JP2003003409A - 透水性コンクリート舗装用混合物、その製造方法及び透水性コンクリート舗装 - Google Patents

透水性コンクリート舗装用混合物、その製造方法及び透水性コンクリート舗装

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JP2003003409A
JP2003003409A JP2001191229A JP2001191229A JP2003003409A JP 2003003409 A JP2003003409 A JP 2003003409A JP 2001191229 A JP2001191229 A JP 2001191229A JP 2001191229 A JP2001191229 A JP 2001191229A JP 2003003409 A JP2003003409 A JP 2003003409A
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weight
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cement
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JP2001191229A
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Toshikimi Takei
利公 竹井
Yoshimasa Hashimoto
喜正 橋本
Hideki Abe
英樹 阿部
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Gaeart Co Ltd
Original Assignee
Gaeart Kumagai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲げ強度が2.5N/mm以上かつ透
水係数が1×10−1cm/秒以上を有する透水性コン
クリート舗装とすること 【解決手段】 透水性コンクリート舗装は、セメント
と、セピオライト、セルロース系及びポリビニールアル
コールから少なくとも1つ選択された添加剤Aと、骨材
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路、歩道、駐車
場、運動場等の透水性コンクリート舗装用混合物、その
製造方法及び透水性コンクリート舗装に関する。
【0002】
【従来の技術】透水性コンクリート舗装の曲げ強度を高
める技術の1つとして、アクリル系又はエポキシ系樹脂
や、SBR系又はクロロプレン系ゴム等のようなポリマ
ーディスバージョンを配合下混合物を用いる技術がある
(例えば、特公平5−34299号、特公平7−990
02号、特許第2945543号及び特許第29704
67号)。
【0003】上記の従来技術において、ポリマーディス
バージョンは、モルタルと骨材との結合力を高め、透水
性コンクリート舗装の曲げ強度を向上させる。また、混
練後の混合物の乾燥にもとなってコンクリート外面にポ
リマーの薄い膜が形成され、該膜が水分の蒸発を防げ
る。
【0004】しかし、上記従来技術では、透水性舗装に
おいては15%以上の空隙率を必要とするため、より高
い曲げ強度を得ることが困難である。また、混練後の硬
化したコンクリートに水が入り込むと、残留ポリマーデ
ィスバージョン中の分散剤に起因する、曲げ強度の低下
が生じる。さらに、ポリマーの混入は耐候性劣化の原因
となる。
【0005】透水性コンクリート舗装の曲げ強度を高め
る他の技術として、高性能減水剤を配合する技術がある
(例えば、特開平9−273105号、特許第3084
250号、特開平10−252006号及び特開200
0−230214号)。
【0006】上記高性能減水剤は、水/粉体比又は水セ
メント比(W/C)を小さくし、透水性コンクリート舗
装の曲げ強度を高める。
【0007】しかし、高性能減水剤を用いる従来技術で
は、透水係数との関係から、より高い曲げ強度を得るこ
とが困難である。また、これを補うために混入される石
膏又は粘土は、乾燥の進行が速い実際の現場での十分な
加工性の確保に対して、期待した効果を生じない。
【0008】上記のように従来技術においては、透水係
数を確保しようとすると、所定の曲げ強度を得ることが
できず、例えば交通量の多い車道等に適用することがで
きない。曲げ強度を確保すべく舗装を振動ローラ等で締
め固めると、水/粉体比が大きくなり、モルタルがダレ
現象を起こして、透水性を確保することができない。
【0009】また、従来技術においては、モルタルの粘
度が低いと、運搬又は施工中にモルタルがダレ現象を起
こし、これを回避するためにモルタルの粘度を高めるべ
