JP2813340B2 - 電子部品搭載装置 - Google Patents

電子部品搭載装置

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JP2813340B2
JP2813340B2 JP9068401A JP6840197A JP2813340B2 JP 2813340 B2 JP2813340 B2 JP 2813340B2 JP 9068401 A JP9068401 A JP 9068401A JP 6840197 A JP6840197 A JP 6840197A JP 2813340 B2 JP2813340 B2 JP 2813340B2
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保宏 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電子部品を無接触で位
置決めし、電子部品を基板上に搭載するようにした電子
部品の搭載装置に関する。 【0002】 【従来の技術】電子部品を基板上に搭載する装置には、
種々の方式がある。その中で、本発明と同方式の装置が
特開昭55−24491号公報に示されている。 【0003】この従来の電子部品搭載装置は、間歇回転
するテーブルの下面に多数の搭載ヘッドを配設し、部品
供給部から送られてきた電子部品を搭載ヘッドに吸着
後、次のステーションで、搭載ヘッドに吸着された電子
部品を、機械的な機構により複数の爪を用いて4方から
位置決めし、次のステーションで位置決めした電子部品
を基板上に搭載するようにしていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このように機械的な機
構で電子部品を位置決めすると、電子部品のバリとか、
モールド部のテーパに形状不良がある場合、電子部品の
位置決め不良や、電子部品の落下、破損などのトラブル
を起すことがある。 【0005】また、チップ抵抗の如きセラミック部品を
位置決めする爪は、摩耗が激しくて定期的な交換と調整
が必要である。また、形状の異なる電子部品に対して
は、同一の爪では対応できないのでその都度爪を取換え
る必要がある等多くの時間が浪費される。 【0006】また、搭載ヘッドは、回転機能を有してお
り、多数の搭載ヘッドに対して回転駆動源が1個である
ので、部品の搭載姿勢を変える場合、全ての搭載ヘッド
に吸着された電子部品が、今基板に搭載しようとしてい
る電子部品の姿勢に合わせて変えられてしまうことにな
る。そのため、電子部品の位置決め時に、電子部品の方
向が種々の方向を向くことになり、電子部品の位置決め
が非常に困難になり、生産性を低下させることになる。 【0007】また、一般的にテーピング部品の送り機構
は、テープの種類によって専用化されているので、テー
プの送りピッチが同じであっても、搭載パターンを変更
した場合(断面形状が異なる)は、その都度テープ(テ
ーピング部品)を入れ替えねばならないという不便さが
ある。 【0008】本発明の目的は、上記従来技術に鑑み、電
子部品の落下、破損もなく、正確な位置決めを可能にす
るとともに、生産性を向上させることができる電子部品
搭載装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明においては、電子部品を供給する部品供給
部と、ほぼ鉛直方向の回転軸を中心に回転可能であり、
下端部に前記電子部品を吸着する吸着ヘッドを有する搭
載ヘッドと、前記吸着ヘッドにより前記電子部品が搭載
される基板の位置を位置決めするXYテーブルと、前記
吸着ヘッが前記電子部品を吸着した位置と該吸着ヘッド
に吸着した電子部品を基板へ搭載する搭載位置と異なる
位置で、該吸着ヘッドに吸着された電子部品の姿勢をシ
ルエット像で光学的に認識する視覚認識部と、前記視覚
認識部の画像処理により、前記吸着ヘッドを前記回転軸
を中心に回転し、吸着された前記電子部品の姿勢を補正
する姿勢補正手段と、前記電子部品の吸着、視覚認識、
姿勢補正及び前記基板への搭載を行うように制御する制
御手段とを具備した。 さらに、前記搭載ヘッド上で前記
電子部品を吸着する吸着ヘッドの先端より搭載ヘッド側
に設けたバックプレートと、前記バックプレートに光を
照射する照射装置と、前記照射されたバックプレートの
光により前記吸着された電子部品の姿勢をシルエット像
で光学的に認識する視覚認識部とを具備した。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。まず、図1本発明による電子部品搭載装置
の外観図である。同図において、A部は、搭載ヘッド部
であり、中空の主軸の下端にテーブル70が取付けら
れ、このテーブル70には、上下動可能に複数の吸着ヘ
ッド54が取付けられている。B部は、テーピングされ
た電子部品を吸着ヘッド54の下方に搬入する部品供給
部である。C部は、電子部品を搭載する基板のX−Y方
向の位置決めをするとともに、上記吸着ヘッド54の下
方の所定位置に基板を配置するためのXYテーブルであ
る。D部は、基板供給部である。E部は、吸着ヘッド5
4に吸着した電子部品の姿勢を光学的に監視するための
視覚認識部である。 【0011】これらA〜E部は、筐体10上に取付けら
れている。この他、図1に図示していないものとして制
御装置(別筐体)、画像入力処理部、駆動系(筐体10
内)とからなる。基板供給部Dでは、コンベア191に
より電子部品を搭載する基板8が搬送され、基板供給部
DのチャックD´でコンベア191からXYテーブルC
の基板保持具に移される。この基板8はXYテーブルC
により搭載ヘッド部Aの下部に搬送され、搭載ヘッド部
Aにより順次電子部品が搭載される。電子部品の搭載完
了後、再びXYテーブルCにより基板8は基板供給部D
に搬送され、チャックD〃によりコンベア201に移さ
