JP2765428B2 - Tig溶接装置 - Google Patents
Tig溶接装置Info
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Description
るものである。
うに、棒状の溶接電極1の外周に、溶融プール2の酸化
を防止するためのシールドガス3を噴射可能なシールド
ガスノズル4を配設し、溶接電極1と溶接母材5との間
にアーク6を発生させるための溶接電源7を接続したも
のである。
溶接母材5との間に電圧を印加すると、溶接電極1と溶
接母材5の開先との間にアーク6が発生され、該アーク
6の熱により開先が加熱され、溶融プール2が形成され
た後開先に供給された図示しない溶接ワイヤが溶融され
るので、開先に沿って溶接電極1を移動させることによ
り溶接が進行される。
向けてシールドガス3を噴射することにより、溶融プー
ル2が外気から遮断され、溶融プール2が酸化すること
が防止される。
を溶接母材5として使用する場合には、溶接電極1と溶
接母材5に通常の溶接の場合とは逆の極性(いわゆる逆
極性)を与えることによって酸化被膜を除去することが
できるので(いわゆるクリーニングアクション)、通常
の極性と逆極性を交互に与えられる交流電源を溶接電源
7に用いる。
来のTIG溶接装置には、以下のような問題があった。
盛量を多くしたりするなど、溶接装置の能力向上を図る
には、大容量の溶接電源7を接続することが考えられる
が、大容量の溶接電源7を使用すると、過大なアーク6
が1点に集中して、図8に示すように、溶融プール2の
中心部のみに部分的に過大な深溶け込み8を生じさせて
しまい、図9に示すような、溶融プール2全体に均等に
広がる深溶け込みを得ることができないので、溶接欠陥
を発生するおそれがある。
5に形成された開先に沿って周方向に全姿勢溶接を行う
場合、溶接電極1が頂部の点aから点bへ達するまで
は、重力の影響により溶融プール2の表面が凹状とな
り、点bから点cを通って点dに達するまでは、重力や
直下部の溶融プール2の影響により、溶融プール2の表
面が凸状となる傾向にあるが、溶接装置の能力向上を図
るために大容量の溶接電源7を接続すると、前記したよ
うに溶融プール2の中心部にのみ部分的に過大な深溶け
込み8ができてしまうため、特に点d近傍において、実
線で示すように深溶け込み8を生じた溶融プール2の中
央部分がたれてしまうおそれがある。
接電源7を用いた場合、逆極性となって酸化被膜を除去
している間は溶け込み深さが激減するので、作業能率が
著しく低下するという問題があった。
溶接品質の向上、及び、アルミ溶接の場合の能率向上な
どを図り得るようにしたTIG溶接装置を提供すること
を目的とするものである。
発生可能な棒状の第一電極の外周に、溶融プールの溶込
みを制御するための制御ガスを噴射可能で且つ第一アー
クと同時に第二アークを発生可能な筒状の第二電極を配
設し、第二電極の外周に、溶融プールの酸化を防止する
ためのシールドガスを噴射可能なシールドガスノズルを
配設し、第一電極と溶接母材との間、及び、第二電極と
溶接母材との間にそれぞれ個別に電源を接続したことを
特徴とするTIG溶接装置にかかるものである。
クを第一アークと第二アークに分散させることにより、
小容量の電源でも大容量の電源を用いたのと同等の大き
な下りが得られ、しかも略均等なアーク圧力が得られる
ので、単に大容量の電源を用いた場合のように、過大な
アークが極部的に集中して部分的な深溶け込みが発生す
ることがなくなり、全体が均等な深溶け込みとなる理想
的な溶融プールを得ることが可能となる。
とができると、溶接欠陥を発生させることなく、溶接速
度を上げたり、1回の肉盛量を増やすことが可能となる
ので、溶接能力を向上することができる。
一アークの周囲へ噴射させることにより、第一アークを
冷却して、ピンチ効果により第一アークを集束させ第一
アークを制御することができる。
ら第二アークの周囲へ噴射させることにより、溶融プー
ルを外気から遮断して、溶融プールが酸化するのを防止
することができる。
と溶接母材との間に交流電源を接続することにより、第
二電極側で酸化被膜を除去させ、同時に第一電極側で溶
接を進行させることが可能となるので、作業効率を向上
することができる。
明する。
ナートーチブロック9に、その軸心部を貫通する制御ガ
ス通路10を形成し、該制御ガス通路10下端の周方向
数箇所の位置に下端側へ進むに従い縮径するテーパ面を
有する第一電極コレット操作片11を突設し、且つ、イ
ンナートーチブロック9の上端部近傍に制御ガス通路1
0と連通する制御ガス入口流路12を形成する。
コレット14を形成し、該第一電極コレット14を前記
制御ガス通路10の上端側から挿入して、第一電極コレ
ット14下端に形成した先細りのスリット部15を前記
第一電極コレット操作片11に係止させ、更に、制御ガ
ス通路10の上端側から第一電極固定キャップ16を挿
通して、第一電極固定キャップ16の下端を第一電極コ
