JP2779607B2 - 遊技店設備装置 - Google Patents

遊技店設備装置

Info

Publication number
JP2779607B2
JP2779607B2 JP29049595A JP29049595A JP2779607B2 JP 2779607 B2 JP2779607 B2 JP 2779607B2 JP 29049595 A JP29049595 A JP 29049595A JP 29049595 A JP29049595 A JP 29049595A JP 2779607 B2 JP2779607 B2 JP 2779607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
data
controller
routine
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29049595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09182859A (ja
Inventor
吉平 新山
広司 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sofia Inc
Original Assignee
Sofia Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sofia Inc filed Critical Sofia Inc
Priority to JP29049595A priority Critical patent/JP2779607B2/ja
Publication of JPH09182859A publication Critical patent/JPH09182859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2779607B2 publication Critical patent/JP2779607B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパチンコ機あるいはアレ
ンジボール、スロットマシン等の遊技装置に用いられる
記憶媒体の価値情報の精算処理に関し、特に記憶媒体精
算装置と管理装置とを通信可能に構成してなる遊技店設
備装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技システムにおいては、遊技
客の獲得した賞品玉数を計数したり、その玉数に相当す
る景品と交換可能な有価価値を有するレシートを発行す
るための精算機が設けられている。
【0003】現在、最も一般的な精算機は遊技客の獲得
した賞品球そのものを計数して玉数を印字したレシート
を発行する形式のものであり、そのような精算機は一般
に遊技店の店員が常駐する景品交換コーナーのカウンタ
上に設置されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の精算機は、景品
交換コーナーのカウンタ上に置かれるため、複数の精算
機を置いた場合カウンタ上の空きスペースが極端に狭く
なって景品交換作業に支障を来たす。そのため閉店時等
多数の遊技客が同時に精算、景品交換に訪れた場合、迅
速な対応が困難となって、遊技客を待たせる時間が長く
なるという不都合があった。また、遊技客への対応を円
滑にするためには、カウンタの数を増やさなくてはなら
ないので、店内でのカウンタ占有面積が増加し、限られ
たスペースの有効利用が困難となっていた。
【0005】ところで、近年、落下しやすいパチンコ球
を大量に持ち運ぶ手間を軽減するため、記憶媒体式遊技
設備の一例としてカード式遊技システムが提唱されてい
る。
【0006】このようなカード式の遊技システムにおい
ては、同一カードの2重精算やカードの偽造等による不
正なカード精算を有効に防止することが必要となる。
【0007】しかしながら、カード式遊技システムにお
いて、精算機単独で不正を防止しようとしても、カード
が複製されしかも精算機がシステム内に複数台設置され
ているような場合に複製されたカードがそれぞれ異なる
精算機に挿入されると、単独では不正を防止できないと
いう問題点がある。
【0008】
【0009】
【0010】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、記憶媒体を使用した
遊技店設備装置を有する遊技設備において同一記憶媒体
の2重精算や記憶媒体の偽造等による不正な精算を有効
に防止できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、遊技装置(例えばパチンコ機100)
における遊技に関連して用いられる記憶媒体(カードC
D)の有する識別符号(カード番号)に対応して少なく
とも該記憶媒体の価値情報(例えば未使用金額もとしく
持玉数)を記憶可能な記憶手段(主記憶装置M−ME
M)を備えた管理装置(例えば400)と、前記記憶媒
体の価値情報に基づいた精算処理を実行可能な記憶媒体
精算装置(精算機300)と、を通信可能に構成してな
る遊技店設備装置であって、前記記憶媒体精算装置に
は、前記記憶媒体より少なくとも識別符号を読み取る記
憶媒体読取手段(カードリーダ800)と、前記記憶媒
体の価値情報に基づいて精算処理を実行可能な精算実行
手段(例えば残金払出装置321,325もしくはプリ
ンタ330)と、が具備されるとともに、前記記憶媒体
精算装置は前記記憶媒体読取手段によって読み取られた
少なくとも識別符号を前記管理装置へ送信し、前記管理
装置は受信した識別符号と前記記憶手段に記憶されてい
る識別符号とを照合して、その照合結果を前記記憶媒体
精算装置へ送信し、前記記憶媒体精算装置は受信した照
合結果が肯定情報であった場合に前記精算実行手段によ
り精算を実行して精算処理の終了に関わる情報を前記管
理装置へ送信し、前記管理装置は受信した精算処理の終
了に関わる情報に基づいて当該記憶媒体が精算済みであ
ることを前記記憶手段に記憶するように構成されてなる
ものである。
【0012】
【作用】上記した手段によれば、記憶媒体精算装置によ
って記憶媒体の識別符号を読み取り、この識別符号を管
理装置へ送信して、管理装置による照合結果に基づいて
記憶媒体精算装置が精算処理を実行し、精算処理の終了
に関わる情報を再度管理装置へ送信するようにしたの
で、管理装置の記憶手段に記憶されていない識別符号を
有する記憶媒体が記憶媒体精算装置に用いられてもその
記憶媒体に対しては精算処理を実行させないことによ
り、不正に偽造された記憶媒体による価値情報の精算処
理を防止することが可能となる。また、管理装置は精算
処理終了後、識別符号に関連して当該記憶媒体が精算済
みであることを記憶手段に記憶するようにしたので、同
一記憶媒体に対する重複した価値情報の精算処理を回避
することが可能となるとともに、遊技店内に複数の記憶
媒体精算装置が設置されている場合であっても、複製さ
れた記憶媒体がそれぞれの記憶媒体精算装置に用いられ
るような不正行為に対しても、不当な精算処理が実行さ
れるのを防止することが可能となる。
【0013】
【実施例】図1に本発明を適用した遊技店設備装置を有
する遊技設備の一例としてのパチンコ遊技システムの一
実施例を示す。
【0014】この実施例のパチンコ遊技システムは、遊
技装置としてのパチンコ機100と、各パチンコ機にお
ける遊技を開始させるためローカルな有価価値を有する
記憶媒体としてのカードCDを発行する記憶媒体発行装
置としての発行機200と、遊技の結果得られた賞品球
および遊技に使用せずに残った購入金を精算するための
記憶媒体精算装置としての精算機300と、上記各種端
末機を集中的に管理し、制御する管理装置400と、こ
の管理装置400と各端末機を有機的に結合するデータ
伝送路500とからなり、これらによって有機的結合体
が構成される。
【0015】この有機的結合体は、上記カードCDによ
ってのみ介入が可能とされ、かつ有機的結合体によって
のみカードの運用とその有価データの変換が可能となっ
ている。そのため、有機的結合体の各構成要素たるパチ
ンコ機100、発行機200、精算機300および管理
装置400には、それぞれ記憶媒体読取装置としてのカ
ードリーダ(この明細書では、カードの磁気面への書込
みを行うものもカードリーダと称する)が設けられてい
るとともに、カードの情報および各端末機の情報は、管
理装置400の記憶装置内にファイルの形で記憶される
ようになっている。
【0016】次に、上記有機的結合体の各構成要素につ
いての具体的な説明に入る前に、本実施例の記憶媒体式
遊技設備に使用されるカードCDについて説明する。
【0017】本実施例の記憶媒体式遊技設備に使用され
るカードCDは、例えば図2の(A)に示すように、購
入金額AMや、発行年月日(=有効年月日)DATE等
遊技客にとって必要な情報および破損カードの復活の際
に必要な発行通し番号n等が発行時に印字される印字表
示部PRTがカード挿入方向(カードの長手方向)に沿
って設けられている。従って、予め異なる金額を印字し
た複数種類のカードを用意しておく必要がない。
【0018】この印字表示部PRTのすぐ上には、カー
ドの状態すなわち発行済、復活、遊技、帰零(ゼロ)お
よび精算済等カードの来歴もしくは状態遷移を穿孔の形
で記録する穿孔形成部としてのパンチ穴形成領域PH
が、同じくカード挿入方向に沿って設けられている。
【0019】カードに形成された上記穿孔を光電検出器
で検出することで、磁気面に記録されているコードを使
って管理装置400のファイルから持玉数データを読み
出して確認することなく容易にカードの状態を把握する
ことができ、これによって、カードの状態に対応した処
理を決定するのに要するカードリーダ800のコントロ
ーラや管理装置400の負担を軽減することができる。
【0020】一方、カードCDの中央よりやや下方の位
置には、前端から中央付近まで帯状の磁性材が塗布され
た磁気記録部MGが設けられている(図2の(B)参
照)。ただし、磁気記録部MGはカードの長手方向の一
部にのみでなく、印字表示部PRTと同様カードの端か
ら端まで連続する帯状としてもよいし、あるいはカード
の裏面全体に磁性材を塗布して磁気記録部としてもよ
い。
【0021】さらに、この実施例のカードCDでは、印
字表示部PRTと磁気記録部MGとの間、すなわちカー
ドの中央にカードリーダ内の搬送ローラよりも少し幅の
広い帯状のローラ走行領域RRAがカードの長手方向に
沿って設けられており、搬送ローラとの接触によりカー
ドの表面、特にカードの判定に利用される重要な情報を
有する上記磁気記録部MG、印字表示部PRT、真偽鑑
別領域TFが損傷されるのを防止し、それらの情報が読
取り不能になるのを回避できるようになっている。
【0022】また、この実施例のカードでは、磁気記録
部MGの下方にカード表面に印刷されるホール名等の文
字中に隠匿されたセキュリティマークからなる真偽鑑別
領域TFを設けてある。すなわち、カードの表面に印刷
される「PLAZA」なる文字を、図3の(C)に示す
ように各文字の脚部が、3.5mm等のピッチで設けられ
る検出ビットパターンB0〜B9に対応する位置に来る
ようにデザインして印刷しておく。そして、文字幅が
0.5〜1.5mm、各ビット間が3.5mmとなるように
し、各ビットの“1”または“0”を文字の濃淡で表現
する。しかも、10個のビットのうち左から5番目のビ
ットB4と最後のビットB9は、ビットB0〜B3とB
5〜B8のパリティを表すように文字の濃淡を決定して
おく。なお、この文字列中に隠匿されたセキュリティビ
ットは、センサにおいてのみ検出でき、人間の目には区
別がつかないような特殊なインクを用いて形成しておく
とより好ましい。
【0023】さらに、この実施例のカードCDの表面に
は、磁気記録部MGに連続した帯状領域に磁気ヘッドの
汚れを除去するためのクリーニング剤を塗付してなるヘ
ッドクリーニング領域HCNが設けられている。これと
ともに、実施例のカードCDでは、上記磁気記録部MG
がどこに設けられているか分からないようにするため、
図3の(D)に示すように、ポリエステル等のプラスチ
ックからなる基材11上に磁性粒子を均一に塗付してな
る磁気層12の上にホワイト層13を形成し、さらにそ
の上に絵柄印刷層14を載せてからその一部(印字表示
部PRTに対応する部位)に感熱発色層15を形成し、
その上方に透明な保護膜16をコーティングしてある。
なお、クリーニング領域HCNにはホワイト層13と同
一色のクリーニング剤を塗付し、その表面には保護膜1
6がコーティングされないようにして露出させ、クリー
ニング領域が他の部位と色彩的にほとんど変わらないよ
うにして、美観の向上を図っている。また、カードの基
材11の裏面には絵柄印刷層17を形成し、その上を保
護膜18でコーティングするようになっている。
【0024】磁気層12の表面にホワイト層13が形成
されている上記のような構造のカードにあっては、黒色
の磁性粒子からなる磁気層12が白色のホワイト層13
で覆われているため、絵柄を印刷してファッション性の
豊かなカードを提供することが可能になるとともに、磁
気記録部MGを隠匿する機能も有している。
【0025】さらに、カードの表面に保護膜16がコー
ティングされているため、印字表示部PRTや磁気記録
部MGおよび真偽鑑別領域TF等カードの判別に使用さ
れる重要な情報を保持する領域が保護され、それらの情
報が破壊されにくくなって、カードの信頼性が向上す
る。
【0026】図4には、カードに設けられた磁気記録部
MGの構成例を示す。
【0027】この実施例のカードの磁気記録部MGは2
つのトラックで構成され、このうち、第1のトラックT
RC1にはサンプリングタイミングを与えるクロックデ
ータを記録する。第2のトラックTRC2は、左から順
に4ビットの開始符号とそのパリティビットの入るフィ
ールドSTX、カードリーダの製造元を示す企業コード
MKCとカードリーダの機種を示す機器コードMCC、
遊技店の識別コードDSC、年月日データDATE、識
別符号としてのカード番号No、カード発行時にカード
リーダから与えられる発行指令コードFNCおよび真偽
鑑別領域から読み取られたセキュリティデータSDCの
入るテキストフィールドTXT、テキスト終了符号の入
るフィールドETX、テキストデータと終了符号との排
他的論理和の値(検出符号)の入るフィールドLRCと
開始符号の入るフィールドSTXとから構成されてい
る。しかも、年月日データDATEは、4ビットごとに
それぞれのパリティを示すビットPが設けられていると
ともに、最初の4ビットで「月」を、第6〜第9ビット
と第11ビットとで「日」を、そして第12〜第14ビ
ットおよび第16〜第19ビットで西暦の下2桁を2進
コード化してそれぞれ記録するようになっている。
【0028】磁気記録部を有するカードでは、一般に年
月日から記録フォーマットや記録データの解読するのが
一番容易であるが、上記実施例のカードでは年月日の順
序を入れ替えるとともに、4ビットごとにパリティビッ
トを入れ、さらに記録ビットの対応に変化を持たせてい
るため、カードの偽造が極めて困難となる。また、発行
通し番号nを印字表示部PRTに印字するようになって
いるため、カードの破損等により磁気記録部MGの情報
が読出し不能になっても管理装置400のファイル情報
からカードを復活することができる。
【0029】さらに、上述したように、この実施例のカ
ードCDの磁気記録部MGに記録される情報は、カード
の使用可能空間を特定するための識別コードDSCと、
カードの有効期間を示すための発行年月日DATEと、
発行通し番号nから適当な関数もしくは変換方式を使っ
て得られる識別符号としてのカード番号と、エラー検出
用のチェックコードのみであり、購入金額や持玉数は記
録されないようになっている。
【0030】これらは、上記カード番号NOによって管
理装置400のデータファイルからリアルタイムで引出
し可能な構成にしてある。これによって、カードのコピ
ーによる不正を防止し、かつ不正による被害を最小限に
とどめることができる。つまり、カードがコピーされて
もデータファイル内に登録されている購入金額と獲得玉
数以上の被害は生じないので、カードをコピーするのは
全くの無駄な行為となる。
【0031】しかも、上記実施例ではカードCDに記録
された磁気記録情報のみならず偽造が困難な真偽鑑別領
域TFによってもカードの真偽を鑑定するようにしてい
るので、カードの不正をより確実に防止することができ
る。また、真偽鑑別領域TFのチェックにより不正カー
ドを直ちに検出できるので、磁気情報を管理装置400
に送って不正カードの判定を行うよりもすばやく不正カ
ードを発見することができる。
【0032】なお、磁気記録部を有するテレホンカード
等においても穿孔が形成されるようになっているが、従
来のカードの穿孔は未使用残額を使用者に知らせるため
に設けられるものであり、カードリーダが穿孔を検出し
て何らかの処理もしくは判定に利用するためのものでは
ない。
【0033】次に、本来の遊技を提供する遊技装置の構
成例について図5〜図19を用いて説明する。
【0034】この実施例の遊技装置はパチンコ機100
と、該パチンコ機100と1対1で対応されて遊技機本
体上方の島設備等に配置され、主として表示器とカード
リーダに関する制御と遊技中の稼動データの収集を司る
制御ユニット160とにより構成される。
【0035】パチンコ機100は、パチンコ店の島設備
に固定される機枠101内に、ヒンジ102によって開
閉自在に装着される。機枠101の下部にはパチンコ機
100の重量に耐え、かつ打球発射装置103の振動を
吸収する操作ダイヤル補強部材107aを有する補強板
107が固着されている。パチンコ機100の下部に
は、封入球を一個ずつ遊技領域内に発射する打球発射装
置103とその操作ダイヤル104が設けられており、
また、操作ダイヤル104の上方には、前記カードを使
用した遊技開始の手続きを可能にするための金額表示器
111、玉数表示器112、購入スイッチ113、中断
スイッチ114、終了スイッチ115、遊技状態表示器
116等を備えた操作パネル110が設けられている。
パチンコ機前面の遊技領域の構成は従来のものと同じで
ある。購入スイッチ113は、制御ユニット160に内
蔵されたカードリーダ800へのカードの挿入を前提と
してカードの有する金額の範囲内で、200円等の単位
でこれを遊技球に変換するための指示スイッチで、変換
された遊技球が持玉数となる。カードの残り金額は、1
00円を1単位とする度数で金額表示器111に表示さ
れるとともに、変換された持玉数は玉数表示器112に
表示され、打球発射装置103により遊技球一つ発射さ
れるごとに持玉数が一つ減算され、入賞球が発生すると
賞品玉数の分だけ加算表示される。尚、所定数の遊技媒
体は必ずしも本実施例のように持玉数データとしての持
玉数にすることなく、所定数の遊技媒体としての遊技球
に変換するものであっても良い。終了スイッチ115は
遊技者が遊技を終了させたくなったとき(遊技台を変更
したい場合を含む)にいつでもこれをオンさせること
で、使用中のカードを制御ユニット160より排出させ
ることができる。そのときユニットコントローラ190
はその時点で遊技客の残金額と持玉数(購入玉と獲得球
の和)を、管理装置400のファイル内に登録してから
カードをカードリーダ800の挿排口802aより排出
する。また、中断スイッチ114は、遊技者が現在遊技
中の遊技機での遊技を止める意思はないが、休憩のため
一時的に遊技を中断させるために使用するスイッチで、
このスイッチが操作されると、ユニットコントローラ1
90は一旦カードを排出して再び同一カードが挿入され
るまで待機状態となり、その間他のカードを受け付けな
いようになる。なお、上記各スイッチのうち購入スイッ
チ113はランプ内蔵型で、持玉数が「0」になると購
入スイッチ113内のランプが点滅される。
【0036】操作パネル110は、図6に示すように、
パチンコ機100の下部の開閉可能な前面パネル105
に装着され、かつ断面三角形の中空状をなし、上面が前
方に向かって下り傾斜されることにより表示が読取り易
いようになっている。
【0037】操作パネル110の内側には、表示面11
0aと平行に配線基板120A,120Bが配設され、
この基板120A上に7セグメント型LEDからなる金
額表示器111と玉数表示器112が、また基板120
B上に上記各スイッチ113〜115と内蔵ランプが取
り付けられ、表示プレート117で覆われている。この
表示プレート117の上記表示器111,112に対応
する部位は透明な窓部117aとされ、スイッチ113
〜115に対応する部位は開口部117bとされている
(図7参照)。そして、この開口部117b内には上記
各スイッチ113〜115の上方を覆うように操作ボタ
ン118が装着されている。121は購入スイッチ11
3に対応された内蔵ランプである。
【0038】また、操作パネル110前端には、半透明
なフレネルレンズ119等で表示ランプ123が覆われ
てなる遊技状態表示部116が設けられており、この表
示ランプ123は打球発射装置103の操作ダイヤル1
04を回すと点灯されるようになっている。
【0039】さらに、操作パネル110の側部(実施例
では左側)には、ストップスイッチ124を内蔵した操
作ボタン125が装着されており、このスイッチ124
をオンさせると、遊技部内に配設された役物の作動を停
止させるなど遊技に関連する指令を与えることができる
ようになっている。 ストップスイッチ124は、操作
パネル110内に配設された配線基板120C上に取り
付けられ、この配線基板120Cから延設された配線群
126Cおよび前記各基板120A,120Bから延設
された配線群126A,126Bが外部に引き出され、
その端部に結合されたコネクタ127A〜127Cにて
パチンコ機裏面下部に配置されたパチンコ機制御装置1
95に接続可能にされている。
【0040】一方、本実施例の遊技機を構成するパチン
コ機100は、機内に封入された遊技球を循環使用する
密閉型遊技機として構成されており、封入球を循環させ
る封入球循環装置130を裏面に有している。
【0041】パチンコ機100の裏面の構成例を図15
に示す。
【0042】遊技盤前面の遊技領域内に設けられた入賞
領域に対応して遊技盤を貫通するように形成された複数
の入賞球導出孔を覆う入賞球集合樋131が、フレーム
106に保持された遊技盤の裏面に取り付けられてい
る。入賞球集合樋131の底壁は中央に向かって下り傾
斜されて案内棚131aとされ、その下方に、図9のご
とくアウト球樋132aと第1セーフ球樋132b、第
2セーフ球樋132cとが一体に形成されてなる誘導樋
132が配設されている。この誘導樋132内の各樋の
途中には、一対の投光、受光器からなる光電式のアウト
センサSNS1と第1セーフセンサSNS2、第2セー
フセンサSNS3が取り付けられている。
【0043】また、誘導樋132は、各樋に流入した球
を一箇所に集める合流樋部132dを備え、合流樋部1
32dの終端は、図9に示すようにパチンコ球を一列に
整列せしめるべく緩やかに傾斜された案内樋133の上
流側に接続され、これによって封入球循環装置130が
構成されている。
【0044】そして、案内樋133の上流側には発射レ
ールに沿って打ち出された打球がレール基部に向かって
戻ってしまういわゆるファール球を回収すべく発射レー
ルの上端に設けられたファール球受入口134(図11
参照)に臨むように配設されるファール球樋133aが
一体に形成されており、ファール球は誘導樋132を介
して案内樋133上に流下された球と合流されるように
なっている。ファール球樋133aの途中にはファール
センサSNS4が配設されている。
【0045】そして、上記案内樋133の下端部に、対
向して、球一つ分の収納部135aを有し、案内樋13
3上の球を一個ずつ分離して下方へ流下せしめる球送り
135が揺動可能に取付けられている。球送り135の
後方にはストッパ136が固設され、球送り135の必
要以上の回動を阻止して球送り135が流入した球の重
みで下方へ回動したときにその上辺端面が案内樋133
上の球の流下を阻止できるようになっている。さらに、
案内樋133の途中には回動自在な球ならし137が取
り付けられているとともに、下流にはスライド式の球抜
き機構138が設けられている。
【0046】この球抜き機構138は、図10に示すよ
うに、封入球循環装置130がフレームボード109の
裏面に装着された状態では、フレームボード裏面に突設
された阻止片148によって横方向のスライドが阻止さ
れ、球抜きを行えないようになっている。しかして、封
入球循環装置130はその一側(図10では右側)に設
けられたヒンジ部139にて全体が回動できるように取
り付けられており、ヒンジ部139を中心にして後方へ
回動されると、球抜き機構138をスライドさせて球抜
きを行える。しかも、案内樋133の端部には弾性係止
片133aが固着されており、これをフレームボード1
09の係合段部149に係合させることで、封入球循環
装置130を回動できないように固定させることができ
る。
【0047】球送り135により分離されたパチンコ球
は、前面パネル105の後方に配設されたフレームボー
ド109に形成された球通過孔139(図11参照)を
通って、フレームボードの前面に斜めに固着された発射
レール140の基部に一個宛流下される。そして、この
発射レール140の基部に臨むように発射杆103aが
配設される(図12参照)。これとともに、発射レール
140の基部の下方には、上記発射杆103aに連動し
て回動され、上記球送り135を上方へ押し上げる押上
げ片141aを有する連動部材141が配設されてい
る。
【0048】また、発射レール140の上面には球を誘
導するため凹状の溝が形成されているとともに、フレー
ムボード109の前面にはレール上を通過する球を検出
する反射型光電スイッチからなる発射センサSNS5が
ブラケット142によってレール上面と球一つ分以上の
間隔をおいて装着され、この発射センサSNS5の取付
けブラケット142の上端には、戻り球がこのセンサを
飛び越してしまうのを防止する戻り球阻止壁143が設
けられている。さらに、発射レール140の上端に対応
してフレームボード109には戻り球をフレームボード
後方の誘導樋132内へ導くファール球受入口134が
形成され、このファール球受入口134の下辺に沿って
球受け片144が突設されている。
【0049】なお、フレームボード109の上端には遊
技盤の載置部109aが設けられているとともに、両端
には遊技盤位置決め用突起145が立設されている。ま
た、フレームボード109の上端に沿って、遊技盤を保
持するためのフレーム106が係合可能な溝を有するフ
レーム係合部146が形成されており、図13に示すよ
うに、フレームボード109の上方よりフレーム106
を位置決め用突起145に沿って降下させ、下端をフレ
ーム係合部146の溝に係合させることにより両者を結
合することができるようになっている。上記フレーム1
06の側壁には遊技盤を着脱可能に係合する係止具10
6aが4個設けられており、フレーム106に保持され
た遊技盤をフレームボード109の載置部109aに載
置させた状態で止着具147を締め付けて固定する。な
お、フレームボード109の前面一側(図11では左
側)には遊技に関連した効果音を発生するスピーカ15
0が取り付けられている。
【0050】一方、フレームボード109の前方を覆う
前面パネル105は図12に示すように、前面枠108
内側の保持枠108cで縁取られた開口部下部に一端
(左端)を支点に開閉可能に装着され、その裏側には発
射レール140に対応して、その上方に位置される発射
レール枠151が固着され、この発射レール枠151の
途中には、前記発射センサSNS5が枠内に臨むことが
できるようにするための切欠き151aが設けられてい
る。また、前面パネル105のヒンジと反対側の端部裏
面には、ロックレバー152が設けられている。前面枠
108内の上記前面パネル105上方には、ガラス枠1
54が同じく開閉可能に取り付けられている。一方、前
面枠108の裏面のヒンジ部102と反対側の一側に
は、図14に示すように、前面を機枠101に係止させ
るための係止具156とその施錠装置157とが装着さ
れている。また、155はガラス枠154の開放レバー
である。
【0051】この前面枠108の裏面に、遊技盤を保持
したフレーム106(図13参照)とフレームボード1
09を、前面枠裏面の嵌合受部108bにフレーム裏面
の嵌合突起106b、フレームボード裏面の嵌合突起1
09bを一致させるようにして接合させ、ネジ止めする
ことにより前面枠108と遊技盤を保持したフレーム1
06とフレームボード109とが一体化される。
【0052】図15は、このようにして前面枠108の
裏面にフレーム106とフレームボード109を取り付
けた状態を示しており、フレーム106に保持された遊
技盤の裏面には更に入賞球集合樋131が装着され、ま
たフレームボード109の下方にはパチンコ機制御装置
195が配設されている。さらに、フレーム106およ
び入賞球集合樋131の裏面には遊技の制御装置158
や中継基板159が装着されている。
【0053】図16〜図18に、パチンコ機100と別
個に構成された制御ユニット160の実施例が示されて
いる。
【0054】この実施例の制御ユニット160は、収納
枠161の前面にパチンコ機の状態を示す状態表示器1
62と、複数個のランプが一列に整列されてなるアナロ
グ表示器163、入賞球発生表示用のセーフ球ランプ1
64、係員呼出し用の呼出しボタン165等を有してい
る。上記アナログ表示器163は、遊技中の持玉数をア
ナログ的に表示したり、打止め状態やフリー状態を同時
点滅と移動点滅で表示するのに用いられる。
【0055】また、収納枠161内にはスピーカ166
とカードリーダ800が内蔵され、収納枠前面にはカー
ドリーダ800のカード挿排口802aが露出されてお
り、この挿排口802aの上方にはカードリーダ800
内にカードがあるか否か示すカード保持表示ランプ16
7(LED1)が、カード挿排口802aの下方には制
御ユニット160にカードを挿入可能な状態にあるか否
か表示するカード挿入表示ランプ168が配置されてい
る。
【0056】さらに、制御ユニット160の収納枠16
1の前面パネル161aの内側には、パチンコ機100
を管理装置400と切り離した特異状態で、後述のテス
トカードを用いて遊技動作を可能にさせるためのテスト
スイッチ179が配設され、収納枠の前面にはそのスイ
ッチをピンを用いて外部からオンさせることができるよ
うにするためのピン挿入孔169と、当該パチンコ機1
00に与えられる台番号を明示する銘板170がそれぞ
れ設けられている。
【0057】そして、制御ユニット160の前面パネル
161aの内側には、図17に示すように台番号の銘板
170に表示された台番号の設定スイッチ171と、上
記状態表示器162やアナログ表示器163、セーフラ
ンプ164の内蔵ランプ群L11〜L15,L21〜L
28,L31,L32(図18参照)を有するランプ基
板172と、上記スピーカ166およびカード挿入ラン
プ168の保持基板173が装着されている。また、呼
出しボタン165の後方には呼出しスイッチ165aが
配設されている。
【0058】さらに、収納枠161内には、カードリー
ダ800と、制御ユニット160全体の制御を司るユニ
ットコントローラ190や伝送手段、モニタ表示器17
4,175,176を有するユニット制御装置180と
カードリーダ制御装置188および電源装置177が内
蔵されている。また、カードリーダ800の下方には、
カードリーダ800内の穿孔装置(後述)によって穿孔
を行った際に生じる穿孔片の収納箱178が着脱可能に
配置されている。なお、カードリーダ制御装置188を
構成する基板上には、上記カードリーダ800に対して
カードの強制排出を指令するカード排出スイッチが設け
られている(図示省略)。
【0059】上記制御ユニット160は、前面パネル1
61aの自由端側に係止具179aとその解除レバー1
79bが設けられており、解除レバー179bは前面パ
ネル161aの下端に形成された開口部161bに臨む
ようにされている。そして、制御ユニット160は、図
19に示すようにパチンコ機100の機枠101および
これと同一高さのユニット設置台24上に載置されるよ
うにされており、しかもこのとき前面パネル161aが
パチンコ機の前面枠108と同一平面をなすように配置
される。 従って、解除レバー179bが臨む前面パネ
ル161の開口部161bは、通常前面枠108の上面
で閉塞され、前面枠108を開くことによって開口部1
61bが露出され、解除レバー179bを操作すること
ができるようになる。これによって、制御ユニット16
0には施錠装置を設ける必要がなくなる。
【0060】なお、制御ユニット160内のユニット制
御装置180は、光ファイバもしくは同軸ケーブルのよ
うな伝送路によって、パチンコ機100の制御装置19
5に、また後述の伝送コントローラおよびローカルネッ
トワーク(伝送ケーブル)を介して管理装置400に接
続される。
【0061】実施例の制御ユニット160は、いずれの
伝送路を用いてもデータ伝送が行えるようにするため、
収納枠161の裏面に光ファイバ用コネクタ186と同
軸ケーブル用コネクタ187が設けられている(図22
参照)。
【0062】図20〜図22には、上記パチンコ機10
0と制御ユニット160とからなる遊技装置を載置する
島設備の一例とそれに遊技装置を装備させた状態が示さ
れている。
【0063】この実施例の島設備は、基台21上に遊技
機の幅に等しい間隔をおいて複数本の支柱22が立設さ
れ、床から60cm程度の高さの位置には水平な載置台2
3が支柱22にて固定されている。また、この載置台2
3の上方には、前記機枠101の高さ分だけ離れた位置