れ、次工程に送られる。 【0012】一方、搭載ヘッド部Aにより搭載される電
子部品は、部品供給部Bにテーピングされた状態でリー
ル3に巻かれて収納されており、これを部品供給部Bの
テープ送りピンにより吸着ヘッド54の直下まで搬送
し、これを吸着ヘッド54が下降して吸着して取上げ
る。ついで、吸着ヘッド54はインデックスユニット1
2により間歇的に回転させられ、視覚認識部Eへ送られ
る。視覚認識部Eではカメラにより電子部品の位置(吸
着ヘッド54に対する位置ずれ)を検出し、そのデータ
(ΔX,ΔY,Δθ)を制御装置へフィードバックす
る。 【0013】制御装置は、予め指示されたプログラムに
従って、基板8の電子部品を搭載すべき位置を、搭載位
置に移動させるためのデータを、XYテーブルCのモー
タに指令する。この時、視覚認識部Eからの電子部品の
位置ずれデータ(ΔX,ΔY,Δθ)を加味した移動デ
ータを指令値とする。この指令の基づいて、XYテーブ
ルCは移動する。 【0014】吸着ヘッド54は、再びインデックスユニ
ット12により1ピッチ送られ、基板8の直上に電子部
品を搬送してくる。ここで吸着ヘッド54が下降して電
子部品を基板8に搭載する。上記手順を繰り返して、電
子部品を基板8に搭載する。 【0015】以下、各部分ごとに更に詳細に説明する。 (搭載ヘッド部Aについて)図4は搭載ヘッド部Aの正
面図、図5は図4のA−A線矢視図、図6は搭載ヘッド
を示す垂直断面図、図7は図6のB−B断面図、図8は
同じくC−C断面図である。 【0016】図4および図5において、コラム11上に
インデックス装置12が固定されている。インデックス
装置12は、入力軸13にタイミングプーリ15、タイ
ミングベルト16等を介して連続回転を与えると、出力
軸30(図6参照)が間歇的に駆動されて回転する。図
6において、出力軸30に主軸34がボルト35で固定
され、主軸34の下端にテーブル70が固定されてい
る。また、テーブル70の外周部には、電子部品1(図
2参照)を吸着するための吸着ヘッド54を含めた機構
が4個配置されている。 【0017】主軸34の中心部は中空となっており、こ
の中空内に中空状の吸着ヘッド回転軸72と吸着ヘッド
回転軸55が2重に通っており、主軸34と吸着ヘッド
回転軸72および吸着ヘッド回転軸72と、吸着ヘッド
回転軸55間には各々ギャップを設けてあり、上記3本
の軸は単独で動作する。 【0018】吸着ヘッド回転軸72の下端外側はベアリ
ング71で支持され、下端部には歯車66が固定されて
いる。また、吸着ヘッド回転軸55の下端は、ブッシュ
64で回転自在に支持され、最下端部には歯車67がナ
ット65で固定されている。また、吸着ヘッド回転軸5
5の上端には歯車56が固定されており、パルスモータ
60の軸に固定された歯車59とタイミングベルト58
で連結されている。 【0019】一方、吸着ヘッド回転軸72の上端にも同
様な歯車57が固定され、タイミングベルト61と連結
してパルスモータ63と連動している。なお、インデッ
クス装置12の出力軸30は上端から下端まで中空部が
貫通しており、この中空部を前記吸着ヘッド回転軸72
および吸着ヘッド回転軸55が通っている。 【0020】ノズルホルダー43は、ガイド44により
上下動と回転が自在に保持されている。また、ノズルホ
ルダー43は、ブッシュ52に上下スライド自在に係合
し、回転方向はキー51により規制されている。ブッシ
ュ52はテーブル70とベアリング50を介して回転自
在に保持されている。ブッシュ52の下部外側には歯車
53aが固定されている。また、前記ノズルホルダー4
3のフランジ部に圧縮バネ47が組み込まれており、ノ
ズルホルダー43は常に上方に向けて付勢されている。
また、ノズルホルダー43の中空部48に圧縮バネ49
が組み込まれており、吸着ノズル54aの上端部を常に
下方に押し下げている。 【0021】吸着ノズル54aはノズルホルダー43内
を上下自在にスライドする。また、前記ガイド44はテ
ーブル70に固定されている。前記歯車53aは歯車6
6と係合しているため、パルスモータ63の回転はブッ
シュ52、ノズルホルダー43を介して吸着ノズル54
aに伝達され、吸着ノズル54aはパルスモータ63の
回転により任意の回転角が得られる。 【0022】つぎに、部品を吸着するための真空回路の
構成について説明する。主軸34の外周には溝36aな
いし36dが削設され、この溝36aとつながった縦穴
38aが主軸34の下方へ削設されており(図7参
照)、シールリング31の下端を過ぎた位置から再び主
軸34の外周へ抜け出ている。シールリング31は、ボ
ルト32によりインデックス装置12のフレームに固定
されており、内径は主軸34と回転自在に接している。
このため、主軸34の外径とシールリング31の内径と
は若干のギャップがあり、真空のエアー洩れを防止する
ためOリング37を主軸34側に装着している。 【0023】一方、ノズルホルダー43の上方外周部に
は溝45が削設され、この溝45の一部から中空部48
に横穴46を通し、溝45と一致する位置にパイプ40
aの一端を接続している。パイプ40aの他端は主軸3
4の縦穴38aに接続されている。これによりニップル
33aを真空ポンプ(図示せず)などへ接続することに
より、溝36a、縦穴38a、パイプ40a、横穴4
6、溝45、中空部48、吸着ノズル54aを通して真
空回路が構成され、吸着ノズル54aの先端に電子部品
1を吸着させることができる。 【0024】電子部品1の吸着および搭載時の吸着ノズ
ル54a〜54dの上下動作は、加圧レバー22a〜2
2bが揺動してカムホロワ41aでキャップ42を押し
下げ、ノズルホルダー43とともに吸着ノズル54aを
下降させることにより行われる。上昇時には、加圧レバ
ー22aを上方に揺動させることにより、圧縮バネ47
により吸着ノズル54aをノズルホルダー43とともに