くセメント又は砂の配合量を増加させると、空隙率の減
少や透水性の劣化を惹起し、又は運搬中に混合物の軟ら
かさが低減し、固くなる。
【0010】さらに、従来の透水性コンクリートは、単
位水量が小さくかつモルタル量が少ないことから、施工
中に敷き均し面から水分が蒸発して表面部分の強度が低
下する。また、モルタル分が少ないため仕上げに係る施
工性が優れない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、曲げ
強度が2.5N/mm以上かつ透水係数が1×10
cm/秒以上を有する透水性コンクリート舗装を得る
ことにある。
【0012】
【課題を解決する解決手段、作用及び効果】本発明に係
る透水性コンクリート舗装用混合物は、セメントと、セ
ピオライト、セルロース系及びポリビニールアルコール
から少なくとも1つ選択された添加剤と、骨材とを含
む。
【0013】そのような混合物は、骨材にモルタルの被
膜が厚く形成されるので、曲げ強度に直接的に関係する
骨材同士を結合しているモルタル分が増大して高い曲げ
強度をえることができ、またモルタル分の保水性も向上
して仕上げ前における水分の蒸発が防止される。このよ
うに、添加剤は、所定の添加量で、モルタル分の粘度を
増大させ、コンクリート中の水分を保水する。
【0014】また、仕上げ面のモルタル量の増加により
含水量が増し、仕上げの施工性が向上する。添加剤の量
を加減調整してモルタルの粘度と強度とを共に制御する
ことができるので、原料又は配合割合を特定する必要が
ない。また、ダンプトラック等による運搬中又は舗装の
施工中にモルタルのダレ現象が生じないので、高透水性
及び均一な曲げ強度が得られる。
【0015】混合物は、さらに、前記セメント100重
量部に対して、水15〜50重量部、単粒度粗骨材30
0〜700重量部、細骨材0〜140重量部及び混和剤
0〜5重量部を含むことができる。
【0016】本発明に係る透水性コンクリート舗装用混
合物の製造方法は、セメント100重量部、水15〜5
0重量部、単粒度粗骨材300〜700重量部、細骨材
0〜140重量部及び混和剤0〜5重量部を混練するス
テップと、該混練するステップ中にセピオライト、セル
ロース系及びポリビニールアルコールから選択された少
なくとも1つの添加剤を添加して混練を続行するステッ
プとを含む。
【0017】本発明に係る透水性コンクリート舗装は、
上記の透水性コンクリートを含み、曲げ強度2.5N/
mm以上かつ透水係数1×10−1cm/秒以上を有
する。
【0018】前記添加剤は、前記セメント100重量部
に対して0.05〜6重量部とすることができる。ま
た、前記添加剤は、前記セメント100重量部に対し
て、前記セピオライト1.5〜3.5重量部、前記セル
ロース系剤0.05〜0.3重量部及び前記ポリビニー
ルアルコール0.3〜1重量部のグループから選択され
る1つとすることができる。
【0019】前記セルロース系は、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース
又はメチルセルロースとすることができる。
【0020】前記混和剤は、減水剤、AE減水剤、高性
能減水剤及び高性能AE減水剤の少なくとも1つを含む
ことができる。また、前記混和剤は、前記減水剤又は前
記AE減水剤を含むとき前記セメント100重量部に対
して0.3〜2重量部、又は前記高性能減水剤又は前記
高性能AE減水剤を含むとき前記セメント100重量部
に対して0.1〜2重量部とすることができる。
【0021】減水効果を有する混和剤を併用することに
よって、モルタル分の強度と粘度とを共に制御すること
ができるので、配合設計を容易なものにさせる。仕上げ
面に占めるモルタル分が増大することから、仕上げの施
工性が向上する。
【0022】前記水は、前記セメント100重量部に対
して、前記混和剤が前記減水剤を含まないとき35〜5
0重量部、前記混和剤が前記減水剤又は前記AE減水剤
を含むとき25〜45重量部、又は前記混和剤が前記高
性能減水剤又は前記高性能AE減水剤を含むとき15〜
35重量部とすることができる。
【0023】前記単粒度粗骨材は前記セメント100重
量部に対し370〜570重量部の6号砕石又は7号砕
石とし、及び前記細骨材は前記セメント100重量部に
対して20〜100重量部の砂とすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の透水性コンクリート舗装
用混合物は、以下のような主要な点を有することによっ
て得られる。すなわち、添加剤Aを配合に加えること、
粗骨材は単粒度の材料を用いること及び後述の所定の手
順で所望の強度及び所望の透水量が得られる配合比を決
定することである。
【0025】最初に、添加剤Aを配合に加えることにつ
いて、詳しく説明する。添加剤Aは、所定の添加量でモ
