JP2779893B2 - ビル構築工法およびビル構築装置 - Google Patents

ビル構築工法およびビル構築装置

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JP2779893B2
JP2779893B2 JP33894893A JP33894893A JP2779893B2 JP 2779893 B2 JP2779893 B2 JP 2779893B2 JP 33894893 A JP33894893 A JP 33894893A JP 33894893 A JP33894893 A JP 33894893A JP 2779893 B2 JP2779893 B2 JP 2779893B2
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東亜男 佐藤
和夫 吉武
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天候に左右されること
なくビルを構築できるビル構築工法およびビル構築装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のビル構築用補助具として
特開平4−149380号公報記載の仮設用に適したエ
アドームが知られている(図11および図12参照)。
【0003】本例は、内部に空気を充填する気密室が形
成され、空気充填時に上方に突出した形状になる本体を
有するエアドームテントであり、隣接するエアドームテ
ントの縫い目を被覆する接合シートがエアドームテント
の適所に設けられたもので、このエアドームテントの両
端を仮設用足場に固定させることにより、ビル等の建築
物の上部を被覆し、この被覆区域を構築するためのもの
である。
【0004】なお、図11および図12中1は建築物、
2はエアドームテント、2aは本体、3は接合シート、
4は綱、5は親綱、6は仮設用足場を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は前記の通り、エ
アドームテントにより建築物の上部を、両側(図11に
おいて前後側)を開放させた状態で被覆させただけであ
るため、風雨の激しい場合、エアドームテントの両側か
ら風雨がエアドームテント内に侵入し、被覆区域内が風
雨にさらされ、構築が不可能となることが問題となって
いた。
【0006】また、エアドームテントの長さ方向の両端
のみを仮設用足場に固定させるため、エアドームテント
が前後方向(図11において前後方向)に揺れ易く、前
記同様風雨が激しい場合、エアドームテントと仮設用足
場との固定が緩み(解除され)、エアドームテントが建
築物から飛散する恐れがあることが問題となっていた。
【0007】また、エアドームテントは幅方向側にのみ
連結可能で、長さ方向側には連結不可能であるため、建
築物の形状が特異なもの、例えば平面十字状のものにお
いては、中央部分が縦方向あるいは横方向のどちらか一
方に分断され、分断部分の構築が不可能であり、多種多
様の建築物への転用が不可能となり、種々の建築物に対
して多種類のエアドームテントを用意しておく必要があ
り、在庫管理が煩雑であることが問題となっていた。
【0008】また、エアドームテントはビルの上部を被
覆するだけであり、ビルを補強することが不可能であっ
た。
【0009】本発明は、このような欠点に鑑み、確実に
ビルの上部を被覆することができ、かつビルの強度を向
上させることができるビル構築工法およびビル構築装置
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のビル構築工法
は、ビル構築において、ビルの上方に、着脱自在の防水
シートを表面に装着させ、かつ中央から両端に向けて低
く傾斜させた被覆枠を複数個、昇降機構により順次位置
させた後、各被覆枠をビルの構築床面に既に構築された
連結管と新たな連結管を介在させて連結固定させると共
に、各被覆枠をそれぞれ連結させた後、各被覆枠により
被覆された区域を構築した後、各被覆枠と連結管との固
定を解除させると共に、各被覆枠のそれぞれの連結を解
除させ、昇降機構により各被覆枠を順次上昇させた後、
再び新たな連結管を介在させて各被覆枠を連結固定させ
ると共に、各被覆枠をそれぞれ連結させて被覆区域を構
築することによりビルを構築することを特徴とするもの
である。
【0011】また、本発明のビル構築装置は、中央から
両端に向けて低く傾斜させた枠体の表面に防水シートが
着脱自在に装着されてなる被覆枠を複数個、昇降機構に
より順次昇降させることを特徴とするものである。
【0012】
【実施例】本発明に係るビル構築装置について、図1〜
図10に基づいて説明する。
【0013】中央から両端に向けて低く傾斜させた枠体
10の表面に、防水シート12が着脱自在に装着されて
いる。本実施例において、枠体10は一種類あるいは複
数種類のパイプ材から構成され、屋根型に形成されてお
り、構築させるビル14の構築床面16の面積に対応さ
