JP2769482B2 - 透水性舗装用組成物及び透水性舗装方法 - Google Patents
透水性舗装用組成物及び透水性舗装方法Info
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- JP2769482B2 JP2769482B2 JP4360725A JP36072592A JP2769482B2 JP 2769482 B2 JP2769482 B2 JP 2769482B2 JP 4360725 A JP4360725 A JP 4360725A JP 36072592 A JP36072592 A JP 36072592A JP 2769482 B2 JP2769482 B2 JP 2769482B2
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- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透水性舗装施工現場で
種々の構成材料を混合することなく一定の水のみを混合
し混練するだけで高強度且つ乾燥収縮抵抗の大きな透水
性舗装が可能な透水性舗装用組成物及び透水性舗装方法
に関する。
種々の構成材料を混合することなく一定の水のみを混合
し混練するだけで高強度且つ乾燥収縮抵抗の大きな透水
性舗装が可能な透水性舗装用組成物及び透水性舗装方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より透水性舗装施工においては、一
般に透水性舗装をしようとする施工現場でポルトランド
セメントを主体とするモルタル又はコンクリートを調合
し、その後施工部位に当該調合物を施工しているが、か
かる方法による場合は、一般的には是認されているが作
業が煩雑となり、またセメントに対する水量調整が一定
しないためにモルタル又はコンクリートの透水性のバラ
ツキが大きく、ひいては機械的強度や乾燥収縮に対する
抵抗も必ずしも一定していなかった。
般に透水性舗装をしようとする施工現場でポルトランド
セメントを主体とするモルタル又はコンクリートを調合
し、その後施工部位に当該調合物を施工しているが、か
かる方法による場合は、一般的には是認されているが作
業が煩雑となり、またセメントに対する水量調整が一定
しないためにモルタル又はコンクリートの透水性のバラ
ツキが大きく、ひいては機械的強度や乾燥収縮に対する
抵抗も必ずしも一定していなかった。
【0003】一方、透水性舗装に関するモルタル又はコ
ンクリートの透水性を改良するために、ポルトランドセ
メントを主体とする調合物に特定の混和剤を添加した
り、調合物中の骨材を限定調合したりして透水性を高め
る手段が提案されている。かかる提案によると、透水性
を高めるセメント−砂乃至骨材調合をした後、つまり硬
化後の空隙率を15〜35容量%にした後、例えば水/
セメント比(W/C)を固定するために氷片を使用する
方法、混和剤としてアスファルトエマルジョンや水分散
性合成樹脂、水分散性ゴム等を添加する方法、モルタル
用セルロース系増粘剤を混和する方法があり、また混和
剤による方法とは別に粒度差の極端に大きい骨材を調合
する方法がある。
ンクリートの透水性を改良するために、ポルトランドセ
メントを主体とする調合物に特定の混和剤を添加した
り、調合物中の骨材を限定調合したりして透水性を高め
る手段が提案されている。かかる提案によると、透水性
を高めるセメント−砂乃至骨材調合をした後、つまり硬
化後の空隙率を15〜35容量%にした後、例えば水/
セメント比(W/C)を固定するために氷片を使用する
方法、混和剤としてアスファルトエマルジョンや水分散
性合成樹脂、水分散性ゴム等を添加する方法、モルタル
用セルロース系増粘剤を混和する方法があり、また混和
剤による方法とは別に粒度差の極端に大きい骨材を調合
する方法がある。
【0004】しかしながら、氷片を水の一部として使用
する場合には、確かに水/セメント比を低く且つ一定に
する効果があるが、低温域でセメント硬化反応が開始す
るために硬化物に白華を生じることが多く、氷片とは別
に調合する水分量が使用するポルトランドセメントや骨
材に付着する水分量と調整し難い欠点がある。
する場合には、確かに水/セメント比を低く且つ一定に
する効果があるが、低温域でセメント硬化反応が開始す
るために硬化物に白華を生じることが多く、氷片とは別
