JP2777875B2 - Pcボックスカルバートのpc鋼棒緊張装置 - Google Patents

Pcボックスカルバートのpc鋼棒緊張装置

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JP2777875B2
JP2777875B2 JP5259295A JP5259295A JP2777875B2 JP 2777875 B2 JP2777875 B2 JP 2777875B2 JP 5259295 A JP5259295 A JP 5259295A JP 5259295 A JP5259295 A JP 5259295A JP 2777875 B2 JP2777875 B2 JP 2777875B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポストテンション方式
におけるPCボックスカルバートの製造において、ボッ
クスカルバートにPC鋼棒によるプレストレスを導入す
るPC鋼棒の緊張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、土木工事に於いて、図10
(a)及び図10(b)に示されるようなPC(プレキ
ャスト)ボックスカルバートA(以下、単に「カルバー
トA」と略称する。)を連続的に敷設・埋設して、土中
に暗渠を形成することはよく知られているところであ
る。
【0003】このカルバートAは、大きいものから小さ
いものまで、例えば、一辺60cm程度の断面正方形状
のものから、5m×2m程度の断面長方形状のものま
で、種々の大きさのものが使用されているが、その敷設
される態様、例えば、歩行道路下、或いは自動車道、線
路等重量物が走行する道路下等の利用態様、下水道、水
路、通路等の利用態様、地盤の良否等により種々のもの
が用いられている。また、これらの利用態様により、カ
ルバートAの大きさばかりでなく種々の形態のPC鋼棒
が用いられている。
【0004】PCボックスカルバートの内、ポストテン
ション方式のカルバートAは、コンクリートの硬化後、
コンクリート内に配置されている鋼棒Pに引張力を与
え、その端部をコンクリートに定着させてコンクリート
にプレストレスを与えるものである。
【0005】この手段として図11及び図12に示され
るように、カルバートAの頂版1及び底版2に鋼棒Pを
配置して緊張力を与える「横締め」、及び、縦方向連結
を行う場合において鋼棒Pにより緊張する「縦締め」の
手段が採用される。
【0006】従来のポストテンション方式のカルバート
Aの緊張作業は、図13に示されるようなジャッキ反力
板3、テンションロッド4等からなる鋼棒ジャッキJを
用いて作業者が手作業で行っている。
【0007】即ち、鋼棒ジャッキJをテンションロッド
4に装脱着させる作業、或いはPCナット5の締付作業
は作業者がクランクバー6或いはレバー7を手動で回転
させる等していた。しかしながら、最近、鋼棒径の太い
ものが使用されるようになり、これに伴い使用ジャッキ
が大型化し、人力による手作業が困難となってきてい
る。又、緊張作業における鋼棒ジャッキJの装・脱着及
びPCナット5の締付作業は重労働であり、これの省力
化が切実なものとなってきている。
【0008】従来は35〜50t程度の機能のものが主
流であるが、最近は鋼棒Pの径の大型化に伴い70t程
度の機能のものが用いられるようになってきており、そ
の結果、緊張作業のために、更に大型のジャッキ類が必
要となってきている。
【0009】しかも、その作業位置も作業者の背丈より
高いところが必要となってきている。応急的な手段とし
てフォーリフトを援用しているものの、フォークリフト
では、その移動位置に制約がある。
【0010】そこで、クレーンの利用も考えられるが、
クレーンは1000Kg単位のものの移動を行うもので
あって、ジャッキのような50Kg程度のものの作業に
利用することは、効率的ではなく作業性も悪い。しか
も、本来目的が違う機械であることから、クレーンをこ
のようなことに用いることは不経済である。
【0011】また、緊張作業に伴うPCナット5の締付
はラチェットレバーによる手作業の外、電動モータの回
転の利用による技術はある。しかしこれとても、重量の
大きい電動モータの取り扱いは作業者にとって不具合で
あった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の上記
諸問題の解決を課題とするものであり、作業者が緊張部
の重量を支えることなく、緊張部をPC鋼棒に連結・緊
張でき、緊張作業のスピードアップを図ることができる
PCボックスカルバートのPC鋼棒緊張装置を提供する
ことにある。
【0013】更に、本発明は、どこへでも移動可能で、
どこでも緊張作業でき、且つ、PCボックスカルバート
の大きさに応じて緊張部の上下動も容易なPCボックス
カルバートのPC鋼棒緊張装置を提供することにある。
【0014】更に、本発明は、作業者が緊張部の重量を
支えることなく、緊張部を水平方向のみの移動、又は鉛
直方向のみの移動が可能であるPCボックスカルバート
のPC鋼棒緊張装置を提供することにある。
【0015】更に、本発明は、どのような大きさのPC
