JP2784957B2 - 遊技店設備装置 - Google Patents

遊技店設備装置

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JP2784957B2 JP2322021A JP32202190A JP2784957B2 JP 2784957 B2 JP2784957 B2 JP 2784957B2 JP 2322021 A JP2322021 A JP 2322021A JP 32202190 A JP32202190 A JP 32202190A JP 2784957 B2 JP2784957 B2 JP 2784957B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は所要の情報が記憶された記憶媒体を読み取り
可能な記憶媒体読取装置を有する端末装置と、該端末装
置と通信可能に構成された管理装置とを備えてなる遊技
店設備装置に利用して有効な技術に関する。
[従来の技術] 近年、カード状の記憶媒体を媒介して遊技を行なうよ
うにした記憶媒体式遊技設備の一例としてカード式パチ
ンコ遊技システムが提唱されている。カード方式は、遊
技客が記憶媒体であるカードのみを持ち歩けばよく、落
下し易いパチンコ球を大量に持ち運ぶ手間を軽減するこ
とができるという利点がある。従来提案されているカー
ド式パチンコ遊技システムには、大きく分けると次の2
つの方式がある。
第1の方式は、カードの発行に際して購入金額に対応
した持玉数データをカードに記憶し、この持玉数データ
の範囲内でパチンコ遊技を行ない、遊技過程において増
減した持玉数データをカードに記憶するというものであ
る(特公昭47−42227号参照)。
カード方式の第2の方式は、カードの購入の際にコー
ド番号だけを記録したカードを発行し、持玉数は集中管
理装置に記憶し、カードをパチンコ機のカード読取装置
に挿入することによって記憶された持玉数を呼び出して
遊技を行なえるようにするものである(実公昭61−3270
9号、特公昭51−17106号参照)。
[発明が解決しようとする課題] 上記のようなカード式遊技システムにおいては遊技者
の持玉数をデータとして管理しているため、稼働中の端
末装置(例えば発行機や遊技装置等)において異常が発
生したような場合に異常状態の判定が難しく、かつ異常
によって遊技者の持玉数データが破壊および消去されて
しまうような事態が発生し、遊技者と遊技店との間でト
ラブルが発生してしまうおそれがある。
この発明は上記のような背景の下になされたもので、
その目的とするところは、端末装置は異常状態の発生に
基づいて動作を不能動化可能に構成し、管理装置は端末
装置の異常状態を監視するとともに、異常状態の解除を
検出した場合には端末の異常状態発生前の稼動データを
当該端末装置に送信することによって動作を再開可能と
なるように構成し、異常状態を正確に把握できるように
するとともに、異常状態の解除後においては端末装置に
正確な稼動データを送信することにより、端末装置が正
常に作動できるようにし、遊技者と遊技店との間のトラ
ブルを防止することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、この発明は、所要の情報が
記憶された記憶媒体(カードCD)を読み取り可能な記憶
媒体読取装置(例えばカードリーダ800)および少なく
とも該記憶媒体読取装置を制御する制御手段(例えばカ
ードリーダ制御装置188、288、388)を有する端末装置
(例えばパチンコ機100、カード発行機200、カード精算
機300)と、該端末装置と通信可能に構成された管理装
置(例えば400)と、を備えてなる遊技店設備装置にお
いて、上記端末装置は、少なくとも上記制御手段の異常
状態の発生に基づいて、当該端末装置の動作を不能動化
可能に構成されてなり、上記管理装置は、上記端末装置
の稼働データを収集可能な稼働データ収集手段(稼動デ
ータ収集)と、上記稼働データ収集手段によって収集さ
れた稼働データを記憶する稼働データ記憶手段(メモリ
内の蓄積)と、上記異常状態の発生および解除を監視す
る異常状態監視手段(管理装置400の中央処理装置CPU)
と、を備えるとともに、上記異常状態監視手段により上
記異常状態の解除を検出(“ユニットモニタチェック”
パケットに対するACKの受信)した場合に、上記稼働デ
ータ記憶手段に記憶されている異常発生に関わる端末装
置の異常状態発生前の稼働データ(ユニット復旧デー
タ)を当該端末装置に送信して動作を再開可能とするよ
うに構成したものである。
[作用] 上記した手段によれば、端末装置は異常状態の発生に
基づいて動作が不能動化可能に構成され、管理装置は端
末装置の異常状態の発生および解除を監視する異常状態
監視手段を備えるとともに、異常状態の解除を検出した
場合には端末の異常状態発生前の稼動データを当該端末
装置に送信することによって動作を再開可能となるよう
に構成されたので、管理装置において端末装置の異常状
態を正確に把握することが可能となるとともに、異常状
態の解除後においては端末装置に異常状態発生前の正確
な稼動データを送信することにより、端末装置が正常に
再作動することが可能となり、例えば遊技者の持玉数が
変更されてしまうなどの事故を極力回避して、遊技者と
遊技店との間のトラブルを防止することができる。
[実施例] 第1図に本発明を適用した遊技設備の一例としてのパ
チンコ遊技システムの一実施例を示す。
この実施例のパチンコ遊技システムは、遊技装置とし
てのパチンコ機100と、各パチンコ機における遊技を開
始させるためローカルな有価価値を有する記憶媒体とし
てのカードCDを発行する記憶媒体発行装置としての発行
機200と、遊技の結果得られた賞品球および遊技に使用
せずに残った購入金を精算するための記憶媒体精算装置
としての精算機300と、上記各種端末機を集中的に管理
し、制御する管理装置400と、この管理装置400と各端末
機を有機的に結合する伝送手段としてのデータ伝送路50
0とからなり、これらによって、有機的結合体が構成さ
れる。この有機的結合体は、上記カードCDによってのみ
介入が可能とされ、かつ有機的結合体によってのみカー
ドの運用とその有価データの変換が可能となっている。
そのため、有機的結合体の各構成要素たるパチンコ機10
0、発行機200、精算機300および管理装置400には、それ
ぞれ記憶媒体読取装置としてのカードリーダ(この明細
書では、カードの磁気面への書込みを行うものもカード
リーダと称する)が設けられているとともに、カードの
情報および各端末機の情報は、管理装置400の記憶装置
内にファイルの形で記憶されるようになっている。
次に、上記有機的結合体の各構成要素についての具体
的な説明に入る前に、本実施例の遊技設備に使用される
カードについて説明する。
本実施例の遊技設備に使用されるカードCDは、例えば
第2図(A)に示すように、購入金額AMや、発行年月日
(=有効年月日)DATE等遊技客にとって必要な情報およ
び破損カードの復活の際に必要な発行通し番号n等が発
行時に印字される印字表示部PRTがカード挿入方向(カ
ードの長手方向)に沿って設けられている。従って、予
め異なる金額を印字した複数種類のカードを用意してお
く必要がない。
この印字表示部PRTのすぐ上には、カードの状態すな
わち発行済、復活、遊技、帰零(ゼロ)および精算済等
カードの来歴もしくは状態遷移を穿孔の形で記録する穿
孔形成部としてのパンチ穴形成領域PHが、同じくカード
挿入方向に沿って設けられている。
カードに形成された上記穿孔を光電検出器で検出する
ことで、磁気面に記録されているコードを使って管理装
置のファイルから持玉数データを読み出して確認するこ
となく容易にカードの状態を把握することができ、これ
によって、カードの状態に対応した処理を決定するのに
要するカードリーダのコントローラや管理装置の負担を
軽減することができる。
一方、カードの中央よりやや下方の位置には、前端か
ら中央付近まで帯状の磁性材が塗布された磁気記録部MG
が設けられている(第2図(B)参照)。ただし、磁気
記録部MGはカードの長手方向の一部にのみでなく、印字
表示部PRTと同様カードの端から端まで連続する帯状と
してもよいし、あるいはカードの裏面全体に磁性材を塗
布して磁気記録部としてもよい。
さらに、この実施例のカードでは、印字表示部PRTと
磁気記録部MGとの間、すなわちカードの中央にカードリ
ーダ内の搬送ローラよりも少し幅の広い帯状のローラ走
行領域RRAがカードの長手方向に沿って設けられてお
り、搬送ローラとの接触によりカードの表面、特にカー
ドの判定に利用される重要な情報を有する上記磁気記録
部MG、印字表示部PRT、真偽鑑別領域TFが損傷されるの
を防止し、それらの情報が読取り不能になるのを回避で
きるようになっている。
また、この実施例のカードでは、磁気記録部MGの下方
にカード表面に印刷されるホール名等の文字中に隠匿さ
れたセキュリティマークからなる真偽鑑別領域TFを設け
てある。すなわち、カードの表面に印刷される「PLAZ
A」なる文字を、第2図(C)に示すように各文字の脚
部が、3.5mm等のピッチで設けられる検出ビットパター
ンB0〜B9に対応する位置に来るようにデザインして印刷
しておく。そして、文字幅が0.5〜1.5mm、各ビット間が
3.5mmとなるようにし、各ビットの“1"または“0"を文
字の濃淡で表現する。しかも、10個のビットのうち左か
ら5番目のビットB4と最後のビットB9は、ビットB0〜B3
とB5〜B8のパリティを表すように文字の濃淡を決定して
おく。なお、この文字列中に隠匿されたセキュリティビ
ットは、センサにおいてのみ検出でき、人間の目には区
別がつかないような特殊なインクを用いて形成しておく
とより好ましい。
さらに、この実施例の遊技カードの表面には、磁気記
録部MGに連続した帯状領域に磁気ヘッドの汚れを除去す
るためのクリーニング剤を塗付してなるヘッドクリーニ
ング領域HCNが設けられている。これとともに、実施例
のカードでは、上記磁気記録部MGがどこに設けられてい
るか分からないようにするため、第2図(D)に示すよ
うに、ポリエステル等のプラスチックからなる基材11上
に磁性粒子を均一に塗付してなる磁気層12の上にホワイ
ト層13を形成し、さらにその上に絵柄印刷層14を載せて
からその一部(印字表示部PRTに対応する部位)に感熱
発色層15を形成し、その上方に透明な保護膜16をコーテ
ィングしてある。なお、クリーニング領域HCNにはホワ
イト層13と同一色のクリーニング剤を塗付し、その表面
には保護膜16がコーティングされないようにして露出さ
せ、クリーニング領域が他の部位と色彩的にほとんど変
わらないようにして、美観の向上を図っている。また、
カードの基材11の裏面には絵柄印刷層17を形成し、その
上を保護膜18でコーティングするようになっている。
磁気層12の表面にホワイト層13が形成されている上記
のような構造のカードにあっては、黒色の磁性粒子から
なる磁気層12が白色のホワイト層13で覆われているた
め、絵柄を印刷してファッション性の豊かなカードを提
供することが可能になるとともに、磁気記録部MGを隠匿
する機能も有している。
さらに、カードの表面に保護膜16がコーティングされ
ているため、印字表示部PRTや磁気記録部MGおよび真偽
鑑別領域TF等カードの判別に使用される重要な情報を保
持する領域が保護され、それらの情報が破壊されにくく
なって、カードの信頼性が向上する。
第2図(E)には、カードに設けられた磁気記録部MG
の構成例を示す。
この実施例のカードの磁気記録部MGは2つのトラック
で構成され、このうち、第1のトラックTRC1にはサンプ
リングタイミングを与えるクロックデータを記録する。
第2のトラックTRC2は、左から順に4ビットの開始符号
とそのパリティビットの入るフィールドSTX、カードリ
ーダの製造元を示す企業コードMKCとカードリーダの機
種を示す機器コードMCC、遊技店の識別コードDSC、年月
日データDATE、カード番号No、カード発行時にカードリ
ーダから与えられる発行指令コードFNCおよび真偽鑑別
領域から読み取られたセキュリティデータSDCの入るテ
キストフィールドTXT、テキスト終了符号の入るフィー
ルドETX、テキストデータと終了符号との排他的論理和
の値(検出符号)の入るフィールドLRCと開始符号の入
るフィールドSTXとから構成されている。しかも、年月
日データDATEは、4ビットごとにそれぞれのパリティを
示すビットPが設けられているとともに、最初の4ビッ
トで「月」を、第6〜第9ビットと第11ビットとで
「日」を、そして第12〜第14ビットおよび第16〜第19ビ
ットで西暦の下2桁を2進コード化してそれぞれ記録す
るようになっている。
磁気記録部を有するカードでは、一般に年月日から記
録フォーマットや記録データの解読するのが一番容易で
あるが、上記実施例のカードでは年月日の順序を入れ替
えるとともに、4ビットごとにパリティビットを入れ、
さらに記録ビットの対応に変化を持たせているため、カ
ードの偽造が極めて困難となる。また、発行通し番号n
を印字表示部PRTに印字するようになっているため、カ
ードの破損等により磁気記録部MGの情報が読出し不能に
なっても管理装置のファイル情報からカードを復活する
ことができる。
さらに、上述したように、この実施例のカードの磁気
記録部に記録される情報は、カードの使用可能空間を特
定するための識別コードDSCと、カードの有効期間を示
すための発行年月日DATEと、発行通し番号nから適当な
関数もしくは変換方式を使って得られる識別符号として
のカード番号と、エラー検出用のチェックコードのみで
あり、購入金額や持玉数は記録されないようになってい
る。これらは、上記カード番号NOによって管理装置400
のデータファイルからリアルタイムで引出し可能な構成
にしてある。これによって、カードのコピーによる不正
を防止し、かつ不正による被害を最小限にとどめること
ができる。つまり、カードがコピーされてもデータファ
イル内に登録されている購入金額と獲得玉数以上の被害
は生じないので、カードをコピーするのは全くの無駄な
行為となる。
しかも、上記実施例ではカードに記録された磁気記録
情報のみならず偽造が困難な真偽鑑別領域TFによっても
カードの真偽を鑑定するようにしているので、カードの
不正をより確実に防止することができる。また、真偽鑑
別領域TFのチェックにより不正カードを直ちに検出でき
るので、磁気情報を管理装置400に送って不正カードの
判定を行うよりもすばやく不正カードを発見することが
できる。なお、磁気記録部を有するテレホンカード等に
おいても穿孔が形成されるようになっているが、従来の
カードの穿孔は未使用残額を使用者に知らせるために設
けられるものであり、カードリーダが穿孔を検出して何
らかの処理もしくは判定に利用するためのものではな
い。
次に、本来の遊技を提供する遊技機の構成例について
第3図〜第13図を用いて説明する。
この実施例の端末装置としての遊技機はパチンコ機10
0と、該パチンコ機と1対1で対応されて遊技機本体上
方の島設備等に配置され、主として表示器とカードリー
ダに関する制御と遊技中の稼動データの収集を司る制御
ユニット160とにより構成される。
パチンコ機100は、パチンコ店の島設備に固定される
機枠101内に、ヒンジ102によって開閉自在に装着され
る。機枠101の下部にはパチンコ機100の重量に耐えかつ
打球発射装置103の振動を吸収する操作ダイヤル補強部
材107aを有する補強板107が固着されている。パチンコ
機100の下部には、封入球を一個ずつ遊技領域内に発射
する打球発射装置103とその操作ダイヤル104が設けられ
ており、また、操作ダイヤル104の上方には、前記カー
ドを使用した遊技開始の手続きを可能にするための金額
表示器111、玉数表示器112、購入スイッチ113、中断ス
イッチ114、終了スイッチ115、遊技状態表示器116等を
備えた操作パネル110が設けられている。パチンコ機前
面の遊技領域の構成は従来のものと同じである。購入ス
イッチ113は、制御ユニット160に内蔵された記憶媒体読
取装置としてのカードリーダ800へのカードの挿入を前
提としてカードの有する金額の範囲内で、200円等の単
位でこれを遊技球に変換するための指示スイッチで、変
換された遊技球が持玉数となる。カードの残り金額は、
100円を1単位とする度数で金額表示器111に表示される
とともに、変換された持玉数は玉数表示器112に表示さ
れ、打球発射装置103により遊技球一つ発射されるごと
に持玉数が一つ減算され、入賞球が発生すると賞品玉数
の分だけ加算表示される。終了スイッチ115は遊技者が
遊技を終了させたくなったとき(遊技台を変更したい場
合を含む)にいつでもこれをオンさせることで、使用中
のカードを制御ユニット160より排出させることができ
る。そのときユニットコントローラ190はその時点で遊
技客の残金額と持玉数(購入玉と獲得球の和)を、管理
装置400のファイル内に登録してからカードをカードリ
ーダ800の挿排口802aより排出する。また、中断スイッ
チ114は、遊技者が現在遊技中の遊技機での遊技を止め
る意思はないが、休憩のため一時的に遊技を中断させる
ために使用するスイッチで、このスイッチが操作される
と、ユニットコントローラ190は一旦カードを排出して
再び同一カードが挿入されるまで待機状態となり、その
間他のカードを受け付けないようになる。なお、上記各
スイッチのうち購入スイッチ113はランプ内蔵型で、持
玉数が「0」になると購入スイッチ113内のランプが点
滅される。
操作パネル110は第4図に示すように、パチンコ機100
の下部の開閉可能な前面パネル105に装着され、かつ断
面三角形の中空状をなし、上面が前方に向かって下り傾
斜されることにより表示が読取り易いようになってい
る。操作パネル110の内側には、表示面110aと平行に配
線基板120A,120Bが配設され、この基板120A上に7セグ
メント型LEDからなる金額表示器111と玉数表示器112
が、また基板120B上に上記各スイッチ113〜115と内蔵ラ
ンプが取り付けられ、表示プレート117で覆われてい
る。この表示プレート117の上記表示器111,112に対応す
る部位は透明な窓部117aとされ、スイッチ113〜115に対
応する部位は開口部117bとされている(第5図参照)。
そして、この開口部117b内には上記各スイッチ113〜115
の上方を覆うように操作ボタン118が装着されている。1
21は購入スイッチ113に対応された内蔵ランプである。
また、操作パネル110前端には、半透明なフレネルレ
ンズ119等で表示ランプ123が覆われてなる遊技状態表示
部116が設けられており、この表示ランプ123は打球発射
装置103の操作ダイヤル104を回すと点灯されるようにな
っている。
さらに、操作パネル110の側部(実施例では左側)に
は、ストップスイッチ124を内蔵した操作ボタン125が装
着されており、このスイッチ124をオンさせると、遊技
部内に配設された役物の作動を停止させるなど遊技に関
連する指令を与えることができるようになっている。ス
トップスイッチ124は、操作パネル110内に配設された配
線基板120C上に取り付けられ、この配線基板120Cから延
設された配線群126Cおよび前記各基板120A,120Bから延
設された配線群126A,126Bが外部に引き出され、その端
部に結合されたコネクタ127A〜127Cにてパチンコ機裏面
下部に配置されたパチンコ機制御装置195に接続可能に
されている。
一方、本実施例の遊技機を構成するパチンコ機100
は、機内に封入された遊技球を循環使用する密閉型遊技
機として構成されており、封入球を循環させる封入球循
環装置130を裏面に有している。
パチンコ機100の裏面の構成例を第13図に示す。
遊技盤前面の遊技領域内に設けられた入賞領域に対応
して遊技盤を貫通するように形成された複数の入賞球導
出孔を覆う入賞球集合樋131が、フレーム106に保持され
た遊技盤の裏面に取り付けられている。入賞球集合樋13
1の底壁は中央に向かって下り傾斜されて案内棚131aと
され、その下方に、第7図のごとくアウト球樋132aと第
1セーフ球樋132b、第2セーブ球樋132cとが一体に形成
されてなる誘導樋132が配設されている。この誘導樋132
内の各樋の途中には、一対の投光、受光器からなる光電
式のアウトセンサSNS1と第1セーフセンサSNS2、第2セ
ーフセンサSNS3が取り付けられている。また、誘導樋13
2は、各樋に流入した球を一箇所に集める合流樋部132d
を備え、合流樋部132dの終端は、第7図に示すようにパ
チンコ球を一列に整列せしめるべく緩やかに傾斜された
案内樋133の上流側に接続され、これによって封入球循
環装置130が構成されている。そして、案内樋133の上流
側には発射レールに沿って打ち出された打球がレール基
部に向かって戻ってしまういわゆるファール球を回収す
べく発射レールの上端に設けられたファール球受入口13
4(第9図参照)に臨むように配設されるファール球樋1
33aが一体に形成されており、ファール球は誘導樋132を
介して案内樋133上に流下された球と合流されるように
なっている。ファール球樋133aの途中にはファールセン
サSNS4が配設されている。
そして、上記案内樋133の下端部に、対向して、球一
つ分の収納部135aを有し、案内樋133上の球を一個ずつ
分離して下方へ流下せしめる球送り135が揺動可能に取
付けられている。球送り135の後方にはストッパ136が固
設され、球送り135の必要以上の回動を阻止して球送り1
35が流入した球の重みで下方へ回動したときにその上辺
端面が案内樋133上の球の流下を阻止できるようになっ
ている。さらに、案内樋133の途中には回動自在な球な
らし137が取り付けられているとともに、下流にはスラ
イド式の球抜き機構138が設けられている。
この球抜き機構138は、第8図に示すように、封入球
循環装置130がフレームボード109の裏面に装着された状
態では、フレームボード裏面に突設された阻止片148に
よって横方向のスライドが阻止され、球抜きを行えない
ようになっている。しかして、封入球循環装置130はそ
の一側(第8図では右側)に設けられたヒンジ部139に
て全体が回動できるように取り付けられており、ヒンジ
部139を中心にして後方へ回動されると、球抜き機構138
をスライドさせて球抜きを行える。しかも、案内樋133
の端部には弾性係止片133aが固着されており、これをフ
レームボード109の係合段部149に係合させることで、封
入球循環装置130を回動できないように固定させること
ができる。
球送り135により分離されたパチンコ球は、前面パネ
ル105の後方に配設されたフレームボード109に形成され
た球通過孔139(第9図参照)を通って、フレームボー
ドの前面に斜めに固着された発射レール140の基部に一
個宛流下される。そして、この発射レール140の基部に
臨むように発射杆103aが配設される(第10図参照)。こ
れとともに、発射レール140の基部の下方には、上記発
射杆103aに連動して回動され、上記球送り135を上方へ
押し上げる押上げ片141aを有する連動部材141が配設さ
れている。
また、発射レール140の上面には球を誘導するため凹
状の溝が形成されているとともに、フレームボード109
の前面にはレール上を通過する球を検出する反射型光電
スイッチからなる発射センサSNS5がブラケット142によ
ってレール上面と球一つ分以上の間隔をおいて装着さ
れ、この発射センサSNS5の取付けブラケット142の上端
には、戻り球がこのセンサを飛び越してしまうのを防止
する戻り球阻止壁143が設けられている。さらに、発射
レール140の上端に対応してフレームボード109には戻り
球をフレームボード後方の誘導樋132内へ導くファール
球受入口134が形成され、このファール球受入口134の下
辺に沿って球受け片144が突設されている。
なお、フレームボード109の上端には遊技盤の載置部1
09aが設けられているとともに、両端には遊技盤位置決
め用突起145が立設されている。また、フレームボード1
09の上端に沿って、遊技盤を保持するためのフレーム10
6を係合可能な溝を有するフレーム係合部146が形成され
ており、第11図に示すように、フレームボード109の上
方よりフレーム106を位置決め用突起145に沿って降下さ
せ、下端をフレーム係合部146の溝に係合させることに
より両者を結合することができるようになっている。上
記フレーム106の側壁には遊技盤を着脱可能に係合する
係止具106aが4個設けられており、フレーム106に保持
された遊技盤をフレームボード109の載置部109aに載置
させた状態で止着具147を締め付けて固定する。なお、
フレームボード109の前面一側(第9図では左側)には
遊技に関連した効果音を発生するスピーカ150が取り付
けられている。
一方、フレームボード109の前方を覆う前面パネル105
は第10図に示すように、前面枠108内側の保持枠108cで
縁取られた開口部下部に一端(左端)を支点に開閉可能
に装着され、その裏側には発射レール140に対応して、
その上方に位置される発射レール枠151が固着され、こ
の発射レール枠151の途中には、前記発射センサSNS5が
枠内に臨むことができるようにするための切欠き151aが
設けられている。また、前面パネル105のヒンジと反対
側の端部裏面には、ロックレバー152が設けられてい
る。前面枠108内の上記前面パネル105上方には、ガラス
枠154が同じく開閉可能に取り付けられている。一方、
前面枠108の裏面のヒンジ部102と反対側の一側には、第
12図に示すように、前面を機枠101に係止させるための
係止具156とその施錠装置157とが装着されている。ま
た、155はガラス枠154の開放レバーである。
この前面枠108の裏面に、遊技盤を保持したフレーム1
06(第11図参照)とフレームボード109を、前面枠裏面
の嵌合受部108bにフレーム裏面の嵌合突起106b、フレー
ムボード裏面の嵌合突起109bを一致させるようにして接
合させ、ネジ止めすることにより前面枠108と遊技盤を
保持したフレーム106とフレームボード109とが一体化さ
れる。
第13図はこのようにして前面枠108の裏面にフレーム1
06とフレームボード109を取り付けた状態を示してお
り、フレーム106に保持された遊技盤の裏面には更に入
賞球集合樋131が装着され、またフレームボード109の下
方にはパチンコ機制御装置195が配設されている。さら
に、フレーム106および入賞球集合樋131の裏面には遊技
の制御装置158や中継基板159が装着されている。
第14図〜第16図に、パチンコ機100と別個に構成され
た制御ユニット160の実施例が示されている。
この実施例の制御ユニット160は、収納枠161の前面に
パチンコ機の状態を示す状態表示器162と、複数個のラ
ンプが一列に整列されてなるアナログ表示器163、入賞
球発生表示用のセーフ球ランプ164、係員呼出し用の呼
出しボタン165等を有している。上記アナログ表示器163
は、遊技中の持玉数をアナログ的に表示したり、打止め
状態やフリー状態を同時点滅と移動点滅で表示するのに
用いられる。
また、収納枠161内にはスピーカ166とカードリーダ80
0が内蔵され、収納枠前面にはカードリーダ800のカード
挿排口802aが露出されており、この挿排口802aの上方に
はカードリーダ内にカードがあるか否か示すカード保持
表示ランプ167(LED1)が、カード挿排口802aの下方に
は制御ユニット160にカードを挿入可能な状態にあるか
否か表示するカード挿入表示ランプ168が配置されてい
る。
さらに、制御ユニット160の収納枠161の前面パネル16
1aの内側には、パチンコ機100を管理装置400と切り離し
た特異状態で、後述のテストカードを用いて遊技動作を
可能にさせるためのテストスイッチ179が配設され、収
納枠の前面にはそのスイッチをピンを用いて外部からオ
ンさせることができるようにするためのピン挿入孔169
と、当該パチンコ機に与えられる台番号を明示する銘板
170がそれぞれ設けられている。
そして、制御ユニット160の前面パネル161aの内側に
は、第15図に示すように台番号の銘板170に表示された
台番号の設定スイッチ171と、上記状態表示器162やアナ
ログ表示器163、セーフランプ164の内蔵ランプ群L11〜L
15,L21〜L28,L31,L32(第16図参照)を有するランプ基
板172と、上記スピーカ166およびカード挿入ランプ168
の保持基板173が装着されている。また、呼出しボタン1
65の後方には呼出しスイッチ165aが配設されている。
さらに、収納枠161内には、カードリーダ800と、制御
ユニット160全体の制御を司るユニットコントローラ190
や伝送手段、モニタ表示器174,175,176を有するユニッ
ト制御装置180と制御手段としてのカードリーダ制御装
置188および電源装置177が内蔵されている。また、カー
ドリーダ800の下方には、カードリーダ内の穿孔装置
(後述)によって穿孔を行った際に生じる穿孔片の収納
箱178が着脱可能に配置されている。なお、カードリー
ダ制御装置188を構成する基板上には、上記カードリー
ダに対してカードの強制排出を指令するカード排出スイ
ッチを設けられている(図示省略)。
上記制御ユニット160は、前面パネル161aの自由端側
に係止具179aとその解除レバー179bが設けられており、
解除レバー179bは前面パネル161aの下端に形成された開
口部161bに臨むようにされている。そして、制御ユニッ
ト160は、第17図に示すようにパチンコ機100の機枠101
およびこれと同一高さのユニット設置台24上に載置され
るようにされており、しかもこのとき前面パネル161aが
パチンコ機の前面枠108と同一平面をなすように配置さ
れる。従って、解除レバー179bが臨む前面パネル161の
開口部161bは、通常前面枠108の上面で閉塞され、前面
枠108を開くことによって開口部161bが露出され、解除
レバー179bを操作することができるようになる。これに
よって、制御ユニット160には施錠装置を設ける必要が
なくなる。
なお、制御ユニット160内のユニット制御装置180は、
光ファイバもしくは同軸ケーブルのような伝送路によっ
て、パチンコ機100の制御装置195に、また後述の伝送コ
ントローラおよびローカルネットワーク(伝送ケーブ
ル)を介して管理装置400に接続される。
実施例の制御ユニット160はいずれの伝送路を用いて
もデータ伝送が行えるようにするため、収納枠161の裏
面に光ファイバ用コネクタ186と同軸ケーブル用コネク
タ187が設けられている(第20図参照)。
第18図〜第20図には、上記パチンコ機100と制御ユニ
ット160とからなる遊技機を載置する島設備の一例とそ
れに遊技機を装備させた状態が示されている。
この実施例の島設備は、基台21上に遊技機の幅に等し
い間隔をおいて複数本の支柱22が立設され、床から60cm
程度の高さの位置には水平な載置台23が支柱22にて固定
されている。また、この載置台23の上方には、前記機枠
101の高さ分だけ離れた位置に第1の設置棚24が、さら
にその上方には第2の設置棚25がそれぞれ支柱22にて固
定されているとともに、第2設置棚25の上方には支柱22
の上端を覆うように天板26が固定されている。なお、上
記載置台23の前端は支柱22よりも少し手前に突出するよ
うにされ、第1設置台24はその前端が支柱22よりも機枠
101の厚み分だけ後方に位置するようにされている。
そして、上記支柱22間の載置台23上にそれぞれパチン
コ機100が機枠101とともに載置され、第1設置台24から
これと同一平面をなす機枠101上にかけて制御ユニット1
60が載置される。また、第2設置台25上にはローカルネ
ットワークを構成する伝送路(図示省略)が延設され、
かつ各支柱22間には上記伝送路を介して管理装置400と
の間でデータ伝送を行うためのトランシーバ185が載置
される。なお、トランシーバ185の前方は上板27で閉塞
され、載置台23の下方は下板28で閉塞される。
さらに、図示しないが、載置台23の下面には24Vの電
源ラインが延設され、天板26の下面には100Vの電源ライ
ンが延設されている。そして、載置台23上面の各遊技機
に対応した位置には24V電源用のコンセント30が、また
天板26の下面の桟29には100V電源用のコンセント31が各
遊技機に対応して3個ずつ設けられている(第20図参
照)。
第21図にパチンコ機100と制御ユニット160とからなる
遊技機全体の制御システムの構成例が示されている。
同図において188は、第26図に示されているカードリ
ーダ800の各構成部品たる搬送モータ807、磁気ヘッド82
1、穿孔装置820等を制御するカードリーダ制御装置であ
る。そして、このカードリーダ制御装置188およびパチ
ンコ機制御装置195と制御ユニット160に設けられた各種
スイッチ171,179や表示器162,163,164,168、スピーカ16
6は、ユニット制御装置180によって制御されるようにな
っている。
また、特に制限されないが、この実施例では光ケーブ
ル191を介して、パチンコ機100の制御装置195が上記ユ
ニット制御装置180に接続され、各種センサからの検出
信号が入力されるとともに、表示器等に対する駆動制御
信号が出力される。光ファイバケーブルによる通信を可
能にするため、パラレルデータとシリアルデータの変換
を行なう並−直列変換器や電気信号と光信号との変換を
行なう光−電変換器等からなる光多重データリンク(イ
ンタフェース)が、ユニット制御装置180と光ファイバ
ケーブル191との間および光ファイバケーブル191とパチ
ンコ機制御装置195との接続部にそれぞれ設けられてい
る(後述)。
光ファイバケーブル191をユニット制御装置180とパチ
ンコ機制御装置195との間のデータ通信に使用すること
により、従来パチンコ機の裏側にて複雑に配設されてい
た多数の配線をすっきりさせ、保守、管理を容易にする
とともに、ノイズによる誤動作を防止することができ
る。
上記パチンコ機制御装置195の制御下に、金額表示器1
11や玉数表示器112、購入ランプ121、遊技状態表示ラン
プ123や打球発射装置103の制御装置194および役物制御
装置158が置かれているとともに、購入スイッチ113、中
断スイッチ114、終了スイッチ115やアウトセンサ等の球
検出センサSNS1〜SNS5からの信号がパチンコ機制御装置
195によって波形整形されてユニット制御装置180に供給
されるようになっている。そして、この実施例では、電
源系をAC24VとAC100Vの2系統にしパチンコ機100側には
AC24Vを供給し、制御ユニット160側にはAC100Vを供給し
ている。このように供給電源を別にすることにより、電
源系のトラブルが多いパチンコ店において電源の影響で
パチンコ機制御ユニットが不用意に破壊するのを防止し
ている。
第22図には上記パチンコ機制御装置195の構成例が示
されている。
パチンコ機制御装置195は、マイクロコンピュータか
らなるパチンコ機コントローラCPU1と、このコントロー
ラCPU1から出力される定期的なウォッチドッグパルスを
監視してパルスが途切れたときにリセット信号を発生す
るリセット回路RST1と、ユニット制御装置180との間の
光データ伝送を可能にするためパラレル送信データをシ
リアルデータに変換する並直変換手段およびシリアル受
信データをパラレルデータに変換する直並変換手段を備
えた多重伝送コントローラCNT1と、光コネクタ193を介
して光ケーブル191と接続される光電変換回路OETと、各
種センサからの検出信号のノイズをカットするフィルタ
回路FLT、金額表示器111や玉数表示器112への表示デー
タをデコードするデコードDEC1,DEC2やその出力に基づ
いて表示器の駆動信号を形成するドライバDRV1,DRV2
と、購入ランプ121や遊技状態表示ランプ123、打球発射
装置103の駆動信号を形成するドライバDRV3とにより構
成されている。
このパチンコ機制御装置195におけるセンサからの検
出信号の処理に関しては、単に検出信号からノイズを除
去し一定のノイズ幅に整形してから発射球やセーフ球等
の検出データとしてユニット制御装置180へ送る。つま
り、パチンコ機制御装置195側ではセーフ球数等の演算
は行わず、そのような演算はユニット制御装置180の側
で行うようになっている。
また、パチンコ機では静電気等によりノイズが発生し
易いが、ウォッチドッグパルスを監視するリセット回路
RST1があるためノイズ等によりパチンコ機コントローラ
CPU1が暴走したとしても、暴走により定期的なウォッチ
ドッグパルスがなくなるとリセット信号を発生してCPU
を初期化させるので、暴走を防止することができる。
ウォッチドッグパルスは、CPU内部のタイマカウンタ
からの割込み等によって容易に発生させることができ
る。
第23図には、ユニット制御装置180の構成例が示され
ている。
ユニット制御装置180は、カードによるパチンコ遊技
を可能にさせるためカードリーダ制御装置188およびパ
チンコ機制御装置195を統括的に制御するユニットコン
トローラ190と、管理装置400とのデータ伝送に係る制御
をするデータ伝送コントローラ551と、データ伝送コン
トローラの制御下でネットワークにおける送受信機の確
立およびデータの直並列変換を行うネットワークコント
ローラ553等から構成されている。そして各コントロー
ラ190と551間および551と553間のデータの受け渡しは、
デュアルポートメモリ(RAM)550および552を介して実
行できるように構成されている。このうち、メモリ552
は、送信データ記憶領域と受信データ記憶領域とに分か
れており、全ての送受信データ長を同一長にする(パケ
ット化)のための調整機能と、データ伝送の高速化(2.
