JP2766886B2 - 光ピックアップのトラッキング及びフォーカシングサーボ追随用機構 - Google Patents

光ピックアップのトラッキング及びフォーカシングサーボ追随用機構

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JP2766886B2
JP2766886B2 JP1955090A JP1955090A JP2766886B2 JP 2766886 B2 JP2766886 B2 JP 2766886B2 JP 1955090 A JP1955090 A JP 1955090A JP 1955090 A JP1955090 A JP 1955090A JP 2766886 B2 JP2766886 B2 JP 2766886B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はコンパクトディスクやレーザーディスクな
どの光学式記録ディスクに記録された信号を読み取るた
めに、光ピックアップにより光を照射すると共に、その
照射点を記録トラックに追随させ、かつ焦点を記録トラ
ック上に追随させるための光ピックアップのトラッキン
グ及びフォーカシングサーボ追随用機構に関する。
〔従来の技術〕
従来、光ピックアップにおいては、光ディスク面のそ
り等による上下(フォーカシング方向とも言う)変動
や、光ディスク面の中心孔の偏心等による記録トラック
の左右(トラッキング方向とも言う)変動に対し、集光
点をサーボにより追随する可動機構を有し、その追随は
対物レンズ,ミラー,プリズム,ホログラム等を上下左
右に移動することにより行なわれる。そのサーボ追随用
機構として第2図(イ)のものが、当初提案された。そ
の構成は、一端11が固定された4本の梁12により、可動
ブロック13が支えられ、そのブロック13には対物レンズ
14、上下駆動コイル15、左右駆動コイル16が附設され、
夫々磁界中でこれらコイル15,16に電流を流すことによ
って、可動ブロック13の姿勢を一定に保ったまま可動ブ
ロック13を上下(F)左右(T)に駆動する。
第2図(ロ)は、(イ)と同様な可動ブロック13がそ
の中心軸穴17で、平行リンク18の一端の軸19で回動自在
に支えられ、可動ブロック13は左右駆動コイル16に電流
を流すことにより軸19の回りに回動することによりレン
ズ14が左右に駆動変位される。可動ブロック13は、軸19
に略重心を有する。
第2図(ハ)は(ロ)と同様な可動ブロック13が、軸
19と同軸心の上下駆動コイル15に電流を流すことによ
り、軸19を摺動する。第2図(ロ)と同様に可動ブロッ
ク13は軸19に重心を有する。
第2図(イ)(ロ)(ハ)の何れの方式でも可動ブロ
ック13は、その重量を上下駆動コイル15に流す直流電流
及び磁界による力と、梁12の歪力や平行リンク18の薄肉
ヒンジの歪力や、第2図(ハ)の図示されないダンパー
の歪力とで支えられている。第2図(イ)では上下方
向,左右方向の外部からの振動・衝撃に対して可動ブロ
ック13は揺動を受ける。第2図(ロ)および(ハ)では
左・右方向には、軸19で幾何学的に規制されるが、上・
下方向の外部からの振動・衝撃に対しては揺動を受け
る。
この解決のために、第3図(ニ)部分省略図に示す如
くシーソー状の上・下等長、平行2本板梁21,22の前方
端にレンズ部,後方端に駆動部を設け、その梁21,22の
中央に支持部23を設けたり、第3図(ホ)に示す如く対
物レンズ14側と、平衡質量24側とに上下駆動コイル15及
び左右駆動コイル16を対称に配置した平行2本板梁21,2
2の中央部に支持部23を設け、支持部23の回りに回動す
