JP2781479B2 - 車両の走行経路誘導装置 - Google Patents

車両の走行経路誘導装置

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JP2781479B2
JP2781479B2 JP3208139A JP20813991A JP2781479B2 JP 2781479 B2 JP2781479 B2 JP 2781479B2 JP 3208139 A JP3208139 A JP 3208139A JP 20813991 A JP20813991 A JP 20813991A JP 2781479 B2 JP2781479 B2 JP 2781479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の走行経路を予め
設定しておくことにより、車両の走行に応じて順次走行
経路を案内する車両の走行経路誘導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の走行経路誘導装置とし
て、車両の走行に応じて変化する車両位置を検出し、車
両が予め設定された走行経路上の交差点に近づいてきた
ときに、その交差点での車両の進行方向(直進,左折,
右折等)を、音声や震動にて案内する走行経路誘導装置
が知られている(例えば実開昭63−188516号公
報)。またCRT等の表示装置に道路地図を表示すると
共に、その地図上に予め設定された走行経路を他の道路
とは異なる色で表示し、更に走行中の車両の現在位置も
その地図上に表示することにより、車両位置がその走行
経路上から外れていないかどうかを運転者に判断させな
がら誘導を行なう走行経路誘導装置も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記前者のよう
に、交差点での車両の進行方向を音声や震動にて案内す
る装置においては、例えば三叉路や五叉路等、実際には
直進,右折,左折等を識別し難い交差点があり、車両の
進行方向を案内しても、運転者が案内した道路を識別す
ることができず、交差点にて運転者に戸惑いを起こさせ
てしまうといった問題があった。
【0004】また上記後者のように、道路地図上に走行
経路と車両位置とを識別表示する装置においては、表示
地図の方位が、例えば北が上というように常に一定にな
っているため、車両進行中の方位によっては、地図上で
の進行方向と車両の実際の進行方向とが逆になり、運転
者が交差点での操舵方向を間違えてしまうといった問題
があった。
【0005】本発明はこうした問題に鑑みなされたもの
で、上記前者のように、交差点毎に車両の進行方向を案
内する走行経路誘導装置において、運転者が進行方向を
簡単且つ確実に認識し得るようにすることを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち上記目的を達成する
ためになされた本発明は、図1に例示する如く、道路地
図上の各交差点毎に、各交差点の位置を表す緯度・経度
の座標と、各交差点に道路を介して直接接続された隣接
交差点を表すデータとを付与した交差点データを含む地
図データが記憶された地図データ記憶手段と、上記道路
地図上で走行予定となる交差点位置を外部から順次指定
することにより走行経路を設定するための走行経路入力
手段と、車両の現在位置を検出する車両位置検出手段
と、該検出された車両位置と上記走行経路として指定さ
れた交差点位置とに基づき、車両が走行経路上の交差点
に接近したか否かを判断する判断手段と、該判断手段に
て車両が走行経路上の交差点に接近したと判断される
と、上記地図データ記憶手段に記憶された交差点データ
を用いて、現在接近中の交差点に接続された隣接交差点
の中から車両が既に通過した交差点と現在接近中の交差
点の次に走行すべき交差点とを検出し、該検出した各隣
接交差点の座標と現在接近中の交差点の座標とに基づ
き、接近中の交差点から次の交差点へと車両を走行させ
るための進路を、車両の現在の進行方向に対する左右方
向への旋回角度として算出する進路演算手段と、該進路
演算手段にて車両の進路が算出されると、その後車両が
上記接近中の交差点を通過するまでの間、車両の現在の
進行方向を直進方向として上記旋回角度だけ傾斜させた
案内記号を表示する進路表示手段と、を備えたことを特
徴とする車両の走行経路誘導装置を要旨としている。
【0007】
【作用】上記のように構成された本発明の走行経路誘導
