JP2771200B2 - 繊維付着活性炭 - Google Patents

繊維付着活性炭

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、各種気体や液体などの吸着材、触媒担体等
として有用な繊維付着活性炭に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 活性炭は比表面積が大きく、吸着能に優れているた
め、粉末状に限らず、繊維状等の種々の形態で利用され
ている。例えば、繊維状活性炭として、フェノール系樹
脂、セルロース系樹脂、アクリロニトリル系樹脂を素材
とする繊維やピッチ系繊維を賦活したり、上記繊維を炭
化および賦活した繊維状活性炭が知られている。
この繊維状活性炭は、通常、粒状活性炭よりも比表面
積、細孔容積が大きく吸着能力に優れているものの未だ
吸着能が十分でない。すなわち、繊維状活性炭では、通
常、比表面積2500m2/g程度、細孔容積1.2ml/g程度、ベ
ンゼン吸着率80%程度、JIS K 1470に準拠したメチ
レンブルー脱色力400ml/g程度である。従って、より一
層吸着性能に優れた繊維状活性炭が要望されている。ま
た前記素材からなる繊維や炭素繊維を賦活して得られた
繊維状活性炭は、賦活によって強度が著しく低下するの
で、使用時に破損し易く、その用途が著しく制限され
る。
本発明の目的は、機械的強度に優れると共に、比表面
積および細孔容積が大きく吸着能に優れた繊維付着活性
炭を提供することにある。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明は、光学的異方性多孔質炭素微小粒体が、繊維
状支持体に接合している繊維付着活性炭により、上記課
題を解決するものである。また、本発明は、光学的異方
性多孔質炭素微小粒体が、繊維状支持体に接合してお
り、比表面積が800〜3700m2/g又は細孔容積が0.5〜2.5m
l/gである繊維付着活性炭により、上記課題を解決する
ものである。
光学的異方性多孔質炭素微小粒体は、従来の繊維状活
性炭と異なり、著しく大きな比表面積及び細孔容積を有
しており、吸着能が著しく大きい。また光学的異方性多
孔質炭素粒体が微小であるため、本発明の繊維付着活性
炭は、高い吸着能を保持する。さらには、光学的異方性
多孔質炭素粒体が、繊維状支持体に接合しているので、
機械的強度が低下することもない。
先ず、光学的異方性の多孔質炭素微小粒体について説
明する。
上記光学的異方性の多孔質炭素微小粒体の前駆体粒子
は、例えば、ピッチを原料とするニードルコークス、炭
素繊維の開発に際し、石油系および石炭系ピッチを加熱
していく過程において、ピッチ中に炭素六員環網面が平
行に積層した球晶を生成することにより製造できる。こ
れらの球晶は、マトリックスピッチとは異なる相を形成
しており、アンチソルベント法、遠心分離法等により単
離される。単離された球晶は、一般にメソカーボンマイ
クロビーズと呼ばれており、直径2〜80μm程度の球体
で、光学的異方性の組織を有している。このメソカーボ
ンマイクロビーズは、その特異な形状および特性から高
機能性材料用の新たな原料として期待されているが、現
在のところ、高密度炭素材の原料として実用化されてい
るにすぎない。
本出願人は、上記メソカーボンマイクロビーズを賦活
することにより、新たな微細構造および特性を有する微
小粒体が得られることを見出し、先に特許出願した(特
願昭63−158510号)。この微小粒体は、光学的に異方性
であり、全体の90%以上が粒径80μm以下の粒子からな
り、全細孔容積の85%以上が細孔直径20Å以下のミクロ
ポアーにより構成されている。また微小粒体の比表面積
は500〜4600m2/g程度であり、全細孔容積は0.5〜3.0ml/
g程度である。
前記微小粒体は、メソカーボンマイクロビーズをその
まま又はその表面に賦活助剤を付与した後、賦活するこ
とにより得られる。完全に炭化した後は、賦活は困難で
あるが、不十分な炭化であれば炭化した後、賦活するこ
とも可能である。しかし、炭化が必要なら賦活後に炭化
した方がよい。賦活したメソカーボンマイクロビーズ
は、グリーンパウダー状、炭化パウダー状、黒鉛化パウ
ダー状のいずれであってもよい。賦活助剤としては、例
えば、KOH、NaOH、CsOH、ZnCl2、H3PO4、K2SO4、K2S等
が例示され、これらの賦活助剤の少なくとも一種を使用
する。賦活助剤の付与量は、メソカーボンマイクロビー
