JP2700504B2 - 遊技店における記憶媒体発行装置 - Google Patents

遊技店における記憶媒体発行装置

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JP2700504B2 JP31702590A JP31702590A JP2700504B2 JP 2700504 B2 JP2700504 B2 JP 2700504B2 JP 31702590 A JP31702590 A JP 31702590A JP 31702590 A JP31702590 A JP 31702590A JP 2700504 B2 JP2700504 B2 JP 2700504B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気カードや電子カード等の記憶媒体を用い
たパチンコ機あるいはアレンジボール機、スロットマシ
ン等の遊技装置を用いた遊技システムに関し、特に金銭
もしくは遊技媒体数と実質的に等価な有価データが付与
され所要の遊技を実行可能な遊技装置に用いられる記憶
媒体を発行可能な記憶媒体発行装置に利用して有効な技
術に関する。
[従来の技術] 近年、カード状の記憶媒体を媒介として遊技を行なう
ようにした記憶媒体式遊技設備の一例としてカード式パ
チンコ遊技システムが提唱されている。カード方式は、
遊技客が記憶媒体であるカードのみを持ち歩けばよく、
落下し易いパチンコ球を大量に持ち運ぶ手間を軽減する
ことができるという利点がある。従来提案されているカ
ード式パチンコ遊技システムには、大きく分けると次の
2つの方式がある。
第1の方式は、カードの発行に際して購入金額に対応
した持玉数データをカードに記憶し、この持玉数データ
の範囲内でパチンコ遊技を行ない、遊技過程において増
減した持玉数データをカードに記憶するというものであ
る(特公昭47−42227号参照)。
カード方式の第2の方式は、カードの購入の際にカー
ド番号だけを記憶したカードを発行し、持玉数は管理装
置に記憶し、カードをパチンコ機のカード読取装置に挿
入することによって記憶された持玉数を呼び出して遊技
を行なえるようにするものである。(実公昭61−32709
号、特公昭51−17106号) [発明が解決しようとする課題] 上記いずれの方式のシステムにおいても、使用するカ
ードは金額に応じて複数種類用意しておくのが利用者に
対する便宜を図る上で望ましい。また、パチンコ店の省
力化を図るには、カードの発行をカード発行機によって
自動的に行なえるようにするのがよい。
しかるに、カード発行機により複数種類のカードを発
行しようとすると、カード金額の選択や釣銭の返却等複
雑な機能が発行機に要求される。
その結果、遊技客にとってもカード発行機を利用する
際の操作手順が理解しにくいものになるという不都合が
生じる。
また、従来単一の金額を記憶したカードを発行するカ
ード発行機が実用化されているが、排出されたカードや
釣銭を忘れる利用者がいるという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決すべくなされたも
ので、その目的とするところは、複数種類の記憶媒体を
発行できる高機能の記憶媒体発行機において、初めての
利用者であっても操作手順が極めて容易に理解できると
ともに、釣銭を忘れる等のミスが起きにくいような記憶
媒体発行機を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するためこの発明は、遊技店の所要箇
所に設置されて、金銭もしくは遊技媒体数と実質的に等
価な有価データが付与され所要の遊技を実行可能な遊技
装置(例えばパチンコ機100、制御ユニット160)に用い
られる記憶媒体を発行可能な遊技店における記憶媒体発
行装置(カード発行機200)において、上記記憶媒体発
行装置の前面パネル(201)には、貨幣を受け入れる貨
幣投入口(例えば紙幣挿入口211)と、投入された貨幣
の合計金額を表示する金額表示手段(金額表示器213)
と、上記金額表示手段に表示された金額の範囲内で所望
の金額の記憶媒体を指定するための購入選択手段(購入
選択スイッチ群212)と、上記購入選択手段により指定
された記憶媒体を排出する記憶媒体発行口(カード発行
口202)と、釣銭を払い出す貨幣払出口(例えば紙幣払
出口232)とを設けるとともに、上記貨幣投入口の近傍
には貨幣の受付可否状態を可視表示する貨幣受付表示手
段(紙幣挿入表示器223)を、また上記記憶媒体発行口
の近傍には記憶媒体の発行処理状態を可視表示する記憶
媒体発行状態表示手段(カード発行表示器224)を、さ
らに上記貨幣払出口の近傍には釣銭となる貨幣が払い出
されたことを可視表示する貨幣払出状態手段(紙幣払出
表示器225)をそれぞれ設け、記憶媒体の発行に際し、
上記貨幣投入口に投入された貨幣の合計金額を算出する
投入金額計数手段(例えば紙幣識別器210)と、上記投
入金額計数手段により算出された合計金額が予め定めら
れた所定の上限金額に達したこともしくは上限金額を越
えたことを判定する投入金額判定手段と、上記投入金額
判定手段により上記合計金額が所定の上限金額に達した
こともしくは上限金額を越えたと判定された際に、上記
貨幣投入口への貨幣の投入を不能にする貨幣投入不能手
段とを設け、所定の記憶媒体発行手順に従って上記各表
示手段の表示状態を制御することにより、利用者に操作
手順および記憶媒体の発行処理状態を認識可能に可視表
示するとともに、上記貨幣投入不能化手段の作動状態に
応じて上記貨幣受付表示手段を制御することにより貨幣
の投入の可否を認識可能に可視表示するようにした。
[作用] 上記した手段によれば、記憶媒体発行装置を利用する
遊技者は、各表示手段の表示状態により記憶媒体発行装
置の操作手順などを容易に認識できるとともに、貨幣投
入口への貨幣の投入の可否をも認識可能に可視表示され
るため、初めて記憶媒体発行装置を利用する遊技者であ
っても容易に記憶媒体発行装置を操作することができ、
記憶媒体の購入をスムーズに行なうことができ、操作上
のミスが生じにくくなる。
[実施例] 第1図に本発明を適用した記憶媒体式遊技設備の一例
としてのカード式パチンコ遊技システムの一実施例を示
す。
この実施例のパチンコ遊技システムは、遊技装置とし
てのパチンコ機100と、各パチンコ機における遊技を開
始させるためローカルな有価価値を有する記憶媒体とし
てのカードCDを発行する記憶媒体発行装置としての発行
機200と、遊技の結果得られた賞品球および遊技に使用
せずに残った購入金を精算するための記憶媒体精算装置
としての精算機300と、上記各種端末機を集中的に管理
し、制御する管理装置400と、この管理装置400と各端末
機を有機的に結合する伝送手段としてのデータ伝送路50
0とからなり、これらによって、有機的結合体が構成さ
れる。この有機的結合体は、上記カードCDによってのみ
介入が可能とされ、かつ有機的結合体によってのみカー
ドの運用とその有価データの変換が可能となっている。
そのため、有機的結合体の各構成要素たるパチンコ機10
0、発行機200、精算機300および管理装置400には、それ
ぞれ記憶媒体読取装置としてのカードリーダ(この明細
書では、カードの磁気面への書込みを行うものもカード
リーダと称する)が設けられているとともに、カードの
情報および各端末機の情報は、管理装置400の記憶装置
内にファイルの形で記憶されるようになっている。
次に、上記有機的結合体の各構成要素についての具体
的な説明に入る前に、本実施例の記憶媒体式遊技設備に
使用されるカードについて説明する。
本実施例の記憶媒体式遊技設備に使用されるカードCD
は、例えば第2図(A)に示すように、購入金額AMや、
発行年月日(=有効年月日)DATE等遊技客にとって必要
な情報および破損カードの復活の際に必要な発行通し番
号n等が発行時に印字される印字表示部PRTがカード挿
入方向(カードの長手方向)に沿って設けられている。
従って、予め異なる金額を印字した複数種類のカードを
用意しておく必要がない。
この印字表示部PRTのすぐ上には、カードの状態すな
わち発行済、復活、遊技、帰零(ゼロ)および精算済等
カードの来歴もしくは状態遷移を穿孔の形で記録する穿
孔形成部としてのパンチ穴形成領域PHが、同じくカード
挿入方向に沿って設けられている。
カードに形成された上記穿孔を光電検出器で検出する
ことで、磁気面に記録されているコードを使って管理装
置のファイルから持球数データを読み出して確認するこ
となく容易にカードの状態を把握することができ、これ
によって、カードの状態に対応した処理を決定するのに
要するカードリーダのコントローラや管理装置の負担を
軽減することができる。
一方、カードの中央よりやや下方の位置には、前端か
ら中央付近まで帯状の磁性材が塗布された磁気記録部MG
が設けられている(第2図(B)参照)。ただし、磁気
記録部MGはカードの長手方向の一部にのみでなく、印字
表示部PRTと同様カードの端から端まで連続する帯状と
してもよいし、あるいはカードの裏面全体に磁性材を塗
布して磁気記録部としてもよい。
さらに、この実施例のカードでは、印字表示部PRTと
磁気記録部MGとの間、すなわちカードの中央にカードリ
ーダ内の搬送ローラよりも少し幅の広い帯状のローラ走
行領域RRAがカードの長手方向に沿って設けられてお
り、搬送ローラとの接触によりカードの表面、特にカー
ドの判定に利用される重要な情報を有する上記磁気記録
部MG、印字表示部PRT、真偽鑑別領域TFが損傷されるの
を防止し、それらの情報が読取り不能になるのを回避で
きるようになっている。
また、この実施例のカードでは、磁気記録部MGの下方
にカード表面に印刷されるホール名等の文字中に隠匿さ
れたセキュラリティマークからなる真偽鑑別領域TFを設
けてある。すなわち、カードの表面に印刷される「PLAZ
A」てなる文字を、第2図(C)に示すように各文字の
脚部が、3.5mm等のピッチで設けられる検出ビットパタ
ーンB0〜B9に対応する位置に来るようにデザインして印
刷しておく。そして、文字幅が0.5〜1.5mm、各ビット間
が3.5mmとなるようにし、各ビットの“1"または“0"を
文字の濃淡で表現する。しかも、10個のビットのうち左
から5番目のビットB4と最後のビットB9は、ビットB0
B3とB5〜B8のパリティを表すように文字の濃淡を決定し
ておく。なお、この文字列中に隠匿されたセキュリティ
ビットは、センサにおいてのみ検出でき、人間の目には
区別がつかないような特殊なインクを用いて形成してお
くとより好ましい。
さらに、この実施例の遊技カードの表面には、磁気記
録部MGに連続した帯状領域に磁気ヘッドの汚れを除去す
るためのクリーニング剤を塗付してなるヘッドクリーニ
ング領域HCNが設けられてい。これとともに、実施例の
カードでは、上記磁気記録部MGがどこに設けられている
か分からないようにするため、第2図(D)に示すよう
に、ポリエステル等のプラスチックからなる基材11上に
磁性粒子を均一に塗付してなる磁気層12の上にホワイト
層13を形成し、さらにその上に絵柄印刷層14を載せてか
らその一部(印字表示部PRTに対応する部位)に感熱発
色層15を形成し、その上方に透明な保護膜16をコーティ
ングしてある。なお、クリーニング領域HCNにはホワイ
ト層13と同一色のクリーニング剤を塗付し、その表面に
は保護膜16がコーティングされないようにして露出さ
せ、クリーニング領域が他の部位と色彩的にほとんど変
わらないようにして、美観の向上を図っている。また、
カードの基材11の裏面には絵柄印刷層17を形成し、その
上を保護膜18でコーティングするようになっている。
磁気層12の表面にホワイト層13が形成されている上記
のような構造のカードにあっては、黒色の磁性粒子から
なる磁気層12が白色のホワイト層13で覆われているた
め、絵柄を印刷してファッション性の豊かなカードを提
供することが可能になるとともに、磁気記録部MGを隠匿
する機能も有している。
さらに、カードの表面に保護膜16がコーティングされ
ているため、印字表示部PRTや磁気記録部MGおよび真偽
鑑別領域TF等カードの判別に使用される重要な情報を保
持する領域が保護され、それらの情報が破壊されにくく
なって、カードの信頼性が向上する。
第2図(E)には、カードに設けられた磁気記録部MG
の構成例を示す。
この実施例のカードの磁気記録部MGは2つのトラック
で構成され、このうち、第1のトラックTRC1にはサンプ
リングタイミングを与えるクロックデータを記録する。
第2のトラックTRC2は、左から順に4ビットの開始符号
とそのパリティビットの入るフィールドSTX、カードリ
ーダの製造元を示す企業コードMKCとカードリーダの機
種を示す機器コードMCC、遊技店の識別コードDSC、年月
日データDATE、カード番号No、カード発行時にカードリ
ーダから与えられる発行指令コードFNCおよび真偽鑑別
領域から読み取られたセキュリティデータSDCの入るテ
キストフィールドTXT、テキスト終了符号の入るフィー
ルドETX、テキストデータと終了符号との排他的論理和
の値(検出符号)の入るフィールドLRCと開始符号の入
るフィールドSTXとから構成されている。しかも、年月
日データDATEは、4ビットごとにそれぞれのパリティを
示すビットPが設けられているとともに、最初の4ビッ
トで「月」を、第6〜第9ビットと第11ビットとで
「日」を、そして第12〜第14ビットおよび第16〜第19ビ
ットで西暦の下2桁を2進コード化してそれぞれ記録す
るようになっている。
磁気記録部を有するカードでは、一般に年月日から記
録フォーマットや記録データの解読するのが一番容易で
あるが、上記実施例のカードでは年月日の順序を入れ替
えるとともに、4ビットごとにパリティビットを入れ、
さらに記録ビットの対応に変化を持たせているため、カ
ードの偽造が極めて困難となる。また、発行通し番号n
を印字表示部PRTに印字するようになっているため、カ
ードの破損等により磁気記録部MGの情報が読出し不能に
なっても管理装置のファイル情報からカードを復活する
ことができる。
さらに、上述したように、この実施例のカードの磁気
記録部に記録される情報は、カードの使用可能空間を特
定するための識別コードDSCと、カードの有効期間を示
すための発行年月日DATEと、発行通し番号nから適当な
関数もしくは変換方式を使って得られる識別符号として
のカード番号は、エラー検出用のチェックコードのみで
あり、購入金額や持玉数は記録されないようになってい
る。これらは、上記カード番号NOによって管理装置400
のデータファイルからリアルタイムで引出し可能な構成
にしてある。これによって、カードのコピーによる不正
を防止し、かつ不正による被害を最小限にとどめること
ができる。つまり、カードがコピーされてもデータファ
イル内に登録されている購入金額と獲得玉数以上の被害
は生じないので、カードをコピーするのは全くの無駄な
行為となる。
しかも、上記実施例ではカードに記録された磁気記録
情報のみならず偽造が困難な真偽鑑別領域TFによっても
カードの真偽を鑑定するようにしているので、カードの
不正をより確実に防止することができる。また、真偽鑑
別領域TFのチェックにより不正カードを直ちに検出でき
るので、磁気情報を管理装置400に送って不正カードの
判定を行うよりもすばやく不正カードを発見することが
できる。なお、磁気記録部を有するテレホンカード等に
おいても穿孔が形成されるようになっているが、従来の
カードの穿孔は未使用残額を使用者に知らせるために設
けられるものであり、カードリーダが穿孔を検出して何
らかの処理もしくは判定に利用するためのものではな
い。
次に、本来の遊技を提供する遊技装置の構成例につい
て第3図〜第13図を用いて説明する。
この実施例の遊技装置としての遊技機はパチンコ機10
0と、該パチンコ機と1対1で対応されて遊技機本体上
方の島設備等に配置され、主として表示器とカードリー
ダに関する制御と遊技中の稼動データの収集を司る制御
ユニット160とにより構成される。
パチンコ機100は、パチンコ店の島設備に固定される
機枠101内に、ヒンジ102によって開閉自在に装着され
る。機枠101の下部にはパチンコ機100の重量に耐えかつ
打球発射装置103の振動を吸収する操作ダイヤル補強部
材107aを有する補強板107が固着されている。パチンコ
機100の下部には、封入球を一個ずつ遊技領域内に発射
する打球発射装置103とその操作ダイヤル104が設けられ
ており、また、操作ダイヤル104の上方には、前記カー
ドを使用した遊技開始の手続きを可能にするための金額
表示器111、玉数表示器112、購入スイッチ113、中断ス
イッチ114、終了スイッチ115、遊技状態表示器116等を
備えた操作パネル110が設けられている。パチンコ機前
面の遊技領域の構成は従来のものと同じである。購入ス
イッチ113は、制御ユニット160に内蔵されたカードリー
ダ800へのカードの挿入を前提としてカードの有する金
額の範囲内で、200円等の単位でこれを遊技球に変換す
るための指示スイッチで、変換された遊技球が持玉数と
なる。カードの残り金額は、100円を1単位とする度数
で金額表示器111に表示されるとともに、変換された持
玉数は玉数表示器112に表示され、打球発射装置103によ
り遊技球一つ発射されるごとに持玉数が一つ減算され、
入賞球が発生すると賞品球数の分だけ加算表示される。
終了スイッチ115は遊技者が遊技を終了させたくなった
とき(遊技台を変更したい場合を含む)にいつでもこれ
をオンさせることで、使用中のカードを制御ユニット16
0より排出させることができる。そのときユニットコン
トローラ190はその時点で遊技客の残金額と持玉数(購
入玉は獲得球の和)を、管理装置400のファイル内に登
録してからカードをカードリーダ800の挿排口802aより
排出する。また、中断スイッチ114は、遊技者が現在遊
技中の遊技機での競技を止める意思はないが、休憩のた
め一時的に遊技を中断させるために使用するスイッチ
で、このスイッチが操作されると、ユニットコントロー
ラ190は一旦カードを排出して再び同一カードが挿入さ
れるまで待機状態となり、その間他のカードを受け付け
ないようになる。なお、上記各スイッチのうち購入スイ
ッチ113はランプ内蔵型で、持玉数が「0」になると購
入スイッチ113内のランプが点滅される。
操作パネル110は第4図に示すように、パチンコ機100
の下部の開閉可能な前面パネル105に装着され、かつ断
面三角形の中空状をなし、上面が前方に向かって下り傾
斜されることにより表示が読取り易いようになってい
る。操作パネル110の内側には、表示面110aと平行に配
線基板120A,120Bが配設され、この基板120A上に7セグ
メント型LEDからなる金額表示器111と玉数表示器112
が、また器板120B上に上記各スイッチ113〜115と内蔵ラ
ンプが取り付けられ、表示プレート117で覆われてい
る。この表示プレート117の上記表示器111,112に対応す
る部位は透明な窓部117aとされ、スイッチ113〜115に対
応する部位は開口部117bとされている(第5図参照)。
そして、この開口部117b内には上記各スイッチ113〜115
の上方を覆うように操作ボタン118が装着されている。1
21は購入スイッチ113に対応された内蔵ランプである。
また、操作パネル110前端には、半透明なフレネルレ
ンズ119等で表示ランプ123が覆われてなる遊技状態表示
部116が設けられており、この表示ランプ123は打球発射
装置103の操作ダイヤル104を回すと点灯されるようにな
っている。
さらに、操作パネル110の側部(実施例では左側)に
は、ストップスイッチ124を内蔵した操作ボタン125が装
着されており、このスイッチ124をオンさせると、遊技
部内に配設された役物の作動を停止させるなど遊技に関
連する指令を与えることができるようになっている。ス
トップスイッチ124は、操作パネル110内に配設された配
線基板120C上に取り付けられ、この配線基板120Cから延
設された配線群126Cおよび前記各基板120A,120Bから延
設された配線群126A,126Bが外部に引き出され、その端
部に結合されたコネクタ127A〜127Cにてパチンコ機裏面
下部に配置されたパチンコ機制御装置195に接続可能に
されている。
一方、本実施例の遊技機を構成するパチンコ機100
は、機内に封入された遊技球を循環使用する密閉型遊技
機として構成されており、封入球を循環させる封入球循
環装置130を裏面に有している。
パチンコ機100の裏面の構成例を第13図に示す。
遊技盤前面の遊技領域内に設けられた入賞領域に対応
して遊技盤を貫通するように形成された複数の入賞球導
出孔を覆う入賞球集合樋131が、フレーム106に保持され
た遊技盤の裏面に取り付けられている。入賞球集合樋13
1の底壁は中央に向かって下り傾斜されて案内棚131aと
され、その下方に、第7図のごとくアウト球樋132aと第
1セーフ球樋132b、第2セーフ樋132cとが一体に形成さ
れてなる誘導樋132が配設されている。この誘導樋132内
の各樋の途中には、一対の投光、受光器からなる光電式
のアウトセンサSNS1と第1セーフセンサSNS2、第2セー
フセンサSNS3が取り付けられている。また、誘導樋132
は、各樋に流入した球を一箇所に集める合流樋部132dを
備え、合流樋部132dの終端は、第7図に示すようにパチ
ンコ球を一列に整列せしめるべく緩やかに傾斜された案
内樋133の上流側に接続され、これによって封入球循環
装置130が構成されている。そして、案内樋133の上流側
には発射レールに沿って打ち出された打球がレール基部
に向かって戻ってしまういわゆるファール球を回収すべ
く発射レールの上端に設けられたファール球受入口134
(第9図参照)に臨むように配設されるファール球樋13
3aが一体に形成されており、ファール球は誘導樋132を
介して案内樋133上に流下された球と合流されるように
なっている。ファール球樋133aの途中にはファールセン
サSNS4が配設されている。
そして、上記案内樋133の下端部に、対向して、球一
つ分の収納部135aを有し、案内樋133上の球を一個ずつ
分離して下方へ流下せしめる球送り135が揺動可能に取
付けられている。球送り135の後方にはストッパ136が固
設され、球送り135の必要以上の回動を阻止して球送り1
35が流入した球の重みで下方へ回動したときにその上辺
端面が案内樋133上の球の流下を阻止できるようになっ
ている。さらに、案内樋133の途中には回動自在な球な
らし137が取り付けられているとともに、下流にはスラ
イド式の球抜き機構138が設けられている。
この球抜き機構138は、第8図に示すように、封入球
循環装置130がフレームボード109の裏面に装着された状
態では、フレームボード裏面に突設された阻止片148に
よって横方向のスライドが阻止され、球抜きを行えない
ようになっている。しかして、封入球循環装置130はそ
の一側(第8図では右側)に設けられたヒンジ部139に
て全体が回動できるように取り付けられており、ヒンジ
部139を中心にして後方へ回動されると、球抜き機構138
をスライドさせて球抜きを行える。しかも、案内樋133
の端部には弾性係止片133aが固着されており、これをフ
レームボード109の係合段部149に係合させることで、封
入球循環装置130を回動できないように固定させること
ができる。
球送り135により分離されたパチンコ球は、前面パネ
ル105の後方に配設されたフレームボード109に形成され
た球通過孔139(第9図参照)を通って、フレームボー
ドの前面に斜めに固着された発射レール140の基部に一
個宛流下される。そして、この発射レール140の基部に
臨むように発射杆103aが配設される(第10図参照)。こ
れとともに、発射レール140の基部の下方には、上記発
射杆103aに連動して回動され、上記球送り135を上方へ
押し上げる押上げ片141aを有する連動部材141が配設さ
れている。
また、発射レール140の上面には球を誘導するため凹
状の溝が形成されているとともに、フレームボード109
の前面にはレール上を通過する球を検出する反射型光電
スイッチからなる発射センサSNS5がブラケット142によ
ってレール上面と球一つ分以上の間隔をおいて装着さ
れ、この発射センサSNS5の取付けブラケット142の上端
には、戻り球がこのセンサを飛び越してしまうのを防止
する戻り球阻止壁143が設けられている。さらに、発射
レール140の上端に対応してフレームボード109には戻り
球をフレームボード後方の誘導樋132内へ導くファール
球受入口134が形成され、このファール球受入口134を下
辺に沿って球受け片144が突設されている。
なお、フレームボード109の上端には遊技盤の載置部1
09aが設けられているとともに、両端には遊技盤位置決
め揺動突起145が立設されている。また、フレームボー
ド109の上端に沿って、遊技盤を保持するためのフレー
ム106が係合可能な溝を有するフレーム係合部146が形成
されており、第11図に示すように、フレームボード109
の上方よりフレーム106を位置決め用突起145に沿って降
下させ、下端をフレーム係合部146の溝に係合させるこ
とにより両者を結合することができるようになってい
る。上記フレーム106の側壁には遊技盤を着脱可能に係
合する係止具106aが4個設けられており、フレーム106
に保持された遊技盤をフレームボード109の載置部109a
に載置させた状態で止着具147を締め付けて固定する。
なお、フレームボード109の前面一側(第9図では左
側)には遊技に関連した効果音を発生するスピーカ150
が取り付けられている。
一方、フレームボード109の前方を覆う前面パネル105
は第10図に示すように、前面枠108内側の保持枠108cで
縁取られた開口部下部に一端(左端)を支点に開閉可能
に装着され、その裏側には発射レール140に対応して、
その上方に位置される発射レール枠151が固着され、こ
の発射レール枠151の途中には、前記発射センサSNS5が
枠内に臨むことができるようにするための切欠き151aが
設けられている。また、前面パネル105のヒンジと反対
側の端部裏面には、ロックレバー152が設けられてい
る。前面枠108内の上記前面パネル105上方には、ガラス
枠154が同じく開閉可能に取り付けられている。一方、
前面枠108の裏面のヒンジ部102と反対側の一側には、第
12図に示すように、前面を機枠101に係止させるための
係止具156とその施錠装置157とが装着されている。ま
た、155はガラス枠154の開放レバーである。
この前面枠108の裏面に、遊技盤を保持したフレーム1
06(第11図参照)とフレームボード109を、前面枠裏面
の嵌合受部108bにフレーム裏面の嵌合突起106b、フレー
ムボード裏面の嵌合突起109bを一致させるようにして接
合させ、ネジ止めすることにより前面枠108と遊技盤を
保持したフレーム106とフレームボード109とが一体化さ
れる。
第13図はこのようにして前面枠108の裏面にフレーム1
06とフレームボード109を取り付けた状態を示してお
り、フレーム106に保持された遊技盤の裏面には更に入
賞球集合樋131が装着され、またフレームボード109の下
方にはパチンコ機制御装置195が配設されている。さら
に、フレーム106および入賞球集合樋131の裏面には遊技
の制御装置158や中継基板159が装着されている。
第14図〜第16図に、パチンコ機100と別個に構成され
た制御ユニット160の実施例が示されている。
この実施例の制御ユニット160は、収納枠161の前面に
パチンコ機の状態を示す状態表示器162と、複数個のラ
ンプが一列に整列されてなるアナログ表示器163、入賞
球発生表示用のセーフ球ランプ164、係員呼出し用の呼
出しボタン165等を有している。上記アナログ表示器163
は、遊技中の持玉数をアナログ的に表示したり、打止め
状態やフリー状態を同時点滅と移動点滅で表示するのに
用いられる。
また、収納枠161内にはスピーカ166とカードリーダ80
0が内蔵され、収納枠前面にはカードリーダ800のカード
挿排口802aが露出されており、この挿排口802aの上方に
はカードリーダ内にカードがあるか否か示すカード保持
表示ランプ167(LED1)が、カード挿排口802aの下方に
は制御ユニット160にカードを挿入可能な状態にあるか
否か表示するカード挿入表示ランプ168が配置されてい
る。
さらに、制御ユニット160の収納枠161の前面パネル16
1aの内側には、パチンコ機100を管理装置400と切り離し
た特異状態で、後述のテストカードを用いて遊技動作を
可能にさせるためのテストスイッチ179が配設され、収
納枠の前面にはそのスイッチをピンを用いて外部からオ
ンさせることができるようにするためのピン挿入孔169
と、当該パチンコ機に与えられる台番号を明示する銘板
170がそれぞれ設けられている。
そして、制御ユニット160の前面パネル161aの内側に
は、第15図に示すように台番号の銘板170に表示された
台番号の設定スイッチ171と、上記状態表示器162やアナ
ログ表示器163、セーフランプ164の内蔵ランプ群L11〜L
15,L21〜L28,L31,L32(第16図参照)を有するランプ基
板172と、上記スピーカ166およびカード挿入ランプ168
の保持基板173が装着されている。また、呼出しボタン1
65の後方には呼出しスイッチ165aが配設されている。
さらに、収納枠161内には、カードリーダ800と、制御
ユニット160全体の制御を司るユニットコントローラ190
や伝送手段、モニタ表示器174,175,176を有するユニッ
ト制御装置180とカードリーダ制御装置188および電源装
置177が内蔵されている。また、カードリーダ800の下方
には、カードリーダ内の穿孔装置(後述)によって穿孔
を行った際に生じる穿孔片の収納箱178が着脱可能に配
置されている。なお、カードリーダ制御装置188を構成
する基板上には、上記カードリーダに対してカードの強
制排出を指令するカード排出スイッチが設けられている
(図示省略)。
上記制御ユニット160は、前面パネル161aの自由端側
に係止具179aとその解除レバー179bが設けられており、
解除レバー179bは前面パネル161aの下端に形成された開
口部161bに臨むようにされている。そして、制御ユニッ
ト160は、第17図に示すようにパチンコ機100の機枠101
およびこれと同一高さのユニット設置台24上に載置され
るようにされており、しかもこのとき前面パネル161aが
パチンコ機の前面枠108と同一平面をなすように配置さ
れる。従って、解除レバー179bが臨む前面パネル161の
開口部161bは、通常前面枠108の上面で閉塞され、前面
枠108を開くことによって開口部161bが露出され、解除
レバー179bを操作することができるようになる。これに
よって、制御ユニット160には施錠装置を設ける必要が
なくなる。
なお、制御ユニット160内のユニット制御装置180は、
光ファイバもしくは同軸ケーブルのような伝送路によっ
て、パチンコ機100の制御装置195に、また後述の伝送コ
ントローラおよびローカルネットワーク(伝送ケーブ
ル)を介して管理装置400に接続される。
実施例の制御ユニット160はいずれの伝送路を用いて
もデータ伝送が行えるようにするため、収納枠161の裏
面に光ファイバ用コネクタ186と同軸ケーブル用コネク
タ187が設けられている(第20図参照)。
第18図〜第20図には、上記パチンコ機100と制御ユニ
ット160とからなる遊技機を載置する島設備の一例とそ
れに遊技機を装備させた状態が示されている。
この実施例の島設備は、基台21上に遊技機の幅に等し
い間隔をおいて複数本の支柱22が立設され、床から60cm
程度の高さの位置には水平な載置台23が支柱22にて固定
されている。また、この載置台23の上方には、前記機枠
101の高さ分だけ離れた位置に第1の設置棚24が、さら
にその上方には第2の設置棚25がそれぞれ支柱22にて固
定されているとともに、第2設置棚25の上方には支柱22
の上端を覆うように天板26が固定されている。なお、上
記載置台23の前端は支柱22よりも少し手前に突出するよ
うにされ、第1設置台24はその前端が支柱22よりも機枠
101の厚み分だけ後方に位置するようにされている。
そして、上記支柱22間の載置台23上にそれぞれパチン
コ機100が機枠101とともに載置され、第1設置台24から
これと同一平面をなす機枠101上にかけて制御ユニット1
60が載置される。また、第2設置台25上にはローカルネ
ットワークを構成する伝送路(図示省略)が延設され、
かつ各支柱22間には上記伝送路を介して管理装置400と
の間でデータ伝送を行うためのトランシーバ185が載置
される。なお、トランシーバ185の前方は上板27で閉塞
され、載置台23の下方は下板28で閉塞される。
さらに、図示しないが、載置台23の下面には24Vの電
源ラインが延設され、天板26の下面には100Vの電源ライ
ンが延設されている。そして、載置台23上面の各遊技機
に対応した位置には24V電源用のコンセント30が、また
天板26の下面の桟29には100V電源用のコンセント31が各
遊技機に対応して3個ずつ設けられている(第20図参
照)。
第21図にパチンコ機100と制御ユニット160とからなる
遊技機全体の制御システムの構成例が示されている。
同図において188は、第26図に示されているカードリ
ーダ800の各構成部品たる搬送モータ807、磁気ヘッド82
1、穿孔装置820等を制御するカードリーダ制御装置であ
る。そして、このカードリーダ制御装置188およびパチ
ンコ機制御装置195と制御ユニット160に設けられた各種
スイッチ171,179や表示器162,163,164,168、スピーカ16
6は、ユニット制御装置180によって制御されるようにな
っている。
また、特に制限されないが、この実施例では光ケーブ
ル191を介して、パチンコ機100の制御装置195が上記ユ
ニット制御装置180に接続され、各種センサからの検出
信号が入力されるとともに、表示器等に対する駆動制御
信号が出力される。光ファイバケーブルによる通信を可
能にするため、パラレルデータとシリアルデータの変換
を行なう並−直列変換器や電気信号と光信号との変換を
行なう光−電変換器等からなる光多重データリンク(イ
ンタフェース)が、ユニット制御装置180と光ファイバ
ケーブル191との間および光ヒファイバケーブル191とパ
チンコ機制御装置195との接続部にそれぞれ設けられて
いる(後述)。
光ファイバケーブル191をユニット制御装置180とパチ
ンコ機制御装置195との間のデータ通信に使用すること
により、従来パチンコ機の裏側にて複雑に配設されてい
た多数の配線をすっきりさせ、保守、管理を容易にする
とともに、ノイズによる誤動作を防止することができ
る。
上記パチンコ機制御装置195の制御下に、金額表示器1
11や玉数表示器112、購入ランプ121、遊技状態表示ラン
プ123や打球発射装置103の制御装置194および役物制御
装置158が置かれているとともに、購入スイッチ113、中
断スイッチ114、終了スイッチ115やアウトセンサ等の球
検出センサSNS1〜SNS5からの信号がパチンコ機制御装置
195によって波形整形されてユニット制御装置180に供給
されるようになっている。そして、この実施例では、電
源系をAC24VとAC100Vの2系統にしパチンコ機100側には
AC24Vを供給し、制御ユニット160側にはAC100Vを供給し
ている。このように供給電源を別にすることにより、電
源系のトラブルが多いパチンコ店において電源の影響で
パチンコ機制御ユニットが不用意に破壊するのを防止し
ている。
第22図には上記パチンコ機制御装置195の構成例が示
されている。
パチンコ機制御装置195は、マイクロコンピュータか
らなるパチンコ機コントローラCPU1と、このコントロー
ラCPU1から出力される定期的なウォッチドッグパルスを
監視してパルスが途切れたときにリセット信号を発生す
るリセット回路RST1と、ユニット制御装置180との間の
光データ伝送を可能にするためパラレル送信データをシ
リアルデータに変換する並直変換手段およびシリアル受
信データをパラレルデータに変換する直並変換手段を備
えた多重伝送コントローラCNT1と、光コネクタ193を介
して光ケーブル191と接続される光電変換回路OETと、各
種センサからの検出信号のノイズをカットするフィルタ
回路FLT、金額表示器111や玉数表示器112への表示デー
タをデコードするデコーダDEC1,DEC2やその出力に基づ
いて表示器の駆動信号を形成するドライバDRV1,DRV2
と、購入ランプ121や遊技状態表示ランプ123、打球発射
装置103の駆動信号を形成するドライバDRV3とにより構
成されている。
このパチンコ機制御装置195におけるセンサからの検
出信号の処理に関しては、単に検出信号からノイズを除
去し一定のパルス幅に整形してから発射球やセーフ球等
の検出データとしてユニット制御装置180へ送る。つま
り、パチンコ機制御装置195側ではセーフ球数等の演算
は行わず、そのような演算はユニット制御装置180の側
で行うようになっている。
また、パチンコ機では静電気等によりノイズが発生し
易いが、ウォッチドッグパルスを監視するリセット回路
RST1があるためノイズ等によりパチンコ機コントローラ
CPU1が暴走したとしても、暴走により定期的なウォッチ
ドッグパルスがなくなるとリセット信号を発生してCPU
を初期化させるので、暴走を防止することができる。
ウォッチドッグパルスは、CPU内部のタイマカウンタ
からの割込み等によって容易に発生させることができ
る。
第23図には、ユニット制御装置180の構成例が示され
ている。
ユニット制御装置180は、カードによるパチンコ遊技
を可能にさせるためカードリーダ制御装置188およびパ
チンコ機制御装置195を統括的に制御するユニットコン
トローラ190と、管理装置400とのデータ伝送に係る制御
をするデータ伝送コントローラ551と、データ伝送コン
トローラの制御下でネットワークにおける送受信権の確
立およびデータの直並列変換を行うネットワークコント
ローラ553等から構成されている。そして各コントロー
ラ190と551間および551と553間のデータの受け渡しは、
デュアルポートメモリ(RAM)550および552を介して実
行できるように構成されている。このうち、メモリ552
は、送信データ記憶領域と受信データ記憶領域とに分か
れており、全ての送受信データ長を同一長にする(パケ
ット化)のための調整機能と、データ伝送の高速化(2.
