JPH0511020U - 光学式ロータリエンコーダ - Google Patents
光学式ロータリエンコーダInfo
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- JPH0511020U JPH0511020U JP066013U JP6601391U JPH0511020U JP H0511020 U JPH0511020 U JP H0511020U JP 066013 U JP066013 U JP 066013U JP 6601391 U JP6601391 U JP 6601391U JP H0511020 U JPH0511020 U JP H0511020U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発光素子と受光素子をプリント基板に導通さ
せるためのはんだ付け作業を簡略化すると共に、発光素
子と受光素子およびコード板間の位置決めを簡略化す
る。 【構成】 導体板14をインサート成形したエンコーダ
ケース9に複数の凹部22と軸孔19とを形成し、発光
素子12と受光素子13を凹部22に圧入してそれぞれ
の端子12a,13aを導体板14に接続させると共
に、軸孔19にコード板10を軸支させ、エンコーダケ
ース9より突出する導体板14をプリント基板6の配線
パターンにはんだ付けする。
せるためのはんだ付け作業を簡略化すると共に、発光素
子と受光素子およびコード板間の位置決めを簡略化す
る。 【構成】 導体板14をインサート成形したエンコーダ
ケース9に複数の凹部22と軸孔19とを形成し、発光
素子12と受光素子13を凹部22に圧入してそれぞれ
の端子12a,13aを導体板14に接続させると共
に、軸孔19にコード板10を軸支させ、エンコーダケ
ース9より突出する導体板14をプリント基板6の配線
パターンにはんだ付けする。
Description
【0001】
本考案は、X−Y座標入力装置等に回転量検出手段として用いられる光学式ロ ータリエンコーダに関する。
【0002】
マウス等に用いられる光学式ロータリエンコーダは、周方向に所定ピッチで配 列されたスリットを有するコード板と、このコード板の中心に固着され被回転体 の回転に伴って回転する回転軸と、コード板を介して対向配置された発光素子お よび受光素子とで概略構成されており、被回転体の回転量を検出する素子として X−Y座標入力装置等の各種装置に用いられる。
【0003】 従来、光学式ロータリエンコーダを装置に組み込む場合は、回転軸と一体のコ ード板を軸受に支承すると共に、LED等からなる発光素子とフォトトランジス タ等からなる受光素子との対を2組、合計4素子をプリント基板にはんだ付けし 、一方の発光素子と受光素子の対でA相信号を検出し、他方の発光素子と受光素 子の対でA相信号に対して90度の位相差をもつB相信号を検出するようにして いた。
【0004】
しかしながら、前述した従来の光学式ロータリエンコーダでは、コード板に形 成された一列のスリット群について発光素子と受光素子の対を2組、合計で4個 の素子を必要とし、これらの素子に備えられる2本の端子をプリント基板の配線 パターンにはんだ付けしなければならないため、合計で8本分の端子のはんだ付 け作業とチェック作業が必要となり、組立作業性が悪いという問題があった。ま た、1組の発光素子と受光素子間の光軸合わせや2組の発光素子と受光素子間の 位置合わせ、あるいは、各素子とコード板間の位置合わせ等の多くの調整作業を 必要とするため、この点からも組立作業性が悪いという問題があった。
【0005】 本考案は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたものであって、その目 的は、はんだ付け作業や位置調整作業の簡略化を図り、組立作業性に優れた光学 式ロータリエンコーダを提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するために、本考案は、周方向に配列された複数のスリットを 有する回転自在なコード板と、このコード板を介して対向配置された発光素子お よび受光素子と、これら発光素子および受光素子の配線パターンを有するプリン ト基板とを備えた光学式ロータリエンコーダにおいて、位置決め用凹部と軸受部 とを有する合成樹脂製のエンコーダケースに導体板をインサート成形し、この導 体板を前記プリント基板の配線パターンにはんだ付けし、前記発光素子と受光素 子を前記凹部に圧入して前記導体板に接触させ、前記コード板を前記軸受部に支 承させたことを特徴とするものである。
【0007】
上記手段によれば、各発光素子と受光素子相互間の位置合わせや各素子とコー ト板間の位置合わせを、エンコーダケースに設けた凹部と軸受部とを利用して行 うことができる。また、プリント基板と各素子間がエンコーダケースにインサー ト成形された導体板を介して電気的に接続されるため、導体板を回路化すること により、接続に必要なはんだ付け箇所を削減できる。
【0008】
以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。図1は本考案の一実施例に係 る光学式ロータリエンコーダを適用したX−Y座標入力装置の分解斜視図、図2 は図1のX−Y座標入力装置の動作原理を示す説明図、図3は図1の光学式ロー タリエンコーダに備えられるエンコーダケースの底面図、図4は図3のA−A線 に沿う断面図、図5は図3のB−B線に沿う断面図、図6は図3のエンコーダケ ースにインサート成形された導体板の配線状態を示す説明図、図7はその導体板 と検出素子の接続状態を示す説明図、図8は検出素子の結線状態を示す回路図、 図9はコード板の正面図である。