に調合する水分量が使用するポルトランドセメントや骨
材に付着する水分量と調整し難い欠点がある。
【0005】また、アスファルトエマルジョンを混和剤
として使用する場合には、使用している乳化剤の影響を
受けて空隙率が低下し、初期の透水性を阻害する他、気
温の上昇によってアスファルトが融着して逐次透水性が
低下する欠点がある。
として使用する場合には、使用している乳化剤の影響を
受けて空隙率が低下し、初期の透水性を阻害する他、気
温の上昇によってアスファルトが融着して逐次透水性が
低下する欠点がある。
【0006】更に、水分散性合成樹脂、水分散性ゴムを
セメントに混和する場合には、アスファルトエマルジョ
ンの場合と同様初期透水性が悪く、水/セメント比を一
定にし難いという欠点がある。
セメントに混和する場合には、アスファルトエマルジョ
ンの場合と同様初期透水性が悪く、水/セメント比を一
定にし難いという欠点がある。
【0007】更に又、メチルセルロースのようなモルタ
ル用セルロース系増粘剤を混和剤として使用する方法も
検討されているが、初期透水性は向上するものの耐水性
が芳しくなく時間が経つにつれて機械的強度の低下を招
くという欠点がある。
ル用セルロース系増粘剤を混和剤として使用する方法も
検討されているが、初期透水性は向上するものの耐水性
が芳しくなく時間が経つにつれて機械的強度の低下を招
くという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、まず従来か
らの施工方法の拙さを解決し、即ち現場で各材料を調合
することによる水量調整の困難さを解決するために施工
が容易な透水性舗装用組成物を提供することであり、次
にかかる組成物に一定量の水のみを混合し混練するだけ
で、高機械的強度且つ乾燥収縮抵抗の大きな透水性舗装
が可能な透水性舗装方法を提供しようとするものであ
る。
らの施工方法の拙さを解決し、即ち現場で各材料を調合
することによる水量調整の困難さを解決するために施工
が容易な透水性舗装用組成物を提供することであり、次
にかかる組成物に一定量の水のみを混合し混練するだけ
で、高機械的強度且つ乾燥収縮抵抗の大きな透水性舗装
が可能な透水性舗装方法を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
を解決するために、1m3の透水性コンクリートを形成
するに際し、ポルトランドセメント300〜400重量
部、6号乃至7号の乾燥砕石骨材1400〜1600重
量部、酢酸ビニル系又はアクリル系粉末エマルジョン
0.5〜5重量部から成る透水性舗装用組成物を新たに
開発し、更にこの組成物を用いて施工現場で施工するに
際し、水/セメント比(W/C)が30〜40%になる
ように混合混練した後所定の部位に施工することによっ
て、安定した性能を有する透水性コンクリートを得るこ
とに成功したものである。尚、この際の乾燥砕石骨材と
しては105℃で乾燥した当骨材に対し2重量%以下の
付着水を有する骨材を使用する。
を解決するために、1m3の透水性コンクリートを形成
するに際し、ポルトランドセメント300〜400重量
部、6号乃至7号の乾燥砕石骨材1400〜1600重
量部、酢酸ビニル系又はアクリル系粉末エマルジョン
0.5〜5重量部から成る透水性舗装用組成物を新たに
開発し、更にこの組成物を用いて施工現場で施工するに
際し、水/セメント比(W/C)が30〜40%になる
ように混合混練した後所定の部位に施工することによっ
て、安定した性能を有する透水性コンクリートを得るこ
とに成功したものである。尚、この際の乾燥砕石骨材と
しては105℃で乾燥した当骨材に対し2重量%以下の
付着水を有する骨材を使用する。
【0010】
【作用】本発明において、ポルトランドセメントは骨材
と共に透水性コンクリートの主体となるもので、1m3
の透水性コンクリートを得るに際しては基本的に300
〜400重量部配合する。
と共に透水性コンクリートの主体となるもので、1m3
の透水性コンクリートを得るに際しては基本的に300
〜400重量部配合する。
【0011】透水性コンクリートのもう一方の主体をな
す乾燥砕石骨材は、ポルトランドセメントの経時固化を
防止するために付着水ができるだけ少なくなるようにし
なければならず、その量は105℃で乾燥した当該骨材
に対し2重量%以下とする。付着水の量が2重量%を上
回る場合にはセメントの固化が生じ易く、水を混練した
