JP2724552B2 - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

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JP2724552B2
JP2724552B2 JP23932795A JP23932795A JP2724552B2 JP 2724552 B2 JP2724552 B2 JP 2724552B2 JP 23932795 A JP23932795 A JP 23932795A JP 23932795 A JP23932795 A JP 23932795A JP 2724552 B2 JP2724552 B2 JP 2724552B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気カードや電子カード
等の記憶媒体を利用したパチンコ機あるいはアレンジボ
ール機、スロットマシン等の遊技装置に利用して有効な
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カード状の記憶媒体を媒介として
遊技を行なうようにした遊技装置の代表的な例としてカ
ード式のパチンコ遊技システムが提唱されている。この
種のカード式遊技システムとして、例えばカードの発行
に際して購入金額に対応した持玉数データをカードに記
憶してこの持玉数の範囲内で遊技を行ない遊技において
増減した持玉数データを遊技終了の際にカードに記憶す
るようにしたもの(特公昭47−42227号)やカー
ド購入の際にコード番号だけを記録したカードを発行し
て持玉数は集中管理装置に記憶し、カードをパチンコ機
のカード読取装置に挿入することによって記憶された持
玉数を呼び出して遊技機へ送り遊技を行なえるようにし
たもの(実公昭61−32709号、特公昭51−17
106号参照)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、遊技店において
は遊技客へのサービスの向上を図るため、それまで設置
されていた古い機種の遊技装置を新規機種の遊技装置と
交換するいわゆる新規入れ替えが頻繁に行なわれる。
【0004】ところで、カード式遊技システムにおいて
は、カードの読取装置が各遊技装置ごとに設けられるこ
ととなるが、カード読取装置が遊技装置と一体にもしく
は内蔵されていると、新規入れ替えに際してまだ耐用年
数を経過していないカード読取装置まで交換することと
なるため、遊技店にとっては無駄な出費を強いられるこ
ととなり、新規入れ替えに要するコストが非常に高くな
るという問題点がある。
【0005】この発明は、上記のような問題点に着目し
てなされたもので、その目的とするところは、新規入れ
替えに要するコストを低減することが可能な遊技装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、少なくとも金銭と実質的に等価な有価デ
ータが付与されてなる記憶媒体(カードCD)が挿入さ
れることに関連して遊技が実行可能にされる複数の遊技
装置(遊技機、例えば、パチンコ機100と制御ユニッ
ト160)と、該遊技装置と通信可能に構成された管理
装置(400)とを備えた遊技設備における遊技装置で
あって、上記遊技装置は、記憶媒体を用いた所要の遊技
を提供する遊技機本体(パチンコ機100)と、上記記
憶媒体の情報記憶部(例えば磁気記録部MG)の情報を
読み取り可能な記憶媒体読取手段(カードリーダ80
0)を備えた補助ユニット(制御ユニット160)とに
より構成され、上記遊技機本体は、上記記憶媒体の有す
る有価データから所要の有価データを所定数の遊技媒体
に変換させる指令を与える変換操作手段(購入スイッチ
113)と、上記記憶媒体の有する有価データを表示す
る有価データ表示手段(金額表示器111)と、上記記
憶媒体読取手段に挿入されている記憶媒体を排出させる
指令を与える排出操作手段(終了スイッチ115)と、
所定の部位に配設され、少なくとも遊技の制御を司る制
御装置(例えば、役物制御装置158)とを備え、上記
補助ユニットは、上記記憶媒体読取手段を制御する記憶
媒体読取制御装置(カードリーダ制御装置188)と、
少なくとも上記記憶媒体読取手段に挿入されている記憶
媒体の有する有価データを上記遊技機本体へ送信するユ
ニット制御装置(180)とを備えてなるものである。
【0007】また、望ましくは、上記補助ユニットは、
上記記憶媒体読取手段が記憶媒体を受付け可能な状態に
あるか否かを示す第1の表示手段(カード挿入表示ラン
プ168)と、上記記憶媒体読取手段に記憶媒体が挿入
されているか否かを示す第2の表示手段(カード保持表
示ランプ167)とを備え、上記ユニット制御装置は上
記第1の表示手段および第2の表示手段の表示制御を行
なうようにするものである。
【0008】
【作用】上記した手段によれば、遊技装置を遊技機本体
と補助ユニットとにより構成し、補助ユニットに比較的
高価となる記憶媒体読取手段や記憶媒体読取制御装置等
を備えたため、入れ替え需要の高い遊技機本体とは別個
に補助ユニットを構成したので、遊技店において遊技機
本体を新規な遊技機本体に入れ替える場合においても、
記憶媒体読取手段や記憶媒体読取制御装置等を補助ユニ
ットとして遊技店の設備側に残すことができるので、コ
ストの比較的安価な遊技機本体を提供することができ、
新規な遊技機本体の入れ替えに要するコストを低減して
遊技店の負担を軽減することができるようになる。
【0009】また、補助ユニットにおいて、第1の表示
手段により記憶媒体読取手段が記憶媒体を受け付け可能
な状態にあるか否か、および第2の表示手段により既に
記憶媒体が挿入された状態にあるか否かを表示すること
ができ、遊技客にとっては記憶媒体読取手段がどのよう
な状態にあるのかを容易かつ明確に知ることが可能とな
る。
【0010】
【実施例】図1に本発明を適用した遊技装置における遊
技システムの一実施例を示す。
【0011】この実施例のパチンコ遊技システムは、遊
技機本体としてのパチンコ機100と、各パチンコ機に
おける遊技を開始させるためローカルな有価価値を有す
る記憶媒体としてのカードCDを発行する記憶媒体発行
装置としての発行機200と、遊技の結果得られた賞品
球および遊技に使用せずに残った購入金を精算するため
の記憶媒体精算装置としての精算機300と、上記各種
端末機を集中的に管理し、制御する管理装置400と、
この管理装置400と各端末機を有機的に結合するデー
タ伝送路500とからなり、これらによって、有機的結
合体が構成される。
【0012】この有機的結合体は、上記カードCDによ
ってのみ介入が可能とされ、かつ有機的結合体によって
のみカードの運用とその有価データの変換が可能となっ
ている。そのため、有機的結合体の各構成要素たるパチ
ンコ機100、発行機200、精算機300および管理
装置400には、それぞれカードリーダ(この明細書で
は、カードの磁気面への書込みを行うものもカードリー
ダと称する)が設けられているとともに、カードの情報
および各端末機の情報は、管理装置400の記憶装置内
にファイルの形で記憶されるようになっている。
【0013】次に、上記有機的結合体の各構成要素につ
いての具体的な説明に入る前に、本実施例のシステムに
使用される記憶媒体としてのカードCDについて説明す
る。
【0014】本実施例のシステムに使用されるカードC
Dは、例えば図2の(A)に示すように、購入金額AM
や、発行年月日(=有効年月日)DATE等遊技客にと
って必要な情報および破損カードの復活の際に必要な発
行通し番号n等が発行時に印字される印字表示部PRT
がカード挿入方向(カードの長手方向)に沿って設けら
れている。従って、予め異なる金額を印字した複数種類
のカードを用意しておく必要がない。
【0015】この印字表示部PRTのすぐ上には、カー
ドCDの状態すなわち発行済、復活、遊技、帰零(ゼ
ロ)および精算済等カードの来歴もしくは状態遷移を穿
孔の形で記録する穿孔形成部としてのパンチ穴形成領域
PHが、同じくカード挿入方向に沿って設けられてい
る。
【0016】カードに形成された上記穿孔を光電検出器
で検出することで、磁気面に記録されているコードを使
って管理装置400のファイルから持玉数データを読み
出して確認することなく容易にカードの状態を把握する
ことができ、これによって、カードの状態に対応した処
理を決定するのに要するカードリーダのコントローラや
管理装置400の負担を軽減することができる。
【0017】一方、カードCDの中央よりやや下方の位
置には、前端から中央付近まで帯状の磁性材が塗布され
た情報記憶部としての磁気記録部MGが設けられている
(図2の(B)参照)。ただし、磁気記録部MGはカー
ドCDが長手方向の一部にのみでなく、印字表示部PR
Tと同様カードCDの端から端まで連続する帯状として
もよいし、あるいはカードCDの裏面全体に磁性材を塗
布して磁気記録部としてもよい。
【0018】さらに、この実施例のカードCDでは、印
字表示部PRTと磁気記録部MGとの間、すなわちカー
ドCDの中央にカードリーダ内の搬送ローラよりも少し
幅の広い帯状のローラ走行領域RRAがカードCDの長
手方向に沿って設けられており、搬送ローラとの接触に
よりカードの表面、特にカードの判定に利用される重要
な情報を有する上記磁気記録部MG、印字表示部PR
T、真偽鑑別領域TFが損傷されるのを防止し、それら
の情報が読取り不能になるのを回避できるようになって
いる。
【0019】また、この実施例のカードCDでは、磁気
記録部MGの下方にカード表面に印刷されるホール名等
の文字中に隠匿されたセキュリティマークからなる真偽
鑑別領域TFを設けてある。すなわち、カードの表面に
印刷される「PLAZA」なる文字を、図3の(C)に
示すように各文字の脚部が、3.5ミリ等のピッチで設
けられる検出ビットパターンB0〜B9に対応する位置
に来るようにデザインして印刷しておく。そして、文字
幅が0.5〜1.5ミリ、各ビット間が3.5ミリとな
るようにし、各ビットの“1”または“0”を文字の濃
淡で表現する。しかも、10個のビットのうち左から5
番目のビットB4と最後のビットB9は、ビットB0〜
B3とB5〜B8のパリティを表すように文字の濃淡を
決定しておく。なお、この文字列中に隠匿されたセキュ
リティビットは、センサにおいてのみ検出でき、人間の
目には区別がつかないような特殊なインクを用いて形成
しておくとより好ましい。
【0020】さらに、この実施例の遊技カードの表面に
は、磁気記録部MGに連続した帯状領域に磁気ヘッドの
汚れを除去するためのクリーニング剤を塗付してなるヘ
ッドクリーニング領域HCNが設けられている。これと
ともに、実施例のカードCDでは、上記磁気記録部MG
がどこに設けられているか分からないようにするため、
図3の(D)に示すように、ポリエステル等のプラスチ
ックからなる基材11上に磁性粒子を均一に塗付してな
る磁気層12の上にホワイト層13を形成し、さらにそ
の上に絵柄印刷層14を載せてからその一部(印字表示
部PRTに対応する部位)に感熱発色層15を形成し、
その上方に透明な保護膜16をコーティングしてある。
なお、クリーニング領域HCNにはホワイト層13と同
一色のクリーニング剤を塗付し、その表面には保護膜1
6がコーティングされないようにして露出させ、クリー
ニング領域が他の部位と色彩的にほとんど変わらないよ
うにして、美観の向上を図っている。また、カードの基
材11の裏面には絵柄印刷層17を形成し、その上を保
護膜18でコーティングするようになっている。
【0021】磁気層12の表面にホワイト層13が形成
されている上記のような構造のカードにあっては、黒色
の磁性粒子からなる磁気層12が白色のホワイト層13
で覆われているため、絵柄を印刷してファッション性の
豊かなカードを提供することが可能になるとともに、磁
気記録部MGを隠匿する機能も有している。
【0022】さらに、カードCDの表面に保護膜16が
コーティングされているため、印字表示部PRTや磁気
記録部MGおよび真偽鑑別領域TF等カードの判別に使
用される重要な情報を保持する領域が保護され、それら
の情報が破壊されにくくなって、カードの信頼性が向上
する。
【0023】図4には、カードCDに設けられた磁気記
録部MGの構成例を示す。
【0024】この実施例のカードCDの磁気記録部MG
は2つのトラックで構成され、このうち、第1のトラッ
クTRC1にはサンプリングタイミングを与えるクロッ
クデータを記録する。第2のトラックTRC2は、左か
ら順に4ビットの開始符号とそのパリティビットの入る
フィールドSTX、カードリーダの製造元を示す企業コ
ードMKCとカードリーダの機種を示す機器コードMC
C、遊技店の識別コードDSC、年月日データDAT
E、カード番号No、カード発行時にカードリーダから
与えられる発行指令コードFNCおよび真偽鑑別領域か
ら読み取られたセキュリティデータSDCの入るテキス
トフィールドTXT、テキスト終了符号の入るフィール
ドETX、テキストデータと終了符号との排他的論理和
の値(検出符号)の入るフィールドLRCと開始符号の
入るフィールドSTXとから構成されている。しかも、
年月日データDATEは、4ビットごとにそれぞれのパ
リティを示すビットPが設けられているとともに、最初
の4ビットで「月」を、第6〜第9ビットと第11ビッ
トとで「日」を、そして第12〜第14ビットおよび第
16〜第19ビットで西暦の下2桁を2進コード化して
それぞれ記録するようになっている。
【0025】磁気記録部を有するカードでは、一般に年
月日から記録フォーマットや記録データの解読するのが
一番容易であるが、上記実施例のカードCDでは年月日
の順序を入れ替えるとともに、4ビットごとにパリティ
ビットを入れ、さらに記録ビットの対応に変化を持たせ
ているため、カードの偽造が極めて困難となる。
【0026】さらに、上述したように、この実施例のカ
ードCDの磁気記録部MGに記録される情報は、カード
の使用可能空間を特定するための識別コードDSCと、
カードの有効期間を示すための発行年月日DATEと、
発行通し番号nから適当な関数もしくは変換方式を使っ
て得られる識別符号としてのカード番号と、エラー検出
用のチェックコードのみであり、購入金額や持玉数は記
録されないようになっている。
【0027】これらは、上記カード番号NOによって管
理装置400のデータファイルからリアルタイムで引出
し可能な構成にしてある。これによって、カードのコピ
ーによる不正を防止し、かつ不正による被害を最小限に
とどめることができる。つまり、カードがコピーされて
もデータファイル内に登録されている購入金額と獲得玉
数以上の被害は生じないので、カードをコピーするのは
全くの無駄な行為となる。
【0028】しかも、上記実施例ではカードCDに記録
された磁気記録情報のみならず偽造が困難な真偽鑑別領
域TFによってもカード真偽を鑑定するようにしている
ので、カードの不正をより確実に防止することができ
る。また、真偽鑑別領域TFのチェックにより不正カー
ドを直ちに検出できるので、磁気情報を管理装置400
に送って不正カードの判定を行うよりもすばやく不正カ
ードを発見することができる。なお、磁気記録部を有す
るテレホンカード等においても穿孔が形成されるように
なっているが、従来のカードの穿孔は未使用残額を使用
者に知らせるために設けられるものであり、カードリー
ダが穿孔を検出して何らかの処理もしくは判定に利用す
るためのものではない。
【0029】次に、本来の遊技を提供する遊技装置の構
成例について図5〜図15を用いて説明する。
【0030】この実施例の遊技装置は遊技機本体として
のパチンコ機100と、該パチンコ機と1対1で対応さ
れて遊技機本体上方の島設備等に配置され、主として表
示器とカードリーダに関する制御と遊技中の可動データ
の収集を司る補助ユニットとしての制御ユニット160
とにより構成される。
【0031】パチンコ機100は、パチンコ店の島設備
に固定される機枠101内に、ヒンジ102によって開
閉自在に装着される。機枠101の下部にはパチンコ機
100の重量に耐えかつ打球発射装置103の振動を吸
収する操作ダイヤル補強部材107aを有する補強板1
07が固着されている。
【0032】パチンコ機100の下部には、封入球を一
個ずつ遊技領域内に発射する打球発射装置103とその
操作ダイヤル104が設けられており、また、操作ダイ
ヤル104の上方には、前記カードを使用した遊技開始
の手続きを可能にするための有価データ表示手段として
の金額表示器111、玉数表示器112、変換操作手段
としての購入スイッチ113、中断スイッチ114、排
出操作手段としての終了スイッチ115、遊技状態表示
器116等を備えた操作パネル110が設けられてい
る。パチンコ機前面の遊技領域の構成は従来のものと同
じである。
【0033】変換操作手段としての購入スイッチ113
は、制御ユニット160に内蔵された記憶媒体読取手段
としてのカードリーダ800へのカードCDの挿入に関
連してカードCDの有する有価データとしての金額の範
囲内で、200円等の単位でこれを遊技媒体としての所
定数の遊技球に変換するための指示スイッチで、本実施
例においては変換された遊技球が遊技媒体データとして
の持玉数となる。尚、実施例のように所定数の遊技媒体
は必ずしも遊技媒体データとしての持玉数にすることな
く、所定数の遊技媒体としての遊技球に変換するもので
あっても良い。カードCDの残り金額は、100円を1
単位とする度数で金額表示器111に表示されるととも
に、本実施例においては変換された持玉数は玉数表示器
112に表示され、打球発射装置103により遊技球一
つ発射されるごとに持玉数が一つ減算され、入賞球が発
生すると賞品球数の分だけ加算表示される。
【0034】排出操作手段としての終了スイッチ115
は、遊技者が遊技を終了させたくなったとき(遊技台を
変更したい場合を含む)にいつでもこれをオンさせるこ
とで、使用中のカードを制御ユニット160より排出さ
せることができる。そのときユニットコントローラ19
0はその時点で遊技客の残金額と持玉数(購入玉と獲得
球の和)を、管理装置400のファイル内に登録してか
らカードをカードリーダ800の挿排口802aより排
出する。
【0035】また、中断スイッチ114は、遊技者が現
在遊技中の遊技機での遊技を止める意思はないが、休憩
のため一時的に遊技を中断させるために使用するスイッ
チで、このスイッチが操作されると、ユニットコントロ
ーラ190は一旦カードを排出して再び同一カードが挿
入されるまで待機状態となり、その間他のカードを受け
付けないようになる。なお、上記各スイッチのうち購入
スイッチ113はランプ内蔵型で、持玉数が「0」にな
ると購入スイッチ113内のランプが点滅される。
【0036】操作パネル110は、図6に示すように、
パチンコ機100の下部の開閉可能な前面パネル105
に装着され、かつ断面三角形の中空状をなし、上面が前
方に向かって下り傾斜されることにより表示が読取り易
いようになっている。
【0037】操作パネル110の内側には、表示面11
0aと平行に配線基板120A,120Bが配設され、
この基板120A上に7セグメント型LEDからなる金
額表示器111と玉数表示器112が、また基板120
B上に上記各スイッチ113〜115と内蔵ランプが取
り付けられ、表示プレート117で覆われている。
【0038】この表示プレート117の上記表示器11
1,112に対応する部位は透明な窓部117aとさ
れ、スイッチ113〜115に対応する部位は開口部1
17bとされている(図7参照)。そして、この開口部
117b内には上記各スイッチ113〜115の上方を
覆うように操作ボタン118が装着されている。121
は購入スイッチ113に対応された内蔵ランプである。
【0039】また、操作パネル110前端には、半透明
なフレネルレンズ119等で表示ランプ123が覆われ
てなる遊技状態表示部116が設けられており、この表
示ランプ123は打球発射装置103の操作ダイヤル1
04を回すと点灯されるようになっている。
【0040】さらに、操作パネル110の側部(実施例
では左側)には、ストップスイッチ124を内蔵した操
作ボタン125が装着されており、このスイッチ124
をオンさせると、遊技部内に配設された役物の作動を停
止させるなど遊技に関連する指令を与えることができる
ようになっている。ストップスイッチ124は、操作パ
ネル110内に配設された配線基板120C上に取り付
けられ、この配線基板120Cから延設された配線群1
26Cおよび前記各基板120A,120Bから延設さ
れた配線群126A,126Bが外部に引き出され、そ
の端部に結合されたコネクタ127A〜127Cにてパ
チンコ機裏面下部を配置されたパチンコ機制御装置19
5に接続可能にされている。
【0041】そして、制御ユニット160は、パチンコ
記憶媒体式遊技装置100とは別個に設けられているの
で、新規入れ替えに際してはパチンコ機100のみ交換
すれば良く、制御ユニット160はそのまま残しておく
ことができ、新規入れ替えに要するコストを大幅に低減
して遊技店の負担を軽減することができるようになる。
【0042】一方、本実施例の遊技機本体を構成するパ
チンコ機100は、機内に封入された遊技球を循環使用
する密閉型遊技機として構成されており、封入球を循環
させる封入球循環装置130を裏面に有している。
【0043】パチンコ機100の裏面の構成例を図15
に示す。
【0044】遊技盤前面の遊技領域内に設けられた入賞
領域に対応して遊技盤を貫通するように形成された複数
の入賞球導出孔を覆う入賞球集合樋131が、フレーム
106に保持された遊技盤の裏面に取り付けられてい
る。入賞球集合樋131の底壁は中央に向かって下り傾
斜されて案内棚131aとされ、その下方に、図9のご
とくアウト球樋132aと第1セーフ球樋132b、第
2セーフ球樋132cとが一体に形成されてなる誘導樋
132が配設されている。この誘導樋132内の各樋の
途中には、一対の投光、受光器からなる光電式のアウト
センサSNS1と第1セーフセンサSNS2、第2セー
フセンサSNS3が取り付けられている。
【0045】また、誘導樋132は、各樋に流入した球
を一箇所に集める合流樋部132dを備え、合流樋部1
32dの終端は、図9に示すようにパチンコ球を一列に
整列せしめるべく緩やかに傾斜された案内樋133の上
流側に接続され、これによって球循環装置130が構成
されている。そして、案内樋133の上流側には発射レ
ールに沿って打ち出された打球がレール基部に向かって
戻ってしまういわゆるファール球を回収すべく発射レー
ルの上端に設けられたファール球受入口134(図11
参照)に臨むように配設されるファール球樋133aが
一体に形成されており、ファール球は誘導樋132を介
して案内樋133上に流下された球と合流されるように
なっている。ファール球樋133aの途中にはファール
センサSNS4が配設されている。
【0046】そして、上記案内樋133の下端部に、対
向して、球一つ分の収納部135aを有し、案内樋13
3上の球を一個ずつ分離して下方へ流下せしめる球送り
135が揺動可能に取付けられている。球送り135の
後方にはストッパ136が固設され、球送り135の必
要以上の回動を阻止して球送り135が流入した球の重
みで下方へ回動したときにその上辺端面が案内樋133
上の球の流下を阻止できるようになっている。さらに、
案内樋133の途中には回動自在な球ならし137が取
り付けられているとともに、下流にはスライド式の球抜
き機構138が設けられている。
【0047】この球抜き機構138は、図10に示すよ
うに、封入球循環装置130がフレームボード109の
裏面に装着された状態では、フレームボード裏面に突設
された阻止片148によって横方向のスライドが阻止さ
れ、球抜きを行えないようになっている。しかして、封
入球循環装置130はその一側(図10では右側)に設
けられたヒンジ部139にて全体が回動できるように取
り付けられており、ヒンジ部139を中心にして後方へ
回動されると、球抜き機構138をスライドさせて球抜
きを行える。しかも、案内樋133の端部には弾性係止
片133aが固着されており、これをフレームボード1
09の係合段部149に係合させることで、封入球循環
装置130を回動できないように固定させることができ
る。
【0048】球送り135により分離されたパチンコ球
は、前面パネル105の後方に配設されたフレームボー
ド109に形成された球通過孔139(図11参照)を
通って、フレームボードの前面に斜めに固着された発射
レール140の基部に一個宛流下される。そして、この
発射レール140の基部に臨むように発射杆103aが
配設される(図12参照)。これとともに、発射レール
140の基部の下方には、上記発射杆103aに連動し
て回動され、上記球送り135を上方へ押し上げる押上
げ片141aを有する連動部材141が配設されてい
る。
【0049】また、発射レール140の上面には球を誘
導するため凹状の溝が形成されているとともに、フレー
ムボード109の前面にはレール上を通過する球を検出
する反射型光電スイッチからなる発射センサSNS5が
ブラケット142によってレール上面と球一つ分以上の
間隔をおいて装着され、この発射センサSNS5の取付
けブラケット142の上端には、戻り球がこのセンサを
飛び越してしまうのを防止する戻り球阻止壁143が設
けられている。さらに、発射レール140の上端に対応
してフレームボード109には戻り球をフレームボード
後方の誘導樋132内へ導くファール球受入口134が
形成され、このファール球受入口134の下辺に沿って
球受け片144が突設されている。
【0050】なお、フレームボード109の上端には遊
技盤の載置部109aが設けられているとともに、両端
には遊技盤位置決め用突起145が立設されている。ま
た、フレームボード109の上端に沿って、遊技盤を保
持するためのフレーム106が係合可能な溝を有するフ
レーム係合部146が形成されており、図13に示すよ
うに、フレームボード109の上方よりフレーム106
を位置決め用突起145に沿って降下させ、下端をフレ
ーム係合部146の溝に係合させることにより両者を結
合することができるようになっている。上記フレーム1
06の側壁には遊技盤を着脱可能に係合する係止具10
6aが4個設けられており、フレーム106に保持され
た遊技盤をフレームボード109の載置部109aに載
置させた状態で止着具147を締め付けて固定する。な
お、フレームボード109の前面一側(図11では左
側)には遊技に関連した効果音を発生するスピーカ15
0が取り付けられている。
【0051】一方、フレームボード109の前方を覆う
前面パネル105は図12に示すように、前面枠108
内側の保持枠108cで縁取られた開口部下部に一端
(左端)を支点に開閉可能に装着され、その裏側には発
射レール140に対応して、その上方に位置される発射
レール枠151が固着され、この発射レール枠151の
途中には、前記発射センサSNS5が枠内に臨むことが
できるようにするための切欠き151aが設けられてい
る。また、前面パネル105のヒンジと反対側の端部裏
面には、ロックレバー152が設けられている。前面枠
108内の上記前面パネル105上方には、ガラス枠1
54が同じく開閉可能に取り付けられている。一方、前
面枠108の裏面のヒンジ部102と反対側の一側に
は、図14に示すように、前面を機枠101に係止させ
るための係止具156とその施錠装置157とが装着さ
れている。また、155はガラス枠154の開放レバー
である。
【0052】この前面枠108の裏面に、遊技盤を保持
したフレーム106(図13参照)とフレームボード1
09を、前面枠裏面の嵌合受部108bにフレーム裏面
の嵌合突起106b、フレームボード裏面の嵌合突起1
09bを一致させるようにして接合させ、ネジ止めする
ことにより前面枠108と遊技盤を保持したフレーム1
06とフレームボード109とが一体化される。
【0053】図15は、このようにして前面枠108の
裏面にフレーム106とフレームボード109を取り付
けた状態を示しており、フレーム106に保持された遊
技盤の裏面には更に入賞球集合樋131が装着され、ま
たフレームボード109の下方にはパチンコ機制御装置
195が配設されている。さらに、フレーム106およ
び入賞球集合樋131の裏面には遊技の制御装置158
や中継基板159が装着されている。
【0054】図16〜図18に、遊技機本体としてのパ
チンコ機100と別個に構成された補助ユニットとして
の制御ユニット160の実施例が示されている。
【0055】この実施例の制御ユニット160は、収納
枠161の前面にパチンコ機の状態を示す状態表示器1
62と、複数個のランプが一列に整列されてなるアナロ
グ表示器163、入賞球発生表示用のセーフ球ランプ1
64、係員呼出し用の呼出しボタン165等を有してい
る。上記アナログ表示器163は、遊技中の持玉数をア
ナログ的に表示したり、打止め状態やフリー状態を同時
点滅と移動点滅で表示するのに用いられる。
【0056】また、収納枠161内にはスピーカ166
とカードリーダ800が内蔵され、収納枠前面にはカー
ドリーダ800のカード挿排口802aが露出されてお
り、この挿排口802aの上方にはカードリーダ800
内にカードCDがあるか否か示す第2の表示手段として
のカード保持表示ランプ167(LED1)が、カード
挿排口802aの下方には制御ユニット160にカード
を挿入可能な状態にあるか否か表示する第1の表示手段
としてのカード挿入表示ランプ168が配置されてい
る。
【0057】これらの表示ランプ167,168を設け
ることにより、カードリーダ800の状態を外部に鮮明
にアピールさせることができ、遊技客にカードリーダ8
00がどのような状態にあるのかより容易かつ明確に知
らせることができるようになる。
【0058】さらに、制御ユニット160の収納枠16
1の前面パネル161aの内側には、パチンコ機100
を管理装置400と切り離した特異状態で、後述のテス
トカードを用いて遊技動作を可能にさせるためのテスト
スイッチ179が配設され、収納枠の前面にはそのスイ
ッチをピンを用いて外部からオンさせることができるよ
うにするためのピン挿入孔169と、当該パチンコ機1
00に与えられる台番号を明示する銘板170がそれぞ
れ設けられている。
【0059】そして、制御ユニット160の前面パネル
161aの内側には、図17に示すように台番号の銘板
170に表示された台番号の設定スイッチ171と、上
記状態表示器162やアナログ表示器163、セーフラ
ンプ164の内蔵ランプ群L11〜L15,L21〜L
28,L31,L32(図18参照)を有するランプ基
板172と、上記スピーカ166およびカード挿入ラン
プ168の保持基板173が装着されている。また、呼
出しボタン165の後方には呼出しスイッチ165aが
配設されている。
【0060】さらに、収納枠161内には、カードリー
ダ800と、制御ユニット160全体の制御を司るユニ
ットコントローラ190や伝送手段、モニタ表示器17
4,175,176を有するユニット制御装置180と
カードリーダ制御装置(記憶媒体読取制御手段)188
および電源装置177が内蔵されている。また、カード
リーダ800の下方には、カードリーダ800内の穿孔
装置(後述)によって穿孔を行った際に生じる穿孔片の
収納箱178が着脱可能に配置されている。なお、カー
ドリーダ制御装置188を構成する基板上には、上記カ
ードリーダに対してカードの強制排出を指令するカード
排出スイッチが設けられている(図示省略)。
【0061】上記制御ユニット160は、前面パネル1
61aの自由端側に係止具179aとその解除レバー1
79bが設けられており、解除レバー179bは前面パ
ネル161aの下端に形成された開口部161bに臨む
ようにされている。そして、制御ユニット160は、図
19に示すようにパチンコ機100の機枠101および
これと同一高さのユニット設置台24上に載置されるよ
うにされており、しかもこのとき前面パネル161aが
パチンコ機の前面枠108と同一平面をなすように配置
される。従って、解除レバー179bが臨む前面パネル
161の開口部161bは、通常前面枠108の上面で
閉塞され、前面枠108を開くことによって開口部16
1bが露出され、解除レバー179bを操作することが
できるようになる。これによって、制御ユニット160
には施錠装置を設ける必要がなくなる。
【0062】なお、制御ユニット160内のユニット制
御装置180は、光ファイバもしくは同軸ケーブルのよ
うな伝送路によって、パチンコ機100の制御装置19
5に、また後述の伝送コントローラおよびローカルネッ
トワーク(伝送ケーブル)を介して管理装置400に接
続される。
【0063】実施例の制御ユニット160はいずれの伝
送路を用いてもデータ伝送が行えるようにするため、収
納枠161の裏面に光ファイバ用コネクタ186と同軸
ケーブル用コネクタ187が設けられている(図22参
照)。
【0064】図20〜図22には、上記遊技機本体とし
てのパチンコ機100と補助ユニットとしての制御ユニ
ット160とからなる遊技装置を載置する島設備の一例
とそれに遊技装置を装備させた状態が示されている。
【0065】この実施例の島設備は、基台21上に遊技
機の幅に等しい間隔をおいて複数本の支柱22が立設さ
れ、床から60cm程度の高さの位置には水平な載置台2
3が支柱22にて固定されている。また、この載置台2
3の上方には、前記機枠101の高さ分だけ離れた位置
に第1の設置棚24が、さらにその上方には第2の設置
棚25がそれぞれ支柱22にて固定されているととも
に、第2設置棚25の上方には支柱22の上端を覆うよ
うに天板26が固定されている。なお、上記載置台23
の前端は支柱22よりも少し手前に突出するようにさ
れ、第1設置台24はその前端が支柱22よりも機枠1
01の厚み分だけ後方に位置するようにされている。
【0066】そして、上記支柱22間の載置台23上に
それぞれパチンコ機100が機枠101とともに載置さ
れ、第1設置台24からこれと同一平面をなす機枠10
1上にかけて制御ユニット160が載置される。また、
第2設置台25上にはローカルネットワークを構成する
伝送路(図示省略)が延設され、かつ各支柱22間には
上記伝送路を介して管理装置400との間でデータ伝送
を行うためのトランシーバ185が載置される。なお、
トランシーバ185の前方は上板27で閉塞され、載置
台23の下方は下板28で閉塞される。
【0067】さらに、図示しないが、載置台23の下面
には24Vの電源ラインが延設され、天板26の下面に
は100Vの電源ラインが延設されている。そして、載
置台23上面の各遊技機に対応した位置には24V電源
用のコンセント30が、また天板26の下面の桟29に
は100V電源用のコンセント31が各遊技機に対応し
て3個ずつ設けられている(図22参照)。
【0068】図23にパチンコ機100と制御ユニット
160とからなる遊技装置全体の制御システムの構成例
が示されている。
【0069】同図において188は、図28に示されて
いるカードリーダ800の各構成部品たる搬送モータ8
07、磁気ヘッド821、パンチ装置820等を制御す
る記憶媒体読取制御装置としてのカードリーダ制御装置
である。そして、このカードリーダ制御装置188およ
びパチンコ機制御装置195と制御ユニット160に設
けられた各種スイッチ171,179や表示器162,
163,164,168、スピーカ166は、ユニット
制御装置180によって制御されるようになっている。
【0070】また、特に制限されないが、この実施例で
は光ケーブル191を介して、パチンコ機100の制御
装置195が上記ユニット制御装置180に接続され、
各種センサからの検出信号が入力されるとともに、表示
器等に対する駆動制御信号が出力される。光ファイバケ
ーブルによる通信を可能にするため、パラレルデータと
シリアルデータの変換を行なう並−直列変換器や電気信
号と光信号との変換を行なう光−電変換器等からなる光
多重データリンク(インタフェース)が、ユニット制御
装置180と光ファイバケーブル191との間および光
ファイバケーブル191とパチンコ機制御装置195と
の接続部にそれぞれ設けられている(後述)。
【0071】光ファイバケーブル191をユニット制御
装置180とパチンコ機制御装置195との間のデータ
通信に使用することにより、従来パチンコ機の裏側にて
複雑に配設されていた多数の配線をすっきりさせ、保
守、管理を容易にするとともに、ノイズによる誤動作を
防止することができる。
【0072】上記パチンコ機制御装置195の制御下
に、金額表示器111や玉数表示器112、購入ランプ
121、遊技状態表示ランプ123や打球発射装置10
3の制御装置194および遊技の制御を司る制御装置と
しての役物制御装置158が置かれているとともに、購
入スイッチ113、中断スイッチ114、終了スイッチ
115やアウトセンサ等の球検出センサSNS1〜SN
S5からの信号がパチンコ機制御装置195によって波
形整形されてユニット制御装置180に供給されるよう
になっている。そして、この実施例では、電源系をAC
24VとAC100Vの2系統にしパチンコ機100側
にはAC24Vを供給し、制御ユニット160側にはA
C100Vを供給している。このように供給電源を別に
することにより、電源系のトラブルが多いパチンコ店に
おいて電源の影響でパチンコ機制御ユニットが不用意に
破壊するのを防止している。
【0073】図24には、上記パチンコ機制御装置19
5の構成例が示されている。
【0074】パチンコ機制御装置195は、マイクロコ
ンピュータからなるパチンコ機コントローラCPU1
と、このコントローラCPU1から出力される定期的な
ウォッチドッグパルスを監視してパルスが途切れたとき
にリセット信号を発生するリセット回路RST1と、ユ
ニット制御装置180との間の光データ伝送を可能にす
るためパレラレル送信データをシリアルデータに変換す
る並直変換手段およびシリアル受信データをパラレルデ
ータに変換する直並変換手段を備えた多重伝送コントロ
ーラCNT1と、光コネクタ193を介して光ケーブル
191と接続される光電変換回路OETと、各種センサ
からの検出信号のノイズをカットするフィルタ回路FL
