JP2766623B2 - 電子部品搭載装置 - Google Patents

電子部品搭載装置

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JP2766623B2
JP2766623B2 JP7151848A JP15184895A JP2766623B2 JP 2766623 B2 JP2766623 B2 JP 2766623B2 JP 7151848 A JP7151848 A JP 7151848A JP 15184895 A JP15184895 A JP 15184895A JP 2766623 B2 JP2766623 B2 JP 2766623B2
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suction
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保宏 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電子部品を無接触で位
置決めし、電子部品を基板上に搭載するようにした電子
部品の搭載装置に関する。 【0002】 【従来技術】電子部品を基板上に搭載する装置には、種
々の方式があるが、その中で本発明に近い装置が、実開
昭57−4275号公報、特開昭57−164310号
公報に示されている。 【0003】この従来の電子部品搭載装置は、電子部品
の基板に対する装着方向を所望の方向に設定するために
吸着ヘッドを回転可能にする手段を具備した回転式の電
子部品搭載装置であり、また電子部品の吸着姿勢を正確
に認識するための画像認識部を有し、画像認識部により
電子部品の回転方向の位置ずれを吸着ヘッドを回転して
補正することが記載されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記したような電子部
品搭載装置においては、電子部品を基板上に高速で、か
つ高精度に搭載する機構になっておらず、また位置決め
不良や部品の落下、破損などのトラブルを起こすという
技術的な問題があった。 【0005】 【0006】 【0007】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
電子部品の落下、破損もなく、正確な位置決めを可能に
するとともに、生産性をも向上した電子部品搭載装置を
提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本出願の第1の発明は、テーピングされた状態で収
納された電子部品を供給する部品供給部と、ほぼ鉛直方
向の第1の回転軸を中心に間歇回転する取り付け部材
と、前記取り付け部材の取り付け面に前記第1の回転軸
を中心にほぼ円周状に等間隔で前記取り付け面とほぼ直
交するように配設されて各々ほぼ鉛直方向に摺動可能か
つほぼ鉛直方向の第2の回転軸を中心に回動可能であり
下端部にバックプレートを設けた複数の吸着ヘッドとを
有する搭載ヘッド部と、前記吸着ヘッドにより前記電子
部品が搭載される基板の位置を位置決めするXYテーブ
ルと、前記吸着ヘッドが前記電子部品を吸着する位置と
前記吸着ヘッドが前記電子部品を基板へ搭載する位置と
の間で、照明された前記バックプレートからの光を前記
電子部品の吸着されている面側に照射して得られる前記
電子部品のシルエット像を撮像して、前記吸着ヘッドに
吸着されている前記電子部品の姿勢を光学的に検知する
視覚認識部と、前記吸着ヘッドに吸着された前記電子部
品の姿勢を光学的に検知する位置と前記吸着ヘッドが前
記電子部品を基板へ搭載する位置との間で、前記吸着ヘ
ッドを隣り合う吸着ヘッドとは独立して回動させて吸着
された前記電子部品を前記第2の回転軸を中心に回し、
前記電子部品の姿勢を補正する回動手段と、前記取り付
け部材の間歇回転と複数の前記吸着ヘッドの摺動及び回
動により、前記電子部品の吸着、姿勢検知、姿勢補正、
前記基板への搭載を順次行うように制御する制御手段と
を備えた。また、本出願の第2の発明は、テーピングさ
れた状態で収納された電子部品を供給する部品供給部
と、前記電子部品を吸着して摺動可能かつ回動可能であ
り下端部にバックプレートを設けた複数の吸着ヘッド
を、ほぼ円周状に等間隔でかつ前記吸着ヘッドの摺動す
る方向と取り付け面とがほぼ直交するように配設した取
り付け部材をほぼ鉛直方向の回転軸を中心に間歇回転す
る搭載ヘッド部と、前記吸着ヘッドにより前記電子部品
が搭載される基板の位置を位置決めするXYテーブル
と、前記バックプレートを照明することにより前記バッ
クプレートからの光を前記電子部品の前記吸着ヘッドに
より吸着されている面側を照射する照明手段と、前記電
子部品を吸着して基板へ搭載する間に、前記照明手段に
より照射され た光により得られる前記電子部品のシルエ
ット像を撮像して、前記吸着ヘッドに吸着されている前
記電子部品の姿勢を光学的に検知する視覚認識部と、前
記電子部品の姿勢を光学的に検知して前記電子部品を基
板へ搭載する間に、前記吸着ヘッドを隣り合う吸着ヘッ
ドとは独立して回動させて、吸着された前記電子部品の
姿勢を補正する回動手段と、前記取り付け部材の間歇回
転と前記吸着ヘッドの摺動及び回動により、前記電子部
品の吸着、姿勢検知、姿勢補正、前記基板への搭載を順
次行うように制御する制御手段とを備えた。 【0009】 【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
まず、図1を用いて本実施例の概要を説明する。 【0010】図1において、A部は搭載ヘッド部であ
り、中空の主軸下端にテーブル70が取付けられ、この
テーブル70には、上下動可能に複数の吸着ヘッド54
が取付けられている。B部は、テーピングされた部品を
吸着ヘッド54の下方に搬入する部品供給部である。C
部は、部品を搭載する基板のX−Y方向の位置決めをす
るとともに、上記吸着ヘッド54の下方の所定位置に基
板を配置するためのXYテーブルである。D部は、基板