5Mbps)を計るための緩衝機能とをもっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に
接続可能にされている。上記光コネクタ186には第20図
の光トランシーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置180内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、ユニットコントローラ190とカードリーダ制御
装置188との間には送受信データのレベル変換を行うト
ランシーバ571が、またパチンコ機制御装置195との間に
は送受信データの並−直変換を行う多重伝送コントロー
ラ572および光電変換装置573が接続されている。
さらに、ユニットコントローラ190には、データバス5
81を介して、金額、玉数表示器の表示データ(セグメン
トデータおよびコモンデータ)をラッチするラッチ回路
574、購入ランプや遊技状態表示ランプ、打球発射装置
に対する制御信号をラッチするラッチ回路575、パチン
コ機100および制御ユニット160に設けられた各種スイッ
チからの入力信号を所定のタイミングでデータバス581
上にのせたり各種ランプを表示させる出力信号をラッチ
したりする入出力コントローラ576と、制御ユニット160
内のスピーカ166より発生させる音声データ等をラッチ
するラッチ回路577が接続されている。
582は音声合成LSI、583は高周波成分をカットして音
質を高めるローパスフィルタ、584は音量を調整するア
ンプで、このうち音声合成LSI582は、複数の音声データ
を内蔵のEPROM内に記憶しており、ユニットコントロー
ラ190から与えられる選択信号(S0〜S3)に応じて音声
データを選択して開始信号STに同期して音声信号を出力
し、リセット信号Rによって出力を停止する。
なお、558はユニットコントローラ190の制御プログラ
ムを格納したプログラムROM、559は伝送コントローラ55
1の制御プログラムを格納したプログラムROMである。58
5はユニットコントローラ190から出力されるアドレス信
号をデコードして、プログラムメモリ558やユニットメ
モリ550、ラッチ回路574,575,577および入出力コントロ
ーラ576の選択信号を形成するデコーダである。
上記のごとくユニット制御装置180は、管理装置400、
カードリーダ制御装置188、パチンコ機制御装置195の三
方に情報交換の窓口を有しており、管理装置400の制御
下のもとにカードでパチンコ遊技をさせるための制御を
するとともに、遊技結果として発生するパチンコ機遊技
情報を定期的に管理装置に送信するソフトウェアを有し
ている。さらに、この実施例のユニット制御装置180に
おいては、金額、玉数表示器を駆動させるべくユニット
コントローラ190から出力される表示データのうち、桁
セレクト信号(コモン信号)は例えば2msのような間隔
で周期的に出力される点に着目して、これをリセット回
路555に、ウォッチドッグパルスとして入力するように
している。リセット回路555はパワーオンリセットの
他、このウォッチドッグパルスを監視してパルスがなく
なるとリセット信号を発生するように構成されている。
従って、ユニットコントローラ190がノイズ等により
暴走したとしても、暴走すると正常な間隔でコモン信号
が出力されなくなるため、リセット回路555が作動して
ユニットコントローラ190およびデータ伝送コントロー
ラ551が初期化され、暴走が回避されるようになる。
これとともに、ユニットコントローラ190は、内部に
タイマカウンタを有しており、送信要求に対する応答と
してのACK(肯定)またはNAK(否定)が一定時間(ex.1
0秒)内に返ってこなかったり、ACK受信後一定時間(e
x.2秒)内にパケットを送信できないとき、あるいは内
部メモリ(RAM)の乱れを検出したときに、強制的に上
記コモン信号をロウまたはハイレベルに固定することに
より、自らリセットをかけることができるようになって
いる。なお、上記内部メモリの乱れは、例えば初期化の
際にメモリ内の所定の番地に特定のコード(A55A等)を
書き込んでおいて、それを1m秒ごとに割込み処理でチェ
ックすることで容易に検出することができる。
さらに、実施例のユニット制御装置180は、データ伝
送コントローラ553が一定時間(5.12秒)内にデータを
送信できないときもユニットコントローラ190を初期化
させ、異常なデータが管理装置400に送信されたりしな
いように対処している。すなわち、実施例では、ユニッ
トメモリ550内にウォッチドッグカウンタ領域を設け、
データ伝送コントローラ551が、管理装置に対してデー
タを送信する度に所定のコードFFをセットし、ユニット
コントローラ190が20msごとにこのカウンタを「1」ず
つカウントダウンさせる。従って、仮りにデータ伝送コ
ントローラが5.12秒以上送信できない状態が続いたとす
ると、ユニットメモリ550のウォッチドッグカウンタは
「0」になるので、このカウンタを監視して、「0」に
なったならばデータ伝送コントローラ551がダウンした
と判定して、自らリセットをかけるようにすることがで
きる。
しかも、この実施例では、ユニットメモリ550とし
て、ある所定の番地(7FE)にデータを書くと所定の端
子INTが立ち上がるような特殊なRAMが使用されており、
この機能を利用して、システムの立上り時にデータ伝送
コントローラ551が上記所定番地にデータを書き込んで
端子INTを立ち上げ、その端子の信号をユニットコント
ローラ190に入れて、ユニットメモリの使用に対するコ
ントローラ間の同期をとるようにしている。なお、上記
特定の端子INTはユニットコントローラ190が上記所定の
番地のデータをリードすると立ち下がるようになってい
る。
一方、システム立ち上げ時における管理装置400との
同期は、データ伝送コントローラ551によってなされ、
データ伝送コントローラが管理装置400から発信される
回線テスト指令(後述)を受信し、その受信応答を管理
装置400に送信することによってなされる。
ところで、前述したようにパチンコ機制御装置195側
では、セーフ球数等の演算は行わず、そのような演算は
ユニット制御装置180の側で行うようになっており、ユ
ニットコントローラ190には、セーフ信号等遊技球に関
する検出信号や購入スイッチ113からの信号が入力され
ている。ユニットコントローラ190は、これらの信号に
基づいて、出玉数、アウト玉数、持玉数、売上金額等の
稼働データを演算したり、パチンコ機に関する稼働情報
(遊技状態)やモニタ情報等を生成し、それらをデュア
ルポートメモリからなるユニットメモリ550の送信デー
タエリアSDA(第24図参照)に書き込む。
ユニットメモリ550に書き込まれた稼働データ等は、
伝送コントローラ551による管理装置400との間のデータ
交信によって管理装置に送られる。また、管理装置400
から送られてくるデータも一旦ユニットメモリ550内の
受信データエリアRDAに書き込まれ、ユニットコントロ
ーラ190がこれを読み取ることによってデータの受信が
行われる。ユニットメモリ550には、その他の送信デー
タや受信データがメモリ内にあることを相手方のコント
ローラに伝えるためのコマンドやステータス情報の入る
交信用エリアCCAや各コントローラ用のワーキングエリ
アUWAとDWAおよびコントローラ間同期用エリアCSAが設
けられている。
第24図にユニットメモリの全体の構成が、そして、表
1、表2および表3に、送信データエリアSDA、受信デ
ータエリアRDAおよび交信用エリアCCAの構成例を示す。
なお、表1において示されているモニタ情報1は、表
4に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示す
ビット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコー
ドエラーを示すビット、ローカルネットワークの異常を
示すビット(低層用と高層用の2ビット)、遊技機異常
を示すビット等により構成されている。また、モニタ情
報2は、表5に示すようにカードリーダの異常を示すビ
ットを有している。
さらに、稼働情報は、表6のごとく打止め状態を示す
ビット、遊技の中断中であることを示すビット、通信異
常あるいは不正検出等に基づく管理装置もしくはコント
ローラによる強制終了状態を示すビット、遊技中である
ことを示すビット、遊技機が遊技客についていないフリ
ー状態にあることを示すビット等により構成されてい
る。
上記表6より、実際のパチンコ機の状態は、 フリー状態が、 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、 0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止発生時が、 0000000000010000 で表わされることがわかる。
第25図〜第30図には制御ユニット160内に設けられた
パチンコ機用カードリーダ800の具体的な構成例を示
す。
カードリーダ800を構成する箱形のケース本体801の前
端には、カード保持表示部LED1とカード挿排口802aを有
する前蓋802が装着され、ケース本体801の側壁には前記
制御ユニット160の収納枠161内に固定するためのL字ブ
ラケット803が四隅に固着されている。
ケース本体801内には第26図に示すようにカード搬送
路となるベースプレート804が配置され、このベースプ
レート804の上方にはカードの厚みより少し広い間隙を
おいてこれと平行に支持基板805,806が取付けられるよ
うになっている。
支持基板805にはカード挿入口側に位置しその上には
モータ807とマイクロスイッチからなるカード挿入検出
センサ808と、シャッタソレノイド809とマイクロスイッ
チからなるカード挿入検出センサ808と、シャッタソレ
ノイド809およびセキュリティコード読取用の反射型光
センサ810a,810bが取り付けられている。この実施例で
はセンサ810a,810bのうち一方(810a)のみ使用し、他
方のセンサ(810b)は将来においてセキュリティコード
が増加されても良いように予備的に設けられている。
上記モータ807とシャッタソレノイド809との間には第
2ローラ軸811が回転自在に載置され、この第2ローラ
軸811の中央には搬送ローラ812が設けられているととも
に、第2ローラ軸811の一端はケース本体の側壁801aか
ら外部へ突出可能にされ、突出端部にプーリ813が固着
されている。また、シャッタソレノイド809の近傍には
カード位置検出用センサSNS1に対し検出光を照射する投
光器814が取り付けられ、第2ローラ軸811とモータ807
との間には第2の位置検出センサSNS2の検出光が透過可
能な透光部815が形成されている。さらに、上記モータ8
07の側方にはパンチ穴検出用センサSNSpに対し検出光を
照射する投光器816が取り付けられているとともに、モ
ータ807の回転軸807aの一端にはロータリエンコーダ817
が固着され、かつ回転軸807aの他端はケース本体801の
側壁801bより外部に突出され、径の小さなプーリ818が
固着されている。
一方、カード挿排口802aの反対側に配置された上記支
持基板806上には、第1ローラ軸819が回転自在に配置さ
れているとともに、ソレノイドを駆動手段とするパンチ
装置820と磁気ヘッド821が取付け可能にされている。磁
気ヘッド取付け位置に対応して支持基板806には磁気ヘ
ッドを上方から下向きに挿入させたときヘッド面が下方
に臨むことができるように貫通孔822が形成されてい
る。また、第1ローラ軸819の中央には搬送ローラ823が
固着されているとともに、軸の両端はケースの側壁から
外部に突出可能にされ、プーリ824,825がそれぞれ取り
付けられている。そして、上記プーリ818と825との間に
ベルト826が、またプーリ824と813との間にベルト827が
捲回されており、モータ807の回転駆動力がベルト826に
より第1ローラ軸819へ伝えられ、さらにベルト827によ
り第2ローラ軸811へ伝達されるようになっている。
さらに、上記支持基板806の下面には、第3および第
4のカード位置検出センサSNS3,SNS4に対し検出光を照
射する投光器828,829が取り付けられている。
上記支持基板805,806の上方には、これを覆うように
第1のインタフェース基板830が配置され、ケースの側
壁801a,801bに固定される。このインタフェース基板830
には制御ユニット160内に設けられたカードリーダ制御
装置188からの各種制御信号を受信したり、カードリー
ダ側に設けられたセンサや磁気ヘッドからの読取り信号
をカードリーダ制御装置188へ渡すためのインタフェー
ス回路を備えている。また、インタフェース基板830の
下面には、上記透光部815に対応する位置に投光器831
が、そして上記エンコーダ817に対応する位置に速度検
出センサ832がそれぞれ設けられている。
一方、支持基板805,806の下方に配置された前記ベー
スプレート804には、上記搬送ローラ812と823に対応す
る位置に、トーションスプリング834と835により上方へ
付勢された補助ローラ836と837が、ベースプレートに形
成された開口部841,842よりわずかに顔を出すように装
着されている。また、ベースプレート804には、支持基
板806に設けられた貫通孔822より下方に臨むように取り
付けられた磁気ヘッド821に対応する位置に同じくトー
ションスプリング836によって上方へ付勢された補助ロ
ーラ838が、開口部843よりわずかに上方へ顔を出すよう
に装着されている。これとともに、ベースプレート804
には、上記投光器814、816,828,829および831に対応す
る位置にそれぞれ透孔844が形成されている。さらに、
ベースプレート804の前端には幅方向に沿って凹部845
(第28図参照)が形成され、そこには円筒状の遮蔽部材
846が載置されている。遮蔽部材846はカード挿排口802a
を閉塞してゴミの侵入を防止するとともに、その重量で
一定以上の剛性を有するカード以外を受け付けないよう
に作用する。
上記ベースプレート804の下面には、第2のインタフ
ェース基板848がネジによって取り付けられるようにな
っており、この第2インタフェース基板848上にはカー
ドリーダ制御装置188とのインタフェースを行なう回路
とともに、投光器814、831、828、829および816に対向
するように、第1〜第4の位置検出センサSNS1,SNS2,SN
S3,SNS4およびパンチ穴検出センサSNSpが取り付けられ
ている。また、補助ローラ836,837,838に対応する位置
に、ローラとの接触を防止する逃し穴849が設けられて
いる。
ベースプレート804の前端に載置された円筒状の遮蔽
部材846に対応して、上方の支持基板805の前端には、遮
蔽部材846よりひとまわり大きな空部851が形成されてお
り、ベースプレート804上に支持基板805を配置したと
き、遮蔽部材846が空部851内に上下動可能に収納される
ようになっている。また、上記空部851を構成する枠体8
52の後壁には開口853が形成され、その後方に前記挿入
検出スイッチ808が配置されてその可動接点808aが上記
開口853より空部851内に突出される。この可動接点808a
の先端は通常第28図(A)に示すように遮蔽部材846の
上方に位置するようにされており、カード挿排口802aよ
りカードCDが挿入されると、第28図(B)のごとくカー
ドCDが遮蔽部材846を上方へ押し上げるため可動接点808
aが回動され、挿入検出センサ808がオンされるようにな
っている。
支持基板805上に取り付けられるシャッタソレノイド8
09は第29図(A)に示すように下向きに配置され、プラ
ンジャ809aの先端に形成されたピン809bが、ソレノイド
消磁状態において支持基板805に設けられた挿通孔854を
貫通して、第29図(B)のごとくベースプレート804上
面の対応する位置形成された凹孔855に係合することに
よりカードCDの挿入を阻止するようになっている。
なお、特に制限されるものではないが、この実施例の
カードリーダ800はカード発行機においても使用できる
ようにするため、ケースの後壁が開放されており、カー
ドを後方へ排出できる構造にされている。
第30図(A)にはカードリーダにおける各種センサや
磁気ヘッドの取付け位置関係を示す。
挿入検出センサ808は最もカード挿排口802aに近い側
に配置され、第1位置検出センサSNS1は搬送ローラの直
前に配置されている。そして、シャッタピン809bは挿入
検出センサ808と第1位置検出センサSNS1との間に配置
され、セキュリティコード読取センサ810a,810bは第1
位置検出センサSNS1のほぼ真横に配置されている。ま
た、第2位置検出センサSNS2は搬送ローラ812の後方
に、第3位置検出センサSNS3は搬送ローラ823の後方
に、第4位置検出センサSNS4はカードリーダの最奥部に
配置され、かつ第1〜第4位置検出センサSNS1〜SNS4と
同一直線上に位置されている。
さらに、パンチ穴検出センサSNSpとパンチピンPPは第
2位置検出センサSNS2と搬送ローラ823との間に配置さ
れ、磁気ヘッド821は搬送ローラ823と第3位置検出セン
サSNS3との間に配置されている。
第30図(B)には第30図(A)のような位置関係にな
るように配置された各種センサによるカード挿入時のカ
ード検出タイミングとモータ807およびシャッタソレノ
イド809への制御信号のタイミングを示す。同図から分
かるように、この実施例のカードリーダでは、カード挿
入時に挿入検出センサでカードの挿入を検出してモータ
およびシャッタを駆動させ、位置検出センサSNS1〜4で
カードの位置を検出しながら所定のタイミングでカード
上の情報をセキュリティコード、パンチ穴、磁気コード
の順に読み取るように構成されている。
しかも、各種センサやパンチピンの相対距離は、カー
ドの読取りやパンチ穴開け等の処理を正確に行う上で重
要であるため、予め設けられた位置関係になるよう各部
品が精度よく取り付けられている。
第31図にはカードリーダ制御装置188(第21図参照)
の具体的回路構成例が示されている。
カードリーダ制御装置188は、マイクロコンピュータ
からなるカードリーダコントローラCPU2と、ユニット制
御装置180との間で送受信されるデータ信号のレベル変
換を行うトランシーバTRVと、制御ユニット160内に設け
られたモニタ表示器175と176の駆動信号を形成するドラ
イバDRV11,DRV12およびカードリーダ800内のモータ807
やパンチ装置820、磁気ヘッド821、LEDランプ167、シャ
ッタソレノイド809を駆動する制御信号を形成するドラ
イバDRV13と、モータ807に供給される電源をオン・オフ
するリレーRLYを駆動するドライバDRV14と、カードリー
ダ800内の磁気ヘッドの読取りデータや各種センサから
の検出信号を波形整形するシュミットトリガ回路からな
る波形整形回路SMG、磁気ヘッドで読取られた2つのト
ラックの各リードデータをラッチするフリップフロップ
回路F/F1,F/F2と、パワーオンリセット回路とウォッチ
ドッグタイマを内蔵したコントローラCPU2から定期的手
に出力されるパルス(ラッチLT1,LT2のリセットパルス
と共用)をウォッチドッグパルスとして監視してパルス
が途切れたときにリセット信号を発生するリセット回路
RST2とにより構成されている。
また、カードリーダコントローラCPU2には、制御ユニ
ット160内に設けられた機器の設定器171およびカード排
出スイッチSWcからのオン・オフ信号が入力されてい
る。
上記モニタ表示器176を構成する4個の発光ダイオー
ドは、電源が投入されている間点灯されるパワーオン表
示LED11と、カードがカードリーダ内にあることを表示
するカードイン表示LED12と、カードリーダコントロー
ラによる制御が正常に実行できているときに点灯される
OK表示LED13として使用され、LED14はその他任意のモニ
タ表示に使用できるように未使用となっている。
一方、セグメント型モニタ表示器175は、数字を表す
7つのセグメントと、1つのドット表示セグメントDTと
を組合せることにより、次の表7のように、カードリー
ダの異常内容を符号で表示するようになっている。な
お、表7の右欄のエラーコードは対応する異常が発生し
たときにカードリーダコントローラCPU2が上位の制御装
置に異常の内容を知らせるときに使用するコードであ
る。
カードリーダコントローラCPU2は、内蔵ROM内の制御
プログラムに従って動作し、ユニット制御装置180から
の指令に基づいてカードの走行制御やカードデータの読
出し、カードデータのチェック等を実行し、カード番号
およびカードリーダの制御情報をユニット制御装置に伝
達する。ユニット制御装置180との交信は内蔵のシリア
ルコミュニケーション回路により、シリアルポートTX,R
Xを使用して行う。カードリーダ800を構成する部品への
制御信号の出力や各種センサからの検出信号の入力は、
第32図に示すようなインタフェース回路198を介して行
うようになっている。
また、カードの磁気記録部MGのトラックTRC2上の磁気
データaをラッチするフリップフロップFF2は、トラッ
クTRC1上から読み出されてフリップフロップFF1をトリ
ガさせるリードクロックbをサンプリングクロックとし
て動作される。フリップフロップFF1はリードクロック
bでトリガされCPU2から出力されるパルスeでリセット
されることで周期的な信号cを出力する。
第32図には、カードリーダ制御装置188とカードリー
ダ内の入出力部品との間に設けられるインタフェース回
路198の構成例を示す。
同図において符号SMG1〜SMG5で示されているのは、シ
ュミットトリガゲート等からなる波形整形回路、REC1,R
EC2は整流回路、MCC1,MCC2は磁化電流切替回路、AMP1〜
AMP4はアンプ、MHD1,MHD2は磁気ヘッド、MTはモータ、S
OL1,SOL2はソレノイド、LED1は発光ダイオード、DRV21,
DRV22はドライバ、SNS11,SNS12,SNSp,SNS1〜SNS5はセン
サである。また、CCCはモータMTの回転方向を切替るた
めの電流切替回路、VCCはモータMTの回転速度を切替る
ための電圧切替回路である。
2つのトラックTRC1とTRC2にそれぞれ対応された2つ
の磁気ヘッドMHD1,MHD2により読み取られたリードデー
タのリードクロック信号は、アンプAMP1,AMP3によって
増幅された後、整流回路REC1,REC2で整流され、さらに
波形整形回路SMG1,SMG3を通して矩形波としてカードリ
ーダ制御装置188に送られる。一方、カードリーダ制御
装置188から供給されるライトデータとライトクロック
は波形整形回路SMG2,SMG4を通って磁化電流切替回路MCC
1,MCC2に入力され、ライトデータの“1",“0"に応じて
ヘッド駆動電流の向きが切り替えられてアンプAMP2,AMP
4で増幅され磁気ヘッドMHD1,MHD2に供給される。
モータMTを駆動するため、カードリーダ制御装置188
から与えられる正転信号と逆転信号に基づいて電流切替
回路CCCがドライバDRV21に流れる電流の向きを変え、ま
た速度切替信号に応じてドライバDRV21によってモータ
に印加す電圧を切替える。
一方、セキュリティコード読取りセンサSNS11(810
a),SNS12(未使用)、パンチ穴検出センサSNSp、位置
検出センサSNS1〜SNS4、速度検出センサSNS5(821)の
検出信号は、波形整形回路SMG5で波形整形されてからカ
ードリーダ制御装置188へ供給され、挿入検出スイッチ8
08の検出信号はローパスフィルタLPFでノイズカットさ
れてから波形整形回路SMG5で波形整形される。
第33図には、カードリーダ制御装置188による磁気デ
ータの書込みと読出しのタイミングが示されている。
同図の信号中、(A)〜(D)は書込みデータ情報、
(E)〜(G)は書込みクロック情報に関し、また
(H)〜(J)は読出しデータ情報、(K)〜(M)は
読出しクロック情報に関する各部の信号波形を示す。ま
た、同図(N)〜(R)に第31図のカードリーダ制御装
置188において、符号a〜eで示されている各信号のタ
イミングを示す。
このうち、(H)および(K)の信号は第32図のイン
タフェース回路を構成するアンプAMP1とAMP3の出力信号
を、また、(I)および(L)の信号は、整流回路REC1
とREC2の出力信号を、そして(J)および(M)の信号
は波形整形回路SMG1とSMG3の出力信号をそれぞれ示す。
この実施例では、書込み方式としてデータが“1"のと
きは極性を反転し、データが“0"または無信号のときは
極性を反転せず直前の状態を維持するいわゆるNRZI方式
を採用している。
従ってCPU出力や書込み電流、磁化状態を示す信号
(B),(C),(D)は、CPUの内部データ(A)が
“0"から“1"に変わったときに、それぞれ反転してい
る。
一方、上記のようにして書き込まれたデータを磁気ヘ
ッドMHD2で読み取ると、磁化状態(D)が変化したとこ
ろでアンプAMP1の出力が磁化の向きに応じて+または−
に変化するので、カードリーダコントローラCPU2は、リ
ードクロックbの立上りでアンプAMP1の出力を波形整形
した信号(J)に対応するリードデータaがラッチF/F2
に取り込まれたときに、信号a(N)がハイレベルであ
ればデータ“1"であると認識し、信号aがロウレベルで
あればデータが“0"であると認識することになる(第33
図(S)参照)。
なお、この実施例では、カードへの磁気データの記録
密度を4.134bit/mm(=105BPI)とし、カード搬送速度
を300mm/秒としたので、読出しクロックデータのパルス
周期は約806μSとなる。そこで、CPU2による磁気デー
タ書込みの際には、書込みクロックに関するCPU出力
(E)の周期T0をクロックパルスの2倍(1.612mS)と
して出力するようになっている。
第34図および第35図に記憶媒体発行装置としての上記
カード発行機200の構成例を示す。
この実施例のカード発行機200は、カード購入のため
の紙幣を識別する紙幣識別装置210と、投入紙幣に対応
した金額を印刷し、カードを発行する発行装置700と、
つり銭としての紙幣を払出するための紙幣払出装置230
と、各種表示器221〜225およびカード発行機200全体の
制御および管理装置400との間のデータ交信を行なうユ
ニット制御装置280等により構成されている。上記紙幣
識別装置210に対応して、開閉自在な前面パネル201には
貨幣投入口としての紙幣挿入口211と、購入選択手段と
しての購入選択スイッチ群212および金額表示手段とし
ての金額表示器213が設けられている。従って、遊技客
は、先ず貨幣投入口としての紙幣挿入口211より紙幣を
投入すると、金額表示器213に投入金額が表示される。
そして、購入選択スイッチ群212の中から所望の購入金
額に対応するスイッチを押圧することにより、所望の購
入金額に相当するカードが上記発行装置700の記憶媒体
発行口としてのカード発行口202より発行される。ま
た、上記購入選択スイッチ群212は、各々ランプ内蔵型
スイッチで構成されており、紙幣が投入されるとその投
入金額の範囲内で選択可能なスイッチ(3千円なら2
つ、5千円なら5つ)に対応する内蔵ランプが点灯され
るようになっている。
カード発行機200の紙幣挿入口211より紙幣が挿入さ
れ、購入選択スイッチ212により購入金額が決定されて
残金が生じたときに、それを払い戻すための紙幣払出装
置230は、紙幣をストックしておく紙幣タンクを備えて
おり、残金に相当する紙幣を前面パネル201に設けられ
た貨幣払出口としての紙幣払出口232より排出するよう
に構成されている。
また、上記カード発行機200の前面パネル201には、カ
ード発行可能な状態にあることを示す発行中ランプ22
1、カード発行不能状態を示す発行中止ランプ222、紙幣
挿入口211への紙幣の受付の可否を認識可能に可視表示
する貨幣受付表示手段としての紙幣挿入表示器223、カ
ードの発行状態を知らせる記憶媒体発行状態表示手段と
してのカード発行表示器224、残金の払出状態を知らせ
る貨幣払出状態表示手段としての紙幣払出表示器225が
設けられている。また、カード発行機200の前面パネル2
01の内側には、発行機の異常の種類(番号)を、2桁の
数字で表示するためのモニタ表示器206と、このモニタ
表示器206の表示をリセットするためのリセットボタン2
07とが設けられている。
さらに、この実施例のカード発行機200には、遊技店
に設置される複数(数10台)の発行機の各々を区別し
て、特定のカードを発行した発行機を管理装置400にお
いて把握できるようにするため台番号設定器205が内部
に設けられており、この設定器205により設定された台
番号は管理装置400に送られて、データ通信の際の伝送
アドレスの生成および各発行機ごとのデータファイルの
作成に供される。
一方、発行装置700は、カードタンク701内にストック
されている白紙状態のカードを1枚ずつ取り出して先ず
カードリーダ800へ送り、カードの磁気記録部に管理装
置400によって演算されて送られてきたカード番号およ
び識別コード(店コード)、発行年月日コード、チェッ
クコード等を記録し、カードリーダ800内のパンチ装置8
20で発行済穿孔位置PH1(第2図参照)にパンチ穴を開
けてから、印字装置750で発行年月日と発行通し番号n
および購入金額を印字して前面パネル201に設けられた
カード発行口202より排出する。上記発行通し番号n
は、カード発行機200からカード購入の申込を受けた管
理装置400が、自己の制御下にある複数のカード発行機
からの購入申込みに対し、その受付け順に発行通し番号
nを決定し、各カード発行機に付与する番号であって、
この発行通し番号nに基づいて前述したビットの並び換
え等のコード変換処理を行なって得られたコードをカー
ド番号としてカードの磁気面に記録して発行し、カード
に関する情報は管理装置400内のファイルに記録するよ
うになっている。
上記発行通し番号nからカード番号の生成を可能にす
るため、管理装置400の制御プログラムには、カード番
号生成ルーチンと、コード変換ルーチンが設けられてい
るともに、カードから読み出されたカード番号と発行通
し番号nとの一致を確認するため逆変換と逆算ルーチン
が用意されている。
なお、この実施例のカード発行機200は、カードリー
ダ800で磁気データを記録しかつ印字装置で、発行通し
番号nと発行年月日および購入金額の千の桁を除く3つ
の「0」を印字した状態でカードを待機させておき、購
入スイッチが押された時点で千の桁の数字を印字して排
出することにより見かけ上の発行所要時間を短縮するよ
うになっている。
第36図にはカードリーダを内蔵した発行装置700の全
体斜視図が、また第37図には発行装置の概略構成例を示
す。
この実施例の発行装置700は、磁気記録部MGと印字表
示部PRTが白紙の状態とされているカードが多数収納さ
れたカードタンク701内から一枚ずつカードを取り出す
