JP2776657B2 - 光学式ロータリエンコーダ - Google Patents

光学式ロータリエンコーダ

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JP2776657B2
JP2776657B2 JP3255962A JP25596291A JP2776657B2 JP 2776657 B2 JP2776657 B2 JP 2776657B2 JP 3255962 A JP3255962 A JP 3255962A JP 25596291 A JP25596291 A JP 25596291A JP 2776657 B2 JP2776657 B2 JP 2776657B2
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敬二 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X−Y座標入力装置等
に回転量検出手段として用いられる光学式ロータリエン
コーダに係り、特に、該光学式ロータリエンコーダに備
えられるコード板に関する。
【0002】
【従来の技術】光学式ロータリエンコーダは、周方向に
所定ピッチで配列された孔を有するコード板と、このコ
ード板の中心に固着され被回転体の回転に伴って回転す
る回転軸と、コード板を介して対向配置された発光素子
および受光素子とで概略構成されており、被回転体の回
転量を検出する素子としてX−Y座標入力装置等の各種
装置に用いられる。
【0003】上記コード板は、通常、金属板をエッチン
グすることによって形成されるが、エッチング技術はレ
ジストの塗布工程やマスキング工程等の複雑な工程を必
要とするため、コストの点で問題があった。そこで、近
時、上記コード板を安価な射出成形法で形成する試みが
なされている。
【0004】図18および図19は、かかるコード板の
射出成形法の従来例を説明するためのもので、図18は
型締め時の金型装置の断面図、図19は型開き時の金型
装置の断面図である。これらの図に示すように、固定型
100のキャビティ形成面には複数の凸部101と溝部
102が設けられており、一方、可動型103のキャビ
ティ形成面はフラットに形成されている。このように構
成された金型装置は、図18に示す型締め時に、可動型
103のキャビティ形成面が固定型100の各凸部10
1に突き合わされ、この状態で図示省略したゲートから
キャビティ(つまり各溝部102)内に溶融樹脂が注入
される。この溶融樹脂はキャビティ内で冷却・固定さ
れ、図19に示す型開き時に、図示省略したエジェクト
ピンによって取り出され、これにより複数の孔104を
有する合成樹脂製のコード板105が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来方法によって成形されたコード板105にあっては、
コード板105の孔104の外形寸法が金型側の凸部1
01の大きさによって決定されるため、光学式ロータリ
エンコーダの分解能を高めるために孔104の大きさと
配列ピッチを小さくしようとすると、凸部101の幅寸
法を高さ寸法に比べて小さくする必要があり、その結
果、金型の加工費の高騰や金型の寿命の低下を招来し、
光学式ロータリエンコーダのトータルコストが高騰する
という問題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたものであって、その目的は、高分解能の光
学式ロータリエンコーダを安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、周方向に配列された複数の孔を有するコ
ード板と、このコード板の中心に実質的に一体化された
回転軸と、前記コード板を介して対向配置された発光素
子および受光素子とを備えた光学式ロータリエンコーダ
において、合成樹脂材からなる前記コード板の表面に第
1の凹部群を、裏面に第2の凹部群をそれぞれ設け、こ
れら第1および第2の凹部群を一方の1つの凹部が隣接
する他方の2つの凹部に跨るよう周方向にずらし、前記
第1および第2の凹部の重なり部分によって前記孔を形
成したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】上記手段によれば、コード板の表面と裏面に位
置ずれした状態で設けられた第1の凹部と第2の凹部と