に第1の設置棚24が、さらにその上方には第2の設置
棚25がそれぞれ支柱22にて固定されているととも
に、第2設置棚25の上方には支柱22の上端を覆うよ
うに天板26が固定されている。なお、上記載置台23
の前端は支柱22よりも少し手前に突出するようにさ
れ、第1設置台24はその前端が支柱22よりも機枠1
01の厚み分だけ後方に位置するようにされている。
【0064】そして、上記支柱22間の載置台23上に
それぞれパチンコ機100が機枠101とともに載置さ
れ、第1設置台24からこれと同一平面をなす機枠10
1上にかけて制御ユニット160が載置される。また、
第2設置台25上にはローカルネットワークを構成する
伝送路(図示省略)が延設され、かつ各支柱22間には
上記伝送路を介して管理装置400との間でデータ伝送
を行うためのトランシーバ185が載置される。なお、
トランシーバ185の前方は上板27で閉塞され、載置
台23の下方は下板28で閉塞される。
【0065】さらに、図示しないが、載置台23の下面
には24Vの電源ラインが延設され、天板26の下面に
は100Vの電源ラインが延設されている。
【0066】そして、載置台23上面の各遊技機に対応
した位置には24V電源用のコンセント30が、また天
板26の下面の桟29には100V電源用のコンセント
31が各遊技機に対応して3個ずつ設けられている(図
22参照)。
【0067】図23に、パチンコ機100と制御ユニッ
ト160とからなる遊技装置全体の制御システムの構成
例が示されている。
【0068】同図において188は、図28に示されて
いるカードリーダ800の各構成部品たる搬送モータ8
07、磁気ヘッド821、パンチ装置820等を制御す
るカードリーダ制御装置である。そして、このカードリ
ーダ制御装置188およびパチンコ機制御装置195と
制御ユニット160に設けられた各種スイッチ171,
179や表示器162,163,164,168、スピ
ーカ166は、ユニット制御装置180によって制御さ
れるようになっている。
【0069】また、特に制限されないが、この実施例で
は光ケーブル191を介して、パチンコ機100の制御
装置195が上記ユニット制御装置180に接続され、
各種センサからの検出信号が入力されるとともに、表示
器等に対する駆動制御信号が出力される。光ファイバケ
ーブルによる通信を可能にするため、パラレルデータと
シリアルデータの変換を行なう並−直列変換器や電気信
号と光信号との変換を行なう光−電変換器等からなる光
多重データリンク(インタフェース)が、ユニット制御
装置180と光ファイバケーブル191との間および光
ファイバケーブル191とパチンコ機制御装置195と
の接続部にそれぞれ設けられている(後述)。
【0070】光ファイバケーブル191をユニット制御
装置180とパチンコ機制御装置195との間のデータ
通信に使用することにより、従来パチンコ機の裏側にて
複雑に配設されていた多数の配線をすっきりさせ、保
守、管理を容易にするとともに、ノイズによる誤動作を
防止することができる。
【0071】上記パチンコ機制御装置195の制御下
に、金額表示器111や玉数表示器112、購入ランプ
121、遊技状態表示ランプ123や打球発射装置10
3の制御装置194および役物制御装置158が置かれ
ているとともに、購入スイッチ113、中断スイッチ1
14、終了スイッチ115やアウトセンサ等の球検出セ
ンサSNS1〜SNS5からの信号がパチンコ機制御装
置195によって波形整形されてユニット制御装置18
0に供給されるようになっている。そして、この実施例
では、電源系をAC24VとAC100Vの2系統にし
パチンコ機100側にはAC24Vを供給し、制御ユニ
ット160側にはAC100Vを供給している。このよ
うに供給電源を別にすることにより、電源系のトラブル
が多いパチンコ店において電源の影響でパチンコ機制御
ユニットが不用意に破壊するのを防止している。
【0072】図24には、上記パチンコ機制御装置19
5の構成例が示されている。
【0073】パチンコ機制御装置195は、マイクロコ
ンピュータからなるパチンコ機コントローラCPU1
と、このコントローラCPU1から出力される定期的な
ウォッチドッグパルスを監視してパルスが途切れたとき
にリセット信号を発生するリセット回路RST1と、ユ
ニット制御装置180との間の光データ伝送を可能にす
るためパレラレル送信データをシリアルデータに変換す
る並直変換手段およびシリアル受信データをパラレルデ
ータに変換する直並変換手段を備えた多重伝送コントロ
ーラCNT1と、光コネクタ193を介して光ケーブル
191と接続される光電変換回路OETと、各種センサ
からの検出信号のノイズをカットするフィルタ回路FL
T、金額表示器111や玉数表示器112への表示デー
タをデコードするデコーダDEC1,DEC2やその出
力に基づいて表示器の駆動信号を形成するドライバDR
V1,DRV2と、購入ランプ121や遊技状態表示ラ
ンプ123、打球発射装置103の駆動信号を形成する
ドライバDRV3とにより構成されている。
【0074】このパチンコ機制御装置195におけるセ
ンサからの検出信号の処理に関しては、単に検出信号か
らノイズを除去し一定のパルス幅に整形してから発射球
やセーフ球等の検出データとしてユニット制御装置18
0へ送る。つまり、パチンコ機制御装置195側ではセ
ーフ球数等の演算は行わず、そのような演算はユニット
制御装置180の側で行うようになっている。
【0075】また、パチンコ機では静電気等によりノイ
ズが発生し易いが、ウォッチドッグパルスを監視するリ
セット回路RST1があるためノイズ等によりパチンコ
機コントローラCPU1が暴走したとしても、暴走によ
り定期的なウォッチドッグパルスがなくなるとリセット
信号を発生してCPUを初期化させるので、暴走を防止
することができる。
【0076】ウォッチドッグパルスは、CPU内部のタ
イマカウンタからの割込み等によって容易に発生させる
ことができる。
【0077】図25には、ユニット制御装置180の構
成例が示されている。
【0078】ユニット制御装置180は、カードによる
パチンコ遊技を可能にさせるためカードリーダ制御装置
188およびパチンコ機制御装置195を統括的に制御
するユニットコントローラ190と、管理装置400と
のデータ伝送に係る制御をするデータ伝送コントローラ
551と、データ伝送コントローラ551の制御下でネ
ットワークにおける送受信権の確立およびデータの直並
列変換を行うネットワークコントローラ553等から構
成されている。そして各コントローラ190と551間
および551と553間のデータの受け渡しは、デュア
ルポートメモリ(RAM)550および552を介して
実行できるように構成されている。このうち、メモリ5
52は、送信データ記憶領域と受信データ記憶領域とに
分かれており、全ての送受信データ長を同一長にする
(パケット化)のための調整機能と、データ伝送の高速
化(2.5Mbps)を計るための緩衝機能とをもって
いる。
【0079】このパケットメモリ552は各々が256
バイトの容量を持つ4つのページで構成され、このうち
ページ0は送信要求パケットの送信に、またページ1は
定時データ送信パケットの送信に使用される。一方、ペ
ージ2,3は、データパケット受信用で交互に使用され
る。どのページを使うかは、データ伝送コントローラ5
51が、ネットワークコントローラ553に指示する。
データ伝送コントローラ551が受信パケットデータの
処理中、次のパケットデータが送られてきたとしても、
他のページに受信されるため、確実に全てのパケットを
受信できる。各コントローラ551,553を同時に初
期化できるようにするため共通のリセット回路555が
設けられている。
【0080】ネットワークコントローラ553の管理装
置400との接続側には、受信データを波形整形すると
ともに送信データのドライブ能力を上げるために信号の
レベル変換を行う信号変換回路554および切換スイッ
チ542を介して、光コネクタ186に接続可能にされ
ているとともに、低層ネットワークの伝送ラインが同軸
ケーブルで構成された場合にも対応できるように切換ス
イッチ542を介して、送信信号と受信信号の分離およ
び結合を図る分岐回路540に接続可能にされている。
上記光コネクタ186には、図22の光トランシーバ1
85が接続される。
【0081】さらに、データ伝送コントローラ551と
ネットワークコントローラ553との間には、データ伝
送コントローラ551からの要求に応じてネットワーク
コントローラ553がデータの受信結果を記憶するため
のラッチ回路561と、データ伝送コントローラ551
が、ネットワークコントローラ553に対するデータ送
信指令等のコマンドを記憶させるラッチ回路562およ
び低層ネットワーク用アドレスを記憶させるラッチ回路
563と、ユニット制御装置180内の通信制御状態の
異常を表示するための3個のLEDランプからなるモニ
タ表示器556への表示データを記憶するラッチ回路5
64が設けられている。557は上記各ラッチ回路56
1〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
【0082】一方、ユニットコントローラ190とカー
ドリーダ制御装置188との間には送受信データのレベ
ル変換を行うトランシーバ571が、またパチンコ機制
御装置195との間には、送受信データの並−直変換を
行う多重伝送コントローラ572および光電変換装置5
73が接続されている。
【0083】さらに、ユニットコントローラ190に
は、データバス581を介して、金額、玉数表示器の表
示データ(セグメントデータおよびコモンデータ)をラ
ッチするラッチ回路574、購入ランプや遊技状態表示
ランプ、打球発射装置に対する制御信号をラッチするラ
ッチ回路575、パチンコ機100および制御ユニット
160に設けられた各種スイッチからの入力信号を所定
のタイミングでデータバス581上にのせたり各種ラン
プを表示させる出力信号をラッチしたりする入出力コン
トローラ576と、制御ユニット160内のスピーカ1
66より発生させる音声データ等をラッチするラッチ回
路577が接続されている。
【0084】582は音声合成LSI、583は高周波
成分をカットして音質を高めるローパスフィルタ、58
4は音量を調整するアンプで、このうち音声合成LSI
582は、複数の音声データを内蔵のEPROM内に記
憶しており、ユニットコントローラ190から与えられ
る選択信号(S0〜S3)に応じて音声データを選択し
て開始信号STに同期して音声信号を出力し、リセット
信号Rによって出力を停止する。
【0085】なお、558はユニットコントローラ19
0の制御プログラムを格納したプログラムROM、55
9は伝送コントローラ551の制御プログラムを格納し
たプログラムROMである。585はユニットコントロ
ーラ190から出力されるアドレス信号をデコードし
て、プログラムメモリ558やユニットメモリ550、
ラッチ回路574,575,577および入出力コント
ローラ576の選択信号を形成するデコーダである。
【0086】上記のごとくユニット制御装置180は、
管理装置400、カードリーダ制御装置188、パチン
コ機制御装置195の三方に情報交換の窓口を有してお
り、管理装置400の制御下のもとにカードCDでパチ
ンコ遊技をさせるための制御をするとともに、遊技結果
として発生するパチンコ機遊技情報を定期的に管理装置
400に送信するソフトウェアを有している。さらに、
この実施例のユニット制御装置180においては、金
額、玉数表示器を駆動させるべくユニットコントローラ
190から出力される表示データのうち、桁セレクト信
号(コモン信号)は例えば2msのような間隔で周期的
に出力される点に着目して、これをリセット回路555
に、ウォッチドッグパルスとして入力するようにしてい
る。リセット回路555はパワーオンリセットの他、こ
のウォッチドッグパルスを監視してパルスがなくなると
リセット信号を発生するように構成されている。
【0087】従って、ユニットコントローラ190がノ
イズ等により暴走したとしても、暴走すると正常な間隔
でコモン信号が出力されなくなるため、リセット回路5
55が作動してユニットコントローラ190およびデー
タ伝送コントローラ551が初期化され、暴走が回避さ
れるようになる。
【0088】これとともに、ユニットコントローラ19
0は、内部にタイマカウンタを有しており、送信要求に
対する応答としてのACK(肯定)またはNAK(否
定)が一定時間(ex.10秒)内に返ってこなかった
り、ACK受信後一定時間(ex.2秒)内にパケット
を送信できないとき、あるいは内部メモリ(RAM)の
乱れを検出したときに、強制的に上記コモン信号をロウ
またはハイレベルに固定することにより、自らリセット
をかけることができるようになっている。なお、上記内
部メモリの乱れは、例えば初期化の際にメモリ内の所定
の番地に特定のコード(A55A等)を書き込んでおい
て、それを1m秒ごとに割込み処理でチェックすること
で容易に検出することができる。
【0089】さらに、実施例のユニット制御装置180
は、データ伝送コントローラ553が一定時間(5.12
秒)内にデータを送信できないときもユニットコントロ
ーラ190を初期化させ、異常なデータが管理装置40
0に送信されたりしないように対処している。すなわ
ち、実施例では、ユニットメモリ550内にウォッチド
ッグカウンタ領域を設け、データ伝送コントローラ55
1が、管理装置400に対してデータを送信する度に所
定のコードFFをセットし、ユニットコントローラ19
0が20msごとにこのカウンタを「1」ずつカウント
ダウンさせる。従って、仮りにデータ伝送コントローラ
553が5.12秒以上送信できない状態が続いたとす
ると、ユニットメモリ550のウォッチドッグカウンタ
は「0」になるので、このカウンタを監視して、「0」
になったならばデータ伝送コントローラ551がダウン
したと判定して、自らリセットをかけるようにすること
ができる。
【0090】しかも、この実施例では、ユニットメモリ
550として、ある所定の番地(7FE)にデータを書
くと所定の端子INTが立ち上がるような特殊なRAM
が使用されており、この機能を利用して、システムの立
上り時にデータ伝送コントローラ551が上記所定番地
にデータを書き込んで端子INTを立ち上げ、その端子
の信号をユニットコントローラ190に入れて、ユニッ
トメモリ550の使用に対するコントローラ間の同期を
とるようにしている。なお、上記特定の端子INTはユ
ニットコントローラ190が上記所定の番地のデータを
リードすると立ち下がるようになっている。
【0091】一方、システム立ち上げ時における管理装
置400との同期は、データ伝送コントローラ551に
よってなされ、データ伝送コントローラ551が管理装
置400から発信される回線テスト指令(後述)を受信
し、その受信応答を管理装置400に送信することによ
ってなされる。
【0092】ところで、前述したようにパチンコ機制御
装置195側では、セーフ球数等の演算は行わず、その
ような演算はユニット制御装置180の側で行うように
なっており、ユニットコントローラ190には、セーフ
信号等遊技球に関する検出信号や購入スイッチ113か
らの信号が入力されている。ユニットコントローラ19
0は、これらの信号に基づいて、出玉数、アウト玉数、
持玉数、売上金額等の稼働データを演算したり、パチン
コ機に関する稼働情報(遊技状態)やモニタ情報等を生
成し、それらをデュアルポートメモリからなるユニット
メモリ550の送信データエリアSDA(図26参照)
に書き込む。ユニットメモリ550に書き込まれた稼働
データ等は、伝送コントローラ551による管理装置4
00との間のデータ交信によって管理装置400に送ら
れる。
【0093】また、管理装置400から送られてくるデ
ータも一旦ユニットメモリ550内の受信データエリア
RDAに書き込まれ、ユニットコントローラ190がこ
れを読み取ることによってデータの受信が行われる。ユ
ニットメモリ550には、その他の送信データや受信デ
ータがメモリ内にあることを相手方のコントローラに伝
えるためのコマンドやステータス情報の入る交信用エリ
アCCAや各コントローラ用のワーキングエリアUWA
とDWAおよびコントローラ間同期用エリアCSAが設
けられている。
【0094】
【表1】
【0095】図26にユニットメモリの全体の構成が、
そして、〔表1〕、〔表2〕および〔表3〕に、送信デ
ータエリアSDA、受信データエリアRDAおよび交信
用エリアCCAの構成例を示す。
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】
【表4】
【0099】
【表5】
【0100】なお、〔表1〕において示されているモニ
タ情報1は、〔表4〕に示すようにシステム立上り時の
テスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示す
ビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカルネ
ットワークの異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、遊技機異常を示すビット等により構成されてい
る。また、モニタ情報2は、〔表5〕に示すようにカー
ドリーダの異常を示すビットを有している。
【0101】さらに、稼動情報は、〔表6〕のごとく打
止め状態を示すビット、遊技の中断中であることを示す
ビット、通信異常あるいは不正検出等に基づく管理装置
400もしくはコントローラによる強制終了状態を示す
ビット、遊技中であることを示すビット、遊技機が遊技
客のついていないフリー状態にあることを示すビット等
により構成されている。
【0102】
【表6】
【0103】上記〔表6〕より、実際のパチンコ機10
0の状態は、 フリー状態が、 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、 0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止発生時が、 0000000000010000 で表わされることがわかる。
【0104】図27〜図33には制御ユニット160内
に設けられたパチンコ機用カードリーダ800の具体的
な構成例を示す。
【0105】カードリーダ800を構成する箱形のケー
ス本体801の前端には、カード保持表示部LED1と
カード挿排口802aを有する前蓋802が装着され、
ケース本体801の側壁には前記制御ユニット160の
収納枠161内に固定するためのL字ブラケット803
が四隅に固着されている。
【0106】ケース本体801内には、図28に示すよ
うにカード搬送路となるベースプレート804が配置さ
れ、このベースプレート804の上方にはカードの厚み
より少し広い間隙をおいてこれと平行に支持基板80
5,806が取付けられるようになっている。
【0107】支持基板805には、カード挿入口側に位
置しその上にはモータ807とマイクロスイッチからな
るカード挿入検出センサ808と、シャッタソレノイド
809とマイクロスイッチからなるカード挿入検出セン
サ808と、シャッタソレノイド809およびセキュリ
ティコード読取用の反射型光センサ810a,810b
が取り付けられている。この実施例ではセンサ810
a,810bのうち一方(810a)のみ使用し、他方
のセンサ(810b)は将来においてセキュリティコー
ドが増加されても良いように予備的に設けられている。
【0108】上記モータ807とシャッタソレノイド8
09との間には第2ローラ軸811が回転自在に載置さ
れ、この第2ローラ軸811の中央には搬送ローラ81
2が設けられているとともに、第2ローラ軸811の一
端はケース本体の側壁801aから外部へ突出可能にさ
れ、突出端部にプーリ813が固着されている。
【0109】また、シャッタソレノイド809の近傍に
はカード位置検出用センサSNS1に対し検出光を照射
する投光器814が取り付けられ、第2ローラ軸811
とモータ807との間には第2の位置検出センサSNS
2の検出光が透過可能な透光部815が形成されてい
る。さらに、上記モータ807の側方にはパンチ穴検出
用センサSNSpに対し検出光を照射する投光器816
が取り付けられているとともに、モータ807の回転軸
807aの一端にはロータリエンコーダ817が固着さ
れ、かつ回転軸807aの他端はケース本体801の側
壁801bより外部に突出され、径の小さなプーリ81
8が固着されている。
【0110】一方、カード挿排口802aの反対側に配
置された上記支持基板806上には、第1ローラ軸81
9が回転自在に配置されているとともに、ソレノイドを
駆動手段とするパンチ装置820と磁気ヘッド821が
取付け可能にされている。磁気ヘッド取付け位置に対応
して支持基板806には磁気ヘッドを上方から下向きに
挿入させたときヘッド面が下方に臨むことができるよう
に貫通孔822が形成されている。また、第1ローラ軸
819の中央には搬送ローラ823が固着されていると
ともに、軸の両端はケースの側壁から外部に突出可能に
され、プーリ824,825がそれぞれ取り付けられて
いる。そして、上記プーリ818と825との間にベル
ト826が、またプーリ824と813との間にベルト
827が捲回されており、モータ807の回転駆動力が
ベルト826により第1ローラ軸819へ伝えられ、さ
らにベルト827により第2ローラ軸811へ伝達され
るようになっている。
【0111】さらに、上記支持基板806の下面には、
第3および第4のカード位置検出センサSNS3,SN
S4に対し検出光を照射する投光器828,829が取
り付けられている。
【0112】上記支持基板805,806の上方には、
これを覆うように第1のインタフェース基板830が配
置され、ケースの側壁801a,801bに固定され
る。このインタフェース基板830には制御ユニット1
60内に設けられたカードリーダ制御装置188からの
各種制御信号を受信したり、カードリーダ側に設けられ
たセンサや磁気ヘッドからの読取り信号をカードリーダ
制御装置188へ渡すためのインタフェース回路を備え
ている。また、インタフェース基板830の下面には、
上記透光部815に対応する位置に投光器831が、そ
して上記エンコーダ817に対応する位置に速度検出セ
ンサ832がそれぞれ設けられている。
【0113】一方、支持基板805,806の下方に配
置された前記ベースプレート804には、上記搬送ロー
ラ812と823に対応する位置に、トーションスプリ
ング834と835により上方へ付勢された補助ローラ
836と837が、ベースプレートに形成された開口部
841,842よりわずかに顔を出すように装着されて
いる。また、ベースプレート804には、支持基板80
6に設けられた貫通孔822より下方に臨むように取り
付けられた磁気ヘッド821に対応する位置に同じくト
ーションスプリング836によって上方へ付勢された補
助ローラ838が、開口部843よりわずかに上方へ顔
を出すように装着されている。これとともに、ベースプ
レート804には、上記投光器814,816,82
8,829および831に対応する位置にそれぞれ透孔
844が形成されている。さらに、ベースプレート80
4の前端には幅方向に沿って凹部845(図30参照)
が形成され、そこには円筒状の遮蔽部材846が載置さ
れている。遮蔽部材846はカード挿排口802aを閉
塞してゴミの侵入を防止するとともに、その重量で一定
以上の剛性を有するカード以外を受け付けないように作
用する。
【0114】上記ベースプレート804の下面には、第
2のインタフェース基板848がネジによって取り付け
られるようになっており、この第2インタフェース基板
848上には、カードリーダ制御装置188とのインタ
フェースを行なう回路とともに、投光器814,83
1,828,829および816に対向するように、第
1〜第4の位置検出センサSNS1,SNS2,SNS
3,SNS4およびパンチ穴検出センサSNSpが取り
付けられている。また、補助ローラ836,837,8
38に対応する位置に、ローラとの接触を防止する逃し
穴849が設けられている。
【0115】ベースプレート804の前端に載置された
円筒状の遮蔽部材846に対応して、上方の支持基板8
05の前端には、遮蔽部材846よりひとまわり大きな
空部851が形成されており、ベースプレート804上
に支持基板805を配置したとき、遮蔽部材846が空
部851内に上下動可能に収納されるようになってい
る。
【0116】また、上記空部851を構成する枠体85
2の後壁には開口853が形成され、その後方に前記挿
入検出スイッチ808が配置されて、その可動接点80
8aが上記開口853より空部851内に突出される。
この可動接点808aの先端は通常、図30の(A)に
示すように遮蔽部材846の上方に位置するようにされ
ており、カード挿排口802aよりカードCDが挿入さ
れると、図30の(B)のごとくカードCDが遮蔽部材
846を上方へ押し上げるため可動接点808aが回動
され、挿入検出センサ808がオンされるようになって
いる。
【0117】支持基板805上に取り付けられるシャッ
タソレノイド809は、図31の(A)に示すように下
向きに配置され、プランジャ809aの先端に形成され
たピン809bが、ソレノイド消磁状態において支持基
板805に設けられた挿通孔854を貫通して、図30
の(B)のごとくベースプレート804上面の対応する
位置形成された凹孔855に係合することによりカード
CDの挿入を阻止するようになっている。
【0118】なお、特に制限されるものではないが、こ
の実施例のカードリーダ800はカード発行機において
も使用できるようにするため、ケースの後壁が開放され
ており、カードを後方へ排出できる構造にされている。
【0119】図32には、カードリーダ800における
各種センサや磁気ヘッドの取付け位置関係を示す。
【0120】挿入検出センサ808は最もカード挿排口
802aに近い側に配置され、第1位置検出センサSN
S1は搬送ローラの直前に配置されている。そして、シ
ャッタピン809bは挿入検出センサ808と第1位置
検出センサSNS1との間に配置され、セキュリティコ
ード読取センサ810a,810bは第1位置検出セン
サSNS1のほぼ真横に配置されている。また、第2位
置検出センサSNS2は搬送ローラ812の後方に、第
3位置検出センサSNS3は搬送ローラ823の後方
に、第4位置検出センサSNS4はカードリーダの最奥
部に配置され、かつ第1〜第4位置検出センサSNS1
〜SNS4は同一直線上に位置されている。
【0121】さらに、パンチ穴検出センサSNSpとパ
ンチピンPPは第2位置検出センサSNS2と搬送ロー
ラ823との間に配置され、磁気ヘッド821は搬送ロ
ーラ823と第3位置検出センサSNS3との間に配置
されている。
【0122】図33には、図32のような位置関係にな
るように配置された各種センサによるカード挿入時のカ
ード検出タイミングとモータ807およびシャッタソレ
ノイド809への制御信号のタイミングを示す。同図か
ら分かるように、この実施例のカードリーダ800で
は、カード挿入時に挿入検出センサでカードの挿入を検
出してモータおよびシャッタを駆動させ、位置検出セン
サSNS1〜4でカードの位置を検出しながら所定のタ
イミングでカード上の情報をセキュリティコード、パン
チ穴、磁気コードの順に読み取るように構成されてい
る。
【0123】しかも、各種センサやパンチピンの相対距
離は、カードの読取りやパンチ穴開け等の処理を正確に
行う上で重要であるため、予め設けられた位置関係にな
るよう各部品が精度よく取り付けられている。
【0124】図34には、カードリーダ制御装置188
(図23参照)の具体的回路構成例が示されている。
【0125】カードリーダ制御装置188は、マイクロ
コンピュータからなるカードリーダコントローラCPU
2と、ユニット制御装置180との間で送受信されるデ
ータ信号のレベル変換を行うトランシーバTRVと、制
御ユニット160内に設けられたモニタ表示器175と
176の駆動信号を形成するドライバDRV11,DR
V12およびカードリーダ800内のモータ807やパ
ンチ装置820、磁気ヘッド821、LEDランプ16
7、シャッタソレノイド809を駆動する制御信号を形
成するドライバDRV13と、モータ807に供給され
る電源をオン・オフするリレーRLYを駆動するドライ
バDRV14と、カードリーダ800内の磁気ヘッドの
読取りデータや各種センサからの検出信号を波形整形す
るシュミットトリガ回路からなる波形整形回路SMG、
磁気ヘッドで読取られた2つのトラックの各リードデー
タをラッチするフリップフロップ回路F/F1,F/F
2と、パワーオンリセット回路とウォッチドッグタイマ
を内蔵しコントローラCPU2から定期的に出力される
パルス(ラッチLT1,LT2のリセットパルスと共
用)をウォッチドッグパルスとして監視してパルスが途
切れたときにリセット信号を発生するリセット回路RS
T2とにより構成されている。
【0126】また、カードリーダコントローラCPU2
には、制御ユニット160内に設けられた機器の設定器
171およびカード排出スイッチSWcからのオン・オ
フ信号が入力されている。
【0127】上記モニタ表示器176を構成する4個の
発光ダイオードは、電源が投入されている間点灯される
パワーオン表示LED11と、カードがカードリーダ8
00内にあることを表示するカードイン表示LED12
と、カードリーダコントローラCPU2による制御が正
常に実行できているときに点灯されるOK表示LED1
3として使用され、LED14はその他任意のモニタ表
示に使用できるように未使用となっている。
【0128】一方、セグメント型モニタ表示器175
は、数字を表す7つのセグメントと、1つのドット表示
セグメントDTとを組合せることにより、次の〔表7〕
のように、カードリーダ800の異常内容を符号で表示
するようになっている。なお、〔表7〕の右欄のエラー
コードは対応する異常が発生したときにカードリーダコ
ントローラCPU2が上位の制御装置に異常の内容を知
らせるときに使用するコードである。
【0129】
【表7】
【0130】カードリーダコントローラCPU2は、内
蔵ROM内の制御プログラムに従って動作し、ユニット
制御装置180からの指令に基づいてカードの走行制御
やカードデータの読出し、カードデータのチェック等を
実行し、カード番号およびカードリーダ800の制御情
報をユニット制御装置180に伝達する。ユニット制御
装置180との交信は内蔵のシリアルコミュニケーショ
ン回路により、シリアルポートTX,RXを使用して行
う。カードリーダ800を構成する部品への制御信号の
出力や各種センサからの検出信号の入力は、図35に示
すようなインタフェース回路198を介して行うように
なっている。
【0131】また、カードの磁気記録部MGのトラック
TRC2上の磁気データaをラッチするフリップフロッ
プFF2は、トラックTRC1上から読み出されてフリ
ップフロップFF1をトリガさせるリードクロックbを
サンプリングクロックとして動作される。フリップフロ
ップFF1はリードクロックbでトリガされCPU2か
ら出力されるパルスeでリセットされることで周期的な
信号cを出力する。
【0132】図35には、カードリーダ制御装置188
とカードリーダ内の入出力部品との間に設けられるイン
タフェース回路198の構成例を示す。
【0133】同図において符号SMG1〜SMG5で示
されているのは、シュミットトリガゲート等からなる波
形整形回路、REC1,REC2は整流回路、MCC
1,MCC2は磁化電流切替回路、AMP1〜AMP4
はアンプ、MHD1,MHD2は磁気ヘッド、MTはモ
ータ、SOL1,SOL2はソレノイド、LED1は発
光ダイオード、DRV21,DRV22はドライバ、S
NS11,SNS12,SNSp,SNS1〜SNS5
はセンサである。また、CCCはモータMTの回転方向
を切替るための電流切替回路、VCCはモータMTの回
転速度を切替るための電圧切替回路である。
【0134】2つのトラックTRC1とTRC2にそれ
ぞれ対応された2つの磁気ヘッドMHD1,MHD2に
より読み取られたリードデータのリードクロック信号
は、アンプAMP1,AMP3によって増幅された後、
整流回路REC1,REC2で整流され、さらに波形整
形回路SMG1,SMG3を通して矩形波としてカード
リーダ制御装置188に送られる。 一方、カードリー
ダ制御装置188から供給されるライトデータとライト
クロックは波形整形回路SMG2,SMG4を通って磁
化電流切替回路MCC1,MCC2に入力され、ライト
データの“1”,“0”に応じてヘッド駆動電流の向き
が切り替えられてアンプAMP2,AMP4で増幅され
磁気ヘッドMHD1,MHD2に供給される。
【0135】モータMTを駆動するため、カードリーダ
制御装置188から与えられる正転信号と逆転信号に基
づいて電流切替回路CCCがドライバDRV21に流れ
る電流の向きを変え、また速度切替信号に応じてドライ
バDRV21によってモータMTに印加する電圧を切替
える。
【0136】一方、セキュリティコード読取りセンサS
NS11(810a),SNS12(未使用)、パンチ
穴検出センサSNSp、位置検出センサSNS1〜SN
S4、速度検出センサSNS5(821)の検出信号
は、波形整形回路SMG5で波形整形されてからカード
リーダ制御装置188へ供給され、挿入検出スイッチ8
08の検出信号はローパスフィルタLPFでノイズカッ
トされてから波形整形回路SMG5で波形整形される。
【0137】図36には、カードリーダ制御装置188
による磁気データの書込みと読出しのタイミングが示さ
れている。
【0138】同図の信号中、(A)〜(D)は書込みデ
ータ情報、(E)〜(G)は書込みクロック情報に関
し、また(H)〜(J)は読出しデータ情報、(K)〜
