JP2775626B2 - プリンタまたは複写機の搬送3方向切換装置 - Google Patents
プリンタまたは複写機の搬送3方向切換装置Info
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- Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
- Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、例えば電子写真方式プリンタに於けるプリ
ント用紙の排紙搬送の3方向切換装置に関する。 (従来の技術) 第3図は従来の電子写真方式プリンタの断面図を示
し、プリンタ本体1では給紙カセット2からの用紙が転
写分離部3で感光体ドラム4上の像が転写され、定着部
5で定着される。次に排紙工程は、プリントされた用紙
が反転機6に送られ、ローラで形成される方向切換装置
6aにより直接にスタック7aに頁順に積み重ねられる。し
かし、プリント内容,プリント量および冊数によってプ
リント済用紙の搬送方向が異なり、大量プリントのとき
は反転機6から大量スタック7bへ、また複冊数プリント
のときはソータ8へ、また両面プリントのときは両面機
9へと、それぞれ反転機6を介して用紙を各方向へ搬送
するような構成となっている。 (発明が解決しようとする問題点) 上述したようなプリンタに於いては、プリント済用紙
は、反転機6の方向切換装置6aのローラ部分を必ず通っ
てから、プリント内容等により上部位置のスタック7aや
並設のソータ8へ、または下部位置の大量スタック7bや
両面機9へと搬送される。従って、それらの径路は長く
なるので搬送不良を発生しやすくなり、このため、全体
としてプリント速度を遅くする欠点があった。 また、封筒などの厚紙を反転機のローラ部分で反転さ
せることは、紙に大きな負荷を加えることになり、排紙
後の紙品質を悪くする欠点があった。 一方、プリンタ本体1の横に反転機6、さらにその横
にソータ8が並び、これらの下には大量スタック7bと両
面機9が並ぶので、プリンタシステムとしての設置床面
積が大きくなる欠点があった。 本発明は、上述したような問題点を解消し、プリンタ
本体内でプリント内容により3方向に切り換えることに
よって、搬送径路を短かくするようにスタック等を配置
して、高品質,コンパクトな且つ消費電力の少ないプリ
ンタを得ることを目的とするものである。 (構成および作用) 本発明は、上記目的を達成するために、プリンタまた
は複写機本体内における定着部の後に、この定着部から
排出される用紙の直進搬送路の上下に、用紙面における
搬送方向の直交方向に対して平行に長手方向が向くよう
に回動可能に設置された軸と、上の軸に設置された上偏
向爪および上レバーと、下の軸に設置された下偏向爪お
よび下レバーと、前記上レバーに連結し、通電のオン/
オフによって前記上レバーを往復移動させて前記上の軸
を回動させる第1駆動手段と、前記下レバーに連結し、
通電のオン/オフによって前記下レバーを往復移動させ
て前記下の軸を回動させる第2駆動手段とからなり、前
記上下の軸を垂直視した場合に、前記上偏向爪と前記下
偏向爪が互い違いになるように前記上偏向爪を前記上の
軸上に、前記下偏向爪を前記下の軸上に配置し、前記第
1駆動手段および第2駆動手段の通電のオン/オフを切
り換えて前記上偏向爪および下偏向爪の先端部を上下動
させ、前記上偏向爪のガイドによる上部搬送方向,前記
上偏向爪と前記下偏向爪との間を通過する直進搬送方
向,前記下偏向爪のガイドによる下部搬送方向の3方向
へと用紙の搬送方向を切り換える搬送方向切換部を備
え、前記下偏向爪と前記下レバーとの角度に対して前記
上偏向爪と前記上レバーとの角度を大きくし、かつ、前
記第1駆動手段および第2駆動手段への通電がオフの状
態において前記上下の軸を軸視した場合に、前記上レバ
ーおよび下レバーを用紙の直進搬送路に対して線対称に
なるように位置付けて、用紙の直進搬送路に対して前記
上偏向爪の先端部と前記下偏向爪の先端部とを下方に位
置付けた状態に設定し、上部搬送方向に切り換える際に
は、前記第1駆動手段および第2駆動手段への通電をオ
フにして、用紙の直進搬送路に対して前記上偏向爪の先
端部と前記下偏向爪の先端部とを下方に位置付け、直進
搬送方向に切り換える際には、前記第1駆動手段への通
電をオンにしかつ前記第2駆動手段への通電をオフにし