上方へ押し上げる。 【0025】加圧レバー22aの動作は、図4および図
5に示す如く、カム17a,17bにより行われる。加
圧レバー22aは軸21aに固定され、軸21aはブラ
ケット20aにより回転自在に支持されている。軸21
aの他端はレバー19aに固定され、レバー19aとレ
バー25aは、ロッド18aで回転自在に接続されてい
る。 【0026】また、レバー25aの他端に固定されたカ
ムホロワ26aは、引張りバネ28aにより常にカム1
7aに接触している。これによりカム17aの変位を加
圧レバー22aに伝達し、吸着ノズル54a〜54dを
上下させて、電子部品の吸着および搭載(搭載時は真空
源をOFFとし大気へ解放する)動作が行われる。 【0027】吸着ヘッド54を含む吸着機構が90°ピ
ッチで4個テーブル上に配置されている。歯車66は各
々対向する歯車53aおよび53bに係合している。歯
車67は90°位置を変え歯車53c,53dに係合し
ている。 【0028】また、図6に示す如く、電子部品を吸着す
る位置と搭載する位置は、主軸34を対称軸として18
0°対向した位置に配置されている。従って、吸着ノズ
ル54bで電子部品を吸着後、基板8上へ搭載する間に
パルスモータ63が必要量回転して電子部品の搭載姿勢
を変更した場合、他方の吸着ノズル54aも同じ量だけ
回転する。 【0029】しかし、すでに吸着ノズル54aには、電
子部品がないので(搭載済みである)回転角には無関係
となる。すなわち、テーブル70の下面に2個の歯車6
6,67を設置し、互いに対向する歯車53a,53b
を歯車66に噛み合わせ、歯車53c,53dを歯車6
7に噛み合わせ、2個のパルスモータ63,60で順次
電子部品に回転角を与えることにより、他の電子部品の
回転角が累積することがなく、所要の電子部品の搭載姿
勢を任意に制御し得る。 【0030】以上のように構成した部品搭載部におい
て、図4に示すタイミングベルト16、タイミングプー
リ15および入力軸13を介して図6に示す主軸34に
間歇的な回転力が与えられ、テーブル70が間歇的に回
転する。このテーブル70の回転によって吸着ノズル5
4a〜54dは公転する。 【0031】一方、中空状の吸着ヘッド回転軸72と吸
着ヘッド回転軸55を介して、パルスモータ63,60
により吸着ノズル54a〜54dが自転する。この吸着
ノズル54a〜54dの自転により、吸着した電子部品
を回転し、姿勢を調節する。 【0032】また、部品供給部Bから電子部品を吸着す
る時および基板上に電子部品を搭載する時は、カム17
a,17bによってタイミングが計られて、吸着ノズル
54a〜54dを押し下げて行う。また、部品供給部B
から基板8への電子部品の移載は、吸着ノズル54a〜
54dの上記公転によって行われる。 【0033】このようにして吸着ノズル54a〜54d
の公転、自転、上下動の動作の組合せにより、部品供給
部Bに供給されてきた電子部品を吸着し、その電子部品
の姿勢を調整して基板上に搭載する。 【0034】(部品供給部Bについて)つぎに、部品供
給部Bについて説明する。図2は、テーピング部品の外
観図である。同図に示す如く、電子部品1は、送り穴2
´が形成されたテープ2内に収納され、テープリール3
に巻かれている。 【0035】図9は、部品供給部の側面図、図10は、
図9のD−D線における矢視図、図11は、第10のE
−E断面図、図12は、図10のB´部の断面図、図1
3は〜図15は、図12の動作工程図である。 【0036】図9において、テープ2は、テープリール
3ごとリール支え82にセットされる。リール支え82
はバー81を介してベース80に固定されている。テー
プ2は、テープリール3から部品供給テーブルB´部の
所定の位置へ引き出される。 【0037】図10に示す如く、部品供給テーブルB´
は、複数個(本例では8個)のテープを供給できる構造
となっており、ブラケット113および114に固定さ
れた2本のガイドバー103上に摺動自在に支持されて
いる。部品供給テーブルB´の下部には、ラック88が
ボルト132(図12参照)で固定されている。 【0038】ブラケット155はベース80に固定さ
れ、ラック88と係合するピニオン87を回転自在に支
持している。ブラケット155はベース80に固定さ
れ、モータ85を支持している。ピニオン87とモータ
85はカップリング86を介して接続されている。この
ため、モータ85の回転によりピニオン87、ラック8
8を介して部品供給テーブルB´が、2本のガイドバー
103を案内として任意の位置に移動することができ、
これによりつぎに吸着・搭載すべき電子部品1を吸着ヘ
ッド54の直下へ移動させている。 【0039】つぎに、テープ2の送り機構について説明
する。図12に示すように、テープ2を、テーブル13
1の所定の溝121aを通して、収納した電子部品1が
吸着ノズル54bの直下に来るように配置する。ローラ
124a〜124cは、ブラケット152にピン153
を介して回転自在に支持されたレバー125に回転自在
に支持されている。引張りバネ154の一端はレバー1
25に、他端はボルト156に固定され、常にレバー1
25を介してローラ124a〜124cがテープ2を押
え、溝121aからテープ2が浮き上がるのを防止して
いる。 【0040】前記送り孔2´に係合するピン状の突起1
34を固着した送り係止部材135と、同形のピン状の
突起140を固着した送り駆動部材150は、それぞれ
2本ずつのピン140,134をテープ2の送り孔2´
のピッチに合わせて固定してある。なお、ピン140,
134の数は任意に設定し得る。また、送り係止部材1
35と送り駆動部材150とは必ずしも同形に構成しな
くてもよい。これらの部材を上下方向に案内するため、
その本体部分を円柱状に形成し、これに外嵌する円筒状
のガイド133,149を設けている。 【0041】一方、テーブル131にアーム126を固