ボックスカルバートであっても作業者が作業性の良い姿
勢でPC鋼棒の緊張作業ができる緊張装置を提供するこ
とにある。
【0016】更に、本発明は、PC鋼棒の緊張作業自体
は緊張部のみを操作することで実現できるPC鋼棒緊張
装置を提供することにある。
【0017】更に、本発明は、PC鋼棒の緊張作業のす
べてを油圧等の駆動力を用いることにより、作業者の人
力をほとんど用いる必要のない、即ち、省力性の高いP
CボックスカルバートのPC鋼棒緊張装置を提供するこ
とにある。
【0018】更に、本発明は、PC鋼棒の緊張作業に付
随するPC鋼棒へのテンションロッドの連結及びPCナ
ットの締付を、一層円滑、かつ効率的に行うことができ
るPCボックスカルバートのPC鋼棒緊張装置を提供す
ることにある。
【0019】更に、本発明は、作業者がそのPC鋼棒の
緊張作業中において、そのほとんどの操作を手元で行う
ことができるPCボックスカルバートのPC鋼棒緊張装
置を提供することにある。
【0020】更に、本発明は、作業者がそのPC鋼棒の
緊張作業中において、PC鋼棒の伸び量を常に把握で
き、品質が均一なPCボックスカルバートを得ることが
できるPC鋼棒緊張装置を提供することにある。
【0021】更に、本発明は、作業者が何ら注意を払う
ことなくPC鋼棒を常に設定した値の緊張力で緊張でき
るPCボックスカルバートのPC鋼棒緊張装置を提供す
ることにある。
【0022】更に、本発明は、大きな緊張力が作用して
いるPC鋼棒を、安全・確実にその緊張力の大きさを測
定できるPCボックスカルバートのPC鋼棒緊張装置を
提供することにある。
【0023】更に、本発明は、PC鋼棒毎の緊張力の記
録をとることにより緊張作業、及びメンテナンス作業を
容易にするPCボックスカルバートのPC鋼棒緊張装置
を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】この課題を達成する手段
として、本発明は、PCボックスカルバートのPC鋼棒
の緊張装置において、PCボックスカルバートに配置さ
れているPC鋼棒を緊張するに当り、該PC鋼棒を緊張
する緊張部を三次元的に移動可能に支持する支持部に設
け、該支持部を機台に設けたものである。
【0025】更に、本発明は、PCボックスカルバート
のPC鋼棒の緊張装置において、上記手段に加えて、緊
張部を昇降装置を介在させて支持部に設けると共に、機
台に走行部を設けたものである。
【0026】更に、本発明は、PCボックスカルバート
のPC鋼棒の緊張装置において、上記手段に加えて、支
持部には複数点ヒンジアームを設けると共に、昇降装置
をこの複数点ヒンジアームのアーム先端部に設け、且
つ、昇降装置をバランサにより構成したものである。
【0027】更に、本発明は、PCボックスカルバート
のPC鋼棒の緊張装置において、上記手段に加えて、支
持部を機台に上下方向に移動可能に設けると共に、支持
部には作業台を設けたものである。
【0028】更に、本発明は、PCボックスカルバート
のPC鋼棒の緊張装置において、上記手段に加えて、緊
張部を、少なくとも反力の受部、PC鋼棒との連結部を
有するテンションロッド、及びセンターホールジャッキ
を構成要素としたものである。
【0029】更に、本発明は、PCボックスカルバート
のPC鋼棒の緊張装置において、上記手段に加えて、緊
張部にPCナットの締付モータ及びテンションロッドの
回転モータを設けたものである。
【0030】更に、本発明は、PCボックスカルバート
のPC鋼棒の緊張装置において、上記手段に加えて、締
付モータ及び回転モータの回転数を大小切り換え得るよ
うに構成したものである。
【0031】更に、本発明は、PCボックスカルバート
のPC鋼棒の緊張装置において、上記手段に加えて、作
業台近傍に支持部又は/及び緊張部を操作する操作盤を
配置させたものである。
【0032】更に、本発明は、PCボックスカルバート
のPC鋼棒の緊張装置において、上記手段に加えて、緊
張部に、PC鋼棒の伸び量を測定する測定部を設けたも
のである。
【0033】更に、本発明は、PCボックスカルバート
のPC鋼棒の緊張装置において、上記手段に加えて、緊
張部に、PC鋼棒の緊張力を予め設定した設定値により
停止させる制御機能を付与したものである。
【0034】更に、本発明は、PCボックスカルバート
のPC鋼棒の緊張装置において、上記手段に加えて、P
C鋼棒の緊張力を測定する手段として、緊張部に設けら
れたジャッキへの供給油圧を測定する計測装置を設けた
ものである。
【0035】更に、本発明は、PCボックスカルバート
のPC鋼棒の緊張装置において、上記手段に加えて、該
計測装置により測定された測定値を記録する記録装置を
設けたものである。
【0036】
【作用】請求項1に記載の発明においては、PCボック
スカルバートにPC鋼棒を緊張させて取付けるに当たっ
て、PC鋼棒の緊張部を三次元的に移動可能に支持させ
る支持部を機台に設けたことにより、相当の重量のある
PC鋼棒の緊張部を上下左右に移動させながら、緊張部
をPC鋼棒にセットする。そして、緊張作業等すべての
作業を支持部による支持状態で行う。
