本発明は、原子力発電プラント及び配管設備を有する一般プラント等で使用される新規な伸縮ユニオン継手及びそれを用いた流体移送配管系に関する。
従来の原子力発電所等で使用されるユニオン継手は、一方の配管に取付けられるユニオンねじと他方の配管に取付けられるユニオンつばとの両者を連結するユニオンナットから構成されており、配管の接続,分離にはユニオンナットを締付け、緩めることで対応している。着脱自在の継手ではあるが、ユニオンナットを回して配管を分離するには、さらにユニオン継手両端に接続されている配管の強制移動等により、ユニオン継手内部のはめ合い面ギャップを大きく確保する必要があり、例えば剛性の高い強固な配管及びその支持装置システムでは、配管の接続,分離のためのユニオン継手はめ合い面ギャップ確保が困難であった。
図6は従来のユニオン継手の上部断面図と下部平面図である。これは、一方配管1に取付けられるユニオンつば2と他方の管に取付けられるユニオンねじ3との両者を連結するユニオンナット4から構成されており、管の接続,分離にはユニオンナット4だけを回して締め付けるものである。
特許文献1には、図7に示すように、図6の従来のユニオンねじ3を、配管スライド補助付ユニオンねじ6とスライド部材8とによって構成したもので、片側が開放した袋状であるユニオンナット4と、ユニオンナット4の袋状側に挿入され一方の配管1に接続されるユニオンつば2と、ユニオンつば2に対して第1パッキンであるスクィーズパッキン5を介してユニオンナット4の開放側に挿入される配管スライド補助付ユニオンねじ6と、配管スライド補助付ユニオンねじ6に挿入され他方の配管に接続される配管接続部材であるスライド部材8と、配管スライド補助付ユニオンねじ6とスライド部材8との間に設けられる第2パッキンである自立密封型パッキン7とを有する伸縮ユニオン継手が示されている。
これにより従来のユニオン継手におけるユニオンねじ3が配管1に溶接によって固定され、配管軸方向に移動不可であったのに対して、配管据付時及び配管据付後であっても、配管スライド補助付ユニオンねじ6が配管スライド補助付ユニオンねじ6側の配管1の軸方向への移動を可能にした構造を有するため、ユニオン継手両端の配管を強制移動させることなく、スクィーズパッキン5及び自立密封型パッキン7の両方のパッキンの交換を配管に接続させたままで容易に行うことができ、従って分解時及び復旧時のパッキン取付け対向面ギャップを確保でき、高いシール性能を有する。
前述の図6の従来の継手は、着脱自在ではあるが、ユニオンナット4を回して配管の分離をするには、さらに配管1の強制移動等によるギャップの確保を必要としており、剛性の高い配管及びその支持装置システムでは、このギャップの確保が困難である。又、従来のユニオン継手は両側とも相手方配管に溶接又はねじ込みによって一体化されており、パッキン交換等の分解時及び復旧時にはパッキン取付け対向面ギャップを確保することに困難を強いている。
配管及びその支持装置がフレキシビリティを有する場合は、配管を強制移動することでパッキン取付け対向面ギャップを確保することも可能であるが、配管及びその支持装置が剛構造である場合は特に困難さが増加する。配管を強制移動すると配管に塑性変形が生じる場合があり、ついにはパッキン取付け取合い面が反ったかたちで取合うことに繋がり、配管内部流体の漏洩のポテンシャルが増大する。伸縮ユニオン継手の気密性は自立密封型パッキンに依存しており漏洩の発生しやすい部位として想定される。
特許文献1の伸縮ユニオン継手の配管スライド補助付きユニオンねじ部の内部流体の密封は自立密封型パッキンを使用しており信頼性が高いが自立密封型パッキン損傷を想定した場合の内部流体漏洩を抑制及び運転中での応急措置漏洩防止の機能が備わっていない。さらに自立密封型パッキンは、配管スライド補助付きユニオンねじと接して摺動するため漏洩を助長する要因にもなりえる。
本発明の目的は、据付後の配管の強制な移動を行うことなくパッキンの交換が可能で、自立密封型パッキンの摺動を防止し、その損傷した場合に系統に急激な圧力変動を生じさせることが無く、内部流体漏洩を抑制及び運転中での応急措置による漏洩防止ができる高いシール性能を有する伸縮ユニオン継手構造及びそれを用いた流体移送配管系を提供することにある。
本発明は、一方が開放し他方が袋状であるユニオンナットと、該ユニオンナットの袋状側に挿入され一方の配管に接続されるユニオンつばと、該ユニオンつばに対して第1パッキンを介して前記ユニオンナットの開放側に挿入されるユニオンねじと、該ユニオンねじに挿入され他方の部材に接続されるスライド部材と、前記ユニオンねじとスライド部材との間に設けられる第2のパッキンとを備えた伸縮ユニオン継手において、さらに、スライド部材との間に複数のリング状突起の形成によるラビリンスパッキング構造を設け、該ラビリンスパッキンのリング状突起の初段はリング状突起の付け根部に貫通穴を有するものとしたものである。
