JP2775170B2 - スピーカ部品の製造方法及び製造装置 - Google Patents

スピーカ部品の製造方法及び製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、一体に結合成形した合成樹脂材料製のコー
ン形振動板とダンパとからなるスピーカ部品を吹込み成
形法により製造する方法と、その製造に使用する製造装
置に関するものである。
<従来の技術> 従来この種のスピーカの部品は、それぞれ単品で別々
に製造され、それらを寄せ集めて、アッセンブル工程
で、接着剤による接着によりスピーカに組み立ててい
る。すなわち、第13図において、マグネット(31a)、
センタポール(31b)、プレート(31c)等から組み立て
た磁気回路(31)に、フレーム(32)を取り付けた機構
部品(33)を基体として、ボイスコイル(8)を磁気空
隙(31g)に保持して、ボイスコイルボビン(6)にダ
ンパ(4)の中心穴を挿通して、周囲をフレーム(32)
に接着する。更にコーン形振動板(36)の中心穴を、ボ
ビン(6)のその上に挿通し、外周をフレーム(32)に
それぞれ接着するとともに、ボイスコイル(8)の両端
を振動板(36)上でかしめたハトメ(37)によって、他
端を入力端子に接続したリード線(38)にハンダ付け接
続している。
<発明が解決しようとする課題> 従来のこの種のスピーカの組み立て方法は、以上のご
とく、構成部品の一つ一つを順番に組み合わせていたの
で、長いベルトコンベヤが必要で、その上、接着工程の
数が多いのでその乾燥のために、広い面積の場所と、時
間を多く要した。したがって、機械化による自動化は不
可能に近い有様で、大量生産は困難であるという問題が
あった。
そこで、本発明はかかる従来の問題点を解決するため
に、スピーカの構成部品の材質に新規の材料、新規の製
法、装置を採用して、一発成形、一体成形の可能な吹込
み成形法によって、自動化による大量生産を可能ならし
めるスピーカ部品の製造方法、及び製造装置を提供する
ことを目的とする。
<課題を解決するための手段> 該目的を達成するための本発明の構成を、実施例に対
応する図面を用いて説明すると、第1発明は、同一の合
成樹脂材料製のコーン形振動板(3)とダンパ(4)の
それぞれの中心部(3a),(4a)を連接して一体に成形
したスピーカ部品を製造する方法であり、第1〜9図に
示すように熱可塑性合成樹脂材料製の円筒状の素材
(2)を、コーン形振動板(3)とダンパ(4)の各々
の中心部(3a),(4a)において連接せしめて、吹込み
成形金型(21),(22)で加熱膨張させて一体に成形す
るスピーカ部品製造方法であり、第2発明は、第1〜8
図に示すようにコーン形の凹面を有する下型(21)と、
ダンパ(4)のコルゲーションを凸面に有する上型(2
2)からなる成形金型と、成形品の外周をカットするカ
ッタ(25)とカット台(24a),(24b)からなる整形型
と、圧搾空気の吹き込み口(23a)とからなる吹込み成
形によるスピーカ部品製造装置である。
<作用> 本第1〜2発明においては、このような構成としたも
のであるから、振動板とダンパとが同一材質であり、し
かも、熱可塑性であるので熱による溶融融合が可能であ
り、両者の金型を連結させて振動板とダンパを同時に成
形が可能となる。そして、この金型が吹込み成形金型の
場合、上と下に成形品を連続した態様で取り出すことが
できる。しかも、その接続する繋ぎ目は、両端をボイス
コイルボビンと略同径の円筒形にすることによって、後
の工程において大変便利を得ることができるのである。
<実施例> 以下本発明の実施例について図面に基づいて説明す
る。
図中第1図乃至第12図は、本第1〜3発明の実施例を
示す図で(従来例と共通の部分は共通の付番をしてあ
る)、該実施例において、(1)は円筒状の熱可塑性合
成樹脂材料製の素材(2)を吹込み成形した成形品で、
コーン形振動板部(3)とコルゲーションダンパ部
(4)とからなる。前記の両者の繋ぎ目(5)は、素材
(2)と同じ径の円筒状で、後にボイスコイルボビン
(6)を挿入して接着する(第9図)。
(7)はボイスコイル(8)へ通電するリード線で、
吹込み成形工程の前に金型の上に直径方向に挿通してダ
ンパ部(4)にインサート成形してある(第4図)。こ
のとき、円筒内部において第6図に示すように撓ませて
あると、後の工程でボイスコイルボビン(6)の上方で
接続する時便である。(10)はコーン形振動板部(3)
に形成した繋ぎ目(5)の吹込み成形時密封用のくびれ
で、たとえば十字形に形成してあるとコーン形振動板部
(3)とダンパ部(4)との接続が安定できる。(くび
れ(10)は、必要あれば後に加熱押圧して溶融圧着した
上で、中心部を打ち抜くとコーン形振動板(3)とダン
パ(4)の連結がより強固かつ確実になる。)そして、
ダンパ部(4)のコルゲーションの外側(11)と、リー
ド線(7)に沿った両側をカツトする(第11図)と、コ
ーン形振動板部(3)とダンパ部(4)とが繋ぎ目の円
筒部(5)を介して連結したスピーカ部品(1)が完成
する(第9図)。
第2図は製造用金型の図で、使用法を説明すると、
(21a),(21b)は表面にコーン形の凹部を形成した分
割雌金型(21)で、中心穴(21c)の内壁に前記のくび
れ(10)を形成する凸部(12)を設けてある。(22
a),(22b)は下面にダンパ(4)のコルゲーションを
形成した分割雄金型(22)である。上方に配置した押し
出し機(23)から、円筒状の素材(2)を前記の金型
(21),(22)の中心穴(21c),(22c)内に押し出
し、前記のリード線(7)を間に挾んで(第1図),