5Mbps)を計るための緩衝機能とをもっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に
接続可能にされている。上記光コネクタ186には第20図
の光トランシーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置180内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、ユニットコントローラ190とカードリーダ制御
装置188との間には送受信データのレベル変換を行うト
ランシーバ571が、またパチンコ機制御装置195との間に
は送受信データの並−直変換を行う多重伝送コントロー
ラ572および光電変換装置573が接続されている。
さらに、ユニットコントローラ190には、データバス5
81を介して、金額、玉数表示器の表示データ(セグメン
トデータおよびコモンデータ)をラッチするラッチ回路
574、購入ランプや遊技状態表示ランプ、打球発射装置
に対する制御信号をラッチするラッチ回路575、パチン
コ機100および制御ユニット160に設けられた各種スイッ
チからの入力信号を所定のタイミングでデータバス581
上にのせたり各種ランプを表示させる出力信号をラッチ
したりする入出力コントローラ576と、制御ユニット160
内のスピーカ166より発生させる音声データ等をラッチ
するラッチ回路577が接続されている。
582は音声合成LSI、583は高周波成分をカットして音
質を高めるローパスフィルタ、584は音量を調整するア
ンプで、このうち音声合成LSI582は、複数の音声データ
を内蔵のEPROM内に記憶しており、ユニットコントロー
ラ190から与えられる選択信号(S0〜S3)に応じて音声
データを選択して開始信号STに同期して音声信号を出力
し、リセット信号Rによって出力を停止する。
なお、558はユニットコントローラ190の制御プログラ
ムを格納したプログラムROM、559は伝送コントローラ55
1の制御プログラムを格納したプログラムROMである。58
5はユニットコントローラ190から出力されるアドレス信
号をデコードして、プログラムメモリ558やユニットメ
モリ550、ラッチ回路574,575,577および入出力コントロ
ーラ576の選択信号を形成するデコーダである。
上記のごとくユニット制御装置180は、管理装置400、
カードリーダ制御装置188、パチンコ機制御装置195の三
方に情報交換の窓口を有しており、管理装置400の制御
下のもとにカードでパチンコ遊技をさせるための制御を
するとともに、遊技結果として発生するパチンコ機遊技
情報を定期的に管理装置に送信するソフトウェアを有し
ている。さらに、この実施例のユニット制御装置180に
おいては、金額、玉数表示器を駆動させるべくユニット
コントローラ190から出力される表示データのうち、桁
セレクト信号(コモン信号)は例えば2msのような間隔
で周期的に出力される点に着目して、これをリセット回
路555に、ウォッチドッグパルスとして入力するように
している。リセット回路555はパワーオンリセットの
他、このウォッチドッグパルスを監視してパルスがなく
なるとリセット信号を発生するように構成されている。
従って、ユニットコントローラ190がノイズ等により
暴走したとしても、暴走すると正常な間隔でコモン信号
が出力されなくなるため、リセット回路555が作動して
ユニットコントローラ190およびデータ伝送コントロー
ラ551が初期化され、暴走が回避されるようになる。
これとともに、ユニットコントローラ190は、内部に
タイマカウンタを有しており、送信要求に対する応答と
してのACK(肯定)またはNAK(否定)が一定時間(ex.1
0秒)内に返ってこなかったり、ACK受信後一定時間(e
x.2秒)内にパケットを送信できないとき、あるいは内
部メモリ(RAM)の乱れを検出したときに、強制的に上
記コモン信号をロウまたはハイレベルに固定することに
より、自らリセットをかけることができるようになって
いる。なお、上記内部メモリの乱れは、例えば初期化の
際にメモリ内の所定の番地に特定のコード(A55A等)を
書き込んでおいて、それを1m秒ごとに割込み処理でチェ
ックすることで容易に検出することができる。
さらに、実施例のユニット制御装置180は、データ伝
送コントローラ551が一定時間(5.12秒)内にデータを
送信できないときもユニットコントローラ190を初期化
させ、異常なデータが管理装置400に送信されたりしな
いように対処している。すなわち、実施例では、ユニッ
トメモリ550内にウォッチドッグカウンタ領域を設け、
データ伝送コントローラ551が、管理装置に対してデー
タを送信する度に所定のコードFFをセットし、ユニット
コントローラ190が20msごとにこのカウンタを「1」ず
つカウントダウンさせる。従って、仮りにデータ伝送コ
ントローラが5.12秒以上送信できない状態が続いたとす
ると、ユニットメモリ550のウォッチドッグカウンタは
「0」になるので、このカウンタを監視して、「0」に
なったならばデータ伝送コントローラ551がダウンした
と判定して、自らリセットをかけるようにすることがで
きる。
しかも、この実施例では、ユニットメモリ550とし
て、ある所定の番地(7FE)にデータを書くと所定の端
子INTが立ち上がるような特殊なRAMが使用されており、
この機能を利用して、システムの立上り時にデータ伝送
コントローラ551が上記所定番地にデータを書き込んで
端子INTを立ち上げ、その端子の信号をユニットコント
ローラ190に入れて、ユニットメモリの使用に対するコ
ントローラ間の同期をとるようにしている。なお、上記
特定の端子INTはユニットコントローラ190が上記所定の
番地のデータをリードすると立ち下がるようになってい
る。
一方、システム立ち上げ時における管理装置400との
同期は、データ伝送コントローラ551によってなされ、
データ伝送コントローラが管理装置400から発信される
回線テスト指令(後述)を受信し、その受信応答を管理
装置400に送信することによってなされる。
ところで、前述したようにパチンコ機制御装置195側
では、セーフ球数等の演算は行わず、そのような演算は
ユニット制御装置180の側で行うようになっており、ユ
ニットコントローラ190には、セーフ信号等遊技球に関
する検出信号や購入スイッチ113からの信号が入力され
ている。ユニットコントローラ190は、これらの信号に
基づいて、出玉数、アウト玉数、持玉数、売上金額等の
稼働データを演算したり、パチンコ機に関する稼働情報
(遊技状態)やモニタ情報等を生成し、それらをデュア
ルポートメモリからなるユニットメモリ550の送信デー
タエリアSDA(第24図参照)に書き込む。
ユニットメモリ550に書き込まれた稼働データ等は、
伝送コントローラ551による管理装置400との間のデータ
交信によって管理装置に送られる。また、管理装置400
から送られてくるデータも一旦ユニットメモリ550内の
受信データエリアRDAに書き込まれ、ユニットコントロ
ーラ190がこれを読み取ることによってデータの受信が
行われる。ユニットメモリ550には、その他の送信デー
タや受信データがメモリ内にあることを相手方のコント
ローラに伝えるためのコマンドやステータス情報の入る
交信用エリアCCAや各コントローラ用のワーキングエリ
アUWAとDWAおよびコントローラ間同期用エリアCSAが設
けられている。
第24図にユニットメモリの全体の構成が、そして、表
1、表2および表3に、送信データエリアSDA、受信デ
ータエリアRDAおよび交信用エリアCCAの構成例を示す。
なお、表1において示されているモニタ情報1は、表
4に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示す
ビット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコー
ドエラーを示すビット、ローカルネットワークの異常を
示すビット(低層用と高層用の2ビット)、遊技機異常
を示すビット等により構成されている。また、モニタ情
報2は、表5に示すようにカードリーダの異常を示すビ
ットを有している。
さらに、稼動情報は、表6のごとく打止め状態を示す
ビット、遊技の中断中であることを示すビット、通信異
常あるいは不正検出等に基づく管理装置もしくはコント
ローラによる強制終了状態を示すビット、遊技中である
ことを示すビット、遊技機が遊技客のついていないフリ
ー状態にあることを示すビット等により構成されてい
る。
上記表6より、実際のパチンコ機の状態は、 フリー状態が、 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、 0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止発生時が、 0000000000010000 で表わされることがわかる。
第25図〜第30図には制御ユニット160内に設けられた
パチンコ機用カードリーダ800の具体的な構成例を示
す。
カードリーダ800を構成する箱形のケース本体801の前
端には、カード保持表示部LED1とカード挿排口802aを有
する前蓋802が装着され、ケース本体801の側壁には前記
制御ユニット160の収納枠161内に固定するためのL字ブ
ラケット803が四隅に固着されている。
ケース本体801内には第26図に示すようにカード搬送
路となるベースプレート804が配置され、このベースプ
レート804の上方にはカードの厚みより少し広い間隙を
おいてこれと平行に支持基板805,806が取付けられるよ
うになっている。
支持基板805にはカード挿入口側に位置しその上には
モータ807とマイクロスイッチからなるカード挿入検出
センサ808と、シャッタソレノイド809とマイクロスイッ
チからなるカード挿入検出センサ808と、シャッタソレ
ノイド809およびセキュリティコード読取用の反射型光
センサ810a,810bが取り付けられている。この実施例で
はセンサ810a,810bのうち一方(810a)のみ使用し、他
方のセンサ(810b)は将来においてセキュリティコード
が増加されても良いように予備的に設けられている。
上記モータ807とシャッタソレノイド809との間には第
2ローラ軸811が回転自在に載置され、この第2ローラ
軸811の中央には搬送ローラ812が設けられているととも
に、第2ローラ軸811の一端はケース本体の側壁801aか
ら外部へ突出可能にされ、突出端部にプーリ813が固着
されている。また、シャッタソレノイド809の近傍には
カード位置検出用センサSNS1に対し検出光を照射する投
光器814が取り付けられ、第2ローラ軸811とモータ807
との間には第2の位置検出センサSNS2の検出光が透過可
能な透光部815が形成されている。さらに、上記モータ8
07の側方にはパンチ穴検出用センサSNSpに対し検出光を
照射する投光器816が取り付けられているとともに、モ
ータ807の回転軸807aの一端にはロータリエンコーダ817
が固着され、かつ回転軸807aの他端はケース本体801の
側壁801bより外部に突出され、径の小さなプーリ818が
固着されている。
一方、カード挿排口802aの反対側に配置された上記支
持基板806上には、第1ローラ軸819が回転自在に配置さ
れているとともに、ソレノイドを駆動手段とするパンチ
装置820と磁気ヘッド821が取付け可能にされている。磁
気ヘッド取付け位置に対応して支持基板806には磁気ヘ
ッドを上方から下向きに挿入させたときヘッド面が下方
に臨むことができるように貫通孔822が形成されてい
る。また、第1ローラ軸819の中央には搬送ローラ823が
固着されているとともに、軸の両端はケースの側壁から
外部に突出可能にされ、プーリ824,825がそれぞれ取り
付けられている。そして、上記プーリ818と825との間に
ベルト826が、またプーリ824と813との間にベルト827が
捲回されており、モータ807の回転駆動力がベルト826に
より第1ローラ軸819へ伝えられ、さらにベルト827によ
り第2ローラ軸811へ伝達されるようになっている。
さらに、上記支持基板806の下面には、第3および第
4のカード位置検出センサSNS3,SNS4に対し検出光を照
射する投光器828,829が取り付けられている。
上記支持基板805,806の上方には、これを覆うように
第1のインタフェース基板830が配置され、ケースの側
壁801a,801bに固定される。このインタフェース基板830
には制御ユニット160内に設けられたカードリーダ制御
装置188からの各種制御信号を受信したり、カードリー
ダ側に設けられたセンサや磁気ヘッドからの読取り信号
をカードリーダ制御装置188へ渡すためのインタフェー
ス回路を備えている。また、インタフェース基板830の
下面には、上記透光部815に対応する位置に投光器831
が、そして上記エンコーダ817に対応する位置に速度検
出センサ832がそれぞれ設けられている。
一方、支持基板805,806の下方に配置された前記ベー
スプレート804には、上記搬送ローラ812と823に対応す
る位置に、トーションスプリング834と835により上方へ
付勢された補助ローラ836と837が、ベースプレートに形
成された開口部841,842よりわずかに顔を出すように装
着されている。また、ベースプレート804には、支持基
板806に設けられた貫通孔822より下方に臨むように取り
付けられた磁気ヘッド821に対応する位置に同じくトー
ションスプリング836によって上方へ付勢された補助ロ
ーラ838が、開口部843よりわずかに上方へ顔を出すよう
に装着されている。これとともに、ベースプレート804
には、上記投光器814,816,828,829および831に対応する
位置にそれぞれ透孔844が形成されている。さらに、ベ
ースプレート804の前端には幅方向に沿って凹部845(第
28図参照)が形成され、そこには円筒状の遮蔽部材846
が載置されている。遮蔽部材846はカード挿排口802aを
閉塞してゴミの侵入を防止するとともに、その重量で一
定以上の剛性を有するカード以外を受け付けないように
作用する。
上記ベースプレート804の下面には、第2のインタフ
ェース基板848がネジによって取り付けられるようにな
っており、この第2インタフェース基板848上にはカー
ドリーダ制御装置188とのインタフェースを行なう回路
とともに、投光器814,831,828,829および816に対向する
ように、第1〜第4の位置検出センサSNS1,SNS2,SNS3,S
NS4およびパンチ穴検出センサSNSpが取り付けられてい
る。また、補助ローラ836,837,838に対応する位置に、
ローラとの接触を防止する逃し穴849が設けられてい
る。
ベースプレート804の前端に載置された円筒状の遮蔽
部材846に対応して、上方の支持基板805の前端には、遮
蔽部材846よりひとまわり大きな空部851が形成されてお
り、ベースプレート804上に支持基板805を配置したと
き、遮蔽部材846が空部851内に上下動可能に収納される
ようになっている。また、上記空部851を構成する枠体8
52の後壁には開口853が形成され、その後方に前記挿入
検出スイッチ808が配置されてその可動接点808aが上記
開口853より空部851内に突出される。この可動接点808a
の先端は通常第28図(A)に示すように遮蔽部材846の
上方に位置するようにされており、カード挿排口802aよ
りカードCDが挿入されると、第28図(B)のごとくカー
ドCDが遮蔽部材846を上方へ押し上げるため可動接点808
aが回動され、挿入検出センサ808がオンされるようにな
っている。
支持基板805上に取り付けられるシャッタソレノイド8
09は第29図(A)に示すように下向きに配置され、プラ
ンジャ809aの先端に形成されたピン809bが、ソレノイド
消磁状態において支持基板805に設けられた挿通孔854を
貫通して、第29図(B)のごとくベースプレート804上
面の対応する位置形成された凹孔855に係合することに
よりカードCDの挿入を阻止するようになっている。
なお、特に制限されるものではないが、この実施例の
カードリーダ800はカード発行機においても使用できる
ようにするため、ケースの後壁が開放されており、カー
ドを後方へ排出できる構造にされている。
第30図(A)にはカードリーダにおける各種センサや
磁気ヘッドの取付け位置関係を示す。
挿入検出センサ808は最もカード挿排口802aに近い側
に配置され、第1位置検出センサSNS1は搬送ローラの直
前に配置されている。そして、シャッタピン809bは挿入
検出センサ808と第1位置検出センサSNS1との間に配置
され、セキュリティコード読取センサ810a,810bは第1
位置検出センサSNS1のほぼ真横に配置されている。ま
た、第2位置検出センサSNS2は搬送ローラ812の後方
に、第3位置検出センサSNS3は搬送ローラ823の後方
に、第4位置検出センサSNS4はカードリーダの最奥部に
配置され、かつ第1〜第4位置検出センサSNS1〜SNS4は
同一直線上に位置されている。
さらに、パンチ穴検出センサSNSpとパンチピンPPは第
2位置検出センサSNS2と搬送ローラ823との間に配置さ
れ、磁気ヘッド821は搬送ローラ823と第3位置検出セン
サSNS3との間に配置されている。
第30図(B)には第30図(A)のような位置関係にな
るように配置された各種センサによるカード挿入時のカ
ード検出タイミングとモータ807およびシャッタソレノ
イド809への制御信号のタイミングを示す。同図から分
かるように、この実施例のカードリーダでは、カード挿
入時に挿入検出センデでカードの挿入を検出してモータ
およびシャッタを駆動させ、位置検出センサSNS1〜4で
カードの位置を検出しながら所定のタイミングでカード
上の情報をセキュリティコード、パンチ穴、磁気コード
の順に読み取るように構成されている。
しかも、各種センサやパンチピンの相対距離は、カー
ドの読取りやパンチ穴開け等の処理を正確に行う上で重
要であるため、予め設けられた位置関係になるよう各部
品が精度よく取り付けられている。
第31図にはカードリーダ制御装置188(第21図参照)
の具体的回路構成例が示されている。
カードリーダ制御装置188は、マイクロコンピュータ
からなるカードリーダコントローラCPU2と、ユニット制
御装置180との間で送受信されるデータ信号のレベル変
換を行うトランシーバTRVと、制御ユニット160内に設け
られたモニタ表示器175と176の駆動信号を形成するドラ
イバDRV11,DRV12およびカードリーダ800内のモータ807
や穿孔装置820、磁気ヘッド821、LEDランプ167、シャッ
タソレノイド809を駆動する制御信号を形成するドライ
バDRV13と、モータ807に供給される電源をオン・オフす
るリレーRLYを駆動するドライバDRV14と、カードリーダ
800内の磁気ヘッドの読取りデータや各種センサからの
検出信号を波形整形するシュミットトリガ回路からなる
波形整形回路SMG、磁気ヘッドで読取られた2つのトラ
ックの各リードデータをラッチするフリップフロップ回
路F/F1,F/F2と、パワーオンリセット回路とウォッチド
ッグタイマを内蔵しコントローラCPU2から定期的に出力
されるパルス(ラッチLT1,LT2のリセットパルスと共
用)をウォッチドッグパルスとして監視してパルスが途
切れたときにリセット信号を発生するリセット回路RST2
とにより構成されている。
また、カードリーダコントローラCPU2には、制御ユニ
ット160内に設けられた機器の設定器171およびカード排
出スイッチSWcからのオン・オフ信号が入力されてい
る。
上記モニタ表示器176を構成する4個の発光ダイオー
ドは、電源が投入されている間点灯されるパワーオン表
示LED11と、カードがカードリーダ内にあることを表示
するカードイン表示LED12と、カードリーダコントロー
ラによる制御が正常に実行できているときに点灯される
OK表示LED13として使用され、LED14はその他任意のモニ
タ表示に使用できるように未使用となっている。
一方、セグメント型モニタ表示器175は、数字を表す
7つのセグメントと、1つのドット表示セグメントDTと
を組合せることにより、次の表7のように、カードリー
ダの異常内容を符号で表示するようになっている。な
お、表7の右欄のエラーコードは対応する異常が発生し
たときにカードリーダコントローラCPU2が上位の制御装
置に異常の内容を知らせるときに使用するコードであ
る。
カードリーダコントローラCPU2は、内蔵ROM内の制御
プログラムに従って動作し、ユニット制御装置180から
の指令に基づいてカードの走行制御やカードリーダの読
出し、カードリーダのチェック等を実行し、カード番号
およびカードリーダの制御情報をユニット制御装置に伝
達する。ユニット制御装置180との交信は内蔵シリアル
コミュニケーション回路により、シリアルポートTX,RX
を使用して行う。カードリーダ800を構成する部品への
制御信号の出力や各種センサからの検出信号の入力は、
第32図に示すようなインタフェース回路198を介して行
うようになっている。
また、カードの磁気記録部MGのトラックTRC2上の磁気
データaをラッチするフリップフロップFF2は、トラッ
クTRC1上から読み出されてフリップフロップFF1をトリ
ガさせるリードクロックbをサンプリングクロックとし
て動作される。フリップフロップFF1はリードクロック
bでトリガされCPU2から出力されるパルスeでリセット
されることで周期的な信号cを出力する。
第32図には、カードリーダ制御装置188とカードリー
ダ内の入出力部品との間に設けられるインタフェース回
路198の構成例を示す。
同図において符号SMG1〜SMG5で示されているのは、シ
ュミットトリガゲート等からなる波形整形回路、REC1,R
EC2は整流回路、MCC1,MCC2は磁化電流切替回路、AMP1〜
AMP4はアンプ、MHD1,MHD2は磁気ヘッド、MTはモータ、S
OL1,SOL2はソレノイド、LED1は発光ダイオード、DRV21,
DRV22はドライバ、SNS11,SNS12,SNSp,SNS1〜SNS5はセン
サである。また、CCCはモータMTの回転方向を切替るた
めの電流切替回路、VCCはモータMTの回転速度を切替る
ための電圧切替回路である。
2つのトラックTRC1とTRC2にそれぞれ対応された2つ
の磁気ヘッドMHD1,MHD2により読み取られたリードデー
タのリードクロック信号は、アンプAMP1,AMP3によって
増幅された後、整流回路REC1,REC2で整流され、さらに
波形整形回路SMG1,SMG3を通して矩形波としてカードリ
ーダ制御装置188に送られる。一方、カードリーダ制御
装置188から供給されるライトデータとライトクロック
は波形整形回路SMG2,SMG4を通って磁化電流切替回路MCC
1,MCC2に入力され、ライトデータの“1",“0"に応じて
ヘッド駆動電流の向きが切り替えられてアンプAMP2,AMP
4で増幅され磁気ヘッドMHD1,MHD2に供給される。
モータMTを駆動するため、カードリーダ制御装置188
から与えられる正転信号と逆転信号に基づいて電流切替
回路CCCがドライバDRV21に流れる電流の向きを変え、ま
た速度切替信号に応じてドライバDRV21によってモータ
に印加する電圧を切替える。
一方、セキュリティコード読取りセンサSNS11(810
a),SNS12(未使用)、パンチ穴検出センサSNSp、位置
検出センサSNS1〜SNS4、速度検出センサSNS5(821)の
検出信号は、波形整形回路SMG5で波形整形されてからカ
ードリーダ制御装置188へ供給され、挿入検出スイッチ8
08の検出信号はローパスフィルタLPFでノイズカットさ
れてから波形整形回路SMG5で波形整形される。
第33図には、カードリーダ制御装置188による磁気デ
ータの書込みと読出しのタイミングが示されている。
同図の信号中、(A)〜(D)は書込みデータ情報、
(E)〜(G)は書込みクロック情報に関し、また
(H)〜(J)は読出しデータ情報、(K)〜(M)は
読出しクロック情報に関する各部の信号波形を示す。ま
た、同図(N)〜(R)に第31図のカードリーダ制御装
置188において、符号a〜eで示されている各信号のタ
イミングを示す。
このうち、(H)および(K)の信号は第32図のイン
タフェース回路を構成するアンプAMP1とAMP3の出力信号
を、また、(I)および(L)の信号は、整流回路REC1
とREC2の出力信号を、そして(J)および(M)の信号
は波形整形回路SMG1とSMG3の出力信号をそれぞれ示す。
この実施例では、書込み方式としてデータが“1"のと
きは極性を反転し、データが“0"または無信号のときは
極性を反転せず直前の状態を維持するいわゆるNRZI方式
を採用している。
従ってCPU出力や書込み電流、磁化状態を示す信号
(B),(C),(D)は、CPUの内部データ(A)が
“0"から“1"に変わったときに、それぞれ反転してい
る。
一方、上記のようにして書き込まれたデータを磁気ヘ
ッドMHD2で読み取ると、磁化状態(D)が変化したとこ
ろでアンプAMP1の出力が磁化の向きに応じて+または−
に変化するので、カードリーダコントローラCPU2は、リ
ードクロックbの立上りでアンプAMP1の出力を波形整形
した信号(J)に対応するリードデータaがラッチF/F2
に取り込まれたときに、信号a(N)がハイレベルであ
ればデータ“1"であると認識し、信号aがロウレベルで
あればデータが“0"であると認識することになる(第33
図(S)参照)。
なお、この実施例では、カードへの磁気データの記録
密度を4.134bit/mm(=105BPI)とし、カード搬送速度
を300mm/秒としたので、読出しクロックデータのパルス
周期は約806μSとなる。そこで、CPU2による磁気デー
タ書込みの際には、書込みクロックに関するCPU出力
(E)の周期T0をクロックパルスの2倍(1.612mS)と
して出力するようになっている。
第34図および第35図に端末装置としてのカード発行機
200の構成例を示す。
この実施例のカード発行機200は、カード購入のため
の紙幣を識別する紙幣識別装置210と、投入紙幣に対応
した金額を印刷し、カードを発行する発行装置700と、
つり銭としての紙幣を払出するための紙幣払出装置230
と、各種表示器221〜225およびカード発行機200全体の
制御および管理装置400との間のデータ交信を行なうユ
ニット制御装置280等により構成されている。上記紙幣
識別装置210に対応して、開閉自在な前面パネル201には
紙幣挿入口211と、購入選択スイッチ群212および金額表
示器213が設けられている。従って、遊技客は、先ず紙
幣挿入口211より紙幣を投入すると、金額表示器213に投
入金額が表示される。そして、購入選択スイッチ群212
の中から所望の購入金額に対応するスイッチを押圧する
ことにより、所望の購入金額に相当するカードが上記発
行装置700のカード排出口202より発行される。また、上
記購入選択スイッチ群212は、各々ランプ内蔵型スイッ
チで構成されており、紙幣が投入されるとその投入金額
の範囲内で選択可能なスイッチ(3千円なら3つ、5千
円なら5つ)に対応する内蔵ランプが点灯されるように
なっている。
カード発行機200の紙幣挿入口211より紙幣が挿入さ
れ、購入選択スイッチ212により購入金額が決定されて
残金が生じたときに、それを払い戻すための紙幣払出装
置230は、紙幣をストックしておく紙幣タンクを備えて
おり、残金に相当する紙幣を前面パネル201に設けられ
た紙幣払出口232より排出するように構成されている。
また、上記カード発行機200の前面パネル201には、カ
ード発行可能な状態にあることを示す発行中ランプ22
1、カード発行不能状態を示す発行中止ランプ222、紙幣
挿入口211への紙幣の受付の可否を示す紙幣挿入表示器2
23、カードの発行状態を知らせるカード発行表示器22
4、残金の払出状態を知らせる紙幣払出表示器225が設け
られている。また、カード発行機200の前面パネル201の
内側には、発行機の異常の種類(番号)を、2桁の数字
で表示するためのモニタ表示器206と、このモニタ表示
器206の表示をリセットするためのリセットボタン207と
が設けられている。
さらに、この実施例のカード発行機200には、遊技店
に設置される複数(数10台)の発行機の各々を区別し
て、特定のカードを発行した発行機を管理装置400にお
いて把握できるようにするため台番号設定器205が内部
に設けられており、この設置器205により設定された台
番号は管理装置400に送られて、データ通信の際の伝送
アドレスの生成および各発行機ごとのデータファイルの
作成に供される。
一方、発行装置700は、カードタンク701内にストック
されている白紙状態のカードを1枚ずつ取り出して先ず
記憶媒体読取装置としてのカードリーダ800へ送り、カ
ードの磁気記録部に管理装置400によって演算されて送
られてきたカード番号および識別コード(店コード)、
発行年月日コード、チェックコード等を記録し、カード
リーダ800内のパンチ装置820で発行済穿孔位置PH1(第
2図参照)にパンチ穴を開けてから、印字装置750で発
行年月日と発行通し番号nおよび購入金額を印字して前
面パネル201に設けられたカード発行口202より排出す
る。上記発行通し番号nは、カード発行機200からカー
ド購入の申込を受けた管理装置400が、自己の制御下に
ある複数のカード発行機からの購入申込みに対し、その
受付け順に発行通し番号nを決定し、各カード発行機に
付与する番号であって、この発行通し番号nに基づいて
前述したビットの並び換え等のコード変換処理を行なっ
て得られたコードをカード番号としてカードの磁気面に
記録して発行し、カードに関する情報は管理装置400内
のファイルに記録するようになっている。
上記発行通し番号nからカード番号の生成を可能にす
るため、管理装置400の制御プログラムには、カード番
号生成ルーチンと、コード変換ルーチンが設けられてい
るともに、カードから読み出されたカード番号と発行通
し番号nとの一致を確認するため逆変換と逆算ルーチン
が用意されている。
なお、この実施例のカード発行機200は、カードリー
ダ800で磁気データを記録しかつ印字装置で、発行通し
番号nと発行年月日および購入金額の千の桁を除く3つ
の「0」を印字した状態でカードを待機させておき、購
入スイッチが押された時点で千の桁の数字を印字して排
出することにより見かけ上の発行所要時間を短縮するよ
うになっている。
第36図にはカードリーダを内蔵した発行装置700の全
体斜視図が、また第37図には発行装置の概略構成例を示
す。
この実施例の発行装置700は、磁気記録部MGと印字表
示部PRTが白紙の状態とされているカードが多数収納さ
れたカードタンク701内から一枚ずつカードを取り出す
カード取出装置710と、その後方に配置されたカードリ
ーダ800と、さらにその後方に配置されたカード反転装
置740と、カードリーダ800の下方に配置された印字装置
750と、その前方に配置されたカード導出装置770とによ
り構成されており、カードリーダ800の上方に配設され
たカード発行制御装置790によって制御されるようにな
っている。この実施例の発行装置700内のカードリーダ
は、パチンコ機用のカードリーダ800と略同一の構造と
機能を有したものでよい。
発行機用のカードリーダが、パチンコ機用のカードリ
ーダと異なる点は、(1)磁気データの記録機能を備え
る必要がある点と、(2)カードを後方へ排出できる構
造となっている必要がある点にある。このうち、(1)
については第32図に示すようにインタフェース回路198
が書込みデータ信号を波形整形する波形整形回路SMG2,S
MG4と磁気電流切替回路MCC1,MCC2とを有していて、磁気
ヘッドMHD1とMHD2で磁気データの読出しは勿論のこと、
書込みも行なえるので、問題はない。また、パチンコ機
用カードリーダ800の構造説明のところでも言及したよ
うに第25図〜第28図に示すカードリーダ800は、ケース
の後壁が開放されており、挿入されたカードを後方へも
排出できるようになっている。従って、この実施例の発
行装置700には、パチンコ機用のカードリーダ800と全く
同一のものを使用することができる。
一方、上記カードタンク701はカードと同一の大きさ