【0037】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、支持部に昇降装置を介
して緊張部を設けると共に、機台に走行部を設けたこと
により、緊張部の移動が僅かな力で自由に行われる。
【0038】請求項3に記載の発明においては、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、支持部を複数点ヒンジ
アームにより緊張部の水平方向のみの移動が自由であ
り、且つ昇降装置を構成するバランサにより、緊張部の
上下方向のみの移動操作ができる。組合せ操作も可能で
ある。
【0039】請求項4に記載の発明においては、前記の
各作用に加えて、作業台上の作業者を作業台と共に上下
方向及び機台の前後方向に移動させ、緊張部をPC鋼棒
に対応させる。
【0040】請求項5に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、緊張部を、少なくとも
反力の受部及びテンションロッドを構成要素とすること
で一体化されており、機台位置設定後の緊張作業が緊張
部のみの操作で行うと共に、必要に応じて、緊張部を公
知のジャッキ装置で代替させる。
【0041】請求項6に記載の発明においては、請求項
5に記載の発明の作用に加えて,緊張部にPCナットの
締付モータ及びテンションロッドの回転モータを設けた
ことにより、作業者はそれぞれの部材に駆動力を作用さ
せ、テンションロッドの回転によるPC鋼棒への連結、
及びPCナットの回転によるPC鋼棒への締付を行う。
【0042】請求項7に記載の発明においては、請求項
6に記載の発明の作用に加えて、締付モータ及び回転モ
ータの回転数を大小切り換えるように構成したことによ
り、テンションロッドの連結部をPC鋼棒に連結させる
ときには、回転モータの回転数を当初小さくすることに
よってPC鋼棒に対する連結部の連結が容易になる。連
結後に於いては、速やかに回転モータの回転数を小さく
することによって、PC鋼棒に対する連結部の連結・螺
合が早くなる。
【0043】一方、PCボルトの締付モータにおいて
も、回転当初の回転数を小さくすることで、PCボルト
に対するボルト係合部の当初の連結が円滑であり、その
後は速やかに締め付けが行われる。
【0044】請求項8に記載の発明においては、請求項
1〜7のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、緊
張作業の作業者は、作業位置の設定又は/及び緊張作業
の進捗を手元の操作盤により行う。
【0045】請求項9に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、緊張作業の作業者は、
PC鋼棒の伸び量を計測部により確認しながら緊張作業
を行う。
【0046】請求項10に記載の発明においては、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、緊張部はPC鋼棒が
一定の設定された緊張力に達すると自動的に緊張動作は
停止する。
【0047】請求項11に記載の発明においては、請求
項10に記載の発明の作用に加えて、ジャッキへの供給
油圧により、PC鋼棒の緊張力を測定し、この測定値に
より油圧装置を停止させる。
【0048】請求項12に記載の発明においては、請求
項11に記載の発明の作用に加えて、測定値は各鋼棒別
或いはカルバート別にプリンタ或いはデータベースに記
録され、カルバートのメンテナンス等に用いる。
【0049】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の実施例を説
明する。まず、最も基本的な発明の実施例に係るPCボ
ックスカルバートA(以下「カルバートA」と略称す
る)のPC鋼棒(以下「鋼棒P」と略称する)緊張装置
について説明する。
【0050】図1に示されている実施例は、カルバート
Aに鋼棒Pを取付けるに当たって、鋼棒Pの緊張部Bを
三次元的に移動可能に支持させる支持部Cを機台Dに設
けたものである。カルバートAは、大きいものから小さ
いものまで、例えば、一辺60cm程度の正方形状のも
のから、5m×2m程度のものまで、種々の大きさのも
のに適用される。
【0051】主として、本発明は、図11(a)(b)
に示されるようなカルバートAの頂版1及び底版2に鋼
棒Pを配置して緊張力を与える「横締め」に適用するも
のである。しかし、適宜設計変更すれば、縦締め用とし
て用いることは可能である。
【0052】カルバートAにおける鋼棒Pの両端部近傍
には、図12に示されるようにグリッド筋8と共にアン
カープレート9が設けられる点は従来のものと同じであ
る。また鋼棒Pの一端側のPCナット(以下「ナット」
と略称する)5は、型枠によるカルバートAの形成時か
ら配置させるものであり、そのナット5が配置される凹
部10は無収縮モルタルで埋められて構成されている。
【0053】鋼棒Pについては従来から使用されている
ものに適用する。例えば、径19mmの鋼棒Pの場合、
外周には内側から塗膜厚1.00mm程度のアスファル
ト系ポリマーからなる「防錆材」、皮膜厚O.008m
m「ポリプロピレン層」及び皮膜厚0.7mmの「ポリ