供給部である。E部は、吸着ヘッド54に吸着した部品
の姿勢を光学的に監視し、吸着ヘッド54の自転を自動
調節するための視覚認識部である。 【0011】これらA〜E部は、枢体10上に取付けら
れている。この他、図1に図示していないものとして制
御装置(別枢体)、画像入力処理部、駆動系(枢体10
内)とからなる。基板供給部Dでは、コンベア191に
より部品を搭載する基板8が搬送され、基板供給部Dの
チャックD´でコンベア191からXYテーブルCの基
板保持具に移される。この基板8はXYテーブルCによ
り搭載ヘッド部Aの下部に搬送され、搭載ヘッド部Aに
より順次部品が搭載される。搭載完了後再びXYテーブ
ルCにより基板8は基板供給部Dに搬送され、チャック
D〃によりコンベア201に移され、次工程に送られ
る。 【0012】一方、搭載ヘッド部Aにより搭載される部
品は、部品供給部Bにテーピングされた状態でリール3
に巻かれて収納されており、これを部品供給部Bのテー
プ送りピンにより吸着ヘッド54の直下まで搬送し、こ
れを吸着ヘッド54が下降して吸着して取上げる。つい
で吸着ヘッド54はインデックスユニット12により間
歇的に回転させられ、視覚認識部Eへ送られる。視覚認
識部Eではカメラにより部品の位置(吸着ヘッド54に
対する位置ずれ)を検出し、そのデータ(ΔX,ΔY,
Δθ)を制御装置へフィードバックする。制御装置は、
予め指示されたプログラムに従って部品を搭載させる位
置に移動させるデータを、XYテーブルCのモータに指
令を出すが、この時、視覚認識部Eからの位置ずれデー
タ(ΔX,ΔY,Δθ)を加味した移動データを指示す
る。これに従いXYテーブルCは移動する。吸着ヘッド
54は再びインデックスユニット12により1ピッチ送
られ、基板8の直下に部品1を搬送してくる。ここで吸
着ヘッド54が下降して部品1を基板8に搭載する。上
記手順を繰り返して部品が基板8に搭載される。 【0013】以下、各部分ごとに更に詳細に説明する。 (搭載ヘッド部Aについて)図4ないし図8により搭載
ヘッド部の詳細を説明する。図4は搭載ヘッド部Aの正
面図、図5は図4のA−A線矢視図、図6は搭載ヘッド
を示す垂直断面図、図7は図6のB−B断面図、図8は
同じくC−C断面図である。 【0014】図4および図5において、コラム11上に
インデックス装置12が固定されている。インデックス
装置12は、入力軸13にタイミングプーリ15、タイ
ミングベルト16等を介して連続回転を与えると、出力
軸30(図6参照)が間歇的に駆動されて回転する機能
を有している。図6において、出力軸30に主軸34が
ボルト35で固定され、主軸34の下端にテーブル70
が固定されている。また、テーブル70の外方向には部
品1(図2参照)を吸着するための吸着ヘッド54を含
めた機構が4個配置されている。主軸34の中心部は中
空となっており、この中空内に中空状の吸着ヘッド回転
軸72と吸着ヘッド回転軸55が2重に通っており、主
軸34と中空状の吸着ヘッド回転軸72、および中空状
の吸着ヘッド回転軸72と吸着ヘッド回転軸55間に各
々ギャップを設けてあるため、上記3本の軸は単独で動
作する。中空状の吸着ヘッド回転軸72の下端外側はベ
アリング71でラジアル方向を受け、さらに下端部には
歯車66が固定されている。また、吸着ヘッド回転軸5
5の下端はブッシュ64で回転自在に支持しており、最
下端部に歯車67がナット65で固定されている。ま
た、吸着ヘッド回転軸55の上端には歯車56が固定さ
れており、パルスモータ60の軸に固定されている歯車
59とタイミングベルト58で連結されている。一方、
中空状の吸着ヘッド回転軸72の上端も同様な歯車57
が固定されており、タイミングベルト61と連結してパ
ルスモータ63と連動している。なお、インデックス装
置12の出力軸30は上端から下端まで中空部が貫通し
ており、ひの中空部を前記中空状の吸着ヘッド回転軸7
2および吸着ヘッド回転軸55が通っている。 【0015】つぎに、ノズルホルダー43はガイド44
により上下動と回転が自在に保持されている。また、ノ
ズルホルダー43はブッシュ52に上下スライド自在に
係合し、回転方向はキー51により規制されている。ブ
ッシュ52はテーブル70とベアリング50を介して回
転自在に保持されている。ブッシュ52の下部外側には
歯車53aが固定されている。また、前記ノズルホルダ
ー43のフランジ部に圧縮バネ47が組み込まれてお
り、ノズルホルダー43は常に上方に持ち上がろうとす
る力が付与されている。また、ノズルホルダー43の中
空部48に圧縮バネ49が組み込まれており、吸着ノズ
ル54aの上端部を常に下方に押し下げている。吸着ノ
ズル54aはノズルホルダー43内を上下自在にスライ
ドする。また、前記ガイド44はテーブル70に固定さ
れている。前記歯車53aは歯車66と係合しているた
め、パルスモータ63の回転はブッシュ52、ノズルホ
ルダー43を介して吸着ノズル54aに伝達され、吸着
ノズル54aはパルスモータ63の回転により任意の回
転角が得られる。 【0016】つぎに、部品を吸着するための真空回路の
構成について説明する。主軸34の外周に溝36aない
し36dが削設されており、この溝36aとつながった
縦穴38aが主軸34の下方へ削設されており(図7参
照)、シールリング31の下端を過ぎた位置から再び主
軸34の外周へ抜け出ている。シールリング31はボル
ト32によりインデックス装置12のフレームに固定さ
れており、内径は主軸34と回転自在に接している。こ
のため、主軸34の外径とシールリング31の内径とは
若干のギャップがあり、真空のエアー洩れを防止するた
めOリング37を主軸34側に装着している。 【0017】一方、ノズルホルダー43の上方外周部に
溝45を削設し、この溝45の一部から中空部48に横
穴46を通し、ガイド44には前記溝45と一致する位
置にパイプ40aの一端を接続している。パイプ40a
の他端は主軸34の縦穴38aに接続されている。これ
によりニップル33aを真空ポンプ(図示せず)などへ