ズ重量の1〜10倍量程度とするのが好ましい。賦活の程
度は、賦活助剤の付与量に略比例するので、付与量によ
り微小粒体の比表面積を調整することができる。なお、
賦活助剤は、通常、液状で使用される。すなわちKOHな
どの常温で固体の賦活助剤は水溶液の形態で使用され、
H3PO4などの常温で液体の賦活助剤は、必ずしも水溶液
とする必要はない。
またメソカーボンマイクロビーズ表面に対する賦活助
剤の濡れ性を改善するため、アセトン、メチルアルコー
ル、エチルアルコール等の表面活性剤を併用してもよ
い。表面活性剤の使用量は、通常、メソカーボンマイク
ロビーズと賦活助剤または賦活助剤を含む溶液との総量
の5〜10重量%程度とするのが好ましい。
賦活は、賦活助剤を付与し若しくは付与しないメソカ
ーボンマイクロビーズを適宜の温度、例えば、400〜120
0℃程度に昇温することにより行なわれる。昇温速度お
よび加熱保持時間は、特に限定されず、広い範囲で選択
することができるが、通常、上記の温度範囲に到達後、
直ちに冷却するか、同温度範囲内で最大3時間程度保持
することにより行なわれる。
賦活時の雰囲気は、窒素、ヘリウム、アルゴンなどの
不活性雰囲気であってもよく、水蒸気、一酸化炭素、酸
素などが存在する酸化性雰囲気であってもよい。不活性
雰囲気中で賦活すると収率がより高くなる。
不活性雰囲気中で賦活するには、賦活助剤を使用し
て、通常、昇温速度300〜600℃/時間程度で温度400〜1
200℃程度に加熱し、同温度で30分乃至1時間程度保持
するのが好ましい。
酸化性雰囲気中で賦活する場合、通常、賦活助剤は不
要であるが、併用してもよい。賦活助剤を使用せずに賦
活する場合、通常、600〜900℃程度の温度に、賦活助剤
を使用して賦活する場合、通常、300〜900℃程度の温度
に、昇温速度300〜600℃/時間程度で加熱し、同温度で
2〜3時間程度保持するのが好ましい。なお、賦活助剤
を使用する場合、突沸する場合があるので留意する必要
がある。
なお、賦活助剤の種類に応じて最適賦活温度が存在し
ている。最適賦活温度は、例えば、KOH、K2SO4及びK2S
の場合、800〜1000℃程度、NaOH及びCsOHの場合、600℃
程度、ZnCl2の場合、450℃程度である。賦活を終えたメ
ソカーボンマイクロビーズを室温まで冷却した後、必要
に応じて水洗により未反応の賦活助剤および賦活助剤反
応物を除去し、乾燥することにより、本発明で使用され
る光学的異方性多孔質炭素微小粒体が得られる。
上記賦活助剤は、メソカーボンマイクロビーズ中の炭
素の酸化によるガス化を促進するものと推測される。す
なわち、賦活助剤が、メソカーボンマイクロビーズを構
成する炭素六員環網面の炭素原子と反応し、生成した一
酸化炭素または二酸化炭素が系外に排出されるものと推
測される。
また不活性雰囲気中で賦活する場合、反応に関与しな
かった部分は炭素化が進むので、反応部分と未反応部分
との構造上の差異が大きくなり細孔が形成される。この
場合、メソカーボンマイクロビーズが規則的な層状構造
を有しており、生成した孔は、20Å未満のミクロポアー
が多い。また反応雰囲気が、不活性雰囲気である場合、
表面ガス反応の選択性が高くなり、収率も著しく大きく
なる。
なお、賦活助剤と炭素との反応は、非常に激しく進行
するので、メソカーボンマイクロビーズに代えて炭素繊
維を用い、上記と同様に賦活すると、その形状は原形を
とどめない程度に変形しかつ強度も著しく低下する。一
方、メソカーボンマイクロビーズの場合には、賦活後
も、その球形の形状が略維持されており、強度の著しい
低下は認められない。
上記のようにして得られた微小粒体は、原料として使
用するメソカーボンマイクロビーズと略同一の形状を有
しており、光学的に異方性であって、細孔容積の85%以
上が20Å未満のミクロポアーにより占められている。ま
た微小粒体の比表面積は500〜4600m2/gの範囲内であ
り、全細孔容積は0.5〜3.0ml/g程度である。
従って、本発明で使用する微小粒体は、従来の繊維状
活性炭に比べて著しく小さな細孔径を有しており、JIS
K 1474に準拠したベンゼン吸着能は0.2〜1.0g/g程
度、JIS K 1470に準拠したメチレンブルー吸着能は1
00〜650ml/g程度であり、従来の繊維状活性炭に比べ
て、著しく大きな吸着能を有している。上記微小粒体の
うち、比表面積1000〜4600m2/g、特に2000〜4600m2/g、
全細孔容積0.8〜3.0ml/gを有する微小粒体が好ましい。
本発明の繊維付着活性炭は、上記特性を有する微小粒