て、用紙の直進搬送路に対して前記上偏向爪の先端部を
上方に位置付けるとともに前記下偏向爪の先端部を下方
に位置付け、下部搬送方向に切り換える際には、前記第
1駆動手段および第2駆動手段への通電をオンにして、
用紙の直進搬送路に対して前記上偏向爪の先端部と前記
下偏向爪の先端部とを上方に位置付けることで、用紙搬
送路を切り換え可能にし、さらに前記本体の上部におけ
る上部搬送方向の搬送路端にスタックあるいはソータを
備え、前記本体の側部における前記直進搬送方向の搬送
路端に補助トレイを備え、前記本体の下部における前記
下部搬送方向の搬送路端に両面プリント用反転機を備
え、上部搬送方向をイニシャルポジションに設定したこ
とを特徴とする。 本発明によれば、用紙の搬送路は搬送方向切換部を分
岐点として3方向に切り換えられ、上部搬送方向の搬送
路端にスタックあるいはソータ、直進搬送方向の搬送路
端に補助トレイ、下部搬送方向の搬送路端に両面プリン
ト用反転機を配設することにより、従来のプリンタ本体
の側方に反転機やソータを設けた構成よりもコンパクト
な構造で、しかも搬送路を短くすることができるため
に、搬送不良を少なくすることができる。しかも、イニ
シャルポジションは上部搬送方向の搬送路に設定されて
おり、その際上下偏向爪を上下動させる第1,第2駆動手
段に対する通電はオフになっているため、低消費電力の
プリンタが得られる。 (実施例) 第1図は本発明の一実施例の断面図を示し、第3図と
同一数字符号は同じものを示す。図に於いて、10は3方
向への搬送方向切換部で、その詳細を第2図に示し、一
対の偏向爪10aおよび10bを有し、それぞれ上部,直進
(側面)および下部への搬送方向切換機能を有する。偏
向爪10aは軸10a4に結合し、偏向爪10bは軸10b4に結合し
ている。軸10a4および軸10b4は、定着部5に対して用紙
の搬送方向の下流側でかつ用紙の直進搬送路の上下に配
置されており、軸10a4および軸10b4の長手方向は用紙面
における搬送方向の直交方向に対して平行である。軸10
a4,10b4を軸方向に対して垂直方向から見たとき、偏向
爪10aおよび10bは互い違いに配置されており、軸10a4,1
0b4を軸方向から見たとき、偏向爪10aの先端部の近傍に
偏向爪10bの先端部が位置した状態になる。両偏向爪は
ソレノイド10a1,10b1を有し、レバー10a2,10b2と連動
し、偏向爪は固定用バネ10a3,10b3で本体部材と張架さ
れ、その位置が決められている。この偏向爪はプリント
内容等により、本体内からの信号に基づきソレノイドが
動作し、軸10a4,10b4が回動することで、軸10a4,10b4に
結合された偏向爪10aおよび10bを動作させることによ
り、用紙搬送路が上部,直進または下部へ切換えられ
る。 この場合、通常は使用頻度の大きい上部方向への搬送
をイニシャルポジションとすれば、他の方向、直進また
は下部方向の時だけ、ソレノイド10a1に通電して偏向爪
10aを動作させることにより、消費電力の節約がはから
れる。 すなわち、第2図からも明らかなように、軸10b4に対
する偏向爪10bとレバーb2との角度より、軸10a4に対す
る偏向爪10aとレバーa2との角度が大きくなるようにあ
らかじめ設定されている。しかも、ソレノイド10a1およ
びソレノイド10a2に対する通電がオフの場合に、レバー
a2とレバーb2の位置が定着部5からの用紙の直進搬送路
に対して線対称になるように位置付けられている。その
ため、ソレノイド10a1およびソレノイド10a2に対する通
電がオフの場合に、偏向爪10aの先端部と偏向爪10bの先
端部とが用紙の直進搬送路に対して下方に位置するよう
になり、定着部5から送られた用紙は偏向爪10aによっ
て上部方向に搬送される。また、用紙を直進方向に搬送
させる際には、ソレノイド10a1に通電して偏向爪10aを
動作させることにより、偏向爪10aの先端部を用紙の直
進搬送路に対して上方に位置付けるとともに、偏向爪10
bの先端部を用紙の直進搬送路に対して下方に位置付け
た状態になり、用紙は偏向爪10aと偏向爪10bとの間を通
過して直進方向に搬送される。さらに、用紙を下部方向
に搬送させる際には、ソレノイド10a1およびソレノイド
10b1に通電して偏向爪10aおよび偏向爪10bを動作させる
ことにより、偏向爪10aの先端部と偏向爪10bの先端部と
を用紙の直進搬送路に対して上方に位置付けた状態とな