(M)は読出しクロック情報に関する各部の信号波形を
示す。また、同図(N)〜(R)に図34のカードリー
ダ制御装置188において、符号a〜eで示されている
各信号のタイミングを示す。
【0139】このうち、(H)および(K)の信号は図
35のインタフェース回路を構成するアンプAMP1と
AMP3の出力信号を、また、(I)および(L)の信
号は、整流回路REC1とREC2の出力信号を、そし
て(J)および(M)の信号は波形整形回路SMG1と
SMG3の出力信号をそれぞれ示す。
【0140】この実施例では、書込み方式としてデータ
が“1”のときは極性を反転し、データが“0”または
無信号のときは極性を反転せず直前の状態を維持するい
わゆるNRZI方式を採用している。
【0141】従ってCPU出力や書込み電流、磁化状態
を示す信号(B),(C),(D)は、CPUの内部デ
ータ(A)が“0”から“1”に変わったときに、それ
ぞれ反転している。
【0142】一方、上記のようにして書き込まれたデー
タを磁気ヘッドMHD2で読み取ると、磁化状態(D)
が変化したところでアンプAMP1の出力が磁化の向き
に応じて+または−に変化するので、カードリーダコン
トローラCPU2は、リードクロックbの立上りでアン
プAMP1の出力を波形整形した信号(J)に対応する
リードデータaがラッチF/F2に取り込まれたとき
に、信号a(N)がハイレベルであればデータ“1”で
あると認識し、信号aがロウレベルであればデータが
“0”であると認識することになる(図36の(S)参
照)。
【0143】なお、この実施例では、カードへの磁気デ
ータの記録密度を4.134bit/mm(=105BPI)
とし、カード搬送速度を300mm/秒としたので、読出
しクロックデータのパルス周期は約806μSとなる。
そこで、CPU2による磁気データ書込みの際には、書
込みクロックに関するCPU出力(E)の周期Tをクロ
ックパルスの2倍(1.612ms)として出力するようにな
っている。
【0144】図37および図38に上記カード発行機2
00の構成例を示す。
【0145】この実施例のカード発行機200は、カー
ド購入のための紙幣を識別する紙幣識別装置210と、
投入紙幣に対応した金額を印刷し、カードを発行する発
行装置700と、つり銭としての紙幣を払出するための
紙幣払出装置230と、各種表示器221〜225およ
びカード発行機200全体の制御および管理装置400
との間のデータ交信を行なうユニット制御装置280等
により構成されている。
【0146】上記紙幣識別装置210に対応して、開閉
自在な前面パネル201には紙幣挿入口211と、購入
選択スイッチ群212および金額表示器213が設けら
れている。従って、遊技客は、先ず紙幣挿入口211よ
り紙幣を投入すると、金額表示器213に投入金額が表
示される。そして、購入選択スイッチ群212の中から
所望の購入金額に対応するスイッチを押圧することによ
り、所望の購入金額に相当するカードが上記発行装置7
00のカード排出口202より発行される。また、上記
購入選択スイッチ群212は、各々ランプ内蔵型スイッ
チで構成されており、紙幣が投入されるとその投入金額
の範囲内で選択可能なスイッチ(3千円なら3つ、5千
円なら5つ)に対応する内蔵ランプが点灯されるように
なっている。
【0147】カード発行機200の紙幣挿入口211よ
り紙幣が挿入され、購入選択スイッチ212により購入
金額が決定されて残金が生じたときに、それを払い戻す
ための紙幣払出装置230は、紙幣をストックしておく
紙幣タンクを備えており、残金に相当する紙幣を前面パ
ネル201に設けられた紙幣払出口232より排出する
ように構成されている。
【0148】また、上記カード発行機200の前面パネ
ル201には、カード発行可能な状態にあることを示す
発行中ランプ221、カード発行不能状態を示す発行中
止ランプ222、紙幣挿入口211への紙幣の受付の可
否を示す紙幣挿入表示器223、カードの発行状態を知
らせるカード発行表示器224、残金の払出状態を知ら
せる紙幣払出表示器225が設けられている。また、カ
ード発行機200の前面パネル201の内側には、発行
機の異常の種類(番号)を、2桁の数字で表示するため
のモニタ表示器206と、このモニタ表示器206の表
示をリセットするためのリセットボタン207とが設け
られている。
【0149】さらに、この実施例のカード発行機200
には、遊技店に設置される複数(数十台)の発行機の各
々を区別して、特定のカードを発行した発行機を管理装
置400において把握できるようにするため台番号設定
器205が内部に設けられており、この設定器205に
より設定された台番号は管理装置400に送られて、デ
ータ通信の際の伝送アドレスの生成および各発行機ごと
のデータファイルの作成に供される。
【0150】一方、発行装置700は、カードタンク7
01内にストックされている白紙状態のカードを1枚ず
つ取り出して先ずカードリーダ800へ送り、カードC
Dの磁気記録部MGに管理装置400によって演算され
て送られてきたカード番号および識別コード(店コー
ド)、発行年月日コード、チェックコード等を記録し、
カードリーダ800内のパンチ装置820で発行済穿孔
位置PH1(図2,図3,図4参照)にパンチ穴を開け
てから、印字装置750で発行年月日と発行通し番号n
および購入金額を印字して前面パネル201に設けられ
たカード発行口202より排出する。上記発行通し番号
nは、カード発行機200からカード購入の申込を受け
た管理装置400が、自己の制御下にある複数のカード
発行機200からの購入申込みに対し、その受付け順に
発行通し番号nを決定し、各カード発行機に付与する番
号であって、この発行通し番号nに基づいて前述したビ
ットの並び換え等のコード変換処理を行なって得られた
コードをカード番号としてカードCDの磁気面MGに記
録して発行し、カードに関する情報は管理装置400内
のファイルに記録するようになっている。
【0151】上記発行通し番号nからカード番号の生成
を可能にするため、管理装置400の制御プログラムに
は、カード番号生成ルーチンと、コード変換ルーチンが
設けられているともに、カードから読み出されたカード
番号と発行通し番号nとの一致を確認するため逆変換と
逆算ルーチンが用意されている。
【0152】なお、この実施例のカード発行機200
は、カードリーダ800で磁気データを記録しかつ印字
装置で、発行通し番号nと発行年月日および購入金額の
千の桁を除く3つの「0」を印字した状態でカードを待
機させておき、購入スイッチが押された時点で千の桁の
数字を印字して排出することにより見かけ上の発行所要
時間を短縮するようになっている。
【0153】図39には、カードリーダ800を内蔵し
た発行装置700の全体斜視図が、また図40には、発
行装置700の概略構成例を示す。
【0154】この実施例の発行装置700は、磁気記録
部MGと印字表示部PRTが白紙の状態とされているカ
ードが多数収納されたカードタンク701内から一枚ず
つカードを取り出すカード取出装置710と、その後方
に配置されたカードリーダ800と、さらにその後方に
配置されたカード反転装置740と、カードリーダ80
0の下方に配置された印字装置750と、その前方に配
置されたカード導出装置770とにより構成されてお
り、カードリーダ800の上方に配設されたカード発行
制御装置790によって制御されるようになっている。
この実施例の発行装置700内のカードリーダは、パチ
ンコ機用のカードリーダ800と略同一の構造と機能を
有したものでよい。
【0155】発行機用のカードリーダが、パチンコ機用
のカードリーダと異なる点は、(1)磁気データの記録
機能を備える必要がある点と、(2)カードを後方へ排
出できる構造となっている必要がある点にある。このう
ち、(1)については図35に示すようにインタフェー
ス回路198が書込みデータ信号を波形整形する波形整
形回路SMG2,SMG4と磁気電流切替回路MCC
1,MCC2とを有していて、磁気ヘッドMHD1とM
HD2で磁気データの読出しは勿論のこと、書込みも行
なえるので、問題はない。また、パチンコ機用カードリ
ーダ800の構造説明のところでも言及したように図2
7〜図30に示すカードリーダ800は、ケースの後壁
が開放されており、挿入されたカードを後方へも排出で
きるようになっている。従って、この実施例の発行装置
700には、パチンコ機用のカードリーダ800と全く
同一のものを使用することができる。
【0156】一方、上記カードタンク701はカードと
同一の大きさの空間を有しコの字状をなす枠体で構成さ
れ、カード取出装置710の側壁711の上端にボルト
で固定されている。このカードタンク701内に収納さ
れたカードの上には、カードに一定の圧力を加えカード
の取出しを確実にさせるための押圧部材702が載置さ
れるようになっている。この押圧部材702にはタンク
内のカードの有無を検出するセンサ703で検出されな
いように左右に切欠き702aが形成されている。ま
た、カードタンク701内に収納された白紙カードCD
は、図41に示すようなカード取出装置710のベース
基板711の前半部の上に載置される。このベース基板
711には、中心線に沿って開口部711a,711
b,711cが形成され、この開口部より上方へ僅かに
突出するように第1搬送ローラ712と第2搬送ローラ
713と第3搬送ローラ714が配置されている。ま
た、ベース基板711の前端側部には上記カード有無検
出用センサ703の作動片703aが下方より臨むこと
ができるように切欠き711dが形成されている。
【0157】さらに、上記ベース基板711の上方略中
央には、これと直交する向きの支持プレート715が配
置され、カード取出装置710の側壁716に固定され
ている。そして、この支持プレート715の前面には、
上記ベース基板711とカード1枚分の間隔をおいて対
向されるストッパ717を有するブラケット718が装
着されている。また、上記支持プレート715の後方に
は、上記搬送ローラ712〜714を駆動するための取
出用モータ719が配置され、側壁716に固定されて
いる。
【0158】この取出用モータ719の回転軸には減速
機構720を介して駆動プーリ721が連結され、この
駆動プーリ721と、上記搬送ローラ713および71
4の回転軸713a,714aの端部に装着された従動
プーリ722,723との間にタイミングベルト724
が捲回されている。 さらに、上記第2搬送ローラ71
3の回転軸にはクラッチ用ディスク725aが装着され
ているとともに、このディスク725aに対向して第2
クラッチ用ディスク725bが回転自在に配設されてい
る。また、上記一対のクラッチ用ディスク725a,7
25bの外周に当接可能なローラ726を一端に有する
クラッチレバー727が、側壁716に揺動可能に取り
付けられている。そして、このクラッチレバー727の
他端は、スプリング728を介してクラッチソレノイド
729のプランジャ729aに連結されており、ソレノ
イド729が励磁されると、クラッチレバー727が回
動されてローラ726がクラッチ用ディスク725aと
725bの外周に同時に接触され、回転力を伝達し、ソ
レノイド729がオフされると回転力を遮断するように
なっている。さらに、クラッチ用ディスク725bの回
転軸にはプーリ730が固着されており、このプーリ7
30と上記第1搬送ローラ712の回転軸712aの一
端に固着されたプーリ731との間にはベルト732が
捲回されている。
【0159】従って、取出用モータ719の回転力は、
クラッチソレノイド729が励磁されている間だけクラ
ッチ機構(725,726)を介して第1搬送ローラ7
12へ伝達される。
【0160】しかも、この第1搬送ローラ712は、そ
の回転軸712aに対して偏心した状態で取り付けられ
ており、通常は上面がベース基板711よりも低くされ
ており、回転軸712aが180°回転すると開口部7
11aから上方へ僅かに突出するようになっている。
【0161】そして、この実施例の発行装置700は、
紙幣投入後に購入選択スイッチ212が操作されると、
取出用モータ719が回転され、その後クラッチソレノ
イド729が一定時間オンされ、第1搬送ローラ712
が1回転されるようになっている。これによって、第1
搬送ローラ712は偏心回転され、この第1搬送ローラ
712の上方のカードタンク701内のカードを押し上
げるようにしながら後方へ送り出す。このとき、カード
CD上に押圧部材702が載置され一定圧力を加えてい
るためローラとの摩擦力で一番下のカードがタンク内の
カード群から分離される。しかも、後方にはベース基板
711とカード1枚分の間隔を有するストッパ717が
設けられているため、カードの2枚送りが防止される。
【0162】こうして、1枚だけタンク内から取り出さ
れたカードは、取出用モータ719が回転中ずっと回転
されている第2、第3の搬送ローラ713,714によ
って後方のカードリーダ800へ向かって送り出され
る。
【0163】なお、カード取出装置710の後端には走
行位置検出センサCPS1が配設されており、送り出さ
れたカードを検出するようになっている。
【0164】また、第3搬送ローラ714の上方にはカ
ードの浮き上がりを防止する押さえローラ734が配設
されている。
【0165】上記カード取出装置710によってタンク
701から取り出されたカードは、カードリーダ800
で磁気記録部MGへの識別コードやカード番号等の書込
みが行なわれ、かつ内部のパンチ装置820で発行穴穿
孔位置にパンチ穴が開けられてから後方のカード反転装
置740へ送り出される。カードリーダ800の下方に
は穿孔片すなわちパンチ屑を収納するケース705が配
置されている。
【0166】パチンコ機用カードリーダ800の制御装
置188に相当する発行機用のカードリーダ制御装置2
88は、カード発行制御装置790内に設けられてい
る。
【0167】カード反転装置740に送られたカード
は、先ず搬送ローラ741a,741b,741cに捲
回されたベルト742と、搬送ローラ743a,743
bに捲回されたベルト744との間に挟まれてS字走行
路に沿って搬送され、その出口に配置された走路切替片
745を破線イのように押しながら、搬送ローラ746
a,746b,746cに捲回されたベルト747と上
記ベルト742とに挟まれて一旦上方へ送られる。そし
て、カードが走路切替片745を通過すると切替片74
5がスプリング745aの張力で破線イの位置から実線
の位置へ回動復帰されるとともに、その上方に配置され
た走行位置センサCPS2によってカードの後端が検出
された時点で上記ベルト742を駆動する走行モータ7
06が逆回転される。これによって、カードは向きを変
えて下方へ搬送され始める。そして、搬送ローラ748
a,748b,748cに捲回されたベルト749と、
上記ベルト747とに挟まれて徐々に向きを変え、遂に
は水平方向前方に向かって送り出される。
【0168】上記ベルト742と749は、走行モータ
706によって直接駆動されるベルト707およびそれ
と連動されたベルト708とによって駆動されるように
なっている。ベルト744と749には走行モータ70
6の駆動力が伝達されず、カードの移動に伴って摩擦力
で連れ回りする。
【0169】なお、上記ベルト707は、後述のカード
導出装置770の搬送ローラ771と一体のプーリにも
捲回されており、走行モータ706の駆動力によってカ
ードの排出が行なわれる。
【0170】さらに、上記搬送ローラ748cの回転軸
709は側方へ突出され、その端部には図39に示すよ
うにノブ709aが固着されており、このノブ709a
を手で回すことにより、走行モータ706の停止中に手
動でカードを移動させ、紙詰まりを生じたカードを取り
除くことができるようになっている。カード反転装置7
40の終端には走行位置センサCPS3が配置されてお
り、このセンサがカードの後端を検出すると走行モータ
706が停止される。
【0171】上記カード反転装置740から送り出され
たカードは印字装置750に入り、先ず走行位置センサ
CPS4により検出される。すると、印字装置750内
の移送モータ751が駆動され、その駆動力がベルト7
62および歯車群763を介して移送ローラ752a,
752bに伝達され、その上方に配設された押圧ローラ
753a,753bとの間にカードを挾持して前方へ移
動させる。移送ローラ752a,752bの前方には、
移送ローラ754と755が走行路に沿って配置され、
その上方にはサーマルヘッドのような印字ヘッド756
がガイドピン757に沿って昇降可能に配置されてい
る。また、ガイドピン757の周囲には復帰バネ758
が介挿されている。
【0172】758は、印字ヘッド昇降用モータで、こ
のモータ758の回転は減速されて従動軸759に伝達
される。この従動軸759には、切欠きを有する検出コ
マ760が固着され、この検出コマ760の周縁に対向
して回転位置センサ761a,761bが配置されてい
る。また、図示しないが昇降用モータ758の回転力
は、例えば上記従動軸759に固着したカムとその外周
に当接されたタペットを介して印字ヘッド756に伝え
られ、これを昇降させる。このとき、昇降用モータ75
8は一回の作動で従動軸759を180°ずつ回動させ
る。すなわち、昇降用モータ758は常に検出コマ76
0の切欠きがセンサ761aまたは761bに対向する
位置で回転を停止するようになっており、走行位置セン
サCPS4がカードを検出して昇降用モータ758を作
動させると、センサ761aまたは761bが検出コマ
760の切欠きを検出した時点でモータの回転が停止さ
れる。これによって、印字ヘッド756は走行位置セン
サCPS4のカード検出時に降下され、印字が終了する
と再び昇降用モータ758が作動されて従動軸759を
180°回転させることにより、印字ヘッド756は上
昇されて停止する。印字装置750の出口には走行位置
センサCPS5が配設されており、このセンサCPS5
がカードの先端を検出すると前記走行モータ706を先
程と同一の方向(逆方向)へ作動させて搬送ローラ77
1a,771b,771cに捲回されたベルト772を
駆動させ、センサCPS5がカードの後端を検出すると
印字装置内の搬送用モータ751を停止させる。これに
よって、印字装置750から送り出されたカードは速や
かに前方のカード導出装置770内へ搬送されていく。
【0173】カード導出装置770においては、図42
にその詳細を示すように、上記ベルト772の下方に搬
送ローラ773,774a,774bが配置され、この
うち搬送ローラ774aと774bにはベルト775が
捲回されている。しかも、この実施例では、このカード
導出装置のみ搬送ローラとそのベルト772,775が
2列に設けられて排出を確実に行なえるようになってい
る。そして、ベルト772と775とによって構成され
る搬送路に対応してその前方にカード発行口202が配
置され、この発行口の直前に走行位置センサCPS6が
配設されている。
【0174】また、上記搬送ローラ773と774bと
の間には支軸776を中心に回動可能な走路切替部材7
77が配設されている。この走路切替部材777はスプ
リング778によって通常は図40に破線ロで示すごと
く先端が下方に位置され、印字装置750より送られて
きたカードをカード発行口202へ向かって案内する。
しかして、カードが正規なものでなかったり、傷があっ
て磁気記録部へ正しく記録できなかったような場合に
は、走路切替部材777によってカードは下方の没収タ
ンク780に誘導される。正しく書き込まれたカードの
ときは切替部材777を、図40に実線で示すごとく下
方へ回動させる。すると、印字装置750から送られて
きたカードはカード発行口202へ誘導される。搬送ロ
ーラ774a,774bの下方には、没収タンク780
が配設されており、通常状態で上方に位置された走路切
替部材777によって下方へ誘導されたカードはこの没
収タンク780内に収納される。
【0175】この没収タンク780の後壁781には切
欠き781aが形成されており、この切欠き781aに
臨むようにセンサ782が配設されている。このセンサ
782は受光器であってこれに対応する投光器783
は、上記一対のベルト775間に配置され、検出光軸が
斜めになるように設定され、没収タンク780に入って
くるカードを検出するとともに、タンク内のカードが一
定量以上になると、カードの上端が上記検出光軸を遮る
ようになって満杯になったことを検出できるようになっ
ている。さらに、この没収タンク780はその下方に斜
め配置されたプレート784上に前後方向スライド可能
に載置され、その下面には、プレート784に形成され
た長孔784aに係合するガイドピン785が固着され
ており、このガイドピン785と上記プレート784の
後端との間に張設されたスプリング786によって、常
に後方へ付勢されている。
【0176】このカード導出装置770は、カードの終
端が通過して走行位置センサCPS6または没収カード
の検出センサがオンからオフに変わると、走行モータ7
06がオフされて、排出または没収動作を停止する。
【0177】なお、カード発行口202の上部には、発
行装置700におけるカードの発行作業進行状態を示す
カード発行表示器787が設けられている。
【0178】さらに、この実施例の発行装置700は、
図39に示すように、固定ベース791上において左右
のレール792a,792bによって前後方向スライド
可能に支持された基盤793の上に載置されており、こ
の基盤793の左側半分には、補助電源装置を内蔵した
電源ボックス794が載置され、この電源ボックス79
4の前面には、カードの発行枚数を表示するためのカウ
ンタ795と、没収カードの枚数等の表示に利用可能な
予備カウンタ796が設けられている。
【0179】また、797は固定ベース791上に載置
された発行装置全体を前方へスライドさせる際に使用す
る把手、798はスライド機構をロックさせるための操
作ボタンである。
【0180】図43には、上記のごとく構成されたカー
ド発行機200の制御システムの構成例が示されてい
る。
【0181】なお、同図において、790がカード発行
制御装置、280がユニット制御装置、また288はカ
ードリーダ800の各構成部品たる搬送モータ807、
磁気ヘッド821、穿孔装置820等を制御するカード
リーダ制御装置であり、符号LMP1〜LMP5で示さ
れているのが、購入金額の選択スイッチ群212に内蔵
されたランプで、オンされたスイッチに対応するランプ
が点灯されて操作ボタンを後方から照明するようになっ
ている。
【0182】この実施例の制御システムは、大別してユ
ニット制御装置280による制御系とカード発行制御装
置790による制御系とに分割されており、ユニット制
御装置280が、貨幣の受け入れ手段、所望購入金額の
選択手段、管理装置に有価データを送信して該有価デー
タに代わるカード番号を貰い受けるための通信手段、釣
貨幣の払出し手段、および発行処理状態を示す状態表示
手段の制御を担当しており、カード発行制御装置790
が上述した発行装置700を構成するカード取出装置7
10、カード反転装置740、印字装置750およびカ
ード導出装置770と、カードのチェックおよび磁気デ
ータの記録を担当するカードリーダ800の制御装置2
88の統括的な制御を担当している。そして、ユニット
制御装置280とカード発行制御装置790との間の交
信はシリアル通信によって行なわれる。
【0183】一方、ユニット制御装置280は、管理装
置400との間でカード番号等のデータの送受信を行な
うため、光トランシーバ285を介して光ケーブルまた
は同軸ケーブルからなる低層ネットワーク用通信ライン
510に接続可能にされている。この実施例のカード発
行機200は、ユニット制御装置280によって前面パ
ネル201に設けられた各種表示器221〜225等か
らなる状態表示手段をカード発行手順に従って点灯もし
くは点滅させることによって利用者に操作手順を教示す
るとともに、排出したカードや釣銭忘れを防止するよう
にしている。
【0184】すなわち、カード発行機200の電源が投
入され、カード発行の準備が終了するとユニット制御装
置280は、先ず前面パネル201に設けられた発行中
表示器221を点灯させ、かつ紙幣挿入表示器223を
点滅させて紙幣の挿入を促す表示を行なって紙幣挿入待
ち状態にあることを外部に知らせる。この状態で紙幣挿
入口211に紙幣が投入されるとユニット制御装置28
0は金額表示器213に投入された金額に相当する数字
を表示させ、かつ購入選択スイッチ212内蔵の購入ラ
ンプLMP1〜LMP5を投入金額相当分まで点灯させ
る。つまり、千円ならランプLMP1のみ、3千円なら
ランプLMP1〜LMP3、5千円ならランプLMP1
〜LMP5を点灯させて、操作可能なスイッチを明示さ
せるようになっている。この状態で有効な購入選択スイ
ッチ212のいずれか一つがオンされると、紙幣挿入表
示器223を消灯させ、代わりにカード発行口202近
傍のカード発行表示器224を点滅させてカードが排出
されることを利用者に知らせる。
【0185】それから、ユニット制御装置280は、実
際にカード発行口202よりカードを排出するときには
金額表示器213と購入ランプLMP1〜LMP5を消
灯させる。そして、このとき釣銭があれば紙幣払出表示
器225を点滅させて注意を喚起させながら釣銭の払出
しを実行する。なお、釣銭がないときは紙幣払出表示器
225は消灯のままにしておく。また、カード排出時に
は利用者がカード発行口202に排出されたカードを抜
き取るとカード発行表示器224の点滅を中止して消灯
させる。
【0186】一方、釣銭があるときは、紙幣払出表示器
230が釣銭の除去を検出して送ってくる払出完了信号
を受けてから紙幣挿入表示器223を消灯させる。
【0187】ユニット制御装置280による前面パネル
201上の各種表示器の状態遷移を〔表8〕に示す。
【0188】
【表8】
【0189】同図において○は点灯、×は消灯、△は点
滅、Dは投入金額に応じた数値表示、Bは金額に対応し
たランプを点灯することをそれぞれ意味する。なお、
〔表8〕には各状態において紙幣挿入口221の紙幣受
付状態がどのようになっているかも併せて示した。これ
よりカードおよび釣銭が除去されるまで次の紙幣挿入が
できないことが分かる。
【0190】図44には、ユニット制御装置280の構
成例が示されている。
【0191】発行機のユニット制御装置280は、カー
ドリーダ制御装置288およびカード発行制御装置79
0を統括的に制御するユニットコントローラ290と、
管理装置400とのデータ伝送に係る制御をするデータ
伝送コントローラ551と、データ伝送コントローラ5
51の制御下でネットワークにおける送受信権の確立お
よびデータの直並列変換を行うネットワークコントロー
ラ553等から構成されており、通信系に関してはパチ
ンコ機のユニット制御装置180と全く同一の構成であ
る。すなわち、各コントローラ290と551間および
551と553間のデータの受け渡しは、デュアルポー
トメモリ(RAM)550および552を介して実行で
きるように構成されている。このうち、メモリ552
は、送信データ記憶領域と受信データ記憶領域とに分か
れており、全ての送受信データ長を同一長にする(パケ
ット化)のための調整機能と、データ伝送の高速化
(2.5Mbps)を計るための緩衝機能とをもってい
る。
【0192】このパケットメモリ552は各々が256
バイトの容量を持つ4つのページで構成され、このうち
ページ0は送信要求パケットの送信に、またページ1は
定時データ送信パケットの送信に使用される。一方、ペ
ージ2,3は、データパケット受信用で交互に使用され
る。どのページを使うかは、データ伝送コントローラ5
51が、ネットワークコントローラ553に指示する。
データ伝送コントローラ551が受信パケットデータの
処理中、次のパケットデータが送られてきたとしても、
他のページに受信されるため、確実に全てのパケットを
受信できる。各コントローラ551,553を同時に初
期化できるようにするため共通のリセット回路555が
設けられている。
【0193】ネットワークコントローラ553の管理装
置400との接続側には、受信データを波形整形すると
ともに、送信データのドライブ能力を上げるために信号
のレベル変換を行う信号変換回路554および切換スイ
ッチ542を介して、光コネクタ186に接続可能にさ
れているとともに、低層ネットワークの伝送ラインが同
軸ケーブルで構成された場合にも対応できるように切換
スイッチ542を介して、送信信号と受信信号の分離お
よび結合を図る分岐回路540に接続可能にされてい
る。上記光コネクタ186に光トランシーバ185が接
続される。
【0194】さらに、データ伝送コントローラ551と
ネットワークコントローラ553との間には、データ伝
送コントローラ551からの要求に応じてネットワーク
コントローラ553がデータの受信結果を記憶するため
のラッチ回路561と、データ伝送コントローラ551
が、ネットワークコントローラ553に対するデータ送
信指令等のコマンドを記憶させるラッチ回路562およ
び低層ネットワーク用アドレスを記憶させるラッチ回路
563と、ユニット制御装置280内の通信制御状態の
異常を表示するための3個のLEDランプからなるモニ
タ表示器556への表示データを記憶するラッチ回路5
64が設けられている。557は上記各ラッチ回路56
1〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
【0195】一方、発行機のユニット制御装置280が
パチンコ機のユニット制御装置180と異なる点は、ユ
ニットコントローラ290がカードリーダ制御装置28
8と直接交信することはせず、カード発行制御装置79
0を介して行なうことである。そのため、ユニットコン
トローラ290とカード発行制御装置790のとの間に
は送受信データのレベル変換を行うトランシーバ571
が接続されている。
【0196】また、ユニットコントローラ290には、
台番号設定器205やリセットスイッチ207からの入
力信号を所定のタイミングでデータバス581上にのせ
たり発行中表示器221等の各種ランプを表示させる駆
動信号をラッチしたりする入出力コントローラ576
と、紙幣識別器210、紙幣払出器230および購入選
択スイッチ212からの入力信号を所定のタイミングで
データバス581上へのせ、かつ紙幣識別器210およ
び紙幣払出器230への制御信号をラッチする入出力コ
ントローラ578が接続されている。
【0197】ユニットコントローラ290から紙幣識別
器210への制御信号としては、真紙幣と判定された紙
幣を10000円、5000円、1000円の区別をし
て金庫内へ収納するための指示信号と、紙幣挿入口への
紙幣挿入を可としたり、不可としたりするための指示信
号がある。
【0198】また、紙幣識別器210からユニットコン
トローラ290に対する入力信号には、挿入紙幣が真の
10000円紙幣と判定したときの信号と、挿入紙幣を
真の5000円紙幣と判定したときの信号と、挿入紙幣
を真の1000円紙幣と判定したときの信号と、紙幣判
定後に、紙幣挿入口方向へ紙幣が引き抜かれたときに出
力されるアラーム信号と、紙幣の挿入があり、該紙幣を
識別中であることを示すための信号と、紙幣詰まりが発
生したことを示すための信号と、金庫内の紙幣収納が満
杯になったことを示すための信号とがある。
【0199】一方、ユニットコントローラ290から紙
幣払出器230に対する制御信号としては、紙幣払出枚
数をバイナリコードで設定するための指示信号と、枚数
設定値に基づいた紙幣の払出しを実行させるための指示
信号と、払出し実行結果を表示するためのモニタ表示器
(図示しない)の表示をクリアにするための指示信号と
がある。
【0200】また、紙幣払出器230からユニットコン
トローラ290に対する入力信号としては、紙幣を1枚
出す度に出力される信号と、払出し中装置内で異常が発
生し、払出し動作が実行できないときに出力されるアラ
ーム信号と、紙幣収納部の紙幣残量が20枚以下になっ
たことを示す信号と、紙幣払出し動作を実行中であるこ
とを示すための信号と、紙幣払出し動作が終了し、紙幣
発行口の紙幣が取り除かれたことを示すための信号とが
ある。
【0201】さらに、ユニットコントローラ290に
は、購入金額を表示する金額表示器213や発行機の異
常の種類を示す番号を表示するモニタ表示機206をダ
イナミック表示させるためのデコーダ586,587と
デコーダドライバ588,589やデータバス581を
介して接続されている。
【0202】〔表9〕に、上記モニタ表示器206に表
示されるエラー番号とその内容および処理の一例を示
す。
【0203】
【表9】
【0204】上記〔表9〕において、*印の付されてい
るエラーが発生した場合はシステムダウンとしてリセッ
トがかかる。また、エラー表示が点滅している場合はエ
ラー回復処理後、リセットボタンを押す必要があること
を示している。
【0205】なお、585はユニットコントローラ29
0から出力されるアドレス信号をデコードしてプログラ
ムメモリ558やユニットメモリ550、入出力コント
ローラ596,598およびデコーダ586,587、
デコーダドライバ588,889の選択信号を形成する
デコーダである。
【0206】さらに、この実施例のユニット制御装置2
80においては、金額表示器213を駆動させるべくユ
ニットコントローラ290から出力される表示データの
うち、2msのような間隔で周期的に出力される桁セレ
クト信号(コモン信号)をリセット回路555に、ウォ
ッチドッグパルスとして入力するようにしている。リセ
ット回路555はパワーオンリセットの他、このウォッ
チドッグパルスを監視してパルスがなくなると各コント
ローラ290,551,553に対するリセット信号を
発生する。
【0207】上記のごとくユニット制御装置280は、
管理装置400、カード発行制御装置290の二方向に
情報交換の窓口を有しており、管理装置400の制御下