ることにより左右変位を行なう。この構成により支持部
23における梁21,22と直角な軸Y及び支持部23における
上下方向の軸X回りの質量が有するモーメントを平衡さ
せ、第3図(ホ)では更に軸Y及び軸X回りの駆動力モ
ーメントも平衡させている。
第3図(ヘ)に示す如くレンズ14、上下駆動コイル15
及び左右駆動コイル16を有する主ブロック25と、同様な
上下駆動コイル15及び左右駆動コイル16を有し、主ブロ
ック25と等価質量の平衡ブロック24とを、等長の平行4
本梁26〜29(29は図に見えていない)で結び、その梁26
〜29の中央部に支持体31を設ける事により、上下移動及
び左右移動を、共にシーソー動作で行ない、支持体31の
支持点に対して上下及び左右方向の質量が有するモーメ
ントを共に平衡させている方式、が提案されている。第
3図(ニ)(ホ)(ヘ)いずれも各部材の連接部は、薄
肉部を有し、曲げ変形容易でヒンジ又は回転の機能を有
する軸を形成する。
何れの場合も上下方向は、支点回りのシーソー動作、
左右方向は、支点回りの回転動作、あるいは支点回りの
シーソー動作により実現される。これらの方式は上下
(X)方向,左右(Y)方向に対して中央支持軸回りの
構成質量によるモーメントが平衡しており、X方向,Y方
向何れに対しても外部からの振動・衝撃に対して強く、
揺動をほとんど受けない。しかしこのように改良された
第3図の諸方式においても、なお次に述べる課題を有す
る。なお第2図,第3図において磁気マーク52及びこれ
に付けられた永久磁石53によりフォーカシングコイル51
及びトラッキングコイル16に磁界を印加する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述の如く第2図(イ)は、上下・左右両移動支持軸
に対し、質量平衡されていないので外力に対し揺動をう
ける。第2図(ロ)(ハ)は、左・右方向移動支持部19
に対し質量平衡がとられている。しかし(ロ)(ハ)共
に上下方向に対しての支持軸回りの質量平衡がとられて
いないために、上・下方向の振動・衝撃等の外力に対し
弱いという問題があった。
この解決のために第3図(ニ)(ホ)(ヘ)の如く左
右方向のみでなく上下方向も支持軸に対し質量平衡がと
られた方式が提案された。しかしこれらの方式は以下の
問題があった。
a.構造が複雑であり、射出成形等で製作する場合の型の
設計や製作維持が困難であったり、量産性に欠ける問題
があった。
b.また第3図(ニ)(ホ)の中央支持体23のヒンジ又
は、軸は上下方向移動支持及び左右方向移動支持を行う
ため、構造的制約を受け平行リンクを構成する上・下板
梁21,22に切り欠きや穴第3図(ニ)の例では穴32を必
要としたり、中央支持体23の支持部材33を細く作らねば
ならなかったりするので、構造体の剛性が低下し、伝達
函数の必要とする使用周波数帯域に不要共振点が入って
くるという問題点があった。なお支持体23と部材33との
間で上下は回動自在に支持し、部材33と部材34との間で
左右に回動自在に支持し、部材34を部材35,36で固定部
に固定している。また第3図(ヘ)においては、中央支
持体31の他に前端後端の全ての連接部が、トラッキング
方向及びフォーカシング方向の双方向のヒンジを必要と
し両方向共シーソー体として4本梁26〜29で支えること
となり、しかもそれが、棒状の細いものとせざるを得ず
このために剛性を確保することが(ニ)(ホ)と同様に
困難であった。
c.また第3図(ニ)(ホ)(ヘ)共に上下板梁21,22や
4本梁26〜29の剛性不足のため支持力中心がX軸、Y軸
とそれぞれ直角なZ軸上にない場合は全構造が、軸Zの
回りに傾いた姿勢では、対物レンズ14を、保持する主ブ
