JP2779615B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2779615B2
JP2779615B2 JP22029197A JP22029197A JP2779615B2 JP 2779615 B2 JP2779615 B2 JP 2779615B2 JP 22029197 A JP22029197 A JP 22029197A JP 22029197 A JP22029197 A JP 22029197A JP 2779615 B2 JP2779615 B2 JP 2779615B2
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gutter
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balls
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機として代表
されるパチンコ遊技機に関し、特に球排出装置の修理、
交換が容易なパチンコ遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】周知の通り、遊技店内に配置される遊技
機として代表されるパチンコ遊技機の賞品球排出装置は
入賞球1個あたりにつき予め決定された数の賞品球を排
出することが要求される。 【0003】従って、確実な球排出が要求されるパチン
コ球排出装置は、受け皿あるいは貯留タンク等に対して
排出されるパチンコ球を計数する計数機能と、所定数の
パチンコ球を排出した時にパチンコ球の排出を停止する
ストッパ機能とを備えることが必要とされる。 【0004】従来より慣用的に用いられている球計数機
能を有する排出装置としては、島設備の一部をなす補給
シュートからパチンコ球排出口にいたるパチンコ球の通
過経路の途中に、流下するパチンコ球の自重によって1
個宛1ピッチずつ回転する爪車を臨ませ、上記爪車が所
定角度回転した時にその回転を停止するようにしたもの
がある。また、装置の上部に所定数のパチンコ球を収納
できる揺動可能な球鞘を配置し、コインを投入する毎に
あるいはパチンコ球が入賞する毎に上記球鞘を揺動させ
て球鞘内に収納された所定数のパチンコ球を排出するよ
うにしたもの等が知られている。 【0005】この種の従来の賞品球排出装置は、球の計
数機能のみを見た場合には十分に高い精度を備えている
が、メカニカル部品の点数が多いため、機構が複雑にな
り又その収納スペースが大きくなるという問題がある。 【0006】また、従来の賞品球排出装置は複数の構成
部品からなり、それらをそれぞれパチンコ遊技機の裏機
構盤の所定位置に別々に取り付けるようになっていた
(例えば、作動部材、駆動源等を裏機構盤上の離間した
位置に個々別々に取り付けていた)ため、取付け作業が
面倒であり、動作確認の検査も困難であった。 【0007】また、賞品球排出装置は、作動頻度が高
く、しかも各構成部材に強い球圧力が加わるため比較的
トラブルが発生し易く、排出装置自体が複雑な構成の裏
機構盤に組み付けられていたため、故障した場合におけ
る修理・交換作業や保守点検時における点検作業が煩雑
になるとともに、賞品球排出装置を取り外しての検査作
業が困難であるという問題点があった。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、所
望の取付け位置に簡単かつ確実に取り付けることができ
るとともに、故障が発生した場合における修理、検査、
交換等の作業、あるいは、保守点検時における点検作業
を、専門の係員でなくても誰にでも球排出装置自体を取
り外して簡単に行うことができ、球止まり等の不具合を
防止して球の確実な流下を行うことができ、また、電気
的制御による電気的駆動源を用いることによりメカニカ
ル部品の点数を減らすことができ、さらに球圧力による
球止まり等のトラブルを低減して確実且つ正確な球払出
しを行い得る球排出装置を備えた遊技機を提供すること
にある。 【0009】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面
から明かになるであろう。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明に係る遊技機
は、上記目的を達成するために、裏機構盤(40)上部
には球を貯留する貯留タンク(41)が設けられ、この
貯留タンクの球が流下する流下樋(例えば、供給樋(1
0))にはセーフ球排出手段(例えば、セーフ球検出器
(47))からの検出信号に基づいて複数宛に所要数の
球を排出する球排出装置(例えば、賞品球排出装置(4
5))が設けられ、当該球排出装置の下方には排出され
た球を導出する導出樋(48)が設けられてなる遊技機
であって、上記球排出装置には、上記流下樋と上記導出
樋との間を球が流下できるように連通させるための誘導
樋(例えば、樋構成部材1)と、該誘導樋と交差するよ
うに設けられて誘導樋内を流下してくる球の通過を許容
あるいは阻止することで球の排出を制御するための作動
部材(例えば、流下阻止部材(22))と、該作動部材
に電気的に作用する電気的駆動源(例えば、ソレノイド
(21))とを設け、上記誘導樋は、断面ロ字状の流下
経路に形成するとともに、その流下経路の途中に折曲部
(14)を形成し、該折曲部の所定位置に上記作動部材
を作動可能に配置せしめて、該作動部材の上流側に所要
数の球を貯留可能となし、上記誘導樋と上記作動部材と
上記電気的駆動源とを保持体(3)により有機的に結合
させて球排出装置をユニットとして構成するとともに、
