JP2767030B2 - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

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JP2767030B2
JP2767030B2 JP7325172A JP32517295A JP2767030B2 JP 2767030 B2 JP2767030 B2 JP 2767030B2 JP 7325172 A JP7325172 A JP 7325172A JP 32517295 A JP32517295 A JP 32517295A JP 2767030 B2 JP2767030 B2 JP 2767030B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技店の管理装置と通
信可能に構成されてなり、マイクロコンピュータによっ
て制御される遊技装置に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技装置としてのパチンコ機にお
いては、マイクロコンピュータを有する1つのパチンコ
機制御装置によって、遊技制御および遊技結果態様に応
じた賞価値(賞品球)の排出制御を司っていた。
【0003】また、従来のパチンコ機は、例えば、入賞
口へ入賞したセーフ球を1ヶ所のセーフ球樋に誘導し
て、このセーフ球樋に検出手段としてのセーフ球検出器
を配設し、このセーフ球検出器から出力される信号その
ものを管理装置へ出力し、管理装置はこの信号(1パル
ス)が入力されることによって、当該パチンコ機の付与
する賞球数(例えば15個)を掛ける等の演算を行うこ
とによって、当該パチンコ機が払い出した賞球数を算出
するようになっていた。
【0004】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の遊技装置と
してのパチンコ機は、1つのパチンコ機制御装置によっ
て、遊技制御や排出制御等を司ることにより、マイクロ
コンピュータ等への負担が大きくなるとともに、パチン
コ機制御装置自体が大型化してしまい、取り扱い作業お
よび製造作業等が困難となってしまう等の問題点がある
ことが分かった。
【0006】更に、パチンコ機はセーフ球検出器からた
だ単にパルス信号として管理装置へ信号を出力するのみ
であると、管理装置は、パチンコ機から入力された信号
を演算して払い出した賞球数を求めなくてはならず、管
理装置自体にも負担を強いられていた。
【0007】また、近年は賞球数の異なるパチンコ機が
同一遊技店に配設されることはもちろんのこと、同一パ
チンコ機においても入賞口の種類によって賞球数が異な
るパチンコ機が主流となっている
【0008】このため、パチンコ機のセーフ球検出器か
らただ単にパルス信号を管理装置に出力するようにした
だけでは、管理装置は各パチンコ機の賞球数の違い、あ
るいは同一パチンコ機における入賞口による賞球数の違
いを認識することができず、正確な当該パチンコ機にお
ける賞球数の払い出しが分からずに、正確な営業データ
を得られない管理装置となってしまい、遊技店における
営業データに狂いが生じてしまうこととなり、正しい営
業運営が行われないこととなってしまう。
【0009】
【0010】この発明は上記のような背景の下になされ
たもので、遊技装置における制御装置を役割によって分
離構成するとともに、管理装置へ正確なデータを送信す
ることで、遊技店における正確な営業データを確保する
ことができるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明は、遊技店の管理装置と通信可能に構成されて
なり、マイクロコンピュータによって制御される遊技装
置であって、遊技において所定の賞価値付与状態になっ
たことに基づいて所要の賞価値付与に関わる認定処理を
司る第1のマイクロコンピュータ(例えばパチンコ機コ
ントローラCPU1)を内蔵する第1の制御装置(例え
ばパチンコ機制御装置195)と、上記第1の制御装置
に対して通信可能とされ、上記賞価値の付与に関わる演
算記憶処理を司る第2のマイクロコンピュータ(例えば
ユニットコントローラCPU190)を内蔵する第2の
制御装置(例えばユニット制御装置180)と、を具備
させ、上記第1の制御装置および上記第2の制御装置は
個別に分離構成させて成り、上記第2の制御装置には、
上記賞価値の付与情報(例えばP機ファイルの出球数)
を上記管理装置側へ送信可能な賞価値付与情報送信手段
(例えばデータ伝送コントローラ551)を内蔵させて
構成した。
【0012】
【作用】上記した手段によれば、遊技装置における制御
装置を機能に基づいて分離構成することにより、それぞ
れのマイクロコンピュータ等への負担を軽減させること
ができるとともに、1つの制御装置で構成した従来の遊
技装置に比べ制御装置自体を小型化することが可能とな
り、取り扱い作業や製造作業等を容易とすることが可能
である。更に、第2の制御装置によって賞価値の付与情
報を管理装置へ所望の演算形態で信号を出力可能にする
こともできるので、賞価値の異なる遊技装置であっても
正確な賞価値付与情報を送信することで、遊技店におけ
る正確な営業データを確保することができるとともに、
管理装置側のマイクロコンピュータ等の負担をも軽減さ
せることが可能となる。
【0013】
【実施例】図1に、本発明を適用した遊技設備の一例と
してのパチンコ遊技システムの一実施例を示す。
【0014】この実施例のパチンコ遊技システムは、遊
技装置としてのパチンコ機100と、各パチンコ機10
0における遊技を開始させるためローカルな有価価値を
有する記憶媒体としてのカードCDを発行する記憶媒体
発行装置としての発行機200と、遊技の結果得られた
賞品球および遊技に使用せずに残った購入金を精算する
ための記憶媒体精算装置としての精算機300と、上記
各種端末機を集中的に管理し、制御する管理装置400
と、この管理装置400と各端末機を有機的に結合する
データ伝送手段としてのデータ伝送路500とからな
り、これらによって、有機的結合体が構成される。
【0015】この有機的結合体は、上記カードCDによ
ってのみ介入が可能とされ、かつ有機的結合体によって
のみカードCDの運用とその有価データの変換が可能と
なっている。そのため、有機的結合体の各構成要素たる
パチンコ機100、発行機200、精算機300および
管理装置400には、それぞれ記憶媒体読取装置として
のカードリーダ(この明細書では、カードの磁気面への
書込みを行うものもカードリーダと称する)が設けられ
ているとともに、カードの情報および各端末機の情報
は、管理装置400の記憶装置内にファイルの形で記憶
されるようになっている。
【0016】次に、上記有機的結合体の各構成要素につ
いての具体的な説明に入る前に、本実施例の記憶媒体式
遊技設備に使用されるカードCDについて説明する。
【0017】本実施例の記憶媒体式遊技設備に使用され
るカードCDは、例えば図2の(A)に示すように、購
入金額AMや、発行年月日(=有効年月日)DATE等
遊技客にとって必要な情報および破損カードの復活の際
に必要な発行通し番号n等が発行時に印字される印字表
示部PRTがカード挿入方向(カードCDの長手方向)
に沿って設けられている。従って、予め異なる金額を印
字した複数種類のカードを用意しておく必要がない。
【0018】この印字表示部PRTのすぐ上には、カー
ドCDの状態すなわち発行済、復活、遊技、帰零(ゼ
ロ)および精算済等カードの来歴もしくは状態遷移を穿
孔の形で記録する穿孔形成部としてのパンチ穴形成領域
PHが、同じくカード挿入方向に沿って設けられてい
る。
【0019】カードCDに形成された上記穿孔を光電検
出器で検出することで、磁気面に記録されているコード
を使って管理装置400のファイルから持玉数データを
読み出して確認することなく容易にカードの状態を把握
することができ、これによって、カードの状態に対応し
た処理を決定するのに要するカードリーダのコントロー
ラや管理装置400の負担を軽減することができる。
【0020】一方、カードCDの中央よりやや下方の位
置には、前端から中央付近まで帯状の磁性材が塗布され
た磁気記録部MGが設けられている(図2の(B)参
照)。但し、磁気記録部MGはカードCDの長手方向の
一部にのみでなく、印字表示部PRTと同様カードCD
の端から端まで連続する帯状としてもよいし、あるいは
カードCDの裏面全体に磁性材を塗布して磁気記録部と
してもよい。
【0021】さらに、この実施例のカードCDでは、印
字表示部PRTと磁気記録部MGとの間、すなわちカー
ドCDの中央にカードリーダ内の搬送ローラよりも少し
幅の広い帯状のローラ走行領域RRAがカードCDの長
手方向に沿って設けられており、搬送ローラとの接触に
よりカードの表面、特にカードの判定に利用される重要
な情報を有する上記磁気記録部MG、印字表示部PR
T、真偽鑑別領域TFが損傷されるのを防止し、それら
の情報が読取り不能になるのを回避できるようになって
いる。
【0022】また、この実施例のカードCDでは、磁気
記録部MGの下方にカード表面に印刷されるホール名等
の文字中に隠匿されたセキュリティマークからなる真偽
鑑別領域TFを設けてある。すなわち、カードの表面に
印刷される「PLAZA」なる文字を、図3の(C)に
示すように各文字の脚部が、3.5mm等のピッチで設け
られる検出ビットパターンB0〜B9に対応する位置に来
るようにデザインして印刷しておく。そして、文字幅が
0.5〜1.5mm、各ビット間が3.5mmとなるように
し、各ビットの“1”または“0”を文字の濃淡で表現
する。しかも、10個のビットのうち左から5番目のビ
ットB4と最後のビットB9は、ビットB0〜B3とB5〜
B8のパリティを表すように文字の濃淡を決定してお
く。
【0023】なお、この文字列中に隠匿されたセキュリ
ティビットは、センサにおいてのみ検出でき、人間の目
には区別がつかないような特殊なインクを用いて形成し
ておくとより好ましい。
【0024】さらに、この実施例の遊技カードの表面に
は、磁気記録部MGに連続した帯状領域に磁気ヘッドの
汚れを除去するためのクリーニング剤を塗付してなるヘ
ッドクリーニング領域HCNが設けられている。これと
ともに、実施例のカードCDでは、上記磁気記録部MG
がどこに設けられているか分からないようにするため、
図3の(D)に示すように、ポリエステル等のプラスチ
ックからなる基材11上に磁性粒子を均一に塗付してな
る磁気層12の上にホワイト層13を形成し、さらにそ
の上に絵柄印刷層14を載せてからその一部(印字表示
部PRTに対応する部位)に感熱発色層15を形成し、
その上方に透明な保護膜16をコーティングしてある。
なお、クリーニング領域HCNにはホワイト層13と同
一色のクリーニング剤を塗付し、その表面には保護膜1
6がコーティングされないようにして露出させ、クリー
ニング領域HCNが他の部位と色彩的にほとんど変わら
ないようにして、美観の向上を図っている。また、カー
ドCDの基材11の裏面には絵柄印刷層17を形成し、
その上を保護膜18でコーティングするようになってい
る。
【0025】磁気層12の表面にホワイト層13が形成
されている上記のような構造のカードCDにあっては、
黒色の磁性粒子からなる磁気層12が白色のホワイト層
13で覆われているため、絵柄を印刷してファッション
性の豊かなカードを提供することが可能になるととも
に、磁気記録部MGを隠匿する機能も有している。
【0026】さらに、カードCDの表面に保護膜16が
コーティングされているため、印字表示部PRTや磁気
記録部MGおよび真偽鑑別領域TF等カードの判別に使
用される重要な情報を保持する領域が保護され、それら
の情報が破壊されにくくなって、カードの信頼性が向上
する。
【0027】図4には、カードCDに設けられた磁気記
録部MGの構成例を示す。
【0028】この実施例のカードCDの磁気記録部MG
は2つのトラックで構成され、このうち、第1のトラッ
クTRC1にはサンプリングタイミングを与えるクロッ
クデータを記録する。第2のトラックTRC2は、左か
ら順に4ビットの開始符号とそのパリティビットの入る
フィールドSTX、カードリーダの製造元を示す企業コ
ードMKCとカードリーダの機種を示す機器コードMC
C、遊技店の識別コードDSC、年月日データDAT
E、カード番号No、カード発行時にカードリーダから
与えられる発行指令コードFNCおよび真偽鑑別領域か
ら読み取られたセキュリティデータSDCの入るテキス
トフィールドTXT、テキスト終了符号の入るフィール
ドETX、テキストデータと終了符号との排他的論理和
の値(検出符号)の入るフィールドLRCと開始符号の
入るフィールドSTXとから構成されている。しかも、
年月日データDATEは、4ビットごとにそれぞれのパ
リティを示すビットPが設けられているとともに、最初
の4ビットで「月」を、第6〜第9ビットと第11ビッ
トとで「日」を、そして第12〜第14ビットおよび第
16〜第19ビットで西暦の下2桁を2進コード化して
それぞれ記録するようになっている。
【0029】磁気記録部を有するカードでは、一般に年
月日から記録フォーマットや記録データの解読するのが
一番容易であるが、上記実施例のカードでは年月日の順
序を入れ替えるとともに、4ビットごとにパリティビッ
トを入れ、さらに記録ビットの対応に変化を持たせてい
るため、カードの偽造が極めて困難となる。また、発行
通し番号nを印字表示部PRTに印字するようになって
いるため、カードの破損等により磁気記録部MGの情報
が読出し不能になっても管理装置400のファイル情報
からカードを復活することができる。
【0030】さらに、上述したように、この実施例のカ
ードCDの磁気記録部MGに記録される情報は、カード
の使用可能空間を特定するための識別コードDSCと、
カードの有効期間を示すための発行年月日DATEと、
発行通し番号nから適当な関数もしくは変換方式を使っ
て得られる識別符号としてのカード番号と、エラー検出
用のチェックコードのみであり、購入金額や持玉数は記
録されないようになっている。これらは、上記カード番
号Noによって管理装置400のデータファイルからリ
アルタイムで引出し可能な構成にしてある。これによっ
て、カードのコピーによる不正を防止し、かつ不正によ
る被害を最小限にとどめることができる。つまり、カー
ドがコピーされてもデータファイル内に登録されている
購入金額と獲得玉数以上の被害は生じないので、カード
をコピーするのは全くの無駄な行為となる。
【0031】しかも、上記実施例ではカードに記録され
た磁気記録情報のみならず偽造が困難な真偽鑑別領域T
Fによってもカードの真偽を鑑定するようにしているの
で、カードの不正をより確実に防止することができる。
また、真偽鑑別領域TFのチェックにより不正カードを
直ちに検出できるので、磁気情報を管理装置400に送
って不正カードの判定を行うよりもすばやく不正カード
を発見することができる。
【0032】なお、磁気記録部を有するテレホンカード
等においても穿孔が形成されるようになっているが、従
来のカードの穿孔は未使用残額を使用者に知らせるため
に設けられるものであり、カードリーダが穿孔を検出し
て何らかの処理もしくは判定に利用するためのものでは
ない。
【0033】次に、本来の遊技を提供する遊技装置の構
成例について図5〜図15を用いて説明する。
【0034】この実施例の遊技装置はパチンコ機100
と、該パチンコ機100と1対1で対応されて遊技機本
体上方の島設備等に配置され、主として表示器とカード
リーダに関する制御と遊技中の稼動データの収集を司る
制御ユニット160とにより構成される。
【0035】パチンコ機100は、パチンコ店の島設備
に固定される機枠101内に、ヒンジ102によって開
閉自在に装着される。機枠101の下部にはパチンコ機
100の重量に耐え、且つ打球発射装置103の振動を
吸収する操作ダイヤル補強部材107aを有する補強板
107が固着されている。パチンコ機100の下部に
は、封入球を一個ずつ遊技領域内に発射する打球発射装
置103とその操作ダイヤル104が設けられており、
また、操作ダイヤル104の上方には、前記カードを使
用した遊技開始の手続きを可能にするための金額表示器
111、玉数表示器112、購入スイッチ113、中断
スイッチ114、終了スイッチ115、遊技状態表示器
116等を備えた操作パネル110が設けられている。
パチンコ機前面の遊技領域の構成は従来のものと同じで
ある。購入スイッチ113は、制御ユニット160に内
蔵されたカードリーダ800へのカードCDの挿入を前
提としてカードCDの有する金額の範囲内で、200円
等の単位でこれを遊技球に変換するための指示スイッチ
で、変換された遊技球が持玉数となる。カードCDの残
り金額は、100円を1単位とする度数で金額表示器1
11に表示されるとともに、変換された持玉数は玉数表
示器112に表示され、打球発射装置103により遊技
球一つ発射されるごとに持玉数が一つ減算され、入賞球
が発生すると賞品玉数の分だけ加算表示される。なお、
本実施例のように所定数の遊技媒体は必ずしも持玉数デ
ータとしての持玉数にすることなく、所定数の遊技媒体
としての遊技球に変換するものであっても良い。終了ス
イッチ115は遊技者が遊技を終了させたくなったとき
(遊技台を変更したい場合を含む)にいつでもこれをオ
ンさせることで、使用中のカードを制御ユニット160
より排出させることができる。
【0036】そのときユニットコントローラ190は、
その時点で遊技客の残金額と持玉数(購入玉と獲得球の
和)を、管理装置400のファイル内に登録してからカ
ードCDをカードリーダ800の挿排口802aより排
出する。また、中断スイッチ114は、遊技者が現在遊
技中の遊技機での遊技を止める意思はないが、休憩のた
め一時的に遊技を中断させるために使用するスイッチ
で、このスイッチが操作されると、ユニットコントロー
ラ190は一旦カードを排出して再び同一カードが挿入
されるまで待機状態となり、その間他のカードを受け付
けないようになる。
【0037】なお、上記各スイッチのうち購入スイッチ
113はランプ内蔵型で、持玉数が「0」になると購入
スイッチ113内のランプが点滅される。
【0038】操作パネル110は、図6に示すように、
パチンコ機100の下部の開閉可能な前面パネル105
に装着され、且つ断面三角形の中空状をなし、上面が前
方に向かって下り傾斜されることにより表示が読取り易
いようになっている。操作パネル110の内側には、表
示面110aと平行に配線基板120A,120Bが配
設され、この基板120A上に7セグメント型LEDか
らなる金額表示器111と玉数表示器112が、また基
板120B上に上記各スイッチ113〜115と内蔵ラ
ンプが取り付けられ、表示プレート117で覆われてい
る。この表示プレート117の上記表示器111,11
2に対応する部位は透明な窓部117aとされ、スイッ
チ113〜115に対応する部位は開口部117bとさ
れている(図7参照)。そして、この開口部117b内
には、上記各スイッチ113〜115の上方を覆うよう
に操作ボタン118が装着されている。121は購入ス
イッチ113に対応された内蔵ランプである。
【0039】また、操作パネル110前端には、半透明
なフレネルレンズ119等で表示ランプ123が覆われ
てなる遊技状態表示部116が設けられており、この表
示ランプ123は打球発射装置103の操作ダイヤル1
04を回すと点灯されるようになっている。
【0040】さらに、操作パネル110の側部(実施例
では左側)には、ストップスイッチ124を内蔵した操
作ボタン125が装着されており、このスイッチ124
をオンさせると、遊技部内に配設された役物の作動を停
止させるなど遊技に関連する指令を与えることができる
ようになっている。ストップスイッチ124は、操作パ
ネル110内に配設された配線基板120C上に取り付
けられ、この配線基板120Cから延設された配線群1
26Cおよび前記各基板120A,120Bから延設さ
れた配線群126A,126Bが外部に引き出され、そ
の端部に結合されたコネクタ127A〜127Cにてパ
チンコ機裏面下部に配置された第1の制御装置としての
パチンコ機制御装置195に接続可能にされている。
【0041】一方、本実施例の遊技機を構成するパチン
コ機100は、機内に封入された遊技球を循環使用する
密閉型遊技機として構成されており、封入球を循環させ
る封入球循環装置130を裏面に有している。
【0042】パチンコ機100の裏面の構成例を図15
に示す。
【0043】遊技盤前面の遊技領域内に設けられた入賞
領域に対応して遊技盤を貫通するように形成された複数
の入賞球導出孔を覆う入賞球集合樋131が、フレーム
106に保持された遊技盤の裏面に取り付けられてい
る。入賞球集合樋131の底壁は中央に向かって下り傾
斜されて案内棚131aとされ、その下方に、図9のご
とくアウト球樋132aと第1セーフ球樋132b、第
2セーフ球樋132cとが一体に形成されてなる誘導樋
132が配設されている。この誘導樋132内の各樋の
途中には、一対の投光、受光器からなる光電式のアウト
センサSNS1と第1セーフセンサSNS2、第2セー
フセンサSNS3が取り付けられている。
【0044】また、誘導樋132は、各樋に流入した球
を一箇所に集める合流樋部132dを備え、合流樋部1
32dの終端は、図9に示すようにパチンコ球を一列に
整列せしめるべく緩やかに傾斜された案内樋133の上
流側に接続され、これによって封入球循環装置130が
構成されている。そして、案内樋133の上流側には、
発射レールに沿って打ち出された打球がレール基部に向
かって戻ってしまういわゆるファール球を回収すべく発
射レールの上端に設けられたファール球受入口134
(図11参照)に臨むように配設されるファール球樋1
33aが一体に形成されており、ファール球は誘導樋1
32を介して案内樋133上に流下された球と合流され
るようになっている。ファール球樋133aの途中には
ファールセンサSNS4が配設されている。
【0045】そして、上記案内樋133の下端部に、対
向して、球一つ分の収納部135aを有し、案内樋13
3上の球を一個ずつ分離して下方へ流下せしめる球送り
135が揺動可能に取付けられている。球送り135の
後方には、ストッパ136が固設され、球送り135の
必要以上の回動を阻止して球送り135が流入した球の
重みで下方へ回動したときにその上辺端面が案内樋13
3上の球の流下を阻止できるようになっている。さら
に、案内樋133の途中には回動自在な球ならし137
が取り付けられているとともに、下流にはスライド式の
球抜き機構138が設けられている。
【0046】この球抜き機構138は、図10に示すよ
うに、封入球循環装置130がフレームボード109の
裏面に装着された状態では、フレームボード裏面に突設
された阻止片148によって横方向のスライドが阻止さ
れ、球抜きを行えないようになっている。しかして、封
入球循環装置130は、その一側(図10では右側)に
設けられたヒンジ部139にて全体が回動できるように
取り付けられており、ヒンジ部139を中心にして後方
へ回動されると、球抜き機構138をスライドさせて球
抜きを行える。しかも、案内樋133の端部には弾性係
止片133aが固着されており、これをフレームボード
109の係合段部149に係合させることで、封入球循
環装置130を回動できないように固定させることがで
きる。
【0047】球送り135により分離されたパチンコ球
は、前面パネル105の後方に配設されたフレームボー
ド109に形成された球通過孔139(図11参照)を
通って、フレームボードの前面に斜めに固着された発射
レール140の基部に一個宛流下される。そして、この
発射レール140の基部に臨むように発射杆103aが
配設される(図12参照)。これとともに、発射レール
140の基部の下方には、上記発射杆103aに連動し
て回動され、上記球送り135を上方へ押し上げる押上
げ片141aを有する連動部材141が配設されてい
る。
【0048】また、発射レール140の上面には球を誘
導するため凹状の溝が形成されているとともに、フレー
ムボード109の前面にはレール上を通過する球を検出
する反射型光電スイッチからなる発射センサSNS5が
ブラケット142によってレール上面と球一つ分以上の
間隔をおいて装着され、この発射センサSNS5の取付
けブラケット142の上端には、戻り球がこのセンサを
飛び越してしまうのを防止する戻り球阻止壁143が設
けられている。さらに、発射レール140の上端に対応
してフレームボード109には戻り球をフレームボード
後方の誘導樋132内へ導くファール球受入口134が
形成され、このファール球受入口134の下辺に沿って
球受け片144が突設されている。
【0049】なお、フレームボード109の上端には遊
技盤の載置部109aが設けられているとともに、両端
には遊技盤位置決め用突起145が立設されている。ま
た、フレームボード109の上端に沿って、遊技盤を保
持するためのフレーム106を係合可能な溝を有するフ
レーム係合部146が形成されており、図13に示すよ
うに、フレームボード109の上方よりフレーム106
を位置決め用突起145に沿って降下させ、下端をフレ
ーム係合部146の溝に係合させることにより両者を結
合することができるようになっている。上記フレーム1
06の側壁には遊技盤を着脱可能に係合する係止具10
6aが4個設けられており、フレーム106に保持され
た遊技盤をフレームボード109の載置部109aに載
置させた状態で止着具147を締め付けて固定する。な
お、フレームボード109の前面一側(図11では左
側)には遊技に関連した効果音を発生するスピーカ15
0が取り付けられている。
【0050】一方、フレームボード109の前方を覆う
前面パネル105は、図12に示すように、前面枠10
8内側の保持枠108cで縁取られた開口部下部に一端
(左端)を支点に開閉可能に装着され、その裏側には発
射レール140に対応して、その上方に位置される発射
レール枠151が固着され、この発射レール枠151の
途中には、前記発射センサSNS5が枠内に臨むことが
できるようにするための切欠き151aが設けられてい
る。また、前面パネル105のヒンジと反対側の端部裏
面には、ロックレバー152が設けられている。前面枠
108内の上記前面パネル105上方には、ガラス枠1
54が同じく開閉可能に取り付けられている。一方、前
面枠108の裏面のヒンジ部102と反対側の一側に
は、図14に示すように、前面を機枠101に係止させ
るための係止具156とその施錠装置157とが装着さ
れている。また、155はガラス枠154の開放レバー
である。
【0051】この前面枠108の裏面に、遊技盤を保持
したフレーム106(図13参照)とフレームボード1
09を、前面枠裏面の嵌合受部108bにフレーム裏面
の嵌合突起106b、フレームボード裏面の嵌合突起1
09bを一致させるようにして接合させ、ネジ止めする
ことにより前面枠108と遊技盤を保持したフレーム1
06とフレームボード109とが一体化される。
【0052】図15は、このようにして前面枠108の
裏面にフレーム106とフレームボード109を取り付
けた状態を示しており、フレーム106に保持された遊
技盤の裏面には更に入賞球集合樋131が装着され、ま
たフレームボード109の下方には、パチンコ機制御装
置195が配設されている。さらに、フレーム106お
よび入賞球集合樋131の裏面には遊技の制御装置15
8や中継基板159が装着されている。
【0053】図16〜図18に、パチンコ機100と別
個に構成された制御ユニット160の実施例が示されて
いる。
【0054】この実施例の制御ユニット160は、収納
枠161の前面にパチンコ機の状態を示す状態表示器1
62と、複数個のランプが一列に整列されてなるアナロ
グ表示器163、入賞球発生表示用のセーフ球ランプ1
64、係員呼出し用の呼出しボタン165等を有してい
る。上記アナログ表示器163は、遊技中の持玉数をア
ナログ的に表示したり、打止め状態やフリー状態を同時
点滅と移動点滅で表示するのに用いられる。
【0055】また、収納枠161内には、スピーカ16
6とカードリーダ800が内蔵され、収納枠前面にはカ
ードリーダ800のカード挿排口802aが露出されて
おり、この挿排口802aの上方にはカードリーダ80
0内にカードCDがあるか否か示すカード保持表示ラン
プ167(LED1)が、カード挿排口802aの下方
には制御ユニット160にカードを挿入可能な状態にあ
るか否か表示するカード挿入表示ランプ168が配置さ
れている。
【0056】さらに、制御ユニット160の収納枠16
1の前面パネル161aの内側には、パチンコ機100
を管理装置400と切り離した特異状態で、後述のテス
トカードを用いて遊技動作を可能にさせるためのテスト
スイッチ179が配設され、収納枠161の前面には、
そのスイッチをピンを用いて外部からオンさせることが
できるようにするためのピン挿入孔169と、当該パチ
ンコ機100に与えられる台番号を明示する銘板170
がそれぞれ設けられている。
【0057】そして、制御ユニット160の前面パネル
161aの内側には、図17に示すように台番号の銘板
170に表示された台番号の設定スイッチ171と、上
記状態表示器162やアナログ表示器163、セーフラ
ンプ164の内蔵ランプ群L11〜L15,L21〜L
28,L31,L32(図18参照)を有するランプ基
板172と、上記スピーカ166およびカード挿入ラン
プ168の保持基板173が装着されている。また、呼
出しボタン165の後方には呼出しスイッチ165aが
配設されている。
【0058】さらに、収納枠161内には、カードリー
ダ800と、制御ユニット160全体の制御を司るユニ
ットコントローラ190や伝送手段、モニタ表示器17
4,175,176を有する第2の制御装置としてのユ
ニット制御装置180とカードリーダ制御装置188お
よび電源装置177が内蔵されている。また、カードリ
ーダ800の下方には、カードリーダ800内の穿孔装
置(後述)によって穿孔を行った際に生じる穿孔片の収
納箱178が着脱可能に配置されている。なお、カード
リーダ制御装置188を構成する基板上には、上記カー
ドリーダ800に対してカードCDの強制排出を指令す
るカード排出スイッチが設けられている(図示省略)。
【0059】上記制御ユニット160は、前面パネル1
61aの自由端側に係止具179aとその解除レバー1
79bが設けられており、解除レバー179bは前面パ
ネル161aの下端に形成された開口部161bに臨む
ようにされている。そして、制御ユニット160は、図
19に示すようにパチンコ機100の機枠101および
これと同一高さのユニット設置台24上に載置されるよ
うにされており、しかもこのとき前面パネル161aが
パチンコ機100の前面枠108と同一平面をなすよう
に配置される。従って、解除レバー179bが臨む前面
パネル161の開口部161bは、通常前面枠108の
上面で閉塞され、前面枠108を開くことによって開口
部161bが露出され、解除レバー179bを操作する
ことができるようになる。これによって、制御ユニット
160には施錠装置を設ける必要がなくなる。
【0060】なお、制御ユニット160内のユニット制
御装置180は、光ファイバもしくは同軸ケーブルのよ
うな伝送路によって、パチンコ機100の制御装置19
5に、また後述の伝送コントローラおよびローカルネッ
トワーク(伝送ケーブル)を介して管理装置400に接
続される。
【0061】実施例の制御ユニット160はいずれの伝
送路を用いてもデータ伝送が行えるようにするため、収
納枠161の裏面に光ファイバ用コネクタ186と同軸
ケーブル用コネクタ187が設けられている(図22参
照)。
【0062】図20〜図22には、上記パチンコ機10
0と制御ユニット160とからなる遊技機を載置する島
設備の一例とそれに遊技機を装備させた状態が示されて
いる。
【0063】この実施例の島設備は、基台21上に遊技
機の幅に等しい間隔をおいて複数本の支柱22が立設さ
れ、床から60cm程度の高さの位置には水平な載置台2
3が支柱22にて固定されている。また、この載置台2
3の上方には、前記機枠101の高さ分だけ離れた位置
に第1の設置棚24が、さらにその上方には第2の設置
棚25がそれぞれ支柱22にて固定されているととも
に、第2設置棚25の上方には支柱22の上端を覆うよ
うに天板26が固定されている。なお、上記載置台23
の前端は支柱22よりも少し手前に突出するようにさ
れ、第1設置台24はその前端が支柱22よりも機枠1
01の厚み分だけ後方に位置するようにされている。
【0064】そして、上記支柱22間の載置台23上に
それぞれパチンコ機100が機枠101とともに載置さ
れ、第1設置台24からこれと同一平面をなす機枠10
1上にかけて制御ユニット160が載置される。また、
第2設置台25上にはローカルネットワークを構成する
伝送路(図示省略)が延設され、かつ各支柱22間には
上記伝送路を介して管理装置400との間でデータ伝送
を行うためのトランシーバ185が載置される。なお、
トランシーバ185の前方は上板27で閉塞され、載置
台23の下方は下板28で閉塞される。
【0065】さらに、図示しないが、載置台23の下面
には24Vの電源ラインが延設され、天板26の下面に
は100Vの電源ラインが延設されている。そして、載
置台23上面の各遊技機に対応した位置には24V電源
用のコンセント30が、また天板26の下面の桟29に
は100V電源用のコンセント31が各遊技機に対応し
て3個ずつ設けられている(図22参照)。
【0066】図23に、パチンコ機100と制御ユニッ
ト160とからなる遊技機全体の制御システムの構成例
が示されている。
【0067】同図において188は、図28に示されて
いるカードリーダ800の各構成部品たる搬送モータ8
07、磁気ヘッド821、パンチ装置820等を制御す
るカードリーダ制御装置である。そして、このカードリ
ーダ制御装置188およびパチンコ機制御装置195と
制御ユニット160に設けられた各種スイッチ171,
179や表示器162,163,164,168、スピ
ーカ166は、ユニット制御装置180によって制御さ
れるようになっている。
【0068】また、特に制限されないが、この実施例で
は光ケーブル191を介して、パチンコ機100の制御
装置195が上記ユニット制御装置180に接続され、
各種センサからの検出信号が入力されるとともに、表示
器等に対する駆動制御信号が出力される。光ファイバケ
ーブルによる通信を可能にするため、パラレルデータと
シリアルデータの変換を行なう並−直列変換器や電気信
号と光信号との変換を行なう光−電変換器等からなる光
多重データリンク(インタフェース)が、第2の制御装
置としてのユニット制御装置180と光ファイバケーブ
ル191との間および光ファイバケーブル191と第1
の制御装置としてのパチンコ機制御装置195との接続
部にそれぞれ設けられている(後述)。
【0069】光ファイバケーブル191をユニット制御
装置180とパチンコ機制御装置195との間のデータ
通信に使用することにより、従来パチンコ機の裏側にて
複雑に配設されていた多数の配線をすっきりさせ、保
守、管理を容易にするとともに、ノイズによる誤動作を
防止することができる。
【0070】上記パチンコ機制御装置195の制御下
に、金額表示器111や玉数表示器112、購入ランプ
121、遊技状態表示ランプ123や打球発射装置10
3の制御装置194および役物制御装置158が置かれ
ているとともに、購入スイッチ113、中断スイッチ1
14、終了スイッチ115やアウトセンサ等の球検出セ
ンサSNS1〜SNS5からの信号がパチンコ機制御装
置195によって波形整形されてユニット制御装置18
0に供給されるようになっている。
【0071】そして、この実施例では、電源系をAC2
4VとAC100Vの2系統にし、パチンコ機100側
にはAC24Vを供給し、制御ユニット160側にはA
C100Vを供給している。このように供給電源を別に
することにより、電源系のトラブルが多いパチンコ店に
おいて電源の影響でパチンコ機制御ユニットが不用意に
破壊するのを防止している。
【0072】図24には、上記パチンコ機制御装置19
5の構成例が示されている。
【0073】第1の制御装置としてのパチンコ機制御装
置195は、例えば第1のマイクロコンピュータからな
るパチンコ機コントローラCPU1と、このコントロー
ラCPU1から出力される定期的なウォッチドッグパル
スを監視してパルスが途切れたときにリセット信号を発
生するリセット回路RST1と、ユニット制御装置18
0との間の光データ伝送を可能にするためパラレル送信
データをシリアルデータに変換する並直変換手段および
シリアル受信データをパラレルデータに変換する直並変
換手段を備えた多重伝送コントローラCNT1と、光コ
ネクタ193を介して光ケーブル191と接続される光
電変換回路OETと、各種センサからの検出信号のノイ
ズをカットするフィルタ回路FLT、金額表示器111
や玉数表示器112への表示データをデコードするデコ
ーダDEC1,DEC2やその出力に基づいて表示器の
駆動信号を形成するドライバDRV1,DRV2と、購
入ランプ121や遊技状態表示ランプ123、打球発射
装置103の駆動信号を形成するドライバDRV3とに
より構成されている。
【0074】このパチンコ機制御装置195におけるセ
ンサからの検出信号の処理に関しては、単に検出信号か
らノイズを除去し一定のパルス幅に整形してから発射球
やセーフ球等の検出データとしてユニット制御装置18
0へ送る。つまり、パチンコ機制御装置195側ではセ
ーフ球数等の演算は行わず、そのような演算はユニット
制御装置180の側で行うようになっている。
【0075】また、パチンコ機100では静電気等によ
りノイズが発生し易いが、ウォッチドッグパルスを監視
するリセット回路RST1があるためノイズ等によりパ
チンコ機コントローラCPU1が暴走したとしても、暴
走により定期的なウォッチドッグパルスがなくなるとリ
セット信号を発生してCPUを初期化させるので、暴走
を防止することができる。
【0076】ウォッチドッグパルスは、CPU内部のタ
イマカウンタからの割込み等によって容易に発生させる
ことができる。
【0077】図25には、ユニット制御装置180の構
成例が示されている。
【0078】第2の制御装置としてのユニット制御装置
180は、カードCDによるパチンコ遊技を可能にさせ
るためカードリーダ制御装置188および第1の制御装
置としてのパチンコ機制御装置195を統括的に制御す
る例えば第2のマイクロコンピュータとしてのユニット
コントローラ(CPU)190と、管理装置400との
データ伝送に係る、例えば賞価値の付与情報(後述する
P機ファイルFL2の出球数等)を送信可能に制御する
賞価値付与情報送信手段としても機能するデータ伝送コ
ントローラ551と、データ伝送コントローラ551の
制御下でネットワークにおける送受信権の確立およびデ
ータの直並列変換を行うネットワークコントローラ55
3等から構成されている。そしてユニットコントローラ
190とデータ伝送コントローラ551との間およびデ
ータ伝送コントローラ551とネットワークコントロー
ラ553との間のデータの受け渡しは、デュアルポート
メモリ(RAM)550およびパケットメモリ552を
介して実行できるように構成されている。このうち、パ
ケットメモリ552は、送信データ記憶領域と受信デー
タ記憶領域とに分かれており、全ての送受信データ長を
同一長にする(パケット化)のための調整機能と、デー
タ伝送の高速化(2.5Mbps)を計るための緩衝機
能とをもっている。
【0079】このパケットメモリ552は、各々が25
6バイトの容量を持つ4つのページで構成され、このう
ちページ0は送信要求パケットの送信に、またページ1
は定時データ送信パケットの送信に使用される。一方、
ページ2,3は、データパケット受信用で交互に使用さ
れる。どのページを使うかは、データ伝送コントローラ
551が、ネットワークコントローラ553に指示す
る。データ伝送コントローラ551が受信パケットデー
タの処理中、次のパケットデータが送られてきたとして
も、他のページに受信されるため、確実に全てのパケッ
トを受信できる。各コントローラ551,553を同時
に初期化できるようにするため共通のリセット回路55
5が設けられている。
【0080】ネットワークコントローラ553の管理装
置400との接続側には、受信データを波形整形すると
ともに送信データのドライブ能力を上げるために信号の
レベル変換を行う信号変換回路554および切換スイッ
チ542を介して、光コネクタ186に接続可能にされ
ているとともに、低層ネットワークの伝送ラインが同軸
ケーブルで構成された場合にも対応できるように切換ス
イッチ542を介して、送信信号と受信信号の分離およ
び結合を図る分岐回路540に接続可能にされている。
上記光コネクタ186には、図22の光トランシーバ1
85が接続される。
【0081】さらに、データ伝送コントローラ551と
ネットワークコントローラ553との間には、データ伝
送コントローラ551からの要求に応じてネットワーク
コントローラ553がデータの受信結果を記憶するため
のラッチ回路561と、データ伝送コントローラ551
が、ネットワークコントローラ553に対するデータ送
信指令等のコマンドを記憶させるラッチ回路562およ
び低層ネットワーク用アドレスを記憶させるラッチ回路
563と、ユニット制御装置180内の通信制御状態の
異常を表示するための3個のLEDランプからなるモニ
タ表示器556への表示データを記憶するラッチ回路5
64が設けられている。557は上記各ラッチ回路56
1〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
【0082】一方、ユニットコントローラ190とカー
ドリーダ制御装置188との間には、送受信データのレ
ベル変換を行うトランシーバ571が、またパチンコ機
制御装置195との間には送受信データの並−直変換を
行う多重伝送コントローラ572および光電変換装置5
73が接続されている。
【0083】さらに、ユニットコントローラ190に
は、データバス581を介して、金額、玉数表示器の表
示データ(セグメントデータおよびコモンデータ)をラ
ッチするラッチ回路574、購入ランプや遊技状態表示
ランプ、打球発射装置に対する制御信号をラッチするラ
ッチ回路575、パチンコ機100および制御ユニット
160に設けられた各種スイッチからの入力信号を所定
のタイミングでデータバス581上にのせたり各種ラン
プを表示させる出力信号をラッチしたりする入出力コン
トローラ576と、制御ユニット160内のスピーカ1
66より発生させる音声データ等をラッチするラッチ回
路577が接続されている。
【0084】582は音声合成LSI、583は高周波
成分をカットして音質を高めるローパスフィルタ、58
4は音量を調整するアンプで、このうち音声合成LSI
582は、複数の音声データを内蔵のEPROM内に記
憶しており、ユニットコントローラ190から与えられ
る選択信号(S0〜S3)に応じて音声データを選択し
て開始信号STに同期して音声信号を出力し、リセット
信号Rによって出力を停止する。
【0085】なお、558はユニットコントローラ19
0の制御プログラムを格納したプログラムROM、55
9はデータ伝送コントローラ551の制御プログラムを
格納したプログラムROMである。585はユニットコ
ントローラ190から出力されるアドレス信号をデコー
ドして、プログラムメモリ558やユニットメモリ55
0、ラッチ回路574,575,577および入出力コ
ントローラ576の選択信号を形成するデコーダであ
る。
【0086】上記のごとくユニット制御装置180は、
管理装置400、カードリーダ制御装置188、パチン
コ機制御装置195の三方に情報交換の窓口を有してお
り、管理装置400の制御下のもとにカードでパチンコ
