JP2784078B2 - 精紡機における一斉篠継方法と装置 - Google Patents

精紡機における一斉篠継方法と装置

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JP2784078B2
JP2784078B2 JP2073133A JP7313390A JP2784078B2 JP 2784078 B2 JP2784078 B2 JP 2784078B2 JP 2073133 A JP2073133 A JP 2073133A JP 7313390 A JP7313390 A JP 7313390A JP 2784078 B2 JP2784078 B2 JP 2784078B2
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賢次 佐々木
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H15/00Piecing arrangements ; Automatic end-finding, e.g. by suction and reverse package rotation; Devices for temporarily storing yarn during piecing

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は精紡機における一斉篠継方法及び装置に関
する。
従来の技術 従来、精紡機の各種(スピンドル)に、篠(粗糸)を
供給している、精紡クリールの篠供給ボビンが小玉ボビ
ンとなり、しかも精紡管糸の巻取状態が、巻取開始部分
と満管近くを除いた所定の分玉範囲(例えば3〜9分
玉)内にある時に精紡クリールに準備した篠巻満ボビン
から予備篠を引出し、これをトランペット上方へ運び、
紡出中の小玉ボビンの供給篠に追継ぎした後、供給篠を
切断するようにした篠継方向が知られている。このよう
な篠継は、精紡機の一端から他端へ向けて移動する篠継
装置により2〜6錘毎に、あるいは人手により1錘毎に
実行されている(特開昭62−57957号等)。
発明が解決しようとする課題 前記方法によれば、小玉ボビンとなった後に予備篠を
引出し、トランペット上方へ運ぶといった、いわば篠継
準備作業と、追継ぎ、切断という実質的篠継作業とが連
続して行なわれるため、移動式篠継装置では実質的篠継
作業の周期が長くなり、その結果、精紡機1台に対する
篠継作業に長時間を要する問題がある。また、太番手の
精紡糸を紡出している。特に錘数の多いロング精紡機に
おいて、満管時間がその精紡機1台に要する篠継時間よ
り短い場合があり、この篠継方法を採用できない問題も
あった。更に、精紡管糸が3〜9分玉の巻取状態で篠継
を行うのは、精紡機の回転が高速の定常状態であって、
追継ぎした太糸部がその遠心力でバルーニングを乱し、
スラブキャッチャーに引掛かって生じる精紡糸切れが比
較的少ないという理由によるが、公知のように精紡管糸
の形成時、空ボビンに対してリングレールが下方位置か
らチェイス(所定範囲の昇降運動)を繰り返し、徐々に
このチェイスの中心を上方へ移動させてトラベラでガイ
ドされた精紡糸を空ボビンに巻取るので、詳しくは、同
一分玉状態であっても、チェイスの上部で、小径で巻取
る時の方が、チェイス下部の大径で巻く時よりもトラベ
ラとスネールワイヤとの距離が短かく、しかもトラベラ
と巻かれる糸の位置関係で張力が大きいためにバルーニ
ングが小さくなって、前記太糸部に起因するバルーニン
グの乱れが小さく糸切れがより少ないため、このような
糸切れのより少ない最適状態での篠継が行える篠継方法
の開発が望まれていた。
課題を解決するための手段 前記各問題点を解決するために、この発明は精紡クリ
ールに予め準備した篠巻満ボビンから予備篠を引出して
各予備篠と対応する供給篠近くに待機させておき、篠供