具体的には、本発明は、前述の伸縮ユニオン継手において、前記ユニオンねじは前記スライド部材との間に複数のリング状突起の形成によるラビリンスパッキング構造を有し、該ラビリンスパッキンのリング状突起の初段はリング状突起の付け根部に貫通穴を有することを特徴とする。
又、本発明は、前述の伸縮ユニオン継手において、前記ユニオンねじに接合され前記スライド部材を覆い前記スライド部材との間に複数のリング状突起の形成によるラビリンスパッキング構造を有し、該ラビリンスパッキンのリング状突起の初段はリング状突起の付け根部に貫通穴を有することを特徴とする。前記ラビリンスパッキング構造に漏洩検知センサを有することで運転中の遠隔モニタリングを可能とする。
更に、本発明は、前述の伸縮ユニオン継手において、前記ユニオンねじに接合され前記スライド部材に覆われて前記スライド部材との間に複数のリング状突起の形成によるラビリンスパッキング構造とを有し、該ラビリンスパッキンのリング状突起の初段はリング状突起の付け根部に貫通穴を有することを特徴とする。前記ラビリンスパッキング構造に漏洩検知センサを有することで運転中の遠隔モニタリングを可能とする。
又、本発明は、前述の伸縮ユニオン継手において、該ラビリンスパッキング構造にラビリンスシールパッキンを有することを特徴とする。
その他、本発明の望ましい形態は次の通りである。
前述の伸縮ユニオン継手において、前記ユニオンねじに設けられた前記スライド部材を固定するロック手段を有する。
前記ロック手段は、前記ユニオンねじに互いに対向する位置に少なくとも2つのロックボルトからなると共に、前記ユニオンねじに形成された平坦部に設けられていることが好ましい。
本発明は、機器及びバルブと、これらの各々と伸縮ユニオン継手によって接続される流体移送系配管とを備え、前記伸縮ユニオン継手は前述の伸縮ユニオン継手からなることを特徴とする流体移送配管系にある。
又、本発明は、ユニオンねじを配管軸方向へのスライドを補助するユニオンねじとスライド部材に分離したことで、従来のユニオン継手のユニオンねじが配管軸方向に移動不可であったことに対して、配管据付時及び配管据付後にあっても、配管軸方向へのスライドを補助するユニオンねじは配管軸方向に移動可能であるため、ユニオン継手両端の据付後の配管を強制移動させることなく、ユニオン継手の分解,パッキンの交換が可能となる。
更に、配管軸方向へのスライドを補助するユニオンねじとスライド部材との間に自立密封型パッキンを適用し、配管軸方向へのスライド機能に追従してシール性能を確保する構造である。
配管軸方向へのスライド機能は無制限なスライドを防止するため配管スライド補助付ユニオンねじにストッパ構造を採用し、スライド部材間にひっかかりを設け、機械的にスライド長さを制限する構造である。この配管軸方向に伸縮可能な構造は、配管軸方向へのスライド機能にパッキンの気密性を確保するためのパッキンのつぶししろを備えている。
前記ユニオンねじに接合され前記ユニオンねじを覆う別体に形成された前記ラビリンスパッキンは、2分割によって形成され、互いに外周部に設けられた水平フランジを通してねじ止め結合され、前記ラビリンスパッキンの内周部に形成されたねじ内に前記ユニオンねじの外周部に形成されたねじを挿入して互いに結合されていることが好ましい。
前記ユニオンねじに接合され前記ユニオンねじに覆われ別体に形成された前記ラビリンスパッキンは、2分割によって形成され、前記ユニオンねじの内周部に形成されたねじ内に前記ラビリンスパッキンの外周部に形成されたねじを挿入して互いに結合されていることが好ましい。
前記ラビリンスパッキンの前記複数のリング状突起の形成による空隙内に粘度の高い液体充填材が充填され、その空隙内への前記液体の充填を、前記ロック手段又は漏洩検知センサが設置される貫通孔を通して行うことが好ましい。液体充填材としては、シリコーン樹脂系シーリング材等が好ましく、充填時にはゲル状に近く、大気中では時間と共にゴム状に弾性を持った状態で固化する。
更に、本発明の伸縮ユニオン継手は原子力発電プラントの空気系以外の蒸気系,水系、又、油圧系等多くの一般配管設備で使用できるものであり、定期的な点検が行われる箇所への適用が有効である。本発明により据付時の作業性が向上するばかりでなく、据付後のシール性点検の信頼性が向上するのと同時にユニオン継手両端の強制的な配管移動を省略することができ、点検工程短縮が期待できる。