エチレン層」の3層から構成されるアンボンド被覆加工
がなされたものが用いられる。
【0054】緊張部Bは、全体としては図5〜図8に示
されている。緊張部Bは、主要部は全体として円筒状の
ケーシング11内に収納されており、その中央部の軸線
に沿ってテンションロッド12が設けられ、その外周に
はラム13が設けられ、該ラム13とケーシング11と
の間には第1の圧油室14(図8の状態では体積0の状
態である。)及び第2の圧油室15が形成されている。
【0055】前記ケーシング11の両端は機枠16に支
持されており、図8におけるケーシング11左端には、
緊張時においてカルバートAの側面に当接し、以て緊張
部B全体を位置決めさせる反力の受部16aが設けられ
ている。
【0056】ラム13はピストン形状に形成されてお
り、ケーシング11内を左右に摺動自在に配置されてお
り、その径大部13aの左側に前記第1の圧油室14、
及びその径大部13aの右側に前記第2の圧油室15が
形成されていることになる。そして両圧油室14、15
にオイルを供給するための左右2個のオイルソケット1
7、18がケーシング11に設けられている。
【0057】図8において、ラム13の右側には座金1
9を介して、テンションロッド12に螺合される戻止め
ナット20が設けられている。この戻止めナット20は
ラム13に対してテンションロッド12が左側に移動す
ることを禁止する機能を有している。
【0058】そして、更にテンションロッド12の右端
はシャフトカップリング21に連結されている。更に、
図8において機枠7の左端には、ナットランナー22が
回転自在に設けられている。ナットランナー22は、鋼
棒Pの他端側に螺合されているPCナット5の外周に係
合するように筒状に形成されており、その内側断面はナ
ットの外形に合わせて形成され、ナットに対して僅かに
大きい6角形状或いは12角形状に形成されている。
【0059】ナットランナー22は、機枠16に対して
カルバートA側に一定距離だけ突出勝手で、且つ、回転
自在に軸支されており、機枠16内のチエン部23を介
してPCナット5締付用の締付モータ24に連結されて
おり、この締付モータ24によりナットランナー22は
回転駆動される。
【0060】そのため、チエン部23の軸23aとナッ
ト締付回転用の締付モータ24とはシャフトカップリン
ク25により連結されている。なお、締付モータ24は
機枠16に固定されている取付ブラケット26に固定さ
れている。ケーシング11を支持する機枠16の他端に
は、2本のガイドポスト27、27が設けられ、該ガイ
ドポスト27、27にはスライド自在にモータ取付版2
8が設けられている。
【0061】2本のガイドポスト27、27の一方に
は、図6に示されるように、モータ取付版28の移動距
離を測定するための目盛りから成る測定部29が設けら
れている。モータ取付版28にはテンションロッド12
回転用の回転モータ30が搭載されているおり、また、
モータ取付版28はバネ31によりラム13側に付勢さ
れている。
【0062】図8に示されるように、機枠16の右側に
は前記ラム13内の中心位置に配置されているテンショ
ンロッド12の端部が突出しており、このテンションロ
ッド12の端部と前記回転モータ30の回転軸32とは
シャフトカップリング21を介して連結されている。
【0063】テンションロッド12の左端にはPC鋼棒
の連結部33が形成せれている。連結部33は、この実
施例においてはテンションロッド12の軸線に沿い、外
周面にねじ溝が刻設された係合孔12aにより形成され
ており、この係合孔12aにPC鋼棒Pの端部Ptが螺
合することになる。
【0064】この螺合による連結のため、テンションロ
ッド12はシャフトカップリング21を介して回転モー
タ30により回転駆動されることになる。従って、緊張
部Bは、作業者によってテンションロッド12の連結部
33をテンションロッド12回転用の回転モータ30に
より回転させ、連結部33を鋼棒Pの端部Ptと螺合さ
せて連結し、次いでナットランナー22をPCナット5
に係合させ、以てテンション作業の準備が整うことにな
る。
【0065】その後、後述の機台D側に設けた油圧モー
タ34により、オイルソケット17にオイルが供給され
ケーシング11内の第一圧油室14にオイルが供給さ
れ、その結果ラム13が図8において右方に移動する。
【0066】この移動に伴ってテンションロッド12も
右方にスライドし連結部33を介して鋼棒Pを牽引して
緊張する。鋼棒Pが牽引されただけ鋼棒Pは伸びるが、
この伸び量分だけナットランナー9が回転駆動され、そ
の結果、ナット5が回転されこの伸び量が固定される。
【0067】ナット5の回転量を計測し、鋼棒Pの伸び
量として換算しても良い。上記二つのモータ24、30
は、図9に示されるような油圧回路Eにより、低速及び
高速の両速度に切換え可能であることから、ナットラン
ナー22のナット5への係合がスムースであり、又係合
後における締付モータ24の高速回転により、ナット5
の回転を速やかに行わせる。
【0068】また、テンションロッド12における連結
部33と鋼棒Pの端部Ptとの螺合連結においても、図
9に示されるような油圧回路Eを用いることにより、当