接続することにより、溝36a、縦穴38a、パイプ4
0a、横穴46、溝45、中空部48、吸着ノズル54
aを通して真空回路が構成され、吸着ノズル54aの先
端に部品1を吸着させることができる。 【0018】部品1の吸着および搭載時の吸着ノズル5
4a〜54dの上下動作は、加圧レバー22a〜22b
が揺動してカムホロワ41aでキャップ42を押し下げ
ると、ノズルホルダー43とともに吸着ノズル54aが
下降することにより行われる。上昇は、加圧レバー22
aが上方に揺動し、圧縮バネ47により吸着ノズル54
aはノズルホルダー43とともに上方へ持ち上げられ
る。 【0019】加圧レバー22aの動作は、図4および図
5に示す如く、カム17a,17bにより行われる。加
圧レバー22aは軸21aに固定され、軸21aはブラ
ケット20aにより回転自在に指示されている。軸21
aの他端はレバー19aと固定され、レバー19aとレ
バー25aはロッド18aで回転自在に接続されてい
る。また、レバー25aの他端に固定されたカムホロワ
26aはカム17aに当接し、引張りバネ28aにより
常にカム17aに接触している。これによりカム17a
の変位を加圧レバー22aに伝達し、吸着ノズル54a
〜54dを上下させて、部品1の吸着および搭載(搭載
時は真空源をOFFとし大気へ解放する)動作が行われ
る。また、吸着ヘッド54を含む吸着機構が90°ピッ
チで4個テーブル上に配置されている。歯車66は各々
対向する歯車53aおよび53bに係合している。ま
た、歯車67は90°位置を変えた歯車53c,53d
に係合している。 【0020】また、図6に示す如く、部品1を吸着する
位置と搭載する位置は、主軸34を対称軸として180
°対向した位置に配置されている。従って吸着ノズル5
4bで部品1を吸着後、基板8上へ搭載する間にパルス
モータ63が必要量回転して部品1の搭載姿勢を変更し
た場合、他方の吸着ノズル54aも同じ量だけ回転す
る。しかし、すでに吸着ノズル54aには部品1がない
ので(搭載済みである)回転角には無関係となる。すな
わち、テーブル70の下面に2個の歯車66,67を設
置し、互いに対向する歯車53a,53bを歯車66に
噛み合わせ、歯車53c,53dを歯車67に噛み合わ
せ、2個のパルスモータ63,60で順次部品1に回転
角を与えることにより、他の部品1の回転角が累積する
ことなく搭載姿勢を任意に制御し得る。 【0021】以上のように構成した部品搭載部におい
て、図4に示すタイミングベルト16、タイミングプー
リ15および入力軸13を介して図6に示す主軸34に
間歇的な回転力が与えられ、テーブル70が間歇的に回
転する。このテーブル70の回転によって吸着ノズル5
4a〜54dは公転する。 【0022】一方、中空状の吸着ヘッド回転軸72と吸
着ヘッド回転軸55を介して、パルスモータ63,60
により吸着ノズル54a〜54dが自転する。この吸着
ノズル54a〜54dの自転により、吸着した部品を回
転し、姿勢を調節する。 【0023】また、部品供給部Bから部品を吸着する時
および基板上に部品を搭載する時は、カム17a,17
bによってタイミングが計られて、吸着ノズル54a〜
54dを押し下げて行う。 【0024】また、部品供給部Bから基板8への部品の
移載は、吸着ノズル54a〜54dの上記公転によって
行われる。 【0025】このようにして吸着ノズル54a〜54d
の公転、自転、上下動の動作の組合せにより、部品供給
部Bに供給されてきた部品を吸着し、部品の姿勢を調整
して基板上に搭載する。 【0026】(部品供給部Bについて)つぎに、部品供
給部Bについて説明する。図2に示す如く、テープ2内
に収納された状態の部品1を、テープ2ごと吸着ヘッド
54の直下まで送る機構に関するもので、その構成を図
9ないし図15に示す。 【0027】図9において、テープ2はテープリール3
ごとリール支え82にセットされる。リール支え82は
バー81を介してベース80に固定されている。テープ
2はテープリール3から引き出し、部品供給テーブルB
´部の所定の位置へ配置する。 【0028】部品供給テーブルB´は、図10に示す如
く複数個(本例では8個)のテープを供給できる構造と
なっており、2本のガイドバー103上を摺動自在にス
ラライドする。ガイドバー103はブラケット113お
よび114に固定されている。部品供給テーブルB´の
下部にラック88がボルト132(図12参照)で固定
されており、ラック88はピニオン87と係合し、ピニ
オン87はモータ85とカップリング86を介して接続
されている。ブラケット155はベース80に固定さ
れ、ピニオン87を回転自在に支持している。モータ8
5はブラケット84に固定されている。このため、モー
タ85の回転によりピニオン87、ラック88を介して
部品供給テーブルB´が、2本のガイドバー103を案
内として任意の位置に移動することができ、これにより
つぎに吸着・搭載すべき部品1を吸着ヘッド54の直下
へ移動させている。 【0029】つぎに、テープ2の送り機構について説明
する。テープ2は図12に示すように、テーブル131
の所定の溝121aを通ってテープ2に収納されている
部品1が吸着ノズル54bの直下に来るように配置す
る。ローラ124a〜124cはレバー125に回転自
在に支持され、レバー125はブラケット152にピン
153を介して回転自在に支持されている。また、引張
りバネ154の一端はレバー125に、他端はボルト1
56に固定され、常にレバー125を介してローラ12
4a〜124cがテープ2を押え溝121aからテープ
2が浮き上がるのを防止している。テープ2は前記図2
に示す如く送り孔2´を有し、この送り孔2´に係合す
るピン状の突起140および134を固着した送り係止
部材135と同形の送り駆動部材150とを構成する。 【0030】本実施例では上記双方の部材150,13
5は、それぞれ2本ずつのピン140,134をテープ
2の送り孔2´のピッチに合わせて固定してある。本発
明を実施する場合、ピン140,134の数は任意に設
