JP2768581B2 - 液体散布作業車 - Google Patents

液体散布作業車

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JP2768581B2 JP33745191A JP33745191A JP2768581B2 JP 2768581 B2 JP2768581 B2 JP 2768581B2 JP 33745191 A JP33745191 A JP 33745191A JP 33745191 A JP33745191 A JP 33745191A JP 2768581 B2 JP2768581 B2 JP 2768581B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前後一対の走行車輪を
有する走行機体に液体散布具を付設した液体散布作業車
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記液体散布作業車において、従来、液
体散布具に液体供給するホースを巻き収容するホースリ
ールを走行機体に付設し、液体タンクや給液ポンプを有
する散布液供給装置を作業車に搭載しなくとも、特定箇
所に設置された定置型散布液供給装置にホースを接続す
ると共にホースリールからのホース繰出しをすることに
より、散布液供給装置から離れたり、広範囲にわたる箇
所にも液体散布することが可能になったものがあった
が、ホースリールが比較的高いレベルに位置する状態で
付設されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、ホースリールの
設置レベルが高いことから、ホースリール自体の重量、
及び、ホースリールが巻き収容するホースの重量のため
に作業車全体の重心が高くなって安定性が悪くなってい
た。殊に、作業車を耕作物ハウスの畝間を走行するよう
構成する等、作業車全体の接地横巾を比較的小巾にする
必要がある場合には横転し易くなっていた。本発明の目
的は、散布供給装置を搭載することなく十分に散布作業
できるものを、構造の簡略化や軽量化を図りながら、安
定性が良い状態に得られるようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による液体散布作
業車は、冒頭に記したものにおいて、目的達成のため
に、前記液体散布具に液体供給するホースを巻き収容す
るホースリールが機体側面視で前後一対の前記走行車輪
の一方の走行用車輪と重複するホースリール部分を有す
る配置状態で前記ホースリールを前記走行機体に付設
し、前側の前記走行車輪と後側の前記走行車輪との間
で、かつ、前記ホースリール側の前記走行車輪とは反対
側の前記走行車輪と前記ホースリールとの間に位置する
箇所に配置してバッテリーを前記走行機体に搭載してあ
ることを特徴とする。その作用、効果はつぎのとおりで
ある。
【0005】
【作用】ホースリールに長いホースを収容させ、このホ
ースを定置型散布液供給装置に接続すると共にホースリ
ールから繰出すことにより、作業車を散布液供給装置か
ら遠く離れた箇所に移動させたり、比較的広範囲にわた
って移動させても、散布液供給装置からの散布液をホー
スにより液体散布具に供給して所望どおり散布できる。
この結果、ホースリール自体やホースの重量が大になっ
ても、ホースリールと走行用車輪の前記配置状態のため
に、ホースリール及びホースの重心がホースリールの全
体が走行用車輪より高レベルに位置していた従来よりも
低レベルに位置する。ホースリールの前記配置に起因し
てホースリールおよびホースの重量がホースリール側の
車輪の方に他方の車輪よりも大きく掛かる割りには、前
輪側と後輪側との荷重差が極力少なくなるように、バッ
テリーが自重と前記搭載位置とによって重量のバランス
化を図る。
【0006】
【発明の効果】散布液供給装置を搭載しなくとも、ホー
スリールに収容のホースを繰出して広範囲にわたって十
分に散布作業できるものでありながら、低重心化、およ
び、前輪側荷重と後輪側荷重のバランス化によって横転
しにくいようにしながら、かつ操向性を良くして比較的
迅速に走行させ、安全に能率よく作業できるようにでき
た。しかも、走行駆動やホースリール駆動等のためのバ
ッテリーをバランスウエイトに有効利用することによ
り、バランスウエイトを特別に搭載するに比して、構造
面や重量面で有利に得られると共に、重量面からも作業
がしやすいようになった。
【0007】
【実施例】次に実施例を示す。図1に示すように、1つ