の空間を有しコの字状をなす枠体で構成され、カード取
出装置710の側壁711の上端にボルトで固定されている。
このカードタンク701内に収納されたカードの上には、
カードに一定の圧力を加えカードの取出しを確実にさせ
るための押圧部材702が載置されるようになっている。
この押圧部材702にはタンク内のカードの有無を検出す
るセンサ703で検出されないように左右に切欠き702aが
形成されている。また、カードタンク701内に収納され
た白紙カードCDは、第38図に示すようなカード取出装置
710のベース基板711の前半部の上に載置される。このベ
ース基板711には、中心線に沿って開口部711a,711b,711
cが形成され、この開口部より上方へ僅かに突出するよ
うに第1搬送ローラ712と第2搬送ローラ713と第3搬送
ローラ714が配置されている。また、ベース基板711の前
端側部には上記カード有無検出用センサ703の作動片703
aが下方より臨むことができるように切欠き711dが形成
されている。
さらに、上記ベース基板711の上方略中央には、これ
と直交する向きの支持プレート715が配置され、カード
取出装置710の側壁716に固定されている。そして、この
支持プレート715の前面には、上記ベース基板711とカー
ド1枚分の間隔をおいて対向されるストッパ717を有す
るブラケット718が装着されている。また、上記支持プ
レート715の後方には、上記搬送ローラ712〜714を駆動
するための取出用モータ719が配置され、側壁716に固定
されている。
この取出用モータ719の回転軸には減速機構720を介し
て駆動プーリ721が連結され、この駆動プーリ721と、上
記搬送ローラ713および714の回転軸713a,714aの端部に
装着された従動プーリ722,723との間にタイミングベル
ト724が捲回されている。さらに、上記第2搬送ローラ7
13の回転軸にはクラッチ用ディスク725aが装着されてい
るとともに、このディスク725aに対向して第2クラッチ
用ディスク725bが回転自在に配設されている。また、上
記一対のクラッチ用ディスク725a,725bの外周に当接可
能なローラ726を一端に有するクラッチレバー727が、側
壁716に揺動可能に取り付けられている。そして、この
クラッチレバー727の他端は、スプリング728を介してク
ラッチソレノイド729のプランジャ729aに連結されてお
り、ソレノイド729が励磁されると、クラッチレバー727
が回動されてローラ726がクラッチ用ディスク725aと725
bの外周に同時に接触され、回転力を伝達し、ソレノイ
ド729がオフされると回転力を遮断するようになってい
る。さらに、クラッチ用ディスク725bの回転軸にはプー
リ730が固着されており、このプーリ730と上記第1搬送
ローラ712の回転軸712aの一端に固着されたプーリ731と
の間にはベルト732が捲回されている。従って、取出用
モータ719の回転力は、クラッチソレノイド729が励磁さ
れている間だけクラッチ機構(725,726)を介して第1
搬送ローラ712へ伝達される。
しかも、この第1搬送ローラ712は、その回転軸712a
に対して偏心した状態で取り付けられており、通常は上
面がベース基板711よりも低くされており、回転軸712a
が180°回転すると開口部711aから上方へ僅かに突出す
るようになっている。
そして、この実施例の発行装置700は、紙幣投入後に
購入選択スイッチ212が操作されると、取出用モータ719
が回転され、その後クラッチソレノイド729が一定時間
オンされ、第1搬送ローラ712が1回転されるようにな
っている。これによって、第1搬送ローラ712は偏心回
転され、この第1搬送ローラ712の上方のカードタンク7
01内のカードを押し上げるようにしながら後方へ送り出
す。このとき、カードCD上に押圧部材702が載置され一
定圧力を加えているためローラとの摩擦力で一番下のカ
ードがタンク内のカード群から分離される。しかも、後
方にはベース基板711とカード1枚分の間隔を有するス
トッパ717が設けられているため、カードの2枚送りが
防止される。
こうして、1枚だけタンク内から取り出されたカード
は、取出用モータ719が回転中ずっと回転されている第
2、第3の搬送ローラ713,714によって後方のカードリ
ーダ800へ向かって送り出される。
なお、カード取出装置710の後端には走行位置検出セ
ンサCPS1が配設されており、送り出されたカードを検出
するようになっている。
また、第3搬送ローラ714の上方にはカードの浮き上
がりを防止する押さえローラ734が配設されている。
上記カード取出装置710によってタンク701から取り出
されたカードは、カードリーダ800で磁気記録部への識
別コードやカード番号等の書込みが行なわれ、かつ内部
のパンチ装置820で発行穴穿孔位置にパンチ穴が開けら
れてから後方のカード反転装置740へ送り出される。カ
ードリーダ800の下方には穿孔片すなわちパンチ屑を収
納するケース705が配置されている。
パチンコ機用カードリーダ800の制御装置188に相当す
る発行機用のカードリーダ制御装置288は、カード発行
制御装置790内に設けられている。
カード反転装置740に送られたカードは、先ず搬送ロ
ーラ741a,741b,741cに捲回されたベルト742と、搬送ロ
ーラ743a,743bに捲回されたベルト744との間に挟まれて
S字走行路に沿って搬送され、その出口に配置された走
路切替片745を破線イのように押しながら、搬送ローラ7
46a,746b,746cに捲回されたベルト747と上記ベルト742
とに挟まれて一旦上方へ送られる。そして、カードが走
路切替片745を通過すると切替片745がスプリング745aの
張力で破線イの位置から実線の位置へ回動復帰されると
ともに、その上方に配置された走行位置センサCPS2によ
ってカードの後端が検出された時点で上記ベルト742を
駆動する走行モータ706が逆回転される。これによっ
て、カードは向きを変えて下方へ搬送され始める。そし
て、搬送ローラ748a,748b,748cに捲回されたベルト749
と、上記ベルト747とに挟まれて徐々に向きを変え、遂
には水平方向前方に向かって送り出される。
上記ベルト742と749は、走行モータ706によって直接
駆動されるベルト707およびそれと連動されたベルト708
とによって駆動されるようになっている。ベルト744と7
49には走行モータ706の駆動力が伝達されず、カードの
移動に伴って摩擦力で連れ回りする。
なお、上記ベルト707は後述のカード導出装置770の搬
送ローラ771と一体のプーリにも捲回されており、走行
モータ706の駆動力によってカードの排出が行なわれ
る。
さらに、上記搬送ローラ748cの回転軸709は側方へ突
出され、その端部には第36図に示すようにノブ709aが固
着されており、このノブ709aを手で回すことにより、走
行モータ706の停止中に手動でカードを移動させ、紙詰
まりを生じたカードを取り除くことができるようになっ
ている。カード反転装置740の終端には走行位置センサC
PS3が配置されており、このセンサがカードの後端を検
出すると走行モータ706が停止される。
上記カード反転装置740から送り出されたカードは印
字装置750に入り、先ず走行位置センサCPS4により検出
される。すると、印字装置750内の移送モータ751が駆動
され、その駆動力がベルト762および歯車群763を介して
移送ローラ752a,752bに伝達され、その上方に配設され
た押圧ローラ753a,753bとの間にカードを挾持して前方
へ移動させる。移送ローラ752a,752bの前方には、移送
ローラ754と755が走行路に沿って配置され、その上方に
はサーマルヘッドのような印字ヘッド756がガイドピン7
57に沿って昇降可能に配置されている。また、ガイドピ
ン757の周囲には復帰バネ758が介挿されている。
758は印字ヘッド昇降用モータで、このモータ758の回
転は減速されて従動軸759に伝達される。この従動軸759
には、切欠きを有する検出コマ760が固着され、この検
出コマ760の周縁に対向して回転位置センサ761a,761bが
配置されている。また、図示しないが昇降用モータ758
の回転力は、例えば上記従動軸759に固着したカムとそ
の外周に当接されたタペットを介して印字ヘッド756に
伝えられ、これを昇降させる。このとき、昇降用モータ
758は一回の作動で従動軸759を180°ずつ回動させる。
すなわち、昇降用モータ758は常に検出コマ760の切欠き
がセンサ761aまたは761bに対向する位置で回転を停止す
るようになっており、走行位置センサCPS4がカードを検
出して昇降用モータ758を作動させると、センサ761aま
たは761bが検出コマ760の切欠きを検出した時点でモー
タの回転が停止される。これによって、印字ヘッド756
は走行位置センサCPS4のカード検出時に降下され、印字
が終了すると再び昇降用モータ758が作動されて従動軸7
59を180°回転させることにより、印字ヘッド756は上昇
されて停止する。印字装置750の出口には走行位置セン
サCPS5が配設されており、このセンサCPS5がカードの先
端を検出すると前記走行モータ706を先程と同一の方向
(逆方向)へ作動させて搬送ローラ771a,771b,771cに捲
回されたベルト772を駆動させ、センサCPS5がカードの
後端を検出すると印字装置内の搬送用モータ751を停止
させる。これによって、印字装置750から送り出された
カードは速やかに前方のカード導出装置770内へ搬送さ
れていく。
カード導出装置770においては、第39図にその詳細を
示すように、上記ベルト772の下方に搬送ローラ773,774
a,774bが配置され、このうち搬送ローラ774aと774bには
ベルト775が捲回されている。しかも、この実施例で
は、このカード導出装置のみ搬送ローラとそのベルト77
2,775が2列に設けられて排出を確実に行なえるように
なっている。そして、ベルト772と775とによって構成さ
れる搬送路に対応してその前方にカード発行口202が配
置され、この発行口の直前に走行位置センサCPS6が配設
されている。
また、上記搬送ローラ773と774bとの間には支軸776を
中心に回転可能な走路切替部材777が配設されている。
この走路切替部材777はスプリング778によって通常は第
37図に破線ロで示すごとく先端が下方に位置され、印字
装置750より送られてきたカードをカード発行口202へ向
かって案内する。しかして、カードが正規なものでなか
ったり、傷があって磁気記録部へ正しく記録できなかっ
たような場合には、走路切替部材777によってカードは
下方の没収タンク780に誘導される。正しく書き込まれ
たカードのときは切替部材777を、第37図に実線で示す
ごとく下方へ回動させる。すると、印字装置750から送
られてきたカードはカード発行口202へ誘導される。搬
送ローラ774a,774bの下方には、没収タンク780が配設さ
れており、通常状態で上方に位置された走路切替部材77
7によって下方へ誘導されたカードはこの没収タンク780
内に収納される。
この没収タンク780の後壁781には切欠き781aが形成さ
れており、この切欠き781aに臨むようにセンサ782が配
設されている。このセンサ782は受光器であってこれに
対応する投光器783は、上記一対のベルト775間に配置さ
れ、検出光軸が斜めになるように設定され、没収タンク
780に入ってくるカードを検出するとともに、タンク内
のカードが一定量以上になると、カードの上端が上記検
出光軸を遮るようになって満杯になったことを検出でき
るようになっている。さらに、この没収タンク780はそ
の下方に斜め配置されたプレート784上に前後方向スラ
イド可能に載置され、その下面には、プレート784に形
成された長孔784aに係合するガイドピン785が固着され
ており、このガイドピン785と上記プレート784の後端と
の間に張設されたスプリング786によって、常に後方へ
付勢されている。
このカード導出装置770は、カードの終端が通過して
走行位置センサCPS6または没収カードの検出センサがオ
ンからオフに変わると、走行モータ706がオフされて、
排出または没収動作を停止する。
なお、カード発行口202の上部には、発行装置700にお
けるカードの発行作業進行状態を示すカード発行表示器
787が設けられている。
さらに、この実施例の発行装置700は第36図に示すよ
うに、固定ベース791上において左右のレール792a,792b
によって前後方向スライド可能に支持された基盤793の
上に載置されており、この基盤793の左側半分には、補
助電源装置を内蔵した電源ボックス794が載置され、こ
の電源ボックス794の前面には、カードの発行枚数を表
示するためのカウンタ795と、没収カードの枚数等の表
示に利用可能な予備カウンタ796が設けられている。
また、797は固定ベース791上に載置された発行装置全
体を前方へスライドさせる際に使用する把手、798はス
ライド機構をロックさせるための操作ボタンである。
第40図には、上記のごとく構成されたカード発行機20
0の制御システムの構成例が示されている。
なお、同図において、790がカード発行制御装置、280
がユニット制御装置、また288はカードリーダ800の各構
成部品たる搬送モータ807、磁気ヘッド821、穿孔装置82
0等を制御するカードリーダ制御装置であり、符号LMP1
〜LMP5で示されているのが、購入金額の選択スイッチ群
212に内蔵されたランプで、オンされたスイッチに対応
するランプが点灯されて操作ボタンを後方から照明する
ようになっている。
この実施例の制御システムは、大別してユニット制御
装置280による制御系とカード発行制御装置790による制
御系とに分割されており、ユニット制御装置280が、貨
幣の受け入れ手段、所望購入金額の選択手段、管理装置
に有価データを送信して該有価データに代わるカード番
号を貰い受けるための通信手段、釣貨幣の払出し手段、
および発行処理状態を示す状態表示手段の制御を担当し
ており、カード発行制御装置790が上述した発行装置700
を構成するカード取出装置710、カード反転装置740、印
字装置750およびカード導出装置770と、カードのチェッ
クおよび磁気データの記録を担当する制御手段としての
カードリーダ800の制御装置288の統括的な制御を担当し
ている。そして、ユニット制御装置280とカード発行制
御装置790との間の交信はシリアル通信によって行なわ
れる。
一方、ユニット制御装置280は、管理装置400との間で
カード番号等のデータの送受信を行なうため、光トラン
シーバ185を介して光ケーブルまたは同軸ケーブルから
なる低層ネットワーク用通信ライン510に接続可能にさ
れている。この実施例のカード発行機200は、ユニット
制御装置280によって前面パネル201に設けられた各種表
示器221〜225等からなる状態表示手段をカード発行手順
に従って点灯もしくは点滅させることによって利用者に
操作手順を教示するとともに、排出したカードや釣銭忘
れを防止するようにしている。
すなわち、カード発行機200の電源が投入され、カー
ド発行の準備が終了するとユニット制御装置280は、先
ず前面パネル201に設けられた発行中表示器221を点灯さ
せ、かつ紙幣挿入表示器223を点滅させて紙幣の挿入を
促す表示を行なって紙幣挿入待ち状態にあることを外部
に知らせる。この状態で紙幣挿入口211に紙幣が投入さ
れるとユニット制御装置280は金額表示器213に投入され
た金額に相当する数字を表示させ、かつ購入選択スイッ
チ212内蔵の購入ランプLMP1〜LMP5を投入金額相当分ま
で点灯させる。つまり、千円ならランプLMP1のみ、3千
円ならランプLMP1〜LMP3、5千円ならランプLMP1〜LMP5
を点灯させて、操作可能なスイッチを明示させるように
なっている。この状態で有効な購入選択スイッチ212の
いずれか一つがオンされると、紙幣挿入表示器223を消
灯させ、代わりにカード発行口202近傍のカード発行表
示器224を点滅させてカードが排出されることを利用者
に知らせる。
それから、ユニット制御装置280は、実際にカード発
行口202よりカードを排出するときには金額表示器213と
購入ランプLMP1〜LMP5を消灯させる。そして、このとき
釣銭があれば紙幣払出表示器225を点滅させて注意を喚
起させながら釣銭の払出しを実行する。なお、釣銭がな
いときは紙幣払出表示器225は消灯のままにしておく。
また、カード排出時には利用者がカード発行口202に排
出されたカードを抜き取るとカード発行表示器224の点
滅を中止して消灯させる。
一方、釣銭があるときは紙幣払出表示器230が釣銭の
除去を検出して送ってくる払出完了信号を受けてから紙
幣挿入表示器223を消灯させる。
ユニット制御装置280による前面パネル201上の各種表
示器の状態遷移を表8に示す。
同図において○は点灯、×は消灯、△は点滅、Dは投
入金額に応じた数値表示、Bは金額に対応したランプを
点灯することをそれぞれ意味する。なお、表8には各状
態において紙幣挿入口211の紙幣受付状態がどのように
なっているかも併せて示した。これよりカードおよび釣
銭が除去されるまで次に紙幣挿入ができないことが分か
る。
第41図には、ユニット制御装置280の構成例が示され
ている。
発行機のユニット制御装置280は、カードリーダ制御
装置288およびカード発行制御装置790を統括的に制御す
るユニットコントローラ290と、管理装置400とのデータ
伝送に係る制御をするデータ伝送コントローラ551と、
データ伝送コントローラの制御下でネットワークにおけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行うネッ
トワークコントローラ553等から構成されており、通信
系に関してはパチンコ機のユニット制御装置180と全く
同一の構成である。すなわち、各コントローラ290と551
間および551と553間のデータの受け渡しは、デュアルポ
ートメモリ(RAM)550および552を介して実行できるよ
うに構成されている。このうち、メモリ552は、送信デ
ータ記憶領域と受信データ記憶領域とに分かれており、
全ての送受信データ長を同一長にする(パケット化)の
ための調整機能と、データ伝送の高速化(2.5Mbps)を
計るための緩衝機能とをもっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に
接続可能にされている。上記光コネクタ186に光トラン
シーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置280内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、発行機のユニット制御装置280がパチンコ機の
ユニット制御装置180と異なる点は、ユニットコントロ
ーラ290がカードリーダ制御装置288と直交交信すること
はせず、カード発行制御装置790を介して行なうことで
ある。そのため、ユニットコントローラ290とカード発
行制御装置790のとの間には送受信データのレベル変換
を行うトランシーバ571が接続されている。
また、ユニットコントローラ290には、台番号設定器2
05やリセットスイッチ207からの入力信号を所定のタイ
ミングでデータバス581上にのせたり発行中表示器221等
の各種ランプを表示させる駆動信号をラッチしたりする
入出力コントローラ576と、紙幣識別器210、紙幣払出器
230および購入選択スイッチ212からの入力信号を所定の
タイミングでデータバス581上へのせ、かつ紙幣識別器2
10および紙幣払出器230への制御信号をラッチする入出
力コントローラ578が接続されている。
ユニットコントローラ290から紙幣識別器210への制御
信号としては、真紙幣と判定された紙幣を10000円、500
0円、1000円の区別をして金庫内へ収納するための指示
信号と、紙幣挿入口への紙幣挿入を可としたり、不可と
したりするための指示信号がある。
また、紙幣識別器210からユニットコントローラ290に
対する入力信号には、挿入紙幣が真の10000円紙幣と判
定したときの信号と、挿入紙幣を真の5000円紙幣と判定
したときの信号と、挿入紙幣を真の1000円紙幣と判定し
たときの信号と、紙幣判定後に、紙幣挿入口方向へ紙幣
が引き抜かれたときに出力されるアラーム信号と、紙幣
の挿入があり、該紙幣を識別中であることを示すための
信号と、紙幣詰まりが発生したことを示すための信号
と、金庫内の紙幣収納が満杯になったことを示すための
信号とがある。
一方、ユニットコントローラ290から紙幣払出器230に
対する制御信号としては、紙幣払出枚数をバイナリコー
ドで設定するための指示信号と、枚数設定値に基づいた
紙幣の払出しを実行させるための指示信号と、払出し実
行結果を表示するためのモニタ表示器(図示しない)の
表示をクリアにするための指示信号とがある。
また、紙幣払出器230からユニットコントローラ290に
対する入力信号としては、紙幣を1枚出す度に出力され
る信号と、払出し中装置内で異常が発生し、払出し動作
が実行できないときに出力されるアラーム信号と、紙幣
収納部の紙幣残量が20枚以下になったことを示す信号
と、紙幣払出し動作を実行中であることを示すための信
号と、紙幣払出し動作が終了し、紙幣発行口の紙幣が取
り除かれたことを示すための信号とがある。
さらに、ユニットコントローラ290には、購入金額を
表示する金額表示器213や発行機の異常の種類を示す番
号を表示するモニタ表示機206をダイナミック表示させ
るためのデコーダ586,587とデコーダドライバ588,589や
データバス581を介して接続されている。
表9に、上記モニタ表示器206に表示されるエラー番
号とその内容および処理の一例を示す。
上記表9において、*印の付されているエラーが発生
した場合はシステムダウンとしてリセットがかかる。ま
た、エラー表示が点滅している場合はエラー回復処理
後、リセットボタンを押す必要があることを示してい
る。
なお、585はユニットコントローラ290から出力される
アドレス信号をデコードしてプログラムメモリ558やユ
ニットメモリ550、入出力コントローラ576,578およびデ
コーダ586,587、デコーダドライバ588,889の選択信号を
形成するデコーダである。
さらに、この実施例のユニット制御装置280において
は、金額表示器213を駆動させるべくユニットコントロ
ーラ290から出力される表示データのうち、2msのような
間隔で周期的に出力される桁セレクト信号(コモン信
号)をリセット回路555に、ウォッチドッグパルスとし
て入力するようにしている。リセット回路555はパワー
オンリセットの他、このウォッチドッグパルスを監視し
てパルスがなくなると各コントローラ290,551,553に対
するリセット信号を発生する。
上記のごとくユニット制御装置280は、管理装置400、
カード発行制御装置290の二方向に情報交換の窓口を有
しており、管理装置400の制御下のもとにカードを発行
するための制御を行なうとともに、発行処理の結果とし
て発生する発行機における稼働情報を定期的に管理装置
に送信するソフトウェアを有している。
管理装置との間のデータの送受信は、パチンコ機と同
様ユニットメモリ550を介して行なう。ユニットメモリ5
50の構成はパチンコ機のそれと全く同一(第24図参照)
であり、送信データエリアSDAと、受信データエリアRDA
と、送信データや受信データがメモリ内にあることを相
手方のコントローラに伝えるためのコマンドやステータ
ス情報の入る共有データエリアCDAとが設けられてい
る。
表10および表11に、各々上記ユニットメモリ550内の
送信データエリアSDAおよび受信データエリアRDAの構成
例を示す。交信用エリアCCAの構成はパチンコ機のユニ
ットメモリのそれと全く同一である(表3参照)。
上記表10に示されているホットコードは、システムの
立上りのときに管理装置400がユニットメモリ550の送信
エリア内に、例えば010101‥‥01なるコードを書き込ん
でおいて、定期的に管理装置に送って、静電気等のノイ
ズによるRAMデータの破壊の有無をチェックし、送信デ
ータの異常を速やかに検出できるようになっている。
なお、上記表10に示されているモニタ情報1は、表12
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、発行機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表13に示すようにカードリー
ダの異常を示すビット、カードの有無を示すビット、同
紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣詰まりを示すビ
ット、紙幣の強制引き抜きを示すビット、残金払出器の
紙幣タンク内の状態を示すビット、残金払出器の異常を
示すビット等により構成されている。
第42図〜第44図に前述した端末装置としての精算機30
0の構成例を示す。
この実施例の精算機300は、挿入されたカードCDの磁
気記録部に記録されたカード番号を読み取ってコードの
チェックを行なうカードリーダを内蔵し、管理装置から
のデータを受け取った後カードを回収するカード精算装
置310と、そのカードについて使用されずに残った未使
用金額に相当する金額を払い戻すための紙幣払出器321
および硬化払出器325と、遊技により獲得した持玉数を
印刷したレシートを発行するプリンタ330と各種表示器3
03,304,341,342および精算機300全体の制御を行なうユ
ニット制御装置350等により構成されている。
この精算機300は上面パネル301が上下方向回動可能に
構成され、上記カード精算装置310に対応して、上面パ
ネル301の前端にはカード挿入口302が、また上面パネル
301の上面には、獲得した賞球数(持玉数)を表示する
玉数表示器303および未使用金額を表示する金額表示器3
04が設けられている。しかも、この実施例の精算機300
はパチンコ店に設置されるカウンタを構成できるように
上面がフラットに形成され、かつ玉数表示器303と金額
表示器304が2組設けられており、そのうち一つは前方
に傾斜して遊技客にとって読み取り易く、他方は後方に
傾斜してカウンタ内側の係員にとって読み取り易いよう
になっている。しかも、玉数表示器303と金額表示器304
の上方はガラス板のような透明板によって覆われてい
る。また、上面パネル301の上面後方寄りには、上記表
示器の表示を「0」にクリアする表示リセットスイッチ
305が設けられている。遊技客が、先ずカード挿入口302
よりカードを投入すると、精算機300内の記憶媒体読取
装置としてのカードリーダ800がカードCDの磁気面に記
録されているカード番号を読み取って管理装置400に送
り、そのカードに関するデータを受け取る。そして、金
額表示器304に未使用金額を表示させるとともに、玉数
表示器303に獲得玉数を表示させ、プリンタ330により未
使用金額と獲得玉数および来歴データ等を印字したレシ
ートを発行する。また、カードリーダ内の挿入されたカ
ードは穿孔装置により、所定の穿孔位置PH5にパンチ穴
(精算済孔)の形成がなされてから内部のカード回収タ
ンク314内に排出される。
なお、この実施例では、精算機のカードリーダには記
録用ヘッドが不用であるが、記録用ヘッドを設けて、精
算済カードについては磁気面のデータを消去して排出す
ることにより、カード番号の変換方式の解読を不能に
し、カードの偽造を防止するようにしてもよい。
カードリーダとしては、パチンコ機100のカードリー
ダ800(第25図参照)をそのまま使用しており、発行機
用のカードリーダと同様後方へカードが排出可能にされ
ており、カードリーダの後方にカード回収タンク314が
配置されている。プリンタ330は、ロール状態でストッ
クされている白紙のシートを引き出して、その表面に発
行年月日と、獲得玉数および未使用残金額さらにはカー
ド来歴等を印刷し、上面パネル301の凹部301a内に開口
されたレシート発行口331より排出する。
これとともに、未使用金額に相当する金銭が残金払出
装置より払い出される。残金払出装置は、紙幣を払い出
す紙幣払出器321と100円硬貨を払い出す硬貨払出器325
からなり、紙幣払出器321に対応して前面パネル306には
紙幣排出口322が、また硬貨払出器325に対応して硬貨払
出口326が設けられている。また、精算においては、未
使用金として1000円未満の端数が生じるので、上記のご
とく100円単位の硬貨を払い出す硬貨払出器325が必要と
される。
さらに、上記精算機300の上面パネル301の上面には、
カード精算中であることを示す精算中ランプ341、カー
ド精算不能状態を示す精算中止ランプ342が設けられて
いる。
また、開閉可能な前面パネル306の内側には、第42図
(B)に示すように紙幣不足等精算機の異常をエラー番
号を用いて表示するモニタ表示器343と、このモニタ表
示器343の表示をリセットするリセットスイッチ351と遊
技店に設置される複数の精算機の各々を区別して、特定
のカードの精算を行なった精算機を管理装置400におい
て把握できるようにするための台番号設定器352と、閉
店時に硬貨払出器325のタンク内に残った硬貨を排出さ
せるための硬貨抜取スイッチ353と、プリンタ330によっ
て発行するレシートに来歴データを印字するか否か指示
を与える印字切替スイッチ354が設けられている。
上記台番号設定器352により設定された台番号は管理
装置400に送られて、データ通信の際の伝送アドレスの
生成および各精算機ごとのデータファイル作成に供され
る。
カード精算装置310は、第43図に示すようにカードリ
ーダ800と、その後方に配置された補助搬送装置311と、
ユニット制御装置350からの指示に従ってカードリーダ8
00や補助搬送装置311の制御を司るカード精算制御装置3
12と、それらの電源装置313および補助搬送装置311の後
方に配置されたカード回収タンク314とにより構成され
ている。
なお、上記カード回収タンク314はカード精算装置310
のフレーム315に固定された縦長のタンク収納枠316内に
着脱可能に挿入されるようになっている。また、上記フ
レーム315の側面には2つのカウンタ317と318が設けら
れ、そのうち一方に回収したカードの枚数を表示するよ
うになっている。他方のカウンタは未使用である。
補助搬送装置311は、搬送ローラ361,362と、それらに
捲回された上下一対の搬送ベルト363,364と、下方の搬
送ベルト364を駆動する搬送モータ365とからなり、カー
ドリーダ800の後端から排出されたカードを一対のベル
ト363と364の間に挟んで後方の回収タンク314へ向かっ
て移送させるようになっている。
第43図には図示されていないが、カード回収タンク31
4にはカードがタンク内に排出されたこと、または一杯
になったことを検出するカードセンサ319が設けられて
いる(第46図参照)。ただし、この実施例の精算機300
は前記台番号設定器352の最上位桁を「9」にセットし
たときにのみカード没収モードとなり、精算のため挿入
されたカードを精算後に上記カード回収タンクに誘導し
て没収するようになっており、それ以外のときは精算後
にカードを前方へ排出して遊技客に返却するようになっ
ている。
しかも、この実施例の精算機300は、第44図に示すご
とくこれを複数個並べ、コーナーユニット50やカード回
収機900と組み合わせることにより、パチンコ店の景品
交換コーナーに設けられるカウンタを構成することがで
きるようになっている。
すなわち、精算機300の本体は上面パネル301が床から
約1m程度の高さになるように設計され、かつ上面は略平
坦にされているため、景品交換等の作業台として利用す
ることができる。
なお、カード回収機900は前面にカード挿入口905と景
品払出口906を備え、かつ挿入されたカードを読み取る
カードリーダー(図示省略)を内蔵し、上面には使用済
カードによるゲームを提供するゲーム装置としてのCRT
表示器910が載置されている。
第45図には上記印字切替スイッチ354により設定され
る2つの印字モードにおいてプリントアウトされるレシ
ートの印字フォーマット例を示す。
このうち、同図(A)は印字切替スイッチ354により
精算データのみの印字を指定した場合のレシートのフォ
