JP2776008B2 - 自動販売機の投入硬貨搬送装置 - Google Patents

自動販売機の投入硬貨搬送装置

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JP2776008B2
JP2776008B2 JP18745590A JP18745590A JP2776008B2 JP 2776008 B2 JP2776008 B2 JP 2776008B2 JP 18745590 A JP18745590 A JP 18745590A JP 18745590 A JP18745590 A JP 18745590A JP 2776008 B2 JP2776008 B2 JP 2776008B2
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、前面が開口し内部に商品が収納されるケ
ースの前面開口を覆う扉の前面部に、前面に開口し硬貨
が投入される投入口および投入された硬貨を返却操作す
る返却レバーを備えた自動販売機の投入口から投入され
る硬貨を内蔵のコインメカニズムへ搬送する自動販売機
の投入硬貨搬送装置に関する。
〔従来の技術〕
ケースの前面開口を覆う扉の前面に開口する投入口か
ら投入された硬貨は、扉の前面部に形成され販売商品を
広告,展示する展示室などを隔てて扉の奥行側の投入口
の背後下側に配設されたコインメカニズムの受入口へ投
入口と受入口との間の落差を重力を利用し傾斜した通路
を通して通常その自重で滑動あるいは転動しながら搬送
される。しかし、最近時に収益性の面から集客力の高い
自動販売機が求められており、展示室を、上下に大きく
広げて前面部全体を明るくするとともに、ショーウイン
ドウのように奥行も広げ前方の広い範囲から内部が見え
る視野を広して人目を引くようにした自動販売機が多く
なってきている。そのため投入口とコインメカニズムと
の水平方向の間隔は広がる傾向にあるが、投入口とコイ
ンメカニズムとの上下の位置関係は自動販売機全体の構
造上から変えられない状況にある。そのため通路の傾斜
は緩やかになり、通路の路面の異物の付着などによる汚
あるいはその他の原因で路面と硬貨との摩擦抵抗が増大
したりすると、硬貨の滑動あるいは転動が妨げられ投入
された硬貨が通路内に停滞し易くなるが、この種の自動
販売機の投入硬貨搬送装置の従来例を第3図および第4
図に示す。第3図はこの発明の対象となる自動販売機の
外観を示す前方斜右上から見た斜視図、第4図は従来の
自動販売機の投入硬貨搬送装置の構成を示す要部右側縦
断面図で、図の左側が前面側である。
第3図および第4図において、1は前面が開口し内部
に販売商品が収納されるケースであり、このケース1の
前面開口は扉3で覆われている。この扉2の前面部に
は、販売商品を広告,展示する展示室3が区画形成され
ており、この展示室3を上下に2分する位置に、上下2
列にして左右方向に複数配列された、商品を選択する選
択釦4,硬貨,紙幣がそれぞれ投入される、前面に開口し
開口面が横長長方形状の投入口5,6,投入された硬貨を返
却操作する返却レバー7などが備えられた操作部8が設
けられている。展示室3の下側には、返却レバー7が操
作された際、投入された硬貨の返却あるいは釣銭などを
払い戻す前面および上面に開口する返却口9,購入した商
品が取り出される取出口10などがそれぞれ配設されてい
る。また投入口5より奥行側の扉2の背面を形成する背
面板11の背面にはコインメカニズム12が支持されてお
り、このコインメカニズム12は、その上端部に開口面が
横長長方形状の上面に開口し硬貨を受入れる漏斗状の受
入口13および、硬貨を返却口9へ返却操作する上向きに
付勢されかつ上下動自在に支持されたプランジャ14が備
えられるとともに、その下端部に釣銭を排出し下面に開
口する排出口15が形成されている。
この、排出口15の下には、この排出口15の下面開口に
後端開口が、返却口9の上面開口に前端開口がそれぞれ
向い合い前方に向って下がる傾斜した通路16を内側に形
成した搬送管17がその中間部で背面板11に支持されてい
る。投入口5から投入される硬貨を受入口13に搬送する
投入硬貨搬送装置は、投入口5を形成する口金18の裏面