遊技をさせるための制御をするとともに、遊技結果とし
て発生するパチンコ機遊技情報を定期的に管理装置40
0に送信するソフトウェアを有している。さらに、この
実施例のユニット制御装置180においては、金額、玉
数表示器を駆動させるべくユニットコントローラ190
から出力される表示データのうち、桁セレクト信号(コ
モン信号)は例えば2msのような間隔で周期的に出力
される点に着目して、これをリセット回路555に、ウ
ォッチドッグパルスとして入力するようにしている。リ
セット回路555はパワーオンリセットの他、このウォ
ッチドッグパルスを監視してパルスがなくなるとリセッ
ト信号を発生するように構成されている。
【0087】従って、ユニットコントローラ190がノ
イズ等により暴走したとしても、暴走すると正常な間隔
でコモン信号が出力されなくなるため、リセット回路5
55が作動してユニットコントローラ190およびデー
タ伝送コントローラ551が初期化され、暴走が回避さ
れるようになる。
【0088】これとともに、ユニットコントローラ19
0は、内部にタイマカウンタを有しており、送信要求に
対する応答としてのACK(肯定)またはNAK(否
定)が一定時間(ex.10秒)内に返ってこなかった
り、ACK受信後一定時間(ex.2秒)内にパケット
を送信できないとき、あるいは内部メモリ(RAM)の
乱れを検出したときに、強制的に上記コモン信号をロウ
またはハイレベルに固定することにより、自らリセット
をかけることができるようになっている。なお、上記内
部メモリの乱れは、例えば初期化の際にメモリ内の所定
の番地に特定のコード(A55A等)を書き込んでおい
て、それを1m秒ごとに割込み処理でチェックすること
で容易に検出することができる。
【0089】さらに、実施例のユニット制御装置180
は、データ伝送コントローラ551が一定時間(5.12
秒)内にデータを送信できないときもユニットコントロ
ーラ190を初期化させ、異常なデータが管理装置40
0に送信されたりしないように対処している。すなわ
ち、実施例では、ユニットメモリ550内にウォッチド
ッグカウンタ領域を設け、データ伝送コントローラ55
1が、管理装置400に対してデータを送信する度に所
定のコードFFをセットし、ユニットコントローラ19
0が20msごとに、このカウンタを「1」ずつカウン
トダウンさせる。
【0090】従って、仮りにデータ伝送コントローラ5
51が5.12秒以上送信できない状態が続いたとすると、
ユニットメモリ550のウォッチドッグカウンタは
「0」になるので、このカウンタを監視して、「0」に
なったならばデータ伝送コントローラ551がダウンし
たと判定して、自らリセットをかけるようにすることが
できる。
【0091】しかも、この実施例では、ユニットメモリ
550として、ある所定の番地(7FE)にデータを書
くと所定の端子INTが立ち上がるような特殊なRAM
が使用されており、この機能を利用して、システムの立
上り時にデータ伝送コントローラ551が上記所定番地
にデータを書き込んで端子INTを立ち上げ、その端子
の信号をユニットコントローラ190に入れて、ユニッ
トメモリ550の使用に対するコントローラ間の同期を
とるようにしている。なお、上記特定の端子INTはユ
ニットコントローラ190が上記所定の番地のデータを
リードすると立ち下がるようになっている。
【0092】一方、システム立ち上げ時における管理装
置400との同期は、データ伝送コントローラ551に
よってなされ、データ伝送コントローラ551が管理装
置400から発信される回線テスト指令(後述)を受信
し、その受信応答を管理装置400に送信することによ
ってなされる。
【0093】ところで、前述したようにパチンコ機制御
装置195側では、セーフ球数等の演算は行わず、その
ような演算はユニット制御装置180の側で行うように
なっており、ユニットコントローラ190には、セーフ
信号等遊技球に関する検出信号や購入スイッチ113か
らの信号が入力されている。ユニットコントローラ19
0は、これらの信号に基づいて、出玉数、アウト玉数、
持玉数、売上金額等の稼働データを演算したり、パチン
コ機に関する稼働情報(遊技状態)やモニタ情報等を生
成し、それらをデュアルポートメモリからなるユニット
メモリ550の送信データエリアSDA(図26参照)
に書き込む。
【0094】ユニットメモリ550に書き込まれた稼働
データ等は、伝送コントローラ551による管理装置4
00との間のデータ交信によって管理装置400に送ら
れる。また、管理装置400から送られてくるデータも
一旦ユニットメモリ550内の受信データエリアRDA
に書き込まれ、ユニットコントローラ190がこれを読
み取ることによってデータの受信が行われる。ユニット
メモリ550には、その他の送信データや受信データが
メモリ内にあることを相手方のコントローラに伝えるた
めのコマンドやステータス情報の入る交信用エリアCC
Aや各コントローラ用のワーキングエリアUWAとDW
Aおよびコントローラ間同期用エリアCSAが設けられ
ている。
【0095】図26にユニットメモリ550の全体の構
成が、そして、〔表1〕、〔表2〕および〔表3〕に、
送信データエリアSDA、受信データエリアRDAおよ
び交信用エリアCCAの構成例を示す。
【0096】
【表1】
【0097】
【表2】
【0098】
【表3】
【0099】
【表4】
【0100】
【表5】
【0101】なお、〔表1〕において示されているモニ
タ情報1は、〔表4〕に示すようにシステム立上り時の
テスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示す
ビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカルネ
ットワークの異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、遊技機異常を示すビット等により構成されてい
る。また、モニタ情報2は、〔表5〕に示すようにカー
ドリーダ800の異常を示すビットを有している。
【0102】さらに、稼動情報は、〔表6〕のごとく打
止め状態を示すビット、遊技の中断中であることを示す
ビット、通信異常あるいは不正検出等に基づく管理装置
400もしくはコントローラによる強制終了状態を示す
ビット、遊技中であることを示すビット、遊技機が遊技
客のついていないフリー状態にあることを示すビット等
により構成されている。
【0103】
【表6】
【0104】上記〔表6〕より、実際のパチンコ機10
0の状態は、 フリー状態が、 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、 0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止発生時が、 0000000000010000 で表わされることがわかる。
【0105】図27〜図33には、制御ユニット160
内に設けられたパチンコ機用カードリーダ800の具体
的な構成例を示す。
【0106】カードリーダ800を構成する箱形のケー
ス本体801の前端には、カード保持表示部LED1と
カード挿排口802aを有する前蓋802が装着され、
ケース本体801の側壁には前記制御ユニット160の
収納枠161内に固定するためのL字ブラケット803
が四隅に固着されている。
【0107】ケース本体801内には、図28に示すよ
うにカード搬送路となるベースプレート804が配置さ
れ、このベースプレート804の上方にはカードの厚み
より少し広い間隙をおいてこれと平行に支持基板80
5,806が取付けられるようになっている。
【0108】支持基板805には、カード挿入口側に位
置し、その上にはモータ807とマイクロスイッチから
なるカード挿入検出センサ808と、シャッタソレノイ
ド809とマイクロスイッチからなるカード挿入検出セ
ンサ808と、シャッタソレノイド809およびセキュ
リティコード読取用の反射型光センサ810a,810
bが取り付けられている。この実施例ではセンサ810
a,810bのうち一方(810a)のみ使用し、他方
のセンサ(810b)は将来においてセキュリティコー
ドが増加されても良いように予備的に設けられている。
【0109】上記モータ807とシャッタソレノイド8
09との間には、第2ローラ軸811が回転自在に載置
され、この第2ローラ軸811の中央には搬送ローラ8
12が設けられているとともに、第2ローラ軸811の
一端はケース本体の側壁801aから外部へ突出可能に
され、突出端部にプーリ813が固着されている。
【0110】また、シャッタソレノイド809の近傍に
はカード位置検出用センサSNS1に対し検出光を照射
する投光器814が取り付けられ、第2ローラ軸811
とモータ807との間には第2の位置検出センサSNS
2の検出光が透過可能な透光部815が形成されてい
る。さらに、上記モータ807の側方にはパンチ穴検出
用センサSNSpに対し検出光を照射する投光器816
が取り付けられているとともに、モータ807の回転軸
807aの一端には、ロータリエンコーダ817が固着
され、かつ回転軸807aの他端はケース本体801の
側壁801bより外部に突出され、径の小さなプーリ8
18が固着されている。
【0111】一方、カード挿排口802aの反対側に配
置された上記支持基板806上には、第1ローラ軸81
9が回転自在に配置されているとともに、ソレノイドを
駆動手段とするパンチ装置820と磁気ヘッド821が
取付け可能にされている。磁気ヘッド取付け位置に対応
して支持基板806には、磁気ヘッドを上方から下向き
に挿入させたときヘッド面が下方に臨むことができるよ
うに貫通孔822が形成されている。また、第1ローラ
軸819の中央には搬送ローラ823が固着されている
とともに、軸の両端はケースの側壁から外部に突出可能
にされ、プーリ824,825がそれぞれ取り付けられ
ている。そして、上記プーリ818と825との間にベ
ルト826が、またプーリ824と813との間にベル
ト827が捲回されており、モータ807の回転駆動力
がベルト826により第1ローラ軸819へ伝えられ、
さらにベルト827により第2ローラ軸811へ伝達さ
れるようになっている。
【0112】さらに、上記支持基板806の下面には、
第3および第4のカード位置検出センサSNS3,SN
S4に対し検出光を照射する投光器828,829が取
り付けられている。
【0113】上記支持基板805,806の上方には、
これを覆うように第1のインタフェース基板830が配
置され、ケースの側壁801a,801bに固定され
る。このインタフェース基板830には制御ユニット1
60内に設けられたカードリーダ制御装置188からの
各種制御信号を受信したり、カードリーダ800側に設
けられたセンサや磁気ヘッドからの読取り信号をカード
リーダ制御装置188へ渡すためのインタフェース回路
を備えている。また、インタフェース基板830の下面
には、上記透光部815に対応する位置に投光器831
が、そして上記エンコーダ817に対応する位置に速度
検出センサ832がそれぞれ設けられている。
【0114】一方、支持基板805,806の下方に配
置された前記ベースプレート804には、上記搬送ロー
ラ812と823に対応する位置に、トーションスプリ
ング834と835により上方へ付勢された補助ローラ
836と837が、ベースプレートに形成された開口部
841,842よりわずかに顔を出すように装着されて
いる。また、ベースプレート804には、支持基板80
6に設けられた貫通孔822より下方に臨むように取り
付けられた磁気ヘッド821に対応する位置に同じくト
ーションスプリング836によって上方へ付勢された補
助ローラ838が、開口部843よりわずかに上方へ顔
を出すように装着されている。これとともに、ベースプ
レート804には、上記投光器814,816,82
8,829および831に対応する位置にそれぞれ透孔
844が形成されている。さらに、ベースプレート80
4の前端には幅方向に沿って凹部845(図30参照)
が形成され、そこには円筒状の遮蔽部材846が載置さ
れている。遮蔽部材846はカード挿排口802aを閉
塞してゴミの侵入を防止するとともに、その重量で一定
以上の剛性を有するカード以外を受け付けないように作
用する。
【0115】上記ベースプレート804の下面には、第
2のインタフェース基板848がネジによって取り付け
られるようになっており、この第2インタフェース基板
848上にはカードリーダ制御装置188とのインタフ
ェースを行なう回路とともに、投光器814,831,
828,829および816に対向するように、第1〜
第4の位置検出センサSNS1,SNS2,SNS3,
SNS4およびパンチ穴検出センサSNSpが取り付け
られている。また、補助ローラ836,837,838
に対応する位置に、ローラとの接触を防止する逃し穴8
49が設けられている。
【0116】ベースプレート804の前端に載置された
円筒状の遮蔽部材846に対応して、上方の支持基板8
05の前端には、遮蔽部材846よりひとまわり大きな
空部851が形成されており、ベースプレート804上
に支持基板805を配置したとき、遮蔽部材846が空
部851内に上下動可能に収納されるようになってい
る。
【0117】また、上記空部851を構成する枠体85
2の後壁には開口853が形成され、その後方に前記挿
入検出スイッチ808が配置されてその可動接点808
aが上記開口853より空部851内に突出される。こ
の可動接点808aの先端は、通常、図30の(A)に
示すように遮蔽部材846の上方に位置するようにされ
ており、カード挿排口802aよりカードCDが挿入さ
れると、図30の(B)のごとくカードCDが遮蔽部材
846を上方へ押し上げるため可動接点808aが回動
され、挿入検出センサ808がオンされるようになって
いる。
【0118】支持基板805上に取り付けられるシャッ
タソレノイド809は、図31の(A)に示すように下
向きに配置され、プランジャ809aの先端に形成され
たピン809bが、ソレノイド消磁状態において支持基
板805に設けられた挿通孔854を貫通して、図31
の(B)のごとくベースプレート804上面の対応する
位置形成された凹孔855に係合することによりカード
CDの挿入を阻止するようになっている。
【0119】なお、特に制限されるものではないが、こ
の実施例のカードリーダ800はカード発行機において
も使用できるようにするため、ケースの後壁が開放され
ており、カードを後方へ排出できる構造にされている。
【0120】図32には、カードリーダ800における
各種センサや磁気ヘッドの取付け位置関係を示す。
【0121】挿入検出センサ808は、最もカード挿排
口802aに近い側に配置され、第1位置検出センサS
NS1は、搬送ローラの直前に配置されている。そし
て、シャッタピン809bは、挿入検出センサ808と
第1位置検出センサSNS1との間に配置され、セキュ
リティコード読取センサ810a,810bは、第1位
置検出センサSNS1のほぼ真横に配置されている。ま
た、第2位置検出センサSNS2は搬送ローラ812の
後方に、第3位置検出センサSNS3は搬送ローラ82
3の後方に、第4位置検出センサSNS4はカードリー
ダ800の最奥部に配置され、且つ第1〜第4位置検出
センサSNS1〜SNS4は同一直線上に位置されてい
る。
【0122】さらに、パンチ穴検出センサSNSpとパ
ンチピンPPは第2位置検出センサSNS2と搬送ロー
ラ823との間に配置され、磁気ヘッド821は搬送ロ
ーラ823と第3位置検出センサSNS3との間に配置
されている。
【0123】図33には、図32のような位置関係にな
るように配置された各種センサによるカード挿入時のカ
ード検出タイミングとモータ807およびシャッタソレ
ノイド809への制御信号のタイミングを示す。同図か
ら分かるように、この実施例のカードリーダ800で
は、カード挿入時に挿入検出センサでカードの挿入を検
出してモータおよびシャッタを駆動させ、位置検出セン
サSNS1〜4でカードCDの位置を検出しながら所定
のタイミングでカードCD上の情報をセキュリティコー
ド、パンチ穴、磁気コードの順に読み取るように構成さ
れている。
【0124】しかも、各種センサやパンチピンの相対距
離は、カードCDの読取りやパンチ穴開け等の処理を正
確に行う上で重要であるため、予め設けられた位置関係
になるよう各部品が精度よく取り付けられている。
【0125】図34には、カードリーダ制御装置188
(図23参照)の具体的回路構成例が示されている。
【0126】カードリーダ制御装置188は、マイクロ
コンピュータからなるカードリーダコントローラCPU
2と、ユニット制御装置180との間で送受信されるデ
ータ信号のレベル変換を行うトランシーバTRVと、制
御ユニット160内に設けられたモニタ表示器175と
176の駆動信号を形成するドライバDRV11,DR
V12およびカードリーダ800内のモータ807やパ
ンチ装置820、磁気ヘッド821、LEDランプ16
7、シャッタソレノイド809を駆動する制御信号を形
成するドライバDRV13と、モータ807に供給され
る電源をオン・オフするリレーRLYを駆動するドライ
バDRV14と、カードリーダ800内の磁気ヘッドの
読取りデータや各種センサからの検出信号を波形整形す
るシュミットトリガ回路からなる波形整形回路SMG、
磁気ヘッド821で読取られた2つのトラックの各リー
ドデータをラッチするフリップフロップ回路F/F1,
F/F2と、パワーオンリセット回路とウォッチドッグ
タイマを内蔵しコントローラCPU2から定期的に出力
されるパルス(ラッチLT1,LT2のリセットパルス
と共用)をウォッチドッグパルスとして監視してパルス
が途切れたときにリセット信号を発生するリセット回路
RST2とにより構成されている。
【0127】また、カードリーダコントローラCPU2
には、制御ユニット160内に設けられた機器の設定器
171およびカード排出スイッチSWcからのオン・オ
フ信号が入力されている。
【0128】上記モニタ表示器176を構成する4個の
発光ダイオードは、電源が投入されている間点灯される
パワーオン表示LED11と、カードCDがカードリー
ダ800内にあることを表示するカードイン表示LED
12と、カードリーダコントローラCPU2による制御
が正常に実行できているときに点灯されるOK表示LE
D13として使用され、LED14はその他任意のモニ
タ表示に使用できるように未使用となっている。
【0129】一方、セグメント型モニタ表示器175
は、数字を表す7つのセグメントと、1つのドット表示
セグメントDTとを組合せることにより、次の〔表7〕
のように、カードリーダ800の異常内容を符号で表示
するようになっている。なお、〔表7〕の右欄のエラー
コードは対応する異常が発生したときにカードリーダコ
ントローラCPU2が上位の制御装置に異常の内容を知
らせるときに使用するコードである。
【0130】
【表7】
【0131】カードリーダコントローラCPU2は、内
蔵ROM内の制御プログラムに従って動作し、ユニット
制御装置180からの指令に基づいてカードCDの走行
制御やカードデータの読出し、カードデータのチェック
等を実行し、カード番号およびカードリーダ800の制
御情報をユニット制御装置180に伝達する。ユニット
制御装置180との交信は内蔵のシリアルコミュニケー
ション回路により、シリアルポートTX,RXを使用し
て行う。カードリーダ800を構成する部品への制御信
号の出力や各種センサからの検出信号の入力は、図35
に示すようなインタフェース回路198を介して行うよ
うになっている。
【0132】また、カードCDの磁気記録部MGのトラ
ックTRC2上の磁気データaをラッチするフリップフ
ロップFF2は、トラックTRC1上から読み出されて
フリップフロップFF1をトリガさせるリードクロック
bをサンプリングクロックとして動作される。フリップ
フロップFF1はリードクロックbでトリガされCPU
2から出力されるパルスeでリセットされることで周期
的な信号cを出力する。
【0133】図35には、カードリーダ制御装置188
とカードリーダ800内の入出力部品との間に設けられ
るインタフェース回路198の構成例を示す。
【0134】同図において符号SMG1〜SMG5で示
されているのは、シュミットトリガゲート等からなる波
形整形回路、REC1,REC2は整流回路、MCC
1,MCC2は磁化電流切替回路、AMP1〜AMP4
はアンプ、MHD1,MHD2は磁気ヘッド、MTはモ
ータ、SOL1,SOL2はソレノイド、LED1は発
光ダイオード、DRV21,DRV22はドライバ、S
NS11,SNS12,SNSp,SNS1〜SNS5
はセンサである。また、CCCはモータMTの回転方向
を切替るための電流切替回路、VCCはモータMTの回
転速度を切替るための電圧切替回路である。
【0135】2つのトラックTRC1とTRC2にそれ
ぞれ対応された2つの磁気ヘッドMHD1,MHD2に
より読み取られたリードデータのリードクロック信号
は、アンプAMP1,AMP3によって増幅された後、
整流回路REC1,REC2で整流され、さらに波形整
形回路SMG1,SMG3を通して矩形波としてカード
リーダ制御装置188に送られる。一方、カードリーダ
制御装置188から供給されるライトデータとライトク
ロックは波形整形回路SMG2,SMG4を通って磁化
電流切替回路MCC1,MCC2に入力され、ライトデ
ータの“1”,“0”に応じてヘッド駆動電流の向きが
切り替えられてアンプAMP2,AMP4で増幅され磁
気ヘッドMHD1,MHD2に供給される。
【0136】モータMTを駆動するため、カードリーダ
制御装置188から与えられる正転信号と逆転信号に基
づいて電流切替回路CCCがドライバDRV21に流れ
る電流の向きを変え、また速度切替信号に応じてドライ
バDRV21によってモータMTに印加する電圧を切替
える。
【0137】一方、セキュリティコード読取りセンサS
NS11(810a),SNS12(未使用)、パンチ
穴検出センサSNSp、位置検出センサSNS1〜SN
S4、速度検出センサSNS5(821)の検出信号
は、波形整形回路SMG5で波形整形されてからカード
リーダ制御装置188へ供給され、挿入検出スイッチ8
08の検出信号はローパスフィルタLPFでノイズカッ
トされてから波形整形回路SMG5で波形整形される。
【0138】図36には、カードリーダ制御装置188
による磁気データの書込みと読出しのタイミングが示さ
れている。
【0139】同図の信号中、(A)〜(D)は書込みデ
ータ情報、(E)〜(G)は書込みクロック情報に関
し、また(H)〜(J)は読出しデータ情報、(K)〜
(M)は読出しクロック情報に関する各部の信号波形を
示す。また、同図(N)〜(R)に図34のカードリー
ダ制御装置188において、符号a〜eで示されている
各信号のタイミングを示す。
【0140】このうち、(H)および(K)の信号は、
図35のインタフェース回路を構成するアンプAMP1
とAMP3の出力信号を、また、(I)および(L)の
信号は、整流回路REC1とREC2の出力信号を、そ
して(J)および(M)の信号は波形整形回路SMG1
とSMG3の出力信号をそれぞれ示す。
【0141】この実施例では、書込み方式としてデータ
が“1”のときは極性を反転し、データが“0”または
無信号のときは極性を反転せず直前の状態を維持するい
わゆるNRZI方式を採用している。
【0142】従ってCPU出力や書込み電流、磁化状態
を示す信号(B),(C),(D)は、CPUの内部デ
ータ(A)が“0”から“1”に変わったときに、それ
ぞれ反転している。
【0143】一方、上記のようにして書き込まれたデー
タを磁気ヘッドMHD2で読み取ると、磁化状態(D)
が変化したところでアンプAMP1の出力が磁化の向き
に応じて+または−に変化するので、カードリーダコン
トローラCPU2は、リードクロックbの立上りでアン
プAMP1の出力を波形整形した信号(J)に対応する
リードデータaがラッチF/F2に取り込まれたとき
に、信号a(N)がハイレベルであればデータ“1”で
あると認識し、信号aがロウレベルであればデータが
“0”であると認識することになる(図36の(S)参
照)。
【0144】なお、この実施例では、カードCDへの磁
気データの記録密度を4.134bit/mm(=105BP
I)とし、カード搬送速度を300mm/秒としたので、
読出しクロックデータのパルス周期は約806μSとな
る。そこで、CPU2による磁気データ書込みの際に
は、書込みクロックに関するCPU出力(E)の周期T
0をクロックパルスの2倍(1.612mS)として出力する
ようになっている。
【0145】図37および図38に、上記カード発行機
200の構成例を示す。
【0146】この実施例のカード発行機200は、カー
ド購入のための紙幣を識別する紙幣識別装置210と、
投入紙幣に対応した金額を印刷し、カードを発行する発
行装置700と、つり銭としての紙幣を払出するための
紙幣払出装置230と、各種表示器221〜225およ
びカード発行機200全体の制御および管理装置400
との間のデータ交信を行なうユニット制御装置280等
により構成されている。
【0147】上記紙幣識別装置210に対応して、開閉
自在な前面パネル201には紙幣挿入口211と、購入
選択スイッチ群212および金額表示器213が設けら
れている。従って、遊技客は、先ず紙幣挿入口211よ
り紙幣を投入すると、金額表示器213に投入金額が表
示される。そして、購入選択スイッチ群212の中から
所望の購入金額に対応するスイッチを押圧することによ
り、所望の購入金額に相当するカードCDが上記発行装
置700のカード排出口202より発行される。また、
上記購入選択スイッチ群212は、各々ランプ内蔵型ス
イッチで構成されており、紙幣が投入されるとその投入
金額の範囲内で選択可能なスイッチ(3千円なら3つ、
5千円なら5つ)に対応する内蔵ランプが点灯されるよ
うになっている。
【0148】カード発行機200の紙幣挿入口211よ
り紙幣が挿入され、購入選択スイッチ212により購入
金額が決定されて残金が生じたときに、それを払い戻す
ための紙幣払出装置230は、紙幣をストックしておく
紙幣タンクを備えており、残金に相当する紙幣を前面パ
ネル201に設けられた紙幣払出口232より排出する
ように構成されている。
【0149】また、上記カード発行機200の前面パネ
ル201には、カード発行可能な状態にあることを示す
発行中ランプ221、カード発行不能状態を示す発行中
止ランプ222、紙幣挿入口211への紙幣の受付の可
否を示す紙幣挿入表示器223、カードの発行状態を知
らせるカード発行表示器224、残金の払出状態を知ら
せる紙幣払出表示器225が設けられている。また、カ
ード発行機200の前面パネル201の内側には、発行
機の異常の種類(番号)を、2桁の数字で表示するため
のモニタ表示器206と、このモニタ表示器206の表
示をリセットするためのリセットボタン207とが設け
られている。
【0150】さらに、この実施例のカード発行機200
には、遊技店に設置される複数(数十台)の発行機の各
々を区別して、特定のカードを発行した発行機を管理装
置400において把握できるようにするため台番号設定
器205が内部に設けられており、この設定器205に
より設定された台番号は管理装置400に送られて、デ
ータ通信の際の伝送アドレスの生成および各発行機ごと
のデータファイルの作成に供される。
【0151】一方、発行装置700は、カードタンク7
01内にストックされている白紙状態のカードを1枚ず
つ取り出して先ずカードリーダ800へ送り、カードC
Dの磁気記録部MGに管理装置400によって演算され
て送られてきたカード番号および識別コード(店コー
ド)、発行年月日コード、チェックコード等を記録し、
カードリーダ800内のパンチ装置820で発行済穿孔
位置PH1(図2〜図5参照)にパンチ穴を開けてか
ら、印字装置750で発行年月日と発行通し番号nおよ
び購入金額を印字して前面パネル201に設けられたカ
ード発行口202より排出する。上記発行通し番号n
は、カード発行機200からカード購入の申込を受けた
管理装置400が、自己の制御下にある複数のカード発
行機からの購入申込みに対し、その受付け順に発行通し
番号nを決定し、各カード発行機に付与する番号であっ
て、この発行通し番号nに基づいて前述したビットの並
び換え等のコード変換処理を行なって得られたコードを
カード番号としてカードCDの磁気面に記録して発行
し、カードCDに関する情報は管理装置400内のファ
イルに記録するようになっている。
【0152】上記発行通し番号nからカード番号の生成
を可能にするため、管理装置400の制御プログラムに
は、カード番号生成ルーチンと、コード変換ルーチンが
設けられているともに、カードから読み出されたカード
番号と発行通し番号nとの一致を確認するため逆変換と
逆算ルーチンが用意されている。
【0153】なお、この実施例のカード発行機200
は、カードリーダ800で磁気データを記録しかつ印字
装置で、発行通し番号nと発行年月日および購入金額の
千の桁を除く3つの「0」を印字した状態でカードを待
機させておき、購入スイッチが押された時点で千の桁の
数字を印字して排出することにより見かけ上の発行所要
時間を短縮するようになっている。
【0154】図39には、カードリーダを内蔵した発行
装置700の全体斜視図が、また図40には、発行装置
の概略構成例を示す。
【0155】この実施例の発行装置700は、磁気記録
部MGと印字表示部PRTが白紙の状態とされているカ
ードが多数収納されたカードタンク701内から一枚ず
つカードを取り出すカード取出装置710と、その後方
に配置されたカードリーダ800と、さらにその後方に
配置されたカード反転装置740と、カードリーダ80
0の下方に配置された印字装置750と、その前方に配
置されたカード導出装置770とにより構成されてお
り、カードリーダ800の上方に配設されたカード発行
制御装置790によって制御されるようになっている。
この実施例の発行装置700内のカードリーダは、パチ
ンコ機用のカードリーダ800と略同一の構造と機能を
有したものでよい。
【0156】発行機用のカードリーダが、パチンコ機用
のカードリーダと異なる点は、(1)磁気データの記録
機能を備える必要がある点と、(2)カードを後方へ排
出できる構造となっている必要がある点にある。このう
ち、(1)については図35に示すようにインタフェー
ス回路198が書込みデータ信号を波形整形する波形整
形回路SMG2,SMG4と磁気電流切替回路MCC
1,MCC2とを有していて、磁気ヘッドMHD1とM
HD2で磁気データの読出しは勿論のこと、書込みも行
なえるので問題はない。また、パチンコ機用カードリー
ダ800の構造説明のところでも言及したように図27
〜図30に示すカードリーダ800は、ケースの後壁が
開放されており、挿入されたカードを後方へも排出でき
るようになっている。従って、この実施例の発行装置7
00には、パチンコ機用のカードリーダ800と全く同
一のものを使用することができる。
【0157】一方、上記カードタンク701はカードと
同一の大きさの空間を有し、コの字状をなす枠体で構成
され、カード取出装置710の側壁711の上端にボル
トで固定されている。このカードタンク701内に収納
されたカードの上には、カードに一定の圧力を加えカー
ドの取出しを確実にさせるための押圧部材702が載置
されるようになっている。この押圧部材702には、タ
ンク内のカードの有無を検出するセンサ703で検出さ
れないように左右に切欠き702aが形成されている。
また、カードタンク701内に収納された白紙カードC
Dは、図41に示すようなカード取出装置710のベー
ス基板711の前半部の上に載置される。このベース基
板711には、中心線に沿って開口部711a,711
b,711cが形成され、この開口部より上方へ僅かに
突出するように第1搬送ローラ712と第2搬送ローラ
713と第3搬送ローラ714が配置されている。ま
た、ベース基板711の前端側部には上記カード有無検
出用センサ703の作動片703aが下方より臨むこと
ができるように切欠き711dが形成されている。
【0158】さらに、上記ベース基板711の上方略中
央には、これと直交する向きの支持プレート715が配
置され、カード取出装置710の側壁716に固定され
ている。そして、この支持プレート715の前面には、
上記ベース基板711とカード1枚分の間隔をおいて対
向されるストッパ717を有するブラケット718が装
着されている。また、上記支持プレート715の後方に
は、上記搬送ローラ712〜714を駆動するための取
出用モータ719が配置され、側壁716に固定されて
いる。
【0159】この取出用モータ719の回転軸には、減
速機構720を介して駆動プーリ721が連結され、こ
の駆動プーリ721と、上記搬送ローラ713および7
14の回転軸713a,714aの端部に装着された従
動プーリ722,723との間にタイミングベルト72
4が捲回されている。さらに、上記第2搬送ローラ71
3の回転軸にはクラッチ用ディスク725aが装着され
ているとともに、このディスク725aに対向して第2
クラッチ用ディスク725bが回転自在に配設されてい
る。
【0160】また、上記一対のクラッチ用ディスク72
5a,725bの外周に当接可能なローラ726を一端
に有するクラッチレバー727が、側壁716に揺動可
能に取り付けられている。そして、このクラッチレバー
727の他端は、スプリング728を介してクラッチソ
レノイド729のプランジャ729aに連結されてお
り、ソレノイド729が励磁されると、クラッチレバー
727が回動されてローラ726がクラッチ用ディスク
725aと725bの外周に同時に接触され、回転力を
伝達し、ソレノイド729がオフされると回転力を遮断
するようになっている。
【0161】さらに、クラッチ用ディスク725bの回
転軸にはプーリ730が固着されており、このプーリ7
30と上記第1搬送ローラ712の回転軸712aの一
端に固着されたプーリ731との間にはベルト732が
捲回されている。従って、取出用モータ719の回転力
は、クラッチソレノイド729が励磁されている間だけ
クラッチ機構(725,726)を介して第1搬送ロー
ラ712へ伝達される。
【0162】しかも、この第1搬送ローラ712は、そ
の回転軸712aに対して偏心した状態で取り付けられ
ており、通常は上面がベース基板711よりも低くされ
ており、回転軸712aが180°回転すると開口部7
11aから上方へ僅かに突出するようになっている。
【0163】そして、この実施例の発行装置700は、
紙幣投入後に購入選択スイッチ212が操作されると、
取出用モータ719が回転され、その後クラッチソレノ
イド729が一定時間オンされ、第1搬送ローラ712
が1回転されるようになっている。これによって、第1
搬送ローラ712は偏心回転され、この第1搬送ローラ
712の上方のカードタンク701内のカードCDを押
し上げるようにしながら後方へ送り出す。このとき、カ
ードCD上に押圧部材702が載置され一定圧力を加え
ているためローラとの摩擦力で一番下のカードがタンク
内のカード群から分離される。しかも、後方にはベース
基板711とカード1枚分の間隔を有するストッパ71
7が設けられているため、カードの2枚送りが防止され
る。
【0164】こうして、1枚だけタンク内から取り出さ
れたカードは、取出用モータ719が回転中ずっと回転
されている第2、第3の搬送ローラ713,714によ
って後方のカードリーダ800へ向かって送り出され
る。
【0165】なお、カード取出装置710の後端には走
行位置検出センサCPS1が配設されており、送り出さ
れたカードを検出するようになっている。
【0166】また、第3搬送ローラ714の上方にはカ
ードの浮き上がりを防止する押さえローラ734が配設
されている。
【0167】上記カード取出装置710によってタンク
701から取り出されたカードは、カードリーダ800
で磁気記録部MGへの識別コードやカード番号等の書込
みが行なわれ、且つ内部のパンチ装置820で発行穴穿
孔位置にパンチ穴が開けられてから後方のカード反転装
置740へ送り出される。カードリーダ800の下方に
は穿孔片すなわちパンチ屑を収納するケース705が配
置されている。
【0168】パチンコ機用カードリーダ800の制御装
置188に相当する発行機用のカードリーダ制御装置2
88は、カード発行制御装置790内に設けられてい
る。
【0169】カード反転装置740に送られたカード
は、先ず搬送ローラ741a,741b,741cに捲
回されたベルト742と、搬送ローラ743a,743
bに捲回されたベルト744との間に挟まれてS字走行
路に沿って搬送され、その出口に配置された走路切替片
745を破線イのように押しながら、搬送ローラ746
a,746b,746cに捲回されたベルト747と上
記ベルト742とに挟まれて一旦上方へ送られる。そし
て、カードが走路切替片745を通過すると切替片74
5がスプリング745aの張力で破線イの位置から実線
の位置へ回動復帰されるとともに、その上方に配置され
た走行位置センサCPS2によってカードCDの後端が
検出された時点で上記ベルト742を駆動する走行モー
タ706が逆回転される。これによって、カードは向き
を変えて下方へ搬送され始める。そして、搬送ローラ7
48a,748b,748cに捲回されたベルト749
と、上記ベルト747とに挟まれて徐々に向きを変え、
遂には水平方向前方に向かって送り出される。
【0170】上記ベルト742と749は、走行モータ
706によって直接駆動されるベルト707およびそれ
と連動されたベルト708とによって駆動されるように
なっている。ベルト744と749には走行モータ70
6の駆動力が伝達されず、カードの移動に伴って摩擦力
で連れ回りする。
【0171】なお、上記ベルト707は後述のカード導
出装置770の搬送ローラ771と一体のプーリにも捲
回されており、走行モータ706の駆動力によってカー
ドの排出が行なわれる。
【0172】さらに、上記搬送ローラ748cの回転軸
709は側方へ突出され、その端部には図39に示すよ
うにノブ709aが固着されており、このノブ709a
を手で回すことにより、走行モータ706の停止中に手
動でカードを移動させ、紙詰まりを生じたカードを取り
除くことができるようになっている。カード反転装置7
40の終端には走行位置センサCPS3が配置されてお
り、このセンサがカードの後端を検出すると走行モータ
706が停止される。
【0173】上記カード反転装置740から送り出され
たカードは印字装置750に入り、先ず走行位置センサ
CPS4により検出される。すると、印字装置750内
の移送モータ751が駆動され、その駆動力がベルト7
62および歯車群763を介して移送ローラ752a,
752bに伝達され、その上方に配設された押圧ローラ
753a,753bとの間にカードを挾持して前方へ移
動させる。移送ローラ752a,752bの前方には、
移送ローラ754と755が走行路に沿って配置され、
その上方にはサーマルヘッドのような印字ヘッド756
がガイドピン757に沿って昇降可能に配置されてい
る。また、ガイドピン757の周囲には復帰バネ758
が介挿されている。
【0174】758は印字ヘッド昇降用モータで、この
モータ758の回転は減速されて従動軸759に伝達さ
れる。この従動軸759には、切欠きを有する検出コマ
760が固着され、この検出コマ760の周縁に対向し
て回転位置センサ761a,761bが配置されてい
る。また、図示しないが昇降用モータ758の回転力
は、例えば上記従動軸759に固着したカムとその外周
に当接されたタペットを介して印字ヘッド756に伝え
られ、これを昇降させる。このとき、昇降用モータ75
8は一回の作動で従動軸759を180°ずつ回動させ
る。すなわち、昇降用モータ758は常に検出コマ76
0の切欠きがセンサ761aまたは761bに対向する
位置で回転を停止するようになっており、走行位置セン
サCPS4がカードを検出して昇降用モータ758を作
動させると、センサ761aまたは761bが検出コマ
760の切欠きを検出した時点でモータの回転が停止さ
れる。
【0175】これによって、印字ヘッド756は走行位
置センサCPS4のカード検出時に降下され、印字が終
了すると再び昇降用モータ758が作動されて従動軸7
59を180°回転させることにより、印字ヘッド75
6は上昇されて停止する。印字装置750の出口には走
行位置センサCPS5が配設されており、このセンサC
PS5がカードの先端を検出すると前記走行モータ70
6を先程と同一の方向(逆方向)へ作動させて搬送ロー
ラ771a,771b,771cに捲回されたベルト7
72を駆動させ、センサCPS5がカードCDの後端を
検出すると印字装置内の搬送用モータ751を停止させ
る。これによって、印字装置750から送り出されたカ
ードCDは速やかに前方のカード導出装置770内へ搬
送されていく。
【0176】カード導出装置770においては、図42
にその詳細を示すように、上記ベルト772の下方に搬
送ローラ773,774a,774bが配置され、この
うち搬送ローラ774aと774bにはベルト775が
捲回されている。しかも、この実施例では、このカード
導出装置のみ搬送ローラとそのベルト772,775が
2列に設けられて排出を確実に行なえるようになってい
る。そして、ベルト772と775とによって構成され
る搬送路に対応してその前方にカード発行口202が配
置され、この発行口の直前に走行位置センサCPS6が
配設されている。
【0177】また、上記搬送ローラ773と774bと
の間には、支軸776を中心に回動可能な走路切替部材
777が配設されている。この走路切替部材777はス
プリング778によって通常は、図40に破線ロで示す
ごとく先端が下方に位置され、印字装置750より送ら
れてきたカードをカード発行口202へ向かって案内す
る。
【0178】しかして、カードが正規なものでなかった
り、傷があって磁気記録部MGへ正しく記録できなかっ
たような場合には、走路切替部材777によってカード
は下方の没収タンク780に誘導される。正しく書き込
まれたカードのときは走路切替部材777を、図40に
実線で示すごとく下方へ回動させる。すると、印字装置
750から送られてきたカードはカード発行口202へ
誘導される。搬送ローラ774a,774bの下方に
は、没収タンク780が配設されており、通常状態で上
方に位置された走路切替部材777によって下方へ誘導
されたカードはこの没収タンク780内に収納される。
【0179】この没収タンク780の後壁781には切
欠き781aが形成されており、この切欠き781aに
臨むようにセンサ782が配設されている。このセンサ
782は受光器であってこれに対応する投光器783
は、上記一対のベルト775間に配置され、検出光軸が
斜めになるように設定され、没収タンク780に入って
くるカードを検出するとともに、タンク内のカードが一
定量以上になると、カードの上端が上記検出光軸を遮る
ようになって満杯になったことを検出できるようになっ
ている。さらに、この没収タンク780はその下方に斜
め配置されたプレート784上に前後方向スライド可能
に載置され、その下面には、プレート784に形成され
た長孔784aに係合するガイドピン785が固着され
ており、このガイドピン785と上記プレート784の
後端との間に張設されたスプリング786によって、常
に後方へ付勢されている。
【0180】このカード導出装置770は、カードの終
端が通過して走行位置センサCPS6または没収カード
の検出センサがオンからオフに変わると、走行モータ7
06がオフされて、排出または没収動作を停止する。
【0181】なお、カード発行口202の上部には、発
行装置700におけるカードの発行作業進行状態を示す
カード発行表示器787が設けられている。
