JPH1110461A - ねじの締結装置 - Google Patents
ねじの締結装置Info
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- JPH1110461A JPH1110461A JP15937197A JP15937197A JPH1110461A JP H1110461 A JPH1110461 A JP H1110461A JP 15937197 A JP15937197 A JP 15937197A JP 15937197 A JP15937197 A JP 15937197A JP H1110461 A JPH1110461 A JP H1110461A
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- Japan
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- screw
- nut
- bolt
- attached
- wire
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 少ない労力で、ねじの締結及び分解作業を容
易に行うと共に、ねじの大きさやピッチ、及び製品形状
に柔軟に対応するねじの締結装置を提供する。 【解決手段】 ポール4に、矢印A−A’方向に旋回可
能にIビーム6が取り付けられており、Iビーム6に
は、矢印B−B’方向に滑動可能な第1の滑車8aが設
けられている。この第1の滑車8aにスプリングバラン
サ9が取り付けられており、そのワイヤ12の先端にね
じ締め機13が取り付けられている。
易に行うと共に、ねじの大きさやピッチ、及び製品形状
に柔軟に対応するねじの締結装置を提供する。 【解決手段】 ポール4に、矢印A−A’方向に旋回可
能にIビーム6が取り付けられており、Iビーム6に
は、矢印B−B’方向に滑動可能な第1の滑車8aが設
けられている。この第1の滑車8aにスプリングバラン
サ9が取り付けられており、そのワイヤ12の先端にね
じ締め機13が取り付けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルト、又はボル
ト及びナットによる締結及び分解に用いられるねじの締
結装置に係り、特に、圧力容器等のように大径のボルト
及びナットが用いられる場合に有効なねじの締結装置に
関する。
ト及びナットによる締結及び分解に用いられるねじの締
結装置に係り、特に、圧力容器等のように大径のボルト
及びナットが用いられる場合に有効なねじの締結装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧力容器等のような製品の各部
を連結するためには、ボルト、及びボルトとナットが用
いられている。このような圧力容器の例を、図5に示
す。図5(a)は一例としての圧力容器3の側面図であ
り、同図(b)は平面図である。図5(a)に示すよう
に、圧力容器3は、蓋部3a、頭部3b、胴部3c、及
び脚部3d等が、連結して構成されている。例えば、蓋
部3aと脚部3dはそれぞれボルト1aによって締結さ
れており、頭部3b及び胴部3cにおいてはボルト1b
とナット2とによって締結されている。また、胴部3c
の側面に設けられた流体の流入口等においては、ボルト
1cによって締結されている。
を連結するためには、ボルト、及びボルトとナットが用
いられている。このような圧力容器の例を、図5に示
す。図5(a)は一例としての圧力容器3の側面図であ
り、同図(b)は平面図である。図5(a)に示すよう
に、圧力容器3は、蓋部3a、頭部3b、胴部3c、及
び脚部3d等が、連結して構成されている。例えば、蓋
部3aと脚部3dはそれぞれボルト1aによって締結さ
れており、頭部3b及び胴部3cにおいてはボルト1b
とナット2とによって締結されている。また、胴部3c
の側面に設けられた流体の流入口等においては、ボルト
1cによって締結されている。
【0003】このような圧力容器3では、比較的大径の
ボルト1a,1b,1c及びナット2が使用されてい
る。一般に、これらを締め付ける際には、作業員がまず
スパナ等を用いて仮締めした後に、手動式トルクレンチ
によって規定トルクまで増し締めしていた。また、ボル
ト1bとナット2によって締め付ける場合は、ナットの
回り止めも必要であった。
ボルト1a,1b,1c及びナット2が使用されてい
る。一般に、これらを締め付ける際には、作業員がまず
スパナ等を用いて仮締めした後に、手動式トルクレンチ
によって規定トルクまで増し締めしていた。また、ボル
ト1bとナット2によって締め付ける場合は、ナットの
回り止めも必要であった。
【0004】しかしながら、手動式トルクレンチを用い
た場合、製品の形状によって作業を行う高さが変わるた
め、高い場所でのねじの締結は危険を伴っていた。ま
た、そのような高い場所でも規定トルクまで増し締めを
しなければならず、多くの労力が必要であった。更に、
ボルトとナットによる締め付けにおいては、ナットの回
り止めが必要となるため、通常複数の作業者によって作
業を行わなければならず、多くの労力が必要となってい
た。あるいは、一人の作業者で行う場合は、一方の手で
ナットにスパナを掛けて他方の手で締め付け作業を行う
ため、かなり危険な作業となっていた。
た場合、製品の形状によって作業を行う高さが変わるた
め、高い場所でのねじの締結は危険を伴っていた。ま
た、そのような高い場所でも規定トルクまで増し締めを
しなければならず、多くの労力が必要であった。更に、
ボルトとナットによる締め付けにおいては、ナットの回
り止めが必要となるため、通常複数の作業者によって作
業を行わなければならず、多くの労力が必要となってい
た。あるいは、一人の作業者で行う場合は、一方の手で
ナットにスパナを掛けて他方の手で締め付け作業を行う
ため、かなり危険な作業となっていた。
【0005】一方で、自動ねじの締結装置として、電動
式ねじの締結装置、空気圧式ねじの締結装置、及び油圧
式ねじの締結装置といった各種の装置が知られている。
電動式ねじの締結装置は、出力軸の先端にソケットやド
ライバビット等が取り付けられ、上記出力軸をモータに
よって回転させることにより、ソケット等によって自動
的にねじの締結を行うように構成されている。また、空
気圧式ねじの締結装置は、エアモータを搭載し、このエ
アモータに流れる圧縮空気によってソケット等を回転駆
動するようになっている。この空気圧式ねじの締結装置
としては、例えばインパクト・レンチやインパクト式ナ
ット・ランナ等が知られている。更に、油圧式ねじの締
結装置は、油圧シリンダを搭載し、油圧ポンプによって
油圧シリンダに油を供給して、その油圧シリンダの動作
によりソケット等を駆動するようになっている。
式ねじの締結装置、空気圧式ねじの締結装置、及び油圧
式ねじの締結装置といった各種の装置が知られている。
電動式ねじの締結装置は、出力軸の先端にソケットやド
ライバビット等が取り付けられ、上記出力軸をモータに
よって回転させることにより、ソケット等によって自動
的にねじの締結を行うように構成されている。また、空
気圧式ねじの締結装置は、エアモータを搭載し、このエ
アモータに流れる圧縮空気によってソケット等を回転駆
動するようになっている。この空気圧式ねじの締結装置
としては、例えばインパクト・レンチやインパクト式ナ
ット・ランナ等が知られている。更に、油圧式ねじの締
結装置は、油圧シリンダを搭載し、油圧ポンプによって
油圧シリンダに油を供給して、その油圧シリンダの動作
によりソケット等を駆動するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の各種の自動ねじの締結装置においては、以下のよう
な問題点があった。まず、電動式ねじの締結装置及び空
気圧式ねじの締結装置にあっては、モータやエアモータ
によってソケット等を駆動するため、締め付け速度が速
い反面、ボルトが大径となるほど装置が大きくなるとい
う問題があった。すなわち、ソケット等が大型化するに
伴って出力軸等の各部が大型化し、それらを駆動するモ