り、用紙は偏向爪10bによって下部方向に搬送される。 次に第1図に於いて、7dはカバー内蔵の補助トレイ
で、プリンタ本体1の側面部に設けられ、封筒など厚紙
用紙の排紙積載に使用される。搬送方向切換部の偏向爪
が直進方向に切換えられ、紙を反転せずにそのまま最短
搬送路でトレイ7dに排紙し、プリント後の品質劣化を防
止する。 また、搬送方向切換部の上方部には、前述した使用頻
度の高いスタック7aをイニシャルポジションとして、第
2のスタック7cを有する2段構成とし、通常排紙と大量
排紙を兼用させる。 更に、前記スタック7a,7cの上方にソータ8を配置
し、紙を反転してこのソータに積載する。 また、搬送方向切換部の下方部には両面プリント用反
転機11を配置し、紙を反転後両面プリントを行なうた
め、給紙部12へ送り両面プリントするか、また給紙部12
へ送付する必要のない片面プリントの時は、第2の大量
スタック7bとして使用できるように兼用させている。 (発明の効果) 上述したように、本発明は、プリンタ本体内における
定着部の後に設けられた搬送方向切換部を分岐点に、用
紙の搬送方向を上方向、直進方向および下方向の3方向
に切り換えるものである。すなわち、プリンタ本体内に
おいて1つの分岐点から3方向に切り換えることができ
るために、従来のように、プリンタ本体外に反転機を設
けてプリンタ本体からの用紙を3方向に切り換える構成
よりも用紙の搬送路を短くすることができ、その結果、
搬送不良を少なくすることができる。 また、プリンタ本体の上部にスタックやソータを、側
部に補助トレイを、また下部に両面プリント用反転機を
配置することにより、従来のようにプリンタ本体の側部
にソータを設けた構成よりも、プリンタ全体としてコン
パクトに形成される。従って、従来よりもプリンタを設
置するための床面積を減少させることができる。特に、
厚紙プリントの場合は、直進方向に搬送路を切り換える
ことにより、用紙を反転させることなく短い搬送距離で
プリンタ本体の外部に排紙できる。 また、上偏向爪と上レバーとの角度を下偏向爪と下レ
バーとの角度より大きく、しかも第1,第2駆動手段の両
方に通電してない状態では、上下のレバーが直進搬送路
に対して線対称になるように設定することにより、上方
向に用紙が搬送されるように上下偏向爪の位置設定がな
される。そのため、直進搬送路を基準として上下のレバ
ーおよび第1,第2駆動手段の位置を関連付けて設定する
ことが可能になり、その結果、第1,第2駆動手段の位置
設定を容易にすることができる。また、イニシャルポジ
ションを上部搬送方向としたことにより上部に搬送する
頻度が高くなり、しかも、その使用頻度が高い上方向へ
の用紙の搬送時には第1,第2駆動手段に通電されず、使
用頻度が少ない直進方向,下方向の時だけ第1,第2駆動
手段に通電して偏向爪を動作させるようにしたので消費
電力も少なくて済み、経済的である。 また、上下偏向爪は、上下の軸を垂直視した場合に上
下の軸上に互い違いに配置されているので、例えば、上
方向に用紙を搬送するときに上偏向爪が下に位置しても
下の偏向爪と干渉することがない。このため、上下偏向
爪は上下方向に接近させて配置できるようになり、爪配
置のスペースは小さくてすみ、従来よりもプリンタ本体
の小型化に寄与する。特に、直進方向に搬送する場合、
上下偏向爪がガイド板の役割を兼用するため、その分低
コスト化が図れる。 なお、本発明は電子写真方式のプリンタについて述べ
たが、その他の類似装置、例えば複写機に適用できるこ
とは勿論である。
ント用紙の排紙搬送の3方向切換装置に関する。 (従来の技術) 第3図は従来の電子写真方式プリンタの断面図を示
し、プリンタ本体1では給紙カセット2からの用紙が転
写分離部3で感光体ドラム4上の像が転写され、定着部
5で定着される。次に排紙工程は、プリントされた用紙
が反転機6に送られ、ローラで形成される方向切換装置
6aにより直接にスタック7aに頁順に積み重ねられる。し
かし、プリント内容,プリント量および冊数によってプ
リント済用紙の搬送方向が異なり、大量プリントのとき
は反転機6から大量スタック7bへ、また複冊数プリント
のときはソータ8へ、また両面プリントのときは両面機
9へと、それぞれ反転機6を介して用紙を各方向へ搬送
するような構成となっている。 (発明が解決しようとする問題点) 上述したようなプリンタに於いては、プリント済用紙
は、反転機6の方向切換装置6aのローラ部分を必ず通っ
