JP2766522B2 - 天然材様印材 - Google Patents
天然材様印材Info
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- JP2766522B2 JP2766522B2 JP22754689A JP22754689A JP2766522B2 JP 2766522 B2 JP2766522 B2 JP 2766522B2 JP 22754689 A JP22754689 A JP 22754689A JP 22754689 A JP22754689 A JP 22754689A JP 2766522 B2 JP2766522 B2 JP 2766522B2
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- Japan
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- weight
- molding
- parts
- ivory
- methyl methacrylate
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は印材に関するものである。さらに詳しくは、
天然材主として象牙の感触、質感、重量感、外観を有す
る印材に関する。
天然材主として象牙の感触、質感、重量感、外観を有す
る印材に関する。
在来象牙はその感触、質感、重量感、外観、加工のや
り易さにより印材として高く評価されたきた。しかし近
年、象は乱獲により減少しており、種族保護のため、今
後入手不可能となる状況にある。
り易さにより印材として高く評価されたきた。しかし近
年、象は乱獲により減少しており、種族保護のため、今
後入手不可能となる状況にある。
象牙に替る合成物としては、アミノ樹脂(特開昭53−
8651、特開昭53−9112)カゼイン樹脂、熱可塑性樹脂
(特開昭49−59865)、又はこれら樹脂に無機質充填剤
を添加したものがあるが、いずれも樹脂のみでは比重が
小さすぎ、重くするため無機質充填剤を添加すると象牙
特有の深みをもった質感、外観が得られず又、加工時に
欠けやすくなるなどの問題がある。又セラミック(特開
昭60−180933、特開昭63−74950)は重すぎる、加工時
欠けやすいなどの問題がある。
8651、特開昭53−9112)カゼイン樹脂、熱可塑性樹脂
(特開昭49−59865)、又はこれら樹脂に無機質充填剤
を添加したものがあるが、いずれも樹脂のみでは比重が
小さすぎ、重くするため無機質充填剤を添加すると象牙
特有の深みをもった質感、外観が得られず又、加工時に
欠けやすくなるなどの問題がある。又セラミック(特開
昭60−180933、特開昭63−74950)は重すぎる、加工時
欠けやすいなどの問題がある。
本発明は天然材主として象牙に替わり得る天然材の感
触、質感、重量感、外観を有する合成物による印材を提
供しようとするものである。
触、質感、重量感、外観を有する合成物による印材を提
供しようとするものである。
本発明者等は上記問題点を解決するため、鋭意検討し
た結果特定の樹脂成分に対して特定の充填剤を特定量混
合した成形材料を加圧硬化成形した合成物が、その目的
を達成することを見出して本発明を完成させたものであ
る。即ち、本発明者らはメチルメタクリレート系重合体
10〜60重量%とメチルメタクリレート系単量体90〜40重
量%より成る樹脂成分70〜20重量部と、粉状水酸化アル
ミニウム30〜80重量部と、重合開始剤を混合し、加圧硬
化、具体的には(1)金型を用い加熱加圧硬化する。
(2)トランスファー成形により加熱加圧成形する。
(3)射出成形により加熱加圧成形することにより、天
然材主として象牙の感触、質感、重量感、外観を有する
合成物印材を得られることを見出した。
た結果特定の樹脂成分に対して特定の充填剤を特定量混
合した成形材料を加圧硬化成形した合成物が、その目的
を達成することを見出して本発明を完成させたものであ
る。即ち、本発明者らはメチルメタクリレート系重合体
10〜60重量%とメチルメタクリレート系単量体90〜40重
量%より成る樹脂成分70〜20重量部と、粉状水酸化アル
ミニウム30〜80重量部と、重合開始剤を混合し、加圧硬
化、具体的には(1)金型を用い加熱加圧硬化する。
(2)トランスファー成形により加熱加圧成形する。
(3)射出成形により加熱加圧成形することにより、天
然材主として象牙の感触、質感、重量感、外観を有する
合成物印材を得られることを見出した。
象牙は生物由来の天然物であるから象の種類、或は1
本象牙の中でも部分により、ある限度の範囲内である
が、その感触、質感、重量感、外観は違っている。例え
ば色調はいわゆるアイボリーではあるが、白味の強いも
