JP2767008B2 - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

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JP2767008B2
JP2767008B2 JP2319963A JP31996390A JP2767008B2 JP 2767008 B2 JP2767008 B2 JP 2767008B2 JP 2319963 A JP2319963 A JP 2319963A JP 31996390 A JP31996390 A JP 31996390A JP 2767008 B2 JP2767008 B2 JP 2767008B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はパチンコ機あるいはアレンジボール、スロッ
トマシン等の遊技装置に関し、特に記憶媒体を用いるこ
とに関連して遊技可能なそれらの遊技装置に利用して有
効な技術に関する。
[従来の技術] 記憶媒体としてのカードを用いた従来のパチンコ遊技
システムにおいては、遊技機にカードの情報を読み取る
カードリーダを一体的に備えたものが提案されている。
このため、当然カードに関わる情報等も遊技機から通
信可能となるように遊技機自体に通信手段を備えるよう
になっている。
[発明が解決しようとする課題] 従来から遊技機は入れ替え需要が高いため、遊技店に
おいては比較的頻繁に遊技機の入れ替えが行われてい
る。このような状況で、カードリーダを一体的に備えて
なる遊技機においては、遊技機の入れ替えのためにカー
ドリーダも一緒に交換しなければならず、遊技機自体の
単価が高くなり、遊技店にとってはコストの高い遊技機
の入れ替えには費用が嵩み、負担が大きくなってしまう
という問題が発生する。
この発明は上記のような問題点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、遊技装置を記憶媒体読
取装置を有する制御ユニットと所要の遊技を提供する遊
技機本体とから構成し、制御ユニットに比較的高価とな
る記憶媒体読取装置を備え、入れ替え需要の高い遊技機
本体とは別個に構成することによって、コストの比較的
安価な遊技機本体を提供することができ、新規な遊技機
本体の入れ替えに要するコストを低減して遊技店の負担
を軽減させることができる遊技装置提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段] 上記目的を達成するためこの発明は、記憶媒体が挿入
されることによって遊技が実行可能とされる遊技装置
(例えばパチンコ機100と制御ユニット160とから構成さ
れる遊技機)において、上記遊技装置は、所要の遊技を
実行可能な遊技機本体(パチンコ機100)と、上記記憶
媒体を読み取り可能な記憶媒体読取装置(カードリーダ
800)を備えたユニット(制御ユニット160)とに分離構
成されてなり、上記遊技機本体は、上記記憶媒体の有す
る金額情報を表示する金額情報表示手段(金額表示器11
1)と、上記記憶媒体の有する遊技媒体数情報を表示す
る遊技媒体数情報表示手段(玉数表示器112)と、上記
金額情報から遊技媒体数情報へ所定の単位で変換する指
令を与える変換操作手段(購入スイッチ113)とを備
え、上記ユニットは、上記記憶媒体読取装置の制御を司
る記憶媒体読取制御手段(カードリーダ制御装置188)
と、少なくとも上記記憶媒体に関わる情報を管理可能な
管理装置(例えば400)と通信可能な通信手段(例えば
ユニット制御装置180のデータ伝送コントローラ551)
と、を備えてなる構成とした。
〔作用〕
上記した手段によれば、遊技装置を制御ユニットと遊
技機本体とにより構成し、制御ユニットに比較的高価と
なる記憶媒体読取装置および少なくとも記憶媒体に関わ
る情報を通信可能な通信手段を備えたため、入れ替え需
要の高い遊技機本体は記憶媒体読取装置および通信手段
を有する制御ユニットと分離可能としたので、遊技店に
おいて遊技機本体を新規な遊技機本体に入れ替える場合
においても、記憶媒体読取装置および通信手段を制御ユ
ニットとして遊技店の設備側に残すことができ、これに
よってコストの比較的安価な遊技機本体を提供すること
ができ、新規な遊技機本体の入れ替えに要するコストを
低減して遊技店の負担を軽減することが可能となる。
[実施例] 第1図に本発明を適用した遊技設備の一例としてのカ
ード式パチンコ遊技システムの一実施例を示す。
この実施例のパチンコ遊技システムは、遊技装置とし
てのパチンコ機100と、各パチンコ機における遊技を開
始させるためローカルな有価価値を有する記憶媒体とし
てのカードCDを発行する記憶媒体発行装置としての発行
機200と、遊技の結果得られた賞品球および遊技に使用
せずに残った購入金を精算するための記憶媒体精算装置
としての精算機300と、上記各種端末機を集中的に管理
し、制御する管理装置400と、この管理装置400と各端末
機を有機的に結合する伝送手段としてのデータ伝送路50
0とからなり、これらによって、有機的結合体が構成さ
れる。この有機的結合体は、上記カードCDによってのみ
介入が可能とされ、かつ有機的結合体によってのみカー
ドの運用とその有価データの変換が可能となっている。
そのため、有機的結合体の各構成要素たるパチンコ機10
0、発行機200、精算機300および管理装置400には、それ
ぞれ記憶媒体読取装置としてのカードリーダ(この明細
書では、カードの磁気面への書込みを行うものもカード
リーダと称する)が設けられているとともに、カードの
情報および各端末機の情報は、管理装置400の記憶装置
内にファイルの形で記憶されるようになっている。
次に、上記有機的結合体の各構成要素についての具体
的な説明に入る前に、本実施例の記憶媒体式遊技設備に
使用されるカードについて説明する。
本実施例の記憶媒体式遊技設備に使用されるカードCD
は、例えば第2図(A)に示すように、購入金額AMや、
発行年月日(=有効年月日)DATE等遊技客にとって必要
な情報および破損カードの復活の際に必要な発行通し番
号n等が発行時に印字される印字表示部PRTがカード導
入方向(カードの長手方向)に沿って設けられている。
従って、予め異なる金額を印字した複数種類のカードを
用意しておく必要がない。
この印字表示部PRTのすぐ上には、カードの状態すな
わち発行済、復活、遊技、帰零(ゼロ)および精算済等
カードの来歴もしくは状態遷移を穿孔の形で記録する穿
孔形成部としてのパンチ穴形成領域PHが、同じくカード
挿入方向に沿って設けられている。
カードに形成された上記穿孔を光電検出器で検出する
ことで、磁気面に記録されているコードを使って管理装
置のファイルから持玉数データを読み出して確認するこ
となく容易にカードの状態を把握することができ、これ
によって、カードの状態に対応した処理を決定するのに
要するカードリーダのコントローラや管理装置の負担を
軽減することができる。
一方、カードの中央よりやや下方の位置には、前端か
ら中央付近まで帯状の磁性材が塗布された磁気記録部MG
が設けられている(第2図(B)参照)。ただし、磁気
記録部MGはカードの長手方向の一部にのみでなく、印字
表示部PRTと同様カードの端から端まで連続する帯状と
してもよいし、あるいはカードの裏面全体に磁性材を塗
布して磁気記録部としてもよい。
さらに、この実施例のカードでは、印字表示部PRTと
磁気記録部MGとの間、すなわちカードの中央にカードリ
ーダ内の搬送ローラよりも少し幅の広い帯状のローラ走
行領域RRAがカードの長手方向に沿って設けられてお
り、搬送ローラとの接触によりカードの表面、特にカー
ドの判定に利用される重要な情報を有する上記磁気記録
部MG、印字表示部PRT、真偽鑑別領域TFが損傷されるの
を防止し、それらの情報が読取り不能になるのを回避で
きるようになっている。
また、この実施例のカードでは、磁気記録部MGの下方
にカード表面に印刷されるホール名等の文字中に隠匿さ
れたセキュリティマークからなる真偽鑑別領域TFを設け
てある。すなわち、カードの表面に印刷される「PLAZ
A」なる文字を、第2図(C)に示すように各々文字の
脚部が、3.5mm等のピッチで設けられる検出ビットパタ
ーンB0〜B9に対応する位置に来るようにデザインして
印刷しておく。そして、文字幅が0.5〜1.5mm、各ビット
間が3.5mmとなるようにし、各ビットの“1"または“0"
を文字の濃淡で表現する。しかも、10個のビットのうち
左から5番目のビットB4と最後のビットB9は、ビット
0〜B3とB5〜B8のパリティを表すように文字の濃淡
を決定しておく。なお、この文字列中に隠匿されたセキ
ュリティビットは、センサにおいてのみ検出でき、人間
の目には区別がつかないような特殊インクを用いて形成
しておくとより好ましい。
さらに、この実施例の遊技カードの表面には、磁気記
録部MGに連続した帯状領域に磁気ヘッドの汚れを除去す
るためのクリーニング剤を塗付してなるヘッドクリーニ
ング領域HCNが設けられている。これとともに、実施例
のカードでは、上記磁気記録部MGがどこに設けられてい
るか分からないようにするため、第2図(D)に示すよ
うに、ポリエステル等のプラスチックからなる基材11上
に磁性粒子を均一に塗付してなる磁気層12の上にホワイ
ト層13を形成し、さらにその上に絵柄印刷層14を載せて
からその一部(印字表示部PRTに対応する部位)に感熱
発色層15を形成し、その上方に透明な保護膜16をコーテ
ィングしてある。なお、クリーニング領域HCNにはホワ
イト層13と同一色のクリーニング剤を塗付し、その表面
には保護膜16がコーティングされないようにして露出さ
せ、クリーニング領域が他の部位と色彩的にほとんど変
わらないようにして、美観の向上を図っている。また、
カードの基材11の裏面には絵柄印刷層17を形成し、その
上を保護膜18でコーティングするようになっている。
磁気層12の表面にホワイト層13が形成されている上記
のような構造のカードにあっては、黒色の磁性粒子から
なる磁気層12が白色のホワイト層13で覆われているた
め、絵柄を印刷してファッション性の豊かなカードを提
供することが可能になるとともに、磁気記録部MGを隠匿
する機能も有している。
さらに、カードの表面に保護膜16がコーティングされ
ているため、印字表示部PRTが磁気記録部MGおほび真偽
鑑別領域TF等カードの判別に使用される重要な情報を保
持する領域が保護され、それらの情報が破壊されにくく
なって、カードの信頼性が向上する。
第2図(E)には、カードに設けられた磁気記録部MG
の構成例を示す。
この実施例のカードの磁気記録部MGは2つのトラック
で構成され、このうち、第1のトラックTRC1にはサンプ
リングタイミングを与えるクロックデータを記録する。
第2のトラックTRC2は、左から順に4ビットの開始符号
とそのパリティビットの入るフィールドSTX、カードリ
ーダの製造元を示す企業コードMKCとカードリーダの機
種を示す機器コードMCC、遊技店の識別コードDSC、年月
日データDATE、カード番号No、カード発行時にカードリ
ーダから与えられる発行指令コードFNCおよび真偽鑑別
領域から読み取られたセキュリティデータSDCの入るテ
キストフィールドTXT、テキスト終了符号の入るフィー
ルドETX、テキストデータと終了符号との排他的論理和
の値(検出符号)の入るフィールドLRCと開始符号の入
るフィールドSTXとから構成されている。しかも、年月
日データDATEは、4ビットごとにそれぞれのパリティを
示すビットPが設けられているとともに、最初の4ビッ
トで「月」を、第6〜9ビットと第11ビットとで「日」
を、そして第12〜第14ビットおよび第16〜第19ビットで
西暦の下2桁を2進コード化してそれぞれ記録するよう
になっている。
磁気記録部を有するカードでは、一般に年月日か記録
フォーマットや記録データの解読するのが一番容易であ
るが、上記実施例のカードでは年月日の順序を入れ替え
るとともに、4ビットごとにパリティビットを入れ、さ
らに記録ビットの対応に変化を持たせているため、カー
ドの偽造が極めて困難となる。また、発行通し番号nが
印字表示部PRTに印字するようになっているため、カー
ドの破損等により磁気記録部MGの情報が読出し不能にな
っても管理装置のファイル情報からカードを復活するこ
とができる。
さらに、上述したように、この実施例のカードの磁気
記録部に記録される情報は、カードの使用可能空間を特
定するための識別コードDSCと、カードの有効期間を示
すための発行年月日DATEと、発行通し番号nから適当な
関数もしくは変換方式を使って得られる識別符号として
のカード番号と、エラー検出用のチェックコードのみで
あり、購入金額や持玉数は記録されないようになってい
る。これらは、上記カード番号NOによって管理装置400
のデータファイルからリアルタイムで引出し可能な構成
にしてある。これによって、カードのコピーによる不正
を防止し、かつ不正による被害を最小限にとどめること
ができる。つまり、カードがコピーされてもデータファ
イル内に登録されている購入金額と獲得玉数以上の被害
は生じないので、カードをコピーするのは全くの無駄な
行為となる。
しかも、上記実施例ではカードに記録された磁気記録
情報のみならず偽造が困難な真偽鑑別領域TFによっても
カードの真偽を鑑定するようにしているので、カードの
不正をより確実に防止することができる。また、真偽鑑
別領域TFのチェックにより不正カードを直ちに検出でき
るので、磁気情報を管理装置400に送って不正カードの
判定を行うよりもすばやく不正カードを発見することが
できる。なお、磁気記録部を有するテレホンカード等に
おいても穿孔が形成されるようになっているが、従来の
カードの穿孔は未使用残額を使用者に知らせるために設
けられるものであり、カードリーダが穿孔を検出して何
らかの処理もしくは判定に利用するためのものではな
い。
次に、本来の遊技を提供する遊技機の構成例について
第3図〜第13図を用いて説明する。
この実施例の遊技装置は遊技機本体としてのパチンコ
機100と、該パチンコ機と1対1で対応されて遊技機本
体上方の島設備等に配置され、主として表示器とカード
リーダに関する制御と遊技中の稼動データの収集を司る
制御ユニット160とにより構成される。
パチンコ機100は、パチンコ店の島設備に固定される
機枠101内に、ヒンジ102によって開閉自在に装着され
る。機枠101の下部にはパチンコ機100の重量に耐えかつ
打球発射装置103の振動を吸収する操作ダイヤル補強部
材107aを有する補強板107が固着されている。パチンコ
機100の下部には、封入球を一個ずつ遊技領域内に発射
する打球発射装置103とその操作ダイヤル104が設けられ
ており、また、操作ダイヤル104の上方には、前記カー
ドを使用した遊技開始の手続きを可能にするとともに、
カードCDの有する金額情報を表示する金額情報表示手段
としての金額表示器111、カードCDの有する遊技媒体数
情報としての持玉数情報を表示する遊技媒体数情報表示
手段としての玉数表示器112、カードCDの有する金額情
報から持玉数情報へ所定の単位で変換する指令を与える
変換操作手段としての購入スイッチ113、中断スイッチ1
14、終了スイッチ115、遊技状態表示器116等を備えた操
作パネル110が設けられている。パチンコ機前面の遊技
領域の構成は従来のものと同じである。購入スイッチ11
3は、制御ユニット160に内蔵された記憶媒体読取装置と
してのカードリーダ800へのカードの挿入を前提として
カードの有する金額の範囲内で、200円等の単位でこれ
を遊技球に変換するための指示スイッチで、変換された
遊技球が持玉数となる。カードの残り金額は、100円を
1単位とする度数で金額表示器111に表示されるととも
に、変換された持玉数は玉数表示器112に表示され、打
球発射装置103により遊技球一つ発射されるごとに持玉
数が一つ減算され、入賞球が発生すると賞品玉数の分だ
け加算表示される。終了スイッチ15は遊技者が遊技を終
了させなくなったとき(遊技台を変更したい場合を含
む)にいつでもこれをオンさせることで、使用中のカー
ドを制御ユニット160より排出させることができる。そ
のときユニットコントローラ190はその時点で遊技客の
残金額と持玉数(購入玉と獲得球の和)を、管理装置40
0のファイル内に登録してからカードをカードリーダ800
の挿排口802aより排出する。また、中断スイッチ114
は、遊技者が現在遊技中の遊技機での遊技を止める意思
はないが、休憩のため一時的に遊技を中断させるために
使用するスイッチで、このスイッチが操作されると、ユ
ニットコントローラ190は一旦カードを排出して再び同
一カードが挿入されるまで待機状態となり、その間他の
カードを受け付けないようになる。なお、上記各スイッ
チのうち購入スイッチ113はランプ内蔵型で、持玉数が
「0」となると購入スイッチ113内のランプが点滅され
る。
操作パネル110は第4図に示すように、パチンコ機100
の下部の開閉可能な前面パネル105に装着され、かつ断
面三角形の中空状をなし、上面が前方に向かって下り傾
斜されることにより表示が読取り易いようになってい
る。操作パネル110の内側には、表示面110aと平行に配
線基板120A,120Bが配設され、この基板120A上に7セグ
メント型LEDからなる金額表示器111と玉数表示器112
が、また基板120B上に上記各スイッチ113〜115と内蔵ラ
ンプが取り付けられ、表示プレート117で覆われてい
る。この表示プレート117の上記表示器111,112に対応す
る部位は透明な窓部117aとされ、スイッチ113〜115に対
応する部位は開口部117bとされている(第5図参照)。
そして、この開口部117b内には上記各スイッチ113〜115
の上方を覆うように操作ボタン118が装着されている。1
21は購入スイッチ113に対応された内蔵ランプである。
また、操作パネル110前端には、半透明なフレネルレ
ンズ119等で表示ランプ123が覆われてなる遊技状態表示
部116が設けられており、この表示ランプ123は打球発射
装置103の操作ダイヤル104を回すと点灯されるようにな
っている。
さらに、操作パネル110の側部(実施例では左側)に
は、ストップスイッチ124を内蔵した操作ボタン125が装
着されており、このスイッチ124をオンさせると、遊技
部内に配設われた役物の作動を停止させるなど遊技に関
連する指令を与えることができるようになっている。ス
トップスイッチ124は、操作パネル110内に配設された配
線基板120C上に取り付けられ、この配設基板120Cから延
設された配線群126Cおよび前記各基板120A,120Bから延
設された配線群126A,126Bが外部に引き出され、その端
部に結合されたコネクタ127A〜127Cにてパチンコ機裏面
下部に配置されたパチンコ機制御装置195に接続可能に
されている。
一方、本実施例の遊技機を構成するパチンコ機100
は、機内に封入された遊技球を循環使用する密閉型遊技
機として構成されており、封入球を循環させる封入球循
環装置130を裏面に有している。
パチンコ機100の裏面の構成例を第13図に示す。
遊技盤前面の遊技領域内に設けられた入賞領域に対応
して遊技盤を貫通するように形成された複数の入賞導出
孔を覆う入賞球集合樋131が、フレーム106に保持された
遊技盤の裏面に取り付けられている。入賞球集合樋131
の底壁は中央に向かって下り傾斜されて案内棚131aとさ
れ、その下方に、第7図のごとくアウト球樋132aと第1
セーフ球樋132b、第2セーフ球樋132cとが一体に形成さ
れてなる誘導樋132が配設されている。この誘導樋132内
の各樋の途中には、一対の投光、受光部からなる光電式
のアウトセンサSNS1と第1セーフセンサSNS2、第2セー
フSNS3が取り付けられている。また、誘導樋132は、各
樋に流入した球を一箇所に集める合流樋部132dを備え、
合流樋部132dの終端は、第7図に示すようにパチンコ球
を一列に整列せしめるべく緩やかに傾斜された案内樋13
3の上流側に接続され、これによって封入球循環装置130
が構成されている。そして、案内樋133の上流側には発
射レールに沿って打ち出された打球がレール基部に向か
って戻ってしまういわゆるファール球を回収すべく発射
レールの上端に設けられたファール球受入口134(第9
図参照)に臨むように配設されるファール球樋133aが一
体に形成されており、ファール球は誘導樋132を介して
案内樋133上に流下された球と合流されるようになって
いる。ファール球樋133aの途中にはファールセンサSNS4
が配設されている。
そして、上記案内樋133の下端には、対向して、球一
つ分の収納部135aを有し、案内樋133上の球を一個ずつ
分離して下方へ流下せしめる球送り135が揺動可能に取
付けられている。球送り135の後方にはストッパ136が固
設され、球送り135の必要以上の回動を阻止して球送り1
35が流入した球の重みで下方で回動したときにその上辺
端面が案内樋133上の球の流下を阻止できるようになっ
ている。さらに、案内樋133の途中には回動自在な球な
らし137が取り付けられているとともに、下流にはスラ
イド式の球抜き機構138が設けられている。
この球抜き機構138は、第8図に示すように、封入球
循環装置130がフレームボード109の裏面に装着された状
態では、フレームボード裏面に突設された阻止片148に
よって横方向のスライドが阻止され、球抜きが行えない
ようになっている。しかして、封入球循環装置130はそ
の一側(第8図では右側)に設けられたヒンジ部139に
て全体が回動できるように取り付けられており、ヒンジ
部139を中心にして後方へ回動されると、球抜き機構138
をスライドさせて球抜きを行える。しかも、案内樋133
の端部には弾性係止片133aが固着されており、これをフ
レームボード109の係合段部149に係合させることで、封
入球循環装置130を回動できないように固定させること
ができる。
球送り135により分離されたパチンコ球は、前面パネ
ル105の後方に配設されたフレームボード109に形成され
た球通過孔139(第9図参照)を通って、フレームボー
ドの前面に斜めに固着された発射レール140の基部に一
個宛流下される。そして、この発射レール140の基部に
臨むように発射杆103aが配設されている(第10図参
照)。これとともに、発射レール140の基部の下方に
は、上記発射杆103aに連動して回動され、上記球送り13
5を上方へ押し上げる押上げ片141aを有する連動部材141
が配設されている。
また、発射レール140の上面には球を誘導するまえ凹
状の溝が形成されているとともに、フレームボード109
の前面にはレール上を通過する球を検出する反射型光電
スイッチからなる発射センサSNS5がブラケット142によ
ってレール上面と球一つ分以上の間隔において装着さ
れ、この発射センサSNS5の取付けブラケット142の上端
には、戻り球がこのセンサを飛び越してしまうのを防止
する戻り球阻止壁143が設けられている。さらに、発射
レール140の上端に対応してフレームボード109には戻り
球をフレームボード後方の誘導樋132内へ導くファール
球受入口134が形成され、このファール球受入口134の下
辺に沿って球受け片144が突設されている。
なお、フレームボード109の上端には遊技盤の載置部1
09aが設けられているとともに、両端には遊技盤位置決
め用突起145が立設されている。また、フレームボード1
09の上端に沿って、遊技盤を保持するためのフレーム10
6を係合可能な溝を有するフレーム係合部146が形成され
ており、第11図に示すように、フレームボード109の上
方よりフレーム106を位置決め用突起145に沿って降下さ
せ、下端をフレーム係合部146の溝に係合させることに
より両者を結合することができるようになっている。上
記フレーム106の側壁には遊技盤を着脱可能に係合する
係止具106aが4個設けられており、フレーム106に保持
された遊技盤をフレームボード109の載置部109aに載置
させた状態で止着具147を締め付けて固定する。なお、
フレームボード109の前面一側(第9図では左側)には
遊技に関連した効果音を発生するスピーカ150が取り付
けられている。
一方、フレームボード109の前方を覆う前面パネル105
は第10図に示すように、前面枠108内側の保持枠108cで
縁取られた開口部下部に一端(左端)を支点に開閉可能
に装着され、その裏側には発射レール140に対応して、
その上方に位置される発射レール枠151が固着され、こ
の発射レール枠151の途中には、前記発射センサSNS5が
枠内に臨むことができるようにするための切欠き151aが
設けられている。また、前面パネル105のヒンジと反対
側の端部裏面には、ロックレバー152が設けられてい
る。前面枠108内の上記前面パネル105上方には、ガラス
枠154が同じく開閉可能に取り付けられている。一方、
前面枠108の裏面のヒンジ部102と反対側の一側には、第
12図に示すように、前面を機枠101に係止させるための
係止具156とその施錠装置157とが装着されている。ま
た、155はガラス枠154の開放レバーである。
この前面枠108の裏面には、遊技盤を保持したフレー
ム106(第11図参照)とフレームボード109を、前面枠裏
面の嵌合受部108bにフレーム裏面の嵌合突起106b、フレ
ームボード裏面の嵌合突起109bを一致させるようにして
接合させ、ネジ止めすることにより前面枠108と遊技盤
を保持したフレーム106とフレームボード109とが一体化
される。
第13図はこのようにして前面枠108の裏面にフレーム1
06とフレームボード109を取り付けた状態を示してお
り、フレーム106に保持された遊技盤の裏面には更に入
賞球集合樋131が装着され、またフレームボード109の下
方にはパチンコ機制御装置195が配設されている。さら
に、フレーム106および入賞球集合樋131の裏面には遊技
の制御装置158や中継基板159が装着されている。
第14図〜第16図は、パチンコ機100と別個に構成され
た制御ユニット160の実施例が示されている。
この実施例の制御ユニット160は、収納枠161の前面に
パチンコ機の状態を示す状態表示器162と、複数個のラ
ンプが一列に整列されてなるアナログ表示器163、入賞
球発生表示用のセーフ球ランプ164、係員呼出し用の呼
出しボタン165等を有している。上記アナログ表示器163
は、遊技中の持玉数をアナログ的に表示したり、打止め
状態やフリー状態を同時点滅と移動点滅で表示するのに
用いられる。
また、収納枠161内にはスピーカ166とカードリーダ80
0が内蔵され、収納枠前面にはカードリーダ800のカード
挿排口802aが露出されており、この挿排口802aの上方に
はカードリーダ内にカードがあるか否か示すカード保持
表示ランプ167(LED1)が、カード挿排口802aの下方に
は制御ユニット160にカードを挿入可能な状態にあるか
否か表示するカード挿入表示ランプ168が配置されてい
る。
さらに、制御ユニット160の収納枠161の前面パネル16
1aの内側には、パチンコ機100の管理装置400と切り離し
た特異状態で、後述のテストカードを用いて遊技動作を
可能にさせるためのテストスイッチ179が配設され、収
納枠の前面にはそのスイッチをピンを用いて外部からオ
ンさせることができるようにするためのピン挿入孔169
と、当該パチンコ機に与えられる台番号を明示する銘板
170がそれぞれ設けられている。
そして、制御ユニット160の前面パネル161aの内側に
は、第15図に示すように台番号の銘板170に表示された
台番号の設定スイッチ171と、上記状態表示器162やアナ
ログ表示器163、セーフランプ164の内蔵ランプ群L11〜L
15,L21〜L28,L31,L32(第16図参照)を有するランプ基
板172と、上記スピーカ166およびカード挿入ランプ168
の保持基板173が装着されている。また、呼出しボタン1
65の後方には呼出しスイッチ165aが配設されている。
さらに、収納枠161内には、カードリーダ800と、制御
ユニット160全体の制御を司るユニットコントローラ190
や伝送手段、モニタ表示器174,175.176を有する通信手
段を有するユニット制御装置180と記憶媒体読取制御手
段としてのカードリーダ制御装置188および電源装置177
が内蔵されている。また、カードリーダ800の下方に
は、カードリーダ内の穿孔装置(後述)によって穿孔を
行った際に生じる穿孔片の収納箱178が着脱可能に配置
されている。なお、カードリーダ制御装置188を構成す
る基板上には、上記カードリーダに対してカードの矯正
排出を指令するカード排出スイッチが設けられている
(図示省略)。
上記制御ユニット160は、前面パネル161aの自由端側
に係止具179aとその解除レバー179bが設けられており、
解除レバー179bは前面パネル161aの下端に形成された開
口部161bに臨むようにされている。そして、制御ユニッ
ト160は、第17図に示すようにパチンコ機100の機枠101
およびこれと同一高さのユニット設置台24上に載置され
るようにされており、しかもこのとき前面パネル161aが
パチンコ機の前面枠108と同一平面をなすように配置さ
れている。従って、解除レバー179bが臨む前面パネル16
1の開口部161bは、通常前面枠108の上面で閉塞され、前
面枠108を開くことによって開口部161bが露出され、解
除レバー179bを操作することができるようになる。これ
によって、制御ユニット160には施錠装置を設ける必要
がなくなる。
なお、制御ユニット160内のユニット制御装置180は、
光ファイバもしくは同軸ケーブルのような伝送路によっ
て、パチンコ機100の制御装置195に、また後述の伝送コ
ントローラおよびローカルネットワーク(伝送ケーブ
ル)を介して管理装置400に接続される。
実施例の制御ユニット160はいずれの伝送路を用いて
もデータ伝送が行えるようにするため、収納枠161の裏
面に光ファイバ用コネクタ186と同軸ケーブル用コネク
タ187が設けられている(第20図参照)。
第18図〜第20図には、上記パチンコ機100と制御ユニ
ット160とからなる遊技機を載置する島設備の一例とそ
れに遊技機を装備させた状態が示されている。
この実施例の島設備は、基台21上に遊技機の幅に等し
い間隔をおいて複数本の支柱22が立設され、床から60cm
程度の高さの位置には水平な載置台23が支柱22にて固定
されている。また、この載置台23の上方には、前記機枠
101の高さ分だけ離れた位置に第1の設置棚24が、さら
にその上方には第2の設置棚25がそれぞれ支柱22にて固
定されているとともに、第2設置棚25の上方には支柱22
の上端を覆うように天板26が固定されている。なお、上
記載置台23の前端は支柱22よりも少し手前に突出するよ
うにされ、第1設置台24はその前端が支柱22よりも機枠
101の厚み分だけ後方に位置するようにされている。
そして、上記支柱22間の載置台23上にそれぞれパチン
コ機100が機枠101とともに載置され、第1設置台24から
これと同一平面をなす機枠101上にかけて制御ユニット1
60が載置される。また、第2設置台25上にはローカルネ
ットワークを構成する伝送路(図示省略)が延設され、
かつ各支柱22間には上記伝送路を介して管理装置400と
の間でデータ伝送を行うためのトランシーバ185が載置
される。なお、トランシーバ185の前方は上板27で閉塞
され、載置台23の下方は下板28で閉塞される。
