JP2012106621A - 予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構 - Google Patents

予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構 Download PDF

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Abstract

【課題】 巻上装置の吊り索に大きい巻き戻し力が加わった時に破損する安全ピン兼用自転規制ピンの磨耗による破損強度の低下を防ぐ。
【解決手段】 巻上装置1は、ケース2に軸受した主軸3に吊り索8の巻上胴6を嵌合し、巻上胴6側面に内歯歯車7を設け、主軸3に設けた偏心カム9に外歯歯車10を嵌合し、内歯歯車7と外歯歯車10を内外に噛み合わせ、外歯歯車10側面に自転規制板11を設け、ケース2内に自転規制ピン15を突出した。自転規制ピン15の突出ピン部16は、吊り索8に巻き戻し力が加わると自転規制板11から力を受け、巻き戻し力が通常使用時より大きいと、根元部17が破損する強度に設定して安全ピンに兼用した。突出ピン部16は、根元部17を先端側の部分18より細くし、先端側の部分18は、自転規制板11が接触して擦られる摩擦部にし、根元部17は、自転規制板11で擦られない無摩擦の破損強度決定部にした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車に予備タイヤを保持する装置において、予備タイヤを吊り下げる吊り索の切断を防止する技術に関する。
1.予備タイヤ保持装置
予備タイヤ保持装置は、予備タイヤを載せるタイヤ載架具と、タイヤ載架具を巻き上げる巻上装置を備えている。巻上装置の吊り索には、タイヤ載架具を連結している。吊り索は、チェーンやワイヤロープが代表例である。
貨物自動車や乗用自動車は、車体に予備タイヤ保持装置の巻上装置を取り付けている。タイヤ載架具は、巻上装置から吊り索で吊り下がる。タイヤ載架具に載せた予備タイヤTは、巻上装置で巻き上げて車体の下側に保持する。
ところが、予備タイヤを車体の下側に保持する場合は、車体内に収納する場合とは異なり、自動車が衝突したときに、予備タイヤに大きな力が加わって、巻上装置の吊り索に大きな巻き戻し力が加わることがある。
巻上装置の吊り索に大きな巻き戻し力が加わると、巻上装置は、減速比が大きいので、巻き戻らずに、吊り索が切断することになる。吊り索が切断すると、予備タイヤとタイヤ載架具が車体から分離して、道路を慣性走行する。このような事態は、危険である。
2.吊り索の切断防止機構付き予備タイヤ保持装置
予備タイヤ保持装置において、特許文献1に開示されているように、巻上装置の吊り索に大きな巻き戻し力が加わった時に吊り索の切断を防止する吊り索の切断防止機構が発明された。
この吊り索の切断防止機構付き予備タイヤ保持装置においては、巻上装置は、ケースに主軸を軸受し、主軸に巻上胴を回転可能に嵌合し、巻上胴に吊り索を巻き付け、減速比の大きい遊星歯車機構を備えている。
遊星歯車機構は、巻上胴の側面に内歯歯車を同心状に設け、主軸に偏心カムを設け、偏心カムに外歯歯車を回転可能に嵌合し、偏心状態の内歯歯車と外歯歯車を内外に噛み合わせている。外歯歯車の側面には自転規制板を設け、ケースに自転規制ピンを設けている。自転規制板が自転規制ピンに当たって外歯歯車の自転が規制される。主軸の巻き上げ回転時と巻き戻し回転時に、自転規制板と外歯歯車が公転し、内歯歯車と巻上胴が減速回転する。
吊り索に巻き戻し力が加わると、自転規制板が自転規制ピンに当たって巻上胴の逆転、吊り索の巻き戻しを止める。自転規制ピンは、吊り索に加わる巻き戻し力が通常使用時より大きいと折れて破損する太さ、強度に設定している。安全ピンに兼用している。安全ピン兼用の自転規制ピンが破損すると、巻上胴が逆転し、吊り索が巻き戻されて、吊り索の切断が防止される。
安全ピン兼用の自転規制ピンは、太さの調整で破損強度を所望の値に設定することができる。破損強度の設定が容易である。
安全ピン兼用自転規制ピンが破損する吊り索の巻き戻し力は、偏心カムの偏心方向、中心軸位置によってほとんど変化せず、ほぼ一定値になる。
