JP2771238B2 - ビル遠隔監視装置 - Google Patents

ビル遠隔監視装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はビル内の設備機器を電話回線を介して監視す
るビル遠隔監視装置に関する。
[従来の技術] 一般にビルの設備機器の監視などを行なう監理人の常
駐を省略するために、複数のビルを遠隔から集中的に監
視するビル遠隔監視装置が用いられている。このような
遠隔監視装置として、例えば特開昭61−121551号公報に
示されるように、空調設備、受変電設備、エレベータ等
の設備機器にセンサを設け、これらのセンサに接続され
る同一ビル内のビル端末装置が電話回線を介し情報を伝
送して、この情報を受信する監視センタにより設備機器
を監視するものが提案され、一部で実用化されている。
一般に、この種のビル遠隔監視装置は、異常時のデー
タ転送が確実に行なえるようにするために定期的な点検
が義務づけられている。この点検は設備監理会社の保守
員が監視設備機器の異常状態を検知するセンサを操作し
て自動ダイヤルを行ない、保守会社に設置したセンタ装
置の通信装置と接続して印字もしくは表示された情報と
その後の保守員の電話連絡による情報とをセンタの管制
員が照合して点検していた。
[発明が解決しようとする課題] とろこで、従来のビル遠隔監視装置は上述の如き構成
であつたため、月当り1回、2回、定められた時間に定
期点検を実施すると、監視センタの管制員は本来の職務
である異常時の対応を中断して、設備管理会社の保守員
との設備照合連絡を行わなければならない。従つて、端
末装置の台数や設備機器の台数が多くなると管制員やセ
ンタ装置側の通信装置を増やしたりしなければならな
い。
本発明の目的とするところは、監視センタの設備や管
制員を増やすことなく、短時間に定期点検を行なうこと
ができるビル遠隔監視装置を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するために、端末装置は設備
機器とこれに付設されたセンサとの対応情報が書き込ま
れた情報記憶媒体から前記対応情報を読み取る読取装置
と、保守点検作業時に模擬的に作動させたセンサの出力
と読取装置が読み取つた前記対応情報とを照合した照合
情報を出力する照合手段と、該照合手段が出力した照合
情報を保守員が直ちに認識できる形態の情報として出力
する表示装置等の出力装置とを設けたものである。
[作用] 読取装置は設備機器とこれに付設されたセンサとの対
応情報が書き込まれた情報記憶媒体から対応情報を読み
取る。そして、保守点検作業時に保守員がセンサを模擬
的に作動させると、照合手段は模擬的に作動させたセン
サの出力と読取装置が読み取つた対応情報とを照合した
照合情報を出力する。表示装置等の出力装置は照合手段
が出力した照合情報を保守員が直ちに認識できる形態の
情報として出力する。
[実施例] 以下本発明の一実施例を図面に基いて説明する。
第1図はビル遠隔監視装置のブロツク図を示してお
り、複数のビル1〜1nにビル端末装置T1〜Tnが配置さ
れ、これらビル端末装置T1〜Tnは制御装置cと通信装置
tとから成る。ビル端末装置の制御装置cには、同一ビ
ル内に配備されると共に図示しないセンサを備えた複数
の設備機器S1〜Snとカードリーダ・ライタCRが接続され
ている。これら複数のビル端末装置T1〜Tnは、電話回線
Lによつて監視センタKに接続されている。
監視センタKには、各ビル端末装置からの発報情報を
受信する通信装置k1と制御装置k2とが設けられ、この制
御装置k2に入力装置k3、印字装置k4、記憶装置k5、カー
ドライタk6が接続されている。
各ビル1〜1nは同一構成であるから、以下ビル1を用
いて説明する。
今、設備機器S1の図示しないセンサの保守点検を行な
う場合、先づ保守員は監視センタKのカードライタk6
より設備機器とセンサの対応情報を書き込まれたICカー
ドをビル端末装置1のカードリーダ・ライタCRに挿入す
る。このときビル端末装置T1の制御装置Cは、カードリ
ーダ・ライタCRからの情報によつて保守点検中であるこ
とを認識すると共に、その対応情報を取込む。このICカ
ードには、予めビル毎に異なるビル名、ビル管理番号、
監視設備機器名、故障状態等が記憶されている記憶装置
k5からカードライタk6により監視設備機器とセンサとの
対応情報が書き込んである。
次いで保守員は設備機器S1の図示しないセンサを模擬