ロック25や、質量平衡ブロック24が平面X−Y上で捻
れ、レンズ14の光軸が傾いたり、フォーカシング方向制
御と、トラッキング方向制御との相互クロストークが発
生する。
d.(ニ)(ホ)(ヘ)は、主ブロック25、質量平行ブロ
ック24の各重心が上・下,左・右動方向共に夫々の重心
を通らず、このため高次の振動を発生する。
e.主ブロック25、平衡ブロック24共に各重心を通る軸が
慣性主軸でなく、高次の振動を発生する。
f.主ブロック25、平衡ブロック24共に各重心を通る軸に
直交する各2軸(後述のY1,Z1)と2軸(後述のY2
Z2)とに関し、質量モーメント平衡が成されず、またそ
れらの軸は、慣性主軸ではない、このため高次の共振を
発生する。
〔課題を解決するための手段〕
上記発明が解決しようとする課題の項で述べた問題を
解決するために、この発明では光のピックアップのトラ
ッキング及びフォーカシングサーボ追随用機構におい
て、下記(イ)(ロ)(ハ)を有する。
(イ)主ブロック(1)であって内部の回転軸(X1)の
回りに回動することにより光点のトラッキング変位を発
生する機構を有し、且つフォーカシング(上・下)変位
を発生する機構を有する部材。
(ロ)平衡ブロック(2)であってフォーカシング(上
・下)変位を発生する機構を有する部材。
(ハ)可動支持体(3)であって主ブロック(1)を支
える前部支持部(3−1)、平衡ブロック(2)を支え
る後部支持部(3−2)、これらの間に、基盤に全系を
支える固定用支持部(3−3)を有するシーソー状支持
体である部材。
更に以下に述べる(ニ)(ホ)(ヘ)項の構造の少な
くとも一つ望ましくは全てを有する。
(ニ)主ブロック(1)の重心を回転軸(X1)が通り、
平衡ブロック(2)の重心を、その支軸(X2)が通るよ
うな構造。
(ホ)主ブロック(1)・平衡ブロック(2)の各フォ
ーカシング(上・下)変位を発生する機構に於いて、夫
々回転軸(X1),支軸(X2)に平行に且つその近傍に合
成力を発生する構造。
(ヘ)可動支持体(3)に於いて、前部支持部(3−
1)の上下動方向は回転軸(X1)に平行し、後部支持部
(3−2)の上下動方向は支軸(X2)と平行し、軸
(X1),(X2)は互いに平行で且つ前部支持部(3−
1)と後部支持部(3−2)の各上下の変位方向が固定
用支持部(3−3)に関して互いに逆になる様に主ブロ
ック(1)と平衡ブロック(2)の動作を幾何学的に制
約し、固定用支持部(3−3)の回りにシーソー状に可
動する構造。
さらに以下の(ト)(チ)項の少なくとも一つ、望ま
しくは全てを有する構造とする。
(ト)固定用支持部(3−3)に関して主ブロック
(1)と可動支持体(3)の固定用支持部(3−3)よ
り前方部の質量とによるモーメントと、平衡ブロック
(2)と可動支持体(3)の固定用支持部(3−3)よ
り後方部の質量とによるモーメントとの大きさが、略等
しいる構造。
(チ)フォーカシング方向動作が主ブロック(1)の上
下駆動力と平衡ブロック(2)の上・下駆動力が固定用
支持部(3−3)に対して偶力となる様に制御する構
造。
さらに、主ブロック(1)又は平衡ブロック(2)の
少なくとも一つ、望ましくは両ブロックが下記4項
(リ)(ヌ)(ル)(ヲ)の各構造の少なくとも一つ望
ましくは全てを有する構造とする。
(リ)主ブロック(1)及び平衡ブロック(2)に於い
て回転軸(X1)あるいは支軸(X2)が重心を通る慣性主
軸の一つであるような構造を有する。
(ヌ)主ブロック(1)に於いてトラッキング(左・
右)駆動力が少なくとも回転軸(X1)に関して垂直な偶
力となる駆動系とされた構造を有する。
(ル)主ブロック(1)・平衡ブロック(2)に於いて
軸(X1)と直角なな方向(Y1),(Z1)あるいは軸