特許第3078799号公報
1.課 題
上記のような吊り索の切断防止機構付き予備タイヤ保持装置においては、主軸の巻き上げ回転時と巻き戻し回転時に、自転規制板が自転規制ピンに接触して自転規制ピンを擦る。自転規制ピンは、公転中の自転規制板で擦られて磨耗する。主軸の巻き上げ回転と巻き戻し回転が繰り返されると、安全ピン兼用の自転規制ピンは、磨耗で細くなり、破損強度が低下する。
すると、吊り索に加わる巻き戻し力が予め設定した値より小さいときでも、安全ピン兼用の自転規制ピンが破損することになる。予期せぬ時に、安全ピン兼用の自転規制ピンが破損し、吊り索が巻き戻されて、タイヤ載架具とその上の予備タイヤが落下することになる。また、安全ピン兼用の自転規制ピンは、破損すると、新品と取替える手間が掛かる。
このような不都合を解消することが望まれる。また、安全ピン兼用の自転規制ピンの破損強度の設定が容易である効果、安全ピン兼用の自転規制ピンが破損する吊り索の巻き戻し力が偏心カムの中心軸位置によってほとんど変化しない効果は、維持することが望まれる。
2.着 想
安全ピン兼用の自転規制ピンと自転規制板との関係は、詳細に検討すると、次の通りである。
安全ピン兼用の自転規制ピンは、一端側をケースに固定し、他端側をケース内に突出している。その突出ピン部は、周面が自転規制板と接触して公転中の自転規制板で擦られて磨耗し、太さが細くなる。また、突出ピン部は、その横断方向に自転規制板から力を受け、曲げモーメントが作用する。横荷重を受ける片持ち梁と同様になる。即ち、突出ピン部は、根元部が破損位置になり、破損位置の根元部の断面の形状、寸法で破損強度が決まる。
従って、安全ピン兼用の自転規制ピンの突出ピン部は、破損位置の根元部が自転規制板との接触による磨耗で細くなると、吊り索に加わる巻き戻し力が予め設定した値より小さいときでも、破損することになる。
そこで、安全ピン兼用の自転規制ピンの突出ピン部は、破損強度を決める根元部が自転規制板で擦られず、磨耗で細くならない構成を考察した。その突出ピン部は、根元部を先端側の部分より細くすることにした。すると、根元部は、自転規制板が接触せず、自転規制板で擦られない。先端側の部分は、自転規制板が接触して擦られる。根元部は、自転規制板で擦られない無摩擦部にし、かつ、破損強度を決める強度決定部にする。即ち、無摩擦の破損強度決定部にする。先端側の部分は、摩擦部にする。
1.予備タイヤを載せるタイヤ載架具と、タイヤ載架具を巻き上げる巻上装置を備え、巻上装置の吊り索にタイヤ載架具を連結した予備タイヤ保持装置において、
巻上装置は、ケースに主軸を軸受し、主軸に巻上胴を回転可能に嵌合し、巻上胴に吊り索を巻き付け、減速比の大きい遊星歯車機構を備え、
遊星歯車機構は、巻上胴の側面に内歯歯車を同心状に設け、主軸に偏心カムを設け、偏心カムに外歯歯車を回転可能に嵌合し、内歯歯車と外歯歯車を内外に噛み合わせ、外歯歯車の側面に自転規制板を設け、ケースに自転規制ピンを設け、自転規制板が自転規制ピンに当たって外歯歯車の自転が規制される構成にし、
吊り索に巻き戻し力が加わると、自転規制板が自転規制ピンに当たって巻上胴の逆転を止める構成にし、
自転規制ピンは、吊り索に加わる巻き戻し力が通常使用時より大きいと破損する強度に設定して安全ピンに兼用し、
安全ピン兼用の自転規制ピンが破損すると、巻上胴が逆転し、吊り索が巻き戻される吊り索切断防止機構であって、
安全ピン兼用の自転規制ピンは、一端側をケースに固定し、他端側をケース内に突出し、その突出ピン部は、周面が自転規制板と接触して自転規制板で擦られ、また、突出ピン部は、横断方向に自転規制板から力を受け、根元部を破損位置にし、
安全ピン兼用の自転規制ピンの突出ピン部は、根元部を先端側の部分より細くし、先端側の部分は、自転規制板が接触して擦られる摩擦部にし、根元部は、自転規制板で擦られない無摩擦の破損強度決定部にしたことを特徴とする予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構。
2.上記の予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構において、
