JP2724557B2 - 遊技用記憶媒体発行装置 - Google Patents

遊技用記憶媒体発行装置

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JP2724557B2 JP7273653A JP27365395A JP2724557B2 JP 2724557 B2 JP2724557 B2 JP 2724557B2 JP 7273653 A JP7273653 A JP 7273653A JP 27365395 A JP27365395 A JP 27365395A JP 2724557 B2 JP2724557 B2 JP 2724557B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気カードや電子カード
等の記憶媒体を利用したパチンコ機あるいはアレンジボ
ール機、スロットマシン等の遊技装置に用いられる遊技
用記憶媒体の発行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カード状の記憶媒体を媒介として
遊技を行なうようにした遊技装置の代表的な例としてカ
ード式のパチンコ遊技システムが提唱されている。この
種のカード式遊技システムとして、例えばカードの発行
に際して購入金額に対応した持玉数データをカードに記
憶してこの持玉数の範囲内で遊技を行ない遊技において
増減した持玉数データを遊技終了の際にカードに記憶す
るようにしたもの(特公昭47−42227号)やカー
ド購入の際にコード番号だけを記録したカードを発行し
て持玉数は集中管理装置に記憶し、カードをパチンコ機
のカード読取装置に挿入することによって記憶された持
玉数を呼び出して遊技機へ送り遊技を行なえるようにし
たもの(実公昭61−32709号、特公昭51−17
106号参照)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記カード式遊技シス
テムにおける遊技用カードは、遊技客がカード発行装置
に金銭を投入し金額ボタンを押すことにより希望する金
額のカードが発行されるようになっており、発行される
カードの磁気記憶部には予め対応する有価データが記録
された状態でカード発行機内に収納されている。そのた
め、発行される前のカードが盗難に会うとその額が大き
いだけに遊技店が多大な損害を被るおそれがある。
【0004】この発明は、上記のような背景の下になさ
れたもので、その目的とするところは、発行前の記憶媒
体の盗難による損害の発生を防止できるような記憶媒体
発行装置を提供することにある。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、記憶媒体読取装置(遊技装置のカードリ
ーダ800)に有効な記憶媒体(カードCD)が挿入さ
れることに関連して遊技が実行可能な遊技装置(例えば
パチンコ機100、制御ユニット160)に使用される
当該記憶媒体を発行可能な遊技用記憶媒体発行装置(カ
ード発行機200)であって、そのままでは使用不能な
発行前の記憶媒体を収納する記憶媒体収納手段(カード
タンク701)と、記憶媒体の発行要求を与える購入選
択手段(購入選択スイッチ群212)と、記憶媒体を排
出する記憶媒体発行口(カード発行口202)と、上記
購入操作手段の操作に基づいて上記発行前の記憶媒体に
所定の加工を施す加工手段(例えばカード発行機200
のカードリーダ800、またはカード発行機のパンチ装
置820または印字装置750)と、上記記憶媒体発行
口へ排出される記憶媒体数を確認可能な記憶媒体数計数
表示手段(カウンタ795)とを備え、上記購入選択手
段より発行要求があると上記加工手段によって発行前の
記憶媒体を上記遊技装置において使用可能な有効記憶媒
体に加工して上記記憶媒体発行口より排出するととも
に、上記記憶媒体数計数表示手段の計数値を更新するよ
うに構成されてなるものである。
【0007】また、上記加工手段は、記憶媒体の情報記
憶部に所定の情報を書き込み可能な情報記録手段(磁気
ヘッド821)、または記憶媒体の所定位置に穿孔可能
な穿孔手段(パンチ装置820)、もしくは記憶媒体の
所定位置に所定の情報を印字可能な印字装置(750)
から構成されるものである。
【0008】
【作用】上記した手段によれば、使用不能な記憶媒体の
発行に際して使用可能な有効記憶媒体に加工してから排
出させるため、加工されていない記憶媒体は例えば遊技
装置において無効として扱うことができ、加工された有
効な記憶媒体のみを遊技装置において使用することが可
能となるとともに、記憶媒体発行装置が発行する記憶媒
体数を計数して表示することができるので、遊技店にお
いて発行される記憶媒体数を確実に把握することが可能
となる。
【0009】また、記憶媒体に対する加工処理を記憶媒
体の情報記憶部に情報記録手段により行なった場合に
は、外部から不正な加工処理が困難となり、不正な記憶
媒体の使用を防止することが可能となるとともに、加工
処理を穿孔手段もしくは印字手段によって行なった場合
には、記憶媒体上に加工処理の実行内容が可視可能とな
るため、加工された有効な記憶媒体であるか否か一目で
認識することも可能となる。
【0010】
【実施例】図1に本発明を適用した記憶媒体式遊技設備
の一例としてのカード式パチンコ遊技システムの一実施
例を示す。
【0011】この実施例のパチンコ遊技システムは、遊
技装置の一部を構成するパチンコ機100と、各パチン
コ機における遊技を開始させるためローカルな有価価値
を有する記憶媒体としてのカードCDを発行する遊技用
記憶媒体発行装置としての発行機200と、遊技の結果
得られた賞品球および遊技に使用せずに残った購入金を
精算するための記憶媒体精算装置としての精算機300
と、上記各種端末機を集中的に管理し、制御する管理装
置400と、この管理装置400と各端末機を有機的に
結合するデータ伝送路500とからなり、これらによっ
て、有機的結合体が構成される。
【0012】この有機的結合体は、上記カードCDによ
ってのみ介入が可能とされ、かつ有機的結合体によって
のみカードの運用とその有価データの変換が可能となっ
ている。そのため、有機的結合体の各構成要素たるパチ
ンコ機100、発行機200、精算機300および管理
装置400には、それぞれ記憶媒体読取装置としてのカ
ードリーダ(この明細書では、カードの磁気面への書込
みを行うものもカードリーダと称する)が設けられてい
るとともに、カードの情報および各端末機の情報は、管
理装置400の記憶装置内にファイルの形で記憶される
ようになっている。
【0013】次に、上記有機的結合体の各構成要素につ
いての具体的な説明に入る前に、本実施例の記憶媒体式
遊技設備に使用される記憶媒体としてのカードCDにつ
いて説明する。
【0014】本実施例の記憶媒体式遊技設備に使用され
るカードCDは、例えば図2の(A)に示すように、購
入金額AMや、発行年月日(=有効年月日)DATE等
遊技客にとって必要な情報および破損カードの復活の際
に必要な発行通し番号n等が発行時に印字される印字表
示部PRTがカード挿入方向(カードの長手方向)に沿
って設けられている。従って、予め異なる金額を印字し
た複数種類のカードを用意しておく必要がない。
【0015】この印字表示部PRTのすぐ上には、カー
ドの状態すなわち発行済、復活、遊技、帰零(ゼロ)お
よび精算済等カードの来歴もしくは状態遷移を穿孔の形
で記録する穿孔形成部としてのパンチ穴形成領域PH
が、同じくカード挿入方向に沿って設けられている。
【0016】カードに形成された上記穿孔を光電検出器
で検出することで、磁気面に記録されているコードを使
って管理装置のファイルから持玉数データを読み出して
確認することなく容易にカードの状態を把握することが
でき、これによって、カードの状態に対応した処理を決
定するのに要するカードリーダのコントローラや管理装
置の負担を軽減することができる。
【0017】一方、カードの中央よりやや下方の位置に
は、前端から中央付近まで帯状の磁性材が塗布された情
報記憶部としての磁気記録部MGが設けられている(図
2の(B)参照)。ただし、磁気記録部MGはカードが
長手方向の一部にのみでなく、印字表示部PRTと同様
カードの端から端まで連続する帯状としてもよいし、あ
るいはカードの裏面全体に磁性材を塗布して磁気記録部
としてもよい。
【0018】さらに、この実施例のカードでは、印字表
示部PRTと磁気記録部MGとの間、すなわちカードの
中央にカードリーダ内の搬送ローラよりも少し幅の広い
帯状のローラ走行領域RRAがカードの長手方向に沿っ
て設けられており、搬送ローラとの接触によりカードの
表面、特にカードの判定に利用される重要な情報を有す
る上記磁気記録部MG、印字表示部PRT、真偽鑑別領
域TFが損傷されるのを防止し、それらの情報が読取り
不能になるのを回避できるようになっている。
【0019】また、この実施例のカードでは、磁気記録
部MGの下方にカード表面に印刷されるホール名等の文
字中に隠匿されたセキュリティマークからなる真偽鑑別
領域TFを設けてある。すなわち、カードの表面に印刷
される「PLAZA」なる文字を、図3の(C)に示す
ように各文字の脚部が、3.5ミリ等のピッチで設けら
れる検出ビットパターンB0〜B9に対応する位置に来
るようにデザインして印刷しておく。そして、文字幅が
0.5〜1.5ミリ、各ビット間が3.5ミリとなるよ
うにし、各ビットの“1”または“0”を文字の濃淡で
表現する。しかも、10個のビットのうち左から5番目
のビットB4と最後のビットB9は、ビットB0〜B3
とB5〜B8のパリティを表すように文字の濃淡を決定
しておく。なお、この文字列中に隠匿されたセキュリテ
ィビットは、センサにおいてのみ検出でき、人間の目に
は区別がつかないような特殊なインクを用いて形成して
おくとより好ましい。
【0020】さらに、この実施例の遊技カードの表面に
は、磁気記録部MGに連続した帯状領域に磁気ヘッドの
汚れを除去するためのクリーニング剤を塗付してなるヘ
ッドクリーニング領域HCNが設けられてい。これとと
もに、実施例のカードでは、上記磁気記録部MGがどこ
に設けられているか分からないようにするため、図3の
(D)に示すように、ポリエステル等のプラスチックか
らなる基材11上に磁性粒子を均一に塗付してなる磁気
層12の上にホワイト層13を形成し、さらにその上に
絵柄印刷層14を載せてからその一部(印字表示部PR
Tに対応する部位)に感熱発色層15を形成し、その上
方に透明な保護膜16をコーティングしてある。なお、
クリーニング領域HCNにはホワイト層13と同一色の
クリーニング剤を塗付し、その表面には保護膜16がコ
ーティングされないようにして露出させ、クリーニング
領域が他の部位と色彩的にほとんど変わらないようにし
て、美観の向上を図っている。また、カードの基材11
の裏面には絵柄印刷層17を形成し、その上を保護膜1
8でコーティングするようになっている。
【0021】磁気層12の表面にホワイト層13が形成
されている上記のような構造のカードにあっては、黒色
の磁性粒子からなる磁気層12が白色のホワイト層13
で覆われているため、絵柄を印刷してファッション性の
豊かなカードを提供することが可能になるとともに、磁
気記録部MGを隠匿する機能も有している。
【0022】さらに、カードの表面に保護膜16がコー
ティングされているため、印字表示部PRTや磁気記録
部MGおよび真偽鑑別領域TF等カードの判別に使用さ
れる重要な情報を保持する領域が保護され、それらの情
報が破壊されにくくなって、カードの信頼性が向上す
る。
【0023】図4には、カードに設けられた磁気記録部
MGの構成例を示す。
【0024】この実施例のカードの磁気記録部MGは2
つのトラックで構成され、このうち、第1のトラックT
RC1にはサンプリングタイミングを与えるクロックデ
ータを記録する。第2のトラックTRC2は、左から順
に4ビットの開始符号とそのパリティビットの入るフィ
ールドSTX、カードリーダの製造元を示す企業コード
MKCとカードリーダの機種を示す機器コードMCC、
遊技店の識別コードDSC、年月日データDATE、カ
ード番号No、カード発行時にカードリーダから与えら
れる発行指令コードFNCおよび真偽鑑別領域から読み
取られたセキュリティデータSDCの入るテキストフィ
ールドTXT、テキスト終了符号の入るフィールドET
X、テキストデータと終了符号との排他的論理和の値
(検出符号)の入るフィールドLRCと開始符号の入る
フィールドSTXとから構成されている。しかも、年月
日データDATEは、4ビットごとにそれぞれのパリテ
ィを示すビットPが設けられているとともに、最初の4
ビットで「月」を、第6〜第9ビットと第11ビットと
で「日」を、そして第12〜第14ビットおよび第16
〜第19ビットで西暦の下2桁を2進コード化してそれ
ぞれ記録するようになっている。
【0025】磁気記録部を有するカードでは、一般に年
月日から記録フォーマットや記録データの解読するのが
一番容易であるが、上記実施例のカードでは年月日の順
序を入れ替えるとともに、4ビットごとにパリティビッ
トを入れ、さらに記録ビットの対応に変化を持たせてい
るため、カードの偽造が極めて困難となる。
【0026】また、発行通し番号nを印字表示部PRT
に印字するようになっているため、カードの破損等によ
り磁気記録部MGの情報が読出し不能になっても管理装
置のファイル情報からカードを復活することができる。
【0027】さらに、上述したように、この実施例のカ
ードの磁気記録部に記録される情報は、カードの使用可
能空間を特定するための識別コードDSCと、カードの
有効期間を示すための発行年月日DATEと、発行通し
番号nから適当な関数もしくは変換方式を使って得られ
る識別符号としてのカード番号と、エラー検出用のチェ
ックコードのみであり、購入金額や持玉数は記録されな
いようになっている。
【0028】これらは、上記カード番号NOによって管
理装置400のデータファイルからリアルタイムで引出
し可能な構成にしてある。これによって、カードのコピ
ーによる不正を防止し、かつ不正による被害を最小限に
とどめることができる。つまり、カードがコピーされて
もデータファイル内に登録されている購入金額と獲得玉
数以上の被害は生じないので、カードをコピーするのは
全くの無駄な行為となる。
【0029】しかも、上記実施例ではカードに記録され
た磁気記録情報のみならず偽造が困難な真偽鑑別領域T
Fによってもカードの真偽を鑑定するようにしているの
で、カードの不正をより確実に防止することができる。
また、真偽鑑別領域TFのチェックにより不正カードを
直ちに検出できるので、磁気情報を管理装置400に送
って不正カードの判定を行うよりもすばやく不正カード
を発見することができる。なお、磁気記録部を有するテ
レホンカード等においても穿孔が形成されるようになっ
ているが、従来のカードの穿孔は未使用残額を使用者に
知らせるために設けられるものであり、カードリーダが
穿孔を検出して何らかの処理もしくは判定に利用するた
めのものではない。
【0030】次に、本来の遊技を提供する遊技装置とし
ての遊技機の構成例について図5〜図15を用いて説明
する。
【0031】この実施例の遊技機はパチンコ機100
と、該パチンコ機と1対1で対応されて遊技機本体上方
の島設備等に配置され、主として表示器とカードリーダ
に関する制御と遊技中の可動データの収集を司る制御ユ
ニット160とにより構成される。
【0032】パチンコ機100は、パチンコ店の島設備
に固定される機枠101内に、ヒンジ102によって開
閉自在に装着される。機枠101の下部にはパチンコ機
100の重量に耐え、且つ打球発射装置103の振動を
吸収する操作ダイヤル補強部材107aを有する補強板
107が固着されている。パチンコ機100の下部に
は、封入球を一個ずつ遊技領域内に発射する打球発射装
置103とその操作ダイヤル104が設けられており、
また、操作ダイヤル104の上方には、前記カードを使
用した遊技開始の手続きを可能にするための金額表示器
111、玉数表示器112、購入スイッチ113、中断
スイッチ114、終了スイッチ115、遊技状態表示器
116等を備えた操作パネル110が設けられている。
パチンコ機前面の遊技領域の構成は従来のものと同じで
ある。購入スイッチ113は、制御ユニット160に内
蔵されたカードリーダ800へのカードの挿入を前提と
してカードの有する金額の範囲内で、200円等の単位
でこれを遊技球に変換するための指示スイッチで、変換
された遊技球が持玉数となる。カードの残り金額は、1
00円を1単位とする度数で金額表示器111に表示さ
れるとともに、変換された持玉数は玉数表示器112に
表示され、打球発射装置103により遊技球一つ発射さ
れるごとに持玉数が一つ減算され、入賞球が発生すると
賞品球数の分だけ加算表示される。終了スイッチ115
は遊技者が遊技を終了させたくなったとき(遊技台を変
更したい場合を含む)にいつでもこれをオンさせること
で、使用中のカードを制御ユニット160より排出させ
ることができる。そのときユニットコントローラ190
はその時点で遊技客の残金額と持玉数(購入玉と獲得球
の和)を、管理装置400のファイル内に登録してから
カードをカードリーダ800の挿排口802aより排出
する。また、中断スイッチ114は、遊技者が現在遊技
中の遊技機での遊技を止める意思はないが、休憩のため
一時的に遊技を中断させるために使用するスイッチで、
このスイッチが操作されると、ユニットコントローラ1
90は一旦カードを排出して再び同一カードが挿入され
るまで待機状態となり、その間他のカードを受け付けな
いようになる。なお、上記各スイッチのうち購入スイッ
チ113はランプ内蔵型で、持玉数が「0」になると購
入スイッチ113内のランプが点滅される。
【0033】操作パネル110は、図6に示すように、
パチンコ機100の下部の開閉可能な前面パネル105
に装着され、かつ断面三角形の中空状をなし、上面が前
方に向かって下り傾斜されることにより表示が読取り易
いようになっている。操作パネル110の内側には、表
示面110aと平行に配線基板120A,120Bが配
設され、この基板120A上に7セグメント型LEDか
らなる金額表示器111と玉数表示器112が、また基
板120B上に上記各スイッチ113〜115と内蔵ラ
ンプが取り付けられ、表示プレート117で覆われてい
る。
【0034】この表示プレート117の上記表示器11
1,112に対応する部位は透明な窓部117aとさ
れ、スイッチ113〜115に対応する部位は開口部1
17bとされている(図7参照)。そして、この開口部
117b内には上記各スイッチ113〜115の上方を
覆うように操作ボタン118が装着されている。121
は購入スイッチ113に対応された内蔵ランプである。
【0035】また、操作パネル110前端には、半透明
なフレネルレンズ119等で表示ランプ123が覆われ
てなる遊技状態表示部116が設けられており、この表
示ランプ123は打球発射装置103の操作ダイヤル1
04を回すと点灯されるようになっている。
【0036】さらに、操作パネル110の側部(実施例
では左側)には、ストップスイッチ124を内蔵した操
作ボタン125が装着されており、このスイッチ124
をオンさせると、遊技部内に配設された役物の作動を停
止させるなど遊技に関連する指令を与えることができる
ようになっている。ストップスイッチ124は、操作パ
ネル110内に配設された配線基板120C上に取り付
けられ、この配線基板120Cから延設された配線群1
26Cおよび前記各基板120A,120Bから延設さ
れた配線群126A,126Bが外部に引き出され、そ
の端部に結合されたコネクタ127A〜127Cにてパ
チンコ機裏面下部に配置されたパチンコ機制御装置19
5に接続可能にされている。
【0037】一方、本実施例の遊技機を構成するパチン
コ機100は、機内に封入された遊技球を循環使用する
密閉型遊技機として構成されており、封入球を循環させ
る封入球循環装置130を裏面に有している。
【0038】パチンコ機100の裏面の構成例を図15
に示す。
【0039】遊技盤前面の遊技領域内に設けられた入賞
領域に対応して遊技盤を貫通するように形成された複数
の入賞球導出孔を覆う入賞球集合樋131が、フレーム
106に保持された遊技盤の裏面に取り付けられてい
る。入賞球集合樋131の底壁は中央に向かって下り傾
斜されて案内棚131aとされ、その下方に、図9のご
とくアウト球樋132aと第1セーフ球樋132b、第
2セーフ球樋132cとが一体に形成されてなる誘導樋
132が配設されている。この誘導樋132内の各樋の
途中には、一対の投光、受光器からなる光電式のアウト
センサSNS1と第1セーフセンサSNS2、第2セー
フセンサSNS3が取り付けられている。
【0040】また、誘導樋132は、各樋に流入した球
を一箇所に集める合流樋部132dを備え、合流樋部1
32dの終端は、図9に示すようにパチンコ球を一列に
整列せしめるべく緩やかに傾斜された案内樋133の上
流側に接続され、これによって封入球球循環装置130
が構成されている。そして、案内樋133の上流側には
発射レールに沿って打ち出された打球がレール基部に向
かって戻ってしまういわゆるファール球を回収すべく発
射レールの上端に設けられたファール球受入口134
(図11参照)に臨むように配設されるファール球樋1
33aが一体に形成されており、ファール球は誘導樋1
32を介して案内樋133上に流下された球と合流され
るようになっている。ファール球樋133aの途中には
ファールセンサSNS4が配設されている。
【0041】そして、上記案内樋133の下端部に、対
向して、球一つ分の収納部135aを有し、案内樋13
3上の球を一個ずつ分離して下方へ流下せしめる球送り
135が揺動可能に取付けられている。球送り135の
後方にはストッパ136が固設され、球送り135の必
要以上の回動を阻止して球送り135が流入した球の重
みで下方へ回動したときにその上辺端面が案内樋133
上の球の流下を阻止できるようになっている。さらに、
案内樋133の途中には回動自在な球ならし137が取
り付けられているとともに、下流にはスライド式の球抜
き機構138が設けられている。
【0042】この球抜き機構138は、図10に示すよ
うに、封入球循環装置130がフレームボード109の
裏面に装着された状態では、フレームボード裏面に突設
された阻止片148によって横方向のスライドが阻止さ
れ、球抜きを行えないようになっている。しかして、封
入球循環装置130はその一側(図10では右側)に設
けられたヒンジ部139にて全体が回動できるように取
り付けられており、ヒンジ部139を中心にして後方へ
回動されると、球抜き機構138をスライドさせて球抜
きを行える。しかも、案内樋133の端部には弾性係止
片133aが固着されており、これをフレームボード1
09の係合段部149に係合させることで、封入球循環
装置130を回動できないように固定させることができ
る。
【0043】球送り135により分離されたパチンコ球
は、前面パネル105の後方に配設されたフレームボー
ド109に形成された球通過孔139(図11参照)を
通って、フレームボードの前面に斜めに固着された発射
レール140の基部に一個宛流下される。そして、この
発射レール140の基部に臨むように発射杆103aが
配設される(図12参照)。これとともに、発射レール
140の基部の下方には、上記発射杆103aに連動し
て回動され、上記球送り135を上方へ押し上げる押上
げ片141aを有する連動部材141が配設されてい
る。
【0044】また、発射レール140の上面には球を誘
導するため凹状の溝が形成されているとともに、フレー
ムボード109の前面にはレール上を通過する球を検出
する反射型光電スイッチからなる発射センサSNS5が
ブラケット142によってレール上面と球一つ分以上の
間隔をおいて装着され、この発射センサSNS5の取付
けブラケット142の上端には、戻り球がこのセンサを
飛び越してしまうのを防止する戻り球阻止壁143が設
けられている。さらに、発射レール140の上端に対応
してフレームボード109には戻り球をフレームボード
後方の誘導樋132内へ導くファール球受入口134が
形成され、このファール球受入口134の下辺に沿って
球受け片144が突設されている。
【0045】なお、フレームボード109の上端には遊
技盤の載置部109aが設けられているとともに、両端
には遊技盤位置決め用突起145が立設されている。ま
た、フレームボード109の上端に沿って、遊技盤を保
持するためのフレーム106が係合可能な溝を有するフ
レーム係合部146が形成されており、図13に示すよ
うに、フレームボード109の上方よりフレーム106
を位置決め用突起145に沿って降下させ、下端をフレ
ーム係合部146の溝に係合させることにより両者を結
合することができるようになっている。上記フレーム1
06の側壁には遊技盤を着脱可能に係合する係止具10
6aが4個設けられており、フレーム106に保持され
た遊技盤をフレームボード109の載置部109aに載
置させた状態で止着具147を締め付けて固定する。な
お、フレームボード109の前面一側(図11では左
側)には遊技に関連した効果音を発生するスピーカ15
0が取り付けられている。
【0046】一方、フレームボード109の前方を覆う
前面パネル105は図12に示すように、前面枠108
内側の保持枠108cで縁取られた開口部下部に一端
(左端)を支点に開閉可能に装着され、その裏側には発
射レール140に対応して、その上方に位置される発射
レール枠151が固着され、この発射レール枠151の
途中には、前記発射センサSNS5が枠内に臨むことが
できるようにするための切欠き151aが設けられてい
る。また、前面パネル105のヒンジと反対側の端部裏
面には、ロックレバー152が設けられている。前面枠
108内の上記前面パネル105上方には、ガラス枠1
54が同じく開閉可能に取り付けられている。一方、前
面枠108の裏面のヒンジ部102と反対側の一側に
は、図14に示すように、前面を機枠101に係止させ
るための係止具156とその施錠装置157とが装着さ
れている。また、155はガラス枠154の開放レバー
である。
【0047】この前面枠108の裏面に、遊技盤を保持
したフレーム106(図13参照)とフレームボード1
09を、前面枠裏面の嵌合受部108bにフレーム裏面
の嵌合突起106b、フレームボード裏面の嵌合突起1
09bを一致させるようにして接合させ、ネジ止めする
ことにより前面枠108と遊技盤を保持したフレーム1
06とフレームボード109とが一体化される。
【0048】図15は、このようにして前面枠108の
裏面にフレーム106とフレームボード109を取り付
けた状態を示しており、フレーム106に保持された遊
技盤の裏面には更に入賞球集合樋131が装着され、ま
たフレームボード109の下方にはパチンコ機制御装置
195が配設されている。さらに、フレーム106およ
び入賞球集合樋131の裏面には遊技の制御装置158
や中継基板159が装着されている。
【0049】図16〜図18に、パチンコ機100と別
個に構成された制御ユニット160の実施例が示されて
いる。
【0050】この実施例の制御ユニット160は、収納
枠161の前面にパチンコ機の状態を示す状態表示器1
62と、複数個のランプが一列に整列されてなるアナロ
グ表示器163、入賞球発生表示用のセーフ球ランプ1
64、係員呼出し用の呼出しボタン165等を有してい
る。上記アナログ表示器163は、遊技中の持玉数をア
ナログ的に表示したり、打止め状態やフリー状態を同時
点滅と移動点滅で表示するのに用いられる。
【0051】また、収納枠161内にはスピーカ166
と記憶媒体読取装置としてのカードリーダ800が内蔵
され、収納枠前面にはカードリーダ800のカード挿排
口802aが露出されており、この挿排口802aの上
方にはカードリーダ内にカードがあるか否か示すカード
保持表示ランプ167(LED1)が、カード挿排口8
02aの下方には制御ユニット160にカードを挿入可
能な状態にあるか否か表示するカード挿入表示ランプ1
68が配置されている。
【0052】さらに、制御ユニット160の収納枠16
1の前面パネル161aの内側には、パチンコ機100
を管理装置400と切り離した特異状態で、後述のテス
トカードを用いて遊技動作を可能にさせるためのテスト
スイッチ179が配設され、収納枠の前面にはそのスイ
ッチをピンを用いて外部からオンさせることができるよ
うにするためのピン挿入孔169と、当該パチンコ機に
与えられる台番号を明示する銘板170がそれぞれ設け
られている。
【0053】そして、制御ユニット160の前面パネル
161aの内側には、図17に示すように台番号の銘板
170に表示された台番号の設定スイッチ171と、上
記状態表示器162やアナログ表示器163、セーフラ
ンプ164の内蔵ランプ群L11〜L15,L21〜L
28,L31,L32(図18参照)を有するランプ基
板172と、上記スピーカ166およびカード挿入ラン
プ168の保持基板173が装着されている。また、呼
出しボタン165の後方には呼出しスイッチ165aが
配設されている。
【0054】さらに、収納枠161内には、カードリー
ダ800と、制御ユニット160全体の制御を司るユニ
ットコントローラ190や伝送手段、モニタ表示器17
4,175,176を有するユニット制御装置180と
カードリーダ制御装置188および電源装置177が内
蔵されている。また、カードリーダ800の下方には、
カードリーダ内の穿孔装置(後述)によって穿孔を行っ
た際に生じる穿孔片の収納箱178が着脱可能に配置さ
れている。なお、カードリーダ制御装置188を構成す
る基板上には、上記カードリーダに対してカードの強制
排出を指令するカード排出スイッチが設けられている
(図示省略)。
【0055】上記制御ユニット160は、前面パネル1
61aの自由端側に係止具179aとその解除レバー1
79bが設けられており、解除レバー179bは前面パ
ネル161aの下端に形成された開口部161bに臨む
ようにされている。そして、制御ユニット160は、図
19に示すようにパチンコ機100の機枠101および
これと同一高さのユニット設置台24上に載置されるよ
うにされており、しかもこのとき前面パネル161aが
パチンコ機の前面枠108と同一平面をなすように配置
される。従って、解除レバー179bが臨む前面パネル
161の開口部161bは、通常前面枠108の上面で
閉塞され、前面枠108を開くことによって開口部16
1bが露出され、解除レバー179bを操作することが
できるようになる。これによって、制御ユニット160
には施錠装置を設ける必要がなくなる。
【0056】なお、制御ユニット160内のユニット制
御装置180は、光ファイバもしくは同軸ケーブルのよ
うな伝送路によって、パチンコ機100の制御装置19
5に、また後述の伝送コントローラおよびローカルネッ
トワーク(伝送ケーブル)を介して管理装置400に接
続される。
【0057】実施例の制御ユニット160はいずれの伝
送路を用いてもデータ伝送が行えるようにするため、収
納枠161の裏面に光ファイバ用コネクタ186と同軸
ケーブル用コネクタ187が設けられている(図22参
照)。
【0058】図20〜図22には、上記パチンコ機10
0と制御ユニット160とからなる遊技機を載置する島
設備の一例とそれに遊技機を装備させた状態が示されて
いる。
【0059】この実施例の島設備は、基台21上に遊技
機の幅に等しい間隔をおいて複数本の支柱22が立設さ
れ、床から60cm程度の高さの位置には水平な載置台2
3が支柱22にて固定されている。また、この載置台2
3の上方には、前記機枠101の高さ分だけ離れた位置
に第1の設置棚24が、さらにその上方には第2の設置
棚25がそれぞれ支柱22にて固定されているととも
に、第2設置棚25の上方には支柱22の上端を覆うよ
うに天板26が固定されている。なお、上記載置台23
の前端は支柱22よりも少し手前に突出するようにさ
れ、第1設置台24はその前端が支柱22よりも機枠1
01の厚み分だけ後方に位置するようにされている。
【0060】そして、上記支柱22間の載置台23上に
それぞれパチンコ機100が機枠101とともに載置さ
れ、第1設置台24からこれと同一平面をなす機枠10
1上にかけて制御ユニット160が載置される。また、
第2設置台25上にはローカルネットワークを構成する
伝送路(図示省略)が延設され、かつ各支柱22間には
上記伝送路を介して管理装置400との間でデータ伝送
を行うためのトランシーバ185が載置される。なお、
トランシーバ185の前方は上板27で閉塞され、載置
台23の下方は下板28で閉塞される。
【0061】さらに、図示しないが、載置台23の下面
には24Vの電源ラインが延設され、天板26の下面に
は100Vの電源ラインが延設されている。そして、載
置台23上面の各遊技機に対応した位置には24V電源
用のコンセント30が、また天板26の下面の桟29に
は100V電源用のコンセント31が各遊技機に対応し
て3個ずつ設けられている(図22参照)。
【0062】図23に、パチンコ機100と制御ユニッ
ト160とからなる遊技機全体の制御システムの構成例
が示されている。
【0063】同図において188は、図28に示されて
いるカードリーダ800の各構成部品たる搬送モータ8
07、磁気ヘッド821、穿孔装置820等を制御する
カードリーダ制御装置である。そして、このカードリー
ダ制御装置188およびパチンコ機制御装置195と制
御ユニット160に設けられた各種スイッチ171,1
79や表示器162,163,164,168、スピー
カ166は、ユニット制御装置180によって制御され
るようになっている。
【0064】また、特に制限されないが、この実施例で
は光ケーブル191を介して、パチンコ機100の制御
装置195が上記ユニット制御装置180に接続され、
各種センサからの検出信号が入力されるとともに、表示
器等に対する駆動制御信号が出力される。光ファイバケ
ーブルによる通信を可能にするため、パラレルデータと
シリアルデータの変換を行なう並−直列変換器や電気信
号と光信号との変換を行なう光−電変換器等からなる光
多重データリンク(インタフェース)が、ユニット制御
装置180と光ファイバケーブル191との間および光
ファイバケーブル191とパチンコ機制御装置195と
の接続部にそれぞれ設けられている(後述)。
【0065】光ファイバケーブル191をユニット制御
装置180とパチンコ機制御装置195との間のデータ
通信に使用することにより、従来パチンコ機の裏側にて
複雑に配設されていた多数の配線をすっきりさせ、保
守、管理を容易にするとともに、ノイズによる誤動作を
防止することができる。
【0066】上記パチンコ機制御装置195の制御下
に、金額表示器111や玉数表示器112、購入ランプ
121、遊技状態表示ランプ123や打球発射装置10
3の制御装置194および役物制御装置158が置かれ