さらに、図示しないが、載置台23の下面には24Vの電
源ラインが延設され、天板26の下面には100Vの電源ライ
ンが延設されている。そして、載置台23上面の各遊技機
に対応した位置には24V電源用のコンセント30が、また
天板26の下面の桟29には100V電源用のコンセント31が各
遊技機に対応して3個ずつ設けられている(第20図参
照)。
第21図とパチンコ機100と制御ユニット160とからなる
遊技機全体の制御システムの構成例が示されている。
同図において188は、第26図に示されているカードリ
ーダ800の各構成部品たる搬送モータ807、磁気ヘッド82
1、パンチ装置820等を制御するカードリーダ制御装置で
ある。そして、このカードリーダ制御装置188およびパ
チンコ機制御装置195と制御ユニット160に設けられた各
種スイッチ171,179や表示器162,163,164,168、スピーカ
166は、ユニット制御装置180によって制御されるように
なっている。
また、特に制限されないが、この実施例では光ケーブ
ル191を介して、パチンコ機100の制御装置195が上記ユ
ニット制御装置180に接続され、各種センサからの検出
信号が入力されるとともに、表示器等に対する駆動制御
信号が出力される。光ファイバケーブルによる通信を可
能にするため、パラレルデータとシリアルデータの変換
を行なう並−直列変換器や電気信号と光信号との変換を
行なう光−電変換器等からなる光多重データリンク(イ
ンタフェース)が、ユニット制御装置180と光ファイバ
ケーブル191との間および光ファイバケーブル191とパチ
ンコ機制御装置195との接続部にそれぞれ設けられてい
る(後述)。
光ファイバケーブル191をユニット制御装置180とパチ
ンコ機制御装置195との間のデータ通信に使用すること
により、従来パチンコ機の裏側には複雑に配設されてい
た多数の配線をすっきりさせ、保守、管理を容易にする
とともに、ノイズによる誤動作を防止することができ
る。
上記パチンコ機制御装置195の制御下に、金額表示器1
11や玉数表示器112、購入ランプ121、遊技状態表示ラン
プ123や打球発射装置103の制御装置194および役物制御
装置158が置かれているとともに、購入ランプ113、中断
スイッチ114、終了スイッチ115やアウトセンサ等の球検
出センサSNS1〜SNS5からの信号がパチンコ機制御装置19
5によって波形整形されてユニット制御装置180に供給さ
れるようになっている。そして、この実施例では、電源
系をAC24VとAC100Vの2系統にしパチンコ機100側にはAC
24Vを供給し、制御ユニット160側にはAC100Vを供給して
いる。このように供給電源を別にすることにより、電源
系のトラブルが多いパチンコ店において電源の影響でパ
チンコ機制御ユニットが不用意に破壊するのを防止して
いる。
第22図には上記パチンコ機制御装置195の構成例が示
されている。
パチンコ機制御装置195は、マイクロコンピュータか
らなるパチンコ機コントローラCPU1と、このコントロー
ラCPU1から出力される定期的なウォッチドッグパルスを
監視してパルスが途切れたときにリセット信号を発生す
るリセット回路RST1と、ユニット制御装置180との間の
光データ伝送を可能にするためパレラレル送信データを
シリアルデータに変換する並直変換手段およびシリアル
受信データをパラレルデータに変換する直並変換手段を
備えた多重伝送コントローラCNT1と、光コネクタ193を
介して光ケーブル191と接続される光電変換回路OETと、
各種センサからの検出信号のノイズをカットするフィル
タ回路FLT、金額表示器111や玉数表示器112への表示デ
ータをデコードするデコーダDEC1,DEC2やその出力に基
づいて表示器の駆動信号を形成するドライバDRV1,DRV2
と、購入ランプ121や遊技状態表示ランプ123、打球発射
装置103の駆動信号を形成するドライバDRV3により構成
されている。
このパチンコ機制御装置195におけるセンサからの検
出信号の処理に関しては、単に検出信号からノイズを除
去し一定のパルス幅に整形してから発射球やセーフ球等
の検出データとしてユニット制御装置180へ送る。つま
り、パチンコ機制御装置195側ではセーフ球数等の演算
は行わず、そのような演算はユニット制御装置180の側
で行うようになっている。
また、パチンコ機では静電気等によりノイズが発生し
易いが、ウォッチドッグパルスを監視するリセット回路
RST1があるためノイズ等によりパチンコ機コントローラ
CPU1が暴走したとしても、暴走により定期的なウォッチ
ドッグパルスがなくなるとリセット信号を発生してCPU
を初期化させるので、暴走を防止することができる。
ウォッチドッグパルスは、CPU内部のタイマカウンタ
からの割込み等によって容易に発生させることができ
る。
第23図には、ユニット制御装置180の構成例が示され
ている。
ユニット制御装置180は、カードによるパチンコ遊技
を可能にさせるためカードリーダ制御装置188およびパ
チンコ機制御装置195を統括的に制御するユニットコン
トローラ190と、管理装置400とのデータ伝送に係る制御
をする通信手段としてのデータ伝送コントローラ551
と、データ伝送コントローラの制御下でネットワークに
おける送受信権の確立およびデータの直並列変換を行う
ネットワークコントローラ553等から構成されている。
そして各々コントローラ190と551間および551と553間の
データの受け渡しは、デュアルポートメモリ(RAM)550
および552を介して実行できるように構成されている。
このうち、メモリ552は、送信データ記憶領域と受信デ
ータ記憶領域とに分かれており、全ての送受信デー長を
同一長にする(パケット化)のための調整機能と、デー
タ伝送の高速化(2.5Mbps)を計るための緩衝機能とを
もっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全てのパケットを受信できる。各コントロー
ラ551,553を同時に初期化できるようにするため共通の
リセット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するととに送信データの
ドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う信
号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コネ
クタ186に接続可能にされているとともに、低層ネット
ワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合に
も対応できるように切換スイッチ542を介して、送信信
号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に接
続可能にされている。上記光コネクタ186には第20図の
光トランシーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置180内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、ユニットコントローラ190とカードリーダ制御
装置188との間には送受信データのレベル変換を行うト
ランシーバ571が、またパチンコ機制御装置195との間に
は送受信データの並−直変換を行う多重伝送コントロー
ラ572および光電変換装置573が接続されている。
さらに、ユニットコントローラ190には、データバス5
81を介して、金額、玉数表示器の表示データ(セグメン
トデータおよびコモンデータ)をラッチするラッチ回路
574、購入ランプや遊技状態表示ランプ、打球発射装置
に対する制御信号をラッチするラッチ回路575、パチン
コ機100および制御ユニット160に設けられた各種スイッ
チからの入力信号を所定のタイミングでデータバス581
上にのせたり各種ランプを表示させる出力信号をラッチ
したりする入出力コントローラ576と、制御ユニット160
内のスピーカ166より発生させる音声データ等をラッチ
するラッチ回路577が接続されている。
582は音声合成LSI、583は高周波成分をカットして音
質を高めるローパスフィルタ、584は音量を調整するア
ンプで、このうち音声合成LSI582は、複数の音声データ
を内蔵のEPROM内に記憶しており、ユニットコントロー
ラ190から与えられる選択信号(S0〜S3)に応じて音声
データを選択して開始信号STに同期して音声信号を出力
し、リセット信号Rによって出力を停止する。
なお、558はユニットコントローラ190の制御プログラ
ムを格納したプログラムROM、559は伝送コントローラ55
1の制御プログラムを格納したプログラムROMである。58
5はユニットコントローラ190から出力されるアドレス信
号をデコードして、プログラムメモリ558やユニットメ
モリ550、ラッチ回路574,575,577および入出力コントロ
ーラ576の選択信号を形成するデコーダである。
上記のごとくユニット制御装置180は、管理装置400、
カードリーダ制御装置188、パチンコ機制御装置195の三
方に情報交換の窓口を有しており、管理装置400の制御
下のもとにカードでパチンコ遊技をさせるための制御を
するとともに、遊技結果として発生するパチンコ機遊技
情報を定期的に管理装置に送信するソフトウェアを有し
ている。さらに、この実施例のユニット制御装置180に
おいては、金額、玉数表示器を駆動させるべくユニット
コントローラ190から出力される表示データのうち、桁
セレクト信号(コモン信号)は例えば2msのような間隔
で周期的に出力される点に着目して、これをリセット回
路555に、ウォッチドッグパルスとして入力するように
している。リセット回路555はパワーオンリセットの
他、このウォッチドッグパルスを監視してパルスがなく
なるとリセット信号を発生するように構成されている。
従って、ユニットコントローラ190がノイズ等により
暴走したとしても、暴走すると正常な間隔でコモン信号
が出力されなくなるため、リセット回路555が作動して
ユニットコントローラ190およびデータ伝送コントロー
ラ551が初期化され、暴走が回避されるようになる。
これとともに、ユニットコントローラ190は、内部に
タイマカウンタを有しており、送信要求に対する応答と
してのACK(肯定)またはNAK(否定)が一定時間(ex.1
0秒)内に返ってこなかったり、ACK受信後一定時間(e
x.2秒)内にパケットを送信できないとき、あるいは内
部メモリ(RAM)の乱れを検出したときに、強制的に上
記コモン信号をロウまたはハイレベルに固定することに
より、自らリセットをかけることができるようになって
いる。なお、上記内部メモリの乱れは、例えば初期化の
際にメモリ内の所定の番地に特定のコード(A55A等)を
書き込んでおいて、それを1m秒ごとに割込み処理でチェ
ックすることで容易に検出することができる。
さらに、実施例のユニット制御装置180は、データ伝
送コントローラ553が一定時間(5.12秒)内にデータを
送信できないときもユニットコントローラ190を初期化
させ、異常なデータが管理装置400に送信されたりしな
いように対処している。すなわち、実施例では、ユニッ
トメモリ550内にウォッチドッグカウンタ領域を設け、
データ伝送コントローラ551が、管理装置に対してデー
タを送信する度に所定のコードFFをセットし、ユニット
コントローラ190が20msごとにこのカウンタを「1」ず
つカウントダウンさせる。従って、仮りにデータ伝送コ
ントローラが5.12秒以上送信できない状態が続いたとす
ると、ユニットメモリ550のウォッチドッグカウンタは
「0」になるので、このカウンタを監視して、「0」に
なったならばデータ伝送コントローラ551がダウンした
と判定して、自らリセットをかけるようにすることがで
きる。
しかも、この実施例では、ユニットメモリ550とし
て、ある所定の番地(7FE)にデータを書くと所定の端
子INTが立ち上がるような特殊なRAMが使用されており、
この機能を利用して、システムの立上り時にデータ伝送
コントローラ551が上記所定番地にデータを書き込んで
端子INTを立ち上げ、その端子の信号をユニットコント
ローラ190に入れて、ユニットメモリの使用に対するコ
ントローラ間の同期をとるようにしている。なお、上記
特定の端子INTはユニットコントローラ190が上記所定の
番地のデータをリードすると立ち下がるようになってい
る。
一方、システム立ち上げ時における管理装置400との
同期は、データ伝送コントローラ551によってなされ、
データ伝送コントローラが管理装置400から発信される
回線テスト指令(後述)を受信し、その受信応答を管理
装置400に送信することによってなされる。
ところで、前述したようにパチンコ機制御装置195側
では、セーフ球数等の演算は行わず、そのような演算は
ユニット制御装置180の側で行うようになっており、ユ
ニットコントローラ190には、セーフ信号等遊技球に関
する検出信号や購入スイッチ113からの信号が入力され
ている。ユニットコントローラ190は、これらの信号に
基づいて、出玉数、アウト玉数、持玉数、売上金額等の
稼働データを演算したり、パチンコ機に関する稼働情報
(遊技状態)やモニタ情報等を生成し、それらをデュア
ルポートメモリからなるユニットメモリ550の送信デー
タエリアSDA(第24図参照)に書き込む。ユニットメモ
リ550に書き込まれた稼働データ等は、伝送コントロー
ラ551による管理装置400との間のデータ交信によって管
理装置に送られる。また、管理装置400から送られてく
るデータも一旦ユニットメモリ550内の受信データエリ
アRDAに書き込まれ、ユニットコントローラ190がこれを
読み取ることによってデータの受信が行われる。ユニッ
トメモリ550には、その他の送信データや受信データが
メモリ内にあることを相手方のコントローラに伝えるた
めのコマンドやステータス情報の入る交信用エリアCCA
や各コントローラ用のワーキングエリアUWAとDWAおよび
コントローラ間同期用エリアCSAが設けられている。
第24図にユニットメモリの全体の構成が、そして、表
1、表2および表3に、送信データエリアSDA、受信デ
ータエリアRDAおよび交信用エリアCCAの構成例を示す。
なお、表1において示されているモニタ情報1は、表
4に示すようにシステムの立上り時のテスト実行中に示
すビット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコ
ードエラーを示すビット、ローカルネットワークの異常
を示すビット(低層用と高層用の2ビット)、遊技機異
常を示すビット等により構成されている。また、モニタ
情報2は、表5に示すようにカードリーダの異常を示す
ビットを有している。
さらに、稼動情報は、表6のごとく打止め状態を示す
ビット、遊技の中断中であることを示すビット、通信異
常あるいは不正検出等に基づく管理装置もしくはコント
ローラによる強制終了状態を示すビット、遊技中である
ことを示すビット、遊技機が遊技客のついていないフリ
ー状態にあることを示すビット等により構成されてい
る。
上記表6より、実際のパチンコ機の状態は、 フリー状態が、 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止発生時が、 0000000000010000 で表わされることがわかる。
第25図〜第30図には制御ユニット160内に設けられた
パチンコ機用カードリーダ800の具体的な構成例を示
す。
カードリーダ800を構成する箱形のケース本体801の前
端には、カード保持表示部LEDとカード挿排口802aを有
する前蓋802が装着され、ケース本体801の側壁には前記
制御ユニット160の収納枠161内に固定するためのL字ブ
ラケット803が四隅に固着されている。
ケース本体801内には第26図に示すようにカード搬送
路となるベースプレート804が配置され、このベースプ
レート804の上方にはカードの厚みより少し広い間隙を
おいてこれと平行に支持基板805,806が取付けられるよ
うになっている。
支持基板805にはカード挿入口側に位置しその上には
モータ807とマイクロスイッチからなるカード挿入検出
センサ808と、シャッタソレノイド809とマイクロスイッ
チからなるカード挿入検出センサ808と、シャッタソレ
ノイド809およびセキュリティコード読取用の反射型光
センサ810a,810bが取り付けられている。この実施例で
はセンサ810a,810bのうち一方(810a)のみ使用し、他
方のセンサ(810b)は将来においてセキュリティコード
が増加されても良いように予備的に設けられている。
上記モータ807とシャッタソレノイド809との間には第
2ローラ軸811が回転自在に載置され、この第2ローラ
軸811の中央には搬送ローラ812が設けられているととも
に、第2ローラ軸811の一端はケース本体の側壁801aか
ら外部へ突出可能にされ、突出端部にプーリ813が固着
されている。また、シャッタソレノイド809の近傍には
カード位置検出用センサSNS1に対し検出光を照射する投
光器814が取り付けられ、第2ローラ軸811とモータ807
との間には第2の位置検出センサSNS2の検出光が通過可
能な透光部815が形成されている。さらに、上記モータ8
07の側方にはパンチ穴検出用センサSNSpに対し検出光を
照射する投光器816が取り付けられているとともに、モ
ータ807の回転軸807aの一端にはロータリエンコーダ817
が固着され、かつ回転軸807aの他端はケース本体801の
側壁801bより外部に突出され、径の小さなプーリ818が
固着されている。
一方、カード挿排口802aの反対側に配置された上記支
持基板806上には、第1ローラ軸819が回転自在に配置さ
れているとともに、ソレノイドを駆動手段とするパンチ
装置820と磁気ヘッド821が取付け可能にされている。磁
気ヘッド取付け位置に対応して支持基板806には磁気ヘ
ッドを上方から下向きに挿入させたときヘッド面が下方
に臨むことができるように貫通孔822が形成されてい
る。また、第1ローラ軸819の中央には搬送ローラ823が
固着されているとともに、軸の両端はケースの側壁から
外部に突出可能にされ、プーリ824,825がそれぞれ取り
付けられている。そして、上記プーリ818と825との間に
ベルト826が、またプーリ824と813との間にベルト827が
捲回されており、モータ807の回転駆動力がベルト826に
より第1ローラ軸819へ伝えられ、さらにベルト827によ
り第2ローラ軸811へ伝達されるようになっている。
さらに、上記支持基板806の下面には、第3および第
4のカード位置検出センサSNS3,SNS4に対し検出光を照
射する投光器828,829が取り付けられている。
上記支持基板805,806の上方には、これを覆うように
第1のインタフェース基板830が配置され、ケースの側
壁801a,801bに固定される。このインタフェース基板830
には制御ユニット160内に設けられたカードリーダ制御
装置188からの各種制御信号を受信したり、カードリー
ダ側に設けられたセンサや磁気ヘッドからの読取り信号
をカードリーダ制御装置188へ渡すためのインタフェー
ス回路を備えている。また、インタフェース基板830の
下面には、上記透光部815に対応する位置に投光器831
が、そして上記エンコーダ817に対応する位置に速度検
出センサ832がそれぞれ設けられている。
一方、支持基板805,806の下方に配置された前記ベー
スプレート804には、上記搬送ローラ812と823に対応す
る位置に、トーションスプリング834と835により上方へ
付勢された補助ローラ836と837が、ベースプレートに形
成された開口部841,842よりわずかに顔を出すように装
着されている。また、ベースプレート804には、支持基
板806に設けられた貫通孔822より下方に臨むように取り
付けられた磁気ヘッド821に対応する位置に同じくトー
ションスプリング836によって上方へ付勢された補助ロ
ーラ838が、開口部843よりわずかに上方へ顔を出すよう
に装着されている。これとともに、ベースプレート804
には、上記投光器814,816,828,829および831に対応する
位置にそれぞれ透孔844が形成されている。さらに、ベ
ースプレート804の前端には幅方向に沿って凹部845(第
28図参照)が形成され、そこには円筒状の遮蔽部材846
が載置されている。遮蔽部材846はカード挿排口802aを
閉塞してゴミの侵入を防止するとともに、その重量で一
定以上の剛性を有するカード以外を受け付けないように
作用する。
上記ベースプレート804の下面には、第2のインタフ
ェース基板848がネジによって取り付けられるようにな
っており、この第2インタフェース基板848上にはカー
ドリーダ制御装置188とのインタフェースを行なう回路
とともに、投光器814,831,828,829および816に対向する
ように、第1〜第4の位置検出センサSNS1,SNS2,SNS3,S
NS4およびパンチ穴検出センサSNSpが取り付けられてい
る。また、補助ローラ836,837,838に対応する位置に、
ローラとの接触を防止する逃し穴849が設けられてい
る。
ベースプレート804の前端に載置された円筒状の遮蔽
部材846に対応して、上方の支持基板805の前端には、遮
蔽部材846よりひとまわり大きな空部851が形成されてお
り、ベースプレート804上に支持基板805を配置したと
き、遮蔽部材846が空部851内に上下動可能に収納される
ようになっている。また、上記空部851を構成する枠体8
52の後壁には開口853が形成され、その後方に前記挿入
検出スイッチ808が配置されてその可動接点808aが上記
開口853より空部851内に突出される。この可動接点808a
の先端は通常第28図(A)に示すように遮蔽部材846の
上方に位置するようにされており、カード挿排口802aよ
りカードCDが挿入されると、第28図(B)のごとくカー
ドCDが遮蔽部材846を上方へ押し上げるため可動接点808
aが回動され、挿入検出センサ808がオンされるようにな
っている。
支持基板805上に取り付けられるシャッタソレノイド8
09は第29図(A)に示すように下向きに配置され、プラ
ンジャ809aの先端に形成されたピン809bが、ソレノイド
消磁状態において指示基板805に設けられた挿通孔854を
貫通して、第29図(B)のごとくベースプレート804上
面の対応する位置形成された凹孔855に係合することに
よりカードCDの挿入を阻止するようになっている。
なお、特に制限されるものではないが、この実施例の
カードリーダ800はカード発行機においても使用できる
ようにするため、ケースの後壁が開放されており、カー
ドを後方へ排出できる構造にされている。
第30図(A)にはカードリーダにおける各種センサや
磁気ヘッドの取付け位置関係を示す。
挿入検出センサ808は最もカード挿排口802aに近い側
に配置され、第1位置検出センサSNS1は搬送ローラの直
前に配置されている。そして、シャッタピン809bは挿入
検出センサ808と第1位置検出センサSNS1との間に配置
され、セキュリティコード読取センサ810a,810bは第1
位置検出センサSNS1のほぼ真横に配置されている。ま
た、第2位置検出センサSNS2は搬送ローラ812の後方
に、第3位置検出センサSNS3は搬送ローラ823の後方
に、第4位置検出センサSNS4はカードリーダの最奥部に
配置され、かつ第1〜第4位置検出センサSNS1〜SNS4は
同一直線上に位置されている。
さらに、パンチ穴検出センサSNSpとパンチピンPPは第
2位置検出センサSNS2と搬送ローラ823との間に配置さ
れ、磁気ヘッド821は搬送ローラ823と第3位置検出セン
サSNS3との間に配置されている。
第30図(B)には第30図(A)のような位置関係にな
るように配置された各種センサによるカード挿入時のカ
ード検出タイミングとモータ807およびシャッタソレノ
イド809への制御信号のタイミングを示す。同図から分
かるように、この実施例のカードリーダでは、カード挿
入時に挿入検出センサでカードの挿入を検出してモータ
およびシャッタを駆動させ、位置検出センサSNS1〜4で
カードの位置を検出しながら所定のタイミングでカード
上の情報をセキュリティコード、パンチ穴、磁気コード
の順に読み取るように構成されている。
しかも、各種センサやパンチピンの相対距離は、カー
ドの読取りやパンチ穴開け等の処理を正確に行う上で重
要であるため、予め設けられた位置関係になるよう各部
品が精度よく取り付けられている。
第31図にはカードリーダ制御装置188(第21図参照)
の具体的回路構成例が示されている。
カードリーダ制御装置188は、マイクロコンピュータ
からなるカードリーダコントローラCPU2と、ユニット制
御装置180との間で送受信されるデータ信号のレベル変
換を行うトランシーバTRVと、制御ユニット160内に設け
られたモニタ表示器175と176の駆動信号を形成するドラ
イバDRV11,DRV12およびカードソーダ800内のモータ807
やパンチ装置820、磁気ヘッド821、LEDランプ167、シャ
ッタソレノイド809を駆動する制御信号を形成するドラ
イバDRV13と、モータ807に供給される電源をオン・オフ
するリレーRLYを駆動するドライバDRV14と、カードリー
ダ800内の磁気ヘッドの読取りデータや各種センサから
の検出信号を波形整形するシュミットトリガ回路からな
る波形整形回路SMG、磁気ヘッドで読取られた2つのト
ラックの各リードデータをラッチするフリップフロップ
回路F/F1,F/F2と、パワーオンリセット回路とウォッチ
ドッグタイマを内蔵しコントローラCPU2から定期的に出
力されるパルス(ラッチLT1,LT2のリセットパルスと共
用)をウォッチドッグパルスとして監視してパルスが途
切れたときにリセット信号を発生するリセット回路RST2
とにより構成されている。
また、カードリーダコントローラCPU2には、制御ユニ
ット160内に設けられた機器の設定器171およびカード排
出スイッチSWcからのオン・オフ信号が入力されてい
る。
上記モニタ表示器176を構成する4個の発光ダイオー
ドは、電源が投入されている間点灯されるパワーオン表
示LED11と、カードがカードリーダ内にあることを表示
するカードイン表示LED12と、カードリーダコントロー
ラによる制御が正常に実行できているときに点灯される
OK表示LED13として使用され、LED14はその他任意のモニ
タ表示に使用できるように未使用となっている。
一方、セグメント型モニタ表示器175は、数字を表す
7つのセグメントと、1つのドット表示セグメントDTと
を組合せることにより、次の表7のように、カードリー
ダの異常内容を符号で表示するようになっている。な
お、表7の右欄のエラーコードは対応する異常が発生し
たときにカードリーダコントローラCPU2が上位の制御装
置に異常の内容を知らせるときに使用するコードであ
る。
カードリーダコントローラCPU2は、内蔵ROM内の制御
プログラムに従って動作し、ユニット制御装置180から
の指令に基づいてカードの走行制御やカードデータの読
出し、カードデータのチェック等を実行し、カード番号
およびカードリーダの制御情報をユニット制御装置に伝
達する。ユニット制御装置180との交信は内蔵のシリア
ルコミュニケーション回路により、シリアルポートTX,R
Xを使用して行う。カードリーダ800を構成する部品への
制御信号の出力や各種センサからの検出信号の入力は、
第32図に示すようなインタフェース回路198を介して行
うようになっている。
また、カードの磁気記録部MGのトラックTRC2上の磁気
データaをラッチするフリップフロップFF2は、トラッ
クTRC1上から読み出されてフリップフロップFF1をトリ
ガさせるリードクロックbをサンプリングクロックとし
て動作される。フリップフロップFF1はリードクロック
bでトリガされCPU2から出力されるパルスeでリセット
されることで周期的な信号cを出力する。
第32図には、カードリーダ制御装置188とカードリー
ダ内の入出力部品との間に設けられるインタフェース回
路198の構成例を示す。
同図において符号SMG1〜SMG5で示されているのは、シ
ュミットトリガゲート等からなる波形整形回路、REC1,R
EC2は整流回路、MCC1,MCC2は磁化電流切替回路、AMP1〜
AMP4はアンプ、MHD1,MHD2は磁気ヘッド、MTはモータ、S
OL1,SOL2はソレノイド、LED1は発光ダイオード、DRV21,
DRV22はドライバ、SNS11,SNS12,SNSp、SNS1〜SNS5はセ
ンサである。また、CCCはモータMTの回転方向を切替る
ための電流切替回路、VCCはモータMTの回転速度を切替
るための電圧切替回路である。
2つのトラックTRC1とTRC2にそれぞれ対応された2つ
の磁気ヘッドMHD1,MHD2により読み取られたリードデー
タのリードクロック信号は、アンプAMP1,AMP3によって
増幅された後、整流回路REC1,REC2で整流され、さらに
波形整形回路SMG1,SMG3を通して矩形波としてカードリ
ーダ制御装置188に送られる。一方、カードリーダ制御
装置188から供給されるライトデータとライトクロック
は波形整形回路SMG2,SMG4を通って磁気電流切替回路MCC
1,MCC2に入力される。ライトデータの“1",“0"に応じ
てヘッド駆動電流の向きが切り替えられてアンプAMP2,A
MP4で増幅され磁気ヘッドMHD1,MHD2に供給される。
モータMTを駆動するため、カードリーダ制御スイッチ
188から与えられる正転信号と逆転信号に基づいて電流
切替回路CCCがドライバDRV21に流れる電流の向きを変
え、また速度切替信号に応じてドライバDRV21によって
モータに印加する電圧を切替える。
一方、セキュリティコード読取りセンサSNS11(810
a),SNS12(未使用)、パンチ穴検出センサSNSp、位置
検出センサSNS1〜SNS4、速度検出センサSNS5(821)の
検出信号は、波形整形回路SMG5で波形整形されてからカ
ードリーダ制御装置188へ供給され、挿入検出センサ808
の検出信号はローパスフィルタLPFでノイズカットされ
てから波形整形回路SMG5で波形整形される。
第33図には、カードリーダ制御装置188による磁気デ
ータの書込みと読出しのタイミングが示されている。
同図の信号中、(A)〜(D)は書込みデータ情報、
(E)〜(G)は書込みクロック情報に関し、また
(H)〜(J)は読出しデータ情報、(K)〜(M)は
読出しクロック情報に関する各部の信号波形を示す。ま
た、同図(N)〜(R)に第31図のカードリーダ制御装
置188において、符号a〜eで示されている各信号のタ
イミングを示す。
このうち、(H)および(K)の信号は第32図のイン
タフェース回路を構成するアンプAMP1とAMP3の出力信号
を、また、(I)および(L)の信号は、整流回路REC1
とREC2の出力信号を、そして(J)および(M)の信号
は波形整形回路SMG1とSMG3の出力信号をそれぞれ示す。
この実施例では、書込み方式としてデータが、“1"の
ときは極性を反転し、データが“0"または無信号のとき
は極性を反転せず直前の状態を維持するいわゆるNRZI方
式を採用している。
従ってCPU出力や書込み電流、磁化状態を示す信号
(B),(C),(D)は、CPUの内部データ(A)が
“0"から“1"に変わったときに、それぞれ反転してい
る。
一方、上記のようにして書き込まれたデータを磁気ヘ
