JPH07291697A - 先送りモルタル用調合物 - Google Patents

先送りモルタル用調合物

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JPH07291697A
JPH07291697A JP9138294A JP9138294A JPH07291697A JP H07291697 A JPH07291697 A JP H07291697A JP 9138294 A JP9138294 A JP 9138294A JP 9138294 A JP9138294 A JP 9138294A JP H07291697 A JPH07291697 A JP H07291697A
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博 地頭薗
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裕隆 今泉
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    • C04B20/00Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
    • C04B20/0076Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials characterised by the grain distribution
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  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用量が少なくて済む(即ち、同一使用量の
場合、コンクリートを長い距離送ることができる)先送
りモルタル用調合物を提供する。先送りしてそのままコ
ンクリートと共に打設することができる、高強度で高ヤ
ング係数の先送りモルタル用調合物を提供する。 【構成】 セメントと細骨材とを混合してなる先送りモ
ルタル用調合物であって、細骨材の粒径が2.5mm以
下であり、細骨材の配合量Sとセメントの配合量Cとの
重量比S/Cが1〜2であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートのポンプ
圧送に先立って、圧送ポンプからパイプ内を流通される
先送りモルタル用調合物に関する。
【0002】
【従来の技術】まだ固まらないコンクリートをポンプ圧
送する場合、コンクリートに先行させて先送りモルタル
と称されるモルタルを圧送ポンプからパイプ内を流通さ
せる。これは、ポンプやパイプの内面に薄くモルタルを
付着させるためである。なお、この先送りモルタルの流
通に先立って、ポンプ及びパイプ内面を水で湿らせてお
く。
【0003】この先送りモルタルを送っておかないと、
圧送に伴ってコンクリート中のモルタル分がポンプ及び
配管の内面に付着したり、パイプのジョイント部に充填
されたりして次第に消費され、コンクリート品質が低下
したり、配管内面とコンクリートとの摩擦力が大きくな
って閉塞事故を生じさせたりする。
【0004】従来、この先送りモルタルとしては、粒径
5mm以下の通常の細骨材とセメントとを水で混練した
ものが用いられている。先送りモルタルの使用量は、通
常の場合、配管(100A〜125A)の実長50m当
り0.1〜0.15m3 程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、先送りモルタル
は、通常のモルタルが用いられているのであるが、使用
量がかなり多いという問題があった。即ち、上記の通
り、配管(100A〜125A)の実長50m当り0.
1〜0.15m3 の先送りモルタルを必要としている。
【0006】本発明の第1の目的は、使用量が少なくて
済む(即ち、同一使用量の場合、コンクリートを長い距
離送ることができる)先送りモルタル用調合物を提供す
ることにある。
【0007】また、従来の先送りモルタルは、使用後廃
棄されるのが望ましいとされている。これは、圧送後の
先送りモルタルの硬化体の強度やヤング係数が低いため
である。このような先送りモルタルの廃棄処理はかなり
手間がかかる。
【0008】本発明の第2の目的は、コンクリートの品
質に影響を及ぼさず、コンクリートと共に打設すること
ができる、高強度で高ヤング係数の先送りモルタル用調
合物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の先送り
モルタル用調合物は、セメントと細骨材とを混合してな
る先送りモルタル用調合物であって、細骨材の粒径が
2.5mm以下であり、細骨材の配合量Sとセメントの
配合量Cとの重量比S/Cが1〜2であることを特徴と
するものである。
【0010】かかる本発明の調合物は、その細骨材のト
ップサイズが小さい。このため、この調合物を水と混練
してなる先送りモルタルにおいては、細骨材とセメント
ペーストとの均一性が高く、両者が分離しにくい。この
結果、少しの使用量で長距離のコンクリート圧送を行な
える。また、先送りモルタルにおいても、セメントペー
スト中に細骨材が均一に分散しており、しかもセメント
ペースト量も高いため、その硬化体の強度及びヤング係
数が高い。
【0011】本発明において用いる細骨材は、通常の細
骨材(川砂、山砂、海砂、人工軽量骨材、砕砂などのい
ずれでも良いが、川砂が好適である。)を2.5mm以
下に篩分けしたものが好適である。この細骨材は2.5
mm以下であれば良いのであるが、1.5mm以下とり
わけ1.2mm以下が好適である。
【0012】この細骨材は、44μm以下の微粉分が少
ないのが好適であり、44μm以下の割合は2%以下と
りわけ1%以下であることが好ましい。このように44
μm以下の割合を少なくすることにより、混練水を少な
くしてもモルタルの流動性を十分に高いものにできる。
【0013】この細骨材の好ましい粒度分布を次に示
す。