定し得る。また、送り係止部材135と送り駆動部材1
50とは必ずしも同形に構成しなくてもよい。本実施例
においては、これらの部材を上下方向に案内するため、
その本体部分を円柱状に形成し、これに外嵌する円筒状
のガイド133,149を設けている。 【0031】一方、テーブル131にアーム126を固
定し、前記の送り係止部材135に外嵌したガイド13
3をこのアーム126に固定する。これにより送り係止
部材135は、テープ2に対して垂直方向に往復摺動自
在に案内される。上記のアーム126に対してテープ送
り方向(X−X´方向)に摺動自在にスライダ147を
支承し、前記の送り駆動部材150に外嵌したガイド1
49をこのスライダ147に固着する。これにより送り
駆動部材150はテープ2に対して垂直方向に摺動自在
に案内され、かつテープ送り方向(X−X´方向)に、
スライダ147とともに摺動し得る。 【0032】上記のスライダ147にブラケット部分を
形成してピン143を固定し、このピン143を支点と
してレバー145を回転自在に支承する。本実施例にお
いては、レバー145をT字形状に構成して中心付近を
ピン142で支承するとともに、長辺の両端部に長孔1
41,146を設け、これらの長孔と前記の送り係止部
材135、送り駆動部材150をそれぞれピン−長孔結
合する。これにより、T字状のレバー145の垂直辺の
先端部にX方向の力とX´方向の力とを交互に加える
と、該レバー145はピン143の回りに往復回動しつ
つスライダ147とともにX−X´方向に往復摺動す
る。 【0033】上記のレバー145の回動により送り係止
部材135と送り駆動部材150とが交互に上下に摺動
せしめられ、その上端に固着したピン134,140が
テープ2の送り孔に挿脱される。また、レバー145が
スライダ147とともにX−X´方向に往復平行移動せ
しめられる。144,144´は上記のレバー145の
回転角を規制するためのストッパボルトである。このス
トッパボルトによってレバー145の回転角を加減する
と、前記ピン134,140がそれぞれテープ2の送り
孔に係合する深さを調整し得る。 【0034】スライダ147のX−X´方向摺動ストロ
ークを規制するため、該スライダ147に切欠溝148
を形成するとともに、この切欠溝148に対してボール
136をバネ137で押し付ける構造のストローク調整
手段138をアーム126に固定する。このボール、バ
ネ、切欠溝よりなるストローク調整手段138は、弾性
的にスライダ147の位置を係止し、係止力よりも強い
力を受けるとスライダ147の摺動を許容する。前記レ
バー145の垂直辺の先端をX−X´方向に往復駆動す
るため、ドグ90とカムフォロア127とを設け、カム
フォロア127を支承するロッド129を構成してその
一端をピン142でレバー145に回動自在に軸着す
る。128はロッド129を摺動自在に支承するブッシ
ュ、130はロッド129を図の右方に向けて付勢して
カムフォロア127をドグ90に当接せしめているバネ
である。 【0035】ドグ90は図9に示す如くブラケット89
により摺動自在に支承されている。レバー100はピン
92を支点として揺動し、一端はドグ90の下面に固着
されたT溝をもつ係止部材91と摺動自在に係合し、他
端は引張りバネ101により下方へ引っ張られている。
また、ロッド93はレバー100と回転自在に係合して
いる。これによりロッド93のY−Y´方向の動作が、
レバー100、係止部材91を介してドグ90に伝達さ
れ、カムフォロア127を介してロッド129をX−X
´方向に摺動せしめる。 【0036】つぎに、以上のように構成した送り機構の
作動を、図13ないし図15を参照して説明する。図1
3はロッド129が右方に動いた状態を示す。この状態
でレバー145は図示左回り方向に回動するとともに、
スライダ147とともに右方へ引き寄せられている。こ
のため、送り係止部材135は上昇してピン134をテ
ープ2の送り孔に係合せしめる。送り係止部材135は
アーム126に固着したガイド133に嵌合しているの
で、X−X´方向には動かずテープ2がX−X´方向に
動かないように係止している。 【0037】つぎに、ロッド129が左方に動くと、図
14に示したようにレバー145が、図示の右回りに回
動して送り係止部材135を下降せしめるとともに、送
り駆動部材150を上昇させる。これにより送り係止部
材135のピン134は、テープ2の送り孔から抜去さ
れ、送り駆動部材150のピン140がテープ2の送り
孔に係合する。図示の如くストッパボルト144がスラ
イダ147に当接してレバー145の回動が係止された
後、ロッド129が図の左方にさらに動くと、スライダ
147はレバー145とともに左方に摺動する。このと
き、スライダ147に固定したガイド149に嵌合した
送り駆動部材150は、図の左方に動かされテープ2を
図の左方へ送る。 【0038】再びロッド129が右方に動く際は、図1
5に示す如く前記と反対に、送り係止部材135が上昇
してテープ2のX−X´方向の動きを係止し、送り駆動
部材150は下降した後、右方に引き寄せられ、図13
に示す如くボール136がスライダ147の切欠溝14
8に係合したとき、スライダ147のX方向(右方向)
摺動が停止せしめられる。前記図12を参照して容易に
理解されるように、ロッド129の右方移動中にスライ
ダ147の摺動が係止されると、ドグ90とカムフォロ
ア127の間に空隙を生じてロッド129が停止する。 【0039】上述の本実施例の如く、スライダ147の
摺動ストロークを規制する手段(上記のボール、バネ、
切欠溝)を設けておくと、ドグ90の揚程を変えずにテ
ープ2の送りピッチを調整することができる。 【0040】上記図13ないし図15を参照して説明し
た作動から明らかなように、本実施例の送り係止部材1
35は、テープ2に対して垂直方向にのみ摺動し、ピン
134をテープ2の送り孔に対して真直に挿入、抜去せ
しめる。また、送り駆動部材150も同様に、ピン14
0をテープ2の送り孔に対して真直に挿入、抜去せしめ
