JP2663207B2 - 遊技設備 - Google Patents

遊技設備

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JP2663207B2
JP2663207B2 JP2327564A JP32756490A JP2663207B2 JP 2663207 B2 JP2663207 B2 JP 2663207B2 JP 2327564 A JP2327564 A JP 2327564A JP 32756490 A JP32756490 A JP 32756490A JP 2663207 B2 JP2663207 B2 JP 2663207B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はパチンコ機あるいはアレンジボール、スロッ
トマシン等の遊技装置と管理装置とがデータ伝送可能に
接続された遊技設備に利用して有効な技術に関する。
[従来の技術] 従来、パチンコ遊技店においては、パチンコ機と管理
装置とをケーブル等の伝送手段により接続して遊技機の
稼働データを管理装置へ送り、打止め制御等の管理を行
うようにしたものがある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、すべてのパチンコ機やカード発行機を
一つの管理装置の制御下において管理するようにする場
合、管理装置が全端末機を直接制御するようなシステム
にしたのでは管理装置の負担が大きくなりすぎる。そこ
で、管理装置の制御の一部を端末機あるいは中継制御装
置に委ねて管理装置の負担を軽減する方法が考えられ
る。しかしながら、端末機側に自主性を持たせると、シ
ステムの立上りの際に相互間の通信の確認を適切に行な
わないと、システムをうまくスタートさせることができ
ないとともに、各端末機の生死の確認をして記憶してか
らでないと、途中で端末機がダウンあるいは回復した場
合に、制御対象の数が減少したり増加したりするため、
特定の端末機から収集したデータを他の端末機から収集
したデータと誤認してしまうというようなトラブルが発
生するおそれがある。
この発明は上記のような背景の下になされたもので、
その目的は遊技装置等の端末装置を伝送手段によって管
理装置に接続してなる遊技設備において、管理装置の負
担を軽減するとともに、電源投入時に遊技設備を確実に
営業状態へ移行させることができ、しかも端末装置から
受信したデータの混乱を防止できるようにすることにあ
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するためこの発明は、複数の端末装置
と、これらの端末装置を管理する管理装置とを備え、該
管理装置と上記端末装置とが伝送手段を介して接続され
てなる遊技設備において、上記管理装置と各端末装置と
の間には中継制御装置を介在させ、上記管理装置の記憶
装置には予め各端末装置の伝送アドレスを格納してお
き、電源投入時に上記伝送アドレスを上記記憶装置より
読み出して当該伝送アドレスを用いて各端末装置へ回線
テスト信号を送ってその応答の有無に基づいて上記伝送
手段の正常、異常を判定するとともに、上記中継制御装
置においては、自己の制御下の端末装置の伝送アドレス
を生成して管理装置へ送信し、上記管理装置においては
上記中継制御装置から受信した伝送アドレスと上記記憶
装置から読み出した伝送アドレスとを照合することによ
って端末装置の有効、無効の確認を行なってから営業状
態へ移行させるようにした。
[作用] 上記した手段によると、管理装置と端末装置との間に
中継制御装置が介在するため、管理装置が直接各端末装
置からデータを収集する場合に比べて管理装置の負担を
軽減できるとともに、回線テスト信号を送ってその応答
の有無に基づいて上記伝送手段の正常、異常を判定して
から営業状態へ移行するため正常な状態で営業を開始さ
せることができる。また、管理装置において中継制御装
置から受信した伝送アドレスと記憶装置から読み出した
伝送アドレスとを照合することによって端末装置の有
効、無効の確認を行なってから営業状態へ移行するため
伝送アドレスの不一致によるデータの混乱を防止するこ
とができ、各端末装置からの正確なデータ収集を行なえ
るようになる。
[実施例] 第1図に本発明を適用した遊技設備の一例としてのカ
ード式パチンコ遊技システムの一実施例を示す。
この実施例のパチンコ遊技システムは、遊技装置とし
てのパチンコ機100と、各パチンコ機における遊技を開
始させるためローカルな有価価値を有する記憶媒体とし
てのカードCDを発行する記憶媒体発行装置としての発行
機200と、遊技の結果得られた賞品球および遊技に使用
せずに残った購入金を精算するための記憶媒体精算装置
としての精算機300と、上記各種端末機を集中的に管理
し、制御する管理装置400と、この管理装置400と各端末
機を有機的に結合する伝送手段としてのデータ伝送路50
0とからなり、これらによって、有機的結合体が構成さ
れる。この有機的結合体は、上記カードCDによってのみ
介入が可能とされ、かつ有機的結合体によってのみカー
ドの運用とその有価データの変換が可能となっている。
そのため、有機的結合体の各構成要素たるパチンコ機10
0、発行機200、精算機300および管理装置400には、それ
ぞれ記憶媒体読取装置としてのカードリーダ(この明細
書では、カードの磁気面への書込みを行うものもカード
リーダと称する)が設けられているとともに、カードの
情報および各端末機の情報は、管理装置400の記憶装置
内にファイルの形で記憶されるようになっている。
次に、上記有機的結合体の各構成要素についての具体
的な説明に入る前に、本実施例の記憶媒体式遊技設備に
使用されるカードについて説明する。
本実施例の記憶媒体式遊技設備に使用されるカードCD
は、例えば第2図(A)に示すように、購入金額AMや、
発行年月日(=有効年月日)DATE等遊技客にとって必要
な情報および破損カードの復活の際に必要な発行通し番
号n等が発行時に印字される印字表示部PRTがカード挿
入方向(カードの長手方向)に沿って設けられている。
従って、予め異なる金額を印字した複数種類のカードを
用意しておく必要がない。
この印字表示部PRTのすぐ上には、カードの状態すな
わち発行済、復活、遊技、帰零(ゼロ)および精算済等
カードの来歴もしくは状態遷移を穿孔の形で記録する穿
孔形成部としてのパンチ穴形成領域PHが、同じくカード
挿入方向に沿って設けられている。
カードに形成された上記穿孔を光電検出器で検出する
ことで、磁気面に記録されているコードを使って管理装
置のファイルから持玉数データを読み出して確認するこ
となく容易にカードの状態を把握することができ、これ
によって、カードの状態に対応した処理を決定するのに
要するカードリーダのコントローラや管理装置の負担を
軽減することができる。
一方、カードの中央よりやや下方の位置には、前端か
ら中央付近まで帯状の磁性材が塗布された磁気記録部MG
が設けられている(第2図(B)参照)。ただし、磁気
記録部MGはカードの長手方向の一部にのみでなく、印字
表示部PRTと同様カードの端から端まで連続する帯状と
してもよいし、あるいはカードの裏面全体に磁性材を塗
布して磁気記録部としてもよい。
さらに、この実施例のカードでは、印字表示部PRTと
磁気記録部MGとの間、すなわちカードの中央にカードリ
ーダ内の搬送ローラよりも少し幅の広い帯状のローラ走
行領域RRAがカードの長手方向に沿って設けられてお
り、搬送ローラとの接触によりカードの表面、特にカー
ドの判定に利用される重要な情報を有する上記磁気記録
部MG、印字表示部PRT、真偽鑑別領域TFが損傷されるの
を防止し、それらの情報が読取り不能になるのを回避で
きるようになっている。
また、この実施例のカードでは、磁気記録部MGの下方
にカード表面に印刷されるホール各等の文字中に隠匿さ
れたセキュリティマークからなる真偽鑑別領域TFを設け
てある。すなわち、カードの表面に印刷される「PLAZ
A」なる文字を、第2図(C)に示すように各文字の脚
部が、3.5mm等のピッチで設けられる検出ビットパター
ンB0〜B9に対応する位置に来るようにデザインして印刷
しておく。そして、文字幅が0.5〜1.5mm、各ビット間が
3.5mmとなるようにし、各ビットの“1"または“0"を文
字の濃淡で表現する。しかも、10個のビットのうち左か
ら5番目のビットB4と最後のビットB9は、ビットB0〜B3
とB5〜B8のパリティを表すように文字の濃淡を決定して
おく。なお、この文字列中に隠匿されたセキュリティビ
ットは、センサにおいてのみ検出でき、人間の目には区
別がつかないような特殊なインクを用いて形成しておく
とより好ましい。
さらに、この実施例の遊技カードの表面には、磁気記
録部MGに連続した帯状領域に磁気ヘッドの汚れを除去す
るためのクリーニング剤を塗付してなるヘッドクリーニ
ング領域HCNが設けられている。これとともに、実施例
のカードでは、上記磁気記録部MGがどこに設けられてい
るか分からないようにするため、第2図(D)に示すよ
うに、ポリエステル等のプラスチックからなる基材11上
に磁性粒子を均一に塗付してなる磁気層12の上にホワイ
ト層13を形成し、さらにその上に絵柄印刷層14を載せて
からその一部(印字表示部PRTに対応する部位)に感熱
発色層15を形成し、その上方に透明な保護膜16をコーテ
ィングしてある。なお、クリーニング領域HCNにはホワ
イト層13と同一色のクリーニング剤を塗付し、その表面
には保護膜16がコーティングされないようにして露出さ
せ、クリーニング領域が他の部位と色彩的にほとんど変
わらないようにして、美観の向上を図っている。また、
カードの基材11の裏面には絵柄印刷層17を形成し、その
上を保護膜18でコーティングするようになっている。
磁気層12の表面にホワイト層13が形成されている上記
のような構造のカードにあっては、黒色の磁性粒子から
なる磁気層12が白色のホワイト層13で覆われているた
め、絵柄を印刷してファッション性の豊かなカードを提
供することが可能になるとともに、磁気記録部MGを隠匿
する機能も有している。
さらに、カードの表面に保護膜16がコーティングされ
ているため、印字表示部PRTや磁気記録部MGおよび真偽
鑑別領域TF等カードの判別に使用される重要な情報を保
持する領域が保護され、それらの情報が破壊されにくく
なって、カードの信頼性が向上する。
第2図(E)には、カードに設けられた磁気記録部MG
の構成例を示す。
この実施例のカードの磁気記録部MGは2つのトラック
で構成され、このうち、第1のトラックTRC1にはサンプ
リングタイミングを与えるクロックデータを記録する。
第2のトラックTRC2は、左から順に4ビットの開始符号
とそのパリティビットの入るフィールドSTX、カードリ
ーダの製造元を示す企業コードMKCとカードリーダの機
種を示す機器コードMCC、遊技店の識別コードDSC、年月
日データDATE、カード番号No、カード発行時にカードリ
ーダから与えられる発行指令コードFNCおよび真偽鑑別
領域から読み取られたセキュリティデータSDCの入るテ
キストフィールドTXT、テキスト終了符号の入るフィー
ルドETX、テキストデータと終了符号との排他的論理和
の値(検出符号)の入るフィールドLRCと開始符号の入
るティールドSTXとから構成されている。しかも、年月
日データDATEは、4ビットごとにそれぞれのパリティを
示すビットPが設けられているとともに、最初の4ビッ
トで「月」を、第6〜第9ビットと第11ビットとで
「日」を、そして第12〜第14ビットおよび第16〜第19ビ
ットで西暦の下2桁を2進コード化してそれぞれ記録す
るようになっている。
磁気記録部を有するカードでは、一般に年月日から記
録フォーマットや記録データの解読するのが一番容易で
あるが、上記実施例のカードでは年月日の順序を入れ替
えるとともに、4ビットごとにパリティビットを入れ、
さらに記録ビットの対応に変化を持たせているため、カ
ードの偽造が極めて困難となる。また、発行通し番号n
を印字表示部PRTに印字するようになっているため、カ
ードの破損等により磁気記録部MGの情報が読出し不能に
なっても管理装置のファイル情報からカードを復活する
ことができる。
さらに、上述したように、この実施例のカードの磁気
記録部に記録される情報は、カードの使用可能空間を特
定するための識別コードDSCと、カードの有効期間を示
すための発行年月日DATEと、発行通し番号nから適当な
関数もしくは変換方式を使って得られる識別符号として
のカード番号と、エラー検出用のチェックコードのみで
あり、購入金額や持玉数は記録されないようになってい
る。これらは、上記カード番号NOによって管理装置400
のデータファイルからリアルタイムで引出し可能な構成
にしてある。これによって、カードのコピーによる不正
を防止し、かつ不正による被害を最小限にとどめること
ができる。つまり、カードがコピーされてもデータファ
イル内に登録されている購入金額と獲得玉数以上の被害
は生じないので、カードをコピーするのは全くの無駄な
行為となる。
しかも、上記実施例ではカードに記録された磁気記録
情報のみならず偽造が困難な真偽鑑別領域TFによっても
カードの真偽を鑑定するようにしているので、カードの
不正をより確実に防止することができる。また、真偽鑑
別領域TFのチェックにより不正カードを直ちに検出でき
るので、磁気情報を管理装置400に送って不正カードの
判定を行うよりもすばやく不正カードを発見することが
できる。なお、磁気記録部を有するテレホンカード等に
おいても穿孔が形成されるようになっているが、従来の
カードの穿孔は未使用残額を使用者に知らせるために設
けられるものであり、カードリーダが穿孔を検出して何
らかの処理もしくは判定に利用するためのものではな
い。
次に、本来の遊技を提供する遊技機の構成例について
第3図〜第13図を用いて説明する。
この実施例の遊技機はパチンコ機100と、該パチンコ
機と1対1で対応されて遊技機本体上方の島設備等に配
置され、主として表示器とカードリーダに関する制御と
遊技中の稼動データの収集を司る制御ユニット160とに
より構成される。
パチンコ機100は、パチンコ店の島設備に固定される
機枠101内に、ヒンジ102によって開閉自在に装着され
る。機枠101の下部にはパチンコ機100の重量に耐えかつ
打球発射装置103の振動を吸収する操作ダイヤル補強部
材107aを有する補強板107が固着されている。パチンコ
機100の下部には、封入球を一個ずつ遊技領域内に発射
する打球発射装置103とその操作ダイヤル104が設けられ
ており、また、操作ダイヤル104の上方には、前記カー
ドを使用した遊技開始の手続きを可能にするための金額
表示器111、玉数表示器112、購入スイッチ113、中断ス
イッチ114、終了スイッチ115、遊技状態表示器116等を
備えた操作パネル110が設けられている。パチンコ機前
面の遊技領域の構成は従来のものと同じである。購入ス
イッチ113は、制御ユニット160に内蔵されたカードリー
ダ800へのカードの挿入を前提としてカードの有する金
額の範囲内で、200円等の単位でこれを遊技球に変換す
るための指示スイッチで、変換された遊技球が持玉数と
なる。カードの残り金額は、100円を1単位とする度数
で金額表示器111に表示されるとともに、変換された持
玉数は玉数表示器112に表示され、打球発射装置103によ
り遊技球一つ発射されるごとに持玉数が一つ減算され、
入賞球が発生すると賞品玉数の分だけ加算表示される。
終了スイッチ115は遊技者が遊技を終了させたくなった
とき(遊技台を変更したい場合を含む)にいつでもこれ
をオンさせることで、使用中のカードを制御ユニット16
0より排出させることができる。そのときユニットコン
トローラ190はその時点で遊技客の残金額と持玉数(購
入玉と獲得球の和)を、管理装置400のファイル内に登
録してからカードをカードリーダ800の挿排口802aより
排出する。また、中断スイッチ114は、遊技者が現在遊
技中の遊技機での遊技を止める意思はないが、休憩のた
め一時的に遊技を中断させるために使用するスイッチ
で、このスイッチが操作されると、ユニットコントロー
ラ190は一旦カードを排出して再び同一カードが挿入さ
れるまで待機状態となり、その間他のカードを受け付け
ないようになる。なお、上記各スイッチのうち購入スイ
ッチ113はランプ内蔵型で、持玉数が「0」になると購
入スイッチ113内のランプが点滅される。
操作パネル110は第4図に示すように、パチンコ機100
の下部の開閉可能な前面パネル105に装着され、かつ断
面三角形の中空状をなし、上面が前方に向かって下り傾
斜されることにより表示が読取り易いようになってい
る。操作パネル110の内側には、表示面110aと平行に配
線基板120A,120Bが配設され、この基板120A上に7セグ
メント型LEDからなる金額表示器111と玉数表示器112
が、また基板120B上に上記各スイッチ113〜115と内蔵ラ
ンプが取り付けられ、表示プレート117で覆われてい
る。この表示プレート117の上記表示器111,112に対応す
る部位は透明な窓部117aとされ、スイッチ113〜115に対
応する部位は開口部117bとされている(第5図参照)。
そして、この開口部117b内には上記各スイッチ113〜115
の上方を覆うように操作ボタン118が装着されている。1
21は購入スイッチ113に対応された内蔵ランプである。
また、操作パネル110前端には、半透明なフレネルレ
ンズ119等で表示ランプ123が覆われてなる遊技状態表示
部116が設けられており、この表示ランプ123は打球発射
装置103の操作ダイヤル104を回すと点灯されるようにな
っている。
さらに、操作パネル110の側部(実施例では左側)に
は、ストップスイッチ124を内蔵した操作ボタン125が装
着されており、このスイッチ124をオンさせると、遊技
部内に配設された役物の作動を停止させるなど遊技に関
連する指令を与えることができるようになっている。ス
トップスイッチ124は、操作パネル110内に配設された配
線基板120C上に取り付けられ、この配線基板120Cから延
設された配線群126Cおよび前記各基板120A,120Bから延
設された配線群126A,126Bが外部に引き出され、その端
部に結合されたコネクタ127A〜127Cにてパチンコ機裏面
下部に配置されたパチンコ機制御装置195に接続可能に
されている。
一方、本実施例の遊技機を構成するパチンコ機100
は、機内に封入された遊技球を循環使用する密閉型遊技
機として構成されており、封入球を循環させる封入球循
環装置130を裏面に有している。
パチンコ機100の裏面の構成例を第13図に示す。
遊技盤前面の遊技領域内に設けられた入賞領域に対応
して遊技盤を貫通するように形成された複数の入賞球導
出孔を覆う入賞球集合樋131が、フレーム106に保持され
た遊技盤の裏面に取り付けられている。入賞球集合樋13
1の底壁は中央に向かって下り傾斜されて案内棚131aと
され、その下方に、第7図のごとくアウト球樋132aと第
1セーフ球樋132b、第2セーフ球樋132cとが一体に形成
されてなる誘導樋132が配設されている。この誘導樋132
内の各樋の途中には、一対の投光、受光器からなる光電
式のアウトセンサSNS1と第1セーフセンサSNS2、第2セ
ーフセンサSNS3が取り付けられている。また、誘導樋13
2は、各樋に流入した球を一箇所に集める合流樋部132d
を備え、合流樋部132dの終端は、第7図に示すようにパ
チンコ球を一列に整列せしめるべく緩やかに傾斜された
案内樋133の上流側に接続され、これによって封入球循
環装置130が構成されている。そして、案内樋133の上流
側には発射レールに沿って打ち出された打球がレール基
部に向かって戻ってしまういわゆるファール球を回収す
べく発射レールの上端に設けられたファール球受入口13
4(第9図参照)に臨むように配設されるファール球樋1
33aが一体に形成されており、ファール球は誘導樋132を
介して案内樋133上に流下された球と合流されるように
なっている。ファール球樋133aの途中にはファールセン
サSNS4が配設されている。
そして、上記案内樋133の下端部に、対向して、球一
つ分の収納部135aを有し、案内樋133上の球を一個ずつ
分離して下方へ流下せしめる球送り135が揺動可能に取
付けられている。球送り135の後方にはストッパ136が固
設され、球送り135の必要以上の回動を阻止して球送り1
35が流入した球の重みで下方へ回動したときにその上辺
端面が案内樋133上の球の流下を阻止できるようになっ
ている。さらに、案内樋133の途中には回動自在な球な
らし137が取り付けられているとともに、下流にはスラ
イド式の球抜き機構138が設けられている。
この球抜き機構138は、第8図に示すように、封入球
循環装置130がフレームボード109の裏面に装着された状
態では、フレームボード裏面に突設された阻止片148に
よって横方向のスライドが阻止され、球抜きを行えない
ようになっている。しかして、封入球循環装置130はそ
の一側(第8図では右側)に設けられたヒンジ部139に
て全体が回動できるように取り付けられており、ヒンジ
部139を中心にして後方へ回動されると、球抜き機構138
をスライドさせて球抜きを行える。しかも、案内樋133
の端部には弾性係止片133aが固着されており、これをフ
レームボード109の係合段部149に係合させることで、封
入球循環装置130を回動できないように固定させること
ができる。
球送り135により分離されたパチンコ球は、前面パネ
ル105の後方に配設されたフレームボード109に形成され
た球通過孔139(第9図参照)を通って、フレームボー
ドの前面に斜めに固着された発射レール140の基部に一
個宛流下される。そして、この発射レール140の基部に
臨むように発射杆103aが配設される(第10図参照)。こ
れとともに、発射レール140の基部の下方には、上記発
射杆103aに連動して回動され、上記球送り135を上方へ
押し上げる押上げ片141aを有する連動部材141が配設さ
れている。
また、発射レール140の上面には球を誘導するため凹
状の溝が形成されているとともに、フレームボード109
の前面にはレール上を通過する球を検出する反射型光電
スイッチからなる発射センサSNS5がブラケット142によ
ってレール上面と球一つ分以上の間隔をおいて装着さ
れ、この発射センサSNS5の取付けブラケット142の上端
には、戻り球がこのセンサを飛び越してしまうのを防止
する戻り球阻止壁143が設けられている。さらに、発射
レール140の上端に対応してフレームボード109には戻り
球をフレームボード後方の誘導樋132内へ導くファール
球受入口134が形成され、このファール球受入口134の下
辺に沿って球受け片144が突設されている。
なお、フレームボード109の上端には遊技盤の載置部1
09aが設けられているとともに、両端には遊技盤位置決
め用突起145が立設されている。また、フレームボード1
09の上端に沿って、遊技盤を保持するためのフレーム10
6が係合可能な溝を有するフレーム係合部146が形成され
ており、第11図に示すように、フレームボード109の上
方よりフレーム106を位置決め用突起145に沿って降下さ
せ、下端をフレーム係合部146の溝に係合させることに
より両者を結合することができるようになっている。上
記フレーム106の側壁には遊技盤を着脱可能に係合する
係止具106aが4個設けられており、フレーム106に保持
された遊技盤をフレームボード109の載置部109aに載置
させた状態で止着具147を締め付けて固定する。なお、
フレームボード109の前面一側(第9図では左側)には
遊技に関連した効果音を発生するスピーカ150が取り付
けられている。
一方、フレームボード109の前方を覆う前面パネル105
は第10図に示すように、前面枠108内側の保持枠108cで
縁取られた開口部下部に一端(左端)を支点に開閉可能
に装着され、その裏側には発射レール140に対応して、
その上方に位置される発射レール枠151が固着され、こ
の発射レール枠151の途中には、前記発射センサSNS5が
枠内に臨むことができるようにするための切欠き151aが
設けられている。また、前面パネル105のヒンジと反対
側の端部裏面には、ロックレバー152が設けられてい
る。前面枠108内の上記前面パネル105上方には、ガラス
枠154が同じく開閉可能に取り付けられている。一方、
前面枠108の裏面のヒンジ部102と反対側の一側には、第
12図に示すように、前面を機枠101に係止させるための
係止具156とその施錠装置157とが装着されている。ま
た、155はガラス枠154の開放レバーである。
この前面枠108の裏面に、遊技盤を保持したフレーム1
06(第11図参照)とフレームボード109を、前面枠裏面
の嵌合受部108bにフレーム裏面の嵌合突起106b、フレー
ムボード裏面の嵌合突起109bを一致させるようにして接
合させ、ネジ止めすることにより前面枠108と遊技盤を
保持したフレーム106とフレームボード109とが一体化さ
れる。
第13図はこのようにして前面枠108の裏面にフレーム1
06とフレームボード109を取り付けた状態を示してお
り、フレーム106に保持された遊技盤の裏面には更に入
賞球集合樋131が装着され、またフレームボード109の下
方にはパチンコ機制御装置195が配設されている。さら
に、フレーム106および入賞球集合樋131の裏面には遊技
の制御装置158や中継基板159が装着されている。
第14図〜第16図に、パチンコ機100と別個に構成され
た制御ユニット160の実施例が示されている。
この実施例の制御ユニット160は、収納枠161の前面に
パチンコ機の状態を示す状態表示器162と、複数個のラ
ンプが一列に整列されてなるアナログ表示器163、入賞
球発生表示用のセーフ球ランプ164、係員呼出し用の呼
出しボタン165等を有している。上記アナログ表示器163
は、遊技中の持玉数をアナログ的に表示したり、打止め
状態やフリー状態を同時点滅と移動点滅で表示するのに
用いられる。
また、収納枠161内にはスピーカ166とカードリーダ80
0が内蔵され、収納枠前面にはカードリーダ800のカード
挿排口802aか露出されており、この挿排口802aの上方に
はカードリーダ内にカードがあるか否か示すカード保持
表示ランプ167(LED1)が、カード挿排口802aの下方に
は制御ユニット160にカードを挿入可能な状態にあるか
否か表示するカード挿入表示ランプ168が配置されてい
る。
さらに、制御ユニット160の収納枠161の前面パネル16
1aの内側には、パチンコ機100を管理装置400と切り離し
た特異状態で、後述のテストカードを用いて遊技動作を
可能にさせるためのテストスイッチ179が配設され、収
納枠の前面にはそのスイッチをピンを用いて外部からオ
ンさせることができるようにするためのピン挿入孔169
と、当該パチンコ機に与えられる台番号を明示する銘板
170がそれぞれ設けられている。
そして、制御ユニット160の前面パネル161aの内側に
は、第15図に示すように台番号の銘板170に表示された
台番号の設定スイッチ171と、上記状態表示器162やアナ
ログ表示器163、セーフランプ164の内蔵ランプ群L11〜L
15,L21〜L28,L31,L32(第16図参照)を有するランプ基
板172と、上記スピーカ166およびカード挿入ランプ168
の保持基板173が装着されている。また、呼出しボタン1
65の後方には呼出しスイッチ165aが配設されている。
さらに、収納枠161内には、カードリーダ800と、制御
ユニット160全体の制御を司るユニットコントローラ190
や伝送手段、モニタ表示器174,175,176を有するユニッ
ト制御装置180とカードリーダ制御装置188および電源装
置177が内蔵されている。また、カードリーダ800の下方
には、カードリーダ内の穿孔装置(後述)によって穿孔
を行った際に生じる穿孔片の収納箱178が着脱可能に配
置されている。なお、カードリーダ制御装置188を構成
する基板上には、上記カードリーダに対してカードの強
制排出を指令するカード排出スイッチが設けられている
(図示省略)。
上記制御ユニット160は、前面パネル161aの自由端側
に係止具179aとその解除レバー179bが設けられており、
解除レバー179bは前面パネル161aの下端に形成された開
口部161bに臨むようにされている。そして、制御ユニッ
ト160は、第17図に示すようにパチンコ機100の機枠101
およびこれと同一高さのユニット設置台24上に載置され
るようにされており、しかもこのとき前面パネル161aが
パチンコ機の前面枠108と同一平面をなすように配置さ
れる。従って、解除レバー179bが臨む前面パネル161の
開口部161bは、通常前面枠108の上面で閉塞され、前面
枠108を開くことによって開口部161bが露出され、解除
レバー179bを操作することができるようになる。これに
よって、制御ユニット160には施錠装置を設ける必要が
なくなる。
なお、制御ユニット160内のユニット制御装置180は、
光ファイバもしくは同軸ケーブルのような伝送路によっ
て、パチンコ機100の制御装置195に、また後述の伝送コ
ントローラおよびローカルネットワーク(伝送ケーブ
ル)を介して管理装置400に接続される。
実施例の制御ユニット160はいずれの伝送路を用いて
もデータ伝送が行えるようにするため、収納枠161の裏
面に光ファイバ用コネクタ186と同軸ケーブル用コネク
タ187が設けられている(第20図参照)。
第18図〜第20図には、上記パチンコ機100と制御ユニ
ット160とからなる遊技機を載置する島設備の一例とそ
れに遊技機を装備させた状態が示されている。
この実施例の島設備は、基台21上に遊技機の幅に等し
い間隔をおいて複数本の支柱22が立設され、床から60cm
程度の高さの位置には水平な載置台23が支柱22にて固定
されている。また、この載置台23の上方には、前記機枠
101の高さ分だけ離れた位置に第1の設置棚24が、さら
にその上方には第2の設置棚25がそれぞれ支柱22にて固
定されているとともに、第2設置棚25の上方には支柱22
の上端を覆うように天板26が固定されている。なお、上
記載置台23の前端は支柱22よりも少し手前に突出するよ
うにされ、第1設置台24はその前端が支柱22よりも機枠
101の厚み分だけ後方に位置するようにされている。
そして、上記支柱22間の載置台23上にそれぞれパチン
コ機100が機枠101とともに載置され、第1設置台24から
これと同一平面をなす機枠101上にかけて制御ユニット1
60が載置される。また、第2設置台25上にはローカルネ
ットワークを構成する伝送路(図示省略)が延設され、
かつ各支柱22間には上記伝送路を介して管理装置400と
の間でデータ伝送を行うためのトランシーバ185が載置
される。なお、トランシーバ185の前方は上板27で閉塞
され、載置台23の下方は下板28で閉塞される。
さらに、図示しないが、載置台23の下面には24Vの電
源ラインが延設され、天板26の下面には100Vの電源ライ
ンが延設されている。そして、載置台23上面の各遊技機
に対応した位置には24V電源用のコンセント30が、また
天板26の下面の桟29には100V電源用のコンセント31が各
遊技機に対応して3個ずつ設けられている(第20図参
照)。
第21図にパチンコ機100と制御ユニット160とからなる
遊技機全体の制御システムの構成例が示されている。
同図において188は、第26図に示されているカードリ
ーダ800の各構成部品たる搬送モータ807、磁気ヘッド82
1、穿孔装置820等を制御するカードリーダ制御装置であ
る。そして、このカードリーダ制御装置188およびパチ
ンコ機制御装置195と制御ユニット160に設けられた各種
スイッチ171,179や表示器162,163,164,168、スピーカ16
6は、ユニット制御装置180によって制御されるようにな
っている。
また、特に制限されないが、この実施例では光ケーブ
ル191を介して、パチンコ機100の制御装置195が上記ユ
ニット制御装置180に接続され、各種センサからの検出
信号が入力されるとともに、表示器等に対する駆動制御
信号が出力される。光ファイバケーブルによる通信を可
能にするため、パラレルデータとシリアルデータの変換
を行なう並−直列変換器や電気信号と光信号との変換を
行なう光−電変換器等からなる光多重データリンク(イ
ンタフェース)が、ユニット制御装置180と光ファイバ
ケーブル191との間および光ファイバケーブル191とパチ
ンコ機制御装置195との接続部にそれぞれ設けられてい
る(後述)。
光ファイバケーブル191をユニット制御装置180とパチ
ンコ機制御装置195との間のデータ通信に使用すること
により、従来パチンコ機の裏側にて複雑に配設されてい
た多数の配線をすっきりさせ、保守、管理を容易にする
とともに、ノイズによる誤動作を防止することができ
る。
上記パチンコ機制御装置195の制御下に、金額表示器1
11や玉数表示器112、購入ランプ121、遊技状態表示ラン
プ123や打球発射装置103の制御装置194および役物制御
装置158が置かれているとともに、購入スイッチ113、中
断スイッチ114、終了スイッチ115やアウトセンサ等の球
検出センサSNS1〜SNS5からの信号がパチンコ機制御装置
195によって波形整形されてユニット制御装置180に供給
されるようになっている。そして、この実施例では、電
源系をAC24VとAC100Vの2系統にしパチンコ機100側には
AC24Vを供給し、制御ユニット160側にはAC100Vを供給し
ている。このように供給電源を別にすることにより、電
