JP2776796B2 - 金属管の増肉加工方法 - Google Patents

金属管の増肉加工方法

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    • B21J5/00Methods for forging, hammering, or pressing; Special equipment or accessories therefor
    • B21J5/06Methods for forging, hammering, or pressing; Special equipment or accessories therefor for performing particular operations
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    • B21C37/00Manufacture of metal sheets, bars, wire, tubes or like semi-manufactured products, not otherwise provided for; Manufacture of tubes of special shape
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    • B21C37/16Making tubes with varying diameter in longitudinal direction
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Forging (AREA)
  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属管の増肉加工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の排気管等に使用する金属管は、
接続部等の強度を要する部分だけ増肉加工し、他の部分
は薄肉の素管のままの肉厚とすることで、全体として軽
量化を図る場合がある。
【0003】従来、このような金属管の増肉加工方法と
して、その素管を部分的に加熱して軸方向に圧縮力を加
えて増肉する方法があるが、このものにおいては、加熱
装置等によって加工装置が大型で複雑となる上に均一な
肉厚を得ることが困難であった。
【0004】そこで本出願人は、冷間加工によって上記
の問題を解消するために、金属製の管を、その後端に押
込み力を加えて縮管型に挿入して前端部を縮管するとと
もに、縮管された管の前端部に前記押込み力より小さく
かつ反対方向の力を加えながら更に縮管加工を施す第1
の工程と、第1の工程で得た管を、素管の外型を拘束す
る外型内に挿入し、第1の工程で縮管された前端側から
軸線方向に力を作用させつつ、前端部に芯金を挿通して
その外径を素管外径まで拡管する第2の工程とからなる
金属管の薄肉加工方法を提案した(特開平7−2141
48号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報で提
案した従来の技術においては、その第1工程である縮管
工程において、素管を縮管するための縮管型と、素管を
縮管型へ押し込む芯金と、芯金と反対側において素管を
押圧する押し金型を必要とし、また、第2工程である拡
管工程において、拡管用芯金とは別に管の拡径を素管の
外径までに拘束する外型を必要とし、製造設備及び製造
コストの低減が困難であった。
【0006】そこで本発明は、冷間加工によって容易に
増肉加工ができ、かつ製造設備及び製造コストの低減を
大幅に低減できる金属管の増肉加工方法を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、テーパ部(3c)
を有するパンチ(3)を金属製の管(1)の一端から挿
入してその管(1)の一部に拡管部(1c)を形成する
第1の工程と、該第1の工程で得た拡管部(1c)を、
テーパ部(5b)を有する縮管型(5)内に挿入して所
定径に縮管する第2工程とからなることを特徴とするも
のである。
【0008】また、請求項2記載の第2の発明は、上記
第1の工程のパンチ(3)のテーパ角(α1 )を30度
以上60度未満に設定したものである。本発明におい
て、第1の工程で管(1)をパンチ(3)で拡管する際
に、そのパンチ(3)のテーパ部(3c)のテーパ角
(α1 )を所定の角度、例えば30度以上60未満に設
定することにより、拡管部における管の肉が管軸方向に
押圧され、その拡管部が増肉される。
【0009】そして、第2の工程で、上記増肉された拡
管部(1c)を縮管型(5)内に挿入して所定径、例え
ば素管と同一或いは略同一径に縮径すると、一定範囲に
増肉部1c′を有し、かつその増肉部1c′の外径が所
定径、例えば素管(1)の外径と同一或いは略同一径の
管が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】図の実施例に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明の増肉加工方
法の工程を示すもので、図1(a)における1は増肉加
工を施される前の金属管からなる素管を示し、その一端
部(非増肉加工側部)1aをクランプ2で保持して鉛直
状に配置されている。このクランプ2と素管1の他端部
(増肉加工側部)1bの端面間距離L1 は、増肉加工時
に素管1が座屈しない距離に設定されている。
【0011】3は拡管と増肉を行うパンチで、その軸芯
を上記素管1の軸芯と一致させて昇降可能に備えられて
いる。該パンチ3は、素管1の内径より大径の拡管型部
3aと、その先部(下部)において、素管1内に嵌入す