(X2)と直角な方向(Y2),(Z2)の駆動力・支持力の
各合力の作用点が夫々略重心にある構造を有する。
(ヲ)主ブロック(1)・平衡ブロック(2)に於いて
略重心を通り且つ、軸(X1)と直交する慣性主軸(Y1
(Z1),(Y2),(Z2)がトラッキング方向(左・右)
及び前後方向である構造を有する。
〔作用〕
上記のように構成された光ピックアップのトラッキン
グ及びフォーカシングサーボ追随機構は、主ブロック
(1)では、回動によるトラッキング機構を内蔵させた
ために又は平衡ブロック(2)ではフォーカシング機構
のみ内蔵としたため、何れも剛な団塊状に構成でき、且
つ可動支持体(3)の構成部材が肉厚で切り欠き、穴を
形成しない2枚板梁とすることができるので、何れの3
部材も、高次振動を少なくできる。
さらに(ニ)(ホ)(ヘ)の少くとも何れかを講ずれ
ば、主ブロック(1)及び平衡ブロック(2)夫々を略
その重心を通る回転軸(X1)及び支軸(X2)で支持し、
フォーカス(上,下)方向駆動力が重心を通り、軸
(X1)及び軸(X2)上にあることにより、重心、支持
力、駆動力が同一軸に一致するので、各ブロック内では
高次振動を発生しない。
さらに(ト)(チ)の少くとも何れかを講ずれば、主
ブロック(1)及び平衡ブロック(2)の質量によるモ
ーメントが、可動支持体(3)の可動部分を含めて前後
相殺できるので、外部からの振動衝撃に対して強い。さ
らに、フォーカシング方向動作が主ブロック(1)と平
衡ブロック(2)の上下駆動偶力で動作するので、フォ
ーカシング動作中、固定用支持部(3−3)に並進力が
発生せず全系を揺することが無いので高次振動を誘発し
ない。
さらに(リ)(ヌ)(ル)(ヲ)の少くとも何れかを
講ずれば、主ブロック(1)・平衡ブロック(2)の回
転軸(X1)及び支軸(X2)が夫々重心を通る慣性主軸の
一つであるから、主ブロック(1)の回転軸(X1)まわ
りに回動させるトラッキング動作時に、回転軸(X1)を
揺すらないので高次振動を誘発しにくく、フォーカシン
グ動作への干渉も少ない。また平衡ブロック(2)も同
様に、支軸(X2)まわりの内部振動を、連成させないの
で、高次振動を誘発しにくい。
さらにトラッキング(左・右)駆動力が、回転軸
(X1)に関して垂直な偶力となるので、トラッキング動
作中、回転軸(X1)に並進力が発生せず、全系を揺すら
ないので高次振動を誘発しない。
主ブロック(1)平衡ブロック(2)共に、駆動力、
支持力の夫々の合力の作用点が重心にあるので、重心回
りの回転振動を引き起さず、高次振動を誘発しにくい。
略重心を通り且つ軸(X1)、軸(X2)と直交する慣性
主軸(Y1)(Z1)、慣性主軸(Y2)(Z2)が夫々トラッ
キング方向及び前後方向となっているので、トラッキン
グ動作時及び外部からの衝撃時にも、又重心,駆動中
心,支持力中心の僅かなズレに対しても軸(Y1),
(Z1)及び軸(Y2),(Z2)回りの振動の連成が起きに
くくなり、高次振動に強い。
また、軸(Y1),軸(Z1)に関して及び軸(Y2),軸
(Z2)に関して同じく質量平衡がとれ、また重心慣性主
軸とできれば、完全である。この場合は、任意姿勢に対
し重力の影響を全く受けない。しかし一般に全ての軸に
ついて質量平衡をとり、慣性主軸と合致することは困難
なことが多く近似的に達成できれば十分とせざるを得な
いことが多い。
〔実施例〕
この発明の実施例について図面を参照して説明する。
第1図は、この発明の実施例の光ピックアップの分解斜
視図である。固定台26,27に取り付けられる可動支持体
3と、その可動支持体の前方端及び後方端にそれぞれ取
り付けられる主ブロック1と平衡ブロック2とを取り外
して示してある。
