JP2779644B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JP2779644B2 JP1119588A JP11958889A JP2779644B2 JP 2779644 B2 JP2779644 B2 JP 2779644B2 JP 1119588 A JP1119588 A JP 1119588A JP 11958889 A JP11958889 A JP 11958889A JP 2779644 B2 JP2779644 B2 JP 2779644B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はハロゲン化銀写真感光材料に関し、詳しく
は、画像保存性に優れ、処理安定性の良好なハロゲン化
銀写真感光材料に関する。
〔発明の背景〕
ハロゲン化銀写真感光材料では、一般に感光性ハロゲ
ン化銀乳剤及び酸化された芳香族1級アミン現像主薬と
反応して色素を形成する、いわゆる色素形成カプラーが
用いられる。
この内、イエローカプラーとしては、従来アシルアセ
トアニリド系カプラーが多く用いられてきた。イエロー
カプラーにおける重要な課題の一つとして、色素画像の
堅牢性の向上、特に光に対する堅牢性(耐光性)の向上
が望まれている。
色素画像の堅牢性を向上させる技術としては、例えば
特開昭60−205447号等に誘電率が6.0未満である高沸点
有機溶媒を用いる技術が記載されている。しかしなが
ら、この技術だけでは充分満足のゆく耐光性を得ること
は困難である。
一方、特開昭63−216047号、同64−537号等には、重
合体を用いてカプラーを分散することにより耐光性を向
上させる技術が開示されている。しかし、この方法は発
色性の低下を招くという欠点を有する。
ところで一般にハロゲン化銀写真感光材料は、ラボ等
の種々の現像所において補充液を補充しながら連続的に
処理されるが、この連続処理における開始時と後半にお
ける処理液の組成を一定に保つことは困難であり、処理
液組成の変化により写真特性(特に階調)が変動すると
いう問題があり、この問題は近年の処理液の低補充化に
伴い更に大きくなりつつある。
特に、上記重合体を用いた場合、処理液の組成変化及
び条件の変動によって写真特性が大きく変化してしま
い、安定した写真性能が得られず、処理安定性が悪いと
いう問題が深刻であることが明らかになった。ここに処
理安定性とは、処理液組成、pH、温度の変動及び処理液
組成以外の他の化合物の混入に対するセンシトメトリー
の変動の度合いである。
中でも発色現像液は高pHに維持されているが、連続運
転時における補充液の補充量、空気酸化等の影響により
発色現像液のpH変動は避けられない。
かかる発色現像液のpH変動による写真性能の変動は、
安定で良好な色再現性や階調再現を行う上で大きな障害
となっている。
上記の理由からpH変動そのものを避けることは著しく
困難であることから、たとえpH変動が生じた場合にも、
写真性能変動が小さい、いわゆるpH変動耐性に優れたハ
ロゲン化銀写真感光材料の開発が望まれている。
〔発明の目的〕
本発明の第1の目的は、色素画像の堅牢性に優れたハ
ロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
又、第2の目的は、処理安定性に優れたハロゲン化銀
写真感光材料を提供することにある。
更に第3の目的は、発色性の良好なハロゲン化銀写真
感光材料を提供することにある。
〔発明の構成〕
本発明の上記目的は、支持体上に少なくとも1層のハ
ロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、前記乳剤層の少なくとも1層が、前記一般式
〔Y〕で表される相対カップリング反応速度が0.3以上
の高速反応性イエローカプラーの少なくとも1種、誘電
率6.0未満の高沸点有機溶媒及び水不溶性かつ有機溶媒
可溶性のポリマー化合物の少なくとも1種が共存した溶
液を乳化分散させて得られる親油性微粒子を含有するハ
ロゲン化銀写真感光材料によって達成された。
以下、本発明をより詳細に説明する。
本発明に用いられるイエローカプラーは、相対カップ
リング反応速度が0.3以上の高速反応性イエローカプラ
ーであり、好ましくは相対カップリング反応速度が0.5
以上のイエローカプラーである。
カプラーのカップリング反応速度は相互に明瞭に分離
し得る異なった色素を与える2種類のカプラーM及びN
を混合してハロゲン化銀乳剤に添加して発色現像するこ
とによって得られる色像中のそれぞれの色素量を測定す
ることによって相対的な値として決定できる。
カプラーMの最高濃度(DM)max.、中途階段では濃度
DMの発色を、またカプラーNについてのそれをそれぞれ
(DM)max.、DNの発色を表わすとすれば、両カプラーの
反応活性の比RM/RNは次の式で表わされる。
つまり、混合したカプラーを含むハロゲン化銀乳剤
に、種々の階段の露光を与え、発色現像して得られる数
個のDMとDNとの組を直交する2軸に としてプロットして得られる直線の勾配からカップリン
グ活性比RM/RNの値を求められる。
ここで一定のカプラーNを用いて、各種カプラーにつ
いて前記のようにしてRM/RNの値を求めれば、相対カッ
プリング反応速度の値が求められる。
本発明においては上記のカプラーNとして下記のカプ
ラーを用いた場合のRM/RN値をいう。
本発明に好ましく用いられる高速反応性イエローカプ
ラーの添加量は限定的ではないが、ハロゲン化銀乳剤層
の銀1モル当たり2×10-3〜5×10-1モルが好ましく、
より好ましくは1×10-2〜5×10-1モルである。
本発明においては、下記一般式〔Y〕で示される構造
を有する高速反応性イエローカプラーが特に好ましい。
式中、RY1はハロゲン原子、RY2は水素原子またはベン
ゼン環に置換可能な基、Bはバラスト基を表す。ただ
し、Bは後記する官能基群Aから選ばれる少なくとも1
つの官能基を有する。ZYは水素原子又は発色現像主薬の
酸化体との反応により離脱しうる基を表す。
前記一般式〔Y〕において、RY1で表されるハロゲン
原子としては塩素原子が好ましく、Y2としては水素原子
が好ましい。
前記一般式〔Y〕において、Bで表されるバラスト基
としては、例えばアシルアミノ、アルコキシカルボニ
ル、アリールオキシカルボニル、アルキルスルファモイ
ル、アリールスルファモイル、アルキルスルホンアミ
ド、アリールスルホンアミド、アルキルウレイド、アリ
ールウレイド、サクシンイミド、アルコキシ、アリール
オキシ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルカルボ
モイル、アリールカルバモイル、アルキルスルファモイ
ルアミノ、アリールスルファモイルアミノ、アルキル、
アルケニル、アシルオキシなどの各基が挙げられ、特に
全炭素原子数が8〜30であることが好ましい。
前記一般式〔Y〕において、ZYは好ましくは (ここでRZ1は含窒素複素環を形成するのに必要な非金
属原子群を表し、該Rz1により形成される環は置換基を
有していてもよい。)又は、−ORz2(ここでRz2は置換
または無置換のアルキル基、アリール基又は複素環基を
表す。)で表される基である。
前記一般式〔Y〕におけるBが有する官能基群Aは以
下に示すものである。
ここでR1はアルキル基又はアリール基を表し、R2は水
素原子、アルキル基又はアリール基を表す。
官能基群Aの中の各官能基において、R1,R2で表され
るアルキル基としては炭素原子数1〜20の直鎖または分
岐のアルキル基が好ましく、R1,R2で表されるアリール
基としてはフェニル基が好ましく、R1,R2で表されるア
ルキル基及びアリール基は置換基を有してもよい。
以下に本発明に用いられるイエローカプラーの代表的
具体例を記載するが、本発明はこれにより限定されるも
のではない。
〔例示化合物〕 本発明に用いられるイエローカプラーは、上記化合物
の他にも例えば特開昭62−235950号の5〜12頁に記載さ
れたイエローカプラーを含む。
本発明においては、高沸点有機溶媒として誘電率6.0
未満のものが用いられる。
本発明に用いられる高沸点有機溶媒は、誘電率6.0未
満の化合物であればいずれも用いることができる。下限
については、特に限定はないが誘電率0.9以上が好まし
い。例えば誘電率6.0未満のフタル酸エステル、燐酸エ
ステル等のエステル類、有機酸アミド類、ケトン類、炭
化水素化合物等である。
又、本発明においては、好ましくは100℃における蒸
気圧が0.5mmHg以下の高沸点有機溶媒が好ましい。又、
より好ましくは、該高沸点有機溶媒中のフタル酸エステ
ル類、或いは燐酸エステル類である。尚、有機溶媒は、
2種以上の混合物であってもよく、この場合は混合物の
誘電率が6.0未満であればよい。尚、本発明における誘
電率とは、30℃における誘電率を示している。
本発明において有利に用いられるフタル酸エステルと
しては、下記一般式〔HA〕で示されるものが挙げられ
る。
式中、RH1及びRH2は、それぞれアルキル基、アルケニ
ル基又はアリール基を表す。但し、RH1及びRH2で表され
る基の炭素原子数の総和は9〜32である。又、より好ま
しくは炭素原子数の総和が16〜24である。
前記一般式〔HA〕のRH1及びRH2で表されるアルキル基
は、直鎖もしくは分岐のものであり、例えばブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデ
シル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシ
ル基、ヘプタデシル基等、オクタデシル基等である。
RH1及びRH2で表されるアリール基はフェニル基、ナフ
チル基等であり、又、アルケニル基はヘキセニル基、ヘ
プテニル基、オクタデセニル基等である。これらのアル
キル基、アルケニル基及びアリール基は、単一もしくは
