JP2764834B2 - 三角錐形ティーバッグの製造装置 - Google Patents

三角錐形ティーバッグの製造装置

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JP2764834B2
JP2764834B2 JP1301836A JP30183689A JP2764834B2 JP 2764834 B2 JP2764834 B2 JP 2764834B2 JP 1301836 A JP1301836 A JP 1301836A JP 30183689 A JP30183689 A JP 30183689A JP 2764834 B2 JP2764834 B2 JP 2764834B2
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tea
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丈治 片岡
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、紅茶や緑茶等を封入し、湯,水中に浸漬
する事によってその成分を抽出するところのティーバッ
グ、ことに、バッグの形態が三角錐形をなすティーバッ
グを製造するための製造装置に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来、三角錐形のティーバッグを製造する技術提案と
して実開昭63−79303号、及び同63−99804号公報記載の
考案が提案されている。前者は管状網状体から三角錐形
のティーバッグを成形するに当り、同一高さに直交状に
2組の横刃を備え、この横刃を交互に作動させることに
よって上記網状体から三角錐形をなすティーバッグを製
造する装置であり、後者は上記2組の横刃に代えて一組
の横刃を90°の回転が可能な刃取付枠に取付け、この刃
取付枠を回転させることによって網状体を90°方向を変
えながら交互に切断し、三角錐形のティーバッグを製造
する装置に係るものである。
これら両提案は管状をなす網状体を90°の角度を変え
て交互に挟み付け、切断することにより三角錐形のティ
ーバッグを製造することができるものとなっているが、
このいずれの提案も量産に適さず生産性に欠けると共
に、コスト高になる欠点がある。
即ち、前者の提案に係る製造装置は同一高さに向い合
せに設備される2組の横刃を交互に作動させるのに伴わ
せて網状体をティーバッグ1個分づつ間欠的に送り出す
ことによって製造することからその繰り出し速度は1個
づつとなり、連続的な量産には不向きである。また、後
者の場合は網状体を切断擦るに当ってその都度刃取付枠
を90°回転させ横刃の向きを変える必要があることから
必然的に製造速度が遅く生産性に欠ける欠点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上述三角錐形ティーバッグの製造に当り、テ
ィーバッグの素材となる管状(筒状)の網状体の供給が
切断のため所要時間一時停止されこれがため連続的製造
が妨げられていることに鑑み、これを改善する目的で研
究されたものであり、とくに本発明はテープ状のティー
バッグ素材から内部に所要量の紅茶,緑茶等の内容物を
充填したティーバッグを一連の工程を通して連続的に製
造可能としたティーバッグの製造装置を提供せんとする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記目的に基きなされたもので、その特徴
とするところは内容物を間欠的に供給する充填筒の周面
に案内され下降する筒形ティーバッグ素材の下降域の一
定高さ位置にあって該ティーバッグ素材を水平方向から
挟持し押し潰しながら直線状に接合し溶断する一対の挟
持片を有する一定位置に固定される第1溶断接着手段
と、同じく前記下降域にあって前記第1溶断接着手段に
対して90°位相して臨み直線状に接合溶断する一対の挟
持片を有し、この挟持片を前記第1溶断接着手段の位置
を基準にして上方及び下方に各ティーバッグ1個分の間
隔をおいて上下動自由に支持される第2溶断接着手段と
を設備し、前記第2溶断接着手段は上昇位置において前
記ティーバッグ素材を挟持接合すると共に、下降に伴わ
せて該ティーバッグ素材を前記下降位置に引き降ろし、
且つこの間に所定量の前記内容物を前記筒形ティーバッ
グ素材に充填し、他方前記第1溶断接着手段は前記第2
溶断接着手段が下降位置に達したときティーバッグ素材
を挟持溶断すると共に、前記充填筒から所定量の内容物
を供給充填して該第2溶断接着手段が前記上昇位置と下
