JP2782569B2 - 水中ポンプ - Google Patents
水中ポンプInfo
- Publication number
- JP2782569B2 JP2782569B2 JP4130776A JP13077692A JP2782569B2 JP 2782569 B2 JP2782569 B2 JP 2782569B2 JP 4130776 A JP4130776 A JP 4130776A JP 13077692 A JP13077692 A JP 13077692A JP 2782569 B2 JP2782569 B2 JP 2782569B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- strainer
- lower casing
- cover
- bolt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中間ケーシングに弾性
材製の上部ケーシング及び下部ケーシングを取り付ける
とともに、下部ケーシングの側面を覆うようにストレー
ナを取付けた水中ポンプに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の水中ポンプは種々知られ
ており、例えば図4に示すように、モータMを収納した
モータケーシングMCには流路Fが形成されており、そ
のモータケーシングMCの下部にポンプケーシングPC
が取付けられている。土木用のポンプのように取扱い液
に土砂等が含まれている場合は、ポンプケーシングPC
が摩耗するので、ポンプケーシングPCは弾性材例えば
ゴムで作られ、摩耗に強く、また摩耗した場合に交換し
やすくするようになっている。したがって、このポンプ
ケーシングPCは弾性材例えばゴムで作られた上部ケー
シング4と同様に弾性材製の下部ケーシング5とを備
え、これらのケーシング4、5によってボリュート室V
が画成され、その中にモータMによって回転するインペ
ラ1が収納されている。そして上部ケーシング4とモー
タケーシングMCとの間には中間ケーシング3が設けら
れ、そして下部ケーシング5は金属性の下部ケーシング
カバー6で覆われている。そしてポンプケーシングPC
の下部にはストレーナ7が設けられ、そのストレーナ7
の側面は前記下部ケーシングカバー6の外周に位置して
おり、そして側面に多数の穴Hを有している。 【0003】上部及び下部ケーシング4、5はいずれも
弾性材で作られているので、各ケーシングの接合面Sを
シールし、且つ、ボルト8のない部分でも充分にシール
できる様に、下部ケーシングカバー6を設け、複数のボ
ルト8、ナット9により中間ケーシング3と下部ケーシ
ングカバー6とを締め付けて構成していた。また、前記
のボルト8を用いて、別のナット10でストレーナ7も
取付けていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した水中ポンプは
それなりに効果的なものであるが、ストレーナ7、下部
ケーシング5、上部ケーシング4を外すには、両ケーシ
ング4、5のボルト孔が両ねじボルト8のねじ山に引掛
って外し難くなるという欠点があった。また、土木工事
に使用した際、ストレーナ7の内外の両ねじボルト8の
ねじ溝に泥、砂等が入り込み、そのためナット9、10
が外し難くなるという欠点もあって、水中ポンプのポン
プ部の分解、点検が面倒であった。 【0005】また、ナット10を締付ける場合にストレ
ーナ7は薄い板であるために、強く締付けると変形しや
すく、弱いとナットが緩んでしまう。 【0006】その他の従来技術として、実開昭54−1
03606号公報にはポンプの内部ケーシングとストレ
ーナとの間に嵌入する突部を設ける技術が開示されてい
る。しかしこの公知技術では、ポンプケーシングと内部
ケーシングが金属製であるため充分に強度を有し、変形
やシール不良の問題は無い。したがって、弾性材のケー
シングの接合面のシール性とは全く無関係な技術であ
り、勿論、ケーシングの接合面のシール性の向上には寄
与しない。 【0007】さらに実開昭60−116093号公報に
は、中間ケーシングとストレーナとの間で、ボルトによ
り、ポンプケーシングをサンドイッチ状に締付ける技術
が開示されている。しかしながら、かかる公知技術で
は、弾性材製のポンプケーシングの場合に該ケーシング
を正確に位置決めすること、及び、確実にシールを行う
ことは不可能である。その他の従来技術として、実開昭
57−41424号公報には弾性材製のポンプケーシン
グを有する水中ポンプが示されており、実公昭56−3
