JPH077425Y2 - サイフォン便器 - Google Patents
サイフォン便器Info
- Publication number
- JPH077425Y2 JPH077425Y2 JP1989100203U JP10020389U JPH077425Y2 JP H077425 Y2 JPH077425 Y2 JP H077425Y2 JP 1989100203 U JP1989100203 U JP 1989100203U JP 10020389 U JP10020389 U JP 10020389U JP H077425 Y2 JPH077425 Y2 JP H077425Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water supply
- passage
- water
- jet
- supply passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、ロー・タンクまたはフラッシュ・バルブか
らの給水を、トラップ部とリム部に導入して水洗するサ
イフォン便器に関するものである。
らの給水を、トラップ部とリム部に導入して水洗するサ
イフォン便器に関するものである。
(従来の技術) 従来、サイフォン便器においては、ロー・タンクまたは
フラッシュ・バルブからの給水を下降通路に落下させて
便器下部に導き、ジェット給水路下端のジェット孔から
トラップ部に噴出させ、トラップ部におけるサイフォン
作用により汚物を水洗している。さらに便器の鉢面を洗
浄するため、給水の一部を便器のリム部に流入させ、分
布した水洗穴から流出させる構成になっている。
フラッシュ・バルブからの給水を下降通路に落下させて
便器下部に導き、ジェット給水路下端のジェット孔から
トラップ部に噴出させ、トラップ部におけるサイフォン
作用により汚物を水洗している。さらに便器の鉢面を洗
浄するため、給水の一部を便器のリム部に流入させ、分
布した水洗穴から流出させる構成になっている。
しかしながら、トラップ部に給水を噴出するジェット孔
とリム周辺に分布した水洗穴とへ同時に給水が分流され
るため、ジェット孔へ供給される洗浄水の水圧が弱くな
るという問題があった。またリム部に供給される流水の
勢いが強く、空気を泡状に巻き込んで水洗穴から噴出す
るので大きな流水音が発生するという問題があった。
とリム周辺に分布した水洗穴とへ同時に給水が分流され
るため、ジェット孔へ供給される洗浄水の水圧が弱くな
るという問題があった。またリム部に供給される流水の
勢いが強く、空気を泡状に巻き込んで水洗穴から噴出す
るので大きな流水音が発生するという問題があった。
(考案が解決しようとする課題) この考案は、上記問題点を解決するため、ジェット孔か
らトラップ部に噴出する洗浄水が充分な水圧を有し、ま
たリム部の水洗穴から流出する洗浄水の流水音を低減し
たサイフォン便器を提供することを目的とする。
らトラップ部に噴出する洗浄水が充分な水圧を有し、ま
たリム部の水洗穴から流出する洗浄水の流水音を低減し
たサイフォン便器を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的は、ロー・タンクまたはフラッシュ・バルブか
らの給水をトラップ部とリム部に導入して水洗するサイ
フォン便器において、便器上部の給水通路の下流端底部
に開口した落とし穴を介して連通され、給水を便器下部
に導く下降通路と、前記下降通路の底部に連通され、前
記トラップ部に対面する断面積の小なるジェット孔を末
端に備えたジェット給水路と、前記下降通路の上部に開
口されて前記給水通路及び落とし穴とは仕切り壁を介し
区画遮蔽されたオーバーフロー出口に連通され、リム部
周囲に分布した水洗穴を備えたリム給水路とを有するサ
イフォン便器によって達成される。
らの給水をトラップ部とリム部に導入して水洗するサイ
フォン便器において、便器上部の給水通路の下流端底部
に開口した落とし穴を介して連通され、給水を便器下部
に導く下降通路と、前記下降通路の底部に連通され、前
記トラップ部に対面する断面積の小なるジェット孔を末
端に備えたジェット給水路と、前記下降通路の上部に開
口されて前記給水通路及び落とし穴とは仕切り壁を介し
区画遮蔽されたオーバーフロー出口に連通され、リム部