てから、プリント内容等により上部位置のスタック7aや
並設のソータ8へ、または下部位置の大量スタック7bや
両面機9へと搬送される。従って、それらの径路は長く
なるので搬送不良を発生しやすくなり、このため、全体
としてプリント速度を遅くする欠点があった。 また、封筒などの厚紙を反転機のローラ部分で反転さ
せることは、紙に大きな負荷を加えることになり、排紙
後の紙品質を悪くする欠点があった。 一方、プリンタ本体1の横に反転機6、さらにその横
にソータ8が並び、これらの下には大量スタック7bと両
面機9が並ぶので、プリンタシステムとしての設置床面
積が大きくなる欠点があった。 本発明は、上述したような問題点を解消し、プリンタ
本体内でプリント内容により3方向に切り換えることに
よって、搬送径路を短かくするようにスタック等を配置
して、高品質,コンパクトな且つ消費電力の少ないプリ
ンタを得ることを目的とするものである。 (構成および作用) 本発明は、上記目的を達成するために、プリンタまた
は複写機本体内における定着部の後に、この定着部から
排出される用紙の直進搬送路の上下に、用紙面における
搬送方向の直交方向に対して平行に長手方向が向くよう
に回動可能に設置された軸と、上の軸に設置された上偏
向爪および上レバーと、下の軸に設置された下偏向爪お
よび下レバーと、前記上レバーに連結し、通電のオン/
オフによって前記上レバーを往復移動させて前記上の軸
を回動させる第1駆動手段と、前記下レバーに連結し、
通電のオン/オフによって前記下レバーを往復移動させ
て前記下の軸を回動させる第2駆動手段とからなり、前
記上下の軸を垂直視した場合に、前記上偏向爪と前記下
偏向爪が互い違いになるように前記上偏向爪を前記上の
軸上に、前記下偏向爪を前記下の軸上に配置し、前記第
1駆動手段および第2駆動手段の通電のオン/オフを切
り換えて前記上偏向爪および下偏向爪の先端部を上下動
させ、前記上偏向爪のガイドによる上部搬送方向,前記
上偏向爪と前記下偏向爪との間を通過する直進搬送方
向,前記下偏向爪のガイドによる下部搬送方向の3方向
へと用紙の搬送方向を切り換える搬送方向切換部を備
え、前記下偏向爪と前記下レバーとの角度に対して前記
上偏向爪と前記上レバーとの角度を大きくし、かつ、前
記第1駆動手段および第2駆動手段への通電がオフの状
態において前記上下の軸を軸視した場合に、前記上レバ
ーおよび下レバーを用紙の直進搬送路に対して線対称に
なるように位置付けて、用紙の直進搬送路に対して前記
上偏向爪の先端部と前記下偏向爪の先端部とを下方に位
置付けた状態に設定し、上部搬送方向に切り換える際に
は、前記第1駆動手段および第2駆動手段への通電をオ
フにして、用紙の直進搬送路に対して前記上偏向爪の先
端部と前記下偏向爪の先端部とを下方に位置付け、直進
搬送方向に切り換える際には、前記第1駆動手段への通
電をオンにしかつ前記第2駆動手段への通電をオフにし
て、用紙の直進搬送路に対して前記上偏向爪の先端部を
上方に位置付けるとともに前記下偏向爪の先端部を下方
に位置付け、下部搬送方向に切り換える際には、前記第
1駆動手段および第2駆動手段への通電をオンにして、
用紙の直進搬送路に対して前記上偏向爪の先端部と前記
下偏向爪の先端部とを上方に位置付けることで、用紙搬
送路を切り換え可能にし、さらに前記本体の上部におけ
る上部搬送方向の搬送路端にスタックあるいはソータを
備え、前記本体の側部における前記直進搬送方向の搬送
路端に補助トレイを備え、前記本体の下部における前記
下部搬送方向の搬送路端に両面プリント用反転機を備
え、上部搬送方向をイニシャルポジションに設定したこ
とを特徴とする。 本発明によれば、用紙の搬送路は搬送方向切換部を分
岐点として3方向に切り換えられ、上部搬送方向の搬送
路端にスタックあるいはソータ、直進搬送方向の搬送路
端に補助トレイ、下部搬送方向の搬送路端に両面プリン
ト用反転機を配設することにより、従来のプリンタ本体
の側方に反転機やソータを設けた構成よりもコンパクト
な構造で、しかも搬送路を短くすることができるため
に、搬送不良を少なくすることができる。しかも、イニ
シャルポジションは上部搬送方向の搬送路に設定されて
おり、その際上下偏向爪を上下動させる第1,第2駆動手
段に対する通電はオフになっているため、低消費電力の
プリンタが得られる。 (実施例) 第1図は本発明の一実施例の断面図を示し、第3図と
同一数字符号は同じものを示す。図に於いて、10は3方