ーマット例で、パチンコ店のホール名HALLと、カードの
発行通し番号nと、精算年月日および受付時間TIMEと、
精算金額AMs、精算玉数CNTと、メッセージMSGとが印字
される。
一方、第45図(B)は印字切替スイッチ354により来
歴データ印字を指定した場合のレシートのフォーマット
例を示すもので、同図(A)の精算データに加え、カー
ド発行時の購入金額AMiと、カードファイル内の来歴デ
ータ(遊技中にカード状態が変化した各時点での未使用
金額および持玉数)CRRとが印字される。
なお、上記実施例の精算機では、台番号設定器352の
最上位桁を「9」にセットすることによりカード回収モ
ードとし、それ以外のときは精算後のカードを前方に排
出するとしたが、精算時にカード状態をチェックするこ
とで、使用した金額が「0」であって購入金額をすべて
払い戻すようなカードに関しては、未使用金を払い戻し
た後にカードを後方の回収タンク314へ排出させるよう
にソフトウェアで制御することもできる。これによっ
て、回収機で精算済カードによるゲームを行なわせるよ
うなシステムを構成した場合において、そのゲームのた
めにのみカードを購入する悪用を回避することができ
る。
第46図には、上記のごとく構成された精算機300の制
御システムの構成例が示されている。
この実施例の制御システムは、大別してユニット制御
装置350による制御系とカード精算制御装置312による制
御系とに分割されており、ユニット制御装置350が、紙
幣および硬貨払出器321,325や各種表示器303,304,341〜
343およびプリンタ330の制御と各種スイッチ類351〜35
4,305の入力の受付けを担当しており、カード精算制御
装置312が補助搬送装置311と、回収したカードの計数表
示手段としてのカウンタ317と、カードのチェックおよ
び磁気データの読出しを行なう制御手段としてのカード
リーダ800の制御装置388の統括的な制御を担当してい
る。そして、ユニット制御装置350と発行制御装置312と
の間の交信はシリアル通信によって行われる。
一方、ユニット制御装置350は、管理装置400との間で
カード番号等のデータの送受信を行なうため、光トラン
シーバ185を介して光ケーブルまたは同軸ケーブルから
なる低層ネットワーク用通信ライン510に接続可能にさ
れている。
第47図には精算機300のユニット制御装置350の構成を
示す。このユニット制御装置350の構成は、第41図に示
されている発行機200のユニット制御装置280とほとんど
同一であり、カードリーダーダ制御装置388およびカー
ド精算制御装置312を統括的に制御するユニットコント
ローラ390と、管理装置400とのデータ伝送に係る制御を
するデータ伝送コントローラ551と、データ伝送コント
ローラの制御下でネットワークにおける送受信権の確立
およびデータの直並列変換を行うネットワークコントロ
ーラ553等から構成されており、通信系に関してはパチ
ンコ機のユニット制御装置180と全く同一の構成であ
る。すなわち、各コントローラ390と551間および551と5
53間のデータの受け渡しは、デュアルポートメモリ(RA
M)550および552を介して実行できるように構成されて
いる。このうち、メモリ552は、送信データ記憶領域と
受信データ記憶領域とに分かれており、全ての送受信デ
ータ長を同一長にする(パケット化)のための調整機能
と、データ伝送の高速化(2.5Mbps)を計るための緩衝
機能とをもっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に
接続可能にされている。上記光コネクタ186に光トラン
シーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置350内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、精算機のユニット制御装置350がパチンコ機の
ユニット制御装置180と異なる点は、ユニットコントロ
ーラ390がカードリーダ制御装置388と直接交信すること
はせず、カード精算制御装置312を介して行なうことで
ある。そのため、ユニットコントローラ390とカード精
算制御装置312のとの間には送受信データのレベル変換
を行うトランシーバ571が接続されている。
また、ユニットコントローラ390には、球数表示器303
のリセットスイッチ305や台番号設定器352、モニタ表示
器343のリセットスイッチ351、硬貨抜取スイッチ353お
よび印字切替スイッチ354からの入力信号を所定のタイ
ミングでデータバス581上にのせたり精算中表示器341と
精算中止表示器342の駆動信号をラッチしたりする入出
力コントローラ576と、紙幣払出器321、硬貨払出器325
およびプリンタ330からの入力信号を所定のタイミング
でデータバス581上へのせ、かつ紙幣払出器321と硬貨払
出器325およびプリンタ330への制御信号をラッチする入
出力コントローラ578が接続されている。
ユニットコントローラ390から紙幣払出器321に対する
制御信号としては、紙幣払出枚数をバイナリコードで設
定するための指示信号と、枚数設定値に基づいた紙幣の
払出しを実行させるための指示信号と、払出し実行結果
を表示するためのモニタ表示器(図示しない)の表示を
クリアにするための指示信号とがある。
また、紙幣払出器321からユニットコントローラ390に
対する入力信号としては、紙幣を1枚払い出す度に出力
される信号と、払出し中装置内で異常が発生し、払出し
動作が実行できないときに出力されるアラーム信号と、
紙幣収納部の紙幣残量が20枚以下になったことを示す信
号と、紙幣払出し動作を実行中であることを示すための
信号と、紙幣払出し動作が終了し、紙幣発行口の紙幣が
取り除かれたことを示すための信号とがある。
一方、ユニットコントローラ390から硬貨払出器325に
対する制御信号としては硬貨払出しモータを駆動信号が
あり、この駆動信号を出力している間は1枚ずつ連続的
に硬貨が排出される。そして硬貨払出器325からユニッ
トコントローラ390に対しては硬貨を1枚払い出すごと
に出力するコイン検出信号と硬貨収納タンク内の残量が
少なくなったことを示す信号とがある。また、ユニット
コントローラ390からプリンタ330への制御信号には、印
字データ、印字終了後のペーパーカットコマンド、印字
指令等を与える8ビットのデータ信号と、このデータ信
号の取込み開始を指示する信号と、プリンタの初期化信
号とがある。プリンタ330からユニットコントローラ390
への入力信号としては印字異常を示すエラー信号と、印
字用ペーパー切れを示す信号と、印字動作中を示す信号
とがある。
さらに、ユニットコントローラ390には、精算玉数を
表示する玉数表示器303や精算金額を表示する金額表示
器304および精算機の異常の種類を示す番号を表示する
モニタ表示機343をダイナミック表示させるためのデコ
ーダ586a,586b,587とデコーダドライバ588,589がデータ
バス518を介して接続されている。
表14に、上記モニタ表示器343に表示されるエラー番
号とその内容および処置の一例を示す。
同表において、*印の付されているエラーが発生した
場合はシステムダウンとしてリセットがかかる。また、
エラー表示が点滅している場合はエラー回復処理後、リ
セットボタンを押す必要があることを示している。
なお、585はユニットコントローラ390から出力される
アドレス信号をデコードしてプログラムメモリ558やユ
ニットメモリ550、入出力コントローラ596,598およびデ
コーダ586,587、デコーダドライバ588,889の選択信号を
形成するデコーダである。
さらに、この実施例のユニット制御装置350において
は、金額表示器304を駆動させるべくユニットコントロ
ーラ390から出力される表示データのうち、2msのような
間隔で周期的に出力される桁セレクト信号(コモン信
号)をリセット回路555に、ウォッチドッグパルスとし
て入力するようにしている。リセット回路555はパワー
オンリセットの他、このウォッチドッグパルスを監視し
てパルスがなくなると各コントローラ390,551,553に対
するリセット信号を発生する。
上記のごとくユニット制御装置350は、管理装置400、
カード精算制御装置312の二方向に情報交換の窓口を有
しており、管理装置400の制御下のもとにカードを精算
するための制御を行なうとともに、精算処理の結果とし
て発生する精算機における稼働データを定期的に管理装
置に送信するソフトウェアを有している。
精算機300のユニットコントローラ390は、上記構成部
品の制御やカード番号のチェック、カードデータの受
信、表示等を行なって精算処理を実行するとともに、稼
動データを収集し、それをデュアルポートメモリからな
るユニットメモリ550内の送信データエリアSDAに書き込
む。ユニットメモリ550に書き込まれた稼動データは、
データ伝送コントローラ551による伝送ケーブルを介し
た管理装置400との間のデータ交信により管理装置に送
られる。管理装置から送られて来るデータも、一旦ユニ
ットメモリ550内の受信データエリアRDAに書き込まれ、
ユニットコントローラ390がこれを読み取ることによっ
てデータの受信が行なわれる。ユニットメモリ550には
送信データや受信データがメモリ内にあることを相手方
のコントローラに伝えるためのコマンドやステータス情
報の入る共有データエリアCDAが設けられている。
表15および表16に、各々上記ユニットメモリ550内の
送信データエリアSDAおよび受信データエリアRDAの構成
例を示す。交信用エリアCCAの構成はパチンコ機のユニ
ットメモリのそれと全く同一である(表3参照)。
表16に示すようにこの実施例ではカードの来歴データ
も受信して、これを時刻データとともにレシートに印刷
して排出することにより、遊技客に対し信頼度の高い精
算データであることを印象づけることができる。ただ
し、来歴データはカードファイル内に入っている最高20
回までのデータである。
なお、上記表15に示されているモニタ情報1は、表17
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、精算機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表18に示すようにペーパー切
れを示すビット、プリンタの異常を示すビット、カード
リーダの異常を示すビット、カードタンク内の状態を示
すビット、硬貨払出器の硬貨の有無を示すビット、硬貨
払出器の異常を示すビット、紙幣払出器の紙幣タンク内
の状態を示すビット、紙幣払出器の異常を示すビット等
により構成されている。
次に、前述のごとく構成されたパチンコ機100、カー
ド発行機200および精算機300を統括的に制御するととも
に稼動データをリアルタイムに収集して全端末機の稼働
状況を監視し、停電や故障が発生しても復旧時に直ちに
元のデータ状態を復活させてシステム各部の動作を再開
させ、また遊技店の経営に必要なデータの集計を可能に
するとともに、カードが破損した場合に同一資格の復活
カードを発行する管理装置400について説明する。
第48図に管理装置400の具体的な構成を、また第49図
に管理装置のシステム構成を示す。
管理装置400は、ミニコンクラスの異常状態監視手段
としても機能する中央処理装置CPUや半導体メモリ(RA
M)からなる主記憶装置M−MEM、伝送制御装置SCC等が
格納されたマスタ制御装置401と、このマスタ制御装置4
01の上部に設けられた補助記憶装置としてのフロッピデ
ィスク記憶装置402、ハードディスク記憶装置403とパー
ソナルコンピュータ410とにより構成されている。ま
た、パーソナルコンピュータ410は、メッセージや収集
データを表示するCRT表示装置411と、オペレータが指令
や設定データを与えるためのコンソール412を有し、CPU
とタイマTMR(カレンダを含む)を内蔵し、マスタ制御
装置401内の中央処理装置と通信回線および割込回線を
介して接続されたローカル処理装置413と、収集データ
等を印字するためのプリンタ414とにより構成されてい
る。
ローカル処理装置413と中央処理装置CPUとを結合する
ため、シリアル通信制御装置406a,406bがマスタ制御装
置401内に設けられている。このうち、通信制御装置406
aは通常の交信に、また通信制御装置406bは、緊急時の
割込み通信用として使用する。
上記プリンタ414は、管理装置400のスループットを向
上させるため、印字されるデータを一時的に格納するバ
ッファを備えている。
さらに、この管理装置400には、パチンコ遊技システ
ムに特有なものとして、破損したカードと同一資格を有
する復活カードやシステムから切り離された状態でパチ
ンコ機を起動させることが可能なテスト用カードを発行
するカード発行装置700やパチンコ機で発生する“打止
め”等、システムで発生した緊急情報をリアルタイムで
印字する補助プリンタ408を内蔵したボックス402と、補
助電源装置409とが上記マスタ制御装置401に隣接して設
けられている。カード発行装置700と補助プリンタ408は
それぞれ、通信制御装置406c,406dを介して中央処理装
置CPUに接続されている。また、カード発行装置700は、
第36図に示されている発行機200用のカード発行装置700
と全く同一の構成のものを使用している。202はそのカ
ード発行口である。
補助電源装置409は、停電発生時に主記憶装置M−MEM
に揮発的に保持されている全ての端末の稼動データや、
発行した全てのカードのデータをハードディスク記憶装
置403に移して保護できるようにするため、最低でも10
分間程度は管理装置を動作できるようにバックアップす
る。
また、第49図において符号SCCは、ネットワーク500を
介して各端末機との間でデータ伝送を可能にするための
伝送制御装置である。
なお、本実施例においては、主としてパチンコ機100
とカード発行機200、精算機300および管理装置400から
なるシステムについて説明するが、この発明は店内放送
装置や景品交換装置、自動販売機等をも管理装置400の
制御下におくようにしたシステムにまで拡張することが
できる。特に景品交換装置は、カードを使って精算機30
0を通さずに直接景品と交換できるような方式を容易に
適用する可能性がある。
さらに、管理装置400を構成するコンソール412も、本
実施例のパチンコ遊技システムに最も適した独特のキー
構成となっている。
第50図に、コンソール412の構成例を示す。同図
(B)はコンソールの上面すなわちパネル面、同図
(A)はコンソールの背面を示す。
第50図において、421はシステムの各端末に対する営
業開始を指示するための開店スイッチ、422は同じく営
業終了を指示するための閉店スイッチで、開店スイッチ
421がオンされた後、閉店スイッチ422がオンされるまで
の間、各端末機におけるカードの運用が可能となる。ま
た、423は営業終了後に全端末機の稼動データをフロッ
ピディスク記憶装置402に格納し、管理装置へ制御の停
止を指示するためのシステム終了スイッチ、424は破損
したカードの復活処理を指示するためのカード復活スイ
ッチである。
なお、上記開店スイッチ421、閉店スイッチ422、シス
テム終了スイッチ423およびカード復活スイッチ424の4
つのスイッチは、本システムにとって特に重要なスイッ
チであり、システム稼動中安易に操作されるのを防止す
るため、その後方(図では上方)に設けられたキースイ
ッチ420に連動されており、キースイッチ420を回してオ
ンさせた状態でないと各スイッチ421〜424を操作してオ
ンさせることができないようになっている。
425,426,427は、通常のパーソナルコンピュータ等の
コンソールに設けられているのと同種のテンキー、リタ
ーンキーおよびデリートキーである。
一方、428はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をCRT表示装置411の画面上に表示させる指令を与
える表示メニュースイッチ、429はCRT表示装置に表示さ
れたデータの消去を要求するCRTクリアスイッチであ
る。また430はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をプリンタ414によって印字させる指令を与える
印字メニュースイッチである。432はパチンコ機におけ
る打止数や打止モード等の設定を要求するための設定ス
イッチ、433は、設定された打止数の賞品球が払い出さ
れて打止すなわち遊技継続不能状態になっているパチン
コ機の打止状態の解除指令を与えるための打止解除スイ
ッチ、434は、営業終了時に端末機を種別ごとに強制終
了させたり、通信ネットワークの異常等に伴い正常な制
御やデータ収集が不能になった場合に全端末機を強制終
了させたり、あるいは遊技客の不正を発見した場合に特
定端末機を強制停止させるための強制終了スイッチ、43
5は強制停止された端末機の停止を解除させるための終
了解除スイッチ、439は日時設定用スイッチである。ま
た、実施例のコンソール412には、パチンコ機での打止
等緊急事態が発生した場合にオペレータの喚起を促す音
を発生するブザー440と、その発音停止を指示するブザ
ーストップスイッチ436とが設けられている。431aと431
bは管理装置400の機能が将来拡張されることを予想して
用意した予備スイッチであり、例えばプリンタ414によ
る印字の中断を指示するためのスイッチとして使用する
ことができる。
上記各スイッチのうち、図中2重枠で示されているス
イッチ421〜424,432〜436は、ランプ内蔵型のスイッチ
で、これらのスイッチがオンされて対応する処理の実行
中もしくは状態継続中内蔵ランプが点灯される。ただ
し、ブザーストップスイッチ436内のランプは、ブザー
と連動し、ブザー発音中点灯され、ストップスイッチ43
6が押されると消灯する。
さらに、この実施例のコンソール412には、その背面
に、テストカード発行指令を与えるためのテストカード
スイッチ437と、システム導入時に購入玉の交換レート
や店コード、端末機の総台数、入賞球1個当たりの賞品
球数等の設定値の設定およびその設定値の変更を指示す
るためのビルトインスイッチ438が設けられている。こ
れらのスイッチ437と438は、他のスイッチと異なり、通
常はほとんど使用しないスイッチであり、かつ特定の者
(遊技店の支配人等)が存在を知っていればよいスイッ
チであるため、コンソールの背面に設けられている。
ここで、上記テストカードについて言及する。既に説
明した構成より明らかなように、この実施例の遊技シス
テムは、すべての端末機(パチンコ機、カード発行機、
精算機)が管理装置の制御下にあり、カード番号等のや
り取りによって稼動可能な状態に移行するようになって
おり、端末単独では動作不能である。しかるに、パチン
コ機は使用頻度が高いため、玉詰まりやいわゆるチュー
リップなどの役物が故障したりすることが多いととも
に、出玉率の調節のため遊技領域内の釘調整が必要であ
る。その場合、修理や釘調整後に試し打ちを行なうこと
になるが、本実施例では、前述した各パチンコ機の制御
ユニット160内のテスト用スイッチ179をオンさせ、かつ
管理装置によって発行された特殊なテスト用カードを制
御ユニット160のカード挿排口802aより挿入すると、一
定の持玉数が与えられてパチンコ機単独で遊技動作が実
行可能になるように構成されている。これによって、非
営業時における試し打ちではシステム全体を立ち上がら
せる必要がない。また、営業中においては、遊技中の稼
働データを損なうことなく試し打ちを行なうことができ
る。
なお、実施例では管理装置400に設けられるカード発
行装置700として、発行機200で使用しているものと同様
のものを使用し、内部に白紙カードをストックしたカー
ドタンク701とカードリーダ800を内蔵しているが、内部
に白紙カードを有さず、外部から白紙カードを挿入して
磁気面にコードを記録して排出する方式を採るようにし
てもよい。その場合にはカードタンク701を省略でき
る。また、管理装置400により発行される前記テストカ
ードや復活カードは必ずしも他の一般カードのように使
用年月日や発行通し番号等を明記する必要がないので、
印字装置750を省略してもよい。なお、復活カード発行
の際には穿孔装置807によってカードの所定の穿孔位置P
H2(復活穴)にパンチ穴を開けるようになっている。
上述したようにこの実施例の端末機100,200,300はす
べて管理装置400の管理下に置かれ、管理装置400が起動
されていないと、原則として単独で動作できない。従っ
て、システムの立上り時には管理装置400によってすべ
ての端末機に設定値を与えてイニシャライズを行なう。
しかも、このイニシャライズに先立って、データ伝送を
可能にするため各端末機から台番号を吸い上げて1つ1
つの伝送アドレスを形成する。そして、システム稼動中
はすべての端末機の稼動データをリアルタイムで収集し
て主記憶装置M−MEMに保持するようになっている。
つまり、管理装置400の管理下における端末機の数が
多いので、すべての制御を管理装置によって行なうと応
答が遅くなるので、一部の処理は端末機のユニット制御
装置に委ねる分散処理方式を採用し、定時データ収集で
全端末機のデータを収集し、稼働状況を監視するように
した。
また、定時データを収集すると、管理装置400の取扱
うデータの量は膨大なものとなる。そこで、本実施例で
はこれらのデータをファイル管理により整理して取扱い
を容易にしている。
第51図にはデータファイルが設定される主記憶装置M
−MEMの構成を、また表19には各ファイルの機能とセー
ブ場所を示す。
主記憶装置M−MEM内のファイルのうち、伝送アドレ
スファイルFL6を除くファイルFL1〜FL5は停電時にハー
ドディスクHDD(補助)記憶装置403にセーブされる。ま
た、端末機に関するデータファイルすなわちパチンコ機
ファイル(以下P機ファイルと称する)FL2、発行機フ
ァイルFL3および精算機ファイルFL4は、日報ファイルと
して営業終了時にフロッピーディスクFDD(補助記憶装
置402)に記憶され、月別の稼動データ集計等に供され
る。
さらに、設定値ファイルFL5と、伝送アドレスファイ
ルFL6はシステムの立上り時にハードディスクHDDから主
記憶装置M−MEM内にロードされ、変更があるとハード
ディスクHDDにセーブされる。
なお、設定値ファイルは、主記憶装置M−MEMの内に
設けられたコモンデータエリアCDAにロードされる。こ
のコモンデータエリアCDAは、中央処理装置CPUのワーキ
ング領域となるエリアで、ここには、上記設定ファイル
FL5の他、システムモードや最新のカード発行通し番
号、停電フラグ、カード番号作成用乱数等が記憶され
る。
次に、表19に示されている各ファイルについて更に詳
しく説明する。
同表における設定値ファイルFL5は、システム導入時
にコンソールの入力によって予めハードディスクに記憶
される購入玉の交換レートや店コード、端末台数、賞品
球数、打止数等のシステムの特性や構成に応じて変動す
る設定値である。この設定値ファイルは通常営業開始時
にハードディスクHDDより主記憶装置にロードされる。
また、設定値ファイルFL5は、パチンコ機の入替えの際
等にビルトインスイッチ438を押してコンソール412によ
り更新できるようになっている。
表20に設定値ファイルFL5の構成例を示す。
同表において、購入玉交換レートとは、購入金額単位
(例えば200円)に対する貸玉数すなわち最小の持玉数
であり、NAU台数とは、データ伝送システムとしての高
層ネットワークと低層ネットワークとの連結部に設けら
れるネットワークアダプタユニット(通信制御装置)の
総数である。上記ファイルにおいて、hで示されるテー
ブルには各NAUごとにその下に接続される端末機の種類
と数が設定される。また、符号jで示されるテーブルに
は、あるパチンコ機からあるパチンコ機までの賞品球数
が設定される。この賞品球数には1台につき2種類の賞
品球数が設定できるようになっている。しかも、j=1
〜Yで示されるようにこの実施例では、遊技店の全パチ
ンコ機をYのグループに分割して、各々メインとサブの
2つの賞品球数を別個に設定できるようになっている。
ただし同一の設定値のパチンコ機には連続した台番号が
与えられ、その先頭番号と末尾番号とによって対象範囲
が指定される。
さらに、kで示されるテーブルには打止数と打止モー
ドが設定される。ここで、打止モードとは、打止数の算
出の仕方(演算式)を示し、例えば単純に払出し賞品球
数が打止数に達したときをもって打止とするモードや、
払出し賞品球数から打込球数を引いたものが打止数に達
したときをもって打止めとするモード等がある。特に限
定はされないが、この実施例ではk=1〜Zで示される
ように、各々Z個のグループに分けて独立に打止数およ
び打止モードを設定できる。
表21に、データ伝送に使用される伝送アドレスのファ
イルFL6の構成例を示す。
表21において、種別フラグは端末の種類を示すための
フラグで、「1」がパチンコ機、「2」がカード発行
機、「4」が精算機であることを、そして、「0」が端
末の不存在を各々示す。NAUステータスは、NAUの状態を
示すもので、表22に示すように、ビットB4に“1"がセッ
トされているとトークンバスが異常であることを、また
ビットB1に“1"がセットされていると、“開店コード”
パケットを既に受信していることを、さらにビットB0
“1"がセットされていると、NAUが正常であることをそ
れぞれ示す。
台番号および通し番号は「4」と「9」を除いて作ら
れた端末機の番号とその通し番号であり、ユニット番号
は、端末の種類にかかわらず一つのNAU(ネットワーク
アダプタユニット)の下に置かれた各端末機の番号すな
わち後述の低層ネットワーク上でのアドレスとなる番
号、またチャネル番号は管理装置から見た各端末機のア
ドレスすなわち後述の高層ネットワーク上でのアドレス
となる番号である。ただし、実施例のシステムでは一つ
のNAUの下に接続されるパチンコ機台数を64台以下とし
ている。
NAU番号と台番号は既に述べたように設定スイッチ(1
71,205,305,561)で与えられる番号で、パチンコ店の場
合、パチンコ機の台番号は、慣例として「4」と「9」
を除いた数字で与えられる飛び番号である。ここで
「4」と「9」を使用しないということは8進法表現が
可能であることが分かる。そこで、10進数表示された台
番号を表23に示す変換テーブルを使って0〜7の数字の
みで表現する。これに従うと、例えば「258」なる台番
号は「247」と表記される。
これを2進化8進法によりバイナリコードで表現する
と、「010・100・111」となる。このコードは10進法の
「167」を示しており、これによって、「4」と「9」
の抜けたパチンコ機台番号が連続した通し番号となる。
一方、低層ネットワーク上でのアドレスを8ビットに抑
えるため上記コードの下位8ビットをとって、これを2
進化8進法で表されたコード「1010・0111」とみなし、
これをHEXA表現すると、「A7H」となる。さらに、一つ
のNAU下にはパチンコ機以外に発行機や精算機等の端末
機も接続されており、それらにも8ビットのユニット番
号を与えるため、一つのNAU下のパチンコ機の台数を64
台に制限し、上記コード「A7H」とコード「3FH」との論
理積をとって「27H」を得る。この実施例ではこれをユ
ニット番号とするものである。そして、このユニット番
号の頭にNAU番号を付けた「NAU番号+ユニット番号」を
チャネル番号としている。このような方法により、
「4」と「9」を使用しない台番号を有するパチンコ遊
技店の慣例において、2進法のみを使ってデータ処理を
行なうマイクロコンピュータの特性に合致した効率の良
いアドレス処理が可能となる。
上記伝送アドレスファイルは、システム導入時にコン
ソールからの入力によって作成されるが、NAU自身もシ
ステム立上り時に台番号設定器からの入力に基づいて自
己の制御下のユニットのアドレスファイル(ユニットテ
ーブル)を作成しメモリに保有するようになっており、
回線テスト後に管理装置がNAUに対してユニットテーブ
ル要求を行なってその返答データと比較して一致しない
ときは自動的に変更される(後述)。また、伝送アドレ
スファイルはコンソール背面のビルトインスイッチ438
によっても変更可能である。
また、NAU、発行機と精算機にはそれぞれ種別ごとに
「1」から始まる連続通し番号を台番号として与え、NA
Uと精算機に関してはその台番号をそのままアドレス
(ユニット番号)として使用し、発行機に関しては台番
号に「128」を加えたものを低層ネットワーク上でのア
ドレス(ユニット番号)としている。同一NAU下に同一
台番号のパチンコ機と発行機とが並存した場合における
アドレスの重複を回避するためである。パチンコ機と精
算機のアドレスの重複は、両者を同一のNAU下に並存さ
せないことで回避している。また、発行機と精算機は同
一のNAU下に置くことができる(発行機のアドレスとし
て「台番号+128」を使用することとしたため)。
さらに、NAU530の高層ネットワーク上でのアドレスは
設定器544で設定されたNAU番号を用い、低層ネットワー
クでのNAUのアドレスは「255」の固定アドレスを用い
る。また、管理装置のアドレスは「0」としている。
表24にカードファイルFL1の構成例を示す。カードフ
ァイルFL1には、各カードごとの情報が入る。
表24において、カード番号は発行通し番号nから関数
f(n)を用いて、得られる番号であり、持玉数と金
額、カード状態は発行通し番号nとカード番号で特定さ
れるカードの現在状態を示す情報で、この実施例では以
下カードテキストと称する。なお、ここでカード状態と
は、次の表25に示すように、遊技に使用されていないフ
リー状態を示すビット、遊技中を示すビット、遊技機か
ら一時的に離れる中断中を示すビット、既に精算機にお
ける精算を行なったカードであることを示すビット、カ
ードの持玉数および残金がともにゼロになったことを示
すビット、過去に1回以上打止めを発生したことを示す
ビット、強制終了されたパチンコ機で使用されたカード
であることを示すビット、復活されたカードであること
を示すビット等により構成されている。
一方、表24に戻って、カードファイルFL1には、カー
ドの現在存在している端末の位置を示す所在端末通し番
号と、所在端末番号が登録される。パチンコ機遊技店で
は慣例として、「4」と「9」の数字を台番号として用
いないので、裏と表の2種類の端末番号が発生する。
また、表24においてiカウンタとはカードがアクショ
ンを起こした数すなわち、カードが有機的結合体たるシ
ステムから外部へ排出動作された回数を示すもので、こ
の回数に対応して、そのときの台番号、持玉数、金額、
時刻等のカード情報すなわちカードの来歴が記録され
る。統計的に見て遊技者は1日20台以下のパチンコ機で
遊技するのがほとんどであるので、この実施例では最高
20回までカード来歴を記録することとした。ただし、20
回を越えた場合には、i=20で示されるテーブルを更新
する形で記録される。なお、上記の場合、iカウンタは
遊技中断を計数しない。つまり、中断時に各カード情報
を新しいエリアに記録するが、中断解除後の遊技終了ス
イッチオン時にカウンタを更新せず同一エリアに重ねて
カード情報を記録することによりiカウンタの値を実質
的な遊技台数と一致させている。
ここで、カードの状態およびアクションとカードファ
イルへFL1のカード情報の登録について第53図を用いて
説明する。
先ず、カード発行機200においてカードの発行が行な
われると、カードが排出されて、カードは未発行(白
紙)状態SS0からフリー状態SS1に移行する。それから、
所望のパチンコ機100にカードを挿入すると、遊技状態S
S2へ移行する。ここで遊技によってカードの持玉および
金額がゼロになると、カードが排出されて帰零状態SS3
に移る。また、遊技中に中断スイッチ115が押される
と、カードが排出されて、中断状態SS4へ移行し、同一
カードの再投入により再び遊技状態SS2へ戻る。そし
て、遊技中に遊技を終了させるべく終了スイッチ114を
押すと、カードが排出されてフリー状態SS1に移行す
る。CPUによる強制終了または打止発生によってもカー
ドが排出されて遊技状態SS2からフリー状態SS1へ移る。
そのフリー状態のカードを持って精算機300に行き精算