後ローラー等で転圧した時に骨材のコンクリート内での
バラツキが大きくなり、ひいては機械的強度が低下して
不安定になる。この付着水の量は本発明においては重要
であり、粉末エマルジョンとして後記する特定の酢酸ビ
ニル系又はアクリル系粉末エマルジョンを使用すること
と相俟って、機械的強度の大きな舗装が可能となる。
す乾燥砕石骨材は、ポルトランドセメントの経時固化を
防止するために付着水ができるだけ少なくなるようにし
なければならず、その量は105℃で乾燥した当該骨材
に対し2重量%以下とする。付着水の量が2重量%を上
回る場合にはセメントの固化が生じ易く、水を混練した
後ローラー等で転圧した時に骨材のコンクリート内での
バラツキが大きくなり、ひいては機械的強度が低下して
不安定になる。この付着水の量は本発明においては重要
であり、粉末エマルジョンとして後記する特定の酢酸ビ
ニル系又はアクリル系粉末エマルジョンを使用すること
と相俟って、機械的強度の大きな舗装が可能となる。
【0012】乾燥砕石骨材は経済的観点から砕石を使用
するものである。同じ粒度の砂利、ガラス破砕片、陶磁
器破砕片、人口軽量骨材を使用しても一向に差し支えな
い。粒度としては、6号〜7号砕石の粒度のものを使用
し、好ましくは直径7〜12mm程度のものを少なくと
も80重量%とする。かかる乾燥砕石骨材は、1m3の
透水性コンクリートを得るに際しては1400〜160
0重量部とする。1400重量部を下回る場合には透水
性を維持するに適しい空隙率を得難く、1600重量部
を越える場合には機械的強度が低下する傾向がある。
するものである。同じ粒度の砂利、ガラス破砕片、陶磁
器破砕片、人口軽量骨材を使用しても一向に差し支えな
い。粒度としては、6号〜7号砕石の粒度のものを使用
し、好ましくは直径7〜12mm程度のものを少なくと
も80重量%とする。かかる乾燥砕石骨材は、1m3の
透水性コンクリートを得るに際しては1400〜160
0重量部とする。1400重量部を下回る場合には透水
性を維持するに適しい空隙率を得難く、1600重量部
を越える場合には機械的強度が低下する傾向がある。
【0013】次に、本発明に於いては酢酸ビニル系又は
アクリル系粉末エマルジョンを使用する。即ち粉末エマ
ルジョンを使用する。従来より施工現場でポルトランド
セメントに樹脂分を配合する場合はエマルジョン或いは
ラテックスの形態で混和するものとされて来たが、本発
明者の試行錯誤の実験・研究の結果、乾燥状態で、即ち
水分のない粉末エマルジョンの形態でボルトランドセメ
ント、骨材と共にプレミックスするのが最適であるとの
結論を得た。
アクリル系粉末エマルジョンを使用する。即ち粉末エマ
ルジョンを使用する。従来より施工現場でポルトランド
セメントに樹脂分を配合する場合はエマルジョン或いは
ラテックスの形態で混和するものとされて来たが、本発
明者の試行錯誤の実験・研究の結果、乾燥状態で、即ち
水分のない粉末エマルジョンの形態でボルトランドセメ
ント、骨材と共にプレミックスするのが最適であるとの
結論を得た。
【0014】本発明においては、以前からポルトランド
セメントに混和剤として使用されている分散剤、リグニ
ンスルホン酸塩のような減水剤及びセルロース系増粘剤
を併用しても良い。これ等は上記粉末エマルジョンの3
0重量%以下の量で使用される。本発明においては、特
に上記粉末エマルジョンは適度の透水性が得られること
及び機械的強度を向上することが分かり、機械的強度を
著しく向上し且つ当該強度の安定に繋がることが分かっ
た。
セメントに混和剤として使用されている分散剤、リグニ
ンスルホン酸塩のような減水剤及びセルロース系増粘剤
を併用しても良い。これ等は上記粉末エマルジョンの3
0重量%以下の量で使用される。本発明においては、特
に上記粉末エマルジョンは適度の透水性が得られること
及び機械的強度を向上することが分かり、機械的強度を
著しく向上し且つ当該強度の安定に繋がることが分かっ
た。
【0015】この酢酸ビニル系又はアクリル系粉末エマ
ルジョンはそれ自身粉末形態を呈しておれば良いという
わけではなく、105℃で乾燥した当該粉末エマルジョ
ン中に含有される水分は2重量%以下であことが必要で
あり、2重量%を越えて水を含有する場合には空気中の
湿気を呼び込み易く、透水性コンクリートの均一性を阻
害し易くなる。
ルジョンはそれ自身粉末形態を呈しておれば良いという
わけではなく、105℃で乾燥した当該粉末エマルジョ
