JP2775257B2 - 乾燥機構及びその乾燥機構を有する自動現像機 - Google Patents

乾燥機構及びその乾燥機構を有する自動現像機

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JP2775257B2 JP63038982A JP3898288A JP2775257B2 JP 2775257 B2 JP2775257 B2 JP 2775257B2 JP 63038982 A JP63038982 A JP 63038982A JP 3898288 A JP3898288 A JP 3898288A JP 2775257 B2 JP2775257 B2 JP 2775257B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、現像処理された感光材料を乾燥する乾燥
機構及びその乾燥機構を有する自動現像機に関する。
[従来の技術] 例えば自勤現像機は、一般的な感光材料の現像にも用
いられるが、特に撮影結果を早く知る必要があるX線感
光材料の現像用が病院等に広く普及している。従来のX
線感光材料を処理する自動現像機は、感光材料との関係
もあって搬入されて、搬出されるまでの処理時問が90秒
程度のものが多く用いられている。しかし、より迅速に
撮影結果を知りたいと言う要望が強く、そのために前述
の処理時間を約半分の45秒程度に短縮することができれ
ば、かかる要望に応えることが可能になる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、自動現像機の処理時間を45秒程度あるいは
それ以下に短縮する上で最も問題となることは、感光材
料の乾燥が不十分となり易いことである。すなわち、例
えば、処理時問が90秒程度の自動現像機の処理液を短時
間で現像処理可能なものに変え、感光材料の送り速度を
早くした場合、現像処理が十分に行なわれても乾燥が不
十分なものとなることがある。また、迅速処理を行なう
ために、感光材料の送り速度を早くすると、スクイズ部
での絞りや吸い取りによる水分の除去が少なくなる。
従って、乾燥速度を上げるのに主として感光材料に吹
き付ける水分不飽和加熱空気の風速や風量を増して乾燥
能力を上げることが考えられるが、このような手段で乾
燥能力を上げるには乾燥ファンの軸動力を増加させた
り、ブロワー径を大きくする必要があり、これにより騒
音が増加し、配置スペースの確保が困難になり、装置が
大型化する等の問題がある。また、乾燥温度を50℃より
も高くすると感光材料の変形や画質の低下等の問題が生
ずるようになるから、50℃よりも低く保つことが好まし
い。この発明者等は、感光材料の乾燥について種々研
究、実験を重ねた結果、乾燥温度や乾燥風速、風量を増
加させることなく、温風乾燥の熱伝達係数を向上させる
ことで、乾燥時問を短縮しても十分に乾燥し、しかも画
質をていかせしめない乾燥条件が用意に得られることを
見い出した。
この発明は、前記の知見に基づいてなされたものであ
り、請求項1記載の発明は乾燥温度や乾燥風速、風量を
増加させることなく、感光材料を高速で乾燥処理するこ
とが可能な乾燥機構を提供することを目的としている。
また、請求項2記載の発明は、小形、低騒音で、しかも
迅速に乾燥でき、十分に乾燥した画質のよい感光材料を
短時間で得ることができる自動現像機の提供することを
目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
『現像処理された感光材料が搬送される搬送通路を千鳥
状に配列したローラによって形成し、この千鳥状に配列
した一方側のローラ列と、他方側のローラ列はそれぞれ
のローラが他方のローラ間に位置させて前記搬送通路を
蛇行させ、さらに前記搬送通路に沿って両側からノズル
ダクトを配設し、このノズルダクトは搬送通路の上流側
と下流側で、それぞれ水分不飽和加熱空気を搬送通路側
に向けて吹き出す一対のスリットノズルを有し、この一
対のスリットノズルは前記千鳥状に配列した一方側の1
個のローラを跨いでローラ間に配置され、かつそれぞれ
のスリットノズルは前記千鳥状に配列した他方側のロー
ラに対向しており、この一対のスリットノズルは水分不
飽和加熱空気を前記跨いだローラと前記感光材料との接
触方向へ吹き出し、さらに前記ノズルダクトに前記跨い
だローラに対向する位置にローラ軸方向に延びて開口
し、かつローラ軸に対して直交する方向の排気孔を形成
して前記跨いだローラの廻りを流れる排気流路を形成
し、前記スリットノズルのノズルピッチ、スリット幅及
びスリットノズルと搬送通路の通過する感光材料との距
離を、温風乾燥の熱伝達係数が140〜200Kcal/m2・hr・
℃であるように設定される乾燥機構。』であり、感光材
料が搬送される搬送通路を形成するローラの配置、ノズ
ルダクトの配設、水分不飽和加熱空気を搬送通路側に向
けて吹き出す方向、乾燥により水分を含む空気の排気流
路の構造により、水分不飽和加熱空気を感光材料とロー
ラの接触部に集中して当てることができ、しかも感光材
料の乾燥で水分を含む空気は一対のスリットノズルが跨
いだローラの廻りを流れる排気流路から迅速に排出でき
乾燥効率が向上する。さらに、水分不飽和加熱空気を吹
き出すスリットノズルの形状や配置によって、温風乾燥
の熱伝達係数が140〜200Kcal/m2・hr・℃であるように
設定しており、これによって乾燥温度等を増加させるこ
となく、現像処理された感光材料を迅速に乾燥処理する
ことができる。
また、請求項2記載の発明は、『請求項1記載の乾燥
機構を有する自動現像機。』であり、請求項1記載の乾
燥機構を有しているから、乾燥ファン等の容量を大きく
することなく、温風乾燥の熱伝達係数の向上による簡単
な構成で、迅速に乾燥でき、十分に乾燥した画質のよい
感光材料を短時間で得ることが可能である。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を添付図面に基づいて詳細
に説明する。
この自動現像機は現像処理部、スクイズ部及び乾燥部
を備えており、まず、自動現像機で処理される感光材料
及び処理液について説明する。
感光材料 この自動現像機で処理される感光材料は、高速処理し
た場合、例えば全処理時間が20秒〜60秒である超迅速処
理を行なった時にも、感度、カブリ、粒状性に優れ、ま
たゼラチン量が少なくともすり傷黒化や圧力減感が少な
いハロゲン化銀感光材料が用いられる。
この感光材料は、支持体上に少なくとも1層の親水性
コロイド層を設けたハロゲン化銀感光材料で、ローラー
搬送式自動現像機で現像処理する場合に、搬送式自動現
像機の水洗工程終了時のハロゲン化銀感光材料の含水量
が10〜20g/m2であるものが用いられる。また、含水量を
この範囲にする手段は種々あるが、ハロゲン化銀感光材
料のメルティング・タイムを8分以上で45分以下とし、
かつ感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む親水性コロイド層
を有する側のゼラチン量を2.00〜3.50g/m2とすることに
より、含水量が上記記載の感光材料を作成できる。
また、含水量は好ましくは11〜18g/m2であり、更に好
ましくは12〜16g/m2である。
さらに、上記したようにメルティング・タイムは8分
〜45分とすることが好ましいが、より好ましくは12分〜
40分とすることである。
メルティング・タイムは例えば1cm×2cmに切断した資
料を、50℃に保った1.5%の苛性ソーダ水溶液に無攪拌
状態で浸し、乳剤層が溶出するまでの時間を測定するこ
とにより知ることができる。
所望のメルティング・タイムを得るには、硬膜剤を用
いて調節する手段を用いることができる。このために
は、従来知られている硬膜剤はいずれも、単独でも混合
しても用いることができる。
即ち、例えばクロム塩(クロム明ばん、酢酸クロムな
ど)、アルデヒド類(ホムルアルデヒド、グリオキサー
ル、グリタールアルデヒドなど)、N−メチロール化合
物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒダントイ
ンなど)、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキシジオ
キサンなど)、活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリ
ロイル−ヘキサヒドロ−2−トリアジン、1,3−ビニル
スルホニル−2−プロパノールなど)、活性ハロゲン化
合物(2,4−ジクロール−6−ヒドロキシ−3−トリア
ジンなど)、ムコハロゲン酸類(ムコクロル酸、ムコフ
エノキシクロル酸など)等を用いることができる。
好ましく用いられる硬膜剤はアルデヒド系化合物、例