【0182】さらに、この実施例の発行装置700は図
39に示すように、固定ベース791上において左右の
レール792a,792bによって前後方向スライド可
能に支持された基盤793の上に載置されており、この
基盤793の左側半分には、補助電源装置を内蔵した電
源ボックス794が載置され、この電源ボックス794
の前面には、カードの発行枚数を表示するためのカウン
タ795と、没収カードの枚数等の表示に利用可能な予
備カウンタ796が設けられている。
【0183】また、797は固定ベース791上に載置
された発行装置全体を前方へスライドさせる際に使用す
る把手、798はスライド機構をロックさせるための操
作ボタンである。
【0184】図43には、上記のごとく構成されたカー
ド発行機200の制御システムの構成例が示されてい
る。
【0185】なお、同図において、790がカード発行
制御装置、280がユニット制御装置、また288はカ
ードリーダ800の各構成部品たる搬送モータ807、
磁気ヘッド821、穿孔装置820等を制御するカード
リーダ制御装置であり、符号LMP1〜LMP5で示さ
れているのが、購入金額の選択スイッチ群212に内蔵
されたランプで、オンされたスイッチに対応するランプ
が点灯されて操作ボタンを後方から照明するようになっ
ている。
【0186】この実施例の制御システムは、大別してユ
ニット制御装置280による制御系とカード発行制御装
置790による制御系とに分割されており、ユニット制
御装置280が、貨幣の受け入れ手段、所望購入金額の
選択手段、管理装置400に有価データを送信して該有
価データに代わるカード番号を貰い受けるための通信手
段、釣貨幣の払出し手段、および発行処理状態を示す状
態表示手段の制御を担当しており、カード発行制御装置
790が上述した発行装置700を構成するカード取出
装置710、カード反転装置740、印字装置750お
よびカード導出装置770と、カードのチェックおよび
磁気データの記録を担当するカードリーダ800の制御
装置288の統括的な制御を担当している。そして、ユ
ニット制御装置280とカード発行制御装置790との
間の交信はシリアル通信によって行なわれる。
【0187】一方、ユニット制御装置280は、管理装
置400との間でカード番号等のデータの送受信を行な
うため、光トランシーバ185を介して光ケーブルまた
は同軸ケーブルからなる低層ネットワーク用通信ライン
510に接続可能にされている。この実施例のカード発
行機200は、ユニット制御装置280によって前面パ
ネル201に設けられた各種表示器221〜225等か
らなる状態表示手段をカード発行手順に従って点灯もし
くは点滅させることによって利用者に操作手順を教示す
るとともに、排出したカードや釣銭忘れを防止するよう
にしている。
【0188】すなわち、カード発行機200の電源が投
入され、カード発行の準備が終了するとユニット制御装
置280は、先ず前面パネル201に設けられた発行中
表示器221を点灯させ、且つ紙幣挿入表示器223を
点滅させて紙幣の挿入を促す表示を行なって紙幣挿入待
ち状態にあることを外部に知らせる。
【0189】この状態で紙幣挿入口211に紙幣が投入
されるとユニット制御装置280は金額表示器213に
投入された金額に相当する数字を表示させ、且つ購入選
択スイッチ212内蔵の購入ランプLMP1〜LMP5
を投入金額相当分まで点灯させる。つまり、千円ならラ
ンプLMP1のみ、3千円ならランプLMP1〜LMP
3、5千円ならランプLMP1〜LMP5を点灯させ
て、操作可能なスイッチを明示させるようになってい
る。この状態で有効な購入選択スイッチ212のいずれ
か一つがオンされると、紙幣挿入表示器223を消灯さ
せ、代わりにカード発行口202近傍のカード発行表示
器224を点滅させてカードが排出されることを利用者
に知らせる。
【0190】それから、ユニット制御装置280は、実
際にカード発行口202よりカードを排出するときには
金額表示器213と購入ランプLMP1〜LMP5を消
灯させる。そして、このとき釣銭があれば紙幣払出表示
器225を点滅させて注意を喚起させながら釣銭の払出
しを実行する。なお、釣銭がないときは紙幣払出表示器
225は消灯のままにしておく。また、カード排出時に
は利用者がカード発行口202に排出されたカードを抜
き取るとカード発行表示器224の点滅を中止して消灯
させる。
【0191】一方、釣銭があるときは紙幣払出表示器2
30が釣銭の除去を検出して送ってくる払出完了信号を
受けてから紙幣挿入表示器223を消灯させる。
【0192】ユニット制御装置280による前面パネル
201上の各種表示器の状態遷移を〔表8〕に示す。
【0193】
【表8】
【0194】同表において○は点灯、×は消灯、△は点
滅、Dは投入金額に応じた数値表示、Bは金額に対応し
たランプを点灯することをそれぞれ意味する。なお、
〔表8〕には、各状態において紙幣挿入口211の紙幣
受付状態がどのようになっているかも併せて示した。こ
れよりカードおよび釣銭が除去されるまで次の紙幣挿入
ができないことが分かる。
【0195】図44には、ユニット制御装置280の構
成例が示されている。
【0196】発行機200のユニット制御装置280
は、カードリーダ制御装置288およびカード発行制御
装置790を統括的に制御するユニットコントローラ2
90と、管理装置400とのデータ伝送に係る制御をす
るデータ伝送コントローラ551と、データ伝送コント
ローラ551の制御下でネットワークにおける送受信権
の確立およびデータの直並列変換を行うネットワークコ
ントローラ553等から構成されており、通信系に関し
てはパチンコ機のユニット制御装置180と全く同一の
構成である。すなわち、各コントローラ290と551
間および551と553間のデータの受け渡しは、デュ
アルポートメモリ(RAM)550および552を介し
て実行できるように構成されている。このうち、メモリ
552は、送信データ記憶領域と受信データ記憶領域と
に分かれており、全ての送受信データ長を同一長にする
(パケット化)のための調整機能と、データ伝送の高速
化(2.5Mbps)を計るための緩衝機能とをもって
いる。
【0197】このパケットメモリ552は各々が256
バイトの容量を持つ4つのページで構成され、このうち
ページ0は送信要求パケットの送信に、またページ1は
定時データ送信パケットの送信に使用される。一方、ペ
ージ2,3は、データパケット受信用で交互に使用され
る。どのページを使うかは、データ伝送コントローラ5
51が、ネットワークコントローラ553に指示する。
データ伝送コントローラ551が受信パケットデータの
処理中、次のパケットデータが送られてきたとしても、
他のページに受信されるため、確実に全てのパケットを
受信できる。各コントローラ551,553を同時に初
期化できるようにするため共通のリセット回路555が
設けられている。
【0198】ネットワークコントローラ553の管理装
置400との接続側には、受信データを波形整形すると
ともに送信データのドライブ能力を上げるために信号の
レベル変換を行う信号変換回路554および切換スイッ
チ542を介して、光コネクタ186に接続可能にされ
ているとともに、低層ネットワークの伝送ラインが同軸
ケーブルで構成された場合にも対応できるように切換ス
イッチ542を介して、送信信号と受信信号の分離およ
び結合を図る分岐回路540に接続可能にされている。
上記光コネクタ186に光トランシーバ185が接続さ
れる。
【0199】さらに、データ伝送コントローラ551と
ネットワークコントローラ553との間には、データ伝
送コントローラ551からの要求に応じてネットワーク
コントローラ553がデータの受信結果を記憶するため
のラッチ回路561と、データ伝送コントローラ551
が、ネットワークコントローラ553に対するデータ送
信指令等のコマンドを記憶させるラッチ回路562およ
び低層ネットワーク用アドレスを記憶させるラッチ回路
563と、ユニット制御装置280内の通信制御状態の
異常を表示するための3個のLEDランプからなるモニ
タ表示器556への表示データを記憶するラッチ回路5
64が設けられている。557は上記各ラッチ回路56
1〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
【0200】一方、発行機200のユニット制御装置2
80がパチンコ機のユニット制御装置180と異なる点
は、ユニットコントローラ290がカードリーダ制御装
置288と直接交信することはせず、カード発行制御装
置790を介して行なうことである。そのため、ユニッ
トコントローラ290とカード発行制御装置790との
間には送受信データのレベル変換を行うトランシーバ5
71が接続されている。
【0201】また、ユニットコントローラ290には、
台番号設定器205やリセットスイッチ207からの入
力信号を所定のタイミングでデータバス581上にのせ
たり発行中表示器221等の各種ランプを表示させる駆
動信号をラッチしたりする入出力コントローラ576
と、紙幣識別器210、紙幣払出器230および購入選
択スイッチ212からの入力信号を所定のタイミングで
データバス581上へのせ、かつ紙幣識別器210およ
び紙幣払出器230への制御信号をラッチする入出力コ
ントローラ578が接続されている。
【0202】ユニットコントローラ290から紙幣識別
器210への制御信号としては、真紙幣と判定された紙
幣を10000円、5000円、1000円の区別をし
て金庫内へ収納するための指示信号と、紙幣挿入口への
紙幣挿入を可としたり、不可としたりするための指示信
号がある。
【0203】また、紙幣識別器210からユニットコン
トローラ290に対する入力信号には、挿入紙幣が真の
10000円紙幣と判定したときの信号と、挿入紙幣を
真の5000円紙幣と判定したときの信号と、挿入紙幣
を真の1000円紙幣と判定したときの信号と、紙幣判
定後に、紙幣挿入口方向へ紙幣が引き抜かれたときに出
力されるアラーム信号と、紙幣の挿入があり、該紙幣を
識別中であることを示すための信号と、紙幣詰まりが発
生したことを示すための信号と、金庫内の紙幣収納が満
杯になったことを示すための信号とがある。
【0204】一方、ユニットコントローラ290から紙
幣払出器230に対する制御信号としては、紙幣払出枚
数をバイナリコードで設定するための指示信号と、枚数
設定値に基づいた紙幣の払出しを実行させるための指示
信号と、払出し実行結果を表示するためのモニタ表示器
(図示しない)の表示をクリアにするための指示信号と
がある。
【0205】また、紙幣払出器230からユニットコン
トローラ290に対する入力信号としては、紙幣を1枚
出す度に出力される信号と、払出し中に装置内で異常が
発生し、払出し動作が実行できないときに出力されるア
ラーム信号と、紙幣収納部の紙幣残量が20枚以下にな
ったことを示す信号と、紙幣払出し動作を実行中である
ことを示すための信号と、紙幣払出し動作が終了し、紙
幣発行口の紙幣が取り除かれたことを示すための信号と
がある。
【0206】さらに、ユニットコントローラ290に
は、購入金額を表示する金額表示器213や発行機の異
常の種類を示す番号を表示するモニタ表示機206をダ
イナミック表示させるためのデコーダ586,587と
デコーダドライバ588,589やデータバス581を
介して接続されている。
【0207】〔表9〕に、上記モニタ表示器206に表
示されるエラー番号とその内容および処理の一例を示
す。
【0208】
【表9】
【0209】上記〔表9〕において、*印の付されてい
るエラーが発生した場合はシステムダウンとしてリセッ
トがかかる。また、エラー表示が点滅している場合はエ
ラー回復処理後、リセットボタンを押す必要があること
を示している。
【0210】なお、585はユニットコントローラ29
0から出力されるアドレス信号をデコードしてプログラ
ムメモリ558やユニットメモリ550、入出力コント
ローラ576,578およびデコーダ586,587、
デコーダドライバ588,889の選択信号を形成する
デコーダである。
【0211】さらに、この実施例のユニット制御装置2
80においては、金額表示器213を駆動させるべくユ
ニットコントローラ290から出力される表示データの
うち、2msのような間隔で周期的に出力される桁セレ
クト信号(コモン信号)をリセット回路555に、ウォ
ッチドッグパルスとして入力するようにしている。リセ
ット回路555はパワーオンリセットの他、このウォッ
チドッグパルスを監視してパルスがなくなると各コント
ローラ290,551,553に対するリセット信号を
発生する。
【0212】上記のごとくユニット制御装置280は、
管理装置400、カード発行制御装置290の二方向に
情報交換の窓口を有しており、管理装置400の制御下
のもとにカードを発行するための制御を行なうととも
に、発行処理の結果として発生する発行機200におけ
る稼働情報を定期的に管理装置400に送信するソフト
ウェアを有している。
【0213】管理装置400との間のデータの送受信
は、パチンコ機100と同様ユニットメモリ550を介
して行なう。ユニットメモリ550の構成はパチンコ機
100のそれと全く同一(図26参照)であり、送信デ
ータエリアSDAと、受信データエリアRDAと、送信
データや受信データがメモリ内にあることを相手方のコ
ントローラに伝えるためのコマンドやステータス情報の
入る共有データエリアCDAとが設けられている。
【0214】〔表10〕および〔表11〕に、各々上記
ユニットメモリ550内の送信データエリアSDAおよ
び受信データエリアRDAの構成例を示す。交信用エリ
アCCAの構成はパチンコ機100のユニットメモリ5
50のそれと全く同一である(〔表3〕参照)。
【0215】
【表10】
【0216】
【表11】
【0217】上記〔表10〕に示されているホットコー
ドは、システムの立上りのときに管理装置400がユニ
ットメモリ550の送信エリアSDA内に、例えば01
0101・・・01なるコードを書き込んでおいて、定
期的に管理装置400に送って、静電気等のノイズによ
るRAMデータの破壊の有無をチェックし、送信データ
の異常を速やかに検出できるようになっている。
【0218】なお、上記〔表10〕に示されているモニ
タ情報1は、〔表12〕に示すようにシステム立上り時
のテスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示
すビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカル
ネットワーク(伝送ケーブル500)の異常を示すビッ
ト(低層用と高層用の2ビット)、発行機異常を示すビ
ット等により構成されている。
【0219】また、モニタ情報2は、〔表13〕に示す
ようにカードリーダの異常を示すビット、カードの有無
を示すビット、同紙幣タンク内の状態を示すビット、紙
幣詰まりを示すビット、紙幣の強制引き抜きを示すビッ
ト、残金払出器の紙幣タンク内の状態を示すビット、残
金払出器の異常を示すビット等により構成されている。
【0220】
【表12】
【0221】
【表13】
【0222】図45〜図48に前述した精算機300の
構成例を示す。
【0223】この実施例の精算機300は、挿入された
カードCDの磁気記録部MGに記録されたカード番号を
読み取ってコードのチェックを行なうカードリーダを内
蔵し、管理装置400からのデータを受け取った後カー
ドを回収するカード精算装置310と、そのカードにつ
いて使用されずに残った未使用金額に相当する金額を払
い戻すための紙幣払出器321および硬貨払出器325
と、遊技により獲得した持玉数を印刷したレシートを発
行するプリンタ330と各種表示器303,304,3
41,342および精算機300全体の制御を行なうユ
ニット制御装置350等により構成されている。
【0224】この精算機300は上面パネル301が上
下方向回動可能に構成され、上記カード精算装置310
に対応して、上面パネル301の前端にはカード挿入口
302が、また上面パネル301の上面には、獲得した
賞球数(持玉数)を表示する玉数表示器303および未
使用金額を表示する金額表示器304が設けられてい
る。しかも、この実施例の精算機300はパチンコ店に
設置されるカウンタを構成できるように上面がフラット
に形成され、かつ玉数表示器303と金額表示器304
が2組設けられており、そのうち一つは前方に傾斜して
遊技客にとって読み取り易く、他方は後方に傾斜してカ
ウンタ内側の係員にとって読み取り易いようになってい
る。しかも、玉数表示器303と金額表示器304の上
方はガラス板のような透明板によって覆われている。ま
た、上面パネル301の上面後方寄りには、上記表示器
の表示を「0」にクリアする表示リセットスイッチ30
5が設けられている。遊技客が、先ずカード挿入口30
2よりカードを投入すると、精算機300内のカードリ
ーダ800がカードCDの磁気面に記録されているカー
ド番号を読み取って管理装置400に送り、そのカード
に関するデータを受け取る。そして、金額表示器304
に未使用金額を表示させるとともに、玉数表示器303
に獲得玉数を表示させ、プリンタ330により未使用金
額と獲得玉数および来歴データ等を印字したレシートを
発行する。また、カードリーダ800内の挿入されたカ
ードは穿孔装置により、所定の穿孔位置PH5にパンチ
穴(精算済孔)の形成がなされてから内部のカード回収
タンク314内に排出される。
【0225】なお、この実施例では、精算機300のカ
ードリーダには記録用ヘッドが不用であるが、記録用ヘ
ッドを設けて、精算済カードについては磁気面のデータ
を消去して排出することにより、カード番号の変換方式
の解読を不能にし、カードの偽造を防止するようにして
もよい。
【0226】カードリーダとしては、パチンコ機100
のカードリーダ800(図27参照)をそのまま使用し
ており、発行機用のカードリーダと同様後方へカードが
排出可能にされており、カードリーダの後方にカード回
収タンク314が配置されている。プリンタ330は、
ロール状態でストックされている白紙のシートを引き出
して、その表面に発行年月日と、獲得玉数および未使用
残金額さらにはカード来歴等を印刷し、上面パネル30
1の凹部301a内に開口されたレシート発行口331
より排出する。
【0227】これとともに、未使用金額に相当する金銭
が残金払出装置より払い出される。残金払出装置は、紙
幣を払い出す紙幣払出器321と100円硬貨を払い出
す硬貨払出器325からなり、紙幣払出器321に対応
して前面パネル306には紙幣排出口322が、また硬
貨払出器325に対応して硬貨払出口326が設けられ
ている。また、精算においては、未使用金として100
0円未満の端数が生じるので、上記のごとく100円単
位の硬貨を払い出す硬貨払出器325が必要とされる。
【0228】さらに、上記精算機300の上面パネル3
01の上面には、カード精算中であることを示す精算中
ランプ341、カード精算不能状態を示す精算中止ラン
プ342が設けられている。
【0229】また、開閉可能な前面パネル306の内側
には、図46に示すように紙幣不足等精算機の異常をエ
ラー番号を用いて表示するモニタ表示器343と、この
モニタ表示器343の表示をリセットするリセットスイ
ッチ351と遊技店に設置される複数の精算機300の
各々を区別して、特定のカードの精算を行なった精算機
300を管理装置400において把握できるようにする
ための台番号設定器352と、閉店時に硬貨払出器32
5のタンク内に残った硬貨を排出させるための硬貨抜取
スイッチ353と、プリンタ330によって発行するレ
シートに来歴データを印字するか否か指示を与える印字
切替スイッチ354が設けられている。
【0230】上記台番号設定器352により設定された
台番号は管理装置400に送られて、データ通信の際の
伝送アドレスの生成および各精算機ごとのデータファイ
ル作成に供される。
【0231】カード精算装置310は、図47に示すよ
うにカードリーダ800と、その後方に配置された補助
搬送装置311と、ユニット制御装置350からの指示
に従ってカードリーダ800や補助搬送装置311の制
御を司るカード精算制御装置312と、それらの電源装
置313および補助搬送装置311の後方に配置された
カード回収タンク314とにより構成されている。
【0232】なお、上記カード回収タンク314はカー
ド精算装置310のフレーム315に固定された縦長の
タンク収納枠316内に着脱可能に挿入されるようにな
っている。また、上記フレーム315の側面には2つの
カウンタ317と318が設けられ、そのうち一方に回
収したカードの枚数を表示するようになっている。他方
のカウンタは未使用である。
【0233】補助搬送装置311は、搬送ローラ36
1,362と、それらに捲回された上下一対の搬送ベル
ト363,364と、下方の搬送ベルト364を駆動す
る搬送モータ365とからなり、カードリーダ800の
後端から排出されたカードCDを一対のベルト363と
364の間に挟んで後方の回収タンク314へ向かって
移送させるようになっている。
【0234】図47には、図示されていないが、カード
回収タンク314にはカードがタンク内に排出されたこ
と、または一杯になったことを検出するカードセンサ3
19が設けられている(図50参照)。ただし、この実
施例の精算機300は前記台番号設定器352の最上位
桁を「9」にセットしたときにのみカード没収モードと
なり、精算のため挿入されたカードを精算後に上記カー
ド回収タンクに誘導して没収するようになっており、そ
れ以外のときは精算後にカードを前方へ排出して遊技客
に返却するようになっている。
【0235】しかも、この実施例の精算機300は、図
48に示すごとくこれを複数個並べ、コーナーユニット
50やカード回収機900と組み合わせることにより、
パチンコ店の景品交換コーナーに設けられるカウンタを
構成することができるようになっている。
【0236】すなわち、精算機300の本体は上面パネ
ル301が床から約1m程度の高さになるように設計さ
れ、かつ上面は略平坦にされているため、景品交換等の
作業台として利用することができる。
【0237】なお、カード回収機900は前面にカード
挿入口905と景品払出口906を備え、かつ挿入され
たカードを読み取るカードリーダ(図示省略)を内蔵
し、上面には使用済カードによるゲームを提供するゲー
ム装置としてのCRT表示器910が載置されている。
【0238】図49には、上記印字切替スイッチ354
により設定される2つの印字モードにおいてプリントア
ウトされるレシートの印字フォーマット例を示す。
【0239】このうち、同図の(A)は印字切替スイッ
チ354により精算データのみの印字を指定した場合の
レシートのフォーマット例で、パチンコ店のホール名H
ALLと、カードの発行通し番号nと、精算年月日およ
び受付時間TIMEと、精算金額AMs、精算玉数CN
Tと、メッセージMSGとが印字される。
【0240】一方、図49の(B)は印字切替スイッチ
354により来歴データ印字を指定した場合のレシート
のフォーマット例を示すもので、同図(A)の精算デー
タに加え、カード発行時の購入金額AMiと、カードフ
ァイル内の来歴データ(遊技中にカード状態が変化した
各時点での未使用金額および持玉数)CRRとが印字さ
れる。
【0241】なお、上記実施例の精算機300では、台
番号設定器352の最上位桁を「9」にセットすること
によりカード回収モードとし、それ以外のときは精算後
のカードを前方に排出するとしたが、精算時にカード状
態をチェックすることで、使用した金額が「0」であっ
て購入金額をすべて払い戻すようなカードに関しては、
未使用金を払い戻した後にカードを後方の回収タンク3
14へ排出させるようにソフトウェアで制御することも
できる。これによって、回収機で精算済カードによるゲ
ームを行なわせるようなシステムを構成した場合におい
て、そのゲームのためにのみカードを購入する悪用を回
避することができる。
【0242】図50には、上記のごとく構成された精算
機300の制御システムの構成例が示されている。
【0243】この実施例の制御システムは、大別してユ
ニット制御装置350による制御系とカード精算制御装
置312による制御系とに分割されており、ユニット制
御装置350が、紙幣および硬貨払出器321,325
や各種表示器303,304,341〜343およびプ
リンタ330の制御と各種スイッチ類351〜354,
305の入力の受付けを担当しており、カード精算制御
装置312が補助搬送装置311と、回収したカードの
計数表示手段としてのカウンタ317と、カードのチェ
ックおよび磁気データの読出しを行なうカードリーダ8
00の制御装置388の統括的な制御を担当している。
そして、ユニット制御装置350と発行制御装置312
との間の交信はシリアル通信によって行われる。
【0244】一方、ユニット制御装置350は、管理装
置400との間でカード番号等のデータの送受信を行な
うため、光トランシーバ185を介して光ケーブルまた
は同軸ケーブルからなる低層ネットワーク用通信ライン
510に接続可能にされている。
【0245】図51には、精算機300のユニット制御
装置350の構成を示す。このユニット制御装置350
の構成は、図44に示されている発行機200のユニッ
ト制御装置280とほとんど同一であり、カードリーダ
ー制御装置388およびカード精算制御装置312を統
括的に制御するユニットコントローラ390と、管理装
置400とのデータ伝送に係る制御をするデータ伝送コ
ントローラ551と、データ伝送コントローラ551の
制御下でネットワークにおける送受信権の確立およびデ
ータの直並列変換を行うネットワークコントローラ55
3等から構成されており、通信系に関してはパチンコ機
100のユニット制御装置180と全く同一の構成であ
る。すなわち、各コントローラ390と551間および
551と553間のデータの受け渡しは、デュアルポー
トメモリ(RAM)550および552を介して実行で
きるように構成されている。このうち、メモリ552
は、送信データ記憶領域と受信データ記憶領域とに分か
れており、全ての送受信データ長を同一長にする(パケ
ット化)のための調整機能と、データ伝送の高速化
(2.5Mbps)を計るための緩衝機能とをもってい
る。
【0246】このパケットメモリ552は各々が256
バイトの容量を持つ4つのページで構成され、このうち
ページ0は送信要求パケットの送信に、またページ1は
定時データ送信パケットの送信に使用される。一方、ペ
ージ2,3は、データパケット受信用で交互に使用され
る。どのページを使うかは、データ伝送コントローラ5
51が、ネットワークコントローラ553に指示する。
データ伝送コントローラ551が受信パケットデータの
処理中、次のパケットデータが送られてきたとしても、
他のページに受信されるため、確実に全てのパケットを
受信できる。各コントローラ551,553を同時に初
期化できるようにするため共通のリセット回路555が
設けられている。
【0247】ネットワークコントローラ553の管理装
置400との接続側には、受信データを波形整形すると
ともに送信データのドライブ能力を上げるために信号の
レベル変換を行う信号変換回路554および切換スイッ
チ542を介して、光コネクタ186に接続可能にされ
ているとともに、低層ネットワークの伝送ラインが同軸
ケーブルで構成された場合にも対応できるように切換ス
イッチ542を介して、送信信号と受信信号の分離およ
び結合を図る分岐回路540に接続可能にされている。
上記光コネクタ186に光トランシーバ185が接続さ
れる。
【0248】さらに、データ伝送コントローラ551と
ネットワークコントローラ553との間には、データ伝
送コントローラ551からの要求に応じてネットワーク
コントローラ553がデータの受信結果を記憶するため
のラッチ回路561と、データ伝送コントローラ551
が、ネットワークコントローラ553に対するデータ送
信指令等のコマンドを記憶させるラッチ回路562およ
び低層ネットワーク用アドレスを記憶させるラッチ回路
563と、ユニット制御装置350内の通信制御状態の
異常を表示するための3個のLEDランプからなるモニ
タ表示器556への表示データを記憶するラッチ回路5
64が設けられている。557は上記各ラッチ回路56
1〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
【0249】一方、精算機300のユニット制御装置3
50がパチンコ機100のユニット制御装置180と異
なる点は、ユニットコントローラ390がカードリーダ
制御装置388と直接交信することはせず、カード精算
制御装置312を介して行なうことである。そのため、
ユニットコントローラ390とカード精算制御装置31
2のとの間には送受信データのレベル変換を行うトラン
シーバ571が接続されている。
【0250】また、ユニットコントローラ390には、
球数表示器303のリセットスイッチ305や台番号設
定器352、モニタ表示器343のリセットスイッチ3
51、硬貨抜取スイッチ353および印字切替スイッチ
354からの入力信号を所定のタイミングでデータバス
581上にのせたり精算中表示器341と精算中止表示
器342の駆動信号をラッチしたりする入出力コントロ
ーラ576と、紙幣払出器321、硬貨払出器325お
よびプリンタ330からの入力信号を所定のタイミング
でデータバス581上へのせ、且つ紙幣払出器321と
硬貨払出器325およびプリンタ330への制御信号を
ラッチする入出力コントローラ578が接続されてい
る。
【0251】ユニットコントローラ390から紙幣払出
器321に対する制御信号としては、紙幣払出枚数をバ
イナリコードで設定するための指示信号と、枚数設定値
に基づいた紙幣の払出しを実行させるための指示信号
と、払出し実行結果を表示するためのモニタ表示器(図
示しない)の表示をクリアにするための指示信号とがあ
る。
【0252】また、紙幣払出器321からユニットコン
トローラ390に対する入力信号としては、紙幣を1枚
払い出す度に出力される信号と、払出し中装置内で異常
が発生し、払出し動作が実行できないときに出力される
アラーム信号と、紙幣収納部の紙幣残量が20枚以下に
なったことを示す信号と、紙幣払出し動作を実行中であ
ることを示すための信号と、紙幣払出し動作が終了し、
紙幣発行口の紙幣が取り除かれたことを示すための信号
とがある。
【0253】一方、ユニットコントローラ390から硬
貨払出器325に対する制御信号としては硬貨払出しモ
ータの駆動信号があり、この駆動信号を出力している間
は1枚ずつ連続的に硬貨が排出される。そして硬貨払出
器325からユニットコントローラ390に対しては硬
貨を1枚払い出すごとに出力するコイン検出信号と硬貨
収納タンク内の残量が少なくなったことを示す信号とが
ある。また、ユニットコントローラ390からプリンタ
330への制御信号には、印字データ、印字終了後のペ
ーパーカットコマンド、印字指令等を与える8ビットの
データ信号と、このデータ信号の取込み開始を指示する
信号と、プリンタの初期化信号とがある。プリンタ33
0からユニットコントローラ390への入力信号として
は印字異常を示すエラー信号と、印字用ペーパー切れを
示す信号と、印字動作中を示す信号とがある。
【0254】さらに、ユニットコントローラ390に
は、精算玉数を表示する玉数表示器303や精算金額を
表示する金額表示器304および精算機の異常の種類を
示す番号を表示するモニタ表示機343をダイナミック
表示させるためのデコーダ586a,586b,587
とデコーダドライバ588,589がデータバス581
を介して接続されている。
【0255】〔表14〕に、上記モニタ表示器343に
表示されるエラー番号とその内容および処置の一例を示
す。
【0256】同表において、*印の付されているエラー
が発生した場合はシステムダウンとしてリセットがかか
る。また、エラー表示が点滅している場合はエラー回復
処理後、リセットボタンを押す必要があることを示して
いる。
【0257】
【表14】
【0258】なお、585はユニットコントローラ39
0から出力されるアドレス信号をデコードしてプログラ
ムメモリ558やユニットメモリ550、入出力コント
ローラ596,598およびデコーダ586,587、
デコーダドライバ588,889の選択信号を形成する
デコーダである。
【0259】さらに、この実施例のユニット制御装置3
50においては、金額表示器304を駆動させるべくユ
ニットコントローラ390から出力される表示データの
うち、2msのような間隔で周期的に出力される桁セレ
クト信号(コモン信号)をリセット回路555に、ウォ
ッチドッグパルスとして入力するようにしている。リセ
ット回路555はパワーオンリセットの他、このウォッ
チドッグパルスを監視してパルスがなくなると各コント
ローラ390,551,553に対するリセット信号を
発生する。
【0260】上記のごとくユニット制御装置350は、
管理装置400、カード精算制御装置312の二方向に
情報交換の窓口を有しており、管理装置400の制御下
のもとにカードを精算するための制御を行なうととも
に、精算処理の結果として発生する精算機300におけ
る稼働データを定期的に管理装置400に送信するソフ
トウェアを有している。
【0261】精算機300のユニットコントローラ39
0は、上記構成部品の制御やカード番号のチェック、カ
ードデータの受信、表示等を行なって精算処理を実行す
るとともに、稼動データを収集し、それをデュアルポー
トメモリからなるユニットメモリ550内の送信データ
エリアSDAに書き込む。ユニットメモリ550に書き
込まれた稼動データは、データ伝送コントローラ551
による伝送ケーブルを介した管理装置400との間のデ
ータ交信により管理装置400に送られる。
【0262】管理装置400から送られて来るデータ
も、一旦ユニットメモリ550内の受信データエリアR
DAに書き込まれ、ユニットコントローラ390がこれ
を読み取ることによってデータの受信が行なわれる。ユ
ニットメモリ550には送信データや受信データがメモ
リ内にあることを相手方のコントローラに伝えるための
コマンドやステータス情報の入る共有データエリアCD
Aが設けられている。
【0263】〔表15〕および〔表16〕に、各々上記
ユニットメモリ550内の送信データエリアSDAおよ
び受信データエリアRDAの構成例を示す。交信用エリ
アCCAの構成はパチンコ機のユニットメモリのそれと
全く同一である(〔表3〕参照)。
【0264】
【表15】
【0265】
【表16】
【0266】〔表16〕に示すようにこの実施例ではカ
ードの来歴データも受信して、これを時刻データととも
にレシートに印刷して排出することにより、遊技客に対
し信頼度の高い精算データであることを印象づけること
ができる。ただし、来歴データはカードファイル内に入
っている最高20回までのデータである。
【0267】なお、上記〔表15〕に示されているモニ
タ情報1は、〔表17〕に示すようにシステム立上り時
のテスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示
すビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカル
ネットワーク(伝送ケーブル500)の異常を示すビッ
ト(低層用と高層用の2ビット)、精算機異常を示すビ
ット等により構成されている。
【0268】
【表17】
【0269】また、モニタ情報2は、〔表18〕に示す
ようにペーパー切れを示すビット、プリンタの異常を示
すビット、カードリーダ800の異常を示すビット、カ
ードタンク内の状態を示すビット、硬貨払出器の硬貨の
有無を示すビット、硬貨払出器の異常を示すビット、紙
幣払出器の紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣払出
器の異常を示すビット等により構成されている。
【0270】
【表18】
【0271】次に、前述のごとく構成されたパチンコ機
100、カード発行機200および精算機300を統括
的に制御するとともに稼動データをリアルタイムに収集
して全端末機の稼働状況を監視し、停電や故障が発生し
ても復旧時に直ちに元のデータ状態を復活させてシステ
ム各部の動作を再開させ、また遊技店の経営に必要なデ
ータの集計を可能にするとともに、カードが破損した場
合に同一資格の復活カードを発行する管理装置400に
ついて説明する。
【0272】図52に管理装置400の具体的な構成
を、また図53に管理装置400のシステム構成を示
す。
【0273】管理装置400は、ミニコンクラスの中央
処理装置CPUや半導体メモリ(RAM)からなる主記
憶装置M−MEM、伝送制御装置SCC等が格納された
マスタ制御装置401と、このマスタ制御装置401の
上部に設けられた補助記憶装置としてのフロッピーディ
スク記憶装置402、ハードディスク記憶装置403と
パーソナルコンピュータ410とにより構成されてい
る。また、パーソナルコンピュータ410は、メッセー
ジや収集データを表示するCRT表示装置411と、オ
ペレータが指令や設定データを与えるためのコンソール
412を有し、CPUとタイマTMR(カレンダを含
む)を内蔵し、マスタ制御装置401内の中央処理装置
CPUと通信回線および割込回線を介して接続されたロ
ーカル処理装置413と、収集データ等を印字するため
のプリンタ414とにより構成されている。
【0274】ローカル処理装置413と中央処理装置C
PUとを結合するため、シリアル通信制御装置406
a,406bがマスタ制御装置401内に設けられてい
る。このうち、通信制御装置406aは通常の交信に、
また通信制御装置406bは、緊急時の割込み通信用と
して使用する。
【0275】上記プリンタ414は、管理装置400の
スループットを向上させるため、印字されるデータを一
時的に格納するバッファを備えている。
【0276】さらに、この管理装置400には、パチン
コ遊技システムに特有なものとして、破損したカードと
同一資格を有する復活カードやシステムから切り離され
た状態でパチンコ機を起動させることが可能なテスト用
カードを発行するカード発行装置700やパチンコ機1
00で発生する“打止め”等、システムで発生した緊急
情報をリアルタイムで印字する補助プリンタ408を内
蔵したボックス420と、補助電源装置409とが上記
マスタ制御装置401に隣接して設けられている。カー
ド発行装置700と補助プリンタ408はそれぞれ、通
信制御装置406c,406dを介して中央処理装置C
PUに接続されている。また、カード発行装置700
は、図39に示されている発行機200用のカード発行
装置700と全く同一の構成のものを使用している。2
02は、そのカード発行口である。
【0277】補助電源装置409は、停電発生時に主記
憶装置M−MEMに揮発的に保持されている全ての端末
の稼動データや、発行した全てのカードCDのデータを
ハードディスク記憶装置403に移して保護できるよう
にするため、最低でも10分間程度は管理装置400を
動作できるようにバックアップする。
【0278】また、図53において符号SCCは、ネッ
トワーク500を介して各端末機との間でデータ伝送を
可能にするための伝送制御装置である。
【0279】なお、本実施例においては、主としてパチ
ンコ機100とカード発行機200、精算機300およ
び管理装置400からなるシステムについて説明する
が、この発明は店内放送装置や景品交換装置、自動販売
機等をも管理装置400の制御下におくようにしたシス
テムにまで拡張することができる。特に景品交換装置
は、カードを使って精算機300を通さずに直接景品と
交換できるような方式を容易に適用する可能性がある。
【0280】さらに、管理装置400を構成するコンソ
ール412も、本実施例のパチンコ遊技システムに最も
適した独特のキー構成となっている。
【0281】図54に、コンソール412の構成例を示
す。同図の(B)はコンソール412の上面すなわちパ
ネル面、同図の(A)はコンソール412の背面を示
す。
【0282】図54において、421はシステムの各端
末に対する営業開始を指示するための開店スイッチ、4
22は同じく営業終了を指示するための閉店スイッチ
で、開店スイッチ421がオンされた後、閉店スイッチ
422がオンされるまでの間、各端末機におけるカード
の運用が可能となる。また、423は営業終了後に全端
末機の稼動データをフロッピディスク記憶装置402に
格納し、管理装置400へ制御の停止を指示するための
システム終了スイッチ、424は破損したカードの復活
処理を指示するためのカード復活スイッチである。
【0283】なお、上記開店スイッチ421、閉店スイ
ッチ422、システム終了スイッチ423およびカード
復活スイッチ424の4つのスイッチは、本システムに
とって特に重要なスイッチであり、システム稼動中安易
に操作されるのを防止するため、その後方(図では上
方)に設けられたキースイッチ420に連動されてお
り、キースイッチ420を回してオンさせた状態でない
と各スイッチ421〜424を操作してオンさせること
ができないようになっている。
【0284】425,426,427は、通常のパーソ
ナルコンピュータ等のコンソールに設けられているのと
同種のテンキー、リターンキーおよびデリートキーであ
る。
【0285】一方、428はカードに関するデータや各
端末の稼動データ等をCRT表示装置411の画面上に
表示させる指令を与える表示メニュースイッチ、429
はCRT表示装置に表示されたデータの消去を要求する
CRTクリアスイッチである。また430はカードに関
するデータや各端末の稼動データ等をプリンタ414に
よって印字させる指令を与える印字メニュースイッチで
ある。432はパチンコ機100における打止数や打止
モード等の設定を要求するための設定スイッチ、433
は、設定された打止数の賞品球が払い出されて打止すな
わち遊技継続不能状態になっているパチンコ機100の
打止状態の解除指令を与えるための打止解除スイッチ、
434は、営業終了時に端末機を種別ごとに強制終了さ
せたり、通信ネットワークの異常等に伴い正常な制御や
データ収集が不能になった場合に全端末機を強制終了さ
せたり、あるいは遊技客の不正を発見した場合に特定端
末機を強制停止させるための強制終了スイッチ、435
は強制停止された端末機の停止を解除させるための終了
解除スイッチ、439は日時設定用スイッチである。
【0286】また、実施例のコンソール412には、パ
チンコ機100での打止等緊急事態が発生した場合にオ
ペレータの喚起を促す音を発生するブザー440と、そ
の発音停止を指示するブザーストップスイッチ436と
が設けられている。431aと431bは管理装置40
0の機能が将来拡張されることを予想して用意した予備
スイッチであり、例えばプリンタ414による印字の中
断を指示するためのスイッチとして使用することができ
る。
【0287】上記各スイッチのうち、図中2重枠で示さ
れているスイッチ421〜424,432〜436は、
ランプ内蔵型のスイッチで、これらのスイッチがオンさ
れて対応する処理の実行中もしくは状態継続中内蔵ラン
プが点灯される。ただし、ブザーストップスイッチ43
6内のランプは、ブザーと連動し、ブザー発音中点灯さ
れ、ストップスイッチ436が押されると消灯する。
【0288】さらに、この実施例のコンソール412に
は、その背面に、テストカード発行指令を与えるための
テストカードスイッチ437と、システム導入時に購入
玉の交換レートや店コード、端末機の総台数、入賞球1
個当たりの賞品球数等の設定値の設定およびその設定値
の変更を指示するためのビルトインスイッチ438が設
けられている。これらのスイッチ437と438は、他
のスイッチと異なり、通常はほとんど使用しないスイッ
チであり、かつ特定の者(遊技店の支配人等)が存在を
知っていればよいスイッチであるため、コンソール41
2の背面に設けられている。