当該ユニット構成の球排出装置を上記裏機構盤面に向か
って略直角方向に、且つ裏機構盤の装着面に対して前方
から嵌入することにより装着位置が規制可能な位置規制
手段(例えば、係止片(11a))を設け、上記球排出
装置の電気的駆動源から延出する配線の端部には、電気
的制御手段側と接続するための接続コネクタ(例えば、
コネクタ6)を設け、上記位置規制手段により上記流下
樋下端と上記導出樋上端との間に上記誘導樋が適正状態
で連通されるように、上記ユニットとして構成された球
排出装置を装着するように構成した。 【0011】上記した手段によれば、電気的駆動源を用
いることによりメカニカル部品の点数を減らして高速で
確実な球排出が可能となり、また、流下経路に形成した
折曲部により、上流側に貯留される球によって作動部材
に加わる圧力を軽減することができ、確実且つ正確な球
払出しを行うことができるようになる。 【0012】また、球排出装置がユニットとして構成さ
れているので、球排出装置を簡単かつ確実に着脱するこ
とができ、故障が発生した場合等における修理作業、検
査作業、交換作業等を球排出装置自体を取り外して容易
に行うことができるようになり、球止まり等の不具合を
防止して球の確実な流下を行うことができる。 【0013】しかも、球排出装置の装着位置を規制する
ための位置規制手段を設けたので、ユニットとして構成
された球排出装置を所望の取付位置に誰にでも簡単かつ
確実に取り付けることができ、修理や検査の作業性を向
上させることができる。 【0014】また、ユニット化された球排出装置に関す
る電気的配線を一括して接続する部材(接続コネクタ)
を設けたので、球排出装置単体で配線を接続することが
でき、組付作業や検査の作業性を向上させることができ
る。 【0015】さらに、上記球排出装置において、球の流
下を検出可能な流下検出器(5)を着脱可能に取り付け
る検出器収納部(例えば、収納部17)を設け、該収納
部に流下検出器を収納した状態で上記球排出装置を装着
するように構成する場合には、流下検出器をも一体的に
含んだ形のユニットとして構成できるとともに、検出器
が故障した場合には検出器のみを取り替えることも可能
である。 【0016】 【発明の実施の形態】図1〜図3に、本発明に係る遊技
機の球排出装置の主要部の一実施例を示す。 【0017】この実施例では、パチンコ球排出経路の主
要部を構成する樋構成部材1と、このパチンコ球排出経
路内を流下するパチンコ球の流下を阻止したり解除した
りするための球排出装置2を保持する保持体3とが一体
的に形成されている。保持体3には、球排出装置2の駆
動手段たるソレノイド21が固定されている。 【0018】上記樋構成部材1は、ゆるやかに傾斜した
整列樋11と、この整列樋11の流下端部から略垂直下
方に延設された調流樋13と、整列樋11と調流樋13
との接続部にあって流下する球を約90度方向転換せし
める調整部12と、上記調流樋13の下端から約45度
斜め下方に向かって延設された折曲部14と、この折曲
部14の終端から略垂直下方に延設された排出樋15と
により構成され、樋構成部材1の断面形状は略ロ字状に
形成されている(図8,図10参照)。 【0019】折曲部14と排出樋15の境界部近傍に
は、樋構成部材1の外側壁から一対の支持片16が突出
され、この支持片16間には、支軸4が横架されてい
る。 【0020】特に限定されるものではないが、この実施
例では、パチンコ球の排出経路が2条形成されており、
この2条の排出経路に対応して、上記支軸4には作動部
材としての一対の扇状の流下阻止部材22が回転自在に
装着されている。流下阻止部材22に対応してソレノイ
ド21も一対設けられている。そして、この流下阻止部
材22の先端部が、上記樋構成部材1の内壁部に設けら
れたスリットより進入し、上記折曲部14内に突出され
ている。上記流下阻止部材22の先端後部は、リンク部
材23を介して上記ソレノイド21のプランジャ21a
の先端部に連結されており、プランジャ21aの伸縮に
伴なって流下阻止部材22が支軸4の回りに往復回動さ
れ、先端部が折曲部14内に進入したり、後退したりす
るようになっている。 【0021】また、折曲部14の側壁は外部に膨出され
て、収納部17が形成され、この収納部17には透過型
光センサからなる流下球検出器5が挿入されている。収
納部17については、図7にその詳細が示されている。
また、図7にはこの収納部17に連続して形成された流
下阻止部材22の進入用のスリット19が示されてい
る。 【0022】なお、上記保持体3の上部には、上記ソレ
ノイド21や流下球検出器5から引き出されたリード線
を一箇所に集中させ、かつパチンコ遊技機の制御装置等
と接続するための配線を前方から一括して接続できるよ
うにするためのコネクタ6が配設されている。 【0023】さらに、この実施例では、上記のごとくユ
ニット化された球排出装置2と樋構成部材1の上端すな
わち排出経路の始端部を構成する整列樋11の入口に、
図2に鎖線Aで示すごとく、パチンコ球の貯留タンク7
内の球を案内する供給樋10の終端部が連結されるよう
になっている。 【0024】しかも、上記整列樋11の始端の上辺には
位置決め用の係止片11aが突設され、下辺には載置部
11bが設けられており、供給樋10の終端が係合され
たときに上下方向のずれを防止することができる。ま
た、上記係止片11aは整列樋11の上辺にのみ設けら
れているため、球排出装置2を装着するときに前方から
挿入するだけで、整列樋11の始端と供給樋10の終端
とを係合させることができる。この実施例では、整列樋
11の始端の上辺に位置決め用の係止片11aを設けて
いるが、同様の係止片を供給樋10の終端に設けること