ッドMHD2で読み取ると、磁化状態(D)が変化したとこ
ろでアンプAMP1の出力が磁化の向きに応じて+または−
に変化するので、カードリーダコントローラCPU2は、リ
ードクロックbの立上りでアンプAMP1の出力を波形整形
した信号(J)に対応するリードデータaがラッチF/F2
に取り込まれたときに、信号a(N)がハイレベルであ
ればデータ“1"であると認識し、信号aがロウレベルで
あればデータが“0"であると認識することになる(第33
図(S)参照)。
なお、この実施例では、カードへの磁気データの記録
密度を4.13bit/mm(=105BPI)とし、カード搬送速度を
300mm/秒としたので、読出しクロックデータのパルス周
期は約806μSとなる。そこで、CPU2による磁気データ
書込みの際には、書込みクロックに関するCPU出力
(E)の周期T0をクロックパルスの2倍(1.612mS)と
して出力するようになっている。
第34図および第35図に上記カード発行機200の構成例
を示す。
この実施例のカード発行機200は、カード購入のため
の紙幣を識別する紙幣識別装置210と、投入紙幣に対応
した金額を印刷し、カードを発行する発行装置700と、
つり銭としての紙幣を払出するための紙幣払出装置230
と、各種表示器221〜225およびカード発行機200全体の
制御および管理装置400との間のデータ交信を行なうユ
ニット制御装置280等により構成されている。上記紙幣
識別装置210に対応して開閉自在な前面パネル201には紙
幣挿入口211と、購入選択スイッチ群212および金額表示
器213が設けられている。従って、遊技客は、先ず紙幣
挿入口211より紙幣を投入すると、金額表示器213に投入
金額が表示される。そして、購入選択スイッチ群212の
中から所望の購入金額に対応するスイッチを押圧するこ
とにより、所望の購入金額に相当するカードが上記発行
装置700のカード排出口202より発行される。また、上記
購入選択スイッチ群212は、各々ランプ内蔵型スイッチ
で構成されており、紙幣が投入されるとその投入金額の
範囲内で選択可能なスイッチ(3千円なら3つ、5千円
なら5つ)に対応する内蔵ランプが点灯されるようにな
っている。
カード発行機200の紙幣挿入口211より紙幣が挿入さ
れ、購入選択スイッチ212により購入金額が決定されて
残金が生じたときに、それを払い戻すための紙幣払出装
置230は、紙幣をストックしておく紙幣タンクを備えて
おり、残金に相当する紙幣を前面パネル201に設けられ
た紙幣払出口232より排出するように構成されている。
また、上記カード発行機200の前面パネル201には、カ
ード発行可能な状態にあることを示す発行中ランプ22
1、カード発行不能状態を示す発行中止ランプ222、紙幣
挿入口211への紙幣の受付の可否を示す紙幣挿入表示器2
23、カードの発行状態を知らせるカード発行表示器22
4、残金の払出状態を知らせる紙幣払出表示器225が設け
られている。また、カード発行機200の前面パネル201の
内側には、発行機の異常の種類(番号)を、2桁の数字
で表示するためのモニタ表示器206と、このモニタ表示
器206の表示をリセットするためのリセットボタン207が
設けられている。
さらに、この実施例のカード発行機200には、遊技店
に設置される複数(数10台)の発行機の各々を区別し
て、特定のカードを発行した発行機を管理装置400にお
いて把握できるようにするため台番号設定器205が内部
に設けられており、この設定器205により設定された台
番号は管理装置400に送られて、データ通信の際の伝送
アドレスの生成および各発行機ごとのデータファイルの
作成に供される。
一方、発行装置700は、カードタンク701内にストック
されている白紙状態のカードを1枚ずつ取り出して先ず
カードリーダ800へ送り、カードの磁気記録部に管理装
置400によって演算されて送られてきたカード番号およ
び識別コード(店コード)、発行年月日コード、チェッ
クコード等を記録し、カードリーダ800内のパンチ装置8
20で発行済穿孔位置PH1(第2図参照)にパンチ穴を開
けてから、印字装置750で発行年月日と発行通し番号n
および購入金額を印字して前面パネル201に設けられた
カード発行口202より排出する。上記発行通し番号n
は、カード発行機200からカード購入の申込を受けた管
理装置400が、自己の制御下にある複数のカード発行機
からの購入申込みに対し、その受付け順に発行通し番号
nを決定し、各カード発行機に付与する番号であって、
この発行通し番号nに基づいて前述したビットの並び換
え等のコード変換処理を行なって得られたコードをカー
ド番号としてカードの磁気面に記録して発行し、カード
に関する情報は管理装置400内のファイルに記録するよ
うになっている。
上記発行通し番号nからカード番号の生成を可能にす
るため、管理装置400の制御プログラムには、カード番
号生成ルーチンと、コード変換ルーチンが設けられてい
るとともに、カードから読み出されたカード番号と発行
通し番号nとの一致を確認するため逆変換と逆算ルーチ
ンが用意されている。
なお、この実施例のカード発行機200は、カードリー
ダ800で磁気データを記録しかつ印字装置で、発行通し
番号nと発行年月日および購入金額の千の桁を除く3つ
の「0」を印字した状態でカードを待機させておき、購
入スイッチが押された時点で千の桁の数字を印字して排
出することにより見かけ上の発行所要時間を短縮するよ
うになっている。
第36図にはカードリーダを内蔵した発行装置700の全
体斜視図が、また第37図には発行装置の概略構成例を示
す。
この実施例の発行装置700は、磁気記録部MGと印字表
示部PRTが白紙の状態とされているカードが多数収納さ
れたカードタンク701内から一枚ずつカードを取り出す
カード取出装置710と、その後方に配置されたカードリ
ーダ800と、さらにその後方に配置されたカード反転装
置740と、カードリーダ800の下方に配置された印字装置
750と、その前方に配置されたカード導出装置770とによ
り構成されており、カードリーダ800の上方に配設され
たカード発行制御装置790によって制御されるようにな
っている。この実施例の発行装置700内のカードリーダ
は、パチンコ機用のカードリーダ800と略同一の構造と
機能を有したものでよい。
発行機用のカードリーダが、パチンコ機用のカードリ
ーダと異なる点は、(1)磁気データの記録機能を備え
る必要がある点と、(2)カードを後方へ排出できる構
造となっている必要がある点にある。このうち、(1)
については第32図に示すようにインタフェース回路198
が書込みデータ信号を波形整形する波形整形回路SMG2,S
MG4と磁気電流切替回路MCC1,MCC2とを有していて、磁気
ヘッドMHD1とMHD2で磁気データの読出しは勿論のこと、
書込みも行なえるので、問題はない。また、パチンコ機
用カードリーダ800の構造説明のところでも言及したよ
うに第25図〜第28図に示すカードリーダ800は、ケース
の後壁が開放されており、挿入されたカードを後方へも
排出できるようになっている。従って、この実施例の発
行装置700には、パチンコ機用のカードリーダ800と全く
同一のものを使用することができる。
一方、上記カードタンク701はカードと同一の大きさ
の空間を有しコの字状をなす枠体で構成され、カード取
出装置710の側壁711の上端にボルトで固定されている。
このカードタンク701内に収納されたカードの上には、
カードに一定の圧力を加えカードの取出しを確実にさせ
るための押圧部材702が載置されるようになっている。
この押圧部材702にはタンク内のカードの有無を検出す
るセンサ703で検出されないように左右に切欠き702aが
形成されている。また、カードタンク701内に収納され
た白紙カードCDは、第38図に示すようにカード取出装置
710のベース基板711の前半部の上に載置される。このベ
ース基板711には、中心線に沿って開口部711a,711b,711
cが形成され、この開口部より上方へ僅かに突出するよ
うに第1搬送ローラ712と第2搬送ローラ713と第3搬送
ローラ714が配置されている。また、ベース基板711の前
端側部には上記カード有無検出用センサ703の作動片703
aが下方より臨むことができるように切欠き711dが形成
されている。
さらに、上記ベース基板711の上方略中央には、これ
と直交する向きの支持プレート715が配置され、カード
取出装置710の側壁716に固定されている。そして、この
支持プレート715の前面には、上記ベース基板711とカー
ド1枚分の間隔をおいて対向されるストッパ717を有す
るブラケット718が装着されている。また、上記支持プ
レート715の後方には、上記搬送ローラ712〜714を駆動
するための取出用モータ719が配置され、側壁716に固定
されている。
この取出用モータ719の回転軸には減速機構720を介し
て駆動プーリ721が連結され、この駆動プーリ721と、上
記搬送ローラ713および714の回転軸713a,714aの端部に
装着された従動プーリ722,723との間にタイミングベル
ト724が捲回されている。さらに、上記第2搬送ローラ7
13の回転軸にはクラッチ用ディスク725aが装着されてい
るとともに、このディスク725aに対向して第2クラッチ
用ディスク725bが回転自在に配設されている。また、上
記一対のクラッチ用ディスク725a,725bの外周に当接可
能なローラ726を一端に有するクラッチレバー727が、側
壁716に揺動可能に取り付けられている。そして、この
クラッチレバー727の他端は、スプリング728を介してク
ラッチソレノイド729のプランジャ729aに連結されてお
り、ソレノイド729が励磁されると、クラッチレバー727
が回動されてローラ726がクラッチ用ディスク725aと725
bの外周に同時に接触され、回転力を伝達し、ソレノイ
ド729がオフされると回転力を遮断するようになってい
る。さらに、クラッチ用ディスク725bの回転軸にはプー
リ730が固着されており、このプーリ730と上記搬送ロー
ラ712の回転軸712aの一端に固着されたプーリ731との間
にはベルト732が捲回されている。従って、取出用モー
タ719の回転力は、クラッチソレノイド729が励磁されて
いる間だけクラッチ機構(725,726)を介して第1搬送
ローラ712へ伝達される。
しかも、この第1搬送ローラ712は、その回転軸712a
に対して偏心した状態で取り付けられており、通常は上
面がベース基板711よりも低くされており、回転軸712a
が180°回転すると開口部711aから上方へ僅かに突出す
るようになっている。
そして、この実施例の発行装置700は、紙幣投入後に
購入選択スイッチ212が操作されると、取出用モータ719
が回転され、その後クラッチソレノイド729が一定時間
オンされ、第1搬送ローラ712が1回転されるようにな
っている。これによって、第1搬送ローラ712は偏心回
転され、この第1搬送ローラ712の上方のカードタンク7
01内の回動を押し上げるようにしながら後方へ送り出
す。このとき、カードCD上に押圧部材702が載置され一
定圧力を加えているためローラとの摩擦力で一番下のカ
ードがタンク内のカード群から分離される。しかも、後
方にはベース基板711とカード1枚分の間隔を有するス
トッパ717が設けられているため、カードの2枚送りが
防止される。
こうして、1枚だけタンク内から取り出されたカード
は、取出用モータ719が回転中ずっと回転されている第
2、第3の搬送ローラ713,714によって後方のカードリ
ーダ800へ向かって送り出される。
なお、カード取出装置710の後端には走行位置検出セ
ンサCPS1が配設されており、送り出されたカードを検出
するようになっている。
また、第3搬送ローラ714の上方にはカードの浮き上
がりを防止する押さえローラ734が配設されている。
上記カード取出装置710によってタンク701から取り出
されたカードは、カードリーダ800で磁気記録部への識
別コードやカード番号等の書込みが行なわれ、かつ内部
のパンチ装置820で発行穴穿孔位置にパンチ穴が設けら
れてから後方のカード反転装置740へ送り出される。カ
ードリーダ800の下方には穿孔辺すなわちパンチ屑を収
納するケース705が配置されている。
パチンコ機用カードリーダ800の制御装置188に相当す
る発行機用のカードリーダ制御装置288は、カード発行
制御装置790内に設けられている。
カード反転装置740に送られたカードは、先ず搬送ロ
ーラ741a,741b,741cに捲回されたベルト742と、搬送ロ
ーラ743a,743bに捲回されたベルト744との間に挟まれて
S字走行路に沿って搬送され、その出口に配置された走
路切替片745を破線イのように押しながら、搬送ローラ7
46a,746b,746cに捲回されたベルト747と上記ベルト742
とに挟まれて一旦上方へ送られる。そして、カードが走
路切替片745を通過すると切替片745がスプリング745aの
張力で破線イの位置から実線の位置へ回動復帰されると
ともに、その上方に配置された走行位置センサCPS2によ
ってカードの後端が検出された時点で上記ベルト742を
駆動する走行モータ706が逆回転される。これによっ
て、カードは向きを変えて下方へ搬送され始める。そし
て、搬送ローラ748a,748b,748cに捲回されたベルト749
と、上記ベルト747とに挟まれて徐々に向きを変え、遂
には水平方向前方に向かって送り出される。
上記ベルト742と749は、走行モータ706によって直接
駆動されるベルト707およびそれと連動されたベルト708
とによって駆動されるようになっている。ベルト744と7
49には走行モータ706の駆動力が伝達されず、カードの
移動に伴って摩擦力で連れ回りする。
なお、上記ベルト707は後述のカード導出装置770の搬
送ローラ771と一体のプーリにも捲回されており、走行
モータ706の駆動力によってカードの排出が行なわれ
る。
さらに、上記搬送ローラ748cの回転軸709は側方へ突
出され、その端部には第36図に示すようにノブ709aが固
着されており、このノブ709aを手で回すことにより、走
行モータ706の停止中に手動でカードを移動させ、紙詰
まりを生じたカードを取り除くことができるようになっ
ている。カード反転装置740の終端には走行位置センサC
PS3が配置されており、このセンサがカードの後端を検
出すると走行モータ706が停止される。
上記カード反転装置740から送り出されたカードは印
字装置750に入り、先ず走行位置センサCPS4により検出
される。すると、印字装置750内の移送モータ751が駆動
され、その駆動力がベルト762および歯車群763を介して
移送ローラ752a,752bに伝達され、その上方に配設され
た押圧ローラ753a,753bとの間にカードを挾持して前方
へ移動させる。移送ローラ752a,752bの前方には、移送
ローラ754と755が走行路に沿って配置され、その上方に
はサーマルヘッドのような印字ヘッド756がガイドピン7
57に沿って昇降可能に配置されている。また、ガイドピ
ン757の周囲には復帰バネ758が介挿されている。
758は印字ヘッド昇降用モータで、このモータ758の回
転は減速されて従動軸759に伝達される。この従動軸759
には、切欠きを有する検出コマ760が固着され、この検
出コマ760の周縁に対向して回転位置センサ761a,761bが
配置されている。また、図示しないが昇降用モータ758
の回転力は、例えば上記従動軸759に固着したカムとそ
の外周に当接されたタペットを介して印字ヘッド756に
伝えられ、これを昇降させる。このとき、昇降用モータ
758は一回の作動で従動軸759を180°ずつ回動させる。
すなわち、昇降用モータ758は常に検出コマ760の切欠き
がセンサ761aまたは761bに対向する位置で回転を停止す
るようになっており、走行位置センサCPS4がカードを検
出して昇降用モータ758を作動させると、センサ761aま
たは761bが検出コマ760の切欠きを検出した時点でモー
タの回転が停止される。これによって、印字ヘッド756
は走行位置センサCPS4のカード検出時に降下され、印字
が終了すると再び昇降用モータ758が作動されて従動軸7
59を180°回転させることにより、印字ヘッド756は上昇
されて停止する。印字装置750の出口には走行位置セン
サCPS5が配設されており、このセンサCPS5がカードの先
端を検出すると前記走行モータ706を先程と同一の方向
(逆方向)へ作動させて搬送ローラ771a,771b,771cに捲
回されたベルト772を駆動させ、センサCPS5がカードの
後端を検出すると印字装置内の搬送用モータ751を停止
させる。これによって、印字装置750から送り出された
カードは速やかに前方のカード導出装置770内へ搬送さ
れていく。
カード導出装置770においては、第39図にその詳細を
示すように、上記ベルト772の下方に搬送ローラ773,774
a,774bが配置され、このうち搬送ローラ774aと774bには
ベルト775が捲回されている。しかも、この実施例で
は、このカード導出装置のみ搬送ローラとそのベルト77
2,775が2列に設けられて排出を確実に行なえるように
なっている。そして、ベルト772と775とによって構成さ
れる搬送路に対応してその前方にカード発行口202が配
置され、この発行口の直前に走行位置センサCPS6が配設
されている。
また、上記搬送ローラ773と774bとの間には支軸776を
中心に回動可能な走路切替部材777が配設されている。
この走路切替部材777はスプリング778によって通常は第
37図に破線ロで示すごとく先端が下方に位置され、印字
装置750より送られてきたカードをカード発行口202へ向
かって案内する。しかして、カードが正規なものでなか
ったり、傷があって磁気記録部へ正しく記録できなかっ
たような場合には、走路切替部材777によってカードは
下方の没収タンク780に誘導される。正しく書き込まれ
たカードのときは切替部材777を、第37図に実線で示す
ごとく下方へ回動させる。すると、印字装置750から送
られてきたカードはカード発行口202へ誘導される。搬
送ローラ774a,774bの下方には、没収タンク780が配設さ
れており、通常状態で上方に位置された走路切替部材77
7によって下方へ誘導されたカードはこの没収タンク780
内に収納される。
この没収タンク780の後壁781には切欠き781aが形成さ
れており、この切欠き781aに臨むようにセンサ782が配
設されている。このセンサ782は受光器であってこれに
対応する投光器783は、上記一対のベルト775間に配置さ
れ、検出光軸が斜めになるように設定され、没収タンク
780に入ってくるカードを検出するとともに、タンク内
のカードが一定量以上になると、カードの上端が上記検
出光軸を遮るようになって満杯になったことを検出でき
るようになっている。さらに、この没収タンク780はそ
の下方に斜め配置されたプレート784上に前後方向スラ
イド可能に載置され、その下面には、プレート784に形
成された長孔784aに係合するガイドピン785が固着され
ており、このガイドピン785と上記プレート784の後端と
の間に張設されたスプリング786によって、常に後方へ
付勢されている。
このカード導出装置770は、カードの終端が通過して
走行位置センサCPS6または没収カードの検出センサがオ
ンからオフに変わると、走行モータ706がオフされて、
排出または没収動作を停止する。
なお、カード発行口202の上部には、発行装置700にお
けるカードの発行作業進行状態を示すカード発行表示器
787が設けられている。
さらに、この実施例の発行装置700は第36図に示すよ
うに、固定ベース791上において左右のレール792a,792b
によって前後方向スライド可能に支持された基盤793の
上に載置されており、この基盤793の左側半分には、補
助電源装置を内蔵した電源ボックス794が載置され、こ
の電源ボックス794の前面には、カードの発行枚数を表
示するためのカウンタ795と、没収カードの枚数等の表
示に利用可能な予備カウンタ796が設けられている。
また、797は固定ベース791上に載置された発行装置全
体を前方へスライドさせる際に使用する把手、798はス
ライド機構をロックさせるための操作ボタンである。
第40図には、上記のごとく構成されたカード発行機20
0の制御システムの構成例が示されている。
なお、同図において、790がカード発行制御装置、280
がユニット制御装置、また288はカードリーダ800の各構
成部品たる搬送モータ807、磁気ヘッド821、穿孔装置82
0等を制御するカードリーダ制御装置であり、符号LMP1
〜LMP5で示されているのが、購入金額の選択スイッチ群
212に内蔵されたランプで、オンされたスイッチに対応
するランプが点灯されて操作ボタンを後方から照明する
ようになっている。
この実施例の制御システムは、大別してユニット制御
装置280による制御系とカード発行制御装置790による制
御系とに分割されており、ユニット制御装置280が、貨
幣の受け入れ手段、所望購入金額の選択手段、管理装置
に有価データを送信して該有価データに代わるカード番
号を貰い受けるための貫通手段、釣貨幣の払出し手段、
および発行処理状態を示す状態表示手段の制御を担当し
ており、カードを発行制御装置790が上述した発行装置7
00を構成するカード取出装置710、カード反転装置740、
印字装置750およびカード導出装置770と、カードのチェ
ックおよび磁気データの記録を担当するカードリーダ80
0の制御装置288の統括的な制御を担当している。そし
て、ユニット制御スイッチ280とカード発行制御装置790
との間の交信はシリアル通信によって行なわれる。
一方、ユニット制御装置280は、管理装置400との間で
カード番号等のデータの送受信を行なうため、光トラン
シバー185を介して光ケーブルまたは同軸ケーブルから
なる低層ネットワーク用通信ライン510に接続可能にさ
れている。この実施例のカード発行機200は、ユニット
制御装置280によって前面パネル201に設けられた各種表
示器221〜225等からなる状態表示手段をカード発行手順
に従って点灯もしくは点滅させることによって利用者に
操作手順を教示するとともに、排出したカードや釣銭忘
れを防止するようにしている。
すなわち、カード発行機200の電源が投入され、カー
ド発行の準備が終了するとユニット制御装置280は、先
ず前面パネル201に設けられた発行中表示器221を点灯さ
せ、かつ紙幣挿入表示器223を点滅させて紙幣の挿入を
促す表示を行なって紙幣挿入待ち状態にあることを外部
に知らせる。この状態で紙幣挿入口211に紙幣が投入さ
れるとユニット制御装置280は金額表示器213に投入され
た金額に担当する数字を表示させ、かつ購入選択スイッ
チ212内蔵の購入ランプLMP1〜LMP5を投入金額担当分ま
で点灯させる。つまり、千円ならランプLMP1のみ、3千
円ならランプLMP1〜LMP3、5千円ならランプLMP1〜LMP5
を点灯させて、操作可能なスイッチを明示させるように
なっている。この状態で有効な購入選択スイッチ212の
いずれか一つがオンされても、紙幣挿入表示器223を消
灯させ、代わりにカード発行口202近傍のカード発行表
示器224を点滅させてカードが排出されることを利用者
に知らせる。
それから、ユニット制御装置280は、実際にカード発
行口202よりカードを排出するときには金額表示器213と
購入ランプLMP1〜LMP5を消灯させる。そして、このとき
釣銭があれば紙幣払出表示器225を点滅させて注意を喚
起させながら釣銭の払出しを実行する。なお、釣銭がな
いときは紙幣払出表示器225は消灯のままにしておく。
また、カード排出時には利用者がカード発行口202に排
出されたカードを抜き取るとカード発行表示器224の点
滅を中止して消灯させる。
一方、釣銭があるときは紙幣払出表示器230が釣銭の
除去を検出して送ってくる払出完了信号を受けてから紙
幣挿入表示器223を消灯させる。
ユニット制御装置280による前面パネル201上の各種表
示器の状態遷移を表8に示す。
同図において○は点灯、×は消灯、△は点滅、Dは投
入金額に応じた数値表示、Bは金額に対応したランプを
点灯することをそれぞれ意味する。なお、表8には各状
態において紙幣挿入口211の紙幣受付状態がどのように
なっているかも併せて示した。これよりカードおよび釣
銭が除去されるまで次の紙幣挿入ができないことが分か
る。
第41図には、ユニット制御装置280の構成例が示され
ている。
発行機のユニット制御装置280は、カードリーダ制御
装置288およびカード発行制御装置790を統括的に制御す
るユニットコントローラ290と、管理装置400とのデータ
伝送に係る制御をするデータ伝送コントローラ551と、
データ伝送コントローラの制御下でネットワークにおけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行うネッ
トワークコントローラ553等から構成されており、通信
系に関してはパチンコ機のユニット制御装置180と全く
同一の構成である。すなわち、各コントローラ290と551
間および551と553間のデータの受け渡しは、デュアルポ
ートメモリ(RAM)550および552を介して実行できるよ
うに構成されている。このうち、メモリ552は、送信デ
ータ記憶領域と受信データ記憶領域とに分かれており、
全ての送受信データ長を同一長にする(パケット化)の
ための調整機能と、データ伝送の高速化(2.5Mbps)を
計るための緩衝機能とをもっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうちページ0は送信要
求パケットの送信に、またページ1は定時データ送信パ
ケットの送信に使用される。一方、ページ2,3は、デー
タパケット受信用で交互に使用される。どのページを使
うかは、データ伝送コントローラ551が、ネットワーク
コントローラ553に指示する。データ伝送コントローラ5
51が受信パケットデータの処理中、次のパケットデータ
が送られてきたとしても、他のページに受信されるた
め、確実に全のパケットを受信できる。各コントローラ
551,553を同時に初期化できるようにするため共通のリ
セット回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に
接続可能にされている。上記光コネクタ186に光トラン
シーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置280内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、発行機のユニット制御装置280がパチンコ機の
ユニット制御装置180と異なる点は、ユニットコントロ
ーラ290がカードリーダ制御装置288と直接交信すること
はせず、カード発行制御装置790を介して行なうことで
ある。そのため、ユニットコントローラ290とカード発
行制御装置790のとの間には送受信データのレベル変換
を行うトランシーバ571が接続されている。
また、ユニットコントローラ290には、台番号設定器2
05やリセットスイッチ207からの入力信号を所定のタイ
ミングでデータバス581上にのせたり発行中表示器221等
の各種ランプを表示させる駆動信号をラッチしたりする
入出力コントローラ576と、紙幣識別器210、紙幣払出器
230および購入選択スイッチ212からの入力信号を所定の
タイミングでデータバス581上へのせ、かつ紙幣識別器2
10および紙幣払出器230への制御信号をラッチする入出
力コントローラ578が接続されている。
ユニットコントローラ290から紙幣識別器210への制御
信号としては、真紙幣と判定された紙幣を10000円、500
0円、1000円の区別をして金庫内へ収納するための指示
信号と、紙幣挿入口への紙幣挿入を可としたり、不可と
したりするための指示信号がある。
また、紙幣識別器210からユニットコントローラ290に
対する入力信号には、挿入紙幣がの10000円紙幣と判定
したときの信号と、挿入紙幣を真の5000円紙幣と判定し
たときの信号と、挿入紙幣を真の1000円紙幣と判定した
ときの信号と、紙幣判定後に、紙幣挿入口方向へ紙幣が
引き抜かれたときに出力されるアラーム信号と、紙幣の
挿入があり、該紙幣を識別中であることを示すための信
号と、紙幣詰まりが発生したことを示すための信号と、
金庫内の紙幣収納が満杯になったことを示すための信号
とがある。
一方、ユニットコントローラ290から紙幣払出器230に
対する制御信号としては、紙幣払出枚数をバイナリコー
ドで設定するための指示信号と、枚数設定値に基づいた
紙幣の払出しを実行させるための指示信号と、払出し実
行結果を表示するためのモニタ表示器(図示しない)の
表示をクリアにするための指示信号とがある。
また、紙幣払出器230からユニットコントローラ290に
対する入力信号としては、紙幣を1枚出す度に出力され
る信号と、払出し中装置内で異常が発生し、払出し動作
が実行できないときに出力されるアラーム信号と、紙幣
収納部の紙幣残量が20枚以下になったことを示す信号
と、紙幣払出し動作を実行中であることを示すための信
号と、紙幣払出し動作が終了し、紙幣発行口の紙幣が取
り除かれたことを示すための信号とがある。
さらに、ユニットコントローラ290には、購入金額を
表示する金額表示器213や発行機の異常の種類を示す番
号を表示するモニタ表示機206をダイナミック表示させ
るためのデコーダ586,587とデコーダドライバ588,589や
データバス581を介して接続されている。
表9に、上記モニタ表示器206に表示されるエラー番
号とその内容および処理の一例を示す。
上記表9において、*印の付されているエラーが発生
した場合はシステムダウンとしてリセットがかかる。ま
た、エラー表示が点滅している場合はエラー回復処理
後、リセットボタンを押す必要があることを示してい
る。
なお、585はユニットコントローラ290から出力される
アドレス信号をデコードしてプログラムメモリ558やユ
ニットメモリ550、入出力コントローラ576,578およびデ
コーダ586,587、デコーダドライバ588,889の選択信号を
形成するデコーダである。
さらに、この実施例のユニット制御装置280において
は、金額表示器231を駆動させるべくユニットコントロ
ーラ290から出力される表示データのうち、2msのような
間隔で周期的に出力される桁セレクト信号(コモン信
号)をリセット回路555に、ウォッチドッグパルスとし
て入力するようにしている。リセット回路555はパワー
オンリセットの他、このウォッチドッグパルスを監視し
てパルスがなくなると各コントローラ290,551,553に対
するリセット信号を発生する。
上記のごとくユニット制御装置280は、管理装置400、
カード発行制御装置290の二方向に情報交換の窓口を有
しており、管理装置400の制御下のもとにカードを発行
するための制御を行なうとともに、発行処理の結果とし
て発生する発行機における稼働情報を定期的に管理装置
に送信するソフトウェアを有している。
管理装置との間のデータの送受信は、パチンコ機と同
様ユニットメモリ550を介して行なう。ユニットメモリ5
50の構成はパチンコ機のそれと全く同一(第24図参照)
であり、送信データエリアSDAと、受信データエリアRDA
と、送信データや受信データがメモリ内にあることを相
手方のコントローラに伝えるためのコマンドやステータ