向への搬送方向切換部で、その詳細を第2図に示し、一
対の偏向爪10aおよび10bを有し、それぞれ上部,直進
(側面)および下部への搬送方向切換機能を有する。偏
向爪10aは軸10a4に結合し、偏向爪10bは軸10b4に結合し
ている。軸10a4および軸10b4は、定着部5に対して用紙
の搬送方向の下流側でかつ用紙の直進搬送路の上下に配
置されており、軸10a4および軸10b4の長手方向は用紙面
における搬送方向の直交方向に対して平行である。軸10
a4,10b4を軸方向に対して垂直方向から見たとき、偏向
爪10aおよび10bは互い違いに配置されており、軸10a4,1
0b4を軸方向から見たとき、偏向爪10aの先端部の近傍に
偏向爪10bの先端部が位置した状態になる。両偏向爪は
ソレノイド10a1,10b1を有し、レバー10a2,10b2と連動
し、偏向爪は固定用バネ10a3,10b3で本体部材と張架さ
れ、その位置が決められている。この偏向爪はプリント
内容等により、本体内からの信号に基づきソレノイドが
動作し、軸10a4,10b4が回動することで、軸10a4,10b4に
結合された偏向爪10aおよび10bを動作させることによ
り、用紙搬送路が上部,直進または下部へ切換えられ
る。 この場合、通常は使用頻度の大きい上部方向への搬送
をイニシャルポジションとすれば、他の方向、直進また
は下部方向の時だけ、ソレノイド10a1に通電して偏向爪
10aを動作させることにより、消費電力の節約がはから
れる。 すなわち、第2図からも明らかなように、軸10b4に対
する偏向爪10bとレバーb2との角度より、軸10a4に対す
る偏向爪10aとレバーa2との角度が大きくなるようにあ
らかじめ設定されている。しかも、ソレノイド10a1およ
びソレノイド10a2に対する通電がオフの場合に、レバー
a2とレバーb2の位置が定着部5からの用紙の直進搬送路
に対して線対称になるように位置付けられている。その
ため、ソレノイド10a1およびソレノイド10a2に対する通
電がオフの場合に、偏向爪10aの先端部と偏向爪10bの先
端部とが用紙の直進搬送路に対して下方に位置するよう
になり、定着部5から送られた用紙は偏向爪10aによっ
て上部方向に搬送される。また、用紙を直進方向に搬送
させる際には、ソレノイド10a1に通電して偏向爪10aを
動作させることにより、偏向爪10aの先端部を用紙の直
進搬送路に対して上方に位置付けるとともに、偏向爪10
bの先端部を用紙の直進搬送路に対して下方に位置付け
た状態になり、用紙は偏向爪10aと偏向爪10bとの間を通
過して直進方向に搬送される。さらに、用紙を下部方向
に搬送させる際には、ソレノイド10a1およびソレノイド
10b1に通電して偏向爪10aおよび偏向爪10bを動作させる
ことにより、偏向爪10aの先端部と偏向爪10bの先端部と
を用紙の直進搬送路に対して上方に位置付けた状態とな
り、用紙は偏向爪10bによって下部方向に搬送される。 次に第1図に於いて、7dはカバー内蔵の補助トレイ
で、プリンタ本体1の側面部に設けられ、封筒など厚紙
用紙の排紙積載に使用される。搬送方向切換部の偏向爪
が直進方向に切換えられ、紙を反転せずにそのまま最短
搬送路でトレイ7dに排紙し、プリント後の品質劣化を防
止する。 また、搬送方向切換部の上方部には、前述した使用頻
度の高いスタック7aをイニシャルポジションとして、第
2のスタック7cを有する2段構成とし、通常排紙と大量
排紙を兼用させる。 更に、前記スタック7a,7cの上方にソータ8を配置
し、紙を反転してこのソータに積載する。 また、搬送方向切換部の下方部には両面プリント用反
転機11を配置し、紙を反転後両面プリントを行なうた
め、給紙部12へ送り両面プリントするか、また給紙部12
へ送付する必要のない片面プリントの時は、第2の大量
スタック7bとして使用できるように兼用させている。 (発明の効果) 上述したように、本発明は、プリンタ本体内における
定着部の後に設けられた搬送方向切換部を分岐点に、用
紙の搬送方向を上方向、直進方向および下方向の3方向
に切り換えるものである。すなわち、プリンタ本体内に
おいて1つの分岐点から3方向に切り換えることができ
るために、従来のように、プリンタ本体外に反転機を設
けてプリンタ本体からの用紙を3方向に切り換える構成
よりも用紙の搬送路を短くすることができ、その結果、
搬送不良を少なくすることができる。 また、プリンタ本体の上部にスタックやソータを、側