の重なり部分によって孔が形成されるため、これら第1
および第2の凹部に対応する金型側の凸部を孔の大きさ
に比べて充分に大きくすることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1実施例に係る光学式ロータリエ
ンコーダを適用したX−Y座標入力装置の分解斜視図、
図2は図1のX−Y座標入力装置の動作原理を示す説明
図、図3は図1の光学式ロータリエンコーダに備えられ
るエンコーダケースの底面図、図4は図3のA−A線に
沿う断面図、図5は図3のB−B線に沿う断面図、図6
は図3のエンコーダケースにインサート成形された導体
板の配線状態を示す説明図、図7はその導体板と検出素
子の接続状態を示す説明図、図8は検出素子の結線状態
を示す回路図、図9はコード板の正面図、図10は図9
のC−C線に沿う断面図、図11は図9のD−D線に沿
う断面図である。
【0010】図1に示すように、本第1実施例に係るX
−Y座標入力装置は、図示省略した上ケースとの接合に
よってケーシングを形成する下ケース1を備え、該下ケ
ース1の底面に穿設した係止孔2には開口3を有する蓋
体4が装着されている。下ケース1の内底面には透孔5
を有するプリント基板6が固着されており、該プリント
基板6上には前記透孔5を覆うようにカバー体7が固着
されている。このカバー体7と前記蓋体4間にはボール
8が回動自在に保持されており、蓋体4が下ケース1に
装着された状態でボール8の一部は開口3より露出し、
蓋体4が下ケース1から脱着された状態でボール8を係
止孔2より取り出すことができるようになっている。
【0011】前記カバー体7には光学式ロータリエンコ
ーダの外殻を形成する一対のエンコーダケース9が係止
・固定され、これらエンコーダケース9には一端にコー
ド板10を有する回転軸11がそれぞれ回転自在に支承
されると共に、A相信号検出用の発光素子12と受光素
子13の対と、B相信号検出用の発光素子12と受光素
子13の対がそれぞれコード板10を介して対向するよ
うに圧入・固定されている。発光素子12としては例え
ばLEDが、受光素子13としては例えばフォトトラン
ジスタが用いられており、これらは公知のように2本の
端子12a,13aを有しており、該端子12a,13
aは前記エンコーダケース9にインサート成形された導
体板14とエンコーダケース9内で接続されている。こ
の導体板14はエンコーダケース9内で回路化されてお
り(この点については後述する)、その一部はエンコー
ダケース9の外部に延出して前記プリント基板6の配線
パターンにはんだ付けされている。さらに、前記カバー
体7内には付勢ローラ15と線ばね16が収納されてお
り、該付勢ローラ15は線ばね16の弾発力によって前
記ボール8に圧接されている。図2から明らかなよう
に、前記両回転軸11は互いの軸線が直交するように配
置されており、これらの軸線に対して約45度の方向か
ら付勢される付勢ローラ15によって両回転軸11はボ
ール8と接している。
【0012】このように構成されたX−Y座標入力装置
の使用に際しては、オペレータがケーシングを把持して
これを図示せぬベース上で移動すると、ベースとの摩擦
によってボール8が回転し、そのボール8の回転によっ
て回転軸11とコード板10が一体となって回転する。
コード板10には周方向に沿って多数の孔が所定ピッチ
で形成されており、コード板10が回転すると、発光素
子12から発せられて受光素子13に至る光が各孔群に
よって交互に遮断もしくは透過されるため、受光素子1
3から得られる出力信号を演算することにより、ボール
8の移動量のX方向成分とY方向成分が両光学式ロータ
リエンコーダから検出され、その検出信号を図示せぬホ
ストコンピュータに送出することでスクリーン上のカー
ソルがケーシングの移動方向に移動制御される。
【0013】次に、図3〜図11に基づいて前述した光
学式ロータリエンコーダの詳細について説明する。図3
〜図5に示すように、前記エンコーダケース9は軸収納
部17と位置決め部18とを有し、該位置決め部18の
中央には、軸孔19が穿設された軸受壁20と長溝21
とが形成されている。また、位置決め部18には、前記
長溝21を介して片側で4個、両側で合計8個の凹部2
2が形成されると共に、片側4個の凹部22と長溝21
とを分離する遮光壁27が形成されており、この遮光壁
27には各々の凹部22の所定位置に対応して、光の透