ルタル分の粘度を増大させる働きと、コンクリート中の
水分を保水する働きとを有する。
【0026】添加剤Aは、粗骨材に付着するモルタルの
被膜を厚くすることができるので、得られた舗装の耐久
性を向上させる。また、被膜が厚いことにより下層から
敷き均し面への水の供給を可能にし、著しい乾燥を防止
することができる。
【0027】添加剤Aを用いた混合物によれば、図1
(a)に示すように、透水性コンクリートの強度に直接的
に関係する、骨材10同士を結合しているモルタル12
分が増大して、高い曲げ強度が得られる。図1(b)に示
す従来の透水性コンクリートの、骨材20同士を結合し
ているモルタル22と比較して、添加剤Aを混合したモ
ルタル12はモルタル分が著しく増大し、厚い被膜とな
っているのがわかる。
【0028】これにより、ダンプトラック等による運搬
中又は仕上げの施工中のいずれにおいても、モルタルの
ダレ現象が生じないので、高透水性及び均一な強度を備
えた透水性コンクリートとなる。
【0029】減水効果を有する混和剤を併用することに
よって、モルタル分の強度と粘度とを共に制御すること
ができるので、配合設計を容易なものにさせる。仕上げ
面のモルタル分が増大することから、仕上げの施工性が
向上する。
【0030】従来の透水性コンクリートが、砂又は水が
少なく空隙が大きいことから、施工中に敷き均し面から
の水分が蒸発し、舗装にとって肝要な路面部分の強度低
下が生じやすいのに対し、本発明の透水性コンクリート
は、モルタル中の添加剤Aの保水性により著しい蒸発が
防止される。また、下層へ水分が散逸する現象が著しく
低減される。
【0031】次に、粗骨材として単粒度のものを用いる
点について説明する。粗骨材は単粒度の石材である。好
ましくは、6号砕石又は7号砕石である。ただし、7号
砕石で2.5mmのふるいを通過するものは細骨材とす
る。
【0032】所定の手順で所望の強度及び所望の透水量
が得られる配合を決定することについて、詳しく説明す
る。配合を決定する手順は、以下のとおりである。
【0033】(a)…コンクリートの目標空隙率Kを15
〜30%の範囲で決定する。歩道及び自転車道は25%
程度が望ましい。車道は18%程度が望ましい。
【0034】(b)…粗骨材の実績率Gを試験により求め
る。
【0035】(c)…モルタル分と粗骨材との体積割合を
下式で求める。
【0036】
【数1】(100−K−G)/G
【0037】(d)…モルタルの強度は水セメント比を変
化させて調整する。必要に応じて、減水性能を有する混
和剤を添加する。粘度は、添加剤Aをセメント重量の
0.05〜5%添加することにより調整する。
【0038】本発明においては、セメント100重量部
に対して、収縮低減剤を0.5〜5重量部配合してもよ
い。また、本発明においては、セメント100重量部に
対して、ポリマーディスバージョン又は粉末ポリマーを
1〜20重量部配合してもよい。収縮低減剤は、収縮に
よるひびわれを抑制する効果を有し、ポリマーディスバ
ージョン又は粉末ポリマーは、強度特性等を改善する効
果を有する。
【0039】
【実施例】(1)添加剤を加えたときの増粘効果1
【0040】図2は、セメント100重量部、水40重
量部及び砂(細骨材)50重量部を含むモルタルに、添
加剤Aを加えたときの添加剤Aの添加量(重量部)に対
するモルタルのフロー値(cm)を測定した、モルタル
のフロー試験結果を示す。
【0041】添加剤Aとして、セピオライト、セルロー
ス系(セルロース系A又はセルロース系B)及びポリビ
ニールアルコールのいずれか1つを選択して用いた。こ
れらは、通常入手可能な材料を用いることができる。添
加量は、セピオライトは1〜6重量部、セルロース系は
0.05〜1重量部、ポリビニールアルコールは0.1
〜4重量部の使用可能な範囲内で調整した。
【0042】図2からわかるように、添加剤Aの加える
量によりフロー値が変化すること及び添加剤Aの種類に
より変動域が変わることがわかる。
【0043】フロー値が220cmより大であると、モ
ルタルの粘度は急激に小さくなるので、ポーラスコンク
リートとした場合に、モルタル分がダレ現象を起こし
て、1×10−1cm/秒の透水性を確保できない。こ
れにより、路面部分の強度が低下しやすい。
【0044】フロー値が160cmより小であると、モ
ルタルの粘度は急激に大きくなり、十分な混合が困難に
なり、施工性の劣化となる。
【0045】このような点から、添加剤Aの添加量は、
好ましくは、セピオライトは1.5〜3.5重量部、セ
ルロース系は0.05〜0.3重量部、ポリビニールア
ルコールは0.3〜1重量部である。
【0046】(2)添加剤を加えたときの増粘効果2
【0047】表1は、セメント100重量部、水40重
量部、砂(細骨材)50重量部及び6号砕石(単粒度粗