源系のトラブルが多いパチンコ店において電源の影響で
パチンコ機制御ユニットが不用意に破壊するのを防止し
ている。
第22図には上記パチンコ機制御装置195の構成例が示
されている。
パチンコ機制御装置195は、マイクロコンピュータか
らなるパチンコ機コントローラCPU1と、このコントロー
ラCPU1から出力される定期的なウォッチドッグパルスを
監視してパルスが途切れたときにリセット信号を発生す
るリセット回路RST1と、ユニット制御装置180との間の
光データ伝送を可能にするためパレラレル送信データを
シリアルデータに変換する並直変換手段およびシリアル
受信データをパラレルデータに変換する直並変換手段を
備えた多重伝送コントローラCNT1と、光コネクタ193を
介して光ケーブル191と接続される光電変換回路OETと、
各種センサからの検出信号のノイズをカットするフィル
タ回路FLT、金額表示器111や玉数表示器112への表示デ
ータをデコードするデコーダDEC1,DEC2やその出力に基
づいて表示器の駆動信号を形成するドライバDRV1,DRV2
と、購入ランプ121や遊技状態表示ランプ123、打球発射
装置103の駆動信号を形成するドライバDRV3とにより構
成されている。
このパチンコ機制御装置195におけるセンサからの検
出信号の処理に関しては、単に検出信号からノイズを除
去し一定のパルス幅に整形してから発射球やセーフ球等
の検出データとしてユニット制御装置180へ送る。つま
り、パチンコ機制御装置195側ではセーフ球数等の演算
は行わず、そのような演算はユニット制御装置180の側
で行うようになっている。
また、パチンコ機では静電気等によりノイズが発生し
易いが、ウォッチドッグパルスを監視するリセット回路
RST1があるためノイズ等によりパチンコ機コントローラ
CPU1が暴走したとしても、暴走により定期的なウォッチ
ドッグパルスがなくなるとリセット信号を発生してCPU
をが初期化させるので、暴走を防止することができる。
ウォッチドッグパルスは、CPU内部のタイマカウンタ
からの割込み等によって容易に発生させることができ
る。
第23図には、ユニット制御装置180の構成例が示され
ている。
ユニット制御装置180は、カードによるパチンコ遊技
を可能にさせるためカードリーダ制御装置188およびパ
チンコ機制御装置195を統括的に制御するユニットコン
トローラ190と、管理装置400とのデータ伝送に係る制御
をするデータ伝送コントローラ551と、データ伝送コン
トローラの制御下でネットワークにおける送受信権の確
立およびデータの直並列変換を行うネットワークコント
ローラ553等から構成されている。そして各コントロー
ラ190と551間および551と553間のデータの受け渡しは、
デュアルポートメモリ(RAM)550および552を介して実
行できるように構成されている。このうち、パケットメ
モリ552は、送信データ記憶領域と受信データ記憶領域
とに分かれており、全ての送受信データ長を同一長にす
る(パケット化)のための調整機能と、データ伝送の高
速化(2.5Mbps)を計るための緩衝機能とをもってい
る。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に
接続可能にされている。上記光コネクタ186には第20図
の光トランシーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置180内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、ユニットコントローラ190とカードリーダ制御
装置188との間には送受信データのレベル変換を行うト
ランシーバ571が、またパチンコ機制御装置195との間に
は送受信データの並−直変換を行う多重伝送コントロー
ラ572および光電変換装置573が接続されている。
さらに、ユニットコントローラ190には、データバス5
81を介して、金額、玉数表示器の表示データ(セグメン
トデータおよびコモンデータ)をラッチするラッチ回路
574、購入ランプや遊技状態表示ランプ、打球発射装置
に対する制御信号をラッチするラッチ回路575、パチン
コ機100および制御ユニット160に設けられた各種スイッ
チからの入力信号を所定のタイミングでデータバス581
上にのせたり各種ランプを表示させる出力信号をラッチ
したりする入出力コントローラ576と、制御ユニット160
内のスピーカ166より発生させる音声データ等をラッチ
するラッチ回路577が接続されている。
582は音声合成LSI、583は高周波成分をカットして音
質を高めるローパスフィルタ、584は音量を調整するア
ンプで、このうち音声合成LSI582は、複数の音声データ
を内蔵のEPROM内に記憶しており、ユニットコントロー
ラ190から与えられる選択信号(S0〜S3)に応じて音声
データを選択して開始信号STに同期して音声信号を出力
し、リセット信号Rによって出力を停止する。
なお、558はユニットコントローラ190の制御プログラ
ムを格納したプログラムROM、559は伝送コントローラ55
1の制御プログラムを格納したプログラムROMである。58
5はユニットコントローラ190から出力されるアドレス信
号をデコードして、プログラムメモリ558やユニットメ
モリ550、ラッチ回路574,575,577および入出力コントロ
ーラ576の選択信号を形成するデコーダである。
上記のごとくユニット制御装置180は、管理装置400、
カードリーダ制御装置188、パチンコ機制御装置195の三
方に情報交換の窓口を有しており、管理装置400の制御
下のもとにカードでパチンコ遊技をさせるための制御を
するとともに、遊技結果として発生するパチンコ機遊技
情報を定期的に管理装置に送信するソフトウェアを有し
ている。さらに、この実施例のユニット制御装置180に
おいては、金額、玉数表示器を駆動させるべくユニット
コントローラ190から出力される表示データのうち、桁
セレクト信号(コモン信号)は例えば2msのような間隔
で周期的に出力される点に着目して、これをリセット回
路555に、ウォッチドッグパルスとして入力するように
している。リセット回路555はパワーオンリセットの
他、このウォッチドッグパルスを監視してパルスがなく
なるとリセット信号を発生するように構成されている。
従って、ユニットコントローラ190のノイズ等により
暴走したとしても、暴走すると正常な間隔でコモン信号
が出力されなくなるため、リセット回路555が作動して
ユニットコントローラ190およびデータ伝送コントロー
ラ551が初期化され、暴走が回避されるようになる。
これとともに、ユニットコントローラ190は、内部に
タイマカウンタを有しており、送信要求に対する応答と
してのACK(肯定)またはNAK(否定)が一定時間(ex.1
0秒)内に返ってこなかったり、ACK受信後一定時間(e
x.2秒)内にパケットを送信できないとき、あるいは内
部メモリ(RAM)の乱れを検出したときに、強制的に上
記コモン信号をロウまたはハイレベルに固定することに
より、自らリセットをかけることができるようになって
いる。なお、上記内部メモリの乱れは、例えば初期化の
際にメモリ内の所定の番地に特定のコード(A55A等)を
書き込んでおいて、それを1m秒ごとに割込み処理でチェ
ックすることで容易に検出することができる。
さらに、実施例のユニット制御装置180は、データ伝
送コントローラ551が一定時間(5.12秒)内にデータを
送信できないときもユニットコントローラ190を初期化
させ、異常なデータが管理装置400に送信されたりしな
いように対処している。すなわち、実施例では、ユニッ
トメモリ550内にウォッチドッグカウンタ領域を設け、
データ伝送コントローラ551が、管理装置に対してデー
タを送信する度に所定のコードFFをセットし、ユニット
コントローラ190が20msごとにこのカウンタを「1」ず
つカウントダウンさせる。従って、仮りにデータ伝送コ
ントローラが5.12秒以上送信できない状態が続いたとす
ると、ユニットメモリ550のウォッチドッグカウンタは
「0」になるので、このカウンタを監視して、「0」に
なったならばデータ伝送コントローラ551がダウンした
と判定して、自らリセットをかけるようにすることがで
きる。
しかも、この実施例では、ユニットメモリ550とし
て、ある所定の番地(7FE)がデータを書くと所定の端
子INFが立ち上がるような特殊なRAMが使用されており、
この機能を利用して、システムの立上り時にデータ伝送
コントローラ551が上記所定番地にデータを書き込んで
端子INTを立ち上げ、その端子の信号をユニットコント
ローラ190に入れて、ユニットメモリの使用に対するコ
ントローラ間の同期をとるようにしている。なお、上記
特定の端子INTはユニットコントローラ190が上記所定の
番地のデータをリードすると立ち下がるようになってい
る。
一方、システム立ち上げ時における管理装置400との
同期は、データ伝送コントローラ551によってなされ、
データ伝送コントローラが管理装置400から発信される
回線テスト指令(後述)を受信し、その受信応答を管理
装置400に送信することによってなされる。
ところで、前述したようにパチンコ機制御装置195側
では、セーフ球数等の演算は行わず、そのような演算は
ユニット制御装置180の側で行うようになっており、ユ
ニットコントローラ190には、セーフ信号等遊技球に関
する検出信号や購入スイッチ113からの信号が入力され
ている。ユニットコントローラ190は、これらの信号に
基づいて、出玉数、アウト玉数、持玉数、売上金額等の
稼働データを演算したり、パチンコ機に関する稼働情報
(遊技状態)やモニタ情報等を生成し、それらをデュア
ルポートメモリからなるユニットメモリ550の送信デー
タエリアSDA(第24図参照)に書き込む。
ユニットメモリ550に書き込まれた稼働データ等は、
伝送コントローラ551による管理装置400との間のデータ
交信によって管理装置に送られる。また、管理装置400
から送られてくるデータも一旦ユニットメモリ550内の
受信データエリアRDAに書き込まれ、ユニットコントロ
ーラ190がこれを読み取ることによってデータの受信が
行われる。ユニットメモリ550には、その他の送信デー
タや受信データがメモリ内にあることを相手方のコント
ローラに伝えるためのコマンドやステータス情報の入る
交信用エリアCCAや各コントローラ用のワーキングエリ
アUWAとDWAおよびコントローラ間同期用エリアCSAが設
けられている。
第24図にユニットメモリの全体の構成が、そして、表
1、表2および表3に、送信データエリアSDA、受信デ
ータエリアRDAおよび交信用エリアCCAの構成例を示す。
なお、表1において示されているモニタ情報1は、表
4に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示す
ビット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコー
ドエラーを示すビット、ローカルネットワークの異常を
示すビット(低層用と高層用の2ビット)、遊技機異常
を示すビット等により構成されている。また、モニタ情
報2は、表5に示すようにカードリーダの異常を示すビ
ットを有している。
さらに、稼動情報は、表6のごとく打止め状態を示す
ビット、遊技の中断中であることを示すビット、通信異
常あるいは不正検出等に基づく管理装置もしくはコント
ローラによる強制終了状態を示すビット、遊技中である
ことを示すビット、遊技機が遊技客のついていないフリ
ー状態にあることを示すビット等により構成されてい
る。
上記表6より、実際のパチンコ機の状態は、 フリー状態が、 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、 0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止発生時が、 0000000000010000 で表わされることがわかる。
第25図〜第30図には制御ユニット160内に設けられた
パチンコ機用カードリーダ800の具体的な構成例を示
す。
カードリーダ800を構成する箱形のケース本体801の前
端には、カード保持表示部LED1とカード挿排口802aを有
する前蓋802が装着され、ケース本体801の側壁には前記
制御ユニット160の収納枠161内に固定するためのL字ブ
ラケット803が四隅に固着されている。
ケース本体801内には第26図に示すようにカード搬送
路となるベースプレート804が配置され、このベースプ
レート804の上方にはカードの厚みより少し広い間隙を
おいてこれと平行に支持基板805,806が取付けられるよ
うになっている。
支持基板805にはカード挿入口側に位置しその上には
モータ807とマイクロスイッチからなるカード挿入検出
センサ808と、シャッタソレノイド809とマイクロスイッ
チからなるカード挿入検出センサ808と、シャッタソレ
ノイド809およびセキュリティコード読取用の反射型光
センサ810a,810bが取り付けられている。この実施例で
はセンサ810a,810bのうち一方(810a)のみ使用し、他
方のセンサ(810b)は将来においてセキュリティコード
が増加されても良いように予備的に設けられている。
上記モータ807とシャッタソレノイド809との間には第
2ローラ軸811が回転自在に載置され、この第2ローラ
軸811の中央には搬送ローラ812が設けられているととも
に、第2ローラ軸811の一端はケース本体の側壁801aか
ら外部へ突出可能にされ、突出端部にプーリ813が固着
されている。また、シャッタソレノイド809の近傍には
カード位置検出用センサSNS1に対し検出光を照射する投
光器814が取り付けられ、第2ローラ軸811とモータ807
との間には第2の位置検出センサSNS2の検出光が透過可
能な透光部815が形成されている。さらに、上記モータ8
07の側方にはパンチ穴検出用センサSNSpに対し検出光を
照射する投光器816が取り付けられているとともに、モ
ータ807の回転軸807aの一端にはロータリエンコーダ817
が固着され、かつ回転軸807aの他端はケース本体801の
側壁801bより外部に突出され、径の小さなプーリ818が
固着されている。
一方、カード挿排口802aの反対側に配置された上記支
持基板806上には、第1ローラ軸819が回転自在に配置さ
れているとともに、ソレノイドを駆動手段とするパンチ
装置820と磁気ヘッド821が取付け可能にされている。磁
気ヘッド取付け位置に対応して支持基板806には磁気ヘ
ッドを上方から下向きに挿入させたときヘッド面が下方
に臨むことができるように貫通孔822が形成されてい
る。また、第1ローラ軸819の中央には搬送ローラ823が
固着されているとともに、軸の両端はケースの側壁から
外部に突出可能にされ、プーリ824,825がそれぞれ取り
付けられている。そして、上記プーリ818と825との間に
ベルト826が、またプーリ824と813との間にベルト827が
捲回されており、モータ807の回転駆動力がベルト826に
より第1ローラ軸819へ伝えられ、さらにベルト827によ
り第2ローラ軸811へ伝達されるようになっている。
さらに、上記支持基板806の下面には、第3および第
4のカード位置検出センサSNS3,SNS4に対し検出光を照
射する投光器828,829が取り付けられている。
上記支持基板805,806の上方には、これを覆うように
第1のインタフェース基板830が配置され、ケースの側
壁801a,801bに固定される。このインタフェース基板830
には制御ユニット160内に設けられたカードリーダコン
トローラ188からの各種制御信号を受信したり、カード
リーダ側に設けられたセンサや磁気ヘッドからの読取り
信号をカードリーダコントローラ188へ渡すためのイン
タフェース回路を備えている。また、インタフェース基
板830の下面には、上記透光部815に対応する位置に投光
器831が、そして上記エンコーダ817に対応する位置に速
度検出センサ832がそれぞれ設けられている。
一方、支持基板805,806の下方に配置された前記ベー
スプレート804には、上記搬送ローラ812と823に対応す
る位置に、トーションスプリング834と835により上方へ
付勢された補助ローラ836と837が、ベースプレートに形
成された開口部841,842よりわずかに顔を出すように装
着されている。また、ベースプレート804には、支持基
板806に設けられた貫通孔822より下方に臨むように取り
付けられた磁気ヘッド821に対応する位置に同じくトー
ションスプリング836によって上方へ付勢された補助ロ
ーラ838が、開口部843よりわずかに上方へ顔を出すよう
に装着されている。これとともに、ベースプレート804
には、上記投光器814,816,828,829および831に対応する
位置にそれぞれ透孔844が形成されている。さらに、ベ
ースプレート804の前端には幅方向に沿って凹部845(第
28図参照)が形成され、そこには円筒状の遮蔽部材846
が載置されている。遮蔽部材846はカード挿排口802aを
閉塞してゴミの侵入を防止するとともに、その重量で一
定以上の剛性を有するカード以外を受け付けないように
作用する。
上記ベースプレート804の下面には、第2のインタフ
ェース基板848がネジによって取り付けられるようにな
っており、この第2インタフェース基板848上にはカー
ドリーダコントローラ188とのインタフェースを行なう
回路とともに、投光器816,828,829および831に対向する
ように、第1〜第4の位置検出センサSNS1,SNS2,SNS3,S
NS4およびパンチ穴検出センサSNSpが取り付けられてい
る。また、補助ローラ836,837,838に対応する位置に、
ローラとの接触を防止する逃し穴849が設けられてい
る。
ベースプレート804の前端に載置された円筒状の遮蔽
部材846に対応して、上方の支持基板805の前端には、遮
蔽部材846よりひとまわり大きな空部851が形成されてお
り、ベースプレート804上に支持基板805を配置したと
き、遮蔽部材846が空部851内に上下動可能に収納される
ようになっている。また、上記空部851を構成する枠体8
52の後壁には開口853が形成され、その後方に前記挿入
検出スイッチ808が配置されてその可動接点808aが上記
開口853より空部851内に突出される。この可動接点808a
の先端は通常第28図(A)に示すように遮蔽部材846の
上方に位置するようにされており、カード挿排口802aよ
りカードCDが挿入されると、第28図(B)のごとくカー
ドCDが遮蔽部材846を上方へ押し上げるため可動接点808
aが回動され、挿入検出センサ808がオンされるようにな
っている。
支持基板805上に取り付けられるシャッタソレノイド8
09は第29図(A)に示すように下向きに配置され、プラ
ンジャ809aの先端に形成されたピン809bが、ソレノイド
消磁状態において支持基板805に設けられた挿通孔854を
貫通して、第29図(B)のごとくベースプレート804上
面の対応する位置形成された凹孔855に係合することに
よりカードCDの挿入を阻止するようになっている。
なお、特に制限されるものではないが、この実施例の
カードリーダ800はカード発行機においても使用できる
ようにするため、ケースの後壁が開放されており、カー
ドを後方へ排出できる構造にされている。
第30図(A)にはカードリーダにおける各種センサや
磁気ヘッドの取付け位置関係を示す。
挿入検出センサ808は最もカード挿排口802aに近い側
に配置され、第1位置検出センサSNS1は搬送ローラの直
前に配置されている。そして、シャッタピン809bは挿入
検出センサ808と第1位置検出センサSNS1との間に配置
され、セキュリティコード読取センサ810a,810bは第1
位置検出センサSNS1のほぼ真横に配置されている。ま
た、第2位置検出センサSNS2は搬送ローラ812の後方
に、第3位置検出センサSNS3は搬送ローラ823の後方
に、第4位置検出センサSNS4はカードリーダの最奥部に
配置され、かつ第1〜第4位置検出センサSNS1〜SNS4は
同一直線上に位置されている。
さらに、パンチ穴検出センサSNSpとパンチピンPPは第
2位置検出センサSNS2と搬送ローラ823との間に配置さ
れ、磁気ヘッド821は搬送ローラ823と第3位置検出セン
サSNS3との間に配置されている。
第30図(B)には第30図(A)のような位置関係にな
るように配置された各種センサによるカード挿入時のカ
ード検出タイミングとモータ807およびシャッタソレノ
イド809への制御信号のタイミングを示す。同図から分
かるように、この実施例のカードリーダでは、カード挿
入時に挿入検出センサでカードの挿入を検出してモータ
およびシャッタを駆動させ、位置検出センサSNS1〜4で
カードの位置を検出しながら所定のタイミングでカード
上の情報をセキュリティコード、パンチ穴、磁気コード
の順に読み取るように構成されている。
しかも、各種センサやパンチピンの相対距離は、カー
ドの読取りやパンチ穴開け等の処理を正確に行う上で重
要であるため、予め設けられた位置関係になるよう各部
品が精度よく取り付けられている。
第31図にはカードリーダ制御装置188(第21図参照)
の具体的回路構成例が示されている。
カードリーダ制御装置188は、マイクロコンピュータ
からなるカードリーダコントローラCPU2と、ユニット制
御装置180との間で送受信されるデータ信号のレベル変
換を行うトランシーバTRVと、制御ユニット160内に設け
られたモニタ表示器175と176の駆動信号を形成するドラ
イバDRV11,DRV12およびカードリーダ800内のモータ807
や穿孔装置820、磁気ヘッド821、LEDランプ167、シャッ
タソレノイド809を駆動する制御信号を形成するドライ
バDRV13と、モータ807に供給される電源をオン・オフす
るリレーRLYを駆動するドライバDRV14と、カードリーダ
800内の磁気ヘッドの読取りデータや各種センサからの
検出信号を波形整形するシュミットトリガ回路からなる
波形整形回路SMG、磁気ヘッドで読取られた2つのトラ
ックの各リードデータをラッチするフリップフロップ回
路F/F1,F/F2と、パワーオンリセット回路とウォッチド
ッグタイマを内蔵しコントローラCPU2から定期的に出力
されるパルス(ラッチLT1,LT2のリセットパルスと共
用)をウォッチドッグパルスとして監視してパルスが途
切れたときにリセット信号を発生するリセット回路RST2
とにより構成されている。
また、カードリーダコントローラCPU2には、制御ユニ
ット160内に設けられた機器の設定器171およびカード排
出スイッチSWcからのオン・オフ信号が入力されてい
る。
上記モニタ表示器176を構成する4個の発光ダイオー
ドは、電源が投入されている間点灯されるパワーオン表
示LED11と、カードがカードリーダ内にあることを表示
するカードイン表示LED12と、カードリーダコントロー
ラによる制御が正常に実行できているときに点灯される
OK表示LED13として使用され、LED14はその他任意のモニ
タ表示に使用できるように未使用となっている。
一方、セグメント型モニタ表示器175は、数字を表す
7つのセグメントと、1つのドット表示セグメントDTと
を組合せることにより、次の表7のように、カードリー
ダの異常内容を符号で表示するようになっている。な
お、表7の右欄のエラーコードは対応する異常が発生し
たときにカードリーダコントローラCPU2が上位の制御装
置に異常の内容を知らせるときに使用するコードであ
る。
カードリーダコントローラCPU2は、内蔵ROM内の制御
プログラムに従って動作し、ユニット制御装置180から
の指令に基づいてカードの走行制御やカードデータの読
出し、カードデータのチェック等を実行し、カード番号
およびカードリーダの制御情報をユニット制御装置に伝
達する。ユニット制御装置180との交信は内蔵のシリア
ルコミュニケーション回路により、シリアルポートTX,R
Xを使用して行う。カードリーダ800を構成する部品への
制御信号の出力や各種センサからの検出信号の入力は、
第32図に示すようなインタフェース回路198を介して行
うようになっている。
また、カードの磁気記録部MGのトラックTRC2上の磁気
データaをラッチするフリップフロップFF2は、トラッ
クTRC1上から読み出されてフリップフロップFF1をトリ
ガさせるリードクロックbをサンプリングクロックとし
て動作される。フリップフロップFF1はリードクロック
bでトリガされCPU2から出力されるパルスeでリセット
されることで周期的な信号cを出力する。
第32図には、カードリーダ制御装置188とカードリー
ダ内の入出力部品との間に設けられるインタフェース回
路198の構成例を示す。
同図において符号SMG1〜SMG5で示されているのは、シ
ュミットトリガゲート等からなる波形整形回路、REC1,R
EC2は整流回路、MCC1,MCC2は磁化電流切替回路,AMP1〜A
MP4はアンプ、MHD1,MHD2は磁気ヘッド、MTはモータ、SO
L1,SOL2はソレノイド、LED1は発光ダイオード、DRV21,D
RV22はドライバ、SNS11,SNS12,SNSp,SNS1〜SNS5はセン
サである。また、CCCはモータMTの回転方向を切替るた
めの電流切替回路、VCCはモータMTの回転速度を切替る
ための電圧切替回路である。
2つのトラックTRC1とTRC2にそれぞれ対応された2つ
の磁気ヘッドMHD1,MHD2により読み取られたリードデー
タのリードクロック信号は、アンプAMP1,AMP3によって
増幅された後、整流回路REC1,REC2で整流され、さらに
波形整形回路SMG1,SMG3を通して矩形波としてカードリ
ーダ制御装置188に送られる。一方、カードリーダ制御
装置188から供給されるライトデータとライトクロック
は波形整形回路SMG2,SMG4を通って磁化電流切替回路MCC
1,MCC2に入力され、ライトデータの“1",“0"に応じて
ヘッド駆動電流の向きが切り替えられてアンプAMP2,AMP
4が増幅され磁気ヘッドMHD1,MHD2に供給される。
モータMTを駆動するため、カードリーダ制御装置188
から与えられる正転信号と逆転信号に基づいて電流切替
回路CCCがドライバDRV21に流れる電流の向きを変え、ま
た速度切替信号に応じてドライバDRV21によってモータ
に印加する電圧を切替える。
一方、セキュリティコード読取りセンサSNS11(810
a),SNS12(未使用)、パンチ穴検出センサSNSp、位置
検出センサSNS1〜SNS4、速度検出センサSNS5(821)の
検出信号は、波形整形回路SMG5で波形整形されてからカ
ードリーダ制御装置188へ供給され、挿入検出スイッチ8
08の検出信号はローパスフィルタLPFでノイズカットさ
れてから波形整形回路SMG5で波形整形される。
第33図には、カードリーダ制御装置188による磁気デ
ータの書込みと読出しのタイミングが示されている。
同図の信号中、(A)〜(D)は書込みデータ情報、
(E)〜(G)は書込みクロック情報に関し、また
(H)〜(J)は読出しデータ情報、(K)〜(M)は
読出しクロック情報に関する各部の信号波形を示す。ま
た、同図(N)〜(R)に第31図のカードリーダ制御装
置188において、符号a〜eで示されている各信号のタ
イミングを示す。
このうち、(H)および(K)の信号は第32図のイン
タフェース回路を構成するアンプAMP1とAMP3の出力信号
を、また、(I)および(L)の信号は、整流回路REC1
とREC2の出力信号を、そして(J)および(M)の信号
は波形整形回路SMG1とSMG3の出力信号をそれぞれ示す。
この実施例では、書込み方式としてデータが“1"のと
きは極性を反転し、データが“0"または無信号のときは
極性を反転せず直前の状態を維持するいわゆるNRZI方式
を採用している。
従ってCPU出力や書込み電流、磁化状態を示す信号
(B),(C),(D)は、CPUの内部データ(A)が
“0"から“1"に変わったときに、それぞれ反転してい
る。
一方、上記のようにして書き込まれたデータを磁気ヘ
ッドMHD2で読み取ると、磁化状態(D)が変化したとこ
ろでアンプAMP1の出力が磁化の向きに応じて+または−
に変化するので、カードリーダコントローラCPU2は、リ
ードクロックbの立上りでアンプAMP1の出力を波形整形
した信号(J)に対応するリードデータaがラッチF/F2
に取り込まれたときに、信号a(N)がハイレベルであ
ればデータ“1"であると認識し、信号aがロウレベルで
あればデータが“0"であると認識することになる(第33
図(S)参照)。
なお、この実施例では、カードへの磁気データの記録
密度を4.134bit/mm(=105BPI)とし、カード搬送速度
を300mm/秒としたので、読出しクロックデータのパルス
周期は約806μSとなる。そこで、CPU2による磁気デー
タ書込みの際には、書込みクロックに関するCPU出力
(E)の周期T0をクロックパルスの2倍(1.612mS)と
して出力するようになっている。
第34図および第35図に上記カード発行機200の構成例
を示す。
この実施例のカード発行機200は、カード購入のため
の紙幣を識別する紙幣識別装置210と、投入紙幣に対応
した金額を印刷し、カードを発行する発行装置700と、
つり銭としての紙幣を払出するための紙幣払出装置230
と、各種表示器221〜225およびカード発行機200全体の
制御および管理装置400との間のデータ交信を行なうユ
ニット制御装置280等により構成されている。上記紙幣
識別装置210に対応して、開閉自在な前面パネル201には
紙幣挿入口211と、購入選択スイッチ群212および金額表
示器213が設けられている。従って、遊技客は、先ず紙
幣挿入口211より紙幣を投入すると、金額表示器213に投
入金額が表示される。そして、購入選択スイッチ群212
の中から所望の購入金額に対応するスイッチを押圧する
ことにより、所望の購入金額に相当するカードが上記発
行装置700のカード排出口202より発行される。また、上
記購入選択スイッチ群212は、各々ランプ内蔵型スイッ
チで構成されており、紙幣が投入されるとその投入金額
の範囲内で選択可能なスイッチ(3千円なら3つ、5千
円なら5つ)に対応する内蔵ランプが点灯されるように
なっている。
カード発行機200の紙幣挿入口211より紙幣が挿入さ
れ、購入選択スイッチ212により購入金額が決定されて
残金が生じたときに、それを払い戻すための紙幣払出装
置230は、紙幣をストックしておく紙幣タンクを備えて
おり、残金に相当する紙幣を前面パネル201に設けられ
た紙幣払出口232より排出するように構成されている。
また、上記カード発行機200の前面パネル201には、カ
ード発行可能な状態にあることを示す発行中ランプ22
1、カード発行不能状態を示す発行中止ランプ222、紙幣
挿入口211への紙幣の受付の可否を示す紙幣挿入表示器2
23、カードの発行状態を知らせるカード発行表示器22
4、残金の払出状態を知らせる紙幣払出表示器225が設け
られている。また、カード発行機200の前面パネル201の
内側には、発行機の異常の種類(番号)を、2桁の数字
で表示するためのモニタ表示器206と、このモニタ表示
器206の表示をリセットするためのリセットボタン207と
が設けられている。
さらに、この実施例のカード発行機200には、遊技店
に設置される複数(数10台)の発行機の各々を区別し
て、特定のカードを発行した発行機を管理装置400にお
いて把握できるようにするため台番号設定器205が内部
に設けられており、この設定器205により設定された台
番号は管理装置400に送られて、データ通信の際の伝送
アドレスの生成および各発行機ごとのデータファイルの
作成に供される。
一方、発行装置700は、カードタンク701内にストック
されている白紙状態のカードを1枚ずつ取り出して先ず
カードリーダ800へ送り、カードの磁気記録部に管理装
置400によって演算されて送られてきたカード番号およ
び識別コード(店コード)、発行年月日コード、チェッ
クコード等を記録し、カードリーダ800内のパンチ装置8
20で発行済穿孔位置PH1(第2図参照)にパンチ穴を開
けてから、印字装置750で発行年月日と発行通し番号n
および購入金額を印字して前面パネル201に設けられた
カード発行口202より排出する。上記発行通し番号n
は、カード発行機200からカード購入の申込を受けた管
理装置400が、自己の制御下にある複数のカード発行機
からの購入申込みに対し、その受付け順に発行通し番号
nを決定し、各カード発行機に付与する番号であって、
この発行通し番号nに基づいて前述したビットの並び換
え等のコード変換処理を行なって得られたコードをカー
ド番号としてカードの磁気面に記録して発行し、カード
に関する情報は管理装置400内のファイルに記録するよ
うになっている。
上記発行通し番号nからカード番号の生成を可能にす
るため、管理装置400の制御プログラムには、カード番
号生成ルーチンと、コード変換ルーチンが設けられてい
るとともに、カードから読み出されたカード番号と発行
通し番号nとの一致を確認するため逆変換と逆算ルーチ
ンが用意されている。
なお、この実施例のカード発行機200は、カードリー
ダ800で磁気データを記録しかつ印字装置で、発行通し
番号nと発行年月日および購入金額の千の桁を除く3つ
の「0」を印字した状態でカードを待機させておき、購
入スイッチが押された時点で千の桁の数字を印字して排
出することにより見かけ上の発行所要時間を短縮するよ
うになっている。
第36図にはカードリーダを内蔵した発行装置700の全