えばホルムアルデヒド、グリオキサール、S−トリアジ
ン系化合物、例えば2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロト
リアジンナトリウム塩、ビニルスルホン系化合物等であ
る。
用いる硬膜剤の量は、硬膜促進剤あるいは硬膜抑制剤
等の存在によって影響を受けるが、好ましくは1×10-6
モル/g・ゼラチン〜1×10-2モル/g・ゼラチンの範囲で
用いられる。より好ましくは、5×10-5モル/g・ゼラチ
ン〜5×10-3モル/g・ゼラチンで用いられる。
以下の用いることができる硬膜剤の代表的な具体例を
挙げるが、これによって限定されるものではない。
代表的硬膜剤例 HCHO CH3CHO OHCCH2 3CHO ClCH2CONHCOCH2Cl ClCH2COOCH2CH2OOCCH2Cl CH3COCl CH3COCH2Cl CH2=CHSO3(CH23SO2CH=CH2 C(CH2SO2CH=CH24 CH2=CHCOOCOCH=CH2 CH2=CH−O−CH=CH2 次のハロゲン化銀感光材料の処理方法について説明す
る。
支持体上に少なくとも1層の親水性コロイド層を設け
たハロゲン化銀感光材料の処理方法において、ローラー
搬送式自動現像機で現像処理する場合にハロゲン化銀感
光材料の含水量が10〜20g/m2となる構成で処理するもの
である。
処理液 この好ましい実施の態様は、現像処理に際し、下記一
般式[IA]で表わされる化合物及び/または下記一般式
[IIA]で表わされる化合物を含有する現像液で処理す
ることである。
一般式[IA] 一般式[IIA] (式中、R1,R2,R3,R4及びR5は各各水素原子、低級
アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ基、アルコキシ
カルボニル基、スルホ基、ハロゲン原子、アミノ基また
はニトロ基を表わし、各基は置換基を有するものも含
む) 次に、一般式[IA]または一般式[IIA]で表わされ
る化合物の代表的具体例を挙げるが、これらにより限定
されるものではない。
一般式[IA]の例示化合物 I−1 5−ニトロインダゾール、 I−2 5−アミノインダゾール、 I−3 5−p−トルエンスルホンアミド−インダゾー
ル、 I−4 5−クロロインダゾール、 I−5 5−ベンゾイルアセトアミノ−インダゾール、 I−6 5−シアノインダゾール、 I−7 5−p−ニトロベンゾイルアミノ−インダゾー
ル、 I−8 1−メチル−5−ニトロ−インダゾール、 I−9 6−ニトメインダゾール I−10 3−メチル−5−ニトロ−インダゾール及び I−11 4−クロロ−5−ニトロ−インダゾール。
一般式[IA]の化合物の内でも、この現像液に用いる
ためには、ニトロインダゾール類が好ましい。特に好ま
しい化合物は5−ニトロインダゾールであり、これは下
記の構成式を有する。
次に一般式[IIA]で表わされる化合物の代表的具体
例を挙げるが、これらにより限定されるものではない。
一般式[IIA]の例示化合物 感光材料の処理 これらは超迅速処理に適するものであり、例えば好ま
しい実施の態様として、全処理時間が20秒〜60秒である
自動現像機で処理することが挙げられる。
この好ましい−実施例態様は、支持体上の感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層を有する側の親水性コロイド層(ハロゲ
ン化銀乳剤層を包含する)のゼラチン量が2.00〜3.50g/
m2である態様である。この範囲であると、ゼラチン量が
2.00g/m2より少ない場合に比し塗布故障が少なく、3.10
g/m2より多い場合に比し乾燥性が良好である。そしてゼ
ラチン量はより好ましくは2.40〜3.30g/m2であり、2.50
〜3.15g/m2がさらに好ましい。このような態様をとるこ
とにより感度、黄色汚染等を一層改良することができ
る。
この感光材料は、支持体の片面に感光性乳剤層を形成
するものでも、両面に形成するのでもよい。好ましく
は、感光性乳剤層を支持体の両側に形成して、両面の感
光材料とすることである。この好ましい一実施例態様と
して、ハロゲン化銀乳剤層に使用されるハロゲン化銀粒
子の平均粒径が0.30〜1.20μm、より好ましくは0.4〜
1.00μm、最も好ましくは0.40〜0.8μmである態様を
挙げることができる。
ここでハロゲン化銀粒子の粒子サイズとは、等しい体
積の立方体に換算したときの陵の長さをいい、平均粒子
サイズはその算術平均である。
この塗布時の湿潤膜圧は、好ましくは35〜85μmの範
囲が適当であるが、より好ましくは40〜75μmの範囲で
あり、最も好ましいのは47〜70μmの範囲である。湿潤
膜厚が厚過ぎると乾燥時の負担が大きくなるため、乾燥
熱量の増大、塗布速度の低下等の対策が必要となること
であり、生産コスト、生産性等を低下させてしまう。逆
に湿潤膜厚が薄過ぎると故障のない均一な塗布が困難と
なる場合がある。
この湿潤膜厚とは、1種または2種以上の塗布液を同
時に重層して支持体上に塗布する際には、それらの塗布
液の塗布直後(換言すれば乾燥が始まる前の状態)の湿
潤状態の膜の厚さ(μm)の合計をいう。この湿潤膜厚
(μm)は次の式で求められる。即ち、 湿潤膜厚(μm)=(塗布液の供給量の合計(l/mi
n)×1000)/(塗布速度(m/min)×塗布幅(m)) で求められる。
また、この湿潤膜厚は、塗布が数次にわたった場合に
は、即ち塗布、乾燥後にその上に更に塗布を行なうとい
う場合には、それけぞれの塗布における塗布液の厚みを
いう。
この好ましい実施態様として感光性ハロゲン化銀乳剤
層の側にある親水性コロイド層が2層以上からなる場
合、その最上層を形成する塗布液の表面張力が該最上層
と隣接する親水性コロイド層を形成する塗布液の表面張
力よりも6dyne/cm以上小さい条件で塗布される態様が挙
げられる。この表面張力の差はより好ましくは8dyne/cm
以上であり、10dyne/cm以上であることが最も好まし
い。
このような表面張力の差を得るには、最上層に少なく
とも1種の界面活性剤を使用すればよい。最上層の隣接
層には界面活性剤を用いても、また用いなくてもよく、
用いる場合は、最上層に用いるものと同じものでも、異
なったものを用いるのでもよい。
界面活性剤としては、各種のものを用いることができ
る。
次に、この感光材料の感光性ハロゲン化銀乳剤層に用
いられるハロゲン化銀粒子の粒子サイズ分布は任意であ
るが、単分散であってもよい。ここで単分散とは95%の
粒子が数平均粒子サイズの±60%以内、好ましくは40%
以内のサイズに入る分散系である。
このハロゲン化銀乳剤中のハロゲン化銀として、臭化
銀、沃臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、及び塩化銀等の通
常のハロゲン化銀乳剤に使用される任意のものを用いる
ことができるが、沃臭化銀を用いることが好ましい。
沃臭化銀を用いる場合、好ましいのは沃化銀含有率が
10〜0.5モル%のものを用いることであり、さらに好ま
しくは6〜1モル%のもの、特に好ましくは4〜1.5モ
ル%のものを用いることである。このとき塩化銀を微量
含有するものを用いてもよく、例えば塩化銀を2モル%
未満含有されることができる。
ハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン化銀粒子は、
酸性法、中性法及びアンモニア法その他のいずれで得ら
れたものでもよい。
このハロゲン化銀粒子は、粒子内において均一なハロ
ゲン化銀成分分布を有するものでも、粒子の内部と表面
層とでハロゲン化銀組成が異なるコア/シェル粒子であ
ってもよい。
さらに、ハロゲン化銀粒子で、この粒子の内部核が沃
臭化銀からなるものの場合、均質な固溶相であることが
好ましい。
ここで均質という語は、具体的には以下のように説明
できる。
即ち、特開昭56-110926号公報に定義されているよう
に、ハロゲン化銀粒子の粉末のX線回折分析を行なった
とき、Cu-KβX線を用いて沃臭化銀の面指数[200]の
ピークの半値幅Δ20=0.30(deg)以下であることを意
味する。なお、このときのダイフラクトメーターの使用
条件はゴニオメーターの走査速度をω(deg/min)、時
定数をr(sec)、レヒービングスリット幅をγ(mm)
としたときにωr/γ≦10である。
ハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン化銀粒子は、
潜像が主として表面に形成されるような粒子であっても
よく、また主として粒子内部に形成されるような粒子で
もよい。
ハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン化銀粒子は、