骨材)540重量部に、添加剤Aを加えたときの添加剤
Aの添加量(重量部)に対する、透水性コンクリートの
ワーカビリティ(施工性)、曲げ強度(N/mm)及
び透水係数(10−1cm/秒)を測定した試験結果を
示す。
【0048】実施例1〜4は、添加剤Aとして、セピオ
ライト2重量部、セルロース系(セルロース系B0.1
重量部又はセルロース系B0.3重量部)及びポリビニ
ールアルコール0.5重量部のいずれか1つを選択して
用いた。
【0049】実施例1〜4は、いずれにおいても、ワー
カビリティ(施工性)が良く、曲げ強度が約3.5N/
mm前後、透水係数が約1.7×10−1cm/秒前
後となり、非常に良好な結果を示している。
【0050】これに対する比較例として、表2に示すよ
うに、比較例1は、添加剤を添加しない透水性コンクリ
ート、比較例2〜5は、添加剤Aとして、セピオライト
8重量部、セルロース系(メチルセルロースB1重量部
又はメチルセルロースB5重量部)及びポリビニールア
ルコール5重量部のいずれか1つを選択して用いた。
【0051】比較例1のように添加剤Aをいずれも添加
しないと、仕上げの施工において困難を有するのみなら
ず、モルタル分にダレ現象が発生して透水係数が0.1
×10−1cm/秒と著しく低下し、曲げ強度も3.0
N/mmと低下する。また、比較例2〜5のように、添
加剤Aの添加量が前記した使用可能な範囲より大である
と、混合物の曲げ強度が低下(2.6N/mm)し、又
は低下しすぎて曲げ強度測定用の供試体が得られず測定
不能となる。また、添加量がそのように大であると、混
合物の粘度が高すぎて、混合物の製造及びそれを用いる
施工が困難になる。
【0052】(3)添加剤を加えたときの保水効果
【0053】表3〜5は、セメント100重量部、水6
0重量部及び砂(細骨材)300重量部に、添加剤Aを
加えたときの添加剤Aの添加量(重量部)に対する、透
水性コンクリートの保水率(%)を測定した試験結果を
示す。
【0054】添加剤Aとして、実施例5〜7は、セピオ
ライト1重量部、同2重量部及び同3重量部のいずれか
1つを選択して用い、実施例8〜10は、セルロース系
B0.1重量部、同0.2重量部及び同0.3重量部の
いずれか1つを選択して用い、実施例11〜13は、ポ
リビニールアルコール0.2重量部、同0.5重量部及
び同1重量部のいずれか1つを選択して用いた。
【0055】実施例5〜13は、いずれにおいても、保
水率が65%を越え、良好な結果を示している。また、
可能な適正範囲の上限おいては極めて高い保水率を示し
ている。すなわち、セピオライト3重量部で80%、セ
ルロース系B0.3重量部で90%、及びポリビニール
アルコール1重量で88%である。これは、特に暑中で
の施工時に極めて有利である。
【0056】これに対して、表3からわかるように、添
加剤を添加しないプレーンのコンクリートの比較例6
は、保水率が61%に止まっている。
【0057】(4)配合の容易性
【0058】表6〜8は、セメント100重量部にし
て、水を40重量部、35重量部、30重量部及び25
重量部と配合比(水セメント比すなわちW/C)を変
え、添加剤A及び減水効果を有する混和剤を加えたとき
の、透水性コンクリートのワーカビリティ(施工性)、
透水係数(10−1cm/秒)及び曲げ強度(N/mm
)を測定した試験結果を示す。
【0059】添加剤Aとして、実施例14〜17はセピ
オライトを用い、実施例18〜21はセルロース系Bを
用い、実施例22〜25はポリビニールアルコールを用
いた。減水効果を有する混和剤として花王株式会社製の
高性能減水剤である商品名「マイティ21P」を用い、
実施例15、19及び23は0.2重量部、実施例1
6、17、20、21、24、25は0.4重量部を混
入させた。比較のため、実施例14、18及び22は混
和剤を用いていない透水性コンクリートである。
【0060】実施例15〜17、19〜21及び23〜
25は、いずれにおいても、ワーカビリティ(施工性)
が良く、透水係数が約1.6×10−1cm/秒以上及
び曲げ強度が約3.7N/mm以上の良好な結果を示
している。さらに、混和剤の増加調整によって曲げ強度
が約4.3N/mm前後に向上し、添加剤Aの減少調
整及び混和剤の増加調整によって曲げ強度が約4.8N
/mm前後に向上した。
【0061】このように、減水効果を有する混和剤との
併用によって、モルタル分の容積、曲げ強度及び粘度を
制御できるので、良好なワーカビリティ(施工性)、高
透水性(空隙の確保)及び高い曲げ強度が得られる。高
透水性を得るために、特に有利である。
【0062】表9は、実施工例を示し、セメント100
重量部、水38重量部、砂(細骨材)75重量部、6号
砕石(単粒度粗骨材)530重量部及び減水剤(エヌエ
ムビー株式会社製商品名「ポゾリスNo.89」)0.