4653号公報には下流側の部材と係合する段部をスト
レーナに形成した技術が示されている。しかし、実開昭
57−41424号公報ではケーシングとは別体に構成
されたサクションカバーを有しているので、部品点数が
増加すると共に、サクションカバーとケーシングとの共
締め部分及びケーシングとストレーナとの共締め部分
に、それぞれ締結部材(ボルト・ナット等)を設けなけ
ればならない。また、ボルト或いはナットが吸込流路に
露出しているので、ねじ溝に異物が混入して種々の不都
合を惹起する。さらに、シール性能にも問題がある。一
方、実公昭56−34653号公報で示す段部はストレ
ーナをサクションカバーに固着するためのものであり、
上下のケーシング及びケーシングカバーとストレーナと
を同時に中間ケーシングに対して固定するものでは無
い。すなわち、これ等の従来技術でも、水中ポンプの分
解及び点検作業を容易にする、という要請に応えること
は出来なかった。 【0008】本発明は上記した従来技術の問題点に鑑み
て提案されたもので、弾性材製の上下のケーシングを有
する水中ポンプであって、構成が簡単であり、分解或い
は点検が容易であり、上下のケーシング間のシールを確
実にすることが出来る様な水中ポンプの提供を目的とし
ている。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の水中ポンプは、
中間ケーシングに弾性材製の上部ケーシング及び下部ケ
ーシングを取り付けるとともに、下部ケーシングの側面
を覆うようにストレーナを取付けた水中ポンプにおい
て、下部ケーシングの底面を覆う下部ケーシングカバー
を設け、前記ストレーナと下部ケーシングと上部ケーシ
ングとを前記中間ケーシングに共締固着する複数本のボ
ルトを設け、前記ストレーナは下部ケーシングカバーと
係合する段部を有し、そして前記ストレーナの底面は段
部以外の所で下部ケーシングカバーから離れて設けられ
ており、前記複数本のボルトの各々は、ストレーナの段
部より下部ケーシングカバーと下部ケーシングと上部ケ
ーシングを貫通して中間ケーシングに螺合しており、前
記段部の外周端は壁部分がなく開放されている。 【0010】 【作用】上記した様な構成を具備する本発明の水中ポン
プによれば、ボルトと中間ケーシングとの螺合状態を解
除し、該ボルトを上部及び下部ケーシング、下部ケーシ
ングカバー、ストレーナ(の段部)から取り外すことに
より、ストレーナ及び下部ケーシングを容易に取り外す
ことができる。そして、羽根車を取り外せば、上部ケー
シングも取り外すことが出来るので、水中ポンプの分
解、点検が極めて容易且つ確実に行われるのである。 【0011】ここで、弾性材製のケーシングの場合、上
述した様な従来技術を用いた場合には、ボルトを締め付
けると弾性材料で構成された箇所に部分的な歪が生じ、
上下のケーシングの接合面が開いてしまい、シールが殆
ど為され無くなる。これに対して、本発明では、ストレ
ーナの段部より下部ケーシングカバーと下部ケーシング
と上部ケーシングを貫通して中間ケーシングに螺合する
ボルトを締め付けることにより、ストレーナと下部ケー
シングと上部ケーシングが中間ケーシングに共締固着さ
れる。その結果、中間ケーシングとストレーナの段部
(或いは下部ケーシングカバー)とにより挟み付けられ
て圧縮された上部及び下部ケーシングに対しては、比較
的均一にボルトの締付力(圧縮応力)が作用するので、
上部及び下部ケーシング接合面は確実にシールされる。 【0012】また、ストレーナを充分に薄くしても、下
部ケーシングカバーによりボルトの締結力を維持するこ
とができる。 【0013】さらに図4に示すようにボルト8及びボル
ト8の中間位置にあるナット9を用いて中間ケーシング
と下部ケーシングカバーとを締めつける必要がないた
め、ナットの螺合解除或いは水中ポンプの分解が困難に
なってしまうことが防止される。 【0014】 【実施例】以下図1〜3を参照して、本発明の実施例を
説明する。図1〜3において、図4に対応する部分につ
いては同じ符号を付して重複説明を省略する。 【0015】図1〜図3において、ストレーナ7はボル
ト13の所に段部15を有し、この段部15は図示の通
り、下部ケーシングカバー6の下面と係合している。そ
して、段部15の周囲には壁部分14が形成され、スト
レーナ7の底面12は下部ケーシングカバー6から下方
に離れて位置している。ボルト13は、そのボルトヘッ
ドがストレーナ7の段部15と係合し、ストレーナの段
部15と下部ケーシングカバー6と下部ケーシング5の