カード取出装置710と、その後方に配置されたカードリ
ーダ800と、さらにその後方に配置されたカード反転装
置740と、カードリーダ800の下方に配置された印字装置
750と、その前方に配置されたカード導出装置770とによ
り構成されており、カードリーダ800の上方に配設され
たカード発行制御装置790によって制御されるようにな
っている。この実施例の発行装置700内のカードリーダ
は、パチンコ機用のカードリーダ800と略同一の構造と
機能を有したものでよい。
発行機用のカードリーダが、パチンコ機用のカードリ
ーダと異なる点は、(1)磁気データの記録機能を備え
る必要がある点と、(2)カードを後方へ排出できる構
造となっている必要がある点にある。このうち、(1)
については第32図に示すようにインタフェース回路198
が書込みデータ信号を波形整形する波形整形回路SMG2,S
MG4と磁気電流切替回路MCC1,MCC2とを有していて、磁気
ヘッドMHD1とMHD2で磁気データの読出しは勿論のこと、
書込みも行なえるので、問題はない。また、パチンコ機
用カードリーダ800の構造説明のところでも言及したよ
うに第25図〜第28図に示すカードリーダ800は、ケース
の後壁が開放されており、挿入されたカードを後方へも
排出できるようになっている。従って、この実施例の発
行装置700には、パチンコ機用のカードリーダ800と全く
同一のものを使用することができる。
一方、上記カードタンク701はカードと同一の大きさ
の空間を有しコの字状をなす枠体で構成され、カード取
出装置710の側壁711の上端にボルトで固定されている。
このカードタンク701内に収納されたカードの上には、
カードに一定の圧力を加えカードの取出しを確実にさせ
るための押圧部材702が載置されるようになっている。
この押圧部材702にはタンク内のカードの有無を検出す
るセンサ703で検出されないように左右の切欠き702aが
形成されている。また、カードタンク701内に収納され
た白紙カードCDは、第38図に示すようなカード取出装置
710のベース基板711の前半部の上に載置される。このベ
ース基板711には、中心線に沿って開口部711a,711b,711
cが形成され、この開口部より上方へ僅かに突出するよ
うに第1搬送ローラ712と第2搬送ローラ713と第3搬送
ローラ714が配置されている。また、ベース基板711の前
端側部には上記カード有無検出用センサ703の作動片703
aが下方より臨むことができるように切欠き711dが形成
されている。
さらに、上記ベース基板711の上方略中央には、これ
と直交する向きの支持プレート715が配置され、カード
取出装置710の側壁716に固定されている。そして、この
支持プレート715の前面には、上記ベース基板711とカー
ド1枚分の間隔をおいて対向されるストッパ717を有す
るブラケット718が装着されている。また、上記支持プ
レート715の後方には、上記搬送ローラ712〜714を駆動
するための取出用モータ719が配置され、側壁716に固定
されている。
この取出用モータ719の回転軸には減速機構720を介し
て駆動プーリ721が連結され、この駆動プーリ721と、上
記搬送ローラ713および714の回転軸713a,714aの端部に
装着された従動プーリ722,723との間にタイミングベル
ト724が捲回されている。さらに、上記第2搬送ローラ7
13の回転軸にはクラッチ用ディスク725aが装着されてい
るとともに、このディスク725aに対向して第2クラッチ
用ディスク725bが回転自在に配設されている。また、上
記一対のクラッチ用ディスク725a,725bの外周に当接可
能なローラ726を一端に有するクラッチレバー727が、側
壁716に揺動可能に取り付けられている。そして、この
クラッチレバー727の他端は、スプリング728を介してク
ラッチソレノイド729のプランジャ729aに連結されてお
り、ソレノイド729が励磁されると、クラッチレバー727
が回動されてローラ726がクラッチ用ディスク725aと725
bの外周に同時に接触され、回転力を伝達し、ソレノイ
ド729がオフされると回転力を遮断するようになってい
る。さらに、クラッチ用ディスク725bの回転軸にはプー
リ730が固着されており、このプーリ730と上記第1搬送
ローラ712の回転軸712aの一端に固着されたプーリ731と
の間にはベルト732が捲回されている。従って、取出用
モータ719の回転力は、クラッチソレノイド729が励磁さ
れている間だけクラッチ機構(725,726)を介して第1
搬送ローラ712へ伝達される。
しかも、この第1搬送ローラ712は、その回転軸712a
に対して偏心した状態で取り付けられており、通常は上
面がベース基板711よりも低くされており、回転軸712a
が180°回転すると開口部711aから上方へ僅かに突出す
るようになっている。
そして、この実施例の発行装置700は、紙幣投入後に
購入選択スイッチ212が操作されると、取出用モータ719
が回転され、その後クラッチソレノイド729が一定時間
オンされ、第1搬送ローラ712が1回転されるようにな
っている。これによって、第1搬送ローラ712は偏心回
転され、この第1搬送ローラ712の上方のカードタンク7
01内のカードを押し上げるようにしながら後方へ送り出
す。このとき、カードCD上に押圧部材702が載置され一
定圧力を加えているためローラとの摩擦力で一番下のカ
ードがタンク内のカード群から分離される。しかも、後
方にはベース基板711とカード1枚分の間隔を有するス
トッパ717が設けられているため、カードの2枚送りが
防止される。
こうして、1枚だけタンク内から取り出されたカード
は、取出用モータ719が回転中ずっと回転されている第
2、第3の搬送ローラ713,714によって後方のカードリ
ーダ800へ向かって送り出される。
なお、カード取出装置710の後端には走行位置検出セ
ンサCPS1が配設されており、送り出されたカードを検出
するようになっている。
また、第3搬送ローラ714の上方にはカードの浮き上
がりを防止する押さえローラ734が配設されている。
上記カード取出装置710によってタンク701から取り出
されたカードは、カードリーダ800で磁気記録部への識
別コードやカード番号等の書込みが行なわれ、かつ内部
のパンチ装置820で発行穴穿孔位置にパンチ穴が開けら
れてから後方のカード反転装置740へ送り出される。カ
ードリーダ800の下方には穿孔片すなわちパンチ屑を収
納するケース705が配置されている。
パチンコ機用カードリーダ800の制御装置188に相当す
る発行機用のカードリーダ制御装置288は、カード発行
制御装置790内に設けられている。
カード反転装置740に送られたカードは、先ず搬送ロ
ーラ741a,741b,741cに捲回されたベルト742と、搬送ロ
ーラ743a,743bに捲回されたベルト744との間に挟まれて
S字走行路に沿って搬送され、その出口に配置された走
路切替片745を破線イのように押しながら、搬送ローラ7
46a,746b,746cに捲回されたベルト747と上記ベルト742
とに挟まれて一旦上方へ送られる。そして、カードが走
路切替片745を通過すると切替片745がスプリング745aの
張力で破線イの位置から実線の位置へ回動復帰されると
ともに、その上方に配置された走行位置センサCPS2によ
ってカードの後端が検出された時点で上記ベルト742を
駆動する走行モータ706が逆回転される。これによっ
て、カードは向きを変えて下方へ搬送され始める。そし
て、搬送ローラ748a,748b,748cに捲回されたベルト749
と、上記ベルト747とに挟まれて徐々に向きを変え、遂
には水平方向前方に向かって送り出される。
上記ベルト742と749は、走行モータ706によって直接
駆動されるベルト707およびそれと連動されたベルト708
とによって駆動されるようになっている。ベルト744と7
49には走行モータ706の駆動力が伝達されず、カードの
移動に伴って摩擦力で連れ回りする。
なお、上記ベルト707は後述のカード導出装置770の搬
送ローラ771と一体のプーリにも捲回されており、走行
モータ706の駆動力によってカードの排出が行なわれ
る。
さらに、上記搬送ローラ748cの回転軸709は側方へ突
出され、その端部には第36図に示すようにノブ709aが固
着されており、このノブ709aを手で回すことにより、走
行モータ706の停止中に手動でカードを移動させ、紙詰
まりを生じたカードを取り除くことができるようになっ
ている。カード反転装置740の終端には走行位置センサC
PS3が配置されており、このセンサがカードの後端を検
出すると走行モータ706が停止される。
上記カード反転装置740から送り出されたカードは印
字装置750に入り、先ず走行位置センサCPS4により検出
される。すると、印字装置750内の移送モータ751が駆動
され、その駆動力がベルト762および歯車群763を介して
移送ローラ752a,752bに伝達され、その上方に配設され
た押圧ローラ753a,753bとの間にカードを挟持して前方
へ移動させる。移送ローラ752a,752bの前方には、移送
ローラ754と755が走行路に沿って配置され、その上方に
はサーマルヘッドのような印字ヘッド756がガイドピン7
57に沿って昇降可能に配置されている。また、ガイドピ
ン757の周囲には復帰バネ758が介挿されている。
758は印字ヘッド昇降用モータで、このモータ758の回
転は減速されて従動軸759に伝達される。この従動軸759
には、切欠きを有する検出コマ760が固着され、この検
出コマ760の周縁に対向して回転位置センサ761a,761bが
配置されている。また、図示しないが昇降用モータ758
の回転力は、例えば上記従動軸759に固着したカムとそ
の外周に当接されたタペットを介して印字ヘッド756に
伝えられ、これを昇降させる。このとき、昇降用モータ
758は一回の作動で従動軸759を180°ずつ回動させる。
すなわち、昇降用モータ758は常に検出コマ760の切欠き
がセンサ761aまたは761bに対向する位置で回転を停止す
るようになっており、走行位置センサCPS4がカードを検
出して昇降用モータ758を作動させると、センサ761aま
たは761bが検出コマ760の切欠きを検出した時点でモー
タの回転が停止される。これによって、印字ヘッド756
は走行位置センサCPS4のカード検出時に降下され、印字
が終了すると再び昇降用モータ758が作動されて従動軸7
59を180°回転させることにより、印字ヘッド756は上昇
されて停止する。印字装置750の出口には走行位置セン
サCPS5が配設されており、このセンサCPS5がカードの先
端を検出すると前記走行モータ706を先程と同一の方向
(逆方向)へ作動させて搬送ローラ771a,771b,771cに捲
回されたベルト772を駆動させ、センサCPS5がカードの
後端を検出すると印字装置内の搬送用モータ751を停止
させる。これによって、印字装置750から送り出された
カードは速やかに前方のカード導出装置770内へ搬送さ
れていく。
カード導出装置770においては、第39図にその詳細を
示すように、上記ベルト772の下方に搬送ローラ773,774
a,774bが配置され、このうち搬送ローラ774aと774bには
ベルト775が捲回されている。しかも、この実施例で
は、このカード導出装置のみ搬送ローラとそのベルト77
2,775が2列に設けられて排出を確実に行なえるように
なっている。そして、ベルト772と775とによって構成さ
れる搬送路に対応してその前方にカード発行口202が配
置され、この発行口の直前に走行位置センサCPS6が配設
されている。
また、上記搬送ローラ773と774bとの間には支軸776を
中心に回動可能な走路切替部材777が配設されている。
この走路切替部材777はスプリング778によって通常は第
37図に破線ロで示すごとく先端が下方に位置され、印字
装置750より送られてきたカードをカード発行口202へ向
かって案内する。しかして、カードが正規なものでなか
ったり、傷があって磁気記録部へ正しく記録できなかっ
たような場合には、走路切替部材777によってカードは
下方の没収タンク780に誘導される。正しく書き込まれ
たカードのときは切替部材777を、第37図に実線で示す
ごとく下方へ回動させる。すると、印字装置750から送
られてきたカードはカード発行口202へ誘導される。搬
送ローラ774a,774bの下方には、没収タンク780が配設さ
れており、通常状態で上方に位置された走路切替部材77
7によって下方へ誘導されたカードはこの没収タンク780
内に収納される。
この没収タンク780の後壁781には切欠き781aが形成さ
れており、この切欠き781aに臨むようにセンサ782が配
設されている。このセンサ782は受光器であってこれに
対応する投光器783は、上記一対のベルト775間に配置さ
れ、検出光軸が斜めになるように設定され、没収タンク
780に入ってくるカードを検出するとともに、タンク内
のカードが一定量以上になると、カードの上端が上記検
出光軸を遮るようになって満杯になったことを検出でき
るようになっている。さらに、この没収タンク780はそ
の下方に斜め配置されたプレート784上に前後方向スラ
イド可能に載置され、その下面には、プレート784に形
成された長孔784aに係合するガイドピン785が固着され
ており、このガイドピン785と上記プレート784の後端と
の間に張設されたスプリング786によって、常に後方へ
付勢されている。
このカード導出装置770は、カードの終端が通過して
走行位置センサCPS6または没収カードの検出センサがオ
ンからオフに変わると、走行モータ706がオフされて、
排出または没収動作を停止する。
なお、カード発行口202の上部には、発行装置700にお
けるカードの発行作業進行状態を示すカード発行表示器
787が設けられている。
さらに、この実施例の発行装置700は第36図に示すよ
うに、固定ベース791上において左右のレール792a,792b
によって前後方向スライド可能に支持された基盤793の
上に載置されており、この基盤793の左側半分には、補
助電源装置を内蔵した電源ボックス794が載置され、こ
の電源ボックス794の前面には、カードの発行枚数を表
示するためのカウンタ795と、没収カードの枚数等の表
示に利用可能な予備カウンタ796が設けられている。
また、797は固定ベース791上に載置された発行装置全
体を前方へスライドさせる際に使用する把手、798はス
ライド機構をロックさせるための操作ボタンである。
第40図には、上記のごとく構成されたカード発行機20
0の制御システムの構成例が示されている。
なお、同図において、790がカード発行制御装置、280
がユニット制御装置、また288はカードリーダ800の各構
成部品たる搬送モータ807、磁気ヘッド821、穿孔装置82
0等を制御するカードリーダ制御装置であり、符号LMP1
〜LMP5で示されているのが、購入金額の選択スイッチ群
212に内蔵されたランプで、オンされたスイッチに対応
するランプが点灯されて操作ボタンを後方から照明する
ようになっている。
この実施例の制御システムは、大別してユニット制御
装置280による制御系とカード発行制御装置790による制
御系とに分割されており、ユニット制御装置280が、貨
幣の受け入れ手段、所望購入金額の選択手段、管理装置
に有価データを送信して該有価データに代わるカード番
号を貰い受けるための通信手段、釣貨幣の払出し手段、
および発行処理状態を示す状態表示手段の制御を担当し
ており、カード発行制御装置790が上述した発行装置700
を構成するカード取出装置710、カード反転装置740、印
字装置750およびカード導出装置770と、カードのチェッ
クおよび磁気データの記録を担当するカードリーダ800
の制御装置288の統括的な制御を担当している。そし
て、ユニット制御装置280とカード発行制御装置790との
間の交信はシリアル通信によって行なわれる。
一方、ユニット制御装置280は、管理装置400との間で
カード番号等のデータの送受信を行なうため、光トラン
シーバ185を介して光ケーブルまたは同軸ケーブルから
なる低層ネットワーク用通信ライン510に接続可能にさ
れている。この実施例のカード発行機200は、ユニット
制御装置280によって前面パネル201に設けられた各種表
示器221〜225等からなる状態表示手段をカード発行手順
に従って点灯もしくは点滅させることによって利用者に
操作手順を認識可能に可視表示するとともに、排出した
カードや釣銭忘れを防止するようにしている。
すなわち、カード発行機200の電源が投入され、カー
ド発行の準備が終了するとユニット制御装置280は、先
ず前面パネル201に設けられた発行中表示器221を点灯さ
せ、かつ紙幣挿入表示器223を点滅させて紙幣の挿入を
促す表示を行なって紙幣挿入待ち状態にあることを外部
に知らせる。この状態で紙幣挿入口211に紙幣が投入さ
れるとユニット制御装置280は金額表示器213に投入され
た金額に相当する数字を表示させ、かつ購入選択スイッ
チ212内蔵の購入ランプLMP1〜LMP5を投入金額相当分ま
で点灯させる。つまり、千円ならランプLMP1のみ、3千
円ならランプLMP1〜LMP3、5千円ならランプLMP1〜LMP5
を点灯させて、操作可能なスイッチを明示させるように
なっている。この状態で有効な購入選択スイッチ212の
いずれか一つがオンされると、紙幣挿入表示器223を消
灯させ、代わりにカード発行口202近傍のカード発行表
示器224を点滅させてカードが排出されることを利用者
に知らせる。
それから、ユニット制御装置280は、実際にカード発
行口202よりカードを排出するときには金額表示器213と
購入ランプLMP1〜LMP5を消灯させる。そして、このとき
釣銭があれば紙幣払出表示器225を点滅させて注意を喚
起させながら釣銭の払出しを実行する。なお、釣銭がな
いときは紙幣払出表示器225は消灯のままにしておく。
また、カード排出時には利用者がカード発行口202に排
出されたカードを抜き取るとカード発行表示器224の点
滅を中止して消灯させる。
一方、釣銭があるときは紙幣払出表示器230が釣銭の
除去を検出して送ってくる払出完了信号を受けてから紙
幣挿入表示器223を消灯させる。
ユニット制御装置280による前面パネル201上の各種表
示器の状態遷移を表8に示す。
同図において○は点灯、×は消灯、△は点滅、Dは投
入金額に応じた数値表示、Bは金額に対応したランプを
点灯すくことをそれぞれ意味する。なお、表8には各状
態において紙幣挿入口211の紙幣受付状態がどのように
なっているかも併せて示した。これよりカードおよび釣
銭が除去されるまで次の紙幣挿入ができないことが分か
る。
第41図には、ユニット制御装置280の構成例が示され
ている。
発行機のユニット制御装置280は、カードリーダ制御
装置288およびカード発行制御装置790を統括的に制御す
るユニットコントローラ290と、管理装置400とのデータ
伝送に係る制御をするデータ伝送コントローラ551と、
データ伝送コントローラの制御下でネットワークにおけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行うネッ
トワークコントローラ553等から構成されており、通信
系に関してはパチンコ機のユニット制御装置180と全く
同一の構成である。すなわち、各コントローラ290と551
間および551と553間のデータの受け渡しは、デュアルポ
ートメモリ(RAM)550および552を介して実行できるよ
うに構成されている。このうち、メモリ552は、送信デ
ータ記憶領域と受信データ記憶領域とに分かれており、
全ての送受信データ長を同一長にする(パケット化)の
ための調整機能と、データ伝送の高速化(2.5Mbps)を
計るための緩衝機能とをもっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図るか分岐回路540
に接続可能にされている。上記光コネクタ186に光トラ
ンシーバ285が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置280内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、発行機のユニット制御装置280がパチンコ機の
ユニット制御装置180と異なる点は、ユニットコントロ
ーラ290がカードリーダ制御装置288と直接交信すること
はせず、カード発行制御装置790を介して行なうことで
ある。そのため、ユニットコントローラ290とカード発
行制御装置790のとの間には送受信データのレベル変換
を行うトランシーバ571が接続されている。
また、ユニットコントローラ290には、台番号設定器2
05やリセットスイッチ207からの入力信号を所定のタイ
ミングでデータバス581上にのせたり発行中表示器221等
の各種ランプを表示させる駆動信号をラッチしたりする
入出力コントローラ576と、紙幣識別器210、紙幣払出器
230および購入選択スイッチ212からの入力信号を所定の
タイミングでデータバス581上へのせ、かつ紙幣識別器2
10および紙幣払出器230への制御信号をラッチする入出
力コントローラ578が接続されている。
ユニットコントローラ290から紙幣識別器210への制御
信号としては、真紙幣と判定された紙幣を10000円、500
0円、1000円の区別をして金庫内へ収納するための指示
信号と、紙幣挿入口への紙幣挿入を可としたり、不可と
したりするための指示信号がある。
また、紙幣識別器210からユニットコントローラ290に
対する入力信号には、挿入紙幣が真の10000円紙幣と判
定したときの信号と、挿入紙幣を真の5000円紙幣と判定
したときの信号と、挿入紙幣を真の1000円紙幣と判定し
たときの信号と、紙幣判定後に、紙幣挿入口方向へ紙幣
が引き抜かれたときに出力されるアラーム信号と、紙幣
の挿入があり、該紙幣を識別中であることを示すための
信号と、紙幣詰まりが発生したことを示すための信号
と、金庫内の紙幣収納が満杯になったことを示すための
信号とがある。
一方、ユニットコントローラ290から紙幣払出器230に
対する制御信号としては、紙幣払出枚数をバイナリコー
ドで設定するための指示信号と、枚数設定値に基づいた
紙幣の払出しを実行させるための指示信号と、払出し実
行結果を表示するためのモニタ表示器(図示しない)の
表示をクリアにするための指示信号とがある。
また、紙幣払出器230からユニットコントローラ290に
対する入力信号としては、紙幣を1枚出す度に出力され
る信号と、払出し中装置内で異常が発生し、払出し動作
が実行できないときに出力されるアラーム信号と、紙幣
収納部の紙幣残量が20枚以下になったことを示す信号
と、紙幣払出し動作を実行中であることを示すための信
号と、紙幣払出し動作が終了し、紙幣発行口の紙幣が取
り除かれたことを示すための信号とがある。
さらに、ユニットコントローラ290には、購入金額を
表示する金額表示器213や発行機の異常の種類を示す番
号を表示するモニタ表示機206をダイナミック表示させ
るためのデコーダ586,587とデコーダドライバ588,589や
データバス581を介して接続されている。
表9に、上記モニタ表示器206に表示されるエラー番
号とその内容および処理の一例を示す。
上記表9において、*印の付されているエラーが発生
した場合はシステムダウンとしてリセットがかかる。ま
た、エラー表示が点滅している場合はエラー回復処理
後、リセットボタンを押す必要があることを示してい
る。
なお、585はユニットコントローラ290から出力される
アドレス信号をデコードしてプログラムメモリ558やユ
ニットメモリ550、入出力コントローラ576,578およびデ
コーダ586,587、デコーダドライバ588,889の選択信号を
形成するデコーダである。
さらに、この実施例のユニット制御装置280において
は、金額表示器213を駆動させるべくユニットコントロ
ーラ290から出力される表示データのうち、2msのような
間隔で周期的に出力される桁セレクト信号(コモン信
号)をリセット回路555に、ウォッチドッグパルスとし
て入力するようにしている。リセット回路555はパワー
オンリセットの他、このウォッチドッグパルスを監視し
てパルスがなくなると各コントローラ290,551,553に対
するリセット信号を発生する。
上記のごとくユニット制御装置280は、管理装置400、
カード発行制御装置790の二方向に情報交換の窓口を有
しており、管理装置400の制御下のもとにカードを発行
するための制御を行なうとともに、発行処理の結果とし
て発生する発行機における稼働情報を定期的に管理装置
に送信するソフトウェアを有している。
管理装置との間のデータの送受信は、パチンコ機と同
様ユニットメモリ550を介して行なう。ユニットメモリ5
50の構成はパチンコ機のそれと全く同一(第24図参照)
であり、送信データエリアSDAと、受信データエリアRDA
と、送信データや受信データがメモリ内にあることを相
手方のコントローラに伝えるためのコマンドやステータ
ス情報の入る共有データエリアCDAとが設けられてい
る。
表10および表11に、各々上記ユニットメモリ550内の
送信データエリアSDAおよび受信データエリアRDAの構成
例を示す。交信用エリアCCAの構成はパチンコ機のユニ
ットメモリのそれと全く同一である(表3参照)。
上記表10に示されているホットコードは、システムの
立上りのときに管理装置400がユニットメモリ550の送信
エリア内に、例えば010101……01なるコードを書き込ん
でおいて、定期的に管理装置に送って、静電気等のノイ
ズによるRAMデータの破壊の有無をチェックし、送信デ
ータの異常を速やかに検出できるようになっている。
なお、上記表10に示されているモニタ情報1は、表12
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、発行機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表13に示すようにカードリー
ダの異常を示すビット、カードの有無を示すビット、同
紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣詰まりを示すビ
ット、紙幣の強制引き抜きを示すビット、残金払出器の
紙幣タンク内の状態を示すビット、残金払出器の異常を
示すビット等により構成されている。
第42図(A)〜(C)に前述した精算機300の構成例
を示す。
この実施例の精算機300は、挿入されたカードCDの磁
気記録部に記録されたカード番号を読み取ってコードの
チェックを行なうカードリーダを内蔵し、管理装置から
のデータを受け取った後カードを回収するカード精算装
置310と、そのカードについて使用されずに残った未使
用金額に相当する金額を払い戻すための残金払出装置32
1,325と、遊技により獲得した持玉数を印刷したレシー
トを発行するプリンタ330と各種表示器340〜342およ
び、精算機300全体の制御を行なうユニット制御装置350
等により構成されている。
この精算機300は上面パネル301が上下方向回動可能に
構成され、上記カード精算装置310に対応して、上面パ
ネル301の前端にはカード挿入口302が、また上面パネル
301の上面には、獲得した賞球数(持玉数)を表示する
玉数表示器303および未使用金額を表示する金額表示器3
04が設けられいる。しかも、この実施例の精算機300は
パチンコ店に設置されるカウンタを構成できるように上
面がフラットに形成され、かつ玉数表示器303と金額表
示器304が2組設けられており、そのうち一つは前方に
傾斜して遊技客にとって読み取り易く、他方の後方に傾
斜してカウンタ内側の係員にとって読み取り易いように
なっている。また、上面パネル301の上面後方寄りに
は、上記表示器の表示を「0」にクリアする表示リセッ
トスイッチ305が設けられている。遊技客が、先ずカー
ド挿入口302よりカードを投入すると、カード精算機300
内のカードリーダ800がカードCDの磁気面に記録されて
いるカード番号を読み取って管理装置400に送り、その
カードに関するデータを受け取る。そして、金額表示器
304に未使用金額を表示させるとともに、玉数表示器303
に獲得玉数を表示させ、プリンタ330により未使用金額
と獲得玉数および来歴データ等を印字したレシートを発
行する。また、カードリーダ内の挿入されたカードは穿
孔装置により、所定の穿孔位置PH5にパンチ穴(精算済
孔)の形成がなされてから内部のカード回収タンク314
内に排出される。
なお、この実施例では、精算機のカードリーダには記
録用ヘッドが不用であるが、記録用ヘッドを設けて、精
算済カードについては磁気面のデータを消去して排出す
ることにより、カード番号の変換方式の解読を不能に
し、カードの偽造を防止するようにしてもよい。
カードリーダとしては、パチンコ機100のカードリー
ダ800(第25図参照)をそのまま使用しており、発行機
用のカードリーダと同様後方へカードが排出可能にされ
ており、カードリーダの後方にカード回収タンク314が
配置されている。プリンタ330は、ロール状態でストッ
クされている白紙のシートを引き出して、その表面に発
行年月日と、獲得玉数および未使用残金額さらにはカー
ド来歴等を印刷し、上面パネル301の凹部301a内に開口
されたレシート発行口331より排出する。
これとともに、未使用金に相当する金銭が残金払出装
置より払い出される。残金払出装置は、紙幣を払い出す
紙幣払出器321と100円硬貨を払い出す硬貨払出器325か
らなり、紙幣払出器321に対応して全面パネル306には紙
幣排出口322が、また硬貨払出器325に対応して硬貨払出
口326が設けられている。また、精算においては、未使
用金額として1000円未満の端数が生じるので、上記のご
とく100円単位の硬貨を払い出す硬貨払出器325が必要と
される。
さらに、上記精算機300の上面パネル301の上面には、
カード精算中であることを示す精算中ランプ341、カー
ド精算不能状態を示す精算中止ランプ342が設けられて
いる。
また、開閉可能な全面パネル306の内側には、第42図
(B)に示すように紙幣不足等精算機の異常をエラー番
号を用いて表示するモニタ表示器343と、このモニタ表
示器343の表示をリセットするリセットスイッチ351と遊
技店に設置される複数の精算機の各々を区別して、特定
のカードの精算を行なった精算機を管理装置400におい
て把握できるようにするための台番号設定器352と、閉
店時に硬貨払出器325のタンク内に残った硬貨を排出さ
せるための硬貨抜取スイッチ353と、プリンタ330によっ
て発行するレシートに来歴データを印字するか否か指示
を与える印字切替スイッチ354が設けられている。
上記台番号設定器352により設定された台番号は管理
装置400に送られて、データ通信の際の伝送アドレスの
生成および各精算機ごとのデータファイル作成に供され
る。
カード精算装置310は、第42図(C)に示すようにカ
ードリーダ800と、その後方に配置された補助搬送装置3
11と、ユニット制御装置350からの指示に従ってカード