初の係合初期の時には、回転モータ15を、連結初期に
おいて低速に回転することにより連結がスムースに行わ
せることができ、連結後は高速に回転させることによっ
て連結がスムースに行われる。
【0069】鋼棒の伸び量は、図6に示されるようにガ
イドポスト27に設けられた測定部29により行われ
る。即ち鋼棒Pの伸び量に伴うテンションロッド12の
右方への移動によりモータ取付版28がガイドポスト2
7、27上を移動することになるからその移動を以てP
C鋼棒Pの伸び量が測定される。そして測定された測定
値は、記録装置(図外)により記録される。
【0070】この情報により油圧モータ34の駆動制御
のスイッチをON・OFFするように構成してもよい。
油圧モータ34は、図10に示されるようにその油圧回
路Eにおいて2つのものが用いられ、第1の油圧モータ
34aからはオイルソケット17、18に圧油が供給さ
れ、第2の油圧モータ34bからは圧油が締付モータ2
4と回転モータ30に供給される。
【0071】一方の油圧モータ34a側の高圧ポンプユ
ニットは、例えば0.75kWの出力で、吐出量0.7
リットル/min、730Kgf/平方cmとする。も
う一方の油圧モータ34b側の低圧ポンプユニットは、
例えば出力2.2kWであり、吐出量57リットル/m
in、150Kgf/平方cmとする。なお、ラム13
は、例えば最大75tonの出力で60mmのストロー
クのものを利用する。
【0072】次に、支持部Cについて説明する。支持部
Cは、リンク機構35を介して後述の機台D上に搭載さ
れる。支持部Cを構成する載置台36上に支柱37が立
設され、該支柱37の頭部37aには2点ヒンジのアー
ム38が水平方向に回転自在に軸37bにより軸支され
ている。
【0073】アーム38はその中途部において折曲部3
9を設け水平方向に折曲がり自在に形成する。そして、
アーム38の先端部38aには、公知のバランサ40か
ら構成された昇降装置41が設けられる。
【0074】該昇降装置41を構成するバランサ40の
下方には引き出し自在のロープ42が設けられ、更にそ
の下端には前述の緊張部Bを吊り下げるためのフック4
3が連結されている。
【0075】前記バランサ40は緊張部Bの重量に応じ
て設計されており、緊張部Bに作業者が引張力を加える
と、或いは軽く上方に持ち上げると緊張部Bはその位置
で保持されるように設計されている。。支持部Cを前記
リンク機構35により上下移動させる操作は、作業者の
手元、例えば緊張部Bの近傍に操作盤(図外)を設ける
ことが好ましい。
【0076】アーム38は、この実施例では軸37b及
び折曲部39の2点から成るヒンジアームで構成した
が、それ以上の数の軸で折曲がるるように構成してもよ
く、或いは軸は1点とし、アーム38の長さを変更自在
に構成してもよい。またアーム長さは適宜選択しうるも
のであるが、標準的な長さとしては1950mm程度の
ものが好ましい。
【0077】機台Dについて説明する。機台Dの下方に
は無限軌道タイプの走行部44が設けられ、機台D上に
は緊張部Bを作動させる圧油モータ34が配置されてい
る。該圧油モータ34は、走行部44をも駆動させるよ
うにしてもよい。更に機台Dの両側方には、転倒防止用
の支持杆45、45が作業中において配置される。支持
杆45、45の下端部にはジャッキ46、46が設けら
れ、支持杆45、45を上下動させて支持部Cを確実に
支持するように配置されている。
【0078】走行時には、支持杆45、45及びジャッ
キ46、46は非作動位置に収納され、緊張作業時のみ
図2に示すように手動又は油圧モータによる駆動により
伸長・展開され機台Dを左右から支持する。
【0079】尚、機台D上に設けられた油圧モータ35
から緊張部Bへの油圧パイプ47は作業者の上方即ち支
柱34、アーム38及び昇降装置41に沿って配置する
(図外)が、必要に応じて作業者の足元、即ち作業台3
6の下部に配置して緊張部Bのオイルソケット17、1
8等に連結してもよい。
【0080】次に上記実施例の緊張装置を用いたPC鋼
棒Pの緊張作業について説明する。ステップ1として、
緊張装置を走行させることにより、緊張作業位置の仮設
定を行う。
【0081】ステップ2として、支持部Cを緊張作業に
都合の良い位置に操作する。特にアーム38及び昇降装
置41を操作して、緊張部Bを、緊張作業に最も適切な
位置に設定する。
【0082】ステップ3として、緊張作業の対象となる
カルバートAの鋼棒Pに緩く螺合されているナット5を
事前にトルクレンチで締め、鋼棒Pをコーンの中央にセ
ットする。この作業はその後のジャッキセットを簡単に
するために極めて重要である。
【0083】ステップ4として、緊張部Bを振ってナッ
トランナー22のスリーブにナット5をはめ込んだ後、
締付モータ24により、一定トルクできっちりと締め込
む。ステップ5として、テンションロッド12の連結部
12aを鋼棒Pの接続部Ptに接続する。
【0084】ステップ6として、緊張部Bのガイドポス
ト27に設けられた測定部29により、テンションロッ
ド17のPC鋼棒Pのねじ込み量を確認する。ステップ
7として、圧油パイプ或いはオイルソケット17に付設