定し、前記の送り係止部材135に外嵌したガイド13
3をこのアーム126に固定する。これにより送り係止
部材135は、テープ2に対して垂直方向に往復摺動自
在に案内される。上記のアーム126に対してテープ送
り方向(X−X´方向)に摺動自在にスライダ147を
支承し、前記の送り駆動部材150に外嵌したガイド1
49をこのスライダ147に固着する。これにより送り
駆動部材150はテープ2に対して垂直方向に摺動自在
に案内され、かつテープ送り方向(X−X´方向)に、
スライダ147とともに摺動し得る。 【0042】上記のスライダ147にブラケット部分を
形成してピン143を固定し、このピン143を支点と
してT字形状に構成したレバー145を回転自在に支承
する。該レバー145の長辺の両端部に長孔141,1
46を設け、これらの長孔と前記の送り係止部材13
5、送り駆動部材150をそれぞれピン−長孔結合す
る。これにより、レバー145の垂直辺の先端部にX方
向の力とX´方向の力とを交互に加えると、該レバー1
45はピン143の回りに往復回動しつつスライダ14
7とともにX−X´方向に往復摺動する。 【0043】上記のレバー145の回動により送り係止
部材135と送り駆動部材150とが交互に上下に摺動
せしめられ、その上端に固着したピン134,140が
テープ2の送り孔に挿脱される。また、レバー145が
スライダ147とともにX−X´方向に往復平行移動せ
しめられる。144,144´は上記のレバー145の
回転角を規制するためのストッパボルトである。このス
トッパボルトによってレバー145の回転角を加減する
と、前記ピン134,140がそれぞれテープ2の送り
孔に係合する深さを調整し得る。 【0044】スライダ147のX−X´方向摺動ストロ
ークを規制するため、該スライダ147に切欠溝148
を形成するとともに、この切欠溝148に対してボール
136をバネ137で押し付ける構造のストローク調整
手段138をアーム126に固定する。このストローク
調整手段138は、弾性的にスライダ147の位置を係
止し、係止力よりも強い力を受けるとスライダ147の
摺動を許容する。 【0045】前記レバー145の垂直辺の先端をX−X
´方向に往復駆動するため、ドグ90とカムフォロア1
27とを設け、カムフォロア127を支承するロッド1
29を構成してその一端をピン142でレバー145に
回動自在に軸着する。128はロッド129を摺動自在
に支承するブッシュ、130はロッド129を図の右方
に向けて付勢してカムフォロア127をドグ90に当接
させるバネである。 【0046】ドグ90は図9に示す如くブラケット89
により摺動自在に支承されている。レバー100はピン
92を支点として揺動し、一端はドグ90の下面に固着
されたT溝をもつ係止部材91と摺動自在に係合し、他
端は引張りバネ101により下方へ引っ張られている。
また、ロッド93はレバー100と回転自在に係合して
いる。これによりロッド93のY−Y´方向の動作が、
レバー100、係止部材91を介してドグ90に伝達さ
れ、カムフォロア127を介してロッド129をX−X
´方向に摺動させる。 【0047】つぎに、以上のように構成した送り機構の
作動を、図13ないし図15を参照して説明する。図1
3は、ロッド129がX方向に動いた状態を示す。この
状態では、レバー145が図示左回り方向に回動すると
ともに、スライダ147とともに右方へ引き寄せられて
いる。このため、送り係止部材135が上昇してピン1
34をテープ2の送り孔2´に係合させている。また、
送り係止部材135は、アーム126に固着したガイド
133に嵌合しているのでX−X´方向には動かず、テ
ープ2がX−X´方向に動かないように係止している。 【0048】図14は、ロッド129がX´方向に動い
た状態を示す。この状態では、レバー145が図示の右
回りに回動して、送り係止部材135を下降せしめると
ともに、送り駆動部材150を上昇させる。これにより
送り係止部材135のピン134は、テープ2の送り孔
2´から抜去され、送り駆動部材150のピン140が
テープ2の送り孔2´に係合する。ストッパボルト14
4がスライダ147に当接してレバー145の回動が係
止された後、さらにロッド129が図のX´方向に動く
と、スライダ147はレバー145とともにX´方向に
摺動する。このとき、スライダ147に固定したガイド
149に嵌合した送り駆動部材150は、図のX´方向
に動かされテープ2を図のX´方向に送ることができ
る。 【0049】再びロッド129がX方向に動く際は、図
15に示す如く、前記と反対に、送り係止部材135が
上昇してテープ2のX−X´方向の動きを係止し、送り
駆動部材150は下降した後、右方に引き寄せられ、図
13に示す如く、ボール136がスライダ147の切欠
溝148に係合し、スライダ147のX方向(右方向)
摺動が止められる。前記図12を参照して容易に理解さ
れるように、ロッド129のX方向移動中にスライダ1
47の摺動が係止されると、ドグ90とカムフォロア1
27の間に空隙を生じてロッド129が停止する。 【0050】上述の如く、スライダ147の摺動ストロ
ークを規制する手段(上記のボール、バネ、切欠溝)を
設けておくと、ドグ90の揚程を変えずにテープ2の送
りピッチを調整することができる。 【0051】図13ないし図15で説明した作動から明
らかなように、送り係止部材135は、テープ2に対し
て垂直方向にのみ摺動し、ピン134をテープ2の送り
孔2´に対して真直に挿入、抜去させる。また、送り駆
動部材150も同様に、ピン140をテープ2の送り孔
2´に対して真直に挿入、抜去させる。 【0052】この送り駆動部材150は、X−X´方向
の運動もするが、送り係止部材135の下降が終わるま
で(すなわち、送り駆動部材150の上昇が終わるま
で)、スライダ147がボール136と切欠溝148と