リーダ800や補助搬送装置311の制御を司るカード精算制
御装置312と、それらの電源装置313および補助搬送装置
311の後方に配置されたカード回収タンク314とにより構
成されている。
なお、上記カード回収タンク314はカード精算装置310
のフレーム315に固定された縦長のタンク収納枠316内に
着脱可能に挿入されるようになっている。また、上記フ
レーム315の側面には2つのカウンタ317と318が設けら
れ、そのうち一方に回収したカードの枚数を表示するよ
うになっている。他方のカウンタは未使用である。
補助搬送装置311は、搬送ローラ361,362と、それらに
捲回された上下一対の搬送ベルト363,364と、下方の搬
送ベルト364を駆動する搬送モータ365とからなり、カー
ドリーダ800の後端から排出されたカードを一対のベル
ト3363と364の間に挟んで後方の回収タンク315へ向かっ
て移動させるようになっている。
第42図(C)には図示されていないが、カード回収タ
ンク314にはカードがタンク内に排出されたこと、また
は一杯になったことを検出するカードセンサ319が設け
られている(第43図参照)。ただし、この実施例の精算
機300は前記台番号設定器352の最上位桁を「9」にセッ
トしたときにのみカード没収モードとなり、精算のため
挿入されたカードを精算後に上記カード回収タンクに誘
導して没収するようになっており、それ以外のときは精
算後にカードを前方へ排出して遊技客に返却するように
なっている。
第43図には、上記のごとく構成された精算機300の制
御システムの構成例が示されている。
この実施例の制御システムは、大別してユニット制御
装置350による制御系とカード精算制御装置312による制
御系とに分割されており、ユニット制御装置350が、紙
幣および硬貨払出器321,325や各種表示器303,304,341〜
343およびプリンタ330の制御と各種スイッチ類351〜35
4,305の入力の受付けを担当しており、カード精算制御
装置312が補助搬送装置311と、回収したカードの計数表
示手段としてのカウンタ317と、カードのチェックおよ
び磁気データの読出しを行なうカードリーダ800の制御
装置388の統括的な制御を担当している。そして、ユニ
ット制御装置350と精算制御装置312との間の交信はシリ
アル通信によって行われる。
一方、ユニット制御装置350は、管理装置400との間で
カード番号等のデータの送受信を行なうため、光トラン
シーバ385を介して光ケーブルまたは同軸ケーブルから
なる低層ネットワーク用通信ライン510に接続可能にさ
れている。
精算機300のユニット制御装置350の構成は、第41図に
示されている発行機200のユニット制御装置280とほとん
ど同一であり、ユニットコントローラ290に相当するユ
ニットコントローラ390とユニットメモリ550、データ伝
送コントローラ551、パケットメモリ552、ネットワーク
コントローラ553等により構成されている。
精算機300のユニットコントローラ390は、上記構成部
品の制御やカード番号のチェック、カードデータの受
信、表示等を行なって精算処理を実行するとともに、稼
動データを収集し、それをデュアルポートメモリからな
るユニットメモリ550内の送信データエリアSDAに書き込
む。ユニットメモリ550に書き込まれた稼動データは、
データ伝送コントローラ551による伝送ケーブルを介し
た管理装置400との間のデータ交信により管理装置に送
られる。管理装置から送られて来るデータも、一旦ユニ
ットメモリ550内の受信データエリアRDAに書き込まれ、
ユニットコントローラ390がこれを読み取ることによっ
てデータの受信が行なわれる。ユニットメモリ550には
送信データや受信データがメモリ内にあることを相手方
のコントローラに伝えるためのコマンドやステータス情
報の入る共有データエリアCDAが設けられている。
表14および表15に、各々上記ユニットメモリ550内の
送信データエリアSDAおよび受信データエリアRDAの構成
例を示す。交信用エリアCCAの構成はパチンコ機のユニ
ットメモリのそれと全く同一である(表3参照)。
表15に示すようにこの実施例ではカードの来歴データ
も受信して、これを時刻データとともにレシートに印刷
して排出することにより、遊技客に対し信頼度の高い精
算データであること印象づけることができる。ただし、
来歴データはカードファイル内に入っている最高20回ま
でのデータである。
なお、上記表14に示されているモニタ情報1は、表16
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、精算機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表17に示すようにプリンタの
異常を示すビット、カードリーダの異常を示すビット、
硬貨タンク内の状態を示すビット、硬貨払出機の硬貨詰
まりを示すビット、硬貨払出機の異常を示すビット、紙
幣払出機の紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣払出
機の異常を示すビット等により構成されている。
次に、前述のごとく構成されたパチンコ機100、カー
ド発行機200および精算機300を統括的に制御するととも
に稼動データをリアルタイムに収集して、停電や故障が
発生しても復旧時に直ちに元のデータ状態を復活させて
システム各部の動作を再開させ、また遊技点の経営に必
要なデータの集計を可能にするとともに、カードが破損
した場合に同一資格の復活カードを発行する管理装置40
0について説明する。
第44図に管理装置400の具体的な構成を、また第45図
に管理装置のシステム構成を示す。
管理装置400は、ミニコンクラスの中央処理装置CPUや
半導体メモリ(RAM)からなる主記憶装置M−MEM、タイ
マ(カレンダを含む)TMR、通信制御装置SCC等が格納さ
れたメイン制御装置401と、このメイン制御装置401の上
部に設けられた補助記憶装置としてのフロッピディスク
記憶装置402、ハードディスク記憶装置403とパーソナル
コンピュータ410とにより構成されている。また、パー
ソナルコンピュータ410は、メッセージや収集データを
表示するCRT表示装置411と、オペレータが指令や設定デ
ータを与えるためのコンソール412と、CPUを内蔵し、メ
イン制御装置401内の中央処理装置と通信回線および割
込回路を介して接続されたローカル処理装置413と、収
集データ等を印字するためのプリンタ414とにより構成
されている。
ローカル処理装置413と中央処理装置CPUとを結合する
ため、通信制御装置406a,406bがメイン制御装置401内に
設けられている。
上記プリンタ414は、管理装置400のスループットを向
上させるため、印字されるデータを一時的に格納するバ
ッファ414aを備えている。
さらに、この管理装置400には、パチンコ遊技システ
ムに特有なものとして、復活カードや各端末からシステ
ムにアクションを起こさせる媒体としてのテスト用カー
ドを発行するカードリーダ407やパチンコ機で発生する
“打止め”等、システムで発生した緊急情報をリアルタ
イムで印字する補助プリンタ408が上記メイン制御装置4
01の上部に設けられ、通信制御装置406c,406dを介して
中央処理装置CPUに接続されている。
SCCは、ネットワークを介して各端末機との間でデー
タ伝送を可能にするための伝送制御装置である。
また、停電発生時に、主記憶装置に揮発的に保持され
ている全ての端末の稼動データや、発行した全てのカー
ドのデータをハードディスク記憶装置403に移して保護
できるようにするため、最低でも10分間程度は管理装置
を動作できるようにする補助電源装置409が、上記メイ
ン制御装置401の下方に設けられている。
なお、本実施例においては、主としてパチンコ機100
とカード発行機200、精算機300および管理装置400から
なるシステムについて説明するが、この発明は店内放送
装置や景品交換装置、自動販売機等をも管理装置400の
制御下におくようにしたシステムにまで拡張することが
できる。特に景品交換装置は、カードを使って精算機30
0を通さずに直接景品と交換できるような方式を容易に
適用する可能性がある。
さらに、管理装置400を構成するコンソール412も、本
実施例のパチンコ遊技システムに最も適した独特のキー
構成となっている。
第46図に、コンソール412の構成例を示す。同図
(B)はコンソールの上面すなわちパネル面、同図
(A)はコンソールの背面を示す。
第46図において、412はシステムの各端末に対する営
業開始を指示するための開店スイッチ、422は同じく営
業終了を指示するための閉店スイッチで、開店スイッチ
421がオンされた後、閉店スイッチ422がオンされるまで
の間、各端末機におけるカードの運用が可能となる。ま
た、423は営業終了後に全端末機の稼動データをフロッ
ピディスク記憶装置402に格納し、管理装置へ動作の停
止を指示するための終了スイッチ、424は破損したカー
ドの復活処理を指示するためのカード復活スイッチであ
る。
なお、上記開店スイッチ421、閉店スイッチ422、終了
スイッチ423およびカード復活スイッチ424の4つのスイ
ッチは、本システムにとって特に重要なスイッチであ
り、システム稼動中安易に操作されるのを防止するた
め、その後方(図では上方)に設けられたキースイッチ
420に連動されており、キースイッチ420を回してオンさ
せた状態でないと各スイッチ421〜424を操作してオンさ
せることができないようになっている。
425,426,427は、通常のパーソナルコンピュータ等の
コンソールに設けられているのと同種のテンキー、リタ
ーンキーおよびデリートキーである。
一方、428はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をCRT表示装置411の画面上に表示させる指令を与
える表示メニュースイッチ、429はCRT表示装置に表示さ
れたデータの消去を要求するCRTクリアスイッチであ
る。また430はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をプリンタ414によって印字させる指令を与える
印字メニュースイッチ、431はプリンタ414による印字の
中止を要求する印字ストップスイッチである。432はパ
チンコ機における打止数や打止モード等の設定を要求す
るための設定スイッチ、433は、設定された打止数の賞
品球が払い出されて打止すなわち遊技継続不能状態にな
っているパチンコ機の打止状態の解除指令を与えるため
の打止解除スイッチ、434は、営業終了時に端末機を種
別ごとに強制終了させたり、通信ネットワークの異常等
に伴い正常な制御やデータ収集が不能になった場合に全
端末機を強制終了させたり、あるいは遊技客の不正を発
見した場合に特定端末機を強制停止させるための強制終
了スイッチ、435は強制停止された端末機の停止を解除
させるための終了解除スイッチ、439は日時設定用スイ
ッチである。また、実施例のコンソール412には、パチ
ンコ機での打止等緊急事態が発生した場合にオペレータ
の喚起を促す音を発生するブザー440と、その発音停止
を指示するブザーストップスイッチ436とが設けられて
いる。
上記各スイッチのうち、図中2重枠で示されているス
イッチ421〜424,432〜436は、ランプ内蔵型のスイッチ
で、これらのスイッチがオンされて対応する処理の実行
中もしくは状態継続中内蔵ランプが点灯される。ただ
し、ブザーストップスイッチ436内のランプは、ブザー
と連動し、ブザー発音中点灯され、ストップスイッチ43
6が押されると消灯する。
さらに、この実施例のコンソール412には、その背面
に、テストカード発行指令を与えるためのテストカード
スイッチ437と、システム導入時に購入玉の交換レート
や店コード、端末機の総台数、入賞球1個当たりの賞品
球数等の設定値の設定要求を行なうためのビルトインス
イッチ438が設けられている。これらのスイッチ437と43
8は、他のスイッチと異なり、通常はほとんど使用しな
いスイッチであり、かつ特定の者(遊技店の支配人等)
が存在を知っていればよいスイッチであるため、コンソ
ールの背面に設けられている。
ここで、上記テストカードについて言及する。既に説
明した構成より明らかなように、この実施例の遊技シス
テムは、すべての端末機(パチンコ機、カード発行機、
精算機)が管理装置の制御下にあり、カード番号等のや
り取りによって稼動可能な状態に移行するようになって
おり、端末単独では動作不能である。しかるに、パチン
コ機は使用頻度が高いため、玉詰まりやいわゆるチュー
リップなどの役物が故障したりすることが多いととも
に、出玉率の調節のため遊技領域内の釘調整が必要であ
る。その場合、修理や釘調整後に試し打ちを行なうこと
になるが、本実施例では、前述した各パチンコ機の制御
ユニット160内のテスト用スイッチ179をオンさせ、かつ
管理装置によって発行された特殊なテスト用カードを制
御ユニット160のカード挿排口802aより挿入すると、一
定の持玉数が与えられてパチンコ機単独で遊技動作が実
行可能になるように構成されている。これによって、非
営業時における試し打ちではシステム全体を立ち上がら
せる必要がない。また、営業中においては、遊技中の稼
働データを損なうことなく試し打ちを行なうことができ
る。
なお、管理装置400に設けられるカードリーダ407は第
25図に示すパチンコ機内のカードリーダ800と全く同じ
構成でよい。
ただし、内部に白紙カードを有さず、外部から白紙カ
ードを挿入して磁気面にコードを記録して排出する方式
を探るようにしてもよい。その場合にはカードタンクを
省略できる。また、管理装置400により発行される前記
テストカードや復活カードは必ずしも他の一般カードの
ように使用年月日や発行通し番号等を明記する必要がな
いので、印字装置を省略してもよい。ただし、印字装置
を組み込んで、テストカードである旨を印字して発行す
ることもできる。なお、復活カード発行の際には穿孔装
置807によってカードの所定の穿孔位置PH2にパンチ穴を
開けるようになっている。
上述したようにこの実施例の端末機100,200,300はす
べて管理装置400の管理下に置かれ、管理装置400が起動
されていないと、原則として単独で動作できない。従っ
て、システムの立上り時には管理装置400によってすべ
ての端末機に設定値を与えてイニシャライズを行なう。
しかも、このイニシャライズに先立って、データ伝送を
可能にするため各端末機から台番号を吸い上げて1つ1
つの伝送アドレスを形成する。そして、システム稼動中
はすべての端末機の稼動データをリアルタイムで収集し
て主記憶装置M−MEMに保持するようになっている。
このように、本実施例では管理装置400の取扱うデー
タの量は膨大なものとなる。そこで、実施例ではこれら
のデータをファイル管理により整理して取扱いを容易に
している。
表18に管理装置400によって管理されるデータのファ
イル構成例を示す。
これらのファイルは通常主記憶装置M−MEM内に記録
されるが、すべてのファイルは停電時にハードディスク
記憶装置403にセーブされる。また、端末機に関するデ
ータファイルすなわちパチンコ機ファイル(以下P機フ
ァイルと称する)、発行機ファイルおよび精算機ファイ
ルは、営業終了時にフロッピーディスク記憶装置402に
記憶され、月別の稼動データ集計等に供される。
次に、表18に示されている各ファイルについて更に詳
しく説明する。
同表における設定値ファイルFL1は、システム導入時
にコンソールの入力によって予めハードディスクに記憶
される購入玉の交換レートや店コード、端末台数、賞品
球数、打止数等のシステムの特性や構成に応じて変動す
る設定値である。この設定値ファイルは通常営業開始時
にハードディスクHDDより主記憶装置にロードされる。
また、設定値ファイルFL1は、パチンコ機の入替えの際
等にビルトインスイッチを押してコンソールより更新で
きるようになっている。
表19に設定値ファイルFL1の構成例を示す。
同表において、購入玉交換レートとは、購入金額単位
(例えば200円)に対する貸玉数すなわち最小の持玉数
であり、NAU台数とは、データ伝送システムとしての高
層ネットワークと低層ネットワークとの連結部に設けら
れるネットワークアダプタユニット(通信制御装置)の
総数である。また、符号iで示されるテーブルには、あ
るパチンコ機からあるパチンコ機までの賞品球数が設定
される。この賞品球数には1台につき2種類の賞品球数
が設定できるようになっている。しかも、i=1〜16で
示されるようにこの実施例では、遊技店の全パチンコ機
を16のグループに分割して、各々メインとサブの2つの
賞品球数を別個に設定できるようになっている。ただし
同一の設定値のパチンコ機には連続した台番号が与えら
れ、その先頭番号と末尾番号とによって対象範囲が指定
される。
さらに、jで示されるテーブルには打止数が設定さ
れ、kで示されるテーブルには打止モードが設定され
る。ここで、打止モードとは、打止数の算出の仕方(演
算式)を示し、例えば単純に払出し賞品球数が打止数に
達したときをもって打止とするモードや、払出し賞品球
数から打込球数を引いたものが打止数に達したときをも
って打止めとするモード等がある。特に限定はされない
が、この実施例ではj=1〜16,k=1〜16で示されるよ
うに、各々16のグループに分けて独立に打止数および打
止モードを設定できる。
表20に、データ伝送に使用される伝送アドレスのファ
イルFL2の構成例を示す。
表20において、種別フラグの端末の種類を示すための
フラグで、「1」がパチンコ機、「2」がカード発行
機、「4」が精算機であることを、そして、「0」が端
末の不存在を各々示す。台番号および通し番号は「4」
と「9」除いて作られた端末機の番号とその通し番号で
あり、ユニット番号は、端末の種類にかかわらず一つの
NAU(ネットワークアダプタユニット)の下に置かれた
各端末機の番号すなわち後述の低層ネットワーク上での
アドレスとなる番号、またチャネル番号は管理装置から
見た各端末機のアドレスすなわち後述の高層ネットワー
ク上でのアドレスとなる番号である。ただし、実施例の
システムでは一つのNAUの下に接続されるパチンコ機台
数を64台以下としている。
NAU番号と台番号は既に述べたように設定スイッチ(1
71,205,305,561)で与えられる番号で、パチンコ店の場
合、パチンコ機の台番号は、慣例として「4」と「9」
を除いた数字で与えられる飛び番号である。ここで
「4」と「9」を使用しないということは8進法表現が
可能であることが分かる。そこで、10進数表示された台
番号を表21に示す変換テーブルを使って0〜7の数字の
みで表現する。これに従うと、例えば「258」なる台番
号は「247」と表記される。
これを2進化8進法によりバイナリコードで表現する
と、「010・100・111」となる。このコードは10進法の
「167」を示しており、これによって、「4」と「9」
の抜けたパチンコ機台番号が連続した通し番号となる。
一方、低層ネットワーク上でのアドレスを8ビットに抑
えるため上記コードの下位8ビットをとって、これを2
進化8進法で表されたコード「1010・0111」とみなし、
これをHEXA表現すると、「A7H」となる。さらに、一つ
のNAU下にはパチンコ機以外に発行機や精算機等の端末
機も接続されており、それらにも8ビットのユニット番
号を与えるため、一つのNAU下のパチンコ機の台数を64
台に制限し、上記コード「A7H」とコード「3FH」との論
理積をとって「27H」を得る。この実施例ではこれをユ
ニット番号とするものである。そして、このユニット番
号の頭にNAU番号を付けた「NAU番号+ユニット番号」を
チャネル番号としている。このような方法により、
「4」と「9」を使用しない台番号を有するパチンコ遊
技店の慣例において、2進法のみを使ってデータ処理を
行なうマイクロコンピュータの特性に合致した効率の良
いアドレス処理が可能となる。
上記ファイルは、回線テスト後の管理装置によるユニ
ットテーブル要求の返答データに基づいて全端末機につ
いて作成されている。
表22にカードファイルFL3の構成例を示す。カードフ
ァイルFL3には、各カードごとの情報が入る。
同表において、カード番号は発行通し番号nから関数
f(n)を用いて、得られる番号であり、持玉数と金
額、カード状態は発行通し番号nとカード番号で特定さ
れるカードの現在状態を示す情報で、この実施例では以
下カードテキストと称する。なお、ここでカード状態と
は、表23に示すように、遊技に使用されていないフリー
状態を示すビット、遊技中を示すビット、遊技機から一
時的に離れる中断中を示すビット、既に精算機における
精算を行なったカードであることを示すビット、カード
の持玉数および残金がともにゼロになったことを示すビ
ット、過去に1回以上打止めを発生したことを示すビッ
ト、強制終了されたパチンコ機で使用されたカードであ
ることを示すビット、復活されたカードであることを示
すビット等により構成されている。
一方、表22に戻って、カードファイルFL3には、カー
ドの現在存在している端末の位置を示す所在端末通し番
号と、所在端末番号が登録される。パチンコ機遊技店で
は慣例として、「4」と「9」の数字を台番号として用
いないので、裏と表の2種類の端末番号が発生する。
また、表22においてiカウンタとはカードがアクショ
ンを起こした数すなわち、カードが有機的結合体たるシ
ステムから外部へ排出動作された回数を示すもので、こ
の回数に対応して、そのときの台番号、持玉数、金額、
時刻等のカード情報すなわちカードの来歴が記録され
る。統計的に見て遊技者は1日20台以下のパチンコ機で
遊技するのがほとんどであるので、この実施例では最高
20回までカード来歴を記録することとした。ただし、20
回を超えた場合には、i=20で示されるテーブルを更新
する形で記録される。なお、上記の場合、iカウンタは
遊技中断を計数しない。つまり、中断時に各カード情報
を新しいエリアに記録するが、中断解除後の遊技終了ス
イッチオン時にカウンタを更新せず同一エリアに重ねて
カード情報を記録することによりiカウンタの値を実質
的な遊技台数と一致させている。
ここで、カードの状態およびアクションとカードファ
イルFL3のカード情報の登録について第47図を用いて説
明する。
先ず、カード発行機200においてカードの発行が行な
われると、カードが排出されて、カードは未発行(白
紙)状態SS0からフリー状態SS1に移行する。それから、
所望のパチンコ機100にカードを挿入すると、遊技状態S
S2へ移行する。ここで遊技によってカードの持玉および
金額がゼロになると、カードが排出されて帰零状態SS3
に移る。また、遊技中に中断スイッチ115が押される
と、カードが排出されて、中断状態SS4へ移行し、同一
カードの再投入により再び遊技状態SS2へ戻る。そし
て、遊技中に遊技を終了させるべく終了スイッチ114を
押すと、カードが排出されてフリー状態SS1に移行す
る。CPUによる強制終了または打止発生によってもカー
ドが排出されて遊技状態SS2からフリー状態SS1へ移る。
そのフリー状態のカードを持って精算機300に行き精算
処理を行なうと、無効マークが付されてからカードが回
収され精算済の状態SS5へ移る。この実施例のシステム
では、中断状態SS4のカードを持ってパチンコ機に戻ら
ずそのまま精算機300に行き、精算処理を行なうことも
可能でありその場合、中断状態SS4から精算済状態SS5へ
移行する。
上記状態遷移図において、遷移方向を示す矢印に○が
付されているのでカードファイルFL3へのカード情報の
記録を伴うアクションである。また、各ブロック内に
て、××Hで示されている符号は、表23のカード状態を
示すコードを用いて対応する状態を16進数字で表現(HE
XA表現)したものである。
次に、表24にP機ファイルFL4の構成例を示す。
同表において、台番号からカード状態までの項目は、
表1に示されている送信データエリアに保持されている
データであり、これらは1秒に1回管理装置400によっ
てサンプリングされ、ファイルに登録される。また、メ
イン賞球数、サブ賞球数、打止数および打止モードは、
システム立上り時に表19に示されている設定値ファイル
FL1に基づいてP機ファイルFL4に登録される。
表25および表26に発行機ファイルFL5と精算機ファイ
ルFL6をそれぞれ示す。表25に示すデータ項目は、表10
に示されている発行機の送信データエリアに保持されて
いるデータ、また、表26に示すデータの項目は表14に示
されている送信データエリアに保持されているデータと
各々一致する。これらは、1秒間に1回管理装置によっ
てサンプリングされる。
表24〜表26において、セーブ欄に○印が付されている
データは、営業終了時にフロッピディスクFDDにセーブ
されるデータである。
次に上記のごとく構成された端末機としてのカード発
行機200、パチンコ機100、精算機300およびそれらの端
末機の集中制御を行なう管理装置400を有機的に結合し
て、データ伝送およびカードの運用を可能にするデータ
伝送路(ローカルエリアネットワーク)について説明す
る。第48図に階層的データ伝送路を用いたパチンコ遊技
システムの構成例を示す。
すなわち、100〜1000台の端末機は、例えば遊技店の
島設備のような単位で20〜40台ずつグループ化され、各
群の端末機は、リング状の伝送路上を高速で巡回するト
ークンと呼ばれるアクセス権をつかまえたノード(端末
機)がパケットの形でデータの送受信を行なう権利を有
するようにされたトークンパッシング方式の低層ネット
ワーク(トークンバス)510によってネットワークアダ
プタユニット(以下、NAUと称する)530に接続されてい
る。
そして、各低層ネットワーク(トークンバス)510を
制御する複数個のNAU530は、CSMA/CD方式の高層ネット
ワーク520を介して管理装置400に接続されている。
上記低層ネットワーク510は2.5Mbps(メガビット/
秒)のような伝送速度を有し、高層ネットワーク520
は、10Mbpsのような伝送速度を有するように制御され、
NAU530は両者の伝送速度の差を吸収して円滑なデータ伝
送を可能とするバッファとして作用し、これによって、
管理装置400の負担を軽減し、大量の稼動データの収集
を可能にしている。
第48図において符号Pで示されているが端末機として
のパチンコ機、符号Hで示されているのがカード発行
機、また符号Sで示されているのが精算機である。
各端末機P,H,Sは、ネットワーク510から分岐された分
岐線に接続されている。各分岐線の終端に各々の端末機
の制御ユニット160,250および350が接続されている。第
48図において符号Uで示すのが、各端末機の制御ユニッ
トである。
第49図に、上記低層ネットワーク510と高層ネットワ
ーク520間のデータ伝送の緩衝を行なう上記NAU(ネット
ワークアダプタユニット)530の回路構成例を示す。
この実施例のNAU530は、低層ネットワーク510におけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう低
層ネットワークコントローラ533と、CSMA/CD方式の高層
ネットワークにおける送受信権の確立およびデータの直
並列変換を行なう高層ネットワークコントローラ537
と、これらのネットワークコントローラ533と537との間
のデータ転送を制御するデータ伝送コントローラ535と
を備えている。上記コントローラのうち、低層ネットワ
ークコントローラ533は、トークンパッシング専用の通
信用LSIからなり、高層ネットワークコントローラ537と
データ伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピュ
ータによって構成されている。そして、これらのコント
ローラ533と535との間および535と537との間には、低層
ネットワーク510と高層ネットワーク520のデータ伝送速
度違いを吸収するための緩衝用パケットメモリ534と536
とがそれぞれ接続されている。上記パケットメモリ534,
536はデュアルポートメモリにより構成され、送信デー
タエリアと受信データエリアとを有する。また、上記低
層ネットワークコントローラ533と低層ネットワーク
(トークスバス)510との間には、送信信号と受信信号
の分離および結合を行なう分岐回路531と、送受信デー
タ信号のレベル変換を行なうレベル変換回路532が接続
されている。また、同様に、高層ネットワークコントロ
ーラ537と高層ネットワーク520との間には、レベル変換
回路538と分岐回路539が接続されている。
さらに、この実施例のNAU530には、複数個接続されて
いるNAUを互いに区別するための番号を設定するNAU番号
設定器561と、各NAU530の制御下にある低層ネットワー
ク510上に存在する端末機のうち最小台番号を設定する
最小台番号設定器562と、低層ネットワーク上に存在す
る端末機の台数を設定する台数設定器563とが設けられ
ている。各設定器561〜563の設定値は、NAU530内のデー
タ伝送コントローラ535に入力され、NAU番号は高層ネッ
トワーク520における各NAUの伝送アドレスの形成に使用
される。また、最小台番号と台数とにより低層ネットワ
ーク510における各端末機の伝送アドレスが形成され
る。
上記階層的ローカルネットワーク(第48図)において
は、システム立上り時に管理装置400が各NAU530を通じ
て回線テストと、各端末機に対する設定値の設定を行な
うとともに、システム稼動中にはNAU530が低層ネットワ
ーク510を使用して1秒間に1回ずつ端末機P,H,Sから稼
動データを収集して自己のメモリ内に蓄積する。そし
て、蓄積データは、管理装置400からの要求に応じて同
じく1秒間に1回ずつ高層ネットワーク520を通して各N
AU530から管理装置400内のデータファイル内にストック
される。
上記のごとく、通信ネットワークがNAU530をバッファ
とする階層的構成にされ、高層ネットワーク520が低層
ネットワーク510の伝送速度2.5Mbpsの4倍の伝送速度を
有するようにされているため、100〜1000台の端末機を
有するシステムにおいても、各端末機から表1、表10、
表13に示すような大量の稼動データを1秒間に1回管理
装置へ収集することができる。
表27には、上記データ伝送システムにおいて管理装置
400からカード発行機200のユニット制御装置280に送信
される発行機から見た受信パケットの種類、また表28に
はカード発行機200から管理装置400へ送られる送信パケ
ットの種類がそれぞれ示されている。
表28に掲記されている“カード購入”パケットは、カ
ード発行機200の紙幣挿入口211に紙幣が挿入され購入選
択スイッチ212がオンされたときに、ユニット制御装置2
80から管理装置400に対してそのカードに関するカード
番号と発行通し番号を要求するためのパケット、また表
27の“カード購入ACK"パケットはそれに対する応答パケ
ットである。
この実施例のシステムにおいては、カード発行機200
に紙幣が投入される前にカード番号等の予約を行ない、