も可能である。 【0025】なお、供給樋10の終端部近傍には、段差
をなす減圧部18が形成されている。 【0026】図4には、減圧部18を有する上記供給樋
10を、樋構成部材1および球排出装置2とともにユニ
ット化した実施例が示されている。 【0027】この実施例では、上記実施例における2条
の流下経路を構成する各樋部材と各流下経路に対応した
流下阻止部材22およびその駆動手段たるソレノイド2
1が、それぞれ一対の平行プレート24間に保持されて
いる。そして、これら2組の平行プレート24は、連結
杆25によって互いに一体的に結合されている。また、
供給樋10は平行プレート24の後端部に配設された連
結杆25上に載置されている。 【0028】これによって、樋構成部材1、球排出装置
2および供給樋10が2組の平行プレート24間に一体
的に保持され、パチンコ遊技機やその周辺の球貸し機等
内に、球排出装置としてワンタッチで組み込むことがで
きるとともに、装置全体をコンパクトに構成できるよう
になる。 【0029】なお、図4の実施例では、流下阻止部材2
2の側部にストッパピン26を突設し、これを平行プレ
ート24に形成された円弧状のガイド孔24aに供給さ
せて、流下阻止部材22の回動範囲の規制を行なってい
る。また、平行プレート24の前端下部に横架したピン
27には、流下阻止部材22の先端部との間にスプリン
グ28を張架させて、ソレノイド21内の復帰バネ21
bによる流下阻止部材22の回動を補助し、排出終了時
に速やかに流下阻止部材22を回動させて流下球の排出
を阻止できるようになっている。ただし、スプリング2
8を設けた場合、ソレノイド21内には復帰バネ21b
を設けないようにすることも可能である。 【0030】上記実施例の場合、供給樋10および整列
樋11を一つの整列樋と考えることができる。その場
合、減圧部18は整列樋の途中に設けられることにな
る。 【0031】次に上記のごとく構成された流下経路
(1)と球排出装置の作用を、図5を用いて詳細に説明
する。 【0032】扇形の流下阻止部材22が図5に実線で示
すごとく誘導路14内に進入している状態では、流下経
路(1)内に整列されたパチンコ球Bは、最先端の球B
1が流下阻止部材22の外周面に接触することで停止さ
れている。 【0033】このとき、折曲部14内に2個の球B1 ,
B2 が、また、調流樋13内に3個の球B3 ,B4 ,B
5 が収納されるように、折曲部14と調流樋13の寸法
が各々決定されている。しかも、調流樋13内の最上方
の球B5 は、整列樋11内の球B6 ,B7 ‥‥に押され
て、テーパ状の調整部12に当接されるようになってい
る。調整部12に向かって押圧されることにより球B5
は調整部12から反発力を受けて、その反発力は球B5
およびその下方の球B4 ,B3 ‥‥に伝わり、それらを
下方へ押し上げるように作用する。その結果、流下阻止
部材22が図5に破線cで示すごとく折曲部14内から
後退されたとき、調整部12からの反発力および球の自
重によって、調流樋13および折曲部14内の球B1 〜
B5 は速やかに流下し始めるようになる。 【0034】球B1 〜B5 が流下すると整列樋11内の
球B6 ,B7 ‥‥がこれに続いて流下を開始する。そし
て、整列樋11の出口で先ず調整部12に衝突して流下
速度を減じられ、かつ流下方向が水平方向から垂直方向
へ略90°変換され、調流部13に入る。そこでは自重
による加速が行なわれるため、調整部12で減速される
後続の球との間に球間隔が確保されるようになる。その
ため、検出器5の出力波形は図6に示すようになり、調
流樋13内の球B3 〜B5 の検出間隔t1 に比べて後続
の球B6 ,B7 ‥‥の検出間隔t2 が広くなる。その結
果、例えば球B7 を検出した時点でソレノイド21を消
磁したとき、流下阻止部材22の動作に遅れがあっても
球B7 が通過する前に、流下を阻止してやることができ
るようになる。 【0035】一方、整列樋11には減圧部18が設けら
れているため、減圧部18の上流側の球B11 ,B12 ,
‥‥を通して伝わって来る上流側の球の重量による球圧
力は水平方向作用するため、減圧部18によってかなり
の部分が吸収される。これによって、停止(待機)状態
で球B11 に伝わってきた球圧力は調流樋13や折曲部
14内の球B1 〜B5 にほとんど伝わらなくなるため、
流下阻止部材22に作用する圧力も小さくなる。その結
果、比較的小さな力で流下阻止部材22を後退させるこ
とができるようになる。整列樋11の傾斜角は7°前後
が望ましい。さらに、流下経路は、流下阻止部材22に
よって流下が阻止されている状態で調流樋12の最上方
に位置する球B5 の中心05 が、整列樋11内に整列し
ている球B6 〜B10 の中心06 〜010 を結ぶ中心線の
延長線より下方に位置されるように、折曲部14および
調流樋13の寸法が決定されている。そのため、待機中
の球B6 〜B10 からB5 へ伝わる圧力は球B5を押し下
げるような分力を生じる。これによって、流下阻止部材
22が後退したときに、調流樋13最上方の球B5が後
続の球B6 と調流樋13の外側壁13aとの間に挟まれ
て、球B1 〜B4 の流下に追従して流下しようとするの
を妨げられることがない。 【0036】折曲部14の途中に設けられている流下球
検出器5は、その検出光軸Fが樋内を流下する球の中心
から少し外れた位置に来るように配設されている。検出
光軸Fが球の中心を通るように位置決めされていると複
数個の球が連続して流下して来た場合、検出信号のパル
ス間隔が狭くなって正確な計数が行えなくなるおそれが
ある。しかるにこの実施例では、上記のごとく、検出光