の遊転型前車輪1、左右一対の駆動後車輪2, 2、操縦
ハンドル3等を有した走行機体の前部に噴霧ブーム4を
付設すると共に、前記走行機体の後部にホースリール5
を付設して、防除機を構成してある。この防除機は主と
してハウス内で耕作物に薬液を散布するのに使用するも
ので、図5に示す如くハウス外等の適当箇所に設置され
た定置型薬液供給装置6に接続したホース7を繰出した
り巻き取り収容しながら、かつ、薬液供給装置6からホ
ース7を介して供給される薬液を噴霧ブーム4が複数個
の噴霧ノズル4a・・から噴出しながら畝間を自動的に
往復走行するように構成してあり、詳しくは次の如く構
成してある。図1、図2及び図4に示すように、機体フ
レーム8の後部フレーム部分8aに電動走行モータM1
を取付けると共に、この走行モータM1が伝動チェーン
9、中間伝動軸10、走行クラッチ11及び伝動チェー
ン12を介して後車軸13に回動力を伝達して左右後輪
2, 2を前進駆動したり、後進駆動するように構成する
ことにより、機体が前後進側いずれにも自走することに
を可能にすると共に、走行モータM1の正逆回転切換え
をすることによって前後進切換えができるようにしてあ
る。
【0008】ホースリール5は、ホースリール5の全体
が機体側面視で後車輪2と重複してホースリール自体及
び収容ホースの重心が極力低レベルに位置するように、
かつ、機体の全長や横巾が大になることを防止しながら
ホース収容容積を大にできるように、左右後輪2, 2の
間に後車輪2の回転軸芯と同芯状に配置して後車軸13
に相対回動自在に取付けてある。ホースリール5の駆動
のための一対のローラ14, 14 を回転支軸15及び
取付けフレーム16を介して前記中間伝動軸10に取付
け、取付けフレーム16に作用するスプリング17が取
付けフレーム16を中間伝動軸10の軸芯周りで揺動付
勢することによって一対のリール駆動ローラ14, 14
をホースリール5の左右側壁の周部に各別に摩擦伝動
可能に圧接付勢するように構成すると共に、前記中間伝
動軸10の回動力を伝動機構(E) によって回転軸15に
伝達するように構成することにより、走行モータM1
よるホースリール5の駆動を可能にしてある。回転支軸
15の正転回動力と逆転回動力の一方のみをリール駆動
ローラ14に伝動する一方向クラッチ18をリール駆動
ローラ14と回転支軸15の間に設けることにより、後
進時にのみ走行モータM 1がホースリール5を駆動する
ように構成してある。つまり、畝の走行開始側において
ホース7を地面等の適当箇所に固定しておくことによ
り、機体前進によってホース7に張力が発生してホース
リール5の回動操作力となることにより、前進時には、
ホースリール5が繰出し回転方向に自由に回転して巻き
収容しているホース7をガイド輪19から機体後方に繰
出して畝間の地面上に置いて行くのである。後進時に
は、走行モータM1がホースリール5を前進時とは逆の
巻き取り回転方向に駆動することにより、ホースリール
5が前進時に繰出したホース7を地面上から引き上げる
と共に巻き取り収容して行くのである。
【0009】走行モータM1によるホースリール5の巻
き取り駆動は、ホースリール5のホース巻き径が最小径
になる箇所における周速と後車輪2の周速とが同一また
はほぼ同一になる状態で行われるように、伝動比の設定
をしてある。この伝動比設定にかかわらず、ホースリー
ル5のホース巻き径が前記最小径より大になった場合に
も単位時間当たりのホース巻き取り長さと機体走行距離
が同一またはほぼ同一になるようにホースリール5と後
車輪2とを同期駆動させるための摩擦伝動ディスク20
a, 20bを有する摩擦伝動装置を前記伝動機構Eに備
えてある。すなわち、摩擦伝動装置を構成するに、図4
に示すように、回転支軸15に付設の受動ギア21に咬
合する伝動ギア22を中間伝動軸10に相対回動可能に
取付け、この伝動ギア22の両側に各別に位置する一対
の摩擦伝動ディスク20a, 20bを中間伝動軸10に
一体回動可能に取付けると共に、一方の伝動ディスク2
0a及び伝動ギア22を他方の伝動ディスク20bにス
プリング23により押圧付勢して、中間伝動軸10が付
与する伝動ディスク20a及び20bの回動力を伝動ギ
ア22に摩擦伝達するようにしてある。つまり、ホース
巻き取り長さと走行距離とに誤差が発生すると、この誤
差発生によってホース7に生じる張力のために伝動ディ
スク20a及び20bと伝動ギア22との間にスリップ
が発生し、ホースリール5の回動速度がホース巻き取り