せて順次パイプ材を連結、取外すことにより大きさを変
更させることができる。
【0014】また、枠体10を屋根型に形成させてある
のは、枠体10上に落下した雨水を下方に搬出させ易く
して枠体10上に雨水が溜まるのを防止するためであ
る。
【0015】また、防水シート12は長方形型であり、
素材は天然ラテックス、ネオプレン等である。
【0016】また、各防水シート12間の連結は、図3
〜図5に示すように、各防水シート12の縦方向の両端
に、連結孔18を貫通させた連結継手20が設けられ、
この連結孔18に連結ボルト22を挿通させ、連結ボル
ト22にナット24を螺入させることにより固定させて
連結させる。
【0017】また、防水シート12の横方向と枠体10
との連結は、図6および図7に示すように、防水シート
12を枠体10の一個のパイプ材に巻回させ、紐等の固
定具19により固定させ、隣接するパイプ材間は、各パ
イプ材に防水シート12を巻回固定させると共に、連結
用シート26により表面を被覆させてある。
【0018】前記枠体10および防水シート12により
被覆枠30が構成され、被覆枠30はビル14の構築床
面16の数分の1の幅を有するものであり、数個の被覆
枠30によりビル14の上部を被覆させるものである。
【0019】例えば、被覆枠30がビル14の構築床面
16の1/10の幅を有するものとすると、10個の被
覆枠30によりビル14の上部を被覆できる。
【0020】図1および図2に示すように、被覆枠30
の昇降機構32が設けられている。本実施例において、
昇降機構32はクレーン車である。
【0021】また、被覆枠30に連結させるための連結
管34が図1、図8〜図10に示されている。本実施例
の連結管34は中空の単管であり、被覆枠30との連結
固定は、固定孔36が設けられた継手管38および各連
結管34に回動自在に設けられた固定具40によるもの
であり、継手管38の固定孔36に各連結管34の固定
具40を挿入させ、この固定具40を回動させることに
より両者を固定するものである。
【0022】なお、図中42は昇降機構の吊上用フッ
ク、44は同、吊上用ワイヤー、46は被覆枠30に装
着させたワイヤー、48はコンクリート、50は被覆枠
30の連結部分を示す。
【0023】本実施例のビル構築装置を使用してビル構
築を行う工法を図1〜図10に基づいて説明する。
【0024】まず、ビル14の構築床面16の数分の1
の幅に対応させて被覆枠30を複数個形成する。本実施
例において、枠体10はパイプ材により構成されている
ため、このパイプ材を組合せて使用することにより、ビ
ル14の構築床面16の数分の1の幅に対応する屋根型
に形成させる。この際、各被覆枠30に対応させて防水
シート12を表面に装着させる。
【0025】次に、各被覆枠30をビル14の上方(構
築床面16の上部)に昇降機構32を介して順次位置さ
せる。
【0026】この際、本実施例において、各被覆枠30
と昇降機構32との連結はワイヤー46によるものであ
るが、各被覆枠30にフック(図示略)を取付け、この
フックに昇降機構32の吊上用フック42を直接連結さ
せることも可能である。
【0027】次に、各被覆枠30を、ビル14の構築床
面16に既に構築された連結管34と新たな連結管34
を介して連結固定させる。この際、両連結管34は継手
管38および固定具40により連結固定させる。
【0028】ここで、ビル14の1階を構築する際、基
礎工事された床面には連結管34が配設されていないた
め、連結管34を支持具(図示略)等を介して立設支持
させることが必要となる。
【0029】次に、各被覆枠30をそれぞれ連結させ
る。この際、連結手段は特に問わない。
【0030】次に、各被覆枠30により被覆された区域
の構築を行う。
【0031】この際、構築に必要な資材を地上から搬入
させるには、被覆区域内に設置されたクレーン等の引上
げ装置(図示略)を使用し、搬入部分の防水シート12
を各被覆枠30から取外し、その部分から搬入を行う。
【0032】また、構築後、連結管34がビル14の柱
中に埋設される場合は問題ないが、連結管34がビル1
4の壁中に埋設される場合、埋設された連結管34の近
部に打設されるコンクリート層が薄くなり、ひび割れ
(強度低下)の原因となり易いため、連結管34の近部
に補強用金網28を配設させることにより、ひび割れの
防止を行う。本実施例において、補強用金網28は幅1
m、長さはビル14の1階の高さとほぼ同等、の金網で
ある。
【0033】構築完了後、各被覆枠30と連結管34と
の連結固定を解除すると共に、各被覆枠30のそれぞれ
の連結を解除し、各被覆枠30を昇降機構32を介して
順次上方に移動させる。
【0034】再び移動させた各被覆枠30を新たな連結
管34を介してビル14の上方に連結固定させると共
に、各被覆枠30をそれぞれ連結し、各被覆枠30によ
り被覆された区域を構築する。
【0035】この作業を順次繰り返し行うことによりビ
ル14を上方に向けて構築する。
【0036】ビル構築終了後、防水シート12の取外
し、枠体10(複数連結されたパイプ材)を解体するこ