体斜視図が、また第37図には発行装置の概略構成例を示
す。
この実施例の発行装置700は、磁気記録部MGと印字表
示部PRTが白紙の状態とされているカードが多数収納さ
れたカードタンク701内から一枚ずつカードを取り出す
カード取出装置710と、その後方に配置されたカードリ
ーダ800と、さらにその後方に配置されたカード反転装
置740と、カードリーダ800の下方に配置された印字装置
750と、その前方に配置されたカード導出装置770とによ
り構成されており、カードリーダ800の上方に配設され
たカード発行制御装置790によって制御されるようにな
っている。この実施例の発行装置700内のカードリーダ
は、パチンコ機用のカードリーダ800と略同一の構造と
機能を有したものでよい。
発行機用のカードリーダが、パチンコ機用のカードリ
ーダと異なる点は、(1)磁気データの記録機能を備え
る必要がある点と、(2)カードを後方へ排出できる構
造となっている必要がある点にある。このうち、(1)
については第32図に示すようにインタフェース回路198
が書込みデータ信号を波形整形する波形整形回路SMG2,S
MG4と磁気電流切替回路MCC1,MCC2とを有していて、磁気
ヘッドMHD1とMHD2で磁気データの読出しは勿論のこと、
書込みも行なえるので、問題はない。また、パチンコ機
用カードリーダ800の構造説明のところでも言及したよ
うに第25図〜第28図に示すカードリーダ800は、ケース
の後壁が開放されており、挿入されたカードを後方へも
排出できるようになっている。従って、この実施例の発
行装置700には、パチンコ機用のカードリーダ800と全く
同一のものを使用することができる。
一方、上記カードタンク701はカードと同一の大きさ
の空間を有しコの字状をなす枠体で構成され、カード取
出装置710の側壁711の上端にボルトで固定されている。
このカードタンク701内に収納されたカードの上には、
カードに一定の圧力を加えカードの取出しを確実にさせ
るための押圧部材702が載置されるようになっている。
この押圧部材702にはタンク内のカードの有無を検出す
るセンサ703で検出されないように左右に切欠き702aが
形成されている。また、カードタンク701内に収納され
た白紙カードCDは、第38図に示すようなカード取出装置
710のベース基板711の前半部の上に載置される。このベ
ース基板711には、中心線に沿って開口部711a,711b,711
cが形成され、この開口部より上方へ僅かに突出するよ
うに第1搬送ローラ712と第2搬送ローラ713と第3搬送
ローラ714が配置されている。また、ベース基板711の前
端側部には上記カード有無検出用センサ703の作動片703
aが下方より臨むことができるように切欠き711dが形成
されている。
さらに、上記ベース基板711の上方略中央には、これ
と直交する向きの支持プレート715が配置され、カード
取出装置710の側壁716に固定されている。そして、この
支持プレート715の前面には、上記ベース基板711とカー
ド1枚分の間隔をおいて対向されるストッパ717を有す
るブラケット718が装着されている。また、上記支持プ
レート715の後方には、上記搬送ローラ712〜714を駆動
するための取出用モータ719が配置され、側壁716に固定
されている。
この取出用モータ719の回転軸には減速機構720を介し
て駆動プーリ721が連結され、この駆動プーリ721と、上
記搬送ローラ713および714の回転軸713a,714aの端部に
装着された従動プーリ722,723との間にタイミングベル
ト724が捲回されている。さらに、上記第2搬送ローラ7
13の回転軸にはクラッチ用ディスク725aが装着されてい
るとともに、このディスク725aに対向して第2クラッチ
用ディスク725bが回転自在に配設されている。また、上
記一対のクラッチ用ディスク725a,725bの外周に当接可
能なローラ726を一端に有するクラッチレバー727が、側
壁716に揺動可能に取り付けられている。そして、この
クラッチレバー727の他端は、スプリング728を介してク
ラッチソレノイド729のプランジャ729aに連結されてお
り、ソレノイド729が励磁されると、クラッチレバー727
が回動されてローラ726がクラッチ用ディスク725aと725
bの外周に同時に接触され、回転力を伝達し、ソレノイ
ド729がオフされると回転力を遮断するようになってい
る。さらに、クラッチ用ディスク725bの回転軸にはプー
リ730が固着されており、このプーリ730と上記第1搬送
ローラ712の回転軸712aの一端に固着されたプーリ731と
の間にはベルト732が捲回されている。従って、取出用
モータ719の回転力は、クラッチソレノイド729が励磁さ
れている間だけクラッチ機構(725,726)を介して第1
搬送ローラ712へ伝達される。
しかも、この第1搬送ローラ712は、その回転軸712a
に対して偏心した状態で取り付けられており、通常は上
面がベース基板711よりも低くされており、回転軸712a
が180°回転すると開口部711aから上方へ僅かに突出す
るようになっている。
そして、この実施例の発行装置700は、紙幣投入後に
購入選択スイッチ212が操作されると、取出用モータ719
が回転され、その後クラッチソレノイド729が一定時間
オンされ、第1搬送ローラ712が1回転されるようにな
っている。これによって、第1搬送ローラ712は偏心回
転され、この第1搬送ローラ712の上方のカードタンク7
01内のカードを押し上げるようにしながら後方へ送り出
す。このとき、カードCD上に押圧部材702が載置され一
定圧力を加えているためローラとの摩擦力で一番下のカ
ードがタンク内のカード群から分離される。しかも、後
方にはベース基板711とカード1枚分の間隔を有するス
トッパ717が設けられているため、カードの2枚送りが
防止される。
こうして、1枚だけタンク内から取り出されたカード
は、取出用モータ719が回転中ずっと回転されている第
2、第3の搬送ローラ713,714によって後方のカードリ
ーダ800へ向かって送り出される。
なお、カード取出装置710の後端には走行位置検出セ
ンサCPS1が配設されており、送り出されたカードを検出
するようになっている。
また、第3搬送ローラ714の上方にはカードの浮き上
がりを防止する押さえローラ734が配設されている。
上記カード取出装置710によってタンク701から取り出
されたカードは、カードリーダ800で磁気記録部への識
別コードやカード番号等の書込みが行なわれ、かつ内部
のパンチ装置820で発行穴穿孔位置にパンチ穴が開けら
れてから後方のカード反転装置740へ送り出される。カ
ードリーダ800の下方には穿孔片すなわちパンチ屑を収
納するケース705が配置されている。
パチンコ機用カードリーダ800の制御装置188に相当す
る発行機用のカードリーダ制御装置288は、カード発行
制御装置790内に設けられている。
カード反転装置740に送られたカードは、先ず搬送ロ
ーラ741a,741b,741cに捲回されたベルト742と、搬送ロ
ーラ743a,743bに捲回されたベルト744との間に挟まれて
S字走行路に沿って搬送され、その出口に配置された走
路切替片745を破線イのように押しながら、搬送ローラ7
46a,746b,746cに捲回されたベルト747と上記ベルト742
とに挟まれて一旦上方へ送られる。そして、カードが走
路切替片745を通過すると切替片745がスプリング745aの
張力で破線イの位置から実線の位置へ回動復帰させると
ともに、その上方に配置された走行位置センサCPS2によ
ってカードの後端が検出された時点で上記ベルト742を
駆動する走行モータ706が逆回転される。これによっ
て、カードは向きを変えて下方へ搬送され始める。そし
て、搬送ローラ748a,748b,748cに捲回されたベルト749
と、上記ベルト747とに挟まれて徐々に向きを変え、遂
には水平方向前方に向かって送り出される。
上記ベルト742と749は、走行モータ706によって直接
駆動されるベルト707およびそれと連動されたベルト708
とによって駆動されるようになっている。ベルト744と7
49には走行モータ706の駆動力が伝達されず、カードの
移動に伴って摩擦力で連れ回りする。
なお、上記ベルト707は後述のカード導出装置770の搬
送ローラ771と一体のプーリにも捲回されており、走行
モータ706の駆動力によってカードの排出が行なわれ
る。
さらに、上記搬送ローラ748cの回転軸709は側方へ突
出され、その端部には第36図に示すようにノブ709aが固
着されており、このノブ709aを手で回すことにより、走
行モータ706の停止中に手動でカードを移動させ、紙詰
まりを生じたカードを取り除くことができるようになっ
ている。カード反転装置740の終端には走行位置センサC
PS3が配置されており、このセンサがカードの後端を検
出すると走行モータ706が停止される。
上記カード反転装置740から送り出されたカードは印
字装置750に入り、先ず走行位置センサCPS4により検出
される。すると、印字装置750内の移送モータ751が駆動
され、その駆動力がベルト762および歯車群763を介して
移送ローラ752a,752bに伝達され、その上方に配設され
た押圧ローラ753a,753bとの間にカードを挾持して前方
へ移動させる。移動ローラ752a,752bの前方には、移送
ローラ754と755が走行路に沿って配置され、その上方に
はサーマルヘッドのような印字ヘッド756がガイドピン7
57に沿って昇降可能に配置されている。また、ガイドピ
ン757の周囲には復帰バネ758が介挿されている。
758は印字ヘッド昇降用モータで、このモータ758の回
転は減速されて従動軸759に伝達される。この従動軸759
には、切欠きを有する検出コマ760が固着され、この検
出コマ760の周縁に対向して回転位置センサ761a,761bが
配置されている。また、図示しないが昇降用モータ758
の回転力は、例えば上記従動軸759に固着したカムとそ
の外周に当接されたタペットを介して印字ヘッド756に
伝えられ、これを昇降させる。このとき、昇降用モータ
758は一回の作動で従動軸759を180°ずつ回動させる。
すなわち、昇降用モータ758は常に検出コマ760の切欠き
がセンサ761aまたは761bに対向する位置で回転を停止す
るようになっており、走行位置センサCPS4がカードを検
出して昇降用モータ758を作動させると、センサ761aま
たは761bが検出コマ760の切欠きを検出した時点でモー
タの回転が停止される。これによって、印字ヘッド756
は走行位置センサCPS4のカード検出時に降下され、印字
が終了すると再び昇降用モータ758が作動されて従動軸7
59を180°回転させることにより、印字ヘッド756は上昇
されて停止する。印字装置750の出口には走行位置セン
サCPS5が配設されており、このセンサCPS5がカードの先
端を検出すると前記走行モータ706を先程と同一の方向
(逆方向)へ作動させて搬送ローラ771a,771b,771cに捲
回されたベルト772を駆動させ、センサCPS5がカードの
後端を検出すると印字装置内の搬送用モータ751を停止
させる。これによって、印字装置750から送り出された
カードは速やかに前方のカード導出装置770内へ搬送さ
れていく。
カード導出装置770においては、第39図にその詳細を
示すように、上記ベルト772の下方に搬送ローラ773,774
a,774bが配置され、このうち搬送ローラ774aと774bには
ベルト775が捲回されている。しかも、この実施例で
は、このカード導出装置のみ搬送ローラとそのベルト77
2,775が2列に設けられて排出を確実に行なえるように
なっている。そして、ベルト772と775とによって構成さ
れる搬送路に対応してその前方にカード発行口202が配
置され、この発行口の直前に走行位置センサCPS6が配設
されている。
また、上記搬送ローラ773と774bとの間には支軸776を
中心に回動可能な走路切替部材777が配設されている。
この走路切替部材777はスプリング778によって通常は第
37図に破線ロで示すごとく先端が下方に位置され、印字
装置750より送られてきたカードをカード発行口202へ向
かって案内する。しかして、カードが正規なものでなか
ったり、傷があって磁気記録部へ正しく記録できなかっ
たような場合には、走路切替部材777によってカードは
下方の没収タンク780に誘導される。正しく書き込まれ
たカードのときは切替部材777を、第37図に実線で示す
ごとく下方へ回動させる。すると、印字装置750から送
られてきたカードはカード発行口202へ誘導される。搬
送ローラ774a,774bの下方には、没収タンク780が配設さ
れており、通常状態で上方に位置された走路切替部材77
7によって下方へ誘導されたカードはこの没収タンク780
内に収納される。
この没収タンク780の後壁781には切欠き781aが形成さ
れており、この切欠き781aに臨むようにセンサ782が配
設されている。このセンサ782は受光器であってこれに
対応する投光器783は、上記一対のベルト775間に配置さ
れ、検出光軸が斜めになるように設定され、没収タンク
780に入ってくるカードを検出するとともに、タンク内
のカードが一定量以上になると、カードの上端が上記検
出光軸を遮るようになって満杯になったことを検出でき
るようになっている。さらに、この没収タンク780はそ
の下方に斜め配置されたプレート784上に前後方向スラ
イド可能に載置され、その下面には、プレート784に形
成された長孔784aに係合するガイドピン785が固着され
ており、このガイドピン785と上記プレート784の後端と
の間に張設されたスプリング786によって、常に後方へ
付勢されている。
このカード導出装置770は、カードの終端が通過して
走行位置センサCPS6または没収カードの検出センサがオ
ンからオフに変わると、走行モータ706がオフされて、
排出または没収動作を停止する。
なお、カード発行口202の上部には、発行装置700にお
けるカードの発行作業進行状態を示すカード発行表示器
787が設けられている。
さらに、この実施例の発行装置700は第36図に示すよ
うに、固定ベース791上において左右のレール792a,792b
によって前後方向スライド可能に支持された基盤793の
上に載置されており、この基盤793の左側半分には、補
助電源装置を内蔵した電源ボックス794が載置され、こ
の電源ボックス794の前面には、カードの発行枚数を表
示するためのカウンタ795と、没収カードの枚数等の表
示に利用可能な予備カウンタ796が設けられている。
また、797は固定ベース791上に載置された発行装置全
体を前方へスライドさせる際に使用する把手、798はス
ライド機構をロックさせるための操作ボタンである。
第40図には、上記のごとく構成されたカード発行機20
0の制御システムの構成例が示されている。
なお、同図において、790がカード発行制御装置、280
がユニット制御装置、また288はカードリーダ800の各構
成部品たる搬送モータ807、磁気ヘッド821、穿孔装置82
0等を制御するカードリーダ制御装置であり、符号LMP1
〜LMP5で示されているのが、購入金額の選択スイッチ群
212に内蔵されたランプで、オンされたスイッチに対応
するランプが点灯されて操作ボタンを後方から照明する
ようになっている。
この実施例の制御システムは、大別してユニット制御
装置280による制御系とカード発行制御装置790による制
御系とに分割されており、ユニット制御装置280が、貨
幣の受け入れ手段、所望購入金額の選択手段、管理装置
に有価データを送信して該有価データに代わるカード番
号を貰い受けるための通信手段、釣貨幣の払出し手段、
および発行処理状態を示す状態表示手段の制御を担当し
ており、カード発行制御装置790が上述した発行装置700
を構成するカード取出装置710、カード反転装置740、印
字装置750およびカード導出装置770と、カードのチェッ
クおよび磁気データの記録を担当するカードリーダ800
の制御装置288の統括的な制御を担当している。そし
て、ユニット制御装置280とカード発行制御装置790との
間の交信はシリアル通信によって行なわれる。
一方、ユニット制御装置280は、管理装置400との間で
カード番号等のデータの送受信を行なうため、光トラン
シーバ285を介して光ケーブルまたは同軸ケーブルから
なる低層ネットワーク用通信ライン510に接続可能にさ
れている。この実施例のカード発行機200は、ユニット
制御装置280によって前面パネル201に設けられた各種表
示器221〜225等からなる状態表示手段をカード発行手順
に従って点灯もしくは点滅させることによって利用者に
操作手順を教示するとともに、排出したカードや釣銭忘
れを防止するようにしている。
すなわち、カード発行機200の電源が投入され、カー
ド発行の準備が終了するとユニット制御装置280は、先
ず前面パネル201に設けられた発行中表示器221を点灯さ
せ、かつ紙幣挿入表示器223を点滅させて紙幣の挿入を
促す表示を行なって紙幣挿入待ち状態にあることを外部
に知らせる。この状態で紙幣挿入口211に紙幣が投入さ
れるとユニット制御装置280は金額表示器213に投入され
た金額に相当する数字を表示させ、かつ購入選択スイッ
チ212内蔵の購入ランプLMP1〜LMP5を投入金額相当分ま
で点灯させる。つまり、千円ならランプLMP1のみ、3千
円ならランプLMP1〜LMP3、5千円ならランプLMP1〜LMP5
を点灯させて、操作可能なスイッチを明示させるように
なっている。この状態で有効な購入選択スイッチ212の
いずれか一つがオンされると、紙幣挿入表示器223を消
灯させ、代わりにカード発行口202近傍のカード発行表
示器224を点滅させてカードが排出されることを利用者
に知らせる。
それから、ユニット制御装置280は、実際にカード発
行口202よりカードを排出するときには金額表示器213と
購入ランプLMP1〜LMP5を消灯させる。そして、このとき
釣銭があれば紙幣払出表示器225を点滅させて注意を喚
起させながら釣銭の払出しを実行する。なお、釣銭がな
いときは紙幣払出表示器225は消灯のままにしておく。
また、カード排出時には利用者がカード発行口202に排
出されたカードを抜き取るとカード発行表示器224の点
滅を中止して消灯させる。
一方、釣銭があるときは紙幣払出表示器230が釣銭の
除去を検出して送ってくる払出完了信号を受けてから紙
幣挿入表示器223を消灯させる。
ユニット制御装置280による前面パネル201上の各種表
示器の状態遷移を表8に示す。
同図において○は点灯、×は消灯、△は点滅、Dは投
入金額に応じた数値表示、Bは金額に対応したランプを
点灯することをそれぞれ意味する。なお、表8には各状
態において紙幣挿入口221の紙幣受付状態がどのように
なっているかも併せて示した。これよりカードおよび釣
銭が除去されるまで次の紙幣挿入ができないことが分か
る。
第41図には、ユニット制御装置280の構成例が示され
ている。
発行機のユニット制御装置280は、カードリーダ制御
装置288およびカード発行制御装置790を統括的に制御す
るユニットコントローラ290と、管理装置400とのデータ
伝送に係る制御をするデータ伝送コントローラ551と、
データ伝送コントローラの制御下でネットワークにおけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行うネッ
トワークコントローラ553等から構成されており、通信
系に関してはパチンコ機のユニット制御装置180と全く
同一の構成である。すなわち、各コントローラ290と551
間および551と553間のデータの受け渡しは、デュアルポ
ートメモリ(RAM)550および552を介して実行できるよ
うに構成されている。このうち、メモリ552は、送信デ
ータ記憶領域と受信データ記憶領域とに分かれており、
全ての送受信データ長を同一長にする(パケット化)の
ための調整機能と、データ伝送の高速化(2.5Mbps)を
計るための緩衝機能とをもっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に
接続可能にされている。上記光コネクタ186に光トラン
シーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置280内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、発行機のユニット制御装置280がパチンコ機の
ユニット制御装置180と異なる点は、ユニットコントロ
ーラ290がカードリーダ制御装置288と直接交信すること
はせず、カード発行制御装置790を介して行なうことで
ある。そのため、ユニットコントローラ290とカード発
行制御装置790のとの間には送受信データのレベル変換
を行うトランシーバ571が接続されている。
また、ユニットコントローラ290には、台番号設定器2
05やリセットスイッチ207からの入力信号を所定のタイ
ミングでデータバス581上にのせたり発行中表示器221等
の各種ランプを表示させる駆動信号をラッチしたりする
入出力コントローラ576と、紙幣識別器210、紙幣払出器
230および購入選択スイッチ212からの入力信号を所定の
タイミングでデータバス581上へのせ、かつ紙幣識別器2
10および紙幣払出器230への制御信号をラッチする入出
力コントローラ578が接続されている。
ユニットコントローラ290から紙幣識別器210への制御
信号としては、真紙幣と判定された紙幣を10000円、500
0円、1000円の区別をして金庫内へ収納するための指示
信号と、紙幣挿入口への紙幣挿入を可としたり、不可と
したりするための指示信号がある。
また、紙幣識別器210からユニットコントローラ290に
対する入力信号には、挿入紙幣が真の10000円紙幣と判
定したときの信号と、挿入紙幣を真の5000円紙幣と判定
したときの信号と、挿入紙幣を真の1000円紙幣と判定し
たときの信号と、紙幣判定後に、紙幣挿入口方向へ紙幣
が引き抜かれたときに出力されるアラーム信号と、紙幣
の挿入があり、該紙幣を識別中であることを示すための
信号と、紙幣詰まりが発生したことを示すための信号
と、金庫内の紙幣収納が満杯になったことを示すための
信号とがある。
一方、ユニットコントローラ290から紙幣払出器230に
対する制御信号としては、紙幣払出枚数をバイナリコー
ドで設定するための指示信号と、枚数設定値に基づいた
紙幣の払出しを実行させるための指示信号と、払出し実
行結果を表示するためのモニタ表示器(図示しない)の
表示をクリアにするための指示信号とがある。
また、紙幣払出器230からユニットコントローラ290に
対する入力信号としては、紙幣を1枚出す度に出力され
る信号と、払出し中装置内で異常が発生し、払出し動作
が実行できないときに出力されるアラーム信号と、紙幣
収納部の紙幣残量が20枚以下になったことを示す信号
と、紙幣払出し動作を実行中であることを示すための信
号と、紙幣払出し動作が終了し、紙幣発行口の紙幣が取
り除かれたことを示すための信号とがある。
さらに、ユニットコントローラ290には、購入金額を
表示する金額表示器213や発行機の異常の種類を示す番
号を表示するモニタ表示機206をダイナミック表示させ
るためのデコーダ586,587とデコーダドライバ588,589や
データバス581を介して接続されている。
表9に、上記モニタ表示器206に表示されるエラー番
号とその内容および処理の一例を示す。
上記表9において、*印の付されているエラーが発生
した場合はシステムダウンとしてリセットがかかる。ま
た、エラー表示が点滅している場合はエラー回復処理
後、リセットボタンを押す必要があることを示してい
る。
なお、585はユニットコントローラ290から出力される
アドレス信号をデコードしてプログラムメモリ558やユ
ニットメモリ550、入出力コントローラ596,598およびデ
コーダ586,587、デコーダドライバ588,589の選択信号を
形成するデコーダである。
さらに、この実施例のユニット制御装置280において
は、金額表示器213を駆動させるべくユニットコントロ
ーラ290から出力される表示データのうち、2msのような
間隔で周期的に出力される桁セレクト信号(コモン信
号)をリセット回路555に、ウォッチドッグパルスとし
て入力するようにしている。リセット回路555はパワー
オンリセットの他、このウォッチドッグパルスを監視し
てパルスがなくなると各コントローラ290,551,553に対
するリセット信号を発生する。
上記のごとくユニット制御装置280は、管理装置400、
カード発行制御装置290の二方向に情報交換の窓口を有
しており、管理装置400の制御下のもとにカードを発行
するための制御を行なうとともに、発行処理の結果とし
て発生する発行機における稼働情報を定期的に管理装置
に送信するソフトウェアを有している。
管理装置との間のデータの送受信は、パチンコ機と同
様ユニットメモリ550を介して行なう。ユニットメモリ5
50の構成はパチンコ機のそれと全く同一(第24図参照)
であり、送信データエリアSDAと、受信データエリアRDA
と、送信データや受信データがメモリ内にあることを相
手方のコントローラに伝えるためのコマンドやステータ
ス情報の入る共有データエリアCDAとが設けられてい
る。
表9および表10に、各々上記ユニットメモリ550内の
送信データエリアSDAおよび受信データエリアRDAの構成
例を示す。交信用エリアCCAの構成はパチンコ機のユニ
ットメモリのそれと全く同一である(表3参照)。
上記表10に示されているホットコードは、システムの
立上りのときに管理装置400がユニットメモリ550の送信
エリア内に、例えば010101‥‥01なるコードを書き込ん
でおいて、定期的に管理装置に送って、静電気等のノイ
ズによるRAMデータの破壊の有無をチェックし、送信デ
ータの異常を速やかに検出できるようになっている。
なお、上記表10に示されているモニタ情報1は、表12
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、発行機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表13に示すようにカードリー
ダの異常を示すビット、カードの有無を示すビット、同
紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣詰まりを示すビ
ット、紙幣の強制引き抜きを示すビット、残金払出器の
紙幣タンク内の状態を示すビット、残金払出器の異常を
示すビット等により構成されている。
第42図〜第44図に前述した精算機300の構成例を示
す。
この実施例の精算機300は、挿入されたカードCDの磁
気記録部に記録されたカード番号を読み取ってコードの
チェックを行なうカードリーダを内蔵し、管理装置から
のデータを受け取った後カードを回収するカード精算装
置310と、そのカードについて使用されずに残った未使
用金額に相当する金額を払い戻すための紙幣払出器321
および硬貨払出器325と、遊技により獲得した持玉数を
印刷したレシートを発行するプリンタ330と各種表示器3
03,304,341,342および精算機300全体の制御を行なうユ
ニット制御装置350等により構成されている。
この精算機300は上面パネル301が上下方向回動可能に
構成され、上記カード精算装置310に対応して、上面パ
ネル301の前端にはカード挿入口302が、また上面パネル
301の上面には、獲得した賞球数(持玉数)を表示する
玉数表示器303および未使用金額を表示する金額表示器3
04が設けられている。しかも、この実施例の精算機300
はパチンコ店に設置されるカウンタを構成できるように
上面がフラットに形成され、かつ玉数表示器303と金額
表示器304が2組設けられており、そのうち一つは前方
に傾斜して遊技客にとって読み取り易く、他方は後方に
傾斜してカウンタ内側の係員にとって読み取り易いよう
になっている。しかも、玉数表示器303と金額表示器304
の上方はガラス板のような透明板によって覆われてい
る。また、上面パネル301の上面後方寄りには、上記表
示器の表示を「0」にクリアする表示リセットスイッチ
305が設けられている。遊技客が、先ずカード挿入口302
よりカードを投入すると、精算機300内のカードリーダ8
00がカードCDの磁気面に記録されているカード番号を読
み取って管理装置400に送り、そのカードに関するデー
タを受け取る。そして、金額表示器304に未使用金額を
表示させるとともに、玉数表示器303に獲得玉数を表示
させ、プリンタ330により未使用金額と獲得玉数および
来歴データ等を印字したレシートを発行する。また、カ
ードリーダ内の挿入されたカードは穿孔装置により、所
定の穿孔位置PH5にパンチ穴(精算済孔)の形成がなさ
れてから内部のカード回収タンク314内に排出される。
なお、この実施例では、精算機のカードリーダには記
録用ヘッドが不用であるが、記録用ヘッドを設けて、精
算済カードについては磁気面のデータを消去して排出す
ることにより、カード番号の変換方式の解読を不能に
し、カードの偽造を防止するようにしてもよい。
カードリーダとしては、パチンコ機100のカードリー
ダ800(第25図参照)をそのまま使用しており、発行機
用のカードリーダと同様後方へカードが排出可能にされ
ており、カードリーダの後方にカード回収タンク314が
配置されている。プリンタ330は、ロール状態でストッ
クされている白紙のシートを引き出して、その表面に発
行年月日と、獲得玉数および未使用残金額さらにはカー
ド来歴等を印刷し、上面パネル301の凹部301a内に開口
されたレシート発行口331より排出する。
これとともに、未使用金額に相当する金銭が残金払出
装置より払い出される。残金払出装置は、紙幣を払い出
す紙幣払出器321と100円硬貨を払い出す硬貨払出器325
からなり、紙幣払出器321に対応して全面パネル306には
紙幣排出口322が、また硬貨払出器325に対応して硬貨払
出口326が設けられている。また、精算においては、未
使用金として1000円未満の端数が生じるので、上記のご
とく100円単位の硬貨を払い出す硬貨払出器325が必要と
される。
さらに、上記精算機300の上面パネル301の上面には、
カード精算中であることを示す精算中ランプ341、カー
ド精算不能状態を示す精算中止ランプ342が設けられて
いる。
また、開閉可能な全面パネル306の内側には、第42図
(B)に示すように紙幣不足等精算機の異常をエラー番
号を用いて表示するモニタ表示器343と、このモニタ表
示器343の表示をリセットするリセットスイッチ351と遊
技店に設置される複数の精算機の各々を区別して、特定
のカードの精算を行なった精算機を管理装置400におい
て把握できるようにするための台番号設定器352と、閉
店時に硬貨払出器325のタンク内に残った硬貨を排出さ
せるための硬貨抜取スイッチ353と、プリンタ330によっ
て発行するレシートに来歴データを印字するか否か指示
を与える印字切替スイッチ354が設けられている。
上記台番号設定器352により設定された台番号は管理
装置400に送られて、データ通信の際の伝送アドレスの
生成および各精算機ごとのデータファイル作成に供され
る。
カード精算装置310は、第43図に示すようにカードリ
ーダ800と、その後方に配置された補助搬送装置311と、
ユニット制御装置350からの指示に従ってカードリーダ8
00や補助搬送装置311の制御を司るカード精算制御装置3
12と、それらの電源装置313および補助搬送装置311の後
方に配置されたカード回収タンク314とにより構成され
ている。
なお、上記カード回収タンク314はカード精算装置310
のフレーム315に固定された縦長のタンク収納枠316内に
着脱可能に挿入されるようになっている。また、上記フ
レーム315の側面には2つのカウンタ317と318が設けら
れ、そのうち一方に回収したカードの枚数を表示するよ
うになっている。他方のカウンタは未使用である。
補助搬送装置311は、搬送ローラ361,362と、それらに
捲回された上下一対の搬送ベルト363,364と、下方の搬
送ベルト364を駆動する搬送モータ365とからなり、カー
ドリーダ800の後端から排出されたカードを一対のベル
ト363と364の間に挟んで後方の回収タンク314へ向かっ
て移送させるようになっている。
第43図には図示されていないが、カード回収タンク31
4にはカードがタンク内に排出されたこと、または一杯
になったことを検出するカードセンサ319が設けられて
いる(第46図参照)。ただし、この実施例の精算機300
は前記台番号設定器352の最上位桁を「9」にセットし
たときにのみカード没収モードとなり、精算のため挿入
されたカードを精算後に上記カード回収タンクに誘導し
て没収するようになっており、それ以外のときは精算後
にカードを前方へ排出して遊技客に返却するようになっ
ている。
しかも、この実施例の精算機300は、第44図に示すご
とくこれを複数個並べ、コーナーユニット50やカード回
収機900と組み合わせることにより、パチンコ店の景品
交換コーナーに設けられるカウンタを構成することがで
きるようになっている。
すなわち、精算機300の本体は上面パネル301が床から
約1m程度の高さになるように設計され、かつ上面は略平
坦にされているため、景品交換等の作業台として利用す
ることができる。
なお、カード回収機900は前面にカード挿入口905と景
品払出口906を備え、かつ挿入されたカードを読み取る
カードリーダー(図示省略)を内蔵し、上面には使用済