主ブロック1には、前方端部に光学対物レンズ14が、
後方端部に、バランスウェィト37とが、左,右両側にフ
ォーカシングコイル15及びトラッキングコイル16の各2
組がそれぞれ組み込まれる。光学対物レンズ14は、ポリ
メチルメタクリレート等の光学用合成樹脂で成形され
る。バランスウェィト37は、鉛等の比重の高い金属で条
形に鋳造成形される。フォーカシングコイル15及びトラ
ッキングコイル16は、駆動手段として電磁力を利用し、
磁界中で通電により駆動力を発生する。フォーカシング
コイル15は、四角柱形状に銅線を巻回して形成される。
トラッキングコイル16は、2個のコイルを正逆回転で偏
平に巻回し、並設して1組とする。フォーカシングコイ
ル15の巻回側面の長辺面にトラッキングコイル16が接着
剤等で附設される。
フォーカシングコイル15及びトラッキングコイル16
は、同一の2組を主ブロック1の左右に、フォーカシン
グコイル15の開口面を上下として配置され、これら左右
のコイルの夫々の中心は、軸(Y1)を通り、かつこれら
左右のコイルは平面(X1−Z1)に対して鏡面対称に配置
される。またフォーカシングコイル15及びトラッキング
コイル16は平面(X1−Y1)に関し前後対称に且つ、平面
(Y1−Z1)に関し上下対称に構成される。したがって主
ブロック1のフォーカシング(上下)方向駆動の合成力
は軸(X1)上にあり、かつ主ブロック1の重心に一致す
るのでフォーカシング方向駆動によって回転モーメント
を発生しない。同時にトラッキング駆動力は偶力とな
り、軸(X1)回りの純回転運動を発生し、重心の並進運
動や平面(Y1−Z1)以外の面での回転運動を発生しな
い。
主ブロック1は、剛性が高い合成樹脂、例えばポリフ
ェニレンサルファイド等で形成されており、形状は光学
対物レンズ14、フォーカシングコイル15、トラッキング
コイル16及びバランスウェィト37を含めて団塊状とな
し、平面(X1−Z1)に対して鏡面対称形に近似される。
さらに左、右のコイルを保持する部分の除き、主ブロッ
ク1が後方端より中央部に向って大きな切込み38が形成
され、主ブロック1中央部には、主ブロック1の重心位
置に、回転軸(X1)が位置し、且つ可動支持体3の前部
支持部(3−1)と嵌合圧入するための溝39が切込み38
の内端面に形成される。さらに主ブロック1の全部に、
貫通丸穴が形成され、光学対物レンズ14が嵌合される。
このレンズ14の図示されない光軸は軸(X1)と平行に配
置される。
バランスウェィト37は、質量を調節して、回転軸
(X1)が主ブロック1全体の重心を通るようにされる。
さらに平面(X1−Y1)より前部と後部の夫々の重心は、
軸(Z1)に近接されて、回転軸(X1)が、略慣性主軸の
一つに合致する如く構成される。3慣性主軸は互に直交
であることから、主ブロック1を平面(X1−Z1)に関し
て鏡面対称形状に近づけることにより軸(X1)(Y1
(Z1)は略慣性主軸とされる。したがって、駆動力中
心、支持力中心、重心の若干の不一致に対し、回転振動
の生起が少ない。
平行ブロック2は平面(X2−Z2)に関し全て左右対称
であり左、右の側面にフォーカシングコイル15の2組が
バランスウェィト41が前方端にそれぞれが組み込まれ
る。フォーカシングコイル15は、主ブロック1のそれと
同一のものを使用する。このフォーカシングコイル15
は、同一の2組を平行ブロック2の左右に、平面(X2
Z2)に関して対称に、開口部を上下に配置され、これら
左右コイルは、平面(X2−Y2)に関し前後に、平面(Y2
−Z2)に関し上下にそれぞれ対称に構成される。このた
め上下方向駆動力の合力は軸(X2)上にあり、かつその
着力点は平衡ブロック2の重心とし、支持力も重心を通