【0289】ここで、上記テストカードについて言及す
る。既に説明した構成より明らかなように、この実施例
の遊技システムは、すべての端末機(パチンコ機10
0、カード発行機200、精算機300)が管理装置4
00の制御下にあり、カード番号等のやり取りによって
稼動可能な状態に移行するようになっており、端末単独
では動作不能である。しかるに、パチンコ機100は使
用頻度が高いため、玉詰まりやいわゆるチューリップな
どの役物が故障したりすることが多いとともに、出玉率
の調節のため遊技領域内の釘調整が必要である。その場
合、修理や釘調整後に試し打ちを行なうことになるが、
本実施例では、前述した各パチンコ機100の制御ユニ
ット160内のテスト用スイッチ179をオンさせ、か
つ管理装置400によって発行された特殊なテスト用カ
ードを制御ユニット160のカード挿排口802aより
挿入すると、一定の持玉数が与えられてパチンコ機10
0単独で遊技動作が実行可能になるように構成されてい
る。これによって、非営業時における試し打ちではシス
テム全体を立ち上がらせる必要がない。また、営業中に
おいては、遊技中の稼働データを損なうことなく試し打
ちを行なうことができる。
【0290】なお、実施例では管理装置400に設けら
れるカード発行装置700として、発行機200で使用
しているものと同様のものを使用し、内部に白紙カード
をストックしたカードタンク701とカードリーダ80
0を内蔵しているが、内部に白紙カードを有さず、外部
から白紙カードを挿入して磁気面にコードを記録して排
出する方式を採るようにしてもよい。その場合には、カ
ードタンク701を省略できる。また、管理装置400
により発行される前記テストカードや復活カードは必ず
しも他の一般カードのように使用年月日や発行通し番号
等を明記する必要がないので、印字装置750を省略し
てもよい。なお、復活カード発行の際には穿孔装置80
7によってカードCDの所定の穿孔位置PH2(復活
穴)にパンチ穴を開けるようになっている。
【0291】上述したように、この実施例の端末機10
0,200,300はすべて管理装置400の管理下に
置かれ、管理装置400が起動されていないと、原則と
して単独で動作できない。従って、システムの立上り時
には管理装置400によってすべての端末機に設定値を
与えてイニシャライズを行なう。しかも、このイニシャ
ライズに先立って、データ伝送を可能にするため各端末
機から台番号を吸い上げて1つ1つの伝送アドレスを形
成する。そして、システム稼動中はすべての端末機の稼
動データをリアルタイムで収集して主記憶装置M−ME
Mに保持するようになっている。
【0292】つまり、管理装置400の管理下における
端末機の数が多いので、すべての制御を管理装置400
によって行なうと応答が遅くなるので、一部の処理は端
末機のユニット制御装置に委ねる分散処理方式を採用
し、定時データ収集で全端末機のデータを収集し、稼働
状況を監視するようにした。
【0293】また、定時データを収集すると、管理装置
400の取扱うデータの量は膨大なものとなる。そこ
で、本実施例ではこれらのデータをファイル管理により
整理して取扱いを容易にしている。
【0294】図55には、データファイルが設定される
主記憶装置M−MEMの構成を、また〔表19〕には各
ファイルの機能とセーブ場所を示す。
【0295】主記憶装置M−MEM内のファイルのう
ち、伝送アドレスファイルFL6を除くファイルFL1
〜FL5は停電時にハードディスクHDD(補助)記憶
装置403にセーブされる。また、端末機に関するデー
タファイルすなわちパチンコ機ファイル(以下P機ファ
イルと称する)FL2、発行機ファイルFL3および精
算機ファイルFL4は、日報ファイルとして営業終了時
にフロッピーディスクFDD(補助記憶装置402)に
記憶され、月別の稼動データ集計等に供される。
【0296】さらに、設定値ファイルFL5と、伝送ア
ドレスファイルFL6はシステムの立上り時にハードデ
ィスクHDDから主記憶装置M−MEM内にロードさ
れ、変更があるとハードディスクHDDにセーブされ
る。
【0297】なお、設定値ファイルは、主記憶装置M−
MEMの内に設けられたコモンデータエリアCDAにロ
ードされる。このコモンデータエリアCDAは、中央処
理装置CPUのワーキング領域となるエリアで、ここに
は、上記設定ファイルFL5の他、システムモードや最
新のカード発行通し番号、停電フラグ、カード番号作成
用乱数等が記憶される。
【0298】
【表19】
【0299】次に、〔表19〕に示されている各ファイ
ルについて更に詳しく説明する。
【0300】同表における設定値ファイルFL5は、シ
ステム導入時にコンソール412の入力によって予めハ
ードディスクHDDに記憶される購入玉の交換レートや
店コード、端末台数、賞品球数、打止数等のシステムの
特性や構成に応じて変動する設定値である。この設定値
ファイルは通常営業開始時にハードディスクHDDより
主記憶装置M−MEMにロードされる。また、設定値フ
ァイルFL5は、パチンコ機の入替えの際等にビルトイ
ンスイッチ438を押してコンソール412により更新
できるようになっている。
【0301】〔表20〕に設定値ファイルFL5の構成
例を示す。
【0302】
【表20】
【0303】同表において、購入玉交換レートとは、購
入金額単位(例えば200円)に対する貸玉数すなわち
最小の持玉数であり、NAU台数とは、データ伝送シス
テムとしての高層ネットワークと低層ネットワークとの
連結部に設けられるネットワークアダプタユニット(通
信制御装置)の総数である。上記ファイルにおいて、h
で示されるテーブルには各NAUごとにその下に接続さ
れる端末機の種類と数が設定される。また、符号jで示
されるテーブルには、あるパチンコ機からあるパチンコ
機までの賞品球数が設定される。この賞品球数には1台
につき2種類の賞品球数が設定できるようになってい
る。しかも、j=1〜Yで示されるようにこの実施例で
は、遊技店の全パチンコ機をYのグループに分割して、
各々メインとサブの2つの賞品球数を別個に設定できる
ようになっている。ただし同一の設定値のパチンコ機に
は連続した台番号が与えられ、その先頭番号と末尾番号
とによって対象範囲が指定される。
【0304】さらに、kで示されるテーブルには打止数
と打止モードが設定される。ここで、打止モードとは、
打止数の算出の仕方(演算式)を示し、例えば単純に払
出し賞品球数が打止数に達したときをもって打止とする
モードや、払出し賞品球数から打込球数を引いたものが
打止数に達したときをもって打止めとするモード等があ
る。特に限定はされないが、この実施例ではk=1〜Z
で示されるように、各々Z個のグループに分けて独立に
打止数および打止モードを設定できる。
【0305】〔表21〕に、データ伝送に使用される伝
送アドレスのファイルFL6の構成例を示す。
【0306】〔表21〕において、種別フラグは端末の
種類を示すためのフラグで、「1」がパチンコ機、
「2」がカード発行機、「4」が精算機であることを、
そして、「0」が端末の不存在を各々示す。NAUステ
ータスは、NAUの状態を示すもので、〔表22〕に示
すように、ビットB4に“1”がセットされているとト
ークンバスが異常であることを、またビットB1に
“1”がセットされていると、“開店コード”パケット
を既に受信していることを、さらにビットB0に“1”
がセットされていると、NAUが正常であることをそれ
ぞれ示す。
【0307】
【表21】
【0308】
【表22】
【0309】台番号および通し番号は「4」と「9」を
除いて作られた端末機の番号とその通し番号であり、ユ
ニット番号は、端末の種類にかかわらず一つのNAU
(ネットワークアダプタユニット)の下に置かれた各端
末機の番号すなわち後述の低層ネットワーク上でのアド
レスとなる番号、またチャネル番号は管理装置400か
ら見た各端末機のアドレスすなわち後述の高層ネットワ
ーク上でのアドレスとなる番号である。ただし、実施例
のシステムでは一つのNAUの下に接続されるパチンコ
機台数を64台以下としている。
【0310】NAU番号と台番号は既に述べたように設
定スイッチ(171,205,305,561)で与え
られる番号で、パチンコ店の場合、パチンコ機の台番号
は、慣例として「4」と「9」を除いた数字で与えられ
る飛び番号である。ここで「4」と「9」を使用しない
ということは8進法表現が可能であることが分かる。そ
こで、10進数表示された台番号を〔表23〕に示す変
換テーブルを使って0〜7の数字のみで表現する。これ
に従うと、例えば「258」なる台番号は「247」と
表記される。
【0311】
【表23】
【0312】これを2進化8進法によりバイナリコード
で表現すると、「010・100・111」となる。こ
のコードは10進法の「167」を示しており、これに
よって、「4」と「9」の抜けたパチンコ機台番号が連
続した通し番号となる。一方、低層ネットワーク上での
アドレスを8ビットに抑えるため上記コードの下位8ビ
ットをとって、これを2進化8進法で表されたコード
「1010・0111」とみなし、これをHEXA表現
すると、「A7H」となる。さらに、一つのNAU下に
はパチンコ機100以外に発行機200や精算機300
等の端末機も接続されており、それらにも8ビットのユ
ニット番号を与えるため、一つのNAU下のパチンコ機
の台数を64台に制限し、上記コード「A7H」とコー
ド「3FH」との論理積をとって「27H」を得る。こ
の実施例ではこれをユニット番号とするものである。そ
して、このユニット番号の頭にNAU番号を付けた「N
AU番号+ユニット番号」をチャネル番号としている。
このような方法により、「4」と「9」を使用しない台
番号を有するパチンコ遊技店の慣例において、2進法の
みを使ってデータ処理を行なうマイクロコンピュータの
特性に合致した効率の良いアドレス処理が可能となる。
【0313】上記伝送アドレスファイルは、システム導
入時にコンソール412からの入力によって作成される
が、NAU自身もシステム立上り時に台番号設定器から
の入力に基づいて自己の制御下のユニットのアドレスフ
ァイル(ユニットテーブル)を作成しメモリに保有する
ようになっており、回線テスト後に管理装置400がN
AUに対してユニットテーブル要求を行なってその返答
データと比較して一致しないときは自動的に変更される
(後述)。また、伝送アドレスファイルはコンソール4
12背面のビルトインスイッチ438によっても変更可
能である。
【0314】また、NAU、発行機と精算機にはそれぞ
れ種別ごとに「1」から始まる連続通し番号を台番号と
して与え、NAUと精算機に関してはその台番号をその
ままアドレス(ユニット番号)として使用し、発行機に
関しては台番号に「128」を加えたものを低層ネット
ワーク上でのアドレス(ユニット番号)としている。同
一NAU下に同一台番号のパチンコ機と発行機とが並存
した場合におけるアドレスの重複を回避するためであ
る。パチンコ機と精算機のアドレスの重複は、両者を同
一のNAU下に並存させないことで回避している。ま
た、発行機と精算機は同一のNAU下に置くことができ
る(発行機のアドレスとして「台番号+128」を使用
することとしたため)。
【0315】さらに、NAU530の高層ネットワーク
上でのアドレスは設定器544で設定されたNAU番号
を用い、低層ネットワークでのNAUのアドレスは「2
55」の固定アドレスを用いる。また、管理装置400
のアドレスは「0」としている。
【0316】〔表24〕にカードファイルFL1の構成
例を示す。カードファイルFL1には、各カードごとの
情報が入る。
【0317】
【表24】
【0318】〔表24〕において、カード番号は発行通
し番号nから関数f(n)を用いて、得られる番号であ
り、持玉数と金額、カード状態は発行通し番号nとカー
ド番号で特定されるカードの現在状態を示す情報で、こ
の実施例では以下カードテキストと称する。なお、ここ
でカード状態とは、次の〔表25〕に示すように、遊技
に使用されていないフリー状態を示すビット、遊技中を
示すビット、遊技機から一時的に離れる中断中を示すビ
ット、既に精算機における精算を行なったカードである
ことを示すビット、カードの持玉数および残金がともに
ゼロになったことを示すビット、過去に1回以上打止め
を発生したことを示すビット、強制終了されたパチンコ
機で使用されたカードであることを示すビット、復活さ
れたカードであることを示すビット等により構成されて
いる。
【0319】
【表25】
【0320】一方、〔表24〕に戻って、カードファイ
ルFL1には、カードの現在存在している端末の位置を
示す所在端末通し番号と、所在端末番号が登録される。
パチンコ遊技店では慣例として、「4」と「9」の数字
を台番号として用いないので、裏と表の2種類の端末番
号が発生する。
【0321】また、〔表24〕においてiカウンタとは
カードがアクションを起こした数、すなわち、カードが
有機的結合体たるシステムから外部へ排出動作された回
数を示すもので、この回数に対応して、そのときの台番
号、持玉数、金額、時刻等のカード情報すなわちカード
の来歴が記録される。統計的に見て遊技者は1日20台
以下のパチンコ機で遊技するのがほとんどであるので、
この実施例では最高20回までカード来歴を記録するこ
ととした。ただし、20回を超えた場合には、i=20
で示されるテーブルを更新する形で記録される。なお、
上記の場合、iカウンタは遊技中断を計数しない。つま
り、中断時に各カード情報を新しいエリアに記録する
が、中断解除後の遊技終了スイッチオン時にカウンタを
更新せず同一エリアに重ねてカード情報を記録すること
によりiカウンタの値を実質的な遊技台数と一致させて
いる。
【0322】ここで、カードの状態およびアクションと
カードファイルへFL1のカード情報の登録について図
56を用いて説明する。
【0323】先ず、カード発行機200においてカード
CDの発行が行なわれると、カードCDが排出されて、
カードは未発行(白紙)状態SS0からフリー状態SS
1に移行する。それから、所望のパチンコ機100にカ
ードCDを挿入すると、遊技状態SS2へ移行する。こ
こで遊技によってカードCDの持玉および金額がゼロに
なると、カードCDが排出されて帰零状態SS3に移
る。また、遊技中に中断スイッチ115が押されると、
カードCDが排出されて、中断状態SS4へ移行し、同
一カードの再投入により再び遊技状態SS2へ戻る。そ
して、遊技中に遊技を終了させるべく終了スイッチ11
4を押すと、カードCDが排出されてフリー状態SS1
に移行する。CPUによる強制終了または打止発生によ
ってもカードCDが排出されて遊技状態SS2からフリ
ー状態SS1へ移る。そのフリー状態のカードを持って
精算機300に行き精算処理を行なうと、無効マークが
付されてからカードが回収され精算済の状態SS5へ移
る。この実施例のシステムでは、中断状態SS4のカー
ドを持ってパチンコ機に戻らずそのまま精算機300に
行き、精算処理を行なうことも可能でありその場合、中
断状態SS4から精算済状態SS5へ移行する。
【0324】上記状態遷移図において、遷移方向を示す
矢印に○が付されているのがカードファイルFL3への
カード情報の記録を伴うアクションである。また、各ブ
ロック内にて、××Hで示されている符号は、〔表2
5〕のカード状態を示すコードを用いて対応する状態を
16進数字で表現(HEXA表現)したものである。
【0325】次に、〔表26〕に賞価値(例えば出球
数)の付与情報に関わるP機ファイルFL2の構成例を
示す。
【0326】同表において、台番号からカード状態まで
の項目は、〔表1〕に示されている送信データエリアS
DAに保持されているデータであり、これらは1秒に1
回管理装置400によってサンプリングされ、ファイル
に登録される。また、メイン賞球数、サブ賞球数、打止
数および打止モードは、システム立上り時に〔表20〕
に示されている設定値ファイルFL5に基づいてP機フ
ァイルFL2に登録される。
【0327】
【表26】
【0328】〔表26〕において○印の付されているデ
ータはシステム終了時に日報ファイルとしてフロッピデ
ィスクにセーブされるデータであることを意味する。ま
た、パチンコ機ファイル内のモニタ情報1,2は、〔表
4〕および〔表5〕に、稼働情報は〔表6〕に示されて
いる。
【0329】次に、〔表27〕および〔表28〕に発行
機ファイルFL3と精算機ファイルFL4をそれぞれ示
す。〔表27〕に示すデータ項目は、〔表10〕に示さ
れている発行機の送信データエリアに保持されているデ
ータ、また、〔表28〕に示すデータの項目は〔表1
5〕に示されている送信データエリアSDAに保持され
ているデータと各々一致する。これらは、1秒間に1回
管理装置400によってサンプリングされる。
【0330】
【表27】
【0331】
【表28】
【0332】〔表26〕、〔表27〕において、セーブ
欄に○印が付されているデータは、営業終了時にフロッ
ピディスクFDDにセーブされるデータである。
【0333】また、発行機ファイル内のモニタ情報1,
2は〔表12〕および〔表13〕に、精算機ファイルの
モニタ情報1,2は〔表17〕および〔表18〕に示さ
れている。さらに、発行機の稼働情報と精算機の稼働情
報は、0000 00000000 0001のとき稼
働中であることを示す。
【0334】次に、上記のごとく構成された端末機とし
てのカード発行機200、パチンコ機100、精算機3
00およびそれらの端末機の集中制御を行なう管理装置
400を有機的に結合して、データ伝送およびカードの
運用を可能にするデータ伝送路(ローカルエリアネット
ワーク)について説明する。図57に階層的データ伝送
路を用いたパチンコ遊技システムの構成例を示す。
【0335】すなわち、100〜1000台の端末機
は、例えば遊技店の島設備のような単位で20〜40台
ずつグループ化され、各群の端末機は、リング状の伝送
路上を高速で巡回するトークンと呼ばれるアクセス権を
つかまえたノード(端末機)がパケットの形でデータの
送受信を行なう権利を有するようにされたトークンパッ
シング方式の低層ネットワーク(トークンバス)510
によってネットワークアダプタユニット(以下、NAU
と称する)530に接続されている。
【0336】そして、各低層ネットワーク(トークンバ
ス)510を制御する複数個のNAU530は、CSM
A/CD方式の高層ネットワーク520を介して管理装
置400に接続されている。
【0337】上記低層ネットワーク510は2.5Mbp
s(メガビット/秒)のような伝送速度を有し、高層ネ
ットワーク520は、10Mbpsのような伝送速度を有
するように制御され、NAU530は両者の伝送速度の
差を吸収して円滑なデータ伝送を可能とするバッファと
して作用し、これによって、管理装置400の負担を軽
減し、大量の稼動データの収集を可能にしている。
【0338】図57において、符号Pで示されているが
端末機としてのパチンコ機、符号Hで示されているのが
カード発行機、また符号Sで示されているのが精算機で
ある。
【0339】各端末機P,H,Sは、ネットワーク51
0から分岐された分岐線に接続されている。各分岐線の
終端に各々の端末機の制御ユニット160,250およ
び350が接続されている。図56において符号Uで示
すのが、各端末機の制御ユニットである。
【0340】図58に、上記低層ネットワーク510と
高層ネットワーク520間のデータ伝送の緩衝を行なう
上記NAU(ネットワークアダプタユニット)530の
回路構成例を示す。
【0341】この実施例のNAU530は、低層ネット
ワーク510における送受信権の確立およびデータの直
並列変換を行なう低層ネットワークコントローラ533
と、CSMA/CD方式の高層ネットワークにおける送
受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう高層ネ
ットワークコントローラ537と、これらのネットワー
クコントローラ533と537との間のデータ転送を制
御するデータ伝送コントローラ535とを備えている。
上記コントローラのうち、低層ネットワークコントロー
ラ533は、トークンパッシング専用の通信用LSIか
らなり、高層ネットワークコントローラ537とデータ
伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピュータ
によって構成されている。そして、これらの低層ネット
ワークコントローラ533とデータ伝送コントローラ5
35との間およびデータ伝送コントローラ535と高層
ネットワークコントローラ537との間には、低層ネッ
トワーク510と高層ネットワーク520のデータ伝送
速度の違いを吸収するための緩衝用パケットメモリ53
4と536とがそれぞれ接続されている。上記パケット
メモリ534,536はデュアルポートメモリにより構
成され、送信データエリアSDAと受信データエリアR
DAとを有する。また、上記低層ネットワークコントロ
ーラ533と低層ネットワーク(トークンバス)510
との間には、送信信号と受信信号の分離および結合を行
なう分岐回路531と、送受信データ信号のレベル変換
を行なう信号変換回路532が接続されている。また、
同様に、高層ネットワークコントローラ537と高層ネ
ットワーク520との間には、信号変換回路538と分
岐回路539が接続されている。
【0342】さらに、この実施例のNAU530には、
複数個接続されているNAU530を互いに区別するた
めの番号を設定するNAU番号設定器561と、各NA
U530の制御下にある低層ネットワーク510上に存
在する端末機のうち最小台番号を設定する最小台番号設
定器562と、低層ネットワーク上に存在する端末機の
台数を設定する台数設定器563とが設けられている。
各設定器561〜563の設定値は、NAU530内の
データ伝送コントローラ535に入力され、NAU番号
は高層ネットワーク520における各NAUの伝送アド
レスの形成に使用される。また、最小台番号と台数とに
より低層ネットワーク510における各端末機の伝送ア
ドレスが形成される。
【0343】上記階層的ローカルネットワーク(図5
7)においては、システム立上り時に管理装置400が
各NAU530を通じて回線テストと、各端末機に対す
る設定値の設定を行なうとともに、システム稼動中には
NAU530が低層ネットワーク510を使用して1秒
間に1回ずつ端末機P,H,Sから稼動データを収集し
て自己のメモリ内に蓄積する。そして、蓄積データは、
管理装置400からの要求に応じて同じく1秒間に1回
ずつ高層ネットワーク520を通して各NAU530か
ら管理装置400内のデータファイル内にストックされ
る。
【0344】上記のごとく、通信ネットワークがNAU
530をバッファとする階層的構成にされ、高層ネット
ワーク520が低層ネットワーク510の伝送速度2.
5Mbpsの4倍の伝送速度を有するようにされているた
め、100〜1000台の端末機を有するシステムにお
いても、各端末機から〔表1〕、〔表10〕、〔表1
5〕に示すような大量の稼動データを1秒間に1回管理
装置400へ収集することができる。
【0345】〔表29〕には、上記データ伝送システム
において管理装置400とNAU530間およびNAU
530を介して管理装置400とパチンコ機100、カ
ード発行機200、精算機300のユニットコントロー
ラ190,290,390との間で送受信されるパケッ
トの種類がそれぞれ示されている。
【0346】同表において、ユニットとは各端末機(パ
チンコ機100、カード発行機200、精算機300)
の制御ユニットのことである。また“ユニットテーブル
要求”なるパケットはシステム立ち上げ時、管理装置4
00が各NAU530に接続されているユニットの接続
確認およびアドレスを確認するためのパケットで、NA
U530からのACKパケットのモニタ情報1によって
ユニットの接続が確認される。またパケット内のアドレ
ス情報とユニットテーブルファイルの値とが比較され、
不一致の場合はパケット内のデータに変更される。接続
確認のとれないユニットに対しては、続く初期値設定パ
ケットによって再度確認が取られる。
【0347】
【表29】
【0348】また、〔表29〕に掲記されている“カー
ド・イン”〜“中断終了”パケットは、パチンコ機10
0に特有のパケットで、このうち“カード・イン”パケ
ットは、パチンコ機の制御ユニット160にカードが挿
入されたときに、ユニット側から管理装置400に対し
てそのカードに関する情報(カードテキスト)を要求す
るためのパケットである。ここでカードテキストとは、
カード番号、持玉数、金額(未使用分)およびカード状
態の4つの情報の入ったテキストである。また“帰零”
なるパケットは、パチンコ機100で遊技中にカードの
持玉数および金額が共に零になった場合に、パチンコ機
100の制御ユニット160から管理装置400に対し
てカードテキストを送信するためのパケットである。
【0349】一方、“中断終了”なるパケットは、遊技
客が中断スイッチ114を押してカードを受取ってパチ
ンコ機を離れ、その後、中断中のパチンコ機に戻らずそ
のまま精算機にカードを入れて精算を行なった場合に、
管理装置400が中断中のパチンコ機の中断状態を解除
するための指令を行なうパケットである。これによって
遊技客はわざわざ中断中のパチンコ機へ戻って遊技終了
スイッチ115を押さなくても精算を行なうことができ
るようになる。
【0350】また、〔表29〕に掲記されている“カー
ド購入”パケットは、カード発行機200に特有のパケ
ットで、発行機の紙幣挿入口211に紙幣が挿入され購
入選択スイッチ212がオンされたときに、ユニット制
御装置280から管理装置400に対してそのカードC
Dに関するカード番号と発行通し番号を要求するための
パケットである。
【0351】この実施例のシステムにおいては、カード
発行機200に紙幣が投入される前にカード番号等の予
約を行ない、実際に紙幣投入されたときに金額を印字し
て発行できるように前準備を行なえるようにするため、
カード発行機200がカード金額の欄が「0」の“カー
ド購入”パケットを送信してくると、管理装置400は
発行予約のパケットであると判断し、発行通し番号とカ
ード番号を決定してカードファイル内に当該カードのエ
リアを確保してから、発行通し番号とカード番号を入れ
たACKパケットをカード発行機に返す。一方、紙幣の
投入があったときはカード発行機200が管理装置40
0に対してカード金額の欄に実際の購入金額を入れた
“カード購入”パケットを送信する。すると、管理装置
400はカード番号の欄を見て発行予約済みのカードで
あると判断してカードファイルを検索し、当該カードの
データエリアに購入金額や発行時刻等のデータを書き込
んでからACKパケットをカード発行機200に返すよ
うになっている。
【0352】〔表29〕に掲記されている“カード精
算”と“カード精算終了”パケットは、カード精算機3
00に特有のパケットで精算機300のカード挿入口3
02にカードが挿入されたときに、ユニット制御装置3
50から管理装置400に対してそのカードCDに関す
るカード番号を送ってカードCDに関する未使用金額、
玉数、来歴を要求するためのパケットである。
【0353】また、“カード精算終了”パケットはカー
ドの精算が終了したことを管理装置400に知らせるた
めのパケットで管理装置400は、このパケットを受信
したときに、カードファイル内の当該カードのカード状
態を“精算済”に変更し、来歴データのiカウンタ(i
=m)の欄に精算時のデータを書き込む。この“カード
精算終了”パケットに対して管理装置400から精算機
“ACK”パケットを送信することでカードの精算処理
が完了し、次のカードの精算機300への挿入が可能と
なる。
【0354】〔表29〕における“回線モニタチェッ
ク”パケットは、定時データによってNAU530が異
常と判定された場合、そのNAU530の回復を確認す
るためのパケットで、回復するまで定期的(30秒ご
と)に送信し、NAU530からのACKパケットの受
信をもって回復を確認し、“ユニット復旧データ”パケ
ットにより、当該NAU530の制御下の全ユニットの
稼働データを送信して、NAU530とユニットを復旧
させる。また、“ユニットモニタチェック”パケット
は、定時データによってユニットが異常と判定された場
合、そのユニットの回復を確認するためのパケットで、
回復するまで定期的に送信し、NAU530からのAC
Kパケットの受信をもって回復を確認する。このパケッ
トを受信したNAU530は、該当ユニットのネットワ
ークコントローラに対して接続確認を実行し、接続が確
認されるとACKパケットを管理装置400に送信す
る。
【0355】さらに、〔表29〕において“ACK”お
よび“NAK”なるパケットは、管理装置400とネッ
トワークアダプタユニット530および各端末機10
0,200,300間で、送信要求を受けたときに相手
に対して要求に応じた旨の応答をする場合と要求に応じ
られない旨の応答をする場合に使用されるパケットで、
このうち“ACK”を返送する場合には、カードテキス
ト等要求されたデータが付加されることもある。
【0356】なお、〔表29〕に示されているパケット
コード8OH,81H,・・・は、16進数で表示した
ものであり、そのコードは一例であってこれに限定され
るものでないことはいうまでもない。
【0357】図59の(A)には、高層ネットワーク52
0を介して管理装置400とNAU530との間で送受
信されるパケットの基本構成を、また図59の(B)には
管理装置400と各ユニットとの間で送受信されるパケ
ット(ACKを必要としない指令用パケットを除く)の
高層ネットワーク520上での基本構成、さらに、図5
9の(C)にはNAU530と各ユニット間で低層ネット
ワーク510を介して送受信されるパケットの基本構成
を示す。
【0358】図59において、HHDで示されているは
高層ネットワーク520で使用されるパケットヘッド
で、LHDで示されているのは低層ネットワーク510
で使用されるパケットヘッドである。
【0359】つまり、管理装置400からユニットに向
かって送信された図59の(B)のような形式のパケッ
トは、NAU530で高層用パケットヘッドHHDを外
されて低層ネットワーク510上へ送り出され、低層用
パケットヘッドLHDのみで各ユニットから管理装置4
00へ向かって送受信されたパケットには、NAU53
0でLHDの頭に高層用パケットヘッドHHDが付加さ
れて図59の(B)の形式のパケットとして高層ネット
ワーク520上に送り出される。
【0360】なお、〔表30〕に、上記各パケットのヘ
ッド部にレイアウトされた固有データの定義を掲記し
た。
【0361】
【表30】
【0362】図60〜図67には、上記データ伝送シス
テム(ローカルネットワーク)において管理装置400
とNAU530またはNAU530を介してパチンコ機
100、カード発行機200および精算機300との間
で送受信される代表的なパケットのフォーマットの例を
示す。
【0363】図60の(A)の“回線テスト”パケット
では、送信データ欄に年月日コードと識別コード(店コ
ード)および送信先のNAU530に属するパチンコ機
100、発行機200、精算機300の台数と各々の最
小台番号を入れて送る。すると、NAU530は年月日
コードと識別コードを記憶するとともに、台番号設定ス
イッチ562等の設定値に基づいて算出しておいた番号
と照合し、管理装置400に対して図60の(B)のよ
うな“ACK”パケットを返す。なお、NAU530は
管理装置400から“回線テスト”パケットを受信する
と自己の制御下に属する全ユニットに対して自分で算出
した伝送アドレスを用いて低層ネットワーク用パケット
ヘッドLHDのみをつけた“回線テスト”パケットを形
成し、アドレスを更新しながら送信する。そして、各ユ
ニットからは台番号と通し番号およびチャネル番号の入
った“ACK”を受信し受信データに基づいて伝送アド
レスファイルとしてのユニットテーブルを作成し、記憶
する。
【0364】図61の(A)には、管理装置400から
NAU530に対する“ユニットテーブル要求”パケッ
トの構造を、また同図の(B)にはその応答たる“AC
K”パケットの構造を示す。NAU530は“ユニット
テーブル要求”パケットを受信すると、NAU番号とN
AUステータスおよび上記ユニットテーブル内の全ユニ
ットに関するデータを入れた“ACK”パケットを返
す。
【0365】図62の(A),(B)には、管理装置4
00からパチンコ機100に対する“初期値設定”パケ
ットとその応答たる“ACK”パケットの構造を示す。
このパケットのデータ欄にはパチンコ機の運用に必要な
購入玉レート、賞球数等の初期値を入れて送信する。
【0366】なお、図62の(A)はパチンコ機100
に対する“初期値設定”パケットであり、発行機200
や精算機300に対する“初期値設定”パケット(図示
省略)では、データ欄に、年月日コードと識別コードお
よびホットコードを入れて送信するようになっている。
【0367】さらに、図63の(A),(B)には、パ
チンコ機100に対する“定時データ要求”パケットと
その応答パケットの構造が示されている。
【0368】図63の(B)に示されている定時データ
要求に対する応答パケットにおいて、パケットヘッドL
HDの下には、一つのNAU530に属する全パチンコ
機の稼働データが連結されるようになっており、※1で
示すヘッドとデータは最初のパチンコ機に関するもの、
※2で示すヘッドとデータは2番目のパチンコ機に関す
るもので、以下同様にして全てのパチンコ機のデータが
続いている。
【0369】また、発行機200や精算機300に対す
る定時データ要求の応答パケット(図示省略)のデータ
欄には全発行機の送信データエリア(〔表10〕参照)
内のすべてのデータ、または全精算機の送信データエリ
アSDA(〔表15〕参照)内のすべてのデータを入れ
て送信する。
【0370】図64には、管理装置400から精算機3
00に対するデータを伴わない各種指令パケットとその
応答パケットの構成例を示す。
【0371】同図のパケットタイプ欄PACKET$T
YPEには、コード90H(開店コード)、91H(閉
店コード)、95H(強制終了要求)、96H(強制終
了解除)、8CH(回線モニタチェック)またはB1H
(リスタート)のいずれかのコードが入る。また、上記
“強制終了要求”、“強制終了解除”、“リスタート”
パケットのうち種別(ユニット全体を対象とするもの)
パケットには、ユニットの種別を示すコードが入る欄が
設けられる。
【0372】図65〜図67には、パチンコ機100に
カードが挿入されたときに管理装置400に送信される
“カードイン”パケットとその肯定応答パケット“AC
K”および否定応答パケット“NAK”の構成例を示
す。
【0373】なお、図60〜図67に示されているパケ
ットは、ネットワークにのせられる本来のパケットの全
部ではなく要部のみであり、上記パケットの他に、デー
タの先頭を発見するためのアラートバーストや同期デー
タ、伝送元を示すソースアドレスフィールド等からなる
ヘッダ部と、データの長さを示すカウント部、誤り検出
用のチェックコード部がある。これらは、各端末機のユ
ニット制御装置内のネットワークコントローラ553に
よって自動的に生成されて付加されるようになってい
る。
【0374】さらに、図63〜図67の各パケットの末
尾に付加されている“PADDIHG”なる部分は、パ
ケットデータの長さを所定の長さに合わせるために付加
されたダミーのデータフィールドである。
【0375】次に、管理装置400が上記各種パケット
を使用してパチンコ機100や発行機200、精算機3
00と交信しながらシステム全体を制御する場合の中央
処理装置CPUとローカル処理装置413の制御手順を
図68〜図112を用いて説明する。
【0376】図68〜図71には、そのうち初期化処理
のフローチャートを示す。
【0377】中央処理装置CPUとローカル処理装置4
13は、電源投入によりリセットがかかると、内部レジ
スタや内部メモリ等を初期化するとともに、中央処理装
置CPUは主記憶装置M−MEM内にファイルの枠組み
を設定するとともに、ローカル処理装置413は準備中
を示す。
【0378】図113のごとき初期画面(第1行目と第
2行目のみ)を表示する(ステップS1001,S20
01)。それからローカル処理装置413が、自己のタ
イマから年月日と時刻を読み取って中央処理装置CPU
へ送信する(ステップS1002)。ローカル処理装置
413の有するタイマは電池でバックアップされてお
り、電源がオフされても停止することはなく常時動作し
て時計として機能する。
【0379】中央処理装置CPUは、日時を受信すると
それを主記憶装置M−MEMのコモンデータエリアに記
憶しローカル処理装置413へACKを送信する。ロー
カル処理装置413はこのACKの受信がないときはス
テップS1002へ戻って再度日時を送信する。中央処
理装置CPUは、日時を受信してACKを返した後、ハ
ードディスクHDD内の停電バックアップファイルを確
認して、そのファイル内の停電フラグが“1”になって
いるかチェックすることで停電ファイルの有無を判定
し、停電ファイルが存在するときは停電回復後の電源投
入と判定して図71のステップS2041へ移行する
(ステップS1003,S2002〜S2004)。
【0380】しかして、ステップS2004の判定で停
電ファイルなしと判定すると、ステップS2005へ進
んでモードを準備中とした後、ハードディスクHDD内
から設定値ファイルFL5を読み出して主記憶装置M−
MEM内の所定のアドレス位置に設定する(ステップS
2006)。それから、システム導入時に作成されてい
る伝送アドレスファイルFL6を同様にハードディスク
HDDから主記憶装置M−MEMへロードする(ステッ
プS2007)。
【0381】次に、中央処理装置CPUは、主記憶装置
M−MEM内にパチンコ機ファイルPL2を形成して、
伝送アドレスファイルFL6からシステムを構成するパ
チンコ機の通し番号を、また設定値ファイルPL5から
賞球数、打止数、打止モードを読み出してパチンコ機フ
ァイルPL2の所定の欄に記入し、他の欄には「0」を
書き込む(ステップS2008)。しかる後、同様に伝
送アドレスファイルFL6からシステムを構成する各発
行機200と精算機300の通し番号を読み出して各々
発行機ファイルFL3と精算機ファイルFL4の所定の
欄に記入し、他の欄には「0」を書き込む(ステップS
2009,S2010)。
【0382】また、主記憶装置M−MEM内に設けたカ
ードファイルFL1には全項目に「0」を記入して(ス
テップS2011)から、ステップS2012へ移行す
る。
【0383】ステップS2012では、カード番号を算
出するのに必要な乱数の発生処理(図112参照)を実
行した後、ローカル処理装置413からのモードの問合
わせの有無を調べ、モードの問い合わせがあると、“モ
ード=「準備中」”なる応答をローカル処理装置413
へ送信する(ステップS1004,S2013,S20
14)。すると、ローカル処理装置413がこれを受信
して、CRT表示装置411の「準備中」を示す図11
3の画面上に「回線テスト中」を示すメッセージMSG
1を表示する(ステップS1005)。それから、ロー
カル処理装置413が回線テスト要求コマンドを中央処
理装置CPUへ送信する(ステップS1006)。
【0384】中央処理装置CPUが回線テスト要求コマ
ンドを受信しそれを確認すると、“回線テスト”パケッ
トを形成して高層ネットワーク520を介して全NAU
530に対して順に送信する(ステップS2015,S
2016)。そして、NAU530からの応答“AC
K”パケットを受信すると伝送アドレスファイルFL6
内のNAUステータス2のビット0に“1”(NAU正
常)を記入する(ステップS2017)。そして、全N
AUに対する送信が終了したか否かを判定し(ステップ
S2018)、終了すると、中央処理装置CPUは、
“ユニットテーブル要求”パケットを形成して各NAU
530に送信し、NAU530から“ACK”パケット
を受信すると全NAUからの応答があったか否か判定す
る(ステップS2019〜S2021)。そして全NA
Uについて“ユニットテーブル要求”に対するACKを
受信すると、そのパケットに入っているユニットテーブ
ルの伝送アドレスと上記ステップS2007でハードデ
ィスクHDDから主記憶装置M−MEMへロードした伝
送アドレスファイル内のアドレスとを比較する(ステッ
プS2022)。そして、ファイルに登録されていない
ユニットが受信したユニットテーブル内にあるか否か判
定し(ステップS2023)、なければそのまま、また
未登録ユニットがあれば、ステップS2024でそのユ
ニットを伝送アドレスファイルに追加してからステップ
S2025へ進む。
【0385】ステップS2025では、伝送アドレスフ
ァイル内に登録されているユニットのうち受信したユニ
ットテーブル内に存在しないユニットがあるか否か判定
し、ないときはそのまま、またあるときはステップS2
026で当該ユニットをネットワークエラーすなわち通
信不能なユニットとして記憶してからステップS202
7へ移行する。
【0386】ステップS2027では、伝送アドレスフ
ァイルをハードディスクHDDにセーブする。これによ
って、ステップS2024で伝送アドレスファイルの変
更があれば、停電復旧後のシステム立上り時や翌日のシ
ステム立上りの際には変更後の伝送アドレスファイルが
読み出され、比較される。
【0387】その後、中央処理装置CPUはローカル処
理装置413へ回線テスト結果を送信する(ステップS
2028)。しかも、このとき、異常端末(ユニット)
があれば、その異常端末の台番号をCRT画面に表示さ
せるための画面データとともに回線テスト結果を送信す
る。
【0388】ローカル処理装置413が、この回線テス
ト結果を受信する(ステップS1007)と、異常端末
があるか否か判定し(ステップS1008)、なければ
そのままステップS1011へ移行し、また異常端末が
あったときはステップS1009へ進んでCRT表示装
置411の画面上に異常端末の台番号を表示する図11
4の画面を表示させる。
【0389】この画面を見て係員が異常のある端末をチ
ェックすることで回線を正常に戻すことができる。
【0390】ただし、端末異常画面(図114)が表示
されているときであっても開店スイッチ421をオンす
ることでシステムを開店に向けて作動させることができ
るようになっており、ローカル処理装置413は、ステ
ップS1010で開店スイッチ421がオンされている
か判定し、オンされていればステップS1011へ進ん
で初期値設定要求コマンドを中央処理装置CPUへ送信
する。また、ステップS1010で開店スイッチがオフ
なら、前記ステップS1006へジャンプし、再び回線
テスト要求コマンドを送信する。これによって、係員が
端末異常表示画面を見て該当端末を修理して正常になる
と、異常端末としての扱い、すなわち登録から外され
る。
【0391】一方、中央処理装置CPUはローカル処理
装置413からの初期値設定要求コマンドを受信すると
(ステップS2029)、“初期値設定”パケットを形
成し、データ欄に設定値ファイルの内容を入れて各ユニ
ットに送信する(ステップS2030)。そして、それ
に対する応答“ACK”パケットを受信したなら全ユニ
ットに対する初期値の設定が終了したか判定する(ステ
ップS2031,S2032)。全ユニットについて初
期値設定が終了したなら図115に示すような開店要求
画面の表示データをローカル処理装置413へ送る(ス
テップS2033)。
【0392】ローカル処理装置413がこの画面データ
を受信すると、それをCRT表示装置411上に表示さ
せてから、メッセージに従って開店スイッチ421がオ
ンされるのを待つ(ステップS1012,S101
3)。ここで、開店スイッチがオンされると、ローカル
処理装置413が中央処理装置CPUに対して開店要求
コマンドを送信する(ステップS1014)。そして、