ているとともに、購入スイッチ113、中断スイッチ1
14、終了スイッチ115やアウトセンサ等の球検出セ
ンサSNS1〜SNS5からの信号がパチンコ機制御装
置195によって波形整形されてユニット制御装置18
0に供給されるようになっている。そして、この実施例
では、電源系をAC24VとAC100Vの2系統にし
パチンコ機100側にはAC24Vを供給し、制御ユニ
ット160側にはAC100Vを供給している。このよ
うに供給電源を別にすることにより、電源系のトラブル
が多いパチンコ店において電源の影響でパチンコ機制御
ユニットが不用意に破壊するのを防止している。
【0067】図24には、上記パチンコ機制御装置19
5の構成例が示されている。
【0068】パチンコ機制御装置195は、マイクロコ
ンピュータからなるパチンコ機コントローラCPU1
と、このコントローラCPU1から出力される定期的な
ウォッチドッグパルスを監視してパルスが途切れたとき
にリセット信号を発生するリセット回路RST1と、ユ
ニット制御装置180との間の光データ伝送を可能にす
るためパレラレル送信データをシリアルデータに変換す
る並直変換手段およびシリアル受信データをパラレルデ
ータに変換する直並変換手段を備えた多重伝送コントロ
ーラCNT1と、光コネクタ193を介して光ケーブル
191と接続される光電変換回路OETと、各種センサ
からの検出信号のノイズをカットするフィルタ回路FL
T、金額表示器111や玉数表示器112への表示デー
タをデコードするデコーダDEC1,DEC2やその出
力に基づいて表示器の駆動信号を形成するドライバDR
V1,DRV2と、購入ランプ121や遊技状態表示ラ
ンプ123、打球発射装置103の駆動信号を形成する
ドライバDRV3とにより構成されている。
【0069】このパチンコ機制御装置195におけるセ
ンサからの検出信号の処理に関しては、単に検出信号か
らノイズを除去し一定のパルス幅に整形してから発射球
やセーフ球等の検出データとしてユニット制御装置18
0へ送る。つまり、パチンコ機制御装置195側ではセ
ーフ球数等の演算は行わず、そのような演算はユニット
制御装置180の側で行うようになっている。
【0070】また、パチンコ機では静電気等によりノイ
ズが発生し易いが、ウォッチドッグパルスを監視するリ
セット回路RST1があるためノイズ等によりパチンコ
機コントローラCPU1が暴走したとしても、暴走によ
り定期的なウォッチドッグパルスがなくなるとリセット
信号を発生してCPUを初期化させるので、暴走を防止
することができる。
【0071】ウォッチドッグパルスは、CPU内部のタ
イマカウンタからの割込み等によって容易に発生させる
ことができる。
【0072】図25には、ユニット制御装置180の構
成例が示されている。
【0073】ユニット制御装置180は、カードによる
パチンコ遊技を可能にさせるためカードリーダ制御装置
188およびパチンコ機制御装置195を統括的に制御
するユニットコントローラ190と、管理装置400と
のデータ伝送に係る制御をするデータ伝送コントローラ
551と、データ伝送コントローラの制御下でネットワ
ークにおける送受信権の確立およびデータの直並列変換
を行うネットワークコントローラ553等から構成され
ている。そして各コントローラ190と551間および
551と553間のデータの受け渡しは、デュアルポー
トメモリ(RAM)550および552を介して実行で
きるように構成されている。このうち、メモリ552
は、送信データ記憶領域と受信データ記憶領域とに分か
れており、全ての送受信データ長を同一長にする(パケ
ット化)のための調整機能と、データ伝送の高速化
(2.5Mbps)を計るための緩衝機能とをもってい
る。
【0074】このパケットメモリ552は、各々が25
6バイトの容量を持つ4つのページで構成され、このう
ちページ0は送信要求パケットの送信に、またページ1
は定時データ送信パケットの送信に使用される。一方、
ページ2,3は、データパケット受信用で交互に使用さ
れる。どのページを使うかは、データ伝送コントローラ
551が、ネットワークコントローラ553に指示す
る。データ伝送コントローラ551が受信パケットデー
タの処理中、次のパケットデータが送られてきたとして
も、他のページに受信されるため、確実に全てのパケッ
トを受信できる。各コントローラ551,553を同時
に初期化できるようにするため共通のリセット回路55
5が設けられている。
【0075】ネットワークコントローラ553の管理装
置400との接続側には、受信データを波形整形すると
ともに送信データのドライブ能力を上げるために信号の
レベル変換を行う信号変換回路554および切換スイッ
チ542を介して、光コネクタ186に接続可能にされ
ているとともに、低層ネットワークの伝送ラインが同軸
ケーブルで構成された場合にも対応できるように切換ス
イッチ542を介して、送信信号と受信信号の分離およ
び結合を図る分岐回路540に接続可能にされている。
上記光コネクタ186には図22の光トランシーバ18
5が接続される。
【0076】さらに、データ伝送コントローラ551と
ネットワークコントローラ553との間には、データ伝
送コントローラ551からの要求に応じてネットワーク
コントローラ553がデータの受信結果を記憶するため
のラッチ回路561と、データ伝送コントローラ551
が、ネットワークコントローラ553に対するデータ送
信指令等のコマンドを記憶させるラッチ回路562およ
び低層ネットワーク用アドレスを記憶させるラッチ回路
563と、ユニット制御装置180内の通信制御状態の
異常を表示するための3個のLEDランプからなるモニ
タ表示器556への表示データを記憶するラッチ回路5
64が設けられている。557は上記各ラッチ回路56
1〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
【0077】一方、ユニットコントローラ190とカー
ドリーダ制御装置188との間には送受信データのレベ
ル変換を行うトランシーバ571が、またパチンコ機制
御装置195との間には送受信データの並−直変換を行
う多重伝送コントローラ572および光電変換装置57
3が接続されている。
【0078】さらに、ユニットコントローラ190に
は、データバス581を介して、金額、玉数表示器の表
示データ(セグメントデータおよびコモンデータ)をラ
ッチするラッチ回路574、購入ランプや遊技状態表示
ランプ、打球発射に対する制御信号をラッチするラッチ
回路575、パチンコ機100および制御ユニット16
0に設けられた各種スイッチからの入力信号を所定のタ
イミングでデータバス581上にのせたり各種ランプを
表示させる出力信号をラッチしたりする入出力コントロ
ーラ576と、制御ユニット160内のスピーカ166
より発生させる音声データ等をラッチするラッチ回路5
77が接続されている。
【0079】582は音声合成LSI、583は高周波
成分をカットして音質を高めるローパスフィルタ、58
4は音量を調整するアンプで、このうち音声合成LSI
582は、複数の音声データを内蔵のEPROM内に記
憶しており、ユニットコントローラ190から与えられ
る選択信号(S0〜S3)に応じて音声データを選択し
て開始信号STに同期して音声信号を出力し、リセット
信号Rによって出力を停止する。
【0080】なお、558はユニットコントローラ19
0の制御プログラムを格納したプログラムROM、55
9は伝送コントローラ551の制御プログラムを格納し
たプログラムROMである。585はユニットコントロ
ーラ190から出力されるアドレス信号をデコードし
て、プログラムメモリ558やユニットメモリ550、
ラッチ回路574,575,577および入出力コント
ローラ576の選択信号を形成するデコーダである。
【0081】上記のごとくユニット制御装置180は、
管理装置400、カードリーダ制御装置188、パチン
コ機制御装置195の三方に情報交換の窓口を有してお
り、管理装置400の制御下のもとにカードでパチンコ
遊技をさせるための制御をするとともに、遊技結果とし
て発生するパチンコ機遊技情報を定期的に管理装置に送
信するソフトウェアを有している。さらに、この実施例
のユニット制御装置180においては、金額、玉数表示
器を駆動させるべくユニットコントローラ190から出
力される表示データのうち、桁セレクト信号(コモン信
号)は例えば2msのような間隔で周期的に出力される
点に着目して、これをリセット回路555に、ウォッチ
ドッグパルスとして入力するようにしている。リセット
回路555はパワーオンリセットの他、このウォッチド
ッグパルスを監視してパルスがなくなるとリセット信号
を発生するように構成されている。
【0082】従って、ユニットコントローラ190がノ
イズ等により暴走したとしても、暴走すると正常な間隔
でコモン信号が出力されなくなるため、リセット回路5
55が作動してユニットコントローラ190およびデー
タ伝送コントローラ551が初期化され、暴走が回避さ
れるようになる。
【0083】これとともに、ユニットコントローラ19
0は、内部にタイマカウンタを有しており、送信要求に
対する応答としてのACK(肯定)またはNAK(否
定)が一定時間(ex.10秒)内に返ってこなかった
り、ACK受信後一定時間(ex.2秒)内にパケット
を送信できないとき、あるいは内部メモリ(RAM)の
乱れを検出したときに、強制的に上記コモン信号をロウ
またはハイレベルに固定することにより、自らリセット
をかけることができるようになっている。なお、上記内
部メモリの乱れは、例えば初期化の際にメモリ内の所定
の番地に特定のコード(A55A等)を書き込んでおい
て、それを1m秒ごとに割込み処理でチェックすること
で容易に検出することができる。
【0084】さらに、実施例のユニット制御装置180
は、データ伝送コントローラ553が一定時間(5.12
秒)内にデータを送信できないときもユニットコントロ
ーラ190を初期化させ、異常なデータが管理装置40
0に送信されたりしないように対処している。すなわ
ち、実施例では、ユニットメモリ550内にウォッチド
ッグカウンタ領域を設け、データ伝送コントローラ55
1が、管理装置に対してデータを送信する度に所定のコ
ードFFをセットし、ユニットコントローラ190が2
0msごとにこのカウンタを「1」ずつカウントダウン
させる。従って、仮りにデータ伝送コントローラが5.
12秒以上送信できない状態が続いたとすると、ユニッ
トメモリ550のウォッチドッグカウンタは「0」にな
るので、このカウンタを監視して、「0」になったなら
ばデータ伝送コントローラ551がダウンしたと判定し
て、自らリセットをかけるようにすることができる。
【0085】さらに、実施例のユニット制御装置180
は、データ伝送コントローラ553が一定時間(5.12
秒)内にデータを送信できないときもユニットコントロ
ーラ190を初期化させ、異常なデータが管理装置40
0に送信されたりしないように対処している。すなわ
ち、実施例では、ユニットメモリ550内にウォッチド
ッグカウンタ領域を設け、データ伝送コントローラ55
1が、管理装置に対してデータを送信する度に所定のコ
ードFFをセットし、ユニットコントローラ190が2
0msごとにこのカウンタを「1」ずつカウントダウン
させる。従って、仮りにデータ伝送コントローラが5.12
秒以上送信できない状態が続いたとすると、ユニットメ
モリ550のウォッチドッグカウンタは「0」になるの
で、このカウンタを監視して、「0」になったならばデ
ータ伝送コントローラ551がダウンしたと判定して、
自らリセットをかけるようにすることができる。
【0086】しかも、この実施例では、ユニットメモリ
550として、ある所定の番地(7FE)にデータを書
くと所定の端子INTが立ち上がるような特殊なRAM
が使用されており、この機能を利用して、システムの立
上り時にデータ伝送コントローラ551が上記所定番地
にデータを書き込んで端子INTを立ち上げ、その端子
の信号をユニットコントローラ190に入れて、ユニッ
トメモリの使用に対するコントローラ間の同期をとるよ
うにしている。なお、上記特定の端子INTはユニット
コントローラ190が上記所定の番地のデータをリード
すると立ち下がるようになっている。
【0087】一方、システム立ち上げ時における管理装
置400との同期は、データ伝送コントローラ551に
よってなされ、データ伝送コントローラが管理装置40
0から発信される回線テスト指令(後述)を受信し、そ
の受信応答を管理装置400に送信することによってな
される。
【0088】ところで、前述したようにパチンコ機制御
装置195側では、セーフ球数等の演算は行わず、その
ような演算はユニット制御装置180の側で行うように
なっており、ユニットコントローラ190には、セーフ
信号等遊技球に関する検出信号や購入スイッチ113か
らの信号が入力されている。ユニットコントローラ19
0は、これらの信号に基づいて、出玉数、アウト玉数、
持玉数、売上金額等の稼働データを演算したり、パチン
コ機に関する稼働情報(遊技状態)やモニタ情報等を生
成し、それらをデュアルポートメモリからなるユニット
メモリ550の送信データエリアSDA(図26参照)
に書き込む。
【0089】ユニットメモリ550に書き込まれた稼働
データ等は、伝送コントローラ551による管理装置4
00との間のデータ交信によって管理装置に送られる。
また、管理装置400から送られてくるデータも一旦ユ
ニットメモリ550内の受信データエリアRDAに書き
込まれ、ユニットコントローラ190がこれを読み取る
ことによってデータの受信が行われる。ユニットメモリ
550には、その他の送信データや受信データがメモリ
内にあることを相手方のコントローラに伝えるためのコ
マンドやステータス情報の入る交信用エリアCCAや各
コントローラ用のワーキングエリアUWAとDWAおよ
びコントローラ間同期用エリアCSAが設けられてい
る。
【0090】図26にユニットメモリの全体の構成が、
そして、〔表1〕、〔表2〕および〔表3〕に、送信デ
ータエリアSDA、受信データエリアRDAおよび交信
用エリアCCAの構成例を示す。
【0091】
【表1】
【0092】
【表2】
【0093】
【表3】
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
【0096】なお、〔表1〕において示されているモニ
タ情報1は、〔表4〕に示すようにシステム立上り時の
テスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示す
ビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカルネ
ットワークの異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、遊技機異常を示すビット等により構成されてい
る。また、モニタ情報2は、〔表5〕に示すようにカー
ドリーダの異常を示すビットを有している。
【0097】さらに、稼動情報は、〔表6〕のごとく打
止め状態を示すビット、遊技の中断中であることを示す
ビット、通信異常あるいは不正検出等に基づく管理装置
もしくはコントローラによる強制終了状態を示すビッ
ト、遊技中であることを示すビット、遊技機が遊技客の
ついていないフリー状態にあることを示すビット等によ
り構成されている。
【0098】
【表6】
【0099】〔表6〕より、実際のパチンコ機の状態
は、 フリー状態が、 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、 0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止発生時が、 0000000000010000 で表わされることがわかる。
【0100】図27〜図32には制御ユニット160内
に設けられたパチンコ機用カードリーダ800の具体的
な構成例を示す。
【0101】カードリーダ800を構成する箱形のケー
ス本体801の前端には、カード保持表示部LED1と
カード挿排口802aを有する前蓋802が装着され、
ケース本体801の側壁には前記制御ユニット160の
収納枠161内に固定するためのL字ブラケット803
が四隅に固着されている。
【0102】ケース本体801内には図28に示すよう
にカード搬送路となるベースプレート804が配置さ
れ、このベースプレート804の上方にはカードの厚み
より少し広い間隙をおいてこれと平行に支持基板80
5,806が取付けられるようになっている。
【0103】支持基板805には、カード挿入口側に位
置しその上にはモータ807とマイクロスイッチからな
るカード挿入検出センサ808と、シャッタソレノイド
809とマイクロスイッチからなるカード挿入検出セン
サ808と、シャッタソレノイド809およびセキュリ
ティコード読取用の反射型光センサ810a,810b
が取り付けられている。この実施例ではセンサ810
a,810bのうち一方(810a)のみ使用し、他方
のセンサ(810b)は将来においてセキュリティコー
ドが増加されても良いように予備的に設けられている。
【0104】上記モータ807とシャッタソレノイド8
09との間には第2ローラ軸811が回転自在に載置さ
れ、この第2ローラ軸811の中央には搬送ローラ81
2が設けられているとともに、第2ローラ軸811の一
端はケース本体の側壁801aから外部へ突出可能にさ
れ、突出端部にプーリ813が固着されている。また、
シャッタソレノイド809の近傍にはカード位置検出用
センサSNS1に対し検出光を照射する投光器814が
取り付けられ、第2ローラ軸811とモータ807との
間には第2の位置検出センサSNS2の検出光が透過可
能な透光部815が形成されている。さらに、上記モー
タ807の側方にはパンチ穴検出用センサSNSpに対
し検出光を照射する投光器816が取り付けられている
とともに、モータ807の回転軸807aの一端にはロ
ータリエンコーダ817が固着され、かつ回転軸807
aの他端はケース本体801の側壁801bより外部に
突出され、径の小さなプーリ818が固着されている。
【0105】一方、カード挿排口802aの反対側に配
置された上記支持基板806上には、第1ローラ軸81
9が回転自在に配置されているとともに、ソレノイドを
駆動手段とするパンチ装置820と磁気ヘッド821が
取付け可能にされている。磁気ヘッド取付け位置に対応
して支持基板806には磁気ヘッドを上方から下向きに
挿入させたときヘッド面が下方に臨むことができるよう
に貫通孔822が形成されている。また、第1ローラ軸
819の中央には搬送ローラ823が固着されていると
ともに、軸の両端はケースの側壁から外部に突出可能に
され、プーリ824,825がそれぞれ取り付けられて
いる。そして、上記プーリ818と825との間にベル
ト826が、またプーリ824と813との間にベルト
827が捲回されており、モータ807の回転駆動力が
ベルト826により第1ローラ軸819へ伝えられ、さ
らにベルト827により第2ローラ軸811へ伝達され
るようになっている。
【0106】さらに、上記支持基板806の下面には、
第3および第4のカード位置検出センサSNS3,SN
S4に対し検出光を照射する投光器828,829が取
り付けられている。
【0107】上記支持基板805,806の上方には、
これを覆うように第1のインタフェース基板830が配
置され、ケースの側壁801a,801bに固定され
る。このインタフェース基板830には制御ユニット1
60内に設けられたカードリーダ制御装置188からの
各種制御信号を受信したり、カードリーダ側に設けられ
たセンサや磁気ヘッドからの読取り信号をカードリーダ
制御装置188へ渡すためのインタフェース回路を備え
ている。また、インタフェース基板830の下面には、
上記透光部815に対応する位置に投光器831が、そ
して上記エンコーダ817に対応する位置に速度検出セ
ンサ832がそれぞれ設けられている。
【0108】一方、支持基板805,806の下方に配
置された前記ベースプレート804には、上記搬送ロー
ラ812と823に対応する位置に、トーションスプリ
ング834と835により上方へ付勢された補助ローラ
836と837が、ベースプレートに形成された開口部
841,842よりわずかに顔を出すように装着されて
いる。また、ベースプレート804には、支持基板80
6に設けられた貫通孔822より下方に臨むように取り
付けられた磁気ヘッド821に対応する位置に同じくト
ーションスプリング836によって上方へ付勢された補
助ローラ838が、開口部843よりわずかに上方へ顔
を出すように装着されている。これとともに、ベースプ
レート804には、上記投光器814,816,82
8,829および831に対応する位置にそれぞれ透孔
844が形成されている。さらに、ベースプレート80
4の前端には幅方向に沿って凹部845(図30参照)
が形成され、そこには円筒状の遮蔽部材846が載置さ
れている。遮蔽部材846はカード挿排口802aを閉
塞してゴミの侵入を防止するとともに、その重量で一定
以上の剛性を有するカード以外を受け付けないように作
用する。
【0109】上記ベースプレート804の下面には、第
2のインタフェース基板848がネジによって取り付け
られるようになっており、この第2インタフェース基板
848上にはカードリーダ制御装置188とのインタフ
ェースを行なう回路とともに、投光器814,831,
828,829および816に対向するように、第1〜
第4の位置検出センサSNS1,SNS2,SNS3,
SNS4およびパンチ穴検出センサSNSpが取り付け
られている。また、補助ローラ836,837,838
に対応する位置に、ローラとの接触を防止する逃し穴8
49が設けられている。
【0110】ベースプレート804の前端に載置された
円筒状の遮蔽部材846に対応して、上方の支持基板8
05の前端には、遮蔽部材846よりひとまわり大きな
空部851が形成されており、ベースプレート804上
に支持基板805を配置したとき、遮蔽部材846が空
部851内に上下動可能に収納されるようになってい
る。
【0111】また、上記空部851を構成する枠体85
2の後壁には開口853が形成され、その後方に前記挿
入検出スイッチ808が配置されてその可動接点808
aが上記開口853より空部851内に突出される。こ
の可動接点808aの先端は通常図30の(A)に示す
ように遮蔽部材846の上方に位置するようにされてお
り、カード挿排口802aよりカードCDが挿入される
と、図30の(B)のごとくカードCDが遮蔽部材84
6を上方へ押し上げるため可動接点808aが回動さ
れ、挿入検出センサ808がオンされるようになってい
る。
【0112】支持基板805上に取り付けられるシャッ
タソレノイド809は図31の(A)に示すように下向
きに配置され、プランジャ809aの先端に形成された
ピン809bが、ソレノイド消磁状態において支持基板
805に設けられた挿通孔854を貫通して、図31の
(B)のごとくベースプレート804上面の対応する位
置形成された凹孔855に係合することによりカードC
Dの挿入を阻止するようになっている。
【0113】なお、特に制限されるものではないが、こ
の実施例のカードリーダ800はカード発行機において
も使用できるようにするため、ケースの後壁が開放され
ている。
【0114】図32には、カードリーダにおける各種セ
ンサや磁気ヘッドの取付け位置関係を示す。
【0115】挿入検出センサ808は最もカード挿排口
802aに近い側に配置され、第1位置検出センサSN
S1は搬送ローラの直前に配置されている。そして、シ
ャッタピン809bは挿入検出センサ808と第1位置
検出センサSNS1との間に配置され、セキュリティコ
ード読取センサ810a,810bは第1位置検出セン
サSNS1のほぼ真横に配置されている。また、第2位
置検出センサSNS2は搬送ローラ812の後方に、第
3位置検出センサSNS3は搬送ローラ823の後方
に、第4位置検出センサSNS4はカードリーダの最奥
部に配置され、かつ第1〜第4位置検出センサSNS1
〜SNS4は同一直線上に位置されている。
【0116】さらに、パンチ穴検出センサSNSpとパ
ンチピンPPは第2位置検出センサSNS2と搬送ロー
ラ823との間に配置され、磁気ヘッド821は搬送ロ
ーラ823と第3位置検出センサSNS3との間に配置
されている。
【0117】図33には、図32のような位置関係にな
るように配置された各種センサによるカード挿入時のカ
ード検出タイミングとモータ807およびシャッタソレ
ノイド809への制御信号のタイミングを示す。同図か
ら分かるように、この実施例のカードリーダでは、カー
ド挿入時に挿入検出センサでカードの挿入を検出してモ
ータおよびシャッタを駆動させ、位置検出センサ1〜4
でカードの位置を検出しながら所定のタイミングでカー
ド上の情報をセキュリティコード、パンチ穴、磁気コー
ドの順に読み取るように構成されている。
【0118】しかも、各種センサやパンチピンの相対距
離は、カードの読取りやパンチ穴開け等の処理を正確に
行う上で重要であるため、予め設けられた位置関係にな
るよう各部品が精度よく取り付けられている。
【0119】図34には、カードリーダ制御装置188
(図23参照)の具体的回路構成例が示されている。
【0120】カードリーダ制御装置188は、マイクロ
コンピュータからなるカードリーダコントローラCPU
2と、ユニット制御装置180との間で送受信されるデ
ータ信号のレベル変換を行うトランシーバTRVと、制
御ユニット160内に設けられたモニタ表示器175と
176の駆動信号を形成するドライバDRV11,DR
V12およびカードリーダ800内のモータ807やパ
ンチ装置820、磁気ヘッド821、LEDランプ16
7、シャッタソレノイド809を駆動する制御信号を形
成するドライバDRV13と、モータ807に供給され
る電源をオン・オフするリレーRLYを駆動するドライ
バDRV14と、カードリーダ800内の磁気ヘッドの
読取りデータや各種センサからの検出信号を波形整形す
るシュミットトリガ回路からなる波形整形回路SMG、
磁気ヘッドで読取られた2つのトラックの各リードデー
タをラッチするフリップフロップ回路F/F1,F/F
2と、パワーオンリセット回路とウォッチドッグタイマ
を内蔵しコントローラCPU2から定期的に出力される
パルス(ラッチLT1,LT2のリセットパルスと共
用)をウォッチドッグパルスとして監視してパルスが途
切れたときにリセット信号を発生するリセット回路RS
T2とにより構成されている。
【0121】また、カードリーダコントローラCPU2
には、制御ユニット160内に設けられた機器の設定器
171およびカード排出スイッチSWcからのオン・オ
フ信号が入力されている。
【0122】上記モニタ表示器176を構成する4個の
発光ダイオードは、電源が投入されている間点灯される
パワーオン表示LED11と、カードがカードリーダ内
にあることを表示するカードイン表示LED12と、カ
ードリーダコントローラによる制御が正常に実行できて
いるときに点灯されるOK表示LED13として使用さ
れ、LED14はその他任意のモニタ表示に使用できる
ように未使用となっている。
【0123】一方、セグメント型モニタ表示器175
は、数字を表す7つのセグメントと、1つのドット表示
セグメントDTとを組合せることにより、次の〔表7〕
のように、カードリーダの異常内容を符号で表示するよ
うになっている。
【0124】なお、〔表7〕の右欄のエラーコードは対
応する異常が発生したときにカードリーダコントーラC
PU2が上位の制御装置に異常の内容を知らせるときに
使用するコードである。
【0125】
【表7】
【0126】カードリーダコントローラCPU2は、内
蔵ROM内の制御プログラムに従って動作し、ユニット
制御装置180からの指令に基づいてカードの走行制御
やカードデータの読出し、カードデータのチェック等を
実行し、カード番号およびカードリーダの制御情報をユ
ニット制御装置に伝達する。ユニット制御装置180と
の交信は内蔵のシリアルコミュニケーション回路によ
り、シリアルポートTX,RXを使用して行う。カード
リーダ800を構成する部品への制御信号の出力や各種
センサからの検出信号の入力は、図35に示すようなイ
ンタフェース回路198を介して行うようになってい
る。
【0127】また、カードの磁気記録部MGのトラック
TRC2上の磁気データaをラッチするフリップフロッ
プFF2は、トラックTRC1上から読み出されてフリ
ップフロップFF1をトリガさせるリードクロックbを
サンプリングクロックとして動作される。フリップフロ
ップFF1はリードクロックbでトリガされCPU2か
ら出力されるパルスeでリセットされることで周期的な
信号cを出力する。
【0128】図35には、カードリーダ制御装置188
とカードリーダ内の入出力部品との間に設けられるイン
タフェース回路198の構成例を示す。
【0129】同図において符号SMG1〜SMG5で示
されているのは、シュミットトリガゲート等からなる波
形整形回路、REC1,REC2は整流回路、MCC
1,MCC2は磁化電流切替回路、AMP1〜AMP4
はアンプ、MHD1,MHD2は磁気ヘッド、MTはモ
ータ、SOL1,SOL2はソレノイド、LED1は発
光ダイオード、DRV21,DRV22はドライバ、S
NS11,SNS12,SNSp,SNS1〜SNS5
はセンサである。また、CCCはモータMTの回転方向
を切替るための電流切替回路、VCCはモータMTの回
転速度を切替るための電圧切替回路である。
【0130】2つのトラックTRC1とTRC2にそれ
ぞれ対応された2つの磁気ヘッドMHD1,MHD2に
より読み取られたリードデータのリードクロック信号
は、アンプAMP1,AMP3によって増幅された後、
整流回路REC1,REC2で整流され、さらに波形整
形回路SMG1,SMG3を通して矩形波としてカード
リーダ制御装置188に送られる。一方、カードリーダ
制御装置188から供給されるライトデータとライトク
ロックは波形整形回路SMG2,SMG4を通って磁化
電流切替回路MCC1,MCC2に入力され、ライトデ
ータの“1”,“0”に応じてヘッド駆動電流の向きが
切り替えられてアンプAMP2,AMP4で増幅され磁
気ヘッドMHD1,MHD2に供給される。
【0131】モータMTを駆動するため、カードリーダ
制御装置188から与えられる正転信号と逆転信号に基
づいて電流切替回路CCCがドライバDRV21に流れ
る電流の向きを変え、また速度切替信号に応じてドライ
バDRV21によってモータに印加する電圧を切替え
る。
【0132】一方、セキュリティコード読取りセンサS
NS11(810a),SNS12(未使用)、パンチ
穴検出センサSNSp、位置検出センサSNS1〜SN
S4、速度検出センサSNS5(821)の検出信号
は、波形整形回路SMG5で波形整形されてからカード
リーダ制御装置188へ供給され、挿入検出スイッチ8
08の検出信号はローパスフィルタLPFでノイズカッ
トされてから波形整形回路SMG5で波形整形される。
【0133】図36には、カードリーダ制御装置188
による磁気データの書込みと読出しのタイミングが示さ
れている。
【0134】同図の信号中、(A)〜(D)は書込みデ
ータ情報、(E)〜(G)は書込みクロック情報に関
し、また(H)〜(J)は読出しデータ情報、(K)〜
(M)は読出しクロック情報に関する各部の信号波形を
示す。また、同図(N)〜(R)に図34のカードリー
ダ制御装置188において、符号a〜eで示されている
各信号のタイミングを示す。
【0135】このうち、(H)および(K)の信号は図
35のインタフェース回路を構成するアンプAMP1と
AMP3の出力信号を、また、(I)および(L)の信
号は、整流回路REC1とREC2の出力信号を、そし
て(J)および(M)の信号は波形整形回路SMG1と
SMG3の出力信号をそれぞれ示す。
【0136】この実施例では、書込み方式としてデータ
が“1”のときは極性を反転し、データが“0”または
無信号のときは極性を反転せず直前の状態を維持するい
わゆるNRZI方式を採用している。
【0137】従ってCPU出力や書込み電流、磁化状態
を示す信号(B),(C),(D)は、CPUの内部デ
ータ(A)が“0”から“1”に変わったときに、それ
ぞれ反転している。
【0138】一方、上記のようにして書き込まれたデー
タを磁気ヘッドMHD2で読み取ると、磁化状態(D)
が変化したところでアンプAMP1の出力が磁化の向き
に応じて+または−に変化するので、カードリーダコン
トローラCPU2は、リードクロックbの立上りでアン
プAMP1の出力を波形整形した信号(J)に対応する
リードデータaがラッチF/F2に取り込まれたとき
に、信号a(N)がハイレベルであればデータ“1”で
あると認識し、信号aがロウレベルであればデータが
“0”であると認識することになる(図36の(S)参
照)。
【0139】なお、この実施例では、カードへの磁気デ
ータの記録密度を4.134bit/mm(=105BPI)
とし、カード搬送速度を300mm/秒としたので、読出
しクロックデータのパルス周期は約806μSとなる。
そこで、CPU2による磁気データ書込みの際には、書
込みクロックに関するCPU出力(E)の周期T0をク
ロックパルスの2倍(1.612ms)として出力するように
なっている。
【0140】図37および図38に遊技用記憶媒体発行
装置としてのカード発行機200の構成例を示す。
【0141】この実施例のカード発行機200は、カー
ド購入のための紙幣を識別する紙幣識別装置210と、
投入紙幣に対応した金額を印刷し、カードを発行する発
行装置700と、つり銭としての紙幣を払出するための
紙幣払出装置230と、各種表示器221〜225およ
びカード発行機200全体の制御および管理装置400
との間のデータ交信を行なうユニット制御装置280等
により構成されている。
【0142】上記紙幣識別装置210に対応して、開閉
自在な前面パネル201には紙幣挿入口211と、購入
選択手段としての購入選択スイッチ群212および金額
表示器213が設けられている。従って、遊技客は、先
ず紙幣挿入口211より紙幣を投入すると、金額表示器
213に投入金額が表示される。そして、購入選択スイ
ッチ群212の中から所望の購入金額に対応するスイッ
チを押圧することにより、所望の購入金額に相当するカ
ードが上記発行装置700の記憶媒体発行口としてのカ
ード発行口202より発行される。
【0143】また、上記購入選択スイッチ群212は、
各々ランプ内蔵型スイッチで構成されており、紙幣が投
入されるとその投入金額の範囲内で選択可能なスイッチ
(3千円なら3つ、5千円なら5つ)に対応する内蔵ラ
ンプが点灯されるようになっている。
【0144】カード発行機200の紙幣挿入口211よ
り紙幣が挿入され、購入選択スイッチ212により購入
金額が決定されて残金が生じたときに、それを払い戻す