側壁5aと上部ケーシング4とを貫通して延び、中間ケ
ーシング3のねじ孔16に螺合している。このボルト1
3は同種のものが複数本円周状に配置されている。段部
15の外周端は壁部分14がなく開放されている。 【0016】ストレーナ7の段部15と中間ケーシング
3とは、その間で下部ケーシングカバー6と下部ケーシ
ング5と上部ケーシング4とをサンドイッチ状にはさん
でいる。したがって、ボルト13の締付け力は該段部1
5から下部ケーシングカバー6を介して上下のケーシン
グ4、5にほぼ均等に印加される。そのために、上下の
ケーシング4、5の接合面には、全周にわたって略々均
一な力が作用し、この接合面を確実にシールすることが
できる。 【0017】また、ストレーナの段部15は、例えばプ
レス成形により簡単に作ることができ、液の吸込みに対
して抵抗を生ずる部分がなく、加工が容易で、効率のよ
い水中ポンプを得ることができる。 【0018】そして、上下のポンプケーシング4、5や
羽根車が損耗したり、或いは点検、整備のために分解す
る場合は、ボルト13を中間ケーシング3との螺合を解
除すれば良い。中間ケーシング3と下部ケーシングカバ
ー6とを締め付けるために、ナットを用いる必要がなく
なったため、ナットの螺合解除或いは水中ポンプの分解
が困難になってしまうことが防止される。 【0019】ボルト13を外せば、ストレーナ7と下部
ケーシング5とを取り外すことができ、また羽根車を取
り外せば上部ケーシング4を取り外すことができる。 【0020】 【発明の効果】以上の如く本発明によれば、下記のすぐ
れた効果を奏する。 【0021】(1) ボルトと中間ケーシングとの螺合
状態を解除し、該ボルトを上部及び下部ケーシング、下
部ケーシングカバー、ストレーナ(の段部)から取り外
すことにより、上部及び下部ケーシング、ストレーナを
中間ケーシングから簡単に分割することが出来る。その
ため、点検、修理、上部及び下部ケーシングの交換等が
容易であり、作業性が向上する。 【0022】(2) ストレーナの段部より下部ケーシ
ングカバーと下部ケーシングと上部ケーシングを貫通し
て中間ケーシングに螺合するボルトを締め付ければ、上
部ケーシングと下部ケーシングとの接合面に略々均一な
力が作用する。そのため、シールが確実に行われる。 【0023】(3) ストレーナの段部より下部ケーシ
ングカバーと下部ケーシングと上部ケーシングを貫通し
て中間ケーシングに螺合するボルトを締め付けるために
は、単一のナットを用いれば良い。そのため、中間ケー
シングと下部ケーシングカバーとの締め付けのみに機能
するようなナットは必要が無くなり、ナットの螺合解除
或いは水中ポンプの分解が極めて容易になる。 【0024】(4) ストレーナが弾性材製の上下のポ
ンプケーシングの側面を覆い、弾性材の損傷を防止して
いる。
材製の上部ケーシング及び下部ケーシングを取り付ける
とともに、下部ケーシングの側面を覆うようにストレー
ナを取付けた水中ポンプに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の水中ポンプは種々知られ
ており、例えば図4に示すように、モータMを収納した
モータケーシングMCには流路Fが形成されており、そ
のモータケーシングMCの下部にポンプケーシングPC
が取付けられている。土木用のポンプのように取扱い液
に土砂等が含まれている場合は、ポンプケーシングPC
が摩耗するので、ポンプケーシングPCは弾性材例えば
ゴムで作られ、摩耗に強く、また摩耗した場合に交換し
やすくするようになっている。したがって、このポンプ
ケーシングPCは弾性材例えばゴムで作られた上部ケー
シング4と同様に弾性材製の下部ケーシング5とを備
え、これらのケーシング4、5によってボリュート室V
が画成され、その中にモータMによって回転するインペ
ラ1が収納されている。そして上部ケーシング4とモー
タケーシングMCとの間には中間ケーシング3が設けら
れ、そして下部ケーシング5は金属性の下部ケーシング
カバー6で覆われている。そしてポンプケーシングPC
の下部にはストレーナ7が設けられ、そのストレーナ7
の側面は前記下部ケーシングカバー6の外周に位置して
おり、そして側面に多数の穴Hを有している。 【0003】上部及び下部ケーシング4、5はいずれも
弾性材で作られているので、各ケーシングの接合面Sを
シールし、且つ、ボルト8のない部分でも充分にシール
できる様に、下部ケーシングカバー6を設け、複数のボ
ルト8、ナット9により中間ケーシング3と下部ケーシ
ングカバー6とを締め付けて構成していた。また、前記