部に補助トレイを、また下部に両面プリント用反転機を
配置することにより、従来のようにプリンタ本体の側部
にソータを設けた構成よりも、プリンタ全体としてコン
パクトに形成される。従って、従来よりもプリンタを設
置するための床面積を減少させることができる。特に、
厚紙プリントの場合は、直進方向に搬送路を切り換える
ことにより、用紙を反転させることなく短い搬送距離で
プリンタ本体の外部に排紙できる。 また、上偏向爪と上レバーとの角度を下偏向爪と下レ
バーとの角度より大きく、しかも第1,第2駆動手段の両
方に通電してない状態では、上下のレバーが直進搬送路
に対して線対称になるように設定することにより、上方
向に用紙が搬送されるように上下偏向爪の位置設定がな
される。そのため、直進搬送路を基準として上下のレバ
ーおよび第1,第2駆動手段の位置を関連付けて設定する
ことが可能になり、その結果、第1,第2駆動手段の位置
設定を容易にすることができる。また、イニシャルポジ
ションを上部搬送方向としたことにより上部に搬送する
頻度が高くなり、しかも、その使用頻度が高い上方向へ
の用紙の搬送時には第1,第2駆動手段に通電されず、使
用頻度が少ない直進方向,下方向の時だけ第1,第2駆動
手段に通電して偏向爪を動作させるようにしたので消費
電力も少なくて済み、経済的である。 また、上下偏向爪は、上下の軸を垂直視した場合に上
下の軸上に互い違いに配置されているので、例えば、上
方向に用紙を搬送するときに上偏向爪が下に位置しても
下の偏向爪と干渉することがない。このため、上下偏向
爪は上下方向に接近させて配置できるようになり、爪配
置のスペースは小さくてすみ、従来よりもプリンタ本体
の小型化に寄与する。特に、直進方向に搬送する場合、
上下偏向爪がガイド板の役割を兼用するため、その分低
コスト化が図れる。 なお、本発明は電子写真方式のプリンタについて述べ
たが、その他の類似装置、例えば複写機に適用できるこ
とは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による電子写真方式のプリン
タ断面図、第2図は第1図の搬送方向切換部の一例図、
第3図は従来の電子写真方式のプリンタ断面図である。 1……プリンタ本体、2……給紙カセット、3……転写
分離部、4……感光体ドラム、5……定着部、7a,7c…
…スタック、7b……大量スタック、7d……補助トレイ、
8……ソータ、10……搬送方向切換部、10a,10b……偏
向爪、11……両面プリント用反転機、12……給紙部。
タ断面図、第2図は第1図の搬送方向切換部の一例図、
第3図は従来の電子写真方式のプリンタ断面図である。 1……プリンタ本体、2……給紙カセット、3……転写
分離部、4……感光体ドラム、5……定着部、7a,7c…
…スタック、7b……大量スタック、7d……補助トレイ、
8……ソータ、10……搬送方向切換部、10a,10b……偏
向爪、11……両面プリント用反転機、12……給紙部。
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(56)参考文献 特開 昭57−203648(JP,A)
特開 昭60−112060(JP,A)
特開 昭61−243465(JP,A)
特開 昭61−145071(JP,A)
特開 昭58−113069(JP,A)
特開 昭61−248853(JP,A)
特開 昭57−184056(JP,A)
実開 昭61−185753(JP,U)
実開 昭62−8260(JP,U)
実開 昭63−73236(JP,U)
実開 昭59−187660(JP,U)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.プリンタまたは複写機本体内における定着部の後
に、この定着部から排出される用紙の直進搬送路の上下
に、用紙面における搬送方向の直交方向に対して平行に
長手方向が向くように回動可能に設置された軸と、上の
軸に設置された上偏向爪および上レバーと、下の軸に設
置された下偏向爪および下レバーと、前記上レバーに連
結し、通電のオン/オフによって前記上レバーを往復移
動させて前記上の軸を回動させる第1駆動手段と、前記
下レバーに連結し、通電のオン/オフによって前記下レ
バーを往復移動させて前記下の軸を回動させる第2駆動
手段とからなり、 前記上下の軸を垂直視した場合に、前記上偏向爪と前記
下偏向爪が互い違いになるように前記上偏向爪を前記上