装置を使用する際には、走行経路入力手段を介して、走
行予定となる交差点位置を外部から順次指定することに
より、走行経路を設定した後、車両を走行させる。する
と車両位置検出手段が、車両の走行に伴い変化する車両
の現在位置を逐次検出し、判断手段が、この車両位置と
走行前に走行経路として指定した交差点位置とに基づ
き、車両が走行経路上の交差点に接近したか否かを判断
する。
【0008】そして車両が走行経路上の交差点に接近
し、判断手段にてその旨が判断されると、進路演算手段
が、地図データ記憶手段に記憶された交差点データを用
いて、接近中の交差点に接続された隣接交差点の中から
車両が既に通過した交差点と現在接近中の交差点の次に
走行すべき交差点とを検出し、その検出した各隣接交差
点の座標と現在接近中の交差点の座標とに基づき、接近
中の交差点から次の交差点へと車両を走行させるための
進路を、車両の現在の進行方向に対する左右方向への旋
回角度として算出する。すると進路表示手段が、その後
車両が接近中の交差点を通過するまでの間、車両の現在
の進行方向を直進方向として、進路演算手段で算出され
た旋回角度だけ傾斜させた案内記号を表示する。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図2は本発明が適用された実施例の車両用ナビ
ゲーション装置全体の構成を表すブロック図である。
【0010】図2に示す如く、本実施例のナビゲーショ
ン装置は、GPS(Global Positioning System) 用の
人工衛星(NAVSTAR)からの送信電波を受信する
GPS用アンテナ2aを備え、その受信信号を周波数変
換し、復調して、受信点の位置(即ち車両位置)を表す
緯度データ,経度データ,高度データを算出すると共
に、受信点の移動速度(即ち車速)を表す速度データを
算出する、車両位置検出手段としての周知のGPS受信
機2と、外部操作によって、走行経路を構成する交差点
位置等の各種データを入力するための、キーボード,後
述の表示装置14の表示画面に表示したタッチキー等か
らなる走行経路入力手段としての入力装置4と、地図デ
ータが格納された光ディスク,磁気ディスク等からなる
地図データ記憶手段としての外部記憶装置6と、車両運
転者に対して音声により各種警報を与えるための警報装
置12と、車両位置を含む道路地図や交差点での進路等
を表示するためのCRT,液晶ディスプレイ等からなる
表示装置14と、GPS受信機2,入力装置4,外部記
憶装置6等から各種データを読み取り、そのデータに基
づき警報装置12及び表示装置14を駆動制御する制御
装置20とから構成されている。
【0011】また制御装置20は、CPU22,ROM
24,RAM26,入出力ポート28,及びこれら各部
を結ぶバスライン30を備えた周知のマイクロコンピュ
ータとして構成されており、警報駆動装置32及び表示
駆動装置34を介して、警報装置12及び表示装置14
を駆動制御する。
【0012】このように構成された制御装置20は、電
源が投入されると、外部記憶装置6から現在の車両位置
を含む地図データを読み出し、図3に示す如く、その地
図データに基づき、表示装置14に、車両位置Psと共
に道路地図を表示する。そして車両運転者が入力装置4
を操作して、走行経路の設定指令を入力すると、走行経
路入力処理を実行し、この走行経路入力処理が終了する
と走行経路誘導処理を実行する。以下、制御装置20が
実行する走行経路入力処理及び走行経路誘導処理につい
て図4〜図6に示すフローチャートに沿って説明する。
【0013】尚外部記憶装置6には、表示装置14に道
路地図を表示するための地図データの他、その道路地図
内の各交差点毎に、図7に示す如く、当該交差点に付さ
れたアドレスと、当該交差点の道路地図上での位置を表
す経度(x座標)及び緯度(y座標)のデータと、道路
を介して当該交差点に直接連結されている隣接交差点の
アドレスとからなる交差点データが格納されており、制
御装置20は、外部記憶装置6から地図データを読み出
して地図表示を行なう際には、この交差点データも同時
に読み出し、RAM26内に格納する。
【0014】まず図4は、車両運転者が入力装置4を操
作して走行経路の設定指令を入力したときに実行される
走行経路入力処理を表している。図4に示す如く走行経
路入力処理が開始されると、まずステップ100にて、
走行経路として登録した交差点の数を表すカウンタiの
値を値0に初期化する。そして続くステップ110で
は、車両運転者に走行経路の交差点Pi (尚添え字iは