ン中に含有される水分は2重量%以下であことが必要で
あり、2重量%を越えて水を含有する場合には空気中の
湿気を呼び込み易く、透水性コンクリートの均一性を阻
害し易くなる。
【0016】このような粉末エマルジョンは、1m3の
透水性コンクリートを得るに際して、0.5〜5重量部
混和するものであり、この量より多い場合も少ない場合
も機械的強度の低下を招来するものである。
透水性コンクリートを得るに際して、0.5〜5重量部
混和するものであり、この量より多い場合も少ない場合
も機械的強度の低下を招来するものである。
【0017】上記の如く調合された透水性舗装用組成物
は、できるだけ湿気をさけるために通気性を抑えた貯蔵
容器に保管し、施工が必要な時に該組成物を取り出して
水/セメント比(W/C)30〜40%になるように調
整した一定量の水を加え、左官用ミキサーの如き混練機
で少なくとも3分間程度混練し、混練後5時間以内、好
ましくは3時間以内に砕石下地、砂利下地あるいは土下
地に直接施工し、その後通常の工法と同様に転圧するも
のである。かかる透水性舗装用組成物は、上述工法によ
って最終目的を果たすが、調合された同組成物の搬送負
担を軽くするため乾燥砕石骨材のみを施工現場で調合す
ることも可能であり、且つ水を加える前に骨材抜き組成
物を調合しなければならない。水を加えて混練した組成
物は、理想的なコンシステンシー(スランプ、フロー)
を有し、施工する厚みは30mm以上、好ましくは50
mm以上とする。
は、できるだけ湿気をさけるために通気性を抑えた貯蔵
容器に保管し、施工が必要な時に該組成物を取り出して
水/セメント比(W/C)30〜40%になるように調
整した一定量の水を加え、左官用ミキサーの如き混練機
で少なくとも3分間程度混練し、混練後5時間以内、好
ましくは3時間以内に砕石下地、砂利下地あるいは土下
地に直接施工し、その後通常の工法と同様に転圧するも
のである。かかる透水性舗装用組成物は、上述工法によ
って最終目的を果たすが、調合された同組成物の搬送負
担を軽くするため乾燥砕石骨材のみを施工現場で調合す
ることも可能であり、且つ水を加える前に骨材抜き組成
物を調合しなければならない。水を加えて混練した組成
物は、理想的なコンシステンシー(スランプ、フロー)
を有し、施工する厚みは30mm以上、好ましくは50
mm以上とする。
【0018】本発明組成物を用い、本発明工法によって
得られる透水性コンクリートは、高度な機械的強度を有
するものとなり、圧縮強度200kg/cm3以上、曲
げ強度400kg/cm3、透水係数2.0cm/se
c以上となり、また乾燥収縮が大幅に低減でき、例えば
凍結融解安定性試験において非常に良好な結果を発揮す
る。また意外なことには、通常の連通気泡や独立気泡を
有するコンクリートと異なり、本発明によって得られる
透水性コンクリートは実験の結果適度の保水性を有する
ことが判り、単に道路舗装のみならず、暗渠形成材料や
農芸用にも適することが判った。尚、本発明によって得
られる透水性コンクリート表面の白華を防止するため
に、従来から使用されている方法として合成樹脂塗料で
被覆することも有効である。
得られる透水性コンクリートは、高度な機械的強度を有
するものとなり、圧縮強度200kg/cm3以上、曲
げ強度400kg/cm3、透水係数2.0cm/se
c以上となり、また乾燥収縮が大幅に低減でき、例えば
凍結融解安定性試験において非常に良好な結果を発揮す
る。また意外なことには、通常の連通気泡や独立気泡を
有するコンクリートと異なり、本発明によって得られる
透水性コンクリートは実験の結果適度の保水性を有する
ことが判り、単に道路舗装のみならず、暗渠形成材料や
農芸用にも適することが判った。尚、本発明によって得
られる透水性コンクリート表面の白華を防止するため
に、従来から使用されている方法として合成樹脂塗料で
被覆することも有効である。
【0019】
【実施例】以下に実施例と比較例を示して本発明を更に
詳しく説明する。
詳しく説明する。
【実施例1】下記の配合の組成物を乾式混合して得た。 ポルトランドセメント 350重量部 6号砕石骨材(付着水2重量%) 500重量部 7号砕石骨材(付着水2重量%) 1000重量部 粉末エチレン酢酸ビニルエマルジョン(水分1.8重量%) 2重量部 リグニンスルホン酸ソーダ(水分1.5重量%) 0.2重量部 メチルセルロース(水分1.2重量%) 0.2重量部 上記組成物50kgを左官用ミキサーに入れ、これに水