によって係止されているため、ピン140が送り孔2´
に対して斜めに侵入されることは無い。その理由は、レ
バー145の右回り方向の回動が、ストッパボルト14
4によって制動された後でないと、スライダ147がボ
ール136と切欠溝148とによる係止力に打ち勝って
X´方向に摺動する力を受けないからである。 【0053】上記のようにして送り駆動部材150のピ
ン140が、確実にテープ2の送り孔2´に挿入された
後、送り駆動部材150によって所定のストロークだけ
送られ、その他の時間は送り係止部材135によってテ
ープ2を係止しているので、テープ2の送りピッチを正
確に一定に保ち得る。 【0054】また、送り係止部材135と送り駆動部材
150は、垂直方向に上下動するとともに、ストッパボ
ルト144,144´により上下方向のストロークを調
整することができるので、テープ2の種類によっ上下方
向のストロークを調整し、各種のテープ2に対応させる
ことができる。 【0055】以上説明した動作によりテープ2は送られ
るが、前記図2に示す如くテープ2に収納された電子部
品1を取り出すためには、アッパテープ4を剥がす必要
がある。このアッパテープ4の引き剥がしおよび巻取り
機構について説明する。 【0056】図12において、アッパテープ4は、テー
プガイド156aを過ぎた点からテープ2の送り方向と
は反対方向に引っ張られることにより、テープ2から剥
離される。剥離されたアッパテープ4は巻取リール11
1により巻き取られる。この巻取リール111は、図9
に示すように、支持ローラ109、駆動ローラ110の
2点に当接するように、ブラケット104にピン105
で揺動可能に支持されたレバー106に回転自在に支持
された押し付けローラ107により押し付けられてい
る。 【0057】図11に示すように、テーブル131に固
定されたブラケット117には、駆動ローラ110の本
体115が、ベアリング118を介して回転自在に支承
されている。モータ112(図10参照)の回転は、ス
プライン軸116、ブッシュ119を介してローラ本体
115に伝達される。従って、先に述べた如く、テーブ
ル131がモータ85により左右方向にスライドした場
合、当然ブラケット117も左右方向にスライドする。
このため、スプライン軸116とブッシュ119の関係
は回転のみを伝達し、軸方向への移動は自由に行えるも
のとする。 【0058】1本の駆動ローラ110に対してセットさ
れたテープ2の数だけ巻取リール111が接する。この
ため、駆動ローラ110と巻取リール111の間は常に
スリップしており、テープ2が送られた時、テープ2か
ら剥がされた長さ分だけアッパテープ4を巻き取る動作
を行う。 【0059】また、図9に示すように、固定カッタ97
はブラケット95、支柱94を介してベース7に固定さ
れており、可動カッタ96は固定カッタ97と一定の間
隙を保ちながら、ロッド98の上下動作によりピッチ送
りされるテープ2を、順次切断して落下させる。 【0060】(XYテーブルCについて)つぎに、基板
8を位置決めし、所定の位置に部品1が搭載されるよう
にXY方向に移動するXYテーブルCについて説明す
る。図16はXYテーブルの平面図、図17は図16の
F−F断面図、図18は図16のG−G断面図である。 【0061】同図において、ベース7上に固定されたサ
ブベース177の両端にはサイドブロック160a、1
60bが配置され、スライドシャフト161a、161
bを保持している。一対のガイド169、170で結合
されたフレーム162は、スライドシャフト161a、
161bにY−Y´方向に移動可能に支持されている。
このフレーム162には、ラック164が固定されてい
る。 【0062】ブラケット167を介してベース7に支持
されたモータ166の回転軸には、カップリング168
を介して、前記ラック164に噛み合うピニオン165
が結合されている。従って、モータ166を回転させる
と、ラック164を介してテーブル163はY−Y´方
向に移動する。 【0063】サブベース177上には、ローラ174、
174´、189、189´260、260´がブロッ
ク173上に回転自在に保持されている。ただし、ブロ
ック173に保持されている各ローラ174、174
´、189、189´260、260´はXY方向とも
移動できない。 【0064】サブベース177上に固定されたブロック
180には、スライドブロック179がX−X´方向に
移動可能に支持されている。このスライドブロック17
9上には、ブラケット178を介して所定の間隔で一対
のローラ175が回転可能に支持されている。また、ス
ライドブロック179には、ラック181が固定されて
いる。 【0065】モータ182は、サブベース177の下面
に固定されたモータブラケット147に支持されてい
る。前記ラック181と噛み合うように軸受188に回
転可能に支持されたピニオン187は、軸148を介し
てモータ182に結合されている。従って、モータ18
2を回転させると、ラック181を介してスライドブロ
ック179がX−X´方向に移動する。 【0066】前記ガイド169、170にX−X´方向
に移動可能に支持されたテーブル163の両側面には、
下方に向けて突出するステー186、186´を介し
て、ガイドバー171が固定されている。このガイドバ
ー171は、前記ローラ174と174´、189と1
89´260と260´の間を移動可能であり、ローラ
175によってX−X´方向から挾持される。 【0067】従って、テーブル163は、モータ166
の作動によりY−Y´方向に移動し、モータ182の作
動によってX−X´方向に移動するXYテーブルを構成
している。 【0068】テーブル163上には、治具251が固定
され、この治具251に基準ローラ252a〜252d
が直交する2辺に沿って配置されている。また、治具2
51には、それぞれピニオン254、256を一体に固