の、黄味を含むもの、褐色味を帯びるもの、赤味を含む
もの等々がある。又質感も透明感の比較的多い優美な感
じの部分から不透明で白っぽく深みのないものもある。
又比重も1.8〜1.9と言われている。
本象牙の中でも部分により、ある限度の範囲内である
が、その感触、質感、重量感、外観は違っている。例え
ば色調はいわゆるアイボリーではあるが、白味の強いも
の、黄味を含むもの、褐色味を帯びるもの、赤味を含む
もの等々がある。又質感も透明感の比較的多い優美な感
じの部分から不透明で白っぽく深みのないものもある。
又比重も1.8〜1.9と言われている。
その他天然材としては水牛の角があり、これにも黒
色、アメ色、灰色など種々の外観のものが印材として使
われている。
色、アメ色、灰色など種々の外観のものが印材として使
われている。
よって本発明の合成物原料の配合割合にも範囲を有す
るものである。その結果本発明による成形直前の成形材
料の粘度は常温に於て数ポイズの低粘度液状のものか
ら、生パン状のものまで含まれる。成形材料の粘度によ
り適する成形法が異なる。生パン状のものは、金型によ
る加熱加圧成形、トランスファー成形、射出成形が適し
ている。又、数千ポイズまでの流動性を有する場合は弾
性袋に入れ、金型で成形するのが適している。
るものである。その結果本発明による成形直前の成形材
料の粘度は常温に於て数ポイズの低粘度液状のものか
ら、生パン状のものまで含まれる。成形材料の粘度によ
り適する成形法が異なる。生パン状のものは、金型によ
る加熱加圧成形、トランスファー成形、射出成形が適し
ている。又、数千ポイズまでの流動性を有する場合は弾
性袋に入れ、金型で成形するのが適している。
本発明に用いるメチルメタクリレート系重合体はメチ
ルメタクリレートのホモポリマー又はメチルメタクリレ
ート80重量%以上と他のα,β−エチレン性不飽和化合
物、例えば酢酸ビニル、スチレン、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、シクロ
ヘシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレートなどの如き単量体20重量%
未満との共重合体より選ばれる。
ルメタクリレートのホモポリマー又はメチルメタクリレ
ート80重量%以上と他のα,β−エチレン性不飽和化合
物、例えば酢酸ビニル、スチレン、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、シクロ
ヘシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレートなどの如き単量体20重量%
未満との共重合体より選ばれる。
メチルメタクリレート系単量体はメチルメタクリレー
ト又はメチルメタクリレート80重量%以上と他のα,β
−エチレン性不飽和化合物、例えば酢酸ビニル、スチレ
ン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレートのよ
うな一官能単量体、エチレングリコールジアクリレー
ト、プロピレングリコールジアクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラメタクリレート、ジビニルベンゼンの如き
多官能単量体20重量%未満との混合体である。特にα,
β−エチレン性不飽和化合物として多官能単量体を用い
ると三次元架橋体となり強度、耐熱性が増大する。
ト又はメチルメタクリレート80重量%以上と他のα,β
−エチレン性不飽和化合物、例えば酢酸ビニル、スチレ
ン、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレートのよ
うな一官能単量体、エチレングリコールジアクリレー
ト、プロピレングリコールジアクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラメタクリレート、ジビニルベンゼンの如き
多官能単量体20重量%未満との混合体である。特にα,
β−エチレン性不飽和化合物として多官能単量体を用い
ると三次元架橋体となり強度、耐熱性が増大する。
メチルメタクリレート系重合体の割合は10〜60重量%
である、より好ましくは15〜50重量%である。メチルメ
タクリレート系重合体の割合が10重量%未満では成形直
前の成形材料の粘度が低すぎ成形時の充填剤の有害な分
離を生ずる。又分離防止のため水酸化アルミニウムの添
加を増せば硬化物の深みが失われてしまう。又メチルメ
タクリレート系重合体の割合が60重量%越えると、メチ
ルメタクリレート系単量体と混合溶解した樹脂成分が高
粘度となり象牙の質感を得るに必要な水酸化アルミニウ
ムを添加できなくなる。
である、より好ましくは15〜50重量%である。メチルメ
