JP2775317B2 - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JP2775317B2
JP2775317B2 JP1277177A JP27717789A JP2775317B2 JP 2775317 B2 JP2775317 B2 JP 2775317B2 JP 1277177 A JP1277177 A JP 1277177A JP 27717789 A JP27717789 A JP 27717789A JP 2775317 B2 JP2775317 B2 JP 2775317B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は画像入力装置、特にレンズのフォーカスを
電動機を介して手動調節する画像入力装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来の画像入力装置においては、焦点調節を手動で行
なう場合、直接手で距離リングを回転させて行なうか、
もしくは電動機を介して距離リング(フォーカスリン
グ)を回転させるかにより行なっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のように、従来例においては、焦点調節を行なう
場合、フォーカスを(i)微少調節(以下微調という)
したり、又は、(ii)至近距離から最遠端距離まで大き
く変えたりするというように使い分けたい場合、フォー
カスリングをあまり速く回転させると上記(i)の微調
で正確なフォーカス(ピント)調節ができないという問
題点があり、反対に上記(i)の微調に適した温度でフ
ォーカスリングを回転させると、上記(ii)のように、
距離を大きく変えたい場合には時間がかかり過ぎて不便
であるという問題点があった。
このためにフォーカス調節部材と別に速度調節部材を
設ければ上記(i)の微調や、(ii)の至近から最遠端
まで変えることの両方にほぼ適した速度で調節すること
は可能であるが、系が複雑になり価格も上昇してしまう
という問題点があった。
この発明は上記のような従来例の問題点を解決するた
めになされたもので、簡単な構成で、高精度の微調と速
やかな粗雑調節(以下、粗調という)を行なう画像入力
装置を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
このため、この発明においては画像を光電変換する撮
像手段、レンズのフォーカスを手動調節するフォーカス
手動調節手段を有する画像入力装置であって、前記フォ
ーカス手動調節手段のモーターをパルス駆動するととも
に、操作開始から所定時間後に、駆動する電圧をかける
/かけないの時間比を1未満から1を超える値に変化さ
せることによって前記モーターの駆動速度を変化させる
駆動速度変化手段を具備して成る画像入力装置により、
前記目的を達成しようとするものである。
〔作 用〕
この発明における画像入力装置は、撮像手段で画像を
光電変換し、フォーカス手動調節手段でレンズのフォー
カスを手動調節し、駆動速度変化手段でフォーカス手動
調節手段のモータ駆動速度を操作開始からの時間によっ
て変化する。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳説す
る。
図面第1図はこの発明の一実施例の画像入力装置の斜
視図、第2図はこの実施例の側面図、第3図は第1図の
カメラ部の側断面略図、第4図は第1図のリモートコン
トロール装置の外観図、第5図はこの実施例の電気回路
図、第6図はこの実施例の絞り制御関連各信号波形図、
第7図はこの実施例の画面に対する測光領域を表わす
図、第8図はこの実施例の絞り制御動作シーケンスのフ
ローチャート、第9図はズーム又はフォーカスモータ周
辺の電気回路図、第10図はズーム又はフォーカスエンコ
ーダの電気回路図、第11図はこの実施例のフォーカス操
作をステップ状に制御するフローチャート、第12図はフ
ォーカス操作で、フォーカスモータの駆動速度をステッ
プ状に変化した状態を示す図、第13図は第12図での速度
変化をランプ状に制御した図、第14図は第13図のランプ
Aの拡大図、第15図はフォーカスモータ駆動速度をラン
プ状に制御するフローチャート、第16図はフォーカスモ
ータパルス駆動電圧をデューティ制御で行なう状態を示
す図であり、第16図(a)はモータ駆動速度を緩くす
る、第16図(b)は速くするそれぞれの状態を示す図で
ある。第17図は第16図のモータをパルス駆動するデュー
ティ制御を中心としたフローチャート、第18図はデュー
ティ制御を行う場合のモータ周辺の電気回路図、第19図
はデューティ制御を駆動、停止で行なった状態を示す図
である。