本発明によれば、据付後の配管の強制な移動を行うことなくパッキンの交換が可能で、自立密封型パッキンの摺動を防止し、その損傷した場合に系統に急激な圧力変動を生じさせることが無く、内部流体漏洩を抑制及び運転中での応急措置による漏洩防止ができる高いシール性能を有する伸縮ユニオン継手構造及びそれを用いた流体移送配管系を提供することができる。
以下本発明の実施例を図面を用いて説明する。
本実施例は、配管スライド補助付きユニオンねじ部のスライド部材ストッパ部に数段の圧力放出エリアを設けゴムパッキンをコーテングしスライド部材に勾配を設け、更に、スライド部材の配管軸方向の移動を制限させる固定のためのストッパとなるロックボルトを設けると共に、パッキンの損傷の際にはロックボルトを外してそのロックボルト孔を通して充填材を注入する充填材注入用兼用とする。又、本実施例は、配管スライド補助付きユニオンねじ部のスライド部材ストッパ部に数段の圧力放出エリアを設けスライド部材の軸方向に勾配を配置しスライド部材の移動抑制と自立密封型パッキン部からの急激な漏洩流出抑制をはかることができる。
本発明の実施例を詳細に説明する前に本発明の構成の前提でもある参考例を説明する。
[参考例]
図1は参考例による伸縮ユニオン継手の上部断面図及び下部平面図である。図1に示すように、参考例の伸縮ユニオン継手は、従来のユニオン継手のユニオンねじ3を、配管スライド補助付ユニオンねじ6とスライド部材8とによって構成したもので、これにより従来のユニオン継手におけるユニオンねじ3が配管1に溶接によって固定され、配管軸方向に移動不可であったのに対して、配管据付時及び配管据付後であっても、配管スライド補助付ユニオンねじ6が配管補助付ユニオンねじ側の配管1の軸方向への移動を可能にした構造を有するため、ユニオン継手両端の配管を強制移動させることなく、ユニオン継手の分解,パッキンの交換が可能となる。又、一方の配管1と他方の配管はいずれも互いに別々に固定されるが、両者の間は固定されないので両配管のシールは両者の傾きに関係なくシールされるので、密着性の高いシールが可能である。
図1に示すように、本参考例の伸縮ユニオン継手は、片側が開放した袋状であるユニオンナット4と、ユニオンナット4の袋状側に挿入され一方の配管1に接続されるユニオンつば2と、ユニオンつば2に対して第1パッキンであるOリング型のスクィーズパッキン5を介してユニオンナット4の開放側に挿入される配管スライド補助付ユニオンねじ6と、配管スライド補助付ユニオンねじ6に挿入され他方の配管に接続される配管接続部材であるスライド部材8と、配管スライド補助付ユニオンねじ6とスライド部材8との間に設けられる第2パッキンである自立密封型パッキン7とを有し、ユニオンナット4を回転させて左方向に移動させて緩めることにより配管スライド補助付ユニオンねじ6が開放されて右方向の軸方向への移動が可能となり、スクィーズパッキン5及び自立密封型パッキン7がいずれも剥き出し状態となるので、それらの交換が据付後の配管の強制的な移動を行うことなく可能で、高いシール性能を有する伸縮ユニオン継手構造を有するものである。
本参考例におけるパッキンはシリコーン系ゴム,フッ素系ゴムが用いられ、他の強度部材にはパッキン設置部の錆発生による影響を回避するためSUS304材が用いられる。
スライド部材8は、配管スライド補助付ユニオンねじ6内に挿入され、自立密封型パッキン7を嵌め込んで固定する2本のリング状の突起からなるパッキン取付け溝16を有し、他方の配管をねじ止め固定するねじ13を有する。パッキン取付け溝16の2本のリング状の突起の一方には自立密封型パッキン7の取り外しを容易にするためにリング状の突起の一部の高さを低くした平坦部(円周上の一部をカットした部分)が設けられている。
配管スライド補助付ユニオンねじ6は、スライド部材8の挿入側の端部にスライド部材8の抜け出しを防止するストッパ部10を有し、配管スライド補助付ユニオンねじ6とスライド部材8間の機械的なスライド長さを制限する構造としている。このスライド長さはスライド部材8のねじ13に他方の配管を接続固定した状態で両側のパッキン取付け溝16がユニオンつば2とリング状の突起からなるストッパ部10とに対してそれぞれ所定の間隔のギャップが形成されるように設けられる。
又、配管スライド補助付ユニオンねじ6は、ストッパ部10の他に複数の空隙を形成する複数のリング状の突起からなるラビリンスパッキン部を有する。この配管スライド補助付ユニオンねじ6のラビリンスパッキン部とスライド部材8との狭小隙間による絞り効果により漏洩時の排出流量圧力を極小に抑えることができる。