ータやエアモータも大きくなる。そのため、狭い場所で
は、ねじの締結ができなくなる場合があった。また、そ
れに伴って装置の重量も重くなり、複数の作業者によっ
て作業を行わなければならなくなっていた。
来の各種の自動ねじの締結装置においては、以下のよう
な問題点があった。まず、電動式ねじの締結装置及び空
気圧式ねじの締結装置にあっては、モータやエアモータ
によってソケット等を駆動するため、締め付け速度が速
い反面、ボルトが大径となるほど装置が大きくなるとい
う問題があった。すなわち、ソケット等が大型化するに
伴って出力軸等の各部が大型化し、それらを駆動するモ
ータやエアモータも大きくなる。そのため、狭い場所で
は、ねじの締結ができなくなる場合があった。また、そ
れに伴って装置の重量も重くなり、複数の作業者によっ
て作業を行わなければならなくなっていた。
【0007】また、油圧式ねじの締結装置においては、
油圧タンクや、油圧ポンプを駆動する電動機等の駆動源
がねじの締結装置自体から分離されているため、重量は
軽くすることができるが、油圧によるため締め付けの速
度が著しく遅いという問題があった。
油圧タンクや、油圧ポンプを駆動する電動機等の駆動源
がねじの締結装置自体から分離されているため、重量は
軽くすることができるが、油圧によるため締め付けの速
度が著しく遅いという問題があった。
【0008】更に、このような各自動ねじの締結装置で
は、ボルトの締め付けは行うが、ボルトとナットによる
締め付けにおいてナットの回り止めを行うことはできな
かった。そのため、ボルトとナットによる締め付けの場
合は、手動式トルクレンチを用いた場合と同様に、スパ
ナを掛けてナットの回り止めを行っていた。
は、ボルトの締め付けは行うが、ボルトとナットによる
締め付けにおいてナットの回り止めを行うことはできな
かった。そのため、ボルトとナットによる締め付けの場
合は、手動式トルクレンチを用いた場合と同様に、スパ
ナを掛けてナットの回り止めを行っていた。
【0009】一方、1個のモータで多数個のボルトやナ
ットを同時に締め付けることができる多軸ねじの締結装
置等が知られている。このような装置は、1個のモータ
及びそのモータ軸に、複数の回転軸を連結し、それら各
回転軸にそれぞれソケット等を取り付けた構成となって
いる。しかしながら、ボルトの大きさが異なる場合や、
ボルトのピッチが異なる場合に対応させることが難しか
った。また、あらゆる製品の形状に柔軟に対応させるこ
とも困難であり、製造コストが増大し、設置スペースも
大きくなるという問題があった。
ットを同時に締め付けることができる多軸ねじの締結装
置等が知られている。このような装置は、1個のモータ
及びそのモータ軸に、複数の回転軸を連結し、それら各
回転軸にそれぞれソケット等を取り付けた構成となって
いる。しかしながら、ボルトの大きさが異なる場合や、
ボルトのピッチが異なる場合に対応させることが難しか
った。また、あらゆる製品の形状に柔軟に対応させるこ
とも困難であり、製造コストが増大し、設置スペースも
大きくなるという問題があった。
【0010】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、作
業者の人数を増やすことなく、ボルト、又はボルト及び
ナットによる締結または分解作業を容易に行うことがで
きると共に、ボルト及びナットの大きさやピッチ、及び
製品形状に柔軟に対応することができる、安価なねじの
締結装置を提供することである。
解決するために提案されたものであり、その目的は、作
業者の人数を増やすことなく、ボルト、又はボルト及び
ナットによる締結または分解作業を容易に行うことがで
きると共に、ボルト及びナットの大きさやピッチ、及び
製品形状に柔軟に対応することができる、安価なねじの
締結装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明によるねじの締結装置は、横
方向に旋回可能に支持された梁材と、前記梁材に取り付
けられ、ワイヤを備えたスプリングバランサと、前記ワ
イヤの先端に取り付けられたねじの締結機とを具備する
ことを特徴としている。
めに、請求項1記載の発明によるねじの締結装置は、横
方向に旋回可能に支持された梁材と、前記梁材に取り付
けられ、ワイヤを備えたスプリングバランサと、前記ワ
イヤの先端に取り付けられたねじの締結機とを具備する
ことを特徴としている。
【0012】以上のような請求項1記載の発明によれ
ば、ねじの締結機は、旋回可能に支持された梁材に取り
付けられ、更にその梁材に取り付けられたスプリングバ
ランサのワイヤに取り付けられているため、左右方向及
び上下方向に移動することができる。従って、例えば一
人の作業者でもねじの締結機を自在に移動させることが
できるため、ねじの締結及び分解作業を容易に行うこと
ができ、作業性が向上する。
ば、ねじの締結機は、旋回可能に支持された梁材に取り
付けられ、更にその梁材に取り付けられたスプリングバ
ランサのワイヤに取り付けられているため、左右方向及
び上下方向に移動することができる。従って、例えば一
人の作業者でもねじの締結機を自在に移動させることが
できるため、ねじの締結及び分解作業を容易に行うこと
ができ、作業性が向上する。
【0013】請求項2記載の発明によるねじの締結装置
は、前記梁材に、該梁材の長手方向に移動可能に取り付
けられ、前記スプリングバランサを支持する滑動手段を
具備することを特徴としている。
は、前記梁材に、該梁材の長手方向に移動可能に取り付
けられ、前記スプリングバランサを支持する滑動手段を
具備することを特徴としている。
【0014】以上のような請求項2記載の発明によれ
ば、スプリングバランサが梁材の長手方向に移動可能な
滑動手段に取り付けられているため、ねじの締結機は、
梁材の長手方向にも自在に移動することができる。従っ
て、一人の作業者でも、あらゆる位置のねじの締結を容
易に行うことができ、製品の形状に対して柔軟に対応さ
せることができる。
ば、スプリングバランサが梁材の長手方向に移動可能な
滑動手段に取り付けられているため、ねじの締結機は、
梁材の長手方向にも自在に移動することができる。従っ
て、一人の作業者でも、あらゆる位置のねじの締結を容
易に行うことができ、製品の形状に対して柔軟に対応さ
せることができる。
【0015】請求項3記載の発明によるねじの締結装置
は、請求項1または2記載の発明において、前記ねじの
締結機が、把持部を形成するねじの締結機本体と、前記
ねじの締結機本体に支持され、ねじの締結部材が取り付
けられた出力軸と、前記ねじの締結機本体に取り付けら
れ、前記出力軸を回転させる駆動手段と、当該ねじの締
結機の重心に配置され、前記ワイヤの先端に取り付けら
れると共に前記ねじの締結機本体に連結されたブラケッ
トとを備え、前記ねじの締結機本体と前記ブラケットと
の連結部分には、前記ブラケットが前記ねじの締結機本
体を回動可能に支持する回転支持部材と、前記ねじの締
結機本体を回動した角度で固定する固定部材とが設けら
れたことを特徴としている。
は、請求項1または2記載の発明において、前記ねじの
締結機が、把持部を形成するねじの締結機本体と、前記
ねじの締結機本体に支持され、ねじの締結部材が取り付
けられた出力軸と、前記ねじの締結機本体に取り付けら
れ、前記出力軸を回転させる駆動手段と、当該ねじの締
結機の重心に配置され、前記ワイヤの先端に取り付けら
れると共に前記ねじの締結機本体に連結されたブラケッ
トとを備え、前記ねじの締結機本体と前記ブラケットと
の連結部分には、前記ブラケットが前記ねじの締結機本
体を回動可能に支持する回転支持部材と、前記ねじの締
結機本体を回動した角度で固定する固定部材とが設けら
れたことを特徴としている。
【0016】以上のような請求項3記載の発明によれ
ば、ねじの締結機本体を回動させて固定させることによ
り、ねじの締結部材の向きを任意に変えることができ
る。すなわち、水平面に限らず例えば側面等、あらゆる
締結位置にねじを締結させることができる。従って、締
結の対象となる製品の形状に柔軟に対応させることがで
きる。また、ブラケットとの連結部分を中心にねじの締