のボルト8を用いて、別のナット10でストレーナ7も
取付けていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した水中ポンプは
それなりに効果的なものであるが、ストレーナ7、下部
ケーシング5、上部ケーシング4を外すには、両ケーシ
ング4、5のボルト孔が両ねじボルト8のねじ山に引掛
って外し難くなるという欠点があった。また、土木工事
に使用した際、ストレーナ7の内外の両ねじボルト8の
ねじ溝に泥、砂等が入り込み、そのためナット9、10
が外し難くなるという欠点もあって、水中ポンプのポン
プ部の分解、点検が面倒であった。 【0005】また、ナット10を締付ける場合にストレ
ーナ7は薄い板であるために、強く締付けると変形しや
すく、弱いとナットが緩んでしまう。 【0006】その他の従来技術として、実開昭54−1
03606号公報にはポンプの内部ケーシングとストレ
ーナとの間に嵌入する突部を設ける技術が開示されてい
る。しかしこの公知技術では、ポンプケーシングと内部
ケーシングが金属製であるため充分に強度を有し、変形
やシール不良の問題は無い。したがって、弾性材のケー
シングの接合面のシール性とは全く無関係な技術であ
り、勿論、ケーシングの接合面のシール性の向上には寄
与しない。 【0007】さらに実開昭60−116093号公報に
は、中間ケーシングとストレーナとの間で、ボルトによ
り、ポンプケーシングをサンドイッチ状に締付ける技術
が開示されている。しかしながら、かかる公知技術で
は、弾性材製のポンプケーシングの場合に該ケーシング
を正確に位置決めすること、及び、確実にシールを行う
ことは不可能である。その他の従来技術として、実開昭
57−41424号公報には弾性材製のポンプケーシン
グを有する水中ポンプが示されており、実公昭56−3
4653号公報には下流側の部材と係合する段部をスト
レーナに形成した技術が示されている。しかし、実開昭
57−41424号公報ではケーシングとは別体に構成
されたサクションカバーを有しているので、部品点数が
増加すると共に、サクションカバーとケーシングとの共
締め部分及びケーシングとストレーナとの共締め部分
に、それぞれ締結部材(ボルト・ナット等)を設けなけ
ればならない。また、ボルト或いはナットが吸込流路に
露出しているので、ねじ溝に異物が混入して種々の不都
合を惹起する。さらに、シール性能にも問題がある。一
方、実公昭56−34653号公報で示す段部はストレ
ーナをサクションカバーに固着するためのものであり、
上下のケーシング及びケーシングカバーとストレーナと
を同時に中間ケーシングに対して固定するものでは無
い。すなわち、これ等の従来技術でも、水中ポンプの分
解及び点検作業を容易にする、という要請に応えること
は出来なかった。 【0008】本発明は上記した従来技術の問題点に鑑み
て提案されたもので、弾性材製の上下のケーシングを有
する水中ポンプであって、構成が簡単であり、分解或い
は点検が容易であり、上下のケーシング間のシールを確
実にすることが出来る様な水中ポンプの提供を目的とし
ている。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の水中ポンプは、
中間ケーシングに弾性材製の上部ケーシング及び下部ケ
ーシングを取り付けるとともに、下部ケーシングの側面
を覆うようにストレーナを取付けた水中ポンプにおい
て、下部ケーシングの底面を覆う下部ケーシングカバー
を設け、前記ストレーナと下部ケーシングと上部ケーシ
ングとを前記中間ケーシングに共締固着する複数本のボ
ルトを設け、前記ストレーナは下部ケーシングカバーと
係合する段部を有し、そして前記ストレーナの底面は段
部以外の所で下部ケーシングカバーから離れて設けられ
ており、前記複数本のボルトの各々は、ストレーナの段
部より下部ケーシングカバーと下部ケーシングと上部ケ
ーシングを貫通して中間ケーシングに螺合しており、前
記段部の外周端は壁部分がなく開放されている。 【0010】 【作用】上記した様な構成を具備する本発明の水中ポン
プによれば、ボルトと中間ケーシングとの螺合状態を解
除し、該ボルトを上部及び下部ケーシング、下部ケーシ
ングカバー、ストレーナ(の段部)から取り外すことに
より、ストレーナ及び下部ケーシングを容易に取り外す
ことができる。そして、羽根車を取り外せば、上部ケー
シングも取り外すことが出来るので、水中ポンプの分
解、点検が極めて容易且つ確実に行われるのである。 【0011】ここで、弾性材製のケーシングの場合、上