周囲に分布した水洗穴を備えたリム給水路とを有するサ
イフォン便器によって達成される。
(作用) この考案によるサイフォン便器においては、給水操作を
するとロー・タンクまたはフラッシュ・バルブからの給
水が全部落し穴から下降通路に落下し、充分な水圧をも
ってジェット給水路を通りジェット孔から噴出するの
で、直ぐにトラップ部に給水が充満し、強いサイフォン
力で汚物を水洗する。一方、下降通路を落下してジェッ
ト孔でせき止められた給水が、下降通路を徐々に上昇
し、オーバーフロー出口からリム給水路に入り、リム部
周囲に分布した水洗穴から静粛に流出して便器の鉢面を
洗浄する。
するとロー・タンクまたはフラッシュ・バルブからの給
水が全部落し穴から下降通路に落下し、充分な水圧をも
ってジェット給水路を通りジェット孔から噴出するの
で、直ぐにトラップ部に給水が充満し、強いサイフォン
力で汚物を水洗する。一方、下降通路を落下してジェッ
ト孔でせき止められた給水が、下降通路を徐々に上昇
し、オーバーフロー出口からリム給水路に入り、リム部
周囲に分布した水洗穴から静粛に流出して便器の鉢面を
洗浄する。
(実施例) 以下実施例を示す図面に基づいて、この考案をさらに詳
細に説明する。第1図は実施例のサイフォン便器の平面
図、第2図は第1図のA−A線に沿う断面図を示す。図
示しないロー・タンクまたはフラッシュ・バルブからの
給水は、便器上部に設けられた給水通路1に入り、給水
通路1の下流端の底部に開口した落し穴2を介して接続
された下降通路3に導かれる。下降通路3は、第3図に
示すように、その底部に設けられたジェット給水路入口
4を介して便器下部のジェット給水路5に連通してい
る。ジェット給水路5は第1図に鎖線で示すような平面
形を有し、その末端にはジェット孔6が開口してトラッ
プ部入口7に連通している。トラップ部8は、第2図に
示すような縦断面形を有し、トラップ底面9、トラップ
頂部10、トラップ天井面11、トラップ出口12からなる。
便器の不使用状態では、トラップ頂部10の高さに水面が
あり、この水面は便器の鉢面13に沿って水封部14を構成
し、トラップ出口12の外側と便器内側の空間を遮断して
いる。
細に説明する。第1図は実施例のサイフォン便器の平面
図、第2図は第1図のA−A線に沿う断面図を示す。図
示しないロー・タンクまたはフラッシュ・バルブからの
給水は、便器上部に設けられた給水通路1に入り、給水
通路1の下流端の底部に開口した落し穴2を介して接続
された下降通路3に導かれる。下降通路3は、第3図に
示すように、その底部に設けられたジェット給水路入口
4を介して便器下部のジェット給水路5に連通してい
る。ジェット給水路5は第1図に鎖線で示すような平面
形を有し、その末端にはジェット孔6が開口してトラッ
プ部入口7に連通している。トラップ部8は、第2図に
示すような縦断面形を有し、トラップ底面9、トラップ
頂部10、トラップ天井面11、トラップ出口12からなる。
便器の不使用状態では、トラップ頂部10の高さに水面が
あり、この水面は便器の鉢面13に沿って水封部14を構成
し、トラップ出口12の外側と便器内側の空間を遮断して
いる。
さらに第1図および第3図を参照すると、下降通路3の
上部にはオーバーフロー出口15が設けられ、リム給水路
入口16を介して便器の周辺部すなわちリム18に設けられ
たリム給水路19に連通している。リム給水路19は、第2
図に示す断面形を有する環状空間からなり、その底部に
はリム部18に沿って分布する水洗穴20が設けられてい
る。オーバーフロー出口15は、第3図の断面図および第
4図の斜視図に示すように、落し穴2との間に仕切り壁
17が設けられており、給水通路1を通って供給される給
水は落し穴2から下降通路3に入り、直接リム給水路19
に流入しないようになっている。
上部にはオーバーフロー出口15が設けられ、リム給水路
入口16を介して便器の周辺部すなわちリム18に設けられ
たリム給水路19に連通している。リム給水路19は、第2
図に示す断面形を有する環状空間からなり、その底部に
はリム部18に沿って分布する水洗穴20が設けられてい
る。オーバーフロー出口15は、第3図の断面図および第
4図の斜視図に示すように、落し穴2との間に仕切り壁
17が設けられており、給水通路1を通って供給される給
水は落し穴2から下降通路3に入り、直接リム給水路19