処理を行なうと、無効マークが付されてからカードが回
収され精算済の状態SS5へ移る。この実施例のシステム
では、中断状態SS4のカードを持ってパチンコ機に戻ら
ずそのまま精算機300に行き、精算処理を行なうことも
可能でありその場合、中断状態SS4から精算済状態SS5へ
移行する。
上記状態遷移図において、遷移方向を示す矢印に○が
付されているのがカードファイルFL3へのカード情報の
記録を伴うアクションである。また、各ブロック内に
て、××Hで示されている符号は、表25のカード状態を
示すコードを用いて対応する状態を16進数字で表現(HE
XA表現)したものである。
次に、表26にP機ファイルFL2の構成例を示す。
同表において、台番号からカード状態までの項目は、
表1に示されている送信データエリアに保持されている
データであり、これらは1秒に1回管理装置400によっ
てサンプリングされ、ファイルに登録される。また、メ
イン賞球数、サブ賞球数、打止数および打止モードは、
システム立上り時に表20に示されている設定値ファイル
FL5に基づいてP機ファイルFL2に登録される。
表26において○印の付されているデータはシステム終
了時に日報ファイルとしてフロッピディスクにセーブさ
れるデータであることを意味する。また、パチンコ機フ
ァイル内のモニタ情報1,2は、表4および表5に、稼働
情報は表6に示されている。
次に、表27および表28に発行機ファイルFL3と精算機
ファイルFL4をそれぞれ示す。表27に示すデータ項目
は、表10に示されている発行機の送信データエリアに保
持されているデータ、また、表28に示すデータの項目は
表15に示されている送信データエリアに保持されている
データと各々一致する。これらは、1秒間に1回管理装
置によってサンプリングされる。
表26、表27において、セーブ欄に○印が付されている
データは、営業終了時にフロッピディスクFDDにセーブ
されるデータである。
また、発行機ファイル内のモニタ情報1,2は表12およ
び表13に、精算機ファイルのモニタ情報1,2は表17およ
び表18に示されている。さらに、発行機の稼働情報と精
算機の稼働情報は0000 0000 0000 0001のとき稼働中で
あることを示す。
次に上記のごとく構成された端末機としてのカード発
行機100、パチンコ機200、精算機300およびそれらの端
末機の集中制御を行なう管理装置400を有機的に結合し
て、データ伝送およびカードの運用を可能にするデータ
伝送路(ローカルエリアネットワーク)について説明す
る。第53図に階層的データ伝送路を用いたパチンコ遊技
システムの構成例を示す。
すなわち、100〜1000台の端末機は、例えば遊技店の
島設備のような単位で20〜40台ずつグループ化され、各
群の端末機は、リング状の伝送路上を高速で巡回するト
ークンと呼ばれるアクセス権をつかまえたノード(端末
機)がパケットの形でデータの送受信を行なう権利を有
するようにされたトークンパッシング方式の低層ネット
ワーク(トークンバス)510によってネットワークアダ
プタユニット(以下、NAUと称する)530に接続されてい
る。
そして、各低層ネットワーク(トークンバス)510を
制御する複数個のNAU530は、CSMA/CD方式の高層ネット
ワーク520を介して管理装置400に接続されている。
上記低層ネットワーク510は2.5Mbps(メガビット/
秒)のような伝送速度を有し、高層ネットワーク520
は、10Mbpsのような伝送速度を有するように制御され、
NAU530は両者の伝送速度の差を吸収して円滑なデータ伝
送を可能とするバッファとして作用し、これによって、
管理装置400の負担を軽減し、大量の稼動データの収集
を可能にしている。
第53図において符号Pで示されているが端末機として
のパチンコ機、符号Hで示されているのがカード発行
機、また符号Sで示されているのが精算機である。
各端末機P,H,Sは、ネットワーク510から分岐された分
岐線に接続されている。各分岐線の終端に各々の端末機
の制御ユニット160,250および350が接続されている。第
52図において符号Uで示すのが、各端末機の制御ユニッ
トである。
第54図に、上記低層ネットワーク510と高層ネットワ
ーク520間のデータ伝送の緩衝を行なう上記NAU(ネット
ワークアダプタユニット)530の回路構成例を示す。
この実施例のNAU530は、低層ネットワーク510におけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう低
層ネットワークコントローラ533と、CSMA/CD方式の高層
ネットワークにおける送受信権の確立およびデータの直
並列変換を行なう高層ネットワークコントローラ537
と、これらのネットワークコントローラ533と537との間
のデータ転送を制御するデータ伝送コントローラ535と
を備えている。上記コントローラのうち、低層ネットワ
ークコントローラ533は、トークンパッシング専用の通
信用LSIからなり、高層ネットワークコントローラ537と
データ伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピュ
ータによって構成されている。そして、これらのコント
ローラ533と535との間および535と537との間には、低層
ネットワーク510と高層ネットワーク520のデータ伝送速
度違いを吸収するための緩衝用パケットメモリ534と536
とがそれぞれ接続されている。上記パケットメモリ534,
536はデュアルポートメモリにより構成され、送信デー
タエリアと受信データエリアとを有する。また、上記低
層ネットワークコントローラ533と低層ネットワーク
(トークンバス)510との間には、送信信号と受信信号
の分離および結合を行なう分岐回路531と、送受信デー
タ信号のレベル変換を行なうレベル変換回路532が接続
されている。また、同様に、高層ネットワークコントロ
ーラ537と高層ネットワーク520との間には、レベル変換
回路538と分岐回路539が接続されている。
さらに、この実施例のNAU530には、複数個接続されて
いるNAUを互いに区別するための番号を設定するNAU番号
設定機561と、各NAU530の制御下にある低層ネットワー
ク510上に存在する端末機のうち最小台番号を設定する
最小台番号設定器562と、低層ネットワーク上に存在す
る端末機の台数を設定する台数設定器563とが設けられ
ている。各設定器561〜563の設定値は、NAU530内のデー
タ伝送コントローラ535に入力され、NAU番号は高層ネッ
トワーク520における各NAUの伝送アドレスの形成に使用
される。また、最小台番号と台数とにより低層ネットワ
ーク510における各端末機の伝送アドレスが形成され
る。
上記階層的ローカルネットワーク(第53図)において
は、システム立上り時に管理装置400が各NAU530を通じ
て回線テストと、各端末機に対する設定値の設定を行な
うとともに、システム稼動中にはNAU530が低層ネットワ
ーク510を使用して1秒間に1回ずつ端末機P,H,Sから稼
働データを収集(稼働データ収集手段)して自己のメモ
リ内に蓄積する(稼働データ蓄積手段)。そして、蓄積
データは、管理装置400からの要求に応じて同じく1秒
間に1回ずつ高層ネットワーク520を通して各NAU530か
ら管理装置400内のデータファイル内にストックされ
る。
上記のごとく、通信ネットワークがNAU530をバッファ
とする階層的構成にされ、高層ネットワーク520が低層
ネットワーク510の伝送速度2.5Mbpsの4倍の伝送速度を
有するようにされているため、100〜1000台の端末機を
有するシステムにおいても、各端末機から表1、表10、
表15に示すような大量の稼動データを1秒間に1回管理
装置へ収集することができる。
表29には、上記データ伝送システムにおいて管理装置
400とNAU530間およびNAU530を介して管理装置400とパチ
ンコ機100、カード発行機200、精算機300のユニットコ
ントローラ190,290,390との間で送受信されるパケット
の種類がそれぞれ示されている。
同表において、ユニットとは各端末機(パチンコ機、
カード発行機、精算機)の制御ユニットのことである。
また“ユニットテーブル要求”なるパケットはシステム
立ち上げ時、管理装置が各NAUに接続されているユニッ
トの接続確認およびアドレスを確認するためのパケット
で、NAUからのACKパケットのモニタ情報1によってユニ
ットの接続が確認される。またパケット内のアドレス情
報とユニットテーブルファイルの値とが比較され、不一
致の場合はパケット内のデータに変更される。接続確認
のとれないユニットに対しては、続く初期値設定パケッ
トによって再度確認が取られる。
また、表29に掲記されている“カード・イン”〜“中
断終了”パケットは、パチンコ機100に特有のパケット
で、このうち“カード・イン”パケットは、パチンコ機
の制御ユニット160にカードが挿入されたときに、ユニ
ット側から管理装置400に対してそのカードに関する情
報(カードテキスト)を要求するためのパケットであ
る。ここでカードテキストとは、カード番号、持玉数、
金額(未使用分)およびカード状態の4つの情報の入っ
たテキストである。また“帰零”なるパケットは、パチ
ンコ機で遊技中にカードの持玉数および金額が共に零に
なった場合に、パチンコ機の制御ユニット160から管理
装置400に対してカードテキストを送信するためのパケ
ットである。
一方、“中断終了”なるパケットは、遊技客が中断ス
イッチ114を押してカードを受取ってパチンコ機を離
れ、その後、中断中のパチンコ機に戻らずそのまま精算
機にカードを入れて精算を行なった場合に、管理装置が
中断中のパチンコ機の中断状態を解除するための指令を
行なうパケットである。これによって遊技客はわざわざ
中断中のパチンコ機へ戻って遊技終了スイッチ115を押
さなくても精算を行なうことができるようになる。
また、表29に掲記されている“カード購入”パケット
は、カード発行機200に特有のパケットで、発行機の紙
幣挿入口211に紙幣が挿入され購入選択スイッチ212がオ
ンされたときに、ユニット制御装置280から管理装置400
に対してそのカードに関するカード番号と発行通し番号
を要求するためのパケットである。
この実施例のシステムにおいては、カード発行機200
に紙幣が投入される前にカード番号等の予約を行ない、
実際に紙幣投入されたときに金額を印字して発行できる
ように前準備を行なえるようにするため、カード発行機
200がカード金額の欄が「0」の“カード購入”パケッ
トを送信してくると、管理装置400は発行予約のパケッ
トであると判断し、発行通し番号とカード番号を決定し
てカードファイル内に当該カードのエリアを確保してか
ら、発行通し番号とカード番号を入れたACKパケットを
カード発行機に返す。一方、紙幣の投入があったときは
カード発行機が管理装置に対してカード金額の欄に実際
の購入金額を入れた“カード購入”パケットを送信す
る。すると、管理装置はカード番号の欄を見て発行予約
済みのカードであると判断してカードファイルを検索
し、当該カードのデータエリアに購入金額や発行時刻等
のデータを書き込んでからACKパケットを発行機に返す
ようになっている。
表29に掲記されている“カード精算”と“カード精算
終了”パケットは、カード精算機300に特有のパケット
で精算機のカード挿入口302にカードが挿入されたとき
に、ユニット制御装置350から管理装置400に対してその
カードに関するカード番号を送ってカードに関する未使
用金額、玉数、来歴を要求するためのパケットである。
また、“カード精算終了”パケットはカードの精算が
終了したことを管理装置400に知らせるためのパケット
で管理装置はこのパケットを受信したときに、カードフ
ァイル内の当該カードのカード状態を“精算済”に変更
し、来歴データのiカウンタ(i=m)の欄に精算時の
データを書き込む。この“カード精算終了”パケットに
対して管理装置400から精算機300“ACK"パケットを送信
することでカードの精算処理が完了し、次のカードの精
算機への挿入が可能となる。
表29における“回線モニタチェック”パケットは、定
時データによってNAUが異常と判定された場合、そのNAU
の回復を確認するためのパケットで、回復するまで定期
的(30秒ごと)に送信し、NAUからのACKパケットの受信
をもって回復を確認し、“ユニット復旧データ”パケッ
トにより、当該NAUの制御下の全ユニットの稼働データ
を送信して、NAUとユニットを復旧させる。また、“ユ
ニットモニタチェック”パケットは、定時データによっ
てユニットが異常と判定された場合、そのユニットの回
復を確認するためのパケットで、回復するまで定期的に
送信し、NAUからのACKパケットの受信をもって回復を確
認する。このパケットを受信したNAUは、該当ユニット
のネットワークコントローラに対して接続確認を実行
し、接続が確認されるとACKパケットを管理装置に送信
する。
さらに、表29において“ACK"および“NAU"なるパケッ
トは、管理装置400とネットワークアダプタユニット530
および各端末機100,200,300間で、送信要求を受けたと
きに相手に対して要求に応じた旨の応答をする場合と要
求に応じられない旨の応答をする場合に使用されるパケ
ットで、このうち“ACK"を返送する場合には、カードテ
キスト等要求されたデータが付加されることもある。
なお、表29に示されているパケットコード80H,81H,‥
‥は、16進数で表示したものであり、そのコードは一例
であってこれに限定されるものではないことはいうまで
もない。
第55図(A)には、高層ネットワーク520を介して管
理装置400とNAU530との間で送受信されるパケットの基
本構成を、また第55図(B)には管理装置400と各ユニ
ットとの間で送受信されるパケット(ACKを必要としな
い指令用パケットを除く)の高層ネットワーク520上で
の基本構成、さらに、第55図(C)にはNAU530と各ユニ
ット間で低層ネットワーク510を介して送受信されるパ
ケットの基本構成を示す。
第55図において、HHDで示されているは高層ネットワ
ーク520で使用されるパケットヘッドで、LHDで示されて
いるのは低層ネットワーク510で使用されるパケットヘ
ッドである。
つまり、管理装置400からユニットに向かって送信さ
れた第55図(B)のような形式のパケットは、NAU530で
高層用パケットヘッドHHDを外されて低層ネットワーク5
10上へ送り出され、低層用パケットヘッドLHDのみで各
ユニットから管理装置400へ向かって送受信されたパケ
ットには、NAU530でLHDの頭に高層用パケットヘッドHHD
が付加されて第55図(B)の形式のパケットとして高層
ネットワーク520上に送り出される。
なお、表30に、上記各パケットのヘッド部にレイアウ
トされた固有データの定義を掲記した。
第56図〜第61図には、上記データ伝送システム(ロー
カルネットワーク)において管理装置400とNAU530また
はNAU530を介してパチンコ機100、カード発行機200およ
び精算機300との間で送受信される代表的なパケットの
フォーマットの例を示す。
第56図(A)の“回線テスト”パケットでは、送信デ
ータ欄に年月日コードと識別コード(店コード)および
送信先のNAU530に属するパチンコ機、発行機、精算機の
台数と各々の最小台番号を入れて送る。すると、NAU530
は年月日コードと識別コードを記憶するとともに、台番
号設定スイッチ562等の設定値に基づいて算出しておい
た番号と照合し、管理装置400に対して第56図(B)の
ような“ACK"パケットを返す。なお、NAU530は管理装置
から“回線テスト”パケットを受信すると自己の制御下
に属する全ユニットに対して自分で算出した伝送アドレ
スを用いて低層ネットワーク用パケットヘッドLHDのみ
をつけた“回線テスト”パケットを形成し、アドレスを
更新しながら送信する。そして、各ユニットからは台番
号と通し番号およびチャネル番号の入った“ACK"を受信
し受信データに基づいて伝送アドレスファイルとしての
ユニットテーブルを作成し、記憶する。
第57図(A)には管理装置400からNAU530に対する
“ユニットテーブル要求”パケットの構造を、また同図
(B)にはその応答たる“ACK"パケットの構造を示す。
NAU530は“ユニットテーブル要求”パケットを受信する
と、NAU番号とNAUステータスおよび上記ユニットテーブ
ル内の全ユニットに関するデータを入れた“ACK"パケッ
トを返す。
第58図(A),(B)には管理装置400からパチンコ
機100に対する“初期値設定”パケットとその応答たる
“ACK"パケットの構造を示す。このパケットのデータ欄
にはパチンコ機の運用に必要な購入玉レート、賞球数等
の初期値を入れて送信する。
なお、第58図(A)はパチンコ機に対する“初期値設
定”パケットであり、発行機200や精算機300に対する
“初期値設定”パケット(図示省略)では、データ欄
に、年月日コードと識別コードおよびホットコードを入
れて送信するようになっている。
さらに、第59図(A),(B)にはパチンコ機に対す
る“定時データ要求”パケットとその応答パケットの構
造が示されている。
第59図(B)に示されている定時データ要求に対する
応答パケットにおいて、パケットヘッドLHDの下には、
一つのNAU530に属する全パチンコ機の稼働データが連結
されるようになっており、※1で示すヘッドとデータは
最初のパチンコ機に関するもの、※2で示すヘッドとデ
ータは2番目のパチンコ機に関するもので、以下同様に
して全てのパチンコ機のデータが続いている。
また、発行機200や精算機300に対する定時データ要求
の応答パケット(図示省略)のデータ欄には全発行機の
送信データエリア(表10参照)内のすべてのデータ、ま
たは全精算機の送信データエリア(表15参照)内のすべ
てのデータを入れて送信する。
第60図には、管理装置400から精算機300に対するデー
タを伴わない各種指令パケットとその応答パケットの構
成例を示す。
同図のパケットタイプ欄PACKET$TYPEには、コード90
H(開店コード)、91H(閉店コード)、95H(強制終了
要求)、96H(強制終了解除)、8CH(回線モニタチェッ
ク)またはB1H(リスタート)のいずれかのコードが入
れる。また、上記“強制終了要求”、“強制終了解
除”、“リスタート”パケットのうち種別(ユニット全
体を対象とするもの)パケットには、ユニットの種別を
示すコードが入る欄が設けられる。
第61図(A)〜(C)には、パチンコ機にカードが挿
入されたときに管理装置に送信される“カードイン”パ
ケットとその肯定応答パケット“ACK"および否定応答パ
ケット“NAK"の構成例を示す。
なお、第56図〜第61図に示されているパケットは、ネ
ットワークにのせられる本来のパケットの全部ではなく
要部のみであり、上記パケットの他に、データの先頭を
発見するためのアラートバーストや同期データ、伝送元
を示すソースアドレスフィールド等からなるヘッダ部
と、データの長さを示すカウント部、誤り検出用のチェ
ックコード部がある。これらは、各端末機のユニット制
御装置内のネットワークコントローラ553によって自動
的に生成されて付加されるようになっている。
さらに、第59図〜第61図の各パケットの末尾に付加さ
れている“PADDIHG"なる部分は、パケットデータの長さ
を所定の長さに合わせるために付加されたダミーのデー
タフィールドである。
次に、管理装置400が上記各種パケットを使用してパ
チンコ機100や発行機200、精算機300と交信しながらシ
ステム全体を制御する場合の中央処理装置CPUとローカ
ル処理装置413の制御手順を第62図〜第103図を用いて説
明する。
第62図(A)〜(D)にはそのうち初期化処理のフロ
ーチャートを示す。
中央処理装置CPUとローカル処理装置413は、電源投入
によりリセットがかかると、内部レジスタや内部メモリ
等を初期化するとともに、中央処理装置は主記憶装置M
−MEM内にファイルの枠組みを設定するとともに、ロー
カル処理装置は準備中を示す第104図のごとき初期画面
(第1行目と第2行目のみ)を表示する(ステップS100
1,S2001)。それからローカル処理装置413が、自己のタ
イマから年月日と時刻を読み取って中央処理装置CPUへ
送信する(ステップS1002)。ローカル処理装置413の有
するタイマは電池でバックアップされており、電源がオ
フされても停止することはなく常時動作して時計として
機能する。
中央処理装置CPUは、日時を受信するとそれを主記憶
装置M−MEMのコモンデータエリアに記憶しローカル処
理装置へACKを送信する。ローカル処理装置はこのACKの
受信がないときはステップS1002へ戻って再度日時を送
信する。中央処理装置は、日時を受信してACKを返した
後、ハードディスクHDD内の停電バックアップファイル
を確認して、そのファイル内の停電フラグが“1"になっ
ているかチェックすることで停電ファイルの有無を判定
し、停電ファイルが存在するときは停電回復後の電源投
入と判定して第62図(D)のステップS2041へ移行する
(ステップS1003,S2002〜S2004)。
しかして、ステップS2004の判定で停電ファイルなし
と判定すると、ステップS2005へ進んでモードを準備中
とした後、ハードディスクHDD内から設定値ファイルFL5
を読み出して主記憶装置M−MEM内の所定のアドレス位
置に設定する(ステップS2006)。それから、システム
導入時に作成されている伝送アドレスファイルFL6を同
様にハードディスクHDDから主記憶装置M−MEMへロード
する(ステップS2007)。
次に、中央処理装置は主記憶装置M−MEM内にパチン
コ機ファイルPL2を形成して、伝送アドレスファイルFL6
からシステムを構成するパチンコ機の通し番号を、また
設定値ファイルPL5から賞球数、打止数、打止モードを
読み出してパチンコ機ファイルPL2の所定の欄に記入
し、他の欄には「0」を書き込む(ステップS2008)。
しかる後、同様に伝送アドレスファイルFL6からシステ
ムを構成する各発行機200と精算機300の通し番号を読み
出して各々発行機ファイルFL3と精算機ファイルFL4の所
定の欄に記入し、他の欄には「0」を書き込む(ステッ
プS2009,S2010)。
また、主記憶装置M−MEM内に設けたカードファイルF
L1には全項目に「0」に記入して(ステップS2011)か
ら、ステップS2012へ移行する。
ステップS2012では、カード番号を算出するのに必要
な乱数の発生処理(第103図参照)を実行した後、ロー
カル処理装置413からのモードの間合わせの有無を調
べ、モードの問い合わせがあると、“モード=「準備
中」”なる応答をローカル処理装置413へ送信する(ス
テップS1004,S2013,S2014)。すると、ローカル処理装
置がこれを受信して、CRT表示装置411の「準備中」を示
す第104図の画面上に「回線テスト中」を示すメッセー
ジMSG1を表示する(ステップS1005)。それから、ロー
カル処理装置413が回線テスト要求コマンドを中央処理
装置CPUへ送信する(ステップS1006)。
中央処理装置CPUが回線テスト要求コマンドを受信し
それを確認すると、“回線テスト”パケットを形成して
高層ネットワーク520を介して全NAU530に対して順に送
信する(ステップS2015,S2016)。そして、NAU530から
の応答“ACK"パケットを受信すると伝送アドレスファイ
ルFL6内のNAUステータス2のビット0に“1"(NAU正
常)を記入する(ステップS2017)。そして、全NAUに対
する送信が終了したか否かを判定し(ステップS201
8)、終了すると、中央処理装置は、“ユニットテーブ
ル要求”パケットを形成して各NAU530に送信し、NAUか
ら“ACK"パケットを受信すると全NAUからの応答があっ
たか否か判定する(ステップS2019〜S2021)。そして全
NAUについて“ユニットテーブル要求”に対するACKを受
信すると、そのパケットに入っているユニットテーブル
の伝送アドレスと上記ステップS2007でハードディスクH
DDから主記憶装置M−MEMへロードした伝送アドレスフ
ァイル内のアドレスとを比較する(ステップS2022)。
そして、ファイルに登録されていないユニットが受信し
たユニットテーブル内にあるか否か判定し(ステップS2
023)、なければそのまま、また未登録ユニットがあれ
ば、ステップS2024でそのユニットを伝送アドレスファ
イルに追加してからステップS2025へ進む。
ステップS2025では伝送アドレスファイル内に登録さ
れているユニットのうち受信したユニットテーブル内に
存在しないユニットがあるか否か判定し、ないときはそ
のまま、またあるときはステップS2026で当該ユニット
をネットワークエラーすなわち通信不能なユニットとし
て記憶してからステップS2027へ移行する。
ステップS2027では伝送アドレスファイルをハードデ
ィスクHDDにセーブする。これによって、ステップS2024
で伝送アドレスファイルの変更があれば、停電復旧後の
システム立上り時や翌日のシステム立上りの際には変更
後の伝送アドレスファイルが読み出され、比較される。
その後、中央処理装置CPUはローカル処理装置413へ回
線テスト結果を送信する(ステップS2028)。しかも、
このとき、異常端末(ユニット)があれば、その異常端
末の台番号をCRT画面に表示させるための画面データと
ともに回線テスト結果を送信する。
ローカル処理装置413がこの回線テスト結果を受信す
る(ステップS1007)と、異常端末があるか否か判定し
(ステップS1008)、なければそのままステップS1011へ
移行し、また異常端末があったときはステップS1009へ
進んでCRT表示装置411の画面上に異常端末の台番号を表
示する第105図の画面を表示させる。
この画面を見て係員が異常のある端末をチェックする
ことで回線を正常に戻すことができる。
ただし、端末異常画面(第105図)が表示されている
ときであっても開店スイッチ421をオンすることでシス
テムを開店に向けて作動させることができるようになっ
ており、ローカル処理装置413は、ステップS1010で開店
スイッチ421がオンされているか判定し、オンされてい
ればステップS1011へ進んで初期値設定要求コマンドを
中央処理装置CPUへ送信する。また、ステップS1010で開
店スイッチがオフなら、前記ステップS1006へジャンプ
し、再び回線テスト要求コマンドを送信する。これによ
って、係員が端末異常表示画面を見て該当端末を修理し
て正常になると、異常端末としての扱いすなわち登録か
ら外される。
一方、中央処理装置CPUはローカル処理装置413からの
初期値設定要求コマンドを受信すると(ステップS202
9)、“初期値設定”パケットを形成し、データ欄に設
定値ファイルの内容を入れて各ユニットに送信する(ス
テップS2030)。そして、それに対する応答“ACK"パケ
ットを受信したなら全ユニットに対する初期値の設定が
終了したか判定する(ステップS2031,S2032)。全ユニ
ットについて初期値設定が終了したなら第106図に示す
ような開店要求画面の表示データをローカル処理装置41
3へ送る(ステップS2033)。
ローカル処理装置がこの画面データを受信すると、そ
れをCRT表示装置411上に表示させてから、メッセージに
従って開店スイッチ421がオンされるのを待つ(ステッ
プS1012,S1013)。ここで、開店スイッチがオンされる
と、ローカル処理装置が中央処理装置に対して開店要求
コマンドを送信する(ステップS1014)。そして中央処
理装置がこのコマンドを受信すると、NAU530に対して開
店パケットを送信する(ステップS2034,S2035)。次
に、NAUからの“ACK"を受信すると全NAUに対するパケッ
トの送信が終了したか否かをチェックし、終了した時点
で第113図の営業中を示すノーマル表示画面データをロ
ーカル処理装置413へ送信して営業中の制御へ移行する
(ステップS2036〜S2038)。一方、ローカル処理装置は
上記画面データを受信するとこれをCRT表示装置411に表
示させて営業中の制御へ移行する(ステップS105)。
第62図(D)には、停電回復後のシステム立上り時の
中央処理装置CPUとローカル処理装置413の制御手順を示
す。
管理装置400は前述したように停電が発生すると、主
記憶装置M−MEM内のカードファイルFL1とパチンコ機フ
ァイルFL2、発行機ファイルFL3、精算機ファイルFL4お
よびコモンデータをハードディスクHDD内にセーブし、
停電フラグを“1"にセットしてからシステムをダウンさ
せるようになっている。従って、停電が回復して電源が
立ち上がると、第62図(A)の初期化処理を開始し、ス
テップS2004まで来ると、停電ファイル有りと判定して
第62図(D)のステップS2041へジャンプする。ステッ
プS2041ではモードを「停電立上げ中」に設定する。一
方、ローカル処理装置413は、初期画面を表示し、日時
を送信してそのACKを中央処理装置から受信すると、ス
テップS1004へ移行してモードを問い合わせる。する
と、このとき既に中央処理装置ではモードが「停電立上
げ中」に設定されているため、モードの問い合わせを受
信すると、モードとして「停電立上げ中」を応答する
(ステップS2042,S2043)。そして、ローカル処理装置
がこのモードを受信すると、それが「停電立上げ中」か
否か判定し、イエスなら第104図の準備中画面の第4行
目に、「システム回復中」なるメッセージを表示させる
(ステップS1021)。それから、タイマをセットし、そ
のタイマがタイムオーバーして一定時間経過すると(ス
テップS1022,S1023,S1024)、ステップS1004へ戻って再
びモードの問い合わせを行なう。
一方、中央処理装置CPUは、モードの応答をすると、
停電ファイルをハードディスクから読み込んで主記憶装
置M−MEMのコモンデータエリアに復帰させ(ステップS
2044,S2045)、タイマ待ちをしている間に“ユニット復
旧”パケットを各ユニットに送信し、各ユニットのユニ
ットメモリ内の稼働データを停電前の状態に復帰させる
(ステップS2046)。そして、各ユニットからの“ACK"
パケットを受信し、全ユニットについて終了すると、NA
U530に対して“リスタート(種別)”パケットを次々と
送信して、種別ごとにユニットを再起動させる(ステッ
プS2047〜S2049)。それから、各NAU530からの“ACK"を
受信し、全NAUについて終了すると、中央処理装置のモ
ードを「営業中」に変更して、営業中を示すノーマル表
示画面(第113図)のデータを送信する(ステップS2050
〜S2053)。この時点でローカル処理装置413がステップ
S1023でセットしたタイマがタイムオーバーを起こして
ステップS1004へ戻り、モードの問い合わせを行なう
と、モードとして「営業中」が返ってくるので、ステッ
プS1021でノオと判定してステップS1025へジャンプし、
中央処理装置から送られてきたノーマル表示画面をCRT
表示装置411に表示させてから営業中の制御へ移行す
る。
第63図には、コンソール412の背面に設けられたビル
トインスイッチ438による初期設定値の変更手順を示
す。
前述した初期化フローの第62図(C)のステップS101
2で開店要求画面(第106図)が表示され、ステップS101
3でスイッチの入力を待っているときに、上記ビルトイ
ンスイッチ438がオンされると、ローカル処理装置413は
初期認定値の要求コマンドを中央処理装置CPUへ送信す
る(ステップS1031)。すると、中央処理装置はハード
ディスクからロードした設定値ファイルの内容をローカ
ル処理装置413へ送る(ステップS2061)。これを受けて
ローカル処理装置はCRT表示装置411の画面上に第107図
のような設定値変更画面を表示する(ステップS103
2)。
ここで、オペレータが画面の指示に従ってコンソール
上のテンキー425を使って購入玉レートまたは識別コー
ドの新しい設定値を入力すると、ローカル処理装置は更
新された値を内部メモリに記憶してから、次の設定値変
更画面(第108図参照)を表示させる(ステップS103
3)。また、このとき、設定値を入力しないでいきなり
リターンキー426を押すと設定値を更新しないで次の変
更画面に移行する。
この画面の指示に従ってテンキーより台番号と賞球数
