JP2772941B2 - 装飾細工用水引 - Google Patents

装飾細工用水引

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JP2772941B2 JP7291935A JP29193595A JP2772941B2 JP 2772941 B2 JP2772941 B2 JP 2772941B2 JP 7291935 A JP7291935 A JP 7291935A JP 29193595 A JP29193595 A JP 29193595A JP 2772941 B2 JP2772941 B2 JP 2772941B2
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芳康 岸本
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株式会社岸本水引店
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、紙撚糸等の心材に光輝性フィル
ム細片を捲回した装飾細工用水引に関するものである。
【0002】
【従来の技術】結納用装飾品、その他の各種の装飾細工
に水引を用いたものがある。この種の装飾細工に用いら
れる装飾細工用水引には、従来、紙撚糸の表面を光輝性
着色剤で着色したもの、紙撚糸の表面に、金属蒸着プラ
スチックフィルム等の光輝性装飾細片、絹糸、人造絹糸
等の光輝性装飾糸を隙間なく捲回したものがある。この
他、紙撚糸の表面に回折格子フィルムの細片を捲回して
虹色を呈するようにしたもの等も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の装飾細工用水引
は、何れも変化に富んだ光輝性を得難い欠点がある。即
ち、紙撚糸の表面を光輝性着色剤で着色した水引、紙撚
糸の表面に金属蒸着プラスチックフィルム等の光輝性装
飾細片を捲回した水引、紙撚糸の表面に絹糸等の光輝性
装飾糸を捲回した水引は、色調、光輝状態が非常に単調
であり、光輝性を重視した場合にはその装飾性が著しく
低下する欠点がある。また紙撚糸の表面に回折格子フィ
ルムの細片を捲回した水引は、視角の変化に伴って虹色
色調の変化が見られるものの、その変化自体が静的であ
り、二次元的、平面的な色調、光輝状態の変化に止まる
ものである。
【0004】しかし、水引を用いた装飾細工は、近年、
ますます多様化の一途を辿る傾向にある。従って、これ
に伴って水引にも一段と変化に富んだ光輝性を有するも
のが要求されており、二次元的、平面的な色調、光輝状
態の変化に止まる従来の水引では、装飾細工の多様化に
十分対応しきれない欠点がある。本発明は、かかる従来
の課題に鑑み、多様で動的、三次元的、立体的な色調の
光輝状態を呈し得る装飾細工用水引を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、三次元画像を
再生するホログラム5が片面に記録されたホログラフィ
ックフィルム6と、そのホログラム5上に形成された金
属薄膜7とを備えた光輝性フィルム4を裁断して細長い
光輝性フィルム細片3を構成し、この光輝性フィルム細
片3を紙撚糸等の心材2の表面に捲回している。
【0006】ホログラフィックフィルム4の片面には凹
凸状に形成し記録されたホログラム5を覆うように反射
率の高い金属薄膜7を設けている。
【0007】またホログラフィックフィルム4の片面に
は凹凸状に形成し記録されたホログラム5を覆うように
屈折率の高い金属薄膜7を設けている。
【0008】更に表裏の色合いが異なる光輝性フィルム
4を糸状に裁断した光輝性フィルム細片3を用い、この
光輝性フィルム細片3を表裏がランダムに外側になるよ
うに心材2に捲回している。また細かい模様の光輝性三
次元画像を干渉縞によって再生するホログラム5が片面
に記録されたホログラフィックフィルム6と、そのホロ
グラム5上に形成された金属薄膜7とを備えた光輝性フ
ィルム4を裁断して細長い光輝性フィルム細片3を構成
し、この光輝性フィルム細片3を紙撚糸等の心材2の表
面に捲回している。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳述する。図1において、1は装飾細工用水引
で、紙撚糸等の心材2と、この心材2の表面に適宜接着
剤を介して捲回された光輝性フィルム細片3とにより構
成されている。心材2には、この種の水引1に通常使用
されるものが用いられている。
【0010】光輝性フィルム細片3は、光輝性フィルム
4を幅2mm程度に細長く裁断した細片であって、その
光輝性フィルム4は、図2に示すように、光輝性三次元
画像を再生するホログラム5が片面に記録されたホログ
ラフィックフィルム6と、そのホログラム6上に形成さ
れた金属薄膜7と、この金属薄膜7の上に形成された保