安全ピン兼用の自転規制ピンの突出ピン部は、根元部を同心の小径にしたことを特徴とする。
3.上記の予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構において、
吊り索に巻き戻し力が加わったときに安全ピン兼用の自転規制ピンと自転規制板とが当る接触点と主軸の回転中心軸との間の距離は、偏心カムの位置に拘わらずほぼ一定になる構成にしたことを特徴とする。
4.上記の予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構において、
安全ピン兼用の自転規制ピンは、突出ピン部を主軸と平行する方向に配置し、
自転規制板は、周面から偏心カムに向かう方向に溝を設け、その溝内に安全ピン兼用の自転規制ピンの突出ピン部を配置し、突出ピン部は、摩擦部の周面が自転規制板の溝の側面に接触する構成にしたことを特徴とする。
5.上記の予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構において、
巻上装置のケースは、自動車の車体に取り付け、タイヤ載架具に載せた予備タイヤを巻き上げて車体の下側に保持する構成にしたことを特徴とする。
安全ピン兼用の自転規制ピンの突出ピン部は、破損強度を決める根元部、破損強度決定部が自転規制板で擦られず、磨耗で細くならない。破損強度が低下しない。
吊り索に加わる巻き戻し力が予め設定した値より小さいときに、安全ピン兼用の自転規制ピンが破損し難い。予期せぬ時に、タイヤ載架具とその上の予備タイヤが落下し難い。
本発明の実施形態の第1例における吊り索の切断防止機構付き予備タイヤ保持装置の左側面図であって、巻上装置を図2のA−A線で切断した図。 同予備タイヤ保持装置の正面図であって、巻上装置を図1のB−B線で切断した図。 同巻上装置を図2のC−C線で切断した断面平面図。 同巻上装置の安全ピン兼用の自転規制ピンの拡大図であって、(a)は背面図、(b)は側面図。 同予備タイヤ保持装置を自動車の車体に取り付けた状態の概略側面図。 同巻上装置において吊り索に巻き戻し力が加わった時に安全ピン兼用の自転規制ピンと自転規制板が当る点と主軸の回転中心軸との間の距離と、偏心カムの中心軸位置との関係を示す説明図。 実施形態の第2例における吊り索の切断防止機構付き予備タイヤ保持装置の巻上装置の部分拡大正面図であって、図2と同様な断面図。 同巻上装置の部分拡大平面図であって、図3と同様な断面図。
[第1例(図1〜図6参照)]
本例の予備タイヤ保持装置は、図1と図2に示すように、予備タイヤを載せるタイヤ載架具21と、タイヤ載架具21を巻き上げる巻上装置1を備えている。巻上装置1の吊り索8の垂下端には、タイヤ載架具21の中央位置を連結している。
巻上装置1は、図1〜図3に示すように、門形縦断面形状のケース2の前側板と後側板に円形断面の主軸3を前後方向に貫通して軸受している。主軸3は、前端部を同心の大径の口金4に形成している。口金4は、後端部をケース2の前側板に貫通して軸受し、前端側の大部分をケース2の前側に突出している。主軸3の後端は、ケース2の後側に突出し、その突出後端に抜け止めピン5を径方向に貫通して取り付けている。主軸3を回転するときは、口金4に、図示しない回転工具を連結し、回転工具を回転する。
主軸3のケース2内の部分には、チェーンホイールの巻上胴6を同心に回転可能に嵌合している。巻上胴6は、ケース2内に配置している。巻上胴6には、その外周のチェーン溝にチェーンの吊り索8を掛けて巻き付けている。吊り索8の右端は、ケース2の前側板の右下端に固定している。吊り索8の左端は、ケース2の下に垂れ下げている。
巻上装置1は、減速比の大きな遊星歯車機構を備えている。
遊星歯車機構は、図1と図2に示すように、巻上胴6の前側面に内歯歯車7を一体に同心に形成している。主軸3のケース2内の部分は、巻上胴6の嵌合部分と口金4との間の部分を円形断面の偏心カム9に形成している。偏心カム9は、径を主軸3より大径で口金4より小径にし、中心軸を主軸3の回転中心軸と平行して主軸3の回転中心軸から少し離している。偏心カム9には、外歯歯車10を同心に回転可能に嵌合している。外歯歯車10は、内歯歯車7より歯数を少なくしている。太陽歯車の内歯歯車7と遊星歯車の外歯歯車10は、主軸3と偏心カム9と同様に偏心し、内外に噛み合わせている。