軸Fを球の中心からずらしたことにより、正確な計数が
可能となる。 【0037】また、上記実施例では、扇形をなす流下阻
止部材22の回転面が流下する球の中心の流下軌跡と一
致するように流下阻止部材22が取付けられ、折曲部1
4の上方から下方に向かって樋内に進入するように移動
されて、流下する球を停止させるようになっている。そ
のため、流下する球が停止するとき流下阻止部材22に
働く衝撃力を、流下阻止部材22の回転範囲を制限する
ストッパ部(例えば図4におけるガイド孔24aの端部
もしくは流下阻止部材22が進入する折曲部14のスリ
ット端部)で受け止めることができるので、容易に停止
時に働く衝撃に耐える強度を持たせることができる。 【0038】しかも、最下端の球B1 は扇形の流下阻止
部材22の外周面に接触して停止されるため、最下端の
球B1 が流下阻止部材22の外周面と折曲部14の壁面
との間に食い込むような形で停止されても、流下阻止部
材22が後退される時にはその外周面で球B を回転さ
せるようにしながら離れていく。そのため、比較的小さ
な力で流下阻止部材22を後退させることができ、流下
阻止部材22と折曲部14の壁面との間に球が挟まれて
動かなくなるようなことがなくなる。 【0039】さらに、流下阻止部材22の回転中心と折
曲部14内の最下端の球B1 の中心01 とを結ぶ線が水
平になるように配設されている。そのため、流下阻止部
材22の端部が球B1 の外周からはずれると直ぐに球B
1 が流下可能になり、流下阻止部材22の回転に伴って
球B1 が少しずり下がってから阻止力が外され、流下を
開始するようなことがない。 【0040】また、上記実施例において、調流樋13と
折曲部14とのなす角度αは0〜90°の範囲にあれば
よいが、45°前後に設定してやると、調流樋13内で
加速された流下球のスピードを大きく減速させることが
なく、しかも停止時に流下阻止部材22にかかる負荷を
軽減させることができる。 【0041】さらに、上記実施例では、流下阻止部材2
2によって球の流下が阻止されている状態で、流下阻止
部材22と折曲部14内の最下端の球B1 との接触点か
ら球の直径分だけ離された点を通る鉛直線Gと排出樋1
5の壁面15aとの距離dが球の半径rよりも小さく、
かつr−rcosαよりも大きくなる(r−rcosα
<d<r)ように折曲部14の終端14aの位置が決定
されている。これによって、流下阻止部材22が折曲部
14内に進入して球の流下を阻止する際に、最後に排出
される球が流下阻止部材22の端面22aで後押しされ
るようにして排出されたとき、折曲部14の終端14a
まで来ると排出樋15内に流下して流下阻止部材22か
ら逃げることができる。そのため、最終排出球がいつま
でも誘導樋15内に残って、流下阻止部材22が進入す
るときの妨げとならず、迅速な排出の停止が可能とな
る。 【0042】ただし、折曲部14は鎖線Eのごとく延長
させておくようにすることもできる。 【0043】なお、流下阻止部材22を折曲部14内に
進入させる力を与える手段として、図4に示す実施例の
ようにスプリング28を使用した場合には、そのスプリ
ング28は、図5に破線Cで示すごとく、流下阻止部材
22の端部が折曲部14に進入し始めたときスプリング
28の作用線Dが流下阻止部材22の端面22aとほぼ
直角になるように配設しておくのがよい。これによっ
て、流下阻止部材22が折曲部14内の球に接触したと
きに最も回転速度を早くして、歯切れよく流下球を停止
させることができるようになる。 【0044】また、流下経路を構成する整列樋11の高
さa、調整部12の高さbおよび調流樋13の高さcの
関係を、a≧c>bとなるように形成するのが、安定し
た流下速度と球間隔を得る上で望ましい。また、球の直
径を11mmとした場合、高さa、b、cの最も適切な
値は、それぞれa=12mm,b=11.3mm,c=
11.7mmであることが流下実験によって明らかにな
った。 【0045】次に、図8〜図10に、上記流下阻止部材
22の回動復帰手段の変形例が示されている。 【0046】上記実施例では、ソレノイド21内の復帰
用バネ21b(図2参照)または流下阻止部材22の先
端に係止されたスプリング28(図4)により、流下阻
止部材22の回動復帰を行っている。 【0047】これに対し、図8の実施例では、流下阻止
部材22の側部に突設された回動位置規制用のストッパ
ピン26(図4)と、平行プレート24間のピン27と
の間に復帰用のスプリング28を張架してある。 【0048】また、図9の実施例では、流下阻止部材2
2の基部にL字状の係止片22aを形成し、この係止片
22aとソレノイド21の本体に突設した係止片21c
との間に復帰用スプリング28を張架してある。 【0049】さらに、図10の実施例では、流下阻止部
材22の回動軸4にコイルバネ28’を嵌合して、この
コイルバネ28’の一端を流下阻止部材22の側面に形
成した係止部22bに、また他端を排出樋15の外壁に
形成した係止部15bに係止させて、阻止部材22に回
動力を付与するようになっている。 【0050】なお、この場合、コイルバネ28’と回動
軸4との嵌合がゆるいと、復元力が一定にならないの
で、回動軸4の端部にコイルバネ28’がピッタリと嵌
合する径の大きな嵌合段部4aを形成しておくのがよ
い。 【0051】また、バネ類は一般に製造工程でのバラツ
キや経年変化によって復元力が一様にならないので、製
品(球排出装置)ごとに流下阻止部材22の回転速度に
バラツキが生じ、流下阻止タイミングが微妙にずれるお
それもある。そこで、この実施例では、排出樋15の係
止部15bに複数個の係止凹部を設け、コイルバネ2