ための紙幣払出装置230は、紙幣をストックしておく
紙幣タンクを備えており、残金に相当する紙幣を前面パ
ネル201に設けられた紙幣払出口232より排出する
ように構成されている。
【0145】また、上記カード発行機200の前面パネ
ル201には、カード発行可能な状態にあることを示す
発行中ランプ221、カード発行不能状態を示す発行中
止ランプ222、紙幣挿入口211への紙幣の受付の可
否を示す紙幣挿入表示器223、カードの発行状態を知
らせるカード発行表示器224、残金の払出状態を知ら
せる紙幣払出表示器225が設けられている。また、カ
ード発行機200の前面パネル201の内側には、発行
機の異常の種類(番号)を、2桁の数字で表示するため
のモニタ表示器206と、このモニタ表示器206の表
示をリセットするためのリセットボタン207とが設け
られている。
【0146】さらに、この実施例のカード発行機200
には、遊技店に設置される複数(数10台)の発行機の
各々を区別して、特定のカードを発行した発行機を管理
装置400において把握できるようにするため台番号設
定器205が内部に設けられており、この設定器205
により設定された台番号は管理装置400に送られて、
データ通信の際の伝送アドレスの生成および各発行機ご
とのデータファイルの作成に供される。
【0147】一方、発行装置700は、記憶媒体収納手
段としてのカードタンク701内にストックされている
そのままでは使用不能な白紙状熊のカードを1枚ずつ取
り出して先ず情報読取手段としてのカードリーダ800
へ送り、カードの情報記憶部としての磁気記録部に管理
装置400によって演算されて送られてきたカード番号
および識別コード(店コード)、発行年月日コード、チ
ェックコード等を記録し、カードリーダ800内のパン
チ装置820で発行済穿孔位置PH1(図2〜図4参
照)にパンチ穴を開けてから、印字装置750で発行年
月日と発行通し番号nおよび購入金額を印字して前面パ
ネル201に設けられたカード発行口202より排出す
る。上記発行通し番号nは、カード発行機200からカ
ード購入の申込を受けた管理装置400が、自己の制御
下にある複数のカード発行機からの購入申込みに対し、
その受付け順に発行通し番号nを決定し、各カード発行
機に付与する番号であって、この発行通し番号nに基づ
いて前述したビットの並び換え等のコード変換処理を行
なって得られたコードをカード番号としてカードの磁気
面に記録して発行し、カードに関する情報は管理装置4
00内のファイルに記録するようになっている。
【0148】上記発行通し番号nからカード番号の生成
を可能にするため、管理装置400の制御プログラムに
は、カード番号生成ルーチンと、コード変換ルーチンが
設けられているともに、カードから読み出されたカード
番号と発行通し番号nとの一致を確認するため逆変換と
逆算ルーチンが用意されている。
【0149】なお、この実施例のカード発行機200
は、カードリーダ800で磁気データを記録しかつ印字
装置で、発行通し番号nと発行年月日および購入金額の
千の桁を除く3つの「0」を印字した状態でカードを待
機させておき、購入スイッチが押された時点で千の桁の
数字を印字して排出することにより見かけ上の発行所要
時間を短縮するようになっている。
【0150】図39には、カードリーダを内蔵した発行
装置700の全体斜視図が、また図40には発行装置の
概略構成例を示す。
【0151】この実施例の発行装置700は、磁気記録
部MGと印字表示部PRTが白紙の状態とされているカ
ードが多数収納されたカードタンク701内から一枚ず
つカードを取り出すカード取出装置710と、その後方
に配置されたカードリーダ800と、さらにその後方に
配置されたカード反転装置740と、カードリーダ80
0の下方に配置された印字装置750と、その前方に配
置されたカード導出装置770とにより構成されてお
り、カードリーダ800の上方に配設されたカード発行
制御装置790によって制御されるようになっている。
この実施例の発行装置700内のカードリーダは、パチ
ンコ機用のカードリーダ800と略同一の構造と機能を
有したものでよい。
【0152】発行機用のカードリーダが、パチンコ機用
のカードリーダと異なる点は、(1)磁気データの記録
機能を備える必要がある点と、(2)カードを後方へ排
出できる構造となっている必要がある点にある。このう
ち、(1)については図35に示すようにインタフェー
ス回路198が書込みデータ信号を波形整形する波形整
形回路SMG2,SMG4と磁気電流切替回路MCC
1,MCC2とを有していて、磁気ヘッドMHD1とM
HD2で磁気データの読出しは勿論のこと、書込みも行
なえるので問題はない。また、パチンコ機用カードリー
ダ800の構造説明のところでも言及したように図27
〜図30に示すカードリーダ800は、ケースの後壁が
開放されており、挿入されたカードを後方へも排出でき
るようになっている。従って、この実施例の発行装置7
00には、パチンコ機用のカードリーダ800と全く同
一のものを使用することができる。
【0153】一方、上記カードタンク701はカードと
同一の大きさの空間を有しコの字状をなす枠体で構成さ
れ、カード取出装置710の側壁711の上端にボルト
で固定されている。このカードタンク701内に収納さ
れたカードの上には、カードに一定の圧力を加えカード
の取出しを確実にさせるための押圧部材702が載置さ
れるようになっている。この押圧部材702にはタンク
内のカードの有無を検出するセンサ703で検出されな
いように左右に切欠き702aが形成されている。ま
た、カードタンク701内に収納された白紙カードCD
は、図41に示すようなカード取出装置710のベース
基板711の前半部の上に載置される。このベース基板
711には、中心線に沿って開口部711a,711
b,711cが形成され、この開口部より上方へ僅かに
突出するように第1搬送ローラ712と第2搬送ローラ
713と第3搬送ローラ714が配置されている。ま
た、ベース基板711の前端側部には上記カード有無検
出用センサ703の作動片703aが下方より臨むこと
ができるように切欠き711dが形成されている。
【0154】さらに、上記ベース基板711の上方略中
央には、これと直交する向きの支持プレート715が配
置され、カード取出装置710の側壁716に固定され
ている。そして、この支持プレート715の前面には、
上記ベース基板711とカード1枚分の間隔をおいて対
向されるストッパ717を有するブラケット718が装
着されている。また、上記支持プレート715の後方に
は、上記搬送ローラ712〜714を駆動するための取
出用モータ719が配置され、側壁716に固定されて
いる。
【0155】この取出用モータ719の回転軸には減速
機構720を介して駆動プーリ721が連結され、この
駆動プーリ721と、上記搬送ローラ713および71
4の回転軸713a,714aの端部に装着された従動
プーリ722,723との間にタイミングベルト724
が捲回されている。さらに、上記第2搬送ローラ713
の回転軸にはクラッチ用ディスク725aが装着されて
いるとともに、このディスク725aに対向して第2ク
ラッチ用ディスク725bが回転自在に配設されてい
る。また、上記一対のクラッチ用ディスク725a,7
25bの外周に当接可能なローラ726を一端に有する
クラッチレバー727が、側壁716に揺動可能に取り
付けられている。そして、このクラッチレバー727の
他端は、スプリング728を介してクラッチソレノイド
729のプランジャ729aに連結されており、ソレノ
イド729が励磁されると、クラッチレバー727が回
動されてローラ726がクラッチ用ディスク725aと
725bの外周に同時に接触され、回転力を伝達し、ソ
レノイド729がオフされると回転力を遮断するように
なっている。さらに、クラッチ用ディスク725bの回
転軸にはプーリ730が固着されており、このプーリ7
30と上記第1搬送ローラ712の回転軸712aの一
端に固着されたプーリ731との間にはベルト732が
捲回されている。従って、取出用モータ719の回転力
は、クラッチソレノイド729が励磁されている間だけ
クラッチ機構(725,726)を介して第1搬送ロー
ラ712へ伝達される。
【0156】しかも、この第1搬送ローラ712は、そ
の回転軸712aに対して偏心した状態で取り付けられ
ており、通常は上面がベース基板711よりも低くされ
ており、回転軸712aが180°回転すると開口部7
11aから上方へ僅かに突出するようになっている。
【0157】そして、この実施例の発行装置700は、
紙幣投入後に購入選択スイッチ212が操作されると、
取出用モータ719が回転され、その後クラッチソレノ
イド729が一定時間オンされ、第1搬送ローラ712
が1回転されるようになっている。これによって、第1
搬送ローラ712は偏心回転され、この第1搬送ローラ
712の上方のカードタンク701内のカードを押し上
げるようにしながら後方へ送り出す。このとき、カード
CD上に押圧部材702が載置され一定圧力を加えてい
るためローラとの摩擦力で一番下のカードがタンク内の
カード群から分離される。しかも、後方にはベース基板
711とカード1枚分の間隔を有するストッパ717が
設けられているため、カードの2枚送りが防止される。
【0158】こうして、1枚だけタンク内から取り出さ
れたカードは、取出用モータ719が回転中ずっと回転
されている第2、第3の搬送ローラ713,714によ
って後方のカードリーダ800へ向かって送り出され
る。
【0159】なお、カード取出装置710の後端には走
行位置検出センサCPS1が配設されており、送り出さ
れたカードを検出するようになっている。
【0160】また、第3搬送ローラ714の上方にはカ
ードの浮き上がりを防止する押さえローラ734が配設
されている。
【0161】上記カード取出装置710によって記憶媒
体収納手段としてのカードタンク701から取り出され
た使用不能な発行前のカードCDは、記憶媒体読取装置
としてのカードリーダ800により加工手段の一例とし
ての磁気ヘッドによりカードの情報記憶部としての磁気
記録部MGへの識別コードやカード番号等の書込みが行
なわれ、且つ加工手段の一例としてのパンチ装置820
で発行穴穿孔位置にパンチ穴が開けられてから後方のカ
ード反転装置740へ送り出される。カードリーダ80
0の下方には穿孔片すなわちパンチ屑を収納するケース
705が配置されている。なお且つその後、カードCD
は後述する加工手段の一例としての印字装置750へ導
かれる。このように加工手段によって発行前のカードC
Dを遊技装置において使用可能な有効カードに加工して
発行するようにしている。なお、本実施例においては、
加工手段としてカードリーダ800やパンチ装置82
0、印字装置750を使用した場合について説明した
が、カードCDを遊技装置において使用可能な有効カー
ドに加工できるものであればどのような装置であっても
よいし、当然ながら本実施例に示されている加工手段の
うち一つのみを使用するものであってもよい。
【0162】パチンコ機用カードリーダ800の制御装
置188に相当する発行機用のカードリーダ制御装置2
88は、カード発行制御装置790内に設けられてい
る。
【0163】カード反転装置740に送られたカード
は、先ず搬送ローラ741a,741b,741cに捲
回されたベルト742と、搬送ローラ743a,743
bに捲回されたベルト744との間に挟まれてS字走行
路に沿って搬送され、その出口に配置された走路切替片
745を破線イのように押しながら、搬送ローラ746
a,746b,746cに捲回されたベルト747と上
記ベルト742とに挟まれて一旦上方へ送られる。そし
て、カードが走路切替片745を通過すると切替片74
5がスプリング745aの張力で破線イの位置から実線
の位置へ回動復帰されるとともに、その上方に配置され
た走行位置センサCPS2によってカードの後端が検出
された時点で上記ベルト742を駆動する走行モータ7
06が逆回転される。これによって、カードは向きを変
えて下方へ搬送され始める。そして、搬送ローラ748
a,748b,748cに捲回されたベルト749と、
上記ベルト747とに挟まれて徐々に向きを変え、遂に
は水平方向前方に向かって送り出される。
【0164】上記ベルト742と749は、走行モータ
706によって直接駆動されるベルト707およびそれ
と連動されたベルト708とによって駆動されるように
なっている。ベルト744と749には走行モータ70
6の駆動力が伝達されず、カードの移動に伴って摩擦力
で連れ回りする。
【0165】なお、上記ベルト707は後述のカード導
出装置770の搬送ローラ771と一体のプーリにも捲
回されており、走行モータ706の駆動力によってカー
ドの排出が行なわれる。
【0166】さらに、上記搬送ローラ748cの回転軸
709は側方へ突出され、その端部には図39に示すよ
うにノブ709aが固着されており、このノブ709a
を手で回すことにより、走行モータ706の停止中に手
動でカードを移動させ、紙詰まりを生じたカードを取り
除くことができるようになっている。カード反転装置7
40の終端には走行位置センサCPS3が配置されてお
り、このセンサがカードの後端を検出すると走行モータ
706が停止される。
【0167】上記カード反転装置740から送り出され
たカードは印字装置750に入り、先ず走行位置センサ
CPS4により検出される。すると、印字装置750内
の移送モータ751が駆動され、その駆動力がベルト7
62および歯車群763を介して移送ローラ752a,
752bに伝達され、その上方に配設された押圧ローラ
753a,753bとの間にカードを挾持して前方へ移
動させる。移送ローラ752a,752bの前方には、
移送ローラ754と755が走行路に沿って配置され、
その上方にはサーマルヘッドのような印字ヘッド756
がガイドピン757に沿って昇降可能に配置されてい
る。また、ガイドピン757の周囲には復帰バネ758
が介挿されている。
【0168】758は印字ヘッド昇降用モータで、この
モータ758の回転は減速されて従動軸759に伝達さ
れる。この従動軸759には、切欠きを有する検出コマ
760が固着され、この検出コマ760の周縁に対向し
て回転位置センサ761a,761bが配置されてい
る。また、図示しないが昇降用モータ758の回転力
は、例えば上記従動軸759に固着したカムとその外周
に当接されたタペットを介して印字ヘッド756に伝え
られ、これを昇降させる。このとき、昇降用モータ75
8は一回の作動で従動軸759を180°ずつ回動させ
る。すなわち、昇降用モータ758は常に検出コマ76
0の切欠きがセンサ761aまたは761bに対向する
位置で回転を停止するようになっており、走行位置セン
サCPS4がカードを検出して昇降用モータ758を作
動させると、センサ761aまたは761bが検出コマ
760の切欠きを検出した時点でモータの回転が停止さ
れる。これによって、印字ヘッド756は走行位置セン
サCPS4のカード検出時に降下され、印字が終了する
と再び昇降用モータ758が作動されて従動軸759を
180°回転させることにより、印字ヘッド756は上
昇されて停止する。印字装置750の出口には走行位置
センサCPS5が配設されており、このセンサCPS5
がカードの先端を検出すると前記走行モータ706を先
程と同一の方向(逆方向)へ作動させて搬送ローラ77
1a,771b,771cに捲回されたベルト772を
駆動させ、センサCPS5がカードの後端を検出すると
印字装置内の搬送用モータ751を停止させる。これに
よって、印字装置750から送り出されたカードは速や
かに前方のカード導出装置770内へ搬送されていく。
【0169】カード導出装置770においては、図42
にその詳細を示すように、上記ベルト772の下方に搬
送ローラ773,774a,774bが配置され、この
うち搬送ローラ774aと774bにはベルト775が
捲回されている。しかも、この実施例では、このカード
導出装置のみ搬送ローラとそのベルト772,775が
2列に設けられて排出を確実に行なえるようになってい
る。そして、ベルト772と775とによって構成され
る搬送路に対応してその前方にカード発行口202が配
置され、この発行口の直前に走行位置センサCPS6が
配設されている。
【0170】また、上記搬送ローラ773と774bと
の間には支軸776を中心に回動可能な走路切替部材7
77が配設されている。この走路切替部材777はスプ
リング778によって通常は図40に破線ロで示すごと
く先端が下方に位置され、印字装置750より送られて
きたカードをカード発行口202へ向かって案内する。
しかして、カードが正規なものでなかったり、傷があっ
て磁気記録部へ正しく記録できなかったような場合に
は、走路切替部材777によってカードは下方の没収タ
ンク780に誘導される。正しく書き込まれたカードの
ときは切替部材777を、図40に実線で示すごとく下
方へ回動させる。すると、印字装置750から送られて
きたカードはカード発行口202へ誘導される。搬送ロ
ーラ774a,774bの下方には、没収タンク780
が配設されており、通常状態で上方に位置された走路切
替部材777によって下方へ誘導されたカードはこの没
収タンク780内に収納される。
【0171】この没収タンク780の後壁781には切
欠き781aが形成されており、この切欠き781aに
臨むようにセンサ782が配設されている。このセンサ
782は受光器であってこれに対応する投光器783
は、上記一対のベルト775間に配置され、検出光軸が
斜めになるように設定され、没収タンク780に入って
くるカードを検出するとともに、タンク内のカードが一
定量以上になると、カードの上端が上記検出光軸を遮る
ようになって満杯になったことを検出できるようになっ
ている。さらに、この没収タンク780はその下方に斜
め配置されたプレート784上に前後方向スライド可能
に載置され、その下面には、プレート784に形成され
た長孔784aに係合するガイドピン785が固着され
ており、このガイドピン785と上記プレート784の
後端との間に張設されたスプリング786によって、常
に後方へ付勢されている。
【0172】このカード導出装置770は、カードの終
端が通過して走行位置センサCPS6または没収カード
の検出センサがオンからオフに変わると、走行モータ7
06がオフされて、排出または没収動作を停止する。
【0173】なお、カード発行口202の上部には、発
行装置700におけるカードの発行作業進行状態を示す
カード発行表示器787が設けられている。
【0174】さらに、この実施例の発行装置700は、
図39に示すように、固定ベース791上において左右
のレール792a,792bによって前後方向スライド
可能に支持された基盤793の上に載置されており、こ
の基盤793の左側半分には、補助電源装置を内蔵した
電源ボックス794が載置され、この電源ボックス79
4の前面には、カードの発行枚数を表示するための記憶
媒体数計数表示手段としてのウンタ795と、没収カー
ドの枚数等の表示に利用可能な予備カウンタ796が設
けられている。
【0175】また、797は固定ベース791上に載置
された発行装置全体を前方へスライドさせる際に使用す
る把手、798はスライド機構をロックさせるための操
作ボタンである。
【0176】図43には、上記のごとく構成されたカー
ド発行機200の制御システムの構成例が示されてい
る。
【0177】なお、同図において、790がカード発行
制御装置、280がユニット制御装置、また288はカ
ードリーダ800の各構成部品たる搬送モータ807、
情報記録手段としての磁気ヘッド821、穿孔手段とし
てのパンチ装置820等を制御するカードリーダ制御装
置であり、符号LMP1〜LMP5で示されているの
が、購入金額の選択スイッチ群212に内蔵されたラン
プで、オンされたスイッチに対応するランプが点灯され
て操作ボタンを後方から照明するようになっている。
【0178】この実施例の制御システムは、大別してユ
ニット制御装置280による制御系とカード発行制御装
置790による制御系とに分割されており、ユニット制
御装置280が、貨幣の受け入れ手段、所望購入金額の
選択手段、管理装置に有価データを送信して該有価デー
タに代わるカード番号を貰い受けるための通信手段、釣
貨幣の払出し手段、および発行処理状態を示す状態表示
手段の制御を担当しており、カード発行制御装置790
が上述した発行装置700を構成するカード取出装置7
10、カード反転装置740、印字装置750およびカ
ード導出装置770と、カードのチェックおよび磁気デ
ータの記録を担当するカードリーダ800の制御装置2
88の統括的な制御を担当している。そして、ユニット
制御装置280とカード発行制御装置790との間の交
信はシリアル通信によって行なわれる。
【0179】一方、ユニット制御装置280は、管理装
置400との間でカード番号等のデータの送受信を行な
うため、光トランシーバ185を介して光ケーブルまた
は同軸ケーブルからなる低層ネットワーク用通信ライン
510に接続可能にされている。この実施例のカード発
行機200は、ユニット制御装置280によって前面パ
ネル201に設けられた各種表示器221〜225等か
らなる状態表示手段をカード発行手順に従って点灯もし
くは点滅させることによって利用者に操作手順を教示す
るとともに、排出したカードや釣銭忘れを防止するよう
にしている。
【0180】すなわち、カード発行機200の電源が投
入され、カード発行の準備が終了するとユニット制御装
置280は、先ず前面パネル201に設けられた発行中
表示器221を点灯させ、かつ紙幣挿入表示器223を
点滅させて紙幣の挿入を促す表示を行なって紙幣挿入待
ち状態にあることを外部に知らせる。この状態で紙幣挿
入口211に紙幣が投入されるとユニット制御装置28
0は金額表示器213に投入された金額に相当する数字
を表示させ、かつ購入選択スイッチ212内蔵の購入ラ
ンプLMP1〜LMP5を投入金額相当分まで点灯させ
る。つまり、千円ならランプLMP1のみ、3千円なら
ランプLMP1〜LMP3、5千円ならランプLMP1
〜LMP5を点灯させて、操作可能なスイッチを明示さ
せるようになっている。この状態で有効な購入選択スイ
ッチ212のいずれか一つがオンされると、紙幣挿入表
示器223を消灯させ、代わりにカード発行口202近
傍のカード発行表示器224を点滅させてカードが排出
されることを利用者に知らせる。
【0181】それから、ユニット制御装置280は、実
際にカード発行口202よりカードを排出するときには
金額表示器213と購入ランプLMP1〜LMP5を消
灯させる。そして、このとき釣銭があれば紙幣払出表示
器225を点滅させて注意を喚起させながら釣銭の払出
しを実行する。なお、釣銭がないときは紙幣払出表示器
225は消灯のままにしておく。また、カード排出時に
は利用者がカード発行口202に排出されたカードを抜
き取るとカード発行表示器224の点滅を中止して消灯
させる。
【0182】一方、釣銭があるときは紙幣払出表示器2
30が釣銭の除去を検出して送ってくる払出完了信号を
受けてから紙幣挿入表示器223を消灯させる。
【0183】ユニット制御装置280による前面パネル
201上の各種表示器の状態遷移を〔表8〕に示す。
【0184】
【表8】
【0185】同図において○は点灯、×は消灯、△は点
滅、Dは投入金額に応じた数値表示、Bは金額に対応し
たランプを点灯することをそれぞれ意味する。なお、
〔表8〕には各状熊において紙幣挿入口211の紙幣受
付状態がどのようになっているかも併せて示した。これ
よりカードおよび釣銭が除去されるまで次の紙幣挿入が
できないことが分かる。
【0186】図44には、ユニット制御装置280の構
成例が示されている。
【0187】発行機のユニット制御装置280は、カー
ドリーダ制御装置288およびカード発行制御装置79
0を統括的に制御するユニットコントローラ290と、
管理装置400とのデータ伝送に係る制御をするデータ
伝送コントローラ551と、データ伝送コントローラの
制御下でネットワークにおける送受信権の確立およびデ
ータの直並列変換を行うネットワークコントローラ55
3等から構成されており、通信系に関してはパチンコ機
のユニット制御装置180と全く同一の構成である。す
なわち、各コントローラ290と551間および551
と553間のデータの受け渡しは、デュアルポートメモ
リ(RAM)550および552を介して実行できるよ
うに構成されている。このうち、メモリ552は、送信
データ記憶領域と受信データ記憶領域とに分かれてお
り、全ての送受信データ長を同一長にする(パケット
化)のための調整機能と、データ伝送の高速化(2.5
Mbps)を計るための緩衝機能とをもっている。
【0188】このパケットメモリ552は各々が256
バイトの容量を持つ4つのページで構成され、このうち
ページ0は送信要求パケットの送信に、またページ1は
定時データ送信パケットの送信に使用される。一方、ペ
ージ2,3は、データパケット受信用で交互に使用され
る。どのページを使うかは、データ伝送コントローラ5
51が、ネットワークコントローラ553に指示する。
データ伝送コントローラ551が受信パケットデータの
処理中、次のパケットデータが送られてきたとしても、
他のページに受信されるため、確実に全てのパケットを
受信できる。各コントローラ551,553を同時に初
期化できるようにするため共通のリセット回路555が
設けられている。
【0189】ネットワークコントローラ553の管理装
置400との接続側には、受信データを波形整形すると
ともに送信データのドライブ能力を上げるために信号の
レベル変換を行う信号変換回路554および切換スイッ
チ542を介して、光コネクタ186に接続可能にされ
ているとともに、低層ネットワークの伝送ラインが同軸
ケーブルで構成された場合にも対応できるように切換ス
イッチ542を介して、送信信号と受信信号の分離およ
び結合を図る分岐回路540に接続可能にされている。
上記光コネクタ186に光トランシーバ285が接続さ
れる。
【0190】さらに、データ伝送コントローラ551と
ネットワークコントローラ553との間には、データ伝
送コントローラ551からの要求に応じてネットワーク
コントローラ553がデータの受信結果を記憶するため
のラッチ回路561と、データ伝送コントローラ551
が、ネットワークコントローラ553に対するデータ送
信指令等のコマンドを記憶させるラッチ回路562およ
び低層ネットワーク用アドレスを記憶させるラッチ回路
563と、ユニット制御装置280内の通信制御状態の
異常を表示するための3個のLEDランプからなるモニ
タ表示器556への表示データを記憶するラッチ回路5
64が設けられている。557は上記各ラッチ回路56
1〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
【0191】一方、発行機のユニット制御装置280が
パチンコ機のユニット制御装置180と異なる点は、ユ
ニットコントローラ290がカードリーダ制御装置28
8と直接交信することはせず、カード発行制御装置79
0を介して行なうことである。そのため、ユニットコン
トローラ290とカード発行制御装置790のとの間に
は送受信データのレベル変換を行うトランシーバ571
が接続されている。
【0192】また、ユニットコントローラ290には、
台番号設定器205やリセットスイッチ207からの入
力信号を所定のタイミングでデータバス581上にのせ
たり発行中表示器221等の各種ランプを表示させる駆
動信号をラッチしたりする入出力コントローラ576
と、紙幣識別器210、紙幣払出器230および購入選
択スイッチ212からの入力信号を所定のタイミングで
データバス581上へのせ、かつ紙幣識別器210およ
び紙幣払出器230への制御信号をラッチする入出力コ
ントローラ578が接続されている。
【0193】ユニットコントローラ290から紙幣識別
器210への制御信号としては、真紙幣と判定された紙
幣を10000円、5000円、1000円の区別をし
て金庫内へ収納するための指示信号と、紙幣挿入口への
紙幣挿入を可としたり、不可としたりするための指示信
号がある。
【0194】また、紙幣識別器210からユニットコン
トローラ290に対する入力信号には、挿入紙幣が真の
10000円紙幣と判定したときの信号と、挿入紙幣を
真の5000円紙幣と判定したときの信号と、挿入紙幣
を真の1000円紙幣と判定したときの信号と、紙幣判
定後に、紙幣挿入口方向へ紙幣が引き抜かれたときに出
力されるアラーム信号と、紙幣の挿入があり、該紙幣を
識別中であることを示すための信号と、紙幣詰まりが発
生したことを示すための信号と、金庫内の紙幣収納が満
杯になったことを示すための信号とがある。
【0195】一方、ユニットコントローラ290から紙
幣払出器230に対する制御信号としては、紙幣払出枚
数をバイナリコードで設定するための指示信号と、枚数
設定値に基づいた紙幣の払出しを実行させるための指示
信号と、払出し実行結果を表示するためのモニタ表示器
(図示しない)の表示をクリアにするための指示信号と
がある。
【0196】また、紙幣払出器230からユニットコン
トローラ290に対する入力信号としては、紙幣を1枚
出す度に出力される信号と、払出し中装置内で異常が発
生し、払出し動作が実行できないときに出力されるアラ
ーム信号と、紙幣収納部の紙幣残量が20枚以下になっ
たことを示す信号と、紙幣払出し動作を実行中であるこ
とを示すための信号と、紙幣払出し動作が終了し、紙幣
発行口の紙幣が取り除かれたことを示すための信号とが
ある。
【0197】さらに、ユニットコントローラ290に
は、購入金額を表示する金額表示器213や発行機の異
常の種類を示す番号を表示するモニタ表示機206をダ
イナミック表示させるためのデコーダ586,587と
デコーダドライバ588,589やデータバス581を
介して接続されている。
【0198】〔表9〕に、上記モニタ表示器206に表
示されるエラー番号とその内容および処理の一例を示
す。
【0199】
【表9】
【0200】上記〔表9〕において、*印の付されてい
るエラーが発生した場合はシステムダウンとしてリセッ
トがかかる。また、エラー表示が点滅している場合はエ
ラー回復処理後、リセットボタンを押す必要があること
を示している。
【0201】なお、585はユニットコントローラ29
0から出力されるアドレス信号をデコードしてプログラ
ムメモリ558やユニットメモリ550、入出力コント
ローラ576,578およびデコーダ586,587、
デコーダドライバ588,889の選択信号を形成する
デコーダである。
【0202】さらに、この実施例のユニット制御装置2
80においては、金額表示器213を駆動させるべくユ
ニットコントローラ290から出力される表示データの
うち、2msのような間隔で周期的に出力される桁セレ
クト信号(コモン信号)をリセット回路555に、ウォ
ッチドッグパルスとして入力するようにしている。リセ
ット回路555はパワーオンリセットの他、このウォッ
チドッグパルスを監視してパルスがなくなると各コント
ローラ290,551,553に対するリセット信号を
発生する。
【0203】上記のごとくユニット制御装置280は、
管理装置400、カード発行制御装置790の二方向に
情報交換の窓口を有しており、管理装置400の制御下
のもとにカードを発行するための制御を行なうととも
に、発行処理の結果として発生する発行機における稼働
情報を定期的に管理装置に送信するソフトウェアを有し
ている。
【0204】管理装置との間のデータの送受信は、パチ
ンコ機と同様ユニットメモリ550を介して行なう。ユ
ニットメモリ550の構成はパチンコ機のそれと全く同
一(図26参照)であり、送信データエリアSDAと、
受信データエリアRDAと、送信データや受信データが
メモリ内にあることを相手方のコントローラに伝えるた
めのコマンドやステータス情報の入る共有データエリア
CDAとが設けられている。
【0205】〔表10〕および〔表11〕に、各々上記
ユニットメモリ550内の送信データエリアSDAおよ
び受信データエリアRDAの構成例を示す。交信用エリ
アCCAの構成はパチンコ機のユニットメモリのそれと
全く同一である(〔表3〕参照)。
【0206】
【表10】
【0207】
【表11】
【0208】上記〔表10〕に示されているホットコー
ドは、システムの立上りのときに管理装置400がユニ
ットメモリ550の送信エリア内に、例えば01010
1・・・・01なるコードを書き込んでおいて、定期的
に管理装置に送って、静電気等のノイズによるRAMデ
ータの破壊の有無をチェックし、送信データの異常を速
やかに検出できるようになっている。
【0209】なお、上記〔表10〕に示されているモニ
タ情報1は、〔表12〕に示すようにシステム立上り時
のテスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示
すビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカル
ネットワーク(伝送ケーブル500)の異常を示すビッ
ト(低層用と高層用の2ビット)、発行機異常を示すビ
ット等により構成されている。
【0210】また、モニタ情報2は、〔表12〕に示す
ようにカードリーダの異常を示すビット、カードの有無
を示すビット、同紙幣タンク内の状態を示すビット、紙
幣詰まりを示すビット、紙幣の強制引き抜きを示すビッ
ト、残金払出器の紙幣タンク内の状態を示すビット、残
金払出器の異常を示すビット等により構成されている。
【0211】
【表12】
【0212】
【表13】
【0213】図45〜図47に前述した精算機300の
構成例を示す。
【0214】この実施例の精算機300は、挿入された
カードCDの磁気記録部に記録されたカード番号を読み
取ってコードのチェックを行なうカードリーダを内蔵
し、管理装置からのデータを受け取った後カードを回収
するカード精算装置310と、そのカードについて使用
されずに残った未使用金額に相当する金額を払い戻すた
めの残金払出装置321,325と、遊技により獲得し
た持玉数を印刷したレシートを発行するプリンタ330
と各種表示器340〜342および、精算機300全体
の制御を行なうユニット制御装置350等により構成さ
れている。
【0215】この精算機300は上面パネル301が上
下方向回動可能に構成され、上記カード精算装置310
に対応して、上面パネル301の前端にはカード挿入口
302が、また上面パネル301の上面には、獲得した
賞球数(持玉数)を表示する玉数表示器303および未
使用金額を表示する金額表示器304が設けられてい
る。しかも、この実施例の精算機300はパチンコ店に
設置されるカウンタを構成できるように上面がフラット
に形成され、かつ玉数表示器303と金額表示器304
が2組設けられており、そのうち一つは前方に傾斜して
遊技客にとって読み取り易く、他方は後方に傾斜してカ