降位置の間を上下一往復する間に2個のティーバッグを
製造するようにしてなる三角錐形ティーバッグの製造装
置を提供することにある。
以下、本発明装置につき図示する実施例に基づき更に
詳述し、その特徴とするところを明らかにする。
〔実施例〕
図面は本発明装置の一実施例を図示したもので、第1
図は装置の全体を示す斜視図、第2図はティーバッグの
製造工程を示す説明図である。図中の符号1は紅茶,緑
茶等の内容物2を充填するための充填筒で、3はティー
バッグ本体4を形成する合成樹脂製の網体からなる素
材、5は素材の耳部3a,3aを接合し筒体に形成する筒成
形手段である。
図示するようにテープ状をなす素材3は垂直に備えら
れる充填筒1に対して長手方向から筒周面に添わせるよ
うに供給し、更に筒の周面を包み込んでその一側縁で両
耳部3a,3aを打ち合せ筒形に形成する。
筒成形手段5は上記打ち合せた素材の耳部を接合し筒
体を形成するもので、ここでは向い合せる一対のガイド
ローラ6,6と7,7を上下に備え、打ち合せた耳部3a,3aを
このローラ間に通して素材を筒形に仕付けると共に、上
下のローラの間に溶断刃8を備えて上記打ち合せた耳部
3a,3a同志を溶着し筒体に形成し、併せて余剰の耳片3b
を切り落すようにしている。
図中、9は上記筒体に形成される素材を長手方向に対
して直角に挟み直線的に且つ扁平に潰しながら溶断する
第1の溶断接着手段であり、10は上記第1の溶断接着手
段に対して90°方向を変えた方向から筒体を同じく直線
状に扁平に潰し、これを溶断する第2の溶断接着手段で
ある。
第1の溶断接着手段9は充填筒1の真下に向けて水平
に前進後退するフレームの先端から並行状に突き出す一
対の挟持片12,13を備えてなり、一方の挟持片12の対向
面には高周波電流を通電する溶断刃14が長手方向に沿っ
て直線状に備えてある。この挟持片12は他方の挟持片13
との挟み付けによって充填筒1をガイドに下方に延び出
す筒体を横断状に挟持し、これを扁平に押し潰すと共に
上記溶断刃14によって溶着しながら切断することにな
る。
前記フレーム11は図示しないエアシリンダのピストン
ロッドに支持されて水平方向に前進後退し、この両挟持
片12,13を充填筒の真下に臨む前進位置と、退いた後退
位置の間を往復動する。そして、両挟持片12,13は同じ
くフレーム内に装備するエアシリンダによって開閉操作
され、前進する度毎に閉じて筒体を前述のように挟持
し、切断する。
一方、第2の溶断接着手段10は同じく充填筒1の真下
に臨んで素材の筒体を一直線状に挟持し、切断するもの
で、一対の挟持片15,16と、この両挟持片を支持する中
空のフレーム17から構成される。
上記挟持片15,16は第1の溶断接着手段の挟持片12,13
と直交する向きに揃えられ、その一方の挟持片15には対
向面に長手方向に沿って前記第1の溶断接着手段9の溶
断刃14と同一の溶断刃(図示せず)が備えてある。
この両挟持片15,16はフレーム17とこのフレーム中に
貫通し、一方の挟持片15を支持する図示しないロッドに
よって支持され、ロッドの伸縮摺動操作によって両挟持
片を開閉できるようにしてある。そして更にこの挟持片
15,16は前記第1の溶断接着手段9の高さ位置に対し
て、これを基準に上方と下方にそれぞれ製造するティー
バッグ1個分の間隔をおいた上昇位置と下降位置の範囲
を上下動するよう設定され、この上下動操作を通して筒
体を引き降すようにしてある。尚、垂直に設けられる充
填筒1は上記第2の溶断接着手段10の最上昇位置の直上
に筒下端を臨ませ、その周面で形成される筒体を両溶断
接着手段の直前まで誘導すると同時に、この内部を通し
て流下させる内容物2を後述するティーバッグ内部に迅
速且つ確実に誘導できるようにしてある。
本発明装置は上述の様に構成されるもので、次に当該
操作による製造の実際を第2図に従って説明することに
する。
第2図(A)から図(F)は第1溶断接着手段9と第
2溶断接着手段10の作動を通して筒体からティーバッグ
4を製造する過程を図示した概略図であり、図(A)は
第2溶断接着手段10が最上の上昇位置に臨んで両挟持片
15,16を閉じ、筒体を扁平に押し潰すと同時に溶断刃に
高周波電流を通電して筒体を溶断(ここでは両挟持片間
に挟み付けて切り離した状態が示されていない。)した
第1段階を示す。図(B)は上記第2溶断接着手段10に
よる挟持状態を維持したまゝ下降位置に降下させ、これ
に伴わせて筒体を引き下した状態を示す。この手段10の
下降によって筒体はティーバッグ2個分に相当する長さ
が引き出されることになる。
図(C)は第2溶断接着手段10が下降位置にあるとき