T、金額表示器111や玉数表示器112への表示デー
タをデコードするデコーダDEC1,DEC2やその出
力に基づいて表示器の駆動信号を形成するドライバDR
V1,DRV2と、購入ランプ121や遊技状態表示ラ
ンプ123、打球発射装置103の駆動信号を形成する
ドライバDRV3とにより構成されている。
【0075】このパチンコ機制御装置195におけるセ
ンサからの検出信号の処理に関しては、単に検出信号か
らノイズを除去し一定のパルス幅に整形してから発射球
やセーフ球等の検出データとしてユニット制御装置18
0へ送る。つまり、パチンコ機制御装置195側ではセ
ーフ球数等の演算は行わず、そのような演算はユニット
制御装置180の側で行うようになっている。
【0076】また、パチンコ機では静電気等によりノイ
ズが発生し易いが、ウォッチドッグパルスを監視するリ
セット回路RST1があるためノイズ等によりパチンコ
機コントローラCPU1が暴走したとしても、暴走によ
り定期的なウォッチドッグパルスがなくなるとリセット
信号を発生してCPUを初期化させるので、暴走を防止
することができる。
【0077】ウォッチドッグパルスは、CPU内部のタ
イマカウンタからの割込み等によって容易に発生させる
ことができる。
【0078】図25には、ユニット制御装置180の構
成例が示されている。
【0079】ユニット制御装置180は、カードによる
パチンコ遊技を可能にさせるためカードリーダ制御装置
188とパチンコ機制御装置195を統括的に制御する
ユニットコントローラ190と、管理装置400とのデ
ータ伝送に係る制御をするデータ伝送コントローラ55
1と、データ伝送コントローラの制御下でネットワーク
における送受信権の確立およびデータの直並列変換を行
うネットワークコントローラ553等から構成されてい
る。そして各コントローラ190と551間および55
1と553間のデータの受け渡しは、デュアルポートメ
モリ(RAM)550および552を介して実行できる
ように構成されている。このうち、メモリ552は、送
信データ記憶領域SDAと受信データ記憶領域RDAと
に分かれており、全ての送受信データ長を同一長にする
(パケット化)のための調整機能と、データ伝送の高速
化(2.5Mbps)を計るための緩衝機能とをもってい
る。
【0080】このパケットメモリ552は各々が256
バイトの容量を持つ4つのページで構成され、このうち
ページ0は送信要求パケットの送信に、またページ1は
定時データ送信パケットの送信に使用される。一方、ペ
ージ2,3は、データパケット受信用で交互に使用され
る。どのページを使うかは、データ伝送コントローラ5
51が、ネットワークコントローラ553に指示する。
データ伝送コントローラ551が受信パケットデータの
処理中、次のパケットデータが送られてきたとしても、
他のページに受信されるため、確実に全てのパケットを
受信できる。各コントローラ551,553を同時に初
期化できるようにするため共通のリセット回路555が
設けられている。
【0081】ネットワークコントローラ553の管理装
置400との接続側には、受信データを波形整形すると
ともに送信データのドライブ能力を上げるために信号の
レベル変換を行う信号変換回路554および切換スイッ
チ542を介して、光コネクタ186に接続可能にされ
ているとともに、低層ネットワークの伝送ラインが同軸
ケーブルで構成された場合にも対応できるように切換ス
イッチ542を介して、送信信号と受信信号の分離およ
び結合を図る分岐回路540に接続可能にされている。
上記光コネクタ186には図22の光トランシーバ18
5が接続される。
【0082】さらに、データ伝送コントローラ551と
ネットワークコントローラ553との間には、データ伝
送コントローラ551からの要求に応じてネットワーク
コントローラ553がデータの受信結果を記憶するため
のラッチ回路561と、データ伝送コントローラ551
が、ネットワークコントローラ553に対するデータ送
信指令等のコマンドを記憶させるラッチ回路562およ
び低層ネットワーク用アドレスを記憶させるラッチ回路
563と、ユニット制御装置180内の通信制御状態の
異常を表示するための3個のLEDランプからなるモニ
タ表示器556への表示データを記憶するラッチ回路5
64が設けられている。557は上記各ラッチ回路56
1〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
【0083】一方、ユニットコントローラ190とカー
ドリーダ制御装置188との間には送受信データのレベ
ル変換を行うトランシーバ571が、またパチンコ機制
御装置195との間には送受信データの並−直変換を行
う多重伝送コントローラ572および光電変換装置57
3が接続されている。
【0084】さらに、ユニットコントローラ190に
は、データバス581を介して、金額、玉数表示器の表
示データ(セグメントデータおよびコモンデータ)をラ
ッチするラッチ回路574、購入ランプや遊技状態表示
ランプ、打球発射装置に対する制御信号をラッチするラ
ッチ回路575、パチンコ機100および制御ユニット
160に設けられた各種スイッチからの入力信号を所定
のタイミングでデータバス581上にのせたり各種ラン
プを表示させる出力信号をラッチしたりする入出力コン
トローラ576と、制御ユニット160内のスピーカ1
66より発生させる音声データ等をラッチするラッチ回
路577が接続されている。
【0085】582は音声合成LSI、583は高周波
成分をカットして音質を高めるローパスフィルタ、58
4は音量を調整するアンプで、このうち音声合成LSI
582は、複数の音声データを内蔵のEPROM内に記
憶しており、ユニットコントローラ190から与えられ
る選択信号(S0〜S3)に応じて音声データを選択し
て開始信号STに同期して音声信号を出力し、リセット
信号Rによって出力を停止する。
【0086】なお、558はユニットコントローラ19
0の制御プログラムを格納したプログラムROM、55
9は伝送コントローラ551の制御プログラムを格納し
たプログラムROMである。585はユニットコントロ
ーラ190から出力されるアドレス信号をデコードし
て、プログラムメモリ558やユニットメモリ550、
ラッチ回路574,575,577および入出力コント
ローラ576の選択信号を形成するデコーダである。
【0087】上記のごとくユニット制御装置180は、
管理装置400、カードリーダ制御装置188、パチン
コ機制御装置195の三方に情報交換の窓口を有してお
り、管理装置400の制御下のもとにカードCDでパチ
ンコ遊技をさせるための制御をするとともに、遊技結果
として発生するパチンコ機遊技情報を定期的に管理装置
400に送信するソフトウェアを有している。さらに、
この実施例のユニット制御装置180においては、金
額、玉数表示器を駆動させるべくユニットコントローラ
190から出力される表示データのうち、桁セレクト信
号(コモン信号)は、例えば2msのような間隔で周期
的に出力される点に着目して、これをリセット回路55
5に、ウォッチドッグパルスとして入力するようにして
いる。リセット回路555はパワーオンリセットの他、
このウォッチドッグパルスを監視してパルスがなくなる
とリセット信号を発生するように構成されている。
【0088】従って、ユニットコントローラ190がノ
イズ等により暴走したとしても、暴走すると正常な間隔
でコモン信号が出力されなくなるため、リセット回路5
55が作動してユニットコントローラ190およびデー
タ伝送コントローラ551が初期化され、暴走が回避さ
れるようになる。
【0089】これとともに、ユニットコントローラ19
0は、内部にタイマカウンタを有しており、送信要求に
対する応答としてのACK(肯定)またはNAK(否
定)が一定時間(ex.10秒)内に返ってこなかった
り、ACK受信後一定時間(ex.2秒)内にパケット
を送信できないとき、あるいは内部メモリ(RAM)の
乱れを検出したときに、強制的に上記コモン信号をロウ
またはハイレベルに固定することにより、自らリセット
をかけることができるようになっている。なお、上記内
部メモリの乱れは、例えば初期化の際にメモリ内の所定
の番地に特定のコード(A55A等)を書き込んでおい
て、それを1m秒ごとに割込み処理でチェックすること
で容易に検出することができる。
【0090】さらに、実施例のユニット制御装置180
は、データ伝送コントローラ551が一定時間(5.12
秒)内にデータを送信できないときもユニットコントロ
ーラ190を初期化させ、異常なデータが管理装置40
0に送信されたりしないように対処している。すなわ
ち、実施例では、ユニットメモリ550内にウォッチド
ッグカウンタ領域を設け、データ伝送コントローラ55
1が、管理装置400に対してデータを送信する度に所
定のコードFFをセットし、ユニットコントローラ19
0が20msごとにこのカウンタを「1」ずつカウント
ダウンさせる。従って、仮りにデータ伝送コントローラ
551が5.12秒以上送信できない状態が続いたとする
と、ユニットメモリ550のウォッチドッグカウンタは
「0」になるので、このカウンタを監視して、「0」に
なったならばデータ伝送コントローラ551がダウンし
たと判定して、自らリセットをかけるようにすることが
できる。
【0091】しかも、この実施例では、ユニットメモリ
550として、ある所定の番地(7FE)にデータを書
くと所定の端子INTが立ち上がるような特殊なRAM
が使用されており、この機能を利用して、システムの立
上り時にデータ伝送コントローラ551が上記所定番地
にデータを書き込んで端子INTを立ち上げ、その端子
の信号をユニットコントローラ190に入れて、ユニッ
トメモリ550の使用に対するコントローラ間の同期を
とるようにしている。なお、上記特定の端子INTはユ
ニットコントローラ190が上記所定の番地のデータを
リードすると立ち下がるようになっている。
【0092】一方、システム立ち上げ時における管理装
置400との同期は、データ伝送コントローラ551に
よってなされ、データ伝送コントローラ551が管理装
置400から発信される回線テスト指令(後述)を受信
し、その受信応答を管理装置400に送信することによ
ってなされる。
【0093】ところで、前述したようにパチンコ機制御
装置195側では、セーフ球数等の演算は行わず、その
ような演算はユニット制御装置180の側で行うように
なっており、ユニットコントローラ190には、セーフ
信号等遊技球に関する検出信号や購入スイッチ113か
らの信号が入力されている。ユニットコントローラ19
0は、これらの信号に基づいて、出玉数、アウト玉数、
持玉数、売上金額等の稼働データを演算したり、パチン
コ機100に関する稼働情報(遊技状態)やモニタ情報
等を生成し、それらをデュアルポートメモリからなるユ
ニットメモリ550の送信データエリアSDA(図26
参照)に書き込む。
【0094】ユニットメモリ550に書き込まれた稼働
データ等は、データ伝送コントローラ551による管理
装置400との間のデータ交信によって管理装置400
に送られる。また、管理装置400から送られてくるデ
ータも一旦ユニットメモリ550内の受信データエリア
RDAに書き込まれ、ユニットコントローラ190がこ
れを読み取ることによってデータの受信が行われる。ユ
ニットメモリ550には、その他の送信データや受信デ
ータがメモリ内にあることを相手方のコントローラに伝
えるためのコマンドやステータス情報の入る交信用エリ
アCCAや各コントローラ用のワーキングエリアUWA
とDWAおよびコントローラ間同期用エリアCSAが設
けられている。
【0095】図26にユニットメモリ550の全体の構
成が、そして、〔表1〕、〔表2〕、および〔表3〕
に、送信データエリアSDA、受信データエリアRDA
および交信用エリアCCAの構成例を示す。
【0096】
【表1】
【0097】
【表2】
【0098】
【表3】
【0099】
【表4】
【0100】
【表5】
【0101】なお、〔表1〕において示されているモニ
タ情報1は、〔表4〕に示すようにシステム立上り時の
テスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示す
ビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカルネ
ットワークの異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、遊技機異常を示すビット等により構成されてい
る。また、モニタ情報2は、〔表5〕に示すようにカー
ドリーダ800の異常を示すビットを有している。
【0102】さらに、稼動情報は、〔表6〕のごとく打
止め状態を示すビット、遊技の中断中であることを示す
ビット、通信異常あるいは不正検出等に基づく管理装置
400もしくはコントローラによる強制終了状態を示す
ビット、遊技中であることを示すビット、遊技機100
が遊技客のついていないフリー状態にあることを示すビ
ット等により構成されている。
【0103】
【表6】
【0104】〔表6〕より、実際のパチンコ機100の
状態は、 フリー状態が、 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、 0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止発生時が、 0000000000010000 で表わされることがわかる。
【0105】図27〜図32には補助ユニットとしての
制御ユニット160内に設けられた記憶媒体読取手段と
してのパチンコ機用カードリーダ800の具体的な構成
例を示す。
【0106】カードリーダ800を構成する箱形のケー
ス本体801の前端には、カード保持表示部LED1と
カード挿排口802aを有する前蓋802が装着され、
ケース本体801の側壁には前記制御ユニット160の
収納枠161内に固定するためのL字ブラケット803
が四隅に固着されている。
【0107】ケース本体801内には図28に示すよう
にカード搬送路となるベースプレート804が配置さ
れ、このベースプレート804の上方にはカードの厚み
より少し広い間隙をおいてこれと平行に支持基板80
5,806が取付けられるようになっている。
【0108】支持基板805にはカード挿入口側に位置
しその上にはモータ807とマイクロスイッチからなる
カード挿入検出センサ808と、シャッタソレノイド8
09とマイクロスイッチからなるカード挿入検出センサ
808と、シャッタソレノイド809およびセキュリテ
ィコード読取用の反射型光センサ810a,810bが
取り付けられている。この実施例ではセンサ810a,
810bのうち一方(810a)のみ使用し、他方のセ
ンサ(810b)は将来においてセキュリティコードが
増加されても良いように予備的に設けられている。
【0109】上記モータ807とシャッタソレノイド8
09との間には第2ローラ軸811が回転自在に載置さ
れ、この第2ローラ軸811の中央には搬送ローラ81
2が設けられているとともに、第2ローラ軸811の一
端はケース本体の側壁801aから外部へ突出可能にさ
れ、突出端部にプーリ813が固着されている。また、
シャッタソレノイド809の近傍にはカード位置検出用
センサSNS1に対し検出光を照射する投光器814が
取り付けられ、第2ローラ軸811とモータ807との
間には第2の位置検出センサSNS2の検出光が透過可
能な透光部815が形成されている。さらに、上記モー
タ807の側方にはパンチ穴検出用センサSNSpに対
し検出光を照射する投光器816が取り付けられている
とともに、モータ807の回転軸807aの一端にはロ
ータリエンコーダ817が固着され、かつ回転軸807
aの他端はケース本体801の側壁801bより外部に
突出され、径の小さなプーリ818が固着されている。
【0110】一方、カード挿排口802aの反対側に配
置された上記支持基板806上には、第1ローラ軸81
9が回転自在に配置されているとともに、ソレノイドを
駆動手段とするパンチ装置820と磁気ヘッド821が
取付け可能にされている。磁気ヘッド取付け位置に対応
して支持基板806には磁気ヘッド821を上方から下
向きに挿入させたときヘッド面が下方に臨むことができ
るように貫通孔822が形成されている。また、第1ロ
ーラ軸819の中央には搬送ローラ823が固着されて
いるとともに、軸の両端はケースの側壁から外部に突出
可能にされ、プーリ824,825がそれぞれ取り付け
られている。そして、上記プーリ818と825との間
にベルト826が、またプーリ824と813との間に
ベルト827が捲回されており、モータ807の回転駆
動力がベルト826により第1ローラ軸819へ伝えら
れ、さらにベルト827により第2ローラ軸811へ伝
達されるようになっている。
【0111】さらに、上記支持基板806の下面には、
第3および第4のカード位置検出センサSNS3,SN
S4に対し検出光を照射する投光器828,829が取
り付けられている。
【0112】上記支持基板805,806の上方には、
これを覆うように第1のインタフェース基板830が配
置され、ケースの側壁801a,801bに固定され
る。このインタフェース基板830には制御ユニット1
60内に設けられたカードリーダ制御装置188からの
各種制御信号を受信したり、カードリーダ800側に設
けられたセンサや磁気ヘッドからの読取り信号をカード
リーダ制御装置188へ渡すためのインタフェース回路
を備えている。また、インタフェース基板830の下面
には、上記透光部815に対応する位置に投光器831
が、そして上記エンコーダ817に対応する位置に速度
検出センサ832がそれぞれ設けられている。
【0113】一方、支持基板805,806の下方に配
置された前記ベースプレート804には、上記搬送ロー
ラ812と823に対応する位置に、トーションスプリ
ング834と835により上方へ付勢された補助ローラ
836と837が、ベースプレートに形成された開口部
841,842よりわずかに顔を出すように装着されて
いる。また、ベースプレート804には、支持基板80
6に設けられた貫通孔822より下方に臨むように取り
付けられた磁気ヘッド821に対応する位置に同じくト
ーションスプリング836によって上方へ付勢された補
助ローラ838が、開口部843よりわずかに上方へ顔
を出すように装着されている。これとともに、ベースプ
レート804には、上記投光器814,816,82
8,829および831に対応する位置にそれぞれ透孔
844が形成されている。さらに、ベースプレート80
4の前端には幅方向に沿って凹部845(図30参照)
が形成され、そこには円筒状の遮蔽部材846が載置さ
れている。遮蔽部材846はカード挿排口802aを閉
塞してゴミの侵入を防止するとともに、その重量で一定
以上の剛性を有するカード以外を受け付けないように作
用する。
【0114】上記ベースプレート804の下面には、第
2のインタフェース基板848がネジによって取り付け
られるようになっており、この第2インタフェース基板
848上にはカードリーダ制御装置188とのインタフ
ェースを行なう回路とともに、投光器814,831,
828,829および816に対向するように、第1〜
第4の位置検出センサSNS1,SNS2,SNS3,
SNS4およびパンチ穴検出センサSNSpが取り付け
られている。また、補助ローラ836,837,838
に対応する位置に、ローラとの接触を防止する逃し穴8
49が設けられている。
【0115】ベースプレート804の前端に載置された
円筒状の遮蔽部材846に対応して、上方の支持基板8
05の前端には、遮蔽部材846よりひとまわり大きな
空部851が形成されており、ベースプレート804上
に支持基板805を配置したとき、遮蔽部材846が空
部851内に上下動可能に収納されるようになってい
る。
【0116】また、上記空部851を構成する枠体85
2の後壁には開口853が形成され、その後方に前記挿
入検出スイッチ808が配置されてその可動接点808
aが上記開口853より空部851内に突出される。こ
の可動接点808aの先端は通常図30の(A)に示す
ように遮蔽部材846の上方に位置するようにされてお
り、カード挿排口802aよりカードCDが挿入される
と、図30の(B)のごとくカードCDが遮蔽部材84
6を上方へ押し上げるため可動接点808aが回動さ
れ、挿入検出センサ808がオンされるようになってい
る。
【0117】支持基板805上に取り付けられるシャッ
タソレノイド809は図31の(A)に示すように下向
きに配置され、プランジャ809aの先端に形成された
ピン809bが、ソレノイド消磁状態において支持基板
805に設けられた挿通孔854を貫通して、図31の
(B)のごとくベースプレート804上面の対応する位
置形成された凹孔855に係合することによりカードC
Dの挿入を阻止するようになっている。
【0118】図32には、カードリーダ800における
各種センサや磁気ヘッドの取付け位置関係を示す。
【0119】挿入検出センサ808は最もカード挿排口
802aに近い側に配置され、第1位置検出センサSN
S1は搬送ローラの直前に配置されている。そして、シ
ャッタピン809bは挿入検出センサ808と第1位置
検出センサSNS1との間に配置され、セキュリティコ
ード読取センサ810a,810bは第1位置検出セン
サSNS1のほぼ真横に配置されている。また、第2位
置検出センサSNS2は搬送ローラ812の後方に、第
3位置検出センサSNS3は搬送ローラ823の後方
に、第4位置検出センサSNS4はカードリーダの最奥
部に配置され、かつ第1〜第4位置検出センサSNS1
〜SNS4は同一直線上に位置されている。
【0120】さらに、パンチ穴検出センサSNSpとパ
ンチピンPPは第2位置検出センサSNS2と搬送ロー
ラ823との間に配置され、磁気ヘッド821は搬送ロ
ーラ823と第3位置検出センサSNS3との間に配置
されている。
【0121】図33には、図32のような位置関係にな
るように配置された各種センサによるカード挿入時のカ
ード検出タイミングとモータ807およびシャッタソレ
ノイド809への制御信号のタイミングを示す。同図か
ら分かるように、この実施例のカードリーダでは、カー
ド挿入時に挿入検出センサでカードの挿入を検出してモ
ータおよびシャッタを駆動させ、位置検出センサSNS
1〜4でカードの位置を検出しながら所定のタイミング
でカード上の情報をセキュリティコード、パンチ穴、磁
気コードの順に読み取るように構成されている。
【0122】しかも、各種センサやパンチピンの相対距
離は、カードの読取りやパンチ穴開け等の処理を正確に
行う上で重要であるため、予め設けられた位置関係にな
るよう各部品が精度よく取り付けられている。
【0123】図34には、カードリーダ制御装置188
(図23参照)の具体的回路構成例が示されている。
【0124】カードリーダ制御装置188は、マイクロ
コンピュータからなるカードリーダコントローラCPU
2と、ユニット制御装置180との間で送受信されるデ
ータ信号のレベル変換を行うトランシーバTRVと、制
御ユニット160内に設けられたモニタ表示器175と
176の駆動信号を形成するドライバDRV11,DR
V12およびカードリーダ800内のモータ807やパ
ンチ装置820、磁気ヘッド821、LEDランプ16
7、シャッタソレノイド809を駆動する制御信号を形
成するドライバDRV13と、モータ807に供給され
る電源をオン・オフするリレーRLYを駆動するドライ
バDRV14と、カードリーダ800内の磁気ヘッドの
読取りデータや各種センサからの検出信号を波形整形す
るシュミットトリガ回路からなる波形整形回路SMG、
磁気ヘッドで読取られた2つのトラックの各リードデー
タをラッチするフリップフロップ回路F/F1,F/F
2と、パワーオンリセット回路とウォッチドッグタイマ
を内蔵しコントローラCPU2から定期的に出力される
パルス(ラッチLT1,LT2のリセットパルスと共
用)をウォッチドッグパルスとして監視してパルスが途
切れたときにリセット信号を発生するリセット回路RS
T2とにより構成されている。
【0125】また、カードリーダコントローラCPU2
には、制御ユニット160内に設けられた機器コードの
設定器MCSおよびカード排出スイッチSWcからのオ
ン・オフ信号が入力されている。
【0126】上記モニタ表示器176を構成する4個の
発光ダイオードは、電源が投入されている間点灯される
パワーオン表示LED11と、カードがカードリーダ内
にあることを表示するカードイン表示LED12と、カ
ードリーダコントローラによる制御が正常に実行できて
いるときに点灯されるOK表示LED13として使用さ
れ、LED14はその他任意のモニタ表示に使用できる
ように未使用となっている。
【0127】一方、セグメント型モニタ表示器175
は、数字を表す7つのセグメントと、1つのドット表示
セグメントDTとを組合せることにより、次の〔表7〕
のように、カードリーダの異常内容を符号で表示するよ
うになっている。
【0128】
【表7】
【0129】カードリーダコントローラCPU2は、内
蔵ROM内の制御プログラムに従って動作し、ユニット
制御装置180からの指令に基づいてカードCDの走行
制御やカードデータの読出し、カードデータのチェック
等を実行し、カード番号およびカードリーダ800の制
御情報をユニット制御装置180に伝達する。ユニット
制御装置180との交信は内蔵のシリアルコミュニケー
ション回路により、シリアルポートTX,RXを使用し
て行う。カードリーダ800を構成する部品への制御信
号の出力や各種センサからの検出信号の入力は、図35
に示すようなインタフェース回路198を介して行うよ
うになっている。
【0130】また、カードの磁気記録部MGのトラック
TRC2上の磁気データaをラッチするフリップフロッ
プFF2は、トラックTRC1上から読み出されてフリ
ップフロップFF1をトリガさせるリードクロックbを
サンプリングクロックとして動作される。フリップフロ
ップFF1はリードクロックbでトリガされCPU2か
ら出力されるパルスeでリセットされることで周期的な
信号cを出力する。
【0131】図35には、カードリーダ制御装置188
とカードリーダ180内の入出力部品との間に設けられ
るインタフェース回路198の構成例を示す。
【0132】同図において符号SMG1〜SMG5で示
されているのは、シュミットトリガゲート等からなる波
形整形回路、REC1,REC2は整流回路、MCC
1,MCC2は磁化電流切替回路、AMP1〜AMP4
はアンプ、MHD1,MHD2は磁気ヘッド、MTはモ
ータ、SOL1,SOL2はソレノイド、LED1は発
光ダイオード、DRV21,DRV22はドライバ、S
NS11,SNS12,SNSp,SNS1〜SNS5
はセンサである。また、CCCはモータHTの回転方向
を切替るための電流切替回路、VCCはモータMTの回
転速度を切替るための電圧切替回路である。
【0133】2つのトラックTRC1とTRC2にそれ
ぞれ対応された2つの磁気ヘッドMHD1,MHD2に
より読み取られたリードデータのリードクロック信号
は、アンプAMP1,AMP3によって増幅された後、
整流回路REC1,REC2で整流され、さらに波形整
形回路SMG1,SMG3を通して矩形波としてカード
リーダ制御装置188に送られる。一方、カードリーダ
制御装置188から供給されるライトデータとライトク
ロックは波形整形回路SMG2,SMG4を通って磁化
電流切替回路MCC1,MCC2に入力され、ライトデ
ータの“1”,“0”に応じてヘッド駆動電流の向きが
切り替えられてアンプAMP2,AMP4で増幅され磁
気ヘッドMHD1,MHD2に供給される。
【0134】モータMTを駆動するため、カードリーダ
制御装置188から与えられる正転信号と逆転信号に基
づいて電流切替回路CCCがドライバDRV21に流れ
る電流の向きを変え、また速度切替信号に応じてドライ
バDRV21によってモータMTに印加する電圧を切替
える。
【0135】一方、セキュリティコード読取りセンサS
NS11(810a),SNS12(未使用)、パンチ
穴検出センサSNSp、位置検出センサSNS1〜SN
S4、速度検出センサSNS5(821)の検出信号
は、波形整形回路SMG5で波形整形されてからカード
リーダ制御装置188へ供給され、挿入検出スイッチ8
08の検出信号はローパスフィルタLPFでノイズカッ
トされてから波形整形回路SMG5で波形整形される。
【0136】図36には、カードリーダ制御装置188
による磁気データの書込みと読出しのタイミングが示さ
れている。
【0137】同図の信号中、(A)〜(D)は書込みデ
ータ情報、(E)〜(G)は書込みクロック情報に関
し、また(H)〜(J)は読出しデータ情報、(K)〜
(M)は読出しクロック情報に関する各部の信号波形を
示す。また、同図(N)〜(R)に図34のカードリー
ダ制御装置188において、符号a〜eで示されている
各信号のタイミングを示す。
【0138】このうち、(H)および(K)の信号は図
35のインタフェース回路を構成するアンプAMP1と
AMP3の出力信号を、また、(I)および(L)の信
号は、整流回路REC1とREC2の出力信号を、そし
て(J)および(M)の信号は波形整形回路SMG1と
SMG3の出力信号をそれぞれ示す。
【0139】この実施例では、書込み方式としてデータ
が“1”のときは極性を反転し、データが“0”または
無信号のときは極性を反転せず直前の状態を維持するい
わゆるNRZI方式を採用している。
【0140】従ってCPU出力や書込み電流、磁化状態
を示す信号(B),(C),(D)は、CPUの内部デ
ータ(A)が“0”から“1”に変わったときに、それ
ぞれ反転している。
【0141】一方、上記のようにして書き込まれたデー
タを磁気ヘッドMHD2で読み取ると、磁化状態(D)
が変化したところでアンプAMP1の出力が磁化の向き
に応じて+または−に変化するので、カードリーダコン
トローラCPU2は、リードクロックbの立上りでアン
プAMP1の出力を波形整形した信号(J)に対応する
リードデータaがラッチF/F2に取り込まれたとき
に、信号a(N)がハイレベルであればデータ“1”で
あると認識し、信号aがロウレベルであればデータが
“0”であると認識することになる(図36の(S)参
照)。
【0142】なお、この実施例では、カードCDへの磁
気データの記録密度を4.134bit/mm(=105BP
I)とし、カード搬送速度を300mm/秒としたので、
読出しクロックデータのパルス周期は約806μSとな
る。そこで、CPU2による磁気データ書込みの際に
は、書込みクロックに関するCPU出力(E)の周期T
をクロックパルスの2倍(1.612ms)として出力するよ
うになっている。
【0143】図37に上記カード発行機200の構成例
を示す。
【0144】この実施例のカード発行機200は、カー
ド購入のための紙幣を識別する紙幣識別装置210と、
購入金に対応した金額を印刷し、カード番号を記録する
カードリーダ220と、つり銭を排出するための残金払
出装置230と、各種表示器241〜245および、発
行機200全体の制御を行なう制御ユニット250等に
より構成されている。
【0145】上記紙幣識別装置210に対応して、前面
パネル201には紙幣挿入口211と、購入金額選択ス
イッチ群212および金額表示器213が設けられてい
る。
【0146】従って、遊技客は、先ず紙幣挿入口211
より紙幣を投入すると、金額表示器213に投入金額が
表示される。そして、選択スイッチ群212の中から所
望の購入金額に対応するスイッチを押圧することによ
り、所望の購入金額に相当するカードが上記カードリー
ダ220のカード排出口202より発行される。また、
上記金額選択スイッチ群212は、各々ランプ内蔵型ス
イッチで構成されており、スイッチを操作すると対応す
る内蔵ランプが点灯されるようになっている。そして、
投入された紙幣は、紙幣収納タンク214内に回収され
る。
【0147】カードリーダ220は、カードタンク内に
ストックされている白紙状態のカードを1枚ずつ取り出
して、表面に購入金額と、発行年月日および管理装置4
00より付与される発行通し番号nを印刷するととも
に、カードの磁気面に管理装置400により演算された
カード番号および識別コード(店コード)、発行年月日
コード、チェックコード等を記録し、さらに発行済穿孔
位置PH1(図2参照)にパンチ穴を開けてから前面パ
ネル201に設けられたカード排出口202より排出す
る。上記発行通し番号nは、カード発行機200からカ
ード購入の申込を受けた管理装置400が、自己の制御
下にある複数のカード発行機からの購入申込みに対し、
その受付け順に発行通し番号nを決定し、各カード発行
機に付与する番号であって、この発行通し番号nに基づ
いて前述したビットの並び換え等のコード変換処理を行
なって得られたコードをカード番号としてカードの磁気
面に記録して発行し、カードに関する情報は管理装置4
00内のファイルに記録するようになっている。また、
発行通し番号nを印字表示部PRTに印字するようにな
っているため、カードの破損等により磁気記録部MGの
情報が読出し不能になっても管理装置400のファイル
情報からカードを復活することができる。
【0148】上記発行通し番号nからカード番号の生成
を可能にするため、管理装置400の制御プログラムに
は、カード番号生成ルーチンと、コード変換ルーチンが
設けられているともに、カードから読み出されたカード
番号と発行通し番号nとの一致を確認するため逆変換と
逆算ルーチンが用意されている。
【0149】一方、発行機200の紙幣挿入口211よ
り紙幣が挿入され、金額選択スイッチ212により購入
金額が決定されて残金が生じたときに、それを払い戻す
ための残金払出装置230は、紙幣をストックしておく
紙幣タンク231を備えており、残金に相当する紙幣を
前面パネル201に設けられた紙幣排出口232により
排出するように構成されている。
【0150】さらに、上記カード発行機200の前面パ
ネル201には、カード発行可能な状態にあることを示
す発行中ランプ241、カード発行不能状態を示す発行
中止ランプ242、紙幣挿入口211より投入された紙
幣でタンク214が満杯になったことを知らせる紙幣プ
ールオーバ表示器243、カードタンク221内の未発
行カードが空になったことを知らせるカード不足表示器
244、残金払出装置の紙幣タンク231内のストック
紙幣がなくなったことを知らせるつり銭不足表示器24
5が設けられている。また、上記状態を検出して対応す
る表示器を点灯させるため、紙幣タンク214,231
およびカードタンク221にはセンサ261,262,
263がそれぞれ設けられている。
【0151】さらに、この実施例のカード発行機200
には、遊技店に設置される複数(数十台)の発行機20
0の各々を区別して、特定のカードを発行した発行機を
管理装置400において把握できるようにするため台番
号設定器205が内部に設けられており、この設定器2
05により設定された台番号は管理装置400に送られ
て、データ通信の際の伝送アドレスの生成および各発行
機ごとのデータファイルの作成に供される。
【0152】なお、特に限定されないが、設定器205
によって設定される台番号と同じ番号が、発行機の前面
パネル201の上部に付着された銘板206に表示され
るようになっている。
【0153】図38には、発行機200内のカードリー
ダの概略構成例を示す。この実施例のカードリーダ22
0は磁気記録部MGと印字表示部PRTが白紙の状態と
されているカードが、多数収納されたカードタンク91
0とこのタンク内から一枚ずつカードを取り出すカード
取出装置920が設けられている。このカード取出装置
920は、カード走行路923に沿って配置された搬送
ローラ924,925と、それらの駆動モータ926
と、取り出されたカードCDの端部を検出する光電式の
センサ916とにより構成され、カードタンク910の
底壁の一部に設けられた開口部910aに対向して配置
された上記搬送ローラ924によってタンク内のカード
を一枚分離し、搬送ローラ925によってカードリーダ
220側へ送り出す。カードCDの先端がローラ925
に到達すると、センサ916によって検出され、搬送ロ
ーラ924の回転が停止される。これによって、カード
の2枚送りを防止することができる。
【0154】上記カード取出装置920によりカードタ
ンク910から取り出された、カードCDがカード取入
口909に挿入され、センサ914によって検出される
と、パルスモータからなる搬送モータ902が駆動さ
れ、ベルト903を介して搬送ローラ904が回転され
る。すると、カードCDが搬送ローラ904とガイドロ
ーラ905とに挾まれて走行路906に沿って搬送さ
れ、カードリーダ内に取り込まれる。搬送モータ902
には回転角を検出するエンコーダのような回転検出器
(センサ5)915が設けられており、所定量だけカー
ドを搬送するとモータが停止される。
【0155】また、カードリーダ220の本体中央には
磁気ヘッド908aと908bが設けられており、一方
のヘッド908aでカードの磁気記録部MGに識別コー
ド等のデータの書込みを行ない、他方のヘッド908b
で確認のための読出しを行なう(パチンコ機100や精
算機300のカードリーダ800や310では書込みを
行なわないので、記録用ヘッド908aは不要であ
る)。そして、この磁気ヘッド908aと908bとの
間にパンチ穴を形成するための穿孔装置907が設けら
れている。発行機200のカードリーダ220では、カ
ード発行時に上記穿孔装置907が駆動され、所定の穿
孔位置PH1にパンチ穴があけられるようになってい
る。
【0156】また、穿孔装置907の近傍には穿孔装置
907による穿孔が実施されたか確認するためのパンチ
穴検出用の光電式センサ913が設けられている。この
センサ913はパチンコ機や精算機ではカードにあけら
れたパンチ穴PH1〜PH5を検出してカードの状態を
把握するのに使用される。
【0157】カード排出口901の近傍にはカードの端
部を検出するセンサ911と、カード上のセキュリティ
マークを光学的に検出するための光学センサ912が配