8’の一端を係止する凹部の位置を変えることによっ
て、回動復帰力を段階的に調整できるようになってい
る。これによって、流下阻止部材22の回転速度のバラ
ツキをなくし、より高精度の球排出が行えるようにな
る。 【0052】図11には、流下阻止部材22の回転駆動
手段の他の構成例を示す。 【0053】この実施例では、流下阻止部材22の回転
駆動手段として、ソレノイド21の代わりに正逆転可能
なパルスモータ21’を用いるとともに、このパルスモ
ータ21’の回転軸21a’に直接扇形の流下阻止部材
22を取り付けてある。そして、パルスモータ21’の
ホームポジションすなわち、流下阻止部材22の回動終
端位置を決定するため、流下阻止部材22の回転位置を
検出する光センサのような検出器30,31が設けてあ
る。検出器は同図のように前進側と後退側の位置をそれ
ぞれ検出できるように2つ設けるのが最も望ましいが、
後退側の検出器31を省略して、同図(B)のごとく前
進側の検出器30のみとすることもできる。 【0054】図12〜図14には、流下阻止部材22の
回動位置規制手段の他の実施例が示されている。 【0055】図12の実施例では、流下阻止部材22の
前進方向の位置規制は、折曲部14に形成したスリット
19の下端部19aにて行うとともに、後退方向の位置
規制は、ソレノイド21内の後部に規制ブロック21d
を配設して、プランジャ21aの後退を度当りで止める
ことにより行っている。 【0056】図13の実施例では、前進方向の位置規制
は図12と同じであるが、後退方向の位置規制は、球排
出装置2の保持体3(図2参照)に規制片3aを設ける
ことによって行っている。 【0057】さらに、図14の実施例では、流下阻止部
材22の基部に設けられた復帰用スプリング28の係止
片22aの先端を、排出樋15の外壁に当接させること
によって、後退方向の位置規制を行っている。 【0058】また、図15には、流下阻止部材22の前
進方向の位置規制を、流下阻止部材22の側面に突設し
たストッパピン26を直接折曲部14の外壁に当接させ
ることで行うようにしたものが示されている。 【0059】図16〜図18には、流下阻止部材22の
具体的な実施例を示す。 【0060】図16に示す流下阻止部材22は、折曲部
14内に進入して球の流下を阻止する当接面22cが厚
み方向に平坦になるように形成してある。 【0061】これに対し、図17に示す流下阻止部材2
2は、当接面22cの中央に円周方向に沿ってスリット
22dを形成してある。これによって流下阻止部材22
の軽量化を図って、ソレノイドの駆動力を小さくするこ
とができるとともに、流下球Bは同図(A)に示すよう
に2点にて当接面22cに接触するようになるため、折
曲部14内での幅方向の移動を抑えて流下球Bを樋の中
央にて停止させることができる。 【0062】さらに、図18に示す流下阻止部材22
は、当接面22cにスリットを形成する代わりに、片側
半分を円周方向に沿って切り欠いてある。これによっ
て、さらに流下阻止部材22の軽量化を図ることができ
るとともに、流下球Bを折曲部14の片方の側へ押しや
った状態で停止させて、幅方向の位置規制を行うことに
よって、流下阻止部材22の下方で樋が左右いずれか一
方(図では右側)に湾曲しているような場合に、流下を
円滑にさせることができる。 【0063】次に、上記のごとく構成された球排出装置
の具体的な応用例について説明する。 【0064】図19は、本発明に係る球排出装置を、パ
チンコ遊技機の賞品球排出装置に応用した場合の一実施
例を示す。 【0065】裏機構盤40の上部には予備球の貯留タン
ク41が配設され、この貯留タンク41の一端には内部
の予備球を自作用的に整列させて誘導する案内樋42が
接続されている。案内樋42は2条の通路を有してゆる
やかに傾斜され、かつ途中に振り子式の球ナラシ43と
押圧式の球ナラシ44とが設けられて、これによって、
予備球は案内樋42を流下する間に2列に整列される。 【0066】そして、上記案内樋42の流下端部に、図
1〜図3に示すようにユニット化された本発明に係る球
排出装置が、賞品球排出装置45として、配設してあ
る。パチンコ遊技機の前面の遊技盤内に設けられた入賞
口へ入賞した打球が、裏面に回収されて集合棚46によ
って一箇所に集められ、それをセーフ球検出器47が検
出することによって排出指令信号が形成されると、賞品
球排出装置45が作動されて所定数(例えば13個)の
賞品球が排出される。排出された賞品球は、導出樋48
を通って供給口49より遊技機前面の供給皿(図示省
略)に流出される。供給皿が一杯になると、賞品球は分
流樋50を通って下方の受け皿(図示省略)に排出され
る。受け皿が一杯になるとオーバフロー検出器51によ
って検出され、例えば打球発射装置の駆動を停止させる
ようになっている。 【0067】52は、遊技盤に打ち込まれた打球のう
ち、入賞口へ入賞しなかった打球を遊技盤背部へ回収す
るためのアウト穴である。53は貯留タンク41内に予
備球がなくなったとき、これを検出するための検出器で
ある。 【0068】次に、本発明に係る球排出装置を制御して
所定数の球の排出を行う制御装置の一実施例について、
図20を用いて説明する。 【0069】この実施例では、球排出装置の制御をCP
U(マイクロコンピュータ)を用いて行うようになって
いる。 【0070】CPU200には、前記実施例におけるセ
ーフ球検出器47(図19参照)から出力される排出要
求信号S0が入力される。また、CPU200には、球
排出装置2の流下経路1の途中に設けられた一対の検出
器5からの排出球検出信号S1,S2が、波形整形回路
211,212によって波形整形されてから、フィルタ