述した様な従来技術を用いた場合には、ボルトを締め付
けると弾性材料で構成された箇所に部分的な歪が生じ、
上下のケーシングの接合面が開いてしまい、シールが殆
ど為され無くなる。これに対して、本発明では、ストレ
ーナの段部より下部ケーシングカバーと下部ケーシング
と上部ケーシングを貫通して中間ケーシングに螺合する
ボルトを締め付けることにより、ストレーナと下部ケー
シングと上部ケーシングが中間ケーシングに共締固着さ
れる。その結果、中間ケーシングとストレーナの段部
(或いは下部ケーシングカバー)とにより挟み付けられ
て圧縮された上部及び下部ケーシングに対しては、比較
的均一にボルトの締付力(圧縮応力)が作用するので、
上部及び下部ケーシング接合面は確実にシールされる。 【0012】また、ストレーナを充分に薄くしても、下
部ケーシングカバーによりボルトの締結力を維持するこ
とができる。 【0013】さらに図4に示すようにボルト8及びボル
ト8の中間位置にあるナット9を用いて中間ケーシング
と下部ケーシングカバーとを締めつける必要がないた
め、ナットの螺合解除或いは水中ポンプの分解が困難に
なってしまうことが防止される。 【0014】 【実施例】以下図1〜3を参照して、本発明の実施例を
説明する。図1〜3において、図4に対応する部分につ
いては同じ符号を付して重複説明を省略する。 【0015】図1〜図3において、ストレーナ7はボル
ト13の所に段部15を有し、この段部15は図示の通
り、下部ケーシングカバー6の下面と係合している。そ
して、段部15の周囲には壁部分14が形成され、スト
レーナ7の底面12は下部ケーシングカバー6から下方
に離れて位置している。ボルト13は、そのボルトヘッ
ドがストレーナ7の段部15と係合し、ストレーナの段
部15と下部ケーシングカバー6と下部ケーシング5の
側壁5aと上部ケーシング4とを貫通して延び、中間ケ
ーシング3のねじ孔16に螺合している。このボルト1
3は同種のものが複数本円周状に配置されている。段部
15の外周端は壁部分14がなく開放されている。 【0016】ストレーナ7の段部15と中間ケーシング
3とは、その間で下部ケーシングカバー6と下部ケーシ
ング5と上部ケーシング4とをサンドイッチ状にはさん
でいる。したがって、ボルト13の締付け力は該段部1
5から下部ケーシングカバー6を介して上下のケーシン
グ4、5にほぼ均等に印加される。そのために、上下の
ケーシング4、5の接合面には、全周にわたって略々均
一な力が作用し、この接合面を確実にシールすることが
できる。 【0017】また、ストレーナの段部15は、例えばプ
レス成形により簡単に作ることができ、液の吸込みに対
して抵抗を生ずる部分がなく、加工が容易で、効率のよ
い水中ポンプを得ることができる。 【0018】そして、上下のポンプケーシング4、5や
羽根車が損耗したり、或いは点検、整備のために分解す
る場合は、ボルト13を中間ケーシング3との螺合を解
除すれば良い。中間ケーシング3と下部ケーシングカバ
ー6とを締め付けるために、ナットを用いる必要がなく
なったため、ナットの螺合解除或いは水中ポンプの分解
が困難になってしまうことが防止される。 【0019】ボルト13を外せば、ストレーナ7と下部
ケーシング5とを取り外すことができ、また羽根車を取
り外せば上部ケーシング4を取り外すことができる。 【0020】 【発明の効果】以上の如く本発明によれば、下記のすぐ
れた効果を奏する。 【0021】(1) ボルトと中間ケーシングとの螺合
状態を解除し、該ボルトを上部及び下部ケーシング、下
部ケーシングカバー、ストレーナ(の段部)から取り外
すことにより、上部及び下部ケーシング、ストレーナを
中間ケーシングから簡単に分割することが出来る。その
ため、点検、修理、上部及び下部ケーシングの交換等が
容易であり、作業性が向上する。 【0022】(2) ストレーナの段部より下部ケーシ
ングカバーと下部ケーシングと上部ケーシングを貫通し
て中間ケーシングに螺合するボルトを締め付ければ、上
部ケーシングと下部ケーシングとの接合面に略々均一な
力が作用する。そのため、シールが確実に行われる。 【0023】(3) ストレーナの段部より下部ケーシ
ングカバーと下部ケーシングと上部ケーシングを貫通し
て中間ケーシングに螺合するボルトを締め付けるために
は、単一のナットを用いれば良い。そのため、中間ケー
シングと下部ケーシングカバーとの締め付けのみに機能
するようなナットは必要が無くなり、ナットの螺合解除
或いは水中ポンプの分解が極めて容易になる。 【0024】(4) ストレーナが弾性材製の上下のポ