置されている。
【0158】さらに、カードリーダ220の後方(図で
は左側)には、搬送されて来たカードの印字表示部PR
Tに対して購入金額AM、発行年月日DATEおよび発
行通し番号nを印字するための印字装置930が配置さ
れている。印字装置930は、一対の搬送ローラ931
とそれに対応したガイドローラ932およびそれらの駆
動モータ933と、搬送ローラ931と932との間に
配置されたカード検出用センサ917およびサーマルヘ
ッド934とによって構成されている。
【0159】上記各センサ911〜917の検出信号に
基づく上記モータ902,926,933や穿孔装置9
07、磁気ヘッド908a,908b、サーマルヘッド
934の制御がマイクロコンピュータからなるコントロ
ーラ228(パチンコ機100では188、精算機30
0では319)によって行なわれる。
【0160】図39には、上記のごとく構成されたカー
ド発行機200の制御システムの構成例が示されてい
る。
【0161】なお、同図において、符号L1〜L5で示
されているのが、購入金額の選択スイッチ群212に内
蔵されたランプで、オンされたスイッチに対応するラン
プが点灯されて操作ボタンを後方から照明するようにな
っている。
【0162】このシステムでは、カードリーダ220の
各構成部品たる磁気ヘッド908a,908bや搬送モ
ータ902、穿孔装置907、印字装置930、カード
取出装置920が、センサ911〜915からの検出信
号に基づいて、CPU(マイクロコンピュータ)のよう
なコントローラ228(図6参照)によって制御され、
このコントローラ228および発行機200に設けられ
た各種センサや表示器、紙幣識別器210、残金払出装
置230が、同じくマイクロコンピュータからなる制御
ユニット250内のユニットコントローラ251によっ
て制御されるようになっている。
【0163】ユニットコントローラ251は、上記構成
部品の制御やカード番号の受信を行なってカード発行処
理を実行するともに、稼動データを収集し、それをデュ
アルポートメモリからなるパラレル通信手段としてのユ
ニットメモリ270内の送信データエリアSDAに書き
込む。ユニットメモリ270に書き込まれた稼動データ
は、後述の伝送コントローラとネットワーク制御手段
(NAU)とにより伝送ケーブル(ネットワーク)を介
して管理装置400との間のデータ交信によって管理装
置400に送られる。また、管理装置400から送られ
て来るデータも一旦ユニットメモリ270内の受信デー
タエリアRDAに書き込まれ、ユニットコントローラ2
51がこれを読み取ることによってデータの受信が行な
われる。ユニットメモリ270には送信データや受信デ
ータがメモリ内にあることを相手方のコントローラに伝
えるためのコマンドやステータス情報の入る共有データ
エリアCDAが設けられている。
【0164】〔表8〕、〔表9〕および〔表10〕に、
各々上記ユニットメモリ270内の送信データエリアS
DA、受信データエリアRDAおよび交信用エリアCC
Aの構成例を示す。
【0165】
【表8】
【0166】
【表9】
【0167】
【表10】
【0168】上記〔表8〕に示されているホットコード
は、システムの立上りのときに管理装置がユニットメモ
リ270の送信エリア内に、例えば010101・・・
01なるコードを書き込んでおいて、定期的に管理装置
におくって、静電気等のノイズによるRAMデータの破
壊の有無をチェックし、送信データの異常を速やかに検
出できるようになっている。
【0169】なお、上記〔表8〕に示されているモニタ
情報1は、〔表11〕に示すようにシステム立上り時の
テスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示す
ビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカルネ
ットワーク(伝送ケーブル500)の異常を示すビット
(低層用と高層用の2ビット)、発行機異常を示すビッ
ト等により構成されている。
【0170】また、モニタ情報2は、〔表12〕に示す
ようにカードリーダの異常を示すビット、カードの有無
を示すビット、同紙幣タンク内の状態を示すビット、紙
幣詰まりを示すビット、紙幣の強制引き抜きを示すビッ
ト、残金払出器の紙幣タンク内の状態を示すビット、残
金払出器の異常を示すビット等により構成されている。
【0171】
【表11】
【0172】
【表12】
【0173】図40に前述した精算機300の構成例を
示す。
【0174】この実施例の精算機300は、挿入された
カードCDのカード番号を読み取るカードリーダ310
と、そのカードについて使用されずに残った未購入金額
に相当する金額を払い戻すための紙幣払出装置320お
よび硬貨払出装置326と、遊技により獲得した持玉数
を印刷したレシートを発行するプリンタ330と各種表
示器340〜342および、精算機300全体の制御を
行なう制御ユニット350等により構成されている。
【0175】上記カードリーダ310に対応して、前面
パネル301にはカード挿入口311と、獲得した賞球
数(持玉数)を表示する玉数表示器312および未購入
金額を表示する金額表示器313が設けられている。遊
技客が、先ずカード挿入口311よりカードを投入する
と、カードリーダ310がカードCDの磁気面に記録さ
れているカード番号を読み取って管理装置400に送
り、そのカードCDに関するデータを受け取る。そし
て、金額表示器313に未購入金額が表示されるととも
に、玉数表示器312に獲得玉数が表示され、プリンタ
330によりレシートが発行される。また、挿入された
カードは精算終了後に穿孔装置807により、所定の穿
孔位置PH5にパンチ穴の形成がなされてから排出され
る。
【0176】なお、この実施例では、精算機のカードリ
ーダには記録用ヘッドが不用であるが、記録用ヘッドを
設けて、精算済カードについては磁気面のデータを消去
して排出することにより、カード番号の変換方式の解読
を不能にし、カードの偽造を防止するようにしてもよ
い。
【0177】カードリーダ310の構成は、発行機20
0のカードリーダ220(図38参照)とほぼ同様であ
り、カード取出装置922とカードタンク921がなく
その位置にカード収納タンク314が配置されている。
そして、カードの搬送方向は発行機の場合と逆になる。
プリンタ330は、ロール状態でストックされている白
紙のシートを引き出して、その表面に発行年月日と、獲
得玉数および未使用残金額さらにはカード来歴等を印刷
し、レシート発行口331より排出する。
【0178】これとともに、未購入金額に相当する金銭
が残金払出装置としての紙幣払出装置320および硬貨
払出装置326より払い出される。紙幣払出装置320
は、紙幣をストックしておく紙幣タンク321と紙幣排
出口322とからなる。また、精算の際には1000円
未満の端数が生じるので、100円単位の硬貨を収納す
る硬貨タンク324と硬貨払出口325とからなる硬貨
払出装置326が設けられている。
【0179】さらに、上記精算機300の前面パネル3
01には、カード精算中であることを示す精算中ランプ
341,カード精算不能状態を示す精算中止ランプ34
2、カード挿入口311より投入されたカードでタンク
314が満杯になったことを知らせるカードオーバフロ
ー表示器や紙幣払出装置320の紙幣タンク321内の
ストック紙幣がなくなったことを知らせる紙幣不足表示
器、硬貨払出装置の硬貨タンク324内のストック硬貨
がなくなったことを知らせる硬貨不足表示器、プリンタ
330内のロール紙がなくなったことを表示する紙なし
表示器等からなるモニタ表示ランプ群340が設けられ
ている。また、上記各状態を検出して対応する表示器を
点灯させるため、カードタンク314、紙幣タンク32
1、硬貨タンク324、およびプリンタ330にはセン
サ361,362,363,364がそれぞれ設けられ
ている。また、硬貨払出装置326には硬貨抜取スイッ
チ327が設けられている。
【0180】さらに、この実施例の精算機300には、
遊技店に設置される複数の精算機の各々を区別して、特
定のカードの精算を行なった精算機を管理装置400に
おいて把握できるようにするため台番号設定器305が
内部に設けられており、この設定器305により設定さ
れた台番号は管理装置400に送られて、データ通信の
際の伝送アドレスの生成および各精算機ごとのデータフ
ァイル作成に供される。
【0181】なお、特に限定はされないが、設定器30
5によって設定される台番号と同じ番号が、精算機の前
面パネル301の上部に付着された銘板306に表示さ
れるようになっている。
【0182】図44には、上記のごとく構成された精算
機300の制御システムの構成例が示されている。
【0183】なお、同図において、符号L11〜L14
で示されているのが、上記モニタ表示ランプ群340を
構成するランプである。
【0184】このシステムでは、カードリーダ310を
構成する磁気ヘッド908b、穿孔装置907および搬
送モータ902が、各種センサ911〜915からの検
出信号に基づいてCPU(マイクロコンピュータ)から
なるコントローラ319(図37のコントローラ228
に相当)によって制御され、このコントローラ319お
よび精算機に設けられた各種センサや表示器、紙幣払出
装置320、硬貨払出装置326、プリンタ330が、
同じくマイクロコンピュータからなる制御ユニット35
0内のユニットコントローラ351によって制御される
ようになっている。
【0185】ユニットコントローラ351は、上記構成
部品の制御やカード番号のチェック、カードデータの受
信、表示等を行なって精算処理を実行するとともに、稼
動データを収集し、それをデュアルポートメモリからな
るユニットメモリ370内の送信データエリアSDAに
書き込む。ユニットメモリ370に書き込まれた稼動デ
ータは、伝送コントローラによる伝送ケーブルを介した
管理装置400との間のデータ交信により管理装置40
0に送られる。管理装置400から送られて来るデータ
も、一旦ユニットメモリ370内の受信データエリアR
DAに書き込まれ、ユニットコントローラ351がこれ
を読み取ることによってデータの受信が行なわれる。
【0186】ユニットメモリ370には送信データや受
信データがメモリ内にあることを相手方のコントローラ
に伝えるためのコマンドやステータス情報の入る共有デ
ータエリアCDAが設けられている。
【0187】〔表13〕、〔表14〕および〔表15〕
に、各々上記ユニットメモリ370内の送信データエリ
アSDA、受信データエリアRDAおよび交信用エリア
CCAの構成例を示す。
【0188】
【表13】
【0189】
【表14】
【0190】〔表14〕に示すようにこの実施例ではカ
ードの来歴データも受信して、これを時刻データととも
にレシートに印刷して排出することにより、遊技客に対
し信頼度の高い精算データであることを印象づけること
ができる。ただし、来歴データはカードファイル内に入
っている最高20回までのデータである。
【0191】
【表15】
【0192】なお、上記〔表13〕に示されているモニ
タ情報1は、〔表16〕に示すようにシステム立上り時
のテスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示
すビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカル
ネットワーク(伝送ケーブル500)の異常を示すビッ
ト(低層用と高層用の2ビット)、精算機異常を示すビ
ット等により構成されている。
【0193】
【表16】
【0194】また、モニタ情報2は、〔表17〕に示す
ようにプリンタの異常を示すビット、カードリーダの異
常を示すビット、硬貨タンク内の状態を示すビット、硬
貨払出機の硬貨詰まりを示すビット、硬貨払出機の異常
を示すビット、紙幣払出機の紙幣タンク内の状態を示す
ビット、紙幣払出機の異常を示すビット等により構成さ
れている。
【0195】
【表17】
【0196】次に、前述のごとく構成されたパチンコ機
100、カード発行機200および精算機300を統括
的に制御するとともに稼動データをリアルタイムに収集
して、停電や故障が発生しても復旧時に直ちに元のデー
タ状態を復活させてシステム各部の動作を再開させ、ま
た遊技店の経営に必要なデータの集計を可能にするとと
もに、カードが破損した場合に同一資格の復活カードを
発行する管理装置400について説明する。
【0197】図42に管理装置400の具体的な構成
を、また図43に管理装置400のシステム構成を示
す。
【0198】管理装置400は、ミニコンクラスの中央
処理装置CPUや半導体メモリ(RAM)からなる主記
憶装置M−MEM、タイマ(カレンダを含む)TMR、
通信制御装置SCC等が格納されたメイン制御装置40
1と、このメイン制御装置401の上部に設けられた補
助記憶装置としてのフロッピディスク記憶装置402、
ハードディスク記憶装置403とパーソナルコンピュー
タ410とにより構成されている。また、パーソナルコ
ンピュータ410は、メッセージや収集データを表示す
るCRT表示装置411と、オペレータが指令や設定デ
ータを与えるためのコンソール412と、CPUを内蔵
し、メイン制御装置401内の中央処理装置と通信回線
および割込回路を介して接続されたローカル処理装置4
13と、収集データ等を印字するためのプリンタ414
とにより構成されている。
【0199】ローカル処理装置413と中央処理装置C
PUとを結合するため、通信制御装置406a,406
bがメイン制御装置401内に設けられている。
【0200】上記プリンタ414は、管理装置400の
スループットを向上させるため、印字されるデータを一
時的に格納するバッファ414aを備えている。
【0201】さらに、この管理装置400には、パチン
コ遊技システムに特有なものとして、復活カードや各端
末からシステムにアクションを起こさせる媒体としての
テスト用カードを発行するカードリーダ407やパチン
コ機で発生する“打止め”等、システムで発生した緊急
情報をリアルタイムで印字する補助プリンタ408が上
記メイン制御装置401の上部に設けられ、通信制御装
置406c,406dを介して中央処理装置CPUに接
続されている。
【0202】SCCは、ネットワークを介して各端末機
との間でデータ伝送を可能にするための伝送制御装置で
ある。
【0203】また、停電発生時に、主記憶装置に揮発的
に保持されている全ての端末の稼動データや、発行した
全てのカードのデータをハードディスク記憶装置403
に移して保護できるようにするため、最低でも10分間
程度は管理装置を動作できるようにする補助電源装置4
09が、上記メイン制御装置401の下方に設けられて
いる。
【0204】なお、本実施例においては、主としてパチ
ンコ機100とカード発行機200、精算機300およ
び管理装置400からなるシステムについて説明する
が、この発明は店内放送装置や景品交換装置、自動販売
機等をも管理装置400の制御下におくようにしたシス
テムにまで拡張することができる。特に景品交換装置
は、カードを使って精算機300を通さずに直接景品と
交換できるような方式を容易に適用する可能性がある。
【0205】さらに、管理装置400を構成するコンソ
ール412も、本実施例のパチンコ遊技システムに最も
適した独特のキー構成となっている。
【0206】図44に、コンソール412の構成例を示
す。同図の(B)はコンソールの上面すなわちパネル
面、同図の(A)はコンソールの背面を示す。
【0207】図44において、421はシステムの各端
末に対する営業開始を指示するための開店スイッチ、4
22は同じく営業終了を指示するための閉店スイッチ
で、開店スイッチ421がオンされた後、閉店スイッチ
422がオンされるまでの間、各端末機におけるカード
の運用が可能となる。また、423は営業終了後に全端
末機の稼動データをフロッピディスク記憶装置402に
格納し、管理装置へ動作の停止を指示するための終了ス
イッチ、424は破損したカードの復活処理を指示する
ためのカード復活スイッチである。
【0208】なお、上記開店スイッチ421、閉店スイ
ッチ422、終了スイッチ423およびカード復活スイ
ッチ424の4つのスイッチは、本システムにとって特
に重要なスイッチであり、システム稼動中安易に操作さ
れるのを防止するため、その後方(図では上方)に設け
られたキースイッチ420に連動されており、キースイ
ッチ420を回してオンさせた状態でないと各スイッチ
421〜424を操作してオンさせることができないよ
うになっている。
【0209】425,426,427は、通常のパーソ
ナルコンピュータ等のコンソールに設けられているのと
同種のテンキー、リターンキーおよびデリートキーであ
る。
【0210】一方、428はカードに関するデータや各
端末の稼動データ等をCRT表示装置411の画面上に
表示させる指令を与える表示メニュースイッチ、429
はCRT表示装置に表示されたデータの消去を要求する
CRTクリアスイッチである。また430はカードに関
するデータや各端末の稼動データ等をプリンタ414に
よって印字させる指令を与える印字メニュースイッチ、
431はプリンタ414による印字の中止を要求する印
字ストップスイッチである。432はパチンコ機におけ
る打止数や打止モード等の設定を要求するための設定ス
イッチ、433は、設定された打止数の賞品球が払い出
されて打止すなわち遊技継続不能状態になっているパチ
ンコ機の打止状態の解除指令を与えるための打止解除ス
イッチ、434は、営業終了時に端末機を種別ごとに強
制終了させたり、通信ネットワークの異常等に伴い正常
な制御やデータ収集が不能になった場合に全端末機を強
制終了させたり、あるいは遊技客の不正を発見した場合
に特定端末機を強制停止させるための強制終了スイッ
チ、435は強制停止された端末機の停止を解除させる
ための終了解除スイッチ、439は日時設定用スイッチ
である。また、実施例のコンソール412には、パチン
コ機での打止等緊急事態が発生した場合にオペレータの
喚起を促す音を発生するブザー440と、その発音停止
を指示するブザーストップスイッチ436とが設けられ
ている。
【0211】上記各スイッチのうち、図中2重枠で示さ
れているスイッチ421〜424,432〜436は、
ランプ内蔵型のスイッチで、これらのスイッチがオンさ
れて対応する処理の実行中もしくは状態継続中内蔵ラン
プが点灯される。ただし、ブザーストップスイッチ43
6内のランプは、ブザーと連動し、ブザー発音中点灯さ
れ、ストップスイッチ436が押されると消灯する。
【0212】さらに、この実施例のコンソール412に
は、その背面に、テストカード発行指令を与えるための
テストカードスイッチ437と、システム導入時に購入
玉の交換レートや店コード、端末機の総台数、入賞球1
個当たりの賞品球数等の設定値の設定要求を行なうため
のビルトインスイッチ438が設けられている。これら
のスイッチ437と438は、他のスイッチと異なり、
通常はほとんど使用しないスイッチであり、かつ特定の
者(遊技店の支配人等)が存在を知っていればよいスイ
ッチであるため、コンソールの背面に設けられている。
【0213】ここで、上記テストカードについて言及す
る。既に説明した構成より明らかなように、この実施例
の遊技システムは、すべての端末機(パチンコ機10
0、カード発行機200、精算機300)が管理装置4
00の制御下にあり、カード番号等のやり取りによって
稼動可能な状態に移行するようになっており、端末単独
では動作不能である。しかるに、パチンコ機100は使
用頻度が高いため、玉詰まりやいわゆるチューリップな
どの役物が故障したりすることが多いとともに、出玉率
の調節のため遊技領域内の釘調整が必要である。その場
合、修理や釘調整後に試し打ちを行なうことになるが、
本実施例では、前述した各パチンコ機100の制御ユニ
ット160内のテスト用スイッチ179をオンさせ、か
つ管理装置400によって発行された特殊なテスト用カ
ードを制御ユニット160のカード挿排口802aより
挿入すると、一定の持玉数が与えられてパチンコ機単独
で遊技動作が実行可能になるように構成されている。こ
れによって、非営業時における試し打ちではシステム全
体を立ち上がらせる必要がない。また、営業中において
は、遊技中の稼働データを損なうことなく試し打ちを行
なうことができる。
【0214】なお、管理装置400に設けられたカード
リーダ407は図38に示すカード発行機200内のカ
ードリーダ220と全く同じ構成である。
【0215】ただし、内部に白紙カードを有さず、外部
から白紙カードを挿入して磁気面にコードを記録して排
出する方式を採るようにしてもよい。その場合にはカー
ドタンクを省略できる。
【0216】また、管理装置400により発行される前
記テストカードや復活カードは必ずしも他の一般カード
のように使用年月日や発行通し番号等を明記する必要が
ないので、印字装置を省略してもよい。ただし、印字装
置を組み込んで、テストカードである旨を印字して発行
することもできる。
【0217】なお、復活カード発行の際には穿孔装置8
07によってカードの所定の穿孔位置PH2にパンチ穴
を開けるようになっている。
【0218】上述したようにこの実施例の端末機10
0,200,300はすべて管理装置400の管理下に
置かれ、管理装置400が起動されていないと、原則と
して単独で動作できない。従って、システムの立上り時
には管理装置400によってすべての端末機に設定値を
与えてイニシャライズを行なう。しかも、このイニシャ
ライズに先立って、データ伝送を可能にするため各端末
機から台番号を吸い上げて1つ1つの伝送アドレスを形
成する。そして、システム稼動中はすべての端末機の稼
動データをリアルタイムで収集して主記憶装置M−ME
Mに保持するようになっている。
【0219】このように、本実施例では管理装置400
の取扱うデータの量は膨大なものとなる。そこで、実施
例ではこれらのデータをファイル管理により整理して取
扱いを容易にしている。
【0220】〔表18〕に管理装置400によって管理
されるデータのファイル構成例を示す。
【0221】これらのファイルは通常主記憶装置M−M
EM内に記録されるが、すべてのファイルは停電時にハ
ードディスク記憶装置403にセーブされる。また、端
末機に関するデータファイルすなわちパチンコ機ファイ
ル(以下P機ファイルと称する)、発行機ファイルおよ
び精算機ファイルは、営業終了時にフロッピーディスク
記憶装置402に記憶され、月別の稼動データ集計等に
供される。
【0222】
【表18】
【0223】次に、〔表18〕に示されている各ファイ
ルについて更に詳しく説明する。
【0224】同表における設定値ファイルFL1は、シ
ステム導入時にコンソールの入力によって予めハードデ
ィスクに記憶される購入玉の交換レートや店コード、端
末台数、賞品球数、打止数等のシステムの特性や構成に
応じて変動する設定値である。この設定値ファイルは通
常営業開始時にハードディスクHDDより主記憶装置に
ロードされる。また、設定値ファイルFL1は、パチン
コ機の入替えの際等にビルトインスイッチを押してコン
ソールより更新できるようになっている。
【0225】〔表19〕に設定値ファイルFL1の構成
例を示す。
【0226】
【表19】
【0227】同表において、購入玉交換レートとは、購
入金額単位(例えば200円)に対する貸玉数すなわち
最小の持玉数であり、NAU台数とは、データ伝送シス
テムとしての高層ネットワークと低層ネットワークとの
連結部に設けられるネットワークアダプタユニット(通
信制御装置)の総数である。また、符号iで示されるテ
ーブルには、あるパチンコ機からあるパチンコ機までの
賞品球数が設定される。この賞品球数には1台につき2
種類の賞品球数が設定できるようになっている。しか
も、i=1〜16で示されるようにこの実施例では、遊
技店の全パチンコ機を16のグループに分割して、各々
メインとサブの2つの賞品球数を別個に設定できるよう
になっている。ただし同一の設定値のパチンコ機には連
続した台番号が与えられ、その先頭番号と末尾番号とに
よって対象範囲が指定される。
【0228】さらに、jで示されるテーブルには打止数
が設定され、kで示されるテーブルには打止モードが設
定される。ここで、打止モードとは、打止数の算出の仕
方(演算式)を示し、例えば単純に払出し賞品球数が打
止数に達したときをもって打止とするモードや、払出し
賞品球数から打込球数を引いたものが打止数に達したと
きをもって打止めとするモード等がある。特に限定はさ
れないが、この実施例ではj=1〜16,k=1〜16
で示されるように、各々16のグループに分けて独立に
打止数および打止モードを設定できる。
【0229】〔表20〕に、データ伝送に使用される伝
送アドレスのファイルFL2の構成例を示す。
【0230】
【表20】
【0231】〔表20〕において、種別フラグは端末の
種類を示すためのフラグで、「1」がパチンコ機、
「2」がカード発行機、「4」が精算機であることを、
そして、「0」が端末の不存在を各々示す。台番号およ
び通し番号は「4」と「9」を除いて作られた端末機の
番号とその通し番号であり、ユニット番号は、端末の種
類にかかわらず一つのNAU(ネットワークアダプタユ
ニット)の下に置かれた各端末機の番号すなわち後述の
低層ネットワーク上でのアドレスとなる番号、またチャ
ネル番号は管理装置から見た各端末機のアドレスすなわ
ち後述の高層ネットワーク上でのアドレスとなる番号で
ある。ただし、実施例のシステムでは一つのNAUの下
に接続されるパチンコ機台数を64台以下としている。
【0232】NAU番号と台番号は既に述べたように設
定スイッチ(173,205,305,561)で与え
られる番号で、パチンコ店の場合、パチンコ機の台番号
は、慣例として「4」と「9」を除いた数字で与えられ
る飛び番号である。ここで「4」と「9」を使用しない
ということは8進法表現が可能であることが分かる。
【0233】そこで、10進数表示された台番号を〔表
21〕に示す変換テーブルを使って0〜7の数字のみで
表現する。これに従うと、例えば「258」なる台番号
は「247」と表記される。
【0234】
【表21】
【0235】これを2進化8進法によりバイナリコード
で表現すると、「010・100・111」となる。こ
のコードは10進法の「167」を示しており、これに
よって、「4」と「9」の抜けたパチンコ機台番号が連
続した通し番号となる。一方、低層ネットワーク上での
アドレスを8ビットに抑えるため上記コードの下位8ビ
ットをとって、これを2進化8進法で表されたコード
「1010・0111」とみなし、これをHEXA表現
すると、「A7H」となる。さらに、一つのNAU下に
はパチンコ機以外に発行機や精算機等の端末機も接続さ
れており、それらにも8ビットのユニット番号を与える
ため、一つのNAU下のパチンコ機の台数を64台に制
限し、上記コード「A7H」とコード「3FH」との論
理積をとって「27H」を得る。この実施例ではこれを
ユニット番号とするものである。そして、このユニット
番号の頭にNAU番号を付けた「NAU番号+ユニット
番号」をチャネル番号としている。このような方法によ
り、「4」と「9」を使用しない台番号を有するパチン
コ遊技店の慣例において、2進法のみを使ってデータ処
理を行なうマイクロコンピュータの特性に合致した効率
の良いアドレス処理が可能となる。
【0236】上記ファイルは、回線テスト後の管理装置
400によるユニットテーブル要求の返答データに基づ
いて全端末機について作成されている。
【0237】〔表22〕にカードファイルFL3の構成
例を示す。カードファイルFL3には、各カードごとの
情報が入る。
【0238】
【表22】
【0239】同表において、カード番号は発行通し番号
nから関数f(n)を用いて、得られる番号であり、持玉
数と金額、カード状態は発行通し番号nとカード番号で
特定されるカードの現在状態を示す情報で、この実施例
では以下カードテキストと称する。なお、ここでカード
状態とは、〔表23〕に示すように、遊技に使用されて
いないフリー状態を示すビット、遊技中を示すビット、
遊技機から一時的に離れる中断中を示すビット、既に精
算機における精算を行なったカードであることを示すビ
ット、カードの持玉数および残金がともにゼロになった
ことを示すビット、過去に1回以上打止めを発生したこ
とを示すビット、強制終了されたパチンコ機で使用され
たカードであることを示すビット、復活されたカードで
あることを示すビット等により構成されている。
【0240】
【表23】
【0241】一方、〔表22〕に戻って、カードファイ
ルFL3には、カードの現在存在している端末の位置を
示す所在端末通し番号と、所在端末番号が登録される。
パチンコ店では慣例として、「4」と「9」の数字を台
番号として用いないので、裏と表の2種類の端末番号が
発生する。
【0242】また、〔表22〕においてiカウンタとは
カードがアクションを起こした数、すなわち、カードが
有機的結合体たるシステムから外部へ排出動作された回
数を示すもので、この回数に対応して、そのときの台番
号、持玉数、金額、時刻等のカード情報すなわちカード
の来歴が記録される。統計的に見て遊技者は1日20台
以下のパチンコ機で遊技するのがほとんどであるので、
この実施例では最高20回までカード来歴を記録するこ
ととした。ただし、20回を超えた場合には、i=20
で示されるテーブルを更新する形で記録される。なお、
上記の場合、iカウンタは遊技中断を計数しない。つま
り、中断時に各カード情報を新しいエリアに記録する
が、中断解除後の遊技終了スイッチオン時にカウンタを
更新せず同一エリアに重ねてカード情報を記録すること
によりiカウンタの値を実質的な遊技台数と一致させて
いる。
【0243】ここで、カードCDの状態およびアクショ
ンとカードファイルへFL3のカード情報の登録につい
て図45を用いて説明する。
【0244】先ず、カード発行機200においてカード
の発行が行なわれると、カードが排出されて、カードは
未発行(白紙)状態SS0からフリー状態SS1に移行
する。それから、所望のパチンコ機100にカードを挿
入すると、遊技状態SS2へ移行する。ここで遊技によ
ってカードCDの持玉および金額がゼロになると、カー
ドCDが排出されて帰零状態SS3に移る。また、遊技
中に中断スイッチ115が押されると、カードCDが排
出されて、中断状態SS4へ移行し、同一カードの再投
入により再び遊技状態SS2へ戻る。そして、遊技中に
遊技を終了させるべく終了スイッチ114を押すと、カ
ードCDが排出されてフリー状態SS1に移行する。C
PUによる強制終了または打止発生によってもカードが
排出されて遊技状態SS2からフリー状態SS1へ移
る。そのフリー状態のカードCDを持って精算機300
に行き精算処理を行なうと、無効マークが付されてから
カードCDが回収され精算済の状態SS5へ移る。この
実施例のシステムでは、中断状態SS4のカードCDを
持ってパチンコ機に戻らずそのまま精算機300に行
き、精算処理を行なうことも可能でありその場合、中断
状態SS4から精算済状態SS5へ移行する。
【0245】上記状態遷移図において、遷移方向を示す
矢印に○が付されているのがカードファイルFL3への
カード情報の記録を伴うアクションである。また、各ブ
ロック内にて、××Hで示されている符号は、〔表2
3〕のカード状態を示すコードを用いて対応する状態を
16進数字で表現(HEXA表現)したものである。
【0246】次に、〔表24〕にP機ファイルFL4の
構成例を示す。
【0247】同図において、台番号からカード状態まで
の項目は、〔表1〕に示されている送信データエリアS
DAに保持されているデータであり、これらは1秒に1
回管理装置400によってサンプリングされ、ファイル
に登録される。また、メイン賞球数、サブ賞球数、打止
数および打止モードは、システム立上り時に〔表19〕
に示されている設定値ファイルFL1に基づいてP機フ
ァイルFL4に登録される。
【0248】
【表24】
【0249】〔表25〕および〔表26〕に発行機ファ
イルFL5と精算機ファイルFL6をそれぞれ示す。
〔表25〕に示すデータ項目は、〔表8〕に示されてい
る発行機の送信データエリアSDAに保持されているデ
ータ、また、〔表26〕に示すデータの項目は〔表1
3〕に示されている送信データエリアSDAに保持され
ているデータと各々一致する。これらは、1秒間に1回
管理装置400によってサンプリングされる。
【0250】
【表25】
【0251】
【表26】
【0252】〔表25〕〜〔表27〕において、セーブ
欄に○印が付されているデータは、営業終了時にフロッ
ピディスクFDDにセーブされるデータである。
【0253】次に上記のごとく構成された端末機として
のカード発行機200、パチンコ機100、精算機30
0およびそれらの端末機の集中制御を行なう管理装置4
00を有機的に結合して、データ伝送およびカードの運
用を可能にするデータ伝送路(ローカルエリアネットワ
ーク)について説明する。図48に階層的データ伝送路
を用いたパチンコ遊技システムの構成例を示す。
【0254】すなわち、100〜1000台の端末機
は、例えば遊技店の島設備のような単位で20〜40台
ずつグループ化され、各群の端末機は、リング状の伝送
路上を高速で巡回するトークンと呼ばれるアクセス権を
つかまえたノード(端末機)がパケットの形でデータの
送受信を行なう権利を有するようにされたトークンパッ
シング方式の低層ネットワーク(トークンバス)510
によってネットワークアダプタユニット(以下、NAU
と称する)530に接続されている。
【0255】そして、各低層ネットワーク(トークンバ
ス)510を制御する複数個のNAU530は、CSM
A/CD方式の高層ネットワーク520を介して管理装
置400に接続されている。
【0256】上記低層ネットワーク510は、2.5Mbps
(メガビット/秒)のような伝送速度を有し、高層ネッ
トワーク520は、10Mbpsのような伝送速度を有す
るように制御され、NAU530は両者の伝送速度の差
を吸収して円滑なデータ伝送を可能とするバッファとし
て作用し、これによって、管理装置400の負担を軽減
し、大量の稼動データの収集を可能にしている。
【0257】図48において符号Pで示されているが端
末機としてのパチンコ機、符号Hで示されているのがカ
ード発行機、また符号Sで示されているのが精算機であ
る。
【0258】各端末機P,H,Sは、ネットワーク51
0から分岐された分岐線に接続されている。各分岐線の
終端に各々の端末機の制御ユニット160,250およ
び350が接続されている。図48において符号Uで示
すのが、各端末機の制御ユニットである。
【0259】図49に、上記低層ネットワーク510と
高層ネットワーク520間のデータ伝送の緩衝を行なう
上記NAU(ネットワークアダプタユニット)530の
回路構成例を示す。
【0260】この実施例のNAU530は、低層ネット
ワーク510における送受信権の確立およびデータの直
並列変換を行なう低層ネットワークコントローラ533
と、CSMA/CD方式の高層ネットワークにおける送
受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう高層ネ
ットワークコントローラ537と、これらのネットワー
クコントローラ533と537との間のデータ転送を制
御するデータ伝送コントローラ535とを備えている。
上記コントローラのうち、低層ネットワークコントロー
ラ533は、トークンパッシング専用の通信用LSIか
らなり、高層ネットワークコントローラ537とデータ
伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピュータ
によって構成されている。
【0261】そして、これらの低層ネットワークコント
ローラ533とデータ伝送コントローラ535との間お
よびデータ伝送コントローラ535と高層ネットワーク
コントローラ537との間には、低層ネットワーク51
0と高層ネットワーク520のデータ伝送速度違いを吸
収するための緩衝用パケットメモリ534と536とが
それぞれ接続されている。上記パケットメモリ534,
536はデュアルポートメモリにより構成され、送信デ
ータエリアSDAと受信データエリアRDAとを有す
る。
【0262】また、上記低層ネットワークコントローラ
533と低層ネットワーク(トークスバス)510との
間には、送信信号と受信信号の分離および結合を行なう
分岐回路531と、送受信データ信号のレベル変換を行
なう信号変換回路532が接続されている。また、同様
に、高層ネットワークコントローラ537と高層ネット
ワーク520との間には、信号変換回路538と分岐回
路539が接続されている。
【0263】さらに、この実施例のNAU530には、
複数個接続されているNAUを互いに区別するための番
号を設定するNAU番号設定器561と、各NAU53
0の制御下にある低層ネットワーク510上に存在する
端末機のうち最小台番号を設定する最小台番号設定器5
62と、低層ネットワーク上に存在する端末機の台数を
設定する台数設定器563とが設けられている。各設定
器561〜563の設定値は、NAU530内のデータ
伝送コントローラ535に入力され、NAU番号は高層
ネットワーク520における各NAUの伝送アドレスの
形成に使用される。また、最小台番号と台数とにより低
層ネットワーク510における各端末機の伝送アドレス
が形成される。
【0264】上記階層的ローカルネットワーク(図4
8)においては、システム立上り時に管理装置400が
各NAU530を通じて回線テストと、各端末機に対す
る設定値の設定を行なうとともに、システム稼動中には
NAU530が低層ネットワーク510を使用して1秒
間に1回ずつ端末機P,H,Sから稼動データを収集し
て自己のメモリ内に蓄積する。そして、蓄積データは、
管理装置400からの要求に応じて同じく1秒間に1回
ずつ高層ネットワーク520を通して各NAU530か
ら管理装置400内のデータファイル内にストックされ
る。
【0265】上記のごとく、通信ネットワークがNAU
530をバッファとする階層的構成にされ、高層ネット
ワーク520が低層ネットワーク510の伝送速度2.
