JP2783906B2 - 高▲rバー▼値熱延鋼板の製造方法 - Google Patents

高▲rバー▼値熱延鋼板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、高値熱延鋼板の製造方法に関するもので
ある。
<従来技術> 従来高値熱延鋼板の製造方法としては、通常の熱延
工程を利用して値を向上させる方法が使用されてい
る。
この方法は、析出物の固定を目的に低温加熱を行い、
その後α域で高潤滑圧延を行った後に自己焼鈍もしくは
再結晶処理によって高値熱延鋼板を得るものである。
<発明が解決しようとする課題> 上記の製造方法では、連続的に鋼板を製造している製
造ラインで実施する場合、次記する多大の問題点が生じ
ている。
低温加熱の実施:通常の熱延工程の加熱温度は1100℃
以上であるため、この鋼板の製造のために加熱炉を低温
にすると、温度変更に要する時間のロスが生じ、生産効
率を悪化させる。
α域圧延:仕上げ温度を低温にするため、粗圧延か
ら、仕上げ圧延までの間で時間調整が必要となり、ここ
でも時間のロスが生じ、同様に生産効率を悪化させる。
高潤滑:高潤滑の圧延油を用いるために、通常の製品
を製造する場合は濃度を薄く変える必要があり、更にロ
ールに付着した油を取り除くなどの手間が必要となり、
作業性、生産効率を悪化させる。
本発明は、これ等の問題点を伴わない製造方法を提供
する事を課題とするものである。
<課題を解決するための手段> 本発明は上記課題を達成するため、 (1) 重量%で、C:0.05%以下、N:0.01%以下で、C
及びNの含有量とTi及びNbの一方或は両方の含有量が、
0.4(Ti/48+Nb/93)≦C/12+N/14≦1.2(Ti/48+Nb/9
3)の関係にある熱延鋼板用鋼をAr3変態点以上で熱間圧
延を終了した後、700〜800℃で巻取りを行い、500℃〜8
00℃で摩擦係数μ≦0.15となる潤滑圧延を行った後に再
結晶処理を行うことを特徴とする高値熱延鋼板の製造
方法を手段とするものである。
本発明で言う熱延鋼板用鋼とは、以下に示すC,N,Nb,T
iの限定を満たし、その他はJIS G3131の規定を満たすP,
S含有量である鋼を指す。
<作用> 熱延鋼板の値を向上させることは、熱延鋼板の材質
向上と共に、冷延鋼板の代替材として使用可能になるた
めに、多大のメリットがある。
その方法の一つである潤滑圧延法は、高い値が得ら
れ、絞り性も冷延鋼板と比較しても高い部類にある。し
かし、この鋼板の製造には、低温加熱、α域圧延、高潤
滑等、これまでのラインに対し多大の負荷をかけること
になり、生産効率を悪化させる原因になっていた。
本発明者等はこれ等の問題点を解決するため、 通常の熱延工程を高値熱延鋼板製造のための前工程
(準備工程)に位置付け、生産障害を出さない条件の製
造方法の検討。
負荷の大きいα域潤滑圧延は後工程として位置付け、
専用のラインとしての生産方法の検討。
との分化を最大に生かして生産効率の向上と製品
の特性向上を計る検討。
を重ね、通常の熱延工程を生産障害なく稼働するために
は、加熱温度を1100〜1200℃の範囲とし、仕上圧延温度
はAr3変態点以上で完了して後巻取る必要がある等の知
見を得た。
一方、潤滑圧延法では、潤滑圧延前に材料の固溶C,N
をできる限り減らしておき、更にフェライトの結晶粒径
をできる限り細粒にしておく必要性等の知見を得た。
そのためには、C≦0.05%、N≦0.01%、P≦0.03
%、S≦0.035%、Mn≦0.5%とする必要がある。
深絞り性を向上させるためには、深絞り性に有効な
{111}を増加し、有害な{100}を低減するため、熱延
前の鋼板中の固溶C、Nを低減する必要がある。しか
し、工業的に可能な下限は略10ppm程度である。更に
C、Nを極微量まで低減させることは不可避的にコスト
が増大する。
このコストの増大を防止するため、本発明ではNb、Ti
を添加して、C、Nをを析出物の形で固定する。
このNb、Tiの添加もコストを増大するためC、N量と
のバランスを取る必要がある。
従って、本発明では、C/12+N/14≦1.2(Ti/48+Nb/9
3)の規定式によって上記のバランスをとり、固溶Cと
Nを炭窒化物として十分固定し、固溶C、Nを減少させ
