JP2663210B2 - 記憶媒体式遊技設備 - Google Patents

記憶媒体式遊技設備

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JP2663210B2 JP2331624A JP33162490A JP2663210B2 JP 2663210 B2 JP2663210 B2 JP 2663210B2 JP 2331624 A JP2331624 A JP 2331624A JP 33162490 A JP33162490 A JP 33162490A JP 2663210 B2 JP2663210 B2 JP 2663210B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパチンコ機あるいはアレンジボール、スロッ
トマシン等の遊技装置を用いた遊技設備に関し、特に記
憶媒体に関連して遊技が可能な記憶媒体式遊技設備に利
用して有効な技術に関する。
[従来の技術] 近年、カード状の記憶媒体を媒介として遊技を行なう
ようにしたカード式のパチンコ遊技システムが提唱され
ている。カード方式は、遊技客が記憶媒体であるカード
のみを持ち歩けばよく、落下し易いパチンコ球を大量に
持ち運ぶ手間を軽減することができるという利点があ
る。従来提案されているカード式パチンコ遊技システム
には、大きく分けると次の2つの方式がある。
第1の方式は、カードの発行に際して購入金額に対応
した持玉数データをカードに記憶し、この持玉数データ
の範囲内でパチンコ遊技を行ない、遊技過程において増
減した持玉数データをカードに記憶するというものであ
る(特公昭47-42227号参照)。
カード方式の第2の方式は、カードの購入の際にコー
ド番号だけを記録したカードを発行し、持玉数は集中管
理装置に記憶し、カードをパチンコ機のカード読取装置
に挿入することによって記憶された持玉数を呼び出して
遊技を行なえるようにするものである(実公昭61-32709
号、特公昭51-17106号参照)。
[発明が解決しようとする課題] ところで、カードを使用しない現在のパチンコ店では
遊技客が長時間遊技台を離れているような場合、店員受
皿内の遊技球を抜き取って他の遊技客のために解放する
ことが行なわれる。
しかるに、カード式の遊技システムではカードの存在
なくしては遊技が行なえないようになっているので、カ
ードを残したまま遊技台を離れるとカードが盗まれてし
まうおそれがあるし、カードを持って遊技台を離れると
他の遊技客にその遊技台での遊技権利を取られてしまう
おそれがある。そこで、カード式遊技システムでは各遊
技機に中断スイッチを設けて、その遊技台での遊技権利
を留保したままカードを持って遊技台を離れることがで
きるようにするのが望ましい。
ただし、このようにすると、特定の遊技台の中断状態
が長時間続いたような場合、遊技客がカードを持ってい
るが故に、従来当然のように行なわれていた遊技店の係
員による中断中の遊技台の解放が行なえなくなり、すべ
ての遊技客に公平に遊技機会を与えたいという遊技店の
要望が達成できなくなる。また、中断時間が長い遊技台
については電源を落として再起動させることも考えられ
るが、それではそれまでのデータが消えてしまうので、
当該遊技客の利益が損なわれるという不都合がある。
この発明は上記のような背景の下になされたもので、
中断操作手段の操作によって遊技中の遊技装置における
遊技権利を保留したままその遊技装置を離れることがで
きるとともに、管理装置の表示手段によって遊技装置の
中断経過時間を確認することが可能であり、かつすべて
の遊技客に公平に遊技機会を与えることができるように
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するためこの発明は、記憶媒体に記憶
されたデータを読み取り可能な記憶媒体読取装置を有す
る遊技装置と該遊技装置を管理する管理装置とを備え、
該管理装置と上記遊技装置とが伝送手段を介して接続さ
れてなる記憶媒体式遊技設備において、上記遊技装置
は、上記記憶媒体読取装置内の記憶媒体を排出させて遊
技制御を中断させる中断操作手段と、該中継操作手段か
らの中継開始出力信号を上記伝送手段を介して上記管理
装置へ送信する中断信号送信手段と、上記記憶媒体読取
装置への同一記憶媒体の挿入に基づいて遊技制御を再開
させる中断終了手段とを備え、上記管理装置は、上記遊
技装置の上記中断信号送信手段からの出力信号に基づい
て中断経過時間の計時を開始する中断経過時間計時手段
と、上記中断経過時間を表示可能な表示手段とを設ける
ようにした。また、上記管理装置は、入力操作手段から
の指令により、指定された遊技装置の中断状態を解除さ
せる指令を発生する中断解除手段を設けるようにした。
[作用] 上記した手段によれば、遊技装置における中断操作手
段の操作によって遊技中の遊技装置における遊技権利を
保留したままその遊技装置を離れることができるととも
に、管理装置の表示手段によって遊技装置の中断経過時
間を容易に確認することが可能である。更に、請求項2
によれば、例えば、中断経過時間が長時間におよんだ遊
技装置があった場合には、管理装置からの指令によって
中断中の遊技装置を他の遊技客のために強制的に開放す
るようにもできるため、一部の遊技客の利益を損なうこ
となくすべての遊技客に公平に遊技機会を与えることが
できるようにすることが可能である。
[実施例] 第1図に本発明を適用した記憶媒体式遊技設備の一例
としてのカード式パチンコ遊技システムの一実施例を示
す。
この実施例のパチンコ遊技システムは、遊技装置とし
てのパチンコ機100と、各パチンコ機における遊技を開
始させるためローカルな有価価値を有する記憶媒体とし
てのカードCDを発行する記憶媒体発行装置としての発行
機200と、遊技の結果得られた賞品球および遊技に使用
せずに残った購入金を精算するための記憶媒体精算装置
としての精算機300と、上記各種端末機を集中的に管理
し、制御する管理装置400と、この管理装置400と各端末
機を有機的に結合するデータ伝送手段としてのデータ伝
送路500とからなり、これらによって、有機的結合体が
構成される。この有機的結合体は、上記カードCDによっ
てのみ介入が可能とされ、かつ有機的結合体によっての
みカードの運用とその有価データの変換が可能となって
いる。そのため、有機的結合体の各構成要素たるパチン
コ機100、発行機200、精算機300および管理装置400に
は、それぞれ記憶媒体読取装置としてのカードリーダ
(この明細書では、カードの磁気面への書込みを行うも
のもカードリーダと称する)が設けられているととも
に、カードの情報および各端末機の情報は、管理装置40
0の記憶装置内にファイルの形で記憶されるようになっ
ている。
次に、上記有機的結合体の各構成要素についての具体
的な説明に入る前に、本実施例の記憶媒体式遊技設備に
使用されるカードについて説明する。
本実施例の記憶媒体式遊技設備に使用されるカードCD
は、例えば第2図(A)に示すように、購入金額AMや、
発行年月日(=有効年月日)DATE等遊技客にとって必要
な情報および破損カードの復活の際に必要な発行通し番
号n等が発行時に印字される印字表示部PRTがカード挿
入方向(カードの長手方向)に沿って設けられている。
従って、予め異なる金額を印字した複数種類のカードを
用意しておく必要がない。
この印字表示部PRTのすぐ上には、カードの状態すな
わち発行済、復活、遊技、帰零(ゼロ)および精算済等
カードの来歴もしくは状態遷移を穿孔の形で記録する穿
孔形成部としてのパンチ穴形成領域PHが、同じくカード
挿入方向に沿って設けられている。
カードに形成された上記穿孔を光電検出器で検出する
ことで、磁気面に記録されているコードを使って管理装
置のファイルから持玉数データを読み出して確認するこ
となく容易にカードの状態を把握することができ、これ
によって、カードの状態に対応した処理を決定するのに
要するカードリーダのコントローラや管理装置の負担を
軽減することができる。
一方、カードの中央よりやや下方の位置には、前端か
ら中央付近まで帯状の磁性材が塗布された磁気記録部MG
が設けられている(第2図(B)参照)。ただし、磁気
記録部MGはカードの長手方向の一部にのみでなく、印字
表示部PRTと同様カードの端から端まで連続する帯状と
してもよいし、あるいはカードの裏面全体に磁性材を塗
布して磁気記録部としてもよい。
さらに、この実施例のカードでは、印字表示部PRTと
磁気記録部MGとの間、すなわちカードの中央にカードリ
ーダ内の搬送ローラよりも少し幅の広い帯状のローラ走
行領域RRAがカードの長手方向に沿って設けられてお
り、搬送ローラとの接触によりカードの表面、特にカー
ドの判定に利用される重要な情報を有する上記磁気記録
部MG、印字表示部PRT、真偽鑑別領域TFが損傷されるの
を防止し、それらの情報が読取り不能になるのを回避で
きるようになっている。
また、この実施例のカードでは、磁気記録部MGの下方
にカード表面に印刷されるホール名等の文字中に隠匿さ
れたセキュリティマークからなる真偽鑑別領域TFを設け
てある。すなわち、カードの表面に印刷される「PLAZ
A」なる文字を、第2図(C)に示すように各文字の脚
部が、3.5mm等のピッチで設けられる検出ビットパター
ンB0〜B9に対応する位置に来るようにデザインして印刷
しておく。そして、文字幅が0.5〜1.5mm、各ビット間が
3.5mmとなるようにし、各ビットの“1"または“0"を文
字の濃淡で表現する。しかも、10個のビットのうち左か
ら5番目のビットB4と最後のビットB9は、ビットB0〜B3
とB5〜B8のパリティを表すように文字の濃淡を決定して
おく。なお、この文字列中に隠匿されたセキュリティビ
ットは、センサにおいてのみ検出でき、人間の目には区
別がつかないような特殊なインクを用いて形成しておく
とより好ましい。
さらに、この実施例の遊技カードの表面には、磁気記
録部MGに連続した帯状領域に磁気ヘッドの汚れを除去す
るためのクリーニング剤を塗付してなるヘッドクリーニ
ング領域HCNが設けられている。これとともに、実施例
のカードでは、上記磁気記録部MGがどこに設けられてい
るか分からないようにするため、第2図(D)に示すよ
うに、ポリエステル等のプラスチックからなる基材11上
に磁性粒子を均一に塗付してなる磁気層12の上にホワイ
ト層13を形成し、さらにその上に絵柄印刷層14を載せて
からその一部(印字表示部PRTに対応する部位)に感熱
発色層15を形成し、その上方に透明な保護膜16をコーテ
ィングしてある。なお、クリーニング領域HCNにはホワ
イト層13と同一色のクリーニング剤を塗付し、その表面
には保護膜16がコーティングされないようにして露出さ
せ、クリーニング領域が他の部位と色彩的にほとんど変
わらないようにして、美観の向上を図っている。また、
カードの基材11の裏面には絵柄印刷層17を形成し、その
上を保護膜18でコーティングするようになっている。
磁気層12の表面にホワイト層13が形成されている上記
のような構造のカードにあっては、黒色の磁性粒子から
なる磁気層12が白色のホワイト層13で覆われているた
め、絵柄を印刷してファッション性の豊かなカードを提
供することが可能になるとともに、磁気記録部MGを隠匿
する機能も有している。
さらに、カードの表面に保護膜16がコーティングされ
ているため、印字表示部PRTや磁気記録部MGおよび真偽
鑑別領域TF等カードの判別に使用される重要な情報を保
持する領域が保護され、それらの情報が破壊されにくく
なって、カードの信頼性が向上する。
第2図(E)には、カードに設けられた磁気記録部MG
の構成例を示す。
この実施例のカードの磁気記録部MGは2つのトラック
で構成され、このうち、第1のトラックTRC1にはサンプ
リングタイミングを与えるクロックデータを記録する。
第2のトラックTRC2は、左から順に4ビットの開始符号
とそのパリティビットの入るフィールドSTX、カードリ
ーダの製造元を示す企業コードMKCとカードリーダの機
種を示す機器コードMCC、遊技店の識別コードDSC、年月
日データDATE、カード番号No、カード発行時にカードリ
ーダから与えられる発行指令コードFNCおよび真偽鑑別
領域から読み取られたセキュリティデータSDCの入るテ
キストフィールドTXT、テキスト終了符号の入るフィー
ルドETX、テキストデータと終了符号との排他的論理和
の値(検出符号)の入るフィールドLRCと開始符号の入
るフィールドSTXとから構成されている。しかも、年月
日データDATEは、4ビットごとにそれぞれのパリティを
示すビットPが設けられているとともに、最初の4ビッ
トで「月」を、第6〜第9ビットと第11ビットとで
「日」を、そして第12〜第14ビットおよび第16〜第19ビ
ットで西暦の下2桁を2進コード化してそれぞれ記録す
るようになっている。
磁気記録部を有するカードでは、一般に年月日から記
録フォーマットや記録データの解読するのが一番容易で
あるが、上記実施例のカードでは年月日の順序を入れ替
えるとともに、4ビットごとにパリティビットを入れ、
さらに記録ビットの対応に変化を持たせているため、カ
ードの偽造が極めて困難となる。また、発行通し番号n
を印字表示部PRTに印字するようになっているため、カ
ードの破損等により磁気記録部MGの情報が読出し不能に
なっても管理装置のファイル情報からカードを復活する
ことができる。
さらに、上述したように、この実施例のカードの磁気
記録部に記録される情報は、カードの使用可能空間を特
定するための識別コードDSCと、カードの有効期間を示
すための発行年月日DATEと、発行通し番号nから適当な
関数もしくは変換方式を使って得られる識別符号として
のカード番号と、エラー検出用のチェックコードのみで
あり、購入金額や持玉数は記録されないようになってい
る。これらは、上記カード番号NOによって管理装置400
のデータファイルからリアルタイムで引出し可能な構成
にしてある。これによって、カードのコピーによる不正
を防止し、かつ不正による被害を最小限にとどめること
ができる。つまり、カードがコピーされてもデータファ
イル内に登録されている購入金額と獲得玉数以上の被害
は生じないので、カードをコピーするのは全くの無駄な
行為となる。
しかも、上記実施例ではカードに記録された磁気記録
情報のみならず偽造が困難な真偽鑑別領域TFによっても
カードの真偽を鑑定するようにしているので、カードの
不正をより確実に防止することができる。また、真偽鑑
別領域TFのチェックにより不正カードを直ちに検出でき
るので、磁気情報を管理装置400に送って不正カードの
判定を行うよりもすばやく不正カードを発見することが
できる。なお、磁気記録部を有するテレホンカード等に
おいても穿孔が形成されるようになっているが、従来の
カードの穿孔は未使用残額を使用者に知らせるために設
けられるものであり、カードリーダが穿孔を検出して何
らかの処理もしくは判定に利用するためのものではな
い。
次に、本来の遊技を提供する遊技機の構成例について
第3図〜第13図を用いて説明する。
この実施例の遊技機はパチンコ機100と、該パチンコ
機と1対1で対応されて遊技機本体上方の島設備等に配
置され、主として表示器とカードリーダに関する制御と
遊技中の稼動データの収集を司る制御ユニット160とに
より構成される。
パチンコ機100は、パチンコ店の島設備に固定される
機枠101内に、ヒンジ102によって開閉自在に装着され
る。機枠101の下部にはパチンコ機100の重量に耐えかつ
打球発射装置103の振動を吸収する操作ダイヤル補強部
材107aを有する補強板107が固着されている。パチンコ
機100の下部には、封入球を一個ずつ遊技領域内に発射
する打球発射装置103とその操作ダイヤル104が設けられ
ており、また、操作ダイヤル104の上方には、前記カー
ドを使用した遊技開始の手続きを可能にするための金額
表示器111、玉数表示器112、購入スイッチ113、中断ス
イッチ114、終了スイッチ115、遊技状態表示器116等を
備えた操作パネル110が設けられている。パチンコ機前
面の遊技領域の構成は従来のものと同じである。購入ス
イッチ113は、制御ユニット160に内蔵されたカードリー
ダ800へのカードの挿入を前提としてカードの有する金
額の範囲内で、200円等の単位でこれを遊技球に変換す
るための指示スイッチで、変換された遊技球が持玉数と
なる。カードの残り金額は、100円を1単位とする度数
で金額表示器111に表示されるとともに、変換された持
玉数は玉数表示器112に表示され、打球発射装置103によ
り遊技球一つ発射されるごとに持玉数が一つ減算され、
入賞球が発生すると賞品玉数の分だけ加算表示される。
終了スイッチ115は遊技者が遊技を終了させたくなった
とき(遊技台を変更したい場合を含む)にいつでもこれ
をオンさせることで、使用中のカードを制御ユニット16
0より排出させることができる。そのときユニットコン
トローラ190はその時点で遊技客の残金額と持玉数(購
入玉と獲得球の和)を、管理装置400のファイル内に登
録してからカードをカードリーダ800の挿排口802aより
排出する。また、中断スイッチ114は、遊技者が現在遊
技中の遊技機での遊技を止める意思はないが、休憩のた
め一時的に遊技を中断させるために使用するスイッチ
で、このスイッチが操作されると、ユニットコントロー
ラ190は一旦カードを排出して再び同一カードが挿入さ
れるまで待機状態となり、その間他のカードを受け付け
ないようになる。なお、上記各スイッチのうち購入スイ
ッチ113はランプ内蔵型で、持玉数が「0」になると購
入スイッチ113内のランプが点滅される。
操作パネル10は第4図に示すように、パチンコ機100
の下部の開閉可能な前面パネル105に装着され、かつ断
面三角形の中空状をなし、上面が前方に向かって下り傾
斜されることにより表示が読取り易いようになってい
る。操作パネル110の内側には、表示面110aと平行に配
線基板120A,120Bが配設され、この基板120A上に7セグ
メント型LEDからなる金額表示器111と玉数表示器112
が、また基板120B上に上記各スイッチ113〜115と内蔵ラ
ンプが取り付けられ、表示プレート117で覆われてい
る。この表示プレート117の上記表示器111,112に対応す
る部位は透明な窓部117aとされ、スイッチ113〜115に対
応する部位は開口部117bとされている(第5図参照)。
そして、この開口部117b内には上記各スイッチ113〜115
の上方を覆うように操作ボタン118が装着されている。1
21は購入スイッチ113に対応された内蔵ランプである。
また、操作パネル110前端には、半透明なフレネルレ
ンズ119等で表示ランプ123が覆われてなる遊技状態表示
部116が設けられており、この表示ランプ123は打球発射
装置103の操作ダイヤル104を回すと点灯されるようにな
っている。
さらに、操作パネル110の側部(実施例では左側)に
は、ストップスイッチ124を内蔵した操作ボタン125が装
着されており、このスイッチ124をオンさせると、遊技
部内に配設された役物の作動を停止させるなど遊技に関
連する指令を与えることができるようになっている。ス
トップスイッチ124は、操作パネル110内に配設された配
線基板120C上に取り付けられ、この配線基板120Cから延
設された配線群126Cおよび前記各基板120A,120Bから延
設された配線群126A,126Bが外部に引き出され、その端
部に結合されたコネクタ127A〜127Cにてパチンコ機裏面
下部に配置されたパチンコ機制御装置195に接続可能に
されている。
一方、本実施例の遊技機を構成するパチンコ機100
は、機内に封入された遊技球を循環使用する密閉型遊技
機として構成されており、封入球を循環させる封入球循
環装置130を裏面に有している。
パチンコ機100の裏面の構成例を第13図に示す。
遊技盤前面の遊技領域内に設けられた入賞領域に対応
して遊技盤を貫通するように形成された複数の入賞球導
出孔を覆う入賞球集合樋131が、フレーム106に保持され
た遊技盤の裏面に取り付けられている。入賞球集合樋13
1の底壁は中央に向かって下り傾斜されて案内棚131aと
され、その下方に、第7図のごとくアウト球樋132aと第
1セーフ球樋132b、第2セーフ球樋132cとが一体に形成
されてなる誘導樋132が配設されている。この誘導樋132
内の各樋の途中には、一対の投光、受光器からなる光電
式のアウトセンサSNS1と第1セーフセンサSNS2、第2セ
ーフセンサSNS3が取り付けられている。また、誘導樋13
2は、各樋に流入した球を一箇所に集める合流樋部132d
を備え、合流樋部132dの終端は、第7図に示すようにパ
チンコ球を一列に整列せしめるべく緩やかに傾斜された
案内樋133の上流側に接続され、これによって封入球循
環装置130が構成されている。そして、案内樋133の上流
側には発射レールに沿って打ち出された打球がレール基
部に向かって戻ってしまういわゆるファール球を回収す
べく発射レールの上端に設けられたファール球受入口13
4(第9図参照)に臨むように配設されるファール球樋1
33aが一体に形成されており、ファール球は誘導樋132を
介して案内樋133上に流下された球と合流されるように
なっている。ファール球樋133aの途中にはファールセン
サSNS4が配設されている。
そして、上記案内樋133の下端部に、対向して、球一
つ分の収納部135aを有し、案内樋133上の球を一個ずつ
分離して下方へ流下せしめる球送り135が揺動可能に取
付けられている。球送り135の後方にはストッパ136が固
設され、球送り135の必要以上の回動を阻止して球送り1
35が流入した球の重みで下方へ回動したときにその上辺
端面が案内樋133上の球の流下を阻止できるようになっ
ている。さらに、案内樋133の途中には回動自在な球な
らし137が取り付けられているとともに、下流にはスラ
イド式の球抜き機構138が設けられている。
この球抜き機構138は、第8図に示すように、封入球
循環装置130がフレームボード109の裏面に装着された状
態では、フレームボード裏面に突設された阻止片148に
よって横方向のスライドが阻止され、球抜きを行えない
ようになっている。しかして、封入球循環装置130はそ
の一側(第8図では右側)に設けられたヒンジ部139に
て全体が回動できるように取り付けられており、ヒンジ
部139を中心にして後方へ回動されると、球抜き機構138
をスライドさせて球抜きを行える。しかも、案内樋133
の端部には弾性係止片133aが固着されており、これをフ
レームボード109の係合段部149に係合させることで、封
入球循環装置130を回動できないように固定させること
ができる。
球送り135により分離されたパチンコ球は、前面パネ
ル105の後方に配設されたフレームボード109に形成され
た球通過孔139(第9図参照)を通って、フレームボー
ドの前面に斜めに固着された発射レール140の基部に一
個宛流下される。そして、この発射レール140の基部に
臨むように発射杆103aが配設される(第10図参照)。こ
れとともに、発射レール140の基部の下方には、上記発
射杆103aに連動して回動され、上記球送り135を上方へ
押し上げる押上げ片141aを有する連動部材141が配設さ
れている。
また、発射レール140の上面には球を誘導するため凹
状の溝が形成されているとともに、フレームボード109
の前面にはレール上を通過する球を検出する反射型光電
スイッチからなる発射センサSNS5がブラケット142によ
ってレール上面と球一つ分以上の間隔をおいて装着さ
れ、この発射センサSNS5の取付けブラケット142の上端
には、戻り球がこのセンサを飛び越してしまうのを防止
する戻り球阻止壁143が設けられている。さらに、発射
レール140の上端に対応してフレームボード109には戻り
球をフレームボード後方の誘導樋132内へ導くファール
球受入口134が形成され、このファール球受入口134の下
辺に沿って球受け片144が突設されている。
なお、フレームボード109の上端には遊技盤の載置部1
09aが設けられているとともに、両端には遊技盤位置決
め用突起145が立設されている。また、フレームボード1
09の上端に沿って、遊技盤を保持するためのフレーム10
6が係合可能な溝を有するフレーム係合部146が形成され
ており、第11図に示すように、フレームボード109の上
方よりフレーム106を位置決め用突起145に沿って降下さ
せ、下端をフレーム係合部146の溝に係合させることに
より両者を結合することができるようになっている。上
記フレーム106の側壁には遊技盤を着脱可能に係合する
係止具106aが4個設けられており、フレーム106に保持
された遊技盤をフレームボード109の載置部109aに載置
させた状態で止着具147を締め付けて固定する。なお、
フレームボード109の前面一側(第9図では左側)には
遊技に関連した効果音を発生するスピーカ150が取り付
けられている。
一方、フレームボード109の前方を覆う前面パネル105
は第10図に示すように、前面枠108内側の保持枠108cで
縁取られた開口部下部に一端(左端)を支点に開閉可能
に装着され、その裏側には発射レール140に対応して、
その上方に位置させる発射レール枠151が固着され、こ
の発射レール枠151の途中には、前記発射センサSNS5が
枠内に臨むことができるようにするための切欠き151aが
設けられている。また、前面パネル105のヒンジと反対
側の端部裏面には、ロックレバー152が設けられてい
る。前面枠108内の上記前面パネル105上方には、ガラス
枠154が同じく開閉可能に取り付けられている。一方、
前面枠108の裏面のヒンジ部102と反対側の一側には、第
12図に示すように、前面を機枠101に係止させるための
係止具156とその施錠装置157とが装着されている。ま
た、155はガラス枠154の開放レバーである。
この前面枠108の裏面に、遊技盤を保持したフレーム1
06(第11図参照)とフレームボード109を、前面枠裏面
の嵌合受部108bにフレーム裏面の嵌合突起106b、フレー
ムボード裏面の嵌合突起109bを一致させるようにして接
合させ、ネジ止めすることにより前面枠108と遊技盤を
保持したフレーム106とフレームボード109とが一体化さ
れる。
第13図はこのようにして前面枠108の裏面にフレーム1
06とフレームボード109を取り付けた状態を示してお
り、フレーム106に保持された遊技盤の裏面には更に入
賞球集合樋131が装着され、またフレームボード109の下
方にはパチンコ機制御装置195が配設されている。さら
に、フレーム106および入賞球集合樋131の裏面には遊技
の制御装置158や中継基板159が装着されている。
第14図〜第16図に、パチンコ機100と別個に構成され
た制御ユニット160の実施例が示されている。
この実施例の制御ユニット160は、収納枠161の前面に
パチンコ機の状態を示す状態表示器162と、複数個のラ
ンプが一列に整列されてなるアナログ表示器163、入賞
球発生表示用のセーフ球ランプ164、係員呼出し用の呼
出しボタン165等を有している。上記アナログ表示器163
は、遊技中の持玉数をアナログ的に表示したり、打止め
状態やフリー状態を同時点滅と移動点滅で表示するのに
用いられる。
また、収納枠161内にはスピーカ166とカードリーダ80
0が内蔵され、収納枠前面にはカードリーダ800のカード
挿排口802aが露出されており、この挿排口802aの上方に
はカードリーダ内にカードがあるか否か示すカード保持
表示ランプ167(LED1)が、カード挿排口802aの下方に
は制御ユニット160にカードを挿入可能な状態にあるか
否か表示するカード挿入表示ランプ168が配置されてい
る。
さらに、制御ユニット160の収納枠161の前面パネル16
1aの内側には、パチンコ機100を管理装置400と切り離し
た特異状態で、後述のテストカードを用いて遊技動作を
可能にさせるためのテストスイッチ179が配設され、収
納枠の前面にはそのスイッチをピンを用いて外部からオ
ンさせることができるようにするためのピン挿入孔169
と、当該パチンコ機に与えられる台番号を明示する銘板
170がそれぞれ設けられている。
そして、制御ユニット160の前面パネル161aの内側に
は、第15図に示すように台番号の銘板170に表示された
台番号の設定スイッチ171と、上記状態表示器162やアナ
ログ表示器163、セーフランプ164の内蔵ランプ群L11〜L
15,L21〜L28,L31,L32(第16図参照)を有するランプ基
板172と、上記スピーカ166およびカード挿入ランプ168
の保持基板173が装着されている。また、呼出しボタン1
65の後方に呼出しスイッチ165aが配設されている。
さらに、収納枠161内には、カードリーダ800と、制御
ユニット160全体の制御を司るユニットコントローラ190
や伝送手段、モニタ表示機174,175,176を有するユニッ
ト制御装置180とカードリーダ制御装置188および電源装
置177が内蔵されている。また、カードリーダ800の下方
には、カードリーダ内の穿孔装置(後述)によって穿孔
を行った際に生じる穿孔片の収納箱178が着脱可能に配
置されている。なお、カードリーダ制御装置188を構成
する基板上には、上記カードリーダに対してカードの強
制排出を指令するカード排出スイッチが設けられている
(図示省略)。
上記制御ユニット160は、前面パネル161aの自由端側
に係止具179aとその解除レバー179bが設けられており、
解除レバー179bは前面パネル161aの下端に形成された開
口部161bに臨むようにされている。そして、制御ユニッ
ト160は、第17図に示すようにパチンコ機100の機枠101
およびこれと同一高さのユニット設置台24上に載置され
るようにされており、しかもこのとき前面パネル161aが
パチンコ機の前面枠108と同一平面をなすように配置さ
れる。従って、解除レバー179bが臨む前面パネル161の
開口部161bは、通常前面枠108の上面で閉塞され、前面
枠108を開くことによって開口部161bが露出され、解除
レバー179bを操作することができるようになる。これに
よって、制御ユニット160には施錠装置を設ける必要が
なくなる。
なお、制御ユニット160内のユニット制御装置180は、
光ファイバもしくは同軸ケーブルのような伝送路によっ
て、パチンコ機100の制御装置195に、また後述の伝送コ
ントローラおよびローカルネットワーク(伝送ケーブ
ル)を介して管理装置400に接続される。
実施例の制御ユニット160はいずれの伝送路を用いて
もデータ伝送が行えるようにするため、収納枠161の裏
面に光ファイバ用コネクタ186と同軸ケーブル用コネク
タ187が設けられている(第20図参照)。
第18図〜第20図には、上記パチンコ機100と制御ユニ
ット160とからなる遊技機を載置する島設備の一例とそ
れに遊技機を装備させた状態が示されている。
この実施例の島設備は、基台21上に遊技機の幅に等し
い間隔をおいて複数本の支柱22が立設され、床から60cm
程度の高さの位置には水平な載置台23が支柱22にて固定
されている。また、この載置台23の上方には、前記機枠
101の高さ分だけ離れた位置に第1の設置棚24が、さら
にその上方には第2の設置棚25がそれぞれ支柱22にて固
定されているとともに、第2設置棚25の上方には支柱22
の上端を覆うように天板26が固定されている。なお、上
記載置台23の前端は支柱22よりも少し手前に突出するよ
うにされ、第1設置台24はその前端が支柱22よりも機枠
101の厚み分だけ後方に位置するようにされている。
そして、上記支柱22間の載置台23上にそれぞれパチン
コ機100が機枠101とともに載置され、第1設置台24から
これと同一平面をなす機枠101上にかけて制御ユニット1
60が載置される。また、第2設置台25上にはローカルネ
ットワークを構成する伝送路(図示省略)が延設され、
かつ各支柱22間には上記伝送路を介して管理装置400と
の間でデータ伝送を行うためのトランシーバ185が載置
される。なお、トランシーバ185の前方は上板27で閉鎖
され、載置台23の下方は下板28が閉塞される。
さらに、図示しないが、載置台23の下面には24Vの電
源ラインが延設され、天板26の下面には100Vの電源ライ
ンが延設されている。そして、載置台23上面の各遊技機
に対応した位置には24V電源用のコンセント30が、また
天板26の下面の桟29には100V電源用のコンセント31が各
遊技機に対応して3個ずつ設けられている(第20図参
照)。
第21図にパチンコ機100と制御ユニット160とからなる
遊技機全体の制御システムの構成例が示されている。
同図においては188は、第26図に示されているカード
リーダ800の各構成部品たる搬送モータ807、磁気ヘッド
821、穿孔装置820等を制御するカードリーダ制御装置で
ある。そして、このカードリーダ制御装置188およびパ
チンコ機制御装置195と制御ユニット160に設けられた各
種スイッチ171,179や表示器162,163,164,168、スピーカ
166は、ユニット制御装置180によって制御されるように
なっている。
また、特に制限されないが、この実施例では光ケーブ
ル191を介して、パチンコ機100の制御装置195が上記ユ
ニット制御装置180に接続され、各種センサからの検出
信号が入力されるとともに、表示器等に対する駆動制御
信号が出力される。光ファイバケーブルによる通信を可
能にするため、パラレルデータとシリアルデータの変換
を行なう並−直列変換器や電気信号と光信号との変換を
行なう光−電変換器等からなる光多重データリンク(イ
ンタフェース)が、ユニット制御装置180と光ファイバ
ケーブル191との間および光ファイバケーブル191とパチ
ンコ機制御装置195との接続部にそれぞれ設けられてい
る(後述)。
光ファイバケーブル191をユニット制御装置180とパチ
ンコ機制御装置195との間のデータ通信に使用すること
により、従来パチンコ機の裏側にて複雑に配設されてい
た多数の配線をすっきりさせ、保守、管理を容易にする
とともに、ノイズによる誤動作を防止することができ
る。
上記パチンコ機制御装置195の制御下に、金額表示器1
11や玉数表示器112、購入ランプ121、遊技状態表示ラン
プ123や打球発射装置103の制御装置194および役物制御
装置158が置かれているとともに、購入スイッチ113、中
断スイッチ114、終了スイッチ115やアウトセンサ等の球
検出センサSNS1〜SNS5からの信号がパチンコ機制御装置
195によって波形整形されてユニット制御装置180に供給
されるようになっている。そして、この実施例では、電
源系をAC24VとAC100Vの2系統にしパチンコ機100側には
AC24Vを供給し、制御ユニット160側にはAC100Vを供給し
ている。このように供給電源を別にすることにより、電
源系のトラブルが多いパチンコ店において電源の影響で
パチンコ機制御ユニットが不用意に破壊するのを防止し
ている。
第22図には上記パチンコ機制御装置195の構成例が示
されている。
パチンコ機制御装置195は、マイクロコンピュータか
らなるパチンコ機コントローラCPU1と、このコントロー
ラCPU1から出力される定期的なウォッチドッグパルスを
監視してパルスが途切れたときにリセット信号を発生す
るリセット回路RST1と、ユニット制御装置180との間の
光データ伝送を可能にするためパレラレル送信データを
シリアルデータに変換する並直変換手段およびシリアル
受信データをパラレルデータに変換する直並変換手段を
備えた多重伝送コントローラCNT1と、光コネクタ193を
介して光ケーブル191と接続される光電変換回路OETと、
各種センサからの検出信号のノイズをカットするフィル
タ回路FLT、金額表示器111や玉数表示器112への表示デ
ータをデコードするデコーダDEC1,DEC2やその出力に基
づいて表示器の駆動信号を形成するドライバDRV1,DRV2
と、購入ランプ121や遊技状態表示ランプ123、打球発射
装置103の駆動信号を形成するドライバDRV3とにより構
成されている。
このパチンコ機制御装置195におけるセンサからの検
出信号の処理に関しては、単に検出信号からノイズを除
去し一定のパルス幅に整形してから発射球やセーフ球等
の検出データとしてユニット制御装置180へ送る。つま
り、パチンコ機制御装置195側ではセーフ球数等の演算
は行わず、そのような演算はユニット制御装置180の側
で行うようになっている。
また、パチンコ機では静電気等によりノイズが発生し
易いが、ウォッチドッグパルスを監視するリセット回路
RST1があるためノイズ等によりパチンコ機コントローラ
CPU1が暴走したとしても、暴走により定期的なウォッチ
ドッグパルスがなくなるとリセット信号を発生してCPU
を初期化させるので、暴走を防止することができる。
ウォッチドッグパルスは、CPU内部のタイマカウンタ
からの割込み等によって容易に発生させることができ
る。
第23図には、ユニット制御装置180の構成例が示され
ている。
ユニット制御装置180は、カードによるパチンコ遊技
を可能にさせるためカードリーダ制御装置188およびパ
チンコ機制御装置195を統括的に制御するユニットコン
トローラ190と、管理装置400とのデータ伝送に係る制御
をするデータ伝送コントローラ551と、データ伝送コン
トローラの制御下でネットワークにおける送受信権の確
立およびデータの直並列変換を行うネットワークコント
ローラ553等から構成されている。そして各コントロー
ラ190と551間および551と553間のデータの受け渡しは、
デュアルポートメモリ(RAM)550および552を介して実
行できるように構成されている。このうち、パケットメ
モリ552は、送信データ記憶領域と受信データ記憶領域
とに分かれており、全ての送受信データ長を同一長にす
る(パケット化)のための調整機能と、データ伝送の高
速化(2.5Mbps)を計るための緩衝機能とをもってい
る。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信デーの
ドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う信
号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コネ
クタ186に接続可能にされているとともに、低層ネット
ワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合に
も対応できるように切換スイッチ542を介して、送信信
号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に接
続可能にされている。上記光コネクタ186には第20図の
光トランシーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置180内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、ユニットコントローラ190とカードリーダ制御
装置188との間には送受信データのレベル変換を行うト
ランシーバ571が、またパチンコ機制御装置195との間に
は送受信データの並−直変換を行う多重伝送コントロー
ラ572および光電変換装置573が接続されている。
さらに、ユニットコントローラ190には、データバス5
81を介して、金額、玉数表示器の表示データ(セグメン
トデータおよびコモンデータ)をラッチするラッチ回路
574、購入ランプや遊技状態表示ランプ、打球発射装置
に対する制御信号をラッチするラッチ回路575、パチン
コ機100および制御ユニット160に設けられた各種スイッ
チからの入力信号を所定のタイミングでデータバス581
上にのせたり各種ランプを表示させる出力信号をラッチ
したりする入出力コントローラ576と、制御ユニット160
内のスピーカ166より発生させる音声データ等をラッチ
するラッチ回路577が接続されている。
582は音声合成LSI、583は高周波成分をカットして音
質を高めるローパスフィルタ、584は音量を調整するア
ンプで、このうち音声合成LSI582は、複数の音声データ
を内蔵のEPROM内に記憶しており、ユニットコントロー
ラ190から与えられる選択信号(S0〜S3)に応じて音声
データを選択して開始信号STに同期して音声信号を出力
し、リセット信号Rによって出力を停止する。
なお、558はユニットコントローラ190の制御プログラ
ムを格納したプログラムROM、559は伝送コントローラ55
1の制御プログラムを格納したプログラムROMである。58
5はユニットコントローラ190から出力されるアドレス信
号をデコードして、プログラムメモリ558やユニットメ
モリ550、ラッチ回路574,575,577および入出力コントロ
ーラ576の選択信号を形成するデコーダである。
上記のごとくユニット制御装置180は、管理装置400、
カードリーダ制御装置188、パチンコ機制御装置195の三
方に情報交換の窓口を有しており、管理装置400の制御
下のもとにカードでパチンコ遊技をさせるための制御を
するとともに、遊技結果として発生するパチンコ機遊技
情報を定期的に管理装置に送信するソフトウェアを有し
ている。さらに、この実施例のユニット制御装置180に
おいては、金額、玉数表示器を駆動させるべくユニット
コントローラ190から出力される表示データのうち、桁
セレクト信号(コモン信号)は例えば2msのような間隔
で周期的に出力される点に着目して、これをリセット回
路555に、ウォッチドッグパルスとして入力するように
している。リセット回路555はパワーオンリセットの
他、このウォッチドッグパルスを監視してパルスがなく
なるとリセット信号を発生するように構成されている。
従って、ユニットコントローラ190がノイズ等により
暴走したとしても、暴走すると正常な間隔でコモン信号
が出力されなくなるため、リセット回路555が作動して
ユニットコントローラ190およびデータ伝送コントロー
ラ551が初期化され、暴走が回避されるようになる。
これとともに、ユニットコントローラ190は、内部に
タイマカウンタを有しており、送信要求に対する応答と
してのACK(肯定)またはNAK(否定)が一定時間(ex.1
0秒)内に返ってこなかったり、ACK受信後一定時間(e
x.2秒)内にパケットを送信できないとき、あるいは内
部メモリ(RAM)の乱れを検出したときに、強制的に上
記コモン信号をロウまたはハイレベルに固定することに
より、自らリセットをかけることができるようになって
いる。なお、上記内部メモリの乱れは、例えば初期化の
際にメモリ内の所定の番地に特性のコード(A55A等)を
書き込んでおいて、それを1m秒ごとに割込み処理でチェ
ックすることで容易に検出することがきる。
さらに、実施例のユニット制御装置180は、データ伝
送コントローラ551が一定時間(5.12秒)内にデータを
送信できないときもユニットコントローラ190を初期化
させ、異常なデータが管理装置400に送信されたりしな
いように対処している。すなわち、実施例では、ユニッ
トメモリ550内にウォッチドッグカウンタ領域を設け、
データ伝送コントローラ551が、管理装置に対してデー
タを送信する度に所定のコードFFをセットし、ユニット
コントローラ190が20msごとにこのカウンタを「1」ず
つカウントダウンさせる。従って、仮りにデータ伝送コ
ントローラが5.12秒以上送信できない状態が続いたとす
ると、ユニットメモリ550のウォッチドッグカウンタは
「0」になるので、このカウンタを監視して、「0」に
なったならばデータ伝送コントローラ551がダウンした
と判定して、自らリセットをかけるようにすることがで
きる。
しかも、この実施例では、ユニットメモリ550とし
て、ある所定の番地(7FE)にデータを書くと所定の端
子INTが立ち上がるような特殊なRAMが使用されており、
この機能を利用して、システムの立上り時にデータ伝送
コントローラ551が上記所定番地にデータを書き込んで
端子INTを立ち上げ、その端子の信号をユニットコント
ローラ190に入れて、ユニットメモリの使用に対するコ
ントローラ間の同期をとるようにしている。なお、上記
特定の端子INTはユニットコントローラ190が上記所定の
番地のデータをリードすると立ち下がるようになってい
る。
一方、システム立ち上げ時における管理装置400との
同期は、データ伝送コントローラ551によってなされ、
データ伝送コントローラが管理装置400から発信される
回線テスト指令(後述)を受信し、その受信応答を管理
装置400に送信することによってなされる。
ところで、前述したようにパチンコ機制御装置195側
では、セーフ球数等の演算は行わず、そのような演算は
ユニット制御装置180の側で行うようになっており、ユ
ニットコントローラ190には、セーフ信号等遊技球に関
する検出信号や購入スイッチ113からの信号が入力され
ている。ユニットコントローラ190は、これらの信号に
基づいて、出玉数、アウト玉数、持玉数、売上金額等の
稼働データを演算したり、パチンコ機に関する稼働情報
(遊技状態)やモニタ情報等を生成し、それらをデュア
ルポートメモリからなるユニットメモリ550の送信デー
タエリアSDA(第24図参照)に書き込む。
ユニットメモリ550に書き込まれた稼働データ等は、
伝送コントローラ551による管理装置400との間のデータ
交信によって管理装置に送られる。また、管理装置400
から送られてくるデータも一旦ユニット550内の受信デ
ータエリアRDAに書き込まれ、ユニットコントローラ190
がこれを読み取ることによってデータの受信が行われ
る。ユニットメモリ550には、その他の送信データや受
信データがメモリ内にあることを相手方のコントローラ
に伝えるためのコマンドやステータス情報の入る交信用
エリアCCAや各コントローラ用のワーキングエリアUWAと
DWAおよびコントローラ間同期用エリアCSAが設けられて
いる。
第24図にユニットメモリの全体の構成が、そして、表
1、表2および表3に、送信データエリアSDA、受信デ
ータエリアRDAおよび交信用エリアCCAの構成例を示す。
なお、表1において示されているモニタ情報1は、表
4に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示す
ビット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコー
ドエラーを示すビット、ローカルネットワークの異常を
示すビット(低層用と高層用の2ビット)、遊技機異常
を示すビット等により構成されている。また、モニタ情
報2は、表5に示すようにカードリーダの異常を示すビ
ットを有している。
さらに、稼動情報は、表6のごとく打止め状態を示す
ビット、遊技の中断中であることを示すビット、通信異
常あるいは不正検出等に基づく管理装置もしくはコント
ローラによる強制終了状態を示すビット、遊技中である
ことを示すビット、遊技機が遊技客のついていないフリ
ー状態にあることを示すビット等により構成されてい
る。
上記表6より、実際のパチンコ機の状態は、 フリー状態が 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、 0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止め発生時が、 0000000000010000 で表わされることがわかる。
第25図〜第30図には制御ユニット160内に設けられた
パチンコ機用カードリーダ800の具体的な構成例を示
す。
カードリーダ800を構成する箱形のケース本体801の前
端には、カード保持表示部LED1とカード挿排口802aを有
する前蓋802が装着され、ケース本体801の側壁には前記
制御ユニット160の収納枠161内に固定するためのL字ブ
ラケット803が四隅に固着されている。
ケース本体801内には第26図に示すようにカード搬送
路となるベースプレート804が配置され、このベースプ
レート804の上方にはカードの厚みより少し広い間隙を
おいてこれと平行に支持基板805,806が取付けられるよ
うになっている。
支持基板805にはカード挿入口側に位置しその上には
モータ807とマイクロスイッチからなるカード挿入検出
センサ808と、シャッタソレノイド809とマイクロスイッ
チからなるカード挿入検出センサ808と、シャッタソレ
ノイド809およびセキュリティコード読取用の反射型光
センサ810a,810bが取り付けられている。この実施例で
はセンサ810a,810bのうち一方(810a)のみ使用し、他
方のセンサ(810b)は将来においてセキュリティコード
が増加されても良いように予備的に設けられている。
上記モータ807とシャッタソレノイド809との間には第
2ローラ軸811が回転自在に載置され、この第2ローラ
軸811の中央には搬送ローラ812が設けられているととも
に、第2ローラ軸811の一端はケース本体の側壁801aか
ら外部へ突出可能にされ、突出端部にプーリ813が固着
されている。また、シャッタソレノイド809の近傍には
カード位置検出用センサSNS1に対し検出光を照射する投
光器814が取り付けられ、第2ローラ軸811とモータ807
との間には第2の位置検出センサSNS2の検出光が透過可
能な透光部815が形成されている。さらに、上記モータ8
07の側方にはパンチ穴検出用センサSNSpに対し検出光を
照射する投光器816が取り付けられているとともに、モ
ータ807の回転軸807aの一端にはロータリエンコーダ817
が固着され、かつ回転軸807aの他端はケース本体801の
側壁801bより外部に突出され、径の小さなプーリ818が
固着されている。
一方、カード挿排口802aの反対側に配置された上記支
持基板806上には、第1ローラ軸819が回転自在に配置さ
れているとともに、ソレノイドを駆動手段とするパンチ
装置820と磁気ヘッド821が取付け可能にされている。磁
気ヘッド取付け位置に対応して支持基板806には磁気ヘ
ッドを上方から下向きに挿入させたときヘッド面が下方
に臨むことができるように貫通孔822が形成されてい
る。また、第1ローラ軸819の中央には搬送ローラ823が
固着されているとともに、軸の両端はケースの側壁から
外部に突出可能にされ、プーリ824,825がそれぞれ取り
付けられている。そして、上記プーリ818と825との間に
ベルト826が、またプーリ824と813との間にベルト827が
捲回されており、モータ807の回転駆動力がベルト826に
より第1ローラ軸819へ伝えられ、さらにベルト827によ
り第2ローラ軸811へ伝達されるようになっている。
さらに、上記支持基板806の下面には、第3および第
4のカード位置検出センサSNS3,SNS4に対し検出光を照
射する投光器828,829が取り付けられている。
上記支持基板805,806の上方には、これを覆うように
第1インタフェース基板830が配置され、ケースの側壁8
01a,801bに固定される。このインタフェース基板830に
は制御ユニット160内に設けられたカードリーダコント
ローラ188からの各種制御信号を受信したり、カードリ
ーダ側に設けられたセンサや磁気ヘッドからの読取り信
号をカードリーダコントローラ188へ渡すためのインタ
フェース回路を備えている。また、インタフェース基板
830の下面には、上記透光部815に対応する位置に投光器
831が、そして上記エンコーダ817に対応する位置に速度
検出センサ832がそれぞれ設けられている。
一方、支持基板805,806の下方に配置された前記ベー
スプレート804には、上記搬送ローラ812と823に対応す
る位置に、トーションスプリング834と835により上方へ
付勢された補助ローラ836と837が、ベースプレートに形
成された開口部841,842よりわずかに顔を出すように装
着されている。また、ベースプレート804には、支持基
板806に設けられた貫通孔822より下方に臨むように取り
付けられた磁気ヘッド821に対応する位置に同じくトー
ションスプリング836によって上方へ付勢された補助ロ
ーラ838が、開口部843よりわずかに上方へ顔を出すよう
に装着されている。これとともに、ベースプレート804
には、上記投光器814,816,828,829および831に対応する
位置にそれぞれ透光844が形成されている。さらに、ベ
ースプレート804の前端には幅方向に沿って凹部845(第
28図参照)が形成され、そこには円筒状の遮蔽部材846
が載置されている。遮蔽部材846はカード挿排口802aを
閉塞してゴミの侵入を防止するとともに、その重量で一
定以上の剛性を有するカード以外を受け付けないように
作用する。
上記ベースプレート804の下面には、第2のインタフ
ェース基板848がネジによって取り付けられるようにな
っており、この第2インタフェース基板848上にはカー
ドリーダコントローラ188とのインタフェースを行なう
回路とともに、投光器816,828,829および831に対向する
ように、第1〜第4の位置検出センサSNS1,SNS2,SNS3,S
NS4およびパンチ穴検出センサSNSpが取り付けられてい
る。また、補助ローラ836,837,838に対応する位置に、
ローラとの接触を防止する逃し穴849が設けられてい
る。
ベースプレート804の前端に載置された円筒状の遮蔽
部材846に対応して、上方の支持基板805の前端には、遮
蔽部材846よりひとまわり大きな空部851が形成されてお
り、ベースプレート804上に支持基板805を配置したと
き、遮蔽部材846が空部851内に上下動可能に収納される
ようになっている。また、上記空部851を構成する枠体8
52の後壁には開口853が形成され、その後方に前記挿入
検出スイッチ808が配置されてその可動接点808aが上記
開口853より空部851内に突出される。この可動接点808a
の先端は通常第28図(A)に示すように遮蔽部材846の
上方に位置するようにされており、カード挿排口802aよ
りカードCDが挿入されると、第28図(B)のごとくカー
ドCDが遮蔽部材846を上方へ押し上げるため可動接点808
aが回動され、挿入検出センサ808がオンされるようにな
っている。
支持基板805上に取り付けられるシャッタソレノイド8
09は第29図(A)に示すように下向きに配置され、プラ
ンジャ809aの先端に形成されたピン809bが、ソレノイド
消磁状態において支持基板805に設けられた挿通孔854を
貫通して、第29図(B)のごとくベースプレート804上
面の対応する位置形成された凹孔855に係合することに
よりカードCDの挿入を阻止するようになっている。
なお、特に制限されるものではないが、この実施例の
カードリーダ800はカード発行機においても使用できる
ようにするため、ケースの後壁が開放されており、カー
ドを後方へ排出できる構造にされている。
第30図(A)にはカードリーダにおける各種センサや
磁気ヘッドの取付け位置関係を示す。
挿入検出センサ808は最もカード挿排口802aに近い側
に配置され、第1位置検出センサSNS1は搬送ローラの直
前に配置されている。そして、シャッタピン809bは挿入
検出センサ808と第1位置検出センサSNS1との間に配置
され、セキュリティコード読取センサ810a,810bは第1
位置検出センサSNS1のほぼ真横に配置されている。ま
た、第2位置検出センサSNS2は搬送ローラ812の後方
に、第3位置検出センサSNS3は搬送ローラ823の後方
に、第4位置検出センサSNS4はカードリーダの最奥部に
配置され、かつ第1〜第4位置検出センサSNS1〜SNS4は
同一直線上に位置されている。
さらに、パンチ穴検出センサSNSpとパンチピンPPは第
2位置検出センサSNS2と搬送ローラ823との間に配置さ
れ、磁気ヘッド821は搬送ローラ823と第3位置検出セン
サSNS3との間に配置されている。
第30図(B)には第30図(A)のような位置関係にな
るように配置された各種センサによるカード挿入時のカ
ード検出タイミングとモータ807およびシャッタソレノ
イド809への制御信号のタイミングを示す。同図から分
かるように、この実施例のカードリーダでは、カード挿
入時に挿入検出センサでカードの挿入を検出してモータ
およびシャッタを駆動させ、位置検出センサSNS1〜4で
カードの位置を検出しながら所定のタイミングでカード
上の情報をセキュリティコード、パンチ穴、磁気コード
の順に読み取るように構成されている。
しかも、各種センサやパンチピンの相対距離は、カー
ドの読取りやパンチ穴開け等の処理を正確に行う上で重
要であるため、予め設けられた位置関係になるよう各部
品が精度よく取り付けられている。
第31図にはカードリーダ制御装置188(第21図参照)
の具体的回路構成例が示されている。
カードリーダ制御装置188は、マイクロコンピュータ
からなるカードリーダコントローラCPU2と、ユニット制
御装置180との間で送受信されるデータ信号のレベル変
換を行うトランシーバTRVと、制御ユニット160内に設け
られたモニタ表示器175と176の駆動信号を形成するドラ
イバDRV11,DRV12およびカードリーダ800内のモータ807
や穿孔装置820、磁気ヘッド821、LEDランプ167、シャッ
タソレノイド809を駆動する制御信号を形成するドライ
バDRV13と、モータ807に供給される電源をオン・オフす
るリレーRLYを駆動するドライバDRV14と、カードリーダ
800内の磁気ヘッドの読取りデータや各種センサからの
検出信号を波形整形するシュミットトリガ回路からなる
波形整形回路SMG、磁気ヘッドで読取られた2つのトラ
ックの各リードデータをラッチするフリップフロップ回
路F/F1,F/F2と、パワーオンリセット回路とウォッチド
ッグタイマを内蔵しコントローラCPU2から定期的に出力
されるパルス(ラッチLT1,LT2のリセットパルスと共
用)をウォッチドッグパルスとして監視してパルスが途
切れたときにリセット信号を発生するリセット回路RST2