給ボビンが小玉となった時、待機している予備篠を供給
篠と共にドラフト部へ一斉に送り込んだ後、各供給篠を
一斉に切断するようにした。
作用 精紡クリールの篠供給ボビンが小玉ボビンとなる前ま
での任意の時期に、精紡クリールに準備した各篠巻満ボ
ビンから予備篠を引出し、対応した供給篠の近くに待機
保持しておく。篠供給ボビンが小玉となると、前記待機
状態の予備篠を供給篠と共にドラフト部へ一斉に送り込
み、両者を追継ぎして各供給篠を一斉に切断する。一斉
に篠継を行うので、篠継錘数が多い場合であっても、精
紡管糸の所定の巻取分玉範囲内で、かつ、チェイスの最
適位置を狙って篠継ぎ動作が行われる。
第1実施例 第5図において精紡クリール1の片側を示す。精紡機
台2の長手方向に所定ピッチで立設したクリールピラー
3の上端には、支持腕4が止着され、各支持腕4には、
機台長手方向に沿う錘(スピンドル)SPの列(錘列)と
平行に、2本の搬送レール5,6が設けてある。この搬送
レール5,6の端部は、粗紡機機台上方へと連なるメイン
搬送レールに連結してある。搬送レール5,6とメイン搬
送レールは第6図に示すように下方開口部7の両側に転
動案内面8,8が設けられた断面ほぼ矩形に形成してあ
る。
これらの搬送レール5,6にはボビンキャリッジ9が夫
々長手方向へ移動自在に支持してある。ボビンキャリッ
ジ9のキャリッジ要素9aにおいて、第8図に示すように
キャリッジバー10の上側の前後一対の支持杆11に支承体
12が回動自在に取付けてある。支承体12には前記転動案
内面8,8上を転動する転動ローラ13と、開口部7内で転
動する前後一対の案内ローラ14が回動自在に軸支してあ
る。キャリッジバー10の下側にはキャリッジバー10と直
交する支持枠15が長手方向に所定ピッチで固着され、第
6図に示すように各支持枠15の両端部下側には夫々ボビ
ンハンガ16が吊下してあり、その機台長手方向ピッチは
スピンドルピッチの2倍に設定してある。第6図に示す
ように、各支持枠15の中心部下側には支持杆17が垂下さ
れ、支持杆17の下端部に、第7図に示す篠ガイド18が固
着してある。この篠ガイド18は支持杆17の両側に上方に
向けて案内ピン18aを有している。このようなキャリッ
ジ要素9aは互いに例えばボールジョイントのような自在
継手19により多数個連結され、長手方向の一列のボビン
列20のボビンハンガ16の数が精紡機片側の錘数の半分と
なるようにしてある。このボビンキャリッジ9は、粗紡
機上方位置と精紡機のクリール位置との間を、例えば特
開昭62−263332号に示すような搬機(バッテリーカー)
等の適宜な移送手段で搬送される。第5図のクリールピ
ラー3に固着した支持腕21には、篠ガイドバー22,23が
夫々錘列の全長に亘って平行に取着され、前記篠ガイド
18によって導かれる篠(供給篠S1,予備篠S2)を案内す
るようにしてある。
支持腕21の下方には、ドラフト部30が設けてある。第
1,3回に示すように公知のローラスタンド31にフロン
ト、セカンド、バックローラ32,33,34が回動自在に支持
されるとともに、各ローラ32,33,34に圧接する各トップ
ローラ35,36,37が夫々トップアーム38の両側に回動自在
に支持してある。バックローラ34の後方には、各錘毎に
トランペット39が設けてある。このトランペット39が後
方開口部39aが通常よりも広くしてあり、後述のニップ
ローラ44a,44bから送り出される篠巻満ボビンFからの
予備篠S2と篠供給ボビンSからの供給篠S1の両方を案内
するようにしてある。
トランペット39の後方には、錘列の全長に亘って延び
る予備篠フィードローラ40が回動自在に支持してある。
この予備篠フィードローラ40は、バックローラ34からギ
ヤ列等適宜の駆動系41を介してバックローラ34と同速で
回転駆動され、クラッチ42の係脱とブレーキ42aによっ
て回転、停止が制御される。前記トップアーム38の後部