定した一対のレバー255が揺動可能に支持され、各レ
バー255の間には、ばね259が掛け渡されている。
さらに、各レバー255には、それぞれ押し付けローラ
257,258が回転可能に支持されている。 【0069】このような構成において、基板8の位置決
めは、レバー255を開いた状態で基板が供給された
後、ばね259の力によりレバー255を閉じる方向に
揺動ささせ、押し付けローラ257、258により基板
8を基準ローラ252aないし252dに押し付けるこ
とにより行われる。 【0070】基板8をXYテーブル上に位置決め後、X
Yテーブルが作業位置(矢印Pの位置)まで移動する。
作業位置Pにおいては、モータ182を回転させ、ロー
ラ175を介してガイドバー171と一体となったテー
ブル163をX方向に移動させることにより、基板8を
任意の位置に位置決めすることができる。 【0071】また、Y方向に大きく移動して基板供給位
置Qに移動するときは、まず、XYテーブルのX方向の
位置を、ガイドバー171がローラ174、174´に
ガイドされる位置に位置決めし、ついでY方向に移動す
ると、ガイドバー171はローラ175から外れ、順次
固定ローラを通過して固定ローラ260、260´にガ
イドされて基板供給位置Qに達する。ここでY方向の位
置決めさえすれば、X方向はすでに固定ローラ260、
260´で位置決めされているので基板供給に必要なX
Yテーブルの位置決めは完了する。 【0072】以上述べた如き構成とすれば、XY両方向
移動用のそれぞれのモータ182および166がサブベ
ース177上に固定でき、しかも、作業位置Pから基板
供給位置Qまでの長いストロークを移動させても、ガイ
ドバー171は比較的短くてよい。このことはテーブル
の移動時のイナーシャが小さくて済み、小形で高速動作
をさせる場合に非常に有利である。 【0073】つぎに、基板供給部Dについて説明する。
図19は基板供給部Dの平面図、図20は図19のH−
H断面図、図21および図22は図19の基板チャック
部D´、D´´の詳細を示す図である。 【0074】同図において、基板はC部のXYテーブル
に保持されている。基板の供給側コンベア191には、
基板ガイド192、192´およびストッパ193が取
付けられている。基板排出側コンベア201は、矢印方
向に駆動する。基板チャック部D´とD´´は、図20
に示すように連結板205によって連結している。 【0075】サブベース194には、ブラケット195
a、195bを介してガイドシャフト200が支持され
ている。ブロック210aとブロック210bは連結板
205により結合され、ガイドシャフト200に摺動自
在に支持されている。軸203および212が摺動可能
に支持されている。 【0076】サブベース194に固定されたブラケット
197に取付けられているシリンダ198は、そのロッ
ド先端がL金具199を介してブロック210aに接続
されている。従って、シリンダ198を作動させること
により、ブロック210aとブロック210bはX−X
´方向に摺動する。 【0077】ストッパボルト196a、196bは、ブ
ラケット195a、195bに設けられ、ブロック21
0aとブロック210bの移動端を規制する。ショック
アブソーバ213、214は、シリンダ198の前進、
後退端でのブロック210a、ブロック210bとスト
ッパボルト196a、196bの衝突による衝撃を緩和
する。 【0078】軸203の上端部にプレート190aが、
軸212の上端部にはプレート190bがそれぞれ固着
され、プレート190aと190bは接続板208によ
って各々連結されている。連結板205の中央部にシリ
ンダ207が取付けられており、該シリンダ207のロ
ッドは接続板208に固接されている。従って、シリン
ダ207を作動させることにより、接続板208を介し
てプレート190a、190b上下動させることができ
る。 【0079】図21および図22に示すように、プレー
ト190aには、所定の間隔で、軸206a、206b
が固定され、この軸206a、206bに歯車209
a、209bが互いに噛み合うように回転可能に支持さ
れている。また、歯車209a、209bには、それぞ
れレバー204a、204bが一体に固定されている。
シリンダ202は、その一端がブロック217を介して
プレート190aに揺動可能に支持され、他端が204
bに回転可能に結合されている。 【0080】一対の爪部215は、プレート190aの
下面に配置された一対のブラケット211の間に固定さ
れた軸218摺動可能に支持され、ばね216で互いに
近接する方向に付勢されている。各爪部215には、そ
れぞれプレート190aに形成された長穴をその長径方
向に摺動可能に貫通し、前記レバー204a、204b
に対向するピン219が固定されている。 【0081】従って、シリンダ202が作動しそのロッ
ドが引っ込んだ時は、レバー204a、204bが開く
方向に回動し、レバー204a、204bによってピン
219を互いに離間する方向へ移動させ、ばね216の
抗張力に抗して爪部215を開く。また、前記シリンダ
202のロッドが突き出した時は、レバー204a、2
04bが閉じる方向に回動し、ばね216の抗張力によ
って爪部215を閉じる(基板8を保持する)方向に移
動させる。なお、プレート190bも、上記と同じ構成
の基板チャック機構を備えている。 【0082】つぎに、基板供給動作を説明する。図19
は基板を供給、排出する直前の状態を示している。すな
わち、供給側コンベア191上を流れてきた基板は、ス
トッパ193によりストップしている。一方、XYテー
ブル上の基板(電子部品1の搭載が完了したもの)は、
クランプレバー262がストッパ261に当ってクラン
プを開放した状態になっている。また、爪部215はシ
リンダ202により開いた状態にしておく。上記状態で
シリンダ207によりチャック部D´、D´´が各々下