とにより構成されている。
また、カードリーダコントローラCPU2には、制御ユニ
ット160内に設けられた機器の設定器171およびカード排
出スイッチSWcからのオン・オフ信号が入力されてい
る。
上記モニタ表示器176を形成する4個の発光ダイオー
ドは、電源が投入されている間点灯されるパワーオン表
示LED11と、カードがカードリーダ内にあることを表示
するカードイン表示LED12と、カードリーダコントロー
ラによる制御が正常に実行できているときに点灯される
OK表示LED13として使用され、LED14はその他任意のモニ
タ表示に使用できるように未使用となっている。
一方、セグメント型モニタ表示器175は、数字を表す
7つのセグメントと、1つのドット表示セグメントDTと
を組合せることにより、次の表7のように、カードリー
ダの異常内容を符号で表示するようになっている。な
お、表7の右欄のエラーコードは対応する異常が発生し
たときにカードリーダコントローラCPU2が上位の制御装
置に異常の内容を知らせるときに使用するコードであ
る。
カードリーダコントローラCPU2は、内蔵ROM内の制御
プログラムに従って動作し、ユニット制御装置180から
の指令に基づいてカードの走行制御やカードデータの読
出し、カードデータのチェック等を実行し、カード番号
およびカードリーダの制御情報をユニット制御装置に伝
達する。ユニット制御装置180との交信は内蔵のシリア
ルコミュニケーション回路により、シリアルポートTX,R
Xを使用して行う。カードリーダ800を構成する部品への
制御信号の出力や各種センサからの検出信号の入力は、
第32図に示すようなインタフェース回路198を介して行
うようになっている。
また、カードの磁気記録部MGのトラックTRC2上の磁気
データaをラッチするフリップフロップFF2は、トラッ
クTRC1上から読み出されてフリップフロップFF1をトリ
ガさせるリードクロックbをサンプリングクロックとし
て動作される。フリップフロップFF1はリードクロック
bでトリガされCPU2から出力されるパルスeでリセット
されることで周期的な信号cを出力する。
第32図には、カードリーダ制御装置188とカードリー
ダ内の入出力部品との間に設けられるインタフェース回
路198の構成例を示す。
同図において符号SMG1〜SMG5で示されているのは、シ
ュミットトリガゲート等からなる波形整形回路、REC1,R
EC2は整流回路、MCC1,MCC2は磁化電流切替回路、AMP1〜
AMP4はアンプ、MHD1,MHD2は磁気ヘッド、MTはモータ、S
OL1,SOL2はソレノイド、LED1は発光ダイオード、DRV21,
DRV22はドライバ、SNS11,SNS12,SNSp,SNS1〜SNS5はセン
サである。また、CCCはモータMTの回転方向を切替るた
めの電流切替回路、VCCはモータMTの回転速度を切替る
ための電圧切替回路である。
2つのトラックTRC1とTRC2にそれぞれ対応された2つ
の磁気ヘッドMHD1,MHD2により読み取られたリードデー
タのリードクロック信号は、アンプAMP1,AMP3によって
増幅された後、整流回路REC1,REC2で整流され、さらに
波形整形回路SMG1,SMG3を通して矩形波としてカードリ
ーダ制御装置188に送られる。一方、カードリーダ制御
装置188から供給されるライトデータとライトクロック
は波形整形回路SMG2,SMG4を通って磁化電流切替回路MCC
1,MCC2に入力され、ライトデータの“1",“0"に応じて
ヘッド駆動電流の向きが切り替えられてアンプAMP2,AMP
4で増幅され磁気ヘッドMHD1,MHD2に供給される。
モータMTを駆動するため、カードリーダ制御装置188
から与えられる正転信号と逆転信号に基づいて電流切替
回路CCCがドライバDRV21に流れる電流の向きを変え、ま
た速度切替信号に応じてドライバDRV21によってモータ
に印加する電圧を切替える。
一方、セキュリティコード読取りセンサSNS11(810
a),SNS12(未使用)、パンチ穴検出センサSNSp、位置
検出センサSNS1〜SNS4、速度検出センサSNS5(821)の
検出信号は、波形整形回路SMG5で波形整形されてからカ
ードリーダ制御装置188へ供給され、挿入検出スイッチ8
08の検出信号はローパスフィルタLPFでノイズカットさ
れてから波形整形回路SMG5で波形整形される。
第33図には、カードリーダ制御装置188による磁気デ
ータの書込みと読出しのタイミングが示されている。
同図の信号中、(A)〜(D)は書込みデータ情報、
(E)〜(G)は書込みクロック情報に関し、また
(H)〜(J)は読出しデータ情報、(K)〜(M)は
読出しクロック情報に関する各部の信号波形を示す。ま
た、同図(N)〜(R)に第31図のカードリーダ制御装
置188において、符号a〜eで示されている各信号のタ
イミングを示す。
このうち、(H)および(K)の信号は第32図のイン
タフェース回路を構成するアンプAMP1とAMP3の出力信号
を、また、(I)および(L)の信号は、整形回路REC1
とREC2の出力信号を、そして(J)および(M)の信号
は波形整形回路SMG1とSMG3の出力信号をそれぞれ示す。
この実施例では、書込み方式としてデータが“1"のと
きは極性を反転し、データが“0"または無信号のときは
極性を反転せず直前の状態を維持するいわゆるNRZI方式
を採用している。
従ってCPU出力や書込み電流、磁化状態を示す信号
(B),(C),(D)は、CPUの内部データ(A)が
“0"から“1"に変わったときに、それぞれ反転してい
る。
一方、上記のようにして書き込まれたデータを磁気ヘ
ッドMHD2で読み取ると、磁化状態(D)が変化したとこ
ろでアンプAMP1の出力が磁化の向きに応じて+または−
に変化するので、カードリーダコントローラCPU2は、リ
ードクロックbの立上りでアンプAMP1の出力を波形整形
した信号(J)に対応するリードデータaがラッチF/F2
に取り込まれたときに、信号a(N)がハイレベルであ
ればデータ“1"であると認識し、信号aがロウレベルで
あればデータが“0"であると認識することになる(第33
図(S)参照)。
なお、この実施例では、カードへの磁気データの記録
密度を4.134bit/mm(=105BPI)とし、カード搬送速度
を300mm/秒としたので、読出しクロックデータのパルス
周期は約806μSとなる。そこで、CPU2による磁気デー
タ書込みの際には、書込みクロックに関するCPU出力
(E)の周期T0をクロックパルスの2倍(1.612mS)と
して出力するようになっている。
第34図および第35図に上記カード発行機200の構成例
を示す。
この実施例のカード発行機200は、カード購入のため
の紙幣を識別する紙幣識別装置210と投入紙幣に対応し
た金額を印刷し、カードを発行する発行装置700と、つ
り銭としての紙幣を払出するための紙幣払出装置230
と、各種表示器221〜225およびカード発行機200全体の
制御および管理装置400との間のデータ交信を行なうユ
ニット制御装置280等により構成されている。上記紙幣
識別装置210に対応して、開閉自在な前面パネル201には
紙幣挿入口211と、購入選択スイッチ群212および金額表
示器213が設けられている。従って、遊技客は、先ず紙
幣挿入口211より紙幣を投入すると、金額表示器213に投
入金額が表示される。そして、購入選択スイッチ群212
の中から所望の購入金額に対応するスイッチを押圧する
ことにより、所望の購入金額に相当するカードが上記発
行装置700のカード排出口202より発行される。また、上
記購入選択スイッチ群212は、各々ランプ内蔵型スイッ
チで構成されており、紙幣が投入されるとその投入金額
の範囲内で選択可能なスイッチ(3千円なら3つ、5千
円なら5つ)に対応する内蔵ランプが点灯されるように
なっている。
カード発行機200の紙幣挿入口211より紙幣が挿入さ
れ、購入選択スイッチ212により購入金額が決定されて
残金が生じたときに、それを払い戻すための紙幣払出装
置230は、紙幣をストックしておく紙幣タンクを備えて
おり、残金に相当する紙幣を前面パネル201に設けられ
た紙幣払出口232より排出するように構成されている。
また、上記カード発行機200の前面パネル201には、カ
ード発行可能な状態にあることを示す発行中ランプ22
1、カード発行不能状態を示す発行中止ランプ222、紙幣
挿入口211への紙幣の受付の可否を示す紙幣挿入表示器2
23、カードの発行状態を知らせるカード発行表示器22
4、残金の払出状態を知らせる紙幣払出表示器225が設け
られている。また、カード発行機200の前面パネル201の
内側には、発行機の異常の種類(番号)を、2桁の数字
で表示するためのモータ表示器206と、このモニタ表示
器206の表示をリセットするためのリセットボタン207と
が設けられている。
さらに、この実施例のカード発行機200には、遊技店
に設置される複数(数10台)の発行機の各々を区別し
て、特定のカードを発行した発行機を管理装置400にお
いて把握できるようにするため台番号設定器205が内部
に設けられており、この設定器205により設定された台
番号は管理装置400に送られて、データ通信の際の伝送
アドレスの生成および各発行機ごとのデータファイルの
作成に供される。
一方、発行装置700は、カードタンク701内にストック
されている白紙状態のカードを1枚ずつ取り出して先ず
カードリーダ800へ送り、カードの磁気記録部に管理装
置400によって演算されて送られてきたカード番号およ
び識別コード(店コード)、発行年月日コード、チェッ
クコード等を記録し、カードリーダ800内のパンチ装置8
20で発行済穿孔位置PH1(第2図参照)にパンチ穴を開
けてから、印字装置750で発行年月日と発行通し番号n
および購入金額を印字して前面パネル201に設けられた
カード発行口202より排出する。上記発行通し番号n
は、カード発行機200から購入の申込を受けた管理装置4
00が、自己の制御下にある複数のカード発行機からの購
入申込みに対し、その受付け順に発行通し番号nを決定
し、各カード発行機に付与する番号であって、この発行
通し番号nに基づいて前述したビットの並び換え等のコ
ード変換処理を行なって得られたコードをカード番号と
してカードの磁気面に記録して発行し、カードに関する
情報は管理装置400内のファイルに記録するようになっ
ている。
上記発行通し番号nからカード番号の生成を可能にす
るため、管理装置400の制御プログラムには、カード番
号生成ルーチンと、コード変換ルーチンが設けられてい
るとともに、カードから読み出されたカード番号と発行
通し番号nとの一致を確認するため逆変換と逆算ルーチ
ンが用意されている。
なお、この実施例のカード発行機200は、カードリー
ダ800で磁気データを記録しかつ印字装置で、発行通し
番号nと発行年月日および購入金額の千の桁を除く3つ
の「0」を印字した状態でカードを待機させておき、購
入スイッチが押された時点で千の桁の数字を印字して排
出することにより見かけ上の発行所要時間を短縮するよ
うになっている。
第36図にはカードリーダを内蔵した発行装置700の全
体斜視図が、また第37図には発行装置の概略構成例を示
す。
この実施例の発行装置700は、磁気記録部MGと印字表
示部PRTが白紙の状態とされているカードが多数収納さ
れたカードタンク701内から一枚ずつカードを取り出す
カード取出装置710と、その後方に配置されたカードリ
ーダ800と、さらにその後方に配置されたカード反転装
置740と、カードリーダ800の下方に配置された印字装置
750と、その前方に配置されたカード導出装置770とによ
り構成されており、カードリーダ800の上方に配設され
たカード発行制御装置790によって制御されるようにな
っている。この実施例の発行装置700内のカードリーダ
は、パチンコ機用のカードリーダ800と略同一の構造と
機能を有したものでよい。
発行機用のカードリーダが、パチンコ機用のカードリ
ーダと異なる点は、(1)磁気データの記録機能を備え
る必要がある点と、(2)カードを後方へ排出できる構
造となっている必要がある点にある。このうち、(1)
については第32図に示すようにインタフェース回路198
が書込みデータ信号を波形整形する波形整形回路SMG2,S
MG4と磁化電流切替回路MCC1,MCC2とを有していて、磁気
ヘッドMHD1とMHD2で磁気データの読出しは勿論のこと、
書込みを行なえるので、問題はない。また、パチンコ機
用カードリーダ800の構造説明のところでも言及したよ
うに第25図〜第28図に示すカードリーダ800は、ケース
の後壁が開放されており、挿入されたカードを後方へも
排出できるようになっている。従って、この実施例の発
行装置700には、パチンコ機用のカードリーダ800と全く
同一のものを使用することができる。
一方、上記カードタンク701はカードと同一の大きさ
の空間を有しコの字状をなす枠体で構成され、カード取
出装置710の側壁711の上端にボルトで固定されている。
このカードタンク701内に収納されたカードの上には、
カードに一定の圧力を加えカードの取出しを確実にさせ
るための押圧部材702が載置されるようになっている。
この押圧部材702にはタンク内のカードの有無を検出す
るセンサ703で検出されないように左右に切欠き702aが
形成されている。また、カードタンク701内に収納され
た白紙カードCDは、第38図に示すようなカード取出装置
710のベース基板711の前半部の上に載置される。このベ
ース基板711には、中心線に沿って開口部711a,711b,711
cが形成され、この開口部より上方へ僅かに突出するよ
うに第1搬送ローラ712と第2搬送ローラ713と第3搬送
ローラ714が配置されている。また、ベース基板711の前
端側部には上記カード有無検出用センサ703の作動片703
aが下方より臨むことができるように切欠き711dが形成
されている。
さらに、上記ベース基板711の上方略中央には、これ
と直交する向きの支持プレート715が配置され、カード
取出装置710の側壁716に固定されている。そして、この
支持プレート715の前面には、上記ベース基板711とカー
ド1枚分の間隔をおいて対向されるストッパ717を有す
るブラケット718が装着されている。また、上記支持プ
レート715の後方には、上記搬送ローラ712〜714を駆動
するための取出用モータ719が配置され、側壁716に固定
されている。
この取出用モータ719の回転軸には減速機構720を介し
て駆動プーリ721が連結され、この駆動プーリ721と、上
記搬送ローラ713および714の回転軸713a,714aの端部に
装着された従動プーリ722,723との間にタイミングベル
ト724が捲回されている。さらに、上記第2搬送ローラ7
13の回転軸にはクラッチ用ディスク725aが装着されてい
るとともに、このディスク725aに対向して第2クラッチ
用ディスク725bが回転自在に配設されている。また、上
記一対のクラッチ用ディスク725a,725bの外周に当接可
能なローラ726を一端に有するクラッチレバー727が、側
壁716に揺動可能に取り付けられている。そして、この
クラッチレバー727の他端は、スプリング728を介してク
ラッチソレノイド729のプランジャ729aに連結されてお
り、ソレノイド729が励磁されると、クラッチレバー727
が回動されてローラ726がクラッチ用ディスク725aと725
bの外周に同時に接触され、回転力を伝達し、ソレノイ
ド729がオフされると回転力を遮断するようになってい
る。さらに、クラッチ用ディスク725bの回転軸にはプー
リ730が固着されており、このプーリ730と上記第1搬送
ローラ712の回転軸712aの一端に固着されたプーリ731と
の間にはベルト732が捲回されている。従って、取出用
モータ719の回転力は、クラッチソレノイド729が励磁さ
れている間だけクラッチ機構(725,726)を介して第1
搬送ローラ712へ伝達される。
しかも、この第1搬送ローラ712は、その回転軸712a
に対して偏心した状態で取り付けられており、通常は上
面がベース基板711よりも低くされており、回転軸712a
が180°回転すると開口部711aから上方へ僅かに突出す
るようになっている。
そして、この実施例の発行装置700は、紙幣投入後の
購入選択スイッチ212が操作されると、取出用モータ719
が回転され、その後クラッチソレノイド729が一定時間
オンされ、第1搬送ローラ712が1回転されるようにな
っている。これによって、第1搬送ローラ712は偏心回
転され、この第1搬送ローラ712の上方のカードタンク7
01内のカードを押し上げるようにしながら後方へ送り出
す。このとき、カードCD上に押圧部材702が載置され一
定圧力を加えているためローラとの摩擦力で一番下のカ
ードがタンク内のカード群から分離される。しかも、後
方にはベース基板711とカード1枚分の間隔を有するス
トッパ717が設けられているため、カードの2枚送りが
防止される。
こうして、1枚だけタンク内から取り出されたカード
は、取出用モータ719が回転中ずっと回転されている第
2、第3の搬送ローラ713,714によって後方のカードリ
ーダ800へ向かって送り出される。
なお、カード取出装置710の後端には走行位置検出セ
ンサCPS1が配設されており、送り出されたカードを検出
するようになっている。
また、第3搬送ローラ714の上方にはカードの浮き上
がりを防止す押さえローラ734が配設されている。
上記カード取出装置710によってタンク701から取り出
されたカードは、カードリーダ800で磁気記録部への識
別コードやカード番号等の書込みが行なわれ、かつ内部
のパンチ装置820で発行穴穿孔位置にパンチ穴が開けら
れてから後方のカード反転装置740へ送り出される。カ
ードリーダ800の下方には穿孔片すなわちパンチ屑を収
納するケース705が配置されている。
パチンコ機用カードリーダ800の制御装置188に相当す
る発行機用のカードリーダ制御装置288は、カード発行
制御装置790内に設けられている。
カード反転装置740に送られたカードは、先ず搬送ロ
ーラ741a,741b,741cに捲回されたベルト742と、搬送ロ
ーラ743a,743bに捲回されたベルト744との間に挟まれて
S字走行路に沿って搬送され、その出口に配置された走
路切替片745を破線イのように押しながら、搬送ローラ7
46a,746b,746cに捲回されたベルト747と上記ベルト742
とに挟まれて一旦上方へ送られる。そして、カードが走
路切替片745を通過すると切替片745がスプリング745aの
張力で破線イの位置から実線の位置へ回動復帰されると
ともに、その上方に配置された走行位置センサCPS2によ
ってカードの後端が検出された時点で上記ベルト742を
駆動する走行モータ706が逆回転される。これによっ
て、カードは向きを変えて下方へ搬送され始める。そし
て、搬送ローラ748a,748b,748cに捲回されたベルト749
と、上記ベルト747とに挟まれて徐々に向きを変え、遂
には水平方向前方に向かって送り出される。
上記ベルト724と749は、走行モータ706によって直接
駆動されるベルト707およびそれと連動されたベルト708
とによって駆動されるようになっている。ベルト744と7
49には走行モータ706の駆動力が伝達されず、カードの
移動に伴って摩擦力で連れ回りする。
なお、上記ベルト707は後述にカード導出装置770の搬
送ローラ771と一体のプーリにも捲回されており、走行
モータ706の駆動力によってカードの排出が行なわれ
る。
さらに、上記搬送ローラ748cの回転軸709は側方へ突
出され、その端部には第36図に示すようにノブ709aが固
着されており、このノブ709aを手で回すことにより、走
行モータ706の停止中に手動でカードを移動させ、紙詰
まりを生じたカードを取り除くことができるようになっ
ている。カード反転装置740の終端には走行位置センサC
PS3が配置されており、このセンサがカードの後端を検
出すると走行モータ706が停止される。
上記カード反転装置740から送り出されたカードは印
字装置750に入り、先ず走行位置センサCPS4により検出
される。すると、印字装置750内の移送モータ751が駆動
され、その駆動力がベルト762および歯車群763を介して
移送ローラ752a,752bに伝達され、その上方に配設され
た押圧ローラ753a,753bとの間にカードを挾持して前方
へ移動させる。移送ローラ752a,752bの前方には、移送
ローラ754と755が走行路に沿って配置され、その上方に
はサーマルヘッドのような印字ヘッド756がガイドピン7
57に沿って昇降可能に配置されている。また、ガイドピ
ン757の周囲には復帰バネ758が介挿されている。
758は印字ヘッド昇降用モータで、このモータ758の回
転は減速されて従動軸759に伝達される。この従動軸759
には、切欠きを有する検出コマ760が固着され、この検
出コマ760の周縁に対向して回転位置センサ761a,761bが
配置されている。また、図示しないが昇降用モータ758
の回転力は、例えば上記従動軸759に固着したカムとそ
の外周に当接されたタペットを介して印字ヘッド756に
伝えられ、これを昇降させる。このとき、昇降用モータ
758は一回の作動で従動軸759を180°ずつ回動させる。
すなわち、昇降用モータ758は常に検出コマ760の切欠き
がセンサ761aまたは761bに対向する位置で回転を停止す
るようになっており、走行位置センサCPS4がカードを検
出して昇降用モータ758を作動させると、センサ761aま
たは761bが検出コマ760の切欠きを検出した時点でモー
タの回転が停止される。これによって、印字ヘッド756
は走行位置センサCPS4のカード検出時に降下され、印字
が終了すると再び昇降用モータ758が作動されて従動軸7
59を180°回転させることにより、印字ヘッド756は上昇
されて停止する。印字装置750の出口には走行位置セン
サCPS5が配設されており、このセンサCPS5がカードの先
端を検出すると前記走行モータ706を先程と同一の方向
(逆方向)へ作動させて搬送ローラ771a,771b,771cに捲
回されたベルト772を駆動させ、センサCPS5がカードの
後端を検出すると印字装置内の搬送用モータ751を停止
させる。これによって、印字装置750から送り出された
カードは速やかに前方のカード導出装置770内へ搬送さ
れていく。
カード導出装置770においては、第39図にその詳細を
示すように、上記ベルト772の下方に搬送ローラ773,774
a,774bが配置され、このうち搬送ローラ774a,774bには
ベルト775が捲回されている。しかも、この実施例で
は、このカード導出装置のみ搬送ローラとそのベルト77
2,775が2列に設けられて排出を確実に行なえるように
なっている。そして、ベルト772と775とによって構成さ
れる搬送路に対応してその前方にカード発行口202が配
置され、この発行口の直前に走行位置センサCPS6が配設
されている。
また、上記搬送ローラ773と774bとの間には支軸776を
中心に回動可能な走路切替部材777が配設されている。
この走路切替部材777はスプリング778によって通常は第
37図に破線ロで示すごとく先端が下方に位置され、印字
装置750より送られてきたカードをカード発行口202へ向
かって案内する。しかして、カードが正規なものでなか
ったり、傷があって磁気記録部へ正しく記録できなかっ
たような場合には、走路切替部材777によってカードは
下方の没収タンク780に誘導される。正しく書き込まれ
たカードのときは切替部材777を、第37図に実線で示す
ごとく下方へ回動させる。すると、印字装置750から送
られてきたカードはカード発行口202へ誘導される。搬
送ローラ774a,774bの下方には、没収タンク780が配設さ
れており、通常状態で上方に位置された走路切替部材77
7によって下方へ誘導されたカードはこの没収タンク780
内に収納される。
この没収タンク780の後壁781には切欠き781aが形成さ
れており、この切欠き781aに臨むようにセンサ782が配
設されている。このセンサ782は受光器であってこれに
対応する投光器783は、上記一対のベルト775間に配置さ
れ、検出光軸が斜めになるように設定され、没収タンク
780に入ってくるカードを検出するとともに、タンク内
のカードが一定量以上になると、カードの上端が上記検
出光軸を遮るようになって満杯になったことを検出でき
るようになっている。さらに、この没収タンク780はそ
の下方に斜め配置されたプレート784上に前後方向スラ
イド可能に載置され、その下面には、プレート784に形
成された長孔784aに係合するガイドピン785が固着され
ており、このガイドピン785と上記プレート784の後端と
の間に張設されたスプリング786によって、常に後方へ
付勢されている。
このカード導出装置770は、カードの終端が通過して
走行位置センサCPS6または没収カードの検出センサがオ
ンからオフに変わると、走行モータ706がオフされて、
排出または没収動作を停止する。
なお、カード発行口202の上部には、発行装置700にお
けるカードの発行作業進行状態を示すカード発行表示器
787が設けられている。
さらに、この実施例の発行装置700は第36図に示すよ
うに、固定ベース791上において左右のレール792a,792b
によって前後方向スライド可能に支持された基盤793の
上に載置されており、この基盤793の左側半分には、補
助電源装置を内蔵した電源ボックス794が載置され、こ
の電源ボックス794の前面には、カードの発行枚数を表
示するためのカウンタ795と、没収カードの枚数等の表
示に利用可能な予備カウンタ796が設けられている。
また、797は固定ベース791上に載置された発行装置全
体を前方へスライドさせる際に使用する把手、798はス
ライド機構をロックさせるための操作ボタンである。
第40図には、上記のごとく構成されたカード発行機20
0の制御システムの構成例が示されている。
なお、同図において、790がカード発行制御装置、280
がユニット制御装置、また288はカードリーダ800の各構
成部品たる搬送モータ807、磁気ヘッド821、穿孔装置82
0等を制御するカードリーダ制御装置であり、符号LMP1
〜LMP5で示されているが、購入金額の選択スイッチ群21
2に内蔵されたランプで、オンされたスイッチに対応す
るランプが点灯されて操作ボタンを後方から照明するよ
うになっている。
この実施例の制御システムは、大別してユニット制御
装置280による制御系とカード発行制御装置790による制
御系とに分割されており、ユニット制御装置280が、貨
幣の受け入れ手段、所望購入金額の選択手段、管理装置
に有価データを送信して該有価データに代わるカード番
号を貰い受けるための通信手段、釣貨幣の払出し手段、
および発行処理状態を示す状態表示手段の制御を担当し
ており、カード発行制御装置790が上述した発行装置700
を構成するカード取出装置710、カード反転装置740、印
字装置750およびカード導出装置770と、カードのチェッ
クおよび磁気データの記録を担当するカードリーダ800
の制御装置288の統括的な制御を担当している。そし
て、ユニット制御装置280とカード発行制御装置790との
間の交信はシリアル通信によって行なわれる。
一方、ユニット制御装置280は、管理装置400との間で
カード番号等のデータの送受信を行なうため、光トラン
シーバ285を介して光ケーブルまたは同軸ケーブルから
なる低層ネットワーク用通信ライン510に接続可能にさ
れている。この実施例のカード発行機200は、ユニット
制御装置280によって前面パネル201に設けられた各種表
示器221〜225等からなる状態表示手段をカード発行手順
に従って点灯もしくは点滅させることによって利用者に
操作手順を教示するとともに、排出したカードや釣銭忘
れを防止するようにしている。
すなわち、カード発行機200の電源が投入され、カー
ド発行の準備が終了するとユニット制御装置280は、先
ず前面パネル201に設けられた発行中表示器221を点灯さ
せ、かつ紙幣挿入表示器223を点滅させて紙幣の挿入を
促す表示を行なって紙幣挿入待ち状態にあることを外部
に知らせる。この状態で紙幣挿入口211に紙幣が投入さ
れるとユニット制御装置280は金額表示器213に投入され
た金額に相当する数字を表示させ、かつ購入選択スイッ
チ212内蔵の購入ランプLMP1〜LMP5を投入金額相当分ま
で点灯させる。つまり、千円ならランプLMP1のみ、3千
円ならランプLMP1〜LMP3、5千円ならランプLMP1〜LMP5
を点灯させて、操作可能なスイッチを明示させるように
なっている。この状態で有効な購入選択スイッチ212の
いずれか一つがオンされると、紙幣挿入表示器223を消
灯させ、代わりにカード発行口202近傍のカード発行表
示器224を点滅させてカードが排出されることを利用者
に知らせる。
それから、ユニット制御装置280は、実際にカード発
行口202よりカードを排出するときには金額表示器213と
購入ランプLMP1〜MLP5を消灯させる。そして、このとき
釣銭があれば紙幣払出表示器225を点滅させて注意を喚
起させながら釣銭の払出しを実行する。なお、釣銭がな
いときは紙幣払出表示器225は消灯のままにしておく。
また、カード排出時には利用者がカード発行口202に排
出されたカードを抜き取るとカード発行表示器224の点
滅を中止して消灯させる。
一方、釣銭があるときは紙幣払出表示器230が釣銭の
除去を検出して送ってくる払出完了信号を受けてから紙
幣挿入表示器223を消灯させる。
ユニット制御装置280による前面パネル201上の各種表
示器の状態遷移を表8に示す。
同図において○は点灯、×は消灯、△は点滅、Dは投
入金額に応じた数値表示、Bは金額に対応したランプを
点灯することをそれぞれ意味する。なお、表8には各状
態において紙幣挿入口221の紙幣受付状態がどのように
なっているかも併せて示した。これによりカードおよび
釣銭が除去されるまで次の紙幣挿入ができないことが分
かる。
第41図には、ユニット制御装置280の構成例が示され
ている。
発行機のユニット制御装置280は、カードリーダ制御
装置288およびカード発行制御装置790を総括的に制御す
るユニットコントローラ290と、管理装置400とのデータ
伝送に係る制御をするデータ伝送コントローラ551と、
データ伝送コントローラの制御下でネットワークにおけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行うネッ
トワークコントローラ553等から構成されており、通信
系に関してはパチンコ機のユニット制御装置180と全く
同一の構成である。すなわち、各コントローラ290と551
間および551と553間のデータの受け渡しは、デュアルポ
ートメモリ(RAM)550および552を介して実行できるよ
うに構成されている。このうち、メモリ552は、送信デ
ータ記憶領域と受信データ記憶領域とに分かれており、
全ての送受信データ長を同一長にする(パケット化)の
ための調整機能と、データ伝送の高速化(2.5Mbps)を
計るための緩衝機能とをもっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に
接続可能にされている。上記光コネクタ186に光トラン
シーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置280内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、発行機のユニット制御装置280がパチンコ機の
ユニット制御装置180と異なる点は、ユニットコントロ
ーラ290がカードリーダ制御装置288と直接交信すること
はせず、カード発行制御装置790を介して行なうことで
ある。そのため、ユニットコントローラ290とカード制
御装置790のとの間には送受信データのレベル変換を行
うトランシーバ571が接続されている。
また、ユニットコントローラ290には、台番号設定器2
05やリセットスイッチ207からの入力信号を所定のタイ
ミングでデータバス581上にのせたり発行中表示器221等
の各種ランプを表示させる駆動信号をラッチしたりする
入出力コントローラ576と、紙幣識別器210、紙幣払出器
230および購入選択スイッチ212からの入力信号を所定の
タイミングでデータバス581上へのせ、かつ紙幣識別器2
10および紙幣払出器230への制御信号をラッチする入出
力コントローラ578が接続されている。
ユニットコントローラ290から紙幣識別器210への制御
信号としては、真紙幣と判定された紙幣を10000円、500
0円、1000円の区別をして金庫内へ収納するための指示
信号と、紙幣挿入口への紙幣挿入を可としたり、不可と
したりするための指示信号がある。
また、紙幣識別器210からユニットコントローラ290に
対する入力信号には、挿入紙幣が真の10000円紙幣と判
定したときの信号と、挿入紙幣が真の5000円紙幣と判定
したときの信号と、挿入紙幣が真の1000円紙幣と判定し
たときの信号と、紙幣判定後に、紙幣挿入口方向へ紙幣
が引き抜かれたときに出力されるアラーム信号と、紙幣
の挿入があり、該紙幣を識別中であることを示すための
信号と、紙幣詰まりが発生したことを示すための信号
と、金庫内の紙幣収納が満杯になったことを示すための
信号とがある。
一方、ユニットコントローラ290から紙幣払出器230に
対する制御信号としては、紙幣払出枚数をバイナリコー
ドで設定するための指示信号と、枚数設定値に基づいた
紙幣の払出しを実行させるための指示信号と、払出し実
行結果を表示するためのモニタ表示器(図示しない)の
表示をクリアにするための指示信号とがある。
また、紙幣払出器230からユニットコントローラ290に
対する入力信号としては、紙幣を1枚出す度に出力され
る信号と、払出し中装置内で異常が発生し、払出し動作
が実行できないときに出力されるアラーム信号と、紙幣
収納部の紙幣残量が20枚以下になったことを示す信号
と、紙幣払出し動作を実行中であることを示すための信
号と、紙幣払出し動作が終了し、紙幣発行口の紙幣が取
り除かれたことを示すための信号とがある。
さらに、ユニットコントローラ290には、購入金額を
表示する金額表示器213や発行機の異常の種類を示す番
号を表示するモニタ表示機206をダイナミック表示させ
るためのデコーダ586,587とデコーダドライバ588,589や
データバス581を介して接続されている。
表9に、上記モニタ表示器206に表示されるエラー番
号とその内容および処理の一例を示す。
上記表9において、*印の付されているエラーが発生
した場合はシステムダウンとしてリセットがかかる。ま
た、エラー表示が点滅している場合はエラー回復処理
後、リセットボタンを押す必要があることを示してい
る。
なお、585はユニットコントローラ290から出力される
アドレス信号をデコードしてプログラムメモリ558やユ
ニットメモリ550、入出力コントローラ596,598およびデ
コーダ586,587、デコーダドライバ588,589の選択信号を
形成するデコーダである。
さらに、この実施例のユニット制御装置280において
は、金額表示器213を駆動させるべくユニットコントロ
ーラ290から出力される表示データのうち、2msのような
間隔で周期的に出力される桁セレクト信号(コモン信
号)をリセット回路555に、ウォッチドッグパルスとし
て入力するようにしている。リセット回路555はパワー
オンリセットの他、このウォッチドッグパルスを監視し
てパルスがなくなると各コントローラ290,551,553に対
するリセット信号を発生する。
上記のごとくユニット制御装置280は、管理装置400、
カード発行制御装置290の二方向に情報交換の窓口を有
しており、管理装置400の制御下のもとにカードを発行
するための制御を行なうとともに、発行処理の結果とし
て発生する発行機における稼働情報を定期的に管理装置
に送信するソフトウェアを有している。
管理装置との間のデータの送受信は、パチンコ機と同
様ユニットメモリ550を介して行なう。ユニットメモリ5
50の構成はパチンコ機のそれと全く同一(第24図参照)
であり、送信データエリアSDAと、受信データエリアRDA
と、送信データや受信データがメモリ内にあることを相
手方のコントローラに伝えるためのコマンドやステータ
ス情報の入る共有データエリアCDAとが設けられてい
る。
表9および表10に、各々上記ユニットメモリ550内の
送信データエリアSDAおよび受信データエリアRDAの構成
例を示す。交信用エリアCCAの構成はパチンコ機のユニ
ットメモリのそれと全く同一である(表3参照)。
上記表10に示されているホットコードは、システムの
立上りのときに管理装置400がユニットメモリ550の送信
エリア内に、例えば010101‥‥01なるコードを書き込ん
でおいて、定期的に管理装置に送って、静電気等のノイ
ズによるRAMデータの破壊の有無をチェックし、送信デ
ータの異常を速やかに検出できるようになっている。
なお、上記表10に示されているモニタ情報1は、表12
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層の2ビッ
ト)、発行機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表13に示すようにカードリー
ダの異常を示すビット、カードの有無を示すビット、同
紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣詰まりを示すビ
ット、紙幣の強制引き抜きを示すビット、残金払出器の
紙幣タンク内の状態を示すビット、残金払出器の異常を
示すビット等により構成されている。
第42図〜第44図に前述した精算機300の構成例を示
す。
この実施例の精算機300は、挿入されたカードCDの磁
気記録部に記録されたカード番号を読み取ってコードの
チェックを行なうカードリーダを内蔵し、管理装置から
のデータを受け取った後カードを回収するカード精算装
置310と、そのカードについて使用されずに残った未使
用金額に相当する金額を払い戻すための紙幣払出器321
および硬貨払出器325と、遊技により獲得した持玉数を
印刷したレシートを発行するプリンタ330と各種表示器3
03,304,341,342および精算機300全体の制御を行なうユ
ニット制御装置350等により構成されている。
この精算機300は上面パネル301が上下方向回動可能に
構成され、上記カード精算装置310に対応して、上面パ
ネル301の前端にはカード挿入口302が、また上面パネル
301の上面には、獲得した賞球数(持玉数)を表示する
玉数表示器303および未使用金額を表示する金額表示器3
04が設けられている。しかも、この実施例の精算機300
はパチンコ店に設置されるカウンタを構成できるように
上面がフラットに形成され、かつ玉数表示器303と金額
表示器304が2組設けられており、そのうち一つは前方
に傾斜して遊技客にとって読み取り易く、他方は後方に
傾斜してカウンタ内側の係員にとって読み取り易いよう
になっている。しかも、玉数表示器303と金額表示器304
の上方はガラス板のような透明板によって覆われてい
る。また、上面パネル301の上面後方寄りには、上記表
示器の表示を「0」にクリアする表示リセットスイッチ
305が設けられている。遊技客が、先ずカード挿入口302
よりカードを投入すると、精算機300内のカードリーダ8
00がカードCDの磁気面に記録されているカード番号を読
み取って管理装置400に送り、そのカードに関するデー
タを受け取る。そして、金額表示器304に未使用金額を
表示させるとともに、玉数表示器303に獲得玉数を表示
させ、プリンタ330により未使用金額と獲得玉数および
来歴データ等を印字したレシートを発行する。また、カ
ードリーダ内の挿入されたカードは穿孔装置により、所
定の穿孔位置PH5にパンチ穴(精算済孔)の形成がなさ
れてから内部のカード回収タンク314内に排出される。
なお、この実施例では、精算機のカードリーダには記
録用ヘッドが不用であるが、記録用ヘッドを設けて、精
算済カードについては磁気面のデータを消去して排出す
ることにより、カード番号の変換方式の解読を不能に
し、カードの偽造を防止するようにしてもよい。
カードリーダとしては、パチンコ機100のカードリー
ダ800(第25図参照)をそのまま使用しており、発行機
用のカードリーダと同様後方へカードが排出可能にされ
ており、カードリーダの後方にカード回収タンク314が
配置されている。プリンタ330は、ロール状態でストッ
クされている白紙のシートを引き出して、その表面に発
行年月日と、獲得玉数および未使用残金額さらにはカー
ド来歴等を印刷し、上面パネル301の凹部301a内に開口
されたレシート発行口331より排出する。
これとともに、未使用金額に相当する金銭が残金払出
装置より払い出される。残金払出装置は、紙幣を払い出
す紙幣払出器321と100円硬貨を払い出す硬貨払出器325
からなり、紙幣払出器321に対応して全面パネル306には
紙幣排出口322が、また硬貨払出器325に対応して硬貨払
出口326が設けられている。また、精算においては、未
使用金として1000円未満の端数が生じるので、上記のご
とく100円単位の硬貨を払い出す硬貨払出器325が必要と
される。
さらに、上記精算機300の上面パネル301の上面には、
カード精算中であることを示す精算中ランプ341、カー
ド精算不能状態を示す精算中止ランプ342が設けられて
いる。
また、開閉可能な全面パネル306の内側には、第42図
(B)に示すように紙幣不足等精算機の異常をエラー番
号を用いて表示するモニタ表示器343と、このモニタ表
示器343の表示をリセットするリセットスイッチ351と遊
技店に設置される複数の精算機の各々を区別して、特定
のカードの精算を行なった精算機を管理装置400におい
て把握できるようにするための台番号設定器352と、閉
店時に硬貨払出器325のタンク内に残った硬貨を排出さ
せるための硬貨抜取スイッチ353と、プリンタ330によっ
て発行するレシートに来歴データを印字するか否か指示
を与える印字切替スイッチ354が設けられている。
上記台番号設定器352により設定された台番号は管理
装置400に送られて、データ通信の際の伝送アドレスの
生成および各精算機ごとのデータファイル作成に吸収さ
れる。
カード精算装置310は、第43図に示すようにカードリ
ーダ800と、その後方に配置された補助搬送装置311と、
ユニット制御装置350からの指示に従ってカードリーダ8
00や補助搬送装置311の制御を司るカード精算制御装置3
12と、それらの電源装置313および補助搬送装置311の後
方に配置されたカード回収タンク314とにより構成され
ている。
なお、上記カード回収タンク314はカード精算装置310
のフレーム315に固定された縦長のタンク収納枠316内に
着脱可能に挿入されるようになっている。また、上記フ
レーム315の側面には2つのカウンタ317と318が設けら
れ、そのうち一方に回収したカードの枚数を表示するよ
うになっている。他方のカウンタは未使用である。
補助搬送装置311は、搬送ローラ361,362と、それらに
捲回された上下一対の搬送ベルト363,364と、下方の搬
送ベルト364を駆動する搬送モータ365とからなり、カー
ドリーダ800の後端から排出されたカードを一対のベル
ト363と364の間に挟んで後方の回収タンク314へ向かっ
て移送させるようになっている。
第43図には図示されていないが、カード回収タンク31
4にはカードタンク内に排出されたこと、または一杯に
なったことを検出するカードセンサ319が設けられてい
る(第46図参照)。ただし、この実施例の精算機300は
前記台番号設定器352の最上位桁を「9」にセットした
ときにのみカード没収モードとなり、精算のため挿入さ
れたカードを精算機に上記カード回収タンクに誘導して
没収するようになっており、それ以外のときは精算後に
カードを前方へ排出して遊技客に返却するようになって
いる。
しかも、この実施例の精算機300は、第44図に示すご
とくこれを複数個並べ、コーナーユニット50やカード回
収機900と組み合わせることにより、パチンコ店の景品
交換コーナーに設けられるカウンタを構成することがで
きるようになっている。
すなわち、精算機300の本体は上面パネル301が床から
約1m程度の高さになるように設計され、かつ上面には略
平坦にされているため、景品交換等の作業台として利用
することができる。
なお、カード回収機900は前面にカード挿入口905と景
品払出口906を備え、かつ挿入されたカードを読み取る
カードリーダー(図示省略)を内蔵し、上面には使用済
カードによるゲームを提供するゲーム装置としてのCRT
表示器910が載置されている。
第45図には上記印字切替スイッチ354により設定され
る2つの印字モードにおいてプリントアウトされるレシ
ートの印字フォーマット例を示す。
このうち、同図(A)は印字切替スイッチ354により
精算データのみの印字を指定した場合のレシートのフォ
ーマット例で、パチンコ店のホール名HALL、カードの発
行通し番号nと、精算年月日および受付時間TIMEと、精
算金額AMs、精算玉数CNTと、メッセージMSGとが印字さ
れる。
一方、第45図(B)は印字切替スイッチ354により来
歴データ印字を指定した場合のレシートのフォーマット
例を示すもので、同図(A)の精算データに加え、カー
ド発行時の購入金額AMiと、カードファイル内の来歴デ
ータ(遊技中にカード状態が変化した各時点での未使用
金額および持玉数)CRRとが印字される。
なお、上記実施例の精算機では、台番号設定器352の
最上位桁を「9」にセットすることによりカード回収モ
ードとし、それ以外のときは精算後のカードを前方に排
出するとしたが、精算時にカード状態をチェックするこ
とで、使用した金額が「0」であって購入金額をすべて
払い戻すようなカードに関しては、未使用金を払い戻し
た後にカードを後方の回収タンク314へ排出させるよう
にソフトウェアで制御することもできる。これによっ
て、回収機で精算済カードによるゲームを行なわせるよ
うなシステムを構成した場合において、そのゲームのた
めにのみカードを購入する悪用を回避することができ
る。
第46図には、上記のごとく構成された精算機300の制
御システムの構成例が示されている。
この実施例の制御システムは、大別してユニット制御
装置350による制御系とカード精算制御装置312による制
御系とに分割されており、ユニット制御装置350が、紙
幣および硬貨払出器321,325や各種表示器303,304,341〜
343およびプリンタ330の制御と各種スイッチ類351〜35
4,305の入力の受付けを担当しており、カード精算制御
装置312が補助搬送装置311と、回収したカードの計数表
示手段としてのカウンタ317と、カードのチェックおよ
び磁気データの読出しを行なうカードリーダ800の制御
装置388の統括的な制御を担当している。そして、ユニ
ット制御装置350と発行制御装置312との間の交信はシリ
アル通信によって行われる。
一方、ユニット制御装置350は、管理装置400との間で
カード番号等のデータの送受信を行なうため、光トラン
シーバ185を介して光ケーブルまたは同軸ケーブルから
なる低層ネットワーク用通信ライン510に接続可能にさ
れている。
第47図には精算機300のユニット制御装置350の構成を
示す。このユニット制御装置350の構成は、第41図に示
されている発行機200のユニット制御装置280とほとんど
同一であり、カードリーダーダ制御装置388およびカー
ド精算制御装置312を統括的に制御するユニットコント
ローラ390と、管理装置400とのデータ伝送に係る制御を
するデータ伝送コントローラ551と、データ伝送コント
ローラの制御下でネットワークにおける送受信権の確立
およびデータの直並列変換を行うネットワークコントロ
ーラ553等から構成されており、通信系に関してはパチ
ンコ機のユニット制御装置180と全く同一の構成であ
る。すなわち、各コントローラ390と551間および551と5
53間のデータの受け渡しは、デュアルポートメモリ(RA
M)550および552を介して実行できるように構成されて
いる。このうち、メモリ552は、送信データ記憶領域と
受信データ記憶領域とに分かれており、全ての送受信デ
ータ長を同一長にする(パケット化)のための調整機能
と、データ伝送の高速化(2.5Mbps)を図るための緩衝
機能とをもっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に
接続可能にされている。上記光コネクタ186に光トラン
シーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置350内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、精算機のユニット制御装置350がパチンコ機の
ユニット制御装置180と異なる点は、ユニットコントロ
ーラ390がカードリーダ制御装置388と直接交信すること
はせず、カード精算制御装置312を介して行なうことで
ある。そのため、ユニットコントローラ390とカード精
算制御装置312のとの間には送受信データのレベル変換
を行うトランシーバ571が接続されている。
また、ユニットコントローラ390には、球数表示器303
のリセットスイッチ305や台番号設定器352、モニタ表示
器343のリセットスイッチ351、硬貨抜取スイッチ353お
よび印字切替スイッチ354からの入力信号を所定のタイ
ミングでデータバス581上にのせたり精算中表示器341と
精算中止表示器342の駆動信号をラッチしたりする入出
力コントローラ576と、紙幣払出器321、硬貨払出器325
およびプリンタ330からの入力信号を所定のタイミング
でデータバス581上へのせ、かつ紙幣払出器321と硬貨払
出器325およびプリンタ330への制御信号をラッチする入
出力コントローラ578が接続されている。
ユニットコントローラ390から紙幣払出器321に対する
制御信号としては、紙幣払出枚数をバイナリコードで設
定するための指示信号と、枚数設定値に基づいた紙幣の
払出しを実行させるための指示信号と、払出し実行結果
を表示するためのモニタ表示器(図示しない)の表示を
クリアにするための指示信号とがある。
また、紙幣払出器321からユニットコントローラ390に
対する入力信号としては、紙幣を1枚払い出す度に出力
される信号と、払出し中装置内で異常が発生し、払出し
動作が実行できないときに出力されるアラーム信号と、
紙幣収納部の紙幣残量が20枚以下になったことを示す信
号と、紙幣払出し動作を実行中であることを示すための
信号と、紙幣払出し動作が終了し、紙幣発行口の紙幣が
取り除かれたことを示すための信号とがある。
一方、ユニットコントローラ390から硬貨払出器325に
対する制御信号としては硬貨払出しモータの駆動信号が
あり、この駆動信号を出力している間は1枚ずつ連続的
に硬貨が排出される。そして硬貨払出器325からユニッ
トコントローラ390に対しては硬貨を1枚払い出すごと
に出力するコイン検出信号と硬貨収納タンク内の残量が
少なくなったことを示す信号とがある。また、ユニット
コントローラ390からプリンタ330への制御信号には、印
字データ、印字終了後のペーパーカットコマンド、印字
指令等を与える8ビットのデータ信号と、このデータ信
号の取込み開始を指示する信号と、プリンタの初期化信
号とがある。プリンタ330からユニットコントローラ390
への入力信号としては印字異常を示すエラー信号と、印
字用ペーパー切れを示す信号と、印字動作中を示す信号
とがある。
さらに、ユニットコントローラ390には、精算玉数を
表示する玉数表示器303や精算金額を表示する金額表示
器304および精算機の異常の種類を示す番号を表示する
モニタ表示機343をダイナミック表示させるためのデコ
ーダ586a,586b,587とデコーダドライバ588,589がデータ
バス581を介して接続されている。
表14に、上記モニタ表示器343に表示されるエラー番
号とその内容および処置の一例を示す。
同表において、*印の付されているエラーが発生した
場合はシステムダウンとしてリセットがかかる。また、
エラー表示が点滅している場合はエラー回復処理後、リ
セットボタンを押す必要があることを示している。
なお、585はユニットコントローラ390から出力される
アドレス信号をデコードしてプログラムメモリ558やユ
ニットメモリ550、入出力コントローラ596,598およびデ
コーダ586,587、デコーダドライバ588,889の選択信号を
形成するデコーダである。
さらに、この実施例のユニット制御装置350において
は、金額表示器304を駆動させるべくユニットコントロ
ーラ390から出力される表示データのうち、2msのような
間隔で周期的に出力される桁セレクト信号(コモン信
号)をリセット回路555に、ウォッチドッグパルスとし
て入力するようにしている。リセット回路555はパワー
オンリセットの他、このウォッチドッグパルスを監視し
てパルスがなくなると各コントローラ390,551,553に対
するリセット信号を発生する。
上記のごとくユニット制御装置350は、管理装置400、
カード精査制御装置312の2方向に情報交換の窓口を有
しており、管理装置400の制御下のもとにカードを精算
するための制御を行なうとともに、精算処理の結果とし
て発生する精算機における稼働データを定期的に管理装
置に送信するソフトウェアを有している。
精算機300のユニットコントローラ390は、上記構成部
品の制御やカード番号のチェック、カードデータの受
信、表示等を行なって精算処理を実行するとともに、稼
動データを収集し、それをデュアルポートメモリからな
るユニットメモリ550内の送信データエリアSDAに書き込
む。ユニットメモリ550に書き込まれた稼動データは、
データ伝送コントローラ551による伝送ケーブルを介し
て管理装置400との間のデータ交信により管理装置に送
られる。管理装置から送られて来るデータも、一旦ユニ
ットメモリ550内の受信データエリアRDAに書き込まれ、
ユニットコントローラ390がこれを読み取ることによっ
てデータの受信が行なわれる。ユニットメモリ550には
送信データや受信データがメモリ内にあることを相手方
のコントローラに伝えるためのコマンドやステータス情
報の入る共有データエリアCDAが設けられている。
表15および表16に、各々上記ユニットメモリ550内の
送信データエリアSDAおよび受信データエリアRDAの構成
例を示す。交信用エリアCCAの構成はパチンコ機のユニ
ットメモリのそれと全く同一である(表3参照)。
表16に示すようにこの実施例ではカードの来歴データ
も受信して、これを時刻データとともにレシートに印刷
して排出することにより、遊技客に対し信頼度の高い精
算データであることを印象づけることができる。ただ
し、来歴データはカードファイル内に入っている最高20
回までのデータである。
なお、表15に示されているモニタ情報1は、表17に示
すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビッ
ト、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコードエ
ラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケーブ
ル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビッ
ト)、精算機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表18に示すようにペーパー切
れを示すビット、プリンタの異常を示すビット、カード
リーダの異常を示すビット、カードタンク内の状態を示
すビット、硬貨払出器の硬貨の有無を示すビット、硬貨
払出器の異常を示すビット、紙幣払出器の紙幣タンク内
の状態を示すビット、紙幣払出器の異常を示すビット等
により構成されている。
次に、前述のごとく構成されたパチンコ機100、カー
ド発行機200および精算機300を統括的に制御するととも
に稼動データをリアルタイムに収集して全端末機の稼働
状況を監視し、停電や故障が発生しても復旧時に直ちに
元のデータ状態を復活させてシステム各部の動作を再開
させ、また遊技店の経営に必要なデータの集計を可能に
するとともに、カードが破損した場合に同一資格の復活
カードを発行する管理装置400について説明する。
第48図に管理装置400の具体的な構成を、また第49図
に管理装置のシステム構成を示す。
管理装置400は、ミニコンクラスの中央処理装置CPUや
半導体メモリ(RAM)からなる主記憶装置M−MEM、伝送
制御装置SCC等が格納されたマスタ制御装置401と、この
マスタ制御装置401の上部に設けられた補助記憶装置と
してのフロッピディスク記憶装置402、ハードディスク
記憶装置403とパーソナルコンピュータ410とにより構成
されている。また、パーソナルコンピュータ410は、メ
ッセージや収集データを表示するCRT表示装置411と、オ
ペレータが指令や設定データを与えるためのコンソール
412を有し、CPUとタイマTMR(カレンダを含む)を内蔵
し、マスタ制御装置401内の中央処理装置と通信回線お
よび割込回線を介して接続されたローカル処理装置413
と、収集データ等を印字するためのプリンタ414とによ
り構成されている。
ローカル処理装置413と中央処理装置CPUとを結合する
ため、シリアル通信制御装置406a,406bがマスタ制御装
置401内に設けられている。このうち、通信制御装置406
aは通常の交信に、また通信制御装置406bは、緊急時の
割込み通信用として使用する。