タクリレート系重合体の割合が10重量%未満では成形直
前の成形材料の粘度が低すぎ成形時の充填剤の有害な分
離を生ずる。又分離防止のため水酸化アルミニウムの添
加を増せば硬化物の深みが失われてしまう。又メチルメ
タクリレート系重合体の割合が60重量%越えると、メチ
ルメタクリレート系単量体と混合溶解した樹脂成分が高
粘度となり象牙の質感を得るに必要な水酸化アルミニウ
ムを添加できなくなる。
本発明においてメチルメタクリレート系重合体とメチ
ルメタクリレート系単量体より樹脂成分を得るには、例
えばメチルメタクリレート系単量体に撹拌しながらメチ
ルメタクリレート系重合体を加え、必要により加熱又は
冷却しながら溶解する。又はメチルメタクリレート系単
量体を少量の重合開始剤と連鎖移動剤の存在下で加熱反
応することによっても得られる。
ルメタクリレート系単量体より樹脂成分を得るには、例
えばメチルメタクリレート系単量体に撹拌しながらメチ
ルメタクリレート系重合体を加え、必要により加熱又は
冷却しながら溶解する。又はメチルメタクリレート系単
量体を少量の重合開始剤と連鎖移動剤の存在下で加熱反
応することによっても得られる。
本発明で用いる粉状水酸化アルミニウムについては特
に制限はないが粒子径は100μm以下、好ましくは30μ
m以下、より好ましくは5μm以下である。粉状水酸化
アルミニウムの添加量は30〜80重量部、好ましくは50〜
75重量部である。粉状水酸化アルミニウムの添加量が30
重量部未満であると、硬化物が軽すぎ半透明となり象牙
の質感が得られない。又添加量が80重量部を越えると硬
化物が重くなりすぎ、深みが失われ、彫刻時欠けを生じ
好ましくない。
に制限はないが粒子径は100μm以下、好ましくは30μ
m以下、より好ましくは5μm以下である。粉状水酸化
アルミニウムの添加量は30〜80重量部、好ましくは50〜
75重量部である。粉状水酸化アルミニウムの添加量が30
重量部未満であると、硬化物が軽すぎ半透明となり象牙
の質感が得られない。又添加量が80重量部を越えると硬
化物が重くなりすぎ、深みが失われ、彫刻時欠けを生じ
好ましくない。
本発明で用いる重合開始剤としては、例えばベンゾイ
ルパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、
メチルエチルケトンパーオキサイド、ビス(4−t−ブ
チルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、t−
ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ
オクトエート、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2′−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハ
イドロクロライドをあげることができる。
ルパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、
メチルエチルケトンパーオキサイド、ビス(4−t−ブ
チルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、t−
ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ
オクトエート、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2′−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハ
イドロクロライドをあげることができる。
重合開始剤の添加量は成形材料に対して0.01〜3.0重
量部、好ましくは0.1〜1.0重量部である。
量部、好ましくは0.1〜1.0重量部である。
樹脂成分と粉状水酸化アルミニウムを混合する際にシ
ランカップリング剤を用いると樹脂成分と粉状水酸化ア
ルミニウムがより緊密に一体化し水分の影響を受けにく
くなる。シランカップリングとしてはγ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、
ビニルトリアセトキシシランなどがある。
ランカップリング剤を用いると樹脂成分と粉状水酸化ア
ルミニウムがより緊密に一体化し水分の影響を受けにく
くなる。シランカップリングとしてはγ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、
ビニルトリアセトキシシランなどがある。
本発明の成形材料には、必要に応じて天然材様印材の
特性を損ねない範囲で染顔料、補強剤、改質剤、安定
剤、増量剤、離型剤、分散剤、重合調整剤を加えること
も可能である。
特性を損ねない範囲で染顔料、補強剤、改質剤、安定