に前端がねじ止め支持され奥行方向に向って下がり傾斜
し前後両端に開口する角管状の横断面内径形状が横長長
方形状の搬送管19と、この搬送管19の後端が前端開口内
に嵌挿され、後端の開口面を受入口13の上面開口に向い
合わせて背面板11に中間部が支持された、奥行方向に下
がり傾斜し前後両端に開口する側縦断面が鈎状でかつ横
断面が横長長方形状の搬送管20とで構成されている。投
入口5から投入された硬貨は搬送管19,20内を通りその
自重で滑動しながら搬送され、搬送管20の後端開口から
受入口13を通ってコインメカニズム12内に導入され、搬
送管19,20の内側が通路21を形成してる。なお、返却レ
バー7の後端には一方方向に図示しない捩りばねで付勢
して扉2に回動自在に支持され軸長方向が奥行方向に水
平な回動軸22の前端が固定されている。この回動軸22の
後端に回動腕23の一端が固定されており、この回動腕23
の回動軸22の半径方向に突出した他端に前端が固定され
た奥行方向に水平な回転軸24にローラ25が回転自在に支
持されている。このローラ25が、返却レバー7の回動操
作により回動し、引張りコイルばね26で上向きに付勢さ
れ上下に摺動自在に背面板11の前面側に縦長の長孔27に
通したねじ28でねじ止め支持された、側縦断面が縦長Z
字形の摺動板29の上端を押し下げる。これに伴い摺動板
29の下端でプランジャ14が押し下げられてコインメカニ
ズム12が投入口5から投入された硬貨を排出口15から通
路16を介し返却口9内に払い出すという返却動作を行
う。
このように構成された自動販売機の販売動作は硬貨が
投入口5から投入され、選択釦4で商品が選択される
と、販売指令信号によりケース1内に収納された商品が
取出口10内に搬出されると同時に、必要に応じてコイン
メカニズム12内に収納された釣銭が排出口15から排出さ
れ、通路21を通って返却口9内に払い出される。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、このような重力利用の自動販売機の投入硬
貨搬送装置は、搬送管19,20内に形成される通路21の路
面が例え異物で多少汚れたりしても通路21内に硬貨が停
滞しないようにするには、路面との接触により硬貨が路
面から受ける摩擦力より十分大きいこの路面に傾斜に沿
う方向の重力の分力を硬貨に作用させる必要がある。そ
れには通路21の傾斜を十分大きくできれば良いが、前述
の如く、投入口5と受入口13との上下の関係位置が変え
られず、しかも前後方向の間隔が広がる傾向にあり、逆
に傾斜は緩やかになり投入された硬貨が通路21内で停滞
し易い状況にある。この状況の中で路面が例え異物で多
少汚れたりしても通路21内に硬貨を停滞させないで受入
口13内に確実に搬送しなければならないが、それには先
ず手始めに硬貨が通路21内に停滞した際この硬貨の通路
21内での停滞状況を観察して硬貨が通路21内に停滞する
真の原因を究明する必要がある。ところが、通路21は搬
送管19,20内に形成されており、硬貨が停滞した際この
硬貨の通路21内での停滞状況を観察する手段がないとい
う問題がある。
この発明は、投入口から投入されて通路内に停滞した
硬貨の停滞状況を観察できる自動販売機の投入硬貨搬送
装置を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、この発明によれば、前面が
開口し内部に商品が収納されるケースの前面開口を覆い
かつ背面が背面板で覆われる扉の前面部に前面に開口し
硬貨が投入される投入口および投入された硬貨を返却操
作する返却レバーを備え、前記投入口から投入された硬
貨が前記扉の前記投入口より奥行側下方に配設されたコ
インメカニズムの上面に開口し前記硬貨をコインメカニ
ズム内に受入れる受入口へ向けて下がる傾斜した通路を
介しその自重で搬送される自動販売機の投入硬貨搬送装
置において、前記通路の少なくとも一部を形成する搬送
管と、この搬送管の奥行側の管壁をその奥行方向に貫通
する孔部と、この孔部と連通しこの孔部より奥行側の前
記背面板に形成した覗き窓とを具備するものとする。
また、上記に加え、覗き窓が前記返却レバーの操作力
で開閉する蓋で覆われるものとする。