結機本体を回動させるため、一人の作業者でも容易にね
じの締結機の向きを変えることができると共に、ねじの
締結機自体を小型化することができ、狭いスペースの締
結も容易に行うことができる。また、回転軸に取り付け
られたねじの締結部材を交換することにより、あらゆる
径のねじにも対応させることができる。
ば、ねじの締結機本体を回動させて固定させることによ
り、ねじの締結部材の向きを任意に変えることができ
る。すなわち、水平面に限らず例えば側面等、あらゆる
締結位置にねじを締結させることができる。従って、締
結の対象となる製品の形状に柔軟に対応させることがで
きる。また、ブラケットとの連結部分を中心にねじの締
結機本体を回動させるため、一人の作業者でも容易にね
じの締結機の向きを変えることができると共に、ねじの
締結機自体を小型化することができ、狭いスペースの締
結も容易に行うことができる。また、回転軸に取り付け
られたねじの締結部材を交換することにより、あらゆる
径のねじにも対応させることができる。
【0017】請求項4記載の発明によるねじの締結装置
は、請求項3記載の発明において、前記ねじの締結機
が、当該ねじを締結する対象物の一部に接触し、前記ね
じの締結部材による締結時の反力を受ける反力受けと、
前記出力軸に連結され、該反力受けが該出力軸の回転に
拘らず前記対象物の一部に接触し続けるように、前記反
力受けを支持する支持手段とを備えたことを特徴として
いる。
は、請求項3記載の発明において、前記ねじの締結機
が、当該ねじを締結する対象物の一部に接触し、前記ね
じの締結部材による締結時の反力を受ける反力受けと、
前記出力軸に連結され、該反力受けが該出力軸の回転に
拘らず前記対象物の一部に接触し続けるように、前記反
力受けを支持する支持手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0018】以上のような請求項4記載の発明によれ
ば、ねじの締結の際に、出力軸が回転しても、支持手段
によって反力受けは対象物である製品の縁等に接触し、
締結の反力を受ける。従って、簡単な構成で、ねじの締
結を確実に行うことができる。
ば、ねじの締結の際に、出力軸が回転しても、支持手段
によって反力受けは対象物である製品の縁等に接触し、
締結の反力を受ける。従って、簡単な構成で、ねじの締
結を確実に行うことができる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記ねじの締結機が、前記反力受けに前記
ねじの締結部材と対向するように取り付けられたナット
回り止め部材を備えたことを特徴としている。
明において、前記ねじの締結機が、前記反力受けに前記
ねじの締結部材と対向するように取り付けられたナット
回り止め部材を備えたことを特徴としている。
【0020】以上のような請求項5記載の発明によれ
ば、ボルトとナットによる締結を行う場合に、ナット回
り止め部材によってナットがボルトと共に回転するのを
防止する。そのため、ボルトのみが回転して、ボルトと
ナットの締結が行われる。また、反力受けは、締結時の
ボルトの反力と共にナットの反力も受けることとなる。
ば、ボルトとナットによる締結を行う場合に、ナット回
り止め部材によってナットがボルトと共に回転するのを
防止する。そのため、ボルトのみが回転して、ボルトと
ナットの締結が行われる。また、反力受けは、締結時の
ボルトの反力と共にナットの反力も受けることとなる。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記ナット回り止め部材には、レンチが形
成されており、前記ねじの締結機は、前記ナット回り止
め部材に前記ねじの締結部材側に付勢するバネを備えた
ことを特徴としている。以上のような請求項6記載の発
明によれば、ボルトとナットの締結時には、ナットがナ
ット回り止め部材のレンチに挿入される。また、ナット
回り止め部材はバネによって付勢されるようになってい
るため、出力軸が回転してもレンチがナットから離れな
い。
明において、前記ナット回り止め部材には、レンチが形
成されており、前記ねじの締結機は、前記ナット回り止
め部材に前記ねじの締結部材側に付勢するバネを備えた
ことを特徴としている。以上のような請求項6記載の発
明によれば、ボルトとナットの締結時には、ナットがナ
ット回り止め部材のレンチに挿入される。また、ナット
回り止め部材はバネによって付勢されるようになってい
るため、出力軸が回転してもレンチがナットから離れな
い。
【0022】請求項7記載の発明によるねじの締結装置
は、請求項1乃至6のいずれか1項記載の発明におい
て、前記モータに対して動力を供給するコードと、前記
滑動手段に取り付けられ、前記コードを巻き取る自動巻
取式のコードリールとを具備し、前記コードが、前記ワ
イヤに結着され、前記コードリールから該ワイヤに沿っ
て前記ねじの締結機に接続されていることを特徴として
いる。
は、請求項1乃至6のいずれか1項記載の発明におい
て、前記モータに対して動力を供給するコードと、前記
滑動手段に取り付けられ、前記コードを巻き取る自動巻
取式のコードリールとを具備し、前記コードが、前記ワ
イヤに結着され、前記コードリールから該ワイヤに沿っ
て前記ねじの締結機に接続されていることを特徴として
いる。
【0023】以上のような請求項7記載の発明によれ
ば、ねじの締結機のモータに動力を供給するケーブル
は、複数の第2の滑動手段によって支持され、第1の滑
動手段に取り付けられた自動巻取式のコードリールによ
って巻き取られるようになっている。そして、ケーブル
は、ワイヤに結着されているため、ワイヤが引き出され
る際にワイヤと共に引き出され、ワイヤがスプリングバ
ランサに戻される時にはコードリールに戻される。従っ
て、ケーブルは、ねじの締結機の移動によってたわむこ
とがなく、ねじの締結機の移動を妨害することがないた
め、ねじの締結機を容易に移動させることができる。
ば、ねじの締結機のモータに動力を供給するケーブル
は、複数の第2の滑動手段によって支持され、第1の滑
動手段に取り付けられた自動巻取式のコードリールによ
って巻き取られるようになっている。そして、ケーブル
は、ワイヤに結着されているため、ワイヤが引き出され
る際にワイヤと共に引き出され、ワイヤがスプリングバ
ランサに戻される時にはコードリールに戻される。従っ
て、ケーブルは、ねじの締結機の移動によってたわむこ
とがなく、ねじの締結機の移動を妨害することがないた
め、ねじの締結機を容易に移動させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明によるねじの締結
装置の具体的な実施の形態について、図面を参照して説
明する。
装置の具体的な実施の形態について、図面を参照して説
明する。
【0025】[1.構成] [1−1.全体構成]図1(a)は、ねじの締結装置1
00の構成を示す正面図であり、同図(b)は平面図で
ある。これらの図は、ねじの締結装置100が、圧力容
器3のねじ1bとボルト2の締め付けを行う状態を示し
ている。図1(a)において、4はポールであり、圧力
容器3の近傍に、地面に対して垂直に立てられている。
このポール4の上端部近傍には、旋回ユニット5を介し
て、細長い板状のIビーム6が垂直に取り付けられてい
る。すなわち、Iビーム6は、床面に対して水平に配置
されている。また、旋回ユニット5は、シャフト5aと
ベアリング5bとからなり、Iビーム6がこの旋回ユニ
ット5を中心にして旋回が可能な構成となっている。す
なわち、Iビーム6の他方の端部にはひも7が取り付け
られており、作業者がこのひも7を引っ張ることによ
り、Iビーム6が、図1(b)に示すように矢印A−
A’方向に旋回するようになっている。
00の構成を示す正面図であり、同図(b)は平面図で
ある。これらの図は、ねじの締結装置100が、圧力容
器3のねじ1bとボルト2の締め付けを行う状態を示し
ている。図1(a)において、4はポールであり、圧力
容器3の近傍に、地面に対して垂直に立てられている。
このポール4の上端部近傍には、旋回ユニット5を介し
て、細長い板状のIビーム6が垂直に取り付けられてい