剤、増量剤、離型剤、分散剤、重合調整剤を加えること
も可能である。
本発明に於て改質増量剤として象牙の切削粉、水牛の
角の切削粉を添加してもよい。硬化物の比重を変えるこ
となく、成形材料の粘度を調整できる。また彫刻性、外
観の調節にも有効である。天然材粉末の粒度は100メッ
シュふるい通過、好ましくは200メッシュふるい通過で
ある。
角の切削粉を添加してもよい。硬化物の比重を変えるこ
となく、成形材料の粘度を調整できる。また彫刻性、外
観の調節にも有効である。天然材粉末の粒度は100メッ
シュふるい通過、好ましくは200メッシュふるい通過で
ある。
本発明に於て樹脂成分と粉状水酸化アルミニウムを混
合するには、成形材料の粘度が低い場合はプロペラ型、
タービン型撹拌機を具えた混合槽を用いる。又成形材料
が室温ではほとんど流動性のない高粘度の場合はニーダ
ーで加熱下に混合することができる。
合するには、成形材料の粘度が低い場合はプロペラ型、
タービン型撹拌機を具えた混合槽を用いる。又成形材料
が室温ではほとんど流動性のない高粘度の場合はニーダ
ーで加熱下に混合することができる。
本発明に於て硬化成形方法は硬化前の成形材料の粘度
により適する成形方法が選定される。粘度の数千ポイズ
以上の生パン状の場合には、金型による加熱加圧成形、
トランスファー成形、射出成形が適している。
により適する成形方法が選定される。粘度の数千ポイズ
以上の生パン状の場合には、金型による加熱加圧成形、
トランスファー成形、射出成形が適している。
金型成形では食い切り部を有する押込型を用いるのが
望ましい。加圧には液圧プレスを用い、型締め速度を変
更できるものが望ましい。加熱温度は40〜150℃、好ま
しくは60〜130℃で加圧力は10〜200kg/cm2、好ましくは
30〜150kg/cm2である。加圧キープ時間は0.3〜100分、
好ましくは1〜30分である。
望ましい。加圧には液圧プレスを用い、型締め速度を変
更できるものが望ましい。加熱温度は40〜150℃、好ま
しくは60〜130℃で加圧力は10〜200kg/cm2、好ましくは
30〜150kg/cm2である。加圧キープ時間は0.3〜100分、
好ましくは1〜30分である。
成形材料の粘度が低い場合には、弾性袋に入れ金型で
押え、所定の形状として硬化させても良い。弾力性を有
する袋の材質としてはポリビニルアルコール、エチレン
プロピレンゴムなどが用いられる。
押え、所定の形状として硬化させても良い。弾力性を有
する袋の材質としてはポリビニルアルコール、エチレン
プロピレンゴムなどが用いられる。
トランスファー成形は通常のトランスファー成形用金
型とトランスファー成形機を用いる。加熱温度は60〜15
0℃、好ましくは80〜130℃、注入圧力30〜100kg/cm2、
加圧キープ時間は0.3〜30分、好ましくは1〜20分であ
る。
型とトランスファー成形機を用いる。加熱温度は60〜15
0℃、好ましくは80〜130℃、注入圧力30〜100kg/cm2、
加圧キープ時間は0.3〜30分、好ましくは1〜20分であ
る。
射出成形は熱硬化性樹脂用が使用できる。方式はプラ
ンジャー方式でもインラインスクリュー方式でもよい。
金型は通常の熱硬化樹脂成形用金型を使用できる。加熱
温度は60〜150℃、好ましくは80〜130℃、射出圧力500k
g/cm2以上、加圧保持圧力200kg/cm2以上、加熱保持時間
は0.3〜30分、好ましくは1〜20分である。
ンジャー方式でもインラインスクリュー方式でもよい。
金型は通常の熱硬化樹脂成形用金型を使用できる。加熱
温度は60〜150℃、好ましくは80〜130℃、射出圧力500k
g/cm2以上、加圧保持圧力200kg/cm2以上、加熱保持時間
は0.3〜30分、好ましくは1〜20分である。
印鑑の形状は多種類である。即ち、直径5mm〜24mmの
円、小判型、角型、つまみを有するものなどがあるか
ら、板状或はブロック状に成形した後、機械加工により
印鑑の形状とすることをさまたげるものではない。
円、小判型、角型、つまみを有するものなどがあるか
ら、板状或はブロック状に成形した後、機械加工により
印鑑の形状とすることをさまたげるものではない。
以下、実施例について更に詳しく説明する。
実施例1 還流冷却器を付けたジャケット付き密閉型ニーダーで
ポリメチルメタクリレート重合体(スミペックスME住友
化学(株)製)50重量部、メチルメタクリレート45重量
部、トリメチロールプロパントリメタクリレート5重量
部を40℃に加温しながら混合溶解した。これにシランカ
ップリング剤(KBM−503、信越化学(株)製)0.5重量
部を添加混合後、水酸化アルミニウム(ハイジライトH
−320、昭和軽金属(株)製)200重量部と200メッシュ
ふるいを通過する象牙粉30重量部、アイボリートナー1.