カウンタの値であり、登録番号を表す。)として登録し
たい交差点位置を入力させる交差点位置入力処理を実行
する。
【0015】このステップ110の交差点位置入力処理
は、表示装置14の表示地図上に、入力装置4に設けら
れている矢印キーによって移動可能なカーソルを表示
し、車両運転者が、入力装置4の矢印キーを操作して表
示地図上の所望の位置にカーソルを移動させ、更に入力
装置4に設けられている確定キーを操作するのを待つこ
とにより実行される。
【0016】そして車両運転者が確定キーを操作する
と、ステップ120に移行して、表示地図上でのカーソ
ル位置を読み込み、このカーソル位置と一致又は所定誤
差範囲内にある地図上の交差点を、走行経路の交差点P
i として登録する。尚カーソル位置を中心とする所定誤
差範囲内に交差点が存在しない場合には、表示装置14
にエラーメッセージを表示して再度ステップ110を実
行する。また交差点Piの登録は、図7に示す如く、R
AM26内に格納されている交差点データの中の対応す
る交差点に、その登録番号Pi を付すことにより実行さ
れる。
【0017】こうして走行経路の交差点Pi が登録され
ると、ステップ130に移行して、今回登録された交差
点Pi と前回登録された交差点Pi-1 とを接続する道路
上に他の交差点があるか否かを判断する。この判断は、
RAM26内に格納されている今回登録された交差点P
i の交差点データの隣接交差点アドレスに、前回登録さ
れた交差点Pi-1 のアドレスが含まれているか否かを判
断することによって実行される。
【0018】そしてこのステップ130にて、今回登録
された交差点Pi と前回登録された交差点Pi-1 とを接
続する道路上には他の交差点は存在しないと判断される
と、ステップ140に移行して、表示地図上でこの交差
点を接続している道路を強調表示し、逆に今回登録され
た交差点Pi と前回登録された交差点Pi-1 とを接続す
る道路上に他の交差点が存在すると判断されると、ステ
ップ150に移行して、表示地図上で今回登録された交
差点Pi のみを強調表示する。尚この強調表示は、表示
の色を変更するとか、輝度を上げるといった周知の手法
で行われる。
【0019】こうしてステップ140又はステップ15
0の処理が終了すると、今度はステップ160に移行し
て、車両運転者の入力装置4の操作によって、経路入力
の終了指令が入力されたか否かを判断する。そして経路
入力の終了指令が入力されている場合には、当該処理を
終了し、経路入力の終了指令が入力されていなければ、
ステップ170にて、カウンタiの値をインクリメント
した後、ステップ110に移行する。
【0020】この結果、例えば車両運転者により、走行
経路として、P0〜P5の交差点が登録され、各交差点
間に他の交差点が存在しない場合には、図3に示す如
く、表示地図において、P0からP5までの交差点を結
ぶ全ての道路が強調表示されることとなる。またこの交
差点P0〜P5の登録により、RAM26内の対応する
交差点の交差点データには、その登録番号P0〜P5が
付されることとなる。
【0021】次に図5は、上記走行経路入力処理終了後
に実行される走行経路誘導処理を表している。図5に示
す如く走行経路誘導処理が開始されると、まずステップ
200にて、カウンタiの値を値0に初期化する。そし
て続くステップ210では、GPS受信機2から現在の
車両位置を読み出し、図8(a)に示す如く車両位置P
sを表示地図上に表示する、車両位置検出・表示処理を
実行する。
【0022】次にステップ220では、上記読み出した
車両位置と、カウンタiの値に対応した登録番号の交差
点Pi の位置とから、交差点Pi までの距離Li を算出
する。そして続くステップ230では、この算出した距
離Li が予め設定された警報距離LR 以下となったか否
かを判断する判断手段としての処理を行ない、距離Li
が警報距離LR 以下でなければ、再度ステップ210に
移行する。
【0023】一方ステップ230にて、交差点Pi まで
の距離Li が警報距離LR 以下になったと判断される
と、つまり車両が交差点Piに警報距離LR まで近づい
た場合には、ステップ240に移行して、車両運転者に
対して交差点Pi からの進路を案内するために、後述の
警報発生処理を実行し、続くステップ250にて、交差
点Pi を通過したか否かを判断する。そして交差点Pi
を通過していなければ、再度ステップ240に移行し
て、警報発生処理を再度実行し、交差点Pi を通過した