る。すなわち、Iビーム6は、床面に対して水平に配置
されている。また、旋回ユニット5は、シャフト5aと
ベアリング5bとからなり、Iビーム6がこの旋回ユニ
ット5を中心にして旋回が可能な構成となっている。す
なわち、Iビーム6の他方の端部にはひも7が取り付け
られており、作業者がこのひも7を引っ張ることによ
り、Iビーム6が、図1(b)に示すように矢印A−
A’方向に旋回するようになっている。
【0026】また、Iビーム6の長手方向に形成されて
いる溝には、第1の滑車8aと複数の第2の滑車8b,
8b,…とが矢印B−B’方向に滑動可能に設けられて
いる。第1の滑車8aには、スプリングバランサ9と自
動巻取式コードリール10とが並列に取り付けられてい
る。自動巻取コードリール10は、ポール4側から伸び
るケーブル11を巻き取るように構成されている。この
ケーブル11は、ポール4側に設置されている図示しな
い電源から動力を供給するために設けられている。ま
た、第2の滑車8b,8b,…には例えばフック等の支
持部材が取り付けられており、上記ケーブル11がこれ
らのフックに引っ掛けられることにより、ポール4と自
動巻取コードリール10との間で支持されるようになっ
ている。
いる溝には、第1の滑車8aと複数の第2の滑車8b,
8b,…とが矢印B−B’方向に滑動可能に設けられて
いる。第1の滑車8aには、スプリングバランサ9と自
動巻取式コードリール10とが並列に取り付けられてい
る。自動巻取コードリール10は、ポール4側から伸び
るケーブル11を巻き取るように構成されている。この
ケーブル11は、ポール4側に設置されている図示しな
い電源から動力を供給するために設けられている。ま
た、第2の滑車8b,8b,…には例えばフック等の支
持部材が取り付けられており、上記ケーブル11がこれ
らのフックに引っ掛けられることにより、ポール4と自
動巻取コードリール10との間で支持されるようになっ
ている。
【0027】すなわち、ケーブル11は、第1の滑車8
aが矢印B方向に滑動する場合は自動巻取式コードリー
ル10に巻き取られ、第1の滑車8aが矢印B’方向に
滑動する場合は自動巻取式コードリール10から引き出
される。この間、第1の滑車8aの矢印B−B’方向の
滑動に伴い、第2の滑車8b,8b,…も適宜B−B’
方向に滑動する。
aが矢印B方向に滑動する場合は自動巻取式コードリー
ル10に巻き取られ、第1の滑車8aが矢印B’方向に
滑動する場合は自動巻取式コードリール10から引き出
される。この間、第1の滑車8aの矢印B−B’方向の
滑動に伴い、第2の滑車8b,8b,…も適宜B−B’
方向に滑動する。
【0028】上記スプリングバランサ9には、下方に伸
びるワイヤ12が設けられており、このワイヤ12の下
端に、実際にねじの締結を行うねじ締め機13が取り付
けられている。なお、ここでワイヤは、ロープ等の他の
ひも状の部材も含むものとする。スプリングバランサ9
内には、図示しないが、ワイヤ12が巻き付けられる回
転自在なドラムと、ドラムをワイヤ12の巻戻し方向に
弾発付勢するスプリングとが設けられている。そして、
作業者がねじ締め機13を使用する際には、ねじ締め機
13を下方向に引張ることにより、ワイヤ12が引き出
される。そして、使用後は、ねじ締め機13を離すとス
プリングによりドラムがワイヤ12の巻戻し方向に回転
してワイヤ12が巻戻され、ねじ締め機13が上方向に
復帰するようになっている。また、このワイヤ12に
は、上述したケーブル11が結着部材14によって結付
けられており、ケーブル11がワイヤ12と共に引き出
されたり巻き戻されたりするようになっている。
びるワイヤ12が設けられており、このワイヤ12の下
端に、実際にねじの締結を行うねじ締め機13が取り付
けられている。なお、ここでワイヤは、ロープ等の他の
ひも状の部材も含むものとする。スプリングバランサ9
内には、図示しないが、ワイヤ12が巻き付けられる回
転自在なドラムと、ドラムをワイヤ12の巻戻し方向に
弾発付勢するスプリングとが設けられている。そして、
作業者がねじ締め機13を使用する際には、ねじ締め機
13を下方向に引張ることにより、ワイヤ12が引き出
される。そして、使用後は、ねじ締め機13を離すとス
プリングによりドラムがワイヤ12の巻戻し方向に回転
してワイヤ12が巻戻され、ねじ締め機13が上方向に
復帰するようになっている。また、このワイヤ12に
は、上述したケーブル11が結着部材14によって結付
けられており、ケーブル11がワイヤ12と共に引き出
されたり巻き戻されたりするようになっている。
【0029】[1−2.ねじ締め機13の構成]次に、
上述したねじ締め機13の具体的な構成について、図2
を参照して説明する。図2(a)は、ねじ締め機13の
構成を示す正面であり、同図(b)は、同図(a)にお
けるX−X平面図である。また、図3は、ねじ締め機1
3の構成を示す側面図である。
上述したねじ締め機13の具体的な構成について、図2
を参照して説明する。図2(a)は、ねじ締め機13の
構成を示す正面であり、同図(b)は、同図(a)にお
けるX−X平面図である。また、図3は、ねじ締め機1
3の構成を示す側面図である。
【0030】図2(a)において、15は、作業者が把
持するための把持部16を有するねじ締め機本体であ
り、把持部16の下部に、回転方向の反転可能なモータ
17が取り付けられている。把持部16の上部には、モ
ータ17の回転方向を決定する可逆スイッチ18が設け
られており、把持部16の下部で可逆スイッチ18と対
向する位置には、ねじの締結を開始するためのスタート
レバー19が設けられている。なお、図示しないが、モ
ータ17には、図1に示すケーブル11が接続されてい
る。
持するための把持部16を有するねじ締め機本体であ
り、把持部16の下部に、回転方向の反転可能なモータ
17が取り付けられている。把持部16の上部には、モ
ータ17の回転方向を決定する可逆スイッチ18が設け
られており、把持部16の下部で可逆スイッチ18と対
向する位置には、ねじの締結を開始するためのスタート
レバー19が設けられている。なお、図示しないが、モ
ータ17には、図1に示すケーブル11が接続されてい
る。
【0031】このねじ締め機本体15には、上記モータ
17の回転軸と連結された出力軸20が内挿されてお
り、モータ17に対して垂直に配置されている。また、
出力軸20は、モータ17によって矢印C−C’方向に
回転するようになっている。更に、出力軸20の先端に
は、ねじの締結の対象となるボルトの頭部に嵌合する六
角穴付きのソケット21が装着されている。このソケッ
ト21は、ボルトの形状に応じて交換可能となってお
り、ピン22a及びOリング23によって出力軸20に
固定されるようになっている。また、24はトルク調整
ノブであり、出力軸20の締め付けトルクを調整するた
めのノブである。
17の回転軸と連結された出力軸20が内挿されてお
り、モータ17に対して垂直に配置されている。また、
出力軸20は、モータ17によって矢印C−C’方向に
回転するようになっている。更に、出力軸20の先端に
は、ねじの締結の対象となるボルトの頭部に嵌合する六
角穴付きのソケット21が装着されている。このソケッ
ト21は、ボルトの形状に応じて交換可能となってお
り、ピン22a及びOリング23によって出力軸20に
固定されるようになっている。また、24はトルク調整
ノブであり、出力軸20の締め付けトルクを調整するた
めのノブである。
【0032】上記モータ17は、上述したスタートレバ
ー19によって駆動を開始し、規定トルクに達すると自
動停止し、僅かな角度だけ逆転するようになっている。
すなわち、出力軸20の締め付けによるトルクを検出す
る図示しない検出部が設けられており、この検出部が検
出するトルクが規定のトルクに達すると、モータ17が
停止して僅かに逆転するように構成されている。
ー19によって駆動を開始し、規定トルクに達すると自
動停止し、僅かな角度だけ逆転するようになっている。
すなわち、出力軸20の締め付けによるトルクを検出す
る図示しない検出部が設けられており、この検出部が検
出するトルクが規定のトルクに達すると、モータ17が