されている接点圧力計(図外)をセットし、且つ、緊張
部用の操作ボックス(図外)の緊張ボタンをオンするこ
とで緊張作業を開始する。
【0085】緊張作業が始まると同時に、PCナット5
の定着作業もスタートする。即ち、PCナット5の締付
モータ24を駆動する。緊張部Bに供給された圧油は第
1圧油室14を拡大し、ラム13を右方に移動させ、ラ
ム13は戻止めナット20を右方に移動させる。この結
果、戻止めナット20と螺合しているテンションロッド
12も右方に移動しPC鋼棒Pを牽引する。そして、P
C鋼棒Pを伸長させる。
【0086】PC鋼棒Pが伸長すると、すぐに締付モー
タ24が駆動されナットランナー22の回転によりPC
ナット5が回転しPC鋼棒Pの伸びを定着させる。
【0087】ステップ8として、高圧のオイルの供給に
より、PC鋼棒Pの緊張力がだんだん大きくなり、所定
の設定値に達すると接点圧力計が作動し、自動的にオイ
ルの供給が停止され緊張が停止する。これに引き続いて
PCナット5の定着作業も終了する。即ち、締付モータ
の駆動を停止する。
【0088】ステップ9として、伸び管理用データプリ
ンタ(図外)を作動させ、プリンタ用紙に伸び量を記録
させる。
【0089】ステップ10として、ラム13戻しを行
う。この作業は、操作盤の押ボタンスイッチを操作し、
第1オイル室14側の油圧を解放し、さらには押ボタン
スイッチを操作し、油圧をラム13の戻し側、即ち第2
オイル室15側に送り、ラム13を図8において左側に
移動させる。
【0090】ステップ11として、ラム13が完全に戻
りきったことを確認した後、回転モータ30を逆回転さ
せて、鋼棒Pの端部Ptからテンションロッド17の連
結部33を抜き取る。
【0091】ステップ12として、緊張終了から次の緊
張開始までの間に、データプリンタのリセットを行う。
即ち、初期表示のゼロ調整を行う。本発明の実施例は、
以上説明したような構成を有するから、下記の実施例の
効果を有する。
【0092】即ち、重量の大きい緊張部Bが三次元的に
移動可能に支持部Cに支持されていることから、作業者
がこれを緊張作業時において支持する必要がなくその取
り扱いが極めて簡単となり、作業性の向上が図れる。
【0093】又、緊張部Bを支える支持部CがPCボッ
クスカルバートAに対して遠近方向に移動自在であるか
ら、PCボックスカルバートAに対する緊張部Bの位置
設定が容易であり、しかも、支持部Cの移動の容易性に
より作業スペースを小さくするすることができる。
【0094】更に、緊張部Bは走行部付き機台の2点ヒ
ンジアーム38に吊り下げられているため、作業者がジ
ャッキ重量を支える仕事から解放される。したがって、
一日中繰り返される緊張作業から作業者の肉体疲労を取
り除いた上、緊張部Bの介添えだけであるので、簡単に
セットできる。
【0095】更に、バランサ40の使用により、緊張部
Bの上下移動用の押しボタン操作をなくし、緊張部B位
置の微調整を可能とした。更に、2点ヒンジアーム38
により作業範囲の拡大を実現した。
【0096】更に、作業台36により、作業者にとって
疲れない姿勢を確保することができる。また、緊張部B
は油圧機構を内蔵するケーシング11、テンションロッ
ド12、反力の受部16a等が一体化されており、装脱
着時の作業が簡単である。また、この緊張部Bのみをフ
ック43から外して、既存の鋼棒ジャッキJで置換する
ことも可能である。
【0097】更に、鋼棒Pへのテンションロッド12の
ねじ込み・抜き取り、及びナットPの定着作業は、締付
モータ24を駆動させながら行うため、作業中は1人の
作業者が操作盤のボタン操作をすることによって、緊張
力導入時の荷重管理に専念することができる。従って、
何ら労力を要せず、且つタイミング良く作業を進めるこ
とができる。
【0098】更に、作業が技術的に困難なナット5への
ナットランナー22の装着時、及び鋼棒Pへのテンショ
ンロッド12の装着時には、回転モータ30を低速・イ
ンチング操作をしながら作業に当たることができ、作業
者にとって取り扱い勝手がよい。又、ナット5の回転締
付け、及びテンションロッド12の回転・連結は高速で
スムースに行うことができ作業効率がよい。
【0099】更に、テンションロッド12の緊張作業を
鋼棒Pの伸び量を測定しながら行い、且つこの測定量に
応じて緊張作業を終了させることができるから、テンシ
ョンロッド12の緊張力がすべて一定となり、品質が均
一で且つ優れたPCボックスカルバートAが得られる。
【0100】更に、作業台36上の作業者にとって操作
盤がすべて手元にあることになり、緊張作業の大幅な省
力化を実現することができる。更に、鋼棒Pの測定部2
9により伸び量を測定できるようにしたから、作業者は
作業の状況を把握しながら、緊張作業を進めることがで
きる。
【0101】又、ジャッキ部を形成する油圧供給部に供
給圧油の圧力を計測する2針圧力計を配置したことによ
り、鋼棒Pに作用している緊張力が間接的に測定するこ
とができ、更に、一定の緊張力で圧油の供給を自動的に
停止することができるから、緊張作業のより高度な自動
化を実現することができる。
【0102】また、上記測定値は、記録装置に記録させ
必要に応じてプリンタにより出力させることにより、緊