中央処理装置CPUがこのコマンドを受信すると、NA
U530に対して開店パケットを送信する(ステップS
2034,S2035)。次に、NAU530からの
“ACK”を受信すると全NAUに対するパケットの送
信が終了したか否かチェックし、終了した時点で図11
3の営業中を示すノーマル表示画面データをローカル処
理装置413へ送信して営業中の制御へ移行する(ステ
ップS2036〜S2038)。
【0393】一方、ローカル処理装置413は上記画面
データを受信するとこれをCRT表示装置411に表示
させて営業中の制御へ移行する(ステップS105)。
【0394】図71には、停電回復後のシステム立上り
時の中央処理装置CPUとローカル処理装置413の制
御手順を示す。
【0395】管理装置400は前述したように停電が発
生すると、主記憶装置M−MEM内のカードファイルF
L1とパチンコ機ファイルFL2、発行機ファイルFL
3、精算機ファイルFL4およびコモンデータをハード
ディスクHDD内にセーブし、停電フラグを“1”にセ
ットしてからシステムをダウンさせるようになってい
る。従って、停電が回復して電源が立ち上がると、図6
8の初期化処理を開始し、ステップS2004まで来る
と、停電ファイル有りと判定して図71のステップS2
041へジャンプする。ステップS2041ではモード
を「停電立上げ中」に設定する。
【0396】一方、ローカル処理装置413は、初期画
面を表示し、日時を送信してそのACKを中央処理装置
CPUから受信すると、ステップS1004へ移行して
モードを問い合わせる。すると、このとき既に中央処理
装置CPUではモードが「停電立上げ中」に設定されて
いるため、モードの問い合わせを受信すると、モードと
して「停電立上げ中」を応答する(ステップS204
2,S2043)。そして、ローカル処理装置413が
このモードを受信すると、それが「停電立上げ中」か否
か判定し、イエスなら図113の準備中画面の第4行目
に、「システム回復中」なるメッセージを表示させる
(ステップS1021)。それから、タイマをセット
し、そのタイマがタイムオーバーして一定時間経過する
と(ステップS1022,S1023,S1024)、
ステップS1004へ戻って再びモードの問い合わせを
行なう。
【0397】一方、中央処理装置CPUは、モードの応
答をすると、停電ファイルをハードディスクHDDから
読み込んで主記憶装置M−MEMのコモンデータエリア
に復帰させ(ステップS2044,S2045)、タイ
マ待ちをしている間に“ユニット復旧”パケットを各ユ
ニットに送信し、各ユニットのユニットメモリ内の稼働
データを停電前の状態に復帰させる(ステップS204
6)。そして、各ユニットからの“ACK”パケットを
受信し、全ユニットについて終了すると、NAU530
に対して“リスタート(種別)”パケットを次々と送信
して、種別ごとにユニットを再起動させる(ステップS
2047〜S2049)。それから、各NAU530か
らの“ACK”を受信し、全NAUについて終了する
と、中央処理装置CPUのモードを「営業中」に変更し
て、営業中を示すノーマル表示画面(図113)のデー
タを送信する(ステップS2050〜S2053)。こ
の時点でローカル処理装置413がステップS1023
でセットしたタイマがタイムオーバーを起こしてステッ
プS1004へ戻り、モードの問い合わせを行なうと、
モードとして「営業中」が返ってくるので、ステップS
1021でノーと判定してステップS1025へジャン
プし、中央処理装置CPUから送られてきたノーマル表
示画面をCRT表示装置411に表示させてから営業中
の制御へ移行する。
【0398】図72には、コンソール412の背面に設
けられたビルトインスイッチ438による初期設定値の
変更手順を示す。
【0399】前述した初期化フローの図70のステップ
S1012で開店要求画面(図115)が表示され、ス
テップS1013でスイッチの入力を待っているとき
に、上記ビルトインスイッチ438がオンされると、ロ
ーカル処理装置413は初期設定値の要求コマンドを中
央処理装置CPUへ送信する(ステップS1031)。
すると、中央処理装置CPUはハードディスクHDDか
らロードした設定値ファイルの内容をローカル処理装置
413へ送る(ステップS2061)。これを受けてロ
ーカル処理装置413はCRT表示装置411の画面上
に図116のような設定値変更画面を表示する(ステッ
プS1032)。
【0400】ここで、オペレータが画面の指示に従って
コンソール412上のテンキー425を使って購入玉レ
ートまたは識別コードの新しい設定値を入力すると、ロ
ーカル処理装置413は更新された値を内部メモリに記
憶してから、次の設定値変更画面(図117参照)を表
示させる(ステップS1033)。また、このとき、設
定値を入力しないでいきなりリターンキー426を押す
と設定値を更新しないで次の変更画面に移行する。
【0401】この画面の指示に従ってテンキー425よ
り台番号と賞球数を入力すると、ローカル処理装置41
3は更新値を記憶してから次の設定値変更画面(図11
8参照)を表示する(ステップS1034)。また、こ
のとき、設定値を入力しないでいきなりリターンキー4
26を押すと設定値を更新しないで次の変更画面に移行
する。
【0402】変更画面を見ながらテンキーよりNAU台
数、パチンコ機台数、発行機台数または精算機台数を入
力すると、ローカル処理装置413は内部メモリに記憶
しておいた更新値を入れた設定値ファイル更新要求コマ
ンドを中央処理装置CPUへ送信する(ステップS10
35)。中央処理装置CPUがこのコマンドを受信する
と、先ず主記憶装置M−MEM内の設定値ファイルを、
次にパチンコ機ファイルを更新した後、更新後の設定値
を入れた“初期値設定”パケットを全ユニットに送信す
る(ステップS2062〜S2064)。
【0403】図73には、コンソール412上の設定更
新スイッチ432または日時設定スイッチ439を使っ
た設定値更新処理手順を示す。
【0404】図68〜図71の初期化フローのステップ
S1013でスイッチの入力を待っているときに、設定
更新スイッチ432がオンされると、ローカル処理装置
413は設定値変更要求コマンドを中央処理装置CPU
へ送信する(ステップS1041)。すると、中央処理
装置CPUはハードディスクHDDからロードした設定
値ファイルの内容をローカル処理装置413へ送る(ス
テップS2071)。これを受けてローカル処理装置4
13はCRT表示器411の画面上に、図119のよう
な設定値変更画面を表示する(ステップS1042)。
【0405】ここで、オペレータが画面の指示に従って
テンキー425より台番号と打止数を入力すると、ロー
カル処理装置413は更新された値を内部メモリに記憶
してから次の設定値変更画面(図120参照)を表示さ
せる(ステップS1043)。
【0406】この画面を見てオペレータが画面の指示に
従ってテンキーより台番号と打止モードを入力すると、
ローカル処理装置413は更新された値を内部メモリに
記憶してから、内部メモリに記憶しておいた更新値を入
れた設定値ファイル更新要求コマンドを中央処理装置C
PUへ送信する(ステップS1044)。
【0407】中央処理装置CPUがこのコマンドを受信
すると、先ず主記憶装置M−MEM内の設定値ファイル
を、次にパチンコ機ファイルを更新した後、更新後の設
定値を入れた“初期値設定”パケットを全ユニットに送
信する(ステップS2072〜S2074)。
【0408】一方、図70のステップS1013でスイ
ッチ入力を待っているときに、コンソール412上の日
時設定スイッチ439がオンされると、ローカル処理装
置413はCRT表示装置411に、日時変更画面(図
121参照)を表示させる(ステップS1045)。そ
して、オペレータがこの画面の指示に従ってテンキー4
25より年月日と時刻を入力すると、ローカル処理装置
413は更新された日時を中央処理装置CPUへ送信す
る(ステップS1046)。中央処理装置CPUは日時
を受信すると、内部タイマの現在時刻を受信した時刻に
変更してから、全ユニットへ更新された年月日データ
(他の設定値は元のまま)を入れた“初期値設定”パケ
ットを送信する(ステップS2075,S2076)。
【0409】図74には、管理装置400からNAU5
30に対する定時データ要求処理の手順を示す。
【0410】中央処理装置CPUはタイマから1秒ごと
に割込みが入ってくると、この定時データ要求処理を開
始し、先ず動作モードが「営業中」か否かチェックし
(ステップS2101)、営業中でないときはステップ
S2102へ移行して15秒経過するまで待つ。前記初
期化フローによる回線テストおよび初期値設定処理が終
了するのを待つためである。
【0411】ステップS2101で営業中と判定すると
ステップS2103へ進み、“定時データ要求”パケッ
トをNAU530に対して送信し、タイマをセットする
(ステップS2104)。それから、NAU530から
の応答ACKが戻ってきたか調べ、ACKがあれば、図
75の定時データ受信処理S2121〜S2135へ移
行する(ステップS2105)。ステップS2105が
ACKがないと判定したときは、ステップS2104で
セットしたタイマをチェックし、タイムオーバーを起こ
したか否か調べる(ステップS2106)。そして、N
AU530からの応答ACKを受信する前にタイムオー
バーを生じたときは、ステップS2107へ移行して、
主記憶装置M−MEMのコモンデータエリアCDA内に
NAUごとに設けられているエラーカウンタのうち、応
答のないNAUに対応するエラーカウンタをインクリメ
ントしてからステップS2108で当該エラーカウンタ
が3以上になったか否か、すなわち3回続けてエラーを
起こしたか判定し、2以下のときはステップS2103
へ戻って再度同一NAUに対して“定時データ要求”パ
ケットを送信する。そして、再びACKを受信する前に
タイムオーバーを起こし、これを3回繰り返すと、ステ
ップS2108からS2109へ進み、ここで伝送アド
レスファイル内にNAU530ごとに用意されたNAU
ステータスのうちACKのないNAU530に対応する
ステータス情報のビット0(NORMAL)を“0”に
クリアしてから、割込み表示コマンドをローカル処理装
置413へ送信して、CRT表示装置411の画面上へ
NAUダウンを知らせる割込みメッセージを表示させ、
かつプリンタ408に同様の内容をプリントアウトさせ
る指令を与える。また、ローカル処理装置413は割込
み表示後、ブザー440を鳴動させる(ステップS21
10,S1051,S1052)。
【0412】しかる後、全NAU530に対して定時デ
ータ要求を行なったか否か判定し、ノーならステップS
2103へ戻って次のNAU530に対して“定時デー
タ要求”パケットを送信する(ステップS2111)。
それから全NAU530についてACKがなかったのか
判定(ステップS2112)し、ノーなら割込み処理を
終了し、イエスなら全部のNAUステータスのビット0
を“0”にクリアしてから、全ユニットのファイルFL
2〜FL4内のモニタ情報のビット7(CHIEPA)
を“1”にセットしてチーパネット(高層ネットワー
ク)が異常であることを記憶する(ステップS211
3,S2114)。
【0413】図75には、上記定時データ要求に対する
応答としてNAU530から定時データを入れた“AC
K”パケットを受信した場合の処理手順を示す。
【0414】定時データを受信すると、中央処理装置C
PUは先ず受信パケットのデータ欄の最初にある各ユニ
ットごとのモニタ情報を検査して(ステップS212
1)、異常がないときはステップS2128へジャンプ
し、また異常があったときは次のステップS2123へ
進み、前回の異常と同一か否か判定する(ステップS2
122)。ここで、検出した異常が前回と同一のときは
ステップS2128へジャンプし、また異なる異常であ
ったときはステップS2124でその新しい異常をプリ
ンタ408によって印字させる。それから、ユニット異
常割込み表示画面データをローカル処理装置413へ送
信する(ステップS2125)。ローカル処理装置41
3は上記画面データを受信すると、CRT表示装置41
1の画面の第19行目にユニット異常を知らせる割込み
メッセージを表示させる。
【0415】一方、中央処理装置CPUはステップS2
125で画面データを送信すると、次に、受信した定時
データの末尾のホットコードをチェックする(ステップ
S2126)。ここで、ホットコードエラーがなければ
ステップS2128へジャンプし、エラーがあるとステ
ップS2127でエラー回復処理タスク(図92参照)
へユニットの異常を通知してからステップS2128へ
移行し、定時データ内のモニタ情報2を検査する。そし
て、モニタ情報2に異常があったときは上記ステップS
2122〜S2125と同様の手順でプリンタとCRT
表示装置411で異常を表示させる(ステップS212
9〜S2132)。
【0416】しかる後、モニタ情報に異常がなかったと
きはステップS2133で主記憶装置M−MEM内の当
該ユニットのファイル(パチンコ機ファイル、発行機フ
ァイルまたは精算機ファイル)を受信した定時データに
書き換えてから、また異常があったときはユニットファ
イルの稼働情報をクリアまたは「フリー」に変更し、さ
らにパチンコ機100からの定時データ受信のときはカ
ード状態を「フリー」にしP機ファイル内の玉数、金額
をカードファイルにセーブしてから受信パケット内の全
ユニットについてステップS2121〜S2133の処
理を終了したか判定し、未終了ならステップS2121
へ戻る(ステップS2134)。
【0417】また、全ユニットについて終了したなら、
次のステップS2135で全部のNAU530からの定
時データの“ACK”パケットを処理したか否か判定
し、ノーならステップS2121へ戻り全ての“AC
K”について終了するまでステップS2121〜S21
34を繰り返す。
【0418】図76には、発行機200から“カード購
入”パケットを受信したときの中央処理装置CPUの処
理手順を示す。
【0419】中央処理装置CPUは“カード購入”パケ
ットを受信すると、パケット内のデータ欄からカード番
号を抽出してその番号が「0」か否か判定する(ステッ
プS2141,S2142)。本実施例のシステムでは
発行機200において実際のカード発行が行われる前
に、発行機自身がカード発行予約のためカード番号を
「0」にした“カード購入”パケットを送信してくるこ
とがあり、そのような予約のためのパケットか予約済み
の本来の“カード購入”パケットか区別するためであ
る。
【0420】ここで、パケット内のカード番号が「0」
つまり発行予約のための購入パケットであったときは、
ステップS2143へ進んで主記憶装置M−MEMの発
行機ファイル内から発行回数を読み出して、パケット内
の発行受付番号とファイル内の発行回数に「1」を加え
た数とが一致するか調べる(ステップS2144)。
【0421】そして、発行受付番号が発行回数+1に一
致したときはステップS2145へ進み、パケット内の
カード金額が「0」か否か調べる(ステップS214
6)。その結果、金額≠0ならステップS2149へジ
ャンプし、金額=0なら次のステップS2147で発行
機ファイル内から予約フラグを読み出してそれが「1」
すなわち予約済みになっているかチェックする(ステッ
プS2148)。ここで、予約フラグが「1」でないと
きはステップS2149でパケット内のカード発行通し
番号とファイル内の発行回数をインクリメントする。上
記ステップS2146で金額が「0」でないときに、予
約フラグを調べないで、ステップS2149へジャンプ
してカード発行通し番号をインクリメントしているの
は、予約を行なわずにいきなりカード番号が「0」でカ
ード金額欄に購入金額が入ったパケットを受信してもカ
ードを発行できるようにするためである。
【0422】ステップS2149でカード発行通し番号
をインクリメント(発行回数は発行機がカードを排出し
たときにユニットメモリ内で更新し、それを定時データ
収集で吸い上げて発行機ファイル内の発行回数を更新す
る)した後は、そのカード発行通し番号を使ってカード
ファイルを検索して当該カードのファイルをクリアして
からカード発行通し番号よりカード番号を算出する(ス
テップS2150,S2151)。それから、ステップ
S2152で当該カードファイル内のカード番号の欄に
算出値を書き込むとともに、玉数および金額の欄に受信
パケット内の値を書き込み、カード状態を「フリー」
に、またiカウンタを「1」にし、かつi=1の来歴デ
ータに受信したデータと現在時刻を書き込んでから、ス
テップS2153で“ACK”パケットを発行機200
へ送信する。
【0423】さらに、ステップS2142でカード番号
が「0」と判定してステップS2144で受信した発行
受付番号とファイル内の発行回数+1とを比較して一致
しなかったときは、ステップS2154へ移行して発行
受付番号と発行回数とを比較して両者が一致したときは
ステップS2155へ進んでカード発行通し番号からカ
ード番号を算出し、次のステップS2156でカード発
行通し番号を用いてカードファイルを検索して該当ファ
イルを読出してから、上述したステップS2152へ移
行してカードファイルを更新した後、“ACK”パケッ
トを送信する(ステップS2153)。例えば発行予約
のため“カード購入”パケットを受信してステップS2
141〜S2153を実行して送信した“ACK”パケ
ットが所定時間内に当該発行機に到達せず、発行機から
同一の“カード購入”パケットが送信されてくる場合を
考慮したものである。
【0424】一方、ステップS2142で受信した“カ
ード購入”パケット内のカード番号が「0」でなかった
とき、すなわち予約済みのカードについて真の購入の申
込みがあったときは、ステップS2157へジャンプし
てパケット内の発行受付番号と、発行機ファイル内のカ
ード発行回数に「1」を加えたものとを比較し、一致し
たときは受信したカード発行通し番号を用いてカードフ
ァイルを検索して該当ファイルを読み出して(ステップ
S2158)からステップS2152へ移行して、ファ
イルを更新する。このとき、受信パケット内の実際のカ
ード購入金額がカードファイルに書き込まれる。ファイ
ル更新後、“ACK”パケットを送信する。
【0425】なお、ステップS2142でカード番号=
0でないと判定した後、ステップS2157で発行受付
番号と発行回数が一致しないと判定したときは、誤まっ
た“カード購入”パケットと判定してステップS215
9へジャンプし、NAKを送信する。
【0426】図77には、パチンコ機100の制御ユニ
ット160にカードCDが挿入されたときに管理装置4
00に対して送信される“カードイン”パケットを受信
したときの中央処理装置CPUの処理手順を示す。
【0427】“カードイン”パケットを受信すると、中
央処理装置CPUは、先ずパケット内のカード番号から
カード発行通し番号を逆算する(ステップS216
1)。次に、算出されたカード発行通し番号を使ってカ
ードファイルを検索し、該当カードのファイルを読み込
む(ステップS2162)。それから、読み込んだカー
ドファイルよりカード番号を取り出して受信パケット内
のカード番号と比較し(ステップS2163,S216
4)、一致したときはステップS2165へ進んで、フ
ァイル内の当該カードのカード状態が「フリー」になっ
ているか調べる。ここで、カード状態が「フリー」なら
カードファイル内のカード状態を「遊技中」に書き換え
るとともに、所在端末の台番号と通し番号の欄にそれぞ
れ受信パケット内の番号を書き込む(ステップS216
6)。
【0428】しかる後、カードファイルより読み出した
カードテキスト(カード番号、玉数、金額およびカー
ド)を入れた“ACK”パケットをパチンコ機100へ
送信してから、パチンコ機ファイル内のカード番号の欄
に受信パケット内のカード番号を書き込んで終了する
(ステップS2167,S2168)。
【0429】なお、上記ステップS2164でパケット
内のカード番号とファイル内のカード番号とを比較して
一致しなかったとき、あるいはカード番号は一致したが
カード状態が「フリー」でないときはステップS217
1で「遊技中」か否か判定し、カード状態が「遊技中」
でもないときは、不適当なカードが挿入されたものと判
定してステップS2174へジャンプして“NAK”パ
ケットを送信する。このようにパケット内のカード番号
とファイル内のカード番号とを比較することで偽造カー
ドを排除することができる。また挿入されたカードが他
のパチンコ機で中断したものであれば、ステップS21
65,S2171でいずれもノーと判定されてステップ
S2174へジャンプして“NAK”を送信することで
排除される。
【0430】ステップS2165でカード状態が「フリ
ー」でないと判定し、かつステップS2171で「遊技
中」と判定したときにステップS2172へ移行して受
信パケット内のP機台番号とカードファイル内の台番号
が一致したときに“ACK”を返すようにしたのは、停
電回復後にパチンコ機100においてカードを再読込み
してカードがあれば“カードイン”パケットを送信して
くるので、それに対処するためである。
【0431】図78には、中断中のパチンコ機100に
中断カードが挿入された場合に、パチンコ機100から
管理装置400へ送信される“中断カードイン”パケッ
トを受信したときの中央処理装置CPUの処理手順を示
す。
【0432】“中断カードイン”パケットを受信する
と、中央処理装置CPUは、先ずパケット内のカード番
号からカード発行通し番号を逆算する(ステップS21
81)。次に、算出されたカード発行通し番号を使って
カードファイルを検索し、該当カードのファイルを読み
込む(ステップS2182)。それから、読み込んだカ
ードファイルよりカード番号を取り出して受信パケット
内のカード番号と比較し(ステップS2183,S21
84)、一致したときはステップS2185へ進んでフ
ァイル内の当該カードのカード状態が「中断中」か否か
調べる。ここで、カード状態が「中断中」なら、カード
ファイル内のカードテキストを更新し、カード状態を
「遊技中」に書き換え、また来歴データ欄のi番目に中
断時のデータと時刻を書き込んでから、iカウンタをデ
クリメントする(ステップS2186,S2187)。
中断発生時にカードファイル内のiカウンタの示す来歴
欄に一旦中断時のデータと時刻が記録されるが、中断が
解除されたときにiカウンタをデクリメントして、次の
来歴データ書込み時に同一の欄に重ねて書き込むことに
より、頻繁に発生する中断により来歴データ欄が満杯に
なるのを回避してメモリの有効利用を図ることができ
る。
【0433】ステップS2186で、カードファイルを
更新し、ステップS2187でiカウンタを「−1」し
た後は、ステップS2188へ進んでカードファイルよ
り読み込んだカードテキストを入れた“ACK”パケッ
トを当該パチンコ機100へ送信する。
【0434】なお、上記ステップS2184でパケット
内のカード番号とファイル内のカード番号とを比較して
一致しなかったときあるいはカード番号は一致したが、
カード状態が「中断中」でないときはステップS219
1でカード状態が「遊技中」か否か判定し、「遊技中」
でもないときは、不適当なカードが挿入されたものと判
定してステップS2189へジャンプして“NAK”パ
ケットを送信する。
【0435】ただし、カード状態が「中断中」ではない
が、ステップS2191で「遊技中」と判定したとき
は、ステップS2192へ移行して受信パケット内のP
機台番号とカードファイル内の台番号とを比較し、両者
が一致したときは、ステップS2188へ移行してカー
ドテキストを入れて“ACK”パケットを送信する。こ
れも、例えば管理装置400が最初にステップS218
1〜S2188を実行して“ACK”を送信したが、パ
チンコ機100がそれを受信できず再度“中断カードイ
ン”パケットを送信したような場合を考慮したものであ
る。
【0436】ステップS2192で台番号が不一致のと
きは、挿入カードが不適合であるので、ステップS21
89へ移行して“NAK”パケットを送信する。
【0437】図79には、遊技中にパチンコ機100に
設けられた中断スイッチをオンしたときにパチンコ機1
00から管理装置400へ送信される“中断スイッチ”
パケットを受信したときの中央処理装置CPUの処理手
順を示す。
【0438】このパケットを受信すると中央処理装置C
PUは、先ずパケット内のカード番号よりカード発行通
し番号を算出し、そのカード発行通し番号を用いてカー
ドファイルを検索して該当カードデータを読み出す(ス
テップS2201,S2202)。
【0439】次に、カードファイルから読み出したカー
ドデータのうちカード状態を調べて「遊技中」になって
いるか否か判定する(ステップS2203)。ここで、
カード状態が「遊技中」ならステップS2204へ進ん
でパケット内のカード所在端末台番号とファイルより読
み出した当該カードの所在端末台番号とを比較して一致
すれば、カードファイル内のデータ(カード番号、玉
数、金額、カード状態、所在端末通し番号および所在端
末台番号)をパケット内のデータに書き換える(ステッ
プS2205)。それから、該当カードファイル内のi
カウンタが19未満か否かチェックし(ステップS22
06)、19未満ならステップS2207でiカウンタ
をインクリメントして次の来歴データ欄にパケット内の
台番号、玉数および金額とタイマの現在時刻を書き込ん
でからカードテキストを入れた“ACK”パケットをパ
チンコ機100へ送信する(ステップS2208,S2
209)。また、上記ステップS2206でiカウンタ
が19であると判定したときはiカウンタを更新しない
で、ステップS2208へジャンプして19番目の来歴
データ欄に重ねてパケット内データを書き込む。この実
施例では来歴データ欄の数が20個であり、20番目の
データ欄は精算データの書込み用に残しておくためであ
る。
【0440】一方、ステップS2203で、カードファ
イル内のカード状態が「遊技中」でないと判定したとき
およびカード状態は「遊技中」であるが、ステップS2
204で台番号が不一致であると判定したときは、ステ
ップS2211へ移行して、カード状態が「中断中」か
否か判定する。ここで、ノーつまりカード状態が「遊技
中」でも「中断中」でもないときはステップS2214
へジャンプして“NAK”パケットをパチンコ機100
へ送信する。
【0441】また、ステップS2211でカード状態が
「中断中」であると判定したときはステップS2212
へ進んでパケット内の所在端末番号とファイル内の所在
端末台番号とを比較して一致すれば“ACK”パケット
を返す(ステップS2213)。ステップS2209で
“ACK”を送信した後に再度同一“中断スイッチ”パ
ケットが送られてくる場合を考慮したものである。な
お、ステップS2211でカード状態が「中断中」であ
っても台番号が一致しないときは“NAK”パケットを
送信する(ステップS2212〜S2214)。
【0442】図80には、遊技中にパチンコ機100に
設けられた終了スイッチをオンしたときにパチンコ機1
00から管理装置400へ送信される“終了スイッチ”
パケットを受信したときの中央処理装置CPUの処理手
順を示す。
【0443】このパケットを受信したときの処理の手順
は、図79の“中断スイッチ”パケットを受信したとき
の処理手順(ステップS2201〜S2214)とほと
んど同一である。
【0444】異なるのはステップS2245でカードフ
ァイルを更新するときにカード状態として「フリー」を
書き込む点と、ステップS2231でファイル内のカー
ド番号が「中断中」か否かではなく、「フリー」か否か
判定する点のみである。
【0445】図81には、パチンコ機100において遊
技中に帰零(持玉数、未使用金額がともにゼロ)の状態
が発生した場合にパチンコ機100から管理装置400
へ送信される“打止”パケットを受信したときの中央処
理装置CPUの処理手順を示す。
【0446】このパケットを受信したときの処理の手順
は、図79の“中断スイッチ”パケットを受信したとき
の処理手順(ステップS2201〜S2214)とほと
んど同一である。
【0447】異なるのはステップS2225でカードフ
ァイルを更新するときにカード状態として「帰零」を書
き込む点と、ステップS2251でファイル内のカード
番号が「中断中」か否かではなく、「帰零」か否か判定
する点のみである。
【0448】図82には、パチンコ機100において遊
技中に打止状態が発生した場合にパチンコ機から管理装
置400へ送信される“帰零”パケットを受信したとき
の中央処理装置CPUの処理手順を示す。
【0449】このパケットを受信したときの処理手順に
おけるステップS2261〜S2268は、図79の処
理フロー中におけるステップS2201〜S2208
と、また図82のステップS2275〜S2278は、
図79の処理フロー中におけるステップS2211〜S
2214と略同一である。異なるのはステップS226
5でカードファイルを更新するときにカード状態として
「打止」を書き込む点と、ステップS2275でカード
状態が「中断中」か否かではなく、「フリー」または
「打止」か否か判定する点である。
【0450】さらに、この“打止”パケット受信処理で
は、ステップS2268でカードファイルの来歴データ
欄に受信したパケット内のデータと時刻を書き込んでか
ら、すぐに“ACK”パケットを送信するのではなく、
図82に示すように、受信パケット内の台番号をも用い
てP機ファイルを検索し、該当するパチンコ機100の
データのうち稼働情報を「打止」に書き換えてから、打
止割込み表示画面データを入れた割込みコマンドをロー
カル処理装置413へ送るとともに、プリンタ408に
よって打止が発生したことを台番号とともにプリントア
ウトさせた後に“ACK”パケットをパチンコ機100
へ送信するようにしている(ステップS2269〜S2
273)。
【0451】なお、ステップS2271で中央処理装置
CPUが送信した打止割込みコマンドをローカル処理装
置413が受信するとCRT表示装置411の画面の第
19行目に打止メッセージ(時刻と打止台と打止回数)
を割込み表示させ、ブザーをオンさせるようになってい
る(ステップS1061〜S1063)。
【0452】図83には、精算機300にカードが挿入
されたときに管理装置400へ送信される“カード精
算”パケットおよびその“ACK”に基づいて精算機3
00がカードの精算を実行した後に送信されてくる“精
算終了”パケットを受信したときの中央処理装置CPU
の処理手順を示す。
【0453】“カード精算”パケットを受信すると、中
央処理装置CPUは、先ずパケット内のカード番号より
カード発行通し番号を逆算して、そのカード発行通し番
号を用いてカードファイルを検索し、当該カードのデー
タを読み込んでカード状態が「フリー」または「中断
中」か否か判定する(ステップS2281〜S228
3)。ここで、カード状態が「フリー」または「中断
中」であったなら、ステップS2284でタイマの現在
時間を精算受付時刻として、またカードファイル内の当
該カードデータのうちカード番号と持玉数、金額、カー
ド発行通し番号およびカード来歴データを精算データと
して入れた“ACK”パケットを精算機300へ送信す
る(ステップS2284)。一方、カードファイルから
読み出したカード状態が「フリー」でも「中断中」でも
なかったときは、ステップS2283からS2285へ
移行して“NAK”パケットを送信する。精算機300
は上記“ACK”パケットを受信すると、パケット内の
精算データを印字したレシートを発行し、未使用金を払
い戻した後、“精算終了”パケットを送信する。
【0454】管理装置400が、この“精算終了”パケ
ットを受信すると、中央処理装置CPUは、先ずパケッ
ト内のカード番号よりカード発行通し番号を逆算して、
そのカード発行通し番号を用いてカードファイルを検索
し、当該カードのデータを読み込んでカード状態が「中
断中」か否か判定する(ステップS2291〜S229
3)。ここで、カード状態が「中断中」なら、ステップ
S2294でカードファイルから読み取った当該カード
の所在端末台番号に該当するパチンコ機100へ“中断
終了”パケットを送信して、中断状態のパチンコ機を遊
技可能なフリー状態へ変更させてから、また、カード状
態が「中断中」でないときはステップS2294をジャ
ンプしてステップS2295へ進み、当該カードファイ
ル内のiカウンタを「20」に更新(もしくはインクリ
メント)する。それから、当該カードファイル内のカー
ド状態を「精算済」に変更し、来歴データ欄のi番目
(=20)に精算データを書き込んだ後、“ACK”パ
ケットを精算機300へ送信する(ステップS2295
〜S2297)。
【0455】図84には、コンソール412上に設けら
れた打止解除スイッチ433をオンしたときの中央処理
装置CPUとローカル処理装置413における処理手順
を示す。
【0456】打止解除スイッチ433がオンされると、
ローカル処理装置413は、中央処理装置CPUに対し
て打止台データ要求コマンドを送信する(ステップS1
071)。中央処理装置CPUがこのコマンドを受信す
ると、主記憶装置M−MEMからP機ファイルを順番に
読み出してきて稼働情報が「打止」になっているか調
べ、「打止」であればその打止状態にあるパチンコ機1
00の台番号と稼働データのうち、打止回数、出玉数、
アウト玉数、差数、持玉数、売上および客数をローカル
処理装置413へ送信する(ステップS2301〜S2
303)。
【0457】すると、ローカル処理装置413は、図1
23に示すような打止台解除表示画面を表示し、その画
面上に打止台とその稼働データを1台1行宛で表示する
(ステップS1072)。
【0458】一方、中央処理装置CPUは、打止台の稼
働データ送信後、ステップS2304で全パチンコ機に
ついてP機ファイル内の稼働情報のチェックを終了した
か否か判定し、未終了ならステップS2301へ戻って
次のパチンコ機について稼働情報が「打止」か否か調べ
ていく。そして、全台について稼働情報のチェックが終
了すると、打止台データ終了コマンドをローカル処理装
置413へ送信する(ステップS2305)。すると、
ローカル処理装置413は、図123の打止台解除表示
画面の第16行目、第17行目に、打止解除をすべき台
番号を入力するよう促すメッセージを表示させる(ステ
ップS1073)。
【0459】オペレータがこのメッセージを見てテンキ
ー425より打止解除したいパチンコ機の台番号または
「0」(「0」を入力すると全台が指定される)を入力
すると、ローカル処理装置413は打止解除要求コマン
ドを送信する(ステップS1074)。中央処理装置C
PUがそのコマンドを受信すると、打止中のパチンコ機
全台について打止を解除するか否か判定する(ステップ
S2306,S2307)。
【0460】ここで、全台指定でないときは、ステップ
S2308へ進んで指定されたパチンコ機のファイルを
読み込んで稼働情報が「打止」か否か判定する(ステッ
プS2309)。そして、稼働情報が「打止」以外のと
きはステップS2314へジャンプして結果を送信し、
稼働情報が「打止」のときは指定パチンコ機へ“打止解
除”パケットを送信した後、“ACK”を受信したか否
か判定し、“ACK”を受信したときは当該P機ファイ
ルの稼働情報を「打止」から「フリー」に変更してから
打止解除結果をローカル処理装置413へ送信する(ス
テップS2310〜S2314)。
【0461】一方、ステップS2307で全台指定と判
定したときは、ステップS2315へ移行してP機ファ
イルを順番に読み込んでその中の稼働情報が「打止」か
否か判定する。そして、「打止」以外のときはステップ
S2320へジャンプし、「打止」のときはステップS
2316〜S2319で該当パチンコ機へ“打止解除”
パケットを送信した後、“ACK”を受信したか否か判
定し、“ACK”を受信したときは当該P機ファイルの
稼働情報を「打止」から「フリー」に変更してからステ
ップS2320へ進んで全台について終了したか判定す
る。ここで、未終了ならステップS2315へ戻って上
記手順を繰返し、全台について終了したならステップS
2314へ移行して打止解除結果を送信する。すると、
ローカル処理装置413は打止解除結果を受信して図1
23の打止台解除表示画面上の該当パチンコ機の最後欄
に表示されている「打」なる文字を「空」に変更して終
了する(ステップS1075)。
【0462】図85には、コンソール412上に設けら
れた強制終了スイッチ434をオンしてパチンコ機を強
制終了させるときの中央処理装置CPUとローカル処理
装置413における処理手順を示す。
【0463】強制終了スイッチ434がオンされると、
ローカル処理装置413は、強制終了メニュー画面をC
RT表示装置411に表示させる(ステップS108
1)。この画面を見ながらテンキー425を使ってパチ
ンコ機100、発行機200および精算機300のうち
強制終了させたい端末の種類を示す番号を入力すると、
ローカル処理装置413は指定された端末の種類に対応
したユニット強制終了画面を表示させる(ステップS1
082)。
【0464】図124には、このうちパチンコ機100
の強制終了画面を示す。なお、発行機200の強制終了
画面と精算機300の強制終了画面は、図124のパチ
ンコ機強制終了画面の第5行目に表示されている「パチ
ンコ機」なる文字が、それぞれ「発行機」または「精算
機」に変わるのみである。
【0465】この画面を見ながらコンソール412のテ
ンキー425により強制終了させたいパチンコ機の台番
号、または「0」(全台指定)を入力すると、ローカル
処理装置413は中央処理装置CPUへパチンコ機強制
終了要求コマンドを送信してから表示を営業中を示すノ
ーマル表示画面(図122)に変更する(ステップS1
083,S1084)。
【0466】中央処理装置CPUは、ローカル処理装置
413からのパチンコ機強制終了要求コマンドを受信す
ると、全台指定か否か判定し、イエスならP機ファイル
を順番に読み込んで、ファイル内の稼働情報が遊技中ま
たは中断中か否かチェックする(ステップS2341〜
S2343)。そして、ノーならステップS2347へ
ジャンプし、イエスならP機ファイルから読み出したそ
のパチンコ機内に現存するカードの番号からカード発行
通し番号を逆算してその通し番号を使ってカードファイ
ルを読み込む(ステップS2344,S2345)。そ
れから、ファイルの玉数、金額の欄にP機ファイルから
読み出したデータを入れ、カード状態を「フリー」に変
更した後(ステップS2346)、全台について終了し
たか否か判定し(ステップS2347)、ノーならステ
ップS2342へ戻って上記手順を繰り返す。
【0467】そして、全台について稼働情報のチェッ
ク、カードファイルの更新が終了したならステップS2
348へ移行して全NAUに対して“強制終了要求(種
別)”パケットを送信した後、NAUからの応答を受信
したならその結果をローカル処理装置413へ送信する
(ステップS2348〜S2350)。すると、ローカ
ル処理装置413は、オペレータが図130の表示メニ
ュー選択画面を見て特定台表示を選択し、図132の特
定台表示画面または図133の全台表示画面を表示した
ときに、対応するパチンコ機の最後の欄に、強制終了中
であることを示す「強」なる文字を表示させる(ステッ
プS1085,S1086)。
【0468】一方、上記ステップS2341で全台指定
でないと判定すると、指定されたパチンコ機へ“強制終
了要求(個別)”パケットを送信する(ステップS23
51)。そして、そのパチンコ機100から“ACK”
が戻ってきたか否か判定し(ステップS2352)、戻
ってこなければステップS2350へジャンプし、AC
Kが戻ってきたときは、当該パチンコ機100のデータ
をP機ファイルより読み込んで、稼働情報が「遊技中」
または「中断中」になっているか調べ、イエスなら上記
手続きS2344〜S2346と同一の手順に従ってカ
ードファイルを更新してからステップS2350へ移行
して強制終了結果をローカル処理装置413へ送信する
(ステップS2353〜S2357)。
【0469】図86には、コンソール412上に設けら
れた強制終了スイッチ434をオンして発行機を強制終
了させるときの中央処理装置CPUとローカル処理装置
413における処理手順を示す。
【0470】強制終了スイッチ434がオンされると、
ローカル処理装置413は、強制終了メニュー画面をC
RT表示装置411に表示させる(ステップS109
1)。この画面を見ながらテンキー425を使ってパチ
ンコ機100、発行機200および精算機300のうち
強制終了させたい端末の種類を示す番号を入力するとロ
ーカル処理装置413は指定された端末の種類に対応し
た発行機強制終了画面を表示させる(ステップS109
2)。
【0471】なお、発行機200の強制終了画面は、図
124のパチンコ機強制終了画面の第5行目に表示され
ている「パチンコ機」なる文字が「発行機」に変わるの
みである。
【0472】この画面を見ながらコンソール412のテ
ンキー425により強制終了させたい発行機200の台
番号または「0」(全台指定)を入力すると、ローカル
処理装置413は中央処理装置CPUへ発行機強制終了
要求コマンドを送信してから表示を営業中を示すノーマ
ル表示画面(図122)に変更する(ステップS109
3,S1094)。
【0473】中央処理装置CPUは、ローカル処理装置
413からの発行機強制終了要求コマンドを受信する
と、全台指定か否か判定し、イエスなら全NAUに対し
て“強制終了要求(種別)”パケットを送信し、その応
答を受信したならその結果をローカル処理装置413へ
送信する(ステップS2361〜S2364)。する
と、ローカル処理装置413はオペレータが図130の
メニュー選択画面を見て発行機データ表示を選択して図
135の発行機データ表示画面を表示したときに、対応
する発行機200の最後の欄に、強制終了中であること
を示す「強」なる文字を表示させる(ステップS109
5,S1096)。
【0474】一方、上記ステップS2361で全台指定
でないと判定すると、指定された発行機へ“強制終了要
求(個別)”パケットを送信する(ステップS236
5)。そして、その発行機から“ACK”が戻ってきた
か否か判定し(ステップS2366)、戻ってこなけれ
ばステップS2364へジャンプし、ACKが戻ってき
たときは、ステップS2367で当該発行機のファイル
内の稼働情報を強制終了に変更してからステップS23
64へ移行して強制終了結果をローカル処理装置413
へ送信する。
【0475】図87には、コンソール412上に設けら
れた強制終了スイッチ434をオンして精算機を強制終
了させるときの中央処理装置CPUとローカル処理装置
413における処理手順を示す。
【0476】強制終了スイッチ434がオンされると、
ローカル処理装置413は、強制終了メニュー画面をC
RT表示装置411に表示させる(ステップS110
1)。この画面を見ながらテンキー425を使ってパチ
ンコ機100、発行機200および精算機300のうち
強制終了させたい端末の種類を示す番号を入力するとロ
ーカル処理装置413は指定された端末の種類に対応し
た精算機強制終了画面を表示させる(ステップS110
2)。その後の手順は、図87の発行機200の強制終
了の場合と同様である。
【0477】図88には、図85の処理によって強制終
了されたパチンコ機の強制終了状態を解除する場合の中
央処理装置CPUとローカル処理装置413の処理手順
を示す。
【0478】コンソール412上の終了解除スイッチ4
35をオンするとローカル処理装置413は強制終了メ
ニュー画面と類似の強制終了解除メニュー画面をCRT
表示装置411上に表示させる(ステップS111
1)。この画面を見ながらテンキー425によりパチン
コ機100を指定する番号を入力すると、ローカル処理
装置413は強制終了台データ要求コマンドを中央処理
装置CPUへ送信する(ステップS1112)。