図面第1図および第2図において、1は読取られる画
像1aを載置するための載置台である。ここで、後述する
原稿等の画像を読取るための光電変換部を有するカメラ
2のホワイトバランスを調整するため、該載置台1のカ
メラ2側の面は無彩色の灰色としてある。上記面は白色
でもよいが、カメラ2内の光電変換部に入射する光量が
多すぎると、該光電変換部の出力が飽和して、適正なホ
ワイトバランス調整ができなくなることを防止するため
に、白色よりも反射率の低い前記のような灰色の方が好
ましい。また、載置台1からカメラ2に乱反射光が入射
しないように、載置台1は拡散反射板としている。
2は、水平支持部3に固着/支持されているカメラ
で、内部に画像を光電変換する撮像手段Aを構成するカ
ラー光電変換部を備えている。4は垂直支持部で、載置
台1上に固着されており、水平支持部3は、該垂直支持
部4を介して載置台1に連結されている。
5は照明装置であり、載置台1上が暗い場合、またト
ラペン等に書かれたものをカメラ2へ入力させたい時、
室内燈からの正反射をカメラ2が拾うのを防ぐために、
シェード等を使用した場合に使用され、スイッチ6によ
りオン、オフすることができる。7は本装置の電源スイ
ッチである。8は、外部からの映像信号を入力させるた
めの外部入力端子であり、該入力端子8から入力された
外部入力は、モニタ出力端子9から出力される。
10は、レンズのフォーカスを手動調節するフォーカス
手動調節手段Bを含むモートコントロール装置(以下、
リモコンと略称する)で、詳細は後述するが、載置台1
の画像をズームレンズにより、カメラ2に結像させるた
め、該ズームレンズに内臓されたフォーカシング、ズー
ミング等の各操作部材を電気的に操作するもので、コー
ド10aによって本体と接続されている。
なお、この実施例においては、リモコン10は、有線式
としたが、ワイヤレスとしても良いことはもちろんであ
る。
図面第3図は、カメラ2の断面略図を示している。
11は、CCD(電荷結合デバイス)等の固体撮像素子
で、ズームレンズ12,フォーカスレンズ13を通して、載
置台1上の画像を入力する。Lは撮像光軸を示す。ズー
ムレンズ12は移動筒21に固着されており、カム筒19を介
してモータ15で駆動される。15aは焦点距離がいくらの
所にあるか検出するためのズームエンコーダである。フ
ォーカスレンズ13は、フォーカス枠20に取り付けられ、
移動筒22に固着されており、カム筒19を介してモータ16
で駆動される。Bはフォーカス手動調節手段であり、フ
ォーカスボタン26,フォーカスレンズ13,フォーカス枠2
0,モータ16,フォーカスエンコーダ16aで構成され、レン
ズのフォーカスを手動調節する手段である。なお、前記
16aはピントが被写体距離で、いくら相当の所にあるか
を検出するフォーカスエンコーダである。14は、絞り
(アイリス)で、モータ17によって開閉される。18は、
固定筒で、第1,2図における水平支持部3に固着されて
おり、移動筒21,22,カム筒19が回動可能に取り付けられ
ている。
第4図は、リモコン10の外観図である。
24は、アップ/ダウンボタンで、該ボタンを押すこと
によりフォーカス/ズーム/アイリス(絞り)の調節が
できる。26はフォーカスボタン、27はズームボタン、28
はアイリスボタンで、各ボタン26ないし28のいずれかの
ボタンを押すことにより、ボタン24でフォーカス,ズー
ム,アイリスのいずれかの調節を行うことができる。
第5図は、この発明の一実施例を示す電気回路図であ
る。図中、101は、被写体Yを撮影するためのカメラヘ
ッドである。Xは、カメラヘッド101の前方に取り付け
られ、カメラヘッド101内の撮像素子CCD11(第3図)上
に被写体Yの像を結ばせるためのレンズ系であり、これ
は複数枚の(ズーム)光学レンズ102、絞り14、ズーム
調整用モータ15、ピント(フォーカス)調整用モータ1
6、ズームおよびフォーカスエンコーダ15aおよび16a、
絞り調整用モータ17等よりなる。ここにおいて、各モー
タ15,16,17は、それぞれ直流モータ、ステップモータも
しくは超音波モータ等、電気から機械エネルギーに変換
可能な要素であり、後述するコントローラ112からの命
令により機械的に相反する2つの方向への回転ができ、
その2つの方向の回転に対し、それぞれズーム調整用モ
ータ15は、“テレ”または“ワイド”、フォーカス調整
用モータ16は、ピント“近”または“遠”、絞り調整用
モータ17は、絞り“開”または“閉”の各動作をし、そ
れぞれズーム,ピント(フォーカス),絞り(露光量)
の調整を可能としている。ここでは、説明を簡単にする
ためモータ17はステップモータであると仮定する。
カメラヘッド101から被写体の像情報は、出力ライン1
07を通してNTSC等のビデオ信号として出力される。カメ