充填筒1を通して第1回の内容物2の充填を示すもの
で、この充填において所要量の内容物が落下供給される
と、次に図(D)に示した如く第1の溶断接着手段9の
挟持片12,13が閉じ、筒体の途中を扁平に潰し併せて溶
断刃14による溶着,切断が行われる。
この第1の溶断接着手段による挟み付けは第2の溶断
接着手段10による挟み付け方向に対して90°角度を変え
た方向からなされることから、円筒形をなす筒体は三角
錐形になり、且つ上下を切離されることによって独立し
ティーバッグとなる。
この第1の溶断接着手段9による挟み付けは一定時間
継続され、この間に充填筒1を通して第2回目の内容物
2の充填が行われ充填が完了すると、第2溶断接着手段
の挟持片15,16が開き、この間に挟持したティーバッグ
4を落下させる(図(D)参照。)と共に第1の溶断接
着手段が続いて解放し(図(E)参照。)、両手段間に
あったティーバッグ4を落下させることになる。そして
挟持片15,16を解放した第2溶断接着手段10は再び上昇
して第1溶断接着手段9の高さを越えて図(A)の上昇
位置へと上昇し、この位置に達したところで再び挟持片
15,16を閉じて筒体を横に切断し、且つこの切断部を溶
着してティーバッグの上縁を塞ぐと共に次に作られるテ
ィーバッグの底を閉じることになる。
尚、第2溶断接着手段10が下降位置から上昇位置に移
動する間に充填筒から次の内容物を落下充填させ、挟持
片15,16による挟み付けに備えることになる。そして同
時にこの実施例では第2溶断接着手段10が上昇移動する
とき、第1の溶断接着手段9は水平に移動させて充填筒
1の真下から後退し、再び第2溶断接着手段10が下降位
置に戻るまでこの後退を継続させることになる。この第
1の溶断接着手段9は(C)に示す内容物充填時に充填
筒真下に向けて前進し、挟み付けに備えられる。
〔発明の効果〕
以上、本発明装置につき図示する実施例を基にして説
明したが、前記構成において明らかな如く、本発明装置
によれば第2溶断接着手段による筒体の一度の引き降し
工程によって2個分のティーバッグの製造ができると共
に、この引き降し工程に併わせて充填筒を通しての内容
物の充填作業がへうこうして行えることから効率的に連
続的な製造が可能であり従来の装置に比較して量産に適
する利点がある。しかも本発明装置はティーバッグの素
となるテープ状素材から筒体を作る成形手段を一体に有
することから生産性に優れ、コスト的にも有利なものと
なっている。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明装置の一実施例を示したもので、第1図は
装置の全体を示す説明斜視図、第2図はティーバッグの
製造過程を説明するため第1,第2の溶断接着手段の作動
関係を図示した説明図である。 1……充填筒 2……内容物 3……素材 3a……素材の耳部 4……ティーバッグ 5……筒成形手段 8……溶断刃 9……第1の溶断接着手段 10……第2の溶断接着手段 12,13……挟持片 14……溶断刃 15,16……挟持片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内容物を間欠的に供給する充填筒の周面に
    案内され下降する筒形ティーバッグ素材の下降域の一定
    高さ位置にあって該ティーバッグ素材を水平方向から挟
    持し押し潰しながら直線状に接合し溶断する一対の挟持
    片を有する一定位置に固定される第1溶断接着手段と、
    同じく前記下降域にあって前記第1溶断接着手段に対し
    て90°位相して臨み直線状に接合溶断する一対の挟持片
    を有し、この挟持片を前記第1溶断接着手段の位置を基
    準にして上方及び下方に各ティーバッグ1個分の間隔を
    おいて上下動自由に支持される第2溶断接着手段とを設
    備し、前記第2溶断接着手段は上昇位置において前記テ
    ィーバッグ素材を挟持接合すると共に、下降に伴わせて
    該ティーバッグ素材を前記下降位置に引き降ろし、且つ
    この間に所定量の前記内容物を前記筒形ティーバッグ素
    材に充填し、他方前記第1溶断接着手段は前記第2溶断
    接着手段が下降位置に達したときティーバッグ素材を挟
    持溶断すると共に、前記充填筒から所定量の内容物を供
    給充填して該第2溶断接着手段が前記上昇位置と下降位
    置の間を上下一往復する間に2個のティーバッグを製造
    するようにしてなる三角錐形ティーバッグの製造装置。
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