カードによるゲームを提供するゲーム装置としてのCRT
表示器910が載置されている。
第45図には上記印字切替スイッチ354により設定され
る2つの印字モードにおいてプリントアウトされるレシ
ートの印字フォーマット例を示す。
このうち、同図(A)は印字切替スイッチ354により
精算データのみの印字を指定した場合のレシートのフォ
ーマット例で、パチンコ店のホール名HALLと、カードの
発行通し番号nと、精算年月日および受付時間TIMEと、
精算金額AMs、精算玉数CNTと、メッセージMSGとが印字
される。
一方、第45図(B)は印字切替スイッチ354により来
歴データ印字を指定した場合のレシートのフォーマット
例を示すもので、同図(A)の精算データに加え、カー
ド発行時の購入金額AMiと、カードファイル内の来歴デ
ータ(遊技中にカード状態が変化した各時点での未使用
金額および持玉数)CRRとが印字される。
なお、上記実施例の精算機では、台番号設定器352の
最上位桁を「9」にセットすることによりカード回収モ
ードとし、それ以外のときは精算後のカードを前方に排
出するとしたが、精算時にカード状態をチェックするこ
とで、使用した金額が「0」であって購入金額をすべて
払い戻すようなカードに関しては、未使用金を払い戻し
た後にカードを後方の回収タンク314へ排出させるよう
にソフトウェアで制御することもできる。これによっ
て、回収機で精算済カードによるゲームを行なわせるよ
うなシステムを構成した場合において、そのゲームのた
めにのみカードを購入する悪用を回避することができ
る。
第46図には、上記のごとく構成された精算機300の制
御システムの構成例が示されている。
この実施例の制御システムは、大別してユニット制御
装置350による制御系とカード精算制御装置312による制
御系とに分割されており、ユニット制御装置350が、紙
幣および硬貨払出器321,325や各種表示器303,304,341〜
343およびプリンタ330の制御と各種スイッチ類351〜35
4,305の入力の受付けを担当しており、カード精算制御
装置312が補助搬送装置311と、回収したカードの計数表
示手段としてのカウンタ317と、カードのチェックおよ
び磁気データの読出しを行なうカードリーダ800の制御
装置388の統括的な制御を担当している。そして、ユニ
ット制御装置350と発行制御装置312との間の交信はシリ
アル通信によって行われる。
一方、ユニット制御装置350は、管理装置400との間で
カード番号等のデータの送受信を行なうため、光トラン
シーバ185を介して光ケーブルまたは同軸ケーブルから
なる低層ネットワーク用通信ライン510に接続可能にさ
れている。
第47図には精算機300のユニット制御装置350の構成を
示す。このユニット制御装置350の構成は、第41図に示
されている発行機200のユニット制御装置280とほとんど
同一であり、カードリーダーダ制御装置388およびカー
ド精算制御装置312を統括的に制御するユニットコント
ローラ390と、管理装置400とのデータ伝送に係る制御を
するデータ伝送コントローラ551と、データ伝送コント
ローラの制御下でネットワークにおける送受信権の確立
およびデータの直並列変換を行うネットワークコントロ
ーラ553等から構成されており、通信系に関してはパチ
ンコ機のユニット制御装置180と全く同一の構成であ
る。すなわち、各コントローラ390と551間および551と5
53間のデータの受け渡しは、デュアルポートメモリ(RA
M)550および552を介して実行できるように構成されて
いる。このうち、メモリ552は、送信データ記憶領域と
受信データ記憶領域とに分かれており、全ての送受信デ
ータ長を同一長にする(パケット化)のための調整機能
と、データ伝送の高速化(2.5Mbps)を図るための緩衝
機能とをもっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0で送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に
接続可能にされている。上記光コネクタ186に光トラン
シーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置350内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、精算機のユニット制御装置350がパチンコ機の
ユニット制御装置180と異なる点は、ユニットコントロ
ーラ390がカードリーダ制御装置388と直接交信すること
はせず、カード精算制御装置312を介して行なうことで
ある。そのため、ユニットコントローラ390とカード精
算制御装置312のとの間には送受信データのレベル変換
を行うトランシーバ571が接続されている。
また、ユニットコントローラ390には、球数表示器303
のリセットスイッチ305や台番号設定器352、モニタ表示
器343のリセットスイッチ351、硬貨抜取スイッチ353お
よび印字切替スイッチ354からの入力信号を所定のタイ
ミングでデータバス581上にのせたり精算中表示器341と
精算中止表示器342の駆動信号をラッチしたりする入出
力コントローラ576と、紙幣払出器321、硬貨払出器325
およびプリンタ330からの入力信号を所定のタイミング
でデータバス581上へのせ、かつ紙幣払出器321と硬貨払
出器325およびプリンタ330への制御信号をラッチする入
出力コントローラ578が接続されている。
ユニットコントローラ390から紙幣払出器321に対する
制御信号としては、紙幣払出枚数をバイナリコードで設
定するための指示信号と、枚数設定値に基づいた紙幣の
払出しを実行させるための指示信号と、払出し実行結果
を表示するためのモニタ表示器(図示しない)の表示を
クリアにするための指示信号とがある。
また、紙幣払出器321からユニットコントローラ390に
対する入力信号としては、紙幣を1枚払い出す度に出力
される信号と、払出し中装置内で異常が発生し、払出し
動作が実行できないときに出力されるアラーム信号と、
紙幣収納部の紙幣残量が20枚以下になったことを示す信
号と、紙幣払出し動作を実行中であることを示すための
信号と、紙幣払出し動作が終了し、紙幣発行口の紙幣が
取り除かれたことを示すための信号とがある。
一方、ユニットコントローラ390から硬貨払出器325に
対する制御信号としては硬貨払出しモータの駆動信号が
あり、この駆動信号を出力している間は1枚ずつ連続的
に硬貨が排出される。そして硬貨払出器325からユニッ
トコントローラ390に対しては硬貨を1枚払い出すごと
に出力するコイン検出信号と硬貨収納タンク内の残量が
少なくなったことを示す信号とがある。また、ユニット
コントローラ390からプリンタ330への制御信号には、印
字データ、印字終了後のペーパーカットコマンド、印字
指令等を与える8ビットのデータ信号と、このデータ信
号の取込み開始を指示する信号と、プリンタの初期化信
号とがある。プリンタ330からユニットコントローラ390
への入力信号としては印字異常を示すエラー信号と、印
字用ペーパー切れを示す信号と、印字動作中を示す信号
とがある。
さらに、ユニットコントローラ390には、精算玉数を
表示する玉数表示器303や精算金額を表示する金額表示
器304および精算機の異常の種類を示す番号を表示する
モニタ表示機343をダイナミック表示させるためのデコ
ーダ586a,586b,587とデコーダドライバ588,589がデータ
バス581を介して接続されている。
表14に、上記モニタ表示器343に表示されるエラー番
号とその内容および処置の一例を示す。
同表において、*印の付されているエラーが発生した
場合はシステムダウンとしてリセットがかかる。また、
エラー表示が点滅している場合はエラー回復処理後、リ
セットボタンを押す必要があることを示している。
なお、585はユニットコントローラ390から出力される
アドレス信号をデコードしてプログラムメモリ558やユ
ニットメモリ550、入出力コントローラ596,598およびデ
コーダ586,587、デコーダドライバ588,889の選択信号を
形成するデコーダである。
さらに、この実施例のユニット制御装置350において
は、金額表示器304を駆動させるべくユニットコントロ
ーラ390から出力される表示データのうち、2msのような
間隔で周期的に出力される桁セレクト信号(コモン信
号)をリセット回路555に、ウォッチドッグパルスとし
て入力するようにしている。リセット回路555はパワー
オンリセットの他、このウォッチドッグパルスを監視し
てパルスがなくなると各コントローラ390,551,553に対
するリセット信号を発生する。
上記のごとくユニット制御装置350は、管理装置400、
カード精算制御装置312の二方向に情報交換の窓口を有
しており、管理装置400の制御下のもとにカードを精算
するための制御を行なうとともに、精算処理の結果とし
て発生する精算機における稼働データを定期的に管理装
置に送信するソフトウェアを有している。
精算機300のユニットコントローラ390は、上記構成部
品の制御やカード番号のチェック、カードデータの受
信、表示等を行なって精算処理を実行するとともに、稼
動データを収集し、それをデュアルポートメモリからな
るユニットメモリ550内の送信データエリアSDAに書き込
む。ユニットメモリ550に書き込まれた稼動データは、
データ伝送コントローラ551による伝送ケーブルを介し
た管理装置400との間のデータ交信により管理装置に送
られる。管理装置から送られて来るデータも、一旦ユニ
ットメモリ550内の受信データエリアRDAに書き込まれ、
ユニットコントローラ390がこれを読み取ることによっ
てデータの受信が行なわれる。ユニットメモリ550には
送信データや受信データがメモリ内にあることを相手方
のコントローラに伝えるためのコマンドやステータス情
報の入る共有データエリアCDAが設けられている。
表15および表16に、各々上記ユニットメモリ550内の
送信データエリアSDAおよび受信データエリアRDAの構成
例を示す。交信用エリアCCAの構成はパチンコ機のユニ
ットメモリのそれと全く同一である(表3参照)。
表16に示すようにこの実施例ではカードの来歴データ
も受信して、これを時刻データとともにレシートに印刷
して排出することにより、遊技客に対し信頼度の高い精
算データであることを印象づけることができる。ただ
し、来歴データはカードファイル内に入っている最高20
回までのデータである。
なお、表15に示されているモニタ情報1は、表17に示
すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビッ
ト、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコードエ
ラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケーブ
ル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビッ
ト)、精算機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表18に示すようにペーパー切
れを示すビット、プリンタの異常を示すビット、カード
リーダの異常を示すビット、カードタンク内の状態を示
すビット、硬貨払出器の硬貨の有無を示すビット、硬貨
払出器の異常を示すビット、紙幣払出器の紙幣タンク内
の状態を示すビット、紙幣払出器の異常を示すビット等
により構成されている。
次に、前述のごとく構成されたパチンコ機100、カー
ド発行機200および精算機300を統括的に制御するととも
に稼動データをリアルタイムに収集して全端末機の稼働
状況を監視し、停電や故障が発生しても復旧時に直ちに
元のデータ状態を復活させてシステム各部の動作を再開
させ、また遊技店の経営に必要なデータの集計を可能に
するとともに、カードが破損した場合に同一資格の復活
カードを発行する管理装置400について説明する。
第48図に管理装置400の具体的な構成を、また第49図
に管理装置のシステム構成を示す。
管理装置400は、ミニコンクラスの中央処理装置CPUや
半導体メモリ(RAM)からなる主記憶装置M-MEM、伝送制
御装置SCC等が格納されたマスタ制御装置401と、このマ
スタ制御装置401の上部に設けられた補助記憶装置とし
てのフロッピディスク記憶装置402、ハードディスク記
憶装置403とパーソナルコンピュータ410とにより構成さ
れている。また、パーソナルコンピュータ410は、メッ
セージや収集データを表示するCRT表示装置411と、オペ
レータが指令や設定データを与えるためのコンソール41
2を有し、CPUとタイマTMR(カレンダを含む)を内蔵
し、マスタ制御装置401内の中央処理装置と通信回線お
よび割込回線を介して接続されたローカル処理装置413
と、収集データ等を印字するためのプリンタ414とによ
り構成されている。
ローカル処理装置413と中央処理装置CPUとを結合する
ため、シリアル通信制御装置406a,406bがマスタ制御装
置401内に設けられている。このうち、通信制御装置406
aは通常の交信に、また通信制御装置406bは、緊急時の
割込み通信用として使用する。
上記プリンタ414は、管理装置400のスループットを向
上させるため、印字されるデータを一時的に格納するバ
ッファを備えている。
さらに、この管理装置400には、パチンコ遊技システ
ムに特有なものとして、破損したカードと同一資格を有
する復活カードやシステムから切り離された状態でパチ
ンコ機を起動させることが可能なテスト用カードを発行
するカード発行装置700やパチンコ機で発生する“打止
め”等、システムで発生した緊急情報をリアルタイムで
印字する補助プリンタ408を内蔵したボックス420と、補
助電源装置409とが上記マスタ制御装置401に隣接して設
けられている。カード発行装置700と補助プリンタ408は
それぞれ、通信制御装置406c,406dを介して中央処理装
置CPUに接続されている。また、カード発行装置700は、
第36図に示されている発行機200用のカード発行装置700
と全く同一の構成のものを使用している。202はそのカ
ード発行口である。
補助電源装置409は、停電発生時に主記憶装置M-MEMに
揮発的に保持されている全ての端末の稼動データや、発
行した全てのカードのデータをハードディスク記憶装置
403に移して保護できるようにするため、最低でも10分
間程度は管理装置を動作できるようにバックアップす
る。
また、第49図において符号SCCは、ネットワーク500を
介して各端末機との間でデータ伝送を可能にするための
伝送制御装置である。
なお、本実施例においては、主としてパチンコ機100
とカード発行機200、精算機300および管理装置400から
なるシステムについて説明するが、この発明は店内放送
装置や景品交換装置、自動販売機等をも管理装置400の
制御下におくようにしたシステムにまで拡張することが
できる。特に景品交換装置は、カードを使って精算機30
0を通さずに直接景品と交換できるような方式を容易に
適用する可能性がある。
さらに、管理装置400を構成するコンソール412も、本
実施例のパチンコ遊技システムに最も適した独特のキー
構成となっている。
第50図に、コンソール412の構成例を示す。同図
(B)はコンソールの上面すなわちパネル面、同図
(A)はコンソールの背面を示す。
第50図において、421はシステムの各端末に対する営
業開始を指示するための開店スイッチ、422は同じく営
業終了を指示するための閉店スイッチで、開店スイッチ
421がオンされた後、閉店スイッチ422がオンされるまで
の間、各端末機におけるカードの運用が可能となる。ま
た、423は営業終了後に全端末機の稼動データをフロッ
ピディスク記憶装置402に格納し、管理装置へ制御の停
止を指示するためのシステム終了スイッチ、424は破損
したカードの復活処理を指示するためのカード復活スイ
ッチである。
なお、上記開店スイッチ421、閉店スイッチ422、シス
テム終了スイッチ423およびカード復活スイッチ424の4
つのスイッチは、本システムにとって特に重要なスイッ
チであり、システム稼動中安易に操作されるのを防止す
るため、その後方(図では上方)に設けられたキースイ
ッチ420に連動されており、キースイッチ420を回してオ
ンさせた状態でないと各スイッチ421〜424を操作してオ
ンさせることができないようになっている。
425,426,427は、通常のパーソナルコンピュータ等の
コンソールに設けられているのと同種のテンキー、リタ
ーンキーおよびデリートキーである。
一方、428はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をCRT表示装置411の画面上に表示させる指令を与
える表示メニュースイッチ、429はCRT表示装置に表示さ
れたデータの消去を要求するCRTクリアスイッチであ
る。また430はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をプリンタ414によって印字させる指令を与える
印字メニュースイッチである。432はパチンコ機におけ
る打止数や打止モード等の設定を要求するための設定ス
イッチ、433は、設定された打止数の賞品球が払い出さ
れて打止すなわち遊技継続不能状態になっているパチン
コ機の打止状態の解除指令を与えるための打止解除スイ
ッチ、434は、営業終了時に端末機を種別ごとに強制終
了させたり、通信ネットワークの異常等に伴い正常な制
御やデータ収集が不能になった場合に全端末機を強制終
了させたり、あるいは遊技客の不正を発見した場合に特
定端末機を強制停止させるための強制終了スイッチ、43
5は強制停止された端末機の停止を解除させるための終
了解除スイッチ、439は日時設定用スイッチである。ま
た、実施例のコンソール412には、パチンコ機での打止
等緊急事態が発生した場合にオペレータの喚起を促す音
を発生するブザー440と、その発音停止を指示するブザ
ーストップスイッチ436とが設けられている。431aと431
bは管理装置400の機能が将来拡張されることを予想して
用意した予備スイッチであり、例えばプリンタ414によ
る印字の中断を指示するためのスイッチとして使用する
ことができる。
上記各スイッチのうち、図中2重枠で示されているス
イッチ421〜424,432〜436は、ランプ内蔵型のスイッチ
で、これらのスイッチがオンされて対応する処理の実行
中もしくは状態継続中内蔵ランプが点灯される。ただ
し、ブザーストップスイッチ436内のランプは、ブザー
と連動し、ブザー発音中点灯され、ストップスイッチ43
6が押されると消灯する。
さらに、この実施例のコンソール412には、その背面
に、テストカード発行指令を与えるためのテストカード
スイッチ437と、システム導入時に購入玉の交換レート
や店コード、端末機の総台数、入賞球1個当たりの賞品
球数等の設定値の設定およびその設定値の変更を指示す
るためのビルトインスイッチ438が設けられている。こ
れらのスイッチ437と438は、他のスイッチと異なり、通
常はほとんど使用しないスイッチであり、かつ特定の者
(遊技店の支配人等)が存在を知っていればよいスイッ
チであるため、コンソールの背面に設けられている。
ここで、上記テストカードについて言及する。既に説
明した構成より明らかなように、この実施例の遊技シス
テムは、すべての端末機(パチンコ機、カード発行機、
精算機)が管理装置の制御下にあり、カード番号等のや
り取りによって稼動可能な状態に移行するようになって
おり、端末単独では動作不能である。しかるに、パチン
コ機は使用頻度が高いため、玉詰まりやいわゆるチュー
リップなどの役物が故障したりすることが多いととも
に、出玉率の調節のため遊技領域内の釘調整が必要であ
る。その場合、修理や釘調整後に試し打ちを行なうこと
になるが、本実施例では、前述した各パチンコ機の制御
ユニット160内のテスト用スイッチ179をオンさせ、かつ
管理装置によって発行された特殊なテスト用カードを制
御ユニット160のカード挿排口802aより挿入すると、一
定の持玉数が与えられてパチンコ機単独で遊技動作が実
行可能になるように構成されている。これによって、非
営業時における試し打ちではシステム全体を立ち上がら
せる必要がない。また、営業中においては、遊技中の稼
働データを損なうことなく試し打ちを行なうことができ
る。
なお、実施例では管理装置400に設けられるカード発
行装置700として、発行機200で使用しているものと同様
のものを使用し、内部に白紙カードをストックしたカー
ドタンク701とカードリーダ800を内蔵しているが、内部
に白紙カードを有さず、外部から白紙カードを挿入して
磁気面にコードを記録して排出する方式を採るようにし
てもよい。その場合にはカードタンク701を省略でき
る。また、管理装置400により発行される前記テストカ
ードや復活カードは必ずしも他の一般カードのように使
用年月日や発行通し番号等を明記する必要がないので、
印字装置750を省略してもよい。なお、復活カード発行
の際には穿孔装置807によってカードの所定の穿孔位置P
H2(復活穴)にパンチ穴を開けるようになっている。
上述したようにこの実施例の端末機100,200,300はす
べて管理装置400の管理下に置かれ、管理装置400が起動
されていないと、原則として単独で動作できない。従っ
て、システムの立上り時には管理装置400によってすべ
ての端末機に設定値を与えてイニシャライズを行なう。
しかも、このイニシャライズに先立って、データ伝送を
可能にするため各端末機から台番号を吸い上げて1つ1
つの伝送アドレスを形成する。そして、システム稼動中
はすべての端末機の稼動データをリアルタイムで収集し
て主記憶装置M-MEMに保持するようになっている。
つまり、管理装置400の管理下における端末機の数が
多いので、すべての制御を管理装置によって行なうと応
答が遅くなるので、一部の処理は端末機のユニット制御
装置に委ねる分散処理方式を採用し、定時データ収集で
全端末機のデータを収集し、稼働状況を監視するように
した。
また、定時データを収集すると、管理装置400の取扱
うデータの量は膨大なものとなる。そこで、本実施例で
はこれらのデータをファイル管理により整理して取扱い
を容易にしている。
第51図にはデータファイルが設定される主記憶装置M-
MEMの構成を、また表19には各ファイルの機能とセーブ
場所を示す。
主記憶装置M-MEM内のファイルのうち、伝送アドレス
ファイルFL6を除くファイルFL1〜FL5は停電時にハード
ディスクHDD(補助)記憶装置403にセーブされる。ま
た、端末機に関するデータファイルすなわちパチンコ機
ファイル(以下P機ファイルと称する)FL2、発行機フ
ァイルFL3および精算機ファイルFL4は、日報ファイルと
して営業終了時にフロッピーディスクFDD(補助記憶装
置402)に記憶され、月別の稼動データ集計等に供され
る。
さらに、設定値ファイルFL5と、伝送アドレスファイ
ルFL6はシステムの立上り時にハードディスクHDDから主
記憶装置M-MEM内にロードされ、変更があるとハードデ
ィスクHDDにセーブされる。
なお、設定値ファイルは、主記憶装置M-MEMの内に設
けられたコモンデータエリアCDAにロードされる。この
コモンデータエリアCDAは、中央処理装置CPUのワーキン
グ領域となるエリアで、ここには、上記設定ファイルFL
5の他、システムモードや最新のカード発行通し番号、
停電フラグ、カード番号作成用乱数等が記憶される。
次に、表19に示されている各ファイルについて更に詳
しく説明する。
同表における設定値ファイルFL5は、システム導入時
にコンソールの入力によって予めハードディスクに記憶
される購入玉の交換レートや店コード、端末台数、賞品
球数、打止数等のシステムの特性や構成に応じて変動す
る設定値である。この設定値ファイルは通常営業開始時
にハードディスクHDDより主記憶装置にロードされる。
また、設定値ファイルFL5は、パチンコ機の入替えの際
等にビルトインスイッチ438を押してコンソール412によ
り更新できるようになっている。
表20に設定値ファイルFL5の構成例を示す。
同表において、購入玉交換レートとは、購入金額単位
(例えば200円)に対する貸玉数すなわち最小の持玉数
であり、NAU台数とは、データ伝送システムとしての高
層ネットワークと低層ネットワークとの連結部に設けら
れるネットワークアダプタユニット(通信制御装置)の
総数である。上記ファイルにおいて、hで示されるテー
ブルには各NAUごとにその下に接続される端末機の種類
と数が設定される。また、符号jで示されるテーブルに
は、あるパチンコ機からあるパチンコ機までの賞品球数
が設定される。この賞品球数には1台につき2種類の賞
品球数が設定できるようになっている。しかも、j=1
〜Yで示されるようにこの実施例では、遊技店の全パチ
ンコ機をYのグループに分割して、各々メインとサブの
2つの賞品球数を別個に設定できるようになっている。
ただし同一の設定値のパチンコ機には連続した台番号が
与えられ、その先頭番号と末尾番号とによって対象範囲
が指定される。
さらに、kで示されるテーブルには打止数と打止モー
ドが設定される。ここで、打止モードとは、打止数の算
出の仕方(演算式)を示し、例えば単純に払出し賞品球
数が打止数に達したときをもって打止とするモードや、
払出し賞品球数から打込球数を引いたものが打止数に達
したときをもって打止めとするモード等がある。特に限
定はされないが、この実施例ではk=1〜Zで示される
ように、各々Z個のグループに分けて独立に打止数およ
び打止モードを設定できる。
表21に、データ伝送に使用される伝送アドレスのファ
イルFL6の構成例を示す。
表21において、種別フラグは端末の種類を示すための
フラグで、「1」がパチンコ機、「2」がカード発行
機、「4」が精算機であることを、そして、「0」が端
末の不存在を各々示す。NAUステータスは、NAUの状態を
示すもので、表22に示すように、ビットB4に“1"がセッ
トされているとトークンバスが異常であることを、また
ビットB1に“1"がセットされていると、“開店コード”
パケットを既に受信していることを、さらにビットB0
“1"がセットされていると、NAUが正常であることをそ
れぞれ示す。
台番号および通し番号は「4」と「9」を除いて作ら
れた端末機の番号とその通し番号であり、ユニット番号
は、端末の種類にかかわらず一つのNAU(ネットワーク
アダプタユニット)の下に置かれた各端末機の番号すな
わち後述の低層ネットワーク上でのアドレスとなる番
号、またチャネル番号は管理装置から見た各端末機のア
ドレスすなわち後述の高層ネットワーク上でのアドレス
となる番号である。ただし、実施例のシステムでは一つ
のNAUの下に接続されるパチンコ機台数を64台以下とし
ている。
NAU番号と台番号は既に述べたように設定スイッチ(1
71,205,305,561)で与えられる番号で、パチンコ店の場
合、パチンコ機の台番号は、慣例として「4」と「9」
を除いた数字で与えられる飛び番号である。ここで
「4」と「9」を使用しないということは8進法表現が
可能であることが分かる。そこで、10進数表示された台
番号を表23に示す変換テーブルを使って0〜7の数字の
みで表現する。これに伴うと、例えば「258」なる台番
号は「247」と表記される。
これを2進化8進法によりバイナリコードで表現する
と、「010・100・111」となる。このコードは10進法の
「167」を示しており、これによって、「4」と「9」
の抜けたパチンコ機台番号が連続した通し番号となる。
一方、低層ネットワーク上でのアドレスを8ビットに抑
えるため上記コードの下位8ビットをとって、これを2
進化8進法で表されたコード「1010・0111」とみなし、
これをHEXA表現すると、「A7H」となる。さらに、一つ
のNAU下にはパチンコ機以外に発行機や精算機等の端末
機も接続されており、それらにも8ビットのユニット番
号を与えるため、一つのNAU下のパチンコ機の台数を64
台に制限し、上記コード「A7H」とコード「3FH」(10進
数の64に相当)との論理積をとって「27H」を得る。「3
FH」との論理積をとるということは64で割った余りを求
める操作を意味する。この実施例ではこれをユニット番
号とするものである。そして、このユニット番号の頭に
NAU番号を付けた「NAU番号+ユニット番号」をチャネル
番号としている。このような方法により、「4」と
「9」を使用しない台番号を有するパチンコ遊技店の慣
例において、2進法のみを使ってデータ処理を行なうマ
イクロコンピュータの特性に合致した効率の良いアドレ
ス処理が可能となる。
上記伝送アドレスファイルは、システム導入時にコン
ソールからの入力によって作成されるが、NAU自身もシ
ステム立上り時に台番号設定器からの入力に基づいて自
己の制御下のユニットのアドレスファイル(ユニットテ
ーブル)を作成しメモリに保有するようになっており、
回線テスト後に管理装置がNAUに対してユニットテーブ
ル要求を行なってその返答データと比較して一致しない
ときは自動的に変更される(後述)。また、伝送アドレ
スファイルはコンソール背面のビルトインスイッチ438
によっても変更可能である。
また、NAU、発行機と精算機にはそれぞれ種別ごとに
「1」から始まる連続通し番号を台番号として与え、NA
Uと精算機に関してはその台番号をそのままアドレス
(ユニット番号)として使用し、発行機に関しては台番
号に「128」を加えたものを低層ネットワーク上でのア
ドレス(ユニット番号)としている。同一NAU下に同一
台番号のパチンコ機と発行機とが並存した場合における
アドレスの重複を回避するためである。パチンコ機と精
算機のアドレスの重複は、両者を同一のNAU下に並存さ
せないことで回避している。また、発行機と精算機は同
一のNAU下に置くことができる(発行機のアドレスとし
て「台番号+128」を使用することとしたため)。
さらに、NAU530の高層ネットワーク上でのアドレスは
設定器544で設定されたNAU番号を用い、低層ネットワー
クでのNAUのアドレスは「255」の固定アドレスを用い
る。また、管理装置のアドレスは「0」としている。
表24にカードファイルFL1の構成例を示す。カードフ
ァイルFL1には、各カードごとの情報が入る。
表24において、カード番号は発行通し番号nから関数
f(n)を用いて、得られる番号であり、持玉数と金
額、カード状態は発行通し番号nとカード番号で特定さ
れるカードの現在状態を示す情報で、この実施例では以
下カードテキストと称する。なお、ここでカード状態と
は、次の表25に示すように、遊技に使用されていないフ
リー状態を示すビット、遊技中を示すビット、遊技機か
ら一時的に離れる中断中を示すビット、既に精算機にお
ける精算を行なったカードであることを示すビット、カ
ードの持玉数および残金がともにゼロになったことを示
すビット、過去に1回以上打止めを発生したことを示す
ビット、強制終了されたパチンコ機で使用されたカード
であることを示すビット、復活されたカードであること
を示すビット等により構成されている。
一方、表24に戻って、カードファイルFL1には、カー
ドの現在存在している端末の位置を示す所在端末通し番
号と、所在端末番号が登録される。パチンコ機遊技店で
は慣例として、「4」と「9」の数字を台番号として用
いないので、裏と表の2種類の端末番号が発生する。
また、表24においてiカウンタとはカードがアクショ
ンを起こした数すなわち、カードが有機的結合体たるシ
ステムから外部へ排出動作された回数を示すもので、こ
の回数に対応して、そのときの台番号、持玉数、金額、
時刻等のカード情報すなわちカードの来歴が記録され
る。統計的に見て遊技者は1日20台以下のパチンコ機で
遊技するのがほとんどであるので、この実施例では最高
20回までカード来歴を記録することとした。ただし、20
回を超えた場合には、i=20で示されるテーブルを更新
する形で記録される。なお、上記の場合、iカウンタは
遊技中断を計数しない。つまり、中断時に各カード情報
を新しいエリアに記録するが、中断解除後の遊技終了ス
イッチオン時にカウンタを更新せず同一エリアに重ねて
カード情報を記録することによりiカウンタの値を実質
的な遊技台数と一致させている。
ここで、カードの状態およびアクションとカードファ
イルへFL1のカード情報の登録について第52図を用いて
説明する。
先ず、カード発行機200においてカードの発行が行な
われると、カードが排出されて、カードは未発行(白
紙)状態SS0からフリー状態SS1に移行する。それから、
所望のパチンコ機100にカードを挿入すると、遊技状態S
S2へ移行する。ここで遊技によってカードの持玉および
金額がゼロになると、カードが排出されて帰零状態SS3
に移る。また、遊技中に中断スイッチ115が押される
と、カードが排出されて、中断状態SS4へ移行し、同一
カードの再投入により再び遊技状態SS2へ戻る。そし
て、遊技中に遊技を終了させるべく終了スイッチ114を
押すと、カードが排出されてフリー状態SS1に移行す
る。CPUによる強制終了または打止発生によってもカー
ドが排出されて遊技状態SS2からフリー状態SS1へ移る。
そのフリー状態のカードを持って精算機300に行き精算
処理を行なうと、無効マークが付されてからカードが回
収され精算済の状態SS5へ移る。この実施例のシステム
では、中断状態SS4のカードを持ってパチンコ機に戻ら
ずそのまま精算機300に行き、精算処理を行なうことも
可能でありその場合、中断状態SS4から精算済状態SS5へ
移行する。