複数の置換基を有していてもよく、アルキル基及びアル
ケニル基の置換基としては、例えばハロゲン原子、アル
コキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アルケニル
基、アルコキシカルボニル基等が挙げられ、アリール基
の置換基としては、例えばハロゲン原子、アルキル基、
アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アルケ
ニル基、アルコキシカルボニル基を挙げることができ
る。これらの置換基の2つ以上がアルキル基、アルケニ
ル基又はアリール基に導入されていてもよい。
本発明において有利に用いられる燐酸エステルとして
は、下記一般式〔HB〕で示されるものが挙げられる。
式中、RH3,RH4及びRH5は、それぞれ、アルキル基、ア
ルケニル基又はアリール基を表す。但し、RH3,RH4及びR
H5で表される炭素原子数の総和は24〜54である。
一般式〔HB〕のRH3,RH4及びRH5で表されるアルキル基
は、例えばブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチ
ル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペン
タデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタ
デシル基、ノナデシル基等である。
これらのアルキル基、アルケニル基及びアリール基
は、単一もしくは複数の置換基を有していてもよい。好
ましくはRH3,RH4及びRH5はアルキル基であり、例えば、
2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、3,5,5−トリ
メチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、sec
−デシル基、sec−ドデシル基、t−オクチル基等が挙
げられる。
以下に前記高沸点有機溶媒の具体例を示すが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
本発明において高沸点有機溶媒は、ハロゲン化銀1モ
ル当たり0.01〜10モル、好ましくは、0.05〜5モルの範
囲で用いることができる。
次に、本発明に係るポリマー化合物(以下、重合体、
共重合体などという)について具体的に説明する。
(1)ビニル重合体及び共重合体 ビニル重合体及び共重合体を形成するモノマーについ
て更に具体的に示すと、アクリル酸エステルとしては、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピ
ルアクリレート、ブチルアクリレート、t−ブチルアク
リレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、t−オクチルア
クリレート、2−クロロエチルアクリレート、4−クロ
ロブチルアクリレート、シアノエチルアクリレート、2
−アセトキシエチルアクリレート、ジメチルアミノエチ
ルアクリレート、メトキシベンジルアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアク
リレート、フェニルアクリレート、2,2−ジメチル−3
−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−メトキシエチ
ルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2
−i−プロポキシアクリレート、2−(2−メトキシエ
トキシ)エチルアクリレート、ω−メトキシポリエチレ
ングリコールアクリレート(付加モル数n=9)、1−
ブロモ−2−メトキシエチルアクリレート等が挙げられ
る。
メタクリル酸エステルの例としては、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレー
ト、アミルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ート、ベンジルメタクリレート、オクチルメタクリレー
ト、スルホプロピルメタクリレート、N−エチル−N−
フェニルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノ
フェノキシエチルメタクリレート、フルフリルメタクリ
レート、フェニルメタクリレート、クレジルメタクリレ
ート、ナフチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、トリエチレングリコールモノメタクリ
レート、2−メトキシエチルメタクリレート、2−アセ
トキシエチルメタクリレート、2−エトキシエチルメタ
クリレート、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタ
クリレート、ω−メトキシポリエチレングリコールメタ
クリレート(付加モル数n=6)などを挙げることがで
きる。
ビニルエステル類の例としては、ビニルアセテート、
ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビニルイソ
ブチレート、ビニルカプロエート、ビニルクロロアセテ
ート、ビニルメトキシアセテート、ビニルフェニルアセ
テート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニルなどが挙げ
られる。
アクリルアミドの例としては、アクリルアミド、エチ
ルアクリルアミド、プロピルアクリルアミド、ブチルア
クリルアミド、t−ブチルアクリルアミド、シクロヘキ
シルアクリルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒドロ
キシメチルアクリルアミド、メトキシエチルアクリルア
ミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、フェニル
アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、β−シアノ
エチルアクリルアミド、n−(2−アセトアセトキシエ
チル)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、n
−(4−ヒドロキシフェニル)アクリルアミド、N−
〔4−(4′−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェニ
ル〕アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシ−5−エチ
ルスルホニルフェニル)アクリルアミドなど; メタクリルアミドの例としては、メタクリルアミド、
メチルメタクリルアミド、エチルメタクリルアミド、プ
ロピルメタクリルアミド、ブチルメタクリルアミド、t
−ブチルメタクリルアミド、シクロヘキシルメタクリル
アミド、ベンジルメタクリルアミド、ヒドロキシメチル
メタクリルアミド、メトキシエチルメタクリルアミド、
ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、フエニルメタ
クリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、β−シアノ
エチルメタクリルアミド、N−(2−アセトアセトキシ
エチル)メタクリルアミド、N−(3−ヒドロキシフェ
ニル)メタクリルアミド、N−(2−ヒドロキシ−5−
クロロフェニル)メタクリルアミドなどを挙げることが
できる。
又、オレフィン類の例としては、ジシクロペンタジエ
ン、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、イソプレン、クロロ
プレン、ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン等を挙
げることができる。
スチレン類としては、例えば、スチレン、メチルスチ
レン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、クロルメ
チルスチレン、メトキシスチレン、クロルスチレン、ジ
クロルスチレン、ビニル安息香酸メチルエステルp−ヒ
ドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、3−〔4
−(4′−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ
メチル〕スチレンなどが挙げられる。
クロトン酸エステルの例としては、クロトン酸ブチ
ル、クロトン酸ヘキシルなどが挙げられる。
又、イタコン酸ジエステル類としては、例えば、イタ
コン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジブ
チルなどが挙げられる。
マレイン酸ジエステル類としては、例えば、マレイン
酸ジエチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジブチル
などが挙げられる。
フマル酸ジエステル類としては、例えば、フマル酸ジ
エチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジブチルなどが挙
げられる。
その他のモノマーの例としては、次のものが挙げられ
る。
アリル化合物、例えば、酢酸アリル、カプロン酸アリ
ル、ラウリン酸アリル、安息香酸アリルなど; ビニルエーテル類、例えば、メチルビニルエーテル、
ブチルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテ
ル、ジメチルアミノエチルビニルエーテルなど; ビニルケトン類、例えば、メチルビニルケトン、フェ