偏心カム9には、外歯歯車10の前側位置に自転規制板11を回転可能に嵌合している。自転規制板11は、外歯歯車10の前側面に固定し、ケース2の前側板に対面している。一体の外歯歯車10と自転規制板11は、ケース2内に並列して配置している。自転規制板11は、内歯歯車7の歯元円より大径にし、内歯歯車7の前側面、巻上胴6の前側面と口金4の後端面との間に挟んでいる。
自転規制板11は、上端を上側に延ばし、上端の先端に溝12を形成している。溝12は、自転規制板11の先端周面から偏心カム9の中心に向かう上下方向、垂直方向に延ばし、均等幅にしている。自転規制板11の上端の先端は、溝12の左側と右側を左側突出部13と右側突出部14にし、二股状にしている。
ケース2の前側板には、図1〜図3に示すように、円形断面の自転規制ピン15を前後方向に貫通して固定している。頭部付きの自転規制ピン15は、一端の頭部側をケース2の前側板に固定し、他端の先端側をケース2内に突出している。その突出ピン部16は、主軸3と平行して後側向きに突出し、自転規制板11の上下方向の溝12に前後方向に貫通して挿入している。自転規制板11が図2において右回転又は左回転しようとすると、溝12の左側面又は右側面が突出ピン部16の周面に当たって接触する。
自転規制ピン15の突出ピン部16には、溝12の左側面又は右側面、自転規制板11の左側突出部13又は右側突出部14が当たって、自転規制板11と外歯歯車10の自転が規制される。主軸3の巻き上げ回転時、正転時と巻き戻し回転時、逆転時に、自転規制板11と外歯歯車10が自転を規制されつつ公転し、内歯歯車7と巻上胴6が減速回転する。
その際、自転規制板11は、自転を規制されつつ公転し、溝12の左側面又は右側面、自転規制板11の左側突出部13又は右側突出部14が突出ピン部16の周面を擦する。突出ピン部16は、自転規制板11と摩擦する。
予備タイヤ保持装置は、吊り索の切断防止機構を備えている。
吊り索8の左端に下向きの巻き戻し力が加わると、自転規制ピン15の突出ピン部16に溝12の右側面、自転規制板11の右側突出部14が当たって巻上胴6の逆転、吊り索8の巻き戻しを止める。突出ピン部16は、その横断方向に溝12の右側面、自転規制板11の右側突出部14から力を受け、曲げモーメントが作用する。この突出ピン部16は、吊り索8に加わる下向きの巻き戻し力が通常使用時より大きいと折れて破損する太さ、強度に設定している。自転規制ピン15は、安全ピンに兼用している。安全ピン兼用の自転規制ピン15の突出ピン部16が破損すると、巻上胴6が逆転し、吊り索8が巻き戻される。吊り索8は、切断が防止される。
安全ピン兼用の自転規制ピン15の突出ピン部16は、図4に示すように、根元部17を先端側の部分18より細くしている。根元部17は、同心の小径にしている。突出ピン部16が折れて破損するときは、根元部17が破損位置になる。突出ピン部16の破損強度は、根元部17の太さ、強度によって決定される。根元部17は、破損強度決定部にしている。破損強度を調整するときは、根元部17の太さ、径を増減する。
先端側の大部分18は、自転規制板11が接触して擦られる摩擦部にしている。自転規制板11は、摩擦部18より小径の根元部17には接触しない。根元部17は、自転規制板11が接触せず、自転規制板11で擦られない。即ち、自転規制板11で擦られない無摩擦の破損強度決定部17にしている。
突出ピン部16は、破損強度決定部17が自転規制板11で擦られず、磨耗で細くならない。破損強度が低下しない。予期せぬ時に、破損しない。
ケース2は、天板に取付け用のボルト孔19を左右位置に設けている。
タイヤ載架具21は、図1と図2に示すように、載架板22の中央部を上方にドーム状に湾曲している。載架板22は、ドーム状中央部を予備タイヤのハブ孔に嵌合して、周辺部に予備タイヤのハブ孔の周縁部を載せる。
載架板22のドーム状中央部には、吊り片23を上下方向に貫通している。吊り片23の下端には、受け片24を固定している。螺旋ばね25は、吊り片23に貫通し、受け片24と載架板22のドーム状中央部との間に嵌め込んでいる。吊り片23の上端には、巻上装置1の吊り索8の垂下した左端を連結している。