ス情報の入る共有データエリアCDAとが設けられてい
る。
表10および表11は、各々上記ユニットメモリ550内の
送信データエリアSDAおよび受信データエリアRDAの構成
例を示す。交信用エリアCCAの構成はパチンコ機のユニ
ットメモリのそれと全く同一である(表3参照)。
上記表10に示されているホットコードは、システムの
立上りのときに管理装置400がユニットメモリ550の送信
エリア内に、例えば010101……01なるコードを書き込ん
でおいて、定期的に管理装置に送って、静電気等のノイ
ズによるRAMデータの破壊の有無をチェックし、送信デ
ータの異常を速やかに検出できるようになっている。
なお、上記表10に示されているモニタ情報1は、表12
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、発行機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表13に示すようにカードリー
ダの異常を示すビット、カードの有無を示すビット、同
紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣詰まりを示すビ
ット、紙幣の強制引き抜きを示すビット、残金払出器の
紙幣タンク内の状態を示すビット、残金払出器の異常を
示すビット等により構成されている。
第42図〜第44図に前述した精算機300の構成例を示
す。
この実施例の精算機300は、挿入されたカードCDの磁
気記録部に記録されたカード番号を読み取ってコードの
チェックを行なうカードリーダを内蔵し、管理装置から
のデータを受け取った後カードを回収するカード精算装
置310と、そのカードについて使用されずに残った未使
用金額に相当する金額を払い戻すための残金払出装置32
1,325と、遊技により獲得した持玉数を印刷した有価価
値媒体としてのレシートを発行する有価価値媒体発行手
段としてのプリンタ330と各種表示器303,304,341,342お
よび精算機300全体の制御を行なうユニット制御装置350
等により構成されている。
この精算機300は上面パネル301が上下方向回動可能に
構成され、上記カード精算装置310に対応して、上面パ
ネル301の前端にはカード挿入口302が、また上面パネル
301の上面には、獲得した賞球数(持玉数)を表示する
玉数表示器303および未使用金額を表示する金額表示器3
04が設けられている。しかも、この実施例の精算機300
はパチンコ店に設置されるカウンタを構成できるように
上面がフラットに形成され、かつ玉数表示器303と金額
表示器304が2組設けられており、そのうち一つは前方
に傾斜して遊技客にとって読み取り易く、他方は後方に
傾斜してカウンタ内側の係員にとって読み取り易いよう
になっている。しかも、玉数表示器303と金額表示器304
の上方はガラス板のような透明板によって覆われてい
る。また、上面パネル301の上面後方寄りには、上記表
示器の表示を「0」にクリアする表示リセットスイッチ
305が設けられている。遊技客が、先ずカード挿入口302
よりカードを投入すると、精算機300内のカードリーダ8
00がカードCDの磁気面に記録されているカード番号を読
み取って管理装置400に送り、そのカードに関するデー
タを受け取る。そして、金額表示器304に未使用金額を
表示させるとともに、玉数表示器303に獲得玉数を表示
させ、プリンタ330により未使用金額と獲得玉数および
来歴データ等を印字したレシートを発行する。また、カ
ードリーダ内の挿入されたカードは穿孔装置により、所
定の穿孔位置PH5にパンチ穴(精算済孔)の形成がなさ
れてから内部のカード回収タンク314内に排出される。
なお、この実施例では、精算機のカードリーダには記
録用ヘッドが不用であるが、記録用ヘッドを設けて、精
算済カードについては磁気面のデータを消去して排出す
ることにより、カード番号の変換方式の解読も不能に
し、カードの偽造を防止するようにしてもよい。
カードリーダとしては、パチンコ機100のカードリー
ダ800(第25図参照)をそのまま使用しており、発行機
内のカードリーダと同様後方へカードが排出可能にされ
ており、カードリーダの後方にカード回収タンク314が
配置されている。プリンタ330は、ロール状態でストッ
クされている白紙のシートを引き出して、その表面に発
行年月日と、獲得玉数および未使用残金額さらにはカー
ド来歴等を印刷し、上面パネル301の凹部301a内に開口
されたレシート発行口331より排出する。
これとともに、未使用金額に相当する金額が残金払出
装置より払い出される。残金払出装置は、紙幣を払い出
す紙幣払出器321と100円硬貨を払い出す硬貨払出器325
からなり、紙幣払出器321に対応して前面パネル306には
紙幣排出口322が、また硬貨払出器325に対応して硬貨払
出口326が設けられている。また、精算においては、未
使用金として100円未満の端数が生じるので、上記のご
とく100円単位の硬貨を払い出す硬貨払出器325が必要と
される。
さらに、上記精算機300の上面パネル301の上面には、
カード精算中であることを示す精算中ランプ341、カー
ド精算不能状態を示す精算中止ランプ342が設けられて
いる。
また、開閉可能な前面パネル306の内側には、第42図
(B)に示すように紙幣不足等精算機の異常をエラー番
号を用いて表示するモニタ表示器343と、このモニタ表
示器343の表示をリセットするリセットスイッチ351と遊
技店に設置される複数の精算機の各々を区別して、特定
のカードの精算を行なった精算機を管理装置400におい
て把握できるようにするための台番号設定器352と、閉
店時に硬貨払出器325のタンク内に残った硬貨を排出さ
せるための硬貨抜取スイッチ353と、プリンタ330によっ
て発行するレシートに来歴データを印字するか否か指示
を与える印字切替スイッチ354が設けられている。
上記台番号設定器352により設定された台番号は管理
装置400に送られて、データ通信の際の伝送アドレスの
生成および各精算機ごとのデータファイル作成に供され
る。
カード精算装置310は、第43図に示すようにカードリ
ーダ800と、その後方に配置された補助搬送装置311と、
ユニット制御装置350からの指示に従ってカードリーダ8
00や補助搬送装置311の制御を司るカード精算制御装置3
12と、それらの電源装置313および補助搬送装置311の後
方に配置されたカード回収タンク314とにより構成され
ている。
なお、上記カード回収タンク314はカード精算装置310
のフレーム315に固定された縦長のタンク収納枠316内に
着脱可能に挿入されるようになっている。また、上記フ
レーム315の側面には2つのカウンタ317と318が設けら
れ、そのうち一方に回収したカードの枚数を表示するよ
うになっている。他方のカウンタは未使用である。
補助搬送装置311は、搬送ローラ361,362と、それらに
捲回された上下一対の搬送ベルト363,364と、下方の搬
送ベルト364を駆動する搬送モータ365とからなり、カー
ドリーダ800の後端から排出されたカードを一対のベル
ト363と364の間に挟んで後方の回収タンク314へ向かっ
て移送させるようになっている。
第43図には図示されていないが、カード回収タンク31
4にはカードがタンク内に排出されたこと、または一杯
になったことを検出するカードセンサ319が設けられて
いる(第46図参照)。ただし、この実施例の精算機300
は前記台番号設定器352の最上位桁を「9」にセットし
たときのみカード没収モードとなり、精算のため挿入さ
れたカードを精算後に上記カード回収タンクに誘導して
没収するようになっており、それ以外のときは精算後に
カードを前方へ排出して遊技客に返却するようになって
いる。
しかも、この実施例の精算機300は、第44図に示すご
とくこれを複数個並べ、コーナーユニット50やカード回
収機900と組み合わせることにより、パチンコ店の景品
交換コーナーに設けられるカウンタを構成することがで
きるようになっている。
すなわち、精算機300の本体は上面パネル301が床から
約1m程度の高さになるように設計され、かつ上面は略平
坦にされているため、景品交換時の作業台として利用す
ることができる。
なお、カード回収機900は前面にカード挿入口905と景
品払出口906を備え、かつ挿入されたカードを読み取る
カードリーダー(図示省略)を内蔵し、上面には使用済
カードによるゲームを提供するゲーム装置としてのCRT
表示器910が載置されている。
第45図には上記印字切替スイッチ354により設定され
る2つの印字モードにおいてプリントアウトされるレシ
ートの印字フォーマット例を示す。
このうち、同図(A)は印字切替スイッチ354により
精算データのみの印字を指定した場合のレシートのフォ
ーマット例で、パチンコ店のホール名HALLと、カードの
発行通し番号nと、精算年月日および受付時間TIMEと、
精算金額AMs、精算玉数CNTと、メッセージMSGとが印字
される。
一方、第45図(B)は印字切替スイッチ354により来
歴データ印字を指定した場合のレシートのフォーマット
例を示すもので、同図(A)の精算データに加え、カー
ド発行時の購入金額AMiと、カードファイル内の来歴デ
ータ(遊技中にカード状態が変化した各時点での未使用
金額および持玉数)CRRとが印字される。
なお、上記実施例の精算機では、台番号設定器352の
最上位桁を「9」にセットすることによりカード回収モ
ードとし、それ以外のときは精算後のカードを前方に排
出するとしたが、精算時にカード状態をチェックするこ
とで、使用した金額が「0」であって購入金額をすべて
払い戻すようなカードに関しては、未使用金を払い戻し
た後にカードを後方の回収タンク314へ排出させるよう
にソフトウェアで制御することもできる。これによっ
て、回収機で精算済カードによるゲームを行なわせるよ
うなシステムを構成した場合において、そのゲームのた
めにのみカードを購入する悪用を回避することができ
る。
第46図には、上記のごとく構成された精算機300の制
御システムの構成例が示されている。
この実施例の制御システムは、大別してユニット制御
装置350により制御系とカード精算制御装置312による制
御系とに分割されており、ユニット制御装置350が、紙
幣および硬貨払出器321,325や各種表示器303,304,341〜
343およびプリンタ330の制御と各種スイッチ類351〜35
4,305の入力の受付けを担当しており、カード精算制御
装置312が補助搬送装置311と、回収したカードの計数表
示手段としてのカウンタ317と、カードのチェックおよ
び磁気データの読出しを行なうカードリーダ800の制御
装置388の統括的な制御を担当している。そして、ユニ
ットの制御装置350と発行制御装置312との間の交信はシ
リアル通信によって行われる。
一方、ユニット制御装置350は、管理装置400との間で
カード番号等のデータの送受信を行なうため、光トラン
シーバ185を介して光ケーブルまたは同軸ケーブルから
なる低層ネットワーク用通信ライン510に接続可能にさ
れている。
第47図には精算機300のユニット制御装置350の構成を
示す。このユニット制御装置350の構成は、第41図に示
されている発行機200のユニット制御装置280とほとんど
同一であり、カードリーダーダ制御装置388およびカー
ド精算制御装置312を統括的に制御するユニットコント
ローラ390と、管理装置400とのデータ伝送に係る制御を
するデータ伝送コントローラ351と、データ伝送コント
ローラの制御下でネットワークにおける送受信権の確立
およびデータの直並列変換を行うネットワークコントロ
ーラ553等から構成されており、通信系に関してはパチ
ンコ機のユニット制御装置180と全く同一の構成であ
る。すなわち、各コントローラ390と551間および551と5
53間のデータの受け渡しは、デュアルポートメモリ(RA
M)550および552を介して実行できるように構成されて
いる。このうち、メモリ552は、送信データ記憶領域と
受信データ記憶領域とに分かれており、全ての送受信デ
ータ長を同一長にする(パケット化)のための調整機能
と、データ伝送の高速化(2.5Mbps)を計るための緩衝
機能とをもっている。
このパケットメモリ552は各々が256バイトの容量を持
つ4つのページで構成され、このうち頁0は送信要求パ
ケットの送信に、またページ1は定時データ送信パケッ
トの送信に使用される。一方、ページ2,3は、データパ
ケット受信用で交互に使用される。どのページを使うか
は、データ伝送コントローラ551が、ネットワークコン
トローラ553に指示する。データ伝送コントローラ551が
受信パケットデータの処理中、次のパケットデータが送
られてきたとしても、他のページに受信されるため、確
実に全てのパケットを受信できる。各コントローラ551,
553を同時に初期化できるようにするため共通のリセッ
ト回路555が設けられている。
ネットワークコントローラ553の管理装置400との接続
側には、受信データを波形整形するとともに送信データ
のドライブ能力を上げるために信号のレベル変換を行う
信号変換回路554および切換スイッチ542を介して、光コ
ネクタ186に接続可能にされているとともに、低層ネッ
トワークの伝送ラインが同軸ケーブルで構成された場合
にも対応できるように切換スイッチ542を介して、送信
信号と受信信号の分離および結合を図る分岐回路540に
接続可能にされている。上記光コネクタ186に光トラン
シーバ185が接続される。
さらに、データ伝送コントローラ551とネットワーク
コントローラ553との間には、データ伝送コントローラ5
51からの要求に応じてネットワークコントローラ553が
データの受信結果を記憶するためのラッチ回路561と、
データ伝送コントローラ551が、ネットワークコントロ
ーラ553に対するデータ送信指令等のコマンドを記憶さ
せるラッチ回路562および低層ネットワーク用アドレス
を記憶させるラッチ回路563と、ユニット制御装置350内
の通信制御状態の異常を表示するための3個のLEDラン
プからなるモニタ表示器556への表示データを記憶する
ラッチ回路564が設けられている。557は上記各ラッチ回
路561〜564に与えられたアドレスをデコードして選択信
号を発生するデコーダである。
一方、精算機のユニット制御装置350がパチンコ機の
ユニット制御装置180と異なる点は、ユニットコントロ
ーラ390がカードリーダ制御装置388と直接交信すること
はせず、カード精算制御装置312を介して行なうことで
ある。そのため、ユニットコントローラ390とカード精
算制御装置312との間には送受信データのレベル変換を
行うトランシーバ571が接続されている。
また、ユニットコントローラ390には、球数表示器303
のリセットスイッチ305や台番号設定器352、モニタ表示
器343のリセットスイッチ351、硬貨抜取スイッチ353お
よび印字切替スイッチ354からの入力信号を所定のタイ
ミングでデータバス581上にのせたり精算中表示器341と
精算中止表示器342の駆動信号をラッチしたりする入出
力コントローラ576と、紙幣払出器321、硬貨払出器325
およびプリンタ330からの入力信号を所定のタイミング
でデータバス581上へのせ、かつ紙幣払出器321と硬貨払
出器325およびプリンタ330への制御信号をラッチする入
出力コントローラ578が接続されている。
ユニットコントローラ390から紙幣払出器321に対する
制御信号としては、紙幣払出枚数をバイナリコードで設
定するための指示信号と、枚数設定値に基づいた紙幣の
払出しを実行させるための指示信号と、払出し実行結果
を表示するためのモニタ表示器(図示しない)の表示を
クリアするための指示信号とがある。
また、紙幣払出器321からユニットコントローラ390に
対する入力信号としては、紙幣を1枚払い出す度に出力
される信号と、払出し中装置内で異常が発生し、払出し
動作が実行できないときに出力されるアラーム信号と、
紙幣収納部の紙幣残量が20枚以下になったことを示す信
号と、紙幣払出し動作を実行中であることを示すための
信号と、紙幣払出し動作が終了し、紙幣発行口の紙幣が
取り除かれたことを示すための信号とがある。
一方、ユニットコントローラ390から硬貨払出器325に
対する制御信号としては硬貨払出しモータの駆動信号が
あり、この駆動信号を出力している間は1枚ずつ連続的
に硬貨が排出される。そして硬貨払出器325からユニッ
トコントローラ390に対しては硬貨を1枚払い出すごと
に出力するコイン検出信号と硬貨収納タンク内の残量が
少なくなったことを示す信号とがある。また、ユニット
コントローラ390からプリンタ330への制御信号には、印
字データ、印字終了後のペーパーカットコマンド、印字
指令等を与える8ビットのデータ信号と、このデータ信
号の取込み開始を指示する信号と、プリンタの初期化信
号とがある。プリンタ330からユニットコントローラ390
への入力信号として印字異常を示すエラー信号と、印字
用ペーパー切れを示す信号と、印字動作中を示す信号と
がある。
さらに、ユニットコントローラ390には、精算玉数を
表示する玉数表示器303や精算金額を表示する金額表示
器304および精算機の異常の種類を示す番号を表示する
モニタ表示機343をダイナミック表示させるためのデコ
ーダ586a,586b,587とデコーダドライバ588,589がデータ
バス581を介して接続されている。
表14に、上記モニタ表示機343に表示されるエラー番
号とその内容および処置の一例を示す。
同表において、*印の付されているエラーが発生した
場合はシステムダウンとしてリセットがかかる。また、
エラー表示が点滅している場合はエラー回復処理後、リ
セットボタンを押す必要があることを示している。
なお、585はユニットコントローラ390から出力される
アドレス信号をデコーダしてプログラムメモリ558やユ
ニットメモリ550、入出力コントローラ596,598およびデ
コーダ586,587、デコーダドライバ588,889の選択信号を
形成するデコーダである。
さらに、この実施例のユニット制御装置350において
は、金額表示器304を駆動させるべくユニットコントロ
ーラ390から出力される表示でーたのうち、2msのような
間隔で周期的に出力される桁セレクト信号(コモン信
号)をリセット回路555に、ウォッチドッグパルスとし
て入力するようにしている。リセット回路555はパワー
オンリセットの他、このウォッチドッグパルスを監視し
てパルスがなくなると各コントローラ390,551,553に対
するリセット信号を発生する。
上記のごとくユニット制御装置350は、管理装置400、
カード精算制御装置312の二方向に情報交換の窓口を有
しており、管理装置400の制御下のもとにカードを精算
するための制御を行なうとともに、精算処理の結果とし
て発生する精算機における稼働データを定期的に管理装
置に送信するソフトウェアを有している。
精算機300のユニットコントローラ390は、上記構成部
品の制御やカード番号のチェック、カードデータの受
信、表示等を行なって精算処理を実行するとともに、稼
動データを収集し、それをデュアルポートメモリからユ
ニットメモリ550内の送信データエリアSDAに書き込む。
ユニットメモリ550に書き込まれた稼動データは、デー
タ伝送コントローラ551による伝送ケーブルを介した管
理装置400との間のデータ交信により管理装置に送られ
る。管理装置から送られて来るデータも、一旦ユニット
メモリ550内の受信データエリアRDAに書き込まれ、ユニ
ットコントローラ390がこれを読み取ることによってデ
ータの受信が行なわれる。ユニットメモリ550には送信
データや受信データがメモリ内にあることを相手方のコ
ントローラに伝えるためのコマンドやステータス情報の
入る共有データエリアCDAが設けられている。
表15および表16に、各々上記ユニットメモリ550内の
送信データエリアSDAおよび受信データエリアRDAの構成
例を示す。交信用エリアCCAの構成はパチンコ機のユニ
ットメモリのそれと全く同一である(表3参照)。
表16に示すようにこの実施例ではカードの来歴データ
も受信して、これを時刻データとともにレシートに印刷
して排出することにより、遊技客に対し信頼度の高い精
算データであることを印象づけることができる。ただ
し、来歴データはカードファイル内にはいっている最高
20回までのデータである。
なお、上記表15に示されているモニタ情報1は、表17
に示すようにシステム立上り時のテスト実行中を示すビ
ット、初期値設定/未設定を示すビット、ホットコード
エラーを示すビット、ローカルネットワーク(伝送ケー
ブル500)の異常を示すビット(低層用と高層用の2ビ
ット)、精算機異常を示すビット等により構成されてい
る。
また、モニタ情報2は、表18に示すようにペーパー切
れを示すビット、プリンタの異常を示すビット、カード
リーダの異常を示すビット、カードタンク内の状態を示
すビット、硬貨払出器の硬貨の有無を示すビット、硬貨
払出器の異常を示すビット、紙幣払出器の紙幣タンク内
の状態を示すビット、紙幣払出器の異常を示すビット等
により構成されている。
次に、前述のごとく構成されたパチンコ機100、カー
ド発行機200および精算機300を統括的に制御するととも
に稼動データをリアルタイムに収集して、停電や故障を
発生しも復旧時に直ちに元のデータ状態を復活させてシ
ステム各部の動作を再開させ、また遊技店の経営に必要
なデータの集計を可能にするとともに、カードが破損し
た場合に同一資格の復活カードを発行する管理装置400
について説明する。
第48図に管理装置400の具体的な構成を、また第49図
に管理装置のシステム構成例を示す。
管理装置400は、ミニコンクラスの中央処理装置CPUや
半導体メモリ(RAM)からなる主記憶装置M−MEM、タイ
マ(カレンダを含む)TMR、通信制御装置SCC等が格納さ
れたメイン制御装置401と、このメイン制御装置401の上
部に設けられた補助記憶装置としてのフロッピディスク
記憶装置402、ハードディスク記憶装置403とパーソナル
コンピュータ410とにより構成されている。また、パー
ソナルコンピュータ410は、メッセージや収集データを
表示するCRT表示装置411と、オペレータが指令や設定デ
ータを与えるためのコンソール412と、CPUを内蔵し、メ
イン制御装置401内の中央処理装置と通信回線および割
込回路を介して接続されたローカル処理装置413と、収
集データ等を印字するためのプリンタ414とにより構成
されている。
ローカル処理装置413と中央処理装置CPUとを結合する
ため、通信制御装置406a,406bがメイン制御装置401内に
設けられている。
上記プリンタ414は、管理装置400のスループットを向
上させるため、印字されるデータを一時的に格納するバ
ッファ414aを備えている。
さらに、この管理装置400には、パチンコ遊技システ
ムに特有なものとして、復活カードや各端末からシステ
ムにアクションを起こさせる媒体としてのテスト用カー
ドを発行するカードリーダ407やパチンコ機で発生する
“打止め”等、システムで発生した緊急情報をリアルタ
イムで印字する補助プリンタ408が上記メイン制御装置4
01の上部に設けられ、通信制御装置406c,406dを介して
中央処理装置CPUに接続されている。
SCCは、ネットワークを介して各端末機との間でデー
タ伝送を可能にするための伝送制御装置である。
また、停電発生時に、主記憶装置に揮発的に保持され
ている全ての端末の稼動データや、発行した全てのカー
ドのデータをハードディスク記憶装置403に移して保護
できるようにするため、最低でも10分間程度は管理装置
を動作できるようにする補助電源装置409が、上記メイ
ン制御装置401の下方に設けられている。
なお、本実施例においては、主としてパチンコ機100
とカード発行機200、精算機300および管理装置400から
なるシステムについて説明するが、この発明は店内放送
装置や景品交換装置、自動販売機等をも管理装置400の
制御下におくようにしたシステムにまで拡張することが
できる。特に景品交換装置は、カードを使って精算機30
0を通さずに直接景品と交換できるような方式を容易に
適用する可能性がある。
さらに、管理装置400を構成するコンソール412も、本
実施例のパチンコ遊技システムに最も適した独特のキー
構成となっている。
第50図に、コンソール412の構成例を示す。同図
(B)はコンソールの上面すなわちパネル面、同図
(A)はコンソールの背面を示す。
第50図において、421はシステムの各端末に対する営
業開始を指示するための開店スイッチ、422は同じく営
業終了を指示するための閉店スイッチで、開店スイッチ
421がオンされた後、閉店スイッチ422がオンされるまで
の間、各々端末機におけるカードの運用が可能となる。
また、423は営業終了後に全端末機の稼動データをフロ
ッピディスク記憶装置402に格納し、管理装置へ動作の
停止を指示するための終了スイッチ、424は破損したカ
ードの復活処理を指示するためのカード復活スイッチで
ある。
なお、上記開店スイッチ421、閉店スイッチ422、終了
スイッチ423およびカード復活スイッチ424の4つのスイ
ッチは、本システムにとって特に重要なスイッチであ
り、システム稼動中安易に操作されるのを防止するた
め、その後方(図では上方)に設けられたキースイッチ
420に連動されており、キースイッチ420を回してオンさ
せた状態でないと各スイッチ421〜424を操作してオンさ
せることできないようになっている。
425,426,427は、通常のパーソナルコンピュータ等の
コンソールに設けられているのと同種のテンキー、リタ
ーンキーおよびデリートキーである。
一方、428はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をCRT表示装置411の画面上に表示させる指令を与
える表示メニュースイッチ、429はCRT表示装置に表示さ
れたデータの消去を要求するCRTクリアスイッチであ
る。また430はカードに関するデータや各端末の稼動デ
ータ等をプリンタ414によって印字させる指令を与える
印字メニュースイッチ、431はプリンタ414による印字の
中止を要求する印字ストップスイッチである。432はパ
チンコ機における打止数や打止モード等の設定を要求す
るための設定スイッチ、433は、設定された打止数の賞
品球が払い出されて打止すなわち遊技継続不能状態にな
っているパチンコ機の打止状態の解除指令を与えるため
の打止解除スイッチ、434は、営業終了時に端末機を種
別ごとに強制終了させたり、通信ネットワークの異常等
に伴い正常な制御やデータ収集が不能になった場合に全
端末機を強制終了させたり、あるいは遊技客の不正を発
見した場合に特定端末機を強制停止させるための強制終
了スイッチ、435は強制停止された端末機の停止を解除
させるための終了解除スイッチ、439は日時設定用スイ
ッチである。また、実施例のコンソール412には、パチ
ンコ機での打止等緊急事態が発生した場合にオペレータ
の喚起を促す音を発生するブザー440と、その発音停止
を指示するブザーストップスイッチ436とが設けられて
いる。
上記各スイッチのうち、図中2重枠で示されているス
イッチ421〜424,432〜436は、ランプ内蔵型のスイッチ
で、これらのスイッチがオンされて対応する処理の実行
中もしくは状態継続中内蔵ランプが点灯される。ただ
し、ブザーストップスイッチ436内のランプは、ブザー
と連動し、ブザー発音中点灯され、ストップスイッチ43
6が押されると消灯する。
さらに、この実施例のコンソール412には、その背面
に、テストカード発行指令を与えるためのテストカード
スイッチ437と、システム導入時に購入玉の交換レート
や店コード、端末機の総台数、入賞球1個当たりの賞品
球数等の設定値の設定要求を行なうためのビルトインス
イッチ438が設けられている。これらのスイッチ437と43
8は、他のスイッチと異なり、通常はほとんど使用しな
いスイッチであり、かつ特定の者(遊技店の支配人等)
が存在を知っていればよいスイッチであるため、コンソ
ールの背面に設けられている。
ここで、上記テストカードについて言及する。既に説
明した構成より明らかなように、この実施例の遊技シス
テムは、すべての端末機(パチンコ機、カード発行機、
精算機)が管理装置の制御下にあり、カード番号等のや
り取りによって稼動可能な状態に移行するようになって
おり、端末単独では動作不能である。しかるに、パチン
コ機は使用頻度が高いため、玉詰まりやいわゆるチュー
リップなどの役物が故障したりすることが多いととも
に、出玉率の調節のため遊技領域内の釘調整が必要であ
る。その場合、修理や釘調整後に試し打ちを行なうこと
になるが、本実施例では、前述した各パチンコ機の制御
ユニット160内のテスト用スイッチ179をオンさせ、かつ
管理装置によって発行された特殊なテスト用カードを制
御ユニット160のカード挿排口802aより挿入すると、一
定の持玉数が与えられてパチンコ機単独で遊技動作が実
行可能になるように構成されている。これによって、非
営業時における試し打ちではシステム全体を立ち上がら
せる必要がない。また、営業中においては、遊技中の稼
動データを損なうことなく試し打ちを行なうことができ
る。
なお、管理装置400に設けられるカードリーダ407は第
25図に示すパチンコ機内のカードリーダ800と全く同じ
構成でよい。
ただし、内部に白紙カードを有さず、外部から白紙カ
ードを挿入して磁気面にコードを記録して排出する方式
を採るようにしてもよい。その場合にはカードタンクを
省略できる。また、管理装置400により発行される前記
テストカードや復活カードは必ずしも他の一般カードの
ように使用年月日や発行通し番号等を明記する必要がな
いので、印字装置を省略してもよい。ただし、印字装置
を組み込んで、テストカードである旨を印字して発行す
ることもできる。なお、復活カード発行の際には穿孔装
置807によってカードの所定の穿孔位置PH2にパンチ穴を
開けるようになっている。
上述したようにこの実施例の端末機100,200,300はす
べて管理装置400の管理下に置かれ、管理装置400が起動
されていないと、原則として単独で動作できない。従っ
て、システムの立上り時には管理装置400によってすべ
ての端末機に設定値を越えてイニシャライズを行なう。
しかも、このイニシャライズに先立って、データ伝送を
可能にするため各端末機から台番号を吸い上げて1つ1
つの伝送アドレスを形成する。そして、システム稼動中
はすべての端末機の稼動データをリアルタイムで収集し
て主記憶装置M−MEMに保持するようになっている。
このように、本実施例では管理装置400の取扱うデー
タの量は膨大なものとなる。そこで、実施例ではこれら
のデータをファイル管理により整理して取扱いを容易に
している。
表19に管理装置400によって管理されるデータのファ
イル構成例を示す。
これらのファイルは通常主記憶装置M−MEM内に記録
されるが、すべてのファイルは停電時にハードディスク
記憶装置403にセーブされる。また、端末機に関するデ
ータファイルすなわちパチンコ機ファイル(以下P機フ
ァイルと称する)、発行機ファイルおよび精算機ファイ
ルは、営業終了時にフロッピーディスク記憶装置402に
記憶され、月別の稼動データ集計等に供される。
なお、本実施例における管理装置400では、遊技装置
を構成する遊技機本体としてのパチンコ機100と制御ユ
ニット160との稼動データをP機ファイルとしてカード