5重量部、およびt−ブチルパーオキシオクトエート
(パーブチル0、日本油脂(株)製)0.5重量部を混合
し、生パン状の成形材料を得た。この成形材料の粘度は
30℃でB型ヘリパス回転粘度計で測定すると26万ポイズ
であった。
ポリメチルメタクリレート重合体(スミペックスME住友
化学(株)製)50重量部、メチルメタクリレート45重量
部、トリメチロールプロパントリメタクリレート5重量
部を40℃に加温しながら混合溶解した。これにシランカ
ップリング剤(KBM−503、信越化学(株)製)0.5重量
部を添加混合後、水酸化アルミニウム(ハイジライトH
−320、昭和軽金属(株)製)200重量部と200メッシュ
ふるいを通過する象牙粉30重量部、アイボリートナー1.
5重量部、およびt−ブチルパーオキシオクトエート
(パーブチル0、日本油脂(株)製)0.5重量部を混合
し、生パン状の成形材料を得た。この成形材料の粘度は
30℃でB型ヘリパス回転粘度計で測定すると26万ポイズ
であった。
次にこの成形材料を直径16mm長さ70mm円柱10ケ取り成
形用加熱加圧金型に投入し120kg/cm2、120℃にて硬化し
たところ10分で硬化した。得られた成形品を仕上げ研磨
した所、深みのある象牙の質感と手触り重さを有し、光
電式彫刻機により彫刻した所、鮮明な印面で欠けなどは
なかった。
形用加熱加圧金型に投入し120kg/cm2、120℃にて硬化し
たところ10分で硬化した。得られた成形品を仕上げ研磨
した所、深みのある象牙の質感と手触り重さを有し、光
電式彫刻機により彫刻した所、鮮明な印面で欠けなどは
なかった。
実施例2 実施例1で得られた生パン状の成形材料を、50Tのト
ランスファー成形機にセットした直径16mm長さ70mmの円
柱10ケ取りトランスファー成形用金型に投入し、注入圧
力80kg/cm2、金型温度120℃で硬化した所10分で硬化し
た。得られた成形品を仕上げ研磨した所、深みのある象
牙の質感と手触り重さを有し、光電式彫刻機により彫刻
した所、鮮明は印面が得られ、欠けなどはなかった。
ランスファー成形機にセットした直径16mm長さ70mmの円
柱10ケ取りトランスファー成形用金型に投入し、注入圧
力80kg/cm2、金型温度120℃で硬化した所10分で硬化し
た。得られた成形品を仕上げ研磨した所、深みのある象
牙の質感と手触り重さを有し、光電式彫刻機により彫刻
した所、鮮明は印面が得られ、欠けなどはなかった。
実施例3 実施例1で得られた生パン状の成形材料を、直径16mm
長さ70mmの円柱10ケ取り熱硬化性樹脂成形金型を取付け
た100Tの熱硬化性樹脂用射出成形機で成形した。加圧保
持圧力300kg/cm2、金型温度130℃で8分で硬化した。得
られた成形品を仕上げ研磨した所、深みのある象牙の質
感と手触り重さを有し、光電式彫刻機により彫刻した
所、鮮明は印面が得られ、欠けなどはなかった。
長さ70mmの円柱10ケ取り熱硬化性樹脂成形金型を取付け
た100Tの熱硬化性樹脂用射出成形機で成形した。加圧保
持圧力300kg/cm2、金型温度130℃で8分で硬化した。得
られた成形品を仕上げ研磨した所、深みのある象牙の質
感と手触り重さを有し、光電式彫刻機により彫刻した
所、鮮明は印面が得られ、欠けなどはなかった。
実施例4 還流冷却器を付けたジャケット付き密閉型ニーダーで
ポリメチルメタクリレート重合体(スミペックスME住友
化学(株)製)40重量部、メチルメタクリレート60重量
部を40℃に加温しながら混合溶解した。これにシランカ
ップリング剤(KBM−503、信越化学(株)製)0.5重量
部を添加混合後、水酸化アルミニウム(ハイジライトH
−320、昭和軽金属(株)製)250重量部、アイボリート
ナー1.8重量部、およびt−ブチルパーオキシオクトエ
ート(パーブチル0、日本油脂(株)製)0.5重量部を
混合し、生パン状の成形材料を得た。この成形材料の粘
度は30℃でB型ヘリパス回転粘度計で測定すると30万ポ
イズであった。
ポリメチルメタクリレート重合体(スミペックスME住友