巻上装置1の主軸3を図2において右回転、巻き上げ回転すると、巻上胴6が主軸3と同じ方向に減速回転する。吊り索8の左端とタイヤ載架具21が上昇し、タイヤ載架具21に載せた予備タイヤが巻き上げられる。すると、吊り索8の左端には、タイヤ載架具21やその上の予備タイヤの自重などによって下向きの巻き戻し力が作用する。一体の巻上胴6と内歯歯車7には、巻き戻しモーメントが作用する。自転規制板11は、右側突出部14が安全ピン兼用の自転規制ピン15に当たる。この状態では、巻上胴6と内歯歯車7は、主軸3を逆転しない限り、また、安全ピン兼用の自転規制ピン15が破損しない限り、逆転しない。
主軸3を逆転、巻き戻し回転すると、巻上胴6が逆転し、吊り索8が巻き戻されて、タイヤ載架具21とその上の予備タイヤが下降する。
巻上装置1は、ケース2のボルト孔19を利用して、図5に示すように、乗用自動車の車体Vの後下部に取り付け、タイヤ載架具21に載せた予備タイヤTを巻き上げて車体Vの後部下側に保持する。
この予備タイヤ保持状態で、自動車の衝突などにより、タイヤ載架具21とその上の予備タイヤTに大きな力が加わって、吊り索8のタイヤ載架具21側に作用している巻き戻し力が通常の使用時より大きい設定値以上になると、安全ピン兼用の自転規制ピン15が破損位置の根元部17で破損し、巻上胴6が逆転する。吊り索8が巻き戻される。吊り索8のタイヤ載架具21側、左端側は、切断が防止される。
図6に示すように、吊り索8のタイヤ載架具21側、左端側に巻き戻し力Wが加わったときには、巻き戻し力Wと主軸3の回転中心軸との間の距離をaとすると、反時計回りの巻き戻しモーメントW・aが巻上胴6に作用する。この時、自転規制板11の右側突出部14と安全ピン兼用の自転規制ピン15の摩擦部18との接触点に発生する反力Rによって、その接触点と主軸3の回転中心軸との間の距離をLとすると、時計回りモーメントR・Lが自転規制板11に発生する。反力Rによる時計回りモーメントR・Lが反時計回りの巻き戻しモーメントW・aと釣り合う。
巻き戻しモーメントW・aと釣り合うため、反力RによるモーメントR・Lは、腕の長さLが短いときには反力Rが大きくなる。腕の長さLが長いときには、反力Rが小さくなる。反力Rが発生する接触点と主軸3の回転中心軸との間の距離Lが変化すると、反力Rが増減する。
偏心カム9が主軸3から偏心している距離εは、反力Rが発生する接触点と主軸3の回転中心軸との間の距離Lに比較して微小量である。
従って、反力Rが発生する接触点と主軸3の回転中心軸との間の距離Lは、偏心カム9の偏心方向、中心軸位置によって変化するが、その変化量は微小量である。無視可能な微小量である。自転規制板11の右側突出部14が安全ピン兼用の自転規制ピン15の摩擦部18から受ける反力R、換言すると、自転規制板11の右側突出部14が安全ピン兼用の自転規制ピン15の根元部17を破損しようとする力Rは、巻上胴6に作用する巻き戻しモーメントW・aが同一であれば、偏心カム9の偏心方向、中心軸位置に拘わらずほぼ一定値になる。安全ピン兼用の自転規制ピン15の根元部17が破損する吊り索8の巻き戻し力Wは、偏心カム9の偏心方向、中心軸位置によってほとんど変化せず、ほぼ一定値になる。
[第2例(図7と図8参照)]
本例においては、安全ピン兼用の自転規制ピン15の突出ピン部16は、根元部17を先端側の部分18より細くするに当って、図7と図8に示すように、根元部17の左側と右側にそれぞれ溝20を上下方向に貫通して設けている。
安全ピン兼用の自転規制ピン15の突出ピン部16は、破損強度を調整するときは、根元部17の太さ、溝20の深さを増減する。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。第1例におけるのと同様な部分には、図中、第1例におけるのと同一の符号を付ける。
[変形例]
上記の実施形態において、吊り索8と巻上胴6は、チェーン8とチェーンホイール6にしているが、ワイヤロープとロープの巻取りドラムにする。
1 巻上装置
2 ケース
3 主軸
4 口金
5 抜け止めピン
6 チェーンホイール、巻上胴