上記プリンタ414は、管理装置400のスループットを向
上させるため、印字されるデータを一時的に格納するバ
ッファを備えている。
さらに、この管理装置400には、パチンコ遊技システ
ムに特有なものとして、破損したカードと同一資格を有
する復活カードやシステムから切り離された状態でパチ
ンコ機を起動させることが可能なテスト用カードを発行
するカード発行装置700やパチンコ機で発生する“打止
め”等、システムで発生した緊急情報をリアルタイムで
印字する補助プリンタ408を内蔵したボックス420と、補
助電源装置409とが上記マスタ制御装置401に隣接して設
けられている。カード発行装置700と補助プリンタ408は
それぞれ、通信制御装置406c,406dを介して中央処理装
置CPUに接続されている。また、カード発行装置700は、
第36図に示されている発行機200用のカード発行装置700
と全く同一の構成のものを使用している。202はそのカ
ード発行口である。
補助電源装置409は、停電発生時に主記憶装置M−MEM
に揮発的に保持されている全ての端末の稼動データや、
発行した全てのカードのデータをハードディスク記憶装
置403に移して保護できるようにするため、最低でも10
分間程度は管理装置を動作できるようにバックアップす
る。
また、第49図において符号SCCは、ネットワーク500を
介して各端末機との間でデータ伝送を可能にするための
伝送制御装置である。
なお、本実施例においては、主としてパチンコ機100
とカード発行機200、精算機300および管理装置400から
なるシステムについて説明するが、この発明は店内放送
装置や景品交換装置、自動販売機等をも管理装置400の
制御下におくようにしたシステムにまで拡張することが
できる。特に景品交換装置は、カードを使って精算機30
0を通さずに直接景品と交換できるような方式を容易に
適用する可能性がある。
さらに、管理装置400を構成するコンソール412も、本
実施例のパチンコ遊技システムに最も適した独特のキー
構成となっている。
第50図に、コンソール412の構成例を示す。同図
(B)はコンソールの上面すなわちパネル面、同図
(A)コンソールの背面を示す。
第50図において、421はシステムの各端末に対する営
業開始を指示するための開店スイッチ、422は同じく営
業終了を指示するための閉店スイッチで、開店スイッチ
421がオンされた後、閉店スイッチ422がオンされるまで
の間、各端末機におけるカードの運用が可能となる。ま
た、423は営業終了後に全端末機の稼動データをフロッ
ピディスク記憶装置402に格納し、管理装置へ制御の停
止を指示するためのシステム終了スイッチ、424は破損
したカードの復活処理を示するためのカード復活スイッ
チである。
なお、上記開店スイッチ421、閉店スイッチ422、シス
テム終了スイッチ423およびカード復活スイッチ424の4
つのスイッチは、本システムにとって特に重要なスイッ
チであり、システム稼動中安易に操作されるのを防止す
るため、その後方(図では上方)に設けられたキースイ
ッチ420に連動されており、キースイッチ420に連動され
ており、キースイッチ420を回してオンさせた状態でな
いと各スイッチ421〜424を操作してオンさせることがで
きないようになっている。
425,426,427は、通常のパーソナルコンピュータ等の
コンソールに設けられているのと同種のテンキー、リタ
ーンキーおよびデリートキーである。
一方、428はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をCRT表示装置411の下面上に表示させる指令を与
える表示メニュースイッチ、429はCRT表示装置に表示さ
れたデータの消去を要求するCRTクリアスイッチであ
る。また430はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をプリンタ414によって印字させる指令を与える
印字メニュースイッチである。432はパチンコ機におけ
る打止数や打止モード等の設定を要求するための設定ス
イッチ、433は、設定された打止数の賞品球が払い出さ
れて打止すなわち遊技継続不能状態になっているパチン
コ機の打止状態の解除指令を与えるための打止解除スイ
ッチ、434は、営業終了時に端末機を種別ことに強制終
了させたり、通信ネットワークの異常等に伴い正常な制
御やデータ収集が不能になった場合に全端末機を強制終
了させたり、あるいは遊技客の不正を発見した場合に特
定端末機を強制停止させるための強制終了スイッチ、43
5は強制停止された端末機の停止を解除させるための終
了解除スイッチ、439は日時設定用スイッチである。ま
た、実施例のコンソール412には、パチンコ機での打止
等緊急事態が発生した場合にオペレータの喚起を促す音
を発生するブザー440と、その発音停止を指示するブザ
ーストップスイッチ436とが設けられている。431aと431
bは管理装置400の機能が将来拡張されることを予想して
用意した予備スイッチであり、例えばプリンタ414によ
る印字の中断を指示するためのスイッチとして使用する
ことができる。
上記各スイッチのうち、図中2重枠で示されているス
イッチ421〜424,432〜436は、ランプ内蔵型のスイッチ
で、これらのスイッチがオンされて対応する処理の実行
中もしくは状態継続中内蔵ランプが点灯される。ただ
し、ブザーストップスイッチ436内のランプは、ブザー
と連動し、ブザー発音中点灯され、ストップスイッチ43
6が押されると消灯する。
さらに、この実施例のコンソール412には、その背面
に、テストカード発行指令を与えるためのテストカード
スイッチ437と、システム導入時に購入玉の交換レート
や店コード、端末機の総台数、入賞球1個当たりの賞品
球数等の設定値の設定およびその設定値の変更を指示す
るためのビルトインスイッチ438が設けられている。こ
れらのスイッチ437と438は、他のスイッチと異なり、通
常はほとんど使用しないスイッチであり、かつ特定の者
(遊技店の支配人等)が存在を知っていればよいスイッ
チであるため、コンソールの背面に設けられている。
ここで、上記テストカードについて言及する。既に説
明した構成より明らかなように、この実施例の遊技シス
テムは、すべての端末機(パチンコ機、カード発行機、
精算機)が管理装置の制御下にあり、カード番号等のや
り取りによって稼動可能な状態に移行するようになって
おり、端末単独では動作不能である。しかるに、パチン
コ機は使用頻度が高いため、玉詰まりやいわゆるチュー
リップなどの役物が故障したりすることが多いととも
に、出玉率の調節のため遊技領域内の釘調整が必要であ
る。その場合、修理や釘調整後に試し打ちを行なうこと
になるが、本実施例では、前述した各パチンコ機の制御
ユニット160内のテスト用スイッチ179をオンさせ、かつ
管理装置によって発行された特殊なテスト用カードを制
御ユニット160のカード挿排口802aより挿入すると、一
定の持玉数が与えられてパチンコ機単独で遊技動作が実
行可能になるように構成されている。これによって、非
営業時における試し打ちではシステム全体を立ち上がら
せる必要がない。また、営業中においては、遊技中の稼
働データを損なうことなく試し打ちを行なうことができ
る。
なお、実施例では管理装置400に設けられるカード発
行装置700として、発行機200で使用しているものと同様
のものを使用し、内部に白紙カードをストックしたカー
ドタンク701とカードリーダ800を内蔵しているが、内部
に白紙カードを有さず、外部から白紙カードを挿入して
磁気面にコードを記録して排出する方式を採るようにし
てもよい。その場合にはカードタンク701を省略でき
る。また、管理装置400により発行される前記テストカ
ードや復活カードは必ずしも他の一般カードのように使
用年月日や発行通し番号等を明記する必要がないので、
印字装置750を省略してもよい。なお、復活カード発行
の際には穿孔装置807によってカードの所定の穿孔位置P
H2(復活穴)にパンチ穴を開けるようになっている。
上述したようにこの実施例の端末機100,200,300はす
べて管理装置400の管理下に置かれ、管理装置400が起動
されていないと、原則として単独で動作できない。従っ
て、システムの立上り時には管理装置400によってすべ
ての端末機に設定値を与えてイニシャライズを行なう。
しかも、このイニシャライズに先立って、データ伝送を
可能にするため各端末機から台番号を吸い上げて1つ1
つの伝送アドレスを形成する。そして、システム稼動中
はすべての端末機の稼動データをリアルタイムで収集し
て主記憶装置M−MEMに保持するようになっている。
つまり、管理装置400の管理下における端末機の数が
多いので、すべての制御を管理装置によって行なうと応
答が遅くなるので、一部の処理は端末機のユニット制御
装置に委ねる分散処理方式を採用し、定時データ収集で
全端末機のデータを収集し、稼働状況を監視するように
した。
また、定時データを収集すると、管理装置400の取扱
うデータの量は膨大なものとなる。そこで、本実施例で
はこれらのデータをファイル管理により整理して取扱い
を容易にしている。
第51図にはデータファイルが設定される主記憶装置M
−MEMの構成を、また表19には各ファイルの機能とセー
ブ場所を示す。
主記憶装置M−MEM内のファイルのうち、伝送アドレ
スファイルFL6を除くファイルFL1〜FL5は停電時にハー
ドディスクHDD(補助)記憶装置403にセーブされる。ま
た、端末機に関するデータファイルすなわちパチンコ機
ファイル(以下P機ファイルと称する)FL2、発行機フ
ァイルFL3および精算機ファイルFL4は、日報ファイルと
して営業終了時にフロッピーディスクFDD(補助記憶装
置402)に記憶され、月別の稼動データ集計等に供され
る。
さらに、設定値ファイルFL5と、伝送アドレスファイ
ルFL6はシステムの立上り時にハードディスクHDDから主
記憶装置M−MEM内にロードされ、変更があるとハード
ディスクHDDにセーブされる。
なお、設定値ファイルは、主記憶装置M−MEMの内に
設けられたコモンデータエリアCDAにロードされる。こ
のコモンデータエリアCDAは、中央処理装置CPUのワーキ
ング領域となるエリアで、ここには、上記設定ファイル
FL5の他、システムモードや最新のカード発行通し番
号、停電フラグ、カード番号作成用乱数等が記憶され
る。
次に、表19に示されている各ファイルについて更に詳
しく説明する。
同表における設定値ファイルFL5は、システム導入時
にコンソールの入力によって予めハードディスクに記憶
される購入玉の交換レートや店コード、端末台数、賞品
球数、打止数等のシステムの特性や構成に応じて変動す
る設定値である。この設定値ファイルは通常営業開始時
にハードディスクHDDより主記憶装置にロードされる。
また、設定値ファイルFL5は、パチンコ機の入替えの際
等にビルトインスイッチ438を押してコンソール412によ
り更新できるようになっている。
表20に設定値ファイルFL5の構成例を示す。
同表において、購入玉交換レートとは、購入金額単位
(例えば200円)に対する貸玉数すなわち最小の持玉数
であり、NAU台数とは、データ伝送システムとしての高
層ネットワークと低層ネットワークとの連結部に設けら
れるネットワークアダプタユニット(通信制御装置)の
総数である。上記ファイルにおいて、hで示されるテー
ブルには各NAUごとにその下に接続される端末機の種類
と数が設定される。また、符号jで示されるテーブルに
は、あるパチンコ機からあるパチンコ機までの賞品球数
が設定される。この賞品球数には1台につき2種類の賞
品球数が設定できるようになっている。しかも、j=1
〜Yで示されるようにこの実施例では、遊技店の全パチ
ンコ機をYのグループに分割して、各々メインとサブの
2つの賞品球数を別個に設定できるようになっている。
ただし同一の設定値のパチンコ機には連続した台番号が
与えられ、その先頭番号と末尾番号とによって対象範囲
が指定される。
さらに、kで示されるテーブルには打止数と打止モー
ドが設定される。ここで、打止モードとは、打止数の算
出の仕方(演算式)を示し、例えば単純に払出し賞品球
数が打止数に達したときをもって打止とするモードや、
払出し賞品球数から打込球数を引いたものが打止数に達
したときをもって打止めとするモード等がある。特に限
定はされないが、この実施例ではk=1〜Zで示される
ように、各々Z個のグループに分けて独立に打止数およ
び打止モードを設定できる。
表21に、データ伝送に使用される伝送アドレスのファ
イルFL6の構成例を示す。
表21において、種別フラグは端末の種類を示すための
フラグで、「1」がパチンコ機、「2」がカード発行
機、「4」が精算機であることを、そして、「0」が端
末の不存在を各々示す。NAUステータスは、NAUの状態を
示すもので、表22に示すように、ビットB4に“1"がセッ
トされているトークンバスが異常であることを、またビ
ットB1に“1"がセットされていると、“開店コード”パ
ケットを既に受信していることを、さらにビットB0
“1"がセットされていると、NAUが正常であることをそ
れぞれ示す。
台番号および通し番号は「4」と「9」を除いて作ら
れた端末機の番号とその通し番号であり、ユニット番号
は、端末の種類にかかわらず一つのNAU(ネットワーク
アダプタユニット)の下に置かれた各端末機の番号すな
わち後述の低層ネットワーク上でのアドレスとなる番
号、またチャネル番号は管理装置から見た各端末機のア
ドレスすなわち後述の高層ネットワーク上でのアドレス
となる番号である。ただし、実施例のシステムでは一つ
のNAUの下に接続されるパチンコ機台数を64台以下とし
ている。
NAU番号と台番号は既に述べたように設定スイッチ(1
71,205,305,561)で与えられる番号で、パチンコ店の場
合、パチンコ機の台番号は、慣例として「4」と「9」
を除いた数字で与えられる飛び番号である。ここで
「4」と「9」を使用しないということは8進法表現が
可能であることが分かる。そこで、10進数表示された台
番号を表23に示す変換テーブルを使って0〜7の数字の
みで表現する。これに従うと、例えば「258」なる台番
号は「247」と表記される。
これを2進化8進法によりバイナリコードで表現する
と、「010・100・111」となる。このコードは10進法の
「167」を示しており、これによって、「4」と「9」
の抜けたパチンコ機台番号が連続した通し番号となる。
一方、低層ネットワーク上でのアドレスを8ビットに抑
えるため上記コードの下位8ビットをとって、これを2
進化8進法で表されたコード「1010・0111」とみなし、
これをHEXA表現すると、「A7H」となる。さらに、一つ
のNAU下にはパチンコ機以外に発行機や精算機等の端末
機も接続されており、それらにも8ビットのユニット番
号を与えるため、一つのNAU下のパチンコ機の台数を64
台に制限し、上記コード「A7H」とコード「3FH」(10進
数の64に相当)との論理積をとって「27H」を得る。「3
FH」との論理積をとるということは64で割った余りを求
める操作を意味する。この実施例ではこれをユニット番
号とするものである。そして、このユニット番号の頭に
NAU番号を付けた「NAU番号+ユニット番号」をチャネル
番号としている。このような方法により、「4」と
「9」を使用しない台番号を有するパチンコ遊技店の慣
例において、2進法のみを使ってデータ処理を行なうマ
イクロコンピュータの特性に合致した効率の良いアドレ
ス処理が可能となる。
上記伝送アドレスファイルは、システム導入時にコン
ソールからの入力によって作成されるが、NAU自身もシ
ステム立上り時に台番号設定器からの入力に基づいて自
己の制御下のユニットのアドレスファイル(ユニットテ
ーブル)を作成しメモリに保有するようになっており、
回線テスト後に管理装置がNAUに対してユニットテーブ
ル要求を行なってその返答データと比較して一致しない
ときは自動的に変更される(後述)。また、伝送アドレ
スファイルはコンソール背面のビルトインスイッチ438
によっても変更可能である。
また、NAU、発行機と精算機にはそれぞれ種別ごとに
「1」から始まる連続通し番号を台番号として与え、NA
Uと精算機に関してはその台番号をそのままアドレス
(ユニット番号)として使用し、発行機に関しては台番
号に「128」を加えたものを低層ネットワーク上でのア
ドレス(ユニット番号)としている。同一NAU下に同一
台番号のパチンコ機と発行機とが並存した場合における
アドレスの重複を回避するためである。パチンコ機と精
算機のアドレスの重複は、両者を同一のNAU下に並存さ
せないことで回避している。また、発行機と精算機は同
一のNAU下に置くことができる(発行機のアドレスとし
て「台番号+128」を使用することとしたため)。
さらに、NAU530の高層ネットワーク上でのアドレスは
設定器544で設定されたNAU番号を用い、低層ネットワー
クでのNAUのアドレスは「255」の固定アドレスを用い
る。また、管理装置のアドレスは「0」としている。
表24にカードファイルFL1の構成例を示す。カードフ
ァイルFL1には、各カードごとの情報が入る。
表24において、カード番号は発行通し番号nから関数
f(n)を用いて、得られる番号であり、持玉数と金
額、カード状態は発行通し番号nとカード番号で特定さ
れるカードの現在状態を示す情報で、この実施例では以
下カードテキストと称する。なお、ここでカード状態と
は、次の表25に示すように、遊技に使用されていないフ
リー状態を示すビット、遊技中を示すビット、遊技機か
ら一時的に離れる中断中を示すビット、既に精算機にお
ける精算を行なったカードであることを示すビット、カ
ードの持玉数および残金がともにゼロになったことを示
すビット、過去に1回以上打止めを発生したことを示す
ビット、強制終了されたパチンコ機で使用されたカード
であることを示すビット、復活されたカードであること
を示すビット等により構成されている。
一方、表24に戻って、カードファイルFL1には、カー
ドの現在存在している端末の位置を示す所在端末通し番
号と、所在端末番号が登録される。パチンコ機遊技店で
は慣例として、「4」と「9」の数字を台番号として用
いないので、裏と表2の種類の端末番号が発生する。
また、表24においてiカウンタとはカードがアクショ
ンを起こした数すなわち、カードが有機的結合体たるシ
ステムから外部へ排出動作された回数を示すもので、こ
の回数に対応して、そのときの台番号、持玉数、金額、
時刻等のカード情報すなわちカードの来歴が記録され
る。統計的に見て遊技者は1日20台以下のパチンコ機で
遊技するのがほとんどであるので、この実施例では最高
20回までカード来歴を記録することとした。ただし、20
回を超えた場合には、i=20で示されるテーブルを更新
する形で記録される。なお、上記の場合、iカウンタは
遊技中断を計数しない。つまり、中断時に各カード情報
を新しいエリアに記録するが、中断解除後の遊技終了ス
イッチオン時にカウンタを更新せず同一エリアに重ねて
カード情報を記録することによりiカウンタの値を実質
的な遊技台数と一致させている。
ここで、カードの状態およびアクションとカードファ
イルへFL1のカード情報の登録について第52図を用いて
説明する。
先ず、カード発行機200においてカードの発行が行な
われると、カードが排出されて、カードは未発行(白
紙)状態SS0からフリー状態SS1に移行する。それから、
所望のパチンコ機100にカードを挿入すると、遊技状態S
S2へ移行する。ここで遊技によってカードの持玉および
金額がゼロになると、カードが排出されて帰零状態SS3
に移る。また、遊技中に中断スイッチ115が押される
と、カードが排出されて、中断状態SS4へ移行し、同一
カードの再投入により再び遊技状態SS2へ戻る。そし
て、遊技中に遊技を終了させるべく終了スイッチ114を
押すと、カードが排出されてフリー状態SS1に移行す
る。CPUによる強制終了または打止発生によってもカー
ドが排出されて遊技状態SS2からフリー状態SS1へ移る。
そのフリー状態のカードを持って精算機300に行き精算
処理を行なうと、無効マークが付されてからカードが回
収され精算済の状態SS5へ移る。この実施例のシステム
では、中断状態SS4のカードを持ってパチンコ機に戻ら
ずそのまま精算機300に行き、精算処理を行なうことも
可能でありその場合、中断状態SS4から精算済状態SS5へ
移行する。
上記状態遷移図において、遷移方向を示す矢印に○が
付されているのがカードファイルFL3へのカード情報の
記録を伴うアクションである。また、各ブロック内に
て、××Hで示されている符号は、表25のカード状態を
示すコードを用いて対応する状態を16進数字で表現(HE
XA表現)したものである。
次に、表26にP機ファイルFL2の構成例を示す。
同表において、台番号からカード状態までの項目は、
表1に示されている送信データエリアに保持されている
データであり、これらは1秒に1回管理装置400によっ
てサンプリングされ、ファイルに登録される。また、メ
イン賞球数、サブ賞球数、打止数および打止モードは、
システム立上り時に表20に示されている設定値ファイル
FL5に基づいてP機ファイルFL2に登録される。
表26において○印の付されているデータはシステム終
了時に日報ファイルとしてフロッピディスクにセーブさ
れるデータであることを意味する。また、パチンコ機フ
ァイル内のモニタ情報1,2は、表4および表5に、稼働
情報は表6に示されている。
次に、表27および表28に発行機ファイルFL3と精算機
ファイルFL4をそれぞれ示す。表27に示すデータ項目
は、表10に示されている発行機の送信データエリアに保
持されているデータ、また、表28に示すデータの項目は
表15に示されている送信データエリアに保持されている
データと各々一致する。これらは、1秒間に1回管理装
置によってサンプリングされる。
表26、表27において、セーブ欄に○印が付されている
データは、営業終了時にフロッピディスクFDDにセーブ
されるデータである。
また、発行機ファイル内のモニタ情報1,2は表12およ
び表13に、精算機ファイルのモニタ情報1,2は表17およ
び表18に示されている。さらに、発行機の稼働情報と精
算機の稼働情報は0000 0000 0000 0001のとき稼働中で
あることを示す。
次に上記のごとく構成された端末機としてのカード発
行機100、パチンコ機200、精算機300およびそれらの端
末機の集中制御を行なう管理装置400を有機的に結合し
て、データ伝送およびカードの運用を可能にするデータ
伝送路(ローカルエリアネットワーク)について説明す
る。第53図(A)に階層的データ伝送路を用いたパチン
コ遊技システムの構成例を示す。
すなわち、100〜1000台の端末機は、例えば遊技店の
島設備のような単位で20〜40台ずつグループ化され、各
群の端末機は、リング状の伝送路上を高速で巡回するト
ークンと呼ばれる送信権を示すパケットを受信したノー
ド(端末機)がパケットの形でデータの送受信を行なう
権利を有するようにされたトークンパッシング方式の低
層ネットワーク(トークンバス)510によってネットワ
ークアダプタユニット(以下、NAUと称する)530に接続
されている。
そして、各低層ネットワーク(トークンバス)510を
制御する複数個のNAU530は、CSMA/CD(Carrier Sence M
ultiple Access with Collision Detect)方式の高層ネ
ットワーク520を介して管理装置400に接続されている。
上記低層ネットワーク510は2.5Mbps(メガビット/
秒)のような伝送速度を有し、高速ネットワーク520
は、10Mbpsのような伝送速度を有するように制御され、
NAU530は両者の伝送速度の差を吸収して円滑なデータ伝
送を可能とするバッファとして作用する。つまり、NAU5
30は異種ネットワーク間でのデータ中継機能とデータの
論理的な集配機能を有する。このように、データ伝送路
500を階層的構成とした理由は、1つの管理装置に500台
以上の端末がつながり、各端末から1秒毎に定時データ
を収集しようとすると、ホストコンピュータが全ての端
末ユニットと直接交信するシステムではホストコンピュ
ータの負担が大きくなりすぎることと、チーパネットは
伝送速度は10Mbpsと早いが、コントローラLSIが高価な
ため、端末ユニットを直接接続するにはコストが高くな
り過ぎる。また、トークンバスのみでは、1秒間に1回
のデータを収集しようとするには伝送速度が遅すぎるた
めである。しかも、本実施例のシステムでは、高層ネッ
トワーク510を構成する伝送路も、低層ネットワーク520
を構成する伝送路も、同軸ケーブルまたは光ファイバケ
ーブルのいずれも使用できるように構成されている。
なお、第53図(A)において符号Pで示されているが
端末機としてのパチンコ機、符号Hで示されているのが
カード発行機、また符号Sで示されているのが精算機で
ある。
各端末機P,H,Sは、ネットワーク510から分岐された分
岐線に接続されている。各分岐線の終端に各々の端末機
の制御ユニット160,250および350が接続されている。第
53図(A)において符号Uで示すのが、各端末機のユニ
ット制御装置である。
同図から分かるように、高層ネットワークには管理装
置に対向して25台のNAUを配置し、低層ネットワークに
はNAUに対向して23台のパチンコ機、精算機、発行機を
配置している。
また低層ネットワークは、発行機1台とパチンコ機22
台の形態と、発行機10台と精算機5台の形態があ
る。このように、各低層ネットワークには最低1台の発
行機が存在するので、この実施例ではの形態ではNAU5
30を、発行機200内に実装するようにしている。発行機1
0台と精算機5台の形態を設けた理由は、発行機または
精算機を一ヶ所に集中して列設することを可能にするた
めである。
第53図(B)に、伝送路として同軸ケーブルを使用す
る場合のネットワークの構成例を、また、第53図(C)
には伝送路として光ファイバケーブルを使用する場合の
ネットワークの構成例をそれぞれ示す。
伝送路として同軸ケーブルを使用する場合、各NAU530
はT字形接続器505によって互いに並列形態で高層ネッ
トワーク用ケーブル515に接続され、各ユニット(端末
機)H1,P1,P2,……P22は同じくT字形接続器505によっ
て並列形態で低層ネットワーク用ケーブル525に接続さ
れる。
一方、伝送路として光ファイバケーブルを使用する場
合には、管理装置400に光電変換機能および送信データ
の分配と受信データの多重化機能を有するマルチチャネ
ル光トランシーバ502を設け、NAU530には送受信データ
の光電変換を行なう光トランシーバ507をそれぞれ設け
て、各光トランシーバ507とマルチチャネル光トランシ
ーバ502との間を2芯光ファイバケーブル512によってそ
れぞれ接続する。また、NAU530とユニットH1,P1,P2,…
…P22には、低層ネットワークにおけるトークンバス方
式のデータ通信を行なう光トランシーバ508をそれぞれ
設け、2芯光ファイバケーブル522によって接続する。
上記各光トランシーバ508は送受信データの光電変換機
能とともに光信号の分岐切替機能を備えている。
なお、上記各光トランシーバ507,508とNAU530または
ユニットH1,P1,P2,……P22との間は、同軸ケーブルに
よって接続される。上記高層ネットワーク510および低
層ネットワーク520上でのデータの送受信はともにパケ
ット交換方式を用いてはいるが、パケットの形式は各ネ
ットワーク上で各々異なっている。
すなわち、高層ネットワーク510上でのパケットは1
種類であり、プリアンブルと称する64ビットからなる10
10……1011の同期信号と送信先アドレス、送信元アドレ
ス、パケットタイプ欄(未使用)、48〜1500バイトのデ
ータフィールドおよび誤り訂正符号CRCにより構成され
る。また、特に限定されないが、高層ネットワーク上の
データはマンチェスター符号で伝送される。
一方、低層ネットワーク(トークンバス)520上では
各々フィールド構成および機能の異なる5種類のパケッ
トによってデータの送受信が行われる。5種類のパケッ
トとは、送信権を与えるためのトークンパケットと、相
手に受信が可能か否か問合わせるフリーバッファ問合わ
せパケットと、データを送信するデータパケットと、送
信元に対する肯定応答と否定応答のための“ACK"パケッ
トおよび“NAK"パケットである。各パケットはそれぞれ
長さが異なるが、先頭にアラートバーストと称するパケ
ットの先頭を示すビットパターンを共通に有する。ま
た、データパケットはアラートバーストの他に送信元と
送信先を示すアドレスフィールドと、データの長さを示
すフィールド、データフィールドおよび誤まり訂正符号
の入るフィールドとを有する。なお、この低層ネットワ
ーク520上ではデータはRZ(リターン・トウ・ゼロ)方
式の符号で伝送される。
次の表29に高層ネットワーク上で使用されるパケッ
ト、また表30に低層ネットワーク上で使用されるパケッ
トの一覧表を示す。
なお、表30中のハードACKとは、ネットワークコント
ローラがハードウェアで発するACKであり、ユニットコ
ントローラまたはデータ伝送コントローラがソフト的に
関与している応答ではない。
第54図(A)に、上記低層ネットワーク510と高層ネ
ットワーク520間のデータ伝送の緩衝を行なう上記NAU
(ネットワークアダプタユニット)530の回路構成例
を、また、同図(B)にそれを内蔵したユニット本体の
構成例を示す。
この実施例のNAU530は、低層ネットワーク510におけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう低
層ネットワークコントローラ533と、CSMA/CD方式の高層
ネットワークにおける送受信権の確立およびデータの直
並列変換を行なう高層ネットワークコントローラ537
と、これらのネットワークコントローラ533と537との間
のデータ転送を制御するデータ伝送コントローラ535と
を備えている。上記コントローラのうち、低層ネットワ
ークコントローラ533は、トークンパッシング専用の通
信用LSIからなり、高層ネットワークコントローラ537と
データ伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピュ
ータによって構成されている。そして、これらのコント
ローラ533と535との間および535と537との間には、低層
ネットワーク510と高層ネットワーク520のデータ伝送速
度の違いを吸収するための緩衝用パケットメモリ534と
データメモリ536とがそれぞれ接続されている。上記パ
ケットメモリ534とデータメモリ536はデュアルポートメ
モリにより構成され、送信データエリアと受信データエ
リアとを有する。データメモリ536は送受信データエリ
アの他に、ユニットから収集した定時データを入れる定
時データエリアと、低層ネットワーク上のユニット伝送
アドレスを記憶するユニットテーブルエリアと、データ
伝送コントローラ535用のワーキングエリアを有してい
る。定時データエリアには全ユニットの送信データエリ
ア(表1、表10および表15参照)内のデータが入るよう
にされ、ユニットテーブルエリアは管理装置の伝送アド
レスファイルと同一の構成にしてある。また、上記低層
ネットワークコントローラ533には送受信データ信号の
波形整形およびレベル変換を行なうトランシーバ508が
接続されている。
しかも、このトランシーバ508は、前述したように、
低層ネットワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成さ
れた場合にも光ファイバケーブルで構成された場合に
も、対応できるように、切換スイッチ542を介して、送
信信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540
と光コネクタ186に接続可能にされている。分岐回路540
には同軸ケーブル用コネクタ187が接続されている。
同様に、高層ネットワークコントローラ537には送受
信データ信号の波形整形およびレベル変換を行なうトラ
ンシーバ507が接続されている。しかも、このトランシ
ーバ507は、前述したように、低層ネットワークの伝送
ラインが同軸ケーブルで構成された場合にも光ファイバ
ケーブルで構成された場合にも対応できるように切換ス
イッチ543を介して、送信信号と受信信号の分離および
結合を図る分岐回路541と光コネクタ186に接続可能にさ
れている。分岐回路541には同軸ケーブル用コネクタ187
が接続されている。
さらに、この実施例のNAU530には、複数個あるNAUを
互いに区別するための番号を設定するNAU番号設定器544
と、各NAU530の制御下にある低層ネットワーク510上に
存在する端末機のうちパチンコ機または精算機の最小台
番号を設定する最小台番号設定器545と、自己の制御下
の低層ネットワーク上に存在するパチンコ機または精算
機の台数を設定する台数設定器546と、発行機の最小台
番号および接続台数を設定する設定器547,548と、NAUの
タイプを設定する設定器549とが設けられている。ここ
でNAUタイプとは端末機の構成が発行機とパチンコ機の
組合せ、または発行機と精算機の組合せのいずれかを示
すためのものである。各設定器561〜563の設定値は、バ
ッファゲート538を介してNAU530内のデータ伝送コント
ローラ535に入力され、NAU番号は高層ネットワーク520
における各NAUの伝送アドレスの形成に使用される。ま
た、最小台番号と台数とにより低層ネットワーク510に
おける各端末機の伝送アドレスが形成される。
なお、第54図(A)において、531はデータ伝送コン
トローラ535の制御プログラムを格納するプログラムメ
モリ、532は各コントローラ535,537およびメモリ531,53
4,536間を接続するシステムバスである。
上記構成の回路を搭載した基板が第54図(B)に示す
NAUユニット本体539内に内蔵される。このユニット本体
539の前壁と後壁にそれぞれ前述した高層および低層ネ
ットワーク光ファイバケーブル対応コネクタ186と高層
および低層ネットワーク同軸ケーブル対応コネクタ187
とが設けられている。さらに、ユニット本体539の上面
には、前記各種設定器545〜549が設けられている。NAU
番号設定器544はケース内の基板上に設けられている。
なお、501は電源スイッチ、502はパワーオンランプ、
503は電源ヒューズ、504は電源コネクタである。
上記のようにNAU530を介して高層ネットワークと低層
ネットワークが接続された階層的構成のローカルネット
ワーク(第53図)においては、システム立上り時に管理
装置400が各NAU530を通じて回線テストと、各端末機に
対する設定値の設定を行なうとともに、システム稼動中
にはNAU530が低層ネットワーク510を使用して1秒間に
1回ずつ端末機P,H,Sから稼動データを収集して自己の
メモリ内に蓄積する。そして、蓄積データは、管理装置
400からの要求に応じて同じく1秒間に1回ずつ高層ネ
ットワーク520を通して各NAU530から管理装置400内のデ
ータファイル内にストックされる。
上記のごとく通信ネットワークがNAU530をバッファと
する階層的構成にされ、高層ネットワーク520が低層ネ
ットワーク510の伝送速度2.5Mbpsの4倍の伝送速度を有
するようにされているため、100〜1000台の端末機を有
するシステムにおいても、各端末機から表1、表10、表
15に示すような大量の稼動データを1秒間に1回管理装
置へ収集することができる。
表31には、上記データ伝送システムにおいて管理装置
400とNAU530間およびNAU530を介して管理装置400とパチ
ンコ機100、カード発行機200、精算機300のユニットコ
ントローラ190,290,390との間で送受信されるパケット
の種類がそれぞれ示されている。
同表において、ユニットとは各端末機(パチンコ機、
カード発行機、精算機)の制御ユニットのことである。
また“ユニットテーブル要求”なるパケットはシステム
立ち上げ時、管理装置が各NAUに接続されているユニッ
トの接続確認およびアドレスを確認するためのパケット
で、NAUからのACKパケットのモニタ情報1によってユニ
ットの接続が確認される。またパケット内のアドレス情
報とユニットテーブルファイルの値とが比較され、不一
致の場合はパケット内のデータに変更される。接続確認
のとれないユニットに対しては、続く初期値設定パケッ
トによって再度確認が取られる。
また、表31に掲記されている“カード・イン”〜“中
継終了”パケットは、パチンコ機100に特有のパケット
で、このうち“カード・イン”パケットは、パチンコ機
の制御ユニット160にカードが挿入されたときに、ユニ
ット側から管理装置400に対してそのカードに関する情
報(カードテキスト)を要求するためのパケットであ
る。ここでカードテキストとは、カード番号、持玉数、
金額(未使用分)およびカード状態の4つの情報の入っ
たテキストである。また“帰零”なるパケットは、パチ
ンコ機で遊技中にカードの持玉数および金額が共に零に
なった場合に、パチンコ機の制御ユニット160から管理
装置400に対してカードテキストを送信するためのパケ
ットである。
一方、“中継終了”なるパケットは、遊技客が中断ス
イッチ114を押してカードを受取ってパチンコ機を離
れ、その後、中断中のパチンコ機に戻らずそのまま精算
機にカードを入れて精算を行った場合に、管理装置が中
断中のパチンコ機の中断状態を解除するための指令を行
なうパケットである。これによって遊技客はわざわざ中
断中のパチンコ機へ戻って遊技終了スイッチ115を押さ
なくても精算を行なうことができるようになる。
また、表31に掲記されている“カード購入”パケット
は、カード発行機200に特有のパケットで、発行機の紙
幣挿入口211に紙幣が挿入され購入選択スイッチ212がオ
ンされたときに、ユニット制御装置280から管理装置400
に対してそのカードに関するカード番号と発行通し番号
を要求するためのパケットである。
この実施例のシステムにおいては、カード発行機200
に紙幣が投入される前にカード番号等の予約を行ない、
実際に紙幣投入されたときに金額を印字して発行できる
ように前準備を行なえるようにするため、カード発行機
200がカード金額の欄が「0」の“カード購入”パケッ
トを送信してくると、管理装置400は発行予約のパケッ
トであると判断し、発行通し番号とカード番号を決定し
てカードファイル内に当該カードのエリアを確保してか
ら、発行通し番号とカード番号を入れたACKパケットを
カード発行機に返す。一方、紙幣の投入があったときは
カード発行機が管理装置に対してカード金額の欄に実際
の購入金額を入れた“カード購入”パケットを送信す
る。すると、管理装置はカード番号の欄を見て発行予約
済みのカードであると判断してカードファイルを検索
し、当該カードのデータエリアに購入金額や発行時刻等
のデータを書き込んでからACKパケットを発行機に返す
ようになっている。
表31に掲記されている“カード精算”と“カード精算
終了”パケットは、カード精算機300に特有のパケット
で精算機のカード挿入口302にカードが挿入されたとき
に、ユニット制御装置350から管理装置400に対してその
カードに関するカード番号を送ってカードに関する未使
用金額、玉数、来歴を要求するためのパケットである。
また、“カード精算終了”パケットはカードの精算が
終了したことを管理装置400に知らせるためのパケット
で管理装置はこのパケットを受信したときに、カードフ
ァイル内の当該カードのカード状態を“精算済”に変更
し、来歴データのi=20の欄に精算時のデータを書き込
む。この“カード精算終了”パケットに対して管理装置
400から精算機300“ACK"パケットを送信することでカー
ドの精算処理が完了し、次のカードの精算機への挿入が
可能となる。
表31における“回線モニタチェック”パケットは、定
時データによってNAUが異常と判定された場合、そのNAU
の回復を確認するためのパケットで、回復するまで定期
的(30秒ごと)に送信し、NAUからのACKパケットの受信
をもって回復を確認し、“ユニット復旧データ”パケッ
トにより、当該NAUの制御下の全ユニットの稼働データ
を送信して、NAUとユニットを復旧させる。また、“ユ
ニットモニタチェック”パケットは、定時データによっ
てユニットが異常と判定された場合、そのユニットの回
復を確認するためのパケットで、回復するまで定期的に
送信し、NAUからのACKパケットの受信をもって回復を確
認する。このパケットを受信したNAUは、該当ユニット
のネットワークコントローラに対して接続確認を実行
し、接続が確認されるとACKパケットを管理装置に送信
する。
さらに、表31において“ACK"および“NAK"なるパケッ
トは、管理装置400とネットワークアダプタユニット530
および各端末機100,200,300間で、送信要求を受けたと
きに相手に対して要求に応じた旨の応答をする場合と要
求に応じられない旨の応答をする場合に使用されるパケ
ットで、このうち“ACK"を返送する場合には、カードテ
キスト等要求されたデータが付加されることもある。
なお、表31に示されているパケットコード80H,81H,…
…は、16進数で表示したものであり、そのコードは一例
であってこれに限定されるものでないことはいうまでも
ない。
第55図(A)には、高層ネットワーク520を介して管
理装置400とNAU530との間で送受信されるパケットの基
本構成を、また第55図(B)には管理装置400と各ユニ
ットとの間で送受信されるパケット(ACKを必要としな
い指令用パケットを除く)の高層ネットワーク520上で
の基本構成、さらに、第55図(C)にはNAU530と各ユニ
ット間で低層ネットワーク510を介して送受信されるパ
ケットの基本構成を示す。
第55図において、HHDで示されているは高層ネットワ
ーク520で使用されるパケットヘッドで、LHDで示されて
いるのは低層ネットワーク510で使用されるパケットヘ
ッドである。
ところで、本実施例のシステムでは、NAU530による通
信制御を大別すると、単に通信の仲介をする制御と、管
理装置の制御を代行する補佐的制御とに分けることがで
きる。このうち補佐的制御とは、管理装置が本来ユニッ
トと直接しなければならない情報交換のための通信制御
をNAUに託し、NAUがユニットと情報交換をするものを指
し、システム立ち上げ時における回線テスト、開店コー
ド、定時データ収集等のカードデータに関係しない情報
がこれに該当する。この手法により、管理装置は25台の
NAUと交信すればよく、またNAUは23台のユニットと交信
すればよいので、管理装置の負担が非常に軽減される。
一方、仲介制御の際には、NAU530は送受信パケットに
対し、単にパケットヘッドの除去または付加を行なえば
よい。
つまり、管理装置400からユニットに向かって送信さ
れた第55図(B)のような形式のパケットは、NAU530で
高層用パケットヘッドHHDを外されて低層ネットワーク5
10上へ送り出され、低層用パケットヘッドLHDのみで各
ユニットから管理装置400へ向かって送受信されたパケ
ットには、NAU530でLHDの頭に高層用パケットヘッドHHD
が付加されて第55図(B)の形式のパケットとして高層
ネットワーク520上に送り出される。
なお、表32に、上記各パケットのヘッド部にレイアウ
トされた固有データの定義を掲記した。
第56図〜第61図には、上記高層ネットワーク510上に
おいて管理装置400とNAU530との間で送受信される代表
的なパケットのフォーマットの例を示す。
第56図(A)の“回線テスト”パケットでは、送信デ
ータ欄に年月日コードと識別コード(店コード)および
送信先のNAU530に属するパチンコ機、発行機、精算機の
台数と各々の最小台番号を入れて送る。すると、NAU530
は年月日コードと識別コードを記憶するとともに、台番
号設定スイッチ562等の設定値に基づいて算出しておい
た番号と照合し、管理装置400に対して第56図(B)の
ような“ACK"パケットを返す。なお、NAU530は管理装置
から“回線テスト”パケットを受信すると自己の制御下
に属する全ユニットに対して、台番号設定器や台数設定
器544〜548による設定値に基づいて自分で予め算出して
おりた伝送アドレスを用いて低層ネットワーク用パケッ
トヘッドLHDのみを付けた“回線テスト”パケットを形
成し、アドレスを更新しながら次々と第2ユニットへ送
信する。そして、各ユニットからは台番号と通し番号お
よびチャネル番号の入った“ACK"を受信し、その受信デ
ータに基づいて伝送アドレスファイルとしてのユニット
テーブルを作成し、記憶する。
第57図(A)には管理装置400からNAU530に対する
“ユニットテーブル要求”パケットの構造を、また同図
(B)にはその応答たる“ACK"パケットの構造を示す。
NAU530はユニットテーブル要求”パケットを受信する
と、NAU番号とNAUステータスおよび上記ユニットテーブ
ル内の全ユニットに関するデータを入れた“ACK"パケッ
トを返す。
第58図(A),(B)には管理装置400からパチンコ
機100に対する“初期値設定”パケットとその応答たる
“ACK"パケットの高層ネットワーク上での構造を示す。
このパケットのデータ欄にはパチンコ機の運用に必要な
購入玉レート、賞球数等の初期値を入れて送信する。
なお、第58図(A)はパチンコ機に対する“初期値設
定”パケットであり、発行機200や精算機300に対する
“初期値設定”パケット(図示省略)では、データ欄
に、年月日コードと識別コードおよびホットコードを入
れて送信するようになっている。
さらに、第59図(A),(B)にはユニットに対する
“定時データ要求”パケットのうちパチンコ機に対する
“定時データ要求”パケットとその応答パケットの構造
が示されている。
第59図(B)に示されている定時データ要求に対する
応答パケットにおいて、パケットヘッドLHDの下には、
一つのNAU530に属する全パチンコ機の稼働データが連結
されるようになっており、※1で示すヘッドとデータは
最初のパチンコ機に関するもの、※2で示すヘッドとデ
ータは2番目のパチンコ機に関するもので、以下同様に
して全てのパチンコ機のデータが続いている。
また、発行機200や精算機300に対する定時データ要求
の応答パケット(図示省略)のデータ欄には全発行機の
送信データエリア(表10参照)内のすべてのデータ、ま
たは全精算機の送信データエリア(表15参照)内のすべ
てのデータを入れて送信する。
第60図には、管理装置400から精算機300に対するデー
タを伴わない各種指令パケットとその応答パケットの構
成例を示す。
同図のパケットタイプ欄PACKET$TYPEには、コード90
H(開店コード)、91H(閉店コード)、95H(強制終了
要求)、96H(強制終了解除)、8CH(回線モニタチェッ
ク)またはB1H(リスタート)のいずれかのコードが入
る。また、上記“強制終了要求”、“強制終了解除”、
“リスタート”パケットのうち種別(ユニット全体を対
象とするもの)パケットには、ユニットの種別を示すコ
ードが入る欄が設けられる。
第61図(A)〜(C)には、パチンコ機にカードが挿
入されたときに管理装置に送信される“カードイン”パ
ケットとその肯定応答パケット“ACK"および否定応答パ
ケット“NAK"の高層ネットワーク510上でのパケットの
フォーマットを示す。
“カードイン”送信パケットのデータ欄には、ユニッ
トメモリからカード番号のみを記入したカードテキスト
を読み出して送る。一方、その応答“ACK"パケットのデ
ータ欄には管理装置のカードファイルから読み出した当
該カードに関するデータのうちカードテキストが入って
いる。しかも、このカードテキスト内のカード状態は更
新された後のカード状態を示す。
なお、中断スイッチがオンされたときの送受信パケッ
トや中断カードが挿入されたときの送受信パケット、精
算スイッチがオンされたときの送受信パケット、「帰
零」もしくは「打止」発生時の送受信パケットの構成
も、第61図の“カードイン”パケットとその応答パケッ
トと同一であり、パケットタイプ欄に各々対応するパケ
ットコードA2H,A1H,A3H,A4HまたはA5Hが入る点とデータ
欄のカードテキストにそれぞれのカードの異なるデータ
が入る点とが相違するのみである。特に“カードイン”
パケットでは、カードテキストの「玉数」、「金額」お
よび「カード状態」の欄が、「0」であるのに対し、他
の同一タイプのパケットではそれらの欄にもカードに関
与するデータを入れて送るようになっている。
第62図、第63図には、低層ネットワーク520を介して
パチンコ機100とNAU530との間で送受信されるパケット
のフォーマットの代表的な例を示す。
このうち、第62図には“定時データ送信”パケットの
構成例が、また第63図(A),(B)には“ユニット復
旧データ”の送受信パケットの構成例が示されている。
このうち、“定時データ送信”パケットには、当該パ
チンコ機のユニットメモリの送信、データエリア内のす
べてのデータを入れて送り、管理装置はこのデータを受
信してP機ファイル内の当該パチンコ機のデータを更新
する。一方、“ユニット復旧データ”パケットには、管
理装置のP機ファイル内の全データと設定値ファイルか
ら読み出した年月日、識別コードおよびホットコード
を、ユニットメモリのデータエリアの構成に一致させて
送ってくる。ただし、ユニットメモリの送信データエリ
アと重複する受信データパケットヘッドとカードテキス
トは重複した送信を省略し、ユニットコントローラの側
で送信データエリアから受信データエリアへコピーする
ようになっている。上記パケットに対する応答パケット
では送信データエリア内の全データを入れて送るように
なっている。
第64図〜第66図には、低層ネットワーク520において
カード発行機200とNAU530との間で送受信されるパケッ
トのフォーマットの代表的な例を示す。
このうち、第64図(A)〜(C)には、カードの発行
予約を管理装置に要求する“カード購入”パケットとそ
の応答パケット“ACK"および否定応答“NAK"の構成例を
示す。
カード発行予約の際の“カード購入”パケットのデー
タ欄には、対象カードが当該発行機において何番目の発
行カードであるかを示す発行受付番号mのみ入れ、カー
ド金額やカード番号、発行通し番号は「0」として送
る。一方、その応答“ACK"パケットのデータ欄には管理
装置において発行受付番号mから決定した全発行機に関
する発行通し番号nと、この発行通し番号nから演算し
たカード番号を入れて送る。ACKパケットの最後の「チ
ェックサム」欄には発行機番号から発行受付番号までの
加算値がチェックコードとして入っている。
一方、発行機に紙幣が投入され、購入金属が決定され
たときに発行機から管理装置に送られる“カード購入”
とその応答パケットの構成は第64図のパケットと全く同
じであり、送信パケットのカード金額の欄に実際の購入
金額を入れるとともに、カード番号と発行通し番号の欄
には予約時に既に決定された番号を入れて送る点のみ異
なる。
さらに、第65図には“定時データ送信”パケットの構
成例が、また第66図(A),(B)には“ユニット復旧
データ”の送受信パケットの構成例が示されている。
このうち、“定時データ送信”パケットには、当該発
行機のユニットメモリの送信データエリア内のすべての
データを入れて送り、管理装置はこのデータを受信して
発行機ファイル内の当該発行機のデータを更新する。た
だし、送信データのうちカード金額および発行受付番号
は管理装置において利用されないデータであるので、送
信されてもファイル内に登録されない。
一方、“ユニット復旧データ”パケットには、管理装
置の発行機ファイル内の全データと設定値ファイルから
読み出した年月日、識別コードおよびホットコードを、
ユニットメモリ550のデータエリアの構成に一致させて
送ってくる。ただし、ユニットメモリの送信データエリ
アと重複する受信データパケットヘッドとカードテキス
トは重複した送信を省略し、ユニットコントローラ290
の側で送信データエリアから受信データエリアへコピー
するようになっている。受信データ中※4で示されるデ
ータはユニットメモリ内の受信データエリアに記入され
る。上記パケットに対する応答パケットでは送信データ
エリア内の全データのみ入れて送るようになっている。
第67図〜第70図には、低層ネットワーク520上におい
てカード精算機300と管理装置400との間で送受信される
パケットのフォーマットの代表的な例を示す。このうち
第67図(A)〜(C)には、カードの精算を管理装置に
要求する“カード精算”パケットと、その応答パケット
“ACK"および“NAK"の構成例を示す。
カード精算の際の“カード精算”パケットのデータ欄
には、精算機のカードリーダによって読み取ったカード
番号のみを入れて送る。一方、その応答“ACK"パケット
のデータ欄には管理装置においてカード番号から逆算し
た発行通し番号nを用いてカードファイルを検索して読
み出した当該カードのデータを入れて送る。
一方、精算機300における未使用金の払戻しや玉数を
印字したレシートの発行等の精算処理が終了したときに
精算機300から管理装置400に送られる。“カード精算終
了”とその応答パケットの構成を第68図に示す。送信パ
ケットのデータ欄にはカード番号のみ入れて送る。応答
パケットにはデータ欄は不用である。
さらに、第69図には精算機からの“定時データ送信”
パケットの構成例が、また第70図(A),(B)には精
算機に関する“ユニット復旧データ”の送受信パケット
の構成例が示されている。
このうち、“定時データ送信”パケットには、当該精
算機のユニットメモリの送信データエリア内のすべての
データを入れて送り、管理装置はこのデータを受信して
精算機ファイル内の当該精算機のデータを更新する。た
だし、送信データのうちカード番号は管理装置において
利用されないデータであるので、送信されてもファイル
内に登録されない。
一方、“ユニット復旧データ”パケットには、管理装
置400の精算機ファイル内の全データと、設定値ファイ
ルから読み出した年月日、識別コードおよびホットコー
ドを、ユニットメモリ550のデータエリアの構成に一致
させて送ってくる。ただし、ユニットメモリの送信デー
タエリアと重複する受信データパケットヘッドとホット
コードは重複した送信を省略し、ユニットコントローラ
390側で送信データエリアから受信データエリアへコピ
ーするようになっている。受信データ中※6で示される
データはユニットメモリ550の受信データエリアに記入
される。上記“ユニット復旧データ”パケットに対する
応答パケットでは、送信データエリア内の全データを入
れて送るようになっている。
なお、第55図〜第70図に示されているパケットは、ネ
ットワークにのせられる本来のパケットの全体ではなく
要部のみであり、上記パケットの他に、データの先頭を
発見するためのアラートバーストや同期データ、伝送元
を示すソースアドレスフィールド等からなるヘッダ部
と、データの長さを示すカウント部、誤り検出用のチェ
ックコード部がある。これらは、各端末機のユニット制
御装置内のネットワークコントローラ553によって自動
的に生成されて付加さけるようになっている。
さらに、第56図〜第61図の各パケットの末尾の付加さ
れている“PADDING"なる部分は、パケットデータの長さ
を所定の長さに合わせるために付加されたダミーのデー
タフィールドである。
次に、上記2つのネットワーク510と520との間にあっ
て、データ伝送の仲介をなす上記NAU530におけるデータ
伝送コントローラ535の制御手順とタイマ割込みによる
低層ネットワーク異常検出処理の手順を第71図および第
72図を用いて説明する。
NAU530の電源が投入され、リセットパルスが供給され
ると、データ伝送コントローラ535は第71図に示す初期
化処理を開始する。
すると、先ずユニット本体539の上面に設けられたNAU
番号設定器544、パチンコ機または精算機の最小台番号
設定器545、パチンコ機または精算機の接続台数設定器5
46、発行機最小台番号設定器547、発行機接続台数設定
器548およびNAUタイプ設定器549の設定値を読み込む
(ステップS1〜S6)。それから、ステップS1で読み込ん
だ台番号や台数に基づいて高層ネットワーク510上での
自己のアドレスおよび自己の制御下にある低層ネットワ
ーク520上の各端末機の台番号、アドレス(ユニット番
号)、通し番号およびチャネル番号を前述した方法によ
り算出する(ステップS7)。
しかる後、ネットワークコントローラ533,537に初期
値データを与えて初期化させてから(ステップS8)、デ
ータメモリ536内のモニタテーブル(定時データ記憶領
域)に上記ステップS7で算出した台番号、通し番号およ
びチャネル番号を書き込むとともに、NAUタイプ設定器
の設定値から各ユニットのタイプ(パチンコ機、発行機
の区別)を決定して書込み、その他の稼働データを
「0」にクリアする(ステップS9)。それから同じくデ
ータメモリ536内のユニットテーブル(伝送アドレス記
憶領域)にNAU番号と各ユニットのタイプ名、台番号、
通し番号およびチャネル番号を書き込むとともに、ユニ
ットテーブル内のNAUステータスおよびモニタ情報1の
各ビットを「0」にクリアする(ステップS10)。
次に、データ伝送コントローラ535は、管理装置のマ
スタ制御装置401からパケットが送られてくるのを待ち
(ステップS11)、パケットを受信するとそのパケット
が“回線テスト”あるいは“ユニットテーブル要求”か
否か判定する(ステップS12,S13)。
そして、受信したパケットが“ユニットテーブル要
求”であると判定したときは、ステップS13からS14へ移
行してデータメモリ536から読み出したユニットテーブ
ルのデータを入れた“ACK"パケットを管理装置へ送信し
てからタイマ割込み用の1秒タイマをセットしてタイマ