のもとにカードを発行するための制御を行なうととも
に、発行処理の結果として発生する発行機における稼働
情報を定期的に管理装置400に送信するソフトウェア
を有している。
【0208】管理装置400との間のデータの送受信
は、パチンコ機と同様ユニットメモリ550を介して行
なう。ユニットメモリ550の構成はパチンコ機100
のそれと全く同一(図26参照)であり、送信データエ
リアSDAと、受信データエリアRDAと、送信データ
や受信データがメモリ内にあることを相手方のコントロ
ーラに伝えるためのコマンドやステータス情報の入る共
有データエリアCDAとが設けられている。
【0209】〔表10〕および〔表11〕に、各々上記
ユニットメモリ550内の送信データエリアSDAおよ
び受信データエリアRDAの構成例を示す。交信用エリ
アCCAの構成はパチンコ機のユニットメモリのそれと
全く同一である(〔表3〕参照)。
【0210】
【表10】
【0211】
【表11】
【0212】上記〔表10〕に示されているホットコー
ドは、システムの立上りのときに管理装置400がユニ
ットメモリ550の送信エリア内に、例えば01010
1・・・01なるコードを書き込んでおいて、定期的に
管理装置400に送って、静電気等のノイズによるRA
Mデータの破壊の有無をチェックし、送信データの異常
を速やかに検出できるようになっている。
【0213】なお、上記〔表10〕に示されているモニ
タ情報1は、〔表12〕に示すようにシステム立上り時
のテスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示
すビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカル
ネットワーク(伝送ケーブル500)の異常を示すビッ
ト(低層用と高層用の2ビット)、発行機異常を示すビ
ット等により構成されている。
【0214】また、モニタ情報2は、〔表13〕に示す
ようにカードリーダの異常を示すビット、カードの有無
を示すビット、同紙幣タンク内の状態を示すビット、紙
幣詰まりを示すビット、紙幣の強制引き抜きを示すビッ
ト、残金払出器の紙幣タンク内の状態を示すビット、残
金払出器の異常を示すビット等により構成されている。
【0215】
【表12】
【0216】
【表13】
【0217】図45〜図48に前述した記憶媒体精算装
置としての精算機300の構成例を示す。
【0218】この実施例の精算機300は、挿入された
カードCDの磁気記録部MGに記録された識別符号とし
てのカード番号を読み取ってコードのチェックを行なう
記憶媒体読取手段としてのカードリーダ800を内蔵
し、管理装置400からのデータを受け取った後カード
を回収するカード精算装置310と、そのカードについ
て使用されずに残った価値情報としての未使用金額に相
当する金額を払い戻すための精算実行手段としての残金
払出装置321,325と、遊技により獲得した価値情
報としての持玉数を印刷したレシートを発行する精算実
行手段としてのプリンタ330と各種表示器303,3
04,341,342および精算機300全体の制御を
行なうユニット制御装置350等により構成されてい
る。
【0219】この精算機300は上面パネル301が上
下方向回動可能に構成され、上記カード精算装置310
に対応して、上面パネル301の前端にはカード挿入口
302が、また上面パネル301の上面には、獲得した
賞球数(持玉数)を表示する玉数表示器303および未
使用金額を表示する金額表示器304が設けられてい
る。しかも、この実施例の精算機300はパチンコ店に
設置されるカウンタを構成できるように上面がフラット
に形成され、かつ玉数表示器303と金額表示器304
が2組設けられており、そのうち一つは前方に傾斜して
遊技客にとって読み取り易く、他方は後方に傾斜してカ
ウンタ内側の係員にとって読み取り易いようになってい
る。しかも、玉数表示器303と金額表示器304の上
方はガラス板のような透明板によって覆われている。ま
た、上面パネル301の上面後方寄りには、上記表示器
の表示を「0」にクリアする表示リセットスイッチ30
5が設けられている。遊技客が、先ずカード挿入口30
2よりカードを投入すると、精算機300内のカードリ
ーダ800がカードCDの磁気面に記録されているカー
ド番号を読み取って管理装置400に送り、そのカード
に関するデータを受け取る。そして、金額表示器304
に未使用金額を表示させるとともに、玉数表示器303
に獲得玉数を表示させ、プリンタ330により未使用金
額と獲得玉数および来歴データ等を印字したレシートを
発行する。また、カードリーダ内の挿入されたカードは
穿孔装置により、所定の穿孔位置PH5 にパンチ穴(精
算済孔)の形成がなされてから内部のカード回収タンク
314内に排出される。
【0220】なお、この実施例では、精算機のカードリ
ーダには記録用ヘッドが不用であるが、記録用ヘッドを
設けて、精算済カードについては磁気面のデータを消去
して排出することにより、カード番号の変換方式の解読
を不能にし、カードの偽造を防止するようにしてもよ
い。
【0221】カードリーダとしては、パチンコ機100
のカードリーダ800(図27参照)をそのまま使用し
ており、発行機用のカードリーダと同様後方へカードが
排出可能にされており、カードリーダの後方にカード回
収タンク314が配置されている。プリンタ330は、
ロール状態でストックされている白紙のシートを引き出
して、その表面に発行年月日と、獲得玉数および未使用
残金額さらにはカード来歴等を印刷し、上面パネル30
1の凹部301a内に開口されたレシート発行口331
より排出する。
【0222】これとともに、未使用金額に相当する金銭
が残金払出装置より払い出される。残金払出装置は、紙
幣を払い出す紙幣払出器321と100円硬貨を払い出
す硬貨払出器325からなり、紙幣払出器321に対応
して全面パネル306には紙幣排出口322が、また硬
貨払出器325に対応して硬貨払出口326が設けられ
ている。また、精算においては、未使用金として100
0円未満の端数が生じるので、上記のごとく100円単
位の硬貨を払い出す硬貨払出器325が必要とされる。
【0223】さらに、上記精算機300の上面パネル3
01の上面には、カード精算中であることを示す精算中
ランプ341、カード精算不能状態を示す精算中止ラン
プ342が設けられている。
【0224】また、開閉可能な前面パネル306の内側
には、図46に示すように紙幣不足等精算機の異常をエ
ラー番号を用いて表示するモニタ表示器343と、この
モニタ表示器343の表示をリセットするリセットスイ
ッチ351と遊技店に設置される複数の精算機の各々を
区別して、特定のカードの精算を行なった精算機を管理
装置400において把握できるようにするための台番号
設定器352と、閉店時に硬貨払出器325のタンク内
に残った硬貨を排出させるための硬貨抜取スイッチ35
3と、プリンタ330によって発行するレシートに来歴
データを印字するか否か指示を与える印字切替スイッチ
354が設けられている。
【0225】上記台番号設定器352により設定された
台番号は管理装置400に送られて、データ通信の際の
伝送アドレスの生成および各精算機ごとのデータファイ
ル作成に供される。
【0226】カード精算装置310は、図47に示すよ
うにカードリーダ800と、その後方に配置された補助
搬送装置311と、ユニット制御装置350からの指示
に従ってカードリーダ800や補助搬送装置311の制
御を司るカード精算制御装置312と、それらの電源装
置313および補助搬送装置311の後方に配置された
カード回収タンク314とにより構成されている。
【0227】なお、上記カード回収タンク314はカー
ド精算装置310のフレーム315に固定された縦長の
タンク収納枠316内に着脱可能に挿入されるようにな
っている。また、上記フレーム315の側面には2つの
カウンタ317と318が設けられ、そのうち一方に回
収したカードの枚数を表示するようになっている。他方
のカウンタは未使用である。
【0228】補助搬送装置311は、搬送ローラ36
1,362と、それらに捲回された上下一対の搬送ベル
ト363,364と、下方の搬送ベルト364を駆動す
る搬送モータ365とからなり、カードリーダ800の
後端から排出されたカードを一対のベルト363と36
4の間に挟んで後方の回収タンク314へ向かって移送
させるようになっている。
【0229】図47には図示されていないが、カード回
収タンク314にはカードがタンク内に排出されたこ
と、または一杯になったことを検出するカードセンサ3
19が設けられている(図50参照)。ただし、この実
施例の精算機300は前記台番号設定器352の最上位
桁を「9」にセットしたときにのみカード没収モードと
なり、精算のため挿入されたカードを精算後に上記カー
ド回収タンクに誘導して没収するようになっており、そ
れ以外のときは精算後にカードを前方へ排出して遊技客
に返却するようになっている。
【0230】しかも、この実施例の精算機300は、図
48に示すごとくこれを複数個並べ、コーナーユニット
50やカード回収機900と組み合わせることにより、
パチンコ店の景品交換コーナーに設けられるカウンタを
構成することができるようになっている。
【0231】すなわち、精算機300の本体は上面パネ
ル301が床から約1m程度の高さになるように設計さ
れ、かつ上面は略平坦にされているため、景品交換等の
作業台として利用することができる。
【0232】なお、カード回収機900は前面にカード
挿入口905と景品払出口906を備え、かつ挿入され
たカードを読み取るカードリーダー(図示省略)を内蔵
し、上面には使用済カードによるゲームを提供するゲー
ム装置としてのCRT表示器910が載置されている。
【0233】図49には、上記印字切替スイッチ354
により設定される2つの印字モードにおいてプリントア
ウトされるレシートの印字フォーマット例を示す。
【0234】このうち、同図の(A)は印字切替スイッ
チ354により精算データのみの印字を指定した場合の
レシートのフォーマット例で、パチンコ店のホール名H
ALLと、カードの発行通し番号nと、精算年月日およ
び受付時間TIMEと、精算金額AMs、精算玉数CN
Tと、メッセージMSGとが印字される。
【0235】一方、図49の(B)は印字切替スイッチ
354により来歴データ印字を指定した場合のレシート
のフォーマット例を示すもので、同図の(A)の精算デ
ータに加え、カード発行時の購入金額AMiと、カード
ファイル内の来歴データ(遊技中にカード状態が変化し
た各時点での未使用金額および持玉数)CRRとが印字
される。
【0236】なお、上記実施例の精算機300では、台
番号設定器352の最上位桁を「9」にセットすること
によりカード回収モードとし、それ以外のときは精算後
のカードを前方に排出するとしたが、精算時にカード状
態をチェックすることで、使用した金額が「0」であっ
て購入金額をすべて払い戻すようなカードに関しては、
未使用金を払い戻した後にカードを後方の回収タンク3
14へ排出させるようにソフトウェアで制御することも
できる。これによって、回収機で精算済カードによるゲ
ームを行なわせるようなシステムを構成した場合におい
て、そのゲームのためにのみカードを購入する悪用を回
避することができる。
【0237】図50には、上記のごとく構成された精算
機300の制御システムの構成例が示されている。
【0238】この実施例の制御システムは、大別してユ
ニット制御装置350による制御系とカード精算制御装
置312による制御系とに分割されており、ユニット制
御装置350が、紙幣および硬貨払出器321,325
や各種表示器303,304,341〜343およびプ
リンタ330の制御と各種スイッチ類351〜354,
305の入力の受付けを担当しており、カード精算制御
装置312が補助搬送装置311と、回収したカードの
計数表示手段としてのカウンタ317と、カードのチェ
ックおよび磁気データの読出しを行なうカードリーダ8
00の制御装置388の統括的な制御を担当している。
そして、ユニット制御装置350と発行制御装置312
との間の交信はシリアル通信によって行われる。
【0239】一方、ユニット制御装置350は、管理装
置400との間でカード番号等のデータの送受信を行な
うため、光トランシーバ185を介して光ケーブルまた
は同軸ケーブルからなる低層ネットワーク用通信ライン
510に接続可能にされている。
【0240】図51には、精算機300のユニット制御
装置350の構成を示す。このユニット制御装置350
の構成は、図44に示されている発行機200のユニッ
ト制御装置280とほとんど同一であり、カードリーダ
ー制御装置388およびカード精算制御装置312を統
括的に制御するユニットコントローラ390と、管理装
置400とのデータ伝送に係る制御をするデータ伝送コ
ントローラ551と、データ伝送コントローラ551の
制御下でネットワークにおける送受信権の確立およびデ
ータの直並列変換を行うネットワークコントローラ55
3等から構成されており、通信系に関してはパチンコ機
のユニット制御装置180と全く同一の構成である。す
なわち、各コントローラ390と551間および551
と553間のデータの受け渡しは、デュアルポートメモ
リ(RAM)550および552を介して実行できるよ
うに構成されている。このうち、メモリ552は、送信
データ記憶領域と受信データ記憶領域とに分かれてお
り、全ての送受信データ長を同一長にする(パケット
化)のための調整機能と、データ伝送の高速化(2.5M
bps)を計るための緩衝機能とをもっている。
【0241】このパケットメモリ552は各々が256
バイトの容量を持つ4つのページで構成され、このうち
ページ0は送信要求パケットの送信に、またページ1は
定時データ送信パケットの送信に使用される。一方、ペ
ージ2,3は、データパケット受信用で交互に使用され
る。どのページを使うかは、データ伝送コントローラ5
51が、ネットワークコントローラ553に指示する。
データ伝送コントローラ551が受信パケットデータの
処理中、次のパケットデータが送られてきたとしても、
他のページに受信されるため、確実に全てのパケットを
受信できる。各コントローラ551,553を同時に初
期化できるようにするため共通のリセット回路555が
設けられている。
【0242】ネットワークコントローラ553の管理装
置400との接続側には、受信データを波形整形すると
ともに送信データのドライブ能力を上げるために信号の
レベル変換を行う信号変換回路554および切換スイッ
チ542を介して、光コネクタ186に接続可能にされ
ているとともに、低層ネットワークの伝送ラインが同軸
ケーブルで構成された場合にも対応できるように切換ス
イッチ542を介して、送信信号と受信信号の分離およ
び結合を図る分岐回路540に接続可能にされている。
上記光コネクタ186に光トランシーバ185が接続さ
れる。
【0243】さらに、データ伝送コントローラ551と
ネットワークコントローラ553との間には、データ伝
送コントローラ551からの要求に応じてネットワーク
コントローラ553がデータの受信結果を記憶するため
のラッチ回路561と、データ伝送コントローラ551
が、ネットワークコントローラ553に対するデータ送
信指令等のコマンドを記憶させるラッチ回路562およ
び低層ネットワーク用アドレスを記憶させるラッチ回路
563と、ユニット制御装置350内の通信制御状態の
異常を表示するための3個のLEDランプからなるモニ
タ表示器556への表示データを記憶するラッチ回路5
64が設けられている。557は上記各ラッチ回路56
1〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
【0244】一方、精算機300のユニット制御装置3
50がパチンコ機のユニット制御装置180と異なる点
は、ユニットコントローラ390がカードリーダ制御装
置388と直接交信することはせず、カード精算制御装
置312を介して行なうことである。そのため、ユニッ
トコントローラ390とカード精算制御装置312のと
の間には送受信データのレベル変換を行うトランシーバ
571が接続されている。
【0245】また、ユニットコントローラ390には、
球数表示器303のリセットスイッチ305や台番号設
定器352、モニタ表示器343のリセットスイッチ3
51、硬貨抜取スイッチ353および印字切替スイッチ
354からの入力信号を所定のタイミングでデータバス
581上にのせたり精算中表示器341と精算中止表示
器342の駆動信号をラッチしたりする入出力コントロ
ーラ576と、紙幣払出器321、硬貨払出器325お
よびプリンタ330からの入力信号を所定のタイミング
でデータバス581上へのせ、かつ紙幣払出器321と
硬貨払出器325およびプリンタ330への制御信号を
ラッチする入出力コントローラ578が接続されてい
る。
【0246】ユニットコントローラ390から紙幣払出
器321に対する制御信号としては、紙幣払出枚数をバ
イナリコードで設定するための指示信号と、枚数設定値
に基づいた紙幣の払出しを実行させるための指示信号
と、払出し実行結果を表示するためのモニタ表示器(図
示しない)の表示をクリアにするための指示信号とがあ
る。
【0247】また、紙幣払出器230からユニットコン
トローラ390に対する入力信号としては、紙幣を1枚
払い出す度に出力される信号と、払出し中装置内で異常
が発生し、払出し動作が実行できないときに出力される
アラーム信号と、紙幣収納部の紙幣残量が20枚以下に
なったことを示す信号と、紙幣払出し動作を実行中であ
ることを示すための信号と、紙幣払出し動作が終了し、
紙幣発行口の紙幣が取り除かれたことを示すための信号
とがある。
【0248】一方、ユニットコントローラ390から硬
貨払出器325に対する制御信号としては硬貨払出しモ
ータを駆動信号があり、この駆動信号を出力している間
は1枚ずつ連続的に硬貨が排出される。そして硬貨払出
器325からユニットコントローラ390に対しては硬
貨を1枚払い出すごとに出力するコイン検出信号と硬貨
収納タンク内の残量が少なくなったことを示す信号とが
ある。また、ユニットコントローラ390からプリンタ
330への制御信号には、印字データ、印字終了後のペ
ーパーカットコマンド、印字指令等を与える8ビットの
データ信号と、このデータ信号の取込み開始を指示する
信号と、プリンタ330の初期化信号とがある。プリン
タ330からユニットコントローラ390への入力信号
としては印字異常を示すエラー信号と、印字用ペーパー
切れを示す信号と、印字動作中を示す信号とがある。
【0249】さらに、ユニットコントローラ390に
は、精算玉数を表示する玉数表示器303や精算金額を
表示する金額表示器304および精算機の異常の種類を
示す番号を表示するモニタ表示機343をダイナミック
表示させるためのデコーダ586a,586b,587
とデコーダドライバ588,589がデータバス581
を介して接続されている。
【0250】〔表14〕に、上記モニタ表示器343に
表示されるエラー番号とその内容および処置の一例を示
す。
【0251】同表において、*印の付されているエラー
が発生した場合はシステムダウンとしてリセットがかか
る。また、エラー表示が点滅している場合はエラー回復
処理後、リセットボタンを押す必要があることを示して
いる。
【0252】
【表14】
【0253】なお、585はユニットコントローラ39
0から出力されるアドレス信号をデコードしてプログラ
ムメモリ558やユニットメモリ550、入出力コント
ローラ596,598およびデコーダ586,587、
デコーダドライバ588,889の選択信号を形成する
デコーダである。
【0254】さらに、この実施例のユニット制御装置3
50においては、金額表示器304を駆動させるべくユ
ニットコントローラ390から出力される表示データの
うち、2msのような間隔で周期的に出力される桁セレ
クト信号(コモン信号)をリセット回路555に、ウォ
ッチドッグパルスとして入力するようにしている。リセ
ット回路555はパワーオンリセットの他、このウォッ
チドッグパルスを監視してパルスがなくなると各コント
ローラ390,551,553に対するリセット信号を
発生する。
【0255】上記のごとくユニット制御装置350は、
管理装置400、カード精算制御装置312の二方向に
情報交換の窓口を有しており、管理装置400の制御下
のもとにカードを精算するための制御を行なうととも
に、精算処理の結果として発生する精算機における稼働
データを定期的に管理装置400に送信するソフトウェ
アを有している。
【0256】精算機300のユニットコントローラ39
0は、上記構成部品の制御やカード番号のチェック、カ
ードデータの受信、表示等を行なって精算処理を実行す
るとともに、稼動データを収集し、それをデュアルポー
トメモリからなるユニットメモリ550内の送信データ
エリアSDAに書き込む。ユニットメモリ550に書き
込まれた稼動データは、データ伝送コントローラ551
による伝送ケーブルを介した管理装置400との間のデ
ータ交信により管理装置400に送られる。管理装置4
00から送られて来るデータも、一旦ユニットメモリ5
50内の受信データエリアRDAに書き込まれ、ユニッ
トコントローラ390がこれを読み取ることによってデ
ータの受信が行なわれる。ユニットメモリ550には送
信データや受信データがメモリ内にあることを相手方の
コントローラに伝えるためのコマンドやステータス情報
の入る共有データエリアCDAが設けられている。
【0257】〔表15〕および〔表16〕に、各々上記
ユニットメモリ550内の送信データエリアSDAおよ
び受信データエリアRDAの構成例を示す。交信用エリ
アCCAの構成はパチンコ機のユニットメモリのそれと
全く同一である(〔表3〕参照)。
【0258】
【表15】
【0259】
【表16】
【0260】〔表16〕に示すように、この実施例では
カードの来歴データも受信して、これを時刻データとと
もにレシートに印刷して排出することにより、遊技客に
対し信頼度の高い精算データであることを印象づけるこ
とができる。ただし、来歴データはカードファイル内に
入っている最高20回までのデータである。
【0261】なお、上記〔表15〕に示されているモニ
タ情報1は、〔表17〕に示すようにシステム立上り時
のテスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示
すビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカル
ネットワーク(伝送ケーブル500)の異常を示すビッ
ト(低層用と高層用の2ビット)、精算機異常を示すビ
ット等により構成されている。
【0262】
【表17】
【0263】また、モニタ情報2は、〔表18〕に示す
ようにペーパー切れを示すビット、プリンタの異常を示
すビット、カードリーダの異常を示すビット、カードタ
ンク内の状態を示すビット、硬貨払出器の硬貨の有無を
示すビット、硬貨払出器の異常を示すビット、紙幣払出
器の紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣払出器の異
常を示すビット等により構成されている。
【0264】
【表18】
【0265】次に、前述のごとく構成されたパチンコ機
100、カード発行機200および精算機300を統括
的に制御するとともに稼動データをリアルタイムに収集
して、停電や故障が発生しても復旧時に直ちに元のデー
タ状態を復活させてシステム各部の動作を再開させ、ま
た遊技店の経営に必要なデータの集計を可能にするとと
もに、カードが破損した場合に同一資格の復活カードを
発行する管理装置400について説明する。
【0266】図52に管理装置400の具体的な構成
を、また図53に管理装置400のシステム構成を示
す。
【0267】管理装置400は、ミニコンクラスの中央
処理装置CPUや半導体メモリ(RAM)からなる記憶
手段としての主記憶装置M−MEM、タイマ(カレンダ
を含む)TMR、通信制御装置SCC等が格納されたメ
イン制御装置401と、このメイン制御装置401の上
部に設けられた補助記憶装置としてのフロッピディスク
記憶装置402、ハードディスク記憶装置403とパー
ソナルコンピュータ410とにより構成されている。ま
た、パーソナルコンピュータ410は、メッセージや収
集データを表示するCRT表示装置411と、オペレー
タが指令や設定データを与えるためのコンソール412
と、CPUを内蔵し、メイン制御装置401内の中央処
理装置と通信回線および割込回路を介して接続されたロ
ーカル処理装置413と、収集データ等を印字するため
のプリンタ414とにより構成されている。
【0268】ローカル処理装置413と中央処理装置C
PUとを結合するため、通信制御装置406a,406
bがメイン制御装置401内に設けられている。
【0269】上記プリンタ414は、管理装置400の
スループットを向上させるため、印字されるデータを一
時的に格納するバッファ414aを備えている。
【0270】さらに、この管理装置400には、パチン
コ遊技システムに特有なものとして、復活カードや各端
末からシステムにアクションを起こさせる媒体としての
テスト用カードを発行するカードリーダ407やパチン
コ機で発生する“打止め”等、システムで発生した緊急
情報をリアルタイムで印字する補助プリンタ408が上
記メイン制御装置401の上部に設けられ、通信制御装
置406c,406dを介して中央処理装置CPUに接
続されている。
【0271】SCCは、ネットワークを介して各端末機
との間でデータ伝送を可能にするための伝送制御装置で
ある。
【0272】また、停電発生時に、主記憶装置に揮発的
に保持されている全ての端末の稼動データや、発行した
全てのカードのデータをハードディスク記憶装置403
に移して保護できるようにするため、最低でも10分間
程度は管理装置400を動作できるようにする補助電源
装置409が、上記メイン制御装置401の下方に設け
られている。
【0273】なお、本実施例においては、主としてパチ
ンコ機100とカード発行機200、精算機300およ
び管理装置400からなるシステムについて説明する
が、この発明は店内放送装置や景品交換装置、自動販売
機等をも管理装置400の制御下におくようにしたシス
テムにまで拡張することができる。特に景品交換装置
は、カードを使って精算機300を通さずに直接景品と
交換できるような方式を容易に適用する可能性がある。
【0274】さらに、管理装置400を構成するコンソ
ール412も、本実施例のパチンコ遊技システムに最も
適した独特のキー構成となっている。
【0275】図54に、コンソール412の構成例を示
す。同図の(B)はコンソール412の上面すなわちパ
ネル面、同図の(A)はコンソール412の背面を示
す。
【0276】図54において、421はシステムの各端
末に対する営業開始を指示するための開店スイッチ、4
22は同じく営業終了を指示するための閉店スイッチ
で、開店スイッチ421がオンされた後、閉店スイッチ
422がオンされるまでの間、各端末機におけるカード
の運用が可能となる。また、423は営業終了後に全端
末機の稼動データをフロッピディスク記憶装置402に
格納し、管理装置へ動作の停止を指示するための終了ス
イッチ、424は破損したカードの復活処理を指示する
ためのカード復活スイッチである。
【0277】なお、上記開店スイッチ421、閉店スイ
ッチ422、終了スイッチ423およびカード復活スイ
ッチ424の4つのスイッチは、本システムにとって特
に重要なスイッチであり、システム稼動中安易に操作さ
れるのを防止するため、その後方(図では上方)に設け
られたキースイッチ420に連動されており、キースイ
ッチ420を回してオンさせた状態でないと各スイッチ
421〜424を操作してオンさせることができないよ
うになっている。
【0278】425,426,427は、通常のパーソ
ナルコンピュータ等のコンソールに設けられているのと
同種のテンキー、リターンキーおよびデリートキーであ
る。
【0279】一方、428はカードに関するデータや各
端末の稼動データ等をCRT表示装置411の画面上に
表示させる指令を与える表示メニュースイッチ、429
はCRT表示装置411に表示されたデータの消去を要
求するCRTクリアスイッチである。また430はカー
ドに関するデータや各端末の稼動データ等をプリンタ4
14によって印字させる指令を与える印字メニュースイ
ッチ、431はプリンタ414による印字の中止を要求
する印字ストップスイッチである。432はパチンコ機
における打止数や打止モード等の設定を要求するための
設定スイッチ、433は、設定された打止数の賞品球が
払い出されて打止すなわち遊技継続不能状態になってい
るパチンコ機の打止状態の解除指令を与えるための打止
解除スイッチ、434は、営業終了時に端末機を種別ご
とに強制終了させたり、通信ネットワークの異常等に伴
い正常な制御やデータ収集が不能になった場合に全端末
機を強制終了させたり、あるいは遊技客の不正を発見し
た場合に特定端末機を強制停止させるための強制終了ス
イッチ、435は強制停止された端末機の停止を解除さ
せるための終了解除スイッチ、439は日時設定用スイ
ッチである。また、実施例のコンソール412には、パ
チンコ機での打止等緊急事態が発生した場合にオペレー
タの喚起を促す音を発生するブザー440と、その発音
停止を指示するブザーストップスイッチ436とが設け
られている。
【0280】上記各スイッチのうち、図中2重枠で示さ
れているスイッチ421〜424,432〜436は、
ランプ内蔵型のスイッチで、これらのスイッチがオンさ
れて対応する処理の実行中もしくは状態継続中内蔵ラン
プが点灯される。ただし、ブザーストップスイッチ43
6内のランプは、ブザーと連動し、ブザー発音中点灯さ
れ、ストップスイッチ436が押されると消灯する。
【0281】さらに、この実施例のコンソール412に
は、その背面に、テストカード発行指令を与えるための
テストカードスイッチ437と、システム導入時に購入
玉の交換レートや店コード、端末機の総台数、入賞球1
個当たりの賞品球数等の設定値の設定要求を行なうため
のビルトインスイッチ438が設けられている。これら
のスイッチ437と438は、他のスイッチと異なり、
通常はほとんど使用しないスイッチであり、かつ特定の
者(遊技店の支配人等)が存在を知っていればよいスイ
ッチであるため、コンソール412の背面に設けられて
いる。
【0282】ここで、上記テストカードについて言及す
る。既に説明した構成より明らかなように、この実施例
の遊技システムは、すべての端末機(パチンコ機、カー
ド発行機、精算機)が管理装置400の制御下にあり、
カード番号等のやり取りによって稼動可能な状態に移行
するようになっており、端末単独では動作不能である。
しかるに、パチンコ機は使用頻度が高いため、玉詰まり
やいわゆるチューリップなどの役物が故障したりするこ
とが多いとともに、出玉率の調節のため遊技領域内の釘
調整が必要である。その場合、修理や釘調整後に試し打
ちを行なうことになるが、本実施例では、前述した各パ
チンコ機の制御ユニット160内のテスト用スイッチ1
79をオンさせ、かつ管理装置400によって発行され
た特殊なテスト用カードを制御ユニット160のカード
挿排口802aより挿入すると、一定の持玉数が与えら
れてパチンコ機単独で遊技動作が実行可能になるように
構成されている。これによって、非営業時における試し
打ちではシステム全体を立ち上がらせる必要がない。ま
た、営業中においては、遊技中の稼働データを損なうこ
となく試し打ちを行なうことができる。
【0283】なお、管理装置400に設けられるカード
リーダ407は、図27に示すパチンコ機内のカードリ
ーダ800と全く同じ構成でよい。
【0284】ただし、内部に白紙カードを有さず、外部
から白紙カードを挿入して磁気面にコードを記録して排
出する方式を採るようにしてもよい。その場合にはカー
ドタンクを省略できる。また、管理装置400により発
行される前記テストカードや復活カードは必ずしも他の
一般カードのように使用年月日や発行通し番号等を明記
する必要がないので、印字装置を省略してもよい。ただ
し、印字装置を組み込んで、テストカードである旨を印
字して発行することもできる。なお、復活カード発行の
際には穿孔装置807によってカードの所定の穿孔位置
PH2にパンチ穴を開けるようになっている。
【0285】上述したようにこの実施例の端末機10
0,200,300はすべて管理装置400の管理下に
置かれ、管理装置400が起動されていないと、原則と
して単独で動作できない。従って、システムの立上り時
には管理装置400によってすべての端末機に設定値を
与えてイニシャライズを行なう。しかも、このイニシャ
ライズに先立って、データ伝送を可能にするため各端末
機から台番号を吸い上げて1つ1つの伝送アドレスを形
成する。そして、システム稼動中はすべての端末機の稼
動データをリアルタイムで収集して主記憶装置M−ME
Mに保持するようになっている。
【0286】このように、本実施例では管理装置400
の取扱うデータの量は膨大なものとなる。そこで、実施
例ではこれらのデータをファイル管理により整理して取
扱いを容易にしている。
【0287】〔表19〕に管理装置400によって管理
されるデータのファイル構成例を示す。
【0288】これらのファイルは通常主記憶装置M−M
EM内に記録されるが、すべてのファイルは停電時にハ
ードディスク記憶装置403にセーブされる。また、端
末機に関するデータファイルすなわちパチンコ機ファイ
ル(以下P機ファイルと称する)、発行機ファイルおよ
び精算機ファイルは、営業終了時にフロッピーディスク
記憶装置402に記憶され、月別の稼動データ集計等に
供される。なお、本実施例における管理装置400で
は、遊技装置としてのパチンコ機100の稼動データを