り軸(X2)上にあるので、上下以外の並進運動や回転運
動を発生しない。
バランスウェィト41は、質量を調整して主ブロック1
の全体の質量に、平衡ブロック2の全体の質量を合致さ
せ、さらに、支軸(X2)が平衡ブロック2全体の重心を
通るように設置される。さらに平面(X2−Y2)より前部
と後部の夫々の重心は、軸(Z2)に近接されて、慣性主
軸の一つが、支軸(X2)に近似するように構成される。
また平衡ブロック2を主ブロック1と同様に、平面(X2
−Z2)に関して鏡面対称形状に近づけることにより軸
(X2)(Y2)(Z2)は略慣性主軸とされる。このため製
作上の誤差等で、駆動力、支持力、重心が一致しない場
合の微少回転モーメントに対し高次回転振動が少ない。
可動支持体3は、弾性を有する合成樹脂たとえばポリ
エステルエラストマ等で一体射出成形され、平行リンク
として作用するもので対向した上・下板梁42,43の両
端、及び中点が連結片44,45,46でそれぞれ一体に連結さ
れている。板梁42,43は十分に厚く、切り欠き、穴など
も無い形状で面(Y4 Y7)に対し前後に対称で、さら
に、上下板梁42,43は、互に上下対称とされる。上板梁4
2と連結片44,45,46との各連結部、下板梁43と連結片44,
45,46との各連結部はそれぞれ薄肉部とされ、それぞれ
軸(X1),(X2)と直角な軸(Y3),(Y5),(Y4),
(Y6),(Y8),(Y7)回りに屈曲可能としてある。
前方連結片44の前面に前部支持部3−1がT字形状に
一体に形成され、後方連結片45の背面に後部支持部3−
2がT字形状に一体に形成され、前部支持部3−1、後
部支持部3−2はそれぞれ主ブロック1の嵌合溝39、平
衡ブロック2の嵌合溝47に圧入固定される。この時、前
方連結片44の前面S1は主ブロック1のの面S2と間隔が設
けられ、この間隔部分で前部支持部3−1に軸(X1)が
通り、主ブロック1が回動可能に支持される。この回動
を容易にするため、軸(X1)の両側にV溝38,38が形成
されている。前部支持部3−1の回転軸(X1)より先端
の主ブロック嵌合部は主ブロック1全体に含んで重心調
整される。両支持部3−1,3−2の形状は、近似され同
一質量とされる。
軸(Y3)と軸(Y5)の距離が軸(Y6)と軸(Y8)の距
離に等しく、且つ軸(Y3)と軸(Y6)の距離と、軸
(Y5)と軸(Y8)の距離とが等しくされ、軸(Y3)と軸
(Y5)の正しく中間の位置に軸(Y4)があり、軸(Y6
と軸(Y8)の正しく中間の位置に軸(Y7)があり、軸
(Y4),(Y7)が連結片46で繋いでその連結片46の軸
(Y4)方向の両端の各中央に固定用支持部3−3が突出
形成され、固定用支持部3−3が固定台35,36の溝に圧
入固定される。主ブロック1及び平衡ブロック2を可動
支持体3に取り付けた状態で、軸(X1),(X2)は互い
に平行し、軸(Y1),(Y2)は互に平行し、軸(X1)と
軸(Y4)と相対距離と、軸(X2)と軸(X4)の相対距離
とは、等しくなる様に前部支持部3−1と後部支持部3
−2とが形成される。
以上のように構成されることにより固定用支持部3−
3に対して前半部の主ブロック側可動部の質量によるモ
ーメントと、固定用支持部3−3に対して後半部の平衡
ブロック側可動部の質量によるモーメントは、互いに相
殺される。
又前部支持部3−1、後部支持部3−2の各支持力中
心(夫々主ブロック1の重心、平衡ブロック2の重心と
一致)を結ぶ軸を(Z3)とすると、平面(X1−Z3)に対
し、左右対称、平面(Y−Z3)(Yは、Y3〜Y7に平行で
Z3を通る軸)に対し上下対称にそれぞれ作られているの
で、取付姿勢によって変歪、捩れを生じない。更に外力