ラヘッド101は、それと同時に被写体Yの平均輝度を検
出するため、端子bより出力される輝度信号をライン10
8を通して積分回路109で、カメラヘッド101の端子dよ
りの信号に従い適切な重みづけを行った上で、積分して
アナログ/ディジタル(A/D)コンバータ111により、A/
D変換した後、後述するコントローラ112に入力される。
112はコントローラであり、フォーカス手動調節手段
Bのモータ駆動速度を操作開始からの時間にとって変化
する駆動速度変化手段Cを構成している。また、このシ
ステムの全体を制御する要素である。なお、カメラヘッ
ド101は、端子cより積分回路109に同期信号を送って積
分波形のリセットタイミングを伝えるとともに、端子d
よりコントローラ112にタイミングパルスを送り、積分
波形をコントローラ112に取込むタイミングを指定して
いる。コントローラ112には、以下の操作部材が接続さ
れている。
すなわち、114,115,116は、それぞれズーム,フォー
カス,絞り操作を指定する各部材であり、例えばこれら
からの入力がハイレベルになった時、コントローラ112
はその操作が指定されたものと判断する。
一方、118,119は、第4図における24に相当するもの
で仮に、それぞれアップ/ダウン操作部材と名付ける
が、これらがハイレベルとなった時、コントローラ112
は、それぞれ、下記第1表の各操作を行うように構成し
てある。
この装置の構成としては、例えば112ないし119はリモ
コンの形態をとってもよいし、本体内に組込まれていて
もよい。以上が第5図に示す回路より成るこの一実施例
の構成である。
次にこの実施例の動作を第6図ないし第19図を用い、
第1図ないし第5図を援用して説明する。
まず、この実施例の動作の絞り制御について説明す
る。この絞り制御は第7図の画面に対する測光領域図に
示すように、全画面の一部分(次記第6図における時間
t1〜t2間相当)を均一な重み付けで測光する場合を例に
とったものである。
図面第6図に、絞り制御関連の各信号波形図を示す。
第6図(a)はカメラヘッド101端子cより積分回路109
に出力される垂直同期信号,同(b)は積分回路109の
積分出力波形,同(c)はカメラヘッド101端子dより
コントローラ112に出力されるタイミングパルスであ
る。
積分出力は第6図(b)のように、垂直同期信号
(a)の前縁でクリアされ、測光部分(t1〜t2)で変化
し、それ以降は次に同期信号が来るまで一定値を保つ。
そこで、この一定値にある期間中の時刻t3において来る
タイミングパルス第6図(c)のタイミングにコントロ
ーラ112に取込み、光量測光結果(b)図における出力
電圧VAに従って絞りを調整する。
以上の絞り調整動作を第8図の絞り制御動作シーケン
スフローチャートに従って説明する。
図面第8図において、コントローラ112は、まず、ス
テップ201において、第6図(a)のタイミング信号が
来たかどうか判断する。もし、来ていなければ別のルー
チンへ移る。もし、来ていたらそこでA/Dコンバータ111
を通して出力積分値VAを入力する(ステップ202)。次
に、それを許容最大値VR1と比較する(ステップ203)。
もし、VA>VR1であれば、入射光量は過大であると判断
されるため、絞りを1ステップ絞り込む(ステップ20
4)。これでこの場合の作業を終えその後、次の作業を
行う(ステップ208)。
もし、ステップ203において、VA<VR1であった場合
は、それを許容最小値VR2と比較する(ステップ205)。
ここでもし、VA<VR2であれば、入射光量は不足してい
ると判断されるため、モータ106を介して絞りを1ステ
ップ開ける(ステップ206)。これでこの場合の作業を
終え、次の作業を行う(ステップ208)。
もし、ステップ205において、VA>VR2であった場合、
入射光量は適正であると判断されるため絞りはそのまま
にして(ステップ207)、この場合の作業を終え、次の
作業を行う(ステップ208)。
なお、ここで前記許容最大値/最小値であるVR1/VR2
について補足すると、積分光量の目標値VRに対して例え
ば、 VR1=1.4VR VR2=0.7VR のように決定する。
また、これを補正する場合、例えばステップ205で補
正するとして、下記第2表に示すように絞り制御の目標
値を作表しておいて、これを参照するようにすれば便利
である。この場合、No.5が標準値であり、数値が小さい
程目標入射光量は低くなる。
次にこの実施例のズームおよびフォーカスについて第
9図を用いて前記駆動速度変化手段Cを中心にして説明
する。
第9図はズーム、もしくはフォーカスの各モータ15も
しくは16それぞれの周辺の具体的な回路図である。ここ
では説明の都合上直流モータの例をあげてあるがステッ