停止して僅かに逆転するように構成されている。
【0033】25は反力受けであり、出力軸20に垂直
に連結されたヒンジ26を介して、出力軸20に対して
平行に配置されており、出力軸20によるボルトの締結
時の反力を受けるようになっている。また、27はプラ
スチック等からなる製品保護材であり、反力受け25の
表面に取り付けられており、反力受け25がボルトの締
結時の反力を受ける際に、隣のボルトもしくは圧力容器
等の製品の端部に接触することによるそれらの損傷を防
止するために設けられている。
に連結されたヒンジ26を介して、出力軸20に対して
平行に配置されており、出力軸20によるボルトの締結
時の反力を受けるようになっている。また、27はプラ
スチック等からなる製品保護材であり、反力受け25の
表面に取り付けられており、反力受け25がボルトの締
結時の反力を受ける際に、隣のボルトもしくは圧力容器
等の製品の端部に接触することによるそれらの損傷を防
止するために設けられている。
【0034】上記ヒンジ26は、出力軸20に嵌合する
部分がスプラインになっており、ヒンジ26と出力軸2
0とはラチェット機構になっている。すなわち、出力軸
20が回転しても、ヒンジ26は回転せずに固定される
ようになっている。
部分がスプラインになっており、ヒンジ26と出力軸2
0とはラチェット機構になっている。すなわち、出力軸
20が回転しても、ヒンジ26は回転せずに固定される
ようになっている。
【0035】28はナット共回り防止治具であり、図2
(b)に示すように、ナットを挿入するレンチ29が形
成されている。また、ナット共回り防止治具28の端部
には、作業者が把持してナット共回り防止治具28を移
動させるための取手30が設けられている。更に、ナッ
ト共回り防止治具28には長孔31が形成されており、
この長孔31に反力受け25が挿通されるようになって
いる。ここで、ナット共回り防止治具28と反力受け2
5との間には、長孔31で規制される範囲内でY−Y’
方向に遊びが持たされている。このため、レンチ29に
ナットを挿入し易くなっている。
(b)に示すように、ナットを挿入するレンチ29が形
成されている。また、ナット共回り防止治具28の端部
には、作業者が把持してナット共回り防止治具28を移
動させるための取手30が設けられている。更に、ナッ
ト共回り防止治具28には長孔31が形成されており、
この長孔31に反力受け25が挿通されるようになって
いる。ここで、ナット共回り防止治具28と反力受け2
5との間には、長孔31で規制される範囲内でY−Y’
方向に遊びが持たされている。このため、レンチ29に
ナットを挿入し易くなっている。
【0036】32はバネであり、下部にリング33が配
置され、このリング33が止めねじ34によって反力受
け25に固定されることによって、バネ32が取り付け
られるようになっている。上述したナット共回り防止治
具28は、このバネ32によって位置決めされるように
なっている。すなわち、ボルトとナットとが締結される
フランジの厚さに合わせて、作業者は取手30を持って
ナット共回り防止治具28の位置を決め、その位置でバ
ネ32とリング33とを止めねじ34によって固定す
る。また、ボルトのみを締結する際には、止めねじ34
を緩めて、リング33及びバネ32と共にナット共回り
防止治具28を反力受け25から取り外すようになって
いる。
置され、このリング33が止めねじ34によって反力受
け25に固定されることによって、バネ32が取り付け
られるようになっている。上述したナット共回り防止治
具28は、このバネ32によって位置決めされるように
なっている。すなわち、ボルトとナットとが締結される
フランジの厚さに合わせて、作業者は取手30を持って
ナット共回り防止治具28の位置を決め、その位置でバ
ネ32とリング33とを止めねじ34によって固定す
る。また、ボルトのみを締結する際には、止めねじ34
を緩めて、リング33及びバネ32と共にナット共回り
防止治具28を反力受け25から取り外すようになって
いる。
【0037】35はねじ締め機13の重心に取り付けら
れたブラケットであり、その上端部には、図2及び図3
に示すように、アイボルト36が取り付けられている。
このアイボルト36が、図1に示すワイヤ12の下端部
に引っ掛けられることにより、ねじ締め機13がワイヤ
12に吊り下げられるようになっている。また、上記ブ
ラケット35は、上記ねじ締め機本体15とピン22b
によって連結されており、ねじ締め機本体15はこのピ
ン22bを中心に矢印D−D’方向に回動するようにな
っている。
れたブラケットであり、その上端部には、図2及び図3
に示すように、アイボルト36が取り付けられている。
このアイボルト36が、図1に示すワイヤ12の下端部
に引っ掛けられることにより、ねじ締め機13がワイヤ
12に吊り下げられるようになっている。また、上記ブ
ラケット35は、上記ねじ締め機本体15とピン22b
によって連結されており、ねじ締め機本体15はこのピ
ン22bを中心に矢印D−D’方向に回動するようにな
っている。
【0038】また、ブラケット35にはプランジャ37
が設けられており、このプランジャ37の先端部が、図
示しないスプリングによって付勢されてねじ締め機本体
15側のプランジャ孔38a,38b,38cに嵌入す
るようになっている。すなわち、ねじ締め機本体15側
に例えば3つのプランジャ孔38a,38b,38cが
設けられているとすると、プランジャ37が孔38aに
嵌入している時、図2に示すようにソケット21が下方
を向いた状態となっている。また、ねじ締め機本体15
を矢印D方向に回動させてプランジャ37の先端をプラ
ンジャ孔38cに嵌入させると、図4に示すように、出
力軸20がブラケット35に対して垂直な方向を向いた
状態となる。これによって、例えば図1(a)に示す圧
力容器3の側面に取り付けるボルト1cを締め付けるこ
とができる。
が設けられており、このプランジャ37の先端部が、図
示しないスプリングによって付勢されてねじ締め機本体
15側のプランジャ孔38a,38b,38cに嵌入す
るようになっている。すなわち、ねじ締め機本体15側
に例えば3つのプランジャ孔38a,38b,38cが
設けられているとすると、プランジャ37が孔38aに
嵌入している時、図2に示すようにソケット21が下方
を向いた状態となっている。また、ねじ締め機本体15
を矢印D方向に回動させてプランジャ37の先端をプラ
ンジャ孔38cに嵌入させると、図4に示すように、出
力軸20がブラケット35に対して垂直な方向を向いた
状態となる。これによって、例えば図1(a)に示す圧
力容器3の側面に取り付けるボルト1cを締め付けるこ
とができる。
【0039】[2.作用]以上のような構成を有するね
じの締結装置100の動作について説明する。ここで
は、図1に示す圧力容器3のボルト1a、及びボルト1
bとナット2を締結する場合を示す。
じの締結装置100の動作について説明する。ここで
は、図1に示す圧力容器3のボルト1a、及びボルト1
bとナット2を締結する場合を示す。
【0040】まず、圧力容器3の蓋部3aのボルト1a
を締結する場合について説明する。このとき、ナット共
回り防止治具28、バネ32、リング33、及び止めね
じ34は反力受け25から取り外されている。最初に、
ひも7を引っ張ることによってIビーム6を旋回させ、
第1の滑車8aをIビーム6の溝に沿って矢印Bもしく
はB’方向に滑動させることによって、ねじ締め機13
を所望のボルト1aの上部まで移動させる。そして、ね
じ締め機13を下方に引き下ろすと、スプリングバラン
サ9からワイヤ12が引き出されて、作業者がねじ締め
機13を停止させた位置でワイヤ12も固定される。
を締結する場合について説明する。このとき、ナット共
回り防止治具28、バネ32、リング33、及び止めね
じ34は反力受け25から取り外されている。最初に、
ひも7を引っ張ることによってIビーム6を旋回させ、
第1の滑車8aをIビーム6の溝に沿って矢印Bもしく
はB’方向に滑動させることによって、ねじ締め機13
を所望のボルト1aの上部まで移動させる。そして、ね