上記状態遷移図において、遷移方向を示す矢印に○が
付されているのがカードファイルFL3へのカード情報の
記録を伴うアクションである。また、各ブロック内に
て、××Hで示されている符号は、表25のカード状態を
示すコードを用いて対応する状態を16進数字で表現(HE
XA表現)したものである。
次に、表26にP機ファイルFL2の構成例を示す。
同表において、台番号からカード状態までの項目は、
表1に示されている送信データエリアに保持されている
データであり、これらは1秒に1回管理装置400によっ
てサンプリングされ、ファイルに登録される。また、メ
イン賞球数、サブ賞球数、打止数および打止モードは、
システム立上り時に表20に示されている設定値ファイル
FL5に基づいてP機ファイルFL2に登録される。
表26において○印の付されているデータはシステム終
了時に日報ファイルとしてフロッピディスクにセーブさ
れるデータであることを意味する。また、パチンコ機フ
ァイル内のモニタ情報1,2は、表4および表5に、稼働
情報は表6に示されている。
次に、表27および表28に発行機ファイルFL3と精算機
ファイルFL4をそれぞれ示す。表27に示すデータ項目
は、表10に示されている発行機の送信データエリアに保
持されているデータ、また、表28に示すデータの項目は
表15に示されている送信データエリアに保持されている
データと各々一致する。これらは、1秒間に1回管理装
置によってサンプリングされる。
表26、表27において、セーブ欄に○印が付されている
データは、営業終了時にフロッピディスクFDDにセーブ
されるデータである。
また、発行機ファイル内のモニタ情報1,2は表12およ
び表13に、精算機ファイルのモニタ情報1,2は表17およ
び表18に示されている。さらに、発行機の稼働情報と精
算機の稼働情報は0000 0000 0000 0001のとき稼働中で
あることを示す。
次に上記のごとく構成された端末機としてのカード発
行機100、パチンコ機200、精算機300およびそれらの端
末機の集中制御を行なう管理装置400を有機的に結合し
て、データ伝送およびカードの運用を可能にするデータ
伝送路(ローカルエリアネットワーク)について説明す
る。第53図(A)に階層的データ伝送路を用いたパチン
コ遊技システムの構成例を示す。
すなわち、100〜1000台の端末機は、例えば遊技店の
島設備のような単位で20〜40台ずつグループ化され、各
群の端末機は、リング状の伝送路上を高速で巡回するト
ークンと呼ばれる送信権を示すパケットを受信したノー
ド(端末機)がパケットの形でデータの送受信を行なう
権利を有するようにされたトークンパッシング方式の低
層ネットワーク(トークンバス)510によってネットワ
ークアダプタユニット(以下、NAUと称する)530に接続
されている。
そして、各低層ネットワーク(トークンバス)510を
制御する複数個のNAU530は、CSMA/CD(Carrier Sence M
ultiple Access with Collision Detect)方式の高層ネ
ットワーク520を介して管理装置400に接続されている。
上記低層ネットワーク510は、2.5Mbps(メガビット/
秒)のような伝送速度を有し、高層ネットワーク520
は、10Mbpsのような伝送速度を有するように制御され、
NAU530は両者の伝送速度の差を吸収して円滑なデータ伝
送を可能とするバッファとして作用する。つまり、NAU5
30は異種ネットワーク間でのデータ中継機能とデータの
論理的な集配機能を有する。このように、データ伝送路
500を階層的構成とした理由は、1つの管理装置に500台
以上の端末がつながり、各端末から1秒毎に定時データ
を収集しようとすると、ホストコンピュータが全ての端
末ユニットと直接交信するシステムではホストコンピュ
ータの負担が大きくなりすぎることと、チーパネットは
伝送速度は10Mbpsと早いが、コントローラLSIが高価な
ため、端末ユニットを直接接続するにはコストが高くな
り過ぎる。また、トークンバスのみでは、1秒間に1回
のデータを収集しようとするには伝送速度が遅すぎるた
めである。しかも、本実施例のシステムでは、高層ネッ
トワーク510を構成する伝送路も、低層ネットワーク520
を構成する伝送路も、同軸ケーブルまたは光ファイバケ
ーブルのいずれも使用できるように構成されている。
なお、第53図(A)において符号Pで示されているが
端末機としてのパチンコ機、符号Hで示されているのが
カード発行機、また符号Sで示されているのが精算機で
ある。
各端末機P,H,Sは、ネットワーク510から分岐された分
岐線に接続されている。各分岐線の終端に各々の端末機
の制御ユニット160,250および350が接続されている。第
53図(A)において符号Uで示すのが、各端末機のユニ
ット制御装置である。
同図から分かるように、高層ネットワークには管理装
置に対向して25台のNAUを配置し、低層ネットワークに
はNAUに対向して23台のパチンコ機、精算機、発行機を
配置している。
また低層ネットワークは、発行機1台とパチンコ機22
台の形態と、発行機10台と精算機5台の形態があ
る。このように、各低層ネットワークには最低1台の発
行機が存在するので、この実施例ではの形態ではNAU5
30を、発行機200内に実装するようにしている。発行機1
0台と精算機5台の形態を設けた理由は、発行機または
精算機を一ヶ所に集中して列設することを可能にするた
めである。
第53図(B)に、伝送路として同軸ケーブルを使用す
る場合のネットワークの構成例を、また、第53図(C)
には伝送路として光ファイバケーブルを使用する場合の
ネットワークの構成例をそれぞれ示す。
伝送路として同軸ケーブルを使用する場合、各NAU530
はT字形接続器505によって互いに並列形態で高層ネッ
トワーク用ケーブル515に接続され、各ユニット(端末
機)H1,P1,P2,‥‥P22は同じくT字形接続器505によっ
て並列形態で低層ネットワーク用ケーブル525に接続さ
れる。
一方、伝送路として光ファイバケーブルを使用する場
合には、管理装置400に光電変換機能および送信データ
の分配と受信データの多重化機能を有するマルチチャネ
ル光トランシーバ502を設け、NAU530には送受信データ
の光電変換を行なう光トランシーバ507をそれぞれ設け
て、各光トランシーバ507とマルチチャネル光トランシ
ーバ502との間を2芯光ファイバケーブル512によってそ
れぞれ接続する。また、NAU530とユニットH1,P1,P2,‥
‥P22には、低層ネットワークにおけるトークンバス方
式のデータ通信を行なう光トランシーバ508をそれぞれ
設け、2芯光ファイバケーブル522によって接続する。
上記各光トランシーバ508は送受信データの光電変換機
能とともに光信号の分岐切替機能を備えている。
なお、上記各光トランシーバ507,508とNAU530または
ユニットH1,P1,P2,‥‥P22との間は、同軸ケーブルに
よって接続される。上記高層ネットワーク510および低
層ネットワーク520上でのデータの送受信はともにパケ
ット交換方式を用いてはいるが、パケットの形式は各ネ
ットワーク上で各々異なっている。
すなわち、高層ネットワーク510上でのパケットは1
種類であり、プリアンブルと称する64ビットからなる10
10‥‥1011の同期信号と送信先アドレス、送信元アドレ
ス、パケットタイプ欄(未使用)、48〜1500バイトのデ
ータフィールドおよび誤り訂正符号CRCにより構成され
る。また、特に限定されないが、高層ネットワーク上の
データはマンチェスター符号で伝送される。
一方、低層ネットワーク(トークンバス)520上では
各々フィールド構成および機能の異なる5種類のパケッ
トによってデータの送受信が行われる。5種類のパケッ
トとは、送信権を与えるためのトークンパケットと、相
手に受信が可能か否か問合わせるフリーバッファ問合わ
せパケットと、データを送信するデータパケットと、送
信元に対する肯定応答と否定応答のための“ACK"パケッ
トおよび“NAK"パケットである。各パケットはそれぞれ
長さが異なるが、先頭にアラートバーストと称するパケ
ットの先頭を示すビットパターンを共通に有する。ま
た、データパケットはアラートバーストの他に送信元と
送信先を示すアドレスフィールドと、データの長さを示
すフィールド、データフィールドおよび誤り訂正符号の
入るフィールドとを有する。なお、この低層ネットワー
ク520上ではデータはRZ(リターン・トウ・ゼロ)方式
の符号で伝送される。
次の表29に高層ネットワーク上で使用されるパケッ
ト、また表30に低層ネットワーク上で使用されるパケッ
トの一覧表を示す。
なお、表30中のハードACKとは、ネットワークコント
ローラがハードウェアで発するACKであり、ユニットコ
ントローラまたはデータ伝送コントローラがソフト的に
関与している応答ではない。
第54図(A)に、上記低層ネットワーク510と高層ネ
ットワーク520間のデータ伝送の緩衝を行なう上記NAU
(ネットワークアダプタユニット)530の回路構成例
を、また、同図(B)にそれを内蔵したユニット本体の
構成例を示す。
この実施例のNAU530は、低層ネットワーク510におけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう低
層ネットワークコントローラ533と、CSMA/CD方式の高層
ネットワークにおける送受信権の確立およびデータの直
並列変換を行なう高層ネットワークコントローラ537
と、これらのネットワークコントローラ533と537との間
のデータ転送を制御するデータ伝送コントローラ535と
を備えている。上記コントローラのうち、低層ネットワ
ークコントローラ533は、トークンパッシング専用の通
信用LSIからなり、高層ネットワークコントローラ537と
データ伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピュ
ータによって構成されている。そして、これらのコント
ローラ533と535との間および535と537との間には、低層
ネットワーク510と高層ネットワーク520のデータ伝送速
度の違いを吸収するための緩衝用パケットメモリ534と
データメモリ536とがそれぞれ接続されている。上記パ
ケットメモリ534とデータメモリ536はデュアルポートメ
モリにより構成され、送信データエリアと受信データエ
リアとを有する。データメモリ536は送受信データエリ
アの他に、ユニットから収集した定時データを入れる定
時データエリアと、低層ネットワーク上のユニット伝送
アドレスを記憶するユニットテーブルエリアと、データ
伝送コントローラ535用のワーキングエリアを有してい
る。定時データエリアには全ユニットの送信データエリ
ア(表1、表10および表15参照)内のデータが入るよう
にされ、ユニットテーブルエリアは管理装置の伝送アド
レスファイルと同一の構成にしてある。また、上記低層
ネットワークコントローラ533には送受信データ信号の
波形整形およびレベル変換を行なうトランシーバ508が
接続されている。しかも、このトランシーバ508は、前
述したように、低層ネットワークの伝送ラインが同軸ケ
ーブルで構成された場合にも光ファイバケーブルで構成
された場合にも、対応できるように、切換スイッチ542
を介して、送信信号と受信信号の分離および結合を図る
分岐回路540と光コネクタ186に接続可能にされている。
分岐回路540には同軸ケーブル用コネクタ187が接続され
ている。
同様に、高層ネットワークコントローラ537には送受
信データ信号の波形整形およびレベル変換を行なうトラ
ンシーバ507が接続されている。しかも、このトランシ
ーバ507は、前述したように、低層ネットワークの伝送
ラインが同軸ケーブルで構成された場合にも光ファイバ
ケーブルで構成された場合にも対応できるように切換ス
イッチ543を介して、送信信号と受信信号の分離および
結合を図る分岐回路541と光コネクタ186に接続可能にさ
れている。分岐回路541には同軸ケーブル用コネクタ187
が接続されている。
さらに、この実施例のNAU530には、複数個あるNAUを
互いに区別するための番号を設定するNAU番号設定器544
と、各NAU530の制御下にある低層ネットワーク510上に
存在する端末機のうちパチンコ機または精算機の最小台
番号を設定する最小台番号設定器545と、自己の制御下
の低層ネットワーク上に存在するパチンコ機または精算
機の台数を設定する台数設定器546と、発行機の最小台
番号および接続台数を設定する設定器547,548と、NAUの
タイプを設定する設定器549とが設けられている。ここ
でNAUタイプとは端末機の構成が発行機とパチンコ機の
組合せ、または発行機と精算機の組合せのいずれかを示
すためものである。各設定器561〜563の設定値は、バッ
ファゲート538を介してNAU530内のデータ伝送コントロ
ーラ535に入力され、NAU番号は高層ネットワーク520に
おける各NAUの伝送アドレスの形成に使用される。ま
た、最小台番号と台数とにより低層ネットワーク510に
おける各端末機の伝送アドレスが形成される。
なお、第54図(A)において、531はデータ伝送コン
トローラ535の制御プログラムを格納するプログラムメ
モリ、532は各コントローラ535,537およびメモリ531,53
4,536間を接続するシステムバスである。
上記構成の回路を搭載した基板が第54図(B)に示す
NAUユニット本体539内に内蔵される。このユニット本体
539の前壁と後壁にそれぞれ前述した高層および低層ネ
ットワーク光ファイバケーブル対応コネクタ186と高層
および低層ネットワーク同軸ケーブル対応コネクタ187
とが設けられている。さらに、ユニット本体539の上面
には、前記各種設定器545〜549が設けられている。NAU
番号設定器544はケース内の基板上に設けられている。
なお、501は電源スイッチ、502はパワーオンランプ、
503は電源ヒューズ、504は電源コネクタである。
上記のようにNAU530を介して高層ネットワークと低層
ネットワークが接続された階層的構成のローカルネット
ワーク(第53図)においては、システム立上り時に管理
装置400が各NAU530を通じて回線テストと、各端末機に
対する設定値の設定を行なうとともに、システム稼動中
にはNAU530が低層ネットワーク510を使用して1秒間に
1回ずつ端末機P,H,Sから稼動データを収集して自己の
メモリ内に蓄積する。そして、蓄積データは、管理装置
400からの要求に応じて同じく1秒間に1回ずつ高層ネ
ットワーク520を通して各NAU530から管理装置400内のデ
ータファイル内にストックされる。
上記のごとく通信ネットワークがNAU530をバッファと
する階層的構成にされ、高層ネットワーク520が低層ネ
ットワーク510の伝送速度2.5Mbpsの4倍の伝送速度を有
するようにされているため、100〜1000台の端末機を有
するシステムにおいても、各端末機から表1、表10、表
15に示すような大量の稼動データを1秒間に1回管理装
置へ収集することができる。
表31には、上記データ伝送システムにおいて管理装置
400とNAU530間およびNAU530を介して管理装置400とパチ
ンコ機100、カード発行機200、精算機300のユニットコ
ントローラ190,290,390との間で送受信されるパケット
の種類がそれぞれ示されている。
同表において、ユニットとは各端末機(パチンコ機、
カード発行機、精算機)の制御ユニットのことである。
また“ユニットテーブル要求”なるパケットはシステム
立ち上げ時、管理装置が各NAUに接続されているユニッ
トの接続確認およびアドレスを確認するためのパケット
で、NAUからのACKパケットのモニタ情報1によってユニ
ットの接続が確認される。またパケット内のアドレス情
報とユニットテーブルファイルの値とが比較され、不一
致の場合はパケット内のデータに変更される。接続確認
のとれないユニットに対しては、続く初期値設定パケッ
トによって再度確認が取られる。
また、表31に掲記されている“カード・イン”〜“中
断終了”パケットは、パチンコ機100に特有のパケット
で、このうち“カード・イン”パケットは、パチンコ機
の制御ユニット160にカードが挿入されたときに、ユニ
ット側から管理装置400に対してそのカードに関する情
報(カードテキスト)を要求するためのパケットであ
る。ここでカードテキストとは、カード番号、持玉数、
金額(未使用分)およびカード状態の4つの情報の入っ
たテキストである。また“帰零”なるパケットは、パチ
ンコ機で遊技中にカードの持玉数および金額が共に零に
なった場合に、パチンコ機の制御ユニット160から管理
装置400に対してカードテキストを送信するためのパケ
ットである。
一方、“中断終了”なるパケットは、遊技客が中断ス
イッチ114を押してカードを受取ってパチンコ機を離
れ、その後、中断中のパチンコ機に戻らずそのまま精算
機にカードを入れて精算を行なった場合に、管理装置が
中断中のパチンコ機の中断状態を解除するための指令を
行なうパケットである。これによって遊技客はわざわざ
中断中のパチンコ機へ戻って遊技終了スイッチ115を押
さなくても精算を行なうことができるようになる。
また、表31に掲記されている“カード購入”パケット
は、カード発行機200に特有のパケットで、発行機の紙
幣挿入口211に紙幣が挿入され購入選択スイッチ212がオ
ンされたときに、ユニット制御装置280から管理装置400
に対してそのカードに関するカード番号と発行通し番号
を要求するためのパケットである。
この実施例のシステムにおいては、カード発行機200
に紙幣が投入される前にカード番号等の予約を行ない、
実際に紙幣投入されたときに金額を印字して発行できる
ように前準備を行なえるようにするため、カード発行機
200がカード金額の欄が「0」の“カード購入”パケッ
トを送信してくると、管理装置400は発行予約のパケッ
トであると判断し、発行通し番号とカード番号を決定し
てカードファイル内に当該カードのエリアを確保してか
ら、発行通し番号とカード番号を入れたACKパケットを
カード発行機に返す。一方、紙幣の投入があったときは
カード発行機が管理装置に対してカード金額の欄に実際
の購入金額を入れた“カード購入”パケットを送信す
る。すると、管理装置はカード番号の欄を見て発行予約
済みのカードであると判断してカードファイルを検索
し、当該カードのデータエリアに購入金額や発行時刻等
のデータを書き込んでからACKパケットを発行機に返す
ようになっている。
表31に掲記されている“カード精算”と“カード精算
終了”パケットは、カード精算機300に特有のパケット
で精算機のカード挿入口302にカードが挿入されたとき
に、ユニット制御装置350から管理装置400に対してその
カードに関するカード番号を送ってカードに関する未使
用金額、玉数、来歴を要求するためのパケットである。
また、“カード精算終了”パケットはカードの精算が
終了したことを管理装置400に知らせるためのパケット
で管理装置はこのパケットを受信したときに、カードフ
ァイル内の当該カードのカード状態を“精算済”に変更
し、来歴データのi=20の欄に精算時のデータを書き込
む。この“カード精算終了”パケットに対して管理装置
400から精算機300“ACK"パケットを送信することでカー
ドの精算処理が完了し、次のカードの精算機への挿入が
可能となる。
表31における“回線モニタチェック”パケットは、定
時データによってNAUが異常と判定された場合、そのNAU
の回復を確認するためのパケットで、回復するまで定期
的(30秒ごと)に送信し、NAUからのACKパケットの受信
をもって回復を確認し、“ユニット復旧データ”パケッ
トにより、当該NAUの制御下の全ユニットの稼働データ
を送信して、NAUとユニットを復旧させる。また、“ユ
ニットモニタチェック”パケットは、定時データによっ
てユニットが異常と判定された場合、そのユニットの回
復を確認するためのパケットで、回復するまで定期的に
送信し、NAUからのACKパケットの受信をもって回復を確
認する。このパケットを受信したNAUは、該当ユニット
のネットワークコントローラに対して接続確認を実行
し、接続が確認されるとACKパケットを管理装置に送信
する。
さらに、表31において“ACK"および“NAK"なるパケッ
トは、管理装置400とネットワークアダプタユニット530
および各端末機100,200,300間で、送信要求を受けたと
きに相手に対して要求に応じた旨の応答をする場合と要
求に応じられない旨の応答をする場合に使用されるパケ
ットで、このうち“ACK"を返送する場合には、カードテ
キスト等要求されたデータが付加されることもある。
なお、表31に示されているパケットコード80H,81H,‥
‥は、16進数で表示したものであり、そのコードは一例
であってこれに限定されるものでないことはいうまでも
ない。
第55図(A)には、高層ネットワーク520を介して管
理装置400とNAU530との間で送受信されるパケットの基
本構成を、また第55図(B)には管理装置400と各ユニ
ットとの間で送受信されるパケット(ACKを必要としな
い指令用パケットを除く)の高層ネットワーク520上で
の基本構成、さらに、第55図(C)にはNAU530と各ユニ
ット間で低層ネットワーク510を介して送受信されるパ
ケットの基本構成を示す。
第55図において、HHDで示されているは高層ネットワ
ーク520で使用されるパケットヘッドで、LHDで示されて
いるのは低層ネットワーク510で使用されるパケットヘ
ッドである。
ところで、本実施例のシステムでは、NAU530による通
信制御を大別すると、単に通信の仲介をする制御と、管
理装置の制御を代行する補佐的制御とに分けることがで
きる。このうち補佐的制御とは、管理装置が本来ユニッ
トと直接しなければならない情報交換のための通信制御
をNAUに託し、NAUがユニットと情報交換をするものを指
し、システム立ち上げ時における回線テスト、開店コー
ド、定時データ収集等のカードデータに関係しない情報
がこれに該当する。この手法により、管理装置は25台の
NAUと交信すればよく、またNAUは23台のユニットと交信
すればよいので、管理装置の負担が非常に軽減される。
一方、仲介制御の際には、NAU530は送受信パケットに
対し、単にパケットヘッドの除去または付加を行なえば
よい。
つまり、管理装置400からユニットに向かって送信さ
れた第55図(B)のような形式のパケットは、NAU530で
高層用パケットヘッドHHDを外されて低層ネットワーク5
10上へ送り出され、低層用パケットヘッドLHDのみで各
ユニットから管理装置400へ向かって送受信されたパケ
ットには、NAU530でLHDの頭に高層用パケットヘッドHHD
が付加されて第55図(B)の形式のパケットとして高層
ネットワーク520上に送り出される。
なお、表32に、上記各パケットのヘッド部にレイアウ
トされた固有データの定義を掲記した。
第56図〜第61図には、上記高層ネットワーク510上に
おいて管理装置400とNAU530との間で送受信される代表
的なパケットのフォーマットの例を示す。
第56図(A)の“回線テスト”パケットでは、送信デ
ータ欄に年月日コードと識別コード(店コード)および
送信先のNAU530に属するパチンコ機、発行機、精算機の
台数と各々の最小台番号を入れて送る。すると、NAU530
は年月日コードと識別コードを記憶するとともに、台番
号設定スイッチ562等の設定値に基づいて算出しておい
た番号と照合し、管理装置400に対して第56図(B)の
ような“ACK"パケットを返す。なお、NAU530は管理装置
から“回線テスト”パケットを受信すると自己の制御下
に属する全ユニットに対して、台番号設定器や台数設定
器544〜548による設定値に基づいて自分で予め算出して
おりた伝送アドレスを用いて低層ネットワーク用パケッ
トヘッドLHDのみを付けた“回線テスト”パケットを形
成し、アドレスを更新しながら次々と第2ユニットへ送
信する。そして、各ユニットからは台番号と通し番号お
よびチャネル番号の入った“ACK"を受信し、その受信デ
ータに基づいて伝送アドレスファイルとしてのユニット
テーブルを作成し、記憶する。
第57図(A)には管理装置400からNAU530に対する
“ユニットテーブル要求”パケットの構造を、また同図
(B)にはその応答たる“ACK"パケットの構造を示す。
NAU530はユニットテーブル要求”パケットを受信する
と、NAU番号とNAUステータスおよび上記ユニットテーブ
ル内の全ユニットに関するデータを入れた“ACK"パケッ
トを返す。
第58図(A),(B)には管理装置400からパチンコ
機100に対する“初期値設定”パケットとその応答たる
“ACK"パケットの高層ネットワーク上での構造を示す。
このパケットのデータ欄にはパチンコ機の運用に必要な
購入玉レート、賞球数等の初期値を入れて送信する。
なお、第58図(A)はパチンコ機に対する“初期値設
定”パケットであり、発行機200や精算機300に対する
“初期値設定”パケット(図示省略)では、データ欄
に、年月日コードと識別コードおよびホットコードを入
れて送信するようになっている。
さらに、第59図(A),(B)にはユニットに対する
“定時データ要求”パケットのうちパチンコ機に対する
“定時データ要求”パケットとその応答パケットの構造
が示されている。
第59図(B)に示されている定時データ要求に対する
応答パケットにおいて、パケットヘッドLHDの下には、
一つのNAU530に属する全パチンコ機の稼働データが連結
されるようになっており、※1で示すヘッドとデータは
最初のパチンコ機に関するもの、※2で示すヘッドとデ
ータは2番目のパチンコ機に関するもので、以下同様に
して全てのパチンコ機のデータが続いている。
また、発行機200や精算機300に対する定時データ要求
の応答パケット(図示省略)のデータ欄には全発行機の
送信データエリア(表10参照)内のすべてのデータ、ま
たは全精算機の送信データエリア(表15参照)内のすべ
てのデータを入れて送信する。
第60図には、管理装置400から精算機300に対するデー
タを伴わない各種指令パケットとその応答パケットの構
成例を示す。
同図のパケットタイプ欄PACKET$TYPEには、コード90
H(開店コード)、91H(閉店コード)、95H(強制終了
要求)、96H(強制終了解除)、8CH(回線モニタチェッ
ク)またはB1H(リスタート)のいずれかのコードが入
る。また、上記“強制終了要求”、“強制終了解除”、
“リスタート”パケットのうち種別(ユニット全体を対
象とするもの)パケットには、ユニットの種別を示すコ
ードが入る欄が設けられる。
第61図(A)〜(C)には、パチンコ機にカードが挿
入されたときに管理装置に送信される“カードイン”パ
ケットとその肯定応答パケット“ACK"および否定応答パ
ケット“NAK"の高層ネットワーク510上でのパケットの
フォーマットを示す。
“カードイン”送信パケットのデータ欄には、ユニッ
トメモリからカード番号のみ記入したカードテキストを
読み出して送る。一方、その応答“ACK"パケットのデー
タ欄には管理装置のカードファイルから読み出した当該
カードに関するデータのうちカードテキストが入ってい
る。しかも、このカードテキスト内のカード状態は更新
された後のカード状態を示す。
なお、中断スイッチがオンされたときの送受信パケッ
トや中断カードが挿入されたときの送受信パケット、精
算スイッチがオンされたときの送受信パケット、「帰
零」もしくは「打止」発生時の送受信パケットの構成
も、第61図の“カードイン”パケットとその応答パケッ
トと同一であり、パケットタイプ欄に各々対応するパケ
ットコードA2H,A1H,A3H,A4HまたはA5Hが入る点とデータ
欄のカードテキストにそれぞれのカードの異なるデータ
が入る点とが相違するのみである。特に“カードイン”
パケットでは、カードテキストの「玉数」、「金額」お
よび「カード状態」の欄が、「0」であるのに対し、他
の同一タイプのパケットではそれらの欄にもカードに関
与するデータを入れて送るようになっている。
第62図、第63図には、低層ネットワーク520を介して
パチンコ機100とNAU530との間で送受信されるパケット
のフォーマットの代表的な例を示す。
このうち、第62図には“定時データ送信”パケットの
構成例が、また第63図(A),(B)には“ユニット復
旧データ”の送受信パケットの構成例が示されている。
このうち、“定時データ送信”パケットには、当該パ
チンコ機のユニットメモリの送信、データエリア内のす
べてのデータを入れて送り、管理装置はこのデータを受
信してP機ファイル内の当該パチンコ機のデータを更新
する。一方、“ユニット復旧データ”パケットには、管
理装置のP機ファイル内の全データと設定値ファイルか
ら読み出した年月日、識別コードおよびホットコード
を、ユニットメモリのデータエリアの構成に一致させて
送ってくる。ただし、ユニットメモリの送信データエリ
アと重複する受信データパケットヘッドとカードテキス
トは重複した送信を省略し、ユニットコントローラの側
で送信データエリアから受信データエリアへコピーする
ようになっている。上記パケットに対する応答パケット
では送信データエリア内の全データを入れて送るように
なっている。
第64図〜第66図には、低層ネットワーク520において
カード発行機200とNAU530との間で送受信されるパケッ
トのフォーマットの代表的な例を示す。
このうち、第64図(A)〜(C)には、カードの発行
予約を管理装置に要求する“カード購入”パケットとそ
の応答パケット“ACK"および否定応答“NAK"の構成例を
示す。
カード発行予約の際の“カード購入”パケットのデー
タ欄には、対象カードが当該発行機において何番目の発
行カードであるかを示す発行受付番号mのみ入れ、カー
ド金額やカード番号、発行通し番号は「0」として送
る。一方、その応答“ACK"パケットのデータ欄には管理
装置において発行受付番号mから決定した全発行機に関
する発行通し番号nと、この発行通し番号nから演算し
たカード番号を入れて送る。ACKパケットの最後の「チ
ェックサム」欄には発行機番号から発行受付番号までの
加算値がチェックコードとして入っている。
一方、発行機に紙幣が投入され、購入金額が決定され
たときに発行機から管理装置に送られる“カード購入”
とその応答パケットの構成は第64図のパケットと全く同
じであり、送信パケットのカード金額の欄に実際の購入
金額を入れるとともに、カード番号と発行通し番号の欄
には予約時に既に決定された番号を入れて送る点のみ異
なる。
さらに、第65図には“定時データ送信”パケットの構
成例が、また第66図(A),(B)には“ユニット復旧
データ”の送受信パケットの構成例が示されている。
このうち、“定時データ送信”パケットには、当該発
行機のユニットメモリの送信データエリア内のすべての
データを入れて送り、管理装置はこのデータを受信して
発行機ファイル内の当該発行機のデータを更新する。た
だし、送信データのうちカード金額および発行受付番号
は管理装置において利用されないデータであるので、送
信されてもファイル内に登録されない。
一方、“ユニット復旧データ”パケットには、管理装
置の発行機ファイル内の全データと設定値ファイルから
読み出した年月日、識別コードおよびホットコードを、
ユニットメモリ550のデータエリアの構成に一致させて
送ってくる。ただし、ユニットメモリの送信データエリ
アと重複する受信データパケットヘッドとカードテキス
トは重複した送信を省略し、ユニットコントローラ290
の側で送信データエリアから受信データエリアへコピー
するようになっている。受信データ中※4で示されるデ
ータはユニットメモリ内の受信データエリアに記入され
る。上記パケットに対する応答パケットでは送信データ
エリア内の全データのみ入れて送るようになっている。
第67図〜第70図には、低層ネットワーク520上におい
てカード精算機300と管理装置400との間で送受信される
パケットのフォーマットの代表的な例を示す。このうち
第67図(A)〜(C)には、カードの精算を管理装置に
要求する“カード精算”パケットと、その応答パケット
“ACK"および“NAK"の構成例を示す。
カード精算の際の“カード精算”パケットのデータ欄
には、精算機のカードリーダによって読み取ったカード
番号のみを入れて送る。一方、その応答“ACK"パケット
のデータ欄には管理装置においてカード番号から逆算し
た発行通し番号nを用いてカードファイルを検索して読
み出した当該カードのデータを入れて送る。
一方、精算機300における未使用金の払戻しや玉数を
印字したレシートの発行等の精算処理が終了したときに
精算機300から管理装置400に送られる“カード精算終
了”とその応答パケットの構成を第68図に示す。送信パ
ケットのデータ欄にはカード番号のみ入れて送る。応答
パケットにはデータ欄は不用である。
さらに、第69図には精算機からの“定時データ送信”
パケットの構成例が、また第70図(A),(B)には精
算機に関する“ユニット復旧データ”の送受信パケット
の構成例が示されている。
このうち、“定時データ送信”パケットには、当該精
算機のユニットメモリの送信データエリア内のすべての
データを入れて送り、管理装置はこのデータを受信して
精算機ファイル内の当該精算機のデータを更新する。た
だし、送信データのうちカード番号は管理装置において
利用されないデータであるので、送信されてもファイル
内に登録されない。
一方、“ユニット復旧データ”パケットには、管理装
置400の精算機ファイル内の全データと、設定値ファイ
ルから読み出した年月日、識別コードおよびホットコー