体と、この微小粒体を接合する繊維状支持体とで構成さ
れている。繊維状支持体に対する微小粒体の接合量は、
特に限定されず、所望する吸着能に応じて適宜選択する
ことができるが、繊維付着活性炭の比表面積を、繊維を
含む重量を基準として800〜3700m2/g程度、全細孔容積
を0.5〜2.5ml/g程度となるように接合するのが好まし
い。なお、微小粒体は繊維状支持体の表面の一部に接合
してもよいが、表面全体に亘り接合しているのが好まし
い。微小粒体は、その一部が繊維状支持体に接合してい
ればよく、通常微小粒体の体積の1/15〜1/39が埋設状態
で接合すれば、微小粒体を繊維状支持体に強固に固定す
ることができる。
繊維状支持体としては、前記微小粒体と接合可能な繊
維状物であれば特に限定されず、広い範囲の繊維状物が
使用できるが、表面の少なくとも一部が熱接着部で構成
されている繊維状支持体が好ましい。繊維状支持体は、
例えば、ガラス繊維、炭素繊維や、フェノール樹脂、ポ
リイミド等の耐熱性の大きな材料からなる繊維が、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂などの未硬化状態の熱硬化性
樹脂や熱可塑性樹脂で被覆された繊維状物であってもよ
いが、熱可塑性樹脂からなる単一の熱接着性繊維、特に
高軟化点樹脂と低軟化点樹脂とで構成された熱接着性複
合繊維が好ましい。なお、複合繊維にあっては、高軟化
点樹脂が複合繊維ひいては繊維付着活性炭の強度に寄与
し、低軟化点樹脂が微小粒体との接合に寄与する。この
複合繊維は、高軟化点樹脂からなる繊維と低軟化点樹脂
からなる繊維とが並列状態に一体化した並列型複合繊
維、高軟化点樹脂からなる繊維の表面が低軟化点樹脂で
被覆された鞘芯型複合繊維や、高軟化点樹脂と低軟化点
樹脂とが海島状に存在する海島型複合繊維であってもよ
い。上記構造の繊維状支持体のうち鞘芯型複合繊維が好
ましい。
高軟化点樹脂としては、ポリプロピレン、プロピレン
−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体等の
プロピレンを主体とするポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリアミド等が例示される。低軟化点樹脂として
は、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−ブテン共重合体等のポリエチレンを主体とする
ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリ
酢酸ビニル等が例示される。複合繊維における高軟化点
部や低軟化点部は、それぞれ一種または二種以上の上記
高軟化点樹脂や低軟化点樹脂で構成されている。また二
種以上の樹脂で高軟化点部や低軟化点部が構成されてい
る場合、高軟化点部や低軟化点部は、同一系統の樹脂で
構成されていてもよく、異なる種類の樹脂で構成されて
いてもよい。高軟化点樹脂は、低軟化点樹脂よりも20℃
以上、特に25℃以上高い軟化点を有するのが好ましい。
高軟化点樹脂と低軟化点樹脂との軟化点の差が20℃未満
であると、通常、繊維状支持体の表面で微小粒体を均一
に熱接着させるのが困難である。なお、高軟化点樹脂は
適宜の軟化点を有していてもよいが、通常、150〜300
℃、好ましくは160〜260℃程度である。
高軟化点樹脂と低軟化点樹脂との割合は、微小粒体と
の接合を阻害しない範囲で適宜設定できるが、通常、高
軟化点樹脂/低軟化点樹脂=30〜70重量部/70〜30重量
部、好ましくは40〜60重量部/60〜40重量部である。
繊維状支持体は、適宜の繊維径及び繊維長を有してい
てもよいが、通常、繊維径2〜100μm程度、繊維長0.5
〜10mm程度である。
なお、本発明の繊維付着活性炭は、前記繊維状支持体
に光学的異方性を有する多孔質炭素微小粒体を熱接着さ
せることにより製造することができる。例えば、必要に
応じて微小粒体と共に繊維状支持体を加熱し、加熱状態
の繊維状支持体に微小粒体を付着させたり、微小粒体を
加熱し、加熱状態の微小粒子を繊維状支持体に付着さ
せ、冷却することにより繊維付着活性炭が得られる。
本発明の繊維付着活性炭は、繊維を含む重量を基準と
して、通常、BET法による比表面積800〜3700m2/g程度、
全細孔容積0.5〜2.5m1/g程度を有しており、吸着能に優
れているため、長時間に亘り吸着能を保持する。従っ
て、本発明の繊維付着活性炭は、各種悪臭成分の除去、