213,214を通って正規の検出信号のみが抽出され
て入力されるようになっている。 【0071】CPU200は、内部に読出し専用メモリ
たるROM201および随時読出し書き込み可能なメモ
リたるRAM202が設けられている。このうち、RO
M201には、球排出装置等の制御を行うためCPU2
00が実行すべきプログラムおよび一回の排出要求信号
S0に対応して球排出装置2内の2つの流下経路を通し
て各々排出すべき球の数(基数1,2)やウェイト時間
(排出間隔)のような固定データを記憶する。 【0072】一方、RAM202は上記排出球検出信号
S1,S2に基づいて、各流下経路から排出された球の
累積数等を記憶したり、ソフトタイマを構成するレジス
タ領域やCPU200の作業領域(ワークエリア)を提
供している。 【0073】さらに、CPU200には、ドライバ22
1,222,223,224が接続されており、排出要
求信号S0が入力されると、ドライバ221を駆動して
排出表示ランプLMPを点灯させるとともに、ドライバ
222,223を駆動して球排出装置内の一対の排出駆
動手段としてのソレノイドSOL1 ,SOL2(21)
を励磁させる。 【0074】これによって、流下阻止部材22が流下経
路1内から後退されて、所定数の球の排出が行われる。
また、排出球検出信号S1,S2に基づいて流下経路内
に予備球がないこと判定すると、ドライバ224を駆動
して警報器を鳴らす(アラーム出力)ようになってい
る。230はCPU200の電源部である。 【0075】次に、上記制御装置によって球排出装置を
作動させて、正確に所望の数の球の排出処理を行う制御
手順の一例を、図22のフローチャートを用いて説明す
る。 【0076】なお、図21には、図22のフローに従っ
て排出処理を行う場合のCPU200内のレジスタ領域
の構成を示す。 【0077】CPUが起動されると、先ずROM201
からアクセスを開始して、そこに格納されたプログラム
の命令を順次読み込んで実行する。これにより図22に
示す一連の排出処理が開始される。 【0078】排出処理が開始されると、先ず、排出要求
信号S0を読み込んで(ルーチンR1)、信号の立上り
エッヂがあるか否かすなわち排出要求信号S0がハイレ
ベルに変化したか否か判定して(ルーチンR2)、エッ
ヂがあったときはRAM202内の指示レジスタ(図2
1参照)の値に1を加えて(ルーチンR3)からルーチ
ンR4へ進む。信号エッヂが無いときは、ルーチンR2
からR4へジャンプする。ルーチンR4では、RAM2
02内のモードレジスタを見て排出系1と排出系2すな
わち球排出装置の2つ流下経路に関するモードが「0」
になっているか否か判定する。ここで、モードが「0」
であれば排出系1の処理へ移行する。 【0079】しかして、システムが動き出すときはレジ
スタ類は「0」にされるため、最初のルーチンR4での
判定結果は、イエス(Y)となってルーチンR5へ進
む。 【0080】ルーチンR5では、RAM202内の指示
レジスタの値が「0」か否か判定して、「0」であれば
排出系1の処理へ移行し、「0」でなければ、すなわ
ち、≠0ならばルーチンR6へ移行する。従って、上記
ルーチンR3で指示レジスタに1を加えたときは、必ず
ルーチンR6へ移行する。 【0081】ルーチンR6では、排出系1の排出球検出
器の信号を見て、流下経路内に球があるか否か判定し、
球があればルーチンR7へ移行して、同様に排出系2の
排出球検出器の信号を見る。そして、流下経路内に球が
あるか否か判定する。ルーチンR6とR7でそれぞれ球
がないと判定すると、ルーチンR12へジャンプして警
報を鳴らす。 【0082】排出系1と2の両方の経路に球があると、
球排出装置内の2つのソレノイドを励磁して排出を開始
する(ルーチンR8)とともに、排出中であることを表
示するランプLMPを点灯させる(ルーチンR9)。ま
た、上記ルーチンR12で流下経路内に球がないことを
報知した結果、球なしの状態が店員により解除される
と、ルーチンR10でアラーム出力を中止するようにな
っている。 【0083】上記のようにして排出を開始した後、RA
M202内の排出系1と2のモードレジスタに設定され
ていたモードを「0」から「1」に変更して、次の排出
系1処理(ルーチンR21〜R32)に移行する。 【0084】排出系1の処理では、先ず排出系1に関す
るモードレジスタを見て、モードが「1」になっている
か判定する(ルーチンR21)。モードが「1」になっ
ていると、次のルーチンへ進み排出球検出器の信号を読
み込んで、信号のエッヂがあるか否か判定する(R2
2,R23)。ここで、信号のエッヂがなければ、排出
系1の処理を終了して排出系2の処理へ移行する。信号
のエッヂがあった場合には、RAM202内の排出レジ
スタ1の値に1を加える。つまり、排出球数を1つ増や
す(ルーチンR24)。 【0085】それから、排出レジスタ1の値が予め定め
られた基数1(排出系1の設定球数)になったか否か判
定し(ルーチンR25)、達していない場合には排出系
2の処理(ルーチンR41〜R52)へ移行する。 【0086】排出系2の処理では、球排出装置の排出系
2について、上述した排出系1における処理と同じよう
な手順で、モードの判定(R41)、排出球検出信号の
チェック(R42,R43)、排出レジスタの加算(R
44)および排出球数のチェック(R45)を行って、
所定数に達していなければ後処理(ルーチンR61〜R
66)へ移行する。 【0087】後処理では、先ず排出系1と2のモードレ
ジスタを見て、モードがともに「2」になっているか判
定し、モードが「2」でなければ、R63へジャンプし
て、ここでモードがともに「3」になっているか判定す