過を可能ならしめる透孔28が穿設されている。そし
て、この透孔28により、コード板10が回転した時に
2つの受光素子13から得られる2種類の信号、すなわ
ち、A相信号とB相信号の位相差が確実に90度得られ
る。換言すれば、発光素子12から発せられ受光素子1
3側に向かう光の位置を前記透孔28が規制している。
さらに、位置決め部18には、前記導体板14がインサ
ート成形されている。本実施例の場合、5本の導体板1
4が用いられており、これらに便宜上P1〜P5の符号を
付すと、各導体板14は図6に示すようにエンコーダケ
ース9内で回路化され、P1〜P4で示す導体板14の一
端がエンコーダケース9から外部に突出して前記プリン
ト基板6の配線パターンにはんだ付けされるようになっ
ている。また、各導体板14は接続用の孔23を有し、
これら孔23は前記凹部22の底面に露出している。
【0014】図9〜図11に示すように、前記コード板
10の外周側にはピッチ間隔が小さく幅寸法も小さ目な
第1の孔24群が、内周側には第1の孔24群に比べて
ピッチ間隔と幅寸法が大き目な第2の孔25群がそれぞ
れ設けられており、またコード板10の表面の中央には
突起26が形成されている。図10から明らかなよう
に、前記第1の孔24群は、コード板10の表面に連続
的に設けられた表面側凹部29と、コード板10の裏面
に連続的に設けられた裏面側凹部30とがオーバーラッ
プする部分によって形成されている。つまり、表面側凹
部29と裏面側凹部30はコード板10の周方向に位置
ずれした状態で対向しており、コード板10の表面から
みると各表面側凹部29の中央底部に裏面の樹脂部分3
1が位置し、コード板10の裏面からみると各裏面側凹
部30の中央底部に表面の樹脂部分32が位置してい
る。したがって、1つの表面側凹部29または裏面側凹
部30について2個ずつの孔24が形成されている。な
お、詳細な説明は省略するが、第2の孔25群も大きさ
は異なるものの第1の孔24群と全く同様に構成されて
いる。このように構成されたコード板10と前記回転軸
11とは合成樹脂材を用いて一体成形されており、図5
の2点鎖線で示すように、前記突起26を前記軸受壁2
0の軸孔19に挿入することにより、コード板10は軸
孔19を支点として長溝21内を回転するように支承さ
れている。
【0015】前記発光素子12は図3の右側の凹部22
内に、前記受光素子13は図3の左側の凹部22内にそ
れぞれ選択的に圧入・固定されるようになっている。す
なわち、本第1実施例ではコード板10に配列ピッチが
異なる2種類の孔24,25群を形成してあるため、例
えば分解能の高い光学式ロータリエンコーダを提供する
場合は、図3の右側の上下両端の凹部22に発光素子1
2を圧入すると共に左側の上下両端の凹部22に受光素
子13を圧入し(図6の実線で示す位置)、分解能がそ
れよりも低い光学式ロータリエンコーダを提供する場合
は、図3の右側の中央2箇所の凹部22に発光素子12
を圧入すると共に左側の中央2箇所の凹部22に受光素
子13を圧入する(図6の破線で示す位置)。このよう
に、発光素子12と受光素子13とを凹部22内に圧入
すると、図7に示すように、両素子12,13のそれぞ
れの端子12a,13aが前記導体板14の孔23内に
挿入され、それによって両素子12,13と導体板14
とが導通され、各素子12,13は図8の回路図に示す
ように結線される。したがって、それぞれ2本ずつの端
子12a,13aを有する発光素子12と受光素子13
を合計で4素子用いているにも拘らず、4本の導体板1
4(P1〜P4)をプリント基板6の配線パターンにはん
だ付けすることより、各素子12,13をプリント基板
6と電気的に接続させることができる。また、各素子1
2,13を凹部22に圧入することによって、各素子1
2,13相互間の位置決めとコード板10に対する各素
子12,13の位置決めとをそれぞれ行うことができる
ため、煩雑な位置調整作業を簡略することができる。
【0016】次に、上記の如く構成されたコード板10
の成形方法を主に図12と図13に基づいて説明する。
(ここでは、説明を簡略化するために第1の孔24群に
ついてのみ述べるが、第2の孔25群についても同様で
ある)。図12は前記コード板10の成形用金型装置の
型締め状態を示す要部断面図、図13はその金型装置の
型開き状態を示す要部断面図であり、これらの図に示す
ように、金型装置は固定型33と可動型34とを備えて