的に動作させる。このときビル端末装置T1の制御装置C
は保守点検中の発報を認識しているため、監視センタK
への発報は行なわずにセンサの出力を取込み、先の対応
情報と比較し、例えば、実際に模擬動作させたセンサの
出力が示す設備機器とICカードから読み取つたセンサと
の対応情報が示す設備機器との相違がある場合は、カー
ドリーダ・ライタCRで保守点検時の必要事項、例えば日
付、曜日、時刻等と共に例えば、表示情報として出力す
る。保守作業終了と共に、保守員は挿入したICカードを
引き抜く。その後保守点検が終了したことをビル端末装
置T1は認識し、今までICカードに書き込んだ情報を監視
センタKに送信する。
このように本実施例では、監視センタKに設けたカー
ドライタk6によつて監視する設備機器とセンサの対応情
報をICカードに書き込み、現地保守点検時ICカードリー
ダ・ライタから読み書きできるようにしたため、保守点
検作業時にビル端末装置T1の制御装置Cで、ICカードの
対応情報とセンサの出力とを照合して、その結果をカー
ドリーダ・ライタCRで出力することができ、従つて監視
センタKの管制員の人手による設備機器の照合チエツク
が不要になり、また従来のようにその都度保守員と管制
員が連絡をとり合う必要がないので通信コストも安くな
る。
なお、上記実施例の説明ではICカードを用いる例につ
いて述べたが、これは磁気カード等の他の情報記憶媒体
を用いても良く、その作成も監視センタK以外で行なつ
ても良い。また本実施例ではカードリーダ・ライタCRを
用いて、情報記憶媒体からの読込みを行なう読込み装置
と所定のセンサの操作による出力と対応情報の照合結果
を出力する出力装置を兼用したが、情報記憶媒体の読込
み装置と、センサ操作による出力と対応情報の照合結果
を出力する出力装置を別々に構成しても良い。出力装置
としては表示装置や印字装置を用いることができ、出力
装置による出力形態としては、センサの出力と、それに
対応する情報記憶媒体の対応情報を全て出力したり、両
者に相違がある場合だけ出力したり、種々採用すること
ができる。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、読取装置が読み取
つた設備機器に付設されたセンサとの対応情報と保守点
検作業時に模擬的に作動させたセンサの出力とを照合し
た照合情報を出力する照合手段と、該照合手段が出力し
た照合情報を保守員が直ちに認識できる形態の情報とし
て出力する表示装置等の出力装置とを設けたので、保守
点検作業時に保守員は模擬的に作動させたセンサの出力
は照合手段で読取装置が読み取つたセンサとの対応情報
と照合され、出力装置により照合情報が保守員が直ちに
認識できる形態の情報として出力されるから、監視セン
タの管制員の手を煩わすことがなく、従つて、監視セン
タの設備費の増大や管制員の増員を抑制でき、端末装置
側だけで短時間で効率的かつ正確にセンサの点検を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るビル遠隔監視装置のブ
ロツク図である。 1,1n……ビル、T1,Tn……ビル端末装置、S1,Sn……設備
機器、CR……カードリーダ・ライタ、C,k2……制御装
置、t,k1……通信装置、L……電話回線、K……監視セ
ンタ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビル内に設置され、該ビルの設備機器の異
    常状態を検知するセンサが接続されて前記センサが前記
    設備機器の異常状態を検知した時に異常情報を発報する
    端末装置と、該端末装置が発報した異常情報を電話回線
    を介して受信して、その分析を行う監視制御装置を備え
    た監視センタとからなるビル遠隔監視装置において、前
    記端末装置は前記設備機器とこれに付設されたセンサと
    の対応情報が書き込まれた情報記憶媒体から前記対応情
    報を読み取る読取装置と、保守点検作業時に模擬的に作
    動させたセンサの出力と前記読取装置が読み取つた前記
    対応情報とを照合した照合情報を出力する照合手段と、
    該照合手段が出力した照合情報を保守員が直ちに認識で
    きる形態の情報として出力する表示装置等の出力装置と
    を設けたことを特徴とするビル遠隔監視装置。
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