ドを、ユニットメモリ550のデータエリアの構成に一致
させて送ってくる。ただし、ユニットメモリの送信デー
タエリアと重複する受信データパケットヘッドとホット
コードは重複した送信を省略し、ユニットコントローラ
390側で送信データエリアから受信データエリアへコピ
ーするようになっている。受信データ中※6で示される
データはユニットメモリ550の受信データエリアに記入
される。上記“ユニット復旧データ”パケットに対する
応答パケットでは、送信データエリア内の全データを入
れて送るようになっている。
なお、第55図〜第70図に示されているパケットは、ネ
ットワークにのせられる本来のパケットの全体ではなく
要部のみであり、上記パケットの他に、データの先頭を
発見するためのアラートバーストや同期データ、伝送元
を示すソースアドレスフィールド等からなるヘッダ部
と、データの長さを示すカウント部、誤り検出用のチェ
ックコード部がある。これらは、各端末機のユニット制
御装置内のネットワークコントローラ553によって自動
的に生成されて付加されるようになっている。
さらに、第56図〜第61図の各パケットの末尾の付加さ
れている“PADDING"なる部分は、パケットデータの長さ
を所定の長さに合わせるために付加されたダミーのデー
タフィールドである。
次に、上記2つのネットワーク510と520との間にあっ
て、データ伝送の仲介をなす上記NAU530におけるデータ
伝送コントローラ535の制御手順とタイマ割込みによる
低層ネットワーク異常検出処理の手順を第71図および第
72図を用いて説明する。
NAU530の電源が投入され、リセットパルスが供給され
ると、データ伝送コントローラ535は第71図に示す初期
化処理を開始する。
すると、先ずユニット本体539の上面に設けられたNAU
番号設定器544、パチンコ機または精算機の最小台番号
設定器545、パチンコ機または精算機の接続台数設定器5
46、発行機最小台番号設定器547、発行機接続台数設定
器548およびNAUタイプ設定器549の設定値を読み込む
(ステップS1〜S6)。それから、ステップS1で読み込ん
だ台番号や台数に基づいて高層ネットワーク510上での
自己のアドレスおよび自己の制御下にある低層ネットワ
ーク520上の各端末機の台番号、アドレス(ユニット番
号)、通し番号およびチャネル番号を前述した方法によ
り算出する(ステップS7)。
しかる後、ネットワークコントローラ533,537に初期
値データを与えて初期化させてから(ステップS8)、デ
ータメモリ536内のモニタテーブル(定時データ記憶領
域)に上記ステップS7で算出した台番号、通し番号およ
びチャネル番号を書き込むとともに、NAUタイプ設定器
の設定値から各ユニットのタイプ(パチンコ機、発行機
の区別)を決定して書込み、その他の稼働データを
「0」にクリアする(ステップS9)。それから同じくデ
ータメモリ536内のユニットテーブル(伝送アドレス記
憶領域)にNAU番号と各ユニットのタイプ名、台番号、
通し番号およびチャネル番号を書き込むとともに、ユニ
ットテーブル内のNAUステータスおよびモニタ情報1の
各ビットを「0」にクリアする(ステップS10)。
次に、データ伝送コントローラ535は、管理装置のマ
スタ制御装置401からパケットが送られてくるのを待ち
(ステップS11)、パケットを受信するとそのパケット
が“回線テスト”あるいは“ユニットテーブル要求”か
否か判定する(ステップS12,S13)。
そして、受信したパケットが“ユニットテーブル要
求”であると判定したときは、ステップS13からS14へ移
行してデータメモリ536から読み出したユニットテーブ
ルのデータを入れた“ACK"パケットを管理装置へ送信し
てからタイマ割込み用の1秒タイマをセットしてタイマ
割込みを開始させた後、ステップS11へ戻って次のパケ
ットの受信を待つ(ステップS15)。
一方、受信したパケットが“回線テスト”であったと
きは、ステップS12からS21へ移行して、先ず管理装置へ
“ACK"パケットを送信してから台番号設定器546,548の
設定値から、当該NAUに接続されているユニットの数を
カウンタ等に設定する(ステップS21,S22)。次に、ス
テップS7で算出したアドレスを使って自己の制御下の各
ユニットへ“回線テスト”パケットを送信してからタイ
マをセットする(ステップS23,S24)。それから、その
タイマをチェックして所定時間内に各ユニットから“AC
K"パケットが戻ってきたときはモニタテーブル内の該当
ユニットに関するモニタ情報1のトークンバス異常ビッ
トB6を「0」にクリアする(ステップS25〜S27)。ま
た、所定時間内に“ACK"パケットが戻ってこなかったと
きは上記モニタ情報1のトークンバス異常ビットB6を
「1」に設定する(ステップS28)。それから、上記ス
テップS22でセットしたカウンタを減算(−1)してか
らそれが「0」になったか判定することで全ユニットに
ついて“回線テスト”パケットの送信を終了したか否か
判定し、未終了のときはステップS23へ戻って次のユニ
ットへパケットを送り、全ユニットについて終了したと
きはステップS11へ戻って“ユニットテーブル要求”パ
ケットの受信を待つ。
さらに、ステップS11で受信したパケットが“回線テ
スト”でも“ユニットテーブル要求”でもなかったとき
は、ステップS16で上記以外の登録されているパケット
か否か判定し、イエスのときは受信したパケットに対応
した処理を実行してからステップS11へ戻って、次のパ
ケットの受信を待つ(ステップS17)。
なお、各受信パケットに対応したNAUの処理は、管理
装置とユニット間のデータ伝送の単なる仲介処理(パケ
ットヘッドの除去または付加)もしくは管理装置に代わ
って各ユニットに指令パケットを送信する補佐的処理で
あり、これらについては次のシステム全体の流れの説明
の中で徐々に明らかになるので、ここでは説明を省略す
る。
一方、上記ステップS15でセットした割込みタイマよ
り1秒ごとに割込み信号が入ってくると、NAUのデータ
伝送コントローラ535は、第72図の低層ネットワーク異
常検出処理を開始し、先ず、ステップS3,S5で読み込ん
だユニット接続台数をカウンタにセットしてから、過去
3秒以内に各ユニットから定時データを受信しているか
判定する(ステップS31,S32)。そして、受信していれ
ばそのままステップS34へジャンプし、受信していない
ときはステップS33でデータメモリ536の定時データ記憶
領域内の当該ユニットの欄にあるモニタ情報1のトーク
ンバス異常ビットB6を「1」に設定してからステップS3
3へ移行する。そして、ステップS31でセットしたカウン
タを減算して、「0」になったか否か判定することで全
ユニットについてのチェックが終了したか判定し、未終
了のときはステップS32へ戻って上記手続きを繰り返
す。これによって、低層ネットワークの通信異常を検出
してそれをモニタ情報1に具現させることができる。
次に、表31に示す各パケットを用いて管理装置と各端
末機との間でデータ伝送を行ないながら営業を実施する
パチンコ遊技システムの動作について説明する。
第73図に、管理装置400による各端末機の初期化およ
びネットワークの回線テストの手順の流れを示す。
システムの電源が投入されると、管理装置400では、
先ず中央処理装置CPUが主記憶装置M-MEM内の全てのファ
イルFL1〜FL6をクリアしてから、ファイル(枠組み)を
作成する(ステップS2501)。一方、ローカル処理装置4
13は先ずCRT表示装置411上に初期画面を表示してから、
中央処理装置へ日時を知らせる(ステップS1501,S150
2)。すると、中央処理装置は停電ファイルの有無を判
定して無いときはハードディスク(補助記憶装置1)設
定値ファイルから端末機の台数や賞球数、打止数等の初
期設定値を読み出して主記憶装置内の各ファイルを初期
化するとともに、カード発行通し番号からカード番号を
算出するための乱数を発生する(ステップS2502〜S250
4)。それから、ローカル処理装置より回線テスト要求
コマンドが送られてくると、伝送アドレスファイル内の
NAUアドレスを使って回線テストを開始する(ステップS
1503,S2505)。すなわち、高層ネットワーク520を使っ
て各NAU530へ“回線テスト”パケットを送信する。この
とき、ローカル処理装置はCRT表示器411に「回線テスト
中」なるメッセージを表示してから回線テスト結果の応
答を待つ(ステップS1504)。“回線テスト”パケット
には、パケットヘッドとともに年月日および識別コード
(店番号)を付加して伝送する。
一方、電源投入によりNAU530においては、先ずNAU番
号設定器544〜549から設定値(NAU番号、最小台番号、
端末台数等)を読み出して各端末のネットワーク伝送ア
ドレスを算出してユニットテーブルを作成し、各ユニッ
ト(端末)およびNAU自身の伝送アドレスを認知すると
ともに、各ユニットの稼働データの入るモニタテーブル
をクリアしておく(ステップS3501〜S3504)。そして、
管理装置からの“回線テスト”パケットを受信すると、
NAUはユニットテーブル内の自ら算出した伝送アドレス
を入れた“ACK"パケットを返す(ステップS3505,S350
6)。NAUが設定器から読み込んだ設定値に基づいて算出
したアドレスは、ステップS2503で管理装置400が設定値
ファイルFL1のデータからロードしたNAUアドレスと一致
するはずである。各々が互いに同一のアドレスを認知す
ることにより相互通信が可能になる。
また、NAU530からの“ACK"パケットを管理装置400が
受信することにより対応するNAUとの間の回線異常がな
いことを認知することができ、上記手続き(ステップS2
505〜S2506)をNAUの数だけ繰り返すことにより全回線
のチェックが終了し、その後ユニットテーブル要求処理
(第74図)へ移行する。
一方、各端末機のユニット制御装置180,280,350は、
電源が投入されると、先ずユニット内のデータ伝送コン
トローラ551が、ユニットメモリ550の全データエリアを
クリアしてから、ユニットメモリ内の所定番地「27FF」
にデータを書き込む(ステップS4501,S4502)。する
と、ユニットメモリの所定の端子INTがハイレベルに立
ち上がる。各端末機のユニットコントローラ190,290,39
0は、電源投入後、内部メモリやレジスタ、I/Oポートを
初期化し、ユニットメモリからの上記イニシャライズ信
号INTの立上りを検出すると台番号設定器から設定値
(台番号)を読出し、通し番号とチャネル番号の下位の
算出を行なってから、それをユニットメモリの送信デー
タエリアに書き込む(ステップS5501〜S5504)。それを
データ伝送コントローラ551が読み取ることでユニット
側でのユニットアドレスの認知が行なわれる(ステップ
S4503)。これによってトークンバスを使ったNAU530と
各端末機との間のデータ伝送が可能となる。
その後、NAU530から各ユニット(端末)に対して既に
管理装置400より受信したデータ(年月日と識別コー
ド)を付加した“回線テスト”パケットが送信され、ユ
ニット側のデータ伝送コントローラ551がそれを受信す
ると受信した年月日と識別コードをユニットメモリに書
き込んでから、NAU530に“ACK"パケットを送信する(ス
テップS4504,S4505)。ユニットコントローラはユニッ
トメモリを介して年月日、識別コードを受信すると初期
値受信待ちとなる(ステップS5505,S5506)。また、NAU
がデータ伝送コントローラ551からの“ACK"を受信する
と次のユニットへ“回線テスト”を送信し、これを全ユ
ニットについて繰り返すことにより低層ネットワーク51
0の回線テストが終了し、ユニットテーブル要求待ちと
なる(ステップS3507〜S3509)。
第74図に、ユニットテーブルの要求およびそれに続く
回線テストの処理手順を示す。
前述した初期化処理が終了すると、管理装置400はユ
ニットテーブル要求処理を開始して、中央処理装置CPU
が各NAU530に対して“ユニットテーブル要求”パケット
を送信する(ステップS2511)。すると、NAU530はその
パケットを受信して、PACKET$TYPE欄に“ACK"(=08
H)を入れたヘッド部の次に、NAU番号とNAUステータス
(トークンバス異常、開店コード受信済み、NAU正常を
示すビット等からなる)および前述したユニットテーブ
ルのデータ(各ユニットについてのユニット番号と識別
フラグ、台番号、通し番号、チャネル番号とモニタ情報
1)をユニット数分だけ付加してなる“ACK"パケットを
送信する(ステップS3511,S3512)。
中央処理装置CPUがこのユニットテーブルを受信する
と、伝送アドレスファイルFL2内のアドレスと比較し、
未登録のものがあれば追加して伝送アドレスファイルを
ハードディスクにセーブしてから、各端末機から送られ
てきたモニタ情報1を調べてローカル処理装置へ回線テ
ストの結果を送信してコマンド待ちとなる(ステップS2
512〜S2514)。
ローカル処理装置413は、回線テスト結果を受信して
異常端末がなければ、直ちに初期値設定コマンドを中央
処理装置へ送信する。一方、異常端末があった場合には
CRT表示装置411の画面上に、異常端末の表示を行ない、
コンソール上の開店スイッチがオンされるのを待ち、開
店要求があった時点で初期値設定コマンドを中央処理装
置へ送信する(ステップS1511〜S1513)。
初期値設定コマンドを受信すると、中央処理装置CPU
は、主記憶装置M-MEMの設定値ファイルFL1から各ユニッ
トの初期値を読み出してデータ部に初期値(パチンコ機
では年月日、識別コード、購入玉交換レート、メイン賞
球数、サブ賞球数、打止数、打止モード等の初期値とホ
ットコード)を入れた“初期値設定”パケットを送信す
る(ステップS2515,S2516)。
すると、NAU530がそのパケットを受け取って、高層ネ
ットワーク用ヘッド部を除去して、低層ネットワークを
介して各ユニットへ“初期値設定”パケットを送信する
とともに、各ユニットのネットワークコントローラから
ハードACK(応答信号)を受信すると管理装置へ“ACK"
パケットを送信する(ステップS3513〜S3515)。中央処
理装置CPUは、全ユニットからの“ACK"の受信を確認す
ると、ローカル処理装置413へ初期値送信終了を送信し
て開店要求コマンドが送られてくるのを待つ(ステップ
S2517,S2518)。初期値送信終了を受信したローカル処
理装置は、CRT表示装置の画面上に開店要求メッセージ
を表示させてから開店スイッチがオンされるのを待つ
(ステップS1514,S1515)。
一方、低層ネットワーク510側では、NAU530から送信
されたパケットを、指定されたユニットが受け取ると、
ユニットメモリ(170,270,370)内のコマンドレジスタC
R2に初期値設定コマンドを書き込み、受信データエリア
に受信した初期値を書き込む(ステップS4511)。そし
て、ユニットコントローラ190,290,390が、ユニットメ
モリ内のコマンドとを読み込んで、初期値の受信を確認
すると受信データエリアのパケットヘッド部を送信デー
タエリアをコピーして送信ヘッドを作成するとともに、
ホットコードも受信エリアから送信エリアへコピーして
から、モニタ情報1の初期値未設定ビットを「0」(設
定済)に変更した後、カードリーダからの初期値要求が
あると初期値を入れたファンクションを返す(ステップ
S5511〜S5514)。一方、モニタ情報1の初期値未設定ビ
ットが「0」にされたことをデータ伝送コントローラ55
1は定時タイマをセットして定時データの送信を開始す
る(ステップS4512)。
第75図に、初期値設定後に各端末機から稼動データの
定期的収集を行なう手順を示す。
各端末機のユニット制御装置180,280,350内の伝送コ
ントローラ551は、自己の持つタイマからの割込みによ
って例えば1秒ごとの定時時刻を確認すると、ユニット
メモリ170,270,370内の送信データエリアSDAに書き込ま
れている稼動データを読み出して、それを“定時データ
送信”パケットに入れて低層ネットワーク510上にの
せ、NAU530に送る(ステップS4521〜S4523)。NAU530
は、各ユニットから定時データを受信すると、書込みフ
ラグをチェックして自己のメモリ内に形成されている各
ユニットごとの稼動データを格納するモニタテーブルが
書込み可能な状態にあるか調べ、フラグが「0」になる
まで待ってからユニットテーブルを受信した定時データ
で更新する(ステップS3521〜S3523)。管理装置400へ
の定時データ送信中におけるデータの書換えを防止する
ためである。なお、NAU530によって収集される定時デー
タは、各端末機のユニットコントローラ190,290,390が
リアルタイムで端末機の稼動データを吸い上げて次々と
ユニットメモリ170,270,370内に書き込んでおくように
されている。また、3回続けて定時データを収集できな
かったときは、モニタ情報1のトークンバス異常ビット
を“1"に設定する(ステップS3528)。
一方、管理装置400の側でも、中央処理装置CPUが自己
のタイマからの割込みによって1秒ごとの定時時刻を確
認して、定時データ要求処理を開始し、各NAU530に対し
て“定時データ要求”パケットを送信する(S2521,S252
2)。指定されたNAU530がそのパケットを受信すると、
書込みフラグをセットしてからモニタテーブルのデータ
を入れた“ACK"パケットを送信して書込みフラグをリセ
ットする(ステップS3524〜S3527)。これを管理装置40
0が受信すると、モニタ情報をチェックして異常端末が
あれば、それをローカル処理装置に知らせてCRT表示装
置の画面上にユニット異常を割込み表示させてから、各
ユニットファイル内の稼働データを定時データで書き換
える(ステップS2523〜S2525)。
第76図に、管理装置400により各端末機への初期値を
設定した後の開店処理の流れを示す。
上記回線テストおよび初期値設定等の準備処理が終了
した後、管理装置400のコンソール412上の開店スイッチ
421がオンされると、ローカル処理装置413は中央処理装
置CPUへ開店要求コマンドを送信する。すると中央処理
装置は“開店コード”パケットを形成して、各NAU530へ
送信する(ステップS1531,S2531)。NAU530がそのパケ
ットを受け取ると、管理装置へ“ACK"パケットを送信し
てから受信したパケットより高層ネットワーク用ヘッド
を除去して、低層ネットワークを介して各ユニットへ
“開店コード”パケットを送信する(ステップS3531〜S
3533)。
管理装置400は、すべてのNAU530から“ACK"を受信す
ると、モードを営業中に変更して通常の営業処理へ移行
し、ローカル処理装置へ応答を返す(ステップS253
2)。すると、ローカル処理装置はCRT表示装置411の画
面上に営業中なるメッセージや操作可能なコンソール上
のスイッチ名や操作方法を表示するノーマル表示を行な
う(ステップS1532)。
一方、NAU530から送信された“開店コード”パケット
を、各端末機のデータ伝送コントローラ551が受け取る
と、各ユニット制御装置180,280,350内のユニットメモ
リ170,270,370のコマンドレジスタCR2に“開店コード”
が書き込まれ、これをユニットコントローラ190,290お
よび390が読み取ることで、カードリーダ制御装置188,2
88,388にはカード受付けおよび発行を許可するととも
に、カード発行機の紙幣識別機210を紙幣受付け可能状
態とし、かつ各端末機外部の表示器164,221,341を点灯
させ、遊技客に対して端末機が稼動状態にあることを知
らせるようになっている(ステップS4531〜S4533,ステ
ップS5531〜S5533)。
第77図に、カード発行機200によるカードの発行処理
の手順が示されている。
カード発行機200のユニットコントローラ290は、初期
化が処理すると、発行機に実際に購入紙幣が投入される
前であっても発行予約処理を開始し、先ず金額を「0」
とした“カード購入”パケットの送信要求コマンドをユ
ニットメモリ550のコマンドレジスタCR1に書込み、ま
た、送信データエリア内の発行受付番号を更新する(ス
テップS5541)。すると、データ伝送コントローラ551が
発行受付番号は発行機ごとに受付け順番を示す番号とし
て与えられる。カードの購入予約のための“カード購
入”パケット(=0)を形成して、NAU530へ送信する
(ステップS4541)。NAUがこのパケットを受信すると、
高層用パケットヘッドを付加して管理装置へ送る(ステ
ップS3541)。すると、中央処理装置CPUが当該パケット
内のカード番号が「0」か否か調べ、次に、パケットを
送ってきた発行機のファイルより発行回数を読み出して
発行受付番号と比較して予約のための購入パケットであ
ると判定すると、発行通し番号とカード番号を算出し、
カードファイルを作成してからカード番号を入れた“AC
K"パケットをNAUへ送信する(ステップS2541〜S254
4)。発行通し番号は全発行機における発行回数を加算
したものである。
“ACK"を受信したNAUは、パケットから高層用のパケ
ットヘッドを外して発行機のユニット制御装置280へ送
信する(ステップS3542)。ユニット制御装置内のデー
タ伝送コントローラ551がその“ACK"を受信すると、ユ
ニットメモリを介してその旨をユニットコントローラ29
0へ知らせる(ステップS4542)。すると、ユニットコン
トローラは、カード番号を入れた「カード発行」ファン
クションをカード発行装置700へ送る。これを受けて、
カード発行装置はカードタンクよりカードを1枚取り出
してカードリーダ800へ供給し、磁気記録部にカード番
号を記録させ、待機する(ステップS5542)。
その後、発行機200の紙幣挿入口211に実際に紙幣が投
入されると、紙幣識別器210がこれを識別してユニット
コントローラ290に知らせ、購入選択スイッチ212内のラ
ンプを点灯して選択を促す表示を行なうとともに、投入
金額を金額表示器213に表示させる。それから、購入選
択スイッチ212の一つがオンされて購入金額が指定され
ると、ユニットコントローラ290がその金額を確認し
て、ユニットメモリ550内のコマンドレジスタCR1に「カ
ード購入」コマンドを、また、送信データエリアにカー
ドの購入金額を書き込む(ステップS5543)。
次にデータ伝送コントローラ551がこれを読み取って
“カード購入”パケットを形成し、これに購入金額と予
約済みのカード番号を入れてNAU530に送信し、NAU530が
これに高層ネットワーク用ヘッドを付けて管理装置400
へ伝送する(ステップS4543,S3543)。管理装置400がこ
の“カード購入”パケットを受信すると、パケット内の
カード番号、購入金額および発行通し番号を確認して実
際のカード購入であると判定すると、発行通し番号を使
って検索したカードファイルに金額を書き込んでから
“ACK"パケットを送信する(ステップS2545〜S2547)。
この“ACK"パケットは一旦NAU530によって受信されて
高層ネットワーク用ヘッドが外されて低層ネットワーク
510へ送られ、指定された発行機200のデータ伝送コント
ローラ551によって受信される(ステップS3544,S454
4)。すると、伝送コントローラ551がユニットメモリ55
0を介してACKの受信をユニットコントローラ290へ知ら
せる。その後、ユニットコントローラは、カード発行装
置700へ購入金額を入れた発行ファンクションを送信す
る(ステップS5544)。すると、待機していたカードの
購入金額が印字され、排出される。また、この時つり銭
があればユニットコントローラ290は紙幣払出装置230に
つり銭払出し指令を与えるとともに、購入選択スイッチ
内のランプL1〜L5を消灯し、金額表示器213の表示を
「0」にクリアし、また、送信データエリア内の預かり
金額等の金銭データを更新する(ステップS5545,S554
6)。
上記のように、カード発行に際して予めカードの発行
予約を行なってカード番号を記録した状態で待機させ、
実際の紙幣投入時に購入金額のみ印字して排出させるよ
うにしているので紙幣投入からカード発行までの待ち時
間を大幅に短縮させることができる。
第78図には、遊技を始めるためパチンコ機100にカー
ドCDが挿入されてから実際に遊技が開始されるまでの手
順が示されている。
外部よりパチンコ機上部の制御ユニット180のカード
挿排口802aへカードCDが挿入されると、カードリーダ80
0がパンチ穴およびカードの磁気面に記録されている情
報を読み取って、精算済または帰零カードを排除しそれ
以外のカードについては年月日と識別コード(店番号)
を確認して、日付またはコードが一致しないときにはそ
のままカードを排出し、一致した場合にはカード番号を
ユニットコントローラ190へ転送する。すると、ユニッ
トコントローラ190はカード番号を受け取ってユニット
メモリ550内のコマンドレジスタCR1にカードが挿入され
たことを示すコマンドを、また送信データエリアにカー
ド番号を書き込んで“カードイン”パケットの送信要求
を行なう(ステップS5551)。データ伝送コントローラ5
51はヘッド部に“カードイン”なるコードを持ち、デー
タ部にカード番号を入れたパケットを低層ネットワーク
を介してNAU530へ送信し、NAU530がそれを受信すると、
高層ネットワーク用のヘッドを頭に付けて管理装置400
へ送信する(ステップS4551,S3551)。
管理装置400がNAU530からカード番号を受け取ると、
カード番号から発行通し番号nを算出し、主記憶装置M-
MEM内のカードファイルFL3より該当するカードのデータ
を読み取る(ステップS2551〜S2553)。そして、ファイ
ル内のカード番号と受信したカード番号を照合してカー
ド番号が一致しない場合、あるいはカードファイル内の
中のカード状態をチェックして、遊技を開始させるのが
妥当でないと判断した場合(精算済カード等の場合)に
は、応答拒否信号たる“NAK"パケットを送信する(ステ
ップS2554〜S2556)。すると、NAU530がそのパケットを
受信して高層ネットワーク用のヘッド部を除去して低層
ネットワーク510に送り、指定されたユニットのデータ
伝送コントローラ551が“NAK"を受信して、ユニットメ
モリ550内のコマンドレジスタCR2に応答が拒否されたこ
とを示すコマンドを書き込む(ステップS3552,S455
2)。これをユニットコントローラ190が読み取って応答
拒否を確認し、カードリーダ800からカードを排出させ
る(ステップS5552)。
一方、中央処理装置において、カードが適正なものと
確認されると、カードファイルFL1とP機ファイルFL2
(表24、表26)を更新する。すなわちカード状態を「フ
リー状態」から「遊技中」に更新し、また、カードの所
在する端末(パチンコ機)の台番号やカード番号を、該
当するテーブルに書き込んだ後、カードテキスト(金
額、持玉数等)を付けて応答信号たる“ACK"パケットを
送信する(ステップS2557,S2558)。
指定されたNAU530がこのパケットを受信すると、高層
ネットワーク用のヘッド部を除去して低層ネットワーク
510に送り出し、指定されたユニットのデータ伝送コン
トローラ551がこれを受信すると、ユニットメモリ550内
のコマンドレジスタCR2に「カードイン」なるコマンド
を入れ、受信データエリアにカードテキストを入れる
(ステップS3553〜S4553)。
そして、ユニットコントローラ190がユニットメモリ5
50の内のコマンドを読み取って応答があったことを確認
すると、カードリーダ800内にカードを保持させたま
ま、遊技制御を開始させユニットメモリ550の送信デー
タエリアSDA内の稼動情報を「遊技中」に変更すると共
に、玉数表示器112と金額表示器111にカードの持玉数と
金額を表示させ、また金額がゼロでない場合には購入可
表示ランプ121を点灯させて購入可能状態を表示させる
(ステップS5553,S5554)。
第79図に遊技中にパチンコ機100の中断スイッチ114が
オンされた場合の処理の手順が示されている。
中断スイッチ115が押されると、ユニットコントロー
ラ190は遊技制御を中止させてからユニットメモリ550の
送信データエリアに入っているカードテキストのうちカ
ード状態を「中断中」に変更し、共有データエリアのコ
マンドレジスタCR1には“中断スイッチ・オン”なるコ
マンドを書き込む(ステップS5561)。すると、データ
伝送コントローラ551がこれを読み取って、“中断スイ
ッチ”パケットを形成し、データ部にカードテキストを
入れてNAU530へ送信する(ステップS4561)。NAU530は
そのパケットを受信すると高層ネットワーク用のヘッド
を頭に付けて管理装置400へ送る(ステップS3561)。
管理装置400はそれを受信すると、カードテキスト内
のカード番号から発行通し番号nを逆算し、主記憶装置
M-MEM内のカードファイルFL1を読み込んでファイル内の
所在台番号とパケット内の台番号とを照合し、台番号が
不一致のとき、あるいはファイル内のカード状態が遊技
中または中断中でないときはNAKを送信する(ステップS
2561〜S2566)。一方、台番号が一致し、カード状態も
遊技中のときは該当するカードのデータを更新してか
ら、応答信号として“ACK"パケットにカードテキストを
付けて送信する(ステップS2567,S2568)。NAU530が“N
AK"または“ACK"を受け取ると高層ネットワーク用ヘッ
ドを外して低層ネットワーク510上へ送り出す(ステッ
プS3562,S3563)。
すると、伝送先のユニット制御装置180のデータ伝送
コントローラ551がこの“NAK"または“ACK"パケットを
受信してユニットメモリ550内のコマンドレジスタCR2に
NAKまたはACKを入れ、ACKのときは更に受信データエリ
アにカードテキストを書き込む(ステップS4562,S456
3)。ユニットコントローラ190がNAK受信を確認すると
カード状態を元の「遊技中」に戻して遊技制御を再開さ
せる(ステップS5562)。ACKの受信を確認したときは、
カードリーダ800よりカードを排出させた後、ユニット
メモリの送信データエリアSDA内の稼動情報を「中断
中」に変更するとともに、パチンコ機100に設けられて
いる購入スイッチ113内蔵のランプ121を消灯し、遊技状
態表示ランプ123等の表示状態を中断中表示(点滅)に
変更する(ステップS5563,S5564)。
次に、第80図に中断中のパチンコ機100にカードCDが
挿入された場合の処理の手順を示す。
この場合の手順は第78図に示されているカードインの
場合の手順とほぼ同一である。すなわち、パチンコ機か
ら管理装置400へカードが挿入されたことを伝える処理
ステップS5571〜S2571は、第78図の処理ステップS5551
〜S2551に対応し、その肯定応答たる“ACK"の伝送処理
ステップS2572〜S5573は、第78図の処理ステップS2552
〜S5553に、また、否定応答たる“NAK"の伝送処理ステ
ップS2572〜S5572は第78図の処理ステップS2552〜S5552
にそれぞれ対応する。
異なる点は送信パケットとして、“カードイン”パケ
ットの代わりに“中断カードイン”パケットを用いる点
と、カードが挿入された時点でカード番号が中断前のも
のと異なる場合に直ちにカードリーダ800よりカードを
排出させる点および管理装置400の側でP機ファイルFL2
の更新を行なわない点である。P機ファイルの更新は、
既に中断スイッチがオンされたときに行なわれているか
らである。なお、カードファイルFL1はカード状態を
「中断中」から「遊技中」に更新する。また、遊技状態
表示ランプ123の表示状態を遊技中表示(点灯)に変更
する。
第81図に、パチンコ機100において遊技終了スイッチ1
15が押された場合の遊技終了処理の手順を示す。この場
合の手順は第79図の中断スイッチオンのときの処理手順
と略同じである。
すなわち、パチンコ機100下部に設けられている終了
スイッチ115が押されると、ユニットコントローラ190が
これを検出してユニットメモリ550内のカードテキスト
のカード状態を「遊技中」から「フリー」に書き換える
とともに、ユニットメモリ550内のコマンドレジスタCR1
に終了スイッチがオンされたことを示すコマンドを書き
込む(ステップS5581)。すると、データ伝送コントロ
ーラ551がこれを読み取って、カードテキストを入れ、
“終了スイッチ”パケットを形成して低層ネットワーク
510を介してNAU530へ送信する(ステップS4581)。NAU5
30が、そのパケットを受け取ると、高層ネットワーク用
のヘッドを頭に付けてを管理装置400へ送る(ステップS
3581)。その後は、パチンコ機100の中断スイッチ115が
オンされた場合の処理手順(第79図ステップS2561〜S25
68参照)と同じ手順に従ってユニット制御装置180に“A
CK"が返送され(ステップS2581〜S2588)、カードリー
ダ800からカードが排出され(ステップS5583)、ユニッ
トメモリ550内のパチンコ機に関する稼動情報が「フリ
ー状態(客待ち状態)」に変更される。また、玉数表示
器111および金額表示器112の表示が「0」にクリアされ
るとともに、購入スイッチ内の購入可能を示すランプ12
1や状態表示ランプ123が消灯される。
第82図に、遊技中に持玉数と金額が共にゼロになった
場合(帰零と称する)の処理の手順が示されている。
パチンコ機のユニットコントローラ190が帰零の発生
を検出すると、打球の発射を停止させ、ユニットメモリ
550内のカード状態を「帰零」に変更し、コマンドレジ
スタCR1に帰零発生コマンドを書き込む(ステップS559