〔作用〕
この発明によれば、前面が開口し内部に商品が収納さ
れるケースの前面開口を覆いかつ背面が背面板で覆われ
る扉の前面部に備えられ前面に開口し硬貨が投入される
投入口から投入された硬貨が、前記扉の前記投入口より
奥行側下方に配設されたコインメカニズムの上面に開口
し前記硬貨をコインメカニズム内に受入れる受入口へそ
の自重で搬送されるこの受入口へ向けて下がる傾斜した
通路の少なくとも一部を形成する搬送管と、この搬送管
の奥行側の管壁をその奥行方向に貫通する孔部と、この
孔部と連通しこの孔部より奥行側の前記背面板に形成し
た覗き窓とを具備したので、扉の背面側から覗き窓およ
び孔部を通して通路内に停滞した硬貨の停滞状況を観察
できる。
また、上記に加え、扉の前面部に備えられ、投入され
た硬貨を返却操作する返却レバーの操作力で展開する蓋
で覗き窓を覆ったので、返却レバーを操作したとき以外
は覗き窓を蓋で覆うことができ、前面に開口する投入口
などから侵入した飛翔性の虫などが孔部および覗き窓を
通って機内あるいは扉に区画形成した展示室内に隙間な
ど入り込むのを防止できる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を第1図ないし第3図に基づ
いて説明する。第1図はこの発明の自動販売機の投入硬
貨搬送装置の構成を示す右側縦断面図で、図の左側が前
面側であり、第2図は第1図の扉の背面側から見た裏面
図、第3図はこの発明の対象となる自動販売機の外観を
示す前方斜右上から見た斜視図である。第4図と共通あ
るいは同一の部分は同一の符号で示す。
第1図ないし第3図において、1は前面が開口し内部
に販売商品が収納されるケースであり、このケース1の
前面開口を扉2で覆っている。この扉2の前面部には、
展示室3を区画形成しており、この展示室3を上下に2
分する位置に、上下2列にして左右方向に複数配列した
選択釦4,投入口5,6,返却レバー7などを備えた操作部8
を設けている。展示室3の下側には、返却口9,取出口10
などをそれぞれ配設しており、投入口5より奥行側の扉
2の背面を形成する背面板11の背面にはコインメカニズ
ム12を支持しており、このコインメカニズム12には、上
端部に受入口13およびプランジャ14を備え、下端部に下
面に開口する排出口15を形成している。この排出口15の
下には、この排出口15の下面開口に後端開口が、返却口
9の上面開口に前端開口がそれぞれ向い合い前方に向っ
て下がる傾斜した通路16を内側に形成した搬送管17をそ
の中間部で背面板11に支持している。投入口5から投入
される硬貨を受入口13に搬送する投入硬貨搬送装置を、
投入口5を形成する口金18の裏面に前端をねじ止め支持
した、奥行方向に下がり傾斜し前後両端に開口する搬送
管19と、この搬送管19の後端を前端開口内に嵌挿し後端
の開口面を受入口13の上面開口に向い合わせ背面板11に
中間部を支持した、奥行方向に下がり傾斜し前後両端に
開口する側縦断面が鈎状でかつ横断面が横長の長方形状
の搬送管30とで構成している。この搬送管30に、この搬
送管30の奥行側管壁をその奥行方向に貫通する孔部31を
形成しており、投入口5から投入された硬貨は搬送管1
9,30内を通ってその自重で滑動しながら搬送され、搬送
管30の後端開口から受入口13を通ってコインメカニズム
12内に導入され、搬送管19,30の内側が通路32を形成し
てる。また、孔部31より奥行側の背面板11には孔部31と
連通する覗き窓33を形成しており、この覗き窓33を、引
張りコイルばね26で上向きに付勢しかつ縦長の長孔27に
通したねじ28でねじ止めして背面板11の前面に上下に摺
動自在に支持した、側縦断面が縦長Z字形の摺動板34
の、背面板11の背面側から見て左方に突出して摺動板34
と一体で形成した蓋35で覆っている。一方、返却レバー
7の後端に前端を固定し図示しない捩りばねで一方方向
に付勢して扉2の回動自在に支持した回動軸22の後端に
は、この回動軸22の半径方向に一端を突出させて回動腕
23の他端を固定しており、この回動腕23の半径方向に突
出した他端に前端を固定した回転軸24を介してローラ25
を回転自在に支持している。
前述の構成において、自動販売機の販売動作は前述の