P機ファイルFL4とし、精算機300の稼動データを
精算機ファイルFL6として、カードファイルFL3と
共に管理しているが、これに限定されるものではなく、
どのようなデータ管理構成にすることもできる。
【0289】
【表19】
【0290】次に、〔表19〕に示されている各ファイ
ルについて更に詳しく説明する。
【0291】同表における設定値ファイルFL1は、シ
ステム導入時にコンソール412の入力によって予めハ
ードディスクに記憶される購入玉の交換レートや店コー
ド、端末台数、賞品球数、打止数等のシステムの特性や
構成に応じて変動する設定値である。この設定値ファイ
ルは通常営業開始時にハードディスクHDDより主記憶
装置にロードされる。また、設定値ファイルFL1は、
パチンコ機の入替えの際等にビルトインスイッチを押し
てコンソール412より更新できるようになっている。
【0292】〔表20〕に設定値ファイルFL1の構成
例を示す。
【0293】
【表20】
【0294】同表において、購入玉交換レートとは、購
入金額単位(例えば200円)に対する貸玉数すなわち
最初の持玉数であり、NAU台数とは、データ伝送シス
テムとしての高層ネットワークと低層ネットワークとの
連結部に設けられるネットワークアダプタユニット(通
信制御装置)の総数である。また、符号iで示されるテ
ーブルには、あるパチンコ機からあるパチンコ機までの
賞品球数が設定される。この賞品球数には1台につき2
種類の賞品球数が設定できるようになっている。しか
も、i=1〜16で示されるように、この実施例では、
遊技店の全パチンコ機を16のグループに分割して、各
々メインとサブの2つの賞品球数を別個に設定できるよ
うになっている。ただし同一の設定値のパチンコ機には
連続した台番号が与えられ、その先頭番号と末尾番号と
によって対象範囲が指定される。
【0295】さらに、jで示されるテーブルには打止数
が設定され、kで示されるテーブルには打止モードが設
定される。ここで、打止モードとは、打止数の算出の仕
方(演算式)を示し、例えば単純に払出し賞品球数が打
止数に達したときをもって打止とするモードや、払出し
賞品球数から打込球数を引いたものが打止数に達したと
きをもって打止めとするモード等がある。特に限定はさ
れないが、この実施例ではj=1〜16,k=1〜16
で示されるように、各々16のグループに分けて独立に
打止数および打止モードを設定できる。
【0296】〔表21〕に、データ伝送に使用される伝
送アドレスのファイルFL2の構成例を示す。
【0297】
【表21】
【0298】〔表21〕において、種別フラグは端末の
種類を示すためのフラグで、「1」がパチンコ機、
「2」がカード発行機、「4」が精算機であることを、
そして、「0」が端末の不存在を各々示す。台番号およ
び通し番号は「4」と「9」を除いて作られた端末機の
番号とその通し番号であり、ユニット番号は、端末の種
類にかかわらず一つのNAU(ネットワークアダプタユ
ニット)の下に置かれた各端末機の番号すなわち後述の
低層ネットワーク上でのアドレスとなる番号、またチャ
ネル番号は管理装置400から見た各端末機のアドレス
すなわち後述の高層ネットワーク上でのアドレスとなる
番号である。ただし、実施例のシステムでは一つのNA
Uの下に接続されるパチンコ機台数を64台以下として
いる。
【0299】NAU番号と台番号は既に述べたように設
定スイッチ(171,205,305,561)で与え
られる番号で、パチンコ店の場合、パチンコ機の台番号
は、慣例として「4」と「9」を除いた数字で与えられ
る飛び番号である。ここで「4」と「9」を使用しない
ということは8進法表現が可能であることが分かる。そ
こで、10進数表示された台番号を〔表22〕に示す変
換テーブルを使って0〜7の数字のみで表現する。これ
に従うと、例えば「258」なる台番号は「247」と
表記される。
【0300】
【表22】
【0301】これを2進化8進法によりバイナリコード
で表現すると、「010・100・111」となる。こ
のコードは10進法の「167」を示しており、これに
よって、「4」と「9」の抜けたパチンコ機台番号が連
続した通し番号となる。一方、低層ネットワーク上での
アドレスを8ビットに抑えるため上記コードの下位8ビ
ットをとって、これを2進化8進法で表されたコード
「1010・0111」とみなし、これをHEXA表現
すると、「A7H」となる。さらに、一つのNAU下に
はパチンコ機以外に発行機や精算機等の端末機も接続さ
れており、それらにも8ビットのユニット番号を与える
ため、一つのNAU下のパチンコ機の台数を64台に制
限し、上記コード「A7H」とコード「3FH」との論
理積をとって「27H」を得る。この実施例ではこれを
ユニット番号とするものである。そして、このユニット
番号の頭にNAU番号を付けた「NAU番号+ユニット
番号」をチャネル番号としている。このような方法によ
り、「4」と「9」を使用しない台番号を有するパチン
コ遊技店の慣例において、2進法のみを使ってデータ処
理を行なうマイクロコンピュータの特性に合致した効率
の良いアドレス処理が可能となる。
【0302】上記ファイルは、回線テスト後の管理装置
によるユニットテーブル要求の返答データに基づいて全
端末機について作成されている。
【0303】〔表23〕にカードファイルFL3の構成
例を示す。カードファイルFL3には、各カードごとの
情報が入る。
【0304】
【表23】
【0305】同表において、カード番号は発行通し番号
nから関数f(n)を用いて、得られる番号であり、持
玉数と金額、カード状態は発行通し番号nとカード番号
で特定されるカードの現在状態を示す情報で、この実施
例では以下カードテキストと称する。なお、ここでカー
ド状態とは、〔表24〕に示すように、遊技に使用され
ていないフリー状態を示すビット、遊技中を示すビッ
ト、遊技機から一時的に離れる中断中を示すビット、既
に精算機における精算を行なったカードであることを示
すビット、カードの持玉数および残金がともにゼロにな
ったことを示すビット、過去に1回以上打止めを発生し
たことを示すビット、強制終了されたパチンコ機で使用
されたカードであることを示すビット、復活されたカー
ドであることを示すビット等により構成されている。
【0306】
【表24】
【0307】一方、〔表23〕に戻って、カードファイ
ルFL3には、カードの現在存在している端末の位置を
示す所在端末通し番号と、所在端末番号が登録される。
パチンコ機遊技店では慣例として、「4」と「9」の数
字を台番号として用いないので、裏と表の2種類の端末
番号が発生する。
【0308】また、〔表23〕においてiカウンタとは
カードがアクションを起こした数すなわち、カードが有
機的結合体たるシステムから外部へ排出動作された回数
を示すもので、この回数に対応して、そのときの台番
号、持玉数、金額、時刻等のカード情報すなわちカード
の来歴が記録される。統計的に見て遊技者は1日20台
以下のパチンコ機で遊技するのがほとんどであるので、
この実施例では最高20回までカード来歴を記録するこ
ととした。ただし、20回を超えた場合には、i=20
で示されるテーブルを更新する形で記録される。なお、
上記の場合、iカウンタは遊技中断を計数しない。つま
り、中断時に各カード情報を新しいエリアに記録する
が、中断解除後の遊技終了スイッチオン時にカウンタを
更新せず同一エリアに重ねてカード情報を記録すること
によりiカウンタの値を実質的な遊技台数と一致させて
いる。
【0309】ここで、カードの状態およびアクションと
カードファイルへFL3のカード情報の登録について図
55を用いて説明する。
【0310】先ず、カード発行機200においてカード
の発行が行なわれると、カードが排出されて、カードは
未発行(白紙)状態SS0からフリー状態SS1に移行
する。それから、所望のパチンコ機100にカードを挿
入すると、遊技状態SS2へ移行する。ここで遊技によ
ってカードの持玉および金額がゼロになると、カードが
排出されて帰零状態SS3に移る。また、遊技中に中断
スイッチ115が押されると、カードが排出されて、中
断状態SS4へ移行し、同一カードの再投入により再び
遊技状態SS2へ戻る。そして、遊技中に遊技を終了さ
せるべく終了スイッチ114を押すと、カードが排出さ
れてフリー状態SS1に移行する。CPUによる強制終
了または打止発生によってもカードが排出されて遊技状
態SS2からフリー状態SS1へ移る。そのフリー状態
のカードを持って精算機300に行き精算処理を行なう
と、無効マークが付されてからカードが回収され精算済
の状態SS5へ移る。この実施例のシステムでは、中断
状態SS4のカードを持ってパチンコ機に戻らずそのま
ま精算機300に行き、精算処理を行なうことも可能で
ありその場合、中断状態SS4から精算済状態SS5へ
移行する。
【0311】上記状態遷移図において、遷移方向を示す
矢印に○が付されているのがカードファイルFL3への
カード情報の記録を伴うアクションである。また、各ブ
ロック内にて、××Hで示されている符号は、〔表2
3〕のカード状態を示すコードを用いて対応する状態を
16進数字で表現(HEXA表現)したものである。
【0312】次に、〔表25〕にP機ファイルFL4の
構成例を示す。
【0313】同表において、台番号からカード状態まで
の項目は、〔表1〕に示されている送信データエリアに
保持されているデータであり、これらは1秒に1回管理
装置400によってサンプリングされ、ファイルに登録
される。また、メイン賞球数、サブ賞球数、打止数およ
び打止モードは、システム立上り時に〔表20〕に示さ
れている設定値ファイルFL1に基づいてP機ファイル
FL4に登録される。
【0314】
【表25】
【0315】〔表26〕および〔表27〕に発行機ファ
イルFL5と精算機ファイルFL6をそれぞれ示す。
〔表25〕に示すデータ項目は、〔表10〕に示されて
いる発行機の送信データエリアに保持されているデー
タ、また、〔表27〕に示すデータの項目は〔表15〕
に示されている送信データエリアに保持されているデー
タと各々一致する。これらは、1秒間に1回管理装置4
00によってサンプリングされる。
【0316】
【表26】
【0317】
【表27】
【0318】〔表25〕〜〔表27〕において、セーブ
欄に○印が付されているデータは、営業終了時にフロッ
ピディスクFDDにセーブされるデータである。
【0319】次に上記のごとく構成された端末機として
のカード発行機200、パチンコ機100、精算機30
0およびそれらの端末機の集中制御を行なう管理装置4
00を有機的に結合して、データ伝送およびカードの運
用を可能にするデータ伝送路(ローカルエリアネットワ
ーク)について説明する。図56に階層的データ伝送路
を用いたパチンコ遊技システムの構成例を示す。
【0320】すなわち、100〜1000台の端末機
は、例えば遊技店の島設備のような単位で20〜40台
ずつグループ化され、各群の端末機は、リング状の伝送
路上を高速で巡回するトークンと呼ばれるアクセス権を
つかまえたノード(端末機)がパケットの形でデータの
送受信を行なう権利を有するようにされたトークンパッ
シング方式の低層ネットワーク(トークンバス)510
によってネットワークアダプタユニット(以下、NAU
と称する)530に接続されている。
【0321】そして、各低層ネットワーク(トークンバ
ス)510を制御する複数個のNAU530は、CSM
A/CD方式の高層ネットワーク520を介して管理装
置400に接続されている。
【0322】上記低層ネットワーク510は2.5Mb
ps(メガビット/秒)のような伝送速度を有し、高層
ネットワーク520は、10Mbpsのような伝送速度
を有するように制御され、NAU530は両者の伝送速
度の差を吸収して円滑なデータ伝送を可能とするバッフ
ァとして作用し、これによって、管理装置400の負担
を軽減し、大量の稼動データの収集を可能にしている。
【0323】図56において符号Pで示されているが端
末機としてのパチンコ機、符号Hで示されているのがカ
ード発行機、また符号Sで示されているのが精算機であ
る。各端末機P,H,Sは、ネットワーク510から分
岐された分岐線に接続されている。各分岐線の終端に各
々の端末機の制御ユニット160,250および350
が接続されている。図56において符号Uで示すのが、
各端末機の制御ユニットである。
【0324】図57に、上記低層ネットワーク510と
高層ネットワーク520間のデータ伝送の緩衝を行なう
上記NAU(ネットワークアダプタユニット)530の
回路構成例を示す。
【0325】この実施例のNAU530は、低層ネット
ワーク510における送受信権の確立およびデータの直
並列変換を行なう低層ネットワークコントローラ533
と、CSMA/CD方式の高層ネットワークにおける送
受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう高層ネ
ットワークコントローラ537と、これらのネットワー
クコントローラ533と537との間のデータ転送を制
御するデータ伝送コントローラ535とを備えている。
上記コントローラのうち、低層ネットワークコントロー
ラ533は、トークンパッシング専用の通信用LSIか
らなり、高層ネットワークコントローラ537とデータ
伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピュータ
によって構成されている。そして、これらの低層ネット
ワークコントローラ533とデータ伝送コントローラ5
35との間およびデータ伝送コントローラ535と高層
ネットワークコントローラ537との間には、低層ネッ
トワーク510と高層ネットワーク520のデータ伝送
速度違いを吸収するための緩衝用パケットメモリ534
と536とがそれぞれ接続されている。上記パケットメ
モリ534,536はデュアルポートメモリにより構成
され、送信データエリアと受信データエリアとを有す
る。また、上記低層ネットワークコントローラ533と
低層ネットワーク(トークスバス)510との間には、
送信信号と受信信号の分離および結合を行なう分岐回路
531と、送受信データ信号のレベル変換を行なう信号
変換回路532が接続されている。また、同様に、高層
ネットワークコントローラ537と高層ネットワーク5
20との間には、信号変換回路538と分岐回路539
が接続されている。
【0326】さらに、この実施例のNAU530には、
複数個接続されているNAU530を互いに区別するた
めの番号を設定するNAU番号設定器561と、各NA
U530の制御下にある低層ネットワーク510上に存
在する端末機のうち最小台番号を設定する最小台番号設
定器562と、低層ネットワーク上に存在する端末機の
台数を設定する台数設定器563とが設けられている。
各設定器561〜563の設定値は、NAU530内の
データ伝送コントローラ535に入力され、NAU番号
は高層ネットワーク520における各NAU530の伝
送アドレスの形成に使用される。また、最小台番号と台
数とにより低層ネットワーク510における各端末機の
伝送アドレスが形成される。
【0327】上記階層的ローカルネットワーク(図5
6)においては、システム立上り時に管理装置400が
各NAU530を通じて回線テストと、各端末機に対す
る設定値の設定を行なうとともに、システム稼動中には
NAU530が低層ネットワーク510を使用して1秒
間に1回ずつ端末機P,H,Sから稼動データを収集し
て自己のメモリ内に蓄積する。そして、蓄積データは、
管理装置400からの要求に応じて同じく1秒間に1回
ずつ高層ネットワーク520を通して各NAU530か
ら管理装置400内のデータファイル内にストックされ
る。
【0328】上記のごとく、通信ネットワークがNAU
530をバッファとする階層的構成にされ、高層ネット
ワーク520が低層ネットワーク510の伝送速度2.
5Mbpsの4倍の伝送速度を有するようにされている
ため、100〜1000台の端末機を有するシステムに
おいても、各端末機から〔表1〕、〔表10〕、〔表1
5〕に示すような大量の稼動データを1秒間に1回管理
装置400へ収集することができる。
【0329】〔表28〕には、上記データ伝送システム
において管理装置400からカード発行機200のユニ
ット制御装置280に送信される発行機200から見た
受信パケットの種類、また〔表29〕にはカード発行機
200から管理装置400へ送られる送信パケットの種
類がそれぞれ示されている。
【0330】
【表28】
【0331】
【表29】
【0332】〔表29〕に掲記されている“カード精
算”パケットは、カード精算機300のカード挿入口3
02にカードが挿入されたときに、ユニット制御装置3
50から管理装置400に対してそのカードに関するカ
ード番号を送ってカードに関する未使用金額、玉数、来
歴を要求するためのパケット、また〔表28〕の“カー
ド精算ACK”パケットはそれに対する応答パケットで
ある。
【0333】また、〔表29〕に示されている“カード
精算終了”パケットはカードの精算が終了したことを管
理装置400に知らせるためのパケットで管理装置はこ
のパケットを受信したときに、カードファイル内の当該
カードのカード状態を“精算済”に変更し、来歴データ
の欄に精算時のデータを書き込む。
【0334】〔表28〕の“カード精算終了ACK”パ
ケットは、上記“カード精算終了”パケットに対する管
理装置400から精算機300への応答パケットで、こ
の応答パケットの受信をもってカードの精算処理が完了
し、次のカードの精算機300への挿入が可能となる。
【0335】なお、上記“カード精算”および“カード
精算終了”パケットとその応答パケット以外は、パチン
コ機100と管理装置400との間で送受信されるパケ
ットと共通である。
【0336】また、〔表28〕においてNAKなるパケ
ットは、管理装置400がユニット制御装置350から
上記2つのパケットのいずれかを受信したときの相手に
対する否定応答であり、パケットデータが異常であった
ような場合にNAKパケットが送信される。
【0337】なお、〔表28〕および〔表29〕に示さ
れている各パケットのコード09H,8OH,・・・・
は、16進数で表示したものであり、そのコードは一例
であってこれに限定されるものでないことはいうまでも
ない。
【0338】図58〜図64には、上記データ伝送シス
テム(ローカルネットワーク)において精算機300と
管理装置400との間で送受信されるパケットのフォー
マットの代表的な例を示す。
【0339】このうち図58にカード精算機に対する
“回線テスト”パケットの構造(他の端末と共通)を、
また、同図の(B)にカード精算機から管理装置400
に対する応答たる“ACK”パケットの構造を示す。
【0340】図58の(A)のパケットにおける「精算
機番号」〜「チャネル番号」の欄には初期化の際に予め
NAU530がNAU番号設定スイッチ561や台番号
設定スイッチ562等の設定値に基づいて算出しておい
た番号を、管理装置400からの“回線テスト”パケッ
トを受信した時点で入れて対応する精算機300に送
る。一方、図58の(B)のパケットにおける「精算機
番号」〜「チャネル番号」の欄にはユニットコントロー
ラ390が台番号設定器352の設定値に基づいて予め
算出しておいた番号を入れて送信するようになってい
る。
【0341】なお、図58において、LHDで示されて
いるのは低層ネットワーク520で使用されるパケット
ヘッドで、低層ネットワーク510内でのNAU530
と各端末機との間のデータ伝送は、パケットヘッドLH
Dを用いて行なわれ、高層ネットワーク520内での管
理装置400とNAU530との間のデータ伝送は、高
層用パケットヘッドを用いて行なわれる。
【0342】また、管理装置400からNAU530を
介して各端末機へのデータの伝送は、高層用パケットヘ
ッドと低層用パケットヘッドLHDを使って行なわれ
る。この場合、上位のパケットヘッドによって、伝送先
の端末機の属するネットワークアダプタが指定され、そ
こにパケットが取り込まれると、上位のパケットヘッド
が外され、下位のパケットヘッドLHDのみをヘッドと
して低層ネットワーク510上に送り出され、指定され
た端末機にパケットが伝送される。
【0343】一方、各端末機から管理装置400に対し
てデータを伝送する場合、先ず端末機は低層ネットワー
ク用のパケットヘッドLHDのみをデータの頭に付けて
低層ネットワーク510上に送り出す。すると、そのパ
ケットはNAU530によって取り込まれ、そこでパケ
ットヘッドLHDの頭にさらに高層ネットワーク用パケ
ットヘッドを付けて高層ネットワーク520上に送り出
し、管理装置400へ伝送されるようになっている。
【0344】図59には、管理装置400から各精算機
300に対する“初期値設定”パケットの構成例を示
す。※3で示すデータ欄には、管理装置400の設定値
ファイル(〔表20〕参照)から読み出されたデータが
入っており、これらはユニットメモリ550の受信デー
タエリアに格納される。上記受信データのうちホットコ
ードのみは、ユニットメモリ550の送信データエリア
にもコピーされる。この受信パケットに対する応答はな
い。
【0345】図60には、管理装置400からの精算機
300に対するデータを伴わない各種指令パケットの構
成例を示す。
【0346】同図のパケットタイプ欄の×,×には、コ
ード90H(開店コード)、91H(閉店コード)、95
H(強制終了要求)、96H(強制終了解除)またはB1
H(リスタート)のいずれかのコードが入る。これらの
受信パケットに対するNAU530への応答はなく、一
方的な指令送信である。ただし、管理装置400へはN
AU530がACKパケットを形成して返す。
【0347】図62には、カードの精算予約を管理装置
400に要求する“カード精算”パケットとその応答パ
ケット“ACK”および“NAK”の構成例を示す。
【0348】カード精算の際の“カード精算”パケット
のデータ欄には、精算機300のカードリーダによって
読み取ったカード番号のみを入れて送る。一方、その応
答“ACK”パケットのデータ欄には管理装置400に
おいてカード番号から逆算した発行通し番号nを用いて
カードファイルを検索して読み出した当該カードのデー
タを入れて送る。
【0349】一方、精算機300における未使用金の払
戻しや玉数を印字したレシートの発行等の精算処理が終
了したときに精算機300から管理装置400に送られ
る“カード精算終了”とその応答パケットの構成を図6
2に示す。送信パケットのデータ欄にはカード番号のみ
入れて送る。応答パケットにはデータ欄は不用である。
【0350】さらに、図63には“定時データ送信”パ
ケットの構成例が、また図64の(A),(B)には
“ユニット復旧データ”の送受信パケットの構成例が示
されている。
【0351】このうち、“定時データ送信”パケットに
は、ユニットメモリ550の送信データエリア内のすべ
てのデータを入れて送り、管理装置400はこのデータ
を受信して精算機ファイルFL6内の当該精算機のデー
タを更新する。ただし、送信データのうちカード番号は
管理装置400において利用されないデータであるの
で、送信されてもファイル内に登録されない。
【0352】一方、“ユニット復旧データ”パケットに
は、管理装置400の精算機ファイル内の全データと、
設定値ファイルから読み出した年月日、識別コードおよ
びホットコードを、ユニットメモリ550のデータエリ
アの構成に一致させて送ってくる。ただし、ユニットメ
モリ550の送信データエリアと重複する受信データパ
ケットヘッドとホットコードは重複した送信を省略し、
ユニットコントローラ390の側で送信データエリアか
ら受信データエリアへコピーするようになっている。受
信データ中※6で示されるデータはユニットメモリ50
0の受信データエリアに記入される。上記“ユニット復
旧データ”パケットに対する応答パケットでは、送信デ
ータエリア内の全データを入れて送るようになってい
る。
【0353】なお、図58〜図64に示されているパケ
ットは、ネットワークにのせられる本来のパケットの全
部ではなく要部のみであり、上記パケットの他に、デー
タの先頭を発見するためのアラートバーストや同期デー
タ、伝送元を示すソースアドレスフィールドや伝送先を
示すデスティネーションアドレスフィールド等からなる
ヘッダ部と、データの長さを示すカウント部、誤り検出
用のチェックコード部がある。これらは、各端末機のユ
ニット制御装置内のネットワークコントローラ553に
よって自動的に生成されて付加されるようになってい
る。
【0354】次に、上記ユニット制御装置350におけ
るデータ送信に関する制御手順を図65〜図68を用い
て説明する。
【0355】リセット回路555から各コントローラ3
90,551,553に対してリセットパルスが供給さ
れると、各コントローラは内部レジスタや内部RAMを
クリアするとともに、データ伝送コントローラ551
は、ユニットコントローラ390との間のパラレル通信
用のユニットメモリ550をもクリアする(ステップS
101,S201,S301)。それからデータ伝送コ
ントローラ551は、ユニットメモリ550内の所定の
番地(27FF)に適当なデータを書き込む(ステップ
S202)。すると、ユニットメモリ550は所定の端
子から出力する信号INTのレベルを立ち上げる。この
信号INTは前述したようにイニシャライズ信号として
ユニットコントローラ390に供給されるようになって
いる。
【0356】一方、ユニットコントローラ390は、上
記内部レジスタ、RAMのクリア後、I/Oポートをク
リアし(ステップS102)、上記ユニットメモリ55
0からのイニシャライズ信号INTが立ち上がったか監
視しており(ステップS103)、信号INTが立ち上
がると台番号設定器171に設定されている値を読み込
んでから、その台番号より端末通し番号とチャネル番号
を演算する(ステップS104,S105)。そして、
それらの番号をユニットメモリ550の送信データエリ
アSDAに書き込む(ステップS106)。
【0357】データ伝送コントローラ551は上記送信
データエリアSDA内のチャネル番号を読み込んでそれ
が「0」か否か判定しており(ステップS203,S2
04)、ユニットコントローラ390による書込みによ
って「0」でなくなると、読み取ったチャネル番号をラ
ッチLT3(563)に書込み、続いてラッチLT2
(562)に対しデータの送受信に使用するパケットメ
モリ内のページ構成を指定するコマンドを書き込む(ス
テップS205,S206)。すると、ネットワークコ
ントローラ553は、ラッチLT3内のチャネル番号を
読み込んで内部RAMに記憶して低層ネットワークにお
ける自己のアドレスを確定し(ステップS302)、次
のラッチLT2内からパケットメモリのページ構成を読
み取って記憶する(ステップS303)。これによって
送受信ページの構成が確定する。
【0358】その後、データ伝送コントローラ551
が、次のデータ受信に使用するページ番号をラッチLT
2に書き込む(ステップS207)。すると、これがネ
ットワークコントローラ553に対する受信許可指令と
なる。そこで、ネットワークコントローラはラッチLT
2内に受信ページ番号があるか否かチェックして、ペー
ジ番号があるときは受信許可があったと判定してステッ
プS305(図51)以下の送信処理に移行する(ステ
ップS304)。ステップS305では、ネットワーク
コントローラがNAU530からの送信要求があるか否
か判定する。そして、送信要求があったときは、受信が
可能であることをNAU530に対し送信した後、NA
U530から送られてきたパケットを受信して受信した
パケットにより送信元アドレス等の不要部分を除去し、
データ部をパラレルデータに変換してパケットメモリ5
52内の指定されたページに受信したデータを書き込む
(ステップS306〜S308)。しかる後、ネットワ
ークコントローラ553は受信コマンドをラッチLT1
(561)に書き込む(ステップS309)。
【0359】すると、データ伝送コントローラ551が
そのラッチLT1のデータを読んで受信コマンドがある
ことを確認してパケットメモリ552の所定ページ内か
ら受信データを読み込んでユニットメモリ550のワー
キングエリアに一時格納する(ステップS208,S2
09)。それから、データ伝送コントローラ551が次
の受信ページをラッチLT2に書き込む。これが、次の
パケットの受信を許可する指令となる(ステップS21
0)。この指令(受信ページ)はネットワークコントロ
ーラ553によって読み取られて記憶され(ステップS
310)、データ伝送コントローラ551からユニット
コントローラ390への受信データの送信と並行して次
のデータの受信が可能となる。
【0360】すなわち、データ伝送コントローラ551
はステップS210で受信ページをラッチLT2に書き
込んだならば、ユニットメモリ550内のコマンドレジ
スタCR2をチェックして「0」つまりユニットコント
ローラ390に対する他の送信要求がないことを確認し
てから(ステップS211)、受信パケットタイプから
受信データエリア内での書込み位置を確定してワーキン
グエリア内の受信データをユニットメモリ550の受信
データエリアに移す(ステップS212,S213)。
それから、交信用エリアのコマンドレジスタCR2に受
信パケットタイプ名を書く(ステップS214)。
【0361】すると、ユニットコントローラ390がコ
マンドレジスタCR2を監視していてパケットタイプが
書き込まれたと判定すると、そのパケットタイプに対応
した処理を開始する(ステップS107,S108)。
そして、その処理が終了した時点でコマンドレジスタC
R2をクリアする(ステップS109)。一方、データ
伝送コントローラ551は、ステップS214で受信パ
ケットタイプ名をコマンドレジスタCR2に書き込んだ
後、そのパケットが“初期値設定”パケットか否か判定
し、“初期値設定”パケットならば定時データの送信を
開始するため、ユニットメモリ550内の定時タイマ
(1秒)をセットする(ステップS215,S21
6)。受信パケットが“初期値設定”パケットでなかっ
たときはステップS217で“回線テスト”パケットか
否か判定する。もし、“回線テスト”パケットであった
なら、ステップS218でその応答たる“ACK”パケ
ットの送信のため処理を実行し、“回線テスト”パケッ
ト以外のときはそのまま他の処理へ移行する。
【0362】次に、図67を用いてパケット送信処理に
ついて説明する。
【0363】ユニットコントローラ390は“カード精
算”、“定時データ”等のパケット送信要因が生じる
と、先ずユニットメモリ550の送信データエリア内の
「パケットタイプ」欄にパケットタイプ名を書く。つま
り、パケットヘッドを作成する(ステップS121)。
それから、ユニットメモリ内のコマンドレジスタCR1
をチェックして他の送信パケットが既に入っているか否
かチェックし、他の送信パケットがないときはコマンド
レジスタCR1に送信しようとするパケットタイプ名を
書いてから送信タイマをセットする(ステップS122
〜S124)。コマンドレジスタCR1へのパケットタ
イプ名の書込みが、データ伝送コントローラ551に対
する送信指令となる。一方、データ伝送コントローラ5
51は、コマンドレジスタCR1にパケットタイプが入
ったか否か監視しており(ステップS221)、パケッ
トタイプが入ったことを知ると送信パケットタイプに応
じた送信データを、ユニットメモリ550内の送信デー
タエリアから読み出し、送信先であるNAUのアドレス
(固定)と送信データのバイト数とともにパケットメモ
リ内のページ0に書き込む(ステップS222,S22
3)。
【0364】しかる後、データ伝送コントローラ551
はページ0内のデータの送信コマンドをラッチLT2に
書き込む(ステップS224)。
【0365】すると、これがネットワークコントローラ
553に対する送信指令となり、ネットワークコントロ
ーラ553は送信コマンドの有無を調べ、コマンドがあ
ったときはネットワーク上での送信権の獲得を待ち、送
信権を獲得したならNAU530からの送信許可を待つ
(ステップS321〜S323)。それから、パケット
メモリのページ0内のデータを送信した後、送信結果を
ラッチLT1に書き込む(ステップS324,S32
5)。これを受けてデータ伝送コントローラ551はラ
ッチLT1を調べて送信成功の有無をチェックし、失敗
したときは、上記送信処理を3回まで繰り返す(ステッ
プS225,S226)。
【0366】そして、送信結果を、ユニットメモリ55
0の交信用エリア内のステータスレジスタSTRに書い
てからコマンドレジスタCR1をクリアする(ステップ
S227,S228)。
【0367】一方、ユニットコントローラ390は、ス
テップS124で送信タイマをセットした後は、コマン
ドレジスタCR1をずっと監視しており(ステップS1
25)、上記ステップS228においてデータ伝送コン
トローラ551によりコマンドレジスタCR1がクリア
されるまでにタイムオーバーを起こすと(ステップS1
26)、金額表示器213に送られる表示データのコモ
ン信号(ウォッチドッグパルス)をロウレベルに固定し
て、ウォッチドッグパルスを停止させる(ステップS1
27)。これによって、リセット回路555によるリセ
ットがかかり、ステップS101,S201,S301
の初期化が行われる。
【0368】次に、定時データ送信処理について図68
を用いて説明する。データ伝送コントローラ551は、
上記ステップS216でセットした定時タイマをチェッ
クし(ステップS231)、1秒経過したときにステッ
プS232へ進み、ユニットメモリ550の送信データ
エリア内のデータを全て読み出してワーキングエリアに
書き込む(ステップS233)。そして次に再び送信デ
ータエリア内のデータと比較し(ステップS234)、
一致したならば、コマンドレジスタCR1を見てデータ
伝送コントローラ551に対する他の送信要求(パケッ