【0479】中央処理装置CPUは、このコマンドを受
信するとパチンコ機ファイルを順番に読み込んで、稼働
情報が「強制終了中」か否か調べて、強制終了中なら当
該パチンコ機のファイルデータのうち台番号と打止回
数、出玉数、アウト玉数、差数、持玉数、売上げおよび
客数をローカル処理装置413へ送信する(ステップS
2381〜S2383)。すると、ローカル処理装置4
13は、図125に示すようなパチンコ機終了解除用画
面上に1台1行宛で強制終了パチンコ機のデータを表示
する(ステップS1113)。
【0480】一方、中央処理装置CPUは、強制終了台
データを送信した後、全台について稼働情報のチェック
を終了したか判定し(ステップS2384)、ノーなら
ステップS2381へ戻り、イエスなら次のステップS
2385へ移行して表示データ終了コマンドをローカル
処理装置413へ送信する。すると、ローカル処理装置
413は強制終了を解除すべき台番号を入力するように
促す強制終了解除メッセージを図125の画面の第1
7,18行目に表示させる(ステップS1114)。オ
ペレータがこの画面を見ながらテンキー425より台番
号または全台指定の「0」を入力すると、パチンコ機強
制終了解除要求コマンドを中央処理装置CPUへ送信す
る(ステップS1115)。
【0481】中央処理装置CPUがこのコマンドを受信
すると、全台指定か否か判定し、全台指定のときは全N
AU530に対して“強制終了解除(種別)”パケット
を送信した後、NAU530からの応答(ACKまたは
NAK)を受信して結果をローカル処理装置413へ送
信する(ステップS2386〜S2389)。
【0482】一方、ステップS2386で全台指定でな
いと判定したときはステップS2391へ移行して指定
されたパチンコ機へ“強制終了解除(個別)”パケット
を送信する。それから、“ACK”を受信したか否か判
定し(ステップS2392)、イエスならステップS2
393で当該パチンコ機のファイル内の稼働情報を「フ
リー」に変更してから、またノーならそのままステップ
S2389へジャンプして、結果をローカル処理装置4
13へ送信する。ローカル処理装置413は、中央処理
装置CPUから強制終了解除が成功したという送信を受
けると、該パチンコ機の表示データ行の最後の欄にある
状態表示を「強」からフリーを示す「空」に変更する
(ステップS1116)。
【0483】図89には、図86の処理によって強制終
了させた発行機の強制終了状態を解除させる場合のま
た、図90には、図87の処理によって強制終了させた
精算機300の強制終了状態を解除させる場合の中央処
理装置CPUとローカル処理装置413の処理手順を示
す。
【0484】これらの手順は、図88のパチンコ機強制
終了解除手順と略同一である。図89の処理では発行機
ファイルを検索して強制終了台データとして発行機の台
番号と受入金額、預り金額、払出金額、発行回数および
モニタ情報2を送信してCRT表示装置411に図12
6に示すような発行機強制終了解除用画面を表示させ
る。
【0485】一方、図90の処理では、精算機ファイル
を検索して強制終了台データとして精算機300の台番
号と精算金額、精算玉数、精算回数およびモニタ情報2
を送信してCRT表示装置411に図127に示すよう
な精算機強制終了解除用画面を表示させる。
【0486】なお、発行機200と精算機300の強制
終了解除処理では処理が成功すると、表示画面の各行の
末尾にある状態表示を稼働停止中を示す「停」から空白
(表示なし)に変更するようになっている。
【0487】図91には、停電発生時の中央処理装置C
PUの処理手順を示す。
【0488】停電が発生すると電源が切り換えられて中
央処理装置CPUは補助電源装置409によってバック
アップされて動作し、まず動作モードが「営業中」もし
くは「閉店中」か否か判定し(ステップS2441,S
2442)、中央処理装置CPUの動作モードが「営業
中」または「閉店中」以外(準備中、停電立上げ中)の
ときは何もせずにそのままシステムダウンに至る。一
方、モードが「営業中」または「閉店中」のときは、各
ユニットからの定時データの収集を停止しモードを「停
電対策中」に変更した後、停電対策中であることをロー
カル処理装置413に送信する(ステップS2443〜
S2445)。すると、ローカル処理装置413はCR
T表示装置411に停電メッセージを表示する(ステッ
プS1141)。
【0489】一方、中央処理装置CPUはP機ファイル
を読み込んで稼働情報をチェックし、稼働情報が「遊技
中」のものはP機ファイル内のカード番号から発行通し
番号を逆算し、それを用いてカードファイルを検索して
カード状態を「フリー」に書き換える(ステップS24
46〜S2450)。その後、P機ファイル内の稼働情
報を「フリー」に書き換えてから全パチンコ機について
終了したか否か判定し、イエスならコモンデータエリア
のデータ(設定値ファイル、停電フラグを含む)とカー
ドファイルP機ファイル、発行機ファイル、精算機ファ
イルをハードディスクHDDにセーブし、モードを「閉
店」に変更してからシステムダウンに到る(ステップS
2450〜S2453)。
【0490】停電メッセージ表示中ローカル処理装置4
13は、中央処理装置CPUへモードの問合わせを行な
い、モードが「閉店」になると、終了メッセージをCR
T表示装置411に表示させる(ステップS1142〜
S1144)。
【0491】図92には、中央処理装置CPUによるシ
ステムのエラー回復処理の手順を示す。
【0492】中央処理装置CPUは内部のタイマから3
0秒ごとに割込みが入ってくると、図92のエラー回復
処理を開始し、先ずモードが「営業中」か否か判定し
(ステップS2461)、営業中以外のときは何もせ
ず、営業中ならステップS2462へ進んでNAUステ
ータスを伝送アドレスファイルより読み出してNAUが
正常か異常かを示すビットNORMALが“0”(=異
常)になっているか否か判定する(ステップS246
2,S2463)。なお、NAUステータスのNORM
ALビットは、図68〜図71の初期化フロー中のステ
ップS2016,S2017で“回線テスト”パケット
に対する応答があったものが、“1”(=正常)にされ
るので、応答のないNAUのNORMALビットは
“0”のままになっている。
【0493】そこでNORMALビットが“0”と判定
すると、図93の(A)のNAU回復処理ステップS2
471〜S2475を実行する。一方、NAUステータ
スのNORMALビットが“1”ならステップS246
4へ進んでユニットファイル内のモニタ情報1を読み出
してトークンバス異常を示すビットが“1”になってい
るか調べる。そして、“1”なら図93の(B)のトー
クンバス回復処理ステップS2481〜S2486を実
行し、“0”なら次のステップS2466でモニタ情報
1内のホットコードエラーを示すビットが“1”になっ
ているか調べ、“1”なら図94のホットコード回復処
理S2491〜S2498を実行する。
【0494】一方、ステップS2466でノー(ホット
コードエラーなし)と判定すると、ステップS2467
へ進み、ここで、モニタ情報1内のユニット異常ビット
が“1”になっているか調べ、“1”なら図95のユニ
ット回復処理S2501〜S2509を実行する。
【0495】図93の(A)に示すNAU回復処理で
は、先ずNAUステータスのNORMALビットが
“0”になっているNAUに対して、“回線モニタチェ
ック”パケットを送信して、そのタイマをセットし、タ
イムオーバー前に応答“ACK”を受信したなら当該N
AUステータスのNORMALビットを“1”に変更し
てから割込表示コマンドをローカル処理装置413へ送
ってCRT表示画面上にNAU530が回復したことを
知らせるメッセージを表示させ、且つプリンタ408で
同様の内容をプリントアウトさせ、また一定時間内に
“ACK”が戻ってこなかったときには何もせずに元の
ルーチンへ戻る(ステップS2471〜S2476)。
【0496】図93の(B)に示すトークンバス回復処
理では、先ずトークンバス異常ビットが“1”になって
いるユニットに対して“ユニットモニタチェック”パケ
ットを送信してタイマをセットする(ステップS248
1,S2482)。それからタイムオーバーを起こす前
に応答“ACK”を受信したか否か判定し(ステップS
2483,S2484)、時間内に“ACK”を受信し
たときは当該ユニットファイル内のモニタ情報1のトー
クンバス異常ビットを“0”にクリアしてから当該ユニ
ットへ“リスタート”パケットを送信して再起動させる
(ステップS2485,S2486)。
【0497】図94に示すホットコード回復処理では、
先ずホットコードエラーのあったユニットへ“ユニット
復旧データ”パケットを送信してタイマをセットする
(ステップS2491,S2492)。それから、タイ
ムオーバーを起こす前に“ACK”を受信したなら、
“ユニット復旧データ”パケットに入れたホットコード
と、“ACK”パケットで返送されてきたホットコード
とを比較する(ステップS2493〜S2495)。
【0498】そして、ホットコードが不一致のときはス
テップS2498へ移行して当該ユニットファイル内の
モニタ情報1のホットコードエラービットに“1”を立
て、またホットコードが一致したときは当該ユニットへ
“リスタート”パケットを送信してから当該ユニットの
モニタ情報1のホットコードエラービットをクリアする
(ステップS2496,S2497)。
【0499】ステップS2496で“リスタート”パケ
ットを送信するのは、ステップS2491で送信した
“ユニット復旧データ”パケットを受信したユニットが
強制終了状態になるためである。
【0500】図95に示すユニット回復処理では、先ず
ユニット異常のあったユニットへ“ユニットモニタチェ
ック”パケットを送信してタイマをセットする(ステッ
プS2501,S2502)。それから、タイムオーバ
ーを起こす前に“ACK”を受信したなら“ユニット復
旧データ”パケットを送信して再びタイマをセットする
(ステップS2503〜S2506)。そして、このパ
ケット送信に対しても所定時間内に“ACK”が返って
きたときは、当該ユニットへ“リスタート”パケットを
送信して、ユニットを再起動させる(ステップS250
7〜S2509)。
【0501】図96には、閉店スイッチ422とそれに
続いてシステム終了スイッチ423をオンしたときの中
央処理装置CPUとローカル処理装置413の処理手順
を示す。
【0502】コンソール412上の閉店スイッチ422
がオンされると、ローカル処理装置413は、受付有効
スイッチ(表示メニュースイッチ、印字メニュースイッ
チおよび終了スイッチ)の一覧を示す閉店メニュー画面
を表示してから閉店要求コマンドを中央処理装置CPU
へ送信する(ステップS1151,S1152)。
【0503】このコマンドを中央処理装置CPUが受信
すると、P機ファイルを順番に読み込んで稼働情報が
「遊技中」か否かチェックし、「遊技中」のパチンコ機
の台番号を記憶してから全台について検索が終了したか
否か判定し、ノーならステップS2511へ戻って上記
手続きを繰り返す(ステップS2512〜S251
4)。
【0504】そして、全台について稼働情報のチェック
が終了したなら、ステップS2515へ移行して遊技中
のパチンコ機があったか否か判定し、あったらそのパチ
ンコ機の台番号をローカル処理装置413へ送信し、ま
た遊技中のパチンコ機がなければACKをローカル処理
装置413へ送信し、且つ全NAUへ“閉店”パケット
を送信してローカル処理装置413からのコマンド待ち
状態となる(ステップS2516〜2519)。
【0505】一方、ローカル処理装置413は台番号ま
たは“ACK”を受信すると、遊技中のパチンコ機があ
るときはシステム終了スイッチを無効にし、且つその遊
技中の台番号を表示してからノーマル表示画面(図12
2)へ変更してキー入力待ちとなる(ステップS115
3〜S1156)。オペレータが誤って営業中に閉店ス
イッチをオンしてしまった場合、この表示を見て誤りに
気付くことができる。また、遊技中のパチンコ機がない
ときは画面は変化しないので、システム終了スイッチ4
23をオンすると、図128のシステム終了画面(第1
〜第4行まで)を表示する(ステップS1157)。
【0506】この画面の指示に従ってテンキー425よ
り「1」を入力すると、ローカル処理装置413は中央
処理装置CPUへシステム終了要求コマンドを送信する
(ステップS1158)。中央処理装置CPUがこのコ
マンドを受信すると1日の営業データからなる日報ファ
イルを作成してハードディスクHDDにセーブし、停電
保存ファイルをハードディスクHDDから消去したの
ち、システム終了メッセージデータを送信する(ステッ
プS2520〜S2522)。これをローカル処理装置
413が受信して、システム終了画面上に電源をオフす
るように指示するメッセージ(図128の第7行目参
照)を表示する(ステップS1159)。
【0507】図97には、コンソール412上に設けら
れたカード復活スイッチ424をオンしたときのカード
復活処理の手順を示す。
【0508】カード復活スイッチがオンされると、ロー
カル処理装置413は、図129に示すようなカード復
活画面上にカードの番号の入力を促すメッセージ(第1
行〜第3行目)を表示する(ステップS1161)。こ
の画面を見て破損したカードの発行通し番号(カードに
印字されている)をテンキー425より入力すると、ロ
ーカル処理装置413は中央処理装置CPUへカード発
行通し番号を入れたカード復活データ要求コマンドを送
信する(ステップS1162)。すると、中央処理装置
CPUは送られてきたカード発行通し番号を使ってカー
ドファイルを検索して当該カードのデータを読込み、カ
ード状態が「遊技中」か否か判定する(ステップS25
31,S2532)。
【0509】ここで、カード状態が「遊技中」ならカー
ドファイル内の所在端末台番号を使ってパチンコ機ファ
イルを検索して当該パチンコ機のデータを読み込んでパ
チンコ機ファイル内の玉数、金額データを当該カードの
現在値とし、また、カード状態が「遊技中」以外のとき
はカードファイル内の玉数、金額データをカードの現在
値とし、それらの値をカードデータとしてカードファイ
ルから読み込んだ来歴データとともにローカル処理装置
413へ送信する(ステップS2533〜S253
6)。
【0510】すると、ローカル処理装置413は上記カ
ード復活画面(図129)上に、受信したカードデータ
と来歴を表示する(ステップS1163)。そこで、カ
ード復活スイッチ424を再度オンすると、カード復活
要求コマンドを送信する(ステップS1164)。この
コマンドを中央処理装置CPUが受信するとカード発行
装置700へ先ず、年月日、識別コード等の初期値を入
れた「初期値送信」ファンクションを送り、それに対す
る対応(「正常終了」ファンクション)を受信すると、
今度はカード番号とカード発行通し番号、発行時の金額
を入れた「カード復活」ファンクションを送り、復活カ
ードの発行処理を開始させる(ステップS2537〜S
2539)。カード発行装置700において復活カード
の発行が終了すると結果(正常終了ファンクション)を
送信してくるので、中央処理装置CPUはそれを受信し
てから復活終了をローカル処理装置413へ送信する
(ステップS2540,S2541)。すると、ローカ
ル処理装置413はカード復活画面上に結果を表示して
から画面をノーマル表示画面に変更する(ステップS1
165)。
【0511】なお、上記「カード復活」ファンクション
を受信したカード発行装置700は、発行年月日と発行
通し番号を印字し、再発行穴を開けた復活カードを発行
する(金額は印字しない)。
【0512】図98には、コンソール412の背面に設
けられたテストカードスイッチ437がオンされたとき
のテストカード発行処理の手順を示す。
【0513】テストカードスイッチ437がオンされる
と、ローカル処理装置413がCRT表示装置411の
画面上にテストカード発行メッセージを表示してから、
テストカード発行要求コマンドを中央処理装置CPUへ
送信する(ステップS1171,S1172)。
【0514】このコマンドを受信すると中央処理装置C
PUはカード発行装置700へ年月日、識別コード等の
初期値を入れた「初期値送信」ファンクションを送り、
それに対する応答(「正常終了」ファンクション)を受
信すると、「テストカード発行」ファンクションを送信
する(ステップS2542〜S2544)。カード発行
装置700におけるテストカードの発行処理が終了する
と、結果を送信してくるのでその結果を受信したのち、
テストカード発行終了をローカル処理装置413へ送信
する(ステップS2545,S2546)。すると、ロ
ーカル処理装置413はテストカードの発行結果をCR
T表示装置に表示させた後、表示画面をノーマル表示に
変更して終了する(ステップS1173)。
【0515】なお、カード発行装置700は「テストカ
ード発行」ファンクションを受信すると、発行年月日と
金額の代わりにテストカードなる文字を印字し、磁気記
録部MGにはテストカード発行ファンクションコードを
記録したテストカードを発行する(パンチ穴は穿孔しな
い)。
【0516】図99には、タイマ割込みによる営業統計
データの表示フローを示す。
【0517】この実施例の管理装置400では、タイマ
TMRから所定の周期で割込み信号が入ってくると図9
9の営業統計データ表示フローを開始し、先ずローカル
処理装置413が営業統計データ要求コマンドを中央処
理装置CPUへ送信する(ステップS1181)。この
コマンドを中央処理装置CPUが受信するとパチンコ機
ファイルを順番に読み込んで、先ず定時データで収集し
た稼働データのうち出玉数とアウト玉数と売上げの累計
を算出する(ステップS2551,S2552)。次
に、ファイル内の稼働情報を調べて「遊技中」なら遊技
台数を1だけ加算し、また、稼働情報が「打止中」なら
打止台数を1だけ加算する(ステップS2553〜S2
556)。
【0518】それから、全パチンコ機について検索が終
了したか判定し(ステップS2557)、ノーならステ
ップS2551へ戻って上記手続きを繰返し、全台につ
いて終了した時点で次のステップS2558で出玉数と
アウト玉数の累積値から割数(アウト玉数÷出玉数)
を、また遊技台数の累積値から稼働率(遊技台数÷パチ
ンコ機総台数)をそれぞれ算出してから、営業統計デー
タとして、売上げと割数、稼働率、打止台数をローカル
処理装置413へ送信する(ステップS2558,S2
559)。
【0519】一方、ローカル処理装置413は中央処理
装置CPUから営業統計データを受け取ると、CRT表
示装置411の表示中の画面(図122参照)の第20
行目にそれらのデータを表示させる(ステップS118
2)。
【0520】図100には、打止台表示処理の手順を示
す。
【0521】コンソール412上の表示メニュースイッ
チ428がオンされると、ローカル処理装置413はC
RT表示装置411に図130に示すような表示メニュ
ー選択画面を表示させる(ステップS1201)。
【0522】この画面を見ながらオペレータがテンキー
425により打止台表示を選択すると、ローカル処理装
置413が中央処理装置CPUに対して打止台表示デー
タ要求コマンドを送信する(ステップS1202)。こ
のコマンドを受信すると中央処理装置CPUはパチンコ
機ファイルを順番に読み込んで、ファイル内の稼働情報
が「打止中」になってるか調べ、「打止中」になってい
るものについてのみその稼働データのうち、打止回数と
出玉数、アウト玉数、差数、持玉数、売上および客数を
打止台データとして台番号とともにローカル処理装置4
13へ送信する(ステップS2561〜S2563)。
【0523】すると、ローカル処理装置413は各打止
台データを図131に示すように打止台表示画面上に1
台1行宛で順次表示させていく(ステップS120
3)。一方、中央処理装置CPUはパチンコ機ファイル
内の全台について打止台の検索を終了すると(ステップ
S2564)、表示データ終了をローカル処理装置41
3へ送信し、ローカル処理装置413がこれを受信する
とキー入力待ちとなる(ステップS2565,S120
4)。
【0524】図101には、特定台表示処理の手順を示
す。
【0525】コンソール412上の表示メニュースイッ
チ428がオンされると、ローカル処理装置413はC
RT表示装置411に図130に示すような表示メニュ
ー選択画面を表示させる(ステップS1211)。
【0526】この画面を見ながらオペレータがテンキー
により特定台表示を選択すると、ローカル処理装置41
3が中央処理装置CPUに対して特定台表示データ要求
コマンドを送信する(ステップS1213)。CRT表
示装置411上に、図132に示す特定台データ表示画
面の第1〜第3行目にカード番号を指定(入力)するよ
うに促すメッセージを表示させる(ステップS121
2)。
【0527】この画面を見ながらオペレータがテンキー
425よりカード番号を入力すると、ローカル処理装置
413は中央処理装置CPUへカード番号を入れた特定
台表示データ要求コマンドを送信する(ステップS12
13)。
【0528】中央処理装置CPUはこのコマンドを受信
すると、台番号から通し番号を算出し、その通し番号を
使ってパチンコ機ファイルを検索し該当パチンコ機の稼
働データを読み出す(ステップS2571,S257
2)。そして、この稼働データのうち打止回数と出玉
数、アウト玉数、差数、持玉数、売上げおよび客数をロ
ーカル処理装置413へ送信する(ステップS257
3)。すると、ローカル処理装置413は上記特定台デ
ータ表示画面(図132)の第5、第6行目に受信した
データを表示する(ステップS1214)。その後、中
央処理装置CPUからローカル処理装置413へデータ
終了コマンドを送信して終了する(ステップS257
4,S1215)。
【0529】図102には、パチンコ機全台のデータ表
示処理の手順を示す。
【0530】コンソール412上の表示メニュースイッ
チ428がオンされると、ローカル処理装置413はC
RT表示装置411に図130に示すような表示メニュ
ー選択画面を表示させる(ステップS1221)。
【0531】この画面を見ながらオペレータがテンキー
により全台表示を選択すると、ローカル処理装置413
が中央処理装置CPUに対して全台表示データ要求コマ
ンドを送信する(ステップS1222)。このコマンド
を受信すると中央処理装置CPUはパチンコ機ファイル
を順番に読み込んで、ファイル内の稼働データのうち打
止回数と出玉数、アウト玉数、差数、持玉数、売上げお
よび客数を台番号とともに送信する(ステップS258
1,S2582)。
【0532】すると、ローカル処理装置413はパチン
コ機全台のデータを図133に示すように全台表示画面
上に1台1行宛で順次表示させていく(ステップS12
23)。一方、中央処理装置CPUはパチンコ機ファイ
ル内の全台について検索を終了すると(ステップS25
83)、表示データ終了をローカル処理装置413へ送
信し、ローカル処理装置413がこれを受信するとキー
入力待ちとなる(ステップS2584,S1224)。
【0533】図103には、アウト玉数よりも出玉数の
方が多いいわゆる赤台(赤字台)のデータ表示処理の手
順を示す。
【0534】コンソール412上の表示メニュースイッ
チ428がオンされると、ローカル処理装置413はC
RT表示装置411に図130に示すような表示メニュ
ー選択画面を表示させる(ステップS1231)。
【0535】この画面を見ながらオペレータがテンキー
425により赤台表示を選択すると、ローカル処理装置
413が中央処理装置CPUに対して赤台表示データ要
求コマンドを送信する(ステップS1232)。このコ
マンドを受信すると中央処理装置CPUはパチンコ機フ
ァイルを順番に読み込んで(ステップS2591)、フ
ァイル内の差数が負(マイナス)か否か判定する(ステ
ップS2592)。そして差数が負のパチンコ機の稼働
データのみローカル処理装置413へ送信する(ステッ
プS2593)。
【0536】すると、ローカル処理装置413は各赤台
データを図134に示すように赤台表示画面上に1台1
行宛で順次表示させていく(ステップS1233)。一
方、中央処理装置CPUはパチンコ機ファイル内の全台
について赤台の検索を終了すると(ステップS259
4)、表示データ終了をローカル処理装置413へ送信
し、ローカル処理装置413がこれを受信するとキー入
力待ちとなる(ステップS2595,S1234)。
【0537】図104には、アウト玉数よりも出玉数の
方が少ないいわゆる黒台(黒字台)のデータ表示処理の
手順を示す。
【0538】この黒台表示フローは、図103の赤台表
示フローとほぼ同一の手順に従って行われる。異なるの
はステップS2592で差数が負か否か判定する代わり
に差数が正(プラス)か否か判定してプラスのパチンコ
機の稼働データのみ送信する(ステップS2612)点
のみである。表示画面の構成も図134の赤台表示画面
と同一である。
【0539】図105に発行機データ表示処理の手順
を、また図135にはこれによってCRT表示装置41
1上に表示される発行機データ表示画面の構成例を示
す。
【0540】この発行機データ表示処理フローは、図1
02のパチンコ機の全台データ表示処理フローとほぼ同
一の手順に従って実行される。台番号とともに発行機デ
ータとして画面に表示されるのは、受入金額と預り金
額、払出金額、発行回数およびモニタである。ここで、
モニタとはモニタ情報1に対応するものである。なお、
全発行機のデータ表示後に、それらの合計が第18行目
に表示される。合計データの算出は中央処理装置CPU
が行なう(ステップS2623)。
【0541】図106に精算機データ表示処理の手順
を、また図136にはこれによってCRT表示装置41
1上に表示される精算機データ表示画面の構成例を示
す。
【0542】この精算機データ表示処理フローは、図1
05の発行機のデータ表示処理フローとほぼ同一の手順
に従って実行される。台番号とともに精算機データとし
て画面に表示されるのは、精算金額、精算玉数、精算回
数およびモニタである。
【0543】図101には、パチンコ店全体の営業デー
タすなわち全ユニットに関する稼働データのうち主要な
ものについての合計を表示する営業データ表示処理の手
順を、また図137には、これによって表示される営業
データ表示画面の構成例を示す。
【0544】コンソール412上の表示メニュースイッ
チ428がオンされると、ローカル処理装置413はC
RT表示装置411に図130に示すような表示メニュ
ー選択画面を表示させる(ステップS1271)。
【0545】この画面を見ながらオペレータがテンキー
により営業データ表示を選択すると、ローカル処理装置
413が中央処理装置CPUに対して営業データ表示デ
ータ要求コマンドを送信する(ステップS1272)。
このコマンドを受信すると中央処理装置CPUはパチン
コ機ファイルを順番に読み込んで、稼働データのうち出
玉数とアウト玉数、差数および持玉数の各合計を算出す
る(ステップS2641〜S2643)。
【0546】次に発行機ファイルを順番に読み出して稼
働データのうち預り金額と発行回数の合計をそれぞれ算
出して(ステップS2644〜S2646)から、精算
機ファイルを順番に読み出して稼働データのうち精算金
額と精算玉数および精算回数の合計を算出する(ステッ
プS2647〜S2649)。しかる後、算出した合計
データを営業データとしてローカル処理装置413へ送
信し、全データを送信した後、表示データ終了コマンド
を送信する(ステップS2650,S2651)。
【0547】一方、ローカル処理装置413は、営業デ
ータを受信すると、図137に示す営業データ表示画面
をCRT表示装置411に表示させ、表示データ終了コ
マンドを受信してキー入力待ちとなる(ステップS12
73,S1274)。なお、上記営業データのうちカー
ド発行回数はカード発行枚数として、また精算回数はカ
ード精算枚数としてそれぞれ表示する。
【0548】図108には、特定カードのデータを表示
させる特定カードデータ表示処理の手順を示す。
【0549】コンソール412上の表示メニュースイッ
チ428がオンされると、ローカル処理装置413はC
RT表示装置411に図130に示すような表示メニュ
ー選択画面を表示させる(ステップS1281)。
【0550】この画面を見ながらオペレータがテンキー
425により特定カード表示を選択すると、図138に
示す特定カードデータ表示画面の第1〜第3行目に台番
号を指定(入力)するように促すメッセージを表示させ
る(ステップS1282)。
【0551】この画面を見ながらオペレータがテンキー
425より台番号を入力すると、ローカル処理装置41
3は中央処理装置CPUへ台番号を入れた特定カード表
示データ要求コマンドを送信する(ステップS128
3)。すると、中央処理装置CPUはカード番号からカ
ード発行通し番号を逆算し、その発行通し番号を使って
カードファイルを読み込み、カードファイル内のカード
状態が「遊技中」か否か判定する(ステップS2661
〜S2663)。そして、カード状態が「遊技中」以外
のときはカードファイル内の玉数および金額を当該カー
ドの現在値とし、またカード状態が「遊技中」のときは
カードファイル内のカード所在端末台番号を使ってパチ
ンコ機ファイルを検索して当該パチンコ機ファイル内の
データ(玉数、金額)をカードの現在値とする(ステッ
プS2664〜S2666)。カードファイルはカード
状態が遷移するときに書き換えられるので、遊技中にお
いてはカードファイル内の稼働データは現実の値と一致
しないためである。
【0552】次に、中央処理装置CPUはステップS2
664,S2666で決定したカード現在値をカードフ
ァイルから読み出したカード来歴データとともにローカ
ル処理装置413へ送信してから表示データ終了コマン
ドを送信する(ステップS2667,S2668)。す
ると、ローカル処理装置413は図138の特定カード
データ表示画面の第4行以下に、指定されたカードのデ
ータを表示させてから表示データ終了コマンドを受信し
てキー入力待ちとなる(ステップS1284,S128
5)。
【0553】図109には、発行した全カードに関する
データを表示させる全カード明細表示処理の手順を、ま
た図139には、それによって表示される全カード明細
表示画面の構成例を示す。
【0554】コンソール412上の表示メニュースイッ
チ428がオンされると、ローカル処理装置413はC
RT表示装置411に図130に示すような表示メニュ
ー選択画面を表示させる(ステップS1291)。
【0555】この画面を見ながらオペレータがテンキー
によりカード明細表示を選択すると、ローカル処理装置
413が中央処理装置CPUに対してカード明細表示デ
ータ要求コマンドを送信する(ステップS1292)。
このコマンドを受信すると中央処理装置CPUはパチン
コ機ファイルを順番に読み込んで、ファイル内の稼働情
報が「打止中」になってるか調べ、カード状態が「遊技
中」になっているか調べる(ステップS2671,S2
672)。そして、カード状態が「遊技中」以外のとき
はカードファイル内の玉数および金額を当該カードの現
在とし、またカード状態が「遊技中」のときはカードフ
ァイル内のカード所在端末台番号を使ってパチンコ機フ
ァイルを検索して当該パチンコ機ファイル内のデータ
(玉数、金額)をカードの現在とする(ステップS26
73〜S2675)。
【0556】次に中央処理装置CPUはステップS26
73,S2675で決定したカード現在値とカードファ
イルから読み出したカード状態およびカード所在端末台
番号をローカル処理装置413へ送信する(ステップS
2676)。
【0557】すると、ローカル処理装置413は、図1
09に示すように各カードのデータのうち残り金額と持
玉数と所在端末台番号またはカード状態をカード1枚宛
1行で表示していく(ステップS1293)。
【0558】一方、中央処理装置CPUは、ステップS
2676でカードデータを送信した後、カードの総発行
数を「1」だけ加算するとともにカードの残り金額と持
玉数の累計をそれぞれ算出し、さらに各カード状態にあ
るカードの枚数を算出した後、全カードについて終了し
たか否か判定する(ステップS2677,S267
8)。そして、未終了ならステップS2671へ戻って
上記手続きを繰返し、終了なら次のステップS2679
でカードの合計データをローカル処理装置413へ送信
して図139の全カード明細表示画面上に表示させた
後、表示データ終了コマンドを送信する(ステップS2
679,S2680,S1294,S1295)。
【0559】図110には、カードデータの合計を表示
させるカードデータ合計表示処理の手順を示す。
【0560】この合計表示処理は、図109に示すカー
ド明細表示処理とほぼ同一の手順に従って実行される
(ステップS1301〜S1304,S2681〜S2
689)。異なるのはステップS2676を省略つまり
各カードごとのデータを送信しないで、全カードの合計
データのみ送信する(ステップS2686)点のみであ
る。一方、これに対応してCRT表示装置411の画面
上に合計データ(図139の全カード明細表示画面の下
半分と同一)のみ表示させる。
【0561】図111には、中断中のカードのデータと
中断したパチンコ機の台番号を表示させる中断カードデ
ータ表示処理の手順を、また図140にはこれによって
CRT表示装置411に表示される中断カードデータ表
示画面の構成例を示す。
【0562】コンソール412上の表示メニュースイッ
チ428がオンされると、ローカル処理装置413はC
RT表示装置411に図130に示すような表示メニュ
ー選択画面を表示させる(ステップS1311)。
【0563】この画面を見ながらオペレータがテンキー
により中断カード表示を選択すると、ローカル処理装置
413が中央処理装置CPUに対して中断カード表示デ
ータ要求コマンドを送信する(ステップS1312)。
このコマンドを受信すると中央処理装置CPUはパチン
コ機ファイルを順番に読み込んで、ファイル内のカード
状態が「中断中」になっているか調べる(ステップS1
691,S1692)。ここで、カード状態が「中断
中」になっているものについては、当該カードの来歴デ
ータ欄i番目から読み出した時刻(中断発生時刻)とタ
イマの現在時刻とを比較して経過時間(差)を算出する
(ステップS2693)。
【0564】そして、この経過時間とカード番号および
カードデータのうち金額と持玉数、所在端末台番号およ
び来歴データ欄の中断時刻をローカル処理装置413へ
送信する(ステップS1694)。すると、ローカル処
理装置413は図140に示すように各カードのデータ
を1行宛表示させていく(ステップS1313)。ま
た、中央処理装置CPUはファイル内の全カードについ
て中断カードのデータ抽出が終了すると、表示データ終
了コマンドを送信し、ローカル処理装置413がこれを
受信するとキー入力待ちとなる(ステップS2695,
S2696,S1314)。
【0565】この実施例の管理装置400においては中
断カードデータを表示させることで中断中のパチンコ機
の中断経過時間があまりにも長くなっているパチンコ機
に対しては、管理装置400から“強制終了要求”パケ
ットを送り、次に“強制終了解除”パケットを送信する
ことで中断状態を解除させ、フリー状態へ移行させるこ
とができる。これによって、一人の遊技客が複数枚のカ
ードを使って複数のパチンコ機を専有する状態を回避
し、すべてのパチンコ機を多くの遊技客に解放し遊技の
公平を図ることが可能となる。しかも、この実施例のシ
ステムでは中断中のカードのデータをカードファイル内
に記憶しているので、中断中のパチンコ機を他の遊技客
に解放したとしても当該遊技客の利益は全く損なわれる
ことがない。なお、上記実施例では中断中のパチンコ機
の経過時間を中断カードデータ表示画面上に表示させる
ようにしているが、パチンコ機ファイルの中から稼働情
報が「中断中」になっているもののデータを表示させる
中断台表示処理と画面を用意し、中断中のパチンコ機フ
ァイル内のカード番号を用いてカードファイルより中断
時刻を読み出して経過時間を計算し、表示させるように
することも可能である。
【0566】なお、図示しないが上記実施例において
は、図133の全台表示画面のように表示すべきデータ
が多くて一画面に表示できない場合にはリターンキー4
26をオンすると、10行分ずつ表示文字列が上方へス
クロールされるようになっている。
【0567】図112は、図68〜図71の初期化フロ
ー中における乱数発生処理S2012と、これによって
得られた乱数を使ってカード番号を算出する図76のフ
ロー中のカード番号算出処理S2151のより具体的な
手順を連続して示してある。
【0568】乱数の発生は、先ず0以上10000以下
の乱数Aを発生する。具体的には、例えば営業日に当る
「月」と「日」と「現在時刻(1/100秒単位)の1
番下の桁の数」との和を求め、それを乱数1とする(ス
テップS2701)。
【0569】次に、プログラム言語たるFORTRAN
の命令の一つである乱数発生命令RND(n)を使って
(n)に上記ステップS1で発生した乱数1を入れて0
〜1の小数点表示された乱数(7ケタ以上)を生成し、
それを10倍して乱数2とする(ステップS270
2)。
【0570】それから、同じくFORTRANの命令I
NT(n)を使って乱数2の小数点以下を切り捨てる
(ステップS2703)。
【0571】しかる後、ステップS2704で上記乱数
Aが、0≦A≦10000なる条件を満たしているか、
すなわちAが0より大きく10000より小さいか調
べ、A<0またはA>10000のときはステップS1
へ戻って乱数Aの発生をやり直す。それから、ステップ
S2705で上記条件を満たす乱数Aに10000を加
える。これによって乱数Aは10000〜20000の
間のいずれか一つの数になる。そこで、次にFORTR
ANの命令MODを使って、乱数Aを整数「5」で割っ
た余りを求め、それを乱数Bとする(ステップS270
6)。従って、乱数Bは、0,1,2,3,4のいずれ
か一つの数字となる。
【0572】その後、カード購入パケット受信フロー中
においてカードの発行通し番号nにステップS2705
で得られた乱数Aを加算し、その加算結果Xを一次カー
ド番号とする(ステップS2707)。ただし、ここで
与えられる発行通し番号nは1〜12767までの数で
あり、カード発行枚数が12767枚を超えるようなカ
ードの発行は行なわないものとする。これによって、一
次カード番号Xは10001〜32767の間の数とな
る。Xの上限を32767としたのは、32767は2
進法において15ビットで表現できる一番大きな数だか
らであり、16ビットのデータを扱う後述の遊技システ
ムにおいて、最上位ビットに「1」の立つコードを、通
常の遊技カードと異質な特殊カード(テスト用カード)
のために予約しておくためである。
【0573】しかして、次のステップS2708では、
上記ステップS2707で得られた一次カード番号X
に、ビット操作命令等を使って最上位を除く1番目から
15番目までのビットの入替え処理を施してコード変換
を行なう。
【0574】ここでは、ビットの入替え規則として、予
め乱数Bに合わせて5種類の変換パターンを用意してあ
り、乱数Bに応じた変換パターンを実行しビットを入替
える。ビット入替えのパターンは15ビットの場合、
(15!−1)通り考えられるが、そのうち任意の5通
りを選択して、そのようなビット入替えを行なうプログ
ラムを作ってやればよい。ビット入替え数が多いほど実
行時間は長くなるが変換パターンは予測しにくくなる。
従って、好ましくは15ビットすべてが入れ替わるよう
なパターンを選択するのが良い。
【0575】〔表31〕に、乱数Bに対応したビット入
替えパターンの一例を示す。
【0576】
【表31】
【0577】次に、上記ビット入替えパターンを使った
カード番号の変換の実際を、乱数Aが14297、乱数
Bが2、発行通し番号nが635の場合を例にとって説
明する。この場合、一次カード番号Xは、X=A+nよ
り「14932」となる。これを16進数で表現すると
「3A54」となり2進数で表現すると「001111
0001010100」となる。この一次カード番号
を、乱数B=2に対応する3番目の変換パターンで変換
すると、次の〔表32〕のようになり、二次カード番号
は16進数表現で「1E13」、10進数表現で「76
99」となる。
【0578】
【表32】
【0579】一方、図76や図77〜図83のフロー中
において行われるカード番号よりカード発行通し番号を
算出する処理(ステップS2151,S2161,S2
181,S2201,S2221,S2241,S22
61,S2281)等の具体的方法は上記ステップS2
707,S2708の逆の操作であり、先ずカード番号
を2進数に変換してから各ビットを、乱数Bにより求ま
る変換パターン(〔表32〕参照)で逆変換してXを求
め、そのXから乱数Aを引いてやることで発行通し番号
を得ることができる。
【0580】次に、管理装置400に設けられたカード
発行装置700内のカード発行制御装置790およびカ
ードリーダ制御装置288におけるカード発行制御手順
を説明する。
【0581】なお、この実施例のカード発行装置700
においては、中央処理装置CPUはカード発行制御装置
790とのみ通信可能でカードリーダ制御装置288と
直接交信することはできない。つまり、カードリーダ制
御装置288はカード発行制御装置790との間でのみ
通信が可能である。そこで、中央処理装置CPUとカー
ド発行制御装置790との間の通信は、ファンクション
コードによって行ない、カード発行制御装置790とカ
ードリーダ制御装置288との間の通信はコマンドによ
って行なうようになっている。ちなみに中央処理装置C
PUからカード発行制御装置790に対するファンクシ
ョンコードとしては、カードCDの磁気記録部MGへ記
録すべき年月日コードと識別コードをカードリーダに対
して与えるための「初期値設定」ファンクション、カー
ドの発行を指令する「カード発行」ファンクション、カ
ードの復活を指令する「カード復活」ファンクション、
テストカードの発行を指令する「テストカード発行」フ
ァンクションおよび直前に送ってきたファンクションコ
ードの再送を要求する「再送要求」ファンクション、カ
ード発行制御装置790がカードリーダ制御装置288
から受け取ったカードリーダの状態を示すステータスの
送信を要求する「ステータス要求」ファンクションの6
種類の指令が用意されている。
【0582】ただし、このうち管理装置400において
使用されるのは「カード復活」ファンクションと「テス
トカード発行」ファンクションのみであり、他のファン
クションは発行機200に内蔵されるカード発行装置7
00のために用意されているものである。
【0583】また、カード発行制御装置790から中央
処理装置CPUに対するファンクションコードとして
は、リセット時に年月日や識別コード等の初期値を要求
する「初期値要求」ファンクション、指示された処理が
正常に終了したことを中央処理装置CPUに知らせる
「正常終了」ファンクションおよび逆に正常に処理が終
了しなかったことを知らせる「異常終了」ファンクショ
ン、中央処理装置CPUに対して直前に送ってきたファ
ンクションコードの再送を要求する「再送要求」ファン
クションとがある。発行機200ではその他に、ユニッ
トコントローラ299からの「ステータス要求」に対し
てカードリーダのステータスを送信するための「ステー
タス送信」ファンクションがある。
【0584】なお、特に限定されないが上記ファンクシ
ョンコードはSTXなる開始コードとETXなる終了コ
ードに挾まれて送信され、STXとETXとの間にはフ
ァンクションコードの他にステータスや送信したいデー
タが入ることもある。
【0585】具体的には、上記「正常終了」ファンクシ
ョンや「異常終了」ファンクションおよび「ステータス
送信」ファンクションの中に〔表33〕、〔表34〕に
示すようなカードリーダの状態を示す8ビットのステー
