JP2770597B2 - マスタースタンパーの製造方法及び光ディスク原盤容器 - Google Patents

マスタースタンパーの製造方法及び光ディスク原盤容器

Info

Publication number
JP2770597B2
JP2770597B2 JP10303691A JP10303691A JP2770597B2 JP 2770597 B2 JP2770597 B2 JP 2770597B2 JP 10303691 A JP10303691 A JP 10303691A JP 10303691 A JP10303691 A JP 10303691A JP 2770597 B2 JP2770597 B2 JP 2770597B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
master
optical disk
metal
stamper
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10303691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04335224A (ja
Inventor
文章 植野
道芳 永島
俊法 貴志
裕之 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10303691A priority Critical patent/JP2770597B2/ja
Publication of JPH04335224A publication Critical patent/JPH04335224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2770597B2 publication Critical patent/JP2770597B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスタースタンパーの
製造方法及び光ディスク原盤容器に関し、特に光ディス
クを製造する際に用いるマスタースタンパーの製造方法
及び光ディスク原盤容器に関する。
【0002】
【従来の技術】図3(A)〜(H)において(A)では
光ディスク原盤は、一般に表面を研摩した原盤1に、
(B)ではフォトレジスト3を塗布し、(C)ではこれ
を記録すべき情報信号により強度変調したレーザー光を
用いて感光させ、(D)では現像してその感光度に対応
した凹凸状の信号または溝2の少なくとも一方を形成し
て作製される。以下この凹凸状の信号と溝2を一括して
信号ピットと呼ぶことにする。この光ディスク原盤5か
らマスタースタンパー8が製造される。(E)では光デ
ィスク原盤5の信号ピット2を形成した面にニッケル等
の金属の薄い膜を蒸着法・スパッタ法等によって付着さ
せて電極層6とし、(F)では電極層6を形成した面
に、電解メッキによって数百ミクロンの金属層7を形成
する。(G)ではその後、この電極層6と金属層7を原
盤から剥離し、(H)では表面に付着しているフォトレ
ジスト3を洗い落としてマスタースタンパー8を製造し
ている。
【0003】原盤1としては硝子を用いることが一般的
であるが、あらかじめ原盤1の一面に断面がV字型であ
る同心円状または渦巻状の溝(以下V溝と略記する)を
形成して用いる場合などには、機械加工によってV溝を
形成するため、原盤1として硝子のかわりに銅等の金属
の原盤が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】硝子原盤では、電解メ
ッキする際に異種の金属イオンが溶け出してメッキ液を
汚染することはないが、銅等の金属製の原盤では金属イ
オンが溶け出してメッキ液を汚染してしまう。メッキ液
が汚染すると電解メッキによって形成される金属層7に
異物が混入したり欠陥が生じたりして、良好な金属層を
得ることができず、良好なマスタースタンパーを製造す
ることができない。
【0005】本発明は、上記の問題点を排除し、電解メ
ッキのメッキ液中に原盤の金属が不純物として溶け出さ
ないマスタースタンパーの製造方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明のマスタースタンパーの製造方法及び光ディスク
原盤容器は、原盤の一面に凹凸状の信号または溝の少な
くとも一方を形成する工程と、前記凹凸状の信号または
溝の少なくとも一方を形成した面以外の全ての面を被覆
する光ディスク原盤容器を装着する工程と、前記凹凸状
の信号または溝の少なくとも一方を形成した面に金属膜
を形成する工程と、前記金属膜上に前記金属膜と同一組
成の金属層を形成する工程と、前記金属層及び前記金属
膜で構成されたマスタースタンパーを光ディスク原盤か
ら剥離する工程とを主体とするものである。
【0007】
【作用】この構成により本発明のマスタースタンパーの
製造方法及び光ディスク原盤容器は、原盤の信号ピット
を形成した面以外の全ての面は光ディスク原盤容器によ
って被覆されているし、信号ピットを形成した面はメッ
キする金属と同じ金属で覆われるので、電解メッキのメ
ッキ液中に原盤の金属が不純物として溶け出すことがな
く、純度が高い金属層を形成することができ、頑丈で良
好なマスタースタンパーを製造することができることと
なる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例におけるマスタース
タンパーの製造方法及び光ディスク原盤容器を図面に基
づいて説明する。図1(A)〜(I)において、(A)
では原盤1の表面を研摩し、(B)ではその一面にフォ
トレジスト3を塗布する。(C)では次にこれを記録す
べき情報信号により強度変調したレーザー光を用いて感
光させ、(D)では現像してその感光度に対応した信号
ピット2を形成する。(E)では信号ピット2を形成し
た原盤1(以下光ディスク原盤5と称する)の信号ピッ
ト2を形成した面以外の面を光ディスク原盤容器4で被
覆する。(F)では光ディスク原盤5の信号ピット2を
形成した面にニッケル等の金属の薄い金属膜(電極層)
を蒸着法・スパッタ法等によって付着させて電極層6と
し、(G)ではこの電極層6を電極にして電解メッキに
よって数百ミクロンの厚みの金属層7を電極層6上に形
成する。(H)ではこの電極層6と金属層7からなる部
分を光ディスク原盤5から剥離し、(I)では電極層6
の表面に付着しているフォトレジスト3を洗い落として
マスタースタンパー8が作られる。なお、図1(I)の
工程は省略されることもある。光ディスク原盤容器4は
光ディスク原盤5から取り外し、繰り返し利用できる。
【0009】このマスタースタンパー8からマザースタ
ンパーを複製し、マザースタンパーからスタンパーを複
製し、スタンパーから光ディスクが作製される。マスタ