場合には、ステップ260に移行する。尚このステップ
250の処理は、車両が交差点Pi に警報距離LR まで
近づいてから、車両が交差点Pi を通過するまでの間、
警報発生処理を実行するための処理である。
【0024】次にステップ260では、上記警報発生処
理にて今回進路の案内を行った交差点Pi の次に走行経
路として登録されている交差点Pi+1があるか否かを判
断し、交差点Pi+1 が登録されていなければ、当該処理
をそのまま終了する。また交差点Pi+1 が登録されてい
る場合には、ステップ270に移行して、カウンタiの
値をインクリメントした後、ステップ210に移行す
る。
【0025】次に図6は、上記ステップ240におい
て、車両が交差点Pi に警報距離LRまで近づいてから
車両が交差点Pi を通過するまでの間繰り返し実行され
る警報発生処理を表している。図6に示す如くこの警報
発生処理が開始されると、まずステップ310にて、次
のステップ330において交差点Pi から次の交差点P
i+1 への誘導方向の演算が可能であるか否かを判断す
る。そしてこのステップ310にて、誘導方向の演算は
できないと判断されると、ステップ320に移行して、
交差点Pi を強調表示し、当該警報発生処理を終了す
る。
【0026】一方ステップ310にて、誘導方向の演算
は可能であると判断されると、ステップ330に移行し
て、交差点Pi から次の交差点Pi+1への誘導方向を以
下のように演算する。即ちまず交差点Pi に接続されて
いる隣接交差点の中から、先に通過してきた交差点Pi-
1 を検索し、その交差点Pi-1 と交差点Pi とを結ぶ線
分Pi-1Piとx軸とのなす角度θAを、各交差点Pi-1
,交差点Pi の位置を表す座標(xi-1,yi-1),
(xi,yi)から次式(1),(2),又は(3)により求め
る。
【0027】 ・xi-1−xi≧0,yi-1−yi≧0のとき θA=tan-1{(yi-1−yi)/(xi-1−xi)} …(1) ・xi-1−xi≧0,yi-1−yi<0のとき θA=360+tan-1{(yi-1−yi)/(xi-1−xi)} …(2) ・xi-1−xi<0のとき θA=180+tan-1{(yi-1−yi)/(xi-1−xi)} …(3) 例えば図3に示した交差点P1での誘導方向を求める場
合、図9(a)に示す如く、この交差点P1(アドレス
C16)には、アドレスC13,C15,C18の3つ
の交差点が接続されており、これら隣接交差点の内のア
ドレスC15の交差点が先に通過してきた交差点Pi-1
(即ちP0)である。従ってこの場合には、図9(b)
に示す如く、この交差点P0と交差点P1とを結ぶ線分
P0P1とx軸との角度θAを求める。
【0028】次に交差点Pi に接続されている隣接交差
点の中から、次に登録されている交差点Pi+1 を検索
し、その交差点Pi+1 と交差点Pi とを結ぶ線分PiPi
+1とx軸とのなす角度θBを、各交差点Pi ,交差点P
i+1 の位置を表す座標(xi ,yi ),(xi+1,yi+
1)から、次式(4),(5),又は(6)により求める。
【0029】 ・xi+1−xi≧0,yi+1−yi≧0のとき θB=tan-1{(yi+1−yi)/(xi+1−xi)} …(4) ・xi+1−xi≧0,yi+1−yi<0のとき θB=360+tan-1{(yi+1−yi)/(xi+1−xi)} …(5) ・xi+1−xi<0のとき θB=180+tan-1{(yi+1−yi)/(xi+1−xi)} …(6) 例えば上記のように交差点P1での誘導方向を求める場
合、図9(a)に示す如く、この交差点P1には、次の
走行経路の交差点P2としてアドレスC13の交差点が
接続されているため、この場合には、図9(c)に示す
如く、交差点P1と交差点P2とを結ぶ線分P1P2とx
軸との角度θBを求める。
【0030】こうして交差点Pi と次の走行経路の交差
点Pi+1 とを結ぶ線分PiPi+1とx軸とのなす角度θB
が求められると、今度はこの角度θBと、上記求めた交
差点Pi-1 と交差点Pi とを結ぶ線分Pi-1Piとx軸と
のなす角度θAとから、線分Pi-1Piと線分PiPi+1と
がなす角度θCを、次式(7)又は(8)により求める。
【0031】 ・θB−θA≧0のとき、 θC=θB−θA …(7) ・θB−θA<0のとき、 θC=360+θB−θA …(8) 例えば上記のように交差点P1での誘導方向を求める場
合には、図9(d)に示す如く、線分P0P1と線分P1