る。そして、モードが「3」になっていなければ、再び
ルーチンR1〜R12からなる最初の排出処理へ復帰す
る。 【0088】上記手順を繰返して実行している間に、球
排出装置の排出系1での排出球数が所定数(基数1)に
達すると、排出系1処理のルーチンR25で、イエスと
判定されてルーチンR26へ進み、排出系1のソレノイ
ドをオフさせてから、RAM内のウェイトタイマ1をセ
ット(ルーチンR27)した後、モードレジスタ1内の
モード1をモード2に変更する(ルーチンR28)。同
様にして、排出系2での排出球数が所定数(基数2)に
達すると、排出系2処理のルーチンR45で、イエスと
判定されてルーチンR46へ進み、排出系2のソレノイ
ドをオフさせてから、RAM内のウェイトタイマ2をセ
ット(ルーチンR47)した後、モードレジスタ2内の
モード1をモード2に変更する(ルーチンR48)。 【0089】その後、後処理へ移行すると、ルーチンR
61で排出系1と2のモードがともに「2」になったと
判定されるため、ルーチンR62へ進み排出中を表示す
るランプLMPを消灯させてから、最初の処理に戻る。 【0090】球排出装置における排出処理中に次の排出
要求信号が入って来ると、ルーチンR2でその信号エッ
ヂを読み取って指示レジスタを加算(ルーチンR3)す
ることにより、排出要求の回数が記憶される。 【0091】排出ソレノイドをオフした後で排出処理
(R1〜R12)に戻ると、そのとき排出系1と2のモ
ードは「2」になっているため、ルーチンR4から直接
排出系1処理へジャンプする。そして、ルーチンR21
からR29へ進み、ここで、イエスと判定されて次のル
ーチンR30へ進んでウェイトタイマ1を減算する。そ
れから、ウェイトタイマ1が「0」になったか否か判定
し、「0」でなければ排出系2の処理へ移行する。排出
系2でも上記の同じような手順に従ってウェイトタイマ
2に関する処理(R41→R49→R50→R51)を
行ってから、後処理へ移行する。後処理では、R61→
R62と進んでから最初の処理に復帰する。 【0092】上記手順を繰り返しているうちに、所定の
時間が経過すると、排出系1処理のルーチンR31と排
出系2処理のルーチンR51でそれぞれウェイトタイマ
が「0」になったことを判定して、次のルーチンR32
とR52へそれぞれ進み、モードレジスタ内のモードを
「2」から「3」へ変更して後処理へ移行する。する
と、後処理ではルーチンR63でイエスと判定されて、
次のルーチンR64へ進んで指示レジスタを減算する。
つまり、一回の排出処理が終了して一定時間経過してか
ら排出要求信号の記憶数を「1」だけ減らす。それか
ら、各流下経路での排出球数を記憶している排出レジス
タ1と2の値をクリアした後、モードレジスタ内のモー
ドを「3」から再び「0」に変更し、しかる後、最初の
処理に復帰する(ルーチンR65,R66)。 【0093】上記手順を繰り返すことにより、排出要求
信号の数に応じた回数だけ、球排出装置による所定数の
球の排出が実行される。CPUは、例えば2m秒に一回
割込みがかって、上記フローに従った排出処理プログラ
ムを実行する。従って、この割込み回数を計数すること
によってタイマ管理が可能となる。 【0094】なお、球排出装置による一回の排出球数を
変えたければ、ROM201内の固定データのうち、基
数1と基数2を書き換えてやれば容易に実現できる。 【0095】 【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る遊
技機は、裏機構盤上部には球を貯留する貯留タンクが設
けられ、この貯留タンクには球を誘導する供給樋が接続
され、この供給樋の終端部にセーフ球検出手段からの検
出信号に基づいて複数宛所要数の賞としての球を排出す
る球排出装置が設けられ、当該球排出装置の下方には排
出された球を導出する導出樋が設けられてなる遊技機で
あって、上記球排出装置には、上記供給樋と上記導出樋
との間を球が流下できるように連通させるための誘導樋
と、該誘導樋と交差するように設けられて誘導樋内を流
下してくる球の通過を許容あるいは阻止することで球の
排出を制御するための作動部材と、該作動部材に電気的
に作用する電気的駆動源とを設け、上記誘導樋は、断面
ロ字状の流下経路に形成するとともに、その流下経路の
途中に折曲部を形成し、該折曲部の所定位置に上記作動
部材を作動可能に配置せしめて、該作動部材の上流側に
所要数の球を貯留可能となし、上記誘導樋と上記作動部
材と上記電気的駆動源とを保持体により有機的に結合さ
せて球排出装置をユニットとして構成するとともに、当
該ユニット構成の球排出装置を上記裏機構盤裏面に対し
て前方より略直角に嵌入することにより装着位置が規制
可能な位置規制手段を設け、上記排出装置の電気的駆動
源から延出する配線の端部には、電気的制御手段側と接
続するための接続コネクタを設け、上記位置規制手段に
より上記供給樋下端と上記導出樋上端との間に上記誘導
樋が適正状態で連通されるように、上記ユニットとして
構成された球排出装置を装着するように構成したので、
電気的駆動源を用いることによりメカニカル部品の点数
を減らして高速で確実な球排出が可能となり、また、流
下経路に形成した折曲部により、上流側に貯留される球
によって作動部材に加わる圧力を軽減することができ、
確実且つ正確な球払出しを行うことができるようになる
という効果がある。 【0096】また、球排出装置がユニットとして構成さ
れ、裏機構盤の装着面に対して前方から嵌入するだけで
球排出装置を簡単かつ確実に着脱することができ、故障
が発生した場合等における修理作業、検査作業、交換作
業等を球排出装置自体を取り外して容易に行なうことが