(第7図)、上下両金型(21),(22)を合わせて組み
合わせると、前記の金型(21)の凸部(12)によって円
筒状素材(2)の先端が押圧されて十字形のくびれ(1
0)が形成される。しかして、前記の押し出し機(23)
に設けた吹き込み口(23a)から圧搾空気を金型内に吹
き込むと、円筒状の素材(2)が高温度で軟化している
ところへ吹き込まれる圧搾空気によって膨張して金型
(21),(22)に沿った形態に成形される(第4図),
(第6図)。冷却してから金型(21),(22)を左右に
分離して押し出し機(23)を開くと、成形品はリード線
(7)をダンパ部(4)にインサートした状態で金型
(21),(22)から下へ下がり、次の素材(2)が金型
(21),(22)の内部に挿入されて次の吹込み成形工程
の準備が完了する(第5図)。このようにして、連続し
て成形品が取り出される。
取り出された成形品は分割カット台(24a),(24b)
に載せてカッタ(25)によって振動板(3)の外周(1
1)でカットすると、前記したように、コーン形振動板
部(3)とダンパ部(4)とが繋ぎ目の円筒部(5)を
介して連結したスピーカ部品(1)が完成する(第8
図)。
このようにして完成したスピーカ部品(1)は、第12
図に示すように、マグネット(31a)、センタポール(3
1b)、プレート(31c)等から組み立てた磁気回路(3
1)に、フレーム(32)を取り付け機構部品(33)を基
体として次のように組み立てることができる。ボイスコ
イル(8)のボビン(6)をコーン形振動板(3)の中
心部の円筒状の繋ぎ目(5)に挿入して接着する(第9,
10図)と、振動板(3)、ダンパ(4)、ボイスコイル
(8)をそれぞれ関係位置を保持した振動系(41)が完
成する。この振動系(41)を、ボイスコイル(8)を磁
気空隙(31g)に保持して、ダンパ(4)の周囲をフレ
ーム(32)に接着する。更にコーン形振動板(3)の外
周をフレーム(32)にそれぞれ接着することともに、ボ
イスコイル(8)の両端をボビン(6)の上方で、他端
を入力端子に接続した、ダンパ(4)にインサートされ
たリード線(7)にハンダ付け接続する(第10図)。
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明し
たが、本発明は必ずしもこれらの実施例の構成及び方法
のみに限定されるものではなく、本発明にいう構成要件
を備え、かつ本発明という目的を達成し、以下にいう効
果を有する範囲内において適宜改変して実施することが
できるものである。
<発明の効果> 以上の説明から既に明らかなように本第1発明は、こ
のような構成としたものであるから、振動板とダンパと
が同一材質であり、しかも、熱可塑性であるので熱によ
る溶融融合が可能であり、コーン形振動板とダンパと繋
ぎ目とが一体になった両者の金型を連続させて、同時に
一発成形による吹込み成形が可能となり精密な仕上がり
寸法のスピーカ部品の自動化、機械化ができるので、コ
ストの安い大量生産が容易にできる製造方法である。そ
して、吹込み成形金型によって上と下に成形品を連続し
た態様で取り出すことができる。しかも、その接続する
繋ぎ目は、ボイスコイルボビンと略同径の円筒形にする
ことによって、後の工程において大変便利を得ることが
できるのである。
第2発明は、入手容易な熱可塑性合成樹脂材料を利用
して、簡単な構造の金型を組み合わせて、吹き込み成形
によって、スピーカの振動系を製造コストを低くおさえ
て、大量生産できる製造装置である。
以上のとおり、本第1〜2発明は種々の実用上の顕著
な効果を期待することができるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
第1〜12図は本発明の実施例の説明図である。第1図は
吹込み成形金型と押し出し機と素材とリード線の関係位
置を示す分解断面図、第2図は同金型の外観図、第3図
は第1図の作業開始時の関係位置を示す断面図、第4図
は圧搾空気を吹き込んだ時点の断面図、第5図は最初の
シヨット完了後の段階を示す断面図、第6図は次のシヨ
ット完了後の段階を示す断面図、第7図は第6図の次の
シヨット完了後の段階を示す断面図、第8図は縁切り抜
き時の成品を示す断面図、第9図は吹込み成形完了成品
の断面図、第10図は振動系部の完成断面図、第11図はダ
ンパ部のみを抽出した外観図、第12図は本発明の製造方
法又は製造装置によって製造したスピーカ部品を使用し
た構造を示す断面図、第13図は一般のスピーカの構造を
示す断面図である。 図中、(2)は素材、(3)は振動板、(3a)は振動板
の中心部、(4)はダンパ、(4a)ダンパの中心部、
(21)は下型金型、(22)上型金型、(23a)空気吹き
込み口、(24a),(24b)はカツト台、(25)はカツタ
である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成樹脂材料製の円筒状の素材
    (2)を、吹込み成形金型(21),(22)で加熱膨張さ
    せて、コーン形振動板(3)とダンパ(4)の各々の中
    心部において連接せしめて、一体に成形するスピーカ部
    品製造方法。
  2. 【請求項2】コーン形の凹面を有する下型(21)と、ダ
    ンパ(4)のコルゲーションを凸面に有する上型(22)
    からなる成形金型と、成形品の外周をカットするカッタ
    (25)とカット台(24a),(24b)からなる整形型と、
    圧搾空気の吹き込み口(23a)とからなる吹込み成形に
    よるスピーカ部品製造装置。
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