プモータ,超音波モータ等のモータを用いても全く同様
の作用をする装置が実現できることは言うまでもない。
図面第9図において201は直流モータであり端子a−
端子b間に加えられる電圧が高い程高速で回転し、印加
される電圧が逆転すると回転する方向を逆転する特性を
有している。
202,204のそれぞれはPNPトランジスタ、203,205のそ
れぞれはNPNトランジスタ、202a,203a,204a,205aは、そ
れぞれトランジスタ202,203,204,205のベース電流を制
御するベース抵抗である。
ベース抵抗202a,203aおよび204a,205aの接続点は回転
方向制御端子207および208として直接コントローラ112
によって制御される。
PNPトランジスタ202と204のエミッタはともにNPNトラ
ンジスタ206のエミッタに接続され、トランジスタ206の
ベースはコントローラ112のD/A変換出力209にコレクタ
は電源VCCに接続される。
回転方向制御端子207および208のロジックレベルと各
部の作用を示すとそれぞれ下記第3表および第3A表のよ
うになる。
実際には例えば第3表のような動作に対応させること
ができる。
また回転の速度はコントローラ112のD/A変換器に直結
された端子209の電圧で制御することができる。
次に、前記ズームエンコーダおよびフォーカスエンコ
ーダについて第10図を用いて説明する。
図面第10図はズームエンコーダ15aもしくはフォーカ
スエンコーダ16a(第5図)の電気回路の具体例であ
り、両端a,bのそれぞれは電源およびグラウンドに接続
され、ズーム環又はフォーカス環の動きに連動してセン
ター端子Cが移動するポテンショメータ250よりなり、
そのセンター端子Cの電圧により現在のズーム位置,フ
ォーカス位置が検出できる構成になっている。ポテンシ
ョメータ250のセンター端子Cはコントローラ112のA/D
変換器に直結される。
次にフォーカス又はズームの前記駆動速度変化手段C
の具体的な操作について第11図を用いて説明する。
(i)先ず、駆動速度変化手段Cにおける時間による変
化をステップ状に制御する操作について説明する。この
制御はフォーカスを一定時間以内までは低速でその後高
速で動かす操作である。
フォーカス又はズームの操作において、フォーカス又
はズームの端から端まで動かしたい場合、いずれにして
も長時間を要する。この時間を短縮するために一定時間
以上操作している場合は、その時間を粗調整(以下粗調
という)とみなしてモータのスピードを高速で動かすよ
うにすれば、部材を追加することなしに低速では微調整
(以下微調という)を精度よく、高速では粗調を速やか
に行なう事ができる。
以上の操作の制御を、図面第11図のフローチャートを
用いて説明する。
スタート後、まず第4図のリモコンでフォーカス26
(第4図)の操作がなされたか否かを判別する(第11図
ステップ301)。もし操作されていなければ(ステップ3
01N)終了する。
操作されていれば(ステップ301Y)ステップ302に進
み、アップダウンボタン24(第4図)が操作されたか否
かを判別する。
まず、UP操作がなされているか否かを判別する(第11
図ステップ302)。もし、操作されていれば(ステップ3
02Y)前述のように、フォーカスを近方向にわせたいと
いうことなので、第9図においてフォーカスモータ201
の駆動パターンを前記3A表2にする(第11図ステップ30
3)。また、モータ201の速度を決める第9図端子209に
接続されたコントローラ112のD/A変換出力を比較的低い
値V1にする(第11図ステップ306)。
この状態でフォーカスモータを駆動しながら操作が終
了したか否か判定する(第11図ステップ307)。もし、
操作が終了したのであれば(ステップ307Y)第9図のフ
ォーカスモータ201の駆動パターンを第3A表1にしてフ
ォーカスモータ201を停止させるとともにD/A変換出力を
0Vにして(第11図ステップ311)、終了する。
もし、操作が終了していなければ(第11図ステップ30
7N)操作が開始されてからt1だけの時間が経過したか否
かを判別する(第11図ステップ308)。もし、まだ経過
していなければ(ステップ308N)、第11図ステップ307
にもどりV1の電圧でフォーカスモータ201を駆動し続け
る。
もし、t1の時間が経過した場合(第11図ステップ308
Y)、フォーカスモータ201の駆動電圧を決定するD/A変
換器の出力をV2まで高くする(第11図ステップ309)。
次に操作が終了しているか否かを判別し(第11図ステ
ップ310)、終了していなければ(ステップ310N)同ス
テップをループ状に回ってフォーカスモータ201をD/A変
換出力V2相当で駆動し続ける。