トタイプ)が入っていないか調べ(ステップS23
5)、ワーキングエリアからデータを読み出して送信デ
ータとしてパケットメモリ552へ書き込む(ステップ
S237,S238)。また、このとき送信データとと
もに送信先のアドレス(NAU)と送信データの長さ
(バイト数)およびパケットタイプ名をパケットメモリ
552内のページ1に書き込む。なお、ステップS23
5でコマンドレジスタCR1に他のパケット名が入って
いたときはそのパケットの送信(S236)を行ってか
らステップS237へ進む。
【0369】上記ステップS234でデータの一致を判
定しているのは、ユニットコントローラ390が送信デ
ータエリアに対して2バイトからなるデータ部の1バイ
トを書き換えたときに、定時データを送信すると、未確
定なデータを送信することになるからである。データの
一致をみることにより、送信データエリアのデータ確定
を判定することができる。
【0370】送信データの書込み(ステップS238)
後、データ伝送コントローラ551は、ページ1内のデ
ータの送信コマンドをラッチLT2に書く(ステップS
239)。
【0371】すると、これがネットワークコントローラ
553に対する送信指令となり、ネットワークコントロ
ーラ553は送信コマンドの有無を調べ、コマンドがあ
ったときはネットワーク上での送信権の獲得を待ち、送
信権を獲得したならNAU530からの送信許可を待つ
(ステップS331〜S333)。それから、パケット
メモリ552のページ1内のデータを送信した後、送信
結果をラッチLT1に書き込む(ステップS334,S
335)。これを受けてデータ伝送コントローラ551
はラッチLT1を調べて送信成功の有無をチェックし、
失敗したときは、上記送信処理を3回まで繰り返す(ス
テップS240,S241)。
【0372】なお、パチンコ機のユニット制御装置18
0や発行機のユニット制御装置280におけるデータ送
信処理も図65〜図68の制御手順と同一の手順に従っ
て実行される。
【0373】次に、精算機300のユニット制御装置3
50とカード精算制御装置312およびカードリーダ制
御装置388における制御手順を、相互間のデータ通信
と関連して説明する。
【0374】なお、この実施例のカード精算機において
は、ユニットコントローラ390はカード精算制御装置
312と通信可能でカードリーダ制御装置388と直接
交信することはできない。つまり、カードリーダ制御装
置388はカード精算制御装置312との間でのみ通信
が可能である。ユニットコントローラ390とカード精
算制御装置312との間の通信は、ファンクションコー
ドによって行ない、カード精算制御装置312とカード
リーダ制御装置388との間の通信はコマンドによって
行なうようになっている。ちなみにユニットコントロー
ラ390からカード精算制御装置312に対するファン
クションコードとしては、カードから読み取った磁気デ
ータと照合するための年月日コードと識別コードをカー
ドリーダに対して与えるための「初期値設定」ファンク
ション、カードリーダに対しカードの受付を許可する
「カード受付可」ファンクション、カードリーダに対し
カードの受付を中止するように指令するための「カード
受付不可」ファンクション、カードを排出するよう指令
する「カード排出」ファンクション、カードの磁気デー
タの再読込みを指令する「リロード」ファンクション、
直前に送ってきたファンクションコードの再送を要求す
る「再送要求」ファンクション、カード精算制御装置3
12がカードリーダ制御装置388から受け取ったカー
ドリーダの状態を示すステータスの送信を要求する「ス
テータス要求」ファンクション、パンチ穴形成領域の所
定の位置にカード精算が終了したことを表わす精算穴P
H5 を穿孔したのちカードを没収(後方へ排出)するよ
う指令を与える「カード没収」ファンクションおよび精
算穴形成後カードを挿入口側(前方)へ排出する指令を
与える「精算」ファンクションの9種類の指令が用意さ
れている。
【0375】また、カード精算制御装置312からユニ
ットコントローラ390に対するファンクションコード
としては、リセット時に年月日や識別コード等の初期値
を要求する「初期値要求」ファンクション、指示された
処理が正常に終了したことをユニットコントローラ39
0に知らせる「正常終了」ファンクションおよび逆に正
常に処理が終了しなかったことを知らせる「異常終了」
ファンクション、カードリーダで読み取ったカード番号
をユニットコントローラ390へ送る「カード番号」フ
ァンクションコード、ユニットコントローラ390に対
して直前に送ってきたファンクションコードの再送を要
求する「再送要求」ファンクション、挿入されたカード
に不正があることをカードリーダコントローラが判定し
自らの意志でカードを排出したことを知らせる「セルフ
排出」ファンクションとユニットコントローラ390か
らの「ステータス要求」に対してカードリーダのステー
タスを送信するための「ステータス送信」ファンクショ
ンの7種類がある。
【0376】なお、特に限定されないが上記ファンクシ
ョンコードはSTXなる開始コードとETXなる終了コ
ードに挾まれて送信され、STXとETXとの間にはフ
ァンクションコードの他にステータスや送信したいデー
タが入ることもある。
【0377】具体的には、上記「正常終了」ファンクシ
ョンや「異常終了」ファンクションおよび「ステータス
送信」ファンクションの中に〔表30〕、〔表31〕に
示すようなカードリーダの状態を示す8ビットのステー
タス1、ステータス2の入る欄が設けられており、ファ
ンクションコードとともにステータスがユニットコント
ローラ390へ送られる。
【0378】
【表30】
【0379】
【表31】
【0380】また、「セルフ排出」ファンクションの中
には、〔表32〕のような不正原因を示す8ビットのコ
ードの入る欄が設けられており、ファンクションコード
とともに送られるようになっている。
【0381】
【表32】
【0382】一方、カード精算制御装置312からカー
ドリーダ制御装置388に対する通信コマンドとして
は、カードに磁気データを記録するように指示する「磁
気書込み」コマンドと、カードの磁気データやセキュリ
ティコードおよびパンチ穴の各情報を読み取って磁気デ
ータを送るよう指示する「磁気読込み」コマンドと、読
み取ったセキュリティデータを送るよう指示する「セキ
ュリティ要求」コマンドと、読み取ったパンチ穴データ
を送るよう指示する「パンチ穴要求」コマンドと、カー
ドリーダ内に保持されているカードのデータの再読取り
を指示する「リロード」コマンドと、カードにパンチ穴
を開けるように指示する「パンチ穴開け」コマンドと、
カードリーダ内のカードを前方の挿入口の方向へ排出す
るよう指示する「カード前方排出」コマンドと、カード
リーダ内のカードを後方へ排出するよう指示する「カー
ド後方排出」コマンドと、カード読取り指令を取り消す
ための「キャンセル」コマンドおよびカードリーダの状
態を示すステータス情報の送信を指示する「ステータス
要求」コマンドの9種類がある。
【0383】また、カードリーダ制御装置388は、カ
ード精算制御装置312から上記のようなコマンドを受
信すると、対応する処理を実行し、必ず応答を返すよう
になっている。その応答の種類としては、正常、通信異
常、コマンドエラー、磁気記録データ無し、磁気データ
読込み不能、磁気記録データ異常、セキュリティと磁気
データ不一致、企業コードまたは機器コード不一致、磁
気書込みエラー、パンチエラー、パンチ穴読取りエラ
ー、セキュリティ読取りエラー、パンチ屑満杯、モータ
異常、RAM異常、センサ異常、カードリーダ異常、カ
ード長エラー、カードジャムがある。
【0384】なお、特に限定されないが、上記コマンド
を示すコードはESCなる開始コードとCRなる終了コ
ードに挾まれて送信され、ESCとCRとの間にはコマ
ンドコードの他に送信するデータが入ることがある。ま
た、カードリーダ制御装置388からカード精算制御装
置312への応答は、STXなる開始コードとCRなる
終了コードとの間に上記エラーの種類を示すコードまた
はエラーコードと要求されたデータを挾んで送信するよ
うになっている。
【0385】図69には、カード精算機300のユニッ
トコントローラ390における主たる処理の具体的な制
御手順を示す。
【0386】ユニットコントローラ390は、リセット
信号が入ってくると、CPU内部の初期化すなわち内部
メモリ(RAM)をクリアして所定の番地にチェックコ
ードを書き込んだり、タイマや内部レジスタ、I/Oポ
ートをクリアもしくは所定の値にセットする(手続きP
C301)。それから、ユニットメモリ550の所定の
端子からイニシャライズ信号INTが立ち上がるのを待
ち(手続きPC302)、この信号が立ち上がると台番
号設定器352から精算機の台番号を読み取って、その
台番号を用いて端末通し番号とチャネル番号を演算し、
それらの番号をユニットメモリ550の送信データエリ
アに書き込む(手続きPC303,PC304)。
【0387】次に、ユニットメモリ550の受信データ
エリア内の年月日が「0」か否か判定することで“回線
テスト”パケットの受信待ちを行なう(手続きPC30
5)。すなわち、管理装置400から年月日の入った
“回線テスト”パケットが送られてくるまではユニット
メモリ550内の年月日の欄は「0」となっており、パ
ケットを受信すると年月日が「0」でなくなるため、こ
の年月日を監視していることで“回線テスト”パケット
の受信の有無を知ることができる。
【0388】“回線テスト”パケットを受信するとユニ
ットコントローラ390は、送信データエリア内のモニ
タ情報1(〔表15〕参照)の初期値未設定ビットを
「1」にセットする(手続きPC306)。このビット
は“初期値設定”パケットまたは“ユニット復旧デー
タ”パケットを受信したときに「0」にクリアされる。
それからユニットコントローラ390はユニットメモリ
550の交信用エリア内のコマンドレジスタCR2をみ
て管理装置400からの受信パケットがあるか否かチェ
ックし(手続きPC307)、なければそのまま、また
あったときは図70のパケット受信処理(手続きPC3
41〜PC349)を実行した後にそれぞれ手続きPC
308へ進む。
【0389】手続きPC308ではカード精算制御装置
312からのファンクションを受信したか否か調べ、受
信していなければそのまま、また受信していれば各ファ
ンクションに対応したファンクション受信処理(図7
5)を実行してから手続きPC309へ進む。
【0390】手続きPC309では内部メモリを見て未
処理の受信パケットが残っているか否かチェックし、な
ければそのまま、また未処理パケットがあれば図70の
パケット受信処理(PC341〜PC349)を実行し
てから手続きPC310へ進む。上記ファンクション受
信処理(図75)において「カード番号」ファンクショ
ンを受信して図76の精算処理を実行している間に管理
装置400からパケットを受信した場合を考慮したもの
である。
【0391】手続きPC310では、硬貨払出スイッチ
353がオンされているか否かチェックし、オンされて
いれば手続きPC311で硬貨払出器325のモータを
駆動させてから手続きPC313へ移行する。手続きP
C311で始動したモータは、手続きPC313または
PC314実行後に手続きPC307へ戻り、再びPC
308→PC309→PC310と進んで、硬貨払出ス
イッチ353がオフしたと判定した時点で停止させる。
つまり、硬貨払出器325のモータは硬貨払出スイッチ
353がオンされている間だけ回転され、その間硬貨の
排出を継続する。
【0392】一方、手続きPC313で開閉パネル30
1上の表示リセットスイッチ305がオンかオフか調
べ、オフならそのまま、またオンなら手続きPC314
で金額および玉数表示器303,304の表示データを
クリアしてから、手続きPC307へ戻り、上記手続き
を繰り返す。
【0393】図70には、図69のフロー中におけるパ
ケット受信処理の具体的手順の一例を示す。
【0394】ユニットコントローラ390は、受信パケ
ットがあると、先ずその受信パケットが“初期値設定”
パケットか否か判定し(手続きPC341)、“初期値
設定”パケットなら図71に示す初期値設定処理(手続
きPC401〜PC403)を実行してから手続きPC
349へ移行して、パケットを受信したことをデータ伝
送コントローラ551に知らせるためユニットメモリ5
50内のコマンドレジスタCR2をクリアする。
【0395】次に、受信パケットが“初期値設定”パケ
ットでないときは“ユニット復旧データ”パケットか否
か判定し(手続きPC342)、イエスなら図72に示
すユニット復旧処理(手続きPC411〜PC418)
を実行して手続きPC349へ移行する。
【0396】また、受信パケットが“初期値設定”でも
“ユニット復旧データ”でもないときは、“ACK”受
信か否か判定し(手続きPC343)、“ACK”受信
のときはなにもせずにそのまま手続きPC349へ移行
する。この時点で受信した“ACK”パケットは、ユニ
ットコントローラ390から管理装置400へパケット
を送信してその応答を待っているとき以外の“ACK”
であるためである。
【0397】手続きPC343で受信パケットが“AC
K”でなかったときは手続きPC344へ進み、ここで
モニタ情報1内の初期値未設定ビットが「1」か否かチ
ェックする。ここで、初期値未設定ビットが「1」なら
手続きPC349へ移行し、「0」なら手続きPC34
5へ移行する。“初期値設定”パケットを受信する前に
“開店コード”や“強制終了解除”パケットが入ってき
たときに誤まって精算機300が精算動作を開始しない
ようにするためである。
【0398】手続きPC345では、受信パケットが
“開店コード”パケットか否か判定し、イエスなら図7
3に示す強制終了解除処理(手続きPC421〜PC4
24)を実行する。また、“開店コード”でないときは
手続きPC346で受信パケットが“強制終了解除”か
否か判定し、イエスなら同じく強制終了解除処理PC4
21〜P424を実行し、ノーなら手続きPC347へ
進む。
【0399】手続きPC347では、受信パケットが
“閉店コード”か否か判定し、イエスなら図74に示す
強制終了処理(手続きPC431〜PC434)を実行
する。また“閉店コード”でないときは手続きPC34
8で受信パケットが“強制終了要求”か否か判定し、イ
エスなら同じく強制終了処理PC431〜PC434を
実行してから、またノーならそのまま手続きPC349
へ移行してユニットメモリ550内のコマンドレジスタ
CR2をクリアする。
【0400】図71〜図74は、図70のフローにおい
て示されている初期値設定処理、ユニット復旧処理、強
制終了解除処理および強制終了処理の具体的手順を示す
もので管理装置400から送られてきたパケットに応じ
てそれぞれ対応する処理が実行される。
【0401】このうち図71は“初期値設定”パケット
を受信したときの処理であり、ユニットコントローラ3
90は先ずユニットメモリ550の受信データエリアに
書き込まれた受信パケットのヘッド部分を送信データエ
リアにコピーすることで、送信の際のパケットのヘッド
となる部分を作成するとともに、受信データエリアのホ
ットコードを送信データエリアの所定の番地にコピーす
る(手続きPC401,PC402)。
【0402】次に、手続きPC106で「1」にセット
した送信データエリア内のモニタ情報1の初期値未設定
ビットをクリアすることで、ユニット制御装置350が
初期値を受信したことを明示してから、元のルーチンへ
戻る(手続きPC403)。
【0403】“ユニット復旧データ”パケットを受信し
たときは、図72の処理が開始され、先ず受信データエ
リア内のパケットタイプと受信した復旧データを送信デ
ータエリアの対応するエリアにコピーしてからユニット
メモリ550の交信用エリア内のコマンドレジスタCR
2に“ACK”パケットの送信コマンドを書き込んでデ
ータ伝送コントローラ551にパケットの送信を指示す
る(手続きPC411,PC412)。
【0404】次に、タイマ(10秒)を設定してから管
理装置400からのパケットの受信を待ち、“ACK”
送信後一定時間(10秒)内に所定のパケット(“リス
タート”パケット)が送信されてこないときはウォッチ
ドッグパルスの出力を停止させて、自らリセットをかけ
る(手続きPC413〜PC417)。10秒以内に
“リスタート”パケットが送信されてきたときは図70
の手続きPC349でコマンドレジスタCR2をクリア
してから図69のメインルーチンへ戻る(手続きPC4
18)。
【0405】図73には、管理装置400から“開店コ
ード”または“強制終了解除”パケットを、また図74
には、“閉店コード”または“強制終了”パケットの送
信を受けたときの処理が示されている。ユニットコント
ローラ390が“開店コード”または“強制終了解除”
を受信したときは先ず精算中止ランプ342を消灯、精
算中ランプ341を点灯してからカードの受付を可能に
するファンクションを送信し、精算機300の稼動情報
内の「稼動中」を示すビットをセットする(手続きPC
421〜PC424)。一方、“閉店コード”または
“強制終了”パケットを受信すると、精算中ランプ34
1を消灯、精算中止ランプ342を点灯してから、カー
ドの受付を不可にするファンクションを送信し、稼動情
報内の「稼動中」を示すビットをクリアする(手続きP
C431〜PC434)。
【0406】図75には、図69のフロー中におけるフ
ァンクション受信処理の具体的手順を示す。
【0407】ここでは、図69中の手続きPC308で
受信したファンクションが、「正常終了」、「異常終
了」、「ステータス送信」、「再送要求」のいずれのフ
ァンクションか調べる(手続きPC351〜PC35
4)。そして、受信したファンクションが「正常終了」
のときはモニタ情報2の“カードリーダ異常”ビットを
クリアし、「異常終了」のときは同ビットを“1”にセ
ットして元のルーチンへ戻る(手続きPC361,PC
362)。また、受信したファンクションが「ステータ
ス送信」であったときはファンクションコードとともに
送られてきたステータス1,2を内部メモリに記憶する
(手続きPC363)。さらに、受信したファンクショ
ンが「再送要求」であったときは、前回送信したファン
クションを再度送信し直してから元のルーチンへ戻る
(手続きPC364)。
【0408】一方、手続きPC308で受信したファン
クションが上記4つのいずれのファンクションでもなか
ったときは、手続きPC355でモニタ情報1内の“初
期値未設定”ビットが“0”か否か調べ、“1”なら何
もせず、また“0”なら手続きPC356へ移行して受
信したファンクションが「初期値要求」ファンクション
か否かチェックし、イエスなら手続きPC365で「初
期値設定」ファンクションを送信してから元のルーチン
へ戻る(手続きPC365)。初期値未設定ビットが
“0”のときにのみ「初期値要求」ファンクションを受
付けるのは、当該ビットが“1”の間はユニットコント
ローラ390が未だ管理装置400から“初期値設定”
パケットを受信していないためである。また、受信した
ファンクションが「初期値設定」でなかったときは、手
続きPC357へ移行して「カード番号送信」ファンク
ションか否か判定する。そして、イエスなら図76に示
す精算処理(手続きPC451〜PC482)を実行し
てから元のルーチン(図69)へ戻る。
【0409】さらに、受信したファンクションがカード
の排出を知らせる「セルフ排出」であったときは、その
ことを内部メモリに記憶して元のルーチンへ戻る(手続
きPC358,PC359)。
【0410】この記憶を用いて排出音をスピーカにより
出力させたり、あるいはカード排出ファンクションとと
もに送られてきた不正原因をも記憶しておいて、原因を
外部に表示させるようにしてもよい。
【0411】「カード番号送信」ファンクションを受信
したときに実行される精算処理においては、図76に示
すように、先ず、管理装置400に向かってカードリー
ダで読み取ったカード番号を入れた“カード精算”パケ
ットを送信し、10秒タイマをセットする(手続きPC
451,PC452)。それから、上記タイマをチェッ
クしながら、管理装置400からのパケットの応答を待
ち(手続きPC453,PC454)、“カード精算”
パケット送信後10秒以内に管理装置400からのパケ
ットを受信しなかったときは手続きPC481へジャン
プしてカード精算制御装置312に対して「カード排
出」ファンクションを送信してカードを前方(カード挿
入口302)へ排出させた後、金額および玉数表示器3
03,304の表示をクリアして元のルーチンへ戻る
(手続きPC482)。
【0412】一方、手続きPC452でセットしたタイ
マがタイムオーバーを起こす前に管理装置400からの
応答パケットを受信したときは、そのパケットが“NA
K”または“ACK”か調べ(手続きPC455,PC
456)、“NAK”のときは手続きPC481へジャ
ンプしてカードを排出させる。また、受信したパケット
が“NAK”でも“ACK”でもないときは未処理パケ
ットとして内部メモリに登録しておく(手続きPC45
7)。この未処理パケットは、当該精算処理終了後、図
69の手続きPC309で検出されて処理される。
【0413】また、受信したパケットが“カード精算”
パケットに対する応答“ACK”であったときは、“A
CK”パケットに入れて送られてきた当該カードに関す
る未使用金額と持玉数のデータを金額および玉数表示器
303,304に表示させるためのデータを出力バッフ
ァに設定してから、印字切換スイッチ354がオンかオ
フか判定する(手続きPC458,PC459)。ここ
で、印字切換スイッチ354がオフなら手続きPC46
0で精算データ(未使用金額と持玉数)をプリンタ33
0へ送って印字させる。一方、印字切換スイッチ354
がオンなら、精算データの他来歴データをもプリンタ3
30へ送って印字させる(手続きPC461)。
【0414】しかる後、ユニットコントローラ390は
未使用金額データから釣銭の有無を判定し、釣銭無しの
ときは手続きPC469へジャンプする(手続きPC4
62)。また釣銭があるときは千円未満の端数があるか
否か判定し、端数があるときは硬貨払出器325に対し
て払出指令を与えて端数に対応した数の硬貨を排出させ
た後、ユニットメモリ550の送信データエリア内の精
算金額と硬貨金額のデータを加算する(手続きPC46
3〜PC465)。なお、未使用金に千円未満の端数が
ないときは手続きPC463からPC466へジャンプ
して、未使用金が千円以上か判定し、千円以上のときは
紙幣払出器321に対して紙幣の払出し指令を与えてか
らユニットメモリ550の精算金額と紙幣金額のデータ
を加算する(手続きPC466〜PC468)。
【0415】また、未使用金が千円未満のときは手続き
PC466からPC469へジャンプし、ユニットメモ
リ550内の精算回数をインクリメントしてから、精算
玉数のデータを加算する(手続きPC470)。
【0416】次に、ユニットコントローラ390は、台
番号設定器352の設定値を見てカード没収モードか否
か判定し、没収モードならカード精算制御装置312に
対して「カード没収」ファンクションを、また没収モー
ドでないときは「精算」ファンクションを送信する(手
続きPC471〜PC473)。しかる後、管理装置4
00に対して“精算終了”パケットを送信し、再び10
秒タイマをセットする(手続きPC474,PC47
5)。それから、そのタイマをチェックしながら管理装
置400から応答パケットが送られてくるのを待ち(手
続きPC476,PC477)、パケットを受信する前
にタイマがタイムオーバーを起こしたなら、手続きPC
482へジャンプして金額および玉数表示器の表示デー
タをクリアする。
【0417】一方、タイムオーバーを起こす前にパケッ
トを受信したときは、受信したパケットが“ACK”か
否か調べ、“ACK”なら精算処理を終了して元のルー
チンへ戻り、“ACK”以外のときは未処理パケットと
して登録してから手続きPC476へ戻って“ACK”
の受信を待つ(手続きPC478,PC479)。
【0418】図77には、ユニットコントローラ390
における上記メイン処理(図69)とは別個に、タイマ
割込みによって実行されるタイマ割込み処理の手順が示
されている。
【0419】ユニットコントローラ390は、図69の
フロー中の手続きPC301でセットされた内部のタイ
マから1m秒間隔で割込み信号が入ってくると、先ず手
続きPC321で内部メモリに書き込んだチェックコー
ドを読み出してコードが変化していないか調べることで
内部メモリをチェックして、異常があるときは手続きP
C324へジャンプしてウォッチドッグパルスの出力を
省略することでリセットをかける(手続きPC32
1)。内部メモリが正常であるときは手続きPC122
でタイマ(データ伝送コントローラ用タイマを含む)を
更新してからウォッチドッグパルスを出力した後、金額
および玉数表示器303,304をダイナミック表示さ
せるためのデータを出力して割込み処理を終了する(手
続きPC323,PC324)。
【0420】なお、図69〜図76のフローチャートに
は示されていないが、ユニットコントローラ390はカ
ード精算制御装置312からのファンクションを受信し
た場合、そのコードをチェックしてエラーがあったとき
には、「再送要求」ファンクションを送信するようにし
ている。
【0421】図78には、カード精算制御装置312に
おけるカード精算等の制御手順が示されている。
【0422】カード精算制御装置312は、リセットが
かかると先ず内部メモリやレジスタ、I/Oポート等を
クリアして初期化した後、タイマ(ex.10秒)を設
定し、「初期値要求」ファンクションをユニットコント
ローラ390に対して送信する(ルーチンRN301〜
RN303)。次に、ユニットコントローラ390から
のファンクションを受信したかチェックし、受信してい
なければルーチンRN302で設定したタイマがオーバ
ーしたか判定する(ルーチンRN304,305)。そ
してタイムオーバーするまでルーチンRN304,30
5を繰り返し、タイムオーバーしたならルーチンRN3
02へ戻ってタイマを設定し直してから再度「初期値要
求」ファンクションを送信する。最初に「初期値要求」
ファンクションを送った時点では、まだユニットコント
ローラ390における受信の準備が整っていない場合が
あり得るからである。
【0423】「初期値要求」ファンクション送信後に、
ユニットコントローラ390からのファンクションを受
信すると、ルーチンRN304からRN306へ移行し
て、受信したファンクションに対応した処理を実行す
る。
【0424】しかる後、内部メモリ内のステータス1の
初期値未設定ビットを調べて、“1”すなわち初期値が
未だ設定されていないときはルーチンRN302へ戻っ
てタイマをセットし直して再び「初期値要求」ファンク
ションを送信する。このファンクションに応答してルー
チンRN306で対応する処理(図80)が実行される
と、ルーチンRN307でノー(初期値未設定ビット=
“0”)と判定されてルーチンRN308へ移行する。
ここではカードリーダ制御装置388からのコマンドを
受信したか否かチェックし、なければそのまま、また受
信コマンドがあればルーチンRN309でコマンドに対
応した処理(後述)を実行してからルーチンRN310
へ移行して、次のファンクションを受信したか否かチェ
ックし、あればルーチンRN306で対応する処理を実
行し、なければルーチンRN307へジャンプする。
【0425】図79には、図78のフロー中における受
信ファンクションに対応した処理(ルーチンRN30
6)の具体的手順を示す。
【0426】この処理では、先ず受信したファンクショ
ンが「初期値送信」、「ステータス要求」または「再送
要求」のいずれかに該当するか判定する(ルーチンRN
321〜RN323)。そして、受信したファンクショ
ンが、「初期値送信」であったときは、図80に示され
ている初期値ファンクション受信処理(ルーチンRN4
01〜RN403)を実行して元のルーチン(図78)
へ戻る。一方、受信したファンクションが「ステータス
要求」であったときはステータス1,2を入れた「ステ
ータス送信」ファンクションをユニットコントローラ3
90へ送信して元のルーチンへ戻る(ルーチンRN32
6)。また、受信したファンクションが「再送要求」で
あったときは、前回送信したファンクションを再度送信
して元のルーチンへ戻る(ルーチンRN327)。
【0427】さらに、受信したファンクションが上記3
つのファンクションのいずれでもないときは、ルーチン
RN324でステータス1の初期値未設定ビットが
“1”に設定されているかチェックして、“0”なら受
信したファンクションが「カード受付可」、「カード受
付不可」、「カード排出」、「リロード」、「カード没
収」または「精算」のいずれに該当するか判定する(ル
ーチンRN328〜RN333)。そして、いずれか該
当したときは図81〜図86に示されている各ファンク
ションに対応した処理を実行する。
【0428】一方、ルーチンRN324で初期値未設定
ビットが“1”なら何もせずに「異常終了」ファンクシ
ョンを返送する(ルーチンRN325)。初期値が設定
されていない状態で上記6つの受信ファンクションに対
応する処理を実行すべきでないからである。
【0429】図80には、図79のファンクション受信
処理フロー中における「初期値送信」ファンクション受
信処理の具体的手順を示す。
【0430】このファンクションを受信すると、カード
精算制御装置312は、ファンクションとともに送られ
てきた年月日、識別コードを内部メモリに記憶し、ステ
ータス1の初期値未設定ビットをクリアした後、「正常
終了」ファンクションをユニットコントローラ390へ
送信する(ルーチンRN401〜RN403)。
【0431】図81,図82には、「カード受付可」フ
ァンクションと「カード受付不可」ファンクションを受
信した場合のカード精算制御装置312の処理の具体的
手順を示す。
【0432】このうち、「カード受付可」ファンクショ
ンを受信したときは磁気読込コマンドをカードリーダ制
御装置388へ送信してからユニットコントローラ39
0へ「正常終了」ファンクションを送信する(ルーチン
RN411,RN412)。
【0433】一方、「カード受付不可」ファンクション
をカード精算制御装置312が受信したときは、先ずカ
ードの読取り指令を解除するキャンセルコマンドをカー
ドリーダ制御装置388へ送信してからタイマをセット
する(ルーチンRN421,RN422)。それからこ
のタイマを監視しながらカードリーダ制御装置388か
ら応答コマンドを受信したか否か調べ(ルーチンRN4
23,RN424)、応答を受信する前にタイムオーバ
ーを起こしたときはルーチンRN427へジャンプして
「異常終了」ファンクションをユニットコントローラ3
90へ送信する。また、タイムオーバーを起こす前に応
答コマンドを受信したときは、そのコマンドが正常か否
かチェックして、正常なら「正常終了」ファンクション
をユニットコントローラ390へ送信しての元のルーチ
ンへ戻る(ルーチンRN425,RN426)。
【0434】図83には、「カード排出」ファンクショ
ンを受信したときのカード精算装置312の処理手順を
示す。この場合の処理は、図83に示されている「カー
ド受付不可」ファンクションを受信した場合の処理と略
同一である。異なるのは、最初の「カード前方排出」コ
マンドを送信する点(ルーチンRN431)と、カード
リーダ制御装置388からの応答コマンドが正常だった
場合に、「磁気読込」をカードリーダ制御装置388へ
送信してから「正常終了」ファンクションをユニットコ
ントローラ390へ送信する点(ルーチンRN436,
RN437)である。カード排出指令を与えておきなが
らルーチンRN436で「磁気読込」コマンドを送信し
ているのは、カードリーダ800が次のカードを受け付
けられるようにするためである。カードリーダ800
は、「磁気読込」コマンドを受信しても直ちにカードの
読込みを開始するのではなく、カードの挿入があってか
ら開始するようになっている(図92のルーチンR12
01〜R1223参照)。
【0435】図84には、図79のファンクション受信
処理フロー中における「リロード」ファンクション受信
処理の具体的手順を示す。
【0436】このファンクションを受信すると、カード
精算制御装置312は、先ずカードリーダ制御装置38
8からのコマンドを受信するバッファを調べることによ
りカードがカードリーダ内に存在するか否か判定し、カ
ードがなければ「ステータス送信」ファンクションをユ
ニットコントローラ390へ送信する(ルーチンRN4
41,RN461)。一方、カードリーダ内にカードが
あったときは、カードリーダ制御装置388に対して
「リロード」コマンドを送信してから、タイマをセット
する(ルーチンRN442)。
【0437】そして、このタイマを監視しながらカード
リーダ制御装置388からの応答コマンドの受信を待つ
(ルーチンRN444,RN445)。応答が来る前に
タイムオーバーを起こしたなら、ルーチンRN462へ
ジャンプして「異常終了」ファンクションをユニットコ
ントローラ390へ送信する。タイムオーバーを起こす
前に応答コマンドを受信したときは図88に示す磁気デ
ータ検査処理RN501〜RN509を実行してから、
不正の有無を判定する(ルーチンRN446)。そし
て、不正があったときはルーチンRN453へジャンプ
してカードリーダに対しカードの排出を指令する。
【0438】一方、カードから読み取った磁気データに
不正がなかったときは、カードリーダ制御装置388へ
「パンチ穴要求」コマンドを送信してタイマをセット
し、応答コマンドを待つ(ルーチンRN447〜RN4
50)。そして、タイムオーバーを起こしたときはルー
チンRN462で「異常終了」ファンクションを送信
し、時間内に応答コマンドを受信したときは図89に示
すパンチ穴検査処理RN511〜RN516を実行す