を入力すると、ローカル処理装置は更新値を記憶してか
ら次の設定値変更画面(第109図参照)を表示する(ス
テップS1034)。また、このとき、設定値を入力しない
でいきなりリターンキー426を押すと設定値を更新しな
いで次の変更画面に移行する。
変更画面を見ながらテンキーよりNAU台数、パチンコ
機台数、発行機台数または精算機台数を入力すると、ロ
ーカル処理装置413は内部メモリに記憶しておいた更新
値を入れた設定値ファイル更新要求コマンドを中央処理
装置へ送信する(ステップS1035)。中央処理装置CPUが
このコマンドを受信すると、先ず主記憶装置M−MEM内
の設定値ファイルを、次にパチンコ機ファイルを更新し
た後、更新後の設定値を入れた“初期値設定”パケット
を全ユニットに送信する(ステップS2062〜S2064)。
第64図には、コンソール412上の設定更新スイッチ432
または日時設定スイッチ439を使った設定値更新処理手
順を示す。
第62図の初期化フローのステップS1013でスイッチの
入力を待っているときに、設定更新スイッチ432がオン
されると、ローカル処理装置413は設定値変更要求コマ
ンドを中央処理装置CPUへ送信する(ステップS1041)。
すると、中央処理装置はハードディスクからロードした
設定値ファイルの内容をローカル処理装置へ送る(ステ
ップS2071)。これを受けてローカル処理装置はCRT表示
器411の画面上に第110図のような設定値変更画面を表示
する(ステップS1042)。
ここで、オペレータが画面の指示に従ってテンキー42
5より台番号と打止数を入力すると、ローカル処理装置
は更新された値を内部メモリに記憶してから次の設定値
変更画面(第111図参照)を表示させる(ステップS104
3)。
この画面を見てオペレータが画面の指示に従ってテン
キーより台番号と打止モードを入力すると、ローカル処
理装置は更新された値を内部メモリに記憶してから、内
部メモリに記憶しておいた更新値を入れた設定値ファイ
ル更新要求コマンドを中央処理装置へ送信する(ステッ
プS1044)。中央処理装置がこのコマンドを受信する
と、先ず主記憶装置M−MEM内の設定値ファイルを、次
にパチンコ機ファイルを更新した後、更新後の設定値を
入れた“初期値設定”パケットを全ユニットに送信する
(ステップS2072〜S2074)。
一方、第62図(C)のステップS1013でスイッチ入力
を持っているときに、コンソール412上の日時設定スイ
ッチ439がオンされると、ローカル処理装置はCRT表示装
置411に、日時変更画面(第112図参照)を表示させる
(ステップS1045)。そして、オペレータがこの画面の
指示に従ってテンキー425より年月日と時刻を入力する
と、ローカル処理装置は更新された日時を中央処理装置
へ送信する(ステップS1046)。中央処理装置は日時を
受信すると、内部タイマの現在時刻を受信した時刻に更
新してから、全ユニットへ更新された年月日データ(他
の設定値は元のまま)を入れた“初期値設定”パケット
を送信する(ステップS2075,S2076)。
第65図には、管理装置400からNAU530に対する定時デ
ータ要求処理の手順を示す。
中央処理装置CPUはタイマから1秒ごとに割込みが入
ってくると、この定時データ要求処理を開始し、先ず動
作モードが「営業中」が否かチェックし(ステップS210
1)、営業中でないときはステップS2102へ移行して15秒
経過するまで待つ。前記初期化フローによる回線テスト
および初期値設定処理が終了するのを待つためである。
ステップS2101で営業中と判定するとステップS2103へ
進み、“定時データ要求”パケットをNAU530に対して送
信し、タイマをセットする(ステップS2104)。それか
ら、NAU530からの応答ACKが戻ってきたか調べ、ACKがあ
れば、第66図の定時データ受信処理S2121〜S2135へ移行
する(ステップS2105)。ステップS2105がACKがないと
判定したときは、ステップS2104でセットしたタイマを
チェックし、タイムオーバーを起こしたか否か調べる
(ステップS2106)。そして、NAU530からの応答ACKを受
信する前にタイムオーバーを生じたときは、ステップS2
107へ移行して、主記憶装置M−MEMのコモンデータエリ
アCDA内にNAUごとに設けられているエラーカウンタのう
ち、応答のないNAUに対応するエラーカウンタをインク
リメントしてからステップS2108で当該エラーカウンタ
が3以上になったか否か、すなわち3回続けてエラーを
起こしたか判定し、2以下のときはステップS2103へ戻
って再度同一NAUに対して“定時データ要求”パケット
を送信する。そして、再びACKを受信する前にタイムオ
ーバーを起こし、これを3回繰り返すと、ステップS210
8からS2109へ進み、ここで伝送アドレスファイル内にNA
Uごとに用意されたNAUステータスのうちACKのないNAUに
対応するステータス情報のビット0(NORMAL)を“0"に
クリアしてから、割込み表示コマンドをローカル処理装
置413へ送信して、CRT表示装置411の画面上へNAUダウン
を知らせる割込みメッセージを表示させ、かつプリンタ
408に同様の内容をプリントアウトさせる指令を与え
る。また、ローカル処理装置は割込み表示後、ブザー44
0を鳴動させる(ステップS2110,S1051,S1052)。
しかる後、全NAU530に対して定時データ要求を行なっ
たか否か判定し、ノオからステップS2103へ戻って次のN
AUに対して“定時データ要求”パケットを送信する(ス
テップS2111)。それから全NAUについてACKがなかった
のか判定(ステップS2112)し、ノウなら割込み処理を
終了し、イエスなら全部のNAUステータスのビット0を
“0"にクリアしてから、全ユニットのファイルFL2〜FL4
内のモニタ情報のビット7(CHIEPA)を“1"にセットし
てチーパネット(高層ネットワーク)が異常であること
を記憶する(ステップS2113,S2114)。
第66図には上記定時データ要求に対する応答としてNA
U530から定時データを入れた“ACK"パケットを受信した
場合の処理手順を示す。
定時データを受信すると、中央処理装置CPUは先ず受
信パケットのデータ欄の最初にある各ユニットごとのモ
ニタ情報を検査して(ステップS2121)、異常がないと
きはステップS2128へジャンプし、また異常があったと
きは次のステップS2123へ進み、前回の異常と同一か否
か判定する(ステップS2122)。ここで、検出した異常
が前回と同一のときはステップS2128へジャンプし、ま
た異なる異常であったときはステップS2124でその新し
い異常をプリンタ408によって印字させる。それから、
ユニット異常割込み表示画面データをローカル処理装置
413へ送信する(ステップS2125)。ローカル処理装置は
上記画面データを受信すると、CRT表示装置の画面の第1
9行目にユニット異常を知らせる割込みメッセージを表
示させる。
一方、中央処理装置はステップS2125で画面データを
送信すると、次に、受信した定時データの末尾のホット
コードをチェックする(ステップS2126)。ここで、ホ
ットコードエラーがなければステップS2128へジャンプ
し、エラーがあるとステップS2127でエラー回復処理タ
スク(第83図参照)へユニットの異常を通知してからス
テップS2128へ移行し、定時データ内のモニタ情報2を
検査する。そして、モニタ情報2に異常があったときは
上記ステップS2122〜S2125と同様の手順でプリンタとCR
T表示装置で異常を表示させる(ステップS2129〜S213
2)。
しかる後、モニタ情報に異常がなかったときはステッ
プS2133で主記憶装置M−MEM内の当該ユニットのファイ
ル(パチンコ機ファイル、発行機ファイルまたは精算機
ファイル)を受信した定時データに書き換えてから、ま
た異常があったときはユニットファイルの稼働情報をク
リアまたは「フリー」に変更し、さらにパチンコ機から
の定時データ受信のときはカード状態を「フリー」にし
P機ファイル内の玉数、金額をカードファイルにセーブ
してから受信パケット内の全ユニットについてステップ
S2121〜S2133の処理を終了したか判定し、未終了ならス
テップS2121へ戻る(ステップS2134)。また、全ユニッ
トについて終了したなら、次のステップS2135で全部のN
AU530からの定時データの“ACK"パケットを処理したか
否か判定し、ノオならステップS2121へ戻り全ての“AC
K"について終了するまでステップS2121〜S2134を繰り返
す。
第67図には発行機200から“カード購入”パケットを
受信したときの中央処理装置CPUの処理手順を示す。
中央処理装置は“カード購入”パケットを受信する
と、パケット内のデータ欄からカード番号を抽出してそ
の番号が「0」か否か判定する(ステップS2141,S24
2)。本実施例のシステムでは発行機200において実際の
カード発行が行われる前に、発行機自身がカード発行予
約のためカード番号を「0」にした“カード購入”パケ
ットを送信してくることがあり、そのような予約のため
のパケットか予約済みの本来の“カード購入”パケット
が区別するためである。
ここで、パケット内のカード番号が「0」つまり発行
予約のための購入パケットであったときは、ステップS2
143へ進んで主記憶装置M−MEMの発行機ファイル内から
発行回数を読み出して、パケット内の発行受付番号とフ
ァイル内の発行回数に「1」を加えた数とが一致するか
調べる(ステップS2144)。そして、発行受付番号が発
行回数+1に一致したときはステップS2145へ進み、パ
ケット内のカード金額が「0」か否か調べる(ステップ
S2146)。その結果、金額≠0ならステップS2149へジャ
ンプし、金額=0なら次のステップS2147で発行機ファ
イル内から予約フラグを読み出してそれが「1」すなわ
ち予約済みになっているかチェックする(ステップS214
8)。ここで、予約フラグが「1」でないときはステッ
プS2149でパケット内のカード発行通し番号とファイル
内の発行回数をインクリメントする。上記ステップS214
6で金額が「0」でないときに、予約フラグを調べない
で、ステップS2149へジャンプしてカード発行通し番号
をインクリメントしているのは、予約を行なわずにいき
なりカード番号が「0」でカード金額欄に購入金額が入
ったパケットを受信してもカードを発行できるようにす
るためである。
ステップS2149でカード発行通し番号をインクリメン
ト(発行回数は発行機がカードを排出したときにユニッ
トメモリ内で更新し、それを定時データ収集で吸い上げ
て発行機ファイル内の発行回数を更新する)した後は、
そのカード発行通し番号を使ってカードファイルを検索
して当該カードのファイルをクリアしてからカード発行
通し番号よりカード番号を算出する(ステップS2150,S3
151)。それから、ステップS2152で当該カードファイル
内のカード番号の欄に算出値を書き込むとともに、玉数
および金額の欄に受信パケット内の値を書き込み、カー
ド状態を「フリー」に、またiカウンタを「1」にし、
かつi=1の来歴データに受信したデータと現在時刻を
書き込んでから、ステップS2153で“ACK"パケットを発
行機200へ送信する。
さらに、ステップS2142でカード番号が「0」と判定
してステップS2144で受信した発行受付番号とファイル
内の発行回数+1とを比較して一致しなかったときは、
ステップS2154へ移行して発行受付番号と発行回数とを
比較して両者が一致したときはステップS2155へ進んで
カード発行通し番号からカード番号を算出し、次のステ
ップS2156でカード発行通し番号を用いてカードファイ
ルを検索して該当ファイルを読出してから、上述したス
テップS2152へ移行してカードファイルを更新した後、
“ACK"パケットを送信する(ステップS2153)。例えば
発行予約のため“カード購入”パケットを受信してステ
ップS2141〜S2153を実行して送信した“ACK"パケットが
所定時間内に当該発行機に到達せず、発行機から同一の
“カード購入”パケットが送信されてくる場合を考慮し
たものである。
一方、ステップS2142で受信した“カード購入”パケ
ット内のカード番号が「0」でなかったとき、すなわち
予約済みのカードについて真の購入の申込みがあったと
きは、ステップS2157へジャンプしてパケット内の発行
受付番号と、発行機ファイル内のカード発行回数に
「1」を加えたものとを比較し、一致したときは受信し
たカード発行通し番号を用いてカードファイルを検索し
て該当ファイルを読み出して(ステップS2158)からス
テップS2152へ移行して、ファイルを更新する。このと
き、受信パケット内の実際のカード購入金額がカードフ
ァイルに書き込まれる。ファイル更新後、“ACK"パケッ
トを送信する。
なお、ステップS2142でカード番号=0でないと判定
した後、ステップS2157で発行受付番号と発行回数が一
致しないと判定したときは、誤まった“カード購入”パ
ケットと判定してステップS2159へジャンプし、NAKを送
信する。
第68図にはパチンコ機100の制御ユニット160にカード
が挿入されたときに管理装置400に対して送信される
“カードイン”パケットを受信したときの中央処理装置
CPUの処理手順を示す。
“カードイン”パケットを受信すると、中央処理装置
は、先ずパケット内のカード番号からカード発行通し番
号を逆算する(ステップS2161)。次に、算出されたカ
ード発行通し番号を使ってカードファイルを検索し、該
当カードのファイルを読み込む(ステップS2162)。そ
れから、読み込んだカードファイルよりカード番号を取
り出して受信パケット内のカード番号と比較し(ステッ
プS2163,S2164)、一致したときはステップS2165へ進ん
で、ファイル内の当該カードのカード状態が「フリー」
になっているか調べる。ここで、カード状態が「フリ
ー」ならカードファイル内のカード状態を「遊技中」に
書き換えるとともに、所在端末の台番号と通し番号の欄
にそれぞれ受信パケット内の番号を書き込む(ステップ
S2166)。
しかる後、カードファイルより読み出したカードテキ
スト(カード番号、玉数、金額およびカード)を入れた
“ACK"パケットをパチンコ機100へ送信してから、パチ
ンコ機ファイル内のカード番号の欄に受信パケット内の
カード番号を書き込んで終了する(ステップS2167,S216
8)。
なお、上記ステップS2164でパケット内のカード番号
とファイル内のカード番号とを比較して一致しなかった
とき、あるいはカード番号は一致したがカード状態が
「フリー」でないときはステップS2171で「遊技中」か
否か判定し、カード状態が「遊技中」でもないときは、
不適当なカードが挿入されたものと判定してステップS2
174へジャンプして“NAK"パケットを送信する。このよ
うにパケット内のカード番号とファイル内のカード番号
とを比較することで偽造カードを排除することができ
る。また挿入されたカードが他のパチンコ機で中断した
ものであれば、ステップS2165,S2171でいずれもノオと
判定されてステップS2174へジャンプして“NAK"を送信
することで排除される。
ステップS2165でカード状態が「フリー」でないと判
定し、かつステップS2171で「遊技中」と判定したとき
にステップS2172へ移行して受信パケット内のP機台番
号とカードファイル内の台番号が一致したときに“ACK"
を返すようにしたのは、停電回復後にパチンコ機におい
てカードを再読込みしてカードがあれば“カードイン”
パケットを送信してくるので、それに対処するためであ
る。
第69図には、中断中のパチンコ機に中断カードが挿入
された場合に、パチンコ機100から管理装置400へ送信さ
れる“中断カードイン”パケットを受信したときの中央
処理装置CPUの処理手順を示す。
“中断カードイン”パケットを受信すると、中央処理
装置は、先ずパケット内のカード番号からカード発行通
し番号を逆算する(ステップS2181)。次に、算出され
たカード発行通し番号を使ってカードファイルを検索
し、該当カードのファイルを読み込む(ステップS218
2)。それから、読み込んだカードファイルよりカード
番号を取り出して受信パケット内のカード番号と比較し
(ステップS2183,S2184)、一致したときはステップS21
85へ進んでファイル内の当該カードのカード状態が「中
断中」か否か調べる。ここで、カード状態が「中断中」
なら、カードファイル内のカードテキストを更新し、カ
ード状態を「遊技中」に書き換え、また来歴データ欄の
i番目に中断時のデータと時刻を書き込んでから、iカ
ウンタをデクリメントする(ステップS2186,S2187)。
中断発生時にカードファイル内のiカウンタの示す来歴
欄に一旦中断時のデータと時刻が記録されるが、中断が
解除されたときにiカウンタをデクリメントして、次の
来歴データ書込み時に同一の欄に重ねて書き込むことに
より、頻繁に発生する中断により来歴データ欄が満杯に
なるのを回避してメモリの有効利用を図ることができ
る。
ステップS2186で、カードファイルを更新し、ステッ
プS2187でiカウンタを「−1」した後は、ステップS21
88へ進んでカードファイルより読み込んだカードテキス
トを入れた“ACK"パケットを当該パチンコ機へ送信す
る。
なお、上記ステップS2184でパケット内のカード番号
とファイル内のカード番号とを比較して一致しなかった
ときあるいはカード番号は一致したが、カード状態が
「中断中」でいときはステップS2191でカード状態が
「遊技中」か否か判定し、「遊技中」でなもないとき
は、不適当なカードが挿入されたものと判定してステッ
プS2189へジャンプして“NAK"パケットを送信する。
ただし、カード状態が「中断中」でないではないが、
ステップS2191で「遊技中」と判定したときは、ステッ
プS2192へ移行して受信パケット内のP機台番号とカー
ドファイル内の台番号とを比較し、両者が一致したとき
は、ステップS2187へ移行してカードテキストを入れて
“ACK"パケットを送信する。これも、例えば管理装置が
最初にステップS2181〜S2188を実行して“ACK"を送信し
たが、パチンコ機がそれを受信できず再度“中断カード
イン”パケットを送信したような場合を考慮したもので
ある。
ステップS2192で台番号が不一致のときは挿入カード
が不適合であるので、ステップS2189へ移行して“NAK"
パケットを送信する。
第70図には遊技中にパチンコ機100に設けられた中断
スイッチをオンしたときにパチンコ機から管理装置400
へ送信される“中断スイッチ”パケットを受信したとき
の中央処理装置CPUの処理手順を示す。
このパケットを受信すると中央処理装置は先ずパケッ
ト内のカード番号よりカード発行通し番号を算出し、そ
のカード発行通し番号を用いてカードファイルを検索し
て該当カードデータを読み出す(ステップS2201,S220
2)。
次に、カードファイルから読み出したカードデータの
うちカード状態を調べて「遊技中」になっているか否か
判定する(ステップS2203)。ここで、カード状態が
「遊技中」ならステップS2204へ進んでパケット内のカ
ード所在端末台番号とファイルより読み出した当該カー
ドの所在端末台番号とを比較して一致すれば、カードフ
ァイル内のデータ(カード番号、玉数、金額、カード状
態、所在端末通し番号および所在端末台番号)をパケッ
ト内のデータに書き換える(ステップS2205)。それか
ら、該当カードファイル内のiカウンタが19未満か否か
チェックし(ステップS2206)、19未満ならステップS22
07でiカウンタをインクリメントして次の来歴データ欄
にパケット内の台番号、玉数および金額とタイマの現在
時刻を書き込んでからカードテキストを入れた“ACK"パ
ケットをパチンコ機へ送信する(ステップS2208,S220
9)。また、上記ステップS2206でiカウンタが19である
と判定したときはiカウンタを更新しないで、ステップ
S2208へジャンプして19番目の来歴データ欄に重ねてパ
ケット内データを書き込む。この実施例では来歴データ
欄の数が20個であり、20番目のデータは精算データの書
込み用残しておくためである。
一方、ステップS2203で、カードファイル内のカード
状態が「遊技中」でないと判定したときおよびカード状
態は「遊技中」であるがステップS2204で台番号が不一
致であると判定したときは、ステップS2211へ移行し
て、カード状態が「中断中」か否か判定する。ここで、
ノオつまりカード状態が「遊技中」でも「中断中」でも
ないときはステップS2214へジャンプして“NAK"パケッ
トをパチンコ機へ送信する。
また、ステップS2211でカード状態が「中断中」であ
ると判定したときはステップS2212へ進んでパケット内
の所在端末番号とファイル内の所在端末台番号とを比較
して一致すれば“ACK"パケットを返す(ステップS221
3)1ステップS2209で“ACK"を送信した後に再度同一
“中断スイッチ”パケットが送られてくる場合を考慮し
たものである。なお、ステップS2211でカード状態が
「中断中」であっても台番号が一致しないときは“NAK"
パケットを送信する(ステップS2212〜S2214)。
第71図には遊技中にパチンコ機100に設けられた終了
スイッチをオンしたときにパチンコ機から管理装置400
へ送信される“終了スイッチ”パケットを受信したとき
の中央処理装置CPUの処理手順を示す。
このパケットを受信したときの処理の手順は第70図の
“中断スイッチ”パケットを受信したときの処理手順
(ステップ2201〜S2214)とほとんど同一である。
異なるのはステップS2225でカードファイルを更新す
るときにカード状態として「フリー」を書き込む点と、
ステップS2231でファイル内のカード番号が「中断中」
か否かではなく、「フリー」か否か判定する点のみであ
る。
第72図にはパチンコ機100において遊技中に帰零(持
玉数、未使用金額がともにゼロ)の状態が発生した場合
にパチンコ機から管理装置400へ送信される“帰零”パ
ケットを受信したときの中央処理装置CPUの処理手順を
示す。
このパケットを受信したときの処理の手順を第70図の
“中断スイッチ”パケットを受信したときの処理手順
(ステップS2201〜S2214)とほとんど同一である。
異なるのはステップS2245でカードファイルを更新す
るときにカード状態として「帰零」を書き込む点と、ス
テップS2251でファイル内のカード番号が「中断中」か
否かではなく、「帰零」か否か判定する点のみである。
第73図にはパチンコ機100において遊技中に打止状態
が発生した場合にパチンコ機から管理装置400へ送信さ
れる“打止”パケットを受信したときの中央処理装置CP
Uの処理手順を示す。
このパケットを受信したときの処理手順におけるステ
ップS2261〜S2268は、第70図の処理フロー中におけるス
テップS2201〜S2208と、また第73図のステップS2275〜S
2278は第70図の処理フロー中におけるステップS2211〜S
2214と略同一である。異なるのはステップS2265でカー
ドファイルを更新するときにカード状態として「打止」
を書き込む点と、ステップS2275でカード状態が「中断
中」か否かではなく、「フリー」または「打止」か否か
判定する点である。
さらに、この“打止”パケット受信処理では、ステッ
プS2268でカードファイルの来歴データ欄に受信したパ
ケット内のデータと時刻を書き込んでから、すぐに“AC
K"パケットを送信するのではなく、第73図に示すよう
に、受信パケット内の台番号をも用いてP機ファイルを
検索し、該当するパチンコ機のデータのうち稼働情報を
「打止」に書き換えてから、打止割込み表示画面データ
を入れた割込みコマンドをローカル処理装置413へ送る
とともに、プリンタ408によって打止が発生したことを
台番号とともにプリントアウトさせた後に“ACK"パケッ
トをパチンコ機へ送信するようにしている(ステップS2
269〜S2273)。
なお、ステップS2271で中央処理装置が送信した打止
割込みコマンドをローカル処理装置が受信するとCRT表
示装置411の画面の第19行目に打止メッセージ(時刻と
打止台と打止回数)を割込み表示させ、ブザーをオンさ
せるようになっている(ステップS1061〜S1063)。
第74図には、精算機300にカードが挿入されたときに
管理装置400へ送信される“カード精算”パケットおよ
びその“ACK"に基づいて精算機がカードの精算を実行し
た後に送信されてくる“精算終了”パケットを受信した
ときの中央処理装置CPUの処理手順を示す。
“カード精算”パケットを受信すると、中央処理装置
は、先ずパケット内のカード番号よりカード発行通し番
号を逆算して、そのカード発行通し番号を用いてカード
ファイルを検索し、当該カードのデータを読み込んでカ
ード状態が「フリー」または「中断中」か否か判定する
(ステップS2281〜S2283)。ここで、カード状態が「フ
リー」または「中断中」であったなら、ステップS2284
でタイマの現在時間を精算受付時刻として、またカード
ファイル内の当該カードデータのうちカード番号と持玉
数、金額、カード発行通し番号およびカード来歴データ
を精算データとして入れた“ACK"パケットを精算機へ送
信する(ステップS2284)。一方、カードファイルから
読み出したカード状態が「フリー」でも「中断中」でも
なかったときは、ステップS2283からS2285へ移行して
“NAK"パケットを送信する。精算機300は上記“ACK"パ
ケットを受信すると、パケット内の精算データを印字し
たレシートを発行し、未使用金を払い戻した後、“精算
終了”パケットを送信する。
管理装置400がこの“精算終了”パケットを受信する
と、中央処理装置は、先ずパケット内のカード番号より
カード発行通し番号を逆算して、そのカード発行通し番
号を用いてカードファイルを検索し、当該カードのデー
タを読み込んでカード状態が「中断中」か否か判定する
(ステップS2291〜S2273)。ここで、カード状態が「中
断中」なら、ステップS2294でカードファイルから読み
取った当該カードの所在端末台番号に該当するパチンコ
機へ“中断終了”パケットを送信して、中断状態のパチ
ンコ機を遊技可能なフリー状態へ変更させてから、ま
た、カード状態が「中断中」でないときはステップS229
4をジャンプしてステップS2295へ進み、当該カードファ
イル内のiカウンタを「20」に更新(もしくはインクリ
メント)する。それから、当該カードファイル内のカー
ド状態を「精算済」に変更し、来歴データ欄のi番目
(=20)に精算データを書き込んだ後、“ACK"パケット
を精算機300へ送信する(ステップS2295〜S2297)。
第75図には、コンソール412上に設けられた打止解除
スイッチ433をオンしたときの中央処理装置CPUとローカ
ル処理装置413における処理手順を示す。
打止解除スイッチ433がオンされると、ローカル処理
装置は、中央処理装置に対して打止台データ要求コマン
ドを送信する(ステップS1071)。中央処理装置がこの
コマンドを受信すると、主記憶装置M−MEMからP機フ
ァイルを順番に読み出してきて稼働情報が「打止」にな
っているか調べ、「打止」であればその打止状態にある
パチンコ機の台番号と稼働データのうち、打止回数、出
玉数、アウト玉数、差数、持玉数、売上および客数をロ
ーカル処理装置へ送信する(ステップS2301〜S2303)。
すると、ローカル処理装置は、第114図に示すような
打止台解除表示画面を表示し、その画面上に打止台とそ
の稼働データを1台1行宛で表示する(ステップS107
2)。
一方、中央処理装置は、打止台の稼働データ送信後、
ステップS2304で全パチンコ機についてP機ファイル内
の稼働情報のチェックを終了したか否か判定し、未終了
ならステップS2301へ戻って次のパチンコ機について稼
働情報が「打止」か否か調べていく。そして、全台につ
いて稼働情報のチェックが終了すると、打止台データ終
了コマンドをローカル処理装置へ送信する(ステップS2
305)。すると、ローカル処理装置は、第114図の打止台
解除表示画面の第16行目、第17行目に、打止解除をすべ
き台番号を入力するよう促すメッセージを表示させる
(ステップS1073)。
オペレータがこのメッセージを見てテンキー425より
打止解除したいパチンコ機の台番号または「0」
(「0」を入力すると全台が指定される)を入力する
と、ローカル処理装置は打止解除要求コマンドを送信す
る(ステップS1074)。中央処理装置がそのコマンドを
受信すると、打止中のパチンコ機全台について打止を解
除するか否か判定する(ステップS2306,S2307)。
ここで、全台指定でないときは、ステップS2308へ進
んで指定されたパチンコ機のファイルを読み込んで稼働
情報が「打止」か否か判定する(ステップS2309)。そ
して、稼働情報が「打止」以外のときはステップS2314
へジャンプして結果を送信し、稼働情報が「打止」のと
きは指定パチンコ機へ“打止解除”パケットを送信した
後、“ACK"を受信したか否か判定し、“ACK"を受信した
ときは当該P機ファイルの稼働情報を「打止」から「フ
リー」に変更してから打止解除結果をローカル処理装置
へ送信する(ステップS2310〜S2314)。
一方、ステップS2307で全台指定と判定したときは、
ステップS2315へ移行してP機ファイルを順番に読み込
んでその中の稼働情報が「打止」か否か判定する。そし
て、「打止」以外のときはステップS2320へジャンプ
し、「打止」のときはステップS2316〜S2319で該当パチ
ンコ機へ“打止解除”パケットを送信した後、“ACK"を
受信したか否か判定し、“ACK"を受信したときは当該P
機ファイルの稼働情報を「打止」から「フリー」に変更
してからステップS2320へ進んで全台について終了した
か判定する。ここで、未終了ならステップS2315へ戻っ
て上記手順を繰返し、全台について終了したならステッ
プS2314へ移行して打止解除結果を送信する。すると、
ローカル処理装置は打止解除結果を受信して第114図の
打止台解除表示画面上の該当パチンコ機の最後欄に表示
されている「打」なる文字を「空」に変更して終了する
(ステップS1075)。
第76図にはコンソール412上に設けられた強制終了ス
イッチ434をオンしてパチンコ機を強制終了させるとき
の中央処理装置とローカル処理装置における処理手順を
示す。
強制終了スイッチ434がオンされると、ローカル処理
装置413は、強制終了メニュー画面をCRT表示装置411に
表示させる(ステップS1081)。この画面を見ながらテ
ンキー425を使ってパチンコ機、発行機および精算機の
うち強制終了させたい端末の種類を示す番号を入力する
と、ローカル処理装置は指定された端末の種類に対応し
たユニット強制終了画面を表示させる(ステップS108
2)。
第115図には、このうちパチンコ機の強制終了画面を
示す。なお、発行機の強制終了画面と精算機の強制終了
画面は、第115図のパチンコ機強制終了画面の第5行目
に表示されている「パチンコ機」なる文字が、それぞれ
「発行機」または「精算機」に変わるのみである。
この画面を見ながらコンソールのテンキー425により
強制終了させたいパチンコ機の台番号または「0」(全
台指定)を入力すると、ローカル処理装置413は中央処
理装置CPUへパチンコ機強制終了要求コマンドを送信し
てから表示を営業中を示すノーマル表示画面(第113
図)に変更する(ステップS1083,S1084)。
中央処理装置は、ローカル処理装置からのパチンコ機
強制終了要求コマンドを受信すると、全台指定か否か判
定し、イエスならP機ファイルを順番に読み込んで、フ
ァイル内の稼働情報が遊技中または中断中か否かチェッ
クする(ステップS2341〜S2343)。そして、ノオならス
テップS2347へジャンプし、イエスならP機ファイルか
ら読み出したそのパチンコ機内に現存するカードの番号
からカード発行通し番号を逆算してその通し番号を使っ
てカードファイルを読み込む(ステップS2344,S234
5)。それから、ファイルの玉数、金額の欄にP機ファ
イルから読み出したデータを入れ、カード状態を「フリ
ー」に変更した後(ステップS2346)、全台について終
了したか否か判定し(ステップS2347)、ノオならステ
ップS2342へ戻って上記手順を繰り返す。
そして、全台について稼働情報のチェック、カードフ