1)。すると、データ伝送コントローラ551が“帰零”パ
ケットを形成してユニットメモリの送信データエリア内
のカードテキストを入れてNAU530へ送信する(ステップ
S4591)。NAU530がこの“帰零”パケットを受信する
と、高層用パケットヘッドを付加して管理装置400へ送
る(ステップS3591)。管理装置では、“帰零”パケッ
トを受信するとパケット内のカード番号から発行通し番
号を逆算し、その発行通し番号を使って主記憶装置M-ME
M内のファイルより当該カードのファイルを読み込ん
で、カード状態と所在端末台番号をチェックしてカード
状態が「遊技中」以外や台番号が不一致のときはNAKを
送信する(ステップS2591〜S2595)。
一方、カード状態が正しくかつ台番号が一致したとき
は、カードファイル内の玉数、金額、カード状態(遊技
中→帰零)、所在端末台番号を更新し、カード来歴デー
タを書き込んだ後、ACKを送信する(ステップS2596〜S2
598)。ACKを受信したNAU530は高層用パケットヘッドを
外して指定されたユニットへ送信する(ステップS359
3)。ユニットのデータ伝送コントローラ551が“ACK"パ
ケットを受信すると、ユニットメモリ550のコマンドレ
ジスタCR2にACKの受信コマンドを、また受信データエリ
アにカードテキストを書き込む(ステップS4593)。す
ると、ユニットコントローラ190がACK受信を確認してカ
ードリーダ800に対して、帰零穴の穴開けとカードの排
出を指令した後、送信データエリアSDAの稼働情報を
「フリー」に変更し、また持玉数、金額表示器の表示を
ゼロにするとともに、購入ランプ121や遊技状態表示ラ
ンプ123やアナログ表示器163の状態表示を「フリー」に
示す表示に変更する(ステップS5593,S5594)。
第83図に、遊技中にユニットコントローラ190が、初
期設定された打止モードに従って賞球排出数等が打止数
に達し、打止状態になったと判定した場合の処理の手順
を示す。この場合の処理は第82図の帰零処理の手順とほ
ぼ同じである。
すなわち、処理要因(打止)がパチンコ機100側で発
生したのに起因してそれを管理装置400へ知らせる処理
ステップS5601〜S2601は、第82図の処理ステップS5591
〜S2591に対応し、管理装置におけるファイル更新およ
び応答“ACK"の送信処理ステップS2602〜S2609は、第82
図の処理ステップS2592〜S2598に対応する。異なるの
は、打止が発生したことをユニットコントローラ190が
判定した場合に、ユニットメモリ550内に「打止」なる
コマンドを入れカード状態を打止に変更する(ステップ
S5601)とともに、送信には“打止”パケットを使用す
る(ステップS4601)点と、ACK確認後にユニットメモリ
の送信データエリアSDA内の稼動情報を「フリー」でな
く「打止」にし、また購入可ランプ121を消灯して打止
数、金額の表示をゼロにクリアするとともに状態表示ラ
ンプ123やアナログ表示器163を打止表示(点滅)させる
点にある。
その他、カードリーダ800ではカード排出後、次のカ
ードの受付けを不能にするとともに、管理装置では、カ
ードファイルの更新とともにパチンコ機ファイル内の稼
働情報を「打止」に変更(ステップS2606)、CRT表示装
置411に打止台の割込みメッセージを表示させ、かつプ
リンタ408によって打止情報を印字させる(ステップS26
08)。また、カードファイルFL1の更新と同様P機ファ
イルFL2にもパチンコ機の状態が「打止」に変わったこ
とを登録する(ステップS2607)。
第84図に、精算機300におけるカードの精算処理の手
順を示す。精算機300のカードリーダ800にカードCDが挿
入されると、カードの磁気面に記録されている情報を読
み取って、年月日と識別コードを確認し、一致すればカ
ード番号をユニットコントローラ390に転送する。ユニ
ットコントローラ390は、ユニットメモリ550内のコマン
ドレジスタCR1に「カード精算」なるメッセージを、ま
た送信データエリアにカード番号を書き込む(ステップ
S5611)。すると、データ伝送コントローラ551がそれを
読み取って、“カード精算要求”パケットを形成し、カ
ード番号を入れて低層ネットワーク510上に伝送する
(ステップS4611)。そして、NAU530がそれを受信して
高層ネットワーク用ヘッドをパケットの頭に付けて管理
装置400へ送信する(ステップS3611)。管理装置400が
そのパケットを受信すると、カード番号から発行通し番
号(n)を逆算し、それに基づいてカードファイルFL1
を検索し、対応するカードテキスト(カード情報)を読
み出して、カード状態を確認する(ステップS2611〜S26
14)。ここで、カード状態が適切でない場合、例えば既
に精算済であるとか、帰零(持玉と金額がともにゼロ)
状態である場合には、精算拒否を示す“NAK"パケットを
形成して送信する(ステップS2615)。すると、NAU530
がそれを受信して高層ネットワーク用ヘッドを外し、要
求元の精算機300のユニット制御装置350へ伝送する(ス
テップS3612)。そして、データ伝送コントローラ551が
それを受信して、ユニットメモリ550内のコマンドレジ
スタCR2に「応答拒否」を書き込み、それをユニットコ
ントローラ390が読み取って確認し、カードリーダ800か
らカードを排出させる(ステップS4612,S5612)。
一方、管理装置400が上記処理ステップS2614におい
て、カード状態が適切であると判定した場合には、応答
信号たる“ACK"パケットを形成し、それにカードファイ
ルより読み出した精算データ(持玉数および未使用金
額)やカード来歴、精算受付時刻等を入れて送信し、NA
U530がそのパケットから高層ネットワーク用ヘッドを除
去してユニット制御装置350へ伝送する(ステップS261
6,S3613)。すると、データ伝送コントローラ551がそれ
を受信してユニットメモリ550内のコマンドレジスタCR2
にACKを、また受信データエリアRDAに精算データ等受信
したデータを書き込み(ステップS4613)、ユニットコ
ントローラ390がそれを読み取って肯定応答があったこ
とを確認して、玉数表示器303に持玉(獲得玉を含む)
数を、また金額表示器304に未使用金額をそれぞれ表示
させるとともに、プリンタ330によって精算データ等の
明細を印字したレシート(景品引換券)を発行するとと
もに、未使用金があるときは紙幣払出器321および硬貨
払出器325より未使用残金を排出する(ステップS5614〜
S5616)。
その後、ユニットコントローラ390はカードリーダ800
に保持されているカードにパンチ穴を穿孔して精算済カ
ードとして排出させ、ユニットメモリ550のコマンドレ
ジスタCR1に「精算終了」を示すコマンドを、また送信
データエリアにカードテキストを書き込む(ステップS5
617)。そして、データ伝送コントローラ551がこれを読
み出して“精算終了”パケットを形成して送信し、NAU5
30がそのパケットの頭に高層ネットワーク用ヘッドを付
けて管理装置400に送る(ステップS4614,S3614)。
“精算終了”パケットを受信した管理装置400は、パ
ケット内のカード番号から再び発行通し番号nを逆算
し、それに基づいてカードファイルFL1内を検索してカ
ードデータを読み込んでカード状態をチェックしてカー
ド状態が「中断中」のときには第85図に示すパチンコ機
100の中断終了処理を実行してから、カード状態を「精
算済」に変更し、かつカード来歴を更新した後、“ACK"
パケットをNAU530に対して送信する(ステップS2618〜S
2621)。
NAUが“ACK"を受信すると高層用パケットヘッドを外
して精算機のユニット制御装置350へ送信し、伝送コン
トローラ551がこれを受信するとユニットメモリ550を介
してユニットコントローラ390へ知らせ、ユニットコン
トローラは“ACK"受信を確認すると次のカードの受付け
を可能にする(ステップS3615〜S5618)。
上記のように、精算機300からのカード精算要求に応
じて管理装置400より精算データを送り、精算が終了し
た時点で再び精算終了を管理装置へ知らせるようにし、
その時点で初めて精算が処理したものを取扱っているの
で、例え精算機300における精算の途中で停電等の事故
が発生しても精算データはカードファイルFL1の中に保
全されており、停電復帰後速やかに精算処理を続行でき
るようになる。これによって遊技客に対し不利益を与え
るおそれがなく、システムに対する信頼性が向上され
る。しかも、上記実施例では精算レシート(景品引換
券)に来歴データをも印字させるようにしているため、
印字された精算データ(持玉数)の信憑性が高くなり、
システムへの信頼感が高められるようになる。
第85図には、上述したカード精算処理に付随する中断
解除処理手順を示す。
すなわち、この実施例のシステムでは、前述した中断
処理(第79図参照)によって遊技が中断され、他のカー
ドの受付けを拒否している中断中のパチンコ機100が、
その中断機から開放されたカードを精算機300に挿入し
て精算処理を行なわせると、管理装置400からの指令に
よって中断が解除されるようになっている。
中断中のカードが精算機に挿入されて、精算機300と
管理装置400との間のデータ伝送によって精算処理(第8
4図参照)が実行され、その終了を管理装置400が確認す
ると、カード情報に基づいて対応する中断中のパチンコ
機100に向けて“中断終了”パケットを送信する(ステ
ップS2622)。このパケットは一旦NAU530によって受信
され、高層ネットワーク用ヘッドが外されてから対応す
るパチンコ機100のユニット制御装置180に対して送信さ
れる(ステップS3621)。このパケットをデータ伝送コ
ントローラ551が受信すると、ユニットメモリ550内のコ
マンドレジスタCR2に「中断終了」なるコマンドが書き
込まれ、これをユニットコントローラ190が読み取って
確認すると、カードリーダ800によるカードの受付けが
可能にされるとともに、ユニットメモリ550内のパチン
コ機に関する稼動情報を「中断中」から「フリー状態」
に変更する(ステップS4621,S5621,S5622)。またパチ
ンコ機前面の玉数表示器111と金額表示器112の表示を
「0」にクリアするとともに、カードの挿入可否を示す
ランプ168を点滅させかつ、アナログ表示器163の表示を
客待ち状態(スクロール)とする(ステップS5623〜S56
25)。
一方NAU530は、管理装置400からの“中断終了”パケ
ットをユニット制御装置180に送信した後、ネットワー
クコントローラからハードACKを受信すると、管理装置4
00へ応答信号たる“ACK"パケットを送信し、これを管理
装置400が受信すると、P機ファイルFL2内の稼動情報を
「中断中」から「フリー状態」に変更する(ステップS3
622〜S2624)。
第86図に、管理装置400のコンソール412からの打止解
除指令に基づく打止解除処理の手順を示す。
コンソール412上の打止解除スイッチ433がオンされる
と、ローカル処理装置413が中央処理装置CPUへ打止台デ
ータ要求コマンドを送る(ステップS1631)。すると、
中央処理装置がP機ファイルFL1を検索して打止中のパ
チンコ機の台番号を送って、ローカル処理装置がCRT表
示装置411の画面上に打止台のリストを表示させる(ス
テップS2631,S2632,S1632)。それを見ながらオペレー
タが打止を解除したいパチンコ機の台番号を、コンソー
ル412上のテンキー425を使って入力すると、ローカル処
理装置が打止解除コマンドを中央処理装置へ送る(ステ
ップS1633)。すると、中央処理装置CPUがその指令を受
け取って、全台指定か否か判定して管理装置の通信制御
装置SCCにより、台番号とともに通し番号やチャネル番
号を入れた“打止解除”パケットを全台または指定され
たパチンコ機へ送信する(ステップS2633)。そして、
指定されたNAU530がそのパケットを受信すると高層ネッ
トワーク用のヘッド部を除去して低層ネットワーク510
上へ送り出し、そのパケットを受け取ったユニット制御
装置180のデータ伝送コントローラ551がユニットメモリ
550内のコマンドレジスタCR2に「打止解除」コマンドを
書き込む(ステップS2634,S3631,S4631)。そして、こ
れをパチンコ機のユニットコントローラ190が読み取っ
て打止解除指令が入ったことを確認すると、ユニットメ
モリの送信データエリア内のパチンコ機稼動情報を「フ
リー」に変更するとともに、送信データエリアにある打
止演算レジスタをゼロにクリアしてから、かつアナログ
表示器163とカード挿入ランプ168を客待ち表示に変更さ
せ、カードリーダ800に対してはカードの受付けを許可
するように指令を与える(ステップS5631〜S5634)。
一方、“打止解除”パケットを受信したNAU530は、ユ
ニット制御装置180のネットワークコントローラからの
ハードACKを受信すると応答パケット“ACK"を管理装置4
00に対して送信し(ステップS3632,S3633)、管理装置
がこれを受信すると、P機ファイルFL2内の稼動情報を
「フリー状態」に変更してから結果をローカル処理装置
へ知らせる(ステップS2635〜S2637)。すると、ローカ
ル処理装置413は、CRT表示画面の打止台データの末尾に
ある状態表示「打止」を示す“打止”から「フリー」を
示す“空”に変更する(ステップS1634)。
第87図に、管理装置400の側から端末機を強制終了さ
せる場合の処理手順が示されている。
遊技店の営業は閉店によって終了するが、従来は店内
放送および係員により営業終了通知が行なわれていた。
しかるに、終了間際になって玉を購入する遊技客がいた
り、出玉の良好な状態にあるパチンコ機100にいる遊技
客はなかなか遊技を止めようとせず、定時に営業を終了
させることが困難であった。
この実施例のシステムではコンソール412上の強制終
了スイッチ434を操作し、種別選択を行なうと端末の種
別ごとに動作を停止させることができるようになってお
り、先ず閉店の30分程度前にカード発行機200によるカ
ードの発行を停止させ、また営業終了時刻には全パチン
コ機の動作を停止させ、最後の遊技客が精算終了してか
ら精算機300の動作を停止させることで営業終了を円滑
に行なうことができる。
この場合、強制終了スイッチ434がオンされると、ロ
ーカル処理装置413がCRT表示装置411の画面上に強制終
了メニューを表示させる(ステップS1641)。このメニ
ューに従って終了させる端末機の種別をテンキー425に
より選択すると強制終了台番号の入力を促す表示がなさ
れる(ステップS1642)。この実施例では、各端末機の
種別(パチンコ機、カード発行機、精算機)ごとに全機
同時に終了させることも特定の端末機1台のみを終了さ
せることもできるようになっており、ここで種別ごとの
一括終了を指定する「0」または台番号をコンソールよ
り入力すると、強制終了コマンドが中央処理装置CPUへ
送信される(ステップS1643)。
中央処理装置CPUがこのコマンドを受信すると、先ず
全台指定か否か判定し、全台指定のときは、パチンコ機
ファイルFL2を順次読み込んで稼働情報をチェックして
「遊技中」または「中断中」になっているものについて
はその遊技中または中断中のカードの番号を読み出して
発行通し番号を逆算する(ステップS2641〜S2644)。そ
れから、その発行通し番号を使ってカードファイル内の
玉数、金額をパチンコ機ファイル内のデータに書き換え
かつカード状態を「フリー」に変更する(ステップS264
5)。これを全台について実行してから“強制終了”パ
ケットをNAU530へ送信する(ステップS2646)。
NAU530がこのパケットを受信すると、高層ネットワー
ク用ヘッドを外して全パチンコ機に対して、“強制終
了”パケットを送信し、ネットワークコントローラから
ハードACKを受信すると管理装置400に対しては応答信号
“ACK"を返す(ステップS3641,S3642)。管理装置がACK
を受信すると、結果をローカル処理装置へ送信する(ス
テップS2647,S2648)。すると、ローカル処理装置はCRT
表示画面への表示データの状態表示を「フリー」を示す
“空”から強制終了状態を示す“強”に変更する(ステ
ップS1644)。
一方、NAU530からの“強制終了”パケットを受け取っ
た各端末機のユニット制御装置180,280,350において
は、データ伝送コントローラ551がユニットメモリ550内
のコマンドレジスタCR2に強制終了要求コマンドを書き
込み、ユニットコントローラ190がこれを読み取ると、
先ずユニットメモリ内の送信データエリアのカードテキ
ストをクリアして、稼働情報を強制終了に変更する(ス
テップS4641,S5641)。それから、センサの検出および
発射モータを停止させ、かつ全ランプを消灯して遊技制
御を停止した後、カードリーダ800内のカードの排出を
指令し、以後カードの受付けを不能にする(ステップS5
642,S5643)。
なお、実施例のシステムではテンキー425を使って全
台を指定せず、特定のパチンコ機の台番号を入力して強
制終了をかけることが可能であり、その場合、中央処理
装置はステップS2641でノオ(特定台指定)と判定し、
直ちにステップS2646へ移行して、指定されたパチンコ
機へ“強制終了”パケットを送信する(破線参照)。そ
して、NAU530からACKが戻ってくると、ステップS2647か
らS2642へ移行して、ここで初めて当該パチンコ機ファ
イルを読み込んで稼働情報をチェックし、遊技中または
中断中のときにのみカードファイルを読み込んで更新
し、ステップS2645からS2648へジャンプして結果をロー
カル処理装置413へ送信する。
第88図には発行機または精算機を強制終了させる場合
の手順を示す。
この場合、強制終了スイッチ434がオンされると、ロ
ーカル処理装置413がCRT表示装置411の画面上に強制終
了メニューを表示させる(ステップS1651)。このメニ
ューに従って終了させる端末機の種別をテンキー425に
より選択すると強制終了台番号の入力を促す表示がなさ
れる(ステップS1652)。この実施例では、各端末機の
種別(パチンコ機、カード発行機、精算機)ごとに全機
同時に終了させることも特定の端末機1台のみを終了さ
せることもできようになっており、ここで種別ごとの一
括終了を指定する「0」または台番号をコンソールより
入力すると、強制終了コマンドが中央処理装置CPUへ送
信される(ステップS1653)。
中央処理装置CPUがこのコマンドを受信すると、先ず
全台指定が否か判定し、全台指定のときは、全NAUへ、
また特定端末機が指定されたときは指定された発行機ま
たは精算機へ“強制終了”パケットを送信する(ステッ
プS2651)。そして、NAU530からのACKを受信すると、全
台指定のときは直ちに、また特定台指定のときは当該端
末機のファイル内の稼働情報を「強制終了」に変更して
から結果をローカル処理装置へ送信する(ステップS265
2,S2653)。
一方、“強制終了”パケットを受信したカード発行機
200では、ユニットメモリ550内の稼働情報の稼働中ビッ
トをクリアする(ステップS5651)とともに、発行中止
ランプ222を点灯させる(S5652)。
また、強制終了が精算機300に対するものの場合に
は、精算機がパケットを受信すると、ユニットメモリ内
の稼働情報の稼働中ビットをクリアするとともに、精算
中止ランプ342を点灯させ、カードリーダ800によるカー
ドの受付けを不能にする(ステップS5652,S5653)。
さらに、この実施例の伝送システムでは、管理装置40
0の側から強制終了中の端末機の動作停止を解除させる
指令を伝送するための“強制終了解除”なるパケットも
用意されてており、それにも種別用のものと個別用の2
種類がある。
第89図には、パチンコ機、発行機および精算機に共通
の強制終了解除処理の手順が示されている。
この場合の手順は第88図に示されている強制終了処理
の場合の手順とほぼ同一である。すなわち、管理装置40
0のCRT表示装置411を見ながらコンソール412から強制終
了解除スイッチ435をオンすると、ローカル処理装置413
が強制終了解除メニューを表示させる(ステップS166
1)。この画面を見ながらテンキーを使って、種別(パ
チンコ機、発行機または精算機)を指定してやると、ロ
ーカル処理装置から中央処理装置CPUへ強制終了中のユ
ニットのデータを要求するコマンドが送信される(ステ
ップS1662)。
すると、中央処理装置が各ユニットのファイルを検索
して強制終了中のユニットを見つけそのデータを送信す
る(ステップS2661.S2662)。ローカル処理装置はその
データをCRT表示装置に表示させるので、その画面を見
ながらテンキーより全台指定(「0」)または台番号を
入力すると強制終了解除コマンドを送る(ステップS166
3,S1664)。すると、中央処理装置は先ず全台指定か否
か判定し、全台指定のときは全部のNAU530に、また特定
台指定のときは指定されたユニットに向かって“強制終
了解除”パケットを送信する(ステップS2663,S266
4)。その“強制終了解除”パケットは、データ伝送コ
ントローラ551からユニットコントローラ190,290,390に
伝えられ、管理装置には“ACK"パケットが送信される
(ステップS3661,S4661,S3662)。管理装置がACKを受信
すると、全台指定のときは直ちに、また特定台指定のと
きは当該ユニットファイル内の稼働情報を「フリー」
(パチンコ機)または「稼働中」(発行機、精算機)に
変更(ステップS2665,S2666)してから、ステップS2667
へジャンプして結果をローカル処理装置へ知らせる(ス
テップS1665)。
一方、“強制終了解除”パケットを受信したユニット
側ではユニットメモリ550内の稼働情報を「フリー」ま
たは「稼働中」に変更してから、パチンコ機においては
状態表示ランプ123を点灯させたり、アナログ表示器163
を客待ち表示に変更し、カードリーダ800によるカード
受付けを可能にする(ステップS5661〜S5663)。またカ
ード発行機200においては、紙幣識別器210による購入紙
幣の受付けを可能にし、かつ発行中ランプ241を点灯さ
せる。さらに、精算機300においては、精算中ランプ341
を点灯させカードリーダ800によるカードの受付けを可
能にさせる。
第90図に、端末機の電源が誤って遮断されたり端末機
側でユニットコントローラ190,290,390による制御が不
能になった場合とか、低層ネットワークのケーブルの切
断等の異常が発生したときのユニットダウン検出処理の
手順が示されている。
ユニットがダウンすると、定時データが送られてこな
いのでNAU530は3秒以内に定時データを受信しないとタ
イムアウトを検出してユニットダウンと判定し、モニタ
テーブル内の当該ユニットのモニタ情報1のトークンバ
ス異常ビットに“1"をセットする(ステップS3671,S367
2)。その後、管理装置400の中央処理装置CPUがタイマ
割込みにより“定時データ要求”パケットを送ってくる
(ステップS2671)と、それを受信してユニットテーブ
ルを入れた“ACK"パケットを送信する(ステップS3673,
S3674)。中央処理装置がその“ACK"を受信すると先ず
パケット内の各ユニットごとのモニタ情報をチェックし
て、異常があったときはユニット異常発生とその異常の
内容をプリンタ408によって印字させるとともに、CRT表
示装置411へユニットの異常を割込み表示させる指令を
送る(ステップS2672〜S2674)。
すると、CRT表示装置411は表示中の画面の所定の位置
(第19行目)にユニット異常を知らせる割込みメッセー
ジを表示させる(ステップS1671)。
一方、中央処理装置は、ユニット異常の表示を指令し
た後、ユニットファイルの稼働情報をクリアまたは「フ
リー」に変更し、カードファイル内のカード状態を「フ
リー」にし、P機ファイル内の玉数、金額をカードファ
イルにセーブしてから“ユニットチェック”パケットを
形成してNAU530へ送信する(ステップS2675,S2676)。
このパケットをNAU530が受信すると、高層用ヘッドを外
して各ユニットへ“ユニットチェック”パケットを送信
する(ステップS3675)。パケットを送られた側のユニ
ットがダウンもしくは低層ネットワーク異常を起こして
いると、ネットワークコントローラからのハードACKがN
AU530へ戻ってこないので、NAU530はハードACKの有無に
応じて“ACK"または“NAK"パケットを管理装置へ送信す
る(ステップS3676,S3677)。
第91図にはNAU530との間の通信が途絶えたユニットも
しくは低層ネットワークが回復した場合におけるユニッ
ト復旧処理の手順を示す。
第90図のユニットダウン検出処理のステップS2676で
定期的に“ユニットチェック”パケットを送信している
うちに、ユニットの電源が投入されたり低層ネットワー
クが接続されたりしてユニットが回復し、ステップS267
7でNAUからのACK受信を確認すると中央処理装置は当該
ユニットのファイルを読み出してダウン直前のユニット
の稼働データを入れた“ユニット復旧データ”パケット
をNAU530へ送信する(ステップS2681,S2682)。
“ユニット復旧データ”パケットを受信したNAU530は
パケット内の復旧データをモニタテーブル内へコピーし
てから、高層ネットワーク用パケットヘッドを外した
“ユニット復旧データ”パケットを、回復したユニット
へ送信する(ステップS3681,S3682)。
するとユニットのデータ伝送コントローラ551がユニ
ットメモリ550内のコマンドレジスタCR2に「ユニット復
旧」コマンドを、また受信データエリアに復旧データを
書き込んでパケットの受信をユニットコントローラ190,
290または390へ知らせる(ステップS4681)。ユニット
コントローラは、“ユニット復旧データ”パケットの受
信を確認すると、パケットヘッドを送信データエリアに
コピーし、パチンコ機100ではカードリーダへ年月日、
識別コードを送信した後、ユニットメモリを介して“AC
K"の送信要求をデータ伝送コントローラへ行なう(ステ
ップS5681,S5682)。データ伝送コントローラは“ACK"
パケットをNAUへ送信し、NAUはパケットの頭に高層用ヘ
ッドを付加して“ACK"を管理装置へ送信する(ステップ
S4682,S3683)。
管理装置400の中央処理装置CPUは、“ACK"を受信する
と、“リスタート”パケットを形成してNAU530へ送信す
る(ステップS2683,S2684)。
このパケットがNAU530からデータ伝送コントローラ55
1を介してユニットコントローラ190,290,390へ伝えられ
ると、ユニットコントローラは、表示ランプや玉数、金
額表示器等の表示をダウン前の状態に回復させる(ステ
ップS3684,S4683,S5683)。パチンコ機ではその後、カ
ードリーダに対して「リロード」コマンドを送信する
(ステップS5684)。すると、カードリーダ800は内部に
カードがあるときは磁気データ等の再読み取りを行なっ
てカード番号をユニットコントローラ190へ送信してく
る。その後、ユニットコントローラは第78図のカードイ
ンの場合と同一の処理を実行して、カード番号を送信
し、該当するカードテキストを受け取る。
なお、ステップS3684で“リスタート”パケットを受
信したNAU530は、ユニットのネットワークコントローラ
からのハードACKを確認すると“ACK"パケットを管理装
置へ送信する(ステップS3685)。
第92図に、NAU530電源が誤って遮断されたり高層ネッ
トワークのケーブルが切断されたりして、NAUがダウン
したときの検出処理および回復処理の手順が示されてい
る。
NAU530がダウンすると、タイマ割込みによる管理装置
400からの“定時デー要求”パケットに対するACKが戻っ
てこないので、中央処理装置CPUはNAUがダウンしたこと
を検出し、ローカル処理装置413へ割込み表示コマンド
を、またプリンタ408へ緊急印字指令を送信する(ステ
ップS2691〜S2694)。すると、ローカル処理装置413はC
RT表示装置411の画面の所定の位置にNAUがダウンしたこ
とを知らせる割込みメッセージを表示させ、またプリン
タ408はNAUがダウンしたことを紙に印字する。
その後、中央処理装置は“回線モニタチェック”パケ
ットをNAUへ送信する(ステップS2695)。タイマ割込み
により例えば1秒ごとに上記手続きを繰り返しているう
ちに、係員が割込み表示および緊急印字を見てNAUや高
層ネットワークをチェックして、NAUが回復すると、
“回線モニタチェック”パケットがNAUに受信されてそ
のACKが管理装置へ送信される(ステップS3691,S369
2)。これによって、中央処理装置はACKを確認してNAU
の回復を知り、ローカル処理装置413へ割込み表示コマ
ンドを、またプリンタ408へ緊急印字指令を送信する
(ステップS2696〜S2698)。すると、ローカル処理装置
413はCRT表示装置411の画面の所定の位置にNAUが回復し
たことを知らせる割込みメッセージを表示させ、またプ
リンタ408はNAUが回復したことを紙に印字する。
一方、ユニット側では外部からのアクション等により
送信原因が生じ、ユニットメモリ550のコマンドレジス
タCR1を介してデータ伝送コントローラ551に対して送信
要求を行なうと、データ伝送コントローラが対応するパ
ケットを形成してNAU530へ送信する(ステップS469
1)。このとき、NAUがダウンしていると、ネットワーク
コントローラ553が送信不成功を検出してパケットメモ
リ552にその旨を記述する。これによってデータ伝送コ
ントローラは送信不成功を知り(ステップS4692)、ス
テップS4691へ戻って再度同一パケットを送信すること
を繰り返す。しかして、NAUがダウンしていないときは
データ伝送コントローラが送信成功を知り、ユニットメ
モリ550を介してユニットコントローラ190,290,390へ送
信成功を知らせる(ステップS4693)が、NAUがダウンし
ているときは、いつまでたっても送信成功が返ってこな
いので、ユニットコントローラは送信要求後セットした
タイマ(ステップS5692)がタイムオーバーしたことを
検出して送信不成功を知る(ステップS5693)。その結
果、ユニットコントローラはウォッチドッグパルスの出
力を停止させる(ステップS5694)。これによって、外
部のリセット回路555がリセット信号を発生し、ユニッ
トコントローラをはじめユニット制御装置180,280,350
内の他のコントローラ551,553もすべてリセットされ
て、制御動作を停止する。
その後、NAUが回復すると、NAU530と中央処理装置は
それぞれユニットのダウンを検出してユニットの復旧処
理を実行する(第90図、第91図)。ユニット側では初期
化後“ユニット復旧”パケットを受信してダウン前の状
態に復帰する。
第93図には閉店スイッチ422とそれに続いてシステム
終了スイッチ423をオンしたときの処理手順を示す。
コンソール412上の閉店スイッチ422がオンされると、
ローカル処理装置413は、閉店要求コマンドを中央処理
装置CPUへ送信する(ステップS1701)。このコマンドを
中央処理装置が受信すると、主記憶装置からP機ファイ
ルを順番に読み込んで稼働情報が「遊技中」かチェック
し、遊技中のパチンコ機がなければACKをローカル処理
装置へ送信し、かつ全NAUへ“閉店”パケットを送信す
る(ステップS2701〜S2704)。ローカル処理装置はACK
を受信すると、システム終了スイッチ423がオンされる
のを待ち、オンされると、ローカル処理装置は中央処理
装置へシステム終了要求コマンドを送信する(ステップ
S1703,S1704)。
一方、ステップS2704で“閉店”パケットを送信した
中央処理装置はNAU530から“ACK"を受信すると、ローカ
ル処理装置からのシステム終了コマンドの受信を持つ
(ステップS2704,S2705)。そして、中央処理装置がこ
のコマンドを受信すると1日の営業データからなる日報
ファイルを作成してハードディスクHDDにセーブし、停
電保存ファイルをハードディスクから消去したのち、シ
ステム終了メッセージデータを送信する(ステップS270
6〜S2708)。これをローカル処理装置が受信して、シス
テム終了画面上に電源をオフするように指示するメッセ
ージを表示する(ステップS1705)。
管理装置からの“閉店”パケットを受信したNAU530は
高層用ヘッドを除去した“閉店”パケットを各ユニット
へ送信し(ステップS3701,S4701)、ユニットがそのパ
ケットを受信すると、稼働中を示す表示ランプ等を消灯
させ、カードリーダに対してはカードの受付けやカード
の発行を拒否する指令を与える(ステップS5701,S570
2)。
第94図には停電発生時の管理装置400の処理手順を示
す。
停電が発生すると電源が切り換えられて中央処理装置
CPUは補助電源装置409によってバックアップされて動作
し、まず各ユニットからの定時データの収集を停止し、
停電対策中であることをローカル処理装置413に送信す
る(ステップS2711,S2712)。すると、ローカル処理装
置はCRT表示装置411に停電メッセージを表示する(ステ
ップS1711)。一方、中央処理装置はP機ファイルを読
み込んで稼働情報をチェックし、稼働情報が「遊技中」
のものはP機ファイル内のカード番号から発行通し番号
を逆算し、それを用いてカードファイルを検索してカー
ド状態を「フリー」に書き換える(ステップS2713〜S27
15)。その後、P機ファイル内の稼働情報を「フリー」