レット14の上端に係止させると共に、第一電極固定キ
ャップ16の外周に取付けられたOリングなどのシール
部材17によって制御ガス通路10の制御ガス入口流路
12接続部よりも上方の部分をシールさせ、更に、第一
電極固定キャップ16の上端部近傍に形成されたネジ部
18を制御ガス通路10の上端部に形成されたネジ部1
9に螺着することにより、第一電極固定キャップ16で
第一電極コレット14先端のスリット部15を第一電極
コレット操作片11へ押付けさせ、スリット部15を縮
径させて第一電極コレット14で第一電極13を把持さ
せる。
成されたインナートーチブロック用冷却液入口、21は
インナートーチブロック用冷却液出口である。
ウタートーチブロック22を設け、該アウタートーチブ
ロック22にその軸心部を貫通する貫通穴23を形成す
ると共に、該貫通穴23の上端側を拡径してインナート
ーチブロック取付空間24を形成し、該インナートーチ
ブロック取付空間24に、絶縁材25を介在させて、前
記インナートーチブロック9の下半部を挿入固定する。
穴23の下端側を拡径して第二電極取付空間26を構成
し、該第二電極取付空間26に前記貫通穴23と連通
し、且つ、第一電極13を包囲可能な筒状の第二電極2
7及び、該第二電極27を挿通可能な、第二電極コレッ
ト28を配設し、該第二電極コレット28を包囲する筒
状の第二電極固定部材29のネジ部30を前記第二電極
27取付空間26に形成したネジ部31に螺着して、第
二電極固定部材29に形成した下方へ進むに従い縮径す
るテーパ面状のアウターコレット操作部32で第二電極
コレット28の下端に形成した先細りのスリット部33
を縮径させ、第二電極コレット28で第二電極27を把
持させる。
電極取付空間26と連通するシールドガス入口流路34
を形成し、アウタートーチブロック22の下端に、シー
ルドガスパッキン35を介して、第二電極27を包囲す
るシールドガスノズル36を取付け、更に、第二電極コ
レット28の上端とアウタートーチブロック22との間
にOリングなどのシール部材37を取付けると共に、第
二電極固定部材29のアウターコレット操作部32に、
第二電極取付空間26及び第二電極固定部材29内周部
とシールドガスノズル36との間を連通するシールドガ
ス用貫通孔38を形成する。
一体に取付けられ、且つ、シールドガスノズル36の内
周面に螺着されたリング状のガスフィルター、40はア
ウタートーチブロック22に形成されたアウタートーチ
ブロック用冷却液入口、41はアウタートーチブロック
用冷却液出口である。
溶込みを制御するための制御ガス、42はアルゴンなど
の、溶融プールの酸化を防止するためのシールドガスで
ある。
と溶接母材43との間に第一電源44を接続し、第二電
極27と溶接母材43との間に第二電源45を接続し、
第一電源44と第二電源45を制御装置46に接続す
る。第一電源44は直流とし、第二電源45は通常の溶
接を行う場合には直流、アルミ溶接を行う場合には交流
とする。
にワイヤ予熱用電源48を接続する。
れる第一アーク、50は第二電極27から発生される第
二アークである。
源45に信号を送って、第一電極13と溶接母材43と
の間、及び、第二電極27と溶接母材43との間に電圧
を印加させる。
と溶接母材43間に第一アーク49が発生され、且つ、
第二電極27と溶接母材43間に第二アーク50が発生
されて、第一アーク49の熱により溶接母材43の開先
の中央部が、又、第二アーク50の熱により前記の周辺
部が溶融されて溶融プールが形成される。
ガス入口流路12にヘリウム、水素、アルゴン、又はこ
れらの混合ガスである制御ガス41を供給して、制御ガ
ス41を、インナートーチブロック9軸心部の制御ガス
通路10、アウタートーチブロック22軸心部の貫通穴
23、第二電極27内部と順に通して、筒状の第二電極
27から第一アーク49の周囲へ噴射させることによ
り、第一アーク49を冷却して、ピンチ効果により第一
アーク49を集束させ、第一アーク49を制御させる。
ドガス入口流路34にアルゴンなどのシールドガス42
を供給して、シールドガス42を、第二電極取付空間2
6、第二電極固定部材29と第二電極コレット28との
間、シールドガス用貫通孔38、ガスフィルター39と
順に通して、シールドガスノズル36から第二アーク5
0の周囲へ噴射させることにより、溶融プールを外気か
ら遮断して、溶融プールが酸化するのを防止させる。
二電極27を設けて、アークを第一アーク49と第二ア
ーク50に分散させることにより、小容量の電源44,
45でも大容量の電源を用いたのと同等の大きなアーク
が得られ、しかも、プールの全域にわたり略均等なアー
ク圧力が得られるので、単に大容量の電源を用いた場合
のように、過大なアークが1点に集中して部分的な深溶
け込みが発生することがなくなり、全体が均等な深溶け
込みとなる理想的な溶融プールを得ることが可能とな
る。
とができると、溶接欠陥を発生させることなく、溶接速
度を上げたり、1回の肉盛量を増やすことが可能となる