ースタンパー8から直接光ディスクが作製されることも
ある。
【0010】光ディスク原盤の作製には、一般には表面
を研摩した硝子原盤を用いるが、原盤にあらかじめV溝
を形成して用いる場合などには、機械加工によってV溝
を形成するため、銅等の金属の原盤が用いられる。V溝
を形成した原盤に信号ピット2を形成したものを光ディ
スク原盤5としても不都合はない。また、信号ピット2
としてフォトレジストで形成された例を示したが、エッ
チングにより原盤1に彫り込まれたものであっても不都
合はない。
【0011】また、本実施例では孔の無い原盤を用いて
いるが、これに限るわけではなく、中心に孔を有する原
盤や硝子あるいはセラミックの表面に金属層を形成した
原盤であっても本発明を適用できる。
【0012】光ディスク原盤容器の素材としては、樹脂
や硝子・セラミック等の電気絶縁性の材質か信号ピット
を形成した面に付着させる金属と同じ金属を用いる。複
数の材質を用いても不都合はない。
【0013】樹脂等の電気絶縁性の材質を光ディスク原
盤容器4の素材として用いる場合には、メッキの際に金
属イオンが溶け出してメッキ液を汚染してしまうことは
ない。また、付着させる金属と同じ金属を用いる場合に
は、金属が溶け出したとしてもメッキ液中のイオンと同
一のイオンなのでメッキ液を汚染してしまうことはな
い。
【0014】光ディスク原盤容器4の形状は、光ディス
ク原盤5の信号ピット2を形成した面以外の面を被覆で
きるものであればよく、図2に示すように一つものであ
ってもよいし、複数個の部分を組み立てるものであって
もよい。
【0015】硝子原盤では、電解メッキする際に異種の
金属イオンが溶け出してメッキ液を汚染することはない
が、銅等の原盤では金属イオンが溶け出してメッキ液を
汚染してしまう。メッキ液が汚染すると電解メッキによ
って形成される金属層7に異物が混入したり欠陥が生じ
たりして、良好な金属層7を得ることができず、良好な
マスタースタンパー8を製造することができない。
【0016】本発明のマスタースタンパー8の製造方法
では、金属製の原盤を用いても、原盤1の信号ピット2
を形成した面以外の全ての面は光ディスク原盤容器4に
よって被覆されているし、信号ピット2を形成した面は
メッキする金属と同じ金属で覆われるので、電解メッキ
のメッキ液中に原盤1の金属が不純物として溶け出すこ
ともなく、純度が高い金属層7を形成することができ、
頑丈で良好なマスタースタンパー8を製造することがで
きる。
【0017】
【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に、本発明のマスタースタンパーの製造方法及び光ディ
スク原盤容器によれば、光ディスク原盤の信号ピットを
形成した面以外の全ての面を光ディスク原盤容器で被覆
することにより、電解メッキのメッキ液に光ディスク原
盤の金属が不純物として溶け出さず、良好な金属層を形
成することができ、良好なマスタースタンパーを製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のマスタースタンパーの製造
方法及び光ディスク原盤容器におけるマスタースタンパ
ーの製造工程を示す工程図
【図2】同光ディスク原盤の信号ピットを形成した面以
外の面を被覆する光ディスク原盤容器の一例を示した断
面図
【図3】従来のマスタースタンパーの製造工程を示す工
程図
【符号の説明】
1 原盤 2 信号ピット 3 フォトレジスト 4 光ディスク原盤容器 5 光ディスク原盤 6 電極層(金属膜) 7 金属層 8 マスタースタンパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 裕之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/26 B29C 33/38 B29C 45/26 B29L 17:00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原盤の一面に凹凸状の信号または溝の少な
    くとも一方を形成する工程と、前記凹凸状の信号または
    溝の少なくとも一方を形成した面以外の全ての面を被覆
    する光ディスク原盤容器を装着する工程と、前記凹凸状
    の信号または溝の少なくとも一方を形成した面に金属膜
    を形成する工程と、前記金属膜上に前記金属膜と同一組
    成の金属層を形成する工程と、前記金属層及び前記金属
    膜で構成されたマスタースタンパーを光ディスク原盤か
    ら剥離する工程を主体とするマスタースタンパーの製造
    方法。
  2. 【請求項2】原盤の凹凸状の信号または溝の少なくとも
    一方を形成した面以外の全ての面を被覆する光ディスク
    原盤容器として、電気絶縁性の物質または凹凸状の信号
    または溝の少なくとも一方を形成した面に形成する金属
    膜と同一の金属の少なくとも一方からなる光ディスク原
    盤容器を用いる請求項1記載のマスタースタンパーの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも表面が金属からなる原盤を用
    いる請求項1または2何れかに記載のマスタースタンパ
    ーの製造方法。
  4. 【請求項4】一面に凹凸状の信号または溝の少なくとも
    一方を形成した光ディスク原盤の、前記凹凸状の信号ま
    たは溝の少なくとも一方を形成した面以外の全ての面を
    被覆する光ディスク原盤容器。
  5. 【請求項5】電気絶縁性の物質または凹凸状の信号また
    は溝の少なくとも一方を形成した面に形成する金属膜と
    同一の金属の少なくとも一方からなる請求項4記載の光
    ディスク原盤容器。
JP10303691A 1991-05-09 1991-05-09 マスタースタンパーの製造方法及び光ディスク原盤容器 Expired - Lifetime JP2770597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10303691A JP2770597B2 (ja) 1991-05-09 1991-05-09 マスタースタンパーの製造方法及び光ディスク原盤容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10303691A JP2770597B2 (ja) 1991-05-09 1991-05-09 マスタースタンパーの製造方法及び光ディスク原盤容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04335224A JPH04335224A (ja) 1992-11-24
JP2770597B2 true JP2770597B2 (ja) 1998-07-02