ファイルと共に管理しているが、これに限定されるもの
ではなく、どのようなデータ管理構成にすることもでき
る。
次に、表19に示されている各ファイルについて更に詳
しく説明する。
同表における設定値ファイルFL1は、システム導入時
にコンソールの入力によって予めハードディスクに記憶
される購入玉の交換レートや店コード、端末台数、賞品
球数、打止数等のシステムの特性や構成に応じて変動す
る設定値である。この設定値ファイルは通常営業開始時
にハードディスクHDDより主記憶装置にロードされる。
また、設定値ファイルFL1は、パチンコ機の入替えの際
等にビルトインスイッチを押してコンソールより更新で
きるようになっている。
表20に設定値ファイルFL1の構成例を示す。
同表において、購入玉交換レートとは、購入金額単位
(例えば200円)に対する貸玉数すなわち最小の持玉数
であり、NAU台数と、データ伝送システムとしての高層
ネットワークと低層ネットワークとの連結部に設けられ
るネットワークアダプタユニット(通信制御装置)の総
数である。また、符号iで示されるテーブルには、ある
パチンコ機からあるパチンコ機までの賞品球数が設定さ
れる。この賞品球数には1台につき2種類の賞品球数が
設定できるようになっている。しかも、i=1〜16で示
されるようにこの実施例では、遊技密接の全パチンコ機
を16のグループに分割して、各々メインとサブの2つの
賞品球数を別個に設定できるようになっている。ただ
し、同一の設定値のパチンコ機には連続した台番号が与
えられ、その先頭番号と末尾番号とによって対象範囲が
指定される。
さらに、jで示されるテーブルには打止数が設定さ
れ、kで示されるテーブルには打止モードが設定され
る。ここで、打止モードとは、打止数の算出の仕方(演
算式)を示し、例えば単純に払出し賞品球数が打止数に
達したときをもって打止とするモードや、払出し賞品球
数から打込球数を引いたものが打止数に達したときをも
って打止めとするモード等がある。特に限定はされない
が、この実施例ではj=1〜16,k=1〜16で示されるよ
うに、各々16のグループに分けて独立に打止数および打
止モードを設定できる。
表21に、データ伝送に使用される伝送アドレスのファ
イルFL2の構成例を示す。
表21において、種別フラグは端末の種類を示すための
フラグで、「1」がパチンコ機、「2」がカード発行
機、「4」が精算機であることを、そして、「0」が端
末の不存在を各々示す。台番号および通し番号は「4」
と「9」を除いて作られた端末機の番号とその通し番号
であり、ユニット番号は、端末の種類にかかわらず一つ
のNAU(ネットワークアダプタユニット)の下に置かれ
た各端末機の番号すなわち後述の低層ネットワーク上で
のアドレスとなる番号、またチャネル番号は管理装置か
ら見た各端末機のアドレスすなわち後述の高層ネットワ
ーク上でのアドレスとなる番号である。ただし、実施例
のシステムでは一つのNAUの下に接続されるパチンコ機
台数を64台以下としている。
NAU番号と台番号は既に述べたように設定スイッチ(1
71,205,305,561)で与えられる番号で、パチンコ店の場
合、パチンコ機の台番号は、慣例として「4」と「9」
を除いた数字で与えられる飛び番号である。ここで
「4」と「9」を使用しないということは8進法表現が
可能であることが分かる。そこで、10進数表示された台
番号を表22に示す変換テーブルを使って0〜7の数字の
みで表現する。これに従うと、例えば「258」なる台番
号は「247」と表記される。
これを2進化8進法によりバイナリコードで表現する
と、「010・100・111」となる。このコードは10進法の
「167」を示しており、これによって、「4」と「9」
の抜けたパチンコ機台番号が連続した通し番号となる。
一方、低層ネットワーク上でのアドレスを8ビットに抑
えるため上記コードの下位8ビットをとって、これを2
進化8進法で表されたコード「1010・0111」とみなし、
これをHEXA表現とすると、「A7H」となる。さらに、一
つのNAU下にはパチンコ機以外に発行機や精算機等の端
末機も接続されており、それらにも8ビットのユニット
番号を与えるため、一つのNAU下のパチンコ機の台数を6
4台に制限し、上記コード「A7H」とコード「3FH」との
倫理積をとって「27H」を得る。この実施例ではこれを
ユニット番号とするものである。そして、このユニット
番号の頭にNAU番号を付けた「NAU番号+ユニット番号」
をチャネル番号としている。このような方法により、
「4」と「9」を使用しない台番号を有するパチンコ遊
技店の慣例において、2進法のみを使ってデータ処理を
行なうマイクロコンピュータの特性に合致した効率の良
いアドレス処理が可能となる。
上記ファイルは、回線テスト後の管理装置によるユニ
ットテーブル要求の返答データに基づいて全端末機につ
いて作成されている。
表23にカードファイルFL3の構成襟を示す。カードフ
ァイルFL3には、各カードごとの情報が入る。
同表において、カード番号は発行通し番号nから関数
f(n)を用いて、得られる番号であり、持玉数と金
額、カード状態は発行通し番号nとカード番号で特定さ
れるカードの現在状態を示す情報で、この実施例では以
下カードテキストと称する。なお、ここでカード状態と
は、表24に示すように、遊技に使用されていないフリー
状態を示すビット、遊技中を示すビット、遊技機から一
時的に離れる中断中を示すビット、既に精算機における
精算を行なったカードであることを示すビット、カード
の持玉数および残金がともにゼロになったことを示すビ
ット、過去に1回以上打止めを発生したことを示すビッ
ト、強制終了されたパチンコ機で使用されたカードであ
ることを示すビット、復活されたカードであることを示
すビット等により構成されている。
一方、表23に戻って、カードファイルFL3には、カー
ドの現在存在している端末の位置を示す所定端末通し番
号と、所在端末番号が登録される。パチンコ機遊技店で
は慣例として、「4」と「9」の数字の台番号として用
いないので、裏と表の2種類の端末番号が発生する。
また、表23においてiカウンタとはカードがアクショ
ンを起こした数すなわち、カードが有機的結合体たるシ
ステムから外部へ排出動作された回数を示すもので、こ
の回数に対応して、そのときの台番号、持玉数、金額、
時刻等のカード情報すなわちカードの来歴が記録され
る。統計的に見て遊技者は1日20台以下のパチンコ機で
遊技するのがほとんどであるので、この実施例では最高
20回までカード来歴を記録することとした。ただし、20
回を超えた場合には、i=20で示されるテーブルを更新
する形で記録される。なお、上記の場合、iカウンタは
遊技中断を計数しない。つまり、中断時に各カード情報
を新しいエリアに記録するが、中断解除後の遊技終了ス
イッチオン時にカウンタを更新せず同一エリアに重ねて
カード情報を記録することによりiカウンタの値を実質
的に遊技台数と一致させている。
ここで、カードの状態およびアクションとカードファ
イルへFL3のカード情報の登録について第51図を用いて
説明する。
先ず、カード発行機200においてカードの発行が行な
れると、カードが排出されて、カードは未発行(白紙)
状態SS0からフリー状態SS1に移行する。それから、所望
のパチンコ機100にカードを挿入すると、遊技状態SS2へ
移行する。ここで遊技によってカードの持玉および金額
がゼロになると、カードが排出されて帰零状態SS3に移
る。また、遊技中に中断スイッチ115が押されると、カ
ードが排出されて、中断状態SS4へ移行し、同一カード
の再投入により再び遊技状態SS2へ戻る。そして、遊技
中に遊技を終了させるべく終了スイッチ114を押すと、
カードが排出されてフリー状態SS1に移行する。CPUによ
る強制終了または打止発生によってもカードが排出され
て遊技状態SS2からフリー状態SS1へ移る。そのフリー状
態のカードを持って精算機300に行き精算処理を行なう
と、無効マークが付されてからカードが回収され精算済
の状態SS5へ移る。この実施例のシステムでは、中断状
態SS4のカードを持ってパチンコ機に戻らずそのまま精
算機300に行き、精算処理を行なうことも可能でありそ
の場合、中断状態SS4から精算済状態SS5へ移行する。
上記状態遷移図において、遷移方向を示す矢印に○が
付されているのがカードファイルFL3へのカード情報の
記録を伴うアクションである。また、各ブロック内に
て、××Hで示されている符号は、表23のカード状態を
示すコードを用いて対応する状態を16進数字で表現(HE
XA表現)したものである。
次に、表25にP機ファイルFL4の構成例を示す。
同表において、台番号からカード状態までの項目は、
表1に示されている送信データエリアに保持されている
データであり、これらは1秒に1回管理装置400によっ
てサンプリングされ、ファイルに登録される。また、メ
イン賞球数、サブ賞球数、打止数および打止モードは、
システム立上り時に表20に示されている設定値ファイル
FL1に基づいてP機ファイルFL4に登録される。
表26および表27に発行機ファイルFL5と精算機ファイ
ルFL6をそれぞれ示す。表25に示すデータ項目は、表10
に示されている発行機の送信データエリアに保持されて
いるデータ、また、表27に示すデータの項目は表15に示
されている送信データエリアに保持されているデータと
各々一致する。これらは、1秒間に1回管理装置によっ
てサンプリングされる。
表25〜表27において、セーブ欄に○印が付されている
データは、営業終了時にフロッピディスクFDDにセーブ
されるデータである。
次に上記のごとく構成された端末機としてのカード発
行機200、パチンコ機100、精算機300およびそれらの端
末機の集中制御を行なう管理装置400を有機的に結合し
て、データ伝送およびカードの運用を可能にするデータ
伝送路(ローカルエリアネットワーク)について説明す
る。第52図に階層的データ伝送路を用いたパチンコ遊技
システムの構成例を示す。
すなわち、100〜1000台の端末機は、例えば遊技店の
島設備のような単位で20〜40台ずつグループ化され、各
群の端末機は、リング状の伝送路上を高速で巡回するト
ークンと呼ばれるアクセス権をつかまえたノード(端末
機)がパケットの形でデータの送受信を行なう権利を有
するようにされたトークンパッシング方式の低層ネット
ワーク(トーンクバス)510によってネットワークアダ
プタユニット(以下、NAUと称する)530に接続されてい
る。
そして、各低層ネットワーク(トークンバス)510を
制御する複数個のNAU530は、CSMA/CD方式の高層ネット
ワーク520を介して管理装置400に接続されている。
上記低層ネットワーク510は2.5Mbps(メガビット/
秒)のような伝送速度を有し、高層ネットワーク520
は、10Mbpsのような伝送速度を有するように制御され、
NAU530は両者の伝送速度の差を吸収して円滑なデータ伝
送を可能とするバッファとして作用し、これによって、
管理装置400の負担を軽減し、大量の稼動データの収集
を可能にしている。
第52図において符号Pで示されているが端末機として
のパチンコ機、符号Hで示されているのがカード発行
機、また符号Sで示されているのが精算機である。
各端末機P,H,Sは、ネットワーク510から分岐された分
岐線に接続されている。各分岐線の終端に各々の端末機
の制御ユニット160,250および350が接続されている。第
52図において符号Uで示すのが、各端末機の制御ユニッ
トである。
第53図に、上記低層ネットワーク510と高層ネットワ
ーク520間のデータ伝送の緩衝を行なう上記NAU(ネット
ワークアダプタユニット)530の回路構成例を示す。
この実施例のNAU530は、低層ネットワーク510におけ
る送受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう低
層ネットワークコントローラ533と、CSMA/CD方式の高層
ネットワークにおける送受信権の確立およびデータの直
並列変換を行なう高層ネットワークコントローラ537
と、これらのネットワークコントローラ533と537との間
のデータ転送を制御するデータ伝送コントローラ535と
を備えている。上記コントローラのうち、低層ネットワ
ークコントローラ533は、トークンパッシング専用の通
信用LSIからなり、高層ネットワークコントローラ537と
データ伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピュ
ータによって構成されている。そして、これらの低層ネ
ットワークコントローラ533とデータ伝送コントローラ5
35との間およびデータ伝送コントローラ535と高層ネッ
トワークコントローラ537との間には、低層ネットワー
ク510と高層ネットワーク520のデータ伝送速度違いを吸
収するための緩衝用パケットメモリ534と536とがそれぞ
れ接続されている。上記パケットメモリ534,536はデュ
アルポートメモリにより構成され、送信データエリアと
受信データエリアとを有する。また、上記低層ネットワ
ークコントローラ533と低層ネットワーク(トークスバ
ス)510との間には、送信信号と受信信号の分離および
結合を行なう分岐回路531と、送受信データ信号のレベ
ル変換を行なう信号変換回路532が接続されている。ま
た、同様に、高層ネットワークコントローラ537と高層
ネットワーク520との間には、信号変換回路538と分岐回
路539が接続されている。
さらに、この実施例のNAU530には、複数個接続されて
いるNAUを互いに区別するための番号を設定するNAU番号
設定機561と、各NAU530の制御下にある低層ネットワー
ク510上に存在する端末機のうち最小台番号を設定する
最小台番号設定器562と、低層ネットワーク上に存在す
る端末機の台数を設定する台数設定器563とが設けられ
ている。各設定器561〜563の設定値は、NAU530内のデー
タ伝送コントローラ535に入力され、NAU番号は高層ネッ
トワーク520における各NAUの伝送アドレスの形成に使用
される。また、最小台番号と台数とにより低層ネットワ
ーク510における各端末機の伝送アドレスが形成され
る。
上記階層的ローカルネットワーク(第52図)において
は、システム立上り時に管理装置400が各NAU530を通じ
て回線テストと、各端末器機に対する設定値の設定を行
なうとともに、システム稼動中にはNAU530が低層ネット
ワーク510を使用して1秒間に1回ずつ端末機P,H,Sから
稼動データを収集して自己のメモリ内に蓄積する。そし
て、蓄積データは、管理装置400からの要求に応じて同
じく1秒間に1回ずつ高層ネットワーク520を通して各N
AU530から管理装置400内のデータファイル内にストック
される。
上記のごとく、通信ネットワークがNAU530をバッファ
とすると階層的構成にされ、高層ネットワーク520が低
層ネットワーク510の伝送速度2.5Mbpsの4倍の伝送速度
を有するようにされているため、100〜1000台の端末機
を有するシステムにおいても、各端末機から表1、表1
0、表15に示すような大量の稼動データを1秒間に1回
管理装置へ収集することができる。
表28には、上記データ伝送システムにおいて管理装置
400からカード発行機200のユニット制御装置280に送信
される発行機から見た受信パケットの種類、また表29に
はカード発行機200から管理装置400へ送られる送信パケ
ットの種類がそれぞれ示されている。
表29に掲記されている“カード精算”パケットは、カ
ード精算機300のカード挿入口302にカードが挿入された
ときに、ユニット制御装置350から管理装置400に対して
そのカードに関するカード番号を送ってカードに関する
未使用金額、玉数、来歴を要求するためのパケット、ま
た表28の“カード精算ACK"パケットはそれに対する応答
パケットである。
また、表29に示されている“カード精算終了”パケッ
トはカードの精算が終了したことを管理装置400に知ら
せるためのパケットで管理装置はこのパケットを受信し
たときに、カードファイル内の当該カードのカード状態
を“精算済”に変更し、来歴データの欄に精算時のデー
タを書き込む。表28の“カード精算終了ACK"パケット
は、上記“カード精算終了”パケットに対する管理装置
400から精算機300への応答パケットで、この応答パケッ
トの受信をもってカードの精算処理が完了し、次のカー
ドの精算機への挿入が可能となる。
なお、上記“カード精算”および“カード精算終了”
パケットとその応答パケット以外は、パチンコ機と管理
装置との間で送受信されるパケットと共通である。
また、表28においてNAKなるパケットは、管理装置400
がユニット制御装置350から上記2つのパケットのいず
れかを受信したときの相手に対する否定応答であり、パ
ケットデータが異常であったような場合にNAKパケット
が送信される。
なお、表28および表29に示されている各パケットのコ
ード09H,80H,……は、16進数で表示したものであり、そ
のコードは一例であってこれに限定されるものでないこ
とはいうまでもない。
第54図〜第60図には、上記データ伝送システム(ロー
カルネットワーク)において精算機300と管理装置400と
の間で送受信されるパケットのフォーマットの代表的な
例を示す。
このうち第54図にカード精算機に対する“回線テス
ト”パケットの構造(他の端末と共通)を、また、同図
(B)にカード精算機から管理装置に対する応答たる
“ACK"パケットの構造を示す。
第54図(A)のパケットにおける「精算機番号」〜
「チャネル番号」の欄には初期化の際に予めNAUがNAU番
号設定スイッチ561や台番号設定スイッチ562等の設定値
に基づいて算出しておいた番号を、管理装置からの“回
線テスト”パケットで受信した時点で入れて対応する精
算機に送る。一方、第54図(B)のパケットにおける
「精算機番号」〜「チャネル番号」の欄にはユニットコ
ントローラ390が台番号設定器352の設定値に基づいて予
め算出しておいた番号を入れて送信するようになってい
る。
なお、第54図において、LHDで示されているのは低層
ネットワーク520で使用されるパケットヘッドで、低層
ネットワーク510内でのNAU530と各端末機との間のデー
タ伝送は、パケットヘッドLHDを用いて行なわれ、高層
ネットワーク520内での管理装置400とNAU530との間のデ
ータ伝送は、高層用パケットヘッドを用いて行なわれ
る。
また、管理装置400からNAU530を介して各端末機への
データの伝送は、高層用パケットヘッドと低層用パケッ
トヘッドLHDを使って行なわれる。この場合、上位のパ
ケットヘッドによって、伝送先の端末機の属するネット
ワークアダプタが指定され、そこにパケットが取り込ま
れると、上位のパケットヘッドが外され、下位のパケッ
トヘッドLHDのみをヘッドとして低層ネットワーク510上
に送り出され、指定された端末機にパケットが伝送され
る。
一方、各端末機から管理装置400に対してデータを伝
送する場合、先ず端末機は低層ネットワーク用のパケッ
トヘッドLHDのみをデータの頭に付けて低層ネットワー
ク510上に送り出す。すると、そのパケットはNAU530に
よって取り込まれ、そこでパケットヘッドLHDの頭にさ
らに高層ネットワーク用パケットヘッドを付けて高層ネ
ットワーク520上に送り出し、管理装置400へ伝送される
ようになっている。
第55図には管理装置400から各精算機300に対する“初
期値設定”パケットの構成例を示す。※3で示すデータ
欄には、管理装置の設定値ファイル(表20参照)から読
み出されたデータが入っており、これらはユニットメモ
リの受信データエリアに格納される。上記受信データの
うちホットコードのみは、ユニットメモリの送信データ
エリアにもコピーされ、この受信パケットに対する応答
はない。
第56図には、管理装置400から精算機300に対するデー
タを伴わない各種指令パケットの構成例を示す。
同図のパケットタイプ欄の×,×には、コード90H
(開店コード)、91H(閉店コード)、95H(強制終了要
求)、96H(強制終了解除)またはB1H(リスタート)の
いずれかのコードが入る。これらの受信パケットに対す
るNAU530への応答はなく、一方的に指令送信である。た
だし、管理装置へはNAU530がACKパケットを形成して返
す。
第57図(A)〜(C)には、カードの精算予約を管理
装置400に要求する“カード精算”パケットとその応答
パケット“ACK"および“NAK"の構成例を示す。
カード精算の際の“カード精算”パケットのデータ欄
には、精算機のカードリーダーによって読み取ったカー
ド番号のみを入れて送る。一方、その応答“ACK"パケッ
トのデータ欄には管理装置においてカード番号か逆算し
た発行通し番号nを用いてカードファイルを検索して読
み出した当該カードのデータを入れて送る。
一方、精算機300における未使用金の払戻しや玉数を
印字したレシートの発行時の精算処理が終了したときに
精算機300から管理装置400に送られる“カード精算終
了”とその応答パケットの構成を第58図に示す。送信パ
ケットのデータ欄にはカード番号のみを入れて送る。応
答パケットにはデータ欄は不用である。
さらに、第59図には“定時データ送信”パケットの構
成例が、また60図(A),(B)には“ユニット復旧デ
ータ”の送受信パケットの構成例が示されている。
このうち、“定時データ送信”パケットには、ユニッ
トメモリの送信データエリア内のすべてのデータを入れ
て送り、管理装置400はこのデータを受信して精算機フ
ァイルFL6内の当該精算機のデータを更新する。ただ
し、送信データのうちカード番号は管理装置において利
用されないデータであるので、送信されてもファイル内
に登録されない。
一方、“ユニット復旧データ”パケットには、管理装
置400の精算機ファイル内の全データと、設定値ファイ
ルから読み出した年月日、識別コードおよびホットコー
ドを、ユニットメモリ550のデータエリアの構成に一致
させて送ってくる。ただし、ユニットメモリの送信デー
タエリアと重複する受信データパケットヘッドとホット
コードは重複した送信を省略し、ユニットコントローラ
390の側で送信データエリアから受信データエリアへコ
ピーするようになっている。受信データ中※6で示され
るデータはユニットメモリ500の受信データエリアに記
入される。上記“ユニット復旧データ”パケットに対す
る応答パケットでは、送信データエリア内の全データを
入れて送るようになっている。
なお、第54図〜第60図に示されているパケットは、ネ
ットワークにのせられる本来のパケットの全部ではなく
要部のみであり、上記パケットの他に、データの先頭を
発見するためのアラートバーストや同期データ、伝送元
を示すソースアドレスフィールドや伝送先を示すデステ
ィネーションアドレスフィールド等からなるヘッド部
と、データの長を示すカウント部、誤り検出用のチェッ
クコード部がある。これらは、各端末機のユニット制御
装置内のネットワークコントローラ553によって自動的
に生成されて付加されるようになっている。
次に、上記ユニット制御装置350におけるデータ送信
に関する制御手順を第61図〜第64図を用いて説明する。
リセット回路555から各コントローラ390,551,553に対
してリセットパルスが供給されると、各コントローラは
内部レジスタや内部RAMをクリアするとともに、データ
伝送コントローラ551は、ユニットコントローラ390との
間のパラレル通信用のユニットメモリ550をもクリアす
る(ステップS101,S201,S301)。それからデータ伝送コ
ントローラ551は、ユニットメモリ550内の所定の番地
(27FF)に適当なデータを書き込む(ステップS202)。
すると、ユニットメモリ550は所定の端子から出力する
信号INTのレベルを立ち上げる。この信号INTは前述した
ようにイニシャライズ信号としてユニットコントローラ
390に供給されるようになっている。
一方、ユニットコントローラ390は、上記内部レジス
タ、RAMのクリア後、I/Oポートをクリアし(ステップS1
01)、上記ユニットメモリ550からのイニシャライズ信
号INTが立ち上がったか監視しており(ステップ103)、
信号INTが立ち上がると台番号設定器171に設定されてい
る値を読み込んでから、その台番号より端末通し番号と
チャネル番号を演算する(ステップS104,S105)。そし
て、それらの番号をユニットメモリ550の送信データエ
リアSDAに書き込む(ステップS106)。
データ伝送コントローラ551は上記送信データエリアS
DA内のチャネル番号を読み込んでそれが「0」か否か判
定しており(ステップS203,S204)、ユニットコントロ
ーラ390による書込みによって「0」でなくなると、読
み取ったチャネル番号をラッチLT3(563)に書込み、続
いてラッチLT2(562)に対しデータの送受信に使用する
パケットメモリ内のページ構成を指定するコマンドを書
き込む(ステップS205,S206)。すると、ネットワーク
コントローラ553は、ラッチLT3内のチャネル番号を読み
込んで内部RAMに記憶して低層ネットワークにおける自
己のアドレスを確定し(ステップS302)、次のラッチLT
2からパケットメモリのページ構成を読み取って記憶す
る(ステップS303)。これによって送受信ページの構成
が確定する。
その後、データ伝送コントローラ551が、次のデータ
受信に使用するページ番号をラッチLT2に書き込む(ス
テップS207)。すると、これがネットワークコントロー
ラ553に対する受信許可指令となる。そこで、ネットワ
ークコントローラはラッチLT2内に受信ページ番号があ
るか否かチェックして、ページ番号があるときは受信許
可があったと判定してステップS305(第47図)以下の受
信処理に移行する(ステップS304)。ステップS305で
は、ネットワークコントローラがNAUからの送信要求が
あるか否か判定する。そして、送信要求があったとき
は、受信が可能であることをNAUに対し送信した後、NAU
から送られてきたパケットを受信して受信したパケット
により送信元アドレス等の不要部分を除去し、データ部
をパラレルデータに変換してパケットメモリ552内の指
定されたページに受信したデータを書き込む(ステップ
S306〜S308)。しかる後、ネットワークコントローラ55
3は受信コマンドをラッチLT1(561)に書き込む(ステ
ップS309)。
すると、データ伝送コントローラ551がそのラッチLT1
のデータを読んで受信コマンドがあることを確認してパ
ケットメモリ552の所定ページ内から受信データを読み
込んでユニットメモリ550のワーキングエリアに一時格
納する(ステップS208,S209)。それから、データ伝送
コントローラ551が次の受信ページをラッチLT2に書き込
む。これが、次のパケットの受信を許可する指令となる
(ステップS210)。この指令(受信ページ)はネットワ
ークコントローラ553によって読み取られて記憶され
(ステップS310)、データ伝送コントローラ551からユ
ニットコントローラ390への受信データの送信と並行し
て次のデータの受信が可能となる。
すなわち、データ伝送コントローラ551はステップS21
0で受信ページをラッチLT2に書き込んだならば、ユニッ
トメモリ550内のコマンドレジスタCR2をチェックして
「0」つまりユニットコントローラ390に対する他の送
信要求がないことを確認してから(ステップS211)、受
信パケットタイプから受信データエリア内での書込み位
置を確定してワーキングエリア内の受信データをユニッ
トメモリの受信データエリアに移す(ステップS212,S21
3)。それから、交信用エリアのコマンドレジスタCR2に
受信パケットタイプ名を書く(ステップS214)。
すると、ユニットコントローラ390がコマンドレジス
タCR2を監視していてパケットタイプが書き込まれたと
判定すると、そのパケットタイプに対応した処理を開始
する(ステップS107,S108)。そして、その処理が終了
した時点でコマンドレジスタCR2をクリアする(ステッ
プS109)。一方、データ伝送コントローラ551は、ステ
ップS214で受信パケットタイプ名をコマンドレジスタCR
2に書き込んだ後、そのパケットが“初期値設定”パケ
ットか否か判定し、“初期値設定”パケットならば定時
データの送信を開始するため、ユニットメモリ内の定時
タイマ(1秒)をセットする(ステップS215,S216)。
受信パケットが“初期値設定”パケットでなかったとき
はステップS217で“回線テスト”パケットか否か判定す
る。もし、“回線テスト”パケットであったなら、ステ
ップS218でその応答たる“ACK"パケットの送信のための
処理を実行し、“回線テスト”パケット以外のときはそ
のまま他の処理へ移行する。
次に、第63図を用いてパケット送信処理について説明
する。
ユニットコントローラ390は“カード精算”、“定時
データ”等のパケット送信要因が生じると、先ずユニッ
トメモリ550の送信データエリア内の「パケットタイ
プ」欄にパケットタイプ名を書く。つまり、パケットヘ
ッドを作成する(ステップS121)。それから、ユニット
メモリ内のコマンドレジスタCR1をチェックして他の送
信パケットが既に入っているか否かチェックし、他の送
信パケットがないときはコマンドレジスタCR1に送信し
ようとするパケットタイプ名を書いてから送信タイマを
セットする(ステップS122〜S124)。コマンドレジスタ
CR1へのパケットタイプ名の書込みが、データ伝送コン
トローラ551に対する送信指令となる。一方、データ伝
送コントローラ551は、コマンドレジスタCR1にパケット
タイプが入ったか否か監視しており(ステップS221)、
パケットタイプが入ったことを知ると送信パケットタイ
プに応じた送信データを、ユニットメモリ内の送信デー
タエリアから読み出し、送信先であるNAUのアドレス
(固定)と送信データのバイト数とともにパケットメモ
リ内のページ0に書き込む(ステップS222,S223)。
しかる後、データ伝送コントローラ551はページ0内
のデータの送信コマンドをラッチLT2に書き込む(ステ
ップS224)。
すると、これがネットワークコントローラ553に対す
る送信指令となり、ネットワークコントローラ553は送
信コマンドの有無を調べ、コマンドがあったときはネッ
トワーク上での送信権の獲得を待ち、送信権を獲得した
ならNAUからの送信許可を待つ(ステップS321〜S32
3)。それから、パケットメモリのページ0内のデータ
を送信した後、送信結果をラッチLT1に書き込む(ステ
ップS324,S325)。これを受けてデータ伝送コントロー
ラ551はラッチLT1を調べて送信成功の有無をチェック
し、失敗したときは、上記送信処理を3回まで繰り返す
(ステップS225,S226)。
そして、送信結果を、ユニットメモリ550の交信用エ
リア内のステータスレジスタSTRに書いてからコマンド
レジスタCR1をクリアする(ステップS227,S228)。
一方、ユニットコントローラ390は、ステップS124で
送信タイマをセットした後は、コマンドレジスタCR1を
ずっと監視しており(ステップS125)、上記ステップS2
28においてデータ伝送コントローラ551によりコマンド
レジスタCR1がクリアされるまでにタイムオーバーを起
こすと(ステップS126)、金額表示器213に送られる表
示データのコモン信号(ウォッチドッグパルス)をロウ
レベルに固定して、ウォッチドッグパルスを停止させる
(ステップS127)。これによって、リセット回路555に