長さと機体走行距離とがほぼ同一になる速度になるので
ある。
【0010】前記ガイド輪19の支持部材24を後部フ
レーム部分8aに付設の横送り軸25に付設し、この横
送り軸25を伝動チェーン26によって後車軸13から
伝達する回動力によって回動駆動するように構成すると
共に、横送り軸25が回動すると、横送り軸25の螺旋
溝25aによる送り作用と、支持部材24に付設のロー
ラ24aに接当して支持部材24を横送り軸25と共回
りしないように回り止めしながら案内するガイドレール
27の作用とのために、支持部材24が機体左右方向に
往復移動するように構成することにより、機体の前後進
移動に伴ってガイド輪19が機体左右方向に往復移動す
るように構成してある。すなわち、ホースリール5がホ
ース7を巻き取り収容する際、ホースリール5のホース
巻き嵩が軸芯方向で均一になるように、ガイド輪19が
ホース7をホースリール5の回転軸芯方向に移送案内す
るようにしてある。機体前進走行距離を検出するための
カウンター28をホースリール5によるホース繰出し長
さに基づいて検出するように前記支持部材24に付設
し、図6に示すように、カウンター28に距離検出手段
(29)を介して制御手段30を連係させると共に、この制
御手段30にスタートスイッチ31、リターン設定スイ
ッチ32、距離記憶手段33及び駆動手段34を連係さ
せて、機体が自動的に往復走行することを可能にしてあ
る。すなわち、カウンター28は、ガイド輪19の特定
箇所に備えてある検出対象部(図示せず)がガイド輪1
9のホース繰出しに伴なう回転のためにカウンター28
に対向する検出位置に到達すると、その都度、ホースリ
ール5が単位ホース長さの繰出しをしたと検出すると共
にパルス信号を発信するように構成してある。距離検出
手段(29)は、カウンター28のパルス発信回数を計測
し、この計測発信回数と前記単位ホース長さとに基いて
ホース繰出し全長を算出すると共に、この算出繰出し全
長に基いて前進走行距離を検出するように構成してあ
る。スタートスイッチ31を入り操作して前進走行を開
始させた後にターン設定スイッチ32を入り操作する
と、このスイッチ操作時点で距離検出手段29が検出し
ている検出前進走行距離を距離記憶手段33が自動的に
ターン用走行距離として入力すると共に記憶するように
構成してある。このようにターン設定をすると、機体の
前進走行に伴って距離検出手段29が検出する前進走行
距離が距離記憶手段33の記憶するターン用走行距離に
達すると、制御手段30がそれまでの前進信号に替えて
後進信号を駆動手段34に出力することによって走行モ
ータM1を前進駆動から後進駆動に自動的に切換えるよ
うに構成してある。
【0011】図1に示すように、前車輪1の支持部材3
5を前輪軸芯Xより機体前方側に位置ずれした機体上下
方向の軸芯Y周りで回動するように機体フレーム8の前
部フレーム部分8bに取付けると共に、支持部材35に
伝動チェーン36及びクラッチ装置37を介して連動さ
せた電動操向サーボモータM2 が支持部材35を回動操
作することによって、前車輪1を軸芯Y周りで揺動操向
操作したり、前車輪1の機体に対する取付けを、前輪軸
芯Xが前記軸芯Yより機体後方側に位置する前進用取付
け状態と、前輪軸芯Xが前記軸芯Yより機体前方側に位
置する後進用取付け状態とに切換え操作するように構成
してある。操向モータM2 の停止状態で支持部材35が
2〜5°を自由に回動することを許容する伝動融通を前
記クラッチ装置37に備えてある。つまり、前車輪1を
2〜5°の範囲内では自由に軸芯Y周りで揺動するとこ
ろのキャスタ型車輪で、かつ、操向モータM2 によって
操向操作するところの操向用車輪に構成し、操向モータ
2 の操作をすることによって機体の操向操作ができる
ように、かつ、前後進時のいずれにおいても、操向車輪
としての前車輪1がキャスタ型になるようにしてある。
【0012】前記モータM1 及びM2 等の電源としての
バッテリーBを収納するバッテリーケース38を回動式
の取付け軸39を介して機体フレーム8の支持フレーム
部分8cに取付けて、取付け軸39の支持フレーム部分
8cに対する回動のためにバッテリーケース38が走行
機体に対して機体前後方向の軸芯Z周りで揺動し得るよ
うに構成することにより、後車輪2及びホースリール5
の下部を囲繞して保護するように図2に示す矩形環状に
形成してバッテリーケース38に連結してあるガード用
フレーム40の左右一対の機体前後方向のフレーム部分
40a, 40bを機体の畝間に対する機体横方向での位