・振動によって主ブロック1が影響を受けない。
この光ピックアップの製造工程は、 a 第一工程、合成樹脂材料を射出形成された主ブロッ
ク1の本体の左右凹部に、フォーカシングコイル15とト
ラッキングコイル16を圧入嵌合し、接着剤で固定する工
程。
b 第二工程、主ブロック1の本体の前部の穴に光学対
物レンズ14を嵌合し接着剤で固定する工程。
c 第三工程、合成樹脂材料を射出形成した平衡ブロッ
ク2の本体の左右凹部に、フォーカシングコイル15を圧
入嵌合し接着剤で固定する工程。
d 第四工程、ポリエステルエラストマを一体射出成形
により形成した可動支持体3の前部支持部3−1に主ブ
ロック1の溝39を嵌合圧入し、後部支持部3−2に平衡
ブロック2の溝47を嵌合圧入し、それぞれ接着剤で固定
する工程。
e 第五工程、可動支持体3に連接された主ブロック1
及び平衡ブロック2に、夫々のバランスウェイト37,41
を、上下板梁42,43の間を通して、接着剤で固定する工
程。
f 第六工程、図示されない基盤に形成された固定台3
5,36に対し、4個の磁気回路51を所定の位置に固定する
工程。
g 第七工程、第五工程で組み上げられた全系を、固定
台35及び36の溝に固定用支持部3−3を圧入固定し、4
個の磁気回路51のヨーク52の一方の脚部が主ブロック1
及び平衡ブロック2の各フォーカシングコイル15の空心
部に挿入される工程。(この時、主ブロック1がトラッ
キング可能なように挿入された磁気ヨーク52とフォーカ
シングコイル15との間に間隔がある。磁気ヨーク52の他
方の脚部に永久磁石53が付けてある。) h 第八工程、主ブロック1と平衡ブロック2の各フォ
ーカシングコイル15に互いに逆電流を流すように且つ、
左右のトラッキングコイル16には同一電流を流すように
結線する工程からなる。
〔発明の効果〕
この発明によればフォーカシング、トラッキング両方
向の質量によるモーメントの平衡が実現されたことによ
り全方位姿勢に亘って重力からの影響を受けず、さらに
外部からの振動衝撃に強い。
構成が簡単で量産に向き、安価にできる。
主ブロック1自身と平衡ブロック2自身及び可動支持
体3自身の高い剛性のため使用周波数帯域内に共振点が
入らず、捻れに強く、光軸の傾きやクロストークが発生
しないのでフォーカシング及びトラッキング両サーボの
外れと、データ読み取り欠落誤ちが発生しにくい。
さらに主ブロック1の駆動力の偶力による平衡が実現
されていれば、平衡ブロック2のトラッキングコイルを
省略できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による一実施例を示す分解斜視図、第
2図は、従来の光ピックアップのサーボ追随機構の各種
を示す斜視図、第3図は、従来の更に他の光ピックアッ
プのサーボ追随機構の各種を示し、(ニ),(ヘ)は斜
視図、(ホ)は分解側面図である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ピックアップのトラッキング及びフォー
    カシングサーボ追随用機構において少なくとも次のイ、
    ロ、ハ項の部材を有することを特徴とする。 (イ)主ブロック(1)であってその主ブロック内の回
    転軸(X1)の回りに回動することにより光点のトラッキ
    ング変位を発生する機構を有し、且つフォーカシング
    (上・下)変位を発生する機構を有する部材。 (ロ)平衡ブロック(2)であってフォーカシング(上
    ・下)変位を発生する機構を有する部材。 (ハ)可動支持体(3)であって上記主ブロック(1)
    を支える前部支持部(3−1)、上記平衡ブロック