おり、この可動型34は図示せぬ駆動機構によって、図
12に示す型締め状態と図13に示す型開き状態との間
を往復移動できるようになっている。前記固定型33の
キャビティ形成面には複数の第1凸部35が第1溝部3
6を介して周方向に設けられており、これら第1凸部3
5と第1溝部36の周方向に沿う幅寸法はそれぞれa,
bに、また第1凸部35の高さ寸法(すなわち第1溝部
36の深さ寸法)はcにそれぞれ設定されている。一
方、前記可動型34のキャビティ形成面には複数の第2
凸部37が第2溝部38を介して周方向に設けられてお
り、これら第2凸部37と第2の溝部38の各寸法は第
1凸部35と第1溝部36と同じく設定されている。た
だし、第1凸部35と第2凸部37とは周方向に位置ず
れしており、図12に示す型締め状態から明らかなよう
に、1つの第1凸部35が隣接する2つの第2凸部37
に跨がるように、つまり第1凸部35の中央に第2溝部
38が対向するように位置ずれしている。
【0017】このように構成された金型装置は、固定型
33と可動型34のそれぞれのキャビティ形成面が突き
合わされて図12に示す型締め状態となり、この状態で
キャビティ内に溶融樹脂が注入される。この場合、第1
凸部35は第2溝部38を覆うように隣接する2つの第
2凸部37に突き合わされ、第1溝部36と第2溝部3
8とを含むキャビティに溶融樹脂が注入される。この溶
融樹脂はキャビティ内で冷却・固化され、図13に示す
型開き時に、図示省略したエジェクトピンによって取り
出され、図9に示したコード板10が得られる。
【0018】上記第1実施例によれば、成形されたコー
ド板10の孔24群の幅寸法(図10のl寸法)は、第
1凸部35と第2凸部37とのオーバーラップ部分、つ
まり、l=(a−b)÷2となるため、孔24の幅寸法
lに比べて第1および第2凸部35,37の幅寸法aを
充分に大きく設定できる。また、孔24群の深さ寸法
(図10のd寸法)は、第1凸部35と第2凸部37の
高さ寸法cを緩和したもの、つまり、d=2cとなるた
め、孔24の深さ寸法dに比べて第1および第2凸部3
5,37の高さを半分に設定できる。したがって、例え
ば厚さ4mmのコード板10に幅寸法l=1mmの孔2
4を3mmピッチ間隔で形成する場合を想定すると、図
18,19に示した従来方法では、幅寸法が1mmで高
さ寸法が4mmの凸部101を3mm間隔で多数形成す
る必要があるのに対し、上記実施例では、幅寸法aが5
mmで高さ寸法cが2mmの第1凸部35と第2凸部3
7を、それぞれ固定型33と可動型34にb=3mmの
ピッチ間隔で振り分けて形成すれば良いことになる。こ
のため、従来と同一形状のコード板を成形するのに際
し、上記第1実施例によれば金型の加工を容易にできる
と共に金型の寿命を延ばすことができ、換言すると、金
型条件を従来と同じにした場合、上記第1実施例ではコ
ード板10の孔24の大きさを著しく小さくすることが
できる。
【0019】図14および図15は本発明の第2実施例
および第3実施例に係るコード板の周方向に沿う断面図
(第1実施例の図10に相当する断面図)であり、図1
0に対応する部分には同一符号が付してある。この第2
および第3実施例が前述した第1実施例と異なる点は、
孔24群を形成する表面側凹部29と裏面側凹部30の
形状、換言すれば、表面および裏面の樹脂部分32,3
1の形状であり、この樹脂部分32,31は外側に向っ
てその幅寸法が小さくなるように形成されており、その
余の構成は同じである。
【0020】すなわち、樹脂部分31,32を図14に
示す第2実施例では三角形状、図15に示す第3実施例
では円弧形状としており、コード板10と直交する直線
よりθの角度左側から孔24を見た場合に望むことがで
きる孔24の幅寸法をm、同様にθの角度右側から見た
場合の孔24の幅寸法をnとすると、m=nの関係にな
っている。
【0021】上記第2および第3実施例によれば、コー
ド板10の孔24の見え方が左側と右側とで同様に設定
されているため、発光素子12側の樹脂部分31により
孔24が影になることはなく、したがって、コード板1
0が回転した時に受光素子13より得られる出力信号
は、樹脂部分の左側を光が透過する場合と右側を透過す
る場合とでかたよりはなく、常に正弦波等のきれいな波
形となる。
【0022】図16は本発明の第4実施例に係るコード
板の成形用金型装置の型締め状態を示す要部断面図、図