ンプケーシングの側面を覆い、弾性材の損傷を防止して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を示す側面断面図。
【図2】本発明の水中ポンプを示す図1と異なる側面断
面図。 【図3】図2の要部の底面図。 【図4】従来技術を一部断面で示す側面図。 【符号の説明】 1・・・羽根車 3・・・中間ケーシング 4・・・上部ケーシング 5・・・下部ケーシング 6・・・下部ケーシングカバー 7・・・ストレーナ 12・・・ストレーナ底面 13・・・ボルト 14・・・壁部分 15・・・段部 16・・・ねじ孔
面図。 【図3】図2の要部の底面図。 【図4】従来技術を一部断面で示す側面図。 【符号の説明】 1・・・羽根車 3・・・中間ケーシング 4・・・上部ケーシング 5・・・下部ケーシング 6・・・下部ケーシングカバー 7・・・ストレーナ 12・・・ストレーナ底面 13・・・ボルト 14・・・壁部分 15・・・段部 16・・・ねじ孔
フロントページの続き
(56)参考文献 実開 昭56−161962(JP,U)
実開 昭54−103606(JP,U)
実開 昭53−55804(JP,U)
実公 昭57−41424(JP,Y2)
実公 昭56−34653(JP,Y2)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.中間ケーシングに弾性材製の上部ケーシング及び下
部ケーシングを取り付けるとともに、下部ケーシングの
側面を覆うようにストレーナを取付けた水中ポンプにお
いて、下部ケーシングの底面を覆う下部ケーシングカバ
ーを設け、前記ストレーナと下部ケーシングと上部ケー
シングとを前記中間ケーシングに共締固着する複数本の
ボルトを設け、前記ストレーナは下部ケーシングカバー
と係合する段部を有し、そして前記ストレーナの底面は
段部以外の所で下部ケーシングカバーから離れて設けら
れており、前記複数本のボルトの各々は、ストレーナの
段部より下部ケーシングカバーと下部ケーシングと上部
ケーシングを貫通して中間ケーシングに螺合しており、
前記段部の外周端は壁部分がなく開放されていることを
特徴とする水中ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4130776A JP2782569B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 水中ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4130776A JP2782569B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 水中ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05141388A JPH05141388A (ja) | 1993-06-08 |
JP2782569B2 true JP2782569B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=15042403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4130776A Expired - Lifetime JP2782569B2 (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 水中ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2782569B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS582528Y2 (ja) * | 1979-08-21 | 1983-01-17 | 川崎製鉄株式会社 | 取鍋バブリング装置 |
JPS6029290Y2 (ja) * | 1980-08-14 | 1985-09-04 | 株式会社フジクラ | 海底長尺体線路 |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP4130776A patent/JP2782569B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05141388A (ja) | 1993-06-08 |
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