7 内歯歯車、遊星歯車機構の太陽歯車
8 チェーン、吊り索
9 偏心カム
10 外歯歯車、遊星歯車機構の遊星歯車
11 自転規制板
12 自転規制板の溝
13 自転規制板の左側突出部
14 自転規制板の右側突出部
15 自転規制ピン、安全ピン兼用の自転規制ピン
16 自転規制ピンの突出ピン部
17 突出ピン部の根元部、破損強度決定部、無摩擦の破損強度決定部
18 突出ピン部の先端側の部分、摩擦部
19 ボルト孔
20 突出ピン部の根元部の溝
21 タイヤ載架具
22 載架板
23 吊り片
24 受け片
25 螺旋ばね
V 自動車の車体
T 予備タイヤ
W 吊り索に加わる巻き戻し力
a 巻き戻し力と主軸の回転中心軸との間の距離、巻き戻しモーメントの腕の長さ
R 自転規制板と安全ピン兼用の自転規制ピンとの接触点に発生する反力
L 自転規制板と安全ピン兼用の自転規制ピンとの接触点と主軸の回転中心軸との間の距離、反力によるモーメントの腕の長さ
ε 偏心カムが主軸から偏心している距離

Claims (5)

  1. 予備タイヤを載せるタイヤ載架具と、タイヤ載架具を巻き上げる巻上装置を備え、巻上装置の吊り索にタイヤ載架具を連結した予備タイヤ保持装置において、
    巻上装置は、ケースに主軸を軸受し、主軸に巻上胴を回転可能に嵌合し、巻上胴に吊り索を巻き付け、減速比の大きい遊星歯車機構を備え、
    遊星歯車機構は、巻上胴の側面に内歯歯車を同心状に設け、主軸に偏心カムを設け、偏心カムに外歯歯車を回転可能に嵌合し、内歯歯車と外歯歯車を内外に噛み合わせ、外歯歯車の側面に自転規制板を設け、ケースに自転規制ピンを設け、自転規制板が自転規制ピンに当たって外歯歯車の自転が規制される構成にし、
    吊り索に巻き戻し力が加わると、自転規制板が自転規制ピンに当たって巻上胴の逆転を止める構成にし、
    自転規制ピンは、吊り索に加わる巻き戻し力が通常使用時より大きいと破損する強度に設定して安全ピンに兼用し、
    安全ピン兼用の自転規制ピンが破損すると、巻上胴が逆転し、吊り索が巻き戻される吊り索切断防止機構であって、
    安全ピン兼用の自転規制ピンは、一端側をケースに固定し、他端側をケース内に突出し、その突出ピン部は、周面が自転規制板と接触して自転規制板で擦られ、また、突出ピン部は、横断方向に自転規制板から力を受け、根元部を破損位置にし、
    安全ピン兼用の自転規制ピンの突出ピン部は、根元部を先端側の部分より細くし、先端側の部分は、自転規制板が接触して擦られる摩擦部にし、根元部は、自転規制板で擦られない無摩擦の破損強度決定部にしたことを特徴とする予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構。
  2. 安全ピン兼用の自転規制ピンの突出ピン部は、根元部を同心の小径にしたことを特徴とする請求項1に記載の予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構。
  3. 吊り索に巻き戻し力が加わったときに安全ピン兼用の自転規制ピンと自転規制板とが当る接触点と主軸の回転中心軸との間の距離は、偏心カムの位置に拘わらずほぼ一定になる構成にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構。
  4. 安全ピン兼用の自転規制ピンは、突出ピン部を主軸と平行する方向に配置し、
    自転規制板は、周面から偏心カムに向かう方向に溝を設け、その溝内に安全ピン兼用の自転規制ピンの突出ピン部を配置し、突出ピン部は、摩擦部の周面が自転規制板の溝の側面に接触する構成にしたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構。
  5. 巻上装置のケースは、自動車の車体に取り付け、タイヤ載架具に載せた予備タイヤを巻き上げて車体の下側に保持する構成にしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の予備タイヤ保持装置における吊り索の切断防止機構。
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