割込みを開始させた後、ステップS11へ戻って次のパケ
ットの受信を待つ(ステップS15)。
一方、受信したパケットが“回線テスト”であったと
きは、ステップS12からS21へ移行して、先ず管理装置へ
“ACK"パケットを送信してから台番号設定器546,548の
設定値から、当該NAUに接続されているユニットの数を
カウンタ等に設定する(ステップS21,S22)。次に、ス
テップS7で算出したアドレスを使って自己の制御下の各
ユニットへ“回線テスト”パケットを送信してからタイ
マをセットする(ステップS23,S24)。それから、その
タイマをチェックして所定時間内に各ユニットから“AC
K"パケットが戻ってきたときはモニタテーブル内の該当
ユニットに関するモニタ情報1のトークンバス異常ビッ
トB6を「0」にクリアする(ステップS25〜S27)。ま
た、所定時間内に“ACK"パケットが戻ってこなかったと
きは上記モニタ情報1のトークンバス異常ビットB6を
「1」に設定する(ステップS28)。それから、上記ス
テップS22でセットしたカウンタを減算(−1)してか
らそれが「0」になったか判定することで全ユニットに
ついて“回線テスト”パケットの送信を終了したか否か
判定し、未終了のときはステップS23へ戻って次のユニ
ットへパケットを送り、全ユニットについて終了したと
きはステップS11へ戻って“ユニットテーブル要求”パ
ケットの受信を待つ。
さらに、ステップS11で受信したパケットが“回線テ
スト”でも“ユニットテーブル要求”でもなかったとき
は、ステップS16で上記以外の登録されているパケット
か否か判定し、イエスのときは受信したパケットに対応
した処理を実行してからステップS11へ戻って、次のパ
ケットの受信を待つ(ステップS17)。
なお、各受信パケットに対応したNAUの処理は、管理
装置とユニット間のデータ伝送の単なる仲介処理(パケ
ットヘッドの除去または付加)もしくは管理装置に代わ
って各ユニットに指令パケットを送信する補佐的処理で
あり、これらについては次のシステム全体の流れの説明
の中で徐々に明らかになるので、ここでは説明を省略す
る。
一方、上記ステップS15でセットした割込みタイマよ
り1秒ごとに割込み信号が入ってくると、NAUのデータ
伝送コントローラ535は、第72図の低層ネットワーク異
常検出処理を開始し、先ず、ステップS3,S5で読み込ん
だユニット接続台数をカウンタにセットしてから、過去
3秒以内に各ユニットから定時データを受信しているか
判定する(ステップS31,S32)。そして、受信していれ
ばそのままステップS34へジャンプし、受信していない
ときはステップS33でデータメモリ536の定時データ記憶
領域内の当該ユニットの欄にあるモニタ情報1のトーク
ンバス異常ビットB6を「1」に設定してからステップS3
3へ移行する。そして、ステップS31でセットしたカウン
タを減算して、「0」になったか否か判定することで全
ユニットについてのチェックが終了したか判定し、未終
了のときはステップS32へ戻って上記手続きを繰り返
す。これによって、低層ネットワークの通信異常を検出
してそれをモニタ情報1に具現させることができる。
次に、表31に示す各パケットを用いて管理装置と各端
末機との間でデータ伝送を行ないながら営業を実施する
パチンコ遊技システムの動作について説明する。
第73図に、管理装置400による各端末機の初期化およ
びネットワークの回線テストの手順の流れを示す。
システムの電源が投入されると、管理装置400では、
先ず中央処理装置CPUが主記憶装置M−MEM内の全てのフ
ァイルFL1〜FL6をクリアしてから、ファイル(枠組み)
を作成する(ステップS2501)。一方、ローカル処理装
置413は先ずCRT表示装置411上に初期画面を表示してか
ら、中央処理装置へ日時を知らせる(ステップS1501,S1
502)。すると、中央処理装置は停電ファイルの有無を
判定して無いときはハードディスク(補助記憶装置1)
設定値ファイルから端末機の台数や賞球数、打止数等の
初期設定値を読み出して主記憶装置内の各ファイルを初
期化するとともに、カード発行通し番号からカード番号
を算出するための乱数を発生する(ステップS2502〜S25
04)。それから、ローカル処理装置より回線テスト要求
コマンドが送られてくると、伝送アドレスファイル内の
NAUアドレスを使って回線テストを開始する(ステップS
1503,S2505)。すなわち、高層ネットワーク520を使っ
て各NAU530へ“回線テスト”パケットを送信する。この
とき、ローカル処理装置はCRT表示器411に「回線テスト
中」なるメッセージを表示してから回線テスト結果の応
答を待つ(ステップS1504)。“回線テスト”パケット
には、パケットヘッドとともに年月日および識別コード
(店番号)を付加して伝送する。
一方、電源投入によりNAU530においては、先ずNAU番
号設定器544〜549から設定値(NAU番号、最小台番号、
端末台数等)を読み出して各端末のネットワーク伝送ア
ドレスを算出してユニットテーブルを作成し、各ユニッ
ト(端末)およびNAU自身の伝送アドレスを認知すると
ともに、各ユニットの稼働データの入るモニタテーブル
をクリアしておく(ステップS3501〜S3504)。そして、
管理装置からの“回線テスト”パケットを受信すると、
NAUはユニットテーブル内の自ら算出した伝送アドレス
を入れた“ACK"パケットを返す(ステップS3505,S350
6)。NAUが設定器から読み込んだ設定値に基づいて算出
したアドレスは、ステップS2503で管理装置400が設定値
ファイルFL1のデータからロードしたNAUアドレスと一致
するはずである。各々が互いに同一のアドレスを認知す
ることにより相互通信が可能になる。
また、NAU530からの“ACK"パケットを管理装置400が
受信することにより対応するNAUとの間の回線異常がな
いことを認知することができ、上記手続き(ステップS2
505〜S2506)をNAUの数だけ繰り返すことにより全回線
のチェックが終了し、その後ユニットテーブル要求処理
(第74図)へ移行する。
一方、各端末機のユニット制御装置180,280,350は、
電源が投入されると、先ずユニット内のデータ伝送コン
トローラ551が、ユニットメモリ550の全データエリアを
クリアしてから、ユニットメモリ内の所定番地「27FF」
にデータを書き込む(ステップS4501,S4502)。する
と、ユニットメモリの所定の端子INTがハイレベルに立
ち上がる。各端末機のユニットコントローラ190,290,39
0は、電源投入後、内部メモリやレジスタ、I/Oポートを
初期化し、ユニットメモリからの上記イニシャライズ信
号INTの立上りを検出すると台番号設定器から設定値
(台番号)を読出し、通し番号とチャネル番号の下位の
算出を行なってから、それをユニットメモリの送信デー
タエリアに書き込む(ステップS5501〜S5504)。それを
データ伝送コントローラ551が読み取ることでユニット
側でのユニットアドレスの認知が行なわれる(ステップ
S4503)。これによってトークンバスを使ったNAU530と
各端末機との間のデータ伝送が可能となる。
その後、NAU530から各ユニット(端末)に対して既に
管理装置400より受信したデータ(年月日と識別コー
ド)を付加した“回線テスト”パケットが送信され、ユ
ニット側のデータ伝送コントローラ551かそれを受信す
ると受信した年月日と識別コードをユニットメモリに書
き込んでから、NAU530に“ACK"パケットを送信する(ス
テップS4504,S4505)。ユニットコントローラはユニッ
トメモリを介して年月日、識別コードを受信すると初期
値受信待ちとなる(ステップS5505,S5506)。また、NAU
がデータ伝送コントローラ551からの“ACK"を受信する
と次のユニットへ“回線テスト”を送信し、これを全ユ
ニットについて繰り返すことにより低層ネットワーク51
0の回線テストが終了し、ユニットテーブル要求待ちと
なる(ステップS3507〜S3509)。
第74図に、ユニットテーブルの要求およびそれに続く
回線テストの処理手順を示す。
前述した初期化処理が終了すると、管理装置400はユ
ニットテーブル要求処理を開始して、中央処理装置CPU
が各NAU530に対して“ユニットテーブル要求”パケット
を送信する(ステップS2511)。すると、NAU530はその
パケットを受信して、PACKET$TYPE欄に“ACK"(=08
H)を入れたヘッド部の次に、NAU番号とNAUステータス
(トークンバス異常、開店コード受信済み、NAU正常を
示すビット等からなる)および前述したユニットテーブ
ルのデータ(各ユニットについてのユニット番号と種別
フラグ、台番号、通し番号、チャネル番号とモニタ情報
1)をユニット数分だけ付加してなる“ACK"パケットを
送信する(ステップS3511,S3512)。
中央処理装置CPUがこのユニットテーブルを受信する
と、伝送アドレスファイルFL2内のアドレスと比較し、
未登録のものがあれば追加して伝送アドレスファイルを
ハードディスクにセーブしてから、各端末機から送られ
てきたモニタ情報1を調べてローカル処理装置へ回線テ
ストの結果を送信してコマンド待ちとなる(ステップS2
512〜S2514)。
ローカル処理装置413は、回線テスト結果を受信して
異常端末がなければ、直ちに初期値設定コマンドを中央
処理装置へ送信する。一方、異常端末があった場合には
CRT表示装置411の両面上に、異常端末の表示を行ない、
コンソール上の開店スイッチがオンされるのを待ち、開
店要求があった時点で初期値設定コマンドを中央処理装
置へ送信する(ステップS1511〜S1513)。
初期値設定コマンドを受信すると、中央処理装置CPU
は、主記憶装置M−MEMの設定値ファイルFL1から各ユニ
ットの初期値を読み出してデータ部に初期値(パチンコ
機では年月日、識別コード、購入玉交換レート、メイン
賞球数、サブ賞球数、打止数、打止モード等の初期値と
ホットコード)を入れた“初期値設定”パケットを送信
する(ステップS2515,S2516)。
すると、NAU530がそのパケットを受け取って、高層ネ
ットワーク用ヘッド部を除去して、低層ネットワークを
介して各ユニットへ“初期値設定”パケットを送信する
とともに、各ユニットのネットワークコントローラから
ハードACK(応答信号)を受信すると管理装置へ“ACK"
パケットを送信する(ステップS3513〜3515)。中央処
理装置CPUは、全ユニットからの“ACK"の受信を確認す
ると、ローカル処理装置413へ初期値送信終了を送信し
て開店要求コマンドが送られてくるのを待つ(ステップ
S2517,S2518)。初期値送信終了を受信したローカル処
理装置は、CRT表示装置の画面上に開店要求メッセージ
を表示させてから開店スイッチがオンされるのを待つ
(ステップS1514,S1515)。
一方、低層ネットワーク510側では、NAU530から送信
されたパケットを、指定されたユニットが受け取ると、
ユニットメモリ(170,270,370)内のコマンドレジスタC
R2に初期値設定コマンドを書き込み、受信データエリア
に受信した初期値を書き込む(ステップS4511)。そし
て、ユニットコントローラ190,290,390が、ユニットメ
モリ内のコマンドとを読み込んで、初期値の受信を確認
すると受信データエリアのパケットヘッド部を送信デー
タエリアをコピーして送信ヘッドを作成するとともに、
ホットコードも受信エリアから送信エリアへコピーして
から、モニタ情報1の初期値未設定ビットを「0」(設
定済)に変更した後、カードリーダからの初期値要求が
あると初期値を入れたファンクションを返す(ステップ
S5511〜S5514)。一方、モニタ情報1の初期値未設定ビ
ットが「0」にされたことをデータ伝送コントローラ55
1は定時タイマをセットして定時データの送信を開始す
る(ステップS4512)。
第75図に、初期値設定後に各端末機から稼動データの
定期的収集を行なう手順を示す。
各端末機のユニット制御装置180,280,350内の伝送コ
ントローラ551は、自己の持つタイマからの割込みによ
って例えば1秒ごとの定時時刻を確認すると、ユニット
メモリ170,270,370内の送信データエリアSDAに書き込ま
れている稼動データを読み出して、それを“定時データ
送信”パケットに入れて低層ネットワーク510上にの
せ、NAU530に送る(ステップS4521〜S4523)。NAU530
は、各ユニットから定時データを受信すると、書込みフ
ラグをチェックして自己のメモリ内に形成されている各
ユニットごとの稼動データを格納するモニタテーブルが
書込み可能な状態にあるか調べ、フラグが「0」になる
まで待ってからユニットテーブルを受信した定時データ
で更新する(ステップS3521〜S3523)。管理装置400へ
の定時データ送信中におけるデータの書換えを防止する
ためである。なお、NAU530によって収集される定時デー
タは、各端末機のユニットコントローラ190,290,390が
リアルタイムで端末機の稼動データを吸い上げて次々と
ユニットメモリ170,270,370内に書き込んでおくように
されている。また、3回続けて定時データを収集できな
かったときは、モニタ情報1のトークンバス異常ビット
を“1"に設定する(ステップS3528)。
一方、管理装置400の側でも、中央処理装置CPUが自己
のタイマからの割込みよって1秒ごとの定時時刻を確認
して、定時データ要求処理を開始し、各NAU530に対して
“定時データ要求”パケットを送信する(S2521,S252
2)。指定されたNAU530がそのパケットを受信すると、
書込みフラグをセットしてからモニタテーブルのデータ
を入れた“ACK"パケットを送信して書込みフラグをリセ
ットする(ステップS3524〜S3527)。これを管理装置40
0が受信すると、モニタ情報をチェックして異常端末が
あれば、それをローカル処理装置に知らせてCRT表示装
置の画面上にユニット異常を割込み表示させてから、各
ユニットファイル内の稼働データを定時データで書き換
える(ステップS2523〜S2525)。
第76図に、管理装置400により各端末機への初期値を
設定した後の開店処理の流れを示す。
上記回線テストおよび初期値設定等の準備処理が終了
した後、管理装置400のコンソール412上の開始スイッチ
421がオンされると、ローカル処理装置413は中央処理装
置CPUへ開店要求コマンドを送信する。すると中央処理
装置は“開店コード”パケットを形成して、各NAU530へ
送信する(ステップS1531,S2531)。NAU530がそのパケ
ットを受け取ると、管理装置へ“ACK"パケットを送信し
てから受信したパケットより高層ネットワーク用ヘッド
を除去して、低層ネットワークを介して各ユニットへ
“開店コード”パケットを送信する(ステップS3531〜S
3533)。
管理装置400は、すべてのNAU530から“ACK"を受信す
ると、モードを営業中に変更して通常の営業処理へ移行
し、ローカル処理装置へ応答を返す(ステップS253
2)。すると、ローカル処理装置はCRT表示装置411の画
面上に営業中なるメッセージや操作可能なコンソール上
のスイッチ名や操作方法を表示するノーマル表示を行な
う(ステップS1532)。
一方、NAU530から送信された“開店コード”パケット
を、各端末機のデータ伝送コントローラ551が受け取る
と、各ユニット制御装置180,280,350内のユニットメモ
リ170,270,370のコマンドレジスタCR2に“開店コード”
が書き込まれ、これをユニットコントローラ190,290お
よび390が読み取ることで、カードリーダ制御装置188,2
88,388にはカード受付けおよび発行を許可するととも
に、カード発行機の紙幣識別機210を紙幣受付け可能状
態とし、かつ各端末機外部の表示器164,221,341を点灯
させ、遊技客に対して端末機が稼動状態にあることを知
らせるようになっている(ステップS4531〜S4533,ステ
ップS5531〜S5533)。
第77図に、カード発行機200によるカードの発行処理
の手順が示されている。
カード発行機200のユニットコントローラ290は、初期
化が処理すると、発行機に実際に購入紙幣が投入される
前であっても発行予約処理を開始し、先ず金額を「0」
とした“カード購入”パケットの送信要求コマンドをユ
ニットメモリ550のコマンドレジスタCR1に書込み、ま
た、送信データエリア内の発行受付番号を更新する(ス
テップS5541)。すると、データ伝送コントローラ551が
発行受付番号は発行機ごとに受付け順番を示す番号とし
て与えられる。カードの購入予約のための“カード購
入”パケット(=0)を形成して、NAU530へ送信する
(ステップS4541)。NAUがこのパケットを受信すると、
高層用パケットヘッドを付加して管理装置へ送る(ステ
ップS3541)。すると、中央処理装置CPUが当該パケット
内のカード番号が「0」か否か調べ、次に、パケットを
送ってきた発行機のファイルより発行回数を読み出して
発行受付番号と比較して予約のための購入パケットであ
ると判定すると、発行通し番号とカード番号を算出し、
カードファイルを作成してからカード番号を入れた“AC
K"パケットをNAUへ送信する(ステップS2541〜S254
4)。発行通し番号は全発行機における発行回数を加算
したものである。
“ACK"を受信したNAUは、パケットから高層用のパケ
ットヘッドを外して発行機のユニット制御装置280へ送
信する(ステップS3542)。ユニット制御装置内のデー
タ伝送コントローラ551がその“ACK"を受信すると、ユ
ニットメモリを介してその旨をユニットコントローラ29
0へ知らせる(ステップS4542)。すると、ユニットコン
トローラは、カード番号を入れた「カード発行」ファン
クションをカード発行装置700へ送る。これを受けて、
カード発行装置はカードタンクよりカードを1枚取り出
してカードリーダ800へ供給し、磁気記録部にカード番
号を記録させ、待機する(ステップS5542)。
その後、発行機200の紙幣挿入口211に実際に紙幣が投
入されると、紙幣識別器210がこれを識別してユニット
コントローラ290に知らせ、購入選択スイッチ212内のラ
ンプを点灯して選択を促す表示を行なうとともに、投入
金額を金額表示器213に表示させる。それから、購入選
択スイッチ212の一つがオンされて購入金額が指定され
ると、ユニットコントローラ290がその金額を確認し
て、ユニットメモリ550内のコマンドレジスタCR1に「カ
ード購入」コマンドを、また、送信データエリアにカー
ドの購入金額を書き込む(ステップS5543)。
次にデータ伝送コントローラ551がこれを読み取って
“カード購入”パケットを形成し、これに購入金額と予
約済みのカード番号を入れてNAU530に送信し、NAU530が
これに高層ネットワーク用ヘッドを付けて管理装置400
へ伝送する(ステップS4543,S3543)。管理装置400がこ
の“カード購入”パケットを受信すると、パケット内の
カード番号、購入金額および発行通し番号を確認して実
際のカード購入であると判定すると、発行通し番号を使
って検索したカードファイルに金額を書き込んでから
“ACK"パケットを送信する(ステップS2545〜S2547)。
この“ACK"パケットは一端NAU530によって受信されて
高層ネットワーク用ヘッドが外されて低層ネットワーク
510へ送られ、指定された発行機200のデータ伝送コント
ローラ551によって受信される(ステップS3544,S454
4)。すると、伝送コントローラ551がユニットメモリ55
0を介してACKの受信をユニットコントローラ290へ知ら
せる。その後、ユニットコントローラは、カード発行装
置700へ購入金額を入れた発行ファンクションを送信す
る(ステップS5544)。すると、待機していたカードの
購入金額が印字され、排出される。また、この時つり銭
があればユニットコントローラ290は紙幣払出装置230に
つり銭払出し指令を与えるとともに、購入選択スイッチ
内のランプL1〜L5を消灯し、金額表示器213の表示を
「0」にクリアし、また、送信データエリア内の預かり
金額等の金銭データを更新する(ステップS5545,S554
6)。
上記のように、カード発行に際して予めカードの発行
予約を行なってカード番号を記録した状態で待機させ、
実際の紙幣投入時に購入金額のみ印字して排出させるよ
うにしているので紙幣投入からカード発行までの待ち時
間を大幅に短縮させることができる。
第78図には、遊技を始めるためパチンコ機100にカー
ドCDが挿入されてから実際に遊技が開始されるまでの手
順が示されている。
外部よりパチンコ機上部の制御ユニット180のカード
挿排口802aへカードCDが挿入されると、カードリーダ80
0がパンチ穴およびカードの磁気面に記録されている情
報を読み取って、精算済または帰零カードを排除しそれ
以外のカードについては年月日と識別コード(店番号)
を確認して、日付またはコードが一致しないときにはそ
のままカードを排出し、一致した場合にはカード番号を
ユニットコントローラ190へ転送する。すると、ユニッ
トコントローラ190はカード番号を受け取ってユニット
メモリ550内のコマンドレジスタCR1にカードが挿入され
たことを示すコマンドを、また送信データエリアにカー
ド番号を書き込んで“カードイン”パケットの送信要求
を行なう(ステップS5551)。データ伝送コントローラ5
51はヘッド部に“カードイン”なるコードを持ち、デー
タ部にカード番号を入れたパケットを低層ネットワーク
を介してNAU530へ送信し、NAU530がそれを受信すると、
高層ネットワーク用のヘッドを頭に付けて管理装置400
へ送信する(ステップS4551,S3551)。
管理装置400がNAU530からカード番号を受け取ると、
カード番号から発行通し番号nを算出し、主記憶装置M
−MEM内のカードファイルFL3より該当するカードのデー
タを読み取る(ステップS2551〜S2553)。そして、ファ
イル内のカード番号と受信したカード番号を照合してカ
ード番号が一致しない場合、あるいはカードファイル内
の中のカード状態をチェックして、遊技を開始させるの
が妥当でないと判断した場合(精算済カード等の場合)
には、応答拒否信号たる“NAK"パケットを送信する(ス
テップS2554〜S2556)。すると、NAU530がそのパケット
を受信して高層ネットワーク用のヘッド部を除去して低
層ネットワーク510に送り、指定されたユニットのデー
タ伝送コントローラ551が“NAK"を受信して、ユニット
メモリ550内のコマンドレジスタCR2に応答が拒否された
ことを示すコマンドを書き込む(ステップS3552,S455
2)。これをユニットコントローラ190が読み取って応答
拒否を確認し、カードリーダ800からカードを排出させ
る(ステップS5552)。
一方、中央処理装置において、カードが適正なものと
確認されると、カードファイルFL1とP機ファイルFL2
(表24、表26)を更新する。すなわちカード状態を「フ
リー状態」から「遊技中」に更新し、また、カードの所
在する端末(パチンコ機)の台番号やカード番号を、該
当するテーブルに書き込んだ後、カードテキスト(金
額、持玉数等)を付けて応答信号たる“ACK"パケットを
送信する(ステップS2557,S2558)。
指定されたNAU530がこのパケットを受信すると、高層
ネットワーク用のヘッド部を除去して低層ネットワーク
510に送り出し、指定されたユニットのデータ伝送コン
トローラ551がこれを受信すると、ユニットメモリ550内
のコマンドレジスタCR2に「カードイン」なるコマンド
を入れ、受信データエリアにカードテキストを入れる
(ステップS3553〜S4553)。
そして、ユニットコントローラ190がユニットメモリ5
50の内のコマンドを読み取って応答があったことを確認
すると、カードリーダ800内にカードを保持させたま
ま、遊技制御を開始させユニットメモリ550の送信デー
タエリアSDA内の稼動情報を「遊技中」に変更すると共
に、玉数表示器112と金額表示器111にカードの持玉数と
金額を表示させ、また金額がゼロでない場合には購入可
表示ランプ121を点灯させて購入可能状態を表示させる
(ステップS5553,S5554)。
第79図に遊技中にパチンコ機100の中断スイッチ114が
オンされた場合の処理の手順が示されている。
中断スイッチ115が押されると、ユニットコントロー
ラ190は遊技制御を中止させてからユニットメモリ550の
送信データエリアに入っているカードテキストのうちカ
ード状態を「中断中」に変更し、共有データエリアのコ
マンドレジスタCR1には“中断スイッチ・オン”なるコ
マンドを書き込む(ステップS5561)。すると、データ
伝送コントローラ551がこれを読み取って、“中断スイ
ッチ”パケットを形成し、データ部にカードテキストを
入れてNAU530へ送信する(ステップS4561)。NAU530は
そのパケットを受信すると高層ネットワーク用のヘッド
を頭に付けて管理装置400へ送る(ステップS3561)。
管理装置400はそれを受信すると、カードテキスト内
のカード番号から発行通し番号nを逆算し、主記憶装置
M−MEM内のカードファイルFL1を読み込んでファイル内
の所在台番号とパケット内の台番号とを照合し、台番号
が不一致のとき、あるいはファイル内のカード状態が遊
技中または中断中でないときはNAKを送信する(ステッ
プS2561〜S2566)。一方、台番号が一致し、カード状態
も遊技中のときは該当するカードのデータを更新してか
ら、応答信号として“ACK"パケットにカードテキストを
付けて送信する(ステップS2567,S2568)。NAU530が“N
AK"または“ACK"を受け取ると高層ネットワーク用ヘッ
ドを外して低層ネットワーク510上へ送り出す(ステッ
プS3562,S3563)。
すると、伝送先のユニット制御装置180のデータ伝送
コントローラ551がこの“NAK"または“ACK"パケットを
受信してユニットメモリ550内のコマンドレジスタCR2に
NAKまたはACKを入れ、ACKのときは更に受信データエリ
アにカードテキストを書き込む(ステップS4562,S456
3)。ユニットコントローラ190がNAK受信を確認すると
カード状態を元の「遊技中」に戻して遊技制御を再開さ
せる(ステップS5562)。ACKの受信を確認したときは、
カードリーダ800よりカードを排出させた後、ユニット
メモリの送信データエリアSDA内の稼動情報を「中断
中」に変更するとともに、パチンコ機100に設けられて
いる購入スイッチ113内蔵のランプ121を消灯し、遊技状
態表示ランプ123等の表示状態を中断中表示(点滅)に
変更する(ステップS5563,S5564)。
次に、第80図に中断中のパチンコ機100にカードCDが
挿入された場合の処理の手順を示す。
この場合の手順は第78図に示されているカードインの
場合の手順とほぼ同一である。すなわち、パチンコ機か
ら管理装置400へカードが挿入されたことを伝える処理
ステップS5571〜S2571は、第78図の処理ステップS5551
〜S2551に対応し、その肯定応答たる“ACK"の伝送処理
スイッチS2572〜S5573は、第78図の処理ステップS2552
〜S5553に、また、否定応答たる“NAK"の伝送処理ステ
ップS2572〜S5572は第78図の処理ステップS2552〜S5552
にそれぞれ対応する。
異なる点は送信パケットとして、“カードイン”パケ
ットの代わりに“中断カードイン”パケットを用いる点
と、カードが挿入された時点でカード番号が中断前のも
のと異なる場合に直にカードリーダ800よりカードを排
出させる点および管理装置400の側でP機ファイルFL2の
更新を行なわない点である。P機ファイルの更新は、既
に中断スイッチがオンされたときに行なわれているから
である。なお、カードファイルFL1はカード状態を「中
断中」から「遊技中」に更新する。また、遊技状態表示
ランプ123の表示状態を遊技中表示(点灯)に変更す
る。
第81図に、パチンコ機100において遊技終了スイッチ1
15が押された場合の遊技終了処理の手順を示す。この場
合の手順は第79図の中断スイッチオンのときの処理手順
と略同じである。
すなわち、パチンコ機100下部に設けられている終了
スイッチ115が押されると、ユニットコントローラ190が
これを検出してユニットメモリ550内のカードテキスト
のカード状態を「遊技中」から「フリー」に書き換える
とともに、ユニットメモリ550内のコマンドレジスタCR1
に終了スイッチがオンされたこを示すコマンドを書き込
む(ステップS5581)。すると、データ伝送コントロー
ラ551がこれを読み取って、カードテキストを入れ、
“終了スイッチ”パケットを形成して低層ネットワーク
510を介してNAU530へ送信する(ステップS4581)。NAU5
30が、そのパケットを受け取ると、高層ネットワーク用
のヘッドを頭に付けてを管理装置400へ送る(ステップS
3581)。その後は、パチンコ機100の中断スイッチ115が
オンされた場合の処理手順(第79図ステップS2561〜S25
68参照)と同じ手順に従ってユニット制御装置180に“A
CK"が返送され(ステップS2581〜S2588)、カードリー
ダ800からカードが排出され(ステップS5583)、ユニッ
トメモリ550内のパチンコ機に関する稼動情報が「フリ
ー状態(客待ち状態)」に変更される。また、玉数表示
器111および金額表示器112の表示が「0」にクリアされ
るとともに、購入スイッチ内の購入可能を示すランプ12
1や状態表示ランプ123が消灯される。
第82図に、遊技中に持玉数と金額が共にゼロになった
場合(帰零と称する)の処理の手順が示されている。
パチンコ機のユニットコントローラ190が帰零の発生
を検出すると、打球の発射を停止させ、ユニットメモリ
550内のカード状態を「帰零」に変更し、コマンドレジ
スタCR1に帰零発生コマンドを書き込む(ステップS559
1)。すると、データ伝送コントローラ551が“帰零”パ
ケットを形成してユニットメモリの送信データエリア内
のカードテキストを入れてNAU530へ送信する(ステップ
S4591)。NAU530がこの“帰零”パケットを受信する
と、高層用パケットヘッドを付加して管理装置400へ送
る(ステップS3591)。管理装置では、“帰零”パケッ
トを受信するとパケット内のカード番号から発行通し番
号を逆算し、その発行通し番号を使って有する記憶装置
M−MEM内のファイルより当該カードのファイルを読み
込んで、カード状態と所在端末台番号をチェックしてカ
ード状態が「遊技中」以外や台番号が不一致のときはNA
Kを送信する(ステップS2591〜S2595)。
一方、カード状態が正しくかつ台番号が一致したとき
は、カードファイル内の玉数、金額、カード状態(遊技
中→帰零)、所在端末台番号を更新し、カード来歴デー
タを書き込んだ後、ACKを送信する(ステップS2596〜S2
598)。ACKを受信したNAU530は高層用パケットヘッドを
外して指定されたユニットへ送信する(ステップS359
3)。ユニットのデータ伝送コントローラ551が“ACK"パ
ケットを受信すると、ユニットメモリ550のコマンドレ
ジスタCR2にACKの受信コマンドを、また受信データエリ
アにカードテキストを書き込む(ステップS4593)。す
ると、ユニットコントローラ190がACK受信を確認してカ
ードリーダ800に対して、帰零穴の穴開けとカードの排
出を指令した後、送信データエリアSDAの稼働情報を
「フリー」に変更し、また持玉数、金額表示器の表示を
ゼロにするとともに、購入ランプ121や遊技状態表示ラ
ンプ123やアナログ表示器163の状態表示を「フリー」に
示す表示に変更する(ステップS5593,S5594)。
第83図に、遊技中にユニットコントローラ190が、初
期設定された打止モードに従って賞球排出数等が打止数
に達し、打止状態になったと判定した場合の処理の手順
を示す。この場合の処理は第82図の帰零処理の手順とほ
ぼ同じである。
すなわち、処理要因(打止)がパチンコ機100側で発
生したのに起因してそれを管理装置400へ知らせる処理
ステップS5601〜S2601は、第82図の処理ステップS5591
〜S2591に対応し、管理装置におけるファイル更新およ
び応答“ACK"の送信処理ステップS2602〜S2609は、第82
図の処理ステップS2592〜S2598に対応する。異なるの
は、打止が発生したことをユニットコントローラ190が
判定した場合に、ユニットメモリ550内に「打止」なる
コマンドをカード状態を打止に変更する(ステップS560
1)とともに、送信には“打止”パケットを使用する
(ステップS4601)点と、ACK確認後にユニットメモリの
送信データエリアSDA内の稼動情報を「フリー」でなく
「打止」にし、また購入可ランプ121を消灯して打止
数、金額の表示をゼロにクリアするとともに状態表示ラ
ンプ123やアナログ表示器163を打止表示(点滅)させる
点にある。
その他、カードリーダ800ではカード排出後、次のカ
ードの受付けを不能にするとともに、管理装置では、カ
ードファイルの更新とともにパチンコ機ファイル内の稼
働情報を「打止」に変更(ステップS2606)、CRT表示装
置411に打止台の割込みメッセージを表示させ、かつプ
リンタ408によって打止情報を印字させる(ステップS26
08)。また、カードファイルFL1の更新と同様P機ファ
イルFL2にもパチンコ機の状態が「打止」に変わったこ
とを登録する(ステップS2607)。
第84図に、精算機300におけるカードの精算処理の手
順を示す。精算機300のカードリーダ800にカードCDが挿
入されると、カードの磁気面に記録されている情報を読
み取って、年月日と識別コードを確認し、一致すればカ
ード番号をユニットコントローラ390に転送する。ユニ
ットコントローラ390は、ユニットメモリ550内のコマン
ドレジスタCR1に「カード精算」なるメッセージを、ま
た送信データエリアにカード番号を書き込む(ステップ
S5611)。すると、データ伝送コントローラ551がそれを
読み取って、“カード精算要求”パケットを形成し、カ
ード番号を入れて低層ネットワーク510上に伝送する
(ステップS4611)。そして、NAU530がそれを受信して
高層ネットワーク用ヘッドをパケットの頭に付けて管理
装置400へ送信する(ステップS3611)。管理装置400が
そのパケットを受信すると、カード番号から発行通し番
号(n)を逆算し、それに基づいてカードファイルFL1
を検索し、対応するカードテキスト(カード情報)を読
み出して、カード状態を確認する(ステップS2611〜S26
14)。ここで、カード状態が適切でない場合、例えば既
に精算済であるとか、帰零(持玉と金額がともにゼロ)
状態である場合には、精算拒否を示す“NAK"パケットを
形成して送信する(ステップS2615)。すると、NAU530
がそれを受信して高層ネットワーク用ヘッドを外し、要
求元の精算機300のユニット制御装置350へ伝送する(ス
テップS3612)。そして、データ伝送コントローラ551が
それを受信して、ユニットメモリ550内のコマンドレジ
スタCR2に「応答拒否」を書き込み、それをユニットコ
ントローラ390が読み取って確認し、カードリーダ800か
らカードを排出させる(ステップS4612,S5612)。
一方、管理装置400が上記処理ステップS2614におい
て、カード状態が適切であると判定した場合には、応答
信号たる“ACK"パケットを形成し、それにカードファイ
ルより読み出した精算データ(持玉数および未使用金
額)やカード来歴、精算受付時刻等を入れて送信し、NA
U530がそのパケットから高層ネットワーク用ヘッドを除
去してユニット制御装置350へ伝送する(ステップS261
6,S3613)。すると、データ伝送コントローラ551がそれ
を受信してユニットメモリ550内のコマンドレジスタCR2
にACKを、また受信データエリアRDAに精算データ等受信
したデータを書き込み(ステップS4613)、ユニットコ
ントローラ390がそれを読み取って肯定応答があったこ
とを確認して、玉数表示器303に持玉(獲得玉を含む)
数を、また金額表示器304に未使用金額をそれぞれ表示
させるとともに、プリンタ330によって精算データ等の
明細を印字したレシート(景品引換券)を発行するとと
もに、未使用金があるときは紙幣払出器321および硬貨
払出器325より未使用残金を排出する(ステップS5614〜
S5616)。
その後、ユニットコントローラ390はカードリーダ800
に保持されているカードにパンチ穴を穿孔して精算済カ
ードとして排出させ、ユニットメモリ550のコマンドレ
ジスタCR1に「精算終了」を示すコマンドを、また送信
データエリアにカードテキストを書き込む(ステップS5
617)。そして、データ伝送コントローラ551がこれを読
み出して“精算終了”パケットを形成して送信し、NAU5
30がそのパケットの頭に高層ネットワーク用ヘッドを付
けて管理装置400に送る(ステップS4614,S3614)。
“精算終了”パケットを受信した管理装置400は、パ
ケット内のカード番号から再び発行通し番号nを逆算
し、それに基づいてカードファイルFL1内を検索してカ
ードデータを読み込んでカード状態をチェックしてカー
ド状態が「中断中」のときには第85図に示すパチンコ機
100の中断終了処理を実行してから、カード状態を「精
算済」に変更し、かつカード来歴を更新した後、“ACK"
パケットをNAU530に対して送信する(ステップS2618〜S
2621)。
NAUが“ACK"を受信すると高層用パケットヘッドを外
して精算機のユニット制御装置350へ送信し、伝送コン
トローラ551がこれを受信するとユニットメモリ550を介
してユニットコントローラ390へ知らせ、ユニットコン
トローラは“ACK"受信を確認すると次のカードの受付け
を可能にする(ステップS3615〜S5618)。
上記のように、精算機300からのカード精算要求に応
じて管理装置400より精算データを送り、精算が終了し
た時点で再び精算終了を管理装置へ知らせるようにし、
その時点で初めて精算が処理したものを取扱っているの
で、例え精算機300における精算の途中で停電等の事故
が発生しても精算データはカードファイルFL1の中に保
全されており、停電復帰後速やかに精算処理を続行でき
るようになる。これによって遊技客に対し不利益を与え
るおそれがなく、システムに対する信頼性が向上され
る。しかも、上記実施例では精算レシート(景品引換
券)に来歴データをも印字させるようにしているため、
印字されか精算データ(持玉数)の信憑性が高くなり、
システムへの信頼感が高められるようになる。
第85図には、上述したカード精算処理に付随する中断
解除処理手順を示す。
すなわち、この実施例のシステムでは、前述した中断
処理(第79図参照)によって遊技が中断され、他のカー
ドの受付けを拒否している中断中のパチンコ機100が、
その中断機から開放されたカードを精算機300に挿入し
て精算処理を行なわせると、管理装置400からの指令に
よって中断が解除されるようになっている。
中断中のカードが精算機に挿入されて、精算機300と
管理装置400との間のデータ伝送によって精算処理(第8
4図参照)が実行され、その終了を管理装置400が確認す
ると、カード情報に基づいて対応する中断中のパチンコ
機100に向けて“中断終了”パケットを送信する(ステ
ップS2622)。このパケットは一端NAU530によって受信
され、高層ネットワーク用ヘッドが外されてから対応す
るパチンコ機100のユニット制御装置180に対して送信さ
れる(ステップS3621)。このパケットをデータ伝送コ
ントローラ551が受信すると、ユニットメモリ550内のコ
マンドレジスタCR2に「中断終了」なるコマンドが書き
込まれ、これをユニットコントローラ190が読み取って
確認すると、カードリーダ800によるカードの受付けが
可能にされるとともに、ユニットメモリ550内のパチン
コ機に関する稼動情報を「中断中」から「フリー状態」
に変更する(ステップS4621,S5621,S5622)。またパチ
ンコ機前面の玉数表示器111と金額表示器112の表示を
「0」にクリアするとともに、カードの挿入可否を示す
ランプ168を点滅させかつ、アナログ表示器163の表示を
客待ち状態(スクロール)とする(ステップS5623〜S56
25)。
一方NAU530は、管理装置400からの“中継終了”パケ
ットをユニット制御装置180に送信した後、ネットワー
クコントローラからハードACKを受信すると、管理装置4
00へ応答信号たる“ACK"パケットを送信し、これを管理
装置400が受信すると、P機ファイルFL2内の稼動情報を
「中断中」から「フリー状態」に変更する(ステップS3
622〜S2624)。
第86図に、管理装置400のコンソール412からの打止解
除指令に基づく打止解除処理の手順を示す。
コンソール412上の打止解除スイッチ433がオンされる
と、ローカル処理装置413が中央処理装置CPUへ打止台デ
ータ要求コマンドを送る(ステップS1631)。すると、
中央処理装置がP機ファイルFL1を検索して打止中のパ
チンコ機の台番号を送って、ローカル処理装置がCRT表
示装置411の両面上に打止台のリストを表示させる(ス
テップS2631,S2632,S1632)。それを見ながらオペレー
タが打止を解除したいパチンコ機の台番号を、コンソー
ル412上のテンキー425を使って入力すると、ローカル処
理装置が打止解除コマンドを中央処理装置へ送る(ステ
ップS1633)。すると、中央処理装置CPUがその指令を受
け取って、全台指定か否か判定して管理装置の通信制御
装置SCCにより、台番号とともに通し番号やチャネル番
号を入れた“打止解除”パケットを全台または指定され
たパチンコ機へ送信する(ステップS2633)。そして、
指定されたNAU530がそのパケットを受信すると高層ネッ
トワーク用のヘッド部を除去して低層ネットワーク510
上へ送り出し、そのパケットを受け取ったユニット制御
装置180のデータ伝送コントローラ551がユニットメモリ
550内のコマンドレジスタCR2に「打止解除」コマンドを
書き込む(ステップS2634,S3631,S4631)。そして、こ
れをパチンコ機のユニットコントローラ190が読み取っ
て打止解除指令が入ったことを確認すると、ユニットメ
モリの送信データエリア内のパチンコ機稼動情報を「フ
リー」に変更するとともに、送信データエリアにある打
止演算レジスタをゼロにクリアしてから、かつアナログ
表示器163とカード挿入ランプ168を客待ち表示に変更さ
せ、カードリーダ800に対してはカードの受付けを許可
するように指令を与える(ステップS5631〜S5634)。
一方、“打止解除”パケットを受信したNAU530は、ユ
ニット制御装置180のネットワークコントローラからの
ハードACKを受信すると応答パケット“ACK"を管理装置4
00に対して送信し(ステップS3632,S3633)、管理装置
がこれを受信すると、P器ファイルFL2内の稼動情報を
「フリー状態」に変更してから結果をローカル処理装置
へ知らせる(ステップS2635〜S2637)。すると、ローカ
ル処理装置413は、CRT表示画面の打止台データの末尾に
ある状態表示「打止」を示す“打止”から「フリー」を
示す“空”に変更する(ステップS1634)。
第87図に、管理装置400の側から端末機を強制終了さ
せる場合の処理手順が示されている。
遊技店の営業は閉店によって終了するが、従来は店内
放送および係員により営業終了通知が行なわれていた。
しかるに、終了間際になって玉を購入する遊技客がいた
り、出玉の良好な状態にあるパチンコ機100にいる遊技
客はなかなか遊技を止めようとせず、定時に営業を終了
させることが困難であった。
この実施例のシステムではコンソール412上の強制終
了スイッチ434を操作し、種別選択を行なうと端末の種
別ごとに動作を停止させることができるようになってお
り、先ず閉店の30分程度前にカード発行機200によるカ
ードの発行を停止させ、また営業終了時刻には全パチン
コ機の動作を停止させ、最後の遊技客が精算終了してか
ら精算機300の動作を停止させることで営業終了を円滑
に行なうことができる。
この場合、強制終了スイッチ434がオンされると、ロ
ーカル処理装置413がCRT表示装置411の画面上に強制終
了メニューを表示させる(ステップS1641)。このメニ
ューに従って終了させる端末機の種別をテンキー425に
より選択すると強制終了台番号の入力を促す表示がなさ
れる(ステップS1642)。この実施例では、各端末機の
種別(パチンコ機、カード発行機、精算機)ごとに全機
同時に終了させることも特定の端末機1台のみを終了さ
せることもできるようになっており、ここで種別ごとの
一括終了を指定する「0」または台番号をコンソールよ
り入力すると、強制終了コマンドが中央処理装置CPUへ
送信される(ステップS1643)。
中央処理装置CPUがこのコマンドを受信すると、先ず
全台指定か否か判定し、全台指定のときは、パチンコ機
ファイルFL2を順次読み込んで稼働情報をチェックして
「遊技中」または「中断中」になっているものについて
はその遊技中または中断中のカードの番号を読み出して
発行通し番号を逆算する(ステップS2641〜S2644)。そ
れから、その発行通し番号を使ってカードファイル内の
玉数、金額をパチンコ機ファイル内のデータに書き換え
かつカード状態を「フリー」に変更する(ステップS264
5)。これを全台について実行してから“強制終了”パ
ケットをNAU530へ送信する(ステップS2646)。
NAU530がこのパケットを受信すると、高層ネットワー
ク用ヘッドを外して全パチンコ機に対して、“強制終
了”パケットを送信し、ネットワークコントローラから
ハードACKを受信すると管理装置400に対しては応答信号
“ACK"を返す(ステップS3641,S3642)。管理装置がACK
を受信すると、結果をローカル処理装置へ送信する(ス
テップS2647,S2648)。すると、ローカル処理装置はCRT
表示画面への表示データの状態表示を「フリー」を示す
“空”から強制終了状態を示す“強”に変更する(ステ
ップS1644)。
一方、NAU530からの“強制終了”パケットを受け取っ
た各端末機のユニット制御装置180,280,350において
は、データ伝送コントローラ551がユニットメモリ550内
のコマンドレジスタCR2に強制終了要求コマンドを書き
込み、ユニットコントローラ190がこれを読み取ると、
先ずユニットメモリ内の送信データエリアのカードテキ
ストをクリアして、稼働情報を強制終了に変更する(ス
テップS4641,S5641)。それから、センサの検出および
発射モータを停止させ、かつ全ランプを消灯して遊技制
御を停止した後、カードリーダ800内のカードの排出を
指令し、以後カードの受付けを不能にする(ステップS5
642,S5643)。
なお、実施例のシステムではテンキー425を使って全
台を指定せず、特定のパチンコ機の台番号を入力して強
制終了をかけることが可能であり、その場合、中央処理
装置はステップS2641でノオ(特定台指定)と判定し、
直ちにステップS2646へ移行して、指定されたパチンコ
機へ“強制終了”パケットを送信する(破線参照)。そ
して、NAU530からACKが戻ってくると、ステップS2647か
らS2642へ移行して、ここで初めて当該パチンコ機ファ
イルを読み込んで稼働情報をチェックし、遊技中または
中断中のときにのみカードファイルを読み込んで更新
し、ステップS2645からS2648へジャンプして結果をロー
カル処理装置413へ送信する。
第88図には発行機または精算機を強制終了させる場合
の手順を示す。
この場合、強制終了スイッチ434がオンされると、ロ
ーカル処理装置413がCRT表示装置411の画面上に強制終
了メニューを表示させる(ステップS1651)。このメニ
ューに従って終了させる端末機の種別をテンキー425に
より選択すると強制終了台番号の入力を促す表示がなさ
れる(ステップS1652)。この実施例では、各端末機の
種別(パチンコ機、カード発行機、精算機)ごとに全機
同時に終了させることも特定の端末機1台のみを終了さ
せることもできるようになっており、ここで種別ごとの
一括終了を指定する「0」または台番号をコンソールよ
り入力すると、強制終了コマンドが中央処理装置CPUへ
送信される(ステップS1653)。
中央処理装置CPUがこのコマンドを受信すると、先ず
全台指定か否か判定し、全台指定のときは、全NAUへ、
また特定端末機が指定されたときは指定された発行機ま
たは精算機へ“強制終了”パケットを送信する(ステッ
プS2651)。そして、NAU530からのACKを受信すると、全
台指定のときは直ちに、また特定台指定のときは当該端
末機のファイル内の稼働情報を「強制終了」に変更して
から結果をローカル処理装置へ送信する(ステップS265
2,S2653)。
一方、“強制終了”パケットを受信したカード発行機
200では、ユニットメモリ550内の稼働情報の稼働中ビッ
トをクリアする(ステップS5651)とともに、発行中止
ランプ222を点灯させる(S5652)。
また、強制終了が精算機300に対するものの場合に
は、精算機がパケットを受信すると、ユニットメモリ内
の稼働情報の稼働中ビットをクリアするとともに、精算
中止ランプ342を点灯させ、カードリーダ800によるカー
ドの受付けを不能にする(ステップS5652,S5653)。
さらに、この実施例の伝送システムでは、管理装置40
0の側から強制終了中の端末機の動作停止を解除させる
指令を伝送するための“強制終了解除”なるパケットも
用意されてており、それにも種別用のものと個別用の2
種類がある。
第89図には、パチンコ機、発行機および精算機に共通
の強制終了解除処理の手順が示されている。
この場合の手順は第88図に示されている強制終了処理
の場合の手順とほぼ同一である。すなわち、管理装置40
0のCRT表示装置411を見ながらコンソール412から強制終
了解除スイッチ435をオンすると、ローカル処理装置413
が強制終了解除メニューを表示させる(ステップS166
1)。この画面を見ながらテンキーを使って、種別(パ
チンコ機、発行機または精算機)を指定してやると、ロ
ーカル処理装置から中央処理装置CPUへ強制終了中のユ
ニットのデータを要求するコマンドが送信される(ステ
ップS1662)。
すると、中央処理装置が各ユニットのファイルを検索
して強制終了中のユニットを見つけそのデータを送信す
る(ステップS2661,S2662)。ローカル処理装置はその
データをCRT表示装置に表示させるので、その画面を見
ながらテンキーより全台指定(「0」)または台番号を
入力すると強制終了解除コマンドを送る(ステップS166
3,S1664)。すると、中央処理装置は先ず全台指定か否
か判定し、全台指定のときは全部のNAU530に、また特定
台指定のときは指定されたユニットに向かって“強制終
了解除”パケットを送信する(ステップS2663,S266
4)。その“強制終了解除”パケットは、データ伝送コ
ントローラ551からユニットコントローラ190,290,390に
伝えられ、管理装置には“ACK"パケットが送信される
(ステップS3661,S4661,S3662)。管理装置がACKを受信
すると、全台指定のときは直ちに、また特定台指定のと
きは当該ユニットファイル内の稼働情報を「フリー」
(パチンコ機)または「稼働中」(発行機、精算機)に
変更(ステップS2665,S2666)してから、ステップS2667
へジャンプして結果をローカル処理装置へ知らせる(ス
テップS1665)。
一方、“強制終了解除”パケットを受信したユニット
側ではユニットメモリ550内の稼働情報を「フリー」ま
たは「稼働中」に変更してから、パチンコ機においては
状態表示ランプ123を点灯させたり、アナログ表示器163
を客待ち表示に変更し、カードリーダ800によるカード
受付けを可能にする(ステップS5661〜S5663)。またカ
ード発行機200においては、紙幣識別器210による購入紙
幣の受付を可能にし、かつ発行中ランプ241を点灯させ
る。さらに、精算機300においては、精算中ランプ341を
点灯させカードリーダ800によるカードの受付けを可能
にさせる。
第90図に、端末機の電源が誤って遮断されたり端末機
側でユニットコントローラ190,290,390による制御が不
能になった場合とか、低層ネットワークのケーブルの切
断等の異常が発生したときのユニットダウン検出処理の
手順が示されている。
ユニットがダウンすると、定時データが送られてこな
いのでNAU530は3秒以内に定時データを受信しないとタ
イムアウトを検出してユニットダウンと判定し、モニタ
テーブル内の当該ユニットのモニタ情報1のトークンバ
ス異常ビットに“1"をセットする(ステップS3671,S367
2)。その後、管理装置400の中央処理装置CPUがタイマ
割込みにより、“定時データ要求”パケットを送ってく
る(ステップS2671)と、それを受信してユニットテー
ブルを入れた“ACK"パケットを送信する(ステップS367
3,S3674)。中央処理装置がその“ACK"を受信すると先
ずパケット内の各ユニットごとのモニタ情報をチェック
して、異常があったときはユニット異常発生とその異常
の内容をプリンタ408によって印字させるとともに、CRT
表示装置411へユニットの異常を割込み表示させる指令
を送る(ステップS2672〜S2674)。
すると、CRT表示装置411は表示中の画面の所定の位置
(第19行目)にユニット異常を知らせる割込みメッセー
ジを表示させる(ステップS1671)。
一方、中央処理装置は、ユニット異常の表示を指令し
た後、ユニットファイルの稼働情報をクリアまたは「フ
リー」に変更し、カードファイル内のカード状態を「フ
リー」にし、P機ファイル内の玉数、金額をカードファ
イルにセーブしてから“ユニットチェック”パケットを
形成してNAU530へ送信する(ステップS2675,S2676)。
このパケットをNAU530が受信すると、高層用ヘッドを外
して各ユニットへ“ユニットチェック”パケットを送信
する(ステップS3675)。パケットを送られた側のユニ
ットがダウンもしくは低層ネットワーク異常を起こして
いると、ネットワークコントローラからのハードACKがN
AU530へ戻ってこないので、NAU530はハードACKの有無に
応じて“ACK"または“NAK"パケットを管理装置へ送信す
る(ステップS3676,S3677)。
第91図にはNAU530との間の通信が途絶えたユニットも
しくは低層ネットワークが回復した場合におけるユニッ
ト復旧処理の手順を示す。
第90図のユニットダウン検出処理のステップS2676で
定期的に“ユニットチェック”パケットを送信している
うちに、ユニットの電源が投入されたり低層ネットワー
クが接続されたりしてユニットが回復し、ステップS267
7でNAUからのACK受信を確認すると中央処理装置は当該
ユニットのファイルを読み出してダウン直前のユニット
の稼働データを入れた“ユニット復旧データ”パケット
をNAU530へ送信する(ステップS2681,S2682)。
“ユニット復旧データ”パケットを受信したNAU530は
パケット内の復旧データをモニタテーブル内へコピーし
てから、高層ネットワーク用パケットヘッドを外した
“ユニット復旧データ”パケットを、回復したユニット
へ送信する(ステップS3681,S3682)。
するとユニットのデータ伝送コントローラ551がユニ
ットメモリ550内のコマンドレジスタCR2に「ユニット復
旧」コマンドを、また受信データエリアに復旧データを
書き込んでパケットの受信をユニットコントローラ190,
290または390へ知らせる(ステップS4681)。ユニット
コントローラは、“ユニット復旧データ”パケットの受
信を確認すると、パケットヘッドを送信データエリアに
コピーし、パチンコ機100ではカードリーダへ年月日、
識別コードを送信した後、ユニットメモリを介して“AC
K"の送信要求をデータ伝送コントローラへ行なう(ステ
ップS5681,S5682)。データ伝送コントローラは“ACK"
パケットをNAUへ送信し、NAUはパケットの頭に高層用ヘ
ッドを付加して“ACK"を管理装置へ送信する(ステップ
S4682,S3683)。
管理装置400の中央処理装置CPUは、“ACK"を受信する
と、“リスタート”パケットを形成してNAU530へ送信す
る(ステップS2683,S2684)。
このパケットがNAU530からデータ伝送コントローラ55
1を介してユニットコントローラ190,290,390へ伝えられ
ると、ユニットコントローラは、表示ランプや玉数、金
額表示器等の表示をダウン前の状態に回復させる(ステ
ップS3684,S4683,S5683)。パチンコ機ではその後、カ
ードリーダに対して「リロード」コマンドを送信する
(ステップS5684)。すると、カードリーダ800は内部に
カードがあるときは磁気データ等の再読取りを行なって
カード番号をユニットコントローラ190へ送信してく
る。その後、ユニットコントローラは第78図のカードイ
ンの場合と同一の処理を実行して、カード番号を送信
し、該当するカードテキストを受け取る。
なお、ステップS3684で“リスタート”パケットを受
信したNAU530は、ユニットのネットワークコントローラ
からのハードACKを確認すると、“ACK"パケットを管理
装置へ送信する(ステップS3685)。
第92図に、NAU530電源が誤って遮断されたり高層ネッ
トワークのケーブルが切断されたりして、NAUがダウン
したときの検出処理および回復処理の手順が示されてい
る。
NAU530がダウンすると、タイマ割込みによる管理装置
400からの“定時データ要求”パケットに対するACKが戻
ってこないので、中央処理装置CPUはNAUがダウンしたこ
とを検出し、ローカル処理装置413へ割込み表示コマン
ドを、またプリンタ408へ緊急印字指令を送信する(ス
