JP2768661B2 - 予備タイヤ保持装置 - Google Patents

予備タイヤ保持装置

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JP2768661B2
JP2768661B2 JP21110396A JP21110396A JP2768661B2 JP 2768661 B2 JP2768661 B2 JP 2768661B2 JP 21110396 A JP21110396 A JP 21110396A JP 21110396 A JP21110396 A JP 21110396A JP 2768661 B2 JP2768661 B2 JP 2768661B2
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hoisting
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富夫 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に予備タイ
ヤを保持する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】予備タイヤ保持装置は、予備タイヤを巻
き上げる減速比の大きな遊星歯車機構の巻上装置と、予
備タイヤを載せるタイヤ載架具からなり、巻上装置のチ
ェーンやワイヤロープのような吊り索の垂下端にタイヤ
載架具を連結している。
【0003】トラックのような大型貨物自動車は、車体
の下部に予備タイヤ保持装置の巻上装置を取り付け、予
備タイヤを巻き上げて車体の下面に保持する。
【0004】最近では、リクレーショナルビークル(R
V)とも呼ばれるワゴンのような中型または小型の乗用
自動車でも、図3に示すように、車体Vの後下部に予備
タイヤ保持装置の巻上装置1を取り付け、予備タイヤT
を巻き上げて車体Vの後部下面に保持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、予備タイヤ
保持装置の巻上装置を自動車の車体に取り付け、予備タ
イヤを車体の下面に巻き上げて保持する場合は、自動車
の車体内に予備タイヤを収納する場合とは異なり、自動
車が衝突したときに、予備タイヤに大きな力が加わっ
て、巻上装置のチェーンやワイヤロープのような吊り索
に大きな巻き戻し力が加わることがある。
【0006】巻上装置は、吊り索に大きな巻き戻し力が
加わると、遊星歯車機構の減速比が大きいので、巻き戻
らずに、吊り索が切断することになる。
【0007】巻上装置の吊り索が切断すると、予備タイ
ヤとタイヤ載架具が車体から分離して、道路を慣性で走
行し、歩行者や他の自動車などに衝突して、二次災害を
もたらすことがあり、危険である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
1)予備タイヤを巻き上げる遊星歯車機構の巻上装置
と、予備タイヤを載せるタイヤ載架具からなり、巻上装
置のチェーンやワイヤロープのような吊り索の垂下端に
タイヤ載架具を連結した予備タイヤ保持装置において、
巻上装置は、ケースに主軸を軸受し、主軸に、吊り索を
巻き付けるチェーンホイールやドラムのような巻上胴を
回転可能に嵌合し、巻上胴の側面に内歯歯車を同芯状に
設け、主軸に偏芯カムを設け、偏芯カムに外歯歯車を回
転可能に嵌合し、偏芯した外歯歯車と内歯歯車を内外に
噛み合わせ、外歯歯車の側面に、ケースに端が当たって
自転が規制される自転規制板を設けており、吊り索に巻
き戻し力が加わるとケースに当たる自転規制板の端は、
強度を弱くし、吊り索に加わる巻き戻し力が通常の使用
時より大きいと、自転規制板の強度の弱い端が破損し
て、巻上胴が逆転され、吊り索が巻き戻されて、吊り索
の切断が防止される構成にした。
【0009】2)上記の予備タイヤ保持装置において、
巻上装置のケースは、自動車の車体に固定し、タイヤ載
架具に載せた予備タイヤを巻き上げて車体の下面に保持
する構成にした。
【0010】
【発明の効果】自動車の衝突などにより、タイヤ載架具
に載せた予備タイヤに大きな力が加わって、巻上装置の
吊り索に通常の使用時より大きな巻き戻し力が加わる
と、巻上装置は、ケースに当たった自転規制板の強度の
弱い端が破損して、巻上胴が逆転され、吊り索が巻き戻
されて、吊り索の切断が防止される。
【0011】従って、吊り索が切断せず、予備タイヤと
タイヤ載架具が巻上装置から分離しないので、道路を慣
性走行する予備タイヤまたはタイヤ載架具による二次災
害が発生せず、安全である。