ので、溶接能力を向上することができる。
場合でも、点dにおいて、仮想線で示すように溶融プー
ル2が均等に深溶け込みを生じることとなるので、溶融
プール2のたれが防止される。
45を交流電源とすることにより、第二アーク50で溶
接とクリーニングアクションを交互に行わせつつ、第一
アーク49で溶け込みを制御しながら溶接を進行するこ
とができるので、作業能率を向上することができる。
熱用電源48によって溶接ワイヤ47と溶接母材43と
の間に電圧を印加し、溶接ワイヤ47を予熱させること
により、溶接ワイヤ47が溶融し易くなるので、溶接能
力や作業能率をより向上することができる。
二電極27の先端を斜めにカットして、先端に第二アー
ク発生点51を形成したものである。
生点51を1点に集中することができ、且つ、少ない電
流で第二アーク50を発生させることができる。
えており、同様の作用・効果を得ることができる。
二電極27の先端をV字状にカットして、先端に2つの
第二アーク発生点52,53を形成したものである。
備えており、同様の作用・効果を得ることができる。
れるものではなく、第二電極27の先端に放射状にスリ
ットを入れるなどにより第二アーク発生点を多数設ける
ようにしても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
接装置によれば、第一電極の外周に第二電極を設けて、
第一アークと第二アークを同時に発生し得るようにした
ので、溶接能力や溶接品質の向上、及び、アルミ溶接の
場合の能率向上などを図ることができるという優れた効
果を奏し得る。
る。
である。
大図である。
大図である。
の状態を示す図である。
説明する図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 第一アークを発生可能な棒状の第一電極
の外周に、溶融プールの溶込みを制御するための制御ガ
スを噴射可能で且つ第一アークと同時に第二アークを発
生可能な筒状の第二電極を配設し、第二電極の外周に、
溶融プールの酸化を防止するためのシールドガスを噴射
可能なシールドガスノズルを配設し、第一電極と溶接母
材との間、及び、第二電極と溶接母材との間にそれぞれ
個別に電源を接続したことを特徴とするTIG溶接装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5086261A JP2765428B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | Tig溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5086261A JP2765428B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | Tig溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06297155A JPH06297155A (ja) | 1994-10-25 |
JP2765428B2 true JP2765428B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=13881883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5086261A Expired - Fee Related JP2765428B2 (ja) | 1993-04-13 | 1993-04-13 | Tig溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2765428B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP5467693B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2014-04-09 | 彰久 村田 | 狭窄ノズル及びこれを用いたtig溶接用トーチ |
JP6427041B2 (ja) * | 2015-03-06 | 2018-11-21 | 東芝プラントシステム株式会社 | 狭開先用トーチノズルおよび溶接方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51103050A (ja) * | 1975-03-06 | 1976-09-11 | Nippon Miniature Bearing Co | Aakutoochi |
-
1993
- 1993-04-13 JP JP5086261A patent/JP2765428B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06297155A (ja) | 1994-10-25 |
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