ウンタ内側の係員にとって読み取り易いようになってい
る。また、上面パネル301の上面後方寄りには、上記
表示器の表示を「0」にクリアする表示リセットスイッ
チ305が設けられている。遊技客が、先ずカード挿入
口302よりカードを投入すると、カード精算機300
内のカードリーダ800がカードCDの磁気面に記録さ
れているカード番号を読み取って管理装置400に送
り、そのカードに関するデータを受け取る。そして、金
額表示器304に未使用金額を表示させるとともに、玉
数表示器303に獲得玉数を表示させ、プリンタ330
により未使用金額と獲得玉数および来歴データ等を印字
したレシートを発行する。また、カードリーダ内の挿入
されたカードは穿孔装置により、所定の穿孔位置PH5
にパンチ穴(精算済孔)の形成がなされてから内部のカ
ード回収タンク314内に排出される。
【0216】なお、この実施例では、精算機のカードリ
ーダには記録用ヘッドが不用であるが、記録用ヘッドを
設けて、精算済カードについては磁気面のデータを消去
して排出することにより、カード番号の変換方式の解読
を不能にし、カードの偽造を防止するようにしてもよ
い。
【0217】カードリーダとしては、パチンコ機100
のカードリーダ800(図27参照)をそのまま使用し
ており、発行機用のカードリーダと同様後方へカードが
排出可能にされており、カードリーダの後方にカード回
収タンク314が配置されている。プリンタ330は、
ロール状態でストックされている白紙のシートを引き出
して、その表面に発行年月日と、獲得玉数および未使用
残金額さらにはカード来歴等を印刷し、上面パネル30
1の凹部301a内に開口されたレシート発行口331
より排出する。
【0218】これとともに、未使用金額に相当する金銭
が残金払出装置より払い出される。残金払出装置は、紙
幣を払い出す紙幣払出器321と100円硬貨を払い出
す硬貨払出器325からなり、紙幣払出器321に対応
して全面パネル306には紙幣排出口322が、また硬
貨払出器325に対応して硬貨払出口326が設けられ
ている。また、精算においては、未使用金として100
0円未満の端数が生じるので、上記のごとく100円単
位の硬貨を払い出す硬貨払出器325が必要とされる。
【0219】さらに、上記精算機300の上面パネル3
01の上面には、カード精算中であることを示す精算中
ランプ341、カード精算不能状態を示す精算中止ラン
プ342が設けられている。
【0220】また、開閉可能な全面パネル306の内側
には、図46に示すように紙幣不足等精算機の異常をエ
ラー番号を用いて表示するモニタ表示器343と、この
モニタ表示器343の表示をリセットするリセットスイ
ッチ351と遊技店に設置される複数の精算機の各々を
区別して、特定のカードの精算を行なった精算機を管理
装置400において把握できるようにするための台番号
設定器352と、閉店時に硬貨払出器325のタンク内
に残った硬貨を排出させるための硬貨抜取スイッチ35
3と、プリンタ330によって発行するレシートに来歴
データを印字するか否か指示を与える印字切替スイッチ
354が設けられている。
【0221】上記台番号設定器352により設定された
台番号は管理装置400に送られて、データ通信の際の
伝送アドレスの生成および各精算機ごとのデータファイ
ル作成に供される。
【0222】カード精算装置310は、図47に示すよ
うにカードリーダ800と、その後方に配置された補助
搬送装置311と、ユニット制御装置350からの指示
に従ってカードリーダ800や補助搬送装置311の制
御を司るカード精算制御装置312と、それらの電源装
置313および補助搬送装置311の後方に配置された
カード回収タンク314とにより構成されている。
【0223】なお、上記カード回収タンク314はカー
ド精算装置310のフレーム315に固定された縦長の
タンク収納枠316内に着脱可能に挿入されるようにな
っている。また、上記フレーム315の側面には2つの
カウンタ317と318が設けられ、そのうち一方に回
収したカードの枚数を表示するようになっている。他方
のカウンタは未使用である。
【0224】補助搬送装置311は、搬送ローラ36
1,362と、それらに捲回された上下一対の搬送ベル
ト363,364と、下方の搬送ベルト364を駆動す
る搬送モータ365とからなり、カードリーダ800の
後端から排出されたカードを一対のベルト363と36
4の間に挟んで後方の回収タンク314へ向かって移送
させるようになっている。
【0225】図47には、図示されていないが、カード
回収タンク314にはカードがタンク内に排出されたこ
と、または一杯になったことを検出するカードセンサ3
19が設けられている(図48参照)。ただし、この実
施例の精算機300は前記台番号設定器352の最上位
桁を「9」にセットしたときにのみカード没収モードと
なり、精算のため挿入されたカードを精算後に上記カー
ド回収タンクに誘導して没収するようになっており、そ
れ以外のときは精算後にカードを前方へ排出して遊技客
に返却するようになっている。
【0226】図48には、上記のごとく構成された精算
機300の制御システムの構成例が示されている。
【0227】この実施例の制御システムは、大別してユ
ニット制御装置350による制御系とカード精算制御装
置312による制御系とに分割されており、ユニット制
御装置350が、紙幣および硬貨払出器321,325
や各種表示器303,304,341〜343およびプ
リンタ330の制御と各種スイッチ類351〜354,
305の入力の受付けを担当しており、カード精算制御
装置312が補助搬送装置311と、回収したカードの
計数表示手段としてのカウンタ317と、カードのチェ
ックおよび磁気データの読出しを行なうカードリーダ8
00の制御装置388の統括的な制御を担当している。
そして、ユニット制御装置350と精算制御装置312
との間の交信はシリアル通信によって行われる。
【0228】一方、ユニット制御装置350は、管理装
置400との間でカード番号等のデータの送受信を行な
うため、光トランシーバ385を介して光ケーブルまた
は同軸ケーブルからなる低層ネットワーク用通信ライン
510に接続可能にされている。
【0229】精算機300のユニット制御装置350の
構成は、図44に示されている発行機200のユニット
制御装置280と殆ど同一であり、ユニットコントロー
ラ290に相当するユニットコントローラ390とユニ
ットメモリ550、データ伝送コントローラ551、パ
ケットメモリ552、ネットワークコントローラ553
等により構成されている。
【0230】精算機300のユニットコントローラ39
0は、上記構成部品の制御やカード番号のチェック、カ
ードデータの受信、表示等を行なって精算処理を実行す
るとともに、稼動データを収集し、それをデュアルポー
トメモリからなるユニットメモリ550内の送信データ
エリアSDAに書き込む。ユニットメモリ550に書き
込まれた稼動データは、データ伝送コントローラ551
による伝送ケーブルを介した管理装置400との間のデ
ータ交信により管理装置に送られる。管理装置から送ら
れて来るデータも、一旦ユニットメモリ550内の受信
データエリアRDAに書き込まれ、ユニットコントロー
ラ390がこれを読み取ることによってデータの受信が
行なわれる。ユニットメモリ550には送信データや受
信データがメモリ内にあることを相手方のコントローラ
に伝えるためのコマンドやステータス情報の入る共有デ
ータエリアCDAが設けられている。
【0231】〔表14〕および〔表15〕に、各々上記
ユニットメモリ550内の送信データエリアSDAおよ
び受信データエリアRDAの構成例を示す。交信用エリ
アCCAの構成はパチンコ機のユニットメモリのそれと
全く同一である(〔表3〕参照)。
【0232】
【表14】
【0233】
【表15】
【0234】〔表15〕に示すようにこの実施例ではカ
ードの来歴データも受信して、これを時刻データととも
にレシートに印刷して排出することにより、遊技客に対
し信頼度の高い精算データであることを印象づけること
ができる。ただし、来歴データはカードファイル内に入
っている最高20回までのデータである。
【0235】なお、上記〔表14〕に示されているモニ
タ情報1は、〔表16〕に示すようにシステム立上り時
のテスト実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示
すビット、ホットコードエラーを示すビット、ローカル
ネットワーク(伝送ケーブル500)の異常を示すビッ
ト(低層用と高層用の2ビット)、精算機異常を示すビ
ット等により構成されている。
【0236】
【表16】
【0237】また、モニタ情報2は、〔表17〕に示す
ようにプリンタの異常を示すビット、カードリーダの異
常を示すビット、硬貨タンク内の状態を示すビット、硬
貨払出機の硬貨詰まりを示すビット、硬貨払出機の異常
を示すビット、紙幣払出機の紙幣タンク内の状態を示す
ビット、紙幣払出機の異常を示すビット等により構成さ
れている。
【0238】
【表17】
【0239】次に、前述のごとく構成されたパチンコ機
100、カード発行機200および精算機300を統括
的に制御するとともに稼動データをリアルタイムに収集
して、停電や故障が発生しても復旧時に直ちに元のデー
タ状態を復活させてシステム各部の動作を再開させ、ま
た遊技店の経営に必要なデータの集計を可能にするとと
もに、カードが破損した場合に同一資格の復活カードを
発行する管理装置400について説明する。
【0240】図49に管理装置400の具体的な構成
を、また図50に管理装置のシステム構成を示す。
【0241】管理装置400は、ミニコンクラスの中央
処理装置CPUや半導体メモリ(RAM)からなる主記
憶装置M−MEM、タイマ(カレンダを含む)TMR、
通信制御装置SCC等が格納されたメイン制御装置40
1と、このメイン制御装置401の上部に設けられた補
助記憶装置としてのフロッピディスク記憶装置402、
ハードディスク記憶装置403とパーソナルコンピュー
タ410とにより構成されている。また、パーソナルコ
ンピュータ410は、メッセージや収集データを表示す
るCRT表示装置411と、オペレータが指令や設定デ
ータを与えるためのコンソール412と、CPUを内蔵
し、メイン制御装置401内の中央処理装置と通信回線
および割込回路を介して接続されたローカル処理装置4
13と、収集データ等を印字するためのプリンタ414
とにより構成されている。
【0242】ローカル処理装置413と中央処理装置C
PUとを結合するため、通信制御装置406a,406
bがメイン制御装置401内に設けられている。
【0243】上記プリンタ414は、管理装置400の
スループットを向上させるため、印字されるデータを一
時的に格納するバッファ414aを備えている。
【0244】さらに、この管理装置400には、パチン
コ遊技システムに特有なものとして、復活カードや各端
末からシステムにアクションを起こさせる媒体としての
テスト用カードを発行するカードリーダ407やパチン
コ機で発生する“打止め”等、システムで発生した緊急
情報をリアルタイムで印字する補助プリンタ408が上
記メイン制御装置401の上部に設けられ、通信制御装
置406c,406dを介して中央処理装置CPUに接
続されている。
【0245】SCCは、ネットワークを介して各端末機
との間でデータ伝送を可能にするための伝送制御装置で
ある。
【0246】また、停電発生時に、主記憶装置に揮発的
に保持されている全ての端末の稼動データや、発行した
全てのカードのデータをハードディスク記憶装置403
に移して保護できるようにするため、最低でも10分間
程度は管理装置を動作できるようにする補助電源装置4
09が、上記メイン制御装置401の下方に設けられて
いる。
【0247】なお、本実施例においては、主としてパチ
ンコ機100とカード発行機200、精算機300およ
び管理装置400からなるシステムについて説明する
が、この発明は店内放送装置や景品交換装置、自動販売
機等をも管理装置400の制御下におくようにしたシス
テムにまで拡張することができる。特に景品交換装置
は、カードを使って精算機300を通さずに直接景品と
交換できるような方式を容易に適用する可能性がある。
【0248】さらに、管理装置400を構成するコンソ
ール412も、本実施例のパチンコ遊技システムに最も
適した独特のキー構成となっている。
【0249】図51に、コンソール412の構成例を示
す。同図の(B)はコンソールの上面すなわちパネル
面、同図の(A)はコンソールの背面を示す。
【0250】図51において、421はシステムの各端
末に対する営業開始を指示するための開店スイッチ、4
22は同じく営業終了を指示するための閉店スイッチ
で、開店スイッチ421がオンされた後、閉店スイッチ
422がオンされるまでの間、各端末機におけるカード
の運用が可能となる。また、423は営業終了後に全端
末機の稼動データをフロッピディスク記憶装置402に
格納し、管理装置へ動作の停止を指示するための終了ス
イッチ、424は破損したカードの復活処理を指示する
ためのカード復活スイッチである。
【0251】なお、上記開店スイッチ421、閉店スイ
ッチ422、終了スイッチ423およびカード復活スイ
ッチ424の4つのスイッチは、本システムにとって特
に重要なスイッチであり、システム稼動中安易に操作さ
れるのを防止するため、その後方(図では上方)に設け
られたキースイッチ420に連動されており、キースイ
ッチ420を回してオンさせた状態でないと各スイッチ
421〜424を操作してオンさせることができないよ
うになっている。
【0252】425,426,427は、通常のパーソ
ナルコンピュータ等のコンソールに設けられているのと
同種のテンキー、リターンキーおよびデリートキーであ
る。
【0253】一方、428はカードに関するデータや各
端末の稼動データ等をCRT表示装置411の画面上に
表示させる指令を与える表示メニュースイッチ、429
はCRT表示装置に表示されたデータの消去を要求する
CRTクリアスイッチである。また430はカードに関
するデータや各端末の稼動データ等をプリンタ414に
よって印字させる指令を与える印字メニュースイッチ、
431はプリンタ414による印字の中止を要求する印
字ストップスイッチである。432はパチンコ機におけ
る打止数や打止モード等の設定を要求するための設定ス
イッチ、433は、設定された打止数の賞品球が払い出
されて打止すなわち遊技継続不能状態になっているパチ
ンコ機の打止状態の解除指令を与えるための打止解除ス
イッチ、434は、営業終了時に端末機を種別ごとに強
制終了させたり、通信ネットワークの異常等に伴い正常
な制御やデータ収集が不能になった場合に全端末機を強
制終了させたり、あるいは遊技客の不正を発見した場合
に特定端末機を強制停止させるための強制終了スイッ
チ、435は強制停止された端末機の停止を解除させる
ための終了解除スイッチ、439は日時設定用スイッチ
である。また、実施例のコンソール412には、パチン
コ機での打止等緊急事態が発生した場合にオペレータの
喚起を促す音を発生するブザー440と、その発音停止
を指示するブザーストップスイッチ436とが設けられ
ている。
【0254】上記各スイッチのうち、図中2重枠で示さ
れているスイッチ421〜424,432〜436は、
ランプ内蔵型のスイッチで、これらのスイッチがオンさ
れて対応する処理の実行中もしくは状態継続中内蔵ラン
プが点灯される。ただし、ブザーストップスイッチ43
6内のランプは、ブザーと連動し、ブザー発音中点灯さ
れ、ストップスイッチ436が押されると消灯する。
【0255】さらに、この実施例のコンソール412に
は、その背面に、テストカード発行指令を与えるための
テストカードスイッチ437と、システム導入時に購入
玉の交換レートや店コード、端末機の総台数、入賞球1
個当たりの賞品球数等の設定値の設定要求を行なうため
のビルトインスイッチ438が設けられている。これら
のスイッチ437と438は、他のスイッチと異なり、
通常はほとんど使用しないスイッチであり、かつ特定の
者(遊技店の支配人等)が存在を知っていればよいスイ
ッチであるため、コンソールの背面に設けられている。
【0256】ここで、上記テストカードについて言及す
る。既に説明した構成より明らかなように、この実施例
の遊技システムは、すべての端末機(パチンコ機、カー
ド発行機、精算機)が管理装置の制御下にあり、カード
番号等のやり取りによって稼動可能な状態に移行するよ
うになっており、端末単独では動作不能である。しかる
に、パチンコ機は使用頻度が高いため、玉詰まりやいわ
ゆるチューリップなどの役物が故障したりすることが多
いとともに、出玉率の調節のため遊技領域内の釘調整が
必要である。その場合、修理や釘調整後に試し打ちを行
なうことになるが、本実施例では、前述した各パチンコ
機の制御ユニット160内のテスト用スイッチ179を
オンさせ、かつ管理装置によって発行された特殊なテス
ト用カードを制御ユニット160のカード挿排口802
aより挿入すると、一定の持玉数が与えられてパチンコ
機単独で遊技動作が実行可能になるように構成されてい
る。これによって、非営業時における試し打ちではシス
テム全体を立ち上がらせる必要がない。また、営業中に
おいては、遊技中の稼働データを損なうことなく試し打
ちを行なうことができる。
【0257】なお、管理装置400に設けられるカード
リーダ407は図27に示すパチンコ機内のカードリー
ダ800と全く同じ構成でよい。
【0258】ただし、内部に白紙カードを有さず、外部
から白紙カードを挿入して磁気面にコードを記録して排
出する方式を採るようにしてもよい。その場合にはカー
ドタンクを省略できる。また、管理装置400により発
行される前記テストカードや復活カードは必ずしも他の
一般カードのように使用年月日や発行通し番号等を明記
する必要がないので、印字装置を省略してもよい。ただ
し、印字装置を組み込んで、テストカードである旨を印
字して発行することもできる。なお、復活カード発行の
際には穿孔装置807によってカードの所定の穿孔位置
PH にパンチ穴を開けるようになっている。
【0259】上述したように、この実施例の端末機10
0,200,300はすべて管理装置400の管理下に
置かれ、管理装置400が起動されていないと、原則と
して単独で動作できない。従って、システムの立上り時
には管理装置400によってすべての端末機に設定値を
与えてイニシャライズを行なう。しかも、このイニシャ
ライズに先立って、データ伝送を可能にするため各端末
機から台番号を吸い上げて1つ1つの伝送アドレスを形
成する。そして、システム稼動中はすべての端末機の稼
動データをリアルタイムで収集して主記憶装置M−ME
Mに保持するようになっている。
【0260】このように、本実施例では管理装置400
の取扱うデータの量は膨大なものとなる。そこで、実施
例ではこれらのデータをファイル管理により整理して取
扱いを容易にしている。
【0261】〔表18〕に管理装置400によって管理
されるデータのファイル構成例を示す。
【0262】これらのファイルは通常主記憶装置M−M
EM内に記録されるが、すべてのファイルは停電時にハ
ードディスク記憶装置403にセーブされる。また、端
末機に関するデータファイルすなわちパチンコ機ファイ
ル(以下P機ファイルと称する)、発行機ファイルおよ
び精算機ファイルは、営業終了時にフロッピーディスク
記憶装置402に記憶され、月別の稼動データ集計等に
供される。
【0263】
【表18】
【0264】次に、〔表18〕に示されている各ファイ
ルについて更に詳しく説明する。
【0265】同表における設定値ファイルFL1は、シ
ステム導入時にコンソールの入力によって予めハードデ
ィスクに記憶される購入玉の交換レートや店コード、端
末台数、賞品球数、打止数等のシステムの特性や構成に
応じて変動する設定値である。この設定値ファイルは通
常営業開始時にハードディスクHDDより主記憶装置に
ロードされる。また、設定値ファイルFL1は、パチン
コ機の入替えの際等にビルトインスイッチを押してコン
ソールより更新できるようになっている。
【0266】〔表19〕に設定値ファイルFL1の構成
例を示す。
【0267】
【表19】
【0268】同表において、購入玉交換レートとは、購
入金額単位(例えば200円)に対する貸玉数すなわち
最小の持玉数であり、NAU台数とは、データ伝送シス
テムとしての高層ネットワークと低層ネットワークとの
連結部に設けられるネットワークアダプタユニット(通
信制御装置)の総数である。また、符号iで示されるテ
ーブルには、あるパチンコ機からあるパチンコ機までの
賞品球数が設定される。この賞品球数には1台につき2
種類の賞品球数が設定できるようになっている。しか
も、i=1〜16で示されるようにこの実施例では、遊
技店の全パチンコ機を16のグループに分割して、各々
メインとサブの2つの賞品球数を別個に設定できるよう
になっている。ただし同一の設定値のパチンコ機には連
続した台番号が与えられ、その先頭番号と末尾番号とに
よって対象範囲が指定される。
【0269】さらに、jで示されるテーブルには打止数
が設定され、kで示されるテーブルには打止モードが設
定される。ここで、打止モードとは、打止数の算出の仕
方(演算式)を示し、例えば単純に払出し賞品球数が打
止数に達したときをもって打止とするモードや、払出し
賞品球数から打込球数を引いたものが打止数に達したと
きをもって打止めとするモード等がある。特に限定はさ
れないが、この実施例ではj=1〜16,k=1〜16
で示されるように、各々16のグループに分けて独立に
打止数および打止モードを設定できる。
【0270】〔表20〕に、データ伝送に使用される伝
送アドレスのファイルFL2の構成例を示す。
【0271】
【表20】
【0272】〔表20〕において、種別フラグは端末の
種類を示すためのフラグで、「1」がパチンコ機、
「2」がカード発行機、「4」が精算機であることを、
そして、「0」が端末の不存在を各々示す。台番号およ
び通し番号は「4」と「9」を除いて作られた端末機の
番号とその通し番号であり、ユニット番号は、端末の種
類にかかわらず一つのNAU(ネットワークアダプタユ
ニット)の下に置かれた各端末機の番号すなわち後述の
低層ネットワーク上でのアドレスとなる番号、またチャ
ネル番号は管理装置から見た各端末機のアドレスすなわ
ち後述の高層ネットワーク上でのアドレスとなる番号で
ある。ただし、実施例のシステムでは一つのNAUの下
に接続されるパチンコ機台数を64台以下としている。
【0273】NAU番号と台番号は既に述べたように設
定スイッチ(171,205,305,561)で与え
られる番号で、パチンコ店の場合、パチンコ機の台番号
は、慣例として「4」と「9」を除いた数字で与えられ
る飛び番号である。ここで「4」と「9」を使用しない
ということは8進法表現が可能であることが分かる。そ
こで、10進数表示された台番号を表21に示す変換テ
ーブルを使って0〜7の数字のみで表現する。これに従
うと、例えば「258」なる台番号は「247」と表記
される。
【0274】
【表21】
【0275】これを2進化8進法によりバイナリコード
で表現すると、「010・100・111」となる。こ
のコードは10進法の「167」を示しており、これに
よって、「4」と「9」の抜けたパチンコ機台番号が連
続した通し番号となる。一方、低層ネットワーク上での
アドレスを8ビットに抑えるため上記コードの下位8ビ
ットをとって、これを2進化8進法で表されたコード
「1010・0111」とみなし、これをHEXA表現
すると、「A7H」となる。さらに、一つのNAU下に
はパチンコ機以外に発行機や精算機等の端末機も接続さ
れており、それらにも8ビットのユニット番号を与える
ため、一つのNAU下のパチンコ機の台数を64台に制
限し、上記コード「A7H」とコード「3FH」との論
理積をとって「27H」を得る。この実施例ではこれを
ユニット番号とするものである。そして、このユニット
番号の頭にNAU番号を付けた「NAU番号+ユニット
番号」をチャネル番号としている。このような方法によ
り、「4」と「9」を使用しない台番号を有するパチン
コ遊技店の慣例において、2進法のみを使ってデータ処
理を行なうマイクロコンピュータの特性に合致した効率
の良いアドレス処理が可能となる。
【0276】上記ファイルは、回線テスト後の管理装置
によるユニットテーブル要求の返答データに基づいて全
端末機について作成されている。
【0277】〔表22〕にカードファイルFL3の構成
例を示す。カードファイルFL3には、各カードごとの
情報が入る。
【0278】
【表22】
【0279】同表において、カード番号は発行通し番号
nから関数f(n)を用いて、得られる番号であり、持
玉数と金額、カード状態は発行通し番号nとカード番号
で特定されるカードの現在状態を示す情報で、この実施
例では以下カードテキストと称する。なお、ここでカー
ド状態とは、〔表23〕に示すように、遊技に使用され
ていないフリー状態を示すビット、遊技中を示すビッ
ト、遊技機から一時的に離れる中断中を示すビット、既
に精算機における精算を行なったカードであることを示
すビット、カードの持玉数および残金がともにゼロにな
ったことを示すビット、過去に1回以上打止めを発生し
たことを示すビット、強制終了されたパチンコ機で使用
されたカードであることを示すビット、復活されたカー
ドであることを示すビット等により構成されている。
【0280】
【表23】
【0281】一方、〔表22〕に戻って、カードファイ
ルFL3には、カードの現在存在している端末の位置を
示す所在端末通し番号と、所在端末番号が登録される。
パチンコ機遊技店では慣例として、「4」と「9」の数
字を台番号として用いないので、裏と表の2種類の端末
番号が発生する。
【0282】また、〔表22〕においてiカウンタとは
カードがアクションを起こした数すなわち、カードが有
機的結合体たるシステムから外部へ排出動作された回数
を示すもので、この回数に対応して、そのときの台番
号、持玉数、金額、時刻等のカード情報すなわちカード
の来歴が記録される。統計的に見て遊技者は1日20台
以下のパチンコ機で遊技するのがほとんどであるので、
この実施例では最高20回までカード来歴を記録するこ
ととした。ただし、20回を超えた場合には、i=20
で示されるテーブルを更新する形で記録される。なお、
上記の場合、iカウンタは遊技中断を計数しない。つま
り、中断時に各カード情報を新しいエリアに記録する
が、中断解除後の遊技終了スイッチオン時にカウンタを
更新せず同一エリアに重ねてカード情報を記録すること
によりiカウンタの値を実質的な遊技台数と一致させて
いる。
【0283】ここで、カードの状態およびアクションと
カードファイルへFL3のカード情報の登録について図
52を用いて説明する。
【0284】先ず、カード発行機200においてカード
の発行が行なわれると、カードが排出されて、カードは
未発行(白紙)状態SS0からフリー状態SS1に移行
する。それから、所望のパチンコ機100にカードを挿
入すると、遊技状態SS2へ移行する。ここで遊技によ
ってカードの持玉および金額がゼロになると、カードが
排出されて帰零状態SS3に移る。また、遊技中に中断
スイッチ115が押されると、カードが排出されて、中
断状態SS4へ移行し、同一カードの再投入により再び
遊技状態SS2へ戻る。そして、遊技中に遊技を終了さ
せるべく終了スイッチ114を押すと、カードが排出さ
れてフリー状態SS1に移行する。CPUによる強制終
了または打止発生によってもカードが排出されて遊技状
態SS2からフリー状態SS1へ移る。そのフリー状態
のカードを持って精算機300に行き精算処理を行なう
と、無効マークが付されてからカードが回収され精算済
の状態SS5へ移る。この実施例のシステムでは、中断
状態SS4のカードを持ってパチンコ機に戻らずそのま
ま精算機300に行き、精算処理を行なうことも可能で
ありその場合、中断状態SS4から精算済状態SS5へ
移行する。
【0285】上記状態遷移図において、遷移方向を示す
矢印に○が付されているのがカードファイルFL3への
カード情報の記録を伴うアクションである。また、各ブ
ロック内にて、××Hで示されている符号は、〔表2
3〕のカード状態を示すコードを用いて対応する状態を
16進数字で表現(HEXA表現)したものである。
【0286】次に、〔表24〕にP機ファイルFL4の
構成例を示す。
【0287】
【表24】
【0288】同表において、台番号からカード状態まで
の項目は、〔表1〕に示されている送信データエリアに
保持されているデータであり、これらは1秒に1回管理
装置400によってサンプリングされ、ファイルに登録
される。また、メイン賞球数、サブ賞球数、打止数およ
び打止モードは、システム立上り時に〔表19〕に示さ
れている設定値ファイルFL1に基づいてP機ファイル
FL4に登録される。
【0289】〔表25〕および〔表26〕に発行機ファ
イルFL5と精算機ファイルFL6をそれぞれ示す。
〔表25〕に示すデータ項目は、〔表10〕に示されて
いる発行機の送信データエリアに保持されているデー
タ、また、〔表26〕に示すデータの項目は〔表14〕
に示されている送信データエリアに保持されているデー
タと各々一致する。これらは、1秒間に1回管理装置に
よってサンプリングされる。
【0290】
【表25】
【0291】
【表26】
【0292】〔表24〕〜〔表26〕において、セーブ
欄に○印が付されているデータは、営業終了時にフロッ
ピディスクFDDにセーブされるデータである。
【0293】次に上記のごとく構成された端末機として
のカード発行機200、パチンコ機100、精算機30
0およびそれらの端末機の集中制御を行なう管理装置4
00を有機的に結合して、データ伝送およびカードの運
用を可能にするデータ伝送路(ローカルエリアネットワ
ーク)について説明する。図53に階層的データ伝送路
を用いたパチンコ遊技システムの構成例を示す。
【0294】すなわち、100〜1000台の端末機
は、例えば遊技店の島設備のような単位で20〜40台
ずつグループ化され、各群の端末機は、リング状の伝送
路上を高速で巡回するトークンと呼ばれるアクセス権を
つかまえたノード(端末機)がパケットの形でデータの
送受信を行なう権利を有するようにされたトークンパッ
シング方式の低層ネットワーク(トークンバス)510
によってネットワークアダプタユニット(以下、NAU
と称する)530に接続されている。
【0295】そして、各低層ネットワーク(トークンバ
ス)510を制御する複数個のNAU530は、CSM
A/CD方式の高層ネットワーク520を介して管理装
置400に接続されている。
【0296】上記低層ネットワーク510は2.5Mb
ps(メガビット/秒)のような伝送速度を有し、高層
ネットワーク520は、10Mbpsのような伝送速度
を有するように制御され、NAU530は両者の伝送速
度の差を吸収して円滑なデータ伝送を可能とするバッフ
ァとして作用し、これによって、管理装置400の負担
を軽減し、大量の稼動データの収集を可能にしている。
【0297】図53において符号Pで示されているのが
端末機としてのパチンコ機、符号Hで示されているのが
カード発行機、また符号Sで示されているのが精算機で
ある。
【0298】各端末機P,H,Sは、ネットワーク51
0から分岐された分岐線に接続されている。各分岐線の
終端に各々の端末機の制御ユニット160,250およ
び350が接続されている。図53において符号Uで示
すのが、各端末機の制御ユニットである。
【0299】図54に、上記低層ネットワーク510と
高層ネットワーク520間のデータ伝送の緩衝を行なう
上記NAU(ネットワークアダプタユニット)530の
回路構成例を示す。
【0300】この実施例のNAU530は、低層ネット
ワーク510における送受信権の確立およびデータの直
並列変換を行なう低層ネットワークコントローラ533
と、CSMA/CD方式の高層ネットワークにおける送
受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう高層ネ
ットワークコントローラ537と、これらのネットワー
クコントローラ533と537との間のデータ転送を制
御するデータ伝送コントローラ535とを備えている。
上記コントローラのうち、低層ネットワークコントロー
ラ533は、トークンパッシング専用の通信用LSIか
らなり、高層ネットワークコントローラ537とデータ
伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピュータ
によって構成されている。そして、これらのコントロー
ラ533と535との間および535と537との間に
は、低層ネットワーク510と高層ネットワーク520
のデータ伝送速度の違いを吸収するための緩衝用パケッ
トメモリ534と536とがそれぞれ接続されている。
上記パケットメモリ534,536はデュアルポートメ
モリにより構成され、送信データエリアと受信データエ
リアとを有する。また、上記低層ネットワークコントロ
ーラ533と低層ネットワーク(トークスバス)510
との間には、送信信号と受信信号の分離および結合を行
なう分岐回路531と、送受信データ信号のレベル変換
を行なうレベル変換回路532が接続されている。ま
た、同様に、高層ネットワークコントローラ537と高
層ネットワーク520との間には、レベル変換回路53
8と分岐回路539が接続されている。
【0301】さらに、この実施例のNAU530には、
複数個接続されているNAUを互いに区別するための番
号を設定するNAU番号設定器561と、各NAU53
0の制御下にある低層ネットワーク510上に存在する
端末機のうち最小台番号を設定する最小台番号設定器5
62と、低層ネットワーク上に存在する端末機の台数を
設定する台数設定器563とが設けられている。各設定
器561〜563の設定値は、NAU530内のデータ
伝送コントローラ535に入力され、NAU番号は高層
ネットワーク520における各NAUの伝送アドレスの
形成に使用される。また、最小台番号と台数とにより低
層ネットワーク510における各端末機の伝送アドレス
が形成される。
【0302】上記階層的ローカルネットワーク(図5
3)においては、システム立上り時に管理装置400が
各NAU530を通じて回線テストと、各端末機に対す
る設定値の設定を行なうとともに、システム稼動中には
NAU530が低層ネットワーク510を使用して1秒
間に1回ずつ端末機P,H,Sから稼動データを収集し
て自己のメモリ内に蓄積する。そして、蓄積データは、
管理装置400からの要求に応じて同じく1秒間に1回
ずつ高層ネットワーク520を通して各NAU530か
ら管理装置400内のデータファイル内にストックされ
る。
【0303】上記のごとく、通信ネットワークがNAU
530をバッファとする階層的構成にされ、高層ネット
ワーク520が低層ネットワーク510の伝送速度2.