P2がなす角度θCを求める。
【0032】そして最後に、この求めた角度θCから1
80°を減じることにより、例えば図9(d)に示す如
く、交差点Pi (P1)から車両の現在の進行方向を直
進方向(0°)とした次の交差点Pi+1 (P2)への左
右方向への旋回角度θXを算出する。尚この旋回角度θ
Xは、正の値であれば左方向への旋回角度、負の値であ
れば右方向への旋回角度となる。
【0033】このようにステップ330では、現在接近
中の交差点Pi から次の走行経路の交差点Pi+1 への誘
導方向として、各交差点Pi-1 ,Pi ,Pi+1 の座標に
基づき、車両の現在の進行方向を0°とした左右方向へ
の旋回角度θXを算出するのであるが、この誘導方向の
演算には、接近中の交差点Pi の隣接交差点に、予め走
行経路として登録されている交差点Pi-1及びPi+1が含
まれていることが必要である。このため誘導方向の演算
が可能であるか否かを判断するステップ310の処理
は、こうした条件を満足しているか否かを判断すること
により実行される。
【0034】ステップ330にて交差点Pi での誘導方
向が算出されると、今度はステップ340に移行して、
表示装置14上での表示地図の輝度を減少させる。そし
て続くステップ350では、誘導方向の演算の結果、即
ち旋回角度θXに基づき、図8(b)に示す如く、表示
装置14上の表示地図に重ねて、交差点Pi での車両の
進行方向を表す案内記号Kを強調表示し、当該警報発生
処理を終了する。尚この案内記号Kは、車両の進行方向
を表す縦軸Q及び横軸Rと共に、縦軸Qを直進方向(0
°)として旋回角度θXだけ傾斜させることにより表示
される。
【0035】以上説明したように本実施例のナビゲーシ
ョン装置においては、車両の走行前に走行経路となる交
差点を登録しておけば、その交差点から次の交差点への
進路を、車両の旋回角度θXとして算出し、表示装置1
4にその旋回角度θXに応じて傾斜した案内記号Kを表
示する。このため車両運転者は、交差点に近づいた際
に、表示装置14の画面を一目見るだけで、次の交差点
への進路を正確に把握することができる。またこのよう
に進路の把握のために運転者の思考を煩わすことがない
ため、運転者は車両の運転に集中でき、安全性を向上で
きる。
【0036】尚本実施例においては、上記ステップ33
0の処理が進路演算手段に相当し、ステップ340及び
ステップ350の処理が進路表示手段に相当する。
【0037】また上記実施例においては、交差点Pi か
ら次の走行経路上の交差点Pi+1 への進路を交差点Pi-
1 ,Pi ,Pi+1 の座標から演算によって求め、交差点
Piの隣接交差点に交差点Pi-1 及びPi+1 が含まれて
いないときには、進路の演算ができないとして、交差点
Pi を強調表示するように構成したが、これは車両運転
者が、走行経路の誘導が必要な地域でのみ、走行経路入
力(即ち交差点入力)を行なって各交差点での進路表示
を実行させ、走行経路の誘導が不要な地域では経路入力
を行わなくてもよいようにするためである。即ち、従来
のナビゲーション装置において走行経路を誘導させるに
は、走行経路を連続的に入力しておく必要があったが、
本実施例では、走行経路として登録された交差点でのみ
進路の誘導を行なうため、入力した走行経路が途切れて
いても問題なく動作し、この結果走行経路の入力作業が
簡単になる。
【0038】また上記実施例では、進路の表示の際に
は、表示地図の輝度を減少させて、その上に案内記号K
を強調表示するように構成したが、進路の表示の際に
は、表示地図を消すようにしてもよく、また進路表示と
同時に、進路表示を行っている旨を表す警報音を警報装
置12から発するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の走行経路誘
導装置においては、車両の走行前に走行経路となる交差
点を登録しておけば、車両走行中に車両がその登録した
交差点に接近する度に、その交差点から次の交差点への
進路が車両の旋回角度として自動演算され、その演算結
果に従い、車両の進行方向を直進方向として旋回角度分
だけ傾斜させた案内記号が表示される。このため車両運
転者は、交差点に近づいた際に、その案内記号を一目見
るだけで、次の交差点への進路を把握することができ
る。またこのように進路の把握のために運転者の思考を
煩わすことがないため、運転者は車両の運転に集中で
き、安全性を向上できる。また、本発明によれば、各交