る。そして、不正の有無を判定し(ルーチンRN45
1)、不正があればルーチンRN453へジャンプして
カード排出指令を与え、不正がないときはルーチンRN
452で「カード番号送信」ファンクションをユニット
コントローラ390へ送信して図78のルーチンRN3
07へ戻る。
【0439】ルーチンRN446,RN451でそれぞ
れ不正を検出してルーチンRN453へジャンプしたと
きは、先ず「カード排出」コマンドをカードリーダ制御
装置388へ送信した後、タイマをセットする(ルーチ
ンRN454)。そして、タイマを監視しながら応答コ
マンドの受信を待ち(ルーチンRN455,RN45
6)、タイムオーバーを起こしたときはルーチンRN4
63へジャンプして「異常終了」ファンクションをユニ
ットコントローラ390へ送信する。所定時間内に応答
コマンドを受信したときは、ルーチンRN457へ進み
応答が正常か否かチェックし、正常なら「セルフ排出」
ファンクションを送信してカードを排出したことをユニ
ットコントローラ390に知らせてから、「磁気読込」
コマンドをカードリーダ制御装置388へ送信する(ル
ーチンRN458,RN459)。次のカードの受付け
を可能にさせるためである。
【0440】図85には、図79のファンクション受信
処理フロー中における「カード没収」ファンクション受
信処理の具体的手順を示す。
【0441】このファンクションを受信すると、カード
精算制御装置312は、先ず図90に示されている精算
穴パンチ処理RN521〜RN525を実行してから、
穴開け処理に異常があったか否かチェックする(ルーチ
ンR471)。そして、異常があればルーチンRN47
9へジャンプして「異常終了」ファンクションをユニッ
トコントローラ390へ送信し、パンチ穴エラーがなか
ったときは、「カード後方排出」コマンドをカードリー
ダ制御装置388へ送信してタイマをセットする(ルー
チンRN472,RN473)。それから、タイマを監
視しながら応答コマンドの受信を待ち(ルーチンRN4
74,RN475)、タイムオーバーもしくは応答コマ
ンドが正常でないときは「異常終了」ファンクションを
送信し、応答コマンドが正常だったならば「正常終了」
ファンクションを送信してから、没収カード枚数を計数
するカウンタをカウントアップさせた後、図78のルー
チンRN307へ戻る(ルーチンRN476〜RN47
8)。
【0442】図86には、図79のファンクション受信
処理フロー中における「精算」ファンクション受信処理
の具体的手順を示す。
【0443】このファンクション受信処理は、図85の
カード没収ファンクション受信処理と略同じ手順であ
る。異なる点は、ルーチンRN482で「カード後方排
出」コマンドの代わりに「カード前方排出」コマンドを
送信する点と、カード枚数を計数するカウンタをカウン
トアップしない点のみである。
【0444】これによって「カード没収」ファンクショ
ンを受信するとカードがカードリーダ後方のカード収納
タンク314内へ排出され、「精算」ファンクションを
受信すると前方のカード挿入口302へカードが排出さ
れるようになる。
【0445】図87には、図78のフロー中において
「磁気読込み」コマンドに対する応答コマンドをカード
リーダ制御装置388から受信したときの処理の具体的
手順を示す。なお、この応答コマンドにはカードから読
み取った磁気データが入っている。
【0446】このコマンド受信処理は、図84に示す
「リロード」ファンクション処理フローにおいて、応答
コマンドを受信した後の処理と類似している。すなわ
ち、先ず図88に示されている磁気データ検査処理RN
501〜RN509を実行してから、磁気データに不正
があったか否か判定する(ルーチンRN341)。そし
て、不正があったときはルーチンRN355へジャンプ
してカードリーダに対してカードの排出(前方)を指令
する。
【0447】一方、カードから読み取った磁気データに
不正がなかったときは、カードリーダ制御装置388へ
「パンチ穴要求」コマンドを送信してタイマをセット
し、応答コマンドを待つ(ルーチンRN342〜RN3
45)。そして、タイムオーバーを起こしたときはルー
チンRN362で「異常終了」ファンクションを送信
し、時間内に応答コマンドを受信したときは図89に示
すパンチ穴検査処理RN511〜RN516を実行す
る。そして、不正の有無を判定し(ルーチンRN34
6)、不正があればルーチンRN355へジャンプして
カード排出指令を与え、不正がないときはカードリーダ
制御装置388に対して「セキュリティ要求」コマンド
を送信してからタイマをセットする(ルーチンRN34
7,RN348)。そして、タイマを監視しながら応答
コマンドの受信を待ち(ルーチンRN349,RN35
0)、受信したコマンド内のセキュリティデータが、磁
気データ内のセキュリティと一致しているか判定し(ル
ーチンRN351)、一致しているときは何もせずに、
また不一致のときはルーチンRN352で不正原因を示
すセキュリティ不正ビットをセットしてからそれぞれル
ーチンRN353へ移行して不正の有無を判定する。
【0448】ここで不正がないと判定したときは、ルー
チンRN354で「カード番号送信」ファンクションを
ユニットコントローラ390へ送信して図78のルーチ
ンRN307へ戻る。
【0449】ルーチンRN341,RN346,RN3
53でそれぞれ不正を検出してルーチンRN355へジ
ャンプしたときは、先ず「カード排出」コマンドをカー
ドリーダ制御装置388へ送信した後、タイマをセット
する(ルーチンRN356)。そして、タイマを監視し
ながら応答コマンドの受信を待ち(ルーチンRN35
7,RN358)、タイムオーバーを起こしたときはル
ーチンRN363へジャンプして「異常終了」ファンク
ションをユニットコントローラ390へ送信する。所定
時間内に応答コマンドを受信したときは、ルーチンRN
359へ進み応答が正常か否かチェックし、正常なら
「セルフ排出」ファンクションを送信してカードを排出
したことをユニットコントローラ390に知らせてか
ら、「磁気読込」コマンドをカードリーダ制御装置38
8へ送信する(ルーチンRN360,RN361)。次
のカードの受付けを可能にさせるためである。
【0450】図88〜図90には、図84の「リロー
ド」ファンクション受信処理フローおよび図87のコマ
ンド受信処理フロー中における磁気データ検査処理の具
体的手順を示す。
【0451】この検査処理では、先ずカードから読み取
られカードリーダ制御装置388から送られてきた磁気
データ内の企業コードと、カード精算制御装置312の
プログラムROM内から読み出した企業コードとを比較
して(ルーチンRN501)、一致したときは磁気デー
タ内の機器コードと、「ステータス要求」コマンドに対
する応答でカードリーダ制御装置388から送られてき
た機器コードとを比較する(ルーチンRN502)。企
業コードまたは機器コードが一致していないときは、内
部メモリの不正原因を示すセキュリティ不正ビットに
“1”を立てる(ルーチンRN506)。
【0452】また、両コードが一致しているときは、磁
気データ内の年月日コード、識別コードとユニットコン
トローラ390から初期値として送られてきたコードと
を比較する(ルーチンRN503,RN504)。そし
て、年月日コードが一致しなかったときは不正原因の年
月日不一致を示すビットに、また識別コードが一致しな
かったときは不正原因の識別コード不一致を示すビット
にそれぞれ“1”を立てる(ルーチンRN507,RN
508)。
【0453】さらに、年月日コード、識別コードも一致
したときは磁気データ内のカード番号の欄にテスト用カ
ードを示す特定のコードが書き込まれているか調べて挿
入されたカードがテスト用カードであると判定したとき
は不正原因のテストカードビットに“1”を立てる(ル
ーチンRN509)。
【0454】一方、磁気データ内のコードがすべて一致
し、かつテストカードでもなかったときは、正常なカー
ドであるとして、図84または図87の元のルーチンへ
戻って各処理を続行する。
【0455】図89には、図84および図87の各処理
フロー中におけるパンチ穴検査処理の具体的手順を示
す。
【0456】このパンチ穴検査処理では、先ず発行穴ま
たは復活穴のいずれかに穴が開いているか調べ、いずれ
か一方に穴が開いているときは磁気データ内の発行指令
コードFNC(図4参照)が所定の発行ファンクション
コードまたは復活ファンクションコードと一致している
かチェックする(ルーチンRN512,RN513)。
そして、発行穴と復活穴のいずれも開いていないかある
いは両方共開いているときおよび発行指令コードが一致
しなかったときは、不正原因の発行or復活穴不正を示
すビットに“1”を立ててから元のルーチンへ戻る(ル
ーチンRN515)。
【0457】また、発行穴と復活穴のいずれかが開いて
いてしかも発行指令コードが一致したときは、帰零穴ま
たは精算穴が開いているかチェックし(ルーチンRN5
13,RN514)、いずれか一方に穴が開いていると
きは不正原因の帰零or精算案不正を示すビットに
“1”を立てる(ルーチンRN516)。帰零穴が開い
ているカードは金額と持玉数がともにゼロであって精算
不用なカードであるからであり、精算穴に穴が開いてい
るカードは精算済カードであるからである。帰零穴も精
算穴も開いていないと判定したときは元のルーチンへ戻
って処理を続行する。
【0458】図88〜図90には、図85および図86
に示されているファンクション受信処理フロー中におけ
る精算穴パンチ処理の具体的手順を示す。
【0459】この処理においてはパンチ穴の種類(精算
穴)を示すデータを設定することでパンチ穴開け位置を
間接的に指定してからそのパンチ穴データを入れた「パ
ンチ穴要求」コマンドをカードリーダ制御装置388へ
送信する(ルーチンRN521,RN522)。それか
ら、タイマをセットして、そのタイマを監視しながらカ
ードリーダ制御装置388からの応答コマンドの受信を
待ち(ルーチンRN523〜RN525)、受信前にタ
イムオーバーを起こしたときはユニットコントローラ3
90に「異常終了」ファンクションを送信する(ルーチ
ンRN526)。また、所定時間内に応答コマンドを受
信したときはそのまま図80〜図86のルーチンRN4
71またはRN481に移行して処理を続行する。な
お、カードリーダ800におけるパンチ穴開けに不良が
あったときはルーチンRN525で受信した応答コマン
ドの中にエラーを示すコードが入っており、カード精算
制御装置312はルーチンRN472またはRN482
で、そのコードを調べることでパンチ穴開けが正常に行
われたか否か知ることができる。
【0460】次に、カード精算制御装置312からの指
令に基づいたカードリーダ制御装置388による精算機
300のカードリーダ800の制御手順の一例を図91
〜図112を用いて説明する。なお、この実施例のフロ
ーは精算機200や管理装置400にも精算機と同一の
カードリーダを使用した場合を想定していずれの制御フ
ローとしても共通に使用できるようになっている。
【0461】パチンコ機の制御ユニット160内のカー
ドリーダに関する制御フローとの大きな違いは、カード
をカードリーダの前方でなく後方へ排出する制御フロー
を有する点である。
【0462】前述したように、カードリーダ制御装置3
88とユニットコントローラ390との間の通信は、コ
マンド送信によって行われるようになっており、カード
精算制御制御装置312からカードリーダ制御装置38
8に対する通信コマンドとしては、カードの磁気データ
を記録するように指示する「磁気書込み」コマンドと、
カードの磁気データやセキュリティコードおよびパンチ
穴の各情報を読み取って磁気データを送るよう指示する
「磁気読込み」コマンドと、読み取ったセキュリティデ
ータを送るよう指示する「セキュリティ要求」コマンド
と、読み取ったパンチ穴データを送るよう指示する「パ
ンチ穴要求」コマンドと、カードリーダ内に保持されて
いるカードのデータの再読取りを指示する「リロード」
コマンドと、カードにパンチ穴を開けるように指示する
「パンチ穴開け」コマンドと、カードリーダ内のカード
を前方の挿入口の方向へ排出するよう指示する「カード
後方排出」コマンドと、カードリーダ内のカードを後方
へ排出するよう指示する「カード前方排出」コマンド
と、カード読取り指令を取り消すための「キャンセル」
コマンドおよびカードリーダの状態を示すステータス情
報の送信を指示する「ステータス要求」コマンドの9種
類がある。
【0463】このうち、「磁気読込み」と「リロード」
コマンドは発行機では使用せず、「磁気書込み」コマン
ドは精算機300や管理装置400では使用しない。な
お、「磁気読込み」コマンドは、カードリーダ800に
対し磁気データのみでなくカードの全てのデータの読取
りを指示し、そのうち磁気データのみの送信を要求する
ものである。セキュリティデータとパンチ穴データに関
してはそれぞれ別にデータ要求コマンドが用意されてい
る。
【0464】図91には、カードリーダ制御装置388
による主たる制御の手順全体が、また図92〜図109
には、その詳細な手順が、そして図110,図111お
よび図112には、上記主制御とは別個に割込みによっ
て発生する割込み処理の制御手順が示されている。
【0465】カードリーダ制御装置388は、リセット
がかかると、つまりリセット入力端子がロウレベルに変
化すると、図91に示すように先ず各種フラグやカウン
タ、バッファ、ワークエリア、レジスタ等の入った内部
メモリをクリアする(ルーチンR1101)。それか
ら、割込み発生時のスタックポインタを設定しI/Oポ
ートを初期化して入出力端子の状態を設定した後、機器
コード設定器MCSより設定コードを読み込んで記憶し
てから、カード搬送用のモータ807へ電源を供給する
リレーRLY1をオンさせる(ルーチンR1102〜R
1105)。
【0466】次に、エラー原因を表示するモニタ表示器
175を消灯状態に設定し、電源投入状態を示すパワー
オンランプLED21を点灯させた後、内蔵RAM内の
“カード挿入禁止”フラグに“1”を立てる(ルーチン
R1106〜R1108)。それから、受信バッファに
対してカード制御制御装置312からのコマンドの受信
を許可した後、コマンドを受信したか否か調べる(ルー
チンR1109,R1110)。ここで、受信コマンド
がないときは、ルーチンR1117へ移行して、“カー
ド挿入待ち”フラグが“1”に設定されているかチェッ
クし、“0”ならルーチンR1110へ戻ってコマンド
の受信を待ち、“カード挿入待ち”フラグが“1”のと
きは図92に示されているカード読込み処理を実行して
からルーチンR1110へ戻る。カード読込み処理は、
「磁気読込み」コマンドを受信したときの処理と同じで
ある。
【0467】この実施例のフローチャートは、発行機2
00や精算機300、管理装置400にもパチンコ機1
00と同一のカードリーダ800を使用した場合に共通
に使用できるように設計されており、ルーチンR111
7から「カード読込み処理」への流れは、精算機300
や管理装置400における制御を意識したもので、発行
機のフローにおいては、“カード挿入待ち”フラグはず
っと“0”にされており、意味をなさない。
【0468】精算機300においては、“開店コード”
パケットの受信に基づいてカード精算制御装置312に
「カード受付可」ファンクションが送られて、カード精
算制御装置312から「磁気読込み」コマンドがカード
リーダ制御装置388に送られてくると、ルーチンR1
110で受信ありと判定されてルーチンR1111へ進
み、コマンド先頭の“ESC”が検出されてルーチンR
1118へジャンプしてR1121まで進みコマンドの
種類が判定されることで図92の磁気読込み処理へ移行
して、ルーチンR1202から更に図101のカード読
取処理を実行し、このフローの中で挿入検出スイッチが
オフの間はカード読込みは行われず“カード未読込み”
フラグがセットされてルーチンR1203からR120
3へ移行して“カード挿入待ち”フラグをセットして図
91のルーチンR1122→R1117へ移行し、ここ
で再び図92の処理へ移行する。つまり、カードが挿入
されるのをずっと待ち、挿入時点で図102のカード読
取処理を実行するようになる。
【0469】一方、ルーチンR1110でコマンド受信
有りと判定し、ルーチンR1111でその受信データが
コマンドの先頭を示す“ESC”でないと判ったとき
は、ルーチンR1112でそのコマンドが先に送られて
きたコマンドのキャンセルコマンド“CAN”であるか
否か判定する。キャンセルコマンド“CAN”は他の通
信コマンドと異なり先頭コードESCと終端コードCS
を有さず、コマンドコードそのもので送られてくるので
このような判定が行なえる。ルーチンR1112で受信
コマンドが“CAN”でなかったときはルーチンR11
17へ移行し、“CAN”であったときは次のルーチン
R1113へ進んで“カード挿入禁止”フラグを設定し
てからカード保持ランプを消灯させ、送信バッファへ正
常終了を示すコードを設定してから図108の送信処理
を実行してそのコードをカード精算制御装置312へ送
信した後、“カード挿入待ち”フラグをクリアしてルー
チンR1110へ戻る。これによって、その前にカード
精算制御装置312から送信された「磁気読込み」コマ
ンドによるカード挿入待ち状態がキャンセルされる。
【0470】その後、再びコマンドを受信してルーチン
R1111へ進み、ここでコマンド先頭コード受信と判
定すると、ルーチンR1118へジャンプしてその後の
コマンドの受信を禁止してからカードリーダのモニタ表
示器206を消灯させ、カードリーダ制御装置388の
受付状態を示すOKランプを消灯する(ルーチンR11
19,R1120)。それから、ルーチンR1121で
受信コマンドが前述した9つのコマンドのいずれかに該
当するかチェックし、該当しないときは、ルーチンR1
124でメモリ内にエラー情報として“コマンド異常”
を示すコードを書き込んでから図109のエラー処理ル
ーチンへ移行し、登録されたコマンドに該当していれば
それに対応した処理を実行してからOKランプを点灯さ
せ、ルーチンR1109へ戻って上記手順を繰り返す
(ルーチンR1122,R1123)。
【0471】図92には、図91のフロー中のルーチン
R1122に示されている各コマンド処理のうち「磁気
読込み」コマンドを受信したときの処理の具体的手順を
示す。
【0472】このコマンド処理では、先ず“カード挿入
許可”フラグを“1”にセットする(ルーチンR120
1)。“カード挿入許可”フラグがセットされないとカ
ードが挿入されてもモータが回転されず、カードリーダ
内部にカードが取り込まれないからである。その後、カ
ード保持LED(カードが入ると消灯される)を点灯さ
せてから(ルーチンR1201)、図101のカード読
取処理R501〜R536を実行する。それから“カー
ド未読込”フラグが“1”にセットされているか判定す
る(ルーチンR1203)。前述したように図101の
カード読取処理を実行したときカード挿入検出センサが
オフならルーチンR536で“カード読込”フラグがセ
ットされるので、ルーチンR1204へ進み“カード挿
入待ち”フラグをセットして図91のメインフローに戻
る。
【0473】一方、カード読取処理実行時に挿入検出セ
ンサがオンしているときは、図101のフローのルーチ
ンR504〜R525および図103の磁気処理と図1
06の1ビット読込み処理を実行して、セキュリティデ
ータとパンチ穴データおよび磁気データをすべて読み込
む。しかも、“カード未読込み”フラグをセットしない
ので、図92のルーチンR1203ではノーと判定され
る。そのため、図102に示されているパリティ、LR
C検査処理へ移行してこれを実行してから、ルーチンR
1205で送信する磁気データの数を設定し、次に磁気
データの入っているデータバッファのアドレス(ソー
ス)と送信バッファのアドレス(デスティネーション)
を設定する(ルーチンR1206,R1207)。それ
からルーチンR1208〜R1214で、上記磁気デー
タバッファ内の磁気データを1バイト順次送信バッファ
へ転送するとともに、磁気データを送信に適したアスキ
ーコードに変換した後、データの終わりを示すコードC
Rを送信バッファへ入れる(ルーチンR1215)。し
かる後、内部メモリの所定の番地に応答コマンドの先頭
を示すSTXを設定して、先ずそのSTXをカード精算
制御装置312に向かって送信し(ルーチンR121
6,R1217)、次に磁気データをセットした上記送
信バッファのアドレスを設定してそれを順次インクリメ
ントしながら1バイトずつ磁気データをカード精算制御
装置へ送信していく(ルーチンR1218〜R122
2)。そして、最後のコードCRの送信が終了したなら
ば、“カード挿入待ち”フラグをクリアして図91のメ
インフローに戻る。
【0474】図93には「リロード」コマンドを受信し
たときの手順を示す。カードリーダコントローラ388
は「リロード」コマンドを受信すると、図105の磁気
処理R541〜R579を実行して磁気データを読み取
ってから、図102のパリティ、LRC検査処理R60
1〜R624を実行して図92のルーチンR1205へ
移行し、読み取った磁気データを送信する(符号J1参
照)。
【0475】図94には、「磁気書込み」コマンドを受
信したときのカードリーダコントローラの処理手順を示
す。このコマンド処理はカード精算機300では無縁で
あるので、説明は省略する。
【0476】図95には、カード精算制御装置312か
らの「ステータス要求」コマンドを受信したときのカー
ドリーダ制御装置388の制御手順を示す。
【0477】「ステータス要求」コマンドを受信する
と、内部メモリ内に保持されている機器コードとステー
タス1の内容を送信バッファへ移し、送信バッファ内の
最終データの次の番地へコマンドの終了を示すコードC
Rを設定してから、送信データとしてSTXを設定して
先ずそれを送信する(ルーチンR1261〜R126
4)。しかる後、上記送信バッファのアドレスをカウン
タに設定してからそのアドレスを用いて送信バッファよ
り1バイトのデータを読み出してそれを送信した後、送
信バッファのアドレスを更新する(ルーチンR1265
〜R1268)。それから、CRコードを送信したか否
か判定し、ノーならルーチンR1266へ戻って次のデ
ータを送信し、CRコードの送信をもって「ステータス
要求」コマンドに対する処理を終了する(ルーチンR1
269)。
【0478】さらに、図96では、「パンチ穴要求」コ
マンドを受信したときの制御手順をまた、図97には、
「セキュリティ要求」コマンドを受信したときの制御手
順をそれぞれ示す。これらのコマンドに対する応答処理
(R1271〜R1279およびR1281〜R128
9)の手順は図95の「ステータス要求」コマンドに対
する応答処理と全く同一である。異なるのは、最初に送
信バッファへ機器コードとステータス1の内容の代わり
にカードから読み取られて内部メモリ内に保持されてい
るパンチ穴データまたはセキュリティデータを移してお
く点のみである。
【0479】さらに、図98にはカード精算制御装置3
12から「パンチ穴開け」コマンドを受信したときのカ
ードリーダ制御装置388の制御手順を示す。
【0480】このコマンドを受信すると、コマンドとと
もに送られてきた穴開け箇所を示すデータ(この場合に
は精算穴)に基づいて、初期化ルーチン等でRAM内に
設定したパンチ穴位置に基づいて基準位置からの距離を
ROMから読み出して、バッファに記憶(ルーチンR1
291)した後、図107の穴開け処理(R311〜R
352)を実行する。それから“パンチOK”フラグを
チェックして穴開けが確実に行われたか判定し(ルーチ
ンR1292)、イエスなら送信バッファへ正常応答コ
マンドを設定してから(ルーチンR1293)、図10
8の送信処理を実行し、ノーならステータス1のパンチ
不良ビットに“1”をセットして、エラー情報にパンチ
異常を書き込んでから図109のエラー処理ルーチンへ
移行する(ルーチンR1294,R1295)。
【0481】図99には、カード没収モードで「カード
後方排出」コマンドを受信したときのカードリーダ制御
装置388における制御手順を示す。
【0482】このコマンドを受信すると先ず1秒タイマ
を設定してからモータ807を高速で正回転させる(ル
ーチンR1401,R1402)。それから、ルーチン
R1401で設定したタイマがタイムオーバーを起こし
たかチェックし、続いてカードリーダ内の最も後方の位
置検出センサSNS4がオンしたか否か調べる(ルーチ
ンR1403,R1404)。そして、位置検出センサ
SNS4がオフする前にタイムオーバーを起こしたな
ら、ルーチンR1413へジャンプしてモータ807を
停止させてから全センサがオフしているか調べる。ここ
で、カードリーダ内のセンサのうち一つでもオンしてい
ればステータス1のカードジャムビットに“1”を設定
し、エラー情報としてのカードジャムエラーを書き込ん
でから図109のエラー処理ルーチンへ移行する。な
お、ルーチンR1414ですべてのセンサがオフしてい
たときは排出終了とみなしてルーチンR1407へジャ
ンプする。
【0483】一方、ルーチンR1402で設定したタイ
マがタイムオーバーを起こす前に位置検出センサSNS
4がオフしたときは、0.4秒待ってからモータ807
を停止させる(ルーチンR1403)。
【0484】モータ807を停止した後は、ステータス
1のカードジャムビットをクリアし、図105のルーチ
ンR1351で設定した“ベリファイエラー”フラグを
クリアしてからカード保持LEDを消灯する(ルーチン
R1407〜R1409)。しかる後、“カード挿入禁
止”フラグをセットして次のカードの挿入を禁止してか
ら、送信バッファへ“正常”応答コマンドのコードを設
定した後、図108の送信処理を実行する(ルーチンR
1410,R1411)。
【0485】図100には、カード精算制御装置311
から「カード前方排出」コマンドを受信した場合のカー
ドリーダ制御装置388の処理手順を示す。
【0486】図100に示されているカード前方排出処
理においては、カードが挿入途中すなわち第1位置検出
センサSNS1がオンで、挿入検出センサ808がオフ
の状態でカード排出ファンクションがくると、先ずモー
タを正転させる(ルーチンR451〜R457)。それ
からシャッタを開けてモータを逆転させ、位置検出セン
サSNS2がオフになってから、0.2秒後にモータを
停止し、シャッタソレノイドをオフしてシャッタを閉じ
る(ルーチンR458〜R467)。カードが搬送ロー
ラ812から外れるまでの時間を考慮したものである。
なお、カードが搬送ローラ812から外れるとそれ以上
カードを排出することができない。このとき、第1位置
検出センサSNS1と挿入検出センサ808はともにオ
ン状態にある。
【0487】シャッタを閉じた後はステータス1のジャ
ム表示ビットをクリアし、セキュリティ読込みフラグを
クリアしてから、カードイン表示ランプLED12を消
灯し、RAM内のステータスエリアにカードがないこと
を書き込む(ルーチンR468〜R471)。なお、上
記ルーチンR451〜R471において、モータの正転
中または逆転中にそれぞれタイムオーバを起こすと、モ
ータを停止し、カードが内部にあればジャムエラーとし
て処理する(ルーチンR481〜R484)。
【0488】一方、図101,図102には、図92の
「磁気読込み」コマンド受信フロー中におけるカード読
取処理とパリティ、LRC検査処理の具体的手順が、さ
らに、図103には、図93の「リロード」コマンド受
信フロー中における磁気処理の具体的手順が示されてい
る。
【0489】本実施例のカードリーダにあっては、前述
したようにセキュリティコード読取り用のセンサ810
aが最もカード挿排口に近い側に配設されており、この
センサ810aがセキュリティ領域(TF)の終端に対
向した時点でまだパンチ穴検出センサSNSpが第1の
パンチ穴形成箇所PH1に到達しないようにセンサの間
隔が決定されている。そのため、先ずセキュリティコー
ドの読取りを行なってからパンチ穴の検出と磁気データ
の読取りを平行して行なうようになっている。
【0490】なお、実際のセキュリティコードの読取り
は、モータの回転速度を検出するエンコーダの出力をト
リガとするタイマ割込みによって行われるようにプログ
ラムが構成されており、図101のカード読取処理では
ルーチンR501〜R523でセキュリティ読取りの準
備を行ない、ルーチンR524で上記タイマ割込みを許
容するフラグを設定した後、磁気コードの読取り処理に
移るようになっている。
【0491】また、この実施例のカードリーダは挿入時
にカードの後端が第1の位置検出センサSNS1に達す
るまでパンチ穴および磁気記録部がパンチ穴検出センサ
SNSpおよび磁気ヘッド821に到達しないように各
センサの間隔が設定されている。そのため、図103の
磁気コード読取り処理ではルーチンR545で位置検出
センサSNS1がオンになってからパンチ穴の検出およ
び磁気コードの読取りを行なうようになっている。
【0492】しかもこの磁気データの読込みは、図10
6の1ビット読込み処理にて1ビットずつ読込みを行な
い、読み込まれたデータを格納するワークエリアをシフ
トレジスタのごとく動作させることによりパラレルデー
タに変換している(ルーチンR590)。さらに、この
実施例のカードリーダは第1と第3の位置検出センサS
NS2,SNS3間の距離13が正規のカード長10よ
りも長く、第2と第3の位置検出センサSNS2,SN
S3間の距離14が正規のカード長10よりも短くなる
ようにセンサ間距離が設定されている(図32参照)。
そこで、図106に示す1ビット読込み処理中において
第1〜第3の位置検出センサSNS1〜SNS3の出力
をチェックすることでカードサイズの不良を検出するよ
うになっている(ルーチンR584〜R587)。
【0493】図104には、図94の処理フロー中にお
ける書込み処理の具体的手順を示す。この処理はカード
発行機において実行され、カード精算機では実行されな
いので説明は省略する。
【0494】図105には、図104の書込み処理に続
いて行われるベリファイ処理の具体的な手順が示されて
いる。
【0495】ここでは、先ずカードの後端がカードリー
ダ内の第1位置検出センサSNS1によって検出される
までモータ807を逆転させてカードを後退させてか
ら、1秒タイマをセットする(ルーチンR1341,R
1342)。それから、モータ807を高速正回転さ
せ、磁気データ数(ここではLRCの次のSTXコード
はチェックしないので23個でよい)を設定し、アドレ
スカウンタに磁気データバッファの2番目のアドレスを
セットする(ルーチンR1343〜R1344)。最初
のSTXコードをベリファイの対象から外すためであ
る。
【0496】アドレス設定後、図106の1ビット読込
処理を実行してルーチンR1346で読み込まれワーク
エリアに格納されたデータがSTXコードと一致したか
判定し、一致するまで待ち、一致した時点で次のルーチ
ンR1347へ進む。ルーチンR1347ではビットカ
ウンタに5ビットを設定してから図106の1ビット読
込み処理で磁気データの1ビットを読み込んでワークエ
リアの最下位ビットに入れてシフトさせてからビットカ
ウンタをデクリメントし、これをビットカウンタが
「0」になるまで、つまり5ビット読み込むまで繰り返
す(ルーチンR1347〜R1349)。
【0497】それから、ルーチンR1345でカウンタ
に設定したアドレスを用いて磁気データバッファから読
み出した磁気データとカードから読み出されてシフトレ
ジスタに入っている磁気データとを比較する(ルーチン
R1350)。ここで、2つのデータが一致しないとき
はルーチンR1351でエラー情報にベリファイエラー
を設定してから、またデータが一致したときはルーチン
R1350からR1352へジャンプして磁気データバ
ッファのアドレスカウンタをインクリメントし、磁気デ
ータ数を「1」減算して、磁気データ数が「0」になる
まで上記ルーチンR1347〜R1353を繰り返す
(ルーチンR1354)。
【0498】そして、磁気データ数が「0」になったな
らば、ルーチンR1355へ進んで1ビットの読取りラ
ッチをクリアして読取ったデータを消去してから、ルー
チンR1342でセットした1秒タイマがタイムオーバ
ーを起こしたか判定し(ルーチンR1356)、また、
次のルーチンR1357では位置検出センサSNS4が
オンになったか判定する。タイムオーバーを起こす前に
位置検出センサSNS4がオンになったときはルーチン
R1358へ進み、ステータス1のカードジャムビット
をクリアしてからモータ807を停止させる(ルーチン
R1359)。一方、位置検出センサSNS4がオンす
る前にタイムオーバーを起こすと、ステータス1の“カ
ードジャム”ビットに“1”をセットしてからエラー情
報にカードジャムを書き込んだ後、図109のエラー処
理ルーチンへ移行する(ルーチンR1360,R136
1)。
【0499】図106には、図105のベリファイ処理
フローおよび図103の磁気処理フローに共通の1ビッ
ト読込処理の具体的手順を示す。
【0500】この処理では、先ず1ビットの読取りラッ
チをクリアしてから(ルーチンR581)、カードリー
ダ内の各センサSNS1〜SNS4の出力に基づいてカ
ードのサイズの検査を行なう(ルーチンR582〜R5
88)。それから、ルーチンR581でクリアした読取
ラッチ内に磁気データがラッチされているかチェック
し、入っていればそのラッチデータの転送先となるワー
クエリアを左に1ビットだけシフトさせて最下位ビット
0に上記ラッチのデータを移して終了する。
【0501】図107には、図98の「パンチ穴開け」
コマンド受信フローにおける穴開け処理の具体的手順が
示されている。
【0502】この穴開け処理では、先ずカードをカード
リーダ800の一番奥まで移動(ルーチンR311)し
て“パンチOK”フラグをクリア(ルーチンR312)