Family

ID=14343435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10303691A Expired - Lifetime JP2770597B2 (ja) 1991-05-09 1991-05-09 マスタースタンパーの製造方法及び光ディスク原盤容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2770597B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04335224A (ja) 1992-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5167792A (en) Master holder of stamper electroforming apparatus and electroforming method
JP2000507734A (ja) 光データ記憶ディスク・スタンパの製造方法
US5015338A (en) Method of manufacturing a stamper for formation of optical information carrying disk
JP2770597B2 (ja) マスタースタンパーの製造方法及び光ディスク原盤容器
JPH02149691A (ja) 金属マトリックスの製造方法
JP2517161B2 (ja) 光ディスク原盤およびマスタ―スタンパ―の製造方法
JPS59193560A (ja) 回転記録体用スタンパ−及びその製造法
JP2693585B2 (ja) スタンパ製造方法
JP2916542B2 (ja) 電鋳原版電鋳方法及び電鋳原版
US3417389A (en) Magnetic record medium
JPH05339774A (ja) スタンパ製造方法
JPH052779A (ja) スタンパーの製造方法
JP2646533B2 (ja) 光メモリー用スタンパの製造方法
JPH04259938A (ja) 情報記録媒体製作用スタンパの製作方法
JPS62214532A (ja) スタンパの製造方法
JPH05342643A (ja) スタンパの製造方法
JP2523947B2 (ja) 光ディスクのスタンパ作製方法
JPH059775A (ja) スタンパの製造方法
JPS6028048A (ja) マスタ−スタンパ−の製造方法
JPS59186154A (ja) ビデオデイスク用原盤の製造方法
JPS61221392A (ja) スタンパ−
JPS6066342A (ja) スタンパとその製造方法
JPH052778A (ja) 電鋳装置およびそれを用いたスタンパーの製造方法
JPS6185649A (ja) スタンパの製造方法
JPH09212923A (ja) 光デイスク原盤の製造方法