置を検出する左右一対の接触センターに兼用してある。
すなわち、フレーム部分40a及び40bの前端側にバ
ッテリーケース38を介してローラを付設して、前進時
に畝側面に接触作用する前作用部40fを形成すると共
に、フレーム部分40a及び40bの後端側にローラを
付設して、後進時に畝側面に接触作用する後作用部40
rを形成してあり、機体が畝間に対して左側または右側
に設定範囲を越えて位置ずれすると、いずれか一方の前
作用部40fまたはいずれか一方の後作用部40rが畝
側面に接触してその接触反力のためにフレーム40がバ
ッテリーケース38と共に軸芯Z周りで揺動し、フレー
ム部分40a及び40bが畝Aに対する非接触時に位置
するところの図3に示す通常位置Nからこの通常位置N
より機体内側の位置に移動し、機体が畝間の設定位置に
復元すると、前作用部40f及び後作用部40rの畝側
面に対する接触が解消してフレーム40がバッテリーB
の自重による付勢作用のために揺動復元し、フレーム部
分40a及び40bが前記通常位置Nに復元することに
より、フレーム部分40a及び40bの揺動角と揺動方
向とを知ることによって機体の畝間に対する位置を判断
できるのである。そして、前記取付け軸39の後端側に
ポテンショメータP1 を連動させ、このポテンショメー
タP1 により、フレーム部分40a及び40bによる検
出結果を電気信号として取出すように構成してある。図
6に示すように、前記ポテンショメータP1 を操向角設
定手段41を介して操向制御手段42に連係させると共
に、この操向制御手段42を前記駆動手段34及び制御
手段30に連係させ、そして、図1に示す如く前車輪1
の操向角及び取付け状態を支持部材35の回動角に基づ
いて検出するように支持部材35の上端側に連動させた
前輪ポテンショメータP2 に操向制御手段42を連係さ
せて、機体が前後進時いずれにも畝間に沿って走行する
ように自動操向制御することを可能にしてある。すなわ
ち、操向制御手段42は制御手段30からの進行方向の
情報と、前輪ポテンショメータP2 からのフィードバッ
ク情報とに基づいて自動的に駆動手段34に所定のモー
タ操作用信号を出力することにより、前進時には操向モ
ータM2が前車輪1を前記前進用取付け状態に切換え、
後進時には操向モータM2 が前車輪1を前記後進用取付
け状態に切換えるように、操向モータM2 を自動操作す
るように構成してある。そして、前後進時において、操
向角設定手段41がポテンショメータP1 からの情報に
基づいて自動的に制御目標操向角を設定するように構成
し、操向制御手段42が操向角設定手段41及びポテン
ショメータP2 からの情報に基づいて自動的に駆動手段
34に所定のモータ操作用信号を出力することにより、
操向角設定手段41による設定制御目標操向角と、前輪
ポテンショメータP2 による検出操向角とが同一または
ほぼ同一になる操向状態に操向モータM2 が前車輪1を
操向操作するように、操向モータM2 を自動操作するよ
うに構成してある。
【0013】前後進時のいずれにもおいて、操向用車輪
になるところの前車輪1がキャスタ型車輪になること
と、前作用部40fが後車輪2より前方箇所に位置し、
後作用部40rが後車輪2より後方箇所に位置すること
とにより、後車輪2の畝側面への乗り上がりによる横転
が生じにくいように配慮してある。すなわち、機体が畝
間に対して左向きや右向きになって畝側面に寄っていく
と、前進時には前作用部40fが、後進時には後作用部
40rが夫々、後車輪2に先行して畝側面に接当し、こ
の接当反力とキャスタ機能とのために前車輪1が若干、
畝側面側とは反対方向を向く操向状態に揺動し、後車輪
2が畝側面に乗り上がる前に機体が畝間の中央に戻るよ
うに構成してある。
【0014】バッテリーケース38は、バッテリーBを
前車輪1と後車輪2の間で前車輪1とホースリール5の
間の低レベル箇所に収納するように形成してある。すな
わち、バッテリーBを搭載しながらも機体全体の重心が
比較的低レベルに位置するようにバッテリー重量による
重心位置のアップを抑制し、横倒れしにくいように安定
的に走行するように配慮してある。ブーム4は図1に示
すように、前記取付け軸39に一体に回動するように取
付けて、走行機体の左右傾斜にかかわらず耕作物に対す
る薬液散布具合に変化が生じにくいように配慮してあ
る。すなわち、バッテリーBがブーム4に作用する重錘
になり、走行機体が左右に傾斜しても走行機体に対して
軸芯Z周りで揺動してブーム4を鉛直姿勢に維持するよ
うに構成してある。作業機全体の重心を前車輪1と後車