した後、モータを逆転させてタイマ(3秒)を起動さ
せ、“移動量検出”フラグをセットしてから移動量カウ
ンタをクリアする(ルーチンR314〜R318)。そ
して“タイマ2動作”フラグをセットしてタイマ割込み
を許可し、タイマ割込みにより移動量を検出してパンチ
穴開け位置に達したところでモータの回転を停止させ
(ルーチンR321,R322)、モータが完全に止ま
るのを待つため150m秒間待機(ルーチンR323)
してからパンチ装置820を作動させる(ルーチンR3
24〜R327)。上記ルーチンR323〜R327を
2回繰り返して穴開けを確実にしてから、移動量カウン
タをクリアしてモータを高速で逆転させて開口したパン
チ穴がパンチ穴検出センサSNSpに対向する方向へカ
ードを動かす。そして、パンチ穴検出センサがオンして
いるか判定し、正規の位置にパンチ穴が開いているとき
は“パンチOK”フラグをセットしてから、第1の位置
検出センサSNS1がオンしてカードの後端を検出した
ところでタイマ割込みを停止させるとともにモータを停
止させる(ルーチンR329〜R340)。
【0503】上記ルーチンにおいてカード移動中にタイ
ムオーバを起こすとカードのジャム(紙づまり)が発生
したと判定し、それぞれエラー処理に入るようになって
いる(ルーチンR315,R332)。
【0504】図108には、図94の「磁気書込み」コ
マンド受信時の処理フロー、図98の「パンチ穴開け」
コマンド受信時の処理フロー、図99の「カード後方排
出」コマンド受信時の処理フローおよび図100の「カ
ード前方排出」コマンド受信時の処理フロー中における
応答コマンドの送信処理の具体的手順を示す。
【0505】送信処理では、先ず受信バッファに対し受
信を禁止してから送信バッファの先頭アドレスをカウン
タに設定する(ルーチンR1421,R1422)。次
に、上記各フロー中において送信バッファ内にセーブさ
れた送信データを1バイト読み込んで送信した後、送信
バッファのアドレスカウンタをインクリメントする(ル
ーチンR1423,R1424)。しかる後、応答コマ
ンドの終了を示すコードCRを送信したか判定して、未
だならルーチンR1423へ戻って次の1バイトデータ
を順次送信し、“CR”コードを送信したなら受信バッ
ファに対して受信許可を与えてから、元のルーチンに戻
る(ルーチンR1426)。
【0506】一方、図109には、図91や図92〜図
100および図101〜図107の各処理フロー中にお
いてエラーが発生した場合に実行されるエラー処理の具
体的手順が示されている。
【0507】このエラー処理では、前記各フロー中で発
生したエラーの内容に応じて書き込まれたエラー情報に
対応するモニタ表示データすなわちエラー表示符号
(〔表7〕参照)を内部メモリから読み出してそれをモ
ニタ表示器175に出力してエラーの種類を表示させる
(ルーチンR1131,R1132)。それから、OK
ランプを消灯し、“書込み禁止”フラグに“1”を立て
て磁気データの書込み処理を禁止してからタイマ2割込
みを停止させて磁気読込み処理も禁止する(ルーチンR
1133〜R1135)。しかる後、カードリーダ80
0内のモータ807を停止させてからシャッタソレノイ
ド809をオフしてシャッタを閉じてカードの進入を禁
止した後、エラーの種類に対応した応答コード(〔表
7〕右欄参照)を送信(ルーチンR1136〜R113
8)して、図91のメインフロー中のルーチンR110
9へ戻る(符号V2参照)。
【0508】次に、図110,図111には、読出し割
込みが、また図112には書込み割込みが入った場合の
処理の手順が示されている。
【0509】既に述べたように、この実施例のカードリ
ーダ800では、モータ807の回転速度を検出するセ
ンサ832からの検出信号が割込み信号としてカードリ
ーダ制御装置388に入力されており、図101のカー
ド読取処理フロー中におけるルーチンR524でコント
ローラ内部の“タイマ2動作”フラグが“1”にセット
されたときにこの信号が入ってくると、図110,図1
11のタイマ2割込み処理を実行し、図104の書込み
処理フロー中におけるルーチンR1308で“書込割込
み開始”フラグがセットされると、図110,図111
の書込割込み処理を実行するようになっている。
【0510】なお、速度センサ832はモータ807の
回転軸に取り付けられたロータリエンコーダ817に対
向して設けられており、回転速度にかかわらずカードが
0.1mm移動するごとに割込み信号が入ってくる。
【0511】タイマ2割込み処理では先ずルーチンR7
01で“セキュリティ読取”フラグと“パンチ穴読取”
フラグを見ていずれも“0”のときは移動量検出モード
となり、ルーチンR710へ移行し、移動量カウンタを
インクリメントして割込み処理を終了する。なお、移動
検出モードとなるのは、図103の磁気処理中(ルーチ
ンR572)および図107の穴開け処理中(ルーチン
R317)において基準となる位置からのカードの移動
量を知りたい場合であり、“セキュリティ読取”フラグ
および“パンチ穴読取”フラグをクリアすることにより
移動量検出モードが設定される。
【0512】また、タイマ2割込み処理に入って“移動
量検出”フラグが“0”のときはルーチンR702へ進
み移動量カウンタをインクリメントしてから、ルーチン
R703で“セキュリティ読取中”フラグがセットされ
ているかチェックし、セットされていればルーチンR7
04へ進み移動量が4.8mm 以上になったか判定する
(“セキュリティ読取中”フラグが“0”のときは図1
11のパンチ穴読取りルーチンへ移行する)。“セキュ
リティ読取中”フラグがセットされるのは図101のカ
ード読取り処理中のルーチンR523でパンチ穴センサ
SNSpがオンしたときであり、このときセキュリティ
コード読取センサ810aはカードのセキュリティ領域
(TF)の始端に位置する。しかして、最初のセキュリ
ティマークはセキュリティ領域の始端から4.8mm 以上離
れた位置に設けられる。そこで、ルーチンR704で移
動量が4.8mm以上になったと判定しているのである。4.8
mm以下の場合は割込み処理を終了し、次のタイマ2割込
みで再び移動量カウンタをインクリメントする。そし
て、移動量が4.8mm に達すると、ルーチンR711へ移
行し、そこで先ず移動量とルーチンR519でRAM内
に設定された読取範囲とを比較し、読取範囲内であれば
セキュリティのコード読取センサがオンになっているか
判定し、オンならばセキュリティコードの幅を計数する
カウンタをインクリメントして割込み処理を終了する
(ルーチンR712,R713)。そして、コード読取セ
ンサがオフになった時点でカウンタの値を調べ(ルーチ
ンR714)セキュリティコードの幅が“0”ならコー
ドなしと判定し、割込み処理を終了する。一方、セキュ
リティの幅が“0”でなければカウンタの幅をバッファ
に移してからカウンタをクリアし、セキュリティ幅が0.
5mm 以上あるか否か判定する(ルーチンR715,R7
16)。ここで、幅が0.5mm以下なら異常とみなし、0.5
mm以上ならシフトレジスタとして動作されるセキュリテ
ィバッファの最上位(または最下位)ビットに“1”を
立てる。
【0513】それから、次のタイマ割込みに入ってルー
チンR711で読取範囲から外れたときは1番目のコー
ドの読取り終了としてルーチンR721へ移行しセキュ
リティ読取数(カウンタ)を減算する。そして、読み取
ったコードを記憶するセキュリティバッファをルーチン
R723で1ビットだけシフトしてから読取範囲をセキ
ュリティコードのピッチ (3.5mm)分だけ加算して終了
する。セキュリティを1ビット検出するごとにセキュリ
ティバッファをシフトすることにより、シリアルに読み
取られたセキュリティコードがパラレルデータに変換さ
れていく。上記ルーチンを繰り返すことにより、セキュ
リティの読取数が「0」になると、ルーチンR722か
らR714へ進み、読み取ったセキュリティ幅が0.5mm
のときにはセキュリティバッファの最上位ビットに
“1”を書き込む。そして、セキュリティ読取り後、磁
気データ読取処理に移って図103のルーチンR553
で“パンチ穴読取”フラグが“1”にセットされ、“セ
キュリティ読取”フラグが“0”にクリアされてからこ
の図110のタイマ2割込みが開始されると、ルーチン
R703から図111のルーチンR731へ移行し、パ
ンチ穴検出センサがオンしているかチェックし、オンな
らばルーチンR732でパンチ穴幅を計数するカウンタ
をインクリメントして割込み処理を終了する。そして、
次の割込みでパンチ穴検出センサがオフになったならば
ルーチンR733へ移行してパンチ穴幅をチェックす
る。ここで、検出されたパンチ穴の幅が0.8mm 以上のと
きは正規のパンチ穴とみなし、ルーチンR734でパン
チ穴の有無を記憶するバッファ(シフトレジスタとして
動作される)の最上位(または最下位)ビットに“1”
を書き込んでから、またパンチ穴の幅が0.8mm 以下のと
きはルーチンR735でパンチ穴幅カウンタをクリアし
てからルーチンR736へ進む。
【0514】ここでは、カード移動量が読取範囲内に入
っているか判定し、入っているときは上記手順を繰り返
し、読取範囲から外れるとルーチンR741以下へ移行
する。
【0515】ルーチンR741〜R745では先ずパン
チ穴読取数を減算して読み取られたビットの入ったバッ
ファを1ビットシフトさせ、パンチ穴幅カウンタをクリ
アしてから読取範囲を設定し直して終了する。そして、
読取数が「0」になったときに“タイマ2動作”フラグ
をクリアして以後のタイマ2割込み動作を停止させる
(ルーチンR742,R746)。
【0516】一方、図112の書込割込み処理は、図1
04の書込み処理フロー中においてルーチンR1308
で“書込割込み開始”フラグがセットされた後、カード
リーダのモータ807の回転検出センサ832から80
6μSごとに検出信号が入ってくると実行されるように
なっている。ただし、図104の書込み処理自体が精算
機のカードリーダでは実行されないので、書込み割込み
処理も精算機では実行されない。
【0517】なお、上記実施例では、記憶媒体としての
カードにはカード番号のみ記録し、購入金額や玉数はカ
ード番号に対応して管理装置400の記憶装置に記憶さ
せておくようにした遊技システムにおけるカード精算機
に適用したものについて説明したが、この発明はそれに
限定されず、購入金額または玉数を記録したカードを精
算する精算機にも適用することができる。また、カード
精算機は必ずしも伝送媒体を介して管理装置400に接
続されている必要はなく自己の判断の下でカードを精算
する精算機であってもよい。
【0518】また、上記実施例の精算機300では、カ
ードの有する有価データのうち未使用金に相当する金額
のみ払い戻すようにしているが、持玉数を金銭に両替演
算するプログラムと両替のためのレートを精算機300
に与えておくことにより、未使用金のみならず持玉数に
相当する金銭をも払い出すことが可能な精算機300と
して利用することも可能である。その場合、レシートに
は演算式も印字して発行するようにするとよい。
【0519】さらに、上記実施例のカード精算機ではカ
ードリーダの後方に単にカード回収タンクを設けて使用
済カードを回収できるように構成したが、カード搬送装
置とカード回収タンクとの間にカッタのようなカード破
壊手段を設けてカードを破壊してから回収するようにす
ることにより、使用済カードを用いたカードの偽造等の
不用を防止するようにすることも可能である。
【0520】また、上記実施例では、印字装置330に
よって印字されたレシートを排出するレシート発行口3
31が、精算機300の上面パネル301に設けられて
いるが、紙幣払出口322と同様に前面パネル306に
設けることも可能である。ただし、印字装置330で印
字されるレシート用紙はロール状態でストックされてお
り、印字装置330が切断器を備えていない場合にはレ
シート発行口331から排出された後、発行口に設けら
れたカッターを利用して遊技客が手でレシートを切断し
てやる必要があるので、精算機300の前面にレシート
発行口331があるよりも実施例のごとく上面にある方
が操作がし易い。また、レシートは比較的小さく軽いの
で、印字装置330が切断器を備えている場合にも、発
行口が前面にあると切断後のレシートが床に落ちたり、
初めての遊技者にはレシートが排出されたことに気付き
にくいという不都合がある。
【0521】さらに、上記実施例では、遊技装置の一例
として封入球循環方式のパチンコ機に適用した場合につ
いて説明したが、この発明はそれに限定されるものでは
なく、例えば記憶媒体の有する金額情報を各遊技装置で
実球に変換してそれを遊技装置前面の供給皿から1個宛
遊技装置内部に供給して遊技を行うように構成された遊
技装置その他記憶媒体により遊技可能となるような遊技
装置など、どのような構成の遊技装置(パチンコ機以外
の遊技装置を含む)を含み、記憶媒体精算装置と管理装
置とから構成される遊技店設備装置において適用するこ
とができる。また、上記実施例では記憶媒体として磁気
記録部を有するカードを使用した場合について説明した
が、情報記録部として半導体メモリを有するいわゆるI
Cカードなどを使用した場合の遊技店設備装置において
も適用することもできる。
【0522】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、遊技装
置における遊技に関連して用いられる記憶媒体の有する
識別符号に対応して少なくとも該記憶媒体の価値情報を
記憶可能な記憶手段を備えた管理装置と、前記記憶媒体
の価値情報に基づいた精算処理を実行可能な記憶媒体精
算装置と、を通信可能に構成してなる遊技店設備装置で
あって、前記記憶媒体精算装置には、前記記憶媒体より
少なくとも識別符号を読み取る記憶媒体読取手段と、前
記記憶媒体の価値情報に基づいて精算処理を実行可能な
精算実行手段と、が具備されるとともに、前記記憶媒体
精算装置は前記記憶媒体読取手段によって読み取られた
少なくとも識別符号を前記管理装置へ送信し、前記管理
装置は受信した識別符号と前記記憶手段に記憶されてい
る識別符号とを照合して、その照合結果を前記記憶媒体
精算装置へ送信し、前記記憶媒体精算装置は受信した照
合結果が肯定情報であった場合に前記精算実行手段によ
り精算を実行して精算処理の終了に関わる情報を前記管
理装置へ送信し、前記管理装置は受信した精算処理の終
了に関わる情報に基づいて当該記憶媒体が精算済みであ
ることを前記記憶手段に記憶するように構成されてなる
ので、管理装置の記憶手段に記憶されていない識別符号
を有する記憶媒体が記憶媒体精算装置に用いられてもそ
の記憶媒体に対しては精算処理を実行させないことによ
り、不正に偽造された記憶媒体による価値情報の精算処
理を防止することが可能となるという効果がある。ま
た、管理装置は精算処理終了後、識別符号に関連して当
該記憶媒体が精算済みであることを記憶手段に記憶する
ようにしたので、同一記憶媒体に対する重複した価値情
報の精算処理を回避することが可能となるとともに、遊
技店内に複数の記憶媒体精算装置が設置されている場合
であっても、複製された記憶媒体がそれぞれの記憶媒体
精算装置に用いられるような不正行為に対しても、不当
な精算処理が実行されるのを防止することが可能となる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたパチンコ遊技システム全体
の構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明に係るシステムに使用されるカードの一
例を示す正面図および内部構成図である。
【図3】カード内の真偽識別領域の構成例を示す説明図
およびカードの断面構造の一例を示す断面図である。
【図4】カード内の磁気記録部の構成例を示す説明図で
ある。
【図5】遊技システムを構成するパチンコ機全体の構成
例を示す斜視図である。
【図6】パチンコ機前面の操作パネル部の構成例を示す
断面側面図である。
【図7】同じく操作パネル部の分解斜視図である。
【図8】同じく操作パネル部内部の構成を示す斜視図で
ある。
【図9】パチンコ機の裏面の封入球循環装置の構成例を
示す斜視図である。
【図10】その封入球循環装置をパチンコ機に取り付け
た状態を示す斜視図である。
【図11】打球発射レール基部の詳細を示す斜視図であ
る。
【図12】パチンコ機の前面パネルを開いた状態を示す
斜視図である。
【図13】遊技盤を保持するフレームとこれに結合され
る発射レールを備えたフレームボードの構成例を示す斜
視図である。
【図14】パチンコ機の前面枠の裏面構成を示す斜視図
である。
【図15】パチンコ機の裏面の構成例を示す背面斜視図
である。
【図16】パチンコ機制御ユニットの構成例を示す斜視
図である。
【図17】同じくその制御ユニツトの内部構成を示す斜
視図である。
【図18】制御ユニットの前面パネルの構成を示す斜視
図である。
【図19】パチンコ機と制御ユニットの取付位置関係を
示す斜視図である。
【図20】パチンコ機が設置される島設備の骨組みを示
す斜視図である。
【図21】島設備にパチンコ機と制御ユニットを設置し
た状態を示す斜視図である。
【図22】島設備の背面を示す斜視図である。
【図23】パチンコ機全体の制御体系を示すブロック図
である。
【図24】パチンコ機制御装置の回路構成例を示すブロ
ック図である。
【図25】パチンコ機制御ユニットの回路構成例を示す
ブロック図である。
【図26】ユニットメモリのエリア構成を示すメモリマ
ップである。
【図27】パチンコ機のカードリーダの構成例を示す斜
視図である。
【図28】そのカードリーダの分解斜視図である。
【図29】カードリーダのカード挿入部の詳細を示す分
解斜視図である。
【図30】同じくカードリーダのカード挿入部の詳細を
示す断面側面図である。
【図31】カードリーダ入口のシャッタ部分の詳細を示
す断面側面図である。
【図32】カードリーダ内に設けられた各種センサの取
付け位置関係を示す平面説明図である。
【図33】カード挿入時のセンサの検出タイミングチャ
ートである。
【図34】カードリーダ制御装置の回路構成例を示すブ
ロック図である。
【図35】カードリーダのインタフェース回路を示すブ
ロック図である。
【図36】カードリーダのデータ読込み、書込みタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図37】本発明に係る遊技システムに使用されるカー
ド発行機の構成例を示す斜視図である。
【図38】発行機の前面パネルを開いた状態を示す斜視
図である。
【図39】発行機に設けられたカード発行装置の斜視図
である。
【図40】同じくカード発行装置の概略構成図である。
【図41】カード発行装置を構成するカード取出装置の
構成を示す斜視図である。
【図42】同じくカード発行装置を構成するカード導出
装置の構成を示す斜視図である。
【図43】カード発行機の制御装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図44】カード発行機のユニット制御装置の構成例を
示すブロック図である。
【図45】精算機の構成例を示す斜視図である。
【図46】精算機の上面パネルおよび前面パネルを開い
た状態を示す斜視図である。
【図47】精算機を構成するカード精算装置の構成例を
示す斜視図である。
【図48】本実施例の精算機を用いてパチンコ店のカウ
ンタを構成した場合の斜視図である。
【図49】精算機により発行されるレシートの構成例を
示す説明図である。
【図50】精算機の制御装置の構成例を示すブロック図
である。
【図51】精算機のユニット制御装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図52】管理装置全体の構成例を示す斜視図である。
【図53】管理装置自身のシステム構成例を示すブロッ
ク図である。
【図54】管理装置のコンソールの構成例を示すもの
で、(A)は平面図、(B)は背面図である。
【図55】本発明の遊技システム内でのカードの状態遷
移を示す説明図である。
【図56】本発明の遊技システムにおける伝送系の構成
例を示すブロック図である。
【図57】ネットワーク上でのデータ転送制御を行うN
AU(ネットワークアダプタユニット)の構成例を示す
ブロック図である。
【図58】“回線テスト”パケットの構成図である。
【図59】“初期値設定”パケットの構成図である。
【図60】管理装置からカード精算機に指示を与えるた
めのパケットの構成図である。
【図61】“カード精算”パケットとその応答“AC
K”および否定応答“NAK”パケットの構成図であ
る。
【図62】“カード精算終了”パケットとその応答“A
CK”および“NAK”パケットの構成図である。
【図63】“定時データ送信”パケットの構成図であ
る。
【図64】“ユニット復旧データ”パケットとその応答
“ACK”パケットの構成図である。
【図65】NAUにおけるパケット送受信制御の手順を
示すフローチャートである。
【図66】同じくNAUにおけるパケット送受信制御の
手順を示すフローチャートである。
【図67】同じくNAUにおけるパケット送受信制御の
手順を示すフローチャートである。
【図68】同じくNAUにおけるパケット送受信制御の
手順を示すフローチャートである。
【図69】カード精算機のユニットコントローラにおけ
るメイン処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図70】図69のフロー中におけるパケット受信処理
の具体的手順の一例を示すフローチャートである。
【図71】図70のフローにおける“初期値設定”パケ
ット受信時の処理手順を示すフローチャートである。
【図72】図70のフローにおける“ユニット復旧デー
タ”パケット受信時の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図73】図70のフローにおける“開店コード”また
は“強制終了解除”パケット受信時の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図74】図70のフローにおける“閉店コード”また
は“強制終了”パケット受信時の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図75】図69の制御フロー中における各ファンクシ
ョン受信処理の具体的手順を示すフローチャートであ
る。
【図76】図75のファンクション受信処理における精
算処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図77】精算機のユニットコントローラにおいてメイ
ン処理とは別個に、タイマ割込みによって実行される割
込み処理の内容を示すフローチャートである。
【図78】カード精算制御装置による制御の手順を示す
フローチャートである。
【図79】図78のフローにおいてファンクションを受
信したときの具体的制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図80】図79のフロー中における「初期値設定」フ
ァンクション受信時の具体的手順を示すフローチャート
である。
【図81】図79のフロー中における「カード受付可」
ファンクション受信時の具体的手順を示すフローチャー
トである。
【図82】図79のフロー中における「カード受付不
可」ファンクション受信時の具体的手順を示すフローチ
ャートである。
【図83】図79のフロー中における「カード排出」フ
ァンクション受信時の具体的手順を示すフローチャート
である。
【図84】図79のフロー中における「リロード」ファ
ンクション受信時の具体的手順を示すフローチャートで
ある。
【図85】図79のフロー中における「カード没収」フ
ァンクション受信時の具体的手順を示すフローチャート
である。
【図86】図79のフロー中における「精算」ファンク
ション受信時の具体的処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図87】図78のフロー中における受信コマンド処理
の具体的手順を示すフローチャートである。
【図88】図87の処理フロー中における磁気データ検
査処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図89】図87の処理フロー中におけるパンチ穴検査
処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図90】図87の処理フロー中における精算穴パンチ
処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図91】精算機と発行機内のカードリーダ制御装置に
共通の制御手順を示すフローチャートである。
【図92】「磁気読込み」コマンド受信時のカードリー
ダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図93】「リロード」コマンド受信時のカードリーダ
制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図94】「磁気書込み」コマンド受信時のカードリー
ダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図95】「ステータス要求」コマンド受信時のカード
リーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャート
である。
【図96】「パンチ穴要求」コマンド受信時のカードリ
ーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図97】「セキュリティ要求」コマンド受信時のカー
ドリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
トである。
【図98】「パンチ穴開け」コマンド受信時のカードリ
ーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図99】「カード後方排出」コマンド受信時のカード
リーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャート
である。
【図100】「カード前方排出」コマンド受信時のカー
ドリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
トである。
【図101】図92のフロー中におけるカード読取り処
理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図102】図92のフロー中におけるパリテイ、LR
C検査処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図103】図93のフロー中における磁気処理の具体
的手順を示すフローチャートである。
【図104】図94のフロー中における書込み処理の具
体的手順を示すフローチャートである。
【図105】図94のフロー中におけるベリファイ処理
の具体的手順を示すフローチャートである。
【図106】図103及び図105のフロー中における
1ビット読込処理の手順を示すフローチャートである。
【図107】図98のフロー中における穴開け処理の具
体的な手順を示すフローチャートである。
【図108】図92〜図100の制御フロー中等におけ
る送信処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図109】図92〜図100の制御フローにおいてエ
ラーが発生したときのエラー処理の具体的手順を示すフ
ローチャートである。
【図110】カードリーダコントローラにおける磁気読
出しのタイマ割込み処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図111】同じくカードリーダコントローラにおける
磁気読出しのタイマ割込み処理手順を示すフローチャー
トである。
【図112】カードリーダ制御装置における磁気書込み
時の書込割込み処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
100 パチンコ機 110 操作パネル 113 購入スイッチ 114 中断スイッチ 115 終了スイッチ 130 球循環装置 160 制御ユニット 180 ユニット制御装置 188 カードリーダ制御装置 195 パチンコ機制御装置 190 ユニットコントローラ 200 カード発行機 300 精算機 303 玉数表示器 304 金額表示器 310 カード精算装置 321 紙幣払出器 325 硬貨払出器 330 プリンタ 400 管理装置 550 ユニットメモリ 551 データ伝送コントローラ 553 ネットワークコントローラ 800 カードリーダ 802 カード挿排口 807 搬送モータ 809 シャッタソレノイド 820 パンチ装置 821 磁気ヘッド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技装置における遊技に関連して用いら
    れる記憶媒体の有する識別符号に対応して少なくとも該
    記憶媒体の価値情報を記憶可能な記憶手段を備えた管理
    装置と、前記記憶媒体の価値情報に基づいた精算処理を
    実行可能な記憶媒体精算装置と、を通信可能に構成して
    なる遊技店設備装置であって、 前記記憶媒体精算装置には、 前記記憶媒体より少なくとも識別符号を読み取る記憶媒
    体読取手段と、 前記記憶媒体の価値情報に基づいて精算処理を実行可能
    な精算実行手段と、 が具備されるとともに、 前記記憶媒体精算装置は前記記憶媒体読取手段によって
    読み取られた少なくとも識別符号を前記管理装置へ送信
    し、 前記管理装置は受信した識別符号と前記記憶手段に記憶
    されている識別符号とを照合して、その照合結果を前記
    記憶媒体精算装置へ送信し、 前記記憶媒体精算装置は受信した照合結果が肯定情報で
    あった場合に前記精算実行手段により精算を実行して精
    算処理の終了に関わる情報を前記管理装置へ送信し、 前記管理装置は受信した精算処理の終了に関わる情報に
    基づいて当該記憶媒体が精算済みであることを前記記憶
    手段に記憶するように構成されてなることを特徴とする
    遊技店設備装置。
JP29049595A 1995-10-12 1995-10-12 遊技店設備装置 Expired - Fee Related JP2779607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29049595A JP2779607B2 (ja) 1995-10-12 1995-10-12 遊技店設備装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29049595A JP2779607B2 (ja) 1995-10-12 1995-10-12 遊技店設備装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2317022A Division JP2767006B2 (ja) 1990-11-21 1990-11-21 遊技店設備装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09182859A JPH09182859A (ja) 1997-07-15
JP2779607B2 true JP2779607B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=17756769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29049595A Expired - Fee Related JP2779607B2 (ja) 1995-10-12 1995-10-12 遊技店設備装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2779607B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09182859A (ja) 1997-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2724556B2 (ja) 遊技用記憶媒体発行装置
JP2779607B2 (ja) 遊技店設備装置
JP2709417B2 (ja) 遊技用記憶媒体発行装置
JP2724557B2 (ja) 遊技用記憶媒体発行装置
JP2724558B2 (ja) 遊技店における記憶媒体発行装置
JP2767006B2 (ja) 遊技店設備装置
JP2728649B2 (ja) 遊技用記憶媒体発行装置
JP2709418B2 (ja) 記憶媒体精算装置
JP2767008B2 (ja) 遊技装置
JP2700504B2 (ja) 遊技店における記憶媒体発行装置
JP2784956B2 (ja) 遊技店設備装置
JP2767007B2 (ja) 記憶媒体発行装置
JP2784958B2 (ja) 遊技設備
JP2688720B2 (ja) 遊技設備
JP2663207B2 (ja) 遊技設備
JP2663203B2 (ja) 記憶媒体式遊技設備
JP2767030B2 (ja) 遊技装置
JP2688721B2 (ja) 遊技設備
JP2663209B2 (ja) 遊技設備の管理装置
JP2663204B2 (ja) 遊技設備
JP2663208B2 (ja) 遊技設備
JP2784957B2 (ja) 遊技店設備装置
JP2724552B2 (ja) 遊技装置
JP2663205B2 (ja) 遊技設備
JPH03242184A (ja) カード回収機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees