JP2782983B2 - フレーム形コンテナにおける中間台の取付装置 - Google Patents

フレーム形コンテナにおける中間台の取付装置

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JP2782983B2 JP15519791A JP15519791A JP2782983B2 JP 2782983 B2 JP2782983 B2 JP 2782983B2 JP 15519791 A JP15519791 A JP 15519791A JP 15519791 A JP15519791 A JP 15519791A JP 2782983 B2 JP2782983 B2 JP 2782983B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基台、左右前後支柱及
び横桟により枠組み構成された相互に重ね合わせ可能な
フレーム形コンテナにおける中間台の取付装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記のようなフレーム形コンテナを、本
発明の実施例を示す図1を借りて説明すると、このコン
テナは、平面視矩形状の基台1と、この基台1の前部の
左右両側に立設される一対の前支柱2,2と、基台1の
後部の左右両側に、対向間隔が前支柱対2,2間の間隔
よりも狭く且つ各支柱が前後に対向する前支柱2より内
側へ入り込むように立設される左右一対の後支柱3,3
と、前支柱2,2及び後支柱3,3のそれぞれ上端部相
互を連結する横桟4,4と、後支柱3,3の上端部相互
を連結する横桟5とで枠組み構成されている。基台1の
左右両側端部下面には前記横桟4が係合可能な下向き開
口状の溝条6,6が設けてある。しかして、コンテナを
上下方向に積み重ねる場合には、上段側コンテナの両溝
条6,6が下段側コンテナの横桟4,4に係嵌して位置
決めされる。また、このコンテナは使用していない空の
状態で正面側から他のコンテナをスライドさせて押し込
むことにより、互いに同じ向きに嵌合した状態で前後方
向に重ね合わせることができるようになっている。
【0003】ところで、このようなフレーム形コンテナ
に中間台を取付ける従来の中間台取付装置においては、
図9(前後支柱2,3の平面配置図)に示すように、前
支柱2,2にはそれぞれの後側面の中間高さ位置に受け
金具7,7を取付け、後支柱3,3にはそれぞれの前側
面に同じ高さで同様な受け金具8,8を取付けておく。
そして中間台9は、前後支柱2,3の対向側面間距離よ
りも若干狭い前後幅Xと前支柱2,2の外側面間距離に
相当する左右幅Yとを有するように形成し、この中間台
9の後端には、後支柱3,3の受け金具8,8にそれぞ
れ落し込み式に係入される両側一対の係入金具10,1
0を、また中間台9の前端には、前支柱2,2の受け金
具7,7にそれぞれ落し込み式に係入される両側一対の
係入金具11,11を取付けている。
【0004】しかして、図9のように水平姿勢でコンテ
ナの正面側に持ち来した中間台9を、その見掛け上の左
右幅が前支柱2,2の対向側面間距離よりも狭くなるよ
うに左右何れかの側へ傾斜させた状態で前支柱2,2間
よりコンテナ内に挿入し、その後この中間台9を水平姿
勢に戻しながら前後の係入金具10,10及び11,1
1を前後支柱側の受け金具7,7及び8,8にそれぞれ
落し込んで係入するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の中
間台取付装置では、取付けにあたって中間台9をコンテ
ナの正面側から挿入しセットする際に、この中間台9
を、その見掛け上の左右幅が前支柱2,2の対向側面間
距離よりも狭くなるように左右何れかの側へ傾斜させて
おく必要があるが、中間台9自体が相当な重量を有する
ため、それを傾斜させた状態でコンテナ内に挿入し、そ
の後水平姿勢に直して定位置にセットするという作業
は、作業者に非常な肉体的負担を強いられると共に、危
険性を伴うものであった。
【0006】本発明、上記に鑑みてなされたもので、コ
ンテナ内への中間台の挿入並びに定位置へのセットが簡
単で、それらの作業が楽に行える中間台取付装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による中間台取付
装置においては、中間台を、前支柱対の対向側面間距離
よりも若干狭い左右幅に形成し、前後各支柱にはそれぞ
れ前側面の所要高さ位置に受け金具を取付け、前記中間
台の後端には各後支柱の受け金具に落し込み式に係入さ
れる両側一対の係入金具を、また中間台の前端には各前
支柱の受け金具に落し込み式に係入される両側一対の係
入金具をそれぞれ取付けてなることを特徴とする。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図6により説明する
と、図1に示されるフレーム形コンテナは、前述したよ
うに、基台1と、一対の前支柱2,2と、対向間隔が前
支柱対2,2間の間隔よりも狭く且つ各支柱が前後に対
向する前支柱2より内側へ入り込むように立設される左
右一対の後支柱3,3と、横桟4,4,5とで枠組み構
成され、基台1の左右両側端部下面には下向き開口状の
溝条6,6が設けてある。各支柱2,3及び横桟5は中
空角筒状の鋼材により、また横桟4は断面三角形の中空
鋼材によりそれぞれ形成される。基台1は複数本の中空
角筒状鋼材を格子枠状に枠組みしてなり、その左右両側
端部下面には溝条6,6を形成する両側一対の脚部材き
12,12が取付けてある。
【0009】また図1から明らかなように、前支柱2,
2にはそれぞれの前側面の中間高さ位置に受け金具7,
7が取付けられ、後支柱3,3にはそれぞれの前側面に
受け金具7と同じ高さで同様な受け金具8,8が取付け
てある。中間台は図中13で示され、この中間台13
は、それぞれ中空角筒状鋼材よりなる前後の横枠14,
15、左右の縦枠16,16及び中間の縦横桟17,1
8によって格子状に枠組みされたもので、前後支柱2,
3の対向側面間距離よりも前支柱2のほぼ前後幅相当分
だけ長いような前後幅Vと、前支柱2,2の対向側面間
距離よりも若干狭い左右幅Wとを有するように形成され
ている。
【0010】前記中間台13には後横枠15の後側面
に、後支柱3,3の受け金具8,8にそれぞれ落し込み
式に係入される両側一対の係入金具19,19が取付け
られ、また前横枠14の前側面には、前支柱2,2の受
け金具7,7にそれぞれ落し込み式に係入される両側一
対の係入金具20,20が左右両側へ張り出すように取
付けられている。
【0011】したがって、上述した中間台13の取付け
にあたっては、図1に示すように、中間台13を水平姿
勢でコンテナの正面、即ち前支柱7,7の正面側に持ち
来し、そしてこの中間台13を受け金具7の位置よりも
高い位置から水平姿勢のままで前支柱7,7間よりコン
テナ内に挿入する。しかして中間台13をコンテナ内に
図2のような状態まで挿入し終えたならば、この中間台
13をそのまま垂直に降ろすことにより、中間台13の
後端側の係入金具19,19が後支柱3,3の受け金具
8,8にそれぞれ落し込まれて係入され、また前端側の
係入金具20,20が前支柱2,2の受け金具7,7に
それぞれ落し込まれて係入され、これによって中間台1
3はコンテナ内の所定位置に取付け固定される。
【0012】尚、前支柱2に取付けられた受け金具7と
中間台13の前横枠14側に取付けられた係入金具20
との取付け状態ならびに係入状態を、図3の平面図及び
図4の正面図によって示し、また後支柱3に取付けられ
た受け金具8と中間台13の後横枠14側に取付けられ
た係入金具19との取付け状態ならびに係入状態を、図
5の平面図及び図6の正面図によって示している。
【0013】また、この中間台13をコンテナから取り
外す場合は、コンテナ内で中間台13を一旦垂直上方に
引き上げて、係入金具19,20を受け金具7,8から
離脱させた後、この中間台13を水平姿勢のまま前支柱
2,2を通って前方へ引き出すようにすればよい。
【0014】図7は、使用していない空のコンテナに、
多数の中間台13をそれぞれ逆さにした状態で前支柱
2,2間より順次挿入して、多段状に積み重ねた状態を
示したものである。
【0015】尚、実施例では、中間台はコンテナ内に一
段のみ取付ける構造としたが、もちろん、必要に応じて
複数段取付けるようにすることができるものである。
【0016】図8は本発明の別の実施例を示すもので、
図示の如く、前支柱2,2の真後ろから後支柱3,3の
左右両側に至る平面視L形の空き空間を利用して、基台
1や中間台13上からの荷落下防止のための各種オプシ
ョン部材21、例えば側壁状のサイドガード、横棧状の
サイドステー、支柱状のサブポスト等を必要に応じて取
付けることが出来る。即ち、図9に示す従来の中間台取
付装置では、前支柱2,2の真後ろまで中間台9が張り
出しているので、中間台9を取付けた状態では、前記の
ようなオプション部材21をコンテナ周囲から張り出さ
せないで取付けることが出来なかったが、本発明の構成
では、中間台13の左右両側辺は前支柱2,2の真後ろ
まで張り出さないので、中間台13を取付けている状態
で更に上記のようにオプション部材21を必要に応じて
取付けることが出来るに至ったのである。
【0017】尚、オプション部材21が前記サイドガー
ドやサイドステー等である場合には、前支柱2,2の後
側面2a,2aと後支柱3,3の左右両外側面3a,3
aとに、前記サイドガード等を係止する係止部を設けて
おけば良く、オプション部材21が前記サブポスト等で
ある場合には、基台1の左右側辺部と上端の前後方向横
棧4,4とに前記サブポスト等の係止部を設けておけば
良い。
【0018】
【発明の作用及び効果】本発明の中間台取付装置におい
て、中間台は水平姿勢でコンテナの正面側、即ち前支柱
対の正面側に持ち来たし、そして受け金具の取付け位置
よりも高い位置から水平姿勢のまま前支柱対間よりコン
テナ内に挿入することができる。しかして中間台をコン
テナ内の所定位置まで挿入し終えた後、この中間台をそ
のまま垂直に降ろすことにより、この中間台の後端側の
係入金具が後支柱の受け金具にそれぞれ落し込まれて係
入され、また中間台の前端側の係入金具が前支柱の受け
金具にそれぞれ落し込まれて係入される。これによって
中間台はコンテナ内の所定位置に取付け固定される。
【0019】また、中間台をコンテナから取り外す場合
は、コンテナ内で一旦垂直上方に引き上げた後、中間台
を水平姿勢のまま前支柱対間より前方へ引き出すように
することにより、簡単に取り外すことができる。
【0020】このように本発明の中間台取付装置によれ
ば、コンテナ内への取付けに際し、中間台を従来のよう
に傾けることなく、水平姿勢のままコンテナ正面の前支
柱対間より挿入し、しかもコンテナ内の定位置でそのま
ま垂直下方へ降ろすだけでよいから、中間台の挿入及び
定位位置へのセットが簡単容易となって、取付け作業更
には取外し作業を非常に楽に行うことができる格別の効
果がある。
【0021】また、図8で説明したように、中間台の左
右両側辺が前支柱の真後ろまで張り出さないので、中間
台を取付けている状態でも、前支柱の真後ろから後支柱
の左右両側に至る平面視L形の空き空間を利用して、荷
落下防止用サイドガード等の各種オプション部材を必要
に応じて取付けることも出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すフレーム形コンテナ及び
中間台の斜視図である。
【図2】同上のコンテナにおける前後支柱と中間台の配
置を示す平面図である。
【図3】前支柱側の受け金具とこれに係入される中間台
前端側の係入金具とを示す平面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】後支柱側の受け金具とこれに係入される中間台
後端側の係入金具とを示す平面図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】空のコンテナ内に多数の中間台を多段状に積み
重ねて収納した状態を示す側面図である。
【図8】本発明の別の実施例を示す概略平面図である。
【図9】従来例を示す図2と同様な平面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 前支柱 3 後支柱 4 横桟 5 横桟 7 受け金具 8 受け金具 9 中間台(従来) 13 中間台(本発明) 19 係入金具 20 係入金具 21…サイドガード

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面視矩形状の基台と、基台前部の左右
    両側に立設される一対の前支柱と、基台後部の左右両側
    に、対向間隔が前支柱対間のそれよりも狭く且つ各支柱
    が前後に対向する前支柱より内側へ入り込むように立設
    される左右一対の後支柱と、前後の支柱上端部相互及び
    後支柱対の上端部相互を連結する横桟とで枠組み構成さ
    れたフレーム形コンテナに中間台を着脱可能に取り付け
    る取付装置において、前記中間台は前支柱対の対向側面
    間距離よりも若干狭い左右幅に形成し、前後各支柱には
    それぞれ前側面の所要高さ位置に受け金具を取付け、前
    記中間台の後端には各後支柱の受け金具に落し込み式に
    係入される両側一対の係入金具を、また中間台の前端に
    は各前支柱の受け金具に落し込み式に係入される両側一
    対の係入金具をそれぞれ取付けてなることを特徴とする
    フレーム形コンテナにおける中間台の取付装置。
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