【0009】 図1に示すように、本実施例に係るX−Y座標入力装置は、図示省略した上ケ ースとの接合によってケーシングを形成する下ケース1を備え、該下ケース1の 底面に穿設した係止孔2には開口3を有する蓋体4が装着されている。下ケース 1の内底面には透孔5を有するプリント基板6が固着されており、該プリント基 板6上には前記透孔5を覆うようにカバー体7が固着されている。このカバー体 7と前記蓋体4間にはボール8が回動自在に保持されており、蓋体4が下ケース 1に装着された状態でボール8の一部は開口3より露出し、蓋体4が下ケース1 から脱着された状態でボール8を係止孔2より取り出すことができるようになっ ている。
【0010】 前記カバー体7には光学式ロータリエンコーダの外殻を形成する一対のエンコ ーダケース9が係止・固定され、これらエンコーダケース9には一端にコード板 10を有する回転軸11がそれぞれ回転自在に支承されると共に、A相信号検出 用の発光素子12と受光素子13の対と、B相信号検出用の発光素子12と受光 素子13の対がそれぞれコード板10を介して対向するように圧入・固定されて いる。発光素子12としては例えばLEDが、受光素子13としては例えばフォ トトランジスタが用いられており、これらは公知のように2本の端子12a,1 3aを有しており、該端子12a,13aは前記エンコーダケース9にインサー ト成形された導体板14とエンコーダケース9内で接続されている。この導体板 14はエンコーダケース9内で回路化されており(この点については後述する) 、その一部はエンコーダケース9の外部に延出して前記プリント基板6の配線パ ターンにはんだ付けされている。さらに、前記カバー体7内には付勢ローラ15 と線ばね16が収納されており、該付勢ローラ15は線ばね16の弾発力によっ て前記ボール8に圧接されている。図2から明らかなように、前記両回転軸11 は互いの軸線が直交するように配置されており、これらの軸線に対して約45度 の方向から付勢される付勢ローラ15によって両回転軸11はボール8と接して いる。
【0011】 このように構成されたX−Y座標入力装置の使用に際しては、オペレータがケ ーシングを把持してこれを図示せぬベース上で移動すると、ベースとの摩擦によ ってボール8が回転し、そのボール8の回転によって回転軸11とコード板10 が一体となって回転する。コード板10には周方向に沿って多数のスリットが所 定ピッチで形成されており、コード板10が回転すると、発光素子12から発せ られて受光素子13に至る光が各スリット群によって交互に遮断もしくは透過さ れるため、受光素子13から得られる出力信号を演算することにより、ボール8 の移動量のX方向成分とY方向成分が両光学式ロータリエンコーダから検出され 、その検出信号を図示せぬホストコンピュータに送出することでスクリーン上の カーソルがケーシングの移動方向に移動制御される。
【0012】 次に、図3〜図9に基づいて前述した光学式ロータリエンコーダの詳細につい て説明する。図3〜図5に示すように、前記エンコーダケース9は軸収納部17 と位置決め部18とを有し、該位置決め部18の中央には、軸孔19が穿設され た軸受壁20と長溝21とが形成されている。また、位置決め部18には、前記 長溝21を介して片側で4個、両側で合計8個の凹部22が形成されると共に、 片側4個の凹部22と長溝21とを分離する遮光壁27が形成されており、この 遮光壁27には各々の凹部22の所定位置に対応して、光の透過を可能ならしめ る透孔28が穿設されている。そして、この透孔28により、コード板10が回 転した時に2つの受光素子13から得られる2種類の信号、すなわち、A相信号 とB相信号の位相差が確実に90度得られる。換言すれば、発光素子12から発 せられ長溝21側に向かう光の位置を前記透孔28が規制している。さらに、位 置決め部18には、前記導体板14がインサート形成されている。本実施例の場 合、5本の導体板14が用いられており、これらに便宜上P1〜P5の符号を付す と、各導体板14は図6に示すようにエンコーダケース9内で回路化され、P1 〜P4で示す導体板14の一端がエンコーダケース9から外部に突出して前記プ リント基板6の配線パターンにはんだ付けされるようになっている。また、各導 体板14は接続用の孔23を有し、これら孔23は前記凹部22の底面に露出し ている。
【0013】 図9に示すように、前記コード板10の内周側にはピッチ間隔が大きなスリッ ト24群が、外周側にはピッチ間隔が小さいスリット25群がそれぞれ形成され ており、またコード板10の中心には突起26が形成されている。このコード板 10と前記回転軸11とは合成樹脂材を用いて一体成形されており、図5の2点 鎖線で示すように、前記突起26を前記軸受壁20の軸孔19に挿入することに より、コード板10は軸孔19を支点として長溝21内を回転するように支承さ れている。
【0014】 前記発光素子12は図3の右側の凹部22内に、前記受光素子13は図3の左 側の凹部22内にそれぞれ選択的に圧入・固定されるようになっている。すなわ ち、本実施例ではコード板10に配列ピッチが異なる2種類のスリット24,2 5群を形成してあるため、例えば分解能の高い光学式ロータリエンコーダを提供 する場合は、図3の右側の上下両端の凹部22に発光素子12を圧入すると共に 左側の上下両端の凹部22に受光素子13を圧入し(図6の実線で示す位置)、 分解能がそれよりも低い光学式ロータリエンコーダを提供する場合は、図3の右 側の中央2箇所の凹部22に発光素子12を圧入すると共に左側の中央2箇所の 凹部22に受光素子13を圧入する(図6の破線で示す位置)。このように、発 光素子12と受光素子13とを凹部22内に圧入すると、図7に示すように、両 素子12,13のそれぞれの端子12a,13aが前記導体板14の孔23内に 挿入され、それによって両素子12,13と導体板14とが導通され、各素子1 2,13は図8の回路図に示すように結線される。したがって、それぞれ2本ず つの端子12a,13aを有する発光素子12と受光素子13を合計で4素子用 いているにも拘らず、4本の導体板14(P1〜P4)をプリント基板6の配線パ ターンにはんだ付けすることより、各素子12,13をプリント基板6と電気的 に接続させることができる。また、各素子12,13を凹部22に圧入すること によって、各素子12,13相互間の位置決めとコード板10に対する各素子1 2,13の位置決めとをそれぞれ行うことができるため、煩雑な位置調整作業を 簡略することができる。