降する。 【0083】下降端でシリンダ202が作動して、爪部
215の先端部が供給側コンベア191上の基板および
XYテーブル上の基板を同時にチャックする。つぎに、
シリンダ207が働き、チャック部D´、D´´を上昇
させる。その後、シリンダ198が前進し、チャック部
D´はXYテーブル上に、チャック部D´´は排出側コ
ンベア201上に移動する。ここで再びシリンダ207
が作動し、チャック部D´、D´´を下降させた後、シ
リンダ202により爪部215を開状態として、各々の
基板をXYテーブル上にセットし、また、もう一方では
排出側コンベア201上へ基板を排出する。このように
基板の供給と排出を同時に行うことにより、基板交換時
間の短縮を図っている。 【0084】(視覚認識部Eについて)つぎに、視覚認
識部Eについて説明する。図23は、視覚認識部の全体
を示す側面図、図24は、照明部分を拡大して示した側
面図、図25は、電子部品の状態を示す平面図、図26
は、電子部品検出を説明するために示した説明用図であ
る。 【0085】先に述べた部品供給部Bで吸着ヘッド54
が下降し、テープ2に収納されている電子部品1を吸着
後、吸着ヘッド54が上昇し、インデックス装置12に
よりインデックスすると、電子部品1は視覚認識部Eに
搬出されてくる。電子部品1がテープ2に収納されてい
る状態を図25に示す。本図から明らかなように、電子
部品1はテープ2の凹部6内に間隙を有して収納されて
いるため、凹部6内を自由に動き得る状態にある。従っ
て、吸着ヘッド54に吸着された電子部品1の姿勢はま
ちまちとなる。このため、この状態で基板に搭載する
と、位置ずれが生じ接続不良等が生じることになる。 【0086】そこで、図23に示す如き構成により電子
部品1の姿勢を検出し、修正後搭載するようにする。電
子部品1を吸着した吸着ノズル54dの下方に、鏡23
2を有する反射板231がホルダー233により光学系
の鏡筒234に保持されている。鏡筒234の他端には
カメラ239が接続され、検出系全体はブラケット23
8によりベース7に固定されている。この検出系によ
り、電子部品1の像は鏡232で反射して光学系23
6,237を介してカメラ239に達し、この像をマイ
クロコンピュータを用いた画像処理装置(図省略)によ
って処理することにより、電子部品1の位置、形状を認
識する。 【0087】このデータに基づき、つぎの搭載位置にイ
ンデックスする間に、所定の回転角になるように角度の
補正量を前記図6に示すパルスモータ63,60に与え
て吸着ヘッド54を回転させ、同時に基板8を位置決め
しているXYテーブルCのモータ166,182にXY
方向のずれ量を送り、補正量を加えた位置に位置決めす
れば、電子部品1は基板8の所定の位置に搭載される。 【0088】図24に示す如く、ノズルホルダー43の
下面にバックプレート230を設置し、ランプ235
a,235bを各々バックプレート230の斜め下方に
設置し、電子部品1を直接照らさずバックプレート23
0の下面を照明することにより、電子部品1をシルエッ
ト像としてとらえる。これにより電子部品1のはんだ面
や金属光沢面によるハレーション等を起さず鮮明な画像
が得られる。 【0089】つぎに、カメラ239に入力された画像
は、電圧信号に変換されて画像処理部に送られる。画像
処理部では図26に示す如く、画面ABCD内に電子部
品1の像(4点のコーナをa,b,c,dとする)が取
り込まれたとき画面の走査方向をA→Dの方向として順
次上辺より走査する。背景部分を白、電子部品1の像を
黒の2値で表示した時、黒の生じ始める点a、黒の消え
る点c、黒の始まる点が不連続になる点、すなわち、単
調増加ないし単調減少が変わる点b,dを求め、この4
点を電子部品1の4つの頂点として、電子部品1の位置
を算出する。この結果を元に補正量を求める。 【0090】今、点Oを電子部品1の像の本来有るべき
位置とし、X,Y軸に電子部品1の像の辺が平行で有る
べきものとする。この時点のa,b,c,dの座標をa
(x1,y1),b(x2,y2),c(x3,y3),d
(x4,y4)とすれば、傾きΔθは、 【0091】 【数1】 【0092】または 【0093】 【数2】 【0094】で求められる。 【0095】ついで、回転中心(=吸着ヘッド54の像
中心)Oの回りにΔθだけ回転させて回転角の補正をし
たと仮定したとき、電子部品1の像中心の座標P
(x0,y0)は、P(x0´,y0´)に移る。x0´,
0´は、 【0096】 【数3】 【0097】 【数4】 【0098】 【数5】 【0099】となる。ここで、x0,y0は、 【0100】 【数6】 【0101】 【数7】 【0102】で求められる。 【0103】以上により、Δθ,x0´,y0´を補正値
として制御用マイクロコンピュータへデータとして送
り、Δθは前記図6に示すパルスモータ63,60へ、
0´,y0´は図18に示すモータ182,166へ補
正値としてマイクロコンピュータから指令を出し、各々
補正量だけ動作させると、電子部品1は正しい位置に搭
載される。 【0104】このように構成した視覚認識部Eにおい
て、吸着ヘッド54にて吸着している電子部品1の姿勢
を光学的に認識し、認識したデータを電気信号に変換
し、この電気信号によって吸着ヘッド54を回転して電
子部品1の姿勢を調整するとともに、XYテーブルの位
置合わせを行うことにより、非接触で電子部品1を正確
に基板8上に搭載することが可能になる。 【0105】 【発明の効果】以上説明したように本発明の電子部品搭
載装置によれば、部品供給部より供給されてきた部品を
吸着ヘッドで吸着し、吸着されたこの部品を視覚認識部
で光学的に認識し、認識したデータを基に上記吸着ヘッ
ドを回転させて部品の姿勢を調整するとともに、XYテ
ーブルの位置を決めるようにしたので、部品には全く触
れずに非接触の状態で部品を正確に基板上に搭載するこ