よるリセットがかかり、ステップS101,S201,S301の初期
化が行われる。
次に、定時データ送信処理について第64図を用いて説
明する。データ伝送コントローラ551は、上記ステップS
216でセットした定時タイマをチェックし(ステップS23
1)、1秒経過したきにステップS232へ進み、ユニット
メモリ550の送信データエリア内のデータを全て読み出
してワーキングエリアに書き込む(ステップS233)。そ
して次に再び送信データエリア内のデータと比較し(ス
テップS234)、一致したならば、コマンドレジスタCR1
を見てデータ伝送コントローラに対する他の送信要求
(パケットタイプ)が入っていないか調べ(ステップS2
35)、ワーキングエリアからデータを読み出して送信デ
ータとしてパケットメモリ552へ書き込む(ステップS23
7,S238)。また、このとき送信データとともに送信先の
アドレス(NAU)と送信データの長さ(バイト数)およ
びパケットタイプ名をパケットメモリ内のページ1に書
き込む。なお、ステップS235でコマンドレジスタCR1に
他のパケット名が入っていたときはそのパケットの送信
(S236)を行ってからステップS237へ進む。
上記ステップS234でデータの一致を判定しているの
は、ユニットコントローラが送信データエリアに対して
2バイトからなるデータ部の1バイトを書き換えたとき
に、定時データを送信すると、未確定なデータを送信す
ることになるからである。データの一致をみることによ
り、送信データエリアのデータ確定を判定することがで
きる。
送信データの書込み(ステップS238)後、データ伝送
コントローラ551は、ページ1内のデータの送信コマン
ドをラッチLT2に書く(ステップS239)。
すると、これがネットワークコントローラ553に対す
る送信指令となり、ネットワークコントローラ553は送
信コマンドの有無を調べ、コマンドがあったときはネッ
トワーク上での送信権の獲得を待ち、送信権を獲得した
ならNAUからの送信許可を待つ(ステップS331〜S33
3)。それから、パケットメモリのページ1内のデータ
を送信した後、送信結果をラッチLT1に書き込む(ステ
ップS334,S335)。これを受けてデータ伝送コントロー
ラ551はラッチLT1を調べて送信成功の有無をチェック
し、失敗したときは、上記送信処理を3回まで繰り返す
(ステップS240,S241)。
なお、パチンコ機のユニット制御装置180や発行機の
ユニット制御装置280におけるデータ送信処理も第61図
〜第64図の制御手順と同一の手順に従って実行される。
次に、精算機300のユニット制御装置350とカード精算
制御装置312およびカードリーダ制御装置388における制
御手順を、相互間のデータ通信と関連して説明する。
なお、この実施例のカード精算機においては、ユニッ
トコントローラ390はカード精算制御装置312と通信可能
でカードリーダ制御装置388と直接交信することはでき
ない。つまり、カードリーダ制御装置388はカード精算
制御装置312との間でのみ通信が可能である。ユニット
コントローラ390とカード精算制御装置312との間の通信
は、ファンクションコードによって行ない、カード精算
制御装置312とカードリーダ制御装置388との間の通信は
コマンドによって行なうようになっている。ちなみにユ
ニットコントローラ390からカード精算制御装置312に対
するファンクションコードとしては、カードから読み取
った磁気データと照合するための年月日コードと識別コ
ードをカードリーダに対して与えるための「初期値設
定」ファンクション、カードリーダに対しカードの受付
を許可する「カード受付可」ファンクション、カードリ
ーダに対しカードの受付を中止するように指令するため
の「カード受付不可」ファンクション、カードに排出す
るよう指令する「カード排出」ファンクション、カード
の磁気データの再読込みを指令する「リロード」ファン
クション、直前に送ってきたファンクションコードの再
送を要求する「再送要求」ファンクション、カード精算
制御装置312がカードリーダ制御装置388から受け取った
カードリーダの状態を示すステータスの送信を要求する
「ステータス要求」ファンクション、パンチ穴形成領域
の所定の位置にカード精算が終了したことを表わす精算
穴PH5を穿孔したのちカードを没収(後方へ排出)する
よう指令を与える「カード没収」ファンクションおよび
精算穴形成後カードを挿入口側(前方)へ排出する指令
を与える「精算」ファンクションの9種類の指令が用意
されている。
また、カード精算制御装置312からユニットコントロ
ーラ390に対するファンクションコードとしては、リセ
ット時に年月日や識別コード等の初期値を要求する「初
期値要求」ファンクション、指示された処理が正常に終
了したことをユニットコントローラに知らせる「正常終
了」ファンクションおよび逆に正常に処理が終了しなか
ったことを知らせる「異常終了」ファンクション、カー
ドリーダで読み取ったカード番号をユニットコントロー
ラへ送る「カード番号」ファンクションコード、ユニッ
トコントローラに対して直前に送ってきたファンクショ
ンコードの再送を要求する「再送要求」ファンクショ
ン、挿入されたカードに不正があることをカードリーダ
コントローラが判定し自らの意思でカードを排出したこ
とを知らせる「セリフ排出」ファンクションとユニット
コントローラ390からの「ステータス要求」に対してカ
ードリーダのステータスを送信するための「ステータス
送信」ファンクションの7種類がある。
なお、特に限定されないが上記ファンクションコード
はSTXなる開始コードとETXなる終了コードに挾まれて送
信され、STXとETXとの間にはファンクションコードの他
にステータスや送信したいデータが入ることもある。
具体的には、上記「正常終了」ファンクションや「異
常終了」ファンクションおよび「ステータス送信」ファ
ンクションの中に表30、表31に示すようなカードリーダ
の状態を示す8ビットのステータス1、ステータス2の
入る欄が設けられており、ファンクションコードととも
にステータスがユニットコントローラ390へ送られる。
また、「セルフ排出」ファンクションの中には、表32
のような不正原因を示す8ビットのコードの入る欄が設
けられており、ファンクションコードとともに送られる
ようになっている。
一方、カード精算制御装置312からカードリーダ制御
装置388に対する通信コマンドとしては、カードに磁気
データを記録するように指示する「磁気書込み」コマン
ドと、カードの磁気データやセキュリティコードおよび
パンチ穴の各情報を読み取って磁気データを送るよう指
示する「磁気読込み」コマンドと、読み取ったセキュリ
ティデータを送るよう指示する「セキュリティ要求」コ
マンドと、読み取ったパンチ穴データを送るよう指示す
る「パンチ穴要求」コマンドと、カードリーダ内に保持
されているカードのデータの再読取りを指示する「リロ
ード」コマンドと、カードにパンチ穴を開けるように指
示する「パンチ穴開け」コマンドと、カードリーダ内の
カードを前方の挿入口の方向へ排出するよう指示する
「カード前方排出」コマンドと、カードリーダ内のカー
ドを後方へ排出するよう指示する「カード後方排出」コ
マンドと、カード読取り指令を取り消すための「キャン
セル」コマンドおよびカードリーダの状態を示すステー
タス情報の送信を指示する「ステータス要求」コマンド
の9種類がある。
また、カードリーダ制御装置388は、カード精算制御
装置312から上記のようなコマンドを受信すると、対応
する処理を実行し、必ず応答を返すようになっている。
その応答の種類としては、正常、通信異常、コマンドエ
ラー、磁気記録データ無し、磁気データ読込み不能、磁
気記録データ異常、セキュリティと磁気データ不一致、
企業コードまたは機器コード不一致、磁気書込みエラ
ー、パンチエラー、パンチ穴読取りエラー、セキュリテ
ィ読取りエラー、パンチ屑満杯、モータ異常、RAM異
常、センサ異常、カードリーダ異常、カード長エラー、
カードジャムがある。
なお特に限定されないが、上記コマンドを示すコード
はESCなる開始コードとCRなる終了コードに挾まれて送
信あれ、ESCとCRとの間にはコマンドコードの他に送信
するデータが入ることがある。また、カードリーダ制御
装置388からカード精算制御装置312への応答は、STXな
る開始コードとCRなる終了コードとの間に上記エラーの
種類を示すコードまたはエラーコードと要求されたデー
タを挾んで送信するようになっている。
第65図には、カード精算機300のユニットコントロー
ラ390における主たる処理の具体的な制御手順を示す。
ユニットコントローラ390は、リセット信号が入って
くると、CPU内部の初期化すなわち内部メモリ(RAM)を
クリアして所定の番地にチェックコードを書き込んだ
り、タイマや内部レジスタ、I/Oポートをクリアもしく
は所定の値にセットする(手続きPC301)。それから、
ユニットメモリ550の所定の端子からイニシャライズ信
号INTが立ち上がるのを待ち(手続きPC302)、この信号
が立ち上がると台番号設定器352から精算機の台番号を
読み取って、その台番号を用いて端末通し番号とチャネ
ル番号を演算し、それらの番号をユニットメモリ550の
送信データエリアに書き込む(手続きPC303,PC304)。
次に、ユニットメモリ550の受信データエリア内の年
月日が「0」か否か判定することで“回線テスト”パケ
ットの受信待ちを行なう(手続きPC305)。すなわち、
管理装置400から年月日の入った“回線テスト”パケッ
トが送られてくるまではユニットメモリ内の年月日の欄
は「0」となっており、パケットを受信すると年月日が
「0」でなくなるため、この年月日を監視していること
で“回線テスト”パケットの受信の有無を知ることがで
きる。
“回線テスト”パケットを受信するとユニットコント
ローラ390は、送信データエリア内のモニタ情報1(表1
5参照)の初期値未設定ビットを「1」にセットする
(手続きPC306)。このビットは“初期値設定”パケッ
トまたは“ユニット復旧データ”パケットを受信したと
きに「0」にクリアされる。それからユニットコントロ
ーラ390はユニットメモリ550の交信用エリア内のコマン
ドレジスタCR2をみて管理装置400からの受信パケットが
あるかいなかチェックし(手続きPC307)、なければそ
のまま、またあったときは第66図のパケット受信処理
(手続きPC341〜PC349)を実行した後はそれぞれ手続き
PC308へ進む。
手続きPC308ではカード精算制御装置312からのファン
クションを受信したか否か調べ、受信していなければそ
のまま、また受信していれば各ファンクションに対応し
たファンクション受信処理(第68図)を実行してから手
続きPC309へ進む。
手続きPC309では内部メモリを見て未処理の受信パケ
ットが残っているか否かチェックし、なければそのま
ま、また未処理パケットがあれば第66図のパケット受信
処理(PC341〜PC349)を実行してから手続きPC310へ進
む。上記ファンクション受信処理(第68図)において
「カード番号」ファンクションを受信して第69図の精算
処理を実行している間に管理装置からパケットを受信し
た場合を考慮したものである。
手続きPC310は、硬貨払出スイッチ353がオンされてい
るか否かチェックし、オンされていれば手続きPC311で
硬貨払出器325のモータを駆動させてから手続きPC313へ
移行する。手続きPC311で始動したモータは、手続きPC3
13またはPC314実行後に手続きPC307へ戻り、再びPC308
→PC309→PC310へ進んで、硬貨払出スイッチ353がオフ
したと判定した時点で停止させる。つまり、硬貨払出器
325のモータは硬貨払出スイッチ353がオンされている間
だけ回転され、その間硬貨の排出を継続する。
一方、手続きPC313で開閉パネル301上の表示リセット
スイッチ305がオンかオフか調べ、オフならそのまま、
またオンなら手続きPC314で金額および玉数表示器303,3
04の表示データをクリアしてから、手続きPC307へ戻
り、上記手続きを繰り返す。
第66図には第65図のフロー中におけるパケット受信処
理の具体的手順の一例を示す。
ユニットコントローラ390は、受信パケットがある
と、先ずその受信パケットが“初期値設定”パケットか
否か判定し(手続きPC341)、“初期値設定”パケット
なら第67図(A)に示す初期値設定処理(手続きPC401
〜PC403)を実行してから手続きPC349へ移行して、パケ
ットを受信したことをデータ伝送コントローラ551に知
らせるためユニットメモリ550内のコマンドレジスタCR2
をクリアする。
次に、受信パケットが“初期値設定”パケットでない
ときは“ユニット普及データ”パケットか否か判定し
(手続きPC342)、イエスなら第67図(B)に示すユニ
ット復旧処理(手続きPC411〜PC418)を実行して手続き
PC349へ移行する。
また、受信パケットが“初期値設定”でも“ユニット
復旧データ”でもないときは、“ACK"受信か否か判定し
(手続きPC343)、“ACK"受信のときはなにもせずにそ
のまま手続きPC349へ移行する。この時点で受信した“A
CK"パケットは、ユニットコントローラ390から管理装置
400へパケットを送信してその応答を待っているとき以
外の“ACK"であるためである。
手続きPC343で受信パケットが“ACK"でなかったとき
は手続きPC344へ進み、ここでモニタ情報1内の初期値
未設定ビットが「1」か否かチェックする。ここで、初
期値未設定ビットが「1」なら手続きPC349へ移行し、
「0」なら手続きPC345へ移行する。“初期値設定”パ
ケットを受信する前に“開店コード”や“強制終了解
除”パケットが入っていたときに誤まって精算機が精算
動作を開始しないようにするためである。
手続きPC345では、受信パケットが“開店コード”パ
ケットか否か判定し、イエスなら第67図(C)に示す強
制終了解除処理(手続きPC421〜PC423)を実行する。ま
た、“開店コード”でないときは手続きPC346で受信パ
ケットが“強制終了解除”か否か判定し、イエスなら同
じく強制終了処理PC421〜P423を実行し、ノオなら手続
きPC347へ進む。
手続きPC347では、受信パケットが“閉店コード”か
否か判定し、イエスなら第67図(D)に示す強制終了処
理(手続きPC431〜PC433)を実行する。また“閉店コー
ド”でないときは手続きPC348で受信パケットが“強制
終了要求”か否か判定し、イエスなら同じく強制終了処
理PC431〜PC434を実行してから、またノオならそのまま
手続きPC349へ移行してユニットメモリ550内のコマンド
レジスタCR2をクリアする。
第67図(A)〜(C)は、第66図のフローにおいて示
されている初期値設定処理、ユニット復旧処理、強制終
了解除処理および強制終了処理の具体的手順を示すもの
で管理装置400から送られてきたパケットに応じてそれ
ぞれ対応する処理が実行される。
このうち第67図(A)は“初期値設定”パケットを受
信したときの処理であり、ユニットコントローラ390は
先ずユニットメモリ550の受信データエリアに書き込ま
れた受信パケットのヘッド部分を送信データエリアにコ
ピーすることで、送信の際のパケットのヘッドとなる部
分を作成するとともに、受信データエリアのホットコー
ドを送信データエリアの所定の番地にコピーする(手続
きPC401,PC402)。
次に、手続きPC106で「1」にセットした送信データ
エリア内のモニタ情報1の初期値未設定ビットをクリア
することで、ユニット制御装置350が初期値を受信した
ことを明示してから、元のルーチンへ戻る(手続きPC40
3)。
“ユニット復旧データ”パケットを受信したときは、
第67図(B)の処理が開始され、先ず受信データエリア
内のパケットタイプと受信した復旧データと送信データ
エリアの対応するエリアにコピーしてからユニットメモ
リ550の交信用エリア内のコマンドレジスタCR2に“ACK"
パケットの送信コマンドを書き込んでデータ伝送コント
ローラ551にパケットの送信を指示する(手続きPC411,P
C412)。
次に、タイマ(10秒)を設定してから管理装置400か
らのパケットの受信を待ち、“ACK"送信後一定時間(10
秒)内に所定のパケット(“リスタート”パケット)が
送信されてこないときはウォッチドッグパルスの出力を
停止させて、自らリセットをかける(手続きPC413〜PC4
17)。10秒以内に“リスタート”パケットが送信されて
きたときは第66図の手続きPC349でコマンドレジスタCR2
をクリアしてから第65図のメインルーチンへ戻る(手続
きPC418)。
第67図(C)には管理装置から“開店コード”または
“強制終了解除”パケットを、また第67図(D)には
“閉店コード”または“強制終了”パケットの送信を受
けたときの処理が示されている。ユニットコントローラ
390が“開店コード”または“強制終了解除”を受信し
たときは先ず精算中止ランプ342を消灯、精算中ランプ3
41を点灯してからカードの受付を可能にするファンクシ
ョンを送信し、精算機の稼動情報内の「稼動中」を示す
ビットをセットする(手続きPC421〜PC424)。一方、
“閉店コード”または“強制終了”パケットを受信する
と、精算中ランプ341を消灯、精算中止ランプ342を点灯
してから、カードの受付を不可にするファンクションを
送信し、稼動情報内の「稼動中」を示すビットをクリア
する(手続きPC431〜PC434)。
第68図には第65図のフロー中におけるファンクション
受信処理の具体的手順を示す。
ここでは、第65図中の手続きPC308で受信したファン
クションが、「正常終了」、「異常終了」、「ステータ
ス送信」、「再送要求」のいずれのファンクションか調
べる(手続きPC351〜PC354)。そして、受信したファン
クションが「正常終了」のときはモニタ情報2の“カー
ドリーダ異常”ビットをクリアし、「異常終了」のとき
は同ビットを“1"にセットして元のルーチンへ戻る(手
続きPC361,PC362)。また、受信したファンクションが
「ステータス送信」であったときはファンクションコー
ドとともに送られてきたステータス1,2を内部メモリに
記憶する(手続きPC363)。さらに、受信したファンク
ションが「再送要求」であったときは、前回送信したフ
ァンクションを再度送信し直してから元のルーチンへ戻
る(手続きPC364)。
一方、手続きPC308で受信したファンクションが上記
4つのいずれのファンクションでもなかったときは、手
続きPC355でモニタ情報1内の“初期値未設定”ビット
が“0"か否か調べ、“1"なら何もせず、また“0"なら手
続きPC356へ移行して受信したファンクションが「初期
値要求」ファンクションか否かチェックし、イエスなら
手続きPC365で「初期値設定」ファンクションを送信し
てから元のルーチンへ戻る(手続きPC365)。初期値未
設定ビットが“0"のときにのみ「初期値要求」ファンク
ションを受付けるのは、当該ビットが“1"の間はユニッ
トコントローラが未だ管理装置から“初期値設定”パケ
ットを受信していないためである。また、受信したファ
ンクションが「初期値設定」でなかったときは、手続き
PC357へ移行して「カード番号送信」ファンクションか
否か判定する。そして、イエスなら第69図に示す精算処
理(手続きPC451〜PC481)を実行してから元のルーチン
(第65図)へ戻る。
さらに、受信したファンクションがカードの排出を知
らせる「セルフ排出」であったときは、そのことを内部
メモリに記憶して元のルーチンへ戻る(手続きPC358,PC
359)。
この記憶を用いて排出音をスピーカにより出力させた
り、あるいはカード排出ファンクションとともに送られ
てきた不正原因をも記憶しておいて、原因を外部に表示
させるようにしてもよい。
「カード番号送信」ファンクションを受信したときに
実行される精算処理においては、第69図に示すように、
先ず管理装置400に向かってカードリーダで読み取った
カード番号を入れた“カード精算”パケットを送信し、
10秒タイマをセットする(手続きPC451,PC452)。それ
から、上記タイマをチェックしながら、管理装置からの
パケットの応答を待ち(手続きPC453,PC454)、“カー
ド精算”パケット送信後10秒以内に管理装置からのパケ
ットを受信しなかったときは手続きPC481へジャンプし
てカード精算制御装置312に対して「カード排出」ファ
ンクションを送信してカードを前方(カード挿入口30
2)へ排出させた後、金額および玉数表示器303,304の表
示をクリアして元のルーチンへ戻る(手続きP482)。
一方、手続きPC452でセットしたタイマがタイムオー
バーを起こす前に管理装置からの応答パケットを受信し
たときは、そのパケットが“NAK"または“ACK"か調べ
(手続きPC455,PC456)、“NAK"のときは手続きPC481へ
ジャンプしてカードを排出させる。また、受信したパケ
ットが“NAK"でも“ACK"でもないときは未処理パケット
として内部メモリに登録しておく(手続きPC457)。こ
の未処理パケットは、当該精算処理終了後、第65図の手
続きPC309で検出されて処理される。
また、受信したパケットが“カード精算”パケットに
対する応答“ACK"であったときは、“ACK"パケットに入
れて送られてきた当該カードに関する未使用金額と持玉
数のデータを金額および玉数表示器303,304に表示させ
るためのデータを出力バッファに設定してから、印字切
換スイッチ354がオンかオフか判定する(手続きPC459,P
C460)。ここで、印字切換スイッチ354がオフなら手続
きPC460で精算データ(未使用金額と持玉数)をプリン
タ330へ送って印字させる。一方、印字切換スイッチ354
がオンなら、精算データの他来歴データをもプリンタへ
送って印字させる(手続きPC461)。
しかる後、ユニットコントローラ390は未使用金額デ
ータからの釣銭の有無を判定し、釣銭無しのときは手続
きPC469へジャンプする(手続きPC462)。また釣銭があ
るときは千円未満の端数があるか否か判定し、端数があ
るときは硬貨払出器325に対して払出指令を与えて端数
に対応した数の硬貨を排出させた後、ユニットメモリ55
0の送信データエリア内の精算金額と硬貨金額のデータ
を加算する(手続きPC463〜PC465)。なお、未使用金に
千円未満の端数がないときは手続きPC463からPC466へジ
ャンプして、未使用金が千円以上か判定し、千円以上の
ときは紙幣払出器321に対して紙幣の払出し指令を与え
てからユニットメモリの精算金額と紙幣金額のデータを
加算する(手続きPC466〜PC468)。
また、未使用金が千円未満のときは手続きPC466からP
C469へジャンプし、ユニットメモリ内の精算回数をイン
クリメントしてから、精算玉数のデータを加算する(手
続きPC470)。
次に、ユニットコントローラ390は、台番号設定器352
の設定値を見てカード没収モードか否か判定し、没収モ
ードならカード精算制御装置312に対して「カード没
収」ファンクションを、また没収モードでないときは
「精算」ファンクションを送信する(手続きPC471〜PC4
73)。しかる後、管理装置400に対して“精算終了”パ
ケットを送信し、再び10秒タイマをセットする(手続き
PC474,PC475)。それから、そのタイマをチェックしな
がら管理装置から応答パケットが送られてくるのを待ち
(手続きPC476,PC477)、パケットを受信する前にタイ
マがタイムオーバーを起こしたなら、手続きPC482へジ
ャンプして金額および玉数表示器の表示データをクリア
する。
一方、タイムオーバーを起こす前にパケットを受信し
たときは、受信したパケットが“ACK"か否か調べ、“AC
K"なら精算処理を終了して元のルーチンへ戻り、“ACK"
以外のときは未処理パケットとして登録してから手続き
PC476へ戻って“ACK"の受信を待つ(手続きPC478、PC47
9)。
第70図には、ユニットコントローラ390における上記
メイン処理(第65図)とは別個に、タイマ割込みによっ
て実行されるタイマ割込み処理の手順が示されている。
ユニットコントローラ390は、第65図のフロー中の手
続きPC301でセットされた内部のタイマから1m秒間隔で
割込み信号が入ってくると、先ず手続きPC321で内部メ
モリに書き込んだチェックコードを読み出してコードが
変化していないか調べることで内部メモリをチェックし
て、異常があるときは手続きPC324へジャンプしてウォ
ッチドッグパルスの出力を省略することでリセットをか
ける(手続きPC321)。内部メモリが正常であるときは
手続きPC122でタイマ(データ伝送コントローラ用タイ
マを含む)を更新してからウォッチドッグパルスを出力
した後、金額および玉数表示器303,304をダイナミック
表示させるためのデータを出力して割込み処理を終了す
る(手続きPC323,PC324)。
なお、第65図〜第69図のフローチャートには示されて
いないが、ユニットコントローラ390はカード精算制御
装置312からのファンクションを受信した場合、そのコ
ードをチェックしてエラーがあったときには、「再送要
求」ファンクションを送信するようにしている。
第71図にはカード精算制御装置312におけるカード精
算等の制御手順が示されている。
カード精算制御装置312は、リセットがかかると先ず
内部メモリやレジスタ、I/Oポート等をクリアして初期
化した後、タイマ(ex.10秒)を設定し、「初期値要
求」ファンクションをユニットコントローラ390に対し
て送信する(ルーチンRN301〜RN303)。次に、ユニット
コントローラ390からのファンクションを受信したかチ
ェックし、受信いていなければルーチンRN302で設定し
たタイマがオーバーしたか判定する(ルーチンRN304,30
5)。そしてタイムオーバーするまでルーチンRN304,305
を繰り返し、タイムオーバーしたならルーチンRN302へ
戻ってタイマを設定し直してから再度「初期値要求」フ
ァンクションを送信する。最初に「初期値要求」ファン
クションを送った時点では、まだユニットコントローラ
390における受信の準備が整っていない場合があり得る
からである。
「初期値要求」ファンクション送信後に、ユニットコ
ントローラ390からのファンクションを受信すると、ル
ーチンRN304からRN306へ移行して、受信したファンクシ
ョンに対応した処理を実行する。
しかる後、内部メモリ内のステータス1の初期値未設
定ビットを調べて、“1"すなわち初期値がまだ設定され
ていないときはルーチンRN302へ戻ってタイマをセット
し直して再び「初期値要求」ファンクションを送信す
る。このファンクションに応答してルーチンRN306で対
応する処理(第73図(A))が実行されると、ルーチン
RN307でノオ(初期値未設定ビット=“0")と判定され
てルーチンRN308へ移行する。ここではカードリーダ制
御装置388からのコマンドを受信したか否かチェック
し、なければそのまま、また受信コマンドがあればルー
チンRN309でコマンドに対応した処理(後述)を実行し
てからルーチンRN310へ移行して、次のファンクション
を受信したか否かチェックし、あればルーチンRN306で
対応する処理を実行し、なければルーチンRN307へジャ
ンプする。
第72図には第71図のフロー中における受信ファンクシ
ョンに対応した処理(ルーチンRN306)の具体的手順を
示す。
この処理では、まず受信したファンクションが「初期
値送信」、「ステータス要求」または「再送要求」のい
ずれかに該当するか判定する(ルーチンRN321〜RN32
3)。そして、受信したファンクションが、「初期値送
信」であったときは、第73図(A)に示されている初期
値ファンクション受信処理(ルーチンRN401〜RN403)を
実行して元のルーチン(第71図)へ戻る。一方、受信し
たファンクションが「ステータス要求」であったときは
ステータス1,2を入れた「ステータス送信」ファンクシ
ョンをユニットコントローラ390へ送信して元のルーチ
ンへ戻る(ルーチンRN326)。また、受信したファンク
ションが「再送要求」であったときは、前回送信したフ
ァンクションを再度送信して元のルーチンへ戻る(ルー
チンRN327)。
さらに、受信したファンクションが上記3つのファン
クションのいずれでもないときは、ルーチンRN324でス
テータス1の初期値未設定ビットが“1"に設定されてい
るかチェックして、“0"なら受信したファンクションが
「カード受付可」、「カード受付不可」、「カード排
出」、「リロード」、「カード没収」または「精算」の
いずれに該当するか判定する(ルーチンRN328〜RN33
3)。そして、いずれか該当したときは第73図(B)〜
(G)に示されている各ファンクションに対応した処理
を実行する。
一方、ルーチンRN324で初期値未設定ビットが“1"な
ら何もせずに「異常終了」ファンクションを返送する
(ルーチンRN325)。初期値が設定されていない状態で
上記6つの受信ファンクションに対応する処理を実行す
べきでないからである。
第73図(A)には第72図のファンクション受信処理フ
ロー中における「初期値送信」ファンクション受信処理
の具体的手順を示す。
このファンクションを受信すると、カード精算制御装
置312は、ファンクションとともに送られてきた年月
日、識別コードを内部メモリに記憶し、ステータス1の
初期値未設定ビットをクリアした後、「正常終了」ファ
ンクションをユニットコントローラ390へ送信する(ル
ーチンRN401〜RN403)。
第73図(B),(C)には「カード受付可」ファンク
ションと「カード受付不可」ファンクションを受信した
場合のカード精算制御装置312の処理の具体的手順を示
す。
このうち、「カード受付可」ファンクションを受信し
たときは磁気読込コマンドをカードリーダ制御装置388
へ送信してからユニットコントローラ390へ「正常終
了」ファンクションを送信する(ルーチンRN411,RN41
2)。一方、「カード受付不可」ファンクションをカー
ド精算制御装置312が受信したときは、先ずカードの読
取り指令を解除するキャンセルコマンドをカードリーダ
制御装置388へ送信してからタイマをセットする(ルー
チンRN421,RN422)。それからこのタイマを監視しなが
らカードリーダ制御装置388から応答コマンドを受信し
たか否か調べ(ルーチンRN423,RN424)、応答を受信す
る前にタイムオーバーを起こしたときはルーチンRN427
へジャンプして「異常終了」ファンクションをユニット
コントローラ390へ送信する。また、タイムオーバーを
起こす前に応答コマンドを受信したときは、そのコマン
ドが正常か否かチェックして、正常なら「正常終了」フ
ァンクションをユニットコントローラ390へ送信しての
元のルーチンへ戻る(ルーチンRN425,RN426)。
第73図(D)には「カード排出」ファンクションを受
信したときのカード精算装置312の処理手順を示す。こ
の場合の処理は、第73図(D)に示されている「カード
受付不可」ファンクションを受信した場合の処理と略同
一である。異なるのは、最初の「カード前方排出」コマ
ンドを送信する点(ルーチンRN431)と、カードリーダ
制御装置388からの応答コマンドが正常だった場合に、
「磁気読込」をカードリーダ制御装置388へ送信してか
ら「正常終了」ファンクションをユニットコントローラ
390へ送信する点(ルーチンRN436,RN437)である。カー
ド排出指令を与えておきながらルーチンRN436で「磁気