には、レバー43が上下方向揺動自在に軸支され、このレ
バー43の先端にはトップアーム38の両側に細径の支持軸
44が突出してある。支持軸44にはニップローラ44a,44b
が、軸方向に所定間隔を保って各錘毎に供給篠S1の両側
で回動自在に支持してある。このニップローラ44a,44b
は、レバー43とトップアーム38の間に介装したばね45の
力で予備篠フィードローラ40外周に圧接され、レバー43
を上方へ揺動することで予備篠フィードローラ40から離
反する。
各ローラスタンド31には、スライド案内部材50が固着
され、スライド案内50の凹溝50aに供給篠S1と予備篠S2
の長手方向位置を規制する篠案内部材51が機台長手方向
に揺動可能に嵌装してある。篠案内部材51は第3図に示
すように錘列全長にわたる断面矩形のロッド51aの上面
に、各錘毎に3本1組の案内ピン51b,51c,51dが互いに
所定間隔で立設してある。ロッド51aの一端(機台端)
には、機台側に設けた往復動用シリンダ52のピストンロ
ッド52aと一体連結したブラケット53が固着してあり、
この往復動シリンダ52の作動により、篠案内部材51が機
台長手方向に所定量往復動するようにしてある。前記案
内ピン51b,51c,51dと前記ニップローラ44a,44bとの位置
関係は、篠案内部材51が往復動用シリンダ52の前後何れ
かのストローク端で停止した状態で、案内ピン51b,51c
又は51c,52d間の篠案内隙間55a,55bの一方が、ニップロ
ーラ44a,44bの一方の対向するとき、他方の篠案内隙間
はニップローラ44a,44bの中間に位置するように設定し
てある。
今、精紡クリール1の搬送レール5のボビンキャリッ
ジ9に吊下してある各篠供給ボビンSから精紡機片側の
各錘SPに夫々供給篠S1が供給されているとする。供給篠
S1は篠ガイド18、篠ガイドバー22、篠案内隙間55aを経
てトランペット39へ導かれ、ドラフト部30でドラフトさ
れて精紡糸となってゆく。このように篠供給ボビンSか
ら篠供給を行ない、しかも篠供給ボビンSが、篠継を必
要とする小玉となるまでに相当時間の余裕がある時期
に、精紡クリール1の他方の搬送レール6に精紡機片側
の錘数分の篠巻満ボビンFを準備する。続いて予備篠フ
ィードローラ40のクラッチ42を切ると共にブレーキ42a
をかけた状態で以下の操作を機台一端から順に行なう。
まず篠巻満ボビンFから予備篠S2を引出し、対応した篠
ガイド18及び篠ガイドバー22に掛ける。次いで、トップ
アーム38のレバー43を引上げてニップローラ44a,44bを
予備篠フィードローラ40から離反し(第4図)、予備篠
S2を篠案内隙間55bを通してニップローラ44bと予備篠フ
ィードローラ40との間に挿入し、先端をトランペット39
内に臨ませて対応する供給篠S1のごく近くに位置させて
レバー43の引上げを解除する。これによりニップローラ
44bが予備篠フィードローラ40との間で予備篠S2を停止
状態に把持し待機させる(第3図)。このような篠継準
備作業を全錘について行なう。
その後の時間経過に伴ない2列の篠供給ボビンSが全
て篠継を要する小玉ボビンとなり、しかも、精紡管糸の
巻取状態が所定の分玉範囲となった時に、切れていたク
ラッチ42を繋ぐと共にブレーキ42aを解除し、予備篠フ
ィードローラ40をバックローラ34と同一周速で送り込み
方向へ回転させる(第1図)。各錘に対して待機してい
た各予備篠S2はトランペット39の内面で対応する供給篠
S1方向へ案内され、供給篠S1と共にトランペット39の出
口からバックローラ34へと送り込まれて全錘一斉に追継
ぎされる。予備篠S2がバックローラ34へ送り込まれた
後、あるいは予備篠フィードローラ40による予備篠S2の
送り込みと同時並行して往復動用シリンダ52のピストン
ロッド52aを突出させ、篠案内部材51を第1図の左方へ
移動させる。すると、供給篠S1と予備篠S2が篠ガイド51