立方体、八面体、十四面体のような規則的な結晶形を持
つものでもよいし、球状や板状のような変則的な結晶形
を持つものでもよい。これらの粒子において{100}面
と{111}面の比率は任意のものが使用できる。また、
こられ結晶形を複合形を持つものでもよく、様々な結晶
形を粒子が混合されてもよい。
例えば、ハロゲン化銀粒子の少なくとも表面が、実質
的に臭化銀または沃臭化銀からなる{110}結晶面であ
るハロゲン化銀粒子を含有したハロゲン化銀乳剤を好ま
しく用いることができる。このハロゲン化銀粒子の平均
粒径サイズ(粒子サイズは投影面積と等しい面積の円の
直径を表わす)は、5μm以下がよいが、0.1〜5μm
が好ましく、0.4〜2μmが特に好ましい。
また、ハロゲン化銀乳剤は、写真業界において増感色
素として知られている色素を用いて、所望の波長域に光
学的に増感できる。増感色素は単独で用いてもよいが、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。増感色素ととも
にそれ自体分光増感作用を持たない色素、あるいは可視
光を実質的に吸収しない化合物であって、増感色素の増
感作用を強める強色増刊剤を乳剤中に含有させてもよ
い。
さらに、増感色素としては、シアニン色素、メロシア
ニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、
ホロポーラーノシアニン色素、ヘミシアニン色素、ステ
リル色素及びヘミオキサノール色素が用いられる。
特に有用な色素は、シアニン色素、メロシアニン色素
及び複合メロシアニン色素である。
この好ましい一実施態様は、感光性ハロゲン化銀乳剤
層に、下記(一般式[I]、[II]及び[III]で表わ
される化合物群から選ばれた少なくとも1種の増感色素
を添加したものである。
一般式[I]、[II]、[III]の化合物のいずれか
を用いる態様を採用すると、オルソ増感されるので、特
に圧力減感及びすり傷黒化について一層の改良がなされ
る。即ち、レギュラータイプは高感動を要する脚部用に
大粒子を用いるいるため、圧力減感及びすり傷黒化性能
が悪かったのであるが、このようなオルソタイプでは色
素増感によって高感度化されることができる。この結
果、圧力減感及びすり傷黒化性能を一層改良することが
できる。
一般式[I]、[II]及び[III]は下記に示すとお
りである。
[上記各式中、X1,X2,X3はアニオン、Z1及びZ2は置
換または非置換の炭素環を完成するのに必要な非金属原
子群、nは1または2を表わす。(ただし、分子内塩を
形成するときはnは1である。)] 式[I]中、R1,R2,R3は各々置換もしくは非置換の
アルキル基、アルケニル基またはアリール基を表わす。
但し、R1とR3の内少なくとも1つはスルホアルキル基
またはカルボキシアルキル基をとる。
式[II]中、R4,R5は上記R1とR3と同意義である。
6は水素原子、低級アルキル基、アリール基を表わ
す。
式[III]中R7及びR9は各々置換もしくは非置換の
低級アルキル基、R8及びR10は低級アルキル基、ヒド
ロキシアルキル基、スルホアルキル基、カルボキシアル
キル基を表わす。
上記[I][II][III]で示される化合物の具体例
や、その使用方法等は、例えば特開昭61-80237号公報に
開示されている。
また、ハロゲン化銀乳剤のバインダー(または保護コ
ロイド)としては、ゼラチンを用いるのが有利である
が、ゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分子のグラフト
ポリマー、それ以外の蛋白質、糖誘導体、セルロース誘
導体、単一あるいは共重合体の如き合成親水性高分子物
質等の親水性コロイドも用いることができる。
このゼラチンは平均分子量100,000以下の成分が40重
量%以下であることがよく、好ましくは平均分子量100,
000以下の成分が35重量%以下であり、35〜20重量%で
あることが特に好ましい。また、平均分子量50,000以下
の成分については30重量%以下、25〜10重量%であるこ
とが好ましい。
ここで、平均分子量は、ゲルパーミエージョンクロマ
トグラフ法(以下「GPC法」という)で求めた重量平均
分子量である。
GPC法の条件の1例を下記に示す。
カラム:セファローズCL4B(ファルマシア・ファイ
ンケミカル社製) 長さ80cm.T−35℃、φ15nm 分離液:0.2M CH3COOH/0.2M CH2COONa水溶液流速0.29ml/mmベリスターポンプ(ATT
O社製) 検出器:紫外線吸収分光光度計(UV:波長254nm) 分析用サンプル:絶対量25mgのゼラチンGPCで得ら
れたチャートから平均分子量100,000以下の成分の%塩
を算出するにはα成分(平均分子量100,000)のもので
得られるピーク位置からベースラインに垂直な線をおろ
し、その垂直より右側部分(低分子量部分の面積の全体
の面積に占める割合を算出する)。
このゼラチン中の平均分子量100,000以下の成分を減
少させるには、以下〜の方法で行なう。
骨、皮などの原料からゼラチンを抽出する際、抽出
初期のゼラチン抽出液を排除する。
ゼラチン抽出以後乾燥までの製造工程においてゼラ
チン液の処理温度を40℃以上にしない。
ゼラチンゲルを冷水(15℃)透析する(The Journa
l of Photographic Science 23 33(1975)参照)。
イソプロピルアルコールの使用による分画法(G.Si
ainsby,ディスカッシェン・オブ・ファラデーズ・ソサ
エティ(Discuss.Faraday's Society)18 288(1954)
参照)。
スチレン−ジビニルベンゼン共重合体樹脂等の高分
子吸着剤による吸着法。
上記の方法を単独もしくは、組み合わせて平均分子量
100,000以下の成分が40重量%以下のゼラチンを得るこ
とができる。
そして、平均分子量100,000以下の成分を40重量%以
下含有するゼラチンを親水性コロイド層に用いることに
よって、自動現像処理してもスカムの発生がほとんどな
く、親水性コロイド層としては、ハロゲン化銀乳剤層、
表面保護層、中間層、フィルター層などを挙げることが
できる。
ハロゲン化銀乳剤のバインダーとしてゼラチンを用い
る場合には、ゼラチンのゼリー強度は限定されないが、
ゼリー強度250g以上(バギー法により測定した価)であ
ることが好ましい。
ここにゼリー強度とは、写真用ゼラチン試験法(1970
年、写真用ゼラチン試験法合同審議会発行)第5項記載
のバギー法(PAGI法)によるゼリー強度を表わす。
感光材料の写真乳剤層、その他の親水性コロイド層
は、バインダー(また保護コロイド)分子を架橋させ、
膜強度を高める硬膜剤を1種または2種以上用いること
により硬膜することができる。硬膜剤は、処理液中に硬
膜剤を加える必要がない程度に感光材料を硬膜できる量
添付することができるが、処理液中に硬膜剤を加えるこ
とも可能である。
硬膜剤としては、アルデヒド系、アジリジン系(例え
ば、PBレポート、19,921、米国特許第2,950,197号、同
2,964,404号、同2,983,611号、同3,271,175号の各明細
書、特公昭46-40898号、特開昭50-91315号の各公報に記
載のもの)、イソオキサゾール系(例えば、米国特許第
331,609号明細書に記載のもの)、エポキシ系(例え
ば、米国特許第3,047,394号、西独特許第1,085,663号、
英国特許第1,033,518号の各明細書、特公昭48-35495号
公報に記載のもの)、ビニルスルホン系(例えばPBレポ
ート19,920、西独特許第1,100,942号、同2,337,412号、
同2,545,722号、同2,635,518号、同2,742,308号、同2,7
49,260号、英国特許第1,251,091号、特願昭45-54236
号、同48-110996号、米国特許第3,539,644号、同3,490,
911号の各明細書に記載のもの)、アクリロイル系(例
えば、特願昭48-27949号、米国特許第3,640,720号各明
細書に記載のもの)、カルボジイミド系(例えば、米国
特許第2,938,892号、同4,043,818号、同4,061,499号の
各明細書、特公昭46-38715号公報、特願昭49-15095号明
細書に記載のもの)、トリアジン系(例えば、西独特許
第2,410,973号、同2,553,915号、米国特許第3,325,287
号の各明細書、特開昭52-12722号公報に記載のもの)、
高分子型(例えば、英国特許第822,061号、米国特許第
3,623,878号、同3,396,029号、同3,226,234号の各明細
書、特公昭47-18578号、同47-18579号、同47-48896号の
各公報に記載のもの)、その他マレイミド系、アセチレ