化学(株)製)40重量部、メチルメタクリレート60重量
部を40℃に加温しながら混合溶解した。これにシランカ
ップリング剤(KBM−503、信越化学(株)製)0.5重量
部を添加混合後、水酸化アルミニウム(ハイジライトH
−320、昭和軽金属(株)製)250重量部、アイボリート
ナー1.8重量部、およびt−ブチルパーオキシオクトエ
ート(パーブチル0、日本油脂(株)製)0.5重量部を
混合し、生パン状の成形材料を得た。この成形材料の粘
度は30℃でB型ヘリパス回転粘度計で測定すると30万ポ
イズであった。
次にこの成形材料を実施例1と同様に成形したところ
10分で硬化した。得られた成形品を仕上げ研磨した所、
深みのある象牙の質感と手触り重さを有し、光電式彫刻
機により彫刻した所問題なく鮮明な印面が得られた。
10分で硬化した。得られた成形品を仕上げ研磨した所、
深みのある象牙の質感と手触り重さを有し、光電式彫刻
機により彫刻した所問題なく鮮明な印面が得られた。
比較例1 還流冷却器を付けたジャケット付き密閉型ニーダーで
ポリメチルメタクリレート重合体(スミペックスME住友
化学(株)製)30重量部、メチルメタクリレート60重量
部、トリメチロールプロパントリメタクリレート10重量
部を40℃に加温しながら混合溶解した。これにシランカ
ップリング剤(KBM−503、信越化学(株)製)0.5重量
部を混合後、水酸化アルミニウム(ハイジライトH−32
0、昭和軽金属(株)製)500重量部、200メッシュふる
いを通過する象牙粉30重量部、アイボリートナー3.0重
量部、およびt−ブチルパーオキシオクトエート(パー
ブチル0、日本油脂(株)製)0.5重量部を混合し、生
パン状の成形材料を得た。この成形材料の粘度は34万ポ
イズであった。
ポリメチルメタクリレート重合体(スミペックスME住友
化学(株)製)30重量部、メチルメタクリレート60重量
部、トリメチロールプロパントリメタクリレート10重量
部を40℃に加温しながら混合溶解した。これにシランカ
ップリング剤(KBM−503、信越化学(株)製)0.5重量
部を混合後、水酸化アルミニウム(ハイジライトH−32
0、昭和軽金属(株)製)500重量部、200メッシュふる
いを通過する象牙粉30重量部、アイボリートナー3.0重
量部、およびt−ブチルパーオキシオクトエート(パー
ブチル0、日本油脂(株)製)0.5重量部を混合し、生
パン状の成形材料を得た。この成形材料の粘度は34万ポ
イズであった。
次にこの成形材料を実施例1と同様に操作して硬化し
た。得られた成形品を仕上げ研磨した。得られたものは
白っぽく深み感がなく、象牙の質感がなく、重すぎるも
のであった。光電式彫刻機により彫刻した所、文字の細
部が欠けを生じた。
た。得られた成形品を仕上げ研磨した。得られたものは
白っぽく深み感がなく、象牙の質感がなく、重すぎるも
のであった。光電式彫刻機により彫刻した所、文字の細
部が欠けを生じた。
比較例2 還流冷却器を付けたジャケット付き密閉型ニーダーで
ポリメチルメタクリレート重合体(スミペックスME住友
化学(株)製)70重量部、メチルメタクリレート30重量
部を40℃に加温しながら混合溶解した。これにシランカ
ップリング剤(KBM−503、信越化学(株)製)0.5重量
部を添加混合後、水酸化アルミニウム(ハイジライトH
−320、昭和軽金属(株)製)30重量部、アイボリート
ナー1.8重量部、およびt−ブチルパーオキシオクトエ
ート(パーブチル0、日本油脂(株)製)0.5重量部を
混合し、生パン状の成形材料を得た。この成形材料の粘
度は30℃でB型ヘリパス回転粘度計で測定すると16万ポ
イズであった。
ポリメチルメタクリレート重合体(スミペックスME住友
化学(株)製)70重量部、メチルメタクリレート30重量
部を40℃に加温しながら混合溶解した。これにシランカ
ップリング剤(KBM−503、信越化学(株)製)0.5重量
部を添加混合後、水酸化アルミニウム(ハイジライトH
−320、昭和軽金属(株)製)30重量部、アイボリート
ナー1.8重量部、およびt−ブチルパーオキシオクトエ