タス1、ステータス2の入る欄が設けられており、ファ
ンクションコードとともにステータスが中央処理装置C
PUへ送られる。
【0586】
【表33】
【0587】
【表34】
【0588】〔表33〕のステータス1において、搬送
部センサ異常ビットはカード発行装置700の走行位置
センサCPS2〜CPS6のいずれかが故障したときに
「1」が設定される。
【0589】一方、カード発行制御装置790からカー
ドリーダ制御装置288に対する通信コマンドとして
は、カードに磁気データを記録するように指示する「磁
気書込み」コマンドと、カードの磁気データやセキュリ
ティコードおよびパンチ穴の各情報を読み取って磁気デ
ータを送るよう指示する「磁気読込み」コマンドと、読
み取ったセキュリティデータを送るよう指示する「セキ
ュリティ要求」コマンドと、読み取ったパンチ穴データ
を送るよう指示する「パンチ穴要求」コマンドと、カー
ドリーダ内に保持されているカードのデータの再読取り
を指示する「リロード」コマンドと、カードにパンチ穴
を開けるように指示する「パンチ穴開け」コマンドと、
カードリーダ内のカードを前方の挿入口の方向へ排出す
るよう指示する「カード前方排出」コマンドと、カード
リーダ内のカードを後方へ排出するよう指示する「カー
ド後方排出」コマンドと、カード読取り指令を取り消す
ための「キャンセル」コマンドおよびカードリーダの状
態を示すステータス情報の送信を指示する「ステータス
要求」コマンドの9種類がある。
【0590】また、カードリーダ制御装置288は、カ
ード発行制御装置790から上記のようなコマンドを受
信すると、対応する処理を実行し、必ず応答を返すよう
になっている。その応答の種類としては、正常、通信異
常、コマンドエラー、磁気記録データ無し、磁気データ
読込み不能、磁気記録データ異常、セキュリティと磁気
データ不一致、企業コードまたは機器コード不一致、磁
気書込みエラー、パンチエラー、パンチ穴読取りエラ
ー、セキュリティ読取りエラー、パンチ屑満杯、モータ
異常、RAM異常、センサ異常、カードリーダ異常、カ
ード長エラー、カードジャムがある。
【0591】なお、特に限定されないが、上記コマンド
を示すコードはESCなる開始コードとCRなる終了コ
ードに挾まれて送信され、ESCとCRとの間にはコマ
ンドコードの他に送信するデータが入ることがある。ま
た、カードリーダ制御装置288からカード発行制御装
置790への応答は、STXなる開始コードとCRなる
終了コードとの間に上記エラーの種類を示すコードまた
はエラーコードと要求されたデータを挾んで送信するよ
うになっている。
【0592】図141には、管理装置400のカード発
行制御装置790におけるカード復活等の制御手順が示
されている。
【0593】カード発行制御装置790は、リセットが
かかると先ず内部メモリやレジスタ、I/Oポート等を
クリアして初期化した後、タイマ(ex.10秒)を設
定し、「初期値要求」ファンクションを中央処理装置C
PUに対して送信する(ルーチンRN101〜RN10
3)。次に、中央処理装置CPUからのファンクション
を受信したかチェックし、受信していなければルーチン
RN102で設定したタイマがオーバーしたか判定する
(ルーチンRN104,105)。そしてタイムオーバ
ーするまでルーチンRN104,105を繰り返し、タ
イムオーバーしたならルーチンRN102へ戻ってタイ
マを設定し直してから再度「初期値要求」ファンクショ
ンを送信する。最初に「初期値要求」ファンクションを
送った時点では、まだ中央処理装置CPUが受信の準備
が整っていない場合があり得るからである。
【0594】ファンクション送信後に、中央処理装置C
PUからのファンクションを受信すると、ルーチンRN
104からRN106へ移行して、受信したファンクシ
ョンが「初期値送信」ファンクションか否か調べ、ノー
ならルーチンRN107で「異常終了」ファンクション
を送信してからルーチンRN102へ戻って、「初期値
要求」ファンクションの再送信を行なう。先ず初期値を
もらってからカード発行等の具体的処理を正確に実行す
るためである。
【0595】ただし、管理装置400では初期化の際に
初期値を送ってくるのではなく、「カード復活」または
「テストカード発行」ファンクションの直前に「初期値
送信」ファンクションを送ってくる。
【0596】ルーチンRN106の判定で受信したファ
ンクションが「初期値送信」であったときは、ルーチン
RN108へ進み、ファンクションコードと一緒に送ら
れてきた年月日と識別コードとを内部メモリに記憶して
から同じく内部メモリに用意されたステータスレジスタ
の初期値未設定ビットをクリアし、「正常終了」ファン
クションを中央処理装置CPUへ送信する(ルーチンR
N109,RN110)。
【0597】しかる後、ルーチンRN111で中央処理
装置CPUからの次のファンクションの受信が有るのを
待ち、ファンクションを受信した時点でルーチンRN1
12〜RN115へ進み、いずれのファンクションを受
信したか判定し、「初期値送信」ファンクションであっ
たときは年月日、識別コードを記憶してから「正常終
了」ファンクションを送信し(ルーチンRN116,R
N117)、「カード復活」ファンクションであったと
きは、図142のカード復活処理を実行する(ルーチン
RN113)。また、受信したファンクションが「テス
トカード発行」であったときは、図示しないが、図14
2のカード復活処理と同一の手順に従ったテストカード
発行処理を実行する(ルーチンRN114)。ルーチン
RN112で再度「初期値送信」ファンクションか否か
判定しているのは、後述のエラー処理(図148参照)
実行後にルーチンRN111へ戻ってきた場合(符号V
1)を考慮したものである。
【0598】図142には、図141のフロー中におけ
るカード復活処理(テストカード発行処理と共通)の具
体的手順を示す。
【0599】カード発行制御装置790は、中央処理装
置CPUから「カード復活」ファンクションをまたは
「テストカード発行」ファンクションを受信すると、先
ず図143に示されているカード取出処理ルーチンRN
201〜RN212を実行してから図144のリーダ制
御処理ルーチンRN213〜RN227、図145のカ
ード反転処理ルーチンRN228〜RN243、図14
6の印字1処理ルーチンRN245〜RN266を実行
した後、図147のカード排出処理RN268〜RN2
80を実行してから、カード取出枚数を計数するカウン
タ795をカウントアップし、「正常終了」ファンクシ
ョンを送信する(ルーチンRN118,RN119)。
【0600】図143には、図142のカード復活(ま
たはテストカード発行)処理フロー中におけるカード排
出処理の具体的な手順を示す。
【0601】ここでは先ず、カード有無センサ703を
見てカードタンク701内にカードがあるか否か調べ
(ルーチンR201)、センサがオフすなわちタンクが
空のときは、ルーチンRN212へジャンプして内部メ
モリ内のステータス2の取出装置異常ビットを「1」に
設定してから、図148のエラー処理ルーチンへ移行す
る。
【0602】また、カードタンク701内にカードCD
があるときはルーチンRN201からRN202へ移行
してカードリーダ制御装置288へ「磁気書込み」コマ
ンドを送る。それから、タイマを設定した後、クラッチ
ソレノイド729をオンさせるとともに、取出モータ7
19を回転させる(ルーチンRN203,RN20
4)。これによってカードタンクからカードが1枚送り
出される。
【0603】次に、ルーチンRN203で設定したタイ
マがタイムオーバーしたか否かチェックし、ノーなら第
1走行位置センサCPS1がオンしたか調べる(ルーチ
ンRN205,RN206)。第1走行位置センサCP
S1がオフのときはルーチンRN206へ戻ってタイマ
のチェックを繰り返す。こうして、第1走行位置センサ
CPS1がオンするのを待ち、センサがオンする前にタ
イムオーバーになるとルーチンRN211へジャンプし
てステータス1の走行位置センサ1異常ビットを「1」
に設定し、続いてステータス2の取出装置異常ビットを
「1」に設定してから図148のエラー処理ルーチンへ
移行する。
【0604】一方、タイムオーバーする前に第1走行位
置センサCPS1がオンしたときは、ルーチンRN20
7へ進み、クラッチソレノイド729をオフしてカード
をタンクから送り出すローラ712へ取出モータ719
の回転力が伝わるのを止めさせてカードの2枚送りを防
止してから、再びルーチンRN203でセットしたタイ
マがタイムオーバーしたか否かチェックする(ルーチン
RN208)。それから、今度は第1走行位置センサC
PS1がオフしたか否か調べ、所定時間内にセンサがオ
フすれば、カードがカードタンク701から取り出さ
れ、正常に送り出されたと判断し、取出モータ719を
停止させて処理を終了し元のルーチン(図142)へ戻
る。なお、所定時間内に走行位置センサCPS1がオフ
しないときはカードが途中で詰まったと判断してルーチ
ンRN211へ移行し、ステータス1の走行位置センサ
1異常ビットをセットする。
【0605】図144には、図142のカード復活処理
フロー中におけるリーダ制御処理の具体的な手順を示
す。
【0606】このフローでは、先ずタイマを設定してか
ら、そのタイマがタイムオーバーを起こす前に、カード
取出処理フロー中のルーチンRN202で送信した「磁
気書込み」コマンドに対する応答があったか否かチェッ
クする(ルーチンRN213〜RN215)。そして、
時間内に応答がなかったときはルーチンRN227へジ
ャンプしてステータス2のカードリーダ異常ビットを
「1」に設定してから図148のエラー処理ルーチンへ
移行する。
【0607】また、所定時間内にカードリーダ制御装置
288からの応答を受信したときは、ルーチンRN21
6aへ進みその応答が正常か否かチェックし、異常があ
るとタイムオーバーのときと同様にルーチンRN227
へジャンプし、エラー処理を実行する。一方、応答が正
常なら受信ファンクションが「カード復活」ファンクシ
ョンか否か判定し(ルーチンRN216b)、イエスの
ときはカードリーダ制御装置288に対して再発行穴位
置を示すデータを、またノーすなわち受信ファンクショ
ンが「テストカード発行」のときは発行穴位置を示すデ
ータをそれぞれ入れた「パンチ穴開け」コマンドを送信
して、タイマをセットする(ルーチンRN217a,R
N217b,RN218)。それから、そのタイマがタ
イムオーバーを起こす前にカードリーダ制御装置288
からの応答があったか否かチェックする(ルーチンRN
219,RN220)。そして、時間内に応答がなかっ
たときはルーチンRN227へジャンプしてステータス
2のカードリーダ異常ビットを「1」に設定してから図
148のエラー処理ルーチンへ移行する。
【0608】また、所定時間内にカードリーダ制御装置
288からの応答を受信したときはルーチンRN221
へ進み、その応答が正常か否かチェックし、異常がある
とタイムオーバーのときと同様にルーチンRN227へ
ジャンプし、エラー処理を実行する。一方、応答が正常
ならカードリーダ制御装置288に対し「カード後方排
出」コマンドを送信してタイマをセットする(ルーチン
RN222,RN223)。それから、そのタイマがタ
イムオーバーを起こす前にカードリーダ制御装置288
からの応答があったか否かチェックする(ルーチンRN
224,RN225)。そして、時間内に応答がなかっ
たときはルーチンRN227へジャンプしてステータス
2のカードリーダ異常ビットを「1」に設定してから図
148のエラー処理ルーチンへ移行する。
【0609】また、所定時間内にカードリーダ制御装置
288からの応答を受信したときは、ルーチンRN22
6へ進みその応答が正常か否かチェックし、異常がある
とタイムオーバーのときと同様にルーチンRN227へ
ジャンプし、エラー処理を実行する。一方、応答が正常
なら元のルーチン(図142)へ戻る。
【0610】図145には、図142のカード復活処理
フロー中におけるカード反転処理の具体的な手順を示
す。
【0611】この処理では、先ず搬送モータ706を正
回転させてからタイマをセットし、このタイマがタイム
オーバーを起こす前に第2走行位置センサCPS2がオ
ンしたか否かチェックする(ルーチンRN228〜RN
231)。そして、時間内に第2走行位置センサCPS
2がオンしなかったときはルーチンRN242へジャン
プしてステータス1のジャム異常ビットに「1」を、ま
たルーチンRN243でステータス2のカード搬送異常
ビットに「1」をそれぞれ設定してから図148のエラ
ー処理ルーチンへ移行する。
【0612】一方、所定時間内に第2走行位置センサC
PS2がオンしたときは、ルーチンRN232,RN2
33へ移行してルーチンRN229で設定したタイマが
タイムオーバーを起こす前に第2走行位置センサCPS
2がオフしたか否かチェックする。第2走行位置センサ
CPS2がオフすれば、カードが走路切替片745を通
過したことになる。そこで、時間内に第2走行位置セン
サCPS2がオフしなかったときはルーチンRN242
へジャンプしてステータス1のジャム異常ビットに
「1」を、またルーチンRN243でステータス2のカ
ード搬送異常ビットに「1」をそれぞれ設定してから図
148のエラー処理ルーチンへ移行する。
【0613】また、所定時間内に第2走行位置センサC
PS2がオフしたときは、ルーチンRN234へ移行し
て新たにタイマを設定してから、搬送モータ706を逆
回転させる(ルーチンRN235)。これによって、カ
ードは逆方向に移送され、走路切替片745によって印
字装置750へ向かう走路へ誘導される。
【0614】搬送モータ逆転後、カード発行制御装置7
90は、ルーチンRN234でセットしたタイマがタイ
ムオーバーを起こす前に第2走行位置センサCPS2が
再びオンしたか否かチェックする(ルーチンRN23
6,RN237)。そして、時間内に第2走行位置セン
サCPS2がオンしなかったときはルーチンRN242
へジャンプしてステータス1のジャム異常ビットに
「1」を、またルーチンRN243でステータス2のカ
ード搬送異常ビットに「1」をそれぞれ設定してから図
148のエラー処理ルーチンへ移行する。
【0615】一方、所定時間内に第2走行位置センサC
PS2がオンしたときは、ルーチンRN238,RN2
39へ移行してルーチンRN234で設定したタイマが
タイムオーバーを起こす前に第2走行位置センサCPS
2がオフしたか否かチェックする。そして、時間内に第
2走行位置センサCPS2がオフしなかったときはルー
チンRN242へジャンプしてステータス1のジャム異
常ビットに「1」を、またルーチンRN243でステー
タス2のカード搬送異常ビットに「1」をそれぞれ設定
してから図148のエラー処理ルーチンへ移行する。さ
らに、所定時間内に第2走行位置センサCPS2がオフ
したときは、ルーチンRN240,RN241へ移行し
て、ルーチンRN234で設定したタイマがタイムオー
バーを起こす前に第3走行位置センサCPS3がオンし
たか否かチェックし、時間内にセンサがオンすれば元の
ルーチン(図142)へ戻る。
【0616】図146には、図142のカード復活処理
フロー中における印字処理の具体的な手順を示す。
【0617】ここでは、先ずタイマをセットしてから、
そのタイマがタイムオーバーを起こす前に第4走行位置
センサCPS4がオンしたか否かチェックする(ルーチ
ンRN245〜RN247)。第4走行位置センサCP
S4がオンする前にタイムオーバーを起こしたときはル
ーチンRN265,R266へジャンプして、ステータ
ス1のジャム異常ビットに「1」を設定し、またステー
タス2の印字装置異常ビットに「1」を設定してから図
148のエラー処理へ移行する。
【0618】また、タイムオーバーを起こす前に第4走
行位置センサCPS4がオンしたときは、ルーチンRN
248へ進んで印字用モータ751を回転させてから、
タイムオーバーを起こす前に第3走行位置センサCPS
3がオフしたか否かチェックする(ルーチンRN24
9,RN250)。ここで、タイムオーバーを起こすと
ルーチンRN265へジャンプしてエラー処理へ移行
し、所定時間内に第3走行位置センサCPS3がオフし
たときは、図145のルーチンRN235で駆動された
搬送モータ706を停止させてから、タイムオーバーを
起こす前に第4走行位置センサCPS4がオフしたか否
かチェックする(ルーチンRN251〜RN253)。
ここでタイムオーバーを起こしたときは上記と同様ルー
チンRN265へジャンプする。一方タイムオーバー前
に第4走行位置センサCPS4がオフしたときはルーチ
ンRN254へ進んで印字ヘッドの昇降モータ758を
180°回転させて、ヘッドを降下させる。それから、
受信したファンクションが「カード復活」か否か判定し
て(ルーチンRN255)、イエスなら印字ヘッド75
6で発行通し番号と年月日を、またノーすなわち「テス
トカード発行」ファンクションコードのときは年月日と
テストカードであることを示す「TEST」なる文字を
印字する(ルーチンRN256〜RN259)。
【0619】しかる後、ヘッド昇降モータ758を再び
180°回転させて印字ヘッド756を上昇させ、新た
にタイマをセットする(ルーチンRN261,RN26
2)。その後、このタイマがタイムオーバーを起こす前
に第5走行位置センサCPS5がオンしたか否かチェッ
クし(ルーチンRN263,RN264)、タイムオー
バーを起こしたときはルーチンRN265へ移行してス
テータス1のジャム異常ビットを「1」に、またステー
タス2の印字装置異常ビットに「1」を設定してから図
148のエラー処理へ移行する。一方、タイムオーバー
を起こす前に第5走行位置センサCPS5がオンしたと
きは元のルーチン(図142)へ戻る。
【0620】図147には、図142のカード復活処理
フロー中におけるカード排出処理の具体的手順が示され
ている。
【0621】この処理が開始されると、先ずカード導出
装置770内の導出ソレノイド779をオンさせて走路
切替部材777を下方へ回転させてから搬送モータ70
6の逆回転を開始させ、タイマをセットする(ルーチン
RN268〜RN270)。これによって、印字装置7
50から送り出されたカードは導出装置770内を通っ
てカード発行口202へ向かって移送される。そして、
ルーチンRN270でセットしたタイマがタイムオーバ
ーを起こす前に第5走行位置センサCPS5がオフした
ときは印字装置750内の印字用モータ751を停止さ
せる(ルーチンRN271〜RN273)。既にカード
が印字装置750から送り出されているからである。ま
た、第5走行位置センサCPS5がオフする前にタイム
オーバーを起こしたときはルーチンR279,RN28
0へ移行してステータス1のジャム異常ビットとステー
タス2のカード搬送異常ビットにそれぞれ「1」を設定
してから図148のエラー処理へ移行する。
【0622】上記ルーチンRN273で印字用モータ7
51を停止させた後は、再びルーチンRN270でセッ
トしたタイマをチェックし、タイムオーバーを起こす前
にカード発行口202の直前にある第6走行位置センサ
CPS6がオンしたときは導出ソレノイド779をオフ
させる(ルーチンRN274〜RN276)。第6走行
位置センサCPS6がオンする前にタイマがタイムオー
バーを起こしたときはルーチンRN279へ移行する。
【0623】ルーチンRN276で導出ソレノイド77
9をオフした後は、新たにタイマをセットして0.5秒
待ってから搬送モータ706を停止させる。上記0.5
秒は、搬送モータ706の回転速度との関係から決定さ
れるもので、カード導出装置770の搬送用ベルト77
2がカードをその全長L0に相当する距離だけ移動させる
のに充分な時間である。第6走行位置センサCPS6が
カードを検出した後0.5秒待つことによってカードは
カード発行口202から3分の2程度突出された状態で
停止する。第6走行位置センサCPS6は遊技客が手で
カードを発行口202より引き抜いた時点でオフとな
る。
【0624】図148には、図144〜図147の各処
理フロー中においてカードの位置を検出する各種センサ
CPS1〜CPS6等がオンまたはオフする前にタイム
オーバーを起こしたときに実行されるエラー処理の具体
的な手順が示されている。
【0625】この処理では、先ずカード発行装置700
内のすべてのモータ(取出モータ719、搬送モータ7
06、印字用モータ751およびヘッド昇降モータ75
8)を停止させてから「異常終了」ファンクションを中
央処理装置CPUへ送信する(ルーチンRN151,R
N152)。次に、中央処理装置CPUからファンクシ
ョンが送信されてきたか否か判定し(ルーチンRN15
3)、ファンクションを受信していないときは、カード
発行装置700内のセンサをチェックすることでエラー
が復旧したか否か判定し(ルーチンRN154)、復旧
していないときはルーチンRN153へ戻ることでエラ
ーが復旧するのを待つ。復旧を待っている間に、カード
発行装置700に詰まっていたカードが取り除かれるな
どしてエラー原因がなくなると、ルーチンRN155へ
移行してステータス1,2の各異常ビットを「0」にク
リアしてから、ルーチンRN156へ移行してカード取
出枚数とカード没収枚数を計数するカウンタ795,7
96を更新し、メイン処理フロー(図141)中のルー
チンRN111へ復帰する(符号V1参照)。
【0626】一方、ルーチンRN153,RN154で
エラーの復旧を待っているときに、中央処理装置CPU
からのファンクションを受信すると、ルーチンRN15
7へ移行して、その受信ファンクションが「ステータス
要求」ファンクションか否か判定し、イエスなら次のル
ーチンRN158で「ステータス送信」ファンクション
を送信してからルーチンRN153へ戻り再びエラーが
復旧されるのを待つ。このフローは発行機用カード発行
装置と共通のものであり、発行機のユニットコントロー
ラ290からの「ステータス要求」を想定して用意され
ているものである。また、エラー復旧待ち中に受信した
ファンクションが「ステータス要求」でなかったときは
ルーチンRN159で受信ファンクションが「初期値送
信」ファンクションか否か判定し、「初期値送信」であ
ったときはそのファンクション内の年月日と識別コード
を内部メモリに記憶し、「正常終了」ファンクションを
送信してルーチンRN153へ戻り、再びエラーの復旧
を待つ(ルーチンRN160,RN161)。
【0627】また、エラー復旧待ち中に受信したファン
クションが「ステータス要求」でも「初期値送信」でも
なかったときは、ルーチンRN159からRN152へ
戻って「異常終了」ファンクションを送信した後、エラ
ー復旧を待つ。
【0628】次に、カード発行制御装置790からの指
令に基づいたカードリーダ制御装置288によるカード
リーダ800の制御手順の一例を図149〜図170を
用いて説明する。なお、この実施例のフローは精算機3
00や発行機200にも管理装置400と同一のカード
リーダを使用した場合を想定していずれの制御フローと
しても共通に使用できるようになっている。
【0629】パチンコ機100の制御ユニット160内
のカードリーダに関する制御フローとの大きな違いは、
磁気コードの書込みとそのベリファイの制御フローを有
する点とカードをカードリーダの前方でなく後方へ排出
するフローを有する点である。
【0630】前述したように、カードリーダ制御装置2
88とカード発行制御装置790との間の通信は、前述
したようにコマンド送信によって行われるようになって
おり、カード発行制御装置790からカードリーダ制御
装置288に対する通信コマンドとしては、カードの磁
気データを記録するように指示する「磁気書込み」コマ
ンドと、カードの磁気データやセキュリティコードおよ
びパンチ穴の各情報を読み取って磁気データを送るよう
指示する「磁気読込み」コマンドと、読み取ったセキュ
リティデータを送るよう指示する「セキュリティ要求」
コマンドと、読み取ったパンチ穴データを送るよう指示
する「パンチ穴要求」コマンドと、カードリーダ内に保
持されているカードのデータの再読取りを指示する「リ
ロード」コマンドと、カードにパンチ穴を開けるように
指示する「パンチ穴開け」コマンドと、カードリーダ内
のカードを前方の挿入口の方向へ排出するよう指示する
「カード前方排出」コマンドと、カードリーダ内のカー
ドを後方へ排出するよう指示する「カード後方排出」コ
マンドと、カード読取り指令を取り消すための「キャン
セル」コマンドおよびカードリーダの状態を示すステー
タス情報の送信を指示する「ステータス要求」コマンド
の9種類がある。
【0631】このうち、「磁気読込み」と「リロード」
コマンドは発行機200では使用せず、「磁気書込み」
コマンドは精算機300や管理装置400では使用しな
い。なお、「磁気読込み」コマンドは、カードリーダ8
00に対し磁気データのみでなくカードの全てのデータ
の読取りを指示し、そのうち磁気データのみの送信を要
求するものである。セキュリティデータとパンチ穴デー
タに関してはそれぞれ別にデータ要求コマンドが用意さ
れている。
【0632】図149には、カードリーダ制御装置28
8による主たる制御の手順全体が、また図150〜図1
67には、その詳細な手順が、そして図168、図16
9および図170には、上記主制御とは別個に割込みに
よって発生する割込み処理の制御手順が示されている。
【0633】カードリーダ制御装置288は、リセット
がかかると、つまりリセット入力端子がロウレベルに変
化すると、図149に示すように先ず各種フラグやカウ
ンタ、バッファ、ワークエリア、レジスタ等の入った内
部メモリをクリアする(ルーチンR1101)。それか
ら、割込み発生時のスタックポインタを設定しI/Oポ
ートを初期化して入出力端子の状態を設定した後、機器
コード設定器MCSより設定コードを読み込んで記憶し
てから、カード搬送用のモータ807へ電源を供給する
リレーRLY1をオンさせる(ルーチンR1102〜R
1105)。
【0634】次に、エラー原因を表示するモニタ表示器
175を消灯状態に設定し、電源投入状態を示すパワー
オンランプLED21を点灯させた後、内蔵RAM内の
“カード挿入禁止”フラグに“1”を立てる(ルーチン
R1106〜R1108)。それから、受信バッファに
対してカード発行制御装置790からのコマンドの受信
を許可した後、コマンドを受信したか否か調べる(ルー
チンR1109,R1110)。ここで、受信コマンド
がないときは、ルーチンR1117へ移行して、“カー
ド挿入待ち”フラグが“1”に設定されているかチェッ
クし、“0”ならルーチンR1110へ戻ってコマンド
の受信を待ち、“カード挿入待ち”フラグが“1”のと
きは図150に示されているカード読込み処理を実行し
てからルーチンR1110へ戻る。カード読込み処理
は、「磁気読込み」コマンドを受信したときの処理と同
じである。
【0635】この実施例のフローチャートは、精算機3
00や管理装置400にもパチンコ機100や発行機2
00と同一のカードリーダ800を使用した場合に共通
に使用できるように設計されており、ルーチンR111
7から「カード読込み処理」への流れは、精算機300
や管理装置400における制御を意識したもので、この
発行機のフローにおいては、“カード挿入待ち”フラグ
はずっと“0”にされており、意味をなさない。
【0636】精算機300においては、“開店コード”
パケットの受信に基づいてカード精算制御装置312に
「カード受付可」ファンクションが送られて、カード精
算制御装置312から「磁気読込み」コマンドがカード
リーダ制御装置388に送られてくると、ルーチンR1
110で受信ありと判定されてルーチンR1111へ進
み、コマンド先頭の“ESC”が検出されてルーチンR
1118へジャンプしてR1121まで進みコマンドの
種類が判定されることで図150の磁気読込み処理へ移
行して、ルーチンR1202から更に図159のカード
読取処理を実行し、このフローの中で挿入検出スイッチ
がオフの間はカード読込みは行われず“カード未読込
み”フラグがセットされてルーチンR1203からR1
204へ移行して“カード挿入待ち”フラグをセットし
て図149のルーチンR1122→R1117へ移行
し、ここで再び図150の処理へ移行する。つまり、カ
ードが挿入されるのをずっと待ち、挿入時点で図160
のカード読取処理を実行するようになる。
【0637】一方、ルーチンR1110でコマンド受信
有りと判定し、ルーチンR111でその受信データがコ
マンドの先頭を示す“ESC”でないと判ったときは、
ルーチンR1112でそのコマンドが先に送られてきた
コマンドのキャンセルコマンド“CAN”であるか否か
判定する。キャンセルコマンド“CAN”は他の通信コ
マンドと異なり先頭コードESCと終端コードCSを有
さず、コマンドコードそのもので送られてくるのでこの
ような判定が行なえる。ルーチンR112で受信コマン
ドが“CAN”でなかったときはルーチンR1117へ
移行し、“CAN”であったときは次のルーチンR11
13へ進んで“カード挿入禁止”フラグを設定してから
カード保持ランプを消灯させ、送信バッファへ正常終了
を示すコードを設定してから図166の送信処理を実行
してそのコードをカード発行制御装置790へ送信した
後、“カード挿入待ち”フラグをクリアしてルーチンR
1110へ戻る。これによって、その前にカード発行制
御装置790から送信された「磁気読込み」コマンドに
よるカード挿入待ち状態がキャンセルされる。
【0638】その後、再びコマンドを受信してルーチン
R1111へ進み、ここでコマンド先頭コード受信と判
定すると、ルーチンR1118へジャンプしてその後の
コマンドの受信を禁止してからカードリーダのモニタ表
示器206を消灯させ、カードリーダ制御装置288の
受付状態を示すOKランプを消灯する(ルーチンR11
19,R1120)。それから、ルーチンR1121で
受信コマンドが前述した9つのコマンドのいずれかに該
当するかチェックし、該当しないときは、ルーチンR1
124でメモリ内にエラー情報として“コマンド異常”
を示すコードを書き込んでから図167のエラー処理ル
ーチンへ移行し、登録されたコマンドに該当していれば
それに対応した処理を実行してからOKランプを点灯さ
せ、ルーチンR1109へ戻って上記手順を繰り返す
(ルーチンR1122,R1123)。
【0639】図150には、「磁気読込み」コマンドを
受信したときの処理手順が、また図151には「リロー
ド」コマンドを受信したときの処理手順が示されてい
る。これらのコマンド処理はカード発行機200では無
縁であるので、説明は省略する。
【0640】図152には、「磁気書込み」コマンドを
受信したときのカードリーダコントローラ288の処理
手順を示す。
【0641】このコマンドを受信すると、先ず「磁気書
込み」コマンドとともにアスキーコードの形で送られて
きた磁気記録データを内部処理に適したバイナリコード
に変換して内部メモリの磁気データバッファに記憶して
から、当該磁気データバッファの先頭に磁気データの先
頭を示す先頭コードSTX(図4参照)を入れ、磁気デ
ータバッファ内の上記磁気記録データの次(磁気データ
数が20個のときは21個目)にデータの終わりを示す
ETXコードを入れる(ルーチンR1231〜R123
3)。次に、書込みを行なう磁気データ数(次のルーチ
ンで計算されるLRCを含め22個)を設定した後、セ
ーブした磁気データバッファから順次磁気記録データを
読み出すためのアドレスをアドレスカウンタに設定する
(ルーチンR1234,R1235)。
【0642】しかる後、ルーチンR1236で所定のレ
ジスタAにSTXのコード(0BH)を予め設定してお
いてから、ルーチンR1237〜R1244でレジスタ
Aのデータと次の磁気データとの排他的論理和を演算し
たものを再びレジスタAに入れていく処理を、磁気デー
タがなくなるまで繰り返すことで最後にレジスタA内に
全磁気データの誤り検査符号たるLRCコードが残るよ
うにしている。なお、ルーチンR1236で最初にレジ
スタAにSTXのコード(0BH)を設定しているの
で、最初の排他的論理和の演算(ルーチンR1238)
では同一データ同士を演算することになり、その結果は
オール“0”であり、STXをLRCの計算に含めなか
ったのと同じ結果が得られ、初期の目的を達成できる。
また、ルーチンR1237〜R1248の処理ではLR
Cの計算と同時に各読込みデータ内のオンビット
(“1”のビット)の数が奇数か偶数か判定し、偶数の
ときは各データ内のパリティビットを“1”に設定して
データバッファにセーブすることでパリティ(奇数パリ
ティ)ビットの付加も合わせて行なうようにしている
(ルーチンR1239〜R1241)。上記LRC、パ
リティビットの計算処理後は、磁気データバッファの最
後(24番目)にSTXを示すコードを入れる(ルーチ
ンR1245)。つまり、磁気データとETXおよびL
RCを2つのSTXコードで挾む形にする(図4参
照)。
【0643】次に、レジスタAに残ったデータ(LC
R)のオンビット数が偶数か奇数か判定し、偶数のとき
にのみパリティビットを“1”に設定してLRC自身に
もパリティビットを付加し、磁気データバッファ内の所
定の位置(23文字目)に入れる(ルーチンR1246
〜R1248)。
【0644】その後、図162に示されている書込み処
理(ルーチンR1301〜R1337)を実行して磁気
データとライトクロックの出力を行ない、図163のベ
リファイ処理(ルーチンR1341〜R1361)を実
行して磁気データが正しく書き込まれたか否かチェック
してから、ベリファイエラーが検出されたか否か判定し
(ルーチンR1249)、エラーがあったときはメモリ
内にエラー情報として磁気書込み異常を設定してから図
167のエラー処理ルーチンへ移行する(ルーチンR1
251)。また、ベリファイエラーがなかったときは送
信バッファへ“正常”応答コマンドを設定してから図1
66の送信処理(ルーチンR1421〜R1426)を
実行して図149のメインフローへ戻る。
【0645】図153には、カード発行制御装置790
からの「ステータス要求」コマンドを受信したときのカ
ードリーダ制御装置288の制御手順を示す。
【0646】「ステータス要求」コマンドを受信する
と、内部メモリ内に保持されている機器コードとステー
タス1の内容を送信バッファへ移し、送信バッファ内の
最終データの次の番地へコマンドの終了を示すコードC
Rを設定してから、送信データとしてSTXを設定して
先ずそれを送信する(ルーチンR1261〜R126
4)。しかる後、上記送信バッファのアドレスをカウン
タに設定してからそのアドレスを用いて送信バッファよ
り1バイトのデータを読み出してそれを送信した後、送
信バッファのアドレスを更新する(ルーチンR1265
〜R1268)。それから、CRコードを送信したか否
か判定し、ノーならルーチンR1266へ戻って次のデ
ータを送信し、CRコードの送信をもって「ステータス
要求」コマンドに対する処理を終了する(ルーチンR1
269)。
【0647】さらに、図154では、「パンチ穴要求」
コマンドを受信したときの制御手順をまた、図155に
は「セキュリティ要求」コマンドを受信したときの制御
手順をそれぞれ示す。これらのコマンドに対する応答処
理(R1271〜R1279およびR1281〜R12
89)の手順は、図153の「ステータス要求」コマン
ドに対する応答処理と全く同一である。異なるのは、最
初に送信バッファへ機器コードとステータス1の内容の
代わりにカードから読み取られて内部メモリ内に保持さ
れているパンチ穴データまたはセキュリティデータを移
しておく点のみである。
【0648】さらに、図156には、カード発行制御装
置790から「パンチ穴開け」コマンドを受信したとき
のカードリーダ制御装置288の制御手順を示す。
【0649】このコマンドを受信すると、コマンドとと
もに送られてきた穴開け箇所を示すデータ(この場合に
は発行穴)に基づいて、初期化ルーチン等でRAM内に
設定したパンチ穴位置に基づいて基準位置からの距離を
ROMから読み出して、バッファに記憶(ルーチンR1
291)した後、図165の穴開け処理(R311〜R
352)を実行する。それから“パンチOK”フラグを
チェックして穴開けが確実に行われたか判定し(ルーチ
ンR1292)、イエスなら送信バッファへ正常応答コ
マンドを設定してから(ルーチンR1293)、図16
6の送信処理を実行し、ノーならステータス1のパンチ
不良ビットに“1”をセットして、エラー情報にパンチ
異常を書き込んでから図167のエラー処理ルーチンへ
移行する(ルーチンR1294,R1295)。
【0650】図157には、「カード後方排出」コマン
ドを受信したときのカードリーダ制御装置288におけ
る制御手順を示す。
【0651】このコマンドを受信すると先ず1秒タイマ
を設定してからモータ807を高速で正回転させる(ル
ーチンR1401,R1402)。それから、ルーチン
R1401で設定したタイマがタイムオーバーを起こし
たかチェックし、続いてカードリーダ内の最も後方の位
置検出センサSNS4がオンしたか否か調べる(ルーチ
ンR1403,R1404)。そして、位置検出センサ
SNS4がオフする前にタイムオーバーを起こしたな
ら、ルーチンR1413へジャンプしてモータ807を
停止させてから全センサがオフしているか調べる(ルー
チンR1414)。
【0652】ここで、カードリーダ800内のセンサの
うち一つでもオンしていればステータス1のカードジャ
ムビットに“1”を設定し、エラー情報としてのカード
ジャムエラーを書き込んでから図167のエラー処理ル
ーチンへ移行する。なお、ルーチンR1414ですべて
のセンサがオフしていたときは排出終了とみなしてルー
チンR1407へジャンプする。
【0653】一方、ルーチンR1401で設定したタイ
マがタイムオーバーを起こす前に位置検出センサSNS
4がオフしたときは、0.4秒待ってからモータ807
を停止させる(ルーチンR1403)。カードリーダ後
方のカード反転装置740が駆動され、カードリーダ8
00から送り出されたカードがカード反転装置740に
よって搬送され始めるのを待つためである。
【0654】モータ807を停止した後は、ステータス
1のカードジャムビットをクリアし、図163のルーチ
ンR1351で設定した“ベリファイエラー”フラグを
クリアしてからカード保持LEDを消灯する(ルーチン
R1407〜R1409)。しかる後、“カード挿入禁
止”フラグをセットして次のカードの挿入を禁止してか
ら、送信バッファへ“正常”応答コマンドのコードを設
定した後、図166の送信処理を実行する(ルーチンR
1410,R1411)。
【0655】図158には、カード発行制御装置790
から「カード前方排出」コマンドを受信した場合のカー
ドリーダ制御装置288の処理手順を示す。
【0656】この処理は、カード精算機300において
必要なため用意されたフローであり、カード発行機20
0においては実行されないので説明は省略する。
【0657】また、図159,図160には、図150
の「磁気読込み」コマンド受信フロー中におけるカード
読取処理とパリティ、LRC検査処理の具体的手順が、
さらに、図161には、図151の「リロード」コマン
ド受信フロー中における磁気処理の具体的手順が示され
ているが、これらの処理もカード精算機において実行さ
れ、カード発行機では実行されないので説明は省略す
る。
【0658】一方、図162には、図152のフロー中
における書込み処理の具体的手順を示す。
【0659】この処理では、先ずカードの後端をカード
リーダ800の入口側の位置検出センサSNS1の位置
まで移動させてから、磁気データの数(ex.24個)
をカウンタにセットする(ルーチンR1301,R13
02)。このときカードの先頭は磁気ヘッド821の位
置まで達していない。それから、磁気記録データの入っ
た磁気データバッファの先頭アドレスをアドレスカウン
タに設定した後、モータ807を高速回転させ磁気ヘッ
ド821に対するライト許可信号をオン(ハイレベル)
にする(ルーチンR1303〜R1305)。その後、
磁気記録部MGのトラックTRC2の先頭と終端に無デ
ータの領域を設けるための消去データ“0”を設定し、
200m秒のタイマをセットしてから、“書込割込み”
フラグを“1”にセットして806μ秒ごとの書込割込
みを開始させる(ルーチンR1306〜R1308)。
書込割込みはモータ807の回転を検出するエンコーダ
からの検出信号によって806μ秒(カード搬送スピー
ドを300mm/sとした場合)ごとに入ってくるように
なっている。
【0660】次に、ルーチンR1307でセットしたタ
イマをチェックしてから、ライトクロックデータを反転
し“書込み待ち”フラグを“1”にセットして、このフ
ラグが図170の書込割込み処理で“0”にクリアされ
るのを待つ(ルーチンR1309〜R1312)。そし
て、磁気ヘッド821の少し後方位置に配置された位置
検出センサSNS3がオンしたか否かチェックして(ル
ーチンR1313)、オフならルーチンR1309へ戻
って、センサSNS3がオンするまで上記手順を繰り返
す。上記ループを繰り返すことにより、806μ秒に一
度ずつ書込割込みが実行される度に、ライトクロックデ
ータが反転される。これによって、磁気ヘッド821に
よるカードの磁気部への磁化方向が806μ秒ごとに反
転され、2倍の1.612m秒を1周期とするクロック
データがカードのトラックTRC1に書き込まれる。な
お、上記位置検出センサSNS3は、このセンサがカー
ドの末端を検出したときに磁気ヘッドがトラックTRC
2のSTXコード書込み開始位置にくるように取付け位
置が決定されており、センサSNS3がオンすると、次
のルーチンR1314へ進み磁気データの書込みを開始
する。なお、このセンサSNS3がオンする前にルーチ
ンR1307でセットしたタイマがタイムオーバーを起
こすと、カードが詰まったと判定して、ルーチンR13
09からR1336へジャンプしステータス1のカード
ジャムビットに“1”を立てて、エラー情報にカードジ
ャムを書き込んでから図167のエラー処理ルーチンへ
移行する(ルーチンR1337)。
【0661】タイムオーバーを起こす前に位置検出セン
サSNS3がオンすると、ルーチンR1314へ進ん
で、先ず各データ(パリティを含む)のビット数(5ビ
ット)をカウンタにセットしてからルーチンR1303
で設定したアドレスを用いて磁気データバッファ内から
1バイト(8ビット)の磁気記録データを読み込んで並
−直変換手段としてのシフトレジスタへ入れ、アドレス
カウンタをインクリメントする(ルーチンR1315,
R1316)。それから、出力バッファ内のデータを2
ビットさらに1ビット計3ビット左へシフトさせる(ル
ーチンR1317,R1318)。これによってシフト
レジスタの左端に5ビットの磁気データの最上位ビット
がくる。
【0662】そこで次に、ルーチンR1319で上記シ
フトレジスタの左端にきたビットがオンすなわち“1”
か否か判定し、“0”なら次のルーチンR1320でラ
イトデータを反転し、“1”なら反転しないでルーチン
R1321へジャンプする。これによって、NRZI方
式の書込み信号を形成して、出力させることができる。
【0663】また、ライトデータの出力に続いて、前記
ルーチンR1310〜R1312で行なったのと同一の
手順でライトクロックの出力も実行する(ルーチンR1
321〜R1323)。このうち、ライトデータはカー
ドの第2トラックTRC2に、またライトクロックは第
1トラックTRC1にそれぞれ書き込む。
【0664】上記1ビットのデータの出力後、ビットカ
ウンタをデクリメントしてカウンタが「0」になったか
判定し、「0」でないときはルーチンR1318へ戻っ
てシフトレジスタ内の磁気データを1ビットだけ左へシ
フトしてその出力を行なう処理をビットカウンタが
「0」になるまで繰り返すことで、5ビットのパラレル
磁気データがシリアルなライトデータに変換され出力さ
れる(ルーチンR1324,R1325)。
【0665】そして、1バイトの磁気データの出力が終