じ締め機13を下方に引き下ろすと、スプリングバラン
サ9からワイヤ12が引き出されて、作業者がねじ締め
機13を停止させた位置でワイヤ12も固定される。
【0041】このようにしてねじ締め機13をボルト1
aの近くまで移動させた後、作業者は、ソケット21を
ボルト1aの頭に嵌合し、スタートレバー19を操作し
てモータ17を駆動する。これにより、出力軸20が回
転してボルト1aが締め込まれる。このとき、反力受け
25の製品保護材27が圧力容器3の縁、又は隣のボル
ト1aに接触し、反力受け25が当該ボルト1aの締め
付け時の反力を受ける。すなわち、ヒンジ26と出力軸
20との接合部分はラチェット機構となっているため、
ヒンジ26は出力軸20と共に回転せず、圧力容器3の
縁に押し付けられて締め付け時の反力を吸収する。
aの近くまで移動させた後、作業者は、ソケット21を
ボルト1aの頭に嵌合し、スタートレバー19を操作し
てモータ17を駆動する。これにより、出力軸20が回
転してボルト1aが締め込まれる。このとき、反力受け
25の製品保護材27が圧力容器3の縁、又は隣のボル
ト1aに接触し、反力受け25が当該ボルト1aの締め
付け時の反力を受ける。すなわち、ヒンジ26と出力軸
20との接合部分はラチェット機構となっているため、
ヒンジ26は出力軸20と共に回転せず、圧力容器3の
縁に押し付けられて締め付け時の反力を吸収する。
【0042】そして、ボルト1aの締め付けトルクが規
定値に達すると、モータ17が停止して僅かな角度だけ
逆転する。その後、次のボルト1aの締結を行う場合
は、ねじ締め機13を上方に持ち上げ、再びひも7を引
張ってIビーム6を旋回させて、ねじ締め機13を次の
ボルト1aまで移動させる。そして、同様に締結を繰り
返す。
定値に達すると、モータ17が停止して僅かな角度だけ
逆転する。その後、次のボルト1aの締結を行う場合
は、ねじ締め機13を上方に持ち上げ、再びひも7を引
張ってIビーム6を旋回させて、ねじ締め機13を次の
ボルト1aまで移動させる。そして、同様に締結を繰り
返す。
【0043】また、逆に、締結されたボルト1aを分解
する場合は、同様にねじ締め機13を移動させてソケッ
ト21をボルト1aの頭に嵌合し、可逆スイッチ18に
よりモータ17の回転を逆方向に切り換え、スタートレ
バー19によりモータ17を駆動する。これにより、出
力軸20が締結時とは逆方向に回転し、ボルト1aが回
転して分解される。
する場合は、同様にねじ締め機13を移動させてソケッ
ト21をボルト1aの頭に嵌合し、可逆スイッチ18に
よりモータ17の回転を逆方向に切り換え、スタートレ
バー19によりモータ17を駆動する。これにより、出
力軸20が締結時とは逆方向に回転し、ボルト1aが回
転して分解される。
【0044】また、圧力容器3の側面にボルト1cを締
結する場合は、ねじ締め機本体15を図2に示す矢印D
方向に回動させ、プランジャ37の先端をプランジャ孔
38cに嵌入させることによって固定する。すなわち、
図4に示すように、出力軸20がブラケット35に対し
て垂直となるようにする。そして、上記の場合と同様
に、ボルト1cの締結を行う。
結する場合は、ねじ締め機本体15を図2に示す矢印D
方向に回動させ、プランジャ37の先端をプランジャ孔
38cに嵌入させることによって固定する。すなわち、
図4に示すように、出力軸20がブラケット35に対し
て垂直となるようにする。そして、上記の場合と同様
に、ボルト1cの締結を行う。
【0045】次に、ボルト1bとナット2を締結する場
合について説明する。この場合、ナット共回り防止治具
28、バネ32、リング33、及び止めねじ34を圧力
受け25に取り付けておく。まず、圧力容器3のフラン
ジの厚さに合わせて、作業者は取手30を把持してナッ
ト共回り防止治具28の位置を設定し、止めねじ34で
バネ32及びリング33を固定する。
合について説明する。この場合、ナット共回り防止治具
28、バネ32、リング33、及び止めねじ34を圧力
受け25に取り付けておく。まず、圧力容器3のフラン
ジの厚さに合わせて、作業者は取手30を把持してナッ
ト共回り防止治具28の位置を設定し、止めねじ34で
バネ32及びリング33を固定する。
【0046】そして、上述したように、ねじ締め機13
を所望のボルト1b及びナット2の位置まで移動させた
後、ソケット21をボルト1bの頭に嵌合すると共に、
ナット共回り防止治具28のレンチ29にナット2を挿
入する。このとき、作業者は取手30を把持してバネ3
2を圧縮させながらナット共回り防止治具28を下げ、
バネ32の付勢力によってナット共回り防止治具28が
上方に押し上げられるようにする。
を所望のボルト1b及びナット2の位置まで移動させた
後、ソケット21をボルト1bの頭に嵌合すると共に、
ナット共回り防止治具28のレンチ29にナット2を挿
入する。このとき、作業者は取手30を把持してバネ3
2を圧縮させながらナット共回り防止治具28を下げ、
バネ32の付勢力によってナット共回り防止治具28が
上方に押し上げられるようにする。
【0047】その後、スタートレバー19を操作してモ
ータ17を駆動することにより、出力軸20を回転させ
る。これによって、ボルト1bが締め込まれる。このと
き、反力受け25の製品保護材27が圧力容器3の縁に
接触し、反力受け25が当該ボルト1bの締め付け時の
反力を受ける。また、ナット2は、バネ32の付勢力に
よりナット共回り防止治具28によって上方に押し上げ
られているため、ボルト1bと共に回転することなく、
ボルト1bと締結される。この際のナット2の反力は、
ナット共回り防止治具28を介して反力受け25によっ
て吸収される。
ータ17を駆動することにより、出力軸20を回転させ
る。これによって、ボルト1bが締め込まれる。このと
き、反力受け25の製品保護材27が圧力容器3の縁に
接触し、反力受け25が当該ボルト1bの締め付け時の
反力を受ける。また、ナット2は、バネ32の付勢力に
よりナット共回り防止治具28によって上方に押し上げ
られているため、ボルト1bと共に回転することなく、
ボルト1bと締結される。この際のナット2の反力は、
ナット共回り防止治具28を介して反力受け25によっ
て吸収される。
【0048】そして、上述した場合と同様に、ボルト1
bの締め付けトルクが規定値に達すると、モータ17が
停止して僅かな角度だけ逆転する。その後、取手30に
よってナット共回り防止治具28を下方に移動させ、ナ
ット2からレンチ29を取り外す。そして、次のボルト
1b及びナット2の締結を行う場合は、ねじ締め機4を
上方に持ち上げ、再びひも7を引張ってIビーム6を旋
回させて、ねじ締め機13を次のボルト1b及びナット
2まで移動させる。そして、同様に締結を繰り返す。
bの締め付けトルクが規定値に達すると、モータ17が
停止して僅かな角度だけ逆転する。その後、取手30に
よってナット共回り防止治具28を下方に移動させ、ナ
ット2からレンチ29を取り外す。そして、次のボルト
1b及びナット2の締結を行う場合は、ねじ締め機4を
上方に持ち上げ、再びひも7を引張ってIビーム6を旋
回させて、ねじ締め機13を次のボルト1b及びナット
2まで移動させる。そして、同様に締結を繰り返す。
【0049】また、逆に、締結されたボルト1b及びナ
ット2を分解する場合は、同様にねじ締め機13を移動
させてソケット21をボルト1bの頭に嵌合すると共
に、ナット共回り防止治具28のレンチ29をナット2
に嵌合する。そして、可逆スイッチ18によりモータ1
7の回転を逆方向に切り換え、スタートレバー19によ
りモータ17を駆動する。これにより、出力軸20が締
結時とは逆方向に回転し、ボルト1bが回転してボルト
1bとナット2とが分解される。
ット2を分解する場合は、同様にねじ締め機13を移動
させてソケット21をボルト1bの頭に嵌合すると共
に、ナット共回り防止治具28のレンチ29をナット2
に嵌合する。そして、可逆スイッチ18によりモータ1
7の回転を逆方向に切り換え、スタートレバー19によ
りモータ17を駆動する。これにより、出力軸20が締
結時とは逆方向に回転し、ボルト1bが回転してボルト