る。この送り駆動部材150は、X−X´方向の運動も
するが、送り係止部材135の下降が終わるまで(すな
わち、送り駆動部材150の上昇が終わるまで)、スラ
イダ147がボール136と切欠溝148とによって係
止されているため、ピン140が送り孔に対して斜めに
侵入することは無い。その理由は、レバー145の右回
り方向の回動が、ストッパボルト144によって制動さ
れた後でないと、スライダ147がボール136と切欠
溝148とによる係止力に打ち勝って左方に摺動する力
を受けないからである。上記のようにして送り駆動部材
150のピン140が、確実にテープ2の送り孔に挿入
された後、送り駆動部材150によって所定のストロー
クだけ送られ、その他の時間は送り係止部材135によ
ってテープ2を係止しているので、テープ2の送りピッ
チを正確に一定に保ち得る。 【0041】また、送り係止部材135と送り駆動部材
150は、垂直方向に上下動するとともに、ストッパボ
ルト144,144´により上下方向のストロークをテ
ープ2の種類によって調整し、各種のテープ2に対応さ
せる。 【0042】以上説明した動作によりテープ2は送られ
るが、前記図2に示す如くテープ2に収納された部品1
を取り出すためには、アッパテープ4を剥がす必要があ
る。つぎに、このアッパテープ4の引き剥がしおよび巻
取り機構について説明する。 【0043】図12において、アッパテープ4はテープ
ガイド156aを過ぎた点からテープ2の送り方向とは
反対方向に引っ張られることにより、テープ2から剥離
される。剥離されたアッパテープ4は巻取リール111
により巻き取られる。巻取リール111は前記図9に示
すように、支持ローラ109、駆動ローラ110の2点
に当接するよう押し付けローラ107により押し付けら
れている。押し付けローラ107はレバー106に回転
自在に支持され、レバー106はブラケット104にピ
ン105で支持されている。 【0044】駆動ローラ110の断面構造を図11に示
す。駆動ローラの本体115はベアリング118により
ブラケット117に回転自在に支承されており、回転は
モータ112(図10参照)によりスプライン軸11
6、ブッシュ119を介してローラ本体115に伝達さ
れる。ブラケット117はテーブル131に固定されて
いる。従って、先に述べた如く、テーブル131がモー
タ85により左右方向にスライドした場合、当然ブラケ
ット117も左右方向にスライドする。このため、スプ
ライン軸116とブッシュ119の関係は回転のみを伝
達し、軸方向への移動は自由に行えるものとする。1本
の駆動ローラ110に対してセットされたテープ2の数
だけ巻取リール111が接することとなり、このため、
駆動ローラ110と巻取リール111の間は常にスリッ
プしており、テープ2が送られた時だけその余長分を巻
き取る動作を行う。また、図9に示した固定カッタ97
はブラケット95、支柱94を介してベース7にに固定
されており、可動カッタ96は固定カッタ97と一定の
間隙を保ちながら、ロッド98の上下動作によりピッチ
送りされるテープ2を、順次にピッチ寸法に切断して落
下させる。 【0045】(XYテーブルCについて)つぎに、基板
8を位置決めし、所定の位置に部品1が搭載されるよう
にXY方向に移動するXYテーブルCについて説明す
る。図16はXYテーブルの平面図、図17は図16の
F−F断面図、図18は図16のG−G断面図である。 【0046】図16において、テーブル163はガイド
169,170にガイドされ、フレーム162に保持さ
れている。フレーム162にはラック164が固定さ
れ、モータ166からカップリング168を介して軸1
85に固定されているピニオン165が、前記ラック1
64と噛み合っている。従ってモータ166を回転させ
ると、ラック164を介してテーブル163はY−Y´
方向に移動する。 【0047】さらにテーブル163の両側面には図17
に示すように、ステー186,186´が固定されてお
り、ステー186,186´の下端にはガイドバー17
1が保持されている。ガイドバー171はローラ17
5,175´によってX方向の両サイドからガイドされ
ている。ローラ175,175´はブラケット178を
介してスライドブロック179に保持され、スライドブ
ロック179の一端にラック181が固定されている。
スライドブロック179を摺動自在に保持するブロック
180はサブベース177に固定されている。サブベー
ス177に保持されているモータブラケット147にモ
ータ182が保持され、軸148を介してピニオン18
7がラック181と噛み合っている。これによりモータ
182の回転によってテーブル163はX方向にスライ
ドする。サブベース177上には図17に示すようにロ
ーラ175と同様なローラ174,174´,189,
189´がブロック173上に回転自在に保持されてい
る。ただし、ブロック173に保持されているローラは
XY方向とも移動できない。さらに、サブベース177
の両端にはサイドブロック160a,160bがあり、
Y方向のスライドシャフト161a,161bを保持し
ている。基板8(図16参照)は、図17に示すよう
に、基板供給位置(矢印Qの位置)で、XYテーブル上
の治具251上に供給される(供給手段は後述する)。 【0048】図16において、基板8の位置決めは、基
板押し付けローラ257,258が十分開いた状態で基
板が供給された後、基板押し付けローラ257,258
がバネ259の力により基板8を基準ローラ252aな
いし252dに押し付けることにより行われる。 【0049】基板8がXYテーブル上に位置決め後、X
Yテーブルが作業位置(矢印Pの位置)まで移動する。
しかるに、XYテーブルを前述した如き構成とすれば、
作業位置Pにおいては、モータ182を回転させ、ロー
ラ175,175´を介してガイドバー171と一体と
なったテーブル163がX方向に移動させられ任意の位
置決めが可能である。また、Y方向に大きく移動して基
板供給位置Qに移動するときは、まず、X方向の位置を