【0012】
【発明の実施の形態】予備タイヤ保持装置は、図1と図
2に示すように、予備タイヤを巻き上げる減速比の大き
な遊星歯車機構の巻上装置1と、予備タイヤを載せるタ
イヤ載架具21からなり、巻上装置1の吊り索8の垂下
端にタイヤ載架具21の中央位置を連結している。
【0013】巻上装置1は、図2に示すように、略門形
縦断面形状のケース2の前側板と後側板に主軸3を貫通
して軸受し、主軸3前端の大径の口金4をケース2の前
側に突出し、主軸3の後端をケース2の後側に突出し、
主軸3の突出後端に抜け止めピン5を貫通して取り付け
ている。主軸3を回転するときは、口金4に回転工具を
係合し、回転工具を回転する。
【0014】主軸3の後部には、図2に示すように、チ
ェーンホイールの巻上胴6を同芯状に回転可能に嵌合
し、巻上胴6の前側面に内歯歯車7を同芯状に形成し、
一体になった巻上胴6と内歯歯車7をケース2内に配置
している。
【0015】巻上胴6には、図1と図2に示すように、
その外周のチェーン溝にチェーンの吊り索8を掛けて巻
き付け、吊り索8の右端をケース2の前側板の右下端に
固定し、吊り索8の左端をケース2の下に垂れ下げてい
る。
【0016】主軸3の前部には、図1と図2に示すよう
に、円形断面の偏芯カム9を主軸3と偏芯して形成し、
主軸3と一体の偏芯カム9に、内歯歯車7より歯数が少
ない外歯歯車10を同芯状に回転可能に嵌合し、偏芯し
た遊星歯車の外歯歯車10と太陽歯車の内歯歯車7を内
外に噛み合わせ、外歯歯車10の前側面に、ケース2の
2段高さの天板の下段部に上部の左端11または右端1
2が当たって自転が規制される自転規制板13を固定
し、一体になった外歯歯車10と自転規制板13をケー
ス2内に配置している。
【0017】自転規制板13の右端12は、図1に示す
ように、過度の荷重が加わったときに破損させるため、
幅を狭くして強度を弱くしている。
【0018】ケース2の天板の上段部には、図1と図2
に示すように、ボルト孔14を左右位置にそれぞれ設
け、左右のボルト孔14を利用してケース2を自動車の
車体の下部に固定する構成にしている。
【0019】タイヤ載架具21は、図1と図2に示すよ
うに、載架板22の中央部を上方に山形状に湾曲し、載
架板22の山形状中央部を予備タイヤのハブ孔に嵌合し
て載架板22の周辺部に予備タイヤのハブ孔の周縁部を
載せる構成にしている。
【0020】載架板22の山形状中央部の中央位置に
は、図1と図2に示すように、吊り片23を貫通し、吊
り片23の下端に固定した受け片24と載架板22の山
形状中央部の間に、吊り片23に貫通した螺旋ばね25
を嵌め込み、吊り片23の上端に巻上装置1の吊り索8
の垂下した左端を連結している。
【0021】巻上装置1の主軸3を図1において右回転
すると、偏芯カム9が自転しつつ主軸3の軸芯の回りに
公転し、一体の外歯歯車10と自転規制板13が自転を
規制されつつ主軸3の軸芯の回りに公転し、一体の内歯
歯車7と巻上胴6が減速回転して、吊り索8の垂下した
左端とタイヤ載架具21が上昇し、タイヤ載架具21に
載せた予備タイヤが巻き上げられる。
【0022】タイヤ載架具21上の予備タイヤが巻き上
げられて、吊り索8の垂下した左端にタイヤ載架具21
やその上の予備タイヤの自重などによって下向きの巻き
戻し力が作用し、巻上胴6と内歯歯車7に逆転のモーメ
ントが作用している間、自転規制板13の強度の弱い右
端12がケース2の天板に当たっている。巻上胴6と内
歯歯車7は、主軸3を逆転しない限り、また、ケース2
の天板に当たった自転規制板13の右端12が破損しな
い限り、逆転しない。
【0023】主軸3を逆転すると、巻上胴6が逆転し、
タイヤ載架具21に載せた予備タイヤが巻き戻される。
【0024】巻上装置1は、ケース2の左右のボルト孔
14を利用して、図3に示すように、リクレーショナル
ビークルとも呼ばれるワゴンのような中型乗用自動車の
車体Vの後下部に取り付け、タイヤ載架具21に載せた
予備タイヤTを巻き上げて車体Vの後部下面に保持す
る。
【0025】この状態で、自動車の衝突などにより、タ
イヤ載架具21上の予備タイヤTに大きな力が加わっ
て、巻上装置1の吊り索8に大きな巻き戻し力が加わる
と、巻上装置1は、ケース2の天板に当たっていた自転
規制板13の強度の弱い右端12が破損して、巻上胴6
が逆転され、吊り索8が巻き戻されて、タイヤ載架具2
1上の予備タイヤTが送り出され、吊り索8の切断が防
止される。
【0026】なお、換言すると、自転規制板13の強度
の弱い右端12は、吊り索8に加わる巻き戻し力が通常
の使用時より大きくて吊り索8の切断荷重より小さい値