5Mbpsの4倍の伝送速度を有するようにされている
ため、100〜1000台の端末機を有するシステムに
おいても、各端末機から〔表1〕、〔表10〕、〔表1
3〕に示すような大量の稼動データを1秒間に1回管理
装置へ収集することができる。
【0304】〔表27〕には、上記データ伝送システム
において管理装置400からカード発行機200のユニ
ット制御装置280に送信される発行機から見た受信パ
ケットの種類、また〔表28〕にはカード発行機200
から管理装置400へ送られる送信パケットの種類がそ
れぞれ示されている。
【0305】
【表27】
【0306】
【表28】
【0307】〔表28〕に掲記されている“カード購
入”パケットは、カード発行機200の紙幣挿入口21
1に紙幣が挿入され購入選択スイッチ212がオンされ
たときに、ユニット制御装置280から管理装置400
に対してそのカードに関するカード番号と発行通し番号
を要求するためのパケット、また〔表27〕の“カード
購入ACK”パケットはそれに対する応答パケットであ
る。
【0308】この実施例のシステムにおいては、カード
発行機200に紙幣が投入される前にカード番号等の予
約を行ない、実際に紙幣投入されたときに金額を印字し
て発行できるように前準備を行なえるようにするため、
カード発行機200がカード金額の欄が「0」の“カー
ド購入”パケットを送信してくると、管理装置400は
発行予約のパケットであると判断し、発行通し番号とカ
ード番号を決定してカードファイル内に当該カードのエ
リアを確保してから、発行通し番号とカード番号を入れ
たACKパケットをカード発行機に返す。一方、紙幣の
投入があったときはカード発行機が管理装置に対してカ
ード金額の欄に実際の購入金額を入れた“カード購入”
パケットを送信する。すると、管理装置はカード番号の
欄を見て発行予約済みのカードであると判断してカード
ファイルを検索し、当該カードのデータエリアに購入金
額や発行時刻等のデータを書き込んでからACKパケッ
トを発行機に返すようになっている。
【0309】なお、上記“カード購入”パケットとその
応答パケット以外は、パチンコ機と管理装置との間で送
受信されるパケットと共通である。
【0310】また、〔表27〕においてNAKなるパケ
ットは、管理装置400がユニット制御装置280から
の“カード購入”パケットを受信したときの相手に対す
る否定応答であり、パケットデータが異常であったよう
な場合にNAKパケットが送信される。
【0311】なお、〔表27〕および〔表28〕に示さ
れている各パケットのコード09H,8OH,‥‥は、
16進数で表示したものであり、そのコードは一例であ
ってこれに限定されるものでないことはいうまでもな
い。
【0312】図55〜図60には、上記データ伝送シス
テム(ローカルネットワーク)においてカード発行機2
00と管理装置400との間で送受信されるパケットの
フォーマットの代表的な例を示す。
【0313】このうち図55にカード発行機に対する
“回線テスト”パケットの構造(他の端末と共通)を、
また、同図の(B)にカード発行機から管理装置に対す
る応答たる“ACK”パケットの構造を示す。
【0314】図55の(A)のパケットにおける「発行
機番号」〜「チャネル番号」の欄には初期化の際に予め
NAUがNAU番号設定スイッチ561や台番号設定ス
イッチ562等の設定値に基づいて算出しておいた番号
を、管理装置からの“回線テスト”パケットを受信した
時点で入れて対応する発行機に送る。一方、図55の
(B)のパケットにおける「発行機番号」〜「チャネル
番号」の欄にはユニットコントローラ290が台番号設
定器205の設定値に基づいて予め算出しておいた番号
を入れて送信するようになっている。
【0315】なお、図55において、LHDで示されて
いるのは低層ネットワーク520で使用されるパケット
ヘッドで、低層ネットワーク510内でのNAU530
と各端末機との間のデータ伝送は、パケットヘッドLH
Dを用いて行なわれ、高層ネットワーク520内での管
理装置400とNAU530との間のデータ伝送は、高
層用パケットヘッドHHDを用いて行なわれる。
【0316】また、管理装置400からNAU530を
介して各端末機へのデータの伝送は、2つのパケットヘ
ッドHHDとLHDを使って行なわれる。この場合、上
位のパケットヘッドHHDによって、伝送先の端末機の
属するネットワークアダプタが指定され、そこにパケッ
トが取り込まれると、上位のパケットヘッドHHDが外
され、下位のパケットヘッドLHDのみをヘッドとして
低層ネットワーク510上に送り出され、指定された端
末機にパケットが伝送される。
【0317】一方、各端末機から管理装置400に対し
てデータを伝送する場合、先ず端末機は低層ネットワー
ク用のパケットヘッドLHDのみをデータの頭に付けて
低層ネットワーク510上に送り出す。すると、そのパ
ケットはNAU530によって取り込まれ、そこでパケ
ットヘッドLHDの頭にさらに高層ネットワーク用パケ
ットヘッドHHDを付けて高層ネットワーク520上に
送り出し、管理装置400へ伝送されるようになってい
る。
【0318】図56には、管理装置400から各カード
発行機200に対する“初期値設定”パケットの構成例
を示す。※3で示すデータ欄には、管理装置の設定値フ
ァイル(〔表19〕参照)から読み出されたデータが入
っており、これらはユニットメモリの受信データエリア
に格納される。上記受信データのうちホットコードのみ
は、ユニットメモリの送信データエリアにもコピーされ
る。この受信パケットに対する応答はない。
【0319】図57には、管理装置から発行機に対する
データを伴わない各種指令パケットの構成例を示す。同
図のパケットタイプ欄の×,×には、コード90H(開
店コード)、91H(閉店コード)、95H(強制終了要
求)、96H(強制終了解除)またはB1H(リスター
ト)のいずれかのコードが入る。これらの受信パケット
に対するNAU530への応答はなく、一方的な指令送
信である。
【0320】図58の(A)〜(C)には、カードの発
行予約を管理装置400に要求する“カード購入”パケ
ットとその応答パケット“ACK”および“NAK”の
構成例を示す。
【0321】カード発行予約の際の“カード購入”パケ
ットのデータ欄には、対象カードが当該発行機において
何番目の発行カードであるかを示す発行受付番号mのみ
入れ、カード金額やカード番号、発行通し番号は「0」
として送る。一方、その応答“ACK”パケットのデー
タ欄には管理装置において発行受付番号mから決定した
全発行機に関する発行通し番号nと、この発行通し番号
nから演算したカード番号を入れて送る。ACKパケッ
トの最後の「チェックサム」欄には発行機番号から発行
受付番号までの加算値がチェックコードとして入ってい
る。
【0322】一方、発行機に紙幣が投入され、購入金額
が決定されたときに発行機から管理装置に送られる“カ
ード購入”とその応答パケットの構成は図58のパケッ
トと全く同じであり、送信パケットのカード金額の欄に
実際の購入金額を入れるとともに、カード番号と発行通
し番号の欄には予約時に既に決定された番号を入れて送
る点のみ異なる。
【0323】さらに、図59には“定時データ送信”パ
ケットの構成例が、また図60の(A),(B)には
“ユニット復旧データ”の送受信パケットの構成例が示
されている。
【0324】このうち、“定時データ送信”パケットに
は、ユニットメモリの送信データエリア内のすべてのデ
ータを入れて送り、管理装置はこのデータを受信して発
行機ファイル内の当該発行機のデータを更新する。ただ
し、送信データのうちカード金額および発行受付番号は
管理装置において利用されないデータであるので、送信
されてもファイル内に登録されない。
【0325】一方、“ユニット復旧データ”パケットに
は、管理装置の発行機ファイル内の全データと設定値フ
ァイルから読み出した年月日、識別コードおよびホット
コードを、ユニットメモリ550のデータエリアの構成
に一致させて送ってくる。ただし、ユニットメモリの送
信データエリアと重複する受信データパケットヘッドと
カードテキストは重複した送信を省略し、ユニットコン
トローラ290の側で送信データエリアから受信データ
エリアへコピーするようになっている。受信データ中※
4で示されるデータはユニットメモリ内の受信データエ
リアに記入される。上記パケットに対する応答パケット
では送信データエリア内の全データのみ入れて送るよう
になっている。
【0326】なお、図55〜図60に示されているパケ
ットは、ネットワークにのせられる本来のパケットの全
体でなく要部のみであり、その他にデータの先頭を発見
するためのアラートバーストや同期データ、伝送元を示
すソースアドレスフィールドや伝送先を示すデスティネ
ーションアドレス等からなるヘッダ部と、データの長さ
を示すカウント部、誤り検出用のチェックコード部があ
る。これらは、各端末機の制御ユニット内のネットワー
クコントローラによって自動的に生成されて付加される
ようになっている。
【0327】次に、上記ユニット制御装置280におけ
るデータ送信に関する制御手順を図61〜図64を用い
て説明する。
【0328】リセット回路555から各コントローラ2
90,551,553に対してリセットパルスが供給さ
れると、各コントローラは内部レジスタや内部RAMを
クリアするとともに、データ伝送コントローラ551
は、ユニットコントローラ290との間のパラレル通信
用のユニットメモリ550をもクリアする(ステップS
101,S201,S301)。それからデータ伝送コ
ントローラ551は、ユニットメモリ550内の所定の
番地(27FF)に適当なデータを書き込む(ステップ
S202)。すると、ユニットメモリ550は所定の端
子から出力する信号INTのレベルを立ち上げる。この
信号INTは前述したようにイニシャライズ信号として
ユニットコントローラ290に供給されるようになって
いる。
【0329】一方、ユニットコントローラ290は、上
記内部レジスタ、RAMのクリア後、I/Oポートをク
リアし(ステップS102)、上記ユニットメモリ55
0からのイニシャライズ信号INTが立ち上がったか監
視しており(ステップS103)、信号INTが立ち上
がると台番号設定器171に設定されている値を読み込
んでから、その台番号より端末通し番号とチャネル番号
を演算する(ステップS104,S105)。そして、
それらの番号をユニットメモリ550の送信データエリ
アSDAに書き込む(ステップS106)。
【0330】データ伝送コントローラ551は、上記送
信データエリアSDA内のチャネル番号を読み込んでそ
れが「0」か否か判定しており(ステップS203,S
204)、ユニットコントローラによる書込みによって
「0」でなくなると、読み取ったチャネル番号をラッチ
LT3(563)に書込み、続いてラッチLT2(56
2)に対しデータの送受信に使用するパケットメモリ内
のページ構成を指定するコマンドを書き込む(ステップ
S205,S206)。すると、ネットワークコントロ
ーラ553は、ラッチLT3内のチャネル番号を読み込
んで内部RAMに記憶して低層ネットワークにおける自
己のアドレスを確定し(ステップS302)、次のラッ
チLT2内からパケットメモリのページ構成を読み取っ
て記憶する(ステップS303)。これによって送受信
ページの構成が確定する。
【0331】その後、データ伝送コントローラ551
が、次のデータ受信に使用するページ番号をラッチLT
2に書き込む(ステップS207)。すると、これがネ
ットワークコントローラ553に対する受信許可指令と
なる。そこで、ネットワークコントローラはラッチLT
2内に受信ページ番号があるか否かチェックして、ペー
ジ番号があるときは受信許可があったと判定してステッ
プS305(図52)以下の受信処理に移行する(ステ
ップS304)。ステップS305では、ネットワーク
コントローラがNAUからの送信要求があるか否か判定
する。そして、送信要求があったときは、受信が可能で
あることをNAUに対し送信した後、NAUから送られ
てきたパケットを受信して受信したパケットにより送信
元アドレス等の不要部分を除去し、データ部をパラレル
データに変換してパケットメモリ582内の指定された
ページに受信したデータを書き込む(ステップS306
〜S308)。しかる後、ネットワークコントローラ5
53は受信コマンドをラッチLT1(561)に書き込
む(ステップS309)。
【0332】すると、データ伝送コントローラ551が
そのラッチLT1のデータを読んで受信コマンドがある
ことを確認してパケットメモリ552の所定ページ内か
ら受信データを読み込んでユニットメモリ550のワー
キングエリアに一時格納する(ステップS208,S2
09)。それから、データ伝送コントローラ551が次
の受信ページをラッチLT2に書き込む。これが、次の
パケットの受信を許可する指令となる(ステップS21
0)。この指令(受信ページ)はネットワークコントロ
ーラ553によって読み取られて記憶され(ステップS
310)、データ伝送コントローラ551からユニット
コントローラ290への受信データの送信と並行して次
のデータの受信が可能となる。
【0333】すなわち、データ伝送コントローラ551
はステップS210で受信ページをラッチLT2に書き
込んだならば、ユニットメモリ550内のコマンドレジ
スタCR2をチェックして「0」つまりユニットコント
ローラ290に対する他の送信要求がないことを確認し
てから(ステップS211)、受信パケットタイプから
受信データエリア内での書込み位置を確定してワーキン
グエリア内の受信データをユニットメモリの受信データ
エリアに移す(ステップS212,S213)。それか
ら、交信用エリアのコマンドレジスタCR2に受信パケ
ットタイプ名を書く(ステップS214)。
【0334】すると、ユニットコントローラ290がコ
マンドレジスタCR2を監視していてパケットタイプが
書き込まれたと判定すると、そのパケットタイプに対応
した処理を開始する(ステップS107,S108)。
そして、その処理が終了した時点でコマンドレジスタC
R2をクリアする(ステップS109)。一方、データ
伝送コントローラ551は、ステップS214で受信パ
ケットタイプ名をコマンドレジスタCR2に書き込んだ
後、そのパケットが“初期値設定”パケットか否か判定
し、“初期値設定”パケットならば定時データの送信を
開始するため、ユニットメモリ内の定時タイマ(1秒)
をセットする(ステップS215,S216)。受信パ
ケットが“初期値設定”パケットでなかったときはステ
ップS217で“回線テスト”パケットか否か判定す
る。もし、“回線テスト”パケットであったなら、ステ
ップS218でその応答たる“ACK”パケットの送信
のための処理を実行し、“回線テスト”パケット以外の
ときはそのまま他の処理へ移行する。
【0335】次に、図63を用いてパケット送信処理に
ついて説明する。
【0336】ユニットコントローラ290は“カード購
入”、“定時データ”等のパケット送信要因が生じる
と、先ずユニットメモリ550の送信データエリア内の
「パケットタイプ」欄にパケットタイプ名を書く。つま
り、パケットヘッドを作成する(ステップS121)。
それから、ユニットメモリ内のコマンドレジスタCR1
をチェックして他の送信パケットが既に入っているか否
かチェックし、他の送信パケットがないときはコマンド
レジスタCR1に送信しようとするパケットタイプ名を
書いてから送信タイマをセットする(ステップS122
〜S124)。コマンドレジスタCR1へのパケットタ
イプ名の書込みが、データ伝送コントローラ551に対
する送信指令となる。一方、データ伝送コントローラ5
51は、コマンドレジスタCR1にパケットタイプが入
ったか否か監視しており(ステップS221)、パケッ
トタイプが入ったことを知ると送信パケットタイプに応
じた送信データを、ユニットメモリ内の送信データエリ
アから読み出し、送信先であるNAUのアドレス(固
定)と送信データのバイト数とともにパケットメモリ内
のページ0に書き込む(ステップS222,S22
3)。
【0337】しかる後、データ伝送コントローラ551
はページ0内のデータの送信コマンドをラッチLT2に
書き込む(ステップS224)。
【0338】すると、これがネットワークコントローラ
553に対する送信指令となり、ネットワークコントロ
ーラ553は送信コマンドの有無を調べ、コマンドがあ
ったときはネットワーク上での送信権の獲得を待ち、送
信権を獲得したならNAUからの送信許可を待つ(ステ
ップS321〜S323)。それから、パケットメモリ
のページ1内のデータを送信した後、送信結果をラッチ
LT1に書き込む(ステップS324,S325)。こ
れを受けてデータ伝送コントローラはラッチLT1を調
べて送信成功の有無をチェックし、失敗したときは、上
記送信処理を3回まで繰り返す(ステップS225,S
226)。
【0339】そして、送信結果を、ユニットメモリの交
信用エリア内のステータスレジスタSTRに書いてから
コマンドレジスタCR1をクリアする(ステップS22
7,S228)。
【0340】一方、ユニットコントローラ290は、ス
テップS124で送信タイマをセットした後は、コマン
ドレジスタCR1をずっと監視しており(ステップS1
25)、上記ステップS228においてデータ伝送コン
トローラ551によりコマンドレジスタCR1がクリア
されるまでにタイムオーバーを起こすと、金額表示器2
13に送られる表示データのコモン信号(ウォッチドッ
グパルス)をロウレベルに固定して、ウォッチドッグパ
ルスを停止させる(ステップS127)。これによっ
て、リセット回路555によるリセットがかかり、ステ
ップS101,S201,S301の初期化が行われ
る。
【0341】次に、定時データ送信処理について図64
を用いて説明する。データ伝送コントローラ551は、
上記ステップS216でセットした定時タイマをチェッ
クし(ステップS231)、1秒経過したときにステッ
プS232へ進み、ユニットメモリ550の送信データ
エリア内のデータを全て読み出してワーキングエリアに
書き込む(ステップS233)。そして次に再び送信デ
ータエリア内のデータと比較し(ステップS234)、
一致したならば、コマンドレジスタCR1を見てデータ
伝送コントローラに対する他の送信要求(パケットタイ
プ)が入っていないか調べ(ステップS235)、ワー
キングエリアからデータを読み出して送信データとして
パケットメモリ552へ書き込む(ステップS237,
S238)。また、このとき送信データとともに送信先
のアドレス(NAU)と送信データの長さ(バイト数)
およびパケットタイプ名をパケットメモリ内のページ1
に書き込む。なお、ステップS235でコマンドレジス
タCR1に他のパケット名が入っていたときはそのパケ
ットの送信(S236)を行ってからステップS237
へ進む。
【0342】上記ステップS234でデータの一致を判
定しているのは、ユニットコントローラが送信データエ
リアに対して2バイトからなるデータ部の1バイトを書
き換えたときに、定時データを送信すると、未確定なデ
ータを送信することになるからである。データの一致を
みることにより、送信データエリアのデータ確定を判定
することができる。
【0343】送信データの書込み(ステップS238)
後、データ伝送コントローラ551は、ページ1内のデ
ータの送信コマンドをラッチLT2に書く(ステップS
239)。
【0344】すると、これがネットワークコントローラ
553に対する送信指令となり、ネットワークコントロ
ーラ553は送信コマンドの有無を調べ、コマンドがあ
ったときはネットワーク上での送信権の獲得を待ち、送
信権を獲得したならNAUからの送信許可を待つ(ステ
ップS331〜S333)。それから、パケットメモリ
のページ1内のデータを送信した後、送信結果をラッチ
LT1に書き込む(ステップS334,S335)。こ
れを受けてデータ伝送コントローラ551はラッチLT
1を調べて送信成功の有無をチェックし、失敗したとき
は、上記送信処理を3回まで繰り返す(ステップS24
0,S241)。
【0345】なお、パチンコ機のユニット制御装置18
0や精算機のユニット制御装置380におけるデータ送
信処理も図61〜図64の制御手順と同一の手順に従っ
て実行される。
【0346】次に、発行機200におけるユニット制御
装置280とカード発行制御装置790およびカードリ
ーダ制御装置288における制御手順を、相互間のデー
タ通信と関連して説明する。
【0347】なお、この実施例のカード発行機において
は、ユニットコントローラ290はカード発行制御装置
790とのみ通信可能でカードリーダ制御装置288と
直接交信することはできない。つまり、カードリーダ制
御装置288はカード発行制御装置790との間でのみ
通信が可能である。そこで、ユニットコントローラ29
0とカード発行制御装置790との間の通信は、ファン
クションコードによって行ない、カード発行制御装置7
90とカードリーダ制御装置288との間の通信はコマ
ンドによって行なうようになっている。ちなみにユニッ
トコントローラ290からカード発行制御装置790に
対するファンクションコードとしては、カードの磁気記
録部へ記録すべき年月日コードと識別コードをカードリ
ーダに対して与えるための「初期値設定」ファンクショ
ン、カードの発行を指令する「カード発行」ファンクシ
ョンおよび直前に送ってきたファンクションコードの再
送を要求する「再送要求」ファンクション、カード発行
制御装置790がカードリーダ制御装置288から受け
取ったカードリーダの状態を示すステータスの送信を要
求する「ステータス要求」ファンクションの4種類の指
令が用意されている。
【0348】また、カード発行制御装置790からユニ
ットコントローラ290に対するファンクションコード
としては、リセット時に年月日や識別コード等の初期値
を要求する「初期値要求」ファンクション、指示された
処理が正常に終了したことをユニットコントローラに知
らせる「正常終了」ファンクションおよび逆に正常に処
理が終了しなかったことを知らせる「異常終了」ファン
クション、ユニットコントローラに対して直前に送って
きたファンクションコードの再送を要求する「再送要
求」ファンクションとユニットコントローラ290から
の「ステータス要求」に対してカードリーダのステータ
スを送信するための「ステータス送信」ファンクション
の5種類がある。
【0349】なお、特に限定されないが上記ファンクシ
ョンコードはSTXなる開始コードとETXなる終了コ
ードに挾まれて送信され、STXとETXとの間にはフ
ァンクションコードの他にステータスや送信したいデー
タが入ることもある。
【0350】具体的には、上記「正常終了」ファンクシ
ョンや「異常終了」ファンクションおよび「ステータス
送信」ファンクションの中に〔表29〕、〔表30〕に
示すようなカードリーダの状態を示す8ビットのステー
タス1、ステータス2の入る欄が設けられており、ファ
ンクションコードとともにステータスがユニットコント
ローラ290へ送られる。
【0351】表29のステータス1において、搬送部セ
ンサ異常ビットはカード発行装置700の走行位置セン
サCPS2〜CPS6のいずれかが故障したときに
「1」が設定される。
【0352】
【表29】
【0353】
【表30】
【0354】一方、カード発行制御装置790からカー
ドリーダ制御装置288に対する通信コマンドとして
は、カードに磁気データを記録するように指示する加工
手段の一例として機能する「磁気書込み」コマンドと、
カードの磁気データやセキュリティコードおよびパンチ
穴の各情報を読み取って磁気データを送るよう指示する
「磁気読込み」コマンドと、読み取ったセキュリティデ
ータを送るよう指示する「セキュリティ要求」コマンド
と、読み取ったパンチ穴データを送るよう指示する「パ
ンチ穴要求」コマンドと、カードリーダ内に保持されて
いるカードのデータの再読取りを指示する「リロード」
コマンドと、カードにパンチ穴を開けるように指示する
加工手段の一例として機能する「パンチ穴開け」コマン
ドと、カードリーダ内のカードを前方の挿入口の方向へ
排出するよう指示する「カード前方排出」コマンドと、
カードリーダ内のカードを後方へ排出するよう指示する
「カード後方排出」コマンドと、カード読取り指令を取
り消すための「キャンセル」コマンドおよびカードリー
ダの状態を示すステータス情報の送信を指示する「ステ
ータス要求」コマンドの9種類がある。
【0355】また、カードリーダ制御装置288は、カ
ード発行制御装置790から上記のようなコマンドを受
信すると、対応する処理を実行し、必ず応答を返すよう
になっている。その応答の種類としては、正常、通信異
常、コマンドエラー、磁気記録データ無し、磁気データ
読込み不能、磁気記録データ異常、セキュリティと磁気
データ不一致、企業コードまたは機器コード不一致、磁
気書込みエラー、パンチエラー、パンチ穴読取りエラ
ー、セキュリティ読取りエラー、パンチ屑満杯、モータ
異常、RAM異常、センサ異常、カードリーダ異常、カ
ード長エラー、カードジャムがある。
【0356】なお特に限定されないが、上記コマンドを
示すコードはESCなる開始コードとCRなる終了コー
ドに挾まれて送信され、ESCとCRとの間にはコマン
ドコードの他に送信するデータが入ることがある。ま
た、カードリーダ制御装置288からカード御装置79
0への応答は、STXなる開始コードとCRなる終了コ
ードとの間に上記エラーの種類を示すコードまたはエラ
ーコードと要求されたデータを挾んで送信するようにな
っている。
【0357】図65〜図72には、カード発行機200
のユニットコントローラ290における主たる処理の具
体的な制御手順を示す。
【0358】ユニットコントローラ290は、リセット
信号が入ってくると、CPU内部の初期化すなわち内部
メモリ(RAM)をクリアして所定の番地にチェックコ
ードを書き込んだり、タイマや内部レジスタ、I/Oポ
ートをクリアもしくは所定の値にセットする(手続きP
C101)。それから、ユニットメモリ550の所定の
端子からイニシャライズ信号INTが立ち上がるのを待
ち(手続きPC102)、この信号が立ち上がると台番
号設定器205から発行機の台番号を読み取って、その
台番号を用いて端末通し番号とチャネル番号を演算し、
それらの番号をユニットメモリ550の送信データエリ
アに書き込む(手続きPC103,PC104)。
【0359】次に、ユニットメモリ550の受信データ
エリア内の年月日が「0」か否か判定することで“回線
テスト”パケットの受信待ちを行なう(手続きPC10
5)。すなわち、管理装置400から年月日の入った
“回線テスト”パケットが送られてくるまではユニット
メモリ内の年月日の欄は「0」となっており、パケット
を受信すると年月日が「0」でなくなるため、この年月
日を監視していることで“回線テスト”パケットの受信
の有無を知ることができる。
【0360】“回線テスト”パケットを受信するとユニ
ットコントローラ290は、送信データエリア内のモニ
タ情報1(〔表12〕参照)の初期値未設定ビットを
「1」にセットする(手続きPC106)。このビット
は“初期値設定”パケットまたは“ユニット復旧デー
タ”パケットを受信したときに「0」にクリアされる。
それからユニットコントローラ290はユニットメモリ
550の交信用エリア内のコマンドレジスタCR2をみ
て管理装置400からの受信パケットがあるかいなかチ
ェックし(手続きPC107)、なければそのまま、ま
たあったときは図66のパケット受信処理(手続きPC
201〜PC209)を実行した後にそれぞれ手続きP
C108へ進む。
【0361】手続きPC108ではユニットメモリ55
0の送信データエリア内の予約フラグが「0」か否かチ
ェックし、「1」ならそのまま、また「0」なら図67
のカード番号予約処理(手続きPC211〜PC22
7)を実行してからそれぞれ手続きPC109へ進む。
ただし、最初にこの手続きPC109へきたときは、手
続きPC101の初期化で予約フラグが「0」にされて
いるで、先ずカード番号予約処理を実行することにな
る。
【0362】手続きPC109では、紙幣識別器210
からの紙幣挿入中信号BUSYをチェックして、紙幣の
挿入の有無を調べて、挿入がなければそのまま、また紙
幣の挿入があれば図68のカード購入処理(手続きPC
231〜PC264)を実行してから次の手続きPC1
10へ進む。
【0363】手続きPC110では、内部メモリ内に未
処理パケットとして登録されているパケットがあるか否
か調べ、なければそのまま、また未処理パケットがあれ
ば図66のパケット受信処理(手続きPC201〜PC
209)を実行した後、手続きPC111へ移行する。
【0364】手続きPC111では、カード発行制御装
置790から「初期値要求」ファンクションが入ってい
るかチェックし、ファンクションがなければ手続きPC
107へ戻り、あれば手続きPC112で年月日と識別
コードを入れた「初期値送信」ファンクションを送信し
てから手続きPC107へ戻って上記手続きを繰り返
す。
【0365】図66には、図65のフロー中におけるパ
ケット受信処理の具体的手順の一例を示す。
【0366】ユニットコントローラ290は、受信パケ
ットがあると、先ずその受信パケットが“初期値設定”
パケットか否か判定し(手続きPC201)、“初期値
設定”パケットなら図69に示す初期値設定処理(手続
きPC271〜PC274)を実行してから手続きPC
209へ移行して、パケットを受信したことをデータ伝
送コントローラ551に知らせるためユニットメモリ5
50内のコマンドレジスタCR2をクリアする。
【0367】次に、受信パケットが“初期値設定”パケ
ットでないときは“ユニット復旧データ”パケットか否
か判定し(手続きPC202)、イエスなら図70に示
すユニット復旧処理(手続きPC281〜PC288)
を実行して手続きPC209へ移行する。
【0368】また、受信パケットが“初期値設定”でも
“ユニット復旧データ”でもないときは、“ACK”受
信か否か判定し(手続きPC203)、“ACK”受信
のときはなにもせずにそのまま手続きPC209へ移行
する。この時点で受信した“ACK”パケットは、ユニ
ットコントローラ290から管理装置400へパケット
を送信してその応答を待っているとき以外の“ACK”
であるためである。
【0369】手続きPC203で受信パケットが“AC
K”でなかったときは手続きPC204へ進み、ここで
モニタ情報1内の初期値未設定ビットが「1」か否かチ
ェックする。ここで、初期値未設定ビットが「1」なら
手続きPC209へ移行し、「0」なら手続きPC20
5へ移行する。“初期値設定”パケットを受信する前に
“開店コード”や“強制終了解除”パケットが入ってき
たときに誤って発行機が発行動作を開始しないようにす
るためである。
【0370】手続きPC205では、受信パケットが
“開店コード”パケットか否か判定し、イエスなら図7
1に示す強制終了解除処理(手続きPC291〜PC2
93)を実行する。また、“開店コード”でないときは
手続きPC206で受信パケットが“強制終了解除”か
否か判定し、イエスなら同じく強制終了解除処理PC2
91〜P293を実行し、ノーなら手続きPC207へ
進む。
【0371】手続きPC207では、受信パケットが
“閉店コード”か否か判定し、イエスなら第62図
(D)に示す強制終了処理(手続きPC295〜PC2
97)を実行する。また“閉店コード”でないときは手
続きPC208で受信パケットが“強制終了要求”か否
か判定し、イエスなら同じく強制終了処理PC295〜
PC297を実行してから、またノオならそのまま手続
きPC209へ移行してユニットメモリ550内のコマ
ンドレジスタCR2をクリアする。
【0372】図67には、図65のフローにおけるカー
ド番号予約処理の具体的手順を示す。ここでは、先ずユ
ニットメモリ550内のモニタ情報1の初期値未設定ビ
ットが「1」か否か判定する(手続きPC211)。こ