ガイドバー171がローラ174,174´にガイドさ
れる位置に位置決めし、ついでY方向に移動すると、ガ
イドバー171はローラ175,175´から外れ、順
次固定ローラを通過して固定ローラ260,260´に
ガイドされて基板供給位置Qに達する。ここでY方向を
位置決めすれば、X方向はすでに固定ローラで位置決め
されているので基板供給に必要な位置決めは完了する。 【0050】以上述べた如き構成とすれば、XY両方向
移動用のそれぞれのモータ182および166がサブベ
ース177上に固定でき、かつ作業位置Pから基板供給
位置Qまでの長いストロークを移動させても、ガイドバ
ー171は比較的短くてよい。このことはテーブルの移
動時のイナーシャが小さくて済み、小形で高速動作をさ
せる場合に非常に有利である。 【0051】つぎに、基板供給部Dについて説明する。
図19は基板供給部Dの平面図、図20は図19のH−
H断面図、図21および図22は図19の基板チャック
部D’,D”の詳細を示す図である。 【0052】図19において、基板はC部のXYテーブ
ルに保持されている。また、基板の供給側コンベア19
1には基板ガイド192,192´およびストッパ19
3が取付けられている。201は基板排出側コンベア
で、図示矢印方向に駆動する。基板チャック部D’と
D”は、図20に示すように連結板205によって連結
している。 【0053】図20において、ブロック202とブロッ
ク210は連結板205により結合され、さらにガイド
シャフト200に摺動自在に支持されている。ガイドシ
ャフト200はサブベース194に固定された2個のブ
ラケット195a,195bに支持されている。また、
ブロック202および210には軸203および212
が摺動自在に係合している。軸203の上端部にプレー
ト190aが、軸212の上端部にはプレート190b
がそれぞれ固着され、プレート190aと190bは接
続板208によって各々連結されている。また、連結板
205の中央部にシリンダ207が取付けられており、
該シリンダ207のロッドは接続板208に固接されて
いる。このため、シリンダ207により軸203,21
2を案内としてプレート190aと190bは各々上下
動作を行うことができる。 【0054】また、図19に示すように、サブベース1
94に固定されたブラケット197に取付けられている
シリンダ198は、そのロッド先端がL金具199を介
してブロック210に接続されている。このため、プレ
ート190aと190bは、軸200をガイドとしてシ
リンダ198によりX−X´方向に任意に摺動する。ま
た、196a,196bはストッパボルトで、ストロー
ク調整を行う。図20に示す213,214はショック
アブソーバで、シリンダ198の前進、後退端での衝撃
緩和を行う。 【0055】つぎに、図21および図22において、歯
車207,206は互いに噛み合っており、さらにプレ
ート190aに固設された軸206´,207´に回転
自在に係合している。また、歯車207にはレバー20
3が、歯車206にはレバー204が各々接続されてお
り、レバー203の他端はシリンダ202のロッドに回
転自在に接続されている。シリンダ202の他端はブロ
ック217に揺動自在に支持されている。また、爪部2
14,215は軸213で摺動自在に支持され、軸21
3はプレート190aに固設されたブラケット212,
211に支持されている。爪部214,215には、ピ
ン208,205が各々固設され、プレート190aの
長穴を通って上部に突き出しており、レバー203およ
び204に当接する。 【0056】すなわち、シリンダ202のロッドが引っ
込んだ時は、レバー203がピン208に当って爪部2
14は開く方向に移動し、同時にレバー203、歯車2
07および206を介してレバー204がピン205に
当り爪部215も開く方向に移動する。前記シリンダ2
02のロッドが突き出した時は、上記動作と逆に爪部2
14,215が閉じる方向に動作して基板をチャックす
る。なお、爪部214,215の端面にはバネ216が
取付けられており、爪部の閉じる力(基板をチャックす
る力)を付与する。 【0057】以上述べた構成の基板チャック機構をD’
部とD”部の2箇所に有している。 【0058】つぎに、基板供給動作を説明する。図19
は基板を供給、排出する直前の状態を示している。すな
わち、供給コンベア191上を流れてきた基板は、スト
ッパ193によりストップしている。一方、XYテーブ
ル上の基板(部品1の搭載が完了したもの)は、クラン
プレバー262がストッパ261に当ってクランプを開
放した状態になっている。また、爪部214,215は
シリンダ202により開いた状態にしておく。上記状態
でシリンダ207によりチャック部D’,D”が各々下
降する。 【0059】下降端でクランプシリンダ202が閉じ
て、爪部214,215の先端部がコンベア191上の
基板およびXYテーブル上の基板を同時にチャックす
る。つぎに、シリンダ207が働き、チャック部D’,
D”を上昇させる。その後、シリンダ198が前進し、
チャック部D’はXYテーブル上に、チャック部D”は
排出コンベア201上に移動する。ここで再びシリンダ
207が作動し、チャック部D’,D”を下降させた
後、シリンダ202により爪部214,215を開状態
として、各々の基板をXYテーブル上にセットし、ま
た、もう一方では排出コンベア201上へ排出する。こ
のように基板8の供給と排出を同時に行うことにより、
基板交換時間の短縮を図っている。 【0060】(視覚認識部Eについて)つぎに、視覚認
識部Eについて説明する。先に述べた部品供給部Bで吸
着ヘッド54が下降し、テープ2に収納されている部品
1を吸着後、吸着ヘッド54が上昇し、インデックス装
置12によりインデックスすると、部品1は視覚認識部
Eに搬出されてくる。部品1がテープ2に収納されてい
る状態を図25に示す。本図から明らかなように、部品
1はテープ2の凹部6内に間隙を有して収納されている
ため、凹部6内を自由に動き得る状態にある。従って、