とにより各被覆枠30を取外し、運搬し、次使用に供す
ることができ、何回も再利用することができる。
【0037】また、本発明で使用する連結管34はビル
構築後、ビル14内に埋設された状態となり、ビル14
の強度を向上させることができ、また中空の連結管34
内にグラウト剤を挿入させることにより、ビル14の強
度をより向上させることができる。
【0038】また、連結管34は中空であるため、ビル
14内に埋設された連結管34内に耐震実験用のセンサ
ーを挿入させることにより、地震時のビルの応力解析等
のデータ収集を長期間にわたって行うことができる。
【0039】なお、本発明のビル構築工法に使用する被
覆枠30は複数のパイプ材からなる枠体10により構成
されているが、一個の枠体で構成させうることは自明の
ことであり、また昇降機構32はクレーン車であるが、
タワークレーン等、他の昇降自在な機構であればよい。
【0040】また、本発明のビル構築工法に使用する被
覆枠30は複数個であるが、構築するビルが小型のもの
であれば、一個の被覆枠30により構築することが可能
となり、この際、各被覆枠30のそれぞれの連結作業が
皆無となり、構築時間の短縮を図ることができることは
自明のことである。
【0041】また、本発明に係る各被覆枠30の外面に
広告を付すことにより、ビル構築中の際、近隣への広告
表示具としても使用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明に係るビル構築工法およびビル構
築装置によれば、複数個の被覆枠によりビルの上部を確
実に被覆できるので、悪天候に左右されることなくビル
構築を行うことができる。
【0043】また、構築後、各連結管はビル内に埋設さ
れるため、ビルの強度を向上させることができる。
【0044】また、被覆枠は中央から両端に向けて低く
傾斜させてあるため、被覆枠上に落下した雨水を下方に
案内し、被覆枠に装着された防水シート上に雨水が溜ま
るのを防止することができる。
【0045】また、ビル構築装置は構造が簡易であり、
運搬が容易であるため、ビル構築の工期の短縮化、工費
の激減化を図ることができる。
【0046】また、構築後、連結管がビルの壁中に埋設
される場合、ひび割れ(強度低下)の原因となり易いた
め、連結管の近部に補強用金網を配設させることによ
り、ひび割れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビル構築装置の使用状態を示す正
面図。
【図2】同、平面図。
【図3】隣接する防水シートの連結部を示す側面図。
【図4】同、拡大断面図。
【図5】同、平面図。
【図6】防水シート端部の連結部を示す側面図。
【図7】同、隣接する防水シート端部間の連結部を示す
側面図。
【図8】各連結管の連結部を示す正面図。
【図9】同、縦断面図。
【図10】構築されたビル内の連結管近部の縦断面図。
【図11】従来例を示す斜視図。
【図12】同、要部拡大断面図。
【符号の説明】
10 枠体 12 防水シート 14 ビル 16 構築床面 28 補強用金網 30 被覆枠 32 昇降機構 34 連結管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビル構築において、ビル(14)の上方に、
    着脱自在の防水シート(12)を表面に装着させ、かつ中央
    から両端に向けて低く傾斜させた被覆枠(30)を複数個、
    昇降機構(32)により順次位置させた後、各被覆枠(30)を
    ビル(14)の構築床面(16)に既に構築された連結管(34)と
    新たな連結管(34)を介在させて連結固定させると共に、
    各被覆枠(30)をそれぞれ連結させた後、各被覆枠(30)に
    より被覆された区域を構築した後、各被覆枠(30)と連結
    管(34)との固定を解除させると共に、各被覆枠(30)のそ
    れぞれの連結を解除させ、昇降機構(32)により各被覆枠
    (30)を順次上昇させた後、再び新たな連結管(34)を介在
    させて各被覆枠(30)を連結固定させると共に、各被覆枠
    (30)をそれぞれ連結させて被覆区域を構築することによ
    りビルを構築することを特徴とするビル構築工法。
  2. 【請求項2】 構築させた連結管(30)の近部に補強用金
    網(28)を配設させることを特徴とする請求項1記載のビ
    ル構築工法。
  3. 【請求項3】 中央から両端に向けて低く傾斜させた枠
    体(10)の表面に防水シート(12)が着脱自在に装着されて
    なる被覆枠(30)を複数個、昇降機構(32)により順次昇降
    させることを特徴とするビル構築装置。
JP33894893A 1993-12-02 1993-12-02 ビル構築工法およびビル構築装置 Expired - Lifetime JP2779893B2 (ja)

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