こで、当該ビットが「1」なら未だ管理装置400から
初期値を受け取っていないので何もせずに元のルーチン
(図65)へ戻り、「0」なら手続きPC212へ進ん
で、金額、カード番号および発行通し番号を「0」とし
発行受付番号のみ入れた“カード購入”パケットを送信
する。なお、発行受付番号は、当該カード発行機200
における既発行回数に1を加算したものを使用する。管
理装置400においては、自己の管理下の全発行機にお
ける発行回数を加算して発行通し番号nを決定する。
【0373】次に、ユニットコントローラ290は、1
0秒タイマを設定してから、そのタイマがタイムオーバ
ーしたか判定し、ノーならユニットメモリ550内のコ
マンドレジスタCR1を見て管理装置からパケットを受
信したか否か判定する(手続きPC213〜PC21
5)。ここで、パケットが受信されていないときは、上
記手続きPC214へ戻って、再び10秒タイマがタイ
ムオーバーしたか判定する。そして、パケットを受信す
る前にタイムオーバーになると、手続きPC219へ移
行して金額表示器213のコモン信号をロウレベルまた
はハイに固定することでウォッチドッグパルスの出力を
停止させる。ちなみに、このパルスが停止されると、リ
セット回路555によってリセット信号が発生され、ユ
ニットコントローラ290およびデータ伝送コントロー
ラ553にリセットがかかるようになっている。
【0374】手続きPC213で設定したタイマがタイ
ムオーバーを起こす前にパケットを受信すると、手続き
PC215からPC216へ進み、その受信パケットが
“ACK”か否か判定し、“ACK”でないときは“N
AK”か否か判定する(手続きPC217)。また、受
信したパケットが“ACK”でも“NAK”でもないと
きは、内部メモリに未処理パケットとして登録しておく
(手続きPC218)。なお、この未処理パケットは図
65のメインフローの中の手続きPC110でその有無
が判定されて、処理される。
【0375】また、手続きPC219で受信パケットが
“NAK”と判定されたときは手続きPC219へ移行
して、ウォッチドッグパルスを停止して、リセットをか
ける。一方、手続きPC216で受信パケットが“AC
K”と判定されたときは、手続きPC221へ移行して
予約フラグをオール“1”にセットしてから、カード発
行制御装置790に対し、金額を「0」として「カード
発行」ファンクションを送信する(手続きPC22
2)。
【0376】それから、カード発行制御装置790から
「正常終了」ファンクションを受信したか判定し(手続
きPC223)、受信していなければ手続きPC224
へ移行して「異常終了」ファンクションを受信したか判
定する。ここでノオならば再び手続きPC223へ戻っ
て上記判定を繰り返し、「正常終了」ファンクションを
受信した時点で手続きPC225へ移行して紙幣挿入ラ
ンプ223の点滅を開始させてから元のルーチン(図6
5)に戻る。
【0377】また、手続きPC224で「異常終了」フ
ァンクションを受信したときは、モニタ表示器206に
その異常の内容を示すエラー番号を表示させてからエラ
ー状態の回復を待ち、回復後に手続きPC222へ戻っ
て再度カード発行制御装置790へ「カード発行」ファ
ンクションを送信する。
【0378】なお、金額が「0」の「カード発行」ファ
ンクションをカード発行制御装置790が受信すると、
カードタンクからカードを取り出して磁気記録部にカー
ド番号を含む磁気データを記録し、発行穴を開けてから
千の位を除く3つの「0」を印字した時点で処理を中断
して待機状態に移るようになっている。
【0379】図68には、図65のフロー中におけるカ
ード購入処理の具体的手順を示す。
【0380】紙幣識別器210に紙幣が挿入されたこと
を検知すると、ユニットコントローラ290は先ず紙幣
挿入ランプ223が点滅状態にあるか否かチェックし
(手続きPC231)、点滅中でないときは何もせずに
元のルーチン(図65)へ戻り、点滅中のときはPC2
32以下の手続きへ移行する。上記紙幣挿入ランプ22
3は、前述したカード番号予約処理中の手続きPC22
5または図72の強制終了解除処理中の手続きPC22
5で点滅が開始されるので、カード番号の予約処理終了
後または“強制終了解除”パケットを受信した後に当該
カード購入処理が実行されることになる。
【0381】手続きPC232では紙幣識別器210に
対して、紙幣取込み指示信号STACKを与えてから、
紙幣識別器210からの金額を読み取って、その金額に
よって購入可能な購入選択スイッチ212を示すべくス
イッチ内蔵のランプLMP1〜LMP5を挿入金額に相
当する分(千円ならLMP1のみ、5千円ならLMP1
〜LMP5)だけ点灯させる(手続きPC233)。
【0382】次に、挿入された紙幣が5千円未満か判定
し(手続きPC234)、5千円なら手続きPC236
で上記紙幣挿入ランプ223を消灯させてから手続きP
C237へ移行し、5千円未満なら手続きPC236で
次の紙幣が挿入されたか否か判定する。連続した紙幣の
挿入による高額のカードの購入を可能にするためであ
る。ここで、次の紙幣の挿入を検知すると、再び手続き
PC232へ戻って紙幣の取込み指令を与え、トータル
の投入金額に相当する購入ランプを点灯させてからトー
タルの投入金額が5千円未満か判定する。
【0383】投入金額が5千円に達するか次の紙幣の挿
入がないときは、手続きPC237へ移行して購入選択
スイッチ212のいずれかがオンされたか否か判定す
る。ここで、選択スイッチ212がオンされていないと
きは手続きPC234へ戻ることで購入選択スイッチが
オンされるまで次の手続きへ移行せずに待機する。
【0384】その後、購入選択スイツチ212がオンさ
れると、紙幣挿入ランプ223を消灯させてからオンさ
れたスイッチ以外の内蔵ランプをすべて消灯させる(手
続きPC238,PC239)。次に、カード発行口2
02に設けられているカード発行ランプ224の点滅を
開始させてから、釣銭があるか否か判定し、釣銭がある
ときは、紙幣払出口232に設けられた紙幣払出ランプ
225の点滅を開始させる(手続きPC240〜PC2
42)。この実施例のカード発行機では、紙幣識別器2
10として千円と5千円と1万円を識別できるものを使
用するとともに、発行カードとしては千円きざみで5千
円相当まで発行できるようにしているためである。
【0385】一方、釣銭がないときは手続きPC241
からPC243へジャンプしてランプを点滅させずに次
の手続きへ進み、予約フラグが「0」か否か判定する。
【0386】ここで、予約フラグが「1」なら次の手続
きPC244で、金額の欄に購入選択スイッチ212に
より選択された値を、また、カード番号および発行通し
番号の欄には図67のカード番号予約処理で管理装置4
00から受け取った予約番号を、更に発行受付番号の欄
には予約の際に管理装置へ送った発行回数をそれぞれ入
れた“カード購入”パケットを管理装置へ送信する。一
方、予約フラグが「0」のときは、金額の欄に選択値ま
た発行受付番号の欄には既発行回数に+1をした値を入
れ、カード番号と発行通し番号は各々「0」とした“カ
ード購入”パケットを管理装置へ送信する。発行機がカ
ード番号の予約を行なう前に紙幣が投入された場合を想
定したものである。
【0387】パケット送信後ユニットコントローラ29
0は、10秒タイマをセットしてからタイムオーバーし
たか判定し、オーバーしていないときは管理装置400
からのパケットを受信したか否か判定する(手続きPC
246〜P248)。ここでパケットを受信していない
ときは手続きPC247へ戻ってタイマをチェックし、
タイムオーバーすなわち10秒以内に“ACK”パケッ
トが戻ってこないときは、手続きPC252へ移行して
ウォッチドッグパルスの出力を停止させる。
【0388】また、時間内にパケットを受信すると、そ
のパケットが“NAK”か否か判定し、“NAK”のと
きは、手続きPC252へ移行してウォッチドッグパル
スの出力を停止させる。
【0389】さらに、受信パケットが“NAK”でなか
ったときは“ACK”か否かチェックし、“ACK”で
ないときは未処理パケットとして内部メモリに登録して
から手続きPC247へ戻って再びタイマをチェックす
る。そして、受信パケットが“ACK”であった場合に
のみ手続きPC253へ移行して、発行回数をインクリ
メントしてから、予約処理フローの手続きPC221で
「1」にセットされた予約フラグを「0」にする(手続
きPC254)。
【0390】その後、ユニットコントローラ290は、
カード発行制御装置790へカード番号と発行通し番号
および購入金額を入れた「カード発行」ファンクション
を送信してから、「正常終了」ファンクションの応答が
あるのを待つ(手続きPC255〜PC257)。「正
常終了」の応答がくる前に「異常終了」応答がカード発
行制御装置790から送られてくると、ユニットコント
ローラ290はモニタ表示器206に異常の内容を示す
エラー番号を表示してからエラー状態が回復するのを待
つ(手続きPC263,PC264)。
【0391】一方、カード発行指令後に「正常終了」フ
ァンクションが戻ってきたときは、手続きPC240で
点滅させたカード発行ランプ224を消灯させてから、
再び釣銭の有無を判定し、釣銭があるときは釣銭払出器
230に対して釣銭払出指令信号を与える(手続きPC
258〜PC260)。それから、手続きPC242で
点滅させた紙幣払出ランプ225を消灯させた後、ユニ
ットメモリ550の送信データエリア内の受入金額、預
かり金額および払出金額を演算して更新する(手続きP
C261,P262)。なお、釣銭がないときは手続き
PC259からPC262へジャンプして、元のルーチ
ン(図66)へ戻る。
【0392】図69〜図72は、図66のフローにおい
て示されている初期値設定処理、ユニット復旧処理、強
制終了解除処理および強制終了処理の具体的手順を示す
もので管理装置400から送られてきたパケットに応じ
てそれぞれ対応する処理が実行される。
【0393】このうち図69は“初期値設定”パケット
を受信したときの処理であり、ユニットコントローラ2
90は先ずユニットメモリ550の受信データエリアに
書き込まれた受信パケットのヘッド部分を送信データエ
リアにコピーすることで、送信の際のパケットのヘッド
となる部分を作成するとともに、受信データエリアのホ
ットコードを送信データエリアの所定の番地にコピーす
る(手続きPC271,PC272)。
【0394】次に、手続きPC106で「1」にセット
した送信データエリア内のモニタ情報1の初期値未設定
ビットをクリアすることで、ユニット制御装置280が
初期値を受信したことを明示してから、カード発行制御
装置790に対して「初期値送信」ファンクションを送
信して元のルーチンへ戻る(手続きPC273,PC2
74)。
【0395】“ユニット復旧データ”パケットを受信し
たときは、図70の処理が開始され、先ず受信データエ
リア内のパケットタイプと受信した復旧データを送信デ
ータエリアの対応するエリアにコピーしてからユニット
メモリ550の交信用エリア内のコマンドレジスタCR
2に“ACK”パケットの送信コマンドを書き込んでデ
ータ伝送コントローラ551にパケットの送信を指示す
る(手続きPC281,PC282)。
【0396】次に、タイマ(10秒)を設定してからカ
ード発行制御装置790へ「初期値送信」ファンクショ
ンを送る(手続きPC283,P284)。それから管
理装置400からのパケットの受信を待ち、“ACK”
送信後所定時間(10秒)内に所定のパケット(“リス
タート”パケット)が送信されてこないときはウォッチ
ドッグパルスの出力を停止させて、自らリセットをかけ
る(手続きPC285〜PC287)。10秒以内に
“リスタート”パケットが送信されてきたときは図66
の手続きPC209でコマンドレジスタCR2をクリア
してから図65のメインルーチンへ戻る(手続きPC2
88)。
【0397】図71,図72には管理装置400から
“強制終了解除”パケットまたは“強制終了”パケット
の送信を受けたときの処理が示されている。ユニットコ
ントローラ290が“強制終了解除”を受信したときは
先ず発行機の稼動情報内の「稼動中」を示すビットをセ
ットしてから発行中止ランプ222を消灯、発行中ラン
プ221を点灯させ、紙幣挿入ランプ223の点灯を開
始させる(手続きPC291〜PC293)。一方、
“強制終了”パケットを受信すると稼動情報内の「稼動
中」を示すビットをクリアした後、発行中止ランプ22
2を点灯、発行中ランプ221を消灯してから、紙幣挿
入ランプ223を消灯させる(手続きPC295〜PC
297)。
【0398】図73には、ユニットコントローラ290
における上記メイン処理(図65)とは別個にタイマ割
込みによって実行されるタイマ割込み処理の手順が示さ
れている。
【0399】ユニットコントローラ290は、図65の
フロー中の手続きPC101でセットされた内部のタイ
マから1m秒間隔で割込み信号が入ってくると、先ず手
続きPC101で内部メモリに書き込んだチェックコー
ドを読み出してコードが変化していないか調べることで
内部メモリをチェックして異常があるときは手続きPC
124へジャンプしてウォッチドッグパルスの出力を省
略することでリセットをかける(手続きPC121)。
内部メモリが正常であるときは手続きPC122でタイ
マを更新してからウォッチドッグパルスを出力した後、
金額表示器213をダイナミック表示させるためのデー
タを出力して割込み処理を終了する(手続きPC12
3,PC124)。
【0400】なお、図65〜図73のフローチャートに
は示されていないが、ユニットコントローラ290はカ
ード発行制御装置790からのファンクションを受信し
た場合、そのコードをチェックしてエラーがあったとき
には、「再送要求」ファンクションを送信するようにし
ている。
【0401】図74には、カード発行制御装置790に
おけるカード発行等の制御手順が示されている。
【0402】カード発行制御装置790は、リセットが
かかると先ず内部メモリやレジスタ、I/Oポート等を
クリアして初期化した後、タイマ(ex.10秒)を設
定し、「初期値要求」ファンクションをユニットコント
ローラ290に対して送信する(ルーチンRN101〜
RN103)。次に、ユニットコントローラ290から
のファンクションを受信したかチェックし、受信してい
なければルーチンRN102で設定したタイマがオーバ
ーしたか判定する(ルーチンRN104,105)。そ
してタイムオーバーするまでルーチンRN104,10
5を繰り返し、タイムオーバーしたならルーチンRN1
02へ戻ってタイマを設定し直してから再度「初期値要
求」ファンクションを送信する。最初に「初期値要求」
ファンクションを送った時点では、まだユニットコント
ローラ290が受信の準備が整っていない場合があり得
るからである。
【0403】ファンクション送信後に、ユニットコント
ローラ290からのファンクションを受信すると、ルー
チンRN104からRN106へ移行して、受信したフ
ァンクションが「初期値送信」ファンクションか否か調
べ、ノオならルーチンRN107で「異常終了」ファン
クションを送信してからルーチンRN102へ戻って、
「初期値要求」ファンクションの再送信を行なう。ユニ
ットコントローラ290から先ず初期値をもらってから
カード発行等の具体的処理を正確に実行するためであ
る。
【0404】ルーチンRN106の判定で受信したファ
ンクションが「初期値送信」であったときは、ルーチン
RN108へ進み、ファンクションコードと一緒に送ら
れてきた年月日と識別コードとを内部メモリに記憶して
から同じく内部メモリに用意されたステータスレジスタ
の初期値未設定ビットをクリアし、「正常終了」ファン
クションをユニットコントローラ290へ送信する(ル
ーチンRN109,RN110)。
【0405】しかる後、ルーチンRN111でユニット
コントローラ290からの次のファンクションの受信が
有るのを待ち、ファンクションを受信した時点でルーチ
ンRN112〜RN115へ進み、いずれのファンクシ
ョンを受信したか判定し、「初期値送信」ファンクショ
ンであったときは年月日、識別コードを記憶してから
「正常終了」ファンクションを送信し(ルーチンRN1
16,RN117)、「カード発行」ファンクションで
あったときは図75のカード発行処理(ルーチンRN1
21〜RN129)を実行する。また受信したファンク
ションが「再送要求」であったときは、ルーチンNR1
18でて前回送信したファンクションを再送し、「ステ
ータス要求」であったときはルーチンRN119で「ス
テータス要求」ファンクションを送信する。ルーチンR
N112で再度「初期値送信」ファンクションか否か判
定しているのは、後述のエラー処理(図82参照)実行
後にルーチンRN111へ戻ってきた場合(符号V1)
を考慮したものである。
【0406】図75には、図74のフロー中におけるカ
ード発行処理の具体的手順を示す。
【0407】カード発行制御装置790は、ユニットコ
ントローラ290から「カード発行」ファンクションを
受信すると、先ず印字装置750内のセンサ761aを
見て印字装置内に待機しているカードがあるか否か判定
する(ルーチンR121)。
【0408】ここで、カードがなければ次のルーチンR
122で「カード発行」ファンクション内の金額が
「0」か否か調べ、イエスなら図76に示されているカ
ード取出処理ルーチンRN201〜RN212を実行し
てから図77のリーダ制御処理ルーチンRN213〜R
N227、図78のカード反転処理ルーチンRN288
〜RN243、図79の印字1処理ルーチンRN245
〜RN266を実行した後、「正常終了」ファンクショ
ンをユニットコントローラ290に対して送信して元の
ルーチン(図75)へ(ルーチンRN129)戻る。こ
れによって、カードタンクからカードを1枚取り出して
磁気データを書き込んだ後、印字装置で購入金額の千の
桁を除く全てのデータを印字した状態で待機する発行予
約処理が実行される。
【0409】また、ルーチンRN121,RN122で
それぞれ“カードなし”、“金額≠0”と判定される
と、カード取出処理RN201〜RN212、リーダ制
御処理RN213〜RN227、カード反転処理RN2
28〜RN243、印字1処理RN245〜RN266
および図88のカード排出処理RN268〜RN280
を実行してから、カード取出枚数を計数する記憶媒体数
計数表示手段としてのカウンタ795をカウントアップ
(計数値の更新)し、「正常終了」ファンクションを送
信する(ルーチンRN123,RN129)。これによ
って、カード番号予約前に金額の入った「カード発行」
ファンクションが送られてきたときに、カードを発行す
ることができる。このような事熊は、例えばカードリー
ダのみ電源がオフで、ユニットコントローラ290やカ
ード発行制御装置790の電源がオンされていて処理が
進行し、その後カードリーダの電源が投入された場合に
生じる。
【0410】一方、ルーチンRN121で印字装置75
0内にカード(予約カード)があると判定したときには
ルーチンRN124へ移行して、既に予約してあったカ
ードのカード番号と「カード発行」ファンクションによ
り送られてきたカード番号とを比較する。そして、カー
ド番号が一致しなかったときは、図81に示すスタック
処理RN281〜RN299を実行して予約中のカード
を没収タンク780へ収納してから、カード取出枚数と
スタックカード枚数を計数する2つのカウンタ795,
796を更新する(ルーチンRN125)。発行された
カードのデータと管理装置400内のカードファイルの
データとの不一致を回避するためである。その後、金額
が「0」か否かの判定を行ない(ルーチンRN12
6)、金額がゼロならルーチンR122の次のカード取
出処理RN201〜RN212から印字1処理RN24
5〜RN266までを実行してカードの発行予約処理を
実行する。また、ルーチンRN126で金額が「0」で
ないと判定したときは、カード取出処理RN201〜R
N212からカード排出処理RN268〜RN280ま
でを実行して、カード予約なしに直ちにカードを発行さ
せる。
【0411】一方、上記ルーチンRN124でカード番
号が一致したときは、ルーチンRN127へ移行して金
額が「0」か否か判定する。ここで金額が「0」なら何
もせずにルーチンRN129へ移行して「正常終了」フ
ァンクションを送信し、金額が「0」でないときは図7
9の印字2処理(ルーチンRN126〜RN266)へ
移行してこれを実行した後、カード排出処理RN268
〜RN280を実行し、カード取出枚数カウンタを更新
してから「正常終了」ファンクションを送信する(ルー
チンRN128,RN129)。すなわち、ルーチンR
N127〜RN128までの手続きによって予約待機中
のカードに対する金額の千の桁の印字と排出が行われ
る。
【0412】なお、上記ルーチンRN121とRN12
4で“予約カード有り”、“カード番号一致”と判定し
てからルーチンR127で“金額=0”と判定されるの
は、例えばカード発行予約処理後にユニット制御装置2
80の電源がオフされ、再びオンされて管理装置400
から“ユニット復旧データ”パケットを受信した後に、
ユニットコントローラ290がカード発行制御装置79
0へカード予約のための「カード発行」ファンクション
を送信したような場合に生じる。
【0413】図76には、図75のカード発行ファンク
ション受信処理フロー中におけるカード排出処理の具体
的な手順を示す。
【0414】ここでは先ず、カード有無センサ703を
見てカードタンク701内にカードがあるか否か調べ
(ルーチンR201)、センサがオフすなわちタンクが
空のときは、ルーチンRN212へジャンプして内部メ
モリ内のステータス2の取出装置異常ビットを「1」に
設定してから、図82のエラー処理ルーチンへ移行す
る。
【0415】また、カードタンク701内にカードがあ
るときはルーチンRN201からRN202へ移行して
カードリーダ制御装置288へ「磁気書込み」コマンド
を送る。それから、タイマを設定した後、クラッチソレ
ノイド729をオンさせるとともに、取出モータ719
を回転させる(ルーチンRN203,RN204)。こ
れによってカードタンクからカードが1枚送り出され
る。
【0416】次にルーチンRN203で設定したタイマ
がタイムオーバーしたか否かチェックし、ノーなら第1
走行位置センサCPS1がオンしたか調べる(ルーチン
RN205,RN206)。第1走行位置センサCPS
1がオフのときはルーチンRN206へ戻ってタイマの
チェックを繰り返す。こうして、第1走行位置センサC
PS1がオンするのを待ち、センサがオンする前にタイ
ムオーバーになるとルーチンRN211へジャンプして
ステータス1の走行位置センサ1異常ビットを「1」に
設定し、続いてステータス2の取出装置異常ビットを
「1」に設定してから図82のエラー処理ルーチンへ移
行する。
【0417】一方、タイムオーバーする前に第1走行位
置センサCPS1がオンしたときは、ルーチンRN20
7へ進み、クラッチソレノイド729をオフしてカード
をタンクから送り出すローラ712へ取出モータ719
の回転力が伝わるのを止めさせてカードの2枚送りを防
止してから、再びルーチンRN203でセットしたタイ
マがタイムオーバーしたか否かチェックする(ルーチン
RN208)。それから、今度は第1走行位置センサC
PS1がオフしたか否か調べ、所定時間内にセンサがオ
フすれば、カードがカードタンク701から取り出さ
れ、正常に送り出されたと判断し、取出モータ719を
停止させて処理を終了し元のルーチン(図75)へ戻
る。なお、所定時間内に走行位置センサCPS1がオフ
しないときはカードが途中で詰まったと判断してルーチ
ンRN211へ移行し、ステータス1の走行位置センサ
1異常ビットをセットする。
【0418】図77には、図75のカード発行ファンク
ション受信処理フロー中におけるリーダ制御処理の具体
的な手順を示す。
【0419】このフローでは、先ずタイマを設定してか
ら、そのタイマがタイムオーバーを起こす前に、カード
取出処理フロー中のルーチンRN202で送信した「磁
気書込み」コマンドに対する応答があったか否かチェッ
クする(ルーチンRN213〜RN215)。そして、
時間内に応答がなかったときはルーチンRN227へジ
ャンプしてステータス2のカードリーダ異常ビットを
「1」に設定してから図82のエラー処理ルーチンへ移
行する。
【0420】また、所定時間内にカードリーダ制御装置
288からの応答を受信したときは、ルーチンRN21
6へ進みその応答が正常か否かチェックし、異常がある
とタイムオーバーのときと同様にルーチンRN227へ
ジャンプし、エラー処理を実行する。一方、応答が正常
ならカードリーダ制御装置288に対して発行穴位置を
示すデータを入れた「パンチ穴開け」コマンドを送信し
て、タイマをセットする(ルーチンRN217,RN2
18)。それから、そのタイマがタイムオーバーを起こ
す前にカードリーダ制御装置288からの応答があった
か否かチェックする(ルーチンRN219,RN22
0)。そして、時間内に応答がなかったときはルーチン
RN227へジャンプしてステータス2のカードリーダ
異常ビットを「1」に設定してから図72のエラー処理
ルーチンへ移行する。
【0421】また、所定時間内にカードリーダ制御装置
288からの応答を受信したときはルーチンRN221
へ進み、その応答が正常か否かチェックし、異常がある
とタイムオーバーのときと同様にルーチンRN227へ
ジャンプし、エラー処理を実行する。一方、応答が正常
ならカードリーダ制御装置288に対し「カード後方排
出」コマンドを送信してタイマをセットする(ルーチン
RN222,RN223)。それから、そのタイマがタ
イムオーバーを起こす前にカードリーダ制御装置288
からの応答があったか否かチェックする(ルーチンRN
224,RN225)。そして、時間内に応答がなかっ
たときはルーチンRN227へジャンプしてステータス
2のカードリーダ異常ビットを「1」に設定してから図
82のエラー処理ルーチンへ移行する。
【0422】また、所定時間内にカードリーダ制御装置
288からの応答を受信したときは、ルーチンRN22
6へ進みその応答が正常か否かチェックし、異常がある
とタイムオーバーのときと同様にルーチンRN227へ
ジャンプし、エラー処理を実行する。一方、応答が正常
なら元のルーチン(図75)へ戻る。
【0423】図78には、図75のカード発行ファンク
ション受信処理フロー中におけるカード反転処理の具体
的な手順を示す。
【0424】この処理では、先ず搬送モータ706を正
回転させてからタイマをセットし、このタイマがタイム
オーバーを起こす前に第2走行位置センサCPS2がオ
ンしたか否かチェックする(ルーチンRN228〜RN
231)。そして、時間内に第2走行位置センサCPS
2がオンしなかったときはルーチンRN242へジャン
プしてステータス1のジャム異常ビットに「1」を、ま
たルーチンRN243でステータス2のカード搬送異常
ビットに「1」をそれぞれ設定してから図82のエラー
処理ルーチンへ移行する。
【0425】一方、所定時間内に第2走行位置センサC
PS2がオンしたときは、ルーチンRN232,RN2
33へ移行してルーチンRN229で設定したタイマが
タイムオーバーを起こす前に第2走行位置センサCPS
2がオフしたか否かチェックする。第2走行位置センサ
CPS2がオフすれば、カードが走路切替片745を通
過したことになる。そこで、時間内に第2走行位置セン
サCPS2がオフしなかったときはルーチンRN242
へジャンプしてステータス1のジャム異常ビットに
「1」を、またルーチンRN243でステータス2のカ
ード搬送異常ビットに「1」をそれぞれ設定してから図
82のエラー処理ルーチンへ移行する。
【0426】また、所定時間内に第2走行位置センサC
PS2がオフしたときは、ルーチンRN234へ移行し
て新たにタイマを設定してから、搬送モータ706を逆
回転させる(ルーチンRN235)。これによって、カ
ードは逆方向に移送され、走路切替片745によって印
字装置750へ向かう走路へ誘導される。
【0427】搬送モータ逆転後、カード発行制御装置7
90は、ルーチンRN234でセットしたタイマがタイ
ムオーバーを起こす前に第2走行位置センサCPS2が
再びオンしたか否かチェックする(ルーチンRN23
6,RN237)。そして、時間内に第2走行位置セン
サCPS2がオンしなかったときはルーチンRN242
へジャンプしてステータス1のジャム異常ビットに
「1」を、またルーチンRN243でステータス2のカ
ード搬送異常ビットに「1」をそれぞれ設定してから図
82のエラー処理ルーチンへ移行する。
【0428】一方、所定時間内に第2走行位置センサC
PS2がオンしたときは、ルーチンRN238,RN2
39へ移行してルーチンRN234で設定したタイマが
タイムオーバーを起こす前に第2走行位置センサCPS
2がオフしたか否かチェックする。そして、時間内に第
2走行位置センサCPS2がオフしなかったときはルー
チンRN242へジャンプしてステータス1のジャム異
常ビットに「1」を、またルーチンRN243でステー
タス2のカード搬送異常ビットに「1」をそれぞれ設定
してから第67図のエラー処理ルーチンへ移行する。さ
らに、所定時間内に第2走行位置センサCPS2がオフ
したときは、ルーチンRN240,RN241へ移行し
て、ルーチンRN234で設定したタイマがタイムオー
バーを起こす前に第3走行位置センサCPS3がオンし
たか否かチェックし、時間内にセンサがオンすれば元の
ルーチン(図75)へ戻る。
【0429】図79には、図75のカード発行処理フロ
ー中における加工手段の一例として機能する印字1処理
(印字2処理を含む)の具体的な手順を示す。
【0430】ここでは、先ずタイマをセットしてから、
そのタイマがタイムオーバーを起こす前に第4走行位置
センサCPS4がオンしたか否かチェックする(ルーチ
ンRN245〜RN267)。第4走行位置センサCP
S4がオンする前にタイムオーバーを起こしたときはル
ーチンRN265,R266へジャンプして、ステータ
ス1のジャム異常ビットに「1」を設定し、またステー
タス2の印字装置異常ビットに「1」を設定してから図
82のエラー処理へ移行する。
【0431】また、タイムオーバーを起こす前に第4走
行位置センサCPS4がオンしたときは、ルーチンRN
248へ進んで印字用モータ751を回転させてから、
タイムオーバーを起こす前に第3走行位置センサCPS
3がオフしたか否かチェックする(ルーチンRN24
9,RN250)。ここで、タイムオーバーを起こすと
ルーチンRN265へジャンプしてエラー処理へ移行
し、所定時間内に第3走行位置センサCPS3がオフし
たときは、図78のルーチンRN235で駆動された搬
送モータ706を停止させてから、タイムオーバーを起
こす前に第4走行位置センサCPS4がオフしたか否か
チェックする(ルーチンRN251〜RN253)。こ
こでタイムオーバーを起こしたときは上記と同様ルーチ
ンRN265へジャンプする。一方タイムオーバー前に
第4走行位置センサCPS4がオフしたときはルーチン
RN254へ進んで印字ヘッドの昇降モータ758を、
180°回転させて、ヘッドを降下させる。それから、
印字ヘッド756で識別コードと年月日および購入金額
の千の桁以外数字すなわち「000」を印字した後、
「カード発行」ファンクションコードとともに送られて
きた金額データが「0」か否か判定する(ルーチンRN
255〜RN258)。
【0432】そして、金額が「0」のときはルーチンR
259へ移行して印字ヘッド756を下げた状態のまま
印字用モータ751を停止させてカードの移動を中止さ
せ、印字装置750内で待機させる。また、金額が
「0」でなかったときはルーチンRN261へ進み金額
の千の桁の数字を印字させてから、ヘッド昇降モータ7
58を再び180°回転させて印字ヘッド756を上昇
させ、新たにタイマをセットする(ルーチンRN26
2)。その後、このタイマがタイムオーバーを起こす前