ート(パーブチル0、日本油脂(株)製)0.5重量部を
混合し、生パン状の成形材料を得た。この成形材料の粘
度は30℃でB型ヘリパス回転粘度計で測定すると16万ポ
イズであった。
次にこの成形材料を実施例1と同様に成形したところ
10分で硬化した。得られた成形品を仕上げ研磨した所、
スリガラス状の透明感があり、象牙の質感、重量感の無
いものであった。
10分で硬化した。得られた成形品を仕上げ研磨した所、
スリガラス状の透明感があり、象牙の質感、重量感の無
いものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29C 43/02 B29C 43/02 B29K 33:04
Claims (4)
- 【請求項1】メチルメタクリレート系重合体10〜60重量
%とメチルメタクリレート系単量体90〜40重量%より成
る樹脂成分70〜20重量部と、粉状水酸化アルミニウム30
〜80重量部(樹脂成分と水酸化アルミニウムとの合計量
は100重量部とする)と、重合開始剤を混合してなる成
形材料を、加圧硬化、成形してなる天然材様印材。 - 【請求項2】成形材料を金型を用い加熱加圧し成形硬化
する請求項1記載の天然材様印材。 - 【請求項3】成形材料をトランスファー成形により成形
硬化する請求項1記載の天然材様印材。 - 【請求項4】成形材料を射出成形により成形硬化する請
求項1記載の天然材様印材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22754689A JP2766522B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 天然材様印材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22754689A JP2766522B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 天然材様印材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0390382A JPH0390382A (ja) | 1991-04-16 |
JP2766522B2 true JP2766522B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=16862595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22754689A Expired - Lifetime JP2766522B2 (ja) | 1989-09-04 | 1989-09-04 | 天然材様印材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2766522B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5817710A (en) * | 1996-01-23 | 1998-10-06 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Compression molding method, mix and product |
CZ2005574A3 (cs) * | 2005-09-14 | 2007-05-16 | Fucík@Ivan | Syntetický kámen vysoké prusvitnosti, zpusob jehovýroby a pouzití |
-
1989
- 1989-09-04 JP JP22754689A patent/JP2766522B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0390382A (ja) | 1991-04-16 |
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