差点での進路(旋回方向)が自動演算されて、各交差点
から次の交差点への進路が表示されるので、走行経路設
定時に、各交差点毎に車両の進行方向を入力する必要は
ない。従って、走行経路を簡単に設定でき、また、走行
経路を記憶しておくメモリの容量を少なくすることもで
きる。また更に、本発明によれば、各交差点での進路
(旋回角度)を、その交差点の座標と、これに接続され
た隣接交差点の内の次に走行すべき交差点及び既に通過
してきた交差点の座標とに基づき演算するため、各交差
点での進路(旋回角度)を高精度に求めることができ
る。従って、車両運転者は、その演算結果(旋回角度)
に応じて表示される案内記号の傾きから、車両を走行経
路に沿って走行させるべき正確な進路を簡単に読み取る
ことができ、例えば、接近中の交差点から放射状に多数
の道路が延びているような場合であっても、車両を走行
させるべき道路を簡単に選択することができる。またこ
のように、本発明においては、各交差点からの進路を、
座標演算にてもとめることから、進路案内に用いる交差
点データとして、各交差点毎に、その交差点から隣接交
差点に至る方向を設定したものを使用する必要はない。
従って、本発明によれば、進路案内に用いる交差点デー
タのデータ量を少なくして、地図データ記憶手段の容量
を小さくすることもできる。また本発明では、車両の進
行方向を直進方向として所定の案内記号を旋回角度に応
じて傾斜させることにより、各交差点での進路を表示す
るため、進路表示の ためのデータとしては、一つの案内
記号を用いればよく、例えば交差点付近のイメージを表
示して進路案内を行なう場合に比べて、進路表示のため
のデータ量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を例示するブロック図である。
【図2】実施例の車両用ナビゲーション装置全体の構成
を表すブロック図である。
【図3】経路入力時の表示装置14の表示画像を表す説
明図である。
【図4】制御装置20にて実行される走行経路入力処理
を表すフローチャートである。
【図5】制御装置20にて実行される走行経路誘導処理
を表すフローチャートである。
【図6】走行経路誘導処理のステップ240で実行され
る警報発生処理を表すフローチャートである。
【図7】RAM26に格納される交差点データの構成を
表す説明図である。
【図8】車両走行中の表示装置14の表示画像を表す説
明図である。
【図9】誘導方向の演算手順を説明する説明図である。
【符号の説明】
2…GPS受信機 4…入力装置 6…外部記憶装
置 12…警報装置 14…表示装置 20…制御装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路地図上の各交差点毎に、各交差点の
    位置を表す緯度・経度の座標と、各交差点に道路を介し
    て直接接続された隣接交差点を表すデータとを付与した
    交差点データを含む地図データが記憶された地図データ
    記憶手段と、上記道路地図上で走行予定となる交差点位置を外部から
    順次指定することにより走行経路を設定するための 走行
    経路入力手段と、 車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、 該検出された車両位置と上記走行経路として指定された
    交差点位置とに基づき、車両が走行経路上の交差点に接
    近したか否かを判断する判断手段と、 該判断手段にて車両が走行経路上の交差点に接近したと
    判断されると、上記地図データ記憶手段に記憶された交
    差点データを用いて、現在接近中の交差点に接続された
    隣接交差点の中から車両が既に通過した交差点と現在接
    近中の交差点の次に走行すべき交差点とを検出し、該検
    出した各隣接交差点の座標と現在接近中の交差点の座標
    とに基づき、接近中の交差点から次の交差点へと車両を
    走行させるための進路を、車両の現在の進行方向に対す
    る左右方向への旋回角度として算出する進路演算手段
    と、 該進路演算手段にて車両の進路が算出されると、その後
    車両が上記接近中の交差点を通過するまでの間、車両の
    現在の進行方向を直進方向として上記旋回角度だけ傾斜
    させた案内記号を表示する進路表示手段と、 を備えたことを特徴とする車両の走行経路誘導装置。
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