1bとナット2とが分解される。
【0050】また、図1に示す圧力容器3には無いが、
ボルト1cのように圧力容器3の側面にボルトとナット
を締結する場合には、上述した場合と同様にねじ締め機
本体15を図2に示す矢印D方向に回動させて、締結を
行う。更に、ボルトの締め付けトルクの調整は、トルク
調整ノブ24によって適宜行われる。
ボルト1cのように圧力容器3の側面にボルトとナット
を締結する場合には、上述した場合と同様にねじ締め機
本体15を図2に示す矢印D方向に回動させて、締結を
行う。更に、ボルトの締め付けトルクの調整は、トルク
調整ノブ24によって適宜行われる。
【0051】[3.効果]以上のように、本実施の形態
によれば、以下のような効果が得られる。すなわち、旋
回ユニット5及びIビーム6と、第1の滑車8aとによ
って、ねじ締め機13はあらゆる方向に容易に移動する
ことができ、スプリングバランサ9によってあらゆる高
さに容易に移動することができる。従って、ねじ締め機
13を所望のねじに容易にセットすることができる。
によれば、以下のような効果が得られる。すなわち、旋
回ユニット5及びIビーム6と、第1の滑車8aとによ
って、ねじ締め機13はあらゆる方向に容易に移動する
ことができ、スプリングバランサ9によってあらゆる高
さに容易に移動することができる。従って、ねじ締め機
13を所望のねじに容易にセットすることができる。
【0052】また、自動巻取式コードリール10によ
り、ねじ締め機13がいずれの方向及び高さに移動して
も、ケーブル11がたわむことなく収納される。また、
ケーブル11は複数の第2の滑車8b,8b,…によっ
て支持されているため、図1に示すB−B’方向に容易
に移動することができる。
り、ねじ締め機13がいずれの方向及び高さに移動して
も、ケーブル11がたわむことなく収納される。また、
ケーブル11は複数の第2の滑車8b,8b,…によっ
て支持されているため、図1に示すB−B’方向に容易
に移動することができる。
【0053】また、ねじ締め機本体15は、ブラケット
35にピン22bによって連結され、プランジャ37に
よって回動可能に支持されているため、ブラケット35
の軸方向のボルトに限らず、斜め方向のボルトや、垂直
方向のボルトの締結も行うことができる。例えば、図2
に示す圧力容器3の側面のボルト1cを締結することが
できる。
35にピン22bによって連結され、プランジャ37に
よって回動可能に支持されているため、ブラケット35
の軸方向のボルトに限らず、斜め方向のボルトや、垂直
方向のボルトの締結も行うことができる。例えば、図2
に示す圧力容器3の側面のボルト1cを締結することが
できる。
【0054】また、モータ17は、ボルトの締め付けト
ルクが規定値に達すると自動停止し、僅かな角度だけ逆
転するようになっているため、ソケット21及びレンチ
29の取り外しを容易に行うことができる。更に、ソケ
ット21はピン22a及びOリング23によって取り付
ける構造となっているため、締結の対象となるねじの形
状及び径に応じて、ソケット21を容易に交換すること
ができる。また、ナットについても、ナット共回り防止
治具28を容易に交換することができ、あらゆる径のも
のに対応させることができる。
ルクが規定値に達すると自動停止し、僅かな角度だけ逆
転するようになっているため、ソケット21及びレンチ
29の取り外しを容易に行うことができる。更に、ソケ
ット21はピン22a及びOリング23によって取り付
ける構造となっているため、締結の対象となるねじの形
状及び径に応じて、ソケット21を容易に交換すること
ができる。また、ナットについても、ナット共回り防止
治具28を容易に交換することができ、あらゆる径のも
のに対応させることができる。
【0055】更に、ねじ締め機13は、モータ17が出
力軸20に対して垂直に配置されているため、小形化す
ることができ、狭い場所での締結及び分解を容易に行う
ことができる。
力軸20に対して垂直に配置されているため、小形化す
ることができ、狭い場所での締結及び分解を容易に行う
ことができる。
【0056】[4.他の実施の形態]本発明は、上述し
た実施の形態に限定されるものではなく、他にも多種多
様な形態が実施可能である。例えば、Iビーム6を必ず
しもボール4によって支持するのではなく、天井から吊
り下げるようにしたり、壁に直接取り付けるようにして
もよい。また、旋回ユニット5は一例であり、ポール4
とIビーム6とを直接接続し、その接続部分の構造を、
Iビーム6が旋回可能な構造とするようにしてもよい。
た実施の形態に限定されるものではなく、他にも多種多
様な形態が実施可能である。例えば、Iビーム6を必ず
しもボール4によって支持するのではなく、天井から吊
り下げるようにしたり、壁に直接取り付けるようにして
もよい。また、旋回ユニット5は一例であり、ポール4
とIビーム6とを直接接続し、その接続部分の構造を、
Iビーム6が旋回可能な構造とするようにしてもよい。
【0057】更に、スプリングバランサ9及び自動巻取
式コードリール10を移動させる手段及びケーブル11
を支持する手段は、Iビーム6に沿って移動する移動手
段であれば滑車8aに限らない。また、それらを支持す
る手段はIビーム6に限らず、他の形状の部材であって
もよい。また、反力受け25を支持する手段は、反力受
け25がボルトやナットの締結時に反力を受けるように
取り付けられていれば、必ずしも上述したヒンジ26で
なくてもよい。
式コードリール10を移動させる手段及びケーブル11
を支持する手段は、Iビーム6に沿って移動する移動手
段であれば滑車8aに限らない。また、それらを支持す
る手段はIビーム6に限らず、他の形状の部材であって
もよい。また、反力受け25を支持する手段は、反力受
け25がボルトやナットの締結時に反力を受けるように
取り付けられていれば、必ずしも上述したヒンジ26で
なくてもよい。
【0058】また、ねじ締め機は上記実施の形態に示す
構成に限らず、空気圧式のねじ締め機であってもよい。
その場合、モータはエアモータとし、ケーブルの代わり
に空気コードが用いられる。
構成に限らず、空気圧式のねじ締め機であってもよい。
その場合、モータはエアモータとし、ケーブルの代わり
に空気コードが用いられる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、簡単な
構成で、作業者の人数を増やすことなく、ボルト、又は
ボルト及びナットによる締結または分解作業を容易に行
うことができると共に、ボルトの大きさやピッチ、製品
の形状に柔軟に対応することができる、安価なねじの締
結装置を提供することができる。
構成で、作業者の人数を増やすことなく、ボルト、又は
ボルト及びナットによる締結または分解作業を容易に行
うことができると共に、ボルトの大きさやピッチ、製品
の形状に柔軟に対応することができる、安価なねじの締
結装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施の形態によるねじの締結装置を
示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図であ
る。
示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図であ
る。
【図2】同実施の形態におけるねじ締め機13の構成を
示す図であり、(a)は正面図、(b)はX−X平面図
である。
示す図であり、(a)は正面図、(b)はX−X平面図
である。
【図3】同実施の形態におけるねじ締め機13の構成を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図4】同実施の形態におけるねじ締め機13のねじ締
め機本体15を回動させた状態を締めす図である。
め機本体15を回動させた状態を締めす図である。
【図5】圧力容器3の一例の構成を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は平面図である。
(a)は正面図、(b)は平面図である。