ニルビニルケトン、メトキシエチルビニルケトンなど; ビニル複素環化合物、例えば、ビニルピリジン、N−
ビニルイミダゾール、N−ビニルオキサゾリドン、N−
ビニルトリアゾール、N−ビニルピロリドンなど; グリシジルエステル類、例えば、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレートなど; 不飽和ニトリル類、例えば、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリルなどを挙げることができる。
本発明に使用される重合体は、上記モノマーのホモポ
リマーでもよく、又、必要に応じて、2種以上のモノマ
ーから成る共重合体でもよい。更に、本発明に使用され
る重合体は、水溶性にならない程度の下記に示す、酸基
を有するモノマーを含有していてもよいが、好ましくは
20%以下、更に好ましくは全く含有しないものである。
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、イタコン酸モノアルキル、マレイン酸モノアルキ
ル、シトラコン酸、スチレンスルホン酸、ビニルベンジ
ルスルホン酸、アクリロイルオキシアルキルスルホン
酸、アクリロイルオキシアルキルスルホン酸、メタクリ
ロイルオキシアルキルスルホン酸、アクリルアミドアル
キルスルホン酸、メタクリルアミドアルキルスルホン
酸、アクリロイルオキシアルキルホスフェート、メタク
リロイルオキシアルキルホスフェートなどが挙げられ
る。これらの酸はアルカリ金属(例えば、Na、Kなど)
又はアンモニウムイオンの塩であってもよい。
本発明に使用される重合体を形成するモノマーとして
は、アクリレート系、メタクリレート系、アクリルアミ
ド系及びメタクリレート系が好ましい。
上記モノマーより形成される重合体は、溶液重合法、
塊状重合法、懸濁重合法及びラテックス重合法により得
られる。これらの重合に用いられる開始剤としては、水
溶性重合開始剤と親油性重合開始剤が用いられる。水溶
性重合開始剤としては、例えば、過硫酸カリウム、過硫
酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩類、4,
4′−アゾビス−4−シアノ吉草酸ナトリウム、2,2′−
アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩等の水溶性ア
ゾ化合物、過酸化水素を用いることができる。親油性重
合開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2′−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、1,1′−アゾビス(シクロヘキサノン−1−カル
ボニトリル)、2,2′−アゾビスイソ酪酸ジメチル、2,
2′−アゾビスイソ酪酸ジエチル等の親油性アゾ化合
物、ベンゾイルパーオキシド、ラウリルパーオキシド、
ジイソプロピルパーオキシジカルボネート、ジ−t−ブ
チルパーオキシドを挙げることができる。
(2)多価アルコールと多塩基酸とが縮合して得られる
ポリエステル樹脂 多価アルコールとしては、HO−R1−OH(R1は炭素数2
〜約12の炭化水素鎖、特に脂肪族炭化水素鎖)なる構造
を有するグリコール類、又はポリアルキレングリコール
が有効であり、多塩基酸としては、HOOC−R2−COOH(R2
は単なる結合を表すか、又は炭素数1〜12の炭化水素
鎖)を有するものが有効である。
多価アルコールの具体例としては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、トリメチロールプロ
パン、1,4−ブタンジオール、イソブチレンジオール、
1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6
−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノ
ナンジオール、1,10−デカンジオール、グリセリン、ジ
グリセリン、トリグリセリン、1−メチルグリセリン、
エリスリット、マンニット、ソルビット等が挙げられ
る。
多塩基酸の具体例としては、シユウ酸、コハク酸、グ
ルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ドデカンジ
カルボン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、シト
ラコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テ
トラクロルフタル酸、メタコン酸、イソヒメリン酸、シ
クロペンタジエン−無水マレイン酸付加物、ロジン−無
水マレイン酸付加物等が挙げられる。
(3)開環重合法により得られるポリエステル これらのポリエステルは、β−プロピオラクトン、ε
−カプロラクトン、ジメチルプロピオラクトン等より得
られる。
(4)その他の重合体 クリコール又は2価フェノールと炭酸エステルあるい
はホスゲンとの重縮合により得られるポリカーボネート
樹脂、多価アルコールと多価イソシアナートとの重付加
により得られるポリウレタン樹脂、又は、多価アミンと
多塩基酸より得られるポリアミド樹脂等が挙げられる。
本発明に用いられる重合体の数平均分子量は特に限定
されないが、好ましくは、20万以下であり、更に好まし
くは、5,000〜10万である。
本発明の重合体のカプラーに対する割合(重量比)
は、1:20〜20:1が好ましく、より好ましくは、1:10〜1
0:1である。
本発明に用いられる重合体の具体例を以下に示すが、
これらに限定されるものではない。(共重合体の組成
は、重量比で示す。) P−1 ポリ(N−sec−ブチルアクリルアミド) P−2 ポリ(N−t−ブチルアクリルアミド) P−3 ジアセトンアクリルアミド−メチルメタクリレ
ート共重合体(25:75) P−4 ポリシクロヘキシルメタクリレート P−5 N−t−ブチルアクリルアミド−メチルメタク
リレート共重合体(60:40) P−6 ポル(N,N−ジメチルアクリルアミド) P−7 ポリ(t−ブチルメタクリレート) P−8 ポリビニルアセテート P−9 ポリビニルプロピオネート P−10 ポリメチルメタクリレート P−11 ポリエチルメタクリレート P−12 ポリエチルアクリレート P−13 酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体(90:1
0) P−14 ポリブチルアクリレート P−15 ポリブチルメタクリレート P−16 ポリイソブチルメタクリレート P−17 ポリイソプロピルメタクリレート P−18 ポリオクチルアクリレート P−19 ブチルアクリレート−アクリルアミド共重合体
(95:5) P−20 ステアリルメタクリレート−アクリル酸共重合
体(90:10) P−21 メチルメタクリレート−塩化ビニル共重合体
(70:30) P−22 メチルメタクリレート−スチレン共重合体(9
0:10) P−23 メチルメタクリレート−エチルアクリレート共
重合体(50:50) P−24 ブチルメタクリレート−メチルメタクリレート
−スチレン共重合体(50:20:30) P−25 酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体(85:1
5) P−26 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(65:35) P−27 メチルメタクリレート−アクリルニトリル共重
合体(65:35) P−28 ブチルメタクリレート−ペンチルメタクリレー
ト−N−ビニル−2−ピロリドン共重合体(38:38:24) P−29 メチルメタクリレート−ブチルメタクリレート
−イソブチルメタクリレート−アクリル酸共重合体(3
7:29:25:9) P−30 ブチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(95:5) P−31 メチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(95:5) P−32 ベンジルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(93:7) P−33 ブチルメタクリレート−メチルメタクリレート
−ベンジルメタクリレート−アクリル酸共重合体(35:3
5:25:5) P−34 ブチルメタクリレート−メチルメタクリレート
−ベンジルメタクリレート共重合体(40:30:30) P−35 ジアセトンアクリルアミド−メチルメタクリレ
ート共重合体(50:50) P−36 メチルビニルケトン−イソブチルメタクリレー
ト共重合体(55:45) P−37 エチルメタクリレート−ブチルアクリレート共
重合体(70:30) P−38 ジアセトンアクレルアミド−ブチルアクリレー
ト共重合体(60:40) P−39 メチルメタクリレート−スチレンメタクリレー
ト−ジアセトンアクリルアミド共重合体(40:40:20) P−40 ブチルアクリレート−スチレンメタクリレート
−ジアセトンアクリルアミド共重合体(70:20:10) P−41 ステアリルメタクリレート−メチルメタクリレ
ート−アクリル酸共重合体(50:40:10) P−42 メチルメタクリレート−スチレン−ビニルスル
ホンアミド共重合体(70:20:10) P−43 メチルメタクリレート−フェニルビニルケトン
共重合体(70:30) P−44 ブチルアクリレート−メチルメタクリレート−
ブチルメタクリレート共重合体(35:35:30) P−45 ブチルメタクリレート−N−ビニル−2−ピロ
リドン共重合体(90:10) P−46 ポリペンチルアクリレート P−47 シクロヘキシルメタクリレート−メチルメタク
リレート−プロピルメタクリレート共重合体(37:29:3