ン系、メタンスルホン酸エステル系、(N−メチロール
系;)の硬膜剤が単独または組み合わせて使用できる。
有用な組合せ技術として、例えば西独特許第2,447,587
号、同2,505,746号、同2,514,245号、米国特許第4,047,
957号、同3,832,181号、同3,840,370号の各明細書、特
開昭48-43319号、同50-63062号、同52-127329号、特公
昭48-32364号の各公報に記載の組み合わせが挙げられ
る。
ハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料のハロゲン化銀乳
剤層及び/または他の親水性コロイド層には柔軟性を高
める目的で可塑剤を添加できる。
中でも好ましい化合物はトリメチロールプロパンであ
る。トリメチロールプロパンの如きジオール塁またはポ
リオール塁を用いる場合、その使用量はゼラチンに対し
て好ましくは0.01〜100重量%、さらに好ましくは0.1〜
100重量%、特に好ましくは0.1〜10重量%である。
ハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料の写真乳剤層その
他の親水性コロイドに寸度安定性の改良などを目的とし
て、水不溶性または難溶性合成ポリマーの分散物(ラテ
ックス)を含有させることができる。
難溶性合成ポリマーとしては、例えば英国特許第807,
864号、同1,186,699号、特公昭48-43125号、同49-25499
号、米国特許第2,376,005号、同2,853,457号、同2,956,
884号、同3,062,674号、同3,287,289号、同3,411,911
号、同3,488,708号、同3,525,620号、同3,607,290号、
同3,635,715号、同3,645,740号等に記載されているもの
を好ましく用いることができる。
帯電防止剤としては、英国特許第1,466,600号、リサ
ーチ・ディスクロージャー(Reserch Disclosure)1584
0号、同16258号、同16630号、米国特許第2,327,828号、
同2,861,056号、同3,206,312号、同3,245,833号、同3,4
28,451号、同3,775,126号、同3,963,498号、同4,025,34
2号、同4,025,463号、同4,025,691号、同4,025,704号等
に記載の化合物を好ましく用いることができる。
帯電防止剤としては特に好ましく用いられる界面活性
剤は、下記一般式[IV]、[V]、[VI]及び/または
[VII]で表わされる。
一般式〔IV〕 R1′−A′CH2CH2n1H 一般式〔V〕 一般式〔VI〕 式中R1′は炭素数1〜30の置換または無置換のアル
キル基、アルケニル基またはアリール基を、A′は−O
−基、−S−基、−COO−基、−N−R10′基、−CO−
N−R10′基、−SO2N−R10′基(ここでR10′は、
水素原子、置換または無置換のアルキル基を示す)を表
わす。
2′,R3′,R7′,R9は水素原子、置換もしくは無置換
のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、ハロゲン原
子、アシル基、アミド基、スルホンアミド基、カルバモ
イル基あるいはスルファモイル基を表わす。
また式中R6′及びR8′は、置換もしくは無置換のア
ルキル基、アリール基、アルコキシ基、ハロゲン原子、
アシル基、アミド基、スルホンアミド基、カルバモイル
基あるいはスルファモイル基を表わす。フェニル環の置
換基は左右非対称でもよい。
4′及びR5′は水素原子、置換もしくは無置換のア
ルキル基、またはアリール基を表わす。R4′とR5′,R
6′とR7′及びR8′とR9′は互いに連結して置換もし
くは無置換の環を形成してもよい。
12,n3及びn4は酸化エチレンの平均重合度であっ
て、2〜50の数である。
また、mは平均重合度であり、2〜50の数である。
一般式[VII] Rf−A′−(CH2CH2n5B−E 式中Rfは、部分あるいは全部がフッ素基で置換された
炭素数1〜30の置換または無置換のアルキル基、アルケ
ニル基もしくはアリール基を表わす。
A′は一般式[IV]と同様であり、Bはアルケニレン
基、アルキレン基またはアリーレン基を表わす。
Eは水溶性基を表わし、n5は0〜50の数を表わす。
一般式[IV]、[V]、[VI]または[VII]で表わ
される化合物の具体例としては下記のものを挙げること
ができる。
一般式[IV]の例示化合物 1. C1123COO(CH2CH2O)5H 2. CgH17O(CH2CH2O)13 一般式〔V〕の例示化合物 一般式〔VI〕の例示化合物 一般式〔VII〕の例示化合物 本発明の実施の際に使用するのに好適である含フッ素
界面活性剤の代表例には次の1〜52のものがある。
1. F3C−(CF22−COOH 2. H−(CF26−COOH 3. CF3−(CF26−COONH4 4. H−(CF210−COOH 5. F3C−(CF27−SO3K 6. H−(CF26−CH2−OSO3Na 7. H−(CF23−CH2−OSO3Na 15. H−(CF26−CH2−O−CH2−CH2−CH2−SO3Na 16. H−(CF28−CH2−O−CH2−CH2−CH2−SO3Na 17. H−(CF210−CH2−O−CH2−CH2−CH2−SO3Na 18. F3C−(CF26−CH2−O−CH2−CH2−CH2−SO3N
a 21. F3C−(CH22−COO−CH2−CH2−CH2−SO3Na 22. H−(CF210−COO−CH2−CH2−CH2−SO3Na 23. H−(CF26−CH2−OCC−CH2−CH2−SO3Na 34. F3C−(CF22−COO(−CH2−CH2O)7−CH3 36. F3C−(CF22−CH2O(−CH2−CH2O)538. H−(CF26−CONH−CH2−CH2−O−SO3Na 44. H−(CF2CF24−CH2−O−(CH2CH2O)20 50. F199−O−(CH2CH2O)10−CH2CH2−OH この感光材料の写真乳剤層及び/または他の親水性コ
ロイド層には、塗布性改良、スベリ性改良、乳化分散、
接着防止、写真特性(現像促進、硬膜剤、増感等)改良
等を目的として、種々の界面活性剤を用いることができ
る。
ハロゲン化銀乳剤を用いた感光材料に用いられる支持
体上にはα−オレフィンポリマー(例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン/ブテン共重合体)等を
ラミネートした紙、合成紙等の可撓性反射支持体、酢酸
セルロース、硝酸セルロース、ポリスチレン、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネイ
ト、ポリアミド等の半合成または合成高分子からなるフ
ィルムや、これらのフィルムに反射層を設けた可撓性反
射支持体、ガラス、金属、陶器などが含まれる。
また、ハロゲン化銀感光材料は必要に応じて支持体表
面にコロナ放電、紫外線照射、火焔処理等を施した後、
直接にまたは支持体表面の接着性、帯電防止性、寸法安
定性、耐摩擦性、硬さ、ハレーション防止性、摩擦特性
及び/またその他の特性を向上するための1層以上の下
塗層を介して塗布されてもよい。そして、特開昭52-104
913号、同59-18949号、同59-19940号、同59-19941号に
記載されている下引き処理を行なったものが好ましい。
この感光材料を作製するに当り、ハロゲン化銀乳剤層
及びその他の層は、各種の方法で塗布・乾燥することが
できる。
このハロゲン化銀感光材料は、感光材料を構成する乳
剤層が感度を有しているスペクトル領域の電磁波を用い
て露光でき、光源としては各種のものをいずれかも用い
ることができる。
黒白現像処理としては、現像処理工程、定着処理工
程、水洗処理工程がなされる。現像処理工程後、停止処
理工程を行なったり定着処理工程後、安定処理工程を施
す場合は、水洗処理工程が省略される場合がある。また
現像主薬またはそのプレカーサーを感光材料中に内蔵
し、現像処理工程をアルカリ液のみで行なってもよく、
現像液としてリス現像液を用いた現像処理工程を行なっ
てもよい。
黒白現像処理に用いられる黒白現像液は通常知しられ
ているカラー感光材料の処理に用いられる黒白第1現像
液と呼ばれるもの、もしくは黒白感光材料の処理に用い
られるものであり、一般に黒白現像液に添加される各種
の添加剤を含有せしめることができる。
また好ましく用いられる現像液中には、硬膜剤を含ま
せることができる。
このようにして調整された現像液のpH値は所望の濃度
とコントラストを与えるに十分な程度に選択されるが、
約8〜12、特に約9.0〜10.5の範囲にあることが望まし
い。
現像処理温度及び時間を相互に関係し、かつ全処理時
