JP2780919B2 - クリーニングテープ - Google Patents

クリーニングテープ

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JP2780919B2
JP2780919B2 JP5349920A JP34992093A JP2780919B2 JP 2780919 B2 JP2780919 B2 JP 2780919B2 JP 5349920 A JP5349920 A JP 5349920A JP 34992093 A JP34992093 A JP 34992093A JP 2780919 B2 JP2780919 B2 JP 2780919B2
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cleaning
cleaning tape
tape
polishing layer
magnetic head
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亨 山崎
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Nihon Micro Coating Co Ltd
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Nihon Micro Coating Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッドをクリーニ
ングするクリーニングテープに関し、特にカートリッジ
に収納された磁気テープ記憶装置の磁気ヘッドをクリー
ニングするクリーニングテープに関する。
【０００２】
【従来技術】コンピュータの記憶装置として、磁気テー
プに情報を記憶する磁気テープ記憶装置がある。この記
憶装置に使用される磁気テープには、カートリッジに収
納して利用するタイプのものがあり、これは記憶装置へ
の着脱を容易にし、かつテープの取り扱いを容易にして
いる（図１を参照）。
【０００３】 このような記憶装置の磁気ヘッドをクリ
ーニングするために、所定の寸法、例えば幅１２．６０
ｍｍ〜１２．９５ｍｍ未満、長さ７．２ｍ＋０．１／−
０ｍのクリーニングテープをカートリッジに収納し、こ
れを磁気ヘッドに押し付けながら、クリーニングテープ
を走行させて磁気ヘッドのクリーニングを行っている。
【０００４】こうしたクリーニングテープによるクリー
ニングはテープと磁気ヘッドとの摩擦係合によりなされ
ている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】クリーニングテープと
磁気ヘッドとの摩擦係合によるクリーニングでは微小な
埃などは除去できるが、粘性のあるごみは除去できな
い。
【０００６】さらに、除去できた埃などもクリーニング
テープが走行している間に再度磁気ヘッドや関連したロ
ーラー等に付着することがある。
【０００７】また、ポリエステル製のクリーニングテー
プではクリーニング動作中に静電気が発生し、そのため
記憶装置の誤作動を発生させる放電が生じたり、あるい
はテープに塵芥が付着し、クリーニング動作を妨げる。
【０００８】磁気ヘッドの他のクリーニングとして、ク
リーニング溶剤により直接磁気ヘッドを払拭することも
行われているが、払拭行為は手間と労力とを必要とす
る。
【０００９】そこで、本発明の目的は、磁気ヘッドに付
着した異物等を容易に除去できるクリーニングテープを
提供することである。
【００１０】本発明の他の目的は、磁気ヘッドから除去
した異物等を再度磁気ヘッドに付着することのない上記
クリーニングテープを提供することである。
【００１１】さらに、本発明の目的は、クリーニング作
動中に静電気の発生しない上記クリーニングテープを提
供することである。
【００１２】さらに、本発明の他の目的は、上記テープ
を収納したカートリッジを提供することである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のクリーニングテープは、ポリエステル繊維
に炭素繊維を織り込んだ織布から成る基材上に、研磨材
を、間隔をおいて塗布して成る。ここで、基材上に間隔
をおいて形成された研磨層は、テープの送り出しの方向
に対して垂直な線状であってもよいが、傾斜した線状で
あることが好ましい。
【００１４】上記クリーニングテープは、磁気ヘッドク
リーニング用のカートリッジ内に収納し、カートリッジ
式のものとして利用できる。
【００１５】
【作用】基材上の研磨層は、磁気記憶装置の磁気ヘッ
ド、ローラー等の周辺器具上に付着した異物を除去す
る。除去された異物は研磨層の間の基材に付着し、磁気
ヘッド等に再付着することなくクリーニングテープとと
もに磁気記憶装置から取り去られる。その際、ポリエス
テル繊維に炭素繊維を織り込んだ織布を基材とするクリ
ーニングテープを用いることで、クリーニング作動中に
静電気が発生しない。
【００１６】
【実施例】図１は、本発明のクリーニングテープ１１が
収納されたカートリッジ１０を示す。このカートリッジ
１０は、コンピュータの磁気記憶装置の磁気ヘッドクリ
ーニング用に規格化されたものであるが、磁気テープを
収納する他のカートリッジ、例えばビデオテープ、ＤＡ
Ｔ、通常の音楽用のカセットテープのカートリッジ（又
はカセット）であってもよい。また、以下で説明する本
発明のクリーニングテープは、このようなカートリッジ
に収納して利用する場合のほか、通常のクリーニングテ
ープ等としても利用できる。
【００１７】クリーニングテープ１１には、研磨層１２
が間隔をおいて形成されている。図示の研磨層１２はテ
ープ１１に対し傾斜しているが、テープ１１の送り出し
の方向に対して垂直であってもよい。ただし、研磨層を
傾斜させることで、磁気ヘッド等と研磨層とが点で接触
（point contact)し、そのため磁気ヘッド等上の異物と