の案内ピン51b,51c,51dによって軸方向左方へ移動さ
れ、供給篠S1がニップローラ44aと予備篠フィードロー
ラ40間に挟まれ、その状態で供給され、一方、追継ぎし
た予備篠S2がニップローラ44bと予備篠フィードローラ4
0間に挟まれた状態からニップローラ44a,44bの中間の予
備篠フィードローラ40と支持軸44との隙間部分に位置す
る。次いでクラッチ42を切ると共にブレーキ42aをか
け、予備篠フィードローラ40を停止させると、供給篠S1
はニップローラ44aと予備篠フィードローラ40間で把持
されたまま供給が止まれら、把持された部分より、ドラ
フト部30側で全錘一斉に切断される。切断された供給篠
S1は、レバー43を上方へ移動させてニップローラ44aと
予備篠フィードローラ40間での把持を解除してこれまで
篠供給ボビンSであった搬送レール5の小玉ボビンに巻
取る。そして、この小玉ボビンを吊下したボビンキャリ
ッジ9を搬送レール5から粗紡機方向へ移動させ、代わ
って搬送レール5に篠巻満ボビンFを準備する。尚、次
回の篠継はニップローラ44aと予備篠フィードローラ40
間で予備篠S2を把持した状態から行われ、ニップローラ
44a,44bは篠継の毎に交互に予備篠S2を把持することに
なる。
篠継動作がこのように一斉に行われるため、錘数、精
紡管糸の満ボビンまでの巻取時間などに全く無関係に篠
継動作が行われ、しかも、所定の精紡管糸の巻取状態の
中でも、トラベラが1チェースの中でも上部にあってバ
ールニングが小さいチェイスの最適位置を狙っての篠継
が行い得るため、篠継時の糸切れが最小となる。
第2実施例 第9〜12図において、精紡クリール1に3本の搬送レ
ール5a,5b,5cが備えてあり、各レール5a,5b,5cには一列
のボビンハンガ16(その数は精紡機片側において錘数の
半分である)を吊下したボビンキャリッジ9が機台長手
方向に移動するようにしてある。これらのボビンキャリ
ッジ9に吊下されるボビンのうち、2列は篠供給ボビン
Sが吊下され、他の一列は、篠巻空ボビン列を篠巻満ボ
ビン列に入替えるものであり、これらの各ボビン列の篠
残量を各列ごとに段階的に違えてテーパ段取りを行い、
何れか1列の篠供給ボビンSが空となるとこれを予め準
備した別の列の篠巻満ボビンFの予備篠S2と繋ぐように
してある。
この場合、精紡機の片側では、1錘おきに篠継が行わ
れる。この実施例では第10図に示すように、1対の篠案
内部材61,62が予備篠フィードローラ40の後方に、軸方
向に移動するように設けてある。一対の篠案内部材61,6
2のロッド61a,62aには夫々1錘おきにニップローラ44a,
44bと対応して3本1組の案内ピン61b,61c,61d及び62b,
62c,62dが立設してある。各篠案内部材61,62は夫々往復
動用シリンダ63,64の動作で軸方向に所定量移動するよ
うにしてある。尚、第1実施例と同一部分は符号のみ付
した。
搬送レール5a,5bの各ボビンが篠供給ボビンSとし、
搬送レール5aのボビンを搬送レール5cに準備した篠巻満
ボビンFに繋ぐ場合について説明する。篠巻満ボビンF
は精紡機片側において錘数の半分の数しかないから、こ
れから引出した予備篠S2は、1錘おきに最も早く小玉ボ
ビンとなる搬送レール5aの篠供給ボビンSからの供給篠
S1と対応して前記同様の手順でニップローラ44bと予備
フィードローラ40との間で把持し、待機させる。このと
きの予備篠S2と供給篠S1は後側の篠案内部材62で案内さ
れている(第10図)。そして搬送レール5aのボビンが小
玉となり、精紡巻量が最適となった時点でクラッチ42を
繋ぐと共にブレーキ42aを解除し、予備篠フィードロー
ラ40をバックローラ34の周速と同一に回転させて予備篠
S2を供給篠S1に追継ぎし、同時に篠案内部材62のみを軸
方向に所定量移動させ、供給篠S1をニップローラ44aで
ニップし、予備篠S2のニップローラ44bによるニップを
