JP2779961B2 - 差動制限装置 - Google Patents

差動制限装置

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JP2779961B2
JP2779961B2 JP1290804A JP29080489A JP2779961B2 JP 2779961 B2 JP2779961 B2 JP 2779961B2 JP 1290804 A JP1290804 A JP 1290804A JP 29080489 A JP29080489 A JP 29080489A JP 2779961 B2 JP2779961 B2 JP 2779961B2
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隆男 田代
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、差動制限装置に関し、特に、差動制限性能
を変更することのできる差動制限装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の差動制限装置として、例えば特開昭58−221046
号公報に開示されたものがある。
上記公報中に開示された差動制限装置は、カム分力機
構に角度の異なる複数のカム角度を設けて、カム分力機
構の構成部材の交換をできる。
さらに具体化には、一対のプレッシャーリングに、各
対ごとにカム角度の異なる略V字形状の溝を設けること
によりカム面を形成し、これらの各対ごとのカム面に選
択的にピニオンギヤシャフトを係合するようにしてい
る。従って、構成部材を交換することなく、単に構成部
材の組合せ変更のみで、カム分力の変更をすることがで
きる。
〔発明が解決しようとする課題〕
カム分力の可変性を、広い範囲で選択できるように達
成するには、多数のカム面をプレッシャーリングに形成
しなければならない。しかし、比較的入力トルクの大き
な車両に用いられる4ピニオンタイプ(ピニオンギヤが
4ヶ設けられるもの)のプレッシャーリングに多数の溝
を設けてカム面を形成すると、プレッシャーリング自体
の強度低下を招来する虞が極めて高い。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところはプレ
ッシャーリングの強度低下を招来することなく、多数の
カム面を形成できる差動制限装置を提供しようとするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明における差動制限
装置のプレッシャーリングは、2種類の異なる角度を有
し、回転入力方向によって前記多板クラッチへの押圧力
を異ならせる第1のカム部と、回転入力方向に係わりな
く、多板クラッチへの押圧力を略等しく働かせる第2の
カム部とより成り、第1のカム部の多板クラッチへの押
圧力が大きくなるカム面を隔壁部を介して第2のカム部
と隣接して形成したものである。
〔作 用〕
第1のカム部の多板クラッチへの押圧力が大きくなる
側のカム面が隔壁部を介して第2のカム部と隣接して形
成されているため、これらのカム面とピニオンシャフト
とが当接する位置の高さが低くなり、隔壁部に与える曲
げモーメントが小さくなる。さらに、隔壁部を介して傾
斜したカム面同志が対置されるため、隔壁部の底部の長
さが大となり、隔壁部の機械的強度が増加する。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本発明による差動制限装置を詳
細に説明する。第1図は、本発明による一実施例を示
し、ドライブピニオン(図示せず)からリングギヤ(図
示せず)を介して駆動されるデフケース1と、このデフ
ケース1とともに回転するピニオンシャフト2と、ピニ
オンシャフト2に回転的に取り付けられたピニオンギヤ
3と、ピニオンギヤ3と噛み合いかつ、車軸4L、4R上に
スプライン結合されたサイドギヤ5L、5Rと、ピニオンシ
ャフト2の両側部に配置され前記デフケース1に軸方向
摺動可能に嵌合されたプレッシャーリング6L、6Rと、多
板クラッチとしてデフケース1とプレッシャーリング6
L、6Rとの間に各々交互に位置され、サイドギヤ5L、5R
と係合するディスク7及びデフケース1と係合するプレ
ート8と、デフケース1とプレート8との間に配設され
プレート8とディスク7とを圧接するように押圧するサ
ラバネ9とを有する。
ディスク7とサイドギヤ5L、5R及びプレート8とデフ
ケース1との係合関係は、ディスク7の内周ラグ部7aが
サイドギヤ5L、5Rの係合溝5cに係合し、プレート8の外
周ラグ部8aがデフケース1の係合溝1aに係合している。
プレッシャーリング6L、6Rは、略V字形状の溝10によ
り第2のカム部12の傾斜面たるカム面12a、12bが形成さ
れ、カム面12bに隣接して、隔壁部14を介して第1のカ
ム部16のカム面16a、16bを形成する溝18が設けられてい
る。カム面12bと隔壁部14を介して対置される第1のカ
ム部16のカム面16aは、回転入力によって多板クラッチ
への押圧力が大きくなるカム面とされ、カム面16bは、
多板クラッチへの押圧力が小さなカム面とされており、
この場合のカム面とは垂直となることによりカム角度が
90度となった場合も含むものである。
以上の構成において、隔壁部14を介して対置している
カム面12b及びカム面16aと、ピニオンシャフト2とが当
接する位置の高さAは、カム面12b及びカム面16aが傾斜
面であることより、比較的低くすることができる。この
ため、カム面12b及びカム面16aに与える曲げモーメント
が小さくなり、隔壁部14へ加わる力が小となる。
また、隔壁部14が、底部へ向かうにつれて末広がりと
なる傾斜したカム面12bとカム面16aとにより形成されて
いるため、隔壁部の底部長さBが、比較的大とすること
ができ、十分な機械的強度が確保される。
〔効 果〕
本発明は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載されるような効果を奏する。
第1のカム部と第2のカム部との間に位置する隔壁部
へ加わる曲げモーメントを、小とすることができるの
で、隔壁部の耐久性を向上することができる。
隔壁部の底部の長さを大とすることができるので、隔
壁部自体の強度も増大することができ、複数のカム部を
形成しても十分な強度を有し、破損の恐れのないプレッ
シャーリングを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す縦断構成説明図、第2
図はプレッシャーリングの正面図、第3図は第2図のII
I−III線による断面図、第4図はプレッシャーリングの
カム面展開説明図、第5図はプレッシャーリングのカム
面の作用説明図である。 符号の説明 1……デフケース、1a……係合溝 2……ピニオンシャフト、3……ピニオンギヤ 4L,4R……車軸、5c……係合溝 5L,5R……サイドギヤ 6L,6R……プレッシャーリング 7……ディスク(多板クラッチ) 8……プレート(多板クラッチ) 10……溝(第2のカム部) 12a,12b……カム面、14……隔壁部 16a,16b……カム面、18……溝(第1のカム部) 12……第2のカム部、16……第1のカム部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の駆動源からの駆動力により回転され
    るデフケースと、前記デフケースとともに一体的に回転
    するピニオンシャフトと、前記ピニオンシャフトに回転
    的に取り付けられたピニオンギヤと、前記ピニオンギヤ
    に噛み合う一対のサイドギヤと、前記ピニオンシャフト
    が異なるカム角度を有した複数のカム面と選択的に係合
    するように前記ピニオンシャフトの側部に配置されると
    ともに前記デフケースに軸方向摺動可能に嵌合されたプ
    レッシャーリングと、前記サイドギヤと、前記プレッシ
    ャーリングまたは前記デフケースとの間に交互に配設さ
    れた多板クラッチとを有する差動制限装置において、 前記プレッシャーリングは、回転入力方向によって前記
    多板クラッチへの押圧力を異ならせるために異なるカム
    角度のカム面を有した第1のカム部と、回転入力方向に
    係わりなく多板クラッチへの押圧力を略等しく働かせる
    ために略等しいカム角度のカム面を有した第2のカム部
    とより成り、 前記第1のカム部のカム面のうち多板クラッチへの押圧
    力が大きくなるカム面を隔壁部を介して第2のカム部と
    隣接して設けたことを特徴とする差動制限装置。
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