本参考例においては、図1に示す隙間面積A1,隙間面積A2,隙間面積A3,隙間面積A4は、A1>A2>A3>A4とすることにより、図1に示す各部の圧力がP1>P2>P3>P4>P5となり、隙間面積A4部のシール力はシール可能な低圧レベルとなり容易に漏洩を止めることができる。又、本参考例のラビリンスパッキンの段数は2段でいずれも同じ大きさを有するが、内部流体圧力の大きさによりラビリンスパッキンの段数や大きさを変えることができる。
更に、配管スライド補助付ユニオンねじ6は、その平坦部11が上下に設けられ、平坦部11でスパナによる固定によってユニオンナット4とのねじ固定が行われる。その上下の平坦部11にはそれぞれロックボルト9のロックボルト孔14が設けられている。ロックボルト孔14にはロックボルト9が挿入され、スライド部材8はスライド部材8に設けられた目盛12に沿って所定の位置に設定されてロックボルト9によって固定される。ロックボルト9は据え付け完了後の最終調整としてスライド部材8と弁又はフィルタ接続部のねじ廻り止め防止し、又、運転中のスライド部材8の軸方向に対する勝手な移動を抑制することができる。ロックボルト9は配管スライド補助付ユニオンねじ6との間に複数個のナットを用いてロックボルト9をしっかり固定する。
自立密封型パッキン7は、図1に示すようにその断面がU字状のリング状弾性部材からなり、U字の開いた部分の内周側と外周側の先端部が広がった形状を有し、内圧によってU字が広げられる力を受けて封止されるものである。従って、配管スライド補助付ユニオンねじ6とスライド部材8との間で自立密封型パッキン7に径方向と軸方向への押圧は不要である。
スライド部材8にパッキン取付け溝16を設けることで、その部分に自立密封型パッキン7を配置し、配管1の軸方向へのスライド機能に追従してシール性能を確保する構造としている。図示していないが、スライド部材8は、配管接続側の端部がストレート又はその外周にねじ13が設けられ他方の配管がソケット継手等によって結合され、ソケット継手と配管とは溶接又はねじ13によって固定される。
スライド部材8は、配管スライド補助付ユニオンねじ6内に挿入されるが、前述の隙間(配管スライド補助付ユニオンねじ6のラビリンスパッキン部とスライド部材8との狭小隙間)を有することにより軸方向以外で僅かながら偏った方向にフリーな状態が形成されるため配管1に溶接接続されたユニオンつば2に対して配管スライド補助付ユニオンねじ6の拘束がなくフリーな状態での接続ができるので、前述の高いシール性が得られる。
本参考例により、スクィーズパッキン5及び自立密封型パッキン7の両方のパッキンの交換を配管に接続させたままで容易に行うことができ、従って分解時及び復旧時のスクィーズパッキン5取付け対向面ギャップを確保でき、高いシール性能が得られる。
又、本参考例によれば、自立密封型パッキン7の損傷時における急激な圧損を抑制するとともに外部への流出量を少なくすることができる。外部への流出入口圧力と放出側圧力との圧力差を小さくすることで運転時における自立密封型パッキン7への負荷を軽減できる。
自立密封型パッキン7が損傷した場合には、実施例2及び3に示すようにスライド部材8からロックボルト9を外して液体充填材圧入装置用カップリング26を介して液体充填材圧入装置25をロックボルト孔14に挿入してやや粘度の高い液体充填材としてシリコーン樹脂系シーリング材を注入し、いずれの間隙も塞ぐことによって完全に隙間が密閉される。液体充填材の注入に際して、反対側に設けられた他方のロックボルト9を外してロックボルト孔14を通して注入することによりその十分な注入が行うことができ、より高いシール性能が得られる。液体充填材を注入後、ロックボルト9が再び設置される。
ユニオン継手は原子力発電プラントをはじめ多くの一般配管設備で使用されており、かつ定期的な点検が行われる箇所でもある。本参考例により据付時の作業性が向上するばかりでなく、据付後のシール性点検の信頼性が向上するのと同時にユニオン継手両端の強制的な配管移動を省略することができ、点検工程の短縮が期待できる。
以上のように、本参考例によれば、据付後の配管の強制な移動を行うことなくパッキンの交換が可能で、自立密封型パッキンの摺動を防止し、その損傷した場合に系統に急激な圧力変動を生じさせることが無く、内部流体漏洩を抑制及び運転中での応急措置による漏洩防止ができる高いシール性能を維持することができる。