吸着ヘッド54に吸着された部品1の姿勢はまちまちと
なる。このため、この状態で基板8を搭載すると、位置
ずれが生じ接続不良等が生じることになる。 【0061】そこで、図23に示す如き構成により部品
1の姿勢を検出し、修正後搭載するようにする。部品1
を吸着した吸着ノズル54dの下方に、鏡232を有す
る反射板231がホルダー233により光学系の鏡筒2
34に保持されており、鏡筒234の他端にはカメラ2
39が接続され、検出系全体はブラケット238により
ベース7に固定されている。この検出系により、部品1
の像は鏡232で反射して光学系236,237を介し
てカメラ239に達し、この像をマイクロコンピュータ
を用いた画像処理装置(図省略)によって処理すること
により、部品1の位置、形状を認識する。このデータに
基づき、つぎの搭載位置にインデックスする間に、所定
の回転角になるように角度の補正量を前記図6に示すパ
ルスモータ63,60に与えて吸着ヘッド54を回転さ
せ、同時に基板8を位置決めしているXYテーブルCの
モータ166,182にXY方向のずれ量を送り、補正
量を加えた位置に位置決めすれば、部品1は基板8の所
定の位置に搭載される。 【0062】図24に示す如く、ノズルホルダー43の
下面にバックプレート230を設置し、ランプ235
a,235bを各々バックプレート230の斜め下方に
設置し、部品1を直接照らさずバックプレート230の
下面を照明することにより、部品1をシルエット像とし
てとらえる。これにより部品1の半田面や金属光沢面に
よるハレーション等を起さず鮮明な画像が得られる。 【0063】つぎに、カメラ239に入力された画像
は、電圧信号に変換されて画像処理部に送られる。画像
処理部では図26に示す如く、画面ABCD内に部品1
(4点のコーナをa,b,c,dとする)が取り込まれ
たとき画面の走査方向をA→Dの方向として順次上辺よ
り走査し、背景部分を白、部品1を黒の2値で表示した
時、黒の生じ始める点a、黒の消える点c、黒の始まる
点が不連続になる点、すなわち、単調増加ないし単調減
少が変わる点b,dを求め、この4点を部品1の4つの
頂点として部品1の位置を算出する。この結果を元に補
正量を求める。 【0064】今、点Oを部品1の像の本来有るべき位置
とし、X,Y軸に部品1の像の辺が平行で有るべきもの
とする。この時点のa,b,c,dの座標をa(x1
1),b(x2,y2),c(x3,y3),d(x4,y
4)とすれば、傾きΔθは、 【0065】 【数1】【0066】または 【0067】 【数2】 【0068】で求められる。 【0069】ついで、回転中心(=吸着ヘッド54の像
中心)Oの回りにΔθだけ回転させて回転角の補正をし
たと仮定したとき、部品1の像中心の座標P(x0
0)は、P(x0´,y0´)に移る。x0´,y0´
は、 【0070】 【数3】 【0071】 【数4】 【0072】 【数5】 【0073】となる。ここで、x0,y0は、 【0074】 【数6】 【0075】 【数7】 【0076】で求められる。 【0077】以上により、Δθ,x0´,y0´を補正値
として制御用マイクロコンピュータへデータとして送
り、Δθは前記図6に示すパルスモータ63,60へ、
0´,y0´は図18に示すモータ182,166へ補
正値としてマイクロコンピュータから指令を出し、各々
補正量だけ動作させると、部品1は正しい位置に搭載さ
れる。 【0078】このように構成した視覚認識部Eにおい
て、吸着ヘッド54にて吸着している部品1の姿勢を光
学的に認識し、認識したデータを電気信号に変換し、こ
の電気信号によって吸着ヘッド54を回転して部品1の
姿勢を調整するとともに、XYテーブルの位置合わせを
行うことにより、非接触で部品1を正確に基板8上に搭
載することが可能になる。 【0079】 【発明の効果】以上説明したように本発明の電子部品搭
載装置によれば、部品供給部より供給されてきた部品を
吸着ヘッドで吸着し、吸着されたこの部品を視覚認識部
で光学的に認識し、認識したデータを基に上記吸着ヘッ
ドを回転させて部品の姿勢を調整するとともに、XYテ
ーブルの位置を決めるようにしたので、部品には全く触
れずに非接触の状態で部品を正確に基板上に搭載するこ
とができ、部品のバリとか形状不良による位置決め不良
が全くなく、部品を正確に基板上に搭載することができ
るとともに、部品の落下および破損は全く起らない。 【0080】また、非接触であるので、従来のような爪
部の定期的な検査、調整および取替えが全く不要である
ので、これらに費やす時間は皆無となり、生産性を大幅
に向上することができた。 【0081】また、部品供給部Bにおいて、垂直に上下
動する送り係止部材と送り駆動部材とを設け、レバーを
介してテープの送りストロークと、上記上下動のストロ
ークとを調整可能にしたので、各種のテープ(部品)に
対応させることができて部品供給部の取替えが不要とな
り、大幅に生産性を向上することができた。 【0082】また、搭載ヘッド部Aにおいて、テーブル
を回転する主軸と同心状に吸着ヘッド回転軸を設け、2
個1対の吸着ヘッドを自転するようにして部品の姿勢を
調整するようにするとともに、テーブルによって吸着ヘ
ッドを公転して部品の移載を行うようにしたので、部品
の姿勢の調整と移載が敏速に行われ、生産性を大幅に向
上することができた。 【0083】また、XYテーブルの駆動用モータを固定
板に取付けて、XYテーブルの重量を軽くするととも
に、ガイドによってXYテーブルのXまたはY方向の一
方を固定化して基板の受入れを容易にしたので、XYの
テーブルの移動速度を早くすることができるとともに、
基板の位置合わせを容易にし、生産性を大幅に向上する
ことができた。 【0084】また、視覚認識部Eにおいて、部品をシル
エット像としてとらえたので、部品の半田面や金属光沢
面によるハレーション等が起らず、鮮明な画像が得ら
れ、種々の部品に対する適用が可能であり、さらには、
正確な部品の姿勢が得られるので、部品の位置決めがよ