張作業、及びその後のカルバートAの効率化やメンテナ
ンスを効率的に行うことができる。
【0103】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので下記の効果を奏する。 1.請求項1に記載の発明によれば、重量の大きい緊張
部が三次元的に移動可能に支持部に支持されていること
から、作業者が作業中においてこれを支持する必要がな
く、その取り扱いが極めて簡単となり、作業性の向上が
図れる。その結果作業が楽で且つ軽快であり、腰等を傷
める心配がない。
【0104】2.請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の効果に加えて、緊張部を支える支持
部がPCボックスカルバートに対して遠近方向に移動自
在であるから、PCボックスカルバートに対する緊張部
の位置設定が容易であり、しかも、支持部の移動の容易
性により作業スペースを小さくて済む。
【0105】更にこの発明は、緊張部が走行部付き支持
部の昇降装置に吊り下げられているため、作業者がジャ
ッキ重量を支える仕事から解放される。したがって、一
日中繰り返される緊張作業からくる作業者の肉体疲労を
少ないものにする。
【0106】3.請求項3に記載の発明によれば、請求
項2に記載の発明の効果に加えて、バランサの使用によ
り、緊張部の上下動においては押しボタン操作をなく
し、その位置の微調整を可能とした。更に、複数点ヒン
ジアームにより緊張作業範囲の拡大を実現した。
【0107】4.請求項4に記載の発明によれば、請求
項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、
昇降作業台により作業者にとって疲れない姿勢を確保し
て緊張作業を行うことができ、作業性の良い緊張装置と
することができる。
【0108】5.請求項5に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の効果に加えて、ジャッキ、テンショ
ンロッド、反力の受部等が一体化されており、PC鋼棒
に対する緊張部の装脱着が簡単である。また、この緊張
部のみを既存の鋼棒ジャッキJで置換することも可能で
あり、種々の鋼棒ジャッキJを適用することにより汎用
性の高いPC鋼棒緊張装置とすることができる。
【0109】6.請求項6に記載の発明によれば、請求
項2〜4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、
PC鋼棒へのテンションロッドのねじ込み・抜取りを伴
う連結作業、及び、締付モータを駆動させながら行うP
Cナットの定着作業は、駆動力を導入したことにより、
作業者は何ら労力を要せず、且つタイミング良く作業を
進めることができる。
【0110】7.請求項7に記載の発明によれば、請求
項6に記載の発明の効果に加えて、作業が困難なPCナ
ットへのナットランナーの装着時、或いはPC鋼棒への
テンションロッド連結時には、締付モータ或いは回転モ
ータを低速・インチング操作をしながら作業に当たるこ
とができ、作業者にとって取り扱い勝手がよい。
【0111】又、PCナットへのナットランナーの装着
後のPCナットの回転締付け、及びPC鋼棒へのテンシ
ョンロッド連結後のテンションロッドの回転連結は、締
付モータ或いは回転モータの高速回転によりスムースに
行うことができ作業効率がよい。
【0112】8.請求項8に記載の発明によれば、請求
項1〜7のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、
作業台上の作業者にとって操作ボタンの多くが手元の操
作盤上にあることになり、緊張装置の操作性を大幅に向
上させることができる。
【0113】9.請求項9に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の効果に加えて、テンションロッドの
緊張作業をPC鋼棒の伸び量を測定しながら行い、且つ
この測定量に応じて緊張作業を終了させることができる
から、緊張後のテンションロッドの緊張力がすべて一定
となり、品質が均一で且つ優れたPCボックスカルバー
トを提供することができる。
【0114】10.請求項10に記載の発明によれば、
請求項1の記載の発明の効果に加えて、PC鋼棒の緊張
力測定し、その測定値が設定値に達すると自動的に緊張
作業を停止させることができるから、緊張作業のより高
度な自動化を実現することができる。
【0115】11.請求項11に記載の発明によれば、
請求項10に記載の発明の効果に加えて、ジャッキへの
供給油圧を介してPC鋼棒の緊張力を簡単な構成によ
り、且つ正確に測定することができ、緊張作業をより正
確に遂行することができる。
【0116】12.請求項12に記載の発明によれば、
請求項11に記載の発明の効果に加えて、PC鋼棒の緊
張力を記録装置に記録させ、必要に応じてプリンタによ
り出力させることにより、緊張後のPCボックスカルバ
ートのメンテナンスの基礎資料とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略側面図。
【図2】同概略正面図。