4) P−48 ポリペンチルメタクリレート P−49 メチルメタクリレート−ブチルメタクリレート
共重合体(65:35) P−50 ビニルアセテートビニルプロピオネート共重合
体(75:25) P−51 ブチルメタクリレート−3−アクリルオキシブ
タン−1−スルホン酸ナトリウム共重合体(97:3) P−52 ブチルメタクリレート−メチルメタクリレート
−アクリルアミド共重合体(35:35:30) P−53 ブチルメタクリレート−メチルメタクリレート
−塩化ビニル共重合体(37:36:27) P−54 ブチルメタクリレトート−スチレン共重合体
(82:12) P−55 t−ブチルメタクリレート−メチルメタクリレ
ート共重合体(70:30) P−56 ポリ(N−t−ブチルメタクリルアミド) P−57 N−t−ブチルアクリルアミド−メチルフェニ
ルメタクリレート共重合体(60:40) P−58 メチルメタクリレート−アクリルニトリル共重
合体(70:30) P−59 メチルメタクリレート−メチルビニルケトン共
重合体(38:72) P−60 メチルメタクリレート−スチレン共重合体(7
5:25) P−61 メチルメタクリレート−ヘキシルメタクリレー
ト共重合体(70:30) P−62 ブチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(85:15) P−63 メチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(80:20) P−64 メチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(90:10) P−65 メチルメタクリレート−アクリル酸共重合体
(98:2) P−66 メチルメタクリレート−N−ビニル−2−ピロ
リドン共重合体(90:10) P−67 ブチルメタクリレート−塩化ビニル共重合体
(90:10) P−68 ブチルメチクリレート−スチレン共重合体(7
0:30) P−69 1,4−ブタンジオール−アジピン酸ポリエステ
ル P−70 エチレングリコール−セバシン酸ポリエステル P−71 ポリカプロラクタム P−72 ポリプロピオラクタム P−73 ポリジメチルプロピオラクトン P−74 N−t−ブチルアクリルアミド−ジメチルアミ
ノエチルアクリルアミド共重合体(85:15) P−75 N−t−ブチルメタクリルアミド−ビニルピリ
ジン共重合体(95:5) P−76 マレイン酸ジエチル−ブチルアクリレート共重
合体(65:35) P−77 N−t−ブチルアクリルアミド−2−メトキシ
エチルアクリレート共重合体(55:45) P−78 ω−メトキシポリエチレングリゴールメタクリ
レート(付加モル数n=6)−メチルメタクリレート
(40:60) P−79 ω−メトキシポリエチレングリコールアクリレ
ート(付加モル数n=9)−N−t−ブチルアクリルア
ミド(25:75) P−80 ポリ(2−メトキシエチルアクリレート) P−81 ポリ(2−メトキシエチルメタクリレート) P−82 ポリ〔2−(2−メトキシエトキシ)エチルア
クリレート〕 P−83 2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアクリレ
ート−メチルメタクリレート(58:42) P−84 ポリ(オキシカルボニルオキシ−1,4−フェニ
レンイソブチリデン−1,4−フェニレン) P−85 ポリ(オキシエチレンオキシカルボニルイミノ
ヘキサメチレンイミノカルボニル) P−86 N−〔4−(4′−ヒドロキシフェニルスルホ
ニル)フェニル〕アクリルアミド−ブチルアクリレート
共重合体(65:35) P−87 N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルア
ミド−N−t−ブチルアクリルアミド共重合体(50:5
0) P−88 〔4−(4′−ヒドロキシルフェニルスルホニ
ル)フェノキシメチル〕スチレン(m,p混合物)−N−
t−ブチルアクリルアミド共重合体(15:85) 本発明の乳化分散して得られる親油性微粒子は、本発
明の高速反応性イエローカプラー、誘電率6.0未満の高
沸点有機溶媒及び水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマ
ー化合物を、必要に応じて低沸点及び/又は水溶性有機
溶媒に溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バインダー
中に、本発明に係る界面活性剤を用いて撹拌器、ホモジ
ナイザー、コロイドミル、フロージェットミキサー、超
音波装置等の分散手段を用いて乳化分散することによっ
て得られ、目的とする親水性コロイド層中に添加すれば
よい。調製された分散物から、蒸留、ヌードル水洗ある
いは限外濾過法により低沸点及び/又は水溶性有機溶媒
を除去してもよい。
低沸点有機溶媒としては、酢酸エチル、酢酸ブチル、
プロピオン酸エチル、2級ブチルアルコール、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、β−エトキシエ
チルアセテート、メチルセロソルブアセテート及びシク
ロヘキサノン等が挙げられる。又、水溶性有機溶媒とし
ては、メチルアルコール、エチルアルコール、アセトン
及びテトラヒドロフラン等が挙げられる。これらの有機
溶媒は、必要に応じて2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。
又は、カプラー及び高沸点有機溶媒の存在下で前記の
単独又は共重合体のモノマー成分を懸濁重合、溶液重合
又は塊状重合により得られたものを、親水性バインダー
に同様にして分散する、特開昭60−107642号に記載され
ている方法でもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀としては、塩化銀、
臭化銀、沃化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃化銀等の任
意のハロゲン化銀が包含される。
本発明に好ましく用いられるハロゲン化銀粒子は、90
モル%以上の塩化銀含有率を有しており、臭化銀含有率
は10モル%以下、沃化銀含有率は、05モル%以下である
ことが好ましい。更に好ましくは、臭化銀含有率が0.1
〜2モル%の塩臭化銀である。
該ハロゲン化銀粒子は、単独で用いてもよいし、組成
の異なる他のハロゲン化銀粒子と混合して用いてもよ
い。また、塩化銀含有率が90モル%以下のハロゲン化銀
粒子と混合して用いてもよい。
又、90モル%以上の塩化銀含有率を有するハロゲン化
銀粒子が含有されるハロゲン化銀乳剤層においては、該
乳剤層に含有される全ハロゲン化銀粒子に占める塩化銀
含有率90モル%以上のハロゲン化銀粒子の割合は60重量
%以上、好ましくは80重量%以上である。
ハロゲン化銀粒子の組成は、粒子内部から外部に至る
まで均一なものであってもよいし、粒子内部と外部の組
成が異なってもよい。また粒子内部と外部の組成が異な
る場合、連続的に組成が変化してもよいし、不連続であ
ってもよい。
ハロゲン化銀粒子の粒子径は特に制限はないが、迅速
処理性及び感度等、他の写真性能等考慮すると、好まし
くは0.2〜1.6μm、更に好ましくは0.25〜1.2μmの範
囲である。なお、上記粒子径は、当該技術分野において
一般に用いられる各種の方法によって測定することがで
きる。代表的な方法としては、ラブランドの「粒子径分
析法」(A.S.T.M.シンポジウム・オン・ライト・マイク
ロスコピー、1955年、94〜122頁)又は「写真プロセス
の理論」(ミース及びジェームズ共著、第3版、マクミ
ラン社発行(1966年)の第2章)に記載されている。
この粒子径は、粒子の投影面積か直径近似値を使って
これを測定することができる。粒子が実質的に均一形状
である場合は、粒径分布は直径か投影面積としてかなり
正確にこれを表すことができる。
ハロゲン化銀粒子の粒子径の分布は、多分散であって
もよいし、単分散であってもよい。好ましくはハロゲン
化銀粒子の粒径分布において、その変動係数が0.22以
下、更に好ましくは0.15以下の単分散ハロゲン化銀粒子
である。ここで変動係数、粒径分布の広さを示す係数で
あり、次式によって定義される。
ここでriは粒子個々の粒径、niはその数を表す。ここ
で言う粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合はその
直径、又、立方体や球状以外の形状の粒子の場合は、そ
の投影像を同面積の円像に換算した時の直径を表す。
本発明において、乳剤に用いられるハロゲン化銀粒子
は酸性法、中性法、アンモニア法のいずれで得られたも
のでもよい。該粒子は一時に成長させてもよいし、種粒
子をつくった後、成長させてもよい。
種粒子を作る方法と成長させる方法は同じであって
も、異なってもよい。
又、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化塩を反応させる形
式としては、順混合法、逆混合法、同時混合法それらの
組合せなど、いずれでもよいが、同時混合法で得られた
ものが好ましい。更に同時混合法の一形式として特開昭
54−48521号等に記載されているpAgコントロールド−ダ
ブルジェット法を用いることもできる。
更に必要であればチオエーテル等のハロゲン化銀溶剤
を用いてもよい。又、メルカプト基含有化合物、含窒素
ヘテロ環化合物又は増感色素のような化合物をハロゲン
化銀粒子の形成時、又は粒子形成終了の後に添加して用
いてもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形状は任意の
ものを用いることができる。好ましい1つの例は、{10
0}面を結晶表面として有する立方体である。又、米国