図2は本発明による伸縮ユニオン継手の上部断面図及び下部平面図(a)及びA部の拡大図(b)である。図2に示すように、本実施例の伸縮ユニオン継手構造は、片側が開放した袋状であるユニオンナット4と、ユニオンナット4の袋状側に挿入され一方の配管1に接続されるユニオンつば2と、ユニオンつば2に対してスクィーズパッキン5を介してユニオンナット4の開放側に挿入される配管スライド補助付ユニオンねじ6と、配管スライド補助付ユニオンねじ6内に挿入され他方の配管に接続されるスライド部材8と、配管スライド補助付ユニオンねじ6とスライド部材8との間に設けられるU字型の自立密封型パッキン7とを有し、ユニオンナット4を回転させて左方向に移動させて緩めることにより配管スライド補助付ユニオンねじ6が開放されて軸方向への移動が可能となり、又、配管スライド補助付ユニオンねじ6を左側に移動させて開放させることによりOリング型のスクィーズパッキン5及び自立密封型パッキン7がいずれも取り外し状態にできるので、定検時にそれらの交換を行うことができる。
本実施例は、参考例の配管スライド補助付ユニオンねじ6のストッパ部10を2重のリング状の突起を設け隙間A5部を形成すると共に、パッキン取付け溝16側のストッパ部10の上部に連通孔を設け、隙間面積A5を形成したラビリンスパッキン部を有するものである。他の構造は参考例と同様である。
自立密封型パッキン7が損傷した場合には、シリコーン系ゴム,バイトン等を用い、予め設けられたラビリンスシールパッキン15が貫通孔19を通してスライド部材8との間が、隙間面積をA5>A2の場合、ラビリンスシールパッキン15が膨張し、隙間A2部が密閉される。
又、ラビリンスシールパッキン15が損傷した場合には、実施例2及び3と同様に配管スライド補助付ユニオンねじ6から2本のロックボルトを外して液体充填材圧入装置用カップリング26を介して液体充填材圧入装置25をそれぞれロックボルト孔14に挿入してやや粘度の高い液体充填材としてシリコーン樹脂系シーリング材を注入し、いずれの間隙も塞ぐことによって完全に隙間が密閉され、高いシール性能が得られる。液体充填材を注入後、ロックボルト9を図2(b)のように再び設置される。
本実施例によれば、スクィーズパッキン5及び自立密封型パッキン7の両方のパッキンの交換を据付後の配管の強制的な移動を行うことなしに伸縮ユニオン継手を配管に接続させたままで容易に行うことができ、従って分解時及び復旧時のスクィーズパッキン5取付け対向面ギャップを確保でき、高いシール性能が得られるものである。
又、本実施例により、内部流体が圧縮性の空気の場合、配管スライド補助付ユニオンねじ6のラビリンスパッキン部の最終段部では、ラビリンスパッキンの段数を増設することにより大気圧レベルの圧力まで降下させることも可能であり、ラビリンスシールパッキン15を構成するゴムパッキンが密着した程度で完全シールすることができる。又、内部流体が非圧縮性流体(水,油)の場合、圧縮性流体に比べ圧力降下は少ないが最終段での減圧効果を高めることができる。
更に、本実施例によれば、ラビリンスシールパッキン15が損傷した場合には、スライド部材8のストッパ10の数段の圧力放出エリアに設けられたラビリンスシールパッキン15が放出圧力に押されることによりスライド部材8との隙間を埋めることができ、2段構えの漏洩抑制効果を得ることができる。又、ラビリンスパッキン部に2つのロックボルト9を取り外してロックボルト孔14よりやや粘度の高い液体充填材24を配管スライド補助付ユニオンねじ6部のラビリンスパッキン部の数段の圧力放出エリアに注入することで運転中における応急措置が可能となる。
以上のように、本実施例によれば、据付後の配管の強制な移動を行うことなくパッキンの交換が可能で、自立密封型パッキンの摺動を防止し、その損傷した場合に系統に急激な圧力変動を生じさせることが無く、内部流体漏洩を抑制及び運転中での応急措置による漏洩防止ができる高いシール性能を維持することができる。
図3は本発明による他の構造を示す伸縮ユニオン継手の上部断面図及び下部平面図(a),A部の拡大図(b),斜視図(c)及び液体充填材注入方法を示す拡大図(d)である。本実施例の伸縮ユニオン継手は、参考例の配管スライド補助付ユニオンねじ6に一体に設けられたラビリンスパッキン部を配管スライド補助付ユニオンねじ6とは2分割された別体構造にしたラビリンスパッキン部材17を有するものである。2分割された別体構造のラビリンスパッキン部材17を正確に位置合わせし、両者の水平フランジ23をボルト,ナット,ノックピンにて締結した後、配管スライド補助付ユニオンねじ6とラビリンスパッキン部材17とに設けられたねじ21にて互いにOリング20を介して固定するものである。又、先にノックピン等で固定し接合部の合わせ加工(ねじ切り)を実施しておき、2分割別体構造ラビリンスパッキン部材17を配管スライド補助付ユニオンねじ6に締め付け、固定することができる。