実際に紙幣投入されたときに金額を印字して発行できる
ように前準備を行なえるようにするため、カード発行機
200がカード金額の欄が「0」の“カード購入”パケッ
トを送信してくると、管理装置400は発行予約のパケッ
トであると判断し、発行通し番号とカード番号を決定し
てカードファイル内に当該カードのエリアを確保してか
ら、発行通し番号とカード番号を入れたACKパケットを
カード発行機に返す。一方、紙幣の投入があったときは
カード発行機が管理装置に対してカード金額の欄に実際
の購入金額を入れた“カード購入”パケットを送信す
る。すると、管理装置はカード番号の欄を見て発行予約
済みのカードであると判断してカードファイルを検索
し、当該カードのデータエリアに購入金額や発行時刻等
のデータを書き込んでからACKパケットを発行機に返す
ようになっている。
なお、上記“カード購入”パケットとその応答パケッ
ト以外は、パチンコ機と管理装置との間で送受信される
パケットと共通である。
また、表27においてNAKなるパケットは、管理装置400
がユニット制御装置280からの“カード購入”パケット
を受信したときの相手に対する否定応答であり、パケッ
トデータが異常であったような場合にNAKパケットが送
信される。
なお、表27および表28に示されている各パケットのコ
ード09H,80H,……は、16進数で表示したものであり、そ
のコードは一例であってこれに限定されるものでないこ
とはいうまでもない。
第50図〜第55図には、上記データ伝送システム(ロー
カルネットワーク)においてカード発行機200と管理装
置400との間で送受信されるパケットのフォーマットの
代表的な例を示す。
このうち第50図にカード発行機に対する“回線テス
ト”パケットの構造(他の端末と共通)を、また、同図
(B)にカード発行機から管理装置に対する応答たる
“ACK"パケットの構造を示す。
第50図(A)のパケットにおける「発行機番号」〜
「チャネル番号」の欄には初期化の際に予めNAUがNAU番
号設定スイッチ561や台番号設定スイッチ562等の設定値
に基づいて算出しておいた番号を、管理装置からの“回
線テスト”パケットを受信した時点で入れて対応する発
行機に送る。一方、第50図(B)のパケットにおける
「発行機番号」〜「チャネル番号」の欄にはユニットコ
ントローラ290が台番号設定器205の設定値に基づいて予
め算出しておいた番号を入れて送信するようになってい
る。
なお、第50図において、LHDで示されているのは低層
ネットワーク520で使用されるパケットヘッドで、低層
ネットワーク510内でのNAU530と各端末機との間のデー
タ伝送は、パケットヘッドLHDを用いて行なわれ、高層
ネットワーク520内での管理装置400とNAU530との間のデ
ータ伝送は、高層用パケットヘッドHHDを用いて行なわ
れる。
また、管理装置400からNAU530を介して各端末機への
データの伝送は、2つのパケットヘッドHHDとLHDを使っ
て行なわれる。この場合、上位のパケットヘッドHHDに
よって、伝送先の端末機の属するネットワークアダプタ
が指定され、そこにパケットが取り込まれると、上位の
パケットヘッドHHDが外され、下位のパケットヘッドLHD
のみをヘッドとして低層ネットワーク510上に送り出さ
れ、指定された端末機にパケットが伝送される。
一方、各端末機から管理装置400に対してデータを伝
送する場合、先ず端末機は低層ネットワーク用のパケッ
トヘッドLHDのみをデータの頭に付けて低層ネットワー
ク510上に送り出す。すると、そのパケットはNAU530に
よって取り込まれ、そこでパケットヘッドLHDの頭にさ
らに高層ネットワーク用パケットヘッドHHDを付けて高
層ネットワーク520上に送り出し、管理装置400へ伝送さ
れるようになっている。
第51図には管理装置400から各カード発行機200に対す
る“初期値設定”パケットの構成例を示す。※3で示す
データ欄には、管理装置の設定値ファイル(表19参照)
から読み出されたデータが入っており、これらはユニッ
トメモリの受信データエリアに格納される。上記受信デ
ータのうちホットコードのみは、ユニットメモリの送信
データエリアにもコピーされる。この受信パケットに対
する応答はない。
第52図には、管理装置から発行機に対するデータを伴
わない各種指令パケットの構成例を示す。同図のパケッ
トタイプ欄の×,×には、コード90H(開店コード)、9
1H(閉店コード)、95H(強制終了要求)、96H(強制終
了解除)またはB1H(リスタート)のいずれかのコード
が入る。これらの受信パケットに対する管理装置への応
答もなく、一方的な指令送信である。
第53図(A)〜(C)には、カードの発行予約を管理
装置400に要求する“カード購入”パケットとその応答
パケット“ACK"および“NAK"の構成例を示す。
カード発行予約の際の“カード購入”パケットのデー
タ欄には、対象カードが当該発行機において何番目の発
行カードであるかを示す発行受付番号mのみ入れ、カー
ド金額やカード番号、発行通し番号は「0」として送
る。一方、その応答“ACK"パケットのデータ欄には管理
装置において発行受付番号mから決定した全発行機に関
する発行通し番号nと、この発行通し番号nから演算し
たカード番号を入れて送る。ACKパケットの最後の「チ
ェックサム」欄には発行機番号から発行受付番号での加
算値がチェックコードとして入っている。
一方、発行機に紙幣が投入され、購入金額が決定され
たときに発行機から管理装置に送られる“カード購入”
とその応答パケットの構成は第53図のパケットと全く同
じであり、送信パケットのカード金額の欄に実際の購入
金額を入れるとともに、カード番号と発行通し番号の欄
には予約時に既に決定された番号を入れて送る点のみ異
なる。
さらに、第54図には“決定データ送信”パケットの構
成例が、また第55図(A),(B)には“ユニット復旧
データ”の送受信パケットの構成例が示されている。
このうち、“定時データ送信”パケットには、ユニッ
トメモリの送信データエリア内のすべてのデータを入れ
て送り、管理装置はこのデータを受信して発行機ファイ
ル内の当該発行機のデータを更新する。ただし、送信デ
ータのうちカード金額および発行受付番号は管理装置に
おいて利用されないデータであるので、送信されてもフ
ァイル内に登録されない。
一方、“ユニット復旧データ”パケットには、管理装
置の発行機ファイル内の全データと設定値ファイルから
読み出した年月日、識別コードおよびホットコードを、
ユニットメモリ550のデータエリアの構成に一致させて
送ってくる。ただし、ユニットメモリの送信データエリ
アと重複する受信データパケットヘッドとカードテキス
トは重複した送信を省略し、ユニットコントローラ290
の側で送信データエリアから受信データエリアへコピー
するようになっている。受信データ中※4で示されるデ
ータはユニットメモリ内の受信データエリアに記入され
る。上記パケットに対する応答パケットでは送信データ
エリア内の全データのみ入れて送るようになっている。
なお、第50図〜第55図に示されているパケットは、ネ
ットワークにのせられる本来のパケットの全体でなく要
部のみであり、その他にデータの先頭を発見するための
アラートバーストや同期データ、伝送元を示すソースア
ドレスフィールドや伝送先を示すデスティネーションア
ドレス等からなるヘッダ部と、データの長さを示すカウ
ント部、誤り検出用のチェックコード部がある。これら
は、各端末機の制御ユニット内のネットワークコントロ
ーラによって自動的に生成されて付加されるようになっ
ている。
次に、上記ユニット制御装置280におけるデータ送信
に関する制御手順を第56図〜第59図を用いて説明する。
リセット回路555から各コントローラ290,551,553に対
してリセットパルスが供給されると、各コントローラは
内部レジスタや内部RAMをクリアするとともに、データ
伝送コントローラ551は、ユニットコントローラ290との
間のパラレル通信用のユニットメモリ550をもクリアす
る(ステップS101,S201,S301)。それからデータ伝送コ
ントローラ551は、ユニットメモリ550内の所定の番地
(27FF)に適当なデータを書き込む(ステップS202)。
すると、ユニットメモリ550は所定の端子から出力する
信号INTのレベルを立ち上げる。この信号INTは前述した
ようにイニシャライズ信号としてユニットコントローラ
290に供給されるようになっている。
一方、ユニットコントローラ290は、上記内部レジス
タ、RAMのクリア後、I/Oポートをクリアし(ステップS1
02)、上記ユニットメモリ550からのイニシャライズ信
号INTが立ち上がったか監視しており(ステップS10
3)、信号INTが立ち上がると台番号設定器171に設定さ
れている値を読み込んでから、その台番号より端末通し
番号とチャネル番号を演算する(ステップS104,S10
5)。そして、それらの番号をユニットメモリ550の送信
データエリアSDAに書き込む(ステップS106)。
データ伝送コントローラ551は上記送信データエリアS
DA内のチャネル番号を読み込んでそれが「0」か否か判
定しており(ステップS203,S204)、ユニットコントロ
ーラによる書込みによって「0」でなくなると、読み取
ったチャネル番号をラッチLT3(563)に書込み、続いて
ラッチLT2(562)に対しデータの送受信に使用するパケ
ットメモリ内のページ構成を指定するコマンドを書き込
む(ステップS205,S206)。すると、ネットワークコン
トローラ553は、ラッチLT3内のチャネル番号を読み込ん
で内部RAMに記憶して低層ネットワークにおける自己の
アドレスを確定し(ステップS302)、次のラッチLT2内
からパケットメモリのページ構成を読み取って記憶する
(ステップS303)。これによって送受信ページの構成が
確定する。
その後、データ伝送コントローラ551が、次のデータ
受信に使用するページ番号をラッチLT2に書き込む(ス
テップS207)。すると、これがネットワークコントロー
ラ553に対する受信許可指令となる。そこで、ネットワ
ークコントローラはラッチLT2内に受信ページ番号があ
るか否かチェックして、ページ番号があるときは受信許
可があったと判定してステップS305(第47図)以下の受
信処理に移行する(ステップS304)。ステップS305で
は、ネットワークコントローラがNAUからの送信要求が
あるか否か判定する。そして、送信要求があったとき
は、受信が可能であることをNAUに対して送信した後、N
AUから送られてきたパケットを受信して受信したパケッ
トにより送信元アドレス等の不要部分を除去し、データ
部をパラレルデータに変換してパケットメモリ582内の
指定されたページに受信したデータを書き込む(ステッ
プS306〜S308)。しかる後、ネットワークコントローラ
553は受信コマンドをラッチLT1(561)に書き込む(ス
テップS309)。
すると、データ伝送コントローラ551がそのラッチLT1
のデータを読んで受信コマンドがあることを確認してパ
ケットメモリ552の所定ページ内から受信データを読み
込んでユニットメモリ550のワーキングエリアに一時格
納する(ステップS208,S209)。それから、データ伝送
コントローラ550が次の受信ページをラッチLT2に書き込
む。これが、次のパケットの受信を許可する指令となる
(ステップS210)。この指令(受信ページ)はネットワ
ークコントローラ553によって読み取られて記憶され
(ステップS310)、データ伝送コントローラ551からユ
ニットコントローラ290への受信データの送信と並行し
て次のデータの受信が可能となる。
すなわち、データ伝送コントローラ551はステップS21
0で受信ページをラッチLT2に書き込んだならば、ユニッ
トメモリ550内のコマンドレジスタCR2をチェックして
「0」つまりユニットコントローラ290に対する他の送
信要求がないことを確認してから(ステップS211)、受
信パケットタイプから受信データエリア内での書込み位
置を確定してワーキングエリア内の受信データをユニッ
トメモリの受信データエリアに移す(ステップS212,S21
3)。それから、交信用エリアのコマンドレジスタCR2に
受信パケットタイプ名を書く(ステップS214)。
すると、ユニットコントローラ290がコマンドレジス
タCR2を監視していてパケットタイプが書き込まれたと
判定すると、そのパケットタイプに対応した処理を開始
する(ステップS107,S108)。そして、その処理が終了
した時点でコマンドレジスタCR2をクリアする(ステッ
プS109)。一方、データ伝送コントローラ551は、ステ
ップS214で受信パケットタイプ名をコマンドレジスタCR
2に書き込んだ後、そのパケットが“初期値設定”パケ
ットか否か判定し、“初期値設定”パケットならば定時
データの送信を開始するため、ユニットメモリ内の定時
タイマ(1秒)をセットする(ステップS215,S216)。
受信パケットが“初期値設定”パケットでなかったとき
はステップS217で“回線テスト”パケットか否か判定す
る。もし、“回線テスト”パケットであったなら、ステ
ップS218でその応答たる“ACK"パケットの送信のための
処理を実行し、“回線テスト”パケット以外のときはそ
のまま他の処理へ移行する。
次に、第58図を用いてパケット送信処理について説明
する。
ユニットコントローラ290は“カード購入”、“定時
データ”等のパケット送信要因が生じると、先ずユニッ
トメモリ550の送信データエリア内の「パケットタイ
プ」欄にパケットタイプ名を書く。つまり、パケットヘ
ッドを作成する(ステップS121)。それから、ユニット
メモリ内のコマンドレジスタCR1をチェックして他の送
信パケットが既に入っているか否かチェックし、他の送
信パケットがないときはコマンドレジスタCR1に送信し
ようとするパケットタイプ名を書いてから送信タイマを
セットする(ステップS122〜S124)。コマンドレジスタ
CR1へのパケットタイプ名を書込みが、データ伝送コン
トローラ551に対する送信指令となる。一方、データ伝
送コントローラ551は、コマンドレジスタCR1にパケット
タイプが入ったか否か監視しており(ステップS221)、
パケットタイプが入ったことを知ると送信パケットタイ
プに応じた送信データを、ユニットメモリ内の送信デー
タエリアから読み出し、送信先であるNAUのアドレス
(固定)と送信データのバイト数とともにパケットメモ
リ内のページ0に書き込む(ステップS222,S223)。
しかる後、データ伝送コントローラ551はページ0内
のデータの送信コマンドをラッチLT2に書き込む(ステ
ップS224)。
すると、これがネットワークコントローラ553に対す
る送信指令となり、ネットワークコントローラ553は送
信コマンドの有無を調べ、コマンドがあったときはネッ
トワーク上での送信権の獲得を待ち、送信権を獲得した
ならNAUからの送信許可を待つ(ステップS321〜S32
3)。それから、パケットメモリのページ1内のデータ
を送信した後、送信結果をラッチLT1に書き込む(ステ
ップS324,S325)。これを受けてデータ伝送コントロー
ラはラッチLT1を調べて送信成功の有無をチェックし、
失敗したときは、上記送信処理を3回まで繰り返す(ス
テップS225,S226)。
そして、送信結果を、ユニットメモリの交信用エリア
内のステータスレジスタSTRに書いてからコマンドレジ
スタCR1をクリアする(ステップS227,S228)。
一方、ユニットコントローラ290は、ステップS124で
送信タイマをセットした後は、コマンドレジスタCR1を
ずっと監視しており(ステップS125)、上記ステップS2
28においてデータ伝送コントローラ551によりコマンド
レジスタCR1がクリアされるまでにタイムオーバを起こ
すと、金額表示器213に送られる表示データのコモン信
号(ウォッチドッグパルス)をロウレベルに固定して、
ウォッチドッグパルスを停止させる(ステップS127)。
これによって、リセット回路555によるリセットがかか
り、ステップS101,S201,S301の初期化が行われる。
次に、定時データ送信処理について第59図を用いて説
明する。データ伝送コントローラ551は、上記ステップS
216でセットした定時タイマをチェックし(ステップS23
1)、1秒経過したときにステップS232へ進み、ユニッ
トメモリ550の送信データエリア内のデータを全て読み
出してワーキングエリアに書き込む(ステップS233)。
そして次に再び送信データエリア内のデータと比較し
(ステップS234)、一致したならば、コマンドレジスタ
CR1を見てデータ伝送コントローラに対する他の送信要
求(パケットタイプ)が入っていないか調べ(ステップ
S235)、ワーキングエリアからデータを読み出して送信
データとしてパケットメモリ552へ書き込む(ステップS
237,S238)。また、このとき送信データとともに送信先
のアドレス(NAU)と送信データの長さ(バイト数)お
よびパケットタイプ名をパケットメモリ内のページ1に
書き込む。なお、ステップS235でコマンドレジスタCR1
に他のパケット名が入っていたときはそのパケットの送
信(S236)を行ってからステップS237へ進む。
上記ステップS234でデータの一致を判定しているの
は、ユニットコントローラが送信データエリアに対して
2バイトからなるデータ部の1バイトを書き換えたとき
に、定時データを送信すると、未確定なデータ送信する
ことになるからである。データの一致をみることによ
り、送信データエリアのデータ確定を判定することがで
きる。
送信データの書込み(ステップS238)後、データ伝送
コントローラ551は、ページ1内のデータの送信コマン
ドをラッチLT2に書く(ステップS239)。
すると、これがネットワークコントローラ553に対す
る送信指令となり、ネットワークコントローラ553は送
信コマンドの有無を調べ、コマンドがあったときはネッ
トワーク上での送信権の獲得を待ち、送信権を獲得した
ならばNAUからの送信許可を待つ(ステップS331〜S33
3)。それから、パケットメモリのページ1内のデータ
を送信した後、送信結果をラッチLT1に書き込む(ステ
ップS334,S335)。これを受けてデータ伝送コントロー
ラ551はラッチLT1を調べて送信成功の有無をチェック
し、失敗したときは、上記送信処理を3回まで繰り返す
(ステップS240,S241)。
なお、パチンコ機のユニット制御装置180や精算機の
ユニット制御装置380におけるデータ送信処理も第56図
〜第59図の制御手順と同一の手順に従って実行される。
次に、発行機200におけるユニット制御装置280とカー
ド発行制御装置790およびカードリーダ制御装置288にお
ける制御手順を、相互間のデータ通信と関連して説明す
る。
なお、この実施例のカード発行機においては、ユニッ
トコントローラ290はカード発行制御装置790とのみ通信
可能でカードリーダ制御装置288と直接交信することは
できない。つまり、カードリーダ制御装置288はカード
発行制御装置790との間でのみ通信が可能である。そこ
で、ユニットコントローラ290とカード発行制御装置790
との間の通信は、ファンクションコードによって行な
い、カード発行制御装置790とカードリーダ制御装置288
との間の通信はコマンドによって行なうようになってい
る。ちなみにユニットコントローラ290からカード発行
制御装置790に対するファンクションコードとしては、
カードの磁気記録部へ記録すべき年月日コードと識別コ
ードをカードリーダに対して与えるための「初期値設
定」ファンクション、カードの発行を指令する「カード
発行」ファンクションおよび直前に送ってきたファンク
ションコードの再送を要求する「再送要求」ファンクシ
ョン、カード発行制御装置790がカードリーダ制御装置2
88から受け取ったカードリーダの状態を示すステータス
の送信を要求する「ステータス要求」ファンクションの
4種類の指令が用意されている。
また、カード発行制御装置790からユニットコントロ
ーラ290に対するファンクションコードとしては、リセ
ット時に年月日や識別コード等の初期値を要求する「初
期値要求」ファンクション、指示された処理が正常に終
了したことをユニットコントローラに知らせる「正常終
了」ファンクションおよび逆に正常に処理が終了しなか
ったことを知らせる「異常終了」ファンクション、ユニ
ットコントローラに対して直前に送ってきたファンクシ
ョンコードの再送を要求する「再送要求」ファンクショ
ンとユニットコントローラ290からの「ステータス要
求」に対してカードリーダのステータスを送信するため
の「ステータス送信」ファンクションの5種類がある。
なお、特に限定されないが上記ファンクションコード
はSTXなる開始コードとETXなる終了コードに挾まれて送
信され、STXとETXとの間にはファンクションコードの他
にステータスや送信したいデータが入ることもある。
具体的には、上記「正常終了」ファンクションや「異
常終了」ファンクションおよび「ステータス送信」ファ
ンクションの中に表29、表30に示すようなカードリーダ
の状態を示す8ビットのステータス1、ステータス2の
入る欄が設けられており、ファンクションコードととも
にステータスがユニットコントローラ290へ送られる。
表29のステータス1において、搬送部センサ異常ビッ
トはカード発行装置700の走行位置センサCPS2〜CPS6の
いずれかが故障したときに「1」が設定される。
一方、カード発行制御装置790からカードリーダ制御
装置288に対する通信コマンドとしては、カードに磁気
データを記録するように指示する「磁気書込み」コマン
ドと、カードの磁気データやセキュリティコードおよび
パンチ穴の各情報を読み取って磁気データを送るよう指
示する「磁気読込み」コマンドと、読み取ったセキュリ
ティデータを送るよう指示する「セキュリティ要求」コ
マンドと、読み取ったパンチ穴データを送るよう指示す
る「パンチ穴要求」コマンドと、カードリーダ内に保持
されているカードのデータの再読取りを指示する「リロ
ード」コマンドと、カードにパンチ穴を開けるように指
示する「パンチ穴開け」コマンドと、カードリーダ内の
カードを前方の挿入口の方向へ排出するよう指示する
「カード前方排出」コマンドと、カードリーダ内のカー
ドを後方へ排出するよう指示する「カード後方排出」コ
マンドと、カード読取り指令を取り消すための「キャン
セル」コマンドおよびカードリーダの状態を示すステー
タス情報の送信を指示する「ステータス要求」コマンド
の9種類がある。
また、カードリーダ制御装置288は、カード発行制御
装置790から上記のようなコマンドを受信すると、対応
する処理を実行し、必ず応答を返すようになっている。
その応答の種類としては、正常、通信異常、コマンドエ
ラー、磁気記録データ無し、磁気データ読込み不能、磁
気記録データ異常、セキュリティと磁気データ不一致、
企業コードまたは機器コード不一致、磁気書込みエラ
ー、パンチエラー、パンチ穴読取りエラー、セキュリテ
ィ読取りエラー、パンチ屑満杯、モータ異常、RAM異
常、センサ異常、カードリーダ異常、カード長エラー、
カードジャムがある。
なお特に限定されないが、上記コマンドを示すコード
はESCなる開始コードとCRなる終了コードに挾まれて送
信され、ESCとCRとの間にはコマンドコードの他に送信
するデータが入ることがある。また、カードリーダ制御
装置288からカード御装置790への応答は、STXなる開始
コードとCRなる終了コードとの間に上記エラーの種類を
示すコードまたはエラーコードと要求されたデータを挾
んで送信するようになっている。
第60図〜第62図には、カード発行機200のユニットコ
ントローラ290における主たる処理の具体的な制御手順
を示す。
ユニットコントローラ290は、リセット信号が入って
くると、CPU内部の初期化すなわち内部メモリ(RAM)を
クリアして所定の番地にチェックコードを書き込んだ
り、タイマや内部レジスタ、I/Oポートをクリアもしく
は所定の値にセットする(手続きPC101)。それから、
ユニットメモリ550の所定の端子からイニシャライズ信
号INTが立ち上がるのを待ち(手続きPC102)、この信号
が立ち上がると台番号設定器205から発行機の台番号を
読み取って、その台番号を用いて端末通し番号とチャネ
ル番号を演算し、それらの番号をユニットメモリ550の
送信データエリアに書き込む(手続きPC103,PC104)。
次に、ユニットメモリ550の受信データエリア内の年
月日が「0」か否か判定することで“回線テスト”パケ
ットの受信待ちを行なう(手続きPC105)。すなわち、
管理装置400から年月日の入った“回線テスト”パケッ
トが送られてくるまではユニットメモリ内の年月日の欄
は「0」となっており、パケットを受信すると年月日が
「0」でなくなるため、この年月日を監視していること
で“回線テスト”パケットの受信の有無を知ることがで
きる。
“回線テスト”パケットを受信するとユニットコント
ローラ290は、送信データエリア内のモニタ情報1(表1
2参照)の初期値未設定ビットを「1」にセットする
(手続きPC106)。このビットは“初期値設定”パケッ
トまたは“ユニット復旧データ”パケットを受信したと
きに「0」にクリアされる。それからユニットコントロ
ーラ290はユニットメモリ550の交信用エリア内のコマン
ドレジスタCR2をみて管理装置400からの受信パケットが
あるかいなかチェックし(手続きPC107)、なければそ
のまま、またあったときは第61図(A)のパケット受信
処理(手続きPC201〜PC209)を実行した後にそれぞれ手
続きPC108へ進む。
手続きPC108ではユニットメモリ550の送信データエリ
ア内の予約フラグが「0」か否かチェックし、「1」な
らそのまま、また「0」なら第61図(B)のカード番号
予約処理(手続きPC211〜PC227)を実行してからそれぞ
れ手続きPC109へ進む。ただし、最初にこの手続きPC109
へきたときは、手続きPC101の初期化で予約フラグが
「0」にされているので、先ずカード番号予約処理を実
行することになる。
手続き109では、紙幣識別器210からの紙幣挿入中信号
BUSYをチェックして、紙幣の挿入の有無を調べて、挿入
がなければそのまま、また紙幣の挿入があれば第61図
(C)のカード購入処理(手続きPC231〜PC264)を実行
してから次の手続きPC110へ進む。
手続きPC110では、内部メモリ内に未処理パケットと
して登録されているパケットがあるか否か調べ、なけれ
ばそのまま、また未処理パケットがあれば第61図(A)
のパケット受信処理(手続きPC201〜PC209)を実行した
後、手続きPC111へ移行する。
手続きPC111では、カード発行制御装置790から「初期
値要求」ファンクションが入っているかチェックし、フ
ァンクションがなければ手続きPC107へ戻り、あれば手
続きPC112で年月日と識別コードを入れた「初期値送
信」ファンクションを送信してから手続きPC107へ戻っ
て上記手続きを繰り返す。
第61図(A)には第60図のフロー中におけるパケット
受信処理の具体的手順の一例を示す。
ユニットコントローラ290は、受信パケットがある
と、先ずその受信パケットが“初期値設定”パケットか
否か判定し(手続きPC201)、“初期値設定”パケット
なら第62図(A)に示す初期値設定処理(手続きPC271
〜PC274)を実行してから手続きPC209へ移行して、パケ
ットを受信したことをデータ伝送コントローラ551に知
らせるためユニットメモリ550内のコマンドレジスタCR2
をクリアする。
次に、受信パケットが“初期値設定”パケットでない
ときは“ユニット復旧データ”パケットか否か判定し
(手続きPC202)、イエスなら第62図(B)に示すユニ
ット復旧処理(手続きPC281〜PC288)を実行して手続き
PC209へ移行する。
また、受信パケットが“初期値設定”でも“ユニット
復旧データ”でもないときは、“ACK"受信か否か判定し
(手続きPC203)、“ACK"受信のときはなにもせずにそ
のまま手続きPC209へ移行する。この時点で受信した“A
CK"パケットは、ユニットコントローラ290から管理装置
400へパケットを送信してその応答を待っているとき以
外の“ACK"であるためである。
手続きPC203で受信パケットが“ACK"でなかったとき
は手続きPC204へ進み、ここでモニタ情報1内の初期値
未設定ビットが「1」か否かチェックする。ここで、初
期値未設定ビットが「1」なら手続きPC209へ移行し、
「0」なら手続きPC205へ移行する。“初期値設定”パ
ケットを受信する前に“開店コード”や“強制終了解
除”パケットが入ってきたときに誤って発行機が発行動
作を開始しないようにするためである。
手続きPC205では、受信パケットが“開店コード”パ
ケットか否か判定し、イエスなら第62図(C)に示す強
制終了解除処理(手続きPC291〜PC293)を実行する。ま
た、“開店コード”でないときは手続きPC206で受信パ
ケットが“強制終了解除”か否か判定し、イエスなら同
じく強制終了解除処理PC291〜P293を実行し、ノオなら
手続きPC207へ進む。
手続きPC207では、受信パケットが“閉店コード”か
否か判定し、イエスなら第62図(D)に示す強制終了処
理(手続きPC295〜PC297)を実行する。また“閉店コー
ド”でないときは手続きPC208で受信パケットが“強制
終了要求”か否か判定し、イエスなら同じく強制終了処
理PC295〜PC297を実行してから、またノオならそのまま
手続きPC209へ移行してユニットメモリ550内のコマンド
レジスタCR2をクリアする。
第61図(B)には、第60図のフローにおけるカード番
号予約処理の具体的手順を示す。
ここでは、先ずユニットメモリ550内のモニタ情報1
の初期値未設定ビットが「1」か否か判定する(手続き
PC211)。ここで、当該ビットが「1」なら未だ管理装
置400から初期値を受け取っていないので何もせずに元
のルーチン(第60図)へ戻り、「0」なら手続きPC212
へ進んで、金額、カード番号および発行通し番号を
「0」とし発行受付番号のみ入れた“カード購入”パケ
ットを送信する。なお、発行受付番号は、当該カード発
行機200における既発行回数に1を加算したものを使用
する。管理装置40においては、自己の管理下の全発行機
における発行回数を加算して発行通し番号nを決定す
る。
次に、ユニットコントローラ290は、10秒タイマを設
定してから、そのタイマがタイムオーバーしたか判定
し、ノオならユニットメモリ550内のコマンドレジスタC
R1を見て管理装置からパケットを受信したか否か判定す
る(手続きPC213〜PC215)。ここで、パケットが受信さ
れていないときは、上記手続きPC214へ戻って、再び10
秒タイマがタイムオーバーしたか判定する。そして、パ
ケットを受信する前にタイムオーバーになると、手続き
PC219へ移行して金額表示器213のコモン信号をロウレベ
ルまたはハイに固定することでウォッチドッグパルスの
出力を停止させる。ちなみに、このパルスが停止される
と、リセット回路555によってリセット信号が発生さ