特許4,183,756号、同4,225,666号、特開昭55−26589
号、特公昭55−42737号等の明細書や、ザ・ジャーナル
・オブ・フォトグラフィック・サイエンス(J.Photgr.S
ci),21,39(1973)等の文献に記載された方法によ
り、8面体、14面体、12面体等の形状を有する粒子を作
り、これを用いることもできる。更に、双晶面を有する
粒子を用いてもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、単一の形状
からなる粒子を用いてもよいし、種々の形状の粒子が混
合されたものでもよい。
本発明において、乳剤に用いられるハロゲン化銀粒子
は、粒子を形成する過程及び/又は成長させる過程で、
カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム
塩又はその錯塩、ロジウム塩又はその錯塩、鉄塩又はそ
の錯塩を用いて金属イオンを添加し、粒子内部に及び/
又は粒子表面に包含させることができ、又、適当な還元
的雰囲気におくことにより、粒子内部及び/又は粒子表
面に還元増感核を付与できる。
ハロゲン化銀粒子を含有する乳剤は、ハロゲン化銀粒
子の成長の終了後に不要な可溶性塩類を除去してもよい
し、あるいは含有させたままでもよい。該塩類を除去す
る場合には、リサーチ・ディスクロージャー17643号記
載の方法に基づいて行なうことができる。
本発明において、乳剤に用いられるハロゲン化銀粒子
は、潜像が主として表面に形成される粒子であってもよ
く、また主として粒子内部に形成される粒子でもよい。
好ましくは潜像が主として表面に形成される粒子であ
る。
本発明において、乳剤は、常法により化学増感され
る。即ち、銀イオンと反応できる硫黄を含む化合物や、
活性ゼラチンを用いる硫黄増感法、セレン化合物を用い
るセレン増感法、還元性物質を用いる還元増感法、金そ
の他の貴金属化合物を用いる貴金属増感法などを単独又
は組み合わせて用いることができる。
又、乳剤は増感色素を用いて所望の波長域に光学的に
増感できる。増感色素としては、シアニン色素、メロシ
アニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色
素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、ス
チリル色素、及びヘミオキサノール色素等を用いること
ができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられる色素
形成カプラーは各々乳剤層に対して乳剤層の感光スペク
トル光を吸収する色素が形成されるように選択されるの
が普通であり、青感性乳剤層にはイエロー色素形成カプ
ラーが、緑感性乳剤層にはマゼンタ色素形成カプラー
が、赤感性乳剤層にはシアン色素形成カプラーが用いら
れる。しかしながら目的に応じて上記組合せと異なった
用い方でハロゲン化銀カラー写真感光材料を作ってもよ
い。
本発明に好ましく用いられるマゼンタカプラーとして
は、下記一般式〔M−I〕及び〔M−XI〕で表されるマ
ゼンタカプラーが挙げられる。
式中、Zは含窒素複素環を形成するに必要な非金属原
子群を表し、該Zにより形成される環は置換基を有して
もよい。
Xは水素原子又は発色現像主薬の酸化体との反応によ
り離脱しうる基を表す。
又、Rは水素原子又は置換基を表す。
Rの表す置換基としては特に制限はないが、代表的に
は、アルキル、アリール、アニリノ、アシルアミノ、ス
ルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、アルケニ
ル、シクロアルキル等の各基が挙げられるが、この他に
ハロゲン原子及びシクロアルケニル、アルキニル、複素
環、スルホニル、スルフィニル、ホスホニル、アシル、
カルバモイル、スルファモイル、シアノ、アルコキシ、
アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、アシルオキ
シ、カルバモイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、イ
ミド、ウレイド、スルファモイルアミノ、アルコキシカ
ルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、ア
ルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、複素
環チオの各基、ならびにスピロ化合物残基、有橋炭化水
素化合物残基等も挙げられる。
Rで表されるアルキル基としては、炭素数1〜32のも
のが好ましく、直鎖でも分岐でもよい。
Rで表されるアリール基としては、フェニル基が好ま
しい。
Rで表されるアシルアミノ基としては、アルキルカル
ボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基等が挙げ
られる。
Rで表されるスルホンアミド基としては、アルキルス
ルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基等が挙
げられる。
Rで表されるアルキルチオ基、アリールチオ基におけ
るアルキル成分、アリール成分は上記Rで表されるアル
キル基、アリール基が挙げられる。
Rで表されるアルケニル基としては、炭素数2〜32の
もの、シクロアルキル基としては炭素数3〜12、特に5
〜7のものが好ましく、アルケニル基は直鎖でも分岐で
もよい。
Rで表されるシクロアルケニル基としては、炭素数3
〜12、特に5〜7のものが好ましい。
Rで表されるスルホニル基としてはアルキルスルホニ
ル基、アリールスルホニル基等; スルフィニル基としてはアルキルスルフィニル基、ア
リールスルフィニル基等; ホスホニル基としてはアルキルホスホニル基、アルコ
キシホスホニル基、アリールオキシホスホニル基、アリ
ールホスホニル基等; アシル基としてはアルキルカルボニル基、アリールカ
ルボニル基等; カルバモイル基としてはアルキルカルバモイル基、ア
リールカルバモイル基等; スルファモイル基としてはアルキルスルファモイル
基、アリールスルファモイル基等; アシルオキシ基としてはアルキルカルボニルオキシ
基、アリールカルボニルオキシ基等; カルバモイルオキシ基としてはアルキルカルバモイル
オキシ基、アリールカルバモイルオキシ基等; ウレイド基としてはアルキルウレイド基、アリールウ
レイド基等; スルファモイルアミノ基としてはアルキルスルファモ
イルアミノ基、アリールスルファモイルアミノ基等; 複素環基としては5〜7員のものが好ましく、具体的
には2−フリル基、2−チエニル基、2−ピリミジニル
基、2−ベンゾチアゾリル基等; 複素環オキシ基としては5〜7員の複素環を有するも
のが好ましく、例えば3,4,5,6−テトラヒドロピラニル
−2−オキシ基、1−フェニルテトラゾール−5−オキ
シ基等; 複素環チオ基としては、5〜7員の複素環チオ基が好
ましく、例えば2−ピリジルチオ基、2−ベンゾチアゾ
リルチオ基、2,4−ジフェノキシ−1,3,5−トリアゾール
−6−チオ基等; シロキシ基としてはトリメチルシロキシ基、トリエチ
ルシロキシ基、ジメチルブチルシロキシ基等; イミド基としてはコハク酸イミド基、3−ヘプタデシ
ルコハク酸イミド基、フタルイミド基、グルタルイミド
基等; スピロ化合物残基としてはスピロ[3.3]ヘプタン−
1−イル等; 有橋炭化水素化合物残基としてはビシクロ[2.2.1]
ヘプタン−1−イル、トリシクロ[3.3.1.137]デカン
−1−イル、7,7−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン−1−イル等が挙げられる。
Xの表す発色現像主薬の酸化体との反応により離脱し
うる基としては、例えばハロゲン原子(塩素原子、臭素
原子、弗素原子等)及びアルコキシ、アリールオキシ、
複素環オキシ、アシルオキシ、スルホニルオキシ、アル
コキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニル、
アルキルオキザリルオキシ、アルコキシオキザリルオキ
シ、アルキルチオ、アリールチオ、複素環チオ、アルキ
ルオキシチオカルボニルチオ、アシルアミノ、スルホン
アミド、N原子で結合した含窒素複素環、アルキルオキ
シカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミ
ノ、カルボキシル、 (R1′は前記Rと同義であり、Z′は前記Zと同義であ
り、R2′及びR3′は水素原子、アリール基、アルキル基
又は複素環基を表す。)等の各基が挙げられるが、好ま
しくはハロゲン原子、特に塩素原子である。
またZ又はZ′により形成される含窒素複素環として
は、ピラゾール環、イミダゾール環、トリアゾール環又
はテトラゾール環等が挙げられ、前記環が有してもよい
置換基としては前記Rについて述べたものが挙げられ
る。
一般式〔M−I〕で表されるものは更に具体的には例
えば下記一般式〔M−II〕〜〔M−VII〕により表され
る。
前記一般式〔M−II〕〜〔M−VII〕においてR1〜R8
及びXは前記R及びXと同義である。
又、一般式〔M−I〕の中でも好ましいのは、下記一
般式〔M−VIII〕で表されるものである。
式中R1,X及びZ1は一般式〔M−I〕におけるR,X及び
Zと同義である。
前記一般式〔M−II〕〜〔M−VII〕で表されるマゼ
ンタカプラーの中で特に好ましいものは一般式〔M−I
I〕で表されるマゼンタカプラーである。
前記複素環上の置換基R及びR1として最も好ましいの
は、下記一般式〔M−IX〕により表されるものである。
式中R9,R10及びR11はそれぞれ前記Rと同義である。
又、前記R9,R10及びR11の中の2つ例えばR9とR10は結
合して飽和又は不飽和の環(例えばシクロアルカン、シ
クロアルケン、複素環)を形成してもよく、更に該環に