の軸上に、前記下偏向爪を前記下の軸上に配置し、 前記第1駆動手段および第2駆動手段の通電のオン/オ
フを切り換えて前記上偏向爪および下偏向爪の先端部を
上下動させ、前記上偏向爪のガイドによる上部搬送方
向,前記上偏向爪と前記下偏向爪との間を通過する直進
搬送方向,前記下偏向爪のガイドによる下部搬送方向の
3方向へと用紙の搬送方向を切り換える搬送方向切換部
を備え、 前記下偏向爪と前記下レバーとの角度に対して前記上偏
向爪と前記上レバーとの角度を大きくし、かつ、前記第
1駆動手段および第2駆動手段への通電がオフの状態に
おいて前記上下の軸を軸視した場合に、前記上レバーお
よび下レバーを用紙の直進搬送路に対して線対称になる
ように位置付けて、用紙の直進搬送路に対して前記上偏
向爪の先端部と前記下偏向爪の先端部とを下方に位置付
けた状態に設定し、 上部搬送方向に切り換える際には、前記第1駆動手段お
よび第2駆動手段への通電をオフにして、用紙の直進搬
送路に対して前記上偏向爪の先端部と前記下偏向爪の先
端部とを下方に位置付け、 直進搬送方向に切り換える際には、前記第1駆動手段へ
の通電をオンにしかつ前記第2駆動手段への通電をオフ
にして、用紙の直進搬送路に対して前記上偏向爪の先端
部を上方に位置付けるとともに前記下偏向爪の先端部を
下方に位置付け、 下部搬送方向に切り換える際には、前記第1駆動手段お
よび第2駆動手段への通電をオンにして、用紙の直進搬
送路に対して前記上偏向爪の先端部と前記下偏向爪の先
端部とを上方に位置付けることで、用紙搬送路を切り換
え可能にし、 さらに前記本体の上部における上部搬送方向の搬送路端
にスタックあるいはソータを備え、前記本体の側部にお
ける前記直進搬送方向の搬送路端に補助トレイを備え、
前記本体の下部における前記下部搬送方向の搬送路端に
両面プリント用反転機を備え、上部搬送方向をイニシャ
ルポジションに設定したことを特徴とするプリンタまた
は複写機の搬送3方向切換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62153728A JP2775626B2 (ja) | 1987-06-20 | 1987-06-20 | プリンタまたは複写機の搬送3方向切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62153728A JP2775626B2 (ja) | 1987-06-20 | 1987-06-20 | プリンタまたは複写機の搬送3方向切換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63316873A JPS63316873A (ja) | 1988-12-26 |
JP2775626B2 true JP2775626B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=15568799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62153728A Expired - Lifetime JP2775626B2 (ja) | 1987-06-20 | 1987-06-20 | プリンタまたは複写機の搬送3方向切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2775626B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02215646A (ja) * | 1989-02-16 | 1990-08-28 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP5312187B2 (ja) * | 2009-05-11 | 2013-10-09 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
-
1987
- 1987-06-20 JP JP62153728A patent/JP2775626B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63316873A (ja) | 1988-12-26 |
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