    (2)を支える後部支持部(3−2)、これら前部支持
    部(3−1)と後部支持部(3−2)との間に、基盤に
    全系を支える固定用支持部(3−3)を有するシーソー
    状支持体である部材。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ピックアップのトラッキ
    ング及びフォーカシングサーボ追随用機構に於いて次の
    (ニ),(ホ),(ヘ)の少なくとも一つを満足する如
    く構成組立てられている構造を有することを特徴とす
    る。 (ニ)上記主ブロック(1)の重心を上記回転軸(X1
    が通り、上記平衡ブロック(2)の重心をその平衡ブロ
    ック(2)の支軸(X2)が通るような構造。 (ホ)上記主ブロック(1)・上記平衡ブロック(2)
    の各フォーカシング(上・下)変位を発生する機構は、
    夫々上記回転軸(X1),上記支軸(X2)に平行に且つそ
    の近傍に合成力を発生する構造。 (ヘ)上記可動支持体(3)に於いて、上記前部支持部
    (3−1)の上下動は上記回転軸(X1)と平行し、上記
    後部支持部(3−2)の上下動は上記支軸(X2)と平行
    し、これら回転軸(X1)と支軸(X2)とが平行で且つ上
    記前部支持部(3−1)と上記後部支持部(3−2)と
    の変位方向が上記固定用支点(3−3)に関して互いに
    逆になる様に上記主ブロック(1)と上記平衡ブロック
    (2)との動作を幾何学的に制約し、上記固定用支点
    (3−3)の回りにシーソー状に可動する構造。
  3. 【請求項3】請求項2記載の光ピックアップのトラッキ
    ング及びフォーカシングサーボ追随用機構に於いて次の
    (ト)(チ)の少なくとも一つの構造を含むことを特徴
    とする。 (ト)上記固定用支持部(3−3)に関して上記主ブロ
    ック(1)と上記可動支持体(3)の上記固定用支持部
    (3−3)より前部の質量とによるモーメントと、上記
    平衡ブロック(2)と上記可動支持体(3)の上記固定
    用支持部(3−3)より後部の質量とによるモーメント
    とが、略均衡する構造。 (チ)上記主ブロック(1)のフォーカシング変位に対
    する駆動力と上記平衡ブロック(2)のフォーカシング
    変位に対する駆動力とが上記固定用支持部(3−3)に
    対して偶力となる様に制御する構造。
  4. 【請求項4】請求項3記載のピックアップのトラッキグ
    及びフォーカシングサーボ追随用機構に於いて上記主ブ
    ロック(1)又は上記平衡ブロック(2)の少なくとも
    一つの構造が少なくとも次の(リ)(ヌ)(ル)(ヲ)
    の何れかであることを特徴とする。 (リ)上記回転軸(X1)あるいは上記支軸(X2)が重心
    を通る慣性主軸の一つであるような構造。 (ヌ)上記トラッキング変位に対する駆動力が少なくと
    も上記回転軸(X1)に関して垂直な偶力となる駆動系と
    された構造。 (ル)上記回転軸(X1)と直角でかつ互いに直角な方向
    (Y1),(Z1)あるいは上記支軸(X2)と直角でかつ互
    いに直角な方向((Y2),(Z2)の駆動力・支持力の夫
    々の合力の作用点が夫々略重心にある構造。 (ヲ)略重心を通り且つ、上記回転軸(X1)と直交する
    慣性主軸(Y1),(Z1)、上記支軸(X2)と直交する慣
    性主軸(Y2),(Z2)がトラッキング方向(左・右)及
    び前後方向であるごとく構成された構造。
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