R11が結合して有橋炭化水素化合物残基を構成してもよ
い。
一般式〔M−IX〕の中でも好ましいのは、(i)R9
R11の中の少なくとも2つがアルキル基の場合、(ii)R
9〜R11の中の1つ例えばR11が水素原子であって、他の
2つのR9とR10が結合して根元炭素原子と共にシクロア
ルキルを形成する場合、である。
更に(i)の中でも好ましいのは、R9〜R11の中の2
つがアルキル基であって、他の1つが水素原子又はアル
キル基の場合である。
又、一般式〔M−I〕におけるZにより形成される環
及び一般式〔M−VIII〕におけるZ1により形成される環
が有してもよい置換基、並びに一般式〔M−II〕〜〔M
−VI〕におけるR2〜R8としては下記一般式〔M−X〕で
表されるものが好ましい。
一般式〔M−X〕 −R1−SO2−R2 式中R1はアルキレン基を、R2はアルキル基、シクロア
ルキル基又はアリール基を表す。
R1で示されるアルキレン基は好ましくは直鎖部分の炭
素数が2以上、より好ましくは3ないし6であり、直
鎖,分岐を問わない。
R2で示されるシクロアルキル基としては5〜6員のも
のが好ましい。
以下に一般式〔M−I〕で表される本発明に好ましく
用いられるマゼンタカプラーの具体例を挙げるが、これ
に限定されるものではない。
以上の代表的具体例の他に、一般式〔M−I〕で表さ
れる化合物の具体例としては特開昭62−166339号の第18
頁右上欄〜第32頁右上欄に記載されている化合物の中
で、No.1〜4,6,8〜17,19〜24,26〜43,45〜59,61〜104,1
06〜121,123〜162,164〜223で示される化合物を挙げる
ことができる。
又、前記カプラーはジャーナル・オブ・ザ・ケミカル
・ソサイアティ(Journal of the Chemical Societ
y),パーキン(Perkin)I(1977),2047〜2052、米国
特許3,725,067号、特開昭59−99437号、同58−42045
号、同59−162548号、同59−171956号、同60−33552
号、同60−43659号、同60−172982号及び同60−190779
号等を参考にして合成することができる。
該カプラーは通常ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3
モル〜1モル、好ましくは1×10-2モル〜8×10-1モル
の範囲で用いることができる。
式中、Ar2はアリール基、X2はハロゲン原子、アルコ
キシ基またはアルキル基、R2はベンゼン環に置換可能な
基を表す。nは1又は2を表す。nが2の時はR2は同じ
基であっても異なった基でもよい。Yは芳香族第1級ア
ミン系発色現像主薬の酸化体とのカップリング反応によ
り離脱しうる基を表す。
一般式〔M−XI〕において、Yで表される芳香族第1
級アミン系発色現像主薬の酸化体とのカップリング反応
により離脱し得る基としては、例えばハロゲン原子、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ基、アリ
ールチオ基、アルキルチオ基、 (Zは窒素原子と共に炭素原子、酸素原子、窒素原子、
硫黄原子の中から選ばれる原子と5ないし6員環を形成
するに要する原子群を表す。)等が挙げられる。ここで
Yは水素原子を表すことはない。
以下にYで表される基の具体例を挙げる。
ハロゲン原子:塩素、臭素、弗素等の原子、 アルコキシ基:エトキシ基、ベンジルオキシ基、メトキ
シエチルカルバモイルメトキシ基、テトラデシルカルバ
モイルメトキシ基等、 アリールオキシ基:フェノキシ基、4−メトキシフェノ
キシ基、4−ニトロフェノキシ基等 アシルオキシ基:アセトキシ基、ミリストイルオキシ
基、ベンゾイルオキシ基等 アリールチオ基:フェニルチオ基、2−ブトキシ−5−
オクチルフェニルチオ基、2,5−ジヘキシルオキシフェ
ニルチオ基等 アルキルチオ基:メチルチオ基、オクチルチオ基、ヘキ
サデシルチオ基、ベンジルチオ基、2−(ジエチルアミ
ノ)エチルチオ基、エトキシカルボニルメチルチオ基、
エトキシジエチルチオ基、フェノキシエチルチオ基等 ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、テト
ラゾリル基等 次に前記一般式〔M−XI〕で表されるマゼンタカプラ
ーの具体例を挙げるが、本発明がこれに限定されるもの
ではない。
これらは、例えば米国特許2,600,788号、同3,061,432
号、同3,062,653号、同3,127,269号、同3,311,476号、
同3,152,896号、同3,419,391号、同3,519,429号、同3,5
55,318号、同3,684,514号、同3,888,680号、同3,907,57
1号、同3,928,044号、同3,930,861号、同3,930,866号、
同3,933,500号、特開昭49−29639号、同49−111631号、
同49−129538号、同50−13041号、同52−58922号、同55
−62454号、同55−118034号、同56−38043号、同57−35
858号、同60−2953号、同60−23855号、同60−60644
号、英国特許1,247,493号、ベルギー特許789,116号、同
792,525号、西独特許2,156,111号、特公昭46−60479
号、同57−36577号等に記載されている。
本発明に用いられるシアンカプラーとしては、下記一
般式〔I〕または〔II〕で表されるシアンカプラーが好
ましい。
式中、R1はアルキル基またはアリール基を表す。R2
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基または複素
環基を表す。R3は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
またはアルコキシ基を表す。また、R3はR1と共同して環
を形成してもよい。Z1は水素原子または芳香族第1級ア
ミン系発色現像主薬の酸化体との反応により離脱可能な
基を表す。
式中、R4はバラスト基を表す。R5は炭素原子数1〜6
のアルキル基を表す。Z2は水素原子または芳香族第1級
アミン系発色現像主薬の酸化体との反応により離脱し得
る基を表す。
前記一般式〔I〕で表されるシアンカプラーにおい
て、R1で表されるアルキル基としては、炭素数1〜32の
ものが好ましく、これらは直鎖でも分岐でもよく、置換
基を有するものも含む。
R1で表されるアリール基としてはフェニル基が好まし
く、置換基を有するものも含む。
R2で表されるアルキル基としては炭素数1〜32のもの
が好ましく、これらのアルキル基は直鎖でも分岐でもよ
く、また置換基を有するものも含む。
R2で表されるシクロアルキル基としては炭素数3〜12
のものが好ましく、これらのシクロアルキル基は置換基
を有するものも含む。
R2で表されるアリール基としてはフェニル基が好まし
く、置換基を有するものも含む。
R2で表される複素環基としては5〜7員のものが好ま
しく、置換基を有するものを含み、又縮合していてもよ
い。
R3は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアル
コキシ基を表し、該アルキル基及び該アルコキシ基は置
換基を有するものを含むが、R3は好ましくは水素原子で
ある。
また、R1とR3が共同して形成する環としては5〜6員
環が好ましく、その例としては、 等が挙げられる。
一般式〔I〕においてZ1で表される発色現像主薬の酸
化体との反応により離脱可能な基としては、ハロゲン原
子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオキシ
基、スルホニルオキシ基、アシルアミノ基、スルホニル
アミノ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオ
キシカルボニルオキシ基およびイミド基など(それぞれ
置換基を有するものを含む)が挙げられるが、好ましく
は、ハロゲン原子、アリールオキシ基、アルコキシ基で
ある。
上述のシアンカプラーのうち特に好ましいものは、下
記一般式〔I−A〕で示されるものである。
式中、RA1は少なくとも1個のハロゲン原子で置換さ
れたフェニル基を表し、これらのフェニル基は更にハロ
ゲン原子以外の置換基を有するものを含む。RA2は前記
一般式〔I〕のR1と同義である。XAはハロゲン原子、ア
リールオキシ基またはアルコキシ基を表し、置換基を有
するものを含む。
以下に一般式〔I〕で表されるシアンカプラーの代表
的具体例を示す。
上述のシアンカプラーの具体例としては更に例えば、
特開昭62−178962号第7頁右上の欄〜9頁左下の欄に記
載されたA−16〜A−50、特開昭60−225155号第7頁左
下の欄〜10頁右下の欄、特開昭60−222853号第6頁左上
の欄〜8頁右下の欄及び特開昭59−185335号第6頁左下
の欄〜9頁左上の欄に記載された2,5−ジアシルアミノ
系シアンカプラーを含み、これらの明細書及び公報に記
載されている方法に従って合成することができる。
本発明において、シアンカプラーの添加量はハロゲン
化銀1モル当たり2×10-3〜8×10-1モルが好ましく、
特に好ましくは1×10-2〜5×10-1モルの範囲である。
前記一般式〔II〕で表されるシアンカプラーにおい
て、R5で表されるアルキル基は直鎖でも分岐でもよく、
置換基を有するものも包含する。R5は好ましくは炭素原
子数1〜6のアルキル基である。
R4で表されるバラスト基は、カプラーが適用される層
からカプラーを実質的に他層へ拡散できないようにする
のに十分な嵩ばりをカプラー分子に与えるところの大き
さと形状を有する有機基である。
該バラスト基として好ましいものは下記一般式で表さ
れるものである。
RB1は炭素原子数1から12のアルキル基を表し、Ar