5Mbpsの4倍の伝送速度を有するようにされている
ため、100〜1000台の端末機を有するシステムに
おいても、各端末機から〔表1〕、〔表8〕、〔表1
3〕に示すような大量の稼動データを1秒間に1回管理
装置400へ収集することができる。
【0266】〔表27〕には、上記データ伝送システム
において管理装置400からパチンコ機100の制御ユ
ニット160に送信されるパチンコ機100から見た受
信パケットの種類、また〔表28〕にはパチンコ機10
0から管理装置400へ送られる送信パケットの種類が
それぞれ示されている。
【0267】
【表27】
【0268】
【表28】
【0269】〔表28〕に掲記されている「カード・イ
ン」パケットは、パチンコ機100の制御ユニット16
0にカードが挿入されたときに、ユニット側から管理装
置400に対してそのカードに関する情報“カードテキ
スト”を要求するためのパケットである。ここでカード
テキストとは、カード番号、持玉数、金額(未使用分)
およびカード状態の4つの情報の入ったデータフィール
ドである。「帰零」なるパケットは、あるパチンコ機1
00で遊技中にカードの持玉数および金額が共に零にな
った場合に、パチンコ機の制御ユニット160から管理
装置400に対してカードテキストを送信するためのパ
ケットである。
【0270】さらに、「中断終了」なるパケットは、遊
技客が中断スイッチ115を押してカードを受取ってパ
チンコ機を離れ、その後、中断中のパチンコ機に戻らず
そのまま精算機にカードを入れて精算を行なった場合
に、管理装置400が中断中のパチンコ機の中断状態を
解除するための指令を行なうパケットである。これによ
って遊技客はわざわざ中断中のパチンコ機へ戻って遊技
終了スイッチ114を押さなくても精算を行なうことが
できるようになる。
【0271】また、ACKおよびNAKなるパケット
は、管理装置400と制御ユニット160との間で互い
に送信要求を行ったときの相手に対する肯定応答および
否定応答であり、要求に該当するカードテキストがない
ときにNAKパケットが返ってくる。一方、ACKが返
送される場合には、カードテキスト等要求されたデータ
が付加されることもある。さらに、この実施例では回線
テストやモニタ異常、トークンバス異常等に基づいて管
理装置400の判断で、パチンコ機100に対して動作
の停止指令を与えるための“強制終了要求”パケットが
用意されている。
【0272】なお、〔表27〕および〔表28〕に示さ
れている各パケットのコード09H,8OH,・・・・
は、16進数で表示したものであり、そのコードは一例
であってこれに限定されるものでないことはいうまでも
ない。
【0273】図54〜図59には、上記データ伝送シス
テム(ローカルネットワーク)において使用されるパケ
ットのフォーマットの代表的な例を示す。
【0274】このうち図54にパチンコ機100に対す
る“回線テスト”パケットの構造(他の端末と共通)
を、また、同図の(B)にパチンコ機100から管理装
置400に対する応答たる“ACK”パケットの構造を
示す。
【0275】図54の(A)のパケットにおける「P機
番号」〜「チャネル番号」の欄には初期化の際に予めN
AUがNAU番号設定スイッチ561や台番号設定スイ
ッチ562等の設定値に基づいて算出しておいた番号
を、管理装置400からの“回線テスト”パケットを受
信した時点で入れて対応するパチンコ機100に送る。
一方、図54の(B)のパケットにおける「P機番号」
〜「チャネル番号」の欄にはユニットコントローラ18
0が台番号設定器171の設定値に基づいて予め算出し
ておいた番号を入れて送信するようになっている。
【0276】なお、図54において、LHDで示されて
いるのは低層ネットワーク520で使用されるパケット
ヘッドで、低層ネットワーク510内でのNAU530
と各端末機との間のデータ伝送は、パケットヘッドLH
Dを用いて行なわれ、高層ネットワーク520内での管
理装置400とNAU530との間のデータ伝送は、高
層用パケットヘッドHHDを用いて行なわれる。
【0277】また、管理装置400からNAU530を
介して各端末機へのデータの伝送は、2つのパケットヘ
ッドHHDとLHDを使って行なわれる。この場合、上
位のパケットヘッドHHDによって、伝送先の端末機の
属するネットワークアダプタが指定され、そこにパケッ
トが取り込まれると、上位のパケットヘッドHHDが外
され、下位のパケットヘッドLHDのみをヘッドとして
低層ネットワーク510上に送り出され、指定された端
末機にパケットが伝送される。
【0278】一方、各端末機から管理装置400に対し
てデータを伝送する場合、先ず端末機は低層ネットワー
ク用のパケットヘッドLHDのみをデータの頭に付けて
低層ネットワーク510上に送り出す。すると、そのパ
ケットはNAU530によって取り込まれ、そこでパケ
ットヘッドLHDの頭にさらに高層ネットワーク用パケ
ットヘッドHHDを付けて高層ネットワーク520上に
送り出し、管理装置400へ伝送されるようになってい
る。
【0279】図55には、管理装置400から各パチン
コ機100に対する“初期値設定”パケットの構成例を
示す。※1で示すデータ欄には、管理装置400の設定
値ファイル(〔表20〕参照)から読み出されたデータ
が入っており、これらはユニットメモリ550の受信デ
ータエリアRDAに格納される。上記受信データのうち
ホットコードのみは、ユニットメモリ550の送信デー
タエリアSDAにもコピーされる。この受信パケットに
対する応答はない。
【0280】図56には、管理装置400からパチンコ
機100に対するデータを伴わない各種指令パケットの
構成例を示す。同図のパケットタイプ欄の×,×には、
コード90H(開店コード)、91H(閉店コード)、9
5H(強制終了要求)、96H(強制終了解除)、97H
(打止解除)、98H(中断終了)またはB1H(リス
タート)のいずれかのコードが入る。これらの受信パケ
ットに対する管理装置への応答もなく、一方的な指令送
信である。
【0281】図57の(A)〜(C)には、カードを受
け入れたことを管理装置400に知らせる“カードイ
ン”パケットとその応答パケット“ACK”および“N
AK”の構成例を示す。
【0282】“カードイン”送信パケットのデータ欄に
は、ユニットメモリ550からカード番号のみ記入した
カードテキストを読み出して送る。一方、その応答“A
CK”パケットのデータ欄※2には管理装置400のカ
ードファイルから読み出した当該カードに関するデータ
のうちカードテキストが入っている。しかも、このカー
ドテキスト内のカード状態は更新された後のカード状態
を示す。
【0283】なお、中断スイッチがオンされたときの送
受信パケットや中断カードが挿入されたときの送受信パ
ケット、精算スイッチがオンされたときの送受信パケッ
ト、「帰零」もしくは「打止」発生時の送受信パケット
の構成も、図57の“カードイン”パケットとその応答
パケットと同一であり、パケットタイプ欄に各々対応す
るパケットコードA2H,A1H,A3H,A4Hまた
はA5Hが入る点とデータ欄のカードテキストにそれぞ
れのカードの異なるデータが入る点とが相違するのみで
ある。特に“カードイン”パケットでは、カードテキス
トの「玉数」、「金額」および「カード状態」の欄が、
「0」であるのに対し、他の同一タイプのパケットでは
それらの欄にもカードに関与するデータを入れて送るよ
うになっている。
【0284】さらに、図58には“定時データ送信”パ
ケットの構成例が、また図59の(A),(B)には
“ユニット復旧”の送受信パケットの構成例が示されて
いる。
【0285】このうち、“定時データ送信”パケットに
は、ユニットメモリ550の送信データエリアSDA内
のすべてのデータを入れて送り、管理装置400はこの
データを受信してP機ファイル内の当該パチンコ機10
0のデータを更新する。一方、“ユニット復旧”パケッ
トには、管理装置400のP機ファイル内の全データと
設定値ファイルから読み出した年月日、識別コードおよ
びホットコードを、ユニットメモリ550のデータエリ
アの構成に一致させて送ってくる。ただし、ユニットメ
モリ550の送信データエリアSDAと重複する受信デ
ータパケットヘッドとカードテキストは重複した送信を
省略し、ユニットコントローラ190の側で送信データ
エリアSDAから受信データエリアRDAへコピーする
ようになっている。上記パケットに対する応答パケット
では送信データエリアSDA内の全データのみ入れて送
るようになっている。
【0286】なお、図54〜図59に示されているパケ
ットは、ネットワークにのせられる本来のパケットの全
体でなく要部のみであり、その他にデータの先頭を発見
するためのアラートバーストや同期データ、伝送元を示
すソースアドレスフィールドや伝送先を示すデスティネ
ーションアドレス等からなるヘッダ部と、データの長さ
を示すカウント部、誤り検出用のチェックコード部があ
る。これらは、各端末機の制御ユニット160内のネッ
トワークコントローラ553によって自動的に生成され
て付加されるようになっている。
【0287】次に、上記ユニット制御装置180(図2
5参照)におけるデータ送信に関する制御手順を図50
〜図53を用いて説明する。
【0288】リセット回路555から各コントローラ1
90,551,553に対してリセットパルスが供給さ
れると、各コントローラは内部レジスタや内部RAMを
クリアするとともに、データ伝送コントローラ551
は、ユニットコントローラ190との間のパラレル通信
用のユニットメモリ550をもクリアする(ステップS
101,S201,S301)。それからデータ伝送コ
ントローラ551は、ユニットメモリ550内の所定の
番地(27FF)に適当なデータを書き込む(ステップ
S202)。すると、ユニットメモリ550は所定の端
子から出力する信号INTのレベルを立ち上げる。この
信号INTは前述したようにイニシャライズ信号として
ユニットコントローラ190に供給されるようになって
いる。
【0289】一方、ユニットコントローラ190は、上
記内部レジスタ、RAMのクリア後、I/Oポートをク
リアし(ステップS102)、上記ユニットメモリ55
0からのイニシャライズ信号INTが立ち上がったか監
視しており(ステップS103)、信号INTが立ち上
がると台番号設定器171に設定されている値を読み込
んでから、その台番号より端末通し番号とチャネル番号
を演算する(ステップS104,S105)。そして、
そのチャネル番号をユニットメモリ550の送信データ
エリアSDAに書き込む(ステップS106)。
【0290】データ伝送コントローラ551は上記送信
データエリアSDA内のチャネル番号を読み込んでそれ
が「0」か否か判定しており(ステップS203,S2
04)、ユニットコントローラによる書込みによって
「0」でなくなると、読み取ったチャネル番号をラッチ
LT3(563)に書込み、続いてラッチLT2(56
2)に対しデータの送受信に使用するパケットメモリ5
52内のページ構成を指定するコマンドを書き込む(ス
テップS205,S206)。すると、ネットワークコ
ントローラ553は、ラッチLT3内のチャネル番号を
読み込んで内部RAMに記憶して低層ネットワークにお
ける自己のアドレスを確定し(ステップS302)、次
のラッチLT2内からパケットメモリ552のページ構
成を読み取って記憶する(ステップS303)。これに
よって送受信ページの構成が確定する。
【0291】その後、データ伝送コントローラ551
が、次のデータ受信に使用するページ番号をラッチLT
2に書き込む(ステップS207)。すると、これがネ
ットワークコントローラ553に対する受信許可指令と
なる。そこで、ネットワークコントローラ553はラッ
チLT2内に受信ページ番号があるか否かチェックし
て、ページ番号があるときは受信許可があったと判定し
てステップS305(図51)以下の受信処理に移行す
る(ステップS304)。ステップS305では、ネッ
トワークコントローラ553がNAUからの送信要求が
あるか否か判定する。そして、送信要求があったとき
は、受信が可能であることをNAUに対し送信した後、
NAUから送られてきたパケットを受信して受信したパ
ケットにより送信元アドレス等の不要部分を除去し、デ
ータ部をパラレルデータに変換してパケットメモリ55
2内の指定されたページに受信したデータを書き込む
(ステップS306〜S308)。しかる後、ネットワ
ークコントローラ553は受信コマンドをラッチLT1
(561)に書き込む(ステップS309)。
【0292】すると、データ伝送コントローラ551が
そのラッチLT1のデータを読んで受信コマンドがある
ことを確認してパケットメモリ552の所定ページ内か
ら受信データを読み込んでユニットメモリ550のワー
キングエリアに一時格納する(ステップS208,S2
09)。それから、データ伝送コントローラ551が次
の受信ページをラッチLT2に書き込む。これが、次の
パケットの受信を許可する指令となる(ステップS21
0)。この指令(受信ページ)はネットワークコントロ
ーラ553によって読み取られて記憶され(ステップS
310)、データ伝送コントローラ551からユニット
コントローラ190への受信データの送信と並行して次
のデータの受信が可能となる。
【0293】すなわち、データ伝送コントローラ551
はステップS210で受信ページをラッチLT2に書き
込んだならば、ユニットメモリ550内のコマンドレジ
スタCR2をチェックして「0」つまりユニットコント
ローラ190に対する他の送信要求がないことを確認し
てから(ステップS211)、受信パケットタイプから
受信データエリアRDA内での書込み位置を確定してワ
ーキングエリア内の受信データをユニットメモリ550
の受信データエリアRDAに移す(ステップS212,
S213)。それから、交信用エリアのコマンドレジス
タCR2に受信パケットタイプ名を書く(ステップS2
14)。
【0294】すると、ユニットコントローラ190がコ
マンドレジスタCR2を監視していてパケットタイプが
書き込まれたと判定すると、そのパケットタイプに対応
した処理を開始する(ステップS107,S108)。
そして、その処理が終了した時点でコマンドレジスタC
R2をクリアする(ステップS109)。一方、データ
伝送コントローラ551は、ステップS214で受信パ
ケットタイプ名をコマンドレジスタCR2に書き込んだ
後、そのパケットが“初期値設定”パケットか否か判定
し、“初期値設定”パケットならば定時データの送信を
開始するため、ユニットメモリ550内の定時タイマ
(1秒)をセットする(ステップS215,S21
6)。受信パケットが“初期値設定”パケットでなかっ
たときはステップS217で“回線テスト”パケットか
否か判定する。もし、“回線テスト”パケットであった
なら、ステップS218でその応答たる“ACK”パケ
ットの送信のため処理を実行し、“回線テスト”パケッ
ト以外のときはそのまま他の処理へ移行する。
【0295】次に、図52を用いてパケット送信処理に
ついて説明する。
【0296】ユニットコントローラ190は“カードイ
ン”、“中断スイッチ”等のパケット送信要因が生じる
と、先ずユニットメモリ550の送信データエリア内の
「パケットタイプ」欄にパケットタイプ名を書く。つま
り、パケットヘッドを作成する(ステップS121)。
それから、ユニットメモリ550内のコマンドレジスタ
CR1をチェックして他の送信パケットが既に入ってい
るか否かチェックし、他の送信パケットがないときはコ
マンドレジスタCR1に送信しようとするパケットタイ
プ名を書いてから送信タイマをセットする(ステップS
122〜S124)。
【0297】コマンドレジスタCR1へのパケットタイ
プ名の書込みが、データ伝送コントローラ551に対す
る送信指令となる。一方、データ伝送コントローラ55
1は、コマンドレジスタCR1にパケットタイプが入っ
たか否か監視しており(ステップS221)、パケット
タイプが入ったことを知ると送信パケットタイプに応じ
た送信データを、ユニットメモリ550内の送信データ
エリアSDAから読み出し、送信先であるNAUのアド
レス(固定)と送信データのバイト数とともにパケット
メモリ552内のページ0に書き込む(ステップS22
2,S223)。
【0298】しかる後、データ伝送コントローラ551
はページ0内のデータの送信コマンドをラッチLT2に
書き込む(ステップS224)。
【0299】すると、これがネットワークコントローラ
553に対する送信指令となり、ネットワークコントロ
ーラ553は送信コマンドの有無を調べ、コマンドがあ
ったときはネットワーク上での送信権の獲得を待ち、送
信権を獲得したならNAUからの送信許可を待つ(ステ
ップS321〜S323)。それから、パケットメモリ
552のページ1内のデータを送信した後、送信結果を
ラッチLT1に書き込む(ステップS324,S32
5)。これを受けてデータ伝送コントローラ551はラ
ッチLT1を調べて送信成功の有無をチェックし、失敗
したときは、上記送信処理を3回まで繰り返す(ステッ
プS225,S226)。
【0300】そして、送信結果を、ユニットメモリ55
0の交信用エリア内のステータスレジスタSTRに書い
てからコマンドレジスタCR1をクリアする(ステップ
S227,S228)。
【0301】一方、ユニットコントローラ190は、ス
テップS124で送信タイマをセットした後は、コマン
ドレジスタCR1をずっと監視しており(ステップS1
25)、上記ステップS228においてデータ伝送コン
トローラ551によりコマンドレジスタCR1がクリア
されるまでにタイムオーバーを起こすと、パチンコ機制
御装置195に送られる表示データのコモン信号(ウォ
ッチドッグパルス)をロウレベルに固定して、ウォッチ
ドッグパルスを停止させる(ステップS127)。これ
によって、リセット回路555によるリセットがかか
り、ステップS101,S201,S301の初期化が
行われる。
【0302】次に、定時データ送信処理について図53
を用いて説明する。データ伝送コントローラ551は、
上記ステップS216でセットした定時タイマをチェッ
クし(ステップS231)、1秒経過したときにステッ
プS232へ進み、ユニットメモリ550の送信データ
エリアSDA内のデータを全て読み出してワーキングエ
リアに書き込む(ステップS233)。そして次に再び
送信データエリアSDA内のデータと比較し(ステップ
S234)、一致したならば、コマンドレジスタCR1
を見てデータ伝送コントローラ551に対する他の送信
要求(パケットタイプ)が入っていないか調べ(ステッ
プS235)、ワーキングエリアからデータを読み出し
て送信データとしてパケットメモリ552へ書き込む
(ステップS237,S238)。また、このとき送信
データとともに送信先のアドレス(NAU)と送信デー
タの長さ(バイト数)およびパケットタイプ名をパケッ
トメモリ内のページ1に書き込む。なお、ステップS2
35でコマンドレジスタCR1に他のパケット名が入っ
ていたときはそのパケットの送信(S236)を行って
からステップS237へ進む。
【0303】上記ステップS234でデータの一致を判
定しているのは、ユニットコントローラ190が送信デ
ータエリアSDAに対して2バイトからなるデータ部の
1バイトを書き換えたときに、定時データを送信する
と、未確定なデータを送信することになるからである。
データの一致をみることにより、送信データエリアSD
Aのデータ確定を判定することができる。
【0304】送信データの書込み(ステップS238)
後、データ伝送コントローラ551は、ページ1内のデ
ータの送信コマンドをラッチLT2に書く(ステップS
239)。
【0305】すると、これがネットワークコントローラ
553に対する送信指令となり、ネットワークコントロ
ーラ553は送信コマンドの有無を調べ、コマンドがあ
ったときはネットワーク上での送信権の獲得を待ち、送
信権を獲得したならNAUからの送信許可を待つ(ステ
ップS331〜S333)。それから、パケットメモリ
のページ1内のデータを送信した後、送信結果をラッチ
LT1に書き込む(ステップS334,S335)。こ
れを受けてデータ伝送コントローラ551はラッチLT
1を調べて送信成功の有無をチェックし、失敗したとき
は、上記送信処理を3回まで繰り返す(ステップS24
0,S241)。
【0306】次に、〔表1〕に示された送信稼動データ
のうち稼動情報に反映されるパチンコ機100の稼動状
態とその遷移の仕方およびこの稼動状態とカード状態と
を利用したパチンコ機100の制御方式について説明す
る。
【0307】この実施例のシステムでは、パチンコ機1
00の稼動状態として、図46に示すようにリセット状
態SS10と、遊技不能な強制終了状態SS11と、す
べての遊技客に対して開放されたフリー状態SS12
と、特定の遊技客により遊技が行われている遊技状態S
S13と、特定の遊技客に対し遊技権利を留保して遊技
を中止している中断状態SS14と、所定数の賞品球が
排出され遊技中止に到った打止状態SS15の6つの状
態がある。このうち、フリー状態SS12と中断状態S
S14のみカードの受付けが可能な状態であり、リセッ
ト状態SS10はもちろん強制終了状態SS11、打止
状態SS15はカードの受付けが不能な状態である。な
お、中断状態SS14においては、中断を引き起こした
カードのみ受け付ける。一方、遊技状態SS13では特
定のカードをパチンコ機内部に保有している。
【0308】上記各状態は、図中矢印で示す向きへの遷
移が可能で、それ以外の状態遷移は起きないようにされ
ている。
【0309】すなわち、リセット状態SS10は“初期
値”パケットを受信したときにのみ強制終了状態SS1
1へ移行する。ただし、停電回復後におけるリセット状
態で“ユニット復旧”パケットを受信したときは、停電
発生前のパチンコ機の状態に復帰する。強制終了状態S
S11からはフリー状態SS12へのみ移行可能で、こ
れは“開店”パケットまたは“強制終了解除”パケット
を受信したときに移行する。また、フリー状態SS12
からは遊技状態SS13または強制終了状態SS11へ
移行可能であり“カードイン”パケットの受信で遊技状
態SS13へ移行し、“閉店”パケットまたは“強制終
了”パケットの受信で強制終了状態SS11へ移行す
る。
【0310】そして、遊技状態SS13においては、終
了スイッチのオンまたは帰零状態の発生でフリー状態S
S12に戻り、遊技中に中断スイッチがオンされると中
断状態SS14へ、打止め条件が成立すると打止状態S
S15へそれぞれ移行する。中断状態SS14または打
止状態SS15からフリー状態SS12へは、“中断終
了”パケット(精算機300で精算を行ったとき)また
は“打止解除”パケットを受信したとき移行し、中断状
態SS14で中断を引き起こしたカードが再投入される
と遊技状態SS13へ戻る。
【0311】さらに、フリー状態SS12に、遊技状態
SS13、中断状態SS14および打止状態SS15の
すべての状態において、管理装置400から“強制終了
要求”パケットを受け取ると直ちに強制終了状態SS1
1へ移行する。
【0312】しかも、この実施例のシステムではテスト
カードによる遊技を可能にするテストモードが用意され
ておりこのモードにおいてもシステム全体の電源が投入
されたオンライン時には図46とほぼ同じような状態遷
移を行う。図47の(B)にオンライン中のテストモー
ドにおけるパチンコ機100の状態遷移図を示す。この
場合には、通常動作モード時と状態遷移の条件が多少異
なる。
【0313】すなわち、通常動作モードのフリー状態S
S12においてテストスイッチを押してから正規のテス
トカードを挿入すると、制御空間が切り替えられ、パチ
ンコ機100の状態はテストモードの遊技状態SS1
3’へ移行する。テストモードにおいても打止状態や中
断状態に移行することができる。ただし、遊技状態SS
13’からフリー状態SS12へは終了スイッチをオン
したとき、または帰零が発生したときに移行可能であ
り、打止状態SS15’からフリー状態SS12’へは
“打止解除”パケットの受信ではなく、終了スイッチの
オンによって移行し、また、中断状態SS14’で元の
テストカードまたは別のテストカードを挿入するとテス
ト遊技状態SS13’へ戻り、中断状態SS14’で終
了スイッチを押すと通常のフリー状態SS12へ移行す
る。テストモード中の各状態からフリー状態SS12へ
の移行と同時に制御空間も切り替わる。つまり、テスト
モードではなく通常動作モードとなり、もう一度テスト
カードで遊技したい場合には再度テストスイッチをオン
させてからテストカードを挿入する必要がある。一方、
テストモードの各状態で管理装置400から“強制終了
要求”パケットが送られてくると、これをユニット制御
装置180が記憶しており、終了スイッチがオンされた
ときに、各状態SS13',SS14’,SS15’か
ら強制終了状態SS11へ移行するようになっている。
【0314】なお、この強制終了状態SS11への移行
も制御空間の切替えと同時に行われ、テストモードが終
了する。
【0315】図47の(C)には、パチンコ機の一つが
単独で電源投入され、管理装置400と切り離されたオ
フライン時におけるテストモードでの状態遷移が示され
ている。
【0316】オフライン時におけるパチンコ機100
は、電源投入により初期化を行い、その後テストスイッ
チのオンまたは管理装置400からの“回線テスト”パ
ケットを待つ待機状態SS20となる。ここで、テスト
スイッチがオンされ、続いて正規のテストカードが挿入
されると、テストモードの遊技状態SS13’へ移行す
る。その後は、図47の(B)と同じ条件で中断状態S
S14’、打止状態SS15’へ移行し、各状態で終了
スイッチをオンすると、待機状態SS20へ戻る。
【0317】なお、待機状態SS20において“回線テ
スト”および“初期値設定”パケットを受信すると、通
常動作モードの強制終了状態SS11へ移行する。
【0318】この実施例のパチンコ機の制御ユニット1
60のユニット制御装置180は、上記パチンコ機の稼
動状態とカード状態とを参照しながらパチンコ機100
やカードリーダ800の制御および管理装置400との
通信を行うことで、管理装置の負担を減らすとともに、
通信エラーに基づく誤動作を回避しつつ所定の処理に関
しては制御の独立性を保持し、遊技客のアクション等に
対して速やかに応答できるようになっている。
【0319】以下、上記パチンコ機稼動情報およびカー
ド状態を利用したユニットコントローラ190における
処理について説明する。
【0320】先ず、ユニットコントローラ190による
処理を説明する前にユニットコントローラ190とパチ
ンコ機制御装置195およびカードリーダ制御装置18
8の相互のデータ伝送および相互に関連した動作の手順
について図60〜図67を用いて説明する。
【0321】図60には初期化から開店にいたるまでの
手順を示す。
【0322】なお、カードリーダ制御装置188とユニ
ットコントローラ190との間の通信は、ファンクショ
ンコードによって行なわれるようになっており、ユニッ
トコントローラ190からカードリーダ制御装置188
に対するファンクションコードとしては、カードから読
み取った磁気データと照合するための年月日コードと識
別コードをカードリーダに対して与えるための「初期値
設定」ファンクション、カードリーダに対しカードの受
付を許可する「カード受付可」ファンクション、カード
リーダに対しカードの受付を中止するように指令するた
めの「カード受付不可」ファンクション、カードを排出
するよう指令する「カード排出」ファンクション、カー
ドの磁気データの再読込みを指令する「リロード」ファ
ンクション、直前に送ってきたファンクションコードの
再送を要求する「再送要求」ファンクション、カードリ
ーダコントローラ内に保持されているカードリーダの状
態を示すビットの送信を要求する「ステータス要求」フ
ァンクションおよびパンチ穴形成領域の所定の位置にカ
ードの持玉、金額がゼロになったことを表す帰零穴PH
4を穿孔するよう指令を与える「帰零」ファンクション
の8種類の指令が用意されている。
【0323】一方、カードリーダ制御装置188からユ
ニットコントローラ190に対するファンクションコー
ドとしては、カードリーダで読み取ったカード番号をユ
ニットコントローラへ送る「カード番号送信」ファンク
ション、テストカードが挿入されたことをユニットコン
トローラへ知らせる「テストカード」ファンクション、
リセット時に年月日や識別コード等の初期値を要求する
「初期値要求」ファンクション、要求された処理が正常
に終了したことをユニットコントローラに知らせる「正
常終了」ファンクションおよび逆に正常に処理が終了し
なかったことを知らせる「異常終了」ファンクション、
挿入されたカードに不正があることをカードリーダコン
トローラが判定し自らの意志でカードを検出したことを
知らせる「セルフ排出」ファンクション、ユニットコン
トローラ190に対して直前に送ってきたファンクショ
ンコードの再送を要求する「再送要求」ファンクション
と「リロード」要求や「ステータス要求」に対してカー
ドリーダのステータスを送信するための「ステータス送
信」ファンクションの8種類がある。
【0324】ただし、カードリーダ制御装置188とユ
ニットコントローラ190との間の交信は、ファンクシ
ョンコードを一方的に送るのではなく、先ず送信側がコ
ール信号(呼かけコード)ENQを送り、受信側から許
可応答ACKを受けた後にファンクションコードを送る
ようになっている。
【0325】図60において、パワーオンによりリセッ
トが入ると、ユニットコントローラ190、カードリー
ダコントローラCPU2、パチンコ機コントローラCP
U1は、内部レジスタ等の初期化を行う(ステップS4
01,S501,S601)。初期化が終了すると、パ
チンコ機コントローラCPU1は各センサやスイッチか
らの検出信号の入力待ち状態となる(S410)。
【0326】ユニットコントローラ190は台番号設定
器171から設定値を読み取って通し番号、チャネル番
号を算出し、ユニットメモリ550に記憶する(ステッ
プS602)。そして、管理装置400から“回線テス
ト”パケットが送られてくるのを待つ(ステップS60
3)。
【0327】次に、“初期値設定”パケットを受信する
と、カードリーダ800からの受信制御を開始し、カー
ドリーダコントローラCPU2からのコール信号ENQ
の有無を判定する(ステップS604〜S606)。
【0328】一方、カードリーダコントローラCPU2
は、初期化が終了すると、ユニットコントローラ190
に対し、コール信号ENQを送信し、それに対する応答
信号ACKを待つ(ステップS502,S503)。な
お、コール信号ENQを送信する以前に、ユニットコン
トローラから「初期値設定」ファンクション等の送信の
コールがあった場合を考慮して、ACKがないときはE
NQの有無を判定する(ステップS504)。そして、
ENQがあればACKを送信してファンクションコード
の受信待ちとなる(ステップS504〜S506)。
【0329】上記ステップS502におけるカードリー
ダコントローラCPU2からのコール信号ENQの送信
をユニットコントローラ190がステップS606で受
信すると、応答信号ACKを返す(ステップS60
7)。すると、カードリーダコントローラCPU2は
「初期化要求」ファンクションを送信する(ステップS
511)。これをユニットコントローラ190が受信し
てカードリーダ800への送信制御を開始し、先ず年月
日、識別コードを入れた「初期値設定」ファンクション
を送信する(ステップS608〜S610)。
【0330】カードリーダコントローラCPU2は、こ
の初期値を受信すると年月日と識別コードを内部RAM
に記憶してから「正常終了」ファンクションを返す(ス
テップS512〜S514)。
【0331】ユニットコントローラ190は「正常終
了」ファンクションを受信する(ステップS611)
と、管理装置400からの“開店コード”パケットを待
ち、これを受信するとアナログ表示器163をスクロー
ルさせて客待ち表示を行うとともに、ユニットメモリ5
50の稼動情報を「フリー」に変更する(ステップS6
12〜S614)。それからユニットコントローラ19
0はカードリーダコントローラCPU2に対して「カー
ド受付可」ファンクションを送信する(ステップS61
5)。
【0332】カードリーダコントローラCPU2がこれ
を受信すると、先ずシャッタを開けてからカード挿入検
出を開始する(ステップS515〜S517)。そし
て、「正常終了」ファンクションを返し(ステップS5
18)、ユニットコントローラ190からのファンクシ
ョンまたはカードの挿入を待つ状態となる(ステップS
520)。一方、ユニットコントローラ190はカード
リーダ800からの「正常終了」ファンクションを受信
すると、管理装置400からのパケットまたはカードリ
ーダコントローラCPU2からのファンクションを待つ
状態になる(ステップS620)。
【0333】図61には、カードリーダ800にカード
CDが挿入された場合の動作手順を示す。
【0334】カードリーダコントローラCPU2がファ
ンクションまたはカード待ち状態(ステップS520)
にあるとき、カードCDが挿入されると、挿入検出スイ
ッチ808によりこれを検知し、モータを駆動してカー
ドを内部に取り込む(ステップS521)。次に、パン
チ穴、セキュリティコードをチェックしてから磁気デー
タを読み込んで、年月日、識別コードを検査する(ステ
ップS522〜S525)。そして、正常なカードであ
れば読み取ったカード番号を入れたファンクションをユ
ニットコントローラ190に送信した後、シャッタを閉
じる(ステップS526,S527)。
【0335】ユニットコントローラ190がカード番号
を受信すると、“カードイン”パケットを管理装置40
0へ送って、カードCDの存在を“ACK”パケットに
より確認して稼動情報を「遊技中」に変更する(ステッ
プS621〜S623)。それから、状態表示ランプ1
62を点灯させ、遊技中である旨を外部に知らしめた
後、打球発射装置103を駆動可能にし、各センサの検
出信号の入力を待つ(ステップS624,S625)。
【0336】この間、パチンコ機コントローラCPU1
はセンサおよびスイッチの検出信号待ち状態(ステップ
S410)にあり、打球発射装置の発射制御開始後、発
射センサSNS5、セーフセンサSNS2,SNS3、
ファールセンサSNS4、アウトセンサSNS1からの
検出信号を検知すると、それをユニットコントローラ1
90に知らせる(ステップS411〜S416)。しか
も、このとき発射センサの検出時間の違いから戻り球と
発射球を区別し、戻り数についてはファール球検出信号
として出力する(ステップS416)。一方、ユニット
コントローラ190はセンサの検出信号を受けると信号
の種類に応じた演算を行って遊技中の玉数を求めユニッ
トメモリ550を更新する(ステップS626〜S63
0)とともに、購入スイッチ113の検出信号を受ける
とカードの未使用金額を減らし持玉数を増やす演算をす
る(ステップS631)。
【0337】図62には、遊技中に中断スイッチ114
がオンされたときの動作手順を示す。
【0338】ユニットコントローラ190は、中断スイ