に流入しないようになっている。
上記のように構成されたサイフォン便器においては、ロ
ー・タンクまたはフラッシュ・バルブから勢いよく噴出
した水が給水通路1に流入し、落し穴2から下降通路3
に落下する。下降通路3を落下した給水は、ジェット給
水路入口4を通ってジェット給水路5に充満し、ジェッ
ト孔6からトラップ部入口7に噴出する。その勢いで便
器の汚物を押し流し、絞り形状のトラップ出口12にせき
止められ、トラップ部8の天井面11まで充満した水のサ
イフォン作用により、トラップ頂部10を乗り越えてトラ
ップ出口12から排出管(図示しない)内に吸い出され
る。
ー・タンクまたはフラッシュ・バルブから勢いよく噴出
した水が給水通路1に流入し、落し穴2から下降通路3
に落下する。下降通路3を落下した給水は、ジェット給
水路入口4を通ってジェット給水路5に充満し、ジェッ
ト孔6からトラップ部入口7に噴出する。その勢いで便
器の汚物を押し流し、絞り形状のトラップ出口12にせき
止められ、トラップ部8の天井面11まで充満した水のサ
イフォン作用により、トラップ頂部10を乗り越えてトラ
ップ出口12から排出管(図示しない)内に吸い出され
る。
一方ジェット孔6の断面積は、給水通路1の断面に対し
充分小さく形成されている。このため下降通路3を落下
してジェット給水路5に入った給水は、ジェット孔6に
よってせき止められてたちまちジェット給水路5に充満
し、次いで徐々に下降通路3の上面まで上昇する。オー
バーフロー出口15から溢れた水は、リム給水路入口16か
らリム給水路19に流れ込み、リム部18に沿って分布した
水洗穴20から流出して鉢面13を洗浄する。
充分小さく形成されている。このため下降通路3を落下
してジェット給水路5に入った給水は、ジェット孔6に
よってせき止められてたちまちジェット給水路5に充満
し、次いで徐々に下降通路3の上面まで上昇する。オー
バーフロー出口15から溢れた水は、リム給水路入口16か
らリム給水路19に流れ込み、リム部18に沿って分布した
水洗穴20から流出して鉢面13を洗浄する。
上記のようなサイフォン便器の作用において、給水通路
1に噴出された給水は最初は落とし穴2、下降通路3を
通り全部ジェット給水路5に流入し、大きな水圧をもっ
てジェット孔6から噴出するので、トラップ部8におけ
るサイフォン力は従来より大となる。次にジェット孔6
でせき止められた給水がジェット給水路5に充満し、下
降通路3を徐々に上昇してオーバーフロー出口15からオ
ーバーフローした水がリム給水路19流入するため、途中
で空気を泡状に巻き込む現象は起こらず、水洗穴20から
流出する水の音は極めて静かになる。
1に噴出された給水は最初は落とし穴2、下降通路3を
通り全部ジェット給水路5に流入し、大きな水圧をもっ
てジェット孔6から噴出するので、トラップ部8におけ
るサイフォン力は従来より大となる。次にジェット孔6
でせき止められた給水がジェット給水路5に充満し、下
降通路3を徐々に上昇してオーバーフロー出口15からオ
ーバーフローした水がリム給水路19流入するため、途中
で空気を泡状に巻き込む現象は起こらず、水洗穴20から
流出する水の音は極めて静かになる。
(考案の効果) この考案は、以上説明したような構成のサイフォン便器
であるから、ロー・タンクまたはフラッシュ・バルブか
らの給水は、最初全部ジェット給水路に流入し、充分な
水圧でジェット孔から噴出するので、洗浄力が大となる
効果がある。また最初にジェット給水路に流入した水
が、ジェット孔でせき止められてジェット給水路に充満
し、下降通路を徐々に上昇してオーバーフローした水が
リム給水路に流入するので、空気を泡状に巻き込み現象
が起こらず、鉢面を洗浄する水の音が静かになる効果が
ある。
であるから、ロー・タンクまたはフラッシュ・バルブか
らの給水は、最初全部ジェット給水路に流入し、充分な
水圧でジェット孔から噴出するので、洗浄力が大となる
効果がある。また最初にジェット給水路に流入した水
が、ジェット孔でせき止められてジェット給水路に充満
し、下降通路を徐々に上昇してオーバーフローした水が
リム給水路に流入するので、空気を泡状に巻き込み現象
が起こらず、鉢面を洗浄する水の音が静かになる効果が
ある。
図はこの考案の一実施例を示し、第1図は実施例の平面
図、第2図は第1図のA−A線に沿う断面図、第3図は