は、フェニル基等のアリール基を表し、このアリール基
は置換基を有するものを包含する。
Z2は前記一般式〔I〕におけるZ1と同意である。
次に一般式〔II〕で表されるカプラーの具体例を示す
が、これらに限定されるものではない。
これらを含め、本発明において好ましく用いることの
できるシアンカプラーの具体例は特公昭49−11572号、
特開昭61−3142号、同61−9652号、同61−9653号、同61
−39045号、同61−50136号、同61−99141号、同61−105
545号などに記載されている。
前記一般式〔II〕で示されるシアン色素形成カプラー
は、通常ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3モル〜1モ
ル、好ましくは1×10-2モル〜8×10-1モルの範囲で用
いることができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、色素画像の
劣化を防止する画像安定剤を用いることができる。
本発明において好ましく用いられる画像安定剤は下記
一般式〔III−1〕及び〔III−2〕で表される。
式中、R1及びR2は各々アルキル基を表す。R3はアルキ
ル基、−NHR′、−SR′3,(R′は1価の有機基を
表す。)又は−COOR″(R″は水素原子又は1価の
有機基を表す。)を表す。mは0〜3の整数を表す。
式中、R4は水素原子、ヒドロキシル基、オキシラジカ
ル基、−SOR′4,−SO2R′(R′はアルキル基又は
アリール基を表す。)、アルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基又は−COR″(R″は水素原子又は1価
の有機基を表す。)を表す。R5,R′及びR″は各々
アルキル基を表す。R6及びR7は各々、水素原子又は−OC
OR(Rは1価の有機基を表す。)を表す。又、R6
R7が共同して複素環を形成してもよい。nは0〜4の整
数を表す。
以下に一般式〔III−1〕及び〔III−2〕で表される
化合物の代表的具体例を示すがこれに限定されるもので
はない。
これらの化合物は単独で用いても併用してもよい。そ
の添加量としては、カプラーに対し5〜300モル%が好
ましく、更に好ましくは10〜200モル%である。
本発明の感光材料の保護層、中間層およびハロゲン化
銀乳剤層に色素画像の安定化を目的として紫外線吸収剤
を用いてもよい。
好ましく用いることのできる紫外線吸収剤としては下
記一般式〔III−3〕で表される化合物が挙げられる。
式中、R8,R9及びR10は各々、水素原子、ハロゲン原
子、ヒドロキシル基、ニトロ基、アルキル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはアルケニル
基を表す。
以下に一般式〔III−3〕で示される具体的化合物を
挙げるが、これらに限定されない。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられるバイ
ンダー(又は保護コロイド)としては、ゼラチンを用い
るのが有利であるが、それ以外にゼラチン誘導体、ゼラ
チンと他の高分子のグラフトポリマー、蛋白質、糖誘導
体、セルロース誘導体、単一あるいは共重合体の如き合
成親水性高分子物質等の親水性コロイドも用いることが
できる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料には、さらに硬膜
剤、色濁り防止剤、画像安定化剤、紫外線吸収剤、可塑
剤、ラテックス、界面活性剤、マット剤、滑剤、帯電防
止剤等の添加剤を任意に用いることができる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、当業界公知の
発色現像処理を行うことにより画像を形成することがで
きる。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料の現像処理におい
て発色現像液に使用される発色現像主薬は、種々のカラ
ー写真プロセスにおいて広範囲に使用されているアミノ
フェノール系及びp−フェニレンジアミン系誘導体を包
含する。
本発明のハロゲン化銀写真感光材料の現像処理に適用
される発色現像液には、前記の第1級芳香族アミン系発
色現像主薬に加えて、既知の現像液成分化合物を添加す
ることができる。
発色現像液のpH値は、通常は7以上、最も一般的に
は、約10〜13である。
発色現像温度は通常15℃以上であり、一般的には20〜
50℃の範囲である。迅速現像のためには、30℃以上で行
うことが好ましい。更に、本発明のハロゲン化銀写真感
光材料は、ベンジルアルコールを含有しない発色現像液
で処理されることが好ましい。本発明のハロゲン化銀写
真感光材料は、発色現像後、漂白処理および定着処理を
施される。漂白処理は定着処理と同時に行ってもよい。
定着処理の後は、通常は水洗処理が行われる。
また水洗処理の代替として、安定化処理を行ってもよ
いし、両者を併用してもよい。
〔実施例〕
以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本発明の実
施の態様はこれらに限定されない。
実施例−1(ハロゲン化銀乳剤の調製) 中性法、同時混合法により、表−1に示す6種類のハ
ロゲン化銀乳剤を調整した。
それぞれのハロゲン化銀乳剤は化学増感終了後に乳剤
安定剤として下記に示すSTB−1をハロゲン化銀1モル
当り、2×10-4モル添加した。
(ハロゲン化銀カラー写真感光材料の作製) 紙支持体の片面にポリエチレンを、別の面の第1層側
に酸化チタンを含有するポリエチレンをラミネートした
支持体上に表−2で示す構成の各層を塗設し、多層ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料を作製した。塗布液は下記
のごとく調製した。
第1層塗布液 表−3に示すイエローカプラー35ミリモル、色素画像
安定化剤(ST−1)10.0g、ステイン防止剤(HQ−1)
0.67g、表−3に示す高沸点有機溶媒13.3g及び表−3に
示すポリマー化合物13.3gに酢酸エチル60mlを加え溶解
し、この溶液を10%アルキルナフタレンスルホン酸ナト
リウム10mlを含有する10%ゼラチン水溶液200mlにホモ
ジナイザーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分
散液を作製した。
この分散液を青感性塩臭化銀乳剤(Em−1銀に換算し
て10g)及び塗布用ゼラチン溶液と混合し第1層塗布液
を調製した。
第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液と同様な方
法で調製した。塗布助剤は下記のS−1、S−2を用い
た。又、ゼラチンの硬膜剤として下記のHA−1を0.08g/
m2添加した。
得られた試料を感光計KS−7(コニカ株式会社製)を
使用してウェッジ露光し、以下の発色現像処理工程に従
って処理した後、以下の評価を行った。
[処理工程] 発色現像 3分30秒 温度33℃ 漂白定着 1分30秒 温度33℃ 水 洗 3分 温度33℃ 発色現像液[A] N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−3
−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 4.9g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.0g 炭酸カリウム 25.0g 臭化ナトリウム 0.6g 無水亜硫酸ナトリウム 2.0g ベエンジルアルコール 13ml ポリエチレングリコール(平均重合度400) 3.0ml 水を加えて1とし、水酸化ナトリウムでpH10.0に調
整する。
漂白定着液 エチレンジアミン四酢酸鉄(III) ナトリウム塩 6.0g チオ硫酸アンモニウム 100g 重亜硫酸ナトリウム 10g メタ重亜硫酸ナトリウム 3g 水を加えて1とし、アンモニア水でpH7.0に調整す
る。
<耐光性> 得られた試料を屋外で日光下(曝露台)に1カ月間保
存し、初濃度1.0における色素画像の残存率(%)を求
めることにより評価した。
<感度> 濃度0.8を得るのに必要な露光量の逆数で表し、基準
試料の感度を100とした時の相対感度で表す。
<pH変動耐性> 前記発色現像液[A]と同じ組成でpH9.7に調整した
発色現像液[B]を調整した。この発色現像液[B]を
用いて前記の発色現像液処理工程に従って処理し、青感
光性乳剤層のセンシトメトリー測定を行った。
pH=10.0の発色現像液[A]で処理したときの階調γ
(10.0)とpH9.7の発色現像液[B]で処理した場合の
階調γ(9.7)との変動巾△γでpH変動耐性を示す。
△γ=|γ(10.0)−γ(9.7)| 結果を表−3に示す。
表−3から明らかなように、本発明外のイエローカプ
ラーを用いている試料101〜104は、本発明のポリマー化
合物を用いることによって耐光性の向上をはかることは
できるが、感度の低下が大きく、又、いずれも△γが大
きくpH変動耐性に劣る。本発明のイエローカプラーを用
いている試料105〜108のうち、本発明のポリマー化合物
を用いていない試料105及び106に対して本発明のポリマ
ー化合物及び本発明外の高沸点有機溶媒を用いている試
料107は耐光性の向上が見られるものの、効果は小さ
い。
これに対し、本発明のポリマー化合物及び本発明の高
沸点有機溶媒を用いている本発明の試料108,113及び114
は、いずれも耐光性が強く、感度が高く、更にpH変動耐
性に優れた良好な試料であることがわかる。
更に、試料108のイエローカプラーをY−2,Y−7,Y−1
1,Y−17に、高沸点有機溶媒をH−1,H−3,H−18に、ポ
リマー化合物をP−5,P−77に、それぞれ代えた試料に
ついても本発明の効果が得られた。