ッチのオンを検出すると、打球発射装置103の制御を
停止させ、管理装置400に向かって“中断スイッチ”
パケットを送信する(ステップS632〜S634)。
そして、管理装置400から“ACK”が戻ってくる
と、ユニットメモリ550内の稼動情報を「中断中」に
変更して、遊技状態表示ランプ123を点滅駆動させて
中断表示を行わせてから、「カード排出」ファンクショ
ンをカードリーダコントローラCPU2へ送信する(ス
テップS635〜S637)。
【0339】カードリーダコントローラCPU2がこの
ファンクションを受信すると、シャッタを開けてからモ
ータMTを逆転させてカードCDを排出し、ユニットコ
ントローラ190へ「正常終了」ファンクションを送り
(ステップS528〜S531)、カード挿入またはフ
ァンクション待ちとなる(ステップS532)。一方、
ユニットコントローラ190は「正常終了」ファンクシ
ョンを受信(ステップS638)した後、パケットまた
はファンクション受信待ち(ステップS620)とな
る。
【0340】その後、中断したカードがカードリーダ8
00に挿入されると、カードリーダコントローラCPU
2は、前記ステップS521〜S527と同様の手順に
従って、カードの取込み、チェックおよびファンクショ
ン送信、シャッタの閉鎖を行う(ステップS533〜S
538)。一方、ユニットコントローラ190は、受信
したカード番号とユニットメモリ内のカード番号とを照
合して中断したカードであるか否か検査し、一致すれば
“中断カードイン”パケットを管理装置400へ送信す
る(ステップS639〜S641)。そして、その応答
“ACK”を受信すると稼動状態を「遊技中」に変更
し、遊技状態表示ランプを連続点灯の遊技表示に変更し
てから打球発射装置の制御を開始させる(ステップS6
42〜S644)。
【0341】ところで、この実施例のシステムでは、中
断したカードを精算機300で精算すると、中断中のパ
チンコ機が解放されるようになっている。そこで、図6
2のステップS620のパケットまたはファンクション
受信待ち状態で管理装置400から“中断終了”パケッ
トが送られてくると、ユニットコントローラ190は稼
動情報を「フリー」に変更し、ランプ123,163を
客待ち表示に変更してから再びパケットまたはファンク
ション受信待ち(ステップS620)となる。
【0342】図63には、排出操作手段としての終了ス
イッチ115がオンされたときの動作手順が示されてい
る。
【0343】ユニットコントローラ190は、終了スイ
ッチのオンを検出すると、打球発射装置103の駆動を
停止させてから“終了スイッチ”パケットを管理装置4
00へ送る(ステップS645〜S647)。そして、
その応答“ACK”を受信すると稼動情報を「フリー」
に変更し、遊技状態表示ランプ123を消灯、アナログ
表示器163をスクロールさせて客待ち表示に変更して
から、「カード排出」ファンクションをカードリーダコ
ントローラへ送る(ステップS648〜S650)。
【0344】カードリーダコントローラCPU2は、そ
のファンクションを受信すると、シャッタを開き、モー
タMTを駆動してカードを排出してから「正常終了」フ
ァンクションをユニットコントローラへ返す(ステップ
S539〜S542)。そして、カード挿入またはファ
ンクション受信待ちとなる(ステップS520)。
【0345】一方、ユニットコントローラ190は、カ
ードリーダコントローラCPU2からの「正常終了」フ
ァンクションを受信すると管理装置400からのパケッ
トまたはカードリーダコントローラCPU2からのファ
ンクション待ちとなる(ステップS651,S62
0)。この間、パチンコ機コントローラCPU1はセン
サの検出信号の入力待ちとなっている(ステップS41
0)。
【0346】次に、図61の遊技中において持玉数およ
び金額がともに「0」となる帰零状態が生じた場合の手
順を図64を用いて説明する。
【0347】ステップS626〜S631の玉数金額演
算の結果、玉数と金額が「0」になったか否か判定し、
「0」ならば打球発射装置103の駆動制御を停止させ
てから10秒のサーチタイマをオンさせる(ステップS
652〜S654)。そして、遊技盤内に存在する浮遊
玉の数(発射球数−回収球数)が「0」になったかチェ
ックし、さらにサーチタイマが10秒経過したか否か判
定して(ステップS655,S656)、浮遊玉数が
「0」になるかまたはサーチタイマが10秒経過したな
らば管理装置400へ“帰零”パケットを送信する(ス
テップS658)。また、発射装置停止後10秒以内で
浮遊球数が存在しているときはセーフ球やファール球、
アウト球があるか調べ、あったときはステップS626
〜S631へ戻って玉数を演算し直す(ステップS65
7)。
【0348】そして、管理装置400からの“ACK”
パケットを受信すると、稼動情報を「フリー」に変更し
てから、ランプ123,163を客待ち表示に変更し、
「帰零」ファンクションをカードリーダコントローラへ
送信する(ステップS659〜S662)。
【0349】カードリーダコントローラCPU2がこの
ファンクションを受信すると、カードの帰零穴穿孔位置
にパンチ穴を開けてからシャッタを開き、カードを排出
する(ステップS543〜S546)。それから、「正
常終了」ファンクションをユニットコントローラ190
へ送り、カード挿入またはファンクション受信待ちとな
る(ステップS547,S520)。
【0350】一方、ユニットコントローラ190は、
「正常終了」ファンクションを受信すると、パケットま
たはファンクション待ち状態になる(ステップS66
3,S620)。
【0351】図65には、図61の遊技中において打止
状態が発生した場合の処理手順が示されている。
【0352】ステップS626〜S631の玉数、金額
演算後、打止演算を行い、演算値が打止め数に達したか
否か判定する(ステップS664,S665)。そし
て、打止数に達したときは、打球発射装置103の駆動
制御を停止させてから管理装置400へ“打止め”パケ
ットを送信する(ステップS666,S667)。
【0353】そして、管理装置400からの“ACK”
パケットを受信すると、稼動情報を「打止」に変更し、
遊技状態表示ランプ123を消灯、アナログ表示器16
3を打止表示(点滅駆動)に変更する(ステップS66
8〜S670)。しかる後、スピーカ166より打止音
を出力させてから、カードリーダコントローラCPU2
に対して「カード受付不可」ファンクションを送信する
(ステップS671,S672)。
【0354】カードリーダコントローラCPU2がこの
ファンクションを受信すると、シャッタを開いてカード
CDを排出した後、シャッタを閉鎖してカードの挿入を
禁止する状態にする。それから「正常終了」ファンクシ
ョンをユニットコントローラ190へ送信し、ファンク
ション受信待ちとなる(ステップS551〜S55
6)。すると、ユニットコントローラ190が「正常終
了」ファンクションを受信してパケット待ち状態となる
(ステップS673,S674)。
【0355】その後、管理装置400から“打止解除”
パケットが送られてくると、ユニットコントローラ19
0は稼動情報を「フリー」に変更し、ランプ123,1
63を客待ち表示に変更してからカードリーダコントロ
ーラCPU2へ「カード受付可」ファンクションを送信
する(ステップS675〜S678)。
【0356】すると、カードリーダコントローラCPU
2は、シャッタを開いてカード挿入検出を開始し、「正
常終了」ファンクションを送信してから(ステップS5
57〜S560)、ファンクションまたはカード挿入待
ち(ステップS520)となる。一方、ユニットコント
ローラ190は「正常終了」ファンクションを受信して
(ステップS679)、パケットまたはファンクション
受信待ち(ステップS620)となる。
【0357】この間、パチンコ機コントローラCPU1
は各センサ、スイッチの検出信号の入力待ち状態(ステ
ップS410)になっている。
【0358】図66には、強制終了の際の処理手順が示
されている。図60、図63、図64、図65のパケッ
トまたはファンクション受信待ち状態(ステップS62
0)で管理装置400から“強制終了”パケットが送ら
れてくると、ユニットコントローラ190は、稼動情報
を「強制終了」に変更し、ランプ123,163を消灯
し、玉数および金額表示器を「0」にクリアした後、
「カード受付不可」ファンクションをカードリーダコン
トローラCPU2へ送信する(ステップS681〜68
4)。
【0359】すると、カードリーダコントローラCPU
2は、ファンクション受信後、カードリーダ800内に
カードが存在しているか判定し、入っているときはシャ
ッタを開いてカードを排出してから、またカードがない
ときはそのままステップS565へ移行し、シャッタを
閉鎖してから「正常終了」ファンクションを送信し、フ
ァンクション受信待ちとなる(ステップS561〜S5
67)。
【0360】一方、ユニットコントローラ190はカー
ドリーダコントローラCPU2から「正常終了」ファン
クションを受信するとパケット受信待ちとなる(ステッ
プS685,S686)。
【0361】その後、管理装置400から“強制終了解
除”パケットが送られてくると、ユニットコントローラ
190は稼動情報を「フリー」に変更し、ランプ12
3,163を客待ち表示に変更してからカードリーダコ
ントローラへ「カード受付可」ファンクションを送信す
る(ステップS687〜S690)。
【0362】すると、カードリーダコントローラCPU
2は、シャッタを開いてカード挿入検出を開始し、「正
常終了」ファンクションを送信してから(ステップS5
68〜S571)、ファンクションまたはカード挿入待
ち(ステップS520)となる。一方、ユニットコント
ローラ190は「正常終了」ファンクションを受信して
(ステップS691)、パケットまたはファンクション
受信待ち(ステップS620)となる。この間、パチン
コ機コントローラCPU1は各センサ、スイッチの検出
信号の入力待ち状態(ステップS410)になってい
る。
【0363】図67には、停電発生後のユニット復旧処
理の手順が示されている。
【0364】停電状態が回復すると、各コントローラC
PU1,CPU2,190はそれぞれ内部レジスタ等の
初期化を行い(ステップS421,S581,S70
1)、次にユニットコントローラ190は台番号設定器
171から台番号を読み出して通し番号、チャネル番号
を算出してユニットメモリ550に記憶し、“回線テス
ト”パケットの受信を待つ(ステップS702,S70
3)。
【0365】一方、パチンコ機コントローラCPU1は
初期化後、センサやスイッチの検出信号入力待ち(ステ
ップS410)となり、カードリーダコントローラCP
U2は図60のパワーオンリセット時のステップS50
2〜S506と同様にして、コール信号ENQ送信後、
ユニットコントローラ190からの信号ACKとENQ
の受信の有無を判定し、ENQを受信するとACKを返
してからファンクション受信待ちとなる(ステップS5
82〜S586)。
【0366】ユニットコントローラ190はステップS
703で“回線テスト”パケットを受信すると、続いて
管理装置400から送られて来る“ユニット復旧デー
タ”パケットを受信してユニットメモリ550内のデー
タを停電発生前の状態に戻すとともに“ACK”パケッ
トを返す(ステップS704,S705)。それから、
停電前の状態にかかわらず発射駆動制御をオフにした
後、前の稼動状態が遊技中であったなら稼動情報を「フ
リー」にする(ステップS706,S707)。次に、
管理装置400から“リスタート”パケットが送られて
くるので、それを受信したならばカードリーダコントロ
ーラCPU2との間の送受信制御を開始し、先ずコール
信号ENQを送信する(ステップS708〜S71
0)。そして、それに対する応答信号ACKを受信した
ならば「初期値設定」ファンクションをカードリーダコ
ントローラCPU2へ送る(ステップS711,S71
2)。
【0367】カードリーダコントローラCPU2は、
「初期値設定」ファンクションを受けると、年月日と識
別コードを記憶してから「正常終了」ファンクションを
返す。これを受信したユニットコントローラ190は、
稼動情報に応じてランプ123,163の表示を行う
(ステップS713,S714)。つまり元の稼動状態
が「遊技中」を除き、元の表示状態に復帰する。続いて
ユニットコントローラ190は稼動情報に応じたファン
クションを送信する(ステップS715)。すなわち、
「フリー」ならカードの「リロード」ファンクション
を、また「中断中」なら「カード受付可」ファンクショ
ンを、そして、それ以外のときは「カード受付不可」フ
ァンクションを送信する。
【0368】すると、カードリーダコントローラCPU
2は、送られてきたファンクションに対応した処理を実
行してから、カードリーダ800内にカードCDが存在
していたか判定し、カードがなかったときは「ステータ
ス」ファンクションを送信する(ステップS590〜S
592)。また、カードリーダ800内にカードCDが
存在したときには前記ステップS522〜525に相当
するカードCDの真偽判定を行なってからカード番号を
ファンクションに入れて送信した後、ステップS520
に相当するファンクション受信またはカード挿入待ち状
態になる。
【0369】一方、ユニットコントローラ190は、カ
ードリーダ800から「ステータス」ファンクションを
受信するとステップS620に相当するパケットまたは
ファンクション待ちとなり、カード番号の入ったファン
クションを受信すると、ステップS622に相当する
“カードイン”パケットを管理装置400に送信した
後、図61のステップS623〜S631の手順に従っ
て遊技処理を開始する。
【0370】このように、停電発生前の稼動状態が「遊
技中」のときは、カードCDを再読取りしてチェックし
た後に遊技が再開されるようにしてるので、停電復旧時
の誤ったデータ(特にカード番号)の送信による混乱を
回避し信頼性を高めることができるとともに、停電中に
おけるカードCDの抜取り等の不正行為を排除すること
ができる。
【0371】次に、ユニットコントローラ190におけ
る具体的な制御手順について、図68〜図110を用い
て説明する。
【0372】ユニットコントローラ190における処理
には、パワーオンまたはリセット後の初期化タスクと、
それに続く10種類のメインタスクと、タイマから1ミ
リ秒ごと入ってくる割込み信号に基づくタイマ割込み処
理と、カードリーダコントローラCPU2との間のファ
ンクションの送受信の際に発生するシリアル割込み処理
とがある。
【0373】このうち、10種類のメインタスクに関し
てはリアルタイム処理で繰り返し実行するようになって
いる。ここで、10種類のメインタスクとは、パケット
受信タスクとカードリーダ制御タスク、パケット送信タ
クス、エラー制御タスク、玉数演算タスク、スイッチ検
出タスク、音出力タスク、タイマ制御タスク、ランプ駆
動タスク、ポート出力制御タスクの10種類である。
【0374】図68にはタイマ割込み処理、図69には
シリアル割込み処理の手順が示されている。
【0375】図68のタイマ割込み処理では、先ずユニ
ットメモリ550内のホットコード(A55A)をチェ
ック(手続きP1)して、異常があったときはリセット
をかけ、正常であれば当該タイマ割込み用のタイマをリ
セットする(手続きP2)。次に、ユニットコントロー
ラ190の内部RAMに用意されているタイマを更新し
てから、データ伝送コントローラ551により送信の度
に「FFH」がセットされ20mSごとに−1されるユ
ニットメモリ550内のウォッチドッグカウンタをチェ
ックする(手続きP3,P4)。ここで、ウォッチドッ
グカウンタが「0」になっていればデータ伝送コントロ
ーラ551がダウンしたと判定してセグメント型表示器
駆動用のコモン信号を固定しリセット回路555による
リセットがかかるようにする。
【0376】ウォッチドッグカウンタが正常であれば、
次のセンサおよびスイッチの検出処理(図70参照)を
実行してからスイッチ検出信号無効処理(図71参照)
を実行する(手続きP5,P6)。
【0377】しかる後、金額、玉数データをユニットメ
モリ550から読み出してコード変換し、それに基づい
て金額表示器111と玉数表示器112のセグメントデ
ータ、コモンデータを形成して出力し、金額および玉数
をダイナミック表示させる(手続きP7,P8)。
【0378】一方、図69のシリアル割込み処理では、
ユニットコントローラ190の内部の送信バッファまた
は受信バッファから割込みが入ってくると、先ず受信割
込みか否か判定し、受信割込みであれば1バイトの受信
データを内部RAMへ移す(手続きP11,P12)。
また、シリアル割込みが送信バッファからの割込みであ
った場合には、1バイトの送信データを送信バッファを
シフトさせることでシリアルデータに変換して出力する
1バイト送信処理を実行する(手続きP13,P1
4)。なお、上記シリアル割込みは、受信バッファまた
は送信バッファに送受信データが入ると自動的にCPU
に対して割込み信号が入力されるようになっている。
【0379】タイマ割込み処理(図68)中におけるセ
ンサおよびスイッチ検出処理は図70に示すような手順
に従って行われる。
【0380】すなわち、先ず購入スイッチ113、中断
スイッチ114、精算スイッチ115、テストスイッチ
179および呼出しスイッチ165aのオン・オフ状態
を読み込んで前回の状態と比較する(手続きP51,P
52)。状態の比較は例えばイクスクルーシブORのよ
うな論理演算を行うことで状態が変化したか容易に知る
ことができる。ここで、新たにオン状態になったスイッ
チがあれば、そのスイッチのオン状態を内部RAMにセ
ーブする(手続きP53)。
【0381】次に、センサ検出中になっているか(手続
きP54)、すなわち「遊技中」か否か判定し、センサ
検出中であれば発射センサSNS5、セーフセンサSN
S2,SNS3、ファールセンサSNS4、アウトセン
サSNS1の状態を読み込んで前回の状態と比較する
(手続きP55,P56)。そして、新たにオン状態に
なったセンサがあれば、そのセンサのオン状態を内部R
AMにセーブする(手続きP57)。
【0382】しかる後、打球発射装置103の駆動制御
が行われているか否か判定し、制御中なら手続きP60
へジャンプし、制御していない状態ならば手続きP57
でRAMにセーブした発射センサのオン状態を無効にす
る(手続きP58,P59)。それから、RAMにセー
ブしたデータを見て発射センサがオンしているならば、
RAMに設けられた浮遊玉数を計数するカウンタを加算
する(手続きP60,P61)。また、発射センサがオ
フならば浮遊玉数をインクリメントせずにそのまま次の
手続きP62に進み、浮遊玉数が「0」か否か判定す
る。ここで、浮遊玉数が「0」ならRAMにセーブした
第1セーフセンサSNS2のオン状態を無効にし(手続
きP76)、「0」でないときは第1セーフセンサがオ
ン状態か否か調べてオンなら浮遊玉数を減算(手続きP
63,P64)してから、また第1セーフセンサがオフ
ならそのまま手続きP65へ進み、再び浮遊玉数が
「0」か否か判定する。
【0383】そして、浮遊玉数が「0」ならRAMにセ
ーブした第2セーフセンサSNS3のオン状態を無効に
し(手続きP77)、「0」でないときは第2セーフセ
ンサがオン状態か否か調べてオンなら浮遊玉数を減算
(手続きP66,P67)してから、また第2セーフセ
ンサがオフならそのまま手続きP68へ進み、再び浮遊
玉数が「0」か否か判定する。ここで、浮遊玉数が
「0」ならRAMにセーブしたファールセンサSNS4
のオン状態を無効にし(手続きP78)、「0」でない
ときはファールセンサがオン状態か否か調べてオンなら
浮遊玉数を減算(手続きP69,P70)してから、ま
たファールセンサがオフならそのまま手続きP71へ進
み、再び浮遊玉数が「0」か否か判定する。ここで、浮
遊玉数が「0」ならRAMにセーブしたアウトセンサS
NS1のオン状態を無効にし(手続きP79)、「0」
でないときはアウトセンサがオン状態か否か調べてオン
なら浮遊玉数を減算(手続きP72,P73)してか
ら、またアウトセンサがオフならそのまま手続きP74
へ進み、セーフセンサ1または2のいずれかが有効なら
当り音の出力予約とセーフ球表示ランプの点灯を指示し
てから、RAM中にセーブされたままの有効なオン状態
のセンサに関するオン回数カウンタを加算(+1)する
(手続きP75)。
【0384】しかる後、図71のスイッチ無効処理を実
行する。この処理では、先ず稼動状態が「遊技中」か調
べ、「遊技中」ならRAMにセーブしたテストスイッチ
のオン状態を無効にし(手続きP81,P82)、「遊
技中」以外なら中断スイッチ114と購入スイッチ11
3のオン状態を無効(手続きP83)にしてからカード
状態が「帰零」か否か判定し、「帰零」ならセーブした
購入スイッチ、中断スイッチおよび終了スイッチ115
のオン状態を無効にする(手続きP84,P85)。
【0385】上記のように、本実施例のユニットコント
ローラ190によるパチンコ機100の制御では、浮遊
玉という概念を取り入れ、発射球の数から入賞球やアウ
ト球、ファール球の数を引いた分の玉が浮遊玉として遊
技盤内に存在するものとみなし、浮遊玉数が「0」以下
になるような入賞球等の検出があった場合はそれを無効
とするようにしている。これによって、ノイズ等による
誤検出信号をなくし、玉数の演算精度を向上させること
ができる。
【0386】次に、ユニットコントローラ190による
初期化タスクおよびリアルタイム処理される10種類の
メインタスクについて説明する。
【0387】図72には、そのうち初期化タスクが示さ
れている。
【0388】ユニットコントローラ190は、パワーオ
ン時あるいはウォッチドッグパルスの消滅時にリセット
回路555からリセット信号が入ってくると、初期化タ
スクを開始し、先ず内部RAMをクリアして所定の番地
にチェックコードを書き込んでから内部レジスタに初期
値を設定するとともに、I/Oポートを予め定められた
初期状態に設定する(手続きP91〜P93)。それか
ら、RAM内に用意された複数の基準タイマをそれぞれ
セットした後、データ伝送コントローラ551によるユ
ニットメモリ550への書込みによって出力されるイニ
シャライズ信号INTの立上りを待つ(手続きP94,
P95)。そして、INT信号が立ち上がった時点で台
番号設定スイッチ171の設定番号を読み込んで、通し
番号とチャネル番号を算出し、それらをユニットメモリ
550の送信データエリアSDAに書き込んだ後、管理
装置400から“回線テスト”パケットが送られてくる
のを待つ(手続きP96〜P98)とともに、テストス
イッチ179をチェックする。そして、“回線テスト”
パケットを受信したなら“ACK”パケットを管理装置
へ返してからメインタスクへ、また“回線テスト”パケ
ット受信前にテストスイッチがオンされたなら、テスト
モードフラグをセットしてからメインタクスへそれぞれ
移行する。
【0389】図73には、ユニットコントローラ190
の10種類のメインタスクのうち、「パケット受信タス
ク」の処理手順が示されている。
【0390】このタスクにおいては、先ずユニットメモ
リ550を調べて管理装置400からパケットが送られ
てきているか判定し、受信パケットがないときは“AC
K”パケットの返送を待っている状態か調べる(手続き
P101,P102)。そして、ノー(否)ならば手続
きP101へ戻って上記手順を繰り返し、手続きP10
2で“ACK”パケット待ちになると、手続きP103
へ移行し、図98のパケット送信タスク中の手続きP1
57でセットされるACK待ちのタイマを読み込む。そ
して、次にそのタイマがタイムオーバーを生じたか否か
チェックし、タイムオーバーを起こすと内部RAM内の
ACK受信エラーフラグをセットする(手続きP10
4,P105)。このフラグは後述のエラー制御タスク
(図99)で参照される。
【0391】一方、上記手続きP101で受信パケット
有りと判定すると、その受信パケットのタイプ名をユニ
ットメモリ550から内部RAMに読み込んで、それが
“NAK”パケットか否か先ず判定する(手続きP10
6,P107)。そして、“NAK”であればRAMに
用意されたNAKフラグをセット(手続きP108)し
てからまた“NAK”でなければそのまま手続きP10
9へ進んで、受信したパケットが登録されているものか
判定する。そして、未登録パケットならば手続きP11
0でユニットメモリ550のコマンドレジスタCR2内
のパケットタイプ名を「0」にクリアして手続きP10
1へ戻る。コマンドレジスタCR2のクリアによりパケ
ットの受信がなかったものとされる。
【0392】手続きP109で受信パケットが登録され
たものであることが判ると、手続きP111〜P125
でいずれのパケットであるか判定し、判明したパケット
の種類に応じた処理(図74〜図87)を実行する。
【0393】図74は、上記パケット受信タスク内の
“初期値設定”パケット受信処理の手順を示す。
【0394】ユニットコントローラ190は、“初期値
設定”パケットを受信するとユニットメモリ550の受
信データエリアRDA内の対応する欄に、また同様にホ
ットコードも伝送データエリアにそれぞれコピーする
(手続きP301,P302)。送信したパケットのヘ
ッド部を受信データエリアRDAと送信データエリアS
DAに書き込むことによりユニットコントローラ190
による送信データエリアSDAのパケットヘッドの作成
を簡略化できる。次に、モニタ情報1内の「初期値未設
定」ビットをチェックして初期値受信済か判定し(手続
きP303)受信済なら直ちに手続きP306へ、また
受信していないときには手続きP304,P305で稼
動情報を「強制終了」に変更し、カードリーダ800へ
の送信を禁止する状態にしてから、それぞれ手続きP3
06へ移行してカードリーダ800との通信制御(受
信)を可能な状態にする。“初期値設定”パケットは開
店後に管理装置400のコンソールで賞品球や打止数を
変更した場合にも送信される場合があり、その場合には
稼動情報を変えるのは好ましくないからである。それか
ら、内部RAMのフラグを見てテストモード中か否かチ
ェックして(手続きP307)、テストモードならその
まま、手続きP310へ移行し、また通常動作モードな
ら手続きP308でカードリーダ800へ初期値を送信
済か否かフラグでチェックして送信済なら初期値送信済
フラグをクリア(手続きP309)してから、手続きP
310へそれぞれ移行してカードリーダ800への送信
を許可する。そして、次に「初期値設定」ファンクショ
ンを内部RAMの所定のエリア(送信バッファエリア)
に書き込むことにより送信予約を行ってから、フラグを
見て再び初期値受信済か判定する(手続きP311,P
312)。
【0395】なお、手続きP308でカードリーダ80
0への「初期値設定」ファンクションがまだ未送信なら
手続きP312へジャンプしているのは、最初の初期値
送信の際にはカードリーダ800からの「初期値要求」
ファンクションを受信してから初期値を送信するように
するためである。手続きP312において、初期値パケ
ットを受信していないと判定したときは、手続きP31
3へ進みモニタ情報1の「初期値設定」ビットをクリア
し、初期値受信済と判定した場合には手続きP312か
らP314へ移行して「初期値設定」ファンクションの
送信予約を行ってから元の処理ルーチン(図73)へ戻
る。
【0396】図75にはパケット受信タスク中の“開店
コード”パケット受信処理の手順を示す。
【0397】ユニットコントローラ190は“開店コー
ド”パケットを受信すると、先ず稼動情報を「フリー」
に設定した後、フラグを見て、テストモード中か否か判
定する(手続きP321,P322)。そして、テスト
モード中ならそのまま元のルーチンへ戻り、通常動作モ
ード中ならランプ123,163による表示を客待ち状
態に変更してから「カード受付可」ファンクションをR
AMに書き込んで送信予約を行った後、カード挿入ラン
プ168を点滅駆動に変えてから元のルーチンへ戻る
(手続きP323,P324,P325)。
【0398】図76にはパケット受信タスク中の“閉店
コード”パケット受信処理の手順を示す。
【0399】ユニットコントローラ190は“閉店コー
ド”パケットを受信すると、先ず稼動情報を調べて稼動
情報が「遊技中」か「中断中」のときはそのまま元のル
ーチンへ戻る。“閉店コード”パケットは通常“強制終
了”パケットの後に送られてくるので、遊技中や中断中
のパチンコ機があるのに“閉店コード”が送られて来る
はずはないからである。これによって、誤って閉店スイ
ッチをオンしてしまった場合の安全装置として機能す
る。また、稼動情報が「遊技中」または「中断中」でな
ければ「強制終了」に変更した後、フラグを見て、テス
トモード中か否か判定する(手続きP331〜P33
3)。そして、テストモード中ならそのまま元のルーチ
ンへ戻り、通常動作モード中なら全ランプを消灯してか
ら「カード受付不可」ファンクションをRAMに書き込
んで送信予約を行ってから元のルーチンへ戻る(手続き
P334,P336)。
【0400】なお、手続きP332で稼動情報を「強制
終了」に変更してからテストモードの判定(P333)
を行っているのは、オンラインでのテストモード動作中
の“閉店”パケットを受け付けてテストモード終了後に
速やかにパチンコ機を強制終了状態へ移行させるためで
ある。
【0401】図77には、図73のパケット受信タスク
中の“強制終了”パケット受信処理の手順を示す。
【0402】ユニットコントローラ190は“強制終
了”パケットを受信すると先ずユニットメモリ550の
送信データエリアSDA内のカードテキストデータをク
リアしてから稼動情報を「強制終了」に変更する(手続
きP341,P342)。そして、次の手続きP343
で、“テストモード”フラグをチェックしてテストモー
ド中ならばそのまま元のルーチンへ戻り、テストモード
終了後に速やかに強制終了状態へ移行できるようにす
る。一方、通常動作モードならセンサの検出および打球
発射装置103の制御を停止させてから、全ランプを消
灯させ、カードリーダに「カード受付不可」ファンクシ
ョンを送った後、内部RAMの所定の番地に音の種類を
指定するデータを書き込んで強制終了音の出力予約を行
って元のルーチン(図73)へ復帰する(手続きP34
4〜P348)。これによって、パチンコ機100は遊
技中であればカードを排出して遊技不能になり、その他
の場合にはカードを受け付けない状態になる。
【0403】図78には“強制終了解除”パケットを受
信した場合の処理手順が示されている。
【0404】ユニットコントローラ190は“強制終了
解除”パケットを受信すると、先ず稼動情報を調べて強
制終了中か否か判定し、強制終了中でなければ何もせず
に元のルーチンへ戻る(手続きP351)。また、強制
終了中であれば稼動情報を「フリー」に変更してから、
フラグをチェックしてテストモード中か否か判定する
(手続きP352,P353)。ここでテストモード中
ならそのまま元のルーチンへ戻ってテストモード終了後
速やかにパチンコ機をフリー状態に移行できるようにす
る。
【0405】一方、テストモードでないときは、ランプ
の表示を客待ち状態に変更してからカードリーダ800
に対する「カード受付可」ファンクションの送信予約を
行い、カード挿入ランプ168を点滅状態に変更しても
とのルーチン(図73)へ戻る(手続きP354〜P3
56)。
【0406】図79に“打止解除”パケット受信処理の
手順を示す。
【0407】この手順は、図78の強制終了解除の手順
とほぼ同様である。異なるのは手続きP362で稼動情
報を「フリー」にした後、ユニットメモリ550内の打
止演算レジスタをクリアしてからテストモードの判定を
行なう点のみである。
【0408】また、図80に“中断終了”パケット受信
処理の手順を示す。
【0409】この手順は図78の強制終了解除の手順と
ほぼ同様である。異なるのは手続きP372で稼動情報
を「フリー」にした後、ユニットメモリ550内のカー
ドテキストデータをクリアしてからテストモードの判定
を行なう点と、中断中においてもカードの受付けは可能
になっているため、手続きP355に相当する「カード
受付可」ファンクションの送信予約を行なわない点にあ
る。
【0410】図81には、図73のパケット受信タスク
中の“ユニット復旧”パケットの受信処理の手順を示
す。
【0411】このパケットを受信すると、ユニットコン
トローラ190は先ず受信データエリアRDAのパケッ
トヘッドを送信データエリアSDAにコピーした後、モ
ニタ情報1の「初期値設定」ビットをクリアする(手続
きP381,P382)。“ユニット復旧”パケットが
送信されるのは定時データ収集で異常を見つけたときや
停電復旧時であるが、前者の場合には既にユニットコン
トローラ190は初期値を受信し保持しているからであ
り、また停電復旧の際には“初期値設定”パケット送信
後に“ユニット復旧”パケットが送信されるからであ
る。
【0412】モニタ情報1のビットクリア後は打球発射
装置103の制御およびセンサの検出を停止させた後、
異常発見前に生じたパケットやファンクションの送信予
約を取り消してパケット送信やカードリーダ800の制
御に関するフラグをクリアして動作を停止させてから、
管理装置400への“ACK”パケットの送信の予約を
行なう(P383〜P387)。
【0413】次に、復旧された送信データエリアSDA
の稼動情報を調べて元の稼動状態が遊技中でなければそ
のまま元のルーチン(図73)へ、また遊技中なら稼動
情報を「フリー」に変更してから元のルーチンへ戻る。
現実の状態と一致させると共に、その後送られてくる
“リスタート”パケットの処理で稼動情報に応じた処理
を円滑に実行させるためである。
【0414】図82には“リスタート”パケットの受信
処理手順を示す。
【0415】ユニットコントローラ190は“リスター
ト"パケットを受信すると、先ずカードリーダとの間の
通信制御を開始させ「初期値設定」ファンクションの送
信予約を行なう(手続きP391,P392)。
【0416】次に、稼動情報を調べて「強制終了」なら
ば図77の手続きP341へ移行して、強制終了要求処
理と同一手順に従ってパチンコ機100を“ユニット復
旧”パケットによる動作停止前と同一の状態にさせる
(手続きP393)。
【0417】また、稼動情報が「打止め」なら図87の
後述の手続きP483へ移行してパチンコ機100を打
止めの状態にさせ(手続きP394)、稼動情報が「中
断中」のときはカードリーダ800に対する「カード受
付可」ファンクションの送信予約を行ってから図84の
後述の手続きP427へ移行してパチンコ機100を遊
技中断の状態にさせる(手続きP395,P396)。
【0418】一方、稼動情報が「強制終了」、「打止
め」または「中断中」以外のとき、すなわち「フリー」
のとき(図81)のユニット復旧処理手続きP389が
あるため稼動情報が「遊技中」のことはない)は、ラン
プ表示を客待ち状態にしてからカードリーダ800に対
し、カード再読みを指令する「リロード」ファンクショ
ンの送信予約を行ない、カード挿入ランプ168を点滅
駆動させて元のルーチン(図73)に戻る(手続きP3
97〜P399)。