護薄膜8 とから構成されている。
【0011】ホログラフィックフィルム6は、ポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニール等をベース
フィルムに用い、その片面にホログラム5が記録されて
いる。ホログラム5は、例えば虹色等を呈する細かいラ
ンダム模様の光輝性三次元画像を干渉縞によって再生し
得るように、ホログラフィックフィルム6の片面を凹凸
状に形成して記録されている。
【0012】金属薄膜7には反射率の高いアルミ蒸着膜
が用いられており、この金属薄膜7はホログラム5を覆
うようにホログラフィックフィルム6の片面に蒸着され
ている。そして、この金属薄膜7を覆うように保護薄膜
8が形成されている。光輝性フィルム4には、表面レリ
ーフ型ホログラムを含むエンボス・ホログラムが利用さ
れており、ホログラフィックフィルム6の片面に、深さ
0.1〜0.2μm程度の凹凸形状で三次元画像を干渉
縞によって再生できるように記録されている。
【0013】そこで、光輝性フィルム4を製造する場合
には、先ずポリエステル等のベースフィルムに用い、そ
の片面をエンボス加工により凹凸状に成形してホログラ
ム5が記録されたホログラフィックフィルム6を得る。
次に、このホログラフィックフィルム6のホログラム5
側にアルミ蒸着等によって金属薄膜7を形成した後、そ
の金属薄膜7を保護するように保護薄膜8で被服する。
【0014】そして、このようにして得た光輝性フィル
ム4を幅2mm程度に切って光輝性フィルム細片3とし
た後、その光輝性フィルム細片3を接着剤等を介して心
材2の表面に隙間なく捲回すれば、光輝性三次元画像の
ホログラム5を持った水引1ができる。
【0015】ホログラム5 の記録対象となる画像は、そ
の種類等が特に限定されるものではなく、使用目的、使
用態様等に応じて適宜選択すれば良い。通常、比較的細
かいランダム模様、モザイク模様等が望ましく、その場
合には模様を細かくすれば、水引1の表面に現れる三次
元画像及びその光輝性により大きな変化を持たせ易くな
る。
【0016】このような水引1を用いれば、従来の二次
元的な変化に比較して光輝性三次元画像の持つ装飾効果
が顕著になる利点がある。即ち、紙撚糸等の心材2の表
面に、三次元画像を再生するホログラム5が記録された
ホログラフィックフィルム6から成る光輝性フィルム細
片3を捲回しているので、水引1の表面に虹色、金属光
沢、或いはそれらの混合光沢を呈する三次元的な光輝画
像を再現でき、ある部分は突出し、またある部分は奥ま
った状態の光輝性三次元画像で再生できると共に、その
三次元画像を視角の変化に伴って動的に変化させること
ができる。
【0017】しかもホログラフィックフィルム6のホロ
グラム5をアルミ蒸着膜等の反射率の高い金属薄膜7で
覆っているので、ホログラム5の回析効率が良くなり、
ホログラム5の再生に際して光輝性を高め得ると共に、
三次元的効果や動的効果をより顕著になる。従って、こ
の水引1は、従来の水引には全く見られないような、多
様で動的、三次元的、立体的な色調、光輝状態を呈する
ことができ、装飾性に優れた高尚な光輝性を有するもの
となる。
【0018】なお、金属薄膜7にはアルミ蒸着膜の他、
純銀等の蒸着膜を用いても良い。また金属薄膜7に、ア
ルミ蒸着膜のように反射率が100%に近いものでな
く、ある種の金属酸化物のような屈折率の高い材料を用
いても良い。このような屈折率の高い材料の金属薄膜7
を蒸着すると、光輝性フィルム4にある程度の透過性が
生じるので、反射率の高いアルミ蒸着等を設けた場合と
異なった味わいの光輝性三次元画像を再現できる利点が
ある。
【0019】光輝性フィルム細片3を心材2に捲回する
場合、その光輝性フィルム4のホログラフィックフィル
ム6側又は保護薄膜8の何れを表側にしても良い。光輝
性フィルム細片3は、実施形態では2mm幅として説明
したが、1mm、0.1mm等のものもあり、必要に応
じて適当な幅に裁断すれば良い。
【0020】例えば、光輝性フィルム4を0.1mm程
度に裁断すれば、光輝性フィルム細片3自体が糸状にな
るので、光輝性フィルム4の表裏の色合いが異なる場合
に、その異なる色合い表裏がランダムに表側に出るよう
に、光輝性フィルム細片3を心材2に捲回することが可
能である。このため、光輝性三次元画像による変化の他
に、光輝性フィルム細片3の表裏の色合いの違いによる
変化を出すことができ、更に変化に富んだ水引1を得る
ことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、三次元画像を再生する
ホログラム5が片面に記録されたホログラフィックフィ
ルム6と、そのホログラム5上に形成された金属薄膜7
とを備えた光輝性フィルム4を裁断して細長い光輝性フ
ィルム細片3を構成し、この光輝性フィルム細片3を紙