に第5走行位置センサCPS5がオンしたか否かチェッ
クし(ルーチンRN263,RN264)、タイムオー
バーを起こしたときはルーチンRN265へ移行してス
テータス1のジャム異常ビットを「1」に、またステー
タス2の印字装置異常ビットに「1」を設定してから図
82のエラー処理へ移行する。一方、タイムオーバーを
起こす前に第5走行位置センサCPS5がオンしたとき
は元のルーチン(図75)へ戻る。
【0433】さらに、このフローには図75における印
字2処理も示されている。すなわち、図75のカード発
行処理において印字装置750内に予約カードが待機し
ているときに「カード発行」ファンクションを受信し、
その中のカード番号が待機中の予約カードのカード番号
と一致し、かつ金額が「0」でなかったときはいきなり
図79のルーチンRN260で印字用モータ751を始
動させてカードを移動させ、以下ルーチンRN261〜
RN264を実行することで、やり残していた金額の千
の桁の数字の印字を行なってから図75のルーチンへ戻
ってカード排出処理へ移行する。これによって、カード
発行機200に実際に紙幣を投入したときは、図79の
ルーチンRN245〜RN258の実行を省略し、既に
金額の千の桁以外の印字までを終了した予約カードに1
字だけ印字して直ちに排出することで紙幣投入からカー
ド排出までの見掛け上の所要時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0434】図80には、図75のカード発行処理フロ
ー中におけるカード排出処理の具体的手順が示されてい
る。
【0435】この処理が開始されると、先ずカード導出
装置770内の導出ソレノイド779をオンさせて走路
切替部材777を下方へ回転させてから搬送モータ70
6の逆回転を開始させ、タイマをセットする(ルーチン
RN268〜RN270)。
【0436】これによって、印字装置750から送り出
されたカードは導出装置770内を通ってカード発行口
202へ向かって移送される。そして、ルーチンRN2
70でセットしたタイマがタイムオーバーを起こす前に
第5走行位置センサCPS5がオフしたときは印字装置
750内の印字用モータ751を停止させる(ルーチン
RN271〜RN273)。既にカードが印字装置75
0から送り出されているからである。また、第5走行位
置センサCPS5がオフする前にタイムオーバーを起こ
したときはルーチンR279,RN280へ移行してス
テータス1のジャム異常ビットとステータス2のカード
搬送異常ビットにそれぞれ「1」を設定してから図82
のエラー処理へ移行する。
【0437】上記ルーチンRN273で印字用モータ7
51を停止させた後は、再びルーチンRN270でセッ
トしたタイマをチェックし、タイムオーバーを起こす前
にカード発行口202の直前にある第6走行位置センサ
CPS6がオンしたときは導出ソレノイド779をオフ
させる(ルーチンRN274〜RN276)。第6走行
位置センサCPS6がオンする前にタイマがタイムオー
バーを起こしたときはルーチンRN279へ移行する。
【0438】ルーチンRN276で導出ソレノイド77
9をオフした後は、新たにタイマをセットして0.5秒
待ってから搬送モータ706を停止させる。上記0.5
秒は、搬送モータ706の回転速度との関係から決定さ
れるもので、カード導出装置770の搬送用ベルト77
2がカードをその全長L0に相当する距離だけ移動させる
のに充分な時間である。第6走行位置センサCPS6が
カードを検出した後0.5秒待つことによってカードは
カード発行口202から3分の2程度突出された状態で
停止する。第6走行位置センサCPS6は遊技客が手で
カードを発行口202より引き抜いた時点でオフとな
る。
【0439】図81には、図75のカード発行処理フロ
ー中におけるスタック処理の具体的手順を示す。
【0440】カード発行制御装置790は、ルーチンR
N121で印字装置750内に予約カードがあると判定
したものの受信したカード番号が待機中のカードのカー
ド番号と一致しないときは、このスタック処理を実行
し、先ず印字装置750のヘッド昇降モータ758を1
80°回転させて印字ヘッド756を上昇させる(ルー
チンRN281)。それからタイマを設定して印字用モ
ータ751を回転させてカードの移送を開始させてから
上記タイマをチェックする(ルーチンRN282〜RN
285)。そして、印字装置750の出口にある第5走
行位置センサCPS5がオンする前にタイマがタイムオ
ーバーしたときは印字装置750内にカードが詰まって
いると判定してルーチンRN296,RN297へ移行
してステータス1のジャム異常ビットとステータス2の
印字装置異常ビットにそれぞれ「1」を設定してから図
82のエラー処理へ移行する。
【0441】また、タイマがタイムオーバーを起こす前
に第5走行位置センサCPS5がオンしたときは、ルー
チンRN286へ進んで搬送モータ706を逆回転させ
てカード導出装置770の搬送用ベルト772の搬送を
開始させてから新たにタイマを設定する。それから、こ
のタイマをチェックして第5走行位置センサCPS5が
オフする前にタイムオーバーをおこしたときはルーチン
RN298,R299へジャンプしてステータス1のジ
ャム異常ビットとステータス2のカード没収装置異常ビ
ットにそれぞれ「1」を設定してから、図82のエラー
処理へ移行する(ルーチンRN288,RN289)。
【0442】一方、タイマがタイムオーバーを起こす前
に第5走行位置センサCPS5がオフしたときは、ルー
チンRN290へ進んで印字用モータ751を停止させ
る。しかる後、再びルーチンRN287でセットしたタ
イマをチェックし、カード導出装置770内のカード満
杯センサ783がオンする前にタイムオーバーを起こす
か、カード満杯センサ783がオンしたもののオフ前に
タイムオーバーを起こすと(ルーチンRN291RN2
94)、ルーチンRN298,RN299を実行してか
ら図82のエラー処理ルーチンへ移行する。また、タイ
マ設定後所定時間内にカード満杯センサ783がオン
し、続いてオフになったならばルーチンRN295へ進
み、搬送モータ706を停止させる。
【0443】このスタック処理では、図80のカード排
出処理と異なり、搬送モータ706の駆動前に導出ソレ
ノイド779をオンさせていないので、カード導出装置
770内の走路切替部材777はカード発行口202へ
向かう走行路を遮断した状態のまま搬送モータ706が
駆動されることになる。その結果、搬送用ベルト772
で移送されてきたカードは下の没収タンク780内に誘
導され、その途中でカード満杯センサ783によって検
出される。
【0444】図82には、図76〜図81の各処理フロ
ー中においてカードの位置を検出する各種センサCPS
1〜CPS6等がオンまたはオフする前にタイムオーバ
ーを起こしたときに実行されるエラー処理の具体的な手
順が示されている。
【0445】この処理では、先ずカード発行装置700
内のすべてのモータ(取出モータ719、搬送モータ7
06、印字用モータ751およびヘッド昇降モータ75
8)を停止させてから「異常終了」ファンクションをユ
ニットコントローラ290へ送信する(ルーチンRN1
51,RN152)。次に、ユニットコントローラ29
0からファンクションが送信されてきたか否か判定し
(ルーチンRN153)、ファンクションを受信してい
ないときは、カード発行装置700内のセンサをチェッ
クすることでエラーが復旧したか否か判定し(ルーチン
RN154)、復旧していないときはルーチンRN15
3へ戻ることでエラーが復旧するのを待つ。復旧を待っ
ている間に、カード発行装置700に詰まっていたカー
ドが取り除かれるなどしてエラー原因がなくなると、ル
ーチンRN155へ移行してステータス1,2の各異常
ビットを「0」にクリアしてから、ルーチンRN156
へ移行してカード取出枚数とカード没収枚数を計数する
カウンタ795,796を更新し、メイン処理フロー
(図74)中のルーチンRN111へ復帰する(符号V
1参照)。
【0446】一方、ルーチンRN153,RN154で
エラーの復旧を待っているときに、ユニットコントロー
ラ290からのファンクションを受信すると、ルーチン
RN157へ移行して、その受信ファンクションが「ス
テータス要求」ファンクションか否か判定し、イエスな
ら次のルーチンRN158で「ステータス送信」ファン
クションを送信してからルーチンRN153へ戻り再び
エラーが復旧されるのを待つ。また、エラー復旧待ち中
に受信したファンクションが「ステータス要求」でなか
ったときはルーチンRN159で受信ファンクションが
「初期値送信」ファンクションか否か判定し、「初期値
送信」であったときはそのファンクション内の年月日と
識別コードを内部メモリに記憶し、「正常終了」ファン
クションを送信してルーチンRN153へ戻り、再びエ
ラーの復旧を待つ(ルーチンRN160,RN16
1)。
【0447】また、エラー復旧待ち中に受信したファン
クションが「ステータス要求」でも「初期値送信」でも
なかったときは、ルーチンRN159からRN152へ
戻って「異常終了」ファンクションを送信した後、エラ
ー復旧を待つ。
【0448】次に、カード発行制御装置790からの指
令に基づいたカードリーダ制御装置288による発行機
200のカードリーダ800の制御手順の一例を図83
〜図104を用いて説明する。なお、この実施例のフロ
ーは精算機300や管理装置400にも発行機と同一の
カードリーダを使用した場合を想定していずれの制御フ
ローとしても共通に使用できるようになっている。
【0449】パチンコ機の制御ユニット160内のカー
ドリーダに関する制御フローとの大きな違いは、磁気コ
ードの書込みとそのベリファイの制御フローを有する点
とカードをカードリーダの前方でなく後方へ排出するフ
ローを有する点である。
【0450】前述したように、カードリーダ制御装置2
88とユニットコントローラ290との間の通信は、前
述したようにコマンド送信によって行われるようになっ
ており、カード発行制御装置790からカードリーダ制
御装置288に対する通信コマンドとしては、カードの
磁気データを記録するように指示する「磁気書込み」コ
マンドと、カードの磁気データやセキュリティコードお
よびパンチ穴の各情報を読み取って磁気データを送るよ
う指示する「磁気読込み」コマンドと、読み取ったセキ
ュリティデータを送るよう指示する「セキュリティ要
求」コマンドと、読み取ったパンチ穴データを送るよう
指示する「パンチ穴要求」コマンドと、カードリーダ内
に保持されているカードのデータの再読取りを指示する
「リロード」コマンドと、カードにパンチ穴を開けるよ
うに指示する「パンチ穴開け」コマンドと、カードリー
ダ内のカードを前方の挿入口の方向へ排出するよう指示
する「カード前方排出」コマンドと、カードリーダ内の
カードを後方へ排出するよう指示する「カード後方排
出」コマンドと、カード読取り指令を取り消すための
「キャンセル」コマンドおよびカードリーダの状態を示
すステータス情報の送信を指示する「ステータス要求」
コマンドの9種類がある。
【0451】このうち、「磁気読込み」と「リロード」
コマンドは発行機200では使用せず、「磁気書込み」
コマンドは精算機300や管理装置400では使用しな
い。
【0452】なお、「磁気読込み」コマンドは、カード
リーダ800に対し磁気データのみでなくカードの全て
のデータの読取りを指示し、そのうち磁気データのみの
送信を要求するものである。セキュリティデータとパン
チ穴データに関してはそれぞれ別にデータ要求コマンド
が用意されている。
【0453】図83には、カードリーダ制御装置288
による主たる制御の手順全体が、また図86〜図101
にはその詳細な手順が、そして図102および図104
には上記主制御とは別個に割込みによって発生する割込
み処理の制御手順が示されている。
【0454】カードリーダ制御装置288は、リセット
がかかると、つまりリセット入力端子がロウレベルに変
化すると、第68図に示すように先ず各種フラグやカウ
ンタ、バッファ、ワークエリア、レジスタ等の入った内
部メモリをクリアする(ルーチンR1101)。それか
ら、割込み発生時のスタックポインタを設定しI/Oポ
ートを初期化して入出力端子の状態を設定した後、機器
コード設定器MCSより設定コードを読み込んで記憶し
てから、カード搬送用のモータ807へ電源を供給する
リレーRLY1をオンさせる(ルーチンR1102〜R
1105)。
【0455】次に、エラー原因を表示するモニタ表示器
175を消灯状態に設定し、電源投入状態を示すパワー
オンランプLED21を点灯させた後、内蔵RAM内の
“カード挿入禁止”フラグに“1”を立てる(ルーチン
R1106〜R1108)。
【0456】それから、受信バッファに対してカード発
行制御装置790からのコマンドの受信を許可した後、
コマンドを受信したか否か調べる(ルーチンR110
9,R1110)。ここで、受信コマンドがないとき
は、ルーチンR1117へ移行して、“カード挿入待
ち”フラグが“1”に設定されているかチェックし、
“0”ならルーチンR1110へ戻ってコマンドの受信
を待ち、“カード挿入待ち”フラグが“1”のときは図
86に示されているカード読込み処理を実行してからル
ーチンR1110へ戻る。カード読込み処理は、「磁気
読込み」コマンドを受信したときの処理と同じである。
この実施例のフローチャートは、精算機300や管理装
置400にもパチンコ機100や発行機200と同一の
カードリーダ800を使用した場合に共通に使用できる
ように設計されており、ルーチンR1117から「カー
ド読込み処理」への流れは、精算機や管理装置における
制御を意識したもので、この発行機のフローにおいて
は、“カード挿入待ち”フラグはずっと“0”にされて
おり、意味をなさない。
【0457】精算機300においては、“開店コード”
パケットの受信に基づいてカード精算制御装置312に
「カード受付可」ファンクションが送られて、カード精
算制御装置312から「磁気読込み」コマンドがカード
リーダ制御装置388に送られてくると、ルーチンR1
110で受信ありと判定されてルーチンR1111へ進
み、コマンド先頭の“ESC”が検出されてルーチンR
1118へジャンプしてR1121まで進みコマンドの
種類が判定されることで図84の磁気読込み処理へ移行
して、ルーチンR1202から更に図93のカード読取
処理を実行し、このフローの中で挿入検出スイッチがオ
フの間はカード読込みは行われず“カード未読込み”フ
ラグがセットされてルーチンR1203からR1204
へ移行して“カード挿入待ち”フラグをセットして図8
3のルーチンR1122→R1117へ移行し、ここで
再び図84の処理へ移行する。つまり、カードが挿入さ
れるのをずっと待ち、挿入時点で図94のカード読取処
理を実行するようになる。
【0458】一方、ルーチンR1110でコマンド受信
有りと判定し、ルーチンR111でその受信データがコ
マンドの先頭を示す“ESC”でないと判ったときは、
ルーチンR1112でそのコマンドが先に送られてきた
コマンドのキャンセルコマンド“CAN”であるか否か
判定する。キャンセルコマンド“CAN”は他の通信コ
マンドと異なり先頭コードESCと終端コードCSを有
さず、コマンドコードそのもので送られてくるのでこの
ような判定が行なえる。ルーチンR112で受信コマン
ドが“CAN”でなかったときはルーチンR1117へ
移行し、“CAN”であったときは次のルーチンR11
13へ進んで“カード挿入禁止”フラグを設定してから
カード保持ランプを消灯させ、送信バッファへ正常終了
を示すコードを設定してから図100の送信処理を実行
してそのコードをカード発行制御装置790へ送信した
後、“カード挿入待ち”フラグをクリアしてルーチンR
1110へ戻る。これによって、その前にカード発行制
御装置790から送信された「磁気読込み」コマンドに
よるカード挿入待ち状態がキャンセルされる。
【0459】その後、再びコマンドを受信してルーチン
R1111へ進み、ここでコマンド先頭コード受信と判
定すると、ルーチンR1118へジャンプしてその後の
コマンドの受信を禁止してからカードリーダのモニタ表
示器206を消灯させ、カードリーダ制御装置288の
受付状態を示すOKランプを消灯する(ルーチンR11
19,R1120)。それから、ルーチンR1121で
受信コマンドが前述した9つのコマンドのいずれかに該
当するかチェックし、該当しないときは、ルーチンR1
124でメモリ内にエラー情報として“コマンド異常”
を示すコードを書き込んでから図101のエラー処理ル
ーチンへ移行し、登録されたコマンドに該当していれば
それに対応した処理を実行してからOKランプを点灯さ
せ、ルーチンR1109へ戻って上記手順を繰り返す
(ルーチンR1122,R1123)。
【0460】図84には、「磁気読込み」コマンドを受
信したときの処理手順が、また図85には「リロード」
コマンドを受信したときの処理手順が示されている。こ
れらのコマンド処理はカード発行機200では無縁であ
るので、説明は省略する。
【0461】図86には、「磁気書込み」コマンドを受
信したときのカードリーダコントローラ288の処理手
順を示す。
【0462】このコマンドを受信すると、先ず「磁気書
込み」コマンドとともにアスキーコードの形で送られて
きた磁気記録データを内部処理に適したバイナリコード
に変換して内部メモリの磁気データバッファに記憶して
から、当該磁気データバッファの先頭に磁気データの先
頭を示す先頭コードSTX(図4参照)を入れ、磁気デ
ータバッファ内の上記磁気記録データの次(磁気データ
数が20個のときは21個目)にデータの終わりを示す
ETXコードを入れる(ルーチンR1231〜R123
3)。次に、書込みを行なう磁気データ数(次のルーチ
ンで計算されるLRCを含め22個)を設定した後、セ
ーブした磁気データバッファから順次磁気記録データを
読み出すためのアドレスをアドレスカウンタに設定する
(ルーチンR1234,R1235)。
【0463】しかる後、ルーチンR1236で所定のレ
ジスタAにSTXのコード(0BH)を予め設定してお
いてから、ルーチンR1237〜R1244でレジスタ
Aのデータと次の磁気データとの排他的論理和を演算し
たものを再びレジスタAに入れていく処理を、磁気デー
タがなくなるまで繰り返すことで最後にレジスタA内に
全磁気データの誤り検査符号たるLRCコードが残るよ
うにしている。
【0464】なお、ルーチンR1236で最初にレジス
タAにSTXのコード(0BH)を設定しているので、
最初の排他的論理和の演算(ルーチンR1238)では
同一データ同士を演算することになり、その結果はオー
ル“0”であり、STXをLRCの計算に含めなかった
のと同じ結果が得られ、初期の目的を達成できる。ま
た、ルーチンR1237〜R1248の処理ではLRC
の計算と同時に各読込みデータ内のオンビット(“1”
のビット)の数が奇数か偶数か判定し、偶数のときは各
データ内のパリティビットを“1”に設定してデータバ
ッファにセーブすることでパリティ(奇数パリティ)ビ
ットの付加も合わせて行なうようにしている(ルーチン
R1239〜R1241)。上記LRC、パリティビッ
トの計算処理後は、磁気データバッファの最後(24番
目)にSTXを示すコードを入れる(ルーチンR124
5)。つまり、磁気データとETXおよびLRCを2つ
のSTXコードで挾む形にする(図4)参照)。
【0465】次に、レジスタAに残ったデータ(LC
R)のオンビット数が偶数か奇数か判定し、偶数のとき
にのみパリティビットを“1”に設定してLRC自身に
もパリティビットを付加し、磁気データバッファ内の所
定の位置(23文字目)に入れる(ルーチンR1246
〜R1248)。
【0466】その後、図96に示されている書込み処理
(ルーチンR1301〜R1337)を実行して磁気デ
ータとライトクロックの出力を行ない、同図のベリファ
イ処理(ルーチンR1341〜R1361)を実行して
磁気データが正しく書き込まれたか否かチェックしてか
ら、ベリファイエラーが検出されたか否か判定し(ルー
チンR1249)、エラーがあったときはメモリ内にエ
ラー情報として磁気書込み異常を設定してから図101
のエラー処理ルーチンへ移行する(ルーチンR125
1)。また、ベリファイエラーがなかったときは送信バ
ッファへ“正常”応答コマンドを設定してから図100
の送信処理(ルーチンR1421〜R1426)を実行
して図83のメインフローへ戻る。
【0467】図87には、カード発行制御装置790か
らの「ステータス要求」コマンドを受信したときのカー
ドリーダ制御装置288の制御手順を示す。
【0468】「ステータス要求」コマンドを受信する
と、内部メモリ内に保持されている機器コードとステー
タス1の内容を送信バッファへ移し、送信バッファ内の
最終データの次の番地へコマンドの終了を示すコードC
Rを設定してから、送信データとしてSTXを設定して
先ずそれを送信する(ルーチンR1261〜R126
4)。しかる後、上記送信バッファのアドレスをカウン
タに設定してからそのアドレスを用いて送信バッファよ
り1バイトのデータを読み出してそれを送信した後、送
信バッファのアドレスを更新する(ルーチンR1265
〜R1268)。それから、CRコードを送信したか否
か判定し、ノオならルーチンR1266へ戻って次のデ
ータを送信し、CRコードの送信をもって「ステータス
要求」コマンドに対する処理を終了する(ルーチンR1
269)。
【0469】さらに、図88では、「パンチ穴要求」コ
マンドを受信したときの制御手順をまた、図89には
「セキュリティ要求」コマンドを受信したときの制御手
順をそれぞれ示す。これらのコマンドに対する応答処理
(R1271〜R1279およびR1281〜R128
9)の手順は図87の「ステータス要求」コマンドに対
する応答処理と全く同一である。異なるのは、最初に送
信バッファへ機器コードとステータス1の内容の代わり
にカードから読み取られて内部メモリ内に保持されてい
るパンチ穴データまたはセキュリティデータを移してお
く点のみである。
【0470】さらに、図90には、カード発行制御装置
790から「パンチ穴開け」コマンドを受信したときの
カードリーダ制御装置288の制御手順を示す。
【0471】このコマンドを受信すると、コマンドとと
もに送られてきた穴開け箇所を示すデータ(この場合に
は発行穴)に基づいて、初期化ルーチン等でRAM内に
設定したパンチ穴位置に基づいて基準位置からの距離を
ROMから読み出して、バッファに記憶(ルーチンR1
291)した後、図99の穴開け処理(R311〜R3
52)を実行する。それから“パンチOK”フラグをチ
ェックして穴開けが確実に行われたか判定し(ルーチン
R1292)、イエスなら送信バッファへ正常応答コマ
ンドを設定してから(ルーチンR1293)、図100
の送信処理を実行し、ノーならステータス1のパンチ不
良ビットに“1”をセットして、エラー情報にパンチ異
常を書き込んでから図101のエラー処理ルーチンへ移
行する(ルーチンR1294,R1295)。
【0472】図91には、「カード後方排出」コマンド
を受信したときのカードリーダ制御装置288における
制御手順を示す。
【0473】このコマンドを受信すると先ず1秒タイマ
を設定してからモータ807を高速で正回転させる(ル
ーチンR1401,R1402)。それから、ルーチン
R1401で設定したタイマがタイムオーバーを起こし
たかチェックし、続いてカードリーダ内の最も後方の位
置検出センサSNS4がオンしたか否か調べる(ルーチ
ンR1403,R1404)。そして、位置検出センサ
SNS4がオフする前にタイムオーバーを起こしたな
ら、ルーチンR1413へジャンプしてモータ807を
停止させてから全センサがオフしているか調べる(ルー
チンR1414)。ここで、カードリーダ内のセンサの
うち一つでもオンしていればステータス1のカードジャ
ムビットに“1”を設定し、エラー情報としてのカード
ジャムエラーを書き込んでから図101のエラー処理ル
ーチンへ移行する。なお、ルーチンR1414ですべて
のセンサがオフしていたときは排出終了とみなしてルー
チンR1407へジャンプする。
【0474】一方、ルーチンR1401で設定したタイ
マがタイムオーバーを起こす前に位置検出センサSNS
4がオフしたときは、0.4秒待ってからモータ807
を停止させる(ルーチンR1403)。カードリーダ後
方のカード反転装置740が駆動され、カードリーダ8
00から送り出されたカードがカード反転装置740に
よって搬送され始めるのを待つためである。
【0475】モータ807を停止した後は、ステータス
1のカードジャムビットをクリアし、図97のルーチン
R1351で設定した“ベリファイエラー”フラグをク
リアしてからカード保持LEDを消灯する(ルーチンR
1407〜R1409)。しかる後、“カード挿入禁
止”フラグをセットして次のカードの挿入を禁止してか
ら、送信バッファへ“正常”応答コマンドのコードを設
定した後、図100の送信処理を実行する(ルーチンR
1410,R1411)。
【0476】図92には、カード発行制御装置790か
ら「カード前方排出」コマンドを受信した場合のカード
リーダ制御装置288の処理手順を示す。
【0477】この処理はカード精算機300において必
要なため用意されたフローであり、カード発行機200
においては実行されないので説明は省略する。
【0478】また、図93,図94には、図84の「磁
気読込み」コマンド受信フロー中におけるカード読取処
理とパリティ、LRC検査処理の具体的手順が、さら
に、図95には図85の「リロード」コマンド受信フロ
ー中における磁気処理の具体的手順が示されているが、
これらの処理もカード精算機において実行され、カード
発行機では実行されないので説明は省略する。
【0479】一方、図96には、図86のフロー中にお
ける書込み処理の具体的手順を示す。
【0480】この処理では、先ずカードの後端をカード
リーダ800の入口側の位置検出センサSNS1の位置
まで移動させてから、磁気データの数(ex.24個)
をカウンタにセットする(ルーチンR1301,R13
02)。このときカードの先頭は磁気ヘッド821の位
置まで達していない。それから、磁気記録データの入っ
た磁気データバッファの先頭アドレスをアドレスカウン
タに設定した後、モータ807を高速回転させ磁気ヘッ
ド821に対するライト許可信号をオン(ハイレベル)
にする(ルーチンR1303〜R1305)。その後、
磁気データ記録部のトラックTRC2の先頭と終端に無
データの領域を設けるための消去データ“0”を設定
し、200m秒のタイマをセットしてから、“書込割込
み”フラグを“1”にセットして806μ秒ごとの書込
割込みを開始させる(ルーチンR1306〜R130
8)。書込割込みはモータ807の回転を検出するエン
コーダからの検出信号によって806μ秒(カード搬送
スピードを300mm/Sとした場合)ごとに入ってくる
ようになっている。
【0481】次に、ルーチンR1307でセットしたタ
イマをチェックしてから、ライトクロックデータを反転
し“書込み待ち”フラグを“1”にセットして、このフ
ラグが図104の書込割込み処理で“0”にクリアされ
るのを待つ(ルーチンR1309〜R1312)。そし
て、磁気ヘッド821の少し後方位置に配置された位置
検出センサSNS3がオンしたか否かチェックして(ル
ーチンR1313)、オフならルーチンR1309へ戻
って、センサSNS3がオンするまで上記手順を繰り返
す。上記ループを繰り返すことにより、806μ秒に一
度ずつ書込割込みが実行される度に、ライトクロックデ
ータが反転される。これによって、磁気ヘッドによるカ
ードの磁気部への磁化方向が806μ秒ごとに反転さ
れ、2倍の1.612m秒を1周期とするクロックデータが
カードのトラックTRC1に書き込まれる。なお、上記
位置検出センサSNS3は、このセンサがカードの末端
を検出したときに磁気ヘッドがトラックTRC2のST
Xコード書込み開始位置にくるように取付け位置が決定
されており、センサSNS3がオンすると、次のルーチ
ンR1314へ進み磁気データの書込みを開始する。な
お、このセンサSNS3がオンする前にルーチンR13
07でセットしたタイマがタイムオーバーを起こすと、
カードが詰まったと判定して、ルーチンR1309から
R1336へジャンプしステータス1のカードジャムビ
ットに“1”を立てて、エラー情報にカードジャムを書
き込んでから図101のエラー処理ルーチンへ移行する
(ルーチンR1337)。
【0482】タイムオーバーを起こす前に位置検出セン
サSNS3がオンすると、ルーチンR1314へ進ん
で、先ず各データ(パリティを含む)のビット数(5ビ
ット)をカウンタにセットしてからルーチンR1303
で設定したアドレスを用いて磁気データバッファ内から
1バイト(8ビット)の磁気記録データを読み込んで並
−直変換手段としてのシフトレジスタへ入れ、アドレス
カウンタをインクリメントする(ルーチンR1315,
R1316)。それから、出力バッファ内のデータを2
ビットさらに1ビット計3ビット左へシフトさせる(ル
ーチンR1317,R1318)。これによってシフト
レジスタの左端に5ビットの磁気データの最上位ビット
がくる。
【0483】そこで次に、ルーチンR1319で上記シ
フトレジスタの左端にきたビットがオンすなわち“1”
か否か判定し、“0”なら次のルーチンR1320でラ
イトデータを反転し、“1”なら反転しないでルーチン
R1321へジャンプする。これによって、NRZI方
式の書込み信号を形成して、出力させることができる。
また、ライトデータの出力に続いて、前記ルーチンR1
310〜R1312で行なったのと同一の手順でライト
クロックの出力も実行する(ルーチンR1321〜R1
323)。このうち、ライトデータはカードの第2トラ
ックTRC2に、またライトクロックは第1トラックT
RC1にそれぞれ書き込む。
【0484】上記1ビットのデータの出力後、ビットカ
ウンタをデクリメントしてカウンタが「0」になったか
判定し、「0」でないときはルーチンR1318へ戻っ
てシフトレジスタ内の磁気データを1ビットだけ左へシ
フトしてその出力を行なう処理をビットカウンタが
「0」になるまで繰り返すことで、5ビットのパラレル
磁気データがシリアルなライトデータに変換され出力さ
れる(ルーチンR1324,R1325)。そして、1
バイトの磁気データの出力が終了すると、ルーチンR1
326へ進んで、磁気データ数を一つ減算してからルー
チンR1314へ戻って次の磁気データの並−直変換と
出力を繰返し行なって、全磁気データの出力が終了した
ならルーチンR1328へ移行する(ルーチンR132
7)。
【0485】ルーチンR1328では100m秒のタイ
マをセットしてから、前記ルーチンR1309〜R13
13と同一の手順に従って位置検出センサSNS4がオ
ンするまで、ライトクロックデータの出力を行なう(ル
ーチンR1329〜R1333)。つまり、カードの第
1トラックTRC1には、第2トラックTRC2へ磁気
データの最終データとしてのSTXコードを書き込んだ
後も、カード終端までクロックデータを書き続けるよう
になっている(図4参照)。なお、第2トラック側は磁
気データの書込み終了後は磁気データは反転されないの
で磁化の向きは一定にされ、データの消去状態になる。
【0486】一方、ルーチンR1329でタイマオーバ
ーを起こす前に位置検出センサSNS4がオンになった
ならルーチンR1334へ進み、磁気ヘッド821への
ライト許可信号をオフ(ロウレベル)にしてからモータ
807の回転を停止させて終了する(ルーチンR133
5)。また、位置検出センサSNS4がオンする前にル
ーチンR1328でセットしたタイマがタイムオーバー
を起こすと、ルーチンR1336へジャンプして、ステ
ータス1とエラー情報にカードジャムを設定してから図
101のエラー処理ルーチンへ移行する。
【0487】図97には、図96の書込み処理に続いて
行われるベリファイ処理の具体的な手順が示されてい
る。
