JP2774340B2 - 中空糸型膜モジュールの洗浄方法 - Google Patents

中空糸型膜モジュールの洗浄方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は中空糸型膜モジュールの薬剤にる滅菌あるい
は殺菌後の新規な洗浄方法に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
中空糸型膜モジュールは、構造上コンパクト性が高
く、モジュール内に液が滞留しやすい場所がないことか
ら、薬剤滅菌後の薬剤のぬけも比較的よいとされ、多方
面にわたり使用されている。
使用される薬剤は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、過
酸化水素水、ホルマリン水などが一般的である。この様
な薬剤による滅菌あるいは殺菌の頻度は、中空糸型膜モ
ジュールを使用している用途によっていろいろである
が、1週間に数回ぐらいから年に数回程度と様々であ
る。この様な殺菌あるいは滅菌を行うときは、中空糸型
膜モジュールにかかわる装置、プラントはすべて停止さ
れ、薬剤を装置の中空糸型膜モジュール内に通液、充填
し、一定時間おき、殺菌あるいは滅菌を行った後、水を
通水して装置、中空糸モジュール内の薬剤を押し出し、
洗浄を行い、完全に薬剤を取り除いた後に再び装置を使
用することが一般的に行われている。
このうち、薬剤の洗浄に要する時間は多くかかり、用
途によっては滅菌そのものの時間よりはるかに多くの時
間を必要としている。
近年、コスト競争の激化や開発競争の激化により、ロ
ス時間の削減が重要となり、装置が滅菌等で使用できな
い時間がとりざたされる様になった。
この様な状態において、滅菌等の後の薬剤の洗浄に要
する時間が、比較的速いとされてきた中空糸型膜モジュ
ールでも問題となっている。特に電子工業分野での超純
水製造においては、ごく微量の薬剤等の不純物でも、つ
くられる製品に大きな影響をおよぼし、不良の原因とな
るため、薬剤の洗浄には多大の時間を要している。
超純水分野において、中空糸型膜モジュールの多くは
超純水製造装置の最後の処理フィルターであるファイナ
ルフィルターとして用いられている。もしファイナルフ
ィルターから不純物が溶出すれば、それは直ちに超純水
の質をおとすことになる。さらに最近では理論純水に近
い超純水が要求される様になっていることから、ほんの
少しの不純物でも大きな問題となっている。
超純水装置の殺菌は一般的に過酸化水素水が用いられ
ているが、強い酸化力のため中空糸型膜モジュールに多
かれ少なかれダメージを与えている。超純水装置の殺菌
後、再び使用できる様に常温水を流すと、過酸化水素と
先に述べたダメージによる不純物が少しずつ中空糸型膜
モジュールあるいは配管等から出て来て、なかなか再使
用できる様にならないのが現状である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、薬剤による滅菌あるいは殺菌後、温水あるいは熱
水により通水洗浄を行うことで洗浄時間が短縮できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、中空糸型膜モジュールに一定時間薬
液を封入または通液した後、常温水による通水洗浄を行
う前に、温水あるいは熱水を通水することを特徴とする
中空糸型膜モジュールの洗浄方法を提供するものであ
る。
本発明は温水あるいは熱水の高い活性を利用し、高い
洗浄性を予想したもので、本発明の方法を用いると、中
空糸型膜モジュールの従来よりも早い洗浄後の回復性を
得ることが可能となる。
中空糸型膜モールはコンパクト性が高く、現在では高
い耐熱性を有するものも多く、本発明により大きな効果
が得られる。
中空糸型膜モジュールの殺菌あるいは滅菌に使用され
る薬液としては、次亜塩素酸ナトリウム水溶液、過酸化
水素水、ホルマリン水などを挙げることができるが、な
かでも殺菌力が低濃度でも比較的大きいこと、悪臭がな
いこと、部材への酸化作用がさほど大きくないこと、イ
オン成分や炭素成分を通常ほとんど含まないことから、
中空糸型膜モジュール内を比較的クリーンに殺菌できる
ことの理由により、特に超純水製造に使用される場合、
過酸化水素水が最適である。
なお、過酸化水素水中には、例えば、硫酸、りん酸な
どの酸やその他の安定剤、pH緩衝剤、非イオン界面活性
剤、分散剤、キレート剤、ビルダーなどの通常使用され
る添加剤を含んでいても構わない。過酸化水素水を用い
た場合、その濃度は0.5〜5重量%が適当であり、0.5重
量%未満では殺菌あるいは滅菌の効果に乏しく、また5
重量%を超えると酸化作用が強くなり、配管は中空糸型
膜モジュールの部材をおかすため適当でない。薬液を中
空糸型膜モジュールに封入または通液する時間は、用い
る薬液の種類やモジュールに使用される中空糸型膜の素
材により適宜決められるが、一般的には30分〜24時間の
範囲内である。
殺菌あるいは滅菌後の洗浄に用いられる温水あるいは
熱水の温度は、モジュールに使用される中空糸型膜の素
材により適宜決められるが、通常は40〜95℃の範囲内で
あり、また通水時間は、使用した薬液の種類や対象モジ
ュールの大きさ及び処理能力量により異なり、実験的に
決められる。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこ
れに何等限定されない。
実施例1 第1図の様な装置を組んだ後、バルブ6,7を閉じてバ
ルブ5を開け、中空糸型膜モジュール2に常温の超純水
を供給し、比抵抗計1で比抵抗を測定した。その結果を
表−1に示した。
その後、中空糸型膜モジュール2に5重量%の過酸化
水素水を2時間充填した後、バルブ5を閉じ、バルブ6,
7を開けて、50℃の温水を20分供給した後、バルブ5を
開け、バルブ6,7を閉じて、常温の超純水を供給し、10
分後の比抵抗を測定した。再通水後(温水通水も含む30
分後)の比抵抗値を表−1に示した。
表−1の結果より、再通水30分後には比抵抗が殺菌前
と全く同じとなり、完全に回復していることがわかる。
比較例1 第2図の様な装置を組んで、実施例1で用いたものと
同じ中空糸型膜モジュール2に常温の超純水を供給し、
比抵抗計1で比抵抗を測定した。この結果を表−1に示
した。
その後、実施例1と全く同様に、5重量%過酸化水素
水を2時間充填した後、再び常温の超純水を供給し、30
分後の比抵抗を測定した。この結果を表−1に示した。
尚、通水流量は、実施例1と全く同じ量流した。
〔発明の効果〕 本発明の洗浄方法は、超純水製造用の中空糸型膜モジ
ュールに対し特に有効であり、本発明の方法を超純水分
野に適用すれば、殺菌あるいは滅菌後の性能回復が早い
ため、大きなコストメリットを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1に用いた装置の概略を示した図、第2
図は比較例1に用いた装置の概略を示した図である。 1……比抵抗計、2……中空糸型膜モジュール 3……熱交換器、4……超純水製造器 5,6,7……バルブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空糸型膜モジュールに一定時間薬液を封
    入または通液した後、常温水による通水洗浄を行う前
    に、温水あるいは熱水を通水することを特徴とする中空
    糸型膜モジュールの洗浄方法。
  2. 【請求項2】殺菌あるいは滅菌に用いる薬液が、過酸化
    水素を含む水溶液である請求項1記載の中空糸型膜モジ
    ュールの洗浄方法。
JP34468089A 1989-12-27 1989-12-27 中空糸型膜モジュールの洗浄方法 Expired - Lifetime JP2774340B2 (ja)

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