【0014】 2500〜1200μm 0〜10%とくに 0〜 5% 1200〜 600μm 10〜30%とくに10〜20% 600〜 300μm 20〜45%とくに25〜40% 300〜 150μm 25〜50%とくに30〜45% 150〜 44μm 3〜15%とくに 5〜12% 44μm以下 2%とくに1%以下 セメントとしては、普通セメント、早強セメント、超早
強セメント、中庸熱セメントなど各種のポルトランドセ
メントのほか、高炉セメント、シリカセメント、フライ
アッシュセメントなど各種の混合セメント等、各種のも
のを用いることができる。
【0015】このセメントと細骨材とを混合する手段は
特に限定されない。
【0016】セメントと細骨材との混合割合は、細骨材
の重量Sとセメントの重量Cとの重量比S/Cが1〜2
好ましくは1.2〜1.8となるようにする。
【0017】このようなセメント量とすることにより、
水と混練して得られるモルタルの強度、ヤング係数が高
く、しかも流動性も十分なものとなる。得られるモルタ
ルの諸物性を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】本発明の調合物は、モルタル用混和剤を含
有しても良い。このようなモルタル用混和剤としては、
粉末のAE剤、減水剤、AE減水剤、凝結遅延剤、増粘
剤などが例示される。
【0020】本発明の調合物を水と混練してモルタルを
製造する場合、水セメント比W/Cは40〜75%とり
わけ55〜65%とするのが好ましい。この混練に際
し、各種の混和剤を添加しても良い。そのようなものと
しては、AE剤、減水剤、AE減水剤、凝結遅延剤、増
粘剤などが例示される。
【0021】この中でも、水量の減少及び強度増大のた
めに減水剤を用いるのが好適である。減水剤の使用量
は、セメントに対し1%以下とりわけ0.2〜0.5%
とするのが好適である。
【0022】また、増粘剤の使用も、ブリーティング低
下、材料分離の低減のために好適である。
【0023】
【実施例】以下、実施例及び比較例について説明する。
【0024】実施例1,2,3 川砂を篩分けして得た表2の粒度分布のものを用い、セ
メントとして普通ポルトランドセメントを用い、これら
をS/Cが1.1(実施例1)、1.5(実施例2)、
1.9(実施例3)となるように乾式混合機で混合し
た。
【0025】この調合物に対し、W/Cが63%となる
ように水を加えて混練し、先送りモルタルを製造した。
この先送りモルタル10リットルを用いてコンクリート
の圧送を行ない、圧送できる距離を測定した(配管長:
70m)。その結果を表3に示す。なお、用いたコンク
リートの配合割合と特性は次の通りである。
【0026】 設計基準強度 FC =210kg/cm2 目標スランプ 18cm 目標空気量 4.0% W/C 59% S/a 49.3% 単位量(kg/m3 ) セメント 305 水 180 細骨材 873 粗骨材 920 減水剤 0.763
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】比較例1,2 S/Cを0.8(比較例1)、2.2(比較例2)とし
たほかは実施例1〜3と同様にして先送りモルタルを製
造し、コンクリートの圧送距離を測定した。その結果を
表3に併せて示す。
【0030】比較例3 細骨材として表2に示す通常の粒度の細骨材(川砂)を
用いたほかは実施例1〜3と同様にして先送りモルタル
を製造し、コンクリートの圧送距離を測定した。その結
果を表3に併せて示す。
【0031】比較例4 先送りモルタルを一切用いずにコンクリートの圧送を行
ない、圧送距離を測定した。その結果を表3に示す。
【0032】表3より、本発明の先送りモルタルを用い
ることにより、圧送距離が著しく長くなることが明らか
である。
【0033】なお、実施例1〜3及び比較例1〜4にお
いて、圧送前及び圧送後のコンクリート(閉塞した場合
は、閉塞部のコンクリート)を硬化させ、硬化体(材令
28日)の圧縮強度及びヤング係数を測定した。その結
果を表3に示した。
【0034】表3より、本発明のモルタルを使用した場
合、コンクリートの品質が低下しないことが明らかであ
る。
【0035】
【発明の効果】以上の通り、本発明の先送りモルタル用
調合物を用いて製造された先送りモルタルによると、コ
ンクリートの圧送距離を著しく長くできる。また、圧送
後のコンクリートの品質が低下しないので、コンクリー
トと一緒にそのまま打設することが可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントと細骨材とを混合してなる先送
    りモルタル用調合物であって、 細骨材の粒径が2.5mm以下であり、細骨材の配合量
    Sとセメントの配合量Cとの重量比S/Cが1〜2であ
    ることを特徴とする先送りモルタル用調合物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004300017A (ja) * 2003-03-20 2004-10-28 Ube Ind Ltd 高強度水硬性組成物
JP2007147132A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Jfe Refractories Corp 耐火物の施工方法
JP2011057510A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Chugoku Electric Power Co Inc:The 先送りモルタル
JP2023000648A (ja) * 2021-06-18 2023-01-04 東急建設株式会社 コンクリート圧送用の先送り材
JP2023001410A (ja) * 2021-06-18 2023-01-06 東急建設株式会社 先送りコンクリート用の特殊混和材及び先送りコンクリートの製造方法

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