れ、ユニットコントローラ290およびデータ伝送コント
ローラ553にリセットがかかるようになっている。
手続きPC213で設定したタイマがタイムオーバーを起
こす前にパケットを受信すると、手続きPC215からPC216
へ進み、その受信パケットが“ACK"か否か判定し、“AC
K"でないときは、“NAK"か否か判定する(手続きPC21
7)。また、受信したパケットが“ACK"でも“NAK"でも
ないときは、内部メモリに未処理パケットとして登録し
ておく(手続きPC218)。なお、この未処理パケットは
第60図のメインフローの中の手続きPC110でその有無が
判定されて、処理される。
また、手続きPC219で受信パケットが“NAK"と判定さ
れたときは手続きPC219へ移行して、ウォッチドッグパ
ルスを停止して、リセットをかける。
一方、手続きPC216で受信パケットが“ACK"と判定さ
れたときは、手続きPC221へ移行して予約フラグをオー
ル“1"にセットしてから、カード発行制御装置790に対
し、金額「0」として「カード発行」ファンクションを
送信する(手続きPC222)。
それから、カード発行制御装置790から「正常終了」
ファンクションを受信したか判定し(手続きPC223)、
受信していなければ手続きPC224へ移行して「異常終
了」ファンクションを受信したか判定する。ここでノオ
ならば再び手続きPC223へ戻って上記判定を繰り返し、
「正常終了」ファンクションを受信した時点で手続きPC
225へ移行して紙幣挿入ランプ223の点滅を開始させてか
ら元のルーチン(第60図)に戻る。
また、手続きPC224で「異常終了」ファンクションを
受信したときは、モニタ表示器206にその異常の内容を
示すエラー番号を表示させてからエラー状態の回復を待
ち、回復後に手続きPC222へ戻って再度カード発行制御
装置790へ「カード発行」ファンクションを送信する。
なお、金額が「0」の「カード発行」ファンクション
をカード発行制御装置790が受信すると、カードタンク
からカードを取り出して磁気記録部にカード番号を含む
磁気データを記録し、発行穴を開けてから千の位を除く
3つの「0」を印字した時点で処理を中断して待機状態
に移るようになっている。
第61図(C)には、第60図のフロー中におけるカード
購入処理の具体的手順を示す。
紙幣識別器210に紙幣が挿入されたことを検知する
と、ユニットコントローラ290は先ず紙幣挿入ランプ223
が点滅状態にあるか否かチェックし(手続きPC231)、
点滅中でないときは何もせずに元のルーチン(第60図)
へ戻り、点滅中のときはPC232以下の手続きへ移行す
る。上記紙幣挿入ランプ223は、前述したカード番号予
約処理中の手続きPC225または第62図(D)の強制終了
解除処理中の手続きPC225で点滅が開始されるので、カ
ード番号の予約処理終了後または“強制終了解除”パケ
ットを受信した後に当該カード購入処理が実行されるこ
とになる。
手続きPC232では投入金額計数手段として機能する紙
幣識別器210に対して、紙幣取込み指示信号STACKを与え
てから、紙幣識別器210からの金額を読み取って、その
金額によって購入可能な購入選択スイッチ212を示すべ
くスイッチ内臓のランプLMP1〜LMP5を挿入金額に相当す
る分(千円ならLMP1のみ、5千円ならLMP1〜LMP5)だけ
点灯させる(手続きPC233)。
次に、挿入された紙幣が上記紙幣識別器210により算
出された合計金額が予め定められた所定の上限金額(実
施例では5千円)に達したこともしくは上限金額を越え
たことを投入金額判定手段によって判定し(手続きPC23
4)、上記投入金額判定手段により合計金額が所定の上
限金額(実施例では5千円)に達したこともしくは上限
金額を越えたと判定されたなら手続きPC236で上記紙幣
挿入表示器223を消灯させ、上記紙幣挿入口211への紙幣
の挿入を不能とする貨幣投入不能手段により手続きPC23
7へ移行し5千円未満なら手続きPC236で次の紙幣が挿入
されたか否か判定する。連続した紙幣の挿入による高額
のカードの購入を可能にするためである。ここで、次の
紙幣の挿入を検知すると、再び手続きPC232へ戻って紙
幣の取込み指令を与え、トータルの投入金額に相当する
購入ランプを点灯させてからトータルの投入金額が5千
円未満か判定する。
投入金額が5千円に達するか次の紙幣の挿入がないと
きは、手続きPC237へ移行して購入選択スイッチ212のい
ずれかがオンされたか否か判定する。ここで、選択スイ
ッチ212がオンされていないときは手続きPC234へ戻るこ
とで購入選択スイッチがオンされるまで次の手続きへ移
行せずに待機する。
その後、購入選択スイツチ212がオンされると、紙幣
挿入ランプ223を消灯させてからオンされたスイッチ以
外の内蔵ランプをすべて消灯させる(手続きPC238,PC23
9)。次に、カード発行口202に設けられているカード発
行ランプ224の点滅を開始させてから、釣銭があるか否
か判定し、釣銭があるときは、紙幣払出口232に設けら
れた紙幣払出ランプ225の点滅を開始させる(手続きPC2
40〜PC242)。この実施例のカード発行機では、紙幣識
別器210として千円と5千円と1万円を識別できるもの
を使用するとともに、発行コードとしては千円きざみで
5千円相当まで発行できるようにしているためである。
一方、釣銭がないときは手続きPC241からPC243へジャ
ンプしてランプを点滅させずに次の手続きへ進み、予約
ランプが「0」か否か判定する。
ここで、予約フラグが「1」なら次の手続きPC244
で、金額の欄に購入選択スイッチ212により選択された
値を、また、カード番号および発行通し番号の欄には第
61図(B)のカード番号予約処理で管理装置400から受
け取った予約番号を、更に発行受付番号の欄には予約の
際に管理装置へ送った発行回数をそれぞれ入れた“カー
ド購入”パケットを管理装置へ送信する。一方、予約フ
ラグが「0」のときは、金額の欄に選択値また発行受付
番号の欄には既発行回数に+1をした値を入れ、カード
番号と発行通し番号は各々「0」とした“カード購入”
パケットを管理装置へ送信する。発行機がカード番号の
予約を行なう前に紙幣が投入された場合を想定したもの
である。
パケット送信後ユニットコントローラ290は、10秒タ
イマをセットしてからタイムオーバーしたか判定し、オ
ーバーしていないときは管理装置400からのパケットを
受信したか否か判定する(手続きPC246〜PC248)。ここ
でパケットを受信していないときは手続きPC247へ戻っ
てタイマをチェックし、タイムオーバーすなわち10秒以
内に“ACK"パケットが戻ってこないときは、手続きPC25
2へ移行してウォッチドッグパルスの出力を停止させ
る。
また、時間内にパケットを受信すると、そのパケット
が“NAK"か否か判定し、“NAK"のときは、手続きPC252
へ移行してウォッチドッグパルスの出力を停止させる。
さらに、受信パケットが“NAK"でなかったときは、
“ACK"か否かチェックし、“ACK"でないときは未処理パ
ケットとして内部メモリに登録してから手続きPC247へ
戻って再びタイマをチェックする。そして、受信パケッ
トが“ACK"であった場合にのみ手続きPC253へ移行し
て、発行回数をインクリメントしてから、予約処理フロ
ーの手続きPC221で「1」にセットされた予約フラグを
「0」にする(手続きPC254)。
その後、ユニットコントローラ290は、カード発行制
御装置790へカード番号と発行通し番号および購入金額
を入れた「カード発行」ファンクションを送信してか
ら、「正常終了」ファンクションの応答があるのを待つ
(手続きPC255〜PC257)。「正常終了」の応答がくる前
に「異常終了」応答がカード発行制御装置790から送ら
れてくると、ユニットコントローラ290はモニタ表示器2
06に異常の内容を示すエラー番号を表示してからエラー
状態が回復するのを待つ(手続きPC263,PC264)。
一方、カード発行指令後に「正常終了」ファンクショ
ンが戻ってきたときは、手続きPC240で点滅させたカー
ド発行ランプ224を消灯させてから、再び釣銭の有無を
判定し、釣銭があるときは釣銭払出器230に対して釣銭
払出指令信号を与える(手続きPC258〜PC260)。それか
ら、手続きPC242で点滅させた紙幣払出ランプ225を消灯
させた後、ユニットメモリ550の送信データエリア内の
受入金額、預かり金額および払出金額を演算して更新す
る(手続きPC261,P262)。なお、釣銭がないときは手続
きPC259からPC262へジャンプして、元のルーチン(第60
図)へ戻る。
第62図(A)〜(D)は、第61図(A)のフローにお
いて示されている初期値設定処理、ユニット復旧処理、
強制終了解除処理および強制終了処理の具体的手順を示
すもので管理装置400から送られてきたパケットに応じ
てそれぞれ対応する処理が実行される。
このうち第62図(A)は“初期値設定”パケットを受
信したときの処理であり、ユニットコントローラ290は
先ずユニットメモリ550の受信データエリアに書き込ま
れた受信パケットのヘッド部分を送信データエリアにコ
ピーすることで、送信の際のパケットのヘッドとなる部
分を作成するとともに、受信データエリアのホットコー
ドを送信データエリアの所定の番地にコピーする(手続
きPC271,PC272)。
次に、手続きPC106で「1」にセットした送信データ
エリア内のモニタ情報1の初期値未設定ビットをクリア
することで、ユニット制御装置280が初期値を送信した
ことを明示してから、カード発行制御装置790に対して
「初期値送信」ファンクションを送信して元のルーチン
へ戻る(手続きPC273,PC274)。
“ユニット復旧データ”パケットを受信したときは、
第62図(B)の処理が開始され、先ず受信データエリア
内のパケットタイプと受信した復旧データを送信データ
エリアの対応するエリアにコピーしてからユニットメモ
リ550の交信用エリア内のコマンドレジスタCR2に“ACK"
パケットの送信コマンドを書き込んでデータ送信コント
ローラ551にパケットの送信を指示する(手続きPC281,P
C282)。
次に、タイマ(10秒)を設定してからカード発行制御
装置790へ「初期値送信」ファンクションを送る(手続
きPC283,PC284)。それから管理装置400からのパケット
の受信を待ち、“ACK"送信後所定時間(10秒)内に所定
のパケット(“リスタート”パケット)が送信されてこ
ないときはウェッチドッグパルスの出力を停止させて、
自らリセットをかける(手続きPC285〜PC287)。10秒以
内に“リスタート”パケットが送信されてきたときは第
61図(A)の手続きPC209でコマンドレジスタCR2をクリ
アしてから第60図のメインルーチンへ戻る(手続きPC28
8)。
第62図(C),(D)には管理装置400から“強制終
了解除”パケットまたは“強制終了”パケットの送信を
受けたときの処理が示されている。ユニットコントロー
ラ290が“強制終了解除”を受信したときは先ず発行機
の稼動情報内の「稼動中」を示すビットをセットしてか
ら発行中止ランプ222を消灯、発行中ランプ221を点灯さ
せ、紙幣挿入ランプ223の点灯を開始させる(手続きPC2
91〜PC293)。一方、“強制終了”パケットを受信する
と稼動情報内の「稼動中」を示すビットをクリアした
後、発行中止ランプ222を点灯、発行中ランプ221を消灯
してから、紙幣挿入ランプ223を消灯させる(手続きPC2
95〜PC297)。
第63図には、ユニットコントローラ290における上記
メイン処理(第60図)とは別個にタイマ割込みによって
実行されるタイマ割込み処理の手順が示されている。
ユニットコントローラ290は、第60図のフロー中の手
続きPC101でセットされた内部のタイマから1m秒間隔で
割込み信号が入ってくると、先ず手続きPC101で内部メ
モリに書き込んだチェックコードを読み出してコードが
変化していないか調べることで内部メモリをチェックし
て異常があるときは手続きPC124へジャンプしてウォッ
チドッグパルスの出力を省略することでリセットをかけ
る(手続きPC121)。内部メモリが正常であるときは手
続きPC122でタイマを更新してからウォッチドッグパル
スを出力した後、金額表示器213をダイナミック表示さ
せるためのデータを出力して割込み処理を終了する(手
続きPC123,PC124)。
なお、第60図〜第63図のフローチャートには示されて
いないが、ユニットコントローラ290はカード発行制御
装置790からのファンクションを受信した場合、そのコ
ードをチェックしてエラーがあったときには、「再送要
求」ファンクションを送信するようにしている。
第64図にはカード発行制御装置790におけるカード発
行等の制御手順が示されている。
カード発行制御装置790は、リセットがかかると先ず
内部メモリやレジスタ、I/Oポート等をクリアして初期
化した後、タイマ(ex.10秒)を設定し、「初期値要
求」ファンクションをユニットコントローラ290に対し
て送信する(ルーチンRN101〜RN103)。次に、ユニット
コントローラ290からのファンクションを受信したかチ
ェックし、受信していなければルーチンRN102で設定し
たタイマがオーバーしたか判定する(ルーチンRN104,10
5)。そしてタイムオーバーするまでルーチンRN104,105
を繰り返し、タイムオーバーしたならルーチンRN102へ
戻ってタイマを設定し直してから再度「初期値要求」フ
ァンクションを送信する。最初に「初期値要求」ファン
クションを送った時点では、まだユニットコントローラ
290が受信の準備が整っていない場合があり得るからで
ある。
ファンクション送信後に、ユニットコントローラ290
からのファンクションを受信すると、ルーチンRN104か
らRN106へ移行して、受信したファンクションが「初期
値送信」ファンクションか否か調べ、ノオならルーチン
RN107で「異常終了」ファンクションを送信してからル
ーチンRN102へ戻って、「初期値要求」ファンクション
の再送信を行なう。ユニットコントローラ290から先ず
初期値をもらってからカード発行等の具体的処理を正確
に実行するためである。
ルーチンRN106の判定で受信したファンクションが
「初期値送信」であったときは、ルーチンRN108へ進
み、ファンクションコードと一緒に送られてきた年月日
と識別コードとを内部メモリに記憶してから同じく内部
メモリに用意されたステータスレジスタの初期値未設定
ビットをクリアし、「正常終了」ファンクションをユニ
ットコントローラ290へ送信する(ルーチンRN109,RN11
0)。
しかる後、ルーチンRN111でユニットコントローラ290
からの次のファンクションの受信が有るのを待ち、ファ
ンクションを受信した時点でルーチンRN112〜RN115へ進
み、いずれのファンクションを受信したか判定し、「初
期値送信」ファンクションであったときは年月日、識別
コードを記憶してから「正常終了」ファンクションを送
信し(ルーチンRN116,RN117)、「カード発行」ファン
クションであったときは第65図のカード発行処理(ルー
チンRN121〜RN129)を実行する。また受信したファンク
ションが「再送要求」であったときは、ルーチンNR118
でて前回送信したファンクションを再送し、「ステータ
ス要求」であったときはルーチンRN119で「ステータス
要求」ファンクションを送信する。ルーチンRN112で再
度「初期値送信」ファンクションか否か判定しているの
は、後述のエラー処理(第67図参照)実行後にルーチン
RN111へ戻ってきた場合(符号V1)を考慮したものであ
る。
第65図には第64図のフロー中におけるカード発行処理
の具体的手順を示す。
カード発行制御装置790は、ユニットコントローラ290
から「カード発行」ファンクションを受信すると、先ず
印字装置750内のセンサ761aを見て印字装置内に待機し
ているカードがあるか否か判定する(ルーチンR121)。
ここで、カードがなければ次のルーチンR122で「カード
発行」ファンクション内の金額が「0」か否か調べ、イ
エスなら第66図(A)に示されているカード取出処理ル
ーチンRN201〜RN212を実行してから第66図(B)のリー
ダ制御処理ルーチンRN213〜RN227、第66図(C)のカー
ド反転処理ルーチンRN288〜RN243、第66図(D)の印字
1処理ルーチンRN245〜RN266を実行した後、「正常終
了」ファンクションをユニットコントローラ290に対し
て送信して元のルーチン(第65図)へ(ルーチンRN12
9)戻る。これによって、カードタンクからカードを1
枚取り出して磁気データを書き込んだ後、印字装置で購
入金額の千の桁を除くすべてのデータを印字した状態で
待機する発行予約処理が実行される。
また、ルーチンRN121,RN122でそれぞれ“カードな
し”、“金額≠0"と判定されると、カード取出処理RN20
1〜RN212、リーダ制御処理RN213〜RN227、カード反転処
理RN228〜RN243、印字1処理RN245〜RN266および第66図
(E)のカード排出処理RN268〜RN280を実行してから、
カード取出枚数を計数するカウンタ795をカウントアッ
プし、「正常終了」ファンクションを送信する(ルーチ
ンRN123,RN129)。これによって、カード番号予約前に
金額の入った「カード発行」ファンクションが送られて
きたときに、カードを発行することができる。このよう
な事態は、例えばカードリーダのみ電源がオフで、ユニ
ットコントローラ290やカード発行制御装置790の電源が
オンされていて処理が進行し、その後カードリーダの電
源が投入された場合に生じる。
一方、ルーチンRN121で印字装置750内にカード(予約
カード)があると判定したときにはルーチンRN124へ移
行して、既に予約してあったカードのカード番号と「カ
ード発行」ファンクションにより送られてきたカード番
号とを比較する。そして、カード番号が一致しなかった
ときは、第66図(F)に示すスタック処理RN281〜RN299
を実行して予約中のカードを没収タンク780へ収納して
から、カード取出枚数とスタックカード枚数を計数する
2つのカウンタ795,796を更新する(ルーチンRN125)。
発行されたカードのデータと管理装置400内のカードフ
ァイルのデータとの不一致を回避するためである。その
後、金額が「0」か否かの判定を行ない(ルーチンRN12
6)、金額がゼロならルーチンRN122の次のカード取出処
理RN201〜RN212から印字1処理RN245〜RN266までを実行
してカードの発行予約処理を実行する。また、ルーチン
RN126で金額が「0」でないと判定したときは、カード
取出処理RN201〜RN212からカード排出処理RN268〜RN280
までを実行して、カード予約なしに直ちにカードを発行
させる。
一方、上記ルーチンRN124でカード番号が一致したと
きは、ルーチンRN127へ移行して金額が「0」か否か判
定する。ここで金額が「0」なら何もせずにルーチンRN
129へ移行して「正常終了」ファンクションを送信し、
金額が「0」でないときは第66図(D)の印字2処理
(ルーチンRN126〜RN266)へ移行してこれを実行した
後、カード排出処理RN268〜RN280を実行し、カード取出
枚数カウンタを更新してから「正常終了」ファンクショ
ンを送信する(ルーチンRN128,RN129)。すなわち、ル
ーチンRN127〜RN128までの手続きによって予約待機中の
カードに対する金額の千の桁の印字と排出が行われる。
なお、上記ルーチンRN121とRN124で“予約カード有
り”、“カード番号一致”と判定してからルーチンR127
で“金額=0"と判定されるのは、例えばカード発行予約
処理後にユニット制御装置280の電源がオフされ、再び
オンされて管理装置400から“ユニット復旧データ”パ
ケットを受信した後に、ユニットコントローラ290がカ
ード発行制御装置790へカード予約のための「カード発
行」ファンクションを送信したような場合に生じる。
第66図(A)には、第65図のカード発行ファンクショ
ン受信処理フロー中におけるカード排出処理の具体的な
手順を示す。
ここでは先ず、カード有無センサ703を見てカードタ
ンク701内にカードがあるか否か調べ(ルーチンR20
1)、センサがオフすなわちタンクが空のときは、ルー
チンRN212へジャンプして内部メモリ内のステータス2
の取出装置異常ビットを「1」に設定してから、第67図
のエラー処理ルーチンへ移行する。
また、カードタンク701内にカードがあるときはルー
チンRN201からRN202へ移行してカードリーダ制御装置28
8へ「磁気書込み」コマンドを送る。それから、タイマ
を設定した後、クラッチソレノイド729をオンさせると
ともに、取出モータ719を回転させる(ルーチンRN203,R
N204)。これによってカードタンクからカードが1枚送
り出される。
次にルーチンRN203で設定したタイマがタイムオーバ
ーしたか否かチェックし、ノオなら第1走行位置センサ
CPS1がオンしたか調べる(ルーチンRN205,RN206)。第
1走行位置センサCPS1がオフのときはルーチンRN206へ
戻ってタイマのチェックを繰り返す。こうして、第1走
行位置センサCPS1がオンするのを待ち、センサがオンす
る前にタイムオーバーになるとルーチンRN211へジャン
プしてステータス1の走行位置センサ1異常ビットを
「1」に設定し、続いてステータス2の取出装置異常ビ
ットを「1」に設定してから第67図のエラー処理ルーチ
ンへ移行する。
一方、タイムオーバーする前に第1走行位置センサCP
S1がオンしたときは、ルーチンRN207へ進み、クラッチ
ソレノイド729をオフしてカードをタンクから送り出す
ローラ712へ取出モータ719の回転力が伝わるのを止めさ
せてカードの2枚送りを防止してから、再びルーチンRN
203でセットしたタイマがタイムオーバーしたか否かチ
ェックする(ルーチンRN208)。それから、今度は第1
走行位置センサCPS1がオフしたか否か調べ、所定時間内
にセンサがオフすれば、カードがカードタンク701から
取り出され、正常に送り出されたと判断し、取出モータ
719を停止させて処理を終了し元のルーチン(第65図)
へ戻る。なお、所定時間内に走行位置センサCPS1がオフ
しないときはカードが途中で詰まったと判断してルーチ
ンRN211へ移行し、ステータス1の走行位置センサ1異
常ビットをセットする。
第66図(B)には、第65図のカード発行ファンクショ
ン受信処理フロー中におけるリーダ制御処理の具体的な
手順を示す。
このフローでは、先ずタイマを設定してから、そのタ
イマがタイムオーバーを起こす前に、カード取出処理フ
ロー中のルーチンRN202で送信した「磁気書込み」コマ
ンドに対する応答があったか否かチェックする(ルーチ
ンRN213〜RN215)。そして、時間内に応答がなかったと
きはルーチンRN227へジャンプしてステータス2のカー
ドリーダ異常ビットを「1」に設定してから第67図のエ
ラー処理ルーチンへ移行する。
また、所定時間内にカードリーダ制御装置288からの
応答を受信したときは、ルーチンRN216へ進みその応答
が正常か否かチェックし、異常があるとタイムオーバー
のときと同様にルーチンRN227へジャンプし、エラー処
理を実行する。一方、応答が正常ならカードリーダ制御
装置288に対して発行穴位置を示すデータを入れた「パ
ンチ穴開け」コマンドを送信して、タイマをセットする
(ルーチンRN217,RN218)。それから、そのタイマがタ
イムオーバーを起こす前にカードリーダ制御装置288か
らの応答があったか否かチェックする(ルーチンRN219,
RN220)。そして、時間内に応答がなかったときはルー
チンRN227へジャンプしてステータス2のカードリーダ
異常ビットを「1」に設定してから第67図のエラー処理
ルーチンへ移行する。
また、所定時間内にカードリーダ制御装置288からの
応答を受信したときはルーチンRN221へ進み、その応答
が正常か否かチェックし、異常があるとタイムオーバー
のときと同様にルーチンRN227へジャンプし、エラー処
理を実行する。一方、応答が正常ならカードリーダ制御
装置288に対し「カード後方排出」コマンドを送信して
タイマをセットする(ルーチンRN222,RN223)。それか
ら、そのタイマがタイムオーバーを起こす前にカードリ
ーダ制御装置288からの応答があったか否かチェックす
る(ルーチンRN224,RN225)。そして、時間内に応答が
なかったときはルーチンRN227へジャンプしてステータ
ス2のカードリーダ異常ビットを「1」に設定してから
第67図のエラー処理ルーチンへ移行する。
また、所定時間内にカードリーダ制御装置288からの
応答を受信したときは、ルーチンRN226へ進みその応答
が正常か否かチェックし、異常があるとタイムオーバー
のときと同様にルーチンRN227へジャンプし、エラー処
理を実行する。一方、応答が正常なら元のルーチン(第
65図)へ戻る。
第66図(C)には、第65図のカード発行ファンクショ
ン受信処理フロー中におけるカード反転処理の具体的な
手順を示す。
この処理では、先ず搬送モータ706を正回転させてか
らタイマをセットし、このタイマがタイムオーバーを起
こす前に第2走行位置センサCPS2がオンしたか否かチェ
ックする(ルーチンRN228〜RN231)。そして、時間内に
第2走行位置センサCPS2がオンしなかったときはルーチ
ンRN242へジャンプしてステータス1のジャム異常ビッ
トに「1」を、またルーチンRN243でステータス2のカ
ード搬送異常ビットに「1」をそれぞれ設定してから第
67図のエラー処理ルーチンへ移行する。
一方、所定時間内に第2走行位置センサCPS2がオンし
たときは、ルーチンRN232,RN233へ移行してルーチンRN2
29で設定したタイマがタイムオーバーを起こす前に第2
走行位置センサCPS2がオフしたか否かチェックする。第
2走行位置センサCPS2がオフすれば、カードが走行切替
片745を通過したことになる。そこで、時間内に第2走
行位置センサCPS2がオフしなかったときはルーチンRN24
2へジャンプしてステータス1のジャム異常ビットに
「1」を、またルーチンRN243でステータス2のカード
搬送異常ビットに「1」をそれぞれ設定してから第67図
のエラー処理ルーチンへ移行する。
また、所定時間内に第2走行位置センサCPS2がオフし
たときは、ルーチンRN234へ移行して新たにタイマを設
定してから、搬送モータ706を逆回転させる(ルーチンR
N235)。これによって、カードは逆方向に移送され、走
路切替片745によって印字装置750へ向かう走路へ誘導さ
れる。
搬送モータ逆転後、カード発行制御装置790は、ルー
チンRN234でセットしたタイマがタイムオーバーを起こ
す前に第2走行位置センサCPS2が再びオンしたか否かチ
ェックする(ルーチンRN236,RN237)。そして、時間内
に第2走行位置センサCPS2がオンしなかったときはルー
チンRN242へジャンプしてステータス1のジャム異常ビ
ットに「1」を、またルーチンRN243でステータス2の
カード搬送異常ビットに「1」をそれぞれ設定してから
第67図のエラー処理ルーチンへ移行する。
一方、所定時間内に第2走行位置センサCPS2がオンし
たときは、ルーチンRN238,RN239へ移行してルーチンRN2
34で設定したタイマがタイムオーバーを起こす前に第2
走行位置センサCPS2がオフしたか否かチェックする。そ
して、時間内に第2走行位置センサCPS2がオフしなかっ
たときはルーチンRN242へジャンプしてステータス1の
ジャム異常ビットに「1」を、またルーチンRN243でス
テータス2のカード搬送異常ビットに「1」をそれぞれ
設定してから第67図のエラー処理ルーチンへ移行する。
さらに、所定時間内に第2走行位置センサCPS2がオフし
たときは、ルーチンRN240,RN241へ移行して、ルーチンR
N234で設定したタイマがタイムオーバーを起こす前に第
3走行位置センサCPS3がオンしたか否かチェックし、時
間内にセンサがオンすれば元のルーチン(第65図)へ戻
る。
第66図(D)には、第65図のカード発行処理フロー中
における印字1処理(印字2処理を含む)の具体的な手
順を示す。
ここでは、先ずタイマをセットしてから、そのタイマ
がタイムオーバーを起こす前に第4走行位置センサCPS4
がオンしたか否かチェックする(ルーチンRN245〜RN26
7)。第4走行位置センサCPS4がオンする前にタイムオ
ーバーを起こしたときはルーチンRN265,R266へジャンプ
して、ステータス1のジャム異常ビットに「1」を設定
し、またステータス2の印字装置異常ビットに「1」を
設定してから第67図のエラー処理へ移行する。
また、タイムオーバーを起こす前に第4走行位置セン
サCPS4がオンしたときは、ルーチンRN248へ進んで印字
用モータ751を回転させてから、タイムオーバーを起こ
す前に第3走行位置センサCPS3がオフしたか否かチェッ
クする(ルーチンRN249,RN250)。ここで、タイムオー
バーを起こすとルーチンRN265へジャンプしてエラー処
理へ移行し、所定時間内に第3走行位置センサCPS3がオ
フしたときは、第66図(C)のルーチンRN235で駆動さ
れた搬送モータ706を停止させてから、タイムオーバー
を起こす前に第4走行位置センサCPS4がオフしたか否か
チェックする(ルーチンRN251〜RN253)。ここでタイム
オーバーを起こしたときは上記と同様ルーチンRN265へ
ジャンプする。一方タイムオーバー前に第4走行位置セ
ンサCPS4がオフしたときはルーチンRN254へ進んで印字
ヘッドの昇降モータ758を180°回転させて、ヘッドを降
下させる。それから、印字ヘッド756で識別コードと年
月日および購入金額の千の桁以外数字すなわち「000」
を印字した後、「カード発行」ファンクションコードと
ともに送られてきた金額データが「0」か否か判定する
(ルーチンRN255〜RN258)。
そして、金額が「0」のときはルーチンRN259へ移行
して印字ヘッド756を下げた状態のまま印字用モータ751
を停止させてカードの移動を中止させ、印字装置750内
で待機させる。また、金額が「0」でなかったときはル
ーチンRN261へ進み金額の千の桁の数字を印字させてか
ら、ヘッド昇降モータ758を再び180°回転させて印字ヘ
ッド756を上昇させ、新たにタイマをセットする(ルー
チンRN262)。その後、このタイマがタイムオーバーを
起こす前に第5走行位置センサCPS5がオンしたか否かチ
ェックし(ルーチンRN263,RN264)、タイムオーバーを
起こしたときはルーチンRN265へ移行してステータス1
のジャム異常ビットを「1」に、またステータス2の印
字装置異常ビットに「1」を設定してから第67図のエラ
ー処理へ移行する。一方、タイムオーバーを起こす前に
第5走行位置センサCPS5がオンしたときは元のルーチン
(第65図)へ戻る。
さらに、このフローには第65図における印字2処理も
示されている。すなわち、第65図のカード発行処理にお
いて印字装置750内に予約カードが待機しているときに
「カード発行」ファンクションを受信し、その中のカー