テップS2691〜S2694)。すると、ローカル処理装置413
はCRT表示装置411の画面の所定の位置にNAUがダウンし
たことを知らせる割込みメッセージを表示させ、またプ
リンタ408はNAUがダウンしたことを紙に印字する。
その後、中央処理装置は“回線モニタチェック”パケ
ットをNAUへ送信する(ステップS2695)。タイマ割込み
により例えば1秒ごとに上記手続きを繰り返しているう
ちに、係員が割込み表示および緊急印字を見てNAUや高
層ネットワークをチェックして、NAUが回復すると、
“回線モニタチェック”パケットがNAUに受信されてそ
のACKが管理装置へ送信される(ステップS3691,S369
2)。これによって、中央処理装置はACKを確認してNAU
の回復を知り、ローカル処理装置413へ割込み表示コマ
ンドを、またプリンタ408へ緊急印字指令を送信する
(ステップS2696〜S2698)。すると、ローカル処理装置
413はCRT表示装置411の画面の所定の位置にNAUが回復し
たことを知らせる割込みメッセージを表示させ、またプ
リンタ408はNAUが回復したことを紙に印字する。
一方、ユニット側では外部からのアクション等により
送信原因が生じ、ユニットメモリ550のコマンドレジス
タCR1を介してデータ伝送コントローラ551に対して送信
要求を行なうと、データ伝送コントローラが対応するパ
ケットを形成してNAU530へ送信する(ステップS469
1)。このとき、NAUがダウンしていると、ネットワーク
コントローラ553が送信不成功を検出してパケットメモ
リ552にその旨を記述する。これによってデータ伝送コ
ントローラは送信不成功を知り(ステップS4682)、ス
テップS4691へ戻って再度同一パケットを送信すること
を繰り返す。しかして、NAUがダウンしていないときは
データ伝送コントローラが送信成功を知り、ユニットメ
モリ550を介してユニットコントローラ190,290,390へ送
信成功を知らせる(ステップS4693)が、NAUがダウンし
ているときは、いつまでたっても送信成功が返ってこな
いので、ユニットコントローラは送信要求後セットした
タイマ(ステップS5692)がタイムオーバーしたことを
検出して送信不成功を知る(ステップS5693)。その結
果、ユニットコントローラはウォッチドッグパルスの出
力を停止させる(ステップS5694)。これによって、外
部のリセット回路555がリセット信号を発生し、ユニッ
トコントローラをはじめユニット制御装置180,280,350
内の他のコントローラ551,553もすべてリセットされ
て、制御動作を停止する。
その後、NAUが回復すると、NAU530と中央処理装置は
それぞれユニットのダウンを検出してユニットの復旧処
理を実行する(第90図、第91図)。ユニット側では初期
化後“ユニット復旧”パケットを受信してダウン前の状
態に復帰する。
第93図には閉店スイッチ422とそれに続いてシステム
終了スイッチ423をオンしたときの処理手順を示す。
コンソール412上の閉店スイッチ422がオンされると、
ローカル処理装置413は、閉店要求コマンドを中央処理
装置CPUへ送信する(ステップS1701)。このコマンドを
中央処理装置が受信すると、主記憶装置からP機ファイ
ルを順番に読み込んで稼働情報が「遊技中」かチェック
し、遊技中のパチンコ機がなければACKをローカル処理
装置へ送信し、かつ全NAUへ“閉店”パケットを送信す
る(ステップS2701〜S2704)。ローカル処理装置はACK
を受信すると、システム終了スイッチ423がオンされる
のを待ち、オンされると、ローカル処理装置は中央処理
装置へシステム終了要求コマンドを送信する(ステップ
S1703,S1704)。
一方、ステップS2704で“閉店”パケットを送信した
中央処理装置はNAU530から“ACK"を受信すると、ローカ
ル処理装置からのシステム終了コマンドの受信を持つ
(ステップS2704,S2705)。そして、中央処理装置がこ
のコマンドを受信すると1日の営業データからなる日報
ファイルを作成してハードディスクHDDにセーブし、停
電保存ファイルをハードディスクから消去したのち、シ
ステム終了メッセージデータを送信する(ステップS270
6〜S2708)。これをローカル処理装置が受信して、シス
テム終了画面上に電源をオフするように指示するメッセ
ージを表示する(ステップS1705)。
管理装置からの“閉店”パケットを受信したNAU530は
高層用ヘッドを除去した“閉店”パケットを各ユニット
へ送信し(ステップS3701,S4701)、ユニットがそのパ
ケットを受信すると、稼働中を示す表示ランプ等を消灯
させ、カードリーダに対してはカードの受付けやカード
の発行を拒否する指令を与える(ステップS5701,S570
2)。
第94図には停電発生時の管理装置400の処理手順を示
す。
停電が発生すると電源が切り換えられて中央処理装置
CPUは補助電源装置409によってバックアップされて動作
し、まず各ユニットからの定時データの収集を停止し、
停電対策中であることをローカル処理装置413に送信す
る(ステップS2711,S2712)。すると、ローカル処理装
置はCRT表示装置411に停電メッセージを表示する(ステ
ップS1711)。一方、中央処理装置はP機ファイルを読
み込んで稼働情報をチェックし、稼働情報が「遊技中」
のものはP機ファイル内のカード番号から発行通し番号
を逆算し、それを用いてカードファイルを検索してカー
ド状態を「フリー」に書き換える(ステップS2713〜S27
15)。その後、P機ファイル内の稼働情報を「フリー」
に書き換えてからコモンデータエリアのデータ(設定値
ファイル、停電フラグを含む)とカードファイル、P機
ファイル、発行機ファイル、精算機ファイルをハードデ
ィスクHDDにセーブし、結果(「閉店」)をローカル処
理装置へ送信してからシステムダウンに到る(ステップ
S2716〜S2718)。
中央処理装置からの「閉店」を受信したローカル処理
装置は終了メッセージをCRT表示装置に表示させる(ス
テップS1712)。
第95図には、上記停電発生後におけるシステムの立上
げ処理の手順が示されている。
停電が回復してシステムの電源が再投入されると、管
理装置400では、先ず中央処理装置CPUが主記憶装置M−
MEM内の全てのファイルFL1〜FL6をクリアしてから、フ
ァイル(枠組み)を作成する(ステップS2721)。
一方、ローカル処理装置413は先ずCRT表示装置411上
に初期画面を表示してから、中央処理装置へ日時を送信
する(ステップS1721,S1722)。すると、中央処理装置
は停電フラグを見て停電ファイルの有無を判定して、停
電ファイルがあるとハードディスク(補助記憶装置1)
から停電ファイルを読み出して主記憶装置内へロードす
るとともに、ローカル処理装置へは停電立上げ中である
ことを知らせる(ステップS2722〜S2724)。すると、ロ
ーカル処理装置はCRT表示器411に「停電立上げ中」なる
メッセージを表示してから応答を持つ(ステップS172
3)。
また、中央処理装置CPUは停電ファイル読出し後、高
層ネットワーク520を使って各NAU530へ“ユニット復旧
データ”パケットを送信する(ステップS2725)。
一方、電源投入によりNAU530においては、先ずNAU番
号設定器544〜549から設定値(NAU番号、最小台番号、
端末台数等)を読み出して各端末のネットワーク伝送ア
ドレスを算出してユニットテーブルを作成し、各ユニッ
ト(端末)およびNAU自身の伝送アドレスを認知すると
ともに、各ユニットの稼働データの入るユニットテーブ
ルをクリアしておく(ステップS3721〜S3724)。そし
て、管理装置からの“ユニット復旧データ”パケットを
受信すると、NAUはパケット内の復旧データをモニタテ
ーブル内へ入れてから高層用ヘッドを外し、データ部に
復旧データを入れた“ユニット復旧データ”パケットを
各ユニットへ送信する(ステップS3725,S3726)。
また、各端末機のユニット制御装置180,280,350は、
電源が投入されると、先ずユニット内のデータ伝送コン
トローラ551が、ユニットメモリ550の全データエリアを
クリアしてから、ユニットメモリ内の所定番地「27FF」
にデータを書き込む(ステップS4721,S4722)。する
と、ユニットメモリの所定の端子INTがハイレベルに立
ち上がる。各端末機のユニットコントローラ190,290,39
0は、電源投入後、内部メモリやレジスタ、I/Oポートを
初期化し、ユニットメモリからのイニシャライズ信号IN
Tの立上りを検知すると台番号設定器から設定値(台番
号)を読出し、通し番号とチャネル番号の下位の算出を
行なってから、それをユニットメモリの送信データエリ
アに書き込む(ステップS5721〜S5724)。それをデータ
伝送コントローラ551が読み取ることでユニット側での
ユニットアドレスの認知が行われる(ステップS472
3)。これによってトークンバスを使ったNAU530と各端
末機との間のデータ伝送が可能となる。
その後、NAU530から各ユニット(端末)に対して既に
管理装置400より受信された復旧データを入れた“ユニ
ット復旧データ”パケットが送信されてくると、ユニッ
トのデータ伝送コントローラ551がユニットメモリ内の
コマンドレジスタCR2に「ユニット復旧」コマンドを、
また受信データエリアに復旧データを書き込んでパケッ
トの受信をユニットコントローラ190,290または390へ知
らせる(ステップS4724)。ユニットコントローラは、
“ユニット復旧データ”パケットの受信を確認すると、
パケットヘッドを送信データエリアにコピーし、パチン
コ機ではカードリーダへ年月日、識別コードを送信した
後、ユニットメモリを介して“ACK"の送信要求をデータ
伝送コントローラへ行なう(ステップS5725,S5726)。
データ伝送コントローラは、“ACK"パケットをNAUへ送
信し、NAUはパケットの頭に高層用ヘッドを付加して“A
CK"を管理装置へ送信する(ステップS4725,S3727)。
管理装置の中央処理装置は、“ACK"を受信すると、
“リスタート”パケットを形成してNAU530へ送信する
(ステップS2726,S2728)。
このパケットがNAU530からデータ伝送コントローラ55
1を介してユニットコントローラへ伝えられると(ステ
ップS3728)、ユニットコントローラは、表示ランプや
玉数,金額表示器等の表示をダウン前の状態に回復させ
る(ステップS5727)。パチンコ機ではその後、カード
リーダに対して「リロード」コマンドを送信する(ステ
ップS5728)。すると、カードリーダ800は内部にカード
があるときは磁気データ等の再読取りを行なってカード
番号をユニットコントローラ190へ送信してくる。その
後、ユニットコントローラは第78図のカードインの場合
と同一の処理を実行してカード番号を送って、カードテ
キストを受け取る。
なお、ステップS3684で“リスタート”パケットを受
信したNAU530は、ユニットのネットワークコントローラ
からのハードACKを確認すると“ACK"パケットを管理装
置へ送信する(ステップS3729)。
次に、管理装置400が表31に示されている各種パケッ
トを使用してパチンコ機100や発行機200、精算機300と
交信しながらシステム全体を制御する場合の中央処理装
置CPUとローカル処理装置413の制御手順を第96図〜第13
7図を用いて説明する。
第96図(A)〜(D)にはそのうち初期化処理のフロ
ーチャートを示す。
中央処理装置CPUとローカル処理装置413は、電源投入
によりリセットがかかると、内部レジスタや内部メモリ
等を初期化するとともに、中央処理装置は主記憶装置M
−MEM内にファイルの枠組みを設定するとともに、ロー
カル処理装置は準備中を示す第138図のごとき初期画面
(第1行目と第2行目のみ)を表示する(ステップS100
1,S2001)。それからローカル処理装置413が、自己のタ
イマから年月日と時刻を読み取って中央処理装置CPUへ
送信する(ステップS1002)。ローカル処理装置413の有
するタイマは電池でバックアップされており、電源がオ
フされても停止することはなく常時動作して時計として
機能する。
中央処理装置CPUは、日時を受信するとそれを主記憶
装置M−MEMのコモンデータエリアに記憶しローカル処
理装置へACKを送信する。ローカル処理装置はこのACKの
受信がないときはステップS1002へ戻って再度日時を送
信する。中央処理装置は、日時を受信してACKを返した
後、ハードディスクHDD内の停電バックアップファイル
を確認して、そのファイル内の停電フラグが“1"になっ
ているかチェックすることで停電ファイルの有無を判定
し、停電ファイルが存在するときは停電回復後の電源投
入と判定して第96図(D)のステップS2041へ移行する
(ステップS1003,S2002〜S2004)。
しかして、ステップS2004の判定で停電ファイルなし
と判定すると、ステップS2005へ進んでモードを準備中
とした後、ハードディスクHDD内から設定値ファイルFL1
5を読み出して主記憶装置M−MEM内の所定のアドレス位
置に設定する(ステップS2006)。それから、システム
導入時に作成されている伝送アドレスファイルFL6を同
様にハードディスクHDDから主記憶装置M−MEMへロード
する(ステップS2007)。
次に、中央処理装置は主記憶装置M−MEM内にパチン
コ機ファイルPL2を形成して、伝送アドレスファイルFL6
からシステムを構成するパチンコ機の通し番号を、また
設定値ファイルPL5から賞球数、打止数、打止モードを
読み出してパチンコ機ファイルPL2の所定の欄に記入
し、他の欄には「0」を書き込む(ステップS2008)。
しかる後、同様に伝送アドレスファイルFL6からシステ
ムを構成する各発行機200と精算機300の通し番号を読み
出して各々発行機ファイルFL3と精算機ファイルFL4の所
定の欄に記入し、他の欄には「0」を書き込む(ステッ
プS2009,S2010)。
また、主記憶装置M−MEM内に設けたカードファイルF
L1には全項目に「0」を記入して(ステップS2011)か
ら、ステップS2012へ移行する。
ステップS2012では、カード番号を算出するのに必要
な乱数の発生処理(第137図参照)を実行した後、ロー
カル処理装置413からのモードの問合わせの有無を調
べ、モードの問い合わせがあると、“モード=「準備
中」”なる応答をローカル処理装置413へ送信する(ス
テップS1004,S2013,S2014)。すると、ローカル処理装
置がこれを受信して、CRT表示装置411の「準備中」を示
す第138図の画面上に「回線テスト中」を示すメッセー
ジMSG1を表示する(ステップS1005)。それから、ロー
カル処理装置413が回線テスト要求コマンドを中央処理
装置CPUへ送信する(ステップS1006)。
中央処理装置CPUが回線テスト要求コマンドを受信し
それを確認すると、“回線テスト”パケットを形成して
高層ネットワーク520を介して全NAU530に対して順に送
信する(ステップS2015,S2016)。そして、NAU530から
の応答“ACK"パケットを受信すると伝送アドレスファイ
ルFL6内のNAUステータス2のビット0に“1"(NAU正
常)を記入する(ステップS2017)。そして、全NAUに対
する送信が終了したか否かを判定し(ステップS201
8)、終了すると、中央処理装置は、“ユニットテーブ
ル要求”パケットを形成して各NAU530に送信し、NAUか
ら“ACK"パケットを受信すると全NAUからの応答があっ
たか否か判定する(ステップS2019〜S2021)。そして全
NAUについて“ユニットテーブル要求”に対するACKを受
信すると、そのパケットに入っているユニットテーブル
の伝送アドレスと上記ステップS2007でハードディスクH
DDから主記憶装置M−MEMへロードした伝送アドレスフ
ァイル内のアドレスとを比較する(ステップS2022)。
そして、ファイルに登録されていないユニットが受信し
たユニットテーブル内にあるか否か判定し(ステップS2
023)、なければそのまま、また未登録ユニットがあれ
ば、ステップS2024でそのユニットを伝送アドレスファ
イルに追加してからステップS2025へ進む。
ステップS2025では伝送アドレスファイル内に登録さ
れているユニットのうち受信したユニットテーブル内に
存在しないユニットがあるか否か判定し、ないときはそ
のまま、またあるときはステップS2026で当該ユニット
をネットワークエラーすなわち通信不能なユニットとし
て記憶してからステップS2027へ移行する。
ステップS2027では伝送アドレスファイルをハードデ
ィスクHDDにセーブする。これによって、ステップS2024
で伝送アドレスファイルの変更があれば、停電復旧後の
システム立上り時や翌日のシステム立上りの際には変更
後の伝送アドレスファイルが読み出され、比較される。
その後、中央処理装置CPUはローカル処理装置413へ回
線テスト結果を送信する(ステップS2028)。しかも、
このとき、異常端末(ユニット)があれば、その異常端
末の台番号をCRT画面に表示させるための画面データと
ともに回線テスト結果を送信する。
ローカル処理装置413がこの回線テスト結果を受信す
る(ステップS1007)と、異常端末があるか否か判定し
(ステップS1008)、なければそのままステップS1011へ
移行し、また異常端末があったときはステップS1009へ
進んでCRT表示装置411の画面上に異常端末の台番号を表
示する第139図の画面を表示させる。
この画面を見て係員が異常のある端末をチェックする
ことで回線を正常に戻すことができる。
ただし、端末異常画面(第139図)が表示されている
ときであっても開店スイッチ421をオンすることでシス
テムを開店に向けて作動させることができるようになっ
ており、ローカル処理装置413は、ステップS1010で開店
スイッチ421がオンされているか判定し、オンされてい
ればステップS1011へ進んで初期値設定要求コマンドを
中央処理装置CPUへ送信する。また、ステップS1010で開
店スイッチがオフなら、前記ステップS1006へジャンプ
し、再び回線テスト要求コマンドを送信する。これによ
って、係員が端末異常表示画面を見て該当端末を修理し
て正常になると、異常端末としての扱いすなわち登録か
ら外される。
一方、中央処理装置CPUはローカル処理装置413からの
初期値設定要求コマンドを受信すると(ステップS202
9)、“初期値設定”パケットを形成し、データ欄に設
定値ファイルの内容を入れて各ユニットに送信する(ス
テップS2030)。そして、それに対する応答“ACK"パケ
ットを受信したなら全ユニットに対する初期値の設定が
終了したか判定する(ステップS2031,S2032)。全ユニ
ットについて初期値設定が終了したなら第140図に示す
ような開店要求画面の表示データをローカル処理装置41
3へ送る(ステップS2033)。
ローカル処理装置がこの画面データを受信すると、そ
れをCRT表示装置411上に表示させてから、メッセージに
従って開店スイッチ421がオンされるのを待つ(ステッ
プS1012,S1013)。ここで、開店スイッチがオンされる
と、ローカル処理装置が中央処理装置に対して開店要求
コマンドを送信する(ステップS1014)。そして中央処
理装置がこのコマンドを受信すると、NAU530に対して開
店パケットを送信する(ステップS2034,S2035)。次
に、NAUからの“ACK"を受信すると全NAUに対するパケッ
トの送信が終了したか否かチェックし、終了した時点で
第147図の営業中を示すノーマル表示画面データをロー
カル処理装置413へ送信して営業中の制御へ移行する
(ステップS2036〜S2038)。一方、ローカル処理装置は
上記画面データを受信するとこれをCRT表示装置411に表
示させて営業中の制御へ移行する(ステップS105)。
第96図(D)には、停電回復後のシステム立上り時の
中央処理装置CPUとローカル処理装置413の制御手順を示
す。
管理装置400は前述したように停電が発生すると、主
記憶装置M−MEM内のカードファイルFL1とパチンコ機フ
ァイルFL2、発行機ファイルFL3、精算機ファイルFL4お
よびコモンデータをハートディスクHDD内にセーブし、
停電フラグを“1"にセットしてからシステムをダウンさ
せるようになっている。従って、停電が回復して電源が
立ち上がると、第96図(A)の初期化処理を開始し、ス
テップS2004まで来ると、停電ファイル有りと判定して
第96図(D)のステップS2041へジャンプする。ステッ
プS2041ではモードを「停電立上げ中」に設定する。一
方、ローカル処理装置413は、初期画面を表示し、日時
を送信してそのACKを中央処理装置から受信すると、ス
テップS1004へ移行してモードを問い合わせる。する
と、このとき既に中央処理装置ではモードが「停電立上
げ中」に設定されているため、モードの問い合わせを受
信すると、モードとして「停電立上げ中」を応答する
(ステップS2042,S2043)。そして、ローカル処理装置
がこのモードを受信すると、それが「停電立上げ中」か
否か判定し、イエスなら第138図の準備中画面の第6行
目に、「システム回復中」なるメッセージを表示させる
(ステップS1021)。それから、タイマをセットし、そ
のタイマがタイムオーバーして一定時間経過すると(ス
テップS1022,S1023,S1024)、ステップS1004へ戻って再
びモードの問い合わせを行なう。
一方、中央処理装置CPUは、モードの応答をすると、
停電ファイルをハードディスクから読み込んで主記憶装
置M−MEMのコモンデータエリアに復帰させ(ステップS
2044,S2045)、タイマ待ちをしている間に“ユニット復
旧”パケットを各ユニットに送信し、各ユニットのユニ
ットメモリ内の稼働データを停電前の状態に復帰させる
(ステップS2046)。そして、各ユニットからの“ACK"
パケットを受信し、全ユニットについて終了すると、NA
U530に対して“リスタート(種別)”パケットを次々と
送信して、種別ごとにユニットを再起動させる(ステッ
プS2047〜S2049)。それから、各NAU530からの“ACK"を
受信し、全NAUについて終了すると、中央処理装置のモ
ードを「営業中」に変更して、営業中を示すノーマル表
示画面(第147図)のデータを送信する(ステップS2050
〜S2053)。この時点でローカル処理装置413がステップ
S1023でセットしたタイマがタイムオーバーを起こして
ステップS1004へ戻り、モードの問い合わせを行なう
と、モードとして「営業中」が返ってくるので、ステッ
プS1021でノオと判定してステップS1025へジャンプし、
中央処理装置から送られてきたノーマル表示画面をCRT
表示装置411に表示させてから営業中の制御へ移行す
る。
第97図には、コンソール412の背面に設けられたビル
トインスイッチ438による初期設定値の変更手順を示
す。
前述した初期化フローの第96図(C)のステップS101
2で開店要求画面(第140図)が表示され、ステップS101
3でスイッチの入力を待っているときに、上記ビルトイ
ンスイッチ438がオンされると、ローカル処理装置413
は、初期設定値の要求コマンドを中央処理装置CPUへ送
信する(ステップS1031)。すると、中央処理装置はハ
ードディスクからロードした設定値ファイルの内容をロ
ーカル処理装置413へ送る(ステップS2061)。これを受
けてローカル処理装置はCRT表示装置411の画面上に第14
1図のような設定値変更画面を表示する(ステップS103
2)。
ここで、オペレータが画面の指示に従ってコンソール
上のテンキー425を使って購入玉レートまたは識別コー
ドの新しい設定値を入力すると、ローカル処理装置は更
新された値を内部メモリに記憶してから、次の設定値変
更画面(第142図参照)を表示させる(ステップS103
3)。また、このとき、設定値を入力しないでいきなり
リターンキー426を押すと設定値を更新しないで次の変
更画面に移行する。
この画面の指示に従ってテンキーより台番号と賞球数
を入力すると、ローカル処理装置は更新値を記憶してか
ら次の設定値変更画面(第143図参照)を表示する(ス
テップS1034)。また、このとき、設定値を入力しない
でいきなりリターンキー426を押すと設定値を更新しな
いで次の変更画面に移行する。
変更画面を見ながらテンキーよりNAU台数、パチンコ
機台数、発行機台数または精算機台数を入力すると、ロ
ーカル処理装置413は内部メモリに記憶しておいた更新
値を入れた設定値ファイル更新要求コマンドを中央処理
装置へ送信する(ステップS1035)。中央処理装置CPUが
このコマンドを受信すると、先ず主記憶装置M−MEM内
の設定値ファイルを、次にパチンコ機ファイルを更新し
た後、更新後の設定値を入れた“初期値設定”パケット
を全ユニットに送信する(ステップS2062〜S2064)。
第98図には、コンソール412上の設定更新スイッチ432
または日時設定スイッチ439を使った設定値更新処理手
順を示す。
第96図の初期化フローのステップS1013でスイッチの
入力を待っているときに、設定更新スイッチ432がオン
されると、ローカル処理装置413は設定値変更要求コマ
ンドを中央処理装置CPUへ送信する(ステップS1041)。
すると、中央処理装置はハードディスクからロードした
設定値ファイルの内容をローカル処理装置へ送る(ステ
ップS2071)。これを受けてローカル処理装置はCRT表示
器411の画面上に第144図のような設定値変更画面を表示
する(ステップS1042)。
ここで、オペレータか画面の指示に従ってテンキー42
5より台番号と打止数を入力すると、ローカル処理装置
は更新された値を内部メモリに記憶してから次の設定値
変更画面(第145図参照)を表示させる(ステップS104
3)。
この画面を見てオペレータが画面の指示に従ってテン
キーより台番号と打止モードを入力すると、ローカル処
理装置は更新された値を内部メモリに記憶してから、内
部メモリに記憶しておいた更新値を入れた設定値ファイ
ル更新要求コマンドを中央処理装置へ送信する(ステッ
プS1044)。中央処理装置がこのコマンドを受信する
と、先ず主記憶装置M−MEM内の設定値ファイルを、次
にパチンコ機ファイルを更新した後、更新後の設定値を
入れた“初期値設定”パケットを全ユニットに送信する
(ステップS2072〜S2074)。
一方、第96図(C)のステップS1013でスイッチ入力
を待っているときに、コンソール412上の日時設定スイ
ッチ439がオンされると、ローカル処理装置はCRT表示装
置411に、日時変更画面(第146図参照)を表示させる
(ステップS1045)。そして、オペレータがこの画面の
指示に従ってテンキー425より年月日と時刻を入力する
と、ローカル処理装置は更新された日時を中央処理装置
へ送信する(ステップS1046)。中央処理装置は日時を
受信すると、内部タイマの現在時刻を受信した時刻に変
更してから、全ユニットへ更新された年月日データ(他
の設定値は元のまま)を入れた“初期値設定”パケット
を送信する(ステップS2075,S2076)。
第99図には、管理装置400からNAU530に対する定時デ
ータ要求処理の手順を示す。
中央処理装置CPUはタイマから1秒ごとに割込みが入
ってくると、この定時データ要求処理を開始し、先ず動
作モードが「営業中」が否かチェックし(ステップS210
1)、営業中でないときはステップS2102へ移行して15秒
経過するまで待つ。前記初期化フローによる回線テスト
および初期値設定処理が終了するのを待つためである。
ステップS2101で営業中と判定するとステップS2103へ
進み、“定時データ要求”パケットをNAU530に対して送
信し、タイマをセットする(ステップS2104)。それか
ら、NAU530からの応答ACKが戻ってきたか調べ、ACKがあ
れば、第100図の定時データ受信処理S2121〜S2135へ移
行する(ステップS2105)。ステップS2105がACKがない
と判定したときは、ステップS2104でセットしたタイマ
をチェックし、タイムオーバーを起こしたか否か調べる
(ステップS2106)。そして、NAU530からの応答ACKを受
信する前にタイムオーバーを生じたときは、ステップS2
107へ移行して、主記憶装置M−MEMのコモンデータエリ
アCDA内にNAUごとに設けられているエラーカウンタのう
ち、応答のないNAUに対応するエラーカウンタをインク
リメントしてからステップS2108で当該エラーカウンタ
が3以上になったか否か、すなわち3回続けてエラーを
起こしたか判定し、2以下のときはステップS2103へ戻
って再度同一NAUに対して“定時データ要求”パケット
を送信する。そして、再びACKを受信する前にタイムオ
ーバーを起こし、これを3回繰り返すと、ステップS210
8からS2109へ進み、ここで伝送アドレスファイル内にNA
Uごとに用意されたNAUステータスのうちACKのないNAUに
対応するステータス情報のビット0(NORMAL)を“0"に
クリアしてから、割込み表示コマンドをローカル処理装
置413へ送信して、CRT表示装置411の画面上へNAUダウン
を知らせる割込みメッセージを表示させ、かつプリンタ
408に同様の内容をプリントアウトさせる指令を与え
る。また、ローカル処理装置は割込み表示後、ブザー44
0を鳴動させる(ステップS2110,S1051,S1052)。
しかる後、全NAU530に対して定時データ要求を行なっ
たか否か判定し、ノオならステップS2103へ戻って次のN
AUに対して“定時データ要求”パケットを送信する(ス
テップS2111)。それから全NAUについてACKがなかった
のか判定(ステップS2112)し、ノオなら割込み処理を
終了し、イエスなら全部のNAUステータスのビット0を
“0"にクリアしてから、全ユニットのファイルFL2〜FL4
内のモニタ情報のビット7(CHIEPA)を“1"にセットし
てチーパネット(高層ネットワーク)が異常であること
を記憶する(ステップS2113,S2114)。
第100図には上記定時データ要求に対する応答としてN
AU530から定時データを入れた“ACK"パケットを受信し
た場合の処理手順を示す。
定時データを受信すると、中央処理装置CPUは先ず受
信パケットのデータ欄の最初にある各ユニットごとのモ
ニタ情報を検査して(ステップS2121)、異常がないと
きはステップS2128へジャンプし、また異常があったと
きは次のステップS2123へ進み、前回の異常と同一か否
か判定する(ステップS2122)。ここで、検出した異常
が前回と同一のときはステップS2128へジャンプし、ま
た異なる異常であったときはステップS2124でその新し
い異常をプリンタ408によって印字させる。それから、
ユニット異常割込み表示画面データをローカル処理装置
413へ送信する(ステップS2125)。ローカル処理装置は
上記画面データを受信すると、CRT表示装置の画面の第1
9行目にユニット異常を知らせる割込みメッセージを表
示させる。
一方、中央処理装置はステップS2125で画面データを
送信すると、次に、受信した定時データの末尾のホット
コードをチェックする(ステップS2126)。ここで、ホ
ットコードエラーがなければステップS2128へジャンプ
し、エラーがあるとステップS2127でエラー回復処理タ
スク(第117図参照)へユニットの異常を通知してから
ステップS2128へ移行し、定時データ内のモニタ情報2
を検査する。そして、モニタ情報2に異常があったとき
は上記ステップS2122〜S2125と同様の手順でプリンタと
CRT表示装置で異常を表示させる(ステップS2129〜S213
2)。
しかる後、モニタ情報に異常がなかったときはステッ
プSS2133で主記憶装置M−MEM内の当該ユニットのファ
イル(パチンコ機ファイル、発行機ファイルまたは清算
機ファイル)を受信した定時データに書き換えてから、
また異常があったときはユニットファイルの稼働情報を
クリアまたは「フリー」に変更し、さらにパチンコ機か
らの定時データ受信のときはカード状態を「フリー」に
しP機ファイル内の玉数、金額をカードファイルにセー
ブしてから受信パケット内の全ユニットについてステッ
プS2121〜S2133の処理を終了したか判定し、未終了なら
ステップS2121へ戻る(ステップS2134)。また、全ユニ
ットについて終了したなら、次のステップS2135で全部
のNAU530からの定時データの“ACK"パケットを処理した
か否か判定し、ノオならステップS2121へ戻り全ての“A
CK"について終了するまでステップS2121〜S2134を繰り
返す。
第101図には発行機200から“カード購入”パケットを
受信したときの中央処理装置CPUの処理手順を示す。
中央処理装置は“カード購入”パケットを受信する
と、パケット内のデータ欄からカード番号を抽出してそ
の番号が「0」か否か判定する(ステップS2141,S214
2)。本実施例のシステムでは発行機200において実際の
カード発行が行われる前に、発行機自身がカード発行予
約のためカード番号を「0」にした“カード購入”パケ
ットを送信してくることがあり、そのような予約のため
のパケットか予約済みの本来の“カード購入”パケット
か区別するためである。
ここで、パケット内のカード番号が「0」つまり発行
予約のための購入パケットであったときは、ステップS2
143へ進んで主記憶装置M−MEMの発行機ファイル内から
発行回数を読み出して、パケット内の発行受付番号とフ
ァイル内の発行回数に「1」を加えた数とが一致するか
調べる(ステップS2144)。そして、発行受付番号が発
行回数+1に一致したときはステップS2145へ進み、パ
ケット内のカード金額が「0」か否か調べる(ステップ
S2146)。その結果、金額≠0ならステップS2149へジャ
ンプし、金額=0なら次のステップS2147で発行機ファ
イル内から予約フラグを読み出してそれが「1」すなわ
ち予約済みになっているかチェックする(ステップS214
8)。ここで、予約フラグが「1」でないときはステッ
プS2149でパケット内のカード発行通し番号とファイル
内の発行回数をインクリメントする。上記ステップS214
6で金額が「0」でないときに、予約フラグを調べない
で、ステップS2149へジャンプしてカード発行通し番号
をインクリメントしているのは、予約を行なわずにいき
なりカード番号が「0」でカード金額欄に購入金額が入
ったパケットを受信してもカードを発行できるようにす
るためである。
ステップS2149でカード発行通し番号をインクリメン
ト(発行回数は発行機がカードを排出したときにユニッ
トメモリ内で更新し、それを定時データ収集で吸い上げ
て発行機ファイル内の発行回数を更新する)した後は、
そのカード発行通し番号を使ってカードファイルを検索
して当該カードのファイルをクリアしてからカード発行
通し番号よりカード番号を算出する(ステップS2150,S2
151)。それから、ステップS2152で当該カードファイル
内のカード番号の欄に算出値を書き込むとともに、玉数
および金額の欄に受信パケット内の値を書き込み、カー
ド状態を「フリー」に、またiカウンタを「1」にし、
かつi=1の来歴データに受信したデータと現在時刻を
書き込んでから、ステップS2153で“ACK"パケットを発
行機200へ送信する。
さらに、ステップS2142でカード番号が「0」と判定
してステップS2144で受信した発行受付番号とファイル
内の発行回数+1とを比較して一致しなかったときは、
ステップS2154へ移行して発行受付番号と発行回数とを
比較して両者が一致したときはステップS2155へ進んで
カード発行通し番号からカード番号を算出し、次のステ
ップS2156でカード発行通し番号を用いてカードファイ
ルを検索して該当ファイルを読出してから、上述したス
テップS2152へ移行してカードファイルを更新した後、
“ACK"パケットを送信する(ステップS2153)。例えば
発行予約のため“カード購入”パケットを受信してステ
ップS2141〜S2153を実行して送信した“ACK"パケットが
所定時間内に当該発行機に到達せず、発行機から同一の
“カード購入”パケットが送信されてくる場合を考慮し
たものである。
一方、ステップS2142で受信した“カード購入”パケ
ット内のカード番号が「0」でなかったとき、すなわち
予約済みのカードについて真の購入の申込みがあったと
きは、ステップS2157へジャンプしてパケット内の発行
受付番号と、発行機ファイル内のカード発行回数に
「1」を加えたものとを比較し、一致したときは受信し
たカード発行通し番号を用いてカードファイルを検索し
て該当ファイルを読み出して(ステップS2158)からス
テップS2152へ移行して、ファイルを更新する。このと
き、受信パケット内の実際のカード購入金額がカードフ
ァイルに書き込まれる。ファイル更新後、“ACK"パケッ
トを送信する。
なお、ステップS2142でカード番号=0でないと判定
した後、ステップS2157で発行受付番号と発行回数が一
致しないと判定したときは、誤まった“カード購入”パ
ケットと判定してステップS2159へジャンプし、NAKを送
信する。
第102図にはパチンコ機100の制御ユニット160にカー
ドが挿入されたときに管理装置400に対して送信される
“カードイン”パケットを受信したときの中央処理装置
CPUの処理手順を示す。
“カードイン”パケットを受信すると、中央処理装置
は、先ずパケット内のカード番号からカード発行通し番
号を逆算する(ステップS2161)。次に、算出されたカ
ード発行通し番号を使ってカードファイルを検索し、該
当カードのファイルを読み込む(ステップS2162)。そ
れから、読み込んだカードファイルよりカード番号を取
り出して受信パケット内のカード番号と比較し(ステッ
プS2163,S2164)、一致したときはステップS2165へ進ん
で、ファイル内の当該カードのカード状態が「フリー」
になっているか調べる。ここで、カード状態が「フリ
ー」ならカードファイル内のカード状態を「遊技中」に
書き換えるとともに、所在端末の台番号と通し番号の欄
にそれぞれ受信パケット内の番号を書き込む(ステップ
S2166)。
しかる後、カードファイルより読み出したカードテキ
スト(カード番号、玉数、金額およびカード)を入れた
“ACK"パケットをパチンコ機100へ送信してから、パチ
ンコ機ファイル内のカード番号の欄に受信パケット内の
カード番号を書き込んで終了する(ステップS2167,S216
8)。
なお、上記ステップS2164でパケット内のカード番号
とファイル内のカード番号とを比較して一致しなかった
とき、あるいはカード番号は一致したがカード状態が
「フリー」でないときはステップS2171で「遊技中」か
否か判定し、カード状態が「遊技中」でもないときは、
不適当なカードが挿入されたものと判定してステップS2
174へジャンプして“NAK"パケットを送信する。このよ
うにパケット内のカード番号とファイル内のカード番号
とを比較することで偽造カードを排除することができ
る。また挿入されたカードが他のパチンコ機で中断した
ものであれば、ステップS2165,S2171でいずれもノオと
判定されてステップS2174へジャンプして“NAK"を送信
することで排除される。
ステップS2165でカード状態が「フリー」でないと判
定し、かつステップS2171で「遊技中」と判定したとき
にステップS2172へ移行して受信パケット内のP機台番
号とカードファイル内の台番号が一致したときに“ACK"
を返すようにしたのは、停電回復後にパチンコ機におい
てカードを再読込みしてカードがあれば“カードイン”
パケットを送信してくるので、それに対処するためであ
る。
第103図には、中断中のパチンコ機に中断カードが挿
入された場合に、パチンコ機100から管理装置400へ送信
される“中断カードイン”パケットを受信したときの中
央処理装置CPUの処理手順を示す。
“中断カードイン”パケットを受信すると、中央処理
装置は、先ずパケット内のカード番号からカード発行通
し番号を逆算する(ステップS2181)。次に、算出され
たカード発行通し番号を使ってカードファイルを検索
し、該当カードのファイルを読み込む(ステップS218
2)。それから、読み込んだカードファイルよりカード
番号を取り出して受信パケット内のカード番号と比較し
(ステップS2183,S2184)、一致したときはステップS21
85へ進んでファイル内の当該カードのカード状態が「中
断中」か否か調べる。ここで、カード状態が「中断中」
なら、カードファイル内のカードテキストを更新し、カ
ード状態を「遊技中」に書き換え、また来歴データ欄の
i番目に中断時のデータと時刻を書き込んでから、iカ
ウンタをデクリメントする(ステップS2186,S2187)。
中断発生時にカードファイル内のiカウンタの示す来歴
欄に一旦中断時のデータと時刻が記録されるが、中断が
解除されたときにiカウンタをデクリメントして、次の
来歴データ書込み時に同一の欄に重ねて書き込むことに
より、頻繁に発生する中断により来歴データ欄が満杯に
なるのを回避してメモリの有効利用を図ることができ
る。
ステップS2186で、カードファイルを更新し、ステッ
プS2187でiカウンタを「−1」した後は、ステップS21
88へ進んでカードファイルより読み込んだカードテキス
トを入れた“ACK"パケットを当該パチンコ機へ送信す
る。
なお、上記ステップS2184でパケット内のカード番号
とファイル内のカード番号とを比較して一致しなかった
ときあるいはカード番号は一致したが、カード状態が
「中断中」でないときはステップS2191でカード状態が
「遊技中」か否か判定し、「遊技中」でもないときは、
不適当なカードが挿入されたものと判定してステップS2
193へジャンプして“NAK"パケットを送信する。
ただし、カード状態が「中断中」でないではないが、
ステップS2191で「遊技中」と判定したときは、ステッ
プS2192へ移行して受信パケット内のP機台番号とカー
ドファイル内の台番号とを比較し、両者が一致したとき
は、ステップS2187へ移行してカードテキストを入れて
“ACK"パケットを送信する。これも、例えば管理装置が
最初にステップS2181〜S2197を実行して“ACK"を送信し
たが、パチンコ機がそれを受信できず再度“中断カード
イン”パケットを送信したような場合を考慮したもので
ある。
ステップS2192で台番号が不一致のときは挿入カード
が不適合であるので、ステップS2193へ移行して“NAK"
パケットを送信する。
第104図には遊技中にパチンコ機100に設けられた中断
スイッチをオンしたときにパチンコ機から管理装置400
へ送信される“中断スイッチ”パケットを受信したとき
の中央処理装置CPUの処理手順を示す。
このパケットを受信すると中央処理装置は先ずパケッ
ト内のカード番号よりカード発行通し番号を算出し、そ
のカード発行通し番号を用いてカードファイルを検索し
て該当カードデータを読み出す(ステップS2201,S220
2)。
次に、カードファイルから読み出したカードデータの
うちカード状態を調べて「遊技中」になっているか否か
判定する(ステップS2203)。ここで、カード状態が
「遊技中」ならステップS2204へ進んでパケット内のカ
ード所在端末台番号とファイルより読み出した当該カー
ドの所在端末台番号とを比較して一致すれば、カードフ
ァイル内のデータ(カード番号、玉数、金額、カード状
態、所在端末通し番号および所在端末台番号)をパケッ
ト内のデータに書き換える(ステップS2205)。それか
ら、該当カードファイル内のiカウンタが19未満か否か
チェックし(ステップS2206)、19未満ならステップS22
07でiカウンタをインクリメントして次の来歴データ欄
にパケット内の台番号、玉数および金額とタイマの現在
時刻を書き込んでからカードテキストを入れた“ACK"パ
ケットをパチンコ機へ送信する(ステップS2208,S220
9)。また、上記ステップS2206でiカウンタが19である
と判定したときはiカウンタを更新しないで、ステップ
S2208へジャンプして19番目の来歴データ欄に重ねてパ
ケット内データを書き込む。この実施例では来歴データ
欄の数が20個であり、20番目のデータ欄は精算データの
書込み用に残しておくためである。
一方、ステップS2203で、カードファイル内のカード
状態が「遊技中」でないと判定したときおよびカード状
態は「遊技中」であるがステップS2204で台番号が不一
致であると判定したときは、ステップS2211へ移行し
て、カード状態が「中断中」か否か判定する。ここで、
ノオつまりカード状態が「遊技中」でも「中断中」でも
ないときはステップS2214へジャンプして“NAK"パケッ
トをパチンコ機へ送信する。
また、ステップS2211でカード状態が「中断中」であ
ると判定したときはステップS2212へ進んでパケット内
の所在端末番号とファイル内の所在端末台番号とを比較
して一致すれば“ACK"パケットを返す(ステップS221
3)。ステップS2209で“ACK"を送信した後に再度同一
“中断スイッチ”パケットが送られてくる場合を考慮し
たものである。なお、ステップS2211でカード状態が
「中断中」であっても台番号が一致しないときは“NAK"
パケットを送信する(ステップS2212〜S2214)。
第105図には遊技中にパチンコ機100に設けられた終了
スイッチをオンしたときにパチンコ機から管理装置400
へ送信される“終了スイッチ”パケットを受信したとき
の中央処理装置CPUの処理手順を示す。
このパケットを受信したときの処理の手順は第104図
の“中断スイッチ”パケットを受信したときの処理手順
(ステップS2201〜S2214)とほとんど同一である。
異なるのはステップS2225でカードファイルを更新す
るときにカード状態として「フリー」を書き込む点と、
ステップS2231でファイル内のカード番号が「中断中」
か否かではなく、「フリー」か否か判定する点のみであ
る。
第106図にはパチンコ機100において遊技中に帰零(持
玉数、未使用金額がともにゼロ)の状態が発生した場合
にパチンコ機から管理装置400へ送信される“帰零”パ
ケットを受信したときの中央処理装置CPUの処理手順を
示す。
このパケットを受信したときの処理の手順は第104図
の“中断スイッチ”パケットを受信したときの処理手順
(ステップS2201〜S2214)とほとんど同一である。
異なるのはステップS2225でカードファイルを更新す
るときにカード状態として「帰零」を書き込む点と、ス
テップS2251でファイル内のカード番号が「中断中」か
否かではなく、「帰零」か否か判定する点のみである。
第108図にはパチンコ機100において遊技中に打止状態
が発生した場合にパチンコ機から管理装置400へ送信さ
れる“打止”パケットを受信したときの中央処理装置CP
Uの処理手順を示す。
このパケットを受信したときの処理手順におけるステ
ップS2261〜S2268は、第104図の処理フロー中における
ステップS2201〜S2208と、また第107図のステップS2275
〜S2278は第104図の処理フロー中におけるステップS221
1〜S2214と略同一である。異なるのはステップS2265で
カードファイルを更新するときにカード状態として「打
止」を書き込む点と、ステップS2275でカード状態が
「中断中」か否かではなく、「フリー」または「打止」
か否か判定する点である。
さらに、この“打止”パケット受信処理では、ステッ
プS2268でカードファイルの来歴データ欄に受信したパ
ケット内のデータと時刻を書き込んでから、すぐに“AC
K"パケットを送信するのではなく、第107図に示すよう
に、受信パケット内の台番号をも用いてP機ファイルを
検索し、該当するパチンコ機のデータのうち稼働情報を
「打止」に書き換えてから、打止割込み表示画面データ
を入れた割込みコマンドをローカル処理装置413へ送る
とともに、プリンタ408によって打止が発生したことを
台番号とともにプリントアウトさせた後に“ACK"パケッ
トをパチンコ機へ送信するようにしている(ステップS2
269〜S2273)。
なお、ステップS2271で中央処理装置が送信した打止
割込みコマンドをローカル処理装置が受信するとCRT表
示装置411の画面の第19行目に打止メッセージ(時刻と
打止台と打止回数)を割込み表示させ、ブザーをオンさ
せるようになっている(ステップS1061〜S1063)。
第108図には、精算機300にカードが挿入されたときに
管理装置400へ送信される“カード精算”パケットおよ
びその“ACK"に基づいて精算機がカードの精算を実行し
た後に送信されてくる“精算終了”パケットを受信した
ときの中央処理装置CPUの処理手順を示す。
“カード精算”パケットを受信すると、中央処理装置
は、先ずパケット内のカード番号よりカード発行通し番
号を逆算して、そのカード発行通し番号を用いてカード
ファイルを検索し、当該カードのデータを読み込んでカ
ード状態が「フリー」または「中断中」か否か判定する
(ステップS2281〜S2283)。ここで、カード状態が「フ
リー」または「中断中」であったなら、ステップS2284
でタイマの現在時間を精算受付時刻として、またカード
ファイル内の当該カードデータのうちカード番号と持玉
数、金額、カード発行通し番号およびカード来歴データ
を精算データとして入れた“ACK"パケットを精算機へ送
信する(ステップS2284)。一方、カードファイルから
読み出したカード状態が「フリー」でも「中断中」でも
なかったときは、ステップS2283からステップS2285へ移
行して“NAK"パケットを送信する。精算機300は上記“A
CK"パケットを受信すると、パケット内の精算データを
印字したレシートを発行し、未使用金を払い戻した後、
“精算終了”パケットを送信する。
管理装置400がこの“精算終了”パケットを受信する
と、中央処理装置は、先ずパケット内のカード番号より
カード発行通し番号を逆算して、そのカード発行通し番
号を用いてカードファイルを検索し、当該カードのデー
タを読み込んでカード状態が「中断中」か否か判定する
(ステップS2291〜S2293)。ここで、カード状態が「中
断中」なら、ステップS2274でカードファイルから読み
取った当該カードの所在端末台番号に該当するパチンコ
機へ“中断終了”パケットを送信して、中断状態のパチ
ンコ機を遊技可能なフリー状態へ変更させてから、ま
た、カード状態が「中断中」でないときはステップS229
4をジャンプしてステップS2295へ進み、当該カードファ
イル内のiカウンタを更新(インクリメント)する。そ
れから、当該カードファイル内のカード状態を「精算
済」に変更し、来歴データ欄のi番目に精算データを書
き込んだ後、“ACK"パケットを精算機300へ送信する
(ステップS2295,S2296)。
第109図には、コンソール412上に設けられた打止解除
スイッチ433をオンしたときの中央処理装置CPUとローカ
ル処理装置413における処理手順を示す。
打止解除スイッチ433がオンされると、ローカル処理
装置は、中央処理装置に対して打止台データ要求コマン
ドを送信する(ステップS1071)。中央処理装置がこの
コマンドを受信すると、主記憶装置M−MEMからP機フ
ァイルを順番に読み出してきて稼働情報が「打止」にな
っているか調べ、「打止」であればその打止状態にある
パチンコ機の台番号と稼働データのうち、打止回数、出
玉数、アウト玉数、差数、持玉数、売上および客数をロ
ーカル処理装置へ送信する(ステップS2301〜S2303)。
すると、ローカル処理装置は、第148図に示すような
打止台解除表示画面を表示し、その画面上に打止台とそ
の稼働データを1台1行宛で表示する(ステップS107
2)。
一方、中央処理装置は、打止台の稼働データ送信後、
ステップS2305で全パチンコ機についてP機ファイル内
の稼働情報のチェックを終了したか否か判定し、未終了
ならステップS2301へ戻って次のパチンコ機について稼
働情報が「打止」か否か調べていく。そして、全台につ
いて稼働情報のチェックが終了すると、打止台データ終
了コマンドをローカル処理装置へ送信する(ステップS2
304)。すると、ローカル処理装置は、第148図の打止台
解除表示画面の第16行目、第17行目に、打止解除をすべ
き台番号を入力するよう促すメッセージを表示させる
(ステップS1073)。
オペレータがこのメッセージを見てテンキー425より
打止解除したいパチンコ機の台番号または「0」
(「0」を入力すると全台が指定される)を入力する
と、ローカル処理装置は打止解除要求コマンドを送信す
る(ステップS1074)。中央処理装置がそのコマンドを
受信すると、打止中のパチンコ機全台について打止を解
除するか否か判定する(ステップS2306,S2307)。
ここで、全台指定でないときは、ステップS2308へ進
んで指定されたパチンコ機のファイルを読み込んで稼働
情報が「打止」か否か判定する(ステップS2309)。そ
して、稼働情報が「打止」以外のときはステップS2314
へジャンプして結果を送信し、稼働情報が「打止」のと
きは指定パチンコ機へ“打止解除”パケットを送信した
後、“ACK"を受信したか否か判定し、“ACK"を受信した
ときは当該P機ファイルの稼働情報を「打止」から「フ
リー」に変更してから打止解除結果をローカル処理装置
へ送信する(ステップS2310〜S2314)。
一方、ステップS2307で全台指定と判定したときは、
ステップS2315へ移行してP機ファイルを順番に読み込
んでその中の稼働情報が「打止」か否か判定する。そし
て、「打止」以外のときはステップS2320へジャンプ
し、「打止」のときはステップS2316〜S2319で該当パチ
ンコ機へ“打止解除”パケットを送信した後、“ACK"を
受信したか否か判定し、“ACK"を受信したときは当該P
機ファイルの稼働情報を「打止」から「フリー」に変更
してからステップS2320へ進んで全台について終了した
か判定する。ここで、未終了ならステップS2315へ戻っ
て上記手順を繰返し、全台について終了したならステッ
プS2314へ移行して打止解除結果を送信する。すると、
ローカル処理装置は打止解除結果を受信して第148図の
打止台解除表示画面上の該当パチンコ機の最後欄に表示
されている「打」なる文字を「空」に変更して終了する
(ステップS1075)。
第110図にはコンソール412上に設けられた強制終了ス
イッチ434をオンしてパチンコ機100を強制終了させると
きの中央処理装置CPUとローカル処理装置413における処
理手順を示す。
強制終了スイッチ434がオンされると、ローカル処理
装置413は、強制終了メニュー画面をCRT表示装置411に
表示させる(ステップS1081)。この画面を見ながらテ
ンキー425を使ってパチンコ機、発行機および精算機の
うち強制終了させたい端末の種類を示す番号を入力する
と、ローカル処理装置は指定された端末の種類に対応し
たユニット強制終了画面を表示させる(ステップS108
2)。
第149図には、このうちパチンコ機の強制終了画面を
示す。なお、発行機の強制終了画面と精算機の強制終了
画面は、第149図のパチンコ機強制終了画面の第5行目
に表示されている「パチンコ機」なる文字が、それぞれ
「発行機」または「精算機」に変わるのみである。
この画面を見ながらコンソールのテンキー425により
強制終了させたいパチンコ機の台番号または「0」(全
台指定)を入力すると、ローカル処理装置413は中央処
理装置CPUへパチンコ機強制終了要求コマンドを送信し
てから表示を営業中を示すノーマル表示画面(第147
図)に変更する(ステップS1083,S1084)。
中央処理装置は、ローカル処理装置からのパチンコ機
強制終了要求コマンドを受信すると、全台指定か否か判
定し、イエスならP機ファイルを順番に読み込んで、フ
ァイル内の稼働情報が遊技中または中断中か否かチェッ
クする(ステップS2341〜S2343)。そして、ノオならス
テップS2347へジャンプし、イエスならP機ファイルか
ら読み出したそのパチンコ機内に現存するカードの番号
からカード発行通し番号を逆算してその通し番号を使っ
てカードファイルを読み込む(ステップS2344,S234
5)。それから、ファイルの玉数、金額の欄にP機ファ
イルから読み出したデータを入れ、カード状態を「フリ
ー」に変更した後(ステップS2346)、全台について終
了したか否か判定し(ステップS2347)、ノオならステ
ップS2342へ戻って上記手順を繰り返す。
そして、全台について稼働情報のチェック、カードフ
ァイルの更新が終了したならステップS2348へ移行して
全NAUに対して“強制終了要求(種別)”パケットを送
信した後、NAUからの応答を受信したならその結果をロ
ーカル処理装置へ送信する(ステップS2348〜S2350)。
すると、ローカル処理装置は、オペレータが第155図の
表示メニュー選択画面を見て特定台表示を選択し第157
図の特定台表示画面または第158図の全台表示画面を表
示したときに、対応するパチンコ機の最後の欄に、強制
終了中であることを示す「強」なる文字を表示させる
(ステップS1085,S1086)。
一方、上記ステップS2341で全台指定でないと判定す
ると、指定されたパチンコ機へ“強制終了要求(個
別)”パケットを送信する(ステップS2351)。そし
て、そのパチンコ機から“ACK"が戻ってきたか否か判定
し(ステップS2352)、戻ってこなければステップS2350
へジャンプし、ACKが戻ってきたときは、当該パチンコ
機のデータをP機ファイルより読み込んで、稼働情報が
「遊技中」または「中断中」になっているか調べ、イエ
スなら上記手続きS2344〜S2346と同一の手順に従ってカ
ードファイルを更新してからステップS2350へ移行して
強制終了結果をローカル処理装置へ送信する(ステップ
S2353〜S2357)。
第111図にはコンソール412上に設けられた強制終了ス
イッチ434をオンして発行機200を強制終了させるときの