【0419】図83には、図73のパケット受信タスク
において“カードイン”パケットに対する応答を受信し
た場合の処理手順を示す。
【0420】ユニットコントローラ190は“カードイ
ン”パケットに対する応答があると、コントローラがA
CK待ち状態であったかチェック(手続きP401)
し、ACK待ちでないのにカードテキストの入った“A
CK”パケットがきたときは誤りとみなして受信データ
エリアRDAのカードテキストデータをクリアする(手
続きP402)。一方、ACK待ち状態でパケットが入
ってくるとそのパケットがNAK(否定応答)か否かチ
ェック(手続きP403)し、NAKならば当該カード
が存在しないものとしてカードリーダ800に対する
「カード排出」ファンクションの送信およびカード受付
不成功を表わす音を発生させる音出力が予約を行なって
元のルーチンへ戻る(手続きP405,P406)。ま
た、応答がNAKでないときであっても“ACK”パケ
ット内のカード番号がその前に送信したカード番号と一
致しないときも手続きP404,P405へ移行してカ
ードの受付けを拒否する(手続きP404)。
【0421】また、手続きP404でカード番号が一致
すると、“ACK”パケットにより送られてきた受信デ
ータエリアRDA内のカードテキストデータを送信デー
タエリアSDAの対応する位置にコピーするとともに、
カードテキスト内の玉数を稼動データエリア内の「持玉
数」の欄にコピーする(手続きP407,P408)。
【0422】しかる後、カードテキスト内のカード状態
を調べて(手続きP409)、当該カードが「打止」状
態にあればカード状態を「フリー」に、また、パチンコ
機100の稼動情報を「遊技中」にそれぞれ書き換えて
から管理装置400に対する“終了スイッチ”パケット
の送信予約を行う(手続きP421〜P423)。これ
によって、“終了スイッチ”パケットが管理装置へ送信
され、その“ACK”パケットが返ってきた時点で後述
(図85)の終了スイッチ処理でカードが排出され、打
止カードによる遊技が不能にされる。
【0423】一方、打止カードでなければ手続きP40
9からP410へ移行して稼動情報を調べ、「フリー」
であれば送信データエリアSDA内の客数の欄を更新し
てから(手続きP411)、また「フリー」でないとき
(中断中のとき)はそのまま手続きP412へ進み、稼
動情報を「遊技中」に変更し、ランプ表示を遊技状態に
変更した後、内部RAM内の浮遊玉数カウンタをクリア
し、センサによる検出を開始させる(手続きP413〜
P415)。次に、カードテキスト内の玉数を調べて
「0」ならそのまま、また「0」でなければ打球発射装
置103の駆動制御を開始させてから手続きP418へ
進み、カードの受付成功音の出力予約を行う(手続きP
416〜P418)。
【0424】なお、“中断カードイン”パケットに対す
る管理装置からの応答“ACK”パケットを受信したと
きも図83に示す“カードイン”に対する応答パケット
の処理手順と同一の手順に従って処理される。
【0425】図84には、図73のパケット受信タスク
において“中断スイッチ”パケットに対する応答を受信
した場合の処理手順を示す。
【0426】ユニットコントローラ190は“中断スイ
ッチ”パケットに対する応答があると、コントローラが
ACK待ち状態であったかチェック(手続きP425)
し、ACK待ちでないのに“ACK”パケットがきたと
きは何もせずに元のルーチンへ戻る。次に、応答パケッ
トがNAKか否かチェックし(手続きP426)、NA
Kでないときは稼動情報を「中断中」に、またランプ表
示を中断表示状態に変更してからセンサによる検出およ
び打球発射装置103の駆動制御を停止させた後、カー
ド排出ファンクションの送信予約およびカード排出音出
力予約を行なう(手続きP427〜P432)。
【0427】一方、手続きP426でNAK受信と判定
したときは手続きP433へ移行し、ここで受信データ
中のパチンコ機稼動情報が「遊技中」か否か判定し、遊
技中以外のときは中断スイッチに対する応答そのものが
おかしいので何もせずに元のルーチン(図73)へ戻
り、遊技中であったときはカード状態を「遊技中」に変
更してからセンサによる検出および打球発射制御を開始
させる(手続きP433〜P436)。つまり、中断ス
イッチを押しても管理装置400からNAKが返ってき
て稼動情報が遊技中であればカード状態を遊技中に戻し
てパチンコ機の中断状態への移行を拒否する。中断させ
たいときは再度中断スイッチを押す。
【0428】図85に“終了スイッチ”パケットに対す
る“ACK”パケットを受信したときの処理手順が示さ
れている。
【0429】この処理は図84における“中断スイッ
チ”の“ACK”受信処理と略同じ流れに沿って実行さ
れる。異なるのは送信データエリアSDA内のカードテ
キストをクリアする(手続きP443)のと、稼動情報
を「中断中」でなく「フリー」に、またランプ表示を客
待ち表示に変更する(手続きP444,P445)点で
ある。この処理においてもNAKを受信したとき稼動情
報が遊技中であればカード状態を遊技中に戻して終了処
理を中止するようになっている(手続きP451〜P4
54)。
【0430】図86には、“帰零”パケットに対する
“ACK”パケットを受信したときの処理手順が示され
ている。
【0431】この処理は、図85の“終了スイッチ”の
“ACK”受信処理と同じ流れに従って実行される(手
続きP461〜P474)。
【0432】図87に示されている“打止”パケットに
対する“ACK”パケットの受信処理は同図(K)の
“中断スイッチ”の“ACK”受信処理と略同じ流れに
沿って実行される(手続きP481〜P494)。異な
るのは、カード排出ファンクションの他、カード受付不
可ファンクションの送信予約(手続きP488)が入る
点のみである。
【0433】図88には、ユニットコントローラ190
の10種類のメインタスクのうち、カードリーダ制御タ
スクの処理手順が示されている。
【0434】このタスクでは、先ず内部RAM内のフラ
グを見てカードリーダ800の制御が可能な状態にある
か否か判定し、ノーならシリアル送信割込みと受信割込
みを禁止する(手続きP131〜P133)。
【0435】一方、カードリーダ800の制御が可能な
状態にあるときは、手続きP131からP134へ移行
し、ファンクション送信中か判定する。次に、ファンク
ション受信中か判定し、受信中なら設定時間内に受信が
完了したかチェックする(手続きP135,P14
0)。また、内部RAMの受信バッファエリア内にファ
ンクションがあるか否か調べて受信ファンクションがあ
るときは(手続きP136)、送信し易い形に変形され
た受信データを元の形に直したり、パリティエラーがな
いか、あるいはコードの長さが正しいかチェック(手続
きP141)した後、ファンクションの種類を判定し
(手続きP143〜P150)、それに応じた処理(図
89〜図96)を実行する。
【0436】また、手続きP136で受信ファンクショ
ンなしと判定したときは手続きP137へ移行してカー
ドリーダコントローラCPU2からの応答ファンクショ
ン待ち状態にあるか否か判定し、応答を受信するまでに
要した時間をチェックする(手続きP142)。
【0437】応答ファンクション待ちでないときはファ
ンクション送信可能な状態にあるか否か判定し、送信可
能なときは送信すべきファンクションが有るか否か判定
し(手続きP139)、送信ファンクションがあるとき
は、ファンクション送信処理(図97参照)を実行す
る。
【0438】図89には、上記カードリーダ制御タスク
中の「テストカード」ファンクションの受信処理の手順
を示す。
【0439】このファンクションを受信すると先ずフラ
グを見て「テストカード」ファンクション待ち状態か否
か判定する(手続きP501)。このフラグは、スイッ
チ検出タスクでテストスイッチ179がオンされたとき
にセットされる(図106)参照)。ファンクション待
ちであれば、次に稼動情報が「フリー」か調べ、フリー
ならオフライン状態か否かチェックする(手続きP50
2,P503)。ここでオフライン状態ならプログラム
ROMに格納されたオンライン時に管理装置400から
送られるのと同一または異なるテスト遊技用の賞球数を
設定する(手続きP504)。オフライン時には管理装
置400から賞球数が送られて来ないためである。賞球
数設定後はテストカードに固定的に与えられた最初の玉
数(0個)と金額(1000円)を設定する(手続きP
505)。
【0440】なお、オンライン時には手続きP503か
らP505へジャンプし、手続きP504での賞球数設
定を飛ばして玉数と金額の設定を行なう。その後、浮遊
玉数を計数するカウンタをクリアし、ランプ表示状態を
変えてから、打球発射装置103の制御およびセンサの
検出を開始し、カード受付成功を知らせる音を出力する
ための予約を行ない、テストモード稼動データエリアの
稼動情報を遊技中に変えて元のルーチンへ戻る(手続き
P506〜P511)。
【0441】一方、テストカードファンクション待ちで
ないのにテストカードファンクションを受信すると手続
きP501から、手続きP512へ移行し、テストモー
ド稼動データエリア(〔表1〕参照)内の稼動情報が
「中断中」か否か判定する。テストモードでの遊技中に
中断スイッチ114を押して中断中になった場合、テス
トスイッチを押さずテストカードの挿入によって中断が
解除され遊技を再開できるようにするため稼動情報が中
断中ならば賞球数は既に設定されているのでいきなり手
続きP506へ移行してテスト遊技を再開可能にする。
【0442】上記手続きP512における判定で、稼動
情報が中断中でないと判定されると、手続きP513へ
移行してオフラインか否か判定する。ここで、オフライ
ンと判定したときは、上記手続きP504へ移行して賞
球数等を設定しテスト遊技の準備を実行する。これは、
予期しない事態を想定したもので、オフライン時にはテ
ストカードがあればテストモードに入っても特に支障は
ないためである。
【0443】一方、手続きP513でオンライン時と判
定したときは、「カード排出」ファンクションの送信予
約およびカード受付不成功音の出力予約を行なう(手続
きP514,P515)。つまり、オンライン時にはテ
ストスイッチ179を押さずにテストカードを挿入する
と、テストカードが排出されテスト遊技に入らないよう
になっている。これによって遊技客による不正遊技を防
止することができる。
【0444】図90には、図88のカードリーダ制御タ
スク中の「カード番号送信」ファンクション受付時の処
理手順が示されている。
【0445】ここでは、先ずフラグを見て「テストカー
ド」ファンクション受信待ち状態か否か判定し続いてテ
ストモード中か否か判定する(手続きP521,P52
2)。ここで、ファンクション受信待ちまたはテストモ
ード中と判定すると手続きP525へジャンプして「カ
ード排出」ファンクション送信予約を行ってからカード
受付不成功音の出力予約を行う(手続きP526)。つ
まり、テストスイッチのオン直後またはテストモードの
中断中に正規の遊技カードが挿入されてもこれを直ちに
排出することで通常遊技への移行を禁止している。
【0446】一方、「テストカード」ファンクション受
信待ち状態でもテストモードでもない場合には、手続き
P523へ移行して稼動情報が中断中か判定し、中断中
でないときは“カードイン”パケットの送信予約を行い
(手続きP527)、中断中なら手続きP524で読み
取ったカード番号と送信データエリアSDA内のカード
番号とを比較して、一致しないときは手続きP525へ
移行してカード排出の予約を行い、カード番号が一致し
たときは手続きP528へ移行して“中断カードイン”
パケットの送信予約を行う。
【0447】図91には、図88のカードリーダ制御タ
スク内の「ステータス」ファンクション受信処理の手順
を示す。
【0448】このファンクションを受信すると先ず“異
常終了”フラグをクリアしてから受信バッファ内のステ
ータス1と2を内部RAMにセーブする(手続きP53
1,P532)。上記“異常終了”フラグは図99のエ
ラー制御タスクの手続きP170において参照される。
【0449】次に、前回の送信で「カード受付可」ファ
ンクションを送信したか否か、またカードがリーダ内に
存在するか否かさらに稼動情報が「遊技中」か否か判定
する(手続きP533〜P535)。ここで、前回の送
信が「カード受付可」ファンクションでありリーダ内の
カードが存在していて遊技中以外のときは正常な状態で
ないので、「カード排出」ファンクション送信および排
出音出力予約をしてからテストモード終了時がオンライ
ンかオフラインか判定してまだオフラインであるときは
図72の手続きP98へ移行して“回線テスト”パケッ
トの受信を待つ(手続きP536〜P538)。
【0450】一方、前回のカード受付可ファンクション
を送信していないときまたはそれを送信してもカードが
リーダ内にないとき、あるいはカード受付ファンクショ
ンを送信しカードがリーダ内にあっても「遊技中」であ
るときはカード排出予約をしないで手続きP538へ移
行してテストモード終了時がオンラインかオフラインか
判定し、オフラインのときは“回線テスト”パケット待
ちへジャンプする。
【0451】図92には、「再送要求」ファンクション
を受信したときの処理手順を示す。
【0452】この場合、先ず前回の送信で再送要求を行
ったか否か判定し(手続きP541)、イエスなら再送
要求に対して再送要求が返ってくるのはおかしいので、
リーダーエラーフラグをセットする(手続きP54
3)。再送要求に対し再送要求が返ってくると以後ずっ
とこれを繰り返し、他のファンクション送信が行えなく
なるからである。一方、手続きP541でノーなら既に
送信したファンクションの再送信予約(手続きP54
2)を再び行ってから元のルーチンへ戻る。なお、上記
リーダーエラーフラグは図99のエラー制御タスク中の
手続きP163で参照される。
【0453】図93には、ユニットコントローラ190
が「正常終了」ファンクションを、また図94には「異
常終了」ファンクションを受信した場合の処理手順が示
されている。
【0454】「正常終了」ファンクションを受信する
と、エラーフラグをクリア(手続きP545)してから
図91の手続きP531へ移行して、以後「ステータ
ス」ファンクション受信のときと同じ手順に従って処理
する。一方、「異常終了」ファンクションを受信する
と、同時に送られて来たステータス1を調べてカードリ
ーダへの初期値が未設定のときはそのまま図91の手続
きP532へジャンプし、また初期値未設定でなければ
“異常終了”フラグをセットしてから手続きP532へ
ジャンプしてステータス受信処理と同様の処理を実行す
る(手続きP546,P547)。なお、上記“異常終
了”フラグは図99のエラー制御タスク中において参照
され、以後のカード受付けが不能になる。
【0455】図95には、図88のカードリーダ制御タ
スク中の「初期値要求」ファンクション受信処理の手順
を示す。
【0456】このファンクションを受信すると先ず「初
期値設定」ファンクションの送信予約を行ってから、フ
ラグを見て送信が禁止されているか判定する(手続きP
551,P552)。ここで、送信禁止なら手続きP5
55で送信を許可し、送信禁止でないときは手続きP5
53でパチンコ機の稼動情報を調べ、「フリー」か「遊
技中」か「中断中」のときは「カード受付可」ファンク
ションの送信予約を行う(手続きP554)。一方、手
続きP553の判定で「フリー」、「遊技中」、「中断
中」以外のとき(打止または強制終了)は「カード受付
け不可」ファンクションの送信予約を行う(手続きP5
56)。
【0457】図88のタスク中に「セルフ排出」ファン
クションを受信したと判定したときは図96に示すよう
にカード受付不成功音の出力予約を行って元のルーチン
へ戻る(手続きP558)。
【0458】次に、図97には、図88のカードリーダ
制御タスクの処理中において、手続きP139で送信フ
ァンクションがあると判定した場合の送信処理手順を示
す。
【0459】ファンクションの送信にあっては、先ず内
部RAMにリトライ回数(例えば3回)を設定してから
ACK受信タイマ(5秒)をセットしてコール信号EN
Qをカードリーダに向かって送信する(手続きP560
〜P562)。それから、ACKが来なければ手続きP
561でセットしたタイマがオーバーしたか判定する
(手続きP563,P564)。タイムオーバーを起こ
してもリトライ回数を調べて所定回数(3回)に達して
いなければ手続きP561へ戻ってタイマをセットしな
おしてENQの送信を繰り返す。それでもACKがこな
いでリトライ回数をオーバーするとエラーフラグをセッ
トしてからファンクションの送信を中止する(手続きP
565,P566,P567)。一方、リトライ回数以
内にACKが戻ってくると送信データを作成してから先
ずSTXコードを送信バッファへ入れて送信を開始さ
せ、送信中フラグをセットする(手続きP568〜P5
70)。
【0460】図98には、ユニットコントローラ190
の10種類のメインタスクのうちパケット送信タスクの
処理手順を示す。
【0461】このタスクでは、先ず送信するパケットが
あるか否か判定し、あればユニットメモリ550の送信
データエリアSDAのパケットヘッド部にパケットタイ
プ名を書き込んでから交信エリア内のコマンドレジスタ
CR1にそのパケットタイプ名を入れ、パケット送信タ
イマをセットする(手続きP151〜P154)。コマ
ンドレジスタCR1へのパケットタイプ名の書込みによ
りデータ伝送コントローラ551が対応するパケットの
送信を開始し、送信が終わるとコマンドレジスタCR1
をクリアする。
【0462】手続きP151で送信パケットがないとき
または手続きP154で送信タイマをセットした後は、
手続きP155で送信タイマがセットされているか判定
し、セットされていれば手続きP156へ移行し、セッ
トされていなければP151へ戻る。手続きP156で
はコマンドレジスタCR1が送信終了により「0」にな
っているか判定し、まだ「0」になっていないときは送
信タイマがオーバーになっているか調べる(手続きP1
59)。ここで、送信タイマがオーバーしていなければ
手続きP151へ戻る。一方、送信タイマがオーバーし
たときは“Z−80エラー”フラグをセットしてから送
信タイマをリセットする(手続きP160,P15
8)。
【0463】また、手続きP156でコマンドレジスタ
CR1が「0」になった場合には、送信したパケットが
“カードイン”のように“ACK”を受信するタイプの
ものであるときはACK待ちタイマ(10秒)をセット
してから送信タイマをリセットする(手続きP156,
P157)。このACK待ちタイマは図73のパケット
受信タスク中の手続きP103,P104で参照され
る。
【0464】図99には、ユニットコントローラ190
のメインタスクのうちエラー制御タスクの手順が示され
ている。
【0465】このタスクでは、先ず“Z−80エラー”
フラグ(図98のP160参照)と“パケットACKエ
ラー”フラグ(図73のP105参照)をチェックし
(手続きP161,P162)、いずれか一方のフラグ
がセットされているときは手続きP174へ移行してタ
イマ割込みやシリアル割込みを禁止するとともに、前記
タスク処理を停止してからCPUをパワーダウンさせる
(手続きP175,P176)。上記手続き(P174
〜P176)は、例えばウォッチドッグパルスとなるセ
グメント表示器用のコモン信号のレベルを固定して、リ
セット回路555によりユニットコントローラ190に
リセットをかけることにより実行することができる。
【0466】一方、“Z−80エラー”フラグも“パケ
ットACKエラー”フラグもセットされていないときは
“リーダ・エラー”フラグ(図92のP543,図93
のP545,図97のP566参照)をチェックしてフ
ラグがセットされていないときはユニットメモリ550
内のモニタ情報2の“リーダ異常”ビットをリセットし
てから手続きP161へ戻る(手続きP163,P16
4)。“リーダ・エラー”フラグがセットされていたと
きは、手続きP165へ移行してモニタ情報2の“リー
ダ異常”ビットをセットしてからリーダ制御用フラグを
すべてクリアした後、リーダの制御を可能にする(手続
きP166,P167)。しかる後、テストモード中か
否か、また初期値が設定されているかチェックし(手続
きP168,P169)、テストモードのときあるいは
初期値が未設定のときは、次の図107に示すテストモ
ード終了処理を実行する。
【0467】テストモードでなく初期値も設定されてい
るときは手続きP170で“異常終了”フラグ(図94
の手続きP547参照)をチェックして、フラグが
“0”のときは手続きP161へ戻り、“異常終了”フ
ラグが立っているときは、手続きP171へ移行して稼
動情報を「強制終了」に変更してから、「カード受付不
可」ファンクションの送信予約をし、“異常終了”フラ
グをクリアしてから手続きP161へ戻る(手続きP1
72,P173)。
【0468】図100には、ユニットコントローラ19
0の10種類のメインタスクのうち、玉数演算タスクの
手順を示す。
【0469】このタスクでは、先ずフラグまたは信号を
見てセンサ検出中かつまり遊技中か否か判定し(手続き
P181)、センサ検出中でなければ各センサのオン回
数を計数するカウンタをクリアし(手続きP182)、
センサ検出中のときは、手続きP183〜P199に従
って図70の処理で得られた発射センサSNS5、第1
セーフセンサSNS2、第2セーフセンサSNS3、フ
ァールセンサSNS4、アウトセンサSNS1の各セン
サのオン回数を読んで、総賞球数、出玉数、アウト玉
数、差数を演算し、最後に打止演算レジスタに総賞球数
を加算する(手続きP200)。
【0470】図101には、ユニットコントローラ19
0のメインタスクのうちスイッチ検出タスクの手順を示
す。
【0471】このタスクでは、先ずフラグまたは信号を
見てセンサ検出中か否か判定し(手続きP201)、検
出中でないときは中断スイッチ114、購入スイッチ1
13、終了スイッチ115、呼出しスイッチ165aま
たはテストスイッチ179がオンされているかチェック
する(手続きP202〜P206)。そして、いずれか
のスイッチがオンされているときは、それに対応する処
理(図103〜図106参照)を実行する。なお、上記
スイッチのうち呼出しスイッチがオンされたときは、パ
チンコ機100の状態表示ランプ162を点滅に変更し
てスイッチ操作音の出力予約を行う(手続きP21
9)。
【0472】一方、手続きP201でセンサ検出中のと
きは、手続きP207へ移行して後述のサーチタイマ
(手続きP216)が動作中か判定し、動作中でないと
きは手続きP213,P214で遊技中のカードの玉数
および金額が「0」か否か判定する。そして、玉数が
「0」で金額が「0」でないときは購入要求処理(手続
きP217)を行う。具体的には購入スイッチ113の
オンを促す音の出力予約と購入スイッチ内蔵のランプの
点滅への表示更新予約を行う。
【0473】ただし、玉数と金額がともに「0」のとき
はサーチタイマ(10秒)を動作させて帰零判定を開始
させるとともに、サーチタイマ動作中を知らせる音の出
力予約を行ってから手続きP201へ戻る(手続きP2
15,P216)。
【0474】そして、再び手続きP207でサーチタイ
マ動作中か判定して、動作中なら手続きP208へ進
み、遊技盤内に残存する浮遊玉が有るか否か判定する。
ここで、浮遊玉がなければ手続きP212へ移行して、
帰零発生を決定して“帰零”パケットの送信予約を行
う。
【0475】また、この帰零決定手続きの中で、図10
7に示すようなテストモード終了処理を行うようになっ
ており、テストモード中に帰零が発生するとテストモー
ドを終了させる。
【0476】一方、サーチタイマ動作中で浮遊玉が残存
する間は、手続きP208からP209へ進んでサーチ
タイマ(10秒)がオーバーしたか否か判定し、タイム
オーバーなら浮遊玉数があっても手続きP212へ移行
して帰零とする。玉数が「0」になってから10秒経過
してもなお浮遊玉が存在するのは通常ありえないからで
ある。
【0477】また、サーチタイマがオーバーしていない
ときは手続きP209からP210へ移行して、再び玉
数が「0」か否か判定し、「0」でないときはサーチタ
イマを停止させて帰零の判定を中止する(手続きP21
1)。浮遊玉がサーチタイマ動作中に入賞口へ入賞して
持玉数が加算された場合を考慮したもので、これによっ
て、再び遊技制御が継続される。なお、サーチタイマ非
動作中において玉数が「0」でないときは、手続きP2
18へ移行して打止演算レジスタの値が予め定めた打止
数よりも多くなったか否か判定し、多くなったときは図
102に示すような打止処理を実行するようになる。こ
の打止数は予め複数の打止めモードを用意して、プログ
ラム等でモードを選択してモードに応じた打止数をもっ
て打止め演算レジスタの値との比較を行うようにしても
よい。
【0478】図102には、図101の処理中における
打止処理の手順が示されている。
【0479】この打止処理に入ると、先ずフラグを見て
テストモード中か否か判定し(手続きP581)、テス
トモードでないときは、“打止”パケットの送信予約を
行ってから、ユニットメモリ550内の打止回数を更新
(+1)し、カード状態を「打止めかつフリー」とした
後、センサの検出および打球発射装置103の駆動制御
を停止させ、打止音の出力予約を行う(手続きP582
〜P587)。なお、ここでは、カードの排出指令まで
は行っていないが、上記“打止”パケットが管理装置4
00へ送信され、そのACKが返ってくるとそちらの受
信処理(図87)で「カード排出」ファンクションがカ
ードリーダ800に送られる(手続きP487)ので、
打止めが発生するとカードCDが排出されるのは既に述
べたとおりである。
【0480】一方、テストモード中に打止が発生する
と、手続きP581からP591へ移行して、“打止”
パケットに対するACKを受信したときの図87の手続
きP483〜P489(P488を除く)と略同じ手続
きP591〜P597を実行して打止め状態となる。テ
ストモードは管理装置と接続されていないオフライン時
にも実行されることを考慮したものである。なお、テス
トモード中に打止めが発生すると、終了スイッチ115
をオンすることで、テストモード終了処理へ移行し、オ
ンラインかオフラインかに応じてその後の状態が決定さ
れる(図106,図107参照)。
【0481】図103には、図101のスイッチ検出タ
スク中における中断スイッチ処理の手順が示されてい
る。
【0482】中断スイッチ114のオンを検出すると、
この処理が開始され、先ずテストモード中か否か判定す
る(手続きP601)。ここで、テストモードでなけれ
ば、手続きP602へ進み、“中断スイッチ”パケット
の送信予約を行ってから、カード状態を「中断中」に変
更し、センサの検出と打球発射装置103の駆動制御を
停止させて元のルーチンへ戻る(手続きP603〜P6
05)。中断スイッチのオンに起因するカードの排出等
は上記パケットに対するACKパケットを受信した時点
で行う(図84参照)。一方、テストモード中に中断ス
イッチがオンされると、この中断スイッチ処理の中で稼
動情報の更新、カード排出ファンクションの送信予約、
制御の停止ランプの表示変更を行うようにしている(手
続きP611〜P616)。オフラインでのテストモー
ドを考慮したものである。
【0483】図104には、図101のスイッチ検出タ
スク中の購入スイッチ処理の手順が示されている。
【0484】購入スイッチ113がオンされると、先ず
購入スイッチ内蔵のランプ121(以下、購入ランプと
称する)の消灯の指示を与える(手続きP621)。こ
のランプは、金額が「0」にならない間は点灯されてお
り、玉数が「0」になった時点で行われる第75図の購
入要求手続きP217によって点滅駆動される。そし
て、購入スイッチのオンと同時に点滅は停止される。次
に、カードの金額が「0」か判定し、「0」なら何もせ
ずに図101のルーチンへ戻る(手続きP622)。
【0485】一方、金額が残っているときは手続きP6
23へ進み、購入玉の変換レートを読み込んでから、ユ
ニットメモリ550内の玉数および持玉数に200円相
当分の玉数を加算する(手続きP624)。そして、金額
(残金)の度数が「−2」され、購入回数が「+1」、
売上の度数が「+2」されてから金額が「0」になった
か否か判定される(手続きP625〜P628)。ここ
で、金額が「0」なら購入ランプを点灯させずに、また
残金が残っているときは購入ランプを点灯させてから打
球発射装置103の駆動制御を開始させる(手続きP6
28〜P630)。従って、購入ランプは購入スイッチ
113のオンによって一時消灯されるが残金がある間は
すぐに点灯される。また、遊技客が購入要求音と表示に
基づいて購入スイッチをオンした場合、購入ランプはカ
ードCDの金額に応じて点滅から点灯または点滅から消
灯に移行する。
【0486】打球発射装置の制御開始後は購入要求音の
出力を取り消してからスイッチ操作音の出力予約を行っ
て処理を終了する(手続きP631,P632)。
【0487】図105には、図101のスイッチ検出タ
スクにおける終了スイッチ処理の手順が示されている。
【0488】終了スイッチ115のオンが検出される
と、先ずセンサの検出を停止してから打球発射装置10
3の駆動制御を停止させる(手続きP641,P64
2)。それから、手続きP643でテストモードか否か
判定し、テストモードなら図107に示されているテス
トモード終了処理へ移行し、通常動作モードなら“終了
スイッチ”パケットの送信予約を行ってからカード状態
を「フリー」に変更する(手続きP644,P64
5)。カードの排出指令やランプの表示変更等は“終了
スイッチ”に対する応答パケットACKの受信処理(図
85)中において行われる。
【0489】図106には、図101のスイッチ検出タ
スクにおけるテストスイッチ処理の手順が示されてい
る。
【0490】テストスイッチ179のオンが検出される
と、先ずスイッチ操作音の出力予約およびテストカード
ファンクション待ちフラグをセットする(手続きP65
1,P652)。このフラグは、テストカード処理の手
順を示す図89中における手続きP501で参照され
る。それから、オフラインか否か判定し、オフラインな
らカードリーダ800に対する「カード受付可」ファン
クションの送信予約を行い、オンラインなら何もしな
い。つまり「カード受付可」ファンクションの送信を行
わない。従って、オンラインのときはカードの受付けが
可能にされているときのみテストモードへ移行する。た
だし、実際にはオンラインでカード受付けが可能な状態
(中断中)にあっても、稼動情報が「フリー」以外のと
きはテストカードを排出するようになっている(図89
の手続きP502,P513参照)。
【0491】なお、上記テストスイッチ処理(手続きP
651〜P654)においては、タイマを設定してテス
トスイッチオン後一定時間内にテストカードの挿入がな
いときは元の状態へ戻るようにすることも可能である。
【0492】図107には、図99のエラー制御タスク
および図105の終了スイッチ処理中におけるテストモ
ード終了処理の具体的な手順を示す。
【0493】この処理が開始されると、先ず全ランプを
消灯し、センサの検出および打球発射装置103の駆動
制御を停止させてからオフラインかオンラインか判定す
る(手続きP661〜P664)。ここで、オンライン
ならパチンコ機の稼動情報が「強制終了」か調べ(手続
きP665)、強制終了なら「カード受付不可」ファン
クションの送信予約およびカード排出音の出力予約を行
って元のルーチンへ戻る(手続きP671,P67
2)。なお、カードリーダ800は「カード受付不可」
ファンクションを受信すると保持しているカードを排出
してからカードを受付けない状態になる。強制終了以外
のときは、ランプ123,163の表示を客待ち状態に
変更してからテストモード時の稼動データエリア内の稼
動情報が「打止」か否か調べる(手続きP666,P6
67)。そして、打止ならそのまま手続きP670へジ
ャンプし、また打止以外のときは「カード排出」ファン
クションの送信予約およびカード排出音の出力予約(手
続きP668,P669)をしてから手続きP670へ
移行してカード挿入ランプの表示を点滅に変更して元の
ルーチンへ戻る。従って、パチンコ機100はテストモ
ードから通常動作モードの「フリー」の状態に戻る。
【0494】上記のごとく打止状態のときに手続きP6
68(カード排出ファンクション送信予約)を省略して
手続きP667からP670へジャンプしているのは、
図102の打止処理でそれをやっている(手続きP59
1)からであり、手続きの重複を回避するためである。
また、打止のときに手続きP669(カード排出音出力
予約)を省略しているのは、カードが排出されないのに
排出音が出力されるのを防止するためである。つまり、
テストモードでは打止が発生するとそのときにカードが
排出され、その後、終了スイッチ115がオンされると
当該テストモード終了処理に移行してくる(図105の
手続きP643)ので、ここでカード排出音を出力する
のは現実と一致しなくなるからである。
【0495】一方、上記手続きP664でオフライン中
と判定されると、手続きP673へ移行して、「カード
受付不可」ファンクションの送信予約およびカード排出
音の出力予約を行ってから“テストモード終了時オフラ
イン”フラグをセットし、“リーダエラー”フラグがセ
ットされているか否かチェックする(手続きP673〜
P676)。ここで、リーダエラーがなければ元のルー
チンへ戻り、リーダエラーがあれば手続きP677へ移
行して上記“テストモード終了時オフライン”フラグを
クリアしてから“回線テスト”パケット待ち(図72の
手続きP98)となる。上記フラグは、「ステータス」
ファンクション受信処理(図91)中の手続きP538
で参照され、ステータスを送信したときにこのフラグを
みて回線テスト待ちへ移行する。すなわち、リーダーエ
ラーがないときは、手続きP673〜P676終了後に
元のルーチンへ戻り、その後カードリーダからカード排
出後の「正常終了」ファンクションとともにステータス
1,2を受信した時点で回線テスト待ちへ移行する。一
方、リーダーエラーがあるときには、手続きP673の
ファンクションを受けてカード排出処理が実行された場
合、カードリーダ800から「異常終了」とともにステ
ータス1,2が送られてくると、図91の手続きP53
8で回線テスト待ちへ移行してカードが取り出せなくな
るのを防止するため、手続きP677で“テストモード
終了時オフライン”フラグをクリアしている。
【0496】図108には、ユニットコントローラ19
0の10種類のメインタスクのうち、音制御タスクの処
理手順が示されている。
【0497】このタスクでは、「当り音」、「スイッチ
操作音」、「カード排出音」、「カード受付成功音」、
または「カード受付不成功音」の出力予約があるか否か
調べ(手続きP221〜P225)、予約があったとき
は、出力すべき音の種類を示すデータと出力時間とを内
部RAMにセットしてから音声合成回路(サウンドI
C)582をリセットさせ、出力中の音を停止させる
(手続きP231,P232)。それから、手続きP2