ド番号が待機中の予約カードのカード番号と一致し、か
つ金額が「0」でなかったときはいきなり第66図(D)
のルーチンRN260で印字用モータ751を始動させてカード
を移動させ、以下ルーチンRN261〜RN264を実行すること
で、やり残していた金額の千の桁の数字の印字を行なっ
てから第65図のルーチンへ戻ってカード排出処理へ移行
する。これによって、カード発行機200に実際に紙幣を
投入したときは、第66図(D)のルーチンRN245〜RN258
の実行を省略し、既に金額の千の桁以外の印字までを終
了した予約カードに1字だけ印字して直ちに排出するこ
とで紙幣投入からカード排出までのみかけ上の所要時間
を大幅に短縮することができる。
第66図(E)には第65図のカード発行処理フロー中に
おけるカード排出処理の具体的手順が示されている。
この処理が開始されると、先ずカード導出装置770内
の導出ソレノイド779をオンさせて走路切替部材777を下
方へ回転させてから搬送モータ706の逆回転を開始さ
せ、タイマをセットする(ルーチンRN268〜RN270)。こ
れによって、印字装置750から送り出されたカードは導
出装置770内を通ってカード発行口202へ向かって移送さ
れる。そして、ルーチンRN270でセットしたタイマがタ
イムオーバーを起こす前に第5走行位置センサCPS5がオ
フしたときは印字装置750内の印字用モータ751を停止さ
せる(ルーチンRN271〜RN273)。既にカードが印字装置
750から送り出されているからである。また、第5走行
位置センサCPS5がオフする前にタイムオーバーを起こし
たときはルーチンR279,RN280へ移行してステータス1の
ジャム異常ビットとステータス2のカード搬送異常ビッ
トにそれぞれ「1」を設定してから第67図のエラー処理
へ移行する。
上記ルーチンRN273で印字用モータ751を停止させた後
は、再びルーチンRN270でセットしたタイマをチェック
し、タイムオーバーを起こす前にカード発行口202の直
前にある第6走行位置センサCPS6がオンしたときは導出
ソレノイド779をオフさせる(ルーチンRN274〜RN27
6)。第6走行位置センサCPS6がオンする前にタイマが
タイムオーバーを起こしたときはルーチンRN279へ移行
する。
ルーチンRN276で導出ソレノイド779をオフした後は、
新たにタイマをセットして0.5秒待ってから搬送モータ7
06を停止させる。上記0.5秒は、搬送モータ706の回転速
度との関係から決定されるもので、カード導出装置770
の搬送用ベルト772がカードをその全長l0に相当する距
離だけ移動させるのに充分な時間である。第6走行位置
センサCPS6がカードを検出した後0.5秒待つことによっ
てカードはカード発行口202から3分の2程度突出され
た状態で停止する。第6走行位置センサCPS6は遊技客が
手でカードを発行口202より引き抜いた時点でオフとな
る。
第66図(F)には、第65図のカード発行処理フロー中
におけるスタック処理の具体的手順を示す。
カード発行制御装置790は、ルーチンRN121で印字装置
750内に予約カードがあると判定したものの受信したカ
ード番号が待機中のカードのカード番号と一致しないと
きは、このスタック処理を実行し、先ず印字装置750の
ヘッド昇降モータ758を180°回転させて印字ヘッド756
を上昇させる(ルーチンRN281)。それからタイマを設
定して印字用モータ751を回転させてカードの移送を開
始させてから上記タイマをチェックする(ルーチンRN28
2〜RN285)。そして、印字装置750の出口にある第5走
行位置センサCPS5がオンする前にタイマがタイムオーバ
ーしたときは印字装置750内にカードが詰まっていると
判定してルーチンRN296,RN297へ移行してステータス1
のジャム異常ビットとステータス2の印字装置異常ビッ
トにそれぞれ「1」を設定してから第67図のエラー処理
へ移行する。
また、タイマがタイムオーバーを起こす前に第5走行
位置センサCPS5がオンしたときは、ルーチンRN286へ進
んで搬送モータ706を逆回転させてカード導出装置770の
搬送用ベルト772の搬送を開始させてから新たにタイマ
を設定する。それから、このタイマをチェックして第5
走行位置センサCPS5がオフする前にタイムオーバーをお
こしたときはルーチンRN298,R299へジャンプしてステー
タス1のジャム異常ビットとステータス2のカード没収
装置異常ビットにそれぞれ「1」を設定してから、第67
図のエラー処理へ移行する(ルーチンRN288,RN289)。
一方、タイマがタイムオーバーを起こす前に第5走行
位置センサCPS5がオフしたときは、ルーチンRN290へ進
んで印字用モータ751を停止させる。しかる後、再びル
ーチンRN287でセットしたタイマをチェックし、カード
導出装置770内のカード満杯センサ783がオンする前にタ
イムオーバーを起こすか、カード満杯センサ783がオン
したもののオフ前にタイムオーバーを起こすと(ルーチ
ンRN291RN294)、ルーチンRN298,RN299を実行してから
第67図のエラー処理ルーチンへ移行する。また、タイマ
設定後所定時間内にカード満杯センサ783がオンし、続
いてオフになったならばルーチンRN295へ進み、搬送モ
ータ706を停止させる。
このスタック処理では、第66図(E)のカード排出処
理と異なり、搬送モータ706の駆動前に導出ソレノイド7
79をオンさせていないので、カード導出装置770内の走
路切替部材777はカード発行口202へ向かう走行路を遮断
した状態のまま搬送モータ706が駆動されることにな
る。その結果、搬送用ベルト772で移送されてきたカー
ドは下の没収タンク780内に誘導され、その途中でカー
ド満杯センサ783によって検出される。
第67図には第66図(A)〜(F)の各処理フロー中に
おいてカードの位置を検出する各種センサCPS1〜CPS6等
がオンまたはオフする前にタイムオーバーを起こしたと
きに実行されるエラー処理の具体的な手順が示されてい
る。
この処理では、先ずカード発行装置700内のすべての
モータ(取出モータ719、搬送モータ706、印字用モータ
751およびヘッド昇降モータ758)を停止させてから「異
常終了」ファンクションをユニットコントローラ290へ
送信する(ルーチンRN151,RN152)。次に、ユニットコ
ントローラ290からファンクションが送信されてきたか
否か判定し(ルーチンRN153)、ファンクションを受信
していないときは、カード発行装置700内のセンサをチ
ェックすることでエラーが復旧したか否か判定し(ルー
チンRN154)、復旧していないときはルーチンRN153へ戻
ることでエラーが復旧するのを待つ。復旧を待っている
間に、カード発行装置700に詰まっていたカードが取り
除かれるなどしてエラー原因がなくなると、ルーチンRN
155へ移行してステータス1,2の各異常ビットを「0」に
クリアしてから、ルーチンRN156へ移行してカード取出
枚数とカード没収枚数を計数するカウンタ795,796を更
新し、メイン処理フロー(第64図)中のルーチンRN111
へ復帰する(符号V1参照)。
一方、ルーチンRN153,RN154でエラーの復旧を待って
いるときに、ユニットコントローラ290からのファンク
ションを受信すると、ルーチンRN157へ移行して、その
受信ファンクションが「ステータス要求」ファンクショ
ンか否か判定し、イエスなら次のルーチンRN158で「ス
テータス送信」ファンクションを送信してからルーチン
RN153へ戻り再びエラーが復旧されるのを待つ。また、
エラー復旧待ち中に受信したファンクションが「ステー
タス要求」でなかったときはルーチンRN159で受信ファ
ンクションが「初期値送信」ファンクションか否か判定
し、「初期値送信」であったときはそのファンクション
内の年月日と識別コードを内部メモリに記憶し、「正常
終了」ファンクションを送信してルーチンRN153へ戻
り、再びエラーの復旧を待つ(ルーチンRN160,RN16
1)。
また、エラー復旧待ち中に受信したファンクションが
「ステータス要求」でも「初期値送信」でもなかったと
きは、ルーチンRN159からRN152へ戻って「異常終了」フ
ァンクションを送信した後、エラー復旧を待つ。
次に、カード発行制御装置790からの指令に基づいた
カードリーダ制御装置288による発行機200のカードリー
ダ800の制御手順の一例を第68図〜第73図を用いて説明
する。なお、この実施例のフローは精算機300や管理装
置400にも発行機と同一のカードリーダを使用した場合
を想定していずれの制御フローとしても共通に使用でき
るようになっている。
パチンコ機の制御ユニット160内のカードリーダに関
する制御フローとの大きな違いは、磁気コードの書込み
とそのベリファイの制御フローを有する点とカードをカ
ードリーダの前方でなく後方へ排出するフローを有する
点である。
前述したように、カードリーダ制御装置288とユニッ
トコントローラ290との間の通信は、前述したようにコ
マンド送信によって行われるようになっており、カード
発行制御装置790からカードリーダ制御装置288に対する
通信コマンドとしては、カードの磁気データを記録する
ように指示する「磁気書込み」コマンドと、カードの磁
気データやセキュリティコードおよびパンチ穴の各情報
を読み取って磁気データを送るよう指示する「磁気書込
み」コマンドと、読み取ったセキュリティデータを送る
よう指示する「セキュリティ要求」コマンドと、読み取
ったパンチ穴データを送るよう指示する「パンチ穴要
求」コマンドと、カードリーダ内に保持されているカー
ドのデータの再読取りを指示する「リロード」コマンド
と、カードにパンチ穴を開けるように指示する「パンチ
穴開け」コマンドと、カードリーダ内のカードを前方の
挿入口の方向へ排出するよう指示する「カード前方排
出」コマンドと、カードリーダ内のカードを後方へ排出
するよう指示する「カード後方排出」コマンドと、カー
ド読取り指令を取り消すための「キャンセル」コマンド
およびカードリーダの状態を示すステータス情報の送信
の指示する「ステータス要求」コマンドの9種類があ
る。
このうち、「磁気読込み」と「リロード」コマンドは
発行機200では使用せず、「磁気書込み」コマンドは精
算機300や管理装置400では使用しない。なお、「磁気読
込み」コマンドは、カードリーダ800に対し磁気データ
のみでなくカードの全てのデータの読取りを指示し、そ
のうち磁気データのみの送信を要求するものである。セ
キュリティデータとパンチ穴データに関してはそれぞれ
別にデータ要求コマンドが用意されている。
第68図にはカードリーダ制御装置288による主たる制
御の手順全体が、また第69図〜第71図にはその詳細な手
順が、そして第72図および第73図には上記主制御とは別
個に割込みによって発生する割込み処理の制御手順が示
されている。
カードリーダ制御装置288は、リセットがかかると、
つまりリセット入力端子がロウレベルに変化すると、第
68図に示すように先ず各種フラグやカウンタ、バッフ
ァ、ワークエリア、レジスタ等の入った内部メモリをク
リアする(ルーチンR1101)。それから、割込み発生時
のスタックポインタを設定しI/Oポートを初期化して入
出力端子の状態を設定した後、機器コード設定器MCSよ
り設定コードを読み込んで記憶してから、カード搬送用
のモータ807へ電源を供給するリレーRLY1をオンさせる
(ルーチンR1102〜R1105)。
次に、エラー原因を表示するモニタ表示器175を消灯
状態に設定し、電源投入状態を示すパワーオンランプLE
D21を点灯させた後、内蔵RAM内の“カード挿入禁止”フ
ラグに“1"を立てる(ルーチンR1106〜R1108)。それか
ら、受信バッファに対してカード発行制御装置790から
のコマンドの受信を許可した後、コマンドを受信したか
否か調べる(ルーチンR1109,R1110)。ここで、受信コ
マンドがないときは、ルーチンR1117へ移行して、“カ
ード挿入待ち”フラグが“1"に設定されているからチェ
ックし、“0"ならルーチンR1110へ戻ってコマンドの受
信を待ち、“カード挿入待ち”フラグが“1"のときは第
69図(A)に示されているカード読込み処理を実行して
からルーチンR1110へ戻る。カード読込み処理は、「磁
気読込み」コマンドを受信したときの処理と同じであ
る。この実施例のフローチャートは、精算機300や管理
装置400にもパチンコ機100や発行機200と同一のカード
リーダ800を使用した場合に共通に使用できるように設
計されており、ルーチンR1117から「カード読込み処
理」への流れは、精算機や管理装置における制御を意識
したもので、この発行機のフローにおいては、“カード
挿入待ち”フラグはずっと“0"にされており、意味をな
さない。
精算機300においては、“開店コード”パケットの受
信に基づいてカード精算制御装置312に「カード受付
可」ファンクションが送られて、カード精算制御装置31
2から「磁気読込み」コマンドがカードリーダ制御装置3
88に送られてくると、ルーチンR1110で受信ありと判定
されてルーチンR1111へ進み、コマンド先頭の“ESC"が
検出されてルーチンR1118へジャンプしてR1121まで進み
コマンドの種類が判定されることで第69図(A)の磁気
読込み処理へ移行して、ルーチンR1202から更に第70図
(a)のカード読取処理を実行し、このフローの中で挿
入検出スイッチがオフの間はカード読込みは行われず
“カード未読込み”フラグがセットされてルーチンR120
3からR1204へ移行して“カード挿入待ち”フラグをセッ
トして第68図のルーチンR1122→R1117へ移行し、ここで
再び第69図(A)の処理へ移行する。つまり、カードが
挿入されるのをずっと待ち、挿入時点で第70図(b)の
カード読取処理を実行するようになる。
一方、ルーチンR1110でコマンド受信有りと判定し、
ルーチンR111でその受信データがコマンドの先頭を示す
“ESC"でないと判ったときは、ルーチンR1112でそのコ
マンドが先に送られてきたコマンドのキャンセルコマン
ド“CAN"であるか否か判定する。キャンセルコマンド
“CAN"は他の通信コマンドと異なり先頭コードESCと終
端コードCSを有さず、コマンドコードそのもので送られ
てくるのでこのような判定が行なえる。ルーチンR112で
受信コマンドが“CAN"でなかったときはルーチンR1117
へ移行し、“CAN"であったときは次のルーチンR1113へ
進んで、“カード挿入禁止”フラグを設定してからカー
ド保持ランプを消灯させ、送信バッファへ正常終了を示
すコードを設定してから第70図(h)の送信処理を実行
してそのコードをカード発行制御装置790へ送信した
後、“カード挿入待ち”フラグをクリアしてルーチンR1
110へ戻る。これによって、その前にカード発行制御装
置790から送信された「磁気読込み」コマンドによるカ
ード挿入待ち状態がキャンセルされる。
その後、再びコマンドを受信してルーチンR1111へ進
み、ここでコマンド先頭コード受信と判定すると、ルー
チンR1118へジャンプしてその後のコマンドの受信を禁
止してからカードリーダのモニタ表示器206を消灯さ
せ、カードリーダ制御装置288の受付状態を示すOKラン
プを消灯する(ルーチンR1119,R1120)。それから、ル
ーチンR1121で受信コマンドが前述した9つのコマンド
のいずれかに該当するかチェックし、該当しないとき
は、ルーチンR1124でメモリ内にエラー情報として、
“コマンド異常”を示すコードを書き込んでから第71図
のエラー処理ルーチンへ移行し、登録されたコマンドに
該当していればそれに対応した処理を実行してからOKラ
ンプを点灯させ、ルーチンR1109へ戻って上記手順を繰
り返す(ルーチンR1122,R1123)。
第69図(A)には「磁気読込み」コマンドを受信した
ときの処理手順が、また同図(B)には「リロード」コ
マンドを受信したときの処理手順が示されている。これ
らのコマンド処理はカード発行機200では無縁であるの
で、説明は省略する。
第69図(C)には、「磁気書込み」コマンドを受信し
たときのカードリーダコントローラ288の処理手順を示
す。
このコマンドを受信すると、先ず「磁気書込み」コマ
ンドとともにアスキーコードの形で送られてきた磁気記
録データを内部処理に適したバイナリコードに変換して
内部メモリの磁気データバッファに記憶してから、当該
磁気データバッファの先頭に磁気データの先頭を示す先
頭コードSTX(第2図(E)参照)を入れ、磁気データ
バッファ内の上記磁気記録データの次(磁気データ数が
20個のときは21個目)にデータの終わりを示すETXコー
ドを入れる(ルーチンR1231〜R1233)。次に、書込みを
行なう磁気データ数(次のルーチンで計算されるLRCを
含め22個)を設定した後、セーブした磁気データバッフ
ァから順次磁気記録データを読み出すためのアドレスを
アドレスカウンタに設定する(ルーチンR1234,R123
5)。
しかる後、ルーチンR1236で所定のレジスタAにSTXの
コード(OBH)を予め設定しておいてから、ルーチンR12
37〜R1244でレジスタAのデータと次の磁気データとの
排他的論理和を演算したものを再びレジスタAに入れて
いく処理を、磁気データがなくなるまで繰り返すことで
最後にレジスタA内に全磁気データの誤り検査符号たる
LRCコードが残るようにしている。なお、ルーチンR1236
で最初にレジスタAにSTXのコード(OBH)を設定してい
るので、最初の排他的論理和の演算(ルーチンR1238)
では同一データ同士を演算することになり、その結果は
オール“0"であり、STXをLRCの計算に含めなかったのと
同じ結果が得られ、初期の目的を達成できる。また、ル
ーチンR1237〜R1248の処理ではLRCの計算と同時に各読
込みデータ内のオンビット(“1"のビット)の数が奇数
か偶数か判定し、偶数のときは各データ内のパリティビ
ットを“1"に設定してデータバッファにセーブすること
でパリティ(奇数パリティ)ビットの付加も合わせて行
なうようにしている(ルーチンR1239〜R1241)。上記LR
C、パリティビットの計算処理後は、磁気データバッフ
ァの最後(24番目)にSTXを示すコードを入れる(ルー
チンR1245)。つまり、磁気データとETXおよびLRCを2
つのSTXコードで挟む形にする(第2図(E)参照)。
次に、レジスタAに残ったデータ(LCR)のオンビッ
ト数が偶数か奇数か判定し、偶数のときにのみパリティ
ビットを“1"に設定してLRC自身にもパリティビットを
付加し、磁気データバッファ内の所定の位置(23文字
目)に入れる(ルーチンR1246〜R1248)。
その後、第70図(d)に示されている書込み処理(ル
ーチンR1301〜R1337)を実行して磁気データとライトク
ロックの出力を行ない、同図(e)のベリファイ処理
(ルーチンR1341〜R1361)を実行して磁気データが正し
く書き込まれたか否かチェックしてから、ベリファイエ
ラーが検出されたか否か判定し(ルーチンR1249)、エ
ラーがあったときはメモリ内にエラー情報として磁気書
込み異常を設定してから第71図のエラー処理ルーチンへ
移行する(ルーチンR1251)。また、ベリファイエラー
がなかったときは送信バッファへ“送信”応答コマンド
を設定してから第70図(h)の送信処理(ルーチンR142
1〜R1426)を実行して第68図のメインフローへ戻る。
第69図(D)にはカード発行制御装置790からの「ス
テータス要求」コマンドを受信したときのカードリーダ
制御装置288の制御手順を示す。
「ステータス要求」コマンドを受信すると、内部メモ
リ内に保持されている機器コードとステータス1の内容
を送信バッファへ移し、送信バッファ内の最終データの
次の番地へコマンドの終了を示すコードCRを設定してか
ら、送信データとしてSTXを設定して先ずそれを送信す
る(ルーチンR1261〜R1264)。しかる後、上記送信バッ
ファのアドレスをカウンタに設定してからそのアドレス
を用いて送信バッファより1バイトのデータを読み出し
てそれを送信した後、送信バッファのアドレスを更新す
る(ルーチンR1265〜R1268)。それから、CRコードを送
信したか否か判定し、ノオならルーチンR1266へ戻って
次のデータを送信し、CRコードの送信をもって「ステー
タス要求」コマンドに対する処理を終了する(ルーチン
R1269)。
さらに、第69図(E)では、「パチンコ穴要求」コマ
ンドを受信したときの制御手順をまた、第69図(F)に
は「セキュリティ要求」コマンドを受信したときの制御
手順をそれぞれ示す。これらのコマンドに対する応答処
理(R1271〜R1279およびR1281〜R1289)の手順は第69図
(D)の「ステータス要求」コマンドに対する応答処理
と全く同一である。異なるのは、最初に送信バッファへ
機器コードとステータス1の内容の代わりにカードから
読み取られて内部メモリ内に保持されているパンチ穴デ
ータまたはセキュリティデータを移しておく点のみであ
る。
さらに、第69図(G)にはカード発行制御装置790か
ら「パンチ穴開け」コマンドを受信したときのカードリ
ーダ制御装置288の制御手順を示す。
このコマンドを受信すると、コマンドとともに送られ
てきた穴開け箇所を示すデータ(この場合には発行穴)
に基づいて、初期化ルーチン等でRAM内に設定したパン
チ穴位置に基づいて基準位置からの距離をROMから読み
出して、バッファに記憶(ルーチンR1291)した後、第7
0図(g)の穴開け処理(R311〜R352)を実行する。そ
れから、“パンチOK"フラグをチェックして穴開けが確
実に行われたか判定し(ルーチンR1292)、イエスなら
送信バッファへ正常応答コマンドを設定してから(ルー
チンR1293)、第70図(h)の送信処理を実行し、ノオ
ならステータス1のパンチ不良ビットに“1"をセットし
て、エラー情報にパンチ異常を書き込んでから第71図の
エラー処理ルーチンへ移行する(ルーチンR1294,R129
5)。
第69図(H)には、「カード後方排出」コマンドを受
信したときのカードリーダ制御装置288における制御手
順を示す。
このコマンドを受信すると先ず1秒タイマを設定して
からモータ807を高速で正回転させる(ルーチンR1401,R
1402)。それから、ルーチンR1401で設定したタイマが
タイムオーバーを起こしたかチェックし、続いてカード
リーダ内の最も後方の位置検出センサSNS4がオンしたか
否か調べる(ルーチンR1403,R1404)。そして、位置検
出センサSNS4がオフする前にタイムオーバーを起こした
なら、ルーチンR1413へジャンプしてモータ807を停止さ
せてから全センサがオフしているか調べる(ルーチンR1
414)。ここで、カードリーダ内のセンサのうち一つで
もオンしていればステータス1のカードジャムビットに
“1"を設定し、エラー情報としてのカードジャムエラー
を書き込んでから第71図のエラー処理ルーチンへ移行す
る。なお、ルーチンR1414ですべてのセンサがオフして
いたときは排出終了とみなしてルーチンR1407へジャン
プする。
一方、ルーチンR1401で設定したタイマがタイムオー
バーを起こす前に位置検出センサSNS4がオフしたとき
は、0.4秒待ってからモータ807を停止させる(ルーチン
R1403)。カードリーダ後方のカード反転装置740が駆動
され、カードリーダ800から送り出されたカードがカー
ド反転装置740によって搬送され始めるのを待つためで
ある。
モータ807を停止した後は、ステータス1のカードジ
ャムビットをクリアし、第70図(e)のルーチンR1351
で設定した“ベリファイエラー”フラグをクリアしてか
らカード保持LEDを消灯する(ルーチンR1407〜R140
9)。しかる後、“カード挿入禁止”フラグをセットし
て次のカードの挿入を禁止してから、送信バッファへ
“正常”応答コマンドのコードを設定した後、第70図
(h)の送信処理を実行する(ルーチンR1410,R141
1)。
第69図(I)には、カード発行制御装置790から「カ
ード前方排出」コマンドを受信した場合のカードリーダ
制御装置288の処理手順を示す。
この処理はカード精算機300において必要なため用意
されたフローであり、カード発行機200においては実行
されないので説明は省略する。
また、第70図(a),(b)には第69図(A)「磁気
読込み」コマンド受信フロー中におけるカード読取処理
とパリティ、LRC検査処理の具体的手順が、さらに、第7
0図(c)には第69図(B)の「リロード」コマンド受
信フロー中における磁気処理の具体的手順が示されてい
るが、これらの処理もカード精算機において実行され、
カード発行機では実行されないので説明は省略する。
一方、第70図(d)には、第69図(C)のフロー中に
おける書込み処理の具体的手順を示す。
この処理では、先ずカードの後端をカードリーダ800
の入口側の位置検出センサSNS1の位置まで移動させてか
ら、磁気データの数(ex.24個)をカウンタにセットす
る(ルーチンR1301,R1302)。このときカードの先頭は
磁気ヘッド821の位置まで達していない。それから、磁
気記録データの入った磁気データバッファの先頭アドレ
スをアドレスカウンタに設定した後、モータ807を高速
回転させ磁気ヘッド821に対するライト許可信号をオン
(ハイレベル)にする(ルーチンR1303〜R1305)。その
後、磁気データ記録部のトラックTRC2の先頭と終端に無
データの領域を設けるための消去データ“0"を設定し、
200m秒のタイマをセットしてから、“書込割込み”フラ
グを“1"にセットして806μ秒ごとの書込割込みを開始
させる(ルーチンR1306〜R1308)。書込割込みはモータ
807の回転を検出するエンコーダからの検出信号によっ
て806μ秒(カード搬送スピードを300mm/Sとした場合)
ごとに入ってくるようになっている。
次に、ルーチンR1307でセットしたタイマをチェック
してから、ライトクロックデータを反転し“書込み待
ち”フラグを“1"にセットして、このフラグが第73図の
書込割込み処理で“0"にクリアされるのを待つ(ルーチ
ンR1309〜R1312)。そして、磁気ヘッド821の少し後方
位置に配置された位置検出センサSNS3がオンしたか否か
チェックして(ルーチンR1313)、オフならルーチンR13
09へ戻って、センサSNS3がオンするまで上記手順を繰り
返す。上記ループを繰り返すことにより、806μ秒に一
度ずつ書込割込みが実行される度に、ライトクロックデ
ータが反転される。これによって、磁気ヘッドによるカ
ードの磁気部への磁化方向が806μ秒ごとに反転され、
2倍の1.612m秒を1周期とするクロックデータがカード
のトラックTRC1に書き込まれる。なお、上記位置検出セ
ンサSNS3は、このセンサがカードの末端を検出したとき
に磁気ヘッドがトラックTRC2のSTXコード書込み開始位
置にくるように取付け位置が決定されており、センサSN
S3がオンすると、次のルーチンR1314へ進み磁気データ
の書込みを開始する。なお、このセンサSNS3がオンする
前にルーチンR1307でセットしたタイマがタイムオーバ
ーを起こすと、カードが詰まったと判定して、ルーチン
R1309からR1336へジャンプしステータス1のカードジャ
ムビットに“1"を立てて、エラー情報にカードジャムを
書き込んでから第71図のエラー処理ルーチンへ移行する
(ルーチンR1337)。
タイムオーバーを起こす前に位置検出センサSNS3がオ
ンすると、ルーチンR1314へ進んで、先ず各データ(パ
リティを含む)のビット数(5ビット)をカウンタにセ
ットしてからルーチンR1303で設定したアドレスを用い
て磁気データバッファ内から1バイト(8ビット)の磁
気記録データを読み込んで並−直変換手段としてのシフ
トレジスタへ入れ、アドレスカウンタをインクリメント
する(ルーチンR1315,R1316)。それから、出力バッフ
ァ内のデータを2ビットさらに1ビット計3ビット左へ
シフトさせる(ルーチンR1317,R1318)。これによって
シフトレジスタの左端に5ビットの磁気データの最上位
ビットがくる。
そこで次に、ルーチンR1319で上記シフトレジスタの
左端にきたビットがオンすなわち、“1"か否か判定し、
“0"なら次のルーチンR1320でライトデータを反転し、
“1"なら反転しないでルーチンR1321へジャンプする。
これによって、NRZI方式の書込み信号を形成して、出力
させることができる。また、ライトデータの出力に続い
て、前記ルーチンR1310〜R1312で行なったのと同一の手
順でライトクロックの出力も実行する(ルーチンR1321
〜R1323)。このうち、ライトデータはカードの第2ト
ラックTRC2に、またライトクロックは第1トラックTRC1
にそれぞれ書き込む。
上記1ビットのデータの出力後、ビットカウンタをデ
クリメントしてカウンタが「0」になったか判定し、
「0」でないときはルーチンR1318へ戻ってシフトレジ
スタ内の磁気データを1ビットだけ左へシフトしてその
出力を行なう処理をビットカウンタが「0」になるまで
繰り返すことで、5ビットのパラレル磁気データがシリ
アルなライトデータに変換され出力される(ルーチンR1
324,R1325)。そして、1バイトの磁気データの出力が
終了すると、ルーチンR1326へ進んで、磁気データ数を
一つ減算してからルーチンR1314へ戻って次の磁気デー
タの並−直変換と出力を繰返し行なって、全磁気データ
の出力が終了したならルーチンR1328へ移行する(ルー
チンR1327)。
ルーチンR1328では100m秒のタイマをセットしてか
ら、前記ルーチンR1309〜R1313と同一の手順に従って位
置検出センサSNS4がオンするまで、ライトクロックデー
タの出力を行なう(ルーチンR1329〜R1333)。つまり、
カードの第1トラックTRC1には、第2トラックTRC2へ磁
気データの最終データとしてのSTXコードを書き込んだ
後も、カード終端までクロックデータを書き続けるよう
になっている(第2図(E)参照)。なお、第2トラッ
ク側は磁気データの書込み終了後は磁気データは反転さ
れないので磁化の向きは一定にされ、データの消去状態
になる。
一方、ルーチンR1329でタイマオーバーを起こす前に
位置検出センサSNS4がオンになったならルーチンR1334
へ進み、磁気ヘッド821へのライト許可信号をオフ(ロ
ウレベル)にしてからモータ807の回転を停止させて終
了する(ルーチンR1335)。また、位置検出センサSNS4
がオンする前にルーチンR1328でセットしたタイマがタ
イムオーバーを起こすと、ルーチンR1336へジャンプし
て、ステータス1とエラー情報にカードジャムを設定し
てから第71図のエラー処理ルーチンへ移行する。
第70図(e)には、同図(d)の書込み処理に続いて
行われるベリファイ処理の具体的な手順が示されてい
る。
ここでは、先ずカードの後端がカードリーダ内の第1
位置検出センサSNS1によって検出されるまでモータ807
を逆転させてカードを後退させてから、1秒タイマをセ
ットする(ルーチンR1341,R1342)。それから、モータ8
07を高速正回転させ、磁気データ数(ここではLRCの次
のSTXコードはチェックしないので23個でよい)を設定
し、アドレスカウンタに磁気データバッファの2番目の
アドレスをセットする(ルーチンR1343〜R1344)。最初
のSTXコードをベリファイの対象から外すためである。
アドレス設定後、第70図(f)の1ビット読込処理を
実行してルーチンR1346で読み込まれワークエリアに格
納されたデータがSTXコードと一致したか判定し、一致
するまで待ち、一致した時点で次のルーチンR1347へ進
む。ルーチンR1347ではビットカウンタに5ビットを設
定してから第70図(f)の1ビット読込み処理で磁気デ
ータの1ビットを読み込んでワークエリアの最下位ビッ
トに入れてシフトさせてからビットカウンタをデクリメ
ントし、これをビットカウンタが「0」になるまで、つ
まり5ビット読み込むまで繰り返す(ルーチンR1347〜R
1349)。
それから、ルーチンR1345でカウンタに設定したアド
レスを用いて磁気データバッファから読み出した磁気デ
ータとカードから読み出されてシフトレジスタに入って
いる磁気データとを比較する(ルーチンR1350)。ここ
で、2つのデータが一致しないときはルーチンR1351で
エラー情報にベリファイエラーを設定してから、またデ
ータが一致したときはルーチンR1350からR1352へジャン
プして磁気データバッファのアドレスカウンタをインク
リメントし、磁気データ数を「1」減算して、磁気デー
タ数が「0」になるまで上記ルーチンR1347〜R1353を繰
り返す(ルーチンR1354)。
そして、磁気データ数が「0」になったならば、ルー
チンR1355へ進んで1ビットの読取りラッチをクリアし
て読取ったデータを消去してから、ルーチンR1342でセ
ットした1秒タイマがタイムオーバーを起こしたか判定
し(ルーチンR1356)、また、次のルーチンR1357では位
置検出センサSNS4がオンになったか判定する。タイムオ
ーバーを起こす前に位置検出センサSNS4がオンになった
ときはルーチンR1358へ進み、ステータス1のカードジ
ャムビットをクリアしてからモータ807を停止させる
(ルーチンR1359)。一方、位置検出センサSNS4がオン
する前にタイムオーバーを起こすと、ステータス1の
“カードジャム”ビットに“1"をセットしてからエラー
情報にカードジャムを書き込んだ後、第71図のエラー処
理ルーチンへ移行する(ルーチンR1360,R1361)。
第70図(f)には、第70図(e)のベリファイ処理フ
ローおよび第70図(c)の磁気処理フローに共通の1ビ
ット読込処理の具体的手順を示す。
この処理では、先ず1ビットの読取りラッチをクリア
してから(ルーチンR581)、カードリーダ内の各センサ
SNS1〜SNS4の出力に基づいてカードのサイズの検査を行
なう(ルーチンR582〜R588)。それから、ルーチンR581
でクリアした読取ラッチ内に磁気データがラッチされて
いるかチェックし、入っていればそのラッチデータの転
送先となるワークエリアを左に1ビットだけシフトさせ
て最下位ビット0に上記ラッチのデータを移して終了す
る(ルーチンR589〜R590)。
なお、この実施例のカードリーダは第1と第3の位置
検出センサSNS2,SNS3間の距離l3が正規のカード長l0
りも長く、第2と第3の位置検出センサSNS1,SNS3間の
距離l4が正規のカード長l0よりも短くなるようにセンサ
間距離が設定されている(第30図(A)参照)。そこ
で、第70図(f)に示す1ビット読込み処理中において
第1〜第3の位置検出センサSNS1〜SNS3の出力をチェッ
クすることでカードサイズの不良を検出するようになっ
ている(ルーチンR584〜R587)。
第70図(g)には、第69図(G)の「パンチ穴開け」
コマンド受信フローにおける穴開け処理の具体的手順が
示されている。
この穴開け処理では、先ずカードをカードリーダ800
の一番奥まで移動(ルーチンR311)して“パンチOK"フ
ラグをクリア(ルーチンR312)した後、モータを逆転さ
せてタイマ(3秒)を起動させ(ルーチンR313)、“移
動量検出”フラグをセットしてから移動量カウンタをク
リアする(ルーチンR314〜R318)。そして“タイマ2動
作”フラグをセットしてタイマ割込みを許可し、タイマ
割込みにより移動量を検出してパンチ穴開け位置に達し
たところでモータの回転を停止させ(ルーチンR319〜R3
22)、モータが完全に止まるのを待つため150m秒間待機
(ルーチンR323)してからパンチ装置820を作動させる
(ルーチンR324〜R327)。上記ルーチンR323〜R327を2
回繰り返して穴開けを確実にしてから(ルーチンR32
8)、移動量カウンタをクリアしてモータを高速で逆転
させて開口したパンチ穴がパンチ穴検出センサSNSpに対
向する方向へカードを動かす。そして、パンチ穴検出セ
ンサがオンしているか判定し、正規の位置にパンチ穴が
開いているときは“パンチOK"フラグをセットしてか
ら、第1の位置検出センサSNS1がオンしてカードの後端
を検出したところでタイマ割込みを停止させるとともに
モータを停止させる(ルーチンR329〜R340)。
上記ルーチンにおいてカード移動中にタイムオーバー
を起こすとカードのジャム(紙づまり)が発生したと判
定し、それぞれエラー処理に入るようになっている(ル
ーチンR315,R332)。
第70図(h)には、第69図(C)の「磁気書込み」コ
マンド受信時の処理フロー、第69図(G)の「パンチ穴
開け」コマンド受信時の処理フロー、第69図(H)の
「カード後方排出」コマンド受信時の処理フローおよび
第69図(I)の「カード前方排出」コマンド受信時の処
理フロー中における応答コマンドの送信処理の具体的手
順を示す。
送信処理では、先ず受信バッファに対し受信を禁止し
てから送信バッファの先頭アドレスをカウンタに設定す
る(ルーチンR1421,R1422)。次に、上記各フロー中に
おいて送信バッファ内にセーブされた送信データを1バ
イト読み込んで送信した後、送信バッファのアドレスカ
ウンタをインクリメントする(ルーチンR1423,1424)。
しかる後、応答コマンドの終了を示すコードCRを送信し
たか判定して(ルーチンR1425)、未だならルーチンR14
23へ戻って次の1バイトデータを順次送信し、“CR"コ
ードを送信したなら受信バッファに対して受信許可を与
えてから、元のルーチンに戻る(ルーチンR1426)。
一方、第71図には、第68図や第69図(A)〜(I)お
よび第70図(a)〜(g)の各処理フロー中においてエ
ラーが発生した場合に実行されるエラー処理の具体的手
順が示されている。
このエラー処理では、前記各フロー中で発生したエラ
ーの内容に応じて書き込まれたエラー情報に対応するモ
ニタ表示データすなわちエラー表示符号(表7参照)を
内部メモリから読み出してそれをモニタ表示器175に出
力してエラーの種類を表示させる(ルーチンR1131,R113
2)。それから、OKランプを消灯し、“書込み禁止”フ
ラグに“1"を立てて磁気データの書込み処理を禁止して
からタイマ2割込みを停止させて磁気読込み処理も禁止
する(ルーチンR1133〜R1135)。しかる後、カードリー
ダ800内のモータ807を停止させてからシャッタソレノイ
ド809をオフしてシャッタを閉じてカードの進入を禁止
した後、エラーの種類に対応した応答コード(表7右欄
参照)を送信(ルーチンR1136〜R1138)して、第68図の
メインフロー中のルーチンR1109へ戻る(符号V2参
照)。
次に、第72図(A),(B)には、読出し割込みが、
また第73図には書込み割込みが入った場合の処理の手順
が示されている。
既に述べたように、この実施例のカードリーダ800で
は、モータ807の回転速度を検出するセンサ832からの検
出信号が割込み信号としてカードリーダ制御装置288に
入力されており、第70図(a)のカード読取処理フロー
中におけるルーチンR524でコントローラ内部の“タイマ
2動作”フラグが“1"にセットされたときにこの信号が
入ってくると、第71図(A),(B)のタイマ2割込み
処理を実行し、第70図(d)の書込み処理フロー中にお
けるルーチンR1308で“書込割込み開始”フラグがセッ
トされると、第72図の書込割込み処理を実行するように
なっている。
なお、速度センサ832はモータ807の回転軸に取り付け
られたロータリエンコーダ817に対向して設けられてお
り、回転速度にかかわらずカードが0.1mm移動するごと
に割込み信号が入ってくる。
タイマ2割込み処理では先ずルーチンR701で“セキュ
リティ読取”フラグと“パンチ穴読取”フラグを見てい
ずれも“0"のときは移動量検出モードとなり、ルーチン
R710へ移行し、移動量カウンタをインクリメントして割
込み処理を終了する。なお、移動検出モードとなるの
は、第70図(c)の磁気処理中(ルーチンR572)および
第70図(g)の穴開け処理中(ルーチンR317)において
基準となる位置からのカードの移動量を知りたい場合で
あり、“セキュリティ読取”フラグおよび“パンチ穴読
取”フラグをクリアすることにより移動量検出モードが
設定される。
また、タイマ2割込み処理に入って“移動量検出”フ
ラグが“0"のときはルーチンR702へ進み移動量カウンタ
をインクリメントしてから、ルーチンR703で“セキュリ
ティ読取中”フラグがセットされているかチェックし、
セットされていればルーチンR704へ進み移動量が4.8mm
以上になったか判定する(“セキュリティ読取中”フラ
グが“0"のときは第72図(B)のパンチ穴読取りルーチ
ンへ移行する)。“セキュリティ読取中”フラグがセッ
トされるのは第70図(a)のカード読取り処理中のルー
チンR523でパンチ穴センサSNSpがオンしたときであり、
このときセキュリティコード読取センサ810aはカードの
セキュリティ領域(TF)の始端に位置する。しかして、
最初のセキュリティマークはセキュリティ領域の始端か
ら4.8mm以上離れた位置に設けられる。そこで、ルーチ
ンR704で移動量が4.8mm以上になったと判定しているの
である。4.8mm以下の場合は割込み処理を終了し、次の
タイマ2割込みで再び移動量カウンタをインクリメント
する。そして、そして、移動量が4.8mmに達すると、ル
ーチンR711へ移行し、そこで先ず移動量とルーチンR519
でRAM内に設定された読取範囲とを比較し、読取範囲内
であればセキュリティのコード読取センサがオンになっ
ているか判定し、オンならばセキュリティコードの幅を
計数するカウンタをインクリメントして割込み処理を終
了する(ルーチンR712,R713)。そして、コード読取セ
ンサがオフになった時点でカウンタの値を調べ(ルーチ
ンR714)セキュリティコードの幅が“0"ならコードなし
と判定し、割込み処理を終了する。一方、セキュリティ
の幅が“0"でなければカウンタの幅をバッファに移して
からカウンタをクリアし、セキュリティ幅が0.5mm以上
あるか否か判定する(ルーチンR715,R716)。ここで、
幅が0.5mm以下なら異常とみなし、0.5mm以上ならシフト
レジスタとして動作されるセキュリティバッファの最上
位(または最下位)ビットに“1"を立てる。
それから、次のタイマ割込みに入ってルーチンR711で
読取範囲から外れたときは1番目のコードの読取り終了
としてルーチンR721へ移行しセキュリティ読取数(カウ
ンタ)を減算する。そして、読み取ったコードを記憶す
るセキュリティバッファをルーチンR723で1ビットだけ
シフトしてから読取範囲をセキュリティコードのピッチ
(3.5mm)分だけ加算して終了する。セキュリティを1
ビット検出するごとにセキュリティバッファをシフトす
ることにより、シリアルに読み取られたセキュリティコ
ードがパラレルデータに変換されていく。上記ルーチン
を繰り返すことにより、セキュリティの読取数が「0」
になると、ルーチンR722からR714へ進み、読み取ったセ
キュリティ幅が0.5mmのときにはセキュリティバッファ
の最上位ビットに“1"を書き込む。そして、セキュリテ
ィ読取り後、磁気データ読取処理に移って第70図(c)
のルーチンR553で“パンチ穴読取”フラグが“1"にセッ
トされ、“セキュリティ読取”フラグが“0"にクリアさ
れてからこの第72図(A)のタイマ2割込みが開始され
ると、ルーチンR703から第72図(B)のルーチンR731へ
移行し、パンチ穴検出センサがオンしているかチェック
し、オンならばルーチンR732でパンチ穴幅を計数するカ
ウンタをインクリメントして割込み処理を終了する。そ
して、次の割込みでパンチ穴検出センサがオフになった
ならばルーチンR733へ移行してパンチ穴幅をチェックす
る。ここで、検出されたパンチ穴の幅が0.8mm以上のと
きは正規のパンチ穴とみなし、ルーチンR734でパンチ穴
の有無を記憶するバッファ(シフトレジスタとして動作
される)の最上位(または最下位)ビットに“1"を書き
込んでから、またパンチ穴の幅が0.8mm以下のときはル
ーチンR735でパンチ穴幅カウンタをクリアしてからルー
チンR736へ進む。
ここでは、カード移動量が読取範囲内に入っているか
判定し、入っているときは上記手順を繰り返し、読取範
囲から外れるとルーチンR741以下へ移行する。
ルーチンR741〜R745では先ずパンチ穴読取数を減算し
て読み取られたビットの入ったバッファを1ビットシフ
トさせ、パンチ穴幅カウンタをクリアしてから読取範囲
を設定し直して終了する。そして、読取数が「0」にな
ったときに“タイマ2動作”フラグをクリアして以後の
タイマ2割込み動作を停止させる(ルーチンR742,R74
6)。
一方、第70図(d)の書込み処理フロー中においてル
ーチンR1308で“書込割込み開始”フラグがセットされ
た後、カードリーダのモータ807の回転検出センサ832か
ら806μSごとに検出信号が入ってくると、第73図の書
込割込み処理が開始され、先ず第70図(d)のフロー中
のルーチンR1310もしくはルーチンR1330で設定したライ
トクロックデータまたはルーチンR1320,R1321で設定し
たライトデータおよびライトクロックデータを出力する
(ルーチンR751)。しかる後、ルーチンR1311,R1322ま
たはR1331でセットした“書込み待ち”フラグをクリア
して書込割込み処理を終了する(ルーチンR752)。
なお、上記実施例では、記憶媒体としてのカードには
カード番号のみ記録し、購入金額や玉数はカード番号に
対応して管理装置の記憶装置に記憶させておくようにし
た遊技システムにおけるカード発行機に適用したものに
ついて説明したが、この発明はそれに限定されず、購入
金額または玉数を記録したカードを発行する発行機にも
適用することができる。また、カード発行機は必ずしも
伝送媒体を介して管理装置に接続されている必要はなく
自己の判断の下でカードを発行する発行機であってもよ
い。
さらに、上記実施例では、遊技装置の一例として封入
球循環方式のパチンコ遊技機を備えた遊技設備に適用し
た場合について説明したが、この発明はそれに限定され
るものではなく、例えば記憶媒体の有する有価データを
各遊技装置で実球に変換してそれを遊技装置前面の供給
皿から1個宛遊技装置内部に供給して遊技を行うように
構成された遊技装置を備えた遊技設備その他記憶媒体を
用いて遊技可能になるものであれば、どのような構成の
遊技装置(パチンコ遊技機以外の遊技装置を含む)を備
えた遊技設備においても適用することができる。また、
上記実施例では遊技用記憶媒体として磁気記憶部を有す
る記憶媒体を使用しているが、情報記憶部として半導体
メモリを有するいわゆるICカードを使用した遊技設備の
記憶媒体発行装置に適用することもできる。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明は、遊技店の所要箇所に
設置されて、金銭もしくは遊技媒体数と実質的に等価な
有価データが付与され所要の遊技を実行可能な遊技装置
に用いられる記憶媒体を発行可能な遊技店における記憶
媒体発行装置において、上記記憶媒体発行装置の前面パ
ネルには、貨幣を受け入れる貨幣投入口と、投入された
貨幣の合計金額を表示する金額表示手段と、上記金額表
示手段に表示された金額の範囲内で所望の金額の記憶媒
体を指定するための購入選択手段と、上記購入選択手段
により指定された記憶媒体を排出する記憶媒体発行口
と、釣銭を払い出す貨幣払出口とを設けるとともに、上
記貨幣投入口の近傍には貨幣の受付可否状態を可視表示
する貨幣受付表示手段を、また上記記憶媒体発行口の近
傍には記憶媒体の発行処理状態を可視表示する記憶媒体
発行状態表示手段を、さらに上記貨幣払出口の近傍には
釣銭となる貨幣が払い出されたことを可視表示する貨幣
払出状態表示手段をそれぞれ設け、記憶媒体の発行に際
し、上記貨幣投入口に投入された貨幣の合計金額を算出
する投入金額計数手段と、上記投入金額計数手段により
算出された合計金額が予め定められた所定の上限金額に
達したこともしくは上限金額を越えたことを判定する投
入金額判定手段と、上記投入金額判定手段により上記合
計金額が所定の上限金額に達したこともしくは上限金額
を越えたと判定された際に、上記貨幣投入口への貨幣の
投入を不能にする貨幣投入不能化手段とを設け、所定の
記憶媒体発行手順に従って上記各表示手段の表示状態を
制御することにより、利用者に操作手順および記憶媒体
の発行処理状態を認識可能に可視表示するとともに、上
記貨幣投入不能化手段の作動状態に応じて上記貨幣受付
表示手段を制御することにより貨幣の投入の可否を認識
可能に可視表示するようにしたので、記憶媒体発行装置
を利用する遊技者は、各表示手段の表示状態により記憶
媒体発行装置の操作手順などを容易に認識できるととも
に、貨幣投入口への貨幣の投入の可否をも認識可能に可
視表示されるため、初めて記憶媒体発行装置を利用する
遊技者であっても容易に記憶媒体発行装置を操作するこ
とができ、記憶媒体の購入をスムーズに行なうことがで
き、操作上のミスが生じにくくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されたパチンコ遊技システム全体
の構成を示すシステム構成図、 第2図(A),(B)は本発明に係るシステムに使用さ
れるカードの一例を示す正面図および内部構成図、 第2図(C)はカード内の真偽識別領域の構成例を示す
説明図、 第2図(D)はカードの断面構造の一例を示す断面図、 第2図(E)はカード内の磁気記録部の構成例を示す説
明図、 第3図は遊技システムを構成するパチンコ機全体の構成
例を示す斜視図、 第4図(A),(B)はパチンコ機前面の操作パネル部
の構成例を示す断面側面図、 第5図は同じく操作パネル部の分解斜視図、 第6図は同じく操作パネル部内部の構成を示す斜視図、 第7図はパチンコ機の裏面の封入球循環装置の構成例を
示す斜視図、 第8図はその封入球循環装置をパチンコ機に取り付けた
状態を示す斜視図、 第9図は打球発射レール基部の詳細を示す斜視図、 第10図はパチンコ機の前面パネルを開いた状態を示す斜
視図、 第11図は遊技盤を保持するフレームとこれに結合される
発射レールを備えたフレームボードの構成例を示す斜視
図、 第12図はパチンコ機の前面枠の裏面構成を示す斜視図、 第13図はパチンコ機の裏面の構成例を示す背面斜視図、 第14図はパチンコ機制御ユニットの構成例を示す斜視
図、 第15図は同じくその制御ユニツトの内部構成を示す斜視
図、 第16図は制御ユニットの前面パネルの構成を示す斜視
図、 第17図はパチンコ機と制御ユニットの取付位置関係を示
す斜視図、 第18図はパチンコ機が設置される島設備の骨組みを示す
斜視図、 第19図は島設備にパチンコ機と制御ユニットを設置した
状態を示す斜視図、 第20図は島設備の背面を示す斜視図、 第21図はパチンコ機全体の制御体系を示すブロック図、 第22図はパチンコ機制御装置の回路構成例を示すブロッ
ク図、 第23図はパチンコ機制御ユニットの回路構成例を示すブ
ロック図、 第24図はユニットメモリのエリア構成を示すメモリマッ
プ、 第25図はパチンコ機のカードリーダの構成例を示す斜視
図、 第26図はそのカードリーダの分解斜視図、 第27図はカードリーダのカード挿入部の詳細を示す分解
斜視図、 第28図(A),(B)は同じくカードリーダのカード挿
入部の詳細を示す断面側面図、 第29図(A),(B)はカードリーダ入口のシャッタ部
分の詳細を示す断面側面図、 第30図(A)はカードリーダ内に設けられた各種センサ
の取付け位置関係を示す平面説明図、 第30図(B)はカード挿入時のセンサの検出タイミング
チャート、 第31図はカードリーダ制御装置の回路構成例を示すブロ
ック図、 第32図はカードリーダのインタフェース回路を示すブロ
ック図、 第33図はカードリーダのデータ読込み、書込みタイミン
グを示すタイミングチャート、 第34図は本発明に係る遊技システムに使用されるカード
発行機の構成例を示す斜視図、 第35図は発行機の前面パネルを開いた状態を示す斜視
図、 第36図は発行機に設けられたカード発行装置の斜視図、 第37図は同じくカード発行装置の概略構成図、 第38図はカード発行装置を構成するカード取出装置の構
成を示す斜視図、 第39図は同じくカード発行装置を構成するカード導出装
置の構成を示す斜視図、 第40図はカード発行機の制御装置の構成例を示すブロッ
ク図、 第41図はカード発行機のユニット制御装置の構成例を示
すブロック図、 第42図(A)は精算機の構成例を示す斜視図、 第42図(B)は精算機の上面パネルおよび前面パネルを
開いた状態を示す斜視図、 第42図(C)は精算機を構成するカード精算装置の構成
例を示す斜視図、 第43図は精算機の制御装置の構成例を示すブロック図、 第44図は管理装置全体の構成例を示す斜視図、 第45図は管理装置自身のシステム構成例を示すブロック
図、 第46図は管理装置のコンソールの構成例を示すもので、
(A)は平面図、(B)は背面図、 第47図は本発明の遊技システム内でのカードの状態遷移
を示す説明図、 第48図は本発明の遊技システムにおける伝送系の構成例
を示すブロック図、 第49図はネットワーク上でのデータ転送制御を行うNAU
(ネットワークアダプタユニット)の構成例を示すブロ
ック図、 第50図〜第55図は低層ネットワーク上で送受信されるパ
ケットの構成例を示すもので、 第50図は“回線テスト”パケットの構成図、 第51図は“初期値設定”パケットの構成図、 第52図は管理装置からカード発行機に指示を与えるため
のパケットの構成図、 第53図(A),(B),(C)は“カード購入”パケッ
トとその応答“ACK"および“NAK"パケットの構成図、 第54図は“定時データ送信”パケットの構成図、 第55図(A),(B)は“ユニット復旧データ”パケッ
トとその応答“ACK"パケットの構成図、 第56図、第57図、第58図および第59図は、NAUにおける
パケット送受信制御の手順を示すフローチャート、 第60図はカード発行機のユニットコントローラにおける
メイン処理の制御手順を示すフローチャート、 第61図(A)は第60図のフロー中におけるパケット受信
処理の具体的手順の一例を示すフローチャート、 第61図(B)は第60図のフロー中におけるカード番号予
約処理の具体的手順を示すフローチャート、 第61図(C)は第60図のフロー中におけるカード購入処
理の具体的手順を示すフローチャート、 第62図(A)は第61図(A)のフローにおける“初期値
設定”パケット受信時の処理手順を示すフローチャー
ト、 第62図(B)は第61図(A)のフローにおける“ユニッ
ト復旧データ”パケット受信時の処理手順を示すフロー
チャート、 第62図(C)は第61図(A)のフローにおける“強制終
了解除”パケット受信時の処理手順を示すフローチャー
ト、 第62図(D)は第61図(A)のフローにおける“強制終
了”パケット受信時の処理手順を示すフローチャート、 第63図は発行機のユニットコントローラにおいてメイン
処理とは別個に、タイマ割込みによって実行される割込
み処理の内容を示すフローチャート、 第64図はカード発行制御装置による制御の手順を示すフ
ローチャート、 第65図は第64図のフローにおいて「カード発行」ファン
クションを受信したときの具体的制御手順を示すフロー
チャート、 第66図(A)は第65図のフロー中におけるカード排出処
理の具体的手順を示すフローチャート、 第66図(B)は第65図のフロー中におけるリーダ制御処
理の具体的手順を示すフローチャート、 第66図(C)は第65図のフロー中におけるカード反転処
理の具体的手順を示すフローチャート、 第66図(D)は第65図のフロー中における印字および印
字2処理の具体的手順を示すフローチャート、 第66図(E)は第65図のフロー中におけるカード排出処
理の具体的手順を示すフローチャート、 第66図(F)は第65図のフロー中におけるスタック処理
の具体的手順を示すフローチャート、 第67図は第66図(A)〜(F)の各処理フロー中におい
てエラーが発生したときに実行されるエラー処理の具体
的手順を示すフローチャート、 第68図は発行機と精算機内のカードリーダ制御装置に共
通の制御手順を示すフローチャート、 第69図(A)は「磁気読込み」コマンド受信時のカード
リーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
ト、 第69図(B)は「リロード」コマンド受信時のカードリ
ーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャート、 第69図(C)は「磁気書込み」コマンド受信時のカード
リーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
ト、 第69図(D)は「ステータス要求」コマンド受信時のカ
ードリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャ
ート、 第69図(E)は「パンチ穴要求」コマンド受信時のカー
ドリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
ト、 第69図(F)は「セキュリティ要求」コマンド受信時の
カードリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチ
ャート、 第69図(G)は「パンチ穴開け」コマンド受信時のカー
ドリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
ト、 第69図(H)は「カード後方排出」コマンド受信時のカ
ードリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャ
ート、 第69図(I)は「カード前方排出」コマンド受信時のカ
ードリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャ
ート、 第70図(a)は第69図(A)のフロー中におけるカード
読取り処理の具体的手順を示すフローチャート、 第70図(b)は第69図(A)のフロー中におけるパリテ
ィ、LRC検査処理の具体的手順を示すフローチャート、 第70図(c)は第69図(B)のフロー中における磁気処
理の具体的手順を示すフローチャート、 第70図(d)は第69図(C)のフロー中における書込み
処理の具体的手順を示すフローチャート、 第70図(e)は第69図(C)のフロー中におけるベリフ
ァイ処理の具体的手順を示すフローチャート、 第70図(f)は第70図(c),(e)のフロー中におけ
る1ビット読込処理の手順を示すフローチャート、 第70図(g)は第69図(G)のフロー中における穴開け
処理の具体的な手順を示すフローチャート、 第70図(h)は第69図(A)〜(I)の制御フロー中等
における送信処理の具体的手順を示すフローチャート、 第71図は第69図(A)〜(I)の制御フローにおいてエ
ラーが発生したときのエラー処理の具体的手順を示すフ
ローチャート、 第72図(A),(B)はカードリーダコントローラにお
ける磁気読出しのタイマ割込み処理手順を示すフローチ
ャート、 第73図は、カードリーダ制御装置における磁気書込み時
の書込割込み処理の手順を示すフローチャートである。 100……パチンコ機、110……操作パネル、113……購入
スイッチ、114……中断スイッチ、115……終了スイッ
チ、130……球循環装置、160……制御ユニット、180…
…ユニット制御装置、188……カードリーダ制御装置、1
95……パチンコ機制御装置、190……ユニットコントロ
ーラ、200……カード発行機、700……カード発行装置、
710……カード取出装置、740……カード反転装置、750
……印字装置、770……カード導出装置、300……精算
機、400……管理装置、550……ユニットメモリ、551…
…データ伝送コントローラ、553……ネットワークコン
トローラ、800……カードリーダ、802……カード挿排
口、807……搬送モータ、809……シャッタソレノイド、
820……パンチ装置、821……磁気ヘッド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技店の所要箇所に設置されて、金銭もし
    くは遊技媒体数と実質的に等価な有価データが付与され
    所要の遊技を実行可能な遊技装置に用いられる記憶媒体
    を発行可能な遊技店における記憶媒体発行装置におい
    て、 上記記憶媒体発行装置の前面パネルには、 貨幣を受け入れる貨幣投入口と、 投入された貨幣の合計金額を表示する金額表示手段と、 上記金額表示手段に表示された金額の範囲内で所望の金
    額の記憶媒体を指定するための購入選択手段と、 上記購入選択手段により指定された記憶媒体を排出する
    記憶媒体発行口と、 釣銭を払い出す貨幣払出口と、 を設けるとともに、 上記貨幣投入口の近傍には貨幣の受付可否状態を可視表
    示する貨幣受付表示手段を、また上記記憶媒体発行口の
    近傍には記憶媒体の発行処理状態を可視表示する記憶媒
    体発行状態表示手段を、さらに上記貨幣払出口の近傍に
    は釣銭となる貨幣が払い出されたことを可視表示する貨
    幣払出状態表示手段をそれぞれ設け、 記憶媒体の発行に際し、上記貨幣投入口に投入された貨
    幣の合計金額を算出する投入金額計数手段と、 上記投入金額計数手段により算出された合計金額が予め
    定められた所定の上限金額に達したこともしくは上限金
    額を越えたことを判定する投入金額判定手段と、 上記投入金額判定手段により上記合計金額が所定の上限
    金額に達したこともしくは上限金額を越えたと判定され
    た際に、上記貨幣投入口への貨幣の投入を不能にする貨
    幣投入不能化手段と、 を設け、 所定の記憶媒体発行手順に従って上記各表示手段の表示
    状態を制御することにより、利用者に操作手順および記
    憶媒体の発行処理状態を認識可能に可視表示するととも
    に、上記貨幣投入不能化手段の作動状態に応じて上記貨
    幣受付表示手段を制御することにより貨幣の投入の可否
    を認識可能に可視表示するようにしたことを特徴とする
    遊技店における記憶媒体発行装置。
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