ァイルの更新が終了したならステップS2348へ移行して
全NAUに対して“強制終了要求(種別)”パケットを送
信した後、NAUからの応答を受信したならその結果をロ
ーカル処理装置へ送信する(ステップS2348〜S2350)。
すると、ローカル処理装置は、オペレータが第121図の
表示メニュー選択画面を見て特定台表示を選択し第123
図の特定台表示画面または第124図の全台表示画面を表
示したときに、対応するパチンコ機の最後の欄に、強制
終了中であることを示す「強」なる文字を表示させる
(ステップS1085,S1086)。
一方、上記ステップS2341で全台指定でないと判定す
ると、指定されたパチンコ機へ“強制終了要求(個
別)”パケットを送信する(ステップS2351)。そし
て、そのパチンコ機から“ACK"が戻ってきたか否か判定
し(ステップS2352)、戻ってこなければステップS2350
へジャンプし、ACKが戻ってきたときは、当該パチンコ
機のデータをP機ファイルより読み込んで、稼働情報が
「遊技中」または「中断中」になっているか調べ、イエ
スなら上記手続きS2344〜S2346と同一の手順に従ってカ
ードファイルを更新してからステップS2350へ移行して
強制終了結果をローカル処理装置へ送信する(ステップ
S2353〜S2357)。
第77図にはコンソール412上に設けられた強制終了ス
イッチ434をオンして発行機を強制終了させるときの中
央処理装置とローカル処理装置における処理手順を示
す。
強制終了スイッチ434がオンされると、ローカル処理
装置413は、強制終了メニュー画面をCRT表示装置411に
表示させる(ステップS1091)。この画面を見ながらテ
ンキー425を使ってパチンコ機、発行機および精算機の
うち強制終了させたい端末の種類を示す番号を入力する
とローカル処理装置は指定された端末の種類に対応した
発行機強制終了画面を表示させる(ステップS1092)。
なお、発行機の強制終了画面は、第115図のパチンコ
機強制終了画面の第5行目に表示されている「パチンコ
機」なる文字が「発行機」に変わるのみである。
この画面を見ながらコンソールのテンキー425により
強制終了させたい発行機の台番号または「0」(全台指
定)を入力すると、ローカル処理装置は中央処理装置へ
発行機強制終了要求コマンドを送信してから表示を営業
中を示すノーマル表示画面(第113図)に変更する(ス
テップS1093,S1094)。
中央処理装置は、ローカル処理装置からの発行機強制
終了要求コマンドを受信すると、全台指定か否か判定
し、イエスなら全NAUに対して“強制終了要求(種
別)”パケットを送信し、その応答を受信したならその
結果をローカル処理装置へ送信する(ステップS2361〜S
2364)。すると、ローカル処理装置はオペレータが第12
1図のメニュー選択画面を見て発行機データ表示を選択
して第126図の発行機データ表示画面を表示したとき
に、対応する発行機の最後の欄に、強制終了中であるこ
とを示す「強」なる文字を表示させる(ステップS1095,
S1096)。
一方、上記ステップS2361で全台指定でないと判定す
ると、指定された発行機へ“強制終了要求(個別)”パ
ケットを送信する(ステップS2365)。そして、その発
行機から“ACK"が戻ってきたか否か判定し(ステップS2
366)、戻ってこなければステップS2364へジャンプし、
ACKが戻ってきたときは、ステップS2367で当該発行機の
ファイル内の稼働情報を強制終了に変更してからステッ
プS2364へ移行して強制終了結果をローカル処理装置へ
送信する。
第78図にはコンソール412上に設けられた強制終了ス
イッチ434をオンして精算機を強制終了させるときの中
央処理装置とローカル処理装置における処理手順を示
す。
強制終了スイッチ434がオンされると、ローカル処理
装置413は、強制終了メニュー画面をCRT表示装置411に
表示させる(ステップS1101)。この画面を見ながらテ
ンキー425を使ってパチンコ機、発行機および精算機の
うち強制終了させたい端末の種類を示す番号を入力する
とローカル処理装置は指定された端末の種類に対応した
精算機強制終了画面を表示させる(ステップS1102)。
その後の手順は、第77図の発行機の強制終了の場合と同
様である。
第79図には第76図の処理によって強制終了されたパチ
ンコ機の強制終了状態を解除する場合の中央処理装置と
ローカル処理装置の処理手順を示す。
コンソール412上の終了解除スイッチ435をオンすると
ローカル処理装置413は強制終了メニュー画面と類似の
強制終了解除メニュー画面をCRT表示装置411上に表示さ
せる(ステップS1111)。この画面を見ながらテンキー4
25によりパチンコ機を指定する番号を入力すると、ロー
カル処理装置は強制終了台データ要求コマンドを中央処
理装置CPUへ送信する(ステップS1112)。
中央処理装置は、このコマンドを受信するとパチンコ
機ファイルを順番に読み込んで、稼働情報が「強制終了
中」か否か調べて、強制終了中なら当該パチンコ機のフ
ァイルデータのうち台番号と打止回数、出玉数、アウト
玉数、差数、持玉数、売上げおよび客数をローカル処理
装置へ送信する(ステップS2381〜S2383)。すると、ロ
ーカル処理装置は、第116図に示すようなパチンコ機終
了解除用画面上に1台1行宛で強制終了パチンコ機のデ
ータを表示する(ステップS1113)。
一方、中央処理装置は、強制終了台データを送信した
後、全台について稼働情報のチェックを終了したか判定
し(ステップS2384)、ノオならステップS2381へ戻り、
イエスなら次のステップS2385へ移行して表示データ終
了コマンドをローカル処理装置へ送信する。すると、ロ
ーカル処理装置は強制終了を解除すべき台番号を入力す
るように促す強制終了解除メッセージを第116図の画面
の第17,18行目に表示させる(ステップS1114)。オペレ
ータがこの画面を見ながらテンキー425より台番号また
は全台指定の「0」を入力すると、パチンコ機強制終了
解除要求コマンドを中央処理装置へ送信する(ステップ
S1115)。
中央処理装置がこのコマンドを受信すると、全台指定
か否か判定し、全台指定のときは全NAU530に対して“強
制終了解除(種別)”パケットを送信した後、NAUから
応答(ACKまたはNAK)を受信して結果をローカル処理装
置へ送信する(ステップS2386〜S2389)。
一方、ステップS2386で全台指定でないと判定したと
きはステップS2391へ移行して指定されたパチンコ機へ
“強制終了解除(個別)”パケットを送信する。それか
ら、“ACK"を受信したか否か判定し(ステップS239
2)、イエスならステップS2393で当該パチンコ機のファ
イル内の稼働情報を「フリー」に変更してから、またノ
オならそのままステップS2389へジャンプして、結果を
ローカル処理装置へ送信する。ローカル処理装置は、中
央処理装置から強制終了解除が成功したという送信を受
けると、該パチンコ機の表示データ行の最後の欄にある
状態表示を「強」からフリーを示す「空」に変更する
(ステップS1116)。
第80図には第77図の処理によって強制終了させた発行
機の強制終了状態を解除させる場合のまた、第81図には
第78図の処理によって強制終了させた精算機の強制終了
状態を解除させる場合の中央処理装置とローカル処理装
置の処理手順を示す。
これらの手順は、第79図のパチンコ機強制終了解除手
順と略同一である。第80図の処理では発行機ファイルを
検索して強制終了台データとして発行機の台番号と受入
金額、預り金額、払出金額、発行回数およびモニタ情報
2を送信してCRT表示装置に第117図に示すような発行機
強制終了解除用画面を表示させる。
一方、第81図の処理では精算機ファイルを検索して強
制終了台データとして精算機の台番号と精算金額、精算
玉数、精算回数およびモニタ情報2を送信してCRT表示
装置に第118図に示すような精算機強制終了解除画面を
表示させる。
なお、発行機と精算機の強制終了解除処理では処理が
成功すると、表示画面の各行の末尾にある状態表示を稼
働停止中を示す「停」から空白(表示なし)に変更する
ようになっている。
第82図には停電発生時の中央処理装置CPUの処理手順
を示す。
停電が発生すると電源が切り換えられて中央処理装置
は補助電源装置409によってバックアップされて動作
し、まず動作モードが「営業中」もしくは「閉店中」か
否か判定し(ステップS2441,S2442)、中央処理装置の
動作モードが「営業中」または「閉店中」以外(準備
中、停電立上げ中)のときは何もせずにそのままシステ
ムダウンに至る。一方、モードが「営業中」または「閉
店中」のときは、各ユニットからの定時データの収集を
停止しモードを「停電対策中」に変更した後、停電対策
中であることをローカル処理装置に送信する(ステップ
S2443〜S2445)。すると、ローカル処理装置はCRT表示
装置に停電メッセージを表示する(ステップS1141)。
一方、中央処理装置はP機ファイルを読み込んで稼働情
報をチェックし、稼働情報が「遊技中」のものはP機フ
ァイル内のカード番号から発行通し番号を逆算し、それ
を用いてカードファイルを検索してカード状態を「フリ
ー」に書き換える(ステップS2446〜S2450)。その後、
P機ファイル内の稼働情報を「フリー」に書き換えてか
ら全パチンコ機について終了したか否か判定し、イエス
ならコモンデータエリアのデータ(設定値ファイル、停
電フラグを含む)とカードファイルP機ファイル、発行
機ファイル、精算機ファイルをハードディスクHDDにセ
ーブし、モードを「閉店」に変更してからシステムダウ
ンに至る(ステップS2450〜S2453)。
停電メッセージ表示中ローカル処理装置は、中央処理
装置へモードの問合わせを行ない、モードが「閉店」に
なると、終了メッセージをCRT表示装置に表示させる
(ステップS1142〜S1144)。
第83図には中央処理装置CPUによるシステムのエラー
回復処理の手順を示す。
中央処理装置は内部のタイマから30秒ごとに割込みが
入ってくると、第83図のエラー回復処理を開始し、先ず
モードが「営業中」か否か判定し(ステップS2461)、
営業中以外のときは何もせず、営業中ならステップS246
2へ進んでNAUステータスが伝送アドレスファイルより読
み出してNAUが正常か異常かを示すビットNORMALが“0"
(=異常)になっているか否か判定する(ステップS246
2,S2463)。なお、NAUステータスのNORMALビットは、第
62図の初期化フロー中のステップS2016,S2017で“回線
テスト”パケットに対する応答があったものが、“1"
(=正常)にされるので、応答のないNAUのNORMALビッ
トは“0"のままになっている。
そこでNORMALビットが“0"と判定すると、第84図
(A)のNAU回復処理ステップS2471〜S2475を実行す
る。一方、NAUステータスのNORMALビットが“1"ならス
テップS2464へ進んでユニットファイル内のモニタ情報
1を読み出してトークンバス異常を示すビットが“1"に
なっているか調べる。そして、“1"なら第84図(B)の
トークンバス回復処理ステップS2481〜S2486を実行し、
“0"なら次のステップS2466でモニタ情報1内のホット
コードエラーを示すビットが“1"になっているか調べ、
“1"なら第85図のホットコード回復処理S2491〜S2498を
実行する。一方、ステップS2466でノオ(ホットコード
エラーなし)と判定すると、ステップS2467へ進み、こ
こで、モニタ情報1内のユニット異常ビットが“1"にな
っているか調べ、“1"なら第86図のユニット回復処理S2
501〜S2509を実行する。
第84図(A)に示すNAU回復処理では、先ずNAUステー
タスのNORMALビットが“0"になっているNAUに対して、
“回線モニタチェック”パケットを送信して、そのタイ
マをセットし、タイマオーバー前に応答“ACK"を受信し
たなら当該NAUステータスのNORMALビットを“1"に変更
してから割込表示コマンドをローカル処理装置へ送って
CRT表示画面上にNAUが回復したことを知らせるメッセー
ジを表示させ、かつプリンタ408で同様の内容をプリン
トアウトさせ、また一定時間内に“ACK"が戻ってこなか
ったときには何もせず元のルーチンへ戻る(ステップS2
471〜S2476)。
第84図(B)に示すトークンバス回復処理では、先ず
トークンバス異常ビットが“1"になっているユニットに
対して“ユニットモニタチェック”パケットを送信して
タイマをセットする(ステップS2481,S2482)。それか
らタイマオーバーを起こす前に応答“ACK"を受信したか
否か判定し(ステップS2483,S2484)、時間内に“ACK"
を受信したとき(異常状態の解除検出)は当該ユニット
ファイル内のモニタ情報1のトークンバス異常ビットを
“0"にクリアしてから当該ユニットへ“リスタート”パ
ケットを送信して再起動させる(ステップS2485,S248
6)。
第85図に示すホットコード回復処理では、先ずホット
コードエラーのあったユニットへ“ユニット復旧デー
タ”パケットを送信(端末装置の異常状態発生前の稼働
データ送信)してタイマをセットする(ステップS2491,
S2492)。それから、タイムオーバーを起こす前に“AC
K"を受信したなら、“ユニット復旧データ”パケットに
入れたホットコードと、“ACK"パケットで返送されてき
たホットコードとを比較する(ステップS2493〜S249
5)。そして、ホットコードが不一致のときはステップS
2498へ移行して当該ユニットファイル内のモニタ情報1
のホットコードエラービットに“1"を立て、またホット
コードが一致したときは当該ユニットへ“リスタート”
パケットを送信してから当該ユニットのモニタ情報1の
ホットコードエラービットをクリアする(ステップS249
6,S2497)。
ステップS2496で“リスタート”パケットを送信する
のは、ステップS2491で送信した“ユニット復旧デー
タ”パケットを受信したユニットが強制終了状態になる
ためである。
第86図に示すユニット回復処理では、先ずユニット異
常のあったユニットへ“ユニットモニタチェック”パケ
ットを送信してタイマをセットする(ステップS2501,S2
502)。それから、タイムオーバーを起こす前に“ACK"
を受信したなら“ユニット復旧データ”パケットを送信
して再びタイマをセットする(ステップS2503〜S250
6)。そして、このパケット送信に対しても所定時間内
に“ACK"が返ってきたときは、当該ユニットへ“リスタ
ート”パケットを送信して、ユニットを再起動させる
(ステップS2507〜S2509)。
第87図には閉店スイッチ422とそれに続いてシステム
終了スイッチ423をオンしたときの中央処理装置CPUとロ
ーカル処理装置413の処理手順を示す。
コンソール412上の閉店スイッチ422がオンされると、
ローカル処理装置は、受付有効スイッチ(表示メニュー
スイッチ、印字メニュースイッチおよび終了スイッチ)
の一覧を示す閉店メニュー画面を表示してから閉店要求
コマンドを中央処理装置へ送信する(ステップS1151,S1
152)。
このコマンドを中央処理装置が受信すると、P機ファ
イルを順番に読み込んで稼働情報が「遊技中」か否かチ
ェックし、「遊技中」のパチンコ機の台番号を記憶して
から全台について検索が終了したか否か判定し、ノオな
らステップS2511へ戻って上記手続きを繰り返す(ステ
ップS2512〜S2514)。そして、全台について稼働情報の
チェックが終了したなら、ステップS2515へ移行して遊
技中のパチンコ機があったか否か判定し、あったらその
パチンコ機の台番号をローカル処理装置へ送信し、また
遊技中のパチンコ機がなければACKをローカル処理装置
へ送信し、かつ全NAUへ“閉店”パケットを送信してロ
ーカル処理装置からのコマンド待ち状態となる(ステッ
プS2516〜2519)。一方、ローカル処理装置は台番号ま
たは“ACK"を受信すると、遊技中のパチンコ機があると
きはシステム終了スイッチを無効にし、かつその遊技中
の台番号を表示してからノーマル表示画面(第113図)
へ変更してキー入待ちとなる(ステップS1153〜S115
6)。オペレータが誤って営業中に閉店スイッチをオン
してしまった場合、この表示を見て誤りに気付くことが
できる。また、遊技中のパチンコ機がないときは画面は
変化しないので、システム終了スイッチ423をオンする
と、第119図システム終了画面(第1〜第4行まで)を
表示する(ステップS1157)。この画面の指定に従って
テンキー425より「1」を入力すると、ローカル処理装
置は中央処理装置へシステム終了要求コマンドを送信す
る(ステップS1158)。中央処理装置がこのコマンドを
受信すると1日の営業データからなる日報ファイルを作
成してハードディスクHDDにセーブし、停電保存ファイ
ルをハードディスクから消去したのち、システム終了メ
ッセージデータを送信する(ステップS2520〜S2522)。
これをローカル処理装置が受信して、システム終了画面
上に電源をオフするように指示するメッセージ(第119
図第7行目参照)を表示する(ステップS1159)。
第88図には、コンソール412上に設けられたカード復
活スイッチ424をオンしたときのカード復活処理の手順
を示す。
カード復活スイッチがオンされると、ローカル処理装
置413は、第120図に示すようなカード復活画面上にカー
ドの番号の入力を促すメッセージ(第1行〜第3行目)
を表示する(ステップS1161)。この画面を見て破損し
たカードの発行通し番号(カードに印字されている)を
テンキー425より入力すると、ローカル処理装置は中央
処理装置へカード発行通し番号を入れたカード復活デー
タ要求コマンドを送信する(ステップS1162)。する
と、中央処理装置は送られてきたカード発行通し番号を
使ってカードファイルを検索して当該カードのデータを
読込み、カード状態が「遊技中」か否か判定する(ステ
ップS2531,S2532)。
ここで、カード状態が「遊技中」ならカードファイル
内の所在端末台番号を使ってパチンコ機ファイルを検索
して当該パチンコ機のデータを読み込んでパチンコ機フ
ァイル内の玉数、金額データを当該カードの現在値と
し、また、カード状態が「遊技中」以外のときはカード
ファイル内の玉数、金額データをカードの現在値とし、
それらの値をカードデータとしてカードファイルから読
み込んだ来歴データとともにローカル処理装置へ送信す
る(ステップS2533〜S2536)。
すると、ローカル処理装置は上記カード復活画面(第
120図)上に、受信したカードデータと来歴を表示する
(ステップS1163)。そこで、カード復活スイッチ424を
再度オンすると、カード復活要求コマンドを送信する
(ステップS1164)。このコマンドを中央処理装置が受
信するとカード発行装置700へ先ず、年月日、識別コー
ド等の初期値を入れた「初期値送信」ファンクションを
送り、それに対する対応(「正常終了」ファンクショ
ン)を送信すると、今度はカード番号とカード発行通し
番号、発行時の金額を入れた「カード復活」ファンクシ
ョンを送り、復活カードの発行処理を開始させる(ステ
ップS2537〜S2539)。カード発行装置700において復活
カードの発行が終了すると結果(正常終了ファンクショ
ン)を送信してくるので、中央処理装置はそれを受信し
てから復活終了をローカル処理装置へ送信する(ステッ
プS2540,S2541)。すると、ローカル処理装置はカード
復活画面上に結果を表示してから画面をノーマル表示画
面に変更する(ステップS1165)。なお、上記「カード
復活」ファンクションを受信したカード発行装置700
は、発行年月日と発行通し番号を印字し、再発行穴を開
けた復活カードを発行する(金額は印字しない)。
第89図にはコンソール412の背面に設けられたテスト
カードスイッチ437がオンされたときのテストカード発
行処理の手順を示す。
テストカードスイッチ437がオンされると、ローカル
処理装置413がCRT表示装置411の画面上にテストカード
発行メッセージを表示してから、テストカード発行要求
コマンドを中央処理装置CPUへ送信する(ステップS117
1,S1172)。
このコマンドを受信すると中央処理装置はカード発行
装置700へ年月日、識別コード等の初期値を入れた「初
期値送信」ファンクションを送り、それに対する応答
(「正常終了」ファンクション)を受信すると、「テス
トカード発行」ファンクションを送信する(ステップS2
542〜S2544)。カード発行装置700におけるテストカー
ドの発行処理が終了すると、結果を送信してくるのでそ
の結果を受信したのち、テストカード発行終了をローカ
ル処理装置へ送信する(ステップS2545,S2546)。する
と、ローカル処理装置はテストカードの発行結果をCRT
表示装置に表示させた後、表示画面をノーマル表示に変
更して終了する(ステップS1173)。
なお、カード発行装置は「テストカード発行」ファン
クションを受信すると、発行年月日と金額の代わりにテ
ストカードなる文字を印字し、磁気記録部にはテストカ
ード発行ファンクションコードを記録したテストカード
を発行する(パンチ穴は穿孔しない)。
第90図には、タイマ割込みによる営業統計データの表
示フローを示す。
この実施例の管理装置では、タイマTMRから所定の周
期で割込み信号が入ってくると第90図の営業統計データ
表示フローを開始し、先ずローカル処理装置413が営業
統計データ要求コマンドを中央処理装置CPUへ送信する
(ステップS1181)。このコマンドを中央処理装置が受
信するとパチンコ機ファイルを順番に読み込んで、先ず
定時データを収集した稼働データのうち出玉数とアウト
玉数と売上げの累計を算出する(ステップS2551,S255
2)。次に、ファイル内の稼働情報を調べて「遊技中」
なら遊技台数を1だけ加算し、また、稼働情報が「打止
中」なら打止台数を1だけ加算する(ステップS2553〜S
2556)。それから、全パチンコ機について検索が終了し
たか判定し(ステップS2557)、ノオならステップS2551
へ戻って上記手続きを繰返し、全台について終了した時
点で次のステップS2558で出玉数とアウト玉数の累積値
から割数(アウト玉数÷出玉数)を、また遊技台数の累
積値から稼働率(遊技台数÷パチンコ機総台数)をそれ
ぞれ算出してから、営業統計データとして、売上げと割
数、稼働率、打止台数をローカル処理装置へ送信する
(ステップS2558,S2559)。
一方、ローカル処理装置は中央処理装置から営業統計
データを受け取ると、CRT表示装置411の表示中の画面
(第113図参照)の第20行目にそれらのデータを表示さ
せる(ステップS1182)。
第91図には打止台表示処理の手順を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第121
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1201)。
この画面を見ながらオペレータがテンキー425により
打止台表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理
装置に対して打止台表示データ要求コマンドを送信する
(ステップS1202)。このコマンドを受信すると中央処
理装置はパチンコ機ファイルを順番に読み込んで、ファ
イル内の稼働情報が「打止中」になってるか調べ、「打
止中」になっているものについてのみその稼働データの
うち、打止回数と出玉数、アウト玉数、差数、持玉数、
売上および客数を打止台データとして台番号とともにロ
ーカル処理装置へ送信する(ステップS2561〜S2563)。
すると、ローカル処理装置は各打止台データを第122
図に示すように打止台表示画面上に1台1行宛で順次表
示させていく(ステップS1203)。一方、中央処理装置
はパチンコ機ファイル内の全台について打止台の検索を
終了すると(ステップS2564)、表示データ終了をロー
カル処理装置へ送信し、ローカル処理装置がこれを受信
するとキー入力待ちとなる(ステップS2565,A1204)。
第92図には特定台表示処理の手順を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第121
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1211)。
この画面を見ながらオペレータがテンキーにより特定
台表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理装置
に対して特定台表示データ要求コマンドを送信する(ス
テップS1213)。CRT表示装置411上に、第123図に示す特
定台データ表示画面の第1〜第3行目に台番号を指定
(入力)するように促すメッセージを表示させる(ステ
ップS1212)。この画面を見ながらオペレータがテンキ
ー425より台番号を入力すると、ローカル処理装置は中
央処理装置へ台番号を入れた特定台表示データ要求コマ
ンドを送信する(ステップS1213)。
中央処理装置はこのコマンドを受信すると、台番号か
ら通し番号を算出し、その通し番号を使ってパチンコ機
ファイルを検索し該当パチンコ機の稼働データを読み出
す(ステップS2571,S2572)。そして、この稼働データ
のうち打止回数と出玉数、アウト玉数、差数、持玉数、
売上げおよび客数をローカル処理装置へ送信する(ステ
ップS2573)。すると、ローカル処理装置は上記特定台
データ表示画面(第123図)の第5、第6行目に受信し
たデータを表示する(ステップS1214)。その後、中央
処理装置からローカル処理装置へデータ終了コマンドを
送信して終了する(ステップS2574,S1215)。
第93図にはパチンコ機全台のデータ表示処理の手順を
示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置はCRT表示装置411に第121図
に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ステ
ップS1221)。
この画面を見ながらオペレータがテンキーにより全台
表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理装置に
対して全台表示データ要求コマンドを送信する(ステッ
プS1222)。このコマンドを受信すると中央処理装置は
パチンコ機ファイルを順番に読み込んで、ファイル内の
稼働データのうち打止回数と出玉数、アウト玉数、差
数、持玉数、売上げおよび客数を台番号とともに送信す
る(ステップS2581,S2582)。
すると、ローカル処理装置はパチンコ機全台のデータ
を第124図に示すように全台表示画面上に1台1行宛で
順次表示させていく(ステップS1223)。一方、中央処
理装置はパチンコ機ファイル内の全台について検索を終
了すると(ステップS2583)、表示データ終了をローカ
ル処理装置へ送信し、ローカル処理装置がこれを受信す
るとキー入力待ちとなる(ステップS2584,S1224)。
第94図にはアウト玉数よりも出玉数の方が多いいわゆ
る赤台(赤字台)のデータ表示処理の手順を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置はCRT表示装置411に第121図
に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ステ
ップS1231)。
この画面を見ながらオペレータがテンキー425により
赤台表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理装
置に対して赤台表示データ要求コマンドを送信する(ス
テップS1232)。このコマンドを受信すると中央処理装
置はパチンコ機ファイルを順番に読み込んで(ステップ
S2591)、ファイル内の差数が負(マイナス)か否か判
定する(ステップS2592)。そして差数が負のパチンコ
機の稼働データのみローカル処理装置へ送信する(ステ
ップS2593)。
すると、ローカル処理装置は各赤台データを第125図
に示すように赤台表示画面上に1台1行宛で順次表示さ
せていく(ステップS1233)。一方、中央処理装置はパ
チンコ機ファイル内の全台について赤台の検索を終了す
ると(ステップS2594)、表示データ終了をローカル処
理装置へ送信し、ローカル処理装置がこれを受信すると
キー入力待ちとなる(ステップS2595,S1234)。
第95図にはアウト玉数よりも出玉数の方が少ないいわ
ゆる黒台(黒字台)のデータ表示処理の手順を示す。
この黒台表示フローは第94図の赤台表示フローとほぼ
同一の手順に従って行われる。異なるのはステップS259
2で差数が負か否か判定する代わりに差数が正(プラ
ス)が否か判定してプラスのパチンコ機の稼働データの
み送信する(ステップS2612)点のみである。表示画面
の構成も第125図の赤台表示画面と同一である。
第96図に発行機データ表示処理の手順を、また第126
図にはこれによってCRT表示装置411上に表示される発行
機データ表示画面の構成例を示す。
この発行機データ表示処理フローは第93図のパチンコ
機の全台データ表示処理フローとほぼ同一の手順に従っ
て実行される。台番号ととともに発行機データとして画
面に表示されるのは、受入金額と預り金額、払出金額、
発行回数およびモニタである。ここで、モニタとはモニ
タ情報1に対応するものである。なお、全発行機のデー
タ表示後に、それらの合計が第18行目に表示される。合
計データの算出は中央処理装置が行なう(ステップS262
3)。
第97図に精算機データ表示処理の手順を、また第127
図にはこれによってCRT表示装置411上に表示される精算
機データ表示画面の構成例を示す。
この精算機データ表示処理フローは第96図の発行機の
データ表示処理フローとほぼ同一の手順に従って実行さ
れる。台番号ととともに精算機データとして画面に表示
されるのは、精算金額、精算玉数、精算回数およびモニ
タである。
第98図には、パチンコ店全体の営業データすなわち全
ユニットに関する稼働データのうち主要なものについて
の合計を表示する営業データ表示処理手順を、また第12
8図にはこれによって表示される営業データ表示画面の
構成例を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第121
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1271)。
この画面を見ながらオペレータがテンキーにより営業
データ表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理
装置に対して営業データ表示データ要求コマンドを送信
する(ステップS1272)。このコマンドを受信すると中
央処理装置はパチンコ機ファイルを順番に読み込んで、
稼働データのうち出玉数とアウト玉数、差数および持玉
数の各合計を算出する(ステップS2641〜S2643)。次に
発行機ファイルを順番に読み出して稼働データのうち預
り金額と発行回数の合計をそれぞれ算出して(ステップ
S2644〜S2646)から、精算機ファイルを順番に読み出し
て稼働データのうち精算金額の精算玉数および精算回数
の合計を算出する(ステップS2647〜S2649)。しかる
後、算出した合計データを営業データとしてローカル処
理装置へ送信し、全データを送信した後、表示データ終
了コマンドを送信する(ステップS2650,S2651)。
一方、ローカル処理装置は、営業データを受信する
と、第128図に示す営業データ表示画面をCRT表示装置41
1に表示させ、表示データ終了コマンドを受信してキー
入力待ちとなる(ステップS1273,S1274)。なお、上記
営業データのうちカード発行回数はカード発行枚数とし
て、また精算回数はカード精算枚数としてそれぞれ表示
する。
第99図には特定カードのデータを表示させる特定カー
ドデータ表示処理の手順を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第121
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1281)。
この画面を見ながらオペレータがテンキー425により
特定カード表示を選択すると、第129図に示す特定カー
ドデータ表示画面の第1〜第3行目にカード番号を指定
(入力)するように促すメッセージを表示させる(ステ
ップS1282)。この画面を見ながらオペレータがテンキ
ー425よりカード番号を入力すると、ローカル処理装置
は中央処理装置へカード番号を入れた特定カード表示デ
ータ要求コマンドを送信する(ステップS1283)。する
と、中央処理装置はカード番号からカード発行通し番号
を逆算し、その発行通し番号を使ってカードファイルを
読み込み、カードファイル内のカード状態が「遊技中」
か否か判定する(ステップS2661〜S2663)。そして、カ
ード状態が「遊技中」以外のときはカードファイル内の
玉数および金額を当該カードの現在値とし、またカード
状態が「遊技中」のときはカードファイル内のカード所
在端末台番号を使ってパチンコ機ファイルを検索して当
該パチンコ機ファイル内のデータ(玉数、金額)をカー
ドの現在値とする(ステップS2664〜S2666)。カードフ
ァイルはカード状態が遷移するときに書き換えられるの
で、遊技中においてはカードファイル内の稼働データが
現実の値と一致しないためである。
次に、中央処理装置はステップS2664,S2666で決定し
たカード現在値をカードファイルから読み出したカード
来歴データとともにローカル処理装置へ送信してから表
示データ終了コマンドを送信する(ステップS2667,S266
8)。すると、ローカル処理装置は第129図の特定カード
データ表示画面の第4行以下に、指定されたカードのデ
ータを表示させてから表示データ終了コマンドを受信し
てキー入力待ちとなる(ステップS1284,S1285)。
第100図には発行した全カードに関するデータを表示
させる全カード明細表示処理の手順を、また第130図に
はそれによって表示される全カード明細表示画面の構成
例を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第121
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1291)。
この画面を見ながらオペレータがテンキーによりカー
ド明細表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理
装置に対してカード明細表示データ要求コマンドを送信
する(ステップS1292)。このコマンドを受信すると中
央処理装置はパチンコ機ファイルを順番に読み込んで、
ファイル内の稼働情報が「打止中」になっているか調
べ、カード状態が「遊技中」になっているか調べる(ス
テップS2671,S2672)。そして、カード状態が「遊技
中」以外のときはカードファイル内の玉数および金額を
当該カードの現在とし、またカード状態が「遊技中」の
ときはカードファイル内のカード所在端末台番号を使っ
てパチンコ機ファイルを検索して当該パチンコ機ファイ
ル内のデータ(玉数、金額)をカードの現在とする(ス
テップS2673〜S2675)。
次に中央処理装置はステップS2673,S2675で決定した
カード現在値とカードファイルから読み出したカード状
態およびカード所在端末台番号をローカル処理装置へ送
信する(ステップS2676)。すると、ローカル処理装置
は第130図に示すように各カードのデータのうち残り金
額と持玉数と所在端末台番号またはカード状態をカード
1枚宛1行で表示していく(ステップS1293)。
一方、中央処理装置は、ステップS2676でカードデー
タを送信した後、カードの総発行数を「1」だけ加算す
るとともにカードの残り金額と持玉数の累計をそれぞれ
算出し、さらに各カード状態にあるカードの枚数を算出
した後、全カードについて終了したか否か判定する(ス
テップS2677,S2678)。そして、未終了ならステップS26
71へ戻って上記手続きを繰返し、終了なら次のステップ
S2679でカードの合計データをローカル処理装置へ送信
して第130図の全カード明細表示画面上に表示させた
後、表示データ終了コマンドを送信する(ステップS267
9,S2680,S1294,S1295)。
第101図にはカードデータの合計を表示させるカード
データ合計表示処理の手順を示す。
この合計表示処理は第100図に示すカード明細表示処
理とほぼ同一の手順に従って実行される(ステップS130
1〜S1304,S2681〜S2689)。異なるのはステップS2676を
省略つまり各カードごとのデータを送信しないで、全カ
ードの合計データのみ送信する(ステップS2686)点の
みである。一方、これに対応してCRT表示装置411の画面
上に合計データ(第130図の全カード明細表示画面の下
半分と同一)のみ表示させる。
第102図には中断中のカードのデータと中断したパチ
ンコ機の台番号を表示させる中断カードデータ表示処理
の手順を、また第131図にはこれによってCRT表示装置41
1に表示させる中断カードデータ表示画面の構成例を示
す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第121
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1311)。
この画面を見ながらオペレータがテンキーにより中断
カード表示を選択すると、ローカル処理装置が中断処理
装置に対して中断カード表示データ要求コマンドを送信
する(ステップS1312)。このコマンドを受信すると中
央処理装置はパチンコ機ファイルを順番に読み込んで、
ファイル内のカード状態が「中断中」になっているか調
べる(ステップS1691,S1692)。ここで、カード状態が
「中断中」になっているものについては、当該カードの
来歴データ欄i番目から読み出した時刻(中断発生時
刻)とタイマの現在時刻とを比較して経過時間(差)を
算出する(ステップS2693)。そして、この経過時間と
カード番号およびカードデータのうち金額と持玉数、所
在端末台番号および来歴データ欄の中央時刻をローカル
処理装置へ送信する(ステップS1694)。すると、ロー
カル処理装置は第131図に示すように各カードのデータ
を1行宛表示させていく(ステップS1313)。また、中
央処理装置はファイル内の全カードについて中断カード
のデータ抽出を終了すると、表示データ終了コマンドを
送信し、ローカル処理装置がこれを受信するとキー入力
待ちとなる(ステップS2695,S2696,S1314)。
この実施例の管理装置においては中断カードデータを
表示させることで中断中のパチンコ機の中断経過時間が
あまりにも長くなっているパチンコ機に対しては、管理
装置から“強制終了要求”パケットを送り、次に“強制
終了解除”パケットを送信することで中断状態を解除さ
せ、フリー状態へ移行させることができる。これによっ
て、一人の遊技客が複数枚のカードを使って複数のパチ
ンコ機を専有する状態を回避し、すべてのパチンコ機を
多くの遊技客に解放し遊技の公平を図ることが可能とな
る。しかもこの実施例のシステムでは中断中のカードの
データをカードファイル内に記憶しているので、中断中
のパチンコ機を他の遊技客に解放したとしても当該遊技
客の利益は全く損なわれることがない。
なお、上記実施例では中断中のパチンコ機の経過時間
を中断カードデータ表示画面上に表示させるようにして
いるが、パチンコ機ファイルの中から稼働情報が「中断
中」になっているもののデータを表示させる中断台表示
処理と画面を用意し、中断中のパチンコ機ファイル内の
カード番号を用いてカードファイルより中断時刻を読み
出して経過時間を計算し、表示させるようにすることも
可能である。
なお、図示しないが上記実施例においては、第124図
の全台表示画面のように表示すべきデータが多くて一画
面に表示できない場合にはリターンキー426をオンする
と、10行分ずつ表示文字列が上方へスクロールされるよ
うになっている。
第103図は第62図の初期化フロー中における乱数発生
処理S2012と、これによって得られた乱数を使ってカー
ド番号を算出する第67図のフロー中のカード番号算出処
理S2151のより具体的な手順を連続して示してある。
乱数の発生は、先ず0以上10000以下の乱数Aを発生
する。具体的には、例えば営業日に当る「突き出」と
「日」と「現在時刻(1/100秒単位)の1番下の桁の
数」との和を求め、それを乱数1とする(ステップS270
1)。
次に、プログラム言語たるFORTRANの命令の一つであ
る乱数発生命令RND(n)を使って(n)に上記ステッ
プS1で発生した乱数1を入れて0〜1の小数点表示され
た乱数(7ケタ以上)を生成し、それを107倍して乱数
2とする(ステップS2702)。
それから、同じくFORTRANの命令INT(n)を使って乱
数2の少数点以下を切り捨てる(ステップS2703)。
しかる後、ステップS2704で上記乱数Aが、0≦A≦1
0000なる条件を満たしているか、すなわちAが0より大
きく10000より小さいか調べ、A<0またはA>10000の
ときはステップS1へ戻って乱数Aの発生をやり直す。そ
れから、ステップS2705で上記条件を満たす乱数Aに100
00を加える。これによって乱数Aは10000〜20000の間の
いずれか一つの数になる。そこで、次にFORTRANの命令M
ODを使って、乱数Aを正数「5」で割った余りを求め、
それを乱数Bとする(ステップS2706)。従って、乱数
Bは、0,1,2,3,4のいずれか一つの数字となる。
その後、カード購入パケット受信フロー中においてカ
ードの発行通し番号nにステップS2705で得られた乱数
Aを加算し、その加算結果Xを一次カード番号とする
(ステップS2707)。ただし、ここで与えられる発行通
し番号nは1〜12767までの数であり、カード発行枚数
が12767枚を超えるようなカードの発行は行なわないも
のとする。これによって、一次カード番号Xは10001〜3
2767の間の数となる。Xの上限を32767としたのは、327
67は2進法において15ビットで表現できる一番大きな数
だからであり、16ビットのデータを扱う後述の遊技シス
テムにおいて、最上位ビットに「1」の立つコードを、
通常の遊技カードと異質な特殊カード(後述の実施例で
はテスト用カード)のために予約しておくためである。
しかして、次のステップS2708では、上記ステップS27
07で得られた一次カード番号Xに、ビット操作命令等を
使って最上位を除く1番目から15番目までのビットの入
替え処理を施してコード変換を行なう。
ここでは、ビットの入替え規則として、予め乱数Bに
合わせて5種類の変換パターンを用意してあり、乱数B
に応じた変換パターンを実行しビットを入替える。
ビット入替えのパターンは15ビットの場合、(15!−
1)通り考えられるが、そのうち任意の5通りを選択し
て、そのようなビット入替えを行なうプログラムを作っ
てやればよい。ビット入替え数が多いほど実行時間は長
くなるが変換パターンは予測しにくくなる。従って、好
ましくは15ビットすべてが入れ替わるようなパターンを
選択するのが良い。
表31に、乱数Bに対応したビット入替えパターンの一
例を示す。
次に、上記ビット入替えパターンを使ったカード番号
の変換の実際を、乱数Aが14297、乱数Bが2、発行通
し番号nが635の場合を例にとって説明する。この場
合、一次カード番号Xは、X=A+nより「14932」と
なる。これを16進数で表現すると「3A54」となり2進数
で表現すると「0011110001010100」となる。この一次カ
ード番号を、乱数B=2に対応する3番目の変換パター
ンで変換すると、次の表32のようになり、二次カード番
号は16進数表現で「1E13」、10進数表現で「7699」とな
る。
一方、第67図や第68図〜第74図のフロー中において行
われるカード番号よりカード発行通し番号を算出する処
理(ステップS2151,S2161,S2181,S2201,S2221,S2241,S2
261,S2281)等の具体的方法は上記ステップS2707,S2708
の逆の操作であり、先ずカード番号を2進法に変換して
から各ビットを、乱数Bにより求まる変換パターン(表
32参照)で逆変換してXを求め、そのXから乱数Aを引
いてやることで発行通し番号を得ることができる。
なお、上記実施例では管理装置400内に、発行機200内
のカード発行装置700と同一の発行装置を設けるとした
が、テストカードや復活カードに関しては金額等の印字
をしないで、パンチ穴の穿孔および磁気データの記録の
みを行なって発行すればよい場合(予め印刷したカード
あるいは手書きのカードを用いる場合等)には、第26図
に示すような磁気ヘッド821とパンチ装置802を有するカ
ードリーダ800のみを内蔵させ、カードタンク901やカー
ド取り出し装置710、印字装置750等を省略するようにし
てもよい。
さらに、管理装置400にカード発行装置700を内蔵させ
る代わりに、管理措置400から発行機200へ“カード復
活”パターンや“テストカード発行”パケットを送って
発行機で復活カードやテストカードを発行させるように
してもよい。ただし、管理装置に設けておけば一般の遊
技客の購入を邪魔することがない。
さらに、上記実施例では設定スイッチをコンソールの
背面に設けているが、コンソールの一部に蓋を設けその
中に設定スイッチを配設するようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、遊技機の一例として封入球
循環方式のパチンコ遊技機を備えた遊技設備に適用した
場合について説明したが、この発明はそれに限定される
ものではなく、例えばカードの有する有価データを各遊
技機で実球に変換してそれを遊技機前面の供給皿から1
個宛遊技機内部に供給して遊技を行うように構成された
遊技機を備えた遊技設備その他遊技可能なものであれ
ば、どのような構成の遊技機(パチンコ遊技機以外の遊
技機を含む)を備えた遊技設備においても運用すること
ができる。また、上記実施例では遊技用記憶媒体として
磁気記憶部を有するカードを使用しているが、情報記憶
部として半導体メモリを有するいわゆるICカードを使用
した遊技設備の管理装置に運用することもできる。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明は、所要の情報が記憶さ
れた記憶媒体を読み取り可能な記憶媒体読取装置および
少なくとも該記憶媒体読取装置を制御する制御手段を有
する端末装置と、該端末装置と通信可能に構成された管
理装置と、を備えてなる遊技店設備装置において、上記
端末装置は、少なくとも上記制御手段の異常状態の発生
に基づいて、当該端末装置の動作を不能動化可能に構成
されてなり、上記管理装置は、上記端末装置の稼働デー
タを収集可能な稼働データ収集手段と、上記稼働データ
収集手段によって収集された稼働データを記憶する稼働
データ記憶手段と、上記異常状態の発生および解除を監
視する異常状態監視手段と、を備えるとともに、上記異
常状態監視手段により上記異常状態の解除を検出した場
合に、上記稼働データ記憶手段に記憶されている異常発
生に関わる端末装置の異常状態発生前の稼働データを当
該端末装置に送信して動作を再開可能とするように構成
したので、管理装置において端末装置の異常状態を正確
に把握するとが可能となるともに、異常状態の解除後に
おいては端末装置に異常状態発生前の正確な稼働データ
を送信することにより、端末装置が正常に再作動するこ
とが可能となり、例えば遊技者の持玉数が変更されてし
まうなどの事故を極力回避して、遊技者と遊技店との間
のトラブルを防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されたパチンコ遊技システム全体
の構成を示すシステム構成図、 第2図(A),(B)は本発明に係るシステムに使用さ
れるカードの一例を示す正面図および内部構成図、 第2図(C)はカード内の真偽識別領域の構成例を示す
説明図、 第2図(D)はカードの断面構造の一例を示す断面図、 第2図(E)はカード内の磁気記録部の構成例を示す説
明図、 第3図は遊技システムを構成するパチンコ機全体の構成
例を示す斜視図、 第4図(A),(B)はパチンコ機前面の操作パネル部
の構成例を示す断面側面図、 第5図は同じく操作パネル部の分解斜視図、 第6図は同じく操作パネル部内部の構成を示す斜視図、 第7図はパチンコ機の裏面の封入球循環装置の構成例を
示す斜視図、 第8図はその封入球循環装置をパチンコ機に取り付けた
状態を示す斜視図、 第9図は打球発射レール基部の詳細を示す斜視図、 第10図はパチンコ機の前面パネルを開いた状態を示す斜
視図、 第11図は遊技盤を保持するフレームとこれに結合される
発射レールを備えたフレームボードの構成例を示す斜視
図、 第12図はパチンコ機の前面枠の裏面構成を示す斜視図、 第13図はパチンコ機の裏面の構成例を示す背面斜視図、 第14図はパチンコ機制御ユニットの構成例を示す斜視
図、 第15図は同じくその制御ユニットの内部構成を示す斜視
図、 第16図は制御ユニットの前面パネルの構成を示す斜視
図、 第17図はパチンコ機と制御ユニットの取付位置関係を示
す斜視図、 第18図はパチンコ機が設置される島設備の骨組みを示す
斜視図、 第19図は島設備にパチンコ機と制御ユニットを設置した
状態を示す斜視図、 第20図は島設備の背面を示す斜視図、 第21図はパチンコ機全体の制御体系を示すブロック図、 第22図はパチンコ機制御装置の回路構成例を示すブロッ
ク図、 第23図はパチンコ機制御ユニットの回路構成例を示すブ
ロック図、 第24図はユニットメモリのエリア構成を示すメモリマッ
プ、 第25図はパチンコ機のカードリーダの構成例を示す斜視
図、 第26図はそのカードリーダの分解斜視図、 第27図はカードリーダのカード挿入部の詳細を示す分解
斜視図、 第28図(A),(B)は同じくカードリーダのカード挿
入部の詳細を示す断面側面図、 第29図(A),(B)はカードリーダ入口のシャッタ部
分の詳細を示す断面側面図、 第30図(A)はカードリーダ内に設けられた各種センサ
の取付け位置関係を示す平面説明図、 第30図(B)はカード挿入時のセンサの検出タイミング
チャート、 第31図はカードリーダ制御装置の回路構成例を示すブロ
ック図、 第32図はカードリーダのインタフェース回路を示すブロ
ック図、 第33図はカードリーダのデータ読込み、書込みタイミン
グを示すタイミングチャート、 第34図は本発明に係る遊技システムに使用されるカード
発行機の構成例を示す斜視図、 第35図は発行機の前面パネルを開いた状態を示す斜視
図、 第36図は発行機に設けられたカード発行装置の斜視図、 第37図は同じくカード発行装置の概略構成図、 第38図はカード発行装置を構成するカード取出装置の構
成を示す斜視図、 第39図は同じくカード発行装置を構成するカード導出装
置の構成を示す斜視図、 第40図はカード発行機の制御装置の構成例を示すブロッ
ク図、 第41図はカード発行機のユニット制御装置の構成例を示
すブロック図、 第42図(A)は精算機の構成例を示す斜視図、 第42図(B)は精算機の上面パネルおよび前面パネルを
開いた状態を示す斜視図、 第43図は精算機を構成するカード精算装置の構成例を示
す斜視図、 第44図は本実施例の精算機を用いてパチンコ店のカウン
タを構成した場合の斜視図、 第45図(A),(B)は精算機により発行されるレシー
トの構成例を示す説明図、 第46図は精算機の制御装置の構成例を示すブロック図、 第47図は精算機のユニット制御装置の構成例を示すブロ
ック図、 第48図は管理装置全体の構成例を示す斜視図、 第49図は管理装置自身のシステム構成例を示すブロック
図、 第50図は管理装置のコンソールの構成例を示すもので、
(A)は平面図、(B)は背面図、 第51図は主記憶装置のファイルの構成例を示すメモリマ
ップ、 第52図は本発明の遊技システム内でのカードの状態遷移
を示す説明図、 第53図は本発明の遊技システムにおける伝送系の構成例
を示すブロック図、 第54図はネットワーク上でのデータ転送制御を行うNAU
(ネットワークアダプタユニット)の構成例を示すブロ
ック図、 第55図(A),(B)は高層ネットワーク上での管理装
置−NAU間および管理装置−ユニット間のパケット構造
を示す構成図、 第55図(C)は低層ネットワーク上での管理装置−NAU
間および管理装置−ユニット間のパケット構造を示す構
成図、 第56図〜第60図は高層ネットワーク上で送受信されるパ
ケットの構成例を示すもので、 第56図(A),(B)は“回線テスト”パケットの構成
図、 第57図(A),(B)は“ユニットテーブル要求”パケ
ットの構成図、 第58図(A),(B)は“初期値設定”パケットの構成
図、 第59図(A),(B)は管理装置からパチンコ機に対す
る“定時データ要求”およびその応答パケットの構成
図、 第60図(A),(B)は“各種指令用”パケットとその
応答“ACK"パケットの構成図、 第61図(A),(B),(C)は“カードイン”パケッ
トとその応答“ACK"および否定応答“NAK"トの構成図、 第62図(A)〜(D)は管理装置における中央処理装置
とローカル処理装置の初期化手順を示すフローチャー
ト、 第63図は管理装置においてコンソール背面のビルトイン
スイッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャ
ート、 第64図は管理装置においてコンソール上面の設定更新ス
イッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャー
ト、 第65図はタイマ割込みによる定時データ要求処理手順を
示すフローチャート、 第66図はその応答たる定時データ受信処理の手順を示す
フローチャート、 第67図は管理装置が“カード購入”パケットを受信した
ときの処理手順を示すフローチャート、 第68図は管理装置が“カードイン”パケットを受信した
ときの処理手順を示すフローチャート、 第69図は管理装置が“中断カードイン”パケットを受信
したときの処理手順を示すフローチャート、 第70図は管理装置が“中断スイッチ”パケットを受信し
たときの処理手順を示すフローチャート、 第71図は管理装置が“終了スイッチ”パケットを受信し
たときの処理手順を示すフローチャート、 第72図は管理装置が“帰零”パケットを受信したときの
処理手順を示すフローチャート、 第73図は管理装置が、“打止”パケットを受信したとき
の処理手順を示すフローチャート、 第74図は管理装置が“カード精算”パケットを受信した
ときの処理手順を示すフローチャート、 第75図は管理装置においてコンソール上面の打止解除ス
イッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャー
ト、 第76図〜第78図は管理装置においてコンソール上面の強
制終了スイッチがオンされたときの処理手順を示すフロ
ーチャート、 第79図〜第81図は管理装置においてコンソール上面の強
制終了解除スイッチがオンされたときの処理手順を示す
フローチャート、 第82図は停電が発生したときの管理装置における停電処
理の手順を示すフローチャート、 第83図は管理装置におけるネットワークのエラー回復処
理の手順を示すフローチャート、 第84図(A)は第83図の処理フロー中におけるNAU回復
処理の具体的手順を示すフローチャート、 第84図(B)は第83図の処理フロー中におけるトークン
バス回復処理の具体的手順を示すフローチャート、 第85図は第83図の処理フロー中におけるホットコード回
復処理の具体的手順を示すフローチャート、 第86図は第83図の処理フロー中におけるユニット回復処
理の具体的手順を示すフローチャート、 第87図は管理装置においてコンソール上面の閉店スイッ
チがオンされたときの処理手順を示すフローチャート、 第88図は管理装置においてコンソール上面のカード復活
スイッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャ
ート、 第89図は管理装置においてコンソール背面のテストカー
ド復活スイッチがオンされたときの処理手順を示すフロ
ーチャート、 第90図はタイマ割込みによる営業統計データの割込み表
示処理の手順を示すフローチャート、 第91図は打止台のデータ表示処理の手順を示すフローチ
ャート、 第92図は特定台のデータ表示処理の手順を示すフローチ
ャート、 第93図は全台のデータ表示処理の手順を示すフローチャ
ート、 第94図は赤字台のデータ表示処理の手順を示すフローチ
ャート、 第95図は黒字台のデータ表示処理の手順を示すフローチ
ャート、 第96図は発行機のデータ表示処理の手順を示すフローチ
ャート、 第97図は精算機のデータ表示処理の手順を示すフローチ
ャート、 第98図は全営業データ表示処理の手順を示すフローチャ
ート、 第99図は特定カードのデータ表示処理の手順を示すフロ
ーチャート、 第100図はカード合計データ表示処理の手順を示すフロ
ーチャート、 第101図はカード明細データ表示処理の手順を示すフロ
ーチャート、 第102図は中断カードのデータ表示処理の手順を示すフ
ローチャート、 第103図は管理装置におけるカード番号生成手順を示す
フローチャート、 第104図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される初
期画面の構成例を示す表示画面構成図、 第105図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される異
常端末表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第106図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される開
店要求画面の構成例を示す表示画面構成図、 第107図、第108図、第109図は管理装置におけるCRT表示
装置に表示される開店要求画面の構成例を示す初期値設
定画面構成図、 第110図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される打
止数設定画面の構成例を示す表示画面構成図、 第111図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される打
止モード設定画面の構成例を示す表示画面構成図、 第112図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される日
時設定画面の構成例を示す表示画面構成図、 第113図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される営
業中のノーマル表示画面の構成例を示す表示画面構成
図、 第114図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される打
止解除画面の構成例を示す表示画面構成図、 第115図は管理装置におけるCRT表示装置に表示されるパ
チンコ機強制終了画面の構成例を示す表示画面構成図、 第116図は管理装置におけるCRT表示装置に表示されるパ
チンコ機強制終了解除画面の構成例を示す表示画面構成
図、 第117図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される発
行機強制終了解除画面の構成例を示す表示画面構成図、 第118図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される精
算機強制終了解除画面の構成例を示す表示画面構成図、 第119図は管理装置におけるCRT表示装置に表示されるシ
ステム終了画面の構成例を示す表示画面構成図、 第120図は管理装置におけるCRT表示装置に表示されるカ
ード復活画面の構成例を示す表示画面構成図、 第121図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される表
示メニュー選択画面の構成例を示す表示画面構成図、 第122図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される打
止台表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第123図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される特
定台表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第124図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される全
台データ表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第125図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される赤
字台データ表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第126図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される発
行機データ画面の構成例を示す表示画面構成図、 第127図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される精
算機データ表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第128図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される営
業データ画面の構成例を示す表示画面構成図、 第129図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される特
定カードデータ画面の構成例を示す表示画面構成図、 第130図は管理装置におけるCRT表示装置に表示されるカ
ード明細データ画面のの構成例を示す表示画面構成図、 第131図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される中
断カードデータ表示画面の構成例を示す表示画面構成図
である。 100……パチンコ機、110……操作パネル、113……購入
スイッチ、114……中断スイッチ、115……終了スイッ
チ、130……球循環装置、160……制御ユニット、180…
…ユニット制御装置、188……カードリーダ制御装置、1
95……パチンコ機制御装置、190……ユニットコントロ
ーラ、200……カード発行機、700……カード発行装置、
710……カード取出装置、740……カード反転装置、750
……印字装置、770……カード導出装置、300……精算
機、400……管理装置、550……ユニットメモリ、551…
…データ伝送コントローラ、553……ネットワークコン
トローラ、800……カードリーダ、802……カード挿排
口、807……搬送モータ、809……シャッタソレノイド、
820……パンチ装置、821……磁気ヘッド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要の情報が記憶された記憶媒体を読み取
    り可能な記憶媒体読取装置および少なくとも該記憶媒体
    読取装置を制御する制御手段を有する端末装置と、該端
    末装置と通信可能に構成された管理装置と、を備えてな
    る遊技店設備装置において、 上記端末装置は、少なくとも上記制御手段の異常状態の
    発生に基づいて、当該端末装置の動作を不能動化可能に
    構成されてなり、 上記管理装置は、 上記端末装置の稼働データを収集可能な稼働データ収集
    手段と、 上記稼働データ収集手段によって収集された稼働データ
    を記憶する稼働データ記憶手段と、 上記異常状態の発生および解除を監視する異常状態監視
    手段と、 を備えるとともに、 上記異常状態監視手段により上記異常状態の解除を検出
    した場合に、上記稼働データ記憶手段に記憶されている
    異常発生に関わる端末装置の異常状態発生前の稼働デー
    タを当該端末装置に送信して動作を再開可能とするよう
    に構成されてなることを特徴とする遊技店設備装置。
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