従来例と同じであるが、投入口5から投入された硬貨を
返却操作する際若しくは投入口5から投入された硬貨が
通路32内に停滞した際などに、返却レバー7を回動操作
すると、ローラ25が回動して摺動板34の上端が押し下げ
られる。すると、摺動板34と一体で形成した蓋35は摺動
板34と一体で押し下げられて下方に移動し、覗き窓33が
開放されるので、この覗き窓33および孔部31を通して通
路32内を扉2の背面側から観察できる。また同時に、下
方に押し下げられた摺動板34の下端でプランジャ14が押
し下げられてコインメカニズム12が投入口5から投入さ
れた硬貨の返却動作を行う。
〔発明の効果〕
この発明によれば、前面が開口し内部に商品が収納さ
れるケースの前面開口を覆いかつ背面が背面板で覆われ
る扉の前面部に備えられ前面に開口し硬貨が投入される
投入口から投入された硬貨が、前記扉の前記投入口より
奥行側下方に配設されたコインメカニズムの上面に開口
し前記硬貨をコインメカニズム内に受入れる受入口へそ
の自重で搬送されるこの受入口へ向けて下がる傾斜した
通路の少なくとも一部を形成する搬送管と、この搬送管
の奥行側の管壁をその奥行方向に貫通する孔部と、この
孔部と連通しこの孔部より奥行側の前記背面板に形成し
た覗き窓とを具備したので、扉の背面側から覗き窓およ
び孔部を通して通路内に停滞した硬貨の停滞状況を観察
できる。
また、上記に加え、扉の前面部に備えられ、投入され
た硬貨を返却操作する返却レバーの操作力で開閉する蓋
で覗き窓を覆ったので、飛翔性の虫などが孔部および覗
き窓を通って機内あるいは扉に区画形成した展示室内に
隙間など入り込むのを防止できる。
その結果、硬貨が通路に停滞する真の原因が究明で
き、傾斜が緩い通路でも投入口から投入された硬貨を受
入口を通してコインメカニズム内へ確実に導入するため
の対策が可能になるとともに、ケース内あるいは展示室
内への飛翔性の虫などの侵入が防止できるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の自動販売機の投入硬貨搬送装置の構
成を示す右側縦断面図、第2図は第1図の扉の背面側か
ら見た裏面図、第3図はこの発明の対象となる自動販売
機の外観を示す前方斜右上から見た斜視図、第4図は従
来の自動販売機の投入硬貨搬送装置の構成を示す要部右
側縦断面図である。 1……ケース、2……扉、3……展示室、4……選択
釦、5,6……投入口、7……返却レバー、8……操作
部、9……返却口、10……取出口、11……背面板、12…
…コインメカニズム、13……受入口、14……プランジ
ャ、15……排出口、16,21,32……通路、17,19,20,30…
…搬送管、18……口金、22……回動軸、23……回動腕、
24……回転軸、25……ローラ、26……引張りコイルば
ね、27……長孔、28……ねじ、29,34……摺動板、31…
…孔部、33……覗き窓、35……蓋。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面が開口し内部に商品が収納されるケー
    スの前面開口を覆いかつ背面が背面板で覆われる扉の前
    面部に前面に開口し硬貨が投入される投入口および投入
    された硬貨を返却操作する返却レバーを備え、前記投入
    口から投入された硬貨が前記扉の前記投入口より奥行側
    下方に配設されたコインメカニズムの上面に開口し前記
    硬貨をコインメカニズム内に受入れる受入口へ向けて下
    がる傾斜した通路を介しその自重で搬送される自動販売
    機の投入硬貨搬送装置において、前記通路の少なくとも
    一部を形成する搬送管と、この搬送管の奥行側の管壁を
    その奥行方向に貫通する孔部と、この孔部と連通しこの
    孔部より奥行側の前記背面板に形成した覗き窓とを具備
    したことを特徴とする自動販売機の投入硬貨搬送装置。
  2. 【請求項2】覗き窓が前記返却レバーの操作力で開閉す
    る蓋で覆われる請求項1記載の自動販売機の投入硬貨搬
    送装置。
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