間との関係において決定される、本発明においては、好
ましくは例えば30〜40℃で10〜20秒である。
現像、定着された感光材料は、水洗及び乾燥される。
水洗または定着によって溶解した銀塩をほぼ完全に除く
ために行なわれ、例えば約20〜50℃で5〜12秒が好まし
い。乾燥は約40〜100℃で行なわれるが、この装置のコ
ンパクト化等の制約から40〜50℃が好ましく、乾燥時間
は処理の状態によって適宜換えられるが、通常は約5〜
15秒でよい。
次に、この感光材料を処理する自動現像機について説
明する。処理時間が20秒〜60秒である自動現像機とし
て、ローラ搬送型が好ましい。
この発明に係る自動現像機としては、好ましく用いら
れる一例を第1図に示した。この自動現像機は高さ、幅
及び奥行が約800mm以下のコンパクト・サイズでありな
がら、毎時約500枚の四切フィルムを処理することが可
能となっている。また、約25lの補充タンクを2個内蔵
させることも可能であり、その場合は高さ、幅及び奥行
の寸法を、約1200,800,800mm以下にとどめることができ
る。
この自動現像機は処理時間45秒程度、90秒程度、180
秒程度の選択処理が可能になっており、処理時間45秒程
度では搬送速度が約2500mm/minで、毎時500枚程度の処
理が行なわれ、処理時間90秒程度では搬送速度が約1500
mm/minで、毎時300枚程度の処理が行なわれ、処理時間1
80秒程度では搬送速度が約630mm/minで、毎時140枚程度
の処理が行なわれる。
操作部A 装置本体1は外光を遮閉するようになっており、その
前側上部には操作パネル10が設けられていて、必要とす
る操作スイッチ及び表示器が付設されている。このスイ
ッチによって運転の始動・停止、搬送速度切換、処理温
度設定等の操作や処理温度の表示や故障表示等が行なわ
れ、これらが第2図に示すような操作パネル10上の対話
型ディスプレー11に示される。さらに、音声部12より、
音声による対話表示も可能である。
感光材料搬入部B 撮影済の感光材料は、装置本体1の後側上方位置に設
けられた挿入口20から1枚づつ挿入され、この挿入口20
にはセンサ21が設けられ、感光材料の挿入間隔を設定す
るようになっている。即ち、例えば処理時間が45秒程度
の場合には2秒間隔に挿入され、挿入された感光材料を
次に挿入される感光材料の距離が60mm程度に設定され
る。また、処理時間が90秒程度の場合には挿入間隔が3
秒程度で、感光材料間の距離が45mm程度に設定される。
また、この感光材料搬入部Bには、図示しない感光材
料幅検出手段が設けられ、感光材料の幅を検出して、そ
の情報を制御部に出力するようになっている。制御部で
はこの情報から感光材料の面積演算を行ない、処理液補
充の基準としている。
感光材料搬出部C 装置本体1の感光材料搬入部Bと反対側には、感光材
料搬出部Cが設けられ、そのバスケット30内に現像処理
された後、歓送された感光材料が排出される。
搬送系D 装置本体1の内部には、ローラで構成される搬送系D
が感光材料搬入部Bから感光材料搬出部Cの間に設けら
れている。この搬送系Dは感光材料を、第2図及び第3
図に示すように、現像槽E、定着槽F、水洗槽G、スク
イズ部H及び乾燥部Iの順に搬送するように構成されて
いる。このローラとしてはゴムローラを好ましく用いる
ことができ、ゴムの材質としては、例えばシリコンゴ
ム、あるいはエチレンプロピレンゴム(例えばEPDM)が
好ましく用いられる。
この搬送系Dのローラは例えば第3図において記号で
示すように所定箇所に材質が異なるローラを配置して構
成することができ、これにより感光材料を傷付けること
なく、高速搬送ができ、しかもスクイズ性が向上し好ま
しい。
即ち、ベークローラ(マイカ入り)40が主なる搬送通
路に配置され、現像槽EではEPDMゴムローラ(硬度50
℃)41が所定箇所に配置されている。現像槽Eと定着槽
Fの渡り部にはシリコンゴムローラ(硬度50℃)42とシ
リコンゴムローラ(リード)43とが対向して配置され、
現像液をスクイズしている。定着槽F及び水洗槽Gには
ベークローラ(カラー付)43が搬送通路の比較的緩やか
屈曲部に配置され、ガイドしながら搬送する。
また、スクイズ部Hではシリコンゴムローラ(硬度50
℃)42が搬入側及び搬出側に配置され、感光材料上の水
分を絞るようにスクイズし、この後段には吸水ローラ44
が配置され、さらに感光材料上に残る水分を吸い取るよ
うになっている。乾燥部Iではベークローラ(マイカ入
り)40が配置され、搬送性と耐熱性を考慮している。
搬送系Dのそれぞれローラには第4図に示すようなバ
ネが設けられ、これにより感光材料に所定の圧着力が与
えられるようになっている。
例えばaの箇所ではバネ長が82mmで圧着力が300〜350
g、bの箇所ではバネ長が150mmで圧着力が400〜450g、
cの箇所ではバネ長が133mmで圧着力が400〜450g、dの
箇所ではバネ長が250mmで圧着力が両側のEPDMゴムロー
ラ41で400〜450g、下側のEPDMゴムローラ41で圧着力が2
00〜250g、eの箇所ではバネ長が150mmで圧着力が400〜
450g、f,gの箇所ではバネ長が150mmで圧着力が400〜450
g、hの箇所ではバネ長が228mmで圧着力が両側のベーク
ローラ43で400〜450g、下側のベークローラ43で圧着力
が200〜250g、i,jの箇所ではバネ長が85,90mmで圧着力
がそれぞれ300〜350g、k,lの箇所ではバネ長が150mmで
圧着力がそれぞれ400〜450g、mの箇所ではバネ長が224
mmで、圧着力が両側のベークローラ43で400〜450g、下
側のベークローラ43で圧着力が200〜250g、nの箇所で
はバネ長が72mmで圧着力が950〜1000g、o,pの箇所では
バネ長がそれぞれ82mmで圧着力が600〜650g、qの箇所
ではバネ長が85mmでは圧着力が550〜600g、rの箇所で
はバネ長が82mmで圧着力が600〜650g、sの箇所ではバ
ネ長が110mmで圧着力が450〜500gに設定されている。
これらの搬送系Dの圧着力の設定も、ローラ材質と同
様に搬送時に、感光材料を傷付けることなく、高速搬送
ができ、しかもスクイズ性を向上するように、例えばス
クイズする部分では強く、あるいは屈曲部では弱いよう
に、各部の機能に応じて設定される。
これにより、この搬送系Dでのスリップ率は第5図に
示すように著しく改善される。ここで、スリット率は次
の式で表わされる。
これらのローラ表面粗さがRmax=0.1〜100μmである
広範囲において、良好な搬送性と画質とを維持できる。
従来の自動現像機がRmax=1〜15μmの範囲とすること
によって、搬送性や画質を維持していたのに比すると、
格段に有利である(なお、ローラ表面粗さRmaxは、JIS
規格B−0601の規定による)。
また、ゴムローラの本数は通常現像部で1〜8本使用
し、例えば使用するゴムローラ硬度の変化幅30度アップ
まで、画質にそれ程の画質の影響はみられない。例えば
硬度30度のゴムローラを用いた場合、経時により硬度が
60度になっても、悪影響は出ない。従来であると硬度の
変化幅が約10度より画質の変化がみられたが、これに比
べ、硬度が変化したり、硬度分布に幅があっても支障が
ないので自由度に富み、硬度分布にバラツキがあっても
ほとんど問題はない(なお、硬度はJIS規格K−6301に
規定のゴム硬度による)。
さらに、処理すべき感光材料の挿入距離、先に挿入し
た感光材料の後端と後に挿入した感光材料の先端との距
離)を5〜80mmまで短縮することが可能(従来は短縮で
きても40mm)であり、一槽の迅速処理が可能で、処理枚
数をより多くでき、従来に比べて処理能力を最大20%向
上させることもできる。
またローラ総本数を少なくでき、例えば同処理能力機
に対しては約20本の削減が可能である(例えば従来の10
0本に対して85本)。対向部ローラ数/総ローラ数の比
を0.5〜1.0の範囲に増加することができ(従来は約0.4
5)、これにより処理時間の短縮が図れ、また画質も維
持できる。
この搬送系Dのローラは等速で駆動され、このパス長
は例えば感光材料搬入部Bで51.0mm、現像槽Eで621m
m、定着槽Fで348.8mm、水洗槽Gで306.2mm、スクイズ
部Hで242.4mm、乾燥部Iで344.5mmであり、合計1913.9
mmに設定される。
従って、感光材料の処理時間が45秒程度の場合には、
感光材料搬入部Bで1.2秒、現像槽Eと渡り部で14.6
秒、定着槽Fと渡り部で8.2秒、水洗槽Gと渡り部で7.2
秒、スクイズ部Hで5.7秒、乾燥部Iで8.1秒に設定さ
れ、各部で短時間の処理が行なわれる。
さらに、全処理時間を20〜60秒とする迅速処理におい
ては、例えば現像槽E、定着槽F、水洗槽H及び乾燥部