とができ、部品のバリとか形状不良による位置決め不良
が全くなく、部品を正確に基板上に搭載することができ
るとともに、部品の落下および破損は全く起らない。 【0106】また、非接触であるので、従来のような爪
部の定期的な検査、調整および取替えが全く不要である
ので、これらに費やす時間は皆無となり、生産性を大幅
に向上することができた。 【0107】また、部品供給部Bにおいて、垂直に上下
動する送り係止部材と送り駆動部材とを設け、レバーを
介してテープの送りストロークと、上記上下動のストロ
ークとを調整可能にしたので、各種のテープ(部品)に
対応させることができて部品供給部の取替えが不要とな
り、大幅に生産性を向上することができた。 【0108】また、搭載ヘッド部Aにおいて、テーブル
を回転する主軸と同心状に吸着ヘッド回転軸を設け、2
個1対の吸着ヘッドを自転するようにして部品の姿勢を
調整するようにするとともに、テーブルによって吸着ヘ
ッドを公転して部品の移載を行うようにしたので、部品
の姿勢の調整と移載が敏速に行われ、生産性を大幅に向
上することができた。 【0109】また、XYテーブルの駆動用モータを固定
板に取付けて、XYテーブルの重量を軽くするととも
に、ガイドによってXYテーブルのXまたはY方向の一
方を固定化して基板の受入れを容易にしたので、XYの
テーブルの移動速度を早くすることができるとともに、
基板の位置合わせを容易にし、生産性を大幅に向上する
ことができた。 【0110】また、視覚認識部Eにおいて、部品をシル
エット像としてとらえたので、部品の半田面や金属光沢
面によるハレーション等が起らず、鮮明な画像が得ら
れ、種々の部品に対する適用が可能であり、さらには、
正確な部品の姿勢が得られるので、部品の位置決めがよ
り正確となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による電子部品搭載装置の外観図であ
る。 【図2】電子部品の外観図である。 【図3】図2のL−L断面図である。 【図4】搭載ヘッド部の正面図である。 【図5】図4のA−A線における矢視図である。 【図6】搭載ヘッドの垂直断面図である。 【図7】図6のB−B断面図である。 【図8】図6のC−C断面図である。 【図9】部品供給部の側面図である。 【図10】図9のD−D線における矢視図である。 【図11】図10のE−E断面図である。 【図12】図10のB´部の断面図である。 【図13】図12の動作工程説明図である。 【図14】図12の動作工程説明図である。 【図15】図12の動作工程説明図である。 【図16】XYテーブルの平面図である。 【図17】図16のF−F断面図である。 【図18】図16のG−G断面図である。 【図19】基板供給部の平面図である。 【図20】図19のH−H断面図である。 【図21】図19に示すD’,D”部を部分拡大して示
した平面図である。 【図22】図21の縦断面図である。 【図23】視覚認識部の全体を示す側面図である。 【図24】照明部分を拡大して示した側面図である。 【図25】部品の状態を示す平面図である。 【図26】部品検出を説明するために示した説明用図で
ある。 【符号の説明】 1…部品、2…テープ、3…テープリール、8…基板、
12…インデックス装置、30…出力軸、34…中空状
の主軸、53,66,67…歯車(伝達機構)、54…
吸着ヘッド、54a〜54d…吸着ノズル、55…吸着
ヘッド回転軸、72…中空状の吸着ヘッド回転軸、23
0…バックプレート、231…反射板、232…鏡、2
39…カメラ、A…搭載ヘッド部、B…部品供給部、C
…XYテーブル、D…基板供給部、E…視覚認識部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−118392(JP,A) 特開 昭57−164310(JP,A) 特開 昭58−23449(JP,A) 特開 昭58−105593(JP,A) 特開 昭57−193099(JP,A) 実開 昭57−148875(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05K 13/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.電子部品を供給する部品供給部と、ほぼ鉛直方向の回転軸を中心に回転可能であり、下端部
    に前記電子部品を吸着する吸着ヘッドを有する搭載ヘッ
    ドと、 前記吸着ヘッドにより前記電子部品が搭載される基板の
    位置を位置決めするXYテーブルと、 前記吸着ヘッが前記電子部品を吸着した位置と該吸着ヘ
    ッドに吸着した電子部品を基板へ搭載する搭載位置と異
    なる位置で、該吸着ヘッドに吸着された電子部品の姿勢
    をシルエット像で光学的に認識する視覚認識部と、 前記視覚認識部の画像処理により、前記吸着ヘッドを前
    記回転軸を中心に回転し、吸着された前記電子部品の姿
    勢を補正する姿勢補正手段と、 前記電子部品の吸着、視覚認識、姿勢補正及び前記基板
    への搭載を行うように制御する制御手段とを具備した
    とを特徴とする電子部品搭載装置。 2.請求項1記載の電子部品搭載装置において、 前記搭載ヘッド上で前記電子部品を吸着する吸着ヘッド
    の先端より搭載ヘッド側に設けたバックプレートと、 前記バックプレートに光を照射する照射装置と、 前記照射されたバックプレートの光により前記吸着され
    た電子部品の姿勢をシルエット像で光学的に認識する視
    覚認識部とを具備したことを特徴とする電子部品搭載装
    置。
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JPH1022697A (ja) 1998-01-23

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