各種ガスの精製、有機溶剤の除去および回収等の外、触
媒担体等として好適に使用される。この場合、使用環境
を考慮して繊維状支持体及び接着方法を選択しなければ
ならない。
[実施例] 以下に、実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明
する。
実施例を示す前に、本発明に用いた光学的異方性の多
孔質微小粒体の製造方法について説明する。
メソカーボンマイクロビース100重量部と、水酸化カ
リウム溶液1700重量部(水酸化カリウム700重量部及び
水1000重量部)との混合物に、アセトン50重量部を添加
し、均一に混合して、スラリーとした。次いで、該スラ
リーを窒素ガス雰囲気中で室温から850℃まで10℃/分
の昇温速度で加熱し、同温度に1時間保持した後、反応
物を100℃以下に冷却し、水洗し、乾燥させた。
なお、活性炭の比表面積及び細孔容積は、湯浅アイオ
ニクス(株)製、オートソーブ1を用い、N2ガス吸着法
による吸着等温線により求め、ベンゼン吸着量及びヨー
ド吸着量は、JIS K 1474に準拠して測定し、メチレ
ンブルー脱色力はJIS K 1474に準拠して測定した。
実施例1 メソカーボンマイクロビーズを賦活して得られた光学
的異方性の多孔質炭素微小粒体(比表面積4300m2/g、細
孔容積2.9ml/g、全体の90%が粒径5〜30μm)をホッ
トプレート上で145±2℃の温度で加熱し、熱接着性複
合繊維(チッソ(株)製、商品名ES繊維)を加えて複合
繊維の表面全体に上記微小粒体を付着させ、室温に冷却
することにより、繊維付着活性炭を得た。
得られた繊維付着活性炭は、繊維を含む重量を基準と
して下記の特性を示した。
比 表 面 積 3120m2/g 全 細 孔 容 積 1.9ml/g ヨ ー ド 吸 着 量 2300mg/g メチレンブルー脱色力 550ml/g 実施例2 実施例1の光学的異方性の多孔質炭素微小粒体に代え
て比表面積2000〜4600m2/g、細孔容積1.5〜3.0ml/gの特
性を示す種々の光学的異方性の多孔質炭素微小粒体を用
い、上記実施例1と同様にして繊維付着活性炭を得た。
なお、上記微小粒体はいずれもメソカーボンマイクロビ
ーズを賦活して得られたものであり、粒径5〜30μmの
微小粒体が全体の90%を占めている。
繊維付着活性炭の特性を調べたところ、表に示す結果
を得た。
比較例1〜5 市販されている種々の活性炭の特性を調べたところ、
表に示す結果を得た。なお、活性炭として、フェノー樹
脂を素材とする種々の繊維状活性炭(比較例1)、セル
ロース系樹脂を素材とする種々の繊維状活性炭(比較例
2)、アクリロニトリル系樹脂を素材とする種々の繊維
状活性炭(比較例3)、種々のピッチ系の繊維状活性炭
(比較例4)および粒状活性炭(比較例5)を用いた。
微小粒体を繊維状支持体に接合すると、微小粒体の細
孔が埋設され、比表面積および細孔容積が大きく低下
し、吸着能が大きく損われれることが予想される。それ
にも拘らず、表より明らかなように、繊維状活性炭単独
の比較例1〜4、粒状活性炭単独の比較例5に比べて、
実施例2の繊維付着活性炭は、高い比表面積および細孔
容積を有しており、吸着能に優れていた。
[発明の効果] 以上のように、本発明の繊維付着活性炭によれば、吸
着能に優れる光学的異方性多孔質炭素微小粒体が繊維状
支持体に接合しているので、機械的強度に優れると共
に、比表面積および細孔容積が大きく吸着能に優れてい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−283808(JP,A) 特開 昭60−150831(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 20/00 - 20/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学的異方性多孔質炭素微小粒体が、繊維
    状支持体に接合していることを特徴とする繊維付着活性
    炭。
  2. 【請求項2】光学的異方性多孔質炭素微小粒体が、繊維
    状支持体に接合しており、比表面積が800〜3700m2/g、
    細孔容積が0.5〜2.5ml/gである請求項1記載の繊維付着
    活性炭。
  3. 【請求項3】繊維状支持体が熱接着性繊維である請求項
    1又は2記載の繊維付着活性炭。
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