読込」コマンドを送信しているのは、カードリーダ800
が次のカードを受け付けられるようにするためである。
カードリーダ800は、「磁気読込」コマンドを受信して
も直ちにカードの読込みを開始するのではなく、カード
の挿入があってから開始するようになっている(第77図
(A)ルーチンR1201〜R1223参照)。
第73図(E)には第72図のファンクション受信処理フ
ロー中における「リロード」ファンクション受信処理の
具体的手順を示す。
このファンクションを受信すると、カード精算制御装
置312は、先ずカードリーダ制御装置388からのコマンド
を受信するバッファを調べることによりカードがカード
リーダ内に存在するか否か判定し、カードがなければ
「ステータス送信」ファンクションをユニットコントロ
ーラ390へ送信する(ルーチンRN441,RN461)。一方、カ
ードリーダ内にカードがあったときは、カードリーダ制
御装置388に対して「リロード」コマンドを送信してか
ら、タイマをセットする(ルーチンRN442)。
そして、このタイマを監視しながらカードリーダ制御
装置388からの応答コマンドの受信を待つ(ルーチンRN4
44,RN445)。応答が来る前にタイムオーバーを起こした
なら、ルーチンRN462へジャンプして「異常終了」ファ
ンクションをユニットコントローラ390へ送信する。タ
イムオーバーを起こす前に応答コマンドを受信したとき
は第75図(a)に示す磁気データ検査処理RN501〜RN509
を実行してから、不正の有無を判定する(ルーチンRN44
6)。そして、不正があったときはルーチンRN453へジャ
ンプしてカードリーダに対しカードの排出を指令する。
一方、カードから読み取った磁気データに不正がなか
ったときは、カードリーダ制御装置388へ「パンチ穴要
求」コマンドを送信してタイマをセットし、応答コマン
ドを待つ(ルーチンRN447〜RN450)。そして、タイムオ
ーバーを起こしたときはルーチンRN462で「異常終了」
ファンクションを送信し、時間内に応答コマンドを受信
したときは第75図(b)に示すパンチ穴検査処理RN511
〜RN516を実行する。そして、不正の有無を判定し(ル
ーチンRN451)、不正があればルーチンRN453へジャンプ
してカード排出指令を与え、不正がないときはルーチン
RN452で「カード番号送信」ファンクションをユニット
コントローラ390へ送信して第71図のルーチンRN307へ戻
る。
ルーチンRN446,RN451でそれぞれ不正を検出してルー
チンRN453へジャンプしたときは、先ず「カード排出」
コマンドをカードリーダ制御装置388へ送信した後、タ
イマをセットする(ルーチンRN454)。そして、タイマ
を監視しながら応答コマンドの受信を待ち(ルーチンRN
455,RN456)、タイムオーバーを起こしたときはルーチ
ンR463へジャンプして「異常終了」ファンクションをユ
ニットコントローラ390へ送信する。所定時間内に応答
コマンドを受信したときは、ルーチンRN457へ進み応答
が正常か否かチェックし、正常なら「セルフ排出」ファ
ンクションを送信してカードを排出したことをユニット
コントローラ390に知らせてから、「磁気読込」コマン
ドをカードリーダ制御装置388へ送信する(ルーチンRN4
58,RN459)。次のカードの受付けを可能にさせるためで
ある。
第73図(F)には第72図のファンクション受信処理フ
ロー中における「カード没収」ファンクション受信処理
の具体的手順を示す。
このファンクションを受信すると、カード精算制御装
置312は、先ず第75図(c)に示されている精算穴パン
チ処理RN521〜RN525を実行してから、穴開け処理に異常
があったか否かチェックする(ルーチンR471)。そし
て、異常があればルーチンRN479へジャンプして「異常
終了」ファンクションをユニットコントローラ390へ送
信し、パンチ穴エラーがなかったときは、「カード後方
排出」コマンドをカードリーダ制御装置388へ送信して
タイマをセットする(ルーチンRN472,RN473)。それか
ら、タイマを監視しながら応答コマンドの受信を待ち
(ルーチンRN474,RN475)、タイムオーバーもしくは応
答コマンドが正常でないときは「異常終了」ファンクシ
ョンを送信し、応答コマンドが正常だったならば「正常
終了」ファンクションを送信してから、没収カード枚数
を計数するカウンタをカウントアップさせた後、第71図
のルーチンRN307へ戻る(ルーチンRN476〜RN478)。
第73図(G)には第72図のファンクション受信処理フ
ロー中における「精算」ファンクション受信処理の具体
的手順を示す。
このファンクション受信処理は、第73図(F)のカー
ド没収ファンクション受信処理と略同じ手順である。異
なる点は、ルーチンRN482で「カード後方排出」コマン
ドの代わりに「カード前方排出」コマンドを送信する点
と、カード枚数を計数するカウンタをカウントアップし
ない点のみである。
これによって「カード没収」ファンクションを受信す
るとカードがカードリーダ後方のカード収納タンク314
内へ排出され、「精算」ファンクションを受信すると前
方のカード挿入口302へカードが排出されるようにな
る。
第74図には第71図のフロー中において「磁気読込み」
コマンドに対する応答コマンドをカードリーダ制御装置
388から受信したときの処理の具体的手順を示す。な
お、この応答コマンドにはカードから読み取った磁気デ
ータが入っている。
このコマンド受信処理は、第73図(E)に示す「リロ
ード」ファンクション処理フローにおいて、応答コマン
ドを受信した後の処理と類似している。すなわち、先ず
第75図(a)に示されている磁気データ検査処理RN501
〜RN509を実行してから、磁気データに不正があったか
否か判定する(ルーチンRN341)。そして、不正があっ
たときはルーチンRN355へジャンプしてカードリーダに
対してカードの排出(前方)を指令する。
一方、カードから読み取った磁気データに不正がなか
ったときは、カードリーダ制御装置388へ「パンチ穴要
求」コマンドを送信してタイマをセットし、応答コマン
ドを待つ(ルーチンRN342〜RN345)。そして、タイムオ
ーバーを起こしたときはルーチンRN362で「異常終了」
ファンクションを送信し、時間内に応答コマンドを受信
したときは第75図(b)に示すパンチ穴検査処理RN511
〜RN516を実行する。そして、不正の有無を判定し(ル
ーチンRN346)、不正があればルーチンRN355へジャンプ
してカード排出指令を与え、不正がないときはカードリ
ーダ制御装置388に対して「セキュリティ要求」コマン
ドを送信してからタイマをセットする(ルーチンRN347,
RN348)。そして、タイマを監視しながら応答コマンド
の受信を待ち(ルーチンRN349,RN350)、受信したコマ
ンド内のセキュリティデータが、磁気データ内のセキュ
リティと一致しているか判定し(ルーチンRN351)、一
致しているときは何もせずに、また不一致のときはルー
チンRN352で不正原因を示すセキュリティ不正ビットを
セットしてからそれぞれルーチンRN353へ移行して不正
の有無を判定する。
ここで不正がないと判定したときはルーチンR354で
「カード番号送信」ファンクションをユニットコントロ
ーラ390へ送信して第71図のルーチンRN307へ戻る。
ルーチンRN341,RN346,RN353でそれぞれ不正を検出し
てルーチンRN355へジャンプしたときは、先ず「カード
排出」コマンドをカードリーダ制御装置388へ送信した
後、タイマをセットする(ルーチンRN356)。そして、
タイマを監視しながら応答コマンドの受信を待ち(ルー
チンRN357,RN358)、タイムオーバーを起こしたときは
ルーチンR363へジャンプして「異常終了」ファンクショ
ンをユニットコントローラ390へ送信する。所定時間内
に応答コマンドを受信したときは、ルーチンRN359へ進
み応答が正常か否かチェックし、正常なら「セルフ排
出」ファンクションを送信してカードを排出したことを
ユニットコントローラ390に知らせてから、「磁気読
込」コマンドをカードリーダ制御装置388へ送信する
(ルーチンRN360,RN361)。次のカードの受付けを可能
にさせるためである。
第75図には第73図(E)の「リロード」ファンクショ
ン受信処理フローおよび第74図のコマンド受信処理フロ
ー中における磁気データ検査処理の具体的手順を示す。
この検査処理では、先ずカードから読み取られカード
リーダ制御装置388から送られてきた磁気データ内の企
業コードと、カード精算制御装置312のプログラムROM内
から読み出した企業コードとを比較して(ルーチンRN50
1)、一致したときは磁気データ内の機器コードと、
「ステータス要求」コマンドに対する応答でカードリー
ダ制御装置388から送られてきた機器コードとを比較す
る(ルーチンRN502)。企業コードまたは機器コードが
一致していないときは、内部メモリの不正原因を示すセ
キュリティ不正ビットに“1"を立てる(ルーチンRN50
6)。
また、両コードが一致しているときは、磁気データ内
の年月日コード、識別コードとユニットコントローラ39
0から初期値として送られてきたコードとを比較する
(ルーチンRN503,RN504)。そして、年月日コードが一
致しなかったときは不正原因の年月日不一致を示すビッ
トに、また識別コードが一致しなかったときは不正原因
の識別コード不一致を示すビットにそれぞれ“1"を立て
る(ルーチンRN507,RN508)。
さらに、年月日コード、識別コードも一致したときは
磁気データ内のカード番号の欄にテスト用カードを示す
特定のコードが書き込まれているか調べて挿入されたカ
ードがテスト用カードであると判定したときは不正原因
のテストカードビットに“1"を立てる(ルーチンRN50
9)。
一方、磁気データ内のコードがすべて一致し、かつテ
ストカードでもなかったときは、正常なカードであると
して、第73図(E)または第74図の元のルーチンへ戻っ
て各処理を続行する。
第75図(b)には第73図(E)および第74図の各処理
フロー中におけるパンチ穴検査処理の具体的手順を示
す。
このパンチ穴検査処理では、先ず発行穴または復活穴
のいずれか穴に開いているか調べ、いずれか一方に穴が
開いているときは磁気データ内の発行指令コードFNC
(第2図(E)参照)が所定の発行ファンクションコー
ドまたは復活ファンクションコードと一致しているかチ
ェックする(ルーチンRN512,RN513)。そして、発行穴
と復活穴のいずれも開いていないかあるいは両方共開い
ているときおよび発行指令コードが一致しなかったとき
は、不正原因の発行or復活穴不正を示すビットに“1"を
立ててから元のルーチンへ戻る(ルーチンRN515)。
また、発行穴と復活穴のいずれかが開いていてしかも
発行指令コードが一致したときは、帰零穴または精算穴
が開いているかチェックし(ルーチンRN513,RN514)、
いずれか一方に穴が開いているときは不正原因の帰零or
精算穴不正を示すビットに“1"を立てる(ルーチンRN51
6)。帰零穴が開いているカードは金額と持玉数がとも
にゼロであって精算不用なカードであるからであり、精
算穴に穴が開いているカードは精算済カードであるから
である。帰零穴も精算穴も開いていないと判定したとき
は元のルーチンへ戻って処理を続行する。
第75図には、第73図(F)および(G)に示されてい
るファンクション受信処理フロー中における精算穴パン
チ処理の具体的手順を示す。
この処理においてはパンチ穴の種類(精算穴)を示す
データを設定することでパンチ穴開け位置を間接的に指
定してからそのパンチ穴データを入れた「パンチ穴要
求」コマンドをカードリーダ制御装置388へ送信する
(ルーチンRN521,RN522)。それから、タイマをセット
して、そのタイマを監視しながらカードリーダ制御装置
388からの応答コマンドの受信を待ち(ルーチンRN523〜
RN525)、受信前にタイムオーバーを起こしたときはユ
ニットコントローラ390に「異常終了」ファンクション
を送信する(ルーチンRN526)。また、所定時間内に応
答コマンドを受信したときはそのまま第73図のルーチン
RN471またはRN481に移行して処理を続行する。なお、カ
ードリーダ800におけるパンチ穴開けに不良があったと
きはルーチンRN525で受信した応答コマンドの中にエラ
ーを示すコードが入っており、カード精算制御装置312
はルーチンRN472またはRN482でそのコードを調べること
でパンチ穴開けが正常に行われたか否か知ることができ
る。
次に、カード精算制御装置312からの指令に基づいた
カードリーダ制御装置388による精算機300のカードリー
ダ800の制御手順の一例を第76図〜第81図を用いて説明
する。なお、この実施例のフローは精算機200や管理装
置400にも精算機と同一のカードリーダを使用した場合
を想定していずれの制御フローとしても共通に使用でき
るようになっている。
パチンコ機の制御ユニット160内のカードリーダに関
する制御フローとの大きな違いは、カードをカードリー
ダの前方でなく後方へ排出する制御フローを有する点で
ある。
前述したように、カードリーダ制御装置388とユニッ
トコントローラ390との間の通信は、コマンド送信によ
って行われるようになっており、カード精算制御装置31
2からカードリーダ制御装置388に対する通信コマンドと
しては、カードの磁気データを記録するように指示する
「磁気書込み」コマンドと、カードの磁気データやセキ
ュリティコードおよびパンチ穴の各情報を読み取って磁
気データを送るよう指示する「磁気読込み」コマンド
と、読み取ったセキュリティデータを送るよう指示する
「セキュリティ要求」コマンドと、読み取ったパンチ穴
データを送るよう指示する「パンチ穴要求」コマンド
と、カードリーダ内に保持されているカードのデータの
再読取りを指示する「リロード」コマンドと、カードに
パンチ穴を開けるように指示する「パンチ穴開け」コマ
ンドと、カードリーダ内のカードを前方の挿入口の方向
へ排出するよう指示する「カード前方排出」コマンド
と、カードリーダ内のカードを後方へ排出するよう指示
する「カード後方排出」コマンドと、カード読取り指令
を取り消すための「キャンセル」コマンドおよびカード
リーダの状態を示すステータス情報の送信を指示する
「ステータス要求」コマンドの9種類がある。
このうち、「磁気読込み」と「リロード」コマンドは
発行機では使用せず、「磁気書込み」コマンドは精算機
や管理装置では使用しない。なお、「磁気読込み」コマ
ンドは、カードリーダ800に対し磁気データのみでなく
カードの全てのデータの読取りを指示し、そのうち磁気
データのみの送信を要求するものである。セキュリティ
データとパンチ穴データに関してはそれぞれ別にデータ
要求コマンドが用意されている。
第76図にはカードリーダ制御装置388による主たる制
御の手順全体が、また第77図〜第79図にはその詳細な手
順が、そして第80図および第81図には上記主制御とは別
個に割込みによって発生する割込み処理の制御手順が示
されている。
カードリーダ制御装置388は、リセットがかかると、
つまりリセット入力端子がロウレベルに変化すると、第
76図に示すように先ず各種フラグやカウンタ、バッフ
ァ、ワークエリア、レジスタ等の入った内部メモリをク
リアする(ルーチンR1101)。それから、割込み発生時
のスタックポインタを設定しI/Oポートを初期化して入
出力端子の状態を設定した後、機器コード設定器MCSよ
り設定コードを読み込んで記憶してから、カード搬送用
のモータ807へ電源を供給するリレーRLY1をオンさせる
(ルーチンR1102〜R1105)。
次に、エラー原因を表示するモニタ表示器175を消灯
状態に設定し、電源投入状態を示すパワーオンランプLE
D21を点灯させた後、内蔵RAM内の“カード挿入禁止”フ
ラグに“1"を立てる(ルーチンR1106〜R1108)。それか
ら、受信バッファに対してカード精算制御装置312から
のコマンドの受信を許可した後、コマンドを受信したか
否か調べる(ルーチンR1109,R1110)。ここで、受信コ
マンドがないときは、ルーチンR1117へ移行して、“カ
ード挿入待ち”フラグが“1"に設定されているかチェッ
クし、“0"ならルーチンR1110へ戻ってコマンドの受信
を待ち、“カード挿入待ち”フラグが“1"のときは第77
図(A)に示されているカード読込み処理を実行してか
らルーチンR1110へ戻る。カード読込み処理は、「磁気
読込み」コマンドを受信したときの処理と同じである。
この実施例のフローチャートは、発行機200や精算機30
0、管理装置400にもパチンコ機100と同一のカードリー
ダ800を使用した場合に共通に使用できるように設計さ
れており、ルーチンR1117から「カード読込み処理」へ
の流れは、精算機や管理装置における制御を意識したも
ので、発行機のフローにおいては、“カード挿入待ち”
フラグはずっと“0"にされており、意味をなさない。
精算機300においては、“開店コード”パケットの受
信に基づいてカード精算制御装置312に「カード受付
可」ファンクションが送られてカード精算制御装置312
から「磁気読込み」コマンドがカードリーダ制御装置38
8に送られてくると、ルーチンR1110で受信ありと判定さ
れてルーチンR1111へ進み、コマンド先頭の“ESC"が検
出されてルーチンR1118へジャンプしてR1121まで進みコ
マンドの種類が判定されることで第77図(A)の磁気読
込み処理へ移行して、ルーチンR1202から更に第78図
(a)のカード読取処理を実行し、このフローの中で挿
入検出スイッチがオフの間はカード読込みは行われず
“カード未読込み”フラグがセットされてルーチンR120
3からR1203へ移行して“カード挿入待ち”フラグをセッ
トして第76図のルーチンR1122→R1117へ移行し、ここで
再び第77図(A)の処理へ移行する。つまり、カードが
挿入されるのをずっと待ち、挿入時点で第78図(b)の
カード読取処理を実行するようになる。
一方、ルーチンR1110でコマンド受信有りと判定し、
ルーチンR1111でその受信データがコマンドの先頭を示
す“ESC"でないと判ったときは、ルーチンR1112でその
コマンドが先に送られてきたコマンドのキャンセルコマ
ンド“CAN"であるか否か判定する。キャンセルコマンド
“CAN"は他の通信コマンドと異なり先頭コードESCと終
端コードCSを有さず、コマンドコードそのもので送られ
てくるのでこのような判定が行なえる。ルーチンR1112
で受信コマンドが“CAN"でなかったときはルーチンR111
7へ移行し、“CAN"であったときは次のルーチンR1113へ
進んで“カード挿入禁止”フラグを設定してからカード
保持ランプを消灯させ、送信バッファへ正常終了を示す
コードを設定してから第78図(h)の送信処理を実行し
てそのコードをカード精算制御装置312へ送信した後、
“カード挿入待ち”フラグをクリアしてルーチンR1110
へ戻る。これによって、その前にカード精算制御装置31
2から送信された「磁気読込み」コマンドによるカード
挿入待ち状態がキャンセルされる。
その後、再びコマンドを受信してルーチンR1111へ進
み、ここでコマンド先頭コード受信と判定すると、ルー
チンR1118へジャンプしてその後のコマンドの受信を禁
止してからカードリーダのモニタ表示器206を消灯さ
せ、カードリーダ制御装置388の受付状態を示すOKラン
プを消灯する(ルーチンR1119,R1120)。それから、ル
ーチンR1121で受信コマンドが前述した9つのコマンド
のいずれかに該当するかチェックし、該当しないとき
は、ルーチンR1124でメモリ内にエラー情報として“コ
マンド異常”を示すコードを書き込んでから第79図のエ
ラー処理ルーチンへ移行し、登録されたコマンドに該当
していればそれに対応した処理を実行してからOKランプ
を点灯させ、ルーチンR1109へ戻って上記手順を繰り返
す(ルーチンR1122,R1123)。
第77図(A)には、第76図のフロー中のルーチンR112
2に示されている各コマンド処理のうち「磁気読込み」
コマンドを受信したときの処理の具体的手順を示す。
このコマンド処理では、先ず“カード挿入許可”フラ
グを“1"にセットする(ルーチンR1201)。“カード挿
入許可”フラグがセットされないとカードが挿入されて
もモータが回転されず、カードリーダ内部にカードが取
り込まれないからである。その後、カード保持LED(カ
ードが入ると消灯される)を点灯させてから(ルーチン
R1201)、第78図(c)のカード読取処理R501〜R536を
実行する。それから“カード未読込”フラグが“1"にセ
ットされているか判定する(ルーチンR1203)。前述し
たように第78図(a)のカード読取処理を実行したとき
カード挿入検出センサがオフならルーチンR536で“カー
ド読込”フラグがセットされるので、ルーチンR1204へ
進み“カード挿入待ち”フラグをセットして第76図のメ
インフローに戻る。
一方、カード読取処理実行時に挿入検出センサがオン
しているときは、第78図(a)のフローのルーチンR504
〜R525および第78図(c)の磁気処理と第78図(f)の
1ビット読込みを処理して実行して、セキュリティデー
タとパンチ穴データおよび磁気データをすべて読み込
む。しかも、“カード未読込み”フラグをセットしない
ので、第77図(A)のルーチンR1203ではノオと判定さ
れる。そのため、第78図(b)に示されているパッリテ
ィ、LRC検査処理へ移行してこれを実行してから、ルー
チンR1205で送信する磁気データの数を設定し、次に磁
気データの入っているデータバッファのアドレス(ソー
ス)と送信バッファのアドレス(デスティネーション)
を設定する(ルーチンR1206,R1207)。それからルーチ
ンR1208〜R1214で、上記磁気データバッファ内の磁気デ
ータを1バイト順次送信バッファへ転送するとともに、
磁気データを送信に適したアスキーコードに変換した
後、データの終わりを示すコードCRを送信バッファへ入
れる(ルーチンR1215)。しかる後、内部メモリの所定
の番地に応答コマンドの先頭を示すSTXを設定して、先
ずそのSTXをカード精算制御装置312に向かって送信し
(ルーチンR1216,R1217)、次に磁気データをセットし
た上記送信バッファのアドレスを設定してそれを順次イ
ンクリメントしながら1バイトずつ磁気データをカード
精算制御装置へ送信していく(ルーチンR1218〜R122
2)。そして、最後のコードCRの送信が終了したなら
ば、“カード挿入待ち”フラグをクリアして第76図のメ
インフローに戻る。
第77図(B)NIは「リロード」コマンドを受信したと
きの手順を示す。カードリーダコントローラ388は「リ
ロード」コマンドを受信すると、第78図(c)の磁気処
理R541〜R579を実行して磁気データを読み取ってから、
第78図(b)のパリティ、LRC検査処理R601〜R624を実
行して第77図(A)のルーチンR1205へ移行し、読み取
った磁気データを送信する(符号J1参照)。
第77図(C)には、「磁気書込み」コマンドを受信し
たときのカードリーダコントローラの処理手順を示す。
このコマンド処理はカード精算機300では無縁であるの
で、説明は省略する。
第77図(D)にはカード精算制御装置312からの「ス
テータス要求」コマンドを受信したときのカードリーダ
制御装置388の制御手順を示す。
「ステータス要求」コマンドを受信すると、内部メモ
リ内に保持されている機器コードとステータス1の内容
を送信バッファへ移し、送信バッファ内の最終データの
次の番地へコマンドの終了を示すコードCRを設定してか
ら、送信データとしてSTXを設定して先ずそれを送信す
る(ルーチンR1261〜R1264)。しかる後、上記送信バッ
ファのアドレスをカウンタに設定してからそのアドレス
を用いて送信バッファより1バイトのデータを読み出し
てそれを送信した後、送信バッファのアドレスを更新す
る(ルーチンR1265〜R1268)。それから、CRコードを送
信したか否か判定し、ノオならルーチンR1266へ戻って
次のデータを送信し、CRコードの送信をもって「ステー
タス要求」コマンドに対する処理を終了する(ルーチン
R1269)。
さらに、第77図(E)では、「パンチ穴要求」コマン
ドを受信したときの制御手順をまた、第77図(F)には
「セキュリティ要求」コマンドを受信したときの制御手
順をそれぞれ示す。これらのコマンドに対する応答処理
(R1271〜R1279およびR1281〜R1289)の手順は第77図
(D)の「ステータス要求」コマンドに対する応答処理
と全く同一である。異なるのは、最初に送信バッファへ
機器コードとステータス1の内容の代わりにカードから
読み取られて内部メモリ内に保持されているパンチ穴デ
ータまたはセキュリティデータを移しておく点のみであ
る。
さらに、第77図(G)にはカード精算制御装置312か
ら「パンチ穴開け」コマンドを受信したときのカードリ
ーダ制御装置388の制御手順を示す。
このコマンドを受信すると、コマンドとともに送られ
てきた穴開け箇所を示すデータ(この場合には精算穴)
に基づいて、初期化ルーチン等でRAM内に設定したパン
チ穴位置に基づいて基準位置からの距離をROMから読み
出して、バッファに記憶(ルーチンR1291)した後、第7
8図(g)の穴開け処理(R311〜R352)を実行する。そ
れから“パンチOK"フラグをチェックして穴開けが確実
に行われたか判定し(ルーチンR1292)、イエスなら送
信バッファへ正常応答コマンドを設定してから(ルーチ
ンR1293)、第78図(h)の送信処理を実行し、ノオな
らステータス1のパンチ不良ビットに“1"をセットし
て、エラー情報にパンチ異常を書き込んでから第79図の
エラー処理ルーチンへ移行する(ルーチンR1294,R129
5)。
第77図(H)には、カード没収モードで「カード後方
排出」コマンドを受信したときのカードリーダ制御装置
388における制御手順を示す。
このコマンドを受信すると先ず1秒タイマを設定して
からモータ807を高速で正回転させる(ルーチンR1401,R
1402)。それから、ルーチンR1401で設定したタイマが
タイムオーバーを起こしたかチェックし、続いてカード
リーダ内の最も後方の位置検出センサSNS4がオンしたか
否か調べる(ルーチンR1403,R1404)。そして、位置検
出センサSNS4がオフする前にタイムオーバーを起こした
なら、ルーチンR1413へジャンプしてモータ807を停止さ
せてから全センサがオフしているか調べる。ここで、カ
ードリーダ内のセンサのうち一つでもオンしていればス
テータス1のカードジャムビットに“1"を設定し、エラ
ー情報としてのカードジャムエラーを書き込んでから第
79図のエラー処理ルーチンへ移行する。なお、ルーチン
R1414ですべてのセンサがオフしていたときは排出終了
とみなしてルーチンR1407へジャンプする。
一方、ルーチンR1402で設定したタイマがタイムオー
バーを起こす前に位置検出センサSNS4がオフしたとき
は、0.4秒待ってからモータ807を停止させる(ルーチン
R1403)。
モータ807を停止した後は、ステータス1のカードジ
ャムビットをクリアし、第78図(e)のルーチンR1351
で設定した“ベリファイエラー”フラグをクリアしてか
らカード保持LEDを消灯する(ルーチンR1407〜R140
9)。しかる後、“カード挿入禁止”フラグをセットし
て次のカードの挿入を禁止してから、送信バッファへ
“正常”応答コマンドのコードを設定した後、第78図
(h)の送信処理を実行する(ルーチンR1410,R141
1)。
第77図(I)には、カード精算制御装置311から「カ
ード前方排出」コマンドを受信した場合のカードリーダ
制御装置388の処理手順を示す。
第77図(I)に示されているカード前方排出処理にお
いては、カードが挿入途中すなわち第1位置検出センサ
SNS1がオンで、挿入検出センサ808がオフの状態でカー
ド排出ファンクションがくると、先ずモータを正転させ
る(ルーチンR451〜R457)。それからシャッタを開けて
モータを逆転させ、位置検出センサSNS2がオフになって
から、0.2秒後にモータを停止し、シャッタソレノイド
をオフしてシャッタを閉じる(ルーチンR455〜R467)。
カードが搬送ローラ812から外れるまでの時間を考慮し
たものである。なお、カードが搬送ローラ812から外れ
るとそれ以上カードを排出することができない。このと
き、第1位置検出センサSNS1と挿入検出センサ808はと
もにオン状態にある。
シャッタを閉じた後はステータス1のジャム表示ビッ
トをクリアし、セキュリティ読込みフラグをクリアして
から、カードイン表示ランプLED12を消灯し、RAM1内の
ステータスエリアにカードがないことを書き込む(ルー
チンR468〜R471)。なお、上記ルーチンR451〜R471にお
いて、モータの正転中または逆転中にそれぞれタイムオ
ーバを起こすと、モータを停止し、カードが内部にあれ
ばジャムエラーとして処理する(ルーチンR481〜R48
4)。
一方、第78図(a),(b)には、第77図(A)「磁
気読込み」コマンド受信フロー中におけるカード読取処
理とパリティ、LRC検査処理の具体的手順が、さらに、
第78図(c)には第77図(B)の「リロード」コマンド
受信フロー中における磁気処理の具体的手順が示されて
いる。
本実施例のカードリーダにあっては、前述したように
セキュリティコード読取り用のセンサ810aが最もカード
挿排口に近い側に配設されており、このセンサ810aがセ
キュリティ領域(TF)の終端に対向した時点でまだパン
チ穴検出センサSNSpが第1のパンチ穴形成箇所PH1に到
達しないようにセンサの間隔が決定されている。そのた
め、先ずセキュリティコードの読取りを行なってからパ
ンチ穴の検出と磁気データの読取りを平行して行なうよ
うになっている。
なお、実際のセキュリティコードの読取りは、モータ
の回転速度を検出するエンコーダの出力をトリガとする
タイマ割込みによって行われるようにプログラムが構成
されており、第78図(a)のカード読取処理ではルーチ
ンR501〜R523でセキュリティ読取りの準備を行ない、ル
ーチンR524で上記タイマ割込みを許容するフラグを設定
した後、磁気コードの読取り処理に移るようになってい
る。
また、この実施例のカードリーダは挿入時にカードの
後端が第1の位置検出センサSNS1に達するまでパンチ穴
および磁気記録部がパンチ穴検出センサSNSpおよび磁気
ヘッド821に到達しないように各センサの間隔が設定さ
れている。そのため、第78図(c)の磁気コード読取り
処理ではルーチンR545で位置検出センサSNS1がオンにな
ってからパンチ穴の検出および磁気コードの読取りを行
なうようになっている。
しかもこの磁気データの読込みは、第78図(f)の1
ビット読込み処理にて1ビットずつ読込みを行ない、読
み込まれたデータを格納するワークエラアをシフトレジ
スタのごとく動作させることによりパラレルデータに変
換している(ルーチンR590)。さらに、この実施例のカ
ードリーダは第1と第3の位置検出センサSNS2,SNS3間
の距離l3が正規のカード長l0よりも長く、第2と第3
の位置検出センサSNS2,SNS3間の距離l4が正規のカード
長l0よりも短くなるようにセンサ間距離が設定されて
いる(第30図(A)参照)。そこで、第78図(f)に示
す1ビット読込み処理中において第1〜第3の位置検出
センサSNS1〜SNS3の出力をチェックすることでカードサ