【0488】ここでは、先ずカードの後端がカードリー
ダ内の第1位置検出センサSNS1によって検出される
までモータ807を逆転させてカードを後退させてか
ら、1秒タイマをセットする(ルーチンR1341,R
1342)。それから、モータ807を高速正回転さ
せ、磁気データ数(ここではLRCの次のSTXコード
はチェックしないので23個でよい)を設定し、アドレ
スカウンタに磁気データバッファの2番目のアドレスを
セットする(ルーチンR1343〜R1344)。最初
のSTXコードをベリファイの対象から外すためであ
る。
【0489】アドレス設定後、図98の1ビット読込処
理を実行してルーチンR1346で読み込まれワークエ
リアに格納されたデータがSTXコードと一致したか判
定し、一致するまで待ち、一致した時点で次のルーチン
R1347へ進む。ルーチンR1347ではビットカウ
ンタに5ビットを設定してから図98の1ビット読込み
処理で磁気データの1ビットを読み込んでワークエリア
の最下位ビットに入れてシフトさせてからビットカウン
タをデクリメントし、これをビットカウンタが「0」に
なるまで、つまり5ビット読み込むまで繰り返す(ルー
チンR1347〜R1349)。
【0490】それから、ルーチンR1345でカウンタ
に設定したアドレスを用いて磁気データバッファから読
み出した磁気データとカードから読み出されてシフトレ
ジスタに入っている磁気データとを比較する(ルーチン
R1350)。ここで、2つのデータが一致しないとき
はルーチンR1351でエラー情報にベリファイエラー
を設定してから、またデータが一致したときはルーチン
R1350からR1352へジャンプして磁気データバ
ッファのアドレスカウンタをインクリメントし、磁気デ
ータ数を「1」減算して、磁気データ数が「0」になる
まで上記ルーチンR1347〜R1353を繰り返す
(ルーチンR1354)。
【0491】そして、磁気データ数が「0」になったな
らば、ルーチンR1355へ進んで1ビットの読取りラ
ッチをクリアして読取ったデータを消去してから、ルー
チンR1342でセットした1秒タイマがタイムオーバ
ーを起こしたか判定し(ルーチンR1356)、また、
次のルーチンR1357では位置検出センサSNS4が
オンになったか判定する。タイムオーバーを起こす前に
位置検出センサSNS4がオンになったときはルーチン
R1358へ進み、ステータス1のカードジャムビット
をクリアしてからモータ807を停止させる(ルーチン
R1359)。
【0492】一方、位置検出センサSNS4がオンする
前にタイムオーバーを起こすと、ステータス1の“カー
ドジャム”ビットに“1”をセットしてからエラー情報
にカードジャムを書き込んだ後、図101のエラー処理
ルーチンへ移行する(ルーチンR1360,R136
1)。
【0493】図98には、図97のベリファイ処理フロ
ーおよび図95の磁気処理フローに共通の1ビット読込
処理の具体的手順を示す。
【0494】この処理では、先ず1ビットの読取りラッ
チをクリアしてから(ルーチンR581)、カードリー
ダ内の各センサSNS1〜SNS4の出力に基づいてカ
ードのサイズの検査を行なう(ルーチンR582〜R5
88)。それから、ルーチンR581でクリアした読取
ラッチ内に磁気データがラッチされているかチェック
し、入っていればそのラッチデータの転送先となるワー
クエリアを左に1ビットだけシフトさせて最下位ビット
0に上記ラッチのデータを移して終了する(ルーチンR
589〜R590)。
【0495】なお、この実施例のカードリーダは第1と
第3の位置検出センサSNS2,SNS3間の距離L3が
正規のカード長L0よりも長く、第2と第3の位置検出セ
ンサSNS1,SNS3間の距離L3が正規のカード長L0
よりも短くなるようにセンサ間距離が設定されている
(図32参照)。そこで、図98に示す1ビット読込み処
理中において第1〜第3の位置検出センサSNS1〜S
NS3の出力をチェックすることでカードサイズの不良
を検出するようになっている(ルーチンR584〜R5
87)。
【0496】図99には、図90の「パンチ穴開け」コ
マンド受信フローにおける穴開け処理の具体的手順が示
されている。
【0497】この穴開け処理では、先ずカードをカード
リーダ800の一番奥まで移動(ルーチンR311)し
て“パンチOK”フラグをクリア(ルーチンR312)
した後、モータを逆転させてタイマ(3秒)を起動させ
(ルーチンR313)、“移動量検出”フラグをセット
してから移動量カウンタをクリアする(ルーチンR31
4〜R318)。そして“タイマ2動作”フラグをセッ
トしてタイマ割込みを許可し、タイマ割込みにより移動
量を検出してパンチ穴開け位置に達したところでモータ
の回転を停止させ(ルーチンR319〜R322)、モー
タが完全に止まるのを待つため150m秒間待機(ルー
チンR323)してからパンチ装置820を作動させる
(ルーチンR324〜R327)。上記ルーチンR323
〜R327を2回繰り返して穴開けを確実にしてから
(ルーチンR328)、移動量カウンタをクリアしてモ
ータを高速で逆転させて開口したパンチ穴がパンチ穴検
出センサSNSpに対向する方向へカードを動かす。そ
して、パンチ穴検出センサがオンしているか判定し、正
規の位置にパンチ穴が開いているときは“パンチOK”
フラグをセットしてから、第1の位置検出センサSNS
1がオンしてカードの後端を検出したところでタイマ割
込みを停止させるとともにモータを停止させる(ルーチ
ンR329〜R340)。
【0498】上記ルーチンにおいてカード移動中にタイ
ムオーバを起こすとカードのジャム(紙づまり)が発生
したと判定し、それぞれエラー処理に入るようになって
いる(ルーチンR315,R332)。
【0499】図100には、図86の「磁気書込み」コ
マンド受信時の処理フロー、図90の「パンチ穴開け」
コマンド受信時の処理フロー、図91の「カード後方排
出」コマンド受信時の処理フローおよび図92の「カー
ド前方排出」コマンド受信時の処理フロー中における応
答コマンドの送信処理の具体的手順を示す。
【0500】送信処理では、先ず受信バッファに対し受
信を禁止してから送信バッファの先頭アドレスをカウン
タに設定する(ルーチンR1421,R1422)。次
に、上記各フロー中において送信バッファ内にセーブさ
れた送信データを1バイト読み込んで送信した後、送信
バッファのアドレスカウンタをインクリメントする(ル
ーチンR1423,R1424)。しかる後、応答コマ
ンドの終了を示すコードCRを送信したか判定して(ル
ーチンR1425)、未だならルーチンR1423へ戻
って次の1バイトデータを順次送信し、“CR”コード
を送信したなら受信バッファに対して受信許可を与えて
から、元のルーチンに戻る(ルーチンR1426)。
【0501】一方、図101には、図83や図84〜図
92および図93〜図99の各処理フロー中においてエ
ラーが発生した場合に実行されるエラー処理の具体的手
順が示されている。
【0502】このエラー処理では、前記各フロー中で発
生したエラーの内容に応じて書き込まれたエラー情報に
対応するモニタ表示データすなわちエラー表示符号
(〔表7〕参照)を内部メモリから読み出してそれをモ
ニタ表示器175に出力してエラーの種類を表示させる
(ルーチンR1131,R1132)。それから、OK
ランプを消灯し、“書込み禁止”フラグに“1”を立て
て磁気データの書込み処理を禁止してからタイマ2割込
みを停止させて磁気読込み処理も禁止する(ルーチンR
1133〜R1135)。しかる後、カードリーダ80
0内のモータ807を停止させてからシャッタソレノイ
ド809をオフしてシャッタを閉じてカードの進入を禁
止した後、エラーの種類に対応した応答コード(〔表
7〕右欄参照)を送信(ルーチンR1136〜R113
8)して、図83のメインフロー中のルーチンR110
9へ戻る(符号V2参照)。
【0503】次に、図102,図103には、読出し割
込みが、また図104には書込み割込みが入った場合の
処理の手順が示されている。
【0504】既に述べたように、この実施例のカードリ
ーダ800では、モータ807の回転速度を検出するセ
ンサ832からの検出信号が割込み信号としてカードリ
ーダ制御装置288に入力されており、図93のカード
読取処理フロー中におけるルーチンR524でコントロ
ーラ内部の“タイマ2動作”フラグが“1”にセットさ
れたときにこの信号が入ってくると、図101のタイマ
2割込み処理を実行し、図96の書込み処理フロー中に
おけるルーチンR1308で“書込割込み開始”フラグ
がセットされると、図103の書込割込み処理を実行す
るようになっている。
【0505】なお、速度センサ832はモータ807の
回転軸に取り付けられたロータリエンコーダ817に対
向して設けられており、回転速度にかかわらずカードが
0.1mm移動するごとに割込み信号が入ってくる。
【0506】タイマ2割込み処理では、先ずルーチンR
701で“セキュリティ読取”フラグと“パンチ穴読
取”フラグを見ていずれも“0”のときは移動量検出モ
ードとなり、ルーチンR710へ移行し、移動量カウン
タをインクリメントして割込み処理を終了する。なお、
移動検出モードとなるのは、図95の磁気処理中(ルー
チンR572)および図99の穴開け処理中(ルーチン
R317)において基準となる位置からのカードの移動
量を知りたい場合であり、“セキュリティ読取”フラグ
および“パンチ穴読取”フラグをクリアすることにより
移動量検出モードが設定される。
【0507】また、タイマ2割込み処理に入って“移動
量検出”フラグが“0”のときはルーチンR702へ進
み移動量カウンタをインクリメントしてから、ルーチン
R703で“セキュリティ読取中”フラグがセットされ
ているかチェックし、セットされていればルーチンR7
04へ進み移動量が4.8mm以上になったか判定する
(“セキュリティ読取中”フラグが“0”のときは図1
03のパンチ穴読取りルーチンへ移行する)。“セキュ
リティ読取中”フラグがセットされるのは図93のカー
ド読取り処理中のルーチンR523でパンチ穴センサS
NSpがオンしたときであり、このときセキュリティコ
ード読取センサ810aはカードのセキュリティ領域
(TF)の始端に位置する。しかして、最初のセキュリ
ティマークはセキュリティ領域の始端から4.8mm以上離
れた位置に設けられる。そこで、ルーチンR704で移
動量が4.8mm以上になったと判定しているのである。4.8
mm以下の場合は割込み処理を終了し、次のタイマ2割込
みで再び移動量カウンタをインクリメントする。そし
て、移動量が4.8mmに達すると、ルーチンR711へ移
行し、そこで、先ず移動量とルーチンR519でRAM
内に設定された読取範囲とを比較し、読取範囲内であれ
ばセキュリティのコード読取センサがオンになっている
か判定し、オンならばセキュリティコードの幅を計数す
るカウンタをインクリメントして割込み処理を終了する
(ルーチンR712,R713)。
【0508】そして、コード読取センサがオフになった
時点でカウンタの値を調べ(ルーチンR714)セキュ
リティコードの幅が“0”ならコードなしと判定し、割
込み処理を終了する。一方、セキュリティの幅が“0”
でなければカウンタの幅をバッファに移してからカウン
タをクリアし、セキュリティ幅が0.5mm以上あるか否か
判定する(ルーチンR715,R716)。ここで、幅
が0.5mm以下なら異常とみなし、0.5mm以上ならシフトレ
ジスタとして動作されるセキュリティバッファの最上位
(または最下位)ビットに“1”を立てる。
【0509】それから、次のタイマ割込みに入ってルー
チンR711で読取範囲から外れたときは1番目のコー
ドの読取り終了としてルーチンR721へ移行しセキュ
リティ読取数(カウンタ)を減算する。そして、読み取
ったコードを記憶するセキュリティバッファをルーチン
R723で1ビットだけシフトしてから読取範囲をセキ
ュリティコードのピッチ(3.5mm)分だけ加算して終了
する。セキュリティを1ビット検出するごとにセキュリ
ティバッファをシフトすることにより、シリアルに読み
取られたセキュリティコードがパラレルデータに変換さ
れていく。
【0510】上記ルーチンを繰り返すことにより、セキ
ュリティの読取数が「0」になると、ルーチンR722
からR714へ進み、読み取ったセキュリティ幅が0.5m
mのときにはセキュリティバッファの最上位ビットに
“1”を書き込む。そして、セキュリティ読取り後、磁
気データ読取処理に移って図95のルーチンR553で
“パンチ穴読取”フラグが“1”にセットされ、“セキ
ュリティ読取”フラグが“0”にクリアされてからこの
図102のタイマ2割込みが開始されると、ルーチンR
703から図103のルーチンR731へ移行し、パン
チ穴検出センサがオンしているかチェックし、オンなら
ばルーチンR732でパンチ穴幅を計数するカウンタを
インクリメントして割込み処理を終了する。そして、次
の割込みでパンチ穴検出センサがオフになったならばル
ーチンR733へ移行してパンチ穴幅をチェックする。
ここで、検出されたパンチ穴の幅が0.8mm以上のときは
正規のパンチ穴とみなし、ルーチンR734でパンチ穴
の有無を記憶するバッファ(シフトレジスタとして動作
される)の最上位(または最下位)ビットに“1”を書
き込んでから、またパンチ穴の幅が0.8mm以下のときは
ルーチンR735でパンチ穴幅カウンタをクリアしてか
らルーチンR736へ進む。
【0511】ここでは、カード移動量が読取範囲内に入
っているか判定し、入っているときは上記手順を繰り返
し、読取範囲から外れるとルーチンR741以下へ移行
する。
【0512】ルーチンR741〜R745では先ずパン
チ穴読取数を減算して読み取られたビットの入ったバッ
ファを1ビットシフトさせ、パンチ穴幅カウンタをクリ
アしてから読取範囲を設定し直して終了する。そして、
読取数が「0」になったときに“タイマ2動作”フラグ
をクリアして以後のタイマ2割込み動作を停止させる
(ルーチンR742,R746)。
【0513】一方、図96の書込み処理フロー中におい
てルーチンR1308で“書込割込み開始”フラグがセ
ットされた後、カードリーダのモータ807の回転検出
センサ832から806μSごとに検出信号が入ってく
ると、図104の書込割込み処理が開始され、先ず図9
6のフロー中のルーチンR1310もしくはルーチンR
1330で設定したライトクロックデータまたはルーチ
ンR1320,R1321で設定したライトデータおよ
びライトクロックデータを出力する(ルーチンR75
1)。しかる後、ルーチンR1311,R1322また
はR1331でセットした“書込み待ち”フラグをクリ
アして書込割込み処理を終了する(ルーチンR75
2)。
【0514】なお、上記実施例では、記憶媒体としての
カードにはカード番号のみ記録し、購入金額や玉数はカ
ード番号に対応して管理装置の記憶装置に記憶させてお
くようにした遊技システムにおける遊技用記憶媒体発行
装置に適用したものについて説明したが、この発明はそ
れに限定されず、購入金額または遊技媒体数を記録した
カードを発行する発行装置にも適用することができる。
また、遊技用記憶媒体発行装置は必ずしも伝送媒体を介
して管理装置に接続されている必要はなく自己の判断の
下でカードを発行する発行装置であってもよい。
【0515】また、上記実施例では、遊技装置の一例と
して封入球循環方式のパチンコ遊技機を備えた遊技設備
に適用した場合について説明したが、この発明はそれに
限定されるものでなく、例えば記憶媒体の有する有価デ
ータを各遊技装置で実球に変換してそれを遊技装置前面
の供給皿から1個宛遊技装置内部に供給して遊技を行う
ように構成された遊技装置を備えた遊技設備その他記憶
媒体を用いて遊技可能になるものであれば、どのような
構成の遊技装置(パチンコ遊技機以外の遊技装置を含
む)を備えた遊技設備においても適用することができ
る。
【0516】また、上記実施例では遊技用記憶媒体とし
て磁気記憶部を有するカードを使用しているが、情報記
憶部として半導体メモリを有するいわゆるICカードを
使用した遊技設備の遊技用記憶媒体発行装置に適用する
こともできる。
【0517】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、記憶媒
体読取装置に有効な記憶媒体が挿入されることに関連し
て遊技が実行可能な遊技装置に使用される当該記憶媒体
を発行可能な遊技用記憶媒体発行装置であって、そのま
までは使用不能な発行前の記憶媒体を収納する記憶媒体
収納手段と、記憶媒体の発行要求を与える購入選択手段
と、記憶媒体を排出する記憶媒体発行口と、上記購入操
作手段の操作に基づいて上記発行前の記憶媒体に所定の
加工を施す加工手段と、上記記憶媒体発行口へ排出され
る記憶媒体数を確認可能な記憶媒体数計数表示手段とを
備え、上記購入選択手段より発行要求があると上記加工
手段によって発行前の記憶媒体を上記遊技装置において
使用可能な有効記憶媒体に加工して上記記憶媒体発行口
より排出するとともに、上記記憶媒体数計数表示手段の
計数値を更新するように構成したので、使用不能な記憶
媒体の発行に際して使用可能な有効記憶媒体に加工して
から排出させるため、加工されていない記憶媒体は例え
ば遊技装置において無効として扱うことができ、加工さ
れた有効な記憶媒体のみを遊技装置において使用するこ
とが可能となるとともに、記憶媒体発行装置が発行する
記憶媒体数を計数して表示することができるので、遊技
店において発行される記憶媒体数を確実に把握すること
が可能となるという効果がある。
【0518】また、上記加工手段は、記憶媒体の情報記
憶部に所定の情報を書き込み可能な情報記録手段、また
は記憶媒体の所定位置に穿孔可能な穿孔手段もしくは記
憶媒体の所定位置に所定の情報を印字可能な印字装置か
ら構成したので、記憶媒体に対する加工処理を記憶媒体
の情報記憶部に情報記録手段により行なった場合には、
外部から不正な加工処理が困難となり、不正な記憶媒体
の使用を防止することが可能となるとともに、加工処理
を穿孔手段もしくは印字手段によって行なった場合に
は、記憶媒体上に加工処理の実行内容が可視可能となる
ため、加工された有効な記憶媒体であるか否か一目で認
識することも可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたパチンコ遊技システム全体
の構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明に係るシステムに使用されるカードの一
例を示す正面図および内部構成図である。
【図3】カード内の真偽識別領域の構成例を示す説明図
及びカードの断面構造の一例を示す断面図である。
【図4】カード内の磁気記録部の構成例を示す説明図で
ある。
【図5】遊技システムを構成するパチンコ機全体の構成
例を示す斜視図である。
【図6】パチンコ機前面の操作パネル部の構成例を示す
断面側面図である。
【図7】同じく操作パネル部の分解斜視図である。
【図8】同じく操作パネル部内部の構成を示す斜視図で
ある。
【図9】パチンコ機の裏面の封入球循環装置の構成例を
示す斜視図である。
【図10】その封入球循環装置をパチンコ機に取り付け
た状態を示す斜視図である。
【図11】打球発射レール基部の詳細を示す斜視図であ
る。
【図12】パチンコ機の前面パネルを開いた状態を示す
斜視図である。
【図13】遊技盤を保持するフレームとこれに結合され
る発射レールを備えたフレームボードの構成例を示す斜
視図である。
【図14】パチンコ機の前面枠の裏面構成を示す斜視図
である。
【図15】パチンコ機の裏面の構成例を示す背面斜視図
である。
【図16】パチンコ機制御ユニットの構成例を示す斜視
図である。
【図17】同じくその制御ユニツトの内部構成を示す斜
視図である。
【図18】制御ユニットの前面パネルの構成を示す斜視
図である。
【図19】パチンコ機と制御ユニットの取付位置関係を
示す斜視図である。
【図20】パチンコ機が設置される島設備の骨組みを示
す斜視図である。
【図21】島設備にパチンコ機と制御ユニットを設置し
た状態を示す斜視図である。
【図22】島設備の背面を示す斜視図である。
【図23】パチンコ機全体の制御体系を示すブロック図
である。
【図24】パチンコ機制御装置の回路構成例を示すブロ
ック図である。
【図25】パチンコ機制御ユニットの回路構成例を示す
ブロック図である。
【図26】ユニットメモリのエリア構成を示すメモリマ
ップである。
【図27】パチンコ機のカードリーダの構成例を示す斜
視図である。
【図28】そのカードリーダの分解斜視図である。
【図29】カードリーダのカード挿入部の詳細を示す分
解斜視図である。
【図30】同じくカードリーダのカード挿入部の詳細を
示す断面側面図である。
【図31】カードリーダ入口のシャッタ部分の詳細を示
す断面側面図である。
【図32】カードリーダ内に設けられた各種センサの取
付け位置関係を示す平面説明図である。
【図33】カード挿入時のセンサの検出タイミングチャ
ートである。
【図34】カードリーダ制御装置の回路構成例を示すブ
ロック図である。
【図35】カードリーダのインタフェース回路を示すブ
ロック図である。
【図36】カードリーダのデータ読込み、書込みタイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図37】本発明に係る遊技システムに使用されるカー
ド発行機の構成例を示す斜視図である。
【図38】発行機の前面パネルを開いた状態を示す斜視
図である。
【図39】発行機に設けられたカード発行装置の斜視図
である。
【図40】同じくカード発行装置の概略構成図である。
【図41】カード発行装置を構成するカード取出装置の
構成を示す斜視図である。
【図42】同じくカード発行装置を構成するカード導出
装置の構成を示す斜視図である。
【図43】カード発行機の制御装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図44】カード発行機のユニット制御装置の構成例を
示すブロック図である。
【図45】精算機の構成例を示す斜視図である。
【図46】精算機の上面パネルおよび前面パネルを開い
た状態を示す斜視図である。
【図47】精算機を構成するカード精算装置の構成例を
示す斜視図である。
【図48】精算機の制御装置の構成例を示すブロック図
である。
【図49】管理装置全体の構成例を示す斜視図である。
【図50】管理装置自身のシステム構成例を示すブロッ
ク図である。
【図51】管理装置のコンソールの構成例を示す平面図
および背面図である。
【図52】本発明の遊技システム内でのカードの状態遷
移を示す説明図である。
【図53】本発明の遊技システムにおける伝送系の構成
例を示すブロック図である。
【図54】ネットワーク上でのデータ転送制御を行うN
AU(ネットワークアダプタユニット)の構成例を示す
ブロック図である。
【図55】“回線テスト”パケットの構成図である。
【図56】“初期値設定”パケットの構成図である。
【図57】管理装置からカード発行機に指示を与えるた
めのパケットの構成図である。
【図58】“カード購入”パケットとその応答“AC
K”パケットの構成図である。
【図59】“定時データ送信”パケットの構成図であ
る。
【図60】“ユニット復旧データ”パケットとその応答
“ACK”パケットの構成図である。
【図61】NAUにおけるパケット送受信制御の手順を
示すフローチャートである。
【図62】同じくNAUにおけるパケット送受信制御の
手順を示すフローチャートである。
【図63】同じくNAUにおけるパケット送受信制御の
手順を示すフローチャートである。
【図64】同じくNAUにおけるパケット送受信制御の
手順を示すフローチャートである。
【図65】カード発行機のユニットコントローラにおけ
るメイン処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図66】図65のフロー中におけるパケット受信処理
の具体的手順の一例を示すフローチャートである。
【図67】図65のフロー中におけるカード番号予約処
理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図68】図65のフロー中におけるカード購入処理の
具体的手順を示すフローチャートである。
【図69】図66のフローにおける“初期値設定”パケ
ット受信時の処理手順を示すフローチャートである。
【図70】図66のフローにおける“ユニット復旧デー
タ”パケット受信時の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図71】図66のフローにおける“強制終了解除”パ
ケット受信時の処理手順を示すフローチャートである。
【図72】図66のフローにおける“強制終了”パケッ
ト受信時の処理手順を示すフローチャートである。
【図73】発行機のユニットコントローラにおいてメイ
ン処理とは別個に、タイマ割込みによって実行される割
込み処理の内容を示すフローチャートである。
【図74】カード発行制御装置による制御の手順を示す
フローチャートである。
【図75】図74のフローにおいて「カード発行」ファ
ンクションを受信したときの具体的制御手順を示すフロ
ーチャートである。
【図76】図75のフロー中におけるカード排出処理の
具体的手順を示すフローチャートである。
【図77】図75のフロー中におけるリーダ制御処理の
具体的手順を示すフローチャートである。
【図78】図75のフロー中におけるカード反転処理の
具体的手順を示すフローチャートである。
【図79】図75のフロー中における印字および印字2
処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図80】図75のフロー中におけるカード排出処理の
具体的手順を示すフローチャートである。
【図81】図75のフロー中におけるスタック処理の具
体的手順を示すフローチャートである。
【図82】図76〜図81の各処理フロー中においてエ
ラーが発生したときに実行されるエラー処理の具体的手
順を示すフローチャートである。
【図83】発行機と精算機内のカードリーダ制御装置に
共通の制御手順を示すフローチャートである。
【図84】「磁気読込み」コマンド受信時のカードリー
ダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図85】「リロード」コマンド受信時のカードリーダ
制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図86】「磁気書込み」コマンド受信時のカードリー
ダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図87】「ステータス要求」コマンド受信時のカード
リーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャート
である。
【図88】「パンチ穴要求」コマンド受信時のカードリ
ーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図89】「セキュリティ要求」コマンド受信時のカー
ドリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
トである。
【図90】「パンチ穴開け」コマンド受信時のカードリ
ーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図91】「カード後方排出」コマンド受信時のカード
リーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャート
である。
【図92】「カード前方排出」コマンド受信時のカード
リーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャート
である。
【図93】図84のフロー中におけるカード読取り処理
の具体的手順を示すフローチャートである。
【図94】図84のフロー中におけるパリティ、LRC
検査処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図95】図85のフロー中における磁気処理の具体的
手順を示すフローチャートである。
【図96】図86のフロー中における書込み処理の具体
的手順を示すフローチャートである。
【図97】図86のフロー中におけるベリファイ処理の
具体的手順を示すフローチャートである。
【図98】図95と図97のフロー中における1ビット
読込処理の手順を示すフローチャートである。
【図99】図90のフロー中における穴開け処理の具体
的な手順を示すフローチャートである。
【図100】図84〜図92の制御フロー中等における
送信処理の具体的手順を示すフローチャートである。
【図101】図84〜図92の制御フローにおいてエラ
ーが発生したときのエラー処理の具体的手順を示すフロ
ーチャートである。
【図102】カードリーダコントローラにおける磁気読
出しのタイマ割込み処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図103】同じくカードリーダコントローラにおける
磁気読出しのタイマ割込み処理手順を示すフローチャー
トである。
【図104】カードリーダ制御装置における磁気書込み
時の書込割込み処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
100 パチンコ機 110 操作パネル 113 購入スイッチ 114 中断スイッチ 115 終了スイッチ 130 球循環装置 160 制御ユニット 180 ユニット制御装置 188 カードリーダ制御装置 195 パチンコ機制御装置 190 ユニットコントローラ 200 カード発行機 700 カード発行装置 710 カード取出装置 740 カード反転装置 750 印字装置 770 カード導出装置 300 精算機 400 管理装置 550 ユニットメモリ 551 データ伝送コントローラ 553 ネットワークコントローラ 800 カードリーダ 802 カード挿排口 807 搬送モータ 809 シャッタソレノイド 820 パンチ装置 821 磁気ヘッド

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶媒体読取装置に有効な記憶媒体が挿
    入されることに関連して遊技が実行可能な遊技装置に使
    用される当該記憶媒体を発行可能な遊技用記憶媒体発行
    装置であって、 そのままでは使用不能な発行前の記憶媒体を収納する記
    憶媒体収納手段と、記憶媒体の発行要求を与える購入選
    択手段と、記憶媒体を排出する記憶媒体発行口と、上記
    購入操作手段の操作に基づいて上記発行前の記憶媒体に
    所定の加工を施す加工手段と、上記記憶媒体発行口へ排
    出される記憶媒体数を確認可能な記憶媒体数計数表示手
    段と、を備え、 上記購入選択手段より発行要求があると上記加工手段に
    よって発行前の記憶媒体を上記遊技装置において使用可
    能な有効記憶媒体に加工して上記記憶媒体発行口より排
    出するとともに、上記記憶媒体数計数表示手段の計数値
    を更新するように構成されてなることを特徴とする遊技
    用記憶媒体発行装置。
  2. 【請求項2】 上記加工手段は、記憶媒体の情報記憶部
    に所定の情報を書き込み可能な情報記録手段であること
    を特徴とする請求項1に記載の遊技用記憶媒体発行装
    置。
  3. 【請求項3】 上記加工手段は、記憶媒体の所定位置に
    穿孔可能な穿孔手段であることを特徴とする請求項1に
    記載の遊技用記憶媒体発行装置。
  4. 【請求項4】 上記加工手段は、記憶媒体の所定位置に
    所定の情報を印字可能な印字装置であることを特徴とす
    る請求項1に記載の遊技用記憶媒体発行装置。
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