17は図16の金型装置の型開き状態を示す要部断面図
であり、図12,13に対応する部分には同一符号が付
してある。この実施例が前述した第1実施例と異なる点
は、固定型33の第1凸部35を上部凸部35aと下部
凸部35bの段付き形状とし、可動型34の第2凸部3
7を上部凸部37aと下部凸部37bの段付き形状とし
たことで、その余の構成は同じである。ここで、第1お
よび第2凸部35,37の幅寸法をa,第1および第2
溝部36,38の幅寸法をb、両上部凸部35a,37
aの幅寸法をmとすると、a,b,mはb<m<a/2
の関係にある。
【0023】このように構成された金型装置において、
図16に示す型締め時に、第1凸部35の上部凸部35
aが第2溝部38を覆うようにこれに隣接する2つの下
部凸部37bに突き合わされ、第1溝部36と第2溝部
38ならびに両上部凸部35a,37a間に画成される
空間(キャビティ)に溶融樹脂が注入される。この溶融
樹脂を冷却・固化後に型開きすると、図17に示すよう
に、三層構造の樹脂部分間に孔24を有するコード板1
0が成形される。したがって、本実施例の場合は、1つ
の第1凸部35または第2凸部37についてそれぞれ4
個の孔24を形成することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コード板の表面と裏面とに位置ずれした状態で設けた第
1および第2の凹部群の重なり部分によって孔を形成し
たため、該コード板を形成するための金型装置に必要な
凸部の大きさに比べて小さい孔を成形することができ、
それ故、高分解能の光学式ロータリエンコーダを安価に
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る光学式ロータリエン
コーダが適用されたX−Y座標入力装置の分解斜視図で
ある。
【図2】図1のX−Y座標入力装置の動作原理を示す説
明図である。
【図3】図1の光学式ロータリエンコーダに備えられる
エンコーダケースの底面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図6】導体板の配線状態を示す説明図である。
【図7】図6の導体板と検出素子の接続状態を示す説明
図である。
【図8】検出素子の結線状態を示す回路図である。
【図9】コード板の正面図である。
【図10】図9のC−C線に沿う断面図である。
【図11】図9のD−D線に沿う断面図である。
【図12】本発明の第1実施例に係る金型装置の型締め
状態を示す断面図である。
【図13】図12の金型装置の型開き状態を示す断面図
である。
【図14】本発明の第2実施例に係るコード板の周方向
に沿う断面図である。
【図15】本発明の第3実施例に係るコード板の周方向
に沿う断面図である。
【図16】本発明の第4実施例に係る金型装置の型締め
状態を示す断面図である。
【図17】図16の金型装置の型開き状態を示す断面図
である。
【図18】従来例に係る金型装置の型締め状態を示す断
面図である。
【図19】図18の金型装置の型開き状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 コード板 11 回転軸 12 発光素子 13 受光素子 24 第1の孔(孔) 25 第2の孔(孔) 29 表面側凹部(凹部) 30 裏面側凹部(凹部) 31,32 樹脂部分 33 固定型 34 可動型 35 第1凸部 36 第1溝部 37 第2凸部 35a,37a 上部凸部 35b,37b 下部凸部 38 第2溝部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に配列された複数の孔を有するコ
    ード板と、このコード板の中心に実質的に一体化された
    回転軸と、前記コード板を介して対向配置された発光素
    子および受光素子とを備えた光学式ロータリエンコーダ
    において、合成樹脂材からなる前記コード板の表面に第
    1の凹部群を、裏面に第2の凹部群をそれぞれ設け、こ
    れら第1および第2の凹部群を一方の1つの凹部が隣接
    する他方の2つの凹部に跨るよう周方向にずらし、前記
    第1および第2の凹部の重なり部分によって前記孔を形
    成したことを特徴とする光学式ロータリエンコーダ。
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