中央処理装置CPUとローカル処理装置413における処理手
順を示す。
強制終了スイッチ434がオンされると、ローカル処理
装置413は、強制終了メニュー画面をCRT表示装置411に
表示させる(ステップS1091)。この画面を見ながらテ
ンキー425を使ってパチンコ機、発行機および精算機の
うち強制終了させたい端末の種類を示す番号を入力する
とローカル処理装置は指定された端末の種類に対応した
発行機強制終了画面を表示させる(ステップS1092)。
なお、発行機の強制終了画面は、第149図のパチンコ
機強制終了画面の第5行目に表示されている「パチンコ
機」なる文字が「発行機」に変わるのみである。
この画面を見ながらコンソールのテンキー425により
強制終了させたい発行機の台番号または「0」(全台指
定)を入力すると、ローカル処理装置は中央処理装置へ
発行機強制終了要求コマンドを送信してから表示を営業
中を示すノーマル表示画面(第147図)に変更する(ス
テップS1083,S1084)。
中央処理装置は、ローカル処理装置からの発行機強制
終了要求コマンドを受信すると、全台指定か否か判定
し、イエスなら全NAUに対して“強制終了要求(種
別)”パケットを送信し、その応答を受信したならその
結果をローカル処理装置へ送信する(ステップS2361〜S
2364)。すると、ローカル処理装置はオペレータが第15
5図のメニュー選択画面を見て発行機データ表示を選択
して第160図の発行機データ表示画面を表示したとき
に、対応する発行機の最後の欄に、強制終了中であるこ
とを示す「強」なる文字を表示させる(ステップS1095,
S1096)。
一方、上記ステップS2341で全台指定でないと判定す
ると、指定された発行機へ“強制終了要求(個別)”パ
ケットを送信する(ステップS2365)。そして、その発
行機から“ACK"が戻ってきたか否か判定し(ステップS2
366)、戻ってこなければステップS2364へジャンプし、
ACKが戻ってきたときは、ステップS2367で当該発行機の
ファイル内の稼働情報を強制終了に変更してからステッ
プS2360へ移行して強制終了結果をローカル処理装置へ
送信する。
第112図にはコンソール412上に設けられた強制終了ス
イッチ434をオンして精算機300を強制終了させるときの
中央処理装置CPUとローカル処理装置413における処理手
順を示す。
強制終了スイッチ434がオンされると、ローカル処理
装置413は、強制終了メニュー画面をCRT表示装置411に
表示させる(ステップS1101)。この画面を見ながらテ
ンキー425を使ってパチンコ機100、発行機200および精
算機300のうち強制終了させたい端末の種類を示す番号
を入力するとローカル処理装置は指定された端末の種類
に対応した精算機強制終了画面を表示させる(ステップ
S1102)。その後の手順は、第111図の発行機の強制終了
の場合と同様である。
第113図には第110図の処理によって強制終了されたパ
チンコ機100の強制終了状態を解除する場合の中央処理
装置CPUとローカル処理装置413の処理手順を示す。
コンソール412上の終了解除スイッチ435をオンすると
ローカル処理装置413は強制終了メニュー画面と類似の
強制終了解除メニュー画面をCRT表示装置411上に表示さ
せる(ステップS1111)。この画面を見ながらテンキー4
25によりパチンコ機を指定する番号を入力すると、ロー
カル処理装置は強制終了台データ要求コマンドを中央処
理装置CPUへ送信する(ステップS1112)。
中央処理装置は、このコマンドを受信するとパチンコ
機ファイルを順番に読み込んで、稼働情報が「強制終了
中」か否か調べて、強制終了中なら当該パチンコ機のフ
ァイルデータのうち台番号と打止回数、出玉数、アウト
玉数、差数、持玉数、売上げおよび客数をローカル処理
装置へ送信する(ステップS2381〜S2383)。すると、ロ
ーカル処理装置は、第150図に示すようなパチンコ機終
了解除用画面上に1台1行宛で強制終了パチンコ機のデ
ータを表示する(ステップS1113)。
一方、中央処理装置は、強制終了台データを送信した
後、全台について稼働情報のチェックを終了したか判定
し(ステップS2384)、ノオならステップS2381へ戻り、
イエスなら次のステップS2385へ移行して表示データ終
了コマンドをローカル処理装置へ送信する。すると、ロ
ーカル処理装置は強制終了を解除すべき台番号を入力す
るように促す強制終了解除メッセージを第150図の画面
の第17,18行目に表示させる(ステップS1114)。オペレ
ータがこの画面を見ながらテンキー425より台番号また
は全台指定の「0」を入力すると、パチンコ機強制終了
解除要求コマンドを中央処理装置へ送信する(ステップ
S1115)。
中央処理装置がこのコマンドを受信すると、全台指定
か否か判定し、全台指定のときは全NAU530に対して“強
制終了解除(種別)”パケットを送信した後、NAUから
の応答(ACKまたはNAK)を受信して結果をローカル処理
装置へ送信する(ステップS2386〜S2389)。
一方、ステップS2386で全台指定でないと判定したと
きはステップS2391へ移行して指定されたパチンコ機へ
“強制終了解除(個別)”パケットを送信する。それか
ら、“ACK"を受信したか否か判定し(ステップS239
2)、イエスならステップS2393で当該パチンコ機のファ
イル内の稼働情報を「フリー」に変更してから、またノ
オならそのままステップS2389へジャンプして、結果を
ローカル処理装置へ送信する。ローカル処理装置は、中
央処理装置から強制終了解除が成功したという送信を受
けると、該パチンコ機の表示データ行の最後の欄にある
状態表示を「強」からフリーを示す「空」に変更する
(ステップS1116)。
第114図には第111図の処理によって強制終了させた発
行機200の強制終了状態を解除させる場合のまた、第115
図には第112図の処理によって強制終了させた精算機300
の強制終了状態を解除させる場合の中央処理装置CPUと
ローカル処理装置413の処理手順を示す。
これらの手順は、第113図のパチンコ機強制終了解除
手順と略同一である。第114図の処理では発行機ファイ
ルを検索して強制終了台データとして発行機の台番号と
受入金額、預り金額、払出金額、発行回数およびモニタ
情報2を送信してCRT表示装置に第151図に示すような発
行機強制終了解除用画面を表示させる。
一方、第115図の処理では精算機ファイルを検索して
強制終了台データとして精算機の台番号と精算金額、精
算玉数、精算回数およびモニタ情報2を送信してCRT表
示装置に第152図に示すような精算機強制終了解除用画
面を表示させる。
なお、発行機と精算機の強制終了解除処理では処理が
成功すると、表示画面の各行の末尾にある状態表示を稼
働停止中を示す「停」から空白(表示なし)に変更する
ようになっている。
第116図には停電発生時の中央処理装置CPUの処理手順
を示す。
停電が発生すると電源が切り換えられて中央処理装置
は補助電源装置409によってバックアップされて動作
し、まず動作モードが「営業中」もしくは「閉店中」か
否か判定し(ステップS2441,S2442)、中央処理装置の
動作モードが「営業中」または「閉店中」以外(準備
中、停電立上げ中)のときは何もせずにそのままシステ
ムダウンに至る。一方、モードが「営業中」または「閉
店中」のときは、各ユニットからの定時データの収集を
停止しモードを「停電対策中」に変更した後、停電対策
中であることをローカル処理装置に送信する(ステップ
S2443〜S2445)。すると、ローカル処理装置はCRT表示
装置に停電メッセージを表示する(ステップS1141)。
一方、中央処理装置はP機ファイルを読み込んで稼働情
報をチェックし、稼働情報が「遊技中」のものはP機フ
ァイル内のカード番号から発行通し番号を逆算し、それ
を用いてカードファイルを検索してカード状態を「フリ
ー」に書き換える(ステップS2446〜S2450)。その後、
P機ファイル内の稼働情報を「フリー」に書き換えてか
ら全パチンコ機について終了したか否か判定し、イエス
ならコモンデータエリアのデータ(設定値ファイル、停
電フラグを含む)とカードファイルP機ファイル、発行
機ファイル、精算機ファイルをハードディスクHDDにセ
ーブし、モードを「閉店」に変更してからシステムダウ
ンに至る(ステップS2450〜S2458)。
停電メッセージ表示中ローカル処理装置は、中央処理
装置へモードの問合わせを行ない、モードが「閉店」に
なると、終了メッセージをCRT表示装置に表示させる
(ステップS1142〜S1144)。
第117図には中央処理装置CPUによるシステムのエラー
回復処理の手順を示す。
中央処理装置は内部のタイマから30秒ごとに割込みが
入ってくると、第117図のエラー回復処理を開始し、先
ずモードが「営業中」か否か判定し(ステップS246
1)、営業中以外のときは何もせず、営業中ならステッ
プS2462へ進んでNAUステータスを伝送アドレスファイル
より読み出してNAUが正常か異常かを示すビットNORMAL
が“0"(=異常)になっているか否か判定する(ステッ
プS2462,S2463)。なお、NAUステータスのNORMALビット
は、第96図の初期化フロー中のステップS2016,S2017で
“回線テスト”パケットに対する応答があったものが、
“1"(=正常)にされるので、応答のないNAUのNORMAL
ビットは“0"のままになっている。
そこでNORMALビットが“0"と判定すると、第118図
(A)のNAU回復処理ステップS2471〜S2475を実行す
る。一方、NAUステータスのNORMALビットが“1"ならス
テップS2464へ進んでユニットファイル内のモニタ情報
1を読み出してトークンバス異常を示すビットが“1"に
なっているか調べる。そして、“1"なら第118図(B)
のトークンバス回復処理ステップS2481〜S2486を実行
し、“0"なら次のステップS2466でモニタ情報1内のホ
ットコードエラーを示すビットが“1"になっているか調
べ、“1"なら第119図のホットコード回復処理S2491〜S2
498を実行する。一方、ステップS2466でノオ(ホットコ
ードエラーなし)と判定すると、ステップS2467へ進
み、ここで、モニタ情報1内のユニット異常ビットが
“1"になっているか調べ、“1"なら第120図のユニット
回復処理S2501〜S2509を実行する。
第118図(A)に示すNAU回復処理では、先ずNAUステ
ータスのNORMALビットが“0"になっているNAUに対し
て、“回線モニタチェック”パケットを送信して、その
タイマをセットし、タイムオーバー前に応答“ACK"を受
信したなら当該NAUステータスのNORMALビットを“1"に
変更してから割込表示コマンドをローカル処理装置へ送
ってCRT表示画面上にNAUが回復したことを知らせるメッ
セージを表示させ、かつプリンタ408で同様の内容をプ
リントアウトさせ、また一定時間内に“ACK"が戻ってこ
なかったときには何もせず元のルーチンへ戻る(ステッ
プS2471〜S2474)。
第118図(B)に示すトークンバス回復処理では、先
ずトークンバス異常ビットが“1"になっているユニット
に対して“ユニットモニタチェック”パケットを送信し
てタイマをセットする(ステップS2481,S2482)。それ
からタイムオーバーを起こす前に応答“ACK"を受信した
か否か判定し(ステップS2483,S2484)、時間内に“AC
K"を受信したときは当該ユニットファイル内のモニタ情
報1のトークンバス異常ビットを“0"にクリアしてから
当該ユニットへ“リスタート”パケットを送信して再起
動させる(ステップS2485,S2486)。
第119図に示すホットコード回復処理では、先ずホッ
トコードエラーのあったユニットへ“ユニット復旧デー
タ”パケットを送信してタイマをセットする(ステップ
S2491,S2492)。それから、タイムオーバーを起こす前
に“ACK"を受信したなら、“ユニット復旧データ”パケ
ットに入れたホットコードと、“ACK"パケットで返送さ
れてきたホットコードとを比較する(ステップS2493〜S
2495)。そして、ホットコードが不一致のときはステッ
プS2498へ移行して当該ユニットファイル内のモニタ情
報1のホットコードエラービットに“1"を立て、またホ
ットコードが一致したときは当該ユニットへ“リスター
ト”パケットを送信してから当該ユニットのモニタ情報
1のホットコードエラービットをクリアする(ステップ
S2496,S2497)。
ステップS2496で“リスタート”パケットを送信する
のは、ステップS2491で送信した“ユニット復旧デー
タ”パケットを受信したユニットが強制終了状態になる
ためである。
第120図に示すユニット回復処理では、先ずユニット
異常のあったユニットへ“ユニットモニタチェック”パ
ケットを送信してタイマをセットする(ステップS2501,
S2502)。それから、タイムオーバーを起こす前に“AC
K"を受信したなら“ユニット復旧データ”パケットを送
信して再びタイマをセットする(ステップS2503〜S250
6)。そして、このパケット送信に対しても所定時間内
に“ACK"が返ってきたときは、当該ユニットへ“リスタ
ート”パケットを送信して、ユニットを再起動させる
(ステップS2507〜S2509)。
第121図には閉店スイッチ422とそれに続いてシステム
終了スイッチ423をオンしたときの中央処理装置CPUとロ
ーカル処理装置413の処理手順を示す。
コンソール412上の閉店スイッチ422がオンされると、
ローカル処理装置は、受付有効スイッチ(表示メニュー
スイッチ、印字メニュースイッチおよび終了スイッチ)
の一覧を示す閉店メニュー画面を表示してから閉店要求
コマンドを中央処理装置へ送信する(ステップS1151,S1
152)。
このコマンドを中央処理装置が受信すると、P機ファ
イルを順番に読み込んで稼働情報が「遊技中」か否かチ
ェックし、「遊技中」のパチンコ機の台番号を記憶して
から全台について検索が終了したか否か判定し、ノオな
らステップS2511へ戻って上記手続きを繰り返す(ステ
ップS2512〜S2514)。そして、全台について稼働情報の
チェックが終了したなら、ステップS2515へ移行して遊
技中のパチンコ機があったか否か判定し、あったらその
パチンコ機の台番号をローカル処理装置へ送信し、また
遊技中のパチンコ機がなければACKをローカル処理装置
へ送信し、かつ全NAUへ“閉店”パケットを送信してロ
ーカル処理装置からのコマンド待ち状態となる(ステッ
プS2516〜2518)。一方、ローカル処理装置は台番号ま
たは“ACK"を受信すると、遊技中のパチンコ機があると
きはシステム終了スイッチを無効にし、かつその遊技中
の台番号を表示してからノーマル表示画面(第147図)
へ変更してキー入力待ちとなる(ステップS1153〜S115
6)。オペレータが誤って営業中に閉店スイッチをオン
してしまった場合、この表示を見て誤りに気付くことが
できる。また、遊技中のパチンコ機がないときは画面は
変化しないので、システム終了スイッチ423をオンする
と、第153図システム終了画面(第1〜第4行まで)を
表示する(ステップS1157)。この画面の指示に従って
テンキー425より「1」を入力すると、ローカル処理装
置は中央処理装置へシステム終了要求コマンドを送信す
る(ステップS1158)。中央処理装置がこのコマンドを
受信すると1日の営業データからなる日報ファイルを作
成してハードディスクHDDにセーブし、停電保存ファイ
ルをハードディスクから消去したのち、システム終了メ
ッセージデータを送信する(ステップS2520〜S2522)。
これをローカル処理装置が受信して、システム終了画面
上に電源をオフするように指示するメッセージ(第153
図第9行目参照)を表示する(ステップS1159)。
第122図には、コンソール412上に設けられたカード復
活スイッチ424をオンしたときのカード復活処理の手順
を示す。
カード復活スイッチがオンされると、ローカル処理装
置413は、第154図に示すようなカード復活画面上にカー
ドの番号の入力を促すメッセージ(第1行〜第3行目)
を表示する(ステップS1161)。この画面を見て破損し
たカードの発行通し番号(カードに印字されている)を
テンキー425より入力すると、ローカル処理装置は中央
処理装置へカード発行通し番号を入れたカード復活デー
タ要求コマンドを送信する(ステップS1162)。する
と、中央処理装置は送られてきたカード発行通し番号を
使ってカードファイルを検索して当該カードのデータを
読込み、カード状態が「遊技中」か否か判定する(ステ
ップS2531,S2532)。
ここで、カード状態が「遊技中」ならカードファイル
内の所在端末台番号を使ってパチンコ機ファイルを検索
して当該パチンコ機のデータを読み込んでパチンコ機フ
ァイル内の玉数、金額データを当該カードの現在値と
し、また、カード状態が「遊技中」以外のときはカード
ファイル内の玉数、金額データをカードの現在値とし、
それらの値をカードデータとしてカードファイルから読
み込んだ来歴データとともにローカル処理装置へ送信す
る(ステップS2533〜S2536)。
すると、ローカル処理装置は上記カード復活画面(第
154図)上に、受信したカードデータと来歴を表示する
(ステップS1163)。そこで、カード復活スイッチ424を
再度オンすると、カード復活要求コマンドを送信する
(ステップS1164)。このコマンドを中央処理装置が受
信するとカード発行装置700へ先ず、年月日、識別コー
ド等の初期値を入れた「初期値送信」ファンクションを
送り、それに対する対応(「正常終了」ファンクショ
ン)を受信すると、今度はカード番号とカード発行通し
番号、発行時の金額を入れた「カード復活」ファンクシ
ョンを送り、復活カードの発行処理を開始させる(ステ
ップS2537〜S2339)。カード発行装置700において復活
カードの発行が終了すると結果(正常終了ファンクショ
ン)を送信してくるので、中央処理装置はそれを受信し
てから復活終了をローカル処理装置へ送信する(ステッ
プS2540,S2541)。すると、ローカル処理装置はカード
復活画面上に結果を表示してから画面をノーマル表示画
面に変更する(ステップS1165)。なお、上記「カード
復活」ファンクションを受信したカード発行装置700
は、発行年月日と発行通し番号を印字し、再発行穴を開
けた復活カードを発行する(金額は印字しない)。
第123図にはコンソール412の背面に設けられたテスト
カードスイッチ437がオンされたときのテストカード発
行処理の手順を示す。
テストカードスイッチ437がオンされると、ローカル
処理装置413がCRT表示装置411の画面上にテストカード
発行メッセージを表示してから、テストカード発行要求
コマンドを中央処理装置CPUへ送信する(ステップS117
1,S1172)。
このコマンドを受信すると中央処理装置はカード発行
装置700へ年月日、識別コード等の初期値を入れた「初
期値送信」ファンクションを送り、それに対する応答
(「正常終了」ファンクション)を受信すると、「テス
トカード発行」ファンクションを送信する(ステップS2
542〜S2544)。カード発行装置700におけるテストカー
ドの発行処理が終了すると、結果を送信してくるのでそ
の結果を受信したのち、テストカード発行終了をローカ
ル処理装置へ送信する(ステップS2545,S2546)。する
と、ローカル処理装置はテストカードの発行結果をCRT
表示装置に表示させた後、表示画面をノーマル表示に変
更して終了する(ステップS1173)。
なお、カード発行装置は「テストカード発行」ファン
クションを受信すると、発行年月日と金額の代わりにテ
ストカードなる文字を印字し、磁気記録部にはテストカ
ード発行ファンクションコードを記録したテストカード
を発行する(パンチ穴は穿孔しない)。
第124図には、タイマ割込みによる営業統計データの
表示フローを示す。
この実施例の管理装置400では、タイマTMRから所定の
周期で割込み信号が入ってくると第124図の営業統計デ
ータ表示フローを開始し、先ずローカル処理装置413が
営業統計データ要求コマンドを中央処理装置CPUへ送信
する(ステップS1181)。このコマンドを中央処理装置
が受信するとパチンコ機ファイルを順番に読み込んで、
先ず定時データで収集した稼働データのうち出玉数とア
ウト玉数と売上げの累計を算出する(ステップS2551,S2
552)。次に、ファイル内の稼働情報を調べて「遊技
中」なら遊技台数を1だけ加算し、また、稼働情報が
「打止中」なら打止台数を1だけ加算する(ステップS2
553〜S2556)。それから、全パチンコ機について検索が
終了したか判定し(ステップS2557)、ノオならステッ
プS2551へ戻って上記手続きを繰返し、全台について終
了した時点で次のステップS2558で出玉数とアウト玉数
の累積値から割数(アウト玉数÷出玉数)を、また遊技
台数の累積値から稼働率(遊技台数÷パチンコ機総台
数)をそれぞれ算出してから、営業統計データとして、
売上げと割数、稼働率、打止台数をローカル処理装置へ
送信する(ステップS2558,S2559)。
一方、ローカル処理装置は中央処理装置から営業統計
データを受け取ると、CRT表示装置411の表示中の画面
(第147図参照)の第20行目にそれらのデータを表示さ
せる(ステップS1182)。
第125図には打止台表示処理の手順を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第155
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1201)。
この画面を見ながらオペレータがテンキー425により
打止台表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理
装置に対して打止台表示データ要求コマンドを送信する
(ステップS1202)。このコマンドを受信すると中央処
理装置はパチンコ機ファイルを順番に読み込んで、ファ
イル内の稼働情報が「打止中」になってるか調べ、「打
止中」になっているものについてのみその稼働データの
うち、打止回数と出玉数、アウト玉数、差数、持玉数、
売上および客数を打止台データとして台番号とともにロ
ーカル処理装置へ送信する(ステップS2561〜S2563)。
すると、ローカル処理装置は各打止台データを第156
図に示すように打止台表示画面上に1台1行宛で順次表
示させていく(ステップS1203)。一方、中央処理装置
はパチンコ機ファイル内の全台について打止台の検索を
終了すると(ステップS2564)、表示データ終了をロー
カル処理装置へ送信し、ローカル処理装置がこれを受信
するとキー入力待ちとなる(ステップS2565,S1204)。
第126図には特定台表示処理の手順を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第155
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1201)。
この画面を見ながらオペレータがテンキーにより特定
台表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理装置
CPUに対して特定台表示データ要求コマンドを送信する
(ステップS1211)。CRT表示装置411上に、第157図に示
す特定台データ表示画面の第1〜第3行目に台番号を指
定(入力)するように促すメッセージを表示させる(ス
テップS1212)。この画面を見ながらオペレータがテン
キー425より台番号を入力すると、ローカル処理装置は
中央処理装置へ台番号を入れた特定台表示データ要求コ
マンドを送信する(ステップS1213)。
中央処理装置はこのコマンドを受信すると、台番号か
ら通し番号を算出し、その通し番号を使ってパチンコ機
ファイルを検索し該当パチンコ機の稼働データを読み出
す(ステップS2571,S2572)。そして、この稼働データ
のうち打止回数と出玉数、アウト玉数、差数、持玉数、
売上げおよび客数をローカル処理装置へ送信する(ステ
ップS2573)。すると、ローカル処理装置は上記特定台
データ表示画面(第157図)の第5行目に受信したデー
タを表示する(ステップS1214)。その後、中央処理装
置からローカル処理装置へデータ終了コマンドを送信し
て終了する(ステップS2574,S1215)。
第127図にはパチンコ機全台のデータ表示処理の手順
を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第155
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1221)。
この画面を見ながらオペレータがテンキーにより全台
表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理装置CP
Uに対して全台表示データ要求コマンドを送信する(ス
テップS1222)。このコマンドを受信すると中央処理装
置はパチンコ機ファイルを順番に読み込んで、ファイル
内の稼働データのうち打止回数と出玉数、アウト玉数、
差数、持玉数、売上げおよび客数を台番号とともに送信
する(ステップS2581,S2582)。
すると、ローカル処理装置はパチンコ機全台のデータ
を第158図に示すように全台表示画面上に1台1行宛で
順次表示させていく(ステップS1223)。一方、中央処
理装置はパチンコ機ファイル内の全台について検索を終
了すると(ステップS2583)、表示データ終了をローカ
ル処理装置へ送信し、ローカル処理装置がこれを受信す
るとキー入力待ちとなる(ステップS2584,S1224)。
第128図にはアウト玉数よりも出玉数の方が多いいわ
ゆる赤台(赤字台)のデータ表示処理の手順を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第155
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1231)。
この画面を見ながらオペレータがテンキー425により
赤台表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理装
置CPUに対して赤台表示データ要求コマンドを送信する
(ステップS1232)。このコマンドを受信すると中央処
理装置はパチンコ機ファイルを順番に読み込んで(ステ
ップS2591)、ファイル内の差数が負(マイナス)か否
か判定する(ステップS2592)。そして差数が負のパチ
ンコ機の稼働データのみローカル処理装置へ送信する
(ステップS2593)。
すると、ローカル処理装置は各赤台データを第159図
に示すように赤台表示画面上に1台1行宛で順次表示さ
せていく(ステップS1233)。一方、中央処理装置はパ
チンコ機ファイル内の全台について赤台の検索を終了す
ると(ステップS2594)、表示データ終了をローカル処
理装置へ送信し、ローカル処理装置がこれを受信すると
キー入力待ちとなる(ステップS2595,S1234)。
第129図にはアウト玉数よりも出玉数の方が少ないい
わゆる黒台(黒字台)のデータ表示処理の手順を示す。
この黒台表示フローは第128図の赤台表示フローとほ
ぼ同一の手順に従って行われる。異なるのはステップS2
592で差数が負か否か判定する代わりに差数が正(プラ
ス)か否か判定してプラスのパチンコ機の稼働データの
み送信する(ステップS2602)点のみである。表示画面
の構成も第159図の赤台表示画面と同一である。
第130図に発行機データ表示処理の手順を、また第160
図にはこれによってCRT表示装置411上に表示される発行
機データ表示画面の構成例を示す。
この発行機データ表示処理フローは第127図のパチン
コ機の全台データ表示処理フローとほぼ同一の手順に従
って実行される。台番号とともに発行機データとして画
面に表示されるのは、受入金額と預り金額、払出金額、
発行回数およびモニタである。ここで、モニタとはモニ
タ情報1に対応するものである。なお、全発行機のデー
タ表示後に、それらの合計が第18行目に表示される。合
計データの算出は中央処理装置が行なう(ステップS262
3)。
第131図に精算機データ表示処理の手順を、また第161
図にはこれによってCRT表示装置411上に表示される精算
機データ表示画面の構成例を示す。
この精算機データ表示処理フローは第130図の発行機
のデータ表示処理フローとほぼ同一の手順に従って実行
される。台番号とともに精算機データとして画面に表示
されるのは、精算金額、精算玉数、精算回数およびモニ
タである。
第132図には、パチンコ店全体の営業データすなわち
全ユニットに関する稼働データのうち主要なものについ
ての合計を表示する営業データ表示処理の手順を、また
第162図にはこれによって表示される営業データ表示画
面の構成例を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第155
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1271)。
この画面を見ながらオペレータがテンキーにより営業
データ表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理
装置CPUに対して営業データ表示データ要求コマンドを
送信する(ステップS1272)。このコマンドを受信する
と中央処理装置はパチンコ機ファイルを順番に読み込ん
で、稼働データのうち出玉数とアウト玉数、差数および
持玉数の各合計を算出する(ステップS2641〜S2643)。
次に発行機ファイルを順番に読み出して稼働データのう
ち預り金額と発行回数の合計をそれぞれ算出して(ステ
ップS2644〜S2646)から、精算機ファイルを順番に読み
出して稼働データのうち精算金額と精算玉数および精算
回数の合計を算出する(ステップS2647〜S2649)。しか
る後、算出した合計データを営業データとしてローカル
処理装置へ送信し、全データを送信した後、表示データ
終了コマンドを送信する(ステップS2650,S2651)。
一方、ローカル処理装置は、営業データを受信する
と、第162図に示す営業データ表示画面をCRT表示装置41
1に表示させ、表示データ終了コマンドを受信してキー
入力待ちとなる(ステップS1273,S1274)。なお、上記
営業データのうちカード発行回数はカード発行枚数とし
て、また精算回数はカード精算枚数としてそれぞれ表示
する。
第133図には特定カードのデータを表示させる特定カ
ードデータ表示処理の手順を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第155
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1281)。
この画面を見ながらオペレータがテンキー425により
特定カード表示を選択すると、第163図に示す特定カー
ドデータ表示画面の第1〜第3行目にカード番号を指定
(入力)するように促すメッセージを表示させる(ステ
ップS1282)。この画面を見ながらオペレータがテンキ
ー425よりカード番号を入力すると、ローカル処理装置
は中央処理装置CPUへカード番号を入れた特定カード表
示データ要求コマンドを送信する(ステップS1283)。
すると、中央処理装置はカード番号からカード発行通し
番号を逆算し、その発行通し番号を使ってカードファイ
ルを読み込み、カードファイル内のカード状態が「遊技
中」か否か判定する(ステップS2661〜S2663)。そし
て、カード状態が「遊技中」以外のときはカードファイ
ル内の玉数および金額を当該カードの現在値とし、また
カード状態が「遊技中」のときはカードファイル内のカ
ード所在端末台番号を使ってパチンコ機ファイルを検索
して当該パチンコ機ファイル内のデータ(玉数、金額)
をカードの現在値とする(ステップS2664〜S2666)。カ
ードファイルはカード状態が遷移するときに書き換えら
れるので、遊技中においてはカードファイル内の稼働デ
ータは現実の値と一致しないためである。
次に、中央処理装置はステップS2664,S2666で決定し
たカード現在値をカードファイルから読み出したカード
来歴データとともにローカル処理装置へ送信してから表
示データ終了コマンドを送信する(ステップS2667,S266
8)。すると、ローカル処理装置は第163図の特定カード
データ表示画面の第4行以下に、指定されたカードのデ
ータを表示させてから表示データ終了コマンドを受信し
てキー入力待ちとなる(ステップS1284,S1285)。
第134図には発行した全カードに関するデータを表示
させる全カード明細表示処理の手順を、また第164図に
はそれによって表示される全カード明細表示画面の構成
例を示す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第155
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1291)。
この画面を見ながらオペレータがテンキーによりカー
ド明細表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理
装置CPUに対してカード明細表示データ要求コマンドを
送信する(ステップS1292)。このコマンドを受信する
と中央処理装置はパチンコ機ファイルを順番に読み込ん
で、ファイル内の稼働情報が「打止中」になってるか調
べ、カード状態が「遊技中」になっているか調べる(ス
テップS2671,S2672)。そして、カード状態が「遊技
中」以外のときはカードファイル内の玉数および金額を
当該カードの現在とし、またカード状態が「遊技中」の
ときはカードファイル内のカード所在端末台番号を使っ
てパチンコ機ファイルを検索して当該パチンコ機ファイ
ル内のデータ(玉数、金額)をカードの現在値(ステッ
プS2673〜S2675)。
次に中央処理装置はステップS2673,S2675で決定した
カード現在値とカードファイルから読み出したカード状
態およびカード所在端末台番号をローカル処理装置へ送
信する(ステップS2676)。すると、ローカル処理装置
は第164図に示すように各カードのデータのうち残り金
額と持玉数と所在端末台番号またはカード状態をカード
1枚宛1行で表示していく(ステップS1293)。
一方、中央処理装置は、ステップS2676でカードデー
タを送信した後、カードの総発行数を「1」だけ加算す
るとともにカードの残り金額と持玉数の累計をそれぞれ
算出し、さらに各カード状態にあるカードの枚数を算出
した後、全カードについて終了したか否か判定する(ス
テップS2677,S2678)。そして、未終了ならステップS26
71へ戻って上記手続きを繰返し、終了なら次のステップ
S2679でカードの合計データをローカル処理装置へ送信
して第164図の全カード明細表示画面上に表示させた
後、表示データ終了コマンドを送信する(ステップS237
9,S2680,S1294,S1295)。
第135図にはカードデータの合計を表示させるカード
データ合計表示処理の手順を示す。
この合計表示処理は第134図に示すカード明細表示処
理とほぼ同一の手順に従って実行される(ステップS130
1〜S1304,S2681〜S2689)。異なるのはステップS2676を
省略つまり各カードごとのデータを送信しないで、全カ
ードの合計データのみ送信する(ステップS2686)点の
みである。一方、これに対応してCRT表示装置411の画面
上に合計データ(第164図の全カード明細表示画面の下
半分と同一)のみ表示させる。
第136図には中断中のカードのデータと中断したパチ
ンコ機の台番号を表示させる中断カードデータ表示処理
の手順を、また第165図にはこれによってCRT表示装置41
1に表示される中断カードデータ表示画面の構成例を示
す。
コンソール412上の表示メニュースイッチ428がオンさ
れると、ローカル処理装置413はCRT表示装置411に第155
図に示すような表示メニュー選択画面を表示させる(ス
テップS1311)。
この画面を見ながらオペレータがテンキーにより中断
カード表示を選択すると、ローカル処理装置が中央処理
装置CPUに対して中断カード表示データ要求コマンドを
送信する(ステップS1312)。このコマンドを受信する
と中央処理装置はパチンコ機ファイルを順番に読み込ん
で、ファイル内のカード状態が「中断中」になっている
か調べる(ステップS1691,S1692)。ここで、カード状
態が「中断中」になっているものについては、当該カー
ドの来歴データ欄i番目から読み出した時刻(中断発生
時刻)とタイマの現在時刻とを比較して経過時間(差)
を算出する(ステップS2693)。そして、この経過時間
とカード番号およびカードデータのうち金額と持玉数、
所在端末台番号および来歴データ欄の中断時刻をローカ
ル処理装置へ送信する(ステップS1694)。すると、ロ
ーカル処理装置は第165図に示すように各カードのデー
タを1行宛表示させていく(ステップS1313)。また、
中央処理装置はファイル内の全カードについて中断カー
ドのデータ抽出が終了すると、表示データ終了コマンド
を送信し、ローカル処理装置がこれを受信するとキー入
力待ちとなる(ステップS2695,S2696,S1314)。
この実施例の管理装置400においては中断カードデー
タを表示させることで中断中のパチンコ機の中断経過時
間があまりにも長くなっているパチンコ機に対しては、
管理装置から“強制終了要求”パケットを送り、次に
“強制終了解除”パケットを送信することで中断状態を
解除させ、フリー状態へ移行させることができる。これ
によって、一人の遊技客が複数枚のカードを使って複数
のパチンコ機を専有する状態を回避し、すべてのパチン
コ機を多くの遊技客に解放し遊技の公平を図ることが可
能となる。しかもこの実施例のシステムでは中断中のカ
ードのデータをカードファイル内に記憶しているので、
中断中のパチンコ機を他の遊技客に解放したとしても当
該遊技客の利益は全く損なわれることがない。
なお、上記実施例では中断中のパチンコ機の経過時間
を中断カードデータ表示画面上に表示させるようにして
いるが、パチンコ機ファイルの中から稼働情報が「中断
中」になっているもののデータを表示させる中断台表示
装置と画面を用意し、中断中のパチンコ機ファイル内の
カード番号を用いてカードファイルより中断時刻を読み
出して経過時間を計算し、表示させるようにすることも
可能である。
なお、図示しないが上記実施例においては、第158図
の全台表示画面のように表示すべきデータが多くて一画
面に表示できない場合にはリターンキー426をオンする
と、10行分ずつ表示文字列が上方へスクロールされるよ
うになっている。
第137図は第96図の初期化フロー中における乱数発生
処理S2012と、これによって得られた乱数を使ってカー
ド番号を算出する第101図のフロー中のカード番号算出
処理S2151のより具体的な手順を連続して示してある。
乱数の発生は、先ず0以上10000以下の乱数Aを発生
する。具体的には、例えば営業日に当る「月」と「日」
と「現在時刻(1/100秒単位)の1番下の桁の数」との
和を求め、それを乱数1とする(ステップS2701)。
次に、プログラム言語たるFORTRANの命令の一つであ
る乱数発生命令RND(n)を使って(n)に上記ステッ
プS1で発生した乱数1を入れて0〜1の小数点表示され
た乱数(7ケタ以上)を生成し、それを107倍して乱数
2とする(ステップS2702)。
それから、同じくFORTRANの命令INT(n)を使って乱
数2の小数点以下を切り捨てる(ステップS2703)。
しかる後、ステップS2704で上記乱数Aが、0≦A≦1
0000なる条件を満たしているか、すなわちAが0より大
きく10000より小さいか調べ、A<0またはA>10000の
ときはステップS1へ戻って乱数Aの発生をやり直す。そ
れから、ステップS2705で上記条件を満たす乱数Aに100
00を加える。これによって乱数Aは10000〜20000の間の
いずれか一つの数になる。そこで、次にFORTRANの命令M
ODを使って、乱数Aを整数「5」で割った余りを求め、
それを乱数Bとする(ステップS2706)。従って、乱数
Bは、0,1,2,3,4のいずれか一つの数字となる。
その後、カード購入パケット受信フロー中においてカ
ードの発行通し番号nにステップS2705で得られた乱数
Aを加算し、その加算結果Xを一次カード番号とする
(ステップS2707)。ただし、ここで与えられる発行通
し番号nは1〜12767までの数であり、カード発行枚数
が12767枚を超えるようなカードの発行は行なわないも
のとする。これによって、一次カード番号Xは10001〜3
2767の間の数となる。Xの上限を32767としたのは、327
67は2進法において15ビットで表現できる一番大きな数
だからであり、16ビットのデータを扱う後述の遊技シス
テムにおいて、最上位ビットに「1」の立つコードを、
通常の遊技カードと異質な特殊カード(テスト用カー
ド)のために予約しておくためである。
しかして、次のステップS2708では、上記ステップS27
07で得られた一次カード番号Xに、ビット操作命令等を
使って最上位を除く1番目から15番目までのビットの入
替え処理を施してコード変換を行なう。
ここでは、ビットの入替え規則として、予め乱数Bに
合わせて5種類の変換パターンを用意してあり、乱数B
に応じた変換パターンを実行してビットを入替える。
ビット入替えのパターンは15ビットの場合、(15!−
1)通り考えられるが、そのうち任意の5通りを選択し
て、そのようなビット入替えを行なうプログラムを作っ
てやればよい。ビット入替え数が多いほど実行時間は長
くなるが変換パターンは予測しにくくなる。従って、好
ましくは15ビットすべてが入れ替わるようなパターンを
選択するのが良い。
表33に、乱数Bに対応したビット入替えパターンの一
例を示す。
次に、上記ビット入替えパターンを使ったカード番号
の変換の実際を、乱数Aが14297、乱数Bが2、発行通
し番号nが635の場合を例にとって説明する。この場
合、一次カード番号Xは、X=A+nより「14932」と
なる。これを16進数で表現すると「3A54」となり2進数
で表現すると「0011110001010100」となる。この一次カ
ード番号を、乱数B=2に対応する3番目の変換パター
ンで変換すると、次の表34のようになり、二次カード番
号は16進数表現で「1E13」、10進数表現で「7699」とな
る。
一方、第101図や第102図〜第108図のフロー中におい
て行われるカード番号よりカード発行通し番号を算出す
る処理(ステップS2151,S2161,S2181,S2201,S2221,S224
1,S2261,S2281)等の具体的方法は上記ステップS2707,S
2708の逆の操作であり、先ずカード番号を2進数に変換
してから各ビットを、乱数Bにより求まる変換パターン
(表34参照)で逆変換してXを求め、そのXから乱数A
を引いてやることで発行通し番号を得ることができる。
次に、上記パチンコ機100、発行機200および精算機30
0の各ユニット制御装置180,280,350におけるデータ送信
に関する共通の制御手順を第166図〜第169図を用いて説
明する。
リセット回路555から各コントローラ190(または290,
390),551,553に対してリセットパルスが供給される
と、各コントローラは内部レジスタや内部RAMをクリア
するとともに、データ伝送コントローラ551は、ユニッ
トコントローラ190との間のパラレル通信用のユニット
メモリ550をもクリアする(ステップS101,S201,S30
1)。それからデータ伝送コントローラ551は、ユニット
メモリ550内の所定の番地(27FF)に適当なデータを書
き込む(ステップS202)。すると、ユニットメモリ550
は所定の端子から出力する信号INTのレベルを立ち上げ
る。この信号INTは前述したようにイニシャライズ信号
としてユニットコントローラ190(290,390)に供給され
るようになっている。
一方、ユニットコントローラ190(290,390)は、上記
内部レジスタ、RAMのクリア後、I/Oポートをクリアし
(ステップS102)、上記ユニットメモリ550からのイニ
シャライズ信号INTが立ち上がったか監視しており(ス
テップS103)、信号INTが立ち上がると台番号設定器171
(205,352)に設定されている値を読み込んでから、そ
の台番号より端末通し番号とチャネル番号を演算する
(ステップS104,S105)。そして、そのチャネル番号を
ユニットメモリ550の送信データエリアSDAに書き込む
(ステップS106)。
データ伝送コントローラ551は上記送信データエリアS
DA内のチャネル番号を読み込んでそれが「0」か否か判
定しており(ステップS203,S204)、ユニットコントロ
ーラによる書込みによって「0」でなくなると、読み取
ったチャネル番号をラッチLT3(563)に書込み、続いて
ラッチLT2(562)に対しデータの送受信に使用するパケ
ットメモリ内のページ構成を指定するコマンドを書き込
む(ステップS205,S206)。すると、ネットワークコン
トローラ553は、ラッチLT3内のチャネル番号を読み込ん
で内部RAMに記憶して低層ネットワークにおける自己の
アドレスを確定し(ステップS302)、次のラッチLT2内
からパケットメモリのページ構成を読み取って記憶する
(ステップS303)。これによって送受信ページの構成が
確定する。
その後、データ伝送コントローラ551が、次のデータ
受信に使用するページ番号をラッチLT2に書き込む(ス
テップS207)。すると、これがネットワークコントロー
ラ553に対する受信許可指令となる。そこで、ネットワ
ークコントローラはラッチLT2内に受信ページ番号があ
るか否かチェックして、ページ番号があるときは受信許
可があったと判定してステップS305(第167図)以下の
送信処理に移行する(ステップS304)。ステップS305で
は、ネットワークコントローラ553がNAU530からの送信
要求があるか否か判定する。そして、送信要求があった
ときは、受信が可能であることをNAUに対し送信した
後、NAUから送られてきたパケットを受信して受信した
パケットにより送信元アドレス等の不要部分を除去し、
データ部をパラレルデータに変換してパケットメモリ55
2内の指定されたページに受信したデータを書き込む
(ステップS306〜S308)。しかる後、ネットワークコン
トローラ553は受信コマンドをラッチLT1(561)に書き
込む(ステップS309)。
すると、データ伝送コントローラ551がそのラッチLT1
のデータを読んで受信コマンドがあることを確認してパ
ケットメモリ552の所定ページ内から受信データを読み
込んでユニットメモリ550のワーキングエリアに一時格
納する(ステップS208,S209)。それから、データ伝送
コントローラ551が次の受信ページをラッチLT2に書き込
む。これが、次のパケットの受信を許可する指令となる
(ステップS210)。この指令(受信ページ)はネットワ
ークコントローラ553によって読み取られて記憶され
(ステップS310)、データ伝送コントローラ551からユ
ニットコントローラ190(290,390)への受信データの送
信と並行して次のデータの受信が可能となる。
すなわち、データ伝送コントローラ551はステップS21
0で受信ページをラッチLT2に書き込んだならば、ユニッ
トメモリ550内のコマンドレジスタCR2をチェックして
「0」つまりユニットコントローラ190(290,390)に対
する他の送信要求がないことを確認してから(ステップ
S211)、受信パケットタイプから受信データエリア内で
の書込み位置を確定してワーキングエリア内の受信デー
タをユニットメモリの受信データエリアに移す(ステッ
プS212,S213)。それから、交信用エリアのコマンドレ
ジスタCR2に受信パケットタイプ名を書く(ステップS21
4)。
すると、ユニットコントローラ190(290,390)がコマ
ンドレジスタCR2を監視していてパケットタイプが書き
込まれたと判定すると、そのパケットタイプに対応した
処理を開始する(ステップS107,S108)。そして、その
処理が終了した時点でコマンドレジスタCR2をクリアす
る(ステップS109)。一方、データ伝送コントローラ55
1は、ステップS214で受信パケットタイプ名をコマンド
レジスタCR2に書き込んだ後、そのパケットが“初期値
設定”パケットか否か判定し、“初期値設定”パケット
ならば定時データの送信を開始するため、ユニットメモ
リ内の定時タイマ(1秒)をセットする(ステップS21
5,S216)。受信パケットが“初期値設定”パケットでな
かったときはステップS217で“回線テスト”パケットか
否か判定する。もし、“回線テスト”パケットであった
なら、ステップS218でその応答たる“ACK"パケットの送
信のため処理を実行し、“回線テスト”パケット以外の
ときはそのまま他の処理へ移行する。
次に、第168図を用いてパケット送信処理について説
明する。
ユニットコントローラ190(290,390)は“カードイ
ン”、“中断スイッチ”等のパケット送信要因が生じる
と、先ずユニットメモリ550の送信データエリア内の
「パケットタイプ」欄にパケットタイプ名を書く。つま
り、パケットヘッドを作成する(ステップS121)。それ
から、ユニットメモリ内のコマンドレジスタCR1をチェ
ックして他の送信パケットが既に入っているか否かチェ
ックし、他の送信パケットがないときはコマンドレジス
タCR1に送信しようとするパケットタイプ名を書いてか
ら送信タイマをセットする(ステップS122〜S124)。コ
マンドレジスタCR1へのパケットタイプ名の書込みが、
データ伝送コントローラ551に対する送信指令となる。
一方、データ伝送コントローラ551は、コマンドレジス
タCR1にパケットタイプが入ったか否か監視しており
(ステップS221)、パケットタイプが入ったことを知る
と送信パケットタイプに応じた送信データを、ユニット
メモリ内の送信データエリアから読み出し、送信先であ
るNAUのアドレス(固定)と送信データのバイト数とと
もにパケットメモリ内のページ0に書き込む(ステップ
S222,S223)。
しかる後、データ伝送コントローラ551はページ0内
のデータの送信コマンドをラッチLT2に書き込む(ステ
ップS224)。
すると、これがネットワークコントローラ553に対す
る送信指令となり、ネットワークコントローラ553は送
信コマンドの有無を調べ、コマンドがあったときはネッ
トワーク上での送信権の獲得を待ち、送信権を獲得した
ならNAUからの送信許可を待つ(ステップS321〜S32
3)。それから、パケットメモリのページ1内のデータ
を送信した後、送信結果をラッチLT1に書き込む(ステ
ップS324,S325)。これを受けてデータ伝送コントロー
ラはラッチLT1を調べて送信成功の有無をチェックし、
失敗したときは、上記送信処理を3回まで繰り返す(ス
テップS225,S226)。
そして、送信結果を、ユニットメモリの交信用エリア
内のステータスレジスタSTRに書いてからコマンドレジ
スタCR1をクリアする(ステップS227,S228)。
一方、ユニットコントローラ190(290,390)は、ステ
ップS124で送信タイマをセットした後は、コマンドレジ
スタCR1をずっと監視しており(ステップS125)、上記
ステップS228においてデータ伝送コントローラ551によ
りコマンドレジスタCR1がクリアされるまでにタイムオ
ーバーを起こすと、パチンコ機制御装置195に送られる
表示データのコモン信号(ウォッチドッグパルス)をロ
ウレベルに固定して、ウィッチドッグパルスを停止させ
る(ステップS127)。これによって、リセット回路555
によるリセットがかかり、ステップS101,S201,S301の初
期化が行われる。
次に、定時データ送信処理について第169図を用いて
説明する。データ伝送コントローラ551は、上記ステッ
プS216でセットした定時タイマをチェックし(ステップ
S231)、1秒経過したときにステップS232へ進み、ユニ
ットメモリ550の送信データエリア内のデータを全て読
み出してワーキングエリアに書き込む(ステップS23
3)。そして次に再び送信データエリア内のデータと比
較し(ステップS234)、一致したならば、コマンドレジ
スタCR1を見てデータ伝送コントローラに対する他の送
信要求(パケットタイプ)が入っていないか調べ(ステ
ップS235)、ワーキングエリアからデータを読み出して
送信データとしてパケットメモリ552へ書き込む(ステ
ップS237,S238)。また、このとき送信データとともに
送信先のアドレス(NAU)と送信データの長さ(バイト
数)およびパケットタイプ名をパケットメモリ内のペー
ジ1に書き込む。なお、ステップS235でコマンドレジス
タCR1に他のパケット名が入っていたときはそのパケッ
トの送信(S236)を行ってからステップS237へ進む。
上記ステップS234でデータの一致を判定しているの
は、ユニットコントローラが送信データエリアに対して
2バイトからなるデータ部の1バイトを書き換えたとき
に、定時データを送信すると、未確定なデータを送信す
ることになるからである。データの一致をみることによ
り、送信データエリアのデータ確定を判定することがで
きる。
送信データの書込み(ステップS238)後、データ伝送
コントローラ551は、ページ1内のデータの送信コマン
ドをラッチLT2に書く(ステップS239)。
すると、これがネットワークコントローラ553に対す
る送信指令となり、ネットワークコントローラ553は送
信コマンドの有無を調べ、コマンドがあったときはネッ
トワーク上での送信権の獲得を待ち、送信権を獲得した
ならNAUからの送信許可を待つ(ステップS331〜S33
3)。それから、パケットメモリのページ1内のデータ
を送信した後、送信結果をラッチLT1に書き込む(ステ
ップS334,S335)。これを受けてデータ伝送コントロー
ラ551はラッチLT1を調べて送信成功の有無をチェック
し、失敗したときは、上記送信処理を3回まで繰り返す
(ステップS240,S241)。
次に、表1に示された送信稼動データのうち稼動情報
に反映されるパチンコ機の稼動状態とその遷移の仕方お
よびこの稼動状態とカード状態とを利用したパチンコ機
の制御方式について説明する。
この実施例のシステムでは、パチンコ機の稼動状態と
して、第170図(A)に示すようにリセット状態SS10
と、遊技不能な強制終了状態SS11と、すべての遊技客に
対して開放されたフリー状態SS12と、特定の遊技客によ
り遊技が行われている遊技状態SS13と、特定の遊技客に
対し遊技権利を留保して遊技を中止している中断状態SS
14と、所定数の賞品球が排出され遊技中止に到った打止
状態SS15の6つの状態がある。このうち、フリー状態SS
12と中断状態SS14のみカードの受付けが可能な状態であ
り、リセット状態SS10はもちろん強制終了状態SS11、打
止状態SS15はカードの受付けが不能な状態である。な
お、中断状態SS14においては、中断を引き起こしたカー
ドのみ受け付ける。一方、遊技状態SS13では特定のカー
ドをパチンコ機内部に保有している。
上記各状態は、図中矢印で示す向きへの遷移が可能
で、それ以外の状態遷移は起きないようにされている。
すなわち、リセット状態SS10は“初期値”パケットを
受信したときにのみ強制終了状態SS11へ移行する。ただ
し、停電回復後におけるリセット状態で“ユニット復
旧”パケットを受信したときは、停電発生前のパチンコ
機の状態に復帰する。強制終了状態SS11からはフリー状
態SS12へのみ移行可能で、これは“開店”パケットまた
は“強制終了解除”パケットを受信したときに移行す
る。また、フリー状態SS12からは遊技状態SS13または強
制終了状態SS11へ移行可能であり“カードイン”パケッ
トの受信で遊技状態SS13へ移行し、“閉店”パケットま
たは“強制終了”パケットの受信で強制終了状態SS11へ
移行する。
そして、遊技状態SS13においては、終了スイッチのオ
ンまたは帰零状態の発生でフリー状態SS12に戻り、遊技
中に中断スイッチがオンされると中断状態SS14へ、打止
め条件が成立すると打止状態SS15へそれぞれ移行する。
中断状態SS14または打止状態SS15からフリー状態SS12へ
は、“中断終了”パケット(精算機で精算を行ったと
き)または“打止解除”パケットを受信したとき移行
し、中断状態SS14で中断を引き起こしたカードが再投入
されると遊技状態SS13へ戻る。
さらに、フリー状態SS12に、遊技状態SS13、中断状態
SS14および打止状態SS15のすべての状態において、管理
装置400から“強制終了要求”パケットを受け取ると直
ちに強制終了状態SS11へ移行する。
しかも、この実施例のシステムではテストカードによ
る遊技を可能にするテストモードが用意されておりこの
モードにおいてもシステム全体の電源が投入されたオン
ライン時には第170図(A)とほぼ同じような状態遷移
を行う。第170図(B)にオンライン中のテストモード
におけるパチンコ機の状態遷移図を示す。この場合に
は、通常動作モード時と状態遷移の条件が多少異なる。
すなわち、通常動作モードのフリー状態SS12において
テストスイッチを押してから正規のテストカードを挿入
すると、制御空間が切り替えられ、パチンコ機の状態は
テストモードの遊技状態SS13′へ移行する。テストモー
ドにおいても打止状態や中断状態に移行することができ
る。ただし、遊技状態SS13′からフリー状態SS12へは終
了スイッチをオンしたとき、または帰零が発生したとき
に移行可能であり、打止状態SS15′からフリー状態SS1
2′へは“打止解除”パケットの受信ではなく、終了ス
イッチのオンによって移行し、また、中断状態SS14′で
元のテストカードまたは別のテストカードを挿入すると