輪2の間の前車軸芯Xよりも後車軸芯の方に近い箇所に
配置設定してある。すなわち、操縦ハンドル3の操作に
よって機体を前車輪1が対地浮上するように後車軸芯の
周りで傾斜操作して機体旋回操作をする際に、機体前端
側の持上げが比較的楽にできるように配慮してある。
【0015】図2に示す一対のクラッチレバー43,4
3の一方は、走行クラッチ11を切りに操作し、左右後
輪2, 2を遊転状態に切換えるためのものであり、他方
のクラッチレバー43は、クラッチ装置37を切りに操
作し、前車輪1を軸芯Y周りで360°にわたって自由
に揺動するキャスタ型に切換えるためのものである。図
6に示す前後進スイッチ44は、人為操作によって走行
モータM1を駆動操作し、後車輪2を前進駆動させたり
後進駆動させるものである。第1安全スイッチ45は前
バンパ46の障害物に対する接当を検出すると共に、こ
の接当検出に伴って機体前進を後進に自動的に切換える
ためのものである。第2安全スイッチ47は機体後部の
障害物に対する接当を検出すると共に、この接当検出に
伴って機体後進を自動的に停止させるためのものであ
る。表示ランプ48は制御手段30による自動制御の作
動を点灯や点滅によって表示するものである。切換スイ
ッチ49は操向角設定手段41を予備の入力端子50に
これから入力信号に基づいて作動するように接続切換え
するものであり、入力端子50は、機体とその両横側の
畝側面との距離を超音波によって検出し、この検出結果
に基づいて機体の畝間に対する位置を検出する超音波式
検出装置を接続するためのものである。散布切換えスイ
ッチ51は人為操作によって電磁噴霧バルブ52を駆動
手段34の一対の散布操作系に接続切換えし、前後進時
のいずれにも薬液散布を行わせる往復散布と、後進時に
のみ薬液散布を行わせる復路散布とを選択するものであ
る。液圧スイッチ53はブーム4への供給液圧をホース
リール5とブーム4の間で検出し、供給液圧が設定圧以
下になると自動制御による走行を自動的に停止させるも
のである。バッテリー電圧判定手段54は、バッテリー
Bの電圧が設定電圧に低下すると自動制御による走行を
不能にするものである。
【0016】〔別実施例〕図7ないし図9は別実施構造
を示し、図7及び図8に示すものは、ホースリール5の
一部分のみが機体側面視で左右車輪2, 2と重複する配
置状態でホースリール5を車輪間に配置してある。そし
て、図9に示すものは、走行用車輪2の接地巾Wを図8
のトレッドWに等しく形成し、ホースリール5を1つの
走行用車輪2の内部に設置してある。ホースリール5と
機体横方向に重複する走行用車輪は非駆動型として実施
してもよい。薬液の他、灌漑水等の各種液体を散布対象
液とする作業車にも本発明は適用できる。従って、噴霧
ブーム4を液体散布具4と総称する。尚、特許請求の範
囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記すが、
該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】防除機全体の一部切欠き側面図
【図2】防除機全体の一部切欠き平面図
【図3】センサーの後面図
【図4】伝動系統図
【図5】防除機使用要領の説明図
【図6】制御系のブロック図
【図7】別実施ホースリール配置の概略図
【図8】別実施ホースリール配置の概略図
【図9】別実施ホースリール配置の概略図
【符号の説明】
2 走行車輪 4 液体散布具 5 ホースリール 7 ホース B バッテリー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後一対の走行車輪(1),(2)を有す
    る走行機体に液体散布具(4)を付設した液体散布作業
    車であって、 前記液体散布具(4)に液体供給するホース(7)を巻
    き収容するホースリール(5)が機体側面視で前後一対
    の前記走行車輪(1),(2)の一方の走行用車輪(2)
    と重複するホースリール部分を有する配置状態で前記ホ
    ースリール(5)を前記走行機体に付設し、 前側の前記走行車輪(1)と後側の前記走行車輪(2)
    との間で、かつ、前記ホースリール(5)側とは反対側
    の前記走行車輪(1)と前記ホースリール(5)との間
    に位置する箇所に配置してバッテリー(B)を前記走行
    機体に搭載してある液体散布作業車。
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