る小径部3bと、これら拡管型部3aと小径部3bとを
連続するテーパ部3cとを一体形成している。また、そ
のテーパ部3cにおけるテーパ角、すなわち、パンチ3
の軸芯に対する開き角α1 は30度以上60度未満の範
囲で所望の角度に設定されている。これは、拡管により
有効な増肉が得られるのは30度以上の場合であり、ま
た60度を越えると、型の押し込みに伴い、管が管軸方
向に変形(座屈)してしまう可能性が大きくなるためで
ある。上記パンチ3は、油圧シリンダ4により素管1に
対して進退移動(上下移動)するように備えられてい
る。
【0012】上記の構成において、油圧シリンダ4を作
動してパンチ3を下降し、そのパンチ3を図1(b)に
示すように素管1の他端部(増肉加工側部)1b内に押
し込み、その素管1の他端部1bを拡管すると同時に増
肉する。これを第1工程とする。
【0013】このパンチ3の押し込みにより拡管する
と、一般には素管1はその円周方向への引張り荷重によ
り減肉されるが、パンチ3のテーパ部3cのテーパ角度
α1 を上記のように30度以上60度未満の範囲に設定
すると、素管1に軸方向の圧縮荷重が作用し、この圧縮
荷重によって上記の減肉作用が阻害され、逆にその部分
の素管1の肉厚が増加する増肉作用が生じる。
【0014】拡管加工前の管厚をt0 、拡管加工後の管
厚をt1 、素管の外径をd0 、拡管加工後の外径をd1
とすると、一般に、若干の修正項を加えてt1 =t0 ×
(d 0 /d1 0.65の実験式で表される。
【0015】そのため、所定の増肉量を得るには、この
式に基づいて所定量拡管すればよい。このような第1工
程により拡管及び増肉された拡管部を図1(b)におい
て符号1cで示す。尚、この拡管及び増肉範囲L2 は、
上記パンチ3における素管1への押し込み量により所望
に設定できる。
【0016】次に、上記第1工程により増肉された管1
dの拡管部1cの外径を、素管部1aの外径と同一又は
略同一径まで縮管する第2工程について図1(c)
(d)により説明する。
【0017】図1(c)において、1dは上記第1工程
で増肉された管で、その素管部1aを上記と同様にクラ
ンプ2で保持して鉛直状に配置される。5は縮管型で、
その内部に、上記管1dにおける素管部1aの外径と同
一又は略同一径の内径を有する型穴5aが上下方向に形
成されている。該型穴5aの軸芯は上記配置された管1
dの軸芯と一致している。
【0018】該型穴5aの下端部には、下方が拡開する
面からなるテーパ部5bが連続形成されている。該テー
パ部5bのテーパ角、すなわち、型穴5bの軸芯に対す
る開き角α2 は、30度以下の緩やかな角度に設定され
ている。また、型穴5aの下端5cの開口径は、上記管
1dにおける拡管部1cの外径より大径に形成されてい
る。
【0019】上記の構成において、管1dを図1(d)
のように保持した状態で、油圧シリンダ6により縮管型
5を下降して管1dにおける増肉された拡管部1cを、
テーパ部5bを通じて型穴5a内へ図1(d)のように
押し込む。これにより、増肉された拡管部1cは、テー
パ部5bで外径が絞られつつ型穴5aに入り、この型穴
5aの内径で拡管部1dの縮径が定められる。この縮径
時においては、テーパ部5bのテーパ角α2 が上記のよ
うに設定されているので、その拡管部1cにおける肉厚
は増減することなく、単にその外径が素管部1aの外径
と同一又は略同一径に縮径される。
【0020】したがって、図1(d)に示すように、外
径が均一径で一定範囲に増肉部分1c′を有する管が得
られる。尚、上記実施例においては、拡管加工と、縮管
加工を各々1工程で完了するようにしたが、各々の加工
を数工程に分けて順次増肉拡管したり、順次縮管しても
よい。
【0021】また、上記実施例においては、素管1又は
管1dを鉛直に立てて加工するようにしたが、素管1及
び管1dを水平状態に配置し、パンチ3及び縮管型5も
水平に進退するように配置して加工するようにしてもよ
い。本工法は自動車の排気管に限らず、各種導管や構造
部材としての管にも適用できるのは勿論である。
【0022】
【発明の効果】以上のようであるから、本発明は、単に
拡管用のパンチと縮管型の組合せによる冷間加工で、所
望の範囲に増肉部を有し、かつ該増肉部の外径が他の部
分の外径と同一或いは略同一径の管が得られるので、前
記従来のような芯金や押し金型及び外型を必要とせず、
製造が容易でかつ製造設備及び製造コストを大幅に削減
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示すもので、(a)は加工
前の状態、(b)は拡管状態、(c)は拡管部分を縮管
する前の状態、(d)は縮管状態を示す各々側断面図で
ある。
【符号の説明】
1…素管 1c…拡管部 2…クランプ 3…拡管用のパンチ 3c…テーパ部 5…縮管型 5b…テーパ部 4,6…油圧シリンダ α1 …テーパ角
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21C 37/15 - 37/16 B21D 41/00 - 41/04 B21J 5/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーパ部を有するパンチを金属製の管の
    一端から挿入してその管の一部に拡管部を形成する第1
    の工程と、該第1の工程で得た拡管部を、テーパ部を有
    する縮管型内に挿入して所定径に縮管する第2工程とか
    らなることを特徴とする金属管の増肉加工方法。
  2. 【請求項2】 第1の工程のパンチのテーパ角が30度
    以上60度未満である請求項1記載の金属管の増肉加工
    方法。
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