Iでのパス長を変更することで、例えば現像槽Eと渡り
部で10〜20秒、定着槽Fと渡り部で4〜15秒、水洗槽G
と渡り部で5〜12秒及び乾燥部Iで5〜15秒の範囲に設
定することが可能である。
現像槽E、定着槽F、水洗槽G 現像槽E、定着槽F及び水洗槽Gは、液漏れのないよ
うに3槽が一体形成によって構成され、現像槽Eの容量
は16.0l、定着槽Fの容量は9.7l、水洗槽Gの容量は6.7
lに設定されている。
また各槽には図示しない液面センサが設けられ、これ
によって液面の検出を行ない、液量を管理できるように
してある。液面センサには電極を用いる方法の他に超音
波センサや、発光部と受光部とを対として液の透過率に
よって液面を検出する光センサや非接触タイプのセンサ
などを用いることができる。処理液の液面を管理するこ
とで処理時間のバラツキをなくし、感光材料の処理性の
管理を行なうことが可能ならしめる。そのほかに処理時
間のバラツキをなくすために、電圧や負担の変動によっ
ても前記ローラにより等速駆動に速度のバラツキが生じ
ないような駆動モータが選択される。また感光材料の種
類によって処理時間の変更を可能とするよう、ワンタッ
チ切替えによる速度変更(と同時、温度設定値の自動変
更)や、感光材料の種類を自動的に判別することによる
自動的速度変更がなされ得るようにしてある。この場合
も変更された速度について、定速が維持される。
現像槽E、定着槽Fび水洗槽Gにはそれぞれ温調を行
なう図示しないタンクがあり、この温調タンクは成型品
で構成され、処理槽と一体成型で構成することもでき
る。また形状に留意することによって、廃液時に液残り
のないように形成することも可能である。現像槽Eの温
調タンクには例えば750Wの2本のヒータが用いられ、定
着槽Fのには温調タンクには例えば750Wの1本のヒータ
が用いられ、温調した処理液の温度を検知する温度セン
サが設けられている。この温度センサとしては例えばサ
ーミスタ、白金、シリコンセンサが用いられる。温度セ
ンサからの情報は温度接触部に入力され、各液を適切な
温度に制御している。
処理液補充 処理液補充量についても、現像液補充量は、5〜400c
c/四切、定着液補充量は10〜70cc/四切の範囲とするこ
とができ、この補充量で処理性及び画質を維持できる。
従来は現像液補充量を33(+10%,−0%)cc/四切、
定着液補充量を63(+10%,−0%)cc/四切としてい
たのに対し、低補充量化が可能である。水洗水量も1.5
〜3l/minにしているが、従来の1.5〜5l/minにしても、
処理性・画質を維持できる。
さらに、定着フィルターなしでも、スカムや汚れの発
生頻度が小さく、発生を皆無にすることができる(従来
は現像・定着とも、フィルタがある)。
ハロゲン化銀感光材料の、水洗工程終了時における含
水量測定は以下の手順で行なうものとする。即ち、20cm
×20cmの最大濃度を得るのに必要なだけの露光を与えた
資料をコニカ(株)製自動現像KX-500(その主な構成は
第1図に示す)を用い、かつ現像液は下記組成の現像液
中にて液温35℃で25.24秒間現像し、次いで下記組成の
定着液を用いて液温を30℃にて19.19秒間定着し、20℃
の水を用いて流速3l/minで12.87秒間水洗する。現像液
及び定着液の組成 現像液 亜硫酸カリウム 55.0g ハイドロキノン 25.0g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 1.2g ホウ酸 10.0g 水酸化ナトリウム 21.0g トリエチレングリコール 17.5g 5−ニトロベンツイミダゾール 0.10g グルタルアルデヒド重亜硫酸塩 15.0g 氷酢酸 16.0g 臭化カリウム 4.0g トリエチレンテトラミン六酢酸 2.5g を加えて1に仕上げる。
定着液 チオ硫酸アンモニウム 130.9g 無水亜硫酸ナトリウム 7.3g ホウ酸 7.0g 酢酸(90wt%) 5.5g 酢酸ナトリウム3水塩 25.8g 硫酸アルミ18水塩 14.6g 硫酸(50wt%) 6.77g 水を加えて1に仕上げる。
水洗をした資料スクイズラックを出たところで抜き取
り、60秒以内に重量を測定する。このときの重量をWw
(g)とする。
以上の操作は25℃ 55%RHの条件で行なう。
次に該資料を十分に乾燥させた後、1時間以上25℃
55%RHの条件下で放置し、その重量を測定する。これを
Wd(g)とする。含水量は次式から算出される。
含水量(g/m2)=(Ww-Wd)×(1000cm2/20cm×20cm) 次に、メルティングタイムの測定方法を説明する。1c
m×2cmに切断した試量を、50℃に保った1.5%の苛性ソ
ーダ水溶液に無攪拌状態で浸し、乳剤層が溶出するまで
の時間を測定する、すなわち試料を浸してから乳剤層を
溶出しはじめるまでの時間がメルティングタイムであ
る。
スクイズ部H この自動現像機におけるスクイズ部Hのローラは前記
のように構成されているが、ローラ材質及びスクイズ特
性等について、さらに詳細に説明する。
水洗槽G側から表面が滑らかなシリコンゴムローラ42
が2対配置され、このローラは撥水性のシリコンゴム層
を有し好ましいが、これに限らずゴム層を有する絞り送
るローラであればよい。次に、吸水する多孔質弾性層
(クラレ(株)性の撥水処理していない合成皮革の商品
名「クラリーノ」が用いられる)を表層としたローラの
圧接からなる吸水ローラ44が1対配置される。
さらに、搬送通路をジグザグに屈折させる千鳥配列の
6個のローラのうち、それぞれ感光材料の上面側と下面
側に接触する3個のローラのうちそれぞれ感光材料の下
面側と上面側に接触する2個のローラには、シリコンゴ
ムローラ42が配置され、その表面が滑らかなシリコンゴ
ム層を表層としている。感光材料の上面側に接触する1
個のローラにはベークローラ40が配置され、表面が滑ら
かなベークライトで形成されているが、カーボンを含む
ABS樹脂等の層を表層としたローラを用いてもよい。
そして、このような表面が滑らかで吸水しない前段の
シリコンゴムローラ42に、吸水する吸水ローラ44を接触
させ、次段のベークローラ40と後段のシリコンローラ42
には、感光材料と接触しない吸水する多孔質弾性層を表
層とした吸水ローラ42を配置している。
千鳥配列の6個のローラの後段には、感光材料を乾燥
部Iへ送る吸水ローラ44が一対配置されている。
スクイズ部Hにおける以上のローラ群にうち、水洗槽
G側の2対のシリコンゴムローラ42は、第6図に示すよ
うに、水洗槽Gから感光材料Pに付着して運ばれる水分
Wを絞って脱水するものである。その後に、配設されて
いる吸水ローラ44や千鳥配列のローラのうちの吸水する
吸水ローラ44、さらには乾燥部Iへの送り込み側の吸水
ローラ44等が第7図に示すように、それらからの水分の
蒸発以上に吸水する。
従って、スクイズ部Hで十分な脱水を行なうことがで
きなくならないように、シリコンゴムローラ42は図示例
のように少なくとも2対を必要とする。しかし、余り対
数を増やしても、増やすことによって感光材料の搬送通
路が長くなって、感光材料の速度を早くしないことには
自動現像機の処理時間を短縮できなくなる。さらに、ロ
ーラ対を回転するためのトルクが大きくなり、モータや
駆動歯車等の負担が増大するといった問題も生ずるよう
になる。従って、シリコンゴムローラ42は増やしても3
対程度とすることが好ましい。
水洗槽G側のシリコンゴムロラ42の吸水ローラ44は、
第3図に示すように、感光材料両面の水分をこの後の千
鳥配列の吸水ローラ44と同様に吸い取るものであるが、
この代わりに千鳥配列ローラに吸水ローラを増やすよう
にしてもよい。千鳥配列のシリコンゴムローラ42は、圧
接ローラよりも感光材料に大きな面積で接触する。従っ
て、吸水量を表槽とした吸水ローラ44は、感光材料両面
の水分を効率よく吸取って均一に減少させる。
ベークローラ40、シリコンゴムローラ42は表面が滑ら
かで吸水しないローラであり、感光材料送りの円滑化の
ためであるが、このようなローラに対しては、図示例の
ように、吸水するローラを接触させ、それによって吸水
しないローラの表面に付着する水分を吸取るようにする
ことが好ましい。吸水するローラの代わりに吸水する摺
察部材を接触させてもよい。
このベークローラ40、シリコンゴムローラ42及び吸水
ローラ44のスクイズ特性を第8図に示す。
さらに、第9図にこの自動現像機のスクイズランニン
グ特性を示す。この図によればスクイズ前のキャリオー
バの感光材料水分量が2.7〜2.8(g/四切)に対して、ス
クイズ後の感光材料水分量が従来のものが2.2〜2.3(g/
四切)以下であるのに比し、ローラ材質、ローラ配置等
によってスクイズ後の水分量が1.7〜1.8(g/四切)以下
まで低下することができる。さらに、前記のゼラチン量
を少なくした感光材料で処理することにより、感光材料