34へ移行してサウンドICに制御信号を与え、選択し
た音を出力させる。そして、セットした出力時間を経過
したか判定し、オーバーしているときは出力を停止させ
る(手続きP235,P237)。一方、出力時間をオ
ーバーしていないときは出力音が繰り返し音か判定し、
繰り返し音でないときは音の出力を停止させる(手続き
P236,P237)。ただし、手続きP237で音出
力停止指令を出してもサウンドICは出力中の音の1フ
レーズが終了するまでは音出力を停止させず、フレーズ
の終端で停止する。
【0498】また、上記5種類の音のいずれの出力予約
もないときは、手続きP226で音出力中か否かチェッ
クし、出力中なら手続きP235へ移行して出力時間を
オーバーしていないか調べる。一方、音出力中でないと
きは、「サーチタイマ音」、「購入要求音」、「打止
音」または「強制終了音」の出力予約があるか調べ(手
続きP227〜P230)、あるときは出力すべき音を
指定するデータと時間をセットしてから(手続きP23
3)、手続きP234へ移行して音の出力を開始し、タ
イムオーバーを起こすと音出力を停止する。つまり、こ
れら4つの音に関しては他の音の出力が終了するのを待
ってから出力することになる。
【0499】図109には、ユニットコントローラ19
0のメインタスクのうちタイマ制御タスクの手順を示
す。
【0500】このタスクでは、ランプの点滅やパケット
の送信タイマ、ACK受信タイマ等の基準となる10m
Sと100mSの2つの基準タイマを管理しており、1
0m秒ごとに10mSタイマを更新(デクリメント)
し、また100m秒ごとに100mSタイマを更新する
(手続きP241〜P244)。
【0501】図110にはユニットコントローラ190
のメインタスクのうちランプ表示制御タスクの処理手順
が示されている。
【0502】このタスクにおいては、上記各種処理中に
おいてセーフ球ランプ164、P機状態表示ランプ16
2、購入スイッチ内蔵ランプ121、カード挿入ランプ
168、遊技状態ランプ123の更新があった場合に、
その表示状態を変更する(手続きP251〜P25
5)。次に、「客待ち表示」または「打止表示」の必要
があるか判定し、客待ち表示のときはアナログ表示器1
63をスクロール表示させ、打止表示のときはアナログ
表示器163の全ランプを同時に点滅させる(手続きP
256〜P259)。さらに玉数表示の必要性を判定
し、必要のあるときはアナログ表示器163のランプを
左側から順に玉数に応じた数だけ点灯させる(手続きP
260,P261)。しかもこの玉数のアナログ表示
は、ランプ点灯数が多くなるほど一つのランプで表示さ
れる玉数が増加するいわゆる対数表示にて行うようにな
っている。さらに、「客待ち表示」、「打止表示」およ
び「玉数表示」のいずれの表示も不要なときはアナログ
ランプ163を消灯する(手続きP262)。
【0503】次の〔表29〕に、パチンコ機の状態に応
じた各ランプの表示状態の一例を示す。
【0504】同表において、×印は消灯、○印は点灯、
△印は点滅、Sはスクロール表示、Aは球数に応じたア
ナログ対数表示を示している。また、遊技中における
「サーチ」の欄は金額および玉数がゼロとなってサーチ
タイマ(10秒)作動中の表示状態を示し、10秒経過
すると帰零状態に移行する。
【0505】
【表29】
【0506】ユニットコントローラ190のメインタス
クには以上の9種類のタスクの他、ポート出力制御タス
クがある。このタスクでは、上記各タスクで決定された
出力状態を対応するI/Oポートへ出力する処理を実行
する(図示省略)。
【0507】図111には、上記制御フローに従ってパ
チンコ機100を制御する際の入出力信号のタイミング
を示す。
【0508】なお、玉数を表わす数字は、一例として購
入玉レートを50個/200円、メイン賞球数を13
個、サブ賞球数を7個として演算したものを示してい
る。
【0509】タイミングt1で、“カードイン”パケッ
トに対する応答パケットACKを受信した後、タイミン
グt2で購入スイッチ113のオン信号が入ってくる
と、発射駆動制御信号がハイレベルに変化され、打球発
射装置103が駆動可能となる。これとともに、カード
の残金の度数が「2」だけ減算され、200円分の玉数
が加算されて、金額表示および玉数表示が更新される。
【0510】その後、各センサから検出パルスが入って
くるとユニットコントローラ550内で浮遊玉数や持玉
数の演算をリアルタイムで行い、玉数およびその表示を
次々と変更していく。なお、コントローラ内部で浮遊玉
数が「0」になっているときは、セーフセンサの検出パ
ルス(P1参照)があってもこれは無効とされ、その分
の賞球数は加算されない。
【0511】このような遊技制御中に、中断スイッチ1
14のオン信号が入ってくると(タイミングt3)、発
射駆動制御信号がオフされる。ただし、表示は中断時の
状態に維持される。その後、“中断カードイン”のAC
Kパケットが受信されると(タイミングt4)、再び遊
技制御が開始され、終了スイッチ115のオン信号が入
った時点で遊技を終了し(タイミングt5)、“終了ス
イッチ”のACKを受信した時点(タイミングt6)で
表示および玉数、金額データが「0」にクリアされる。
【0512】一方、遊技中においてカードの金額および
玉数がともに「0」になる帰零状態が発生すると(タイ
ミングt7)、サーチタイマが起動され、10秒以内に
セーフセンサ1または2の検出パルスがないときは“帰
零”パケットが送信され、そのACKを受信した時点
(t8)で浮遊玉数が「0」にクリアされる。サーチタ
イマの作動中に浮遊玉数が「0」になればその時点で
“帰零”パケットが送信される。
【0513】次に、ユニットコントローラ190からの
指令に基づいたカードリーダ制御装置188によるカー
ドリーダの制御手順の一例を図112〜図141を用い
て説明する。
【0514】なお、カードリーダ制御装置188とユニ
ットコントローラ190との間の通信は、ファンクショ
ンコードによって行なわれるようになっており、ユニッ
トコントローラ190からカードリーダ制御装置188
に対するファンクションコードとしては、カードリーダ
800に対してカードから読み取った磁気データと照合
するための年月日コードと識別コードを与えるための
「初期値設定」ファンクション、カードリーダに対しカ
ードの受付を許可する「カード受付可」ファンクショ
ン、カードリーダに対しカードの受付を中止するように
指令するための「カード受付不可」ファンクション、カ
ードを排出するよう指令する「カード排出」ファンクシ
ョン、カードの磁気データの再読込みを指令する「リロ
ード」ファンクション、直前に送ってきたファンクショ
ンコードの再送を要求する「再送要求」ファンクショ
ン、カードリーダコントローラ内に保持されているカー
ドリーダの状態を示すコードの送信を要求する「ステー
タス要求」ファンクションおよびパンチ穴形成領域の所
定の位置にカードの持玉、金額がゼロになったことを表
す帰零穴PH4を穿孔するよう指令を与える「帰零」フ
ァンクションの8種類の指令が用意されている。
【0515】一方、カードリーダ制御装置188からユ
ニットコントローラ190に対するファンクションコー
ドとしては、カードリーダで読み取ったカード番号をユ
ニットコントローラ190へ送る「カード番号送信」フ
ァンクション、テストカードが挿入されたことをユニッ
トコントローラ190へ知らせる「テストカード」ファ
ンクション、リセット時に年月日や識別コード等の初期
値を要求する「初期値要求」ファンクション、要求され
た処理が正常に終了したことをユニットコントローラ1
90に知らせる「正常終了」ファンクションおよび逆に
正常に処理が終了しなかったことを知らせる「異常終
了」ファンクション、挿入されたカードに不正があるこ
とをカードリーダコントローラCPU2が判定し自らの
意志でカードを排出したことを知らせる「セルフ排出」
ファンクション、ユニットコントローラ190に対して
直前に送ってきたファンクションコードの再送を要求す
る「再送要求」ファンクションと「リロード」や「ステ
ータス要求」に対してカードリーダ800のステータス
を送信するための「ステータス送信」ファンクションの
8種類がある。各ファンクションは、先頭を示すSTX
コード、ファンクションコードFNC、終端を示すET
Xコードからなり、ファンクションコードFNCとET
Xコードの間にデータやステータス等が入るものもあ
る。
【0516】ただし、カードリーダ制御装置188とユ
ニットコントローラ190との間の交信は、ファンクシ
ョンコードを一方的に送るのではなく、先ず送信側が呼
かけコードENQを送り部、受信側から許可応答ACK
を受けた後にファンクションコードを送るようになって
いる。
【0517】なお、上記「正常終了」ファンクションや
「異常終了」ファンクションおよび「ステータス」ファ
ンクションの中には〔表30〕、〔表31〕に示すよう
なカードリーダの状態を示す8ビットのステータス1、
ステータス2の入る欄が設けられており、ファンクショ
ンコードとともにステータスがユニットコントローラ1
90へ送られる。また、「セルフ排出」ファンクション
の中には、〔表32〕のような不正原因を示す8ビット
のコードの入る欄が設けられており、ファンクションコ
ードとともに送られるようになっている。
【0518】
【表30】
【0519】
【表31】
【0520】
【表32】
【0521】図112には、カードリーダコントローラ
CPU2による主たる制御の手順全体が、また図12
8,図129には上記主制御とは別個にタイマ割込みに
よって発生する割込み処理の制御手順が示されている。
【0522】カードリーダコントローラCPU2は、リ
セットがかかると、つまりリセット入力端子がロウレベ
ルに変化すると、図112に示すように先ず内部の初期
化(手順R1)を行なった後、ユニットコントローラ1
90に対して初期値要求を行なう(ルーチンR2)。そ
れからユニットコントローラから呼かけコードENQが
入っているか調べ(ルーチンR3)、入っていればルー
チンR11へ移行して応答コードACKを返してからフ
ァンクションコードを受信する。そして、受信したファ
ンクションコードに対応した処理(ルーチンR12)を
実行した後、正常終了あるいは異常終了、ステータス送
信等の処理結果を示すファンクションコードを送信する
(ルーチンR13)。
【0523】しかる後、初期値未設定か否かチェック
(ルーチンR14)して、未設定ならばルーチンR2へ
戻って再びユニットコントローラ190に対して初期値
の要求を行なう。一方、初期値が設定されているとき
は、ルーチンR3へ戻って呼かけコードENQが入って
るいるか調べる。ここで、ENQが入ってきていないと
きはルーチンR4へ進んで、内蔵RAM内に用意された
所定のフラグを見てカード挿入禁止状態になっているか
調べる。この“カード挿入禁止”フラグは、上記初期化
ルーチンR1で“1”にセットされ、受信ファンクショ
ン処理ルーチンR12でカードの受付を許可する処理が
なされるときに“0”にクリアされる。そこで、ルーチ
ンR4で“カード挿入禁止”フラグに“1”が立ってい
ればルーチンR3へ戻り、該フラグが“0”ならば次の
ルーチンR5へ進み、カード挿入検出センサ808を調
べてカードが挿入されているか判定する。ここで、カー
ド挿入センサがオフならばルーチンR3へ戻り、センサ
がオンならばルーチンR6へ進んでカードの読込みを行
なう。それから、読取ったデータを解析して不正カード
か否かチェック(ルーチンR7)し、不正カードと判定
したときは自己の指示でカードを排出させ、そのことを
ユニットコントローラ190へ知らせてからルーチンR
3へ戻る(ルーチンR21)。一方、ルーチンR7で正
規のカードであると判定したときはルーチンR8へ進
み、ここで挿入されたカードがテスト用の特殊なカード
であるか否かを磁気コードより判定し、テスト用のカー
ドの場合にはユニットコントローラに対し、「テストカ
ード」ファンクションを送信してからルーチンR3へ戻
る(ルーチンR22)。
【0524】一方、挿入されたカードがテストカードで
ない正規カードの場合にはルーチンR9へ進み「カード
番号送信」ファンクションをユニットコントローラ19
0へ送信する。
【0525】図113〜図117には、上記図112の
処理フローのより詳細な手順が示されている。
【0526】このうち図113には、図112における
初期化ルーチンR1と初期値要求ルーチンR2の詳細が
示されている。
【0527】すなわち、カードリーダコントローラCP
U2はリセットがかかると、先ず各種フラグやカウン
タ、バッファ、ワークエリア、レジスタ等の入った内部
メモリをクリアする(ルーチンR101)。それから、
割込み発生時のスタックポインタを設定し、I/Oポー
トを初期化して入出力端子の状態を設定した後、機器コ
ード設定器MCSより設定コードを読み込んで記憶して
から、カード搬送用のモータ807へ電源を供給するリ
レーRLY1をオンさせる(ルーチンR102〜R10
5)。
【0528】次に、エラー原因を表示するモニタ表示器
175を消灯状態に設定し、電源投入状態を示すパワー
オンランプLED21を点灯させた後、RAM内のステ
ータスレジスタの初期値未設定指示ビットに“1”を立
てる(ルーチンR106〜R108)。
【0529】しかる後、内蔵RAM内の“カード挿入禁
止”フラグに“1”を立ててから、シャッタソレノイド
809をオフ状態にしてシャッタを閉じた状態にする
(ルーチンR109,R110)。それから、ルーチン
R111〜R113で、カードリーダ800内の位置検
出センサSNS2〜SNS4がオフまたはオン状態のい
ずれになっているか調べ、いずれか一つのセンサがオン
状態になっていればカード挿入状態を示すカードインラ
ンプLED12を点灯(ルーチンR114)させてか
ら、また、いずれのセンサもオフであればそのままルー
チンR115へ進む。これにより、停電復旧時のリセッ
トの際にカードリーダ内にカードが入っていることを外
部に知らせることができる。そしてルーチンR115で
は送信用バッファに「初期値要求」ファンクションコー
ドと終端コードEXTを設定した後、図130に示され
ているような手順に従ったファンクション送信処理ルー
チンR401〜R423へ移行する。そして、この送信
処理ルーチン実行終了後に、図114に示されているル
ーチンR132へ移行する(符号M1参照)。
【0530】ルーチンR132では状態表示ランプ群の
うちOKランプLED13を点灯させてからルーチンR
133へ進み、ここで“送信未完了”フラグがセットさ
れているか否かチェックする。このフラグはファンクシ
ョン送信手順を示すフロー(図130)中のルーチンR
423でセットされる。つまり、ユニットコントローラ
190とカードリーダコントローラCPU2が同時に送
信処理に入った場合の衝突を回避するため用意されてい
るもので、この実施例では2つの送信が衝突したときユ
ニットコントローラ190に送信権を渡し、カードリー
ダコントローラCPU2は“送信未完了”フラグをセッ
トしてから受信処理へ移るようになっている。
【0531】図114に戻って、ルーチンR133で送
信が終了していればルーチンR121へ移行する。“送
信未完了”フラグが“0”になっているときは、ルーチ
ンR121へ移行してRAM内の受信バッファへの受信
データの取込みを許可してから、RAM内に設けられた
エラー情報エリアをクリアする(ルーチンR122)。
次に、“送信中断”フラグの状態を調べ、“1”が立っ
ているときすなわち中断中ならば、ルーチンR134へ
ジャンプして、図130の送信処理ルーチンの中でスタ
ック領域へセーブした送信データを送信バッファへ移行
した後、“送信中断”フラグを“0”にクリア(ルーチ
ンR135)し、再び送信処理ルーチンを実行する(ル
ーチンR401〜R423)。
【0532】一方、ルーチンR123で“送信中断”フ
ラグが“0”のときにはルーチンR124へ進み、ここ
でユニットコントローラ190からの送信呼かけコード
ENQが入っているか調べ、入っていれば図115のル
ーチンへジャンプ(符号M5参照)し、ENQが入って
いなければ次のルーチンR125で制御ユニット160
内の制御基板上に設けられている排出スイッチがオンさ
れているか調べ、オンのときは図116のルーチン(後
述)へジャンプし(符号M6参照)、オフのときは“カ
ード番号待ち”フラグの状態を調べる。この“カード番
号待ち”フラグは、モータを逆転してカードを排出した
直後のカード先端のみをカードリーダが咥えていて遊技
客による取出しを待っている状態(このとき挿入検出セ
ンサ808と第1位置検出センサSNS1はオン)にあ
ることを示すフラグで、このフラグが“0”のときはそ
のままルーチンR130へ、また、“1”のときはルー
チンR127,R128へ進み両センサがオフされるま
でルーチンR124〜R128を繰り返し、オフした時
点でルーチンR129へ進んで“カード受取待ち”フラ
グをクリアしてからルーチンR130へ移行する。
【0533】ルーチンR130では“カード挿入禁止”
フラグの状態を調べて、“1”ならばルーチンR124
へ戻り、“0”ならば図133に示されているカード挿
入処理ルーチンを実行してからルーチンR131で“カ
ード読込み終了”フラグを調べて、未終了ならルーチン
R124へ戻り、終了ならルーチンR132へ進む。そ
して、OKランプ点灯後、ルーチンR133での判定が
イエスの場合および上記ルーチンR124での判定がイ
エスの場合には、それぞれ図115のルーチンへ移行す
る(符号M5参照)。
【0534】ここでは、先ず図131に示されているよ
うな受信処理R431〜R441を実行してから、ルー
チンR141で受信バッファへの受信データの取込みを
禁止する状態にする。それからカードリーダ800の異
常原因を示すモニタ表示部175およびOKランプLE
D13を消灯(ルーチンR142,R143)した後、
上記受信処理で受信しバッファに格納された受信データ
のファンクションコードを読み出して解読し(ルーチン
R144,R145)、正規のファンクションコードの
場合はそのコードに対応した処理(図118〜図12
5)を実行する。一方、正規のファンクションコードで
ないときはルーチンR150へジャンプしてRAM内の
エラー情報エリアにファンクションコードエラーを書き
込んでから図117のエラー処理へ移行する(符号M7
参照)。
【0535】また、上記受信ファンクションコードに応
じた処理を実行した後は、ルーチンR147で“初期値
未設定”フラグを調べて“0”なら図114のルーチン
R132へ移行し(符号M1参照)、初期値が未設定な
らルーチンR148でOKランプを点灯してから“送信
未完了”フラグを調べる。そして、“1”なら受信処理
ルーチンR431〜R441へ戻り(符号M5参照)、
“0”なら図113のルーチンR115へ移行する(符
号M4参照)。
【0536】ルーチンR125で排出スイッチがオンさ
れたと判定したときは図116のルーチンR161へジ
ャンプし、先ず受信バッファへの受信データの取込みを
禁止してからOKランプを消灯して(ルーチンR16
2)、図132に示されているような手順に従ったカー
ド排出処理やR451〜R484を実行する。その後、
“カード受取待ち”フラグをセット(ルーチンR16
3)してから、RAM内の送信バッファへセルフ排出フ
ァンクションコードと不正原因および送信データの終端
を示すETXコードを順次設定(ルーチンR164〜R
166)した後、図130に示されている手順に従って
送信処理(ルーチンR401〜R423)を実行する。
それから、ルーチンR167でOKランプを点灯させた
後、“送信未完了”フラグを調べ(ルーチンR16
8)、“1”なら図115のルーチンへ移行し(符号M
5参照)、“0”ならルーチンR169でモニタ表示器
175を消灯してから図114のルーチンR121へ移
行する(符号M2参照)。
【0537】さらに図115に示すルーチンR150に
おいてエラー情報書込み後、符号M7に従って図117
のエラー処理ルーチンへ移行すると、先ずRAMに書き
込まれたエラー情報に対応したモニタ表示データをRO
Mから読み出して、その表示データをモニタ表示部17
5に出力してエラー原因を数字等によって表示させる
(ルーチンR171,R172)。それから、OKラン
プを消灯し、タイマ割込みがかからないようにロックし
てから、カード搬送用のモータ807を停止させ、シャ
ッタソレノイド809をオフしてカードが挿入できない
状態にする(ルーチンR173〜R176)。次に、ル
ーチンR177でエラーの原因がパリティエラーか否か
判定し、パリティエラーなら、送信バッファへ「再送要
求」ファンクションコードとETXコードを設定(ルー
チンR178,R179)して図130の送信処理ルー
チンR401〜R423を実行してからルーチンR18
0へ進み、“送信未完了”フラグを調べて、図114の
ルーチンR121または図115の受信処理R431〜
R441へ移行する。
【0538】一方、ルーチンR177における判定で、
パリティエラーがないと分かったときは、ルーチンR1
81,R182でエラー情報を調べてエラーの原因がカ
ード異常のときは、符号M6で示すように図116のカ
ード排出処理ルーチンへ、またエラー原因がインタフェ
ース異常のときは、符号M2で示すように図114のル
ーチンR121へ移行し、それ以外のときは図124に
示されている異常終了処理ルーチンR293〜R296
を実行してからルーチンR180で“送信未完了”フラ
グを調べて符号M2またM5で示されているルーチンへ
移行する。
【0539】図118〜図125には、図112のフロ
ーのルーチンR12と図115のルーチンR146に現
われた各受信ファンクションコードに応じた処理を実行
するためのフローチャートを示す。
【0540】このうち、図118は「初期値設定」ファ
ンクションコードを受信した場合の処理手順を示す。こ
のフローチャートの中でルーチンR202は、2進化1
0進法で表現された年月日コードからビット数を合わせ
るためにつけられた余分なビットとパリティビットを外
してバイナリコードに変換してからRAM内の初期値エ
リアに設定するものである。また、ルーチンR204で
“送信未完了"フラグをクリアしているのは、カードリ
ーダコントローラ188が「初期値要求」の送信をして
いるときにユニットコントローラ190の側から初期値
を送ってくることがあることを考慮したもので、その場
合カードリーダコントローラCPU2は送信を一時中断
し、受信を優先して処理するためである。
【0541】図119は「カード受付可」ファンクショ
ンコードを受信した場合の処理手順を示す。
【0542】「カード受付可」ファンクションコード
は、管理装置400から制御ユニット160に対して、
“開店コード”、“打止解除”、“強制終了解除”、
“リスタート”等のパケットが送られたときにユニット
コントローラ190からカードリーダコントローラCP
U2に対して送信される。
【0543】なお、同図のフローにおいてルーチンR2
13〜R215で位置検出センサ2,3,4の状態をチ
ェックしているのは、カードリーダ800内にカードが
入った状態で停電が生じ、その後電源が回復した場合に
再度カードを挿入し直す手間を省くためである。また、
ルーチンR218で閉じられたシャッタは挿入検出セン
サ808のオンを検知したときに開かれるようにされ
る。これに対し、ルーチンR225でシャッタが閉じら
れたときは、その前に“カード挿入禁止”フラグを設定
しているため、このフラグがクリアされない限り挿入検
出センサがオンしてもシャッタは開かれず、これによっ
て、カードの2重挿入が回避される。
【0544】図120は「カード受付不可」ファンクシ
ョンコードを受信した場合の処理手順を示す。
【0545】このフローでは、ルーチンR233でカー
ドリーダ800内の全センサのうち一つでもオンしてい
ればカードCDがカードリーダ800内に存在している
と判定して、カード排出処理R451〜R484を行な
うようになっている。
【0546】また、ルーチンR231で“送信未完了”
フラグをクリアしているのは、ユニットコントローラ1
90とカードリーダコントローラCPU2の送信が重な
って、カードリーダコントローラCPU2が送信を中断
し、ファンクションを受信したところ「カード受付不
可」ファンクションであった場合に、以後リセットがか
かるまであるいはユニットコントローラ190からステ
ータス要求等があるまで受信のみすればよいためであ
る。
【0547】なお、この「カード受付不可」ファンクシ
ョンは、管理装置400から制御ユニット160に対
し、“閉店コード”、“強制終了”等のパケットが送ら
れてきたり、打止条件が成立したと判断した場合にユニ
ットコントローラ190からカードリーダコントローラ
CPU2に対して送信される。
【0548】図121は“カード排出”ファンクション
コードを受信した場合の処理手順を示す。
【0549】このフローでは、送信を中断して受信した
ファンクションが、“カード排出”ファンクションであ
った場合に、送信中断ファンクションが“カード番号送
信”,“テストカード”または“セルフ排出”であれば
“送信中断”フラグをクリアするようにしている(ルー
チンR244〜R248)。これによって受信処理後に
おける再送信を省略できる。既にカードリーダ内に有効
なカードがないので改めて送信を行なう必要性がなくな
っているからである。上記3つ以外のファンクションコ
ードの送信を中断しているときは、“送信中断”フラグ
をみてカード排出処理後に改めて送信を行なう。
【0550】ルーチンR250の次に行なわれるパンチ
処理は、図126および図127に示されているような
手順に従って行なわれる(ルーチンR301〜R35
2)。
【0551】図122は、「リロード」ファンクション
コードを受信した場合の処理手順を示す。
【0552】このフローでは先ず初期値が設定されてい
るか調べ、未設定のときは、図124の「異常終了」フ
ァンクション送信処理ルーチンR293〜R296へ移
行する(ルーチンR261)。
【0553】また、初期値が設定済なら、ルーチンR2
62で“挿入禁止”フラグをクリアしてカードの挿入を
許可してから位置検出センサSNS2〜SNS4を調べ
ていずれかがオンしていればカード有りとみなして、
“セキュリティ未読込み”フラグを設定する。それか
ら、図133の磁気処理ルーチンR541〜R579へ
移行して、カードの磁気データやセキュリティ、パンチ
穴の再読取りおよびその読取りデータの検査を行ない、
結果をユニットコントローラ190へ送信する。
【0554】一方、位置検出センサSNS2〜SNS4
がすべてオフつまりカードリーダ800内にカードがな
いときは、挿入検出センサ808と位置検出センサSN
S1をチェックして(ルーチンR266,R267)、
いずれもオフしているときはシャッタを閉じてカードイ
ン表示ランプLED12を消灯し、かつカード保持ラン
プLED1を点灯状態にして(ルーチンR269〜R2
71)から、図124のステータス送信処理(R29
1,R294〜R296)へ移行してカードが入ってい
なかったことをユニットコントローラ190へ知らせ
る。
【0555】なお、ルーチンR266とR267のいず
れかでセンサがオンしているときは、カードの先端のみ
がカードリーダ800に咥え込まれている状態とみな
し、ルーチンR268で“カード受取待ち”フラグを設
定してからルーチンR269へ移行してシャッタを閉じ
る。
【0556】図123には、「帰零」ファンクションコ
ードを受信した場合の処理手順を示す。
【0557】このフローでは、先ず位置検出センサSN
S2〜SNS4を調べて(ルーチンR281〜R28
3)、いずれかのセンサがオンしていればカード有りと
みなして、ルーチンR284へ移行してパンチ穴バッフ
ァを調べて既にカードのパンチ穴形成領域に遊技孔が開
いているか否か判定する。そして、遊技孔が開いていれ
ばルーチンR286へジャンプし、遊技孔が開いていな
いときは、ルーチンR285で遊技孔の位置情報を設定
してから図126、図127のパンチ穴開け処理(ルー
チンR301〜R352)を実行してカードに遊技孔を
開けてからルーチンR286へ移行し、帰零孔の位置情
報を設定して再びパンチ穴開け処理(ルーチンR301
〜R352)を実行する。その後、図132のカード排
出処理R451〜R484を実行して、“カード受付待
ち”フラグを設定してから、図124の「正常終了」フ
ァンクション送信処理(R292,R294〜R59
6)へ移行する。
【0558】図124および図125には「ステータ
ス」ファンクションコードおよび「再送要求」ファンク
ションコードの送信処理手順が示されている。
【0559】これらのファンクション送信は、ユニット
コントローラ190からの「ステータス要求」と「再送
要求」に応じてなされるもので、先ず送信すべきコード
を順番に送信バッファに設定してから図130の送信処
理R401〜R423へ移行する。
【0560】なお、図124には、図118〜図123
の各処理を実行した後に処理結果を送信する際に実行さ
れる処理も合わせて示してある。
【0561】図126のパンチ処理では、先ずステータ
ス1内のパンチ不良ビットを、“0”にクリアしてか
ら、初期化ルーチン等でRAM内に設定したパンチ穴位
置に基づいて基準位置からの距離をROMから読み出し
て、バッファに記憶した後、図127の穴開け処理(R
311〜R352)を実行する。
【0562】穴開け処理では、先ずカードをカードリー
ダ800の一番奥まで移動(ルーチンR311)して
“パンチOK”フラグをクリア(ルーチンR312)し
た後、モータを逆転させてタイマ(3秒)を起動させ、
“移動量検出”フラグをセットしてから移動量カウンタ
をクリアする(ルーチンR313〜R318)。そして
“タイマ2動作”フラグをセットしてタイマ割込みを許
可し、タイマ割込みにより移動量を検出してパンチ穴開
け位置に達したところでモータの回転を停止させ(ルー
チンR321,R322)、モータが完全に止まるのを
待つため150m秒間待機(ルーチンR323)してか
らパンチ装置820を作動させる(ルーチンR324〜
R327)。上記ルーチンR323〜R327を2回繰
り返して穴開けを確実にしてから、移動量カウンタをク
リアしてモータを高速で逆転させて開口したパンチ穴が
パンチ穴検出センサSNSpに対向する方向へカードを
動かす。そして、パンチ穴検出センサがオンしているか
判定し、正規の位置にパンチ穴が開いているときは“パ
ンチOK”フラグをセットしてから、第1の位置検出セ
ンサSNS1がオンしてカードの後端を検出したところ
でタイマ割込みを停止させるとともにモータを停止させ
る(ルーチンR329〜R340)。それから、図12
6の処理へ戻ってルーチンR303で“パンチOK”フ
ラグが“1”になっているか判定し、“0”ならパンチ
穴開け不良としてエラー処理へ移行する(ルーチンR3
04,R305)。
【0563】上記ルーチンにおいてカード移動中にタイ
ムオーバを起こすとカードのジャム(紙づまり)が発生
したと判定し、それぞれエラー処理に入るようになって
いる(ルーチンR315,R332)。
【0564】次に、タイマ割込みが入った場合の処理を
図128,図129を用いて説明する。
【0565】既に述べたように、この実施例のカードリ
ーダ800ではモータの回転速度を検出するセンサ83
2からの検出信号が割込み信号としてカードリーダコン
トローラCPU2に入力されており、コントローラ内部
の“タイマ2動作”フラグが“1”にセットされている
ときにこの信号が入ってくると、図128のタイマ2割
込み処理を実行するようになっている。
【0566】なお、速度センサ832はモータの回転軸
に取り付けられたロータリエンコーダ817に対向して
設けられており、回転速度にかかわらずカードが0.1mm
移動するごとに割込み信号が入ってくる。
【0567】タイマ2割込み処理では先ずルーチンR7
01で“セキュリティ読取”フラグと“パンチ穴読取”
フラグを見ていずれも“0”のときは移動量検出モード
となり、ルーチンR710へ移行し、移動量カウンタを
インクリメントして割込み処理を終了する。なお、移動
検出モードとなるのは、図135の磁気処理中(ルーチ
ンR572)および図124または図125の穴開け処
理中(ルーチンR317)において基準となる位置から
のカードの移動量を知りたい場合であり、“セキュリテ
ィ読取”フラグおよび“パンチ穴読取”フラグをクリア
することにより移動量検出モードが設定される。
【0568】また、タイマ2割込み処理に入って“移動
量検出”フラグが“0”のときはルーチンR702へ進
み移動量カウンタをインクリメントしてから、ルーチン
R703で“セキュリティ読取中”フラグがセットされ
ているかチェックし、セットされていればルーチンR7
04へ進み移動量が4.8mm以上になったか判定する
(“セキュリティ読取中”フラグが“0”のときは図1
29のパンチ穴読取りルーチンへ移行する)。“セキュ
リティ読取中”フラグがセットされるのは図134のセ
キュリティ読取り処理中のルーチンR523でパンチ穴
センサSNSpがオンしたときであり、このときセキュ
リティコード読取センサ810aはカードのセキュリテ
ィ領域(TF)の始端に位置する。しかして、最初のセ
キュリティマークはセキュリティ領域の始端から4.8
mm以上離れた位置に設けられる。そこで、ルーチンR7
04で移動量が4.8mm以上になったと判定しているの
である。4.8mm以下の場合は割込み処理を終了し、次
のタイマ2割込みで再び移動量カウンタをインクリメン
トする。そして、移動量が4.8mmに達すると、ルーチ
ンR711へ移行し、そこで先ず移動量とルーチンR5
19でRAM内に設定された読取範囲とを比較し、読取
範囲内であればセキュリティのコード読取センサがオン
になっているか判定し、オンならばセキュリティコード
の幅を計数するカウンタをインクリメントして割込み処
理を終了する(ルーチンR712,R713)。そして、
コード読取センサがオフになった時点でカウンタの値を
調べ(ルーチンR714)セキュリティコードの幅が
“0”ならコードなしと判定し、割込み処理を終了す
る。一方、セキュリティの幅が“0”でなければカウン
タの幅をバッファに移してからカウンタをクリアし、セ
キュリティ幅が0.5mm以上あるか否か判定する(ルー
チンR715,R716)。ここで、幅が0.5mm以下
なら異常とみなし、0.5mm以上ならシフトレジスタと
して動作されるセキュリティバッファの最上位(または
最下位)ビットに“1”を立てる。
【0569】それから、次のタイマ割込みに入ってルー
チンR711で読取範囲から外れたときは1番目のコー
ドの読取り終了としてルーチンR721へ移行しセキュ
リティ読取数(カウンタ)を減算する。そして、読み取
ったコードを記憶するセキュリティバッファをルーチン
R723で1ビットだけシフトしてから読取範囲をセキ
ュリティコードのピッチ(3.5mm)分だけ加算して終
了する。セキュリティを1ビット検出するごとにセキュ
リティバッファをシフトすることにより、シリアルに読
み取られたセキュリティコードがパラレルデータに変換
されていく。上記ルーチンを繰り返すことにより、セキ
ュリティの読取数が「0」になると、ルーチンR722
からR714へ進み、読み取ったセキュリティ幅が0.