徐々に接し、異物を確実に除去し間隔をおいた研磨層の
間へと押し出すことができる。なお、図示の研磨層の間
隔は実際よりも広く描かれている。
【００１８】図２Ａは、テープ１１の一部分を示し、図
２Ｂはそのテープ１１の断面図を示す。図２Ｂに示すよ
うに、テープ１１は、柔軟な基材１３上に研磨層１２が
形成されている。また、図２Ｃには、テープ１１の表面
の部分拡大図が示され、基材１３が、ポリエステル繊維
１４に炭素繊維１５を織り込んだ織布から成るところが
示されている。
【００１９】クリーニングテープ１１の形成は、一定の
幅で線状の溝が設けられたドラムに研磨粒子とバインダ
ーとの混練物を塗り、そこに幅広い基材を押し付け、該
混練物を基材上に写し、乾燥後、所定の幅に基材を裁断
して行う。形成されたクリーニングテープ１１上には一
定間隔がおかれた研磨層１２が形成される。その研磨層
の厚さは３〜２０μｍ程度が好適である。
【００２０】複数の研磨層同士の間隔は、ドラムに設け
られた溝により決定されるが、その間隔はテープ１１に
より磁気ヘッドをクリーニングしたとき、除去した異物
が研磨層１２の間の基材に付着できる間隔とする。該間
隔は、好適には１〜２ｍｍである。ここで、研磨層を着
色してもよい。通常研磨層は半透明であることから、従
来のクリーニングテープとの区別をするのに便利であ
る。
【００２１】 研磨粒子としては、好適には平均粒径が
０．１〜３μｍの酸化アルミニウム、酸化クロム、シリ
コンカーバイド、酸化ジルコニウム、ダイヤモンド等が
利用できる。
【００２２】バインダーは、好適には飽和ポリエステル
樹脂を、トルエン、キシレン、酢酸エチル、メチルエチ
ルケトンの混合溶媒に溶かし、さらにイソシアネート化
合物硬化剤を加えたものである。
【００２３】研磨粒子とバインダーとの混練物の塗布時
の粘度は、０．５〜２ｐである。
【００２４】
【発明の効果】上述したように、本発明のクリーニング
テープは、その上に研磨層が形成されているため、従来
の単に合成繊維からなるクリーニングテープと異なり、
磁気ヘッド、ローラー等の周辺器具に付着した粘着性の
ある異物をも容易かつ確実に除去できる。
【００２５】さらに、クリーニングテープの研磨層は間
隔をおいて形成されているため、除去した異物はその研
磨層の間の基材上に付着し、磁気ヘッド等に再付着する
ことなく取り去ることができる。
【００２６】また、クリーニングテープの基材を、ポリ
エステル繊維に炭素繊維を織り込んだ織布にすること
で、クリーニング作動中に静電気が発生せず、そのため
有害な放電が生ずることもなく、またクリーニング動作
を妨げる塵芥の付着も防止でき、さらに、優れた耐熱性
および耐溶剤性を有する。
【００２７】さらにまた、本発明のクリーニングテープ
は、従来のカートリッジ式のクリーニングテープのよう
に、カートリッジ内に収納できるため、カートリッジ式
の磁気テープを用いる磁気テープ記憶装置にカートリッ
ジの装着という形でクリーニングテープを利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のクリーニングテープを収納したカート
リッジの斜視図である。
【図２】図２Ａは本発明のクリーニングテープの一部分
を示し、図２Ｂは図２Ａのクリーニングテープの断面図
を示す。また、図２Ｃは、本発明のクリーニングテープ
の基材の表面の部分拡大図を示す。
【符号の説明】
１０ カートリッジ １１ クリーニングテープ １２ 研磨層 １３ 基材 １４ ポリエステル繊維 １５ 炭素繊維
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B24D 3/34,11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ポリエステル繊維に炭素繊維を織り込んだ
    織布から成る基材と、前記基材上に研磨材粒子とバイン
    ダーとを混練した研磨材を間隔をおいて線状に塗布、乾
    燥して形成した研磨層とから成る、磁気ヘッドをクリー
    ニングするためのクリーニングテープ。
  2. 【請求項２】前記研磨層が、傾斜した線状に前記基材上
    に間隔をおいて形成される、請求項１記載のクリーニン
    グテープ。
  3. 【請求項３】前記研磨層が、当該クリーニングテープの
    送り出しの方向に対して垂直の線状に前記基材上に間隔
    をおいて形成される、請求項１記載のクリーニングテー
    プ。
  4. 【請求項４】ポリエステル繊維に炭素繊維を織り込んだ
    織布から成る基材と、前記基材上に研磨材粒子とバイン
    ダーとを混練した研磨材を間隔をおいて線状に塗布、乾
    燥して形成した研磨層とから成る、磁気ヘッドをクリー
    ニングするための、カートリッジに収納したクリーニン
    グテープ。
  5. 【請求項５】前記研磨層が、傾斜した線状に前記基材上
    に間隔をおいて形成される、請求項４記載のクリーニン
    グテープ。
  6. 【請求項６】前記研磨層が、当該クリーニングテープの
    送り出しの方向に対して垂直の線状に前記基材上に間隔
    をおいて形成される、請求項４記載のクリーニングテー
    プ。
JP5349920A 1993-12-31 1993-12-31 クリーニングテープ Expired - Lifetime JP2780919B2 (ja)

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JPS645775A (en) * 1987-06-30 1989-01-10 Tokin Corp Surface polishing tape for magnetic recording medium
JPH02107464U (ja) * 1989-02-15 1990-08-27
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