JP2778568B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2778568B2
JP2778568B2 JP7353628A JP35362895A JP2778568B2 JP 2778568 B2 JP2778568 B2 JP 2778568B2 JP 7353628 A JP7353628 A JP 7353628A JP 35362895 A JP35362895 A JP 35362895A JP 2778568 B2 JP2778568 B2 JP 2778568B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路装置
に関し、特にスキャンパス方式のテスト補助回路を設け
た半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スキャンモード時に半導体集積回路内の
複数のフリップフロップをシフトレジスタのように連結
して(これを「スキャンパス」という)外部端子からテ
スト信号を入力し、組み合わせ回路部の動作結果をシフ
トレジスタ化したフリップフロップから読み出す方式の
従来のスキャンパス回路は、図2に示すように、使用す
るフリップフロップ全て、または使用している特定のフ
リップフロップ群を、直列に接続してシフトレジスタを
構成する複数のフリップフロップを備えている。
【0003】なお、図2には、ノーマルモードでの動
作、フリップフロップ間に接続される組み合わせ回路は
示されていず、スキャンモードでの状態を示している。
【0004】スキャンモード時には、初段のフリップフ
ロップFF11に外部端子SINから入力された信号はシ
フトレジスタ動作で順送りされる。
【0005】このようにして、フリップフロップを目的
の状態に設定したり、各フリップフロップの状態をシフ
トレジスタ動作で最終段のフリップフロップFFmnの出
力から外部端子SOTに取り出すことによって、スキャ
ンパステストを行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスキャンパス回路を構成する半導体集積回路
は、次のような問題点がある。
【0007】第1の問題点は、フリップフロップを目的
の状態に設定したり、フリップフロップの状態をシフト
レジスタ動作で取り出してテストするためには、スキャ
ンパスに接続されているフリップフロップ数個分のクロ
ック信号を印加することが必要とされ、その結果、使用
するフリップフロップの数が多くなるほど、テスト時間
が長くなってしまうということである。
【0008】第2の問題点は、各フリップフロップが1
本のスキャンパスで直列形態に接続される構成とされて
いるため、もしスキャンパス自身が断線等により故障し
たような場合、スキャンパスを使ってフリップフロップ
を目的の状態に設定したり、フリップフロップの状態を
シフトレジスタ動作で取り出してテストすることが不可
能となるということである。
【0009】従って、本発明の目的は、上記従来のスキ
ャンパス回路の問題点を解消し、スキャンパス動作を高
速化すると共に、万一スキャンパスの一部が故障したと
しても、目的のスキャンパス動作を保証し、半導体集積
回路のスキャンパス回路の信頼性を向上させるよう構成
されてなるスキャンパス回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、スキャンモード時にシフトレジスタを構
成するフリップフロップと、第1軸方向のスキャンパス
に接続されてなる前段のフリップフロップが出力したス
キャンパス信号を第1の入力端子に入力し、第2軸方向
のスキャンパスに接続されてなる前段のフリップフロッ
プが出力したスキャンパス信号を第2の入力端子に入力
し選択信号によっていずれか一の前記スキャンパス信号
を対応する前記フリップフロップのスキャンデータ入力
端子に出力するセレクタ回路と、を備えてスキャンパス
回路を構成することを特徴とする半導体集積回路を提供
する。
【0011】すなわち、本発明の半導体集積回路は、フ
リップフロップ列を第1軸方向に直列接続する第1のス
キャンパスと、同フリップフロップの出力端子から第2
軸方向の別のフリップフロップに直列接続する第2のス
キャンパスを含む。
【0012】上記構成のもと、本発明によれば、フリッ
プフロップ列を直接接続するスキャンパスを2軸方向に
備えたことにより、第1軸方向のフリップフロップの状
態を設定し、次にその設定を第2軸方向にシフトレジス
タ動作させることにより、高速にフリップフロップの状
態を設定することができる。
【0013】また、一軸方向に直列に接続されたスキャ
ンパスの一部が故障している場合でも、故障していない
他方軸方向のスキャンパスを使用して、フリップフロッ
プを目的の状態に設定したり、フリップフロップの状態
をシフトレジスタ動作で取り出してテストすることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図面を
参照して以下に詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の半導体集積回路の一実施
形態に係るスキャンパス回路の構成を示す図である。
【0016】図1において、ノーマルモードでの動作、
フリップフロップ間に接続される組み合わせ回路は図示
されていず、スキャンモード時における回路構成の状態
のみが示されている。
【0017】図1を参照して、本実施形態においては、
スキャンパス回路を構成する各フリップフロップFF11
〜FFmnは、スキャンイン端子(SIN)の前段にセレ
クタ回路S11〜Smnが接続されており、各フリップフロ
ップの出力端Qは、スキャンパスを構成する第1軸方向
の次段のフリップフロップに接続されているセレクタの
一入力端に接続されると共に、第2軸方向の別のフリッ
プフロップに接続されているセレクタの一入力端にも接
続されている。例えばフリップフロップFF11の出力端
QはX軸方向の次段のフリップフロップFF12の前段の
セレクタS12の一の入力端に接続されると共に、Y軸方
向に位置する、すなわち図の一行上に配置されたフリッ
プフロップFF21の前段のセレクタS21の一入力端に接