解除し、クラッチ42を切ると共にブレーキ42aをかけ、
1錘おきに一斉に供給篠S1を切断する(第11図)。切断
された供給篠S1を小玉ボビンに巻取り、この小玉ボビン
を吊下したボビンキャリッジ9を搬送レール5aから排出
し、代わって篠巻満ボビンFを吊下したボビンキャリッ
ジ9を搬送レール5aに準備する。そして、この篠巻満ボ
ビンFからの予備篠S2は前回篠継しなかった錘(第11図
でトップアーム38の左側)に対応する篠案内部材61の案
内ピン61c,61d間の篠案内隙間65bを介してニップローラ
44bにより把持し待機させ、その後、予備篠S2の送り込
み動作と共に、今度は篠案内部材61のみの左方移動で行
うことになる。
第3実施例 第13〜15図において第2実施例の他の例を示す。第2
実施例と異なるのは、2本の篠案内部材に代えて錘列全
長に延びる1本のラインシャフト71が篠案内部材として
用いられ、各ローラスタンド31に回動かつ軸方向に摺動
可能に支持した点である。ラインシャフト71の一端は第
13図のようにシフトプレート72に回動自在に遊嵌してあ
る。シフトプレート72は往復動シリンダ52のピストンロ
ッド52aに連結してある。シフトプレート72にはモータ7
3が固着され、このモータ73により適宜の駆動伝達系74
を介してラインシャフト71が180度旋回するようにして
ある。
ラインシャフト71の外周には、軸方向1錘毎に円周方
向に180度ずつ位相差をもって夫々一対の篠案内溝75a,7
5b(76a,76b)が形成してある(第15図)。各一対の篠
案内溝75a,75b(76a,76b)は各錘において一方の篠案内
溝、例えば75b,76bがニップローラ44a,44bの一方と対向
する時、他方の篠案内溝75a,76aはニップローラ44a,44b
の中間に位置するようにしてある。
この実施例では、供給篠S1はラインシャフト71の下側
を通ってトランペット39へ導かれる。次に篠継すべき供
給篠S1に対応している一対の篠案内溝75a,75bは下側に
位置され、篠継すべき供給篠S1は下側に位置された篠案
内溝75aを介して案内されている(第13図)。予備篠S2
を篠巻満ボビンFから引出し、篠案内溝75bを介してニ
ップローラ44bに把持させて待機させ、篠継するための
好適なタイミングで予備篠S2を送り込み、同時にライン
シャフト71を第13図で左方へ所定量シフトし、供給篠S1
をニップローラ44aに挟み、予備篠S2をニップローラ44a
のニップから解放し、1錘おきに一斉に追継が行われ
る。その後、供給篠S1を切断し、小玉ボビンに巻取るこ
とは前記実施例と同様である。この時、篠継しない錘で
は篠案内溝76a,76bが上側にあるので、供給篠S1は引掛
けられないため左方移動せず、左側の篠案内溝76aがニ
ップローラ44aと対向する。次に、この時篠継しなかっ
た供給篠S1を篠継する時には、モータ73を回転してライ
ンシャフト71を180度回転させ篠継しなかった供給篠S1
と対応する篠案内溝76a,76bを下側に位置させ、供給篠S
1は篠案内溝76bに案内される。この状態で予備篠S2をニ
ップローラ44aと対向した側の篠案内溝76aを介してニッ
プローラ44aにニップさせ、今度はラインシャフト71を
右方へ移動して篠継が行われる。
尚、上記した各実施例の態様に代えて、精紡機の各錘
毎に例えば特開昭62−53425号に示すような公知の篠継
ヘッドを供給篠に近接、離反するように配設し、予備篠
を篠継ヘッドに準備して待機させ、その後、所定の篠継
タイミングで予備篠を供給篠に重合して一斉に追継ぎす
るようにしてもよい。
発明の効果 以上のようにこの発明によれば、予備レールに準備し
た各篠巻満ボビンの予備篠を、篠継に先立ち予め篠継す
べき供給篠近くに待機させておき、その後、篠継すべき
篠供給ボビンが小玉ボビンとなった時に、待機している
各予備篠を対応した供給篠と共にドラフト部へ一斉に送
り込んだ後、各供給篠を切断するようにしたので、極め