5mmのときにはセキュリティバッファの最上位ビットに
“1”を書き込む。そして、セキュリティ読取り後、磁
気データ読取処理に移って図135のルーチンR553
で“パンチ穴読取”フラグが“1”にセットされ、“セ
キュリティ読取”フラグが“0”にクリアされてからこ
の図128のタイマ2割込みが開始されると、ルーチン
R703から図129のルーチンR731へ移行し、パ
ンチ穴検出センサがオンしているかチェックし、オンな
らばルーチンR732でパンチ穴幅を計数するカウンタ
をインクリメントして割込み処理を終了する。そして、
次の割込みでパンチ穴検出センサがオフになったならば
ルーチンR733へ移行してパンチ穴幅をチェックす
る。ここで、検出されたパンチ穴の幅が0.8mm以上の
ときは正規のパンチ穴とみなし、ルーチンR734でパ
ンチ穴の有無を記憶するバッファ(シフトレジスタとし
て動作される)の最上位(または最下位)ビットに
“1”を書き込んでから、またパンチ穴の幅が0.8mm
以下のときはルーチンR735でパンチ穴幅カウンタを
クリアしてからルーチンR736へ進む。
【0570】ここでは、カード移動量が読取範囲内に入
っているか判定し、入っているときは上記手順を繰り返
し、読取範囲から外れるとルーチンR741以下へ移行
する。
【0571】ルーチンR741〜R745では先ずパン
チ穴読取数を減算して読み取られたビットの入ったバッ
ファを1ビットシフトさせ、パンチ穴幅カウンタをクリ
アしてから読取範囲を設定し直して終了する。そして、
読取数が「0」になったときに“タイマ2動作”フラグ
をクリアして以後のタイマ2割込み動作を停止させる
(ルーチンR742,R746)。
【0572】図130には、図113〜図117に示す
メインルーチン内において現われるファンクションコー
ドの送信処理の手順が、また図131には、同じくファ
ンクションコードの受信処理の手順が示されている。
【0573】さらに、図132には、メインルーチン内
において現われるカード排出処理の手順、図133には
同じくカード挿入処理の大まかな手順が、そして図13
4〜図141には、図133のルーチン中に現われる各
種処理の具体的な手順が示されている。
【0574】図130のファンクション送信処理におい
ては、先ずRAM内のカウンタに再送信回数を設定(ル
ーチンR401)し、かつタイマに送信時間として2秒
を設定する(ルーチンR404)。そして、呼かけコー
ドENQを送信してから2秒以内にユニットコントロー
ラ190より応答コードACKが戻ってきたならルーチ
ンR411へ移行して受信を禁止した後、先頭を示すS
TXコードに続いて送信バッファ内に既に設定されてい
るコード(FNC,ETX等)を送信し、受信バッファ
へ受信を許可してから“送信未完了”フラグをクリアし
て一連の送信処理を終了する(ルーチンR412〜R4
16)。
【0575】一方、ユニットコントローラ190から応
答コードACKが返ってくる前にENQコードが入って
くると、ルーチンR421へ移行して、送信バッファに
設定されている送信データを一旦RAM内のワークエリ
アにセーブしてから“送信中断”および“送信未完了”
フラグを設定してメインルーチンへ戻ることにより受信
を優先させるようになっている(ルーチンR421〜R
423)。
【0576】また、ENQ送信後2秒以内に応答コード
ACKが返ってこないときは再送信回数カウンタを減算
してから再度ルーチンR402へ戻って呼かけコードE
NQを送信し直す。そして、タイムオーバが5回発生し
たときは、リセットをかけるようになっている(ルーチ
ンR410)。
【0577】図131のファンクション受信処理におい
ては、先ず応答コードACKをユニットコントローラ1
90へ送って、タイマに2秒をセットする(ルーチンR
431,R432)。そして、2秒以内にユニットコン
トローラ190からファンクションの先頭コードSTX
が送られてこないときはRAMのエラー情報エリアにエ
ラーの種類を書き込んでからメインルーチン内のエラー
処理ルーチンR171〜R180(図117)へ移行す
る(ルーチンR433→R441)。また、STXコー
ド受信後はタイマを1秒に設定し直し、1秒以内に次の
データ(ファンクションコード、ETX等)が送られて
こないときも同様にエラー処理ルーチンへ移行する。デ
ータの受信はバイト(4ビット)単位で行なわれ、受信
バッファの容量を越えてデータが入ってきたときはエラ
ー処理を行なう(ルーチンR439)。
【0578】図132に示されているカード排出処理に
おいては、カードが挿入途中ですなわち第1位置検出セ
ンサSNS1がオンで、挿入検出センサ808がオフの
状態でカード排出ファンクションがくると、先ずモータ
を正転させる(ルーチンR451〜R457)。それか
らシャッタを開けてモータを逆転させ、位置検出センサ
SNS2がオフになってから、0.2秒後にモータを停
止し、シャッタソレノイドをオフしてシャッタを閉じる
(ルーチンR455〜R467)。カードが搬送ローラ
812から外れるまでの時間を考慮したものである。な
お、カード搬送ローラ812から外れるとそれ以上カー
ドを排出することができない。このとき、第1位置検出
センサSNS1と挿入検出センサ808はともにオン状
態にある。
【0579】シャッタを閉じた後はステータス1のジャ
ム表示ビットをクリアし、セキュリティ読込みフラグを
クリアしてから、カードイン表示ランプLED12を消
灯し、RAM内のステータスエリアにカードが無いこと
を書き込む(ルーチンR468〜R471)。なお、上
記ルーチンR451〜R471において、モータの正転
中または逆転中にそれぞれタイムオーバを起こすと、モ
ータを停止し、カードが内部にあればジャムエラーとし
て処理する(ルーチンR481〜R484)。
【0580】図133に示されているカード挿入処理に
おいては、カードが有する各種情報(セキュリティコー
ド、磁気コードおよびパンチ穴)を読み取ってから、磁
気データのパリティおよびLRCの検査やセキュリティ
検査等の各種検査を行なった後、送信バッファへカード
番号送信ファンクションコードと読み取ったカード番号
を書き込んでから(ルーチンR493)、送信処理ルー
チンR401〜R423を実行する。また、磁気記録部
から読み取ったカード番号がテスト用カードであること
を示すテストコードであった場合には、送信バッファへ
「テストカード」ファンクションコードを書き込んでか
ら送信処理を実行するようになっている(ルーチンR4
92→R494)。
【0581】なお、図122の「リロード」ファンクシ
ョン受信時のルーチンに示されている再読取処理とカー
ド挿入処理とで共通のルーチンが多いため、カード挿入
処理ルーチンを示す図133には、再読取処理も合わせ
て示してある。
【0582】さらに、図134〜図141には、図13
3に示すカード挿入処理ルーチンおよび再読取ルーチン
に現われるカード読取処理、磁気処理、パリティおよび
LRC検査処理、セキュリティ検査処理、パンチ穴検査
処理、カードデータ検査処理および年月日、識別コード
検査処理の各フローチャートが示されている。
【0583】本実施例のカードリーダ800にあって
は、前述したようにセキュリティコード読取り用のセン
サ810aが最もカード挿排口に近い側に配設されてお
り、このセンサ810aがセキュリティ領域(TF)の
終端に対向した時点でまだパンチ穴検出センサSNSp
が第1のパンチ穴形成箇所PH1に到達しないようにセ
ンサの間隔が決定されている。そのため、先ずファンク
ションコードの読取りを行なってからパンチ穴の検出と
磁気データの読取りを並行して行なうようになってい
る。
【0584】なお、実際のセキュリティコードの読取り
は、モータの回転速度を検出するエンコーダの出力をト
リガとするタイマ割込みによって行なわれるようにプロ
グラムが構成されており、図134のカード読取処理で
はルーチンR501〜R523でセキュリティ読取りの
準備を行ない、ルーチンR524で上記タイマ割込みを
許容するフラグを設定した後、磁気コードの読取り処理
に移るようになっている。
【0585】また、この実施例のカードリーダ800は
挿入時にカードCDの後端が第1の位置検出センサSN
S1に達するまでパンチ穴および磁気記録部がパンチ穴
検出センサSNSpおよび磁気ヘッド821に到達しな
いように各センサの間隔が設定されている。そのため、
図135,図136の磁気コード読取り処理ではルーチ
ンR545で位置検出センサSNS1がオンになってか
らパンチ穴の検出および磁気コードの読取りを行なうよ
うになっている。
【0586】磁気データの読込みでは、1ビットずつ読
み込まれたデータを格納するワークエリアをシフトレジ
スタのごとく動作させることによりパラレルデータに変
換している(ルーチンR590)。しかも、この実施例
のカードリーダ800は第1と第3の位置検出センサS
NS2,SNS3間の距離 L3が正規のカード長 L0より
も長く、第2と第3の位置検出センサSNS1,SNS
3間の距離L4が正規のカード長 L0よりも短くなるよう
にセンサ間距離が設定されている(図32参照)。そこ
で、図136に示す1ビット読込み処理中において第1
〜第3の位置検出センサSNS1〜SNS3の出力をチ
ェックすることでカードサイズの不良を検出するように
なっている(ルーチンR584〜R587)。
【0587】図137の処理ルーチンでは、ルーチンR
603〜R609でデータ、ETX、LRCの各バイト
単位のデータの排他的論理和をとって次々とワークエリ
アに入れていき、ルーチンR611で演算結果が「0」
か否か判定することでLRCのチェックを行なってい
る。なお、ルーチンR604でSTXをワークエリアに
設定して、ルーチンR605で最初に読み出すバイトが
STXであるため、結果的にはSTXは排他的論理和に
含まないことになる。
【0588】そして、パリティビット(各データの5ビ
ット目)に関してはLRC検査の対象としないためルー
チンR610でマスクをかけてからR611の判定に移
行している。また、図137ではルーチンR614〜R
620で各バイト単位のデータごとにパリティチェック
を行ない、これをデータの数だけ繰り返すようになって
いる(ルーチンR621,R622)。
【0589】図138のセキュリティ検査処理では、セ
キュリティセンサ810aで読み取られセキュリティバ
ッファに格納されている10ビットのセキュリティコー
ドを、上位5ビットと下位5ビットに分け、先ずルーチ
ンR632〜R638で上位5ビットを読み出してシフ
トレジスタに入れて“1”の立っているビットの数を数
えることでパリティのチェックを行ない、次に下位の5
ビットをバッファから読み出して同様にパリティチェッ
クを行なう(ルーチンR639〜R645)ようになっ
ている。
【0590】図139の処理ルーチンでは、先ず読み取
られた磁気データ内の発行コードが正しいか否か判定
(ルーチンR651〜R653)してから、パンチ穴が
正しく開いているか検査する(ルーチンR654〜R6
57)。発行コードとしては、通常遊技用のカードに5
1H、復活すなわち再発行のカードに52H、テスト用
カードに53Hを与えており、これ以外のコードのとき
はエラー処理へ移行する(ルーチンR665,R66
6)。また、発行コードが再発行の場合には、ルーチン
R661へ移行してカードの再発行孔形成位置に穴が開
いているかチェックし、開いていなければ不正カードと
して処理する(ルーチンR662,R664)。また、
発行孔および再発行孔の両方が開いていることはありえ
ないのでルーチンR655で排除するとともに、帰零孔
または精算孔が開いているカードは遊技に使用できない
ので、挿入された時点で排除するようになっている(ル
ーチンR656,R663)。
【0591】図140のカードデータ検査処理ルーチン
では、先ずカードから読み取った磁気データ内の企業コ
ードとプログラムにより初期値として与えられたコード
とを比較(ルーチンR671)し、次に磁気データ内の
機器コードとコード設定スイッチにより設定されたコー
ドとを比較(ルーチンR672)して、一致を判定して
から、磁気データ内のセキュリティと真偽鑑別領域から
読み取ったセキュリティコードとが一致するか調べる
(ルーチンR674)。
【0592】図141の処理ルーチンでは、予めユニッ
トコントローラ190から初期値として送られてきた識
別コードおよび年月日コードと、磁気記録部から読み取
られたデータとを比較(ルーチンR681,R682)
して、一致しないときはRAM内に不正原因とエラー情
報を書き込んでから、エラー処理へ移行するようになっ
ている。
【0593】図142〜図146に、パチンコ機コント
ローラCPU1のメイン制御フローを、また図147に
タイマ割込みによる割込み制御フローの一例を示す。
【0594】この実施例のパチンコ機コントローラCP
U1のタスクは、発射センサSNS5、第1,第2セー
フセンサSNS2,SNS3、ファールセンサSNS4
およびアウトセンサSNS1の5つの球検出用センサの
出力信号を監視して発射球と戻り球を識別し、かつ一定
のパルス幅の信号のみ検出信号と認定して各球の検出数
を計数するとともに、波形整形された一定パルス幅の検
出信号(発射信号、セーフ1信号、セーフ2信号、ファ
ール信号およびアウト信号)としてユニットコントロー
ラ190へ、所定の間隔をおいて出力することが主たる
内容である。
【0595】具体的には、200μsのタイマ割込み処
理で各センサの出力信号をサンプリングして検出信号の
有無を判定してからカウンタを更新し、メイン制御フロ
ーで検出信号の出力制御および各検出信号間の最小時間
間隔(ポーズ)の保証を行っている。
【0596】先ず、図142〜図146のメイン制御フ
ローについて説明する。
【0597】パチンコ機コントローラCPU1は、リセ
ットがかかると、先ず内部メモリをクリアしてからメモ
リにチェックデータを書き込む(ルーチンR801,R
802)。そして、割込み時の退避エリアとなるスタッ
クポインタを設定した後に、200μsのタイマカウン
タに起動をかけて、図147に示すタイマ割込みを開始
させる(ルーチンR803,R804)。
【0598】しかる後、フラグをチェックしてユニット
コントローラ190に対して出力する発射信号が出力中
か否か判定し(ルーチンR805)、出力中でないとき
はルーチンR806へ進み“ポーズ”フラグを見て出力
休止中か判定する。ルーチンR807ではカウンタを見
て、検出した発射球のうち発射信号を出力していない分
があるか否か判定する。ここで、発射信号の出力残があ
るときは、ルーチンR810へ移行して発射信号出力残
数を1つ減らしてから発射信号の出力をロウレベルから
ハイレベルに立ち上げ、“発射信号出力中”フラグをセ
ットする(ルーチンR811)。そして、発射信号出力
タイマ(5mS)をセットしてから次のセンサ出力処理
(図143)へ移行する。
【0599】すると、再びルーチンR805へきたとこ
ろで、発射信号出力中と判定されて、ルーチンR813
へ移行し、上記ルーチンR812でセットした出力タイ
マがタイムオーバーしたか否か判定する。ここで、タイ
ムオーバーを起こしていなければそのまま次のセンサ出
力処理へ移行し、タイムオーバーを起こしているとルー
チンR814で、発射信号の出力をハイレベルからロウ
レベルに立ち下げる。これによってパルス幅5mSの検
出信号が形成されたことになる。また、ルーチンR81
4では発射信号の出力中を示すフラグをリセットし、し
かる後、“ポーズフラグ”に“1”を立てて、ポーズタ
イマ(10mS)をセットしてから次のセンサ出力処理
へ移行する(ルーチンR815,R816)。
【0600】そして、再びルーチンR805へきたとこ
ろで、ルーチンR806へ移行し、ここでポーズ中と判
定されてルーチンR808へ移行する。ここでは、ポー
ズタイマがタイムオーバーしているか判定し、タイムオ
ーバーを起こしていなければそのまま次のセンサ出力処
理へ移行し、タイムオーバーしているときは“ポーズ”
フラグをリセットしてからルーチンR807へ進む(ル
ーチンR809)。これによって、センサの出力が連続
する際にも必ず10mSのポーズ期間が置かれ、検出信
号がユニットコントローラ190に正確に伝えられる。
【0601】図143は、セーフセンサSNS2の検出
信号に対応したセーフ1信号の出力処理の手順を示す。
この手順は、図142の発射センサSNS5の出力処理
とほとんど同一であり、セーフ1信号出力残数があると
5mSのパルス幅のセーフ1信号を少なくとも10mS
の間隔をおいて出力する(ルーチンR817〜R82
8)。
【0602】以下同様の手順に従って、セーフ2信号の
出力処理(図144のルーチンR829〜R830)、
ファール信号出力処理(図145のルーチンR831〜
R842)、アウト信号出力処理(図146のルーチン
R843〜R854)が実行される。
【0603】次に、図147を用いてパチンコ機コント
ローラCPU1のタイマ割込み処理の手順を説明する。
【0604】図142のメイン制御フロー中のルーチン
R804でタイマカウンタの起動をかけると200μS
ごとのタイマ割込みが開始され、先ず前記ルーチンR8
02で内部メモリに書き込んだチェックデータを調べて
メモリに異常がないかチェックする(ルーチンR90
1)。ここで、チェックデータに異常があると、CPU
自身のパワーをダウンさせる(ルーチンR940)。す
ると、ウォッチドッグパルスが出力されなくなるので、
外部のリセット回路RST1(図24参照)によってリ
セットがかけられるようになっている。
【0605】一方、チェックデータに異常がないときは
ルーチンR902へ進んで、パチンコ機内の5種類の全
ての遊技球センサの出力信号を読み込んでから正論理へ
の変換を行う(ルーチンR903)。すなわちセンサに
は出力信号がロウレベルのときに“有効”を示すものと
ハイレベルのときに“有効”を示すものとがあるので、
すべてのセンサの検出信号をハイレベルで有効を示すよ
うに変換する。しかる後、前回の読込みデータと今回の
読込みデータとを比較することでセンサのオンエッヂす
なわちオフからオンへの変化を検出する(ルーチンR9
04)。そして、発射センサ、第1セーフセンサ、第2
セーフセンサ、ファールセンサ、アウトセンサのすべて
のセンサについてオンエッヂがあったか否か判定し(ル
ーチンR905〜R909)、オンエッヂを検出したセ
ンサについては各センサごとに用意されたオンタイマを
クリアする(ルーチンR910〜R914)。それか
ら、各センサのオンタイマを更新(+1)した後(ルー
チンR915)、各センサのオフエッヂすなわちオンか
らオフへの変化の有無を判定する(ルーチンR916〜
R920)。
【0606】上記ルーチンR916で発射センサのオフ
エッジを検出するとルーチンR921へ移行してセンサ
のオン時間が0.4mS以上で3.0mS未満か判定
し、この間に入っているときは正規の検出信号とみなし
て発射信号の出力残数(発射球数)を計数するカウンタ
を更新(+1)する(ルーチンR922)。これに対
し、発射センサのオン時間が3.0mS以上のときはフ
ァール球検出とみなしてファール信号の出力残数を計数
するカウンタを更新(+1)する(ルーチンR923,
R924)。これは、パチンコ機100の構成上、発射
レールより遊技盤内に向かって打ち出した球がファール
球受入口134に入らずにそのまま発射センサを逆方向
に通過してレールの基部に戻ってしまうことがあるから
である。このような球の方向の違いはセンサをレールに
沿って2個以上並べてやれば検出できるが、本発明者ら
は戻り球の速度と発射球の速度の違いに着目し、発射球
の速度の方が必ず速いので1つのセンサで発射球と戻り
球を識別できることを見出した。これをセンサの出力時
間で見ると、球速の速い発射球検出時のセンサオン時間
は0.8〜2.4mSで球速の遅い戻り球検出時のオン
時間は数10mS以上となることが判った。そこで、発
射センサのオン時間が3.0mSのときはファール球と
みなしてファール信号出力残数を更新するようにした。
【0607】一方、発射センサのオン時間が0.4mS
未満のときはノイズとみなして、発射信号とファール信
号のいずれのカウンタも更新しないでルーチンR917
へ移行するようになっている(ルーチンR923)。
【0608】また、ルーチンR917,R918,R9
19,R920でそれぞれ、第1セーフセンサ、第2セ
ーフセンサ、ファールセンサ、アウトセンサのオフエッ
ヂを検出したときは、センサのオン時間がそれぞれ4.
0ms以上か否か判定し、0.4以上のときは各検出信
号の出力残数を更新(+1)するようにしている(ルー
チンR925〜R932)。
【0609】その後、ルーチンR933で上記各センサ
の出力タイマとポーズタイマをそれぞれ更新してから、
ウォッチドッグパルスの出力を行って割込み処理を終了
する(ルーチンR934)。
【0610】なお、上記実施例では、カード発行時にカ
ードに対し金額と等価な第1の有価データを与え、遊技
者が自分の意思でパチンコ機において第1の有価データ
から玉数と等価な第2の有価データに変換して遊技を行
なうようにしているがそれに限定されず、カード発行時
にカードに対して購入金額に相当する玉数の有価データ
をを与え、その有価データのみに基づいて遊技を可能に
するシステムにも適用できることは勿論である。
【0611】また、上記実施例では、遊技装置が封入球
循環方式のパチンコ遊技機である場合の遊技設備に適用
した場合について説明したが、この発明はそれに限定さ
れるものでなく、記憶媒体により遊技可能になるもので
あればどのような構成の遊技装置でもよく、例えば記憶
媒体の有する有価データ(金額)を実球に変換して遊技
を行なうように構成されたパチンコ遊技機さらにはパチ
ンコ遊技機以外の遊技装置にも適用することができる。
【0612】また、上記実施例では、記憶媒体読取手段
としてのカードリーダ800を内蔵した制御ユニット
に、パチンコ遊技機の状態を示す状態表示器162やア
ナログ表示ランプ163、セーフ球ランプ164、呼出
しボタン165、スピーカ166も設けているが、これ
らは遊技機本体側あるいは島設備に設けるようにしても
良い。
【0613】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、少なく
とも金銭と実質的に等価な有価データが付与されてなる
記憶媒体が挿入されることに関連して遊技が実行可能に
される複数の遊技装置と、該遊技装置と通信可能に構成
された管理装置とを備えた遊技設備における遊技装置で
あって、上記遊技装置は、遊技媒体を用いた所要の遊技
を提供する遊技機本体と、上記記憶媒体の情報記憶部の
情報を読み取り可能な記憶媒体読取手段を備えた補助ユ
ニットとにより構成され、上記遊技機本体は、上記記憶
媒体の有する有価データから所要の有価データを所定数
の遊技媒体に変換させる指令を与える変換操作手段と、
上記記憶媒体の有する有価データを表示する有価データ
表示手段と、上記記憶媒体読取手段に挿入されている記
憶媒体を排出させる指令を与える排出操作手段と、所定
の部位に配設され、少なくとも遊技の制御を司る制御装
置とを備え、上記補助ユニットは、上記記憶媒体読取手
段を制御する記憶媒体読取制御装置と、少なくとも上記
記憶媒体読取手段に挿入されている記憶媒体の有する有
価データを上記遊技機本体へ送信するユニット制御装置
とを備えるようにしたので、遊技店において遊技機本体
を新規な遊技機本体に入れ替える場合においても、記憶
媒体読取手段や記憶媒体読取制御装置等を補助ユニット
として遊技店の設備側に残すことができるので、コスト
の比較的安価な遊技機本体を提供することができ、新規
な遊技機本体の入れ替えに要するコストを大幅に低減し
て遊技店の負担を軽減することができるという効果があ
る。
【0614】また、補助ユニット側に、記憶媒体の有価
データを遊技機本体に送信するユニット制御装置を備え
たことによって、遊技機本体側の制御装置の負担を軽減
することができるという効果がある。
【0615】また、上記補助ユニットは、上記記憶媒体
読取手段が記憶媒体を受付け可能な状態にあるか否かを
示す第1の表示手段と、上記記憶媒体読取手段に記憶媒
体が挿入されているか否かを示す第2の表示手段とを備
え、上記ユニット制御装置は上記第1の表示手段および
第2の表示手段の表示制御を行なうようにしたので、遊
技客にとっては記憶媒体読取手段がどのような状態にあ
るのかを容易かつ明確に知ることが可能となるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたパチンコ遊技システム全体
の構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明に係るシステムに使用されるカードの一
例を示す正面図および内部構成図である。
【図3】カード内の真偽識別領域の構成例を示す説明図
及びカードの断面構造の一例を示す断面図である。
【図4】カード内の磁気記録部の構成例を示す説明図で
ある。
【図5】遊技システムを構成するパチンコ機全体の構成
例を示す斜視図である。
【図6】パチンコ機前面の操作パネル部の構成例を示す
断面側面図である。
【図7】同じく操作パネル部の分解斜視図である。
【図8】同じく操作パネル部内部の構成を示す斜視図で
ある。
【図9】パチンコ機の裏面の封入球循環装置の構成例を
示す斜視図である。
【図10】その封入球循環装置をパチンコ機に取り付け
た状態を示す斜視図である。
【図11】打球発射レール基部の詳細を示す斜視図であ
る。
【図12】パチンコ機の前面パネルを開いた状態を示す
斜視図である。
【図13】遊技盤を保持するフレームとこれに結合され
る発射レールを備えたフレームボードの構成例を示す斜
視図である。
【図14】パチンコ機の前面枠の裏面構成を示す斜視図
である。
【図15】パチンコ機の裏面の構成例を示す背面斜視図
である。
【図16】パチンコ機制御ユニットの構成例を示す斜視
図である。
【図17】同じくその制御ユニツトの内部構成を示す斜
視図である。
【図18】制御ユニットの前面パネルの構成を示す斜視
図である。
【図19】パチンコ機と制御ユニットの取付位置関係を
示す斜視図である。
【図20】パチンコ機が設置される島設備の骨組みを示
す斜視図である。
【図21】島設備にパチンコ機と制御ユニットを設置し
た状態を示す斜視図である。
【図22】島設備の背面を示す斜視図である。
【図23】パチンコ機全体の制御体系を示すブロック図
である。
【図24】パチンコ機制御装置の回路構成例を示すブロ
ック図である。
【図25】パチンコ機制御ユニットの回路構成例を示す
ブロック図である。
【図26】ユニットメモリのエリア構成を示すメモリマ
ップである。
【図27】パチンコ機のカードリーダの構成例を示す斜
視図である。
【図28】そのカードリーダの分解斜視図である。
【図29】カードリーダのカード挿入部の詳細を示す分
解斜視図である。
【図30】同じくカードリーダのカード挿入部の詳細を
示す断面側面図である。
【図31】カードリーダ入口のシャッタ部分の詳細を示
す断面側面図である。
【図32】カードリーダ内に設けられた各種センサの取
付け位置関係を示す平面説明図である。
【図33】カード挿入時のセンサの検出タイミングチャ
ートである。
【図34】カードリーダ制御装置の回路構成例を示すブ
ロック図である。
【図35】カードリーダのインタフェース回路を示すブ
ロック図である。
【図36】カードリーダのデータ読込み、書込みタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図37】本発明に係る遊技システムに使用されるカー
ド発行機の構成例を示す正面図である。
【図38】発行機用カードリーダの概略構成図である。
【図39】カード発行機の制御系の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図40】精算機の構成例を示す正面図である。
【図41】精算機の制御系の構成例を示すブロック図で
ある。
【図42】管理装置全体の構成例を示す斜視図である。
【図43】管理装置自身のシステム構成例を示すブロッ
ク図である。
【図44】管理装置のコンソールの構成例を示す平面図
及び背面図である。
【図45】本発明の遊技システム内でのカードの状態遷
移を示す説明図である。
【図46】パチンコ機の稼動状態の遷移を示すもので、
通常動作モードでの状態遷移図である。
【図47】パチンコ機の稼動状態の遷移を示すもので、
(B)はオンライン時のテストモード、(C)はオフラ
イン時のテストモードでの状態遷移図である。
【図48】本発明の遊技システムにおける伝送系の構成
例を示すブロック図である。
【図49】ネットワーク上でのデータ転送制御を行うN
AU(ネットワークアダプタユニット)の構成例を示す
ブロック図である。
【図50】NAUにおけるパケット送受信制御の手順を
示すフローチャートである。
【図51】同じくNAUにおけるパケット送受信制御の
手順を示すフローチャートである。
【図52】同じくNAUにおけるパケット送受信制御の
手順を示すフローチャートである。
【図53】同じくNAUにおけるパケット送受信制御の
手順を示すフローチャートである。
【図54】低層ネットワーク上で送受信される“回線テ
スト”パケットの構成図である。
【図55】低層ネットワーク上で送受信される“初期値
設定”パケットの構成図である。
【図56】管理装置からパチンコ機に指示を与えるため
のパケットの構成図である。
【図57】“カードイン”パケットとその応答“AC
K”パケットの構成図である。
【図58】“定時データ”パケットの構成図である。
【図59】“ユニット復旧データ”パケットとその応答
“ACK”パケットの構成図である。
【図60】制御ユニット内における各コントローラ間の
送受信および処理手順を示すもので、初期化および開店
パケット受信時のフローチャートである。
【図61】カードリーダへのカード挿入時のフローチャ
ートである。
【図62】中断スイッチがオンされたときのフローチャ
ートである。
【図63】終了スイッチがオンされたときのフローチャ
ートである。
【図64】帰零状態が発生したときのフローチャートで
ある。
【図65】打止状態が発生したときのフローチャートで
ある。
【図66】“強制終了”パケットを受信したときのフロ
ーチャートである。
【図67】停電回復後のユニット復旧の際のフローチャ
ートである。
【図68】ユニットコントローラのタスク処理フローを
示すもので、タイマ割込み処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図69】シリアル割込み処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図70】図68の割込み処理フロー中のセンサ、スイ
ッチ検出処理の具体的手順を示すフローチャートであ
る。
【図71】図68の割込み処理フロー中のスイッチ無効
処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図72】ユニットコントローラのメインタクスの一つ
である初期化タスクの手順を示すフローチャートであ
る。
【図73】パケット受信タスクの手順を示すフローチャ
ートである。
【図74】図73のパケット受信タスク中における“初
期値設定”パケット受信処理の具体的手順を示すフロー
チャートである。
【図75】“開店コード”パケット受信処理の具体的手
順を示すフローチャートである。
【図76】“閉店コード”パケット受信処理の具体的手
順を示すフローチャートである。
【図77】“強制終了要求”パケット受信処理の具体的
手順を示すフローチャートである。
【図78】“強制終了解除”パケット受信処理の具体的
手順を示すフローチャートである。
【図79】“打止解除”パケット受信処理の具体的手順
を示すフローチャートである。
【図80】“中断終了”パケット受信処理の具体的手順
を示すフローチャートである。
【図81】“ユニット復旧データ”パケット受信処理の
具体的手順を示すフローチャートである。
【図82】“リスタート”パケット受信処理の具体的手
順を示すフローチャートである。
【図83】“カードインACK”および“中断カードイ
ンACK”パケット受信処理の具体的手順を示すフロー
チャートである。
【図84】“中断スイッチACK”パケット受信処理の
具体的手順を示すフローチャートである。
【図85】“終了スイッチACK”パケット受信処理の
具体的手順を示すフローチャートである。
【図86】“帰零ACK”パケット受信処理の具体的手
順を示すフローチャートである。
【図87】“打止ACK”パケット受信処理の具体的手
順を示すフローチャートである。
【図88】ユニットコントローラのメインタスクの一つ
であるリーダ制御タスクの手順を示すフローチャートで
ある。
【図89】図88のリーダ制御タスク中における「テス
トカード」ファンクション受信処理の具体的手順を示す
フローチャートである。
【図90】図88のリーダ制御タスク中における「カー
ド番号」ファンクション受信処理の具体的手順を示すフ
ローチャートである。
【図91】図88のリーダ制御タスク中における「ステ
ータス」ファンクション受信処理の具体的手順を示すフ
ローチャートである。
【図92】図88のリーダ制御タスク中における「再送
要求」ファンクション受信処理の具体的手順を示すフロ
ーチャートである。
【図93】図88のリーダ制御タスク中における「正常
終了」ファンクション受信処理の具体的手順を示すフロ
ーチャートである。
【図94】図88のリーダ制御タスク中における「異常
終了」ファンクション受信処理の具体的手順を示すフロ
ーチャートである。
【図95】図88のリーダ制御タスク中における「初期
値要求」ファンクション受信処理の具体的手順を示すフ
ローチャートである。
【図96】図88のリーダ制御タスク中における「セル
フ排出」ファンクション受信処理の具体的手順を示すフ
ローチャートである。
【図97】図88のリーダ制御タスク中におけるファン
クション送信処理の具体手順を示すフローチャートであ
る。
【図98】ユニットコントローラのメインタスクの一つ
であるパケット送信タスクの手順を示すフローチャート
である。
【図99】ユニットコントローラのメインタスクの一つ
であるエラー制御タスクの手順を示すフローチャートで
ある。
【図100】ユニットコントローラのメインタスクの一
つである球数演算タスクの手順を示すフローチャートで
ある。
【図101】ユニットコントローラのメインタスクの一
つであるスイッチ検出タスクの手順を示すフローチャー
トである。
【図102】図101のスイッチ検出タスク中における
打止処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図103】図101ののスイッチ検出タスク中におけ
る中断スイッチ処理の具体的手順を示すフローチャート
である。
【図104】図101のスイッチ検出タスク中における
購入スイッチ処理の具体的手順を示すフローチャートで
ある。
【図105】図101のスイッチ検出タスク中における
終了スイッチ処理の具体的手順を示すフローチャートで
ある。
【図106】図101のスイッチ検出タスク中における
テストスイッチ処理の具体的手順を示すフローチャート
である。
【図107】図105の終了スイッチ処理中におけるテ
ストモード終了処理の具体的手順を示すフローチャート
である。
【図108】ユニットコントローラのメインタスクの一
つである音制御タスクの手順を示すフローチャートであ
る。
【図109】ユニットコントローラのメインタスクの一
つであるタイマ制御タスクの手順を示すフローチャート
である。
【図110】ユニットコントローラのメインタスクの一
つであるランプ表示制御タスクの手順を示すフローチャ
ートである。
【図111】ユニット制御装置における入出力タイミン
グチャートである。
【図112】カードリーダコントローラによる制御手順
の全体の概略を示すフローチャートである。
【図113】図112のフローのより詳細な手順を示す
フローチャートである。
【図114】同じく、図112のフローのより詳細な手
順を示すフローチャートである。
【図115】同じく、図112のフローのより詳細な手
順を示すフローチャートである。
【図116】同じく、図112のフローのより詳細な手
順を示すフローチャートである。
【図117】同じく、図112のフローのより詳細な手
順を示すフローチャートである。
【図118】「初期値設定」ファンクション受信時の処
理手順を示すフローチャートである。
【図119】「カード受付可」ファンクション受信時の
処理手順を示すフローチャートである。
【図120】「カード受付不可」ファンクション受信時
の処理手順を示すフローチャートである。
【図121】「カード排出」ファンクション受信時の処
理手順を示すフローチャートである。
【図122】「リロード」ファンクション受信時の処理
手順を示すフローチャートである。
【図123】「帰零」ファンクション受信時の処理手順
を示すフローチャートである。
【図124】「ステータス要求」ファンクション受信時
の処理手順を示すフローチャートである。
【図125】「再送要求」ファンクション受信時の処理
手順を示すフローチャートである。
【図126】図121および図123のフロー中におけ
るパンチ処理の具体的な手順を示すフローチャートであ
る。
【図127】図126のフロー中における穴開け処理の
具体的な手順を示すフローチャートである。
【図128】カードリーダコントローラにおけるタイマ
割込み処理の手順を示すフローチャートである。
【図129】同じく、カードリーダコントローラにおけ
るタイマ割込み処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図130】図113〜図117の制御フロー中等にお
ける送信処理の具体的手順を示すフローチャートであ
る。
【図131】図113〜図117の制御フロー中等にお
ける受信処理の具体的手順を示すフローチャートであ
る。
【図132】図113〜図117の制御フローおよび図
120〜図123の各ファンクション受信処理中等にお
けるカード排出処理の具体的手順を示すフローチャート
である。
【図133】図113〜図117の制御フロー中におけ
るカード挿入処理の具体的手順を示すフローチャートで
ある。
【図134】図133のフロー中におけるカード読取り
処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図135】図133および図134のフロー中におけ
る磁気処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図136】図135の磁気処理中における1ビット読
込み処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図137】図133のフロー中におけるパリテイ、L
RC検査処理の具体的手順を示すフローチャートであ
る。
【図138】図133のフロー中におけるセキュリティ
検査処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図139】図133のフロー中におけるパンチ穴検査
処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図140】図133のフロー中におけるカード磁気デ
ータ検査処理の具体的手順を示すフローチャートであ
る。
【図141】図133のフロー中における年月日、識別
コード検査処理の具体的手順を示すフローチャートであ
る。
【図142】パチンコ機コントローラにおける制御手順
を示すフローチャートである。
【図143】同じく、パチンコ機コントローラにおける
制御手順を示すフローチャートである。
【図144】同じく、パチンコ機コントローラにおける
制御手順を示すフローチャートである。
【図145】同じく、パチンコ機コントローラにおける
制御手順を示すフローチャートである。
【図146】同じく、パチンコ機コントローラにおける
制御手順を示すフローチャートである。
【図147】パチンコ機コントローラにおけるタイマ割
込み処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 パチンコ機(遊技機) 110 操作パネル 113 購入スイッチ(変換操作手段) 114 中断スイッチ 115 終了スイッチ(排出操作手段) 130 球循環装置 160 制御ユニット(ユニット) 180 ユニット制御装置 188 カードリーダ制御装置(記憶媒体読取制御手
段) 195 パチンコ機制御装置 190 ユニットコントローラ 200 カード発行機 300 精算機 400 管理装置 550 ユニットメモリ 551 データ伝送コントローラ(伝送手段) 553 ネットワークコントローラ 800 カードリーダ(記憶媒体読取装置) 802 カード挿排口 807 搬送モータ 809 シャッタソレノイド 820 パンチ装置 821 磁気ヘッド CD カード(カード状記憶媒体)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも金銭と実質的に等価な有価デー
    タが付与されてなる記憶媒体が挿入されることに関連し
    て遊技が実行可能にされる複数の遊技装置と、該遊技装
    置と通信可能に構成された管理装置とを備えた遊技設備
    における遊技装置であって、 上記遊技装置は、遊技媒体を用いた所要の遊技を提供す
    る遊技機本体と、上記記憶媒体の情報記憶部の情報を読
    み取り可能な記憶媒体読取手段を備えた補助ユニットと
    により構成され、 上記遊技機本体は、 上記記憶媒体の有する有価データから所要の有価データ
    を所定数の遊技媒体に変換させる指令を与える変換操作
    手段と、 上記記憶媒体の有する有価データを表示する有価データ
    表示手段と、 上記記憶媒体読取手段に挿入されている記憶媒体を排出
    させる指令を与える排出操作手段と、 所定の部位に配設され、少なくとも遊技の制御を司る制
    御装置とを備え、 上記補助ユニットは、 上記記憶媒体読取手段を制御する記憶媒体読取制御装置
    と、 少なくとも上記記憶媒体読取手段に挿入されている記憶
    媒体の有する有価データを上記遊技機本体へ送信するユ
    ニット制御装置と、 を備えてなることを特徴とする遊技装置。
  2. 【請求項2】上記補助ユニットは、上記記憶媒体読取手
    段が記憶媒体を受付け可能な状態にあるか否かを示す第
    1の表示手段と、上記記憶媒体読取手段に記憶媒体が挿
    入されているか否かを示す第2の表示手段とを備え、上
    記ユニット制御装置は上記第1の表示手段および第2の
    表示手段の表示制御を行なうことを特徴とする請求項1
    に記載の遊技装置。
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