になると破断する強度に設定している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の予備タイヤ保持装置の正面
図であって、巻上装置を図2のA−A線で切断し、タイ
ヤ載架具の左端を欠載した図。
【図2】同予備タイヤ保持装置の左側面図であって、巻
上装置を図1のB−B線で切断した図。
【図3】同予備タイヤ保持装置を自動車の車体下部に固
定した状態の概略側面図。
【符号の説明】
1 巻上装置 2 ケース 3 主軸 6 チェーンホイールの巻上胴 7 太陽歯車の内歯歯車 8 チェーンの吊り索 9 偏芯カム 10 遊星歯車の外歯歯車 12 強度の弱い右端 13 自転規制板 21 タイヤ載架具 V 自動車の車体 T 予備タイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−16838(JP,A) 実開 昭61−59291(JP,U) 実開 昭55−11928(JP,U) 実開 昭58−129279(JP,U) 特公 昭56−11626(JP,B2) 特公 平6−47389(JP,B2) 実公 昭52−51397(JP,Y2) 実公 平5−46552(JP,Y2) 実公 昭52−25775(JP,Y2) 実公 昭52−45949(JP,Y2) 実公 昭60−27738(JP,Y2) 実公 昭51−10520(JP,Y2) 実公 昭42−20746(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 43/04 B66D 1/04 B66D 3/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予備タイヤを巻き上げる遊星歯車機構の
    巻上装置と、予備タイヤを載せるタイヤ載架具からな
    り、巻上装置の吊り索の垂下端にタイヤ載架具を連結し
    た予備タイヤ保持装置において、 巻上装置は、ケースに主軸を軸受し、主軸に、吊り索を
    巻き付ける巻上胴を回転可能に嵌合し、巻上胴の側面に
    内歯歯車を同芯状に設け、主軸に偏芯カムを設け、偏芯
    カムに外歯歯車を回転可能に嵌合し、偏芯した外歯歯車
    と内歯歯車を内外に噛み合わせ、外歯歯車の側面に、ケ
    ースに端が当たって自転が規制される自転規制板を設け
    ており、 吊り索に巻き戻し力が加わるとケースに当たる自転規制
    板の端は、強度を弱くし、吊り索に加わる巻き戻し力が
    通常の使用時より大きいと、自転規制板の強度の弱い端
    が破損して、巻上胴が逆転され、吊り索が巻き戻され
    て、吊り索の切断が防止される構成にしたことを特徴と
    する予備タイヤ保持装置。
  2. 【請求項2】 巻上装置のケースは、自動車の車体に固
    定し、タイヤ載架具に載せた予備タイヤを巻き上げて車
    体の下面に保持する構成にしたことを特徴とする請求項
    1に記載の予備タイヤ保持装置。
JP21110396A 1996-08-09 1996-08-09 予備タイヤ保持装置 Expired - Lifetime JP2768661B2 (ja)

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JPH1053167A JPH1053167A (ja) 1998-02-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6409454B1 (en) 1999-06-17 2002-06-25 Sankokiki Kabushiki Kaisha Suspending member breakage preventing mechanism in spare wheel holding apparatus

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6409454B1 (en) 1999-06-17 2002-06-25 Sankokiki Kabushiki Kaisha Suspending member breakage preventing mechanism in spare wheel holding apparatus

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JPH1053167A (ja) 1998-02-24

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