て短時間で篠継ぎすべき供給篠全てに予備篠が追継ぎで
き、従って、精紡管糸の所定の巻取分玉範囲内での更に
チェイスの最適位置に一斉篠継が行え、追継ぎした後の
精紡糸の糸切れを最小に抑えることができる。また一斉
篠継により、極めて短時間に篠継できるので、従来の移
動式の篠継機による精紡機1台分の篠継に要する時間よ
りも短い時間で空から満ボビンとなってしまう太番手の
精紡糸を紡出する精紡機に対応することができる。更に
この発明では、篠供給ボビンが小玉となる以前に、各篠
巻満ボビンから予備篠を引出して篠継すべき供給篠近く
に待機させておくので、従来のように小玉ボビンとなっ
てから篠引出しに続いて篠継を行う方法に比べ、作業時
間に余裕を生じる利点もある。
また、この発明装置では、ニップローラと予備篠フィ
ードローラにより、予備篠の待機、予備篠のドラフト部
への送り込み、及び、供給篠の切断の3つの機能を持た
せたので、極めて簡単な構成で前記一斉篠継方法を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は精紡機ドラフト部の平面図、第2図は篠継完了
状態を示すドラフト部平面図、第3図はドラフト部の断
面図、第4図はニップローラの解除状態を示すドラフト
部の断面図、第5図は全錘一斉篠替の精紡クリールを示
す図、第6図は搬送レール説明図、第7図はボビン、篠
ガイド関係図、第8図はボビンキャリッジ側面図、第9
図は第2実施例の精紡クリール図、第10図は第9図に対
応したドラフト部平面図、第11図は篠継完了状態を示す
ドラフト部平面図、第12図は第10図のドラフト部断面
図、第13図は第3実施例のドラフト部平面図、第14図は
第13図のドラフト部断面図、第15図はラインシャフト拡
大断面図である。 1……精紡クリール、5,6……搬送レール、30……ドラ
フト部、39……トランペット、40……予備篠フィードロ
ーラ、44a,44b……ニップローラ、51……篠案内部材、S
1……供給篠、S2……予備篠、F……篠巻満ボビン、S
……篠供給ボビン、SP……錘

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】精紡クリールの搬送レールに篠巻満ボビン
    を準備し、精紡クリールの篠供給ボビンが小玉ボビンと
    なった時、精紡機運転中に、小玉ボビンの供給篠と篠巻
    満ボビンの予備篠を繋ぐようにした篠継方法において、
    準備した各篠巻満ボビンから引き出した予備篠を、予め
    精紡機のドラフト部上流において、各予備篠と対応する
    供給篠近くに待機させ、篠供給ボビンが小玉ボビンとな
    った時、前記待機している各予備篠を対応した供給篠と
    共にドラフト部へ一斉に送り込んだ後、各供給篠を一斉
    に切断することを特徴とする精紡機における一斉篠継方
    法。
  2. 【請求項2】精紡機運転中に、精紡クリールの篠供給ボ
    ビンが小玉ボビンとなった時、小玉ボビンの供給篠と、
    予め精紡クリールの搬送レールに準備した篠巻満ボビン
    の予備篠を繋ぐ篠継装置において、ドラフト部のトラン
    ペット後方に機台長手に延びる予備篠フィードローラを
    回動、停止自在に支持し、篠供給ボビンからの供給篠の
    両側で前記予備篠フィードローラと圧接、離反可能なニ
    ップローラを各錘毎に配設し、この予備篠フィードロー
    ラ後方に、供給篠と予備篠の長手方向位置を規制する篠
    案内部材を機台長手方向に往復動可能に設けたことを特
    徴とする精紡機における一斉篠継装置。
JP2073133A 1990-03-22 1990-03-22 精紡機における一斉篠継方法と装置 Expired - Lifetime JP2784078B2 (ja)

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