テスト遊技状態SS13′へ戻り、中断状態SS14′で終了ス
イッチを押すと通常のフリー状態SS12へ移行する。テス
トモード中の各状態からフリー状態SS12への移行と同時
に制御空間も切り替わる。つまり、テストモードではな
く通常動作モードとなり、もう一度テストカードで遊技
したい場合には再度テストスイッチをオンさせてからテ
ストカードを挿入する必要がある。一方、テストモード
の各状態で管理装置400から“強制終了要求”パケット
が送られてくると、これをユニット制御装置180が記憶
しており、終了スイッチがオンされたときに、各状態SS
13′,SS14′,SS15′から強制終了状態SS11へ移行するよ
うになっている。
なお、この強制終了状態SS11への移行も制御空間の切
替えと同時に行われ、テストモードが終了する。
第170図(C)には、パチンコ機の一つが単独で電源
投入され、管理装置400と切り離されたオフライン時に
おけるテストモードでの状態遷移が示されている。
オフライン時におけるパチンコ機は、電源投入により
初期化を行い、その後テストスイッチのオンまたは管理
装置からの“回線テスト”パケットを待つ待機状態SS20
となる。ここで、テストスイッチがオンされ、続いて正
規のテストカードが挿入されると、テストモードの遊技
状態SS13′へ移行する。その後は、第170図(B)と同
じ条件で中断状態SS14′、打止状態SS15′へ移行し、各
状態で終了スイッチをオンすると、待機状態SS20へ戻
る。
なお、待機状態SS20において“回線テスト”および
“初期値設定”パケットを受信すると、通常動作モード
の強制終了状態SS11へ移行する。
この実施例のパチンコ機の制御ユニット160のユニッ
ト制御装置180は、上記パチンコ機の稼動状態とカード
状態とを参照しながらパチンコ機やカードリーダの制御
および管理装置400との通信を行うことで、管理装置の
負担を減らすとともに、通信エラーに基づく誤動作を回
避しつつ所定の処理に関しては制御の独立性を保持し、
遊技客のアクション等に対して速やかに応答できるよう
になっている。
以下、上記パチンコ機稼動情報およびカード状態を利
用したユニットコントローラ190における処理について
説明する。
先ず、ユニットコントローラ190による処理を説明す
る前にユニットコントローラ190とパチンコ機制御装置1
95およびカードリーダ制御装置188の相互のデータ伝送
および相互に関連した動作の手順について第171図〜第1
88図を用いて説明する。
第171図には初期化から開店にいたるまでの手順を示
す。
なお、カードリーダコントローラ188とユニットコン
トローラ190との間の通信は、ファンクションコードに
よって行なわれるようになっており、ユニットコントロ
ーラ190からカードリーダコントローラ188に対するファ
ンクションコードとしては、カードから読み取った磁気
データと照合するための年月日コードと識別コードをカ
ードリーダに対して与えるための「初期値設定」ファン
クション、カードリーダに対しカードの受付を許可する
「カード受付可」ファンクション、カードリーダに対し
カードの受付を中止するように指令するための「カード
受付不可」ファンクション、カードを排出するよう指令
する「カード排出」ファンクション、カードの磁気デー
タの再読込みを指令する「リロード」ファンクション、
直前に送ってきたファクションコードの再送を要求する
「再送要求」ファンクション、カードリーダコントロー
ラ内に保持されているカードリーダの状態を示すビット
の送信を要求する「ステータス要求」ファンクションお
よびパンチ穴形成領域の所定の位置にカードの持玉、金
額がゼロになったことを表すい帰零穴PH4を穿孔するよ
う指令を与える「帰零」ファンクションの8種類の指令
が用意されている。
一方、カードリーダコントローラ188からユニットコ
ントローラ190に対するファンクションコードとして
は、カードリーダで読み取ったカード番号をユニットコ
ントローラへ送る「カード番号送信」ファンクション、
テストカードが挿入されたことをユニットコントローラ
へ知らせる「テストカード」ファンクション、リセット
時に年月日や識別コード等の初期値を要求する「初期値
要求」ファンクション、要求された処理が正常に終了し
たことをユニットコントローラに知らせる「正常終了」
ファンクションおよび逆に正常に処理が終了しなかった
ことを知らせる「異常終了」ファンクション、挿入され
たカードに不正があることをカードリーダコントローラ
が判定し自らの意志でカードを検出したことを知らせる
「セルフ排出」ファンクション、ユニットコントローラ
に対して直前に送ってきたファンクションコードの再送
を要求する「再送要求」ファンクションと「リロード」
要求や「ステータス要求」に対してカードリーダのステ
ータスを送信するための「ステータス送信」ファンクシ
ョンの8種類がある。
ただし、カードリーダコントローラ188とユニットコ
ントローラ190との間の交信は、ファンクションコード
を一方向に送るのではなく、先ず送信側がコール信号
(呼かけコード)ENQを送り、受信側から許可応答ACKを
受けた後にファンクションコードを送るようになってい
る。
第171図において、パワーオンによりリセットが入る
と、ユニットコントローラ190、カードリーダコントロ
ーラCPU2、パチンコ機コントローラCPU1は、内部レジス
タ等の初期化を行う(ステップS401,S501,S601)。初期
化が終了すると、パチンコ機コントローラCPU1は各セン
サやスイッチからの検出信号の入力待ち状態となる(S4
10)。
ユニットコントローラ190は台番号設定器171から設定
値を読み取って通し番号、チャネル番号を算出し、ユニ
ットメモリ550に記憶する(ステップS602)。そして、
管理装置から“回線テスト”パケットが送られてくるの
を待つ(ステップS603)。
次に、“初期値設定”パケットを受信すると、カード
リーダからの受信制御を開始し、カードリーダコントロ
ーラCPU2からのコール信号ENQの有無を判定する(ステ
ップS604〜S606)。
一方、カードリーダコントローラCPU2は、初期化が終
了すると、ユニットコントローラ190に対し、コール信
号ENQを送信し、それに対する応答信号ACKを待つ(ステ
ップS502,S503)。なお、コール信号ENQを送信する以前
に、ユニットコントローラから「初期値設定」ファンク
ション等の送信のコールがあった場合を考慮して、ACK
がないときはENQの有無を判定する(ステップS504)。
そして、ENQがあればACKを送信してファンクションコー
ドの受信待ちとなる(ステップS504〜S506)。
上記ステップS502におけるカードリーダコントローラ
からのコール信号ENQの送信をユニットコントローラが
ステップS606で受信すると、応答信号ACKを返す(ステ
ップS607)。すると、カードリーダコントローラは「初
期化要求」ファンクションを送信する(ステップS51
1)。これをユニットコントローラが受信してカードリ
ーダへの送信制御を開始し、先ず年月日、識別コードを
入れた「初期値設定」ファンクションを送信する(ステ
ップS608〜S610)。
カードリーダコントローラは、この初期値を受信する
と年月日と識別コードを内部RAMに記憶してから「正常
終了」ファンクションを返す(ステップSS512〜S51
4)。
ユニットコントローラは「正常終了」ファンクション
を受信する(ステップS611)と、管理装置からの“開店
コード”パケットを待ち、これを受信するとアナログ表
示器163をスクロールさせて客待ち表示を行うととも
に、ユニットメモリの稼動情報を「フリー」に変更する
(ステップS612〜S614)。それからユニットコントロー
ラはカードリーダコントローラに対して「カード受付
可」ファンクションを送信する(ステップS615)。
カードリーダコントローラがこれを受信すると、先ず
シャッタを開けてからカード挿入検出を開始する(ステ
ップS515〜S517)。そして、「正常終了」ファンクショ
ンを返し(ステップS518)、ユニットコントローラから
のファンクションまたはカードの挿入を待つ状態となる
(ステップS520)。一方、ユニットコントローラはカー
ドリーダからの「正常終了」ファンクションを受信する
と、管理装置からのパケットまたはカードリーダコント
ローラからのファンクションを待つ状態になる(ステッ
プS620)。
第172図にはカードリーダにカードが挿入された場合
の動作手順を示す。
カードリーダコントローラCPU2がファンクションまた
はカード待ち状態(ステップS520)にあるとき、カード
が挿入されると、挿入検出スイッチ808によりこれを検
知し、モータを駆動してカードを内部に取り込む(ステ
ップS521)。次に、パンチ穴、セキュリティコードをチ
ェックしてから磁気データを読み込んで、年月日、識別
コードを検査する(ステップS522〜S525)。そして、正
常なカードであれば読み取ったカード番号を入れたファ
ンクションをユニットコントローラに送信した後、シャ
ッタを閉じる(ステップS526,S527)。
ユニットコントローラ190がカード番号を受信する
と、“カードイン”パケットを管理装置400へ送って、
カードの存在を“ACK"パケットにより確認して稼動情報
を「遊技中」に変更する(ステップS621〜S625)。それ
から、状態表示ランプ162を点灯させ、遊技中である旨
を外部に知らしめた後、打球発射装置103を駆動可能に
し、各センサの検出信号の入力を待つ(ステップS624,S
625)。
この間、パチンコ機コントローラCPU1はセンサおよび
スイッチの検出信号待ち状態(ステップS410)にあり、
打球発射装置の発射制御開始後、発射センサSNS5、セー
フセンサSNS2,SNS3、ファールセンサSNS4、アウトセン
サSNS1からの検出信号を検知すると、それをユニットコ
ントローラに知らせる(ステップS411〜S416)。しか
も、このとき発射センサの検出時間の違いから戻り球と
発射球を区別し、戻り数についてはファール球検出信号
として出力する(ステップS416)。一方、ユニットコン
トローラはセンサの検出信号を受けると信号の種類に応
じた演算を行って遊技中の玉数を求めユニットメモリを
更新する(ステップS626〜S630)とともに、購入スイッ
チ113の検出信号を受けるとカードの未使用金額を減ら
し持玉数を増やす演算をする(ステップS631)。
第173図には、遊技中に中断スイッチ114がオンされた
ときの動作手順を示す。
ユニットコントローラ190は、中断スイッチのオンを
検出すると、打球発射装置103の制御を停止させ、管理
装置400に向かって“中断スイッチ”パケットを送信す
る(ステップS632〜S634)。そして、管理装置から“AC
K"が戻ってくると、ユニットメモリ550内の稼動情報を
「中断中」に変更して、遊技状態表示ランプ123を点滅
駆動させて中断表示を行わせてから、「カード排出」フ
ァンクションをカードリーダコントローラへ送信する
(ステップS635〜S637)。
カードリーダコントローラがこのファンクションを受
信すると、シャッタを開けてからモータを逆転させてカ
ードを排出し、ユニットコントローラへ「正常終了」フ
ァンクションを送り(ステップS528〜S531)、カード挿
入またはファンクション待ちとなる(ステップS532)。
一方、ユニットコントローラは「正常終了」ファンクシ
ョンを受信(ステップS638)した後、パケットまたはフ
ァンクション受信待ち(ステップS620)となる。
その後、中断したカードがカードリーダに挿入される
と、カードリーダコントローラCPU2は、前記ステップS5
21〜S527と同様の手順に従って、カードの取込み、チェ
ックおよびファンクション送信、シャッタの閉鎖を行う
(ステップS533〜S538)。一方、ユニットコントローラ
は、受信したカード番号とユニットメモリ内のカード番
号とを照合して中断したカードであるか否かを検査し、
一致すれば“中断カードイン”パケットを管理装置へ送
信する(ステップS639〜S641)。そしてその応答“ACK"
を受信すると稼動状態を「遊技中」に変更し、遊技状態
表示ランプを連続点灯の遊技表示に変更してから打球発
射装置の制御を開始させる(ステップS642〜S644)。
ところで、この実施例のシステムでは、中断したカー
ドを精算機で精算すると、中断中のパチンコ機が解放さ
れるようになっている。そこで第173図のステップS620
のパケットまたはファンクション受信待ち状態で管理装
置から“中断終了”パケットが送られてくると、ユニッ
トコントローラは稼動情報を「フリー」に変更し、ラン
プ123,163を客待ち表示に変更してから再びパケットま
たはファンクション受信待ち(ステップS620)となる。
第174図には、終了スイッチ115がオンされたときの動
作手順が示されている。
ユニットコントローラ190は、終了スイッチのオンを
検出すると、打球発射装置103の駆動を停止させてから
“終了スイッチ”パケットを管理装置400へ送る(ステ
ップS645〜S647)。そして、その応答“ACK"を受信する
と稼動情報を「フリー」に変更し、遊技状態表示ランプ
123を消灯、アナログ表示器163をスクロールさせて客待
ち表示に変更してから、「カード排出」ファンクション
をカードリーダコントローラへ送る(ステップS648〜S6
50)。
カードリーダコントローラCPU2は、そのファンクショ
ンを受信すると、シャッタを開き、モータを駆動してカ
ードを排出してから「正常終了」ファンクションをユニ
ットコントローラへ返す(ステップS539〜S542)。そし
て、カード挿入またはファンクション受信待ちとなる
(ステップS520)。
一方、ユニットコントローラは、カードリーダコント
ローラからの「正常終了」ファンクションを受信すると
管理装置からのパケットまたはカードリーダコントロー
ラからのファンクション待ちとなる(ステップS651,S62
0)。この間、パチンコ機コントローラはセンサの検出
信号の入力待ちとなっている(ステップS410)。
次に、第172図に遊技中において持玉数および金額が
ともに「0」となる帰零状態が生じた場合の手順を第17
5図を用いて説明する。
ステップS626〜S631の玉数金額演算の結果、玉数と金
額が「0」になったか否か判定し、「0」ならば打球発
射装置103の駆動制御を停止させてから10秒のサーチタ
イマをオンさせる(ステップS652〜S654)。そして、遊
技盤内に存在する浮遊玉の数(発射球数−回収球数)が
「0」になったかチェックし、さらにサーチタイマが10
秒経過したか否か判定して(ステップS655,S656)、浮
遊玉数が「0」になるかまたはサーチタイマが10秒経過
したならば管理装置400へ“帰零”パケットを送信する
(ステップS658)。また、発射装置停止後10秒以内で浮
遊球数が存在しているときはセーフ球やファール球、ア
ウト球があるか調べ、あったときはステップS626〜S631
へ戻って玉数を演算し直す(ステップS657)。
そして、管理装置からの“ACK"パケットを受信する
と、稼動情報を「フリー」に変更してから、ランプ123,
163を客待ち表示に変更し、「帰零」ファンクションを
カードリーダコントローラへ送信する(ステップS659〜
S662)。
カードリーダコントローラCPU2がこのファンクション
を受信すると、カードの帰零穴穿孔位置にパンチ穴を開
けてからシャッタを開き、カードを排出する(ステップ
S543〜S546)。それから、「正常終了」ファンクション
をユニットコントローラ190へ送り、カード挿入または
ファンクション受信待ちとなる(ステップS547,S52
0)。
一方、ユニットコントローラは、「正常終了」ファン
クションを受信すると、パケットまたはファンクション
待ち状態になる(ステップS663,S620)。
第176図には、第172図の遊技中において打止状態が発
生した場合の処理手順が示されている。
ステップS626〜S631の玉数、金額演算後、打止演算を
行い、演算値が打止め数に達したか否か判定する(ステ
ップS664,S665)。そして、打止数に達したときは、打
球発射装置103の駆動制御を停止させてから管理装置400
へ“打止め”パケットを送信する(ステップS666,S66
7)。
そして、管理装置からの“ACK"パケットを受信する
と、稼動情報を「打止」に変更し、遊技状態表示ランプ
123を消灯、アナログ表示器163を打止表示(点滅駆動)
に変更する(ステップS668〜S670)。しかる後、スピー
カ166より打止音を出力させてから、カードリーダコン
トローラCPU2に対して「カード受付不可」ファンクショ
ンを送信する(ステップS671,S672)。
カードリーダコントローラがこのファンクションを受
信すると、シャッタを開いてカードを排出した後、シャ
ッタを閉鎖してカードの挿入を禁止する状態にする。そ
れから「正常終了」ファンクションをユニットコントロ
ーラ190へ送信し、ファンクション受信待ちとなる(ス
テップS551〜S556)。すると、ユニットコントローラが
「正常終了」ファンクションを受信してパケット待ち状
態となる(ステップS673,S674)。
その後、管理装置から“打止解除”パケットが送られ
てくると、ユニットコントローラは稼動情報を「フリ
ー」に変更し、ランプ123,163を客持ち表示に変更して
からカードリーダコントローラへ「カード受付可」ファ
ンクションを送信する(ステップS675〜S678)。
すると、カードリーダコントローラは、シャッタを開
いてカード挿入検出を開始し、「正常終了」ファンクシ
ョンを送信してから(ステップS557〜S560)、ファンク
ションまたはカード挿入待ち(ステップS520)となる。
一方、ユニットコントローラは「正常終了」ファンクシ
ョンを受信して(ステップS679)、パケットまたはファ
ンクション受信待ち(ステップS620)となる。この間、
パチンコ機コントローラCPU1は各センサ、スイッチの検
出信号の入力待ち状態(ステップS410)になっている。
第177図には、強制終了の際の処理手順が示されてい
る。第171図、第174図、第175図、第176図のパケットま
たはファンクション受信待ち状態(ステップS620)で管
理装置400から“強制終了”パケットが送られてくる
と、ユニットコントローラ190は、稼動情報を「強制終
了」に変更し、ランプ123,163を消灯し、玉数および金
額表示器を「0」にクリアした後、「カード受付不可」
ファンクションをカードリーダコントローラCPU2へ送信
する(ステップS681〜684)。
すると、カードリーダコントローラは、ファンクショ
ン受信後、カードリーダ内にカードが存在しているか判
定し、入っているときはシャッタを開いてカードを排出
してから、またカードがないときはそのままステップS5
65へ移行し、シャッタを閉鎖してから「正常終了」ファ
ンクションを送信し、ファンクション受信待ちとなる
(ステップS561〜S567)。
一方、ユニットコントローラはカードリーダコントロ
ーラから「正常終了」ファンクションを受信するとパケ
ット受信待ちとなる(ステップS685,S686)。
その後、管理装置から“強制終了解除”パケットが送
られてくると、ユニットコントローラは稼動情報を「フ
リー」に変更し、ランプ123,163を客待ち表示に変更し
てからカードリーダコントローラへ「カード受付可」フ
ァンクションを送信する(ステップS687〜S690)。
すると、カードリーダコントローラは、シャッタを開
いてカード挿入検出を開始し、「正常終了」ファンクシ
ョンを送信してから(ステップS568〜S571)、ファンク
ションまたはカード挿入待ち(ステップS520)となる。
一方、ユニットコントローラは「正常終了」ファンクシ
ョンを受信して(ステップS691)、パケットまたはファ
ンクション受信待ち(ステップS620)となる。この間、
パチンコ機コントローラCPU1は各センサ、スイッチ検出
信号の入力待ち状態(ステップS410)になっている。
第178図には停電発生後のユニット復旧処理の手順が
示されている。
停電状態が回復すると、各コントローラCPU1,CPU2,19
0はそれぞれ内部レジスタ等の初期化を行い(ステップS
421,S581,S701)、次にユニットコントローラは台番号
設定器171から台番号を読み出して通し番号、チャネル
番号を算出してユニットメモリ550に記憶し、“回線テ
スト”パケットの受信を持つ(ステップS702,S703)。
一方、パチンコ機コントローラCPU1は初期化後、セン
サやスイッチの検出信号入力待ち(ステップS410)とな
り、カードリーダコントローラCPU2は第171図のパワー
オンリセット時のステップS502〜S506と同様にして、コ
ール信号ENQ送信後、ユニットコントローラからの信号A
CKとENQの受信の有無を判定し、ENQを受信するとACKを
返してからファンクション受信待ちとなる(ステップS5
82〜S586)。
ユニットコントローラ190はステップS703で“回線テ
スト”パケットを受信すると、続いて管理装置400から
送られて来る“ユニット復旧データ”パケットを受信し
てユニットメモリ内のデータを停電発生前の状態に戻す
とともに“ACK"パケットを返す(ステップS704,S70
5)。それから、停電前の状態にかかわらず発射駆動制
御をオフにした後、前の稼動状態が遊技中であったなら
稼動情報を「フリー」にする(ステップS706,S707)。
次に、管理装置から“リスタート”パケットが送られて
くるので、それを受信したならばカードリーダコントロ
ーラとの間の送受信制御を開始し、先ずコール信号ENQ
を送信する(ステップS708〜S710)。そして、それに対
する応答信号ACKを受信したならば「初期値設定」ファ
ンクションをカードリーダコントローラへ送る(ステッ
プS711,S712)。
カードリーダコントローラは、「初期値設定」ファン
クションを受けると、年月日と識別コードを記憶してか
ら「正常終了」ファンクションを返す。これを受信した
ユニットコントローラは、稼動情報に応じてランプ123,
163の表示を行う(ステップS713,S714)。つまり元の稼
動状態が「遊技中」を除き、元の表示状態に復帰する。
続いてユニットコントローラは稼動情報に応じたファン
クションを送信する(ステップS715)。すなわち、「フ
リー」ならカードの「リロード」ファンクションを、ま
た「中断中」なら「カード受付可」ファンクションを、
そして、それ以外のときは「カード受付不可」ファンク
ションを送信する。
すると、カードリーダコントローラは、送られたきた
ファンクションに対応した処理を実行してから、カード
リーダ内にカードが存在していたか判定し、カードがな
かったときは「ステータス」ファンクションを送信する
(ステップS590〜S592)。また、カードリーダ内にカー
ドが存在したときには前記ステップS522〜525に相当す
るカードの真偽判定を行なってからカード番号をファン
クションに入れて送信した後、ステップS520に相当する
ファンクション受信またはカード挿入待ち状態になる。
一方、ユニットコントローラは、カードリーダから
「ステータス」ファンクションを受信するとステップS6
20に相当するパケットまたはファンクション待ちとな
り、カード番号の入ったファンクションを受信すると、
ステップS622に相当する“カードイン”パケットを管理
装置に送信した後、第172図のステップS623〜S631の手
順に従って遊技処理を開始する。
このように、停電発生前の稼動状態が「遊技中」のと
きは、カードを再読取りしてチェックした後に遊技が再
開されるようにしてるので、停電復旧時の誤ったデータ
(特にカード番号)の送信による混乱を回避し信頼性を
高めることができるとともに、停電中におけるカードの
抜取り等の不正行為を排除することができる。
次に、ユニットコントローラ190における具体的な制
御手順について、第179図〜第194図を用いて説明する。
ユニットコントローラ190における処理には、パワー
オンまたはリセット数の初期化タスクと、それに続く10
種類のメインタスクと、タイマから1ミリ秒ごと入って
くる割込み信号に基づくタイマ割込み処理と、カードリ
ーダコントローラ188との間のファンクションの送受信
の際に発生するシリアル割込み処理とがある。
このうち、10種類のメインタスクに関してはリアルタ
イム処理で繰り返し実行するようになっている。ここ
で、10種類のメインタスクとは、パケット受信タスクと
カードリーダ制御タスク、パケット送信タスク、エラー
制御タスク、玉数演算タスク、スイッチ検出タスク、音
出力タスク、タイマ制御タスク、ランプ駆動タスク、ポ
ート出力制御タスクの10種類である。
第179図にはタイマ割込み処理、第180図にはシリアル
割込み処理の手順が示されている。
第179図のタイマ割込み処理では、先ずユニットメモ
リ内のホットコード(A55A)をチェック(手続きP1)と
して、異常があったときはリセットをかけ、正常であれ
ば当該タイマ割込み用のタイマをリセットする(手続き
P2)。次に、ユニットコントローラ190の内部RAMに用意
されているタイマを更新してから、データ伝送コントロ
ーラにより送信の度に「FFH」がセットされ20mSごとに
−1されるユニットメモリ内のウォッチドッグカウンタ
をチェックする(手続きP3,P4)。ここで、ウォッチド
ッグカウンタが「0」になっていればデータ伝送コント
ローラがダウンしたと判定してセグメント型表示器駆動
用のコモン信号を固定しリセット回路555によるリセッ
トがかかるようにする。
ウォッチドッグカウンタが正常であれば、次のセンサ
およびスイッチの検出処理(第181図(A)参照)を実
行してからスイッチ検出信号無効処理(第181図(B)
参照)を実行する(手続きP5,P6)。
しかる後、金額、玉数データをユニットメモリから読
み出してコード変換し、それに基づいて金額表示器111
と玉数表示器112のセグメントデータ、コモンデータを
形成して出力し、金額および玉数をダイナミック表示さ
せる(手続きP7,P8)。
一方、第180図のシリアル割込み処理では、ユニット
コントローラ190の内部の送信バッファまたは受信バッ
ファから割込みが入ってくると、先ず受信割込みか否か
判定し、受信割込みであれば1バイトの受信データを内
部RAMへ移す(手続きP11,P12)。また、シリアル割込み
が送信バッファからの割込みであった場合には、1バイ
トの送信データを送信バッファをシフトさせることでシ
リアルデータに変換して出力する1バイト送信処理を実
行する(手続きP13,P14)。なお、上記シリアル割込み
は、受信バッファまたは送信バッファに送受信データが
入ると自動的にCPUに対して割込み信号が入力されるよ
うになっている。
タイマ割込み処理(第179図)中におけるセンサおよ
びスイッチ検出処理は第181図(A)に示すような手順
に従って行われる。
すなわち、先ず購入スイッチ113、中断スイッチ114、
精算スイッチ115、テストスイッチ179および呼出しスイ
ッチ165aのオン・オフ状態を読み込んで前回の状態と比
較する(手続きP51,P52)。状態の比較は例えばイクス
クルーシブORのような論理演算を行うことで状態が変化
したか容易に知ることができる。ここで、新たにオン状
態になったスイッチがあれば、そのスイッチのオン状態
を内部RAMにセーブする(手続きP53)。
次に、センサ検出中になっているか(手続きP54)、
すなわち「遊技中」か否か判定し、センサ検出中であれ
ば発射センサSNS5、セーフセンサSNS2,SNS3、ファール
センサSNS4、アウトセンサSNS1の状態を読み込んで前回
の状態と比較する(手続きP55,P56)。そして、新たに
オン状態になったセンサがあれば、そのセンサのオン状
態を内部RAMにセーブする(手続きP57)。
しかる後、打球発射装置103の駆動制御が行われてい
るか否か判定し、制御中なら手続きP60へジャンプし、
制御していない状態ならば手続きP57でRAMにセーブした
発射センサのオン状態を無効にする(手続きP58,P5
9)。それから、RAMにセーブしたデータを見て発射セン
サがオンしているならば、RAMに設けられた浮遊玉数を
計算するカウンタを加算する(手続きP60,P61)。ま
た、発射センサがオフならば浮遊玉数をインクリメント
せずにそのまま次の手続きP62に進み、浮遊玉数が
「0」か否か判定する。ここで、浮遊玉数が「0」なら
RAMにセーブした第1セーフセンサSNS2のオン状態を無
効にし(手続きP76)、「0」でないときは第1セーフ
センサがオン状態か否かを調べてオンなら浮遊玉数を減
算(手続きP63,P64)してから、また第1セーフセンサ
がオフならそのまま手続きP65へ進み、再び浮遊玉数が
「0」か否か判定する。
そして、浮遊玉数が「0」からRAMにセーブした第2
セーフセンサSNS3のオン状態を無効にし(手続きP7
7)、「0」でないときは第2セーフセンサがオン状態
か否か調べてオンなら浮遊玉数を減算(手続きP66,P6
7)してから、また第2セーフセンサがオフならそのま
ま手続きP68へ進み、再び浮遊玉数が「0」か否か判定
する。ここで、浮遊玉数が「0」ならRAMにセーブした
ファールセンサSNS4のオン状態を無効にし(手続きP7
8)、「0」でないときはファールセンサがオン状態か
否か調べてオンなら浮遊玉数を減算(手続きP69,P70)
してから、またファールセンサがオフならそのまま手続
きP71へ進み、再び浮遊玉数が「0」か否か判定する。
ここで、浮遊玉数が「0」ならRAMにセーブしたアウト
センサSNS1のオン状態を無効にし(手続きP79)、
「0」でないときはアウトセンサがオン状態か否か調べ
てオンなら浮遊玉数を減算(手続きP72,P73)してか
ら、またアウトセンサがオフならそのまま手続きP74へ
進み、セーフセンサ1または2のいずれかが有効なら当
り音の出力予約とセーフ球表示ランプの点灯を指示して
から、RAM中にセーブされたままの有効なオン状態のセ
ンサに関するオン回数カウンタを加算(+1)する(手
続きP75)。
しかる後、第181図(B)のスイッチ無効処理を実行
する。この処理では、先ず稼動状態が「遊技中」か調
べ、「遊技中」ならRAMにセーブしたテストスイッチの
オン状態を無効にし(手続きP81,P82)、「遊技中」以
外なら中断スイッチ114と購入スイッチ113のオン状態を
無効(手続きP83)にしてからカード状態が「帰零」か
否かを判定し、「帰零」ならセーブした購入スイッチ、
中断スイッチおよび終了スイッチ115のオン状態を無効
にする(手続きP84,P85)。
上記のように、本実施例のユニットコントローラによ
るパチンコ機の制御では、浮遊玉という概念を取り入
れ、発射球の数から入賞球やアウト球、ファール球の数
を引いた分の玉が浮遊玉として遊技盤内に存在するもの
とみなし、浮遊玉数が「0」以下になるような入賞球等
の検出があった場合はそれを無効とするようにしてい
る。これによって、ノイズ等による誤検出信号をなく
し、玉数の演算精度を向上させることができる。
次に、ユニットコントローラ190による初期化タスク
およびリアルタイム処理される10種類のメインタスクに
ついて説明する。
第182図にはそのうち初期化タスクが示されている。
ユニットコントローラ190は、パワーオン時あるいは
ウォッチドッグパルスの消滅時にリセット回路555から
リセット信号が入ってくると、初期化タスクを開始し、
先ず内部RAMをクリアして所定の番地にチェックコード
を書き込んでから内部レジスタに初期値を設定するとと
もに、I/Oポートを予め定められた初期状態に設定する
(手続きP91〜P93)。それから、RAM内に用意された複
数の基準タイマをそれぞれセットした後、データ伝送コ
ントローラ551によるユニットメモリ550への書込みによ
って出力されるイニシャライズ信号INTの立上りを持つ
(手続きP94,P95)。そして、INT信号が立ち上がった時
点で台番号設定スイッチ171の設定番号を読み込んで、
通し番号とチャネル番号を算出し、それらをユニットメ
モリの送信データエリアに書き込んだ後、管理装置400
から“回線テスト”パケットが送られてくるのを待つ
(手続きP96〜P98)とともに、テストスイッチ179をチ
ェックする。そして、“回線テスト”パケットを受信し
たなら“ACK"パケットを管理装置へ返してからメインタ
スクへ、また、“回線テスト”パケット受信前にテスト
スイッチがオンされたなら、テストモードフラグをセッ
トしてからメインタスクへそれぞれ移行する。
第183図にはユニットコントローラ190の10種類のメイ
ンタスクのうち、「パケット受信タスク」の処理手順が
示されている。
このタスクにおいては、先ずユニットメモリ550を調
べて管理装置400からパケットが送られてきているか判
定し、受信パケットがないときは“ACK"パケットの返送
を待っている状態か調べる(手続きP101,P102)。そし
て、ノオ(否)ならば手続きP101へ戻って上記手順を繰
り返し、手続きP102で“ACK"パケット待ちになると、手
続きP103へ移行し、第187図のパケット送信タスク中の
手続きP157でセットされるACK待ちのタイマを読み込
む。そして、次にそのタイマがタイムオーバーを生じた
か否かチェックし、タイムオーバーを起こすと内部RAM
内のACK受信エラーフラグをセットする(手続きP104,P1
05)。このフラグは後述のエラー制御タスク(第188
図)で参照される。
一方、上記手続きP101で受信パケット有りと判定する
と、その受信パケットのタイプ名をユニットメモリから
内部RAMに読み込んで、それが“NAK"パケットか否か先
ず判定する(手続きP106,P107)。そして、“NAK"であ
ればRAMに用意されたNAKフラグをセット(手続きP108)
してからまた“NAK"でなければそのまま手続きP109へ進
んで、受信したパケットが登録されているものか判定す
る。そして、未登録パケットならば手続きP110でユニッ
トメモリのコマンドレジスタCR2内のパケットタイプ名
を「0」にクリアして手続きP101へ戻る。コマンドレジ
スタCR2のクリアによりパケットの受信がなかったもの
とされる。
手続きP109で受信パケットが登録されたものであるこ
とが判ると、手続きP111〜P125でいずれのパケットであ
るか判定し、判明したパケットの種類に応じた処理(第
184図(A)〜(N))を実行する。
第184図(A)は上記パケット受信タスク内の“初期
値設定”パケット受信処理の手順を示す。
ユニットコントローラ190は、“初期値設定”パケッ
トを受信するとユニットメモリ550の受信データエリア
内の対応する欄に、また同様にホットコードも伝送デー
タエリアにそれぞれコピーする(手続きP301,P302)。
送信したパケットのヘッド部を受信データエリアと送信
データエリアに書き込むことによりユニットコントロー
ラによる送信データエリアのパケットヘッドの作成を簡
略化できる。次に、モニタ情報1内の「初期値未設定」
ビットをチェックして初期値受信済か判定し(手続きP3
03)受信済なら直ちに手続きP306へ、また受信していな
いときには手続きP304,P305で稼動情報を「強制終了」
に変更し、カードリーダへの送信を禁止する状態にして
から、それぞれ手続きP306へ移行してカードリーダとの
通信制御(受信)を可能な状態にする。“初期値設定”
パケットは開店後に管理装置400のコンソールで賞品球
や打止数を変更した場合にも送信される場合があり、そ
の場合には稼働情報を変えるのは好ましくないからであ
る。それから、内部RAMのフラグを見てテストモード中
か否かチェックして(手続きP307)、テストモードなら
そのまま、手続きP310へ移行し、また通常動作モードな
ら手続きP308でカードリーダへ初期値を送信済か否かフ
ラグでチェックして送信済なら初期値送信済フラグをク
リア(手続きP309)してから、手続きP310へそれぞれ移
行してカードリーダへの送信を許可する。そして、次に
「初期値設定」ファンクションを内部RAMの所定のエリ
ア(送信バッファエリア)に書き込むことにより送信予
約を行ってから、フラグを見て再び初期値受信済か判定
する(手続きP311,P312)。
なお、手続きP308でカードリーダへの「初期値設定」
ファンクションがまだ未送信なら手続きP312へジャンプ
しているのは、最初の初期値送信の際にはカードリーダ
からの「初期値要求」ファンクションを受信してから初
期値を送信するようにするためである。手続きP312にお
いて、初期値パケットを受信していないと判定したとき
は、手続きP313へ進みモニタ情報1の「初期値設定」ビ
ットをクリアし、初期値受信済と判定した場合には手続
きP312からP314へ移行して「初期値設定」ファンクショ
ンの送信予約を行ってから元の処理ルーチン(第183
図)へ戻る。
第184図(B)にはパケット受信タスク中の“開店コ
ード”パケット受信処理の手順を示す。
ユニットコントローラ190は“開店コード”パケット
を受信すると、先ず稼動情報を「フリー」に設定した
後、フラグを見て、テストモード中か否か判定する(手
続きP321,P323)。そして、テストモード中ならそのま
ま元のルーチンへ戻り、通常動作モード中ならランプ12
3,163による表示を客待ち状態に変更してから「カード
受付可」ファンクションをRAMに書き込んで送信予約を
行った後、カード挿入ランプ168を点滅駆動に変えてか
ら元のルーチンへ戻る(手続きP323,P324,P325)。
第184図(C)にはパケット受信タスク中の“閉店コ
ード”パケット受信処理の手順を示す。
ユニットコントローラ190は“閉店コード”パケット
を受信すると、先ず稼動情報を調べて稼動情報が「遊技
中」か「中断中」のときはそのまま元のルーチンへ戻
る。“閉店コード”パケットは通常“強制終了”パケッ
トの後に送られてくるので、遊技中や中断中のパチンコ
機があるのに“閉店コード”が送られて来るはずはない
からである。これによって、誤って閉店スイッチをオン
してしまった場合の安全装置として機能する。また、稼
動情報が「遊技中」または「中断中」でなれば「強制終
了」に変更した後、フラグを見て、テストモード中か否
か判定する(手続きP331〜P333)。そして、テストモー
ド中ならそのまま元のルーチンへ戻り、通常動作モード
中なら全ランプを消灯してから「カード受付不可」ファ
ンクションをRAMに書き込んで送信予約を行ってから元
のルーチンへ戻る(手続きP334,P336)。
なお、手続きP332で稼動情報を「強制終了」に変更し
てからテストモードの判定(P333)を行っているのは、
オンラインでのテストモード動作中の“閉店”パケット
を受け付けてテストモード終了後に速やかにパチンコ機
を強制終了状態へ移行させるためである。
第184図(D)には、第183図のパケット受信タスク中
の“強制終了”パケット受信処理の手順を示す。
ユニットコントローラ190は“強制終了”パケットを
受信すると先ずユニットメモリ550の送信データエリア
内のカードテキストデータをクリアしてから稼動情報を
「強制終了」に変更する(手続きP341,P342)。そし
て、次の手続きP343で、“テストモード”フラグをチェ
ックしてテストモード中ならばそのまま元のルーチンへ
戻り、テストモード終了後に速やかに強制終了状態へ移
行できるようにする。一方、通常動作モードならセンサ
の検出および打球発射装置103の制御を停止させてか
ら、全ランプを消灯させ、カードリーダに「カード受付
不可」ファンクションを送った後、内部RAMの所定の番
地に音の種類を指定するデータを書き込んで強制終了音
の出力予約を行って元のルーチン(第183図)へ復帰す
る(手続きP344〜P348)。これによって、パチンコ機は
遊技中であればカードを排出して遊技不能になり、その
他の場合にはカードを受け付けない状態になる。
第184図(E)には、“強制終了解除”パケットを受
信した場合の処理手順が示されている。
ユニットコントローラ190は“強制終了解除”パケッ
トを受信すると、先ず稼動情報を調べて強制終了中か否
か判定し、強制終了中でなければ何もせずに元のルーチ
ンへ戻る(手続きP351)。また、強制終了中であれば稼
動情報を「フリー」に変更してから、フラグをチェック
してテストモード中か否か判定する(手続きP352,P35
3)。ここでテストモード中ならそのまま元のルーチン
へ戻ってテストモード終了後速やかにパチンコ機をフリ
ー状態に移行できるようにする。
一方、テストモードでないときは、ランプの表示を客
待ち状態に変更してからカードリーダに対する「カード
受付可」ファンクションの送信予約を行い、カード挿入
ランプ168を点滅状態に変更してもとのルーチン(第183
図)へ戻る(手続きP354〜P356)。
第184図(F)に“打止解除”パケット受信処理の手
順を示す。
この手順は第184図(E)の強制終了解除の手順とほ
ぼ同様である。異なるのは手続きP362で稼動情報を「フ
リー」にした後、ユニットメモリ550内の打止演算レジ
スタをクリアしてからテストモードの判定を行なう点の
みである。
また、第184図(G)に“中断終了”パケット受信処
理の手順を示す。
この手順は第184図(E)の強制終了解除の手順とほ
ぼ同様である。異なるのは手続きP372で稼動情報を「フ
リー」にした後、ユニットメモリ550内のカードテキス
トデータをクリアしてからテストモードの判定を行なう
点と、中断中においてもカードの受付けは可能になって
いるため、手続きP355に相当する「カード受付可」ファ
ンクションの送信予約を行なわない点にある。
第184図(H)には第183図のパケット受信タスク中の
“ユニット復旧”パケットの受信処理の手順を示す。
このパケットを受信すると、ユニットコントローラ19
0は先ず受信データエリアのパケットヘッドを送信デー
タエリアにコピーした後、モニタ情報1の「初期値設
定」ビットをクリアする(手続きP381,P382)。“ユニ
ット復旧”パケットが送信されるのは定時データ収集で
異常を見つけたときや停電復旧時であるが、前者の場合
には既にユニットコントローラは初期値を受信し保持し
ているからであり、また停電復旧の際には“初期値設
定”パケット送信後に“ユニット復旧”パケットが送信
されるからである。
モニタ情報1のビットクリア後は打球発射装置103の
制御およびセンサの検出を停止させた後、異常発見前に
生じたパケットやファンクションの送信予約を取り消し
てパケット送信やカードリーダの制御に関するフラグを
クリアして動作を停止させてから、管理装置400への“A
CK"パケットの送信の予約を行なう(P383〜P387)。
次に、復旧された送信データエリアの稼動情報を調べ
て元の稼動状態が遊技中でなければそのまま元のルーチ
ン(第183図)へ、また遊技中なら稼動情報を「フリ
ー」に変更してから元のルーチンへ戻る。現実の状態と
一致させると共に、その後送られてくる“リスタート”
パケットの処理で稼動情報に応じた処理を円滑に実行さ
せるためである。
第184図(I)には“リスタート”パケットの受信処
理手順を示す。
ユニットコントローラ190は“リスタート”パケット
を受信すると、先ずカードリーダとの間の通信制御を開
始させ「初期値設定」ファンクションの送信予約を行な
う(手続きP391,P392)。
次に、稼動情報を調べて「強制終了」ならば同図
(D)の手続きP341へ移行して、強制終了要求処理と同
一手順に従ってパチンコ機を“ユニット復旧”パケット
による動作停止前と同一の状態にさせる(手続きP39
3)。
また、稼動情報が「打止め」なら後述に手続きP483へ
移行してパチンコ機を打止めの状態にさせ(手続きP39
4)、稼動情報が「中断中」のときはカードリーダに対
する「カード受付可」ファンクションの送信予約を行っ
てから第184図(K)の後述の手続きP427へ移行してパ
チンコ機を遊技中断の状態にさせる(手続きP395,P39
6)。
一方、稼動情報が「強制終了」、「打止め」または
「中断中」以外のとき、すなわち「フリー」のとき(第
184図(H)のユニット復旧処理手続きP389があるため
稼動情報が「遊技中」のことはない)は、ランプ表示を
客待ち状態にしてからカードリーダに対し、カード再読
みを指令する「リロード」ファンクションの送信予約を
行ない、カード挿入ランプ168を点滅駆動させて元のル
ーチン(第183図)に戻る(手続きP397〜S399)。
第184図(J)には、第183図のパケット受信タスクに
おいて“カードイン”パケットに対する応答を受信した
場合の処理手順を示す。
ユニットコントローラ190は“カードイン”パケット
に対する応答があると、コントローラがACK待ち状態で
あったかチェック(手続きP401)し、ACK待ちでないの
にカードテキストの入った“ACK"パケットがきたときは
誤りとみなして受信データエリアのカードテキストデー
タをクリアする(手続きP402)。一方、ACK待ち状態で
パケットが入ってくるとそのパケットがNAK(否定応
答)か否かチェック(手続きP403)し、NAKならば当該
カードが存在しないものとしてカードリーダに対する
「カード排出」ファンクションの送信およびカード受付
不成功を表わす音を発生させる音出力が予約を行なって
元のルーチンへ戻る(手続きP405,P406)。また、応答
がNAKでないときであっても“ACK"パケット内のカード
番号がその前に送信したカード番号と一致しないときも
手続きP404,P405へ移行してカードの受付けを拒否する
(手続きP404)。
また、手続きP404でカード番号が一致すると、“ACK"
パケットにより送られてきた受信データエリア内のカー
ドテキストデータを送信データエリアの対応する位置に
コピーするとともに、カードテキスト内の玉数を稼動デ
ータエリア内の「持玉数」の欄にコピーする(手続きP4
07,P408)。
しかる後、カードテキスト内のカード状態を調べて
(手続きP409)、当該カードが「打止」状態にあればカ
ード状態を「フリー」に、また、パチンコ機の稼動情報
を「遊技中」にそれぞれ書き換えてから管理装置400に
対する“終了スイッチ”パケットの送信予約を行う(手
続きP421〜P423)。これによって、“終了スイッチ”パ
ケットが管理装置へ送信され、その“ACK"パケットが返
ってきた時点で後述(第184図(L))の終了スイッチ
処理でカードが排出され、打止カードによる遊技が不能
にされる。
一方、打止カードでなければ手続きP409からP410へ移
行して稼動情報を調べ、「フリー」であれば送信データ
エリア内の客数の欄を更新してから(手続きP411)、ま
た「フリー」でないとき(中断中のとき)はそのまま手
続きP412へ進み、稼動情報を「遊技中」に変更し、ラン
プ表示を遊技状態に変更した後、内部RAM内の浮遊玉数
カウンタをクリアし、センサによる検出を開始させる
(手続きP413〜P415)。次に、カードテキスト内の玉数
を調べて「0」ならそのまま、また「0」でなければ打
球発射装置103の駆動制御を開始させてから手続きP418
へ進み、カードの受付成功音の出力予約を行う(手続き
P416〜P418)。
なお、“中断カードイン”パケットに対する管理装置
からの応答“ACK"パケットを受信したときも第184図
(J)に示す“カードイン”に対する応答パケットの処
理手順と同一の手順に従って処理される。
第184図(K)には、第183図のパケット受信タスクに
おいて“中断スイッチ”パケットに対する応答を受信し
た場合の処理手順を示す。
ユニットコントローラ190は“中断スイッチ”パケッ
トに対する応答があると、コントローラがACK待ち状態
であったかチェック(手続きP425)し、ACK待ちでない
のに“ACK"パケットがきたときは何もせずに元のルーチ
ンへ戻る。次に、応答パケットがNAKか否かチェックし
(手続きP246)、NAKでないときは稼動情報を「中断
中」に、またランプ表示を中断表示状態に変更してから
センサによる検出および打球発射装置103の駆動制御を
停止させた後、カード排出ファンクションの送信予約お
よびカード排出音出力予約を行なう(手続きP427〜P43
2)。
一方、手続きP426でNAK受信と判定したときは手続きP
433へ移行し、ここで受信データ中のパチンコ機稼動情
報が「遊技中」か否か判定し、遊技中以外のときは中断
スイッチに対する応答そのものがおかしいので何もせず
に元のルーチン(第183図)へ戻り、遊技中であったと
きはカード状態を「遊技中」に変更してからセンサによ
る検出および打球発射制御を開始させる(手続きP433〜
P436)。つまり、中断スイッチを押しても管理装置400
からNAKが返ってきて稼動情報が遊技中であればカード
状態を遊技中に戻してパチンコ機の中断状態への移行を
拒否する。中断させたいときは再度中断スイッチを押
す。
第184図(L)に“終了スイッチ”パケットに対する
“ACK"パケットを受信したときの処理手順が示されてい
る。
この処理は同図(K)における“中断スイッチ”の
“ACK"受信処理と略同じ流れに沿って実行される。異な
るのは送信データエリア内のカードテキストをクリアす
る(手続きP443)のと、稼動情報を「中断中」でなく
「フリー」に、またランプ表示を客待ち表示に変更する
(手続きP444,P445)点である。この処理においてもNAK
を受信したとき稼動情報が遊技中であればカード状態を
遊技中に戻して終了処理を中止するようになっている
(手続きP451〜P454)。
第184図(M)には、“帰零”パケットに対する“AC
K"パケットを受信したときの処理手順が示されている。
この処理は同図(L)の“終了スイッチ”の“ACK"受
信処理と同じ流れに従って実行される(手続きP461〜P4
74)。
第184図(N)に示されている“打止”パケットに対
する“ACK"パケットの受信処理は同図(K)の“中断ス
イッチ”の“ACK"受信処理と略同じ流れに沿って実行さ
れる(手続きP481〜P494)。異なるのは、カード排出フ
ァンクションの他、カード受付不可ファンクションの送
信予約(手続きP488)が入る点のみである。
第185図にはユニットコントローラ190の10種類のメイ
ンタスクのうち、カードリーダ制御タスクの処理手順が
示されている。
このタスクでは、先ず内部RAM内のフラグを見てカー
ドリーダの制御が可能な状態にあるか否かを判定し、ノ
オならシリアル送信割込みと受信割込みを禁止する(手
続きP131〜P133)。
一方、カードリーダの制御が可能な状態にあるとき
は、手続きP131からP134へ移行し、ファンクション送信
中か判定する。次に、ファンクション受信中か判定し、
受信中なら設定時間内に受信が完了したかチェックする
(手続きP135,P140)。また、内部RAMの受信バッファエ
リア内にファンクションがあるか否か調べて受信ファン
クションがあるときは(手続きP136)、送信し易い形に
変形された受信データを元の形に直したり、パリティエ
ラーがないか、あるいはコードの長さが正しいかチェッ
ク(手続きP141)した後、ファンクションの種類を判定
し(手続きP143〜P150)、それに応じた処理(第186図
(A)〜(H))を実行する。
また、手続きP136で受信ファンクションなしと判定し
たときは手続きP137へ移行してカードリーダコントロー
ラCPU2からの応答ファンクション待ち状態にあるのか否
か判定し、応答を受信するまでに要した時間をチェック
する(手続きP142)。応答ファンクション待ちでないと
きはファンクション送信可能な状態にあるか否か判定
し、送信可能なときは送信すべきファンクションが有る
か否か判定し(手続きP139)、送信ファンクションがあ
るときは、ファンクション送信処理(第186図(I)参
照)を実行する。
第186図(A)には、上記カードリーダ制御タスク中
の「テストカード」ファンクションの受信処理の手順を
示す。
このファンクションを受信すると先ずフラグを見て
「テストカード」ファンクション待ち状態か否か判定す
る(手続きP501)。このフラグは、スイッチ検出タスク
でテストスイッチ179がオンされたときにセットされる
(第191図(E)参照)。ファンクション待ちであれ
ば、次に稼動情報が「フリー」か調べ、フリーならオフ
ライン状態か否かチェックする(手続きP502,P503)。
ここでオフライン状態ならプログラムROMに格納された
オンライン時に管理装置400から送られるのと同一また
は異なるテスト遊技用の賞球数を設定する(手続きP50
4)。オフライン時には管理装置から賞球数が送られて
来ないためである。賞球数設定数はテストカードに固定
的に与えられた最初の球数(0個)と金額(1000円)を
設定する(手続きP505)。
なお、オンライン時には手続きP503からP505へジャン
プし、手続きP504での賞球数設定を飛ばして玉数と金額
の設定を行なう。その後、浮遊玉数を計数するカウンタ
をクリアし、ランプ表示状態を変えてから、打球発射装
置103の制御およびセンサの検出を開始し、カード受付
成功を知らせる音を出力するための予約を行ない、テス
トモード稼動データエリアの稼動情報を遊技中に変えて
元のルーチンへ戻る(手続きP506〜P511)。
一方、テストカードファンクション待ちでないのにテ
ストカードファンクションを受信すると手続きP501か
ら、手続きP512へ移行し、テストモード稼動データエリ
ア(表1参照)内の稼動情報が「中断中」か否か判定す
る。テストモードでの遊技中に中断スイッチ114を押し
て中断中になった場合、テストスイッチを押さずテスト
カードの挿入によって中断が解除され遊技を再開できる
ようにするため稼動情報が中断中ならば賞球数は既に設
定されているのでいきなり手続きP506へ移行してテスト
遊技を再開可能にする。
上記手続きP512における判定で、稼動情報が中断中で
ないと判定されると、手続きP513ヘ移行してオフライン
か否か判定する。ここで、オフラインと判定したとき
は、上記手続きP504へ移行して賞球数等を設定しテスト
遊技の準備を実行する。これは、予期しない事態を想定
したもので、オフライン時にはテストカードがあればテ
ストモードに入っても時に支障はないためである。
一方、手続きP513でオンライン時と判定したときは、
「カード排出」ファンクションの送信予約およびカード
受付成功音の出力予約を行なう(手続きP514,P515)。
つまり、オンライン時にはテストスイッチ179を押さず
にテストカードを挿入すると、テストカードが排出され
テスト遊技に入らないようになっている。これによって
遊技客による不正遊技を防止することができる。
第186図(B)には、第185図のカードリーダ制御タス
ク中の「カード番号送信」ファンクション受付時の処理
手順が示されている。
ここでは、先ずフラグを見て「テストカード」ファン
クション受信待ち状態か否か判定し続いてテストモード
中か否か判定する(手続きP521,522)。ここで、ファン
クション受信待ちまたはテストモード中と判定すると手
続きP525へジャンプして「カード排出」ファンクション
送信予約を行ってからカード受付不成功音の出力予約を
行う(手続きP526)。つまり、テストスイッチのオン直
後またはテストモードの中断中に正規の遊技カードが挿
入されてもこれを直ちに排出することで通常遊技への移
行を禁止している。
一方、「テストカード」ファンクション受信待ち状態
でもテストモードでもない場合には、手続きP523へ移行
して稼動情報が中断中か判定し、中断中でないときは
“カードイン”パケットの送信予約を行い(手続きP52
7)、中断中なら手続きP524で読み取ったカード番号と
送信データエリア内のカード番号とを比較して、一致し
ないときは手続きP525へ移行してカード排出の予約を行
い、カード番号が一致したときは手続きP528へ移行して
“中断カードイン”パケットの送信予約を行う。
第186図(C)には、第185図のカードリーダ制御タス
ク内の「ステータス」ファンクション受信処理の手順を
示す。
このファンクションを受信すると先ず“異常終了”フ
ラグをクリアしてから受信バッファ内のステータス1と
2を内部RAMにセーブする(手続きP531,P532)。上記
“異常終了”フラグは第188図のエラー制御タスクの手
続きP170において参照される。
次に、前回の送信で「カード受付可」ファンクション
を送信したか否か、またカードがカードリーダ内に存在
するか否かさらに稼動情報が「遊技中」か否か判定する
(手続きP533〜P535)。ここで、前回の送信が「カード
受付可」ファンクションでありカードリーダ内のカード
が存在していて遊技中以外のときは正常な状態でないの
で、「カード排出」ファンクション送信および排出音出
力予約をしてからテストモード終了時がオンラインかオ
フラインか判定してまだオフラインであるときは第182
図の手続きP98へ移行して“回線テスト”パケットの受
信を待つ(手続きP536〜P538)。
一方、前回のカード受付可ファンクションを送信して
いないときまたはそれを送信してもカードがカードリー
ダ内にないとき、あるいはカード受付ファンクションを
送信しカードがカードリーダ内にあっても「遊技中」で
あるときはカード排出予約をしないで手続きP538へ移行
してテストモード終了時がオンラインかオフラインか判
定し、オフラインのときは“回線テスト”パケット待ち
へジャンプする。
第186図(D)には「再送要求」ファンクションを受
信したときの処理手順を示す。
この場合先ず前回の送信で再送要求を行ったか否か判
定し(手続きP541)、イエスなら再送要求に対して再送
要求が返ってくるのはおかしいので、リーダーエラーフ
ラグをセットする(手続きP543)。再送要求に対し再送
要求が返ってくると以後ずっとこれを繰り返し、他のフ
ァンクション送信が行えなくなるからである。一方、手
続きP541でノオなら既に送信したファンクションの再送
信予約(手続きP542)を再び行ってから元のルーチンへ
戻る。なお、上記リーダーエラーフラグは第188図のエ
ラー制御タスク中の手続きP163で参照される。
第186図(E)にはユニットコントローラ190が「正常
終了」ファンクションを、また同図(F)には「異常終
了」ファンクションを受信した場合の処理手順が示され
ている。
「正常終了」ファンクションを受信すると、エラーフ