撚糸等の心材2の表面に捲回しているので、従来の水引
には全く見られない多様で動的、三次元的、立体的な色
調の光輝状態を呈することが可能であり、装飾性に優れ
た高尚な光輝性を有する水引1を提供できる。
【0022】またホログラフィックフィルム4の片面に
凹凸状に形成し記録されたホログラム5を覆うように反
射率の高い金属薄膜7を設けているので、ホログラム5
の回析効率が著しく向上する。
【0023】更にホログラフィックフィルム4の片面に
凹凸状に形成し記録されたホログラム5を覆うように屈
折率の高い金属薄膜7を設けているので、光輝性フィル
ム細片3に透過性を持たせながらホログラム5を再生で
きる。
【0024】しかも表裏の色合いが異なる光輝性フィル
ム4を糸状に裁断した光輝性フィルム細片3を用い、こ
の光輝性フィルム細片3を表裏がランダムに外側になる
ように心材2に捲回しているので、光輝性三次元画像に
よる変化の他に、光輝性フィルム細片3の表裏の色合い
の違いによる変化を出すことができ、更に変化に富んだ
水引1を得ることができる。また細かい模様の光輝性三
次元画像を干渉縞によって再生するホログラム5が片面
に記録されたホログラフィックフィルム6と、そのホロ
グラム5上に形成された金属薄膜7とを備えた光輝性フ
ィルム4を裁断して細長い光輝性フィルム細片3を構成
し、この光輝性フィルム細片3を紙撚糸等の心材2の表
面に捲回しているので、表面に虹色、金属光沢、或いは
それらの混合光沢を呈する三次元的な光輝画像を細かい
模様に応じて再現でき、ある部分は突出し、またある部
分は奥まった状態の光輝性三次元画像で再生できると共
に、その三次元画像を視角の変化に伴って動的に変化さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す光輝性フィルムの断
面図である。
【符合の説明】
1 装飾細工用水引 2 心材 3 光輝性フィルム細片 4 光輝性フィルム 5 ホログラム 6 ホログラフィックフィルム 7 金属薄膜

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元画像を再生するホログラム(5)
    が片面に記録されたホログラフィックフィルム(6)
    と、そのホログラム(5)上に形成された金属薄膜
    (7)とを備えた光輝性フィルム(4)を裁断して細長
    い光輝性フィルム細片(3)を構成し、この光輝性フィ
    ルム細片(3)を紙撚糸等の心材(2)の表面に捲回し
    たことを特徴とする装飾細工用水引。
  2. 【請求項2】 ホログラフィックフィルム(6)の片面
    に凹凸状に形成し記録されたホログラム(5)を覆うよ
    うに反射率の高い金属薄膜(7)を設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の装飾細工用水引。
  3. 【請求項3】 ホログラフィックフィルム(4)の片面
    に凹凸状に形成し記録されたホログラム(5)を覆うよ
    うに屈折率の高い金属薄膜(7)を設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の装飾細工用水引。
  4. 【請求項4】 表裏の色合いが異なる光輝性フィルム
    (4)を糸状に裁断した光輝性フィルム細片(3)を用
    い、この光輝性フィルム細片(3)を表裏がランダムに
    外側になるように心材(2)に捲回したことを特徴とす
    る請求項1、2又は3に記載の装飾細工用水引。
  5. 【請求項5】 細かい模様の光輝性三次元画像を干渉縞
    によって再生するホログラム(5)が片面に記録された
    ホログラフィックフィルム(6)と、そのホログラム
    (5)上に形成された金属薄膜(7)とを備えた光輝性
    フィルム(4)を裁断して細長い光輝性フィルム細片
    (3)を構成し、この光輝性フィルム細片(3)を紙撚
    糸等の心材(2)の表面に捲回したことを特徴とする装
    飾細工用水引。
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JPS5648586U (ja) * 1980-08-02 1981-04-30
JPS5856093U (ja) * 1981-10-03 1983-04-15 有限会社東亜染芸 装飾細工用水引
JPH06287863A (ja) * 1993-03-31 1994-10-11 Kanebo Ltd 光輝性を有する布帛及びその製造方法
JPH07216764A (ja) * 1994-01-20 1995-08-15 Toppan Printing Co Ltd リバーシブル布地とその製造方法

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