1a,1b,1c…ボルト 2…ナット 3…圧力容器 4…ポール 5…旋回ユニット 6…Iビーム(梁材) 7…ひも 8a…第1の滑車(滑動手段) 8b…第2の滑車 9…スプリングバランサ 10…自動巻取式コードリール 11…ケーブル(コード) 12…ワイヤ 13…ねじ締め機(ねじの締結機) 15…ねじ締め機本体(ねじの締結機本体) 16…把持部 17…モータ(駆動手段) 20…出力軸 21…ソケット(ねじの締結部材) 22a…ピン 22b…ピン(回転支持部材) 25…反力受け 26…ヒンジ 28…ナット共回り防止治具(ナット回り止め部材) 29…レンチ 32…バネ 33…リング 34…止めねじ 35…ブラケット 36…アイボルト 37…プランジャ(固定部材) 38a,38b,38c…プランジャ孔(固定部材)
Claims (7)
- 【請求項1】 横方向に旋回可能に支持された梁材と、 前記梁材に取り付けられ、ワイヤを備えたスプリングバ
ランサと、 前記ワイヤの先端に取り付けられたねじの締結機とを具
備することを特徴とするねじの締結装置。 - 【請求項2】 前記梁材に、該梁材の長手方向に移動可
能に取り付けられ、前記スプリングバランサを支持する
滑動手段を具備することを特徴とする請求項1記載のね
じの締結装置。 - 【請求項3】 前記ねじの締結機は、 把持部を形成するねじの締結機本体と、 前記ねじの締結機本体に支持され、ねじの締結部材が取
り付けられた出力軸と、 前記ねじの締結機本体に取り付けられ、前記出力軸を回
転させる駆動手段と、 当該ねじの締結機の重心に配置され、前記ワイヤの先端
に取り付けられると共に前記ねじの締結機本体に連結さ
れたブラケットとを備え、 前記ねじの締結機本体と前記ブラケットとの連結部分に
は、前記ブラケットが前記ねじの締結機本体を回動可能
に支持する回転支持部材と、前記ねじの締結機本体を回
動した角度で固定する固定部材とが設けられたことを特
徴とする請求項1または2記載のねじの締結装置。 - 【請求項4】 前記ねじの締結機は、 当該ねじを締結する対象物の一部に接触し、前記ねじの
締結部材による締結時の反力を受ける反力受けと、 前記出力軸に連結され、該反力受けが該出力軸の回転に
拘らず前記対象物の一部に接触し続けるように、前記反
力受けを支持する支持手段とを備えたことを特徴とする
請求項3記載のねじの締結装置。 - 【請求項5】 前記ねじの締結機は、 前記反力受けに前記ねじの締結部材と対向するように取
り付けられたナット回り止め部材を備えたことを特徴と
する請求項4記載のねじの締結装置。 - 【請求項6】 前記ナット回り止め部材には、レンチが
形成されており、 前記ねじの締結機は、前記ナット回り止め部材を前記ね
じの締結部材側に付勢するバネを備えたことを特徴とす
る請求項5記載のねじの締結装置。 - 【請求項7】 前記モータに対して動力を供給するコー
ドと、 前記滑動手段に取り付けられ、前記コードを巻き取る自
動巻取式のコードリールとを具備し、 前記コードは、前記ワイヤに結着され、前記コードリー
ルから該ワイヤに沿って前記ねじの締結機に接続されて
いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記
載のねじの締結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15937197A JPH1110461A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | ねじの締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15937197A JPH1110461A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | ねじの締結装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1110461A true JPH1110461A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15692375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15937197A Pending JPH1110461A (ja) | 1997-06-17 | 1997-06-17 | ねじの締結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1110461A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006198752A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Sapporo Breweries Ltd | 複合物分解・組立装置 |
JP2008093818A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Hyundai Motor Co Ltd | ねじ締結作業用ジグ装置 |
KR101329011B1 (ko) * | 2008-09-04 | 2013-11-12 | 현대자동차주식회사 | 엔진 풀리 회전장치 |
KR101506424B1 (ko) * | 2014-06-10 | 2015-03-26 | 피알캠(주) | 볼트 재생장치 |
JP2019171565A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | ヨルク ホーマンJoerg Hohmann | ねじ接続を締め付けるための装置 |
CN110450105A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-11-15 | 湖北汉唐智能科技股份有限公司 | 一种通用的螺栓拧紧反力臂装置 |
KR20230059640A (ko) * | 2021-10-26 | 2023-05-03 | 길엔지니어링(주) | 차량용 콘솔 회전 조립장치 |
-
1997
- 1997-06-17 JP JP15937197A patent/JPH1110461A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006198752A (ja) * | 2005-01-24 | 2006-08-03 | Sapporo Breweries Ltd | 複合物分解・組立装置 |
JP4547277B2 (ja) * | 2005-01-24 | 2010-09-22 | サッポロビール株式会社 | 複合物分解・組立装置 |
JP2008093818A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Hyundai Motor Co Ltd | ねじ締結作業用ジグ装置 |
KR101329011B1 (ko) * | 2008-09-04 | 2013-11-12 | 현대자동차주식회사 | 엔진 풀리 회전장치 |
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JP2019171565A (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-10 | ヨルク ホーマンJoerg Hohmann | ねじ接続を締め付けるための装置 |
CN110450105A (zh) * | 2019-08-30 | 2019-11-15 | 湖北汉唐智能科技股份有限公司 | 一种通用的螺栓拧紧反力臂装置 |
CN110450105B (zh) * | 2019-08-30 | 2024-04-12 | 湖北汉唐智能科技股份有限公司 | 一种通用的螺栓拧紧反力臂装置 |
KR20230059640A (ko) * | 2021-10-26 | 2023-05-03 | 길엔지니어링(주) | 차량용 콘솔 회전 조립장치 |
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