図3に示すように、本実施例の伸縮ユニオン継手は、片側が開放した袋状であるユニオンナット4と、ユニオンナット4の袋状側に挿入され一方の配管1に接続されるユニオンつば2と、ユニオンつば2に対してスクィーズパッキン5を介してユニオンナット4の開放側に挿入される配管スライド補助付ユニオンねじ6と、配管スライド補助付ユニオンねじ6内に挿入され他方の配管に接続されるスライド部材8と、配管スライド補助付ユニオンねじ6とスライド部材8との間に設けられるU字型の自立密封型パッキン7とを有し、ユニオンナット4を回転させて左方向に移動させて緩めることにより配管スライド補助付ユニオンねじ6が開放されて軸方向への移動が可能となり、又、配管スライド補助付ユニオンねじ6を左側に移動させて開放させることによりOリング型のスクィーズパッキン5及び自立密封型パッキン7がいずれも取り外し状態にできるので、定検時にそれらの交換を行うことができる。
又、配管スライド補助付ユニオンねじ6にスライド部材8の挿入側の端部にスライド部材8の抜け出しを防止するストッパ10を有し、配管スライド補助付ユニオンねじ6とスライド部材8間の機械的なスライド長さを制限する構造としている。このスライド長さはスライド部材8のねじ13に他方の配管を接続固定した状態で両側のパッキン取付け溝16がユニオンつば2とリング状の突起からなるストッパ10とに対してそれぞれ所定の間隔のギャップが形成されるように設けられる。
配管スライド補助付ユニオンねじ6は、その平坦部11が上下に設けられ、平坦部11でのスパナによる固定によってユニオンナット4とのねじ固定が行われる。その上下の平坦部11にはそれぞれロックボルト9を挿入するロックボルト孔14が設けられ、スライド部材8に設けられた目盛12に沿って所定の位置に設定されてロックボルト9によって固定される。ロックボルト9は据え付け完了後の最終調整としてスライド部材8と弁又はフィルタ接続部のねじ廻り止めを防止し、又、運転中のスライド部材8の軸方向に対する勝手な移動を抑制することができる。
本実施例のラビリンスパッキン部材17は、半円型の2分割構造で、配管スライド補助付ユニオンねじ6外周部に密着させて、複数の空隙を形成する3つのリング状の突起からなる2段のラビリンスパッキン構造を有し、実施例1における配管スライド補助付ユニオンねじ6のストッパ10に2重のリング状の突起を設け隙間A5部を形成すると共に、実施例1と同様に配管スライド補助付ユニオンねじ6側の突起の上部に連通孔を設け、隙間面積A5を形成し、又、漏洩検知センサ18を設けたものである。又、他の構造は参考例と同様である。
本実施例では、ラビリンスパッキン部材17にシリコーン系ゴム,バイトン等のラビリンスシールパッキン15を形成することにより、隙間面積をA5>A2の場合、ラビリンスシールパッキン15が膨張し、隙間A2部が密閉される。
図3(d)に示すように、ラビリンスパッキン構造も損傷した場合には、配管スライド補助付ユニオンねじ6からロックボルト9及び別体ラビリンスパッキン部材17から漏洩検知センサ18を外して液体充填材圧入装置用カップリング26を介して液体充填材圧入装置25をそれぞれロックボルト孔14及び漏洩検知センサ挿入穴に挿入してやや粘度の高い液体充填材24としてシリコーン樹脂系シーリング材を注入し、いずれの間隙も塞ぐことによって完全に隙間が密閉される。液体充填材24の注入に際して、反対側に設けられた他方のロックボルト9を外してロックボルト孔14を通して注入することによりその十分な注入が行うことができる。液体充填材24を注入後、ロックボルト9及び漏洩検知センサ18を図3(b)のように再び設置される。
本実施例においても、図1に示す隙間面積A1,隙間面積A2,隙間面積A3,隙間面積A4と同様に、A1>A2>A3>A4とすることにより、図1に示すように各部の圧力がP1>P2>P3>P4>P5となり、隙間面積A4部のシール力はシール可能な低圧レベルとなり容易に漏洩を止めることができる。従って、本実施例により、内部流体が圧縮性の空気の場合、配管スライド補助付ユニオンねじ6のラビリンスパッキン部の最終段部では、ラビリンスパッキンの段数を増設することにより大気圧レベルの圧力まで降下させることも可能であり、ゴムパッキンが密着した程度で完全シールすることができる。
又、内部流体が非圧縮性流体(水,油)の場合、圧縮性流体に比べ圧力降下は少ないが減圧効果を高めることができる。
本実施例によれば、スクィーズパッキン5及び自立密封型パッキン7の両方のパッキンの交換を据付後の配管の強制的な移動を行うことなしに伸縮ユニオン継手を配管に接続させたままで容易に行うことができ、従って分解時及び復旧時のパッキン取付け対向面ギャップを確保でき、高いシール性能が得られるものである。
このラビリンスパッキン部材17とスライド部材8との狭小隙間による絞り効果により漏洩時の排出流量圧力を極小に抑えることができる。