【図3】同実施例の使用状態を示す概略側面図。
【図4】同概略平面図。
【図5】同実施例の緊張部の全体側面図。
【図6】同緊張部の一部切欠側面図。
【図7】同緊張部の一部平面図。
【図8】同緊張部における主要部分の概略断面図。
【図9】同実施例の油圧モータを示す正面図(a)及び
側面図(b)。
【図10】油圧モータの油圧作動図。
【図11】2種類のPCボックスカルバートの斜視図。
【図12】同PCボックスカルバート内に於ける鋼棒P
の配置図。
【図13】従来技術に係る鋼棒Pのジャッキ装置の概略
側面図。
【符号の説明】
A・・・(PCボックス)カルバート B・・・緊張部 C・・・支持部 D・・・機台 E・・・油圧回路 P・・・(PC)鋼棒 J・・・鋼棒ジャッキ(従来例) 1・・・頂版 2・・・底版 3・・・反力版 4・・・テンションロッド 5・・・(PC)ナット 6・・・クランクバー 7・・・レバー 8・・・グリッド筋 9・・・アンカープレート 10・・凹部 11・・ケーシング 12・・テンションロッド 13・・ラム 13a・径大部 14・・第1の圧油室 15・・第2の圧油室 16・・機枠 16a・・(反力の)受部 17・・オイルソケット 18・・オイルソケット 19・・座金 20・・戻り止めナット 21・・シャフトカッブリング 22・・ナットランナー 23・・チエン部 24・・締付モータ 25・・シャフトカッブリング 26・・取付ブラケット 27・・ガイドポスト 28・・モータ取付版 29・・測定部 30・・回転モータ 31・・バネ 32・・回転軸 33・・連結部 34・・油圧モータ 34a、34b・・油圧モータ 35・・リンク機構 36・・載置台 37・・支柱 37a・(支柱)頭部 37b・(支柱)軸 38・・アーム 38a・アーム先端部 39・・(アーム)折曲部 40・・バランサ 41・・昇降装置 42・・ロープ 43・・フック 44・・走行部 45・・支持杆 46、46・・ジャッキ 47・・油圧パイプ

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PCボックスカルバートに配置されている
    PC鋼棒を緊張するに当り、該PC鋼棒を緊張する緊張
    部を三次元的に移動可能に支持する支持部に設け、該支
    持部を機台に設けたことを特徴とするPCボックスカル
    バートのPC鋼棒緊張装置。
  2. 【請求項2】緊張部を昇降装置を介在させて支持部に設
    けると共に、機台に走行部を設けたことを特徴とする請
    求項1記載のPCボックスカルバートのPC鋼棒緊張装
    置。
  3. 【請求項3】支持部には複数点ヒンジアームを設けると
    共に、昇降装置をこの複数点ヒンジアームのアーム先端
    部に設け、且つ、昇降装置をバランサにより構成したこ
    とを特徴とする請求項2に記載のPCボックスカルバー
    トのPC鋼棒緊張装置。
  4. 【請求項4】支持部を前記機台に上下方向に移動可能に
    設けると共に、支持部には作業台を設けたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載のPCボックス
    カルバートのPC鋼棒緊張装置。
  5. 【請求項5】緊張部を、少なくとも反力の受部、PC鋼
    棒との連結部を有するテンションロッド、及びセンター
    ホールジャッキを構成要素としたことを特徴とする請求
    項1記載のPCボックスカルバートのPC鋼棒緊張装
    置。
  6. 【請求項6】緊張部に、PCナットの締付モータ及びテ
    ンションロッドの回転モータを設けたことを特徴とする
    請求項5に記載のPCボックスカルバートのPC鋼棒緊
    張装置。
  7. 【請求項7】締付モータ及び回転モータの回転数を大小
    切り換え得るように構成したことを特徴とする請求項6
    記載のPCボックスカルバートのPC鋼棒緊張装置。
  8. 【請求項8】作業台近傍に支持部又は/及び緊張部を制
    御する操作盤を配置させたことを特徴とする請求項1〜
    7のいずれか1項に記載のPCボックスカルバートのP
    C鋼棒緊張装置。
  9. 【請求項9】緊張部に、PC鋼棒の伸び量を測定する測
    定部を設けたことを特徴とする請求項1記載のPCボッ
    クスカルバートのPC鋼棒緊張装置。
  10. 【請求項10】緊張部に、PC鋼棒の緊張力を予め設定
    した設定値により停止させる制御機能を付与したことを
    特徴とする請求項1記載のPCボックスカルバートのP
    C鋼棒緊張装置。
  11. 【請求項11】PC鋼棒の緊張力を測定する手段とし
    て、緊張部に設けられた圧油室への供給油圧を測定する
    計測装置を設けたことを特徴とする請求項10に記載の
    PCボックスカルバートのPC鋼棒緊張装置。
  12. 【請求項12】該計測装置により測定された測定値を記
    録する記録装置を設けたことを特徴とする請求項11に
    記載のPCボックスカルバートのPC鋼棒緊張装置。
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