ラグをクリア(手続きP545)してから同図(C)の手続
きP531へ移行して、以後「ステータス」ファンクション
受信のときと同じ手順に従って処理する。一方、「異常
終了」ファンクションを受信すると、同時に送られて来
たステータス1を調べてカードリーダへの初期値が未設
定のときはそのまま同図(C)の手続きP532へジャンプ
し、また初期値未設定でなければ“異常終了”フラグを
セットしてから手続きP532へジャンプしてステータス受
信処理と同様の処理を実行する(手続きP546,P547)。
なお、上記“異常終了”フラグは第188図のエラー制御
タスク中において参照され、以後のカード受付けが不能
になる。
第186図(G)には、第185図のカードリーダ制御タス
ク中の「初期値要求」ファンクション受信処理の手順を
示す。
このファンクションを受信すると先ず「初期値設定」
ファンクションの送信予約を行ってから、フラグを見て
送信が禁止されているか判定する(手続きP551,P55
2)。ここで、送信禁止なら手続きP555で送信を許可
し、送信禁止でないときは手続きP553でパチンコ機の稼
動情報を調べ、「フリー」か「遊技中」か「中断中」の
ときは「カード受付可」ファンクションの送信予約を行
う(手続きP554)。一方、手続きP553の判定で「フリ
ー」、「遊技中」、「中断中」以外のとき(打止または
強制終了)は「カード受付け不可」ファンクションの送
信予約を行う(手続きP556)。
第185図のタスク中に「セルフ排出」ファンクション
を受信したと判定したときは第186図(H)に示すよう
にカード受付不成功音の出力予約を行って元のルーチン
へ戻る(手続きP558)。
次に、第186図(I)には、第185図のカードリーダ制
御タスクの処理中において、手続きP139で送信ファンク
ションがあると判定した場合の送信処理手順を示す。
ファンクションの送信にあっては、先ず内部RAMにリ
トライ回数(例えば3回)を設定してからACK受信タイ
マ(5秒)をセットしてコール信号ENQをカードリーダ
に向かって送信する(手続きP560〜P562)。それから、
ACKが来なければ手続きP561でセットしたタイマがオー
バーしたか判定する(手続きP563,P564)。タイムオー
バーを起こしてもリトライ回数を調べて所定回数(3
回)に達していなければ手続きP561へ戻ってタイマをセ
ットしなおしてENQの送信を繰り返す。それでもACKがこ
ないでリトライ回数をオーバーするとエラーフラグをセ
ットしてからファンクションの送信を中止する(手続き
P565,P566,P567)。一方、リトライ回数以内にACKが戻
ってくると送信データを作成してから先ずSTXコードを
送信バッファへ入れて送信を開始させ、送信中フラグを
セットする(手続きP568〜P570)。
第187図にはユニットコントローラ190の10種類のメイ
ンタスクのうちパケット送信タスクの処理手順を示す。
このタスクでは、先ず送信するパケットがあるか否か
判定し、あればユニットメモリ550の送信データエリア
のパケットヘッド部にパケットタイプ名を書き込んでか
ら交信エリア内のコマンドレジスタCR1にそのパケット
タイプ名を入れ、パケット送信タイマをセットする(手
続きP151〜P154)。コマンドレジスタCR1へのパケット
タイプ名の書込みによりデータ伝送コントローラ551が
対応するパケットの送信を開始し、送信が終わるとコマ
ンドレジスタCR1をクリアする。
手続きP151で送信パケットがないときまたは手続きP1
54で送信タイマをセットした後は、手続きP155で送信タ
イマがセットされているか判定し、セットされていれば
手続きP156へ移行し、セットされていなければP151へ戻
る。手続きP156ではコマンドレジスタCR1が送信終了に
より「0」になっているか判定し、まだ「0」になって
いないときは送信タイマがオーバーになっているか調べ
る(手続きP159)。ここで、送信タイマがオーバーして
いなければ手続きP151へ戻る。一方、送信タイマがオー
バーしたときは、“Z−80エラー”フラグをセットして
から送信タイマをリセットする(手続きP160,P158)。
また、手続きP156でコマンドレジスタCR1が「0」に
なった場合には、送信したパケットが“カードイン”の
ように、“ACK"を受信するタイプのものであるときはAC
K待ちタイマ(10秒)をセットしてから送信タイマをリ
セットする(手続きP156,P157)。このACK待ちタイマは
第183図のパケット受信タスク中の手続きP103,P104で参
照される。
第188図にはユニットコントローラ190のメインタスク
のうちエラー制御タスクの手順が示されている。
このタスクでは、先ず“Z−80エラー”フラグ(第18
7図P160参照)と“パケットACKエラー”フラグ(第183
図P105参照)をチェックし(手続きP161,P162)、いず
れか一方のフラグがセットされているときは手続きP174
へ移行してタイマ割込みやシリアル割込みを禁止すると
ともに、前記タスク処理を停止してからCPUをパワーダ
ウンさせる(手続きP175,P176)。上記手続き(P174〜P
176)は、例えばウォッチドッグパルスとなるセグメン
ト表示器用のコモン信号のレベルを固定し、リセット回
路555によりユニットコントローラにリセットをかける
ことにより実行することができる。
一方、“Z−80エラー”フラグも“パケットACKエラ
ー”フラグもセットされていないときは、“リーダ・エ
ラー”フラグ(第186図P543,P545,P566参照)をチェッ
クしてフラグがセットされていないときはユニットメモ
リ550内のモニタ情報2の“リーダ異常”ビットをリセ
ットしてから手続きP161へ戻る(手続きP163,P164)。
“リーダ・エラー”フラグがセットされていたときは、
手続きP165へ移行してモニタ情報2の“リーダ異常”ビ
ットをセットしてからリーダ制御用フラグをすべてクリ
アした後、リーダの制御を可能にする(手続きP166,P16
7)。しかる後、テストモード中か否か、また初期値が
設定されているかチェックし(手続きP168,P169)、テ
ストモードのときあるいは初期値が未設定のときは、次
の第189図に示すテストモード終了処理を実行する。
テストモードでなく初期値も設定されているときは手
続きP170で“異常終了”フラグ(第186図(F)手続きP
547参照)をチェックして、フラグが“0"のときは手続
きP161へ戻り、“異常終了”フラグが立っているとき
は、手続きP171へ移行して稼動情報を「強制終了」に変
更してから、「カード受付不可」ファンクションの送信
予約をし、“異常終了”フラグをクリアしてから手続き
P161へ戻る(手続きP172,P173)。
第189図にはユニットコントローラ190の10種類のメイ
ンタスクのうち、玉数演算タスクの手順を示す。
このタスクでは、先ずフラグまたは信号を見てセンサ
検出中かつまり遊技中か否か判定し(手続きP181)、セ
ンサ検出中でなければ各センサのオン回数を計数するカ
ウンタをクリアし(手続きP182)、センサ検出中のとき
は、手続きP183〜P199に従って第181図(A)の処理で
得られた発射センサSNS5、第1セーフセンサSNS2、第2
セーフセンサSNS3、ファールセンサSNS3、アウトセンサ
SNS1の各センサのオン回数を読んで、総賞球数、出玉
数、アウト玉数、差数を演算し、最後に打止演算レジス
タに総賞球数を加算する(手続きP200)。
第190図にはユニットコントローラ190のメインタスク
のうちスイッチ検出タスクの手順を示す。
このタスクでは、先ずフラグまたは信号を見てセンサ
検出中か否か判定し(手続きP201)、検出中でないとき
は中断スイッチ114、購入スイッチ113、終了スイッチ11
5、呼出しスイッチ165aまたはテストスイッチ179がオン
されているかチェックする(手続きP202〜P206)。そし
て、いずれかのスイッチがオンされているときは、それ
に対応する処理(第191図(b)〜(e)参照)を実行
する。なお、上記スイッチのうち呼出しスイッチがオン
されたときは、パチンコ機の状態表示ランプ162を点滅
に変更してスイッチ操作音の出力予約を行う(手続きP2
19)。
一方、手続きP201でセンサ検出中のときは、手続きP2
07へ移行して後述にサーチタイマ(手続きP216)が動作
中か判定し、動作中でないときは手続きP213,P214で遊
技中のカードの玉数および金額が「0」か否か判定す
る。そして、玉数が「0」で金額が「0」でないときは
購入金額処理(手続きP217)を行う。具体的には購入ス
イッチ113のオンを促す音の出力予約と購入スイッチ内
蔵のランプの点滅への表示更新予約を行う。
ただし、玉数と金額がともに「0」のときはサートタ
イマ(10秒)を動作させて帰零判定を開始させるととも
に、サーマタイマ動作中を知らせる音の出力予約を行っ
てから手続きP201へ戻る(手続きP215,P216)。
そして、再び手続きP207でサーチタイマ動作中か判定
して、動作中なら手続きP208へ進み、遊技盤内に残存す
る浮遊玉が有るか否か判定する。ここで、浮遊玉がなけ
れば手続きP212へ移行して、帰零発生を決定して“帰
零”パケットの送信予約を行う。
また、この帰零決定手続きの中で第191図(f)に示
すようなテストモード終了処理を行うようになってお
り、テストモード中に帰零が発生するとテストモードを
終了させる。
一方、サーチタイマ動作中で浮遊玉が残存する間は、
手続きP208からP209へ進んでサーチタイマ(10秒)がオ
ーバーしたか否か判定し、タイムオーバーなら浮遊玉数
があっても手続きP212へ移行して帰零とする。玉数が
「0」になってから10秒経過してもなお浮遊玉が存在す
るのは通常ありえないからである。
また、サーチタイマがオーバーしていないときは手続
きP209からP210へ移行して、再び玉数が「0」か否か判
定し、「0」でないときはサーチタイマを停止させて帰
零の判定を中止する(手続きP211)。浮遊玉がサーチタ
イマ動作中に入賞口へ入賞して持玉数が加算された場合
を考慮したもので、これによって、再び遊技制御が継続
される。なお、サーチタイマ非動作中において玉数が
「0」でないときは、手続きP218へ移行して打止演算レ
ジスタの値が予め定めた打止数よりも多くなったか否か
判定し、多くなったときは第191図(a)に示すような
打止処理を実行するようになる。この打止数は予め複数
の打止めモードを用意して、プログラム等でモードを選
択してモードに応じた打止数をもって打止め演算レジス
タの値との比較を行うようにしてもよい。
第191図(a)には、第190図の処理中における打止処
理の手順が示されている。
この打止処理に入ると、先ずフラグを見てテストモー
ド中か否か判定し(手続きP581)、テストモードでない
ときは、“打止”パケットの送信予約を行ってから、ユ
ニットメモリ550内の打止回数を更新(+1)し、カー
ド状態を「打止めかつフリー」とした後、センサの検出
および打球発射装置103の駆動制御を停止させ、打止音
の出力予約を行う(手続きP582〜P587)。なお、ここで
は、カードの排出指令までは行っていないが、上記“打
止”パケットが管理装置400へ送信され、そのACKが返っ
てくるとそちらの受信処理(第184図(N))で「カー
ド排出」ファンクションがカードリーダに送られる(手
続きP487)ので、打止めが発生するとカードが排出され
るのは既に述べたとおりである。
一方、テストモード中に打止が発生すると、手続きP5
81からP591へ移行して、“打止”パケットに対するACK
を受信したときの第184図(N)の手続きP483〜P489(P
488を除く)と略同じ手続きP591〜P597を実行して打止
め状態となる。テストモードは管理装置と接続されてい
ないオフライン時にも実行されることを考慮したもので
ある。なお、テストモード中に打止めが発生すると、終
了スイッチ115をオンすることで、テストモード終了処
理へ移行し、オンラインかオフラインかに応じてその後
の状態が決定される(第191図(e),(f)参照)。
第191図(b)には第190図のスイッチ検出タスク中に
おける中断スイッチ処理の手順が示されている。
中断スイッチ114のオンを検出するとこの処理が開始
され、先ずテストモード中か否か判定する(手続きP60
1)。ここで、テストモードでなければ、手続きP602へ
進み、“中断スイッチ”パケットの送信予約を行ってか
ら、カード状態を「中断中」に変更し、センサの検出と
打球発射装置103の駆動制御を停止させて元のルーチン
へ戻る(手続きP603〜P605)。中断スイッチのオンに起
因するカードの排出等は上記パケットに対するACKパケ
ットを受信した時点で行う(第184図(K)参照)。一
方、テストモード中に中断スイッチがオンされると、こ
の中断スイッチ処理の中で稼動情報の更新、カード排出
ファンクションの送信予約、制御の停止ランプの表示変
更を行うようにしている(手続きP611〜P616)。オフラ
インでのテストモードを考慮したものである。
第191図(C)には第190図のスイッチ検出タスク中の
購入スイッチ処理の手順が示されている。
購入スイッチ113がオンされると、先ず購入スイッチ
内蔵のランプ121(以下、購入ランプと称する)の消灯
の指示を与える(手続きP621)。このランプは、金額が
「0」にならない間は点灯されており、玉数が「0」に
なった時点で行われる第190図の購入要求手続きP217に
よって点滅駆動される。そして、購入スイッチのオンと
同時に点滅は停止される。次に、カードの金額が「0」
か判定し、「0」なら何もせずに第190図のルーチンへ
戻る(手続きP622)。
一方、金額が残っているときは手続きP623へ進み、購
入玉の変換レートを読み込んでから、ユニットメモリ55
0内の玉数および持玉数に200円相当分の玉数を加算する
(手続きP624)。そして、金額(残金)の度数が「−
2」され、購入回数が「+1」、売上の度数が「+2」
されてから金額が「0」になったか否か判定される(手
続きP625〜P628)。ここで、金額が「0」なら購入ラン
プを点灯させずに、また残金が残っているときは購入ラ
ンプを点灯させてから打球発射装置103の駆動制御を開
始させる(手続きP628〜P630)。従って、購入ランプは
購入スイッチ113のオンによって一時消灯されるが残金
がある間はすぐに点灯される。また、遊技客が購入要求
音と表示に基づいて購入スイッチをオンした場合、購入
ランプはカードの金額に応じて点滅から点灯または点滅
から消灯に移行する。
打球発射装置の制御開始後は購入要求音の出力を取り
消してからスイッチ操作音の出力予約を行って処理を終
了する(手続きP631,P632)。
第191図(d)には、第190図のスイッチ検出タスクに
おける終了スイッチ処理の手順が示されている。
終了スイッチ115のオンが検出されると、先ずセンサ
の検出を停止してから打球発射装置103の駆動制御を停
止させる(手続きP641,P642)。それから、手続きP643
でテストモードか否か判定し、テストモードなら第191
図(f)に示されているテストモード終了処理へ移行
し、通常動作モードなら“終了スイッチ”パケットの送
信予約を行ってからカード状態を「フリー」に変更する
(手続きP644,P645)。カードの排出指令やランプの表
示変更等は“終了スイッチ”に対する応答パケットACK
の受信処理(第184図(L))中において行われる。
第191図(e)には第190図のスイッチ検出タスクにお
けるテストスイッチ処理の手順が示されている。
テストスイッチ179のオンが検出されると、先ずスイ
ッチ操作音の出力予約およびテストカードファンクショ
ン待ちフラグをセットする(手続きP651,P652)。この
フラグは、テストカード処理の手順を示す第186図
(A)中における手続きP501で参照される。それから、
オフラインか否か判定し、オフラインならカードリーダ
に対する「カード受付可」ファンクションの送信予約を
行い、オフラインなら何もしない。つまり「カード受付
可」ファンクションの送信を行わない。従って、オンラ
インのときはカードの受付けが可能にされているときの
みテストモードへ移行する。ただし、実際にはオンライ
ンでカード受付けが可能な状態(中断中)にあっても、
稼動情報が「フリー」以外のときはテストカードを排出
するようになっている(第186図(A)手続きP502,P513
参照)。
なお、上記テストスイッチ処理(手続きP651〜P654)
においては、タイマを設定してテストスイッチオン後一
定時間内にテストカードの挿入がないときは元の状態へ
戻るようにすることも可能である。
第191図(f)には第188図のエラー制御タスクおよび
第191図(d)の終了スイッチ処理中におけるテストモ
ード終了処理の具体的な手順を示す。
この処理が開始されると、先ず全ランプを消灯し、セ
ンサの検出および打球発射装置103の駆動制御を停止さ
せてからオフラインかオンラインか判定する(手続きP6
61〜P664)。ここで、オンラインならパチンコ機の稼動
情報が「強制終了」か調べ(手続きP665)、強制終了な
ら「カード受付不可」ファンクションの送信予約および
カード排出音の出力予約を行って元のルーチンへ戻る
(手続きP671,P672)。なお、カードリーダは「カード
受付不可」ファンクションを受信すると保持しているカ
ードを排出してからカードを受付けない状態になる。強
制終了以外のときは、ランプ123,163の表示を客待ち状
態に変更してからテストモード時の稼動データエリア内
の稼動情報が「打止」か否か調べる(手続きP666,P66
7)。そして、打止ならそのまま手続きP670へジャンプ
し、また打止以外のときは「カード排出」ファンクショ
ンの送信予約およびカード排出音の出力予約(手続きP6
68,P669)をしてから手続きP670へ移行してカード挿入
ランプの表示を点滅に変更して元のルーチンへ戻る。従
って、パチンコ機はテストモードから通常動作モードの
「フリー」の状態に戻る。
上記のごとく打止状態のときに手続きP668(カード排
出ファンクション送信予約)を省略して手続きP667から
P670へジャンプしているのは、第191図(a)の打止処
理でそれをやっている(手続きP591)からであり、手続
きの重複を回避するためである。また、打止のときに手
続きP669(カード排出音出力予約)を省略しているの
は、カードが排出されないのに排出音が出力されるのを
防止するためである。つまり、テストモードでは打止が
発生するとそのときにカードが排出され、その後、終了
スイッチ115がオンされると当該テストモード終了処理
に移行してくる(第191図(d)手続きP642)ので、こ
こでカード排出音を出力するのは現実と一致しなくなる
からである。
一方、上記手続きP664でオフライン中と判定される
と、手続きP673へ移行して、「カード受付不可」ファン
クションの送信予約およびカード排出音の出力予約を行
ってから“テストモード終了時オフライン”フラグをセ
ットし、“リーダエラー”フラグがセットされているか
否かチェックする(手続きP673〜P676)。ここで、リー
ダエラーがなければ元のルーチンへ戻り、リーダエラー
があれば手続きP677へ移行して上記“テストモード終了
時オフライン”フラグをクリアしてから、“回線テス
ト”パケット待ち(第182図手続きP98)となる。上記フ
ラグは、「ステータス」ファンクション受信処理(第18
6図(c))中の手続きP538で参照され、ステータスを
送信したときにこのフラグをみて回線テスト待ちへ移行
する。すなわち、リーダーエラーがないときは、手続き
P673〜P676終了後に元のルーチンへ戻り、その後カード
リーダからカード排出後の「正常終了」ファンクション
とともにステータス1,2を受信した時点で回線テスト待
ちへ移行する。一方、リーダーエラーがあるときには、
手続きP673のファンクションを受けてカード排出処理が
実行された場合、カードリーダから「異常終了」ととも
にステータス1,2が送られてくると、第186図(c)の手
続きP538で回線テスト待ちへ移行してカードが取り出せ
なくなるのを防止するため、手続きP677で“テストモー
ド終了時オフライン”フラグをクリアしている。
第192図にはユニットコントローラ190の10種類のメイ
ンタスクのうち、音制御タスクの処理手順が示されてい
る。
このタスクでは、「当り音」、「スイッチ操作音」、
「カード排出音」、「カード受付成功音」、または「カ
ード受付不成功音」の出力予約があるか否か調べ(手続
きP221〜P225)、予約があったときは、出力すべき音の
種類を示すデータと出力時間とを内部RAMにセットして
から音声合成回路(サウンドIC)582をリセットさせ、
出力中の音を停止させる(手続きP231,P232)。それか
ら、手続きP234へ移行してサウンドICに制御信号を与
え、選択した音を出力させる。そして、セットした出力
時間を経過したか判定し、オーバーしているときは出力
を停止させる(手続きP235,P237)。一方、出力時間を
オーバーしていないときは出力音が繰り返し音か判定
し、繰り返し音でないときは音の出力を停止させる(手
続きP236,P237)。ただし、手続きP237で音出力停止指
令を出してもサウンドICは出力中の音の1フレーズが終
了するまでは音出力を停止させず、フレーズの終端で停
止する。
また、上記5種類の音のいずれの出力予約もないとき
は、手続きP226で音出力中か否かチェックし、出力中な
ら手続きP235へ移行して出力時間をオーバーしていない
か調べる。一方、音出力中でないときは、「サーチタイ
マ音」、「購入要求音」、「打止音」または「強制終了
音」の出力予約があるか調べ(手続きP227〜P230)、あ
るときは出力すべき音を指定するデータと時間をセット
してから(手続きP233、手続きP234へ移行して音の出力
を開始し、タイムオーバーを起こすと音出力を停止す
る。つまり、これら4つの音に関しては他の音の出力が
終了するのを待ってから出力することになる。
第193図にはユニットコントローラのメインタスクの
うちタイマ制御タスクの手順を示す。
このタスクでは、ランプの点滅やパケットの送信タイ
マ、ACK受信タイマ等の基準となる10mSと100mSの2つの
基準タイマを管理しており、10m秒ごとに10mSタイマを
更新(デクリメント)し、また100m秒ごとに100mSタイ
マを更新する(手続きP241〜P244)。
第194図にはユニットコントローラ190のメインタスク
のうちランプ表示制御タスクの処理手順が示されてい
る。
このタスクにおいては、上記各種処理中においてセー
フ球ランプ164、P機状態表示ランプ162、購入スイッチ
内蔵ランプ121、カード挿入ランプ168、遊技状態ランプ
123の更新があった場合に、その表示状態を変更する
(手続きP251〜P255)。次に、「客待ち表示」または
「打止表示」の必要があるか判定し、客待ち表示のとき
はアナログ表示器163をスクロール表示させ、打止表示
のときはアナログ表示器163の全ランプを同時に点滅さ
せる(手続きP256〜P259)。さらに玉数表示の必要性を
判定し、必要のあるときはアナログ表示器163のランプ
を左側から順に玉数に応じた数だけ点灯させる(手続き
P260,P261)。しかもこの玉数のアナログ表示は、ラン
プ点灯数が多くなるほど一つのランプで表示される玉数
が増加するいわゆる対数表示にて行うようになってい
る。さらに、「客待ち表示」、「打止表示」および「玉
数表示」のいずれの表示も不要なときはアナログランプ
163を消灯する(手続きP262)。
次に表35に、パチンコ機の状態に応じた各ランプの表
示状態の一例を示す。
同表において、×印は消灯、○印は点灯、△印は点
滅、Sはスクロール表示、Aは球数に応じたアナログ対
数表示を示している。また、遊技中における「サーチ」
の欄は金額および玉数がゼロとなってサーチタイマ(10
秒)作動中の表示状態を示し、10秒経過すると帰零状態
に移行する。
×印:消灯、○印:点灯、△印:点滅、S:スクロール、
A:アナログ表示 ユニットコントローラのメインタスクには以上の9種
類のタスクの他、ポート出力制御タスクがある。このタ
スクでは、上記各タスクで決定された出力状態を対応す
るI/Oポートへ出力する処理を実行する(図示省略)。
第195図には、上記制御フローに従ってパチンコ機を
制御する際の入出力信号のタイミングを示す。
なお、玉数を表わす数字は、一例として購入玉レート
を50個/200円、メイン賞球数を13個、サブ賞球数を7個
として演算したものを示している。
タイミングt1で、“カードイン”パケットに対する応
答パケットACKを受信した後、タイミングt2で購入スイ
ッチ113のオン信号が入ってくると、発射駆動制御信号
がハイレベルに変化され、打球発射装置103が駆動可能
となる。これとともに、カードの残金の度数が「2」だ
け減算され、200円分の玉数が加算されて、金額表示お
よび玉数表示が更新される。
その後、各センサから検出パルスが入ってくるとユニ
ットコントローラ190内で浮遊玉数や持玉数の演算をリ
アルタイムで行い、玉数およびその表示を次々と更新し
ていく。なお、コントローラ内部で浮遊玉数が「0」に
なっているときは、セーフセンサの検出パルス(P1
照)があってもこれは無効とされ、その分の賞球数は加
算されない。
このような遊技制御中に、中断スイッチ114のオン信
号が入ってくると(タイミングt3)、発射駆動制御信号
がオフされる。ただし、表示は中断直前の状態に維持さ
れる。その後、“中断カードイン”のACKパケットが受
信されると(タイミングt4)、再び遊技制御が開始さ
れ、終了スイッチ115のオン信号が入った時点で遊技を
終了し(タイミングt5)、“終了スイッチ”のACKを受
信した時点(タイミングt6)で表示および玉数、金額デ
ータが「0」にクリアされる。
一方、遊技中においてカードの金額および玉数がとも
に「0」になる帰零状態が発生すると(タイミング
t7)、サーチタイマが起動され、10秒以内にセーフセン
サ1または2の検出パルスがないときは“帰零”パケッ
トが送信され、そのACKを受信した時点(t8)で浮遊玉
数が「0」にクリアされる。サーチタイマの作動中に浮
遊玉数が「0」になればその時点で“帰零”パケットが
送信される。
なお、上記実施例では、中断状態が長く続いているパ
チンコ機を強制的に解放する場合、一旦そのパチンコ機
に“強制終了”パケットを送って終了させてから、再び
そのパチンコ機に“強制終了解除”パケットを送って中
断中のパチンコ機を解放するようにしているが、例えば
管理装置に中断台を解放する作業メニューとその処理プ
ログラムを用意しておいて、精算機において中断カード
を精算したときにパチンコ機に送信する“中断終了”パ
ケットを用いて中断中のパチンコ機を解放するようにし
てもよい。
さらに、上記実施例では、記憶媒体としてのカードに
はカード番号のみ記憶し、購入金額や玉数はカード番号
に対応して管理装置の記憶装置に記憶させておくように
した遊技システムに適用したものについて説明したが、
この発明はそれに限定されず、購入金額または玉数を記
録したカードによって遊技が可能にされるシステムにも
適用することができる。
また、カード発行機や精算機は必ずしも伝送媒体を介
して管理装置に接続されている必要はなく自己の判断の
下でカードを発行したり、精算するものであってもよ
い。
さらに、上記実施例では、遊技機の一例として封入球
循環方式のパチンコ遊技機を備えた遊技設備に適用した
場合について説明したが、この発明はそれに限定される
ものでなく、例えばカードの有する有価データを各遊技
機で実球に変換してそれを遊技機前面の供給皿から1個
宛遊技機内部に供給して遊技を行うように構成された遊
技機を備えた遊技設備その他記憶媒体により遊技可能に
なるものであれば、どのような構成の遊技機(パチンコ
遊技機以外の遊技機を含む)を備えた遊技設備において
も適用することができる。また、上記実施例では遊技用
記憶媒体として磁気記憶部を有するカードを使用してい
るが、情報記憶部として半導体メモリを有するいわゆる
ICカードを使用した遊技設備に適用することもできる。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明は、記憶媒体に記憶され
たデータを読み取り可能な記憶媒体読取装置を有する遊
技装置と該遊技装置を管理する管理装置とを備え、該管
理装置と上記遊技装置とが伝送手段を介して接続されて
なる記憶媒体式遊技設備において、上記遊技装置は、上
記記憶媒体読取装置内の記憶媒体を排出させて遊技制御
を中断させる中断操作手段と、該中継操作手段からの中
継開始出力信号を上記伝送手段を介して上記管理装置へ
送信する中断信号送信手段と、上記記憶媒体読取装置へ
の同一記憶媒体の挿入に基づいて遊技制御を再開させる
中断終了手段とを備え、上記管理装置は、上記遊技装置
の上記中断信号送信手段からの出力信号に基づいて中断
経過時間の計時を開始する中断経過時間計時手段と、上
記中断経過時間を表示可能な表示手段とを設けるように
構成したので、遊技装置における中断操作手段の操作に
よって遊技中の遊技装置における遊技権利を保留したま
まその遊技装置を離れることができるとともに、当該遊
技装置から管理装置へ中断開始信号を送信することによ
り管理装置は中断経過時間の計時を開始し表示手段によ
って遊技装置の中断経過時間を容易に確認することが可
能となり、遊技店の店員は容易に中断中の遊技装置の中
断経過時間を把握することができるという効果がある。
更に、請求項2によれば、例えば、中断経過時間が長時
間におよんだ遊技装置があった場合には、管理装置から
の指令によって中断中の遊技装置を他の遊技客のために
強制的に開放するようにもできるため、一部の遊技客の
利益を損なうことなくすべての遊技客に公平に遊技機会
を与えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されたパチンコ遊技システム全体
の構成を示すシステム構成図、 第2図(A),(B)は本発明に係るシステムに使用さ
れるカードの一例を示す正面図および内部構成図、 第2図(C)はカード内の真偽識別領域の構成例を示す
説明図、 第2図(D)はカードの断面構造の一例を示す断面図、 第2図(E)はカード内の磁気記録部の構成例を示す説
明図、 第3図は遊技システムを構成するパチンコ機全体の構成
例を示す斜視図、 第4図(A),(B)はパチンコ機前面の操作パネル部
の構成例を示す断面側面図、 第5図は同じく操作パネル部の分解斜視図、 第6図は同じく操作パネル部内部の構成を示す斜視図、 第7図はパチンコ機の裏面の封入球循環装置の構成例を
示す斜視図、 第8図はその封入球循環装置をパチンコ機に取り付けた
状態を示す斜視図、 第9図は打球発射レール基部の詳細を示す斜視図、 第10図はパチンコ機の前面パネルを開いた状態を示す斜
視図、 第11図は遊技盤を保持するフレームとこれに結合される
発射レールを備えたフレームボードの構成例を示す斜視
図、 第12図はパチンコ機の前面枠の裏面構成を示す斜視図、 第13図はパチンコ機の裏面の構成例を示す背面斜視図、 第14図はパチンコ機制御ユニットの構成例を示す斜視
図、 第15図は同じくその制御ユニットの内部構成を示す斜視
図、 第16図は制御ユニットの前面パネルの構成を示す斜視
図、 第17図はパチンコ機と制御ユニットの取付位置関係を示
す斜視図、 第18図はパチンコ機が設置される島設備の骨組みを示す
斜視図、 第19図は島設備にパチンコ機と制御ユニットを設置した
状態を示す斜視図、 第20図は島設備の背面を示す斜視図、 第21図はパチンコ機全体の制御体系を示すブロック図、 第22図はパチンコ機制御装置の回路構成例を示すブロッ
ク図、 第23図はパチンコ機制御ユニットの回路構成例を示すブ
ロック図、 第24図はユニットメモリのエリア構成を示すメモリマッ
プ、 第25図はパチンコ機のカードリーダの構成例を示す斜視
図、 第26図はそのカードリーダの分解斜視図、 第27図はカードリーダのカード挿入部の詳細を示す分解
斜視図、 第28図(A),(B)は同じくカードリーダのカード挿
入部の詳細を示す断面側面図、 第29図(A),(B)はカードリーダ入口のシャッタ部
分の詳細を示す断面側面図、 第30図(A)はカードリーダ内に設けられた各種センサ
の取付け位置関係を示す平面説明図、 第30図(B)はカード挿入時のセンサの検出タイミング
チャート、 第31図はカードリーダ制御装置の回路構成例を示すブロ
ック図、 第32図はカードリーダのインタフェース回路を示すブロ
ック図、 第33図はカードリーダのデータ読込み、書込みタイミン
グを示すタイミングチャート、 第34図は本発明に係る遊技システムに使用されるカード
発行機の構成例を示す斜視図、 第35図は発行機の前面パネルを開いた状態を示す斜視
図、 第36図は発行機に設けられたカード発行装置の斜視図、 第37図は同じくカード発行装置の概略構成図、 第38図はカード発行装置を構成するカード取出装置の構
成を示す斜視図、 第39図は同じくカード発行装置を構成するカード導出装
置の構成を示す斜視図、 第40図はカード発行機の制御装置の構成例を示すブロッ
ク図、 第41図はカード発行機のユニット制御装置の構成例を示
すブロック図、 第42図(A)は精算機の構成例を示す斜視図、 第42図(B)は精算機の上面パネルおよび前面パネルを
開いた状態を示す斜視図、 第43図は精算機を構成するカード精算装置の構成例を示
す斜視図、 第44図は本実施例の精算機を用いてパチンコ店のカウン
タを構成した場合の斜視図、 第45図(A),(B)は精算機により発行されるレシー
トの構成例を示す説明図、 第46図は精算機の制御装置の構成例を示すブロック図、 第47図は精算機のユニット制御装置の構成例を示すブロ
ック図、 第48図は管理装置全体の構成例を示す斜視図、 第49図は管理装置自身のシステム構成例を示すブロック
図、 第50図は管理装置のコンソールの構成例を示すもので、
(A)は平面図、(B)は背面図、 第51図は主記憶装置内のファイルの構成例を示すメモリ
マップ、 第52図は本発明の遊技システム内でのカードの状態遷移
を示す説明図、 第53図(A)は本発明の遊技システムにおける伝送系の
構成例を示すブロック図、 第53図(B)は伝送路を光ケーブルで構成する場合の伝
送系の接続方法を示すブロック図、 第53図(C)は伝送路を同軸ケーブルで構成する場合の
伝送系の接続方法を示すブロック図、 第54図(A)はネットワーク上でのデータ転送制御を行
うNAU(ネットワークアダプタユニット)の構成例を示
すブロック図、 第54図(B)はNAUの外観を示す斜視図、 第55図(A),(B)は高層ネットワーク上での管理装
置−NAU間および管理装置−ユニット間のパケット構造
を示す構成図、 第55図(C)は低層ネットワーク上での管理装置−NAU
間および管理装置−ユニット間のパケット構造を示す構
成図、 第56図〜第61図は高層ネットワーク上で送受信されるパ
ケットの構成例を示すもので、 第56図(A),(B)は“回線テスト”パケットとその
応答“ACK"パケットの構成図、 第57図(A),(B)は“ユニットテーブル要求”パケ
ットとその応答パケットの構成図、 第58図(A),(B)は“初期値設定”パケットとその
応答パケットの構成図、 第59図(A),(B)は管理装置からパチンコ機に対す
る“定時データ要求”およびその応答パケットの構成
図、 第60図(A),(B)は“各種指令用”パケットとその
応答“ACK"パケットの構成図、 第61図(A),(B),(C)は“カードイン”パケッ
トとその応答“ACK"パケットおよび否定応答“NAK"パケ
ットの構成図、 第62図はパチンコ機からNAUへ対する“定時データ送
信”パケットの構成図、 第63図(A),(B)は低層ネットワーク上でのパチン
コ機に対する“ユニット復旧データ”とその応答パケッ
トの構成図、 第64図(A),(B),(C)は低層ネットワーク上で
の発行機とNAU間の“カード購入”パケットとその応答
“ACK"パケットおよび否定応答“NAK"パケットの構成
図、 第65図は発行機からNAUに対する“定時データ送信”パ
ケットの構成図、 第66図(A),(B)は低層ネットワーク上での発行機
に対する“ユニット復旧データ”パケットとその応答
“ACK"パケットの構成図、 第67図(A),(B),(C)は低層ネットワーク上で
精算機に対する“カード精算”パケットとその応答“AC
K"および否定応答“NAK"パケットの構成図、 第68図(A),(B),(C)は同じく“カード精算終
了”パケットとその応答“ACK"および否定応答“NAK"パ
ケットの構成図、 第69図は精算機からNAUに対する“定時データ送信”パ
ケットの構成図、 第70図(A),(B)は精算機に対する“ユニット復旧
データ”パケットとその応答“ACK"パケットの構成図、 第71図はNAUのデータ伝送コントローラにおけるデータ
伝送の制御手順を示すフローチャート、 第72図はNAUにおけるタイマ割込みによるトークンバス
異常検出の制御手順を示すフローチャート、 第73図はシステム全体の初期化の手順を示すフローチャ
ート、 第74図は管理装置によるユニットテーブル要求からユニ
ットに対する初期値設定までの手順を示すシステムフロ
ーチャート、 第75図は管理装置による各端末機からの定時データ収集
の手順を示すシステムフローチャート、 第76図は管理装置による各端末機への開店指令の処理手
順を示すシステムフローチャート、 第77図はカード発行予約およびカード発行機に紙幣が挿
入され購入スイッチがオンされた場合の処理手順を示す
システムフローチャート、 第78図は中断中のパチンコ機にカードが挿入された場合
の処理手順を示すシステムフローチャート、 第79図は遊技中にパチンコ機の中断スイッチがオンされ
た場合の処理手順を示すシステムフローチャート、 第80図は中断中のパチンコ機にカードが挿入された場合
の処理の手順を示すシステムフローチャート、 第81図は遊技中にパチンコ機の遊技終了スイッチがオン
された場合の処理手順を示すシステムフローチャート、 第82図は遊技中にカードの持玉数と金額とがともにゼロ
になった場合の処理手順を示すシステムフローチャー
ト、 第83図は、遊技中に打止が発生した場合の処理手順を示
すシステムフローチャート、 第84図は精算機にカードが挿入された場合の処理手順を
示すシステムフローチャート、 第85図は中断中のカードが精算機において精算された場
合の中断終了処理手順を示すシステムフローチャート、 第86図は管理装置のコンソールから打止解除指令が入っ
た場合の処理手順を示すシステムフローチャート、 第87図は管理装置のコンソールからパチンコ機に対する
強制終了指令が入った場合の処理手順を示すシステムフ
ローチャート、 第88図は管理装置のコンソールから発行機または精算機
に対する強制終了指令が入った場合の処理手順を示すシ
ステムフローチャート、 第89図は強制終了中の端末機の終了を解除する場合の処
理手順を示すシステムフローチャート、 第90図はユニットがダウンした場合の検出処理手順を示
すシステムフローチャート、 第91図はダウンしたユニットが回復した場合に管理装置
が端末機のデータを復旧させるユニット復旧処理手順を
示すシステムフローチャート、 第92図はNAUがダウンしたことを検出し、その後NAUが回
復した場合に各端末機に対するデータ復旧処理手順を示
すシステムフローチャート、 第93図は管理装置による各端末機への閉店指令からシス
テム終了処理手順を示すシステムフローチャート、 第94図は停電発生を検出した場合の処理手順を示すシス
テムフローチャート、 第95図は停電回復後におけるシステム立上げ処理の手順
を示すシステムフローチャート、 第96図(A)〜(D)は管理装置における中央処理装置
とローカル処理装置の初期化手順を示すフローチャー
ト、 第97図は管理装置においてコンソール背面のビルトイン
スイッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャ
ート、 第98図は管理装置においてコンソール上面の設定更新ス
イッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャー
ト、 第99図はタイマ割込みによる定時データ要求処理手順を
示すフローチャート、 第100図はその応答たる定時データの受信処理の手順を
示すフローチャート、 第101図は管理装置が“カード購入”パケットを受信し
たときの処理手順を示すフローチャート、 第102図は管理装置が“カードイン”パケットを受信し
たときの処理手順を示すフローチャート、 第103図は管理装置が“中断カードイン”パケットを受
信したときの処理手順を示すフローチャート、 第104図は管理装置が“中断スイッチ”パケットを受信
したときの処理手順を示すフローチャート、 第105図は管理装置が“終了スイッチ”パケットを受信
したときの処理手順を示すフローチャート、 第106図は管理装置が“帰零”パケットを受信したとき
の処理手順を示すフローチャート、 第107図は管理装置が“打止”パケットを受信したとき
の処理手順を示すフローチャート、 第108図は管理装置が“カード精算”パケットを受信し
たときの処理手順を示すフローチャート、 第109図は管理装置においてコンソール上面の打止解除
スイッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャ
ート、 第110図、第111図および第112図は管理装置においてコ
ンソール上面の強制終了スイッチがオンされたときの処
理手順を示すフローチャート、 第113図、第114図および第115図は管理装置においてコ
ンソール上面の強制終了解除スイッチがオンされたとき
の処理手順を示すフローチャート、 第116図は停電が発生したときの管理装置における停電
処理の手順を示すフローチャート、 第117図は管理装置におけるネットワークのエラー回復
処理の手順を示すフローチャート、 第118図(A)は第117図の処理フロー中におけるNAU回
復処理の具体的手順を示すフローチャート、 第118図(B)は第117図の処理フロー中におけるトーク
ンバス回復処理の具体的手順を示すフローチャート、 第119図は第117図の処理フロー中におけるホットコード
回復処理の具体的手順を示すフローチャート、 第120図は第117図の処理フロー中におけるユニット回復
処理の具体的手順を示すフローチャート、 第121図は管理装置においてコンソール上面の閉店スイ
ッチがオンされたときの処理手順を示すフローチャー
ト、 第122図は管理装置においてコンソール上面のカード復
活スイッチがオンされたときの処理手順を示すフローチ
ャート、 第123図は管理装置においてコンソール背面のテストカ
ード発行スイッチがオンされたときの処理手順を示すフ
ローチャート、 第124図はタイマ割込みによる営業統計データの割込み
表示処理の手順を示すフローチャート、 第125図は打止台のデータ表示処理の手順を示すフロー
チャート、 第126図は特定台のデータ表示処理の手順を示すフロー
チャート、 第127図は全台のデータ表示処理の手順を示すフローチ
ャート、 第128図は赤字台のデータ表示処理の手順を示すフロー
チャート、 第129図は黒字台のデータ表示処理の手順を示すフロー
チャート、 第130図は発行機のデータ表示処理の手順を示すフロー
チャート、 第131図は精算機のデータ表示処理の手順を示すフロー
チャート、 第132図は全営業データ表示処理の手順を示すフローチ
ャート、 第133図は特定カードのデータ表示処理の手順を示すフ
ローチャート、 第134図はカード合計データ表示処理の手順を示すフロ
ーチャート、 第135図は全カード明細データ表示処理の手順を示すフ
ローチャート、 第136図は中断カードのデータ表示処理の手順を示すフ
ローチャート、 第137図は管理装置におけるカード番号生成手順を示す
フローチャート、 第138図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される初
期画面の構成例を示す表示画面構成図、 第139図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される異
常端末表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第140図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される開
店要求画面の構成例を示す表示画面構成図、 第141図、第142図、第143図は管理装置におけるCRT表示
装置に表示される初期値設定画面の構成例を示す表示画
面構成図、 第144図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される打
止数設定画面の構成例を示す表示画面構成図、 第145図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される打
止モード設定画面の構成例を示す表示画面構成図、 第146図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される日
時設定画面の構成例を示す表示画面構成図、 第147図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される営
業中のノーマル表示画面の構成例を示す表示画面構成
図、 第148図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される打
止解除画面の構成例を示す表示画面構成図、 第149図は管理装置におけるCRT表示装置に表示されるパ
チンコ機強制終了画面の構成例を示す表示画面構成図、 第150図は管理装置におけるCRT表示装置に表示されるパ
チンコ機強制終了解除画面の構成例を示す表示画面構成
図、 第151図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される発
行機強制終了解除画面の構成例を示す表示画面構成図、 第152図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される精
算機強制終了解除画面の構成例を示す表示画面構成図、 第153図は管理装置におけるCRT表示装置に表示されるシ
ステム終了画面の構成例を示す表示画面構成図、 第154図は管理装置におけるCRT表示装置に表示されるカ
ード復活画面の構成例を示す表示画面構成図、 第155図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される表
示メニュー選択画面の構成例を示す表示画面構成図、 第156図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される打
止台表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第157図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される特
定台表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第158図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される全
台データ表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第159図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される赤
字台データ表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第160図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される発
行機データ表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第161図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される精
算機データ表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第162図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される営
業データ表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第163図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される特
定カードデータ表示画面の構成例を示す表示画面構成
図、 第164図は管理装置におけるCRT表示装置に表示されるカ
ード明細データ表示画面の構成例を示す表示画面構成
図、 第165図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される中
断カードデータ表示画面の構成例を示す表示画面構成
図、 第166図、第167図、第168図および第169図は、NAUにお
けるパケット送受信制御の手順を示すフローチャート、 第170図(A)〜(C)はパチンコ機の稼動状態の遷移
を示すもので、同図(A)は通常動作モード、同図
(B)はオンライン時のテストモード、同図(C)はオ
フライン時のテストモードでの状態遷移図である。 第171図〜第178図はパチンコ機の制御ユニット内におけ
る各コントローラ間の送受信および処理手順示すもの
で、 第171図は初期化および開店パケット受信時のフローチ
ャート、 第172図はカードリーダへのカード挿入時のフローチャ
ート、 第173図は中断スイッチがオンされたときのフローチャ
ート、 第174図は精算スイッチがオンされたときのフローチャ
ート、 第175図は帰零状態が発生したときのフローチャート、 第176図は打止状態が発生したときのフローチャート、 第177図は“強制終了”パケットを受信したときのフロ
ーチャート、 第178図は停電回復後のユニット復旧の際のフローチャ
ートである。 第179図〜第192図は、ユニットコントローラのタスク処
理フローを示すもので、 第179図はタイマ割込み処理の手順を示すフローチャー
ト、 第180図はシリアル割込み処理の手順を示すフローチャ
ート、 第181図(A),(B)は第179図の割込み処理フロー中
のセンサ、スイッチ検出処理およびスイッチ無効処理の
具体的手順を示すフローチャート、 第182図はユニットコントローラのメインタクスの一つ
である初期化タスクの手順を示すフローチャート、 第183図はパケット受信タスクの手順を示すフローチャ
ート、 第184図(A)は、上記パケット受信タスク中における
“初期値設定”パケット受信処理の具体的手順を示すフ
ローチャート、 第184図(B)は“開店コード”パケット受信処理の具
体的手順を示すフローチャート、 第184図(C)は“閉店コード”パケット受信処理の具
体的手順を示すフローチャート、 第184図(D)は“強制終了要求”パケット受信処理の
具体的手順を示すフローチャート、 第184図(E)は“強制終了解除”パケット受信処理の
具体的手順を示すフローチャート、 第184図(F)は“打止解除”パケット受信処理の具体
的手順を示すフローチャート、 第184図(G)は“中断終了”パケット受信処理の具体
的手順を示すフローチャート、 第184図(H)は“ユニット復旧データ”パケット受信
処理の具体的手順を示すフローチャート、 第184図(I)は“リスタート”パケット受信処理の具
体的手順を示すフローチャート、 第184図(J)は“カードインACK"および“中断カード
インACK"パケット受信処理の具体的手順を示すフローチ
ャート、 第184図(K)は“中断スイッチACK"パケット受信処理
の具体的手順を示すフローチャート、 第184図(L)は“終了スイッチACK"パケット受信処理
の具体的手順を示すフローチャート、 第184図(M)は“帰零ACK"パケット受信処理の具体的
手順を示すフローチャート、 第184図(N)は“打止ACK"パケット受信処理の具体的
手順を示すフローチャート、 第185図はユニットコントローラのメインタスクの一つ
であるリーダ制御タスクの手順を示すフローチャート、 第186図(A)は、上記リーダ制御タスク中における
「テストカード」ファンクション受信処理の具体的手順
を示すフローチャート、 第186図(B)は、上記リーダ制御タスク中における
「カード番号」ファンクション受信処理の具体的手順を
示すフローチャート、 第186図(C)は、上記リーダ制御タスク中における
「ステータス」ファンクション受信処理の具体的手順を
示すフローチャート、 第186図(D)は、上記リーダ制御タスク中における
「再送要求」ファンクション受信処理の具体的手順を示
すフローチャート、 第186図(E)は、上記リーダ制御タスク中における
「正常終了」ファンクション受信処理の具体的手順を示
すフローチャート、 第186図(F)は、上記リーダ制御タスク中における
「異常終了」ファンクション受信処理の具体的手順を示
すフローチャート、 第186図(G)は、上記リーダ制御タスク中における
「初期値要求」ファンクション受信処理の具体的手順を
示すフローチャート、 第186図(H)は、上記リーダ制御タスク中における
「セルフ排出」ファンクション受信処理の具体的手順を
示すフローチャート、 第186図(I)は、上記リーダ制御タスク中におけるフ
ァンクション送信処理の具体手順を示すフローチャー
ト、 第187図はユニットコントローラのメインタスクの一つ
であるパケット送信タスクの手順を示すフローチャー
ト、 第188図はユニットコントローラのメインタスクの一つ
であるエラー制御タスクの手順を示すフローチャート、 第189図はユニットコントローラのメインタスクの一つ
である球数演算タスクの手順を示すフローチャート、 第190図はユニットコントローラのメインタスクの一つ
であるスイッチ検出タスクの手順を示すフローチャー
ト、 第191図(a)は第190図のスイッチ検出タスク中におけ
る打止処理の具体的手順を示すフローチャート、 第191図(b)は第190図のスイッチ検出タスク中におけ
る中断スイッチ処理の具体的手順を示すフローチャー
ト、 第191図(c)は第190図のスイッチ検出タスク中におけ
る購入スイッチ処理の具体的手順を示すフローチャー
ト、 第191図(d)は第190図のスイッチ検出タスク中におけ
る終了スイッチ処理の具体的手順を示すフローチャー
ト、 第191図(e)は第190図のスイッチ検出タスク中におけ
るテストスイッチ処理の具体的手順を示すフローチャー
ト、 第191図(f)は第190図(d)の終了スイッチ処理中に
おけるテストモード終了処理の具体的手順を示すフロー
チャート、 第192図はユニットコントローラのメインタスクの一つ
である音制御タスクの手順を示すフローチャート、 第193図はユニットコントローラのメインタスクの一つ
であるタイマ制御タスクの手順を示すフローチャート、 第194図はユニットコントローラのメインタスクの一つ
であるランプ表示制御タスクの手順を示すフローチャー
ト、 第195図はユニット制御装置における入出力タイミング
チャートである。 100……パチンコ機、110……操作パネル、113……購入
スイッチ、114……中断スイッチ、115……終了スイッ
チ、130……球循環装置、160……制御ユニット、180…
…ユニット制御装置、188……カードリーダ制御装置、1
95……パチンコ機制御装置、190……ユニットコントロ
ーラ、200……カード発行機、700……カード発行装置、
710……カード取出装置、740……カード反転装置、750
……印字装置、770……カード導出装置、300……精算
機、400……管理装置、550……ユニットメモリ、551…
…データ伝送コントローラ、553……ネットワークコン
トローラ、800……カードリーダ、802……カード挿排
口、807……搬送モータ、809……シャッタソレノイド、
820……パンチ装置、821……磁気ヘッド。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶媒体に記憶されたデータを読み取り可
    能な記憶媒体読取装置を有する遊技装置と該遊技装置を
    管理する管理装置とを備え、該管理装置と上記遊技装置
    とが伝送手段を介して接続されてなる記憶媒体式遊技設
    備において、 上記遊技装置は、上記記憶媒体読取装置内の記憶媒体を
    排出させて遊技制御を中断させる中断操作手段と、該中
    継操作手段からの中継開始出力信号を上記伝送手段を介
    して上記管理装置へ送信する中断信号送信手段と、上記
    記憶媒体読取装置への同一記憶媒体の挿入に基づいて遊
    技制御を再開させる中断終了手段とを備え、 上記管理装置は、上記遊技装置の上記中断信号送信手段
    からの出力信号に基づいて中断経過時間の計時を開始す
    る中断経過時間計時手段と、上記中断経過時間を表示可
    能な表示手段とを備えたことを特徴とする記憶媒体式遊
    技設備。
  2. 【請求項2】上記管理装置は、入力操作手段からの指令
    により、指定された遊技装置の中断状態を解除させる指
    令を発生する中断解除手段を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の記憶媒体式遊技設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010016348A1 (ja) 2008-08-07 2010-02-11 出光興産株式会社 摺動用ポリカーボネート系樹脂組成物、および同樹脂組成物を用いた成形品

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