イズの不良を検出するようになっている(ルーチンR584
〜R587)。
第78図(d)には第77図(C)の処理フロー中におけ
る書込み処理の具体的手順を示す。この処理はカード発
行機において実行され、カード精算機では実行されない
ので説明は省略する。
第78図(e)には、同図(d)の書込み処理に続いて
行われるベリファイ処理の具体的な手順が示されてい
る。
ここでは、先ずカードの後端がカードリーダ内の第1
位置検出センサSNS1によって検出されるまでモータ807
を逆転させてカードを後退させてから、1秒タイマをセ
ットする(ルーチンR1341,R1342)。それから、モータ8
07を高速正回転させ、磁気データ数(ここではLRCの次
のSTXコードはチェックしないので23個でよい)を設定
し、アドレスカウンタに磁気データバッファの2番目の
アドレスをセットする(ルーチンR1343〜R1344)。最初
のSTXコードをベリファイの対象から外すためである。
アドレス設定後、第78図(f)の1ビット読込処理を
実行してルーチンR1346で読み込まれワークエリアに格
納されたデータがSTXコードと一致したか判定し、一致
するまで待ち、一致した時点で次のルーチンR1347へ進
む。ルーチンR1347ではビットカウンタに5ビットを設
定してから第78図(f)の1ビット読込み処理で磁気デ
ータの1ビットを読み込んでワークエリアの最下位ビッ
トに入れてシフトさせてからビットカウンタをデクリメ
ントし、これをビットカウンタが「0」になるまで、つ
まり5ビット読み込むまで繰り返す(ルーチンR1347〜R
1349)。
それから、ルーチンR1345でカウンタに設定したアド
レスを用いて磁気データバッファから読み出した磁気デ
ータとカードから読み出されシフトレジスタに入ってい
る磁気データとを比較する(ルーチンR1350)。ここ
で、2つのデータが一致しないときはルーチンR1351で
エラー情報にベリファイエラーを設定してから、またデ
ータが一致したときはルーチンR1350からR1352へジャン
プして磁気データバッファのアドレスカウンタをインク
リメントし、磁気データ数を「1」減算して、磁気デー
タ数が「0」になるまで上記ルーチンR1347〜R1353を繰
り返す(ルーチンR1354)。
そして、磁気データ数が「0」になったならば、ルー
チンR1355へ進んで1ビットの読取りラッチをクリアし
て読取ったデータを消去してから、ルーチンR1342でセ
ットした1秒タイムがタイムオーバーを起こしたか判定
し(ルーチンR1356)、また、次のルーチンR1357では位
置検出センサSNS4がオンになったか判定する。タイムオ
ーバーを起こす前に位置検出センサSNS4がオンになった
ときはルーチンR1358へ進み、ステータス1のカードジ
ャムビットをクリアしてからモータ807を停止させる
(ルーチンR1359)。一方、位置検出センサSNS4がオン
する前にタイムオーバーを起こすと、ステータス1の
“カードジャム”ビットに“1"をセットしてからエラー
情報にカードジャムを書き込んだ後、第79図のエラー処
理ルーチンへ移行する(ルーチンR1360,R1361)。
第78図(f)には、第78図(e)のベリファイ処理フ
ローおよび第78図(c)の磁気処理フローに共通の1ビ
ット読込処理の具体的手順を示す。
この処理では、先ず1ビットの読取りラッチをクリア
してから(ルーチンR581)、カードリーダ内の各センサ
SNS1〜SNS4の出力に基づいてカードのサイズを検査を行
なう(ルーチンR582〜R588)。それから、ルーチンR581
でクリアした読取ラッチ内に磁気データがラッチされて
いるかチェックし、入っていればそのラッチデータの転
送先となるワークエリアを左に1ビットだけシフトさせ
て最下位ビット0に上記ラッチのデータを移して終了す
る。
第78図(g)には、第77図(G)の「パンチ穴開け」
コマンド受信フローにおける穴開け処理の具体的手順が
示されている。
この穴開け処理では、先ずカードをカードリーダ800
の一番奥まで移動(ルーチンR311)して“パンチOK"フ
ラグをクリア(ルーチンR312)した後、モータを逆転さ
せてタイマ(3秒)を起動させ、“移動量検出”フラグ
をセットしてから移動量カウンタをクリアする(ルーチ
ンR314〜R318)。そして“タイマ2動作”フラグをセッ
トしてタイマ割込みを許可し、タイマ割込みにより移動
量を検出してパンチ穴開け位置に達したところでモータ
の回転を停止させ(ルーチンR321,R322)、モータを完
全に止まるのを待つため150m秒間待機(ルーチンR323)
してからパンチ装置820を作動させる(ルーチンR324〜R
327)。上記ルーチンR323〜R327を2回繰り返して穴開
けを確実にしてから、移動量カウンタをクリアしてモー
タを高速で逆転させて開口したパンチ穴がパンチ穴検出
センサSNSpに対向する方向へカードを動かす。そして、
パンチ穴検出センサがオンしているか判定し、正規の位
置にパンチ穴が開いているときは“パンチOK"フラグを
セットしてから、第1の位置検出センサSNS1がオンして
カードの後端を検出したところでタイマ割込みを停止さ
せるとともにモータを停止させる(ルーチンR329〜R34
0)。
上記ルーチンにおいてカード移動中にタイムオーバを
起こすとカードのジャム(紙づまり)が発生したと判定
し、それぞれエラー処理に入るようになっている(ルー
チンR315,R332)。
第78図(h)には、第77図(C)の「磁気書込み」コ
マンド受信時の処理フロー、第77図(G)の「パンチ穴
開け」コマンド受信時の処理フロー、第77図(H)の
「カード後方排出」コマンド受信時の処理フローおよび
第77図(I)の「カード前方排出」コマンド受信時の処
理フロー中における応答コマンドの送信処理の具体的手
順を示す。
送信処理では、先ず受信バッファに対し受信を禁止し
てから送信バッファの先頭アドレスをカウンタに設定す
る(ルーチンR1421,R1422)。次に、上記各フロー中に
おいて送信バッファ内にセーブされた送信デーを1バイ
ト読み込んで送信した後、送信バッファのアドレスカウ
ンタをインクリメントする(ルーチンR1423,R1424)。
しかる後、応答コマンドの終了を示すコードCRを送信し
たか判定して、未だならルーチン1423へ戻って次の1バ
イトデータを順次送信し、“CR"コードを送信したなら
受信バッファに対して受信許可を与えてから、元のルー
チンに戻る(ルーチンR1426)。
一方、第79図には、第76図や第77図(A)〜(I)お
よび第78図(a)〜(g)の各処理フロー中においてエ
ラーが発生した場合に実行されるエラー処理の具体的手
順が示されている。
このエラー処理では、前記各フロー中で発生したエラ
ーの内容に応じて書き込まれたエラー情報に対応するモ
ニタ表示データすなわちエラー表示符号(表7参照)を
内部メモリから読み出してそれをモニタ表示器175に出
力してエラーの種類を表示させる(ルーチンR1131,R113
2)。それから、OKランプを消灯し、“書込み禁止”フ
ラグに“1"を立てて磁気データの書込み処理を禁止して
からタイマ2割込みを停止させて磁気読込み処理も禁止
する(ルーチンR1133〜R1135)。しかる後、カードリー
ダ800内のモータ807を停止させてからシャッタソレノイ
ド809をオフしてシャッタを閉じてカードの進入を禁止
した後、エラーの種類に対応した応答コード(表7右欄
参照)を送信(ルーチンR1136〜R1138)して、第76図の
メインフロー中のルーチンR1109へ戻る(符号V2参
照)。
次に、第80図(A),(B)には、読出し割込みが、
また第81図には書込み割込みが入った場合の処理の手順
が示されている。
既に述べたように、この実施例のカードリーダ800で
は、モータ807の回転速度を検出するセンサ832からの検
出信号が割込み信号としてカードリーダ制御装置388に
入力されており、第78図(a)のカード読取処理フロー
中におけるルーチンR524でコントローラ内部の“タイマ
2動作”フラグが“1"にセットされたときにこの信号が
入ってくると、第80図(A),(B)のタイマ2割込み
処理を実行し、第78図(d)の書込み処理フロー中にお
けるルーチンR1308で“書込割込み開始”フラグをセッ
トされると、第81図の書込割込み処理を実行するように
なっている。
なお、速度センサ832はモータ807の回転軸に取り付け
られたロータリエンコーダ817に対向して設けられてお
り、回転速度にかかわらずカードが0.1mm移動するごと
に割込み信号が入ってくる。
タイマ2割込み処理では先ずルーチンR701で“セキュ
リティ読取”フラグと“パンチ穴読取”フラグを見てい
ずれも“0"のときは移動量検出モードとなり、ルーチン
R710へ移行し、移動量カウンタをインクリメントして割
込み処理を終了する。なお、移動検出モードとなるの
は、第78図(c)の磁気処理中(ルーチンR572)および
第78図(g)の穴開け処理中(ルーチンR317)において
基準となる位置からのカードの移動量を知りたい場合で
あり、“セキュリティ読取”フラグおよび“パンチ穴読
取”フラグをクリアすることにより移動量検出モードが
設定される。
また、タイム2割込み処理に入って“移動量検出”フ
ラグが“0"のときはルーチンR702へ進み移動量カウンタ
をインクリメントしてから、ルーチンR703で“セキュリ
ティ読取中”フラグがセットされているかチェックし、
セットされていればルーチンR704へ進み移動量が4.8mm
以上になったか判定する(“セキュリティ読取中”フラ
グが“0"のときは第80図(B)のパンチ穴読取りルーチ
ンへ移行する)。“セキュリティ読取中”フラグがセッ
トされるのは第78図(a)のカード読取り処理中のルー
チンR523でパンチ穴センサSNSpがオンしたときであり、
このときセキュリティコード読取センサ810aはカードの
セキュリティ領域(TF)の始端に位置する。しかして、
最初のセキュリティマークはセキュリティ領域の始端か
ら4.8mm以上離れた位置に設けられる。そこで、ルーチ
ンR704で移動量が4.8mm以上になったと判定しているの
である。4.8mm以下の場合は割込み処理を終了し、次の
タイマ2割込みで再び移動量カウンタをインクリメント
する。そして、移動量が4.8mmに達すると、ルーチンR71
1へ移行し、そこで先ず移動量とルーチンR519でRAM内に
設定された読取範囲とを比較し、読取範囲内であればセ
キュリティのコード読取センサがオンになっているか判
定し、オンならばセキュリティコードの幅を計数するカ
ウンタをインクリメントして割込み処理を終了する(ル
ーチンR712,R713)。そして、コード読取センサがオフ
になった時点でカウンタの値を調べ(ルーチンR714)セ
キュリティコードの幅が“0"ならコードなしと判定し、
割込み処理が終了する。一方、セキュリティの幅が“0"
でなければカウンタの幅をバッファに移してからカウン
タをクリアし、セキュリティ幅が0.5mm以上あるか否か
判定する(ルーチンR715,R716)。ここで、幅が0.5mm以
下な異常とみなし、0.5mm以上ならシフトレジスタとし
て動作されるセキュリティバッファの最上位(または最
下位)ビットに“1"を立てる。
それから、次のタイマ割込みに入ってルーチンR711で
読取範囲から外れたときは1番目のコードの読取り終了
としてルーチンR721へ移行しセキュリティ読取数(カウ
ンタ)を減算する。そして、読み取ったコードを記憶す
るセキュリティバッファをルーチンR723で1ビットだけ
シフトしてから読取範囲をセキュリティコードのピッチ
(3.5mm)分だけ加算して終了する。セキュリティを1
ビット検出するごとにセキュリティバッファをシフトす
ることにより、シリアルに読み取られたセキュリティコ
ードがパラレルデータに変換されていく。上記ルーチン
を繰り返すことにより、セキュリティの読取数が「0」
になると、ルーチンR722からR714へ進み、読み取ったセ
キュリティ幅が0.5mmのときははセキュリティバッファ
の最上位ビットに“1"を書き込む。そして、セキュリテ
ィ読取り後、磁気データ読取処理に移って第78図(c)
のルーチンR553で“パンチ穴読取”フラグが“1"にセッ
トされ、“セキュリティ読取”フラグが“0"にクリアさ
れてからこの第80図(A)のタイマ2割込みが開始され
ると、ルーチンR703から第80図(B)のルーチンR731へ
移行し、パンチ穴検出センサがオンしているかチェック
し、オンならばルーチンR732でパンチ穴幅を計数するカ
ウンタをインクリメントして割込み処理を終了する。そ
して、次の割込みでパンチ穴検出センサがオフになった
ならばルーチンR733へ移行してパンチ穴幅をチェックす
る。ここで、検出されたパンチ穴の幅が0.8mm以上のと
きは正規のパンチ穴とみなし、ルーチンR734でパンチ穴
の有無を記憶するバッファ(シフトレジスタとして動作
される)の最上位(または最下位)ビットに“1"を書き
込んでから、またパンチ穴の幅が0.8mm以下のときはル
ーチンR735でパンチ穴幅カウンタをクリアしてからルー
チンR736へ進む。
ここでは、カード移動量が読取範囲内に入っているか
判定し、入っているときは上記手順を繰り返し、読取範
囲から外れるとルーチン741以下へ移行する。
ルーチンR741〜R745では先ずパンチ穴読取数を減算し
て読み取られたビットの入ったバッファを1ビットシフ
トさせ、パンチ穴幅カウンタをクリアしてから読取範囲
を設定し直して終了する。そして、読取数が「0」にな
ったときに“タイマ2動作”フラグをクリアして以後の
タイマ2割込み動作を停止させる(ルーチンR742,R74
6)。
一方、第81図の書込割込み処理は、第78図(d)の書
込み処理フロー中においてルーチンR1308で“書込割込
み開始”フラグがセットされた後、カードリーダのモー
タ807の回転検出センサ832から806μSごとに検出信号
が入ってくると実行されるようになっている。ただし、
第78図(d)の書込み処理自体が精算機のカードリーダ
では実行されないので、書込み割込み処理も精算機では
実行されない。
なお、上記実施例では、記憶媒体としてのカードには
カード番号のみ記録し、購入金額や玉数はカード番号に
対応して管理装置の記憶装置に記憶させておくようにし
た遊技システムにおけるカード精算機に適用したものに
ついて説明したが、この発明はそれに限定されず、購入
金額または玉数を記録したカードを精算する精算機にも
適用することができる。また、カード精算機は必ずしも
伝送媒体を介して管理装置に接続されている必要はなく
自己の判断の下でカードを精算する精算機であってもよ
い。
また、上記実施例の精算機では、カードの有する有価
データのうち未使用金に相当する金額のみ払い戻すよう
にしているが、持玉数を金銭に両替演算するプログラム
と両替のためのレートを精算機に与えておくことによ
り、未使用金のみならず持玉数に相当する金銭をも払い
出すことが可能な精算機として利用することも可能であ
る。その場合、レシートには演算式も印字して発行する
ようにするとよい。
さらに、上記実施例のカード精算機ではカードリーダ
の後方に単にカード回収タンクを設けて使用済カードを
回収できるように構成したが、カード搬送装置とカード
回収タンクとの間にカッタのようなカード破壊手段を設
けてカードを破壊してから回収するようにすることによ
り、使用済カードを用いたカードの偽造等の不用を防止
するようにすることも可能である。
また、上記実施例では、印字装置330によって印字さ
れたレシートを排出するレシート発行口331が、精算機
の上面パネル301に設けられているが、紙幣払出口322と
同様に前面パネル306に設けることも可能である。ただ
し、印字装置330で印字されるレシート用紙はロール状
態でストックされており、印字装置330が切断器を備え
ていない場合にはレシート発行口331から排出された
後、発行口に設けられたカッターを利用して遊技客が手
でレシートを切断してやる必要があるので、精算機の前
面にレシート発行口331があるよりも実施例のごとく上
面にある方が操作がし易い。また、レシートは比較的小
さく軽いので、印字装置330が切断器を備えている場合
にも、発行口が前面にあると切断後のレシートが床に落
ちたり、初めての遊技者にはレシートが排出されたこと
に気付きにくいという不都合がある。
さらに、上記実施例では、遊技機の一例として封入球
循環方式のパチンコ遊技機を備えた遊技設備に適用した
場合について説明したが、この発明はそれに限定される
ものでなく、例えばカードの有する有価データを各遊技
機で実球に変換してそれを遊技機前面の供給皿から1個
宛遊技機内部に供給して遊技を行うように構成された遊
技機を備えた遊技設備その他記憶媒体により遊技可能に
なるものであれば、どのような構成の遊技機(パチンコ
遊技機以外の遊技機を含む)を備えた遊技設備において
も適用することができる。また、上記実施例では遊技用
記憶媒体として磁気記憶部を有するカードを使用いてい
るが、情報記憶部として半導体メモリを有するいわゆる
ICカードを使用した遊技設備のカード精算装置に適用す
ることもできる。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明は、記憶媒体が挿入され
ることによって遊技が実行可能にされる遊技装置におい
て、上記遊技装置は、所要の遊技を実行可能な遊技機本
体と、上記記憶媒体を読み取り可能な記憶媒体読取装置
を備えたユニットとに分離構成されてなり、上記遊技機
本体は、上記記憶媒体の有する金額情報を表示する金額
情報表示手段と、上記記憶媒体の有する遊技媒体数情報
を表示する遊技媒体数情報表示手段と、上記金額情報か
ら遊技媒体数情報へ所定の単位で変換する指令を与える
変換操作手段とを備え、上記ユニットは、上記記憶媒体
読取装置の制御を司る記憶媒体読取制御手段と、少なく
とも上記記憶媒体に関わる情報を管理可能な管理装置と
通信可能な通信手段とを備えるようにしたので、遊技機
本体とは別個の制御ユニットが比較的高価な記憶媒体読
取装置および少なくとも記憶媒体に関わる情報を通信可
能な通信手段を有することとなるため、入れ替え需要の
高い遊技機本体を高価な制御ユニットと分離することが
でき、遊技店において遊技機本体を新規な遊技機本体に
入れ替える場合においても、記憶媒体読取装置および通
信手段を制御ユニットとして遊技店の設備側に残すこと
ができるので、コストの比較的安価な遊技機本体を提供
することができ、新規な遊技機本体の入れ替えに要する
コストを低減して遊技店の負担を軽減することが可能と
なるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されたパチンコ遊技システム全体
の構成を示すシステム構成図、 第2図(A),(B)は本発明に係るシステムに使用さ
れるカードの一例を示す正面図および内部構成図、 第2図(C)はカード内の真偽識別領域の構成例を示す
説明図、 第2図(D)はカードの断面構造の一例を示す断面図、 第2図(E)はカード内の磁気記録部の構成例を示す説
明図、 第3図は遊技システムを構成するパチンコ機全体の構成
例を示す斜視図、 第4図(A),(B)はパチンコ機前面の操作パネル部
の構成例を示す断面側面図、 第5図は同じく操作パネル部の分解斜視図、 第6図は同じく操作パネル部内部の構成を示す斜視図、 第7図はパチンコ機の裏面の封入球循環装置の構成例を
示す斜視図、 第8図はその封入球循環装置をパチンコ機に取り付けた
状態を示す斜視図、 第9図は打球発射レール基部の詳細を示す斜視図、 第10図はパチンコ機の前面パネルを開いた状態を示す斜
視図、 第11図は遊技盤を保持するフレームとこれに結合される
発射レールを備えたフレームボードの構成例を示す斜視
図、 第12図はパチンコ機の前面枠の裏面構成を示す斜視図、 第13図はパチンコ機の裏面の構成例を示す背面斜視図、 第14図はパチンコ機制御ユニットの構成例を示す斜視
図、 第15図は同じくその制御ユニットの内部構成を示す斜視
図、 第16図は制御ユニットの前面パネルの構成を示す斜視
図、 第17図はパチンコ機と制御ユニットの取付位置関係を示
す斜視図、 第18図はパチンコ機が設置される島設備の骨組みを示す
斜視図、 第19図は島設備にパチンコ機と制御ユニットを設置した
状態を示す斜視図、 第20図は島設備の背面を示す斜視図、 第21図はパチンコ機全体の制御体系を示すブロック図、 第22図はパチンコ機制御装置の回路構成例を示すブロッ
ク図、 第23図はパチンコ機制御ユニットの回路構成例を示すブ
ロック図、 第24図はユニットメモリのエリア構成を示すメモリマッ
プ、 第25図はパチンコ機のカードリーダの構成例を示す斜視
図、 第26図はそのカードリーダの分解斜視図、 第27図はカードリーダのカード挿入部の詳細を示す分解
斜視図、 第28図(A),(B)は同じくカードリーダのカード挿
入部の詳細を示す断面側面図、 第29図(A),(B)はカードリーダ入口のシャッタ部
分の詳細を示す断面側面図、 第30図(A)はカードリーダ内に設けられた各種センサ
の取付け位置関係を示す平面説明図、 第30図(B)はカード挿入時のセンサの検出タイミング
チャート、 第31図はカードリーダ制御装置の回路構成例を示すブロ
ック図、 第32図はカードリーダのインタフェース回路を示すブロ
ック図、 第33図はカードリーダのデータ読込み、書込みタイミン
グを示すタイミングチャート、 第34図は本発明に係る遊技システムに使用されるカード
発行機の構成例を示す斜視図、 第35図は発行機の前面パネルを開いた状態を示す斜視
図、 第36図は発行機に設けられたカード発行装置の斜視図、 第37図は同じくカード発行装置の概略構成図、 第38図はカード発行装置を構成するカード取出装置の構
成を示す斜視図、 第39図は同じくカード発行装置を構成するカード導出装
置の構成を示す斜視図、 第40図はカード発行機の制御装置の構成例を示すブロッ
ク図、 第41図はカード発行機のユニット制御装置の構成例を示
すブロック図、 第42図(A)は精算機の構成例を示す斜視図、 第42図(B)は精算機の上面パネルおよび前面パネルを
開いた状態を示す斜視図、 第43図は精算機を構成するカード精算装置の構成例を示
す斜視図、 第44図は本実施例の精算機を用いてパチンコ店のカウン
タを構成した場合の斜視図、 第45図(A),(B)は精算機により発行されるレシー
トの構成例を示す説明図、 第46図は精算機の制御装置の構成例を示すブロック図、 第47図は精算機のユニット制御装置の構成例を示すブロ
ック図、 第48図は管理装置全体の構成例を示す斜視図、 第49図は管理装置自身のシステム構成例を示すブロック
図、 第50図は管理装置のコンソールの構成例を示すもので、
(A)は平面図、(B)は背面図、 第51図は本発明の遊技システム内でのカードの状態遷移
を示す説明図、 第52図は本発明の遊技システムにおける伝送系の構成例
を示すブロック図、 第53図はネットワーク上でのデータ転送制御を行うNAU
(ネットワークアダプタユニット)の構成例を示すブロ
ック図、 第54図〜第60図は低層ネットワーク上で送受信されるパ
ケットの構成例を示すもので、 第54図は“回線テスト”パケットの構成図、 第55図は“初期値設定”パケットの構成図、 第56図は管理装置からカード精算機に指示を与えるため
のパケットの構成図、 第57図(A),(B),(C)は“カード精算”パケッ
トとその応答“ACK"および否定応答“NAK"パケットの構
成図、 第58図(A),(B),(C)は“カード精算終了”パ
ケットとその応答“ACK"および“NAK"パケットの構成
図、 第59図は“定時データ送信”パケットの構成図、 第60図(A),(B)は“ユニット復旧データ”パケッ
トとその応答“ACK"パケットの構成図、 第61図、第62図、第63図および第64図は、NAUにおける
パケット送受信制御の手順を示すフローチャート、 第65図はカード精算機のユニットコントローラにおける
メイン処理の制御手順を示すフローチャート、 第66図は第65図のフロー中におけるパケット受信処理の
具体的手順の一例を示すフローチャート、 第67図(A)は第66図のフローにおける“初期値設定”
パケット受信時の処理手順を示すフローチャート、 第67図(B)は第66図のフローにおける“ユニット復旧
データ”パケット受信時の処理手順を示すフローチャー
ト、 第67図(C)は第66図のフローにおける“開店コード”
または“強制終了解除”パケット受信時の処理手順を示
すフローチャート、 第67図(D)は第66図のフローにおける“閉店コード”
または“強制終了”パケット受信時の処理手順を示すフ
ローチャート、 第68図は第65図の制御フロー中における各ファンクショ
ン受信処理の具体的手順を示すフローチャート、 第69図は第68図のファンクション受信処理における精算
処理の具体的手順を示すフローチャート、 第70図は精算機のユニットコントローラにおいてメイン
処理とは別個に、タイマ割込みによって実行される割込
み処理の内容を示すフローチャート、 第71図はカード精算制御装置による制御の手順を示すフ
ローチャート、 第72図は第71図のフローにおいてファンクションを受信
したときの具体的制御手順を示すフローチャート、 第73図(A)は第72図のフロー中における「初期値設
定」ファンクション受信時の具体的手段を示すフローチ
ャート、 第73図(B)は第72図のフロー中における「カード受付
可」ファンクション受信時の具体的手順を示すフローチ
ャート、 第73図(C)は第72図のフロー中における「カード受付
不可」ファンクション受信時の具体的手順を示すフロー
チャート、 第73図(D)は第72図のフロー中における「カード排
出」ファンクション受信時の具体的手順を示すフローチ
ャート、 第73図(E)は第72図のフロー中における「リロード」
ファンクション受信時の具体的手順を示すフローチャー
ト、 第73図(F)は第72図のフロー中における「カード没
収」ファンクション受信時の具体的手順を示すフローチ
ャート、 第73図(G)は第72図のフロー中における「精算」ファ
ンクション受信時の具体的処理手順を示すフローチャー
ト、 第74図は第71図のフロー中における受信コマンド処理の
具体的手順を示すフローチャート、 第75図(a)は第74図の処理フロー中における磁気デー
タ検査処理の具体的手順を示すフローチャート、 第75図(b)は第74図の処理フロー中におけるパンチ穴
検査処理の具体的手順を示すフローチャート、 第75図(c)は第74図の処理フロー中における精算穴パ
ンチ処理の具体的手順を示すフローチャート 第76図は精算機と発行機内のカードリーダ制御装置に共
通の制御手順を示すフローチャート、 第77図(A)は「磁気読込み」コマンド受信時のカード
リーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
ト、 第77図(B)は「リロード」コマンド受信時のカードリ
ーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャート、 第77図(C)は「磁気書込み」コマンド受信時のカード
リーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
ト、 第77図(D)は「ステータス要求」コマンド受信時のカ
ードリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャ
ート、 第77図(E)は「パンチ穴要求」コマンド受信時のカー
ドリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
ト、 第77図(F)は「セキュリティ要求」コマンド受信時の
カードリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチ
ャート、 第77図(G)は「パンチ穴開け」コマンド受信時のカー
ドリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャー
ト、 第77図(H)は「カード後方排出」コマンド受信時のカ
ードリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャ
ート、 第77図(I)は「カード前方排出」コマンド受信時のカ
ードリーダ制御装置の具体的制御手順を示すフローチャ
ート、 第78図(a)は第77図(A)のフロー中におけるカード
読取り処理の具体的手順を示すフローチャート、 第78図(b)は第77図(A)のフロー中におけるパリテ
ィ、LRC検査処理の具体的手順を示すフローチャート、 第78図(c)は第77図(B)のフロー中における磁気処
理の具体的手順を示すフローチャート、 第78図(d)は第77図(C)のフロー中における書込み
処理の具体的手順を示すフローチャート、 第78図(e)は第77図(C)のフロー中におけるベリフ
ァイ処理の具体的手順を示すフローチャート、 第78図(f)は第78図(c),(e)のフロー中におけ
る1ビット読込処理の手順を示すフローチャート、 第78図(g)は第77図(G)のフロー中における穴開け
処理の具体的な手順を示すフローチャート、 第78図(h)は第77図(A)〜(I)の制御フロー中等
における送信処理の具体的手順を示すフローチャート、 第79図は第77図(A)〜(I)の制御フローにおいてエ
ラーが発生したときのエラー処理の具体的手順を示すフ
ローチャート、 第80図(A),(B)はカードリーダコントローラにお
ける磁気読出しのタイマ割込み処理手順を示すフローチ
ャート、 第81図は、カードリーダ制御装置における磁気書込み時
の書込割込み処理の手順を示すフローチャートである。 100……パチンコ機、110……操作パネル、113……購入
スイッチ、114……中断スイッチ、115……終了スイッ
チ、130……球循環装置、160……制御ユニット、180…
…ユニット制御装置、188……カードリーダ制御装置、1
95……パチンコ機制御装置、190……ユニットコントロ
ーラ、200……カード発行機、300……精算機、303……
玉数表示器、304……金額表示器、310……カード精算装
置、321……紙幣払出器、325……硬貨払出器、330……
プリンタ、400……管理装置、550……ユニットメモリ、
551……データ伝送コントローラ、553……ネットワーク
コントローラ、800……カードリーダ、802……カード挿
排口、807……搬送モータ、809……シャッタソレノイ
ド、820……パンチ装置、821……磁気ヘッド。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶媒体が挿入されることによって遊技が
    実行可能にされる遊技装置において、 上記遊技装置は、所要の遊技を実行可能な遊技機本体
    と、上記記憶媒体を読み取り可能な記憶媒体読取装置を
    備えたユニットとに分離構成されてなり、 上記遊技機本体は、 上記記憶媒体の有する金額情報を表示する金額情報表示
    手段と、 上記記憶媒体の有する遊技媒体数情報を表示する遊技媒
    体数情報表示手段と、 上記金額情報から上記遊技媒体数情報へ所定の単位で変
    換する指令を与える変換操作手段とを備え、 上記ユニットは、 上記記憶媒体読取装置の制御を司る記憶媒体読取制御手
    段と、 少なくとも上記記憶媒体に関わる情報を管理可能な管理
    装置と通信可能な通信手段と、 を備えてなることを特徴とする遊技装置。
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