2.5kg加えて混練し、5分後に粗砕石下地に厚みが
50mmになるように約1m×1mの枠内に施工し、す
ぐ後にタンバー(転圧機)で転圧した。28日後、得ら
れた透水性コンクリートを切り出して試験を行ったとこ
ろ、表1の試験結果が得られた。
2.5kg加えて混練し、5分後に粗砕石下地に厚みが
50mmになるように約1m×1mの枠内に施工し、す
ぐ後にタンバー(転圧機)で転圧した。28日後、得ら
れた透水性コンクリートを切り出して試験を行ったとこ
ろ、表1の試験結果が得られた。
【0020】
【実施例2】実施例1で得た組成物をポリエチレン製袋
に二重にして保管し、1カ月後実施例1と同じ方法で透
水性コンクリートを得、28日後、得られた透水性コン
クリートを切り出して試験を行ったところ、表1の試験
結果が得られた。
に二重にして保管し、1カ月後実施例1と同じ方法で透
水性コンクリートを得、28日後、得られた透水性コン
クリートを切り出して試験を行ったところ、表1の試験
結果が得られた。
【0021】
【実施例3】実施例1と同じ方法で得た大量の組成物を
使用し、公民館の駐車場及び外周に透水性コンクリート
工事を行った。透水性コンクリートの下地は粗砕石を敷
き詰めて転圧したもので、施工面積は230m2、施工
厚みは120mmとし、一部暗渠水路へも施工した。具
体的な施工方法として、透水性コンクリートのタンバー
転圧時巻き込み調整のために、第1層を約75mm厚、
第2層を45mm厚になるように2層に分けて施工し、
暗渠水路は路盤関連水路に対して10%勾配で粗砕石下
地を作って同じように完全硬化を確認できた。得られた
透水性コンクリートを切り出して試験を行ったところ、
表1の試験結果が得られた。尚、上述自然乾燥後一部の
透水性コンクリート表面に市販アクリル樹脂塗料を塗布
して耐白華性表面を得たが、約半年の白華促進試験をし
た上記塗料無被覆部分と比べて良好な耐白華性を確認で
きた。
使用し、公民館の駐車場及び外周に透水性コンクリート
工事を行った。透水性コンクリートの下地は粗砕石を敷
き詰めて転圧したもので、施工面積は230m2、施工
厚みは120mmとし、一部暗渠水路へも施工した。具
体的な施工方法として、透水性コンクリートのタンバー
転圧時巻き込み調整のために、第1層を約75mm厚、
第2層を45mm厚になるように2層に分けて施工し、
暗渠水路は路盤関連水路に対して10%勾配で粗砕石下
地を作って同じように完全硬化を確認できた。得られた
透水性コンクリートを切り出して試験を行ったところ、
表1の試験結果が得られた。尚、上述自然乾燥後一部の
透水性コンクリート表面に市販アクリル樹脂塗料を塗布
して耐白華性表面を得たが、約半年の白華促進試験をし
た上記塗料無被覆部分と比べて良好な耐白華性を確認で
きた。
【0022】
【比較例1〜5】表1に示す所定の成分を所定量用い
て、実施例1と同様に処理して透水性コンクリートを得
た。これ等について同様に試験を行った。この結果を表
1に示す。
て、実施例1と同様に処理して透水性コンクリートを得
た。これ等について同様に試験を行った。この結果を表
1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】但し、上記表1において、粉末EVA、エ
マルジョン及びは夫々次のことを示す。 粉末EVA :粉末エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン (水分1.8重量%) エマルジョン:エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン (水分50%) エマルジョン:エポキシ樹脂エマルジョン、尚硬化剤としてポリアミン使用 。 (水分48%) *1 :粉末エポキシエマルジョン、尚硬化剤としてポリアミン使用 。 また砕石の欄の%(例えば2%)は付着水を示す。
マルジョン及びは夫々次のことを示す。 粉末EVA :粉末エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン (水分1.8重量%) エマルジョン:エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン (水分50%) エマルジョン:エポキシ樹脂エマルジョン、尚硬化剤としてポリアミン使用 。 (水分48%) *1 :粉末エポキシエマルジョン、尚硬化剤としてポリアミン使用 。 また砕石の欄の%(例えば2%)は付着水を示す。