第2図のB−B線に沿う断面図、第4図は第3図の断面
部分の斜視図である。 1…給水通路 2…落し穴 3…下降通路 5…ジェット給水路 6…ジェット孔 8…トラップ部 15…オーバーフロー出口 17…仕切り壁 18…リム部 19…リム給水路 20…水洗穴
図、第2図は第1図のA−A線に沿う断面図、第3図は
第2図のB−B線に沿う断面図、第4図は第3図の断面
部分の斜視図である。 1…給水通路 2…落し穴 3…下降通路 5…ジェット給水路 6…ジェット孔 8…トラップ部 15…オーバーフロー出口 17…仕切り壁 18…リム部 19…リム給水路 20…水洗穴
Claims (1)
- 【請求項1】ロー・タンクまたはフラッシュ・バルブか
らの給水をトラップ部8とリム部18に導入して水洗する
サイフォン便器において、 便器上部の給水通路1の下流端底部に開口した落とし穴
2を介して連通され、給水を便器下部に導く下降通路3
と、 前記下降通路3の底部に連通され、前記トラップ部8に
対面する断面積の小なるジェット孔6を末端に備えたジ
ェット給水路5と、 前記下降通路3の上部に開口されて前記給水通路1及び
落とし穴2とは仕切り壁17を介し区画遮蔽されたオーバ
ーフロー出口15に連通され、リム部18周囲に分布した水
洗穴20を備えたリム給水路19とを有するサイフォン便
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989100203U JPH077425Y2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | サイフォン便器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989100203U JPH077425Y2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | サイフォン便器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0340380U JPH0340380U (ja) | 1991-04-18 |
JPH077425Y2 true JPH077425Y2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=31649221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989100203U Expired - Lifetime JPH077425Y2 (ja) | 1989-08-28 | 1989-08-28 | サイフォン便器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077425Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004052329A (ja) * | 2002-07-18 | 2004-02-19 | Toto Ltd | 便器とその成形型および製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2206403A1 (en) * | 1994-12-28 | 1996-07-04 | Ryouichi Tsukada | Flush toilet bowl |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6277274U (ja) * | 1985-10-04 | 1987-05-18 |
-
1989
- 1989-08-28 JP JP1989100203U patent/JPH077425Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004052329A (ja) * | 2002-07-18 | 2004-02-19 | Toto Ltd | 便器とその成形型および製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0340380U (ja) | 1991-04-18 |
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