【0015】 このように、上記一実施例にあっては、エンコーダケース9にインサート成形 された複数の導体板14を用いて該導体板14に接続される発光素子12と受光 素子13を結線し、エンコーダケース9より突出する導体板14をプリント基板 6の配線パターンにはんだ付けするようにしたため、各素子12,13のそれぞ れの端子12a,13aをプリント基板6の配線パターンにはんだ付けしていた 従来例に比べると、そのはんだ付け箇所を大幅に少なくでき、はんだ付けの良否 をチェックする作業時間も大幅に短縮できる。また、エンコーダケース9に、各 素子12,13を位置決めするための凹部22とコード板10を軸支するための 軸孔19および、発光素子12から発せられる光の量を絞り位置を規制する透孔 28とを形成したので、検出信号に位相差が得られるように配置する必要のある 各素子12,13相互間の位置決めはもちろんのこと、各素子12,13とコー ド板10間の位置決めをも行うことができ、位置合わせのための調整作業を省略 することができる。さらに、コード板10に配列ピッチが異なる2種類のスリッ ト24,25が形成すると共に、エンコーダケース9にこれら両スリット24, 25に対応する数の凹部22を形成したため、これら凹部22を選択して発光素 子12と受光素子13を圧入することにより、分解能の異なる2種類のX−Y座 標入力装置を提供することができる。
【0016】
以上説明したように、本考案によれば、発光素子と受光素子をプリント基板に 導通させるためのはんだ付け作業を簡略化できるばかりでなく、発光素子と受光 素子相互間の位置決めやこれらの素子とコード板間の位置決めをエンコーダケー スによって行うことができ、組立作業性に優れた光学式ロータリエンコーダを提 供することが可能になる。
【図1】本考案の一実施例に係る光学式ロータリエンコ
ーダが適用されたX−Y座標入力装置の分解斜視図であ
る。
ーダが適用されたX−Y座標入力装置の分解斜視図であ
る。
【図2】図1のX−Y座標入力装置の動作原理を示す説
明図である。
明図である。
【図3】図1の光学式ロータリエンコーダに備えられる
エンコーダケースの底面図である。
エンコーダケースの底面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図6】導体板の配線状態を示す説明図である。
【図7】図6の導体板と検出素子の接続状態を示す説明
図である。
図である。
【図8】検出素子の結線状態を示す回路図である。
【図9】コード板の正面図である。
1 下ケース 3 開口 6 プリント基板 7 カバー体 8 ボール 9 エンコーダケース 10 コード板 11 回転軸 12 発光素子 13 受光素子 12a,13a 端子 14 導体板 19 軸孔(軸受部) 21 長溝 22 凹部 23 孔 24,25 スリット
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 周方向に配列された複数のスリットを有
する回転自在なコード板と、このコード板を介して対向
配置された発光素子および受光素子と、これら発光素子
および受光素子の配線パターンを有するプリント基板と
を備えた光学式ロータリエンコーダにおいて、位置決め
用凹部と軸受部とを有する合成樹脂製のエンコーダケー
スに導体板をインサート成形し、この導体板を前記プリ
ント基板の配線パターンにはんだ付けし、前記発光素子
と受光素子を前記凹部に圧入して前記導体板に接触さ
せ、前記コード板を前記軸受部に支承させたことを特徴
とする光学式ロータリエンコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP066013U JPH0511020U (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 光学式ロータリエンコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP066013U JPH0511020U (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 光学式ロータリエンコーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0511020U true JPH0511020U (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=13303637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP066013U Withdrawn JPH0511020U (ja) | 1991-07-26 | 1991-07-26 | 光学式ロータリエンコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0511020U (ja) |
-
1991
- 1991-07-26 JP JP066013U patent/JPH0511020U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19951102 |