できるようになり、球止まり等の不具合を防止して球の
確実な流下を行うことができるという効果がある。 【0097】また、ユニットとして構成されているため
球排出装置を取外して修理をしている間は予備の球排出
装置ユニットを装着してやれば遊技機を遊ばせることな
く稼働させることができ、遊技者にとっても長時間遊技
を中断させる不便を強いることがないとともに、遊技店
にとってもその間の不利益を被ることを防止できるとい
う効果がある。 【0098】また、位置規制手段によって各樋間の接続
箇所の連通状態が適正となり、接続箇所に発生し易い球
止まり等の不都合を確実になくすことができる。 【0099】さらに、球排出装置の電気的駆動源から延
出する配線の端部には電気的制御手段側と接続するため
の接続コネクタを設けたので、球排出装置単体で配線を
接続することができ、組付作業や検査の作業を向上させ
ることができるという効果がある。 【0100】さらにまた、上記球排出装置において、球
の流下を検出可能な流下検出器を着脱可能に取り付ける
検出器収納部を設け、該収納部に流下検出器を収納した
状態で上記球排出装置を装着するように構成する場合に
は、流下検出器をも一体的に含んだ形のユニットとして
構成できるとともに、検出器が故障した場合には検出器
のみを取り替えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る遊技機の球排出装置の一実施例を
示す傾斜図である。 【図2】実施例の球排出装置の側面図である。 【図3】同じくその球排出装置の底面図である。 【図4】球排出装置の第2の実施例を示す斜視図であ
る。 【図5】その流下経路と流下阻止部材の作用を示す説明
図である。 【図6】排出検出器の出力波形を示す波形図である。 【図7】上記流下経路の構成例を示す説明図である。 【図8】流下阻止部材の回動復帰手段の他の実施例を示
す傾斜図である。 【図9】流下阻止部材の回動復帰手段の他の実施例を示
す傾斜図である。 【図10】流下阻止部材の回動復帰手段の他の実施例を
示す傾斜図である。 【図11】流下阻止部材の回動駆動手段の他の実施例を
示す傾斜図である。 【図12】流下阻止部材の回動位置規制手段の他の実施
例を示す傾斜図である。 【図13】流下阻止部材の回動位置規制手段の他の実施
例を示す傾斜図である。 【図14】流下阻止部材の回動位置規制手段の他の実施
例を示す傾斜図である。 【図15】流下阻止部材の回動位置規制手段の他の実施
例を示す傾斜図である。 【図16】流下阻止部材の他の構成例を示す説明図であ
る。 【図17】流下阻止部材の他の構成例を示す説明図であ
る。 【図18】流下阻止部材の他の構成例を示す説明図であ
る。 【図19】本発明に係る球排出装置を賞品球排出装置と
して利用したパチンコ遊技機の裏機構盤の構成例を示す
背面図である。 【図20】本発明に係る球排出装置の制御装置の一実施
例を示すブロック図である。 【図21】そのCPU内のRAMのレジスタ領域の構成
例を示す説明図である。 【図22】CPUによる球排出装置の制御手順の一例を
示すフローチャートである。 【符号の説明】 1 流下経路(樋構成部材) 2 球排出装置 5 排出検出器 6 コネクタ(接続コネクタ) 11 整列樋 13 調流樋 14 折曲部 15 排出樋 21 ソレノイド(電気的駆動源) 22 流下阻止部材(作動部材) 26 ストッパピン

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.裏機構盤上部には球を貯留する貯留タンクが設けら
    れ、この貯留タンクの球が流下する流下樋にはセーフ球
    検出手段からの検出信号に基づいて複数宛に所要数の球
    を排出する球排出装置が設けられ、当該球排出装置の下
    方には排出された球を導出する導出樋が設けられてなる
    遊技機であって、 上記球排出装置には、上記流下樋と上記導出樋との間を
    球が流下できるように連通させるための誘導樋と、該誘
    導樋と交差するように設けられて誘導樋内を流下して来
    る球の通過を許容あるいは阻止することで球の排出を制
    御するための作動部材と、該作動部材に電気的に作用す
    る電気的駆動源とを設け、 上記誘導樋は、断面ロ字状の流下経路に形成するととも
    に、その流下経路の途中に折曲部を形成し、該折曲部の
    所定位置に上記作動部材を作動可能に配置せしめて、該
    作動部材の上流側に所要数の球を貯留可能となし、 上記誘導樋と上記作動部材と上記電気的駆動源とを保持
    体により有機的に結合させて球排出装置をユニットとし
    て構成するとともに、当該ユニット構成の球排出装置を
    上記裏機構盤裏面に向かって略直角方向に、且つ裏機構
    盤の装着面に対して前方から嵌入することにより装着位
    置を規制可能な位置規制手段を設け、 上記球排出装置の電気的駆動源から延出する配線の端部
    には、電気的制御手段側と接続するための接続コネクタ
    を設け、 上記位置規制手段により上記供給樋下端と上記導出樋上
    端との間に上記誘導樋が適正状態で連通されるように、
    上記ユニットとして構成された球排出装置を装着したこ
    とを特徴とする遊技機。 2.上記球排出装置には、球の流下を検出可能な流下検
    出器を着脱可能に取り付ける検出器収納部が設けられ、
    該収納部に流下検出器が収納された状態で上記球排出装
    置が装着されていることを特徴とする請求項1記載の遊
    技機。
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