実施例−2 実施例−1における第1層の青感性塩臭化銀乳剤Em−
1、第3層の緑感性塩臭化乳剤Em−2及び第5層の赤感
性塩臭化銀乳剤Em−3を、それぞれEm−4、Em−5及び
Em−6に変え、更に第1層のイエローカプラー、ポリマ
ー化合物及び高沸点有機溶媒を表−4に示すように変え
る以外は実施例−1と同様にして、多層ハロゲン化銀カ
プラー写真感光材料を作製した。
得られた試料を実施例−1と同様にしてウェッジ露光
し、以下の発色現像処理工程に従って処理した後、実施
例−1と同様な評価を行った。結果を表−4に示す。
[処理工程] 温 度 時間 発色現像 35.0±0.3℃ 45秒 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 安定化 30 〜 34℃ 90秒 乾 燥 60 〜 80℃ 60秒 発色現像液[A′] 純 水 800ml トリエタノールアミン 10g N,N−ジエチルヒドロキシアミン 5g 臭化カリウム 0.02g 塩化カリウム 2g 亜硫酸カリウム 0.3g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g カテコール−3,5−ジスルホン酸二ナトリウム塩 1.0g N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−3
−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 4.5g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸
誘導体) 1.0g 炭酸カリウム 27g 水を加えて全量を1とし、pH=10.10に調整する。
発色現像液[B′]は発色現像液[A′]と同一組成
でpH=9.70に調整する。
漂白定着液 エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 60g エチレンジアミン四酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて1とし、炭酸カリウムまたは氷酢酸でpH
=6.2に調整する。
安定化液 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン 1.0g エチレングリコール 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 水酸化アンモニウム(20%水溶液) 3.0g 亜硫酸アンモニウム 3.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸
誘導体) 1.5g 水を加えて1とし、硫酸または水酸化カリウムでpH
=7.0に調整する。
表−4から明らかなように、本発明外のイエローカプ
ラーを用いている試料201〜204は、本発明のポリマー化
合物を用いることによって耐光性の向上を計ることはで
きるが、感度の低下が大きく、又、いずれも△γが大き
くpH変動耐性に劣る。本発明のイエローカプラーを用い
ている試料205〜208のうち、本発明のポリマー化合物を
用いていない試料205及び206に対して本発明のポリマー
化合物及び本発明外の高沸点有機溶媒を用いている試料
207は、耐光性の向上が見られるものの、効果は小さ
い。
これに対し、本発明のポリマー化合物及び本発明の高
沸点有機溶媒を用いている本発明の試料208,213及び214
は、いずれも耐光性が強く、感度が高く、更にpH変動耐
性に優れた良好な試料であることがわかる。
更に、試料208のイエローカプラーをY−6,Y−8,Y−1
0に、高沸点有機溶媒をH−9,H−17に、ポリマー化合物
をP−10,P−80に、それぞれ代えた試料についても本発
明の効果が得られた。
実施例−3 実施例−2の試料No.208の第3層のマゼンタカプラー
を下記に示すMM−1に変え、第3層の緑感性塩臭化銀乳
剤の添加量を銀に換算して0.31g/m2とした以外は実施例
−2と同様にして試料301を得た。
次に、カラーチェッカー(マクベス社製)をコニカカ
ラーGX100(コニカ株式会社製)で撮影・現像して得ら
れたネガフィルムをグレー部の色調を合わせた後、上記
試料208及び301にプリントして各色相における色再現性
を評価した。
その結果、ブルー、レッド、マゼンタが試料208の方
が良好であることが判った。
実施例−4 等モルの硝酸銀水溶液と臭化カリウム水溶液を、ゼラ
チン水溶液に50℃で50分間に亘ってダブルジェット法に
より同時添加して、平均粒径0.15μmの立方体臭化銀粒
子からなる乳剤を得た。この乳剤に、更に硝酸銀水溶液
と塩化ナトリウム・臭化カリウム混合水溶液(モル比1:
1)を同時に添加して、平均粒径0.225μmの臭化銀コア
と塩臭化銀シェルからなる立方体コア/シェル型乳剤
(EMP−1)を調製した。
上記乳剤の他に硝酸銀水溶液とハロゲン塩水溶液の添
加時間を変化させて、下記表−5のようなコア/シェル
型乳剤を作製した。
得られた乳剤EMP1〜4を用いて以下のように試料401
〜408を作成した。
両面ポリエチレンラミネート紙に第1層から第8層を
表−6の如く塗布した。なお、塗布助剤としてS−1及
びS−2を用い、又、硬膜剤としてHA−1及びHA−2を
用いて塗布を行った。
得られた試料を実施例−1と同様にしてウェッジ露光
し、以下の処理工程に従って処理した後、実施例−1と
同様にしてpH変動耐性及び耐光性の評価を行った。得ら
れた結果を表−7に示す。
処理工程(処理温度と処理時間) (1)浸漬(発色現像液) 38℃ 8秒 (2)カブリ露光 − 1ルックスで10秒 (3)発色現像 38℃ 2分 (4)漂白定着 35℃ 60秒 (5)安定化処理 25〜30℃ 1分30秒 (6)乾 燥 75〜80℃ 1分 (処理液組成) 発色現像液[A″] ベンジルアルコール 10ml エチレングリコール 15ml 亜硫酸カリウム 2.0g 臭化カリウム 1.5g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 30.0g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.0g ポリ燐酸(TPPS) 2.5g N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル−3
−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸
誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g 水を加えて全量1とし、pH10.20に調整する。
発色現像液[B″]は発色現像液[A″]と同一組成
であり、pH9.80に調整する。
漂白定着液 エチレンジアミン四酢酸第2鉄アンモニウム2水塩 60g エチレンジアミン四酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%溶液) 100ml 亜硫酸アンモニウム(40%溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1とし、炭酸カリウム又は氷酢酸
でpH7.1に調整する。
安定化液 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン 1.0g エチンレングリコール 10g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.5g 塩化ビスマス 0.2g 塩化マグネシウム 0.1g 水酸化アンモニウム(28%水溶液) 2.0g ニトリロ三酢酸ナトリウム 1.0g 水を加えて全量を1とし、水酸化アンモニウム又は
硫酸でpH7.0に調整する。
尚、安定化処理は2槽構成の向流方式にした。
表−7から明らかなように、本発明のイエローカプラ
ー、本発明の高沸点有機溶媒及び本発明のポリマー化合
物を用いている本発明の試料408は、耐光性及びpH変動
耐性に優れていることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明により、色素画像の堅牢性、処理安定性に優
れ、発色性の良好なハロゲン化銀写真感光材料を提供す
ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 7/36 G03C 7/388 G03C 7/396

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀
    乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、前
    記乳剤層の少なくとも1層が、下記一般式〔Y〕で表さ
    れる相対カップリング反応速度が0.3以上の高速反応性
    イエローカプラーの少なくとも1種、誘電率6.0未満の
    高沸点有機溶媒及び水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリ
    マー化合物の少なくとも1種が共存した溶液を乳化分散
    させて得られる親油性微粒子を含有することを特徴とす
    るハロゲン化銀写真感光材料。 一般式〔Y〕 〔式中、RY1はハロゲン原子、RY2は水素原子又はベンゼ
    ン環に置換可能な基、Bはバラスト基を表す。ただし、
    Bは下記に示す官能基群Aから選ばれる少なくとも1つ
    の官能基を有する。ZYは水素原子又は発色現像主薬の酸
    化体との反応により離脱しうる基を表す。 ここでR1はアルキル基又はアリール基を表し、R2は水素
    原子、アルキル基又はアリール基を表す。〕
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