7重量部に、添加剤Aを加えたときの透水性コンクリー
ト舗装の曲げ強度(N/mm)及び透水係数(10
−1cm/秒)を測定した試験結果を示す。施工実施時
期は、気温が34度Cの初夏である。運搬時間は2時間
30分、施工面積は、2m×10m×3m=60m
ある。
【0063】実施例26はセピオライト3重量部、実施
例27はセルロース系0.2重量部及び実施例28はポ
リビニールアルコール0.8重量部を添加した。
【0064】実施例26〜28のいずれにおいても、曲
げ強度3.6N/mm以上及び透水係数1.6×10
−1cm/秒以上を実現している。また、施工後9か月
の段階で、前記の曲げ強度及び透水係数を有している。
【0065】本発明は、上記実施例に限定されず、本発
明の趣旨を逸脱することなく種々変更することができ
る。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】
【表7】
【0073】
【表8】
【0074】
【表9】
【図面の簡単な説明】
【図1】モルタルと骨材との結合を表す図。
【図2】添加剤Aを加えたときのモルタルのフロー試験
結果を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 英樹 茨城県筑波郡谷和原村小絹216−1 株式 会社ガイアートクマガイ技術研究所内 Fターム(参考) 2D051 AA02 AF02 AF03 AH02 EB06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントと、セピオライト、セルロース
    及びポリビニールアルコールから少なくとも1つ選択さ
    れた添加剤と、骨材とを含む、透水性コンクリート舗装
    用混合物。
  2. 【請求項2】 さらに、前記セメント100重量部に対
    し、水15〜50重量部、単粒度粗骨材300〜700
    重量部、細骨材0〜140重量部及び混和剤0〜5重量
    部を含む、請求項1に記載の混合物。
  3. 【請求項3】 前記添加剤は、前記セメント100重量
    部に対し、0.05〜6重量部を含む、請求項1又は2
    に記載の混合物。
  4. 【請求項4】 前記添加剤は、前記セメント100重量
    部に対し、前記セピオライト1.5〜3.5重量部、前
    記セルロース系剤0.05〜0.3重量部及び前記ポリ
    ビニールアルコール0.3〜1重量部のグループから選
    択される1つである、請求項1又は2に記載の混合物。
  5. 【請求項5】 前記セルロースは、ヒドロキシプロピル
    メチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース
    及びメチルセルロースを含むグループから選択される、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の混合物。
  6. 【請求項6】 前記混和剤は、減水剤、AE減水剤、高
    性能減水剤及び高性能AE減水剤の少なくとも1つを含
    む、請求項2から5のいずれか1項に記載の混合物。
  7. 【請求項7】 前記混和剤は、前記減水剤又は前記AE
    減水剤を含むとき前記セメント100重量部に対し0.
    3〜2重量部、又は前記高性能減水剤又は前記高性能A
    E減水剤を含むとき前記セメント100重量部に対し
    0.1〜2重量部を含む、請求項6に記載の混合物。
  8. 【請求項8】 前記水は、前記セメント100重量部に
    対し、前記混和剤が前記減水剤を含まないとき35〜5
    0重量部、前記混和剤が前記減水剤又は前記AE減水剤
    を含むとき25〜45重量部、又は前記混和剤が前記高
    性能減水剤又は前記高性能AE減水剤を含むとき15〜
    35重量部を含む、請求項2から5のいずれか1項に記
    載の混合物。
  9. 【請求項9】 前記単粒度粗骨材は前記セメント100
    重量部に対して370〜570重量部の6号砕石又は7
    号砕石を含み、前記細骨材は前記セメント100重量部
    に対して20〜100重量部の砂を含む、請求項2から
    8のいずれか1項に記載の混合物。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項に記載
    の透水性コンクリートを含む、曲げ強度2.5N/mm
    以上かつ透水係数1×10−1cm/秒以上を有する
    透水性コンクリート舗装。
  11. 【請求項11】 セメント100重量部、水15〜50
    重量部、単粒度粗骨材300〜700重量部、細骨材0
    〜140重量部及び混和剤0〜5重量部を混練するステ
    ップと、該混練するステップ中にセピオライト、セルロ
    ース系及びポリビニールアルコールから少なくとも1つ
    選択された添加剤を添加して混練を続行するステップと
    を含む、透水性コンクリート舗装用混合物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008222518A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 収縮低減性ポーラスコンクリート及びその製造方法
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CN112279575A (zh) * 2020-09-16 2021-01-29 湖州上建华煜混凝土有限公司 一种高透水混凝土及其制备方法

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