了すると、ルーチンR1326へ進んで、磁気データ数
を一つ減算してからルーチンR1314へ戻って次の磁
気データの並−直変換と出力を繰返し行なって、全磁気
データの出力が終了したならルーチンR1328へ移行
する(ルーチンR1327)。
【0666】ルーチンR1328では100m秒のタイ
マをセットしてから、前記ルーチンR1309〜R13
13と同一の手順に従って位置検出センサSNS4がオ
ンするまで、ライトクロックデータの出力を行なう(ル
ーチンR1329〜R1333)。つまり、カードの第
1トラックTRC1には、第2トラックTRC2へ磁気
データの最終データとしてのSTXコードを書き込んだ
後も、カード終端までクロックデータを書き続けるよう
になっている(図4参照)。なお、第2トラック側は磁
気データの書込み終了後は磁気データは反転されないの
で磁化の向きは一定にされ、データの消去状態になる。
【0667】一方、ルーチンR1329でタイマオーバ
ーを起こす前に位置検出センサSNS4がオンになった
ならルーチンR1334へ進み、磁気ヘッド821への
ライト許可信号をオフ(ロウレベル)にしてからモータ
807の回転を停止させて終了する(ルーチンR133
5)。また、位置検出センサSNS4がオンする前にル
ーチンR1328でセットしたタイマがタイムオーバー
を起こすと、ルーチンR1336へジャンプして、ステ
ータス1とエラー情報にカードジャムを設定してから図
167のエラー処理ルーチンへ移行する。
【0668】図163には、図162の書込み処理に続
いて行われるベリファイ処理の具体的な手順が示されて
いる。
【0669】ここでは、先ずカードCDの後端がカード
リーダ800内の第1位置検出センサSNS1によって
検出されるまでモータ807を逆転させてカードを後退
させてから、1秒タイマをセットする(ルーチンR13
41,R1342)。それから、モータ807を高速正
回転させ、磁気データ数(ここではLRCの次のSTX
コードはチェックしないので23個でよい)を設定し、
アドレスカウンタに磁気データバッファの2番目のアド
レスをセットする(ルーチンR1343〜R134
4)。最初のSTXコードをベリファイの対象から外す
ためである。
【0670】アドレス設定後、図164の1ビット読込
処理を実行してルーチンR1346で読み込まれワーク
エリアに格納されたデータがSTXコードと一致したか
判定し、一致するまで待ち、一致した時点で次のルーチ
ンR1347へ進む。ルーチンR1347ではビットカ
ウンタに5ビットを設定してから図164の1ビット読
込み処理で磁気データの1ビットを読み込んでワークエ
リアの最下位ビットに入れてシフトさせてからビットカ
ウンタをデクリメントし、これをビットカウンタが
「0」になるまで、つまり5ビット読み込むまで繰り返
す(ルーチンR1347〜R1349)。
【0671】それから、ルーチンR1345でカウンタ
に設定したアドレスを用いて磁気データバッファから読
み出した磁気データとカードから読み出されてシフトレ
ジスタに入っている磁気データとを比較する(ルーチン
R1350)。ここで、2つのデータが一致しないとき
はルーチンR1351でエラー情報にベリファイエラー
を設定してから、またデータが一致したときはルーチン
R1350からR1352へジャンプして磁気データバ
ッファのアドレスカウンタをインクリメントし、磁気デ
ータ数を「1」減算して、磁気データ数が「0」になる
まで上記ルーチンR1347〜R1353を繰り返す
(ルーチンR1354)。
【0672】そして、磁気データ数が「0」になったな
らば、ルーチンR1355へ進んで1ビットの読取りラ
ッチをクリアして読取ったデータを消去してから、ルー
チンR1342でセットした1秒タイマがタイムオーバ
ーを起こしたか判定し(ルーチンR1356)、また、
次のルーチンR1357では位置検出センサSNS4が
オンになったか判定する。タイムオーバーを起こす前に
位置検出センサSNS4がオンになったときはルーチン
R1358へ進み、ステータス1のカードジャムビット
をクリアしてからモータ807を停止させる(ルーチン
R1359)。
【0673】一方、位置検出センサSNS4がオンする
前にタイムオーバーを起こすと、ステータス1の“カー
ドジャム”ビットに“1”をセットしてからエラー情報
にカードジャムを書き込んだ後、図167のエラー処理
ルーチンへ移行する(ルーチンR1360,R136
1)。
【0674】図164には、図163のベリファイ処理
フローおよび図163の磁気処理フローに共通の1ビッ
ト読込処理の具体的手順を示す。
【0675】この処理では、先ず1ビットの読取りラッ
チをクリアしてから(ルーチンR581)、カードリー
ダ内の各センサSNS1〜SNS4の出力に基づいてカ
ードのサイズの検査を行なう(ルーチンR582〜R5
88)。それから、ルーチンR581でクリアした読取
ラッチ内に磁気データがラッチされているかチェック
し、入っていればそのラッチデータの転送先となるワー
クエリアを左に1ビットだけシフトさせて最下位ビット
0に上記ラッチのデータを移して終了する(ルーチンR
589〜R590)。
【0676】なお、この実施例のカードリーダ800は
第1と第3の位置検出センサSNS2,SNS3間の距
離L3が正規のカード長L0よりも長く、第2と第3の位置
検出センサSNS1,SNS3間の距離L4が正規のカー
ド長L0よりも短くなるようにセンサ間距離が設定されて
いる(図32参照)。そこで、図164に示す1ビット読
込み処理中において第1〜第3の位置検出センサSNS
1〜SNS3の出力をチェックすることでカードサイズ
の不良を検出するようになっている(ルーチンR584
〜R587)。
【0677】図165には、図156の「パンチ穴開
け」コマンド受信フローにおける穴開け処理の具体的手
順が示されている。
【0678】この穴開け処理では、先ずカードCDをカ
ードリーダ800の一番奥まで移動(ルーチンR31
1)して“パンチOK”フラグをクリア(ルーチンR3
12)した後、モータを逆転させてタイマ(3秒)を起
動させ(ルーチンR313)、“移動量検出”フラグを
セットしてから移動量カウンタをクリアする(ルーチン
R314〜R318)。そして“タイマ2動作”フラグ
をセットしてタイマ割込みを許可し、タイマ割込みによ
り移動量を検出してパンチ穴開け位置に達したところで
モータの回転を停止させ(ルーチンR319〜R32
2)、モータが完全に止まるのを待つため150m秒間
待機(ルーチンR323)してからパンチ装置820を
作動させる(ルーチンR324〜R327)。上記ルーチ
ンR323〜R327を2回繰り返して穴開けを確実に
してから(ルーチンR328)、移動量カウンタをクリ
アしてモータを高速で逆転させて開口したパンチ穴がパ
ンチ穴検出センサSNSpに対向する方向へカードCD
を動かす。そして、パンチ穴検出センサがオンしている
か判定し、正規の位置にパンチ穴が開いているときは
“パンチOK”フラグをセットしてから、第1の位置検
出センサSNS1がオンしてカードの後端を検出したと
ころでタイマ割込みを停止させるとともにモータを停止
させる(ルーチンR329〜R340)。
【0679】上記ルーチンにおいてカード移動中にタイ
ムオーバを起こすとカードのジャム(紙づまり)が発生
したと判定し、それぞれエラー処理に入るようになって
いる(ルーチンR315,R332)。
【0680】図166には、図152の「磁気書込み」
コマンド受信時の処理フロー、図156の「パンチ穴開
け」コマンド受信時の処理フロー、図157の「カード
後方排出」コマンド受信時の処理フローおよび図158
の「カード前方排出」コマンド受信時の処理フロー中に
おける応答コマンドの送信処理の具体的手順を示す。
【0681】送信処理では、先ず受信バッファに対し受
信を禁止してから送信バッファの先頭アドレスをカウン
タに設定する(ルーチンR1421,R1422)。
【0682】次に、上記各フロー中において送信バッフ
ァ内にセーブされた送信データを1バイト読み込んで送
信した後、送信バッファのアドレスカウンタをインクリ
メントする(ルーチンR1423,R1424)。しか
る後、応答コマンドの終了を示すコードCRを送信した
か判定して(ルーチンR1425)、未だならルーチン
R1423へ戻って次の1バイトデータを順次送信し、
“CR”コードを送信したなら受信バッファに対して受
信許可を与えてから、元のルーチンに戻る(ルーチンR
1426)。
【0683】一方、図167には、図149や図150
〜図158および図159〜図165の各処理フロー中
においてエラーが発生した場合に実行されるエラー処理
の具体的手順が示されている。
【0684】このエラー処理では、前記各フロー中で発
生したエラーの内容に応じて書き込まれたエラー情報に
対応するモニタ表示データすなわちエラー表示符号
(〔表8〕参照)を内部メモリから読み出してそれをモ
ニタ表示器175に出力してエラーの種類を表示させる
(ルーチンR1131,R1132)。それから、OK
ランプを消灯し、“書込み禁止”フラグに“1”を立て
て磁気データの書込み処理を禁止してからタイマ2割込
みを停止させて磁気読込み処理も禁止する(ルーチンR
1133〜R1135)。しかる後、カードリーダ80
0内のモータ807を停止させてからシャッタソレノイ
ド809をオフしてシャッタを閉じてカードの進入を禁
止した後、エラーの種類に対応した応答コード(〔表
7〕右欄参照)を送信(ルーチンR1136〜R113
8)して、図149のメインフロー中のルーチンR11
09へ戻る(符号V2参照)。
【0685】次に、図168,図169には、読出し割
込みが、また図170には、書込み割込みが入った場合
の処理の手順が示されている。
【0686】既に述べたように、この実施例のカードリ
ーダ800では、モータ807の回転速度を検出するセ
ンサ832からの検出信号が割込み信号としてカードリ
ーダ制御装置288に入力されており、図159のカー
ド読取処理フロー中におけるルーチンR524でコント
ローラ内部の“タイマ2動作”フラグが“1”にセット
されたときにこの信号が入ってくると、図168,図1
69のタイマ2割込み処理を実行し、図162の書込み
処理フロー中におけるルーチンR1308で“書込割込
み開始”フラグがセットされると、図170の書込割込
み処理を実行するようになっている。
【0687】なお、速度センサ832はモータ807の
回転軸に取り付けられたロータリエンコーダ817に対
向して設けられており、回転速度にかかわらずカードが
0.1mm移動するごとに割込み信号が入ってくる。
【0688】タイマ2割込み処理では、先ずルーチンR
701で“セキュリティ読取”フラグと“パンチ穴読
取”フラグを見ていずれも“0”のときは移動量検出モ
ードとなり、ルーチンR710へ移行し、移動量カウン
タをインクリメントして割込み処理を終了する。なお、
移動検出モードとなるのは、図161の磁気処理中(ル
ーチンR572)および図165の穴開け処理中(ルー
チンR317)において基準となる位置からのカードの
移動量を知りたい場合であり、“セキュリティ読取”フ
ラグおよび“パンチ穴読取”フラグをクリアすることに
より移動量検出モードが設定される。
【0689】また、タイマ2割込み処理に入って“移動
量検出”フラグが“0”のときはルーチンR702へ進
み移動量カウンタをインクリメントしてから、ルーチン
R703で“セキュリティ読取中”フラグがセットされ
ているかチェックし、セットされていればルーチンR7
04へ進み移動量が4.8mm以上になったか判定する
(“セキュリティ読取中”フラグが“0”のときは図1
69のパンチ穴読取りルーチンへ移行する)。
【0690】“セキュリティ読取中”フラグがセットさ
れるのは、図159のカード読取り処理中のルーチンR
523でパンチ穴センサSNSpがオンしたときであ
り、このときセキュリティコード読取センサ810aは
カードのセキュリティ領域(TF)の始端に位置する。
しかして、最初のセキュリティマークはセキュリティ領
域の始端から4.8mm以上離れた位置に設けられる。そこ
で、ルーチンR704で移動量が4.8mm以上になったと
判定しているのである。4.8mm以下の場合は割込み処理
を終了し、次のタイマ2割込みで再び移動量カウンタを
インクリメントする。
【0691】そして、移動量が4.8mmに達すると、ルー
チンR711へ移行し、そこで先ず移動量とルーチンR
519でRAM内に設定された読取範囲とを比較し、読
取範囲内であればセキュリティのコード読取センサがオ
ンになっているか判定し、オンならばセキュリティコー
ドの幅を計数するカウンタをインクリメントして割込み
処理を終了する(ルーチンR712,R713)。そし
て、コード読取センサがオフになった時点でカウンタの
値を調べ(ルーチンR714)セキュリティコードの幅
が“0”ならコードなしと判定し、割込み処理を終了す
る。一方、セキュリティの幅が“0”でなければカウン
タの幅をバッファに移してからカウンタをクリアし、セ
キュリティ幅が0.5mm以上あるか否か判定する(ルーチ
ンR715,R716)。ここで、幅が0.5mm以下なら
異常とみなし、0.5mm以上ならシフトレジスタとして動
作されるセキュリティバッファの最上位(または最下
位)ビットに“1”を立てる。
【0692】それから、次のタイマ割込みに入ってルー
チンR711で読取範囲から外れたときは1番目のコー
ドの読取り終了としてルーチンR721へ移行しセキュ
リティ読取数(カウンタ)を減算する。そして、読み取
ったコードを記憶するセキュリティバッファをルーチン
R723で1ビットだけシフトしてから読取範囲をセキ
ュリティコードのピッチ(3.5mm)分だけ加算して終了
する。セキュリティを1ビット検出するごとにセキュリ
ティバッファをシフトすることにより、シリアルに読み
取られたセキュリティコードがパラレルデータに変換さ
れていく。上記ルーチンを繰り返すことにより、セキュ
リティの読取数が「0」になると、ルーチンR722か
らR714へ進み、読み取ったセキュリティ幅が0.5mm
のときにはセキュリティバッファの最上位ビットに
“1”を書き込む。そして、セキュリティ読取り後、磁
気データ読取処理に移って図161のルーチンR553
で“パンチ穴読取”フラグが“1”にセットされ、“セ
キュリティ読取”フラグが“0”にクリアされてからこ
の図168のタイマ2割込みが開始されると、ルーチン
R703から図169のルーチンR731へ移行し、パ
ンチ穴検出センサがオンしているかチェックし、オンな
らばルーチンR732でパンチ穴幅を計数するカウンタ
をインクリメントして割込み処理を終了する。そして、
次の割込みでパンチ穴検出センサがオフになったならば
ルーチンR733へ移行してパンチ穴幅をチェックす
る。ここで、検出されたパンチ穴の幅が0.8mm以上のと
きは正規のパンチ穴とみなし、ルーチンR734でパン
チ穴の有無を記憶するバッファ(シフトレジスタとして
動作される)の最上位(または最下位)ビットに“1”
を書き込んでから、またパンチ穴の幅が0.8mm以下のと
きはルーチンR735でパンチ穴幅カウンタをクリアし
てからルーチンR736へ進む。
【0693】ここでは、カード移動量が読取範囲内に入
っているか判定し、入っているときは上記手順を繰り返
し、読取範囲から外れるとルーチンR741以下へ移行
する。
【0694】ルーチンR741〜R745では、先ずパ
ンチ穴読取数を減算して読み取られたビットの入ったバ
ッファを1ビットシフトさせ、パンチ穴幅カウンタをク
リアしてから読取範囲を設定し直して終了する。そし
て、読取数が「0」になったときに“タイマ2動作”フ
ラグをクリアして以後のタイマ2割込み動作を停止させ
る(ルーチンR742,R746)。
【0695】一方、図162の書込み処理フロー中にお
いてルーチンR1308で“書込割込み開始”フラグが
セットされた後、カードリーダ800のモータ807の
回転検出センサ832から806μSごとに検出信号が
入ってくると、図170の書込割込み処理が開始され、
先ず図162のフロー中のルーチンR1310もしくは
ルーチンR1330で設定したライトクロックデータま
たはルーチンR1320,R1321で設定したライト
データおよびライトクロックデータを出力する(ルーチ
ンR751)。しかる後、ルーチンR1311,R13
22またはR1331でセットした“書込み待ち”フラ
グをクリアして書込割込み処理を終了する(ルーチンR
752)。
【0696】なお、上記実施例では管理装置400内
に、発行機200内のカード発行装置700と同一の発
行装置を設けるとしたが、テストカードや復活カードに
関しては金額等の印字をしないで、パンチ穴の穿孔およ
び磁気データの記録のみを行なって発行すればよい場合
(予め印刷したカードあるいは手書きのカードを用いる
場合等)には、図28に示すような磁気ヘッド821と
パンチ装置802を有するカードリーダ800のみを内
蔵させ、カードタンク901やカード取り出し装置71
0、印字装置750等を省略するようにしてもよい。
【0697】さらに、管理装置400にカード発行装置
700を内蔵させる代わりに、管理措置400から発行
機200へ“カード復活”パケットや“テストカード発
行”パケットを送って発行機で復活カードやテストカー
ドを発行させるようにしてもよい。ただし、管理装置4
00に設けておけば一般の遊技客の購入を邪魔すること
がない。以上、本発明を図示の実施例について一例とし
て説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しな
い限り適宜に実施できる。例えば、実施例では、遊技装
置をパチンコ機として説明したが、それ以外にも、アレ
ンジボールやスロットマシン等においても適宜に実施す
ることができる。また、実施例では、一例として封入球
機構を利用して記憶媒体を用いることにより遊技可能な
遊技装置について説明したが、この構成に限定されるも
のではなく、どのような構成の遊技装置においても適宜
に実施することができる。
【0698】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、遊技店
の管理装置と通信可能に構成されてなり、マイクロコン
ピュータによって制御される遊技装置であって、遊技に
おいて所定の賞価値付与状態になったことに基づいて所
要の賞価値付与に関わる認定処理を司る第1のマイクロ
コンピュータを内蔵する第1の制御装置と、上記第1の
制御装置に対して通信可能とされ、上記賞価値の付与に
関わる演算記憶処理を司る第2のマイクロコンピュータ
を内蔵する第2の制御装置と、を具備させ、上記第1の
制御装置および上記第2の制御装置は個別に分離構成さ
せて成り、上記第2の制御装置には、上記賞価値の付与
情報を上記管理装置側へ送信可能な賞価値付与情報送信
手段を内蔵させて構成したので、遊技装置における制御
装置を機能に基づいて分離構成することにより、それぞ
れのマイクロコンピュータ等への負担を軽減させること
ができるとともに、1つの制御装置で構成した従来の遊
技装置に比べ制御装置自体を小型化することが可能とな
り、取り扱い作業や製造作業等を容易とすることが可能
であるという効果がある。
【0699】さらに、第2の制御装置によって賞価値の
付与情報を管理装置へ所望の演算形態で信号を出力可能
にすることもできるので、賞価値の異なる遊技装置であ
っても正確な賞価値付与情報を送信することで、遊技店
における正確な営業データを確保することができるとと
もに、管理装置側のマイクロコンピュータ等の負担をも
軽減させることが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたパチンコ遊技システム全体
の構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明に係るシステムに使用されるカードの一
例を示す正面図および内部構成図である。
【図3】カード内の真偽識別領域の構成例及びカードの
断面構造の一例を示す断面図である。
【図4】カード内の磁気記録部の構成例を示す説明図で
ある。
【図5】遊技システムを構成するパチンコ機全体の構成
例を示す斜視図である。
【図6】パチンコ機前面の操作パネル部の構成例を示す
断面側面図である。
【図7】同じく操作パネル部の分解斜視図である。
【図8】同じく操作パネル部内部の構成を示す斜視図で
ある。
【図9】パチンコ機の裏面の封入球循環装置の構成例を
示す斜視図である。
【図10】図9の封入球循環装置をパチンコ機に取り付
けた状態を示す斜視図である。
【図11】打球発射レール基部の詳細を示す斜視図であ
る。
【図12】パチンコ機の前面パネルを開いた状態を示す
斜視図である。
【図13】遊技盤を保持するフレームとこれに結合され
る発射レールを備えたフレームボードの構成例を示す斜
視図である。
【図14】パチンコ機の前面枠の裏面構成を示す斜視図
である。
【図15】パチンコ機の裏面の構成例を示す背面斜視図
である。
【図16】パチンコ機制御ユニットの構成例を示す斜視
図である。
【図17】同じくその制御ユニツトの内部構成を示す斜
視図である。
【図18】制御ユニットの前面パネルの構成を示す斜視
図である。
【図19】パチンコ機と制御ユニットの取付位置関係を
示す斜視図である。
【図20】パチンコ機が設置される島設備の骨組みを示
す斜視図である。
【図21】島設備にパチンコ機と制御ユニットを設置し
た状態を示す斜視図である。
【図22】島設備の背面を示す斜視図である。
【図23】パチンコ機全体の制御体系を示すブロック図
である。
【図24】パチンコ機制御装置の回路構成例を示すブロ
ック図である。
【図25】パチンコ機制御ユニットの回路構成例を示す
ブロック図である。
【図26】ユニットメモリのエリア構成を示すメモリマ
ップである。
【図27】パチンコ機のカードリーダの構成例を示す斜
視図である。
【図28】図27のカードリーダの分解斜視図である。
【図29】カードリーダのカード挿入部の詳細を示す分
解斜視図である。
【図30】同じくカードリーダのカード挿入部の詳細を
示す断面側面図である。
【図31】カードリーダ入口のシャッタ部分の詳細を示
す断面側面図である。
【図32】カードリーダ内に設けられた各種センサの取
付け位置関係を示す平面説明図である。
【図33】カード挿入時のセンサの検出タイミングチャ
ートである。
【図34】カードリーダ制御装置の回路構成例を示すブ
ロック図である。
【図35】カードリーダのインタフェース回路を示すブ
ロック図である。
【図36】カードリーダのデータ読込み、書込みタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図37】本発明に係る遊技システムに使用されるカー
ド発行機の構成例を示す斜視図である。
【図38】発行機の前面パネルを開いた状態を示す斜視
図である。
【図39】発行機に設けられたカード発行装置の斜視図
である。
【図40】同じくカード発行装置の概略構成図である。
【図41】カード発行装置を構成するカード取出装置の
構成を示す斜視図である。
【図42】同じくカード発行装置を構成するカード導出
装置の構成を示す斜視図である。
【図43】カード発行機の制御装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図44】カード発行機のユニット制御装置の構成例を
示すブロック図である。
【図45】精算機の構成例を示す斜視図である。
【図46】精算機の上面パネルおよび前面パネルを開い
た状態を示す斜視図である。
【図47】精算機を構成するカード精算装置の構成例を
示す斜視図である。
【図48】本実施例の精算機を用いてパチンコ店のカウ
ンタを構成した場合の斜視図である。
【図49】精算機により発行されるレシートの構成例を
示す説明図である。
【図50】精算機の制御装置の構成例を示すブロック図
である。
【図51】精算機のユニット制御装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図52】管理装置全体の構成例を示す斜視図である。
【図53】管理装置自身のシステム構成例を示すブロッ
ク図である。
【図54】管理装置のコンソールの構成例を示すもの
で、(A)は平面図、(B)は背面図である。
【図55】主記憶装置内のファイルの構成例を示すメモ
リマップである。
【図56】本発明の遊技システム内でのカードの状態遷
移を示す説明図である。
【図57】本発明の遊技システムにおける伝送系の構成
例を示すブロック図である。
【図58】ネットワーク上でのデータ転送制御を行うN
AU(ネットワークアダプタユニット)の構成例を示す
ブロック図である。
【図59】高層ネットワーク上での管理装置−NAU
間、管理装置−ユニット間のパケット構造および低層ネ
ットワーク上での管理装置−NAU間および管理装置−
ユニット間のパケット構造を示す構成図である。
【図60】“回線テスト”パケットの構成図である。
【図61】“ユニットテーブル要求”パケットの構成図
である。
【図62】“初期値設定”パケットの構成図である。
【図63】管理装置からパチンコ機に対する“定時デー
タ要求”およびその応答パケットの構成図である。
【図64】“各種指令用”パケットとその応答“AC
K”パケットの構成図である。
【図65】“カードイン”パケットの構成図である。
【図66】応答“ACK”パケットの構成図である。
【図67】否定応答“NAK”パケットの構成図であ
る。
【図68】管理装置における中央処理装置とローカル処
理装置の初期化手順を示すフローチャートである。
【図69】同じく管理装置における中央処理装置とロー
カル処理装置の初期化手順を示すフローチャートであ
る。
【図70】同じく管理装置における中央処理装置とロー
カル処理装置の初期化手順を示すフローチャートであ
る。
【図71】同じく管理装置における中央処理装置とロー
カル処理装置の初期化手順を示すフローチャートであ
る。
【図72】管理装置においてコンソール背面のビルトイ
ンスイッチがオンされたときの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図73】管理装置においてコンソール上面の設定更新
スイッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図74】タイマ割込みによる定時データ要求処理手順
を示すフローチャートである。
【図75】その応答たる定時データの受信処理の手順を
示すフローチャートである。
【図76】管理装置が“カード購入”パケットを受信し
たときの処理手順を示すフローチャートである。
【図77】管理装置が“カードイン”パケットを受信し
たときの処理手順を示すフローチャートである。
【図78】管理装置が“中断カードイン”パケットを受
信したときの処理手順を示すフローチャートである。
【図79】管理装置が“中断スイッチ”パケットを受信
したときの処理手順を示すフローチャートである。
【図80】管理装置が“終了スイッチ”パケットを受信
したときの処理手順を示すフローチャートである。
【図81】管理装置が“帰零”パケットを受信したとき
の処理手順を示すフローチャートである。
【図82】管理装置が“打止”パケットを受信したとき
の処理手順を示すフローチャートである。
【図83】管理装置が“カード精算”パケットを受信し
たときの処理手順を示すフローチャートである。
【図84】管理装置においてコンソール上面の打止解除
スイッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図85】管理装置においてコンソール上面の強制終了
スイッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図86】同じく管理装置においてコンソール上面の強
制終了スイッチがオンされたときの処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図87】同じく管理装置においてコンソール上面の強
制終了スイッチがオンされたときの処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図88】管理装置においてコンソール上面の強制終了
解除スイッチがオンされたときの処理手順を示すフロー
チャートである。
【図89】同じく管理装置においてコンソール上面の強
制終了解除スイッチがオンされたときの処理手順を示す
フローチャートである。
【図90】同じく管理装置においてコンソール上面の強
制終了解除スイッチがオンされたときの処理手順を示す
フローチャートである。
【図91】停電が発生したときの管理装置における停電
処理の手順を示すフローチャートである。
【図92】管理装置におけるネットワークのエラー回復
処理の手順を示すフローチャートである。
【図93】図92の処理フロー中におけるNAU回復処
理の具体的手順を示すフローチャート(A)と、図92
の処理フロー中におけるトークンバス回復処理の具体的
手順を示すフローチャート(B)である。
【図94】図92の処理フロー中におけるホットコード
回復処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図95】図92の処理フロー中におけるユニット回復
処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図96】管理装置においてコンソール上面の閉店スイ
ッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャート
である。
【図97】管理装置においてコンソール上面のカード復
活スイッチがオンされたときの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図98】管理装置においてコンソール背面のテストカ
ード発行スイッチがオンされたときの処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図99】タイマ割込みによる営業統計データの割込み
表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図100】打止台のデータ表示処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図101】特定台のデータ表示処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図102】全台のデータ表示処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図103】赤字台のデータ表示処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図104】黒字台のデータ表示処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図105】発行機のデータ表示処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図106】精算機のデータ表示処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図107】全営業データ表示処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図108】特定カードのデータ表示処理の手順を示す
フローチャートである。
【図109】カード合計データ表示処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図110】全カード明細データ表示処理の手順を示す
フローチャートである。
【図111】中断カードのデータ表示処理の手順を示す
フローチャートである。
【図112】管理装置におけるカード番号生成手順を示
すフローチャートである。
【図113】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる初期画面の構成例を示す表示画面構成図である。
【図114】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる異常端末表示画面の構成例を示す表示画面構成図で
ある。
【図115】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる開店要求画面の構成例を示す表示画面構成図であ
る。
【図116】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる初期値設定画面の構成例を示す表示画面構成図であ
る。
【図117】同じく管理装置におけるCRT表示装置に
表示される初期値設定画面の構成例を示す表示画面構成
図である。
【図118】同じく管理装置におけるCRT表示装置に
表示される初期値設定画面の構成例を示す表示画面構成
図である。
【図119】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる打止数設定画面の構成例を示す表示画面構成図であ
る。
【図120】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる打止モード設定画面の構成例を示す表示画面構成図
である。
【図121】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる日時設定画面の構成例を示す表示画面構成図であ
る。
【図122】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる営業中のノーマル表示画面の構成例を示す表示画面
構成図である。
【図123】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる打止解除画面の構成例を示す表示画面構成図であ
る。
【図124】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れるパチンコ機強制終了画面の構成例を示す表示画面構
成図である。
【図125】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れるパチンコ機強制終了解除画面の構成例を示す表示画
面構成図である。
【図126】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる発行機強制終了解除画面の構成例を示す表示画面構
成図である。
【図127】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる精算機強制終了解除画面の構成例を示す表示画面構
成図である。
【図128】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れるシステム終了画面の構成例を示す表示画面構成図で
ある。
【図129】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れるカード復活画面の構成例を示す表示画面構成図であ
る。
【図130】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる表示メニュー選択画面の構成例を示す表示画面構成
図である。
【図131】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる打止台表示画面の構成例を示す表示画面構成図であ
る。
【図132】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる特定台表示画面の構成例を示す表示画面構成図であ
る。
【図133】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる全台データ表示画面の構成例を示す表示画面構成図
である。
【図134】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる赤字台データ表示画面の構成例を示す表示画面構成
図である。
【図135】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる発行機データ表示画面の構成例を示す表示画面構成
図である。
【図136】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる精算機データ表示画面の構成例を示す表示画面構成
図である。
【図137】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる営業データ表示画面の構成例を示す表示画面構成図
である。
【図138】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる特定カードデータ表示画面の構成例を示す表示画面
構成図である。
【図139】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れるカード明細データ表示画面の構成例を示す表示画面
構成図である。
【図140】管理装置におけるCRT表示装置に表示さ
れる中断カードデータ表示画面の構成例を示す表示画面
構成図である。
【図141】管理装置におけるカード発行制御装置によ
る制御の手順を示すフローチャートである。
【図142】図141のフローにおいて「カード復活」
ファンクションを受信したときの具体的制御手順を示す
フローチャートである。
【図143】図142のフロー中におけるカード排出処
理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図144】図142のフロー中におけるリーダ制御処
理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図145】図142のフロー中におけるカード反転処
理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図146】図142のフロー中における印字処理の具
体的手順を示すフローチャートである。
【図147】図142のフロー中におけるカード排出処
理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図148】図143〜図147の各処理フロー中にお
いてエラーが発生したときに実行されるエラー処理の具
体的手順を示すフローチャートである。
【図149】管理装置および発行機と精算機内のカード
リーダ制御装置に共通の制御手順を示すフローチャート
である。
【図150】「磁気読込み」コマンド受信時のカードリ
ーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図151】「リロード」コマンド受信時のカードリー
ダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図152】「磁気書込み」コマンド受信時のカードリ
ーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図153】「ステータス要求」コマンド受信時のカー
ドリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
トである。
【図154】「パンチ穴要求」コマンド受信時のカード
リーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャート
である。
【図155】「セキュリティ要求」コマンド受信時のカ
ードリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図156】「パンチ穴開け」コマンド受信時のカード
リーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャート
である。
【図157】「カード後方排出」コマンド受信時のカー
ドリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
トである。
【図158】「カード前方排出」コマンド受信時のカー
ドリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
トである。
【図159】図150のフロー中におけるカード読取り
処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図160】図150のフロー中におけるパリテイ、L
RC検査処理の具体的手順を示すフローチャートであ
る。
【図161】図151のフロー中における磁気処理の具
体的手順を示すフローチャートである。
【図162】図152のフロー中における書込み処理の
具体的手順を示すフローチャートである。
【図163】図152のフロー中におけるベリファイ処
理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図164】図161,図163のフロー中における1
ビット読込処理の手順を示すフローチャートである。
【図165】図156のフロー中における穴開け処理の
具体的な手順を示すフローチャートである。
【図166】図150〜図158の制御フロー中等にお
ける送信処理の具体的手順を示すフローチャートであ
る。
【図167】図150〜図158の制御フローにおいて
エラーが発生したときのエラー処理の具体的手順を示す
フローチャートである。
【図168】カードリーダコントローラにおける磁気読
出しのタイマ割込み処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図169】同じくカードリーダコントローラにおける
磁気読出しのタイマ割込み処理手順を示すフローチャー
トである。
【図170】カードリーダ制御装置における磁気書込み
時の書込割込み処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
100 パチンコ機 110 操作パネル 113 購入スイッチ 114 中断スイッチ 115 終了スイッチ 130 球循環装置 160 制御ユニット 180 ユニット制御装置 188 カードリーダ制御装置 195 パチンコ機制御装置 190 ユニットコントローラ 200 カード発行機 700 カード発行装置 710 カード取出装置 740 カード反転装置 750 印字装置 770 カード導出装置 300 精算機 400 管理装置 550 ユニットメモリ 551 データ伝送コントローラ 553 ネットワークコントローラ 800 カードリーダ 802 カード挿排口 807 搬送モータ 809 シャッタソレノイド 820 パンチ装置 821 磁気ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G07F 17/32 G07F 7/08 L

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技店の管理装置と通信可能に構成され
    てなり、マイクロコンピュータによって制御される遊技
    装置であって、 遊技において所定の賞価値付与状態になったことに基づ
    いて所要の賞価値付与に関わる認定処理を司る第1のマ
    イクロコンピュータを内蔵する第1の制御装置と、 上記第1の制御装置に対して通信可能とされ、上記賞価
    値の付与に関わる演算記憶処理を司る第2のマイクロコ
    ンピュータを内蔵する第2の制御装置と、 を具備させ、 上記第1の制御装置および上記第2の制御装置は個別に
    分離構成させて成り、 上記第2の制御装置には、上記賞価値の付与情報を上記
    管理装置側へ送信可能な賞価値付与情報送信手段を内蔵
    させて構成したことを特徴とする遊技装置。
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