JP2785265B2 - 半導体受光素子 - Google Patents

半導体受光素子

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JP2785265B2
JP2785265B2 JP63072294A JP7229488A JP2785265B2 JP 2785265 B2 JP2785265 B2 JP 2785265B2 JP 63072294 A JP63072294 A JP 63072294A JP 7229488 A JP7229488 A JP 7229488A JP 2785265 B2 JP2785265 B2 JP 2785265B2
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久寛 石原
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高速光信号検出に用いる半導体受光素子に関
するものである。
〔従来の技術〕
近年、化合物半導体受光素子は、光通信或いは光情報
処理用の高感度受光器として活発に研究開発並びに実用
化が進められている。特にpinフォトダイオード(以下p
in−PDと記す)は、アバランシェフォトダイオード(AP
D)に比べて内部電流増倍機構を持たない為、受信感度
の点では若干劣るものの、APDに見られる様なアバラン
シェ立上り時間に起因する利得・帯域幅積(G・B積)
による帯域の制限が無い。従って素子の帯域はCR時定数
とキャリアの走行時間で決まり20GHzを越す値が報告さ
れており、高速光信号検出器してpin−PDが注目されて
いる。加えてpin−PDは低バイアス電圧で使用する為、A
PDに比べて信頼性に優れ、また、他素子との集積化にも
適している。
従来のpin−PDの代表例の構造を第3図及び第4図に
示す。第3図に例示した構造は、表面入射プレーナ型の
ものである。光を素子表面から受光する為、組立及び取
り扱いが容易にできるものの、p側電極6をpn接合10の
ある受光領域に隣接して素子表面に設ける為、接合面積
(即ち接合容量)が大きくなり、CR制限による応答特性
の劣化を招いていた。一方、第4図に例示した裏面入射
メサ型構造の素子の場合、接合容量はメサエッチングで
形成された受光領域11のみで決まる為小さく抑える事が
できるが、組立て工程や取り扱いが非常に繁雑であっ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した様に従来例では組立て及び取り扱いが容易な
表面入射型の素子では接合容量が大きい点、また、低容
量化に有利な裏面入射型の素子は組み立て工程や取り扱
いが非常に繁雑であるという問題点があった。
本発明の目的は、この様な従来の欠点を除去した、低
容量特性を有する表面入射型のpin−PDを提供する事に
ある。
〔課題を解決するための手段〕
前述の問題点を解決する為に本発明が提供するpin−P
Dは、半絶縁性半導体基板上の特定領域に、各々同一の
導電型を呈するバンドギャップE1なる第一の半導体層及
びバンドギャップE2(E2>E1)なる第二の半導体層が前
記基板側より順次積層されており、且つ第一の半導体層
中の前記基板と接した一部の領域及びこの領域に接する
領域を含む前記基板の特定領域が逆の導電型を呈してお
り、該基板中逆の導電型を呈する領域の一部を含む、表
面が露出した前記基板上に一方の電極が形成されている
構造となっている。
〔実施例〕
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明す
る。第1図は本発明の一実施例であるpin−PDの構造を
示す断面模式図、また第2図は本実施例のpin−PDの製
造方法を説明する為の各工程に於ける断面構造模式図で
ある。まず、第2図(a)に示す様に、半絶縁性InP基
板1の特定領域7にBe+をイオン注入し、その後気相成
長法によりn-−InGaAs光吸収層3及びn−InPウィンド
層5を連続成長する(同図(b))。この際基板成長温
度を700℃程度に設定する事により、結晶成長の間に注
入されたBe+ドーパントの活性化も得られる。また、こ
の間にBe+イオンはn-−InGaAs3中にも熱拡散され、p+
InGaAs領域4が形成され、pn接合はInGaAs中に位置す
る。その後同図(c)に示す様にエッチングにより光吸
収層3とウィンド層5一部を除去してp+領域2を含むIn
P基板1の一部表面を露出させる。このエッチングで残
したp+−InGaAs領域4の上方領域が本素子の受光領域と
なる。表面が露出したInP基板1上にp+−InP領域2上に
またがる様にp側電極6、またn−InPウィンド層表面
の受光領域の上に位置しない領域にn側電極8を形成し
て、第1図に示す様な受光素子が得られる。
この受光素子では、素子の接合容量はp+−InGaAs領域
4の面積即ち受光領域の面積のみによって決定され、半
絶縁性InP基板1上に形成されたp側電極は容量に寄与
しない。従って、小受光径化により素子容量の低減が簡
単に行なえ、その際p側電極6の大きさは小さくする必
要が無いのでワイヤーボンディングがやり難くなる事も
ない。また表面入射型である為、パッケージへの実装や
取り扱いも容易に行なう事ができる。
〔発明の効果〕
以上説明した様に本発明によれば表面入射型で組み立
て及び取り扱いが容易で、且つ低容量特性に優れた半導
体受光素子が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の断面構造模式図、第2図
(a),(b),(c)は本実施例の製造方法を説明す
る為の各工程に於ける断面構造模式図、第3図及び第4
図は従来例の断面構造模式図である。 1……半絶縁性InP基板、2……p+−InP領域、3……n-
−InGaAs光吸収層、4……p+−InGaAs領域、5……n−
InPウィンド層、6……p側電極、8……n側電極。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半絶縁性半導体基板上の特定領域に、各々
    第1の導電型を呈するバンドギャップE1なる光吸収層及
    びバンドギャップE2(E2>E1)なるウィンド層が前記基
    板型より順次積層されて凸部を形成しており、前記光吸
    収層中の前記基板と接した一部の領域は第2の導電型を
    呈し、且つ前記凸部を画成する前記光吸収層の側面まで
    延伸して前記側面に露出しており、前記基板中の、前記
    光吸収層中の前記第2導電型の一部の領域が接する特定
    領域は第2の導電型を呈し、且つ前記凸部の外方まで延
    伸して前記基板表面上に露出しており、この露出した前
    記基板表面上の特定領域上に一方の電極が形成されてい
    ることを特徴とする半導体受光素子。
JP63072294A 1988-03-25 1988-03-25 半導体受光素子 Expired - Lifetime JP2785265B2 (ja)

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JPS639987A (ja) * 1986-06-30 1988-01-16 Fujitsu Ltd 半導体受光素子

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