もし終了していれば(第11図ステップ310Y)、フォー
カスモータ停止駆動の第11図ステップ311を経て終了す
る。
第11図ステップ302でUP操作がなされていなかった場
合(ステップ302N)、次にDOWN操作がなされているか否
かを判別する(第11図ステップ304)。もし、この操作
がなされていなかった場合(ステップ304N)、UP,DOWN
ともに操作されておらずフォーカス操作はされていない
と判断して終了する。
もし、DOWN操作がされていた場合(第11図ステップ30
4Y)、前記のようにフォーカスを遠方に合わせたいとい
うことであるから、第9図のフォーカスモータ201の駆
動パターンを前記第3A表3にする(第11図ステップ30
5)。その上で、第11図ステップ306に進む。その後の作
動はUP操作がなされたときと全く同じであるから、その
重複説明を省略する。
以上の説明から明らかなように、フォーカス操作がな
された場合、フォーカスモータ201を駆動する電圧はt1
の時間はD/AでV1という低い値であり、それ以降はV2
いう高い値になる。第12図はこの状態を示している。
以上のように微調をしたい場合は、t1以内の時間だ
け、必要なら複数回操作することにより精度よく調整が
行なえる。粗調を行ないたい場合はt1より長時間操作し
続ければ速やかに粗調を行なうことができる。
(ii)次に駆動速度変化手段Cにおける時間による変化
をある時間は一定速度であり、その後ランプ状速度に変
化し、その後再び一定速度に制御する操作について説明
する。
この操作は前記第12図のように速度が急変するのでは
なくて、第13図のように徐々にランプ(傾斜)状に変化
させる操作である。
図面第13図においてランプ状傾斜部分Aは細かく見る
と第14図のように階段状に変化しているが、このピッチ
を十分小さくとっておけば直線と近似しているとしてよ
い。
以上の操作の制御を第15図のフローチャートを用いて
説明する。
第15図のフローチャートは、第11図におけるステップ
307ないしステップ310を第15図のように変更すれば実現
することができる。
第15図のステップ308までは第11図と同じ動作である
から、その説明を省略する。
ステップ308までの操作がされてから時間t1経過した
後、階段1ピッチ相当の時間に相当するΔt用タイマー
をリセットした(第15図ステップ401)上で、D/A変換出
力をΔV(階段1ピッチ相当)だけ増加させる(第15図
ステップ402)。これはD/A変換のもとになるディジタル
データにΔVに対応する一定値を加算する事で容易に実
現できる。
次に新規のD/A出力がV2に達したか否かを判定する
(第15図ステップ403)。もし、達したのであれば(ス
テップ403Y)、第12図のt1以降と全く同じ動作をすれば
よいので第15図ステップ310にジャンプする。第15図ス
テップ310以後は第11図と全く同じ働きであるので、そ
の説明を省略する。
もし、第15図403で新規のD/A出力がV2に達していなか
った場合(ステップ403N)、操作が終了しているか否か
を判別する(第15図ステップ404)。もし終了しておれ
ば(ステップ404Y)、停止駆動(第14図ステップ311)
を行なって終了する。
もし第15図ステップ404で操作が終了していなかった
場合(ステップ404N)は、Δtだけ時間が経過したか否
かを判定する(第15図ステップ405)。もし、経過して
いなければ(ステップ405N)第15図ステップ404にジャ
ンプし、もし経過していれば(ステップ405Y)第15図ス
テップ401にジャンプする。
(iii)次に、駆動速度変化手段Cにおける速度変化は
デューティ制御によって変化する操作について説明す
る。
この操作は前記のように、D/A変換出力の如く電圧で
制御するのではなく、モータをパルス駆動し、その駆動
する電圧をかける/かけないの時間比(デューティ)に
よって行なうものである。
この場合の回路としては第9図における端子209をコ
ントローラ112のD/A変換出力につなぐのではなく、ディ
ジタルの出力ポートに接続すればよい。
簡単に説明するため、速度のパターンは、第12図のよ
うにステップ状に速度が変化する場合について説明す
る。時間軸でt1に比べて十分小さくモータをローパスフ
ィルタとした場合、十分細かな時間単位Δtに区切り、
その間での第9図209の出力を第16図(a)のように与
えてやれば、電圧を印加されている時間が印加されてい
ない時間に比べて短いため、モータはゆっくり駆動され
る。一方第16図(b)のように与えてやれば電圧を印加
されている時間が印加されていない時間に比べて長いた
めモータは速く駆動される。これらはそれぞれ第9図で
端子209をD/A変換器に接続して電圧V1およびV2で駆動し
たのと対応づけられる。