ユニオン継手は原子力発電プラントをはじめ多くの一般配管設備で使用されており、かつ定期的な点検が行われる箇所でもある。本実施例により据付時の作業性が向上するばかりでなく、据付後のシール性点検の信頼性が向上するのと同時にユニオン継手両端の強制的な配管移動を省略することができ、点検工程の短縮が期待できる。
内部流体圧力の大きさによりラビリンス段数や大きさを変えることができる。漏洩検知センサ18等を設置することにより運転中の監視が可能となり、又、シール性向上のための充填材注入を容易に行うことができる。
又、別体ラビリンスパッキン部材17を2分割せず、一体型にし建設時に先に仮設しておくことができる。更に、2重の安全性を備えておく必要がある場合は、別体ラビリンスパッキンを2分割せずに一体型として本設しておくことができる。
以上のように、本実施例によれば、据付後の配管の強制な移動を行うことなくパッキンの交換が可能で、自立密封型パッキンの摺動を防止し、その損傷した場合に系統に急激な圧力変動を生じさせることが無く、内部流体漏洩を抑制及び運転中での応急措置による漏洩防止ができる高いシール性能を維持することができる。
図4は、本発明による他の構造を示す伸縮ユニオン継手の上部断面図及び下部平面図(a),ラビリンスパッキン部材の拡大図(b),斜視図(c)及び液体充填材注入方法を示す拡大図(d)である。本実施例の伸縮ユニオン継手は、実施例2とは反対にラビリンスパッキン部材17を配管スライド補助付ユニオンねじ6内に組み込んだ配管スライド補助付ユニオンねじ6とは別構造にしたものである。別体ラビリンスパッキン部材17はラビリンスシールパッキン15を埋め込んでから配管スライド補助付ユニオンねじ6と別体ラビリンスパッキン部材17の外周とに設けられたねじ21を通して互いにOリング20を介して組み込みラビリンスシールパッキン15のみでシールするものである。ラビリンスシールパッキン15の形状を型枠にて成型し接着剤にて貼り付ける。但し、ラビリンスシールパッキン膨らみ22にて示した部分の円周部は接着剤を塗布せずに設けることによってスライド部材8との間をシールすることができ、よりシール性を高めることができる。
図4に示すように、本実施例の伸縮ユニオン継手は、片側が開放した袋状であるユニオンナット4と、ユニオンナット4の袋状側に挿入され一方の配管1に接続されるユニオンつば2と、ユニオンつば2に対してスクィーズパッキン5を介してユニオンナット4の開放側に挿入される配管スライド補助付ユニオンねじ6と、配管スライド補助付ユニオンねじ6内に挿入され他方の配管に接続されるスライド部材8と、配管スライド補助付ユニオンねじ6とスライド部材8との間に設けられるU字型の自立密封型パッキン7とを有する。
又、配管スライド補助付ユニオンねじ6にスライド部材8の挿入側の端部にスライド部材8の抜け出しを防止するストッパ10を有し、配管スライド補助付ユニオンねじ6とスライド部材8間の機械的なスライド長さを制限する構造としている。このスライド長さはスライド部材8のねじ13に他方の配管を接続固定した状態で両側のパッキン取付け溝16がユニオンつば2とリング状の突起からなるストッパ10とに対してそれぞれ所定の間隔のギャップが形成されるように設けられる。ストッパ10はロックボルト9によって代用することができるので、ストッパ10を無くすことができる。他、実施例2と同様である。
本実施例の別体ラビリンスパッキン部材17は、半円型の2分割構造で、配管スライド補助付ユニオンねじ6に密着させて、複数の空隙を形成する3つのリング状の突起からなり、又、漏洩検知センサ18を設けたものである。又、他の構造は参考例と同様である。
別体ラビリンスパッキン部材17のラビリンス部への充填材を注入する方法として、別体ラビリンスパッキン部材17のラビリンス部に充填材を埋め込んでから配管スライド補助付ユニオンねじ6に組み込む方法と、別体ラビリンスパッキン部材17を先に配管スライド補助付ユニオンねじ6に組み込み後、ロックボルト9より充填材を注入する方法がある。
図4(d)に示すように、ラビリンスパッキン構造も損傷した場合には、配管スライド補助付ユニオンねじ6からロックボルト9及び別体ラビリンスパッキン部材17から漏洩検知センサ18を外して液体充填材圧入装置用カップリング26を介して液体充填材圧入装置25をそれぞれロックボルト孔14及び漏洩検知センサ挿入穴に挿入してやや粘度の高い液体充填材24としてシリコーン樹脂系シーリング材を注入し、いずれの間隙も塞ぐことによって完全に隙間が密閉される。液体充填材24の注入に際して、反対側に設けられた他方のロックボルト9を外してロックボルト孔14を通して注入することによりその十分な注入が行うことができる。液体充填材24を注入後、ロックボルト9及び漏洩検知センサ18を図3(b)のように再び設置される。