続されている。
【0018】すなわち、各フリップフロップのスキャン
出力は、第1軸方向の次段のフリップフロップと、第2
軸方向の別のフリップフロップとに接続されており、各
フリップフロップのスキャンイン端子の前段に接続され
ているセレクタによってスキャンパス回路の接続が選択
できる構成になっている。
【0019】そして、各行(X軸方向)で直列形態に接
続された複数のフリップフロップの最終段のフリップフ
ロップ(FF1n,FF2n,…,FFmn)の出力端Qは外
部端子SOY1,SOY2,…,SOYmに接続され、ま
た最上段のフリップフロップFFm1,FFm2,FFmn
出力端Qはセレクタを介して外部端子SOX1,SO
2,…,SOXnにそれぞれ接続されている。
【0020】次に、本実施形態の動作を説明する。
【0021】スキャンパスモード時に、初段のフリップ
フロップFF11にセレクタ回路S11を通して入力された
外部端子(SIN)12から入力された信号SINは、
クロック(CLK)端子11からクロック信号が入力さ
れる毎にシフトレジスタ動作して次段のフリップフロッ
プに伝搬される。
【0022】今、セレクタを切り替える選択信号(SE
L)13が、スキャンパスをX軸方向に接続するように
選択されている場合、フリップフロップFF11からの出
力データはセレクタS12を通ってフリップフロップFF
12へ伝搬される。
【0023】同様にして、クロック信号11をn個入力
することによりX軸方向に直列形態に接続され、シフト
レジスタを構成しているn個のフリップフロップにデー
タが伝搬されセットされる。
【0024】次に、セレクタの選択信号(SEL)13
の論理を反転し、第2軸方向にスキャンパスが接続され
るように設定する。
【0025】すると、第1軸方向(X軸方向)にシフト
レジスタを構成していた各フリップフロップは、第2軸
方向(Y軸方向)にシフトレジスタを構成するよう接続
される。この状態でクロック信号11をm個入力する
と、フリップフロップFF11に設定されたデータはセレ
クタS21を通ってフリップフロップFF21へ、フリップ
フロップFFm1へと順次シフトレジスタ動作によって伝
搬され、フリップフロップを目的の状態に設定すること
ができる。
【0026】なお、第1軸方向(X軸方向)の初段のフ
リップフロップF21,F31,…,F m1のそれぞれに対応
して設けられたセレクタS21,S31,…,Sm1の第2軸
方向前段のフリップフロップ出力を入力する入力端とは
別の入力端を介して、各々個別にスキャンデータを入力
してもよいし、外部端子12の信号SINをそのまま入
力してもよい。
【0027】また、本実施形態では、まず第1軸方向
(X軸方向)のスキャンパスを使ってフリップフロップ
の状態を設定してから、セレクタ切替によってスキャン
パスを第2軸方向(Y軸方向)に接続し、シフトレジス
タ動作によってスキャンパスに接続されている全フリッ
プフロップの状態を設定する動作を説明したが、この逆
の動作も可能であり、第2軸方向(Y軸方向)にまず設
定をしてから、第1軸方向(X軸方向)へシフトレジス
タ動作させ、全フリップフロップの状態を設定すること
も自由である。
【0028】なお、本実施形態では、第1軸方向にn
個、第2軸方向にm個のフリップフロップが接続されて
いる構成を説明したが、フリップフロップの個数には特
に限定されるものではなく、同様のセレクタ回路を用い
たスキャンパス構成を用いる半導体集積回路に広く適用
できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フリップフロップ列を直列接続するスキャンパスを2軸
方向に備えたことにより、第1軸方向のフリップフロッ
プの状態を設定し、次にその設定を第2軸方向にシフト
レジスタ動作させることにより、高速にフリップフロッ
プの状態を設定することができるという効果がある。
【0030】また、一軸方向に直列に接続されたスキャ
ンパスの一部が故障している場合でも、故障していない
他方軸方向のスキャンパスを使用して、フリップフロッ
プを目的の状態に設定したり、フリップフロップの状態
をシフトレジスタ動作で取り出してテストすることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す図である。
【図2】従来のスキャンパス回路の例を示す図である。
【符号の説明】
FF11〜FFmn フリップフロップ S11〜Smn セレクタ 11 クロック信号 12 スキャンイン信号 13 選択信号 211〜21n スキャンアウト信号(SOX1〜SO
n) 221〜22m スキャンアウト信号(SOY1〜SO
m) D データ入力端子 SIN スキャンデータ入力端子 Q データ出力端子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スキャンモード時にシフトレジスタを構成
    するフリップフロップと、 第1軸方向のスキャンパスに接続されてなる前段のフリ
    ップフロップが出力したスキャンパス信号を第1の入力
    端子に入力し、第2軸方向のスキャンパスに接続されて
    なる前段のフリップフロップが出力したスキャンパス信
    号を第2の入力端子に入力し選択信号によっていずれか
    一の前記スキャンパス信号を対応する前記フリップフロ
    ップのスキャンデータ入力端子に出力するセレクタ回路
    と、 を備えてスキャンパス回路を構成することを特徴とする
    半導体集積回路。
  2. 【請求項2】前記第1軸方向に直列形態に接続された複
    数のフリップフロップの最終段フリップフロップの出力
    をスキャンデータ出力端子にそれぞれ接続し、 前記第2軸方向に直列形態に接続された複数のフリップ
    フロップの最終段フリップフロップの出力をスキャンデ
    ータ出力端子にそれぞれ接続したことを特徴とする請求
    項1記載の半導体集積回路。
JP7353628A 1995-12-28 1995-12-28 半導体集積回路 Expired - Fee Related JP2778568B2 (ja)

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