に書き換えてからコモンデータエリアのデータ(設定値
ファイル、停電フラグを含む)とカードファイル、P機
ファイル、発行機ファイル、精算機ファイルをハードデ
ィスクHDDにセーブし、結果(「閉店」)をローカル処
理装置へ送信してからシステムダウンに到る(ステップ
S2716〜S2718)。
中央処理装置からの「閉店」を受信したローカル処理
装置は終了メッセージをCRT表示装置に表示させる(ス
テップS1712)。
第95図には、上記停電発生後におけるシステムの立上
げ処理の手順が示されている。
停電が回復してシステムの電源が再投入されると、管
理装置400では、先ず中央処理装置CPUが主記憶装置M-ME
M内の全てのファイルFL1〜FL6をクリアしてから、ファ
イル(枠組み)を作成する(ステップS2721)。
一方、ローカル処理装置413は先ずCRT表示装置411上
に初期画面を表示してから、中央処理装置へ日時を送信
する(ステップS1721,S1722)。すると、中央処理装置
は停電フラグを見て停電ファイルの有無を判定して、停
電ファイルがあるとハードディスク(補助記憶装置1)
から停電ファイルを読み出して主記憶装置内へロードす
るとともに、ローカル処理装置へは停電立上げ中である
ことを知らせる(ステップS2722〜S2724)。すると、ロ
ーカル処理装置はCRT表示器411に「停電立上げ中」なる
メッセージを表示してから応答を持つ(ステップS172
3)。
また、中央処理装置CPUは停電ファイル読出し後、高
層ネットーク520を使って各NAU530へ“ユニット復旧デ
ータ”パケットを送信する(ステップS2725)。
一方、電源投入によりNAU530においては、先ずNAU番
号設定器544〜549から設定値(NAU番号、最小台番号、
端末台数等)を読み出して各端末のネットワーク伝送ア
ドレスを算出してユニットテーブルを作成し、各ユニッ
ト(端末)およびNAU自身の伝送アドレスを認知すると
ともに、各ユニットの稼働データの入るユニットテーブ
ルをクリアしておく(ステップS3721〜S3724)。そし
て、管理装置からの“ユニット復旧データ”パケットを
受信すると、NAUはパケット内の復旧データをモニタテ
ーブル内へ入れてから高層用ヘッドを外し、データ部に
復旧データを入れた“ユニット復旧データ”パケットを
各ユニットへ送信する(ステップS3725,S3726)。
また、各端末機のユニット制御装置180,280,350は、
電源が投入されると、先ずユニット内のデータ伝送コン
トローラ551が、ユニットメモリ550の全データエリアを
クリアしてから、ユニットメモリ内の所定番地「27FF」
にデータを書き込む(ステップS4721,S4722)。する
と、ユニットメモリの所定の端子INTがハイレベルに立
ち上がる。各端末機のユニットコントローラ190,290,39
0は、電源投入後、内部メモリやレジスタ、I/Oポートを
初期化し、ユニットメモリからのイニシャライズ信号IN
Tの立上りを検知すると台番号設定器から設定値(台番
号)を読出し、通し番号とチャネル番号の下位の算出を
行なってから、それをユニットメモリの送信データエリ
アに書き込む(ステップS5721〜S5724)。それをデータ
伝送コントローラ551が読み取ることでユニット側での
ユニットアドレスの認知が行われる(ステップS472
3)。これによってトークンバスを使ったNAU530と各端
末機との間のデータ伝送が可能となる。
その後、NAU530から各ユニット(端末)に対して既に
管理装置400より受信された復旧データを入れた“ユニ
ット復旧データ”パケットが送信されてくると、ユニッ
トのデータ伝送コントローラ551がユニットメモリ内の
コマンドレジスタCR2に「ユニット復旧」コマンドを、
また受信データエリアに復旧データを書き込んでパケッ
トの受信をユニットコントローラ190,290または390へ知
らせる(ステップS4724)。ユニットコントローラは、
“ユニット復旧データ”パケットの受信を確認すると、
パケットヘッドを送信データエリアにコピーし、パチン
コ機ではカードリーダへ年月日、識別コードを送信した
後、ユニットメモリを介して“ACK"の送信要求をデータ
伝送コントローラへ行なう(ステップS5725,S5726)。
データ伝送コントローラは“ACK"パケットをNAUへ送信
し、NAUはパケットの頭に高層用ヘッドを付加して“AC
K"を管理装置へ送信する(ステップS4725,S3727)。
管理装置の中央処理装置は、“ACK"を受信すると、
“リスタート”パケットを形成してNAU530へ送信する
(ステップS2726,S2728)。
このパケットがNAU530からデータ伝送コントローラ55
1を介してユニットコントローラへ伝えられると(ステ
ップS3728)、ユニットコントローラは、表示ランプや
玉数、金額表示器等の表示をダウン前の状態に回復させ
る(ステップS5727)。パチンコ機ではその後、カード
リーダに対して「リロード」コマンドを送信する(ステ
ップS5728)。すると、カードリーダ800は内部にカード
があるときは磁気データ等の再読取りを行なってカード
番号をユニットコントローラ190へ送信してくる。その
後、ユニットコントローラは第78図のカードインの場合
と同一の処理を実行してカード番号を送って、カードテ
キストを受け取る。
なお、ステップS3684で“リスタート”パケットを受
信したNAU530は、ユニットのネットワークコントローラ
からのハードACKを確認すると“ACK"パケットを管理装
置へ送信する(ステップS3729)。
次に、管理装置400が表31に示されている各種パケッ
トを使用してパチンコ機100や発行機200、精算機300と
交信しながらシステム全体を制御する場合の中央処理装
置CPUとローカル処理装置413の制御手順を第96図〜第10
0図を用いて説明する。
第96図(A)〜(D)にはそのうち初期化処理のフロ
ーチャートを示す。
中央処理装置CPUとローカル処理装置413は、電源投入
によりリセットがかかると、内部レジスタや内部メモリ
等を初期化するとともに、中央処理装置は主記憶装置M-
MEM内にファイルの枠組みを設定するとともに、ローカ
ル処理装置は準備中を示す第97図のごとき初期画面(第
1行目と第2行目のみ)を表示する(ステップS1001,S2
001)。それからローカル処理装置413が、自己のタイマ
から年月日と時刻を読み取って中央処理装置CPUへ送信
する(ステップS1002)。ローカル処理装置413の有する
タイマは電池でバックアップされており、電源がオフさ
れても停止することはなく常時動作して時計として機能
する。
中央処理装置CPUは、日時を受信するとそれを主記憶
装置M-MEMのコモンデータエリアに記憶しローカル処理
装置へACKを送信する。ローカル処理装置はこのACKの受
信がないときはステップS1002へ戻って再度日時を送信
する。中央処理装置は、日時を受信してACKを返した
後、ハードディスクHDD内の停電バックアップファイル
を確認して、そのファイル内の停電フラグが“1"になっ
ているかチェックすることで停電ファイルの有無を判定
し、停電ファイルが存在するときは停電回復後の電源投
入と判定して第96図(D)のステップS2041へ移行する
(ステップS1003,S2002〜S2004)。
しかして、ステップS2004の判定で停電ファイルなし
と判定すると、ステップS2005へ進んでモードを準備中
とした後、ハードディスクHDD内から設定値ファイルFL5
を読み出して主記憶装置M-MEM内の所定のアドレス位置
に設定する(ステップS2006)。それから、システム導
入時に作成されている伝送アドレスファイルFL6を同様
にハードディスクHDDから主記憶装置M-MEMへロードする
(ステップS2007)。
次に、中央処理装置は主記憶装置M-MEM内にパチンコ
機ファイルPL2を形成して、伝送アドレスファイルFL6か
らシステムを構成するパチンコ機の通し番号を、また設
定値ファイルPL5から賞球数、打止数、打止モードを読
み出してパチンコ機ファイルPL2の所定の欄に記入し、
他の欄には「0」を書き込む(ステップS2008)。しか
る後、同様に伝送アドレスファイルFL6からシステムを
構成する各発行機200と精算機300の通し番号を読み出し
て各々発行機ファイルFL3と精算機ファイルFL4の所定の
欄に記入し、他の欄には「0」を書き込む(ステップS2
009,S2010)。
また、主記憶装置M-MEM内に設けたカードファイルFL1
には全項目に「0」を記入して(ステップS2011)か
ら、ステップS2012へ移行する。
ステップS2012では、カード番号を算出するのに必要
な乱数の発生処理を実行した後、ローカル処理装置413
からのモードの問合わせの有無を調べ、モードの問い合
わせがあると、“モード=「準備中」”なる応答をロー
カル処理装置413へ送信する(ステップS1004,S2013,S20
14)。すると、ローカル処理装置がこれを受信して、CR
T表示装置411の「準備中」を示す第97図の画面上に「回
線テスト中」を示すメッセージMSG1を表示する(ステッ
プS1005)。それから、ローカル処理装置413が回線テス
ト要求コマンドを中央処理装置CPUへ送信する(ステッ
プS1006)。
中央処理装置CPUが回線テスト要求コマンドを受信し
それを確認すると、“回線テスト”パケットを形成して
高層ネットワーク520を介して全NAU530に対して順に送
信する(ステップS2015,S2016)。そして、NAU530から
の応答“ACK"パケットを受信すると伝送アドレスファイ
ルFL6内のNAUステータス2のビット0に“1"(NAU正
常)を記入する(ステップS2017)。そして、全NAUに対
する送信が終了したか否かを判定し(ステップS201
8)、終了すると、中央処理装置は、“ユニットテーブ
ル要求”パケットを形成して各NAU530に送信し、NAUか
ら“ACK"パケットを受信すると全NAUからの応答があっ
たか否か判定する(ステップS2019〜S2021)。そして全
NAUについて“ユニットテーブル要求”に対するACKを受
信すると、そのパケットに入っているユニットテーブル
の伝送アドレスと上記ステップS2007でハードディスクH
DDから主記憶装置M-MEMへロードした伝送アドレスファ
イル内のアドレスとを比較する(ステップS2022)。そ
して、ファイルに登録されていないユニットが受信した
ユニットテーブル内にあるか否か判定し(ステップS202
3)、なければそのまま、また未登録ユニットがあれ
ば、ステップS2024でそのユニットを伝送アドレスファ
イルに追加してからステップS2025へ進む。
ステップS2025では伝送アドレスファイル内に登録さ
れているユニットのうち受信したユニットテーブル内に
存在しないユニットがあるか否か判定し、ないときはそ
のまま、またあるときはステップS2026で当該ユニット
をネットワークエラーすなわち通信不能なユニットとし
て記憶してからステップS2027へ移行する。
ステップS2027では伝送アドレスファイルをハードデ
ィスクHDDにセーブする。これによって、ステップS2024
で伝送アドレスファイルの変更があれば、停電復旧後の
システム立上り時や翌日のシステム立上りの際には変更
後の伝送アドレスファイルが読み出され、比較される。
その後、中央処理装置CPUはローカル処理装置413へ回
線テスト結果を送信する(ステップS2028)。しかも、
このとき、異常端末(ユニット)があれば、その異常端
末の台番号をCRT画面に表示させるための画面データと
ともに回線テスト結果を送信する。
ローカル処理装置413がこの回線テスト結果を受信す
る(ステップS1007)と、異常端末があるか否か判定し
(ステップS1008)、なければそのままステップS1011へ
移行し、また異常端末があったときはステップS1009へ
進んでCRT表示装置411の画面上に異常端末の台番号を表
示する第98図の画面を表示させる。
この画面を見て係員が異常のある端末をチェックする
ことで回線を正常に戻すことができる。
ただし、端末異常画面(第98図)が表示されていると
きであっても開店スイッチ421をオンすることでシステ
ムを開店に向けて作動させることができるようになって
おり、ローカル処理装置413は、ステップS1010で開店ス
イッチ421がオンされているか判定し、オンされていれ
ばステップS1011へ進んで初期値設定要求コマンドを中
央処理装置CPUへ送信する。また、ステップS1010で開店
スイッチがオフなら、前記ステップS1006へジャンプ
し、再び回線テスト要求コマンドを送信する。これによ
って、係員が端末異常表示画面を見て該当端末を修理し
て正常になると、異常端末としての扱いすなわち登録か
ら外される。
一方、中央処理装置CPUはローカル処理装置413からの
初期値設定要求コマンドを受信すると(ステップS202
9)、“初期値設定”パケットを形成し、データ欄に設
定値ファイルの内容を入れて各ユニットに送信する(ス
テップS2030)。そして、それに対する応答“ACK"パケ
ットを受信したなら全ユニットに対する初期値の設定が
終了したか判定する(ステップS2031,S2032)。全ユニ
ットについて初期値設定が終了したなら第99図に示すよ
うな開店要求画面の表示データをローカル処理装置413
へ送る(ステップS2033)。
ローカル処理装置がこの画面データを受信すると、そ
れをCRT表示装置411上に表示させてから、メッセージに
従って開店スイッチ421がオンされるのを待つ(ステッ
プS1012,S1013)。ここで、開店スイッチがオンされる
と、ローカル処理装置が中央処理装置に対して開店要求
コマンドを送信する(ステップS1014)。そして中央処
理装置がこのコマンドを受信すると、NAU530に対して開
店パケットを送信する(ステップS2034,S2035)。次
に、NAUからの“ACK"を受信すると全NAUに対するパケッ
トの送信が終了したか否かチェックし、終了した時点で
第100図の営業中を示すノーマル表示画面データをロー
カル処理装置413へ送信して営業中の制御へ移行する
(ステップS2036〜S2038)。一方、ローカル処理装置は
上記画面データを受信するとこれをCRT表示装置411に表
示させて営業中の制御へ移行する(ステップS105)。
第96図(D)には、停電回復後のシステム立上り時の
中央処理装置CPUとローカル処理装置413の制御手順を示
す。
管理装置400は前述したように停電が発生すると、主
記憶装置M-MEM内のカードファイルFL1とパチンコ機ファ
イルFL2、発行機ファイルFL3、精算機ファイルFL4およ
びコモンデータをハードディスクHDD内にセーブし、停
電フラグを“1"にセットしてからシステムをダウンさせ
るようになっている。従って、停電が回復して電源が立
ち上がると、第96図(A)の初期化処理を開始し、ステ
ップS2004まで来ると、停電ファイル有りと判定して第9
6図(D)のステップS2041へジャンプする。ステップS2
041ではモードを「停電立上げ中」に設定する。一方、
ローカル処理装置413は、初期画面を表示し、日時を送
信してそのACKを中央処理装置から受信すると、ステッ
プS1004へ移行してモードを問い合わせる。すると、こ
のとき既に中央処理装置ではモードが「停電立上げ中」
に設定されているため、モードの問い合わせを受信する
と、モードとして「停電立上げ中」を応答する(ステッ
プS2042,S2043)。そして、ローカル処理装置がこのモ
ードを受信すると、それが「停電立上げ中」か否か判定
し、イエスなら第97図の準備中画面の第6行目に、「シ
ステム回復中」なるメッセージを表示させる(ステップ
S1021)。それから、タイマをセットし、そのタイマが
タイムオーバーして一定時間経過すると(ステップS102
2,S1023,S1024)、ステップS1004へ戻って再びモードの
問い合わせを行なう。
一方、中央処理装置CPUは、モードの応答をすると、
停電ファイルをハードディスクから読み込んで主記憶装
置M-MEMのコモンデータエリアに復帰させ(ステップS20
44,S2045)、タイマ待ちをしている間に“ユニット復
旧”パケットを各ユニットに送信し、各ユニットのユニ
ットメモリ内の稼働データを停電前の状態に復帰させる
(ステップS2046)。そして、各ユニットからの“ACK"
パケットを受信し、全ユニットについて終了すると、NA
U530に対して“リスタート(種別)”パケットを次々と
送信して、種別ごとにユニットを再起動させる(ステッ
プS2047〜S2049)。それから、各NAU530からの“ACK"を
受信し、全NAUについて終了すると、中央処理装置のモ
ードを「営業中」に変更して、営業中を示すノーマル表
示画面(第100図)のデータを送信する(ステップS2050
〜S2053)。この時点でローカル処理装置413がステップ
S1023でセットしたタイマがタイムオーバーを起こして
ステップS1004へ戻り、モードの問い合わせを行なう
と、モードとして「営業中」が返ってくるので、ステッ
プS1021でノオと判定してステップS1025へジャンプし、
中央処理装置から送られてきたノーマル表示画面をCRT
表示装置411に表示させてから営業中の制御へ移行する
ようになっている。
なお、上記実施例では、システムの立上り時に回線テ
ストおよびNAU(中継制御装置)で生成した伝送アドレ
スと管理装置側に記憶されている伝送アドレスとの比較
を行なった後、各端末機へ初期値を送信してからシステ
ムをスタートさせるようにしているが、初期設定値は各
端末機自身が始めから保持しているようなシステムで
は、回線テストおよび伝送アドレス確認後に、システム
をスタートさせるようにすることができる。
さらに、上記実施例では、記憶媒体としてのカードに
はカード番号のみ記録し、購入金額や玉数はカード番号
に対応して管理装置の記憶装置に記憶させておくように
した遊技システムに適用したものについて説明したが、
この発明はそれに限定されず、購入金額または玉数を記
録したカードによって遊技が可能にされるシステムにも
適用することができる。
また、カード発行機や精算機は必ずしも伝送媒体を介
して管理装置に接続されている必要はなく自己の判断の
下でカードを発行したり、精算するものであってもよ
い。
さらに、上記実施例では、遊技機の一例として封入球
循環方式のパチンコ遊技機を備えた遊技設備に適用した
場合について説明したが、この発明はそれに限定される
ものでなく、例えばカードの有する有価データを各遊技
機で実球に変換してそれを遊技機前面の供給皿から1個
宛遊技機内部に供給して遊技を行うように構成された遊
技機を備えた遊技設備その他遊技可能なものであれば、
どのような構成の遊技機(パチンコ遊技機以外の遊技機
を含む)を備えた遊技設備においても適用することがで
きる。また、上記実施例では、遊技機、発行機、精算機
をそれぞれ端末機として扱っているが、遊技機と1対1
の関係で設けられ管理装置との間でデータ通信を行うよ
うに構成されている制御ユニットを端末装置としてみな
すこともできる。さらに、上記実施例では遊技用記憶媒
体として磁気記憶部を有するカードを使用しているが、
情報記憶部として半導体メモリを有するいわゆるICカー
ドを使用した遊技設備に適用することもできる。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明は、複数の端末装置と、
これらの端末装置を管理する管理装置とを備え、該管理
装置と上記端末装置とが伝送手段を介して接続されてな
る遊技設備において、上記管理装置と各端末装置との間
には中継制御装置を介在させ、上記管理装置の記憶装置
には予め各端末装置の伝送アドレスを格納しておき、電
源投入時に上記伝送アドレスを上記記憶装置より読み出
して当該伝送アドレスを用いて各端末装置へ回線テスト
信号を送ってその応答の有無に基づいて上記伝送手段の
正常、異常を判定するとともに、上記中継制御装置にお
いては、自己の制御下の端末装置の伝送アドレスを生成
して管理装置へ送信し、上記管理装置においては上記中
継制御装置から受信した伝送アドレスと上記記憶装置か
ら読み出した伝送アドレスとを照合することによって端
末装置の有効、無効の確認を行なってから営業状態へ移
行させるようにしたので、管理装置と端末装置との間に
中継制御装置が介在するため、管理装置が直接各端末装
置からデータを収集する場合に比べて管理装置の負担を
軽減できるとともに、回線テスト信号を送ってその応答
の有無に基づいて上記伝送手段の正常、異常を判定して
から営業状態へ移行するため正常な状態で営業を開始さ
せることができる。また、管理装置において中継制御装
置から受信した伝送アドレスと記憶装置から読み出した
伝送アドレスとを照合することによって端末装置の有
効、無効の確認を行なってから営業状態へ移行するため
伝送アドレスの不一致によるデータの混乱を防止するこ
とができ、各端末装置から正確なデータ収集を行なえる
ようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されたパチンコ遊技システム全体
の構成を示すシステム構成図、 第2図(A),(B)は本発明に係るシステムに使用さ
れるカードの一例を示す正面図および内部構成図、 第2図(C)はカード内の真偽識別領域の構成例を示す
説明図、 第2図(D)はカードの断面構造の一例を示す断面図、 第2図(E)はカード内の磁気記録部の構成例を示す説
明図、 第3図は遊技システムを構成するパチンコ機全体の構成
例を示す斜視図、 第4図(A),(B)はパチンコ機前面の操作パネル部
の構成例を示す断面側面図、 第5図は同じく操作パネル部の分解斜視図、 第6図は同じく操作パネル部内部の構成を示す斜視図、 第7図はパチンコ機の裏面の封入球循環装置の構成例を
示す斜視図、 第8図はその封入球循環装置をパチンコ機に取り付けた
状態を示す斜視図、 第9図は打球発射レール基部の詳細を示す斜視図、 第10図はパチンコ機の前面パネルを開いた状態を示す斜
視図、 第11図は遊技盤を保持するフレームとこれに結合される
発射レールを備えたフレームボードの構成例を示す斜視
図、 第12図はパチンコ機の前面枠の裏面構成を示す斜視図、 第13図はパチンコ機の裏面の構成例を示す背面斜視図、 第14図はパチンコ機制御ユニットの構成例を示す斜視
図、 第15図は同じくその制御ユニツトの内部構成を示す斜視
図、 第16図は制御ユニットの前面パネルの構成を示す斜視
図、 第17図はパチンコ機と制御ユニットの取付位置関係を示
す斜視図、 第18図はパチンコ機が設置される島設備の骨組みを示す
斜視図、 第19図は島設備にパチンコ機と制御ユニットを設置した
状態を示す斜視図、 第20図は島設備の背面を示す斜視図、 第21図はパチンコ機全体の制御体系を示すブロック図、 第22図はパチンコ機制御装置の回路構成例を示すブロッ
ク図、 第23図はパチンコ機制御ユニットの回路構成例を示すブ
ロック図、 第24図はユニットメモリのエリア構成を示すメモリマッ
プ、 第25図はパチンコ機のカードリーダの構成例を示す斜視
図、 第26図はそのカードリーダの分解斜視図、 第27図はカードリーダのカード挿入部の詳細を示す分解
斜視図、 第28図(A),(B)は同じくカードリーダのカード挿
入部の詳細を示す断面側面図、 第29図(A),(B)はカードリーダ入口のシャッタ部
分の詳細を示す断面側面図、 第30図(A)はカードリーダ内に設けられた各種センサ
の取付け位置関係を示す平面説明図、 第30図(B)はカード挿入時のセンサの検出タイミング
チャート、 第31図はカードリーダ制御装置の回路構成例を示すブロ
ック図、 第32図はカードリーダのインタフェース回路を示すブロ
ック図、 第33図はカードリーダのデータ読込み、書込みタイミン
グを示すタイミングチャート、 第34図は本発明に係る遊技システムに使用されるカード
発行機の構成例を示す斜視図、 第35図は発行機の前面パネルを開いた状態を示す斜視
図、 第36図は発行機に設けられたカード発行装置の斜視図、 第37図は同じくカード発行装置の概略構成図、 第38図はカード発行装置を構成するカード取出装置の構
成を示す斜視図、 第39図は同じくカード発行装置を構成するカード導出装
置の構成を示す斜視図、 第40図はカード発行機の制御装置の構成例を示すブロッ
ク図、 第41図はカード発行機のユニット制御装置の構成例を示
すブロック図、 第42図(A)は精算機の構成例を示す斜視図、 第42図(B)は精算機の上面パネルおよび前面パネルを
開いた状態を示す斜視図、 第43図は精算機を構成するカード精算装置の構成例を示
す斜視図、 第44図は本実施例の精算機を用いてパチンコ店のカウン
タを構成した場合の斜視図、 第45図(A),(B)は精算機により発行されるレシー
トの構成例を示す説明図、 第46図は精算機の制御装置の構成例を示すブロック図、 第47図は精算機のユニット制御装置の構成例を示すブロ
ック図、 第48図は管理装置全体の構成例を示す斜視図、 第49図は管理装置自身のシステム構成例を示すブロック
図、 第50図は管理装置のコンソールの構成例を示すもので、
(A)は平面図、(B)は背面図、 第51図は主記憶装置内のファイルの構成例を示すメモリ
マップ、 第52図は本発明の遊技システム内でのカードの状態遷移
を示す説明図、 第53図(A)は本発明の遊技システムにおける伝送系の
構成例を示すブロック図、 第53図(B)は伝送路を光ケーブルで構成する場合の伝
送系の接続方法を示すブロック図、 第53図(C)は伝送路を同軸ケーブルで構成する場合の
伝送系の接続方法を示すブロック図、 第54図(A)はネットワーク上でのデータ転送制御を行
うNAU(ネットワークアダプタユニット)の構成例を示
すブロック図、 第54図(B)はNAUの外観を示す斜視図、 第55図(A),(B)は高層ネットワーク上での管理装
置−NAU間および管理装置−ユニット間のパケット構造
を示す構成図、 第55図(C)は低層ネットワーク上での管理装置−NAU
間および管理装置−ユニット間のパケット構造を示す構
成図、 第56図〜第61図は高層ネットワーク上で送受信されるパ
ケットの構成例を示すもので、 第56図(A),(B)は“回線テスト”パケットとその
応答“ACK"パケットの構成図、 第57図(A),(B)は“ユニットテーブル要求”パケ
ットとその応答パケットの構成図、 第58図(A),(B)は“初期値設定”パケットとその
応答パケットの構成図、 第59図(A),(B)は管理装置からパチンコ機に対す
る“定時データ要求”およびその応答パケットの構成
図、 第60図(A),(B)は“各種指令用”パケットとその
応答“ACK"パケットの構成図、 第61図(A),(B),(C)は“カードイン”パケッ
トとその応答“ACK"パケットおよび否定応答“NAK"パケ
ットの構成図、 第62図はパチンコ機からNAUへ対する“定時データ送
信”パケットの構成図、 第63図(A),(B)は低層ネットワーク上でのパチン
コ機に対する“ユニット復旧データ”とその応答パケッ
トの構成図、 第64図(A),(B),(C)は低層ネットワーク上で
の発行機とNAU間の“カード購入”パケットとその応答
“ACK"パケットおよび否定応答“NAK"パケットの構成
図、 第65図は発行機からNAUに対する“定時データ送信”パ
ケットの構成図、 第66図(A),(B)は低層ネットワーク上での発行機
に対する“ユニット復旧データ”パケットとその応答
“ACK"パケットの構成図、 第67図(A),(B),(C)は低層ネットワーク上で
精算機に対する“カード精算”パケットとその応答“AC
K"および否定応答“NAK"パケットの構成図、 第68図(A),(B),(C)は同じく“カード精算終
了”パケットとその応答“ACK"および否定応答“NAK"パ
ケットの構成図、 第69図は精算機からNAUに対する“定時データ送信”パ
ケットの構成図、 第70図(A),(B)は精算機に対する“ユニット復旧
データ”パケットとその応答“ACK"パケットの構成図、 第71図はNAUのデータ伝送コントローラにおけるデータ
伝送の制御手順を示すフローチャート、 第72図はNAUにおけるタイマ割込みによるトークンバス
異常検出の制御手順を示すフローチャート、 第73図はシステム全体の初期化の手順を示すフローチャ
ート、 第74図は管理装置によるユニットテーブル要求からユニ
ットに対する初期値設定までの手順を示すシステムフロ
ーチャート、 第75図は管理装置による各端末機からの定時データ収集
の手順を示すシステムフローチャート、 第76図は管理装置による各端末機への開店指令の処理手
順を示すシステムフローチャート、 第77図はカード発行予約およびカード発行機に紙幣が挿
入され購入スイッチがオンされた場合の処理手順を示す
システムフローチャート、 第78図は中断中のパチンコ機にカードが挿入された場合
の処理手順を示すシステムフローチャート、 第79図は遊技中にパチンコ機の中断スイッチがオンされ
た場合の処理手順を示すシステムフローチャート、 第80図は中断中のパチンコ機にカードが挿入された場合
の処理の手順を示すシステムフローチャート、 第81図は遊技中にパチンコ機の遊技終了スイッチがオン
された場合の処理手順を示すシステムフローチャート、 第82図は遊技中にカードの持玉数と金額とがともにゼロ
になった場合の処理手順を示すシステムフローチャー
ト、 第83図は、遊技中に打止が発生した場合の処理手順を示
すシステムフローチャート、 第84図は精算機にカードが挿入された場合の処理手順を
示すシステムフローチャート、 第85図は中断中のカードが精算機において精算された場
合の中断終了処理手順を示すシステムフローチャート、 第86図は管理装置のコンソールから打止解除指令が入っ
た場合の処理手順を示すシステムフローチャート、 第87図は管理装置のコンソールからパチンコ機に対する
強制終了指令が入った場合の処理手順を示すシステムフ
ローチャート、 第88図は管理装置のコンソールから発行機または精算機
に対する強制終了指令が入った場合の処理手順を示すシ
ステムフローチャート、 第89図は強制終了中の端末機の終了を解除する場合の処
理手順を示すシステムフローチャート、 第90図はユニットがダウンした場合の検出処理手順を示
すシステムフローチャート、 第91図はダウンしたユニットが回復した場合に管理装置
が端末機のデータを復旧させるユニット復旧処理手順を
示すシステムフローチャート、 第92図はNAUがダウンしたことを検出し、その後NAUが回
復した場合に各端末機に対するデータ復旧処理手順を示
すシステムフローチャート、 第93図は管理装置による各端末機への閉店指令からシス
テム終了処理手順を示すシステムフローチャート、 第94図は停電発生を検出した場合の処理手順を示すシス
テムフローチャート、 第95図は停電回復後におけるシステム立上げ処理の手順
を示すシステムフローチャート、 第96図(A)〜(D)は管理装置における中央処理装置
とローカル処理装置の初期化手順を示すフローチャー
ト、 第97図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される初
期画面の構成例を示す表示画面構成図、 第98図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される異
常端末表示画面の構成例を示す表示画面構成図、 第99図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される開
店要求画面の構成例を示す表示画面構成図、 第100図は管理装置におけるCRT表示装置に表示される営
業中のノーマル表示画面の構成例を示す表示画面構成図
である。 100……パチンコ機、110……操作パネル、113……購入
スイッチ、114……中断スイッチ、115……終了スイッ
チ、130……球循環装置、160……制御ユニット、180…
…ユニット制御装置、188……カードリーダ制御装置、1
95……パチンコ機制御装置、190……ユニットコントロ
ーラ、200……カード発行機、700……カード発行装置、
710……カード取出装置、740……カード反転装置、750
……印字装置、770……カード導出装置、300……精算
機、400……管理装置、550……ユニットメモリ、551…
…データ伝送コントローラ、553……ネットワークコン
トローラ、800……カードリーダ、802……カード挿排
口、807……搬送モータ、809……シャッタソレノイド、
820……パンチ装置、821……磁気ヘッド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の端末装置と、これらの端末装置を管
    理する管理装置とを備え、該管理装置と上記端末装置と
    が伝送手段を介して接続されてなる遊技設備において、 上記管理装置と各端末装置との間には中継制御装置を介
    在させ、 上記管理装置の記憶装置には予め各端末装置の伝送アド
    レスを格納しておき、電源投入時に上記伝送アドレスを
    上記記憶装置より読み出して当該伝送アドレスを用いて
    各端末装置へ回線テスト信号を送ってその応答の有無に
    基づいて上記伝送手段の正常、異常を判定するととも
    に、 上記中継制御装置においては、自己の制御下の端末装置
    の伝送アドレスを生成して管理装置へ送信し、上記管理
    装置においては上記中継制御装置から受信した伝送アド
    レスと上記記憶装置から読み出した伝送アドレスとを照
    合することによって端末装置の有効、無効の確認を行な
    ってから営業状態へ移行するようにしたことを特徴とす
    る遊技設備。
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