を使用することによって、スクイズ後の感光材料水分量
をさらに1.1(g/四切)以下に抑えることができる。
乾燥部I 乾燥部Iは第1図及び第10図乃至第13図に示すように
構成されている。即ち、スクイズ部Hのローラ群によっ
て、さらに洗浄水を絞り落されたり吸い取られたりして
乾燥部Iに送られる。乾燥部Iでは感光材料がベークロ
ーラ40の送りローラ群によって送られる。この間にその
搬送通路に沿って感光材料Pの両面側に、ノズルダクト
50がそれぞれ複数配設され、このノズルダクト50の各2
個のスリットノズル51から水分不飽和加熱空気が感光材
料Pへ吹きつけられて乾燥する。
乾燥部Iにおけるスリットノズル51らの加熱空気の感
光材料Pへの吹き付けは、送風ファン52が外気取入口53
及び乾燥部Iの室壁54に設けた循環孔54aからリターン
ダクト55を介し、それぞれ矢印イで示した外気及び矢印
ロで示した循環空気を吸い込んで立上ダクト56に送り込
み、その途中に設けたヒータ57によって加熱された空気
が立上ダクト56から乾燥部I内の伸ているノズルダクト
50に入り、各ノズルダクト50に設けた2個のスリットノ
ズル51から感光材料Pの表面側に第10図及び第13図に矢
印ハで示したように吹き出すことによって行なわれる。
そして、送風ファン52による外気取り入れや感光材料P
からの水分の蒸発によって乾燥部Iの内圧が上昇するこ
とを防ぐために、乾燥部Iの側壁54等に設けた排気孔54
bから乾燥部Iの外に第10図に矢印ニで示したように排
出され、排風ファン58によって現像槽Eから水洗槽Gま
での上部空間からの第1図に矢印で示した空気と共に機
外に排出される。
各ノズルダクト50は2個のスリットノズル51を、第13
図に示したように、それらから搬送通路側に吹き出され
る加熱空気の方向が平行よりも互いに内側に傾くように
設けられており、また、両スリットノズル51の間の空気
を搬送通路とは反対側に矢印ホで示したように逃がす排
気孔50aを設けている。これによって、2個のノズル51
から吹き付けられて乱流状態となった水分不飽和加熱空
気が感光材料Pの面に沿って流れ易くなり、そして感光
材料Pからの蒸発水分を捉えた加熱空気が排気孔50aを
通してノズルダクト50の背面側に逃げるから吹き出し口
の背圧が特に上昇することもなくなって、送風ファン52
の回転数によりスリットノズル51の吹き出し風速や風量
を増すことが容易にでき、乾燥速度を効果的に上げて乾
燥時間を短縮し、十分に乾燥した現像感光材料を得るよ
うにできる。
乾燥部Iで感光材料Pを十分に乾燥させようとすれ
ば、感光材料Pの乾燥に恒率乾燥段階と減率乾燥段階と
が生ずるようになる。恒率乾燥段階は加熱空気によって
感光材料Pに供給される熱量のほとんどが感光材料Pの
両面に付着している数分の蒸発潜熱として奪われて、感
光材料Pの表面温度が加熱空気の温度よりも低い温度の
一定に保たれる乾燥工程であり、減率乾燥段階は、感光
材料Pの表面に付着している水分が無くなると以後の水
分の蒸発は乳剤層中の水分が表面に移行して出てくる量
に制御されるから、加熱空気が供給する熱量の方が蒸発
水分の奪う潜熱よりも多くなって、感光材料Pの表面温
度が上昇する次段階の乾燥工程である。そして、前述の
ノズルダクト50を配設した乾燥部Iによれば、恒率乾燥
段階と減率乾燥段階のいずれの乾燥速度も上げられる
が、真に乾燥が十分に行なわれて画質低下もない現像感
光材料を得るためには、恒率乾燥段階の乾燥速度を上げ
て時を短縮し、減率乾燥段階は感光材料Pが送り出しロ
ーラ群によって送り出されるようになるときに感光材料
Pからの水分の蒸発が無くなって、感光材料Pの表面温
度が加熱空気の温度に達する乾燥速度にすべきである。
この点を、第14図と第15図によって説明する。
第14図は、第1図のように配設されたノズルダクト50
おいて、搬送通路右側のスリットノズル51を上から順準
にNO.1,3,…15とし、左側のノズル51を上から順にNO.2,
4,……16として、スリット幅2mm,スリット長450mmの一
定で搬送通路に対する位置も同じようにした各スリット
ノズル51から、45℃の加熱空気を第1表に示したような
風速で、例えば搬送速度2552mm/min、全処理工程通過時
間45秒、乾燥部通過時間8.1秒の感光材料Pに吹き付け
るようにした場合の乾燥曲線を示し、第14図は、全スリ
ットノズル51からの吹き付け風速を等しく52m/秒とした
以外は同じ条件とした場合の乾燥曲線を示している。
第14図,第15図において、実線は感光材料Pの含水量
変化曲線、点線は感光材料Pの表面温度変化曲線であ
る。
第14図の例では、恒率乾燥段階の時間が短縮され、減
率乾燥段階は感光材料Pが最下端のスリットノズル51の
吹き付け位置を外れるときに感光材料Pからの水分の蒸
発が無くなって略等しくなっている。これによって、乳
剤層の水分もほとんど乾燥した画質低下のない現像感光
材料が得られる。これに対して、第15図の例では、恒率
乾燥段階を過ぎ減率乾燥段階に入ると、加熱空気により
感光材料Pへの熱量の供給が乳剤層中の水分の表面への
以降による蒸発に対して著しく多くなるから、表面温度
が急速に上昇して早く加熱空気の温度に達し、表面が乾
いて乳剤層表面のゼラチンが硬化するようになる。この
効果によって、乳剤層中の水分の蒸発が防げられて、乳
剤層中に水分が多く残留する乾燥ムラとなり、また、表
面がギラついて、画質が低下するようになる。
自動現像機の乾燥部において、各スリットノズル51の
吹き出し風速を第1表のような風速にすることは、ノズ
ルダクト50の立上ダクト56への開口面積を適当に変える
こと、立上ダクト56とノズルダクト50の接続部分に案内
角や管内面積を適当に変えた例えば第11図に符号70で示
したような導風板を設けたり、あるいはダンパーを設け
ること等によって比較的簡単になし得る。また、第14図
に示したような乾燥曲線を得ることは、第1表の例に限
らず、スリットノズル51を、恒率乾燥段階のスリットノ
ズル51と減率乾燥段階のスリットノズル51の2群に分け
て、群内では風速を同じとし、循環で上流群のスリット
ノズル51の風速を下流群のスリットノズル51のスリット
幅よりも広くすることで風量を変えるようにしても、ス
リットノズル51の搬送通路との距離を上流側では下流側
よりも近付けることで感光材料Pに吹き付ける風速,風
量を変えるようにしても、第11図に示したように立上ダ
クト56内にさらにヒータ71を設けること、あるいはノズ
ルダクト50内にさらにヒータを設けることによって、上
流側ノズルダクト50と下流側ノズルダクト50に対するリ
ターンダクト55から立上ダクト56までの送気経路を別に
して、上流側スリットノズル51からは下流側スリットノ
ズル51よりも循環空気に対し外気量を多くした水分不飽
和度の高い加熱空気を吹き出すようにしても第14図に示
したような乾燥曲線を得ることができる。
また、乾燥速度を上げるのに主として感光材料に吹き
付ける水分不飽和加熱空気の風速や風量を増して乾燥能
力を上げることが考えられるが、このような手段で乾燥
能力を上げるには乾燥ファンの軸動力を増加させたり、
ブロワー径を大きくする必要があり、これにより騒音が
増加し、配置スペースの確保が困難になり、装置が大型
化する等の問題がある。
この発明者等は、感光材料の乾燥について種々研究、
実験を重ねた結果、乾燥温度や乾燥風速、風量を増加さ
せることなく、スリットノズルのノズルピッチ、スリッ
ト幅及びスリットノズルと搬送通路の通過する感光材料
との距離を、温風乾燥の熱伝達係数が140〜200Kcal/m2
・hr・℃であるように設定することで、乾燥時間を短縮
しても十分に乾燥し、しかも画質を低下せしめない乾燥
条件が容易に得られることを見い出した。
即ち、自動現像機では乾燥終点の最低ラインまでは、
前記のように恒率乾燥が乾燥速度を支配する。この恒率
乾燥の式は で表わされる。
R:恒率乾燥速度(kg/m2・hr) h:熱伝達係数(kcal/m2・hr・℃) DB:乾式温度(℃) WB:湿式温度(℃) λω:水の蒸発潜熱(kcal/kg) ここで、(DB-WB)及びλωは環境条件で決定され
る。
また、hは、 で表わされ、また、 Nu=k・Re m・Pr n(Re=f(v)) で表わされる。
u:ヌセルト数(熱伝達の強さを示す) L:代表長さ λ:熱伝導率(kcal/m・hr・℃) Re:レイノルズ数 (風の流れの状態を示す) Pr:プラントル数 (風の温度と速度の境界層を示す) k,m,n:係数(それぞれの状態で決定) v:風速(m/s) 空気の場合は、 Pr≒0.7 n=1/3 また、強制対流の場合は、m≒0.78であり 故に、h=g(v) 簡単な式に、書き換えると、 h=C・G0.78となる。
Cはスリットノズルのノズル位置、ノズルピッチ、ノ
ズル径等によって幾何学的な係数であるから、実験によ