図面第17図はこれらの操作を制御するフローチャート
であり、第17図は第11図とほとんど同じであるため、相
違する固所のみを説明する。この相違する点は第11図ス
テップ306およびステップ309が第16図(a)および
(b)のパターンで駆動されることである。即ち図面第
17図において、ステップ305までは前記の第11図と同様
であり、第17図ステップ501において、前記のように第1
6図(a)のパターンで駆動し、ステップ307,308は第11
図に同様であり、ステップ502において、前記のように
第16図(b)のパターンで駆動するものである。その後
はステップ311まで第11図のステップと同様であるので
重複部分の説明は省略する。
以上のように、第17図のフローチャートによる制御と
第11図による制御は、前述したようにこの制御はD/A変
換器に接続してV1およびV2で駆動したのと同じ作用であ
り、またその効果も同様である。
以上は、説明を簡単にするため、第12図にようにステ
ップ状に駆動速度を変える例について説明したが、第16
図(a)と第16図(b)の中間の駆動で徐々に第16図
(a)から第16図(b)と速度を変えていけば、第13図
のランプ状タイプの駆動ができる。
以上のデューティ制御のすぐれた点はトランジスタ20
6(第9図)がON又はOFFのいずれかの状態にあるため低
損失になり効率がUPすることである。
次に上記のデューティ制御の場合の回路の簡略化につ
いて第18図および第19図を用いて説明する。
デューティ制御を行なう場合、駆動回路を第9図から
第18図のように簡単化することができる。この場合、第
9図におけるトランジスタ206が省略されている。ま
た、この場合、第16図の相当固所を、第9図209のハイ
およびローに対して、第18図207,208を駆動および停止
(停止の場合、第3A表で207,208ともハイ)にすること
によって実現できる。第19図はこの状態を示したもので
ある。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば簡単な構成で
高精度の微調と速やかな粗調を行なう画像入力装置が得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の画像入力装置の斜視図、
第2図はこの実施例の側面図、第3図は第1図のカメラ
部の側断面略図、第4図は第1図のリモートコントロー
ル装置の外観図、第5図はこの実施例の電気回路図、第
6図はこの実施例の絞り制御関連各信号波形図、第7図
はこの実施例の画面に対する測光領域を表わす図、第8
図はこの実施例の絞り制御動作シーケンスのフローチャ
ート、第9図はズーム又はフォーカスモータ周辺の電気
回路図、第10図はズーム又はフォーカスエンコーダの電
気回路図、第11図はこの実施例のフォーカス操作をステ
ップ状に制御するフローチャート、第12図はフォーカス
操作で、フォーカスモータの駆動速度をステップ状に変
化した状態を示す図、第13図は第12図での速度変化をラ
ンプ状に制御した図、第14図は第13図のランプAの拡大
図、第15図はフォーカスモータ駆動速度をランプ状に制
御するフローチャート、第16図はフォーカスモータパル
ス駆動電圧をデューティ制御で行なう状態を示す図であ
り、第16図(a)はモータ駆動速度を緩くする、第16図
(b)は速くするそれぞれの状態を示す図である。第17
図は第16図のモータをパルス駆動するデューティ制御を
中心としたフローチャート、第18図はデューティ制御を
行う場合のモータ周辺の電気回路図、第19図はデューテ
ィ制御を駆動、停止で行なった状態を示す図、である。 A……撮像手段 B……フォーカス手動調節手段 C……駆動速度変化手段 2……カメラ 10……リモートコントロール装置 12……ズームレンズ 13……フォーカスレンズ 26……フォーカスボタン 112……コントローラ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/11

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を光電変換する撮像手段と、レンズの
    フォーカスを手動調節するフォーカス手動調節手段を有
    する画像入力装置であって、 前記フォーカス手動調節手段のモーターをパルス駆動す
    るとともに、操作開始から所定時間後に、駆動する電圧
    をかける/かけないの時間比を1未満から1を超える値
    に変化させることによって前記モーターの駆動速度を変
    化させる駆動速度変化手段を備えていることを特徴とす
    る画像入力装置。
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