て{111}/{100}を向上させ、深絞り性を向上してい
る。
又、0.4(Ti/48+Nb/93)≦C/12+N/14の条件を設
け、{111}/{100}の向上が飽和して以降のNb、Tiの
添加を防ぎ、無用なコスト上昇を防止している。
細粒のフェライトを得るには、仕上圧延温度は850℃
〜950℃とすることが望ましい。
本発明の手段の中で最も重要な巻取温度は800〜700℃
の温度とする。
従来は、圧延前に炭窒化物を析出させるには加熱工程
での析出を利用していた。
そのためには低温加熱が必要となり、上述したように
不可避的に生産効率が悪化していた。
本発明では析出物を最も析出が早い高温巻取り工程を
活用して行うので、温度範囲はα域になっており、析出
もγ域より早くなり、これで低温加熱は不要となり生産
性の悪化は生じない。
これに続く温間潤滑圧延工程は、高温巻取りの顕熱を
利用するため、従来のようにα域圧延を行うための仕上
圧延前での待ちによる時間ロスは生じない。
巻取り後にそのまま潤滑圧延を行うことも可能であ
り、また低温になったコイルを選択して潤滑圧延を行う
ことも可能である。
尚、この時の潤滑条件は摩擦係数μ≦0.15とする。こ
の圧延方法により、r値に有害な鋼板表層の{110}面
の生成を防ぐことが出来る。
温間潤滑圧延温度は、圧延負荷の増大を防ぎ、圧延後
の自己焼鈍を確立するため550〜800℃としている。
この自己焼鈍のためには、潤滑温度は高いほどよい。
潤滑圧延後の巻取り温度が下がって再結晶温度に達しな
い場合には、その後に再結晶処理を施す。
又、本発明鋼板は、更に続けてZn,Al,Pb等の溶融金属
メッキ、又はZnの電気メッキ等を行っても高値の特性
は維持され、各メッキ層の密着性も良好である。
以上の各知見の活用により、本発明は課題を達成して
いる。
<実施例> 供試鋼,熱間圧延条件,潤滑圧延条件,再結晶処理条
件等を表1に示す。
本発明例のNo.2,3,5,8,10,11は、表1に明らかな如
く、円滑な生産と良好な作業性の下に、高い値を有す
る熱延鋼板が得られた。
これに対し、比較例は以下の状況であった。
No.1はC,Nが多く、Nb,Tiが無添加であるため、過剰な
固溶C,Nが存在して十分な潤滑圧延を行っても高い値
は得られなかった。
又、No.9のように、製鋼技術で出来るだけC,Nを低め
てやっても、数十ppmのC,Nが溶鋼中に混入するため、T
i,Nbなしでは固溶C,Nを減らせず、値は悪かった。
No.4のように、潤滑が効かない場合は、全く効果はな
く、値の上昇は望めなかった。
No.6はこれまでの温間潤滑法であり、高い値が得ら
れている。しかしこの方法は前記した如く低温加熱、仕
上圧延待ち時間等による多大の生産障害が発生してコス
トが増大した。
No.7は巻取温度が低いために、Ti,Nb析出物の析出が
十分でなく、むしろ固溶C,Nが残っている状態で温間潤
滑圧延がされたので値も高くならなかった。
<発明の効果> 以上説明した本発明によると、通常の熱延工程ライン
の生産性を下げることなく、高値熱延鋼板を円滑、安
定して製造することが可能となり、この種製品の製造費
を大幅に低減する等、この種分野にもたらす効果は大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の無潤滑圧延方法、潤滑圧延方法と、本
発明の潤滑圧延方法による各値を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 8/04 C21D 9/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で、C:0.05%以下、N:0.01%以下
    で、C及びNの含有量とTi及びNbの一方或は両方の含有
    量が、0.4(Ti/48+Nb/93)≦C/12+N/14≦1.2(Ti/48
    +Nb/93)の関係にある熱延鋼板用鋼をAr3変態点以上で
    熱間圧延を終了した後、700〜800℃で巻取りを行い、50
    0〜800℃で摩擦係数μ≦0.15となる潤滑圧延を行った後
    に再結晶処理を行うことを特徴とする高値熱延鋼板の
    製造方法。
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