って求める。
また、Gは、 G=ρ・Af・v・3600となる。
ρ:熱風密度(kg/m3) Af:ノズル開口比 また、Afは、 b:ノズル幅(m) N:ノズル本数 Pa:乾燥工程距離(m) で示され、これにより自動現像機の乾燥式は、 s:搬送速度(m/min) Rp:四切フィルム一枚当りの乾燥能力(g/四切) で表わせる。
従って、ノズル形状、位置によってCの値が変化し、
また風速によってGの値が変化する。これによって、熱
伝達係数がhが変化し、熱伝達係数を大きくすると乾燥
速度が向上する。
この場合、ノズル形状、位置を従来と同様にして、風
速によってGの値が変化させて、処理時間を45秒程度と
するには、乾燥部の仕様を次表のように設定する必要が
ある。
このように、風速を増加させて乾燥部の能力を上させ
ること可能であるが、ヒータ容量の大幅な増加、乾燥フ
ァンのブロワー径を大きくなり装置の大型化、騒音の増
加、乾燥ファンの軸動力の増加等の問題がり、好ましく
ない。
このため、乾燥風量を従来と同様に、50m3/minで、ヒ
ータ容量1.5×2KW/220V程度で、乾燥温度45℃程度で、
迅速処理を可能にするためには、ノズル形状、位置によ
ってCの値を増加させ、熱伝達係数が140〜200Kcal/m2
・hr・℃、好ましくは熱伝達係数が140〜200Kcal/m2・h
r・℃になるように構成する。
この熱伝達係数を、140〜200Kcal/m2・hr・℃にする
実施例を第13図及び第16図乃至第19図に示す。
第13図において、ノズルダクト50の好ましいスリット
ノズル51の構成を示している。
即ち、好ましい例として、スリット幅D1を2mm、一方
のスリットノズル51のスリットの中心からその他方のス
リットノズル51の中心までの距離、即ちノズルピッチD2
は33mm、感光材料とスリットノズル51の先端部間の距
離、即ち感光材料−ノズル間D3は4.8mmに設定されてい
る。このように、スリットノズル51の形状、位置を設定
することによって、140〜200Kcal/m2・hr・℃の熱伝達
係数、より好ましくは160〜180Kcal/m2・hr・℃の熱伝
達係数得るようになっている。
以下、この熱伝達係数を得る一例を示す。
第16図はスリットノズル51のスリット幅D1を2mm、3m
m、4mmについて、それぞれ感光材料−ノズル間D3を3〜
8mmの範囲に移動して、熱伝達係数を得ている。この場
合、その他の乾燥条件は前記した処理時間90秒程度の場
合と同様である。
この図から、乾燥風量を15m3/minとすると、スリット
幅D1の場合は風量が14m3/min程度で使用でき、好ましい
が、風量を多くすればスリット幅D1を3mm、4mmの場合で
も、所定の熱伝達係数を得ることができる。
このスリット幅D1は特に限定されないが、風量、風
速、熱量等やスリットピッチD2及び感光材料−ノズル間
D3等の要因で、所定の熱伝達係数を得ることが可能な範
囲が定められる。
第17図は風速を14m/sとして、ノズルピッチD2を32m
m、33mm、34mmについて、感光材料−ノズル間距離D3を
変化させたものであり、この場合もその他の乾燥条件は
前記した処理時間90秒程度の場合と同様である。
この図からノズルピッチD2を33mmとした場合が、感光
材料−ノズル間距離D3を2〜7mmの範囲で好ましく用い
られるが、32mmの場合は感光材料−ノズル間距離D3を3
〜5mmの範囲で、また34mmの場合は感光材料−ノズル間
距離D3を6〜7mmの範囲で使用可能である。
このノズルピッチD2や感光材料−ノズル間距離D3も特
に限定されないが、風量、風速、熱量等やスリット幅D1
等の要因で、所定の熱伝達係数を得ることが可能な範囲
が定められる。
このように、スリット幅D1、ノズルピッチD2及び感光
材料−ノズル間距離D3によって熱伝達係数が140〜200Kc
al/m2・hr・℃、好ましくは160〜180Kcal/m2・hr・℃に
なるように構成すると、例えば乾燥風量を従来と同様
に、約12m3/minで、乾燥温度45℃程度で、20〜60秒程度
の迅速処理を可能にすることができる。なお、第16図及
び第17図の実施例に限定されず所定の熱伝達係数が得ら
れる範囲で任意に設定される。
また、この場合、第13図に示す静圧測定範囲D4で圧力
を測定する。この場合、ノズルダクト50に排気孔50aを
設けると、第18図に示すような静圧分布が得られ、負圧
力がなくなり、かつ静圧が均等になり好ましい。
さらに、第19図に示すように、ノズルダクト50に排気
孔50aを設けると、乾燥により水分を含む空気が排出で
き、乾燥性能が向上し、好ましい。
[発明の効果] 前記のように、請求項1記載の発明は、感光材料が搬
送される搬送通路を形成するローラの配置、ノズルダク
トの配設、水分不飽和加熱空気を搬送通路側に向けて吹
き出す方向、乾燥により水分を含む空気の排気流路の構
造により、水分不飽和加熱空気を感光材料とローラの接
触部に集中して当てることができ、乾燥効率が向上す
る。しかも、ノズルダクトに跨いだローラに対向する位
置にローラ軸方向に延びて開口し、かつローラ軸に対し
て直交する方向の排気孔を形成して跨いだローラの廻り
を流れる排気流路を形成したから、感光材料の乾燥で水
分を含む空気はローラ廻りに溜ることなくローラの廻り
を流れる排気流路から迅速に排出でき、乾燥効率が一層
向上する。さらに、水分不飽和加熱空気を吹き出すスリ
ットノズルの形状や配置によって、温風乾燥の熱伝達係
数が140〜200kcal/m2・hr・℃であるように設定してお
り、これによって乾燥温度等を増加させることなく、現
像処理された感光材料を迅速に乾燥処理することができ
る。
また、請求項2記載の発明は、自動現像機が前記乾燥
機構を有するから、温風乾燥の熱伝達係数の改善による
簡単な構成で、小型、低騒音であり、しかも迅速に乾燥
でき、十分に乾燥した画質のよい感光材料を短時間で得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を適用した自動現像機の側面図、第2
図は操作部の一部正面図、第3図は搬送系を示ず概略
図、第4図は搬送系の圧着力の設定を示す概略図、第5
図は搬送特性を示ず図、第6図及び第7図は感光材料の
スクイズ状態を示ず図、第8図はローラ材質とスクイズ
性能を示す図、第9図は自動現像機のスクイズ特性を示
す図、第10図は乾燥部の平面図、第11図は乾燥部の正面
図、第12図はノズルダクトの斜視図、第13図は第10図の
XIII-XIII断面図、第14図及び第15図は乾燥時間を示す
図、第16図はノズルスリット幅と熱伝達係数を示す図、
第17図は感光材料−ノズル間距離と熱伝達係数を示す
図、第18図は静圧分布を示す図、第19図は乾燥特性を示
す図である。 図中符号Aは操作部、Bは感光材料搬入部、Cは感光材
料搬出部、Dは搬送系、Eは現像槽、Fは定着槽、Gは
水洗槽、Hはスクイズ部、Iは乾燥部、50はノズルダク
ト、51はスリットノズル、50aは排気孔である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像処理された感光材料が搬送される搬送
    通路を千鳥状に配列したローラによって形成し、この千
    鳥状に配列した一方側のローラ列と、他方側のローラ列
    はそれぞれのローラが他方のローラ間に位置させて前記
    搬送通路を蛇行させ、さらに前記搬送通路に沿って両側
    からノズルダクトを配設し、このノズルダクトは搬送通
    路の上流側と下流側で、それぞれ水分不飽和加熱空気を
    搬送通路側に向けて吹き出す一対のスリットノズルを有
    し、この一対のスリットノズルは前記千鳥状に配列した
    一方側の1個のローラを跨いでローラ間に配置され、か
    つそれぞれのスリットノズルは前記千鳥状に配列した他
    方側のローラに対向しており、この一対のスリットノズ
    ルは水分不飽和加熱空気を前記跨いだローラと前記感光
    材料との接触方向へ吹き出し、さらに前記ノズルダクト
    に前記跨いだローラに対向する位置にローラ軸方向に延
    びて開口し、かつローラ軸に対して直交する方向の排気
    孔を形成して前記跨いだローラの廻りを流れる排気流路
    を形成し、前記スリットノズルのノズルピッチ、スリッ
    ト幅及びスリットノズルと搬送通路の通過する感光材料
    との距離を、温風乾燥の熱伝達係数が140〜200Kcal/m2
    ・hr・℃であるように設定される乾燥機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の乾燥機構を有する自動現像
    機。
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