り正確となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による電子部品搭載装置の外観図であ
る。 【図2】電子部品の外観図である。 【図3】図2のL−L断面図である。 【図4】搭載ヘッド部の正面図である。 【図5】図4のA−A線における矢視図である。 【図6】搭載ヘッドの垂直断面図である。 【図7】図6のB−B断面図である。 【図8】図6のC−C断面図である。 【図9】部品供給部の側面図である。 【図10】図9のD−D線における矢視図である。 【図11】図10のE−E断面図である。 【図12】図10のB´部の断面図である。 【図13】図12の動作工程説明図である。 【図14】図12の動作工程説明図である。 【図15】図12の動作工程説明図である。 【図16】XYテーブルの平面図である。 【図17】図16のF−F断面図である。 【図18】図16のG−G断面図である。 【図19】基板供給部の平面図である。 【図20】図19のH−H断面図である。 【図21】図19に示すD’,D”部を部分拡大して示
した平面図である。 【図22】図21の縦断面図である。 【図23】視覚認識部の全体を示す側面図である。 【図24】照明部分を拡大して示した側面図である。 【図25】部品の状態を示す平面図である。 【図26】部品検出を説明するために示した説明用図で
ある。 【符号の説明】 1…部品、2…テープ、3…テープリール、8…基板、
12…インデックス装置、30…出力軸、34…中空状
の主軸、53,66,67…歯車(伝達機構)、54…
吸着ヘッド、54a〜54d…吸着ノズル、55…吸着
ヘッド回転軸、72…中空状の吸着ヘッド回転軸、23
0…バックプレート、231…反射板、232…鏡、2
39…カメラ、A…搭載ヘッド部、B…部品供給部、C
…XYテーブル、D…基板供給部、E…視覚認識部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川名 武 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 生産技術研究所 内 (56)参考文献 特開 昭59−155200(JP,A) 特開 昭57−164310(JP,A) 実開 昭57−4275(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 13/00 H05K 13/04 H05K 13/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.テーピングされた状態で収納された電子部品を供給
    する部品供給部と、 ほぼ鉛直方向の第1の回転軸を中心に間歇回転する取り
    付け部材と、前記取り付け部材の取り付け面に前記第1
    の回転軸を中心にほぼ円周状に等間隔で前記取り付け面
    とほぼ直交するように配設されて各々ほぼ鉛直方向に摺
    動可能かつほぼ鉛直方向の第2の回転軸を中心に回動可
    能であり下端部にバックプレートを設けた複数の吸着ヘ
    ッドとを有する搭載ヘッド部と、 前記吸着ヘッドにより前記電子部品が搭載される基板の
    位置を位置決めするXYテーブルと、 前記吸着ヘッドが前記電子部品を吸着する位置と前記吸
    着ヘッドが前記電子部品を基板へ搭載する位置との間
    で、照明された前記バックプレートからの光を前記電子
    部品の吸着されている面側に照射して得られる前記電子
    部品のシルエット像を撮像して、前記吸着ヘッドに吸着
    されている前記電子部品の姿勢を光学的に検知する視覚
    認識部と、 前記吸着ヘッドに吸着された前記電子部品の姿勢を光学
    的に検知する位置と前記吸着ヘッドが前記電子部品を基
    板へ搭載する位置との間で、前記吸着ヘッドを隣り合う
    吸着ヘッドとは独立して回動させて吸着された前記電子
    部品を前記第2の回転軸を中心に回し、前記電子部品の
    姿勢を補正する回動手段と、 前記取り付け部材の間歇回転と複数の前記吸着ヘッドの
    摺動及び回動により、前記電子部品の吸着、姿勢検知、
    姿勢補正、前記基板への搭載を順次行うように制御する
    制御手段とを備えた ことを特徴とする電子部品搭載装
    置。 2.テーピングされた状態で収納された電子部品を供給
    する部品供給部と、 前記電子部品を吸着して摺動可能かつ回動可能であり下
    端部にバックプレートを設けた複数の吸着ヘッドを、ほ
    ぼ円周状に等間隔でかつ前記吸着ヘッドの摺動する方向
    と取り付け面とがほぼ直交するように配設した取り付け
    部材をほぼ鉛直方向の回転軸を中心に間歇回転する搭載
    ヘッド部と、 前記吸着ヘッドにより前記電子部品が搭載される基板の
    位置を位置決めするX Yテーブルと、 前記バックプレートを照明することにより前記バックプ
    レートからの光を前記電子部品の前記吸着ヘッドにより
    吸着されている面側を照射する照明手段と、 前記電子部品を吸着して基板へ搭載する間に、前記照明
    手段により照射された光により得られる前記電子部品の
    シルエット像を撮像して、前記吸着ヘッドに吸着されて
    いる前記電子部品の姿勢を光学的に検知する視覚認識部
    と、 前記電子部品の姿勢を光学的に検知して前記電子部品を
    基板へ搭載する間に、前記吸着ヘッドを隣り合う吸着ヘ
    ッドとは独立して回動させて、吸着された前記電子部品
    の姿勢を補正する回動手段と、 前記取り付け部材の間歇回転と前記吸着ヘッドの摺動及
    び回動により、前記電子部品の吸着、姿勢検知、姿勢補
    正、前記基板への搭載を順次行うように制御する制御手
    段とを備えたことを特徴とする電子部品搭載装置。 3.前記照明手段が前記バックプレートの斜め下方に設
    置されていることを特徴とする請求項2記載の電子部品
    搭載装置。
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