本実施例によれば、スクィーズパッキン5及び自立密封型パッキン7の両方のパッキンの交換を据付後の配管の強制的な移動を行うことなしに伸縮ユニオン継手を配管に接続させたままで容易に行うことができ、従って分解時及び復旧時のスクィーズパッキン5取付け対向面ギャップを確保でき、高いシール性能が得られるものである。
又、本実施例により、内部流体が圧縮性の空気の場合、配管スライド補助付ユニオンねじ6のラビリンスパッキン部の最終段部では、ラビリンスパッキンの段数を増設することにより大気圧レベルの圧力まで降下させることも可能であり、ゴムパッキンが密着した程度で完全シールすることができる。又、内部流体が非圧縮性流体(水,油)の場合、圧縮性流体に比べ圧力降下は少ないが最終段での減圧効果を高めることができる。
この別体ラビリンスパッキン部材17とスライド部材8との狭小隙間による絞り効果により漏洩時の排出流量圧力を極小に抑えることができる。
本実施例においても、図1に示す隙間面積A1,隙間面積A2,隙間面積A3,隙間面積A4と同様に、A1>A2>A3>A4とする同様の構造とすることにより、図1に示す各部の圧力がP1>P2>P3>P4>P5となり、隙間面積A4部のシール力は大気圧のレベルとなり容易に漏洩を止めることができる。
ユニオン継手は原子力発電プラントをはじめ多くの一般配管設備で使用されており、かつ定期的な点検が行われる箇所でもある。本実施例により据付時の作業性が向上するばかりでなく、据付後のシール性点検の信頼性が向上するのと同時にユニオン継手両端の強制的な配管移動を省略することができ、点検工程の短縮が期待できる。
内部流体圧力の大きさによりラビリンス段数や大きさを変えることができる。漏洩検知センサ18等を設置することにより運転中の監視が可能となり、又、シール性向上のための充填材注入を容易に行うことができる。
以上のように、本実施例によれば、据付後の配管の強制な移動を行うことなくパッキンの交換が可能で、自立密封型パッキンの摺動を防止し、その損傷した場合に系統に急激な圧力変動を生じさせることが無く、内部流体漏洩を抑制及び運転中での応急措置による漏洩防止ができる高いシール性能を維持することができる。
図5は、原子力発電プラントの空気系配管に実施例1〜3に記載の伸縮型ユニオン継手を用いたそのユニオン継手が配置されている系統図である。本実施例においては、原子炉から発生した蒸気系及びタービンから排出された高温水の各種配管に設けられている各種バルブの駆動を空気系配管に設けられた機器を通して行うものであり、空気系配管の接続を実施例1〜3に記載の伸縮型ユニオン継手を用いるものである。この空気系配管は、いずれも剛性を有し、簡単には曲げられない構造を有する。しかし、本実施例によれば、実施例1〜3に示すように据付後の配管の強制な移動を行うことなく配管に伸縮型ユニオン継手を取り付けたままで、配管を強制変位させることなくスクィーズパッキン5及び自立密封型パッキン7の交換を容易に行うことができると共に、各パッキンの機密性を遠隔での監視が運転中においてもできるものである。
参考例の伸縮ユニオン継手構造を示す上部断面図及び下部平面図である。
本発明の伸縮ユニオン継手の他の構造を示す上部断面図及び下部平面図(a)及びA部拡大図(b)である。
本発明の伸縮ユニオン継手の他の構造を示す上部断面図及び下部平面図(a),A部拡大図(b)及び斜視図(c)である。
図3における液体充填材注入方法を示す拡大図である。
本発明の伸縮ユニオン継手の他の構造を示す上部断面図及び下部平面図(a),別体ラビリンスパッキン部材拡大図(b)及び斜視図(c)である。
図4における液体充填材注入方法を示す拡大図(d)である。
本発明に係る原子力発電プラントの空気系配管の系統図である。
従来のユニオン継手構造を示す上部断面図及び下部平面図である。
従来のユニオン継手構造を示す上部断面図及び下部平面図である。
1 配管
2 ユニオンつば
3 ユニオンねじ
4 ユニオンナット
5 スクィーズパッキン(第1パッキン)
6 配管スライド補助付ユニオンねじ
7 自立密封型パッキン(第2パッキン)
8 スライド部材
9 ロックボルト
10 ストッパ
11 平坦部
12 目盛
13,21 ねじ
14 ロックボルト孔
15 ラビリンスシールパッキン
16 U字パッキン取付け溝
17 ラビリンスパッキン部材
18 漏洩検知センサ
19 貫通孔
20 Oリング
22 ラビリンスシールパッキン膨らみ
23 水平フランジ
24 液体充填材
25 液体充填材用圧入装置
26 液体充填材圧入装置用カップリング