【0025】上記表1から次のことが判明する。 (イ)本発明の如く粉末酢酸ビニル系エマルジョンを使
用するときは、得られる透水性コンクリートの諸特性が
優れている。これに対し粉末樹脂エマルジョンであって
も酢酸ビニル系又はアクリル系樹脂以外の粉末エポキシ
エマルジョン(比較例2)では、その特性は著しく低
い。また粉末エマルジョンではない通常のエマルジョン
(比較例3及び4)ではやはりその特性は低い。 (ロ)骨材としてその付着水が2重量%のものは、良好
な結果が得られるが、比較例5でも示す通り、この付着
水が5重量%の場合には、良好な結果が得られない。 (ハ)粉末EVAを使用してもその使用量が多すぎる
と、比較例1から明らかな通りやはり特性は低下する。
用するときは、得られる透水性コンクリートの諸特性が
優れている。これに対し粉末樹脂エマルジョンであって
も酢酸ビニル系又はアクリル系樹脂以外の粉末エポキシ
エマルジョン(比較例2)では、その特性は著しく低
い。また粉末エマルジョンではない通常のエマルジョン
(比較例3及び4)ではやはりその特性は低い。 (ロ)骨材としてその付着水が2重量%のものは、良好
な結果が得られるが、比較例5でも示す通り、この付着
水が5重量%の場合には、良好な結果が得られない。 (ハ)粉末EVAを使用してもその使用量が多すぎる
と、比較例1から明らかな通りやはり特性は低下する。
Claims (4)
- 【請求項1】1m3の透水性コンクリートを形成するに
際し、ポルトランドセメント300〜400重量部、1
05℃で乾燥した骨材に対し2重量%以下の付着水を有
する6号乃至7号の乾燥砕石骨材1400〜1600重
量部、酢酸ビニル系又はアクリル系粉末エマルジョン
0.5〜5重量部から成る透水性舗装用組成物。 - 【請求項2】上記粉末エマルジョンに含有される水は1
05℃で乾燥した当該粉末エマルジョンに対し2重量%
以下である請求項1に記載の透水性舗装用組成物。 - 【請求項3】分散剤、減水剤及び増粘剤の少なくとも1
種を、上記粉末エマルジョンに対し、30重量%以下の
量で併用する請求項1に記載の透水性舗装用組成物。 - 【請求項4】1m3の透水性コンクリートを形成するに
際し、ポルトランドセメント300〜400重量部、1
05℃で乾燥した骨材に対し2重量%以下の付着水を有
する6号乃至7号の乾燥砕石骨材1400〜1600重
量部、酢酸ビニル系又はアクリル系粉末エマルジョン
0.5〜5重量部から成る透水性舗装用組成物に、水
を、水/セメント比(W/C)が30〜40%になるよ
うに混合混練した後所定の部位に施工する透水性舗装方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4360725A JP2769482B2 (ja) | 1992-12-12 | 1992-12-12 | 透水性舗装用組成物及び透水性舗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4360725A JP2769482B2 (ja) | 1992-12-12 | 1992-12-12 | 透水性舗装用組成物及び透水性舗装方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06180002A JPH06180002A (ja) | 1994-06-28 |
JP2769482B2 true JP2769482B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=18470650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4360725A Expired - Lifetime JP2769482B2 (ja) | 1992-12-12 | 1992-12-12 | 透水性舗装用組成物及び透水性舗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2769482B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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